約 106,066 件
https://w.atwiki.jp/darakuhime/pages/207.html
前ページ次ページNameless Archives/2ちゃんねる・エロパロ板/スーパーヒロイン系・総合スレ 題 機電神ブラフマー1 作者 109(ID ya9yGCg5) 取得元 スーパーヒロイン系・総合スレ,http //pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1071976937/ 取得日 2007年11月04日 タグ cb rb 巨大ロボ 概要&あらすじ 機電神ブラフマー1は、二正面作戦ため敗れてしまう。 ご注意:以後の作品の著作権は、作者(書き込み主)にあります。 109 :102:04/01/05 01 56 ID ya9yGCg5 というわけでオレネタ。 オリジナリティ無いとかそういうのはご勘弁を。 『機電神ブラフマー1』 ブラフマー1(α);六郷 茜(ろくごう・あかね) ブラフマー1(β);弘明寺 葵(ぐみょうじ・あおい) アスラ軍団幹部・ヴリトラ 洗脳スパイ・大岡浅黄(おおおか・あさぎ) 研究所長・花月 菫(かげつ・すみれ) (ここまでのあらすじ) 地球に飛来した謎の隕石から発見された3つの光玉。 研究の結果、それは知的生命の意思をエネルギーに変換する装置であると分かり、『カルマドライブ』と名づけられた。 折しも同じころ、『アスラ軍団』と名乗る一団が全世界に対し戦線を布告。メカスレイブと呼ばれる攻撃兵器群の圧倒的な力の前に人類はギリギリの戦いを強いられていた。 そして彼らは使いようによっては無限の力を行使できるカルマドライブを狙い、研究所の置かれている日本を攻撃し始める。 対して研究所ではこれまでの研究成果を応用し、カルマドライブを動力源とする迎撃用ロボット兵器『ブラフマー1(α・β)』を建造、残るひとつを研究所の防御システムに組み込んだ。 しかしブラフマー1を制御しきれるパイロットは現在のところたったふたりの女戦士だけ。 はたして反撃のラッパは高らかに鳴り響くか?それとも敗北し絶望のエンディングを迎えるのか? 「二正面作戦」 (前回のあらすじ) 攻防一体のブラフマー1と研究所。 どちらかを完膚なきまでに戦闘不能にしても残るひとつの力が発動し、これまでのメカスレイブはすべて撃退されてきた。 しかしある作戦時、大停電によって研究所の制御部が一時ダウンしたとき、戦闘不能に陥ったブラフマー1も本当に何もできなくなっていたことを、アスラ軍団の支配者ヴリトラは見抜いていた。 すなわち、三つのカルマドライブ(なかんずく研究所のもの)をすべて同時に落とせば、彼ら最大の敵は排除できるのだ。 そこでヴリトラは一計を案じる。 洗脳したスパイを潜り込ませ、戦闘中に研究所のカルマドライブを停止させる。そのため事前に「奴隷収容所作戦」を実行、わざとブラフマー1に救出させた。 かくして準備は整い、後は本作戦を決行するのみとなった…。 110 :機電神ブラフマー1:04/01/05 01 58 ID ya9yGCg5 「緊急事態発生!オクトパス級メカスレイブ3機出現、ブラフマーチームは戦闘態勢に入ってください」 けたたましく鳴るアラート音。 研究所内はにわかに緊張感に包まれ、白衣に身をまとったスタッフはそれぞれ所定のコンソールに向かう。 『α号・茜、スタインバイOK』 『β号・葵、準備整いました』 「状況はブリーフィングのとおりよ。頼むわ」 『了解!!』 ふたり同時に答えると同時に、巨人像を拘束していたクレーンが音を立ててはずれ、直後、カタパルトによって打ち出される。 赤と青、ふたつの女神像。ブラフマー1と名づけられた、地球最強の兵器にして最後の防衛ラインだ。 これまで何度も繰り返してきた出動シークエンスではある。 しかし戦いへの恐怖と緊張、そして高揚感はいつでもはじめてのように感じる。茜も葵も、サブモニター越しに互いの表情を確認し、うなずきあう。 「…でも変ね。アスラ軍団がこうも単調な攻撃を仕掛けてくるなんて…」 戦場に向けて飛び立った女神たちを見ながら、誰にも気づかれぬ小声で、花月博士がつぶやいた。 齢三十でカルマドライブ研究の、そして地球防衛の責任者になった者の、あるいは第六感なのだろうか? そんなものじゃない、これは理由ある疑問だと、頭を振りながら不安げに彼女は飛行機雲だけが残る空を見つめていた。 111 :機電神ブラフマー1:04/01/05 02 01 ID ya9yGCg5 同じころ。 基地内・カルマドライブ制御室の奥まった一角では、ふたりの女性が揉みあっていた。 「や、やめなさい大岡さん!離さないとどうなるか分かってるの!?」 「どうなるんですか?フフフ」 両手を後ろ手にガッチリ締め上げながら、大岡と呼ばれた女は不敵に微笑む。 「次の定例会で、あなたを配置転換するよう言うわ」 「それは残念。だって、次なんてもう無いもの」 唇の端を邪悪に吊り上げる大岡。片方の手の上には、小さく黒い物体が握られていた。 彼女はそれを素早く、相手の首筋に打ち込む。 「一体なにを…あ、ああっ…」 崩れ落ちる女性。それを冷ややかに、やや楽しそうな表情で見下ろす大岡。 「これであなたもヴリトラ様の下僕。さあ、立ちなさい」 その言葉を合図に、倒れたはずの女性が背中から糸で引かれたように立ち上がる。 顔を上げると、その額にはアスラ軍団の紋章、女陰と鉤爪の合わさったものが黒く刻み込まれていた。 相対する大岡の額にも同じ紋様が浮かび上がっている。 「アナタに命令よ。アタシのロッカーにあるエナジーキャンセラーを制御室に設置しなさい」 「ハ…イ。わたしは、エナジー…キャンセラ…ーを、設置します」 「人手が足りないようなら、これを他の職員に取りつけて、手伝わせなさい」 女の手に、先ほどの黒い物体…蜘蛛の形をしたアスラ軍団の催眠ユニットが握られる。 「ハ…イ。これを、他の職員に…とり、つけます」 「よろしい。ではさっそく行きなさい」 腕を振り上げ、行動を促す。 「ハ…イ」 フラフラと頼りなさそうな足取りで、女性は歩きだし、制御室から出ていった。 それを確かめ、また笑みを浮かべる大岡。 その瞳は、これから起きるであろう事態への淫らな期待に潤んでいた。 「ンフフ、あと数時間もすればココもヴリトラ様の淫宮になるのね…。ああん、もう待てないわぁっ」 白衣の前をはだける。その下には何も着けていない。 正確には、陰部にペニスバンド様のモノをつけ、胸の双丘には額と同様、淫らな紋章が刻み込まれ、首には大型犬に使うような黒く太い首輪が巻きついていた。 112 :機電神ブラフマー1:04/01/05 02 03 ID ya9yGCg5 破壊された都市で対峙するメカスレイブとブラフマー1。 いつものように先攻せず、触手をゆらめかせているだけのメカスレイブたちの不気味さに、コクピット内のパイロットふたりは焦りを感じていた。 「このエロタコ、どういうつもりだ…」 「いつでも勝てる、とでも言いたそうですね」 強気な言葉を出しているつもりでも、怖れが徐々に高まってくる。茜も葵もそれを充分に感じていた。 触手のいやらしい動きを止めず、本体もフラフラと浮遊するかのごとく動く敵は立ち位置を定めない。 ジリ、ジリ。 後ずさりするブラフマー1。間合いは変わらないが、戦場は少しずつ移動している。 互いに睨みあったまま、数分後。 「ええい、このままじゃどうにもならない。行くよ葵!」 「了解です。いざ!」 決意を言葉に出すと、そのまま敢然と正面に向けて走り出す。 ロボットという言葉からは想像もつかない軽やかな動きで肉薄、メカスレイブの眼前で予備動作なしで垂直に飛び上がる。 これまで多くの敵を屠ってきた必殺のアクションだ。 「グラビティ・シュート!」 高空から位置エネルギーとカルマドライブによって発せられたプラズマ火球を叩きつける、強烈な飛び蹴りが決まった …はずだったが、 「な、そんな?」 三体のメカスレイブはついに立ち位置を固定、その触手を交差させバリアを作り出していた。 ドウゥゥゥンッ!! はじき返される火球、ブラフマー1本体もその光の壁に阻まれ、あえなく背中から落下する。 「アウッ…んっ!!」 「ヒッ!!」 情けない声をあげるふたり。 カルマドライブ制御の副作用としてパイロットにフィードバックされるロボット本体の衝撃、すなわち痛みが全身を鋭く貫く。 バリアを解除したメカスレイブが、動けないふたりにゆるゆるとにじり寄ってくる。 その緩慢な動作は傍目から見ても嫌悪感を催すに充分だ。 「ンクッ…や、やるしかないよね」 「当然です、茜さん!」 「こういうとき、葵が一緒だといいね。いくよ!」 「了解!」 113 :機電神ブラフマー1:04/01/05 02 07 ID ya9yGCg5 力を取り戻し立ち上がるふたり。両腕を互いに組み合わせ、顔を正面に向ける。 「ヴェーダ・コンビネーション!」 腕の間に、先ほどより強力な青白いプラズマが形成される。 その力の反動に耐えるかのごとく大地を踏みしめる四本の足。無表情なはずのロボットの顔にも気合と緊張とが見えるかと思うほどだ。 その殺気を意に介さずにじり寄るメカスレイブ。 いっぽ、また一歩と近づく間合い。 「ブラフマー・ファイヤー!」 組み合った両腕が振りかぶられ、プラズマは極太のレーザーとなって撃ち出される。 過去2回だけ使われた彼女ら最大の技であるが、反面、これを使った後は2時間の間、完全に戦闘不能になっていた。 最後の切り札である。 大地をつんざく轟音、そして光。 その果てに、消滅していくメカスレイブの姿が一体、二体…。 「…な?」 消滅したのは二体。それでは残る一体はどこに? 「茜さん、うしろ…キャアッ!」 葵の勘が察知するよりわずかに早く、α号の背中に鈍い衝撃が走る。 β号の視界には、相方を人質にするかのような体勢で触手を揺らめかせるメカスレイブの姿が映っていた。 「なんでそこに?」 「さっきまでのノロさはウソだったって言うのか!」 すでに戦闘に使う力を出しきり動けないふたりをあざ笑うかのようにぬらぬらとした表面を見せつける敵。 呆然とする葵、β号の背中にも嫌悪感を催す感触が加えられる。 「ヒッ…なにこれ…?」 「葵!ち、ちくしょう!」 α号の背後から伸びたメカスレイブの触手が、β号の背後から彼女の体に巻きついていた。 その粘液質な表面を光らせながら、まるで生身の人間を愛撫するかのごとく、脇腹から胸、肩へ、そして太腿から陰部へと。 次々と新しい触手が肢体に伸ばされていく。 ズルリ。ズルリ。ゆっくりと、しかし本数を増やしつつ機体の表面をまさぐっていく触手が、巨人の表面を濡らし、汚していく。 元々はアジテーションの意味もあって鮮やかに塗られていた体が、粘液によって濁っていく。 前ページ次ページNameless Archives/2ちゃんねる・エロパロ板/スーパーヒロイン系・総合スレ Counter today - ,yesterday - ,summary - . Page created 2007-11-04,last updated 2007-11-10 22 21 14 (Sat),and copyright by 堕落姫乃眸.
https://w.atwiki.jp/kkjs/pages/164.html
随分、時間を無駄にしてしまったわ。 ラプソーンが自らの城を取り込み、完全な復活を果たしてしまったっていうのに、ヤンガス以外の全員が、まともに歩くことさえ出来ないダメージを負ってしまい、戦える状態に戻るまで一週間も費やしてしまった。 レティスに指示された七つのオーブを集め終わり、これからレティシアに向かおうという時、エイトはミーティア姫と話をすることを望んだ。 私は別れの挨拶のようなことは好きじゃないんだけど、これは違うとわかる。 エイトは必ず勝つためにそうするんだって。エイトが戦う理由は、世界を救うためだけじゃなく、ミーティア姫を元の姿に戻してあげるため。その気持ちをもう一度力に変えるために、彼女に会いたいんだって。 でも最近、移動する時は空を飛ぶか、ルーラを使うかしてたもんだから、ミーティア姫は人の姿に戻れるほどの量の水を飲めなかった。 それでどうしてるかっていうと、エイトとミーティア姫は一生懸命、泉の周りを走って喉を乾かそうとしている。 ダイエットを兼ねたヤンガスもそれに付き合ってるんだけど、私は辞退させてもらった。 もちろん魔物が襲ってくるようなことがあったらすぐに加勢するつもりだけど、今のところそういう様子はない。 私は泉から少し離れた場所に座って、空を見上げた。 暗黒神、ラプソーンが待つ空。 追いかけて、追い詰めて、今度こそと何度も思ったのに、あいつはそれをあざ笑うかのように、次々と犠牲を増やしていった。 もう許さない。もう次はない。ラプソーンは必ず、この私の手で倒してみせる。 不意に視界が遮られた。 「そちらの美しいお嬢さん。私めに貴女のそばに座る栄誉をいただけますか?」 ククールがすました顔して、私の顔を覗き込んでいた。折角ひとが気合入れてたっていうのに、拍子抜けしちゃうじゃないの。 「勝手にどうぞ」 今は彼の軽口に付き合う気分じゃない。 「それでは、お言葉に甘えて」 そう言ったククールは、わざわざ私の真後ろに回り込んで腰をおろした。 何してるんだろうと思うと同時にククールは、いきなり私に全体重を預けてきた。 完全に油断していた私は、手の指が足のつま先についてしまうほどの、完全な屈伸を強いられる。 「いたたたたたっ! いたっ、おもっ、ちょっと重い! 痛いってば!」 パッと見、細く感じるけど、鍛えてる上に背も高いから結構重いのよ、この男。 「へえ、途中で胸がつかえるかと思ってたのに、ゼシカは身体やわらかいんだな」 妙に感心したような声をあげられた。 「このっ・・・ドアホーッ!!!」 渾身の力を込めて押し返す。何とか元の体勢まで戻すことは出来た。 「おおーっ。すごいすごい」 拍手までされてしまった。何なのよ、このバカ。 付き合ってられないとは思うけど、ククールの力加減は絶妙で、立ち上がって逃げるまでは出来ない。 「あんまり上ばっかり見てると疲れるぜ? 足元が疎かにもなるしな」 ・・・何よ、その見透かしたような言い方。 いつもそうよ。自分は何もかも全部わかってるっていうような顔をして、私のことは子供扱いする。 この一週間で、やっぱりククールは私には理解しきれない人なんだっていうことがわかった。 立つのもやっとっていう時は、辛い気持ちやオディロ院長との思い出なんかを、本当にちょっとだけなんだけど話してくれたりして、少し距離が縮まったような気がしてたのよ。 だけど少し回復すると、ククールはマルチェロから渡された指輪を見つめて考え事することが多くなって。そして私はそれを、お兄さんを心配してるんだと受け止めてた。 マルチェロときたら死にそうなケガしてたのに、治療もしないでゴルドから歩き去ってしまったから。あの姿を見送る時も、本当に回復魔法が使えない自分が歯痒かったわ。 だけど、それは私の思い込みだった。 普通に歩けるようになるとすぐ、ククールは一人でサヴェッラに行くと言い出した。 私もエイトも、やっぱり歩けるようになったばかりの時で、どうせ戦えないんだし、ルーラを使うからすぐに戻るって。 もちろん私たち、止めたわよ。何をするつもりなのかわからないけど、行くなら全員で行こうって。 だけど、同行を許されたのはエイトだけ。私とヤンガスは置いてけぼり。 キメラのつばさを使って後を追うことも考えたけど、絶対についてくるなってクギを刺されて、出来なかった。本気で怒らせると、ククールは結構怖いから。 その夜、二人が戻ってきた時もククールは何も話そうとはしてくれなくて、何があったのかを教えてくれたのは結局エイトの方だった。 ククールはサヴェッラ大聖堂のお偉方のところに行って、『行方不明の新法皇様から即位式の直前に、煉獄島の囚人たちを新法皇誕生の恩赦による減刑で出獄させるよう、命令を受けていた』なんて涼しい顔して大嘘ついて。 マルチェロからもらった騎士団長の指輪を証拠の品だって見せて、ニノ大司教たちを助け出す手筈を整えてしまったんだって。 それと崩壊してしまったゴルドへの救援も一緒に要請したらしい。 もちろん、嘘ついたのが悪いなんて言うつもりはないわよ。 煉獄島みたいなひどい所、助けられるなら一日だって早く出してあげた方がいいと思う。崩壊してしまったゴルドにも、回復魔法の専門家の聖職者たちを送り込むのは何よりの助けになると思う。 でも、どうして一人でやろうとするの? 聞くまでもなく、理由はわかってるわよ。もし嘘がバレた時でも、自分一人が捕まれば済むなんて思ってるんだわ。だけどそういうところが本当に腹立つのよ。 ・・・でも多分私が一番ショックを受けてるのは、マルチェロに貰った指輪を見ながらククールが考えていたことが、マルチェロの行方じゃなくて、その使い道だったっていうことの方なのかも。 ククールがマルチェロのことを全く心配してないとは思わないわ。でも私だったらきっと、あんな形でお兄さんに渡されたものを、何かに使おうだなんて思いつきもしない。 そして、いくら人助けのためだからってそれを使って公の場でサラッと嘘ついて、その帰りにベルガラックのカジノに寄るなんて絶対無理よ。 そばで見ていたエイトにも教えなかったらしいんだけど、多分とんでもないイカサマをして、わずか数時間の間にコインを40万枚も稼ぎ、大量の剣やら鎧やらをお土産にすました顔して帰ってきた。 私にもグリンガムのムチなんていう最高級の武器をプレゼントしてくれたもんだから、いろいろ言ってやりたいことがあったのに、何も言えなくなってしまった。 本当にわからない。繊細で傷つきやすい人なのかとも思うのに、変なところで人並み外れて図太いんだもの。 そういうところ、半分くらい分けてほしいもんだわ。 「最後の戦いの前に、ゼシカに話しておきたいことがあったんだ」 自分の考えにふけっていた私は、背中越しにつたわるククールの声の響きに、ちょっとドキッとした。 「やめてよ。戦いの前にどうとかって、私、そういうの好きじゃないのよ。話なら帰ってきてから聞くわ」 「今じゃないと、意味ないんだ」 いつになく真剣な声に、それ以上は拒絶できない。 「・・・わかったわ、どうぞ」 「オレがこのパーティーに加わる時、ゼシカに言った言葉、覚えてるか?」 何よ、何言うつもり?」 「・・・覚えてるわよ。私だけを守る騎士になるとか何とかでしょう?」 「そう、それ。あれ、無かったことにしてくれ」 頭をウォーハンマーで殴られたような衝撃がきた。 「あの頃のオレは何も考えてなかった。ひと一人守るってことがどれだけ難しいことか、わかってなかったから簡単にそういうことを口にできた。本当にバカだったと思う」 ひどい・・・。 ククールのバカバカバカ! 何よ。どうしてそういうことを、今言うの? 守ってくれてたじゃない、ずっと。私がどれだけ支えられてきたか、わからないの? これから決戦だっていうのに、いきなりそんなこと言って突き放すなんて、ひどすぎる。一気にテンション下がっちゃったじゃないの。 ・・・本当に、私ずっと頼りっぱなしだったんだ。ククールのこんな一言でショック受けるほど。 もしかしてククールは、もういやになったのかしら。この間だって私のために危うく命を落とすところだったんだし。 そう考えると、これ以上甘えちゃいけないんだと思う。 そうよ、初めは私一人で兄さんの仇を討つつもりだったじゃない。 私だけを守るなんていうククールの言葉も、言われた時は全く信用してなかった。 それなのにククールは、私を何度も助けてくれて、守ってくれた。 これ以上望むのは間違ってる。次が最後の、それも一番大きな戦いなんだもの。こんなことで落ち込んでるようじゃあ、暗黒神なんてものに勝てるわけないわ。 「それにゼシカつえーしな。ドラゴンキラーやもろはのつるぎなんて片手で振り回してるのを見た時には、うかうかしてたら剣でも負けると思ったもんだ」 でも何か、こういう言われ方されるのはムカつく。 確かに身体が回復してからというもの、今までは重くて上手く扱えなかった剣が嘘のように軽く感じるようになった。 力が特別強くなったわけではないんだけど、私にも少しは魔法剣士だったご先祖様のチカラが受け継がれてたっていうことなのかしら。 でも、だからって剣でククールより強くなれるなんて思ってないわよ。ククールだって、きっと本気では思ってない。 こういう時でも、私をからかうのは忘れないのね。 「それにゼシカだけ守ったって、そんなものに意味なんてないんだよな。大事なものが何もない世界に一人だけ取り残されても寂しいだけだ。ケチなこと言わずに、守れるものは全部守る」 ちょっと泣きそうだったんだけど、続くククールの言葉に、そんな気分は吹き飛んだ。 「オレ一人じゃキツいけど、ゼシカと一緒だったらこの世界全部だって守れる気がする。・・・頼りにしてるんだぜ、これでも。ラプソーンとの戦いでも、よろしくな」 ・・・どうしよう、目眩がする。 「ゼシカ?」 私が返事をしないもんだから、ククールがこっちの様子を伺おうとしてる。 ダメ! こっち見ちゃダメ。 「・・・まかせといて」 それだけ言うので精一杯だった。でも、ククールの動きは止まったので一安心。 見られたくないの。私きっと今、すごく変な顔してるから。嬉しすぎて、頭がおかしくなりそうなんだもの。 ずっと聞きたかったの、その言葉。『頼りにしてる』って、そう言ってほしかった。嘘や慰めじゃないよね? ククール、そんなに甘くないものね。 言葉は何も思い浮かばなくて、でも何かは伝えたくて、私もククールの背に体重をかけた。広くて温かくて、力強い背中。命も何もかも、全て預けられる。 うん、私も頼りにしてる。あなたを信じてる。一緒に守ろうね、私たちがこれから生きていく世界を。 さあ、首を洗って待ってなさいよ、ラプソーン。今の私には怖いものなんて、もう何もないんだから! ほしかったもの-後編
https://w.atwiki.jp/viptndr/pages/2453.html
779 名前:1/7[sage] 投稿日:2012/09/03(月) 07 10 55.45 0 ツンデレが海外旅行に行きたがっていたら ~後編~ 少し間を置いてから、先輩の機嫌を少しでも良くしようと思って僕は聞いた。しかし先 輩はまだ怒ったまま、僕にそっぽを向いて答える。 『聞いてどうすんのよ? どうせまた、あたしの考えをバカにしてあざ笑いたいだけなん でしょ? あー、性格悪っ!! 最低』 「違いますよ。先輩の好みを聞いて、少しでも先輩が好みの旅行が出来る計画のお手伝い をしたいと思っただけで、そんな気持ちは微塵もありませんから」 それを聞いて、先輩は横目でジロリと僕を睨んだ。疑わしげに、少しの間考えてから念 を押して来る。 『本当に? 絶対にあたしの考えを否定したりとか、笑ったりとかしない?』 僕は笑顔を消して、真剣な表情で頷いた。 「ええ。バカにしたりしませんから。絶対に」 僕の返事に、先輩は少し考えてから、ため息をついた。それから、仕方無さそうに髪を かき上げて、僕に向き直る。 『分かったわよ。そこまで言うんなら、教えてあげるけど、ちょっと待ってて。考えるか ら。うーん……』 「いいですよ。そんなに深く考えなくても、本当に憧れるイメージのままで」 先輩は悩み過ぎると逆に深みに嵌まって何も考えが浮かばなくなってくるので、僕はそ う言って気を楽にしてあげようとした。それに頷き、先輩がポツポツと考えを口にし出す。 『……やっぱり、海が一番よねえ……? ハワイとかよりもさ。もっと人がいなくて…… すっごい綺麗な海を前に、ちょっと大胆な水着着ちゃってさ。そうしたら、地元のサーファー とかやってる人達に、君達何処から来たの? 観光客? なら、とっても素敵な食事が出 来る場所があるんだけど、一緒に行かない? なんて誘われちゃったりしてさ。うん』 「ちょっと待って下さい先輩」 ホケッと憧れた感じでしゃべる先輩に、僕は慌てて割り込んだ。 『何よ。今、いい感じでイメージ膨らませてたのに邪魔しないでよね。大体、アンタから 聞いたんじゃない』 不愉快そうな先輩を抑えて、僕は真面目な顔で先輩をジッと見つめた。 780 名前:2/7[sage] 投稿日:2012/09/03(月) 07 11 41.41 0 「先輩。お言葉ですが、海外は日本ほど安全な場所じゃありません」 『は? それが何よ?』 先輩の中では自分の考えと僕の話しが繋がらなかったのだろう? 訳が分からない様子 の先輩に、僕は頷いて話を続けた。 「つまり、観光客相手に犯罪を犯そうとする人間も、日本と比べると全然多いって事です。 そんな風に気軽に声を掛けてくる男性には、注意して近寄らない方が懸命だと思いますね」 僕の警告に、たちまちのうちに先輩の顔が不機嫌に歪む。 『何よ。バカにしないって言ってたくせに、やっぱりケチつけるんじゃない。嘘つき』 「違います。これは本気で心配して言っているんです」 意志を強く持って先輩をまっすぐに見つめると、さすがにバカにしてるという雰囲気は 感じられなかったようで、気圧されたように先輩の方から視線を逸らしつつ、しかしまだ 納得行かない様子で言い返してきた。 『だ、だからってそんな人はごく僅かでしょ? そんなの心配し過ぎだし、大体アンタな んかに心配される謂れはないし』 「知り合いが海外で行方不明になったとか、そんな記事をニュースで見るのは真っ平ゴメ ンですから。確かにほとんどの人は良い人だと思いますけど、ごく少数の悪い人たちが狙 うのは、先輩みたいにナンパされたいとか思ってる隙だらけの人達ですから」 そればかりは本当に心配なので、僕は真剣に主張した。別に先輩が尻の軽い女性だと思っ ている訳ではないが、外国人のイケメンに誘われれば、ほだされて付いて行ってしまう 女性は結構多いと思うし、先輩にだって大いにその可能性はあると思う。 『失礼な事言わないでよ。あたしだってそれなりの警戒心くらいあるし、ちゃんと大丈夫 そうな人にしか付いて行かないもん』 「そうやって、自分は大丈夫とか、そう思ってる子が一番危ないんですよ。見知らぬ人に 声を掛けられても付いて行っちゃダメってのは、大人にも通用するんですからね」 ここでまた拗ねられても、警告が心に残ってくれればいい。先輩はそこまでバカではな いはずだと思って言うと、意外なことに先輩はフン、とちょっと呆れたように鼻を鳴らし、 意外なことを口にして来た。 781 名前:3/7[sage] 投稿日:2012/09/03(月) 07 12 15.67 0 『全く……さっきから偉そうな事ばかり言ってるけどさ。何だかんだ言って、素敵な男性 にあたしが誘われるシーンとか妄想して、嫉妬しちゃってるだけなんじゃないの?』 「は?」 思わず、僕は呆気に取られて聞き返してしまった。すると先輩は、フフンとちょっと得 意気に鼻を鳴らすと、嫌悪の表情で避けるような仕草をする。 『うわ。動揺してるって事はやっぱりそうなんだ。気持ちわるっ!! どんだけ独占欲強 いのよ。言っとくけど、あたしとアンタは高校の時の部活の先輩後輩で、今は同じサーク ルの仲間ってだけで、友達とか、ましてや恋人でも何でもないのにさ。どんだけ勘違いし てんのよ。サイテー』 「いや、ちょっと待って下さいよ。僕は嫉妬とかではなくて、本気で先輩を心配して……」 頭の中が真っ白で上手く考えが出て来ない中、僕は反射的に言い訳を口にする。しかし それは先輩をますます調子に乗らせただけだった。 『その心配ってのが大きなお世話なのよねー。何よ? もうあたしは自分のものだとでも 思っちゃってるわけ? 偉そうにお説教とかさ。何様のつもりよ』 表面的には不快げな態度を見せつつも、いかにも嬉々として罵詈雑言を吐いているのが、 僕にはありありと分かった。ここで迂闊に言い訳を続けても、先輩の思うつぼに嵌まるだ けなので、僕はグッと堪えて考えた。この得意気な様は、明らかに狙って言ってるとしか 思えない。という事は、さっきバカにされた腹いせに思いっきり罵ってやるチャンスを窺 っていたという事か? 『何よ、黙っちゃって。言い返さないって事は、嫉妬だって認めちゃったの? うわ。冗 談じゃないわよホントに』 先輩がさらにお調子に乗って僕を挑発してくる。もしかしたら、ナンパ云々の話も、こ れを狙ってワザと振って来た可能性がある。というか、恐らくそうなのだろう。つまり、 僕は先輩の策にまんまと乗ってお説教をしてしまったと、こういう訳だ。 『全く、一人前に嫉妬だなんて何考えてんのよ? アンタなんて性格最悪で、年下のクセ にすぐあたしに説教してさ。ホント、何様って感じよね。顔だって別にイケメンって訳で もないのにさ。ちょっと構ってあげてるからっていい気にならないでよ、ホント』 782 名前:4/7[sage] 投稿日:2012/09/03(月) 07 13 07.41 0 罵詈雑言を聞き流しつつ、僕はため息をつく。これなら嫉妬だと言われた時に、肯定し てしまった方がまだ虚を付けただろうし、その後も優位に会話を進められたはずだ。ちょっ と先輩の言葉が意外過ぎて、うっかり否定してしまったが為に、却って不利な立場に追い やられてしまった。だけど、先輩が調子に乗っている今この時なら、まだ挽回の可能性は あると思って、僕はずっと言い返せずに先輩の言葉を聞いていた。 『全く、本当に呆れるわよね。アンタって。そんなに心配だったら、あたしが海外旅行に 行く時に、連れてってあげようか? 但し、お財布兼荷物持ちっていうお付の役でならね。 一緒に楽しめるとか思わないでよ? それで、勝手にナイトだとか何とか思ってなさいよ』 あざ笑うような先輩の態度に、しかし僕はここだとばかりに顔を上げた。 「いえ。そんなのは御免ですね」 キッパリと強い口調で言い切り、先輩をジッと睨むように見つめる。僕の態度に虚を突 かれたのか、先輩は驚いた顔で僕を見つめたが、すぐに気を取り直して不機嫌そうにそっ ぽを向く。 『あっ……そ!! べ、別に別府君なんて、あたしはいなくたって全然構わないんだから。 お付きが嫌なら、人のやる事に文句言ったりしないで、大人しく家で待ってればいいじゃ ないの』 この気に入らなさそうな態度は、僕が反抗心を露わにしたからなのだろうと思っておい た方がいい。まさか僕が一緒に行くのを嫌だなんて言ったからだと、そういう期待はしな い方がいい。そう肝に銘じた上で、僕は真っ直ぐに先輩を見つめて、口説くように言った。 「いえ。僕が先輩と海外に行く事があるとしたら、大人しく引っ付いて行ったりしません。 僕が、全てエスコートしますから」 『は……?』 キョトンとした顔で、先輩が僕を見つめる。それから、首を横に激しく振り、先輩は僕 を睨み付けて、こう言い返してきた。 『冗談じゃないわよ。何でアンタなんかに連れてって貰わないと――』 僕は左の手の平を先輩の顔のすぐ間近にかざして、言葉を遮る。そして、分かっている と言うように頷いてみせた。 783 名前:5/7[sage] 投稿日:2012/09/03(月) 07 14 13.72 0 「もちろん、先輩をお誘いするからには、先輩好みの観光地を選択します。まあ、ナンパ されるかどうかだけはどうにも出来ませんけど、観光に食事に買い物。全てが先輩の満足 行くように、僕が全て計画します。行きたくないなんて言葉が出ないくらいにね」 言葉を失い、ボウッと熱に浮かされたような顔で僕を見つめていた先輩だったが、言葉 が途切れて正気に戻ったのか、激しく首を振ると、不満気にそっぽを向いて吐き捨てた。 『な……何バカな事言ってんのよ。アンタなんかにあたしの好みとか分かる訳無いじゃな い。アンタが思ってるほどあたしは単純な思考の持ち主じゃないんだから』 それに、僕は同意して頷いた。 「もちろん、先輩が単純じゃない事くらい知ってますよ。けれど、今のところ日本中…… いや。世界中の男子の中で、僕が一番先輩の近くにいますからね。日頃の言動や行動を見 ていれば、おおよその好みくらいは分かるようになります。だから、少なくとも来て良かっ たと思えるくらいの満足感は与える自信がありますね」 先輩は何か言い返そうとして、口をニ、三度開きかけたが言葉が見つからなかったのだ ろう。グッと唇を噛んで、少しの間俯いてから、顔を上げて挑戦的な眼差しで僕を睨み付 けた。 『ホントに? 出来るわけ? そんな事が』 「もちろん。自信があるから言ってるんですよ」 先輩の問いに、僕は頷いた。もちろん口では満足しただなんてこの人は絶対に言わない が、態度で自ずから示してしまうだろうと。 『じゃあ、もし出来なかったら、旅費全額。お土産代まで含めて全部、別府君持ちだからね』 まるでケンカを売るかのような態度で言われたので、僕はちょっとの間言葉の意味を考 えてみた。しかし、導き出される答えは一つしかなかった。 「……つまりそれは、僕が海外旅行を計画したら、それに付き合ってくれると言う事でい いんですよね?」 最後に、自分の中で出した答えを確信に帰る為に聞くと、先輩はいかにも不満気な顔つ きで少し躊躇った後で、小さく、コクリと頷いた。 『……仕方ないじゃない。アンタからの挑戦……逃げる訳には行かないもの』 それから、ビシッと僕を指差して、強く主張してきた。 784 名前:6/7[sage] 投稿日:2012/09/03(月) 07 15 05.94 0 『いい? べ、別にあたしはアンタと海外旅行したくって受ける訳じゃないからね。アン タからの挑戦を逃げるなんて、そんなヘタレな事出来ないから、受けてあげるだけなんだ から、そこのところ勘違いしないでよね。分かった?』 「分かってます。まさか先輩が、恋人よろしく、僕との海外旅行を喜んで受けるなんて、 そこまで僕は自惚れていやしませんから」 形がどうあれ、先輩と二人だけで海外旅行が出来れば、それはもう僕にとっては望外の 喜びなのだから、僕は強い気持ちでうなずく事が出来た。そして先輩を見ると、何かモジモジするように体を動かした後で、右手を握り、小指だけを立てて僕の前にかざして来た。 『……じゃ、じゃあ……約束よ。あたしが初の海外旅行をする前に、必ず、その約束を果 たすって……』 「先輩が……初の海外旅行をする前……ですか?」 確認の為に聞き返すと、先輩は小さく頷いた。 『あっ……当たり前でしょ? だって、あたしが誰か別の人と海外に行ったりしたら、エ スコートなんて……もう必要、なくなるじゃない』 「いや。そんな事ないと思いますけど……」 先輩の初の海外旅行というと、遅くとも卒業旅行よりは前に先輩を海外に連れて行かな ければならない。しかも、先輩好みの場所に。その期間の短さを思ってさすがにちょっと 弱気になるが、今度は先輩が強い口調で言い返してきた。 『そんな事あるわよ。そりゃ、一回くらいじゃまだ慣れないかもしれないけど、もしかし たら一度経験したら、ポンポンポーンと何度も行き始めるかも知れないでしょ? そ、そ うしたらアンタの出番なんて無くなるんだから』 「……一回のお金の工面にどうこう言ってる人が、そう容易く何度も行ける訳ないと思い ますけどね」 何かちょっと、どことなく無理を感じる先輩の主張に突っ込みを入れると、何故か先輩 は怒ってムキになって突っ掛かってきた。 『う……うるさいわね!! いちいちいちいち重箱の隅突付くように細かい事をグダグダ とっ!! いい? とにかく、その約束はあたしの最初の海外旅行でなきゃ無効なんだか ら。ほら。男だったら、四の五の言わずに小指出す』 785 名前:7/7[sage] 投稿日:2012/09/03(月) 07 15 55.13 0 言い出したのは僕の方なのに、勝手に最初じゃなきゃダメとか何かとても理不尽な気分 ではあるが、こうなった以上、先輩はテコでも動かない。仕方無しに僕も小指を出して、 先輩の小指に絡めた。 『よし。いい? ゆーびきーりげんまんうーそついたらはーりせんぼんのーますっ!! ゆーびきった!! はい。これで約束成立だからね。いい? 破ったらただじゃおかない んだから。分かった?』 「……分かりました。まだ、具体案は何もないですけどね。近い将来実現出来るよう、努 力はしてみます……」 ため息混じりに答えると、先輩は小さく頷いた。 『ぜ……絶対だからね? 早くしないと、待ちくたびれて誰かと海外旅行しちゃうんだから』 フン、と息も荒く背を向けたときの先輩は、何故か照れているように感じた。こうして 僕は、また一つ、重大な責任を先輩から押し付けられるようになってしまった訳だ。自分 で言い出したこととはいえ、やれやれである。しかし何故か、楽しくもあるのだから不思 議なのだが。 終わり
https://w.atwiki.jp/anime_wiki/pages/16771.html
曇天に笑う 上巻 Blu-ray BOX Blu-ray・DVD-BOX発売日:1月21日 【特典】 原作者・唐々煙描きおろしBOX シナリオ完全収録特典ブックレット キャラクターソング オリジナルサウンドトラックCD ここを編集 2014年10月放送開始。プライムビデオが配信開始。劇場公開OVAに曇天に笑う 外伝 決別、犲の誓いがある。 http //www.dontenniwarau.com/ 監督 原口浩 原作 唐々煙 シリーズ構成 高橋悠也 キャラクターデザイン・総作画監督 牧孝雄 プロップデザイン 丸山修二 デザインワークス 藤純 美術監督 池ノ上由紀 美術設定 松本吉勝 色彩設計 真壁源太 撮影監督 工藤康史 撮影監督補佐 伊藤邦彦 特殊効果 原田亜優子 筆文字素材 岩畑剛一 3D 渡邉悦啓 編集 小野寺絵美 音響監督 えのもとたかひろ 音響効果 長谷川卓也、武藤晶子 録音調整 天野龍洋 録音助手 都築寿文 音楽 福廣秀一朗 監督補佐 松村樹里亜 アニメーション制作 動画工房 脚本 高橋悠也 おかざきさとこ 絵コンテ 原口浩 千明孝一 松村樹里亜 博多正寿 セトウケンジ 高田昌宏 吉川博明 赤城博昭 篠原俊哉 演出 原口浩 松村樹里亜 高田昌宏 渡邉正彦 則座誠 柳瀬雄之 セトウケンジ 赤城博昭 深瀬重 作画監督 牧孝雄 市原圭子 舘崎大 曾我篤史 丸山修二 大沢美奈 Seo Sun-young Lee Jeon-jong 伊藤大翼 小野和美 沓澤洋子 立口徳孝 菊永千里 熊田明子 中本尚 村上竜之介 久保茉莉子 伊勢奈央子 池田広明 平塚知哉 菊池政芳 海保仁美 浅利歩惟 Park Hye-ran 藤田真弓 Amazonインスタントビデオ:曇天に笑う 1. 第1話 三兄弟、曇天に立つ 出演:中村悠一, 梶 裕貴 再生時間:22 分 初公開日/初回放送日:2014年10月3日 ■関連タイトル 曇天に笑う 上巻 Blu-ray BOX ☆DVD-BOX Blu-ray 曇天に笑う 外伝 ~桜華、天望の架橋~ Blu-ray 曇天に笑う 外伝 ~宿命、双頭の風魔~ Kindle版原作コミック 唐々煙/曇天に笑う 1 曇天に笑う ロングポスターコレクション BOX 原作コミック 唐々煙/曇天に笑う 1 原作コミック 曇天に笑う コミック 全6巻完結セット 随時更新! pixivFANBOX アニメ@wiki ご支援お待ちしています! ムック本&画集新刊/個人画集新刊/新作Blu-ray単巻/新作Blu-ray DVD-BOX アニメ原画集全リスト スタッフインタビューwebリンク集 最新登録アイテム Blu-ray 魔女見習いをさがして Blu-ray「どうにかなる日々」Blu-ray Happy-Go-Lucky Edition 初回限定生産 Blu-rayDisc付き 『ラブライブ! スーパースター!!』「始まりは君の空」【みんなで叶える物語盤】 BEM~BECOME HUMAN~豪華版Blu-ray Blu-ray 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 10th Anniversary Compact Collection Blu-ray ぐらぶるっ! Blu-ray 映画クレヨンしんちゃん 激突! ラクガキングダムとほぼ四人の勇者 Blu-ray CHRONO CROSS 20th Anniversary Live Tour 2019 RADICAL DREAMERS Yasunori Mitsuda Millennial Fair FINAL at NAKANO SUNPLAZA 2020 ゴブリンスレイヤー Blu-ray BOX 初回生産限定 グリザイア ファントムトリガー THE ANIMATION 03[Blu-ray] 特装版 ラブライブ! サンシャイン!! Saint Snow 1st GIG 〜Welcome to Dazzling White Town〜 Blu-ray Memorial BOX ゾンビランドサガ Blu-ray BOX 初回生産限定盤 Blu-ray 思い、思われ、ふり、ふられ 完全生産限定版 Blu-ray Fate/Grand Carnival 1st Season 完全生産限定版 Blu-ray Fate/Grand Carnival 2nd Season 完全生産限定版 Blu-ray ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかIII OVA Blu-ray 映画プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日 BD特装版 Blu-ray アズールレーン 三笠大先輩と学ぶ世界の艦船 ぶるーれい Blu-ray 水瀬いのり Inori Minase 5th ANNIVERSARY LIVE Starry Wishes かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ 22 OVA同梱版 呪術廻戦 公式ファンブック よつばと! 15 監修 庵野秀明・樋口真嗣など 夢のかけら 東宝特撮映画篇 パラレルパラダイス 13 特装版 アイドルマスター ミリオンライブ! Blooming Clover 9 オリジナルCD付き限定版 美樹本晴彦マクロス画集 軌 わだち― 夜ノみつき 10th EUSHULLY WORKS しらこ画集 ILLUSTRATION MAKING VISUAL BOOK カズアキ画集 Kazuaki game artworks ライザのアトリエ2 ~失われた伝承と秘密の妖精~ 公式ビジュアルコレクション ぼくたちは勉強ができない 第21巻 音声ドラマ ミニ画集付き同梱版 あいきょう 荻pote作品集 ヒョーゴノスケ流 イラストの描き方 TVアニメ『くまクマ熊ベアー』オフィシャルファンブック 押井守原作・総監督 西村純二監督作品 『ぶらどらぶ』 解体新書公式コンプリートガイド OCTOPATH TRAVELER Design Works THE ART OF OCTOPATH 2016-2020 おそ松さん 3rd season SPECIAL BOOK 描きたい!!を信じる 少年ジャンプがどうしても伝えたいマンガの描き方 YMO1978-2043 「小冊子・YMO全トラックリスト2021 Amazon限定表紙版」付き To LOVEる -とらぶる- ダークネス FIGURE PHOTOGRAPHY COLLECTION 斉藤朱夏 CALENDAR 2021.4-2022.3 ラブライブ! サンシャイン!! Aqours DOME TOUR COMIC ILLUSTRATION BOOK ラブライブ! サンシャイン!! Aqours COMIC ILLUSTRATION BOOK 2020 Winter イジらないで、長瀞さん 10 特装版 「はたらく細胞」公式アニメ完全ガイド リスアニ! Vol.43.2「アイドルマスター」音楽大全 永久保存版VII アイドルマスター シャイニーカラーズ 3 CD付き特装版 ウルトラマンマックス 15年目の証言録 ウルトラマンZ特写写真集 じじぃ 人生は深いな 冴えない彼女の育てかた 深崎暮人画集 上 Flat. ぷよぷよ アートワークコレクション 古谷静佳1st写真集 re START THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER COLLABORATION! Great Journey ウルトラマンゼロ Blu-ray BOX クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 Blu-ray BOX 初回生産限定版 小林さんちのメイドラゴンBlu-ray BOX ゆゆ式Blu-ray BOX スペシャルプライス版 とーとつにエジプト神 Blu-ray 直球表題ロボットアニメ 全話いっき見ブルーレイ 未来ロボ ダルタニアス 一挙見Blu-ray VOL.1 シュヴァルツェスマーケン 全話見Blu-ray ワールドトリガー一挙見Blu‐ray VOL.1 異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 魔王プレイボックス 初回生産限定 トータル・イクリプス 全話見Blu-ray Blu-ray Cutie Honey Universe Complete Edition 夜ノヤッターマン 全話いっき見ブルーレイ こみっくがーるず Blu-ray BOX 初回生産限定 Blu-ray 幼女社長 むじなカンパニーセット 初回生産限定 ログ・ホライズン 円卓崩壊 Blu-ray BOX 七つの大罪 憤怒の審判 Blu-ray BOX I Blu-ray 水樹奈々 NANA ACOUSTIC ONLINE 『Dr.STONE』2nd SEASON Blu-ray BOX【初回生産限定版】 魔術士オーフェンはぐれ旅 キムラック編 Blu‐ray BOX 今井麻美 Winter Live「Flow of time」 - 2019.12.26 at EX THEATER ROPPONGI - Blu-ray盤 Blu-ray 仮面ライダーゼロワン ショートアニメ EVERYONE'S DAILY LIFE 仮面ライダー一挙見Blu-ray 1号 2号・V3編 仮面ライダー一挙見Blu-ray X・アマゾン・ストロンガー編 スーパー戦隊一挙見Blu-ray 1975-1981 スーパー戦隊一挙見Blu-ray 1982-1986 半妖の夜叉姫 Blu-ray Disc BOX 1 完全生産限定版 裏世界ピクニック Blu-ray BOX上巻 初回生産限定 Levius レビウス Blu-ray BOX【期間限定版】 スーパー戦隊 学研の図鑑 江口寿史美人画集 彼女 アニメディスクガイド80's レコード針の音が聴こえる necomi画集 PHONOGRAPHIC フルーツバスケット アニメ2nd season 高屋奈月 Illustrations 2 彼女、お借りします TVアニメ第1期 公式設定資料集 ドラゴンボール 超戦士シールウエハースZ 超シールガイド ガンダムアーカイヴス『ガンダムビルドシリーズ』編 Angel Beats! 天使画集 Angel Diary PANZER FRAULEIN 野上武志画集 【陸編】 Angel's cage るび様画集 Sweet Dream はすね画集 画集 制服Girl's▼コレクション もりょ作品集 異世界ファンタジーのキャラクターコレクション 劇場版「美少女戦士セーラームーンEternal」公式ビジュアルBOOK アイドルマスター シャイニーカラーズ イラストレーション ワークス VOL.2 Blu-rayDisc付き 八十亀ちゃんかんさつにっき 10 特装版 あんさんぶるスターズ! Ready For Star 2巻 缶バッジ付 Switch エーペックスレジェンズ チャンピオンエディション New ポケモンスナップ -Switch 【PS4】BIOHAZARD VILLAGE PLAMAX 聖戦士ダンバイン サーバイン ノンスケール PS製 組み立て式プラスチックモデル スーパーミニプラ 無敵ロボ トライダーG7 3個入りBOX 魔道祖師 前塵編 完全生産限定版 HGUC 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ Ξガンダム MG 機動戦士ガンダムSEED モビルジン 1/100スケール カンチ 青 ノンスケール ABS&ダイキャスト製 塗装済み完成品 ☆赤ver 魔女の旅々17 ドラマCD付き特装版 クリストファー・ノーランの世界 メイキング・オブ・インターステラー BEYOND TIME AND SPACE 時空を超えて るるぶアズールレーン からかい上手の高木さん15からかいカレンダーカード付き特別版 「武装神姫」原案イラスト集 ALLSTARS 機動戦士ガンダム サンダーボルト 17 キャラクターブック付き限定版 とある科学の超電磁砲T OFFICIAL VISUAL BOOK Aqours 5周年記念アニメーションPV付きシングル「smile smile ship Start!」【BD付】
https://w.atwiki.jp/atiga-9nen/pages/66.html
【中学一年 ―― 8月第二週】 京太郎「(さて…昨日からインターミドルの開幕だけど…)」 京太郎「(俺達の初試合は特に描写する事もないレベルで無難に終わった)」 京太郎「(強いて言うなら県大会決勝戦の再来というかなんというか…)」 京太郎「(終わった後に対戦相手がゲッソリしてたのが少しだけ申し訳なかったけど…)」 京太郎「(まぁ…小鍛治プロみたく麻雀が嫌になるレベルじゃないから…まだマシだよな?)」 京太郎「(いや…比較対象がおかしいかもしれないけどさ)」 京太郎「(ま…何はともあれ…【後三回勝てば団体戦優勝だ】 )」 京太郎「(まずはそれを目指して頑張ってみるか)」 京太郎「(その為にも…今のうちに自分の牌譜の見直しでもやっておこう)」 京太郎「(次の俺達の試合は二日後だけど…それまでの間に出来るかぎりの事はやっておきたいしな)」 +2 00~50 失敗 51~99 成功 ※雀力により+3されます 失敗 京太郎「(まぁ…ほぼ一日でどうにか出来るほど甘い話じゃないって事だな…)」 京太郎「(多少はマシになった感じはするけど…あくまでそれだけだ)」 京太郎「(仕方ない。そもそもダメで元々だったし…)」 京太郎「(気持ちを切り替えて…今は…)」 太平山「…よろしく」 A「よろしくおねがいします」 B「よろしくおなしゃす」 京太郎「(…この中で一位を取る事を考えないとな)」 +2 京太郎(雀力3+能力補正7+土壇場補正5)15 +3 御広谷(雀力6-能力補正(京太郎)7)-1 +4 A(雀力5-能力補正(京太郎)7)-2 +5 B(雀力5-能力補正(京太郎)7)-2 京太郎97 御広谷70 A65 B41 京太郎「(この中で要注意なのは勿論、御広谷だ)」 京太郎「(去年もエースを努めた二年がそのまま先鋒をやってる訳だからな…)」 京太郎「(この中で単純な雀力で言えば間違いなく飛び抜けてる)」 京太郎「(去年もインターミドルに出た分、経験も豊富だろうし…油断は出来ない)」 京太郎「(…まぁ、何故か脳裏に太平山って文字が浮かんだけど気のせいだろ)」 京太郎(太平山は御広谷に敗れたからこそ俺達の合宿相手に選ばれた訳だし) B「」トン 京太郎「…それロンだ。6400」 +2 京太郎(雀力3+能力補正7+土壇場補正5)15 +3 御広谷(雀力6-能力補正(京太郎)7)-1 +4 A(雀力5-能力補正(京太郎)7)-2 +5 B(雀力5-能力補正(京太郎)7)-2 京太郎37 御広谷3 A5 B19 ※トップなので運命の二つ名発動せず 京太郎「(よしよし…ちゃんと俺の能力は効いてるみたいだな…)」 京太郎「(俺以外のところは殆ど手が進んでない)」 京太郎「(ま、俺だってそんな高めの手を張ってる訳じゃねぇけどさ)」 京太郎「(でも、この中じゃ…悠々と手作り出来るし・・何より…)」 御広谷「くっ…!勝負だ…!リーチ!!」 京太郎「…悪いな、それだ。ロン、3900」 京太郎「(勝負を焦った御広谷が出してくれたか)」 京太郎「(満貫って手もあるけど…ここで御広谷を落とせたのは大きいな)」 京太郎「(さっきのも合わせて点差も大きく開いたし…)」 京太郎「(…先鋒での勝ち抜けはほぼ決まったかな)」 京太郎「(ま…だからと言って油断はしねぇよ)」 京太郎「(フォア・ザ・チーム…その言葉を俺はまだ体現出来ちゃいないけど)」 京太郎「(だからと言って…手を抜いて先輩たちに迷惑かけるような格好わるいところは見せたくないしな)」 +2 京太郎(雀力3+能力補正7+土壇場補正5)15 +3 御広谷(雀力6-能力補正(京太郎)7)-1 +4 A(雀力5-能力補正(京太郎)7)-2 +5 B(雀力5-能力補正(京太郎)7)-2 京太郎71 御広谷30 A92 B39 A「(これが阿田峯の一年…須賀京太郎か…)」 A「(なるほど…先輩たちが要注意だって言ってた意味が分かる…)」 A「(まだ荒削りだけど…こいつのいる卓は確かに…手が進まねぇ…)」 A「(だけど…それは決して完全って訳じゃねぇみたいだな)」 A「(気の緩みか或いは運が良かったのか…俺には逆転手が入ってる)」 A「(ま…これを須賀の奴に当てるのはきっと無理だろうさ)」 A「(あいつはもう俺が聴牌してる事を読んでる)」 A「(だが…さっきの直撃で須賀の事しか見えてない御広谷なら…」 御広谷「…これだ…!」 A「おっと…そいつを貰うぜ。ロン…ハネマンだ」 御広谷「ぐぅ…!!」 +2 京太郎(雀力3+能力補正7+土壇場補正5)15 +3 御広谷(雀力6-能力補正(京太郎)7)-1 +4 A(雀力5-能力補正(京太郎)7)-2 +5 B(雀力5-能力補正(京太郎)7)-2 御広谷52 A51 B99 ※運命の二つ名発動! B「(…御広谷はもうダメだな)」 B「(打ち筋に覇気がない。完全に萎縮してる)」 B「(ま…当然か。一度も和了れずに跳満直撃)」 B「(エースの自負ってヤツを粉々にするには十分過ぎるくらいだ)」 B「(こいつを狙い打っても良いんだが…だが、もう次の局が目の前だ)」 B「(ここで御広谷をさらに追い詰めるよりは…二位のAから点差を奪っておきたい)」 B「(幸い…俺の手は最低でも跳満だ。後はこれを当ててやれば…俺が二位に…)」 京太郎「…」スッ 京太郎「…おっと、悪いな。ツモだ」 B「えっ」 京太郎「満貫で…2000・4000…これで終わりだな」 モブ1「よ。お疲れ様」 京太郎「うっす…すみません。一回和了らせちゃいました」 モブ1「ばーか。十分だっての」ポン モブ1「ここから詰められるほど俺は弱くねぇよ」 モブ1「ま…流石に残り何万点を飛ばしてやれるほど強いって訳じゃねぇけど」 モブ1「だが…ここまでやってくれたんだ」 モブ1「お前の顔に泥を塗らないような対局をしてくるよ」 京太郎「…はい!お願いします!!」 +2 00~30 だが、御広谷が復活した 31~60 無難に点差を広げて次へと繋いだ 61~99 御広谷を飛ばして次鋒で終了した ※雀力5フォア・ザ・チーム10京太郎の勝ち星10 =+25されます モブ1「(と…後輩に偉ぶって見たものの…だ)」 モブ1「(流石インターミドル…容易くやらせてはくれないな…)」 モブ1「(点差は取れてるし…負けるつもりはないが…)」 モブ1「(これは須賀が稼いでくれた点差が大きい)」 モブ1「(ここまで開くと多かれ少なかれ勝負しないとおいつけないからな…)」 モブ1「(それを狙い打つだけの簡単なお仕事…ってほどじゃねぇけど…)」 モブ1「(だが…ま…)」 モブ1「(…恥ずかしくない戦果にはなったかな)」+20000 +2 00~30 御広谷復活?あぁ、そんなものもありましたっけ 31~60 さらにモブ2先輩が稼いでくれた 61~99 御広谷ハコワレ ※雀力5フォア・ザ・チーム10京太郎の勝ち星10モブ1の勝ち星5 = +30されます モブ2「(はは、御広谷の奴…顔が真っ白になってやがる)」 モブ2「(そりゃそうだな。エースの奴が潰されて…モブ1には狙い打たれて)」 モブ2「(もう小さな風一つ吹いただけでも吹っ飛んでしまいそうな点棒しか持ってねぇんだ)」 モブ2「(まさか強豪校の自分たちがこんなことになるなんて…そんなこと考えてなかったんだろうな)」 モブ2「(勿論、それは慢心じゃない。油断じゃない)」 モブ2「(ただ…あいつらは知らなかっただけなんだ)」 モブ2「(世の中にはそういうものを全部吹っ飛ばすような化物がいることを…さ)」 モブ2「(…もしかしたら…去年、不動峰と当たらなかったら…俺達もああなっていたのかもな)」 モブ2「(だから…少しだけ同情するよ)」 モブ2「(だけど…いや、だからこそ…容赦なんてしない)」 モブ2「(明日は我が身…それを自分の心に刻みつける為にも…)」 モブ2「…ツモ。1600・3200」 モブ2「(…俺はお前を飛ばして…次へ行く)」 「強い!!ほとばしるほど強い!!」 「阿田峯中学…去年はインターハイ一回戦負けでしたが…」 「今年はエースを一年に変えて、圧倒的点差で準決勝進出!!」 「いやぁ…勿論、MVPは須賀選手ですが、後の二人も良いですね」 「点差というリードを護って、最後には優勝候補でもあった御広谷を飛ばしての終了」 「他の二高が一段劣っているという事に目をつむっても飛び抜けていると言っても良いでしょう」 モブ3「…だってよ?」 モブ2「はは…なんかこそばゆいな」 モブ1「ま、褒められるのは悪い気がしない」 部長「そ、そうだね…うん…」 部長「(また出番がなかった…)」 京太郎「お疲れ様っす!ジュース買って来ました!!」 モブ1「おいおい…またそんな事やってたのか?」 モブ2「エースなんだからゆっくりしとけって」 京太郎「いやぁ…先輩たちの対局見てたらなんか居てもたっても居られなくなって…」 モブ3「だからって雑用するのはどうなんだ…まぁ、良いがな」 部長「あ、それより…次の対戦相手は決まった?」 京太郎「…えぇ。次の対戦相手は…」 末尾偶数:…不動峰です 末尾奇数:上原学園です ゾロ目:??? 上原学園です 京太郎「上原学園です」 モブ1「あそこかー…」 モブ2「確か…二年がエースをやっている学校だな」 部長「それだけじゃない。確かそのエースは須賀と同じ特殊な能力持ちだったはずだ」 京太郎「特殊な能力…」 モブ3「…なんだ。怖いのか?」 京太郎「そ、そんな事ないですよ!!」 京太郎「ただ…俺、結局不動峰相手に何も出来なかったですし…」 モブ2「おいおい、まだ引きずってるのか?」 モブ1「不動峰相手に勝てたのはお前のお陰なんだぞ」 モブ3「そうだぞ。須賀はちゃんと自分の役目を果たしたんだ」 モブ1「ま…確かに今までどおりにはいかないだろうけどな」 モブ2「でも、後ろには俺達がいるんだ。少しは信頼しろよ」 モブ3「あぁ。お前が多少、稼げなくても…俺達で何とかしてやる」 部長「それがチームってものだからね」 京太郎「先輩…部長…」 モブ1「ま、辛気臭い話は止めて…今日はとっとと帰ろうぜ」 モブ2「そうだな。上原の牌譜も記憶しないといけないし」 モブ3「データのチェックと対策は任せろ」 京太郎「…はい!お願いします!!」 【System】 須賀京太郎の雀力が3あがりました。 【中学一年 ―― 8月インターハイ準決勝】 京太郎「(…モブ3先輩のお陰で…牌譜は大分頭に入った)」 京太郎「(上原の能力も…大体だけど分かってる)」 京太郎「(…だから…大丈夫だ)」 京太郎「(いつも通りの打ち方さえすれば…きっと勝てる)」 京太郎「(俺と同じオカルト持ちだって…勝てるはずなんだ)」 京太郎「(例え勝てなくても…先輩たちなら何とかしてくれる)」 京太郎「(だから…俺は…)」 +2 京太郎(雀力4+能力補正8+土壇場補正5-能力補正(上原)10)7 +3 上原(雀力5-能力補正(京太郎)8)-3 +4 A(雀力5-能力補正(京太郎)8-能力補正(上原)10)-13 +5 C(雀力5-能力補正(京太郎)8-能力補正(上原)10)-13 京太郎48 上原57 A69 B14 上原「(ひひ…どうやら阿田峯の一年は…俺と同じく他人の手を遅くするタイプらしいな…)」 上原「(お互いに干渉しあって微妙な感じだが…だが、この状態…悪くねぇ)」 上原「(確かに俺の手は遅くなってるが…それでも他の奴よりはマシだ)」 上原「(実質…この卓は俺と須賀って一年の一騎打ち…)」 上原「(だが、経験や雀力という面で有利なのはこの俺だ!)」 上原「(今までみたいに楽勝って訳にはいかねぇだろうが…だが、勝つのは難しく…)」 A「…それロンだ」 上原「えっ」 C「アッハイ」 上原「…え?」 +2 京太郎(雀力4+能力補正8+土壇場補正5-能力補正(上原)10)7 +3 上原(雀力5-能力補正(京太郎)8)-3 +4 A(雀力5-能力補正(京太郎)8-能力補正(上原)10)-13 +5 C(雀力5-能力補正(京太郎)8-能力補正(上原)10)-13 京太郎92 上原89 A41 C31 京太郎「(…悪いな。俺の能力はお前と違ってある程度、範囲を選べるんだよ)」 京太郎「(今のお前は動揺してるだろうな…まさかAが和了るなんて欠片も思っていなかっただろうし)」 京太郎「(お陰で高めの手がブレて…和了りから遠のいてるぜ)」 京太郎「(どうやら…モブ3先輩から教えてもらったファーストアタックは成功みたいだな)」 京太郎「(んで…そのお陰か…俺にはぐんぐん運が向いてきて…)」 京太郎「…ロン。倍満だ」 C「…はい…」 +2 京太郎(雀力4+能力補正8+土壇場補正5-能力補正(上原)10)7 +3 上原(雀力5-能力補正(京太郎)8)-3 +4 A(雀力5-能力補正(京太郎)8-能力補正(上原)10)-13 +5 C(雀力5-能力補正(京太郎)8-能力補正(上原)10)-13 京太郎32 → 加速世界発動 →52 上原78 A35 C69 上原「(くそが…!なめやがって…なめやがって…!!)」 上原「(あの一年…さっきの局わざと能力使ってなかったな…!?)」 上原「(俺を動揺させる為に…あざ笑う為に…!もう許さねぇ…!)」 上原「(俺を馬鹿にした報いだ…!絶対にこの満貫をぶち当ててやる…!)」 京太郎「…ポン!」 上原「なっ…!」 京太郎「ポン!」 京太郎「それチー!!」 上原「(ダメだ…!待ちがどんどん変わって…捉えられない…!!)」 上原「(くそ…!なんだこいつ…!相手の手を遅くする能力だけじゃないのか…!?)」 上原「(こんな…俺の手から逃れるような能力を…くそ…くそおお…!!!)」 A「…」トン 上原「それだぁ!!!8000!!!」 A「あ、あぁ…」ビックウゥ +2 京太郎(雀力4+能力補正8+土壇場補正5-能力補正(上原)10)7 +3 上原(雀力5-能力補正(京太郎)8)-3 +4 A(雀力5-能力補正(京太郎)8-能力補正(上原)10)-13 +5 C(雀力5-能力補正(京太郎)8-能力補正(上原)10)-13 京太郎35 →加速世界発動 →55 上原35 A46 C53 ※トップなので運命の二つ名発動せず 京太郎「(完全に上原の頭に血が登ってるみたいだな…)」 京太郎「(どうやら…モブ3先輩の分析通り、こいつは自分の思い通りにならないとすぐ切れるタイプらしい)」 京太郎「(だったら…もう一つかき回させて貰おうか)」 京太郎「(幸いにして…上原の奴は俺を執拗に狙い撃とうとしてる…)」 京太郎「(…だけど…甘いぜ)」 京太郎「(お前の能力じゃ…俺を捉えきる事は出来ない)」 京太郎「(俺以外の相手なら…話は別だったんだろうが…)」 京太郎「(だけど…俺の速度は…お前じゃ追えない…追わせない!)」 京太郎「ポン!」 京太郎「ポン!」 京太郎「…それポン!!」 上原「ぐ…!!」 京太郎「…ロンだ。6400」 上原「ぐ…も、持っていけ!!」 上原「(まだだ…!まだ終わってねぇ…!)」 上原「(俺は…まだやれる…!やれるんだ…!)」 上原「(次こそ満貫…いや、それ以上のものを当ててやる…!!)」 京太郎「…おい」 上原「なんだ…!?」 京太郎「…もう終わったぞ」 上原「あ゛ぁ!?」 京太郎「…先鋒戦は終わりだ。次鋒戦に席を譲らないと」 上原「…は?」 上原「何を言ってるんだ…?俺がマイナス収支のまま終わる訳ないだろ…?」 上原「次こそお前に満貫…いや、跳満あてておれが逆転するんだ!!」 上原「そうだ…そのはずだ…これは…これは…何かの間違いなんだ…」ブツブツ 京太郎「…付き合ってられないな…」 京太郎「(…上原のエースは強かった)」 京太郎「(だけど…所詮、それだけだった)」 京太郎「(あいつは勝つ事よりも…屈辱を晴らす事を優先した)」 京太郎「(…だから、俺が勝てた。付け入る隙があった)」 京太郎「(…それを…他人事とは…見れないよな…)」 京太郎「(俺だって…一歩間違えればあんな風になっていたかもしれない)」 京太郎「(他の奴見下して…勝てるのが当然って思って…)」 京太郎「(チームに迷惑を掛けたかもしれない)」 モブ1「よ。お疲れさん、凄かったじゃないか」 京太郎「…あ、先輩…」 京太郎「…ありがとうございます」ペコッ モブ1「…ん?どうしたいきなり」 京太郎「いや…俺…先輩たちと会えてよかったです」 モブ1「おいおい、愛の告白か?悪いけど俺にそんな趣味はないぞ。モブ3は別かもしれないが…」 京太郎「ち、違いますよ!!」 京太郎「俺は…ただ…もしかしたら…自分の力に増長して…上原みたいになってたかもしれないから」 京太郎「そうじゃなくいられるのは…多分、尊敬出来る先輩たちのお陰だから…」 京太郎「改めて…今の環境に…感謝したくなって…」 モブ1「…なんだ。そんな事か」 京太郎「そ、そんな事って」 モブ1「気にし過ぎなんだよ、お前は」グシャ 京太郎「わっ!」 モブ1「そんな心配しなくてもお前はあんな風にはならないさ」 モブ1「寧ろ…俺達の方こそお前に礼を言わなきゃいけない」 京太郎「えっ…?」 モブ1「俺たちを…ここまで連れてきてくれてありがとう」 モブ1「俺たちを…尊敬してくれてありがとう」 モブ1「俺たちを慕ってくれて…ありがとう」 モブ1「お前のお陰で…俺たちは今、この大舞台でも胸を張って戦っていられる」 モブ1「…だから、お前もそんな風に落ち込まないで胸を張れ」 モブ1「俺達がお前のいう尊敬する先輩たちでいられるのはほかならぬ…お前のお陰なんだからさ」 京太郎「…はいっ!」 +2 00~30 上原の逆襲 31~60 順当に点差を広げた 61~99 ABを飛ばして決勝進出 ※雀力5フォア・ザ・チーム10京太郎の勝ち星10 = +25 AorBを飛ばして決勝進出 モブ1「(まさかあいつがあんな事考えてるなんてな…)」 モブ1「(力を持ってるなら持ってるなりの後ろ暗さみたいなもんがあいつにもあるのかもしれないな…)」 モブ1「(普段から雑用を率先して引き受けるのも…もしかしたらそういうのが作用してるのかもしれない)」 モブ1「(…ホント、可愛い後輩だよ、お前は)」 モブ1「(俺たちをこんな舞台に連れてきてくれただけじゃなく…)」 モブ1「(その上…驕らずに…俺達の事尊敬してくれて…)」 モブ1「(自分から率先して…色々やってくれるんだからよ)」 モブ1「(お前は自覚してないかもしれないけど…)」 モブ1「(須賀、お前は本当にすげぇ奴なんだぜ)」 モブ1「(後輩としても…人間としても…お前は出来てる奴だ)」 モブ1「(俺は…今こそ思うよ)」 モブ1「(俺の為じゃない、チームの為でもない)」 モブ1「(誰よりも…お前の為に…優勝したい)」 モブ1「(俺たちをここまで連れてきてくれた…お前の為に…勝ちたい)」 モブ1「(だから…こんなところでつまずいてなんて…いられねぇ…)」 モブ1「(あいつを決勝まで連れて行く為にも…一年で…優勝っていう最高の栄誉をくれてやる為にも…)」 モブ1「…ツモ。8000オール…飛びだな」 モブ1「(…ここは俺が…勝ってやるよ)」 「決着!!!阿太峯!!他校を寄せ付けません!!」 「須賀選手が渡したバトンを後続に繋がず、モブ1選手が勝負を決めました!!」 「いやぁ…やはり彼は阿太峯の中でキラリと光るものがありますね」 「須賀選手はまだ荒削りなところがありますが牌を打つセンスは阿田峯でも1でしょう」 部長「…」 モブ1「あ……そ、その…部長?」 部長「な…なんだい?」 モブ2「げ、元気だせよ、ほら…暗い顔してるなんてらしくねぇぜ?」 部長「何を言ってるんだまったく…」 部長「決勝まで来られて暗い顔をしている訳がないだろう…?」フルフル 部長「あぁ、そうだ。僕は嬉しいんだ…例え出番がなくても…フォア・ザ・チームの理念は僕の中にも活きているんだから…」 モブ2「…おい」 モブ1「わ、悪かったって…その…急に跳満が来たからさ…」 京太郎「ただいま戻りましたー」 モブ3「あ、あぁ…須賀。いいところに…」 京太郎「…はい?」 モブ3「次の相手はどうだった?もう決まったんだろう?」 京太郎「あ、はい。次の相手は…」 +2 末尾偶数:不動峰 末尾奇数:??? 不動峰です 京太郎「…不動峰です」 モブ1「ま、順当なところだな」 モブ3「あぁ。あそこが決勝まで来られないという事はまずないだろう」 モブ3「エースはもとより全員が全国区の打ち手だ」 モブ2「よっぽど運が悪くなければ負けるなんてあり得ないだろうな」 京太郎「いえ…ですけど…」 モブ3「…ん?」 京太郎「いや…何でもないです」 京太郎「(そうだ…ありえる訳ないよな…)」 京太郎「(不動峰の対戦相手…その1校が…)」 京太郎「(【わざと負けたように見えた】なんて…)」 京太郎「(だけど…あの先鋒の奴…)」 京太郎「(最後…笑っていやがった…)」 京太郎「(不動峰に大差をつけられて…落ち込んでてもおかしくないはずなのに)」 京太郎「(まるで【この程度なのか】ってあざ笑うみたいに…ぞっとする顔で…)」 モブ1「ま…何はともあれ…」 モブ2「あぁ。そうだな、去年のリベンジだ」 モブ3「…あぁ…腕が鳴るな」 部長「…そうだね」 部長「まぁ…相手は県予選前に一回当たってるんだ」 部長「それから幾らか成長してるかもしれないが…手の内は読めている」 部長「…それに僕たちは練習試合で勝てたんだ」 部長「それと同じ事をすれば問題はない」 モブ1「ある意味、さっきの試合より気が楽かもな」 モブ2「おいおい、そりゃ言い過ぎだろ」 モブ3「まぁ…俺たちなら勝てない相手じゃない。それが分かっている以上、ガチガチに構える必要はない」 モブ3「何時も通り…傾向と対策、それだけしっかりやってれば良い」 部長「じゃ…其のためにもそろそろホテルに戻ろうか」 京太郎「はい!!」 【System】 準決勝の結果、雀力が+3されました 重力世界の補正値が8から9へと変わります
https://w.atwiki.jp/originalwitch/pages/242.html
Ixtab(イシュタム) 陵墓の魔女。その性質は安息。 思い出を縫い上げた黒衣を被った十字架の魔女。 だが十字架には名前以外何も彫られていない空っぽの生前。 死にたがりのこの魔女は抵抗することもなく、散った魂を 結界の楽園に連れて行き、永遠の安息を与える。 使い魔 Puch(プチ) 陵墓の魔女の手下。その役割は灯火。 燃え尽きた灰色の梟。使い魔の灯火は 魔女に捧げることもなく、惨めな魔女を 集団であざ笑い1人きりにする。 魔法少女時代 果 のぞみ(はて のぞみ)
https://w.atwiki.jp/pata3finn/pages/150.html
(おくびょうがみ)【Fear feaster】 フィンの海を恐怖する心が具現化した霊体。 ※注意※作品内容に関するネタバレ記述あり 海を恐れるフィンのヘソから出てきた。恐怖を克服しようとして失敗するたびにフィンをあざ笑った。のちに怖さと向き合う決心をつけたフィンにヘソへ戻された。(#08-B) イモムシキングの見せるフィンの夢に登場、フィンの恐怖の記憶が詰まっている“宝箱”を開けた。(#48-B) タグ:キャラクター・敵キャラクター
https://w.atwiki.jp/ova-v/pages/386.html
「ふぅ……」 かぶっていた専用のヘルメットをとり、髪留めを外して軽く頭を振ると、金の髪が広がる。 すん、と鼻を効かせても汗の匂いはしない―――当然。汗をかくほど苦戦するような任務ではなかったのだ。 これならいつ大佐の前に顔を出しても恥ずかしくはない。満足気に口の端に笑みを浮かべたルネは、しかし通路に立つ姿を見て苦々しげに顔を歪める。 「なんですのディナ。わたくし、今戻ってきたばかりなのですけど?」 「シスター、マザーが呼んでいます。5番機と共に3番実験場まで移動を」 「………」 ピクリ、とルネの眉が上がる。 ディナはそれを軽く視線をそちらへ向けた後、何事もなかったかのように視線を戻し。 「繰り返します。シスター、マザーが呼んで」 「わ、か、っ、て、ま、す、わ、よ!!」 言葉を途中で遮り、いらだちのまま壁を思い切り殴りながら叫ぶ。 ルネの全力を受けた壁は嫌な音を立てて拳型の穴をぽっかりと開けた。 「シスター、基地の破損をしないでください」 「うるさい! 行けばいいのでしょう行けば!」 怒鳴ると、踵を返し格納庫に置いてきた愛機、ノーブルロアーの方へと戻る。 と、後ろから足音。 「…なんでついてきますの?」 「通達後、わたしも移動するように言われました」 「…あ、そ。勝手になさいな」 「はい、シスター」 後ろからついてくる小さな足音に不機嫌そうに鼻を鳴らすと、格納庫に戻り愛機へと駆け寄る。 警告してくる整備員を横目で睨みつけて黙らせると、巨大なACを足元から僅かな取っ掛かりを頼りに駆け上る。 コクピットハッチに手をかけ簡単な操作で開かせると、その中へ飛び込んだ。 「さ、はやく案内なさい、ディナ」 「了解です、シスター」 「模擬戦?」 「そうヨ。貴女達の新しいオモチャのテストとして、ネ」 笑みを浮かべてにじり寄ってくるグレイス・ケイルから一歩距離を取りながら、ルネは不可解な顔をする。 「新しいって…わたくしはノーブル・ロアーから乗り換える気などあれませんわ」 「乗り換えじゃないわヨー。ウフフ…あたらしい、パーツ、ヨ。今取り付け作業中ね」 「………」 さらに近寄ってくるグレイスを蹴り倒してやりたいところだったが、これでもルネは今の力を与えてくれたグレイスにそれなりに感謝している。 この力があるからこそ大佐の側に居ることが出来、この力があるからこそ大佐の役に立つことが出来るから。 ―――あくまでそれなりに、なので本当に腹が立ったら容赦なく蹴り倒すが。 「で、なんですの? そんなに画期的なものが出来まして?」 「はい注目ー」 掲げた先、スクリーンに映し出されたACの図解を指し棒でこんこんと叩く。 そこには従来のACの隣、本来ハンガーである部分が何らかの装置によって肥大化したACの姿がある。 「今回AC解析の結果創りだされたものの1つ目、この武器腕」 「武器腕?」 「武器を腕の一部として予め組み込んであるのヨ。これまでタンクタイプ以外は支えを必要とした兵装を支えなしで――」 「ノーブルロアーは各部関節強化と反動制御で支えなしに撃ってますけど?」 「……………」 「……………」 「……………」 「腕に直接組み込んだことで支えなしで撃てるのヨ!」 「流しましたわね…」 ルネのジト目は華麗にスルー。 「それと今まではハンガーの装備に切り替える時、キャノン系の装備は破棄していたでショウ?」 「ええ、まあ」 「コレならば余剰スペースがあるから破棄せずに装備を切り替えられるのヨ!」 「…なるほど、確かにそれは便利かもしれませんわね」 これまでノーブル・ロアーがマルチプルパルスを使用する際、どんなに弾が残っていてもオートキャノンはパージしていた。 しかしそういうことならば、これからは無駄な――。 「とはいえ、腕武器装備の場合はハンガーユニットもオーバードウェポンも載せられないけどネ」 「ふざけてんですの!?」 怒号とともにグレイスの胸ぐらを思い切り掴みあげる。 「シスター、落ち着いて下さい」 「お、おおうギブよギブ」 「わたくしが大佐からお預かりしてるオーバードウェポンを外せと!? 馬鹿も休み休み言いなさいな!!」 「シスター」 ぐ、と力を込めた手をディナに抑えられると、ルネはしぶしぶ手を離す。 解放されたグレイスは軽く咳をして息を整えると服の胸元を正してから一度ルネから距離を取る。 「さ、最後まで聞いてほしいのヨ…」 「……へえ、言ってご覧なさい。納得出来ない場合は…わかってますわね?」 その言葉にグレイスはビッ、と親指を立ててサムズアップ。ルネのこめかみに青筋が立つ。 意にも介さず落ちた指し棒を拾い上げるとスクリーンを何度か叩いて表示を先に進める。 「じゃ、ドウター・ファイブに搭載する武器腕を説明するわヨ」 コン、とスクリーンを叩く音。 「ドウター・ファイブが搭載するのはレーザーキャノン格納式腕部。その名の通り変形すれば右腕にレーザーキャノンを装備することになるわけネ」 「…それで?」 「このレーザーキャノンはビッグダディに搭載されたオーバードウェポン<ヒュージキャノン>を参考にしてつくられてるのヨ?」 「!!!」 一瞬にしてルネの顔色が変わった。 「つまりこの装備はビッグダディの子供に当たるといっても過言でもないわけヨネ?」 「こ、子供………」 眼がキラキラと煌く。頬が上気する。手を胸の前で握りしめて。 そしてこの満面の笑顔である。 「どうしてもイヤというならしかたな…」 「ぜひ装備させていただきますわ!!」 「………シスター」 わずかに含まれた、非常に貴重なディナのどこか呆れたような吐息にも気がついた様子もなく、ルネは彷彿とした瞳でスクリーンに表示された新たな姿のドウター・ファイブを見つめている。 ぽう、と上記した頬ははたから見ればおそらく色っぽいのだろう。 その頭の中が今、妄想一色にさえなっていなければ。 「ああ……いやん、大佐とわたくしの子供だなんて…」 あっという間に脳内の妄想に尾ビレと背ヒレがついた。 ディナが肩を一度、二度と叩くが反応がない。 仕方なくディナはルネの肩を押すと、よいしょと端へ除けてグレイスの前へと立つ。 「……マザー、私の方は」 「ああ、ドウター・フォーは機体の直接カスタマイズと、それに合わせ武装の変更ヨ。仕様書はコレ」 「ふむ―――このシールドというのは?」 「手持の装甲板ヨ。状況に応じて使用して頂戴」 「了解しました。…………シスター、そろそろ」 未だに恍惚と妄想の世界にいるルネをゆさゆさと揺するとルネはハッとした顔で、あいたままの口から零れそうになったよだれを拭き取る。 そして不機嫌そうな顔になるとぼそりと一言。 「………あと少しでしたのに」 なにがだろう。 「…相変わらずだな、おまえたち」 隣室から聞こえた声にルネとディナが振り返るのと同時に、ドアが開く。 車椅子の車輪がきい、と軋む音と同時に、腰掛けたままで現れた少女は軽く手をあげて挨拶をする。 「…ニンバス」 「しばらくぶりだな二人共。息災そうで何よりだ」 「しばらくぶり…というか、どこいってましたの? 貴女が出撃しない分わたくし達に任務が回されていたのですけど?」 「すまないな、これに時間をとられていてね」 とニンバスが指した背後の室内をルネがひょいと覗き込む。 しばらく眺めた後、中を見てもわからなかったのか、眉間にしわが寄ったルネがニンバスの方を向く。 「…なんですの?」 「<UNAC>のカスタマイズ室だ。簡易カスタマイズするための行動チップの作成を頼まれてな。しばらく缶詰状態だった」 「ゆーなっく?」 疑問符を浮かべるルネに苦笑いをすると、ニンバスは手持の端末を操作して文字を表示する。 「<UNmanned ARMORED CORE>。通称<UNAC>…無人制御式ACだそうだ」 「そゆことヨ。これでバンガードの戦力も拡充できるってこと」 「私の手駒としても使えるしな。戦略に幅が広がるのだが…」 ちらりと見た露骨に不満そうなルネの表情に、思わずニンバスから苦笑が漏れる。 その苦笑いにルネの表情はさらに苦味を増す。 「…不服そうだな、ルネ?」 「所詮人形でしょう? 役に立ちますの?」 「役立たつのかどうか、それを今から試す、ということだ」 「それは…」 「私の作ったプログラムは手強いぞ?」 「…ああ、模擬戦ってそういう」 「そういうことヨ」 再びコン、という音に三人が振り向くと、グレイスがスクリーンを叩いて表示を変える。 表示されるのはドウター・スリー、ワイズマン。その下に3機分、ACのシルエットを表示する。 間にその横に<VS>の表示を置くと、同じようにドウター・フォー、ドウター・ファイブを表示して。 「ドウター・フォー、ドウター・ファイブの新装備テストと、UNACのテストを同時にやるわけだ」 「…なるほど。それにしても」 ルネはチームを組まされたディナに視線を向ける。 無表情のまま何事かと見返すディナの眼をしばらく見た後、フン、と鼻を鳴らして背を向ける。 「敵も味方もお人形ですわね」 「おい、ルネ―――」 「ネガティブ、シスター」 「……ディナ?」 ディナがぼそり、と発した言葉にニンバスは自分の言葉を止める。 だがルネは振り返るとあざ笑うように皮肉げな笑みを浮かべ。 「なにがですの? 同じ機械のようなお人形のくせに」 振り返ったその瞳をじっと見つめたままディナは言葉を続ける。 「ネガティブ。UNACは私と同類ではありません、シスター。UNACには意思がありません」 「………」 しばし呆気にとられたようにディナを見ていたルネは、再び背を向ける。 言葉を探すようなしばらくの沈黙の後、口を開くとその声色にはどこか喜びの色が聞いてとれる。 「………言うなら、行動で示して見せなさいな」 背を向けたままながらも、信頼を示すような一言にディナは一つ頷く。 「はい、シスター」 珍しく機嫌の良いまま去っていったルネと、それを追うディナの後ろ姿に、ニンバスは笑みを零す。 そして自らの機体へ向け車椅子を動かし、その横に並ぶUNAC達に眼を向ける。 「さて、姉としての威厳も見せねばならんな…協力してもらうぞ、お前たち」 「それじゃ三人とも。―――準備はいいわネ?」 「システム起動……DCS正常稼働。各UNACフォーミュラ・ブレイン異常無し。ドウタースリー、ワイズマン。並びにUNAC各機、出るぞ」 「ドウター・フォー、ファイナル・オデッセイ。準備完了。状況開始します」 「ドウター・ファイブ、ノーブル・ロアー! さあ…吼えますわ!!」 Top/Various Drive Next/02:Rの暗躍/狂鳥、羽撃く
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/4762.html
578: ナイ神父MK-2 :2016/08/10(水) 23 52 22 憂鬱大陸化 朝鮮転移ネタ2 朝鮮無双其の2 レイテ島の都市部制圧と、日本軍の排除を持って韓国政府はこの世界の大日本帝国が史実の旧日本軍と そう変わらない軍備であると判断、目下の問題である燃料不足を解決する為に更なる戦域拡大を容認 する事となる。更に政府は人的資源の不足を懸念して、一部の協力的な在韓外国人の徴兵とサービス業等の 戦中は不要と判断された職種の人間を徴兵を実施し戦力を補充している。 レイテ陥落の10日後韓国軍は続けてインドネシア スマトラ島のパレンバンに前回のフィリピンと同じ 手法で上陸、攻撃を開始した。人員を増やし始めたばかりのインドネシア軍も韓国軍に対抗するため 九七式戦車を中心とする部隊をぶつけるも、対抗は不可能であった。 「クソ、57mmじゃダメだ!」 「嘆いてる暇が有るなら少しでも近づけ!後ろには市民も居るんだぞ!」 「奴等、見境なしか逃げてるのは如何見ても非武装の市民なんだぞ!」 「日本製に見えない戦闘ヘリに見慣れない戦車、おまけに言葉も通じないまるで宇宙人だ!」 「愚痴を言う暇が有るなら少しでも前へ行け!撃破は出来なくとも市民を守る盾位にはなれる!」 一部の部隊は少しでも相手の敵戦力の目を市民から逸らそうとするも、其れをあざ笑うかの様に韓国軍は 戦闘ヘリを増員、市民に向けても上空から次々に20mm機関砲を浴びせていく。 「碌な対空火器も無ければ、戦闘機も居ない楽な仕事だ」 「逃げているのは市民ではない、全て親日派だ!吹き飛ばしてかまわん」 「所詮70年も前の旧式だ、簡単すぎてあくびが出る」 韓国兵の言葉の通り、インドネシア軍のスマトラ守備を担って居た部隊は市民の盾になる形で壊滅、しかし、其の思いも 空しく戦闘ヘリからの機関砲掃射やミサイル攻撃によって多数の被害を出し、更に駐留した韓国軍によって更なる二次被害が 発生している。 日本の対応と本番の開始 「やってくれましたね・・・」 辻のその一言が示すように、会合に集まった夢幻会のメンバーは誰もが苦々しい表情をしていた。そんな中、嶋田は 南雲に対して、接触してきた史実アメリカ兵への対応を嶋田に尋ねていた。 「所で例の接触してきた在韓米軍はどうなっているんですか?」 「現在は海上保安庁から身柄を内地に移して陸軍監視の下情報収集中みたいですね、彼等の話だと転移してきた韓国は2016年のものだそうです。」 「今から70年以上先か・・・戦力は如何なんだ?其の手の事は俺よりお前達の方が把握してるだろ?」 「無茶を言うな、転生前は一般人だったんだぞ・・・一般に公開されてるレベルの話しか知らん、実際に其の時代の関係者だった 尋問中の彼等の方が俺達より把握してるだろ」 話の途中で加わってきた山本へ嶋田がそう返すと改めて全員へ向き直り、此れからの対応に付いての意見を取り始めた。 「それで、実際の所如何しますか?穏便に接触する前に彼等はルビコン川を渡ってしまった訳ですが」 「元の時代のやらかし振りを見るともう数ヶ月もすれば戦力がガタ落ちする気がしますがねえ・・・」 「そうは言うがな辻君、その数ヶ月の間にフィリピンやインドネシアをこれ以上荒らされれば被害が洒落に成らないぞ。それに 列強としての威信にも傷が付くそうなれば外交的なマイナスも考え泣ければ成らなくなる」 579: ナイ神父MK-2 :2016/08/10(水) 23 52 54 「それなら俺達海軍が動くのは如何だ?向こうからの資料や推測される戦力を見る限り連中は陸軍国家だ、海軍を先に潰せば 足の長い航空機か弾道弾の類でも使わない限り他の島への侵攻は出来なくなる。」 「しかし、対艦ミサイルは如何します?レーダー等の性能で言えば流石に向こうに分が有りますよ?」 「例の新戦術を使えば良いだろ?」 「あれも金が掛かり過ぎるんですがねえ・・・」 「それでも本番で外洋海軍に脱皮中の枢軸海軍に試すよりはマシだ」 「・・・まあ、最近は下手な兵器より動かす人間の値段の方が遥かに高くなってますからね、人死にを減らせるなら安いものですがね。」 会議が辻と山本の一騎打ちになり始めた所で、今度は東条が有る事を思い出して話し始めた。 「連中を孤立させるのは其れで良いだろうが、原発は如何する?記憶が正しければ韓国には20基以上の原発があった筈だ、下手に日干しに すれば経年劣化で洒落に成らない放射能が漏れ出すぞ」 「其処は陸軍を上陸させるしかないのでは?事前に芙蓉で爆撃すれば問題は無いと思いますが?」 「いや、芙蓉は不味い、地対空ミサイルが厄介だ」 「其処は芙蓉でなく先に三式弾頭弾でルソン辺りから攻撃を仕掛ければ良いだろ?」 「いっそ、高高度で核EMPを発生させれば・・・」 「まて、万が一影響が大きく出て発電所に影響が出れば、其れこそ元の木阿弥だ止めた方が良い」 その後、一通り出た意見を嶋田が纏め、改めて今後の方針をメンバーの前で提示した 「では、基本方針としては敵海軍撃滅後、三式弾頭弾による対地攻撃へと移りその後に芙蓉を使用する。此れで良いですか?」 「異議なーし」 こうして、方針を決定した各軍は動き出し、表向きは正体不明の武装集団の排除を行うべく動き出していく。 580: ナイ神父MK-2 :2016/08/10(水) 23 53 27 韓国の現状とレイテ沖海戦 日本が動き出そうとしている頃、韓国では早くも戦勝ムードで溢れていた。国民は口々に 「邪悪な日帝は我々に手も足も出ない」 「もう直ぐ日王が降伏宣言を出してくる」 「東南アジアは我々の様な偉大な民族の下、日帝から解放された」 等と言っているが、それを冷やかな目で見つめる人物も居た、其の人物は軍の将官ではあったが普段から親日派として見られており 今回の東南アジア開放作戦にも異論を唱えていた人物であった。 「いい気な物だな、まだ戦争は始ったばかりだぞ・・・此方はまだ日本の本土すら見る事ができていないのだからな」 「しかし、既にフィリピン、インドネシア等で日本軍と戦っていますが日本軍の戦力は我々の歴史とそう代わりの無いものです。気にしすぎでは?」 「其処が可笑しいと言うんだ。幾ら当時の日本が陸軍戦力が貧弱だったとは言え戦中には既に5式戦車までは開発していたんだ。其れが影も形も無いんだぞ それに、仮にアメリカらが此方の歴史と同じ兵器を開発しているのならM4やM26といった強力な戦車も存在したはずだ、ならば其れを打ち破れるだけの 戦車はあってしかるべきだろう?」 「では其の事を本部や政府へ・・・」 「もう伝えたがこう返されたよ『それは日本に対する過大評価であり、信じるに値しない』とな・・・」 「それは・・・」 「兎も角、日本との戦争は此れからが本番で有る可能性の方が大きい、いざと言う時の準備が必要だな。」 581: ナイ神父MK-2 :2016/08/10(水) 23 53 57 そう不安を語る将校であったがこの不安は後に的中する事となる。 一方で韓国軍無いでは傍受した日本軍の暗号から日本がレイテ奪還の為に艦隊を派遣する事を察知していた。 そして、其の情報は政府の一部からマスコミへと漏れ、国民にも知れ渡る事になるそうなれば当然、今まで連戦連勝であった国民は過熱し、一部の民衆は 青瓦台を取り囲む勢いで周辺まで詰め掛けていた。 「悪の枢軸、日帝を倒せ!」 「慰安婦を攫った悲劇の原因である大和を撃沈しろ!」 「日本海軍を打倒して、日本に負けを認めさせろ!」 「日帝からの謝罪と賠償を!」 相した過熱した民意の中、日本海軍討伐の為に軍をレイテ沖まで進めた韓国海軍だが、其の表情には慢心と言って良いほど、自信に満ち溢れていた。 当然といえば当然であるが、韓国海軍は想定していた日本海軍は史実の旧日本海軍であり時代遅れな戦艦や空母程度、最強の攻撃力を持つ世宗大王で沈めてみせる そう息巻いての出航であった為であるが、彼等を待ち構えていたのは総排水量14万tを越える規格外の戦艦であった。 「馬鹿な、なんだアレは・・・」 「あんな巨大艦が有るなんて聞いてないぞ!」 「落ち着け、大きくても戦艦だ此方の射程の方が・・・」 「敵戦艦及び周辺の護衛艦隊から多数の対艦ミサイルが発射されました!」 「ミサイルだと!?そんな馬鹿な話が・・・」 艦隊の混乱が収まりきらない中、日本艦隊から行われた対艦ミサイルによる飽和攻撃は韓国海軍の艦隊へ大打撃を与え、其の戦法が有効であることを 如実に示していた。しかし、一部の艦は他の艦が盾になり健在であった一部の艦からは反撃のミサイル攻撃が開始された。攻撃の多数は敷島へと殺到し複数が迎撃されるも 落し切れなかった一部が命中した。生き残った韓国海軍の兵士達は其れに対して喜びの声を上げるもその後に見えてきた光景は彼等を絶望させるには十分であった。 「馬鹿な、直撃の筈だぞ・・・」 「嘘だろ・・・」 「何で、何で沈まないんだよ!」 兵士達のその言葉が示す通り、爆煙が晴れて見えてきたのは所々から煙が上がって居る物の殆ど無傷といって良い敷島の姿だった。 その中では敷島の艦長が不適に笑っている。 「ふん、向こうのミサイルも可也の命中精度だな。システムが良いのか兵士の腕からは判断に困るところだが、残念だったな戦艦がこの程度で沈むか!」 「しかし、操舵や指揮所に直撃していたら危険だった事も事実です。後で報告するべきでは?」 「其処は私が後で海軍本部へと伝えておく、其れより当初の予定通り前進を開始するぞ他の艦にも連絡を入れろ」 其処から先は一方的と言っても過言ではない状況であった。先制攻撃と世宗大王級自慢の対艦ミサイルが効かない事に焦った韓国海軍は生き残った 艦を引き連れて撤退を図るも、ミサイルの被弾によって遅れた艦から1隻1隻敷島型や摩耶型の砲撃のよって沈められ、最後は別働隊として動いていた 大和率いる艦隊に補足され挟み撃ちに遭う形で壊滅している。この海戦によって韓国海軍は世宗大王級を含む駆逐艦6隻を失い、韓国海軍の作戦行動に 大きな支障が発生する事となる。 582: ナイ神父MK-2 :2016/08/10(水) 23 54 27 以上です。WIKIへの転載は自由です。
https://w.atwiki.jp/talesofdic/pages/383.html
ミクトラン(みくとらん) 概要 デスティニーに登場したキャラクター。 登場作品 + 目次 デスティニー(PS版) デスティニー(PS2版)ルーティのルール デスティニー2 レイズ デスティニー(PS版) 年齢:不詳 性別:男性 身長:200cm 体重:100kg 声優:置鮎龍太郎(PS版)/堀川りょう(ドラマCD) 使用ソーディアン:ベルセリオス 天地戦争時代に天上軍を指揮した空中都市群の支配者。自称「天上王」。 稀代の天才科学者にして剣の達人。 かつての天地戦争ではソーディアンマスター6人相手でも互角以上の戦いを繰り広げた。 カーレル・ベルセリオスの捨て身の攻撃により死亡したとされている。 + ネタバレ ヒューゴを陰で操っていた黒幕であり、本作のラストボス。 1000年前の天地戦争で死亡するも、死の間際に人格をベルセリオスのコアクリスタルに投射することで精神のみ生きながらえており、再び「天上王」として君臨すべく暗躍していた。 レンズ技術の発明者であり、1000年前の空中都市計画発案者でもある。 卓越した頭脳で計画を成功させ人類を救うかに見えたが、翻意して(あるいは当初からそのつもりで)自らが認めた人間のみを天上人とし、特権を与える事で彼らを支配した。 それ以外の民衆は荒廃した地上に放置し、圧政と弾圧を加えた事が天地戦争の引き金となった。 ただし天上王になった経緯は媒体によってバラつきがあり、中には当初地上軍に所属していたとするものもある。 その本性は独善的かつ高慢な利己主義者であり、強烈な選民思想の持ち主。 作中では地上人の命で天上人を蘇生しようとするが、その理由すら「治めるべき民のいない王など滑稽」という自分勝手なもの。 なおベルセリオスに人格を投射した際、同じく世界を手に入れようと企んでいたベルセリオスの精神と結びついたとの裏設定がある。 (単に手を組んだ事の比喩なのか、文字通り精神が融合したのかは不明。作中でベルセリオスが会話するシーンはあるが、ミクトランがベルセリオスのフリをしていた可能性もある) 戦後ソーディアン・ベルセリオスとしてカルバレイスに封印されるが、1000年の時を経て考古学者のヒューゴにより発掘される。 眠りから目覚めたミクトランはヒューゴの精神に干渉し、やがて完全な操り人形とすることに成功する。 このため、本作におけるヒューゴの悪行はほぼミクトランによるものといえる。 オベロン社が数年で大企業になったのも、現代で失われたレンズ技術をミクトランの知識で再興させたため。 世界各地にオベロン社の支部を設立し地上軍に封印された神の眼を捜索していたが、グレバムの乱によって神の眼の所在が明らかになるとリオンやスタンたちを利用しこれを奪還。 ダリルシェイドに封印させた神の眼を奪い、空中都市群の復活に成功する。 その後ベルクラントに侵入してヒューゴを倒したスタン達に正体を明かし、遂に完全復活を果たす。 第二形態に進化したベルセリオスの力でスタン達を一蹴し、外殻大地が完成した事で用済みとなったベルクラント共々スタン達を地上に放棄した。 更に新しく開発したエネルギーアブソーバーで地上の反抗を封じつつ天上人復活のエネルギーを吸い上げていたが、ラディスロウ(リトラー)を犠牲にダイクロフトへ乗り込んだスタン達と再度対峙。 余興としてリオンの屍を操りスタン達と戦わせ、次いで自ら剣を取るも同じ第二形態のソーディアンを手に入れたスタン達に敗れる。 それでも余裕を崩さず神の眼の力を自身に照射し、醜悪な怪物「NEOミクトラン」に変貌し決戦を挑むも敗北。 最期のあがきとして外殻大地を崩落させ、地上に甚大な被害をもたらしながら死亡した。 なお後の作品と異なり1000年前にもNEOミクトランとなっていた事を明言している。 またNEOミクトランの先端部には小さく人間の顔が残っている(小さいがドット絵でも再現されている)が、他作品では再現されていない。 ▲ デスティニー(PS2版) 年齢:不詳 性別:男性 身長:200cm 体重:100kg 声優:堀川りょう 使用ソーディアン:ベルセリオス 天地戦争時代に天上軍を指揮した空中都市群の支配者。自称「天上王」。 稀代の天才科学者にして剣の達人。 かつての天地戦争ではソーディアンマスター6人相手でも互角以上の戦いを繰り広げた。 カーレル・ベルセリオスの捨て身の攻撃により死亡したとされている。 + ネタバレ PS版同様、作中の事件の黒幕でありラストボス。 髪型が変更され、長髪から三つ編みになった。 大まかな行動はPS版と同じだが、デスティニー2との整合性などから一部設定が変更されている。 特にハロルドの設定が大きく変更されたため、ソーディアン・ベルセリオスは天地戦争でコアクリスタルが欠損し、ハロルドの人格が消失した上でミクトランの人格に上書きされた事になった。 ただしハロルドの記憶か知識は残されていたようで、それを活用したと取れる発言もある。(レイズによれば彼女の知識と頭脳を利用していたとのこと) またPS版の「グレバムの乱」はミクトランの予期せぬ出来事だったが、本作では神の眼をアタモニ神団が隠匿している事を突き止めたヒューゴ(ミクトラン)がグレバムを焚き付けて起こした事に変更されている。 これにより神の眼を移動させ奪いやすくするだけでなく、空中都市の存在を吹き込み泳がせる事でグレバムに世界中の海底に点在する空中都市に復活の下準備をさせる事に成功している。 このため本作におけるグレバムはミクトランの手で踊らされた一人となっており、同時に彼こそが作中のほぼ全ての悲劇の黒幕となっている。 なお本作ではヒューゴの肉体を依代として復活しており、ベルクラントでスタン達を一蹴した後とどめを刺そうとするが、肉体に残ったヒューゴの残留思念に阻まれ、ミクトランの意思に反してベルクラントを切り離しスタン達を逃すというシナリオに変更されている。 ダイクロフトでリオンを生きる屍として操るシーンは削除されたが、その分ヒューゴの家族愛をあざ笑うなど外道さに磨きがかかっている。 PS版ではソーディアンを非人道的と揶揄していたが、本作では天上軍もソーディアンの研究・開発に着手していた事が明言されている。また過去作では殺風景だった外殻大地の緑化に成功しており、天上国家の再誕が間近だった事が示唆されている。 ダイクロフトで敗れた際やはり神の眼の力を自身に照射するが、今作ではNEOミクトランではなく両手がベルセリオスに変形した異形の戦士「ミクトラン・イグゼシブ」となる。またD2での描写に合わせ、今回が初めての変態となった。 なお最終決戦でスタンの斬空天翔剣により消滅したため、最期のあがきはしなくなった(できなくなった)。 ▲ ルーティのルール ヒューゴにベルセリオスを通じて憑依していた黒幕。本書ではアトワイトの父親という設定になっている。 1000年前の天地戦争時代に6人の部下を率いて彗星の衝突現場からレンズを発見し、その力で空中都市計画を実行。ダイクロフトを浮上させるが、元が学者だったということもあり政治には疎く、空中都市の運営は自分に取り入って来た代行者に全てを任せていた。 結果、代行者が独裁政治を行い地上の民の多くを見殺し、地上側から反発の声が上がる。 救済策を打ち出したにも関わらず、反発する地上の民に怒りを覚え次々と新たな空中都市の設計、飛行竜・生体兵器の開発、レンズに人格を宿す技術を開発するが人々にはそれら全てが恐怖の技術と捉えられてしまった。 こうして地上と完全に敵対し、天地戦争が始まった時点で6人の部下もミクトランから離れることとなった。 この6人が後のソーディアンマスターという設定になっており、アトワイトはミクトランと娘というオリジナル展開になっている。 ▲ デスティニー2 声優:堀川りょう 知識、統率力と優れた力を持って地上軍の高い地位に籍をおいていた。 しかし、自分の野心のために新たな神となろうとして、 クーデターを起こし、空中都市の全機能を掌握した。 そして、ベルクラントによる地上の無差別攻撃を開始し、地上の人々を奴隷のように扱った。 やがて自ら天上王と名乗ったが、地上軍との戦いでカーレルに討たれることとなる。 後の神の眼を巡る戦いの首謀者だが、スタン一行以外には知られていない。 + ネタバレ 元は地上軍だったが、情報やらを手土産に天上に寝返った。 空中都市開発メンバーに加わってベルクラントの兵器転用を提案。 開発チーム重鎮に取り入って発言力を強めた後天上を「天上軍」と命名、 クーデターを起こして天上王を名乗って支配者になった。 その独善的かつ傲慢不遜な性格から、彼に従ってはいても忠誠心はゼロに近かったようだ。 ▲ レイズ + ネタバレ イベント「天上の暴君」にて登場。 具現化された後、ティルナノーグに関する情報を徹底的に収集。 鏡士を利用し今度こそ天上王のための楽園を築くべく「選ばれし者を天上に導く」事を教義とする教団を作り、密かに勢力を拡大させていた。 やがて準備を整えるとヒューゴの名を騙り、ソーディアンマスター達が教団の調査に来るよう仕向け、思惑通り調査に来たリオン達を罠に嵌める。 ここで正体を現しベルセリオスの力で一行を一網打尽にしようとするが、バルバトスの乱入により逆に負傷してしまう。 しかし教団は囮に過ぎず、密かに建造した飛空艇によりイクス達の本拠である浮遊島への侵攻を企図。スタン達もケリュケイオンを借りて飛空艇に追いつくが、それすら計算ずくで初めからケリュケイオンを奪い浮遊島へ向かうつもりであった。 飛空艇にてスタン達と死闘を繰り広げるが、スタンの斬空天翔剣を受け敗北。 神の眼によるパワーアップもできず、最後は馬鹿にしていたリオンに情けなく「父親の肉体」である事を盾に命乞いするが、リオンの魔神剣・刹牙によって死亡。ソーディアン・ベルセリオスも破壊された。 イベント内で死亡したため、仲間にはならずあくまでプレイアブル化扱いとなっている。 なお生前具現化された神の眼に自身の人格をコピーしようとしたが失敗していた。 イベント「天地災来 漆黒のソーディアン」では、この時の情報を元に人格こそ不完全ながら神の眼のエネルギーで能力を再現された偽ミクトランが登場する。 ▲