約 106,067 件
https://w.atwiki.jp/fantasylaboratory/pages/362.html
2008.05.18 01 00 モモと 嘲笑って。誰か僕を嘲笑って。 そうしないと息もできない。そうしなけりゃ声も出せない。 だれか。どうか。ぼくを。 君は僕をかたつむりのようだと笑うけれど、 君は僕を快楽主義者だと決定づけるけれど、 君は僕の触れてはいけないパンドラの箱に指をかけてしまっているけれど、 それでも、きみは。きみこそが。 嘲笑って。誰か僕を嘲笑って。 そうしないと息もできない。そうしないと声も出せない。 だれか。 * エム。いや、ドМ? モモと 時間がないといいつつ一個投下してしまいました。 えるさんが言ったことは真実だと思います。 時間のない時ほど、ネタが増えます。……泣いていいですか05/18 01 13 ミカヅキX ヒヒヒヒヒヒヒヒヒ 指差してあざ笑ってみました。 ネタはねぇ、どんな形でもいいから、残しておけば、後から楽しいですよ。05/18 01 24 abendrot あれ? モモさんって、ドMだったんだー。とかいう、問題発言(笑 を、時間がないのですか? てことは、つまり、次から次へとネタが・・・・・・05/18 02 13 野良(--) 俺なら嘲笑うより放置プレイですな05/18 20 03 水上 える そう、たこさんはどM… そしてそれ以上のどMがのらさん…05/18 22 18 モモと ちがーうっ!! 私はMだからこれを書いたわけじゃありませんっ!!(あれ? 文章おかしいな なんですかその認識は。ネタが頭に投下されただけです。 勝手に投下されたものを勝手に投下したんですぅ!! 皆でさりげなくどS発言しないでください……(泣)05/19 00 16 水上 える ここでみんなに突っ込まれていることがM気質の証拠なのだよ、ワトソン君。05/19 04 02 モモと えるさんが一番どS丸出しじゃないですかっ! そしてワトソンじゃないっ。ミスレモンがいいです。(番組間違えたかしら?05/20 23 19 水上 える よし、間を取って三毛猫ホームズにしよう。にゃんと鳴け。 どSですが何か?05/22 03 27
https://w.atwiki.jp/revival/pages/153.html
曲がり角を曲がった時――きっと少し浮かれて、注意を怠っていたのだと思います。 曲がった途端に私は何かとぶつかり、弾かれて倒れてしまいました。 「痛ったぁ……」 強く尻餅をついたせいでお尻が鈍く痛みます。 「何してやがる。そんなとこで寝てると蹴り飛ばすぞ、嬢ちゃん」 聞こえた声は、とても粗暴で――私はハッとして、ようやく誰かと衝突したのだと理解しました。 見上げた先に居たのは、白髪の男の人。歳はたぶん二十代の半ばあたり。 精悍な顔立ちだけれど、どこか歪な――そう、眼。金色の瞳がまるで獣のようにぎらぎらしてる。 「ご、ごめんなさい……」 乱暴な物言いは少しどうかと思ったけれど、私が飛び出したのが悪いのだし、素直に謝ることにしました。 すると、男の人は何も言わずに手を差し出してきて、私は一言お礼を言ってからその手を掴み、立ち上がらせてもらいました。 「見ない顔だな?」 その手を離さないまま、訝しげに言いました。そして私の腕時計を見て、他の人と同じように表情を変えます。 ただしその変化の質は違いました。――そう見えました、私には。 「ああ……なるほどな。ガルナハンの」 「は、はい」 そこでようやく手を離して、男の人は唇を微妙に歪めました。 皮肉げに、とでも言うのでしょうか。周りを嘲っているようで、あまり好きにはなれない笑みの形。 「で、どうだい?」 「え?」 「我等が本拠地を見学して回った感想は。いいところだろう?」 両手を広げて、芝居がかった仕草で言われたその言葉に、不快なものを感じました。 だって、自慢できるような場所ではないのですから、ここは。 「いいところ、って……」 「うん?」 「そんなわけないじゃないですか。だってここは、テロリストの巣窟なんですよ!?」 言ってから、自分の迂闊さを呪いたくなりました。 だって目の前の人は私がテロリストと呼んだ組織の人間に違いなくて、 そしてテロリストなんて呼ばれる事はきっとここの人達にとっては不快な事なのですから。 ――殺されるかもしれない。銃で撃たれるかも。罵倒されて刃物で刺されるかも。 そんな不穏な未来が私の脳裏を過ぎったころ。 「だろうなあ。嬢ちゃんみたいな平凡な一般人にとっちゃ、それはそうだ」 牙のような歯を見せてゲラゲラと豪快に笑った後、 「まあ、俺にとってはなかなかの住み心地ではあるぜ。武器も弾薬も、モビルスーツも。 戦争する相手さえ、ここは提供してくれる。他では得られない、こういう場所だからこその特権だな」 「なっ……」 今度こそ、我慢は出来ませんでした。 だってこの人は、戦争を、殺し合いを、平和を蹂躙する忌むべきものを楽しんでる。 あの黒いサングラスの人も乱暴で、粗暴だったかもしれない。 でも、少なくとも人殺しを楽しむような、そんな道を踏み外した人とは思えなかった……この人は違う! 「あなたって人は!――やっぱりテロリスト、犯罪者です。ラクス様が、みんなが頑張っているのに。 頑張って世界を一つにして、争いの無い世界を、憎しみの連鎖を断ち切った平和な世界を作ろうとしているのに!」 「ふん。憎しみの連鎖を断ち切るとは言うがな――聞くが、憎しみの連鎖が続いて何が悪い?」 「え……?」 いったい何を言っているのか、私には理解できませんでした。 まったく馬鹿げた事を言っている、という感じでした。 本気なのか冗談なのか分からないけれど、それは間違った言い分です。 憎しみなんてこの世から消えてなくなればいい。それは誰でも持っている共通の願いの筈です。 「悪いに決まっています。この世に憎しみなんてものはあってはなりません」 「憎しみも感情の一つだ。人間が持っていて当然のものだ」 「……要らない感情もあります」 「要らないかもしれんが、それは切り捨てられるものじゃない。――連鎖を断ち切る、か。 だったらまずはお前がそれを実践するべきじゃないのか?」 「何を――」 言っているんですか、と口に出そうとして。自分に向けられた銃口を直視してしまいました。 いつ抜き放たれたのかも分からないけれど、でもそれは確かに私の額に向けられた黒光りする凶器。 「今、この銃を向けられているのは他ならぬお前だ。――別にお前の肉親でもいい。 あと少し、この俺が引き鉄に力を篭めるだけで、撃たれた奴の頭の中身はミンチになって後ろから飛び出るぞ。 ……問題はその後だがな。例えばお前の親や兄弟、大切な人間が『そう』なったとして。 お前や、お前の肉親は俺に対して恨み言を言ったりはできないし、復讐する事は出来ない。 何せ、憎しみの連鎖を断ち切るんだからな。報復は無しだぜ? こいつはいい、やりたい放題だ」 あざ笑う男の声が癇に障って、――睨みつけようとしましたが、底冷えするような瞳の迫力に気圧されてしまいます。 年季が違いました。人を睨みつける、瞳の奥を覗き込むという事を続けてきた年月が。 誰かの奥底を、心の深淵を、きっとこの人は薄暗いところからずっと見続けてきたんだ。 「そうだ。やりたい放題だ。――憎しみの連鎖を断ち切るだの何だのと言って復讐しないような奴が本当にいるなら、 そいつにはもう血も涙も無いんだろう。俺は涙を忘れてさんざん楽しんで敵を殺してきた人殺しのクズだがね。 だがまだ戦場で流す血は流れてる。血も涙も無い奴は温かみが無いんだよ。肉親が殺されても犯人を許せるような、そんな『クズ以下』だ。 そういう奴はもう人間じゃない。ただの人形だ。それが群れをなして国を作ってる……薄気味が悪くて反吐が出るね」 銃口が下ろされる。ほっとする事さえ出来ないでいると、男は更に言います。 その声と表情、仕草にさえ隠そうともしない侮蔑が滲んでいました。 「人間って奴はそれぞれが自分の容姿や歴史や感情を持ち、存在している。 単体でさえ不安定で、常に迷っている奴が大多数だ。それが腐るほど居るんだぞ、この狭い世界に。 押し込まれた奴等は互いに摩擦しあい、いわゆる負の感情で一杯になるのは当然の事だ。 ――だが、それでいい。それが人間だ。憎しみあって傷つけあって、それでもなんとかよろしくやってくのが人間だ。 それができない、影の部分を切り捨てるなんて事が出来るのは、最初からそんなものが無い人形だけだ。 人形が群れても国を作る事などできん。……ふん、つまりあの国はたちの悪い『まやかし』だって事だ」 「……でも、実際にラクス様のおかげで世界は平和になっています」 ようやく絞り出した声は、少しだけど、自分でも驚くほどかすれていました。 「戦争は無くなったし。死ぬ人も、居ない――ってわけじゃないですけど、減りました。 それも仕方が無い事です。だって平和になるための、」 「仕方が無い? 仕方が無いから殺すのか。それではまるで俺達と同じだな」 「あ……」 「そういうものさ。殺さなければ殺される。殺さなければ理想の一つも実現できない。その通りだ。 だが、お前たちは分かっているようでいて分かっていない。殺すという事は、殺されるって事だ。 死んだ者が後に残した同胞の憎悪と銃弾で貫かれて、殺した奴は殺されなくてはならない。掟だよ。決まっているんだ。 だから、だ。俺達は殺される覚悟を持って殺している。それが戦場での最低限の礼儀だ。まさに憎しみの連鎖だな」 「――そこまでして、何で戦うんですか。あなたは何で戦うんですか?」 「何で? ふん、腐るほど聞いた台詞だね。今は――そうだな、奴等の作る世界が大嫌いだからさ」 「平和な世界です。嫌う必要なんてどこにもっ」 「奴等の世界には俺が居ない」 「……え?」 「奴等の世界は平和なんだろう。住まう人々は手と手を取り合い笑顔に満ち溢れ、愛を語る。 そこには争いなど無く。そこには理不尽な死など無く。なるほど理想的な世界だ。暖かい理想郷だ。 だが奴等の世界には居ない。汚い場所で生まれ育ち、汚い生き方しか出来ない人間は居ない。 戦争のために生き、まともな人生も与えられずに戦争の中に死んでいったガキどもも居ない。 奴等と同じく争いの無い世界を目指して、奴等を敵に回して死んだ男も居ないんだろうな。 肉親すべてを焼かれてばら肉にされて、復讐に狂った男も居ない。つまらんな、つまらんよ。 奴等の世界は奴等と同じものしか認めない。つまらん世界だ。面白味が無い。そんな世界はこちらから願い下げというものだ。 なにより――その世界は平和以外を認めないんだろう? ならば俺が居ないじゃないか。この平和が大嫌いなこの俺が」 もう話すことさえ出来るとは思えませんでした。 この人とは何かが違う。住んでいる世界とか、考え方とか、そんなものじゃなくて、根本的な何かが。 恐怖を感じました。私の中にある、常識のようなものを崩されてしまうような、そんな恐怖が。 気づけば駆け出していた私を、男の人は止めようとはしませんでした。――背中越しに声がかかります。 「おい、嬢ちゃん」 「……何ですか」 私は振り返らずに応じました。 「ここに残るか? なあに上の方には言っておいてやる。美味い飯とモビルスーツをくれてやるぞ」 「けっこうです!」 「そいつは残念だな。こんなご時世だ、また会おうとは言えんが――まあ、 せいぜいまともに生きてまともに死にな、嬢ちゃん。あばよ」 その台詞を聞き終わる前に、私は早くこの場から逃げ出したいと駆け出していました。 あんな男の言葉のせいで私の心が、価値観が、世界が崩されようとしている気がして、怖かった。 信じていたものを否定される、この嫌な感じ。あの男が、名前も知らないあの男の言葉が、たまらなく怖かった。 レイさんは何も言いませんでした。後から考えてみると、何も言わないでくれていたのかもしれません。
https://w.atwiki.jp/ranoberowa/pages/591.html
第483話:Fake Liar 作:◆jxdE9Tp2Eo 「たすけてぇ!!」 密室に千絵の悲鳴が響く。 ベッドサイドには割り箸を組み合わせて作った十字架を持ったリナの姿。 「いやぁぁぁぁ、お願いこれ以上それを近づけないでえ!!」 喚く千絵の顔を見るリナの瞳が加虐に酔っていく。 「そう…でもね、アメリアはもっと…」 そう言って千絵の足に十字架を押し付けようとしたリナだったが。 「もういいでしょう」 保胤が寸でのところでリナを制止する。 「でもっ!」 「しっかりしてください、恨みを恨みで重ねればそれこそ思う壺です」 その言葉に、はっ! と保胤の方を振り向くリナ。 その通りだ、憎しみを加速させることこそ奴らの狙い、わかっていたはずではないのか。 だが、それでも目の前の吸血鬼がアメリアを殺したかもしれない…そう思うと怒りを抑えることができない。 リナの拳がふるふると震え、ギリッと噛み締めた歯が軋む音がはっきりと聞こえる。 「あんたが代わりにやって…」 そう保胤に向かって呟くとリナは壁にもたれかかり、ため息をひとつついた。 「ご存知のことをすべて話していだだけますね」 保胤の言葉に、千絵は力なく頷いた。 「そんじゃアンタも噛まれたわけね」 保胤とリナの質問に千絵は逆らわず淡々と応じていく。 「はい…噛まれる前の事とかは正直覚えてないですけど」 「で、噛んだのがその聖って女ね、あいつがご主人様?」 ご主人様という言葉に嫌悪の表情を見せる千絵。 「そういう意味じゃなくって、あいつが伝染源なのかってことよ」 「違うと思います…あの女も噛まれたみたいですから」 「なるほど…」 「その聖さんを噛んだ方のことは聞いてらっしゃいますか?」 「はっきりとは…でもマリア様よりも美しい方と言ってました」 「マリアってことは女?」 「はい、あの女はレズなので」 リナはシャナに牙を突き立てた聖の恍惚の表情を思い出して、頷く。 「そう…わかったわ」 それだけを言うと、リナはもう用は済んだとばかりにまた千絵の傍を離れる。 だが、やはりその握られた拳は小刻みに震えていた。 リナが部屋から出て行ったのを確認し、保胤は千絵にまた質問する。 「お体は大丈夫でしょうか?」 もうこの少女は魔物と変じている、そう知ってながらも保胤には迷いがあった。 もしかするとまだ手段はあるのかもしれないと。 「足元が寒くて…毛布ありませんか?」 だから、千絵の言葉に頷くと保胤は毛布を千絵の体にかぶせてやり、リナに言われたとおり 手製の十字架を枕元において、部屋から退出していった。 「もう…こんな時間ですか…」 保胤は手に持ったタンポポの綿毛を夜風に空かす。 もう太陽は霧の中最後の一片を地平線の彼方へ隠そうとしている。 そして…淡々と死亡者の名が告げられる中…保胤は結論を出した。 もう、これ以上は無理だと…自分の気持ち一つで彼女をまだこの世界に留めてはおける。 だが…肉体を失った魂は容易く怨念に取り込まれる、それは自分自身何度も見て経験したことだ。 …摂理には従わねばならない。 「貴方は死んでいるんです…さようなら」 それだけを呟き、保胤は綿毛を夜空に飛ばした。 「急ごう、もう日が暮れる」 霧の中静雄と由乃は落ち着ける場所を探していた…だが。 由乃の動きが急に止まり、その体が小刻みに震えだす。 「おい…?」 由乃の背中をさすろうとして、ああコイツは幽霊だったなと思い直す静雄だが。 ここで重大なことを思い出す…時計を見るのを忘れていた、今の時間は…。 「もう時間が来たみたい」 苦しげな息の中で途切れ途切れに話す由乃。 それを愕然とした面持ちで見る静雄、確かに最初に出会ったときからその話は聞いていた。 だが、この3時間強の時間の中でそのことはいつしか忘れ去られていた。 それほど静雄にとっては由乃の存在は有意義で、そして心地よいものだったのだ。 生まれ持った肉体と粗暴な性格のため、仲間らしい仲間もほとんどおらず。 そのやるせない気持ちを暴力という望まぬ形でしか発散できなかった、 哀れな男が初めて誰かに必要とされた…今ならわかる、時計を見るのを忘れていたんじゃない、 時計を見るのが恐ろしかった、この時間を失うのが恐ろしかったのだ。 静雄はなんとか引きとめようと、由乃の手を力いっぱい握り締めようとするが、 その手はむなしく空を切る、そして… 「……!」 由乃は何かを最後に静雄に向かい叫ぶ、だがその声が届く前に…島津由乃は天に還った。 「おい…さっき何って言ったんだよ…なあおい」 由乃が消えた場所にへたり込み地面を掻き毟る静雄。 「なんで! なんで! なんで殺しやがった!! まだそこにいてまだ話せてたんだぞ!!」 確かに理屈ではわかる、だが静雄にとって由乃は体が存在しないだけで、その一点を除けば、 生々しい、まさに生きた存在だった。 どんな理由があるのかは知らない、知りたくもない。 「時間が来たらハイそれまでよか! だったら中途半端に勝手に生き返らせるな! 畜生がっ!!」 怒りの赴くままに静雄は近くの大木を次々と蹴り倒していく。 この島で誓ったことを忘れたわけじゃない、誰かのためにこの力を使いたい気持ちに偽りはない。 だが…それでも由乃を生き返らせて、そしてまた殺した由乃が言うところの平安時代の男だけは許せない。 せめて一撃くれてやらんと収まらない。 (平安時代って何時代だったか? まぁいいや、俺がそう思えばそいつが平安時代だ) 一方のリナは来たるべき戦いについて思案していた。 セルティにも聞いたが、どうやら多少の差異こそあれ吸血鬼の弱点・習性はどの世界でもほぼ共通のようだ。 ならば…吸血鬼は強大な魔力を持つ、魔族の王と自らを誇っている。 …だがその強大さと引き換えに弱点の多さでも知られている、 だから奴らは隠れるように古城の中に息を潜め暮らしているのだ、正直、自分の敵ではない。 『本当に来るのでしょうか?』 「下僕同士はともかく、吸血鬼は仲間意識が強い種族よ…必ず取り戻しにやってくるわ」 セルティの質問に即答するリナ。仲間意識だけではなく、奴らはプライドも必要以上に高い、 自分の下僕が虜になったと悟れば必ず来る…、ましてその大っぴらな吸血ぶりから考えて、 自分の弱点を知るものがいないとでも思っているのだろう。 「殺すのかって? 違うわ、まだ殺さない」 自分たちの世界の吸血鬼と違い、聖や千絵らはある種の呪縛のようなもので吸血鬼と化している。 親玉ならばその呪縛を解除することも出来るはずだ。 単に殺すだけでは一緒になって滅んでしまうかもしれない、それを確かめなければ。 「大丈夫よ、そいつの魔力がどんなに強くても、奴らには決して逃れ得ない弱点があるもの」 しかし…リナは思い違いをしていた。 十字架もにんにくも千絵には何の脅威にもなっていなかったのだ。 残酷なようだがリナが千絵に十字架を押し当てるところまで行っていればそれとすぐに看破できたのだが、 これも運命の悪戯だろうか? 千絵は天井を眺めながら心の中であざ笑う、リナの性格はアメリアから聞いていた。 頭は切れるが早合点で自信過剰という話はどうやら間違いないようだ。 だが、ここまで頭に血が上りやすいとまでは聞いてなかった。 おかげで聖に全責任を押し付けるという計画は取りやめるしかなかった。 あの調子だと自分まで共犯者にされてしまう、なら自分も彼女も被害者として説明し、 会ったこともないマリア様とやらに責任をかぶってもらう方がまだマシだろう。 そして千絵は毛布で隠された足元をぎこちなく動かしている。 「ええと…ビデオではこうやってたかな」 最近学び始めた護身術、そのビデオの中に紹介されていた縄抜けの方法を千絵は実践しようとしていた。 そしてそんな彼女の首筋には、もう傷はなかった。 【C-6/住宅地のマンション内/1日目/18:00頃】 『不安な一室』 【リナ・インバース】 [状態]:平常 [装備]:騎士剣“紅蓮”(ウィザーズ・ブレイン) [道具]:支給品二式(パン12食分・水4000ml)、 [思考]:仲間集め及び複数人数での生存。管理者を殺害する。 吸血鬼の親玉(美姫)と接触を試みたい。 【セルティ・ストゥルルソン】 [状態]:疲労から回復 [装備]:黒いライダースーツ [道具]:携帯電話 [思考]:静雄の捜索及び味方になる者の捜索。 【慶滋保胤】 [状態]:不死化(不完全ver)、疲労は多少回復 [装備]:ボロボロの着物を包帯のように巻きつけている [道具]:デイパック(支給品一式(パン6食分・水2000ml))、「不死の酒(未完成)」(残りは約半分くらい)、綿毛のタンポポ [思考]:静雄の捜索及び味方になる者の捜索。 シャナの吸血鬼化の進行が気になる。 【海野千絵】 [状態]:吸血鬼化完了(身体能力向上)、シズの返り血で血まみれ、厳重な拘束状態からの脱出を実行中 [装備]:なし [道具]:支給品一式(パン6食分・シズの血1000ml)、カーテン [思考]:チャンスを見計らい脱出、聖を見限った。下僕が欲しい。 甲斐を仲間(吸血鬼)にして脱出。 吸血鬼を知っていそうな(ファンタジーっぽい)人間は避ける。 【H-5/砂浜/1日目・18 00】 【平和島静雄】 [状態]:下腹部に二箇所刺傷(未貫通・止血済) [装備]:神鉄如意 [道具]:デイパック(切り裂かれて小さな穴が空いている、支給品一式・パン6食分・水2000ml) [思考]:由乃の伝言を伝える。セルティを捜し守る。クレアを見つけ次第殺害。 保胤を見つけてぶん殴る。(由乃からは平安時代風の男の人としか聞いてません) 【島津由乃:成仏】 2006/01/29 修正スレ266-270 ←BACK 目次へ(詳細版) NEXT→ 第482話 第483話 第484話 第489話 時系列順 第482話 第426話 海野千絵 第486話 第426話 リナ 第486話 第426話 セルティ 第486話 第463話 平和島静雄 第518話 第463話 島津由乃 - 第426話 慶滋保胤 第486話
https://w.atwiki.jp/allrowa/pages/168.html
こんなに近くで…… ◆/O9sjV9JyQ 数年前の話だ。 ジャイアンの母がいつものように店番をしていると、小学生の息子が帰ってきた。 「お帰り。手を洗ったらちょっと手伝いしとくれよ」 しかしいつもは無駄に元気な息子からは返事が無かった。 少し心配になって見てみると、息子のタケシはいつに無く元気の無い顔をしている。 それも、先生に怒られたとか友達と喧嘩したとか、そんなことでも無さそうだ。 「どうしたんだい?」 母が問うと、タケシは戸惑いながらも答えた。 「母ちゃん、俺……好きな人が出来たんだ」 「どうやら、タケシはここにはいないようだね……」 名簿を確認したジャイアンの母はほっと息をついた。 てっきり息子のタケシもここに連れて来られていると思い込んでいただけに喜びは大きい。 タケシがいないのなら、タケシのために他の参加者を殺したりする必要だって無いだろう。 むしろ、どうやって他の人たちと一緒にここから脱出するかを考えるべきだろう。 何しろ今までとは違って、限定された空間の中での殺し合いであり主催者はこの会場には恐らくいない。 つまり、直接主催者のもとに乗り込む前にまずはこの会場から首輪を爆破されずに脱出する方法を考えないといけない。 一筋縄ではいかないだろうが、そこは剛田雑貨店を切り盛りすることで身に着けた才覚の見せ所だ。 「タケシ、待ってなよ。母ちゃんはすぐに帰るからな!!」 そう意気込み、まずはもう一度地図と名簿を確認しようとしていた時、すぐ近くで爆音に似た音がした。 慌ててジャイアンの母がその音のしたほうを振り向くと、そこには見覚えのあるシルエットがあった。 「あれは……確か、野比くんの家に居候してるロボットじゃないかい」 「……かはっ……畜生……こんなものを俺に見せやがって…… 許さねえ。どうやらここにいる奴らはよほど俺を虚仮にしたいようだな!!」 ドラえもんの前には、真っ黒に焦げた一枚の布切れが落ちていた。 人間を皆殺しにすることを決断したドラえもんの目の前に、それは風に吹かれてどこからともなく飛んできたのだ。 本来の彼であればそのようなものを意に介すはずがなかった。 そう、その布が、ネズミのアップリケのついた一枚のパンツでさえなかったら。 パンツの尻の部分にまるで自分をあざ笑うかのように微笑んでいるネズミの姿を認めたとき、ドラえもんは手にしていた銃の引き金を引いた。 「ネズミも、人間も、一人残らず皆殺しだ!! ついでにこの俺をここまで舐めやがった首謀者もな!!」 「ちょっとアンタ、何をやってんだい?」 月を見上げて狂人のように哄うドラえもんにジャイアンの母が恐る恐るながらも声をかけた。 夜空を仰いでいたドラえもんはゆっくりと自分に声をかけた女に向き直る。 「ああ……お前はジャイアンの母親じゃないか。なんでお前までこんなところにいる?」 その、普段のドラえもんとはあまりにも違う態度にジャイアンの母は戸惑う。 「まあなんでもいい。貴様が人間である以上……ここで死んでもらうぜ」 そう言って、手にしていた銃口をジャイアンの母に向け、引き金を引いた。 「ふざけてるんじゃないよおおおおおおおおおおおおお!!」 ジャイアンの母の咆哮が月夜に響き渡る。それと同時に、何かがバラバラに破壊される音。 「な、何だと!!」 ドラえもんは呆然としながらも、ジャイアンの母の手の中で銃がバラバラになっていくのを見守るしかなかった。 彼の敗因はただ一つ。この銃は主催者によって、参加者間の戦力のバランスをとるために一発しか撃てないようにされていたのだ。 しかし、もしドラえもんがこの一発を残していればジャイアンの母は確実に死んでいたであろう。 だが、つい先刻彼はこの貴重な一発をパンツに向けて撃ってしまったのだ。 手の中から砕けた銃の破片を零しながらジャイアンの母が言う。 「何だって……人間は皆殺しにする、だって……何てこと言ってんだい!! あんたはロボットだろうが!!」 「黙れ!! お前ら人間はいつも俺たちロボットを虐げ、馬鹿にしてきた!! 口では何を言おうが、心の中では俺などただの道具だと思ってるんだろうが!!」 「おだまりっ!!」 ジャイアンの母の平手打ちが飛ぶ。 ドラえもんは数メートルほど吹っ飛ばされた。 「あんたは何もわかっちゃいないんだよ!! タケシはねえ……うちの息子はねえ、ずっとあんたのことが好きだったんだよ!!」 「だから、そんなこと口ではいくらでも!!」 「そうじゃないんだよ。タケシは一人の男として、ずっとあんたのことを愛してたんだよ!!」 「なっ―――」 ドラえもんは絶句する。ジャイアンの母の口から告げられた、そのあまりに意外な言葉に驚愕と疑念とが同時に沸き起こる。 「あんたが野比くんの家に来てからしばらく経った頃だった。あの子は泣きながら私に告白したんだよ。 好きになっちゃいけない人を好きになったってね。 あの子は本当に難儀な子でね。その少し前には野比くんに告白して玉砕してたから、そのこともあったんだろうけど」 「それじゃあ、あいつがことあるごとにのび太を虐めてたのも……」 「ああ、そういうことさ。不器用な子だからねえ。でも、あの子の思いはいつだって本物だったんだ。 あんたのことだって本気で好きだったんだ。なのに、そのあんたが人間は敵だと言う。 それが、あたしには我慢できないんだよおおおおおお!!」 再びジャイアンの母の往復ビンタがドラえもんの顔に飛んだ。 顔を凸凹に変形させたドラえもんに彼女は呼びかける。 「あんたも私と一緒に生きて帰るんだよ!! タケシのために!! そして他の人もみんな一緒に帰るんだ!!」 ドラえもんはぽかんと口を開けたまま、空ろな目で夜空を見上げてジャイアンの母の声を聞いていた。 すべての人間は自分を道具だと思っていたはずでは無かったのか? 自分はずっと人間たちに馬鹿にされてきたのでは無かったのか? さっき知らされた事実は、あまりに空疎で重く、取り返しがつかないほど馬鹿げたことだった。 「ハ……ハッハッハッハ!!」 口を小さく開けて、喉の奥から搾り出すような笑い声を上げた。 「ハハハハハ、これは傑作だ!! 貴様の話が本当だとしたら、俺は何のために今まで―――!!」 ドラえもんは跳ね起きた。そして地面の上に転がっていた自分の支給品袋に手を伸ばす。 「もう何もかも遅い!! もう俺には戻るべき場所すらない!! だから、俺が憎んだ人間ごと何もかもを終わらせてしまおう!!」 そう言ってドラえもんがバッグから取り出したのは「地球破壊爆弾」。 「これは俺の支給品に入っていたものだ。こいつで、ここにいるクズどもごとこの馬鹿げた殺し合いを終わらせてやる!! 黒幕野郎をぶっ殺せねえのは残念だが、殺し合いを台無しにすりゃあ嫌がらせくらいにはなるだろうからな!!」 「あんた、何てものを……やめなさい!!」 「もう遅い!!」 ドラえもんは地球破壊爆弾の起爆スイッチに手を伸ばした。 しかし、何も起こらない。 「しまった……」 ドラえもんは愕然とした顔で膝をついた。 「どうしたんだい?」 ジャイアンの母の問いに、ドラえもんは自嘲気味に答える。 「ったく、こんなことも忘れちまうとは、俺も堕ちたもんだ。 この爆弾の効果は『地球を破壊させるほどの爆発を起こすこと』じゃあない。 文字通り、『地球を破壊させること』なんだ」 「じゃあ……」 「ああ。今頃、どっかの平行世界の地球が木っ端微塵に砕けてるはずだ。 だが、ここにいる俺たちには何の関係も……ない……」 そういい終えたドラえもんの頭にジャイアンの母の手が置かれた。 「そうかい。そりゃあ良かったよ」 そしてそのまま、ドラえもんの頭部の外殻を指で握り潰した。 「があああああッ!!」 ドラえもんは内臓コンピューターをむき出しにしながら悲鳴を上げる。 「あんたは生きていたらまた他の人を殺そうとするだろう。だから、私がここで殺してやるよ」 ジャイアンの母はそう呟くと、両手でドラえもんのボディを原型をとどめなくなるまで破壊した。 薄れ行く意識の中で、ドラえもんは昔ロボット学校で聞いた先生の言葉をなぜか思い出していた。 『第一条・ロボットは人間に危害を加えてはならない。 第二条・ロボットは人間の命令に従わなくてはならない。 第三条・ロボットは―――』 (ジャイアン……のび、太……) ドラえもんに内蔵されていたコンピューターは、その機能を完全に停止した。 「タケシ……すまないね。母ちゃんを許しとくれ」 ドラえもんの亡骸を前にして、ジャイアンの母は頬に伝う涙を必死で拭っていた。 「いや、許してもらおうなんていわないよ。もうあんたの所に帰れなくてもいい。 ただ、こいつみたいにここにいる他の人を殺そうとする奴らがいたら、そいつらを全員殺してやるんだ。 こんな思いをするのは私だけでいい……だからタケシ、あんたはどうか……」 独り言は、いつしか完全な嗚咽に変わっていた。 【C-6 森の中/一日目・黎明】 【ジャイアンの母@カオスロワ】 【服装】:ジャイアンの母の服装 【状態】:健康 【装備】:天の羽衣@竹取物語 【持ち物】:支給品一式 【思考】基本:他の参加者を殺す可能性のある参加者を殺す 1:無抵抗な参加者は殺さないが殺人者には容赦しない 2:可能であれば脱出する方法を探る 【ドラえもん@ニコニコ動画バトルロワイアル 死亡】 ※「おじいさんの銃@アルプスの少女ハイジ」(弾なし)と「地球破壊爆弾@ドラえもん」(使用不可能)、 ドラえもんの支給品一式はC-6に落ちてます ※どこかの世界の地球が破壊されましたがロワそのものには全く影響がありません 時系列順で読む Back ゼロ一人追加 Next 喜怒哀楽 投下順で読む Back ゼロ一人追加 Next むしゃくしゃしてやった。今は反省している。 テラカオスニコニコオリジナル葉鍵FFDQバトルロワイアル ドラえもん GAME OVER 無題(053) ジャイアンの母 怪しい洞窟へ行こう!
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/3664.html
二日目[ゲツヨウビ] うぅ・・・きつい。鉛の靴を履いているみたいだ・・・・・・。 あと、どんぐらいだ・・・? 普段の俺なら、とっくに頂上へと登りつめているであろうエネルギーを消費したにも関わらず、寝不足で弱りきった今の俺では坂の中腹辺りに辿り着くのが精一杯だった。 心の中では、俺はかなりのスピードで前進しているのだが、この無駄に長い坂道は、そんな俺をあざ笑うかのように、現実というものを教えてくれる。 昨日はあまり眠れなかった。いや、全くと言ってもいいだろう。 あの後、いろいろ考えることがあったからな。 結局、俺の心の中の議会が出した結論はこれだ。 無駄な心配をせず長門の帰りを待つこと。 口に出してみれば、すごく簡単なことだし、俺は別に何もするわけではないので、こんな結論、別に必要はないのだが、俺がこの考えに辿り着くまでには、かなりの時間を要した。 あんな顔見せられたらな、こっちも心配するっつうの。 カラフルな空間にぽつんと立つ長門の悲しげな表情が、俺の脳裏でフラッシュバックされる。 家に帰り着いて、ベッドの中にもぐりこんでも、この映像が頭の中でリピートされた。 それだけ、衝撃が大きかったってわけだ、あの表情はな。 俺は、ポケットの中に入れてある、赤く光る玉を見た。 まあ、信じると決めたなら、ずっと信じ続けるさ。 もし、何かあったら、長門のためなら、たとえ火の中、水の中でも・・・・・・ 「よ、キョン。」 寝不足のあまり暴走を始めた俺の思考をストップさせたのは、アホ谷口だ。 「アホって・・・お、元気ねぇじゃねえか。何かあった・・・あ、なるほどな。」 といって谷口はバカみたいにニヤニヤし始めた。 何がなるほどだ。お前は俺の心の中でも読めるのか? 「どうせ、涼宮がらみのことで悩んでるんだろ?バレバレだっつうの。いや、お前もバカだねぇ、せっかくすぐ近くに、学園のアイドル朝比奈さんと、俺様的美的ランクAマイナーの長門有希がいるっていうのに。」 朝比奈さんの彼氏にでもなろうもんなら、俺の学園生活は常に危機にさらされたものになるだろうし、長門でも、隠れファンに付け狙われそうだ。 無論、ハルヒなんて論外だ。あんな奴の彼氏になったら、体がいくつあっても足りん。 まあ、退屈はしないだろうがな。 谷口、羨ましいなら代わってやるぞ。 「はん、あんな奴の尻にひかれるくらいだったら、別の女を捜すね。今、俺が目を付けているのは・・・・・・」 と、今、注目の下級生ランキングたるものを発表し出した谷口を眼中から消し去り、俺は目の前の坂との勝負に集中することにした。 あと4分の1くらいか・・・・・・? 教室に入ると、俺の後ろの席で、ハルヒが大量の紙を机に上に広げて、何やら考えているようだった。 「あ、キョン。有希の体調はどう?今日は、学校に来てるの?」 俺を見るやいなや、すぐにハルヒはこう尋ねてきた。 「ああ、あの後家に送ったが、それほどでもなかったみたいだぞ。今日も、おそらく学校に来ているはずだ。」 「そう。後で、見に行ってみようかしら・・・・・・って、それよりキョン!?原稿は考えてきたんでしょうね!?」 すっかり、忘れていた。 「何言ってんの、全く!!SOS団で出来てないのはもうあんただけなんだからね!みくるちゃんも古泉くんも昨日の内に仕上げたし、有希だって・・・あ、そうか、有希は書き直したいって言ってたんだっけ・・・・・・。ねぇ、キョン、どう思う?正直、もう締め切りも近いし、出来れば、このままの原稿で行きたいんだけど・・・・・・。」 と、ハルヒは机に広げてあった長門の原稿を見て、思案顔になった。 俺は、あの長門が、小説を書きたがっているのを、薄々感じていたので、 「あいつ本人が、そう言ってるんだから、やらしてやってもいいんじゃないか?もし、間に合わなかったら、今ある原稿を使えばいいだろうし。」 と、助け舟を出した。 「それも、そうね。有希が、自分から、ああ言い出すのも、珍しいし・・・・・・。じゃあ後は、アホ谷口ね・・・。今日という今日は、絶対に逃さないんだから!」 俺にも、ハルヒにも、アホ呼ばわりされる谷口に若干同情したところで、担任の岡部が教室に入ってきて、朝のホームルームが始まった・・・・・・。 キーンコーンカーンコーン 授業の終わりのチャイムがなった。 次は、昼休みだ。 昼食は何にしよう? 今朝、若干緊張しながら辿り着いたこの学校には、驚くべきことがいくつかあった。 まず、1番に驚いたことが、涼宮ハルヒと古泉一樹が、この学校に登校していることだ。 朝、教室に向かう途中、廊下で北高のブレザーを着た古泉一樹と出くわした時は、本当にびっくりした。 「おや、長門さん、おはようございます。」 そう言って優雅に礼をした彼を私は凝視していたのだろう。 「・・・どうしました?僕の顔が何か?」 「・・・・・・別に。」 そう言って、私はその場から逃げるように立ち去った。 その後、わざわざ教室にまで出向いて具合を尋ねてきた涼宮ハルヒを見たときも、同じ反応だったのは、言うまでもないだろう。 他にも、この学校には、2年9組といった特進クラスがあることや、どこのクラスにも朝倉涼子が存在していないなど、私の世界とはいろいろと違う点があるが、他の事は、大体同じだった。 学食で昼食を済ませた後、私はとりあえず文芸部室、いや、この世界ではよく分からない場所へと化している部屋へと向かうべく、階段を上っていた。すると、 「WAWAWA~ルルル~♪」 と、変な鼻歌を歌いながら、1人の男が階段を下ってきた。 彼のことは、少し知っている。 確か、谷口といっただろうか。廊下で何回かすれ違ったことがある。 「WA~WAWAWAWA~・・・ん?」 と、不意に彼がこちらを向いた。 私は、一応知っている人なので、軽く会釈をすると、 「・・・・・・?」 と、ハトが豆鉄砲を食らったような顔を一瞬見せたが、次の瞬間、 「うわ、わわわわWAWAWA!!」 と足を踏み外したのか、階段を転がり落ちていった。 私は、その様子があまりにも滑稽だったので、思わずくすりと笑ってしまった。 すると、彼は、ひっくり返ったまま、 「・・・・・・!?」 と、さらに驚いた顔になった。 私は、何となくだが、身の危険を感じ、その場を足早に立ち去った・・・・・・。 「は~い。どうぞ。」 放課後の部室棟。我らSOS団の部室のドアをノックすると、中から天使のような声が聞こえてきた 「あ、キョン君。すぐにお茶、入れますね。」 部屋の中には、もはや貫禄があるメイドとなった朝比奈さんと、部屋の隅で読書をするロボットと化した長門がいた。いや、ロボットではないな。現に、俺が入ったとき、少しビクッとしたからな。 やっぱり、まだ昨日のこと気にしてるのか? あれから、まともに話していないからな。 まぁ、こいつとまともな会話が成立すること自体が珍しいのだが。 とりあえず、話しかけてみるか・・・。 「よお、昨日はどうだ?よく眠れたか?」 うわぁぁ!何、話してんだ、俺! これじゃあ、まるで、自分の家に泊まりに着た、姪を心配する親戚の叔父さんじゃねえか! こんな調子だから、こいつがこんなに・・・・・・ 「そこそこ。」 あれ、普通に会話出来てるぞ? もう、昨日のことは気にしてないのか? まぁ、元の調子に戻ったんなら、それでいい。 「原稿書きたいんだったら、そこのパソコン使えよ。ここには、1人1台あるからな。」 と、俺は話を継続させたつもりだったが、思わぬ墓穴を掘った。 え?何いってるんですか?そんなこと当たり前でしょ? と言いたげな表情で、こちらを見ているのは朝比奈さんだ。 しまった。悪いが、存在を忘れていた。 いや、忘れていたわけじゃない。 こんなにもかわいらしいメイドを忘れるような奴が居たら、即打ち首だ。 つ、つまり、俺は、長門との会話に集中していたわけで・・・・・・。 「お、お前、コンピ研のパソコンで原稿書くんじゃないぞ。ここには、1人1台あるからな。これ以上、コンピ研に迷惑をかけるなよ。」 ・・・もはや、何を言ってるのかすら分からない。 俺は、朝比奈さんと長門の2人のきょとんとした視線を受け、そろそろ部屋から飛び出そうと考えた時、 「お待たせ!!どう、進んでる?」 と、竜巻のように入ってきたのは、ハルヒと・・・・・・谷口? そう、ハルヒは右手に、アホ毛がさらに増えた谷口を捕まえていた。 「キョン!何とかしてくれよ!こいつ、俺を下駄箱まで追いかけてきたんだぜ!俺は、こんな雑誌に載せるような小説なんて書けっこないって言ってるのによ~。」 「何いってんの!あんた、去年も書いたじゃない!去年出来たことが、今年出来ないなんて、ありえないわ!さあ、今日は出来上がるまで、この部屋から出さないからね!」 「はあ!?マジかよ~?勘弁してくれよ~」 と、哀れみに満ちた声を出す谷口だったが、何故か俺はちぃ~とも哀れに思わなかった。 こいつは、おそらく、去年書いた、恐ろしく面白くない日常エッセイがトラウマになっているようだが、それは俺も同じだ。 俺と同じ苦労を味わえ。 それが、友達ってモンだろ? こうして、無理やり谷口を加えた俺達は、機関誌発行に向け、ラストスパートをかけることになった。 あ~あ、マジで何を書こう・・・・・・? ~Different World s Inhabitants YUKI~ゲツヨウビ(その二)~へ続く~
https://w.atwiki.jp/dangerousss4/pages/173.html
第一回戦SS・寺院その2 第一回戦【古代】寺院SS「今日、僕は初めて――」 目を閉じると、まぶたの裏に鏡子の顔が浮かび上がる。 悲しい顔で、私を見下ろすあの女。 セックスは共に楽しむものだと、あいつは言った。 あなたのセックスは悲しい、とあいつは言った。 理解のできない言葉だ。 セックスは力だ。支配する力だ。優劣は必ず発生し、共存することなど出来はしない。 希望崎学園でも『虎の尻穴』でも、私はそうやって生きてきた。 鏡子、貴様がそれでもセックスを愛だなどと言うのなら…… ……私は、それを否定しよう。私の人生が、間違っていないと証明するために ああ、細やかな振動が私を刺激する。 私の戦いが、始まるのだ。 ―――ジジジジジジジ………… 腕時計のアラームが鳴り止むのと同時に、天樹ソラは閉じていた目を開く。 先ほどまで彼は自宅にいたはずだ。しかし今、眼前には長い長い石段が広がっていた。 どこまで続いているのだろうか、月明かりの下では見上げても階段の先を見通すことはできない。 遠く、遥か頭上で鐘の音が響く。どうやらこの階段の先に寺院が有るらしい。 ソラは右手首の腕時計にチラリと目をやる。そこに文字盤は存在せず、代わりに二つの人名と一つの地名が表示されている。 『【古代】寺院 猟奇温泉ナマ子vs天樹ソラ』 この先に、対戦相手が居る。 ソラは一度深呼吸をし、階段を登り始めた。 ――― 一歩づつ、奇襲と罠に気を配りつつ階段を登りながら、ソラは対戦相手のプロフィールを思い出す。 猟奇温泉ナマ子、17歳、ビッチ養成機関『虎の尻穴』出身、現在希望崎学園2年生。特筆すべき経歴、ビッチ選手権ベスト4、準決勝にて鏡子に敗退。 何らかの性的な魔人能力をもっており、願いも性に関するものと推測される。 『N』に渡された資料に記載されていたのはそれぐらいだ。 17歳、ソラと同い年だ。だが、プロフィールを見ただけでも分かる。彼女の歩んできた人生はソラとは全くの別物だ。 どんな願いを持っているのだろうか、どんな思いで戦いに身を投じているのだろうか。 ……できれば戦わずに、怪我を負わせずに終わらせたい 湧き上がるそんな想いを打ち消す。 こんな自分勝手な想いよりも、叶えなければならない願いがソラにはある。 ならば、戦い、勝つ。なすべきはそれだけなのだ。ソラは自分にそう言い聞かせる。 そんなことを考えながら石段を登っていると、足元に影が差した。 誰か来たのか。 いつでも外せるように右手の手袋に手をかけながら階段を見上げると、影の根本には禿頭の若者が立っていた。 袈裟、というのだろうか、仏僧のような服を着た若者はソラの視線を受けて一礼をする。 「天樹ソラ殿、でございましょうか?」 名前を呼ばれ、ソラは警戒を強める。 この世界にソラの名前を知るものが居るとすれば、それは対戦相手である猟奇温泉ナマ子に他ならない。 ならば、あの僧侶は猟奇温泉ナマ子と何らかのつながりがあると見て間違いがない。 手袋を外そうと指をかけたソラに対し、僧侶は手の平を向けてとどめる。 「待ってくだされ、私はナマ子殿より伝言を預かって参り申した」 伝言、と言われてソラは手袋から指を離す。 一体何なんだろうか、対戦相手と話すべきことなど、あるのだろうか。 「『この戦いについて話がしたい、本堂まで来てくれ』。だそうです。案内しますゆえ、ついてきてはもらえませぬか?」 話がしたい。 罠の可能性は高い、とソラは思う。 何らかのトラップを張って待ち構えている。あるいは対峙しないと使えない能力である。など、様々な可能性は考えられる。 乗れば、不利を被るだろうとソラは思う。 ……だが一方で、それらを警戒する余裕はソラにはないことも事実である。 ソラの能力は手で触れたものにしか効果がなく、他の攻撃手段にも乏しい。 持久戦となれば不利になるのはソラの側だ。 相手が罠を張っていようと、踏み込まなければソラに勝ち目はない。 受けざるを得ない。 「わかりました。案内してください」 頷くソラを見て、僧侶は一瞬安堵の表情を浮かべる。 「それでは、どうぞこちらへ」 先導する僧侶の後を追いながら、ソラの頭にふと疑念がよぎる。 確かに敵に接近できなければ勝ち目が無いのは事実だ。 だが、本当にそれだけの理由で承諾したのだろうか? 話があると言われた時、戦わずに済む可能性を考えなかっただろうか。 傷つけることも、傷つけられることもしないで済むと思わなかっただろうか。 ぎり、と奥歯を噛みしめ思考を振り払おうとする。 そんなことを考えてはいけない。 ヒナを思い出せ。 笑っていたヒナの顔を、照れていたヒナの顔を 最後に見たヒナの背中を、思い出せ。 勝ち抜かなければならないのだ。余計なことを考える余裕はない。 覚悟を決めなければならないのだ。なのに、こんなこと…… 「……ナマ子殿は、こちらでお待ちです」 僧侶の声がソラの思考をさえぎる。気がつけば、いつの間にか本堂までやってきていたらしい。 装飾の施された扉は閉ざされている。中からは何の音も聞こえてこない。 僧侶が手をかけると、扉は重々しい音を立てながら開いていく。 「ソラ殿……その……申し訳ない……」 吐き出された僧侶の謝罪は、軋む扉の音に吸い込まれソラの耳へは届かなかった。 本堂の中には異様な光景が広がっていた。 ソラたちの学校の体育館ほどはあろうかという本堂の中、まるで道を作るように数十人の僧侶たちが二列に並んで座っていた。 そしてその道の先、本尊であろう曼荼羅の前で少女があぐらをかいている。 禿頭で袈裟の僧侶達に囲まれた、ただ一人袖のないワンピースを纏った長髪の美少女。 場違いであるはずなのに、自分こそがこの場の主であるとばかりに不遜な笑みをたたえた少女にとって、ミスマッチさえも背徳的な美しさを醸し出すスパイスなのだろう。 ソラが写真で見たのと同じ顔の、だが、写真よりもはるかに美しく見える少女。 猟奇温泉ナマ子、その人に間違いがなかった。 「貴様が、天樹ソラか?」 曼荼羅の前に座したまま、少女は口を開いた。 「ええ……猟奇温泉ナマ子さん、ですよね。話がある、と聞きましたが」 「ああ、そうだ。この戦いの勝敗について話をしたい」 戦いの勝敗。 予想していた……いや、期待していた話題ではある。 「それは、どういう……」 「まあまて、そんなところに立ったままでは話しづらいだろう?こちらへ来い」 少女はソラに向けて手を招く。だが、ソラは進まない。 このまま進めば僧侶に囲まれる形になる。 もし彼らが敵に回ったなら、対処しきれない可能性が高い。 ためらうソラをみて、少女はぽん、と手を叩く。 「なるほど。確かにその警戒は最もだ」 そう言ってナマ子が手招きすると、僧侶たちはおずおず立ち上がる。 二列に並び道を作っていた僧侶は、全員がナマ子の左右に控える形となった。 「退出させろ、とまでは言わないでくれ。何分か弱い女だからな。二人っきり、ではさすがに不安なんだ」 この状況でも、例えば僧侶たちを壁として使われた場合のソラの不利は否めない。 だが、ナマ子もこれ以上引く気はなさそうだ。 押し問答をしても始まらない。あくまでも会話に支障がない程度まで、ソラはナマ子との間の距離を詰める。 そんなソラに対し、警戒心が強いな、とナマ子は苦笑を向け、話を始めた。 「貴様が知っているかは知らないかは分からないが、私はあまり戦闘向きの魔人ではない。戦っても無為に傷を負うだけの結果になる可能性が高い。それで勝てるのならいいが……負ければ、生き残れても負傷したままこの世界に残ることになる。場合によってはそのほうが死ぬより辛いかもな」 話の内容は後ろ向きだが、朗々と語るその姿に敗北への懸念は感じられない。 奇襲をしかけてこないということは、まだ射程内ではないのか? それとも本当に、この場で話し合いで勝利を決めるつもりなのだろうか…… 「私にも願いはある、が……そこまで強いものではない。命のほうが大事だ。だから、貴様の願い次第では勝ちを譲ってもいいと思っているんだよ。天樹ソラ」 勝ちを、譲る。 あるわけがないと思っていた。 だが、あってほしい、とも思っていた。 本当だろうか、この距離からは表情が読めない。 無意識のうちに、ソラは少しだけナマ子に近づく。 「本当ですか?」 「ああ、もちろん。くだらない願いであれば譲りたくはないが……強い願いを持っている奴は、その分必死になる。死に物狂いの相手にボロボロにされて負けて、こんな世界で治療も受けられず死ぬ、なんてぞっとしないからな」 ナマ子の表情は笑顔、真意は読めない。 もう一歩、ソラはナマ子に近づく。 「さあ、聞かせろ、天樹ソラ。貴様はどんな願いでこの戦いに挑んでいるんだ?」 「僕は………」 答えていいのだろうか、信じていいのだろうか。 不安はある。だが、戦わずに――血を流さず、流させず戦いが終われば、どんなに素晴らしいだろうか。 もはやソラには一縷の望みを振り払うことは出来なかった。 「僕は……戦闘空間に取り残された幼馴染を助けたいんです。ヒナを一人にしたくない、ヒナに伝えてないことがまだたくさんある――ヒナと一緒に居たい。それが、僕の願いです」 ナマ子がわずかに眉を潜める。ソラはそれに気づかない。 張り付いたように動かないナマ子の笑顔、その違和感にソラは気づかない。 「ほぉ……そいつは、恋人か?」 「え、いや、ち、違います!」 「ああ、まだそういうのじゃない、と。なるほど、わかった」 慌てて否定するソラを横目に、ナマ子は納得が言ったかのような表情で二、三度頷き。 「やめだ」 吐き捨てるように言い放った。 「ああ、やめだ。やめだ。逃げさせないためにはもう少し引き込みたかったが、もうやめだ。貴様の吐き出す言葉は聞くに耐えない」 ナマ子はゆらり、と立ち上がる。張り付いた笑顔は離れ、浮かぶのは侮蔑と嘲笑。 「あの子のため?一緒に居たい?なんだそれは、愛とでも言うつもりか?」 ナマ子の両脇に控えていた僧侶たちに動揺が広がる。 「全くもって馬鹿馬鹿しい。くだらない」 ナマ子を中心として、おぞましい気配が立ち上る。 ざわめく僧侶たちの中から一人が立ち上がる。ソラを案内した若い僧侶だ。 「ナマ子殿!話が違います!従えば我らは巻き込まないと……!」 「黙れ」 声を荒らげ詰め寄ってくる彼の口に、ナマ子は右手指を挿し入れた。 ぐるり、と首を回し、ナマ子は僧侶を見つめる。 怯え、不安、そして瞳に残る僅かな力。それら全てがナマ子をいらだたせる。 「なあ、お前らの開祖はそう言ったのか?マーラを前に『自分は一生懸命努力しています。どんな命令でも従います。だからどうか私を誘惑しないでください』 そう懇願したのか?」 指は彼の口の中を艶めかしく撫で回す。 わずかに身を震わせながら耐える彼をあざ笑うように、ナマ子は厳かに宣言する。 「『プレローマ』」 静謐に満たされていた本堂の空気が、淫靡な邪気に塗り変わる。 不穏な気配を感じ距離を取ろうとしたソラの表皮を、奇妙な快感と射精感がなでる。 これ以上は危ない、そう感じ踏みとどまったソラの視線の先では、ナマ子が若い僧侶の口に指を突っ込んだまま僧侶を引っ張った。 中国拳法のようなゆったりした動き、バランスをくずされた僧侶は倒れる。 ダメージがあるようには見えない、ゆったりとした動き。 だというのに、僧侶は倒れたまま痙攣し、立ち上がってこない。 「誘惑に乱されぬための修行?何かを成し遂げるための意志?誰かへの愛?」 僧侶たちの、そしてソラの顔を見回し、ナマ子は高らかにあざ笑う。 「そんなもので、『プレローマ』の支配から逃れられるというなら、見せてみろ」 さもなければ、蹂躙するぞ―― 彼女の宣言と同期して、僧侶たちにパニックが広がった。 怯えるもの、慌てるもの、反応は様々だ。 逃げようと走りだした僧侶が、膝から力を失い倒れた。 うずくまって震えていた僧侶が、ひときわ大きく痙攣した後動かなくなった。 誰も彼も、身動き一つとると、そのまま力を失い動かなくなる。 あっという間に本堂には栗の花のような精液の臭いが満ちていく。 本尊の曼荼羅には僧侶が出したものであろう精子が付着し、真っ白に染め上げられていた。 悲鳴と白濁にまみれた本堂の中、立ちすくむソラに向かって、ナマ子はゆっくりと、一歩一歩近寄ってくる。 ソラは動けない。 手袋をしたままの右手に向けてゆっくりと左手を動かすだけでも、射精感に体が支配されそうになるのだ。 下手に動けば、僧侶たちと同じ運命をたどるに違いない。 「天樹ソラ。貴様、童貞だな?」 「……っ」 「やはりな。ああ、気にするな」 艶かしい足遣いで、ナマ子は正面からソラに近寄ってくる。 「殺しはしない。私はビッチだ……人殺しでは、ない」 吐息が掛かりそうな至近距離。ジリジリと左手を動かす。右手首に触れ、指を動かす。 もぞもぞと動いているソラの左手を、ナマ子は強引に掴み引き寄せる。 手袋の縁にかかっていた指が抜かれる。 下手に左手を掴む手を振り払おうとすれば、ナマ子の能力を受けて僧侶たちと同じ末路を辿るだろう。 だが、片手では右手の手袋を外すことは出来ない。 「幼馴染を救いたいと言ったな?ヒナ、だったか、その女と一緒に居たい、と」 「だったら……それが何だ」 ナマ子が再び笑顔を見せる。最初に話していた時とは違う、感情がむき出しの嘲笑。 「その気持ち、何回目の射精まで持つかな?」 美しい少女であったはずだ。 だが、ソラは眼前に居る少女はからおぞましさしか感じることが出来なくなっていた。 「ば、馬鹿にするな!」 「威勢がいいことだ」 精一杯の虚勢を受け流し、ソラの体にナマ子の指が触れる。 初めは肩から、ヌラリ、と軟体生物のように動きながら、下半身へと這って行く。 「喜べよ童貞。抜いてやる」 ナマ子の手が局部に触れる。 全身を走る衝撃に、ソラはなすすべもなく倒れた。 倒れ伏すソラを見下ろしながら、ナマ子は手に付着した精液を舐めとった。 気に食わない男だった、とナマ子は思う。 本来ならばもう少し油断させてから制圧する予定だった。 だが、救いたいだの一緒に居たいだの、虫唾の走る言葉を叫ぶこの男に耐え切れず予定より早く『プレローマ』を発動することとなってしまった。 『プレローマ』の射程は半径20m、相手の能力によっては逃げられてしまう可能性もあった。 そういった意味では運が良かったのだろう。 だが……この男の言葉は気に食わない。 愛など無い、絆などない。人と人との関係など、所詮は欲望に基づく奪い合いだ。 『虎の尻穴』でも、希望崎学園でも、ナマ子はそうして生きてきた。 支配し、奪う。弱者は搾取されるために存在し、対等な関係など実力が拮抗するが故の妥協に過ぎない。 この男の言葉も、所詮は無自覚な征服欲にすぎないのだ。 『あなたのセックスは悲しい……』 鏡子に告げられた言葉が脳裏をよぎり、ナマ子は思わず歯ぎしりをする。 あの女の言葉を否定するために、あの女をビッチではなくただの人殺しに貶めるために、私は誰も殺さずに勝ち抜かねばならない。 不快な記憶を振り払い、ナマ子はソラを見下ろす。 この男はこのまま場外にでも捨てればいい。 さすがに女一人で運ぶのは難しいだろうが、適当な僧侶をたたき起こして運ばせればいいだろう。 そこで、違和感を覚えた。 ソラの右手に腕時計がついていない。 落としたのだろうか。だが、周囲を見回してもそれらしきものは見当たらない。 (……時計だけを回収した?なんのために……こいつは囮で、他に時計所有者が居るのか?) ナマ子が僧侶を脅してソラを招いたように、ソラもまた僧侶を使ってナマ子の出方をうかがった、という可能性も否定はできない。 だが、本堂内に隠れられるような場所はない。 外から狙おうに射線は通っていない。まず奇襲は不可能だ。ならば、様子見か? 湧きだした疑念は収まらない。しかし、この男が本当に『時計』所有者ならば無視するわけにも行かない。 結論として、奇襲の危険性も薄いことから、ナマ子はソラが時計を所持していないか検分してから囮か否かの判断を下すこととした。 愛撫でソラの上着を破く、時計は隠されていない。 ならば下着の中を、と手をかけたところで、足首を何者かに掴まれた。 まさかと、驚愕と共に目を足元に目をやると、最初に射精させてやった若い僧侶が這いつくばりながらナマ子の足首を掴んでいた。 「ソラ殿……申し訳ない……我々が……騙されたせいで……」 弱々しく綺麗事を呻く僧侶の姿に苛立ちを覚え、足で股間を踏みつける。 痙攣、そしてまた動かなくなる。 腹立たしくなるほどに弱い。 不満があるのなら力を得るべきだ。その力がないのなら素直に蹂躙され支配されるべきなのだ。そこの僧侶も、天樹ソラらしきこの男も。 男の体に残る衣服は右手の手袋のみ。 しかし、薄い手袋はどう考えても中に手以外のものが入っているようには見えない。 やはりこの男は囮だったのだろうか?そう思いながらナマ子はソラの手袋を外す。 手袋の中には、半透明の右手しか入っておらず…… 右手の中に突然腕時計が現れた。ソラはその時計を、右手のスナップで放り投げた。 思わずナマ子は腕時計の行方を目で追う、追ってしまう。 ガリッ、ソラの口元から、何かを噛み潰すような音がした。 ぐったりとしていたソラの眼と口から血液があふれ、体が跳ねるように動く。 素早い、格闘魔人の如き速度で右手をナマ子に向けて突き出す。 激しく素早い動き。それはプレローマに蝕まれ、すぐに力を失い慣性のみで倒れこむように動く形となる。 確かに虚はつかれた、初速の分だけ速度は保っているが、だが、まだ、遅い。 格闘術を収めた魔人であるナマ子にはギリギリ回避することができるタイミングと速度。 ゆるやかに身を引けば、紙一重で回避できる。あとはもう一度イカセてやれば立ち上がることはできまい。 そのまま相手の股間に手をのばそうとして―――――足を引かれ体勢を崩す。 「寺の中で……これ、以上、の……狼藉、は…」 若い僧侶が、もう一度足を掴んでいた。 虫の息だ。少し力を入れればすぐに振り払える程度の弱々しさだ。 だが、回避と両立は出来ない。 足を抑えられる、半透明の右手が顔に迫る。 「負け犬が!くだらない真似を!」 僧侶の手を振り払う。あっけなく手は足から離れる。所詮、弱者の意志などこの程度のもの。 だが、ソラの右手はもう目の前に。 指先が眼球に触れる。この程度のことで、と思った瞬間激痛とともに視界が失われる。 妙にゆるやかな時間間隔の中、自分の顔面がどんどん削り取られていくのを感じる。 ナマ子にはソラの能力の詳細がわからない。だが、触れられること自体が致命的であったことだけは理解できた。 苦痛がナマ子を苛む。敗北の実感が背筋を這い上がる。 そしてその中で、ナマ子は一片の満足を得る。 天樹ソラの掌。優しさの欠片もない、傷つけるだけの掌。 理解などとは程遠い、自分を排除するためだけに体を撫でる手の感触。 結局のところ、こいつらだって私と同じなのだ。 口では愛だの意志だの叫ぼうと、相手を排除することでしか目的を達成できないのだ。 ――そうだ、これが力だ。これこそが、勝者の持つべき力だ。 鏡子の優しい愛撫とは違う。鏡子の柔らかな愛撫とは違う。 これが私の知っているセックスだ。これが私の知っている力だ。 正しいのは私で、間違っているのは鏡子。 そうだ、それでいいんだ。この敗北は受けいれられる。 受け入れられる、はずなのに。 何故、最期に鏡子の悲しそうな涙を思い出してしまうのだろう。 私は、わたしは、わ た し は 愛 な ん か――― そうして、ナマ子の意識は消え去っていった。 ―――そうして、僕は勝利した。 足腰はガクガクと震えている。 ただでさえ消耗している時にスズハラGXで無理やり動かした反動だ。動くはずはない。 猟奇温泉ナマ子の体は動かない。賭けに勝ったのは僕だった。 彼女は僕を殺さないと言っていた。ならば、勝利する方法は限られてくる。 その隙を、狙う。あの状況で僕が思いつけた勝ち筋はそれだけだった。 騙し討ちを成功させるために、こっそりと左手で『時計』を外して手袋の中に滑りこませ、『廃墟』側に隠した。 深い考えがあったわけではない。 あったはずのものが消える。無かったはずのものが出てくる。 それで少しでも注意を反らせれば、勝利の目が出てくる。それだけを考えて闇雲に取った行動だった。 目論見は成功した。その結果、僕は彼女を殺した。 僕は彼女のことを何も知らない。 どんな願いを持っていたのか、 どんなふうに生きてきたのか、 なぜ人を殺さないのか、 なぜ……あんな辛そうな顔で僕や僧侶達を否定したのか。 今となっては、どれも知る由もない。 自分が誰かを踏みにじった実感から、喉から悲鳴がもれそうになる。 敵だから、闘わないと戻れないから、先に仕掛けてきたのはあいつだ。 だから僕は悪くない。 こみ上がってくる言葉を、僕は必死で飲み込む。 誰かを殺したことを言い訳しちゃいけない。 この行為に慣れてしまえば、きっと僕はヒナの前に立てなくなってしまう。 だから、これだけは忘れてはいけない。 今日、僕は初めて、人を殺した。 第一回戦【古代】寺院SS「今日、僕は初めて、人を殺した」終了 このページのトップに戻る|トップページに戻る
https://w.atwiki.jp/fadv/pages/2327.html
笑う死体 題名:笑う死体 マンチェスター市警エイダン・ウェイツ 原題:The Smiling Man (2018) 作者:ジョセフ・ノックス Joseph Knox 訳者:池田真紀子 発行:新潮文庫 2020.09.01 初版 価格:¥1,050 一作目よりさらに爆発力をアップさせて、マンチェスターのネガティブ刑事が、厄介な事件に挑む。そればかりか、もう一つ過去のどこかで起こってきた物騒な出来事の数々にまで作家のペンは及ぶ。 優れた小説だなと思うのは、全編、丁寧かつ個性的な文章で綴られているその筆力にある。手を抜かぬ主人公一人称語りでの出来事と当人の個性を描き切る描写力が凄い。過去の話での三人称の不気味な物語の暗い情念のような世界がまた凄い。 一作目でも、どの人物も個性が与えられ際立つノワール性を感じさせてくれたのだが、二作目は確実にパワーアップしている。ジェイムズ・エルロイの黒い裏世界を思わせるリズムと空気が全編を支配している。それでいて謎解き小説としての迷宮性をも抱えた作品である。どこのページを見ても作家の熱気、渾身の力のようなものが感じられるのだ。だからこそページのすべてが緊迫している。 個性的な相棒や上司、事件の関係者たちの複雑に絡まり合う怪しさも個性もどこをとっても凄みを感じさせる。 前作の読書会で聞いた感想では『堕落刑事』は堕落していないじゃないか、いい奴じゃないかと本シリーズの主人公エイダン・ウェイツを評する声が大かったのだが、本編でもそうだが、堕落というより、状況的に追い詰められる感覚が強いように思う。ちょっとしたしくじりをきっかけに夜勤専門の刑事として、上司から退職を期待される維持の悪い人事を施され、署内の半端者としての生きづらさを日常的に感じさせられるエイダンの根っこの部分については本編でより深く語られる。 作者のサービス精神は前作のキャラクターまで登場させることで、エイダンの生きる世界が相変わらず真っ黒な闇の世界であることを想い出させてくれるのだ。 本書は、タイトルの『笑う死体』として放り出された何者かの正体と、その死の原因をめぐっての騙し合い、化かし合いを描きながら、同時にエイダンの悲惨な境遇と、彼の内部をさらに深く抉る刃物の切れ味を兼ね備えている。エイダンの物語は、三部作として閉じる物語らしいが、二作目の本書は非常に重要かつ充実した作品とみてよいだろう。この作品の持つ質量は何なのかと思えるほどに、深さと濃厚さを味わえるストロング・ドリンク。心して味わって頂きたい。 (2020.11.01)
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/12356.html
はかばばいばいか【登録タグ KAITO MEIKO は カガミP 曲】 作詞:カガミP 作曲:カガミP 編曲:カガミP 唄:KAITO・MEIKO 歌詞 ぐるり ぐるり 目の前回る あんよ おてては どこかにいった 墓中道中 向かうはあの世 閻魔の元へと 参る途中 「あんよが欠けては うまく立てぬ」と 「おててがなければ おきあがれぬ」と 嘆くように 歌ってみせれば 首なし尸が 墓上で笑う 「さても滑稽 おかしやおかし」 「見世物代でも 払おうか」と 降り落ちてくる 小銭が痛く やめろ やめろ と噛み付いた ごろり ごろり 無様に転ぶ あんよ おてては いずこに消えた 墓中道中 向かうは彼岸 これではどこへも いけないか 「私の手足と 換えませぬか」と 「あなたの頭と 換えませぬか」と 嘆く顔上げて 仰いで見れば 首なし尸は 笑って言った 「わたくし此岸(しがん)に 行く途中」 「おもしろいものを 見た御礼に」と 歌うように 笑っているので おうよ おうよと 受け入れた いざ彼岸 頭 頭は すでに墓下 お目目も お耳も お口もなく 帰中道中の 向かうは現世 人の世へと 舞い戻る旅中 手のない尸が 墓場で嘆く 足欠け尸が 転んで嘆く 「そんなにあちらに 行きたいのか」と 腹を抱えながら 大笑い 「さても滑稽 おかしやおかし」 余った川の 渡し賃を 八つ当たりにと 投げてぶつけた 彼岸に行っても 何もない 消えた 消えた あの世は消えた 失せた 失せたよ 閻魔は失せた 迷いし 道中 向かうはこの世 どこにいこうとも 知るものか! 手足を換えようと もちかけたなら 頭と換えようと もちかけたなら 「おうよ おうよ」と 尸は受け入れた そんなに あの世に行きたいか わたくし此岸に 行く途中 あちらは あの世に行く途中 すれ違いざまに あざ笑え 行けば 行けば すぐわかる さて此岸 コメント 不気味さとリズムが癖になる -- 名無しさん (2010-10-07 04 56 50) いざ彼岸 さて が -- 名無しさん (2010-11-14 10 06 27) めーちゃんの声に虜になった -- 名無しさん (2010-11-15 14 32 55) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/uranokao/pages/12.html
以下は、http //www.23ch.info/test/read.cgi/tomorrow/1203684818/から引用 ◆◆俺の知らない妻の裏の顔◆◆ 517 :48 ◆Or2NUgR10U 2008/03/09(日) 07 54 01 粘着しやがって朝っぱらから気分わりいな。 俺はインサイダーもやってないし大阪には行かないし盗んでもいない潔白の人間だ。 関係ない会社に迷惑かけてせいぜい捕まればいい。 519 :48 ◆Or2NUgR10U 2008/03/09(日) 08 19 22 だから俺が言ってることは全て正しいんだよ。 他にもやってる奴がいるなら俺は社会的に責任取る必要なんかないだろう。 521 :名無しさん@お腹いっぱい。 2008/03/09(日) 09 19 28 流れ的に今まで言えなくてずっとROMってたが… 俺はどちらかと言えば 48にシンパシーを感じるな。 別にドレスを転売してカネに替えたとかってわけでもないし、 ちゃんと返したんだからただちょっと借りただけじゃん。 一度他人に着られたからヤダッ!とかってガキじゃないんだからさ…。 親戚同士なんだからそれぐらい笑って許せよ。 まして式にも出席してないんだし、結婚祝い代わりにちょうどいいプレゼントじゃん。 その親戚はケツの穴が小さすぎだと思う。 会社の交通費だって、多かれ少なかれ皆ちょっとしたズルや越権行為ぐらいしてるだろ? ムキになって叩いてる奴らはどんだけアタマ固いんだよ。 おまえらってホントに寄ってたかって一人を虐めるの好きだよなw おまえらみたいな親のの子供がイジメとかするんだろうな。 522 :名無しさん@お腹いっぱい。 2008/03/09(日) 09 29 21 とは言え、これだけ叩かれれば 48も「もしかして俺(嫁)が悪いのかな?」 とか、へんな強迫観念に捕らわれてしまって、弱気になってしまわないか心配だな。 48よ、どんな言いがかりや罵声を浴びても、絶対に毅然とした態度をくずすなよ。 弱みを見せたらつけこまれるだけだぞ。 もし相手が司法や警察に訴えてもビビるなよ。 最終的には裁判官はお前が正しいと判断するはずだから、 絶対に途中で日和って示談なんかにするなよ。 健闘を祈る。 またなんかあったらここで報告してくれ。 528 :名無しさん@お腹いっぱい。 2008/03/09(日) 10 58 43 残念ながら自演じゃないんだけどな… おまらの想像力の無さにはガッカリだよ。 おまえらは 48を叩いて最終的にどうしたいんだ? 48を上から目線で叩くこと自体を楽しんでるのか? ここでの助言を受け 48が改心したら満足なのか? ここで 48が謝ったら満足なのか? まさか「被害にあった親戚の為に俺が 48を説得する!」なんて本気で考えてはいないだろ? 今後 48のリアルがどうなったら愉快だよ? 円満に解決して欲しいのか? 痛い目に遇わせたいのか? だったらどういう方向にスレを持っていけばいいのか? 安易に自演認定する前にそのへんのこと考えろよ 534 :名無しさん@お腹いっぱい。 2008/03/09(日) 11 36 36 521 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/03/09(日) 09 19 28 522 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/03/09(日) 09 29 21 http //www.23ch.info/jump?url=http //mamono.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1204819388/ 186 名前:名無し草 投稿日:2008/03/09(日) 09 39 43 顔の521-522 GJ! 48嫁かなw ま、どっちにしても裁判になった方がいいと思われ。 648 :名無しさん@お腹いっぱい。 2008/03/10(月) 19 47 04 嫁の衣装は下着以外は全て親戚の女からぱくったものだった。もういやだ。 673 :48 ◆Or2NUgR10U 2008/03/10(月) 23 24 04 会社でひそひそと陰口たたかれた。 ここ見てる同僚よ、俺を笑うんじゃない。俺は何もしてないんだからな。 ネックレスとかイヤリングとか靴とか手袋とか返せって嫁宛に来てるの見ちゃったし、 嫁は若い男と遊び歩いてるみたいだし、俺、名に信じていいかわからない。 688 :48 ◆Or2NUgR10U 2008/03/11(火) 01 15 55 嫁のメール見ちゃったんだ。 結構前に親戚の女からきて、最近嫁の親からきていた。 金が足りないからって親にまとまった金を要求しているのまでわかった。 夜遅いのは男と遊び歩いているようだし。 692 :48 ◆Or2NUgR10U 2008/03/11(火) 01 22 45 俺は悪くないのになんでわびる必要があるんだ。 俺も被害者だ。 698 :48 ◆Or2NUgR10U 2008/03/11(火) 01 33 20 俺は持ち主の女にあやまってやろうとしたんだ。だけど嫁に止められたんだ。 悪くないのに年下に頭を下げるなんて、大人のインゲンがなくなるだろ? 701 :48 ◆Or2NUgR10U 2008/03/11(火) 01 35 16 いまさら何を謝るって言うんだ。 見ず知らずのお前に何を謝るんだ。言ってみろ。 嫁は俺とどうしても結婚したいといっていたんだ。 人を疑う前にお前の嫁は同なんだ。 703 :名無しさん@お腹いっぱい。 2008/03/11(火) 01 36 03 大人のインゲンあげwww 708 :48 ◆Or2NUgR10U 2008/03/11(火) 01 40 19 インゲンって何だよ。馬鹿にするな。 俺は会社で誰にも笑われていない。 710 :48 ◆Or2NUgR10U 2008/03/11(火) 01 42 44 お前らも俺に謝れ。散々罵倒したじゃないか。 お前ら全員社会不適応者だ。 713 :48 ◆Or2NUgR10U 2008/03/11(火) 01 50 20 俺を擁護する人間だっていたじゃないか。それを忘れるな。 719 :48 ◆Or2NUgR10U 2008/03/11(火) 01 59 06 バンクイとかいう安物のネックレスとイヤリングごときで泥棒扱いしやがるんだ。 テファニーなら持ち出したら悪かったかなと少しは思うんだがな。 まあどっちにしても嫁に悪気はないんだ。 ほら、反省してやったじゃないか。 トラブルは上司や親に擁護されて解決するのが真のエリートだろう。 俺はかわいがられてきたからな。 721 :48 ◆Or2NUgR10U 2008/03/11(火) 02 00 11 俺の親を馬鹿にするな!!!! 756 :48 ◆Or2NUgR10U 2008/03/11(火) 21 39 25 俺をぼんくら呼ばわりするな。 タイプミスをいちいち揚げ足とるな。胸糞わりいやつらだな。 持ち主の女はブスなんだよ。悲劇なんてこっけいだ。 ブスはブスらしくレンタルドレスでも着てりゃこんなことにならなかったんだよ。 763 :48 ◆Or2NUgR10U 2008/03/11(火) 21 58 16 ドレスごときで泣く奴が他にもいるとはな。馬鹿にもほどがある。 770 :48 ◆Or2NUgR10U 2008/03/11(火) 22 10 17 嫁は嫁親にどうにかさせるといっている。これは俺も同意だ。 嫁親は親戚一家に頭をさげにいったらしいが、親戚一家が嫁に謝れといって頑として譲らない。 あとは自分でどうにかしろといっている。使えないやつらだから困るんだ。 775 :48 ◆Or2NUgR10U 2008/03/11(火) 22 14 29 嫁は親戚女に嫉妬するわけがない。 嫁は美人で高学歴で何でもできる才色兼備の人気者だ。 どこに行っても男に声をかけられるほどの美貌の持ち主だ。それに若く見える。 親戚女はブスの無名大学に6年も無駄にいっていたデカぶつだ。 792 :48 ◆Or2NUgR10U 2008/03/11(火) 23 06 44 無駄に6年いただけだ。医学部なんかを出たという話は聞いたことがない。 どうせブスのことだから頭がいいわけがない。留年でもしたんだろう。 インゲンインゲンしつこいんだ。人間誰でも過ちくらい犯すだろう。 それを笑って済ませるのが大人だろう。 815 :48 ◆Or2NUgR10U 2008/03/11(火) 23 48 50 手癖悪い手癖悪いって言うけどさ、今回のこと以外で問題起こしたことはないぞ。 相手がぎゃあぎゃあと騒いでるだけで、嫁に悪気はなかったんだ。 俺は悪くないし、何で俺がドレス代を出すんだよ。 お前らほんとに話が通じないのな。疲れるよ。 823 :名無しさん@お腹いっぱい。 2008/03/11(火) 23 59 09 48 俺、お前のコト、知ってるぞwww 827 :48 ◆Or2NUgR10U 2008/03/12(水) 00 05 53 親戚女の婚約者なんて若造だぞ。 ちびの頭でっかちでブサイクに決まってる。 俺のほうが社会の波にもまれた立派な大人だ。 お前ら妄想たくましすぎだ。 ブスの馬鹿にはブサイクの人非人がお似合いだ。 823 俺を知っているはずがない。嘘を言うな。俺はお前を知らないからな。 838 :名無しさん@お腹いっぱい。 2008/03/12(水) 00 13 28 48 いや、オマエが俺を知らないだけ。俺はオマエのコト、知ってるぞwww 来月が楽しみだな。 846 :48 ◆Or2NUgR10U 2008/03/12(水) 00 18 28 俺より三高な奴なんてここにはいないだろう。 838 俺のことがわかる情報なんて何一つとして書いてないだろう。 見苦しいから張ったりはやめろ。 だいたい来月の何が楽しみなんだ。花見で俺をあざ笑うつもりか? 896 :名無しさん@お腹いっぱい。 2008/03/12(水) 00 55 29 48よ。 おまえ、こんなところで何やってんだよ。 N村さんに聞いて知ったけど、ホントお前使えねーな。 お前会社で何て言われているか知ってるか? 「だからバブル入社は使えねー」って言われてんだよ。 会社でも徐々に噂になってるぞ。 今のところ刑事事件になっていないから、どうと言うことはないが、 もしそうなったら嫁さんは退社だな。 お前には、すぐには何もないだろうけど、とりあえず出世は無いみたいだぞ。 こんな掲示板で書いてないで、さっさと騒動を終わらせろよ、先輩 会社の人間で、ここの事知ってるのは2,3人らしいが、そのうち広まるぞ。 全く何が3高だよ。2流以下の私学出身のくせに。 情けない奴だ。 914 :名無しさん@お腹いっぱい。 2008/03/12(水) 01 03 08 マジふざくんな・・・なんなんだよふざくんな 919 :名無しさん@お腹いっぱい。 2008/03/12(水) 01 05 01 860 専ブラで1〜9のアンカ見ながら読むとフイタww 989 :名無しさん@お腹いっぱい。 2008/03/12(水) 11 43 56 馬鹿だな、48。 この2ちゃんの事も含めて周りは皆知ってるぞWWW 良い笑いもんだよWW しかもお前の嫁そんなに綺麗じゃねーじゃん!
https://w.atwiki.jp/mohsoh/pages/200.html
アンノーン No.201 タイプ:[[エスパー]] 特性:ふゆう(地面タイプの技をうけない) 入手可能ソフト:FR/LG/ダイヤモンド/パール/プラチナ/HG/SS HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早 アンノーン 48 72 48 72 48 48 チリーン 65 50 70 95 80 65 リーシャン 45 30 50 65 50 45 ばつぐん(4倍) --- ばつぐん(2倍) むし/ゴースト/あく いまひとつ(1/2) かくとう/エスパー いまひとつ(1/4) --- こうかなし --- ※特性「ふゆう」により、じめん無効 種族値も低いのに幾らなんでも技がめざパのみ、ってのが酷過ぎると思って作った。 とりあえず案としてはこれくらいやっても良い気がする HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早 72 107 63 107 63 108 合計種族値520で特性は浮遊。ぶっちゃけ金銀からのネタっぷりを考えればこれくらいやっても バチは当たらないハズ 技はじんつうりき、シャドボ辺りは合いそう。 ↑もしアンノーンがレベルアップで技を覚えたら、を妄想してみた。習得レベルとかは考えるのめんどいので各自で適当にどうぞ 技1たいあたり 技2にらみつける 技3おどろかす 技4ねんりき 技5ちょうおんぱ 技6めざめるパワー 技7サイケこうせん 技8かげうち 技9シグナルビーム 技10てだすけ 技11シャドーボール 技12なかまづくり 技13じんつうりき 超音波はHGSSのポケギアでラジオ聞くとアンノーンの声が聞こえるアレから、手助けと仲間作りは群れてナンボっぽいポケモンなので 後は適当にイメージに合いそうなものをぼちぼちと。浮遊で仲間作りが出来たらダブル・トリプルで味方に擬似風船を渡せて強力……かもしれない もういっその事覚える技は目覚めるパワーのみ、そして合計種族値はケッキングとギガスと同じ670にするんだ。 そして能力はアンノーンを大強化した感じにする。すると HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早 90 155 90 155 90 90 ずっと俺のターン!の戦法で有名なトゲキッスより高いHPを誇り 竜舞逆鱗が出来るポケモンの中で最高の攻撃を誇るレックウザより高い攻撃を誇り スカーフ潮吹きなどという超強力兵器を持ったカイオーガと同様の防御を誇り 初代最強ポケモンとして名高いミュウツーより高い特攻を誇り ダークホールという相手2体を眠らせる専用技を持ったダークライと同様の特防を誇り ドラゴンタイプの中で最高の威力を誇る技、時の咆哮をタイプ一致で打てるディアルガと同様の素早さを誇る 禁止級をあざ笑うかのような種族値。 素早さがスカーフ持たせるのに丁度いい! ↑俺と同じようなことを考えてる奴が居るとはw しかも編集が一歩先・・・ 一応考えてたのは HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早 88 5 88 165 88 126 合計560 めざパに命を賭けるための究極進化を目指してみた 特性は半減ごり押しする為に色眼鏡? こいつの種族値って48/72/48/72/48/48とかいうネタだったよな。 じゃあ逆に72/48/72/48/72/72って奴を作って、 お互いが手持ちにいる状態でレベルアップして二匹融合とかどうだろう? HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早 120 120 120 120 120 120 計720 書いてて気づいたがこれアルセウスと種族値一緒だなorz こいつの特性を「自分のタイプがめざパと同じタイプになる」ってのにするともっと強くなるんじゃね? 読みゲーなのは元からだし。 あえてありえなさそうなものを提案してみる。 HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早 72 96 72 96 72 72 特性:ふ し ぎ な ま も り もちろん技はめざパだけ。ネタのままなのにかなり強化という恐ろしいやつに。 ↑なんかこいつふしぎなまもりと言われてもあんま違和感無いな 意外と妥当じゃね? それはともかく、姿は点字でおk? ↑いやいや、ギリシャ文字で。と言いたいけどΑ(アルファ)とA(エー)の区別がつかない・・・。 小文字なら区別がつくかな? というか子供もわかるのじゃないといけないんだよな・・・。 ↑俺が点字を提案したのはルビサファで点字が出てきたから…ってそれは分かるか。 でも金銀時代にアンノーンの進化系として点字ポケを提案した俺としては(ry ↑↑赤い字にして縁を黒くすれば良いっしょ。点字は少し判別しにくい。 ミステルス タイプ エスパー、あく 特性 ふゆう HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早 50 80 65 140 65 130 合計530 覚える技 めざめるパワー、サイコブースト、あくのはどう、くろいまなざし、チャージビーム、れいとうビーム、かえんほうしゃ、みずのはどう、リーフストーム、はかいこうせん等 目からビームや衝撃波を出す妙なポケモン。 凄いこと思いついた!逆に進化して能力を弱体化させるんだよ! HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早 20 24 20 24 20 48 さて、ココまで来て後は何がしたいか分かるかな? 分からなければアルせウスの進化妄想を参照のこと ベリノーン (れいせい以外の特攻アップ性格アンノーンに特攻素早さに255ずつ努力値を振り、拘り眼鏡を持たせて通信交換) HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早 6 6 6 240 6 72 特性:ふめつシンボル(防御と特防が常時2倍、力持ちのディフェンス版) 種族値合計336をいじらずにフォルムチェンジさせてみた。これでどうだっ!スカーフできっと始まるか? ↑消防ではほぼ不可能な進化だなww ↑↑てか拘り眼鏡だと目玉一つしかないから片方余るし、アイテム勿体ない。物知り眼鏡で勘弁。 HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早 70 240 50 100 55 80 これで火力は十分な筈。 だがこのアンノーンの本当の強さは悪足掻きモードに入ってからだ・・・! 種族値を強化しなくてもせめて新たにしぜんのめぐみ、しぜんのちから、ひみつのちからなど変動する技バリューセットが欲しい。 ↑変動する新技考えてみた。 みちのちから ???/とくしゅ/70/100/15/相手1体/±0 アンノーン専用。タイプは使用するアンノーンの形によって変化。(ものまね、スケッチなどでコピーした場合はノーマル) さらに控えにアンノーンがいる場合、控えのアンノーンの形状の数×一割の確率でその形に応じた追加効果が発生する。 複数の形のアンノーンがいた場合はランダムに一つが発生し、戦闘不能のものも数に入る。 具体的には自身の能力一つ二段階上昇(5種類+回避率・急所率)、当てた相手の能力一つ二段階下降(5種類+命中率・回避率) 特殊状態にする(眠り毒麻痺火傷凍り混乱怯み)、その他(はたきおとす・きゅうけつ・やどりぎ・いやしのすず・うらみ・とんぼがえりの追加効果が発動)の28種の効果がそれぞれのアンノーンの形状に対応している。 ネタにすらほとんどされないアンノーンの救済。 「1ぴきで いても なにも おきないが 2ひき いじょうで ならぶと なにかの ちからが めばえるという」の設定から思いついた。 折角形が多いんだからそれを活かす技があってもいいはず。 これなら少しはネタパに採用され… こういうポケモンはむしろ進化したらダメだろう。ここはむしろ専用アイテムで救済してみてはどうか 特攻4倍アイテム →130族の一致180攻撃を1段上回る威力に 素早さ2倍 特攻2倍アイテム→威力を増強しつつ130族と同じ素早さに。 名前「モジバッケ」とかよくね? ↑縺ゥ縺・@縺ヲ譁・ュ怜喧縺代′襍キ縺阪k縺ョ・溘ヰ繧ォ縺ェ縺ョ・ もうこいつは生まれつきネタなんだからその方向で頑張るべき。でも実用性があったらより楽しいわけで 進化後の技はめざパ+一回だけスケッチを覚える!のがいい ↑基本的に同意見だが、 スケッチの覚え方を特殊にしないと思い出しちゃうよな。 ↑↑生まれつきネタだと…ならパチもんしかあるまい アソノーソ HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早 48 72 48 72 48 48 特性 さきだし(同じ優先度の場合必ず先制。さきだし同士だと早いほうが先制) 技 しぜんのめぐみ めざめるパワー へんしん おんねん 所持アイテム/オレソのみ(100%) ダンジョンに現れてはおんねんを連発してくるぜ・・・ ↑ネタだろうと新規系列のポケモン作成は個別救済妄想ページでやるようなモンじゃないだろ・・・ 見たところ進化形でもなさそうだし ↑28種類全部いる進化系でどうだ。オレソのみを持たせて通信交換でw もちろんダイパはハガネールがいるぐらいだからダンジョンでもアンノーンに混ざっても出てくる 見かけは1ドットのまつ毛が3本増えただけ。だがこれじゃメタモンが一番割を食うな アンノンズ HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早 68 92 68 92 68 68 特性:マルチタイプ 異なるタイプのめざめるパワーを覚えたアンノーン4体を手持ちにいれてレベルアップで、アンノーン4体が合体! 全員が覚えていためざめるパワーを習得。個体値に関係なく、複数種類のめざパを覚えられる神仕様! 全タイプのめざパとマルチタイプによって、実質読むことが不可能なまさにアンノーンな存在に! もう一つ意見があるのは、これです。 種族値改正。 HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早 48 2 48 96 48 70 合計種族値はそのままに、こういう奴は進化しにくいだろうから。 めざパのタイプを変える道具なんてのはどうだ? めざパを厳選するのは気が遠くなる。できれば威力を90くらいにもできるといい。 自然の恵みよりは使いやすくなる。道具固定のリスクを考えればこれくらいでも弱いくらいだと思われる。 たとえばプレートの名前をヒントに作ると、 炎 ひのたまのかけら 水 しずくのかけら 雷 いなずまのかけら 草 しぜんのかけら(みどりのかけらは既存) 氷 つららのかけら 闘 こぶしのかけら 毒 もうどくのかけら 地 だいちのかけら 飛 あおぞらのかけら 超 ふしぎなかけら 虫 たまむしのかけら 岩 がんせきのかけら 霊 もののけのかけら 竜 りゅうのかけら 悪 あくのかけら 鋼 こうてつのかけら ↑これをヒントに思いついたんだが 「わざを覚えるときに持っていたプレートによってタイプが変化する」ってのはどうだ? そして持たせていないときはノーマル技になる。 威力90 命中100 分類:特殊 ちょっとバランスブレイカー気味。 こいつは進化を作るより全種類集めると貰えるポケモンを作った方がいいのでは? こいつはコレクション向けだろ? ↑それだと「ミツハニー♂はみつあつめに特化すればいいんじゃね?」っていう俺の意見と同じになる。 あくまでここは不遇ポケモン自体を対戦面で救済する場所らしいからな。 ↑まぁ、言っちゃえばアンノーンもミツハニーももともと「戦うためのポケモン」として設定されてないからなぁ。 ↑そこでアンノーンを大強化した感じのポケですよ。 ↑いや、だからそれよりもー…っていう話をしているんだが。 ところで、どうでもいい話なんだが、5世代で追加されたトリプルバトル。 あれで両脇にアンノーンの「W」、真ん中にオニゴーリを配置したらデスタムーアになる。 ↑図鑑どおりダブル、トリプルで特定のアンノーン同士、または他のポケと一緒に出ていると 何らかの効果が出てきても面白いな