約 314,599 件
https://w.atwiki.jp/side_flip/pages/135.html
"WikiName" のように大文字で始まる単語を二つ以上連結したものは(自動的に)ページ名として扱われます(*1)。そのページが存在していない場合は Dangling link (未決定のリンク) が表示されます。
https://w.atwiki.jp/side_flip/pages/122.html
#freeze #nofollow #norelated プラグインマニュアル #contentsx A-D A [#w8de4799] add [#vef8f18f] amazon [#v7173e39] aname [#n9f7bab5] article [#a06a7f60] attach [#qe43bebc] B [#v07e2c1a] back [#vd9cd7ec] backup [#n727318e] br [#g693034c] bugtrack [#a83293e8] bugtrack_list [#q557ea11] C [#y43dfe74] calendar、calendar_edit、calendar_read [#v5a54211] calendar_viewer [#nd7dc5b8] calendar2 [#afda2820] clear [#v515085f] color [#q9790b97] comment [#kc065cd8] contents [#vd4dabcd] counter [#zedb02cf] D [#bfe38652] deleted [#kf08f93d] diff [#zabff312] dump [#k344e979] E-G E [#q45dc325] edit [#i1e8d3e8] F [#n4aa1621] filelist [#zfddbc2e] freeze [#le1aaa47] H-K H [#xfadc6da] hr [#i56a8485] I [#qaa75d46] img [#v66d65c4] include [#nd4e3577] includesubmenu [#a7f1d129] insert [#q51c8898] interwiki [#k3075466] L-N L [#o648e077] lastmod [#icd62a6b] links [#m5bbd018] list [#l9a47a57] lookup [#u9c3d366] ls [#b596a628] ls2 [#d2ce34ea] M [#cdfaaa0f] map [#i89f687e] md5 [#wec9aa1f] memo [#h2cba975] menu [#vc24ce14] N [#ge4daaa6] navi [#yd9441b2] new [#meab71a6] newpage [#lec55a94] nofollow [#s8c0fa4c] norelated [#uebd3c7c] O-R O [#c4c5830a] online [#vc9c6801] P [#eb773236] paint [#v8e0f909] pcomment [#n889950d] popular [#aa6d5e99] R [#heb39161] random [#bdab4a5d] read [#qd5d7395] recent [#f6f25416] ref [#h9e797dc] referer [#l8d62a01] related [#v4da5475] rename [#m95d6531] rss [#iaac8b70] rss10 [#v879eb4d] ruby [#u3fad1fe] S-U S [#mee1bd43] search [#ba94ddfd] server [#d69aa1d0] setlinebreak [#va79297e] showrss [#v7316017] size [#e5db48c0] source [#k23d3e24] stationary [#ifad4486] T [#u58dc027] tb [#s5056787] template [#j2adfc3d] topicpath [#vd55c067] touchgraph [#p93402bd] tracker [#rf5296e2] tracker_list [#t78d6d0a] U [#q0183edd] unfreeze [#v039be15] update_entities [#r62603ec] V-Z V [#be6c635c] version [#v924021a] versionlist [#n3c07f6b] vote [#aa4fb1f8] Y [#kb2afc33] yetlist [#v5902d84] プラグインマニュアルの凡例 プラグインマニュアルは以下の形式で記述されています。 プラグイン名 種別 プラグインがどのような方法で呼び出しを行えるかを示します。複数の呼び出し方法をもつプラグインも存在します。 コマンド − コマンド形式の呼び出しが可能であることを示します。内部的に呼び出されるため、説明を省いている場合はカッコで括られています。 ブロック型プラグイン − ブロック型プラグインでの呼び出しが可能である事を示します。 インライン型プラグイン − インライン型プラグインでの呼び出しが可能である事を示します。 擬似ブロック型プラグイン − PukiWiki本体で実現されている機能であることを示します。記述方式がブロック型プラグインと同じであるため、便宜上プラグインのマニュアルに含めています。 重要度 そのプラグインの一般的な利用頻度や有用性の目安を示します。さほど重要でない場合は ★☆☆☆☆ が、重要なプラグインの場合は ★★★★★ です。 書式 プラグインでの引数指定方法です。引数の指定方法の表現のため、下記の記述書式を使っています。 [] − 省略可能で必要に応じて記述する箇所です。 | − |で区切られた複数の項目のうち、指定できるのは1つである事を示します。 {} − 中カッコ内のみ引数の指定順序が任意である事を示します。 概要 そのプラグインの機能概要です。 引数 引数の詳細な説明です。 プラグイン内設定 プラグインのソース中で定義されている定数の一覧です。引数で変更できない詳細なカスタマイズが可能となります。 備考 プラグインに関する参考情報です。
https://w.atwiki.jp/side_flip/pages/185.html
#freeze 森博嗣 contents #contentsx 書籍情報 plugin_html is not found. please feed back @wiki. 著者 : 森博嗣 発行元 : 講談社 単行本発行 : 1996.9 文庫版発行 : 1999.7 犀川助教授と西之園萌絵のコンビが活躍するS&Mシリーズ第3弾。 あらすじ 以下 文庫版背表紙より引用 偉大な数学者、天王寺翔蔵博士の住む「三ツ星館」。そこで開かれたパーティの席上、博士は庭にある大きなオリオン像を消してみせた。一夜あけて、再びオリオン像が現れた時、2つの死体が発見され……。犀川助教授と西之園萌絵の理系師弟コンビが館の謎と殺人事件の真相を探る。超絶の森ミステリィ第3弾。 引用終わり 書評 美しい謎に彩られた良作 S&Mシリーズの第3弾ですが、ここまでは見事に館ものです。しかも今回は片山基生なる建築家が建造した、オリオン座をモチーフにしたと思われる「三ツ星館」での殺人……って、なんだか「館シリーズ」を読んでいる気がしてきました。 さらに設定的にも、この山奥の洋館で隠遁生活を送る天才数学者と、そこでのパーティに招かれてきた一族たちに、たまたま縁があって参加している我らが名探偵といった感じですので、土台部分としては今までの三作の内、もっともオーソドックスと言えるでしょう。 ただ、森先生はやっぱり飾り付けのセンスがその辺の作家さんとは一線を画しておられます。館も普通なら蔦の絡まる洋館にでもしないとミステリの雰囲気が出しにくいところですが、森先生の場合、あくまでも近代建築なんですね。もちろん館ものの中には、単なる古い洋館だけではなく、かなりトリッキーな建物も数多く出てきますし、近代的(というより近未来的?)な建物も多く存在します。が、その多くはいかにも非現実的な香り漂うもので、まさに事件の舞台として建てられたとしか思えない奇妙なものが乱立しています。(それが悪いといっているわけではありません) この点、今作の三ツ星館も、同じ建物を別の作家が扱えば、非現実のミステリ洋建造物としてとらえられてもおかしくないようなものですが、森先生が書くと、実際にある建物のような印象を持ってしまうから不思議です。これは単に建築に関する専門用語を使って説明しているからではなくて、有名な建築家が建てたその建物のそこに流れる思想の部分にまできちんと言及されているからでしょう。 ところで、この作品については他の書評などを拝見すると、「森ミステリ一番の傑作だ」という声も多く聞く反面、「こりゃだみだ」的な評価も良くききます。 なぜでしょう? 私が思うのは、この作品は上で述べたように、一見したところの体裁は、もうがちがちの本格ミステリなのですが、それにも関わらず、メイントリックがちょっと弱いからだろうということです。要するに、この作品に必要以上の低評価を与えている人は、おそらく気合いの入った謎=トリックを期待されていたのではないでしょうか? もちろんその気持ちもわかりますが。(わたしもそうでしたから) でも、わたしの場合、この作品を読み進める内に、このメイントリックの概略は想像つきながらも、ずっとワクワクしたまま読み切ってしまいました。それはこの物語が、事件とは直接関係はないにせよ、数々の「謎」で美しく彩られているからです。オリオン像消失の謎、オリオン像の向きの謎、三ツ星館はなにを伝えようとしているのかの謎、そして、ビリヤードの玉の問題に天王寺翔蔵博士と犀川先生の謎かけのような会話。 更に森先生によれば「メイントリックはわざと簡単にした」とのこと!! 「トリックに気づいた人が、一番引っかかった人である、という逆トリック」とのこと!! わたし自身はその点については、初読時はあっさり読み飛ばしてしまっておりました。メイントリックの謎解きを見て、すっきり気分で終了でした。もっともこの部分については、本の中でその答えが明確にされているわけではありませんし、(手がかりはきちんと示しているそうですが)パズルの最後のひとピースまできっちりはまりきらないというコテコテの本格の鬼のような方には、実はお勧めできないのかも知れません。が、それでも少し心にゆとりを持って臨んでいただければきっと楽しめるはず。 お勧めです。 それでは、ネタバレ前に今回の見所を…… 西之園嬢の親友二人に、彼女のことをどうするつもりなのか詰め寄られてパニクる犀川先生。萌絵嬢より萌えキャラかも知れん……。 {以下、ネタバレありです。未読の方はご注意を }; 上で、メイントリックが弱いことは申し上げましたが、それに絡むオリオン像消失の謎について、作中では孤高の天才数学者が仕掛けた天才的な謎、的な扱いがされていて、実際その答えにたどり着いた犀川先生を、天王寺博士はあっさりとその能力を認めてしまうのですから、やはり天才的レベルの謎として設定されたのだろう、と素直に読んでいると思ってしまいます。森先生がおっしゃるように、わざと簡単なトリックにしたのなら、このオリオン像の謎も、天才数学者が身内の子どもたちを驚かすために作った「大がかりなお遊び」くらいの扱いにしておけばもっとしっくりきたように思います。 田だ、さんざん簡単なトリックといっておいて何ですが、鈴木昇君が撃たれたシーン。ここがあったために、わたしはトリックの大筋はつかめているつもりなのに、確信ににまでは発展しないという状態で解決編を迎えました。細かい点ですが、なかなか考えられているなぁと思いました。 「すぐにトリックわかっちゃった」という多くの方は、こういうところも含めて真犯人を論理的に指摘できるレベルまで「わかっちゃった」のでしょうか? まさか、部屋自体が回っていた、ということがわかっただけでトリックわかった〜とおっしゃっているのではないと……信じたいところですが。 感想・書評投稿 ぜひ、この書評に対するあなたのコメントをお願いいたします! こちらからどうぞ あなたもこの本についての書評を書いてみませんか? 短いものでもけっこうです。 こちらからどうぞ
https://w.atwiki.jp/side_flip/pages/144.html
散らかった本棚 contents #contentsx 書籍情報 plugin_html is not found. please feed back @wiki. 著者 : 掌田 津耶乃 発行元 : 秀和システム 単行本発行 : 2006.7(改訂版) 概要 「プログラミングって何?」から始まって、Rubyによる本格プログラミング体験まで! こんな人にお薦め プログラミングに興味があるけど、実際のところまったく知識がない人 プログラミングを始めるのにどの言語を選ぶべきかわからない人 プログラミングに興味があるけど難しそうで自分には無理! と思っている人 書評 本屋でプログラミング関連の本を見渡してみると、C言語、JAVA、Perl、PHP……いろんな言語の解説本が並んでいます。 が、初心者には、そもそもどの言語を選べばよいのかがわからないものです。にもかかわらず、意外と無いのが言語選択以前のプログラミング概略本。もしくはあったとしても、初心者向けといいながら結構難しいものが多かったりします。 この本は、主要プログラミング言語のメリット、デメリットを対比させることで、初心者がわからないなりに、自分にあった言語を選択できるサポートをしてくれます。 かく言う私も現在PHPを勉強中なのですが、始めるにあたってホントにPHPで良いんだろうか? なんだかCGIとかPerlってのもよく聞くけど、どう違うんだ?? などと頭を悩ませました。この手の専門書は高価ですから、買ってすぐに他の言語に乗り換えるのもいやでしたしね。 そんなときに出会ったのがこの本です。 それぞれの言語の解説書は、当然その言語のことはよく書いていますが、やはり他と比べてどうなのか、という視点がないとあとで後悔することにもなりかねないわけですが、その点この本は実に分かり易く解説されています。 更に、初心者向けの開発環境の紹介もあります。 そして、秀逸なのが、後半のプログラミングの解説。 たいていのプログラミングの本は、まず画面に「HELLO WORLD!」と表示する方法を説明して、次に変数、関数……という感じで流れてゆくもので、本当の初心者にとっては「だからその変数や関数で何をするの?」と思わず切れそうになってしまいそうなところですが、この本は「アルゴリズム」というプログラミングの組み立て方に関する基本的な考え方から入ってくれますので、その「変数」やら「関数」がとりあえず「必要だ」という感覚を初めに掴むことができます。 とにかく入門書としては「必携」と言ってもよい一冊ではないでしょうか? 感想・書評投稿 ぜひ、この書評に対するあなたのコメントをお願いいたします! こちらからどうぞ あなたもこの本についての書評を書いてみませんか? 短いものでもけっこうです。 こちらからどうぞ
https://w.atwiki.jp/side_flip/pages/147.html
SIDE_FLIP てすと中? さんぷるだ dwrite{{ a href="http //px.a8.net/svt/ejp?a8mat=109O80+7L9ZG2+8GQ+61JSH" target="_blank" img border="0" width="120" height="60" alt="" src="http //www22.a8.net/svt/bgt?aid=060917472459 wid=001 eno=01 mid=s00000001097001015000 mc=1" /a img border="0" width="1" height="1" src="http //www14.a8.net/0.gif?a8mat=109O80+7L9ZG2+8GQ+61JSH" alt="" br /br }} plugin_html is not found. please feed back @wiki. plugin_html is not found. please feed back @wiki.
https://w.atwiki.jp/side_flip/pages/163.html
推理小説の本棚 加納朋子 (かのう ともこ) 加納朋子. (2007, 11月 4). Wikipedia, . Retrieved 02 25, 7月 26, 2008 加納朋子(かのう ともこ、1966年10月19日 - )は日本の推理作家。福岡県北九州市出身。 文教大学女子短期大学部文芸科卒業。夫は推理作家の貫井徳郎。 作品のジャンルは推理小説だが、血生臭い殺人事件などはあまり起こらず、「日常の謎」を解くストーリーが特徴的である。ファンタジー風味の作品も含め、柔らかい読後感を残す。連作短編集が多く、各短編での伏線が重なり短編集全体の謎につながるという仕掛けは本格的である。 デビュー作品である『ななつのこ』は、敬愛する北村薫に送る為に書かれたものだという。実際、初期の作品は北村薫に似た世界が展開されるが、次第に独自の世界観を構築するようになっていった。 関連リンク カトレアの泉 加納朋子先生のファンサイトです。アンケートコーナーなどもあります。 小林文庫 推理小説全般のデータベース的サイトですが、加納先生関連の特設コーナーには、短編、エッセイなども含んだ詳細な著作リストや加納作品に対する書評のリストまであります。残念なのは情報が2003年頃までのものであることです。 読んだ作品リスト 掌の中の小鳥
https://w.atwiki.jp/side_flip/pages/9.html
関連ブログ @wikiのwikiモードでは #bf(興味のある単語) と入力することで、あるキーワードに関連するブログ一覧を表示することができます 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_161_ja.html たとえば、#bf(ゲーム)と入力すると以下のように表示されます。 #bf
https://w.atwiki.jp/side_flip/pages/161.html
高里椎奈 contents #contentsx 書籍情報 plugin_html is not found. please feed back @wiki. 著者 : 高里椎奈 発行元 : 講談社 単行本(ソフトカバー)発行 : 1999.7 文庫版発行 : 2005.12 落ち着いた好青年座木(くらき・通称 ザキ)、超美少年の深山木秋(ふかやまきあき・通称 秋)、赤毛で元気いっぱいな少年リベザルが営む「深山木薬店」を舞台にした「薬屋探偵妖綺談」シリーズの第2作。実はデビュー作「銀の檻を溶かして」よりもこちらの方が先に書かれた作品。 あらすじ 以下 文庫版裏表紙より引用 薬屋の看板を掲げながら、揉事相談所を裏家業にしている深山木薬店に少年殺しの依頼があった。引き受けられるはずもないが、後にその少年がバラバラ死体で発見されたことから事態は緊迫! 店主・秋に殺人の容疑が降りかかる。 凄惨な事件の裏にあるあまりにも意外な真相とは!? 好評薬屋探偵シリーズ第2弾。 引用終わり 書評 すべてにおいて前作よりも魅力的……って、こっちの方が先に執筆!? うむ。 面白くなってきました。 前作である「銀の檻を溶かして」の書評では結構きついことも書いたのですが、今回は総合的に前作を上回っていたと思います。 ……と、自信を持って書評を書き始めようと思ったら、どうもこちらの作品の方が先に書かれたものだと言うこと。……どういうことだ? もしかすると、作品世界に慣れたために読みやすかったのかもしれませんが、正直に感じたことを書くことにいたします。 改善点其の一 ミステリになってます。 前作においては「妖怪が人間と共存する」という世界観にこだわるあまり、いろんな謎が結局バラバラになってしまった感がありました。最後まで読んでも「結局なんだったの?」と思わせかねない謎解きでした。実際、いわゆる本格ミステリを期待して買われた方の中には、かなり辛辣な意見もあるようです。(私は変化球も好きなので、方向性は問題なかったのですが、「質」の面でイマイチと感じたのです) その点、今作は世界観は維持しながらも、謎解き部分に関してはあくまでも「人間の理論」で突き詰めていきますので、ミステリ好きの方にもお勧めできる内容になっています。ただし、舞台設定を色々本格ミステリ風に味付けされていて、過程はそれなりに楽しめるのですが、肝心の締めの部分の説得力はまだ乏しいように思います。 改善点其の弐 キャラが立ってきました。 主人公の秋達3人については、ようやくその「設定の紹介」にとどまらない、それぞれの個性が動き始めた感じです。私の目から見ると、明らかに前作よりもキャラが活き活きしていたように思うのですが……こっちの方が先に書かれたんですよねぇ。 う〜ん。わからん。 それはともかく、今回は事件の中心となる良太くんもリベザルとの絡みでよい味を出していましたし(ただし、登場時の印象はちょっと幼すぎた感じもしましたが)、なにより、高遠、葉山、衒崎の刑事トリオの存在が、物語全体をまとめてくれていたと言っても過言ではないでしょう。秋は一般の探偵像に照らすと、いわゆる天才的閃き型とでも言うか、ともすれば読者がその思考をトレースすることが出来ずに、結果、物語のパーツ間のつながりが散文的になりがちなのですが、この刑事トリオが、秋達を事件の輪の中に取り込むことで事件の流れをうまくまとめてくれています。 改善点其の参 読みやすい。 前作は平易な文体なのになぜか読みづらいという、なかなかにつらいものがありました。実際その文章のせいでせっかくの奇妙な世界観にそれほど浸れないまま終わってしまった感がありました。 ところが、今作は実にスムーズに読み進めることが出来ました。それが結局キャラの魅力が前作に比べ、引き立った、もっとも大きな要因なのかもしれません……が、この作品の方が、やっぱり先に執筆されてるんですよね〜(←シツコイ) 総括 やっぱり本格ミステリとしては、まだまだ工夫していただきたいと感じますが、キャラの魅力の大きさと合わせて考えると、ミステリファンの方に対しても充分お薦めできる作品だと思います。 やはりシリーズ第二作というのは大切ですね。 一作目に満足した人は、二作目で更に満足することでシリーズのファンになっていきますし、一作目にあんまり満足しなかった人に対しては、ここで挽回できないと、この先読んでもらえないという危険性も高いですから。 その点、この薬屋妖綺談シリーズの現在まで続く人気を考えると、シリーズ二作目である本作は、間違いなく「面白い」作品だったと言えるのではないでしょうか? 感想・書評投稿 ぜひ、この書評に対するあなたのコメントをお願いいたします! こちらからどうぞ あなたもこの本についての書評を書いてみませんか? 短いものでもけっこうです。 こちらからどうぞ
https://w.atwiki.jp/side_flip/pages/168.html
#freeze 高里椎奈 contents #contentsx 書籍情報 plugin_html is not found. please feed back @wiki. 著者 : 高里椎奈 発行元 : 講談社 単行本(ソフトカバー)発行 : 1999.3 文庫版発行 : 2005.5 落ち着いた好青年座木(くらき・通称 ザキ)、超美少年の深山木秋(ふかやまきあき・通称 秋)、赤毛で元気いっぱいな少年リベザルが営む「深山木薬店」を舞台にした「薬屋探偵妖綺談」シリーズの第1作にして高里先生のデビュー作。メフィスト賞受賞作。 あらすじ 以下 新書版内容紹介より引用 とある街の一角に、その店は存在する。燻べたような色の木の板、木の壁、木の天井。まるでそこだけ時に取り残されたかのような―その店。蒼然たる看板に大書された屋号は、『深山木薬店』。優しげな青年と、澄んだ美貌の少年と、元気な男の子の三人が営む薬種店は、だが、極めて特殊な「探偵事務所」で…!?メフィスト賞受賞作。 引用終わり 雪の校庭に残された巨大な「雪の妖精」の真ん中で発見された子どもの遺体。 悪魔に魂を売ってしまった不動産会社社員。 亡くなった子どもの幽霊に悩まされる母親。 「深山木薬店」を中心にそれぞれの事件が絡まって、一つの解決を導き出す。 書評 アイデアは面白いが描写は弱い。でも続きが楽しみなシリーズ開幕作。 高里先生のデビュー作ですが、さすがメフィスト賞受賞作。 まっすぐではありません。 落ち着いた好青年座木(くらき・通称 ザキ)、超美少年の深山木秋(ふかやまきあき・通称 秋)、赤毛で元気いっぱいな少年リベザルが主人公ですが、妖怪です。 「深山木薬店」を経営していますが、裏家業は妖怪達の起こした問題を秘密裏に解決することを目的とした問題解決業。 こういう設定ですから、物語には当然怪奇色がつきまといます。(注:怖くはないw) 悪魔くんも出てきます。 3人の元に持ち込まれる事件も、当然超常現象的です。 悪魔に魂を売ってしまった男。 校庭に残された巨大な雪の妖精(人間が雪の上に仰向けになって手足を動かしたときにできる蝶のような形)と、その雪に埋もれて死んでいた少年。 その少年の亡霊に悩まされる母親。 これらの謎が物語の展開と共につながってゆくのですが、面白いのは、超常現象に見せかけた人間の仕業でもなければ、単なる超常現象でもない、その中間的な過程をたどるところです。 あまり詳しく書くとネタバレになってしまいますので控えますが、本格ミステリとしてはぎりぎりのラインでしょうね。面白い試みだと思います。 ただ、これはまともな謎解きがほしい、と思っていた部分があっさり超常現象側に投げられたりしてしまったところもあるのでそれは残念です。 また、デビュー作だけに、残念な点が他にもちらほらと。 キャラクターは、いわゆる漫画的な設定です。 絶世の美少年に、いじられ役のかわいらしい子ども、そして暖かく2人を見守る好青年。 まあ舞台設定が設定なので、このくらいのインパクトはあってもよいと思います。ただ、この作品のみでは、キャラの魅力は正直書けていたとは思えません。このような漫画的設定の場合は、深い心理描写などの重要性は低くなると思いますが、その分読み手の脳裏にある程度ビジュアル的なものが浮かばないといけないのかなと思うのです。 例えば、主人公の秋はいろんな人と会話を重ねますが、設定にある、超絶美少年といったところが相手の反応から見えてこないのですね。 舞台設定と共に「キャラ」がこのシリーズの大きな売りになっていると思いますので、そこら辺の描写はもう少ししっかりした方が、と思いました。 次に、会話部分でやたら読みにくいところが所々ありました。 テンポよく読んでいたと思ったら、会話が続くところになると、急に誰の台詞かわからなくなってしまうところがあるのです。 例えば―― 以下 単行本P50〜51 から引用 秋「一飯の徳も必ず償う。『史記』だ。些細な恩にも必ず報いろってコトさ」 リベ「へえ、師匠らしからぬ、善人ぶった言葉ですね」 ザキ「リベザル。秋は省略したけど、この詩には続きがあるんだよ。『睚眦の恨みにも必ず報ゆ』ってね」 リベ「どういう意味ですか?」 ザキ「どんな些細な恨みにも必ず仕返しをせよ、って意味だよ」 リベ「ポン」 秋「なにが『ポン』だ。陰口なら陰で叩け」 このようなやりとりがあるのですが(今これだけを見てもそりゃわかりにくいかも知れませんが)実はこの台詞部分を読んでいるときはスムーズに読めている(=発言者を無意識に理解しながら読めている)のですが、ここに次のフレーズが続きます。 ザキの容赦ない台詞にリザベルが右の手の平を握った左手で叩いて納得の意を示すと、秋は足を止めて憮然とした声を投げてよこした ここでは、台詞の頭に人物の名前をつけましたし、また動作をあらわすような台詞もあったので比較的分かり易いかも知れませんが、わたしは台詞自体はスムーズに読めていたにも関わらず、この台詞について語られた状況描写を読むに至って、かえって混乱して、もう一度台詞から読み返すこととなりました。 おそらく連続する台詞に対して、次の一文で全部の台詞の説明が詰まっているから、読者は前に進むつもりなのに、無理に後ろに引き戻されてしまい、瞬間的に混乱してしまうのでしょう。もちろんこの部分だけの話ではなく、所々で同じような感覚を味わったので指摘したのですが。 これもせっかくキャラのやりとりを通じて、頭の中にイメージが湧きそうなのを阻害されるという意味において、上で述べたキャラの描写を不十分に感じてしまった一因かも知れません。 あと、最後は謎解きですが。 小さな謎がつながって大きな謎を解明する、といった類の謎解きで、本来わたしの好きな形なのですが、それぞれが一応理屈ではつながっているのかも知れませんが、どうも散文的というか、それぞれの謎が積み上がっていく過程の描き方が弱いように感じました。結果として大きな謎が解けた、というカタルシスは感じることができませんでした。この辺もアイデアというよりは、描き方の問題のように感じます。 どうしても、苦言を呈するときほど慎重になるために、分量が多くなってしまいますが、デビュー作であり、シリーズものの第1作ということを考えると、今後の作品も読んでみたいと思わせるものでありました。 アイデアは本当に面白いです。 ラノベテイストかと思わせておいて、なかなかの入り組んだ謎の設定であるところも好印象です。とにかく気になったのは描写というか、テクニカルな部分でしたので、作品ごとに格段に面白くなっていくのでは、と期待しております。 結果、単発ものならキツイですが、シリーズの幕開けとしてはよい幕開けだったように思います。 実際、わたしは現時点で未読ですが、なが〜く続いているシリーズですし、おそらく期待してよいのでしょう。 次作も楽しみにしております。 感想・書評投稿 ぜひ、この書評に対するあなたのコメントをお願いいたします! こちらからどうぞ あなたもこの本についての書評を書いてみませんか? 短いものでもけっこうです。 こちらからどうぞ
https://w.atwiki.jp/side_flip/pages/215.html
#freeze 麻耶雄嵩 contents #contentsx 書籍情報 plugin_html is not found. please feed back @wiki. 著者 : 麻耶雄嵩 発行元 : 光文社 新書本発行 : 2004.5 文庫版発行 : 2007.5 収録作品 白幽霊 禁区 交換殺人 時間外返却 あらすじ 新書版裏表紙より引用 京都某所の古めかしい洋館・戸梶邸で、資産家が刺殺された…。 柵もあってしぶしぶ依頼を引き受けた名探偵・木更津悠也を待ち受けていたのは、ひと癖もふた癖もある関係者たちの鉄壁のアリバイ。四角く切り取られた犯行現場のカーテンが意味するものは? 一同を集めて事件の真相を看破しようとする木更津だが…。(「白幽霊」) 京都の街に出没する白い幽霊に導かれるように事件は起こる。 本格推理の極北4編。名探偵・木更津悠也の活躍を、とくにご堪能あれ。 引用終わり 書評 「極北」寒いよ〜 う〜む。 新書版裏表紙には「本格推理の極北」とあり、しかしタイトルはど真ん中のストレート「名探偵 木更津悠也」であります。 買う前に悩んでしまいました。 単に優れた作品を指すのに「極北」は使わないだろう……けど、タイトルはどう見ても直球勝負の本格ミステリだし……。 結果「何かありそうだ」と思って購入したわけですが。 なるほど。 作品中にはワトソン役の香月の、過剰なまでの「名探偵 木更津悠也」への憧れ、「名探偵とはかくあるべき」という心中がちりばめられています。 なんだかなぁ……と思って、第一作の白幽霊の佳境で、まず第一の「あれ?」が脳裏に浮かびました。 これはもしかして、と読み進める内に、第二、第三の「あれ?」が浮かび、それと同時にいや〜な寒さを肌で感じました。 まさに極北w こんなにかわいそうな名探偵は見たことがありません。 詳しくは読んでください。 ただ、一作一作の内容は、幽霊というキーワードにくくられはするものの、いわゆるオーソドックスな短編本格作品です。あえて、短編と付け加えたのは、本格ものの中でも短編によくありがちな「多少無理があっても、印象の強いワンアイデアで勝負」的作品が多かったからです。 その辺いわゆる本格好きの方からすると「論理的でないからダメだ」という批判を受けがちなところなのですが、わたしはアクロバティックな展開を短編ならではの強引さで無理矢理まとめる、あのスピード感も結構好きですので、素直に楽しめました。 もっとアクロバティックでもよかったくらいです。 そんなわけで、わたし自身はこの作品単体として、なかなか楽しめたのですが、物語のキーワードとして存在する「幽霊」、そこにこだわって読んでいた人にとってはちょっと不満の残る終わり方であろうと察することが出来ます。 ちなみに、読後、ネット上でこの作品の書評を色々読んでおりましたら、麻耶先生の「翼ある闇」を先に読んでおくともっと楽しめます! との記載が散見されました。 実はわたしは「翼ある闇」は読んだことがあったのですが、登場人物の名前は「メルカトル鮎」しか覚えていない、という状態でしたので、それとつながった世界観だと言うことに全く気付くことなく読了してしまっており、これらの書評を見るやすぐに「翼ある闇」を開いてみましたら……な〜〜〜るほど。納得です。これは違う楽しみ方が出来るな、と思いました。 でも、あえて言うなら、わたしはこの作品を先に読んでも充分楽しめると思います。 そもそも仕掛けに気付かなければお話しにならないのですが、そこに気付けば、わたしが感じたようないや〜な寒さをみなさんも感じることが出来るのではないかと思います。これは逆に「翼ある闇」を先に読んで(内容を覚えて)いると、感じられない感覚かもしれません。 麻耶作品未読の方は、この作品を読んでから、「翼ある闇」から始まる麻耶ワールドを堪能したのちに、またこの作品に戻って、にやにやしながら再読する、というのもよいかもしれませんよ? 感想・書評投稿 ぜひ、この書評に対するあなたのコメントをお願いいたします! こちらからどうぞ あなたもこの本についての書評を書いてみませんか? 短いものでもけっこうです。 こちらからどうぞ