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ビスコンティさんと別れて、部屋に入るとザンザスは窓際で読書をしていた。 部屋は広いのに、窓際に行くとは。 窓際の方がいいのかな? 狙撃されたらアウトだよね?? 「誰だ?」 低い声が響く。 うーん、いい声。 『櫻』 一言そう言えば、ザンザスは目をこちらに向けてきた。 「はっ。ガキじゃねぇか」 『いいなぁ、お兄ちゃん。背が高い』 「フルネームは?」 『沢田櫻』 「沢田?家光の子か」 『うん』 「で、いくつだ?」 『五歳』 「……で、そんなガキがなんのようだ?あとブリっ子しても無駄だぞ」 『……すごいね、おにいちゃん。なんでブリっ子してるとわかったの?』 「てめぇは不審過ぎる」 『そっか。そっちいっていい?この部屋広くて、声を張り上げるのが疲れるよ』 そう言えば、ザンザスが手招きした。 私はトテトテとそちらへ歩いてゆく。 近くまで行くと、首根っこを掴まれて膝に乗せられた。 おいおい。 『?本読まなくていいの?』 「もう何度も読み直したやつだ。別にいい」 そう言って、まるでぬいぐるみを抱きこまれるように抱きこまれる。 「それで、どうして来た?」 『お兄ちゃん寂しいの?』 「……どうしてそれを」 『えーっとね。もう何人か知ってるから、お兄ちゃんにも言うね』 私は自分の事情をザンザスに説明してゆく。 守護者とは違い、彼は動じなかった。 『ということなの』 「ふん。そういうことか。で、お前はどうするつもりだ?」 『うーん、なんかもう守護者らしいよ。だからボスになるつもりはないかな』 「そうか。?守護者だと?」 『ん。これ』 私は首に下げた指輪を見せる。 「これは……見たことねぇ指輪だな」 『風の指輪っていうらしいよ。お兄ちゃんが知らなかったという事は、本当に前任者がいなかったのね』 「という事はじじいから、もらったのか」 『ティモッテオおじいちゃんのこと?うん。そうだよ』 「お前はどう思う?」 『おじいちゃんのこと?』 「ああ」 『うーん。油断ならないけど、味方につけたら優しいおじいちゃんかな。でも、不器用だから、ちゃんと物事を伝えれないんだと思うよ』 「じじいは、俺のこと……」 『やっぱり不安?』 「……」 腕の力が少し強くなった。 ……当りか。 『じゃあさ。一緒にいこ?ティモッテオおじいちゃんのとこ』 「だが……」 『今行けば、私が仲裁できる。ティモッテオおじいちゃんに嘘なんて言わせない』 「……」 『聞くのが怖いなら、手を握っててあげるよ?』 「…………ガキが言うじゃねぇか」 顔を見上げれば、ザンザスが少し苦い顔をしていた。 子供に励まされるなんて、と思っているのであろう。 『行こう?』 「……わかった」 こうしてザンザスと共に、ティモッテオおじいちゃんのところへと戻る。 一人でも歩けるというのに、ザンザスは私を抱いたままだった。 おいおい。 十二歳だよね、お兄ちゃん。 重くないの? というか、イタリア人ってこれくらい普通なのかな? 「そういえば、家光の奴は?」 『来てないよ?』 「なに?」 『今頃日本で、ティモッテオおじいちゃんのわがままで連れて行かれたと思ってるかな?』 「お前は寂しくないのか?」 『うーん、精神年齢二十四歳だし。すごく寂しいという事は無いけれど、いっかい叩(はた)かなきゃなと思うくらいには、思っているよ』 「そうか」 『あと、もう少ししっかりして欲しいかな。髭とか寝癖とか、手紙の回数とか』 「そうか」 『お兄ちゃんは?』 「……俺はもう少し、言葉が欲しいな」 『そう……』 「はっ。てめぇが気にすることじゃねェよ」 『気にするよ。事が大きくなりすぎると、私まで火の粉が飛んでくるし、ものすごく悲しいから』 「悲しい?」 『うん。私ね、前から他人の感情に移入して、泣く子だったから……。だから今も、少し、泣きそう』 「?!おい」 『……ごめん。大丈夫まだ泣かない』 「とりあえず話す。……と言っている間に着いたぞ」 重厚な扉の前で止まる。 そういえば、来た時に見たはずなのに、ちゃんと認識していなかったようだ。 ザンザスがノックし、中から了承する声が聞こえる。 私はザンザスに抱えられているので、当然一緒に中に入る事に。 ティモッテオおじいちゃんは窓際で空を見ていた。 ……親子ともども窓際好きなのかな? 「じじい」 『ティモッテオおじいちゃん』 「来たか」 声をかけると、ティモッテオおじいちゃんが振りかえる。 その姿は、ボスというより、年相応の人物に見えた。 『ティモッテオおじいちゃん、ちゃんといいなよ』 「ああ、ありがとう櫻ちゃん」 寂しそうな目をするティモッテオおじいちゃん。 「おい、じじい。こんなガキまで巻き込むんじゃねェよ」 「お前に言われるほど、私は情けないのだろうね。家光にもその性質が映ってしまったようだ」 『分かっているなら、ちゃんと言いなよ』 「……ザンザス。私はお前の実の父親じゃないんだ」 「?!!」 いきなりの告白に、ザンザスの腕の力が強くなる。 「だが、私は、お前を実の息子だと思っているよ。私にお前以外の息子はいないとも思っている」 『他の候補者四人を押しのけてでも?』 「ああ。それどころか、一番マフィアのボスとしての風格があるとも思っている。ここのルールを曲げてしまいたいほどに」 「じじい……」 『おにいちゃん、泣いてもいいよ?』 「っ!泣くか」 『じゃ、私が泣く』 「っ!」 結局、二人して泣いた。 ティモッテオおじいちゃんはそれを見て、抱き寄せてくれる。 って、私、かなり苦しいんだけど…… 「すっかり、櫻ちゃんには世話になってしまったな。申し訳ない」 『いえいえ、こちらこそ。涙で汚してしまって……』 「櫻、それは俺の方が……」 仲が何とか修復できたザンザスは、少し柔らかさを持っていた。 ? まさか、イタリア男の性でも復活したか? というか、いつの間にか呼び捨てだし。 ま、いいけど。 「櫻ちゃん、夏休みの間はここにいてもいいからね?」 「というか、居ろ」 え。 命令? ザンザスからの命令なの、これ? 『えーっと、じゃあ……。お言葉に甘えて。でも、お母さんと綱吉が寂しがらないかな?』 「そうなったら、家光が来ると思うよ」 「その時に叩(はた)いてやればいい」 って、おい。 今度は私と家光さんの間の問題か。 ……いいでしょう。 綱吉の分まで叩(はた)いてやりますよ。 どうやら、私が知る”ゆりかご”とやらは回避できたようだ。 だが、そうするとオッタビオの罪や、綱吉の成長具合はどうなるのか……。 押して知るべしということだろうから、今は分からないな。 和解した後、お兄ちゃんは仲間とやらを教えてくれた。 吃驚することに、既にその中にはスクアーロとベルフェゴール、マーモン、ルッスーリアがいた。 レヴィもいるそうだが、彼は任務中らしい。 ……というか、既にカタチ整ってんじゃん。 もう私が知るヴァリアーメンバーじゃん。 彼らはザンザスの腕に抱かれた私に吃驚していたが、ベルフェゴールとルッスーリアが私の髪に目を止めていじり始めたため、すっかり仲良くなった。 おいおい。 いーのかそれで。 私が敵対してなくてよかったよ。 だって、怖いもん、このメンバーの実力。 一騎当千とかはいかないけれど、それに準じる力持ってるんだから。 ちなみにテュールさんは生きているとのこと。 どうやらこの世界では、スクアーロが峰打ちとか言って手加減したらしい。 って、『その剣両刃だよね?』と聞いたら、「日本刀に付け替えてやった」と返ってきた。 義手になったのを、逆手に取ったか。 というか、スクアーロも結構根がいいやつだね。 ただし、テュールは隠棲しているらしい。 変わらなかったのは、マーモンとベルフェゴールくらいだ。 彼らは欲に忠実で、いきなり「金」「だって王子だもん」とそれぞれに言っていた。 ルッスーリアは……もはや言うまい。 そう思えるほどに、彼からは独特のオーラが出ていた。 ということで、本当に仲良くなりました。 もちろん、レヴィ以外と。 彼は盲信過ぎているので、あまり好きな部類ではなかった。 それはザンザスも他のメンバーも重々承知しているようだ。 次ページ:街へ
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あい仲間のメインキャラクター あらいぐま(レッサーパンダにも見える)のぬいぐるみが、イラスト化したものである。 1997年1月1日、後○園遊園地にて購入。 フルネームは「あらいぐまあい」漢字だと、「洗熊亜衣」 当時、”愛”という漢字の方で認知されていたことが多かったが、なにかのこだわりで漢字二文字となった。 同じあらいぐまの多くの家族を持つ。家族についてはあらいぐまを参照。 1999年にはクラス全員(当時は20~30人)が知っているなど、一時期は相当有名なキャラクターだったといえる。 あい仲間の第一人者であり、あい仲間の中でもスター的存在である。 しかし、本人の性格が作者にとても似ていて面倒くさがり、わがまま、自分勝手、しかも下品なところがあるため敵も少なくない。 数多くの漫画に出演し、偽者、あいだむシリーズなど、いろいろなネタをもつ。 恋人はプテラノドンのプテ 漫画出演作品 あいのはか ふしぎなあい あいちゃんの大冒険 プーテ先生大作戦 あぴ あいの偽者。友人が考え出した。 いつも名前をかいた札をさげている。
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Gyoza内で一時期流行ったMaster of Epicでの黒風の持ちキャラ。まだ生きている。 本当はnature(ネイチャー)だがいつのまにかねいちゃん、姉貴などと呼ばれていた。 kurokazeもさることながら意外とスキル値は高い。 もにこ。
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【1.名前】ぬいちゃん 【2.通称】ぬい 【3.デビュー戦番号】未記入 【4.活動時間帯】未記入 【5.所有村】メガネは顔の一部じゃない! 【6.詳細】未記入 【7.備考】 試験前日に体調を崩しながらも上記の村を建て、立派に村人になっていた 基本「みんなで楽しく」がモットーらしく、初心者でも誰でも受け入れる姿勢(リアル狂人は除く)
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全てのネットアイドル一覧に戻る 歌い子一覧に戻る アイドル図鑑 No.267 ひいちゃん imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 タグ スカウター(総PV数) - 生息地 スキル 基本スキル タイプ 歌 A ほんわか 踊り B トーク C 特技 歌 活動履歴 画像 動画 まとめサイト ボクノスター☆ コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
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おじいちゃん -人間国宝ガイバラ- おじいちゃんとは、SFCのゲーム『不思議のダンジョン2 風来のシレン』に登場するNPCであり、即死トラップでもある。じじいとも呼ばれる。正式名称は『ガイバラ』。 「おじいちゃんって何ですか? こんな危険なダンジョンにおじいちゃんなんているわけないでしょう」 「おじいちゃんこれあげる!(不要なアイテムを投げつけダメージを与えながら)」 『掛軸裏の洞窟』のクリア条件は16F以降から出現するこのガイバラに話しかけることなのだが、話しかけなければダンジョンを進み続けることができる。 そのため一部のシレンプレイヤーは、あえてこれを無視し、99Fを目指すという遊び方をしている。 そして、99F以降も階層表示こそ変わらないものの、階段を下りれば無限に99Fが繰り返されるため、どこまでも潜り続けることができる。これが通称『掛軸裏の洞窟エンドレス』である。 さらに、これに加えて「肉」「ワナの巻物」などの有用アイテムまで縛るイカレたプレイをしている者たちがおり、ぷーれもその一人である。99Fに至るだけでも相当なプレイスキル、知識、運が要求される。その先のエンドレス、そして縛りプレイの難度は想像を絶する。 『掛軸裏の洞窟』においてはその性質上、ガイバラに話しかけてしまうと強制的にダンジョンを脱出してしまう。そのため誤って話しかけるとすべてが水の泡になる。ある意味最も危険な存在と言える。なお、ガイバラには水上を挟んだ位置からでも話しかけることができる。通常はそれこそが本来のクリア条件なので、話しかけやすいのはいいことなのだが、エンドレスでは完全に余計なお世話である。素振りの際には注意しよう。 ぷーれ枠では主に、地雷で爆破されたり、矢で串刺しにされたり、地形加工の一部として使われたり、トドにもみくちゃにされたりする。 そのあまりに非人道的な行為にリスナーからは「老人虐待」「クソニンゲン」とコメントがされる。 だがぷーれはその非を認めず「こんなところにおじいちゃんがいるわけない」などととぼけた発言をし、卑劣な行為を繰り返す。 そんなぷーれの悪行を咎めるべく、今日も正義のグレートチキンさんはぷーれに倍速で殴りかかり、豚さんは岩を投げるのだった。 因みに、ガイバラを倒しても次の階では何事もなかったかのように復活する。 強い盾をおじいちゃんにプレゼントするぷーれ おじいちゃんを始末しておにぎりを強奪した上にしらばっくれるぷーれ ※上の動画はほんの一例である。 なお、シレンがガイバラを倒しても経験値は得られないが、モンスターが倒した場合はレベルが上がる。 仮にスカイドラゴンのレベルが上がり、フロアのどこからでも固定50ダメージの炎を吐いてくるアークドラゴンになった日にはゲームが終了する危険がある。 そのためガイバラの近くに混乱罠がある場合は、安全を考えて始末することが多い。
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やいちゃん 携帯画像 都道府県 静岡県 肩書き 焼津市イメージキャラクター 公式サイト http //www.city.yaizu.lg.jp/g05-005/support/yaicyan.html 解説 焼津市と大井川町の合併を受けて、公募により誕生したキャラクター。かたくちイワシとトマトが大好きな鰹。 攻略難易度 ★★★中。焼津市のイベントにて。 名刺の有無 ? 狙い目イベント イベント情報
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基本情報 名前 どれいちゃん(まりぽむ) ジャンル 主にガンダムオンライン 性別 女 年齢 34歳(自称23) マイク あり 配信時間帯 いつでも あなたは - 人目のどれいちゃんの性奴隷です 本日 - 人が調教されました 性格 若さを執拗に求める 息をするように嘘をつく 血液型はゴリラと一緒 特徴 飲み込みが悪い 機転が利かない ゲームプレイ中はボトラーになる(頻尿) びっち(ガチ) 直結厨でも逃げ出すレベルの酷さ 希望を持たせる発言をする 可能を不可能にする 養殖してもらう時だけ猫なで声になる 化粧は濃いが顔は薄い マツコDXを1/2にするとどれいちゃんにそっくり クリオネ()が集まり気持ち悪いコメントをするのが定番 リスナーの大半が画面を見ていない Lucky StrikeのLightを愛煙 主が行ったネ申プレイ・m9プレイ ケルベ余裕→ぐだぐだ 名言 彼氏には束縛してほしい 「余裕^^」→死亡→「違うんだってー」 Hが楽しいと思う年齢はもう過ぎた セックスはストレス溜まる どれいちゃんのステータス 優しさ S 声 SS 猫かぶり度 SSS ビッチ度 測定不能 嘘の上手さ E 思考能力 皆無 判断能力 皆無 学習能力 皆無 配信環境 OS CPU Memory 4 VGA Sound プレイ動画 コメント 名前 コメント
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いいちゃん 携帯画像 都道府県 長野県 肩書き 飯島町イメージキャラクター 公式サイト http //www.town.iijima.lg.jp/index.php?f=hp ci=12997 i=13004 解説 飯島町の「い」の文字をモチーフに二つのアルプスに抱かれた町を明るく楽しく表現している。陣笠は飯島陣屋などの歴史を、胸に抱えた花は花卉栽培などの産業が元気に歩んでいく様子を表している。 攻略難易度 ★★★中。飯島町のイベントにて。 名刺の有無 ? 狙い目イベント イベント情報
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299 名前:そのいち []:2006/09/02(土) 13 32 50.86 ID fpx+3O2E0 僕には、一つ年上の幼馴染が居る。僕らはいつだって一緒だった。 学校へ行くときも、家へ帰るときも、出かけるときも。 家が隣同士だったせいでもある、と思う。 いつだって一緒だ。多分これからもそう。 「ねぇ、お前もそろそろ時期的にアレでしょ?」 「え?あ、うん…」 「そっか」 僕の部屋は家の二階で、エアコンなんてない。 部屋の窓はどれも開けられていて、外からセミの混声合唱が聞こえていた。 開け放たれた窓の枠に腰掛けて、れいちゃんはガリガリ君を美味そうにかじる。 黒いキャミソールとスカートと長い髪。青白い肌とそれらが対照的だった。 れいちゃんは日焼けするのが嫌で、いつも日陰に居るんだ。 学校へ行くときも日傘を差してる。元々そんなガラでもないくせに。 302 名前:そのに []:2006/09/02(土) 13 50 30.76 ID fpx+3O2E0 「てゆーか、コータ。相手は見つかった?」 れいちゃんは僕の答えが分かっているクセに、最近こればかり聞いてくる。 コータ は僕の名前だ。 「…居ないよ!」 れいちゃんは足をばたばたさせながら、心底面白そうに笑う。 ずっと睨んでいたら、足をばたばたさせているせいでれいちゃんのパンツが見えた。 僕は、なんだか悪いような、そんな気がしてうつむいた。 それに気づいたみたいで、れいちゃんはスカートを手で押さえた。 「こら、パンツ見るな。バカ」 「だって、れいちゃんが足…」 僕がももごもごと口篭もっていると、れいちゃんはいつの間にか窓から降りて 僕の顔を覗き込んでいた。にまにまと笑いながら。 僕が少し驚いて体を引くと、同じぶんだけれいちゃんは顔を近づけてきた。 そしてこう言った。 「もっかいパンツ見たい?」 顔は笑ってはいたけれど、どこか真剣そうな口調でそう言った。 セミの声が聞こえなくなった気がした。僕は、少し考えて、うなずいた。 305 名前:そのさん []:2006/09/02(土) 14 03 56.83 ID fpx+3O2E0 「じゃ、見せてあげよっかな~」 れいちゃんは立ち上がってスカートの裾を指先でつまむ。楽しそうな、でもなにか 違う、もっと別のものを考えているような表情だった。 少しづつ、そろそろとれいちゃんはスカートをまくる。 僕は、それを食い入るように眺めながら、これは別におかしいことじゃない。 そう自分の頭の中で何度も何度も繰り返した。 僕の生きているこの世界は、15、6歳までに童貞を喪失しないと 男は女になってしまうんだ。昔、昔、ずぅーっと昔女がほとんど居なかった時代に 繁殖するため、男はある程度の年齢までに女と交わらないと数の不足を補うために 男が女に性転換してしまうように人間の体が進化した、それが定説らしい。 れいちゃんは元々男だった。 れいちゃんは元々男だった。男同士なんだ。そうなんだ。 そう言い聞かせないと、僕はおかしくなってしまいそうだった。 それくらい、女になったれいちゃんはきれいだ。 311 名前:そのよん []:2006/09/02(土) 14 18 30.91 ID fpx+3O2E0 暑い部屋の中で、スカートをまくる女の子とそれを何故か正座で見つめる男。 知らない他人が見たらそう見える。 でも、実際は男が二人居るだけなんだ。そうなんだ。 そう考えても、何度れいちゃんを男だって頭の中で繰り返し言いつづけても 僕の勃起は収まらなかった。れいちゃんから見たらまるでハラペコなのに 餌の目の前でおあずけをされている犬のようだろう。 「コータ、勃起してるね」 れいちゃんはどこかうっとりとした表情でそう言った。 スカートの黒いフリルの間から、縞のパンツがちらりと見える。 「だめ。まだだめ~」 あんまり僕が顔を近づけたせいだろう、れいちゃんはいじ悪そうな顔を しながらつまんだスカートの裾を離す。 ふぁさり、と軽そうな薄い生地がれいちゃんの足を膝まで隠した。 少し残念な気持ちになった。 「…な、コータ?おれね、いいこと、考えたのね。聞いてくれる?」 今までのいじ悪そうな表情から、少し困ったような顔を浮かべて れいちゃんは言った。なにかしら決意めいたものも感じられた。 僕は唾を飲み込んで、うなづいた。 「コータの相手にさ、おれは、だめ、かな…?」 331 名前:そのご []:2006/09/02(土) 14 39 06.49 ID fpx+3O2E0 今れいちゃんが言ったことを文章にしてもう一度頭の中でなぞった。つまり、こういうことだ。 「れ、れいちゃんが、僕の、ど、ど…」 これから先は言えなかった。僕は自分がどうしようもなく情けない男に思えて、泣きそうになった。 れいちゃんは、いつまでたっても童貞を捨てられない僕のためにそんなこと まで考えてくれていたなんて、そう考えたら。 放っておいたら男はほとんど女の子に性転換してしまう世界だ。 だから政府は童貞喪失を専門にしてくれる人を派遣してくれる。 公営風俗、というヤツだけど、僕はそういうものに抵抗があって もう15だというのに、まだダイアルしていない。 それで童貞を喪失する男なんてこの世界で何万、何十万も居るけど、でも僕は嫌だった。 好きな人としたかったから。僕の唯一の、ちっぽけなプライドだった。 「な、コータ…。おれのこと、嫌い?」 れいちゃんは、僕がいつまでもうつむいて答えないからこんなことを聞いてきた。 寂しそうな声が、耳ではない、もっと深いところに届いた。 「そんなワケないじゃん!れいいちちゃんのこと、僕、僕…」 「好き」と言えば良かったのに、たった一言なのに、それが言えない。 言ってしまったら、何かが壊れてなくなりそうな気がした。 「好き?」 れいちゃんは、ただ一言そう、小さく言った。 僕は、答える代わりにうなづいた。何度も、何度も。 下を向いて、壊れたおもちゃみたいに何度も首を縦に振る僕の手に れいちゃんのあったかい手が触れた。僕は、それを勇気を出して握った。 343 名前:そのろく []:2006/09/02(土) 14 52 05.10 ID fpx+3O2E0 「これでOK―かな」 れいちゃんは、家中の鍵を閉めて回った。 一階の玄関、窓、全て閉めて回る足音を僕はベッドの上で聞いていた。 僕の部屋の窓も、れいちゃんがすべて閉めた。 体中に汗をかいていた。窓を閉めきったせいかも知れないし 別の理由かもしれない。 「れいちゃん、あのさ―」 「うん?」 さらさらの髪の毛をふわりと躍らせながら、れいちゃんは振り向いた。 「お風呂、入ってからが、いいんだよね。やっぱり?」 「…かな?おれ汗くさいから、そのほうがいいかも」 「一緒に入ろうか?ん?」 僕の答えを待たないで、れいちゃんは僕の手を引っ張った。 その流れに身を任せるようにして、僕は階段を降りた。 354 名前:そのなな []:2006/09/02(土) 15 06 51.78 ID fpx+3O2E0 「…入るね」 電気のついていない、薄暗い風呂場に入る。 先に入ったれいちゃんは、湯船に肩までつかって僕に背中を向けていた。 電気を消して入ろう、といったのはれいちゃんだ。 たぶん、恥ずかしいんだろう、そう考えた。 湯に足を浸けると、ちょうどいい温度だった。僕の家の風呂は24時間保温されているのだ。 「…失礼します」 湯船の中で、膝を抱えた格好のままれいちゃんは僕が入るスペースを空けてくれた。 背中合わせになって、僕も湯船の中で膝を抱えた。 時々、蛇口から水がしたたる音とか、かすかに聞こえるセミの鳴き声以外には 何も音はしない。僕も、れいちゃんも、ただ黙って背中合わせのままだった。 こういう時に女の子と何を話せばいいんだろう。 そればかり僕は考えていた。 しばらく考えていたら、れいちゃんがくすくすと笑った。 「何が、おかしいの?」 「イヤ、だってさぁ…。ふふっ」 笑いながら、れいちゃんは湯船から上がって体を洗い始めた。 風呂場に充満する石けんの香りをかぎながら、僕も少しだけ笑った。 だって、ちらりと見たれいちゃんが体を洗う様子が、 まだれいちゃんが男の体の時と同じがさつな洗い方だったから。 373 名前:そのはち []:2006/09/02(土) 15 34 05.09 ID fpx+3O2E0 れいちゃんが体を洗うのを、ちらちらと僕は盗み見た。 れいちゃんもそれがわかってるみたいで、僕に前がみえないようにしながら体を洗う。 ふいに、れいちゃんの手が止まる。しばらくしても動く気配がなくて、声を かけようとした、その時だった。 「な、コータ?…洗って?」 れいちゃんは右手に握った泡のついたスポンジを、自分の背中に回した。 どうしよう。そう思ったけど、僕が受け取らないときっといつまでもそうしている。 そう思って湯船から上がって、れいちゃんの背中をスポンジでこする。 すべすべしていそうな背中。垂れた泡に半分隠れたつるつるのお尻。 どこを見ればいいのか分からなくなって僕は下を見た。 自分でも気がつかないうちに、僕は勃起していた。 心臓の鼓動が、耳の近くで聞こえるくらいに激しくなっていた。いつの間にか。 「ねぇ、れいちゃん?」 「…なに?」 「前も、洗ってあげる。…腕、上げて」 れいちゃんは言葉で答える代わりに、腕をゆっくりと上げてくれた。 380 名前:そのきゅう []:2006/09/02(土) 15 44 38.28 ID fpx+3O2E0 脇腹をゆっくりとこする。腋の下は、元々なのか剃ってるのか、毛は無かった。 少し前に体をずらしてれいちゃんの肩の後ろから、れいちゃんの体の前を覗き込んだ。 れいちゃんの顔をちらりと見ると、れいちゃんは僕から目を逸らして下唇を舐めた。 「れいちゃん、おっぱい、小さい、ね」 「…う、ん。コータは、おっきいのが、いいか?」 ううん。れいちゃんのおっぱいは小さくても好き。そう言うと、顔を少しほころばせた。 右手でおへその辺りまで洗いながら、空いた左手で、軽く胸に触ってみた。 んっ、とれいちゃんは驚いたように小さく声を出した。 驚かせないように、今度はゆっくりと指で撫でた。 右手のスポンジは、いつの間にか取り落としていた。 れいちゃんの体は、胸も、お腹も、足も、柔らかでとても気持ち良かった。 れいちゃんが、僕の手に自分の手を重ねる。 384 名前:そのじゅう[まだまだ続くけどおk?]:2006/09/02(土) 15 57 13.14 ID fpx+3O2E0 「そ、そろそろ、交代、しね?」 れいちゃんと僕は入れ替わって、今度は僕が洗ってもらう番だった。 れいちゃんは、スポンジがあるのに、何故か自分の手に石けんをつけて 僕の体を洗ってくれた。おかげで、れいちゃんの手が触れるたびに僕は こすばゆくて仕方がなかった。でも、がまんする。 れいちゃんは、僕の体を優しく洗ってくれた。 「!れ、れい、ちゃん、そこは…」 「…勃起してる、ね。コータ」 先を、指の腹でこすりながら、れいちゃんはいたずらぽく笑った。 触られたら、すぐに射精してしまうかと思ってたけど、まだ大丈夫っぽかった。 気持ちいい、とかそういうんは良く分からなかった。どうしてか足が震えた。 「緊張してるね、コータ…?」 れいちゃんの口調が、完全に女の人のもので、僕は背筋に寒気を覚えた。 れいちゃんは今度は僕のを両手で手で握って、上下にさすり始めた。 背中にれいちゃんの体が押し付けられているのが分かった。 彼女の荒い息遣いが僕の顔の横で感じられた。 393 名前:そのじゅういち []:2006/09/02(土) 16 06 58.06 ID fpx+3O2E0 「ねぇ、精子って、どんな味するの?」 れいちゃんは僕のをさすりながら、そんなことを聞いていた。 「わ、わかんないよ…」 もう、まともな受け答えを出来る自信は無かった。自分がなにを話しているかも なんだか離れた場所の出来事みたいに感じられた。 「じゃ、コータの精子の味、確かめてあげる。…こっち向いて」 「…けっこう、おっきぃ、のかな?」 僕の足元にかがんで、れいちゃんはしげしげと僕のを眺める。 すでに自分からはなくなってしまったものを懐かしんでいるみたいに思えた。 れいちゃんの頭を撫でると、れいちゃんはうれしそうに笑って、そして、口に それをゆっくりと咥えた。 「んっ」 れいちゃんの舌が、僕のを撫で回す。あったかくて、ねとねとしていた。 口で息が出来ないのか、時々離して肩で息をしながら、続けてくれた。 されている最中、僕は、ずっとれいちゃんの頭を撫でてあげた。 濡れた髪の毛が指に絡みついていた。 401 名前:そのじゅうに []:2006/09/02(土) 16 24 49.01 ID fpx+3O2E0 薄暗い風呂場の中に、れいちゃんが頭を動かすたびに小さい音が響く。 時々、れいちゃんは動くのを休んで「気持ちいい?」「どう?」とか 聞いてきた。僕はそのたびにれいちゃんの頭を撫でてあげた。 「いっ…!」 それは突然だった。自分でする時みたいにゆっくりと湧き上がるのではなくて 火山が噴火する時みたいに、突然だった。 体の中から何度もポンプで吸い上げられるみたいだった。 れいちゃんもいきなりでびっくりしたみたいで、少し頭を引いていた。 それでも、頭を離さずに、僕の精子を口で受け止めてくれた。 はっ。はっ。 心臓の音がさっきよりもずっと早く、激しい。 れいちゃんは、根元から搾り出すように僕のを強く握って尿道口に向かってこする。 先っぽに口をつけたまま、ちゅるちゅると音を立てて残りの精子を全て吸い出してくれた。 そうして時間をかけて僕を気持ちよくしてくれた。射精した後の、くすぐったいような 感覚がじんじんと体の奥で回っていた。 「…ヘンな味。ニガい、しょっぱい。鼻水みたい…」 「ごめんね、れいちゃん?」 僕がそう言うとれいちゃんは、ごくり、とノドを鳴らして飲み込んで見せた。 そして、照れくさそうに笑ってうつむいた。 411 名前:そのじゅうさん []:2006/09/02(土) 16 40 28.20 ID fpx+3O2E0 風呂を出てから、体を拭きあいっこして、僕とれいちゃんは 二階の僕の部屋へ戻った。降りる時はれいちゃんに手を引かれていたけど、 今度は僕がれいちゃんの手を引いて部屋へ戻った。右手で僕と手を繋いで、 左手は体に巻いたタオルが落ちないように胸元にあった。 僕と目が合うたびに、れいちゃんは恥ずかしそうにうつむいた。 二人分の服は、僕が持った。 部屋のドアを開けて、れいちゃんを入れ、ドアを閉め鍵を掛けた。 父さんも母さんも、仕事で帰るのは夕方以降だった。 部屋の壁掛け時計を見あげると、二時半を少し回ったところだった。 「ね、おいで、よ…?」 れいちゃんは、いつの間にか僕のベッドに腰掛けていた。 僕は部屋のカーテンを全部閉めてから、れいちゃんの横に座った。 417 名前:そのじゅうよん []:2006/09/02(土) 17 04 41.40 ID fpx+3O2E0 二人で並んで座ったまま、しばらくの間、ただそうしていた。 僕は僕でこんな経験がなくてどういうふうにすればいいのか分からなかった。 れいちゃんも、そうだと思った。れいちゃんは余計にそうなんだろうな、とも思う。 元々、れいちゃんは男で、それなのに、男の僕に、女になってしまった体を晒しているんだから。 男が、女の体になれば戸籍の性別がされるのが普通だ。 元男が男と結婚してもわりと普通なことである世界ではあるけれど。 でも、れいちゃんを心の底から女だとは思えない。 小さい頃からずっとれいちゃんは男だったってことを知ってるから。 一緒に立ちションだってしたことあるんだ。 「コータ?おれ…あたしとするの、イヤ?」 「違うよ、違うよ。でも」 前触れも無く、れいちゃんが僕に抱きついてきた。 肩が小さく震えていた。 ごめんね。ごめんね。あたしが最初から女の子だったら、コータに こんな思いさせなかったよね。 何度も何度も、消え入りそうな声でそう言いながら、れいちゃんは泣いた。 僕は、何も言わないで、れいちゃんをぎゅっ、と抱きしめた。 僕の行動が意外だったのか、れいちゃんは泣きはらした顔をあげ、僕の顔を 見上げた。ほっぺたに何本もついた涙の跡を拭いて上げてから僕はれいちゃんにキスをした。 れいちゃんは僕のキスに応えるみたいに僕の体をベッドに引き倒した。 424 名前:そのじゅうご []:2006/09/02(土) 17 32 38.03 ID fpx+3O2E0 「ね、コータ。もっと、いっぱいちゅーして、ね?」 れいちゃんは、ベッドの寝転んだまま甘えた声で言う。 れいちゃんにおおいかぶさって、僕はその声に応える。 男の僕には、どうやったらこんなかわいい声が出せるんだろう、分からなかった。 暑い、閉めきった部屋で僕とれいちゃんは何度もキスをした。 キスしながら、目線を下に、れいちゃんの体に向けた。 れいちゃんが体に巻いた大きな黄色のバスタオル、それがずれて小さな乳首が 見えていた。風呂場で見た時よりも、膨らんでるような気がした。 「タオル、取るね?」 れいちゃんが黙ったままうなづく。いつか貰った外国のお土産の高級な菓子、 それの包み紙を解いたときと同じように、ゆっくりと、壊さないように れいちゃんの包み紙を取り除いた。カーテンの隙間からわずかに差し込む光。 風呂場の時よりは明るいけれど、それでも暗くてくっきりとは見えない。 れいちゃんは、恥ずかしいのか、足を閉じたままだった。 「ヘ、ヘン、じゃない?お…あたしのハダカ」 「うん。すごく、キレイだよ。れいちゃん」 れいちゃんはうなづいて、それからゆっくりと足を広げた。 「い、いいよ、コータ」 れいちゃんの足を持って、勃起したちんちんをれいちゃんのあそこに軽く当てた。 れいちゃんは、目をかたく瞑ってバスタオルの端をぎゅっと噛んでいる。 そういえば、ビデオとかだと入れる前に舌とかで…。 思い出して、れいちゃんの足の間を手で軽く撫でたら、ぬるぬるが指の腹にまとわり付いた。 430 名前:そのじゅうろく []:2006/09/02(土) 17 53 35.81 ID fpx+3O2E0 「―コータ?」 れいちゃんのぬるぬるを親指と人差し指でこすり合わせたりしてると、 れいちゃんが目を開けた。 僕は体を引いて、れいちゃんの股の間に顔をうずめた。 「い、いいよぅ、そんな、汚いから、ねっ?や…」 れいちゃんは嫌がって僕の頭を手で押しのけようとしたけど、構わずに 舌で割れ目をなぞる。僕の頭を押しのけようとする力がだんだんと弱くなる。 左右の親指で、肉を押し分ける。薄い毛に隠れて、小さな突起が見えた。 足の丁度まん中あたり、お尻の穴の少し前くらいには、まだ開ききっていないような 小さい穴が見えた。 僕は、ビデオや本を思い出しながら、れいちゃんの小さな突起を指で撫で上げる。 ふぁ。れいちゃんのかわいい声が聞こえた。タオルを噛んでいるせいでくぐもって聞こえた。 もっと聞きたい。僕は何度も突起を指で撫で上げる。 ん、んっ。かわいい声が指動かすたびに聞こえた。突起がむくむくと固くなる。 そのたびに、れいちゃんのお腹がひくひくとケイレンするのが指に伝わってきた。 続けているうちに僕の指は、れいちゃんのぬるぬるで少しふやけた。 444 名前:そのじゅうなな[もうすぐ終わる予定]:2006/09/02(土) 18 26 12.77 ID fpx+3O2E0 「いい、よ」 僕はゆっくりと体を起こして、れいちゃんの足を持って折り曲げる。 ちょうど、しゃがんだ時のような格好になった。 「れいちゃん、いく、よ…?」 こくりとうなづいたれいちゃん。目をゆっくりと閉じた。 突起の辺りに爆発しそうな幹の先を押し付けた。 そのまま、ゆっくりと下へ滑らせる。ぬるぬるのおかげでするすると動く。 「そ、そこ、だよ?」 れいちゃんが言ったところで止めて、少し強く押し付けると、先が少し肉に埋まった。 いい?僕が聞くと、れいちゃんはまたゆっくりとうなづいた。 二回深呼吸をして、押し込んだ。 「ひ、痛、待ってぇ、まっ…」 れいちゃんの声は、みちぃ、というれいちゃんの体の中から響く音にかき消された。 れいちゃんのなかは、温かくて、しっとりとしていた。 繋がっている部分を見ると、れいちゃんと僕はぴったりとくっついていた。 「れいちゃん、大丈夫?動かないから、ね?」 僕が言うと、れいちゃんは小さく何度もうなづく。口元がタオルで覆われていて 表情はよく分からない。それでも、れいちゃんが泣いているのは分かった。 447 名前:そのじゅうはち []:2006/09/02(土) 18 40 23.00 ID fpx+3O2E0 れいちゃんが痛がるのを僕はあまり見たくなかったので、 それからしばらくは胸や首筋にキスをしたり、風呂から上がって 乾かしていないせいでくしゃくしゃの髪の毛を撫でてあげたりした。 れいちゃんも、痛くなくなってきたのか、タオルから口を離してキスをしてくれた。 舌をからませるキスもした。れいちゃんの唾液は、僕のと違ってなんだか とても柔らかい味がした。 「…動いてもいいよ?」 れいちゃんがそう言った。僕は黙って、ゆっくりと少し奥まで入ったそれを引く。 少し苦しそうな顔のれいちゃん。心配で、また動きを止めると、口の形だけで 声に出さずに「だいじょうぶ」そう言った。 もう一度、キスをして、今度はまた押し込む。 腰を引いて、押し込む。ゆっくりゆっくり何度もれいちゃんのお腹の中をこする。 「あっ、僕、出そうっ、出そう」 さっきみたいに、突然湧き出そうになるのを下腹に力を入れて堪える。 でも、僕には長くは堪えられそうになかった。 「いい、よ。お腹の中、出し、て…?」 れいちゃんがそう言い終わるのが早いか、僕はれいちゃんの一番奥まで 押し込んで、射精した。何回も、脈打つように溢れ出すのが自分で分かった。 れいちゃんは、僕のことを、強く、強く、抱きしめてくれた。 453 名前:そのじゅうく []:2006/09/02(土) 18 57 19.67 ID fpx+3O2E0 それから、日が暮れるまで、二人で向かい合って寝ながら、おしゃべりした。 れいちゃんの股の間は、血で汚れていたからティッシュで拭いてあげた。 れいちゃんもおなじようにしてくれた。 シーツに染み込んだ血は、僕が鼻血を出したということに決まった。 れいちゃんは、僕の家で夕飯を帰って、九時くらいに帰った。 すぐ隣だったけど、送っていった。れいちゃんの家の前で、少し話をした。 「おれとあたし、一人称はどっちがいい?」 れいちゃんが好きなほうでいいよ。そう答えた。 「うん。あのね……あたしね、ずっと前から、コータのこと、好きだったんだ」 僕もれいちゃん好きだよ。そう答えると、れいちゃんは笑った。 「そういうんじゃないの。ちゃんと、コータを男として好きだったの。 …だからね、あたしね、童貞捨てなかったんだよ? コータと、その、付き合い、たかったの。それで、だから…」 「ありがとう、れいちゃん」 僕は少しだけ考えて、れいちゃんにキスをした。 誰かに見られるかもしれなかったけど、そんなことはどうでも良かった。 だって、僕は男で、れいちゃんはもう女の子なんだ。だからいいんだ。 「ありがとう、コータ。…これからも、ずっと、ずぅーっとよろしくね?」 れいちゃんは泣きながら笑っていた。 「うん。…れいちゃん。僕からも、よろしくね」 【おわり】