約 698,426 件
https://w.atwiki.jp/usbportable/pages/61.html
WWWC Webページの更新チェッカ (対応OS 多数) ブックマーク管理 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。
https://w.atwiki.jp/mousouore/pages/124.html
【Fate/Grand Order】6/7 ●藤丸立香/○マシュ・キリエライト/○シャーロック・ホームズ/○カドック・ゼムルプス/○アナスタシア/○オフェリア・ファムルソローネ/○シグルド 【ONE PIECE】6/7 ○モンキー・D・ルフィ/●ヴィンスモーク・サンジ/○ポートガス・D・エース/○トラファルガー・ロー/○サー・クロコダイル/○ドンキホーテ・ドフラミンゴ/○エネル 【鬼滅の刃】5/7 ●竈門炭治郎/○我妻善逸/●冨岡義勇/○胡蝶しのぶ/○童磨/○猗窩座/○獪岳 【戯言シリーズ】6/7 ○戯言遣い/○玖渚友/○零崎人識/●哀川潤/○紫木一姫/○無桐伊織/○西東天 【NARUTO-ナルト-】4/6 ○うずまきナルト/○うちはサスケ/○奈良シカマル/●我愛羅/○うちはマダラ/●干柿鬼鮫 【五等分の花嫁】4/6 ○上杉風太郎/○中野一花/●中野二乃/●中野三玖/○中野四葉/○中野五月 【東京喰種 re】5/6 ●金木研/○霧嶋董香/○亜門鋼太朗/○滝澤政道/○有馬貴将/○エト 【魔法少女リリカルなのはStrikerS】5/6 ○高町なのは/○フェイト・T・ハラオウン/●スバル・ナカジマ/○ティアナ・ランスター/○クアットロ/○高町ヴィヴィオ 【"勇者である"シリーズ】5/6 ○結城友奈/●東郷美森/○乃木園子/○乃木若葉/○高嶋友奈/○郡千景 【仮面ライダーエグゼイド】3/4 ○宝生永夢/●九条貴利矢/○檀黎斗/○檀正宗 【ノラと皇女と野良猫ハート】4/4 ○パトリシア・オブ・ジ・エンド/○夕莉シャチ/○黒木未知/○明日原ユウキ 53/66 主催者 【魔法少女リリカルなのはStrikerS】 ○ジェイル・スカリエッティ 【NARUTO-ナルト-】 ○大筒木カグヤ/○白ゼツ 【"勇者である"シリーズ】 ○アマテラス
https://w.atwiki.jp/uyoku310/pages/141.html
あれからまた数日。真也は相変わらず学校に来なかった。俺の電話も全部シカト。信義は拘留がちょっと伸びたらしい。鑑別所に行くにはあと1週間ぐらいかかるみたいだって信義の妹が言ってた。あと、学校クビになったって。 俺もこのままダラダラやってるのは嫌だ。真也が逃げ回ってるなら捕まえるしかない。チームの奴等に真也から連絡あったら俺に知らせてくれる様に頼んだ。もちろんジローや学校の奴にも同じ事頼んだ。でも網に引っ掛からなかった。そうこうする内にまた時間だけがムダに流れてく。神田が紹介してくれた奴にも会ったけど、やっぱり何も知らなかった。完全に手詰まり。真也の行方を知る奴がいない。誰かが手助けしなきゃここまで完璧に隠れる事はできない。 裏切り者は誰だ? 結果から言うと信義が捕まって1ヶ月過ぎた頃に連絡が来た。格さんから。 「真也の事探してんだって?ちょっと話あるから出てこれるか?」 俺は誘いに乗った。 まさかコイツが俺の事、裏切るとは思ってもいなかった。他の誰よりも俺の理解者で、気高く、そして親友だった男。 この日俺は絶望を知った。
https://w.atwiki.jp/uyoku310/pages/144.html
格さんと真也が裏切った。 いままで一緒にやってきた親友に裏切られるのは正直、キツかった。 残ってる奴が何人いるかわからない。まずそれを確認しなきゃ何もできない。 俺がいまからやらなきゃならないのは後ろを振り返る事じゃない。ウチのチームをなめた奴等を一掃する事。 信義がいないいま、俺が仕切ってやるしかない。 特攻隊の奴に電話して確認するとどーやらコイツラ以外はほとんど寝返ったらしい。ただ、コイツらが残ってるって事はまだなんとかなる。 真也達のチームは雹を名乗った。どーやら格さんが仁さんの組(雹のケツモチ)に話つけたらしい。そして雹の名前のおかげで人数は30人程に増えた。 逆に俺達は一気に人数が10人ぐらいになっちまった。 もーすでに「連合」ではなくなった。 俺達もチーム名を「日丸連合」から「日向一家」に変えた。もう未練はない。 俺達10人対雹30人まともにぶつかったら勝てない。 考えろ。いままでと同じやり方は通用しない。 お互い相手の出方を見なきゃ動けない。 1ヶ月が過ぎた。 にらみ合いは終わりだ。 そして戦争が始まる。
https://w.atwiki.jp/uyoku310/pages/135.html
単車の音が段々近くなってくる。来た。 俺達は息を潜めた。幽鬼連合は後ろからもパトカーに追われててる。誘導される形で浜に入って来ようとしてる。このまま行けば検問に引っかかる。行けるか?だけど奴等もそこまで甘くはなかった。先頭に単車じゃなくて車が来た。突っ込んで無理矢理突破するつもりだ。事故処理2台とパトカー3台ぐらいの検問。車で行けばなんとかなりそうだ。ガシャンって音とともにパトカーに車が突っ込んだ。それに続く様にまた1台突っ込んだ。おまわりが六尺棒を振り回す。その隙間を単車が飛び出してきた。残念ながらおまわりだけじゃ奴等を止められなかった。やるしかねー。 「行けオラァー!」 信義が叫んだ。俺達も道に出る。向かってくる単車目掛けて金属バットをフルスイング。やられる方はたまったもんじゃない。火花をあげながら単車がアスファルトの上を滑ってく。それが合図になって一気に大乱闘。誰が誰だか全くわからない。浜は修羅場と化した。 「ヤバくなったらみんな連れて逃げろ!ダラダラしてたら捕まるぞ!ウチのチームだけでいいからいつでも逃げられる様にしておけ!」 信義が言った。こんなとこで捕まる訳にはいかない。 「いざとなったら俺達だけでも逃げる!一人も捕まらせねーから心配すんな!」 乱闘が始まってそろそろ10分。終わりの鐘が近づいてくる。けたたましいサイレンの音が全て洗い流す様に。 この日、信義が逮捕された。 そして、俺達が守ろうとした浜は完全に封鎖されちまった。
https://w.atwiki.jp/uyoku310/pages/140.html
土曜日。県南との話はついたけど真也との話はついてなかった。相変わらず学校には来てない。俺はイライラしてた。屋上には俺1人。ジローまで休みだからホントに暇だ。 「相手してよ!」 響子が来た。めんどいけど一人でふて腐れてるよりはよっぽどいい。とりとめのない響子の話を相槌を打ちながら聞いてると、もう1人。神田だ。 「先輩、ちょっといいですか?」 「…金ならねーぞ?」 「いや、金じゃないんですけど…高橋先輩(真也)の事で…」 「…わかった。響子、悪いんだけどまた相手するからちょっとコイツと2人だけにしてくんねーかな?」 響子はブツブツ文句いいながら下りてった。 「すいません、邪魔しちゃって。」 「いや、別にいいよ。それより話って何?」 「実は…自分の友達なんですけど、高橋先輩にチーム作れって言われたらしくて…ソイツ、森田先輩(一輝)の地元の奴なんですけど…雹がなくなったから自分達でチーム立ち上げろって言われたらしいんです。」 俺は血の気が引いた。少なくとも雹の地元に別のチーム作るって事は、加藤くんや智光先輩、仁さん達、OBを否定するって事だ。そんな事したらまともに地元歩けなくなっちまう。しかも、なんで真也が… 「わかった。この事は誰にも言うな。もし漏れたらお前も大変な事になる。教えてくれてありがとな。あと、できればその一輝の地元の話持ちかけられた子の事、紹介してくれねーか?」 「それは大丈夫ですけど…高橋先輩どーしちゃったんですかね?」 「…会って話してないから何とも言えない。とりあえず連絡取れたら俺に電話くれ。コレおれの番号だから。」 紙切れに殴り書きした番号を神田に渡した。 何考えてんだバカ野郎。 でもまだわかってなかった。このままどこまで転がって行くのかを。
https://w.atwiki.jp/uyoku310/pages/146.html
阿弥陀を使う。はっきり言ってこれは諸刃の剣だ。下手すりゃ俺達が喰われる。だけど裏を返せばコイツら程状況をメチャクチャにできる奴らはいない。毒には毒で。他に選択肢はない。 俺は早速、1人で阿弥陀の地元に向かった。今回は喧嘩を売りに行く訳じゃない。大人数で行っても逆に警戒されるだけだ。 土下座もしょうがない。 だけど甘かった。奴等はそんなに温くなかった。 阿弥陀は頭が変わっていまは山本って奴が頭やってた。 前の頭やってた鈴木は山本って奴にやられて頭から引きずり下ろされてた。 歳は俺とタメ。最近、少年院から戻ってきた。 話を聞く限り凶暴って言葉が一番ピッタリくる。 話は通じるかわからない。 阿弥陀の地元に着くと早速それっぽい奴を捕まえて山本の居場所を聞いた。 国道沿いのパチンコ屋にいつもいるらしい。 パチンコ屋に着くと中を探す。山本はすぐに見つかった。真っ昼間から特攻服きてパチンコしてやがる。狂ってる。 俺は山本に話しかけた。 「阿弥陀の山本君?俺は日向一家ってとこの斎藤って言うんだけど…元日丸連合って言った方がわかりやすいかな。」 山本はこっちを見たけど何も言わない。俺は続ける。 「ちょっと二人で話したいんだけど場所変えられるか?」 山本は立ち上がり表に向かう。俺も後を追った。
https://w.atwiki.jp/uyoku310/pages/134.html
「なんとかなるのかな?俺はあんなの反対だ。族の喧嘩じゃねーよ。納得いかねぇ。」 信義にこぼした。 「しゃーねーだろ。決まった以上は。」 この戦争はダラダラ長引かせられない。長引けば長引く程、こっちが不利になってく。だからなるべく短期で決着つけなきゃならなかった。それとこの戦争はウチで仕切る事になった。いままで戦争ばかりしてたのもあるし、何より場数を踏んでて人数がいる。仕切り役にはもってつけだった。ただ、指揮だけはナイトの健司が取る事になった。健司の立てた作戦はたしかによく考えられてた。でも納得いかない。あんなのはガキの喧嘩じゃねー。それにリスクも多かった。もしかしたら誰か捕まるかもしれない。信義はそれが一番心配だって言ってた。 土曜日。俺達は集めるだけ人数集めて県南に向かった。幽鬼連合を叩くために。奴等はまだ俺達がまとまった事は知らない。完全な奇襲だ。奴等とは51号のサッカー場前でぶつかった。幽鬼連合30対俺達50。本隊じゃないけどこいつらも幽鬼連合にはかわりない。問答無用で潰す。しかもこっちは最初から喧嘩する気で行ってる。奇襲は成功した。少しでも奴らの人数を削りたかった俺達はその後も県南を流したけどその日は幽鬼連合の本隊は現れなかった。ただ、今日の事はきっと本隊には伝わるはずだ。俺達は罠を張って奴等がやって来るのを待った。 日曜日。幽鬼連合が道具を持って浜に進行してきた。俺達が罠を張ってるとは知らずに。 幽鬼連合が来る前に俺達はパトカーを襲撃して警察署の敷地の中を暴走した。いつもならこんな危険は犯さないけど今回だけはそーも言ってられない。警察は普段はそんなに捕まえる気なんてないけど、自分達が攻撃を受けた途端に豹変する。わざと奴等を怒らせた。幽鬼連合が来る頃には浜前には立派な検問が出来上がってた。正直、おまわりの力借りるのは絶対したくない事だった。屈辱だ。これだけは今でも忘れられない。族が助けられてどうする。情けねぇ。ただ俺達は数の壁を越えなきゃならない。人数減らさなきゃ戦争にすらならないぐらいの差があった。これで決着つけられなきゃ俺達の負けは決まる。奴等が捕まらなきゃ最悪、検問前で喧嘩だ。俺は時計を見た。時刻は11時。県南に行ってる仲間から電話がきてそろそろ1時間。奴等が来る。1つ心配なのは昨日から真也に連絡が取れない事だ。この時は何やってんだよぐらいにしか考えてなかったけど、律義なアイツがこの場にいないって事はあり得ない。そこまで考える余裕なんてなかったけど、これが引金になって俺達は底の見えない泥沼に沈んで行ったんだ。
https://w.atwiki.jp/uyoku310/pages/138.html
「先輩、いま大丈夫ですか?」 電話の相手はみっ君だ。みっ君は俺達の1つ上で一輝んとことは別の雹を仕切ってた先輩。そして俺の事いろいろ面倒みてくれた人だ。自分の地元の後輩より良くしてくれてる。 「おぉ、大。久しぶり。どーした?」 この人は俺の事大って呼ぶ。それも他の先輩と違って心地よかった。 「いや、ちょっと行き詰まっちゃって。話聞いてもらえないですか?」 「…金の相談なら乗れねーぞ。」 「金じゃないですよ。その話なら先輩に相談しないです。」 「それもそっかwそしたらお前、俺が仕事終わるまで待てるか?無理なら店まで来いよ。どーせ客いないし。」 俺は店に行く約束して電話を切った。みっ君は服屋の雇われ店長してる。店は駅前だし、平日の昼間なら忙しくないらしい。とにかく話を聞いてもらいたかった。1時間もしないうちに店に着いた。 「よう。早かったな。とりあえずこれでも飲めよ。」 みっ君は缶コーヒーを渡してきた。俺は何から話していいかわからなかった。ただみっ君に促されるまま、チームの事。信義の事。真也の事。全部話した。 「…なんか複雑だな。とりあえず大はどーしたい?まだ県南の連中と喧嘩したいのか?」 俺は首を横に振った。 「…俺はただ…楽しく走ってたいだけです。それをあのクソ共がめちゃめちゃにして。挙句、友達まで連れてかれちまって。正直、叩き潰してやりたいです。でもそれをやるにはみんなを危険に晒さなきゃならない。楽しく平和にってのは夢なんですかね。俺達みたいな奴等は夢見ちゃいけないんですかね…」 みっ君は何も言わない。俺も自分で言っときながらこんな都合のいい話ないと思う。社会の目なんて俺達の事ゴミ以下で見る。俺達に人権はない。世の中は俺達みたいな奴等の事を“暴走族”ってくくりで見る以外ない。コイツはドコのチームの何て奴かなんて関係なく、単車乗って集団で走れば誰だって暴走族。捕まればバカだなの一言で片付けられちまう。世間の目は俺達を差別する。 「あんまりあてにはならないけどさ。お前が思う道を進めばきっと仲間は何も言わないと思う。これだけ悩んで出した結論なら喧嘩しようがやめようが、きっとついてきてくれる。全部一人で背負うな。一人で生きてる訳じゃねーんだから。」 不覚にもみっ君のこの言葉で涙が出た。一人で生きてる訳じゃねーって事がどれだけありがたいか。これで決まった。 「今日はありがとうございました。気持ち楽になりました。見苦しいとこ見せちゃってすいません。」 「いいよ。行き詰まったらまた来いよ。俺でよけりゃ話聞くから。あとたまには客として来いよ!じゃーな。」 みっ君の店を出た。足取りは軽い。戦争続けるかやめるか。答えは出た。
https://w.atwiki.jp/uyoku310/pages/147.html
表に出た瞬間、山本は特殊警棒を抜き、俺の頭を叩き割った。 声にならない。頭が熱い。 「どんな話かしらねーけど、お前らウチに上等切ってたよな?まずそっからだろ。俺は前の奴ほど甘くねーよ。」 うずくまる俺の背中に警棒を降り下ろした。背中をめった打ちだ。頭の先まで痺れる。警棒は曲がって使い物にならなくなってた。今度は素手だ。山本は俺を引っ張り立たせて顔を殴る。俺は一切手は出さなかった。 「なんでやりかえさないんだ?無抵抗でいりゃ終わると思ってんのか?」 「…こっちは最初から土下座する気できてんだ。気が済むまで好きにしろ。その代わり話は飲んでもらう。」 「お前、おもしれー奴だな。最後まで気絶しなかったら飲んでやるよ。」 その後、20分ぐらい殴る蹴るは続いた。顔の形は変わり、口の中はザクザクで鉄錆びみたいな味がした。途中、何度か意識が飛びそうになったけど、痛みが逆に気づけになった。 「俺が阿弥陀仕切ってる山本だ。よろしくな。」 言葉通り山本は何も聞かずに手を差し出した。 筋は通した。俺は山本の手を握り返し、そのまま倒れた。