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【TOP】【←prev】【GAME BOY】【next→】 プロ野球シミュレーション ポケットプロ野球 タイトル プロ野球シミュレーション ポケットプロ野球 機種 ゲームボーイカラー専用 型番 CGB-BPPJ ジャンル スポーツ(野球) 発売元 エポック社 発売日 2000-3-10 価格 3980円(税別) 駿河屋で購入 ゲームボーイ
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【TOP】【←prev】【PlayStation】【next→】 FEVER 5 SANKYO 公式パチンコシミュレーション タイトル FEVER 5 SANKYO 公式パチンコシミュレーション フィーバー5 サンキョー 機種 プレイステーション 型番 SLPS-03277 ジャンル テーブルゲーム(パチンコ) 発売元 インターナショナルカードシステム 発売日 2001-9-20 価格 4800円(税別) タイトル FEVER 5 SANKYO 公式パチンコシミュレーション PS one Books 機種 プレイステーション 型番 SLPS-91495 ジャンル テーブルゲーム(パチンコ) 発売元 インターナショナルカードシステム 発売日 2002-11-7 価格 1800円(税別) サンキョーフィーバー 関連 Console Game SFC SANKYO Fever ! フィーバー ! 本家 SANKYO FEVER 実機シミュレーション 本家 SANKYO FEVER 実機シミュレーション 2 本家 SANKYO FEVER 実機シミュレーション 3 PS SANKYO FEVER 実機シミュレーション SANKYO FEVER ダウンタウン劇場 SANKYO FEVER 実機シミュレーション Vol.2 SANKYO FEVER 実機シミュレーション Vol.3 FEVER SANKYO 公式パチンコシミュレーション FEVER 2 SANKYO 公式パチンコシミュレーション FEVER 3 SANKYO 公式パチンコシミュレーション FEVER 4 SANKYO 公式パチンコシミュレーション FEVER 5 SANKYO 公式パチンコシミュレーション SS SANKYO FEVER 実機シミュレーションS SANKYO FEVER 実機シミュレーションS Vol.2 SANKYO FEVER 実機シミュレーションS Vol.3 Handheld Game WS FEVER SANKYO 公式パチンコシミュレーション 駿河屋で購入 プレイステーション
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モンテカルロ・シミュレーション は、本質的に非常にランダムなデータを研究するために使用される、数学的技術である。トレーディングで使用される場合、それは取引結果をランダム化し、それらの結果を複数の結果の確率を解析するための一連のシミュレーションで実行する方法である。この種の解析は、ストラテジーが利益を生み出す前にアカウントを壊滅させる危険性があるかどうか、認識するのを助ける。 モンテカルロ・シミュレーション は、NinjaTraderの何らかの Trade タブで右クリックすることによってアクセスできる。 モンテカルロ・シミュレーションの実行
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F1チーム運営シミュレーション リプレイ 【作品の傾向】ふつうにプレイ 【状況】更新中(08/03/15~) 【全動画数】 【マイリスト】mylist/5584494 【備考】基本的に毎週火・金曜日に更新 ビデオキャプチャーにPS2を直結しているため、入力に遅延があり この動画情報を編集
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【TOP】【←prev】【PlayStation】【next→】 蒸気機関車運転シミュレーション SLで行こう ! タイトル 蒸気機関車運転シミュレーション SLで行こう ! 機種 プレイステーション 型番 SLPS-01739 ジャンル シミュレーション 発売元 トミー 発売日 1998-12-17 価格 5800円(税別) SLで行こう 関連 PS 蒸気機関車運転シミュレーション SLで行こう ! 蒸気機関車運転シミュレーション SLで行こう ! II 駿河屋で購入 プレイステーション
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有料 ゲーム発展国++ Civilization Revolution (Japanese Version)
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【TOP】【←prev】【PlayStation】【next→】 対戦恋愛シミュレーション トリフェルズ魔法学園 タイトル 対戦恋愛シミュレーション トリフェルズ魔法学園 機種 プレイステーション 型番 SLPS-02672 ジャンル 恋愛シミュレーション 発売元 アスキー 発売日 2000-4-20 価格 5800円(税別) タイトル 対戦恋愛シミュレーション トリフェルズ魔法学園 BEST ASCII CASUAL COLLECTION 機種 プレイステーション 型番 SLPS-03304 ジャンル 恋愛シミュレーション 発売元 アスキー 発売日 2001-10-4 価格 2000円(税別) 駿河屋で購入 プレイステーション
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シミュレーション 戦略 戦略SLG SRPG ASLG RTS タワーディフェンス 歴史 体験 育成 造成 経営 職業 乗り物 ファッション 生活 体感
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『シミュレーションゲーム』 32KB 観察 愛情 差別・格差 希少種 自然界 ゆうか愛で?よろしくです 希少種優遇 ゆうか愛 ややHENTAI(改訂版) 独自設定が結構多めです。 残念ながら制裁すっきりーパートがありません。 一匹だけ死ぬゆっくりがいます。 観察、考察メインのお話です。 後半はゆっくりゆうかといちゃいちゃします。 ◆anko2621 人が見たら飼うとは言わないだろうな の作者様の、ゆっくりと人間の距離感に感銘を受け一部考察を参考にしています。 他いろいろな方の作品も参考にしています。 解説ばかりで読みづらいです…すみません。 誤字脱字日本語が変な稚拙な文章で読みにくいですが それでも良かったらよろしくお願いします。 ここはとある田舎の村。 農業を営むその村には小さな山がいくつもあり そのうちのひとつに、そのゆっくりプレイスは存在した。 そこは豊かなゆっくりプレイスだった。 食べきれないほどの食料に大木に囲まれた静かな住処。 綺麗な小川やコケに覆われた大木の根っこが作り出すゆっくりの足にも優しい大階段。 山奥なので人間が訪れたことなんか一度だってない。 食と住と安全が揃ったまさに理想のゆっくりプレイス。 ゆっくり達はそこで毎日ゆっくりしながら過ごしていた。 ひときわ大きい巣穴のここは群れの長であるまりさのおうち。 父役のまりさは狩りに出かけたのか、巣穴の中は番のれいむと子ゆ達だけしか居ない。 「ゆゆゆ~ん、おちびちゃんたち!ゆっくりおはよう!」 「「「ゆっくちおはようごじゃいましゅ!!!」」」 「ゆわわぁぁぁ…おちびちゃんたちとってもゆっくりしているよぉぉぉ…とってもかわいいよぉぉぉ…」 「「「ゆゆ~ん!おきゃーしゃん、ゆっきゅりしちぇいっちぇね!!!」」」 季節は夏。春に生まれた赤ゆが子ゆに成長する時期だ。 長まりさと番のれいむは春先にすっきりー!をし5匹のおちびちゃん達を授かっていた。 どの子ゆも、このさいっこう!のゆっくりプレイスで脅威に怯えること無くすくすくと順調に成長していた。 「おきゃーしゃん、まりしゃおにゃきゃがしゅいちゃよ」 「ゆっ、そうだね!おかーさんもおなかすいたよ」 「れいみゅ おやしゃいしゃんむーちゃむーちゃしちゃい!」 「ゆっ!それはないすあいっでぃあ!だねっ!みんなでおやさいさんむーしゃむーしゃしにいこうね!」 山に住んでいる野生のゆっくりは、ふもとに農家があると度々畑荒らしをする。 賢い群れは人間の畑にはめったに手を出さない。 その行為が人間の神経を逆なでし、報復という形で群れに返ってくることがわかっているからだ。 だがそんな事も気にせず、この親子はゆっち!ゆっち!と畑に向かって歩を進める。 親子の行き先は人間の畑ではなかった。 親れいむと子れいむは一列になって小川に架けられた橋を渡りしげみをかき分け先を進む。 葉の隙間から木漏れ日が差し、やがて開けた場所に出た。 「ゆわぁぁぁ…おやしゃいしゃん、ゆっきゅちしちぇるにぇ…」 崖に面した、ふもとの人間の村が一望できる開けた場所。 そこには山の中には似つかわない、とても立派な菜園があった。 「しゃいっきょう!のまりしゃしゃまはいちごしゃんをたべるんだじぇ!」 「じゅるい!れーみゅもいちごしゃんむーちゃむーちゃすりゅのぉぉぉ!!!」 「おちびちゃんたち!!!いちごさんはまだまだいっぱいあるよ!あわてないでゆっくりたべていってね!」 押し合いへし合い、菜園に殺到する子ゆっくり達。今日の朝ごはんはいちごをご所望のようだ。 そこへ一匹のゆっくりが後ろから声をかけてきた。 「あら、れいむ。きょうもはやいわね」 緑髪にひまわりのお飾り。まっしろいお肌に真っ赤な目。 ゆるやかに優雅にあらわれたそのゆっくりは、この菜園の主であるゆっくりゆうかであった。 「ゆっ!どれいのゆうかだね!ここはれいむのゆっくりぷれいすだよっ!さっさとあっちいってね!」 「あらあら、うふふ。ここはわたしのさいえんよ。 それからそのいちごさんはまだうまれてまもないわ。いまたべてもすっぱいだけよ」 「はぁぁぁぁぁ!!!???ゆっくりしてないゆうかがなにちょうしこいてるのぉぉぉぉぉ!? どれいが けだかいれいむにいけんするんじゃないよ!」 「「「くじゅゆうきゃはさしじゅすりゅにゃぁぁぁぁぁ!!!!!」」」 いきなりゆうかに暴言を吐くれいむ親子。 「むれのきらわれものはあっちってね!れいむたちはおなかがすいてるんだよ!むーしゃむーしゃするよ!」 「「「ゆっきゅりしちぇない、ゆーきゃはあっちいっちぇね!」」」 それを聞いたゆうかはにこやかに笑い、やれやれという顔でいちごをひとふさ髪の一部分で取って親子に見せる。 「ほら、くきさんのぶぶんをみてみなさい。まだあおいでしょう? いちごさんはまだこどもなのよ?」 ゆうかの言うとおり、菜園のいちごは茎の部分が青いものばかりであった。 「ゆがぁぁぁぁぁ!!!うるさいよ!!!おやさいさんはとってもゆっくりできるんだよ!!! どれいのゆうかはさっさとどっかいってね!ここはれいむのっ!ゆっくりぷれいすっ!だよっ! おちびちゃんたち!こんなやつのいうことなんかきかなくていいよ!むーしゃむーしゃするよ!」 「「「ゆわーい!!!いちゃじゃきましゅ!!!」」」 忠告を無視し、ブチブチといちごを引きちぎるれいむ親子。 次々と満面の笑みでいちごを口に放り込んだが、期待していた甘みを感じることなく 青臭いだけの味が口の中に広がる。 やがて親子全員冷や汗をかきながら口をすぼめていき… 「「「ゆんやぁぁぁぁぁあああああ!!!!!すっぱいぃぃぃぃぃいいいいい!!!!!!」」」 体から色んな汁を撒き散らし、少量の餡と一緒に凄い顔をしていちごを吐き出した。 「まじゅい!ゆげぇぇぇ!!!」 「こんにゃもにょ、たべりゃりぇにゃいよ」 「ふじゃけりゅにゃぁぁぁぁぁ!!!」 勝手に食べたのに口々にいちごを罵る子ゆっくり達。 「あらあら。こでぶちゃんたちのおくちにあわなかったかしら。うふふ」 「ゆっがぁぁぁぁぁ!!!!! でいぶのおちびちゃんだちになにをぐわぜてるんだぁぁぁ!!!くそどれいぃぃぃ!!! このゲスがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 ゆうかに跳びかかる親でいぶ。 ゆうかはそれをひらりとかわす。でいぶは自ら後ろの大木に突っ込んでいった。 「ゆげっ!!!!!」 「「「おきゃーしゃん!!!!!」」」」 べシャッと汚い音がして、親でいぶが大木にぶつかり追突のショックで倒れる。 「おきゃーしゃん!しっきゃりしゅるんだじぇ!!!」 「きょぉぉぉの ひきょうもにょめぇぇぇぇぇ!!! どりぇいのくしぇに にゃまいきなやちゅめぇぇぇぇぇ!!!」 「おきゃーしゃんをいじめりゅげしゅは、しゃっしゃとしんじぇね!!!」 子ゆ達は次々とゆうかに罵声を浴びせる。 ゆうかはそんな赤ゆの言葉は無視し、食べられたいちごのチェックをしている。 打ち捨てられた何房かを見てやれやれといった顔をした。 「ゆぎぎ…!!!ゆっくりできないゆうかはせいっさい!するよ!!!!!」 親でいぶが立ち上がり、ゆうかの方に向き直る。 しぇーしゃい!しぇーしゃい!と子ゆ達はエールを送る。 自分たちをゆっくりさせなかったゲスは問答無用で制裁!それがこの親子の常識なのだ。 親でいぶが体制を整え、ゆうかに飛びかかろうとしたその時 「やめるんだぜ!」 「そこまでよ!」 「とかいはじゃないわ!」 この群れの長であるまりさと、幹部たちが間に割って入ってきた。 「ゆがぁぁぁぁぁ!!!!!ばりざぁぁぁぁぁ!!!!!なんでじゃまをするんだぁぁぉぉぉ!!!!!」 憤慨する自分の番をなだめるようにまりさはれいむの肩(?)を叩いた。 「ゆっへっへ、まいはにー。きもちはわかるんだぜ。でもゆうかをせいっさい!したら おやさいさんがたべられなくなるんだぜ?」 「あああああ!?おやさいさんは ごんなやづがいなぐでも かっでにはえでぐるだろぉぉぉぉぉ!!??」 「たしかにおやさいさんは、ぱちぇたちのゆっくりしたせいかつにかんっどう!してかってにはえてくるわ。 えらばれたゆっくりであるぱちぇたちだからこそ、おやさいさんをたべれるけんりがあるのよ」 「だっだらぁぁぁぁぁ!!!!! なんでこんなやづが、おやさいさんをひとりじめじでるんだぁぁぁぁぁ!!!!!」 「れいむ、おちつきなさい。 おやさいさんはあのいなかものがそばにいないとそだってくれないって なんどもせつめいしたでしょう?」 「ゆっ!?」 「おやさいさんは地面から勝手に生えてくる」 というのは一部の頭の良い個体や群れを除いて、ゆっくりの間では常識である。 「ゆっくり達をゆっくりさせてくれるために地面から生えてくれる」という 都合の良い餡子脳からくる盲信なのだが。 これに対し、ゆうか種は花を育てるのを得意としてる。 赤ゆの頃から「種を撒き、育てて収穫する」という事を理解しているので ゆっくり達の常識である「おやさい理論」はゆうか種には通用しない。 ゆっくりは「ゆっくり」することを至上主義とするナマモノだ。 とにかく「ゆっくり」することで他者を見下して優越感を得ることが大好きなのである。 しかし稀にゆうかのような合理的な思考を持つゆっくりが存在する。 そういったゆっくりは個体数の少なさから「希少種」と呼ばれている。 怠け者のゆっくり達の常識から見た希少種の常識は「ゆっくりしていない」事が多い。 そのため普通のゆっくり達は希少種のことを「なんてゆっくりできないやつなんだ」と 哀れんだり疎んじたりする。 れいむ達の事を全く気にせず、ゆうかは菜園の手入れをしていた。 菜園はきちんと区分けされ、色んな植物が栽培されている。 トマトやきゅうり、ナスやブルーベリー。ハーブ類まである。 その他にもたくさんの花が咲き乱れ、山の中腹に色彩豊かな模様を描いている。 一辺40mはあるであろうか。そんな決して小さくない菜園の植物全部を一つ一つを丁寧に見ていく。 茎に虫がついていたら髪の毛で跳ね除け、地面に元気がなかったら肥料を与える。 そんな落ち着いたゆうかの姿を見てゆっくりできない親れいむであったが 「おきゃーしゃん!れいみゅはとっちぇもえりゃいきゃら いちごしゃんはぎゃまんできりゅよ! ほめちぇにぇ!」 「おやしゃいしゃんのぶりぇいは ゆるしてやるんだじぇ! ちゅぎはまりしゃたちに しちゅりぇいがにゃいよう ゆうきゃはしっきゃりおやしゃいしゃんに いいきかしぇりゅんだじぇ?」 「まりしゃしゃまのうんうんをあげりゅのじぇ!…しゅっきりー!」 と、殊勝にもゆうかの無礼を許し、あまつさえいちごさんも我慢するという 敬愛精神にあふれた子供たちを見て気がすんだのか 「ふん!」とゆうかを威嚇すると子供を連れて、群れがある集落に帰っていった。 「あいかわらずれいむは あわてんぼうさんね!むきゅきゅ」 「ゆっへっへ。ゆうかももっとゆっくりするのぜぇ? ゆっくりしないとおやさいさんはふきげんになって はえてこなくなるのぜ!」 「あなたはいなかものだけど、ここのおやさいさんはとてもゆっくりできるわ。 このとかいはなありすをみならって ゆうかももっとゆっくりなさったらどうかしら。 おやさいさんにしつれいよ」 この群れのゆうかも不遇な待遇を受けている希少種の一匹だった。 ゆうかは一人でこの菜園の面倒を甲斐甲斐しく見ている。 毎日朝早く起き、この広い菜園に水を撒き肥料を与える。 菜園の面倒を見たあとは自分のご飯の採集である。 皆が狩りを済ませてゆっくりしている時間に一人で狩りをしている。 そんなゆうかを見て、群れの連中はますますゆうかを疎ましい目で見る。 そしておやさいさんが熟れた頃には群れのゆっくり達がむさぼり食いにくる。 大事に育てたおやさいさんは「はーふはーふ!がつがつ!うめ!これめっちゃうめ!」と食い散らかされてしまう。 群れからの支援は全くない。 「だってゆうかはゆっくりしてないから」ーーー 「だっておやさいさんはかってにはえてくるから」ーーー ゆうかは常に群れから孤立していた。 そんな群れにとっては最底辺のゆうかだが、彼女が菜園に居ないと何故かおやさいさんは生えてこなかった。 食欲のために仕方なくゆっくり達は群れの端っこの方にゆうかが住むことを許可している。 「むきゅ!いいこと ゆうか?れいむがきても おやさいさんをあげちゃだめよ! おやさいはこのぱちぇのも…むれのみんなのものなんだから!」 群れの幹部達は立ち去る時ゆうかに釘を差す。 ゆうかは涼しい顔で「ええ、きをつけるわ」と答えるだけであった。 全員が去り、ゆうかはふうと一息つく。 菜園のお手入れがまだ半分しか終わっていない。今日のご飯の時間もだいぶ遅くなってしまうだろう。 ゆいしょ、と腰(?)をあげるゆうかの前に、一匹のゆっくりが立ちふさがった。 いやらしい顔をした長のまりさである。 「ゆっゆっゆっ たいへんだったのぜぇ?ゆうか」 長まりさはゆうかの全身を舐め回すように見る。 「ゆうかはほんっと、ゆっくりしてないんだぜ。そんなんじゃ いつまでたってもふこうっ!なままなんだぜ」 よだれをだらしなく垂らし、舌なめずりをする。粗末なぺにぺにはぎんぎんにおっ勃ってる。 「でも、おさであるこのまりささまとすっきり-!すればゆうかもしあわせーっ!になれるのぜ!? まりささまのあいじんっ!になれるめいよがあたえられるのぜ?」 長まりさはゆうかとすっきりー!したくて仕方なかった。 ゆうかはかなりの美ゆっくりだった。 汚れ一つない真っ白い肌に、美しい緑色の髪。 花びら一つ一つがピンッとしているひまわりのお飾り。 美しい曲線を描いたボディライン。力強くも透き通った声。 そして、宝石のような真っ赤な真っ赤な綺麗な瞳。 愛で派でなくても即座にお持ち帰りしたくなる程の容姿の持ち主である。 ここの暮らしと長の番という優越感からくるのか 長まりさの妻のでいぶの体型と精神はどんどん醜く肥え太り ナス型に歪んでいった。 そんなでいぶに飽き飽きしていた長まりさは、毎日ゆうかをずっと遠巻きに見に来ていた。 もはやストーカーである。 ゆうかはまりさの問には答えず、静かに菜園に水をやっている。 「ふん!まあいいのぜ…。 ゆうかはこのさいっきょう!のまりささまが、おおいなるみほとけっ!のこころで しかたなくこのむれにおいてやってるんだっていうじじつをわすれないでほしいのぜ?」 長まりさはキリッ!とゆうかに向かってと言うと、集落に戻っていった。 いざとなったら複数ゆんで強引に襲って群れ全員の性奴隷にしてしまってもいいだろう。 れいぱーは群れの掟に反するが、爪弾き者のゆうかなら誰も咎めまい。 どう転んでもあの美しい肢体は自分のものになるのだ。 長まりさはニヤニヤしながら森を駆けていった。 「ゆ~♪ゆんゆ~♪」 ゆうかは鼻歌交じりに菜園の手入れをする。 でいぶとその子供に食い荒らされたいちごを茎と一緒に丁寧に地面に埋める。 群れの不当な扱いも特に気にすることはなく涼しい顔で菜園の沢をしているゆうか。 「とまとさんこんにちわ。なすさんはもうちょっとね。きゅうりさんもずいぶんおおきくなって…うふふ」 自分が育てた愛おしいおやさいさんに頬ずりするゆうか。 「たいせつにたいせつにそだてるの。 おっきく…おっきくなるまでじっとまって…それからいっきに かりとるの…うふふ」 ゆうかの顔は紅潮し息遣いが荒くなる。 目はとろんと溶け、あんよは微量に湿っていた。 ゆうかは収穫の時期をひたすら待ち望んでいたー 一年前、都市部のマンションにある男が住んでいた。 作家として一応の成功を収めていたその男は 連日の締め切りとスケジュールのせめぎあいに癒しを求め、一匹のゆっくりを飼うことにした。 金バッジのゆっくりまりさ。ペットショップからもお墨付きの良個体であった。 だがテンプレ通り見事一ヶ月でゲス化してしまった。 金バッジゲス化はゆっくり飼いの初心者が必ず通る道である。これはもはや様式美と言えよう。 「おい、くそどれい!!!このきんばっじさんのまりささまにとっととあまあまをけんっじょう!するのぜ!」 「ああん!?なんなんだぜぇ?そのかおは? おまえはだまって さいっきょう!のまりささまのいうことをきいていればいいのぜ!」 「そのうんうんをとっととかたづけろ!!!くそどれい!!! きちんとおくちでくわえてはこぶんだぜぇ?うひゃひゃひゃ!!!」 最初は飼い主の責任として我慢して飼っていたのだが ある日まりさはお隣に住んでいた飼いゆのちぇんに怪我を負わせてしまい 有頂天に達した男の怒りで、購入からわずか一ヶ月半で加工所送りになったのである。 余談だが送った先の加工所は、預かったゆっくりを加工して処理するシーンをDVDに収め 元の飼い主に送るというサービスも行なっていた。 暴虐の限りを尽くしたゲスまりさが涙を流して男に許しを請い、加工されていく映像を見て 男は久しぶりに心底ゆっくりできたという。 ゆっくりに全く興味をなくして、数ヶ月後。 季節が今のような蒸し暑い季節。お盆の時期だった。 墓参りのために男は実家に帰っていた。 都心部から少し離れた郊外にある実家。 その家の庭で男は興味深いものを見た。 男の実家の庭は割と大きめの庭であった。 そこには立派な家庭菜園があった。 アーチに絡みついたアサガオや、空間を色鮮やかに彩るヒマワリにハイビスカス。 他にも色んな花や簡単な野菜を栽培しているという。 倒木や、大きめの池もあった。 庭の隅っこには大きな木が何本か生えていて 木の根元の何箇所かにはバスケットゴールくらいのサイズの穴が開いている。 ゆっくりの巣穴である。 大きな木があり、菜園があり、倒木や池まである。、 まるで山奥のゆっくりプレイスを切り取って庭に持ち込んだ、そんな感じの庭であった。 「ちょうどいい時間だ。もうそろそろ起きてくる時間かな?」 この庭を作りだしたのは実家に住んでいる兄である。 兄がそう言ってからしばらくして、巣穴のひとつから緑髪のゆっくりが出てきた。 珍しい希少種であるゆっくりゆうかの成体だ。 ゆっくりにしては少し早い時間にゆうかは目を覚ました。 のーびのーびをしたあと巣穴の前に置いてあるひまわりの絵が描かれた如雨露を持ち 池にピョンピョン跳ねていく。 「あのゆうかはこの庭の長をやっているんだ。毎朝この時間に起きて畑仕事をするのが日課でな」 如雨露に水をくみ菜園の野菜に水を撒いていく。 その作業中に他のゆっくりも目を覚まして巣穴から出てきた。 「おちびちゃんたち!ゆっくりおはよう!!!」 「「「ゆっくちおはようごじゃいましゅ!!!」」」 れいむ種のゆっくりが家族で挨拶をすると、各巣穴からおはようの声が聞こえてくる。 やがてこの庭にいるゆっくり達全員が巣穴から出てきた。 4家族18匹のちょっとした小規模の群れになった。 みな遅い朝ごはんをむーしゃむーしゃ!と食べ、しあわせー!を満喫している。 ゆうかの家族は総出で菜園の手入れをしているが、他に手伝うものはいない。 「ゆゆっ!おさ!おはよう!おさはきょうもゆっくりしてないね!」 「おはようれいむ。れいむはきょうもゆっくりしてるわね」 ここでもゆうか種は「ゆっくりしてないゆっくり」と周りのゆっくりから思われていた。 それでも長を任されているのは、野生のゆうか種ほど酷い扱いを受けていないからだろうか。 やがて父役は狩りに出かける。 「きょうはたいりょうさんだね!」 庭に落ちている固形ペレットを集めているゆっくり達。 固形ペレットはゆっくり専用の餌で、前日の夜中のうちに兄が庭にばら撒いたものだ。 ここでは餌を「人間が直接与える」という形は取っていない。 餌になるペレットはゆっくり達に自力で集めさせている。 道具などを与える場合も餌と一緒で、ゆっくり達が寝静まってるうちに庭に放り出しておく。 これらはゆっくり達に「人間が自分たちに力を貸している」ということを 極力わからせないようにするためである。 この庭はなるべく人の手を入れないようにし、自然に近い形でゆっくり達に貸し与えていた。 「面白いだろ?」 兄は男に向かって言う。 男が金バッジまりさの飼育に失敗した事は事前に兄の耳にはいっていた。 「ゆっくりと一緒に暮らしたい場合は「飼う」って考えは捨てた方がいいな。 あいつらのルールっていうのは、到底人間とかけ離れた思考だ。 欲は無限大、甘くすればすぐつけあがる。それでいて人語も操るもんだから始末に負えない。 あいつらをペットにするなんてお門違いもいいことだ」 「でも、兄貴は庭で飼ってるじゃないか」 「ハハハ、飼うか…うーん。これは『観察』に近いかな?」 そう、確かにそれは飼うというより『観察』に近かった。 始まりは兄が偶然一匹のゆうかを手に入れた事から始まった。 今庭で群れの長をしている、あのゆうかである。 希少種特有の要領の良さからか、ゆうかは飼い主である兄のいうことをよく聞いた。 兄もゆうかを可愛がり、ゆっくりした毎日を過ごしていた。 そんな日々を過ごしていたある日。 兄が遊ばせてる庭をどうにか利用できないかと何気なしにゆうかに話してみた。 ゆうかは「ゆっくりの生態が観察できる庭を作ってはどうか」と答えたという。 「大きなアントリウム的なものになると思ってね。 最終的にこういうことになったんだが、大成功だったよ」 庭を見るとゆっくり一匹一匹がそれぞれが思い思いに過ごしている。 それぞれの個体にゆん生があり、それが庭に一つの世界を生み出している。 こちらからは基本、決められた量の餌しか与えない。 怪我をしても病気になっても群れで抗争が起きても、一切関与しない。 親がゲスの子を殺したり、庭に迷い込んできた捕食種に食べられたり 掟を破った事や、お飾りが無くなったことの群れからのせいっさい!…などの ゆっくりが死亡する事例が起きても、一切関わらない。 だが兄は、さして悲しむ素振りも見せず 「まあゆっくりなんてどこにでもにもいるしな。ゲームみたいなもんだし、割り切るさ」 と笑いながら言うのだった。 そう、ゲーム。これは贅沢な育成シミュレーションゲーム。 ゆっくりは意外と器用である。 餌が豊富な狩場と、安心して住める住処さえあれば ゆっくり達はいろんなものを作り出す。 それぞれの巣穴には各家庭趣向を凝らした内装が出来上がり 群れの中心には集会場や公園のような広場が出来上がる。 巣穴作りが上手い者がいれば、大工のような役目を持つものが生まれ 捕食種に襲われれば、見張り役のような役目を持つものが生まれる。 長が中心になり会議が開かれ、群れの掟が出来上がり 一つの文明が出来上がる。 ゆっくりという『素材』を使い、用意した『箱庭』に自分だけの世界を作るゲーム。 ゆっくりは人間の庇護のもと、ゆっくりのルールで自由気ままにのびのびと暮らし 観察対象になってはじめて真の意味で人間に癒しを提供できるのだ。 この箱庭は男を大いに魅了した。 すぐに男も作ろうと思った。 だが実家の庭はすでに兄が使ってしまっている。 ならば家の中に作ればいいのだ、と広いマンションに引っ越した。 だがどれだけ広いマンションでも、あの庭の魅力にはかなわない。 やはり、草がほしい。木がほしい。自然がほしい。 ならばーーーと、男は田舎に引っ越した。 そしてじっくり下見をした、小さな山を買ったのだ。 この山には小川があり、岩場もある。 住みやすそうな大木もたくさんあり、危険な捕食者もあまり見かけない。 夏と冬の温度差が小さいのも越冬の手助けをしてくれるだろう。 なにより人間の手が入ってないのがいい。 男の描く『箱庭』の舞台にはピッタリの土地だった。 男は兄に頼み込み、庭の群れから一匹のゆっくりを譲ってもらった。 兄のお気に入りである長ゆうかの子供、赤ゆうかだ。 実家の庭の群れは数家族だけだったので餌は何とかなっていた。 だが男はこの山全体のゆっくりの餌を何とかしなければならない。 元から餌になるようなものは豊富にある山を選んだのだが、麓の農家の畑を荒らしに行かないとも限らない。 完全に自給自足させるため、農業についての知識があるものが群れにはどうしても必要だった。 山にはすでにゆっくりが住み着いていたが、小さな集落がところどころに点在しているという感じであった。 男はまず、ゆうかと一緒に山の中に菜園を作った。 「自由におやさいさんを食べれるゆっくりプレイスがある」という噂を聞きつけ あまり頭の良くない個体は菜園の周りにぞろぞろと移住してきた。 しばらくして菜園を中心とした群れが出来上がった。 ゆうかを通して、男は色々なことを群れに教え込んだ。 ゆっくりにとっての万能薬、オレンジジュースの代わりになるかと 菜園の果物を使ったフルーツジュースの作り方をぱちゅりーに教えた。 すぐさま診療所のようなものが出来た。 捕食種に襲われた時みょんに「複数人で見まわればいい」とアドバイスすると 数日後、みょんを中心とした集落を見まわる自警団が出来た。 ありすには糸を与えてみた。 ありすは次々と木で出来た道具を作り、群れの巣穴を彩った。 そのありすの道具を使い、まりさは集落を開拓する。 ゆっくりプレイスはどんどん拡大し、巨大になっていった。 ちなみにれいむには何を教えても歌を歌うだけだった。 おやさいさんと併せてゆうかを通して人間から授かった様々な道具に知識。 男の土地になった事で外敵が全く入ってこなくなった『理想のゆっくりプレイス』 群れは急速に豊かになった。 小川には橋がかかり、岩場の洞窟には食料の貯蔵庫が作られ 群れの各地には会議場や学校、広場や警察署、その他にもいろいろな施設が出来た。 貧困の差も生まれ、拙いながらも文化がそこにあった。 男が作り出した箱庭は山の各所に設置された監視カメラを通して、男の家でいつでも見ることが出来る。 自分が思い描いた箱庭が発展するのを見て男はとてもゆっくりしていたー だがしばらく経ってからあまりにも上手くいき過ぎてしまった事に、男は気づくー ここはとある田舎の村。 農業を営むことを中心としたその村には、小さな山がいくつかあった。 そのうちのひとつ『この先私有地』と立て看板がしてある山の麓にその男の家はあった。 男は縁側から外を眺めていた。 田舎の静かな夏の夜。 チラチラと光る住まいの光に満天の星を照明に、男は夏の終わりを寂しがる虫たちの静かな演奏会に耳を傾ける。 庭にある小さな家庭菜園に向かって目を細めた。 菜園の立て札には「ゆうか練習用」と書かれている区画があり トマトやきゅうり、ナスやハーブなどあの山の菜園とまるっきり同じものが栽培されている。 程よく焼けたナスを噛み締め、男はビールをあおる。 縁側に接した大きな和室には、大型のプラズマテレビと大きめの座卓にブタ型蚊取り線香。 鴨居にはひまわりの絵が描かれた風鈴がひとつ。 風鈴からリン、と涼しい音が鳴る。 テレビからはバラエティ番組であろうか。海外の名所を回る様子が流れてくる。 『残念、ボッシュートになります!』 「ゆん…がっかりだわ」 和室に備え付けられた座卓の上は色々なものが散らかっている。 その座卓のど真ん中に置かれた座布団の上に鎮座している、一匹のゆっくり。 緑色の髪にひまわりのお飾り。ワインのような深みを湛えた真っ赤な瞳。 あの山の菜園の主である、ゆっくりゆうかであった。 バラエティ番組のマスコットであろうか。 金色の人形が解答席の穴に吸い込まれていくのを残念そうに見守っている。 番組も終わりゆったりした時間が流れる。 チリンと風鈴が鳴る。 「よっこいしょ」 その音を行動のきっかけにしたのか、縁側で座っていた男がふいに立ち上がる。 男は座卓に移動し、机の真ん中に陣取っていたゆうかをズズズと端の方に移動させる。 チャンネルを取りニュース番組に画面を変えた。 『次のニュースです。ゆっくりによる都市部の被害は年々増加の一途をたどり…』 机の端から不満気な「ゆー」という声が聞こえるが気にしない。 座卓の中心から撤去されたゆうかは、男があぐらをかいてる部分に移動してきた。 さも当たり前のように男の足に身体を収め、ゆっくりした表情で寝る体勢に入る。 「泊まっていくなら仕事の邪魔はするなよ」 書きかけの原稿を自分の手元に集めながら、膝の上のゆうかにそう呟いた。 あの山のゆっくりプレイスはこの男が作り上げたものだった。 兄の『箱庭』に魅せられた男は試行錯誤の末、それ以上のものを作り出した。 「ここはくそにんげんもちかづいてこれない さいっきょう!のゆっくりプレイスなんだぜ!」 と、群れのゆっくり達は宣うがなんのことはない。私有地なので人間が入ってこないだけである。 自分たちが至高の存在であると信じていたゆっくり達であったが、結局は人間の掌の上で踊らされているだけだった。 そしてあの菜園のゆうか。 今、男の足の上に居るゆうかは、男が兄から譲り受けた赤ゆうかが成長した個体であった。 男にとってこのゆうかは特別なゆっくりだった。 あの山で唯一「この山は人間の私有地である」ということを知っているゆっくり。 菜園の管理や群れと男のパイプ役の他に、群れが農家の襲撃を企んだりした時に男に報告する監視役のような役目も担っていた。 ゆうかはその役目を嫌な顔一つせず、率先して務めてくれた。 彼女もあの山の暮らしがとても気に入っているらしく、毎日をとてもゆっくり暮らしていると言っている。 男は鼻歌交じりに原稿をページ毎にまとめあげ、テレビに目をやる。 『捨てられたゆっくり達が野生化し、街の景観をー』 『そうですね。ゆっくりを捨てる場合は加工所に連絡して引き取ってもらわなければいけませんがー』 『確かにゆっくりでいうところの保健所ですからね。引き渡すのが後ろめたいのもー』 「そうそう。ペットにするなんてお門違いもいいことだーってね」 原稿を端に置き、机の上に散らばってるプレーンクラッカーのパッケージを開ける。 「ゆっ。おにいさん、わたしにもちょうだい」 大好物のクラッカーの音を聞きつけてゆうかは男の膝からひょいっと体を起こした。 クラッカーを一枚ゆうかに与えると、彼女は丁寧にサクサクと噛み砕いていく。 上品に食べ終わると静かに「ごちそうさまでした」と呟いた。 「むーしゃ!むーしゃ!」も「しあわせー!」もない。 ゆっくりのあの行動は「ゆっくりとした自分を他者に見せつける」という意味合いがあるらしい。 とことん他者を見下すのが好きなナマモノである。 希少種は通常種より精神的に余裕があるからであろうか。 人間が嫌だと思うことは決してしない。空気を読むというか。 希少種とはみなこういうものなのだろうか? それとも希少種と通常種は根本的になにかが違うのだろうか。 男はいろいろ考えたがすぐに考えるのをやめた。 自分はゆうかのことをとても気に入っているー それだけで良いじゃないか、と男はそれ以上考えるのをやめ仕事の続きに取り掛かった。 原稿を片付けつつ机の上に目をやる。 書き上げた原稿用紙に様々な資料、雑に散らばった紙にノートパソコン。 散らばった紙には『裏山のゆっくり・個体数調査』というタイトルのものがあった。 数字が羅列したその紙面には『個体数↑増えすぎ』『一家庭生殖制限必要』などの殴り書きがある。 数字に目をやり男は悩む。 そう、あの『箱庭』は上手くいき過ぎた。 ゆっくりは群れを大きくしすぎたのだ。 兄に教わった事を思い出す。 「やはり、やるしかないか」 男がそう呟いた、その時 「ゆん。おにいさん。そろそろ『りせっとさん』の じきだとゆうかはおもうの」 ふいにゆうかがポツリと漏らす。 男の手が止まる。 ゆっくり、足の上のゆうかを見る。 微笑を湛えた妖しい瞳で男を見ていた。 「ゆっくりなんてどこにでもにもいるわ。つぎはもっとうまくやればいいのよ、おにいさん」 山の群れはゲス化の一途をたどっていた。 豊富な食料に天敵が居ない夢の様なゆっくりプレイス。 気温の温度差も緩く越冬も比較的簡単。 特に「人間しか手に出来なかったおやさいを自由に食べれる」という事が群れ全体のゲス化の手助けをしていた。 優越感がひたすら群れを増長させていた。 もちろん掟にはすっきりー!制限などという無粋なものは無い。 一年中群れのあちらこちらからすっきりー!すっきりー!の声。 長のまりさの無能も相まって、際限なく群れのゆっくりは増える続け 備蓄のことも全く考えないで山の恵をむーしゃむーしゃ!していた。 「群れ全体の食料配分が少なくなっている」と先月からゆうかに報告を受けていた。 報告を受けたその翌日から今日まで、男は記録をつけ続けていたのだが このままのペースで生殖活動をされると越冬前までには山はゆっくりで埋め尽くされ餌が足りなくなる。 最悪の場合、麓の農家の畑を襲うようになるだろう。 今この段階で、すでに制限数は軽くオーバーしていた。 ゆうかが男に詰め寄る。 気迫に負け、男は後ろに倒れる。 男の胸の上にゆうかが跨り、彼女が男を押し倒したような構図になる。 ゆうかの柔らかいあんよの感触が男の胸に伝わる。 お互い顔を突き合わせる。 ゆうかの目が妖しく輝く。 視線がぶつかり、瞳にそれぞれの姿が映し出される。 ゆうかはそれはそれは美しい顔をしていた。 彼女の舌先が男の頬を優しく撫でる。 仄かな花の香りにくらくらする。 (りせっとさん…?ゆうかにはあの事は話してないはず…) 男はあの庭のことを思い出す。 兄が溺愛していたゆうかはかなりの高齢だった、にも関わらず それ以外のゆっくり達はほとんどが成体になりたてだった。 これはゆうか(の家族も含む)以外のゆっくり達のみ、入れ替わりのサイクルが早いという意味を持つ。 兄とゆうかは、同じような目で庭の連中を見ていたー 「おかあさんは『りせっとさん』がくるひを とてもたのしみにしていたわ」 ウフフ、と可愛い声を立てながら、胸の上のゆうかは男を見下ろし淡々と語る。 「おかあさんのおにいさんは、むれにあきると『りせっとさん』をするの。 おろかなむれのれんちゅうを 『りせっとさん』するの。 ゆうかは恍惚の表情で顔を綻ばせ、息遣いが荒くなる。 目は見開き、赤く赤く爛々と輝く。 「あのみにくいれいむ。 めのまえにあるものをたべるだけたべて いつもおくちのまわりをべちゃべちゃにしているあのみにくいれいむ。 じぶんがほんとうにうつくしいとおもっている、ただのきたない あんこのかたまり」 「れいむのこどもたち。 いちごさんのつぶのひとつにもみたないかちしかないのに こえだけはおおきいじゃくしゃのみほん。 うんうんいかのごみくずのようなむりょくなそんざい」 「むれのかんぶたち。 おやさいさんのつくりかたもわからない、そまつなおつむ。 せかいのひろさもわからずにゆんせいをしょうひしていく かわいそうなおばかさんたち」 ゆうかは、更に声を高らかにする。 「そしてあの、とってもとってもおろかでどうしようもない おさのまりさ。 よだれまみれのおくちをいっしょうけんめいあけては『さいきょうさいきょう』 じぶんがどれくらいよわいのか、りかいもできないおろかもの。 そんなどうしようもないおろかものが、そまつなぺにぺにをおったてて… …んぅ。 ゆうかのことをぉ…とってもとってもぉいやらしいめでみてくるのぉ…。 きったないこだねでぇ…ゆうかのことを にんしんさせたくてたまらないのに じぶんひとりじゃ なぁんにもできない…。 ほんとうにおろかで よわいよわい、かわいそうなこ…うふふ…」 実家の庭をゆっくりプレイスにしようと提案したのは兄が溺愛していたあのゆうかだ。 そしていずれ群れの繁殖速度が兄のキャパシティを超えることは、たぶん彼女にはわかっていた。 「ゆうかの おかあさんは『りせっとさん』を、とってもとってもたのしんでたわ。 くるったようにわらいながら、あのおろかどもをえいえんにゆっくりさせてまわるの…」 「あまりのきもちよさに、おかあさんったら『りせっとさん』のさいちゅう ずっとしーしーをおもらしさんしてたわ… まむまむもぉ…あんよもぉ… びっちゃびちゃにしてぇ…うふふ。 かわいいかわいいおかあさん…」 そしておそらく『リセット』を提案したのも、あのゆうか。 兄はゆっくりともいえども生物をないがしろにする人間ではなかった。 一度目は良心の呵責があったかもしれない。 だが二度三度繰り返すうちに、兄もゆうかと同じような目で庭のゆっくりたちを見るようになってー ゆうかの真っ赤な目に暗闇が差し込む。 物欲の塊と呼ばれているゆっくり達などとは比べ物にならないほど、彼女の目は欲望の光で満ちていた。 どこかで見たことがある目ー 前に飼ってたあの金バッジまりさ。 加工所から送られてきたDVDに収録されていた、あのゲスまりさを加工しているシーンが終了した後 映像が途切れてブラックアウトした瞬間、テレビに反射して映ったあの目ー ゆうかの、希少種の『ゆっくりとしての本性』ー これではまるでー ねぇぇん、おにいさぁん。 ゆうかも きもちよくなりたいですぅ…。 いっしょにゆっくりしにいきましょうぅ。 ゆうかわぁ もおぉぉぉ がまんできませんんん…。 一年前、兄にとある質問をした。 「でもさ、兄貴。これ群れが際限なくどんどん大きくなっちゃうよね?」 「ああ」 「エサとか住む場所とか…追いつかなくなったらどうするの?」 「ははは、そんな事か。そういう時は『リセット』すればいいんだよ」 「『リセット』?」 そういうと兄は納屋に入っていく。 いろいろな道具が入ったダンボールを台車で押しながら、兄は出てきた。 バットやナタ、ゴルフクラブ。それに何に使うのか透明な箱や針やライター類の小道具、ホットプレートなどが入っている。 その少し黒ずんだ道具の数々を見た兄のゆうかは、とてもうっとりした目になっていた。 「ゲームには『リセット』があるのが当たり前じゃないか」 次の日の早朝。 片手に剣先スコップを持った男はガチャガチャと音がするリュックを背負い、ゆうかと一緒に山を登っていった。 積み上げたトランプを。 二人で育てたあの楽園を。 今日も変わらぬ幸せな日々が訪れると思っている、あのゆっくり達を。 自らの手で叩き潰す快感に胸をときめかせながら。 「おにいさん!ゆうかがたいせつにそだてた じまんのさいえんで、ゆっくりしていってね!」 了 読みづらい、わかりづらい、穴だらけの考察等 気分を害したらすみませんでした。 何が言いたいのか途中からわからなくなって…ウボアー。