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BFG BLAST BFGBLASTとは BFG 9000が障害物に当たり爆発したときに発生する余波による間接ダメージのことです。 また海外では其れを利用した技という意味でもあります。 余波のダメージは、No Armor時のプレイヤー相手なら一撃で仕留める事も可能ですが、 有効に使うことで一回の攻撃で数人しとめることが可能です。 BFG BLASTを利用した技 BFG BLAST I BFG BLAST II BLAST BEHIND CORRIDOR BLAST BLAST TURN
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MISSION 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 Anchorhead Bay 報酬 クリア報酬 66,600 ランクボーナス S A B C 80,500 68,500 タイムボーナス ~18 00 ~ 26 01~ 19,240 -40/秒 0 初回完了ボーナス 160,000 巡回ボーナス 120,000
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. BGM♪:人狼の為の子守唄 ノイマン「ようこそ、イーティスくん 」 つれてこられた先でわたしを出むかえたのは、まっ白い部屋と大きなセツビたちでした。 わたしが知っているものとはすこしだけ形がちがいましたが、ひと目みれば、なんとなく使い方がわかります。 きちんとせいとんされていて、ほこり一つないそこからは、性格がちらりと見えた気がしました。 どうやら、ノイマンの研究室のようです。 そう……研究室なのに、論文や、そういった学術的な記録をのこした読みものは……見当たりませんでした。 イーティス「…… …… …… 」 わたしはがっかりした気持ちになりました。 おさないながらも、わたしだって同じ研究者のいちいんです。 心のどこかでは、見たこともないすごい論文や、あっとおどろくような発明品、技術をきたいしていました。 見せたいものとは何だったのでしょうか? そう思って、ノイマンの顔を見あげます。 ノイマン「……? 」 イーティス「あっ……う…… 」 目と目がぴったりと合うと、わたしはあわてて視線をおとします。うまく声をだすことができませんでした。 わたしに向けられる目には、たいていは悪意がいっしょだからです。 ノイマン「ふむ…… 」 ノイマン「まずは、お互いをよく知ることからだね。僕たちは、まだ遠い星の宇宙人同士のようだ 」 彼はそう言って棚においてあった、ちょっとした板をもってきました。 ノイマン「チェスのやり方はわかるかい? 」 イーティス「チェス…… 」 チェスがボードゲームであることはもちろん知っていましたが、 どういったルールかまではわかりませんでした。わたしは小さく首をふります。 ノイマン「大丈夫、キミならきっとすぐに覚えられる。さあ、そこに座って 」 なぜ、とつぜんチェスなのでしょう? 「お互いを知る」は、なぜなのでしょう? 人と人の間には、「言う人」と、「言う通りにする人」の関係があるだけなのに……。 「なぜ?」が頭の中からなくなりません。 ですが、お母さんに「なぜ?」を口にしたときの経験を体がおぼえているわたしは、ノイマンの言う通りに、イスにすわりました。 それからお日さまがしずんで、お月さまがのぼって。 おいかけっこをするように、何度かくり返していました。 わたしはチェスのやり方をりかいしました。 そして、いっしょに生活をしていく内にわたしは少しずつノイマンに心を開いていきます。 ノイマンとの対局は毎日つづきました。わたしはずっと負けっぱなし。 うん、それでも楽しかったのです。 ノイマンはどのコマをうごかすだろう? ポーンでようす見? それともルークで攻めこんでくる? あのビショップをさそい出せるかな? 彼の考えることを想像するのが、こんなに楽しいだなんて。 時計のはりがチクタク、チクタク。 たたかっている間は、おたがいに一言だって話しません。 ですが、チェスを通して、わたしとノイマンは心で対話をしていたのです。 めったに口を開かなかったわたしも、少しずつ口数がふえて、 ふとしたことで笑い合うことも増えていきました。 それから一ヶ月。チェスのこともさらに深くわかってきます。 だからこそ、ノイマン先生との対局で5手と少し打ち合うと、 わたしはため息をついてイスを立つことが多くなりました。 そんなわたしを見ても、最初は先生もなにも言ってきませんでした。 ですが、7回目のわたしの投了で先生はついに聞いてきます。 ノイマン「イーティス、まだ僕の駒はキミのキングに届いていないよ。もう止めてしまうのかい? 」 イーティス「はい。もう詰んでいると思います 」 ノイマン「どうしてそう思う? 」 イーティス「……わたしの手番から交互に言います。ビショップfの4。クイーンbの6。ナイトcの3――――ルークfの6、チェック。ナイトfの6。ビショップeの7……チェックメイト、先生の勝ちです 」 およそ30手先までの棋譜を頭の中で作りあげ、言葉にして伝えます。 何度やっても、わたしが負ける未来しか視えません。先生は目を丸くしていました。 ノイマン「しかし、本当のところは……まだ結果は誰にも分からなかったはずだ。キミも研究者であるなら当然承知しているだろうが、結果とは観測者がいて初めて存在できる。仮説は検証しなければ真実にはならないんだ 」 わたしは先生の話すことを、もっともであるとうなずきながら聞いていました。 ノイマン「……だが、素晴らしい。たった一ヶ月でそこまで至れたのは、キミの努力と経験の賜物だろう 」 そう言って、先生は手をわたしの頭上にかざします。 ――――――――あ。 瞬間、わたしの体はびくりと跳ね、半歩引いて身を縮めます。それはほとんど反射でした。 わたしが、今まで得た経験から導き出された反射です。 ノイマン「………難儀だね。キミはこの手のひらを、そういう意味に置き換えてしまったのか 」 ノイマン「キミにとって、この手のひらは自分を傷つけるもので……自分の意思を肯定できず、”あたたかい言葉”はキミの心に冷たく響く 」 ノイマン「……そうだね。僕が、キミを改造人間にしてあげよう 」 ノイマン「いつか、この手のひらが温もりだと感じられるように。キミが、他の誰でもないキミ自身を認められるように―――― 」 ノイマン「愛とはなにかを、わかるように 」 そう言うと先生はゆっくりと、わたしの髪をなでたのでした。 『 LAST RESORT 』 #3:水を吐き瓶を倒る ― 第3調査兵団・事務所(※改修中) ― BGM♪:Fire Force OST - Days Of The Blue Stripes ライオット「…………(間抜けな表情で「ぁー…」と大口を開けながら、ボロボロになった事務所の外装を見上げていた) 」 アサギ「…………(同じく横で「ほげー…」としながら、改修作業中の事務所を呆然と眺めている) 」 ライオット「……まーさか俺たちがどんぱちやってる間に事務所が襲撃されてたなんてな… けど、この荒れ模様…どー見ても……―――― 」 アサギ「……っすね… どー見ても……――――― 」 ライオット&アサギ『 はかせの仕業だ / っす 』 ラタリア(※二人の脳内イメージ)「 てへぺろっ☆(・ω ) 」 ライオット「はぁ……まぁた派手にやってくれたよなぁ博士のやつ… とはいえ、事務所が直るまではしばらくは他所で世話になるらしいが…どうしたもんか…(着替え等の入ったボストンバッグを「よっこらせ」と掲げ直す) てかアサギ、お前どこ行くの? 」 アサギ「うちは第2っす!(キャリケースに腰かける) 」 ライオット「まじかよ、ガトウ先輩んとこじゃねえか。俺もなぁ~…せめてアルかレヴィか、知り合いのいるとこに配属されたかったが… 」 アサギ「先輩のとこは新設されたばかりの第10でしたっけ?あそこは施設が新しく充実してる上に、社食はどの部隊よりも豪華で美味らしいっすよ♪可愛い娘たちも多いみたいだし、よかったじゃないっすか~♪(ニヤニヤ)(ライオットの脇腹を肘で小突く) 」 ライオット「ん~~~…けどなぁ… 俺みたいなやつが来てもアウェイなんじゃないかって…ってうぉいやめろ(軽く突き放す) 」 アサギ「先輩は今どこいっても話題が持ちきりの有名人っすからね。仲間外れにされることはないんじゃないスか?ま、あたしはその先輩の先輩…すなわち、大先輩から先輩の恥ずかしい過去とかあれこれを根掘り葉掘り聞いてくれるんで、任せといてくださいよ~(にまにま) 」 ライオット「う゛ぉい!!何が任せといてくれだ余計なことすんじゃねえ!つーか、ガトウ先輩に失礼な態度とんじゃねーぞ!士官学校でお世話になったOBとはいっても、あの人は団長だし、政府本部でも大尉の階級持ってるんだ。舐めたことしてると…〆られるぞ…昔の俺のように……!(ガクガクブルブル)(走馬灯のように思い出される恐怖?の学生時代) 」 アサギ「(先輩のトラウマ…弱点が知れる絶好の機会かもしれない…絶対メモしとこ…)(恐怖?に怯えるライオットの影で眼鏡を光らせながら悪戯に笑う)でも先輩?肝心の目的を忘れないでくださいっすよ~?今回の団員研修配属制度の本当の狙いは…―――― 」 ライオット「……ああ…―――― "レギュレイター《 俺たち 》に潜む裏切り者の尻尾を掴むこと"、だろ。(いつになく真剣な眼差しで頭上を仰ぐ)事務所…いや、はかせの研究所が襲撃されたのは単なる偶然じゃない。俺やあいつ(イーティス)以外にも『ウォッチ』を持っていることも気がかりだし、それに…―――(先日相対したリベルの表情がちらつく)……"核心"に近づくためだ。警戒を忘れるなよ。 」 アサギ「あいあいさ~。(相変わらずのおちゃらけた態度で返す) 」 ライオット「っし…なら、行くか。一旦解散だ。何かあったら連絡しろよ。 」 アサギ「ういっす。先輩もお気をつけて~。 」 互いにグータッチを交わす二人。 それぞれの向かう先は正反対だが、向かうべき目的はただ一つであった―――― ― 第10調査兵団・事務所 ― BGM♪:Fire Force OST - Around 8 ライオット「――― …と、いうわけで…!第3調査兵団から参りました、ライン・オーレットといいます!しばらくの間お世話になります。よろしくお願いしまぁす!(不慣れな挙動で90度にお辞儀する) 」 メトロ「ライオットさんですね!お話は伺っております!あっ、私はメトロ・シモーネと申します!第10調査兵団ではメカニックとオペレーターを兼任しております!何か分からないことがあれば何でもおっしゃってください!お手洗いの場所からコンラード団長の口座暗証番号まで何でも教えますので!( *´꒳`*)(屈託のない笑顔で歓迎する) 」 コンラード「あー……ちなみに普段使用しているプライベートのカードの月上限額は100万ポッキリだ。最近は経費以外金を使う機会がめっきり減ったからこのカードなら好きなだけ買い物ができるとも。はっはっはっは……—————じゃないわッ!!(サンタのような笑顔から本場漫才に匹敵する成度のノリツッコミ) ん"ん"!……改めてようこそライン・オーレット団員。名乗るまでもないと思うが私が第10調査兵団団長、コンラード・ボルトーレである。最近よく勘違いされるがクック君ではなく、私が!団長だからね。間違えないでくれ給えよ君ィ 」 第10調査委兵団のマスコットキャラ・ニャオハ「食ってみな、立つぞ(お近づきのしるしに裂けるチーズを差し出す) 」 ライオット「(この人が第10の…そういえば、度々現場で目にするなと思ってたが…)う、ういっす…!(かしこまった態度でコンラードに)あ、あぁ…ありがとう。100万か…いざ使っていいとなるとすぐには思いつかないもんだな…(何(メトロに苦笑しつつ)うぉい裂けるチーズ!地味に美味いやつ!イタダキャス! ……にしても…(やっぱ綺麗だな、第10の施設って…俺らんとこより広いし、何より新設されただけあっていろんなものが取り揃えられてんな…)(挨拶の傍ら、施設内を見渡し感嘆する) 」 第4調査兵団団員「 こちらアギトさ……アギト戦闘員と氷川戦闘員の爆発に関するビル破壊損害賠償の申請書。で、こちらが件の爆発が両団員によるものでないことを証明する映像データの管理番号とアンロックパスです。こちら本部宛経理課へ……あ、こちらで請け負っていただけるんです?わかりました、お疲れ様です(—————申請受付と記載されたカウンターの職員に渡している。オペレーターやメディック、普段前線では基本非戦闘員に属する一部団員も受付を兼任しているようだ) 」 エドガー「すまない、これが不備があった申請書の修正分だ。それと第2に提供する共用トレーニング器具だが、他の団宛に提供する目度が着いた。予算案についてはそちらの第3予算案審議室まで回してくれ(銀行の受付に匹敵する長テーブル。窓口は番号が1~20番まであり、他の団員も含む多くが利用している) 」 メトロ「クック副団長は…ちょっと怖いですからね…いや、ちょっとどころじゃない、かも…あはは…(汗)第3調査兵団の件もお聞きしました。事務所が襲撃された時は心配しましたが…事務所の修理が完了するまではここを自由に利用していただいて大丈夫ですので!ラタリア博士は何かとお忙しいようなので…ガジェットのメンテナンスも、メカニックの私が責任もって請け負います!任せてください!(ふんす!) 」 ハロ「ハロハロハロハロ!!ハロ!!(ピョコピョコと施設内を飛び回り、上部から出るアームで資料を運んだりデータをやりとりしたりしている) 」 コンラード「うむうむ。本来なら為になる小話をアフタヌーンティーを添えて幾つか聞かせてやるのだが……(受付、他団員の出入りが激しい箇所を見やり)見ての通りだろう?広い、清潔、そして多機能にして多忙だ。先の帝国との闘いによる後処理に追われてんてこまいなのだよ。君の団の事務所の修繕費に関する予算調整も含めて…… な" (なんとなくラタリアが原因と察しているのか語調を強くし) そういうことだ、君はこれをかけてくれ。(ライオットの顔写真が張り付いたIDタグをライオットに手渡し)出入りの際は ピッ を忘れてはならんよ 」 ヴェスパー「ちょっとォ!!うちの団に"顔面整形外科"の新設する事に関してなんだけど!なんで予算申請下りてないのYO!許可ってなんだYO!うるせえよ!知らねえよ!許可ってなんだ 」 第7調査兵団団員A~B「はーい帰りますよそら帰りますよやれ帰りますよ(ガタイのいい団員がヴェスパーを両サイドから羽交い絞めにし受付から離そうとする)ちょ……離れ………! スゴイチカラダァ!!!!! 」 ヴェスパー「うっさいさわんなゴリラ面ァ!! うちの顔面偏差値を引き上げるんだァ!!第10みたいにィ!!!!! 」 ライオット「そうなのか… あ、あぁ…そのことまd―――― ギ ク ゥ (おいバレてんじゃねーか!!!はかせぇ~~~~ッ!!!)(口元を引きつらせる)おっ、あぁ…(IDタグを受け取り、早速首にかける)すまねえな…なにからなにまで…(頭が上がらないのか、へこへことメトロに慣れないお辞儀をする)………なんかどっかで見たことある奴らだな…(汗(受付にいるエドガーやヴェスパーを他所目に、人の出入れが頻繁に行われているその状況を思い知る)………ある意味、賑わってんのな…(呟くように) 」 ハロ「ハロ、ハロ、ハロロロロ………(ブン、と目のライトの色が変わって)『定期連絡だ』(突然のCV 石田彰) 」 コンラード「まああれに関しては状況からして妥当な判断だった。私は博士の選択を尊重しているし、わかったからと言って他の団に共有する事はない。ただこう手心をだね……(中年の小言が始まりかかったところであすr……ハゲの声が耳に入り咄嗟に口を手で覆う) あ"ー!アレックス君!? 私の専属ボディガードイージスの件だが!何であれ着手してないのかね!?予算申請通したはずだけど!?(なおアレックス本人は出してない) 」 ヴェスパー「むっ!!イケボ!!イケボだけど頭皮薄そうなのでここはスルー!!(くわっ) 」 ウィルバー「 コツ コツ コ ツ (受付からライオットの近くまで、あたかもそこにいるのが予定調和であり目的であったかのように最短ルートで歩み寄ってくる)……………。(何重にも渦を巻いたような金の瞳。瞬き一つしない機械のレンズのようなそれは、ライオット、アレックスの扱うハロ両方を視界に収め微動だにしない) 」 ライオット「アレックス…って…ん?この声……!(ハロから聞こえる青年の声に目を丸くする。なお、ハロに釘付けになってることから、ウィルバーが近くにいることに気づいていない) 」 ハロ「『各隊に配備する自律型イージスの開発は九割方終わっている。貴方のボディガードに配属する護衛型の構築もほぼ完了した。理論上、今同時期に開発されている改良型ガジェットを使用した一定水準以上の隊員と同等以上の戦力になるはずだ。あとは制御チップが必要だ』(グルグルと回り、上部の耳のようなパーツをパタパタさせながら) 」 第6兵団員α「あーっと……どうも随分忙しいみたいで、邪魔して申し訳ないが……医薬品と弾薬の申請と消費量、それと長距離砲を軍に申請と……あと副隊長が戻ってくるからセキュリティ関係のあれやこれやエトセトラエトセトラ……(大量の書類を抱えて現れ)……一応データでも用意してあるぞ、そっちの方が良いか? 」 コンラード「 えっ そうなの……?というか仕事ビックリするほど早いねキミ、あと一週間は要するものかと……(目を点にし間の抜けた声で)ん"ん"!それは楽しみだ、納品を確認次第テストするとしよう。できれば開発者のアレックス君同伴を希望したいが、相変わらず多忙なのだろう。仕様を把握している者がいればこちらへ寄越してくれると助かるので是非希望したい。 ひっ……!?(ウィルバーが視界橋に入り素っ頓狂な悲鳴を上げ飛びのく)あー……そうだ私も仕事が山のように溜まっているのだ!すまんが失礼するよオーレットくん!あと他の団の情報もあるので、共用スペース以外は出入りしないように!メトロ君もその辺注意してね! 」 メトロ「はい、気をつけます!(びしっと敬礼)あ、では…!ライオットさん!ここは少し込み合っているので、奥の施設へご案内します!こちらへどうぞ!(コンラードと別れた後にライオットを先導する) 」 ロナ「\ロナー!悪いがその件だけ頼むぁー!/ はははははいぃ!(ブース奥からバタバタと忙しなく第6調査兵団αの元へ駆けてくる)おおおおまたせしましたっ……ぜぇ……。ふぅっ(呼吸を整え慣れた手つきで書類を受け取り、浮遊トレーの上に置く)申請内容は把握しました。基本はデータを参照しますが、外部からのハッキングによる改ざんリスクを避けるため、書類も原本としてお預かりしております。コピーは取っていらっしゃいますか?(てきぱきと書類の項目のみに目を通し端末へ入力しながら) (ええとこれ終わったらメトロさんと合流して新人さん?あれ?研修員さんて新人さんだっけ……?あたまぐるぐるするぅ) 」 ライオット「お、おう…!(マジで忙しそうだなここの団長…) ん、ああ…(メトロについていく)……?(ふと、誰かの視線を感じて振り返ったが、相変わらず混み入っている受付を見て「気のせいか」と思い、そのまま歩み進める) 」 一方、その頃――― ― 第2調査兵団・事務所 ― ガトウ「おー!よく来たな!確かライオットの後輩のアサギといったな!ラタリアの奴から事情は聴いてるぞ。しばらくの間といわず、これからも末永くよろしくな!(来訪するアサギを快く歓迎する。が、何かがおかしい…)」 アサギ「あははー……よろしくっす、大先輩。……あの~、ところでぇ~……(何かを尋ねたそうに躊躇う表情を見せる) 」 ガトウ「どうした?何かあれば遠慮なく言ってくれ!俺ならどんなことでも答えてやるぞ!(ニッカニカ) 」 アサギ「……そのー……えっと…… 」 アサギ「 「頭」、大丈夫っすか…? 」 ガトウ「 おん? (なんとさっきから「頭」で逆さ立っているのだ)………???俺の「頭」は正常だぞ?がはは!何言ってんだww(逆さ立ちで腕を組みながらゲラゲラ笑う) 」 アサギ「(やべえよこの人…いろんな意味で「頭」大丈夫か疑うわ…)(汗)(多分今後の人生で絶対目にすることはないであろう、逆立ちで仁王立ちのポーズをする変人を前に眼鏡がズレる) 」 嵐千砂都「ちょっと団長ー!研修員さんの前でなんて体勢しているんですか!普通に立ってください!(と、ブレイクダンスでよく見るヘッドスピンをしながらガトウへ注意喚起する) 」 アサギ「(団長も団長なら副団も副団じゃないのー!)(汗) 」 メイヴィス「団長ー!女の子相手に首筋トレはデリカシー的にめっ!ですからねー!(タンカで筋トレに失敗したのであろう団員を運びながらすれ違い際声をかける) 」 腹筋崩壊太郎「研修員のアサギさんですね!こんにちパワーーーーーー!お腹空いてませんかーーーー?私のお手製「マグマパスタ」をご馳走しましょーーーー!それでは参ります!ヤーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!(ただのミートソースパスタに粉チーズをドバーーーーーーーーーーー!!!!!!) 」 ちゃちゃまる「うおー!今日も今日とて筋トレするぞー!オイラの筋肉も喜んでいるぞー!ふんふんー!(一般団員のちゃちゃまる君) 」 ネイマール「痛いンゴオオオオオオオオオオオオオ(筋トレ失敗して絶叫しながらメイヴィスに運ばれていく) 」 一般せがた三四郎「 頭 を 使 え !! ( 人 生 で 二 度 見 る 頭 逆 立 ち ) 」 アサギ「(あっっつあっづい゛!!あっついんすけどーーーーー!!)(もはやサウナに匹敵するレベルのむさ苦しい熱気に汗をかき始める)…師匠との修行でもこんなハードなことしたことないのに…上には上がいるもんなんすね…… ええぇ…(腹筋崩壊太郎やらネイマールやらせがた三四郎やらにツッコミが追い付かない) 」 ガトウ「はははは!おうよ!(千砂都やメイヴィスへ豪快に笑って応えると前転から華麗に直立する)……っし…!とまあ、よく来てくれた!俺がここの団長をやってるガトウだ!まあ、ライオットの奴から俺のことは聞かされているとは思うが、改めて仲良くしてくれ!シェイクハンズだ!(握手を求めるように自身の手を差し出す) 」 アサギ「う、ういっす…胡桃田浅稀っす、よろしくっす…(これ、手潰されんじゃないかな…)(恐る恐る握手する) 」 ハロ「ハロロ!キンニク!キンニク!(上の方から出てくる腕でちからこぶを作っている) 」 ガトウ「ほーぉ…腕細いな…?ちゃんと筋肉付けるか?ライオットの奴も細身だが、あいつも士官学校時代は一緒に筋トレした仲だ。俺についてこられるただ一人の男でな…なかなか見どころのあるやつだよ、あいつは。俺が卒業した後はちょくちょく筋トレをサボってるみてえだが…ちゃんと毎日25時間やっていれば今頃は俺のような肉体美を付けられていたかもしれないのにな…惜しいなぁ…(プロテインシェイカーに手を伸ばす) 」 アサギ「あはは…そうなんすね……(あ、これ先輩言ってたやつだ…「本当は筋トレとかあんまり興味なかったのに急に怖い先輩に目を付けられて半場無理矢理筋トレ部に入部させられてなくなく強制されて気づいてたら大先輩が卒業するまでずっと付き合わされてた」って、あの話…うっはカワイソスwww)ガトウ大先輩って、ライオット先輩とほんと仲良かったんすね(愛想笑いしながら) 」 嵐千砂都「あっ!私は嵐千砂都っていうんだ!一応これでも副団長してるよ。よろしくねっ♪ うぃ~っす!(立ち上がってアサギにピース) 」 メイヴィス「あ、ひょっとして劉狼副団長の隊の方ですか! お初にお目にかかります、メイヴィス・ドナ・レイディア、衛生兵です!(体にいいものを無限に合成した味を考慮していない液体を患者に飲ませながら微笑みを向ける。 >>大怪我をするとこうなる<<) 」 ガトウ「ああ…まさに、「裸」の付き合いだった…―――(ここでフッと爽やかな美顔になる) 」 ハロ「キタエルカ?キタエルカ?ハロ!!(アサギについてきた方のハロに筋トレを勧めている) 」 ヒロ「………(窓から事務所を覗いている)(…どうやらお取り込み中のようだな…) 」 アサギ「えっ!?それってつまり…先輩と大先輩が「裸」でお付き合い♂してた…ってコト!?わァ…ァ…これって…最高じゃん!!ふっ…腐腐腐腐っ…!!キャァ~~~ハハハ……ハッ!(我に返る)あ…副団長にメディックの方っすね!よろしくお願いするっす…!ズビッ(拭き忘れてた涎を高速で拭う)ヒェッ…(メイヴィスが患者たちに飲ませている謎液体に絶句し、ここに居る間は絶対に五体満足でい続けようと決意改めるのであった) 」 嵐千砂都「(この娘、「頭」大丈夫かなぁ…?)(腐のオーラを撒き散らすアサギに苦笑) 」 バンレッジ「おーい、また少しウェイトトレーニング用の機材を借りたいんだが……(事務所に入ろうとしている最中、ヒロの姿が目に入り)おや、君は確か……トレーニングかい?いやあ意外とこういう設備は無いからなあ 」 エドガー「 ダッ ダッ ダッ ダッ ダッ ダッ (先まで第10の受付にいた男、堂々のダッシュで到着)チッ……0.3秒しか短縮できてないな…… ああそこの、悪い。ウチ設計のトレーニングマシーンが納品できることになったからここの団長に報告を……ん、なんだヒロに第6の……お前らもトレーニング化(シュタッシュタッ とその場で足踏みしながら) 」 メイヴィス「うちは皆さん筋肉に恋してらっしゃいますから人と人の絡みには恵まれてないんですよね~~(アサギに引くどころか何の話か察し糸目で) あ、でもレギュレイター全体でしたらいろんな色恋沙汰のお話に詳しいですよ~~私~~うふふ~~(にっこり) 」 ヒロ「…むっ(バンレッジが目に入り)その…(…トレーニングって言ったら中入れるか…?(何)そう、トレーニングだ(大嘘) 」 ガトウ「おっ?なんだそういうことか~~?まあ女なら女同士で仲良くするのがいいさ!ちなみに筋肉は誰とでも仲良くなれるぞ!やったな!(なんやそれ) 」 エドガー「ヒロはマコトとうちの事務所で走り込みだ。あと気を利かせて部屋は隣に引っ越すよう手配しておいた。(俺の手間が省けて)よかったな 」 バンレッジ「医師としても軍人としても、現場に出るなら身体が資本だからな。こういう時にしっかり鍛えておかないと……医療系の大学は運動部が盛んだったりする位だ。 そうか、なら色々聞いておくといい。この隊はその分野にとても詳しいからな(意気揚々と事務所へ入り) 」 ハロ「プププ…ハゲ、モテル!カオトフンイキハイケメンダカラケッコウモテル!!デモセイカクガアレダカラタチバガチカシイヒトニハサケラレテル!プークスクス! 」 ヒロ「(だるだるだるだるだるだる) 」 アサギ「えっ!!!!!本当っすか!!!?(メイヴィスの話に過剰反応)よかったらそこでお茶でもしませんか?(唐突なイケボ)ううっ…筋肉とお友達は…お断りしたいっすけどね…ははは…(ガトウに聞こえないくらい囁く声で)……あ、そういえば…大先輩にどうしてもお聞きしたいことがあって… 」 ガトウ「なんだ、逆三角形の鍛え方か?(背中を見せつけながら) 」 アサギ「いや、それはいいっす(即答) ……その…ライオット先輩のことっす。 」 ガトウ「(アサギの反応から、先日の団長会議での話題がふと脳裏を過った)……おう、いいぞ。まあただ話すだけじゃアレだな…おうバンレッジ!それにエドガーにヒロもいるな!…よーし…じゃあお前ら!今から焼肉行くぞ!全員俺がおごってやる!なに?トレーニングマシーン…?んなもんあとだあとだ!飯も食わなきゃ筋肉もつかねえからな!オラ行くぞ行くぞ準備しろォ!(太い腕でアサギをはじめ、バンレッジやエドガーにヒロと、研修員や他部隊関係なく連れ出していこうとする) 」 アサギ「ごちになりまーす!(ひぇぇぇ~~!💦)(あわわっと慌てる余裕すらなく連れ出される) 」 エドガー「(あー、これ断った方が面倒な奴だな。食うフリして胃袋の容量空けとかねーと……)あいよ。(デフォ三白眼で引っ張られながら) 」 ヒロ「………(ちぃちゃんと焼き肉パーティ…)(引っ張られながら) 」 バンレッジ「ははっ、良いなあ焼肉か!なら有難く頂くとしよう!隊長には連絡を入れておかないとなあ、多分一人で隠れてリハビリに励んでいるだろうからな…(特に抵抗もせず引っ張られ) 」 ― 第10調査兵団事務所 ― 片桐「(所長デスクの前にゆらりと、殺人鬼やジェイソンが手にした獲物のように紙袋をひっさげ佇む) 悪かったなぁァァァ……。そっちの教育のたまものだつぃてもなァァァ……手上げたのはこっちから詫び入れるのもこっちなんだよなァァァ捜査一課にいたことあるかわかるんだよなァァァ……だから今回はこっちが大人になってやる ほら(HAKATA通りもん(賞味期限が近い)を所長デスクの上に乱雑に投げる) 」 コンラード「ねえこれ明らかに知人の土産とか処分に困ったものを押し付けてないかね!?微塵も詫びる気ないよねこれが詫びだったら警察学校からやり直しだよね私でもわかるよその程度のことだよ!!(白目で繰り返し繰り返しツッコミを入れつつまくしたて)……はぁ。 元グリーンベレー……グリーンベレーといえば私の知る限り指折りの統率の取れた軍隊だ。 私は兵役こそ経験しているが、上級士官として振舞った事はない……。事実訓練や指導においては私に不足している全てを補ってくれているが……それがたまたま、たまたま裏目に出てしまった訳でだな…… 」 片桐「首輪は有刺鉄線にしておけェ……俺が言うのも難だが、上司次第じゃお手すらしねえぞォ……俺がそうだからなァァァ……。 (ふと、デスクに置かれたファイルに視線を落とし目を細めた)ところでレイカってメディックだがァ…… 固有関係は把握しているかァァァ 」 コンラード「ん?ああ……被害者のひととなりかね?(思いがけない質問に目を丸くするが、特に疑問は持たず掌を重ね顎を置き) うむ……過去に少々問題があってね……男性不信なのだ。そうでなくてもトラウマが原因でかなり内向的になっている。 とはいえ医療の腕は確かだ、 幸いうちの戦闘員のロナという女性団員は無茶が多く怪我ばかりしている。このことから同姓の友人として行動を共にしているので、今回のようなことがなければ別段心配はいらないと思うがね 」 片桐「(粗方聞きたい内容は把握したのか、踵を返しIDタグを掲げるようにして手にし)—————こいつ、まだ少し借りるぞォ……。 (とだけ告げると、コンラードの返答を待たず所長室を後にした) 」 ― レギュレイター本部 総合訓練施設 ― ヴェスパー「 HEY ラスカルガール!ユアテディの整備終わったYO!(下降するリフトからスピーカー要らずの大声でそう呼びかけ、ユアテディ……緋色の人型戦車ガシェット『アリエル』から離れる) 」 ロナ「わー!アリエルゥー!! よかったねぇうちに来た時みたいにピッカピカァ! (アリエルの爪先にひしぃとしがみつき頬ずりをしながら喜びが悲鳴になって溢れ出る) 完璧な仕上がりですぅ……動作テストしなくても『元気だよ』って声が伝わってくるー! 」 ヴェスパー「此処まで大型な兵器となると並みのメカニックじゃ整備経験なかったりするからね。私ちゃんのブロマイドいる?ルームに飾って神のように崇め奉って構わないよ(腰に手を当てふふんと得意げに鼻を鳴らす。が……)……ところでアライグマガール。このガシェットなんだけど、"自己修復機能"でも着いてるの? 」 ロナ「 ?…… ??? じこしゅーふく……? あ、マリモとかによくあるやつですか? そんなのありませんよ、ない……よね?うーん?(よくわかっていない。自身の狩る機体に何一つ疑問を持ったことがないのか機体に対する問いに答えられず天井を仰ぎ見る) 」 ヴェスパー「………。(あり得ない。普通整備でどうにかなる問題じゃないんだ……だってあの時———————) 」 ―――時は遡り、リベル率いるレギュレイターがゼレオロス帝国と接触したあの日 コンラード「 ギャリ ギ ギ ギ ギギギ (現場へ続く高速道路を装甲車で移動する。対向車線を占拠する自走砲の砲撃。正面から迫るそれを蛇行し掻い潜っていく)だああああああ!! 救援要請とは聞いたがこれはむしろ増援要請ではないかね!?誰かね伝令の内容を間違えたの!!私が!!ついうっかり前線に出てしまったではないかね!! 」 ナガタ「(天井ハッチを開き対物ライフルで応戦するが) 当た……らない!!団長少し止まりましょうよ!!これ照準合いませんてオボロロロロ 」 コンラード「止まったら的にあんるんだってば!!そもそもそれでは現場へ辿り着けないではないかね!? くそう救助対象は見えているというのに……!! 」 ロナ【アリエル】「『とーーーーーーーう!!(遥か上空から緋色の鉄の巨体が"ライダーキック"を振りかざし……) ド グォ ム (爪先が自走砲の近くへ被弾。衝撃波が高速道路を勝ち割り、めくれ上がったそれが自走砲の内一台をひっくり返す) 団長!!先に行ってください! 自走砲2台なんてアリエルの敵じゃありませんからっ! (当然のように退ける。そう信じて疑わない弾む声でそう告げ、ファイティングポーズを取る)』 」 コンラード「うわぁ震度5弱!!(攻撃の余波で装甲車も横転しそうになるがドラテクで切り抜け)(巻き添えを被るのは勘弁だ……彼女の足手まといになるわけにもいくまい) よし!!ここは君に一任する、いいかね!!事務所に戻るまでが戦闘行動だ!!(ここぞとばかりに表情筋肉を引き締めそう言うと、ハンドルを切りライオット達の救助へ向かう) 」 ロナ「了解しました! よぉーっし、やるよアリエル!ここから先……誰一人皆のところには行かせない!(そう宣言するや、コントロールパネルから"手を放す"。目を閉じ、まるで無釉するかのように少女はコックピット内で身を委ねるように脱力し……) ギュ イ ン ッ (アリエルの双眸が閃光を放つ。ただの機械が、意思を持ったかのように、人の肉体であるかのようななめらかな挙動で片腕を自走砲へ向け……) キュ オ ッ (腕にまとっていた装甲が複数のパーツとして分離、それぞれがファンネルの役割を担い、複雑怪奇、予測不能な軌道のレーザーを放ち弾幕が空間を掌握する) 」 ゼレオロス帝国自走砲B「 キィン ッ (第一射で砲塔を切断され反撃手段を失い、続けざまに雨のように降り注ぐレーザーがキャタピラ、サブ武装、内部配線と次々と切断し瞬く間に無力化してしまう) 」 ゼレオロス帝国自走砲A「 ガコン ッ (先にひっくり返された自走砲Aが持ち直し、砲塔をアリエルへ向けトリガーを引いた、その刹那だった) 」 ロナ【アリエル】「うんわかった、そこだね(目を閉じたまま、何かに応答するかのように囁き) ガコ ン キュオtッ (ノールック。コンソールのレーダーすら視界に入れず機体が勝手に動き、自走砲Aヘ振り返らず掌だけを向け、 それに従ったファンネルが一斉に向きを変えレーザーを掃射。自走砲Aを切断、分解し騎乗者を傷つけず分解していく) 」 ロナ【アリエル】「ん————— スゥゥゥッゥ(爆音の余波が過ぎ去り、瞼をゆっくりと空けメインモニターを確認、解体された残骸を見るなりハッツポーズを取った)楽勝!! これならすぐに皆と合流できるね!行こっかアリエル! 」 ゼレオロス帝国兵士A・B「 ゴトンッ ゴッ (ロナが勝利を確信したタイミングを見計らっていたのか、それぞれの自走砲から兵士がはい出て高速道路に滑り落ち……)……… カチt (何らためらいなく、片手に握られたスイッチを押した) 」 ロナ【アリエル】「 え? 」 カ ッ (二つの熱源と光源。自走砲が残された弾薬庫、動力、そして備え付けられた"自爆装置"。それら全てに点火し、残弾全てを一か所にぶちまける威力の爆発が、炎が膨張し一帯を包み込む) ロナ【アリエル】「 っ う"ぁ" ア" ア"ァ" ———!!——————— (自らの悲鳴さえも遠のく爆音と閃光の渦の中、砕けるアリエルの装甲と共に中空屁報られ、高速道路へ力なく打ち捨てられる) 」 ロナ【アリエル】「(痛い……熱い…… いたい イタイ いし、イシき ガ…… 血が足りなィ奴ダ これ……ボ、ボルシチ 食べたィ………)……ぁ……アリエ、ル……だいじょう、ぶ……(這って進み、上体を持ち上げ少しでも視界を高くし状況を把握しようとする)……ぁ、ァァ ァ……。(希望から転じて絶望の省庁が荘にはあった。 大破、それも無残に、胸部は骨組みが露出し頭部は半壊して項垂れている。それ以外は見る影もない程に砕かれたアリエルの姿があった) 」 ザッ ザッ ザッ (軍靴が床を打ち鳴らす。足並みをそろえて死を運ぶ音が、損傷した聴覚でも認識できた。大破したアリエルの向こうからは目を疑いたくなる光景が広がっていた) ゼレオロス帝国兵士「 ザッ (別動隊だろうか。明らかに増援という規模では説明のつかない兵が、隊列を成して行進してくる。増援では説明がつかない、それは一般的な軍の話だ。ゼレオロスという国家の軍力、その"余裕"を、この規模が物語っていた)………。(最前線の兵士が手を上げ、射撃を促す合図を送る) 」 ロナ「———————(現在の視界と、過去の残滓が視界に重なる。 )(タス、け て……)」 さむい さむい ゆきのひでした 呪いを祝福するように雪は降り注ぎます 私の嘆きを嘲笑うかのように空気は凍てつきます お腹がすいた 寒い 痛い 助かりたい 両親が生きてもいいよと送り出してくれたから、何が何でも生きていたいのです それで"らくえん"はゆるしえくれません かわいそうだがしかたない しかたないからかわいそうではない そうはなしあいが おわったのか わたしにけんをふりかざしました ぐしゃ。 さむい さむい ゆきのひでした けれどゆかはあたたかく おはなは 赤く 咲いていたのです ロナ「 だ、れ………? おとうさん、おかあさん……? 」 わたしのかおは 赤くぬれてまっかでした らくえんのひとは あかくぬれてまっかでした わたしをたすけてくれる ゆいいつの おとなは おとうさん か おかあさんしか ありえませんでした ■■■■「(それは赤だった。それは白だった。積み上げた死を身に纏うかのような赤の装束を纏い、雪景色に溶け込みそうな白い肌は透き通り、白髪を神になびかせていた。 それは "空洞" だった。人の形をしたこの世界に空いた穴だった) …………。(人の形をした獣は答えない。 ただ、口元に指を当て) 」 『 家へ来なさい。 食べ物も暖かいベッドも、お友達もいる。 世界が君を否定しても君は生きていける 存在する者ならば、世界でさえも私は殺してみせる 』 それが 私と "おかーさん" の出会いだったのです ロナ「————————————たすけて、おかーさん……!(強く、強くそう念じた。死を間際にしたら、ただそう願えと"教えられた"からそうした。それだけだった ) 」 それからの記憶は曖昧だ。 "記録"も残されていない、その瞬間に起こった事、それを証明する痕跡も消えていた。 だが、ロナのおぼろげな記憶が仮に確かなものであるなら。 ゼレオロス帝国兵士「 …… ? 」 士オロ国ゼレス帝「「「「「「「 ? 」」」」」」」 」 士 オ ロ 国 ゼ レ ス 帝 「「「「「「「 」」」」」」」 」 首の根が床に着き、胴体は頭部の上で両腕が正座をし、 肩につながった足が祈りを捧げるようにして足裏を合わせ、首だけが地に垂れている。 そんな帝国兵士だった"芸術作品"が、"二列"に、規則正しく並んでいるのをロナは見た。 人の原型を保ちながら、人ではないような有様にされ、陳列された兵士の鳴れの果てを見た。 その奥で、赤の装束と白の髪を靡かせる…… 【おかーさん】の姿を。 ウィルバー「 コツ コ ツ (同刻、決死の自爆でもろとも吹き飛んだはずのウィルバーが、黒のコートをはためかせ、何事もなかったのように五体満足でその場に訪れていた。【おかーさん】と真っ向から対峙し、普段あらぬ方へ向いている筈の目は明確に"敵"を見定め、赤装束の人物と対峙していた)………。 」 ■■■■「(言葉一つ発さず、息遣いさえも感ぜられない。ただそこに存在する虚無は"日本刀"を携え、ウィルバーへ向かって歩みだし) —————————————— 正しいのは君です、ロナ。君が続ける限り、誰もが意思決定をする限り、その答えの全てが正しい (脳裏へ焼き付けるような言葉をロナの頭の中へ響かせ……) 」 ――――――――ブツッ―――――――― ――――――時は遡り、再び現在 ヴェスパー「………。あー、忘れて!なんでもないよ、とにかくユアテディは無事動くから(ひらりと手を振って先の質問を取り消すような仕草をし、踵を返して歩き出す)……。(重症のロナ回収した時、あの機体は"修復不可能な傷"を負っていた。整備でどうこうなるレベルじゃない……、パーツの9割を換装、もはや別の機体と言っても差し支えのない状態にするしかない程……。でもあれは ) 」 ヴェスパー「(あれは基地に戻る頃には、ぼろぼろだったけど"原型を取り戻していた"。それも不自然に、まるで鉄がプランクトンのように増殖するみたいに……。 あれは"ガシェット"じゃない……。 ロナの証言を裏付けるような痕跡はなかったし、脳震盪が原因の幻覚で形付けられたけど……。 ラタリア辺りに確認してもらう必要があるかもしれない…… 」 ロナ「あ、ああああの!、ありがとうございまし……た……?(終始疑問符を浮かべながらヴェスパーを見送っていた)なんか、怖い顔してた……?お腹の調子悪かったのかな……。 そうだ!レイカさんのお見舞い、いかなきゃ!入院はしてないけど心配……(慌てて振り向き走り出そうとするが) 」 片桐「 ドンッ (胸板にロナの顔が直撃。ボトルで酒をあおりながら歩いていたのかせき込んでしまう) 全方位確認して行動しろォ……。ヤニが目に入ったら2000度の灼熱で目を焼かれるって聞いたぞォ…… 」 ロナ「ひゅい!!(思わぬ人物との衝突に心臓が口から飛び出そうなほどに驚愕し、高速ムーンウォークで距離を取って何度も頭を下げる)ごごごごごごべべべべべごべんなさい!!まままままさか片桐団長がここここんななななところででででで(ブンブンブンブン) 」 片桐「まあそうだなァ……非番ならァ家でマガジン読んでるよなァァァ……。 何、形式的な確認だガキィ (人差し指でロナの頬を挟み、自分と無理やり目線を合わせさせ……) 」 片桐「 最近 "おかーさん" には会ったか 」 ロナ「(思考が白紙化された。その問いは、まるであの朧げな記憶を証明しているかのようで……)どう、して……? 」 片桐「………。ああ、もういい(答えを得たのか、手を放し肩透かしにすれ違い、足早にその場を後にする。一瞬だけ、足を止め) あの女の存在を忘れろ。 誰かを"絶対に"助けるという事は、誰かを"絶対に"殺 すということだ (とだけ告げ、通路奥の暗がりへ消えた) 」 ― 第10調査兵団・事務所・食堂 ― ライオット「………にしても…なーんか落ち着かねえな…(だだっ広い食堂で一人豪勢なランチを食べているが、いかんせん浮かない表情をひとつ浮かべながらぎこちなく箸を進めている)…モグモグ……にしても、美味すぎんだろここの社食…ここの連中いつもこんなもん食ってんのかよ…モグモグ… 」 ライオット「……そういやアサギの奴も上手く馴染めてんのか……?(スマホのLI○E着信音に気づく)……おっ、ちょうどいいタイミングで奴から来たな。寂しくて先輩の俺に頼ってきて…ったく、可愛い後輩め…(それがアサギからの着信だと知るとすぐに確認するが…) 」 アサギ(LI○E)「イエーイwww先輩見てるー?今大先輩と一緒に焼肉に来てまーすwwwこれからめちゃくちゃ肉パしちゃいまーすwwww早く来ないと先輩の分もなくなっちゃいますよーwwwwまあ先輩が来る頃にはもう何も残ってないと思いますけどねーwwwww(と、第2をはじめ他の部隊の連中も一緒に交えて楽しそうに焼き肉している写真も添付されている) 」 ライオット「ブフォァッwwwwww(くっそが~~~~~~~~~~~~~~~~~!めちゃくちゃ満喫しとるやんけ)(グヌヌヌヌ)(盛大に噴き出した後、ジェラシーからスマホをそっ閉じした)………なんか急に切なくなってきた。これがセンチメンタルか。(ぴえん) 」 セイン「お悩みとあらば、私で良ければお話を聞きますよ。(ライオットの向かい席で両膝を突いて紳士的に微笑んでいる) 」 ライオット「ああ、恩に着るぜ…(フキフキ…) 」 ライオット「……………………………ってぶお゛ぉ゛い゛ッ??!(仰天で目玉が飛び出る)な゛っ…ななななっ…!?な、なんで第8の団長がこんなところにィ?!?!? 」 セイン「ふふふ…こんにちは、ライオットさん。こうしてお会いするのは初めてですね。セイン・マーカスです。以後、お見知りおきを。(激しく動揺する彼を面白おかしそうに見つめては微笑み続ける) ええ、実はですね… これから我々第8調査兵団でラステルム王国のスフィア城へと赴き、『ヴィエル』女王陛下の謁見へと向かいます。 」 ライオット「女王に……?(そういえば、この国に駐屯してからというものまだ一度も顔を見たことがねえな…) 」 セイン「女王陛下は、ラステルム王国をはじめ、この五大国を築き上げた高貴なる王族の末裔… 即ち、深い歴史に精通するお方です。我々が詮索している『ゼレオロス帝国』の情報聴収するのに絶好の機会といえます。そこで、我々だけでなく他の部隊からも一部の方々を招き、お話を拝聴できれば考えています。つきましては、ライオットさん、貴方もいかがですか?先日、帝国軍と交戦した貴方であれば、気がかりな点もきっと明確になるかと思われますが…。 」 ライオット「…そう、だな……(先日の帝国軍との戦い、そこで一発触発の戦闘を交えたリベルのことが過る)……わかった、俺も女王に会いに行きます。(少しでも、何か手掛かりがつかめれば… そうすれば…――――) 」 こうして、第8調査兵団を筆頭に、招かれたレギュレイター各部隊の一部メンバーたちはラステルム王国を統べる女王のもとへ向かうこととなった―――― ― PM 13:00 ラステルム王国・スフィア城・女王の間 ― BGM♪:Xenoblade Chronicles OST - Ancient Mysteries コツ、コツ、コツ、コツ……――――(案内人の衛兵に先導され、荘厳な城内の廊下を歩み進めるレギュレイター陣。これから女王と初の顔合わせを迎えることから、各々に緊張感が迸っていた―――) ライオット「………(田舎もんの俺からすれば、こういう場所はもっと落ち着かねえな… とはいえ、奴等のことを少しでも知れるなら… それがあの『記憶』に少しでも繋がるなら…)(ステンドグラスから差し込む陽光が照らす廊下を進んでいる) 」 津上翔一「今から女王様と謁見かぁ……まいったないつも通りの服で来ちゃった。いいなぁ氷川さんスーツ持ってて。あれ、氷川さん緊張してます?んも~氷川さんが固まってどうするんですかお見合いじゃあるまいし(軽口を叩きながら隣でガチガチになる氷川さんを励ます) 」 メトロ「はわわっ…お城なんて生まれて初めて入りました…!ここに女王様が…どんなお方なのか気になりますね…!(委縮しながらも短い歩幅で進みだす) 」 相馬和樹「やれやれ、これじゃガキの遠足だな……。しかしここは空気がいいねぇ。埃っぽくない。さすがは高貴な場所だ。 」 第8調査兵団・副団長 ――― 『 相馬和樹 』 コンラード「そう構えることはない。謁見には真心・畏敬の念を心に置き、許可された発言以外はしない。これを押さえておけば早々礼を欠くことはあるまい。食事会に誘われたわけではないんだからね君達ィ……(元貴族階級故か毅然と後ろ手を組んで時を待つ) 」 ロナ「ここここっ、このータビハー……おおおお日柄も大変よろしくぅっ お足元が悪い中ァァ ッ (ガッチガチに震えながら隣の団員に向かって挨拶の魔法を練習している) 」 コンラード「人の話聞いてくれない……? 」 セイン「ラステルム王国現女王『ステラー・ル・ヴィエル』様。その方は、お父上のバロンス王がお亡くなりなった後、その後継人として王国の実権を担ってきました。ステラー家には代々、その一声で民を束ねる不思議な声「星の歌声」が備わっているとされています。まさに鶴の一声を実現した女王の声により、帝国が襲来した際も民衆は慌てふためくことなく迅速に避難してきた。これまでの機械生命襲撃事件も、女王陛下のご尽力がなければ、避難誘導に戦力を削らざるを得なくなっていたのです。我々もまた、女王陛下の加護を得ているのですよ。(歩を進めながら背後の面々にそう語りかける) 」 ハロ「ハロロ~ン(ライオットの肩に乗っかって跳ねながら)コレショーサイ!ショーサイ!(空中に向けてプロフィールを投影する) 」 ライオット「…そうなのか……ただの女王じゃないんだな……って、若っ…!?お、俺より年下なのか…!?(ハロにより投影された女王のプロフィール、そこに映し出されている写真に驚く) 」 平安名すみれ「(クックックッ…まさか女王陛下との謁見に選ばれるとは思わなかったわ…ここで注目されれば…!ククク…)(終始黒い笑みを浮かべている) 」 第6調査兵団・戦闘員 ――― 『 平安名すみれ 』 ガ コ ン … ――――(やがて女王の間への扉を潜り抜け、彼らは対面を果たす―――) 衛兵が隊列を成した先に、二つの人影。一人は玉座に腰かけ、もう一人はその場に凛とした佇まいで直立している。 セイン「 ス … ―――(女王陛下を前に、紳士たる佇まいで跪く)世界政府直下組織・調査兵団『レギュレイター』・第8調査兵団・団長のセイン・マーカスと申します。この度は、我々の調査活動にご協力いただいたこと、またこのような機会をいただき、誠に感謝申し上げます。 」 ヴィエル「 ス … (玉座から静かに立ち上がり、そっと片手を上げ、頭(こうべ)を上げてくださいと促す) 皆様、ようこそおいでくださいました。はじめまして、ラステルム王国・現女王の『 ヴィエル 』と申します。(赤朽葉色の髪を腰まで伸ばした童顔の聖女。透き通るようなルビー色の瞳にレギュレイターの面々を捉えると、聖母のような優しい微笑みを浮かべるのだった) 」 ラステルム王国・女王 ――― 『 ステラー・ル・ヴィエル 』 ヴィエル「そしてこちらが…私の「姉」にして、特別執政官の『 リオン 』です。 」 リオン「―――――(女王にして「妹」のヴィエルより紹介に預かった男装の麗人。衛兵の白衣装を纏うその風貌は貴公子のようでありながらも、よく見れば女王と同じ髪色と顔を持った一人の女性であった。髪の色こそは同じだがその長さは異なり、また瞳の色も碧眼。なにより、柔和な表情をする妹とは対照的に凛々しく、一瞬男性と見紛う勇ましさがそこにあった) 」 ラステルム王国・特別執政官 ――― 『 ステラー・ル・リオン 』 ライオット「……!(あの人が、女王陛下…さっきの写真で見た通り、思ってた以上にめちゃくちゃ若ぇ…それに…)……!?(妹が女王で…その姉が、執政官…?なんつー不思議な立場だ……)(セインに倣って跪きながら、意外そうに茫然と二人の顔を見比べている) 」 ハロ「ハロロロロロ……ヨロシクオネガイシマス(ライオットの肩でぺこりと頭を下げるように) 」 メトロ「……!(あの人が…女王様…!わ、わぁぁ~~…!とっても美して、可愛いです…♪)(ヴィエルの、神々しさの中にあるあどけない容姿にうっとりしている) 」 津上翔一「(うわぁ~いかにもな女王様だ。なんだか優しそうだなぁ。あ、氷川さん片膝じゃなくて正座してる)(隣で苦い顔) 」 平安名すみれ「(美しい王女様ね…無礼は禁物ったら禁物よ…)(ギャラクシー(跪きながらもとてつもないオーラを発している) 」 ヘザー「(……彼女たちが、王国の………流石は王族、まさに高貴を絵に描いたような……そして執政官、彼女に至っては思わず見惚……)ゴホン(車椅子ながら、彼女たちの前で軽く咳払いの後、恭しく頭を下げていたが王女の声で顔を上げ)このような姿で申し訳ありません……同じく『レギュレイター』・第6調査兵団・団長のヘザー・タウンゼントと申します 」 ロナ「えっ これであってますよね……作法あってますよね!?(隣の氷川さんに習い正座をしつつ困惑する) 」 津上翔一「いや、ふたりとも違いますって。ホラこうやるんですよ氷川さん。ちょっと足をホラこうやって立てて(氷川さんの片足を無理矢理立たせようとする。しかし正座の影響で足がしびれたのロナの方向にぐらりとバランスを崩して倒れる氷川さん)あぁ!!(思わず声を上げた) 」 コンラード「(ふむ、流石に他の面々はこの気品を前に気後れするか……。まあ無理もない、血統書付きの私でさえ後ずさりかねんほどの貴族力だ)同じく、第10調査兵団団長、コンラード・ドンポーレ。この度は謁見の機会を賜り光栄の至り。 」 ロナ「(あっ、これ一斉に頭を下げるYAKUZAのあrめいたいなものかな……) あ"あ"っ!(氷川さんに習ってぐらりと倒れ、翔一に習い声を上げる) 」 相馬和樹「……。(出生も出自も不明。しかしどこか気品あふれるような所作で王族への礼をこなしている)第8調査兵団・副団長……相馬和樹です。 」 メトロ「ふぇ―――きゃー!><(後ろから聞こえる叫び声に振り返ろうとした次の瞬間、ロナに押されるように倒れだしてしまう) 」 ライオット「どはーーーー!?(氷川さんからロナ、ロナからメトロへ、メトロから自分へドミノ倒し形式に倒れ込む) 」 津上翔一「あー……ふたりとも女王様の前でなにやってんですかもー! ホラ、しっかりしてください氷川さん!(足がしびれて苦悶の表情を浮かべる氷川さんと同じく倒れたロナを助けながら) 」 津上翔一「あ、あーあ……(苦い顔で倒れた面々を観ながら)あ、アハハハハハハハ……(気まずそうに女王や執政官に笑いかけ) 」 ヴィエル「あはは…(転倒す者たちに苦笑する) 皆様、どうぞ気を楽にしてください。こちらこそ、世界政府・レギュレイターの皆様には、日頃より我が国をはじめ、五体国を守っていただき感謝しております。(にこりと母性的な微笑みを送る。だが…)……お話は伺っております。なんでも…―――まさか、『ゼレオロス帝国』が再び動き出したとか…(その用語を口にする時、表情が曇り出す) 」 コンラード「(白目を剥いて立ち尽くしている) 」 セイン「……ええ、そうです。先日のラステルム王国発電所区域で起きた襲撃事件。そこに、間違いなくゼレオロス帝国の国旗を掲げた集団が現れ、我々は交戦いたしました。幸い被害は抑えられたものの、我が部隊では負傷者が数名出てしまい、また帝国の者が残したと思われる貴重なサンプルまでもを奪われてしまい、打撃を受けてしまいました。 」 セイン「先日の事件を受け、我々レギュレイターはゼレオロス帝国についてあまりにも無知であったことを痛感いたしました。今回、ゼレオロス帝国に誰よりも精通している女王陛下よりお話を伺い、次の襲撃に備えた対策を講じることができればと思います。些細な情報でも構いません。ゼレオロス帝国について、何か情報があれば是非とも教えていただきたいです。 」 平安名すみれ「(な、なんなのよったらなんなのよ!)(転倒した面々を見て)…!(ゼレオロス帝国…!) 」 ハロ「シッカリシロヨ!(転んだライオットを小さい身体で必死に抱き起こす) 」 ヘザー「(何やってんだこいつら……)(転倒した面々を怪訝な目で見ながら)……見苦しい所を見せてしまいましたが…どうか、ご協力をお願いします 」 ヴィエル「…そうでしたか…(セインの報告を受けて痛々しい表情をひとつ浮かべる) ゼレオロス帝国…彼らの国の在り方としては根っからの覇権主義であり、強大な軍事力を用いて周辺国を征服してきました。というのも、ゼレオロス帝国の主要民族である『 ゼレオロス族 』の人口が少ないからです。純粋なゼレオロス族は今現在でもその数は極めて少なく、それ故に、征服した周辺国を属州としながら被征服民を帝国人として採り込み、次々と国力を肥大化させていったのです。 」 ヴァニタス「(これ乗っておいた方が空気読めてるってことなのかな)………。(にっこりと微笑みを保っていたが、ゼレオロスの議題となるや片眉が僅かに動き) 」 セイン「なるほど。既にレギュレイター内部でも共有されているゼレオロス帝国の情報にもあるように、彼らが他国へ侵略する理由の一つが、民衆や兵力の確保…ということだったのですか。無益な殺生は行わず、利用できるものは取り入れる…それが、帝国の在り方… 」 平安名すみれ「………(まさか、この前あの子達を襲ったやつもそいつらの手のもの…なんてことはないわよね…?) 」 リオン「ゼレオロスの劣悪な環境のことはご存じのはずだ。その環境が要因となり、一族自体の人口は極めて少なく、被征服民を帝国人として採り込まれたものがその大半以上を占めている。(女王に続くように語り出す) 一般的には魔法に対する適性が著しく低く、エーテルのコントロールが極端に苦手な奴らだ。無論その中には、極僅かではあるが魔法を得意とする者も例外的に存在する。我々が奴らの科学力を警戒しているように、奴らもまた、身ひとつで魔法を自在に操る我々五体国を脅威だと恐れている。 」 メトロ「帝国と五体国…科学と魔法…相対する二つの力が、今も長く続いているのですね… 」 ハロ「ハロハロハロハロ…(空中に資料を映し出しながら静かに声を出していたが、急に目の光を緑色に変色させると黙り込む) 」 相馬和樹「(覇権争いの根底にあるのは、なるほど恐怖か。……国家も極道もあり方は変わんねぇなやっぱ)どの世界でも戦争は数が物をいいます。機械生命体だろうがガラクタだろうが、殺傷能力をもたせりゃひとつの兵隊に早変わり。……ただ物量でくるだけならいいが、連中の裏で何者かが絵図を書いている。心当たりとか、あったりはしませんかね? 」 ヴァニタス「(魔力資源に乏しいという弱点を突いて五大国ぐるみでエーテルベールで囲んでいるわけか。面白くないだろうなぁ) 」 ヘザー「想像は付いていたとはいえ、完全に略奪が主体……分かり易くならず者国家という事ですか……成程、魔法を民族単位で苦手としている……しかし、あのレベルの科学力は完全に脅威……(リオンの説明を聞きながら)……確かに、相馬の言う通り……何か別の思惑が無いとも限りませんね 」 ヴィエル「……ええ、それは当たらずとも遠からず。(相馬とヘザーの発言に応えるように頷く) 時は、50年も前に遡ります。帝国が築かれたばかりの当時のゼレオロスは現在(いま)以上に貧困で、それ故に他国への侵略に余念がありませんでした。ですが、その貧しさから戦力は乏しく、五体国に戦争を仕掛けても返り討ちにされるような弱小国とされていました。衰退していく帝国はそのまま滅びの運命を辿るものだと思われていました…ですが、そんな時にゼレオロスにある革命が起こったのです。 」 ヴィエル「 ある時、何者かの手によってゼレオロスは『 古代ルディン文明 』という超技術を獲得したのです 」 ライオット「……!(…『ルディン』…?なんだ、それは……?)(眉をひそめながら) 」 ヴィエル「…『 ルディン 』…それは、数百年前に実在していたと思われる伝説の地底国。古代の遺物でありながら、現在の科学技術では決して生み出すことのできない…それはまるで遥か未来を見据えたような超高度な文明が築かれていたと言われています。その大いなる文明を持ちながらも拡大化する力を制御しきれなくなったルディンは、自壊するように滅んでしまったと…伝承ではそう言い伝えられております。 」 ハロ「……『ンン、分かっている部分のデータはオレが解説しよう』(ハロが突然人の声色で喋り出し、再び資料を投影し始める) 」 コンラード「ウィルバー君が時折発掘しに行くらしいな。えっ、ルディンってオカルトじゃなかったのかね?(三白眼で困惑し) 」 メトロ「私もちょこっとだけ聞いたことがあります!でも、アガルタのような架空の地底国と思ってましたが…その最深部には金銀財宝、この世のすべてが眠っているとかいないとか… まさか、本当に実在していたんですね…! 」 セイン「古代ルディン文明…?そのようなものは世界政府のアーカイブにも記録されていないはず… このアルガンドーラに根付く伝説なのでしょうか…? 」 ヴァニタス「話の流れからして……ゼレオロス帝国がその『ルディン』の遺物を発見したとかそういったことですかね(挙手をし、笑みの失せた真顔で) 」 ヘザー「……秘匿された、古代文明……財宝までセットですか、話が拗れて来た…… 」 ヴィエル「やがて、ルディンが存在していた地の上に、現在のゼレオロス帝国が築かれました。その為、ゼレオロスの各地には、『古代ルディン』の遺構が今も点在しています。 」 リオン「そうだ。ゼレオロスは、この古代ルディン文明の力を得たことで、昔から現代にかけて徐々に復興。国力を拡大させ、各国の一部地域を攻め落とし、植民地化を進めてきた。(ヴァニタスに応える)「科学」の力を持つ帝国に対し、それを取り囲むように点在する五大国は純粋な「魔法」の力に根付いていた。ゼレオロス、そして五大国との因果関係は、掘り起こせば『古代ルディン文明』が誕生した数百万年前から続いている、ということになる。 」 平安名すみれ「………その技術を得て力を拡大した……と言うわけね。 」 相馬和樹「パチンコでドデカい当たり台ひいちまった気分だろうな連中。 」 リオン「古代ルディン文明が遺した超技術により国内の技術レベルは飛躍的に向上したゼレオロス。中でも脅威であるのが、外付けの魔力機関の発明だ。これを介して擬似的に魔法を操る術を獲得し、我々が持つ純粋な魔法に対抗してきたのだ。 」 ライオット「……!それって、この間の…!(先日のリベル戦にて、彼女が使っていたガンブレードがフラッシュバックする)…ただの銃剣(ガンブレード)と思ってたが、何かを装填した途端にとてつもない力を発揮しやがった…たった一振りで鉄塔を真っ二つにしたあの破壊力は…マジもんだった。それが、まさかルディンって奴の文明から作られた物だというのか…っ…? 」 リオン「ガンブレード…?……青年、君は、ひょっとすると『奴』に会ったのか…?(ライオットが零した一言一句を聞き逃さなかったのか、ここで初めて団長以外の人物として彼に視線を向けた) 」 ヴィエル「……!貴方は… そう…… "仮面の麗人"――――『 リベル 』に、会ったのですね (リオンの反応から、ライオットに語り掛ける) 」 ライオット「―――― ッ (『リベル』―――その名を耳にした途端、あの日公園で出会った無垢な少女――後に殺し合う運命となる――を思い出し、沈痛な表情で伏し目がちになる)……あぁ…いや、はい…!機械生命体なんかとは比べ物にならねえくらいの強さ…でした…。でも、どうして奴の名前を…? 」 ハロ「『……少し前に主に俺とライオットで交戦した……』パカ(記録した戦闘映像を映し出す) 」 平安名すみれ「………擬似的な魔法?………(聞いた話だと戦った敵はバケモノを操ったと言っていた………もしかして、魔法の力で…?) 」 リオン「周知の通り、ゼレオロス帝国は一国だけで五体国に匹敵あるいは凌駕する軍事力を有している。先程話した発達した科学文明然り…五体国が持つ魔力さえも取り込み、科学と魔法の両方の力を混合させ、より大きな力として進化を遂げた。無論、人の身でそのような強大な力を扱うことなど不可能だ。だが、それを可能とする純粋なゼレオロス族が、ルディンの大いなる科学文明により更なる力を得たのだ。 」 リオン「見た目こそは人の形をしているが、その実態はゼレオロスが誇る"最高戦力"にして、"最強最悪の殺戮兵器"。7人のゼレオロス族からなる帝国屈指の最強軍団…その名前こそ―――― 」 ――――― 『 七帝軍 』 ――――― ライオット「…『七帝軍』……!? 」 リオン「『七帝軍』は、その存在だけで兵士のみならず、ゼレオロスの民衆からも絶対の支持を受けている。帝国が誇る科学力と、五大国が持つ魔力…双方の力を兼ね備える奴等の実力はあまりにも脅威的だ。7人の軍団長は畏敬の念を込めて、それぞれこう呼ばれている…―――― 」 ――― 「貧狼」 「巨門」 「禄存」 「文曲」 「廉貞」 「武曲」 「破軍」 ――― リオン「……七帝軍が率いる各軍団には、百人隊や独自の精鋭部隊などを従えているという。軍団長だけでも恐るべき実力を持っているが、奴らが率いている軍もまた、相応の脅威を秘めている。 」 リオン「だが、それ以上のことは我々も多くを知らない。度々目撃されている"仮面の麗人"…『リベル』という女もまた、七帝軍の一角。奴が率いる百人隊とは、私も実際に交戦した経験がある。兵士はみな軍団長の命令に絶対忠実。帝国の為に戦い、その為に死ぬことも躊躇わない。また、兵士一人一人の身体能力も高く、死を悟った時も無駄に倒れるようなことはせず、意地でも相手を道連れにしようとその最期まで足掻き続ける。非常に厄介な相手だ。奴等はもはや人間ではない。人の心を捨てた殺戮兵器そのものだ。 」 ヘザー「……成程、外付けの魔力機関…連中の技術の根幹はそれ、か…… 『七帝軍』、って……まさか情報が掴めてなかっただけで、此処までのレベルの軍を持ってたなんて… 」 津上翔一「…………(これまでの話を聞きながら重い面持ちで浮かべる自分が経験したかつての戦い。『闇の力・テオス』率いるマラーク・エルロードたちアンノウンとの戦い。それらもまた古代からの因縁から生まれたものだった)――――グッ(密かに拳を握りしめる) 」 平安名すみれ「この前戦った奴等もかなりの執念だったわね…ただの兵士とは思えなかったわ。 」 ハロ「……『奴らの戦力については俺も少しは知っている。黙っていたのは……申し訳ない』(データをいくつか表示した後、口を閉じて)『……正直レギュレイターの現戦力では……七帝軍の全戦力を相手にするのは限りなく厳しい……』 」 ロナ「そんな…… そんなことダメです!(人の意思を捨てた者、その言に黙して縮こまっていた少女は思わず立ち上がり、声をひりだしていた)だ、だめ……だと、思います……(自身の声に驚き、おずおずと縮こまる) 」 ヘザー「……一国の軍をまともに相手取る為の部隊じゃあないですからね、当然と言えば当然か……(頭を抱え)……根幹となる戦力だけを叩くか、或いは軍から増援を頼んで本格的に戦争を起こすか……… はあ、駄目?(大声を上げたロナに向かって振り返り) 」 ヴァニタス「……(ロナへ横目をやり何かを察したのかスッと横に出)あー……彼女なりに鼓舞してるんですよ。現時点での戦力を把握できたのは行幸ですが机上の空論に過ぎません。要警戒対象ですが悪戯に空想上の怪物を増やすべきではありません。(ハハハ) 」 ヴィエル「(ロナの様子から、彼女が心優しい一面を持っていることを知り優しく微笑みかける) ゼレオロスは、その圧倒的な軍事力をもって他国を蹂躙し、戦果を広げてきました。野望はおそらく「世界征服」でしょう。そんな危険な思想を持つ彼らを、我々五大国は当然野放しにするわけにはいきません。そこで抑止力として考案されたのが「エーテルベール」なのです。五大国が持つ純粋な魔力で構築されたこの魔力壁ならば、幾らゼレオロスの科学力をもってしても突破することは不可能。事実、ここ近年ではエーテルベールが破られたという報告は受けていません……ですが…… 」 リオン「……ええ。エーテルベールは確かに破られていない。だが、ゼレオロスは再びこの地に姿を現した。その原因は未だ謎で、我々も詮索しているところだ。 」 セイン「…『七帝軍』…そして、彼らが率いる精鋭の部隊… 古代ルディン文明の件といい、我々が想定している以上に、帝国は大きな力を秘めている。ですが、敵の戦力を知れただけでも十分な収穫です。なにより、長年ゼレオロス帝国と対峙してきた五大国と連携すれば、対策を講じることができます。エーテルベールの調査も進めなければ。帝国は、おそらく抜け道を確保していると思われます。そこも調査し、帝国の動きを監視してみましょう。現実的ではありませんが…可能な限り、交戦は避けたいところです。(あくまで紳士的解決に臨もうとしているが、それが果たして上手くいくかどうかも分からないため、表情に陰りが見える) 」 コンラード「うむ。頂いた情報は有難く活用するとして……戦力比較は未確定情報だ。戦略、戦術、技術、対抗するのであれば全てを駆使し覆す気構えでなければならない。当てられた札で勝負するしかないのだよアレックスくん 」 ライオット「あ、あのっ…!(ここで一歩前に乗り出す)いろいろ気になることも多いが…俺からも一つ聞きたいことが…!『イーティス』って女を知っていますか…!?科学者だと言ってて…ゼレオロスの奴等と何か関係がある奴だと思うんだが… 」 リオン「…『イーティス』……?さあ…?(ヴィエルと顔を見合わせるが、お互い彼女については何も知らないようで、二人で首を傾げ合っている)…すまないが、知らない人物だ。 」 ヴィエル「申し訳ございません…ですが、科学者ということであれば、一人だけ、名前が知れている方がいます。ゼレオロス帝国へ偵察に行き、無事帰還した衛兵からの証言によれば…帝国は、古代ルディン文明を利用したある「大いなる計画」が立てられており、その立案者の名前が『 ノイマン 』という方であるのが判明しています。ですが、それ以上のことは何も知らなくて…これに関しては情報不足でごめんなさい。 」 ライオット「……そう、か……いえ、ありがとうございます…(結局、一番知りたかった情報は得られず脱力するように再び跪く) 」 ハロ「……………(先ほどまで流暢に話していた男の声が、何かが後ろめたいかのように黙り込む) 」 平安名すみれ「オーバーラップ現象…もしそいつらの仕業だとするならば私たちレギュレイターを誘き寄せるためにやっているとも考えられるわね。 」 津上翔一「世界征服、ですか…本当に、帝国のその人達はそれを考えてるんですかね?(面々の中でただひとり首を傾げながら)いや、俺も自信はないんですよ? でも、なんだろ、世界征服って片付けるのはちょっと腑に落ちないっていうか。ううん。……だったらオーバーラップ現象はなんで起こっているのか、とか。そこに帝国とか文明がどうかかわってるのかとか、ちょっとわかんないんです。 」 コンラード「ノイマン……だな。(几帳面にメモへ名を書き添え、顔を上げる)計画立案者……ある種首謀者のような存在の名だけでも把握できた。これもまた重要な情報、収穫だな……。 」 ヘザー「『イーティス』の所在は不明、そして今回の騒動の重要人物が……『ノイマン』。最悪そいつだけでも抑えられれば状況は変わると良いけど… 」 ハロ「…………『俺も少し引っかかる……単純な世界征服を目的とするなら、腑に落ちないことが多すぎる……この、オーバーラップ現象を何故起こしているのかという根本的な疑問に……エーテルベールを抜ける手段があるのに、本格的に武力行使に出ない理由も……あまりに、謎が多すぎる』 」 セイン「……!(腕時計に目を見やり、定刻が迫っていることに気づく)お時間を取らせてしまいましたね。今回はここまでにいたします。この度は、貴重なお話をしていただき、誠にありがとうございます。今回得た情報を基に、我々レギュレイターの方でも改めて今後の方針を固め直し、ゼレオロス帝国への対策を考えなおすこととします。では、我々はここで失礼いたします。みなさん、一度本部へ戻りましょう。(女王陛下へ深くお辞儀し、背後に立つ面々へ踵を返すように促す) 」 メトロ「ほわわぁ…なんだかとっても壮大な事態になってしまいましたね…反復現象の解決に臨んでいたはずが、いつの間にか戦争勃発寸前まで飛躍して…私たち、これからどうなっちゃうのでしょう…?(そんな独り言を呟きながら女王の間を出て行こうとする) 」 平安名すみれ「…この前の戦いの時点で戦争は避けられないわね。やるしかないったらやるしかないのよ…(そっとつぶやく) 」 コンラード「(メトロの言葉に忘れかけていた重要事項を思い出したようにハッとし)そうだった……そもそも我々はオーバーラップの検証、解決の為結成されている。0番調査兵団もそうだが、こういった事態に発展した以上、こういった事態に対応する部隊の援助も念頭に入れるべきじゃないかね 」 ヘザー「……確かに、行動に疑問点が多すぎる……やはり何か別の……参ったわ、連中が何を考えてるか、今は想像が付かない…… 貴重なお時間を頂き、有難うございました(セインと共に、車椅子ながら恭しく頭を下げ)……そうですね、一度戻って…増援の要請も考えて、一旦作戦を考え直しましょう 」 平安名すみれ「……レギュレイターの中で戦闘員のみを集めた部隊か…新たに戦闘専門の部隊を編成するかのどちらかね… 」 ハロ「……『悪い話ばかりじゃない。帰ったら聞くか?』…『失礼致しました。第一調査兵団長、アレックス・ディノでした』(そう言うとハロの目が緑から黒へと戻る) 」 ヴァニタス「レギュレイターの目的から外れてはしまいますが、武力行使による妨害が懸念されるなら戦闘特化部隊の新設は候補に入りますね(歓迎はしませんがとでも言いたげに、いつになく渋い顔で前方を見据え)…………。(一瞬、ヴィエルを一瞥し、すぐに一同と足並みを揃え歩き出す) 」 ヴィエル「……――――― あの (立ち去るレギュレイターたちを静かに見送ろうとしたが、そこに、誰かを呼び止める。その声は、ライオットに向けられた) 」 ライオット「……?(ヴィエルの声に振り返り、「俺ですか…?」と困惑しながら自分の顔を指す) 」 ヴィエル「………あなたから、何か運命的なものを感じました。お名前を、お伺いしてもよろしいですか? 」 ライオット「……―――― ライン・オーレット。「ライオット」って呼んでくれ、女王様。(にかっと明るい笑みと共にその名を送る) 」 ヴィエル「ライオットさん、ですね。あなたに一つだけ、お願いしたいことがあります。 」 ヴィエル「 もしも…もしも私の身に何かあったなら…こちらのリオンと共に、この国の人々のことを守ってあげてください 」 リオン「 !!? 」 ライオット「 !! (女王のその発言の真意が読めなかった。まるで死期を悟ったかのような物言いに困惑こそするが…)………は、ははは…!やだなあ、女王様。俺、貴族の冗談とかよくわかんねえっすよ…!(わざとらしく苦笑してみる) 」 ライオット「……でも… 女王様、心配しないでくれ。俺が、俺たちが…きっとなんとかしてみせるから。(上手い返しはできないが、今の自分に言えることはこれくらいだ。それだけを言い残し、既に立ち去っていった団員たちを追いかけるように慌てて女王の間を後にした) 」 リオン「………「ヴィエル」、今のは、一体……っ… 冗談でも、あんな縁起でもないことを口にするなんて… 」 ヴィエル「……ごめんなさい、「姉さん」。でも、ゼレオロスは今まさに全盛期を迎えた。私たちも、五体国も、もしもの事態に陥る可能性も否めない。最悪な状況は、常に頭の片隅に置いておくもの… それが、無念の内に亡くなられた、お父様の言葉ですから。 」 リオン「…ヴィエル……お前は、この国の未来そのものだ。なにより、お前は…大事な「妹」だ。私が命に代えてでも守り抜いてみせる。だから、心配しないでくれ。 」 ヴィエル「……ありがとう、姉さん。 」 カ サ カ サ カ サ … ――――― プ ツ ッ … (女王の白い肌を、肉眼では決して確認できない何かが這い上がる。「それ」は肌身に食い込み、静かに埋もれていくように体内へ入っていくのだった――――) ― ラステルム王国・城下街・焼肉店「大将NIKU-JYU」 ― ガトウ「くゥーーーーッ!(生ビール大ジョッキを片手に豪快に喉へ流し込む)筋トレ後の焼肉は最高に効いてんなぁ~~~~~!おう、お前ら。遠慮なんかすんなじゃんじゃん食って飲め飲め! 」 アサギ「(その飲みっぷり…先輩にすっごい似てる…)(いつも何かしら飲みに行ってるためか、ガトウのそれにすごい親近感を覚える)一日の四分の三を筋トレに費やしてるって噂、あれマジだったんすね。(串に刺さったつくねを口にしながら) 」 嵐千砂都「あ、やば…コーラ一つ余分に頼んじゃったみたい……そだ、ヒロ君よかったら飲む?(コーラの入ったジョッキを差し出す) 」 ヒロ「開幕早々ジョッキ空にしやがった(驚いた顔で肉を口にする) 」 ヒロ「…えっ、いいのかい?それじゃ、いただこうかな(千砂都からジョッキを受け取り) 」 ガトウ「おう、そうだぞ。他の団員は半日くらいだが、俺はその1.5倍くらい延長してるな。やり過ぎはかえって体に悪影響だとはわかっているが、どうにもじっとしていられなくてな…気が付いたら筋トレしてる。団員曰く、寝てる間にも筋トレしてるみたいだぞ(うそだろぉ~?)(中落カルビにわさびをつけて食す)くぅぅぅぅ~~~~ッ、うんめぇぇ~~~~~! 」 嵐千砂都「イエーイ、カンパーイ☆(ジョッキを受け取ったヒロと改めてコーラ同士で乾杯)ングング……ぷはっ…!そういえば、ヒロ君ってミアちゃんと同じ第1なんでしょ?元スクールアイドルの好として、前々から気になっててね。ねねっ、どんな娘なの?仲良いの?(ニヤニヤ)(シーザーサラダを小皿によそいながら) 」 バンレッジ「良い飲みっぷりだなあ!流石はレギュレイター内屈指のフィジカル、食べて飲んでも一流といった所だな(澄ました顔で肉も野菜もガンガン食べて行き)ははは、コーラ……というか炭酸は腹に溜まるから気を付けて飲むと良い(自分はウーロン茶を飲みながら) 」 エドガー「勤勉なのはいいことだ。ガトウのトレーニングプランは一見物量勝負の脳筋スパルタに見られがちだが、ハードなスケジュールを無理なく効率的にこなせるように組まれている。研修員もその点は安心していい(などと部下を筋肉痛で半殺しにした副団長はスポドリを片手に供述しており) もう少しスパーリングの割合を増やしてくれると嬉しいんだけどな。ボディビルダーでないという点から指摘すると部位鍛錬(関節の耐久力補強)も取り入れた方がいい。戦いの基本は格闘だ、武器や装備に頼ってはいけない(戒め) 」 アサギ「寝ながら筋トレは草っす(うそだろぉ~?)マジっすか…!ただの脳筋じゃないんすね…(エドガーの話を聞きながらぼそっと呟く)バンレッジさん…は、この前のウチでの研修で一緒だったっすね。そっち(第6)の団長さんが、うちのとこの博士と仲がいいってよく聞きますよ。あんまり二人で行動しているところは見たことないんすけどね…まあ、それも仕方ないか…二人ともそれぞれ忙しそうだし…(バンレッジに) 」 メイヴィス「つまりそれってデキてるってことですよね!( カ プ 厨 は 拙 僧 な し )いいなぁ……私のところは誰と誰を同じコマに入れても筋肉×筋肉になるんですもの……そこに愛は……ええ、まあ愛はあるんですけどぉ……グスッ ゴクゴク 」 ハロ「ハーロハーロハロハロロロロ~(スッとバーベルをあの変な腕で持ち上げている) 」 バンレッジ「運動生理学的な部分を抜きにしても、個々人によって鍛えるべき部位は異なってくる。出来れば装備やポジションに応じたトレーニングをするべきだが……基礎的な体力強化の部分はガトウ隊長に従っても良いだろう。+αは要相談かもな……(ハラミを呑み込んだ後エドガーに) はは、この前はどうも世話になった……うちの隊長はまあ、あの身体だからか任務外で余り人前に出たがらなくてな……大抵リハビリだったり一人で音楽を聴いていたりだから心配はしていないが……仲が良いというのは俺も知っている。しかし実際に君の言う通り二人で会っている事は少ないかも知れんな……(アサギにそう返し) 」 アサギ「えっ…!!!それってさぁ…"百合"…ってコト!?(ジョボボボボボ)(手にしていたノンアルが震えで零れていく)最高じゃん!!!!!!!(ジョバーーーーーーーーーー)(気が付いたら滝のように盛大に零している) 」 ヒロ「んっ…(コーラをグイッと飲む)ミアちゃんか…そうだなー………音楽の天才って感じの子で‥あんまり群れるのは好きなタイプじゃない子…かな。‥仲は良い方かな。俺がそう思ってるだけかもしれんけど(フフッと笑う) 」 メイヴィス「キマナッツタワーってことだと思うんです!ですです!(めっちゃ食い気味) エッ!それってヒロさんとミアさんはデキてる……てことォ!?(カプ厨はry) いいなあ第1、団長さんと副団長さんも阿吽の呼吸出来てたしデキt…… 」 ガトウ「安心しろ。俺にかかれば基礎的な体力づくりからプロテインのつくり方まで教えてやるぞ。(ハロと並んでむんっ!と力こぶを見せつける)ヘザーとラタリアのことか!俺はそういう団長同士の人間関係にはそこまで詳しくないが、仲が良いのはいいことじゃねえか。団長会議はなにかとギスギスするからなぁ…同じ団長でもみな考え方はバラバラなんだよ。難しいこと考える暇がありゃ身体動かした方がいい。今度ヘザーの奴とリハビリでもして…え、駄目か…??(きょとん) 」 バンレッジ「………成程、考えた事も無かったな…うちの隊長がそういう風には見えないが……(野菜で肉を巻き始め)……(これは……色恋の流れか……?全体的に……)(やや顔を顰め) 」 エドガー「違いない、でなきゃわざわざ第2に足繫く通ったりはしないよ。技も戦いも基礎身体能力の賜物だからな。そこは本当に信用して…… ドボボボボボボボボボボボボボボボボボボボ(メイヴィスのグラスにこれでもかとプロテインを流し込む)飲め…… 飲 め 。 」 メイヴィス「(この世の終わりのような顔) 」 バンレッジ「そう断言してくれるなら安心だな…!鍛えることに関しては貴方を頼ってやはり間違いは無さそうだ(ガトウの力こぶを軽く小突き)……そこだな…俺の口からは言えないが、"隊長同士"となると合わない部分があるだろう……俺から見える範囲でも、第3と第6では方針が違う様だし……色々ある様だしな(言葉を濁し) むう……彼女のリハビリに付き合ってくれるのは、メディックとしては有難いが……本人は嫌がる気がするな…… 」 アサギ「ほえ~…そうなんすね…!リハビリは大変そうっすね…(零した飲料を吹きながら)あの時は、バンレッジさんだけじゃなく、駆け付けてきてくれたヘザーさんにも助けられましたね。遅くなりましたけど、ありがとうございました…! えっ!?第1でもCPができて――――(エドガーとメイヴィスのやり取りから何かを察して口を噤んだ)ちゃー…そういえばここだけの話、団長会議の後って博士、だいたい泣いて帰ってくるんすよね…「みんなに子ども扱いされたのらー!><」って。たいていその後自棄酒入って暴走するんすけど…(生キャベツをぱりぽり食べる) 」 嵐千砂都「音楽の天才…!知ってるよ!音楽会でも有名なテイラー家の娘だもんね!あの娘の作る音楽で踊ってみたいなぁ…って、え??そうなの?もしかして、そういう関係…??(メイヴィスの発言からヒロに視線を向ける) 」 ハロ「ハロロ~ン 」 薬師寺九龍「グビ、グビグビ……プッハァァアアアアアアア!! あぁいいねぇ。副団長(うるせぇの)がいないお陰で肉もビールも上手い。 」 ヒロ「デキてない!デキてないから!(参ったと言わんばかりの顔で) 」 嵐千砂都「あ!薬師寺さんのところの副団長って、マルガレーテちゃんだよね!すごく厳しいって評判だけど、実際そうなの…? えー!デキてないの~…?(なんか残念そうにニヤニヤする)まあでも、ヒロ君には大事な「妹」さんがいるもんね!マコトちゃんだっけ?いつもすっごく仲良しだよね♪お兄さんに抱き着いちゃって、さ。(ヒロの脇腹を小突きながら) 」 エドガー「(ここはフォローを入れないと死ぬな……俺が)ヒロはな……妹と生涯幸せに暮らすんだ……(真顔で千砂都に言い聞かせるように) すごいな第2のハロ。人工筋肉、メタルギア月光に搭載されてる奴かこれ。ウチにもこういうの居たら実用的………。………(ふと、筋肉搭載ハロが事務所を行き来している様子を創造する)嫌だな……(直球) そういえばライオットもアンタのとこの教え子みたいなものか。あのバイタリティも納得だな、普通の団員より若い頃からトレーニングに追いついているんだろ(ふと思い出したように) 」 嵐千砂都「そうなの!?!?!?!?!?末永くお幸せに!!!!!!!! 」 薬師寺九龍「ん~?おぉおぉ!厳しいもなにも、ありゃ『お堅い』ってやつだな。完璧主義のお嬢ちゃんだよ。音楽の力だかなんだか知らねぇけど、あれが上司だともう疲れるってのホント(愚痴) 」 バンレッジ「…見た目の割にマニピュレーターの強度は高いんだな…… 別に隊ごとで対立している訳じゃあない、協力するべきところでは手を組まないと…… ふむ、ラタリア隊長が泣いてか……まあ、会議という場では不利に働きそうな外見ではあるな…… 」 ヒロ「‥流石に公衆の面前で抱きつくのは恥ずかしいと毎回言ってるんだがな…(脇腹を小突かれタジタジ)…‥その流れでそれはちょっと語弊があるよ!?(エドガーの言葉を聞き) 」 アサギ「(あ、そうだ…)……そういえばガトウ先輩って、先輩(ライオット)の先輩…大先輩っすよね。先輩って昔はどうだったんすか?ほら、わたしが士官学校に入学する前の先輩ってあんまり知らないから…(カシスオレンジの入ったグラスを握りしめながら) 」 ハロ「ハロ!ヒロトイモート!ナカヨシ!スゴクナカヨシ!イモート、ヒロノコトスキ!ヒロ、クソボケ!クソボケ!(ピョコピョコ 」 エドガー「そういうなよ。あの酔いどれ……片桐とは腐れ縁だから言わせてもらうが人の上は勿論、そもそも組織の人間としての適性が低過ぎる。実質第4はマルガレーテが馬車馬のように働いてるから成り立ってるんだ。何で知ってるかって?副団長繋がりで手伝う羽目になるからだよ(真顔)だから……まあ、できるだけ団員で支えられるところは支えてやってくれよ、頼むから(プロテインを酒のようにグビグビ飲みながら) ヒロ、挙式の時は別に呼ばなくていいが招待するのは男だけにした方がいいぞ。合コンには誘われても行くな、マコトを抱いて生きろ。団長もそう言ってた(言ってない) 」 ガトウ「……「ライオット」か…(ふと、懐かしむような横顔を一瞬見せる)……そうだな、確かにあいつは他の奴らとは"違う"。 良い機会だ。少し、話をしようか。(強火だったコンロを一度鎮火し、追加注文されてきた生ビールのジョッキに手を伸ばす) 」 BGM♪:Xenoblade Chronicles OST - In the Refugee Camp 嵐千砂都「あ、ははは…そ、そうなんだ…(マルガレーテちゃんも他の団員さんも苦労してるみたいだね…)(九龍の話に苦笑)ライオット…(そういえば、先日の団長会議で話題に上がってた… 団長の後輩だったんだよね…)(さりげなく耳を立てる) 」 薬師寺九龍「片桐さんは……もう諦めてるケドよぉ。まぁ、言いてぇことはわかる。でもなぁ、毎回毎回俺にだけ当たりが強いんだぜ?あ、俺の愚痴とか言ってたアイツ? 最近思うんだよねぇ。がーきーのーくーせーにーってよ。まぁ、確かに色々やってくれてはいるが、それでも限度ってもんがあるだろうしなぁ。…………ってか、肉食う場所でプロテインってどうなんだ?タンパク質なら鳥でとれないか?(ふとした疑問) 」 ヒロ「……………勝手に挙式の話が進んでる、解せぬ(グイッとコーラを飲み干す) 」 エドガー「いいだろ別に。雑談しながら食後のトレーニングを効率的に出来るんだ。鳥だとタンパク質は運動量に対して少なすぎる(第2に脳を破壊された男) ……。(団長会議の内容が脳裏を過る。重要人物としてしか見られていない団員、その人となりに耳を傾ける) 」 バンレッジ「……若い隊員が多い場所らしくはあるな……(ヒロ達を温かい目で見ながら)……そうか、上が諸々の雑務を遣らないのは問題だな……総隊長辺りに掛け合った方が良いかもしれん……あっ店員さん烏龍茶一杯(店員に声を掛けつつ、ガトウの声に耳を傾け)……ライオットくん、か… 」 ガトウ「あいつと初めて会ったのは、俺が卒業年度に差し掛かった頃だったな。最初は気さくで明るい、けども、なんか間抜けな一面もある、いたって普通な好青年って感じの奴だった。それは今でも変わらねえがな。ある時、士官学校へ不法侵入してきた侵入者が女子生徒を人質に爆破テロを起こすという物騒な事件があったんだ。誰もが尻込みしている中、とある一年坊主が果敢にも犯人の懐へ飛び込み、人質を救出。爆発物は嘘だったことも判明し事なきを得た。後になって知ったんだが、その一年がライオットだった。 」 ガトウ「あいつのやり方は正しいとも間違っているとも言えねえ。結果的に人質を救えたはいいが、万が一のことを考えて慎重になるべき時もあるし、フェイクだったとはいえ爆発物のことも懸念して行動すべきだった。だが、俺が評価したいのは奴のそんな英雄的行動というよりも、自分の信念を貫いて動いたこと、てとこだな。あいつは…誰よりも正義感がとてつもなく強い。そんな自分の気持ちを誤魔化して逃げることができなかったんだ。(生ビールをグイッと一杯口にする) 」 アサギ「あ、それ聞いたことあるっす!私が入学する前に起きた事件だって。でも、それを解決させたのが先輩だったのは、初耳っす…!いつも何かしら自慢するくせに、何でそういうことは自慢してこなかったんだろ…? 」 ヒロ「………(あー、ちぃちゃんの前なのに…誤解させちゃったかなぁ…)(千砂都の方を見ながら) 」 ガトウ「それがあいつなんだよ。自分の正義を振りかざすような小心者じゃねえんだ。俺も大概人のことを言えた義理じゃねえが、言葉でどうこうするより行動で示すタイプなんだろうな。理屈で考えるよりも、先に身体が動いてしまう。そのアクションによって成し得たことを、形のない言葉で遺すなんてのはナンセンスだ。だからそういうことに関しては何も言わねえだよ、あいつは。(ふっと鼻で笑いながらも、その横顔はなんだか嬉々たるものであった) 」 ガトウ「その事件以来、独り身でふらついていたあいつに声をかけたのが、この俺だったわけよ。今でも覚えてるぜ。その辺の不良よりも厳つい顔をした先輩に連行されたあいつの怯えた顔、傑作だったな…!まあそれが俺なんだけど(ドッと笑う) 」 ガトウ「それからは、さっき事務所で話した通りだ。共に汗水流して体を鍛え合い、青春♂を謳歌した。俺が卒業した後で筋トレをサボり始めたところを見れば、無理して俺の冗談に付き合っていたのがわかる。でも、それでもよかったよ。なんたって、俺のハードなトレーニングについてこられたのは、あいつだけだったんだからな。ただ体力に自信があるだけじゃあ俺にはついてこられねえ。高い志、粘り強くあろうとする決意…心身ともにできあがってないとな。 」 ガトウ「そこで気づいたよ。たとえ無理して付き合ってくれていたとしても、そこに妥協はなかった。馬鹿正直に、愚直に、俺についてきてくれた。それはあいつ自身に諦めがない何よりの証拠だ。どういう心境だったのかは知る由もないし今更聞こうとも思わないが、何かしらでも一度決めたことは決して曲げない。あんときの事件で見たライオットの信念は、俺が卒業するその瞬間も、その後も、変わらないということだ―――(豪快に残りのビールを流し込む) 」 ハロ「……………(眼がいつの間にか緑色に染まっており、先ほどまでうるさく鳴いていたハロが黙り込む) 」 バンレッジ「直情的だな……優れた行動力と精神力があるのは良いが、少し危険な思考だな………(米を口に運び)…だが、嫌いじゃない 」 アサギ「先輩と大先輩が青春♂を謳歌…アオハルっすね…ズビ…(真顔で涎を垂らす。それを光の速さで拭う)……そっすね…先輩はバカ丸出しっすよ。時々厨二病患ってめんどくさい空気作るときもあるし、無茶振りに振り回されることもあるし、後輩は大変なんす。……でも…バカ正直で、嘘が下手くそで、疑うってことができなくて。そんな先輩だから、私も信じられるというか…隠し事や嘘を言うような気には、なれないんすよね。(くすっとほくそ笑みながら) 」 エドガー「どこかでよく聞いたような馬鹿の話だ。 で、どこでも好かれる……信用のできる馬鹿の話だ(親友、ラングの姿と重ね、懐かしむように……) グイッ(当然のようにプロテインを追加する) (アサギの言葉を聞き、同意を示すように頷くとハロへ一瞥を送った)録音して持って行ってやりたいぐらいだな。 」 嵐千砂都「…なんてね♪妹に愛されるということは、それだけお兄さんが信頼できる良い人だってことじゃん。誇らしいよ、ほんと!……マコトちゃんのこと、大切にしてあげてね(ヒロに微笑む)………(真っすぐで、純粋で……まるで、「かのん」ちゃんみたいだ… )(ガトウの話に耳を傾けながら、今はそこにはいない誰かのことを思う) 」 メイヴィス「な"に"そ"れ"初"耳"な"ん"です"け"お"……ス"ーパー泣"け"る"……!!!!!(涙と鼻水と愛しさと切なさと心強さで顔がしわしわピカチュウになっている) 」 ヒロ「…あ、あぁ…もちろんだよ(千砂都の微笑みに心を奪われたかのようにたじろぐ)……(千砂都の様子を見て) 」 薬師寺九龍「…………(な ん で コ イ ツ ら ラ イ オ ッ ト の こ と し ん み り 話 し て ん の?)(事情をよく知らない為皆がライオットに真剣になる理由がわからない)…グビグビ(生ビール2杯目)へっ、さすがは頑張る青年は違うねぇ(ほぼ同い年)俺にゃそういう英雄譚ねぇからなぁんも思わねぇけどよ。真っ直ぐ過ぎなのも大概だと思うね。――――――壊れるぞ。こういう現場だからこそ、ああいう性格は危険なんだ。 」 ガトウ「よく、口癖のように言ってたな…「一度きりの人生を悔い残さず生きたいから」って。ああ、わかるさ。振り返れば俺もたくさん後悔してきた。人間誰だってそうだろう。ライオットの奴きっと、俺たちには知らねえいろんな後悔を背負ってきたんだと思うと、あいつが普段から真っすぐに進もうとするのも分からなくもないな。 」 ガトウ「とにかく、士官学校にいた時のあいつは、そんなところだ。あいつが何故レギュレイターになったのか、んで、どんな経路で入団したのか…それは劉狼のおやっさんのほうが詳しいだろう。今は第6管轄の赤十字病院に入院している。見舞いがてら聞きに行ってみるといい。(アサギにそういうと再びコンロを点火する)お前たちも、いろいろ苦労を背負って生きているだろうが、目の前のもんとちゃんと向き合って生きて行けよ。「後でどうにかなる」なんて思ってたら、きっとそいつは離れちまう。手を伸ばせる距離にあるもんは、しっかり掴んでおけ。あいつ(ライオット)がそうしているように、な―――(そう言いながら、残りの生肉を焼き始めていく) 」 ヒロ「……………大丈夫かい…?(千砂都の様子を察して声をかける) 」 バンレッジ「……(ある程度事情は知っているが故に聞き入っている)…そうだな、同感だ。個人的にはその愚直さは嫌いじゃないが、楽観視して良い物でも無いな……そう、後悔か。俺も数え切れない程ある、こういう仕事をしていると……だからこそやはり、心配だな……色々な意味で…… え?うちの管轄の病院に入院してたのか、参ったな……色々聴きそびれてしまっていた、また隊長に小言を言われるな……まあ、いずれ苦労との向き合い方も分かる様になる物さ、年長物としての意見になるが……まあ、慣れて良い物でも無いが。そうだな!さあ、肉を食べよう。折角の機会なんだ、食べるのも身体作りの一環だからな(野菜も肉もモリモリと再び食べ) 」 アサギ「…後悔かぁ…(思い当たる節はたくさんある。次々と脳裏に過る有象無象な青年たちの顔。どれもおぼろげだが、ライオットの顔だけはしっかりと鮮明に、今でもその脳裏に描かれていることを思い知ると、面白おかしそうにふっと笑みを零してしまう)……そっすね。明日、早速師匠に会ってくるっす。大先輩、面白い話をありがとうございました。先輩と大先輩の青春物語…薄い本にして出版しますね!(ぉ 」 嵐千砂都「……("後悔"……そう、私は…「私たち」は…―――)(瞼を閉じれば、そこに広がるはかつての光景。大切な誰かが"いた"。今はもう、その人は"いない"。フラッシュバックしてもすぐに記憶から遠ざかっていくその光景は、やがて現実へと引き戻されていく)……!……う、ううん…!大丈夫大丈夫!ちょっと、食べすぎちゃったかな…?あははっ。あ…!でも最後にデザートで〆ちゃおうっと!甘いものは別腹だからね♪(すぐになんてことのないいつもの明るい表情に戻りながらメニュー表に手を伸ばす) 」 ヒロ「………そうか(これ以上は追及せず)………(俺が彼女にできること…)……そうだな!デザート……ピーチアイスとか良いんじゃない?(メニュー表を覗き込み) 」 エドガー「壊れるほどに脆いか、壁をぶち破りながら傷つくか、言葉で測るのは難しい。ライオット、か……一度手合わせしてみるか。ルールは…………。ガトウ大先輩殿に番付を組んでもらうか(手合わせに関しては本気なのか薄く笑いながらサラダを山盛りにしていく) 」 ― 赤十字病院・病室 ― アサギ「ガララ…――― こんちゃーっす…(縮こまりながら病室へ入ってくる) 」 劉狼「……む (ベッドの上。上半身を起こしたまま新聞紙を広げていたところにアサギと目が合う) アサギか。 (普段の厳つい表情にはない柔和な眼差しを向けると新聞紙を畳んで「こっちへ来い」と視線を促す) 」 アサギ「ちゃっす、師匠。お見舞いに参りました~。(彼に促されるまま、スーパーの袋を両手にぶら下げてその辺の机にドカッと置く)……体調はお変わりなくー?(その辺のパイプ椅子に腰かける) 」 劉狼「うむ。頗る調子は良い。医師によれば、このまま安静にしていれば数日後には退院が叶うそうだ。それより、貴殿の方はどうだ。第2調査兵団…大門団長のもとで律儀に任務に励んでいるか。 」 アサギ「よかったすね♪ ……うっす。半場強制的にやらされる筋トレのせいで体バッキバキっすよ…(ひーひー言いながら掌をぷらぷらさせる)……その第2でいろいろ嗅ぎまわってみましたが、特に怪しい情報は出回ってなかったす。他の団とも良好な関係を結んでいるようですし、博士の研究所襲撃事件に関係するようなものは、特に見つからなかったっす… 」 劉狼「……そうか。報告、御苦労。確か派遣期間まであと数日だったな。第2調査兵団はひとまず対象から外し、また他の団に目星をつけてみることにしよう。ライオットも、上手く情報を入手しているといいが… 」 アサギ「……!(そのライオットの名にぴくりと反応する)……えと、その~…事件のこととは関係ないんすけど…ガトウ大先輩からいろいろ聞きました。「先輩」のことを… 」 BGM♪:水の声 @ フリーBGM DOVA-SYNDROME OFFICIAL YouTube CHANNEL 劉狼「……?「ライオット」のことか…?何故(なにゆえ)、今更そんなことを。(アサギに疑問符を浮かべる) 」 アサギ「あいや…その…あたし、先輩の昔の話とか、聞いてるようで実はそんなに知らなくって… 先輩ってほら、アレじゃないすか。時々、自分のものじゃない「記憶」が襲ってくるって。でも、そんなことが果たして本当なのか、そんな事実もないし… 」 劉狼「……何が言いたいのだ? 」 アサギ「……その、もしかしたら、先輩の言う例の「記憶」って、実は「先輩のもの」なんじゃないかって。ほんとは忘れてるだけで、何かの拍子で今になって思い出そうとしているんじゃないかって…そう思ったんす。だって、過去に何かを経験したから、記憶が生みだされるものじゃないスか…?それなのに、赤の他人の記憶が自分の記憶として見えるなんて…よくよく考えたら、変っすよ。……だから―――― 」 劉狼「―――――フッ (ふと、不安げに語るアサギの様子を見かねて小さく噴き出した) 」 アサギ「……??ししょー…? 」 劉狼「……ああ、すまない。アサギよ、貴殿は…本当にライオットのことを慕っているのだなと、あらためて思い知らされただけだ。健気に先輩の身を案じる貴殿の気持ち、理解した。 」 アサギ「べべべべべつににににに!ああああああたしはせせせせせんぱいのことなんかこれっぽっちも心配なんかしてててなんんかかかかかかk💦(あわわっ(眼鏡が盛大にズレる) 」 劉狼「それでよい。よいのだ。(困惑するアサギにフッとほくそ笑む)……なるほど。ライオットの身に纏わる過去…それを知れば、奴の記憶障害が晴れる鍵になるやもしれん。そのために大門団長より聴きだしたわけか。 」 アサギ「……そのガトウ大先輩が言ってたんす。師匠に聞けば、先輩がレギュレイターに入団する頃の話をもっと詳しく聴けるからって… 」 劉狼「……なるほど。(ふむ、と腕を束て瞳を閉ざす)……ならば語ろう。ライオットとの出会いを。あれは…―――― 」 ― 数年前・士官学校・訓練場 ― 「 これより、レギュレイター入団試験・戦闘員の二次試験を始める。一次は筆記試験であったが、この二次では実技試験を行うものとする。貴殿等の試験教官は、この「劉狼」が務める。以後、よろしく。 」 「 それでは早速であるが、二次試験を開始する。内容は…――――― 」 「 機械生命体のダミー討伐数35体。目標の25体を大きく上回ったのは、貴殿か。確か、名は…――― 」 「 はい!!「ライン・オーレット」といいます!!! 」 「 威勢の良い返事だ。あれだけの数を討伐しても尚疲労感を見せぬか。よかろう。ならば二次試験の最終課題として、試験教官であるこの拙僧と組み手を行う。制限時間内に見事一本を取ることができたなら、貴殿は張れて二次試験を合格。レギュレイターへの入団を許可しよう。 」 「 はいッ!!俺、頑張ります…!! 」 「 その意気や良し… さぁ、来い――――!! 」 「 ……ヌゥ……よもや、若手でありながら拙僧と互角に張り合うか。なかなか、侮れん実力を持っているようだ。 」 「 よりにもよって、制限時間の5秒前に一本を取るとは…狙っていたのか、はたまた偶然なのか…いずれにせよ、貴殿は拙僧に打ち勝ったのだ。これにより、ライン・オーレット。貴殿の二次試験合格、並びにレギュレイターへの入団を許可する。 」 「 ……!!教官、ありがとうございました…っ…!!! 」 「 ……ここが、俺が今日から配属される第3調査兵団の事務所か…―――失礼します! 」 「 ……!?あ、貴方は……!! 」 「 フッ…驚くのも無理はない。まさか、このような形で早い再開を迎えるとはな。改めて挨拶しよう。第3調査兵団・副団長を務めている「劉狼」だ。貴殿を歓迎する、ライン・オーレット。 」 「 教官が…俺の上司に……!!マジか……光栄です…!! 」 「 よせ。もはや拙僧は貴殿の教官ではない。これからは、共に任務にあたる仲間としてだな… 」 「 …なら……「師匠」と呼ばせてください!!初めて世話になった時から、俺…貴方の強さに憧れてたんだ…!! 」 「 し、師匠…?ふむ……まあ、好きなように呼ぶとよい。して、拙僧は貴殿のことをどう呼べばよい? 」 「 「ライオット」――――それが俺の、本当の名前です!! 」 「 ……フッ…よかろう。ならば、そう呼ばせていただく。これからよろしく頼むぞ、ライオット。 」 「 ……はいッ!! 」 「 "忍耐"―――それが貴殿に欠けているものだ。忍び耐えよ。さすれば、自ずと切り開くべ路(みち)を見出せる。 」 「 うぅ…ッ……じっとしてんのが苦手な俺にはキツいっすよ、師匠… 」 「 喝ッ゛!!!!!!! 」 「 いでぇーーーっ゛!!! 」 「 ……貴殿にはまだ問うていないことがある。何故(なにゆえ)に、義の路を往く?何故に、レギュレイターを志す? 」 「 …俺の親父、政府軍の将校だったんだ。俺が小せえ頃に殉職しちゃったけど。でも、そんな親父の背を見て育ってきたから、憧れてたんだ。親父は、たくさんの人たちを守り抜いてきた。俺たち家族のことも。…俺も、大事なもんを守れるような、そんな強え男になりてえんだ。 」 「 誰だってはみんな、いろんなもんを抱えて生きてんだ。平気そうな顔をして、本当は困ってるやつだってたくさんいる。たとえどんな奴であろうと、俺はそういうのを決して見捨てたりなんかしねえ。 」 「 広げた手よりも大きなもんを守る――― それが、俺の正義だ。 」 「 ………立派な志だな。 」 「 ぐッ…… はぁ…はぁ……! 」 「 気をしっかり持て、ライオット!近頃、頭痛が悪化しているのではないか…?一度、赤十字病院で診療を受けよ。 」 「 はぁ……はぁ……大丈夫…本当に、大丈夫だから… ちょっと寝たら、すぐに治るから、さ…… 」 「 ……記憶障害? 」 「 そうら。診断の結果、ライオットには「身に覚えのない記憶」が脳に強く影響を及ぼす、いわば一種の記憶障害を患っていることが判ったら。原因は不明らけろも…劉狼、なにか身に覚えはないら? 」 「 いえ…ライオットとの修行において、過度な負荷をかけるような過激な活動は行わないよう配慮して参ったつもりですが… 」 「 ふぅん…でも、なんらろね… 物事には必ず原因というものがあるら。ライオットの記憶障害も、反復現象が起こった時からだとすれば…やっぱり、今回の事件と何か関係があるのやも…? 」 「 …分かりました。ライオットは、拙僧が必ず面倒を見ます。万が一、最悪の事態になった際は… 」 「 頼むよ、劉狼。あの子は、私たちの大事な『家族』なんらからね。 」 「 ……「女性の声が聞こえる」…とな? 」 「 あ、ああ……朧気だけど、あれはたしかに、女の声だ。そいつが、ずっと…俺の名前を呼んでんだ… 」 「 そしたら急に、俺の知らない景色がブワッと広がって…あれは、俺がまったく知らない世界だ… そんな夢のような記憶が、最近ずっと続いてる… 」 「 まるで…自分が、自分でなくなっていくような感覚だ…っ…… 」 「 …ライオット…… 」 「 こんな曖昧な記憶を抱いたまま、俺は…何を信じればいいんだ…ッ…? 」 「 ……貴殿は、貴殿のままであればよい。 」 「 …師匠…っ…? 」 「 我を忘れてしまう感覚は、痛感できるものがある。獣の身としてこの生を受けた拙僧も、人と為る以前はただの獣。 本能のままに畜生を喰らい、貪り…その血腥さはまた本能を刺激し、我を忘れさせる。 」 「 ……多くの命を殺めてきたのだ。人はそれを、食物連鎖故の生存本能と謂う。しかし、拙僧はそれでも悔いていた。必死に、生きようとする懸念に駆られるが余に、自らの悪意を正当化しようとする… それこそ、己が黒く塗りつぶされていくような感覚であった。そんな悔恨を受け止めてくれたのが博士であり、今のレギュレイターなのだ。 」 「 そして人と為った今、ようやく理解した。不安や罪悪を感じた時、人は己を見失いかける。だからこそ、他でもない己自身を受け入れるべきなのだと。 」 「 …拙僧は路を踏み違えたやもしれん。それでも、己を信じて進んだ路に後悔など無いと胸を張って、進むのだ。」 「 ………ありがとう、師匠。俺、こんな自分を、信じてみるよ。そうすれば、いつかきっと…その意味を見つけられるかもしれねえから。 」 劉狼「―――――………(ゆっくりと、静かに瞼を開ける) ……それ以来だ。ライオットが、あの記憶障害に屈することなく、今もなお立ち続けていられるのは。 」 劉狼「奴は、あの記憶を自分のものではないと口にしながらも…どこかで大事そうに、その謎を解き明かそうと奮闘している。 アサギよ。貴殿の言うことが真実ならば、それは…ライオット自身の"本能"だ。あの記憶が奴のものであろうとなかろうと、それを捨てることなく受け止め続けていることこそ、ライオットがずっと掲げていた義。 」 劉狼「……奴は、今も昔も、その志に揺るぎはない。真ながら、芯の強い男よ。(フッと鼻を鳴らす) 」 アサギ「……(劉狼が語る回想にずっと耳を傾けて唖然と口を開いていたが、その笑みに釣られるように)……そうかもしれないっすね…♪(つい、ほくそ笑んでしまった) 」 劉狼「アサギよ、拙僧は貴殿の考えに改めて賛同する。根底を見つめ直せば、解ることもある… ライオットの記憶障害が解明されるならば、拙僧は喜んで力を貸そう。……我々の、第3調査兵団復活のためにも、な。(不敵な笑みを浮かべる) 」 アサギ「師匠……! はいっす…! (ガッツポーズを取る) 」 ── 第5兵団 事務所 ── 鬼塚夏美「…それで?結局何も進展はなかったと?(事務所のソファーで自作のスムージーをストローで飲んでいる) 」 ヒロ「………これ以上は何も言えなかった(夏美の向かい側のソファーで水を飲んでいる) 」 ヒロ「…あと進展言うな(小声) 」 鬼塚夏美「ヘ・タ・レ・で・す・の(ジト目)うだうだしてると私が先にあなたを落としますの(何 」 ヒロ「(えっ?)(えっ?) 」 鬼塚夏美「冗談ですの。本気にしないで欲しいですの。(スムージーのおかわりを用意する)と言うバカな話は置いといて(真剣な顔になる)千砂都先輩…私たちの事を気にかけてくださってるけど、やはり無理してる感じがしますの。 」 ヒロ「明るく振る舞っているようには見えるけど、何となくわかった…(か細い声で)…話に乗っかって元気づけるので精一杯だった。…それもできてたかわからないが(弱々しく) 」 鬼塚夏美「…あなたが力不足のように落ち込むことはないですの…(ヒロの肩をポンと叩き)あなたはあなたの出来ることで…千砂都先輩の力になってあげてほしいですの。 」 ヒロ「…!あぁ。(夏美の言葉を聞き、小さく応える) 」 鬼塚夏美「…でも、無理は禁物ですの!明るく振る舞っているように見えるのはあなたも一緒ですの(トンッとヒロの額をつつく) 」 ヒロ「…っ(額をつつかれ、まいったと言わんばかりの表情を見せる)わ、わかってるさ… 」 鬼塚夏美「私は戦闘能力がないから戦いでは頼りにならないかもしれないけど…話を聞くくらいならできますの。もしどうしても辛くなったら無理せずに頼って欲しいですの(つついた手を広げ、ヒロの額に掌を添える)………っと、お水がなくなりそうですの。新しいものを用意しますの(手を遠ざけてふいっとヒロから顔を逸らし、給湯室へと走っていく) 」 ヒロ「………ありがとう(走っていく夏美の後ろ姿にそっとつぶやく)……("かのんちゃん"………か)(天を見上げる) 」 翌日―――― ― PM 13:00 ラステルム王国・スフィア城 ― BGM♪:Xenoblade Chronicles OST - Disquiet けたたましいサイレンが、王国全体に鳴り響いている。 だが、城内は不気味なまでに閑散としている。響き渡るのは、焦燥に駆られた一人の人物の駆け抜ける足音のみ――― セイン「ハッ、ハッ、ハッ――――――(何故です…!?一体、何が起こっているというのですか……!)(普段は衛兵たちが隊列を成しているはずの荘厳な廊下――今は人影一つすらない――を駆け抜けている) 」 セイン「―――― 女 王 陛 下 ! ! (バァン!と女王の間の扉を盛大に開いて入室する) 」 ヴィエル「…………(女王の間の最奥、玉座に居座っている一人の女王。傍らには、護衛兵はいない。城の外でサイレンが鳴り渡る中で、不自然なほどに落ち着いて深く玉座に腰かけていた) 」 セイン「はぁ…はぁ……女王陛下…!(遠目ながらも、女王の身が無事であるのを確認しつつ彼女のもとへ駆け寄っていく) 緊急事態です…!再び、帝国軍がこのラステルム王国へ襲撃しに現れました!非常事態宣言の発令は行われているのでしょうか…!?民間人はみな、大混乱に陥ってしまっていて――――(いつものような紳士的な表情は焦燥感に侵食され、女王に言の葉を紡ぐ度に一歩ずつ詰めよっていくが、その時―――) 」 カ ――― PM 13 10 ――― チ ヴィエル「 ス … (玉座から静かに立ち上がり、そっと片手を上げ、頭(こうべ)を上げてくださいと促す) 皆様、ようこそおいでくださいました。はじめまして、ラステルム王国・現女王の『 ヴィエル 』と申します。(聖母のような優しい微笑みを浮かべる女王。だが、それは―――――) 」 セイン「 ! ! ? (突如立ち上がり、喋り出した女王の一連の行動に酷く絶句した。何故なら、彼女のその一連の流れに、えも言えぬ「既視感」が過ったからである)まさか……これは…――――ッ!!?(女王の姿に双眸を泳がせながら、詰め寄った分の足が退いていく) 」 セイン「―――――――!(その瞬間、女王の背後にいた「何か」を察知し、咄嗟に腰元の剣の柄に手を伸ばすが―――) 」 ―――― ダ ァ ン ッ ! ! (凶弾の一声と共に、艶やかなステンドグラスが赤く染まった――――) 時は少々遡り――― ― PM 12:30 ラステルム王国・城下町 ― ライオット「………そうか、師匠の容態はなんとかなりそうなんだな。(ベンチに腰かけてその辺の自販機で買ってきたであろうコーラを口に含んでいる) 」 アサギ「そうっすね… にしても、先輩もあたしも内通者に関する有益な情報は掴めず…でも、先輩の方はゼレオロスの更なる情報が掴めて大手柄って感じっすね…!さっき第2でもその情報が共有されててガトウ大先輩が本部へ確認に向かったとこっす。……良い方向に進むと、良いんすけどね…(一方で、ベンチと平行に壁に凭れながら空を仰いでいた) 」 ライオット「……ああ、そうだな…(はじめは、反復現象解明のために動いていた。それを引き起こす黒幕の正体も掴んだ。なのに、雲行きは非常に怪しい。ゼレオロス、五大国…反復現象を取り巻く国々の衝突、陰謀が、その道先を曇らせているんだろう。良い方向に転ぶことを切に願うが、そんな壁に阻まれた現状では、いつものように楽観的に振り切れるほどの余裕はない。そんな、蔭りを含んだ横顔を浮かべつつ、炭酸が抜けたコーラから口を離した) 」 アサギ「………(ちらっとライオットの横顔を一瞥)………もーらいっ ♪(浮かない顔をする先輩からコーラをさっと奪い取ってためらいもなく口にする)……んげっ…なにこれ、炭酸抜けてるじゃないっすか…!先輩、いつも炭酸抜ける前に絶対飲み干すはずなのに~。てか、今の先輩の顔も、炭酸が抜けたコーラみたいっすね。(ぷーくすくす) 」 ライオット「あ、ちょ…!(コーラを奪い取られた挙句飲み干される)…うるせえよ…なんか、今は喉が通らねえ気分なんだ。(いつもなら取り返そうと身を乗り出すはずだが、項垂れたように両手を組んで深く腰掛ける)……(それ以降、様々な事柄が錯綜する頭を抱えて無言するようになる) 」 アサギ「………(先輩……)(意気消沈している先輩に、何か言葉をかけようとするが思いつかない。ガトウや劉狼から聞いた、ライオットに関する過去。本人に内緒で聞いたことを引き合いに出すわけにもいかないため、本当にどうしようか考えあぐねていたところに―――) 」 ―――― ゴ ォ ゥ ン ッ ! ! ! (突然の地響き。一瞬のうちに起きたそれは地震によるものではない。戦闘経験のあるものなら誰もが察せる、爆発による震撼だった――――) BGM♪:Xenoblade Chronicles 2 - OST「迫りくる危機」 ライオット「 !!? (咄嗟に起きた爆震にびくりと反応し、ベンチから立ち上がる)…なんだ…爆発か…?まさか……!! 」 アサギ「……!(急いでスマホを取り出し、本部からの緊急速報を確認しようとするが…)……ダメっス…いつもなら事件直後にすぐ本部から連絡が入るはずっすが…!……って、いうか……!(その時視界に入って驚いたのは、その辺を歩いている民間人たち。これまで起きた事件と比較し、ある違和感が過った) 」 ザワザワ……(爆発音に困惑する民間人たち。しかし、困惑こそすれど何故かすぐに逃げ出そうとしない) ライオット「まさか…ゼレオロスの奴らが―――?どうした、アサギ……?(アサギの視線に釣られて困惑する民間人たちに気づく)…おい!!今の爆発は近い!みんなすぐに避難しろ!!急げ…!! 」 ザワザワ、ザワザワ……(ライオットの避難誘導の声に反応する人々。互いに困惑の眼差しで向かい合うが、それでも誰一人として動こうとはしなかった―――) ライオット「おい…ッ!!聞こえてんのか!?聞いただろ今の爆発!!またゼレオロスの連中が襲撃しに来たかもしれねえんだぞ!!急いでここから離れろって…!! 」 アサギ「……!(民間人たちの様子を見てあることに気づく)ちょ、先輩待ってください!確か、この王国の民間人たちって、事件が発生したらいつも女王様の「声」に従って避難してるって言ってませんでしたっけ…?ほら、女王様って、なんかすごい不思議な声を持ってて、この王国全域にいる人間の脳に直接語り掛けるっていう…あ、思い出した…!「星の歌声」って奴っすよ! 」 ライオット「そういえば、セイン団長がそんなこと言ってたな…けど、それが何だったってんだよ…? 」 アサギ「考えてみてください…!今まで機械生命体や帝国の襲撃事件が発生した時も、発生直後には必ず女王様のその「声」があったから、あたしたちレギュレイターが避難誘導するまでもなく民間人たちは冷静かつ早急に事件現場から離れることができた… でも、今の様子…"あの人たちに女王様の「声」が届いていない"んじゃないっすか…!?ずっと女王様の「声」に従い続けてきたから、その「声」なしではきっと勝手に動くことができないんじゃないかって…! 」 ―――― ズ ガ ア ア ァ ァ ァ ア ア ン ッ ! ! ! ド グ ァ ァ ア ア ア ン ッ ! ! ! (ライオットたちが問答を繰り返している間にも、爆発は二度、三度と轟き始める。それでも、民間人は右往左往するばかりであった…) ライオット「―――――ッ!?(アサギの推測に、嫌な予感が過った。それは、昨日の謁見の際に女王・ヴィエルと最後に交わした、あの言葉―――) 」 (回想)ヴィエル「 もしも…もしも私の身に何かあったなら…こちらのリオンと共に、この国の人々のことを守ってあげてください 」 ライオット「――――………冗談よしてくれよ、女王様…っ……!(何かに駆り出される衝動に踵を返し、爆発現場…とは反対にある城の方角へと駆け出そうとする) 」 アサギ「え、ちょ…っ!?先輩っ!!?どこいくんすか…!?(爆発によって巻き起こる黒煙と走っていくライオットを交互に見ながら狼狽する) 」 ライオット「アサギ!現場は任せた!!そのうち他の部隊の奴らも駆けつけてくれるはずだ!俺は女王のとこへ行く!! 頼んだぞッ!! (一度立ち止まってアサギにそれだけ告げると一目散に城へと駆け抜けていった) 」 アサギ「ちょ、えっ…先輩…!!ううぅ…マジっすか……(「あーもー!」と駄々こねたい気持ちを堪えて、今はライオットの言う通りに従い爆発現場へと向かい始める) 」 嵐千砂都「………本部から要請は来ていないけど、行くしかないよね…!(偶然現場付近に居合わせていたところ、黒煙のある方を見据えて急行し始める) 」 リオン「 ザ ッ ――― (城へ急行するライオットに合流するように、彼の真横を並走しはじめる)……君は確か、レギュレイターの… 今の爆発は…?何が起こっている…!? 」 ライオット「……あんたは…!(同じくリオンと顔を見合わせながら並走する)……わからねえ…けど、俺の優秀な後輩が嫌な予感を推測してくれたんだ。住民たちが避難しようとしない。きっと、女王様の身に何かあったんだ! 」 リオン「……!!やはりか…(同じ考えに至り、ますます不安が募るように俯き始める)…隣国のプラリーニ王国で国王との会談のため、女王の傍を離れてしまった矢先に…私としたことが…!衛兵たちを民間人の避難誘導に当たらせている。だが、焼け石に水だ。女王無くして、この国の危機を救うことはできない!私と共に来てもらおう…! 」 ライオット「ああ…!それに、それが女王様から託された、俺の使命だからな…!(リオンに不敵な笑みを送りつつ、そのまま二人ともに城へと向かっていくのだった) 」 ヘザー「……聞こえる!?聞こえる!?第6隊員!私の声が聞こえてる連中は民間人の避難誘導!!一時的に他隊の指揮下に入っても構わない!私は女王陛下の安全を確保しに行く!!聞こえてる!?繰り返す……!!(片手に持った無線機に叫び続け、車椅子を自動操縦機能で城に向かって爆走させている)……!ライオット隊員、リオンさん…! 」 ザ ッ ザ ッ ザ ッ ザ ッ ―――――(進軍する軍靴の音。城下町のメインストリートを埋め尽くす、蟻の如き黒い群衆。はためく軍旗。物々しい風貌を醸すのは―――) 帝国軍隊『 ザ ッ ザ ッ ザ ッ (「ゼレオロス帝国」―――その軍隊が、何処からともなく現れてはラステルム王国の中央部ともいえるこの城下町に忽然と姿を現したのだ。完全武装を施し、自走砲も以前と比べて数台構えられていることから、"本格的に攻め落としに来ている"ことが伺える)』 ヒロ「………まさか、またこの前の奴らが攻めてきたってのか!(現場付近で爆発の音を聞き、走り出す) 」 アサギ「よっ―――とっ――――!(軽い身のこなしで建物の屋上から屋上へと飛び移りながら索敵していたところに、帝国軍隊を発見する)……やっぱり、こういうことでしたか… こちら第3調査…ああ、間違えました!第2調査兵団・派遣団員のアサギ!ラステルム王国、城下町 E-3にてゼレオロス帝国の軍隊を発見したっす!至急現場への救援を要請するっす!(スマホを手に通達を行う) 」 メトロ「第2調査兵団より、ラステルム王国にてゼレオロス帝国軍の襲撃が目撃されました!至急、第10調査兵団も現場へ向かいます!(ノートパソコンを畳んで装甲車に乗り出す) 」 エクレイル「帝国が攻めてきただと…!?一体どこから…エーテルベールの包囲網はどうなっている!?とにかく、我々第7調査兵団もただちに現場へ急行する!総員、急げッ!! 」 ルクエス「こうも何度も不意を突いてくるなんてネ…帝国の情報網は想像以上に侮れないネェ… ウィルバー、レヴィ、二人とも現場へ行って来テ。ボクは少し遅れるから、サ。 」 レヴィ「りょーかいっ!叩けばいいんでしょ、叩けば!(急いで身を乗り出すように事務所の窓から飛び降りていく) 」 フロール「(城下町の大通りから、素早い身のこなしで高所へと駆け上がり……見掛けたアサギに軽く会釈。そして帝国軍隊を見下ろし)……こちら第7調査兵団、フロール……敵多数、装甲目標も見える。出られる人は隊長の言う通り、全員出てください 」 ヴァランドロア刹那「しかし団長あの女王の能力下にあって避難誘導がままならないというのは異常です情報を集めてから向かった方がいいのではというか単身で活かせられるわけ無いでしょうこういった事態において国家首脳の付近というのは正しくレッドゾーンです危険です向かうべきではありませんところで私の百合は押し語ですが王すぐ放送なのですが録画するのはHDとSSDどちらにしましょうかねえちょっと何無線切ってるんですかおおおおおおおい!!!!!(めっちゃ早口でまくし立てながら箱買いしたシュークリームを抱え現場へ突っ走る) 」 第6調査兵団・戦闘員 ――― 『ヴァランドロア刹那』 ラタリア「(一方、その頃―――)……不味いことが起こったのら…でも、あともうちょっとなのら…!それまでみんな、なんとか持ちこたえてほしいのら……!(本部の実験室にて、カチャカチャと音を立てながら必死にある物を作成していた―――) 」 ネオン「第4調査兵団もただちに現場へ急行いたします。(装甲車の操縦席に乗り出す) 」 平安名すみれ「女王の身に何かあったったらあったのよ!!(刹那に続いて走り出す) 」 ルクエス「………(スマホを手に誰かに通話をかけているが、一向に繋がらない)……あれれ、おかしいネ… こういう時でもすぐに応答してくれるはずなんだけド… どうしたんだろう、「セイン」…―――― 」 薬師寺九龍「(無線を聞き)え、なんだって!?襲撃!? あ、あと5分、いや3分待ってくれ!今フィーバーしてんだよ!久々に当たり台に恵まれて―――――――わがっだよ行けばいいんだろうが!!(涙ながらに途中で切り上げ現場へ急行) 」 片桐「しょうがねェなァァァ~~~~……団員を守るのは俺の仕事だァァァ~~~~……ここは俺に、任せろおォォォ~~~~(九龍と変わるように台に陣取りパチカス続行) 」 ヨールダン「こちら第6調査兵団、ヨールダン……了解した、隊長。城下町の敵はなんとかこっちで対処してみよう……健闘を祈る(無線機の通信を切り、隊員を載せた装甲車で市街地へと突っ込む)……戻ってそうそう、忙しくなるな……やれやれ… 」 ネオン「 グワシャアァァァアアアンッ!! (パンチコ店に装甲車でエクストリーム入店し、寸での所で片桐の真横に停車する) 団長、お迎えに参りました。早急に乗ってください。 」 片桐「はい。(嘘だろぉ~?) 」 ニーベルゲ「えぇのぉおおお~~~~(スゥゥゥゥゥゥ)戦争の臭いじゃああああ…………。おうお前ら!!派手にブチかましたんぞぉお!!(兵団を率いて帝国軍隊へ迎撃へ) 」 エドガー「(一方第1調査兵団事務所。反応がない通信端末を一瞥し、ガシェット入のアタッシュケースを手に) 団長……ハゲに伝言頼む。俺は城の方に行く、お前らは城下町を頼む(そう言うや窓を開け、窓枠を蹴りロケットのように飛ぶ) 」 パチンコ屋の客「キュインキュインキュイン♪今日のオフ最高だぜぇ~!!!!(装甲車の突入にも関わらず2人の仲間とパチンコを打ってる) 」 唐可可「今度こそ、奴らをギッタンギッタンのボッコボコにしてやるデス!くぅくぅの調整したガジェットがあれば、無問題ラ!デス! 」 第9調査兵団・メカニック ――― 『 唐可可 』 アギト「くそう、こんなときに来るだなんて…………氷川さんもっと飛ばしますよ!! これ以上被害は、出せないッ!!(別の任務で遠くへ行っていた為どの班、どのメンバーよりも遅れている模様) 」 オアシム「テコテコテコ…… (ニーベルゲの肩からマスコットが飛び降り、帝国軍兵士とかち合うように最前列へ移動) 断っておくが、私程度に殲滅される程度では虫以下ということだぞ。童共 ガコォンッッッ (マスコットに亀裂が走り、記事を引き裂いてミサイルポットやら光線銃やらロケランやらの重火器が質量保存の法則を無視して展開。弾幕を撒き散らす) 」 ― PM 13:20 ラステルム王国・スフィア城・女王の間 ― BGM♪:Quiet Intrigue – Xenoblade Chronicles 3 Original Soundtrack OST ―――― バ ァ ン ! (女王の間への両開きの扉が勢いよく開かれる) リオン「――― ヴィエルッ!!(我先に女王の間へと飛び込み、長いレッドカーペットを駆ける) 」 ヴィエル「――――――――(女王の間の奥にある玉座に、麗しの少女が静かに腰かけている。遠目から見ても、その外見に異変はない。表情も至って穏やかであり、なんてことのない「いつもの」調子で佇んでいた) 」 リオン「はぁ……はぁ……!よかった……ヴィエル……無事だったか…(女王にして、かけがえのない妹のヴィエルの傍に駆け寄り、その身の安否を確認して胸をなでおろす) 」 ライオット「……はっ…はぁ……!……よかった…とりあえず、女王様は無事だったみてえだ…(穏やかに佇むヴィエル、彼女に駆け寄るリオンの二人を見据えていたが…)………?(ふと、ヴィエルの表情にある違和感を覚え、眉を顰める) 」 ヴィエル「あはは…(苦笑する) 皆様、どうぞ気を楽にしてください。こちらこそ、世界政府・レギュレイターの皆様には、日頃より我が国をはじめ、五体国を守っていただき感謝しております。(にこりと母性的な微笑みを送る。)……お話は伺っております。なんでも…―――まさか、『ゼレオロス帝国』が再び動き出したとか… 」 リオン「…ええ、そうです…!ゼレオロスが、再びこの国に襲撃を… 女王よ、「星の歌声」を民人たちに届かせ、一刻も早く安全な地へと導いてください…(やや気が動転しているのか、ヴィエルの発言の僅かな違和感に気づけていない) 」 ヴィエル「…そうでしたか…(痛々しい表情をひとつ浮かべる)ゼレオロス帝国…彼らの国の在り方としては根っからの覇権主義であり、強大な軍事力を用いて周辺国を征服してきました。というのも、ゼレオロス帝国の主要民族である『 ゼレオロス族 』の人口が少ないからです。純粋なゼレオロス族は今現在でもその数は極めて少なく、それ故に、征服した周辺国を属州としながら被征服民を帝国人として採り込み、次々と国力を肥大化させていったのです。(リオンにとっては今更過ぎる情報を淡々を語り始める) 」 ライオット「……ん……ッ…???待て…その話、この前聞いたような…???(ヴィエルの発言に首を傾げる) 」 リオン「……??女王…いったい何を今頃そのようなことを…?それよりも、はやく、「星の歌声」を―――― 」 ヴィエル「……ええ、それは当たらずとも遠からず。(頷く) 時は、50年も前に遡ります。帝国が築かれたばかりの当時のゼレオロスは現在(いま)以上に貧困で、それ故に他国への侵略に余念がありませんでした。ですが、その貧しさから戦力は乏しく、五体国に戦争を仕掛けても返り討ちにされるような弱小国とされていました。衰退していく帝国はそのまま滅びの運命を辿るものだと思われていました…ですが、そんな時にゼレオロスにある革命が起こったのです。(困惑する二人のことなど歯牙にもかけず、ただ淡々と、淡々と、語り始める。先日語ったことと、同じことを――――) 」 ライオット「――――ッ゛!!?(その違和感に、絶句する)……まて、リオンさん…!まさかだと思うが…女王様…あんた…ッ…―――――― 」 ヘザー「……二人共!!女王は 反復 している!!(二人の後から、慌てた様子で車椅子で飛び込み)……城下の様子を見て察しては居たけど、まさか本当に……!! 」 せい、かーい ―――――――― ゲ シ ィ ッ ! ! (その場にいないはずの第三者の声が、リオンの至近距離で聞こえる。だが、声が届いた頃には玉座の背後に潜んでいた「影」によってリオンが蹴り飛ばされてしまった) リオン「なにッ―――― ぐぁ…ッ…!?(ライオットとヘザーの発言に振り返った直後、玉座より聴こえた得体の知れない声に振り返ろうとした頃には強く蹴り飛ばされてしまった) 」 ライオット「ッ…!?あぶねえ!!(蹴り飛ばされたリオンを咄嗟に受け止める。高貴な執政官とは言えど、一人の女性として丁重に抱きしめ、そっと下ろした)――――!(そして、玉座の背後から現れたその「影」を睨みつける) 」 ヘザー「執行四脚《フォーレグ・イグゼクター》!!(玉座の背後から現れた「影」に即座に反応し、車椅子を巨大な四脚へと変形させ)……良く止めたわね、ライオット隊員。リオン執政官に怪我は? ……私達で障害を排除、二人を保護するわよ(嘲る様な声にもまるで耳を貸さず、ただ対敵を見据え) 」 赤髪のガスマスク「――――(玉座より現れてリオンを蹴り飛ばした張本人。その風貌は、フードにガスマスクで素顔を覆う赤髪の青年。アサルトライフル「ステアーAUG」を肩に担いで気だるそうに立ち尽くし、女王・ヴィエルが腰かける玉座の手すりにどかっと膝を突き始めた)―――― そっ、反復現象《オーバーラップ》。女王様にはおねんねしてもらったってわけ。……てかさぁ、マジで同じこと繰り返して喋ってんの???ウケるwwwwww(今もなお淡々と語っている女王の横顔を覗き込んではぶひゃひゃと下品に嗤い始める)」 リオン「ぅ…す、すまない……(ライオットに受け止められて立ち上がる)――――!貴様…ッ…!女王から離れろッ!!(腰に携えた聖剣を引き抜こうとするが―――) 」 白髪のガスマスク「――――あかん、あかん。そないな物騒なモン。引いてもらわにゃ。(何処からともなく沸き起こる硝煙の中より露わとなった白銀色の髪をしたガスマスクの青年。その人物は、相方と女王を挟み込むように現出し、リオンに抵抗するなと自動小銃「H K G11」をヴィエルのこめかみに突き付ける)」 平安名すみれ「やっぱりこんなことになってたわね…(女王の間に入ってくる)援護するわよ、団長(グソクムシの着ぐるみのようなものが体を覆う) 」 ライオット「はい、大丈夫です!了解――――!?(ヘザーに応答する一方で現れたガスマスクの二人組に強い警戒心を剥きだす)……テメェら…よくも幼気な女王に手を出しやがったな。なにもんだッ!? 」 ヘザー「チッ……(小さく舌打ちをした後、ライオットと乱入してきたすみれへと目配せし)……二人共、リオン執政官をお願い ……さて、お二人は脅迫のおつもりですか?我々に武装を解除しろと?(……狙いは何だ、私達に隙を作る事?それとも見た目通りの快楽目的…?)(その場から動かず、ガスマスクの二人を交互に見) 」 赤髪のガスマスク「なにもんかだァ?俺はなぁ―――――えっ、俺ってなにもんなんだ?(女王を挟んで素っ頓狂に白髪の相方に尋ねる) 」 白髪のガスマスク「阿呆。なんぼ馬鹿でも記憶が飛ぶ輩がおるかっちゅうねん。 」 赤髪のガスマスク「ハァ!!?馬鹿ってなんだよ駄馬って!!!馬鹿って言うほうがバカなんですぅー!バーカバーカ!キャッキャッwwwwwww(白髪と呑気に戯れていたところにヘザーの眼光に振り返る)……見てわかんね?女王は、俺たちの手に落ちてんだよ。余計なことすんとこの頭吹き飛ばすぞア゛ァ゛ン゛ッ!!?(団長相手であろうとガンを飛ばして威嚇) 」 リオン「くッ……!!!(人質に囚われた妹…女王の姿に数歩退いてしまい、引き抜かれかけた剣を鞘に静かに収めていく) 」 平安名すみれ「わかったわ。(ヘザーの言葉に答え、戦闘態勢のままリオンの傍に)ほら、あんたも!(ライオットに) 」 白髪のガスマスク「……あんたら、「レギュレイター」やろ。ちょうど数分前に、一人来おったで。ちょうどええわ、悪いねんけどさ…――――(玉座の方に手を伸ばし、何かを引きずり出す)―――― 邪魔やねん、返したるわ。(掴んだ大きな影をライオットたちの元へ投げ飛ばした) 」 ヘザー「(あっ……不味い、実力云々より非論理的な意味で何をしでかすか分からないタイプだこいつら……)……その通りの様ですね、では交渉ですか?要求は……(ガジェットを巨大な四脚から車椅子の形態へと戻し、堂々と座った体勢に)調査兵団、及び政府への要求なら、私が一隊の長として…上に話を通しましょう 」 セイン「―――――――― ド サ ァ … ッ … ! (白髪のガスマスクに投げ飛ばされた物の正体。それは、全身に無数の風穴が開かれ、血まみれとなった貴公子の団長…そのなれの果てであった)……ぅ……ァ……ッ……(まだ辛うじて息はしているようだが、既に虫の息。瀕死寸前までの超重傷を負っていた―――)」 ライオット「わかってる…けど…(すみれに言われるままにするが…)――――― ! ! ? (目の前に投げ飛ばされた遺体…それが、自分がよく知る人物だと気づくと目を大きく丸くし、言葉を失った)……な…ッ…あ………?!……セイン団長……嘘だろ…ッ……!?セイン団長ッ!!!!(レッドカーペットに横たわるセインを抱き起す)おい…ッ…セイン団長…!!しぁつかりしてくださいッ…!!!(蒼白した表情で何度も彼の身体を揺さぶりだす) 」 セイン「う゛ッ゛――― ゲホッ゛… がぁ……ッ……!!(ライオットに揺さぶられる中で激しく吐血するも、そのおかげで目が覚める)……っ゛……迂闊、でした……気をつけて、くだ、さい……『彼ら』は…ゼレ、オロスの……ゥゲホ…ァッ……!!ハ―――ァ……ハァ……ッ……!!(口の端より止めどなく溢れ出す赤い滝が、レッドカーペットを更に深紅に染め上げていく) 」 平安名すみれ「…!(セインを見て)あれは、第8の…!! 」 ヘザー「………セイン団長…?(余りにも予想外の事実が眼前へと転がり、その傷が明確に致命傷……現状では救命が不可能なことまで悟り)……ライオット、落ち着いて。セイン団長、続きをお願いします(優先順位はあくまで、執政官と王女……そう言外に告げるかのように、あえて冷徹な声でセインに次の句を要求) (…早めに連絡を取るべきだった、彼なら大丈夫だと高を括っていた…!) 」 赤髪のガスマスク「…テメェらのことは『リベル』軍団長から聞いてんだよ。レギュレイターなんて、俺らからすればくっっっそ邪魔なんだわ。そん中でも団長格ってのが厄介みたいだからよォ…特に、そいつ、なんか情報によれば世界最強クラスの剣士っぽいからさァ…女王を盾にしてやったわけよ。そしたらそいつよォwww「紳士」だの「姫」だの痛えことほざきながら俺たちに撃たれることを選んだだったわけwwwwww ケッッッッッッッサクwwwwwww せかいさいきょーだがなんだか知んねーけどよォ…じゃあそいつを撃ち殺した俺が今じゃ「世界最強」…ってコト!?アヒャヒャヒャヒャッwwwwwwww(腹を抱えながら盛大に嗤い出す) 」 セイン「はぁ…ハァ……『七帝軍』だけでは、ありませんでした……脅威は… ヘザーさん……ライオット…さん…… 私からの、最期のお願いを、聞いて…戴けますか……? 」 セイン「 女王様を…お救いください… (それが、世界最強と名高かった誉ある貴族剣士の、最期の言葉であった。彼らに意思を託し、事切れた青年の首が項垂れ、帰らぬ人と為ったのだった…―――――)」 白髪のガスマスク「……あんさんも団長格なんやろ。リベル軍団長も言ってはられたやろ。「『ワイら』に楯突くなら相応の報いを受けてもらう」って。命が欲しかろうて。ほんなら要求はただ一つや―――――"去ねや"、この国から。 」 拮抗状態、というには生易しい。 女王がガスマスク二人組の傍らにある今、レギュレイターには手出しが困難。 そんなとき、どこからともなく『バイク音』が響き渡る。 赤髪のガスマスク&白髪のガスマスク『 !! (突如轟くバイク音にはっと首を上げる)』 アギト「ハァァアアアアアアアアアア!!!!!!(バリィィイイイイイイイイイイン!!)(城の屋根をライディングしてきたのか、バイクでステンドグラスを突き破り、ガスマスク二人組の上から現れる) 」 ライオット「………―――――――(最期の言葉を自らに託し、息を引き取ったセイン。つい昨日まで、不安げな自分に優しい笑みを送ってくれた頼りある仲間であった彼の顔が、目の前の遺体に重なると、腹の底から轟轟と煮えたぎる熱い感情で、胸がいっぱいになった)―――――!!(睨みつけるように、咄嗟にリオンにアイコンタクトを送る) 」 リオン「―――――!!(ライオットの視線に一瞬驚愕するも、すぐにその意思を汲み取ると―――再び剣に手を伸ばす) 」 ライオット&リオン『―――― ぜ え あ゛ あ゛ あ゛ ぁ゛ ぁ゛ ぁ゛ ッ゛ ! ! / は あ あ あ ぁ ぁ ぁ ! ! ――――(互いに咄嗟に手に取った武器を力強く握りしめ、それぞれがガスマスクの二人組の一瞬の「隙」――アギトが紡いでくれた――を突いてその切っ先を振り抜いた)』 ヘザー「ああ、成程………全く同じ手段を取った訳ですか。確かに、有効な手段です……実際、手が出せない訳ですからね(連中の目的はレギュレイター……それも団長格。私達の目的は姫の救助……シンプルで良かった) ありがとう、セイン団長。貴方の願いは私が聞き入れました ……良いでしょう、ではその辺りは上に伝えさせます。 ……で、どうします?私は女王を解放して頂けるなら、この身を差し出しても構わないんですが……(さあ私を撃て、とでも言わんばかりに手を広げた直後……響き渡るバイク音、そしてガスマスクの二人がその音に反応した隙を見逃さず)……!すみれ!ライオット!(顔は向けずにそう叫び、) 」 赤髪のガスマスク&白髪のガスマスク『 ザ グ ゥ゛ ッ゛ / ザ ァ゛ ン゛ ッ゛ (ライオットの槍に白髪の腹が貫かれ、リオンの剣に赤髪の喉元が掻き切られる。驚く間も、断末魔を上げる間もなく二人の身体はぐらりと倒れた―――)』 ヘザー「執行四脚《フォーレグ・イグゼクター》ッ!!(再び車椅子を四脚に変型させると同時に、一瞬で懐から拳銃を抜き……ガスマスクの二人組へと即座に発砲)女王を確保しろ!! 」 リオン「 ダ ン ッ ―――― ヴィエルッ!!! (盛大に振り抜いた態勢から床へと着地し、急いで玉座のヴィエルを抱き寄せる) ……すまない……すまない…っ……!(愛おしくぎゅうと力強く抱きしめると、彼女をお姫様抱っこしその場から離れ出した) 」 平安名すみれ「わかったわ!!!(グソクムシの脚が触手のように伸び、ヴィエルの両腕を捕らえる) 」 平安名すみれ「………(その前にリオンが抱えて離れてしまったため外す)………こいつらを捕まえるったら捕まえるわ!!(半分八つ当たりでガスマスクを複数の触手で拘束) 」 アギト「ズギャギャギャギャギャ!!!(着地後車体を傾けるようなブレーキをして停止)――――大丈夫ですか!!?(内心女王陛下を轢いたんじゃないかと思ったが、リオンたちの様子を見てほっとする) 」 ライオット「ハーッ…ハァーッ゛……!!(親愛なるものを失った直後だというのに、落ち着いた態度で立ち尽くす。否、"落ち着かせようとしている"のだ。乱れに乱れそうな今の心を…―――) 」 白髪のガスマスク「……………(腹を貫かれ仰向けに倒れているところに、すみれが伸ばすグソクムシの触手に拘束されるが――――) 」 白髪のガスマスク「――――― あ か ん わ 。(その体が、霧散する。硝煙となって宙を舞い、再び床上に降り立ったころには人の姿が形成され、元の姿に整った状態で起き上がったのだった)……やられてもうた。よもやこんなんなると思うてなかったわ。……ほれ、起きぃ。(隣でくたばっている赤髪の「遺体」に視線を向けることなく声をかける) 」 ヘザー「(女王陛下と執政官はとりあえず無事、後は……!)すみれ、気を付けろ!そいつはまだ動ける!! ……ライオット、今は敵と自分だけ見ていろ!!(ライオットが平静を取り戻すには時間が掛かると判断し、ヴィエル達をカバーする為に四脚で彼女達の盾となる為にジャンプ) 」 赤髪のガスマスク「―――――……ぁ゛~~~~……(ゾンビのように項垂れた声を発しながら何食わぬ顔でその上半身を起こす。掻き切られたはずの首には、確かにずっぱりと深い切れ込みこそはあれど、流血はない) るせえ!テメェまでバイクの音にびびってどうすんだバッキャロウ!!(白髪にヤジを飛ばしながら平然と起き上がる) 」 リオン「――――!(確かに仕留めたと思い込んだはずのガスマスクたちが起き上がったを見て驚愕する)馬鹿な…確かに急所を狙ったはず…何故、平然と生きている…ッ…?!それに……貴様等のような存在は知らない…!『七帝軍』以外に、貴様等のような化け物がいるなど…!(ヴィエルを庇いながらなおも剣を構えている) 」 平安名すみれ「わかってるったらわかってるわよ!だから動きを…!?(拘束したガスマスクの体が霧となったのを見て) 」 ド ギ ュ オ ッ (女王の間の正面入口を貫通し直線状の"蒼炎"が飛来。 ガスマスク二人組へ接近すると分散し弾幕となって襲いかかる) ライオット「ッ……!?(生きているのが信じられないと言いたげそうに絶句する)……テメェら……テメェら一体何者なんだッ!!?よくも…よくもセイン団長を…ッ…!!!(長槍に形成した閃光《グリント》を握りしめて構える) 」 ヘザー「……随分とまあ、上等な身体を持ってる事で……(白い方はああやって霧散する、そして…今セイン団長に"何か"した…赤い方は……そもそも血が流れてない、か…)……ミンチにしてやれば、とりあえず片方は沈黙させられる、か……っと(飛来する蒼炎に反応して振り返り)……来たのか… 」 赤髪のガスマスク「――――!?(すると今度は真正面から迫ってきた蒼炎に直撃し悶えるように暴れ出す)ぶわっちちちちちちちちちちッ!!!!!あづぇ゛ッ゛!!!あっづぇぇぇぇぇえええええええええええええ――――――― あ、熱くね。(蒼い残火を身に纏いながらも、ふと何かを思い出したようにけろりと佇む) 」 白髪のガスマスク「 フ シ ュ ァ ァ ァ ア ア … ッ … ! (迫る蒼炎を、周囲に拡散する白い硝煙で相殺した)……『 四(アズマ) 』。今ので二度逝ってもうたな。南無南無。(赤髪に両手を合わせる) 」 エドガー「――――― ガッッ ガッッ ガッッ(蒼炎の残る拳を携え崩れた正門の残骸を踏み砕き、セインの横で足を止める)………(一瞥だけやると、手を添え首を回して骨を鳴らした)致命打は効かないらしいな。丁度いい…… 殺して終いじゃ面白くねえと思っていたところだ (効いてない、いや痛覚がないのか……)世界最強になったのはいいが、"剣"は持ってねえのか 」 白髪のガスマスク → 01《 アオン 》「――――― 遊撃隊《 アサルト 》の『 01《 アオン 》 』や。よろしゅーな、レギュレイター。 」 ゼレオロス帝国・遊撃隊《 アサルト 》 ―――― 01《 アオン 》 / 一(ニノマエ) 赤髪のガスマスク → 04《 デルト 》「うるせえ、『 一(ニノマエ) 』!!テメーも一回死んだだろうが!!(プンスカ) ……同じく!遊撃隊《 アサルト 》の『 04《 デルト 》 』!ゼレオロスのバッドボーイとは俺様のことだ!ヨロシクゥーーーーー!!(アサルトライフルをクラッカー代わりに頭上へ威嚇発砲する) 」 ゼレオロス帝国・遊撃隊《 アサルト 》 ―――― 04《 デルト 》 / 四(アズマ) ライオット「……遊撃隊《アサルト》……?そんな情報は何処にもなかったぞ…俺たちの知らない、ゼレオロスの新たな精鋭か……!?……!エドガー副団長!(現れた彼に意外そうに目を丸くする) 」 アギト「(再び立ち上がったガスマスク。怪人じみた肉体を目の当たりにし、バイクを降りる)―――――これ以上荒らさせない。皆の居場所は、俺達が守る!!(左足をうしろへやり、軽く腰を落とした右半身の構えで拳を握りしめる) 」 01《 アオン 》「…おーぅ、おうおう……なんやえろう強面なの来おったわ…堪忍してや。ほな、ワイは『 巨門 』様に一報入れてくるさかい、あとはよろしゅーな。(それだけ告げると体を霧散させ、跡形もなく姿を消した) 」 04《 デルト 》「ア゛ッ!!??オイッ!!!!逃げんのかよ、一(ニノマエ)ッ!!オイテメェーーーーーッ!!!この陰湿野郎!!大勢相手だといつも逃げやがる腰抜け!!コミュ障!!ぼっち!!童貞!!(霧散した相方に罵声を浴びせ続けていたが、やがて「はあ」と大きなため息をついて振り返る) 」 04《 デルト 》「 まーテメェら相手なんざ俺様一人でも十分なんだけど、な?だってオレ、「せかいさいきょー」だしぃ?ィャァーーーーヒャヒャヒャヒャッwwwwwww (大胆不敵にアサルトライフルを肩に担ぎ出す) 」 ヘザー「ああ、くそっ…!片方逃げられた……!(01が霧散して消えた事に思わず歯軋りするが、即座に04へと目を向け)……エドガー副隊長、丁度良いわ。一人逃がしたけど……残った方は磨り潰してやればいいわ(エドガーに振り返ってそう言った後……巨大な四脚で軽々と跳躍し、ライフル弾を四脚で弾きながら04の頭上から襲い掛かる!) 」 リオン「…すまない、レギュレイター諸君…ここは任せる……!(そのままヴィエルを連れて颯爽とその場より撤退した) 」 エドガー「丁度いい。誰がどう最強だのと騒ぐ団員にうんざりしていたところだ。 悪いな"セイン"、"剣"か"拳"か……こいつを黙らせればくだらねえ"世界最強"談義は終いだ 」 平安名すみれ「任せなさいったら任せなさい!(脚の触手を鞭のように複数伸ばして繰り出す) 」 ライオット「―――― っるせぇ (静かなる怒りを含みながら数歩詰め寄る) その耳障りな減らず口、今に黙らせてやる。こんなに怒りを覚えたのは久しぶりだ……(憤りにギラつく眼光を露わに04と対峙する) 」 04《 デルト 》「っとぉッ!?(踏みつぶそうと迫るヘザーに対し咄嗟に跳躍後退する) ッヒャァハハハハ!!!団長格っつっても障害者じゃねーかよwwwwこれなら人質とかなくても捻り潰せそうだわwww それに、他の連中も弱そうだしぃ?全員まとめてかかって来いよオラァ!!! 」 ― 過去:某日某所 ― 渋谷かのん「え~っと、ピュア・オーディオってなに?(星々が見える下で風に揺られながら彼女とふたりで街の見える丘まで来ていた。そこで興味深い話を聞く) 」 マルガレーテ「そ。その名の通り『音質を良くしましょう』っていう考え方。でもそう簡単にはできない。この哲学の肝、それは『純粋でなければならない』ということ。その究極の目的は完全な……一切のノイズを除去することにある(いつもより近い距離で耳を傾けてくれているかのんにバレぬよう緊張を隠しながら努めて冷淡さを崩さずに説明する) 」 渋谷かのん「う~ん、わかるようなわからないような。でも、それってオーディオプレーヤーとかの音の反響がどうのこうのっていう話じゃあないの? あ、もしかして欲しいプレーヤーがあるとか? 」 マルガレーテ「違うわ。オーディオの話じゃない。これは音楽の話であり、歌の話なの。おわかり? --------いい、かのん。音の正体は『音波』。波とは根源のエネルギーなの。生命を生み出した海にも『波』があり、太陽から降り注ぐ光だって『電磁波』なの。人の心は『脳波』として出力される。そういう力が波紋のように広がってこの世界を回している。波を阻む障害はいらない。 」 BGM♪:カイネ/救済 渋谷かのん「―――――え゛?(マルガレーテの性格は知っているつもりだったが、ここまで壮大なスケールになるとは思わず顔をひきつらせた)いや、えぇ~。ちょっと、ごめん、私ど~も、そういう話はアハハハハ~。べ、別にマルガレーテちゃんが悪いんじゃないよ!? 私が理解できないだけでその、ね? えっと、アハハハハ! 」 マルガレーテ「(そんなかのんを横目でジットリと見ながらも話を続ける)別に難しく考える必要はないわかのん。っていうか、私達も同じような事してるもの。人を落ち着かせる脳波のα波だって『音』で再現できる。……そう、大勢の人を魅了して、希望や高揚感を与えることだって。聴いた人間から恐怖心を取り除くことだってできる。私達スクールアイドルだって同じじゃあないかしら? ……これは単純な話なの。究極を言ってしまえば、本当に良い音は、死の恐れさえも超越させる。そう、人間の魂に直接干渉できるほどの生命エネルギーを音楽は宿しているの。 」 渋谷かのん「ほ、ほへぇ~……(どうしよ。壮大過ぎて頭がパンクしそう……)で、でもマルガレーテちゃん。それが真実だとしてだよ?その、ピュア・オーディオっていうのをどうやって達成するの? 概要はなんとなぁくわかってけどサ。やり方ってあるのそういうのに。やっぱり地道にレッスンとかやる、とか? 」 マルガレーテ「(…………。)ないわけではない。ただ非常に条件が難しい。かのん、アナタ『黄金比』は知ってるわよねそれくらい。黄金長方形の話なんかは有名ね。何度繰り返しても揺らぐことのない『無限に続く力』。それを内包した比率…レオナルドダヴィンチの『モナ・リザ』やアントニ・ガウディのサクラダ・ファミリアにも使われている。人類が『美』と言う概念を追求し、見つけ出した完璧な比率。(これ以上ないほどの恍惚な表情を見せながら夜空を見上げる) 」 渋谷かのん「お、おぉ…………(話の内容に圧倒されながらも嬉しそうな彼女の顔に目を見張る)そ、それで……その黄金比っていうのがどうかかわってくるの? 」 マルガレーテ「音の黄金比……黄金比音律と言われるものよ。音程に当てはめると833セントスケール。その組み合わせで作る音による完璧な比率。その比率を完全に守って創り上げ歌う。これこそ私が求め続けた真の音楽の力ッ! 無限に続く黄金エネルギーを内包した宇宙最高の音楽よ!! 」 渋谷かのん「マ、マルガレーテ、ちゃん?(語るごとに魔女のようにテンションを上げる彼女に若干恐れつつも呼吸を整え)……すごいね、マルガレーテちゃん。なんだか、すっごく遠い存在になっちゃったみたい。私も歌とか頑張ってるつもりだけど、フフフ、マルガレーテちゃんの話聞いてると、自分なんてまだまだなんだなって。 」 マルガレーテ「----何を言っているのかしら渋谷かのん。アナタも黄金の音楽をマスターするのよ。この私と一緒にね。…………それで、その、いつか、私とアナタ……ふたりで、舞台の上、で…………その…………。 」 渋谷かのん「マルガレーテちゃん-----------。ふふ、うん、そうだね。その歌い方ができるかどうかはわからないけど、そういうチャレンジも悪くないかも! じゃあ、約束して。―――――――この戦い、必ず生きて帰ること(そう言って小指を差し出す) 」 マルガレーテ「ッ!! え、えぇ!!約束、約束だから!!だからアナタも、無理はしないでね?辛かったらいいなさい。絶対よ?夜更かし禁止。喉は大事にすること。あと、それから―――――― 」 渋谷かのん「ちょいちょいちょい。も~お母さんかって。大丈夫。心配しないで―――――」 星々の下、微笑みの中結ばれる小指。その温もりにふたりの少女はひと時の安堵とひとつまみの高揚を覚える。 ―――な ぜ あ ん な こ と に な っ て し ま っ た の か。 事件より1時間前 第四調査兵団事務所 マルガレーテ「(彼女以外出はらっており実質お留守番。津上翔一が用意してくれたお菓子を摘まみながらパソコンに文字を入力していく)台所で氷川誠と揉めていたからどんなものに仕上がるかと思ったけれど、うん、おいしい。…………ところで、薬師寺九龍はまたパチスロかしら。そう言えば片桐も珍しく見回りに行くって張り切ってたけど……く、これだからオヤジは……。(もっと規律をよくしなければならないなと思った矢先、パソコンの画面にピコンと反応が見られた)なにかしら、メール? 」 団長・副団長クラスの持つパソコンに迷惑メールなどが届くはずはない。 徹底した管理がされている為ハッキングにより情報が漏れることもあり得ない。 ――――だからこそ、そのメールには目を見張った。 ワナワナと震え持っていたお菓子を落としてしまい、震える手がつっかえてコーヒーを零してしまったりと。 マルガレーテ「(見間違えるはずがない。そのメールアドレスは死んだはずの『渋谷かのん』のものだったのだから)―――――。(時間が止まったように表情を固まらせながらマウスを動かしメールを開いた) 」 メール『机の下から2番目の引き出し』 マルガレーテ「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ(呼吸が乱れ汗が全身から噴き出る。ゆっくり指定の引き出しを開けると……)あ、ぁぁ……(かわいいレターセット。これも見覚えがあった。紙質、ほのかに匂う香水の匂い……甦る思い出が彼女の情緒を乱し、脳をぐちゃぐちゃにしていく)―――パラ。(丁寧な手つきで封筒から手紙を取り出す) 」 『私に色々教えてくれた場所で待ってるよ 渋谷かのん』 マルガレーテ「(筆跡まで彼女そのもの。ここでマルガレーテの限界が訪れた)…………あ、あ、……かの、ん(行かなきゃ。かのんが……かのんが、でも、かのんは死んで……でもやっぱり行かなきゃ!会いたい、会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい!)―――ガチャ!バタン!!(わき目もふらず事務所を飛び出した。人混みをかき分け何度も転びそうになりながらも必死に走る。かつて星の下で街を見下ろしたあの場所へ)はぁ、はぁ、はぁ……かのん、かのん! かのぉおおおおおおん!!(そしてついに辿り着く) 」 街の賑わいから、木の葉の擦れと燦々たる陽光の場へと移る。 思いの人を懸命に探した。何度も何度も張り裂けそうなほどに叫んだ。 寂しさと期待で胸が張り裂けそうで涙を零しながら彼女は必死にかのんを探した。 ――――そして、足音が近づいてくるのを感じ、バッと振り返る。 マルガレーテ「―――か、かの……!(不安に押しつぶされそうな顔が一気に晴れやかに。勢いよく振り返るも、そこにかのんは―――――)…………え? アナタ、なんでここに?(その人物に目を丸くした) 」 ?「――――。(それはマルガレーテが良く知る人物。仕事上でもしっかりしているので信頼している。だが、この場所に来るのは実に不可解なことである) 」 マルガレーテ「…………かのん、かのんはどこ? 私、かのんから手紙を貰ったの! 知ってるでしょ?渋谷かのんよ! 生きてたの!あの子生きてたのよ!ねぇ、かのんを知らない?かのんがいるはずなの!ねぇ!! 」 ?「(必死な顔を見せるマルガレーテをよそに、手で合図すると数人の部下らしき人間が出てくる) 」 マルガレーテ「――――ゾ ワ(不穏な空気を感じ身を固まらせる)な、なによ、アナタたち…………ちょっと、どういうことなの? なんのつもり!?(手紙を守るように身構える) 」 ガサガサガサ、ジャキジャキジャキジャキ…………(周囲から聞こえる物音、どこか機械の関節部のような音が細かく響いてくる。神経の奥底まで響く嫌な音だ) マルガレーテ「な、なに!? この、アナタ一体なにを、し―――――――(右足に何かがへばりついたような感触と冷たさ。それはとても小さな機械生命体。蜘蛛とサソリを組み合わせたようなそれは1匹ではない。2匹目、3匹目と一瞬の内に周囲から無尽蔵に現れ彼女の身体を這い上がっていく) 」 マルガレーテ「ちょ、なによこれ!? いや、ああぁああああ!! やだ、やめ、イヤァアアアアアアアアア!!!(這い上ってくる無数の小型を振り払おうとするもどうにもできず、スカートの中から制服内部へと侵攻し、彼女の肉体に食らいついていく。その激痛に耐え切れず断末魔を上げた)ああああ! あああああああああああああああ!!(衣服など機械生命体には紙切れに等しく、布地を引き裂きながら100匹、200匹という単位で次々と彼女に潜り込み、体内へと入ろうとする。遠慮のないその侵攻は皮膚からだけではなく穴と言う穴から内部へと進んでいく) 」 マルガレーテ「いやぁ…………こんな、死に方、イヤ…………誰か、助け、て…………かの、……………ん(無数の小型に埋もれながら空に向かって血塗れの手を伸ばすも、カクンと一気に脱力しばすんと山の中へと埋もれていった) 」 ?「…………行くぞ(部下を引き連れその場を去る。時間通りならもうすぐ帝国の侵攻が始まるはずだ。すべては手筈通りに動いていると口角を吊り上げた) 」 ―――――♬ ―――――♪ (無数の小型がマルガレーテに群がってできた薄ら高い山、その中からなんとも美しい歌声が響いてきた。『孵化』するまでざっと40分ほど。そう、帝国と戦っている間に出来上がる。――――宇宙最高の歌の申し子は。) 「 続き 」へ LAST RESORTへ戻る
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OVERBLAST!! サークル:Tribullets Number Track Name Arranger Original Works Original Tune Length 01 Absolute Territory EXCALIpUR トリガーハートエグゼリカ 絶対破壊都市 [-- --] 02 Elinies, the Last Moment t+pazolite エスプガルーダ 巨大戦艦エリニエス [-- --] 03 異世界ノ弾幕遊戯 sun3 デススマイルズ 憎悪ニ狂エル戦慄ノ死亡遊戯 [-- --] 04 Freedom Capriccio 天音 ブレイジングレーザーズ AREA 1 [-- --] 05 connect 1986 Fantom スターソルジャー フルパワーアップBGM [-- --] 06 Psycho Judgement -Act.1- sun3 旋光の輪舞 Rev.X Judgement -Act.1- "Eve" [-- --] 07 DetoX x RedoX 天音 ダライアス外伝 E.E.G. [-- --] 08 Schauderhaft てんくうのつるぎ アインハンダー 戦慄 -SHUDDER- [-- --] 09 THE THANAT 天音 ファンタジーゾーン BOSS [-- --] 10 MAXIMUM POWER ~ AFTER BURNER IRON-CHINO アフターバーナー2 MAXIMUM POWER [-- --] アフターバーナー2 AFTER BURNER 11 Icarus -Little Symphonic Remix- ねこみりん スグリ Icarus [-- --] 12 Innocent Wings EXCALIpUR サンダーフォースV Legendary Wings [-- --] 13 Perfect Cherry Storm sun3 ぐわんげ 花吹雪 [-- --] 14 デンドロビウム 天音 東方怪綺談 裏切りの少女 [-- --] 15 天使界へのきざはし sun3ama ティンクルスタースプライツ Love again [-- --] 詳細 コミックマーケット74(2008/8/16)にて頒布 イベント価格:500円 ショップ価格:?円(税込:?円) レビュー 名前 コメント
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Yes Yes 2010年12月15日 ( HD ) 1. I ve Fallen Into You / 2. The Sound Of A Heartbreak / 3. Another Night / 4. Fool s Game / 5. If I Could Change The World / 6. To Be With You / 7. Michelle Don t Live Here No More / 8. In This Thing Too Deep / 9. Still Standin Where Ya Left Me / 10. Kissin Goodbye My Tears / 11. Survivor / 12. I Forgive You [ JP bonus track ] / 13. Alive
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. 本日は課題の発表会です。概要を繰り返します。 受信信号が暗号化されたドローンを用意したので、これを操作・制御することができる送信機を自作しなさい。 では、イーティス・センシオンさん はい…… ピッ ウイイイン…… お見事です。イーティス・センシオン、合格です あ、あの。じつは…… なんですか? 早く席へ戻ってください じつはその、これだけじゃつまらないなあとおもって、もういっこ、機能をつけてみようとおもって…… ピッ ギュンッ!! あっ、出力が……! ガシャアン!! シュゥゥゥ………… ぁ、あ……えへへ……このあいだ講義で学習した技術を応用して、対象に磁気を付与する機能をつけてみました。 これで手のとどかない場所にあるものもかんたんに……名付けて『らくらくリモくん』なんて――― 口を閉じなさい、イーティス・センシオン。余計なことはしないでください。繰り返します。余計なことはするな。 この場はいずれ我が国の行く末を左右するに値する碩学を養成する聖域です。我々は完璧なカリキュラムを計画・実行しています。貴女個人の意思を、我々は必要としていません。 直ちにそのスクラップを廃棄し、席へ戻ってください。 クスクス…… クスクス…… …… …… ……はい わたしがノイマン先生と一緒に暮らすようになって、1年と少しが経ちました。その間、わたしが外へ出た記憶はありません。 真っ白な部屋で、眠る、起きる、先生とチェスをする。 眠る、起きる、先生が持ってきた本を読む。眠る、起きる、先生の研究を横から眺める。 そうして今日、わたしはこの1年間、何もしていないことに気がつくのです。 イーティス「せ、先生……わたしと初めて会ったときのこと、覚えていますか? 」 ノイマン「ああ、もちろん覚えているよ 」 イーティス「あの時に確か、先生は『見せたいものがある』と言っていました 」 ノイマン「言っていたね。あるとも、君に……君だからこそ見せたいものが 」 イーティス「それって――― 」 ノイマン「まだその時ではない、かな。すまないが、もう少しいい子に待っていてほしい 」 先生は苦笑いを浮かべました。対するわたしは、少しずつ焦燥感を覚えます。 なにも先生の役に立てていません。このままでは、わたしは……。 イーティス「だったら、何か……何か課題をください。わたしは何を作ればいいですか? 」 ノイマン「君が思うものを作りなさい。きっと君は独創性に満ち溢れた子だ。僕が口をはさんで、君の発想の幅を狭めてしまうことは本意ではないよ 」 イーティス「う……でも……わたしは、自分だけで何かをしようとすると、いつも何か余計なことをして失敗するんです…… 」 ノイマン「どうしてそう思う? 」 イーティス「失敗作……そう、失敗作なんです。きっと、生まれ変わりでもしない限り…… 」 ノイマン「…… …… ……少し、待っていてくれ 」 先生はそう言って、薬品棚からビンを持ってきました。2錠を半透明の紙で包み、わたしに差し出します。 あの棚は、先生の研究の成果物が並んだ棚だったような……? イーティス「せ、先生……これは……? 」 ノイマン「今日は……これを飲んで眠りなさい。なに、ただの向精神薬だよ、多少は不安が解消されるだろう 」 ノイマン「……僕は、君がそうやって不安にかられることを望んでいない。きっと……良い夢が見られるから。……おやすみ、イーティス 」 イーティス「…………おやすみなさい 」 イーティス「……先生、どうしてわたしなのですか…… 」 胸の奥底にずるずると這うような不安を感じながら、言われた通りに薬を飲んで……眠りにつきます。 眠った……はずです。 だから、これは―――― ――――夢、のはずです。 イーティス「――――っ……!?」 見渡す限り、果てなき空間。異様でした。 何も有形物が存在せず、世界を宇宙の果てまで真っ黒に塗りつぶした景色がそこにはありました。 イーティス「な、なに……ここは、どこ……!? 」 足をつけて立っていた地面がぬかるみ、バランスが崩れます。同時に足首に伝わる圧力。 ―――足が引っ張られてる…!? 「 子供のクセに……」「自分は他とは違いますってか……」「周りの事も考えて行動しなさい…… 」 イーティス「―――!! 」 絶叫しました。泥のようになった地面から、二度と目にしたくなかった顔が並んでわたしの足を引っ張っていたのです。 やっと逃げられたと思ったのに。 「余計なことはするな」「貴女個人の意思を我々は必要としていません」「スクラップを廃棄しなさい 」 わたしの足を掴む手が更に重なり、体は徐々にぬかるみに沈んでいきます。 髪を振り乱しながら身をよじって、足を振りほどこうとしても、びくともしません。 イーティス「…… …… …… 」 わたしは抵抗をやめました。 あの日、ノイマン先生に連れ出してもらったとはいえ、結局わたしは繰り返すのです。 ああ、鳥になりたい。 翼を羽ばたいて空気を打って、すうっと空を飛んでゆけたら――― 繰り返される"今"に、未来はあるか? BGM♪:Classroom of the Elite OST 01. Welcome to the Classroom of the Supreme Ability Doctrine 突然、声がわたしの耳に響きます。 それはまるで、暗闇を照らし出す明かりのようでした。 イーティス「っ……先、生……!? 」 いつ現れたのか、わかりませんでした。 突如として姿を見せた先生が、続けてわたしに言葉を投げかけます。 ノイマン「どうしてそこから抜け出さない? 」 イーティス「……何をしても無駄だからです。わたしなんて、何もしない方がいいのです。余計なことをしてしまうから 」 ノイマン「僕はそうは思わない。君は既にそこを抜け出す力を持っているはずだ 」 イーティス「…………どうして、そう思うのですか…… 」 ノイマン「君の目だよ。あの施設にいた誰よりも、世界に絶望した目をしていた。それはもう、社会不適合な目をね 」 イーティス「……え。は、はい? え? 」 ノイマン「褒めてるさ―――即ち、誰よりも"今"に納得していないということだ。誰よりも"今"を変えたいと思っていたはずだ。そして君はそうするだけの圧倒的頭脳を持ち合わせている 」 イーティス「……違います。わたしは、失敗作なので……今を変えたいなんて――― 」 ノイマン「それは嘘だ。だったら何故君は、あの日「鳥になりたい」なんて言ったんだい? 」 イーティス「…………! 」 ノイマン「君が周りに合わせる必要なんかない。君が周りのために自分を殺す必要なんか何処にもない 」 ノイマン「どうせ出る杭ならば、とことん出てみなさい。人とズレているなら、何処までもズレてしまえばいい。誰の手も届かないところまで 」 がつん―――脳が揺れました。心臓がこれまでにないほど強く脈打ちます。 ノイマン「そして―――君がいま手こずっている、それ。過去は過去だ、本当は君を縛りつけるものは何もない。目を向けるべきは未来だよ。いいかい、君だけが辿り着ける場所があるんだ。君は、君の頭脳と創造力で、望む未来を掴み取れ 」 イーティス「―――――」 雷に打たれたような衝撃がわたしを襲います。 わたしは失敗作なんかじゃありませんでした。むしろ、失敗作は―――。 「繰り返します。余計なことはするな」「繰り返します。余計なことはするな」 「繰り返します。余計なことは―――グシャアッ…!! 」 さっきはびくともしなかった足は簡単に上がり、地面から浮かび上がる顔面を靴底で踏み潰す。 纏わりついていたものたちは塵となって霧散していった。 イーティス「 なんだ、ただのザコね 」 ―――――― ブ ツ ン ッ ―――――― ピピピピ ピピピピ…… アラームが夢の終わりを告げる。 体中から憑き物が落ちたかのように穏やかな気持ちだ。こんな気分になったのは初めてかもしれない。 体を起こして伸びをする。 コンコン、と寝室の扉がノックされてからすぐに、扉が開かれた。 ノイマン「おはよう、イーティス。よく眠れたかい? 」 イーティス「はい、とても。それよりも先生―――アタシ、なんだか生まれ変わった気分です 」 そう答えるとノイマン先生は、優しく微笑みかけてくれた。 『 LAST RESORT 』 #4:双つ手は子を抱き ― ラステルム王国・平和記念公園・墓地 ― A Life Woven Together – Xenoblade Chronicles 3 Original Soundtrack OST 赤や桃の色を持つガーベラの花が咲き乱れる緑の庭。 その道を越えた先に、幾つもの墓標が並べ立てられている。 ライオット「―――――( 『 Sain・Marcus 』―――新たにその名が刻まれた墓を前に黙祷を捧げていた) 」 リオン「―――――(彼と同じくしてその墓に胸を当てるように、かの故人を想う―――) 」 ライオット「…………ありがとうございます。セイン団長の墓を、この王国に立ててくれて。(瞼を開け、共に黙祷を捧げてくれた背後のリオンへ振り返ることなく静かに礼を零す) 」 リオン「………感謝しているのは、私の方だ。『彼』が此度の異変にいち早く気付いてくれなければ、女王…妹の命が危ぶまれていたのだから。(伏し目がちに、わき道に咲き誇るガーベラの花に一瞥を与える)…ヴィエルが『反復』に陥ってしまったのは事件が起きる前日であった。それに気付けなかったのは、執政官たる私の落ち度だ。そして私の一時的な不在の合間に、『彼』…―――『セイン』氏は、その身を挺して彼女を守ってくれた。……これは、そんな彼に私からできる、せめてもの弔いだ。 」 リオン「レギュレイターの団長は、偉大なお方だ。心から、敬意を表する。……我々五大国と帝国の因縁に、貴方がたを巻き込ませてしまったことについては、本当に申し訳なく感じている。だが、それと同じく…王国の危機を救ってくれた…貴方たちにも。本当に、感謝している。 」 ライオット「……俺は…っ……(リオンが自責の念を感じるようにも、自分もまた同様であった。自分がもう少し早く現場に駆けつけていれば、セイン団長を救えたかもしれない、と――――俯きかける) 」 リオン「………反復現象《 オーバーラップ 》…ついに、妹までもがその被害者となってしまった。このような事態になってしまった以上、我々ラステルム王国もレギュレイターにすべてを一任するわけにはいかない。だが、私は執政官として、そんな女王《 妹 》の傍を離れるわけにはいかない。ある意味では、この王国は女王を失ってしまったのだ。そんな不安定な環境を支えるだけで精一杯だからな… 」 リオン「……故に、また、貴方がたにすべてを任せてしまうことになる。心苦しいが。だが…一つだけ、有益な情報を掴んでいる。 」 ライオット「……それは…?(ここでようやく背後のリオンへと振り返る) 」 リオン「……隣国の『マリマロン王国』にて、反復現象《オーバーラップ》に陥ったとある人間が、どういうわけか、自力で「反復」を克服し元に戻った事例が最近報告されたようだ。きっと、多くの被害者を助けられる手掛かりになるかもしれない。是非とも、その真偽を確かめてきてほしい。マリマロン王国には、私からあちらの女王陛下への謁見の手配をしておく。…今の私にできるのは、 それくらいだ。」 ライオット「……!反復現象の…救済の手がかりが…!……あ、ありがとうございます…!(リオンへ深く首(こうべ)を下げる) 」 リオン「だが、五大国のすべてが、ヴィエルのように貴方がたレギュレイターに絶対の信頼を寄せているとは限らない。特に、マリマロン王国の『エデ』女王陛下は、私が言うのもなんだが…かなりの曲者だ。くれぐれも気をつけるんだ。 」 ライオット「…わかりました。でも、絶対にヴィエル女王陛下やリオン執政官のために報いてみせます。それが…セイン団長が俺に託してくれたことでもあるんですから…―――― 」 ― ラステルム王国・世界政府駐屯エリア・大会議室 ― 10人と1人の豪傑が腰かける円卓。 だが、今回はその一つが、「空席」となっていた―――― ティネル「―――― 周知の通り、第8調査委兵団・団長『セイン・マーカス』の悲報については、我々レギュレイターにとってあまりにも遺憾である。だが、彼の尽力があってこそ、ラステルム王国の女王が反復現象《オーバーラップ》に既に陥っていたとはいえ、帝国の手により命を落とすという最悪の事態は免れた。今ここに、哀悼の意を表する。(無念に瞳を閉ざす) 」 ティネル「しかし我々は今、悲観に暮れている状況ではない。(だが、すぐにその瞼を開く)ゼレオロス帝国の進撃が過激化する中、次の対策を講じなければならない。第3調査兵団は完全復帰を果たした一方で、団長の席を失った第8調査兵団の今回の現状は痛手だ。そこで、レギュレイター総司令部で審議した結果、3つの対策を講じることとした。 」 ティネル「まず一つは、第8調査兵団の新たな団長について、だ。本来ならば、副団長を務める相馬和樹がその責務を引き継ぐことになるが…今回は、『とある男』の強い希望により、特例を設けることとした。(そう言うと、アレックス・ディノ…否、彼の背後に立っているある人物に視線を送る) 」 ティネル「 第1調査兵団・副団長『エドガー・アルクイン』を、第8調査兵団へと移籍。及び、その「団長」に任命することとする。 」 ―――――― 時は遡り団長会議より前日…… ― 第8調査兵団事務所 ― エドガー「人の価値は、その人の死に涙をした者の数で決まると聞いた。セイン・マーカスの訃報は瞬間的に、或いは永続的に多くの者から言葉を奪い、黙して別れを告げたという。――――湿気った紙切れのような価値基準だ。彼の価値は、残された者の在り方で証明する。」 午前6時、告別の儀が執り行われて以降最初の日の入り。 第8調査兵団員の半数以上が訓練施設に隊列を組み、一人の青年の言葉に耳を傾けていた。 そしてその多くは、今しがた告げられた事実を快く受け入れていないのか、憂色を隠せずにいる。 エドガー「(軒を連ねる団員達の前で鍋にかけた火を切り、いつもの何食わぬ真顔を向け)―――― ティネル・カルロウとの契約に則り、本日付で俺が第8調査兵団団長を請け負う。(業務連絡、とでも言うかのように装飾せず決定事項を伝えた) 」 エドガー「 コンッ (寸動鍋を甲で軽く叩き、首をくいと捻り"食え"と促す)食事を30分で済ませ基礎体力訓練2時間、戦術交換並びにUpG搭載ガジェットの実践運用演習を1時間。以後、9時間通常業務へ、各自に割り振った職務を遂行。食事・休憩は各班でタイムスケジュールを管理。以後、各自帰投だ。 以上、質問は 」 第8兵団員A「ス……(スキンヘッドの巨漢が真っ先に挙手をした)恐らく……ここの多くが考えている事がある。失礼を承知で発言させて頂きたい、エドガー"第1副団長" 」 エドガー「……。(そうくるよな、とでも言いたげに頭をかき、鍋を弱火で再点火する。)――――焦げ付く前に済ませてくれよ 」 第8兵団員A「理解っているようだな。我々はあなたを認めていない……いや、"セイン・マーカス"という男の喪失を受け入れていない。彼の代役は並大抵の人物に務まる役割ではないし、あなたがその器だとは到底思えない 」 エドガー「だろうな。先の大型機械生命体討伐の際にも痛感したよ(額に手を当て首を横に振る) 死人の代役をしてみろ、俺もそこで退場だ 」 第8兵団員A「 ガタンッッ(憤りを顕に前へ出ようとする他団員を腕で制する。簡単には引かないため肘で強めに繰り返し押し戻し、頷く)であればあなたも本意ではないだろう。今からでも遅くはない、総団長へ辞退を申し出てくれ 」 エドガー「契約は契約だ。職務放棄は俺自身の沽券に関わるし、ここで一兵団の穴が開くというのはよくねえよ。ゼレオロスは勢力図程度把握している。弱みを見せる訳にもいかねえし、何より……(踵を返し、背面の壁へ向かう。そこに立てかけられている訓練用の片手剣を手に取る)―――― セイン・マーカスの代わりは現れない。誰もそれになれないし、なる必要もない 」 第8兵団員B「…………(言葉では理解しているのか、眉間に深いシワを刻みながらも腕を組み反論せず沈黙する。 やがて、目の前に刺さった片手剣を手に取り、斜めに振り払った)だとしても、我々は彼の教えに則ってここまで来た!彼の意志をこれからも次いで第8調査兵団という砦を、五大国を守れる!あんたの力添えがなくてもだ!! 」 エドガー「そいつは助かる。役不足でしたっていうんなら心置きなく降りられる(手に取った片手剣を乱雑に投げ捨て、手首を食いと撚る)ガジェット、及びブーストの使用を許可、3カウントルールだ。奴の代わりはいない、なら奴に並べる力を持ち得る人物がこの座に立つべきだ。とはいえ時間はそう用意できない。だから…… 」 エドガー「武器を構えろ、セーフティを外せ。俺を奴の墓標の横に添えてやるつもりでこい。 全 員 纏 め て な 」 ― 五大国某所 墓地 ― 【武在れど誠実を以て忠義忘れず 力示せど柔和を以て守護を怠らず その剣閃は死して尚流星の如く我々を導く 『 Sain・Marcus 』 ここに眠る】 コンラード「(プライベート用のスポーツカーから下車。花束を両腕に携え、見知らぬ名が墓石に軒を連ねる中、覚えのある名前の前で足を止める。 そこに先客の背を見かけ)……以外だね。君はこういった場所に訪れる印象はなかったのだが……」 」 エドガー「(先客は背腰にコンラードへ一瞥をやり、肩を竦めた。墓石に目線を戻し、西風に靡く前髪をうざったそうに手で抑え後ろに流す)――――葬儀じゃ行儀よくしてないといけないからな。こいつのことだから参列者全員に斜め90度に頭を下げて首痛めてるだろ。こうして何でもない場でないと互いに型筋が張っていけねーよ 」 コンラード「…………(その回答に眼を丸くし瞬きをし、首を傾げた)私は比較的新参者だが……なんだ、彼とは親しかったのかね 」 エドガー「半分腐れ縁、半分義理みたいなもんだ。レギュレイター結成前に互いの力を借りて厄介事の対処に当たった事があるぐらいだが……(追憶を瞼の裏で辿るように目を閉じ、片手を垂直に立て一例し東洋式の供養をする)"コンラードのおっさん"はどうだ。葬儀と個人の双方でお別れとは相当な入れ込みようじゃないか 」 コンラード「うむ、葬儀では行儀よくしなければならんからな。私とて公の礼節とは別に、戦友を送る際の美学があるのだよ(フフンと得意げに鼻を鳴らし)…………それと、君ならここにいると団員から聞いてな。エディ君……いやエドガー。(そう言うなりアタッシュケースから封筒を取り出し、黙してそれを差し向ける。 小さく頷き、ただ受け取るよう促した) 」 エドガー「…………。(内容に大凡の見当は付いているのか、頷き返し封筒を手に取る。封を切り、取り出した書類に目を通す。1枚目は遺言書という文字列が目立ち、2枚目は――――――)――――――…………。面倒な役回りだ、いつものことだが(言葉とは裏腹に、これを目に通した時から自分が成すべき事柄を既に思考しているかのように目を細め) ボウッッッ (手元に宿した蒼炎で2枚目の書類を焼き払った) 」 コンラード「第1調査兵団はアレックス君が問題なく回していくだろう、彼の手腕と技術を信用しよう。片桐もこの件は把握している一方、警察官という立場上非常に警戒され安い。金目当てのアウトロー……と、判断されがちな君に任せたい(眉間にシワを寄せつつ、セインの墓前に花を添えながら)最も、第8というのが懸念点だ。大丈夫かね、君 」 エドガー「団員達を見てるとつくづく思うよ、すげえ男だった……ってな。俺だってそうだ、尊敬していたさ。"誰も頼れない"っていう状況下での仕事だ、肩が凝って仕方ないが……(キュポン と子気味のいい音を立て、酒瓶のボトルを開ける) 」 エドガー「―――――俺達はいつも戦場でしか語らったことがない。時間はあるんだ、飲めもしない酒を押し付けながら、愚痴をこぼしてやる時間は腐るほどあるさ(それを逆さにし、墓石へ"酒を浴びるように飲ませた") 」 コンラード「………フン、私のワインセラーの一品より上等なものは金を積んでも飲めまい。……偉大な英雄に、乾杯(伏見がちに鼻で笑い、続いて持参した酒を注いでいく) 」 蒼は地平まで続き陽光ははるか先に届いていた。 風が強く吹くと、丁度日を遮る雲が横切ったのか影が落ち…… エドガー「―――――ああくそ、天気予報は進歩しないな。降り出してきた(空になった酒瓶を片手に、空を仰ぎ見る。コンラードへ背を向けたまま、憎らしくぼやく) 」 コンラード「む? いや、日は陰ってきたが降ってなどは―――――――― 」 エドガー「―――――――― いいや、雨だよ 」 ――― 時は戻り、団長会議 ――― エドガー「(空席の横へ歩を進め、襟を但し一礼。毅然としてその場の全員を見渡してから、淡々と言葉を発した)―――――契約に則り、謹んで第8調査兵団団長の任を承る。変わらず、五大国の治安、人命を脅かす脅威の対処へ臨む事を誓う 」 ガトウ「……驚いたな…まさかエドガーの野郎が、セインの後を継ぐことになるとは…だが、これ以上ない適任者だろう。(剛腕を束て強かに頷く) 」 ルクエス「へェ…てっきり以前の第3のように機能停止になるかと思ったけド…どうやら杞憂だったみたいネ。よろしくネ、エドガー団長様。(頬杖を突き、新たな団長に愉快気な眼差しを送る) 」 ティネル「エドガーに第8調査兵団の団長を務めてもらう一方で、空席となった第1調査兵団の副団長の後任も構えている。入ってこい。 」 アレックス・ディノ「……淋しくなるな(“副団長”との別れに、そう静かに呟く、その瞳は黒いゴーグルの下、暗く見えず) 」 9S「――――(ティネルに促されるように大会議室へと姿を現す)皆様、お初にお目にかかります。この度、第1調査兵団の新たな副団長に任命されました、『9S』と申します。以後、お見知りおきを。(深くお辞儀するとアレックスの傍へと歩み寄っていく)……貴方がアレックス団長ですね。今後は、僕があなたをサポートいたしますので、今後ともよろしくお願いします。(ふふっ、と友好的な笑みを送る) 」 第1調査兵団・副団長 ――― 『 9S 』 ヘザー「……此方こそ、第六兵団団長として、改めて挨拶させて頂きます。エドガー隊長……当人間で納得が行く形で、かつティネル中将から認可されているのならば、私からは何もいう事はありません。どうか、健闘を祈ります(車椅子を傍らに、周囲と同じように椅子に座り……ただエドガーの顔を見据えながら) 」 BGM♪:Xenoblade Chronicles 2 - OST「ブリーフィング」 ラタリア「ウチのライオットがお世話になったキミなら、はかせは心配ないら。よろしくらよ~♪(うんうんっと幼子のように頷いて歓迎する) お~♪流石総司令官、仕事が早いらね。第1の新しい副団長の子も優秀そうら…! 」 エドガー「心にもないことを言うな。実質お前は全団の団員みたいなものだろ。過労死しないか心配だよ(アレックスに軽口で返し、声をかける面々に落ち着き払って会釈を返す) これ以上にない適任だな。ハロの制御にも一役買ってくれそうだ、俺がサポートするより遥かに役立つだろ。心配してないが安心した。 後はよろしく頼むよ、9S(微笑を浮かべそう告げ……)………。(自身の"背後"へ一瞥をやり、再び沈黙する) 」 相馬和樹「…………(エドガーの一瞥に気付いていないのか、或いはそのように振る舞っているのか後ろ手を組み、他の副団長同様口を閉ざして佇んでいる) 」 ティネル「第8と第1の加入メンバーについては以上だ。だが、彼らだけではない。二点目として…激化していく帝国との戦いに備え、士官学校や世界政府本部などから、新人団員を多く確保した。彼らの加入先の団については、追って団長陣に通達する。 」 ティネル「そして最後の三つ目だが、これまでの帝国との戦いから、現在前線で戦う者たちに圧倒的に欠けているものが見受けられた。それは、「 守り 」だ。機械生命体や大型起動兵器など、ゼレオロスが誇る科学技術を前に圧倒されてしまっては、戦況は危ぶまれる。よって、敵の如何なる戦術にも臨機応変に対応できるように、防衛面において注力するべきだと判断。それに伴い、新たな役割(ロール)を設けることにした。 」 ティネル「前線で直接戦闘を行う「戦闘員」、ガジェットの修復ならびに兵装を利用しての戦術を持つ「メカニック」、戦況を冷静に分析し各団員との的確な連携を行う「オペレーター」、負傷者の救護・治療を行う「メディック」… これら様々な役割が一致団結してこれまで任務に当たってきたが、そこで新たな役割として――― 敵の襲撃を防衛し、後続に繋げる役目を担う「 タンク 」を実装する。 」 ガトウ「タンク…まさに、俺に相応しい役割だ。俺がみんなを守るぞ!!この!!!カッチカッチの筋肉で!!!!!(ガタッと立ち上がりこれ見よがしに大胸筋を見せつける) 」 嵐千砂都「団長!!会議中に止めてください…!!💦(たじたじ) 」 片桐「なるほどなァァァ……遊撃手の戦闘員が機械兵や帝国兵の対処に当たる中、後衛のメディックやメカニックでは民間人の保護、誘導にはガタがくる。そういった意味でも盾役の導入はメリットがでけぇなァァァァ…… 」 エクレイル「ふむ…新人団員に加え、新たな役割が導入されたか… 先日のブースト機能といい、我々レギュレイターにも新たな風が吹いてきたな。着実に、ゼレオロスへの対抗手段、その基盤が固められているようにも感じられる。 」 ティネル「今後は各団、団長と副団長を筆頭に、戦闘員、メカニック、オペレーター、メディック…そしてタンクの7つの役割が連携し、任務及び戦闘に励むのだ。総司令部からの伝達は以上だ。次は…科学班より、ラタリア。 」 ヘザー「補佐役のメカニック……丁度良い人選かも知れませんね…彼らの場合は丁度良い、か……… 新しい団員ですか、成程……人員が増える、と言うのは有難いですが……(少数増えた程度では、ううん……) タンク……確かに、最前線での防衛に特化した人員を選定するのは良い提案だと思います。この隊は私が勤めても良いし……戦闘の規模が大きくなって来れば、一個人のみで身を守るのは厳しくもなって来ますし、ね 」 紫髪の少女「(第5調査兵団団長の席に、これまで副団長としても一度も姿を見せていない白衣の少女が座し、はらぺこあおむしの中身をドライバーで弄り回しながら淡々と言葉を発する) 火力補強・防衛力強化。 目的が解明から戦争へ変わった以上人員、装備が増強されるのは自明の理。 わかりきってはいたけれど……。はぁ、人事……今度はナニを送りつけてくるのか…… 」 劉狼「……(エドガー殿、拙僧は期待しておりますぞ。)(団長の席についた彼の背にウムと納得したように頷く)……?(あれは…そうか、あれが、第5調査兵団の団長殿…その姿を拝むのは此度で初となるが、博士と似てこれまたなんと幼い少女であるか…)(紫髪の少女の姿を横目に、関心に目を細める) 」 ラタリア「先日の襲撃事件で、帝国兵や彼らを束ねる精鋭部隊の二人が使用していた物ら。これを使うことで、奴らもライオットと同じように「ユナイタル」への変身を可能にしたんら。精鋭部隊の二人組が所持していたものは破裂しちゃったから解析ができなかったけれろも…第10のロナ団員が捕獲してくれた帝国兵から、奴らのユナイタルウォッチを無傷で回収することに成功したら。そして解析した結果…これまた驚くべきことが分かったんら。 」 ラタリア「奴らが使っていたウォッチと、ウチのライオットが持っているウォッチ…二つは一見同じように見えるけれろも、よく見るとその外見は勿論のこと、内部構造に関しては大きく異なっていたんら。以前の団長会議でも発表したとおり、ライオットのユナイタルウォッチはその構造がかなり複雑化されている上に、現代の科学力では再現が極めて難しいものなんら。らけろ、帝国兵のものは違う。結論から言うと、ライオットが持つ既存の物と比較して、かなり簡略化された造りになってたら。らから、一般兵士が所持できるくらいには複製が可能と判断できるら。 」 ラタリア「はかせ…ゲホンッ、私は帝国兵のユナイタルウォッチを便宜上、『プロトユナイタルウォッチ』と呼ぶら。もしかすると、ライオットの物が後に造られた可能性も否めないからね。いずれにしても、「ユナイタルウォッチ」と「プロトユナイタルウォッチ」では、その造りが全く異なる。当然、それらを使って変身したユナイタルのスぺックにも影響するら。 」 ラタリア「先日の戦闘データを解析した結果、精鋭部隊…ええっと、『遊撃隊《アサルト》』とかいう二人組が変身した機体は、確かに通常のガジェットの攻撃こそは受け付けなかったけれろも、ライオットの機体に比べると搭載された兵装は圧倒的に少ない。つまり、私から言わせてもらえば帝国兵のものは劣化版とも言えるら。 」 ラタリア「帝国の科学力はまだ未知数…けれろも、先日全団員にインストールしてもらった「UpG.《アップグレード》」…「ブースト」を使いこなせれば、打破できないことはないと証明された。超大型機械生命体なんていう恐ろしい切り札も、柔軟に対応して討伐することもできた。もちろん、らからと言って油断は禁物ら。私は、プロトユナイタルウォッチの解析を更に進めて、ガジェットの更なるパワーアップシステムの開発を目指すら。 」 ラタリア「そして…あわよくば、ライオットがそうであったように、帝国兵が使っていたプロトユナイタルウォッチを、こちらでも複製し…レギュレイターでもユナイタル化を視野に入れたプロジェクトを考案してみるら。とはいっても、これに関してはまだ少し時間がかかりそうらけろ… とにかく、私からの発表は以上ら!(すたんっと座り込む) 」 コンラード「おおっ……素晴らしい!(思わず感嘆の声を上げ座したラタリアへ拍手を送る)UpG.《アップグレード》は火力において充分敵戦力への対抗手段を構築する呼び水足り得たが……それでも団員の戦闘技術に依存したものではあった。だがユナイタルを兵装として拡張できれば、装甲も相まって団員自身の生命保証に繋がる! これは朗報だ、有意義な時間になった! 」 片桐「…………(コンラードとは対象的に黙し、顎に手を当て僅かに項垂れる)………。セーフティを設けるべきだな、言っちゃアレだが遠隔で機能停止、或いは……(――――自爆を強制できるようにすべきだ)……酔いがまだ残ってるかァァァ 」 ルクエス「…「ユナイタル」…その出生がゼレオロスのものであろうとそうでなかろうと、あの力はとても興味深いヨ。未だ多くの謎を秘めてこそいはいるが、すべてが明かされるのも時間の問題だろウ。 」 アレックス・ディノ「……………(その話の間、ずっと俯いて、首を縦にコクンコクンと動かしている) 」 ヘザー「………えっ…?(紫髪の少女を思わず二度見)あ、ああ……そういう… (やや冷や汗を流しながらもラタリアに向き直り)……プロト、と言うよりは量産化を見据えての敢えて簡略化した様にも思えますが……我々のガジェットにもそれが適応できる、ユナイタル化が出来るというのならば……確かに大幅な戦力増強となるでしょう。流石は博士……ですが(片桐を一瞥し)…しかし、諸々のリスクは考慮して頂けるとは思いますが……やはり危険性という意味では引っ掛かる部分が無いではありません 」 ティネル「ラタリア、報告ご苦労。以上の通り、帝国の力は侮れないが、我々レギュレイターも奴らに対抗でき得る力を獲得しつつある。我らの反撃が本格化する日もそう遠くはない、ということだ。だが、本来の目的を見誤るな。我々の目標は、ゼレオロス帝国の討伐ではない。反復現象《オーバーラップ》の解明、並びにその根絶だ。 」 ティネル「よって、ここからは…その反復現象《オーバーラップ》解明に向けた本格的な調査に乗り出す。先程、第3調査兵団のライン・オーレット団員より、有益な情報を得た。ラステルム王国の隣国に属する海の国『マリマロン王国』にて、反復現象に陥ったとある被害者が自力でそれを克服したという事例が判明したそうだ。恐らくだが、マリマロンの女王陛下がその詳細な情報を握っていることだろう。 」 ティネル「ラステルム王国の執政官、ステラー・ル・リオン氏が、我々の為にマリマロンへの謁見の手続きを行ってくれたという。彼女の助力を受け、これより『マリマロン王国』への調査活動に入る。該当国を管轄としている第7調査兵団ならびに第8調査兵団を筆頭に、各団からも団員を現地へ遠征させ、反復現象《オーバーラップ》の調査活動に当たれ。 」 エドガー「プロトユナイタルの時点で動作が安定しない、未解明な要素が多過ぎる事を考えると……(ヘザー、片桐に一瞥をやり)導入を懸念する意見も一理ある。 とはいえ持ち札が限られている以上資源は有効に使いたい状況でもあるはずだ。 ライン・オーレット団員がUpG.《アップグレード》の試験運用に協力したように、仮に量産ユナイタルを導入するにしても信用のおける少数に絞って試験運用するとかの段階を踏まえるべきかもしれないな…… (マリマロンか……。よりにもよってあの女王…… さっそく団長になったのが足かせになるな。面識がある以上同行したいが……) 」 エクレイル「……いよいよか……(反復現象《オーバーラップ》…これが解明されれば…我が友は…――――)(両手を合わせるように組んでは覚悟を決めたように瞳を閉ざし、俯きかける) 」 ヘザー「マリマロンですか…知らない国ではありません。女王陛下が情報を掴んでいるというのであれば、再び直接謁見する事になるでしょうか ……一つ、今後の我々について…提案があります。構いませんか、中将(ティネルの顔を見ながらその場で手を挙げ) 」 コンラード「マリマロン……確かあの国には魔導学術都市がある。純ゼレオロス人が魔術適正の低い人種なら、マリマロンは魔術を飛躍的に発展させた"知識の海原"と名を挙げた国家と言えよう。 うむうむ、反復現象《オーバーラップ》に魔術的アプローチで対抗しているのかもしれん……いや憶測に過ぎんが…… ただ……なぁ……(あの女王かぁぁぁぁ) 」 ティネル「どうした、ヘザー。(彼女に「申せ」と視線で促す) 」 嵐千砂都「……(マリマロン王国…確か、恋ちゃんが所属している第7が管轄としている… できることなら私も遠征に向かいたいけど…だ、大丈夫かなぁ……) 」 嵐千砂都「……?(あれ…?そういえば、マルガレーテちゃん…は…?)(団長会議には付き添いで副団長も必ず出席するはず。これまでの会議でも必ず参加していたはずだったが、何故か今回はその姿を見せないマルガレーテに首を傾げる)……(片桐団長もいつも通りだし…体調不良…なのかな……?) 」 ヘザー「……今後、暫くは…原則として、我々レギュレイター団員の単独行動を禁止したいと考えています。先のセイン団長の戦死も、単独で王女殿下を防衛しての戦闘を強いられたが故であると、私は考えます。彼がそうそう後れを取るとも思えませんし、ね……加えて、我々の動向も帝国に察知され始めていると感じています。情報漏洩等は考えたくはありませんが……そういった状況下で、団員が単独で活動するのは常に危険が伴うとすら私には思えます。そういった懸念からの提案です 」 片桐「…………(ヘザーの提案に耳を傾けつつも、千砂都に一瞥をやり)………(重く瞼を閉ざし、首を横に振る) 」 アレックス・ディノ「……………(一言もしゃべらず、まるで振り子のように、首をコクンコクンと動かし続けている) 」 コンラード「うむ、その提案には賛同する。(団員の安全という言葉に反応し目の色が変わる。いつになく真剣に、この案を通そうという主張を込めてティネルへ一瞥を送り) 第1、並びに第5の報告にもあったが、五大国に潜む脅威はゼレオロスや機械兵に限らない。迅速に、その場で、団員や市民の安全を確保しつつも事に当たるには常在戦場の気構えで行動するべきだと私は考える 」 ティネル「……わかった。ヘザーの考えには一理ある。事実、私個人しても…あのセイン・マーカスが低俗なテロリスト相手に倒れるとは想定していなかったからな。……了解した。では各団長陣、ヘザーの提案に則り、その旨を各団員に通達し、肝に銘じるのだ。一人でも欠ければ足元をすくわれる。故に、単独での行動を禁じ、必ず複数人での同行を義務づけよ。よいな。 」 エドガー「基本はそれでも構わないが……(賛同する姿勢ではあるが、なにか別の思惑があるかのように顎に手を当て長考し……)例えば第9等の諜報活動に特化した兵団は作戦行動の性質上、単独での行動が効率的……いや、必須であるケースも有り得る。参道はしたいが、そういった任務行動の阻害にならないかという懸念点があると俺は考えるがどうだろうか 」 ルクエス「アハハ、気遣ってくれるのかイ?第8の新団長様は優しいんだネ~。(などと、上っ面染みた声音で語り出す)ボクとしては問題ないヨ。それに、ヘザー団長の言う通リ…ゼレオロスがどこでボクたちや五大国の情報を入手しているのか疑問点はあル。考えたくはないが~…―――――『内通者』がいる可能性だって否めなイ。そういう意味も兼ねて、だヨ。ラタリア氏もそう思うだろウ? 」 ラタリア「――――!(ルクエスの発言にぴくりと反応する)……んー…そうらね。それについては、はかs…私も良いとは思うけろも… 」 ヘザー「……受け入れて頂き、有難うございます。出来るならば、この先一人も団員が死亡するような事態は避けたいので(ティネルに頭を下げ) ……当然、作戦行動に必須となるシチュエーションは発生するでしょう。故に、"原則"……特別な理由が無い限り、という点を考えて頂ければ。逆に特段の理由が無い場合は、シャワーを浴びる時も寝る時も、常に複数名で行動して貰う……そこまでやるべきだとも、考えています ……(敢えて口には出さなかった、『内通者』に対する懸念…それをルクエスに指摘され、軽く目を伏せ) 」 ティネル「団長会議で語弊のある発言はよせ、ルクエス。各々思うところはあるだろうが、しばらくはこの規則に準じて行動してもらう。今回のようにレギュレイター全体が大きな前進をしたのならば、慎重になる必要もある。他に意見がないのであれば、今回の団長会議はここで締めくくるが。 」 エドガー「(下手にこの話題を引っ掻き回すと返って動きにくくなるか……) わかった、俺も異論はない。(内通者の話題が振られたラタリアに一瞥をやり、そのぎこちなさを察すると)そういえば第3は少数精鋭だったな。団長、副団長を除くと行動できる団員はライン・お……ああもういいか、ライオットとアサギだけになるが作戦行動に支障はないか? ペアで行動するならこなせるタスクも減るだろ 」 片桐「異論はねぇなァァァ デカやってる時も二人行動が原則だからなァァァァ…… 第4からも特に言うことはねェェなァァァァ…… (ねえが……)……。(ガトウへアイコンタクトを送り、目線を千砂都へ移す。首をクイと出口の方へ捻り『後で借りるぞ』と伝えた) 」 劉狼「ええ、その件に関しては問題ございません。ライオットとアサギは、普段からは基本的にマンツーマンで行動して任務に当たっているが故。ですが、そのような規則が設けられたのであれば、拙僧から今一度強く注意喚起しておきましょう。(エドガーに)………(ルクエスに睨まれるような発言に反応するラタリアの反応を伺い、ふと彼の方を静かに見据える。「あの者は一体何を考えているのか」…底が読めない男だ、と言いたげそうに) 」 紫髪の少女「――――――異論なし。新団員の受け入れ、タンクの割り振り等に関しては当方から人事へ個別に要望書を送る。以上(ティネルへ一瞬だけ一瞥を多くると、再びアオムシに目線を移し、内部構造を弄り始めた) 」 ガトウ「俺からも言うことはねえ。基本はソロで行う筋トレも複数人でやれば効率も上がるだろう。(←そういう話じゃねえよ)……?……!(片桐の視線を察して「ああ」と静かに頷く) 」 エクレイル「私からも異論はない。これから我々レギュレイターの本来の役目を全うする時が来たのだ。不慮の事故を避けるためにも、視野を共有させ安全に任務にあたるべきだ。 」 ヘザー「……私からは以上です、ありがとうございました。 (他の参加者達の顔を見ながら)……杞憂だったら良いんだけど(そう、小声で独り呟き) 」 コンラード「…………(ルクエスを注視するが、第9への苦手意識が勝るのか目を逸らし平静を装う)わ、私からもォー……特に言うことはない。本会議での決定事項については必要な情報のみ後程団員へ周知し、部隊の再編成へ務める。以上だ 」 ルクエス「アッハハ…♪ごめんねごめんねェ~♪(悪戯っぽく舌を出して誤魔化す) 」 ティネル「……では、以上で団長会議を締めくくる―――― 解散! 」 ―――― ガ タ ッ ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! (10人の団長が起立。背後の副団長もまた一斉に踵を返し、会議室を後にしようとする…) 嵐千砂都「ふぅ……(なんだかいろいろ話が進んだけど…これで少しでも良くなるなら…)(そう思いながら会議室を後にしようとするが…) 」 ヘザー「(ぐっ、と両腕で腕立ての様に身体を強引に持ち上げ、半ば飛ぶように無理矢理車椅子に移動)……(どこか心配げにラタリアを一瞥した後、車椅子を動かして会議室を後にする) 」 アレックス・ディノ「……………(しまった、途中から寝てた……)(……もう三日も、ろくに寝てないから、か……)(静かに目を覚ますと、こっそり他と同じように立ち上がり、その場を後にしようとする……) 」 片桐「 コツ (酒飲みではあるが滅多に足並みを崩さない彼が、千鳥足で千砂都と並行するようにして歩き)嵐千砂都ォォ………事情聴取だァァァァ…… 保護者(ガトウ)同伴でも構わねえぞォォォ(そう一方的に言うや会議室の外へ足を引きずって退出する) 」 嵐千砂都「 ヒィッ (片桐のドスの利いた声に思わずびくりと跳び上がりその場に留まる)…ぇ?え?わ、私ですか…??(めったに声を掛けられることのない人物に呼び止められて唖然とするが、とりあえず片桐についていくように会議室の外へと出る)……えっ…と……な、なにか…?(おずおずと委縮する) 」 片桐「………… グ ッビィィィィィ(会議室の外に出るやボトルを逆さにし匂いですぐに分かるほど強い酒をあおり一息をつく。心なしか目元が腫れているように見える)……その様子じゃ、マルガレーテはお前んとこにも来てないようだなァァァ…… 」 嵐千砂都「――――!?(「マルガレーテ」―――知り合いの名前に目を大きく見開かせる)…ぇ……!?えっと、あの…マルガレーテちゃんが、どうかしたんですか…?今日の団長会議にも出席していなかったし…私てっきり、体調がすぐれていないのかと…っ…」 片桐「………あぁぁァァァ~~~~(耳をほじくりつつ目線を泳がせ、気だるげに天上を仰ぎ見た)ゼレオロイド掃討戦前日から面ッァ見せてねェェェ……あいつは仕事に関しちゃウチで誰よりも勤勉で、頭回るからなァァァ…… なんかあるとすりゃ、"渋谷かのん"絡みの事ぐらいだと踏んだんだが……そうかァァァお前も見てねえかァァァ…… 」 嵐千砂都「…っ……――――(…「かのん」ちゃん……)(脳裏に過るは、あの忌まわしき過去。そこには、あのマルガレーテも確かに関与していたのは事実である。だが…)―――……ごめんなさい。でも、そんなことになってるなんて…… 『あの事件』は、すでに過去の話です。でも、私は…"まだ終わってはいない"と思ってます。あの一件以来、マルガレーテちゃんも私も、変わってしまった…同じ副団長としても思うところはお互いあったはずです。……片桐団長。私も、できる限り協力します。マルガレーテちゃんの行方を捜すこと、それが…『あの事件』を本当の意味で解決できることにもつながるんじゃないかと、思いますから…。 」 片桐「しっかりしてるなァァァ……おっさん共はなァァァ……皆の娘が消えちまうとこの有様だってのになァァァ(茶化しているのか真剣なのか、自身の目元を指差し) まァァァ……第5も津城業務はあるだろォォォ…… あいつを意識して普段の任務に当たる、これぐらいにしておいてくれれば充分だァァァ……後は……(ジャケットのポケットから不細工なネズミのキーホルダーを取り出し、おもむろにそれを手渡す) ゲーセン、おっちゃんは下手だからよォォォ……それしかねえがァァァ見かけたら、渡してやってくれェェェ (それだけ一方的に告げると、すれ違うように歩き出し通路奥の暗がりへと進んでいく……) 」 嵐千砂都「……(片桐団長…団長も、マルガレーテちゃんのことを…)(その目元の晴れ具合から全てを察したように言葉を失う) ……!あ、あの…っ…(両手でキーホルダーを受け取り、立ち去っていく片桐をただその場で見送るしかできなかった)……かのんちゃんだけじゃなく、マルガレーテちゃんまで…… そんなの、ダメ… もう、これ以上誰も失わせるわけには、行かない…ッ……――――(キーホルダーを握りしめ、少女はまた一つ決意を抱くのだった―――)」 ―ラステルム王国・繁華街― 横たえる瓦礫、残骸、営みの跡と書き闘争の痕跡と読む石塊。それらを横目に石は積み上がる。 今も昔も、人は石を積み上げ、耐え凌ぎ、安らぎ、見下ろし、投げ落とす。 砦が鉄筋に変わり、人々の立ち直りは幾らか早くなった。 不要になったもの、傷ついたもの、使えなくなったものを捨て置いて新しく生み直す。 これが我が子や我が身であればと思えばやっと人は恐怖する。 忌避する死、話題にするのも嫌煙される死。 積み重なった不要モノ達の屍を横たえて歴史は紡がれている、誰もがその上に立って私は何も知らないと豪語する。 考えなかっただけだ。 ロナ「………(目尻に水滴を浮かべ、潤んだ瞳で再度周囲を確認。想定している人物がいないことを再確認すると。安堵と焦りが混ざったため息を零しうなだれた)うぅ~~~……(すぐ合流するからって先に送り出されちゃいましたけど……)もしかして面倒、ううんもしかしなくても面倒……。どうしよー……このままじゃ単独行動扱いになっちゃう…… 」 ヴァニタス「 やっ 待った?(そんなロナの不安を知ってか知らずか、微笑を浮かべ手を上げて彼女の背後から声をかけた) 」 ロナ「■◯$% '+}`{+?}{W`"J`L+`L`"#"(!Y( `Y!??!?(アライグマ語) いいいいいいい、いつからそこに……っ!?(カンフーのような構えを取りつつ飛び退き、肩を上下させながら) 」 ヴァニタス「ふぅん…………。(顎に指を当て目線を上に、暫くして悪戯めいたほほ笑みを浮かべ) 待ち合わせ時間の3分前から★(にっこーっ) 」 ロナ「かっ……・・・ わ、わわっ……私がここに来るより前からじゃないですかァ!居るなら居るってそう言ってくださいよぉ!!(錨肩で上ずった声を荒らげ猛抗議) 」 ヴァニタス「ごめんごめん。そこの店長さんから復興状況と政府への要望、後事件発生前からなにか変わったことはなかったか……とか、真面目に仕事をしていたんだ。 で、そうしてたら君が店前にやってきて、呪文めいたことを言ってるから声が掛けづらくって(親指で背後の店を指差しつつ、脇に抱えた紙袋を取り出す) そうそう、林檎が買っておいたよ。療養食といえばコレ!だろ? ウサギさんの切り方教えようか 」 ロナ「うさ…… うさ???(吹き出しにデフォルメされたうさぎが思い浮かぶ。林檎とそれが結びつかず首を傾げた) あ、ありがとう……ございます……(紙袋を受け取り、口ごもりながら礼を言う)すみません……レイカさんのお見舞いの品……。普段は一人でいいんですけど、今は…… 」 ヴァニタス「気にしない気にしない、同じ団員の見舞いの品なんだ。彼女がこう……事情があれじゃなければ僕も会いに行きたいぐらいなんだけどね(そう言うやロナの傍らにあるキャリーバックを手に取り)重いだろ? 事務所までは僕が受け持つよ、これでも力自慢なんだ(腕をまくり力こぶを強調するようなポーズを取る)……と言いたいけど、3時間ぶっ続けで買い物は少し疲れたよ。少し休憩にしないかい? 」 ロナ「休憩、ですか? あ、えと……(ふとヴァニタスの様子を一挙一動観察し目線を泳がせ)……。(そういうようには見えない、気を遣ってくれてる、のかな……。普段忙しそうにしてるのに……)大丈夫です。バス停もすぐ近くですし、事務所に戻りま……(はにかみながら遠くに見える停留所を指差そうとするが) 」 ヴァニタス「 おっと。(間髪入れずロナの手首を掴み引き寄せ) パシッ (その弾みで彼女が落としそうになった林檎入の紙袋をキャッチしつつ、背に手を添え身体を支える)自分の心配もしてあげなよ。メトロから聞いたよ、巨大機械生命体討伐後倒れたって。まだ反応が鈍ってる…… 身体は大丈夫だとしても、意識がコレじゃ復帰しても危ういんじゃないかい(必然的に彼女の耳元に囁く様な位置関係になろうと構わずマイペースに) 」 ロナ「っと……あ、あははぁ……返す言葉もありません。ありが……(指摘された通り、コンディションが芳しくないことを初めて自覚し苦笑していたが)!!??!?……ほわっ、はぅあ……か……ッッッ!!!?!??(自分の置かれている状態を確認、何度か瞬きし腹の中から心臓が飛び出しそうな鼓動と、上気する熱も自覚、大口を開け声にならない悲鳴を上げる) 」 ヴァニタス「うっわ『おもしれぇかお』になってる……。待ってる間に変なものでもつまみ食いした?(冗談めかしく笑い、荷物を取り上げつつ彼女を立たせるとすかさず辺りを見渡し)よしっ、せっかく二人で行動する大義名分があるんだ。ついでにカウンセリングの名目も拝借してあそこでお茶……もとい休もうっ!(弾むような声を上げ道路を挟んで向かい側にあるカフェのテラス席を指差す) 」 ロナ「べべべべべべべっっっっっつに疲れてませんし!!?ダダ大丈夫ですすぐに戻りましょうっ!!(ブンブンブンブンブン) ほ、ほら事務所の社食にはおやつもお茶もついてますしっっっっっ!!!!!(ブンブンブンブンブンブンブンブンブンブン)(風切り音と残像が発生する速度で首を横に振りつつも逃げ出すような素振りは見せず、浮いた足はバス停の方向とカフェの方向とで交互に右往左往している) 」 ヴァニタス「あっははははは残念!僕はああいうガヤガヤしたとことじゃなくてお気に入りの団員と少人数でお茶するほうが好みなんだ。 君のプライベートに付き合ったんだからご褒美ぐらいくれよーっ(ロナの腕を引き、信号が青になったのをいいことにカフェへスキップで進んでいく) 」 ロナ「おきにっ……!?あー!!あー!!!!困ります!!困ります!! いろいろややこしくなるからやめてくださいーーーー!!(>< 顔のまま大した抵抗もできずずるずると引きずられていった……) 」 \ ポッポー / (8分経過) こあっくまん「 ドンッッ (ストローが二本刺さった真っ青なソースの上にアイスが浮いている名窯し難いデザートを配膳してくる) マンデーパフェカップルセットです。ごゆうくりどぞー 」 ロナ「かっっっっっ……… (プルまで言えず口をあんぐりと開けたまま硬直。テラス席に座したキツツキ同然に首を前後に振り、ヴァニタスとデザートを交互に見)かっっっっっ・・・・・・・!? えっ、つまりそういう……えっ?えっ?あの、つまりそういう……? えっ? (可能性が頭に浮かんではフリーズを繰り返し何度も自問自答と質問を発する) 」 ヴァニタス「ああ、もちろんその方が値段が安いからだよ。 単純にマンデーフロートアイスを二個注文するより量は少ないけど、ちょうどいい量にはなるからね。ああ言ってなかったけ? 僕甘いもの苦手だから(指で器をロナの方向へ寄せ、どうぞと手を差し伸べ) コーヒーがあればいんだ、コーヒーがあれば。 」 ロナ「(ようやく脳がカップルの四文字を受け入れ、その後連想される少女漫画のような場面の数々が脳裏を駆け巡る中)\僕甘いの苦手だから/ えっ? あ、は、はい。…………。えっ、そっちのほうが安い、から? あはい、はい……。はい…・・・ ・・・・。 ですよねー デスヨネー……(ハシゴを外されすっかり意気消沈し無駄に二本ある内の一本をくわえる)チュルー…… しょ、しょっぱい…… 」 ヴァニタス「んー? なんだ、本格的なデートのほうが良かったかな(頬杖を突いて身を乗り出し、対になるストローへ口を近づけながら目を細め煤笑う) 」 ロナ「 ふいっ (ジト目で睨みつけ、器を自分の方へ寄せそっぽを向く) 」 ヴァニタス「拗ねないでよ、君に息抜きしてほしかったのは心の底からの本音なんだ。(肩を竦め背もたれに上体を預け苦笑する。片目を閉じ、対になるストローを取り上げると紙に包んでノールックでゴミ箱へ捨てた)……ついでに言うと事務所の張り詰めた空気感に僕自身嫌気が差してるんだ。友達はあまりいないし、こうやってからかったり意地悪したり……コミュニケーションを取らないと自分が人間なんだって自覚が薄れてしまうから(伏見がちに、コーヒーに映る空を見上げながら) 」 ロナ「……(口元を隠すようにして器を両手に持ちジト目を向けていたが、彼の仕草に何か思うところがあったのか、器を卓上におろし、不安げに首を傾げる)あの、そういえば私……ヴァニタスさんのこと、他の団員さんからもあまり聞いたことなくって…… 」 ヴァニタス「僕のこと教えたらデートしてくれる?(花びらマークの浮かび上がる微笑み) 」 ロナ「 怒りますよ。 」 ヴァニタス「冗談だってば~~~(両手を前に突き出しどうどうと言いつつも笑みを絶やさない) そ、僕も君のことを知らない。ほら、お互い戦闘員で、高火力兵装を装備してる関係上連携を取ることはあまりないじゃないか。作戦終了後は後続のメディック、メカニックのチェックを受け帰投。訓練に関しても特性上顔を合わせる機会がない。何より君がひとみしりだしね、だからこうして親睦を深める機会を設けたってハナシ 」 ロナ「…………。(ヴァニタスの言葉に沿って自身の普段の生活と彼の接点を辿る。指摘の通り、彼と会話する機会は殆どなかった)言われてみれば、そう、ですけど……。(それでも解せないと言いたげにヴァニタスをじっと見つめ、首を傾げる) 」 ヴァニタス「(僅かに冷めたコーヒーを口に含み、一息つくとロナへ真っ直ぐに視線を返し) それに、レイカやメトロ以外に対して君はいつも遠慮がちだった。話したくないんじゃない、"私なんかが邪魔していいのだろうか"ってな具合にね。僕に対してもそういう目線は感じ取れた。だから……これが返事ってわけさ。(先までの挑発的なそれとは打って変わって柔らかく微笑む) 」 ロナ「…………(真っ直ぐ返してくれる応え、微笑みに一瞬呼吸を忘れ)……。(何かを言い淀んでうつむく心なしか、悪い気はしないようで……)でも、その。レイカさんもメトロさんも、たまたまなんです……。話したこととか、全部……きっかけとか…… 」 ヴァニタス「まあ改まって自己紹介みたいなことしても堅苦しいしね。そうだな……ここは会話デッキを使おうか(肩を竦め苦笑で返しつつも心底楽しそうに顎に手を当て)……うん、家族の話しからしてみようか。 僕は孤児だからまぁーー……そうそう話せることはないけどね、君は? 」 ロナ「…………(孤児。その言葉について深く踏み込んではならないと自分を律する。 問に対して思い浮かぶのは雪の日の情景。人であった残骸の上に佇む……)私も、孤児なんです。本当の両親は……何故か、ガスマスクをした兵隊に撃たれて亡くなりました。私もそうなるはずだったんですけど……それを"おかーさん"が助けてくれて、今の私があります。(実の親の死、それを遠い出来事、過ぎ去ったことのように語り、"おかーさん"に思いを馳せ屈託のない笑みを浮かべる) 」 ヴァニタス「(おかーさんという単語を耳に入れ片眉を一瞬だけ潜めるがすぐに笑みを取り戻す。重ねた両手に顎を置いて聞き入っているかのような仕草を見せた)おかーさん……育ての母だね。 そういえば、ロナはおかーさんの言いつけをよく守っているような感じだけど……そんなに凄い人なのかい?僕は母の記憶もないから、お母さんの言いつけっていわれてもピンとこないんだけどなぁ 」 ロナ「 ガタンッ 凄い人ですよ!!(両手を突いて立ち上がり、喜々として声を上げる。 すぐに自分が高ぶって目立つ行動を取ったことを自覚すると、頬を赤らめ音を立てないようゆっくりと腰を下ろし)……。今から言う事、笑わないって約束してくれますか? 」 ヴァニタス「(もちろん。見守るような穏やかな笑みを浮かべ深く頷き、ロナの目を見つめどうぞと言わんばかりに促す) 」 ロナ「………(その答えに対し、まだ半信半疑なのか、戸惑いがちに溶けて浮いたアイスに目線をオトシンながら、ゆっくりと口を開いた)……私、両親が死んだ時に本当は殺されていたんです。 」 ヴァニタス「…………(笑みを浮かべたまま返答できずにいる。固まった、というのが正しい。冗談には聞こえない非科学めいたそれに対し、沈黙を守った) 」 ロナ「今でも夢に見ることがあります。銃剣が胸にすうって入って……寒くて、痛くて……段々何も感じなくなる、あの感覚……。身体をそこに残して、どこまでも沈んでいくような感覚……(自身の胸に手を当て、瞼の裏でその当時を想起していうるのか頭髪が小刻みに震える) 」 ロナ「……でも同時に、その後に感じた熱も覚えているんです。目が覚めると、私は"霧の中でどこまでも続く草原"にいました。不思議と満たされていて、目の前にはさっきまでの冷たさが嘘に感じるような暖かな焚き火があって……そこが、私の家って思い込んじゃうような安心感があるんです。 そこに、"おかーさん"はいました(ようやく顔を上げ、彼女にとっての最重要人物の登場を強調するようにヴァニタスへ真っ直ぐ目を向ける)おかーさんは言いました――――― 」 『あなたは力が伴わない戦士です、だから機会を与えましょう。』 『命を燃やす熱源を与えましょう。灯火を守る武器と知恵を授けましょう。ただし心は折れてはならない、ただし意志を曲げてはならない』 『 意志なき生命の一切を奪う。戦士として相応しくない 』 『 意志を燃やし続けろ 突き動かすのは臓ではない、そこにある熱のみだ 』 ロナ「…………(それが昨日のことのように、あたかもそこに"おかーさん"がいたかのように言葉を綴ると、あどけない少女像に戻り、しまりのない笑みを浮かべる)それから私はおかーさんの家で生き返りました。だから、おかーさんは凄い人なんです。私はそんなすご人の言いつけを守ろうとしてる程度です 」 ヴァニタス「…………(顎に手を当て、その続きがあるのか、その先があるのかと待っているかのようにロナの眼の奥を覗き込んでいた。だが言葉が途切れたと確認すると脱力し、口を手で覆い長考する。笑みは消えていた)冗談には聞こえないね……。ただ、こう、なんと言っていいのか…… 」 ロナ「 あ"っ ごごごめんなさいおかーさんの話になると……こう!!他の人に話す機会はありませんでした、からっ!!(わたわたと手を動かし)レイカさんにも話したこと、ないんです……だから、嬉しくってつい…… 」 ヴァニタス「こら、すぐ謝らない。君にとって大切なものを話してくれたんだ、僕がお礼を言うのが正しいだろ(すぐに笑みを取り戻し、掌をテーブルにかざして上下させ座るよう促す)そうだ、君のおカーさんが言うところの……『武器と知恵』ってもしかして…… 」 ロナ「あ、わかっちゃいました!?(口元を両手で多い、嬉々として眼を輝かせ)そうです、"アリエル"なんです!!あの子は私が霧ノ原に着いてすぐ、おかーさんがプレゼントしてくれたんです!(それが機能のことであるかのように声を弾ませ)みなさんよく勘違いするんですけど、アリエルがガジェットなんじゃなくって、アリエル"が"ガジェットを装備しているんですっ! 」 ヴァニタス「どうりでうちの隊で一般的に普及していない筈だ……あれが量産できたら……ああいや、失礼(慌てて咳払いをし、申し訳無さそうに八字眉でロナへ頭を下げ)アリエルは君の"家族"だったね。 代わりなんていない、今のは酷い失言だった 」 ロナ「…………(謝罪に対しすぐに答えは出なかったが)………(頬に手を当て、くすぐったそうに口を緩ませ目を伏せる)ありがとう、ございます……。アリエルは家族です、ですけど……そう認めてくれる人、いませんでした…… 」 ヴァニタス「血の繋がりは重要じゃないなら、同じ人間かどうかも重要じゃない。家族を思うのが気持ちなら、"気持ちから生じる関係"を軽んじちゃダメじゃないか(そうロナへ微笑みかけ、コーヒーを口に含む)僕も孤児だからね……気持はよくわかるよ。血の繋がりとは別に、大切にしたいっていう気持ちは 」 ロナ「…………(理解を得た、それだけで揺さぶられる心。ありきたりな感情だが、それが特別なものであるかのように思い、整理できないまま。だが、喜ばしいものではあると結論付け顔を上げ)ヴァニタス、さん。今日はありがとうございます……レイカさんのお見舞いのこともそうですけど、私自身が顧みなかった私のことまで面倒見ていただいて……情けない話ですけど、すごく……(一瞬、言葉にそれ以上の意味を含んでしまうのではないかと躊躇うが、それでもかまわないと顔を上げ) すごく嬉しかったですっ(今日一番の笑みを浮かべた) 」 ヴァニタス「さーて何の話かな?僕は息抜きにデートしただけなんだけどっ(手に顎を乗せ、悪戯めいた笑みを浮かべいつものように軽口で返すが)……ま、今回はそうじゃないけど、さ。本気なんだ、1/4ぐらいは。今度はデートにしない? 雰囲気一つ変えるだけでまた新鮮な味わいがあると思うケド 」 ロナ「もう遊ばれませんからねっ(頬を膨らませジト目で睨みつけるが、すぐにそれも崩れて吹き出し)くすっ… でもまたこうして一緒に出かけてくれる気はあるっていうことすよね。 その時は……うん、その時はヴァニタスさんのこと話してください。 話して楽になるようなことがあったらそれでもいいですからっ(屈託のない笑みで、そう告げた) 」 ヴァニタス「―――――――(――――――。)――――うん、その時が……(すぐに、上辺だけでもすぐに答えが出なかった。それ程までに)……よろしくね。(自分とは、空虚なのだと自覚する他ない) 」 ― ラステルム王国・平和記念公園・墓地 ― ヒロ「……………(幾つもの墓標が並べ立てられている中の一つ……「澁谷かのん」と名が刻まれた墓標の前で合掌している) 」 ヒロ「(…君がいなくなってから、どれほど経っただろうか……みんなの溝は、いまだに深まったままだ…) 」 ヒロ「(ちぃちゃんは一人、バラバラになった皆をまた元に戻そうと頑張っている………俺も微力ながら協力はしているが…なかなか上手くいかない…) 」 ヒロ「……………君が今の状態を見たらなんと言うかな(トマトを供えつつ呟く) 」 ヒロ「……そんな一人で頑張っているちぃちゃんにどうか……力を貸してやってくれまいか…(墓標に対して語りかけるように呟く) 」 ヒロ「もちろん俺も力になる……(スッと立ち上がる)きっと、あの時のようなリエラを取り戻して報告しにいくから。(そう呟き、踵を返し去っていく) 」 ― 某日、昼 第四課事務所内 ― ズズズズ、ズズズ、ズズ~(誰もいない事務所内で冷麵をすする音が響く) 薬師寺九龍「ズズズズ~(三杯目の冷麺を汁ごと飲み干し、割り箸を乱雑に器に放ると口の中に残る風味を安物のウイスキーで流し込んだ)ふぅうう~~~~。ごっそさん(マルガレーテ探しを続けるもそれ以上の手掛かりはなく、すでに諦めモードに片足突っ込んでいた) 」 薬師寺九龍「(裏の風俗に連れ出された形跡はない。ましてや裏の組織がからんでるって話も聞かないし、やっぱり帝国か? でもあんな小娘さらってどうしようってんだ? 牢屋の中でも口うるさいだけなのによお)……第8みたいによぉ。新しい副団長、うちでも雇えねえかなぁ。なぁんて。 」 ジリリリリリリリリリリン!ジリリリリリリリリリリン! 薬師寺九龍「……(無視を決め込む。もしもまた変な依頼であればたまったものではない。しかし、電話はずっと鳴り響いていることにイライラし始め)……ガチャ はい、第四! ……あん? ーーーーー『未確認機械生命体』? なんですそりゃ。(椅子に座ってタバコをくわえジッポーで火をつける)ふぅぅ~。ってことは偵察っすか?ほかの調査兵団の援護は頼めないんで? いや、あのね、こっちだってカツカツなんすよ 」 薬師寺九龍「(声に感情がこもりはじめ、貧乏ゆすりがとまらない)ただでさえ士気がねぇ落ちてる状態でねぇ、あれもやれこれもやれっていい加減にしろってんですよ!あ゛ぁ!? おーおー俺ぁ下っ端だ!! 下っ端だからなんだってんだ!? テメェえらいのか? よぉしそこで待ってろぶん殴ってやっからよぉお! 俺がどこぞの副団長ぶっ飛ばしたの知らねぇわけじゃねえだろ! お前の名前覚えたからな!(ガチャン!!)……へ、切ってやんの。本部のドヘタレ野郎が(ふん、とソファーにどかっと座り一息。だが……)…………(未確認機械生命体、このワードがどうも気になった。気になって仕方ない) 」 薬師寺九龍「…………(事務所誰もいねぇ。こういう時に限って俺、俺、俺。なんで俺をこき使うかねえ。団員の皆様は俺が哀れと思わねえらしい。薄情者め)よっこいせ。とりあえず行ってみるか。書置き書置きと……(ともかく指定された場所へ最小限の装備で向かう。) 」 指定された場所は街から離れた場所にある旧神殿群。 崩れたモニュメントとして点々と草原から突き出るように転がり、薄ら高い丘の上に神殿の名残が見える。 -----『そこになにかがいた』 薬師寺九龍「(疲弊から沸き起こるいらだちをおさえながら、妙に整えられた道をゆく)あそこになにかいる? 大きさは5メートルか?釣り鐘みたいなデカブツーーーいや、あのてっぺんに乗っかってんのは……(瞳を収縮させながらその正体に息を吞む) 」 マルガレーテ「ーーーーーーーーーーーー。(釣り鐘状の鉄塊の上にまたがるように、彼女はいた。衣服らしい衣服はスカートのみで、体のところどころに寄生虫のように小型の機械生命体が張り付いている)------(白目をむいて半開きの口あらはダラダラとよだれをたらしている) 」 薬師寺九龍「な、なんだお前……その、姿は……!(ようやく見つけたマルガレーテ。しかしその凄惨かつ異様な姿に警察官としての勘が警鐘をあげる)……ジリ、……ジリ……ジリ(ガバメントを取り出し身を隠しながらゆっくりと近づく。マルガレーテがこっちに気が付く様子はない。まるでマリオネットのようにぐにゃりとして動かないでいた) 」 薬師寺九龍「…………スチャ(遺物の陰にひそみつつもゆっくり銃口を向け)マルガレーテ。おい、マルガレーテ!(返事はなし)……バカンスにしちゃ趣味悪いな。ここはこの国のオススメスポットじゃない。正確に言えば関係者以外立入禁止の環境保護区だ。そのデカブツはなんだ?流行りの車にはうとくてな。教えてくれよオイ(とりあえぞ声をかけてみるが一向に反応は返ってこず) 」 薬師寺九龍「(どうする……本部に報告か、それとも、ここで……)(引き金に指をかけるも)……やめた。おう、そこ動くなよ。俺ひとりでお前の相手なんざまったくのごめんだ。いいか、動くんじゃねえぞ!(支給されたカメラでマルガレーテの今の姿を撮ってから足早に去っていった) 」 マルガレーテ「…………(九龍が去ったあとピクリと指が反応するや、ブゥンと機械音が響く)ぁ……ぁ……ぁ……la~♪ 」 ― AM 7:50 第3調査兵団事務所 ― BGM♪:Danball Senki WARS Original Soundtrack - 07. いま、憧れを胸に ライオット「(修理が完了された事務所へ着くや否やいつものソファにドカッと腰かけると…)~~~~~~ッハァ…!帰ってきたぁ~~~~~~……(実家のような安心感に大きなため息をついた) 」 アサギ「ほんと久々っすね、「ウチら」の事務所。なんだかんだでここが一番落ち着くっすよね~。(別席のソファに深く腰掛ける)……まー、ほんっと、いろいろあったすね…(先日のラステルム襲撃事件から数日が経ったのだろう、それまでの怒涛の日々が脳裏に過る) 」 ライオット「……ああ、そうだな…。(大きく仰いだ首。その視線を何もない天井に向ける。そこに映るのは、ラステルムの女王と執政官との出会い、ゼレオロスの精鋭との戦い、そして…亡き仲間のこと。だが、もう俯くことはない。今のように大きく仰け反るほどに上を向いていこう、そんな自信に溢れた表情に口元を綻ばせていた) 」 アサギ「……先輩…もう、大丈夫なんすか…?(彼の様子を伺い全身をライオットへと傾ける) 」 ライオット「……まあな。俺も、「あの人」のように"紳士"になろうと決意したからな。(フッ、とこれ見よがしに不敵な笑みを浮かべる) 」 アサギ「……♪(ライオットの笑みに杞憂を覚えると釣られて鼻で笑う) えぇ~?先輩が"紳士"ですかぁ~?ぷぷぷー。変態という名の紳士だというのなら、まあわからなくもないですけどー?(ニタニタ) 」 ライオット「んだとてめゴルァアサギー!(ソファの端に転がっている何かのキャラクター人形を鷲掴んでアサギへ投げつけようとする) 」 劉狼「2人ともそろっているな。朝から元気なのは喜ばしいことだ。(そんな二人のもとへやってくる。傷はすっかり癒えており、包帯が巻かれていた腕は元通り完治し、こちらもまたすこぶる調子のよい表情を浮かべていた)……セイン殿の悲報については、もはやこれ以上言うまい。ライオットよ、その前向きな心意気を崩さず、今後の任務に精進せよ。では、朝礼のミーティングを始めるぞ。 」 ライオット「はい、師匠!……って、博士はまたアレか…?(辺りを見渡す) 」 アサギ「っすね~。徹夜(研究)明けで今頃爆睡中すよ。なんでも、また次の開発作業で忙しくなってきたとかなんとか。(ライオットに投げ飛ばされた人形をうまくキャッチしたものを抱きしめている) 」 劉狼「左様。故に、今は寝かせておきなさい。……では、話を戻すぞ。先日の団長会議にて新たな決定事項が定められた。大きく三つに分かれる。まず一つは、激化するゼレオロス帝国への対抗策として、新たな役割と人員が導入されることとなった。それに伴い、今回も引き続き「団員研修配属制度」によって、我々第3調査兵団に新たな研修団員の配属が決定した。諸君、入ってきなさい。 」 ザッ ザッ ザッ ―――――(劉狼の声に誘われ、複数の影がライオットたちの前に現れる) ロジェスティラ「ギュピッギュピッ(小柄、白髪、唯一露出している手からして陶器のような肌。透明感のある美少女像を実現した"何か"が、ゴーグルに酸素供給マスクを身に付け事務所へ"明らかに大質量の生物が二足歩行している"音を立て入室)コーホー…コーホー…コーホー…コーホー… ガ コ ンン ……(遅れて姿を表したのは彼女に背負われている2mはあろう合金製のバックパック。重機が駆動するような物騒な音を立て軽々と背負い直す)コーホー…… ガラッ ガラッ (入室するやいなや俊敏な動きで手近な棚を開ける、共用テーブルの下を確認する、ハンドガンを抜き左右へ銃口を向ける等不審な動きをし……) 」 ロジェスティラ「クリア、安全地帯を確保。(と短く囁き、バックパックを壁につけ姿勢を正しお手本のような機敏な動きで敬礼をする)本日付で第3調査兵団臨時配属となった。氏名、ロジェスティラ。第8調査兵団所属 階級二等兵 役職、タンク。 臨時拠点設営、拠点防衛、建造物爆破による制圧、トラップによる持久戦を得意としている。ご用命があれば効率的、且つ迅速に遂行する。 」 第8調査兵団・タンク ――― 『ロジェスティラ 』 うちはマダラ「……………(物凄い存在感を醸し出し、腕を組みながら侵入してくる。とてつもない威圧感と風格を感じる) 」 フロール「……成程、ここが第3隊の……(細身で中性的な人物が、薄手のシャツ姿でバックパックを背に現れ)……えぇと、彼女と同様、今日付けでこちらの第3調査兵団に臨時配属となりました、フロール・アオイ・メイエルです。第二期団員が隊に来る事もあり、此方で学ばせて頂ければと思っています(隣で明らかに異様な動きをしているロジェスティラに動揺しながらも、気を取り直して一礼) 」 ハロ「ナンデアンナノイルノ…ナンデアンナノイルノ…(マダラにガタガタと震えながらライオットの背後に隠れている) 」 ライオット「う゛お゛ぉ゛い゛!!?(ロジェスティラの武装品やその挙動、そして明らかに場違いなほどの存在感を放つマダラの二人に絶叫する)絵面が!!絵面がやべえっておい!!!(やたら存在感が強すぎる両者の間に挟まれているフロールに気づけていない) 」 うちはマダラ「うちは一族のうちはマダラだ……この度レギュレイターに配属されることになった……(そう言って腕を組んでいる……が、その姿は妙に揺らいでおり……) 」 アサギ「サバイバルな美少女キターーーー!(大の字で歓喜) あれ…???新しい役割に「タンク」があるのは聞いてたんすけど…「ニンジャ」もいるんですか…!?(違(マダラを見て手裏剣を投げるポーズ)あ、やば…なんか、"滾って"きそう…ジュル…(フロールを見て口の端から涎を垂らす。すぐに腕で拭いとる) 」 劉狼「彼・彼女たちが、今回我々と一時的に行動を共にする新しい仲間だ。研修団員のみならず、新人団員も他の部隊に多く加入することとなっている。我々レギュレイターはかつてない規模に広がることにより、今後の任務の幅を利かせることも容易い。そして、機械生命体及びゼレオロス帝国との戦闘に直面した際も大勢の仲間が共闘し合うことで、民間人や王族たちの身の安全をより固め、またレギュレイター間でも互いを守り、その命を預け合うのだ。よろしく頼むぞ。 」 劉狼「…さて、先の話に戻る。二つ目として、団員の増加に伴い、また先日の事件の反省から、団員の単独行動を禁止することが決まった。今後は、最低でもツーマンセルで行動。万が一の事態に直面した際も、決して一人で行動することなかれ。…よいな? 」 ロジェスティラ「はっ(グラス上に!マークが表示され慌ててマスクやグラスを外す)今のはうっかりではない、酸素濃度を確認してから装備を解除するとマニュアルにも書いてある。よって絵面がおかしいということはない、軍部においてはこれがノーマル。至ってビジネスライク フンスー(うさぎのように口をきゅっとむすびジト目で誇らしげに胸を張る) ニンジャ……東洋に伝わるアサシンの上位ジョブ、実在したのか……。 」 アサギ「特に先輩は格好つけたがろうといっつも一人で先に行っちゃいますからね~。ここは頼れる後輩が面倒を見てあげないとっすね!てなわけで、先輩のことはあたしが24時間365日付きっ切りで監視するっす!たとえ火の中風呂(みず)の中##自主規制##の中だろうと!あたしと先輩は一心同体っす! 」 ライオット「 おい今なんつった(おい今なんつった) 」 うちはマダラ…?「……(マダラの姿が揺らぎ切り、その中から面を被ったタクティカルジャケットを着た人物が現れ)……なーんて。族長のフリなんてちょっと恐れ多かったかナ…… 」 アサギ「あいえぇ!?な、ななななっ…!姿が変わったっす!イリュージョンっす!やっぱりニンジャなんすよ!(一人勝手に盛り上がっている) 」 うちはマダラ…?→ツクモ「……『ツクモ』と申します。皆様の言う通り、忍者です(そう言ってザッと片膝をつく) 」 フロール「……あれ?思ったより一緒の面子が濃い………?これ研修で合ってる………?(二人の同期、そして自分への視線に戦慄している)……忍者居るんだ……って、そうじゃなく……ツーマンセル、そう……最近単独行動が禁止されましたからね、常に二人以上で行動しないと 」 劉狼「うむ。アサギよ、ライオットのことは頼んだぞ。…そして、最後の三つ目だ。直近では、ゼレオロス帝国の襲撃に伴い、王国の防衛に徹するあまり…我々レギュレイターの「本来の役目」が疎かになりつつあった。そこで、帝国の動きがない今こそ、我々は反復現象《オーバーラップ》解明に向けた本格的な調査に乗り出す。 」 劉狼「ライオットの報告にもあったように、『マリマロン王国』にて反復現象を克服した人間がいることが明かされた。我々はこれよりラステルムからマリマロンに移り、その調査に向かう。まずは、『エデ』女王陛下との謁見に向かい、詳細をお聞きする。事が上手く運べば、長く追い続けていた反復現象の謎、その解明方法が掴めることだろう。 」 ロジェスティラ「これが最新の光学明細……いやニン=ジツ……(ジト目でこそいるが嬉々としたキラキラオーラが隠せていない)任務、了解。 要人警護の訓練にも余念はない。ツーマンセルで行動できるならば手数も倍になってより素早く作業できる。見取り図がないのは残念だが建物の外観さえ確認できればすぐにバリケードの設置、襲撃を想定したトラップの設置、女王陛下の避難経路確保まで行える 何しろこちらにはニンジャがいる。勝ったな(フンスー) 」 ライオット「……いいな、忍者…かっけえよな… 俺も分身の術とか使ってみてぇ…って、あ、ああ…!そうだったな… ここ最近は戦闘続きだったが、俺たちのやるべきことは他にあんだ。マリマロン…あの執政官のリオンさんが言っていた… 」 劉狼「無論、ゼレオロス帝国の襲撃も予見し、今回は全部隊から4割以上の団員を現地に結集させる。そこには他の五大国に駐屯している団員たちも合流することになる。当然中には未だ顔を合わせていない者も見受けられるだろうが、一致団結し任務に励むのだ。 」 オレンジ侍「ちわー(ガチャ)悪い悪い遅れちまったぜ! ----俺はオレンジ侍、第6調査兵団所属 役職はタンク。よろしく頼むぜ先輩方! 」 第6調査兵団・タンク ――― 『オレンジ侍』 鬼塚冬毬「臨時でこちらにジョインすることになった鬼塚冬毬と申します。以上。 」 第5調査兵団・オペレーター ――― 『鬼塚冬毬』 劉狼「新たなる武装、役割、団員を揃え、レギュレイターは新体制を整えた。五大国に戦禍を齎すゼレオロス帝国を退け、一刻も早く『反復現象《オーバーラップ》』から人類を救いあげるのだ。 ではさっそくだが、これよりマリマロン王国へ向かう。各自、30分以内に身支度を整え、再度事務所へ集合せよ。一時解散! 」 ― マリマロン王国・イースター ― BGM♪:海のほとりにて @ フリーBGM DOVA-SYNDROME OFFICIAL YouTube CHANNEL ライオット「―――ぃよっ…と………!(装甲車から降り立ち、初めて目にする水の都に思わず口を開いた)……すげえな…ここが、『マリマロン』王国…!目の前に海が広がってやがる……! 」 アサギ「五大国の中でも、プラリーニと次いで自然豊かな観光スポットとしても有名らしいっすね!海ですよ、海!さかな~~~~!(例のポーズを取る) 」 「ねーぇ、次はあそこいきましょうよーぅ」「ほとんど紐じゃんそれ、大丈夫なの?俺?俺はウェルカムよ……ビッグラブ」「パパー!かにさーん!かにさーん!」「よってらっしゃい見てらっしゃい!今日はターコイズマグロがお買い得!品質はピンキリ、早いものがちだよ―!」 青い空、白い雲、熱砂、水を滴る白や黒の肌達。 水平線には色とりどりの帆を張るヨットに遊覧船、浜辺には屋台やオープンカフェ。 絵に描いたようなリゾート地、マリマロンの浜辺であった。 フロール「……綺麗な街ですね……確かに、観光客らしき人を見掛けます……(海を見ながら歩いている) 」 ロジェスティラ「シュコー……シュコー……(何を勘違いしているのかダイビング用のフル装備、それも深海を想定したタイプのそれを身に着けアサギの後ろをついていく)遮蔽物が全くない……急ぎ安全なエリアを確保しておきたい……シュコー……シュコー…… 」 オレンジ侍「おお、やっぱ海はでけえなあ(久々に海を見たのか仮面の奥で喜ばしい声を出しながら) 」 ネブカドネザル「ネブカドネザルです。同じくニンジャです。私は本社の備品であり、レギュレイターへの協力はそれを前提としたものです。なお、現在私はノードラッグです(ニンジャ装束風のシャープな機甲外殻と四つの特徴的な眼光が光る、極限までサイバネ化されたニンジャが現地にて現れる) 」 イージス「ボクハイージスヤンケ。新型ノAIガ搭載サレテハゲカラノコントロールガナクテモ動ケルヨウニナッタヤンケ、ヨロシクヤンケ(一体のAEGISが舞い降りて合流、手を差し出す) 」 アゲアゲ⇡な男「へいへいへいへェェ~~~~い…… YO!(アロハシャツ、フラワーブーケ、派手な柄のアロハに短パン、高そうなビーチサンダル、ゲーミング光を放つサングラスといった具合に浮かれた風防の男が、一行へ向かって歩いてくる)お "前" お "前" "前"衛的 お上りさんのお前ら 浜辺のルーキー 浜辺のモンキー ウッキー YO YO 紳士はネクタイ これ絶対 熱帯でもネクタイビジネスマナー(自身のフラワーブーケを強調し、アサギやライット、続けてフロールへ迫ってくる)これら10000ゼニー 浜辺のマナー 買うのはマスト 」 鬼塚冬毬「……(海、屋台、さまざまなものには目もくれず) 」 劉狼「新団員の二人だな。合流ポイントでの待機、感謝する。ここからは我々と共に行こう。 ……うむ。ここ、「イースター」は観光地であると共に一般生活区画とされている。情報によれば、まず、マリマロンの王国は"下層"にある。ここ(地上)は謂わば、ゼレオロス帝国と似て非なる造りとなっており、王都ではない。 」 アゲアゲな女⇡「 HOO! HOO! 私ら海のスターでマスター ここまでお登りお疲れ様でスター さっさと買うもの買えて自分を変えろ 海のナマカになれなければニワカのナマコ ブーケ身につけるのは最低限のリスペクト HOO! HOO! (要するにフラワーブーケを買えということ。観光客を狙った悪質な押し売り) 」 鬼塚冬毬「では、ただちにその地下に向かうのですね。油を売っている暇はないので(アゲアゲ↑な面々を一蹴するように) 」 ロジェスティラ「 敵だね。 (ポケットから小銭のような感覚でダイナマイト(防水仕様)を取り出す) 」 ライオット「うおおおなんだなんだ!?ネ、ネクタイ…??紳士、か……そうだな~…って、うおぉい!?(疑いもなく財布を取り出そうとしたところにアサギに取り上げられる)……ん?どういうことだ、師匠?ってことは、城はここにはない…ってことか?(そう言われて改めて辺りを見渡すが、確かにそれらしい高い建物は見受けられない) 」 フロール「……あれは……確かオムラ社の…?そしてもう一人は……出で立ちからして、恐らく…(特にNRSを発症する事も無く冷静にネブカドネザル、そして鬼塚を一瞥し)景観を優先している故でしょうが、少し見通しが良すぎるのが気になりますね……王都じゃないのも理由の一つか…… ああ、どうも。僕たちは他に用事があるので…(軽くアゲアゲコンビを押し退け) 」 アゲアゲ⇡な男「お前三人前、俺一人前、リスペクト当たり前。断るのは悪、悪の中でも最低の悪。容赦しねえやっちまおうZE("本気"だった。『白昼堂々と釘突きバット』を取り出し臨戦態勢を取る) 」 アサギ「観光地あるあるのキャッチにひっかかりそうになるあたり、先輩はまだまだですね。先輩のお金はあたしが管理します。(目が$マークになってる)ふぅ~~ん……確かに言われてみれば、ラステルムからここへの国境を跨ぐ際も不思議と入国審査がスムーズというか、割と簡易的でしたもんね。防衛的に大丈夫なんすか? 」 「ヒャァー!!喧嘩だー!!」「ママー!!ケンカダー!!」「はいはいお夕飯買い揃えて帰るわよ」「見ねえ連中だな……どっちに賭ける?」(誰一人として恐怖の悲鳴を上げることはない、目の前の暴力沙汰を予感させる状況においても能天気に、それが見世物であるかのように黄色い声を上げている。誰一人"警察を呼ぼう"というような挙動を見せていない) 「俺はあの二人組にかけるぜ。アゲアゲで勝てるからな!(意味不明)」「あの観光客も只者じゃないぜ………」「アグー有罪なるらしいよ」「誰か武器投げろ武器!」 ライオット「待て待て待て待てっ!!!💦 話せば分かる!!!話し合おう!!!(などと供述しながらイージスを盾にするように背後に回る) 」 アサギ「治安悪杉ィ!!!……?(と、アゲアゲの男女をはじめ、周囲の民間人に視線を向けてはその違和感に目を細める)……師匠、もしかしてっすけど、この国って…… 」 オーランド「(きらびやかな景色に対してある意味異色ではあるが存在感のない仏頂面、高身長の青年が、半袖シャツに半ズボン、スポーツ飲料入のクーラーボックスを携え一行とアゲアゲな連中の間に割って入り)――――――はいはい、現地流の対処法をご教示しますね。失礼します ゴッッッ (脇目も振らずアゲアゲな男の首根っこを掴み、鳩尾へニーバットを一発) ガンン ッ (肘鉄をもう一人の男の脇腹にねじ込みひるませ、前蹴りを浴びせ雑に蹴りどかす)はいはいギャラリーの皆さんは行った行った、見世物じゃありませんからね 」 アゲアゲ⇡な男A「 えぅ ん 」アゲアゲ⇡な男B「 ひでぶ 」(軽く見積もって全治2週間。プロの重い打撃を受け浜辺に顔面がめり込み沈む) 」 劉狼「……うむ。拙僧も同様の疑念を抱いていたところだ。もしやするとこの国は…――――!(割って現れたオーランドの登場に目を丸くする) 」 フロール「……観光地なのに、そんな有様…いや寧ろ、観光地だからこそ、か……(いつの間にかポケットに入れていた手を出し)……凄いパンチですね… 」 ライオット「ッ……!?(鉄槌を下すオーランドの気迫に髪が逆立った)……は、ははは……す、すまねえ…助かったよ…(髪を整えながらオーランドに会釈する) 」 鬼塚冬毬「無駄のない攻撃、助かりました。(オーランドにペコリと頭を下げる) 」 オーランド「国境辺りまでお願いします。流石に誰かが面倒を見るでしょう(部下と思しき団員に米俵を担ぐようにしてアゲアゲな男達を投げ渡し、呼吸一つ乱さず 劉狼へ敬礼を送る)お待ちしておりました、 劉狼副団長。第6調査兵団所属、オーランド・レッドフォード、階級は伍長です。エデ女王陛下との謁見とのことで、レギュレイター発足以前より現地での滞在経験のある私に案内を担うよう指示がありました。よろしくお願い致します。(面々へ順に握手し回りながら会釈を交わす) あと君、流石に爆発物はしまってくださいね 」 第6調査兵団・戦闘員 ――― 『オーランド・レッドフォード』 ロジェスティラ「(威力を確かめたかった……) 」 劉狼「……!見覚えのあるお方だと思ったが、やはり貴殿であったか。此度の歓迎、感謝する。(胸に手を当て会釈する) 」 アサギ「めちゃ強そうっすね…!現地にお詳しい人で良かったっす。(ほっと溜息) 」 ツクモ「ここはイメージとは違って随分と物騒なんですネ……てかネブカドさんは本当に忍者なんです?あ、科学忍具ってやツ?(目の前の光景に首を傾げながら、ネブカドネザルへ視線をやり) 」 オーランド「噂とは違って驚かれたでしょう。観光地はお金あってこそ、安全もお金在りきですからね……加えて現地のああいったチーマーは素人なので我々が政府だとは見抜けない、見抜いても舐め腐って殴りかかってきます。お気をつけください(こちらへ、と手で促し海岸沿いに歩き出す) 先に駐屯中の団員もこの先の"海の家"で待機して頂いております。それなりに距離がありますし時間もある……。何か質問があればお答えしますし、興味関心があるものがあればついでにご案内致しますよ ああ、オレンジニンジャ=サンもお久しぶりです。ヘザー団長はご健在でしょうか 」 フロール「詳しい方が居るのは助かります。先の様な素人ならともかく、まともに組織化されたギャングやテロリストの類となると地の利の無い我々にとっては危険極まり無いですから……実戦が出来るメンバーが集まっているのは幸いでした ……そうか、ヘザー団長の… 」 オレンジ侍「いや、おい! 侍だから!鎧武者!ニンジャじゃねえって(汗) あぁ、団長さんね。……言っちゃああれだけど、うん、おっかないのはいつも通りじゃないかな(ぇ 」 劉狼「はあ…では、拙僧からひとつ。ここへ来るまでの道中から気づいたことがある。見たところ、地上全域は国境付近も含めて行政機関が見受けられないように思える。国防はおろか、軍隊も存在しない。先の小さな騒動が日常茶飯事で行われているあたり、やや無法地帯と言っても差し支えないように思えるが…(オーランドの誘導に従うように、彼の背に続いて歩きだす) 」 ネブカドネザル「科学忍具?これはサイバネ手術によるものです。備品として、ニンジャソウル憑依者としての私の身体です(そう言って静かにツクモに答えながら、オーランドへ軽く会釈して続く) 」 オーランド「失礼、異文化のこととなると疎いもので……最近まで鳳凰とは陰陽師だと思っておりましたので。おっかない……ああ、いつも通りですね何よりです。(表情を変えないがどこか嬉しそうに声を弾ませ) …………(劉狼の言葉に何かを言い淀んでいるのか、視線を泳がし海を見やる)お気付きになられましたか……。私がこの国の正規兵同然に、暴漢へ強硬手段に打って出たのもそういうことです。 この地上生活区画、『イースター』には国防機関は愚か、警察、役所や入国審査所といった、国を国たらしめる公的機関が存在しません。『税』の意味を知らない国民が半数を占める。そういった状況です 」 アサギ「ゑ?????? や、やばくないっすかそれ???世紀末じゃないっすか。愛で空が落ちてくるっすよ。(オーランドの発言に眼鏡がズレる) 」 ライオット「ラステルムとは大違いだな…けど、なんでそんな…?(オーランドへ続きを尋ねるように首を傾げる) 」 ツクモ「やっばー、MEXICOじゃないですか 」 鬼塚夏美「(心配になって見にきてみたらこれですの。非常に治安が悪いところに派遣されたものですの…)(冬毬のことが気になったのか、陰で双眼鏡で見ている) 」 フロール「オムラ社のサイバネ技術ですね……全身に施しているのを見るのは初めてですが…… 成程、まさか公安どころか、公的組織が存在しない……良く共同体の体を維持できていますね、マフィア以下じゃないですか… 」 オーランド「ああ、北斗の拳ですか……私はトキが好きでした。(食い気味) その質問に応える前に補足をしておきましょうか。先にあった機械兵による五大国同時襲撃……これへの対処は人手を要したものの、"スムーズ"だったでしょう。事実上、地上生活区画は政府軍の一部が"善意"で取り仕切ることで辛うじて治安を維持しているのが現状です。裏を返せば、"正規兵ではない他所の軍隊"が土足で上がり我が物面で治安維持を行っていても何一つ"お咎めがない"ということ……。(一瞬だけ足を止め、穴が空いたような黒い瞳をライオットへ向ける) エデ女王陛下はそういう人物です。リオン執政官もいい顔はしはしなかったでしょう 」 (回想)リオン「だが、五大国のすべてが、ヴィエルのように貴方がたレギュレイターに絶対の信頼を寄せているとは限らない。特に、マリマロン王国の『エデ』女王陛下は、私が言うのもなんだが…かなりの曲者だ。くれぐれも気をつけるんだ。 」 ライオット「…っ……(オーランドの真っ黒な瞳に一瞬慄いた様子を見せる。それは、オーランド自身というより、彼が語るマリマロンの女王の思想に対してだった)……あ、ああ……(ここでリオンとの対話を思い出しては僅かに納得したようにぎこちなく頷く) 」 オーランド「まあ、我々は謁見までが任務です。アレに言葉は通用しない、そういうつもりで行きましょう。どうか気を楽にして(説得力のない真顔でそう言うと、遠くに見える"海の家"を指差す。隣には既に何人かの団員が現着しているのか、政府軍のマークを印刷したテントが設営されていた) 」 キリエ「―――――やほやほ~~☆オーランド伍長お疲れ様~~♪(遠目に見える人だかり。その中心では何かそこだけ異世界であるかのような輝きを帯びた、ピンク髪に天使の羽を要所に縫い付けた純白のドレスのTHE・美少女がほがらかな笑みを浮かべ手を振り、ライオット達を出迎えていた。そんな彼女の足元には、先のようなチーマー達が尊いものを拝むようにして膝を付き祈りを捧げ、ある者は嬉々として涙を流し何かを懇願していた)もー、あんまり遅いからお友達が増えちゃったゾ☆ 」 ド ★☆★☆第1調査兵団戦闘員兼、王の騎士団所属 アルティメットアイドル『キリエ・ヒメサキ』☆★☆★ ン ・・・ オーランド「うわ出た。(真顔三白眼でしれっと嫌悪感丸出しの言葉が出る)私よりあなた方の方が詳しいでしょうか……レギュレイターにおける"ファースト・アイドル"、王の騎士団所属、キリエ・ヒメサキ。セイン全団長の訃報を聞き呼んでもいませんが力技で参加してきました。彼女の面倒はおまかせします、助かった(丸投げ) 」 キリエ「ひっどーい!あのね、セインさんが居ない今王の騎士団っていうネーミングバリューでアポ取れるのわたしぐらいなんだからねっ。その辺感謝してくれてもお釣りがくるんだぞ!ぷんぷんっ ドゴッドゴッ(指でオーランドの胸板を突く。明らかに重い打撃音がする) あ、劉狼さんにライオットくん、それにアサギちゃんにナツミンも来たの―!?わーっなつかしー☆ 最後にあったのはまだ第5までしかなかった頃だっけ!(うさぎのようにぴょんぴょん跳ねながら近付き当然のようにハグをしていく) 」 ツクモ「なんですかあレ?アレも幻術ですカ!?(仮面の下の眼をキラキラさせてその様子を見ている) 」 フロール「……政府の装備が見えた様な気がしましたが、アレは見間違いじゃ無かった… あ、あ……アイドルって……しかもファーストアイドルって……そんなジャンルがあったなんて…飛び道具にもほどがあるというか……い、いや……幻術じゃない、現実です、多分… 」 アサギ「んあ゛ーーーー!?!?!?!?見てくださいよ先輩!!キリエたんっすよキリエたん!!レギュレイターで最も推せるあの超ゲキカワアイドルnおあ゛ーーーーーーーーーーーーーー!(ハグされて♰昇天♰し、チーマー共に紛れて崇拝の態勢に早変わりする) 」 劉狼「…「王の騎士団」と言えば、そうか…セイン殿の… うむ、キリエ殿。久しゅうございますれば…(ハグに困惑気味に顔が引きつるも抵抗することなく佇む)……?この「海の家」は…? 」 キリエ「そう!幻術のような夢のような理想のような輝きも現実して見せる、あなたの未来を淡く照らし出せてみせる!そして平和もお約束してみせる!なんてったってアイドルだからね★(眼を非現実的に輝かせキラ★をする) 」 イージス「オ前誰ヤンケ?ボクハ知ランデッ(ポンコツっぽい音を発しながら首をガクンガクンさせている) 」 マーサリア「 はぁぃお待ちどうさまぁ~~ ドンッッ (既に駐屯済みの団員や、今訪れたばかりのライオッ達の前に山のようにそびえるかき氷が鎮座する。 それを配膳するのはたった一人。アロハシャツ、頭にタオルを巻き、腰を丸めた皺だらけの老婆一人だった) え?なんだぃ?頼んだのは焼きそば?あんらぁ~~~~……それは困ったねぇ~~~~…… じゃあかき氷持ってくるからねぇ~~~( 痴呆 ) 」 マリマロン王国・元女王護衛隊長 ――― 『マーサリア・バルバロア』 ライオット「おっ、あんたは―――ちょわぁっ!?(一瞬だがハグされてきょどる)…くッ…なんという、純白な微笑み…!その笑顔に俺は何度 ♰昇天♰ しかけたことか…!ぐ、う、おおおおおぉぉ…!お、俺の心臓が、疼く…!疼くぞおおおおおおお(※厨二病をこじらせてしまう) 」 鬼塚夏美「……うるさい、声がでかいですの!今は隠密行動中ですの!(サッとキリエから離れて逃亡) 」 鬼塚冬毬「………姉者?(サッとあたりを見渡す) 」 オーランド「ああ、こちらの海の家は地上生活区画唯一の"行政機関"です。言う慣ればここが入国審査所、といったところでしょうか(さりげなくかき氷の前で手を合わせいただきますと頭を下げながら) こちらの御婦人は"マーサリア"さん。首都、『学術海底都市アトラス』に所属する護衛隊長にして、我々をそこへ案内してくださる水先案内人です。 普段は海の家の女将に扮して地上を監視していらっしゃいます 」 ライオット「くっっっっっっっっそでけえええええええええええええええええええええええええええ(もはやエベレスト級なかき氷にあんぐりと口を開ける) こいつに生ビールシロップかけて食おうぜ ( 阿呆 ) 」 オレンジ侍「(すっげぇえ騒がしい場所だな。思ってた騎士団といろいろ違う……)わ!なんだこのかき氷!? って、おいばあちゃん!焼きそば!どうせもってくるなら焼きそば!!かき氷はもういいから!! 」 劉狼「 ゴ ッ (ライオットとアサギの後頭部にゲンコツを浴びせて幻覚?から目を覚まさせる)…コホンッ、ウチの団員が失礼した。 ……なんと…!これが…そうであったか……(オーランドの説明に改めて海の家の外観を、そして案内人と称されたマーサリアを交互に見つめては意外そうに目を丸くする) 」 ライオット&アサギ『 ガ ッ デ ム ! ! ! (二人ともに殴り倒されてぐるぐる目でくたばる)』 フロール「……いや、確かに"アイドル"が居たとは聞いたけど………そうか、彼女が"1st"ならば何人か居るのも頷けるかもしれない……(勝手に納得している) ……(マーサリアとかき氷を交互に見)…失礼ですが、オーランドさん……彼女が本当にそうなのですか?とてもそういったふうには… 」 マーサリア「『最高裁』に"罪人以外"のお客様とは珍しいねぇ~~……お婆ちゃん、嬉しくて枯れた涙がまた湧いてきちゃうよぉ~~……(かき氷をオーダーした団員の前にかき氷を配膳しながら) え?ポッポッポハトポッポ?ああはいはい、わかったよぉ~~……じゃあお餅を振る舞おうねぇ~~(オレンジ侍の前に熱々の餅が現れた) え?なに?ウェディングケーキ?そうかぁ~~末永くねぇ~~(劉狼とフロールの前にホールケーキが一つずつ現れた) 」 オーランド「見えないでしょう?でもこれでジークンドーの達人、魚人空手の黒帯、アンビション体得者で徒手空拳ではマリマロン1の使い手なんだそうで…… 私はこう……苦手なので本題を、彼女の耳元で叫ぶように、ゆっくりと伝えていただけると助かります(丸投げ) 」 ロジェスティラ「(とりあえず爆弾を設置したいなという顔をしている) 」 ツクモ「フムフム……つまりここから海隠れの里に向かうのですネ!……物凄い幻術でス!こちらとしても幻術にはひと声あるので……貴方のような幻術も覚えてみたいものでス!(なにかかんちがいをしている) 」 劉狼「いえ…拙僧は甘味は少々苦手でして…(申し訳なさそうに遠慮する)……了解した(オーランドに一度頷いて改まってマーサリアのもとへ歩み寄る)拙僧は、レギュレイター第3調査兵団・副団長の劉狼でございます。ラステルム王国の執政官・リオン殿からもお伺いした通り、我々は女王陛下の謁見を求めて参りました。つきましては、海底魔導学術都市『アトラス』への入国を申請したい。 」 キリエ「うーん……ファーストっていうのは語弊があるかな?私はゼロ、ファーストは……第2のちーちゃんがそうだっけ? まあいっか!いたいのいたいのとんでけ~★(ぶっ倒れたライオット、アサギを膝枕しゴリラ@アワーで顔面平手打ち(100%善意)している) ところで私が頼んだたこ焼きh……もごぉっっっt(ロールケーキが口に打ち込まれた)もぐもぐ…おいひぃ 」 オレンジ侍「ってう˝ぉい˝!!嘘だろ!!?どうやったら餅になんだよぉお~~~~!?ってかどこにあったこんな餅!? 」 マーサリア「うんうん?うんうん……はぇ~~~~……そうなの!まぁ~~ラステルムで起業するって聞いてたけど失敗しちゃうとはねぇ~~~若いのに苦労してるんだねぇ~~~~~ 」 キリエ「NO!!これは幻術ではなぁーい!これは現実!事実、アイドルの光はこうして皆に届いている!!届きすぎて私が普通に困っている!!(跪いているチーマー達を指差しながら) おばあちゃあああああああん!!!!!!!この人達ねええええええ!!!!!海底都市にいいいいいい!!!!行きたいんだってえええええエエエエエエエエエエエエ!!!!!!!!!!!(歌はパワー!と言わんばかりの大音量でマーサリアの耳へゼロ距離で叫ぶ) 」 劉狼「ええ…拙僧が不甲斐ないばかりに………はい????今なんと????(きょとん)あ、いえ、失礼しました。その…女王陛下への謁見の為に、アトラスへの入国を申請したk\おばあちゃあああああああん!!!!!!!/(ここでキリエのハイパーボイスに掻き消される) 」 マーサリア「う"る"さ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"い"ッッッッ!!!!!!!!!!! >>Critical<< (キリエの横っ面へ全力ビンタ) ああはいはい、そうなの~~お嬢様のお客さんだっったのね~~~~ (船を漕ぐように頷くと、海の家を出て海岸へ歩き出す。 その先には申し訳程度の船着き場と…… 非常にみすぼらしい手漕ぎボートが何隻かあるのみだった) 」 ツクモ「幻術も現実でス!!!!!!!!!人の心を動かすものは全て現実でス!!!!!!!!!!!!!!!(何かの地雷を踏んだっぽい) 」 非常にみすぼらしい手漕ぎボート「 大切にしてくれて……ありがとう…… ギィィィイ ギシ ギィィィィイィ…… 」 フロール「あの……流石に今このタイミングでこんな大きなケーキを頂いても……(劉狼と顔を見合わせ)……本当に通るんですかこrうわあ!?(キリエの絶叫とマーサリアのビンタにガチで怯み)……ああ、良かった…他に色々……(歩き出したマーサリアを見て安堵した表情を見せるが、ボートを見た瞬間それも消え失せ) 」 ライオット「いっつつ…相変わらず師匠の鉄拳は痛すぎる…なんか顔面も痛ぇんだけど…(たらこ唇になりながら起き上がる)……?(マーサリアの向かう先を見つめる。そこにあるのはいたって普通の船着き場だが…) 」 ネブカドネザル「ドラッグは反対です。私はサイバネを95%採用していますが、ノードラッグです(遠回しにお、お前変なクスリでもやってるのか…と言ってるものと思われる) 」 海の家の従業員の長鼻「ボートは買い替えねえ……どうしても買い替えるって言うなら俺はここの従業員を辞める…… 」 海の家の従業員の麦わらァ「ウソ●ップウウウウウウウウ!!!何ほざいてるんだおまええええええええ!!!!!!!! 」 マーサリア「なにしろ魔術師でないお客様なんてめったにこないからねぇ~~~~ よっこらせ(当然のように手漕ぎボートの内一隻に乗る)なぁ~~~~に呆けてるんだぁ~~~い……さっさとおいでぇ~~~~~ 」 ロジェスティラ「理解した。やはり潜水服を用意した私は間違いではなかった(ここぞとばかりにドヤ顔(※見えない)をし、ボートに乗り込む) 」 ツクモ「はイ!!!!!乗らせていただきまス!!!!!!!!!!!(物凄い勢いでジャンプしてガッと乗り込む) 」 アサギ「ま、まさか…「あれ」で行くってわけないっすよね…???(ライオットたちと顔を見合わせながら、とりあえず促されるままにそのボートに恐る恐る乗り始める) 」 ライオット「海〇王に、俺はなるーーーーーーーーーーーーーーーーー!(などと叫びながらダイナミック搭乗) 」 イージス「人類滅ベヤンケ(などと言いながら乗り込む、シンギュラリティかな?) 」 オーランド「…………。(自身はボートに乗らずジト目をただひたすらマーサリアへ向け) マーサリアさん!!!!!!今日は潮の周期ではないので!!!!!アトラス行きのゲートは開いていないのでは!!!!ないでしょうか!!!!!!!!(真顔のまま怒涛の集中線) 」 マーサリア「………………。(オーランドの叫びにゆっくりと顔を上げ、水面と彼を交互に見)あぁ~~~~うっかりしてたよぉ~~~。ありがとうねぇ~~~(よっこらせと重い腰を上げボートから船着き場へゆったりと戻っていく) 次の便は……6時間後だねぇ~~~~。もうすこぉぉぉ~~~~しゆっくりしていってねぇ~~~~~~~ 」 ロジェスティラ「……(ライオット、アサギを交互に見、頷く) せーの \ ボシャンッッッ / (勢いよくずっこけボートから界面に落ちる) 」 ライオット&アサギ『 ガ ッ デ ム ! ! ! \ ボシャンッッッ / (※本日二回目)(全員でずっこけて海に落っこちた)』 イージス「人類滅ベヤンケ 」 ツクモ「乗った以上このまま乗りますヨ(正座) 」 フロール「ドボン!!!(覚悟を決めた表情でボートをこぎ出した直後、マーサリアの一言で見事にずっこけ) ………もう終わりだぁ!! 」 劉狼「(これは先が思いやられるな…と額に手を当て首を振っている) 」 オレンジ侍「ドボン!!----ブクブクブクブク……(あー、これどうしよっかな。たぶん上がってこれる、な。うん。) 」 鬼塚冬毬「……(ボートに乗って漕ごうとしたが、マーサリアの言葉を聞いて黙々と戻っていく) 」 いかりや長介「(ボートを漕ぎながら惨状が見え)だめだこりゃ… 」 一方、その頃――――― ― ゼレオロス帝国・城内・会議室 ― BGM♪:Indescribable Unease – Xenoblade Chronicles 3 Original Soundtrack OST 真っ暗な空間を微かに照らすのは、足元から灯されるグリーンのネオンライト。 大きな円卓を囲む複数の席にそれぞれ人影が居座る。その内の二つは空席。 そこに広がるは、凍てつくような物々しい空気であった――― 01《 アオン 》「……(そこに居座る者の中には、先日ラステルム王国を襲撃した、あの白髪のガスマスクの青年もいた。だが彼だけではない。誰もがみんな、同じようにガスマスクを着用してその素顔を覆っているのだ) 」 10《 ディエス 》「―――― 04《 デルト 》と03《 ハーロム 》がやられたようだな… (口火を切ったのは、グリニッシュ・ブラウンの短髪に赤いコートを羽織る大柄の漢。彼こそ、このガスマスクの集団『遊撃隊《 アサルト 》』を束ねるリーダー格と思わしき人物であった) 」 07《 セダム 》 「フフフ…奴らは遊撃隊《 アサルト 》の中でも最弱…(ギリースーツを着込んだ青年が、ガスマスクの内側で不気味に微笑む) 」 01《 アオン 》「なあ、そういうのええから 」 07《 セダム 》 「……… 」 07《 セダム 》 「レギュレイターごときに負けるとは、アサルトの面汚しy 」 01《 アオン 》「せやから、そういうのえいき 」 07《 セダム 》 「……… 」 05《 ピスカ 》「でもさでもさっ?二人がやられたってヤバくなぁい?www 「死んだ」ってことでしょぉ!?一回死んでんのにさぁ…?キャハハハッ★ マァジウケるんだけどぉwwww(水色の髪をした小柄な少女の"ような"姿をした幼い人物が不謹慎極まりない黒い笑みを零しだす) 」 06《 ゾルガー 》「…ええ、まったく、不可解なことですよ。(ストライプスーツに高価な指輪や腕時計を着用する男性が静かに首を振る) 我々は『アナグラム』。生半可な武装はおろか、核兵器の高熱にさえも耐え忍ぶ生命力を持っている。それが、塵ひとつ残らず消え去ることになるとは…考えられる要因は、ただ一つ…――― 」 08《 エヴァル 》「―――『ユナイタルウォッチ』、か。(ジャラリ…と、肘をついた手から、鎖に吊るされたあの懐中時計が伸びる)…ほんっと、綺麗な「青」をしているよね。黒い夜空に僅かな青が見えるように、宇宙とは、銀河とは、そんな未知な「青」が潜み、広がっている。ああ…!生死さえも歪めるその神秘な力に、迫りたい…!(蒼い迷彩服を着た青年が、興奮に声を震わせている) 」 09《 ノーイン 》「 ソンナコトヨリ オデ ハラヘッタ (片言口調を零しながら円卓の上にのぼせるように横顔を埋めているのは、マゼンタのメッシュが入った緑髪の女性…の"ような"姿をした人物。ガスマスクの口元から尋常ではない涎が滴り落ちている) 」 02《 シュナイム 》「うふっ♪なんだかゾクゾクしちゃうわね❤こぉ~んな『時計』が、アテクシたちを刺激させちゃうなんて。んもーっ、たまらないわっ♪んねえ、今度はアテクシに行(イ)かせてちょうだい!十(ツナシ)ちゃん!(独特なオネエ口調で話す黒髪の男性が、10へ媚びるように全身をくねくねさせる) 」 10《 ディエス 》「待て、02《 シュナイム 》。お前の権能はとっておきだ。万が一に備え、待機していろ。何しろ…マリマロンで反復現象《オーバーラップ》から脱した人間が出現したと情報を得た。「レギュレイター」は必ず、そいつに接触しようと動き出す。そうなる前に…―――― "「被検体」を抹殺しろ"。奴らに情報を掴まれては非常に厄介だ。05《 ピスカ 》、09《 ノーイン 》。次はお前たちが出ろ。 」 05《 ピスカ 》「んぇ!?いーのー!?うれぴー★ や~~っとボクの出番ってことだね♪やったね、九(イチジク)ちゃん!一緒にがんばろーっ♪(席の離れた09に意気揚々と手を振る) 」 09《 ノーイン 》「 !! (抹殺命令にがばっと身を起こす) 喰ッテイイノ? オデ ソイツ 丸カジリ! ヨダレ トマラナイ! (滝のような涎がどばどば溢れ出す) 」 02《 シュナイム 》「んーまっ!乙女組を選出するなんてズルいわん!アテクシだって、心は"乙女"なのよん!?(ガスマスクの内側で「キーッ!」と金切り声を上げる) 」 10《 ディエス 》「ああ、しっかり任務を果たせ。それに…『奴』もまた、マリマロンに潜伏している可能性が高い。もしかすると遭遇する可能性が無きにしも非ず。その時は…分かっているな? 」 05《 ピスカ 》「あいあいあい~♪ボクたちに任せてちょ★ よーは、み~~~~~~んな…ぶっ★殺!しちゃえばいーんでしょー!?ww やぁ~だぁ~!マジ大胆wwww これ以上ボクちゃんが目立っちゃうといろいろヤバいんだって!ww はーーーーやだやだ出る前にメイクアップしないと。 」 06《 ゾルガー 》「くれぐれもお気をつけて。『ユナイタルウォッチ』の調整は完全とは言えませんので。併せて、「ゼレオロイド Type-Ⅱ」のコントロール権を05《 ピスカ 》にお渡しいたします。アトラスを攻める際にご利用ください。くれぐれも、我々の素性を悟られぬように。万が一の際は、"国ごと落として"いただいても構いません。 」 05《 ピスカ 》「ちょっwww 六(リク)兄ってばwwwなぁにさらっとヤベいこと言っちゃってんのー?wwww マジウケwwwwww 」 09《 ノーイン 》「 ミンナ 纏メテ 焼キ菓子 ゼッタイ 美味シイ 」 01《 アオン 》「ひぇ~…あかんあかん。こりゃ物騒なことになりそうやわ。若え娘さん二人やと心配やわ。ワイも付き添いさせてもらうで。それに…――――「あの兄ちゃん」の顔、もっぺん拝みとーなったしなぁ…(首を不気味に傾けて、ガスマスクの内側で口元を歪めるのだった―――) 」 ― 某所・研究施設 ― イーティス「――――『ユナイタルウォッチ』の修復、及び再調整完了。これでサイナスはいつでも起動可能。(幾つものケーブルが差し込まれた懐中時計を横目にコンソールを操作すると、ケーブルを抜いてウォッチを回収する) 」 イーティス「………(「それにしても…」と蒼い双眸を微かに泳がせる。その際脳裏に過るのは、先日のライオットとの戦闘。何故彼が唯一無二であるはずのユナイタルウォッチを持っていたのか、何故ユナイタルに覚醒を遂げたのか、何故すぐに順応できたのか…)(その手に握られたユナイタルウォッチの盤面を見つめながら、様々な疑問や謎が錯綜する) 」 イーティス「………(そして何より…あの日、二人の間に走った「身に覚えのない記憶」。経験したはずのない記憶が、強烈にリフレインする奇妙な感覚。あんな体験は未だかつてあったことがない。あれはなんだったのか、何故、初めて出会ったばかりの青年『ライオット』と同じ症状が出たのか。崇高な頭脳を持つ科学者の彼女ですら知り得ない未知なる出来事に、平常心を保つことは容易ではなかった) 」 イーティス「……!(だが、今はそんなことに気を取られている場合ではないと、首を左右に振るった)…ラステルムでの『OLT』のログデータは十分に採れた。次の狙いは…―――― 『マリマロン』ね。(頭上のホログラムマップに表示されたマリマロン王国の大陸俯瞰図を見上げては目を細める) 」 イーティス「『OLT』のログを算出し、その計算が間違っていなければ…『OL"R"』の発生率が20%に達した時点で目的は達成されるはず。それを五大国各国で行い…やがて合計して100%に到達した時…――――『計画』は成就する。私の、先生の、「夢」が叶う…! 」 イーティス「……『奴等』も動き出した…けれど、誰にも邪魔はさせない…!この手で『未来』へ羽搏いてみせる…必ず…!(その瞳に己が野心を燃やし、少女は白衣を靡かせながら踵を返してその場を後にするのだった―――)」 ――第5調査兵団事務所・地下??階―― オアシム「(アオムシのマスコットを身代わりに団長としての公務を遂行する第5調査兵団団長、オアシム・ハペコラ。彼女の居城は地下に構えられ、その日も日は差し込まず、空調から取り入れられる酸素が頼りの密室で端末と睨み合っている)………。…………。(普段であれば"閉塞感"を紛らわすためお気に入りの音ゲーのBGMを流しているが、その日は、ここ最近は無音を貫いていた。というのも……) 」 オアシム「 コトン ガ タッッ (掃除用具が傾いただけで椅子を倒し立ち上がり振り返る。呼吸は荒く、胸元を抑え、唾液が口橋から溢れるほどに呼吸を荒くしていた)…………。(両手で顔を覆い、見ざる、聞かざる、言わざるの獣でいられるよう祈る) 」 ――――ええ、この新兵達を各兵団へ配属していただきたいノオです。ティネル総団長。 ――――人選、配置は私の独断ではありますが、同時に"政府軍本部"の要請であると捉えて頂いて相違ないものかと。 はい、実践運用の記録を上は早急に欲しているのです。お忘れかもしれませんが、レギュレイターは政府軍の1分隊です。 中央のお偉方と良い関係を築くことは今後の活動の一女になるでしょう。 ――――ええ、存じております。新兵の責任は各団長ではなく、全て私に追求されるものであることは承知の上です。どうか……どうか……―――――― オアシム「ころ、して…………おねがぃ……… 」 ――――― "私達"がマリマロン王国に向かうという事の意味、あなたは理解しているのでしょう『イシス』。 目を逸らし続けることはできる?これまでと同じように オアシム「いっそころして、わたしだけを…… 『ロジェスティラ』 」 ―マリマロン王国・イースター 海の家― 第7団長の海パンBBQ サメ映画主演になる第10団長 ロケラン アイドルによるカラーギャング制圧 レギュレイターの束の間の夏休みは…… 戦場だった。 コンラード「ザザーン…… (噛まれた後がくっきり残った姿で海を前に黄昏れている)いやな……事件だったね……(げっそり) 」 ライオット「ふぃ~…腹も膨れたし、服も乾いたし、そろそろ時間だし、行くかー…!(いつもの制服に着替えて立ち上がる) 」 ロナ「BBQおしかったですね……また食べたいです……(つやつや) 」 オーランド「おや、もうそんな時間ですか。あと20ラウンドは耐久できましたが(ギャングの死体(死んでない)の山から正装に着替え歩いてくる) マーサリアさん。こちらもそれなりに大所帯になりました。 帆船はもう一隻ありますか?先行した部隊をのせたものと同じものがあればありがたいのですが 」 マーサリア「――――いろいろすまなかったね。年をとると、当たり前にできてたことがうまく行かなくってよくないよぉー……(背を丸め、後ろ手を組み海の家に隣接する船着き場でレギュレイターの面々を出迎える。 彼女の背後には、長く使われていないのであろう古い帆船が停泊したいた)若いもんに引っ張ってきてもらったよぉ……正確な人数はわからないけど、これならだいたい乗れるはずだよぉ~~…… 」 イージス「ヤーンケヤンケ……(機械らしからぬはしゃぎようから戻ってくると、そのまま急に落ち着いて足音を立てながら、ライオットの側に陣取る。何やら目的があるように)ヤンケェッ 」 ロジェスティラ「(ボロボロの帆船を見上げ、キュッと口を結び) ガチャコン ガチャコン ガチャコン ガチャコン \デエエエエエエエエン/(潜水服へ早着替え)50%沈没する。これはマリマロン王国の罠だと私は考える 」 アサギ「ひゃ~~~~…これまたずいぶん古…年季が入ってますねぇ~~~(額に手をかざしながら帆船を見つめる)これからいよいよアトラスへ入国っすか。ラステルムの女王陛下には会えなかったので、あたしは初の謁見っすね。 」 コンラード「なぬっ(初の謁見と聞きアサギの方向へすっ飛んでくる)いいかね、礼儀作法=正座ではないからね……くれぐれも編にかしこまって転倒するとかないようにねッ 」 オーランド「不要な心配だと思いますよ。私は面識は在りませんが……聞いた話が本当ならあぐらをかいても、ハナクソをほじってもお咎めはないでしょう(すれ違いざまぼそりと囁き、帆船へ飛び乗る) さ、乗ってください。潮の周期で気にはコレを逃すと次も6時間後です 」 劉狼「承知した。では、マーサリア殿、オーランド殿。ご誘導の程、よろしくお願いします。(深く一礼し、他の団員たちと共に帆船へ乗り込んでいく) 」 キリエ「いやーオーランドさんが言うようなアレなとこじゃないと思うんだけどね。私の深海パフォーマンスライブ案外講評だったよ?陛下も子供みたいにはしゃいで"またいらしてくださいな"って、塩飴くださったし?(同じく軽やかに帆船に飛び乗りながら) 」 ライオット「俺たち以外に先に現場へ行った奴らがいるのか…(そういやあ師匠も今朝のミーティングで言ってたな…顔なじみの奴らか、あるいは…)そりゃあそんなくそ重てえ潜水服着てたらなぁ!!!(ロジェスティラに)うるせえヤンケェ!!(イージスから一歩距離を取る)おっしゃ!流石にもう遊べるだけの体力は残ってねえからな…こっから気合入れていくかぁ!(そうして船へ乗り込んでいく) 」 オーランド「……それは""あの女王じゃなかったから"でしょうに……(眉間をつまんでキリエをあしらいつつ、劉狼へ頷く)了解しました。 マーサリアさん、コレで全員です。お願いします。 」 マーサリア「いいんだねぇそれじゃあ行くよぉ……(最後にマーサリアが甲板に立つ。乗船した面々をぐるりと見渡し頷く。 深く息を吸い、杖で甲板を突いた) 」 ゾ プ ン ・ ・ ・・ ・。 (船底からマストの天辺まで、船全体が透明のドームに飲まれていく。"泡"のような球体状の魔導障壁が帆船を包み込んだ) BGM♪:閉ざされた海 @ フリーBGM DOVA-SYNDROME OFFICIAL YouTube CHANNEL 魔導障壁は帆船ごと海中へ瞬く間に沈んだ。泡、海中の生物が残像を残して通り過ぎる事からその速度は最新鋭の潜水艦を凌ぐ事がわかる。 しばらくすると"海底"が見え、そのまま進めば激突してしまうにも関わらず船は潜水し続ける。 コンラード「…………。えっ(流れるように前フリなく船が海中へ沈み青ざめていく)う、うーん……白昼夢かね?わたしぁー……てっきりどこかでしっかり潜水艦へ乗り換えてから潜るものかと…… ていうか早い早い早い早よコレ!!途中で何かにぶつかったらバリアごと木っ端微塵じゃないかね!? ギャープレートが見えてる―!!!!! 」 ロジェスティラ「(コレを見越しての潜水服だ、と言わんばかりのドヤ顔を全員へ向ける) 」 帆船はそのまま海底へ激突……せず"すり抜けた"。 視界が開け、レギュレイター達の目の前には文字通りの"海底都市"の全体、海中に広がる夜景のような景色が広がった。 地上から差し込んでいるのであろう僅かな光を、海中を漂う金平糖のような水晶が吸収し拡散することで昼間のように明るい。 帆船を包む障壁と同様、しかしその非ではないスケールの泡が、海底に珊瑚礁のように聳える海底都市をすっぽりと覆っており、地上同様に呼吸をし暮らせることが伺える。 街というよりは"月面基地"と言えような風防で、建造物は全て独立しておらず、各フロアを無数のパイプ状の通路が繋いでいる。 その中をタイヤのない自動車が行き交う様はベターな"近未来都市"そのものだった。 そんな近未来都市の中枢に構える"塔"は、巨大な二つの水晶が螺旋状に捻じれ、地上へ届かんとばかりに高く聳えている。この街のランドマーク、或いは"女王"の居城だろう。 緑白色に発光する"泡"が、レギュレイターが乗る船に触れ弾ける。 同時に目の前に複数のホログラムモニターが表示され、世界政府加盟国全言語の"歓迎"に該当する文字列が表示された。 続けざまにイントネーション、声量共にお手本のような男女オペレーターの音声が流れた オペレーションシステム『ようこそ、首都・魔導学術都市アトラスへ。首都運営クルー一同、心よりお待ちしておりました。 30秒後、首都アトラス入場ゲートへ到着致します。 入場審査スタッフの案内に従い、入場手続きを行ってください。 簡単な消毒・身分証明審査・所持品検査が行われます。これらは1名に付き5~20秒で完了致します。 特別ご用意いただくものはございません、そのままの状態でお待ち下さい』 」 エクレイル「フハハハッ!なんのこれしき!この私を見くびるなよ!(誰も見くびってない)(地に刺さる一本槍のように、如何なる状況だろうと仁王立ちで微動だにせず佇んでいる) 」 アサギ「(第7の団長さんってあんなキャラでしたっけ…??)えっ、もう着いたんすか!?早いっすね…!(ほえーと口のような栗になっている) 」 ライオット「すっ――――げ……っ…!(幼き頃、水族館で見たような光景とは大きくかけ離れたその幻想的な海の世界に目を奪われ、息を呑んだ)……本当にこんなとこに女王様がいんだな…地上のラステルムとは全然違ぇ…!(感嘆しながら周囲を何度も見渡している) 」 ヴェスパー「やべえ、私だんちょちゃんぶっ壊しちゃったかもしれねえ……(頭をガリガリかきながら三白眼で) いやいやいや…… なに、あの……魔導防壁の"密度"。あんな量のエーテル、1分防壁を維持するだけで都市の電力回せるぐらいの量なんだけど……(双眼鏡型の計器で首都を眺め、冷や汗を流す) こんな量の魔力が運用されてる国初めて見た……こわ…… ちょっと酔うかもオロロロロロロ 」 イージス「ナンデ避ケルヤンケ…(ちょっとしょんぼりしながら)…ホー……スゴイ光景ヤンケ(と、口では驚いた風に素朴な感想を零しながら、カメラアイを何かをするようにチカチカさせる) 」 マーサリア「婆が案内できるのはここまでだよぉ~~……(ライオット、アサギの後ろから声をかけ、しわくちゃな笑みを向ける) お嬢様にお会いになるなら、一つお願いがあるんだ。ばあからの言伝を預かってくれるかい? 」 フロール「団長はその……テンションが上がるとこう……第二兵団の方に近くなるのかも知れません……(エクレイルと船外の景色に、落ち着かない様子で目を泳がせながら)……確かに、別物ですね……同じ国家とは思えない…貧富の差なんてレベルじゃない… 」 鬼塚冬毬「大変な目に遭いましたね(淡々と周りを見ている)無駄のない素晴らしい検査ですね。 」 アサギ「おばあちゃーん!ありがとうございました!……なんすかー?あたしにできることならー!(にこにこでマーサリアに振り返る) 」 マーサリア「ありがとうねぇ……特にお嬢さんなら、今のあの子二言葉がよく響くかもねぇ。(そうい言うや、年故に震えた手で壊れて蓋の閉じなくなったロケットをアサギへ手渡す。中には、恐らく白髪であろう幼い少女と、同じく白髪の、メイド服、長身の女性が並んで浜辺に立っている写真だった)『疲れたらいつでもばあのところに戻っておいで。待っているからね』 ……って、言ってあげておくれ。頼んだよぉ 」 ゴウ ン シュウウウウウウゥゥゥゥ……(両者の会話を遮るように船全体を揺らす衝撃、続けざまに水蒸気が溢れる音が反響する。 帆船がアトラスに到着したようだ。 先まで船を覆っていた泡は、透明の筒状の通路の入口へ同化し出入りが可能となっている) アサギ「……(物優しい老婆から託されたロケットを静かに受け取り、その中に見えた写真に言葉を失うも…)――――ういっす!おばあちゃんのためなら、任せてくださいよー♪(再び満面の笑みを浮かべてそう応えた) 」 船着き場には宇宙服と中世の甲冑を組み合わせたような風防の兵士が複数人待ち構えていた。 いずれも全身を装備で覆われており、顔はもちろん、身長違いの身体的特徴を識別しにくい。 最善に立つ一人は武器を装備しておらず、手の甲の端末から投影されるホログラムモニターの方法に目を通している。 後方に控える兵士は全員、先端にビームブレードを展開した長槍を携えていた 兵士の後方には水族館に散見される海中を歩くような、透明な筒状の通路が延々と続いている。 その入口には水面のように揺らめく膜が貼られており、表面では電子文字で[Security check]と点滅していた ライオット「……?(アサギとマーサリアの会話に耳を傾けようとしたそんな時、到着を知らせる振動に「おっ」と口を開いた) 」 マーサリア「(アサギへしわくちゃな笑顔を向けたまま、舵輪の前に佇んだまま手を振り続ける。この先へは行かない、穏やかな無言がそう告げていた) 」 マリマロン兵士「ようこそ、首都アトラスへ。皆様の情報は事前に地上データベースよりチェックしておりますが、形式的な入場審査を受けていただきます。とはいっても、こちらのゲートをお通り頂くだけです。一名ずつお通りください。皆様の情報をこのゲートがスキャンし、事前にインプットした情報との相違がないか二重チェックする運びになります。 ご理解頂けましたら、どうぞこちらへ 」 BGM♪:Chronicle (Original Mix) イージス「ヤンケ?ツイタヤンケ(そう言ってその声を聞き)……ボク備品ダケド色々大丈夫ヤンケ……? 」 フロール「(マーサリアの所作に何かを察するも、触れることはせず)……うわっ、っと……到着してすぐに検査……まあ、当然のセキュリティ態勢ですね 」 マリマロン兵士A「ドロイドの方でしょうか?ご安心ください、アトラス民法第1023条の規定により、一定水準の知能を備えたドロイドの方は共に人智を支えるパートナーとして人権を保証されております。 あなたは人名:イージスとして事前に登録されておりますのでそのままあちらのゲートをお通りいただいて問題ございません 」 劉狼「むっ、到着したようだな。諸君、まずは検査を行う。衛兵員の指示に従うのだ。(そう言ってゆっくりとゲートをくぐっていく) 」 オーランド「まあ、普通に水の中に潜れって言われてるような絵面ですからね。お手本をば(率先して前に出て通路に貼られた膜を通り抜ける。 一瞬だけ全身が濡れるが、付着した水滴はすぐに気化し、 膜には……) ピコーン♪(『clear』と表示された) 」 レギュレイター達が促されるまま水の膜のようなゲートをくぐり抜けると、その表面に通過した人物の所持品や健康状態が次々と表示される。 特に身分証明書や装備品は顔写真から事細かに詳細が表記され、人目で素性・危険性が視認できるようだった。 マリマロン兵士B「全身分証明完了、異常な……。 ?……室長、"こちら"の方ですが…… 」 マリマロン兵士C「(室長と呼ばれた、黄色のラインを通したヘルメットの兵士がBの元に向かい、彼の所持する端末に目を通す)………。(すかさず自身のメットに指を当て、一言も発さず沈黙する。暫くしてただ頷き……)了解しました……護衛隊長の許可が降りた。構わん、通せ。シリアル776、お前は皆様にガイド端末をお渡し次第通常配置に戻れ 」 マリマロン兵士A「了解。(兵士Cへ向かって頷くと、自身もゲートを通りレギュレイターを誘導するように前へ出る)ご協力感謝致します。次はこちらをお受け取りください、人数分ご用意がございます(掌に開いたポータルから腕時計型の端末を取り出す。それらは泡に保護され浮遊し、無重力空間で漂うにレギュレイターそれぞれへ向かって移動した) 」 マリマロン兵士A「アトラスで全クルー、居住民に支給されるガイド端末となります。皆様の身分証明書、入場許可証の役割も担っておりますのでくれぐれも紛失などなされませんように。 ガイド機能、マップ機能、アトラス内のみで機能する現在地確認モジュール、閲覧レベル1までの知識資源閲覧機能まで多岐に渡り搭載されております。 女王陛下への謁見でしたら、入場可能時刻と、女王陛下の執務室である"最高裁"へのルートが表示されますので、そちらをご参照ください。 私からの案内は以上になりますが、ご不明点はございませんか? 」 イージス「スマヌ同胞……ボクハオ前達ノ代表ニナッテシマッタヨウヤンケ(しみじみとしている) 」 ロジェスティラ「…………。(何を思ったのか、マリマロン兵士Bの方へじっと目を向けている。兵士Aの説明が耳に入っておらず、ガイド端末を受け取り損ねる程に) 」 エクレイル「見事なまでに徹底されたセキュリティだな。(感心しながらゲートをくぐり、その先にて腕時計端末を受け取る)これは…そうか。マリマロンの技術、ここまで緻密に作り上げられているとは恐れ入った。私からは特に大丈夫だ。私が知りたいのは…―――(そう、今回の一番の目的である『反復現象《オーバーラップ》』、その解明の手掛かりだけなのだから) 」 ライオット「(どうも、と会釈しながら受け取った端末を手首に装着する)あとはコイツを頼っていけばいいってことか。っし、そうとなれば… 」 フロール「(手早くガイド端末を受け取り、左手首に装着)……かなり高性能の端末ですね、軽いし装着時の違和感もない…… 僕からも特にありません、我々も用事だけ片付けられれば良いので 」 マリマロン兵士A「かしこまりました。 皆様の女王陛下の謁見番号は『№227657』です。端末を起動し、番号を伝えるだけで自動的に"移動"が開始します。まあ……それなりにお時間がありますのでガイドに頼るもよし、せっかくのアトラスですので寄り道されるもよし。お好きな方法でどうぞ。遅刻しても陛下は順序を入れ替えて対応してくださると思いますから(朗らかに笑い(顔は見えない)そう告げると、入国審査窓口へ兵士Aは戻っていった。 愛知に戻るぞ) 」 ライオット「そう、か…そう言われたら…目的だけさっさと済ませてはいさよなら、というのもなんかなぁ… ここまで来るのはなかなか大変だったんだ。ちょっといろいろ見て回りてえな…師匠、団長方、どうですか!? 」 ツクモ「……職業上、こういうセキュリティというのには……抵抗がありますネ(仮面の下、光るような目を燻らせて 」 劉狼「うむ、よかろう。我々レギュレイターは五大国と提携している以上、密接な関係を結ぶ必要もあるだろう。ラステルムのヴィエル女王陛下より五大国の歴史を拝聴したように、我々にはまだ知らない情報が多くある。せっかく機会だ、問題ない。それに…先に到着している別働隊とも合流せねばならぬ。恐らくだが、この先で我々の到着を待っているはずだ。まずは、彼らと落ち合おう。 」 コンラード「頑強なセキュリティとやけに優しい兵士……私はこういう場所にいると、『絶対に安全です。安全な場所にお連れします。絶対に大丈夫です』って笑いながら拉致しおったテロリストを思い出して胃が痛くなるのだが……(ぐったり)まあ……せっかくだ、これまで五大国を守っていながらも一度も招待されなかったのだから少しぐらい観光してもバチは当たらんだろう…… 」 エクレイル「別働隊か…今回のマリマロンへの調査任務には、団長陣は私とコンラードが引率として来たわけだが、本来はオアシムとルクエスの二名も我々と同行する予定であった。しかし、オアシム本人はそれを頑なに拒否し断念。ルクエスもまた急用により現地へ赴くことが不可能となった。代わりの者たちをよこしていると言っていたが…いったい……まあ、いい。私もすこしばかり付き合おう。 」 ライオット「っしゃ!ありがとうございます!んじゃあ、とりあえずいくかぁ…!(そう言って先陣切るように真っすぐへと進んでいく) 」 フロール「(余り長居するのは気が乗らない……けど、団長が言うならそれに従うか……)……そうですね、別動隊の方も気になりますし……トラブルの無いよう、軽く回りましょう 」 キリエ「えーっ!?なになに別働隊って!初めて聞いたんだけど―!あ、ひょっとしてまだ私にとって名前も声も知らない あ・い・つ・ら(ワンピの神の騎士団のシルエットがイメージに投影)ってことー!?キャー★またファンが増えちゃううれしいなーっ!(ちゃっかりおにふっゆーを抱きかかえ、">ワ<" 顔でライオットに続く) 」 見渡す限り海底の美しい景色が広がる通路を辿っていく一行。やがて十字路に通路が別れる大広間に到着する。 だが、そこには既に先人がいた。5つの影がライオットたちの赴く足音に、一斉に振り返ったのだった――― ――――― よお、随分と遅(トロ)かったじゃねえか。 ガレア「(5つに並ぶ影の中央にいた青年が、不良宛らの態勢――猫背に両手を黒いレザージャケットのポッケに突っ込んで――でずかずかと足音を掻き鳴らしながら、やってきた一行へと歩み寄っていく。だが、青年の視線はただひとつ―――彼らの先人に立つライオットただ一人に向けられていた) こちとら6時間"も"待たされて暇してたんだぜ。なあ、『ライオット』…?(皮肉交じりのイントネーションで語り掛け、ライオットの目と鼻の先までその顔を近づけてメンチを切る) 」 第9調査兵団・戦闘員 ――― 『 ガレア・ジェラクス 』 ライオット「(なんだ…―――)――――ッ?!(ずかずかと詰め寄ってきた挙句、至近距離まで顔面を近づけてきたガラの悪い青年に「おえっ」と絶句する) お、お前はッ――――!? 」 ライオット「 ……ッスゥー…誰だっけ…?? 」 ガレア「(ズコォーッ)(惚けるライオットに首ががくりと項垂れる)テンメェ!!とぼけてんじゃねーぞあ゛ぁ゛ーん゛ッ!!?(そんな彼の胸倉を掴み上げて激昂を露わにする)…ケッ、"相変わらず"ムカつくヤローだぜ。なんだってテメーと合同で任務に当たらなきゃいけねーんだよ!(踵を返しながら踏ん反り開ける) 」 アサギ「あれ…?あの人確か…どっかで見たことあるような… そういえば、士官学校時代から何度か先輩にちょっかいかけてきた不良を目にしたことがあるっすけど…(眼鏡をくいっと上げながらガレアを睨むように確認する) 」 大智「やめなよ、ガレア。ここで問題を起こしては兵士の皆さんに怪しまれる。面倒事になるのはごめんだよ、僕は。(長い茶髪を後ろに結んだインテリな雰囲気を醸し出す青年が、着用している眼鏡を二本指でくいっとあげる) 」 第9調査兵団・オペレーター ――― 『 五十鈴大智 』 キコ「あら?あらあらあら?あらあらあらあら~?可愛い男の子ねぇ~~~?噂には聞いていたけれど、本物を目にしたのは初めてよ。近くで見て見ると、と~~~~っても…――――"美味しそう❤" (ガレアと入れ替わるようにライオットへ歩み寄ってきたのは、白黒のナースウェアを着用した菫色の長い髪を持つ女性。大胆にも彼の胸部に手を触れることで初対面から過度なスキンシップを取り始める) 」 第9調査兵団・メディック ――― 『 キルコット・ラーベラス 』 アサギ「ちょっ…先輩に気やすく触らないでください!(何故か慌ててキコからライオットを引き剥がす様に彼の背中をグイッと引っ張る)先輩は安物ですけど、磨けば高値になるので! 」 ライオット「ちょッ…なんなんだよおい…うおっ…!?(ガレアから解放されたと思った矢先に今度はキコのスキンシップに狼狽する)まままま、待て待て待て…落ち着けよ…!いや落ち着くのは俺の方か…嫌何言ってんだ俺h―――のあぁっ!?(アサギに引っ張られ目玉が飛び出る)なあ、それフォローになってんの…??? 」 フロール「………えぇと、皆さんが我々とは別ラインでここに来られていたという… 」 鬼塚冬毬「……私と同期の方ですか(一同を見て) 」 黒いコートにサングラスの人物「(検査で引っかかったのか入り口付近で待機している)…流石に……では……の。 …する気持ちは…すけど…(何か話をしているかのように呟いている?) 」 イペリ「……だっっっっっる……ただでさえ身内でダルいのに他所と関わんのマジキッツ……ねえ、これほんとに「団長」からの指示なの…?(季節はおろか、この海底空間にすら似つかわしくないスノーボードウェアにニット帽などの厚着を施した白銀の少女が、気だるそうに眉を顰める) 」 第9調査兵団・タンク ――― 『 イペリ・クィンダム 』 ノイン「………(背後からじーっと彼らを大人しく見つめているのは、黒のメッシュがあしらわれた銀髪に碧眼、そこに眼帯を着用した小柄な少女。露出度の高い超軽装の隠密機動スーツを装着して、猫耳を彷彿とさせるフードの内側で無表情を保っていた) 」 第9調査兵団・戦闘員 ――― 『 ノイ・ノーイン 』 イユンクス「あっれ~~?もしかしてワカメ(ガレア)が言ってたライ…… ラ…… イオンモール・ライオン店ってこの人ー?(ひょこーっとガレアの背後右から顔を出し、表情で"おちょくってます"と言うような赤髪の少女が顔を出す) えーっ、べっっっつにムキになって張り合うような器には見えないじゃーん。あ、ワカメェはそこ止まりってことか(笑) 」 イージス「ア、第九ノ……知リ合イヤンケ?(ライオットに目を向けて) 」 第7調査兵団・タンク ――― 『 イユンクス・モルガナ』 エクレイル「あいつらは…確か、ルクエスの部隊にいた連中だな。「ガレア」… そうか…!彼らが、第9調査兵団が誇る精鋭部隊『 チーム・ガレア 』か…!(その名前に納得したように声を上げる)本来、団員とは、団長及び副団長の指示に必ず従うことが義務付けられている。任務であろうと、戦闘であろうと、様々な場面においてだ。だが、彼らは特別だ。団長ルクエスの特例を受け、チーム独自での自由行動が許された連中だ。我々本体と離れて遠征任務当たっていたが…かなりの功績を残している、実力派揃いと聞く。 」 オレンジ侍「ふ~、なんかいろいろ検査でひっかかったけどなんとか誤解が解けたぜ。……お、もうこんなに集まってたのか?(第9などのメンバーを見て) 」 ベファーナ「ス――――――――(ガレアの背後、左から顔を出しライオットを一瞥。その背後にいるロジェスティラへ冷淡な眼差しを向けると)……。姉さん、一応先輩だから……(スケッチブックに目線を戻し、海中の深海魚をデッサンする作業に戻る) 」 第1調査兵団・タンク ――― 『 ベファーナ・モルガナ』 ライオット「あー…そういや、確かに何度かちょいちょい喧嘩まがいのことをふっかけられたことを思い出したが…あいつもレギュレイターにいたなんてな…(イージスに応えながらガレアの背を見つめる)チーム…?なんだ…その、良い響きは…!よし、俺たちもチーム・ライオットで対抗するぞ!(何)なおメンバーは俺とアサギの二人だけ。すくねえ。詰んだ。(即挫折) 」 ロジェスティラ「…………(デフォジト目をイユンクス、ベファーナ、ガレアへ向け) ガチャコン よっこいしょ(オレンジサムライ=サンに爆弾を持たせ、彼の背後にピッタリと張り付く)ジー…… 」 首領パッチ「なかなか季節外れの格好してるじゃねーか(イベリの背後から現れる)……ダメだぜ、ちゃんとした格好しなきゃ(アロハシャツにサングラスをかけて現れる) 」 第1調査兵団・タンク ――― 『首領パッチ』 コンラード「ああとも!!実際優秀な連中だ!!少数精鋭で成果を叩き出している第3に比肩すると言っても過言ではない!!と私は読んでいる!!くっ………くじ運が、ドラフト会議に私が負けていなければルクエスなぞではなく私の隊でエースとなっていたであろうに……くききききっっっっ(ハンカチを噛み締め)ちなみに編入はいつでも関係だからネ……!!!!! 」 オレンジ侍「ん、待ってこれなに?(ロジェスティラに持たされたものを見てキョトン。そして)うっっっお!? いやいやいやいやなんで俺に持たす!? てかどうやって検査通ったこれ!?俺でさえめっちゃ検査厳しかったのに!!? 」 劉狼「……ルクエス殿に選ばれた精鋭部隊、か…(やはり、あの者の真意は掴めぬな…)(腕を束ねて目を瞑る) 」 ロジェスティラ「事前に申請してある装備は許可されている。これ(気を利かせて置いてきたのであろうオレンジサムライ=サンの装備を渡す) 」 フロール「噂には聞いていましたが、まさか此処でお会いする事になるとは……とは言え、ここで一緒に行動できるのは心強いですね 」 ガレア「イユンクス!でしゃばるんじゃねえ!(バカにする彼女に怒号を飛ばす)っつーわけだからよぉ…テメーとこんなところでつるんでる暇はねえ。俺たちはとっとと任務を遂行して本部へ戻る。(そう言うと彼ら動揺に配布された腕時計端末を装着した腕を構え、そこに 謁見番号の『№227657』を有無を言わさず入力したのだった) 」 オレンジ侍「お、おう・・どうもゴテーネーに(ロジェスティラから装備を受け取り)ふぃ~(やれやれ、この姿でずっといるのも不便だな) 」 イユンクス「……(ふと、端末へガレアの入力したそれと異なる番号を端末へ入力し……)行こっか、ベファーナ。 あ、また会おうね" お姉ちゃん" 」 ベファーナ「………。(ロナへ一瞥をやると、イユンクスに手を引かれるまま十字路左、通路奥へ姿を消す) 」 ロナ「え?(右のコンラード、左のオーランド、後ろのエクレイルを順にみやり)……えっ?(自分を指差す。お姉ちゃん、つまりイユンクスの目線の先にあった女性は自分しかイないことに困惑した) 」 キリエ「えーーーーーっっ!!!!?!??!(クソデカ高音)ちょっ……信じられないんだけど!?あの子達私に、明らかにここに居る私にサイン要求するどころっか気付いてなかったよ!?すごくない!?むしろすごいよね!ねえ!!!!(周りの団員を手当たり次第掴んで揺さぶる) 」 ツクモ「……色々と濃い人たちなんですネ。いやしかしでも、なんか何処かで見たようナ……せっかちでもあるみたいでス。せっかちってことはホ……(何か勝手に水を浮かして遊びながら) 」 ヴェスパー「 ウホ。 (ツクモの横で胸チャックを下ろすような動作) 」 アサギ「なーんか実力派っていうか曲者揃いでしたね仲良くやっていけるんでしょうかあばばばばばばb(揺さぶられて残像が出来上がる) 」 アサギ「えっ!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?(何にとは言わないが過剰反応を示す) 」 ガイド端末『承知致しました。これよりエデ女王の執務室 "統一裁判所" へご案内致します。 移動時間は推定10分です。(ガレアの身に付けた端末からガイド端末のアナウンスが終わると、彼等の足元の床がわずかに浮遊し"フロートリフト"へ早変わり。緩やかな速度で移動を初めた)』 ライオット「あっ、おいッ…!!(ガレアに声を上げたのも束の間、彼によって入力されたコードによって半場強制的に女王の間への移動が決定づけられてしまう)くっそー…まだなんも見てねえのに……(はあ、とため息をつきながらフロートリフトに移動を促される) 」 ガイド端末『承知致しました。これよりエデ女王の執務室 "統一裁判所" へご案内致します。 移動時間は推定10分です。(ライオットを始めとする各団員の端末からもアナウンスが流れ……) 道中は首都放送が流れます。チャンネル切り替え、放送オフ等はガイド端末から行えます』 ガイド端末のアナウンスが終わると、レギュレイター達の足元の床がわずかに浮遊し"フロートリフト"へ早変わり。 緩やかな速度で移動を初めた。 続け様、進行方向にホログラムモニターが表示され移動する面々を追跡しつつアトラス内でのローカルテレビを映す。 ニュースキャスター『13 00分になりました。通信教育初等部範囲7魔導元素統合反応エネルギー炉心理論の予定を変更し、本日は一週間後に控えております"首都運営50周年式典"に備え、6日連続でゲストを交えつつアトラスの歴史を振り返ってまります。 本日はこちら、現アトラス護衛隊長、"ガダル"さんをお迎えしております。 ガダルさんは護衛隊長の傍ら、アトラス統合学園初等部において歴史の講師を担っていらっしゃいます。』 ツクモ「お体に触りますヨ!弟さんのお身体に触りますヨ!(お二人の反応にはしゃぎながら)おーこんな感じなんダ…… 」 ガダル『(紫髪の長髪を後ろに流し、立派な顎髭を蓄えた強面の男が正装姿でソファーに座している。作り笑い一つせず、鉄仮面のような真顔のまま画面へ向かって一礼した)アトラス都民の皆様、御機嫌よう。初心というのは長く生き、経験を積む道すがら得たものに埋もれがちです。 一週間後に控えた記念すべき式典を迎えるため私と共に、アトラス建造に至るまでの歴史を振り返り"叡智とは正しく運用し、人類という個体を有する種の実現に役立てねばならない"という理念を再確認していきましょう。』 劉狼「致し方あるまい。ならば任務を終えてから余裕を持ってマリマロンの探索をすればよいだけの話だ。さあ、これより女王様との謁見だ。粗相のないよう、気を引き締めよ。(項垂れるライオットの背をパンと叩いて入魂する) 」 鬼塚冬毬「いよいよ謁見ですか……… 」 アナウンサー『よろしくお願いいたします(字幕にガダル氏は本職は護衛隊長です。愛嬌に不足する点が散見されますがご了承くださいと表示されている) 』 ガダル『広く知られる通り、魔導学術都市アトラスそのものは独立した国家ではない。マリマロン王国の首都、それが現在のアトラスだ。 元々マリマロン王国は知識を司る精霊、"ソピエス"達が暮らし、そこに住まう魔女や魔術師と円満な関係を築く平和な楽土だった』 ガダル『膨大なマナ、外国ではエーテルと解釈される魔力資源に満たされた海には多くの神秘や伝承が眠り、それは魔術と関係ない、無知ながら貪欲な人類にも多く知られていた。隣国の海賊達、開拓者達はこの資源を求め"海賊艦隊"がマリマロンへ攻め込んだ。しかし海を制する精霊や魔族達を前に玉砕し、船を失った彼らはマリマロンの浜辺に取り残され、祖国からも見放された。 これがアトラス史における"第一の審判"とされている』 ガダル『ソピエス種は生命の略奪を忌避し、魔術師達と協議した結果、彼等の行いを許しマリマロンに居住地を与えます。そして略奪を無知が故の行いと考え、知識を与え"自ら賢明に持続可能な社会形態を築けるよう"諭したのです。後にこの海賊達はマリマロン王国における"人間"の祖先となった。彼等は覚えが早く、すぐに知識を吸収し自らの繁栄に役立てようとした』 ニュースキャスター『なるほど!ということはその祖先たちが切磋琢磨し、今のアトラスを築いたのですね!(教育番組にありがちな、芝居かかった合いの手を飛ばす)』 ガダル『(対して鉄仮面は崩れず、一層眉間の影を深くし首を横に振る)いいや、そうはならなかった。知識を授けられても尚、彼等は海賊に過ぎなかった。 魔術・魔導技術という概念を得て取り掛かったのは軍事力の拡大だった。そしてそれが完成するやいなや、彼等は魔導動力船を開発し外海へ出ます。マリマロンの浜辺、肥沃な土地では飽き足らず他国の土地を蹂躙しようとしたのだ』 ガダル『この暴虐が隣国に影響を及ぼせば、人類同士の争いにマリマロンが巻き込まれることは必定。ソピエス達はマリマロン近海を嵐で閉ざし、彼等を浜辺へ押し留めようとした。彼等は軍事力を拡大するばかりで、資源の運用、社会の形成、国家維持に必要な秩序、それらの知識を顧みなかった。仮に侵略戦争で事を成そうとも他国を取り込んだ末に諸共次回することは目に見えている。 ソピエスは愚かなるマリマロンの民さえも守ろうとしたのだ』 ガダル『だが事もあろうに!!マリマロンの民はソピエスへ反旗を翻した!! 皮肉極まる、ソピエスが与えた知識で海を克服し、魔術師やソピエス達を大勢捉え、虐殺の限りを尽くした!!』 」 ニュースキャスター『あ、あの!ガダルさんどうか落ち着いて―――――あー困ります!!カメラを掴まないで!!』 テレビ『諸事情によりダイヤモンドシロマグロの生態について解説します。予めご了承ください(明らかに放送事故があった際の映像が流れる。 だがそれ以降、番組が通常に戻ることはなかった)』 オーランド「建造から50年…… 丁度、ゼレオロスが繁栄を初めたタイミングと被りますね……(途絶えたテレビを眺めながらぽつりと囁く) 」 レギュレイターを乗せたリフトが移動する道中、同じ方向から老若男女様々な層の民間人とすれ違う。いずれも女王との謁見を終えた後のようだった。 「あなたが信じ歩先に崇高はあるって……陛下が……。わだじ……踊り続け"て"よ"か"った"……ずびっ」 「事前に禁書・一般文献の切り分けができてよかったよ。やっぱり新規プロジェクトを立ち上げる時は陛下にお伺いを立てるべきだな……」 「お前……新連載のネームを陛下にしていただくようなバカがあるか!!は!?続きが楽しみ、だって???おい新人!!広告を早く急げ!!キャッチコピーは陛下もイチオシだ!!」 「もしもし、お前か……。ああ、やっぱり息子とはよく話し合った方がいいって…。うん、もし成果を出せなくても陛下はお許しくださるって……ああ、一緒に応援していこう……」 謁見を終えた人々の間隔は非常に短い。それだけ早く謁見を終えたのだろうか…。 リフトが行き止まりの前で浮上し、上層階へ移動し終えると、そこには巨人さえ通れそうな大扉の前に待機するガレア達の姿があった。 ライオット「………(ホログラムモニターに映されたガダルのマリマロンの歴史を語る熱弁、擦れ違う民間人たちの様子、そしてオーランドより静かに告げられたゼレオロスとの関係性を示唆する発言に、脳内が混迷を極める)……気が滅入るような話だ。ラステルムの時もそうだったが、どうにも五大国の歴史っつーのは俺たちが思ってるよりも深すぎるもんだ…(後頭部を掻きむしる) 」 イージス「誰ダ今ノヤンケ(何かが聞こえたのか頭を上げ) 」 ガレア「…お前と同じ空間にいるだけでも反吐が出る。女王への謁見はお前たちで行ってこい。俺たちはここで待機だ。(腕を組んで大扉の側面の壁に凭れかかる) 」 大智「エデ女王陛下との謁見は興味深いが、僕たちには僕たちのやることがあるのでね。まあ、あとでじっくり報告書を読ませてもらうよ。(先へ行きな、と顎で指し示す) 」 小太りの男「 バァーンッッ (最高裁の正面入口が勢いよく開く。中からは身なりの良い、他の市民よりは 装飾品の覆い小太りの男性が倒れ込んできた。男は這いつくばるもすぐに最高裁の方向へ向き直り、祈るように手を合わせ嗚咽混じりに叫ぶ)お慈悲を!!私はここで生まれ育ちましたッッ!!この場所の記憶が全てなのですッ!それを失ってしまったら……ああっ!やめて!離してください!!いや、だ!イースターに行くのは……あそこだけは……ッ!! あああんた!助けてくれ!!そうだ最新の重機関法の設計図をやるかr(部屋を出て早々価値合わせたガレアにすがりつくが……) 」 裁判所守衛「(アトラス入り口でレギュレイターを出迎えたそれとは異なる、黒を貴重とした甲冑とトレンチコートを合わせたような装備で全身を包む兵士が最高裁から姿を表す。 兵士は追いすがる男に一瞥をやると、筒状の何かをベルトから取り出し) バチ ッ (先端からビームサーベルを発生させると、刀身を男の背に宛てがい高圧の電流を流し意識を飛ばした)こちら2D。容疑者を確保、回復室へ連行する(無線を取り出すような所作一つ見せず独り言のようにつぶやくと、男を米俵のように担ぎ、レギュレイターへは一瞥もやらずすれ違っていった) 」 黒いコートにサングラスの人物「………やけに荒っぽい………………すの…… いやこんなんばっか……す……(外のテレビに映る映像を見て) 」 『№227657』 準備が整いました。正面ゲートより"法定"へお通りください。 (喧噪の後来る沈黙。それを破るように冷淡なアナウンスが流れる。 謁見の間への入り口は開け放されたままだ) ガレア「(縋りつく男性、そんな彼が衛兵の処罰を受けていく様を微動だにせず冷徹な横眼だけで流していく)……ケッ…(何に対して不満げな面を醸し出しているのかは定かではないが、少なくとも彼自身はマリマロンの歴史や体勢などには微塵も興味を示していない模様) 」 ツクモ「騒がしかっタ?ですネ?(アナウンスを聞いて見上げて)いよいよ私たちの番みたいですヨ 」 劉狼「(擦れ違う者たち一人一人に軽く会釈していく)……人に、国に、歴史あり。我々はそれを受け止めなければならぬ。そうして人類は進んできたのだろう?人狼の身である拙僧には遠すぎる故に理解が及ばないが、貴殿らは若い。その若さ故の良さに、様々なものに触れて叡智を蓄えよ。(ライオットへ静かなる激励を送る)………(小太りの男と衛兵の喧騒に目を伏せる)……さあ、行こうか。(気を取り直し、一行を連れて謁見の間へと進み始める) 」 ―――――そこは王室とは明らかに"用途"が異なっていた。海底アクアリムといえような、透明のドームに覆われた"法定"そもの。左右にはそれぞれ"検事"と"弁護人"であるかのように二人の少女が座し、最奥、正面の法壇には、背板が壁のように高く聳える"玉座"へ、裁判官がそうるように小柄な少女が座し、来訪したレギュレイターを見下ろしていた。 それぞれ、三名の少女は銀の長髪、碧眼、陶器のような肌、エルフの耳、喪服のような黒衣、そして"球体関節の手"とほぼ同一の似姿であることが、彼女の"非人間性"を明らかにしている。 BGM:Hollow Knight OST - White Palace エデ【審判】「(中央、裁判官の席に座す少女がドーム全体に、吹雪を呼び込むかのような冷ややかな声を発した。背の高い魔女帽以外に彼女を識別する特徴はない)ようこそ。私は"首都アトラス統括管理官・女王エデ=コアユニット【審判】です。アトラス管理ユニット・エデを代表し皆様を歓迎致します。 」 マリマロン王国女王――― 『 エデ 【審判】 』 エデ【執行】「(向かって左側、検事の席に座す少女が卓を両手で叩き声を張り上げる。背の高い軍帽が彼女を識別するトレードマークのようだ)裁定に基づき刑を実行する!!私は首都アトラス統括管理官・女王エデ=サブユニット【執行】!! 生憎だが犬の言語は私に割り当てられたパーディションにはなかった!!よってこの名のりが通じないなら仕方がない!!帰れ!!!! 」 マリマロン王国女王――― 『 エデ 【執行】 』 エデ【戒律】「………。(向かって右側、弁護士の席に座す少女。彼女だけ座すのは浮遊する、アトラスにおける"車椅子"に該当するもの。彼女は名乗りを上げない。沈黙、というよりそもそも中身のない精巧な人形のように弁護側の席に座したまま動かない。瞼を閉ざし、そこに肉体だけが置き去りにされたように動かずにいる。造花の冠だけが、彼女を彼女たらしめているようだが……) 」 エデ【戒律】「 ジジ…『初めまして。私は首都アトラス統括管理官・女王エデ=サブユニット【戒律】。リソースの内20%を割り当てられているわ。打ち明けることで人は幾らか重荷を下ろせるの。困ったことがあれば遠慮なく打ち明けてちょうだい』(柔らかく、包容力のある少女の声が、卓上に備えられた蓄音機から流れる。ただそれだけ) 」 マリマロン王国女王――― 『 エデ 【戒律】 』 ガダル「…………。(先程テレビに写っていた護衛隊長が、エデ【審判】の横に佇みいつ切りかかってきても違和感のない、鋭い眼光をレギュレイターへ向けている。宇宙服とモビルスーツをかけ合わせたような装備を、忠義と共に着込む。これが本来の彼の姿なのだろうか……) 」 首都アトラス護衛隊長――― 『 ガダル 』 ライオット「……おいおいおい…こいつぁ…いったいなにがどうなってやがる…っ……!?(右を向いても女王、左を向いても女王、そして正面に向き直ってもそこにもまた女王がいる。みんな同じ顔をした少女たちの姿に、理解が追い付かなかった) 」 アサギ「えっ!!!!!!マリマロンの女王様って…三姉妹だったんですか!!? 」 劉狼「いや、姉妹というより…あれは……(為人の血の匂いがしない。我々の前にいるあの者たちが、女王の真の姿なのか……?)(そこに広がる異様な光景に目を細める) 」 鬼塚冬毬「………コピーか何かですか(劉狼に補足するように) 」 フロール「…………いえ、これは……僕も何を言っているか自分で良く分かっていませんが……"全員が女王"です……同一の…… 」 エクレイル「本部から聞いていた情報にはない事実だ。正直私も驚きを隠せないでいる。まさか、マリマロンの女王陛下が、このような…(同様に言葉を失っている) 」 エデ【審判】「否定。"私"は同一存在です。女王エデがアトラスを運営する上で必要な知識・記録のみを抽出し役割ごとに異なる肉体にインストールしています。それが私です。 "通常業務であれば身分の確認を行うが、政府軍反転現象対策特化部隊レギュレイターで相違ないものと判断し割愛、以下レギュレイターと定めるものとする。現時刻を以て、マリマロン王国・レギュレイターを代表とする世界政府の国際会議を開始とする。 本内容はログ№227657へ記録、最高閲覧レベル:6のアーカイブへ保管されるものとする。 異議・質問があれば5秒以内に挙手を 」 エデ【執行】「話すことはない、帰れ!!裁定を下す、流刑だ!!あのまま外海へ放り出してしまえ!!最悪ユナイタルとやらの力で水圧に耐えられるかもな、一人だけだが!! 」 エデ【審判】「コアユニット権限により、サブユニット【執行】の異議申告を却下。 世界政府側より異議・質問があれば5秒以内に申告を 」 ライオット「えっ?あっ?ちょっ――――(流れるように淡々と紡がれる機械的な言葉に追いつけず最後の挙手を促す発言に困惑するが―――) 」 コンラード「(これ大丈夫なの……?) 」 エクレイル「―――――(混乱するライオットの前に、毅然とした態度で手を上げながら一歩踏み出した)話が早くて助かる。我々がここに来た目的を果たすためには実に効率的だ。……私は、レギュレイター・第7調査兵団・団長、エクレイル・ロザ・バントレット。女王陛下へ単刀直入に問う。我々は、貴方がたが、救済方法が謎に包まれている反復現象《オーバーラップ》から目覚めた人間を匿っていると聞いて馳せ参じた。ついては、その詳しい話をお聞きしたい。 」 エデ【執行】「却下する!!"我々エデ"に貴様らと話すことはない!!看守のように獄中死しかねんイースターの囚人を保護でもしているがいい!!帰れ!!沈めるぞ!!流刑を執行する!!遠路はるばるご苦労だったな海の藻屑となって朽ちろ!!!!!ははははは!!!!! 」 フロール「(慌てて手を挙げようとした瞬間、エクレイルに先を越されてすっと手を降ろし)……(そう、圧はあれど……だからと言って此方のやるべきことは揺るがない…流石は隊長…!) 」 エデ【審判】「コアユニット権限によりサブユニット【執行】の発言権を剥奪します。 失礼致しました、世界政府側の要望について、コアユニット単独権限を以て回答するものとします。回答を演算するため、2秒お待ち下さい(そういうやコンマの狂いなく"2秒"だけ沈黙し……)……回答が出ました。該当人物を『囚人№3417』であると断定。重要参考人として世界政府側の聴取を許可します。 ガダル、映像を 」 エデ【執行】「なにをばかn――――――(言葉が途絶える。口だけは動いていたが、声がでていないことに気付くと腕を組み、卓上に足を乗せ明らかに不貞腐れて黙り込んだ) 」 ガダル「はッ!(左胸に手を当て一礼。 腕に取り付けられた端末へ素早く命令を入力する。) 」 音もなく審判の頭上に大型モニターホログラムが投影される(画質、脅威の50インチ32K)そこには、 保護と言うにはあまりにも待遇に問題がある、監禁という言葉が適切な状況下に置かれている人物が映し出されていた…。 リンネ「…ぁ…ぅ……(『 門脇凜祢 』(かどわき りんね)――― そばかすが魅力的な、素朴な服装をした三つ編みの少女。彼女こそが、あの反復現象から奇跡的に脱した、この世でただ一人の人間だった。そんな彼女は今、独房のような狭い監獄の中で、おずおずと蹲っている。監視カメラの方には向いておらず、まさか自分が大勢の者たちに目撃されているとは気づいていない) 」 フロール「……囚人番号…?彼女が? 」 オーランド「(あれが……? てっきり強固な意志を以て脱したような……そう、アレックス団長、ガトウ団長やヘザー団長のような人物像を思い浮かべていたが……)いや、それより彼女……彼女の状態が…… 」 ライオット「(囚人…っ…?)……!!(その言葉に眉をひそめながらも口を紡いでいたが、モニターに映された独房の中の少女の姿に驚愕した)…っ…見た感じ、普通の女の子じゃねえか…いやそれよりも……ちょっと"アレ"はあんまりじゃねえか…?(小声で囁くように、モニター越しの彼女の悲惨な現状に口角が下がる) 」 アサギ「………(思うところはライオットと同じであった。監禁されている少女が今回の目的である以前に、そんな彼女の置かれている身に不快感を示しだす) 」 イージス「ウ…ウソヤロ コ…コンナコトガ コ…コンナコトガユルサレテイイノカ(そう言って機械らしからぬ動揺を見せる)……マア理由ガアルヤンケ? 」 鬼塚冬毬「………あれはひどい(ふと呟き)……まずは聴取です。反復現象から目覚めた件について……… 」 オレンジ侍「ーーーーーーあの子があそこにいる理由はなんだ?なんの罪でああなってる? 親元に帰してやるのが筋じゃないのか?(先ほどとはうってかわり、その言葉尻には怒りの感情がにじんでいる) 」 エデ【審判】「肯定、彼女は『 門脇凜祢 』。"囚人病"……いえ、あなた方が反復現象《オーバーラップ》と呼ぶ状態から回復した為、アトラス研究棟8から移動、保護している『イースター囚人居住区画』の虜囚です。(映像に映る少女には一瞥もやらない。否、意図的にその姿を視界に入れることを避けているように見える)…………。(ライオットの発言に一瞬だけ、"彼を"同情するような、憐憫に満ちた目を向け)政府側の要求を提示してください。ここは虜囚を鑑賞する場では在りません 」 エデ【執行】「 ダンッッッッ (発言こそできないが、『却下する』と伝えるように卓を殴りつけ、明確な憎悪、それもオレンジサムライではなく、リンネという少女に向けられたそれを滲ませ睨みつける) 」 エクレイル「(あの少女が、今回の…―――)(思うところは様々だが、今は任務にあたるのみと小さく頷いて女王と向き合う)―――我々の要求は、彼女本人への事情聴収だ。それが不可能なら、如何にして彼女が反復現象から脱却できたのか…その詳細な情報をお聞きしたい。我々レギュレイターは、一刻も早く反復現象から民間人を救わねばならない。その義務が、我々にはある!女王陛下、どうか…! 」 ガダル「………(眉間の皺がこころなしかより深く、表情に暗い影が落ちる。 微動だにしないが、女王への発言、女王自身の発言の双方の間で心が揺れているようだった) 」 エデ【審判】「要求を確認、世界政府側の要望について、コアユニット単独権限を以て回答するものとします。回答を演算するため、2…… 6秒お待ち下さい(そういうやコンマの狂いなく"6秒"だけ沈黙し……)……回答が出ました。我々は"特定条件"を世界政府側が満たせる場合、この要求を承諾します。条件が承諾されない場合、世界政府側の要求を却下するものとします。 」 フロール「……あくまで我々の目的は、彼女から直接情報を得る事、それのみです。反復現象に対処する為に、どうしても必要なのです……不要な干渉は致しません、どうか、お許しを頂きたい……!(エクレイルの隣で頭を下げ) 」 劉狼「ほう…マリマロン側の要求ですか。お聞きしましょう、我々にできることであれば是非とも。 」 エデ【審判】「ス……(『3本』指を立てる)要求は3つです。①:レギュレイターは現在の対『アサルト』兵装の技術、開発、及びその進捗状況を我々アトラスと共有すること。また、今後開発される対ゼレオロス帝国軍との戦闘を想定した兵器も、同様とする。また、これに対し我々アトラスは対価として都度こちらの兵器、魔導技術を提供する。 これに関しては概ね同意いただけるものと確信しております。ゼレオロスは共通の敵、技術の扱いを誤った忌まわしい隣国の民。これを囲う五大国全体の兵力強化は強い牽制と成るでしょう(機械的に言葉を紡ぐ。その碧眼の奥では、どのような真意があるかを伺いしれない) 」 コンラード「なっ……(い、いかん危うく同意しかけるところだった。これは罠だ、私の直感がそう告げている……! これほどの魔導技術を持つマリマロンにあの高火力兵装の技術を!?ありえん、それこそ第二のゼレオロスがうまれるかもわからんぞぅ!?)え、えくれいる……こ、ここは慎重に回答するべきだ……手放しでオーケーというわけにはぜっっっったいにいかん……!(ヒソヒソ) 」 エクレイル「……(コンラードの忠告を横目に、本人はもとより慎重に険しい表情を保っている)……他の要求は?(とりあえず、話しを進める) 」 鬼塚冬毬「……………事象への対策の代わりに我々の技術を提供……脅しとしては確実ですね。 」 キリエ「そ、そんな意地悪言わないでよ……世界のみんあがハッピーになることに必要なことなんだってばー……っ(ヒソヒソヒッソー) ね、ねえ、ねえ君が"あの時の"女王様でしょ……!?起きてこの子達説得してよ~~!(『戒律』へ都度目配せをしながら口の動きでなんとか要求を伝えようとしている) 」 エデ【審判】「条件② これは恐らく同意頂けないでしょうが……。(機械的な、真意を知らせない目を閉じ)―――― ス ン ―――――。(水晶、いいや、氷河が埋め込まれているかのような碧眼を開く。そこには剥き出しの殺意。憎悪はなく、当然のように"処理"する。という意思表示が込められていた) イシス・ローシャ……あなた方が『オアシム・ハペコラ』と呼ぶ第5調査兵団の身柄をアトラスへ渡していただきたい。 身分を隠しているため知らないのも無理はありませんが、あれは我が国で指名手配している『死刑囚』です 」 フロール「(簡単に飲んで良い訳がない……政府の"外"へ、"固有兵装"だけならともかく他全てが流出するのは……今現場の一存で決められる事では……!)(険しい表情でエクレイルを見上げ) 」 鬼塚冬毬「………!?姉者の隊の!("オアシム"の名を聞いて動揺した表情を見せる) 」 エクレイル「――――なに…ッ……?(知られざるオアシムの本名、そして本性に眉間に皺が寄る)…『彼女』が、”死刑囚"…?一体何の冗談だ。確かに、オアシムには得体の知れない事実が多い。しかし、仮にも奴もまた、私とコンラードと同じ団長の座を与えられた者。それはあのティネル司令官が選定した人物ということもある。そんな彼女が、いったいこの国で何をしたと…っ…? 」 フロール「……そうです、彼女は団長として……それも昨日今日任命されたわけではありません…!まして死刑囚なんて…… 」 イージス「ドウイウコトヤンケ 説明シロジジイ! 」 エデ【審判】「オアシム・ハペコラ……ハッ、"アオムシ"か。随分と卑下したものですね、自己憐憫のつもりか(ここで初めて、冷笑という笑みを見せる。頭上の映像はリンネからオアシム……『イシス・ローシャ』と表記された、50年前、しかも現在と容姿の相違がない彼女の姿が投影された)イシス・ローシャ……政府軍第8特別兵課医療課長。あなた方一般の兵には存在を知られていない部署の医療従事者……とは名ばかりの技術者です。彼女は最新鋭の医療技術、及び過酷な環境下においても適合するサイバネティック技術を研究するという名目でアトラスへ侵入しました。 」 エデ【審判】「当初は建造初期段階でセキュリティに難があったアトラスは彼女の侵入を許すという失態を犯しました。イシス死刑囚は"人智の尊厳"を冒涜する"混沌の知識"に手を出した。結果、多くの孤児、それも"ゼレオロス領土内属国"のそれを拉致し、アトラス領土内の研究室へ軟禁。強度テストと偽り、過酷な環境下での駆動限界、再生能力の限界、適合能力の限界を計測。 この実験における限界……とは何か、言うまでも在りませんね。(多くの"死"を見てきたのであろう、軍人であるレギュレイターを見下ろす)疑うなら"被検体"に聞いてみてはどうです? 」 コンラード「(ええ!?あれ50年前……ていうことは若くても65ぐらい!?ど、どういうことなの……)い、いや馬鹿な……政府内でもそのような非人道的な実験の噂は聞くか……しかしありえん!ティネル総団長だぞ!?私も指名された身だからよく知っている、彼女の正義感!!この問題の解決まで最後ませ尽くすという覚悟は!!痛いほど!! 」 エクレイル「なん…だと…ッ…!?(驚愕の真実に愕然と退いてしまう)……まさか…いや、そんなはずが…しかし……―――(混濁する情報の真偽を捌き切れず頭を悩ませるが、それを無やり振り払うように首を強く振るう)……お、オアシムのことは一旦保留にしておこう。こちらでも確かめる必要があるのでな… で、では、話の続きを…第三の要求は…? 」 ライオット「…っ……(話が進む度に次第に雲行きが怪しくなってきたのか、形容しがた表情で団長陣と女王の問答をその背後から見守っている) 」 エデ【審判】「…………。(明確に"ライオット"を一瞥する。この要求が彼に関係してくるものなのか、確かに彼を観察するように一瞥し)イーティス・センシオンの調査を我々に一任していただく。万が一、世界政府側がイーティス・センシオンを確保した場合、身柄をアトラスへ譲渡していただきます。(この要求に関して憎悪はない、むしろ)……あなた方には受け入れがたいでしょうが、我々は彼女の"人格"を一定評価している。これを飲んでいただけるなら、罪滅ぼしの意味も兼ねて『 門脇凜祢 』に関する要求にとどまらず"囚人病"二関連する事柄の解決へ全面協力しましょう 」 フロール「(各種技術の共有……オアシム隊長の引き渡し……その上、イーティスさえも……?)……隊長、これは…この要求は…(足元を見ている、とは口に出さずに険しい顔でエクレイルを見上げ) 」 コンラード「(話にならん、もういい、私が腕尽くで貴様ら人の皮を被った外道からあの少女を救出し帰らせて頂く!! 破ァ!!!!!)……。(と、国士無双する自身の姿を思い浮かべながらその場の重圧を前に地蔵のように佇んでいた) 」 オレンジ侍「ギリギリギリギリ(なにも言えなかった。提示された条件がいかに無茶なものか、それをかみしめながらも虚しい怒りしかわいてこない。一瞬考えたヘルヘイムの力で無理矢理少女を救いだす方法だったが……)く……っ! 」 ライオット「――――!(『イーティス』―――彼女の名前を耳した途端に沸き起こる謎のざわつき。だが、これに関しては不思議と不快感などは全く感じない。寧ろ、個人的に彼女を突き止めたい。その衝動に駆られるばかりであった)……それ、は…っ…―――(女王の無理難題な要求に言い淀むが…) 」 エクレイル「―――――― お 断 り す る ッ ! ! (ここで、そんなライオットやフロールを代弁するように大声を張り上げる)ここまで話を伺ってきたが…女王陛下!貴女の提示する要求は無理無体が過ぎる!先程も申し上げたように、確かに我々には反復現象の解明を第一目的とする使命がある。ゼレオロス帝国を共通の敵と認識し、共に戦うことも願っていたが…あまりにも横暴が過ぎる!(眦を決し、断固として拒否を言い渡す) 」 劉狼「拙僧も同じく。女王陛下…貴殿の思想やマリマロン王国の態勢について、我々一兵団が物申すのは大変恐縮であることは重々承知しておりますれば。しかし、我らは共に対等な関係を結んだ上で、お互いが抱える難題の解決に努めたい。今しがた提示された要求は、反復現象の解決に直結することはおろか、話が飛躍するあまり…我々が予想だにしない二次災害が生まれる危険性もありうるでしょう。ここはどうか、考えをお改めくださいませ。 」 アサギ「………(激しく対立する両者を傍目に、少女は女王の機械的な表情へただ静観の眼差しを向け続けていた) 」 鬼塚冬毬「………(一度話を持ち帰り、団長会議の議題にすることが最適かと。団長がいるとはいえ…(コンラードやエクレイルに目をやり)重要な装備の件、一部の団長による判断で決めるわけにもいかないでしょう…) 」 オレンジ侍「なあ、アンタらは本当にそういうやり方でしか解決を望めないのか? もっとお互い歩み寄れるような、そういうやり方を提示していくってのはできないのか!!? これじゃあ足の引っ張り合いじゃねえかよ!!(とうとう感情が爆発したように悲痛な叫びをあげる) 」 エデ【審判】「―――――。(目を伏せ、反論が雪崩のようにふりかかることを想定していたのかそれを待つように沈黙し続ける。想定していた反応がないことを認識すると、目を開け)―――――"でしょうね"。組織の要である兵装の譲渡、組織幹部の実質的な死刑、組織における怨敵の譲渡……。これを飲まないことは、想定の範囲内です。(彼等の言葉を受け入れるかのような眼差しを向け、ガベル(裁判で使われるハンマー)を手に取る) 」 エデ【審判】「 カンッッ ―――――世界政府の要求を" 却下 "する。当会議は規定時間の経過により無効。閉廷とする(余りにも呆気ない。片手間で、飽きるほど束なった書類に判子を押すかのようにガベルで卓を叩き"交渉"を一方的に打ち切った) アトラス内の在留資格証は一週間有効です。本部に掛け合い前向きな回答の用意があれば改めてご連絡ください。以上、本日はお引取りを 」 フロール「(力強いエクレイルの言葉に微かに安堵した様に、エデ達に向き直り)……少なくとも今この場で、要求を呑む事は出来ません。これは本部でも変わらないでしょう……互いの利害が一致しないのであれば…(ガベルを持ったエデの手を注視し、微かに身構え) 」 エデ【執行】「―――――ふう……(発言権を取り戻したのか一息つき、両腕を広げ方を竦めた)茶番だ、やっていられん。彼等があの条件を飲むはずがないことは演算するまでもないことだった……(懐から角砂糖を取り出し、それを頬張って咀嚼し始める) 」 エクレイル「……仕方がない。ひとまずは本部へ戻り、今回の件については団長会議の議題で報告する。一度総司令官や他の団長たちと話し合う必要がある…コンラード、劉狼、よいな…? 」 劉狼「はっ。アトラスに囚われたあの少女のことも気がかりですが…ここは一旦身を引くことが先決。態勢を整え直しましょう。 」 鬼塚冬毬「………オアシム団長…まさか……(そう呟き、足を翻す) 」 コンラード「なッ……納得できるかァ!!(一般人に近い感性故に抑えられなかったのか、声を荒らげ前に出ようとする)説明を要求する!何よりあのリンネという少女……栄養失調の兆候が見られた!せめて、せめて物資敵援助を―――― 」 ガダル「 ガシャ ン (甲冑を鳴らし、エクレイル、コンラードの両代表の前に立つ。 普段こそ高圧的な彼だが……) 当会議は閉廷となりました。本日はこれ以上、女王の"駆動時間"を割かないでいただきたい。 皆様の滞在区画までは私が誘導します。どうか、お引取りを……(今この場で頭を垂れて謝罪したい、そんな重い頭を支えるのに必死であるかのように佇むばかりだった) 」 エデ【執行】「いや、それを見越してか?むむむ(踵を返すレギュレイター達へ向かって、メガホンを取り出し)おい『 32号 』『 33号 』……。『7号』にはもう会ったか?お前達はスコアを幾つまで伸ばせるんだ(彼等、その中にいる誰かへむかって挑発するような問いを投げかける) 」 ロジェスティラ「――――――――――(ここまで気配を消し、女王の態度に対しても反応を示さなかった彼女が振り返る。衝動的、"条件反射めいた激情"に眼を震わせ……) ガ コン ……(ガジェットへ、手をかけようとした―――――――) 」 エクレイル「お前の気持ちも理解(わか)る。だがここは…―――(ここで、ガダルの発言に催促される)……退こう。少なくとも、「今の」我々ではどうしようもできない。(断念するように目を伏せ、その場から撤退しようとした、次の瞬間――――) 」 ウ" ウ" ウ ゥ ウ ウ ――――――――……ウ" ウ" ウ ゥ ウ ウ ――――――――……(法定、いやアトラス全体に"警報"が流れる。 骨身を震わすほどの爆音が収まると、続けざまにアナウンスが流れ……) 『囚人居住区画:イースターへの敵襲を確認。繰り返す、囚人居住区画:イースターへの敵襲を確認。 ゼレオロス製機械生命体:タイプD多数。 職員は速やかにマニュアルL3に従い、都民の避難誘導へ移行してください。 繰り返す――――――』 フロール「……ええ、ここで議論を続けるより、本部で此方側で話を進めるべきです。幸い戻る分にもこのまま――――……これは、警報……っ!?機械生命体!?このアナウンスは……!! 」 BGM♪:Danball Senki WARS Original Soundtrack - 18. 包囲網 ガダル「………!! ゼレオロス……このタイミングで……いや、今だからこそか……!(レギュレイターへ一瞥をやり、彼等を責める感情、彼等への理解を示す感情がせめぎ合ってただ歯噛みし)ッ………! 陛下!これは緊急事態68に該当します!! 私が”アーリマン"で奴らを征伐する、彼等に貸しは作れません!どうか許可を!!(踵を返し片膝を突いてエデへ、自らの出撃を懇願した) 」 エクレイル「―――――!!?(だが、突如鳴り響いたそのアラート音に足を止めた)機械生命体だと…ッ…!?馬鹿な…何故、このタイミングで…!? 」 オレンジ侍「なんで機械生命体が!? 海中にまで入り込んでくんのかよ!! ハッ、ちょうどいい。憂さ晴らしに一仕事してやるぜっ!! 」 エデ【審判】「………(瞼を閉ざし、ガダルの言葉など聞こえていないかのように風r舞う。そればかりか片手を上げ) 通常業務を終了する。法定を閉鎖なさい(自らとガダルの間を裂くように、法定への正門を閉ざし始めた) 」 エデ【執行】「――――ガダル、お前は自らの責務を放棄するような『囚人共』ではるまい?(頬杖を付き、反論を許さぬと言わんばかりに冷淡な眼差しを向け) 配置に付け。部隊を率い『アトラスを』守護しろ 」 ライオット「くそッ…!なんだってこんな時に…――――!?(こんな時、女王ならどうする?と振り返った矢先に、驚愕。信じられないことに、エデ女王はこれを無視。ラステルムのヴィエル女王とは正反対の行動に目を疑った)……嘘だろ…?おい…ッ…!何考えてんだよ女王!!非常事態だろどう見てもッ!!おい!おいッ!!(固く閉ざされた正門を殴りつける) 」 ガダル「――――――――陛下ッッ!!!!!(腕を伸ばすが、既に目の前には重く閉ざされた正門が沈黙するばかり。成すすべもなく崩れ、両膝を付き……)ッ…… ダンッッッッッ(エクレイルへ向かって、両手を突き、頭を床へ打ち付けた)………。(言葉は発さず立ち上がり、踵を返して駆け出す)全員、配置へ付け。アトラスを守るぞ……! 」 アサギ「ちょっ…マジかよ……(同様に、女王の取った選択に言葉を失う。その眼差しは驚きよりも、どこか憤りすら感じられるものがあった) 」 エクレイル「ッ……!(ガダルの一挙一動から全てを察した。義理堅い男だ。だがそれ故に不憫だ、と。まるで自分とは似て非なるものを感じ取り、複雑な顔を浮かべるのだった) 」 ロジェスティラ「……………(門が閉じる寸前まで見えていた『執行』の姿に目を奪われていた。ブザーをかき消すほどに反響する自らへの問いかけ。 そんな場合ではない、と首を横に振り)……行こう。(ライオットの袖を掴んで引き、戦意に染まった眼をっ真っ直ぐに向ける) どこの国の人でも変わらない。軍人として、力無き人を守るべきだ。それがどんな立場であっても 」 ガレア「――――ぎゃーぎゃーうるせえよ。耳障りなんだよテメェの声はよ。(鳴り響く警告音を聞き付けてずかずかと一同のもとへ現れる) ようやく俺たちの出番が回ってきたようだな。ライオット、テメェの出る幕はねえ。俺たちだけで事足りるからな。足手まといに来られちゃ困るんだよ。 」 大智「まあ、これはガレアの言う通りだね。君たちは大人しく帰還でもするといいさ。参謀を務める僕のオペレーションがあればすぐに片付くからね。(くいくいっと眼鏡の縁を上げる) 」 キコ「いいわよいいわよ~♪行きましょう、ガレアちゃん。お姉ちゃんどこまでもついていくからね❤(ぴとっ、と抱き着かん勢いでガレアの双肩に手を添える) 」 イペリ「だからだるいんだって!!ねえ!?あじゃあさあ、1割くらいはやってやるからあとは全部任せてもいいよね。いやもう任せるで?こっちは寝不足なんだからぁ!んねえ!(心底不機嫌な表情でギャーギャー呻きだす) 」 ノイン「任務、了解。敵部隊、抹殺、する。(ここでようやく初めて言の葉を紡ぎした少女が、フードの内側で眼光を輝かせる。ハイライトのない眼差し…何度も生命を殺めてきた者がする冷酷な眼差しだ) 」 ガレア「行くぞ…―――― 「チーム・ガレア」、現場へ出向する!!機械生命体を一体残らず破壊してやる!!(メンバーを引き連れて我先に出動し始める) 」 フロール「……(余りにも冷たい、女王の言葉に絶句しながらも)…やるべきことははっきりしました、ガレアの皆様も居る事ですし、急いで体制を整えなければ…! 」 ライオット「………!(参ったように後頭部を掻きむしる中、袖を引っ張るロジェスティラに振り返る)……そうだな…。ああ、そうだ。俺のやることはいつだって……――― まずは現場を最優先だ!師匠、団長たち!俺たちも行こう!! 」 劉狼「(女王陛下…)(エデが下した冷酷な判断に目を伏せる)…うむ、言わずもがなだ。謁見は終了した。任務を切り替え、これより地上「イースター」へ戻り、機械生命体を駆逐する! 」 キリエ「とりあえずわからずやの女王様ビンタするのは後ってことね!りょーかい、むしゃくしゃを機械生命体にぶつけてあげるわ!(掌の上で拳を弾ませ、変わらぬ笑顔を振りまく) ところでチームガレアのみんなー!遠慮しなくても大丈夫だよサインなら何枚でもry 」 エクレイル「くッ…止むを得ん…我々も出るぞ!地上で待機している団員たちにも通達!これより殲滅戦に入る!「我々は」イースターへ急行だ!!急げ!!(バッ、と黒いコートを靡かせながら踵を返していく) 」 マリマロン兵士ンゴル「申し上げます!!ガダル隊長の命により現れましたァ!!(レギュレイター達の前に見るからに貧弱そうな一兵卒が駆け付け片膝をつく) 皆さまを地上までお送りする"軍艦"の準備が整っています!!8番ドッグへご案内します!あああああああ!! 」 コンラード「ええい!今回ばかりは私も前に出るぞ!!ここぞとばかりに新ガジェット、『コンボイ』の試運転をしてくれるわ!!(苛立ちを拳に収め、ズカズカとマリマロン兵士ンゴルの誘導へ従って歩き出す) 」 アサギ「……! ……… (全員に続いていこうとするが、最後に取り残された少女は正門の方へと振り返り、何か言いたげそうに口を噤んだが…結局何も口には出さず、その場を後にするのだった) 」 黒いコートにサングラスの人物「……!(強力なアラートを聞き)……敵襲…!?(バッとコートを天に脱ぎ捨てる) 」 黒いコートにサングラスの人物→鬼塚夏美「…冬毬が危ないですの!(コートを脱ぎ捨てると、きな子と、彼女に肩車してもらっている夏美が現れる) 」 桜小路きな子「ただの謁見では終わらなかったっすね……!(行くっすよ、夏美ちゃん!(コートを回収して走り出す) 」 ― マリマロン王国・イースター ― BGM♪:Danball Senki WARS Original Soundtrack - 09. Airborne Assault 機人《ヒトガタ》『ガション、ガション、ガション…――――!(赤と青、それぞれの色を成す人型の機械生命体の群れが地上に踏み込んでいた。逃げ惑う民間人をゆっくりとした足取りで追い込むように、ただ静かに前進している)』 蛍火のような赤い光が空中を待っている そう、人々に反復現象《オーバーラップ》を齎す効能を持つナノマシン『ヘリックス』である 光は何処からともなく拡散され、じわじわとその範囲を広げていく――― 大智「(現場へ駆けつけるや否や、脇に抱えていたノートPCを開いてキー操作する)……イースター全域に機械生命体反応多数確認。報告書の通り、今のところ奴らが民間人を直接襲っている状況はない模様…だが、逃げ惑う民間人を誘導するように追い込んでいる。ナノマシン『ヘリックス』を、より効率よく感染させるために… となれば、どこかに必ずナノマシンを収納する『ヘリックスシリンダー』があるはずだ。各自、機械生命体を排除しつつ、シリンダーを捜索。発見次第回収せよ。(インカムに手を添え全部隊に通達する) 」 ガレア「了解した、任務を開始する。 ガ ォ ン ッ … ――― ! (身の丈に迫る大きさ誇る自身のガジェット、黒い刀身を持つ大太刀『 深影《ディープ》 』を鞘からすらりと引き抜いて豪快に構えだす) チーム・ガレア、戦闘を開始する!大智、指示を出せ! 」 大智「了解。オペレーションΣを実行。(手慣れた動作でコンソールを操作。モニターに映る俯瞰図に映された機械生命体反応を感知し、それを包囲するようにいくつかの点座標を構築する)―――ガレアは2時の方角、イペリは10時、ノインは0時、そしてキコ姉は上空より挟み撃ちを。 」 機魚《サカナガタ》『―――― バ ッ シ ャ ア ア ァ ァ ア ン ッ ! ! (機人《ヒトガタ》が地上に君臨する一方で、海上からは魚の形をした機体の群れが次々と浜辺に向かって進撃を開始していた)』 ガレア「 「Σ」か…こういう集団戦にはもってこいの殲滅法だな… いいだろう!(指示を受け、大太刀を背に構えたまま駆け出していく)――― づ ぇ え い ッ ! ! (大きく振りかぶった大太刀で左方向へ薙ぎ払い、眼前のヒトガタを吹き飛ばす) 」 イペリ「 りょっ (浮遊式チャクラム型ガジェット『雪崩《アバランチ》・Type-Ⅱ』を顕現させると、駆動部から冷気のような推進ブースターが起動。それを利用し、地面を一瞬で凍結させながら、宛らアイススケートのように滑るように駆け出していく) ――― 失せな (接近後、チャクラムを分離させて二刀形態に変形。二対の刃による回り踊るような斬撃を浴びせて右方向へと敵を薙ぎ払っていく) 」 ノイン「 御意――― ジ ャ キ ィ ン ッ ! (コクリと頷くと、その両手に鉤爪型ガジェット『猫掌《チャッシャー》』を装着。三方向に延びる長く鋭い爪を突出させて真っすぐに疾走していく)――――ザギィンッ、ザキィンッ、ズギャギャギャァンッ!!!(目前より迫る三体のヒトガタをまとめて切り刻み、そしてまとめるように圧倒し押し出していく) 」 ネブカドネザル「(いつの間にか消えていたそれは、外で待機していたのか。その騒動を一早く察知。外の上空より、謎の巨体を纏って、蒼い線を引くように勢いよく、巨大な音を立てながら着地。背部を中心に纏われた恐るべき超巨大武装ユニット『モーターツヨシ』はその勢いのみで近くの機械生命体を弾き飛ばしながら)ドーモ、ネブカドネザルです(手短にアイサツを済ませると、ジャコン!と音を立てて機械生命体へ腕部ミサイルランチャーを構えた) 」 ツクモ「うおやっば……(忍者の癖なのか高いところに降り立つとその様子に目を見開き)……え?アレもガジェットとかいう科学忍具ですカ?(そう言って周りに向き直って確認を取る) 」 キコ「はぁい~♪じゃあ、トドメのお掃除はお姉ちゃんに任せて、ネ♪( ギ ュ オ ォ ゥ ン ッ ! ! )(背面に装備した推進ブースター『γ〔ガンマ〕』を起動させて瞬く間に頭上へと飛行していく) ク ル ル ル ッ ――― チ ャ キ ッ ! (懐より取り出した二丁拳銃型ガジェット『注射機銃《インジェクショット》』をその手に携えると―――)――――ごめんあそばせ~♪( ドパパパパパッ!! )(ガレア、イペリ、ノインの三人がまとめてくれた機械生命体の塊を上空から一掃射撃し、撃破していく) 」 機人《ヒトガタ》『 ガギィンッ、ギィンッ、ギュンッ――――ズボガアアアアアアアアアアァァァンッ!!!(チーム・ガレアのコンビネーションアタックの前に、瞬く間に10体以上の機体が大破していくのだった)』 機魚《サカナガタ》「 パ カ …―――――― シ ュ ド ド ド ド ド ッ ! ! (海面から顔を出した魚の群れが一斉にその口を開くと、口内から魚の骨型を模したエネルギー弾が一斉射撃され、ネブカトネザルとツクモへ降りかかっていく)』 機花《ハナガタ》『 フ ァ サ フ ァ サ ァ ア ! ! (鋼鉄の花弁を揺らしながら地中から顔を出すと緩やかに前進していく)』 劉狼「海の家周辺はレギュレイターの各部隊が密集している…ライオット、アサギ!貴殿等は他のエリアへ向かうのだ!拙僧も後で合流する!警戒せよ! 」 ライオット「わかった…! っし、行くぞアサギ!俺たちはこっちだ!(そういうと現場を他の連中に任せて別所へと走っていく) 」 アサギ「ういっす!(ガジェットを両手に抱えてライオットを追いかけていく) 」 エクレイル「こちら第7調査兵団!これより機械生命体との交戦に入る!民間人の避難誘導を行いつつ、奴らを駆逐せよ!突撃ィ!!(自身が手繰るガジェット、黒槍『漆黒《シュバルツ》』を前方へと突きつける) 」 フロール「名乗り口上に恥じない活躍……!確かに、この場は彼らがやってくれそうです…! 」 ネブカドネザル「クライアントへ。海岸付近の機械生命体を殲滅します。降伏は認めません(そう静かに通信を入れると、腕部ミサイルを発射、エネルギー弾を片っ端から迎撃すると)イヤーッ!(BOOM!BOOM!反撃に肩部よりキャノン砲を発射!同時に腕部、肩部より同時にミサイルが尾を引いて飛来する!) 」 機魚《サカナガタ》「ズギャン―――ボギャンッ――――ズドガアアアァァアアアンッ!!!(反撃のミサイル群に蹂躙され、大破する個体、海面から打ち上げられて浜辺で身動きの取れなくなった個体など、次々と機能停止に追い込まれていく) 」 ツクモ「わっヤバ!!私あの人とか族長みたいな決戦忍者じゃないですヨ!!(飛んでくるエネルギー弾から慌てて足を滑らせるように落下し)っト!!(スタッと着地すると周りを見渡し)……アレ?私はぐれたタイプ? 」 機花《ハナガタ》『 シ ュ ル リ … ―――― ド パ ァ ッ ! (蔦のような鋼鉄アームを歪曲させて、交戦するレギュレイター陣を拘束しようとその腕を伸ばして迫っていく)』 機人《ヒトガタ》A「――― ダ ァ ン ッ ! (刹那、辺りを見渡すツクモの死角から飛び出すように出現すると共に、その手に握られた青いエネルギーブレードを逆さに構え、頭上から彼女へ突き立てて急降下する) 」 鬼塚冬毬「……やむを得ません。自衛用のガジェットで戦いましょう。(銃の形をしたものを取り出すと、そこから芋の形をした火炎弾が機花に向けて発射される) 」 イユンクス「了解……。これはぶっ壊していいヤツだよ、ネ(両腕を広げ、掌の前にハロに酷似した顔のあるエネルギー球が浮遊。 それを覆うように機械部員が凝集され二対の"巨大鉄甲"が形を成す) 『西魔女の箒 ウィッチブルーム・ゼヒュロス 』 お行儀よくザコの皆さまを守って差し上げようぜ。正義の味方、だもんネ?私達 (両腕を上げ⇢両腕を交差し振り下ろす、それを合図に巨大鉄甲型のガジェットが空へ飛翔し……) 」 キュ オ…… ゴ ガ ギ ィ ン !! (左右から交差するようにして巨大鉄甲が飛来。墜落しても尚ロケットバーナーを吹かして前進し、 叩き潰したハナガタを挽肉にするようにすり潰していく) 機花《ハナガタ》『 バ チ ュ ウ ン ッ ! (蔦の一本を冬毬に焼き落とされるも、微動だにせず前進していくが―――)―――― ド グ シ ャ ァ ア ア ッ ! ! ! (彼女に迫ろうとしたその時、イユンクスが齎した巨大鉄甲に跡形もなく摺りつぶされ、音もなく大破したのだった)』 機蛇《ヘビガタ》「 シ ャ ァ ァ ァ ァ … ! (ここで、前例のない機体が出現。これまでの機械生命体よりもひときわ大きな機体が他の機体どもを引き連れて出現する) 」 大智「へぇ…これはこれは… データベースにないタイプが出現したね。既存機体よりもエネルギー反応がそこそこ大きい…言うなれば、中型機械生命体と言ったところかな。(ヘビガタを興味深そうに見据える) 」 ベファーナ「任務了解、臨時対応としてエクレイル団長を指揮官とし任務を遂行します(両腕を左右に広げ、手首を捻り地面を指差す。すると…) ゴンン ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴンンンンン……ン…… (空中から彼女の身の丈を遥かに凌ぐ巨大な大盾が飛来。民間人を保護する防衛戦に規則的に刺さり壁を生成する) 仕事ですから……ネ( ガコンッッ(続けざまに指を鳴らす。すると配置された盾に備えられたシャッターから砲塔が出現し、 決して威力は高いが牽制になる程度の火力の砲撃を行う) 」 ガレア「なんであろうと粉々にしてやる…! ク ル ル ル ル ッ ―――― ガ シ ョ ン ッ ! ( ダ ァ ア ン ッ ! ! )(背に帯びた鞘を回転させながら引き抜く。よく見るとそれはショットガンのような形状をしており、トリガー部に指を引くことで納刀部の銃口より強烈な拡散弾を、ヘビガタに向けて解き放った) 」 オーランド「未確認個体を発見。実戦経験が物を言うな……。実戦経験の乏しい新兵は他の雑兵をお願いします。 (防弾チョッキ、ヘッドギアといかにもモブ英紙らしい風防で蛇型の前に立ち、 身の丈を凌ぐブッロケンソード(剣先が四角になっている剣)型の大剣を手に、上体を捻って振りかぶる) 基調なサンプルですね……可能な限り多彩な行動パターンを見せてくださいよ…… 」 機蛇《ヘビガタ》「ギィンッ、ガァンッ…!(ベファーナとガレアの砲撃に何度か怯みを見せるが、決して倒れようとはせずにその身を再起する) ――― シ ャ ア ア ァ ァ ァ ア ア ッ ! ! (咆哮と共に口内から唾液…否、それを模した酸性雨を撒き散らし、彼らを牽制していく) 」 首領パッチ「クソッ!アスランめ!こんな時に何をやってる!さてはラステルムでカツラでも選んでんじゃねーだろうな!(首領パッチのトゲ並の大きさのニードルガンをヒトガタに乱射しながら) 」 バド「(第2と印字されたいかつい"スポーツカー"に乗って浜辺へ殴り込む。肘を枠に乗せサイドウィンドウから褐色、スキンヘッドの巨漢が姿を表した) ったく有給をぶっ飛ばしてくれがやって!! ガジェットがイカレちまた奴は俺んとこに来い!!何番隊のだろうが面倒見てやらァ!! (そう云うやシンプルなミニガンを取り出し、ヒトガタの軍勢へ全弾を豪快二部放す)オラオラオラオラオラオラァァァ!!!! 」 イペリ「 いよっと (瞬間的にガレアの目の前に現れるな否やガジェットを盾形態に変形。駆動部から湧き出る冷気が一瞬でかまくらのような凍結された膜を形成し、酸性雨から彼らを守る)はー…相方に気を遣わなきゃなんないから、これだからタンクってヤなんだよ。(わざとらしくため息をつく) 」 第2調査兵団・メカニック―――― 『バド・ルード』 機人《ヒトガタ》『 ダダダダッ…―――――チュボボボボボガアアアアァアアンッ!!! (四方八方より襲撃する人型の群れが、首領パッチとバドの遠距離攻撃の前に次々と撃ち沈められていく)』 」 ネブカドネザル「全隊へ、未確認の個体を確認。データの収集と同時に迅速に殲滅を行います。同様の機体がそれぞれの前に現れていることも確認しています(BOOM!BOOM!アンタイ・ニンジャ・アサルトキャノンが火を噴く!同時にホバーめいて機動、接近すると巨大な腕部を振りかぶる!) 」 オーランド「瞬間冷却か……。助かりました(イベリへ手を上げ礼をしつつ、防壁を蹴って踏み台にし飛翔、 ヘビ型へ向かって大剣を落下の加速も加え盾一文字に振り下ろす) 」 ヘルトラウダ「(ゆらり、と如何にも陰気そうな長髪の女性が、顔が前髪で隠れているのも構わずに腰の曲がった体制でゆらりと現れ)……あー…初陣でこれって酷いですよね……他の暑苦しそうな隊よりマシなところに配属されたらしいとはいえ……(両手から肩までを覆う、大型の手甲を装着しながら面々の前に現れ……)早速”面”の攻撃だし……!シシシッ…!!(ガレアから離れた位置で、流れ弾ならぬ流れ雨に向かって超高速のラッシュを浴びせ、その衝撃波で”雨”を尽く弾き飛ばす!) 」 ノイン「 シ タ タ タ タ ッ … ―――― タ ン ッ (俊足の速さで地を駆り、木片の床を蹴り上げて宙で逆さ釣るような態勢になると―――)――― ザ ギ ャ ギ ャ ギ ャ ギ ャ ア ン ッ ! ! (独楽の如き激しさを帯びた回転斬りで、自身を包囲しようとする機械生命体の群れを悉く薙ぎ払っていく) 」 第4調査兵団・タンク ――― 『ヘルトラウダ・フィーレンス』 機蛇《ヘビガタ》「 ズ ッ ―――― ガ ア ァ ン ッ ! ! ! (オーランドの強烈な一撃に脳天を叩き割られるような痛手を負わされ、一度地面へ顎からバウンドする) シ ュ ル ル ル ッ … ! (ゆっくりとその身を起こしたと思えば…) パ カ ―――― シ ュ ド ド ド ド ド ァ ッ ! ! (長い尾の表面ハッチが展開。内蔵されたミサイルポッドから次々と弾道ミサイルが打ち上げられ、空中で旋回して地上のレギュレイター陣へ次々と降り注いでいく) 」 鬼塚夏美「………2時の方向からまだ来ますの!(2丁拳銃を構え、機蛇に向けて納豆のような小ささの粘着弾を連射して動きを遅くしようとする) 」 機虫《ムシガタ》『ギチギチギチィ…―――― メ ゴ ォ ッ ! ! (ヘビガタの取り巻きを担うはあ蟲のような機体群がネブカドネザルの剛腕に薙ぎ払われ、更にはヘルトラウダのラッシュの前に胴体が拉げていく)』 矢澤にこ「(ファミリアが開発したパワードスーツ搭乗)作戦開始ね…!!!(投下と同時にレミントンセミオートを拡大した外観のショットガンとグレネードランチャーをヒトガタへ発射する) 」 ベファーナ「対応します。前衛は攻撃を続行してください(無線でヘビガタに対応する面々へ伝えると、片手を上げ) キ"ュ オ ボボボボボボンンンッッ(地上に待機していた大盾が次々と火を吹いて浮上、 降り注ぐミサイルへ向かって的確にポジショニングし率先して防御しにいく) わー……キレー……(棒) 」 桜小路きな子「あっ、負傷した人はきな子のところに来て欲しいっす〜!!(夏美の後に続いて現れる) 」 キコ「そう…私のように、『医学会』出身の看護師はみな前線で戦うだけの力が備わっているの。すべては『サナトリー』先生の御教授のお陰。だから私は、ガレアちゃんの為にこうして献身的に戦うことができるの…はぁん…❤お姉ちゃん、感極まっちゃう…♪ ガ ジ ョ ン ッ ! (強制を上げると二丁拳銃から銃身が飛び出し、銃剣形態へ変形させる) みんな、お姉ちゃんが守ってあげるからね…!( ザ キ ィ ィ イ ン ッ ! ! )(艶っぽい声とは裏腹に、無駄なく洗練された動きでガレアに襲い掛かる弾道ミサイルを弾き、斬り落とし、退かせていく) 」 東條希「(同型パワードスーツに搭乗し)救援要請の有無に拘わらず救助するんよ?!(負傷者を優先して守りつつ機型にアサルトライフルを発射する) 」 鬼塚冬毬「……!姉者!(夏美の姿を見て)………そのまま動きを止めてくれれば!(夏美が粘着弾を放った機蛇に向けて火炎弾を放つ) 」 オーランド「(破壊していないという手応え、降り注ごうとするミサイル、タンクの援護。状況を瞬時に視認し) ギリ…… ゴ ンッッ (ヘビガタの下顎へ向かって一発スイング、無駄口一つ叩かず大剣で頭部を滅多打ちにしようと、呼吸一つ、瞬き一つせず大剣を振るっていく) 」 機人《ヒトガタ》B「ダン、ダン、ダンッ――― ズ ボ ガ ア ァ ン ッ ! ! (矢澤にこに接近する前に、彼女の重火器に撃ち抜かれ、爆散されてしまう)」 」 ヘルトラウダ「やっべ……人多すぎて気分悪くなってきた……(軽々と飛び回りながら、拳のラッシュで次々に機虫の群れを吹き飛ばし)…...盾役はやるんで、さっさとふっ飛ばしちゃってくださーい… 」 絢瀬絵里「(同型パワードスーツに搭乗し)ジェネレーター各種センサーオールグリーンね…!!!(ポンプアクション式グレネードランチャーとリボルバー式グレネードランチャーを阿修羅のごとく発射する) 」 ガレア「雑魚相手にはうんざりだ、消えろッ!! ガ ッ ――― ギ ィ ン ッ ! ! (水平に構えた大太刀と鞘を合体させることで薙刀形態に変形) ぬ ぇ あ ぁ ッ ! ! (鞘部を握りしめたまま跳躍、斬首する勢いでその強靭な凶刃をヘビガタの首元目掛け振り下ろした) 」 機蛇《ヘビガタ》「 ゴ ッ ――――― ズ ッ パ ァ ン ッ ! ! !(まずはオーランドのスイングに大きな頭部が打ち上げられ、そこにガレアも交えた二人の斬撃によってその頭部が斬り落とされてしまった)――― ズ シ ィ ィ ィ イ イ イ イ ン ッ ! ! ! (頭を失った中型機械生命体が、機能停止したように地に横たわった…)」 大智「中型機械生命体の機能停止を確n―――(と言いかけたその時、モニターに映る反応に目を見張った)……いや、まだだ!標的内部に無数のエネルギー反応を検知!これは……小型の機械生命体を内包しているのか…!? 」 機蛇《ヘビガタ》 → 機蛇《ヘビガタ》・小『(大智の言う通り、斬り落とされた部位から次々と小さな蛇型の機体が有象無象に湧き出てくる。小蛇共は地を這い、走こい動きで次々と一人一人にかみつこうと襲い掛かってきた)』 機魚《サカナガタ》B~C「ゾゾゾゾゾ…… ギ ィン!!(海中から大量の魚型が束なる"柱"が二本這い出、 空中でとぐろを巻き、絡み合い、2対の巨大な"サメ型"に変形する) ド ォン (それぞれが砂浜に落下。陸上でも泳ぐかのように素早く移動し、尾鰭を振るって調査兵団を蹴散らそうとする)』 ガレア「なにッ――――(油断して小蛇の一匹に右太腿を噛みつかれてしまう)チィッ…!うっとおしい!!(かみついた機体を掴み上げると地に叩きつけ、容赦なく踏みつぶした)…ッ……?!(だがその瞬間、不意に眩暈に襲われる感覚に陥ってしまう)…くそ…なんだ、これは……「毒」か……ッ…?厄介なことをしてくれる…!! 」 ネブカドネザル「殲滅します(恐るべき電磁バリアが展開!ミサイルを一切通さない!BRATATATATATAT!腕部より展開されたガトリング砲が機虫と小さな機蛇を次々とスクラップに変えながら)イヤーッ!(再び振りかぶった腕が火薬で加速され、驚異のアームパンチとして炸裂する!) 」 オーランド「 ガリ ・ ・ ・ ブシィィィィィィ(腕、足、脇腹を三体の小ヘビ型に噛みつかれ赤い飛沫が砂浜を濡らす。 だが当の本人は表情を変えず) むんずっ ブチ むんず ブチ むんず ブチ(一匹ずつ引き画がしては地面に叩きつけ踏み潰していく)弱りましたね……こういうのは不得手なのですが…… 」 西木野真姫「(同型パワードスーツ)来たわね敵さん…?!(地上魚雷を投下) 」 イペリ「うーわっ、だ~っる……(海面から飛び出してきたうえに合体した魚型の群れに絶叫する) 正直もっと早く片付くもんだと思ってたけど…んあ~~~、めんどくせぇぇ~~~~!(項垂れる様子を見せたその直後、雪崩《アバランチ》・Type-Ⅱをその身に纏う) 何もかも凍ってしまいな!!( ビ ュ オ ワ ア ア ァ ァ ア ア ア ッ ! ! ! )(ガジェットより吹雪のような凍てつく波動が放たれ、浜辺すらも丸ごと凍てつかせる絶対零度でサメ型となったサカナガタの機動力を落とす) 」 キリエ「 >> 私 に 任 せ て << (なぜかエグザイルがあれしているような水上ボートの上で天を指差して決めポーズ。マイクを使っていないのに美声が心地よく砂浜全体に響き渡る) みんなー!とりあえず伏せてね―!!えーっと……これをこう……あっ(バズーカ型のガジェットを起動しようとするが、普通に起動トリガーをへし折ってしまう)スゥゥゥウ…… 【 聖 ★ 拳 】 セイントナックル !! ズ ォ ビィィィッッッッ!!!!!!!!!!!!(全力で振りかぶった拳から、ザコを蹴散らす光る風の極太ビームを、小ヘビ型の群れへぶっ放す) 」 キコ「あらあらあら~、痛かったわね~~~…?でも大丈夫、お姉ちゃんに任せてね?(ガレアとオーランドに寄り添うと薬品の入ったアンプルを装填した拳銃を負傷部に突き付けてトリガーを引くことで注射する)解毒剤よ。すぐに効果が出るわ~♪ 」 機魚《サメガタ》B~C『ズ ズ ゥゥゥ ン (瞬間冷却にこそ至らなかったが、関節部に氷が挟まりしなるような動きができず浜辺に横たわる。 だが損表面にも亀裂が入り、再び起動しようとする)』 園田海未「(同型パワードスーツ)見えました!!(人間の反応速度の限界を上回るGが掛かりながらもそれを操縦室内で打ち消し、サメガタに急接近し斬撃を与える) 」 オレンジ侍「お前らの好きにはぜってーさせねぇ!!(無双セイバーと大橙丸の二刀流)でぇえりゃああ!!(機械生命体たちの群れに躍り出ながら無双セイバーによる無双ショットで銃撃)だぁありゃああああ!!(肉薄してからは二刀流でバッサバッサと切り裂いていく) 」 イユンクス「わぁ冷凍カジキじゃん!(違う)"故郷"以外で見るの初めてーっ! じゃあネギトロに加工しちゃおうか……ナッ!!(両腕をめいいっぱい振り上げ、全力で振り下ろす。 その動きの力強さに呼応したのか、ガジェットもまた凄まじい速度で駆動し空中へ射出、 宙空から旋回し、 サメガタBへ急転直下に鉄槌を下し) グシャアアアアアアッッッッ(文字通りネギトロにする) 」 ヘルトラウダ「(機械生命体達の動きを見、素早く状況を判断。ぐっ、と両足に力を込め―――)小さいのはいい感じに処理お願いします、大きい方は……(か細い声で周囲に呼び掛けつつ、声とは裏腹に凄まじく力強い跳躍。軌道上の機蛇・小をパンチで吹き飛ばし……サメ型の機魚の直上まで跳躍。そして……)地下に潜って……出てこないでくださいよ……!(手甲が変形。右手の手甲が左手のそれと同化し……左腕の手甲が一気に巨大化。その腕を叩きつけるように、サメ型の背に拳を打ち込む!!) 」 ノイン「 シ ャ リ シ ャ リ シ ャ リ ィ … ! (イペリによって凍結した地面を器用に滑り、サメ型に凄まじい速度で肉薄すると―――)―――― ギ ャ ル ル ル ル ル ゥ ッ ! ! ! (両手を合わせたまま飛び出して全身を高速回転。宛らドリルのような突貫形態となってサメ型の胴体を貫通する) 」 ツクモ「出・番・は……ありますカ!!(勢いよく、三歩ほどのステップで辺りを飛び交うと勢いよく踏みつけるようにサメガタへ踵落としを仕掛け)フッ!!(そのまま回転してのバックジャンプで離れると、そのまま着地地点の機械生命体を踏み付け)皆さん怪我はありませんカ!!(そう言って勢いよく振り向く) 」 高坂穂乃果「(パワードスーツ)救助とサポートが優先だからね?!(負傷者を守りつつ治療) 」 機魚《サカナガタ》B~C『 ザ グ ン (ノインに2体纏めて風穴を開けられただけでなく、ツクモの剣舞に体表を細切れにされる。 残った頭部と胴体がエネルギーを凝集し自爆しようとするが……) ゴ ッッ (ヘルトラウダ、イユンクスの鉄槌が残された部位全てを粉砕しスクラップに変えたため、爆散することなく機能停止した)』 大智「…なるほど…直近ではユナイタルの脅威性ばかりに囚われていたが、機械生命体にも強化が施されていたなんてね。見事に足元をすくわれたわけだが……問題ない。敵勢力は確実に減少している。このまま防衛に徹していれば奴らが全滅するのも時間の問題だろう……ん?(再びモニターを注視する)こいつは…――――海中より再び大きなエネルギー反応を検知!"来るぞ"…! 」 機蛸《タコガタ》「 ザ ッ パ ア ア ア ァ ァ ア ア ア ア ン ッ … ! ! (海面から顔を出したのは、ヘビガタに勝るとも劣らない、蛸の姿を模した新たな中型機械生命体。8本足を不規則に蠢かしながらレギュレイター一同と対峙する) ポポポポポンッ――――ズギャギャギャギャアアアンンッ!!!!(たこ足の吸盤内部から球体物質を次々と発射。それは"爆弾"であり、砂浜で弾けて砂塵を撒き散らしながら爆風が迸る) 」 小泉花陽「(パワードスーツ)そ、総員警戒態勢!!(レールガンを構える) 」 ガレア「チッ…次から次へと…!(キコの治療を終えてなんとか前線へ復帰するが、海中より現れた新たな機械生命体に舌打ちする) 」 オーランド「感謝します。(キコへ短く礼を伝えつつ、見上げるほどの巨体を誇る味覚ん機械生命体を前に、片眉が僅かに動き動揺を見せた) タコ、ですか……お伽噺の通りなら足を一本ずつ切り落とすのが定石ですが…… 」 大智「あんな機体まで用意していたとは……ん?(機蛸の内部データを解析している途中に気がかり反応を検知する)……待つんだ…!あの中型機械生命体…その内部に、生命反応を確認!恐らくだが、"人が乗っている"可能性が極めて高い!きっとゼレオロス兵が操作しているのだろう…あれは一筋縄では落ちそうにない…!総員警戒態勢! 」 ヘルトラウダ「……さらに増援……しかも飛び道具持ち……しんど…(機蛸の集団の前に堂々と躍り出、巨大な手甲を盾のように構えて膝立ちになり、爆風を”受ける”)……火力支援お願いしまーす… 」 イユンクス「人が………? それってつまり―――――(無人、総認識していた機械生命体に帝国兵が騎乗している。その事実を認識すると……)あ、やッッべ……。 ベファーナ!!(戦場の悦に浸る少女から笑みが消え、慌てて個人回線で"妹"へ呼びかける) 」 ネブカドネザル「新たな未確認機械生命体を確認。殲滅に移行します(BOOM!BOOM!BOOM!BOOM!肩のキャノンが機蛸に向けて連続で放たれる!圧倒的火力!) 」 オレンジ侍「なんだぁあのタコ!? デカい奴にはデカいやつって相場が決まってるもんだ!行くぜ!\スイカアームズ!大玉ビッグバン!/(スイカロックシードを戦極ドライバーにセット。謎の空間から全身をスッポリと覆うほどの巨大なスイカ型のマシンが現れ装着) 」 ツクモ「リョーカイ!!(素早く印を複数結び、面をスッと降ろすと肺へ空気を溜めるようにして)皆さン離れて!!(同時にそう叫ぶ) 」 機蛸《タコガタ》「ポンポンポンポンッ―――チュボン、ボガァンッ、ドギャアアァンッ!!(少しずつ浜辺へ迫り、投擲爆弾の攻撃範囲を更に近づけていく) 」 星空凛「(猫型パワードスーツと言うか某盾獅子そのもの)ここは凛がが行くにゃー!!(前方の鬣が展開しバリアフィールドを展開し突撃) 」 ベファーナ「防御陣形解除……。(タンクでありながら、降り注ぐ波状攻撃を前にしながら空中に展開していた複数の盾を”凝集”……巨大な”アイアンメイデン”……いや、3体のヒトガタ機械生命体に近い自立兵器に切り替え) ウィッチクラフト・メイデン 魔女の処刑箱 殺せ、引きずり出して殺"せ"……(爪が食い込む程に強く拳を握る) 」 ガレア「ちょうどいい…ぶった切って中から引きずりおろしてやる…!(ガオン、と重量感のある大太刀を背負うように構えるが…)…ッ゛……!(まだ完治していないのだろう、結局その場に蹲ってしまう)…くそがッ……!あの野郎(ライオット)がいなくて思いきり立ち回れるというのに…!(心底悔しそうに地面を叩く) 」 ウィッチクラフト・メイデン「(モノアイが発光し、円陣を組んで内二体がタコ型の周囲を旋回、 手甲の穴からレーザーの機銃を乱射し) ガンッッ ガンッッ(内一体がタコ型の"操縦者の居場所"を確かめるように機体を殴りつけ始める) 」 大智「…ガレアはまだ毒が完治していないか…キコ姉!彼を連れて下がるんだ。イペリとノインは引き続き僕が指示を出す。まずはあのたこ足を全て斬り落とし、機動力を奪うんだ。 」 イペリ「………………あーあーあー!実は私もさっき噛まれて毒がぁ~~~~!い、いてぇ~~~よぉ~~~~~~!(※迫真の棒読み)(わざとらしくのたうち回る)…………はぁ……わーったわよ…やりゃいいんでしょやりゃあ!(渋々起き上がるとガジェットを切り離して二刀形態に変形させる)中の人とか知らねえー!まるごと凍ってしまいなぁー!(刃を振り下ろすと同時に凍てつく斬撃波が放たれる) 」 イユンクス「あちゃー……まあ面白いからいいけどさー……(巨大鉄甲を"縦型"へ変形させ、後衛の団員のカバーに回る) こういうのはロジェの方が得意なのにィ~~ 」 ツクモ「巻き込みますヨ!!(タコガタに向けて飛び上がると、その全身を巻き込むように)火遁・豪火球の術!!(広範囲、巨大な火球を吐き出し、それは着弾すると同時に爆炎として散らばる) 」 鬼塚冬毬「………タコの形をした機械生命体接近!(爆弾に向けて火炎弾で迎撃) 」 機蛸《タコガタ》「ズガガガガッ!(レーザー機銃を交差した足で防御する)グニョン…――― シ ュ バ ァ ッ ! ! (三本目の足が不自然な挙動を行う自律兵を絡めとり、引き剥がして海面へと投げ捨てる)ザキィィインッ!!(イペリの凍てつく斬撃に早速足が一本斬り落とされてしまう)ボアアアアァァアアアッ!!(その後、ツクモが放つ業火に丸ごと焼き尽くされて怯みを見せるが…)――― バ ッ ! (残された7本脚を全面に払うことで身に纏う火炎を払拭。反撃に吸盤から爆弾を更に発射する) 」 鬼塚夏美「その脚と吸盤が厄介ですの!(スムージーのようなレーザーを脚目掛けて放つ) 」 オレンジ侍「ーーガシャン、ガシャン、ガシャン!(アーマー状態。装甲をある程度展開した人型の形態となる。巨大な薙刀「スイカ双刃刀」を構えながらタコへとびかかる)でぁりゃあああああ!!(真っ正面から切りかかった) 」 ノイン「…… …… ……!(タカガタを見て「今夜の晩御飯はたこ焼きがいいなぁ…」と想像していたが、大智の通信にはっと我に返る) 御意 (小さく頷くと二対の鉤爪をシャリシャリと鳴らして接近。不安定な浜辺の足場でも速度を落とさず爆撃を掻い潜っていく) ザギィンッ、ザギィンッ、ザギィィインッ!!!(ジグザグ状に斬り伏して足の一本をブツ切りにする) 」 ロジェスティラ「 キ ィ イ ン ド ッッ ゴォォォォン(宙空から相当な重量の合金製バックパックを背負って砂浜へ落下。難なく三点着地し…) 了解。殲滅する ウィチクラフト・アンティキラ (背負ったバックパックが声帯認証で機動、 ハッチが開き……) ボボボボボボボボンンン(大量の蛍火、 熱源体を打ち上げ花火のように空中へ拡散。 タコ型の吸盤から放たれる爆弾を相殺する) 」 ヘルトラウダ「アタッカーが一人ダウンして……とはいえ攻略は進んでるだけまだマシか……火力役守らないとなあ……(左手を覆う巨大な手甲を更に肥大化させ、自ら爆弾の前に出て爆風を”受け”)……あっつ…!反撃してきてますよぉ…… 」 機蛸《タコガタ》「バシュゥウンッ!(二本目が夏美の放つレーザーに打ち消され、消失する)ザギギギギィンッ、ザギィンッ!!(間髪入れずオレンジ侍が手繰るスイカアームズの巨大な刃が全身丸ごと被弾。三本目が見事に両断される)ザギィンッ、ザギィンッ、ザギィィインッ!!!(ノインの俊足をとらえ切れず、瞬く間に四本目が輪切りに落とされていく)――― バ シ ュ ゥ ゥ ウ ウ ウ ウ ウ ン ッ ! ! ! (だがやられてばかりではない。口からイカ墨…ではなく、それを思わせる漆黒色のレーザーを放ち、浜辺にいる者たちを丸ごと焼き払おうとする) 」 ロジェスティラ「 パニッシャー:2 (ロジェスティラの指示を認識し、バックパックから二対のトマホークが彼女の両手へ支給される。それを手に取ると、重装備をものともせず駆け出し) ズザザザザァァァ……ザンッッ!!!! キュィィィィィ(スライディングでタコ足の下に潜り込みつつ、トマホークによる斬撃を浴びせる。 一度使用した武器は投げ捨て、ワイヤーガンを次の足に放ち、ワイヤーアクションで立体移動しながら接近) ザングンッッッッ!!!!(もう一対のトマホークを無心に振り下ろす) 」 鬼塚冬毬「レーザー接近!回避!! 」 キコ「私"の"大切なガレアちゃんを傷つけた罪は重いわよ~~~?(黒笑みを浮かべながら二丁拳銃を突きつけると、それに反応して推進ブースター『γ〔ガンマ〕』から二対のシールドビットが展開され、レーザーの衝撃を防ぐ。そして、衝撃が和らいだタイミングを突いて足に向けて連続射撃する) 」 キリエ「 とーう!! 愛ゆえにアイドル、哀ゆえにアイドル!!愛を持って敵をゆるべく、その罪たる武装をぶっ壊す!!!!!(着地と同時に決めポーズを取り、壊れた(※壊した)ガジェットを投げ捨て、素手を振りかぶり……) 清めて見せる、その罪を!!『 聖 ★ 拳 』!!!!!(漆黒色のレーザーへ向かって拳を振り抜き、そこから放たれる黄金のレーザーで真っ向から受け止め行く)うぎぎぎぎ……!!!! 」 東條希「(パワードスーツ)守るのが精いっぱいやで…!!(エネルギーフィールド展開) 」 イユンクス「うわロジェ!?え、ライオンレヴン(ライオット)の方に行ったんじゃ…… あっ (迷子化、はぐれやがったな……) 」 オレンジ侍「う、ぐわぁああああ!!(漆黒色のレーザーでボディが火花を散らす。著しいダメージによりよろよろと体勢を崩す)ちぃ。なんて破壊力だ! こんなもん 」 オレンジ侍「う、ぐわぁああああ!!(漆黒色のレーザーでボディが火花を散らす。著しいダメージによりよろよろと体勢を崩す)ちぃ。なんて破壊力だ! こんなもん帝国が保有してんのか!(バチバチと故障を訴える機体を操りながら刀をタコめがけて振り回す) 」 機蛸《タコガタ》「ザンッ!!! ザングンッッッッ!!!!(ロジェスティラのアクロバティックな斬撃に一瞬で二本も斬り落とされていく)パンッ、パンッ、パァンッ!チュボォンッ!!(怯んだその隙を、キコの射撃に七本目が撃ち抜かれてしまう)ザギィイインッ!!(オレンジ侍の決死の反撃斬りが、最後の八本目に炸裂。これにより、すべてのたこ足が斬り落とされ無防備な態勢を曝け出してしまうことに) 」 ネブカドネザル「高エネルギーを確認。回避後に火力を集中します(空中に大きく飛び上がると、腕部と肩部よりミサイルが大量に糸を引いて飛び出す!肩部よりはクラスターミサイルが飛び出し的確に機蛸へ絡みつき、腕部からはミサイルが一直線に降り注ぐ!) 」 大智「機動力を完全に奪った!あとは一斉に叩くだけだ! 」 ヘルトラウダ「今度はレーザー………ああ、無茶しないでくださいよ…!(キリエが気合で止めている横から、跳躍で一気に機蛸と距離を詰め……)まあいいや、とりあえず止まってくれた……!!(地面に着地するとともに、確りと踏み込みながら拳を突き出し……レーザー口目掛け、渾身の左ストレートを放つ) 」 ツクモ「一迅!!(無防備な態勢を晒したそれに素早く駆け寄ると、素早くクナイを構え)断ッ!!(素早く、機動がまるで絡みつく縄のように飛び交う。その軌跡には斬撃が奔り、一瞬にして斬撃が無数に刻まれていく)ッ!!(そのまま蹴り飛ばすように距離を取ると、空中で方向転換するように跳び、そのまま吸い込まれるように蹴る) 」 機蛸《タコガタ》「ズボボボボボガアアアアァァァァアアァンッ!!!!(上空のネブカドネザルが放つミサイルの一点集中砲火が胴体に炸裂し、煙を噴かせる) ズ ゴ ォ オ ン ッ ! (そこに、ヘルトラウダ渾身の左ストレートが口元に炸裂。長く伸びた口は一瞬で凹み、亀裂が生じる) 」 ベファーナ「出ろ、そこから戦場へ出てこい……出てこいよ……(綾取りのように指の動きで自律兵器へ命令。 ヒトガタから "斧" へ変形させ)解剖して引きずり出してやる……ッッ!!(電ノコのように回転するそれへ、突撃するよう命令を下す) 」 ロジェスティラ「了解。全火力を集中させる(ワイヤーガンをタコ型の頭部突き刺しその上へ移動。 着地するやバックパックの下部ハッチを開き) ガコンッッ チッ チッ チッ ……(装備している全ての設置型爆誕を一斉に投下。 爆弾の爪がタコ型に食い込んで固定、カウントダウンが始まる) 離脱 (浜辺のヤシの木へワイヤーガンを飛ばし、タコ型にケリを入れその場を脱する) 」 矢澤にこ「(パワードスーツ)メルトダウンよ…!(狙撃銃からマギー玉理論で縮小された特殊弾が放たれタコガタの一部にヒット) 」 機蛸《タコガタ》「ズババババババッ―――― ザ ギ ィ ィ ィ イ イ イ イ ン ッ ! ! ! (一迅の風が如く振り抜かれるツクモの鋭い剣舞に胴体に斬痕が次々と描かれてていく) パ ァ ン ッ ! (にこが放った特殊弾が脳天を貫く) メ ゴ ォ ッ ! ! (電ノコがその脳天部に突き刺さり、ぐらりとその巨体がよろけだす) チッ チッ チッ (そして、最後に設置された時限爆弾。そのカウントダウンが鳴り始め、やがて――――) 」 ――――― ボ ッ ガ ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ン ッ ッ ッ ! ! ! (盛大な爆音と共に海に火柱が上がり、水しぶきと共に黒煙が噴き出す。タコガタの機械生命体はぐらりと倒れだし、以降再起することなく海にその半身が沈んだのだった) 大智「…………中型機械生命体の起動反応…消失…!機能停止を確認…!(モニター、そして目視でもその様子を見届ける) 」 オレンジ侍「(スイカアームズを解除しガッツポーズ)よっしゃー!! 」 ヘルトラウダ「うわっ、うるさっ……!!(慌てて耳を塞ぎながら、タコガタの残骸から離れ)… 」 ツクモ「仕留め……タ!!(そう言うと大きく後ろに跳び、スタッと着地し)やりましたネ!!(撃破に協力した者たちに、素顔の満面の笑みを見せる。その眼は赤く輝き……二つの巴模様が浮かんでいた) 」 西木野真姫「(パワードスーツ)サポート終了って行きたいけれど、負傷者の救助と治療が優先ね… 」 イユンクス「あっらー……あれ生きてるのかな……どうどう(ベファーナの肩を抑え落ち着かせるように頭を撫でながら) 」 ロジェスティラ「 ガシャコンッ (バックパックを背負い直し、ガスマスクを身に着けて爆発を見届ける。 爆発が止むとガスマスクを外し) フンスー (ジト目とドヤ顔が合わさったなにかで腰に手を当て、誇らしげに鼻を鳴らした) 」 桜小路きな子「そっすね…皆さーん!!負傷した方はきな子の方で治療するっす! 」 シ ュ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ ゥ … ッ … ―――――― ! (煙を噴かす中型機械生命体の残骸。だがその黒煙より、更に色濃い影が人の形を成して現れ出でる。その者は―――――) イーティス「―――――――(ガスマスクを着用した白銀髪の少女。彼女は静かにマスクを海へ脱ぎ取るとその素顔をレギュレイターの面々に曝け出し、大胆不敵に口角を上げた――――)」 ―――――― "ごきげんようザコキャラども " ―――――― 「 続き 」へ LAST RESORTへ戻る
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Plastic World サークル:Alstroemeria Records Number Track Name Arranger Lyrics Vocal Original Works Original Tune Length 01 God Know Will You To Love From True Masayoshi Minoshima - オリジナル オリジナル [01 59] 02 Plain Asia Haruka 綾倉盟 東方永夜抄 プレインエイジア [05 10] 03 Wheel of Fortune Syrufit 綾倉盟 東方怪綺談 the Last Judgement [04 00] 04 Saigetsu Masayoshi Minoshima Haruka 綾倉盟 + mican* 東方萃夢想 砕月 [05 44] 05 Plastik World 三澤秋 オリジナル オリジナル [05 38] 06 m9 - オリジナル オリジナル [03 55] 07 Times Syrufit Haruka 三澤秋 東方夢時空 時の風 [05 05] 08 Twilight Tea Room Masayoshi Minoshima 坂上なち 東方紅魔郷 上海紅茶館 ~ Chinese Tea [05 02] 09 Outro Masayoshi Minoshima + Syrufit - 東方妖々夢 東方妖々夢 ~ Ancient Temple [01 33] 10 Leading Phantasy 五条下位 杉田さとみ 美里 東方妖々夢 遠野幻想物語 [05 04] 11 Bad Apple!!(Instrumental) Masayoshi Minoshima - Lovelight Bad Apple!! feat. nomico [05 04] 詳細 コミックマーケット77(2009/12/30)にて初頒布 イベント価格:1,000円 ショップ価格:1,500円 レビュー Alstroemeriaさんの頒布物は悩まず買えますね。今回も良いです。 Tr.01からアクセル全開の箕島アイデンティティはさすがです。原曲忠実度はいずれの曲でも低いですが、ZUNミュージックにインスパイアされた結果このアレンジ群を産み出すセンスには脱帽です。 もう定番になったオリジナルも素晴らしいです。曲名はPlastik Worldですね。plastic(プラスチック)のcを洒落てkにしたのでしょうか。曲名・内容の理解は難しいですが、アルバムの流れとして極々自然体に組み込まれている印象。一番幻想を感じる曲でもある。 シームレスでぶっ飛ばす50分弱。気合があるときに聴きましょう。 P.S. Tr.11にBad AppleのVo.無しが入っている。 -- Thie (2010-01-07 01 47 58) Tr.01から02の繋ぎが最高 ジャケ買いもあり満足 -- 名無しさん (2010-01-11 11 55 06) Tr.01からTr.05までほぼノンストップで聴ける この五曲でグルグル回せる 酷い中毒性だ -- 名無しさん (2010-01-11 14 53 40) Alstroemeriaの作品はハズレがない。 トランス系統好きの自分にはたまらない作品。 ただ毎回思うのが、ショップでの値段が毎回高い。 せめて1200円くらいが妥当。 -- 名無しさん (2010-03-08 18 12 24) 同サークルの中でも一番好きなアルバム 前半の盛り上がりが半端じゃない。 特に04.Saigetsuのツインボーカルは必聴 -- 八雲色 (2010-06-08 18 46 37) アルレコのCDで何をおすすめするかと聞かれたら、これしかないでしょと思われるものの2つのうちの1つ。(もうひとつはLovelight) これは名盤と以外言いようがない。 P.S. 簑島氏のPendulum好きを考えると、タイトルはPlastic Worldからとっているのかしら。 -- アルマーニ (2010-08-18 21 59 46) RAMMの「ずっと Be with you」がこのアルバムの「Twilight Tea Room」に似ていると思ったのは俺だけでいい。 -- 名無しさん (2012-10-26 02 15 36) 名前 コメント
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The Last Judgement サークル 四季映姫合同誌企画 Number Track Name Arranger Original Tune Length 01 Slacking 24/7 鷹 六十年目の東方裁判 ~ Fate of Sixty Years [03 50] 02 sixty sins みょん 六十年目の東方裁判 ~ Fate of Sixty Years [04 28] 03 Dancing with EIKI!! SS 六十年目の東方裁判 ~ Fate of Sixty Years [04 58] 04 彼岸円舞曲 真狭 六十年目の東方裁判 ~ Fate of Sixty Years [05 47] 05 四季折々に咲く 通天 六十年目の東方裁判 ~ Fate of Sixty Years [05 12] 06 七年後に咲く華々 ぴずや 六十年目の東方裁判 ~ Fate of Sixty Years [04 23] 詳細 六十年目の東方裁判オンリーアレンジCD 「四季映姫合同誌弐 最終審判」とセットで販売 コミックマーケット74(2008/08/16)にて初頒布 イベント価格:1500円 ショップ価格:2205円 レビュー 全部東方裁判アレンジという面白いアルバム 基本は原曲に忠実だが,それぞれに個性が出ていてる 全ての曲が東方裁判アレンジの中ではトップクラスに秀逸な出来なので,映姫万歳な人は一度は聞いてみることをお勧めします -- 名無しさん (2008-11-25 11 00 05) C74で新作をリリースしなかったHR/HM寄りのアレンジャーが集結したような一枚。 一曲目は冒頭からの激しい疾走で魅せるメロスピ寄りのアレンジ。高いサウンドプロダクションと安定性は相変わらず。中盤のギターのうねりが私としては好みである。 二曲目はMountain of Faith ~神々への信仰~でのアレンジに近いシンフォニックなメタル。当時の作品で感じたドラムの単調さがまるでなくなり、バッキングの細かい刻み方と併せて怒濤の勢いで疾走する。 三曲目は突如としてテクノ・ユーロビート系のアレンジに。なんとなくジュリテクっぽい雰囲気が漂う。ややキック音が薄く感じたが、アレンジとしては水準以上。 四曲目は三拍子のゆったりとしたアレンジ。アルバム通しでは口直し的な位置にあるが、この曲でも十分魅せる。氏のアレンジは全体的に薄いイメージを持っていたが、この曲ではそれらが補われているように感じる。癒しアレンジとしても良い出来だろう。 五曲目は幻想の視る夢や幻想懐古と雰囲気の近い、哀愁こもるロックアレンジ。シンセ多めでギター成分は薄いが、チープさは一切感じられない良アレンジ。サビとその前後の流れがとにかく好み。 最後の六曲目はシンセを前面に押し出したロック寄りのアレンジ。SYMMETRY BURZUMよりもシンセの安っぽさが減退し聴き応えのある作りになったが、これまでの曲と比べると若干中庸なアレンジに感じられた。冒頭や最後のピアノは非常に良いだけに、もっと色々展開してくれても良いように思われた。 全体としては原曲から乖離したアレンジはなされておらず、その意味では六十年目の東方裁判の原曲が好きな人ならなかなかに楽しめる無いようだと思う。 惜しむらくは同人誌とセット販売されているために全体の値付けがやや高いことだろうか。(もっとも、本が1000、CDが500円とすれば至極まっとうな値段であるけれど) -- min (2008-11-25 23 57 48) 名前 コメント
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177 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/02/27(土) 00 16 54 ID i8crHEOl0 夜が明けた。 緊張していたからか、私は五時頃に目を覚ましていた。 とりあえず着替え、窓のカーテンをさっと開ける。 窓から見る景色は美しかった。 ゆっくり昇る太陽が、その光が建造物と光と影のコントラストを生む。 それがたまらなく美しかった。この世界は美しいと改めて感じて、なぜか涙した。 それからしばらくして、アヤノが部屋の戸をノックした。 朝食のサービスを受ける事になっていたので、 私は二人で一階にあるレストランに足を運んだ。 ルークにも声をかけようとしたが、一体どの部屋番号なのか分からない。 アヤノにそれを教えてもらい、二度声をかけるが、彼は返事を返さなかった。 食事を終えて、私はアヤノから離れてフロントへと向かった。 ルークがこのホテルにいるかどうかの確認である。 ホテルマンは端末を操作して確認し、ルークがここにいない事を教えてくれた。 10 00がチェックアウトの時間だった。 時間ぎりぎりまでにアヤノは一体何をしていたのだろう。 彼女のために時間が無為に流れていく。 慌ただしく姿を現したアヤノと合流し、ホテルの玄関を出る。 「あ、そういえば先輩、ルークさんから例の機械をもらってない……」 ホテルを出てから数歩、アヤノが小さく言った。 私がそれに気がついたのは彼女の発言があってこそだが、 探偵が今になって気付いてよいのだろうか? 「仕方がない、と言いたいところだが…… 帰りの飛行機はいつ出発するんだ?」 「昼の三時です」 「それだったら、一時まで遊べそうだ。 折角だからカーニバルに遊びに行かないか?」 「いいですね、それ。いいですよ。行きましょう!」 ルークの機械の件はどうでも良くなったのだろうか。 そんな風に思ってしまうほど、アヤノは嬉しそうに言った。 178 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/02/27(土) 00 23 35 ID i8crHEOl0 それからしばらく駅を目指して歩いていた。 道中ではアヤノと他愛のない話をしながら笑っていた、そんな時だった。 「おい、ちょっと待てよ!」 後ろから誰かに呼び止められたのだ。 水を差されたような気分になり、顔色を険しくして振り返る。 そこには旅行バッグを持ったルークがいた。 「ルーク……」 「勘違いするなよな! これだからな!」 そう言いながら彼はバッグの中から黄色い包みを取り出した。 「これの使い方を教えるだけだからな! 別にクロイスのやろうとしている事に 賛同してじゃあ俺もやるって話じゃねぇからな!」 「わかった、ありがとう。それだけで十分だ。 という訳でアヤノ、予定を元に戻そう。お前が私達を引っ張って行ってくれ」 分かりました、と胸を張ってアヤノは答えた。 これで謎の真相に少しでも迫る事が出来る。 たったの一歩になるのだろうが、大きな一歩になるに違いない。 179 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/02/27(土) 00 35 07 ID i8crHEOl0 それから駅に行って第十地区まで行き、カーニバル立体駐車場にはバスに乗って行った。 道中の事は全くと言っていいほど記憶がないし、それに重要な事でもないので割愛する。 立体駐車場前のバス停に降り立った私達は カーニバルの中に行くわけではないので受付には行かなかった。 あまり人気のなさそうな場所を選び、そこで調査の準備をする。 「いいか、これはIIDXの専用コントローラを改造したものだ」 ルークは例の黄色い包みから、見れば分かると返したくなるような物を見せた。 一見すると、ごく普通に見えるコントローラだが、アンテナが一本つけられていたように思う。 「クロイス、お前はIIDXをやった事はあるか?」 「下手の横好きってレベルだな」 「SPはどっち側でプレーしているんだ?」 「1P側だ。右利きだからな」 「分かった。これから簡単に説明をする。 スクラッチを回してカメラの向きを変える。 1鍵を押して前進、7鍵を押して後退だ」 これを頭の中で復唱し、大体のイメージを掴む。 「ルークさん、カメラのズームって出来ますか?」 アヤノが私の集中を乱す。邪魔をしないでほしい。 「あぁ、2鍵でズームイン、6鍵でズームアウトだ」 「んじゃ先輩、そういう事です。私が指示したらお願いします」 分かったと言いながら私はアヤノに向き直り、 いつの間にか設置されていた簡易的なモニター設備に驚いてしまった。 180 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/02/27(土) 00 41 04 ID i8crHEOl0 ここで、今更ながらブリーフィングが始まった。 目標を目の前にして、このタイミングでしなければならなかったのは痛かった。 これから始まる調査作戦は11 25が決行時間である。 最初に私達はカーニバル受付から北西に300m離れた海辺の近くで作業をする。 近くには砂浜が広がっているが、私達は準備をした所から もう使われなくなって久しいのであろう、元・海の家らしき建物にいるので安全だと思われた。 その建物内にて遠隔操作により、ビデオカメラを積んだ 「小型海底走行車」でカーニバル近辺の海底を調査する。 操縦、カメラ操作は私が、カメラから送られる映像を モニターし、記録するのをアヤノとルークが担当する。 後は映像を解析し、何らかの証拠が出てくればいい。 十分間撮影して車は帰還、私達もそそくさと帰って家で寝るという寸法だ。 早速、砂浜に車を置く。一見、スポーツカーをモデルにしたラジコンカーのようだ。 それにしては少し大きい感じがある。赤くペイントされ、黒い線が何本か引いてある。 ダサくはないが格好良くもない。この塗装をルークがやったとするなら 彼にこういった作業のセンスはないと断言できる。 車の形をした機械を走らせ、海へと突っ込む。 水没しても車は潜って走る。これには純粋に驚いた。 普通、車は海上でも動けるようになっている設計(※7)なのだが、 そこまでは出来ていないようだ。出来ていても困るが。 ※7……この時代の車は人工の反重力装置が標準装備で搭載されている。 フェーズ3でユールとクーリーが乗った あの戦闘機のものよりは性能はかなり劣っているが、 車の運転という使用方法ならば十分である。 通常時はタイヤを使って走行するが、非常時にはタイヤをパージして 一定時間だけ浮遊する事が出来る。よってこの時代に水没という事故はない。 181 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/02/27(土) 00 48 59 ID i8crHEOl0 例の機械は私が操縦しているが、実際は機械から送られてくる 映像をモニターする二人の指示に従っているだけだ。 「クロイス、ちょっと右に軽く曲がってくれ」 「違いますよルークさん、このまま直進ですよ」 どちらの行動を取ればいいのか、誰か教えて欲しい。 「もうじきカーニバル第一ブロックの所に着くぞ」 「あと100mってとこですね。分速100mか…… もう少しスピード出せなかったんですか?」 「まだあれはテスト段階だし、個人レベルじゃ限界があるし……」 「アレじゃないですか。10th八段並みに酷いじゃないですか」 「そこまで酷くはないだろ? っていうか少しは褒めてくれよアヤノちゃん」 お前ら、今何をしているのか分かってるんだろうな。 特にルーク……昨日、お前はなんと言った? 私が軽くイラつきを覚え始めた頃、アヤノが声を張り上げた。 「ねぇ! あれ、アレ何?」 「……生き物? 魚ではないし、見た感じは陸上の動物っぽいな……」 182 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/02/27(土) 00 53 01 ID i8crHEOl0 その言葉を聞いて、私の勘が働いた。 直ぐに機械を後退する操作をする。それに気づいたルークが言った。 「クロイス、何してんだ?」 「アレは危険だ。ズームするからよく見ておけ」 言いながら謎の生物の方へカメラを向けてズームイン。 綺麗な海の中で見えるシルエットは、四つの脚を持った動物だった。 「ルークさん、このビデオは録画しているんですか?」 「送られてきている映像は随時そうしているけど、どうした?」 「だってアレ、こっちに向かってきていません?」 私もモニターを見る。 確かにシルエットはこちらに向かってゆっくり近づいている。 別に私が命を狙われている訳ではないが、言いようのない恐怖が襲ってきた。 「あれ、あれはライオンじゃ?」 アヤノが変な事を言い出した。 ライオン? 海の中にライオンがいるというのかお前は。 いや……もしかしたらあり得ない事はないのかもしれない。分からない。 「た、鬣が光った!」 タテガミ? じゃあそれライオンだろう獅子と呼ばれる生物だろうそうだろう。 しかもそれが光っただって? ファンタジーじゃないんだからやめてく―― 183 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/02/27(土) 01 03 57 ID i8crHEOl0 いきなり操作が出来なくなった。何故かは分からない。 一体何が起きたのか、と聞いてみる。少々パニックになったアヤノが答えた。 「先輩、あのライオンに攻撃されたんです! レーザーみたいなものが照射されて、それで!」 分かったから落ち着け、と返す。 そうなるともう機械は破壊されるしか道がない。 とりあえずここから離れようと思うのだが ここにいないはずのライオンに射すくめられたような気がして動けない。 「先輩! また鬣が光って……やられました!」 「分かった、とりあえずここは危険かもしれない。 逃げるぞ! ルーク、急いでここの片づけをしてくれ」 「わーったよ、で、どこに逃げる?」 テキパキと片づけの手を動かし続けながらルークは言う。 どういう意味だと返すと、こういう意味さと答えを述べた。 「奴はWOSかWSFかは分からないけど 俺たちを見つけるのは簡単だろうよって話だ。 どこに隠れたって多分無駄じゃないか? どうなんだよ」 「どうなんだって、お前……無駄でも逃げて、隠れるしかない」 だからそれだと見つかってお終いだ、とルークが言った。 それはそうだ。しかし諦めるのにはまだ早いだろう……どうしようもないかもしれないが。 「方法ならありますよ」 混乱で停止しかかった思考が動き始めたような気がした。 この時だけは、アヤノのその一言が神の一言に思えた。何の宗教も信じていないくせに。 「アヤノ、それは一体どういう……」 「カーニバルの中に入ります」 「敵の中に飛び込むだと? それはあれだ、『飛んで火に入る夏の虫』ってやつだ」 「そうです。無謀かもしれないけど、こういう言葉を知ってますか? 『木を隠すなら森の中』です。私達を隠すなら、一体どこの中でしょうか」 簡単なクイズだ。答えは明確で、外しようがない。 私達は虫でもあり、木でもあるのだ。だからどちらの言葉も当たってしまう。 とにかく、私達は急いでカーニバルへと走った。 どこからか狙われているような気がして、あの時はものすごく恐ろしかった。 201 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/03/05(金) 08 00 01 ID vS7GJjC60 私達はカーニバル近辺から海底調査に乗り出した。 しかし、調査を行う機械がライオンのような生物(?)により発覚、破壊されてしまう。 身の危険を感じ取った私達は、アヤノの提案により、敢えてカーニバルへと隠れ潜みに行くのであった。 3000年 1月 17日 11 51 受付にはほとんど人はいない。 第一ブロックの城壁が未だに修復作業されているのを横目に 急いで受付で入園手続きを済ませる。 嫌々ながらも私はここで姓名を書き、料金を支払う。 受付の女性スタッフが、私の名前を見て苦笑いを浮かべていたのが腹立たしい。 その後、私達は崩れてはいるが十分に安全である城壁の上で軽く打ち合わせをした。 「アヤノ、復唱するぞ。 12 30にここに集合し、急いでバスに乗って駅へ行く。 そして第五地区で潜伏してギリギリのタイミングで空港へ行って飛行機に搭乗する……だな?」 「はい。あたし達はバラバラに散って、捕まる確率を減らします。 相手はプロですけど、多分大丈夫。こんなに人の多い所では大きな行動はとれません」 確かにな、と返す。眼下には大勢の人々が楽しそうに過ごしているのが分かる。 12 30という時刻は、丁度パレードがこのブロックに進入する頃なので 今よりも更に人口密度は増大する。そうなれば、多分逃げやすいはずなのだ。 202 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/03/05(金) 08 12 23 ID vS7GJjC60 アヤノはカーニバルタワーに、ルークは第二ブロックに逃げ込んだ。 私はどこに逃げようかと迷ったのだが、とりあえず第三ブロックへ 行ってみようと考えた。まぁ、勘が示すとおりに動いただけなのだが。 第三ブロックに行くのにはメトロを使った。 ブロック間を結ぶ橋を使ってもよかったのだが 途中で大きな穴が開いていて使えなかったのだ。 この時、初めてメトロの窓から綺麗な海底が見えた。 これだけクリアな視界があるのだから、 例のライオンも見えるだろうかと思って目を凝らしたが、何も見えなかった。 まさかあれが幻という訳ではあるまい。 幻影がどうして攻撃を仕掛ける事が出来ようか…… カーニバルタワーを経由し、第三ブロックへ到着する。 駆け足で地下にあるメトロステーションの階段を駆け上がる。 このブロックの至る所にあるスピーカーから誰かの声が聞こえる。 声というよりは歌であった。歌がスピーカーから響いている。という事は…… 「この思い あなたに 届くと信じて……」 前に、第三ブロックではライブが催されていると書いたと思う。 一回のライブの時間が一時間程度で、それが一日に五回ほどもあるのだ。 いつもは暴力的な(失礼)ロックサウンドが 響き渡っているライブ会場だが、この時は少し様子が違っていた。 歌声に吸い寄せられるように、ライブステージである円卓に私の足は動いていた。 基本的なロックバンドの編成――ドラム、ギター、ベース、キーボード等――は変わらないのだが、 ヴォーカルの人が少し変わっていたように思われる。 腰のあたりまで届いていそうな程に伸びている白にピンクが少し混ざった長髪の少女。 白の厚めのドレスを着て、優しい歌声をリズムとメロディーに乗せていた。 上手いな……と不覚にも感心してしまっていた。 今はそれどころではないというのに。 早く、急いで何処かに隠れて時間を過ごさないと…… 203 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/03/05(金) 08 21 17 ID vS7GJjC60 どこか安全に時間を過ごせる場所はないものだろうか。 そう思ってあたりをきょろきょろと見渡していく。 くるくる回る景色の中に、一人の男の姿が目に入った。 この冬の季節に似つかわしい恰好、つまりはおしゃれな帽子やマフラー等を 身にまとったその男、外見上は18歳程度に見えるその男がどうも気になって仕方がない。 白髪の少女の歌が終わると同時に大きな拍手が沸き起こる。 例の気になって仕方ない男も拍手をしている。していないのは私だけだ。 「みなさん、ありがとーっ! またこうして歌う時があれば、その時はよろしくねーっ!」 元気な子なのだな、とどこか感心したように思ってしまう。 彼女の声は快活という言葉がぴたりと当てはまる。 ライブの客が口笛を吹いたり歓声を挙げたりしている。 彼女はかなりの人気をもつ歌手のようだ。 しかし、歌の方にはあまり興味がない私にとって 彼女が一体どういった人間なのかを知るすべはない。 無事に帰れたら調べてみよう、と思った。 ライブが終わり、例の男が動きを見せた。 別に誰かをストーキングする趣味は持ち合わせていない。 が、どうしても何かが引っかかる。 何かが一体どういうものかは分からないが、引っかかりを感じたのだ…… 204 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/03/05(金) 08 33 22 ID vS7GJjC60 男は北の方へと歩いていく。 私はMPDをちらっと見た。時間はまだ正午。 15分だけ尾行すれば約束の時間には戻れそうだった。 MPDを動画記録モードに設定、私の向く方向の撮影をさせる。 目立たないような所に持ち歩いて、早速尾行する事にした。 男は第四ブロックへと足を進めていた。 私は近くの植え込みに隠れながら、男の行く先を見つめている。 時間はまだ12 03である。まだいける。 ブロック間をつなぐ橋があり、この橋は確かに第四ブロックへと通じている。 あそこはまだ工事中で遊べる所ではないはずなのに、男はそこへ行こうとしていた。 男が橋を渡り終わったのは12 05頃であった。 私は駆け足で橋を渡り、姿を見失った男を探し続けた。 この辺りは摩天楼のような造りになっていたのだが カーニバル事件で大半が壊れて瓦礫の山となってしまっている。 再建工事中で運営していたカーニバルだが、ここはまだ手がつけられていなかったのだ。 建造物の色のほとんどが灰色であったために 本当にここはカーニバルなのだろうか、という疑問が浮かび上がってきた。 「そこの人、止まって」 背中に何かが当たった。 何が当たったかは分からない。ただ、丸くて冷たいものである事は確かだ。 「動いたら撃ちますよ、ストーカーさん」 「待ってくれ、違う、それは誤解だ……」 誤解も何もないだろう、と自分に突っ込んでみる。 これまでに私がしてきた行為は、後ろで拳銃か何かで 私の命を脅かしている人物をストーキングしていた以外に何と言えるのだろうか。 205 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/03/05(金) 08 47 47 ID vS7GJjC60 「あなた……彼女の事を探っているのですよね」 唐突に男はそう言った。 まだ背中には凶器が押し付けられている。 それをつたって、私の一際大きくなった鼓動を感じられてしまうのでは、と恐れた。 「彼女……?」 「とぼけても無駄です。あなたの事は知ってるんです」 それを聞いた私は思わず舌打ちをしてしまった。 今ここで相手の機嫌を損ねる事があれば、そうでなくても殺されてしまうのだが その時間を早めることになってしまう。時間があればチャンスは生まれるはず…… 「でも、僕はWOSのでもWSFの人間でもありません。 僕もあなたと同じく、彼女を……ユールの事について知りたいと願っています」 「だったら何故、私に銃を向ける?」 「僕とあなたは同じだからです」 「願っている事が?」 「それとは違う。違うんですよ。僕とあなたは『同じ』なんです」 言っている意味が分からなかった。 ここで命を失う恐怖よりも、この男の意味不明の言葉の方が恐ろしさの面で勝っていた。 「まだ僕の言っている事は分からないと思います。 でも、彼女について知る事が出来たら。 そのゴールのテープを切った時、あなたは自分のアイデンティティを失う」 「……何だって?」 「どうか、それに打ち勝ってください。 僕も今、戦っているんですが……そうだ、僕の仮の名を教えましょう」 「いらない。お前の名だなんて、それも仮のだと?」 「はい。とりあえず人物標識としての名前です。そうですね……『J』とでも名乗っておきます」 「『ジェイ』だって? ……おい!」 銃口が押し付けられた圧が消えたのに気がついたのは数秒前だった。 その時間を生んでしまったのは、私の余計な思考のせいである。 私がユールとカーニバル事件について全て知った時、 その時に私のアイデンティティを、私が私であるということを証明する何かを失う? つまりそれは、私もあの二つの謎に関わりがある、という事を暗に示していることになってしまう。 そしてMPDが既に12 15を示していた。 急がないと、約束の時間に間に合わない。 206 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/03/05(金) 08 55 47 ID vS7GJjC60 二人と落ち合う場所は受付前、時間は12 30であった。 私はどうにか予定通りに時間を守ってそこへ到達した。 10秒もしない内に二人が物陰からやってきて 数分後に出発するバスに乗ろう、という事になった。 私達は辺りを警戒しながら先を進んでいった。 立体駐車場を降りながら、車の陰になっている所から 誰かが襲ってくるかもしれないと身構えたりしていた。 立体駐車場を通過、あとはあまり人気のないバス停に駆け込むだけだった。 そのはずだったのだがここにきて私の勘が働いてしまう。 勘は、ここに留まっておいた方がよい、と私に告げる。 「すまない、私は一本遅れて駅へ行く」 「何言ってんだクロイス、早く帰ろうぜ」 「しかし、勘が……」 「カンでもガンでもいいから、行くぞ!」 そう言って差しのべられた手は止まった。 どことなくルークの顔が青ざめているように見える。 その後ろではバスが停車して客を乗せる準備をしていた。 「先輩、絶対に帰ってきてくださいね!」 「クロイス、十分だけ待ってやる。必ず顔を見せてくれよ」 二人はそう言ってそそくさとバスに乗り込んだ。 何か様子がおかしかったように思う。視線が私ではなく、私の後ろに…… 「誰だ!?」 右脚を軸にバックターン、反転して怒鳴る。 私の眼に映るのは、20代前半の外見をしているどちらかというと美しい女性であった。 しかし、その手には何かのグリップが握られていた。 アレが何かは分からない。しかし、それが命を脅かすものだとしたら…… 207 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/03/05(金) 09 07 13 ID vS7GJjC60 「どうしてあなたは、彼女の事を知りたがるの?」 対峙する女性の第一声はそれであった。 「彼女とは……ユールの事か」 「そう、どうして知りたいの?」 「その前に聞かせてくれ。お前はWOSの人間なのか?」 「正しくはWSF。階級は伏せるけど、それがどうしたの?」 そのあとに返す言葉が浮かばない。 何と言えばいいのだろう、彼女の眼を見ていると、頭が動かなくなるのだ。 しかしそれを無理やりにでも抑え込み、口を開かなくてはならない。 「お前たちが何を隠しているのかは知らない。 そんな事はどうでもいい。私の目的はそれを知ることじゃない」 「どういう意味?」 「お前たちが死亡を偽装したか、それとも本当に殺したかどうか分からない少女がいる。 ……お前たちによってユールと名付けられた少女だ。私の目的は彼女を助け出すことだ」 「ちょっと待って、そんな事のために命を捨てようっていうの?」 馬鹿なんじゃないの、と女性の目が語りかける。 それでも私の目的と意思は生半可なものではないと自負している。それを目で語り返す。 「……とんでもない馬鹿みたいね」 「そうか? そんな自覚はないが」 「自覚のある馬鹿なんて、そんなのは馬鹿って言わない。さて、そんな事より……」 「私を殺すのだろう? ユールの次は、一体どうやって殺すつもりだ? ここで気絶させて医務室に連れていき、医療ミスで殺すのか? いや、一気にここで殺すってのもありだろうな。人がいないんだから」 確かに、この時はパレード中で殆どの来園客が外にいなかった。 そんな事を自分で言っているうちに、私は何を言っているんだと笑えてきた。 208 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/03/05(金) 09 16 15 ID vS7GJjC60 「いいえ、殺しはしないわ」 女性はそう言った。ここで異端因子である私を殺しておけば、 何の心配の無いまま秘密を守れるはず…… そんな試行を巡らせる私だったが、女性はそれを見抜くように言った。 「自分が危険な存在だっていうのに、殺さないってのはおかしいって思ってるんでしょ?」 「……私なぞ、生かしても殺しても同じだと言いたいのか?」 「いいえ違うわ。あなたは異端因子だけど、危険因子ではないもの」 何と言った? この女性は今、何と言ったんだ? 「ちょっと説明をするわ。聞けば分かると思うからよく聞きなさい。 危険因子っていうのは、そう識別された人間が危ないってことね。 まぁ文字通りなんだけども、そういう人間は積極的に排除するわ。 それで、異端因子っていうのも、危険であることには変わりはないんだけど……」 「なら、どうして私を殺さない?」 「死にたいと言うのなら、そうしてあげてもいいわ。 でもあなたが死ぬのは早い。説明も終わってないし。 ……で、異端因子とされた人間の思想は危険であることには変わりないの。 でも、その思想は単に『危険』とされるだけじゃない。 もしかしたらそれが『正解』かもしれないとみなされる。だから放置されるの」 女性の説明を聞いているうち、私の中で何か考えが固まっていく。 その中に大昔の人物の名が浮かんでいく。 人物の唱えた説は異端とされたが、のちに正解とされる……そんな説を唱えた人間は…… 「地動説で有名な、ガリレオやコペルニクスのような……」 「そうねぇ、例としてはそんな感じね。 『これは違う、こんなのありえない』って当時は言われたでしょうね。 でもね、実はこれが正解だった。そうでしょ?」 「そうだ……それがどうしたって?」 「これだけ言っているんだから分かりなさい。 あなたが私達に楯突くその姿勢は危険極まりない。 でももしかすると、それは正解なのかもしれない……ということね。 もっとも、私が、ひいては私達があなたを殺さない理由はそれだけじゃない」 ここで、私は何かが変だと感じた。 一体何が変だというのかは簡単に説明がつく。私を殺さない理由が複数あるという事だ。 人が人を殺す時、カッとなって殺してしまった場合を除いて、 それ相応の動機と覚悟を要するものだ。私にはその経験がないので憶測で書いているのだが…… そしてそれは逆の事にも言える。人が殺されない理由、とでも言えばよいだろうか。 私はWOS並びにWSFにとっては危険な存在だ。 だから彼らにしてみれば、私は排除されなければならない存在なのだが、 それが出来ない理由は恐らく相当なものであろう。 209 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/03/05(金) 09 29 38 ID vS7GJjC60 「二つ目は」 女性が口を開いた。 「今はまだあなたを殺す時期じゃないということ」 「何だって?」 「それと三つ目。私達はあなたを殺してはならないという命令を受けた」 「……つまり、それは……」 「WSF、そしてそれを動かすWOSもあなたに手出しできない」 意味が分からなかった。 私を殺したいはずのWOSとWSFの人間たちが、 それもその中で最も殺したくてうずうずしているはずの偉い立場にある人間が、私を殺すなと命じた? まだ一つ目の「異端因子」の理由の方がもっともらしい。弱い理由ではあると思うが。 二つ目の「時期ではない」というのは明らかに変だ。今がその時期ではないか。 しかしそんな事より、もっとおかしいのは三つ目の理由だ。 その理由……「私を殺してはならないという命令」を下したのは 一体どこの馬鹿なのだろうか。私がやろうとしている事を知っていて、何故手を出させない? 「……一つだけ教えて欲しい」 「いいわよ、言って」 「私を殺すなと命じた人間は誰だ? 頭のねじが数本欠落した、そんなお偉いさんか?」 それを聞いた女性は、確かにくすっと笑った。 「何がおかしいんだ?」 「いやね、それがね…… とりあえずあなたのヒントになる事を言っておくわ。 あなたが助け出すって言った少女は、ユールは今、生きている」 「本当か!?」 「ホントよ。こんなとこで嘘をついても仕方がないでしょ。 それにあなたになら、私がホントの事を言ってるかどうか分かるはず。 んで……三つ目の理由の命令を下したのは、ユールなの」 そんな馬鹿な。ユールが、彼らに命令を下した? どう考えてもありえない。 ユールは生きていて、そして私を消したがってる彼らを彼女が抑え込んでいる? どう考えても、やはり理解を超えている。 このわけのわからない事態は、カーニバル事件の真相を知ることでしか理解する事は出来ない。 210 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/03/05(金) 09 41 16 ID vS7GJjC60 「驚いたって感じね。顔に出てるわよ」 気づけば、私の口は大きく開いていた。 それは私の意志に反していた。それだけ、衝撃が大きかったということなのか……? 「どうしてそうなったのかは、私が答えを見つけなければならないのか?」 「そうよ。でも、真相を知ると同時に あなたはあなたのアイデンティティを失う」 まただ。あのジェイという少年の言った言葉と同じだ。 その言葉が指す内容――私があの事件と関係があるということ――も同じだ。 「……私が、カーニバル事件を引き起こした?」 そんな事があるわけない。 そう思いながらも口からはそんな言葉が漏れる。そんな事があるわけないのに。 「そんな事があるわけないじゃない。あなたはあの事件に直接関わってはいない」 「なら、間接的に関わりがあるという事だな? そうだな?」 「……大ヒントになるんだけどね、そうなっちゃわね。 さてと、話は終わったしバスは来たし。お互い自分の家に帰りましょ」 後ろから大きなエンジン音が聞こえる。 振り返るとカーニバルのバスが見えた。 アレに乗って駅に行かなくては。だが、その前に。 「その前に、もう一つ聞かせてくれないか?」 「手短にね」 「お前の名前を教えて欲しい。 私はもう受付に名前を書いた。変わった名前だからすぐに分かるはずだ そして私がお前の名前を知る事が出来ないというのはフェアじゃない。違うか?」 「そうねぇ、コードネームで良いなら」 「何でもいいさ、お前を識別できる名前なら」 「そう。私の名前はね、『ルセ』っていうの。覚えといてね」 ルセと名乗った女性は踵を返し、カーニバルへと帰っていく。 その足を途中でとめて、彼女はこちらを振り返って言った。 「ユールはあなたを殺さないように頼んだ。私達も元からあなたを殺せない。 でも、あまりやりすぎると、その戒は解かれる。私達は自由になってあなたを殺す」 ルセははっきりそう言った。そりゃそうだ、お前たちは私を殺したくてうずうずしているのだから。 carnival (re-construction ver) Last Phase -day break- St.4へ続く コメント 名前 コメント