約 2,185,246 件
https://w.atwiki.jp/beatnovel/pages/145.html
220 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/03/10(水) 00 03 04 ID 3/295CCY0 こうして3月17日の出来事は幕を閉じた。 私はルセと名乗った女性と別れ、アヤノとルークが待つ駅へと向かうバスに乗り込んだ。 二人にジェイと名乗った少年との会話、 そしてルセと名乗った女性との会話の内容を話し、色んな事を検討した。 それによって、以下の事が決定事項となった。 一つは、ルークはもうこの一連の調査行動に関わらないという事。 調査のための機械は気が向いたら作ってくれるらしいが、直接関わる気はないと言ったのだ。 もう一つは、私達のカーニバルに対する調査行動はしばらく控えるという事。 いくら私が命を狙われないとされていても、それが絶対でない限りは注意が必要だとアヤノが言ったのだ。 それに、私もしばらくはユールの事には目を向けたくない時期があった。 カーニバル事件を調べると、私のアイデンティティは消失する。 この言葉は、私が事件と何らかの関わりがある事を意味していた。 私のアイデンティティとは何なのか、 つまるところ、私の存在を証明する何かとは何なのかは分からない。 だから恐ろしかった。 その恐怖が、この事件から手を引こうと思わせる。 実際、ユールなんてただの他人で、生きていようが死のうが助け出すという意味が分からない。 ただ、彼女は生きてはいるようで安心している。 それに、ジェイとかいう少年も事件を追っているようだ。彼だけに任せればいい。 ユールを美しい世界に連れ戻す、なんて思ったが、カーニバルも十二分に良い所だ。 裏に何かを隠し持っていなければの話だが、もう彼女にとってそれは関係ないだろう。 下手に首を突っ込んで、自分が自分でなくなるリスクを背負いこむ事はない。 221 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/03/10(水) 00 12 09 ID 3/295CCY0 時は過ぎて二月。その始まりの日。 私は家の掃除をしていた。その日はどこにも出かける用事はなく、 ただひたすら清掃作業に没頭する事が出来た。 そんな中、私は自室からあるものを引っ張り出していた。 昔の学校の成績書だった。小、中学校のものである。 とりあえず中を見てみる。 見て、苦虫をかみつぶしたような顔をしてしまった。 とにかく成績は悪い。最低評価は取ってはいないが、平均以下だ。 そういえば、その頃の私といえば、結構ネガティブな人間だったと思う。 どうせ何をやったって無駄だ、そんな事よりどこかに遊びに行こう…… そんな事ばかり考えていたと思う。勉強なんてものは排泄物以下のものだと思ってもいた。 そんな事は置いておこう。 私の存在を証明する、私が私であるという事を証明する何かが この成績書であるとするなら、喜んでカーニバル事件を続けて調査できる。 しかし、アイデンティティと呼ばれるものがそんなものであるはずがない。 人は存在を否定された時、それと同時に死んだも同然なのだと思う。 息をしているから、心臓が鼓動しているから…… そんなのは生きる理由にならない。私はそう思っているから、これが怖いのだ。 しかし、だ。私は何をやっているのだ? 私は赤の他人であるあの少女のために、命をも投げ出すと決めたのではなかったか? 私はあの少女を美しい世界に連れ戻すのではなかったか? 私はあの少女に起きた悲劇を解き明かしたかったのではないか? 私は全てを知るために動き出したのではなかったのか? それこそが私の存在を証明する事になるのではないか? だとすると、何かは不明の現在のアイデンティティは消えたとしてもだ。 未 来 で 新 し く ア イ デ ン テ ィ テ ィ は 獲 得 で き る のではないか? 「そうか、そうじゃないか……」 私は呟いた。 これは簡単な事なのだ。 失ったものは何かで代替すればいい。 これが間違っている態度かどうかは無視しよう。そうでないと、体が震えてしまうから。 222 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/03/10(水) 00 20 04 ID 3/295CCY0 その日の夕方、私はアヤノの家を訪ねた。 玄関の脇にあるインターホンを使って連絡を取り、中に入れてもらう。 「先輩、今から夕食を作る所だったんです。 ナポリタンスパゲッティにしようとしたのですが、何か食べたいものはあります?」 玄関に足を踏み入れた途端、アヤノはそう切り出した。 何か食べたいもの……と考え、私はそれが食べたいと言った。 それを聞いたアヤノは、嬉しそうな顔をして奥の方へと引っ込んでいった。 私は何か手伝う事がないかと辺りを見回したが、 既にテーブルの上の準備は済ませてあるようだった。 それからしばらくして、アヤノは両手に二つの大きな皿を持って現れた。 「お待たせしました、シェフ・アヤノがおつくりしました、スパゲッティです」 「あぁ、ありがとう。頂くよ」 用意されたフォークを使って食事を進めていく。 アヤノは二口ほど口に入れた後、私にこう聞いてきた。 「で、先輩」 「何だ? 味は美味しいぞ?」 「ありがとうございます。でも、そんな事じゃなくて……」 「今日は一体何の用でここに来たのか、だろ?」 「はい」 「……いつ、カーニバルに対する調査は再開させるつもりだ?」 アヤノはフォークを動かす手を止めた。 何か重大な事を話す前置きか、と思ったのだがそれは動きを止めた手で水を飲む準備動作だった。 ごく、と水を一口飲んでアヤノは言う。 「時期が来たら、お知らせします。 それまで先輩はいつもの生活を送ってください」 「そんな……アヤノ一人に任せられるか。私だって何か手伝える事は……」 「今のところ、ないんです。作戦立案は一人でできます。 それに今ここで素人が介入されると、ちょっとだけ邪魔なんです」 223 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/03/10(水) 00 30 24 ID 3/295CCY0 ちょっとだけ邪魔なんです。この言葉には聞きおぼえがあった。 一年ほど前の事だっただろうか。 私はアヤノと一緒に、ルークと話したゲーセンに遊びに行った。 この時、私はギタドラでセッションしようと言いだし、アヤノはそれを承諾した。 選曲権は私、アヤノ、私、アヤノの順番と決めて 私は簡単な曲を選び、そしてプレーを始める。 この時、私はGFをプレーしており、立ち位置は1P側。スキルポイントは200程。 アヤノはdmをプレーしていて、スキルポイントは700程度だったろうか。 それから何の問題も無くプレーは終了したのだが 最後にMPDをかざした時に不意にアヤノがこう言ったのだ。 「ねぇ先輩、もうちょっとSP上げた方がいいんじゃないんですか?」 「……下手の横好きって奴でな。そうそう上げれるもんじゃない」 「でも、勘があるじゃないですか。勘が」 「それも絶対じゃないさ。それに高難度の曲は無理だ」 「いや、良いんですけどね、ちょっとだけ邪魔なんです」 「……何が?」 「ちょっとだけずれるんですよ。だから邪魔なんです。 ……ごめんなさい、失礼な事を言いました」 「いや、本当の事なら仕方ない。謝るのは私の方だろう。すまない」 アヤノの言った一言から始まった回想はここで終わり、現実が再開される。 224 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/03/10(水) 00 38 46 ID 3/295CCY0 アヤノは「あと半年待ってください」と言っていた。 半年も、一体何をやるというのだろう。 作戦立案のためだけにこれだけの時間を割くはずがない。 しかし、私には彼女を信じるしか道が残されていない。前に進むしかない。 それから半年が経とうとしていた。 七月の半ば、私が夏休みを満喫している時の事だった。 朝の11時過ぎに、私のMPDにアヤノから電話がかかってきたのである。 仕方なくプレーしていたCSのポップンを中断し、電話に出る。 「アヤノか、どうした?」 「先輩、とうとう機は熟しましたよ! 早く私の家に来てください! 待ってますよー!」 一方的な通達だった。 おまけに私の鼓膜がいたくなるオプションも付けて。 しかし、機は熟したとは一体どういう事なのだろうか。 練りに練った作戦がようやく実行できそうなのだろうか。 とにかく、それはアヤノの家に行けば分かる事である。私は外出の準備をした。 225 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/03/10(水) 00 48 27 ID 3/295CCY0 私が外に出てから40分くらいは経っただろうか。 それくらいの時間をかけて私はアヤノの家の前に立っていた。 玄関の前にはアヤノが立っていて、私の姿を見るとすぐに手を振った。 「先輩! 待ってたんですよ!」 「仕方がないだろう、少しばかり離れているんだから……」 この暑い時期に、アヤノはそれを無視しているかのように動く。 彼女の夏服から守られていない肌から、汗は一滴も見当たらなかった。 制汗剤でも使っているのだろうか、と意味のない思考を巡らせながら私は家に上がった。 この時、既に居間のテーブルには昼食が用意されていた。 美味そうじゃないか、などと言って私はそれを頂くことにした。 しかし、何を用意されたのかは思い出せない。そこは重要ではないので割愛する。 昼食を食べ終え、アヤノと「good以上の評価割合」で対戦した。 彼女の家のCSIIDXを使って、同じ曲と同じ譜面で文字通りの競い合いを演じる。 使用されたソフトは11作目であるRED(※8)。 選曲されたのは「spiral galaxy」であり、選択された難易度はハイパーであった。 私とアヤノの段位は互いに六段である。実力は均衡していると言っていい。 私は正規譜面というものがやりやすいと感じているために アヤノからランダムをつけるように言われた。公平に試合を進めるためらしい。 結果は72%対75%で私が負けた。 何かのペナルティがつくわけでもないが たったこれだけの差で得意げになっていたアヤノに苛立ちを覚えた。 226 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/03/10(水) 00 59 11 ID 3/295CCY0 そんなくだらない勝負の話は置いておこう。 アヤノは「勝利の美酒に酔いまーす」と言って水を飲みだした。 酒じゃないじゃないか、と突っ込む気も失せていた私は代わりにこう切り出した。 「で、こんな勝負がしたいがために私を呼んだんじゃないよな?」 「えっ、はいそうです。ようやく機は熟したんですよ」 「では聞くが、その機は何だ?」 分かりませんか? アヤノはそう言って自分のMPDを見せつける。 「これですよこれ。見てください」 アヤノのMPDはインターネットに接続されていた。 それに表示されていたのはカーニバルの公式サイトトップページであった。 私は画面を下にスクロールしていき、そこで驚くべき記事を目にした。 「『8月7日、カーニバルで発生する料金、入園料などはすべて無料になります』……これは?」 「えーとですね、七夕って知ってますか?」 「アレだろう? 短冊という細い紙に願い事を書き、それを飾るとかいう……」 「えぇ。本来は7月7日なのですが、色々そっちの方であったんでしょう。 実際に、レイヴン大陸の元になった所では 8月7日に七夕の祭りがあったという記録もあります。変な所はありません」 「それで、これがお前の言う『機』だと?」 「そうです。ようやく機は熟したんです!」 ひどく興奮してアヤノは叫んだ。 私は彼女に落ち着くように言って、熟した機で一体何をするのかと聞いた。 「その日、多くの来園客が来ると予想されます。 予想では、平常営業の200%程度だと思います」 「二倍と言え」 「んで、あたしと先輩が行っても多分大丈夫だと思うんです」 「前にお前が言っていた。木を隠すなら森の中……だったか?」 「はい。そしてあたしはカーニバルの深部に潜入します。 もう既に内通者のつてはあります。先輩の出る幕は殆どないです」 227 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/03/10(水) 01 10 01 ID 3/295CCY0 「つまり、私は黙って見ていろと?」 「そういう事になります。心配しないで下さい」 それを聞いた私は何だか面白くなかった。 いや、不愉快という感情とは違う。 頼られてない、アテにされていない……そう思う所から来る感情だ。 多分私は悲しかったのだろう。だからこんな事を言ってしまったのだ。 「私は……いてもいなくてもいいのか」 「え?」 「私に出来る事だって何かあるはずだ」 その言葉を聞いたアヤノの顔は変わった。 少しだけ、怒りの色が見える。何かまずい事でも言っただろうか。 「先輩、いいですか? 先輩は依頼主なんです。 その依頼主が探偵と共に行動して何かいい事でもありますか?」 「……いや、無いだろうな」 「ですよね。だから、その日の潜入調査は任せて下さい。 それに先輩の話じゃ命の保証はされているみたいだし」 「アレは私に対してで、それに絶対の保証じゃない」 私はそれだけ言って帰る用意をした。 アヤノは元気に手を振って私を送ってくれた。私も手を軽く振って返した。 ただ、嫌な予感がしていた。 8月7日の七夕。何かが起きる。 それは私になのかアヤノになのか、それともユールになのか。 分からないが、私の勘は警鐘を鳴らしていた。 (※8…大して重要なことではないので、間をおいて解説する事にした。 サブストリームを含めるとREDは12作目という事になるが 実は8thと9thのCS作品が発売される間に、全世界の音楽ゲームのプレイヤーに アンケートを取って作られた、トレジャーボックスという名曲集ソフトがあるため REDは13作目という事になる。ややこしいが、この時代ではそういう事になっている) 230 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/03/12(金) 23 30 52 ID tDCSVFlX0 8月7日がやってきた。 この日の朝、私が目覚めた場所はあのホテル「ジュデッカ」である。 部屋番号は忘れたが、とにかくそこで目を覚ましたのである。 いつもなら私は自宅で起床し、自宅で就寝する。 一体何があってここで目を覚ましたのかというと、勘の告げた警鐘のせいである。 アヤノが機は熟したと言ったあの日、私は漠然と不安を感じていた。 協力者の助けもあるが、アヤノ一人でカーニバルに潜入するという あの計画にはどうしても不安を感じていたのだ。 私はアヤノを信用していない訳ではない。 しかし私は彼女を出来る事なら傷つけたくないのだ。 だからこうして朝の五時という私にとっては異常な時刻で起床し、 そしてチェックアウトを済ませる事になった。 日はまだ昇っていない。光こそは見えるのだが、まだ暗い。 その時は、第五地区駅前の噴水を見ながら時間を潰していた。 弱い光を照り返しながら噴き出し、そして重力に従って落ちる水を見ながら私は考えていた。 私がカーニバルに行ったところで、アヤノに何か出来るわけがない。 仮に何かが出来たとしても、私は彼女の邪魔になるだけだ。 これを何回も繰り返していた。 気が遠くなるほどの回数だったか、それとも数回程度の回数だったかは問題ではない。 そのループの中、私は一つの結論を導き出した。それが重要だ。 私は何もやれなくたっていい。私はただ、見守っていればいいんだ。 231 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/03/12(金) 23 41 04 ID tDCSVFlX0 それから5 30出発の電車に乗り、第十地区駅で下車。 バスは使わずに歩きでカーニバルへと向かった。 旅行鞄を持ちながら歩いていくと、私はある考え事をしていた。 ユールが生きているという事は、 すなわち彼女はカーニバルで生活しているという可能性がある。 もしかするとWOS本部に身柄を拘束されているかもしれないが…… しかし、階級は不明だがあのルセというWSF女性兵士に指図できるような立場にいるのだとしたら ユールは何かをやり遂げて誰かに認められた、という事になる。 ユールがやり遂げた何か、そしてユールを認めた誰かは分からない。 もっとも、これは仮説なので正解かどうかは分からない。 これはユール自身と答え合わせをしなければ、どうしたって分からないのだろう。 その謎を解き明かす鍵を見つけるには、アヤノの潜入調査に期待するしかない。 私に出来る事は、ようやく登った朝日を見つめ、世界は美しいと改めて感じる事しかなかった。 他に何かできる事があるとすれば、花のように黙って見つめる事しか思い浮かばない。 232 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/03/12(金) 23 46 56 ID tDCSVFlX0 私は6 10頃にカーニバルに到着した。 この時に既に多くの人が受付の前に並んでいる。 受付の建物がいくつか増えていて、臨時体制を取っているのだなと分かった。 私がカーニバルに入園したのは6 30頃だったと思う。 まだ朝が始まったばかりなのに、ここにいた人々は皆生き生きしていた。 死んだ目をしている者はいない。いたのは楽しそうな眼をしている者だけだった。 その時は、私は第一ブロックにいた。 復興したお土産屋の屋上には喫茶店がある。 屋外に開かれた店で、白いテーブルが10個、白い椅子が30席あった。 ウェイターは二人。マスターと思しき人が一人でやっているようだ。 私はそこでコーヒーとサンドイッチを頼んだ。 しばらくしてウェイターがその二つを乗せた皿を持ってやってくる。 私はそれを受け取り、食しながら下の様子を見る。 基本的にカーニバルへ入園した者は パレードでもやらない限りゲームコーナーやお土産屋等の施設にいる。 勿論、屋外にいて楽しそうに話をする者もいる。 カーニバル事件からの復興も完了したおまけに 新たに普通の遊園地にあるようなアトラクションも建造された。 だから、それを楽しみに行く者もいる。 そしてその中で、私だけが彼らとは違う理由でここにいることを改めて思い知らされる。 しかし私はここで何をしたいのかが分からない。何をすべきなのか、勘も教えてくれなかった。 だから、コーヒーカップを手に取ったまま旅行鞄に取り付けてある 赤ポップ君のストラップに、どうしたらいいんだろうな、なんて言っていたのだ。 233 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/03/12(金) 23 54 57 ID tDCSVFlX0 喫茶店でサンドイッチを食べ終え、 コーヒーのおかわりを頂いていると、誰かが私の席に近づいてきた。 「半年ぶりね、調子はどうなの?」 無言で振り向いて相手を確かめる。 半袖の服に、スラックスのようなズボンをはいた女性がいた。 そこで私ははっとした。椅子から転げ落ち、もう一度横転してから立ち上がって身構える。 「お前は……ルセか!」 「そうだけども、少し落ち着こうよ。お互い丸腰なんだし ……すみませーん! コーヒー一杯と苺のショートケーキお願いします!」 かしこまりました、とウェイターが言ったのが聞こえた。 私は警戒を解いてもとの椅子に座り、ルセは私の真正面に座った。 「で、とうとう私を殺しに?」 「だからさっきも言ったでしょ。そんなつもりは全くないわ」 「それでも、ただ単に話をしに来たわけではないだろう?」 「いいえ、あなたの言うとおりよ、クロイス」 何故ルセが私の名前を……とは思ったのだが、受付の名簿を見て分かったのだろう。 そう推測して、次に聞いてみたい事が浮かんだ。 「私の名前は……分かったみたいだな」 「えぇ、とても特別な名前ね」 「特別か……こんな名前を付けた親を恨んでいるとは分からんだろうな」 「良い名前だと思うわよ? それとも何、嫌なの? この名前が?」 「嫌だな。これで幼い頃に散々バカにされた。そんな名前を好きになれるか?」 「いえ……ごめんなさいね、ホント」 「謝る必要はない。それで、少し尋ねたいことがある」 234 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/03/12(金) 23 58 24 ID tDCSVFlX0 私がそう言うと、ルセの眉がピクリと動いたような気がした。 これは聞いてよいものかどうか迷ったが、決心がついたのは早かった。 「お前たちは、というかWSFというかWOSと言うべきか…… 私の事を一体どこまで知っているんだ? 答えられなければ答えなくていいが」 「ショックを受ける覚悟があるなら、話してもいいけど。 ……あなたの通学している大学は把握しているし、あなたの現住所も把握している」 「だろうな。それくらい朝飯前だろうからな」 「まぁ、ちょっとした邪魔はあったの」 「邪魔? 一体誰が?」 「正体不明のハッカーね。誰か特定できればいいんだけど…… それより、今日は無料の日って事で来たんだろうけど、何かやらかすの?」 その言葉に私の心臓が一際大きく鼓動した。 別に私が何かをするわけではない。アヤノが潜入し、情報を得るだけだ。 「いや、遊びに来た」 「はいウソ。ウソったらウソ。このウソつき!」 ルセは子供が囃したてるようにそう言った。 彼女の態度の豹変ぶりに、私はこう呟かざるを得ない。 「なんなんだ、いきなり……」 「だってね、目を見れば分かるんだよ?」 「目って、どうして」 「最新式のバイザーを使うまでもないんだよね。 あなたの目だけ、他のお客さんとは違うから。 言っちゃうとね、遊びに来ている人の目をしていないのよね」 そんな馬鹿な、と思うと同時に何かひっかかりを感じた。 彼女の発言の何が気になったのだろうか。考えてみて、それはすぐに見つかった。 235 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/03/13(土) 00 02 52 ID g1lUcB6M0 「ルセ、さっき最新式のバイザーがどうしたって言ったな?」 「言ったわよ」 「そのバイザーって、ただの日よけではないのだろう? 見せられたらで良いから、見せてもらえないだろうか」 私の言葉を受けたルセは、無言で服のポケットからPSCRを取り出し、それを開封した。 中身を見てみると、そこにはゴーグルのようなものがあった。 「これ、ゴーグルっていう代物じゃ……」 「そう思うでしょ? でも、これはWSF隊員が戦闘時に使う大事なものなの。 視界に映るあらゆる物体の情報を収集して、戦闘をサポートする。 初期型のこういったサポート装置がサンバイザーの形だったから、そう呼んでいるの」 「そうなのか……ややこしいな……」 「よかったら、つけてみる?」 はい、と言ってルセは私にバイザーを手渡した。 私はこれを装着するつもりは全くなかった。もしかすると何かの罠かもしれないからだ。 しかし、素人がこれに何を仕組んでいるかなんて見ても分かるわけがない。 仕方がないので、私はバイザーを装着する事にした。 視界は全くもってクリアーである。何か色がつくのかとは思ったのだが、そんな事はないようだ。 そして、バイザーから送り込まれる情報は膨大にあった。 まず、目の前にあるテーブルは、どこを何キログラムの力で攻撃すれば簡単に破壊できるかとか、 ルセの外見から予測された体重は何キログラムなのかとか、 私が今座っている場所からウェイターまでの距離は何メートルとか、 テーブルの上で煙を上げるコーヒーの成分が表示されていたりだとかしていた。 他にも視界補助機能として、暗視機能や赤外線視認機能はもちろんの事 音波を探知する機能、X線で物を見る機能、エネルギーを視認する機能などが装備されていた。 「カフェインってのは、結構入っているもんなんだな」 「え、何? そんなことまで表示してるの?」 「細かい事まで、多分私が思いつく限り以上の情報が表示されてる」 「はぁーっ、やっぱ最新型とだけはあるようねぇ……」 送り込まれる情報を享受し、何だか面白くなった私は色んなものを見た。 その時私が足をつけていた床の材料は、ある材料Xが70%、材料Yが22%、Zが8%で構成されているのを知った。 見渡せば一つは目に入るカーニバルの旗が、推測でだが約一年半前に作られたものである事を知った。 他にも見たものは山ほどある。 戦闘用として使うだけではもったいない、もっと日常生活で役立てればいいのに。 そう思った私は旅行鞄を見た。鞄はこの材料で作られている表示。いつ作られたかを示す表示。 強度を示す表示。危険度を示す表示。色んな表示が視界を埋める。その中に違和感は確かにあった。 236 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/03/13(土) 00 11 08 ID g1lUcB6M0 こんな色なんてあっただろうか。 旅行鞄はほとんどが白く、いくつかの部品が黒い。 この時代においてはモノクロタイプと呼ばれるものだ。 その鞄に、こんな色なんてあっただろうか。 視線をそのままに、私はそっとバイザーを外した。 ルセが「もういいの」と訊ねてきたが、それを無視してゆっくり外していった。 バイザーを外しきった時、私は違和感の正体に気がついた。 「これが、これが変だったのか……」 「これって、一体何が?」 ルセが私の独り言にくらいついた。 いや、これがな……そう言って私は鞄に取り付けていた 赤ポップ君のストラップを手に持ってゆらゆらさせる。 ルセはそれを見て、ははぁと感心したように呟き、こう言った。 「それが、茶色に見えたんでしょ?」 「どうしてそれを?」 「あらー、まだそこは改善されてないのか……」 「質問に独り言で返すのはどうかと思うんだが」 「研究班は何をやっていたんだろう……」 ずっと独り言を続けるルセに注意を向けるため、 私は拳を軽く握ってテーブルをコンコンと多々いた。 ルセはそれにすぐ気付き、ごめんねぇと言って続けた。 「その答えは、多分あなたのパートナーが見つけてくれる」 237 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/03/13(土) 00 21 00 ID g1lUcB6M0 その言葉を聞いて、私はすぐにバイザーを装着した。 色んな視界補助装置を切り替えながら、私はある場所だけを見つめていた。 ターミナルタワーの海面より下、言うならばタワーの深部と言ったところだ。 X線、赤外線、音波、エネルギー…… ほぼ全ての装置を切り替えてそこだけを見たが、 おかしなことに、構造的に考えて海底にも伸びているはずのタワーが見えなかった。 これなら、いるかどうかは分からないが、アヤノの姿なんて視認できるはずがない。 「見えない? 見えないよね」 「ルセ、タワーの下…下は……?」 「特殊な造りになっているの。 もしここが襲われた時、一番重要なものはタワーの深部にあるのね。 で、特殊な視界を持つ者から見えない素材を使っているの。 ……もちろん、来園客の命も大事よ。深部にあるのは二番目に大事なものなの」 「それはお前たちが隠している秘密なんだろう?」 「……言っても言わなくても、正解って事になるわよね」 恐らく、アヤノは事前調査を入念に行っていた。 そしてターミナルタワー深部にWOSが隠している秘密、 即ちカーニバル事件とユールの死の秘密があると分かった。 さらに、ルセの「あなたのパートナー」発言から、その推測が当たっている可能性は強まる。 「ルセ、頼む」 「なに?」 「私を今すぐ殺してくれてもいい。だから、彼女には手を出さないでくれ」 「彼女? あなたのパートナーの事?」 「言っても言わなくても、正解になるだろ? お願いだ。ユールに頼まれたとか異端何とかっていうのを無視してもいい。 その対象を私ではなく彼女に移してくれ。頼まれる義理はないだろうが、お願いだ!」 言っていて、私は何を口走っているのだろうと思った。 誰だって、いざという時には自分の命が大事なはずだ。 例外はあるが、ドラマや映画では自己犠牲が当たり前に存在している。 しかし現実においてはそれは絵空事でしかなく、その精神は存在しないはずなのだ。 そう思っていながら、私はある事に気がついた。 そういう意味では、私はまさに「異端因子」なのだろうな、という事だ。 238 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/03/13(土) 00 33 15 ID g1lUcB6M0 そんな事を考えていた私の思考は 両目から溢れる涙の感触で現実を考え始めた。 涙を流したのはいつ以来だろうか。そんな思考は生まれた途端に捨てた。 「無理ね」 あっさりとこれだけ言われて、余計な思考をキープできるだろうか。 残念ながら、私にはそれは出来ない。出来る者はいるのだろうが、私には無理だ。 「そうか……」 私は涙を拭い、旅行鞄を持って椅子から立ち上がった。 バイザーを装着し、駆け出して階段を降りようとすると、 「待ちなさい!」 ルセが引き留めた。 私は踏み出そうとした左足で強烈にスタンプし、それを軸足にバックターンしながら叫んだ。 「うるさい! アイツが死ぬかも知れない時に黙っていられるか!」 「だから待ちなさいって。少し落ち着こうよ、あの時は言い忘れてたんだから」 「言い忘れだと?」 「うんそう、言い忘れ。にしてもクロイス、 あなたがここまで熱い人だとは思わなかったわ」 怒りと焦りと不安で押しつぶされそうになった頭は ルセの言葉で落ち着きを取り戻し、冷静な判断が出来るようになった。 それを感謝しつつ、私はルセに向けてこう言った。 「言い忘れた事って何だ」 「半年前、あなたに言ったわよね? あなたを殺さない三つ目の理由は、誰からの命令だった?」 「ユールがお前たちにそう命令したと聞いた」 「そうそう。それ、ちょっとした不備があってね……」 239 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/03/13(土) 00 41 55 ID g1lUcB6M0 そこで私は気がついた。 そして、ユールに感謝しなくてはならないと深く感じた。 いつか必ず彼女に会って、これに「ありがとう」と言わなければならない。 「もう気がついたかと思うけど、ユールはこう言ったの。 『カーニバルで起きた事と、私が死んだ事に疑問を持って立ち上がる人が出ると思う。 もし本当にそんな人が現れたら、殺しちゃ駄目。 その人と協力関係にある人も殺さないで。お願いだから』って。今のあなたみたいに」 「それじゃ……」 「あなたのパートナーは監視はしているけど殺しはしない。 色んなデータを取る目的もあるし、私はユールと約束したしね」 ルセはそう言って笑った。とても良い笑顔だった。 私も笑った。本当に良かったと心の底から思えてきた。 「そういえば、フルールのライブには行かないの?」 「フルール? あぁ、あの歌手か……」 一月にカーニバルに調査に行った時、 第三ブロックに逃げ込んだ私が見た歌手の名はフルールといった。 あの後、軽く調べたら直ぐに詳細が分かった。 初デビューがあのライブだったようだ。だから「今度また~」という発言をしたのだろう。 そんな彼女は順調に名を知られるようになり、 ついには音楽ゲームの新曲枠(※9)で歌を歌う事が発表された。 「……行こう、かな」 「そう? 10 25からだそうだけど、行ってらっしゃい」 そうルセは言うと席を立ってここを去った。 (※9…音楽ゲーム最新作の新曲とは、そのバージョンの新曲と+αとして数曲を足したものである。 αの分は、過去で言う版権曲と、現代のゲームミュージック作曲者が作曲した曲だ。 説明が分かりにくいかもかもしれない。理解できなければ、ここで謝らせていただく。 当時、フルールは最新作であるポップン14に「落ちる流れ星」という歌を提供する事が予定されていた。 実際にそれは提供され、その歌の人気は結構高かったようである) 240 :carnival (re-construction ver) Last Phase -day break-:2010/03/13(土) 00 48 35 ID g1lUcB6M0 その後、私はカーニバルで適当に遊び、 フルールのライブに行って、それから家に帰った。 その道中、生きている事の喜び、音楽ゲームで遊べる事の喜び、 そして久々に歌を聴く喜びをかみしめてばかりいた。 そして私は二つの事に気がついた。 一つは、ルセにバイザーを返し忘れた事。 もう一つは、今まで外れなかった勘が外れた事。 私はアヤノが危険な目に遭うかもしれないと勘により察知した。 しかし、現実には何も起こらなかった。初めて、勘が外れた。 この場合、それは良い事なのだが、少なからず動揺していた自分がいた事に驚いた。 そして私の物語は急展開を迎える。 10月10日、アヤノが私を呼びだした。 「大変な事が分かったんです、先輩!」 留守番電話に残されたメッセージ。それは多分忘れる事はないだろう。 「カーニバルが、WSFが、WOSが抱えているトップシークレットが分かりました!」 carnival (re-construction ver) Last Phase -day break- St.5へ続く コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/wiki7_asn/pages/13.html
名前:blast 年齢:見た目は大人、頭脳は子供 好きなクラス:アサルト・リコン 好きな武器:MP5SD 好きなマップ:Railhouse コメント:疾風のように戦場を駆け回り、疾風のように敵を倒す・・・・・・・ ようなプレイを目指して早半年、今日もどこかでキャンプする俺orz ※受験モードに入ったのでしばらくTC放置します。来年4月から本格的に活動を開始するつもりです。
https://w.atwiki.jp/chaosdrama2nd/pages/1482.html
. ※本ログは「#5」と同時進行で行われたものになります ― ラステルム王国 市街地 ― 平安名すみれ「(召集を受け、目的地に向けて走っている)連中も懲りないわね…まさかこんなところまで襲撃してくるなんて…! 」 平安名すみれ「もしかしたらまた可可や千砂都に恋………いや、千砂都はもういなくなったっけ………どうせ可可もまともに共闘しようとはしないわ…そもそもあの時……(何かを思い出そうとしたが考えるのをやめて駆け出す) 」 ― ウェスター王国 都市部 ― 平安名すみれ「…(…団長には申し訳ないけど先に来させてもらったわ。敵は………!(ガジェットを発動しようとしたその瞬間………) 」 ガッ……!(すみれの背後から彼女の頭部目掛けてパイプのような細長いものが振り下ろされる) 平安名すみれ「……!?(頭部に突如降りかかった衝撃に思わず体がよろめく)な、何よ…一体…!(背後をふらふらとしながら振り向く) 」 チンピラ「(振り向いた瞬間すみれを張り倒さんと強く突き飛ばす) 」 平安名すみれ「なっ…!?(先程の一撃と不意打ちで突き飛ばされたこともありあっさりと張り倒されてしまう)…ぜ、ゼレオロスの………! 」 マサツグ「…首から上はあまり痛めつけるな、(規制)とか痛めつける時に気分が乗らねえからな(チンピラの後ろから姿を表す)よく覚えてるぜ、この女………"あの時"、だいぶ暴れてくれたみたいだからな… 」 平安名すみれ「………"あの時"……?(頭を押さえながらフラフラと立ちあがろうとする) 」 マサツグ「おっと(立ちあがろうとしたすみれに対して回し蹴りを繰り出す)そう簡単に立ち上がられちゃァ…困るぜ。お前のお仲間もお前も…十分に痛めつけてから殺してやるからなぁ……… 」 平安名すみれ「くっ…(回し蹴りを食らう)あんまりなめないことね…っ!(回し蹴りを食らわせた足を掴んでバランスを崩そうとする) 」 マサツグ「っ…!(脚を掴まれて一瞬体がぐらつく) 」 チンピラ「おっと(マサツグの脚をつかんだすみれを一斉に引きはがしにかかる)おいおい、数は俺たちの方が多いんだぜ…! 」 平安名すみれ「くっ…!!(マサツグの脚を掴んだまま必死に抵抗するも多勢に無勢、チンピラたちに一斉に引きはがされる) 」 チンピラ「(すみれを引きはがしたまま全員で彼女を取り押さえる)今っす!こいつを剥いだりましょう! 」 マサツグ「くっ…(チンピラたちがすみれを引きはがした瞬間体勢を整え直し、すみれに近づく)…手間かけさせやがったな、このアマ!(身動きが取れないすみれの上着を勢いよく引き剝がす) 」 平安名すみれ「っ…!!(上着を剝ぎ取られ)くうっ…!!(下衆な面々にこれだけ蹂躙されても何もできない悔しさから唇を力強くかみしめている) 」 マサツグ「…クククッ、次はそのでっけぇ胸をあらわにさせてやるよ!!(さらに剥ぎ取ろうと手を出した瞬間…) 」 ボンッ!!!!!!(マサツグにチョコバナナのようなミサイルが炸裂。爆風で煙玉のように周囲の視界を奪う) マサツグ「っ…!?(ミサイルが直撃して倒れこむ) 」 チンピラ「くっ…!?」「なんだ!!」「おい!前が…見えねェ!!!」「どうなってやがっ…ぐっ!?」「がっ!?」 」 平安名すみれ「…!?(煙玉で視界が奪われるも、チンピラの悲鳴と共に取り押さえられる力が緩んだのを察し、勢いよく手足で振り払う) 」 ガシッ!(すみれの手を何者かがつかみ、煙の外へ引きずり出していく) 平安名すみれ「…!?つ、次は誰よ!!(手を掴まれ、外に引きずり出されたときにその主の顔を見て…)…!?あ、あんた… 」 唐可可「……(すみれの手を掴んだ主。何も言わずに手を放す)…ゼレオロスのコンチクショウデスネ!(チョコバナナ型のミサイルランチャーでチンピラどもを蹴散らしていく) 」 チンピラ「ぐあぁっ!」「わぁぁぁぁ!!」「うぐあああ!!」(可可のミサイルランチャーが直撃し、次々と倒されていく) 」 平安名すみれ「可可…(彼女の姿を見ながらグソクムシのガジェットを発動) 」 マサツグ「ちぃっ…!!(突然現れた可可によりチンピラの大半が戦闘不能になり、歯をギリっとさせる)てめぇもあの時の…!! 」 唐可可「…スットコドッコイ!(マサツグを一瞥。彼に近づこうとすみれとすれ違った瞬間、指示を破って単独行動をした彼女を咎めるように一言呟く)これ以上好きにはさせないデスヨ!!!(支援機型ガジェット「クーカー」を構える) 」 チンピラ「(可可のミサイル攻勢の中生き残ったチンピラたちがマサツグの横に並び立つ) 」 マサツグ「………(ガジェットを発動したレギュレイターが二人………まだ残っている数でなんとか押すしかねえな…)各々武器を構えろ、数はこっちが勝っているが…奴らの武器は強力だ。 」 平安名すみれ「……!…(可可がすれ違いざまに言った一言にグッと拳を握りしめる)…これ以上好きにさせないわよ!(グソクムシの触手の先端を鋭利にしてチンピラどもに向けて繰り出す) 」 ランドウ「(ヌオーが入ったダイブボールを構えてしまうが)これではワシがこの世界に関わってしまうことになる…しかし見て見ぬふりはできん…(自制するが、ヌオーを出す) 」 チンピラ「…!鋭いぞ!気をつけろ!(すみれが繰り出したグソクムシの触手を切り裂こうとナイフを構える)…ぐぁぁっ!(しかしその勢いと威力に勝てずに触手が突き刺さり飛ばされる) 」 やせいのヌオー「(その場でスクワットする) 」 マサツグ「…(この女のガジェットを発動させたのは誤算だったな…あのカタコト女め…!(チンピラが吹き飛ばされる隙間からニードルガンを発射する) 」 平安名すみれ「……甘いわね!(ニードルガンを触手で払い落としていく) 」 唐可可「(強いのはアレだけデスネ…!)(マサツグを見据え)先に他のスットコドッコイを殲滅させるのデス!(太陽型支援機を構え、太陽のような熱と大きさに発火させてチンピラどもに解き放つ) 」 チンピラ「ぐおおおっ!!??」「あっちぃ!!」「くそっ、このアマァァァァァ!!!!!!!」(太陽のような強烈な支援機に接近され、あらゆるところで悲鳴が響き渡りながら焼かれていく) 」 マサツグ「くっ……!(他のチンピラ達が焼かれていく中、体を遠ざけてショットガンでガジェットを持つ可可の手に向けて狙撃する) 」 平安名すみれ「…!(ショットガンに向けて石を投げつけ、軌道を逸らそうとする) 」 チンピラ「…!(可可のガジェットによる攻撃を生き残ったすみれの石とマサツグの間に入り、石を食らう)オラァ!(そのまま拳銃をすみれに撃つ) 」 唐可可「…させないデス!(パンダ型のガジェットを発動。如意棒のような竹型の武器でマサツグの狙撃を薙ぎ払う)次はアナタデスネ! 」 マサツグ「(数人のチンピラと共に可可とすみれを見据える)(あの太陽が厄介だな………!)あの太陽を使わせるな!(数名のチンピラと共に刀を取り出し、接近戦に持ち込む) 」 平安名すみれ「接近戦に持ち込ませたらこっちのもんよ!(グソクムシの触手を複数振り回し、チンピラを刀ごと薙ぎ払っていく) 」 チンピラ達「ぐおおおおっ!!」「ぐあああ!!」(すみれの攻撃によって吹き飛ばされていく) 」 マサツグ「(えぇい…あのアマのガジェットひとつならなんとかなったがあの太陽と竹………厄介なもんだぜ……!!(グソクムシの触手に薙ぎ払われ、手傷を負う) 」 唐可可「トドメを刺してやるデス!(竹型の武器を薙ぎ払われたマサツグに向けて振りかざす) 」 マサツグ「…………貴様らにやられるくらいなら…‥巻き添えにしてくれる!!(ダイナマイトを取り出し、火をつけて爆発させる) 」 平安名すみれ「……!(自爆覚悟で爆弾を爆発させたマサツグに切り掛かった可可を見て)…っ!(触手の一つを可可を静止するように突き出し、彼女を弾き飛ばす) 」 ドドドドドドッ!!!!(マサツグの周りで大爆発が起こる) 唐可可「…っ!?(爆発を防ごうとしたところにすみれに弾き飛ばされ)……(爆発を回避してホッとしたが…)…‥邪魔をするなデス!あと少しで爆発する前に仕留められたデス! 」 平安名すみれ「…はぁ!?せっかく爆発から助けてやったのにその言い方はないったらないでしょ! 」 唐可可「誰も助けろなんて言ってないデス!そもそもすみれが単独行動をした事でこんな事になった事を忘れるなデス! 」 平安名すみれ「くっ……!(可可の言葉を聞いて黙り込む) 」 唐可可「…(爆風の後吹き飛ばされたように人影がなくなったのを見て)…さっさと任務に戻るデス!(ふいっとすみれから顔を逸らし、戦線に戻っていく) 」 平安名すみれ「……(冷たく去っていく可可を見て声をかけれずにただ手を伸ばす)………(ため息をつきつつ力無く手を下ろす) 」 ― ウェスター王国・市街地 ― ペニー「…むっ…(あいつは、"あの時の"………)(恋を見て)(だが…)この傷の恨み、晴らさせてもらう!(先日の戦いでトドメを刺されたメイに対して鋭い爪を伸ばす) 」 若菜四季「…させない(ペニーの爪に対して爆薬の入った試験管を投げつける)…(避難を終えるまでなんとしても…食い止めなきゃ…!) 」 ペニー「…ハッ(風船を飛ばし、四季が投げつけた試験管をやんわりと弾く)オラァ!(風船を試験管ごと爆発させる) 」 ズガァァァァァンッ!!(風船と試験管の爆発が合わさり、あたり一面を爆風が覆う) 米女メイ「くっ…(爆風に目を覆うが…)ぐうっ…!?(その瞬間ペニーが伸ばした爪が腕に突き刺さる)…んのやろぉ!!(そのまま掌を突き出し、ペニーにボムを連射する)' 」 鬼塚夏美「……!(あの能力、まさにあの時のピエロですの…!)…落ち着いて逃げますの!皆さん…!(自衛用の銃を構えて風船攻撃に備える) 」 ペニー「(メイのボム攻撃を避けるかのように地面に沈む) 」 鬼塚冬毬「…消えた…!皆さん身構えてください、どこから出てくるか…!(グレネードランチャーを構える) 」 ペニー「…ここだ!!(地面から冬毬の真ん前に現れ、鋭い爪で彼女ごと周りの市民を薙ぎ払う) 」 鬼塚冬毬「っ…!(ペニーの攻撃により地面に叩きつけられる)さ、させません…!市民の皆様は私が…!(ペニーに向けてグレネードランチャーを発射) 」 ペニー「…ハンッ…(その辺で倒れている市民を拾い上げ、冬毬のグレネードランチャーに向けて投げる)…そらっ!(そのまま冬毬に爪を突き出しながら突進する) 」 鬼塚夏美「…冬毬っ!!(妹である冬毬に襲い掛かるペニーを見てとっさに彼の前に飛び出す) 」 米女メイ「(ペニーの前に飛び出して冬毬をかばう夏美を見て)…っ!夏美!!(ダッ!(ペニーに向けて突進しようと飛び掛かる) 」 葉月恋「…!皆さん…!(自衛用の銃をペニーに連射) 」 ペニー「…そらっ!!(恋の銃の射線に大量の風船を発生させ、かく乱させる)オラァ!!(飛び掛かるメイの目前の地面から巨大な爪を突き出し…) 」 ザシュッ…!!!(彼の手から伸びる爪は夏美の身体を突き刺した…はずが… 桜小路きな子「…ま、間に合った…っす…!(夏美に爪を突き出した瞬間横からトウモロコシの形をしたこん棒でペニーを突く。それにより彼の爪は軌道が逸れ、急所を回避する形となる) 」 鬼塚夏美「ぐ…っ……!!(ペニーの攻撃を受けてよろめく) 」 葉月恋「これは、作戦を変更した方がいいですね…皆さんで市民の皆さんに被害が及ばないように彼を倒しましょう…! 」 ペニー「………俺を倒す、かァ…やれるもんならやってみやがれ!(風船を飛ばして目眩しをかけながら地面に沈み、恋の背後に出てきて爪を振るう) 」 葉月恋「……!(風船を見て)……そう言えばそこに来ることは………読めていました!(苺型のボムをペニーに投げつける) 」 鬼塚冬毬「あ、姉者……!(グレネードランチャーをペニーに連射しつつ夏美に駆け寄る)私のために……こんな…! 」 鬼塚夏美「…きな子のおかげで、致命傷は避けられましたの…(足元がおぼつかない状態で冬毬に近づき)…冬毬…自分がいつも言っているように…無駄なことをせずに、わたしに構わずにアレを倒すんですの………! 」 ペニー「そんなボム!(ボムを喰らうも動じずに恋を爪で弾き飛ばす)オラァ!(風船を飛ばし、市民のすぐ近くで爆発させる) 」 葉月恋「…っ!(ペニーの爪に弾き飛ばされる)し、市民の皆さんが…! 」 若菜四季「…(足に高速歩行器を取り付ける)…!(ショットガンを構え、ペニーをかく乱するかのように様々な方向に走りつつ連射していく) 」 ペニー「このままだと市民やお偉いさんもぶっ殺されるぜ…っ!(四季の機械による高速移動による連射を見て)…ちったぁおもしれぇのがいるな!(四季の攻撃を避けるようにして爪でひっかこうと飛び掛かる) 」 米女メイ「四季だけじゃねぇぞ!(同じ機械を足に付け、四季への攻撃を妨げるように肉球型のボムの弾幕を張る) 」 ペニー「ぐおっ…!?(風船をあたり一面に発動して対応するも、浮いた風船の速度を上回る2人の移動に翻弄されていく)くそがっ…!(メイのボムと四季のショットガンが被弾する) 」 鬼塚冬毬「姉者…!(夏美を守るかのように彼女の前に立ちつつペニーと戦う二人への援護射撃としてグレネードランチャーを放つ)…(避難の進捗は…8割といったところでしょうか…!) 」 桜小路きな子「………恋先輩!負傷者が増えてきたっす!(ペニーの攻撃によって傷ついた市民たちを見て)メイちゃんと四季ちゃんが上手くやってるうちに治療するっす! 」 ペニー「(こいつらに阻まれてる間に市民どもはどんどん避難を進めている…!力の供給は少なくなってきてる‥)…長くは戦えない…早めに決着をつける…! 」 ペニー「(とはいえ…!こいつらの攻撃をなんとか抑えなければ…!(メイと四季による高速攻撃を回避しながら) 」 米女メイ「…いくらその力があっても………この動きは見切れないだろ!(高速で彼を横切りつつボムを発射) 」 若菜四季「…徐々にダメージを与えていけば…勝てる!(同じく高速移動で爆薬をペニーに投げつける) 」 葉月恋「(メイさん………四季さん…!どうか、避難を終えるまで持ち堪えてください…!)(きな子とともに避難誘導・負傷者の治療にあたっている) 」 ペニー「くそっ…!(動体視力は上がってない…!確かに動きを見抜けない!だが…!) 」 ペニー「…(攻撃を回避しながら動きを必死に凝視している)(こうなったら捨て身…一か八かだ!)(あえて3人の攻撃を食ら…いつつ動きを見る)…1 」 米女メイ「…もらった!!(ペニーに向けてボムを繰り出し、再びかき回さんと駆け抜けようとする) 」 若菜四季「…!(ペニーの近くに迫り、爆薬の入った試験管を振りかぶる) 」 …ガッ!!!(メイと四季の足元に爪をはやした巨大な手が伸び出て、二人を突き上げる) 若菜四季「…!!(ペニーの不意打ちとも言える攻撃により、歩行機が爪に巻き込まれ破損。振りかぶっていた試験管を落としてしまう) 」 ボンッ!!(落下した試験管が爆発。近くにいた四季が巻き込まれる形になる) 米女メイ「ぐあっ!?(突き上げによりバランスを崩す) 」 鬼塚冬毬「……!四季先輩!メイ先輩…!(グレネードランチャーを放ちながらペニーに迫る) 」 ペニー「…だからんなもん効かねえって…!(冬毬のグレネードランチャーに向けて風船を飛ばして相殺しながらメイに迫る)この前の借りは返してやる!(鋭い爪を出し、メイを左右から勢いよく引っ掻く) 」 米女メイ「っ!ぐぁっっっ!!(左右から勢いよく爪で裂かれて倒れ伏す)くっ…! 」 ペニー「…さて、あとは……(自身に迫っていた冬毬の前で姿を消す)…死.ねぇ!!(避難誘導中のところに姿を現し、市民たちに爪を勢いよく振りかざす) 」 鬼塚夏美「……!(ペニーが市民たちに攻撃をしようとした瞬間咄嗟に飛び出し、ペニーの攻撃を喰らう) 」 桜小路きな子「…!(ペニーが近くにいた市民を襲撃しようとしていたのに応戦しようとしたところ、夏美が攻撃を庇ったのを見て目を見開く)……夏美ちゃん!(ペニーにジャガイモ型の爆弾を投げる) 」 葉月恋「…!?な、夏美さん!メイさん!四季さん…!い、今すぐ治療に………!(三人のところに駆け出そうとする) 」 鬼塚夏美「…なりませんの…っ!私のことよりまずは…任務を……避難を優先…す………(倒れ伏す) 」 ペニー「…っと!(爆弾を避ける)ククク、そこの女の言う通りだ、避難を優先しないと俺が全員ぶっ殺しちまうぜ……まぁ、あと雑魚3人………せいぜい俺を楽しませろぉ!!(誘導中の恋やきな子に向けてジリジリと迫る) 」 鬼塚冬毬「…よくも、姉者を…!!!!(ジリジリと迫るペニーの前に現れ、至近距離から芋型のグレネードを投げつける) 」 ペニー「…邪魔だっ!(グレネードごと冬毬を爪で弾き飛ばす)…お前らもあの"渋谷かのん"のように死んでいけ……!とどめだ!!(恋、きな子に飛び掛かる) 」 鬼塚冬毬「ぐうぅ……っ!!!(ペニーに弾き飛ばされ、地面に叩きつけられる)あ、姉………者……… 」 ザシュッ…………!!(ペニーが2人に飛びかかろうとした瞬間、彼の背中に向けて素早い一閃が炸裂する) ペニー「……な…っ…!?(素早い一撃が背中に直撃。電気をまとったその一撃に思わず倒れ伏す)な、なんだ…!? 」 葉月恋「……!(かのん、さん…!?)(ペニーの一撃に備えてハンドボムを取り出したところ、ペニーが倒れ伏したのを見て手を止める)あ、あなたは…れ 」 …………間に合った…と言うには犠牲が大きすぎますね… スカーレット・デルタ「…申し訳ありません、もう少し早く着いていれば…(先程の一撃の主。バイクに跨り、スカーレット・デルタのスーツのまま恋ときな子にぺこりと頭を下げる) 」 桜小路きな子「あ、あなたは第4の…!ど、どうしてここに…!? 」 スカーレット・デルタ「避難誘導中のところに凶悪犯襲撃の報告を聞いて急行したのです。今の第4には適した任務ですから。(刀を構える)さて、凶悪犯•ペニー…市民の皆さんを脅かした事、許されるとは思わない事です! 」 ペニー「………!(思わぬ新手か…!こいつら…!) 」 コハク「ダイヤ。市民の避難は完了した。(複数の第4兵団兵士とともに彼女たちの元に現れる)……(メイ達負傷者を見やる)…メディックのお二方、早急に負傷兵の治療を。他の兵はダイヤの援護を。 」 コハク「…負傷兵はメディックの治療ののち病院へ搬送。車両の手配を願います。(電話をかける) 」 スカーレット・デルタ「…的確な対応、感謝します(コハクを見て)…さて、行きますよ!(バイクを走らせ、電気をまとった刀でペニーに突撃) 」 ペニー「(避難は完了した…だと…!?)(スカーレット・デルタの突撃を回避)(増援も来やがった…数が多すぎる!) 」 ペニー「…………!(耳につけていた無線から報告が入る)……何…!? 」 ペニー「………(アサルトの野郎のうち3人がやられた…!しかも謎の部隊が現れて数分…撤退命令か!) 」 スカーレット・デルタ「…覚悟!(稲妻を走らせつつペニーに刀を振り払う) 」 ペニー「…っ!(先程の攻撃で体が痺れているのかまともに動けない。そのため彼女の攻撃が直撃) 」 コハク「…兵の皆さん、彼が立ち上がる隙を与えずに狙撃を! 」 ペニー「……!(兵たちが銃で狙いを定め、目の前のスカーレット・デルタが攻撃を振りかざす…その間、彼らの真後ろの建物を発見する)……これで…!! 」 ……ガッ!!!(巨大な手が出てきてスカーレット・デルタと兵士たち………ではなく建物の下の地面から突き出る。その突き出た手の上に乗ったことによりバランスを崩した建物が彼らに倒れてくる) コハク「………!(倒れてくる建物を見て)みなさん!建物が倒れてきます!今すぐ退避を!! 」 スカーレット・デルタ「…!退避します!皆さん!!!(そう叫ぶと複数名の兵とともに倒壊する建物から退避する) 」 鬼塚冬毬「…ここまで、やりますか…!!(負傷により座り込みながら) 」 ガラガラガラ………ガッシャァァァン!!!(建物が崩れ落ち、大きな白い煙が上がる) コハク「………み、みなさん…!状況の報告を!(煙の中に包まれた第4の面々に対して呼びかける) 」 スカーレット・デルタ「我々数名は無事ですが………逃げ遅れて倒壊に巻き込まれた死傷者は多数…!追加の医療班を要請します…! 」 コハク「………了解。(電話を取り出し)医療班、車両‥6台。6台の追加を要請します。(電話をしながらあたりを見渡す)……奴は…!! 」 コハクが見渡した先にはすでにペニーの姿はなく…… コハク「………ダイヤ。敵の姿はない。逃げられたかもしれないが…医療班到着までは警戒を怠らないように。 」 ペニー「…(地面に沈んだまま戦域から離れる)……奴ら………!さらに、アサルトが3人も一気にやられた部隊………!警戒が必要なようだな…! 」 葉月恋「………私はまた…助けることができなかった…(倒れ伏す四季、メイ、夏美を治療しつつつぶやく) 」 LAST RESORTへ戻る
https://w.atwiki.jp/chaosdrama2nd/pages/1379.html
. BGM♪:人狼の為の子守唄 ノイマン「ようこそ、イーティスくん 」 つれてこられた先でわたしを出むかえたのは、まっ白い部屋と大きなセツビたちでした。 わたしが知っているものとはすこしだけ形がちがいましたが、ひと目みれば、なんとなく使い方がわかります。 きちんとせいとんされていて、ほこり一つないそこからは、性格がちらりと見えた気がしました。 どうやら、ノイマンの研究室のようです。 そう……研究室なのに、論文や、そういった学術的な記録をのこした読みものは……見当たりませんでした。 イーティス「…… …… …… 」 わたしはがっかりした気持ちになりました。 おさないながらも、わたしだって同じ研究者のいちいんです。 心のどこかでは、見たこともないすごい論文や、あっとおどろくような発明品、技術をきたいしていました。 見せたいものとは何だったのでしょうか? そう思って、ノイマンの顔を見あげます。 ノイマン「……? 」 イーティス「あっ……う…… 」 目と目がぴったりと合うと、わたしはあわてて視線をおとします。うまく声をだすことができませんでした。 わたしに向けられる目には、たいていは悪意がいっしょだからです。 ノイマン「ふむ…… 」 ノイマン「まずは、お互いをよく知ることからだね。僕たちは、まだ遠い星の宇宙人同士のようだ 」 彼はそう言って棚においてあった、ちょっとした板をもってきました。 ノイマン「チェスのやり方はわかるかい? 」 イーティス「チェス…… 」 チェスがボードゲームであることはもちろん知っていましたが、 どういったルールかまではわかりませんでした。わたしは小さく首をふります。 ノイマン「大丈夫、キミならきっとすぐに覚えられる。さあ、そこに座って 」 なぜ、とつぜんチェスなのでしょう? 「お互いを知る」は、なぜなのでしょう? 人と人の間には、「言う人」と、「言う通りにする人」の関係があるだけなのに……。 「なぜ?」が頭の中からなくなりません。 ですが、お母さんに「なぜ?」を口にしたときの経験を体がおぼえているわたしは、ノイマンの言う通りに、イスにすわりました。 それからお日さまがしずんで、お月さまがのぼって。 おいかけっこをするように、何度かくり返していました。 わたしはチェスのやり方をりかいしました。 そして、いっしょに生活をしていく内にわたしは少しずつノイマンに心を開いていきます。 ノイマンとの対局は毎日つづきました。わたしはずっと負けっぱなし。 うん、それでも楽しかったのです。 ノイマンはどのコマをうごかすだろう? ポーンでようす見? それともルークで攻めこんでくる? あのビショップをさそい出せるかな? 彼の考えることを想像するのが、こんなに楽しいだなんて。 時計のはりがチクタク、チクタク。 たたかっている間は、おたがいに一言だって話しません。 ですが、チェスを通して、わたしとノイマンは心で対話をしていたのです。 めったに口を開かなかったわたしも、少しずつ口数がふえて、 ふとしたことで笑い合うことも増えていきました。 それから一ヶ月。チェスのこともさらに深くわかってきます。 だからこそ、ノイマン先生との対局で5手と少し打ち合うと、 わたしはため息をついてイスを立つことが多くなりました。 そんなわたしを見ても、最初は先生もなにも言ってきませんでした。 ですが、7回目のわたしの投了で先生はついに聞いてきます。 ノイマン「イーティス、まだ僕の駒はキミのキングに届いていないよ。もう止めてしまうのかい? 」 イーティス「はい。もう詰んでいると思います 」 ノイマン「どうしてそう思う? 」 イーティス「……わたしの手番から交互に言います。ビショップfの4。クイーンbの6。ナイトcの3――――ルークfの6、チェック。ナイトfの6。ビショップeの7……チェックメイト、先生の勝ちです 」 およそ30手先までの棋譜を頭の中で作りあげ、言葉にして伝えます。 何度やっても、わたしが負ける未来しか視えません。先生は目を丸くしていました。 ノイマン「しかし、本当のところは……まだ結果は誰にも分からなかったはずだ。キミも研究者であるなら当然承知しているだろうが、結果とは観測者がいて初めて存在できる。仮説は検証しなければ真実にはならないんだ 」 わたしは先生の話すことを、もっともであるとうなずきながら聞いていました。 ノイマン「……だが、素晴らしい。たった一ヶ月でそこまで至れたのは、キミの努力と経験の賜物だろう 」 そう言って、先生は手をわたしの頭上にかざします。 ――――――――あ。 瞬間、わたしの体はびくりと跳ね、半歩引いて身を縮めます。それはほとんど反射でした。 わたしが、今まで得た経験から導き出された反射です。 ノイマン「………難儀だね。キミはこの手のひらを、そういう意味に置き換えてしまったのか 」 ノイマン「キミにとって、この手のひらは自分を傷つけるもので……自分の意思を肯定できず、”あたたかい言葉”はキミの心に冷たく響く 」 ノイマン「……そうだね。僕が、キミを改造人間にしてあげよう 」 ノイマン「いつか、この手のひらが温もりだと感じられるように。キミが、他の誰でもないキミ自身を認められるように―――― 」 ノイマン「愛とはなにかを、わかるように 」 そう言うと先生はゆっくりと、わたしの髪をなでたのでした。 『 LAST RESORT 』 #3:水を吐き瓶を倒る ― 第3調査兵団・事務所(※改修中) ― BGM♪:Fire Force OST - Days Of The Blue Stripes ライオット「…………(間抜けな表情で「ぁー…」と大口を開けながら、ボロボロになった事務所の外装を見上げていた) 」 アサギ「…………(同じく横で「ほげー…」としながら、改修作業中の事務所を呆然と眺めている) 」 ライオット「……まーさか俺たちがどんぱちやってる間に事務所が襲撃されてたなんてな… けど、この荒れ模様…どー見ても……―――― 」 アサギ「……っすね… どー見ても……――――― 」 ライオット&アサギ『 はかせの仕業だ / っす 』 ラタリア(※二人の脳内イメージ)「 てへぺろっ☆(・ω ) 」 ライオット「はぁ……まぁた派手にやってくれたよなぁ博士のやつ… とはいえ、事務所が直るまではしばらくは他所で世話になるらしいが…どうしたもんか…(着替え等の入ったボストンバッグを「よっこらせ」と掲げ直す) てかアサギ、お前どこ行くの? 」 アサギ「うちは第2っす!(キャリケースに腰かける) 」 ライオット「まじかよ、ガトウ先輩んとこじゃねえか。俺もなぁ~…せめてアルかレヴィか、知り合いのいるとこに配属されたかったが… 」 アサギ「先輩のとこは新設されたばかりの第10でしたっけ?あそこは施設が新しく充実してる上に、社食はどの部隊よりも豪華で美味らしいっすよ♪可愛い娘たちも多いみたいだし、よかったじゃないっすか~♪(ニヤニヤ)(ライオットの脇腹を肘で小突く) 」 ライオット「ん~~~…けどなぁ… 俺みたいなやつが来てもアウェイなんじゃないかって…ってうぉいやめろ(軽く突き放す) 」 アサギ「先輩は今どこいっても話題が持ちきりの有名人っすからね。仲間外れにされることはないんじゃないスか?ま、あたしはその先輩の先輩…すなわち、大先輩から先輩の恥ずかしい過去とかあれこれを根掘り葉掘り聞いてくれるんで、任せといてくださいよ~(にまにま) 」 ライオット「う゛ぉい!!何が任せといてくれだ余計なことすんじゃねえ!つーか、ガトウ先輩に失礼な態度とんじゃねーぞ!士官学校でお世話になったOBとはいっても、あの人は団長だし、政府本部でも大尉の階級持ってるんだ。舐めたことしてると…〆られるぞ…昔の俺のように……!(ガクガクブルブル)(走馬灯のように思い出される恐怖?の学生時代) 」 アサギ「(先輩のトラウマ…弱点が知れる絶好の機会かもしれない…絶対メモしとこ…)(恐怖?に怯えるライオットの影で眼鏡を光らせながら悪戯に笑う)でも先輩?肝心の目的を忘れないでくださいっすよ~?今回の団員研修配属制度の本当の狙いは…―――― 」 ライオット「……ああ…―――― "レギュレイター《 俺たち 》に潜む裏切り者の尻尾を掴むこと"、だろ。(いつになく真剣な眼差しで頭上を仰ぐ)事務所…いや、はかせの研究所が襲撃されたのは単なる偶然じゃない。俺やあいつ(イーティス)以外にも『ウォッチ』を持っていることも気がかりだし、それに…―――(先日相対したリベルの表情がちらつく)……"核心"に近づくためだ。警戒を忘れるなよ。 」 アサギ「あいあいさ~。(相変わらずのおちゃらけた態度で返す) 」 ライオット「っし…なら、行くか。一旦解散だ。何かあったら連絡しろよ。 」 アサギ「ういっす。先輩もお気をつけて~。 」 互いにグータッチを交わす二人。 それぞれの向かう先は正反対だが、向かうべき目的はただ一つであった―――― ― 第10調査兵団・事務所 ― BGM♪:Fire Force OST - Around 8 ライオット「――― …と、いうわけで…!第3調査兵団から参りました、ライン・オーレットといいます!しばらくの間お世話になります。よろしくお願いしまぁす!(不慣れな挙動で90度にお辞儀する) 」 メトロ「ライオットさんですね!お話は伺っております!あっ、私はメトロ・シモーネと申します!第10調査兵団ではメカニックとオペレーターを兼任しております!何か分からないことがあれば何でもおっしゃってください!お手洗いの場所からコンラード団長の口座暗証番号まで何でも教えますので!( *´꒳`*)(屈託のない笑顔で歓迎する) 」 コンラード「あー……ちなみに普段使用しているプライベートのカードの月上限額は100万ポッキリだ。最近は経費以外金を使う機会がめっきり減ったからこのカードなら好きなだけ買い物ができるとも。はっはっはっは……—————じゃないわッ!!(サンタのような笑顔から本場漫才に匹敵する成度のノリツッコミ) ん"ん"!……改めてようこそライン・オーレット団員。名乗るまでもないと思うが私が第10調査兵団団長、コンラード・ボルトーレである。最近よく勘違いされるがクック君ではなく、私が!団長だからね。間違えないでくれ給えよ君ィ 」 第10調査委兵団のマスコットキャラ・ニャオハ「食ってみな、立つぞ(お近づきのしるしに裂けるチーズを差し出す) 」 ライオット「(この人が第10の…そういえば、度々現場で目にするなと思ってたが…)う、ういっす…!(かしこまった態度でコンラードに)あ、あぁ…ありがとう。100万か…いざ使っていいとなるとすぐには思いつかないもんだな…(何(メトロに苦笑しつつ)うぉい裂けるチーズ!地味に美味いやつ!イタダキャス! ……にしても…(やっぱ綺麗だな、第10の施設って…俺らんとこより広いし、何より新設されただけあっていろんなものが取り揃えられてんな…)(挨拶の傍ら、施設内を見渡し感嘆する) 」 第4調査兵団団員「 こちらアギトさ……アギト戦闘員と氷川戦闘員の爆発に関するビル破壊損害賠償の申請書。で、こちらが件の爆発が両団員によるものでないことを証明する映像データの管理番号とアンロックパスです。こちら本部宛経理課へ……あ、こちらで請け負っていただけるんです?わかりました、お疲れ様です(—————申請受付と記載されたカウンターの職員に渡している。オペレーターやメディック、普段前線では基本非戦闘員に属する一部団員も受付を兼任しているようだ) 」 エドガー「すまない、これが不備があった申請書の修正分だ。それと第2に提供する共用トレーニング器具だが、他の団宛に提供する目度が着いた。予算案についてはそちらの第3予算案審議室まで回してくれ(銀行の受付に匹敵する長テーブル。窓口は番号が1~20番まであり、他の団員も含む多くが利用している) 」 メトロ「クック副団長は…ちょっと怖いですからね…いや、ちょっとどころじゃない、かも…あはは…(汗)第3調査兵団の件もお聞きしました。事務所が襲撃された時は心配しましたが…事務所の修理が完了するまではここを自由に利用していただいて大丈夫ですので!ラタリア博士は何かとお忙しいようなので…ガジェットのメンテナンスも、メカニックの私が責任もって請け負います!任せてください!(ふんす!) 」 ハロ「ハロハロハロハロ!!ハロ!!(ピョコピョコと施設内を飛び回り、上部から出るアームで資料を運んだりデータをやりとりしたりしている) 」 コンラード「うむうむ。本来なら為になる小話をアフタヌーンティーを添えて幾つか聞かせてやるのだが……(受付、他団員の出入りが激しい箇所を見やり)見ての通りだろう?広い、清潔、そして多機能にして多忙だ。先の帝国との闘いによる後処理に追われてんてこまいなのだよ。君の団の事務所の修繕費に関する予算調整も含めて…… な" (なんとなくラタリアが原因と察しているのか語調を強くし) そういうことだ、君はこれをかけてくれ。(ライオットの顔写真が張り付いたIDタグをライオットに手渡し)出入りの際は ピッ を忘れてはならんよ 」 ヴェスパー「ちょっとォ!!うちの団に"顔面整形外科"の新設する事に関してなんだけど!なんで予算申請下りてないのYO!許可ってなんだYO!うるせえよ!知らねえよ!許可ってなんだ 」 第7調査兵団団員A~B「はーい帰りますよそら帰りますよやれ帰りますよ(ガタイのいい団員がヴェスパーを両サイドから羽交い絞めにし受付から離そうとする)ちょ……離れ………! スゴイチカラダァ!!!!! 」 ヴェスパー「うっさいさわんなゴリラ面ァ!! うちの顔面偏差値を引き上げるんだァ!!第10みたいにィ!!!!! 」 ライオット「そうなのか… あ、あぁ…そのことまd―――― ギ ク ゥ (おいバレてんじゃねーか!!!はかせぇ~~~~ッ!!!)(口元を引きつらせる)おっ、あぁ…(IDタグを受け取り、早速首にかける)すまねえな…なにからなにまで…(頭が上がらないのか、へこへことメトロに慣れないお辞儀をする)………なんかどっかで見たことある奴らだな…(汗(受付にいるエドガーやヴェスパーを他所目に、人の出入れが頻繁に行われているその状況を思い知る)………ある意味、賑わってんのな…(呟くように) 」 ハロ「ハロ、ハロ、ハロロロロ………(ブン、と目のライトの色が変わって)『定期連絡だ』(突然のCV 石田彰) 」 コンラード「まああれに関しては状況からして妥当な判断だった。私は博士の選択を尊重しているし、わかったからと言って他の団に共有する事はない。ただこう手心をだね……(中年の小言が始まりかかったところであすr……ハゲの声が耳に入り咄嗟に口を手で覆う) あ"ー!アレックス君!? 私の専属ボディガードイージスの件だが!何であれ着手してないのかね!?予算申請通したはずだけど!?(なおアレックス本人は出してない) 」 ヴェスパー「むっ!!イケボ!!イケボだけど頭皮薄そうなのでここはスルー!!(くわっ) 」 ウィルバー「 コツ コツ コ ツ (受付からライオットの近くまで、あたかもそこにいるのが予定調和であり目的であったかのように最短ルートで歩み寄ってくる)……………。(何重にも渦を巻いたような金の瞳。瞬き一つしない機械のレンズのようなそれは、ライオット、アレックスの扱うハロ両方を視界に収め微動だにしない) 」 ライオット「アレックス…って…ん?この声……!(ハロから聞こえる青年の声に目を丸くする。なお、ハロに釘付けになってることから、ウィルバーが近くにいることに気づいていない) 」 ハロ「『各隊に配備する自律型イージスの開発は九割方終わっている。貴方のボディガードに配属する護衛型の構築もほぼ完了した。理論上、今同時期に開発されている改良型ガジェットを使用した一定水準以上の隊員と同等以上の戦力になるはずだ。あとは制御チップが必要だ』(グルグルと回り、上部の耳のようなパーツをパタパタさせながら) 」 第6兵団員α「あーっと……どうも随分忙しいみたいで、邪魔して申し訳ないが……医薬品と弾薬の申請と消費量、それと長距離砲を軍に申請と……あと副隊長が戻ってくるからセキュリティ関係のあれやこれやエトセトラエトセトラ……(大量の書類を抱えて現れ)……一応データでも用意してあるぞ、そっちの方が良いか? 」 コンラード「 えっ そうなの……?というか仕事ビックリするほど早いねキミ、あと一週間は要するものかと……(目を点にし間の抜けた声で)ん"ん"!それは楽しみだ、納品を確認次第テストするとしよう。できれば開発者のアレックス君同伴を希望したいが、相変わらず多忙なのだろう。仕様を把握している者がいればこちらへ寄越してくれると助かるので是非希望したい。 ひっ……!?(ウィルバーが視界橋に入り素っ頓狂な悲鳴を上げ飛びのく)あー……そうだ私も仕事が山のように溜まっているのだ!すまんが失礼するよオーレットくん!あと他の団の情報もあるので、共用スペース以外は出入りしないように!メトロ君もその辺注意してね! 」 メトロ「はい、気をつけます!(びしっと敬礼)あ、では…!ライオットさん!ここは少し込み合っているので、奥の施設へご案内します!こちらへどうぞ!(コンラードと別れた後にライオットを先導する) 」 ロナ「\ロナー!悪いがその件だけ頼むぁー!/ はははははいぃ!(ブース奥からバタバタと忙しなく第6調査兵団αの元へ駆けてくる)おおおおまたせしましたっ……ぜぇ……。ふぅっ(呼吸を整え慣れた手つきで書類を受け取り、浮遊トレーの上に置く)申請内容は把握しました。基本はデータを参照しますが、外部からのハッキングによる改ざんリスクを避けるため、書類も原本としてお預かりしております。コピーは取っていらっしゃいますか?(てきぱきと書類の項目のみに目を通し端末へ入力しながら) (ええとこれ終わったらメトロさんと合流して新人さん?あれ?研修員さんて新人さんだっけ……?あたまぐるぐるするぅ) 」 ライオット「お、おう…!(マジで忙しそうだなここの団長…) ん、ああ…(メトロについていく)……?(ふと、誰かの視線を感じて振り返ったが、相変わらず混み入っている受付を見て「気のせいか」と思い、そのまま歩み進める) 」 一方、その頃――― ― 第2調査兵団・事務所 ― ガトウ「おー!よく来たな!確かライオットの後輩のアサギといったな!ラタリアの奴から事情は聴いてるぞ。しばらくの間といわず、これからも末永くよろしくな!(来訪するアサギを快く歓迎する。が、何かがおかしい…)」 アサギ「あははー……よろしくっす、大先輩。……あの~、ところでぇ~……(何かを尋ねたそうに躊躇う表情を見せる) 」 ガトウ「どうした?何かあれば遠慮なく言ってくれ!俺ならどんなことでも答えてやるぞ!(ニッカニカ) 」 アサギ「……そのー……えっと…… 」 アサギ「 「頭」、大丈夫っすか…? 」 ガトウ「 おん? (なんとさっきから「頭」で逆さ立っているのだ)………???俺の「頭」は正常だぞ?がはは!何言ってんだww(逆さ立ちで腕を組みながらゲラゲラ笑う) 」 アサギ「(やべえよこの人…いろんな意味で「頭」大丈夫か疑うわ…)(汗)(多分今後の人生で絶対目にすることはないであろう、逆立ちで仁王立ちのポーズをする変人を前に眼鏡がズレる) 」 嵐千砂都「ちょっと団長ー!研修員さんの前でなんて体勢しているんですか!普通に立ってください!(と、ブレイクダンスでよく見るヘッドスピンをしながらガトウへ注意喚起する) 」 アサギ「(団長も団長なら副団も副団じゃないのー!)(汗) 」 メイヴィス「団長ー!女の子相手に首筋トレはデリカシー的にめっ!ですからねー!(タンカで筋トレに失敗したのであろう団員を運びながらすれ違い際声をかける) 」 腹筋崩壊太郎「研修員のアサギさんですね!こんにちパワーーーーーー!お腹空いてませんかーーーー?私のお手製「マグマパスタ」をご馳走しましょーーーー!それでは参ります!ヤーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!(ただのミートソースパスタに粉チーズをドバーーーーーーーーーーー!!!!!!) 」 ちゃちゃまる「うおー!今日も今日とて筋トレするぞー!オイラの筋肉も喜んでいるぞー!ふんふんー!(一般団員のちゃちゃまる君) 」 ネイマール「痛いンゴオオオオオオオオオオオオオ(筋トレ失敗して絶叫しながらメイヴィスに運ばれていく) 」 一般せがた三四郎「 頭 を 使 え !! ( 人 生 で 二 度 見 る 頭 逆 立 ち ) 」 アサギ「(あっっつあっづい゛!!あっついんすけどーーーーー!!)(もはやサウナに匹敵するレベルのむさ苦しい熱気に汗をかき始める)…師匠との修行でもこんなハードなことしたことないのに…上には上がいるもんなんすね…… ええぇ…(腹筋崩壊太郎やらネイマールやらせがた三四郎やらにツッコミが追い付かない) 」 ガトウ「はははは!おうよ!(千砂都やメイヴィスへ豪快に笑って応えると前転から華麗に直立する)……っし…!とまあ、よく来てくれた!俺がここの団長をやってるガトウだ!まあ、ライオットの奴から俺のことは聞かされているとは思うが、改めて仲良くしてくれ!シェイクハンズだ!(握手を求めるように自身の手を差し出す) 」 アサギ「う、ういっす…胡桃田浅稀っす、よろしくっす…(これ、手潰されんじゃないかな…)(恐る恐る握手する) 」 ハロ「ハロロ!キンニク!キンニク!(上の方から出てくる腕でちからこぶを作っている) 」 ガトウ「ほーぉ…腕細いな…?ちゃんと筋肉付けるか?ライオットの奴も細身だが、あいつも士官学校時代は一緒に筋トレした仲だ。俺についてこられるただ一人の男でな…なかなか見どころのあるやつだよ、あいつは。俺が卒業した後はちょくちょく筋トレをサボってるみてえだが…ちゃんと毎日25時間やっていれば今頃は俺のような肉体美を付けられていたかもしれないのにな…惜しいなぁ…(プロテインシェイカーに手を伸ばす) 」 アサギ「あはは…そうなんすね……(あ、これ先輩言ってたやつだ…「本当は筋トレとかあんまり興味なかったのに急に怖い先輩に目を付けられて半場無理矢理筋トレ部に入部させられてなくなく強制されて気づいてたら大先輩が卒業するまでずっと付き合わされてた」って、あの話…うっはカワイソスwww)ガトウ大先輩って、ライオット先輩とほんと仲良かったんすね(愛想笑いしながら) 」 嵐千砂都「あっ!私は嵐千砂都っていうんだ!一応これでも副団長してるよ。よろしくねっ♪ うぃ~っす!(立ち上がってアサギにピース) 」 メイヴィス「あ、ひょっとして劉狼副団長の隊の方ですか! お初にお目にかかります、メイヴィス・ドナ・レイディア、衛生兵です!(体にいいものを無限に合成した味を考慮していない液体を患者に飲ませながら微笑みを向ける。 >>大怪我をするとこうなる<<) 」 ガトウ「ああ…まさに、「裸」の付き合いだった…―――(ここでフッと爽やかな美顔になる) 」 ハロ「キタエルカ?キタエルカ?ハロ!!(アサギについてきた方のハロに筋トレを勧めている) 」 ヒロ「………(窓から事務所を覗いている)(…どうやらお取り込み中のようだな…) 」 アサギ「えっ!?それってつまり…先輩と大先輩が「裸」でお付き合い♂してた…ってコト!?わァ…ァ…これって…最高じゃん!!ふっ…腐腐腐腐っ…!!キャァ~~~ハハハ……ハッ!(我に返る)あ…副団長にメディックの方っすね!よろしくお願いするっす…!ズビッ(拭き忘れてた涎を高速で拭う)ヒェッ…(メイヴィスが患者たちに飲ませている謎液体に絶句し、ここに居る間は絶対に五体満足でい続けようと決意改めるのであった) 」 嵐千砂都「(この娘、「頭」大丈夫かなぁ…?)(腐のオーラを撒き散らすアサギに苦笑) 」 バンレッジ「おーい、また少しウェイトトレーニング用の機材を借りたいんだが……(事務所に入ろうとしている最中、ヒロの姿が目に入り)おや、君は確か……トレーニングかい?いやあ意外とこういう設備は無いからなあ 」 エドガー「 ダッ ダッ ダッ ダッ ダッ ダッ (先まで第10の受付にいた男、堂々のダッシュで到着)チッ……0.3秒しか短縮できてないな…… ああそこの、悪い。ウチ設計のトレーニングマシーンが納品できることになったからここの団長に報告を……ん、なんだヒロに第6の……お前らもトレーニング化(シュタッシュタッ とその場で足踏みしながら) 」 メイヴィス「うちは皆さん筋肉に恋してらっしゃいますから人と人の絡みには恵まれてないんですよね~~(アサギに引くどころか何の話か察し糸目で) あ、でもレギュレイター全体でしたらいろんな色恋沙汰のお話に詳しいですよ~~私~~うふふ~~(にっこり) 」 ヒロ「…むっ(バンレッジが目に入り)その…(…トレーニングって言ったら中入れるか…?(何)そう、トレーニングだ(大嘘) 」 ガトウ「おっ?なんだそういうことか~~?まあ女なら女同士で仲良くするのがいいさ!ちなみに筋肉は誰とでも仲良くなれるぞ!やったな!(なんやそれ) 」 エドガー「ヒロはマコトとうちの事務所で走り込みだ。あと気を利かせて部屋は隣に引っ越すよう手配しておいた。(俺の手間が省けて)よかったな 」 バンレッジ「医師としても軍人としても、現場に出るなら身体が資本だからな。こういう時にしっかり鍛えておかないと……医療系の大学は運動部が盛んだったりする位だ。 そうか、なら色々聞いておくといい。この隊はその分野にとても詳しいからな(意気揚々と事務所へ入り) 」 ハロ「プププ…ハゲ、モテル!カオトフンイキハイケメンダカラケッコウモテル!!デモセイカクガアレダカラタチバガチカシイヒトニハサケラレテル!プークスクス! 」 ヒロ「(だるだるだるだるだるだる) 」 アサギ「えっ!!!!!本当っすか!!!?(メイヴィスの話に過剰反応)よかったらそこでお茶でもしませんか?(唐突なイケボ)ううっ…筋肉とお友達は…お断りしたいっすけどね…ははは…(ガトウに聞こえないくらい囁く声で)……あ、そういえば…大先輩にどうしてもお聞きしたいことがあって… 」 ガトウ「なんだ、逆三角形の鍛え方か?(背中を見せつけながら) 」 アサギ「いや、それはいいっす(即答) ……その…ライオット先輩のことっす。 」 ガトウ「(アサギの反応から、先日の団長会議での話題がふと脳裏を過った)……おう、いいぞ。まあただ話すだけじゃアレだな…おうバンレッジ!それにエドガーにヒロもいるな!…よーし…じゃあお前ら!今から焼肉行くぞ!全員俺がおごってやる!なに?トレーニングマシーン…?んなもんあとだあとだ!飯も食わなきゃ筋肉もつかねえからな!オラ行くぞ行くぞ準備しろォ!(太い腕でアサギをはじめ、バンレッジやエドガーにヒロと、研修員や他部隊関係なく連れ出していこうとする) 」 アサギ「ごちになりまーす!(ひぇぇぇ~~!💦)(あわわっと慌てる余裕すらなく連れ出される) 」 エドガー「(あー、これ断った方が面倒な奴だな。食うフリして胃袋の容量空けとかねーと……)あいよ。(デフォ三白眼で引っ張られながら) 」 ヒロ「………(ちぃちゃんと焼き肉パーティ…)(引っ張られながら) 」 バンレッジ「ははっ、良いなあ焼肉か!なら有難く頂くとしよう!隊長には連絡を入れておかないとなあ、多分一人で隠れてリハビリに励んでいるだろうからな…(特に抵抗もせず引っ張られ) 」 ― 第10調査兵団事務所 ― 片桐「(所長デスクの前にゆらりと、殺人鬼やジェイソンが手にした獲物のように紙袋をひっさげ佇む) 悪かったなぁァァァ……。そっちの教育のたまものだつぃてもなァァァ……手上げたのはこっちから詫び入れるのもこっちなんだよなァァァ捜査一課にいたことあるかわかるんだよなァァァ……だから今回はこっちが大人になってやる ほら(HAKATA通りもん(賞味期限が近い)を所長デスクの上に乱雑に投げる) 」 コンラード「ねえこれ明らかに知人の土産とか処分に困ったものを押し付けてないかね!?微塵も詫びる気ないよねこれが詫びだったら警察学校からやり直しだよね私でもわかるよその程度のことだよ!!(白目で繰り返し繰り返しツッコミを入れつつまくしたて)……はぁ。 元グリーンベレー……グリーンベレーといえば私の知る限り指折りの統率の取れた軍隊だ。 私は兵役こそ経験しているが、上級士官として振舞った事はない……。事実訓練や指導においては私に不足している全てを補ってくれているが……それがたまたま、たまたま裏目に出てしまった訳でだな…… 」 片桐「首輪は有刺鉄線にしておけェ……俺が言うのも難だが、上司次第じゃお手すらしねえぞォ……俺がそうだからなァァァ……。 (ふと、デスクに置かれたファイルに視線を落とし目を細めた)ところでレイカってメディックだがァ…… 固有関係は把握しているかァァァ 」 コンラード「ん?ああ……被害者のひととなりかね?(思いがけない質問に目を丸くするが、特に疑問は持たず掌を重ね顎を置き) うむ……過去に少々問題があってね……男性不信なのだ。そうでなくてもトラウマが原因でかなり内向的になっている。 とはいえ医療の腕は確かだ、 幸いうちの戦闘員のロナという女性団員は無茶が多く怪我ばかりしている。このことから同姓の友人として行動を共にしているので、今回のようなことがなければ別段心配はいらないと思うがね 」 片桐「(粗方聞きたい内容は把握したのか、踵を返しIDタグを掲げるようにして手にし)—————こいつ、まだ少し借りるぞォ……。 (とだけ告げると、コンラードの返答を待たず所長室を後にした) 」 ― レギュレイター本部 総合訓練施設 ― ヴェスパー「 HEY ラスカルガール!ユアテディの整備終わったYO!(下降するリフトからスピーカー要らずの大声でそう呼びかけ、ユアテディ……緋色の人型戦車ガシェット『アリエル』から離れる) 」 ロナ「わー!アリエルゥー!! よかったねぇうちに来た時みたいにピッカピカァ! (アリエルの爪先にひしぃとしがみつき頬ずりをしながら喜びが悲鳴になって溢れ出る) 完璧な仕上がりですぅ……動作テストしなくても『元気だよ』って声が伝わってくるー! 」 ヴェスパー「此処まで大型な兵器となると並みのメカニックじゃ整備経験なかったりするからね。私ちゃんのブロマイドいる?ルームに飾って神のように崇め奉って構わないよ(腰に手を当てふふんと得意げに鼻を鳴らす。が……)……ところでアライグマガール。このガシェットなんだけど、"自己修復機能"でも着いてるの? 」 ロナ「 ?…… ??? じこしゅーふく……? あ、マリモとかによくあるやつですか? そんなのありませんよ、ない……よね?うーん?(よくわかっていない。自身の狩る機体に何一つ疑問を持ったことがないのか機体に対する問いに答えられず天井を仰ぎ見る) 」 ヴェスパー「………。(あり得ない。普通整備でどうにかなる問題じゃないんだ……だってあの時———————) 」 ―――時は遡り、リベル率いるレギュレイターがゼレオロス帝国と接触したあの日 コンラード「 ギャリ ギ ギ ギ ギギギ (現場へ続く高速道路を装甲車で移動する。対向車線を占拠する自走砲の砲撃。正面から迫るそれを蛇行し掻い潜っていく)だああああああ!! 救援要請とは聞いたがこれはむしろ増援要請ではないかね!?誰かね伝令の内容を間違えたの!!私が!!ついうっかり前線に出てしまったではないかね!! 」 ナガタ「(天井ハッチを開き対物ライフルで応戦するが) 当た……らない!!団長少し止まりましょうよ!!これ照準合いませんてオボロロロロ 」 コンラード「止まったら的にあんるんだってば!!そもそもそれでは現場へ辿り着けないではないかね!? くそう救助対象は見えているというのに……!! 」 ロナ【アリエル】「『とーーーーーーーう!!(遥か上空から緋色の鉄の巨体が"ライダーキック"を振りかざし……) ド グォ ム (爪先が自走砲の近くへ被弾。衝撃波が高速道路を勝ち割り、めくれ上がったそれが自走砲の内一台をひっくり返す) 団長!!先に行ってください! 自走砲2台なんてアリエルの敵じゃありませんからっ! (当然のように退ける。そう信じて疑わない弾む声でそう告げ、ファイティングポーズを取る)』 」 コンラード「うわぁ震度5弱!!(攻撃の余波で装甲車も横転しそうになるがドラテクで切り抜け)(巻き添えを被るのは勘弁だ……彼女の足手まといになるわけにもいくまい) よし!!ここは君に一任する、いいかね!!事務所に戻るまでが戦闘行動だ!!(ここぞとばかりに表情筋肉を引き締めそう言うと、ハンドルを切りライオット達の救助へ向かう) 」 ロナ「了解しました! よぉーっし、やるよアリエル!ここから先……誰一人皆のところには行かせない!(そう宣言するや、コントロールパネルから"手を放す"。目を閉じ、まるで無釉するかのように少女はコックピット内で身を委ねるように脱力し……) ギュ イ ン ッ (アリエルの双眸が閃光を放つ。ただの機械が、意思を持ったかのように、人の肉体であるかのようななめらかな挙動で片腕を自走砲へ向け……) キュ オ ッ (腕にまとっていた装甲が複数のパーツとして分離、それぞれがファンネルの役割を担い、複雑怪奇、予測不能な軌道のレーザーを放ち弾幕が空間を掌握する) 」 ゼレオロス帝国自走砲B「 キィン ッ (第一射で砲塔を切断され反撃手段を失い、続けざまに雨のように降り注ぐレーザーがキャタピラ、サブ武装、内部配線と次々と切断し瞬く間に無力化してしまう) 」 ゼレオロス帝国自走砲A「 ガコン ッ (先にひっくり返された自走砲Aが持ち直し、砲塔をアリエルへ向けトリガーを引いた、その刹那だった) 」 ロナ【アリエル】「うんわかった、そこだね(目を閉じたまま、何かに応答するかのように囁き) ガコ ン キュオtッ (ノールック。コンソールのレーダーすら視界に入れず機体が勝手に動き、自走砲Aヘ振り返らず掌だけを向け、 それに従ったファンネルが一斉に向きを変えレーザーを掃射。自走砲Aを切断、分解し騎乗者を傷つけず分解していく) 」 ロナ【アリエル】「ん————— スゥゥゥッゥ(爆音の余波が過ぎ去り、瞼をゆっくりと空けメインモニターを確認、解体された残骸を見るなりハッツポーズを取った)楽勝!! これならすぐに皆と合流できるね!行こっかアリエル! 」 ゼレオロス帝国兵士A・B「 ゴトンッ ゴッ (ロナが勝利を確信したタイミングを見計らっていたのか、それぞれの自走砲から兵士がはい出て高速道路に滑り落ち……)……… カチt (何らためらいなく、片手に握られたスイッチを押した) 」 ロナ【アリエル】「 え? 」 カ ッ (二つの熱源と光源。自走砲が残された弾薬庫、動力、そして備え付けられた"自爆装置"。それら全てに点火し、残弾全てを一か所にぶちまける威力の爆発が、炎が膨張し一帯を包み込む) ロナ【アリエル】「 っ う"ぁ" ア" ア"ァ" ———!!——————— (自らの悲鳴さえも遠のく爆音と閃光の渦の中、砕けるアリエルの装甲と共に中空屁報られ、高速道路へ力なく打ち捨てられる) 」 ロナ【アリエル】「(痛い……熱い…… いたい イタイ いし、イシき ガ…… 血が足りなィ奴ダ これ……ボ、ボルシチ 食べたィ………)……ぁ……アリエ、ル……だいじょう、ぶ……(這って進み、上体を持ち上げ少しでも視界を高くし状況を把握しようとする)……ぁ、ァァ ァ……。(希望から転じて絶望の省庁が荘にはあった。 大破、それも無残に、胸部は骨組みが露出し頭部は半壊して項垂れている。それ以外は見る影もない程に砕かれたアリエルの姿があった) 」 ザッ ザッ ザッ (軍靴が床を打ち鳴らす。足並みをそろえて死を運ぶ音が、損傷した聴覚でも認識できた。大破したアリエルの向こうからは目を疑いたくなる光景が広がっていた) ゼレオロス帝国兵士「 ザッ (別動隊だろうか。明らかに増援という規模では説明のつかない兵が、隊列を成して行進してくる。増援では説明がつかない、それは一般的な軍の話だ。ゼレオロスという国家の軍力、その"余裕"を、この規模が物語っていた)………。(最前線の兵士が手を上げ、射撃を促す合図を送る) 」 ロナ「———————(現在の視界と、過去の残滓が視界に重なる。 )(タス、け て……)」 さむい さむい ゆきのひでした 呪いを祝福するように雪は降り注ぎます 私の嘆きを嘲笑うかのように空気は凍てつきます お腹がすいた 寒い 痛い 助かりたい 両親が生きてもいいよと送り出してくれたから、何が何でも生きていたいのです それで"らくえん"はゆるしえくれません かわいそうだがしかたない しかたないからかわいそうではない そうはなしあいが おわったのか わたしにけんをふりかざしました ぐしゃ。 さむい さむい ゆきのひでした けれどゆかはあたたかく おはなは 赤く 咲いていたのです ロナ「 だ、れ………? おとうさん、おかあさん……? 」 わたしのかおは 赤くぬれてまっかでした らくえんのひとは あかくぬれてまっかでした わたしをたすけてくれる ゆいいつの おとなは おとうさん か おかあさんしか ありえませんでした ■■■■「(それは赤だった。それは白だった。積み上げた死を身に纏うかのような赤の装束を纏い、雪景色に溶け込みそうな白い肌は透き通り、白髪を神になびかせていた。 それは "空洞" だった。人の形をしたこの世界に空いた穴だった) …………。(人の形をした獣は答えない。 ただ、口元に指を当て) 」 『 家へ来なさい。 食べ物も暖かいベッドも、お友達もいる。 世界が君を否定しても君は生きていける 存在する者ならば、世界でさえも私は殺してみせる 』 それが 私と "おかーさん" の出会いだったのです ロナ「————————————たすけて、おかーさん……!(強く、強くそう念じた。死を間際にしたら、ただそう願えと"教えられた"からそうした。それだけだった ) 」 それからの記憶は曖昧だ。 "記録"も残されていない、その瞬間に起こった事、それを証明する痕跡も消えていた。 だが、ロナのおぼろげな記憶が仮に確かなものであるなら。 ゼレオロス帝国兵士「 …… ? 」 士オロ国ゼレス帝「「「「「「「 ? 」」」」」」」 」 士 オ ロ 国 ゼ レ ス 帝 「「「「「「「 」」」」」」」 」 首の根が床に着き、胴体は頭部の上で両腕が正座をし、 肩につながった足が祈りを捧げるようにして足裏を合わせ、首だけが地に垂れている。 そんな帝国兵士だった"芸術作品"が、"二列"に、規則正しく並んでいるのをロナは見た。 人の原型を保ちながら、人ではないような有様にされ、陳列された兵士の鳴れの果てを見た。 その奥で、赤の装束と白の髪を靡かせる…… 【おかーさん】の姿を。 ウィルバー「 コツ コ ツ (同刻、決死の自爆でもろとも吹き飛んだはずのウィルバーが、黒のコートをはためかせ、何事もなかったのように五体満足でその場に訪れていた。【おかーさん】と真っ向から対峙し、普段あらぬ方へ向いている筈の目は明確に"敵"を見定め、赤装束の人物と対峙していた)………。 」 ■■■■「(言葉一つ発さず、息遣いさえも感ぜられない。ただそこに存在する虚無は"日本刀"を携え、ウィルバーへ向かって歩みだし) —————————————— 正しいのは君です、ロナ。君が続ける限り、誰もが意思決定をする限り、その答えの全てが正しい (脳裏へ焼き付けるような言葉をロナの頭の中へ響かせ……) 」 ――――――――ブツッ―――――――― ――――――時は遡り、再び現在 ヴェスパー「………。あー、忘れて!なんでもないよ、とにかくユアテディは無事動くから(ひらりと手を振って先の質問を取り消すような仕草をし、踵を返して歩き出す)……。(重症のロナ回収した時、あの機体は"修復不可能な傷"を負っていた。整備でどうこうなるレベルじゃない……、パーツの9割を換装、もはや別の機体と言っても差し支えのない状態にするしかない程……。でもあれは ) 」 ヴェスパー「(あれは基地に戻る頃には、ぼろぼろだったけど"原型を取り戻していた"。それも不自然に、まるで鉄がプランクトンのように増殖するみたいに……。 あれは"ガシェット"じゃない……。 ロナの証言を裏付けるような痕跡はなかったし、脳震盪が原因の幻覚で形付けられたけど……。 ラタリア辺りに確認してもらう必要があるかもしれない…… 」 ロナ「あ、ああああの!、ありがとうございまし……た……?(終始疑問符を浮かべながらヴェスパーを見送っていた)なんか、怖い顔してた……?お腹の調子悪かったのかな……。 そうだ!レイカさんのお見舞い、いかなきゃ!入院はしてないけど心配……(慌てて振り向き走り出そうとするが) 」 片桐「 ドンッ (胸板にロナの顔が直撃。ボトルで酒をあおりながら歩いていたのかせき込んでしまう) 全方位確認して行動しろォ……。ヤニが目に入ったら2000度の灼熱で目を焼かれるって聞いたぞォ…… 」 ロナ「ひゅい!!(思わぬ人物との衝突に心臓が口から飛び出そうなほどに驚愕し、高速ムーンウォークで距離を取って何度も頭を下げる)ごごごごごごべべべべべごべんなさい!!まままままさか片桐団長がここここんななななところででででで(ブンブンブンブン) 」 片桐「まあそうだなァ……非番ならァ家でマガジン読んでるよなァァァ……。 何、形式的な確認だガキィ (人差し指でロナの頬を挟み、自分と無理やり目線を合わせさせ……) 」 片桐「 最近 "おかーさん" には会ったか 」 ロナ「(思考が白紙化された。その問いは、まるであの朧げな記憶を証明しているかのようで……)どう、して……? 」 片桐「………。ああ、もういい(答えを得たのか、手を放し肩透かしにすれ違い、足早にその場を後にする。一瞬だけ、足を止め) あの女の存在を忘れろ。 誰かを"絶対に"助けるという事は、誰かを"絶対に"殺 すということだ (とだけ告げ、通路奥の暗がりへ消えた) 」 ― 第10調査兵団・事務所・食堂 ― ライオット「………にしても…なーんか落ち着かねえな…(だだっ広い食堂で一人豪勢なランチを食べているが、いかんせん浮かない表情をひとつ浮かべながらぎこちなく箸を進めている)…モグモグ……にしても、美味すぎんだろここの社食…ここの連中いつもこんなもん食ってんのかよ…モグモグ… 」 ライオット「……そういやアサギの奴も上手く馴染めてんのか……?(スマホのLI○E着信音に気づく)……おっ、ちょうどいいタイミングで奴から来たな。寂しくて先輩の俺に頼ってきて…ったく、可愛い後輩め…(それがアサギからの着信だと知るとすぐに確認するが…) 」 アサギ(LI○E)「イエーイwww先輩見てるー?今大先輩と一緒に焼肉に来てまーすwwwこれからめちゃくちゃ肉パしちゃいまーすwwww早く来ないと先輩の分もなくなっちゃいますよーwwwwまあ先輩が来る頃にはもう何も残ってないと思いますけどねーwwwww(と、第2をはじめ他の部隊の連中も一緒に交えて楽しそうに焼き肉している写真も添付されている) 」 ライオット「ブフォァッwwwwww(くっそが~~~~~~~~~~~~~~~~~!めちゃくちゃ満喫しとるやんけ)(グヌヌヌヌ)(盛大に噴き出した後、ジェラシーからスマホをそっ閉じした)………なんか急に切なくなってきた。これがセンチメンタルか。(ぴえん) 」 セイン「お悩みとあらば、私で良ければお話を聞きますよ。(ライオットの向かい席で両膝を突いて紳士的に微笑んでいる) 」 ライオット「ああ、恩に着るぜ…(フキフキ…) 」 ライオット「……………………………ってぶお゛ぉ゛い゛ッ??!(仰天で目玉が飛び出る)な゛っ…ななななっ…!?な、なんで第8の団長がこんなところにィ?!?!? 」 セイン「ふふふ…こんにちは、ライオットさん。こうしてお会いするのは初めてですね。セイン・マーカスです。以後、お見知りおきを。(激しく動揺する彼を面白おかしそうに見つめては微笑み続ける) ええ、実はですね… これから我々第8調査兵団でラステルム王国のスフィア城へと赴き、『ヴィエル』女王陛下の謁見へと向かいます。 」 ライオット「女王に……?(そういえば、この国に駐屯してからというものまだ一度も顔を見たことがねえな…) 」 セイン「女王陛下は、ラステルム王国をはじめ、この五大国を築き上げた高貴なる王族の末裔… 即ち、深い歴史に精通するお方です。我々が詮索している『ゼレオロス帝国』の情報聴収するのに絶好の機会といえます。そこで、我々だけでなく他の部隊からも一部の方々を招き、お話を拝聴できれば考えています。つきましては、ライオットさん、貴方もいかがですか?先日、帝国軍と交戦した貴方であれば、気がかりな点もきっと明確になるかと思われますが…。 」 ライオット「…そう、だな……(先日の帝国軍との戦い、そこで一発触発の戦闘を交えたリベルのことが過る)……わかった、俺も女王に会いに行きます。(少しでも、何か手掛かりがつかめれば… そうすれば…――――) 」 こうして、第8調査兵団を筆頭に、招かれたレギュレイター各部隊の一部メンバーたちはラステルム王国を統べる女王のもとへ向かうこととなった―――― ― PM 13:00 ラステルム王国・スフィア城・女王の間 ― BGM♪:Xenoblade Chronicles OST - Ancient Mysteries コツ、コツ、コツ、コツ……――――(案内人の衛兵に先導され、荘厳な城内の廊下を歩み進めるレギュレイター陣。これから女王と初の顔合わせを迎えることから、各々に緊張感が迸っていた―――) ライオット「………(田舎もんの俺からすれば、こういう場所はもっと落ち着かねえな… とはいえ、奴等のことを少しでも知れるなら… それがあの『記憶』に少しでも繋がるなら…)(ステンドグラスから差し込む陽光が照らす廊下を進んでいる) 」 津上翔一「今から女王様と謁見かぁ……まいったないつも通りの服で来ちゃった。いいなぁ氷川さんスーツ持ってて。あれ、氷川さん緊張してます?んも~氷川さんが固まってどうするんですかお見合いじゃあるまいし(軽口を叩きながら隣でガチガチになる氷川さんを励ます) 」 メトロ「はわわっ…お城なんて生まれて初めて入りました…!ここに女王様が…どんなお方なのか気になりますね…!(委縮しながらも短い歩幅で進みだす) 」 相馬和樹「やれやれ、これじゃガキの遠足だな……。しかしここは空気がいいねぇ。埃っぽくない。さすがは高貴な場所だ。 」 第8調査兵団・副団長 ――― 『 相馬和樹 』 コンラード「そう構えることはない。謁見には真心・畏敬の念を心に置き、許可された発言以外はしない。これを押さえておけば早々礼を欠くことはあるまい。食事会に誘われたわけではないんだからね君達ィ……(元貴族階級故か毅然と後ろ手を組んで時を待つ) 」 ロナ「ここここっ、このータビハー……おおおお日柄も大変よろしくぅっ お足元が悪い中ァァ ッ (ガッチガチに震えながら隣の団員に向かって挨拶の魔法を練習している) 」 コンラード「人の話聞いてくれない……? 」 セイン「ラステルム王国現女王『ステラー・ル・ヴィエル』様。その方は、お父上のバロンス王がお亡くなりなった後、その後継人として王国の実権を担ってきました。ステラー家には代々、その一声で民を束ねる不思議な声「星の歌声」が備わっているとされています。まさに鶴の一声を実現した女王の声により、帝国が襲来した際も民衆は慌てふためくことなく迅速に避難してきた。これまでの機械生命襲撃事件も、女王陛下のご尽力がなければ、避難誘導に戦力を削らざるを得なくなっていたのです。我々もまた、女王陛下の加護を得ているのですよ。(歩を進めながら背後の面々にそう語りかける) 」 ハロ「ハロロ~ン(ライオットの肩に乗っかって跳ねながら)コレショーサイ!ショーサイ!(空中に向けてプロフィールを投影する) 」 ライオット「…そうなのか……ただの女王じゃないんだな……って、若っ…!?お、俺より年下なのか…!?(ハロにより投影された女王のプロフィール、そこに映し出されている写真に驚く) 」 平安名すみれ「(クックックッ…まさか女王陛下との謁見に選ばれるとは思わなかったわ…ここで注目されれば…!ククク…)(終始黒い笑みを浮かべている) 」 第6調査兵団・戦闘員 ――― 『 平安名すみれ 』 ガ コ ン … ――――(やがて女王の間への扉を潜り抜け、彼らは対面を果たす―――) 衛兵が隊列を成した先に、二つの人影。一人は玉座に腰かけ、もう一人はその場に凛とした佇まいで直立している。 セイン「 ス … ―――(女王陛下を前に、紳士たる佇まいで跪く)世界政府直下組織・調査兵団『レギュレイター』・第8調査兵団・団長のセイン・マーカスと申します。この度は、我々の調査活動にご協力いただいたこと、またこのような機会をいただき、誠に感謝申し上げます。 」 ヴィエル「 ス … (玉座から静かに立ち上がり、そっと片手を上げ、頭(こうべ)を上げてくださいと促す) 皆様、ようこそおいでくださいました。はじめまして、ラステルム王国・現女王の『 ヴィエル 』と申します。(赤朽葉色の髪を腰まで伸ばした童顔の聖女。透き通るようなルビー色の瞳にレギュレイターの面々を捉えると、聖母のような優しい微笑みを浮かべるのだった) 」 ラステルム王国・女王 ――― 『 ステラー・ル・ヴィエル 』 ヴィエル「そしてこちらが…私の「姉」にして、特別執政官の『 リオン 』です。 」 リオン「―――――(女王にして「妹」のヴィエルより紹介に預かった男装の麗人。衛兵の白衣装を纏うその風貌は貴公子のようでありながらも、よく見れば女王と同じ髪色と顔を持った一人の女性であった。髪の色こそは同じだがその長さは異なり、また瞳の色も碧眼。なにより、柔和な表情をする妹とは対照的に凛々しく、一瞬男性と見紛う勇ましさがそこにあった) 」 ラステルム王国・特別執政官 ――― 『 ステラー・ル・リオン 』 ライオット「……!(あの人が、女王陛下…さっきの写真で見た通り、思ってた以上にめちゃくちゃ若ぇ…それに…)……!?(妹が女王で…その姉が、執政官…?なんつー不思議な立場だ……)(セインに倣って跪きながら、意外そうに茫然と二人の顔を見比べている) 」 ハロ「ハロロロロロ……ヨロシクオネガイシマス(ライオットの肩でぺこりと頭を下げるように) 」 メトロ「……!(あの人が…女王様…!わ、わぁぁ~~…!とっても美して、可愛いです…♪)(ヴィエルの、神々しさの中にあるあどけない容姿にうっとりしている) 」 津上翔一「(うわぁ~いかにもな女王様だ。なんだか優しそうだなぁ。あ、氷川さん片膝じゃなくて正座してる)(隣で苦い顔) 」 平安名すみれ「(美しい王女様ね…無礼は禁物ったら禁物よ…)(ギャラクシー(跪きながらもとてつもないオーラを発している) 」 ヘザー「(……彼女たちが、王国の………流石は王族、まさに高貴を絵に描いたような……そして執政官、彼女に至っては思わず見惚……)ゴホン(車椅子ながら、彼女たちの前で軽く咳払いの後、恭しく頭を下げていたが王女の声で顔を上げ)このような姿で申し訳ありません……同じく『レギュレイター』・第6調査兵団・団長のヘザー・タウンゼントと申します 」 ロナ「えっ これであってますよね……作法あってますよね!?(隣の氷川さんに習い正座をしつつ困惑する) 」 津上翔一「いや、ふたりとも違いますって。ホラこうやるんですよ氷川さん。ちょっと足をホラこうやって立てて(氷川さんの片足を無理矢理立たせようとする。しかし正座の影響で足がしびれたのロナの方向にぐらりとバランスを崩して倒れる氷川さん)あぁ!!(思わず声を上げた) 」 コンラード「(ふむ、流石に他の面々はこの気品を前に気後れするか……。まあ無理もない、血統書付きの私でさえ後ずさりかねんほどの貴族力だ)同じく、第10調査兵団団長、コンラード・ドンポーレ。この度は謁見の機会を賜り光栄の至り。 」 ロナ「(あっ、これ一斉に頭を下げるYAKUZAのあrめいたいなものかな……) あ"あ"っ!(氷川さんに習ってぐらりと倒れ、翔一に習い声を上げる) 」 相馬和樹「……。(出生も出自も不明。しかしどこか気品あふれるような所作で王族への礼をこなしている)第8調査兵団・副団長……相馬和樹です。 」 メトロ「ふぇ―――きゃー!><(後ろから聞こえる叫び声に振り返ろうとした次の瞬間、ロナに押されるように倒れだしてしまう) 」 ライオット「どはーーーー!?(氷川さんからロナ、ロナからメトロへ、メトロから自分へドミノ倒し形式に倒れ込む) 」 津上翔一「あー……ふたりとも女王様の前でなにやってんですかもー! ホラ、しっかりしてください氷川さん!(足がしびれて苦悶の表情を浮かべる氷川さんと同じく倒れたロナを助けながら) 」 津上翔一「あ、あーあ……(苦い顔で倒れた面々を観ながら)あ、アハハハハハハハ……(気まずそうに女王や執政官に笑いかけ) 」 ヴィエル「あはは…(転倒す者たちに苦笑する) 皆様、どうぞ気を楽にしてください。こちらこそ、世界政府・レギュレイターの皆様には、日頃より我が国をはじめ、五体国を守っていただき感謝しております。(にこりと母性的な微笑みを送る。だが…)……お話は伺っております。なんでも…―――まさか、『ゼレオロス帝国』が再び動き出したとか…(その用語を口にする時、表情が曇り出す) 」 コンラード「(白目を剥いて立ち尽くしている) 」 セイン「……ええ、そうです。先日のラステルム王国発電所区域で起きた襲撃事件。そこに、間違いなくゼレオロス帝国の国旗を掲げた集団が現れ、我々は交戦いたしました。幸い被害は抑えられたものの、我が部隊では負傷者が数名出てしまい、また帝国の者が残したと思われる貴重なサンプルまでもを奪われてしまい、打撃を受けてしまいました。 」 セイン「先日の事件を受け、我々レギュレイターはゼレオロス帝国についてあまりにも無知であったことを痛感いたしました。今回、ゼレオロス帝国に誰よりも精通している女王陛下よりお話を伺い、次の襲撃に備えた対策を講じることができればと思います。些細な情報でも構いません。ゼレオロス帝国について、何か情報があれば是非とも教えていただきたいです。 」 平安名すみれ「(な、なんなのよったらなんなのよ!)(転倒した面々を見て)…!(ゼレオロス帝国…!) 」 ハロ「シッカリシロヨ!(転んだライオットを小さい身体で必死に抱き起こす) 」 ヘザー「(何やってんだこいつら……)(転倒した面々を怪訝な目で見ながら)……見苦しい所を見せてしまいましたが…どうか、ご協力をお願いします 」 ヴィエル「…そうでしたか…(セインの報告を受けて痛々しい表情をひとつ浮かべる) ゼレオロス帝国…彼らの国の在り方としては根っからの覇権主義であり、強大な軍事力を用いて周辺国を征服してきました。というのも、ゼレオロス帝国の主要民族である『 ゼレオロス族 』の人口が少ないからです。純粋なゼレオロス族は今現在でもその数は極めて少なく、それ故に、征服した周辺国を属州としながら被征服民を帝国人として採り込み、次々と国力を肥大化させていったのです。 」 ヴァニタス「(これ乗っておいた方が空気読めてるってことなのかな)………。(にっこりと微笑みを保っていたが、ゼレオロスの議題となるや片眉が僅かに動き) 」 セイン「なるほど。既にレギュレイター内部でも共有されているゼレオロス帝国の情報にもあるように、彼らが他国へ侵略する理由の一つが、民衆や兵力の確保…ということだったのですか。無益な殺生は行わず、利用できるものは取り入れる…それが、帝国の在り方… 」 平安名すみれ「………(まさか、この前あの子達を襲ったやつもそいつらの手のもの…なんてことはないわよね…?) 」 リオン「ゼレオロスの劣悪な環境のことはご存じのはずだ。その環境が要因となり、一族自体の人口は極めて少なく、被征服民を帝国人として採り込まれたものがその大半以上を占めている。(女王に続くように語り出す) 一般的には魔法に対する適性が著しく低く、エーテルのコントロールが極端に苦手な奴らだ。無論その中には、極僅かではあるが魔法を得意とする者も例外的に存在する。我々が奴らの科学力を警戒しているように、奴らもまた、身ひとつで魔法を自在に操る我々五体国を脅威だと恐れている。 」 メトロ「帝国と五体国…科学と魔法…相対する二つの力が、今も長く続いているのですね… 」 ハロ「ハロハロハロハロ…(空中に資料を映し出しながら静かに声を出していたが、急に目の光を緑色に変色させると黙り込む) 」 相馬和樹「(覇権争いの根底にあるのは、なるほど恐怖か。……国家も極道もあり方は変わんねぇなやっぱ)どの世界でも戦争は数が物をいいます。機械生命体だろうがガラクタだろうが、殺傷能力をもたせりゃひとつの兵隊に早変わり。……ただ物量でくるだけならいいが、連中の裏で何者かが絵図を書いている。心当たりとか、あったりはしませんかね? 」 ヴァニタス「(魔力資源に乏しいという弱点を突いて五大国ぐるみでエーテルベールで囲んでいるわけか。面白くないだろうなぁ) 」 ヘザー「想像は付いていたとはいえ、完全に略奪が主体……分かり易くならず者国家という事ですか……成程、魔法を民族単位で苦手としている……しかし、あのレベルの科学力は完全に脅威……(リオンの説明を聞きながら)……確かに、相馬の言う通り……何か別の思惑が無いとも限りませんね 」 ヴィエル「……ええ、それは当たらずとも遠からず。(相馬とヘザーの発言に応えるように頷く) 時は、50年も前に遡ります。帝国が築かれたばかりの当時のゼレオロスは現在(いま)以上に貧困で、それ故に他国への侵略に余念がありませんでした。ですが、その貧しさから戦力は乏しく、五体国に戦争を仕掛けても返り討ちにされるような弱小国とされていました。衰退していく帝国はそのまま滅びの運命を辿るものだと思われていました…ですが、そんな時にゼレオロスにある革命が起こったのです。 」 ヴィエル「 ある時、何者かの手によってゼレオロスは『 古代ルディン文明 』という超技術を獲得したのです 」 ライオット「……!(…『ルディン』…?なんだ、それは……?)(眉をひそめながら) 」 ヴィエル「…『 ルディン 』…それは、数百年前に実在していたと思われる伝説の地底国。古代の遺物でありながら、現在の科学技術では決して生み出すことのできない…それはまるで遥か未来を見据えたような超高度な文明が築かれていたと言われています。その大いなる文明を持ちながらも拡大化する力を制御しきれなくなったルディンは、自壊するように滅んでしまったと…伝承ではそう言い伝えられております。 」 ハロ「……『ンン、分かっている部分のデータはオレが解説しよう』(ハロが突然人の声色で喋り出し、再び資料を投影し始める) 」 コンラード「ウィルバー君が時折発掘しに行くらしいな。えっ、ルディンってオカルトじゃなかったのかね?(三白眼で困惑し) 」 メトロ「私もちょこっとだけ聞いたことがあります!でも、アガルタのような架空の地底国と思ってましたが…その最深部には金銀財宝、この世のすべてが眠っているとかいないとか… まさか、本当に実在していたんですね…! 」 セイン「古代ルディン文明…?そのようなものは世界政府のアーカイブにも記録されていないはず… このアルガンドーラに根付く伝説なのでしょうか…? 」 ヴァニタス「話の流れからして……ゼレオロス帝国がその『ルディン』の遺物を発見したとかそういったことですかね(挙手をし、笑みの失せた真顔で) 」 ヘザー「……秘匿された、古代文明……財宝までセットですか、話が拗れて来た…… 」 ヴィエル「やがて、ルディンが存在していた地の上に、現在のゼレオロス帝国が築かれました。その為、ゼレオロスの各地には、『古代ルディン』の遺構が今も点在しています。 」 リオン「そうだ。ゼレオロスは、この古代ルディン文明の力を得たことで、昔から現代にかけて徐々に復興。国力を拡大させ、各国の一部地域を攻め落とし、植民地化を進めてきた。(ヴァニタスに応える)「科学」の力を持つ帝国に対し、それを取り囲むように点在する五大国は純粋な「魔法」の力に根付いていた。ゼレオロス、そして五大国との因果関係は、掘り起こせば『古代ルディン文明』が誕生した数百万年前から続いている、ということになる。 」 平安名すみれ「………その技術を得て力を拡大した……と言うわけね。 」 相馬和樹「パチンコでドデカい当たり台ひいちまった気分だろうな連中。 」 リオン「古代ルディン文明が遺した超技術により国内の技術レベルは飛躍的に向上したゼレオロス。中でも脅威であるのが、外付けの魔力機関の発明だ。これを介して擬似的に魔法を操る術を獲得し、我々が持つ純粋な魔法に対抗してきたのだ。 」 ライオット「……!それって、この間の…!(先日のリベル戦にて、彼女が使っていたガンブレードがフラッシュバックする)…ただの銃剣(ガンブレード)と思ってたが、何かを装填した途端にとてつもない力を発揮しやがった…たった一振りで鉄塔を真っ二つにしたあの破壊力は…マジもんだった。それが、まさかルディンって奴の文明から作られた物だというのか…っ…? 」 リオン「ガンブレード…?……青年、君は、ひょっとすると『奴』に会ったのか…?(ライオットが零した一言一句を聞き逃さなかったのか、ここで初めて団長以外の人物として彼に視線を向けた) 」 ヴィエル「……!貴方は… そう…… "仮面の麗人"――――『 リベル 』に、会ったのですね (リオンの反応から、ライオットに語り掛ける) 」 ライオット「―――― ッ (『リベル』―――その名を耳にした途端、あの日公園で出会った無垢な少女――後に殺し合う運命となる――を思い出し、沈痛な表情で伏し目がちになる)……あぁ…いや、はい…!機械生命体なんかとは比べ物にならねえくらいの強さ…でした…。でも、どうして奴の名前を…? 」 ハロ「『……少し前に主に俺とライオットで交戦した……』パカ(記録した戦闘映像を映し出す) 」 平安名すみれ「………擬似的な魔法?………(聞いた話だと戦った敵はバケモノを操ったと言っていた………もしかして、魔法の力で…?) 」 リオン「周知の通り、ゼレオロス帝国は一国だけで五体国に匹敵あるいは凌駕する軍事力を有している。先程話した発達した科学文明然り…五体国が持つ魔力さえも取り込み、科学と魔法の両方の力を混合させ、より大きな力として進化を遂げた。無論、人の身でそのような強大な力を扱うことなど不可能だ。だが、それを可能とする純粋なゼレオロス族が、ルディンの大いなる科学文明により更なる力を得たのだ。 」 リオン「見た目こそは人の形をしているが、その実態はゼレオロスが誇る"最高戦力"にして、"最強最悪の殺戮兵器"。7人のゼレオロス族からなる帝国屈指の最強軍団…その名前こそ―――― 」 ――――― 『 七帝軍 』 ――――― ライオット「…『七帝軍』……!? 」 リオン「『七帝軍』は、その存在だけで兵士のみならず、ゼレオロスの民衆からも絶対の支持を受けている。帝国が誇る科学力と、五大国が持つ魔力…双方の力を兼ね備える奴等の実力はあまりにも脅威的だ。7人の軍団長は畏敬の念を込めて、それぞれこう呼ばれている…―――― 」 ――― 「貧狼」 「巨門」 「禄存」 「文曲」 「廉貞」 「武曲」 「破軍」 ――― リオン「……七帝軍が率いる各軍団には、百人隊や独自の精鋭部隊などを従えているという。軍団長だけでも恐るべき実力を持っているが、奴らが率いている軍もまた、相応の脅威を秘めている。 」 リオン「だが、それ以上のことは我々も多くを知らない。度々目撃されている"仮面の麗人"…『リベル』という女もまた、七帝軍の一角。奴が率いる百人隊とは、私も実際に交戦した経験がある。兵士はみな軍団長の命令に絶対忠実。帝国の為に戦い、その為に死ぬことも躊躇わない。また、兵士一人一人の身体能力も高く、死を悟った時も無駄に倒れるようなことはせず、意地でも相手を道連れにしようとその最期まで足掻き続ける。非常に厄介な相手だ。奴等はもはや人間ではない。人の心を捨てた殺戮兵器そのものだ。 」 ヘザー「……成程、外付けの魔力機関…連中の技術の根幹はそれ、か…… 『七帝軍』、って……まさか情報が掴めてなかっただけで、此処までのレベルの軍を持ってたなんて… 」 津上翔一「…………(これまでの話を聞きながら重い面持ちで浮かべる自分が経験したかつての戦い。『闇の力・テオス』率いるマラーク・エルロードたちアンノウンとの戦い。それらもまた古代からの因縁から生まれたものだった)――――グッ(密かに拳を握りしめる) 」 平安名すみれ「この前戦った奴等もかなりの執念だったわね…ただの兵士とは思えなかったわ。 」 ハロ「……『奴らの戦力については俺も少しは知っている。黙っていたのは……申し訳ない』(データをいくつか表示した後、口を閉じて)『……正直レギュレイターの現戦力では……七帝軍の全戦力を相手にするのは限りなく厳しい……』 」 ロナ「そんな…… そんなことダメです!(人の意思を捨てた者、その言に黙して縮こまっていた少女は思わず立ち上がり、声をひりだしていた)だ、だめ……だと、思います……(自身の声に驚き、おずおずと縮こまる) 」 ヘザー「……一国の軍をまともに相手取る為の部隊じゃあないですからね、当然と言えば当然か……(頭を抱え)……根幹となる戦力だけを叩くか、或いは軍から増援を頼んで本格的に戦争を起こすか……… はあ、駄目?(大声を上げたロナに向かって振り返り) 」 ヴァニタス「……(ロナへ横目をやり何かを察したのかスッと横に出)あー……彼女なりに鼓舞してるんですよ。現時点での戦力を把握できたのは行幸ですが机上の空論に過ぎません。要警戒対象ですが悪戯に空想上の怪物を増やすべきではありません。(ハハハ) 」 ヴィエル「(ロナの様子から、彼女が心優しい一面を持っていることを知り優しく微笑みかける) ゼレオロスは、その圧倒的な軍事力をもって他国を蹂躙し、戦果を広げてきました。野望はおそらく「世界征服」でしょう。そんな危険な思想を持つ彼らを、我々五大国は当然野放しにするわけにはいきません。そこで抑止力として考案されたのが「エーテルベール」なのです。五大国が持つ純粋な魔力で構築されたこの魔力壁ならば、幾らゼレオロスの科学力をもってしても突破することは不可能。事実、ここ近年ではエーテルベールが破られたという報告は受けていません……ですが…… 」 リオン「……ええ。エーテルベールは確かに破られていない。だが、ゼレオロスは再びこの地に姿を現した。その原因は未だ謎で、我々も詮索しているところだ。 」 セイン「…『七帝軍』…そして、彼らが率いる精鋭の部隊… 古代ルディン文明の件といい、我々が想定している以上に、帝国は大きな力を秘めている。ですが、敵の戦力を知れただけでも十分な収穫です。なにより、長年ゼレオロス帝国と対峙してきた五大国と連携すれば、対策を講じることができます。エーテルベールの調査も進めなければ。帝国は、おそらく抜け道を確保していると思われます。そこも調査し、帝国の動きを監視してみましょう。現実的ではありませんが…可能な限り、交戦は避けたいところです。(あくまで紳士的解決に臨もうとしているが、それが果たして上手くいくかどうかも分からないため、表情に陰りが見える) 」 コンラード「うむ。頂いた情報は有難く活用するとして……戦力比較は未確定情報だ。戦略、戦術、技術、対抗するのであれば全てを駆使し覆す気構えでなければならない。当てられた札で勝負するしかないのだよアレックスくん 」 ライオット「あ、あのっ…!(ここで一歩前に乗り出す)いろいろ気になることも多いが…俺からも一つ聞きたいことが…!『イーティス』って女を知っていますか…!?科学者だと言ってて…ゼレオロスの奴等と何か関係がある奴だと思うんだが… 」 リオン「…『イーティス』……?さあ…?(ヴィエルと顔を見合わせるが、お互い彼女については何も知らないようで、二人で首を傾げ合っている)…すまないが、知らない人物だ。 」 ヴィエル「申し訳ございません…ですが、科学者ということであれば、一人だけ、名前が知れている方がいます。ゼレオロス帝国へ偵察に行き、無事帰還した衛兵からの証言によれば…帝国は、古代ルディン文明を利用したある「大いなる計画」が立てられており、その立案者の名前が『 ノイマン 』という方であるのが判明しています。ですが、それ以上のことは何も知らなくて…これに関しては情報不足でごめんなさい。 」 ライオット「……そう、か……いえ、ありがとうございます…(結局、一番知りたかった情報は得られず脱力するように再び跪く) 」 ハロ「……………(先ほどまで流暢に話していた男の声が、何かが後ろめたいかのように黙り込む) 」 平安名すみれ「オーバーラップ現象…もしそいつらの仕業だとするならば私たちレギュレイターを誘き寄せるためにやっているとも考えられるわね。 」 津上翔一「世界征服、ですか…本当に、帝国のその人達はそれを考えてるんですかね?(面々の中でただひとり首を傾げながら)いや、俺も自信はないんですよ? でも、なんだろ、世界征服って片付けるのはちょっと腑に落ちないっていうか。ううん。……だったらオーバーラップ現象はなんで起こっているのか、とか。そこに帝国とか文明がどうかかわってるのかとか、ちょっとわかんないんです。 」 コンラード「ノイマン……だな。(几帳面にメモへ名を書き添え、顔を上げる)計画立案者……ある種首謀者のような存在の名だけでも把握できた。これもまた重要な情報、収穫だな……。 」 ヘザー「『イーティス』の所在は不明、そして今回の騒動の重要人物が……『ノイマン』。最悪そいつだけでも抑えられれば状況は変わると良いけど… 」 ハロ「…………『俺も少し引っかかる……単純な世界征服を目的とするなら、腑に落ちないことが多すぎる……この、オーバーラップ現象を何故起こしているのかという根本的な疑問に……エーテルベールを抜ける手段があるのに、本格的に武力行使に出ない理由も……あまりに、謎が多すぎる』 」 セイン「……!(腕時計に目を見やり、定刻が迫っていることに気づく)お時間を取らせてしまいましたね。今回はここまでにいたします。この度は、貴重なお話をしていただき、誠にありがとうございます。今回得た情報を基に、我々レギュレイターの方でも改めて今後の方針を固め直し、ゼレオロス帝国への対策を考えなおすこととします。では、我々はここで失礼いたします。みなさん、一度本部へ戻りましょう。(女王陛下へ深くお辞儀し、背後に立つ面々へ踵を返すように促す) 」 メトロ「ほわわぁ…なんだかとっても壮大な事態になってしまいましたね…反復現象の解決に臨んでいたはずが、いつの間にか戦争勃発寸前まで飛躍して…私たち、これからどうなっちゃうのでしょう…?(そんな独り言を呟きながら女王の間を出て行こうとする) 」 平安名すみれ「…この前の戦いの時点で戦争は避けられないわね。やるしかないったらやるしかないのよ…(そっとつぶやく) 」 コンラード「(メトロの言葉に忘れかけていた重要事項を思い出したようにハッとし)そうだった……そもそも我々はオーバーラップの検証、解決の為結成されている。0番調査兵団もそうだが、こういった事態に発展した以上、こういった事態に対応する部隊の援助も念頭に入れるべきじゃないかね 」 ヘザー「……確かに、行動に疑問点が多すぎる……やはり何か別の……参ったわ、連中が何を考えてるか、今は想像が付かない…… 貴重なお時間を頂き、有難うございました(セインと共に、車椅子ながら恭しく頭を下げ)……そうですね、一度戻って…増援の要請も考えて、一旦作戦を考え直しましょう 」 平安名すみれ「……レギュレイターの中で戦闘員のみを集めた部隊か…新たに戦闘専門の部隊を編成するかのどちらかね… 」 ハロ「……『悪い話ばかりじゃない。帰ったら聞くか?』…『失礼致しました。第一調査兵団長、アレックス・ディノでした』(そう言うとハロの目が緑から黒へと戻る) 」 ヴァニタス「レギュレイターの目的から外れてはしまいますが、武力行使による妨害が懸念されるなら戦闘特化部隊の新設は候補に入りますね(歓迎はしませんがとでも言いたげに、いつになく渋い顔で前方を見据え)…………。(一瞬、ヴィエルを一瞥し、すぐに一同と足並みを揃え歩き出す) 」 ヴィエル「……――――― あの (立ち去るレギュレイターたちを静かに見送ろうとしたが、そこに、誰かを呼び止める。その声は、ライオットに向けられた) 」 ライオット「……?(ヴィエルの声に振り返り、「俺ですか…?」と困惑しながら自分の顔を指す) 」 ヴィエル「………あなたから、何か運命的なものを感じました。お名前を、お伺いしてもよろしいですか? 」 ライオット「……―――― ライン・オーレット。「ライオット」って呼んでくれ、女王様。(にかっと明るい笑みと共にその名を送る) 」 ヴィエル「ライオットさん、ですね。あなたに一つだけ、お願いしたいことがあります。 」 ヴィエル「 もしも…もしも私の身に何かあったなら…こちらのリオンと共に、この国の人々のことを守ってあげてください 」 リオン「 !!? 」 ライオット「 !! (女王のその発言の真意が読めなかった。まるで死期を悟ったかのような物言いに困惑こそするが…)………は、ははは…!やだなあ、女王様。俺、貴族の冗談とかよくわかんねえっすよ…!(わざとらしく苦笑してみる) 」 ライオット「……でも… 女王様、心配しないでくれ。俺が、俺たちが…きっとなんとかしてみせるから。(上手い返しはできないが、今の自分に言えることはこれくらいだ。それだけを言い残し、既に立ち去っていった団員たちを追いかけるように慌てて女王の間を後にした) 」 リオン「………「ヴィエル」、今のは、一体……っ… 冗談でも、あんな縁起でもないことを口にするなんて… 」 ヴィエル「……ごめんなさい、「姉さん」。でも、ゼレオロスは今まさに全盛期を迎えた。私たちも、五体国も、もしもの事態に陥る可能性も否めない。最悪な状況は、常に頭の片隅に置いておくもの… それが、無念の内に亡くなられた、お父様の言葉ですから。 」 リオン「…ヴィエル……お前は、この国の未来そのものだ。なにより、お前は…大事な「妹」だ。私が命に代えてでも守り抜いてみせる。だから、心配しないでくれ。 」 ヴィエル「……ありがとう、姉さん。 」 カ サ カ サ カ サ … ――――― プ ツ ッ … (女王の白い肌を、肉眼では決して確認できない何かが這い上がる。「それ」は肌身に食い込み、静かに埋もれていくように体内へ入っていくのだった――――) ― ラステルム王国・城下街・焼肉店「大将NIKU-JYU」 ― ガトウ「くゥーーーーッ!(生ビール大ジョッキを片手に豪快に喉へ流し込む)筋トレ後の焼肉は最高に効いてんなぁ~~~~~!おう、お前ら。遠慮なんかすんなじゃんじゃん食って飲め飲め! 」 アサギ「(その飲みっぷり…先輩にすっごい似てる…)(いつも何かしら飲みに行ってるためか、ガトウのそれにすごい親近感を覚える)一日の四分の三を筋トレに費やしてるって噂、あれマジだったんすね。(串に刺さったつくねを口にしながら) 」 嵐千砂都「あ、やば…コーラ一つ余分に頼んじゃったみたい……そだ、ヒロ君よかったら飲む?(コーラの入ったジョッキを差し出す) 」 ヒロ「開幕早々ジョッキ空にしやがった(驚いた顔で肉を口にする) 」 ヒロ「…えっ、いいのかい?それじゃ、いただこうかな(千砂都からジョッキを受け取り) 」 ガトウ「おう、そうだぞ。他の団員は半日くらいだが、俺はその1.5倍くらい延長してるな。やり過ぎはかえって体に悪影響だとはわかっているが、どうにもじっとしていられなくてな…気が付いたら筋トレしてる。団員曰く、寝てる間にも筋トレしてるみたいだぞ(うそだろぉ~?)(中落カルビにわさびをつけて食す)くぅぅぅぅ~~~~ッ、うんめぇぇ~~~~~! 」 嵐千砂都「イエーイ、カンパーイ☆(ジョッキを受け取ったヒロと改めてコーラ同士で乾杯)ングング……ぷはっ…!そういえば、ヒロ君ってミアちゃんと同じ第1なんでしょ?元スクールアイドルの好として、前々から気になっててね。ねねっ、どんな娘なの?仲良いの?(ニヤニヤ)(シーザーサラダを小皿によそいながら) 」 バンレッジ「良い飲みっぷりだなあ!流石はレギュレイター内屈指のフィジカル、食べて飲んでも一流といった所だな(澄ました顔で肉も野菜もガンガン食べて行き)ははは、コーラ……というか炭酸は腹に溜まるから気を付けて飲むと良い(自分はウーロン茶を飲みながら) 」 エドガー「勤勉なのはいいことだ。ガトウのトレーニングプランは一見物量勝負の脳筋スパルタに見られがちだが、ハードなスケジュールを無理なく効率的にこなせるように組まれている。研修員もその点は安心していい(などと部下を筋肉痛で半殺しにした副団長はスポドリを片手に供述しており) もう少しスパーリングの割合を増やしてくれると嬉しいんだけどな。ボディビルダーでないという点から指摘すると部位鍛錬(関節の耐久力補強)も取り入れた方がいい。戦いの基本は格闘だ、武器や装備に頼ってはいけない(戒め) 」 アサギ「寝ながら筋トレは草っす(うそだろぉ~?)マジっすか…!ただの脳筋じゃないんすね…(エドガーの話を聞きながらぼそっと呟く)バンレッジさん…は、この前のウチでの研修で一緒だったっすね。そっち(第6)の団長さんが、うちのとこの博士と仲がいいってよく聞きますよ。あんまり二人で行動しているところは見たことないんすけどね…まあ、それも仕方ないか…二人ともそれぞれ忙しそうだし…(バンレッジに) 」 メイヴィス「つまりそれってデキてるってことですよね!( カ プ 厨 は 拙 僧 な し )いいなぁ……私のところは誰と誰を同じコマに入れても筋肉×筋肉になるんですもの……そこに愛は……ええ、まあ愛はあるんですけどぉ……グスッ ゴクゴク 」 ハロ「ハーロハーロハロハロロロロ~(スッとバーベルをあの変な腕で持ち上げている) 」 バンレッジ「運動生理学的な部分を抜きにしても、個々人によって鍛えるべき部位は異なってくる。出来れば装備やポジションに応じたトレーニングをするべきだが……基礎的な体力強化の部分はガトウ隊長に従っても良いだろう。+αは要相談かもな……(ハラミを呑み込んだ後エドガーに) はは、この前はどうも世話になった……うちの隊長はまあ、あの身体だからか任務外で余り人前に出たがらなくてな……大抵リハビリだったり一人で音楽を聴いていたりだから心配はしていないが……仲が良いというのは俺も知っている。しかし実際に君の言う通り二人で会っている事は少ないかも知れんな……(アサギにそう返し) 」 アサギ「えっ…!!!それってさぁ…"百合"…ってコト!?(ジョボボボボボ)(手にしていたノンアルが震えで零れていく)最高じゃん!!!!!!!(ジョバーーーーーーーーーー)(気が付いたら滝のように盛大に零している) 」 ヒロ「んっ…(コーラをグイッと飲む)ミアちゃんか…そうだなー………音楽の天才って感じの子で‥あんまり群れるのは好きなタイプじゃない子…かな。‥仲は良い方かな。俺がそう思ってるだけかもしれんけど(フフッと笑う) 」 メイヴィス「キマナッツタワーってことだと思うんです!ですです!(めっちゃ食い気味) エッ!それってヒロさんとミアさんはデキてる……てことォ!?(カプ厨はry) いいなあ第1、団長さんと副団長さんも阿吽の呼吸出来てたしデキt…… 」 ガトウ「安心しろ。俺にかかれば基礎的な体力づくりからプロテインのつくり方まで教えてやるぞ。(ハロと並んでむんっ!と力こぶを見せつける)ヘザーとラタリアのことか!俺はそういう団長同士の人間関係にはそこまで詳しくないが、仲が良いのはいいことじゃねえか。団長会議はなにかとギスギスするからなぁ…同じ団長でもみな考え方はバラバラなんだよ。難しいこと考える暇がありゃ身体動かした方がいい。今度ヘザーの奴とリハビリでもして…え、駄目か…??(きょとん) 」 バンレッジ「………成程、考えた事も無かったな…うちの隊長がそういう風には見えないが……(野菜で肉を巻き始め)……(これは……色恋の流れか……?全体的に……)(やや顔を顰め) 」 エドガー「違いない、でなきゃわざわざ第2に足繫く通ったりはしないよ。技も戦いも基礎身体能力の賜物だからな。そこは本当に信用して…… ドボボボボボボボボボボボボボボボボボボボ(メイヴィスのグラスにこれでもかとプロテインを流し込む)飲め…… 飲 め 。 」 メイヴィス「(この世の終わりのような顔) 」 バンレッジ「そう断言してくれるなら安心だな…!鍛えることに関しては貴方を頼ってやはり間違いは無さそうだ(ガトウの力こぶを軽く小突き)……そこだな…俺の口からは言えないが、"隊長同士"となると合わない部分があるだろう……俺から見える範囲でも、第3と第6では方針が違う様だし……色々ある様だしな(言葉を濁し) むう……彼女のリハビリに付き合ってくれるのは、メディックとしては有難いが……本人は嫌がる気がするな…… 」 アサギ「ほえ~…そうなんすね…!リハビリは大変そうっすね…(零した飲料を吹きながら)あの時は、バンレッジさんだけじゃなく、駆け付けてきてくれたヘザーさんにも助けられましたね。遅くなりましたけど、ありがとうございました…! えっ!?第1でもCPができて――――(エドガーとメイヴィスのやり取りから何かを察して口を噤んだ)ちゃー…そういえばここだけの話、団長会議の後って博士、だいたい泣いて帰ってくるんすよね…「みんなに子ども扱いされたのらー!><」って。たいていその後自棄酒入って暴走するんすけど…(生キャベツをぱりぽり食べる) 」 嵐千砂都「音楽の天才…!知ってるよ!音楽会でも有名なテイラー家の娘だもんね!あの娘の作る音楽で踊ってみたいなぁ…って、え??そうなの?もしかして、そういう関係…??(メイヴィスの発言からヒロに視線を向ける) 」 ハロ「ハロロ~ン 」 薬師寺九龍「グビ、グビグビ……プッハァァアアアアアアア!! あぁいいねぇ。副団長(うるせぇの)がいないお陰で肉もビールも上手い。 」 ヒロ「デキてない!デキてないから!(参ったと言わんばかりの顔で) 」 嵐千砂都「あ!薬師寺さんのところの副団長って、マルガレーテちゃんだよね!すごく厳しいって評判だけど、実際そうなの…? えー!デキてないの~…?(なんか残念そうにニヤニヤする)まあでも、ヒロ君には大事な「妹」さんがいるもんね!マコトちゃんだっけ?いつもすっごく仲良しだよね♪お兄さんに抱き着いちゃって、さ。(ヒロの脇腹を小突きながら) 」 エドガー「(ここはフォローを入れないと死ぬな……俺が)ヒロはな……妹と生涯幸せに暮らすんだ……(真顔で千砂都に言い聞かせるように) すごいな第2のハロ。人工筋肉、メタルギア月光に搭載されてる奴かこれ。ウチにもこういうの居たら実用的………。………(ふと、筋肉搭載ハロが事務所を行き来している様子を創造する)嫌だな……(直球) そういえばライオットもアンタのとこの教え子みたいなものか。あのバイタリティも納得だな、普通の団員より若い頃からトレーニングに追いついているんだろ(ふと思い出したように) 」 嵐千砂都「そうなの!?!?!?!?!?末永くお幸せに!!!!!!!! 」 薬師寺九龍「ん~?おぉおぉ!厳しいもなにも、ありゃ『お堅い』ってやつだな。完璧主義のお嬢ちゃんだよ。音楽の力だかなんだか知らねぇけど、あれが上司だともう疲れるってのホント(愚痴) 」 バンレッジ「…見た目の割にマニピュレーターの強度は高いんだな…… 別に隊ごとで対立している訳じゃあない、協力するべきところでは手を組まないと…… ふむ、ラタリア隊長が泣いてか……まあ、会議という場では不利に働きそうな外見ではあるな…… 」 ヒロ「‥流石に公衆の面前で抱きつくのは恥ずかしいと毎回言ってるんだがな…(脇腹を小突かれタジタジ)…‥その流れでそれはちょっと語弊があるよ!?(エドガーの言葉を聞き) 」 アサギ「(あ、そうだ…)……そういえばガトウ先輩って、先輩(ライオット)の先輩…大先輩っすよね。先輩って昔はどうだったんすか?ほら、わたしが士官学校に入学する前の先輩ってあんまり知らないから…(カシスオレンジの入ったグラスを握りしめながら) 」 ハロ「ハロ!ヒロトイモート!ナカヨシ!スゴクナカヨシ!イモート、ヒロノコトスキ!ヒロ、クソボケ!クソボケ!(ピョコピョコ 」 エドガー「そういうなよ。あの酔いどれ……片桐とは腐れ縁だから言わせてもらうが人の上は勿論、そもそも組織の人間としての適性が低過ぎる。実質第4はマルガレーテが馬車馬のように働いてるから成り立ってるんだ。何で知ってるかって?副団長繋がりで手伝う羽目になるからだよ(真顔)だから……まあ、できるだけ団員で支えられるところは支えてやってくれよ、頼むから(プロテインを酒のようにグビグビ飲みながら) ヒロ、挙式の時は別に呼ばなくていいが招待するのは男だけにした方がいいぞ。合コンには誘われても行くな、マコトを抱いて生きろ。団長もそう言ってた(言ってない) 」 ガトウ「……「ライオット」か…(ふと、懐かしむような横顔を一瞬見せる)……そうだな、確かにあいつは他の奴らとは"違う"。 良い機会だ。少し、話をしようか。(強火だったコンロを一度鎮火し、追加注文されてきた生ビールのジョッキに手を伸ばす) 」 BGM♪:Xenoblade Chronicles OST - In the Refugee Camp 嵐千砂都「あ、ははは…そ、そうなんだ…(マルガレーテちゃんも他の団員さんも苦労してるみたいだね…)(九龍の話に苦笑)ライオット…(そういえば、先日の団長会議で話題に上がってた… 団長の後輩だったんだよね…)(さりげなく耳を立てる) 」 薬師寺九龍「片桐さんは……もう諦めてるケドよぉ。まぁ、言いてぇことはわかる。でもなぁ、毎回毎回俺にだけ当たりが強いんだぜ?あ、俺の愚痴とか言ってたアイツ? 最近思うんだよねぇ。がーきーのーくーせーにーってよ。まぁ、確かに色々やってくれてはいるが、それでも限度ってもんがあるだろうしなぁ。…………ってか、肉食う場所でプロテインってどうなんだ?タンパク質なら鳥でとれないか?(ふとした疑問) 」 ヒロ「……………勝手に挙式の話が進んでる、解せぬ(グイッとコーラを飲み干す) 」 エドガー「いいだろ別に。雑談しながら食後のトレーニングを効率的に出来るんだ。鳥だとタンパク質は運動量に対して少なすぎる(第2に脳を破壊された男) ……。(団長会議の内容が脳裏を過る。重要人物としてしか見られていない団員、その人となりに耳を傾ける) 」 バンレッジ「……若い隊員が多い場所らしくはあるな……(ヒロ達を温かい目で見ながら)……そうか、上が諸々の雑務を遣らないのは問題だな……総隊長辺りに掛け合った方が良いかもしれん……あっ店員さん烏龍茶一杯(店員に声を掛けつつ、ガトウの声に耳を傾け)……ライオットくん、か… 」 ガトウ「あいつと初めて会ったのは、俺が卒業年度に差し掛かった頃だったな。最初は気さくで明るい、けども、なんか間抜けな一面もある、いたって普通な好青年って感じの奴だった。それは今でも変わらねえがな。ある時、士官学校へ不法侵入してきた侵入者が女子生徒を人質に爆破テロを起こすという物騒な事件があったんだ。誰もが尻込みしている中、とある一年坊主が果敢にも犯人の懐へ飛び込み、人質を救出。爆発物は嘘だったことも判明し事なきを得た。後になって知ったんだが、その一年がライオットだった。 」 ガトウ「あいつのやり方は正しいとも間違っているとも言えねえ。結果的に人質を救えたはいいが、万が一のことを考えて慎重になるべき時もあるし、フェイクだったとはいえ爆発物のことも懸念して行動すべきだった。だが、俺が評価したいのは奴のそんな英雄的行動というよりも、自分の信念を貫いて動いたこと、てとこだな。あいつは…誰よりも正義感がとてつもなく強い。そんな自分の気持ちを誤魔化して逃げることができなかったんだ。(生ビールをグイッと一杯口にする) 」 アサギ「あ、それ聞いたことあるっす!私が入学する前に起きた事件だって。でも、それを解決させたのが先輩だったのは、初耳っす…!いつも何かしら自慢するくせに、何でそういうことは自慢してこなかったんだろ…? 」 ヒロ「………(あー、ちぃちゃんの前なのに…誤解させちゃったかなぁ…)(千砂都の方を見ながら) 」 ガトウ「それがあいつなんだよ。自分の正義を振りかざすような小心者じゃねえんだ。俺も大概人のことを言えた義理じゃねえが、言葉でどうこうするより行動で示すタイプなんだろうな。理屈で考えるよりも、先に身体が動いてしまう。そのアクションによって成し得たことを、形のない言葉で遺すなんてのはナンセンスだ。だからそういうことに関しては何も言わねえだよ、あいつは。(ふっと鼻で笑いながらも、その横顔はなんだか嬉々たるものであった) 」 ガトウ「その事件以来、独り身でふらついていたあいつに声をかけたのが、この俺だったわけよ。今でも覚えてるぜ。その辺の不良よりも厳つい顔をした先輩に連行されたあいつの怯えた顔、傑作だったな…!まあそれが俺なんだけど(ドッと笑う) 」 ガトウ「それからは、さっき事務所で話した通りだ。共に汗水流して体を鍛え合い、青春♂を謳歌した。俺が卒業した後で筋トレをサボり始めたところを見れば、無理して俺の冗談に付き合っていたのがわかる。でも、それでもよかったよ。なんたって、俺のハードなトレーニングについてこられたのは、あいつだけだったんだからな。ただ体力に自信があるだけじゃあ俺にはついてこられねえ。高い志、粘り強くあろうとする決意…心身ともにできあがってないとな。 」 ガトウ「そこで気づいたよ。たとえ無理して付き合ってくれていたとしても、そこに妥協はなかった。馬鹿正直に、愚直に、俺についてきてくれた。それはあいつ自身に諦めがない何よりの証拠だ。どういう心境だったのかは知る由もないし今更聞こうとも思わないが、何かしらでも一度決めたことは決して曲げない。あんときの事件で見たライオットの信念は、俺が卒業するその瞬間も、その後も、変わらないということだ―――(豪快に残りのビールを流し込む) 」 ハロ「……………(眼がいつの間にか緑色に染まっており、先ほどまでうるさく鳴いていたハロが黙り込む) 」 バンレッジ「直情的だな……優れた行動力と精神力があるのは良いが、少し危険な思考だな………(米を口に運び)…だが、嫌いじゃない 」 アサギ「先輩と大先輩が青春♂を謳歌…アオハルっすね…ズビ…(真顔で涎を垂らす。それを光の速さで拭う)……そっすね…先輩はバカ丸出しっすよ。時々厨二病患ってめんどくさい空気作るときもあるし、無茶振りに振り回されることもあるし、後輩は大変なんす。……でも…バカ正直で、嘘が下手くそで、疑うってことができなくて。そんな先輩だから、私も信じられるというか…隠し事や嘘を言うような気には、なれないんすよね。(くすっとほくそ笑みながら) 」 エドガー「どこかでよく聞いたような馬鹿の話だ。 で、どこでも好かれる……信用のできる馬鹿の話だ(親友、ラングの姿と重ね、懐かしむように……) グイッ(当然のようにプロテインを追加する) (アサギの言葉を聞き、同意を示すように頷くとハロへ一瞥を送った)録音して持って行ってやりたいぐらいだな。 」 嵐千砂都「…なんてね♪妹に愛されるということは、それだけお兄さんが信頼できる良い人だってことじゃん。誇らしいよ、ほんと!……マコトちゃんのこと、大切にしてあげてね(ヒロに微笑む)………(真っすぐで、純粋で……まるで、「かのん」ちゃんみたいだ… )(ガトウの話に耳を傾けながら、今はそこにはいない誰かのことを思う) 」 メイヴィス「な"に"そ"れ"初"耳"な"ん"です"け"お"……ス"ーパー泣"け"る"……!!!!!(涙と鼻水と愛しさと切なさと心強さで顔がしわしわピカチュウになっている) 」 ヒロ「…あ、あぁ…もちろんだよ(千砂都の微笑みに心を奪われたかのようにたじろぐ)……(千砂都の様子を見て) 」 薬師寺九龍「…………(な ん で コ イ ツ ら ラ イ オ ッ ト の こ と し ん み り 話 し て ん の?)(事情をよく知らない為皆がライオットに真剣になる理由がわからない)…グビグビ(生ビール2杯目)へっ、さすがは頑張る青年は違うねぇ(ほぼ同い年)俺にゃそういう英雄譚ねぇからなぁんも思わねぇけどよ。真っ直ぐ過ぎなのも大概だと思うね。――――――壊れるぞ。こういう現場だからこそ、ああいう性格は危険なんだ。 」 ガトウ「よく、口癖のように言ってたな…「一度きりの人生を悔い残さず生きたいから」って。ああ、わかるさ。振り返れば俺もたくさん後悔してきた。人間誰だってそうだろう。ライオットの奴きっと、俺たちには知らねえいろんな後悔を背負ってきたんだと思うと、あいつが普段から真っすぐに進もうとするのも分からなくもないな。 」 ガトウ「とにかく、士官学校にいた時のあいつは、そんなところだ。あいつが何故レギュレイターになったのか、んで、どんな経路で入団したのか…それは劉狼のおやっさんのほうが詳しいだろう。今は第6管轄の赤十字病院に入院している。見舞いがてら聞きに行ってみるといい。(アサギにそういうと再びコンロを点火する)お前たちも、いろいろ苦労を背負って生きているだろうが、目の前のもんとちゃんと向き合って生きて行けよ。「後でどうにかなる」なんて思ってたら、きっとそいつは離れちまう。手を伸ばせる距離にあるもんは、しっかり掴んでおけ。あいつ(ライオット)がそうしているように、な―――(そう言いながら、残りの生肉を焼き始めていく) 」 ヒロ「……………大丈夫かい…?(千砂都の様子を察して声をかける) 」 バンレッジ「……(ある程度事情は知っているが故に聞き入っている)…そうだな、同感だ。個人的にはその愚直さは嫌いじゃないが、楽観視して良い物でも無いな……そう、後悔か。俺も数え切れない程ある、こういう仕事をしていると……だからこそやはり、心配だな……色々な意味で…… え?うちの管轄の病院に入院してたのか、参ったな……色々聴きそびれてしまっていた、また隊長に小言を言われるな……まあ、いずれ苦労との向き合い方も分かる様になる物さ、年長物としての意見になるが……まあ、慣れて良い物でも無いが。そうだな!さあ、肉を食べよう。折角の機会なんだ、食べるのも身体作りの一環だからな(野菜も肉もモリモリと再び食べ) 」 アサギ「…後悔かぁ…(思い当たる節はたくさんある。次々と脳裏に過る有象無象な青年たちの顔。どれもおぼろげだが、ライオットの顔だけはしっかりと鮮明に、今でもその脳裏に描かれていることを思い知ると、面白おかしそうにふっと笑みを零してしまう)……そっすね。明日、早速師匠に会ってくるっす。大先輩、面白い話をありがとうございました。先輩と大先輩の青春物語…薄い本にして出版しますね!(ぉ 」 嵐千砂都「……("後悔"……そう、私は…「私たち」は…―――)(瞼を閉じれば、そこに広がるはかつての光景。大切な誰かが"いた"。今はもう、その人は"いない"。フラッシュバックしてもすぐに記憶から遠ざかっていくその光景は、やがて現実へと引き戻されていく)……!……う、ううん…!大丈夫大丈夫!ちょっと、食べすぎちゃったかな…?あははっ。あ…!でも最後にデザートで〆ちゃおうっと!甘いものは別腹だからね♪(すぐになんてことのないいつもの明るい表情に戻りながらメニュー表に手を伸ばす) 」 ヒロ「………そうか(これ以上は追及せず)………(俺が彼女にできること…)……そうだな!デザート……ピーチアイスとか良いんじゃない?(メニュー表を覗き込み) 」 エドガー「壊れるほどに脆いか、壁をぶち破りながら傷つくか、言葉で測るのは難しい。ライオット、か……一度手合わせしてみるか。ルールは…………。ガトウ大先輩殿に番付を組んでもらうか(手合わせに関しては本気なのか薄く笑いながらサラダを山盛りにしていく) 」 ― 赤十字病院・病室 ― アサギ「ガララ…――― こんちゃーっす…(縮こまりながら病室へ入ってくる) 」 劉狼「……む (ベッドの上。上半身を起こしたまま新聞紙を広げていたところにアサギと目が合う) アサギか。 (普段の厳つい表情にはない柔和な眼差しを向けると新聞紙を畳んで「こっちへ来い」と視線を促す) 」 アサギ「ちゃっす、師匠。お見舞いに参りました~。(彼に促されるまま、スーパーの袋を両手にぶら下げてその辺の机にドカッと置く)……体調はお変わりなくー?(その辺のパイプ椅子に腰かける) 」 劉狼「うむ。頗る調子は良い。医師によれば、このまま安静にしていれば数日後には退院が叶うそうだ。それより、貴殿の方はどうだ。第2調査兵団…大門団長のもとで律儀に任務に励んでいるか。 」 アサギ「よかったすね♪ ……うっす。半場強制的にやらされる筋トレのせいで体バッキバキっすよ…(ひーひー言いながら掌をぷらぷらさせる)……その第2でいろいろ嗅ぎまわってみましたが、特に怪しい情報は出回ってなかったす。他の団とも良好な関係を結んでいるようですし、博士の研究所襲撃事件に関係するようなものは、特に見つからなかったっす… 」 劉狼「……そうか。報告、御苦労。確か派遣期間まであと数日だったな。第2調査兵団はひとまず対象から外し、また他の団に目星をつけてみることにしよう。ライオットも、上手く情報を入手しているといいが… 」 アサギ「……!(そのライオットの名にぴくりと反応する)……えと、その~…事件のこととは関係ないんすけど…ガトウ大先輩からいろいろ聞きました。「先輩」のことを… 」 BGM♪:水の声 @ フリーBGM DOVA-SYNDROME OFFICIAL YouTube CHANNEL 劉狼「……?「ライオット」のことか…?何故(なにゆえ)、今更そんなことを。(アサギに疑問符を浮かべる) 」 アサギ「あいや…その…あたし、先輩の昔の話とか、聞いてるようで実はそんなに知らなくって… 先輩ってほら、アレじゃないすか。時々、自分のものじゃない「記憶」が襲ってくるって。でも、そんなことが果たして本当なのか、そんな事実もないし… 」 劉狼「……何が言いたいのだ? 」 アサギ「……その、もしかしたら、先輩の言う例の「記憶」って、実は「先輩のもの」なんじゃないかって。ほんとは忘れてるだけで、何かの拍子で今になって思い出そうとしているんじゃないかって…そう思ったんす。だって、過去に何かを経験したから、記憶が生みだされるものじゃないスか…?それなのに、赤の他人の記憶が自分の記憶として見えるなんて…よくよく考えたら、変っすよ。……だから―――― 」 劉狼「―――――フッ (ふと、不安げに語るアサギの様子を見かねて小さく噴き出した) 」 アサギ「……??ししょー…? 」 劉狼「……ああ、すまない。アサギよ、貴殿は…本当にライオットのことを慕っているのだなと、あらためて思い知らされただけだ。健気に先輩の身を案じる貴殿の気持ち、理解した。 」 アサギ「べべべべべつににににに!ああああああたしはせせせせせんぱいのことなんかこれっぽっちも心配なんかしてててなんんかかかかかかk💦(あわわっ(眼鏡が盛大にズレる) 」 劉狼「それでよい。よいのだ。(困惑するアサギにフッとほくそ笑む)……なるほど。ライオットの身に纏わる過去…それを知れば、奴の記憶障害が晴れる鍵になるやもしれん。そのために大門団長より聴きだしたわけか。 」 アサギ「……そのガトウ大先輩が言ってたんす。師匠に聞けば、先輩がレギュレイターに入団する頃の話をもっと詳しく聴けるからって… 」 劉狼「……なるほど。(ふむ、と腕を束て瞳を閉ざす)……ならば語ろう。ライオットとの出会いを。あれは…―――― 」 ― 数年前・士官学校・訓練場 ― 「 これより、レギュレイター入団試験・戦闘員の二次試験を始める。一次は筆記試験であったが、この二次では実技試験を行うものとする。貴殿等の試験教官は、この「劉狼」が務める。以後、よろしく。 」 「 それでは早速であるが、二次試験を開始する。内容は…――――― 」 「 機械生命体のダミー討伐数35体。目標の25体を大きく上回ったのは、貴殿か。確か、名は…――― 」 「 はい!!「ライン・オーレット」といいます!!! 」 「 威勢の良い返事だ。あれだけの数を討伐しても尚疲労感を見せぬか。よかろう。ならば二次試験の最終課題として、試験教官であるこの拙僧と組み手を行う。制限時間内に見事一本を取ることができたなら、貴殿は張れて二次試験を合格。レギュレイターへの入団を許可しよう。 」 「 はいッ!!俺、頑張ります…!! 」 「 その意気や良し… さぁ、来い――――!! 」 「 ……ヌゥ……よもや、若手でありながら拙僧と互角に張り合うか。なかなか、侮れん実力を持っているようだ。 」 「 よりにもよって、制限時間の5秒前に一本を取るとは…狙っていたのか、はたまた偶然なのか…いずれにせよ、貴殿は拙僧に打ち勝ったのだ。これにより、ライン・オーレット。貴殿の二次試験合格、並びにレギュレイターへの入団を許可する。 」 「 ……!!教官、ありがとうございました…っ…!!! 」 「 ……ここが、俺が今日から配属される第3調査兵団の事務所か…―――失礼します! 」 「 ……!?あ、貴方は……!! 」 「 フッ…驚くのも無理はない。まさか、このような形で早い再開を迎えるとはな。改めて挨拶しよう。第3調査兵団・副団長を務めている「劉狼」だ。貴殿を歓迎する、ライン・オーレット。 」 「 教官が…俺の上司に……!!マジか……光栄です…!! 」 「 よせ。もはや拙僧は貴殿の教官ではない。これからは、共に任務にあたる仲間としてだな… 」 「 …なら……「師匠」と呼ばせてください!!初めて世話になった時から、俺…貴方の強さに憧れてたんだ…!! 」 「 し、師匠…?ふむ……まあ、好きなように呼ぶとよい。して、拙僧は貴殿のことをどう呼べばよい? 」 「 「ライオット」――――それが俺の、本当の名前です!! 」 「 ……フッ…よかろう。ならば、そう呼ばせていただく。これからよろしく頼むぞ、ライオット。 」 「 ……はいッ!! 」 「 "忍耐"―――それが貴殿に欠けているものだ。忍び耐えよ。さすれば、自ずと切り開くべ路(みち)を見出せる。 」 「 うぅ…ッ……じっとしてんのが苦手な俺にはキツいっすよ、師匠… 」 「 喝ッ゛!!!!!!! 」 「 いでぇーーーっ゛!!! 」 「 ……貴殿にはまだ問うていないことがある。何故(なにゆえ)に、義の路を往く?何故に、レギュレイターを志す? 」 「 …俺の親父、政府軍の将校だったんだ。俺が小せえ頃に殉職しちゃったけど。でも、そんな親父の背を見て育ってきたから、憧れてたんだ。親父は、たくさんの人たちを守り抜いてきた。俺たち家族のことも。…俺も、大事なもんを守れるような、そんな強え男になりてえんだ。 」 「 誰だってはみんな、いろんなもんを抱えて生きてんだ。平気そうな顔をして、本当は困ってるやつだってたくさんいる。たとえどんな奴であろうと、俺はそういうのを決して見捨てたりなんかしねえ。 」 「 広げた手よりも大きなもんを守る――― それが、俺の正義だ。 」 「 ………立派な志だな。 」 「 ぐッ…… はぁ…はぁ……! 」 「 気をしっかり持て、ライオット!近頃、頭痛が悪化しているのではないか…?一度、赤十字病院で診療を受けよ。 」 「 はぁ……はぁ……大丈夫…本当に、大丈夫だから… ちょっと寝たら、すぐに治るから、さ…… 」 「 ……記憶障害? 」 「 そうら。診断の結果、ライオットには「身に覚えのない記憶」が脳に強く影響を及ぼす、いわば一種の記憶障害を患っていることが判ったら。原因は不明らけろも…劉狼、なにか身に覚えはないら? 」 「 いえ…ライオットとの修行において、過度な負荷をかけるような過激な活動は行わないよう配慮して参ったつもりですが… 」 「 ふぅん…でも、なんらろね… 物事には必ず原因というものがあるら。ライオットの記憶障害も、反復現象が起こった時からだとすれば…やっぱり、今回の事件と何か関係があるのやも…? 」 「 …分かりました。ライオットは、拙僧が必ず面倒を見ます。万が一、最悪の事態になった際は… 」 「 頼むよ、劉狼。あの子は、私たちの大事な『家族』なんらからね。 」 「 ……「女性の声が聞こえる」…とな? 」 「 あ、ああ……朧気だけど、あれはたしかに、女の声だ。そいつが、ずっと…俺の名前を呼んでんだ… 」 「 そしたら急に、俺の知らない景色がブワッと広がって…あれは、俺がまったく知らない世界だ… そんな夢のような記憶が、最近ずっと続いてる… 」 「 まるで…自分が、自分でなくなっていくような感覚だ…っ…… 」 「 …ライオット…… 」 「 こんな曖昧な記憶を抱いたまま、俺は…何を信じればいいんだ…ッ…? 」 「 ……貴殿は、貴殿のままであればよい。 」 「 …師匠…っ…? 」 「 我を忘れてしまう感覚は、痛感できるものがある。獣の身としてこの生を受けた拙僧も、人と為る以前はただの獣。 本能のままに畜生を喰らい、貪り…その血腥さはまた本能を刺激し、我を忘れさせる。 」 「 ……多くの命を殺めてきたのだ。人はそれを、食物連鎖故の生存本能と謂う。しかし、拙僧はそれでも悔いていた。必死に、生きようとする懸念に駆られるが余に、自らの悪意を正当化しようとする… それこそ、己が黒く塗りつぶされていくような感覚であった。そんな悔恨を受け止めてくれたのが博士であり、今のレギュレイターなのだ。 」 「 そして人と為った今、ようやく理解した。不安や罪悪を感じた時、人は己を見失いかける。だからこそ、他でもない己自身を受け入れるべきなのだと。 」 「 …拙僧は路を踏み違えたやもしれん。それでも、己を信じて進んだ路に後悔など無いと胸を張って、進むのだ。」 「 ………ありがとう、師匠。俺、こんな自分を、信じてみるよ。そうすれば、いつかきっと…その意味を見つけられるかもしれねえから。 」 劉狼「―――――………(ゆっくりと、静かに瞼を開ける) ……それ以来だ。ライオットが、あの記憶障害に屈することなく、今もなお立ち続けていられるのは。 」 劉狼「奴は、あの記憶を自分のものではないと口にしながらも…どこかで大事そうに、その謎を解き明かそうと奮闘している。 アサギよ。貴殿の言うことが真実ならば、それは…ライオット自身の"本能"だ。あの記憶が奴のものであろうとなかろうと、それを捨てることなく受け止め続けていることこそ、ライオットがずっと掲げていた義。 」 劉狼「……奴は、今も昔も、その志に揺るぎはない。真ながら、芯の強い男よ。(フッと鼻を鳴らす) 」 アサギ「……(劉狼が語る回想にずっと耳を傾けて唖然と口を開いていたが、その笑みに釣られるように)……そうかもしれないっすね…♪(つい、ほくそ笑んでしまった) 」 劉狼「アサギよ、拙僧は貴殿の考えに改めて賛同する。根底を見つめ直せば、解ることもある… ライオットの記憶障害が解明されるならば、拙僧は喜んで力を貸そう。……我々の、第3調査兵団復活のためにも、な。(不敵な笑みを浮かべる) 」 アサギ「師匠……! はいっす…! (ガッツポーズを取る) 」 ── 第5兵団 事務所 ── 鬼塚夏美「…それで?結局何も進展はなかったと?(事務所のソファーで自作のスムージーをストローで飲んでいる) 」 ヒロ「………これ以上は何も言えなかった(夏美の向かい側のソファーで水を飲んでいる) 」 ヒロ「…あと進展言うな(小声) 」 鬼塚夏美「ヘ・タ・レ・で・す・の(ジト目)うだうだしてると私が先にあなたを落としますの(何 」 ヒロ「(えっ?)(えっ?) 」 鬼塚夏美「冗談ですの。本気にしないで欲しいですの。(スムージーのおかわりを用意する)と言うバカな話は置いといて(真剣な顔になる)千砂都先輩…私たちの事を気にかけてくださってるけど、やはり無理してる感じがしますの。 」 ヒロ「明るく振る舞っているようには見えるけど、何となくわかった…(か細い声で)…話に乗っかって元気づけるので精一杯だった。…それもできてたかわからないが(弱々しく) 」 鬼塚夏美「…あなたが力不足のように落ち込むことはないですの…(ヒロの肩をポンと叩き)あなたはあなたの出来ることで…千砂都先輩の力になってあげてほしいですの。 」 ヒロ「…!あぁ。(夏美の言葉を聞き、小さく応える) 」 鬼塚夏美「…でも、無理は禁物ですの!明るく振る舞っているように見えるのはあなたも一緒ですの(トンッとヒロの額をつつく) 」 ヒロ「…っ(額をつつかれ、まいったと言わんばかりの表情を見せる)わ、わかってるさ… 」 鬼塚夏美「私は戦闘能力がないから戦いでは頼りにならないかもしれないけど…話を聞くくらいならできますの。もしどうしても辛くなったら無理せずに頼って欲しいですの(つついた手を広げ、ヒロの額に掌を添える)………っと、お水がなくなりそうですの。新しいものを用意しますの(手を遠ざけてふいっとヒロから顔を逸らし、給湯室へと走っていく) 」 ヒロ「………ありがとう(走っていく夏美の後ろ姿にそっとつぶやく)……("かのんちゃん"………か)(天を見上げる) 」 翌日―――― ― PM 13:00 ラステルム王国・スフィア城 ― BGM♪:Xenoblade Chronicles OST - Disquiet けたたましいサイレンが、王国全体に鳴り響いている。 だが、城内は不気味なまでに閑散としている。響き渡るのは、焦燥に駆られた一人の人物の駆け抜ける足音のみ――― セイン「ハッ、ハッ、ハッ――――――(何故です…!?一体、何が起こっているというのですか……!)(普段は衛兵たちが隊列を成しているはずの荘厳な廊下――今は人影一つすらない――を駆け抜けている) 」 セイン「―――― 女 王 陛 下 ! ! (バァン!と女王の間の扉を盛大に開いて入室する) 」 ヴィエル「…………(女王の間の最奥、玉座に居座っている一人の女王。傍らには、護衛兵はいない。城の外でサイレンが鳴り渡る中で、不自然なほどに落ち着いて深く玉座に腰かけていた) 」 セイン「はぁ…はぁ……女王陛下…!(遠目ながらも、女王の身が無事であるのを確認しつつ彼女のもとへ駆け寄っていく) 緊急事態です…!再び、帝国軍がこのラステルム王国へ襲撃しに現れました!非常事態宣言の発令は行われているのでしょうか…!?民間人はみな、大混乱に陥ってしまっていて――――(いつものような紳士的な表情は焦燥感に侵食され、女王に言の葉を紡ぐ度に一歩ずつ詰めよっていくが、その時―――) 」 カ ――― PM 13 10 ――― チ ヴィエル「 ス … (玉座から静かに立ち上がり、そっと片手を上げ、頭(こうべ)を上げてくださいと促す) 皆様、ようこそおいでくださいました。はじめまして、ラステルム王国・現女王の『 ヴィエル 』と申します。(聖母のような優しい微笑みを浮かべる女王。だが、それは―――――) 」 セイン「 ! ! ? (突如立ち上がり、喋り出した女王の一連の行動に酷く絶句した。何故なら、彼女のその一連の流れに、えも言えぬ「既視感」が過ったからである)まさか……これは…――――ッ!!?(女王の姿に双眸を泳がせながら、詰め寄った分の足が退いていく) 」 セイン「―――――――!(その瞬間、女王の背後にいた「何か」を察知し、咄嗟に腰元の剣の柄に手を伸ばすが―――) 」 ―――― ダ ァ ン ッ ! ! (凶弾の一声と共に、艶やかなステンドグラスが赤く染まった――――) 時は少々遡り――― ― PM 12:30 ラステルム王国・城下町 ― ライオット「………そうか、師匠の容態はなんとかなりそうなんだな。(ベンチに腰かけてその辺の自販機で買ってきたであろうコーラを口に含んでいる) 」 アサギ「そうっすね… にしても、先輩もあたしも内通者に関する有益な情報は掴めず…でも、先輩の方はゼレオロスの更なる情報が掴めて大手柄って感じっすね…!さっき第2でもその情報が共有されててガトウ大先輩が本部へ確認に向かったとこっす。……良い方向に進むと、良いんすけどね…(一方で、ベンチと平行に壁に凭れながら空を仰いでいた) 」 ライオット「……ああ、そうだな…(はじめは、反復現象解明のために動いていた。それを引き起こす黒幕の正体も掴んだ。なのに、雲行きは非常に怪しい。ゼレオロス、五大国…反復現象を取り巻く国々の衝突、陰謀が、その道先を曇らせているんだろう。良い方向に転ぶことを切に願うが、そんな壁に阻まれた現状では、いつものように楽観的に振り切れるほどの余裕はない。そんな、蔭りを含んだ横顔を浮かべつつ、炭酸が抜けたコーラから口を離した) 」 アサギ「………(ちらっとライオットの横顔を一瞥)………もーらいっ ♪(浮かない顔をする先輩からコーラをさっと奪い取ってためらいもなく口にする)……んげっ…なにこれ、炭酸抜けてるじゃないっすか…!先輩、いつも炭酸抜ける前に絶対飲み干すはずなのに~。てか、今の先輩の顔も、炭酸が抜けたコーラみたいっすね。(ぷーくすくす) 」 ライオット「あ、ちょ…!(コーラを奪い取られた挙句飲み干される)…うるせえよ…なんか、今は喉が通らねえ気分なんだ。(いつもなら取り返そうと身を乗り出すはずだが、項垂れたように両手を組んで深く腰掛ける)……(それ以降、様々な事柄が錯綜する頭を抱えて無言するようになる) 」 アサギ「………(先輩……)(意気消沈している先輩に、何か言葉をかけようとするが思いつかない。ガトウや劉狼から聞いた、ライオットに関する過去。本人に内緒で聞いたことを引き合いに出すわけにもいかないため、本当にどうしようか考えあぐねていたところに―――) 」 ―――― ゴ ォ ゥ ン ッ ! ! ! (突然の地響き。一瞬のうちに起きたそれは地震によるものではない。戦闘経験のあるものなら誰もが察せる、爆発による震撼だった――――) BGM♪:Xenoblade Chronicles 2 - OST「迫りくる危機」 ライオット「 !!? (咄嗟に起きた爆震にびくりと反応し、ベンチから立ち上がる)…なんだ…爆発か…?まさか……!! 」 アサギ「……!(急いでスマホを取り出し、本部からの緊急速報を確認しようとするが…)……ダメっス…いつもなら事件直後にすぐ本部から連絡が入るはずっすが…!……って、いうか……!(その時視界に入って驚いたのは、その辺を歩いている民間人たち。これまで起きた事件と比較し、ある違和感が過った) 」 ザワザワ……(爆発音に困惑する民間人たち。しかし、困惑こそすれど何故かすぐに逃げ出そうとしない) ライオット「まさか…ゼレオロスの奴らが―――?どうした、アサギ……?(アサギの視線に釣られて困惑する民間人たちに気づく)…おい!!今の爆発は近い!みんなすぐに避難しろ!!急げ…!! 」 ザワザワ、ザワザワ……(ライオットの避難誘導の声に反応する人々。互いに困惑の眼差しで向かい合うが、それでも誰一人として動こうとはしなかった―――) ライオット「おい…ッ!!聞こえてんのか!?聞いただろ今の爆発!!またゼレオロスの連中が襲撃しに来たかもしれねえんだぞ!!急いでここから離れろって…!! 」 アサギ「……!(民間人たちの様子を見てあることに気づく)ちょ、先輩待ってください!確か、この王国の民間人たちって、事件が発生したらいつも女王様の「声」に従って避難してるって言ってませんでしたっけ…?ほら、女王様って、なんかすごい不思議な声を持ってて、この王国全域にいる人間の脳に直接語り掛けるっていう…あ、思い出した…!「星の歌声」って奴っすよ! 」 ライオット「そういえば、セイン団長がそんなこと言ってたな…けど、それが何だったってんだよ…? 」 アサギ「考えてみてください…!今まで機械生命体や帝国の襲撃事件が発生した時も、発生直後には必ず女王様のその「声」があったから、あたしたちレギュレイターが避難誘導するまでもなく民間人たちは冷静かつ早急に事件現場から離れることができた… でも、今の様子…"あの人たちに女王様の「声」が届いていない"んじゃないっすか…!?ずっと女王様の「声」に従い続けてきたから、その「声」なしではきっと勝手に動くことができないんじゃないかって…! 」 ―――― ズ ガ ア ア ァ ァ ァ ア ア ン ッ ! ! ! ド グ ァ ァ ア ア ア ン ッ ! ! ! (ライオットたちが問答を繰り返している間にも、爆発は二度、三度と轟き始める。それでも、民間人は右往左往するばかりであった…) ライオット「―――――ッ!?(アサギの推測に、嫌な予感が過った。それは、昨日の謁見の際に女王・ヴィエルと最後に交わした、あの言葉―――) 」 (回想)ヴィエル「 もしも…もしも私の身に何かあったなら…こちらのリオンと共に、この国の人々のことを守ってあげてください 」 ライオット「――――………冗談よしてくれよ、女王様…っ……!(何かに駆り出される衝動に踵を返し、爆発現場…とは反対にある城の方角へと駆け出そうとする) 」 アサギ「え、ちょ…っ!?先輩っ!!?どこいくんすか…!?(爆発によって巻き起こる黒煙と走っていくライオットを交互に見ながら狼狽する) 」 ライオット「アサギ!現場は任せた!!そのうち他の部隊の奴らも駆けつけてくれるはずだ!俺は女王のとこへ行く!! 頼んだぞッ!! (一度立ち止まってアサギにそれだけ告げると一目散に城へと駆け抜けていった) 」 アサギ「ちょ、えっ…先輩…!!ううぅ…マジっすか……(「あーもー!」と駄々こねたい気持ちを堪えて、今はライオットの言う通りに従い爆発現場へと向かい始める) 」 嵐千砂都「………本部から要請は来ていないけど、行くしかないよね…!(偶然現場付近に居合わせていたところ、黒煙のある方を見据えて急行し始める) 」 リオン「 ザ ッ ――― (城へ急行するライオットに合流するように、彼の真横を並走しはじめる)……君は確か、レギュレイターの… 今の爆発は…?何が起こっている…!? 」 ライオット「……あんたは…!(同じくリオンと顔を見合わせながら並走する)……わからねえ…けど、俺の優秀な後輩が嫌な予感を推測してくれたんだ。住民たちが避難しようとしない。きっと、女王様の身に何かあったんだ! 」 リオン「……!!やはりか…(同じ考えに至り、ますます不安が募るように俯き始める)…隣国のプラリーニ王国で国王との会談のため、女王の傍を離れてしまった矢先に…私としたことが…!衛兵たちを民間人の避難誘導に当たらせている。だが、焼け石に水だ。女王無くして、この国の危機を救うことはできない!私と共に来てもらおう…! 」 ライオット「ああ…!それに、それが女王様から託された、俺の使命だからな…!(リオンに不敵な笑みを送りつつ、そのまま二人ともに城へと向かっていくのだった) 」 ヘザー「……聞こえる!?聞こえる!?第6隊員!私の声が聞こえてる連中は民間人の避難誘導!!一時的に他隊の指揮下に入っても構わない!私は女王陛下の安全を確保しに行く!!聞こえてる!?繰り返す……!!(片手に持った無線機に叫び続け、車椅子を自動操縦機能で城に向かって爆走させている)……!ライオット隊員、リオンさん…! 」 ザ ッ ザ ッ ザ ッ ザ ッ ―――――(進軍する軍靴の音。城下町のメインストリートを埋め尽くす、蟻の如き黒い群衆。はためく軍旗。物々しい風貌を醸すのは―――) 帝国軍隊『 ザ ッ ザ ッ ザ ッ (「ゼレオロス帝国」―――その軍隊が、何処からともなく現れてはラステルム王国の中央部ともいえるこの城下町に忽然と姿を現したのだ。完全武装を施し、自走砲も以前と比べて数台構えられていることから、"本格的に攻め落としに来ている"ことが伺える)』 ヒロ「………まさか、またこの前の奴らが攻めてきたってのか!(現場付近で爆発の音を聞き、走り出す) 」 アサギ「よっ―――とっ――――!(軽い身のこなしで建物の屋上から屋上へと飛び移りながら索敵していたところに、帝国軍隊を発見する)……やっぱり、こういうことでしたか… こちら第3調査…ああ、間違えました!第2調査兵団・派遣団員のアサギ!ラステルム王国、城下町 E-3にてゼレオロス帝国の軍隊を発見したっす!至急現場への救援を要請するっす!(スマホを手に通達を行う) 」 メトロ「第2調査兵団より、ラステルム王国にてゼレオロス帝国軍の襲撃が目撃されました!至急、第10調査兵団も現場へ向かいます!(ノートパソコンを畳んで装甲車に乗り出す) 」 エクレイル「帝国が攻めてきただと…!?一体どこから…エーテルベールの包囲網はどうなっている!?とにかく、我々第7調査兵団もただちに現場へ急行する!総員、急げッ!! 」 ルクエス「こうも何度も不意を突いてくるなんてネ…帝国の情報網は想像以上に侮れないネェ… ウィルバー、レヴィ、二人とも現場へ行って来テ。ボクは少し遅れるから、サ。 」 レヴィ「りょーかいっ!叩けばいいんでしょ、叩けば!(急いで身を乗り出すように事務所の窓から飛び降りていく) 」 フロール「(城下町の大通りから、素早い身のこなしで高所へと駆け上がり……見掛けたアサギに軽く会釈。そして帝国軍隊を見下ろし)……こちら第7調査兵団、フロール……敵多数、装甲目標も見える。出られる人は隊長の言う通り、全員出てください 」 ヴァランドロア刹那「しかし団長あの女王の能力下にあって避難誘導がままならないというのは異常です情報を集めてから向かった方がいいのではというか単身で活かせられるわけ無いでしょうこういった事態において国家首脳の付近というのは正しくレッドゾーンです危険です向かうべきではありませんところで私の百合は押し語ですが王すぐ放送なのですが録画するのはHDとSSDどちらにしましょうかねえちょっと何無線切ってるんですかおおおおおおおい!!!!!(めっちゃ早口でまくし立てながら箱買いしたシュークリームを抱え現場へ突っ走る) 」 第6調査兵団・戦闘員 ――― 『[[ヴァランドロア刹那]]』 ラタリア「(一方、その頃―――)……不味いことが起こったのら…でも、あともうちょっとなのら…!それまでみんな、なんとか持ちこたえてほしいのら……!(本部の実験室にて、カチャカチャと音を立てながら必死にある物を作成していた―――) 」 ネオン「第4調査兵団もただちに現場へ急行いたします。(装甲車の操縦席に乗り出す) 」 平安名すみれ「女王の身に何かあったったらあったのよ!!(刹那に続いて走り出す) 」 ルクエス「………(スマホを手に誰かに通話をかけているが、一向に繋がらない)……あれれ、おかしいネ… こういう時でもすぐに応答してくれるはずなんだけド… どうしたんだろう、「セイン」…―――― 」 薬師寺九龍「(無線を聞き)え、なんだって!?襲撃!? あ、あと5分、いや3分待ってくれ!今フィーバーしてんだよ!久々に当たり台に恵まれて―――――――わがっだよ行けばいいんだろうが!!(涙ながらに途中で切り上げ現場へ急行) 」 片桐「しょうがねェなァァァ~~~~……団員を守るのは俺の仕事だァァァ~~~~……ここは俺に、任せろおォォォ~~~~(九龍と変わるように台に陣取りパチカス続行) 」 ヨールダン「こちら第6調査兵団、ヨールダン……了解した、隊長。城下町の敵はなんとかこっちで対処してみよう……健闘を祈る(無線機の通信を切り、隊員を載せた装甲車で市街地へと突っ込む)……戻ってそうそう、忙しくなるな……やれやれ… 」 ネオン「 グワシャアァァァアアアンッ!! (パンチコ店に装甲車でエクストリーム入店し、寸での所で片桐の真横に停車する) 団長、お迎えに参りました。早急に乗ってください。 」 片桐「はい。(嘘だろぉ~?) 」 ニーベルゲ「えぇのぉおおお~~~~(スゥゥゥゥゥゥ)戦争の臭いじゃああああ…………。おうお前ら!!派手にブチかましたんぞぉお!!(兵団を率いて帝国軍隊へ迎撃へ) 」 エドガー「(一方第1調査兵団事務所。反応がない通信端末を一瞥し、ガシェット入のアタッシュケースを手に) 団長……ハゲに伝言頼む。俺は城の方に行く、お前らは城下町を頼む(そう言うや窓を開け、窓枠を蹴りロケットのように飛ぶ) 」 パチンコ屋の客「キュインキュインキュイン♪今日のオフ最高だぜぇ~!!!!(装甲車の突入にも関わらず2人の仲間とパチンコを打ってる) 」 唐可可「今度こそ、奴らをギッタンギッタンのボッコボコにしてやるデス!くぅくぅの調整したガジェットがあれば、無問題ラ!デス! 」 第9調査兵団・メカニック ――― 『 唐可可 』 アギト「くそう、こんなときに来るだなんて…………氷川さんもっと飛ばしますよ!! これ以上被害は、出せないッ!!(別の任務で遠くへ行っていた為どの班、どのメンバーよりも遅れている模様) 」 オアシム「テコテコテコ…… (ニーベルゲの肩からマスコットが飛び降り、帝国軍兵士とかち合うように最前列へ移動) 断っておくが、私程度に殲滅される程度では虫以下ということだぞ。童共 ガコォンッッッ (マスコットに亀裂が走り、記事を引き裂いてミサイルポットやら光線銃やらロケランやらの重火器が質量保存の法則を無視して展開。弾幕を撒き散らす) 」 ― PM 13:20 ラステルム王国・スフィア城・女王の間 ― BGM♪:Quiet Intrigue – Xenoblade Chronicles 3 Original Soundtrack OST ―――― バ ァ ン ! (女王の間への両開きの扉が勢いよく開かれる) リオン「――― ヴィエルッ!!(我先に女王の間へと飛び込み、長いレッドカーペットを駆ける) 」 ヴィエル「――――――――(女王の間の奥にある玉座に、麗しの少女が静かに腰かけている。遠目から見ても、その外見に異変はない。表情も至って穏やかであり、なんてことのない「いつもの」調子で佇んでいた) 」 リオン「はぁ……はぁ……!よかった……ヴィエル……無事だったか…(女王にして、かけがえのない妹のヴィエルの傍に駆け寄り、その身の安否を確認して胸をなでおろす) 」 ライオット「……はっ…はぁ……!……よかった…とりあえず、女王様は無事だったみてえだ…(穏やかに佇むヴィエル、彼女に駆け寄るリオンの二人を見据えていたが…)………?(ふと、ヴィエルの表情にある違和感を覚え、眉を顰める) 」 ヴィエル「あはは…(苦笑する) 皆様、どうぞ気を楽にしてください。こちらこそ、世界政府・レギュレイターの皆様には、日頃より我が国をはじめ、五体国を守っていただき感謝しております。(にこりと母性的な微笑みを送る。)……お話は伺っております。なんでも…―――まさか、『ゼレオロス帝国』が再び動き出したとか… 」 リオン「…ええ、そうです…!ゼレオロスが、再びこの国に襲撃を… 女王よ、「星の歌声」を民人たちに届かせ、一刻も早く安全な地へと導いてください…(やや気が動転しているのか、ヴィエルの発言の僅かな違和感に気づけていない) 」 ヴィエル「…そうでしたか…(痛々しい表情をひとつ浮かべる)ゼレオロス帝国…彼らの国の在り方としては根っからの覇権主義であり、強大な軍事力を用いて周辺国を征服してきました。というのも、ゼレオロス帝国の主要民族である『 ゼレオロス族 』の人口が少ないからです。純粋なゼレオロス族は今現在でもその数は極めて少なく、それ故に、征服した周辺国を属州としながら被征服民を帝国人として採り込み、次々と国力を肥大化させていったのです。(リオンにとっては今更過ぎる情報を淡々を語り始める) 」 ライオット「……ん……ッ…???待て…その話、この前聞いたような…???(ヴィエルの発言に首を傾げる) 」 リオン「……??女王…いったい何を今頃そのようなことを…?それよりも、はやく、「星の歌声」を―――― 」 ヴィエル「……ええ、それは当たらずとも遠からず。(頷く) 時は、50年も前に遡ります。帝国が築かれたばかりの当時のゼレオロスは現在(いま)以上に貧困で、それ故に他国への侵略に余念がありませんでした。ですが、その貧しさから戦力は乏しく、五体国に戦争を仕掛けても返り討ちにされるような弱小国とされていました。衰退していく帝国はそのまま滅びの運命を辿るものだと思われていました…ですが、そんな時にゼレオロスにある革命が起こったのです。(困惑する二人のことなど歯牙にもかけず、ただ淡々と、淡々と、語り始める。先日語ったことと、同じことを――――) 」 ライオット「――――ッ゛!!?(その違和感に、絶句する)……まて、リオンさん…!まさかだと思うが…女王様…あんた…ッ…―――――― 」 ヘザー「……二人共!!女王は 反復 している!!(二人の後から、慌てた様子で車椅子で飛び込み)……城下の様子を見て察しては居たけど、まさか本当に……!! 」 せい、かーい ―――――――― ゲ シ ィ ッ ! ! (その場にいないはずの第三者の声が、リオンの至近距離で聞こえる。だが、声が届いた頃には玉座の背後に潜んでいた「影」によってリオンが蹴り飛ばされてしまった) リオン「なにッ―――― ぐぁ…ッ…!?(ライオットとヘザーの発言に振り返った直後、玉座より聴こえた得体の知れない声に振り返ろうとした頃には強く蹴り飛ばされてしまった) 」 ライオット「ッ…!?あぶねえ!!(蹴り飛ばされたリオンを咄嗟に受け止める。高貴な執政官とは言えど、一人の女性として丁重に抱きしめ、そっと下ろした)――――!(そして、玉座の背後から現れたその「影」を睨みつける) 」 ヘザー「執行四脚《フォーレグ・イグゼクター》!!(玉座の背後から現れた「影」に即座に反応し、車椅子を巨大な四脚へと変形させ)……良く止めたわね、ライオット隊員。リオン執政官に怪我は? ……私達で障害を排除、二人を保護するわよ(嘲る様な声にもまるで耳を貸さず、ただ対敵を見据え) 」 赤髪のガスマスク「――――(玉座より現れてリオンを蹴り飛ばした張本人。その風貌は、フードにガスマスクで素顔を覆う赤髪の青年。アサルトライフル「ステアーAUG」を肩に担いで気だるそうに立ち尽くし、女王・ヴィエルが腰かける玉座の手すりにどかっと膝を突き始めた)―――― そっ、反復現象《オーバーラップ》。女王様にはおねんねしてもらったってわけ。……てかさぁ、マジで同じこと繰り返して喋ってんの???ウケるwwwwww(今もなお淡々と語っている女王の横顔を覗き込んではぶひゃひゃと下品に嗤い始める)」 リオン「ぅ…す、すまない……(ライオットに受け止められて立ち上がる)――――!貴様…ッ…!女王から離れろッ!!(腰に携えた聖剣を引き抜こうとするが―――) 」 白髪のガスマスク「――――あかん、あかん。そないな物騒なモン。引いてもらわにゃ。(何処からともなく沸き起こる硝煙の中より露わとなった白銀色の髪をしたガスマスクの青年。その人物は、相方と女王を挟み込むように現出し、リオンに抵抗するなと自動小銃「H K G11」をヴィエルのこめかみに突き付ける)」 平安名すみれ「やっぱりこんなことになってたわね…(女王の間に入ってくる)援護するわよ、団長(グソクムシの着ぐるみのようなものが体を覆う) 」 ライオット「はい、大丈夫です!了解――――!?(ヘザーに応答する一方で現れたガスマスクの二人組に強い警戒心を剥きだす)……テメェら…よくも幼気な女王に手を出しやがったな。なにもんだッ!? 」 ヘザー「チッ……(小さく舌打ちをした後、ライオットと乱入してきたすみれへと目配せし)……二人共、リオン執政官をお願い ……さて、お二人は脅迫のおつもりですか?我々に武装を解除しろと?(……狙いは何だ、私達に隙を作る事?それとも見た目通りの快楽目的…?)(その場から動かず、ガスマスクの二人を交互に見) 」 赤髪のガスマスク「なにもんかだァ?俺はなぁ―――――えっ、俺ってなにもんなんだ?(女王を挟んで素っ頓狂に白髪の相方に尋ねる) 」 白髪のガスマスク「阿呆。なんぼ馬鹿でも記憶が飛ぶ輩がおるかっちゅうねん。 」 赤髪のガスマスク「ハァ!!?馬鹿ってなんだよ駄馬って!!!馬鹿って言うほうがバカなんですぅー!バーカバーカ!キャッキャッwwwwwww(白髪と呑気に戯れていたところにヘザーの眼光に振り返る)……見てわかんね?女王は、俺たちの手に落ちてんだよ。余計なことすんとこの頭吹き飛ばすぞア゛ァ゛ン゛ッ!!?(団長相手であろうとガンを飛ばして威嚇) 」 リオン「くッ……!!!(人質に囚われた妹…女王の姿に数歩退いてしまい、引き抜かれかけた剣を鞘に静かに収めていく) 」 平安名すみれ「わかったわ。(ヘザーの言葉に答え、戦闘態勢のままリオンの傍に)ほら、あんたも!(ライオットに) 」 白髪のガスマスク「……あんたら、「レギュレイター」やろ。ちょうど数分前に、一人来おったで。ちょうどええわ、悪いねんけどさ…――――(玉座の方に手を伸ばし、何かを引きずり出す)―――― 邪魔やねん、返したるわ。(掴んだ大きな影をライオットたちの元へ投げ飛ばした) 」 ヘザー「(あっ……不味い、実力云々より非論理的な意味で何をしでかすか分からないタイプだこいつら……)……その通りの様ですね、では交渉ですか?要求は……(ガジェットを巨大な四脚から車椅子の形態へと戻し、堂々と座った体勢に)調査兵団、及び政府への要求なら、私が一隊の長として…上に話を通しましょう 」 セイン「―――――――― ド サ ァ … ッ … ! (白髪のガスマスクに投げ飛ばされた物の正体。それは、全身に無数の風穴が開かれ、血まみれとなった貴公子の団長…そのなれの果てであった)……ぅ……ァ……ッ……(まだ辛うじて息はしているようだが、既に虫の息。瀕死寸前までの超重傷を負っていた―――)」 ライオット「わかってる…けど…(すみれに言われるままにするが…)――――― ! ! ? (目の前に投げ飛ばされた遺体…それが、自分がよく知る人物だと気づくと目を大きく丸くし、言葉を失った)……な…ッ…あ………?!……セイン団長……嘘だろ…ッ……!?セイン団長ッ!!!!(レッドカーペットに横たわるセインを抱き起す)おい…ッ…セイン団長…!!しぁつかりしてくださいッ…!!!(蒼白した表情で何度も彼の身体を揺さぶりだす) 」 セイン「う゛ッ゛――― ゲホッ゛… がぁ……ッ……!!(ライオットに揺さぶられる中で激しく吐血するも、そのおかげで目が覚める)……っ゛……迂闊、でした……気をつけて、くだ、さい……『彼ら』は…ゼレ、オロスの……ゥゲホ…ァッ……!!ハ―――ァ……ハァ……ッ……!!(口の端より止めどなく溢れ出す赤い滝が、レッドカーペットを更に深紅に染め上げていく) 」 平安名すみれ「…!(セインを見て)あれは、第8の…!! 」 ヘザー「………セイン団長…?(余りにも予想外の事実が眼前へと転がり、その傷が明確に致命傷……現状では救命が不可能なことまで悟り)……ライオット、落ち着いて。セイン団長、続きをお願いします(優先順位はあくまで、執政官と王女……そう言外に告げるかのように、あえて冷徹な声でセインに次の句を要求) (…早めに連絡を取るべきだった、彼なら大丈夫だと高を括っていた…!) 」 赤髪のガスマスク「…テメェらのことは『リベル』軍団長から聞いてんだよ。レギュレイターなんて、俺らからすればくっっっそ邪魔なんだわ。そん中でも団長格ってのが厄介みたいだからよォ…特に、そいつ、なんか情報によれば世界最強クラスの剣士っぽいからさァ…女王を盾にしてやったわけよ。そしたらそいつよォwww「紳士」だの「姫」だの痛えことほざきながら俺たちに撃たれることを選んだだったわけwwwwww ケッッッッッッッサクwwwwwww せかいさいきょーだがなんだか知んねーけどよォ…じゃあそいつを撃ち殺した俺が今じゃ「世界最強」…ってコト!?アヒャヒャヒャヒャッwwwwwwww(腹を抱えながら盛大に嗤い出す) 」 セイン「はぁ…ハァ……『七帝軍』だけでは、ありませんでした……脅威は… ヘザーさん……ライオット…さん…… 私からの、最期のお願いを、聞いて…戴けますか……? 」 セイン「 女王様を…お救いください… (それが、世界最強と名高かった誉ある貴族剣士の、最期の言葉であった。彼らに意思を託し、事切れた青年の首が項垂れ、帰らぬ人と為ったのだった…―――――)」 白髪のガスマスク「……あんさんも団長格なんやろ。リベル軍団長も言ってはられたやろ。「『ワイら』に楯突くなら相応の報いを受けてもらう」って。命が欲しかろうて。ほんなら要求はただ一つや―――――"去ねや"、この国から。 」 拮抗状態、というには生易しい。 女王がガスマスク二人組の傍らにある今、レギュレイターには手出しが困難。 そんなとき、どこからともなく『バイク音』が響き渡る。 赤髪のガスマスク&白髪のガスマスク『 !! (突如轟くバイク音にはっと首を上げる)』 アギト「ハァァアアアアアアアアアア!!!!!!(バリィィイイイイイイイイイイン!!)(城の屋根をライディングしてきたのか、バイクでステンドグラスを突き破り、ガスマスク二人組の上から現れる) 」 ライオット「………―――――――(最期の言葉を自らに託し、息を引き取ったセイン。つい昨日まで、不安げな自分に優しい笑みを送ってくれた頼りある仲間であった彼の顔が、目の前の遺体に重なると、腹の底から轟轟と煮えたぎる熱い感情で、胸がいっぱいになった)―――――!!(睨みつけるように、咄嗟にリオンにアイコンタクトを送る) 」 リオン「―――――!!(ライオットの視線に一瞬驚愕するも、すぐにその意思を汲み取ると―――再び剣に手を伸ばす) 」 ライオット&リオン『―――― ぜ え あ゛ あ゛ あ゛ ぁ゛ ぁ゛ ぁ゛ ッ゛ ! ! / は あ あ あ ぁ ぁ ぁ ! ! ――――(互いに咄嗟に手に取った武器を力強く握りしめ、それぞれがガスマスクの二人組の一瞬の「隙」――アギトが紡いでくれた――を突いてその切っ先を振り抜いた)』 ヘザー「ああ、成程………全く同じ手段を取った訳ですか。確かに、有効な手段です……実際、手が出せない訳ですからね(連中の目的はレギュレイター……それも団長格。私達の目的は姫の救助……シンプルで良かった) ありがとう、セイン団長。貴方の願いは私が聞き入れました ……良いでしょう、ではその辺りは上に伝えさせます。 ……で、どうします?私は女王を解放して頂けるなら、この身を差し出しても構わないんですが……(さあ私を撃て、とでも言わんばかりに手を広げた直後……響き渡るバイク音、そしてガスマスクの二人がその音に反応した隙を見逃さず)……!すみれ!ライオット!(顔は向けずにそう叫び、) 」 赤髪のガスマスク&白髪のガスマスク『 ザ グ ゥ゛ ッ゛ / ザ ァ゛ ン゛ ッ゛ (ライオットの槍に白髪の腹が貫かれ、リオンの剣に赤髪の喉元が掻き切られる。驚く間も、断末魔を上げる間もなく二人の身体はぐらりと倒れた―――)』 ヘザー「執行四脚《フォーレグ・イグゼクター》ッ!!(再び車椅子を四脚に変型させると同時に、一瞬で懐から拳銃を抜き……ガスマスクの二人組へと即座に発砲)女王を確保しろ!! 」 リオン「 ダ ン ッ ―――― ヴィエルッ!!! (盛大に振り抜いた態勢から床へと着地し、急いで玉座のヴィエルを抱き寄せる) ……すまない……すまない…っ……!(愛おしくぎゅうと力強く抱きしめると、彼女をお姫様抱っこしその場から離れ出した) 」 平安名すみれ「わかったわ!!!(グソクムシの脚が触手のように伸び、ヴィエルの両腕を捕らえる) 」 平安名すみれ「………(その前にリオンが抱えて離れてしまったため外す)………こいつらを捕まえるったら捕まえるわ!!(半分八つ当たりでガスマスクを複数の触手で拘束) 」 アギト「ズギャギャギャギャギャ!!!(着地後車体を傾けるようなブレーキをして停止)――――大丈夫ですか!!?(内心女王陛下を轢いたんじゃないかと思ったが、リオンたちの様子を見てほっとする) 」 ライオット「ハーッ…ハァーッ゛……!!(親愛なるものを失った直後だというのに、落ち着いた態度で立ち尽くす。否、"落ち着かせようとしている"のだ。乱れに乱れそうな今の心を…―――) 」 白髪のガスマスク「……………(腹を貫かれ仰向けに倒れているところに、すみれが伸ばすグソクムシの触手に拘束されるが――――) 」 白髪のガスマスク「――――― あ か ん わ 。(その体が、霧散する。硝煙となって宙を舞い、再び床上に降り立ったころには人の姿が形成され、元の姿に整った状態で起き上がったのだった)……やられてもうた。よもやこんなんなると思うてなかったわ。……ほれ、起きぃ。(隣でくたばっている赤髪の「遺体」に視線を向けることなく声をかける) 」 ヘザー「(女王陛下と執政官はとりあえず無事、後は……!)すみれ、気を付けろ!そいつはまだ動ける!! ……ライオット、今は敵と自分だけ見ていろ!!(ライオットが平静を取り戻すには時間が掛かると判断し、ヴィエル達をカバーする為に四脚で彼女達の盾となる為にジャンプ) 」 赤髪のガスマスク「―――――……ぁ゛~~~~……(ゾンビのように項垂れた声を発しながら何食わぬ顔でその上半身を起こす。掻き切られたはずの首には、確かにずっぱりと深い切れ込みこそはあれど、流血はない) るせえ!テメェまでバイクの音にびびってどうすんだバッキャロウ!!(白髪にヤジを飛ばしながら平然と起き上がる) 」 リオン「――――!(確かに仕留めたと思い込んだはずのガスマスクたちが起き上がったを見て驚愕する)馬鹿な…確かに急所を狙ったはず…何故、平然と生きている…ッ…?!それに……貴様等のような存在は知らない…!『七帝軍』以外に、貴様等のような化け物がいるなど…!(ヴィエルを庇いながらなおも剣を構えている) 」 平安名すみれ「わかってるったらわかってるわよ!だから動きを…!?(拘束したガスマスクの体が霧となったのを見て) 」 ド ギ ュ オ ッ (女王の間の正面入口を貫通し直線状の"蒼炎"が飛来。 ガスマスク二人組へ接近すると分散し弾幕となって襲いかかる) ライオット「ッ……!?(生きているのが信じられないと言いたげそうに絶句する)……テメェら……テメェら一体何者なんだッ!!?よくも…よくもセイン団長を…ッ…!!!(長槍に形成した閃光《グリント》を握りしめて構える) 」 ヘザー「……随分とまあ、上等な身体を持ってる事で……(白い方はああやって霧散する、そして…今セイン団長に"何か"した…赤い方は……そもそも血が流れてない、か…)……ミンチにしてやれば、とりあえず片方は沈黙させられる、か……っと(飛来する蒼炎に反応して振り返り)……来たのか… 」 赤髪のガスマスク「――――!?(すると今度は真正面から迫ってきた蒼炎に直撃し悶えるように暴れ出す)ぶわっちちちちちちちちちちッ!!!!!あづぇ゛ッ゛!!!あっづぇぇぇぇぇえええええええええええええ――――――― あ、熱くね。(蒼い残火を身に纏いながらも、ふと何かを思い出したようにけろりと佇む) 」 白髪のガスマスク「 フ シ ュ ァ ァ ァ ア ア … ッ … ! (迫る蒼炎を、周囲に拡散する白い硝煙で相殺した)……『 四(アズマ) 』。今ので二度逝ってもうたな。南無南無。(赤髪に両手を合わせる) 」 エドガー「――――― ガッッ ガッッ ガッッ(蒼炎の残る拳を携え崩れた正門の残骸を踏み砕き、セインの横で足を止める)………(一瞥だけやると、手を添え首を回して骨を鳴らした)致命打は効かないらしいな。丁度いい…… 殺して終いじゃ面白くねえと思っていたところだ (効いてない、いや痛覚がないのか……)世界最強になったのはいいが、"剣"は持ってねえのか 」 白髪のガスマスク → 01《 アオン 》「――――― 遊撃隊《 アサルト 》の『 01《 アオン 》 』や。よろしゅーな、レギュレイター。 」 [[ゼレオロス帝国]]・遊撃隊《 アサルト 》 ―――― [[01《 アオン 》]] / 一(ニノマエ) 赤髪のガスマスク → 04《 デルト 》「うるせえ、『 一(ニノマエ) 』!!テメーも一回死んだだろうが!!(プンスカ) ……同じく!遊撃隊《 アサルト 》の『 04《 デルト 》 』!ゼレオロスのバッドボーイとは俺様のことだ!ヨロシクゥーーーーー!!(アサルトライフルをクラッカー代わりに頭上へ威嚇発砲する) 」 [[ゼレオロス帝国]]・遊撃隊《 アサルト 》 ―――― 04《 デルト 》 / 四([[アズマ]]) ライオット「……遊撃隊《アサルト》……?そんな情報は何処にもなかったぞ…俺たちの知らない、ゼレオロスの新たな精鋭か……!?……!エドガー副団長!(現れた彼に意外そうに目を丸くする) 」 アギト「(再び立ち上がったガスマスク。怪人じみた肉体を目の当たりにし、バイクを降りる)―――――これ以上荒らさせない。皆の居場所は、俺達が守る!!(左足をうしろへやり、軽く腰を落とした右半身の構えで拳を握りしめる) 」 01《 アオン 》「…おーぅ、おうおう……なんやえろう強面なの来おったわ…堪忍してや。ほな、ワイは『 巨門 』様に一報入れてくるさかい、あとはよろしゅーな。(それだけ告げると体を霧散させ、跡形もなく姿を消した) 」 04《 デルト 》「ア゛ッ!!??オイッ!!!!逃げんのかよ、一(ニノマエ)ッ!!オイテメェーーーーーッ!!!この陰湿野郎!!大勢相手だといつも逃げやがる腰抜け!!コミュ障!!ぼっち!!童貞!!(霧散した相方に罵声を浴びせ続けていたが、やがて「はあ」と大きなため息をついて振り返る) 」 04《 デルト 》「 まーテメェら相手なんざ俺様一人でも十分なんだけど、な?だってオレ、「せかいさいきょー」だしぃ?ィャァーーーーヒャヒャヒャヒャッwwwwwww (大胆不敵にアサルトライフルを肩に担ぎ出す) 」 ヘザー「ああ、くそっ…!片方逃げられた……!(01が霧散して消えた事に思わず歯軋りするが、即座に04へと目を向け)……エドガー副隊長、丁度良いわ。一人逃がしたけど……残った方は磨り潰してやればいいわ(エドガーに振り返ってそう言った後……巨大な四脚で軽々と跳躍し、ライフル弾を四脚で弾きながら04の頭上から襲い掛かる!) 」 リオン「…すまない、レギュレイター諸君…ここは任せる……!(そのままヴィエルを連れて颯爽とその場より撤退した) 」 エドガー「丁度いい。誰がどう最強だのと騒ぐ団員にうんざりしていたところだ。 悪いな"セイン"、"剣"か"拳"か……こいつを黙らせればくだらねえ"世界最強"談義は終いだ 」 平安名すみれ「任せなさいったら任せなさい!(脚の触手を鞭のように複数伸ばして繰り出す) 」 ライオット「―――― っるせぇ (静かなる怒りを含みながら数歩詰め寄る) その耳障りな減らず口、今に黙らせてやる。こんなに怒りを覚えたのは久しぶりだ……(憤りにギラつく眼光を露わに04と対峙する) 」 04《 デルト 》「っとぉッ!?(踏みつぶそうと迫るヘザーに対し咄嗟に跳躍後退する) ッヒャァハハハハ!!!団長格っつっても障害者じゃねーかよwwwwこれなら人質とかなくても捻り潰せそうだわwww それに、他の連中も弱そうだしぃ?全員まとめてかかって来いよオラァ!!! 」 ― 過去:某日某所 ― 渋谷かのん「え~っと、ピュア・オーディオってなに?(星々が見える下で風に揺られながら彼女とふたりで街の見える丘まで来ていた。そこで興味深い話を聞く) 」 マルガレーテ「そ。その名の通り『音質を良くしましょう』っていう考え方。でもそう簡単にはできない。この哲学の肝、それは『純粋でなければならない』ということ。その究極の目的は完全な……一切のノイズを除去することにある(いつもより近い距離で耳を傾けてくれているかのんにバレぬよう緊張を隠しながら努めて冷淡さを崩さずに説明する) 」 渋谷かのん「う~ん、わかるようなわからないような。でも、それってオーディオプレーヤーとかの音の反響がどうのこうのっていう話じゃあないの? あ、もしかして欲しいプレーヤーがあるとか? 」 マルガレーテ「違うわ。オーディオの話じゃない。これは音楽の話であり、歌の話なの。おわかり? --------いい、かのん。音の正体は『音波』。波とは根源のエネルギーなの。生命を生み出した海にも『波』があり、太陽から降り注ぐ光だって『電磁波』なの。人の心は『脳波』として出力される。そういう力が波紋のように広がってこの世界を回している。波を阻む障害はいらない。 」 BGM♪:カイネ/救済 渋谷かのん「―――――え゛?(マルガレーテの性格は知っているつもりだったが、ここまで壮大なスケールになるとは思わず顔をひきつらせた)いや、えぇ~。ちょっと、ごめん、私ど~も、そういう話はアハハハハ~。べ、別にマルガレーテちゃんが悪いんじゃないよ!? 私が理解できないだけでその、ね? えっと、アハハハハ! 」 マルガレーテ「(そんなかのんを横目でジットリと見ながらも話を続ける)別に難しく考える必要はないわかのん。っていうか、私達も同じような事してるもの。人を落ち着かせる脳波のα波だって『音』で再現できる。……そう、大勢の人を魅了して、希望や高揚感を与えることだって。聴いた人間から恐怖心を取り除くことだってできる。私達スクールアイドルだって同じじゃあないかしら? ……これは単純な話なの。究極を言ってしまえば、本当に良い音は、死の恐れさえも超越させる。そう、人間の魂に直接干渉できるほどの生命エネルギーを音楽は宿しているの。 」 渋谷かのん「ほ、ほへぇ~……(どうしよ。壮大過ぎて頭がパンクしそう……)で、でもマルガレーテちゃん。それが真実だとしてだよ?その、ピュア・オーディオっていうのをどうやって達成するの? 概要はなんとなぁくわかってけどサ。やり方ってあるのそういうのに。やっぱり地道にレッスンとかやる、とか? 」 マルガレーテ「(…………。)ないわけではない。ただ非常に条件が難しい。かのん、アナタ『黄金比』は知ってるわよねそれくらい。黄金長方形の話なんかは有名ね。何度繰り返しても揺らぐことのない『無限に続く力』。それを内包した比率…レオナルドダヴィンチの『モナ・リザ』やアントニ・ガウディのサクラダ・ファミリアにも使われている。人類が『美』と言う概念を追求し、見つけ出した完璧な比率。(これ以上ないほどの恍惚な表情を見せながら夜空を見上げる) 」 渋谷かのん「お、おぉ…………(話の内容に圧倒されながらも嬉しそうな彼女の顔に目を見張る)そ、それで……その黄金比っていうのがどうかかわってくるの? 」 マルガレーテ「音の黄金比……黄金比音律と言われるものよ。音程に当てはめると833セントスケール。その組み合わせで作る音による完璧な比率。その比率を完全に守って創り上げ歌う。これこそ私が求め続けた真の音楽の力ッ! 無限に続く黄金エネルギーを内包した宇宙最高の音楽よ!! 」 渋谷かのん「マ、マルガレーテ、ちゃん?(語るごとに魔女のようにテンションを上げる彼女に若干恐れつつも呼吸を整え)……すごいね、マルガレーテちゃん。なんだか、すっごく遠い存在になっちゃったみたい。私も歌とか頑張ってるつもりだけど、フフフ、マルガレーテちゃんの話聞いてると、自分なんてまだまだなんだなって。 」 マルガレーテ「----何を言っているのかしら渋谷かのん。アナタも黄金の音楽をマスターするのよ。この私と一緒にね。…………それで、その、いつか、私とアナタ……ふたりで、舞台の上、で…………その…………。 」 渋谷かのん「マルガレーテちゃん-----------。ふふ、うん、そうだね。その歌い方ができるかどうかはわからないけど、そういうチャレンジも悪くないかも! じゃあ、約束して。―――――――この戦い、必ず生きて帰ること(そう言って小指を差し出す) 」 マルガレーテ「ッ!! え、えぇ!!約束、約束だから!!だからアナタも、無理はしないでね?辛かったらいいなさい。絶対よ?夜更かし禁止。喉は大事にすること。あと、それから―――――― 」 渋谷かのん「ちょいちょいちょい。も~お母さんかって。大丈夫。心配しないで―――――」 星々の下、微笑みの中結ばれる小指。その温もりにふたりの少女はひと時の安堵とひとつまみの高揚を覚える。 ―――な ぜ あ ん な こ と に な っ て し ま っ た の か。 事件より1時間前 第四調査兵団事務所 マルガレーテ「(彼女以外出はらっており実質お留守番。津上翔一が用意してくれたお菓子を摘まみながらパソコンに文字を入力していく)台所で氷川誠と揉めていたからどんなものに仕上がるかと思ったけれど、うん、おいしい。…………ところで、薬師寺九龍はまたパチスロかしら。そう言えば片桐も珍しく見回りに行くって張り切ってたけど……く、これだからオヤジは……。(もっと規律をよくしなければならないなと思った矢先、パソコンの画面にピコンと反応が見られた)なにかしら、メール? 」 団長・副団長クラスの持つパソコンに迷惑メールなどが届くはずはない。 徹底した管理がされている為ハッキングにより情報が漏れることもあり得ない。 ――――だからこそ、そのメールには目を見張った。 ワナワナと震え持っていたお菓子を落としてしまい、震える手がつっかえてコーヒーを零してしまったりと。 マルガレーテ「(見間違えるはずがない。そのメールアドレスは死んだはずの『渋谷かのん』のものだったのだから)―――――。(時間が止まったように表情を固まらせながらマウスを動かしメールを開いた) 」 メール『机の下から2番目の引き出し』 マルガレーテ「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ(呼吸が乱れ汗が全身から噴き出る。ゆっくり指定の引き出しを開けると……)あ、ぁぁ……(かわいいレターセット。これも見覚えがあった。紙質、ほのかに匂う香水の匂い……甦る思い出が彼女の情緒を乱し、脳をぐちゃぐちゃにしていく)―――パラ。(丁寧な手つきで封筒から手紙を取り出す) 」 『私に色々教えてくれた場所で待ってるよ 渋谷かのん』 マルガレーテ「(筆跡まで彼女そのもの。ここでマルガレーテの限界が訪れた)…………あ、あ、……かの、ん(行かなきゃ。かのんが……かのんが、でも、かのんは死んで……でもやっぱり行かなきゃ!会いたい、会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい!)―――ガチャ!バタン!!(わき目もふらず事務所を飛び出した。人混みをかき分け何度も転びそうになりながらも必死に走る。かつて星の下で街を見下ろしたあの場所へ)はぁ、はぁ、はぁ……かのん、かのん! かのぉおおおおおおん!!(そしてついに辿り着く) 」 街の賑わいから、木の葉の擦れと燦々たる陽光の場へと移る。 思いの人を懸命に探した。何度も何度も張り裂けそうなほどに叫んだ。 寂しさと期待で胸が張り裂けそうで涙を零しながら彼女は必死にかのんを探した。 ――――そして、足音が近づいてくるのを感じ、バッと振り返る。 マルガレーテ「―――か、かの……!(不安に押しつぶされそうな顔が一気に晴れやかに。勢いよく振り返るも、そこにかのんは―――――)…………え? アナタ、なんでここに?(その人物に目を丸くした) 」 ?「――――。(それはマルガレーテが良く知る人物。仕事上でもしっかりしているので信頼している。だが、この場所に来るのは実に不可解なことである) 」 マルガレーテ「…………かのん、かのんはどこ? 私、かのんから手紙を貰ったの! 知ってるでしょ?渋谷かのんよ! 生きてたの!あの子生きてたのよ!ねぇ、かのんを知らない?かのんがいるはずなの!ねぇ!! 」 ?「(必死な顔を見せるマルガレーテをよそに、手で合図すると数人の部下らしき人間が出てくる) 」 マルガレーテ「――――ゾ ワ(不穏な空気を感じ身を固まらせる)な、なによ、アナタたち…………ちょっと、どういうことなの? なんのつもり!?(手紙を守るように身構える) 」 ガサガサガサ、ジャキジャキジャキジャキ…………(周囲から聞こえる物音、どこか機械の関節部のような音が細かく響いてくる。神経の奥底まで響く嫌な音だ) マルガレーテ「な、なに!? この、アナタ一体なにを、し―――――――(右足に何かがへばりついたような感触と冷たさ。それはとても小さな機械生命体。蜘蛛とサソリを組み合わせたようなそれは1匹ではない。2匹目、3匹目と一瞬の内に周囲から無尽蔵に現れ彼女の身体を這い上がっていく) 」 マルガレーテ「ちょ、なによこれ!? いや、ああぁああああ!! やだ、やめ、イヤァアアアアアアアアア!!!(這い上ってくる無数の小型を振り払おうとするもどうにもできず、スカートの中から制服内部へと侵攻し、彼女の肉体に食らいついていく。その激痛に耐え切れず断末魔を上げた)ああああ! あああああああああああああああ!!(衣服など機械生命体には紙切れに等しく、布地を引き裂きながら100匹、200匹という単位で次々と彼女に潜り込み、体内へと入ろうとする。遠慮のないその侵攻は皮膚からだけではなく穴と言う穴から内部へと進んでいく) 」 マルガレーテ「いやぁ…………こんな、死に方、イヤ…………誰か、助け、て…………かの、……………ん(無数の小型に埋もれながら空に向かって血塗れの手を伸ばすも、カクンと一気に脱力しばすんと山の中へと埋もれていった) 」 ?「…………行くぞ(部下を引き連れその場を去る。時間通りならもうすぐ帝国の侵攻が始まるはずだ。すべては手筈通りに動いていると口角を吊り上げた) 」 ―――――♬ ―――――♪ (無数の小型がマルガレーテに群がってできた薄ら高い山、その中からなんとも美しい歌声が響いてきた。『孵化』するまでざっと40分ほど。そう、帝国と戦っている間に出来上がる。――――宇宙最高の歌の申し子は。) 「 続き 」へ LAST RESORTへ戻る
https://w.atwiki.jp/chaosdrama2nd/pages/1380.html
. ─第1調査兵団事務所前─ ミア・テイラー「………(入り口前にもたれかかりながら音楽を聞いている) 」 ヒロ「……(寒そうにしながら事務所から出てくる)……おや(ミアが目に入る)こんな寒空の中音楽鑑賞かい(足を止め、彼女の方を向く) 」 ミア・テイラー「何か作曲のヒントになればと思ってね。ただ、それだけ(イヤホンを外し、振り向かずに淡々と応える)こんな時間に買い物? 」 ヒロ「あぁ、ちょっと近くのコンビニまで。…そうだ、せっかくだから一緒に行かない? 」 ミア・テイラー「Why…?唐突だな…まぁ、いいけど。あのハチ公も一緒なのか? 」 マコト「あっ、お兄お待たせ〜!買い物いk…(えっ?)(扉を開けて出てくるが、ミアを見て足を止める) 」 ヒロ「ハチ公て……(糸目)まぁ、いっs……(えっ?)(出てきたマコトを見て) 」 ― ラステルム王国・城下街 ─ マコト「………なぁ、なんであいつもいるん…(小声でヒロの肩をガッと掴みながらコンビニに向かっている) 」 ヒロ「いや、事務所出たら近くにいたから…おんなじ第1兵団の仲間だし、こういうのもいいかなと思って…(バツの悪そうな顔でマコトの方を向かずに歩いている) 」 マコト「…ハァー…(わかってないと言わんばかりにため息を吐く)せっかく2人で買い物できると思ったのに… 」 ヒロ「(だる)(だる)(聞こえるて聞こえるて) 」 ミア・テイラー「オイオイ、ハチ公と戯れてないで早く歩きなよ(ヒロの後ろをポケットに手を入れながら歩いている) 」 マコト「なっ、誰がハチ公だって!?(ヒロから手を離し、ミアの方を向く) 」 ヒロ「だぁーっ!こんな街中で喧嘩すんなって!(マコトの腕を掴み)ミアちゃんもあんま煽るなよ… 」 ミア・テイラー「そう……いてる…らだろ…(断片的に聞こえるような声で呟く) 」 ヒロ「…………えっ、なんて? 」 ミア・テイラー「………何でもない!Hurry up!(足早に2人を追い越していく) 」 マコト「…そのまま先行っとk…(ヒロに腕を引かれる) 」 ― 第4調査兵団・事務所・オフィスデスク ― ジリリリリリリリン! ジリリリリリリリン! 薬師寺九龍「……(最初は無視を決め込んで競馬新聞を読み込んでいたが片桐もマルガレーテもいないことを知り舐め域交じりに受話器を取る)―――はいこちら第四。……はぁ仕事っすね。ん、調査?(電話の内容に訝しげな顔)民間人数名が夜な夜な廃ビル群の方向にねぇ。そりゃあ怪しいっすね。機械生命体とかオーバーラップのこともあるから俺等に? …………怪しい動きをすれば、その場で。それ、俺らが警察関係者だってわかって言ってんスか?逮捕して事情聴取しないとねぇ。そう、こう見えても俺等の部署ってデスクワークめっちゃ多いんスよ。…はい、まぁとりあえず現場向かいますよろしく~(ガチャン)…はぁ。帰りてぇ。 」 1時間後、彼が厳選した10人で調査隊が組織され夕方ごろに現場へと向かう。 隊員A「メンバー全員が警察って…これもうただの張り込みだなハハハ。 」 隊員B「仕方ねぇさ。こういうデリケートなことできる部署ってそうそうねぇし。なにより人手不足だ。 」 隊員C「でたよ人手不足。俺らの部署だって人手が足りてねぇんだぜったく 」 薬師寺九龍「はい、愚痴駄弁っててもどうにもならないよぉ~。…ここが待機ポイント。民間人が何人も向こうの廃ビル群に集まってるらしい。もしかしたらオーバーラップとの関わりも考えられる。…本部は殺せって言ってるけど、俺等善良なる警察官は警察官らしく対応しよう。 」 待つこと数時間。 月明かりをバックにカップラーメンをすすりつつ、その民間人たちが現れるのを隠れ待つ。 隊員D「ぬっ!?(暗視機能のついた双眼鏡で見張っていた隊員が)…現れました。A区のビル群の陰に隠れて……なんだろう? 灯りを点けてる? 」 薬師寺九龍「ん、見せてくれ……本当だ。またひとり誰か来たな。……ありゃあ、サラリーマンか? おいおい、今度は女までいるぞ。一体なにやらかそうってんだ。まぁいい。行くぞ!! 」 近づくつれに聞こえてくる不気味で不規則な叫び声。 現場の異様さがうかがえるたびに、調査隊たちに緊張が走っていく。現場の状況によっては応援も呼ばねばならない。 その間の現場で命を張らなければならないのは自分達なのだ。 隊員達「……ゴク(この調査兵団に所属が決定されたときから、いや、警察官になったときから、"覚悟"はしていた。市民の安全を守る為に命をかけなければならない。ひとり、またひとりと呼吸を整えていき、その瞳に炎を燃やしていく) 」 薬師寺九龍「……(そんな隊員達の意志を組み、まず最初に自分が行くことにする)サササ……ササ、バッ(近づいていき、あとから隊員達がついてくる。そして、ついにその全貌が明らかに出来る位置まで辿り着いた)……さぁ、見せてみな。なにやってんのかをな(そしてそっと顔をのぞかせた)――――――ッッ!? 」 オムツを履いたいかつい男「バブバブバブゥウゥゥウウwwwww 」 オムツを履いておしゃぶりをつけた中年オヤジ「ダーダーwwwマンマーwwマンマァァァァァアアアアアアアアアアアアアアwwww 」 衣装を身に着けた嬢「こーら、イタズラしたらダメでちゅよ~♪ 」 オムツを履いたデブオヤジ「アブブブブブブブブブブブゥゥゥウウウウウウウウウウウウウwwwwwwwwwwwwwwwwww 」 それは、立入禁止区域に侵入した挙句の 野 外 赤 ち ゃ ん プ レ イ 。 薬師寺九龍「………………………………………………。 」 隊員達「………………………………………………。 」 この光景を見た時、他の部隊ならどうするだろうか? 殲滅か見なかったことにするか。 しかし、【彼等】にそれはできない。警察官である彼等の相手はなにも凶悪な犯罪者や殺人鬼ばかりではない。こういった『変態』もいるのだ。 軽犯罪法1条32号・立入禁止場所等侵入の罪。並びに公序良俗に反する行為。 薬師寺九龍「(圧倒的な地獄絵図を目の当たりにしたことにより、隊員達同様目から光がなくなり、仕事モードに切り替わる)……スイマッセ~ン。あの~お楽しみのところすみませんね、おとうさんたち。うちら警察のモンなんですけれども、ね、ちょっとお話聞かせてもらってもいいっすか? ね? イイデショ? はい連行~……! 」 「バブバブバブゥウゥ!!」「はいおとうさんいい歳なんだから暴れないでねホラ」「あぶぶぶぶううううww」「ちょっとおとうさんこれ、結婚指輪じゃないの?家族さんに申し訳ないと思わないわけ?」「ほら赤ん坊じゃないんだから自分で歩けって」「ばぶぅ!!」「うるせぇ!」 夜な夜な集まるという謎の民間人。それは違法な風俗に身を投じた憐れなオヤジたちの群れだった……。 当然本部や事務所に連れていくわけにはいかず、別の場所で調書を取ることになる。もちろん脳死で。 オムツを履いていたいかつい男「悪かった言うてますやんかぁ。大目に見てくれぇやぁ。あ、お兄さんもどうでっか!? 警察官なんて抑圧に抑圧抱えてて息苦しいでっしゃろ!? 赤ちゃんプレイはいいでっせ? 自分のありのままを解放するんや、な? やりまへんか? 」 薬師寺九龍「はーはいはい、そういうのいいんで、はい(調書にボールペンを滑らせながらくすんだ瞳で)あのね、今どんなだけ世間がさぁ、空気張り詰めてるかわかってる? 警察もピリピリしてんのよ。わかる?あぁいうことしたいんならそういうプレイができる店の中でやれや。 」 オムツを履いていたいかつい男「なに言うてまんねや!! あーいうところでやるからスリルあって楽しいんやないかい!! 」 薬師寺九龍「知らねぇよボケ!!テメェ主犯だな?然るべき処分下されるだろうから覚悟しとけ!! 」 調書をまとめ、報告書に仕上げるまでにさらに数時間。時刻は深夜2時を過ぎていた。 薬師寺九龍「はい皆お疲れさん。今日はもう帰っていいぜ。何事もなけりゃ昼からの出勤でも許されるだろうからな。 」 隊員A「お疲れ様です。……ったく、変態案件だったとは。いや、署にいたときもこういうのはありましたけどまさかねぇ(タバコをくゆらせながら溜め息)……ところでその報告書どうするんすか? 」 薬師寺九龍「どうするって、出すに決まってんだろ(自分もタバコを取り出し一服。イスにもたれかかってひと息)……なんか問題が? 」 隊員A「(フゥゥ~)ほら、そこ、団長の印鑑と、『副団長の印鑑』必要じゃないッスか。……マルガレーテちゃんに、それ、見せるのかなって。未成年の女の子だし、なんか気難しいし……。 」 薬師寺九龍「………………………………………………あ。(マルガレーテに見せに行ったシーンを想像してみる) 」 マルガレーテ(想像)『な、な、なによこれ!? あ、赤ちゃ……プレって……破廉恥!変態!こんなもの私に見せてどうしようって言うのよ!!! アンタバカなの!? こんなの報告書として受け取れるわけないでしょ!!書き直しッ!!』 薬師寺九龍「………………………………………………なぁ、これお前が提出して「あ、じゃあ俺帰りまーすおつかれっした~」――おい待てっておい!! …………ハァ、なんで俺ばっかこんな目に。津上か氷川に押し付けようかなぁ。あ、でも書いたの俺ってバレるから結局無理か。…………あぁぁ、帰りてぇ。(事務所でひとり、紫煙をくゆらせる男の背中には仕事への陰鬱さが漂っていた) 」 ― 第四調査兵団・事務所 ― 薬師寺九龍が報告書を持って事務所へ一度帰投。 彼がお手洗いか何かで一時的に離籍し再び静寂に包まれた事務所……。 片桐「 ヒョッコリ (団長デスクの裏から鼻から上だけを出し、薬師寺九龍が戻ってないことを確認。腰を上げ、部屋の隅まで忍び足で移動する)ったくよォォ……出動要請以外は他所に回せって言ったろうがァァァ……いつまで俺の城出入りしてるんだァァァ (そうぼやきながら床板に指をひっかけ、めくりあげる。 "隠し扉" 床下に仕込まれたそれには冷蔵庫、そしてキンキンに冷えたビールが収納されていた)…………。 (そしてふと、九龍のデスクに視線が行く。見慣れない文字列にぎょっとし、おもむろに拾い上げ内容に目を通した) 」 片桐「 ・・・・・・・・・・・。 (野外赤ちゃんプレイについてはなんとなしに知っていた。これといって死傷者は出るはずもなし、その上例のごとく報告が面倒に過ぎる案件なので触れずにいたが…… これをマルガレーテに申請した際の反応、その後の機嫌によって自身の仕事量に影響が出る事は想像に容易い) ガンッッッッッ ("完了確認" と印鑑を乱雑に押し、足早にその場を去る) 」 ― ラステルム王国・城下街 ─ ヒロ「…さて、洗剤が安いスーパーは…(携帯を見ながらあたりを見回している)確かあの辺だったはず… 」 若菜四季「……………(例のメガネをつけながら買い物中のヒロを後ろから尾けている) 」 ヒロ「………………(バッ(気配に気付き後ろを向く) 」 若菜四季「(サッ(咄嗟に物陰に隠れる) 」 ヒロ「………気のせいか?(隠れたのを見てまた歩き出す) 」 ハロ「ハロハロ、ヒロ!ヒロ!(ヒロの隣をピョコピョコ) 」 ヒロ「……?ハロか、いつの間についてきてたんだ…? 」 若菜四季「……(ハロのせいということにできた…?)(様子を見て) 」 ヒロ「…まぁハロならいっか(バカじゃーん)(再び歩き出す) 」 若菜四季「………(気づかれなかった)(うそだろぉ〜?)(再び追跡) 」 ヒロ「………………なんていうと思ったか!(ノールックで四季目掛けてカラーボールを投げる)… 」 若菜四季「……やっぱりバレてた(カラーボールをキャッチ) 」 ヒロ「…‥で、どうしたんだ?第5兵団のメカニック様がわざわざ尾行とは… 」 若菜四季「先日の戦いの時の件で話がある。ついてきてくれる…? 」 ヒロ「(なんだって?)この前の……わかった、一緒に行こうか。 」 ─ 第5兵団 事務所 ─ ヒロ「……………(椅子に縛られている)あのー、何個か質問いいかな? 」 若菜四季「(コクリ(怪しい薬を調合しながら頷く) 」 ヒロ「………………なんで俺はこうして縛られてるんだ…? 」 若菜四季「暴れられると困るから(試験管片手に淡々と答える) 」 ヒロ「(だる)で、なぜ君らの事務所に連れてきた? 」 若菜四季「………近かったから(一瞬間を開けて答える) 」 ヒロ「(だる)(なんで一瞬黙ったし)………それで、この前の戦闘についての話ってなんだい? 」 若菜四季「あの戦いの時…意図的なのか無意識だったのかわからないけど、あなたはメイを長いこと抱き上げていた。……メイの事、どう思ってる?(何 」 ヒロ「……えっ(うそだろぉ〜?)(四季の突然の問いかけに驚く)あの子か………いや、特に何か思ってることはないな。元気のいい子だなとは思ったが……… 」 若菜四季「……………そう………(ヒロに謎の液体を飲ませる) 」 ヒロ「…ングッ!?(謎の液体を飲ませられ)な、なんだ!何を飲ませた!? 」 若菜四季「喋りたくなる薬………(試験管をしまう)メイのことどう思ってる?(もう一度聞く) 」 ヒロ「んー…可愛くて元気な子だなとは思った…それだけかな? 」 若菜四季「…………調合を間違えた?(試験管を見て訝しむような顔になる) 」 ヒロ「いや自身の腕を疑うなよ!!!他になんもないよ! 」 若菜四季「………もっと喋りたくなる飲み物を飲ませt……… 」 米女メイ「飲ませるな(ふと現れてツッコミを入れる)そんなんで呼んだわけじゃないのに悪かったな(ヒロを縛っている縄を解く) 」 ヒロ「あ、いいよ……って他に用件があったのか(解放される) 」 米女メイ「あんなことでよその兵団のやつを呼んでたまるか……あとアタシは可愛くないし(小声)(椅子に座る) 」 鬼塚夏美「オーニナッツーー!!!(バッと現れる)皆さん揃いましたの!(きな子の腕を引っ張りながら事務所に入ってくる) 」 桜小路きな子「はわわ〜!!夏美ちゃんそんなに引っ張らないでほしいっす〜!!(あわあわ) 」 ヒロ「…………やっぱり勢揃いか………じゃあ、話を聞かせてもらおうか… 」 鬼塚夏美「…先日第4兵団から廃ビル群の方で怪しい事をしていた民間人がいたという報告が上がりましたの… 」 ヒロ「……廃ビル群で民間人が?そんな事あったのか?(ヒソヒソ 」 米女メイ「あぁ、その…あ…あか……言わせるな!(ヒソヒソ 」 鬼塚夏美「あのウィーン・マルガレーテがそんな特ダネを掴んだというのに!このオニナッツチャンネルは未だにこれだ!という特ダネが掴めずにいるんですの!!(バン!バン!と机を叩く)‥と、いうわけでこれから街中に行って面白いネタを探しに行こう!というわけですの 」 桜小路きな子「(夏美ちゃんすごい迫力っす…) 」 ヒロ「………………………俺が連れてこられた意味は?(夏美の話を聞いて) 」 鬼塚夏美「んー……(なぜかしばらく答えず)暇そうだったからですの(何 」 ヒロ「帰っていいかな 」 うちはイタチ「よしじゃあ企画を変更して水没しよう(敷地内に不法侵入してきた忍者) 」 ヒロ「俺抜きでやってくれ(帰ろうとする) 」 桜小路きな子「まぁまぁまぁまぁ………美味しいお茶も用意してるっすよ(ヒロを引き止める) 」 若菜四季「いくら私たちがレギュレイターとは言えどこから誰がやってくるかわからない。だから戦闘員がもう1人いた方が安心する。(と言い、帰ろうとしたヒロを座らせる) 」 ヒロ「…‥警護役ってわけかい(座らされる)(しかしまぁ、俺もちょろいね…)(お茶をずいっと飲みながら) 」 米女メイ「………まぁお遊びだが非戦闘員の夏美を1人では行かせられないからな(頬杖をつきながら) 」 桜小路きな子「………(あれ突っ込んだら負けってやつっすかね)(イタチを横目で見て) 」 ― ラステルム王国・城下街 ─ ヒロ「(結局ついてきてしまった)(だるだるだる) 鬼塚夏美「さぁ、特ダネを探しますの〜!!!(スマホ片手に辺りを見渡す) 」 米女メイ「………(オーバーラップとやらの正体が明らかになれば再生数も増えてこいつも満足するだろうがまぁそう上手くはいかねえよな) 」 若菜四季「………(色々な薬品を調合しながら移動している) 」 桜小路きな子「(さっきの侵入者(イタチ)を撮影した方が撮れ高ある気がしてきたっす…)(歩きながら) 」 ヒロ「………(しかし近所を怪しい集団がうろついてたとはな…)(辺りを見渡しながら)例のビル群にはもう誰かいるとは思えん…どの辺りを探すか… 」 謎のピエロ「(ダダダッ(5人の前を高速で通り過ぎる) 」 鬼塚夏美「……今何かいましたの! 」 ヒロ「………………人間じゃなかったよな、ありゃ(目を凝らして) 」 鬼塚夏美「…とりあえず追いかけますの!(通り過ぎたものに向けて走り出す) 」 米女メイ「……見間違いじゃないのか?(一緒に追跡しながら) 」 若菜四季「…足跡。(謎のゴーグルで地面を見ている)人間のものではない。 」 桜小路きな子「あれはピエロっすか~…?(一緒に追いかけている) 」 ヒロ「……ピエロ?にしては… 」 謎のピエロ「(路地裏からヒョコっと現れ、風船を一同の前に飛ばす) 」 鬼塚夏美「ギョッ!(大量の風船を見て足を止める)…あそこの路地裏ですの! 」 米女メイ「オラッ!(風船を回し蹴りで蹴っ飛ばしていく) 」 ヒロ「……ったく!(吹き矢で風船を割っていく) 」 若菜四季「……(冷静に回避して路地裏をのぞき込む)まだ遠くまで行ってない。 」 桜小路きな子「あわわ、すっごい量っす~…(風船を見て) 」 鬼塚夏美「行きますのぉぉぉぉ!(四季の声に応え路地裏に突っ込んでいく) 」 米女メイ「あんまり走るなって、何が来るかわからんぞ!(夏美を追い、路地裏に入っていく) 」 ヒロ「とりあえず風船の対策はしとくか(吹き矢を構える) 」 グワッ!!!!!(夏美の前の地面から大きな鳥の足のような腕がが現れる) 鬼塚夏美「ナッツー!!??(大きな腕を見て後ろに飛び退く。それでもスマホは離しません!) 」 米女メイ「おわっ!なんだあの手!(飛び退いた夏美とぶつかり倒れ込む) 」 ヒロ「……おわっ…!(倒れ込むメイを受け止めつつ後ろに倒れる)こ、こいつぁとんだ特ダネかもな… 」 若菜四季「…………そこで足跡が途切れてる。あの腕を見るに…地中に消えた。(ゴーグルをつけながら) 」 米女メイ「あっ、悪りぃ…(自身を受け止めたヒロにそう言って立ち上がる)地中に…!?これ以上は追いかけられねえってことか…? 」 ヒロ「…………あまり深追いはしない方がいい気がするな。嫌な予感がする(先程の手を思い出し)正体がわからない以上無闇に近づかない方がいい気がする… 」 鬼塚夏美「………「怪奇!正体不明のピエロ出没!?」……これですの〜…(何かを企んだような顔をしている) 」 ヒロ「…………再生数すごそうだな(糸目で) 」 米女メイ「…一応団長には報告しといた方が良さそうだな。いつ街に現れて人を襲うかわかんねーし(夏美をジト目で見ながら) 」 ヒロ「……だな。っと、そろそろ帰らんと怒られるな…(腕時計を見て)この辺で帰るわ…それじゃあな(手を上げて去っていく) 」 ― ラステルム王国・城下街 ─ 鬼塚夏美「にゅふふ、再生数が爆上がりですの〜…本物の心霊現象は違いますの…( 」 ヒロ「それは良かったな(夏美を横目で見て)うちの団長に報告したらなんか様子が変だったんだよなぁ、因縁とかあんのかな… 」 鬼塚夏美「今日こそはあのピエロの正体を………と言いたいところですが無闇には動けませんの(残念そうに)というわけで今日はあなたと第二の千砂都副団長の関係について取材させていただきますの!(ビシッとヒロを指して) 」 ヒロ「ぬおっ……!?(夏美の言葉に動揺して足を止める)ま、またそれか……!と、特に…ただの友人だよ(目を逸らし) 」 鬼塚夏美「それ熱愛報道の時によく使う言葉ですの(ジト目で)その顔は怪しいですの!さぁ!正直に吐くんですn… 」 謎のピエロ「(先日現れたのよりさらに恐ろしさが増したようなピエロが夏美の後ろに現れ、彼女の口を塞ぎ、後ろから抱え上げる) 」 鬼塚夏美「…!?(抱え上げられ)むー!!!むー!!!(抱え上げられ足をバタバタさせる) 」 ヒロ「あー、しつこい!まだ何の関係でもn………!(抱え上げられた夏美を見て)(この前のピエロ…いや、違うな!)夏美ちゃん!(ダッとピエロに向かって駆け出す) 」 謎のピエロ「(駆け出したヒロを見てそのまま路地裏へと向けて浮遊する) 」 ヒロ「くっ……!浮遊能力…やはりこいつ、人外か!(路地裏までピエロを追跡する) 」 謎のピエロ「(路地裏まで逃げたところで足を止める)……(夏美を連れて地面へと消えていく) 」 ヒロ「くっ…!また地下に逃げたか! 」 ヒロ「…!(路地裏の先にあるマンホールを見る)あそこからならもしかしたら…! 」 米女メイ「今日は何を食べるk……?(四季と共に買い物に向かっていたところ、路地裏を見ているヒロが目に入る)路地裏の前に突っ立って何やってんだ? 」 ヒロ「あっ、メイちゃんに四季ちゃん……!(二人の方を向き)………夏美ちゃんが例のピエロに拐われた。この前と同じところで消えた…! 」 米女メイ「なっ…何だと!?(驚いた顔で)……やっぱりあの時も四季の言う通り地中に消えていたのか…! 」 若菜四季「あそこのマンホール…(ヒロが見ていたマンホールを見て)地下に潜ったとするならば下水道内にある可能性はある。 」 ヒロ「地中に生息する存在でない限りその可能性は高いな。四季ちゃんはきな子ちゃんに連絡を取って応援を頼んでくれ。……奴の所在を掴んでやる!(路地裏へ駆け出し、マンホールの蓋を開けて中へ飛び込む) 」 米女メイ「(夏美…無事だろうな…!)(ヒロが飛び込んですぐにマンホールの中へ飛び込む) 」 若菜四季「あっ…!(マンホールに飛び込んだ二人を見つつ電話を取り出す)もしもし…夏美ちゃんがこの前のピエロに拐われた。……地面の中に逃げた。それで、ヒロさんとメイが追いかけるべくマンホールから地下に飛び込んでいった。私も追いかける。近くに発信機を置いておくから追いかけてきて。(マンホールの蓋に発信機を仕掛け、中に飛び込む) ― ラステルム王国城下町 下水道内 ─ ヒロ「………(神妙そうな顔をしつつ辺りを見渡している) 」 若菜四季「あなたの話だと、あのピエロは浮遊できるはず。それなのになぜわざわざこんなところを…?(例のメガネをかけて見ている) 」 米女メイ「ここが奴の住処だからじゃないか…?あんな能力があるとすれば、一番人目につきにくいところだからな… 」 ヒロ「…確かに人を攫って何かするにはうってつけな場所だな。(…しかし妙だ…この前の奴は風船とかで目眩しをしてたどらせないようにした…だが今回は何もせずに地面の下に沈んでいくところまで見せた………) 」 ……ヒュッ…!(3人に向けてナイフが飛んでくる) 」 ヒロ「…………!(咄嗟にバットを取り出し、ナイフを弾き返す) 」 米女メイ「うわっ!?(ヒロのバットを咄嗟に避ける)危ねえな、どうしたんだ急に………ナイフ…?(転がり落ちたナイフを見て) 」 若菜四季「………毒が塗ってある(謎のメガネでナイフを見る) 」 ???「ほぅ、アレを防ぐとはなぁ…(3人の前に現れる)タダのガキどもじゃねーな 」 謎のピエロ「(夏美の口を塞いで抱えたまま???の横に現れる) 」 ヒロ「さっきのナイフはお前の仕業か……それに…(謎のピエロを見て)あいつの仲間ってわけか 」 若菜四季「っ…夏美ちゃん…!(ピエロに囚われた夏美を見て) 」 米女メイ「夏美!!!! 」 ???「ククッ、どうやらコイツのお友達みたいだな(もう一本あったナイフで夏美の体を軽く突く)ククッ、この場で服を剥ぎ取って(×××)してやりてぇとこだが…流石にレギュレイター3人だとコイツだけじゃ心許ない(ピエロが抱えている夏美を縛り上げる)その辺に置いておけ。こいつらは俺たちで殺る(ナイフを構える) 」 ヒロ「…………貴様っ!(夏美の身体にナイフを突きつけたのを見て???に向けて駆け出す) 」 グワッ!!!!(地面から大きな鳥の足のような手が出てきて突撃してきたヒロを弾き飛ばす) 」 鬼塚夏美「むーーっ!!!むーっ!!!!(足をバタバタして抵抗を試みるが、ピエロと???の力には勝てず縛り上げられる) 」 米女メイ「ゲス野郎が…(???の言葉を聞いて苛立ちの表情を見せる)…!(ヒロが弾き飛ばされたのを見て)あの手はあの時の…! 」 ヒロ「ぐあっ!(大きな手に勢いよく弾き飛ばされる)……あの手、あの時の…! 」 若菜四季「…無闇に手出ししたらダメ。こっちは夏美ちゃんを人質に取られているようなものなんだから…(弾き飛ばされたヒロに諭すように) 」 ヒロ「くっ…!(四季の言葉を聞き、拳を握りしめる)…っ…! 」 謎のピエロ→ペニーワイズ(リメイク版)「サシズスルナ…(縛られた夏美を投げ、爪を構える) 」 若菜四季「相手は連続婦女暴行殺人犯…何をするかわからない(???の顔を見て) 」 ???→ペニー「…どうやらそっちの女は俺を知っているようだな…ならばわかっているだろう?このペニー様に遭遇して…タダで死ねると思うなよ……! 」 ヒロ「…凶悪犯ってわけかい(ペニーを見据え)…きな子ちゃんに直ちにこっちに来るように伝えてくれ。…厳しい戦いになるかもしれない(バットを構え) 」 若菜四季「…わかった(ヒロ達の後ろに遠ざかり、無線機で連絡を取り始める) 」 桜小路きな子「…今ちょうど路地裏に来たとこっす。あそこのマンホールから入ればいいっすね…(無線機に応答する)うう…まさか夏美ちゃんが拐われるなんて…!(マンホールを開けて中に入る) 」 桜小路きな子「なんか怖い雰囲気っす…(下水道内を移動しつつ)メイちゃん達はこの先っすか…? 」 米女メイ「うぉらぁぁ!!(迫り来る風船を猫のような爪で割っていく) 」 若菜四季「メイ、風船は私が仕留める。早くあのピエロを!(風船をハンドガンで撃ち落としていく) 」 ヒロ「させるか…!(上下先端からライトセーバーを出したバットでペニーのナイフと打ち合いに持ち込む) 」 ペニー「クッ…!(ライトセーバーを見てナイフでは分が悪いと感じたのか飛びのく)そらっ!(ヒロに向けてナイフを投げる) 」 桜小路きな子「…!あれっすか…!(戦っている3人の近くまでたどり着く) 」 ヒロ「…っ!(ナイフを薙刀で払う)(策がなくやったか、、それとも…) 」 ペニー「(拳銃を取り出して一同に向けて発砲する) 」 ヒロ「…………そう言うことか!(銃弾を回避しつつ) 」 米女メイ「…!(来たか、きな子…!)(きな子を横目で見て)うぉりやぁ!(猫の手でペニーワイズを引っ掻きにかかる) 」 ペニーワイズ(リメイク版)「(腕でひっかきを防ぐ)…(そのまま勢いよく腕を振るい、メイを吹っ飛ばす) 」 若菜四季「…!(追撃を防ぐべくメイが吹っ飛ばされた直後にバズーカをペニーワイズに放つ) 」 ペニーワイズ(リメイク版)「!(バズーカが直撃)…(服が若干焦げるだけで済み、鋭い爪を立てた腕を四季に向けて伸ばす) 」 ヒロ「…(きな子ちゃん、来たか…!)(きな子を見据えて) 」 ペニー「一人増えたところでどうなる!(ヒロに向けて拳銃を発射する…と見せかけて夏美に向けて拳銃を発射する) 」 若菜四季「…!(伸ばした腕に対しバズーカを投げつけて飛びのく)…!(ペニーが手足を縛られている夏美に対して拳銃を撃ったのを見て)…夏美ちゃん…!(ショットガンをペニーの手元に向けて撃つ) 」 ヒロ「…!(拳銃を見て切り捨てる体制に入るも、夏美に向けて撃ったのを見て)…間に合え!(バットの先端のハッチからチェーンが飛び出し、夏美に絡みつく。そのまま自身のもとへ引き寄せようとする) 」 鬼塚夏美「……むうっ!!??(突如自身に対して放たれた銃弾を見ておびえた表情を見せるがヒロのチェーンにより引き寄せられ銃弾が足をかするだけで済む) 」 ペニー「!厄介なバットだ…!(引き寄せている隙を突いてヒロに向けて拳銃を発砲しようとするが…)うぉっ…!!(ショットガンの弾が手に直撃。拳銃を落とす) 」 米女メイ「…ぐっ…!(吹っ飛ばされてよろけながら立ち上がる)バズーカ撃たれても平気だってのか…!(バズーカを叩きつけられたペニーワイズに向けて猫型のボムを放つ) 」 ペニーワイズ(リメイク版)「…!(バズーカをぶつけられ動きを止める)…グググ…!(メイのボム攻撃の爆風で思うように進めない) 」 桜小路きな子「…!(ペニーが拳銃を落としたのを見て)今っす! 」 若菜四季「…(メイのボム攻撃でペニーワイズが足止めされているのを見て)メイ、何とか…持ちこたえて…!(ショットガンをペニーめがけて連射する) 」 ヒロ「…よし、このまま引き寄せる…!(二人が足止めしている隙に夏美を手元へ引き寄せる)…きな子ちゃん!夏美ちゃんを頼む!(チェーンを解き、夏美をきな子の方へ) 」 桜小路きな子「は、はいっす!(夏美を抱え、戦いの場から遠ざかる) 」 米女メイ「(よし…!)(ヒロが夏美を救出したのを見てボムの連射の標的をペニーに変える)ヒロ! 」 ヒロ「…(メイがボムの標的をペニーに変えたのを見て、ペニーワイズにバットの先端を向け起爆式の野球ボールを連射する) 」 ペニー「…っ!(メイのボム連射と四季のショットガンの連射に対し防戦一方の状態になる)こ、このアマァァァァ…っ! 」 ペニーワイズ(リメイク版)「…っ!!(メイが攻撃を止めたのを見て飛び掛かろうとするが今度はヒロの起爆式野球ボールの十何球もの爆発に巻き込まれる) 」 若菜四季「…(メイがペニーにボムを連射しているのを見てショットガンを置く)…(あの男はともかく、あのピエロが問題…)(ペニーワイズを見据え) 」 ヒロ「…やった…わけないか…!(爆発の隙にペニーワイズにライトセーバーで切りかかる) 」 ペニーワイズ(リメイク版)「ググッ…!(ライトセーバーの斬撃を喰らい、のけ反る……) 」 グワッ!!!!!(…と同時に地中から鋭い鳥の足のような爪が出てきてヒロを切り裂く) 」 ヒロ「…効いたか…!このまま一気に……ぐっ!!??(突如現れた爪で体を切り裂かれて地面に叩きつけられる) 」 米女メイ「…(ボムをペニーの足元に撃ち込み、よろけさせる)…とどめだ!!(そのまま勢いよくペニーに連続ひっかきを食らわせる) 」 若菜四季「…!(ヒロが切り裂かれたのを見て) 」 桜小路きな子「…これでオッケーっす(夏美を縛っているロープをナイフで切っている) 」 鬼塚夏美「…まったくひどい目にあいましたの…(ロープが切られたため自由に動けるようになる)まさか探っているピエロに攫われるとは思いませんでしたの… 」 ペニー「グッ…ぐぉぉぉぉぉぉ…!(ボムの爆風でよろけたところにメイのひっかきをまともに食らう)く、くそっ…!!(力なく倒れ伏す) 」 ペニーワイズ(リメイク版)「(地面に叩きつけられたヒロをつかみ上げ、壁に叩きつける) 」 ヒロ「うっ…ごふっ…!!(ペニーワイズにつかみ上げられ、壁に叩きつけられる) 」 桜小路きな子「そんなに深追いしてたわけではなかったはずなんすけど……あっ!(ペニーワイズの攻撃で負傷したヒロを見て) 」 米女メイ「…あとはあのピエロだk…!(負傷したヒロを見て) 」 鬼塚夏美「…!(ダッと駆け出し、壁に叩きつけられたヒロを肩に担ぐ)きな子!ヒロを安全なところに移動した後に治療しますの! 」 桜小路きな子「は、はいっす…!(夏美と反対側の腕を肩に担ぎ、戦線から離れる) 」 ペニーワイズ(リメイク版)「…!(ヒロを抱えた二人を追いかけようと飛び立つ) 」 米女メイ「…させるか!!(飛び立ったペニーワイズに対して背後から爪を立てて突き刺そうとする) 」 若菜四季「…!(ヒロのガジェットを拾い上げ、チェーンでペニーワイズの脚を拘束する) 」 ペニーワイズ(リメイク版)「グッ…!!(チェーンにより足を掴まれる)…グアアアアア!!!(振り向いて攻撃をしようとした時にメイの爪が体に突き刺さる) 」 ペニーワイズ(リメイク版)「…(コイツラ、オソレガナイ…コレ以上戦エバ恐怖ノ力ガキレル…)(二人を見据えて)…(ガッ!(鋭い爪でチェーンを切り裂く)(風船を大量にメイたちに放つ) 」 米女メイ「…またこの風船か…!(風船を見て引っかいて片っ端から割ろうとする) 」 ズガアアアアアアアアアアアン!!!!(風船を割った瞬間爆発が起こる。それに誘爆するかのようにほかの風船も爆破していく) 」 若菜四季「…メイ!(爆風に吹っ飛ばされたメイを受け止める) 」 ペニーワイズ(リメイク版)「覚エテイロ…コノママデハオワラセナイゾ……!!(爆風で視界を奪った隙にペニーを抱えて消え去っていく) 」 ………… 若菜四季「敵は逃げて行った…だけど… 」 米女メイ「………っ…!(先程の爆風で傷だらけになっている) 」 ヒロ「情けない、こんなところで…!ぐっ…!(起きあがろうとするが傷口に響いて倒れる) 」 桜小路きな子「ヒロ先輩とメイちゃんが負傷してしまったっす… 」 鬼塚夏美「…あのピエロはこれ以上深追いするのはやめておきますの…(拐われたことによる恐怖から憔悴しきった表情で) 」 米女メイ「…(流石の夏美もまいったようだな…)(夏美の様子を見て) 」 若菜四季「……おそらくピエロはあの男と手を組んでいる。……深追いしなくてもきっとまた来る… 」 ヒロ「(四季の言葉を聞いて)…とんだ特ダネだな、凶悪犯とピエロが手を組んで暴れてるなんて… 」 桜小路きな子「…とりあえずここから出て病院で治療を急ぐっす…夏美ちゃんときな子はヒロ先輩を連れて行くから、四季ちゃんはメイちゃんを頼むっす… 」 ─── 第1兵団 事務所 ─── ミア・テイラー「…しかし無茶したもんだね。ピエロに深い痛手を負わされたんだって?(事務所の椅子に座りながらヒロを見て) 」 ヒロ「…油断したよ(ソファーで仰向けになっている)気を付けた方がいい、きっとあいつらまた攻めてくるぜ…」 ミア・テイラー「聞いた話だとキミと第5兵団の若い子達で善戦したんだろう?…レギュレイターが総出で出れば倒せそうな気がするけど…パワーアップしてなければの話だけどね(仰向けになっているヒロに毛布をかける)マコトはまだ帰ってきてないようだけど…どう説明する?この状態 」 こなんだよな(糸目)はぁ、傷だらけになったこの姿を見てなんと言うか… 」 マコト「(バン!!!(ドアを勢いよく開ける)…お……お゛に゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!!(泣きながらヒロに飛び込む) 」 ヒロ「(うそだろぉ〜?)(いやもう知ってるんですけど!?) 」 ミア・テイラー「…話が早いな(ヒロに飛び込んできたマコトを見て) 」 マコト「第5の連中から聞いたんだよ!あぁ、大した怪我じゃなくて良かった…お兄までいなくなったら…(毛布に顔を埋める) 」 ヒロ「…………(マコトの様子を見てばつの悪そうな顔を見せる)…無茶しすぎた。悪かった(一言つぶやく) 」 ……… ヒロ「…………(泣き疲れて毛布に顔を埋めて眠ったマコトを見ながら起き上がる)しかし奴がまた来るとすれば…対策を練る必要があるな…(ふと呟く) ミア・テイラー「キミから聞いた限りでは風船爆弾と鋭い爪の手が主な武器…あと体がすり抜けるのが特徴…(椅子に足を立てて座っている) 」 ヒロ「不思議なのが一つ。奴は地中に潜ったものの攻撃はすり抜けなかった……どういうことなんだ…? 」 鬼塚夏美「ただのすり抜けではありませんの(扉を開け事務所に入ってくる)普通に体をすり抜けて入るだけなら私まであそこへ潜ったことへの説明がつきませんの。 」 ヒロ「触れたものも一緒にすり抜けさせることができるとしたら説明がつく。そのピエロの生態といい知らないことが多………夏美ちゃん!大丈夫なのか!? 」 鬼塚夏美「…少なくとも今のあなたよりは元気ですの(ジト目で)きな子の治療で少しマシになっただけで人の心配をしている余裕のある身体ではないはずですの(起き上がっているヒロの体をゆっくり倒す) 」 ミア・テイラー「(マコトが見たらまた嫉妬するかなぁこれ)(様子を見て) 」 ヒロ「うっ…(力無く仰向けになる)…団長会議は…終わった頃か…? 」 ミア・テイラー「ボクに聞くな(ズバッ) 」 ─ ラステルム王国 ????? ─ ペニーワイズ(リメイク版)「………(ペニーを地面に置く)クッ、ドウニカニゲラレタガ…恐怖ノ力ハ減少シテイル…コイツヲ利用シテ女ノ恐怖ノ力ヲ集メネバ…… 」 ペニー「クッ…!(意識を取り戻す)あのアマ…絶対タダで死なさねぇ……!! 」 ペニーワイズ(リメイク版)「…貴様ハダメージヲ受ケ、俺様ハ恐怖ノ力ガ足ラナイ…貴様ガ女ニ恐怖ヲ与エルコトデ俺ノ力モ増スノダ…女ヲ攫ウゾ…! 」 ― 第4調査兵団・事務所 ― マルガレーテ「……さて、薬師寺九龍。(デスクチェアーをくるーっとして、足を組みながら彼にからだを向ける)今日、なぜ呼ばれたのか。わかるかしら? 」 薬師寺九龍「俺を労わってくれるんだろ?さんざん働いてきたからな。 」 マルガレーテ「労う? アナタと? ……ハッ、馬鹿も休み休み言いなさい。第4の為に馬車馬の如く働くのよもっと。まだまだ働きが足りないわ。そこで……(封筒を3つ)これを第5、第8、第10の副団長に渡しにいってほしいの。大事な書類だから不備のないように。 」 薬師寺九龍「はぁぁぁぁぁぁぁああ? あのさぁ、そう言うのは自分で渡せよ。それにさぁ、大事なもんだったらデータで送りゃすむじゃんよ(ふぅ~と溜め息交じりにタバコを取り出すが未成年の前と思い出し嫌そうな顔でしまう) 」 マルガレーテ「(ピキピキ)アナタの意見なんて聞いてないわ。これは命令よ! どうせ見回りとか言ってパチンコ屋に行くんでしょ知ってるんだから!少しは役に立ちなさい!!(九龍に封筒を押し付けてプイッとそっぽを向いてしまう) 」 薬師寺九龍「(ピキピキ)……へいへい、わかったわかった行きゃあいいんでしょ行きゃあ(乱暴にドアを開けて外へと向かう)最初は第5のほうがいいな。…………第5って確か、妙なアイドル学生がちらほらいたな。そういう奴を束ねてる副団長か。まぁ大丈夫だろ。 」 片桐「可能な限りサイン貰っていよォ。メルカリで売れるぞォ 」 薬師寺九龍「転売はダメっすよ~(糸目になりながら片桐に) 」 薬師寺九龍「…………さて、ついたわけだが(事務所前に立つ)…………なんか、やけに静かだな(それに妙に殺気立ってる? これは一体)(その直後)『イヤァァアアアアアアアア!!』 な!?(中から聞こえた尋常ではない悲鳴に警察官としての血が騒ぐ)なんだ!? なにごとだ!?(急いでドアを開け、中を見た直後、衝撃で唖然としてしまうことに―――――) 」 ツインテールの隊員「いやぁあああ!!許してぇぇぇえええええええ!!(ドスを片手にツインテ片方を切ろうとしている。しかし恐怖のあまり切るに切れない) 」 ニーベルゲ「なぁにをビビっとんのじゃ! バサッといかんかいコラァアア!!(隊員の尻を蹴りながら) 」 レギュレイター第5兵団副団長 ニーベルゲ 薬師寺九龍「(え…………これは…え?)(呆然としながらその珍妙な光景を見る他なかった) 」 ニーベルゲ「オラ、根本からいかんかいワレェエエ!!(強引に頭とドスを持った手を掴んで) 」 サイドテールになった隊員「(ザックゥゥゥウウウウウ)い゛や゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ!! ツインテ!! 私のツインテがぁぁあああ!! 」 ニーベルゲ「(ショックのあまり倒れる隊員を横目に)あぁん? …………おぉ、おぉ、これはこれは、第4の刑事さんやないですかあ。(ニヘラと笑いバットを肩に)まぁまぁそんなとこで突っ立ってんと上がって下さいな。 」 薬師寺九龍「…………ハッ! あ、ああ、いや、そのぉおかまいなくハハハハハ(ヤベェよ。コイツ頭ぶっ飛んでるぞ)あのぉ、俺、この書類届けに来ただけなんで。もう帰りますんでハハハ 」 ニーベルゲ「まぁまぁまぁまぁまぁ(ズイズイと詰め寄り)折角他部署から来てくれたんや。おもてなしのひとつもせんのはウチのメンツにも関わるんですわ。軽~く一杯やりながら話しましょや。な?ウチ、副団長やってますねん。ウチの顔立ててくださいや刑事さんやったらわかるやろ、お? 」 薬師寺九龍「………………………………………………ウッス(根負け) 」 書類を渡すだけの仕事のはずなのに、ニーベルゲの突然の酒宴に巻き込まれる羽目になった。 ニーベルゲ「ハッハッハッハッ!!ええのうええのう! おう、じゃんじゃんもってこい!! なんや刑事さん。全然飲んでへんやないか。(グビグビ)…………ウチの酒ぇ、そないまずかったですかのぅ?(ギロリ) 」 薬師寺九龍「いや、あの~、俺一応仕事中なんで……その、あんまり飲み過ぎるのはアハハハハハハハハ(ビールを何杯も飲まされるもまったく味を感じない)あの、そろそろ仕事の話に…………(そう切り出した直後) 」 ニーベルゲ「あん? おうこら! 刑事さんのコップ空いとるやないけ!さっさと注がんかいコラァ!! 」 サイドテールになった隊員「は、はいぃいい(お酌係に選ばれたのはさっきの隊員、助けを求めるような目で九龍を見つめながらコップに注ぐも)…………ドボドボドボドボ、ビチャビチャアアアアア(手の震えからかコントロールが効かず九龍の手とテーブル、床を盛大に濡らしてしまう) 」 ニーベルゲ「………………………ワレェ、なにさらしとんじゃ?(空気は一気に冷え込み、殺意の大渦が空間を埋め尽くす)このアマ! ウチに恥かかすたぁええ度胸しとんのう!残り詰めんかいコラァアアア!! 」 薬師寺九龍「あああああ!もう結構です!大丈夫ッスから!ね、ね、ね!? はい、この話はおしまい! ここに書類置いときますんで後で見といてください!じゃあオタッシャデー!!(勢いのままに第5の事務所を出て、近くの地区にある公園まで駆けこむ)…………ゼイ、ゼイ、ゼイ。ふぅ、第5って今組事務所になってんのか?嘘だろ?あん中でスクールアイドルいるわけ?肝座ってるなぁ。…………いや、もしかして。 」 薬師寺九龍「ス ク ー ル ア イ ド ル っ て、皆 異 常 者 ?(真理に辿り着いた音) 」 薬師寺九龍「次は…………えっと、ここから近いのは第10だな。あそこなら大丈夫だろ絶対。うん…………、俺はそう信じたい(行きがけにミネラルウォーターをかって一気飲み。少しは楽になった。心なしか冷える風に熱を冷まさせながら向かう第10調査兵団事務所)…………うわ、メッチャ綺麗。ここだけ新築なのか?(団長の働きがけもあってか、事務所は外観も綺麗に清掃されており、花々によるフローラルな香りが漂っていた) 」 薬師寺九龍「すいやせ~ん、第4のモンなんスけどぉ~。誰かいますかァ~(少しばかりの安堵を胸にノックすると、トタトタと足音が聞こえてくる。音の軽さから男ではない) 」 レイカ「――――は、はい(キイィィと少しだけドアを開いて顔をのぞかせる。男性が来たということでかなりビクついているようだが、九龍の顔を見てさらにびくっとなる)あ、あ、あの、ご用件はなんでしょう?(どもりながら目を逸らし) 」 薬師寺九龍「(お、まともそうなのが出てきた! 恥ずかしがり屋かな。まぁそれくらいかわいいもんだ)あ~、俺、第4の薬師寺九龍。ここの副団長いる?ちょいと書類を届けに来たんだが…………。 」 レイカ「え、副団長、ですか?(一瞬口をつむぐが)あの、書類ってなんですか?それは本物ですか?(ジロジロと九龍を見ながら猜疑心を漂わせている) 」 薬師寺九龍「(ヤベ、酒臭いか?)あ、あのぉ~いきなり来て信用はもらえないとは思うんだが、ホラ、俺一応警察なワケ。市民に嘘つかない。オーケー?(しかしそれでもドアを開けようとしないレイカを見ながらどう説明したものかと悩んでいた時) 」 クック「どけ、のろまが(突如レイカを突き飛ばすようにドアを開けた)おう悪いな。お前、俺に会いたがってたんだろう? 」 レギュレイター・第10調査兵団副団長 クック レイカ「キャアアア!!(突然押されバランスを崩して地面に倒れそうになるも、九龍が支えになってなんとか事なきを得たが)――――――ゾ ワ ァ ア バッ!(すぐさま九龍から離れ、自分の身体を抱きしめるように腕を回しガタガタと震える) 」 薬師寺九龍「うぉっと!!(レイカを支えるも尋常でない反応を返され)(今のは…………)わるかったな(比較的柔らかく、優し目にレイカに告げてから)…………そうだったんだけどねぇ。いきなり女の子突き飛ばすのってないんじゃないの?仮にも副団長なんだからよぉ。自分とこの部下大事にしねぇとよぉ。 」 クック「へ、サツが。調子づきやがって(ニヤニヤ)いい子ぶるんじゃねぇぜ。テメェところで何しに来やがった。この俺に会いに来ただと? …………俺はお前に用はねぇ。帰るこった。 」 薬師寺九龍「そういうわけにもいかねぇんだ。大事な仕事で来てんだよ。わかるか?仕事だ。ガキが砂場遊びにダチを誘いに来たとかそういうんじゃねぇ。大人の、やりとりだ。おわかり? 」 クック「(ピキピキ)テメエ、俺に喧嘩売ってんのか?俺は今から大事な用事があるんだ。お前に用はねぇって言っただろ。うせろボケナスやろう(べぷっとツバを吐き捨てる) 」 薬師寺九龍「―――――(ロクデナシの言葉はこれまでいくつも聞いてきた。しかし今日は大分酒が入っているせいかイラつきも早い。なによりクックの態度が気に入らなかった)…………トントン(クックがどこかへ行こうとしたとき、後ろから肩を叩いて振り向かせる。そして――――)ボゴォオオ!!(その拳で殴り飛ばした) 」 クック「ぐっふ!(どしゃりと倒れるもすぐさま立ち上がりファイティングポーズ)ふふ、へへへ、怖いかクソッタレ。当然だぜ。元グリーンベレーの俺に勝てるもんか! 」 薬師寺九龍「――――試してみるか? 俺は現役警官だ。オラァア!!(殴り合い勃発。普段喧嘩慣れしているからか、クックに対する攻撃に一切の容赦がない) 」 レイカ「ひぃいいい! ひぃいいい!!?(突然の喧嘩に腰を抜かし) 」 クック「モアイ!!(アッパーカットに悶絶しながらも懐から拳銃を取り出し)ふーふー…………くたばれクソッタレが!! カチッ ハッ!(弾倉に弾を込めるのを忘れていたことを思い出し) 」 薬師寺九龍「くたばんのはテメェだ!ドラァア!!(逮捕術を繰り出して動きを抑え込み、拳銃を落とさせてからの一本背負い)オラまだ終わってねぇぞゴラァあ!!(ドガドガドガドガ!) 」 クック「ぅぅぅぅっぅうううぅうぅぅぅううううぅぅう…………(最早抵抗すらできないほどに顔を腫れ上がらせ、終いには馬乗りされて一方的に殴られ続けている) 」 その数分後、第10の隊員たちが駆け付け、九龍を抑えた。他部署同士の喧嘩ということでレギュレイター全体に緊張感が走るが、レイカの証言により事なきを得た。 ― 第4調査兵団・事務所 取調室 ― マルガレーテ「(九龍と向き合いながら貧乏ゆすり)アナタ、自分がなにをしたかわかってるの? 殴り合いよ? 喧嘩よ? 暴行よ? 大の大人がみっともないと思わないの!? 私は書類を渡しにいけって言ったのよ! だのになんでそうなるわけ!? レイカというメディックの娘が証言してくれたからこれ以上の問題にはならなかったけど、一歩間違えれば重い処分が下されてもおかしくない。わかってる!? 」 薬師寺九龍「…………(ずっと黙ったまま肘をついてそっぽを向いている) 」 マルガレーテ「レギュレイターはアナタだけの組織じゃないの。アナタがあんな風に暴れ散らすことで皆に迷惑がかかるって考えなかった? 少しは私の言うことも聞いてよッ!! 」 薬師寺九龍「…………よし、そこだ。よし行け! 突っ走れ!(しかしマルガレーテの言葉など聞いていないようになにかを呟いている。片耳を抑えて何かを聞いているようだった) 」 マルガレーテ「…………? ―――――!!(あまりにも様子がおかしい。片耳に何かをつけているのを見つけるとすぐさまそれを取り上げた。どうやらイヤホンのようだが…)……なにこれ? 競馬? アナタ、私がこんなに怒ってるのに無線で競馬聞いてたの!? 信じられない!! 私のことバカにしすぎでしょ、ねぇえ!!(ついには涙目涙声になり感情が抑えきれなくなっている) 」 薬師寺九龍「あ゛! ……今いいところだったんだけど? あのな、別に問題にならなかったんだからもういいじゃねぇか。元はと言えばあのクックっていう副団長が悪いんだぜ? 始末書は書くから、もう解放してくれよ、ったく 」 マルガレーテ「―――――ッッッ!!(この男の反応に信じられないとでもいうような顔になり)なによ! 競馬でもパチンコでもなんでも勝手にしなさいよ!! もう知らないッ!!!(勢いよく扉を開けて乱暴に叩きつけるように閉めて出ていった) 」 薬師寺九龍「あーあ、ウチの副団長オカンムリだよ。やりづらいねぇ年頃の女ってのは。(タバコに火を点けてふかしながら)…………ま、残り一件行っとくか。第8だったな。(ゆっくりと立ち上がり、マルガレーテの怒気で冷え切った事務所を知らぬ存ぜぬの顔で出る。その間マルガレーテにキッと睨まれていたが、知り合いの少女ほどの威圧感もないので気にも留めず) 」 ― ラステルム王国・繫華街 ― 薬師寺九龍「(夜遅くになろうともまるで眠らぬ街。そこを缶ビール片手にぶらりと歩く。行く先はもちろん……キャバクラ)……よう、ひとりね。いつもの娘頼むよ。(店員に案内され席に座り嬢が来るのを待った) 」 風俗嬢「あは、九龍ちゃん久しぶり~!なかなか会いに来てくれないんだもん。寂しかったよぉ~(きれいなドレスに身を包んだ年若い女が彼の隣に座る) 」 薬師寺九龍「ん。あぁいろいろ忙しくてさ(普段は職場の愚痴を聞いてもらったり一緒に酒をのみつつおひねりを渡したりして和やかにする。もちろん最初はそういった流れで時間を楽しんだ。そして終了ギリギリ間近になってから)なぁ、最近このあたりとかでさ、新しく入った嬢とかしらない? ほら、愛好家としてあいさつしねぇと。へへへ。 」 風俗嬢「ええ~九龍ちゃんにお客さんとられるのやだ~。……ふふ、でも今日はいっぱいおひねりくれたから特別に教えたげるね。……ん~。来たには来たけど、ありゃやめといたほうがいいね。すっごい性格ブスだから!あんなのに会いに行ったら九龍ちゃんが腐っちゃうよ~。 」 薬師寺九龍「はっはっはっはっ!そりゃかなわねぇなぁ。……じゃあさ、『銀色の髪の女の子』とかはどう?入ってきてない?(条件を限定した。嬢は少し悩むとスマホを取り出し仲がいい子を見せてみる。だが)……あ~そうか、こんな感じね。わかったありがとよ。またくるわ(店を出てまた街をほうほうと歩く。次のキャバクラ、また次のキャバクラへと足を運び、今度はやや暗がりの通路を歩きだす) 」 薬師寺九龍「よう、店長さん(店の表にいた店長に話しかける。ここは言わずもがな『違法風俗』。外国人や奴隷を雇って金儲けの道具にする)……最近商売繫盛してんじゃん。いいねぇ。俺らみたいに走り回らずにそんなに大儲けしてさ。さぞかしうまい飯食ってんだろうなぁ~。 」 店長「うっ!!(彼が警察であることは知っている。だからこそ苦虫をつぶしたような顔をして……)な、なんです。うちだってキリキリでやってんですから……勘弁してくださいよ……! 」 薬師寺九龍「待て待て、なにもガサいれにきたわけじゃねぇよ。ちょいと聞きたいことあるんだ。(そういって写真を見せる。---マルガレーテだ)この子、そっちの店で働いてない? あとさ、こういう違法系列でも心当たりは?(店長が首を横に振るのであきらめる)さて、じゃあ口止め料もらおうか。そうだなぁ。……輪ゴム(一束3万円)3つでどうだ? 」 店長「み、みっつぅ!?ば、馬鹿な!(だが、彼が冗談で言っているのではないと感じ取り)……くそ(計9万円を渡す) 」 薬師寺九龍「サンキュー。じゃ、お仕事がんばってね~。(そういってまたどこかへとフラフラ歩く)…………人攫いのそれも考えたが、やっぱいねぇよな。あいつがそんなヘマするわけねぇ。…………じゃあ、どこにいやがんだ。あーあー、残業代なんてもらえないってぇのに。 」 ― ラステルム王国・公園 - ヒロ「………(そういえば、噂だとマルガレーテちゃんも行方知れずだとか…少し、気になるな)(天を見上げて) 」 鬼塚冬毬「……………………(無言で手帳に何かを書き込みつつ、ベンチで座っているヒロの前に立っている) 」 ヒロ「…………(えっ?)(気づいたら前に立っていた冬毬を見て)な、何だきみは………(見ない子だな、どこの子だろ‥?) 」 鬼塚冬毬「私は政府の調査兵団に合流することになったニューメンバーです。、 」 ヒロ「………あぁ、そういえば新しい子が各隊に入ってくるって言ってたな…君もその1人というわけか…? 」 ヒロ「…………ところでそのニューメンバーとやらが…どうして人の目の前で手帳を書きながら立ってるんだい…? 」 鬼塚冬毬「第五の姉者から話を聞いて一目お会いしようかと思いまして。この手帳は単なるスケジュール確認のためです。(パンっと手帳を閉じる) 」 ヒロ「なるほど…………(冬毬の顔を見て)えっ、姉者?姉貴もレギュレイターなの? 」 鬼塚冬毬「はい。オペレーターをやっております‥…その様子だと姉者から私のことは聞いてないようですね。鬼塚冬毬と申します。姉者と同じく第五のオペレーターです。 」 ヒロ「…………………………(なんだって?)(とんでもない顔芸を披露)えっ、夏美ちゃん妹いたの 」 鬼塚冬毬「意外でしたか?…まぁ、無理もありません。これからも姉者の事をよろしくお願いします。…では、挨拶はこの辺にしてこれで。次の予定がありますので。(ペコリと頭を下げ、足を翻して去っていく) 」 LAST RESORTへ戻る
https://w.atwiki.jp/assault_lily/pages/345.html
アプリゲーム「アサルトリリィ Last Bullet」 2021年1月20日に配信開始。 ジャンル:バトルRPG プレイ料金:基本プレイ無料(アプリ内課金あり) 開発会社:株式会社ポケラボ 公式X:@assaultlily_lb 公式ウェブサイト:https //assaultlily.jp/ 登場人物(プレイアブル) 百合ヶ丘女学院 【一柳隊】:一柳結梨を除いた9名が初期実装 一柳梨璃 白井夢結 楓・J・ヌーベル 二川二水 安藤鶴紗 吉村・Thi・梅 郭神琳 王雨嘉 ミリアム・ヒルデガルド・v・グロピウス 一柳結梨:イベントストーリー「守護天使の誓い」にて初登場。2021年11月30日にイベント「ユリの花咲く場所」に伴ってプレイアブル化 【アールヴヘイム】 天野天葉:2021年5月28日に入手のための機能(*1)を実装 番匠谷依奈:2021年7月20日にプレイアブル化(*2) 遠藤亜羅椰:2021年8月19日にプレイアブル化(*3) 田中壱:2021年9月14日にプレイアブル化(*4) 江川樟美:2021年10月7日にプレイアブル化(*5) 金箱弥宙:2021年11月10日にプレイアブル化(*6) 渡邉茜:2021年12月9日にプレイアブル化(*7) 高須賀月詩:2022年1月6日にプレイアブル化(*8) 森辰姫:2022年2月9日にプレイアブル化(*9) 槇若菜:2023年12月10日、メインストーリー第3章完結編「極天に集いし花々」にて初登場。2024年2月29日、メインストーリー第4章第1弾「絶海のワールプール」に伴ってプレイアブル化 毛綱乃彩:2024年2月29日、メインストーリー第4章第1弾「絶海のワールプール」にて初登場。2024年3月31日、メインストーリー第4章第2弾「溟海のブルーローズ」に伴ってプレイアブル化 岡田綺更:2024年2月29日、メインストーリー第4章第1弾「絶海のワールプール」にて初登場。2024年5月31日、メインストーリー第4章第3弾「追憶のリグレット」に伴ってプレイアブル化 【水夕会】 六角汐里:2022年4月15日、イベント「まごころを留めて」に伴って実装 【エイル】 秦祀:2022年5月31日、イベント「メンター・ザ・リリィ」に伴って実装 【シュバルツグレイル】 伊東閑:2022年8月31日、イベント「ライフロングフレンド」に伴って実装 【ローエングリン】 立原紗癒:2022年8月31日、イベント「ライフロングフレンド」に伴って実装 妹島広夢:2023年8月18日、新登場リリィプレストーリー「妹島広夢編」にて初登場。2023年8月20日、イベント「エレガンス・セッション」に伴ってプレイアブル化 倉又雪陽:2023年8月19日、新登場リリィプレストーリー「倉又雪陽編」にて初登場。2023年8月20日、イベント「エレガンス・セッション」に伴ってプレイアブル化 【サングリーズル】 真島百由:メインストーリー第1章から登場。2021年5月31日にイベント「超越のアーセナルハート」に伴ってプレイアブル化 ※のちにサングリーズルへ加入(*10) 山梨日羽梨:2023年12月10日、メインストーリー第3章完結編「極天に集いし花々」にて初登場。2024年5月18日、イベント「暴姫のカンパニュラ」に伴ってプレイアブル化 【シュヴェルトライテ】 多田紫恵楽:2024年2月29日、メインストーリー第4章第1弾「絶海のワールプール」にて初登場。2024年5月31日、メインストーリー第4章第3弾「追憶のリグレット」に伴ってプレイアブル化 【アールヴヘイム(初代)】 川添美鈴:2024年7月18日、新登場リリィプレストーリー「川添美鈴編」にて初登場。2024年7月20日、イベント「リリリゾ!!〜Peaceful Vacance〜」に伴ってプレイアブル化 【無所属】 早川弥宏:2023年9月16日、メインストーリー 運命のトリニティ プレストーリー「早川弥宏編」にて初登場。2023年9月30日、メインストーリー第3章第6弾「双星のコントラスト」に伴ってプレイアブル化 富永真:2023年9月26日、メインストーリー 運命のトリニティ プレストーリー+「早川弥宏&富永真編」にて初登場。2023年11月30日、メインストーリー第3章第7弾「誓いのリコネクト」に伴ってプレイアブル化 【教導官】 高松祇恵良:メインストーリー第3章第6弾「双星のコントラスト」にて初登場。2023年12月10日、メインストーリー第3章完結編「極天に集いし花々」に伴ってプレイアブル化 エレンスゲ女学園 【ヘルヴォル】:以下5名が初期実装 相澤一葉 佐々木藍 飯島恋花 初鹿野瑤 芹沢千香瑠 【クエレブレ】 松村優珂:イベントストーリー「慟哭のクリューサーオール」にて初登場。(*11)2023年6月30日、メインストーリー第3章第4弾「深炎のスキャルドメール」に伴ってプレイアブル化 牧野美岳:イベントストーリー「竜楯のコンフリクト」にて初登場。(*12)2023年4月30日、メインストーリー第3章第3弾「竜のシャナと楯の乙女」に伴ってプレイアブル化 賀川蒔菜:2023年4月20日、新章プレストーリー「賀川蒔菜編」にて初登場。2023年4月30日、メインストーリー第3章第3弾「竜のシャナと楯の乙女」に伴ってプレイアブル化 森本結爾:2023年4月25日、新章プレストーリー+「牧野美岳&賀川蒔菜編」にて初登場。2023年6月30日、メインストーリー第3章第4弾「深炎のスキャルドメール」に伴ってプレイアブル化 苅谷緋紅:2023年9月9日、新登場リリィプレストーリー「苅谷緋紅編」にて初登場。2023年9月10日、イベントストーリー「竜の生まれた日 -CUELEBRE THE FIRST MISSION-」に伴ってプレイアブル化 【教導官】 高島八雲:メインストーリー第2章完結編「灼炎のエニグマ」にて初登場。2024年6月30日、イベントストーリー「悠久のレミニセンス」に伴ってプレイアブル化 神庭女子藝術高校 【グラン・エプレ】:以下5名が初期実装 今叶星 宮川高嶺 土岐紅巴 丹羽灯莉 定盛姫歌 【生徒会防衛隊→グラン・エプレ】 横田悠夏:イベントストーリー「すれ違いのティーガーデン」にて初登場。2023年1月31日、メインストーリー第3章第1弾「カラフルデイズ・エンド」に伴ってプレイアブル化 本間秋日:2023年1月3日、新章プレストーリー「本間秋日編」にて初登場。2023年1月31日、メインストーリー第3章第1弾「カラフルデイズ・エンド」に伴ってプレイアブル化 塩崎鈴夢:2023年1月27日、新章プレストーリー「横田悠夏 本間秋日編」にて初登場。2023年3月31日、メインストーリー第3章第2弾「マルチカラード・ティアーズ」に伴ってプレイアブル化 石塚藤乃:2023年1月27日、新章プレストーリー「横田悠夏 本間秋日編」にて初登場。2023年3月31日、メインストーリー第3章第2弾「マルチカラード・ティアーズ」に伴ってプレイアブル化 御台場女学校 【ロネスネス】 船田純:2022年1月20日、メインストーリー第2章開始と同時に実装 船田初:2022年1月20日、メインストーリー第2章開始と同時に実装 藤田槿:メインストーリー第2章から登場。2022年2月19日にプレイアブル化 【ヘオロットセインツ】 月岡椛:メインストーリー第2章から登場。2022年2月19日にプレイアブル化 川村楪:メインストーリー第2章から登場。2022年2月19日にプレイアブル化 菱田治:2024年8月12日、ミニイベント「ふじの食堂 十品目 ゼノンパラドリア」にて初登場。2024年8月31日、メインストーリー第5章第1弾「邂逅のヴァルキュリア」に伴ってプレイアブル化 私立ルドビコ女学院 【アイアンサイド】 岸本・ルチア・来夢:2022年1月20日、メインストーリー第2章開始と同時に実装 福山・ジャンヌ・幸恵:2022年1月20日、メインストーリー第2章開始と同時に実装 天宮・ソフィア・聖恋:メインストーリー第2章から登場。2022年4月30日にプレイアブル化 黒木・フランシスカ・百合亜:メインストーリー第2章から登場。2022年4月30日にプレイアブル化 松永・ブリジッタ・佳世:メインストーリー第2章から登場。2022年4月30日にプレイアブル化 ヘイムスクリングラトレードゴード 王莉芬:イベントストーリー「凜然のリトル・シスター」にて初登場。2022年11月10日にイベント「憂い晴らすは姉妹の絆」に伴ってプレイアブル化 外部コラボ 高町なのは、フェイト・T・ハラオウン、八神はやて:2021年8月31日、イベント「約束の魔法」に伴って実装 立花響、小日向未来、雪音クリス、キャロル・マールス・ディーンハイム:2021年12月26日、イベント「戦場に咲く歌の花」に伴って実装 夜刀神十香、五河琴里、時崎狂三:2022年4月31日、イベント「デート・ア・リリィ 狂三フレンド」に伴って実装 西住みほ、西住まほ、ダージリン、アンチョビ:2022年10月31日、イベント「リリィズ パンツァー」に伴って実装 イリヤスフィール・フォン・アインツベルン、美遊・エーデルフェルト、クロエ・フォン・アインツベルン:2022年12月22日、イベント「シスターズ・カラミティ」に伴って実装 鹿目まどか、暁美ほむら、巴マミ、美樹さやか、佐倉杏子:2023年2月28日、イベント「マギカ☆ワンダーワールド」に伴って実装 結城友奈、東郷美森、三好夏凜、乃木園子:2023年5月31日、イベント「煌めき満ちる勇花-白百合の章-」に伴って実装 犬吠埼風、犬吠埼樹:2023年6月9日、イベント「煌めき満ちる勇花-絆の章-」に伴って実装 御坂美琴、白井黒子、食蜂操祈:2023年8月31日、イベント「とある科学と楯の乙女」に伴って実装 エミリア、レム、ラム:2023年10月31日、イベント「百合ヶ丘に咲う紫紺の花」に伴って実装 登場人物(2Dアニメーション立ち絵(*13)実装済みかつノンプレイアブル) 神庭女子藝術高校 安孫子比呂美:イベントストーリー「アイドルリリィ★ステージ」に登場 エレンスゲ女学園 【バシャンドレ】 坪井七保:2024年9月10日、イベントストーリー「Lovely Anger Festival」にて初登場 【教導官】 西村乃恵美:イベントストーリー「慟哭のクリューサーオール」にて初登場 御台場女学校 西郷紅:2024年8月31日、メインストーリー第5章第1弾「邂逅のヴァルキュリア」にて初登場 シエルリント女学薗 【マディック】 道川深顯:イベントストーリー「罪なき少女達のスティグマ」にて初登場(*14) その他 中原・メアリィ・倫夜:メインストーリー第2章完結編「灼炎のエニグマ」にて初登場 片平七海:イベントストーリー「約束の魔法」に登場 インキュナブラ:イベントストーリー「約束の魔法」に登場 カチューシャ、ケイ:イベントストーリー「リリィズ パンツァー」に登場。『ガールズ&パンツァー』からのコラボ出演 メインストーリー アニメ「アサルトリリィ BOUQUET」の続きとなっている。 メインストーリーの追加分はまずゲーム内イベントとして配信され、イベント終了後にメインストーリーに追加されるのが通例となっている。 第1章「レギオン、集結」0話~10話:2021年1月20日配信 11話~13話:2021年7月10日にイベント「第1章完結編(前編) 災禍の胎動」として配信(開催期間:~7月25日) 14話~17話:2021年7月15日にイベント「第1章完結編(後編) 未来を切り開く、絆の弾丸」として配信(開催期間:~7月25日) 第1.5章「蒼穹の白百合」1話~3話:2021年9月14日にイベント「蒼穹の白百合」として配信(開催期間:~9月29日) 第2章「戦火の結束」1話~3話:2022年1月にイベント「激戦のプレリュード」として配信。3編に分かれて徐々に解放。前編の解放期間:1月20日〜2月10日 中編の解放期間:1月23日〜2月10日 後編の解放期間:1月26日〜2月10日 4話~6話:2022年2月にイベント「双璧の戦乙女」として配信。3編に分かれて徐々に解放。前編の解放期間:2月19日〜3月10日 中編の解放期間:2月22日〜3月10日 後編の解放期間:2月25日〜3月10日 7話~9話:2022年4月30日にイベント「鋼鉄の意思、未来への翼」として配信。(開催期間:〜5月13日) 10話~12話:2022年6月30日にイベント「絆色のスフィアコネクト」として配信。(開催期間:〜7月10日) 13話~15話:2022年7月31日にイベント「灼炎のエニグマ」として配信(開催期間:〜8月15日) 第3章「運命のトリニティ」グラン・エプレ編1話~5話:2023年1月31日にイベント「カラフルデイズ・エンド」として配信(開催期間:〜2月10日) 6話~10話:2023年3月31日にイベント「マルチカラード・ティアーズ」として配信(開催期間:~4月10日) ヘルヴォル編11話~15話:2023年4月30日にイベント「竜のシャナと楯の乙女」として配信(開催期間:~5月10日) 16話~18話:2023年6月30日にイベント「深炎のスキャルドメール」として配信(開催期間:~7月11日) 19話~20話:2023年7月3日にイベント「覚醒のスキャルドメール」として配信(開催期間:~7月11日) 一柳隊編21話~25話:2023年9月30日にイベント「双星のコントラスト」として配信(開催期間:~10月12日) 26話~31話:2023年11月30日にイベント「誓いのリコネクト」として配信(開催期間:~12月31日) 完結編32話~37話:2023年12月10日にイベント「極天に集いし花々」として配信(開催期間:~12月31日) 第4章「白百合の十二聖剣」1話~5話:2024年2月29日にイベント「絶海のワールプール」として配信(開催期間:~3月16日) 6話~10話:2024年3月31日にイベント「溟海のブルーローズ」として配信(開催期間:~4月14日) 11話~15話:2024年5月31日にイベント「追憶のリグレット」として配信(開催期間:~6月14日) 第5章「宿星の花束(ブーケ)」 イベントストーリー タイトル イベントPV あらすじ 開催期間 主要登場人物 シナリオライター 備考 守護天使の誓い YouTubeYouTube X 2021年1月20日~1月31日2021年3月15日~3月26日(復刻)2022年1月8日〜1月20日(復刻) 一柳隊(主に一柳梨璃、白井夢結、吉村・Thi・梅)真島百由、一柳結梨 ブーステッド・フレンド YouTubeYouTube 2021年1月31日~2月10日2021年10月21日~10月31日(復刻) 一柳隊(主に安藤鶴紗、一柳梨璃、白井夢結) 叛逆(はんぎゃく)のスキャルドメール YouTubeYouTube X 2021年2月10日~2月19日 ヘルヴォル 西村悠 後にレギオンストーリー/ヘルヴォル(1話-5話)として追加 カラフル・ダイアリー YouTubeYouTube 2021年2月19日~2月28日 グラン・エプレ 後にレギオンストーリー/グラン・エプレ(1話-5話)として追加 ノーブルリリィ・レポート YouTubeYouTubeYouTube X 2021年2月28日~3月15日2021年11月20日~11月30日(復刻) 一柳隊(主に楓・J・ヌーベル、二川二水ミリアム・ヒルデガルド・v・グロピウス)、真島百由 アイドルリリィ★ステージ YouTubeYouTubeYouTubeYouTube X 2021年3月21日~3月31日2021年12月20日~12月31日(復刻) グラン・エプレ(主に定盛姫歌)、安孫子比呂美 罪なき少女達のスティグマ YouTubeYouTubeYouTube X 2021年3月31日~4月16日2022年7月10日~7月20日(復刻) ヘルヴォル、道川深顯 アーセナルジェラシー YouTubeYouTube X 2021年4月15日~4月30日2022年4月8日~4月19日(復刻) 一柳隊(主にミリアム・ヒルデガルド・v・グロピウス楓・J・ヌーベル、二川二水)、真島百由 ※「ノーブルリリィ・レポート」の続きとなっている。 朋友(ほうゆう)のブルーストライク YouTubeYouTubeYouTube X 2021年4月30日~5月16日2022年6月10日~6月24日(復刻) 一柳隊(主に郭神琳、王雨嘉、安藤鶴紗)、真島百由 漆黒の騎士と白の姫騎士 YouTubeYouTube X 2021年5月16日~5月31日 ヘルヴォル(主に相澤一葉、佐々木藍)グラン・エプレ(主に今叶星、宮川高嶺) 超越のアーセナルハート YouTubeYouTube X 2021年5月31日~6月18日 真島百由(本イベントと同時にプレイアブル化)一柳隊(主にミリアム・ヒルデガルド・v・グロピウス) リリティカル☆サマー!! YouTubeYouTube X 2021年6月18日〜8月1日 一柳隊(主に一柳梨璃、白井夢結、楓・J・ヌーベル)ヘルヴォル ※「アーセナルジェラシー」以降の出来事のようである。(*15)※ 一柳隊とヘルヴォルに親交がある(メインストーリー開始後、つまりアニメ最終話以後である)のにも拘わらず季節が夏、かつ梨璃たちが1年生のままとなっていて、時期については理解しがたい。(*16) 真夏のエスコートナイト YouTube X 2021年6月29日〜8月1日 一柳隊、グラン・エプレ 災禍(さいか)の胎動(たいどう) YouTubeYouTube X 2021年7月10日~7月25日 後にメインストーリー/第1章(11話-13話)として追加 未来を切り開く、絆の弾丸 YouTube X 2021年7月15日~7月25日 後にメインストーリー/第1章(14話-17話)として追加 歴戦乙女のアンサンブル YouTube X 2021年7月20日〜7月31日 一柳隊、ヘルヴォル、天野天葉、番匠谷依奈、真島百由 西村悠 ※舞台「アサルトリリィ・御台場女学校-The Empathy Phenomenon-」で言及される過去の事件(ヒュージ「メガフロート」をLGコーストガードと外征部隊とで討滅した)は本イベントストーリーの内容を指していると思われる。 夜空に咲く追憶の花 YouTubeYouTube X 2021年7月31日〜8月15日2022年8月8日~8月18日(復刻) グラン・エプレ(主に今叶星、宮川高嶺、土岐紅巴)二川二水 古き空より祈りをこめて YouTubeYouTube X 2021年8月11日〜8月31日2022年9月10日~9月20日(復刻) 一柳隊、ヘルヴォル 西村悠 約束の魔法 X 2021年8月31日〜9月14日2022年5月6日~5月19日(復刻) 一柳隊、片平七海、インキュナブラ『魔法少女リリカルなのは Detonation』より高町なのは、フェイト・T・ハラオウン、八神はやて [『魔法少女リリカルなのは Detonation』コラボ]※ 「ブーステッド・フレンド」以後の出来事である。(*17) 蒼穹(そうきゅう)の白百合 YouTubeYouTube X 2021年9月14日~9月29日 後にメインストーリー/第1.5章として追加 虹色ハロウィンバスターズ YouTube X 2021年9月30日〜10月11日 グラン・エプレ ふしぎの国のタヅサ YouTube X 2021年10月11日〜10月22日 一柳隊 凛然(りんぜん)のリトル・シスター YouTubeYouTube X 2021年10月31日~11月11日 一柳隊、王莉芬 夜闇を駆けるエージェント YouTube X 2021年11月11日~11月21日 ヘルヴォル、道川深顯、楓・J・ヌーベル ※ おそらく「漆黒の騎士と白の姫騎士」以降の出来事である。(*18) ユリの花咲く場所 YouTubeYouTube X 2021年11月30日~12月13日 一柳隊、一柳結梨(本イベントと同時にプレイアブル化) ※アニメ7話〜9話を補完するストーリーになっている。 メモリー・オブ・リリィズ YouTube X 2021年12月13日〜12月26日 一柳隊、相澤一葉、飯島恋花、今叶星宮川高嶺、田中壱、江川樟美、遠藤亜羅椰 貴島吉志 戦場に咲く歌の花 X 2021年12月26日〜2022年1月10日2022年10月7日~10月17日(復刻) 一柳隊、真島百由『戦姫絶唱 シンフォギアXD UNLIMITED』より立花響、小日向未来、雪音クリスキャロル・マールス・ディーンハイム [『戦姫絶唱 シンフォギアXD UNLIMITED』コラボ] 招福万来のラッキーガール YouTube X 2021年12月31日〜2022年1月13日 一柳隊 激戦のプレリュード YouTubeYouTube X 2022年1月20日~2月10日 西村悠 後にメインストーリー/第2章(1話-3話)として追加 慟哭(どうこく)のクリューサーオール YouTube X 2022年1月31日~2月10日 ヘルヴォル、松村優珂、西村乃恵美 ヘルヴォルの長編シナリオ第1弾(*19) メイド・イン・シルト YouTube X 2022年2月10日~2月19日 一柳梨璃、王雨嘉、江川樟美、ミリアム・ヒルデガルド・v・グロピウス白井夢結、郭神琳、天野天葉、番匠谷依奈、真島百由 貴島吉志 双璧の戦乙女 YouTube X 2022年2月19日~3月10日 西村悠 後にメインストーリー/第2章(4話-6話)として追加 美しき世界のメッセンジャー YouTube X 2022年2月28日~3月12日 グラン・エプレ オーダーメイドシスターズ YouTube X 2022年3月12日~3月24日 一柳梨璃、白井夢結、郭神琳、王雨嘉、天野天葉江川樟美、真島百由、ミリアム・ヒルデガルド・v・グロピウス ※「メイド・イン・シルト」の続きとなっている。 デート・ア・リリィ 狂三フレンド X 2022年3月31日~4月14日 グラン・エプレ、真島百由『デート・ア・ライブ』より夜刀神十香、五河琴里、時崎狂三 [『デート・ア・ライブ』コラボ] まごころを留めて YouTubeYouTube X 2022年4月15日~4月27日 六角汐里(本イベントと同時に実装)楓・J・ヌーベル、二川二水、真島百由 貴島吉志 鋼鉄の意思、未来への翼 YouTube X 2022年4月30日~5月13日 西村悠 後にメインストーリー/第2章(7話-9話)として追加 悪蝕(あくじき)のナイトメア YouTube X 2022年5月19日~5月31日 ヘルヴォル、松村優珂 ヘルヴォルの長編シナリオ第2弾(*20) メンター・ザ・リリィ YouTubeYouTube X 2022年5月31日~6月13日 秦祀(本イベントと同時に実装)、一柳隊 貴島吉志 ※「アーセナルジェラシー」以降の出来事のようである。(*21) フェス!フェス!アイドルリリィ YouTube X 2022年6月17日~6月30日 グラン・エプレ(宮川高嶺以外)、一柳梨璃郭神琳、王雨嘉、初鹿野瑤、芹沢千香瑠 絆色(きずないろ)のスフィアコネクト YouTube X 2022年6月30日~7月10日 西村悠 後にメインストーリー/第2章(10話-12話)として追加 リリィティック漂流記 YouTube X 2022年7月20日~7月31日 一柳隊 1.5周年記念イベント 灼炎(しゃくえん)のエニグマ YouTube X 2022年7月31日~8月15日 西村悠 後にメインストーリー/第2章(13話-15話)として追加 ふたりの魂祭(たままつ)り YouTube X 2022年8月17日~8月31日 一柳隊(主に一柳梨璃、楓・J・ヌーベルミリアム・ヒルデガルド・v・グロピウス、二川二水) 1.5周年記念イベント ライフロングフレンド YouTube X 2022年8月31日~9月13日 伊東閑(本イベントと同時に実装)立原紗癒(本イベントと同時に実装)、一柳隊 貴島吉志 竜楯(りゅうじゅん)のコンフリクト YouTube X 2022年9月16日~9月30日 ヘルヴォル、松村優珂、牧野美岳 ※メインストーリー外伝という位置付け すれ違いのティーガーデン YouTube X 2022年9月30日~10月13日 グラン・エプレ、横田悠夏、本間秋日 西村悠 ※メインストーリー外伝という位置付け トリック・オア・スイーツ YouTube X 2022年10月15日~10月31日 ヘルヴォル リリィズ パンツァー X 2022年10月31日~11月14日 ヘルヴォル、一柳梨璃、白井夢結、『ガールズ パンツァー』より西住みほ、西住まほ、ダージリン、アンチョビケイ、カチューシャ [『ガールズ パンツァー』コラボ] 憂い晴らすは姉妹の絆 YouTube X 2022年11月10日~11月19日 王莉芬(本イベントと同時に実装)、一柳隊 聖夜へ捧ぐサプライズ YouTube X 2022年11月30日~12月11日 ヘルヴォル、グラン・エプレ 西村悠 シスターズ・カラミティ X 2022年12月22日~2023年1月8日 一柳隊、真島百由、秦祀『劇場版 Fate/kaleid linker プリズマ☆イリヤLicht 名前の無い少女』よりイリヤスフィール・フォン・アインツベルン美遊・エーデルフェルト、クロエ・フォン・アインツベルン [『劇場版 Fate/kaleid linker プリズマ☆イリヤLicht 名前の無い少女』コラボ] シスターズ・カラミティ・ツヴァイ X 2022年12月25日~2023年1月8日 一柳隊『劇場版 Fate/kaleid linker プリズマ☆イリヤLicht 名前の無い少女』よりイリヤスフィール・フォン・アインツベルン美遊・エーデルフェルト、クロエ・フォン・アインツベルン [『劇場版 Fate/kaleid linker プリズマ☆イリヤLicht 名前の無い少女』コラボ] 年始めに想い重ねて YouTube X 2022年12月31日~2023年1月10日 一柳隊、六角汐里 花々集う大宴会 YouTube X 2023年1月20日~2月7日 実装済みリリィ計44人 貴島吉志 2周年記念イベント カラフルデイズ・エンド YouTube X 2023年1月31日~2月10日 西村悠 後にメインストーリー/第3章(1話-5話)として追加 楯のメイドとバレンタイン YouTube X 2023年2月9日~2月19日 ヘルヴォル マギカ☆ワンダーワールド X 2023年2月28日~3月14日 一柳隊『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[前編] 始まりの物語/[後編]永遠の物語』より鹿目まどか、暁美ほむら、巴マミ、美樹さやか、佐倉杏子 [『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[前編] 始まりの物語/[後編]永遠の物語』コラボ] ハンドメイド・ギフト YouTube X 2023年3月11日~3月21日 ヘルヴォル、グラン・エプレ マルチカラード・ティアーズ YouTube X 2023年3月31日~4月10日 西村悠 後にメインストーリー/第3章(6話-10話)として追加 魅惑のバニーセレクション YouTube X 2023年4月10日~4月20日 一柳隊、ヘルヴォル、グラン・エプレ、番匠谷依奈 西村悠 竜のシャナと楯の乙女 YouTube X 2023年4月30日~5月10日 貴島吉志 後にメインストーリー/第3章(11話-15話)として追加 Mirage Mariage YouTube X 2023年5月11日~5月21日 新生グラン・エプレ 西村悠 煌めき満ちる勇花(ゆうか)-白百合の章- X 2023年5月31日~6月23日2024年4月30日~5月14日(復刻) 一柳隊、真島百由、秦祀『結城友奈は勇者である-大満開の章-』より結城友奈、東郷美森、三好夏凜、乃木園子 [『結城友奈は勇者である-大満開の章-』コラボ] 煌めき満ちる勇花(ゆうか)-絆の章- X 2023年6月9日~6月23日2024年4月30日~5月14日(復刻) 一柳隊『結城友奈は勇者である-大満開の章-』より結城友奈、東郷美森、三好夏凜、乃木園子、犬吠埼風、犬吠埼樹 [『結城友奈は勇者である-大満開の章-』コラボ] 深炎のスキャルドメール YouTube X 2023年6月30日~7月11日 貴島吉志 後にメインストーリー/第3章(16話-18話)として追加 覚醒のスキャルドメール YouTube 2023年7月3日~7月11日 貴島吉志 後にメインストーリー/第3章(19話-20話)として追加 Summer Lilies Vacation YouTube X 2023年7月20日~8月10日 一柳隊、遠藤亜羅椰、土岐紅巴、丹羽灯莉定盛姫歌、横田悠夏、塩崎鈴夢、王莉芬 西村悠 2.5周年記念イベント Twinkle Lilies Party YouTube X 2023年7月31日~8月10日 一柳隊、遠藤亜羅椰、相澤一葉、飯島恋花、松村優珂、牧野美岳新生グラン・エプレ(本間秋日、石塚藤乃以外)王莉芬 西村悠 2.5周年記念イベント エレガンス・セッション YouTube X 2023年8月20日~8月31日 妹島広夢(本イベントと同時に実装)倉又雪陽(本イベントと同時に実装)、立原紗癒、伊東閑、一柳隊(主に一柳梨璃、二川二水、郭神琳、王雨嘉) 西村悠 とある科学と楯の乙女 X 2023年8月31日~9月14日 ヘルヴォル『とある科学の超電磁砲T』より御坂美琴、白井黒子、食蜂操祈 [『とある科学の超電磁砲T』コラボ] 竜の生まれた日-CUELEBRE THE FIRST MISSION- YouTube X 2023年9月10日~9月20日 クエレブレ(苅谷緋紅(本イベントと同時に実装)含め全員) 貴島吉志 双星(そうせい)のコントラスト YouTube X 2023年9月30日~10月12日 貴島吉志 後にメインストーリー/第3章(21話-25話)として追加 モンスターズ・パニック YouTube X 2023年10月12日~10月22日 新生グラン・エプレ、飯島恋花、佐々木藍 西村悠 百合ヶ丘に咲(わら)う紫紺(しこん)の花 X 2023年10月31日~11月14日 一柳隊『Re ゼロから始める異世界生活』よりエミリア、レム、ラム [『Re ゼロから始める異世界生活』コラボ] カガヤキ☆アクトレス YouTube X 2023年11月11日~11月22日 新生グラン・エプレ 西村悠 誓いのリコネクト YouTube X 2023年11月30日~12月31日 貴島吉志 後にメインストーリー/第3章(26話-31話)として追加 極天に集いし花々 YouTube X 2023年12月10日~12月31日 貴島吉志 後にメインストーリー/第3章(32話-37話)として追加 聖夜の竜星(りゅうせい) YouTube X 2023年12月20日~12月31日 クエレブレ、高島八雲 西村悠 龍炎舞踊(りゅうえんぶよう)のエージェント YouTube X 2023年12月31日~2024年1月10日 ヘルヴォル、高島八雲 西村悠 ※「夜闇を駆けるエージェント」に続く、スパイシリーズ第2弾。 Dreamin'☆Celebration YouTube X 2024年1月20日~2月11日 西村悠 3周年記念イベントミニイベント 3rd Anniv. DREAM Party - YUJIA AKARI / HIMEKA -ミニイベント 3rd Anniv. DREAM Party - YUYU RAN / YO / CHIKARU -ミニイベント 3rd Anniv. DREAM Party - MATSURI SHIN / YAHIRO -これら3つのミニイベントも関連。 幻想スリリング・パーティ YouTube X 2024年1月31日~2月11日 土岐紅巴、高松祇恵良、岸本・ルチア・来夢福山・ジャンヌ・幸恵、船田純、船田初、今叶星、宮川高嶺 西村悠 3周年記念イベント もふもふバレンタイン YouTube X 2024年2月11日~2月29日 新生グラン・エプレ 絶海(ぜっかい)のワールプール YouTube X 2024年2月29日~3月16日 アールヴヘイム、大島近海ネスト調査隊(主に船田純、船田初楓・J・ヌーベル、二川二水、相澤一葉、松村優珂)多田紫恵楽、中原・メアリィ・倫夜 貴島吉志 後にメインストーリー/第4章 (1話-5話)として追加 もふもふホワイトデー YouTube X 2024年3月9日~3月26日 新生グラン・エプレ Spring Splash Vacation!! 2024年3月16日~3月31日 一柳梨璃、白井夢結、秦祀、吉村・Thi・梅、安藤鶴紗相澤一葉、飯島恋花、楓・J・ヌーベル ミニイベント 溟海(めいかい)のブルーローズ YouTube X 2024年3月31日~4月14日 アールヴヘイム、多田紫恵楽、山梨日羽梨近藤貞花、真島百由、中原・メアリィ・倫夜 貴島吉志 後にメインストーリー/第4章 (6話-10話)として追加 アトラクト・ラヴァーズ YouTube X 2024年4月14日~4月30日 クエレブレ(主に森本結爾、賀川蒔菜、松村優珂) 西村悠 激唱のブーステッドデュオ YouTube 2024年4月21日~5月6日 クエレブレ(主に苅谷緋紅、牧野美岳) 秋月大河 勇花(ゆうか)が紡ぐ大樹の奇跡 YouTube X 2024年4月30日~5月14日 新生グラン・エプレ、一柳梨璃、白井夢結、二川二水『結城友奈は勇者である-大満開の章-』より結城友奈、東郷美森、三好夏凜、乃木園子、犬吠埼風、犬吠埼樹 [『結城友奈は勇者である-大満開の章-』コラボ2024] 暴姫(ぼうき)のカンパニュラ YouTube X 2024年5月18日~5月31日 二川二水、山梨日羽梨、楓・J・ヌーベル、柳澤綾子 貴島吉志 メインストーリー/第4章ではないが、舞台「アサルトリリィ・新章」 サングリーズル編『花々の黄昏』大島近海ネスト調査隊編『玲瓏たる深潭』と連動。 追憶(ついおく)のリグレット YouTube X 2024年5月31日~6月14日 アールヴヘイム、多田紫恵楽 貴島吉志 後にメインストーリー/第4章(11話-15話)として追加 ドレスアップ・ハッピネス YouTube X 2024年6月9日~6月22日 アールヴヘイム、一柳隊(主に郭神琳、王雨嘉、楓・J・ヌーベル) 西村悠 Cherish Lily’s Wedding 2024年6月19日~6月30日 一柳隊(主に一柳梨璃、白井夢結) 秋月大河 ミニイベント 悠久(ゆうきゅう)のレミニセンス YouTube X 2024年6月30日~7月19日 ヘルヴォル、クエレブレ、高島八雲 第4章ではないが、舞台「アサルトリリィ・新章」 サングリーズル編『花々の黄昏』大島近海ネスト調査隊編『玲瓏たる深潭』と連動。 リリリゾ!!〜Peaceful Vacance〜 YouTube X 2024年7月20日~7月31日 西村悠 3.5周年記念イベントミニイベント ラスバレ 3.5周年 リリリゾ!! - YAHIRO & SHIN / KAEDE -も関連。 リリリゾ!!〜Twilight Paradise〜 YouTube X 2024年7月31日~8月14日 貴島吉志 3.5周年記念イベント メランコリック・プランセス 2024年8月6日~8月23日 アールヴヘイム(主に番匠谷依奈、田中壱) ミニイベント リリリゾ!!〜Exciting Utopia〜 YouTube X 2024年8月14日~8月31日 松村優珂、苅谷緋紅、牧野美岳、多田紫恵楽森辰姫、高島八雲、高松祇恵良 西村悠 3.5周年記念イベント 邂逅(かいこう)のヴァルキュリア YouTube 2024年8月31日~9月17日 後にメインストーリー/第5章(1話-x話)として追加 Lovely Anger Festival YouTube X 2024年9月10日~9月24日 ヘルヴォル、クエレブレ、坪井七保 西村悠 二人眺める秋花火 2024年9月20日~9月30日 一柳隊 ミニイベント ギガント級ヒュージ討伐イベント SEASON1 アビスサーペント タイトル 開催期間 主要登場人物 Chapter.1 2022年3月24日~4月6日 一柳梨璃、相澤一葉、今叶星 Chapter.2 2022年4月25日~5月8日 今叶星、丹羽灯莉、芹沢千香瑠 Chapter.3 2022年5月25日~6月7日 王雨嘉、一柳梨璃、宮川高嶺 Chapter.4 2022年6月24日~7月8日 相澤一葉、初鹿野瑤、王雨嘉 SEASON2 カオスサーペント タイトル 開催期間 主要登場人物 Chapter.1 2022年7月25日~8月8日 白井夢結、吉村・Thi・梅、土岐紅巴 Chapter.2 2022年8月24日~9月7日 飯島恋花、土岐紅巴、吉村・Thi・梅 Chapter.3 2022年9月23日~10月7日 安藤鶴紗、佐々木藍 Chapter.4 2022年10月21日~11月4日 ミリアム・ヒルデガルド・v・グロピウス、定盛姫歌 凍て空の流星(フロストサーペント) 次回予告動画:YouTube タイトル イベントPV あらすじ 開催期間 主要登場人物 Chapter.1[狂乱の三重奏] YouTube X 2022年11月19日~11月30日 船田純、船田初、佐々木藍 Chapter.2[輝きを繋ぐ旋律] YouTube X 2022年12月11日~12月22日 川村楪、安藤鶴紗、吉村・Thi・梅 Chapter.3[雪風に劔を掲げて] YouTube X 2023年1月10日~1月20日 藤田槿、丹羽灯莉、定盛姫歌、船田純 Chapter.4[勝利を描く光軌] YouTube X 2023年2月18日~2月28日 月岡椛、郭神琳、王雨嘉、藤田槿 紅蓮の聖乙女(ドゥームサーペント) タイトル イベントPV あらすじ 開催期間 主要登場人物 シナリオライター Chapter.1[聖乙女の祈り] YouTube X 2023年3月21日~3月31日 岸本・ルチア・来夢、天宮・ソフィア・聖恋、相澤一葉 貴島吉志 Chapter.2[切り裂くは軍略の閃き] YouTube X 2023年4月20日~4月30日 松永・ブリジッタ・佳世、二川二水、伊東閑 Chapter.3[静かなる鉄騎] YouTube X 2023年5月21日~5月31日 黒木・フランシスカ・百合亜、芹沢千香瑠、今叶星 Chapter.4[聖乙女の奇跡] YouTube X 2023年6月18日~6月30日 福山・ジャンヌ・幸恵、白井夢結、六角汐里 サマー・フェアリーテール(カオスサーペント) タイトル イベントPV あらすじ 開催期間 主要登場人物 備考 Chapter.1[星月夜に咲く花] YouTube X 2023年7月11日~7月20日 天野天葉、番匠谷依奈、渡邉茜 2.5周年記念イベント Chapter.2[迷い猫と夏の空] YouTube X 2023年8月10日~8月20日 江川樟美、田中壱、高須賀月詩 2.5周年記念イベント Chapter.3[絢爛たる宵の明星] YouTube 2023年9月20日~9月30日 遠藤亜羅椰、金箱弥宙、森辰姫 ゴシック・ノスタルジカ(アビスサーペント) タイトル イベントPV 開催期間 主要登場人物 Chapter.1[失われた刻を探して] YouTube 2023年10月22日~10月31日 六角汐里、ミリアム・ヒルデガルド・v・グロピウス、真島百由 Chapter.2[幻想織りなす黄金律] YouTube 2023年11月22日~11月30日 伊東閑、倉又雪陽、妹島広夢 Chapter.3[可惜夜に響く鐘] YouTube 2024年1月6日~1月20日 土岐紅巴、二川二水、秦祀 ふじの食堂 タイトル 主要登場人物 備考 一品目 テスタメントバーガー 川村楪、船田純、月岡椛 二品目 ファンタズム珈琲 安藤鶴紗、白井夢結、吉村・Thi・梅 三品目 夢のラプラスライス 三周年特別営業版 四品目 たいようけんのハヤシライス 本間秋日、牧野美岳 五品目 ルナトラ焼き 塩崎鈴夢、佐々木藍、本間秋日、飯島恋花 六品目 里芋のプロヴィデンス風煮込み 定盛姫歌、富永真、丹羽灯莉、月岡椛 七品目 サークリットチップス ブレスナゲット 一柳梨璃、白井夢結、賀川蒔菜 八品目 ヘブンリーマカロン 天宮・ソフィア・聖恋、黒木・フランシスカ・百合亜、丹羽灯莉 九品目 フルーツの超越盛り合わせ 遠藤亜羅椰、森本結爾、塩崎鈴夢 十品目 ゼノンパラドリア 芹沢千香瑠、番匠谷依奈、菱田治 十一品目 ベイクドシュクチーズケーキ 岡田綺更、坪井七保、藤田槿 エイプリルフールイベント タイトル イベントPV 開催期間 主要登場人物 備考 新約カエーデ・J・伝説 YouTube 2021年4月1日~4月7日2023年5月2日~5月7日(復刻) 一柳隊(主に一柳梨璃、楓・J・ヌーベル、白井夢結) 感動の超大作RPG 眠れぬ夜の殺意 X 2022年4月1日~4月7日2023年4月27日~5月7日(復刻) ヘルヴォル、グラン・エプレ 本格推理アドベンチャー アラヤ喰ライマックス! X 2023年4月1日~4月12日 百合ヶ丘女学院のリリィ(主に遠藤亜羅椰、田中壱) リリィサバイバル X 2024年2月5日~3月10日 一柳梨璃、二川二水、楓・J・ヌーベル 、白井夢結ミリアム・ヒルデガルド・v・グロピウス王雨嘉(ストーリーには登場しないがプレイアブル) 爽快2Dアクションゲーム(エイプリルフールイベントに近いミニゲーム) 某日前夜 X 2024年4月1日~4月3日 楓・J・ヌーベル、クルセイダーP リリィにバブ・ソングを X 2024年7月29日~8月29日 一柳梨璃、白井夢結、相澤一葉、今叶星、楓・J・ヌーベル 某日前夜の後日談 楽曲 オープニングテーマ「Edel Lilie(Last Bullet Mix)」 歌:一柳梨璃&白井夢結&相澤一葉&今叶星(CV:赤尾ひかる&夏吉ゆうこ&藤井彩加&前田佳織里) 作詞:安藤紗々 作曲:俊龍 編曲:神田ジョン 「Neunt Praeludium(Last Bullet Mix)」 歌:一柳梨璃&白井夢結&相澤一葉&今叶星(CV:赤尾ひかる&夏吉ゆうこ&藤井彩加&前田佳織里) 作詞:安藤紗々 作曲:俊龍 編曲:XELIK 「Wish Drop」(2.5周年テーマ楽曲) 歌:一柳梨璃&白井夢結&相澤一葉&飯島恋花&今叶星&宮川高嶺(CV:赤尾ひかる&夏吉ゆうこ&藤井彩加&石飛恵里花&前田佳織里&礒部花凜) 作詞:安藤紗々 作曲・編曲:鈴谷皆人 「Never Ending Dream」(3周年テーマ楽曲) 歌:一柳梨璃&白井夢結&相澤一葉&松村優珂&今叶星&本間秋日(CV:赤尾ひかる&夏吉ゆうこ&藤井彩加&集貝はな&前田佳織里&山根綺) 作詞:安藤紗々 作曲・編曲:樂 「OVERFLOW」 歌:一柳隊 作詞:安藤紗々 作曲・編曲:神田ジョン 「トウメイダイアリー」(2周年テーマ楽曲) 歌:一柳隊 作詞:安藤紗々 作曲・編曲:神田ジョン 「Adabana」(メインストーリー新章・一柳隊編テーマ楽曲) 歌:一柳隊 with 早川弥宏・富永真 作詞:安藤紗々 作曲:俊龍 編曲:gaze//he’s me 音楽プロデュース:タノウエマモル 「Fringed iris」 歌:ヘルヴォル 作詞:吾龍 作曲・編曲:大和 「Resonant Hearts」 歌:ヘルヴォル 作詞:吾龍 作曲・編曲:タカハシヒビキ 「REFLECTIONS」(メインストーリー新章・ヘルヴォル編テーマ楽曲) 歌:ヘルヴォル&クエレブレ 作詞:吾龍 作曲・編曲:大和 「REFLECTIONS(クエレブレver.)」 歌:クエレブレ 作詞:吾龍 作曲・編曲:大和 「Multicolored Flowers」 歌:グラン・エプレ 作詞:結城アイラ 作曲・編曲:神田ジョン 「Treasure Every Day!」 歌:グラン・エプレ 作詞:結城アイラ 作曲:俊龍 編曲:山口たこ 「Overcast Sky」(メインストーリー新章・グラン・エプレ編テーマ楽曲) 歌:新生グラン・エプレ 作詞:結城アイラ 作曲・編曲:Islet
https://w.atwiki.jp/toho/pages/1697.html
The Last Judgement サークル 四季映姫合同誌企画 Number Track Name Arranger Original Tune Length 01 Slacking 24/7 鷹 六十年目の東方裁判 ~ Fate of Sixty Years [03 50] 02 sixty sins みょん 六十年目の東方裁判 ~ Fate of Sixty Years [04 28] 03 Dancing with EIKI!! SS 六十年目の東方裁判 ~ Fate of Sixty Years [04 58] 04 彼岸円舞曲 真狭 六十年目の東方裁判 ~ Fate of Sixty Years [05 47] 05 四季折々に咲く 通天 六十年目の東方裁判 ~ Fate of Sixty Years [05 12] 06 七年後に咲く華々 ぴずや 六十年目の東方裁判 ~ Fate of Sixty Years [04 23] 詳細 六十年目の東方裁判オンリーアレンジCD 「四季映姫合同誌弐 最終審判」とセットで販売 コミックマーケット74(2008/08/16)にて初頒布 イベント価格:1500円 ショップ価格:2205円 レビュー 全部東方裁判アレンジという面白いアルバム 基本は原曲に忠実だが,それぞれに個性が出ていてる 全ての曲が東方裁判アレンジの中ではトップクラスに秀逸な出来なので,映姫万歳な人は一度は聞いてみることをお勧めします -- 名無しさん (2008-11-25 11 00 05) C74で新作をリリースしなかったHR/HM寄りのアレンジャーが集結したような一枚。 一曲目は冒頭からの激しい疾走で魅せるメロスピ寄りのアレンジ。高いサウンドプロダクションと安定性は相変わらず。中盤のギターのうねりが私としては好みである。 二曲目はMountain of Faith ~神々への信仰~でのアレンジに近いシンフォニックなメタル。当時の作品で感じたドラムの単調さがまるでなくなり、バッキングの細かい刻み方と併せて怒濤の勢いで疾走する。 三曲目は突如としてテクノ・ユーロビート系のアレンジに。なんとなくジュリテクっぽい雰囲気が漂う。ややキック音が薄く感じたが、アレンジとしては水準以上。 四曲目は三拍子のゆったりとしたアレンジ。アルバム通しでは口直し的な位置にあるが、この曲でも十分魅せる。氏のアレンジは全体的に薄いイメージを持っていたが、この曲ではそれらが補われているように感じる。癒しアレンジとしても良い出来だろう。 五曲目は幻想の視る夢や幻想懐古と雰囲気の近い、哀愁こもるロックアレンジ。シンセ多めでギター成分は薄いが、チープさは一切感じられない良アレンジ。サビとその前後の流れがとにかく好み。 最後の六曲目はシンセを前面に押し出したロック寄りのアレンジ。SYMMETRY BURZUMよりもシンセの安っぽさが減退し聴き応えのある作りになったが、これまでの曲と比べると若干中庸なアレンジに感じられた。冒頭や最後のピアノは非常に良いだけに、もっと色々展開してくれても良いように思われた。 全体としては原曲から乖離したアレンジはなされておらず、その意味では六十年目の東方裁判の原曲が好きな人ならなかなかに楽しめる無いようだと思う。 惜しむらくは同人誌とセット販売されているために全体の値付けがやや高いことだろうか。(もっとも、本が1000、CDが500円とすれば至極まっとうな値段であるけれど) -- min (2008-11-25 23 57 48) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/doom2k/pages/33.html
BFG BLAST BFGBLASTとは BFG 9000が障害物に当たり爆発したときに発生する余波による間接ダメージのことです。 また海外では其れを利用した技という意味でもあります。 余波のダメージは、No Armor時のプレイヤー相手なら一撃で仕留める事も可能ですが、 有効に使うことで一回の攻撃で数人しとめることが可能です。 BFG BLASTを利用した技 BFG BLAST I BFG BLAST II BLAST BEHIND CORRIDOR BLAST BLAST TURN
https://w.atwiki.jp/thecockrockshockpop/pages/1456.html
Yes Yes 2010年12月15日 ( HD ) 1. I ve Fallen Into You / 2. The Sound Of A Heartbreak / 3. Another Night / 4. Fool s Game / 5. If I Could Change The World / 6. To Be With You / 7. Michelle Don t Live Here No More / 8. In This Thing Too Deep / 9. Still Standin Where Ya Left Me / 10. Kissin Goodbye My Tears / 11. Survivor / 12. I Forgive You [ JP bonus track ] / 13. Alive
https://w.atwiki.jp/ace7/pages/63.html
MISSION 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 Anchorhead Bay 報酬 クリア報酬 66,600 ランクボーナス S A B C 80,500 68,500 タイムボーナス ~18 00 ~ 26 01~ 19,240 -40/秒 0 初回完了ボーナス 160,000 巡回ボーナス 120,000