約 2,860,124 件
https://w.atwiki.jp/niconicokaraokedb/pages/1847.html
耳のあるロボットの唄 みみのあるろほつとのうた【登録タグ:同人・インターネット 曲 曲み 曲みみ 耳ロボP 重音テト】 曲情報 作詞:耳ロボP 作曲:耳ロボP 編曲:耳ロボP 唄:重音テト ジャンル・作品:同人・インターネット カラオケ動画情報 オンボーカルワイプあり コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/k2727324602/pages/73.html
※MXには達成率のパーセンテージ表示はない。 凰牙・ブルホーン 凰牙・ユニコーンドリル ガトリングボア ガルファ皇帝 ガルファ素体 騎士ウィルス 騎士エラー 騎士バグ 機将ギガアブゾルート 機将ギガウィッター 機将ギガグルメイ 機士レガシー 機士ロック 機獣オービトン 機獣ファイタス GEAR戦士 電童 セルファイター[赤] セルファイター[緑] 凰牙・ブルホーン GEAR戦士電童 全長28.5m 重量--- ブルホーンを装着した凰牙。 ブルホーンの求める「知恵」もまたアルテアの方が上回っていたのである。 凰牙・ユニコーンドリル GEAR戦士電童 全長28.5m 重量--- ユニコーンドリルを装着した凰牙。 ガトリングボア GEAR戦士電童 全長12.0m 重量--- 「創造」を象徴するイノシシ型のデータウェポン。 直情的でおっちょこちょいな性格をしている。 データウェポンのまとめ役でもある。 実体化して戦う事は少なかったが、武器としての使用頻度は高かった。属性は「光」。 ガルファ皇帝 GEAR戦士電童 全長--- 重量--- 人類の抹殺を目論む機械帝国ガルファの皇帝。 惑星アルクトスの生態管理コンピューターであったが突如暴走し、生態系を破壊する人類を排除して自らが宇宙そのものを管理する主となろうとした。 本体は7つのプログラムによって構成されており、七つ首の龍に似たフォルムをしている。 ガルファ皇帝とゼロは相互バックアップシステムとして機能しており、同時に倒さなければ復活してしまう。 また、7つのプロテクトによって守られており、データウェポン7体による一斉攻撃でしか倒せない。 ガルファ素体 GEAR戦士電童 全長10.0m 重量--- 機械帝国ガルファの一般兵。 他の機械を取り込む事によりガルファ機獣へと進化する。非人間形態の飛行タイプ(タイプB)も確認されている。 機士ウィルス GEAR戦士電童 全長--- 重量--- 隕石に隠れて地球に潜入した機士の1体で、三日月島付近に落下した隕石から現れた機士。 機士とは機獣より上位の存在で高度な知性を有している。 高速での空中戦を得意とし、飛行形態に変形もできる。 フォトンライフルはフォトンサイズへの変形も可能な万能武器。 機士エラー GEAR戦士電童 全長--- 重量--- 隕石に隠れて地球に潜入した機士の1体で、オセアニア大陸の荒野に落ちた隕石から現れた機士。 額から発射するフォトンレーザーと背中の羽から放つ電撃を武器とする。 ファイナルアタックをよけて最後まで残った機士である。 機士バグ GEAR戦士電童 全長--- 重量--- 隕石に隠れて地球に侵入した機士の1体で、南米大陸のアマゾンのジャングルに落ちた隕石から現れた機士。 伸縮自在の両腕によるトリッキーな攻撃を得意とする。 機将ギガアブゾルート GEAR戦士電童 全長38.0m 重量--- 螺旋城の3幹部の1人。 銀河いわく「偉そうなのその3」。 そのボディは液体金属で構成されており、形状を変えて敵の攻撃をかわしたり、相手を絡め取ったりする。 また、動きはすばやく、壁に浸透しての奇襲攻撃を得意とする。 機将ギガウィッター GEAR戦士電童 全長29.0m 重量--- 螺旋城の3幹部の1人。銀河いわく「偉そうなのケン玉」。 本体から強力な電磁波を発生させ、あらゆる電子機器を無効化する能力を持つ。 また、中枢である頭部を破壊されない限り、ボディは何度でも再生する。 機将ギガグルメイ GEAR戦士電童 全長28.0m 重量--- 螺旋城の3幹部の1人。 銀河いわく「偉そうなのその2」。 周囲に電磁干渉フィールドを展開して、データウェポンの物質化を妨害する能力を持つ。 腕から電撃を出し、口からビームを発射する。 かなりのパワーファイターでもある。 機士レガシー GEAR戦士電童 全長--- 重量--- スバルが搭乗する機士。元々は他の機士や機獣と同じく、思考能力を持っていたが、人間が操縦を出来るように改造されている。 機士ロック GEAR戦士電童 全長--- 重量--- 隕石に隠れて地球に潜入した機士の1体で、アフリカ大陸のサハラ砂漠に落下した隕石から現れた機士。 全身を白熱化させて、辺り一面を爆発させる能力を持っている。 機獣オービトン GEAR戦士電童 全長--- 重量--- 地球の攻撃衛星を取り込むことによって誕生した機獣。 ガルファの最初の降下作戦に使用され、全部で18体が確認されている。 電導の起動に対応すべく集結した所を閃光雷刃撃によってまとめて片付けられてしまった。 機獣ファイタス GEAR戦士電童 全長--- 重量--- 防衛軍の戦闘機を取り込むことによって誕生した機獣。 戦闘機をベースにしているだけに、ミサイルや機銃など多彩な攻撃を持つ。 GEAR戦士 電童 GEAR戦士電童 全長24.5m 重量399.8t 惑星アルクトスの遺産として外宇宙よりもたらされた巨大ロボット。 GEAR戦士電童はギアファイターデンドーと読む。 パイロットの動きをトレースするコクピット機構と、ギアコマンダーによるプログラムのインストールによって動作する。 選ばれた2名のパイロットを必要とし、それ以外の者では操縦できない。 ちなみに右胸に銀河、左胸に北斗が搭乗している。 両手足にハイパープラズマドライブ4基を搭載しているのが外見上の大きな特徴となっており、このタービンを利用して数々の必殺技を放つ事ができる。 動力はハイパーデンドーデンチで、反磁力線の効果による単独飛行も可能であるが、電池が切れるとギアは活動を停止してしまう。 単独での電童は火器を一切搭載しておらず、格闘戦オンリーの機体となっており、銀河の少林寺拳法の動きを使って戦う。 しかし、データウェポンをファイルセーブすることにより武器の使用が可能となり、その戦闘力は数倍にパワーアップする。 また各データウェポンには固有の必殺技・ファイナルアタックが設定してあるが、この技は電池の消耗が激しく、一発撃つと空になってしまうという欠点を持っている。 セルファイター GEAR戦士電童 全長24.5m 重量40.5t 備考:赤(1号機) ギアイギリスで開発された電童のサポート用メカ。 戦闘中に空中からハイパーデンドーデンチの換装を行う。 電池の搭載量は4本で、2回の電池交換が可能となっている。 セルファイターの登場により、電童の継戦能力は飛躍的な向上を見せ、作戦形態の幅も増える事になった。 セルファイター GEAR戦士電童 全長24.5m 重量40.5t 備考:緑(2号機) セルファイターの2号機。 オプション情報大事典に戻る
https://w.atwiki.jp/gamemusicbest100/pages/2942.html
スーパーロボット大戦J 機種:GBA 作曲者(*1):平沢栄司, エインシャント(新井武), クインテット(十一谷明広, 荒川恵莉) 開発元:エーアイ 発売元:バンプレスト 発売日:2005年9月15日 概要 GBAのスーパーロボット大戦シリーズの第4作目。略称は「J」。 GBAでのシリーズ最終作であり、容量増大に伴い戦闘アニメーションが当時の据置機に肉薄したクオリティになった。 今作は「D」の時の作曲陣と新たにエインシャントの新井氏が作曲に参加した。 厳密にはロボットアニメでは無い「宇宙の騎士テッカマンブレード」やラノベ原作アニメ「フルメタル・パニック!」の初参戦で話題を呼んだ。 またシリーズ古参の宇宙世紀ガンダムシリーズやゲッターロボシリーズが参戦しない初のスパロボになっている。 GBAシリーズで初めて戦闘BGMの設定変更が可能になっており、設定可能なオリジナルBGM名もあらかじめ命名されている。 それ以外のBGMの名前は不明であったが、スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズにて今作のオリジナルキャラが参戦した際、新たに命名された。 なお全て新規曲である。 (エーアイ任天堂携帯機シリーズ系 前作 スーパーロボット大戦D 次作 スーパーロボット大戦W) 収録曲(曲名は一部暫定) オリジナル曲 曲名 作・編曲者 補足 順位 Judgment Justice タイトル画面 主人公選択 Fate 統夜 前期機体BGM GBA111位 Limit Over 統夜 後期機体BGM GBA51位 Revenger カルヴィナ 前期機体BGM GBA137位 Guardian Angel カルヴィナ 後期機体BGM GBA87位 Resolution 後期機体必殺技(カティアサブ時) Powerful Eater 後期機体必殺技(テ二アサブ時) Sweet Suite 後期機体必殺技(メルアサブ時) Moon Knights フューリー騎士BGM GBA70位 Doomsday グ=ランドンBGM インターミッション Go to War マップBGM1 Stationary Front Line マップBGM2 The Brink of Ruin マップBGM3 The Moon Dwellers 最終話マップBGM 敵増援出現 会話シーン:普通 会話シーン:明るい 会話シーン:悲哀 会話シーン:敵側 会話シーン:危機 ステージタイトル ゲームオーバー エンディング CASTAWAY テーマソング 歌:玉置成実 版権曲 曲名 作・編曲者 版権作品 順位 最強の証~キング・オブ・ハート 機動武闘伝Gガンダム 燃え上がれ闘志~忌まわしき宿命を越えて 我が心 明鏡止水~されどこの掌は烈火の如く GUNDAM出撃 機動戦士ガンダムSEED STRIKE出撃 Realize メロスのように ~LONERY WAY~ 蒼き流星SPTレイズナー 迫り来るものへ IN MY DREAM ブレンパワード Ground Zero YOU GET TO BURNING 機動戦艦ナデシコ GO!エステバリス なぜなにナデシコ REASON 宇宙の騎士テッカマンブレード 永遠の孤独 マスカレード tomorrow フルメタル・パニック! 戦うM9 特攻野郎? フルメタル・パニック? ふもっふ FIRE WARS マジンカイザー 魔神見参!! マジンカイザー 死闘!暗黒大将軍 コン・バトラーVのテーマ 超電磁ロボ コン・バトラーV ボルテスⅤの歌 超電磁マシーン ボルテスⅤ 灼熱の怒り 超獣機神ダンクーガ 覚醒、ゼオライマー 冥王計画ゼオライマー ゼオライマー、暁に出撃す
https://w.atwiki.jp/k2727324602/pages/570.html
・ロボットトピックス総括 ・作品データ類 主要映像作品 作品 媒体 始期 終了 制作・版権等 キー人物 備考 重戦機エルガイムⅡ~フェアウェル マイラブリー+ペンタゴナ ドールズ OVA 1月10日 日本サンライズ 富野由悠季 ★機甲戦記ドラグナー TV 2月7日 ~1988.1.30(48話) 日本サンライズ 神田武幸 ★王立宇宙軍 オネアミスの翼 映画 3月14日 GAINAX 山賀博之 重戦機エルガイムⅢ~フルメタル ソルジャー OVA 3月28日 日本サンライズ 富野由悠季 ★赤い光弾ジリオン TV 4月12日 ~1987.12.13(31話) タツノコプロProduction I.G 超獣機神ダンクーガ~GOD BLESS DANCOUGA OVA 4月15日 葦プロ ★マシンロボ ぶっちぎりバトルハッカーズ TV 6月3日 ~1987.12.30(31話) 葦プロ 超時空要塞マクロス Flash Back 2012 OVA 6月21日 スタジオぬえタツノコプロ ★破邪大星ダンガイオー OVA 9月28日 ~1989.7.25(3話) AIC 平野俊弘 ※★:同シリーズで初の映像化 (参考)主要特撮シリーズ シリーズ 作品 始期 終了 制作・版権等 備考 スーパー戦隊シリーズ #10#11 超新星フラッシュマン(86年)→光戦隊マスクマン 2月28日 ~1987.2.21(50話)~1988.2.20(51話) 東映 メタルヒーローシリーズ #5#6 時空戦士スピルバン(86年)→超人機メタルダー 4月7日 ~1987.3.9(44話)~1988.1.17(39話) 東映 仮面ライダーシリーズ #8 仮面ライダーBLACK 10月4日 ~1988.10.9(51話) 東映 ・その他の事項 ・リンク ロボット・特撮史 前:ロボット・特撮史(1986年) 次:ロボット・特撮史(1988年)
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/1214.html
スーパーロボット大戦 【すーぱーろぼっとたいせん】 ジャンル シミュレーションRPG 対応機種 ゲームボーイ 発売元 バンプレスト 開発元 ウィンキーソフト 発売日 1991年4月20日 定価 3,980円 プレイ人数 1~2人 判定 なし 特徴 スパロボシリーズの原点パイロット不在など独自要素が多め悪役でも懐柔できる画期的なシステムシリーズでは珍しい通信対戦を搭載 コンパチヒーローシリーズ スーパーロボット大戦シリーズ 概要 あらすじ 特徴 ゲームシステム 評価点 問題点 総評 余談 その後 HDリメイク版について 概要 複数のロボットアニメのキャラクターが共演するゲーム『スーパーロボット大戦シリーズ』の第1作。 ただし本作のみは『コンパチヒーローシリーズ』の範疇に含まれており同シリーズ初のシミュレーションRPG作品でもある。 このため以後のスパロボシリーズとは毛色やコンセプトが異なっている。 + 参戦作品一覧 マジンガーZ グレートマジンガー 機動戦士ガンダム 機動戦士Ζガンダム 機動戦士ガンダムΖΖ 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 機動戦士ガンダムF91 ゲッターロボ ゲッターロボG あらすじ 謎の宇宙怪獣ギルギルガンによって、スーパーロボット達の星は重大なピンチに見舞われつつあった。 ギルギルガンは怪電波を使い、スーパーロボットを次々と操り人形としてしまったのだ。 だが、ここに不屈の精神でその支配を打ち破ったヒーローがいた。 彼は立ち上がった。ギルギルガンに支配されたかつての仲間達を救い出し、再びこの星に平和を取り戻すために。 (HDリメイク版のプロローグより引用。文章自体はGB版もひらがな表記・句読点なしである点を除いてすべて同じ) 特徴 本作は「意思を持ったロボット達が暮らす惑星」が舞台であり、パイロットの概念は存在しない。この惑星を侵略しに現れた宇宙怪獣・ギルギルガンを倒すというストーリーである。 出演作品は、『ガンダム』、『マジンガー』、『ゲッターロボ』の3シリーズのみ。 ガンダム系はユニット数が多いが個々の能力は控えめでビーム兵器が多いため水場には弱め、火力より機動性重視。ゲッター系は変形可能で性能も高めだが初期ユニットが少なく、ゲッターGのワンマンチーム気味。マジンガー系は攻撃力が高く武装の強化を行っていけるが移動力が控えめで空タイプに弱めな傾向を持つ。 コンパチシリーズの1作ということで、パイロットが登場しないため、いわゆる「原作再現イベント」というものは無い。ただし、各ロボットの戦闘中の台詞は、原作のパイロットの台詞を意識したものになっている。 その結果、ジ・Oが自分で「ジオ、なぜ動かん!?」と発言するという珍現象も起こる。 一部、原作のイメージから離れた台詞もある。とりわけテキサスマックは、キャラ付けのために原作パイロットとかけ離れたインチキ外人口調で話す。これはその後シリーズ恒例となり、世間にその設定が定着した結果パイロットのジャック・キングは後のOVA版では本当にインチキ外人口調で話すキャラに変更された。他にも、ゲッターロボが敵を説得する際に「きみ いいからだしてるね。ゲッターチームにはいらないか?」と誘いをかける事は今でもネタにされるほど有名。 ガンダムとνガンダム、ジオングとサザビー、ゲッター1とゲッタードラゴンなどメインパイロットが同じ機体も共演しているがセリフは別々に用意されている。 「戦闘時に各ユニットを代表する原作BGMがかかる」「ユニットの変形」「精神コマンド」「追加武器」などの後に連なる要素がこの時点で既に登場している。マジンガーZのジェットスクランダー装備による飛行形態へのパワーアップも本作時点で既に確立されている。 ゲームシステム まずガンダム・マジンガー・ゲッターの3チームの中から1つを選択し、更にそのメンバーの中から1人を主人公(ヒーロー)に選ぶ。この主人公が倒されると、ゲームオーバー。 主人公のみ、マップ上で特殊能力「精神コマンド」を使う事ができる。選択すると複数のコマンドの中から3種類がランダムで表示され、1つを選んで使用できる。 精神コマンドの使用回数は決まっており、そのマップ中では(裏技を使わない限り)回復できない。 ストーリー的にも主人公のみが強い精神力によって洗脳電波を防いだ設定。 マップは全13面で分岐は存在しない。セーブは1スロット上書きのみで各マップクリア時にしかセーブできない。 自チームの人数が12人に満たない場合、敵ユニットを説得して仲間に誘う事ができる。逆に敵がこちらのユニットを説得してくる事もある。 説得の成功率は、説得する側のレベルと「カリスマ」、説得される側のレベルと「ちゅうぎ」と現在HP/最大HPによって決まる。味方の「カリスマ」「ちゅうぎ」はレベルアップでは変化しないが、アイテムや精神コマンドで増やすことは可能。また、キャラ同士の相性や敵拠点の占領状況も成功率に影響する(詳細は問題点の項を参照)。 因みに、ボスキャラなどの「ちゅうぎ」が0のユニットは原則的に説得不可能だが、瀕死にすれば説得できることもある(唯一、第1話にしか登場しないガラダK7のみ説得不可能)。 説得対象のHPを1まで減らすことが基本だが、説得する味方のレベルが高く、最大HPが高い敵ほど成功率が上がり、終盤ボスであればHP2や3でも説得できることがある(当然、HP1の方が成功率は高い)。逆に説得する味方のレベルが低く、最大HPの低い序盤のボスはたとえHP1にしても説得不可能・困難である。 条件を満たせばラスボスのギルギルガンでさえも説得可能。ただしラスボスの説得に成功するとクリア不可能になってしまう。 ギルギルガン、ピグドロン(*1)といった敵幹部は味方使用時の左向き画像が用意されていないのか、使うとバグ表示(進行には問題なし)になるため「ちゅうぎ」0のユニットは仲間にできないことが前提で設計されていたと思われる。 原則的に仲間にできないはずの「ちゅうぎ」0のユニットが味方しか使用できない変形形態を持っているのは2P対戦モードで味方使用可能だからである。しかしながらそこで登場しないメッサーラにも変形形態があり、設定の齟齬があったと思われる。 味方の場合、仲間の「ちゅうぎ」はヒーローの「カリスマ」を上限としてステージをクリアするごとに出撃メンバーの「ちゅうぎ」が5ずつ上昇する。なお初期の「ちゅうぎ」がヒーローのカリスマを上回っていた場合は、ステージクリア時にカリスマの値まで下がる。 第5話以降は特定ターンになると「てきぞうえんぶたいはっせい!」のメッセージとともに敵ユニットの追加が特定数出現するまで行われる。 増援が発生するポイントにユニットを置けば一旦は止まるが、動かして空けたらまた再開される。 HPが0になったユニットは「戦死」となる。低確率で出現する精神コマンド「愛」を、戦死したマップ中で使わない限り復活はできない。 ユニットによる固有イベント等がないため、主人公以外は倒されても戦力減少のみの影響である。 敵の同種ユニットを説得して仲間にする事ならできる。量産型機体でなくとも戦死すれば特定のマップで一度は敵として出てくることが多い。 ユニットの廃棄はできないため、定員まで仲間がいる時に新たに敵を説得する場合は基本的にこの方法でユニットを減らすことになる。 反撃は武器の射程に関わらず、近接戦闘でのみ可能となっている。 素早さの差が20以上ある相手ならば近接戦闘において再攻撃・再反撃として2回攻撃ができる。 マップ上の特定のマスには、アイテムが隠されている。使用する事で能力をアップできるものと、特定のユニットに新能力を付与するものがある。 これによりダイアナンAがロケットパンチを撃ったり、ガンキャノンがメガバズーカランチャーを使用することも可能。 マジンガーZは初期だと地形適応が陸だが、アイテムでジェットスクランダーを装備すると地形適応が空になる。なおグラフィック上は最初から見づらいぐらいコンパクトなジェットスクランダーが装備された状態である。 敵味方とも自軍ユニットの上を通り抜けることができないため狭い通路で詰まって進みにくくなることがある。そのため味方の進撃の邪魔になったり、逆に敵の侵攻を阻止することができる。 通信ケーブルを用いて、プレイヤーが育てたチーム同士で対戦することが出来る。 以降のSRPG形式のスパロボにおいて、対人戦という概念が導入されたものは『コンプリートボックス』の「バーチャルスタジアム」、『XO』の「スーパーロボット対戦」のみ。SRPG以外だと『リンクバトラー』、『スパロボ学園』、『OG外伝』の「シャッフルバトラー」(カードゲーム形式)、『INFINITE BATTLE』がある。 プレイデータのみならず、あらかじめ用意されたチームを使った対戦も可能。 本来は説得で仲間に引き入れることができないユニットが含まれているチームも使え、中々楽しめる。 ストーリー開始同様倒されると負けになるリーダーを選ぶのだが、弱めのユニットをわざと選び相手の目標を惑わすなども出来たりする。 1人用モードで育てたキャラクターによる通信対戦を実装した初のゲームボーイソフトである。 評価点 「操られた仲間を救出して巨悪を倒す」という、単純ながらよくまとまったシナリオ。 子供にもわかりやすく、ひとつの筋の通ったシナリオとなっており、すんなり世界観に入り込みやすい。 制作陣の原作愛が垣間見れる。 本作発売当時はそれぞれのキャラが原作を意識した台詞を話す作品は珍しく、原作を知るプレイヤーの心をつかんだ。 νガンダムからサザビーなど、一部原作再現シーンを体感できる組み合わせもある。 原則的に(裏技のような要素は用いるが)ほぼすべてのユニットが仲間にできるため、自由なチーム作りができる。 シリーズを通しても、ジ・オ(シロッコ)が普通に仲間になるのは、非常に稀。キュベレイ(ハマーン)やビグザム(ドズル)も裏技で加入させられる。 ガンダムチーム・マジンガーチーム・ゲッターチームの特徴が明確で、特に前半はチームごとに得意なステージ、不得意なステージが異なり、新鮮な気持ちでプレーできる。(中盤以降はだいたい同じような戦術になってしまうが) 例えば、ガンダムチームならさほど労せず倒せる第二話のボス・エルメスは、マジンガー・ゲッターチームでは相性が悪く、苦戦する。 逆に、第三話はガンダムチームにとっては鬼門だが、マジンガー・ゲッターチームはわりとすんなりクリアできる。 敵ユニットにしかない特徴もあり、勧誘の楽しみが豊富。 射程5以上の遠隔武器、移動力8のキャラなどは敵ユニットにしかいない。逆に威力11の武器は敵に回らない『ZZガンダム』の『ハイメガキャノン』と『グレートマジンガー』の『ブレストバーン』(*2)味方のみの特権と言えるだろう。 基本的に、どのキャラを主人公にしてもクリアできるようになっており、好きなキャラでプレイできる。 初期武装が貧弱なキャラは、だいたい強化アイテムで武装をランクアップできるようになっている。 初期能力や武装が貧弱なガンダムなどでも、しっかりとレベルを上げて強化パーツを集中すれば、ラスボスとも対等に戦える。(*3) 問題点 コマンドの仕様が粗削りで、問題が多い。 移動先のキャンセルができない。これは当時の他のSLGと比較しても異例である。途中セーブもないため、操作をミスったらやり直しがきかない。 変形コマンドのキャンセルができず、「ゲッターロボ」で変形コマンドを開くと、必ず他の機体を選択して変形させられる。他の変形可能キャラは、有無を言わさず変形のアニメーションが始まる。 精神コマンドを開いただけで、精神力を消費する。これを知らないと何もしないまま精神力を使い果たしてしまう。 命中率の表示がなく、回避・命中の予測が立てづらい。 精神コマンド「ねっけつ」と「ひらめき」の効果回数が一定でない。 以後のシリーズは1回限りの効果だが本作は3~4ターン持続したりする上、プレイヤーが確認する手段はないためダメージや死活の計算が立てづらい。 終盤のマップが無駄に広い。 アイテム探索のためだけにだだっ広いフィールドを動き回る必要がある。 敵は基本的にこちらに真っ直ぐ突進してくるか全く動かないかの2パターンしかなく、彼我の移動力にもほとんど差がないので、広いマップを戦術的に生かす事も難しい。 キャラごとの個性のバランスが悪い。 チーム間の特徴の違いは明白だが、同一チーム内ではほとんどのキャラが同じようなステータス傾向で、何かに突出したキャラはおらず、単純に強いか弱いかの差しかない。 移動力はほとんどのキャラが6か7で、強いキャラほど移動力が高く、弱いキャラほど移動力が低い。 攻撃射程も、強キャラほど長射程の強力な武器を持つ。また、中盤以降は初期キャラのほぼ全員が射程4になり、個性がなくなる。ZZガンダムとグレートマジンガーのみ射程3(*4)。 初期ステータスが高いキャラほど成長率も高い。 つまり、強いユニットと弱いユニットが明確に決定づけられてしまっており、弱いユニットは普通にレベルを上げるだけではあまり強くならずどんどん足を引っ張ることになる。ただし評価点にもある通り、愛を注げばどのキャラでもちゃんと最後まで戦える。 弱キャラの中で唯一「ガンキャノン」だけ、なぜかガンダムチームの中でトップクラスの成長率を誇るが、初期値が低すぎて結局「F91」の方が強いというオチ。 陸・空・水の3タイプがあるが、水タイプは断トツで不遇で、活躍の機会はほとんどない。 水タイプ用に用意されたらしきマップはあるが、水タイプのキャラじゃなくても普通に活躍できてしまう。 結局、ごく一部のなんでもできる万能キャラが圧倒的に強く、他のキャラを育てる旨味がない。 射程や地形適応はそのキャラの生命線になるため、例えば「ゲッター3」のゲッターミサイルと「ゲッターライガー」のライガーミサイルが射程4で陸・水両方に有効なので、「ゲッター2」(射程3)や「ゲッターポセイドン」(水のみ適応)の立場がない。 敵キャラの中で仲間にして役立つキャラはガンダム系に限定されており、機械獣やメカザウルスは能力が高くない(しかも忠義がやたら高くて説得が困難である)ため、仲間にしてもたいして旨みが無い。 「マジンガーZ」は成長率が突出しており、武装が整ったあとは欠点がほとんどない最強クラスのキャラと化す。また、「グレートマジンガー」は武器の最大射程3で空適応が低い点でマジンガーにやや劣るものの攻撃力最高の二強となる。変形可能な「ゲッターロボG」がそれに続く強さを誇る。 ガンダムチームは初期の素早さが売りだが、他のチームも別に成長率が低くないのが問題。終盤の素早さは、体感ではほぼ同等になるため、攻撃力で劣る欠点が目立つ。 「F91」「νガンダム」あたりが強いが敵ガンダム系で通常仲間にできるキャラで攻撃力・素早さなど各能力値では彼らを超えるキャラもおり、上記他チーム三人のような突出して強いキャラとはいいがたい。 ZZガンダムはハイメガキャノンが威力最高の11だが、バランス調整のためか素の攻撃値が低く抑えられており、攻撃力自体はF91のヴェスバーより1高いだけ。射程3と命中率80という欠点を抱えており、使い勝手はすこぶる悪い。自慢の攻撃力も開始時点ではトップクラスだが伸び率の関係で中盤以降はマジンガーZ、グレートマジンガー、ゲッタードラゴン、ゲッター1には劣る。弱くはないが…。 敵ユニットは基本的にガンダム系編重。おまけに数少ないマジンガー系、ゲッター系はいずれも武装がパッとしないものばかり。 ボスは1話のガラダK7(マジンガー系)と、ラスト4話のギルギルガンとピグドロン(マジンガーとゲッターのクロスオーバー映画)以外全部ガンダム系。 敵ザコもほとんどがガンダム系ばかりで、終盤ではゲッター系のメガ一角鬼やグラトニオスなども出てくるがステータスが弱く、武装も射程の長さや高威力などはなくそれほど特徴のないものばかり。最終話に至ってはすべてガンダム系。 レベルアップに必要な経験値が指数的に増えるのに対し、敵から得られる経験値が追いついていない。 そのため、シナリオが進むにつれ、1レベル上げるのに倒さなければいけない敵の数がどんどん増える。敵の数はそこまで増えないので、中盤以降は複数の仲間で分割するとなかなかレベルが上がらない。 この仕様のせいで、既存の仲間を死なないように育てるよりも随時敵を説得して仲間を使い捨てにしていったほうが簡単に攻略できる。 ほとんどの初期味方ユニットは敵側に特定のLvで登場してくるため、わざと戦死させて説得によって加入させるほうが経験値の効率が良い。 以上の仕様も関係して後半のゲームバランスがかなり悪い。 基本的に主人公1体に経験値やアイテムを集中させる方が簡単に攻略できる。 性能の優れたキャラが主人公であるならば、経験値や強化アイテムをつぎ込んで最強キャラになれば後半は無双できるため非常に効率が良い。 ただし各ステージごとの上限レベルがあり、このレベルに達したキャラはもらえる経験値がその敵キャラのレベル分の1(ほどんどのキャラはレベルがそのまま経験値なので1になる)になる。そのため、余った経験値は他のサポートキャラ1~2体に分配するスタイルが効率が良い。 後半になると、必然的に他のキャラのレベルは遅れていき、終盤は最強キャラ1体以外はステージボス戦の弾除けの囮かアイテム探索ぐらいしかする仕事がない。 ガンダム系の敵キャラも、ごく一部を除けば、攻撃力が低すぎて、強化パーツを集中させるなどしないと、終盤はほとんど戦力にならない。 射程5の武器を持つ「サザビー」のように大変魅力的に見えるユニットでも、わりとすぐに力不足になる。とはいえ正攻法で仲間にできる中で唯一の長射程ユニットであるため無駄ではない。 ただしそのごく一部の中の攻撃力と素早さの高いユニットに関しては味方ユニットを凌駕する実力を持つ者もいる。例えば忠義0ではあるが「クインマンサ」は武器も射程5かつステータスも登場時のレベルも十分と穴のない性能となっている。強化パーツは主人公に優先されがちなため最初から高い実力を持った敵ユニットの説得は有効な戦術である。 複数のキャラに均等に経験値を振ると、上述のようにレベルが思うように上がらず、終盤の難易度が跳ね上がる。下手をすると後述の「ピグドロン」戦でハマる。 終盤のボスの「ピグドロン」が強すぎる。 ほとんどのキャラの攻撃でダメージが全く通らないほど防御が高く、明らかに経験値や強化アイテムを一極集中したキャラがいる前提のバランスとなっている。 同じ種類のユニットを複数仲間にしているとそのうちの1体の経験値・レベルを含む全パラメータがインターミッション後、次のステージ開始直前に全ユニットに適用されてしまうというバグがある。 統一される基準となるユニットは、 ステージ開始直前の時点 で仲間キャラデータの最も番号の若いアドレスのキャラとなる。 これを把握していれば、1体を強化するだけで同種ユニット全員を強化できるので、敵から得られる経験値が少ないことと考え合わせて有効利用できないこともない。 ただし、キャラデータのアドレスはステージ攻略時にプレイヤーの選択次第で書き換えられることがあるため、それを知らないと正確に把握するのがやや難しい。強化するキャラを間違えて、低い方に合わせられると悲惨。 タワーを占拠するとアイテムが手に入ることが多いが、追加武器だった場合、それを取り付ける味方ユニットがいなければ捨てることもできず溜まってしまう。 追加武器はパワーアップアイテムよりも上に来る仕様のため、アイテム選択のときちょっと煩わしい。 かといって、追加武器が手に入るタワーを占拠しないと、敵ボスのHP回復量が大きく、味方のHP回復量が小さいという大きなデメリットがある。 追加武器が邪魔になるのが嫌なら、該当するユニットを説得で引き入れておけば消費できる。不要になったユニットはわざと死なせればメンバーから削除できる。 「ホーミングミサイル」「光子力ミサイル」「メガバズーカランチャー」はそれぞれ複数装備可能機体がおり、ちょうど人数分が手に入る。しかし既に装備させた方にも使用可能で、当然同じ武器を2個装備するということはなく無駄にアイテムを消費するだけになってしまう(*5)。 説得の仕様で、直感で予想しがたい部分がある キャラ同士の相性によって説得の成功率に補正がかかるが、補正のかかり方が予想しづらい。 相性はキャラ個別ではなく、味方キャラはガンダムチームとマジンガー&ゲッターチームの2つ、敵専用キャラは登場作品に関わらず、概ね「言葉を話す(敵一般)」か「話さない(怪獣系)」かの2つの計4つの相性グループに分かれている。 マジンガー・ゲッターチームはお互いに説得成功率が高い(後述の通りゲッターQは例外)が、ぶっちゃけガンダムチームで説得する場合と大差はなく、敵専用キャラの説得にはガンダムチームと比べて大きなマイナス補正が入る。 例えば、ラインX1(敵一般)を説得しようとしたとき、マジンガー系よりも別作品のガンダム系の方がはるかに成功率が高い。(*6) ゲッターQが敵一般グループに入っている。これも原作を考えれば納得だが、ゲッターチームの初期メンバーなので予想するは難しい。敵キャラを説得しやすいがカリスマが20しかないのでほぼ活用できない。 敵専用キャラの中で、しゃべるのに怪獣系の「メカいっかくき」、しゃべれないのに敵一般の「スパルタンK5」、敵専用だがマジンガー&ゲッターチームの「ミネルバX」(これも原作を知らなくても見た目で予想がつくが)といった例外もいる。 上記のようなグループ分けなので、原作のイメージと違ってF91(ガンダムチーム)→ビギナ・ギナ(敵一般)などで特にプラス補正がつくことはない。むしろジ・オ(敵一般)→キュベレイ(敵一般)で大きなプラス補正がつくなど、原作とはかけ離れた相性となっている。 タワーを占拠するごとに説得の成功率が下がっていく タワー1個あたり1割ほど下がる模様。各ステージ3~5個存在するので、最大で5割ほど下がる。 シナリオ上、各地のタワーから怪電波が出て、スーパーロボットたちが操られていることになっており、本来は真逆の設定でないとおかしいので明らかにバグ。 ちなみに、タワーの補正は忠義0のキャラの説得には影響しない。 F91とZZガンダムが敵として登場しない。 最初のチーム選択でガンダムチーム以外を選んだ場合、仲間にする機会が一切ない。(*7) こちらはそれほど気にならないが敵は一切変形をしないため、ゲッター2、ゲッター3、ゲッターライガー、ゲッターポセイドンは敵として出現しないことになる。 通信対戦と相性の悪いシステム セーブデータが1つしかない上にシナリオは一方通行。チームを再編成したければデータを消してやり直すしかない。 裏技(バグではなく、意図的な隠しコマンド)として精神コマンドを無限使用可能。「特訓」によってステータスを無制限に強化できる。 限られたアイテムや経験値をどう割り振って最強チームを作るかという戦略性が裏技のせいで台無しになっている。 対戦ではオリジナルチーム枠が1つしかなく、一方が選ぶともう一方が選べないので、お互いに育成したセーブデータ同士で直接対戦ができない。 総評 コンパチヒーローシリーズとしては初のシミュレーションRPGであるからか、システムは非常に粗削りで、SRPGとしての戦略性にもかなり問題がある。 しかし「複数のロボットアニメのロボットが共演して共に戦うSRPG」というコンセプト自体は大いに高い評価を得た。 のちのスパロボシリーズに慣れ親しんだ人は、「シリーズの原点として」というよりも、別のゲームとして新鮮な気持ちでプレイできるだろう。 余談 一部のユニットの武装名が原作とは異なっている。 たとえばZZガンダムは本来は通常のビームライフルではなくダブルビームライフルを装備しているが、本作では「ビームライフル」名義。最大12文字の武器「かくさんメガりゅうしほう」があるので、文字数制限は関係ない。 アフロダイAとダイアナンAの初期装備に「ミサイル」があり、これは後に追加装備で「光子力ミサイル」にパワーアップできる。しかし原作の設定上ではビューナスA同様最初から「光子力ミサイル」を装備しており、「光子力を使用していないただのミサイル」を搭載したことはない。 その後 1991年には続編となる『第2次スーパーロボット大戦』がファミコンで発売された。シナリオ上は本作との繋がりはほぼ存在しない。 本作と同じSRPGではあるが、「原作アニメ同様に人間が操縦するロボットが戦う」というコンセプトに変更され、システム面もほぼ一新されたことで、本作とは全く異なるゲームに変化した。 この『第2次』以降は『コンパチヒーローシリーズ』ではなく『スパロボシリーズ』として独立することになる。 2012年に発売された『第2次スーパーロボット大戦OG』において、本作のマップBGMが『THE FIRST SRW』という題名でリメイクされて使用された。 下記のHDリメイク版や『30』にもそのまま使用されている。 HDリメイク版について 2014年、PS3・PS Vita用のHDリメイク版が配信。実に20年越しのリメイクであり、ファンを大いに驚かせた。 『第3次Z時獄篇』(2014/4/10発売)の初回特典として、発売日前に無料でダウンロード可能だった。 2024年3月頃に事前告知なしでダウンロード販売が終了した(*8)。パッケージ版の販売はないので、現在は新規で購入できない。 敵ユニットの説得やアイテム探索などGB版独自のシステムはほぼそのまま残したうえで、現行のスパロボの一部システムを搭載したことでGB版の問題点の多くが解消されている。 追加・変更点は以下の通り。 シナリオ・演出面 GB版のシナリオを第1章として扱い、宇宙マップを含む第2章が追加された。第1章はシナリオの流れは同じだが、一部マップの敵が変更されている。 第2部の宇宙マップ追加に伴い、武器の適正に宇宙(宇)が追加された。 「2」繋がりからか、第2部のマップでは『第2次』のマップBGMのリメイク版が使用されている。 各ユニットの戦闘時や説得時のセリフがより個性的になった。原作のパイロットのセリフもより多用されている。 前述したゲッターロボの説得時のセリフは、形態によってセリフが微妙に変わるという凝り様。 特定の組み合わせで戦闘・説得を行った時の台詞が特殊なものになる。こちらも原作を意識したものが多いので、様々なユニットで試行錯誤する価値がある。 ジオン系MSがガンダム系MSと戦う際に「白い奴」と呼ぶスタンダードなものや、百式やサザビーでキュベレイを説得した時の台詞が『F完結篇』でハマーンを仲間にした時の内容になっているというマニアックなものなど、種類は豊富。 システム面 追加参戦した版権作品は無いが、フルアーマーガンダムやボスボロット等、既存の参戦作品から新規ロボットが追加された。 スパロボプレイヤーにはお馴染みであろうオリジナルロボットも新規追加され、第1章をクリアすると仲間にできるようになる。 精神コマンドの仕様変更 精神コマンドの種類が追加・変更され、概ね現行のスパロボと同じものになっている。特に「てかげん」(*9)の追加はギリギリまで削って説得する際にありがたい。また主人公専用精神コマンド「跳躍」(*10)が新規追加。 主人公以外の味方も3つの固有の精神コマンドが使えるようになった。これにより「突撃」(*11)による強襲役、適応空+「加速」(*12)によるアイテム回収役など、各ロボットの個性がより強調されている。 主人公は固有のものに加えて主人公専用精神コマンドが毎ターンランダムで選択欄に3つ出現するため、合計6つ使えるようになっている。 メニューを開いた時点で精神力が減少する不便な仕様は勿論廃止されている。 精神コマンドに関する裏技は「主人公のみ1マップにつき1回だけ、使用回数を消費せず好きな精神コマンドを使用できる」という内容に変更された。コマンドもGB版を意識したものになっている。 GB版だとユニットの武装の数は最大3個だったが、本作ではその制限がなくなった。高威力の「突撃」が追加されたウェイブライダーなど、武装が増えてGB版より使いやすくなったユニットも多い。 能力アップアイテムの種類が増加した一方、アイテムによる武装追加・変更が廃止された。 なおマジンガーZは最初からジェットスクランダー装備で地形適応が空になっている。 「ピグドロン」の名前が原作同様「ピクドロン」に直っている。 マップ上の中断セーブ、戦闘時の命中率表示・戦闘アニメON/OFF・反撃行動の選択など、現行のスパロボと同じシステムの一部が導入された。 残念ながら中断メッセージは存在しないため、セーブ後ゲームをやめる選択をするとタイトル画面に直行する。 本拠地に陣取っているユニットや、ギルギルガンやピクドロンなどのボスユニットは、GB版と同様の条件を満たして説得しても絶対に仲間にならなくなった。 説得失敗時の台詞がGB版で説得可能だったことを意識した内容になっていることも。ちなみにギルギルガンかピクドロンを一度でも説得するとトロフィーが獲得できる。 ステージクリア後のインターミッションで、仲間にしたユニットを任意で離脱させることができるようになった。離脱時にユニットごとに固有のアイテムを残していくので、不要なユニットも無駄になりにくい。 プレイヤー2人による対戦プレイは廃止され、一人プレイ専用となっている。
https://w.atwiki.jp/lightnovelshiryoukan/pages/23.html
ロボやメカの出てくる小説を書く人にお勧めの本を5冊挙げる http //togetter.com/li/1422581 「ラノベで巨大ロボットものは難しい」は本当か? http //togetter.com/li/1047565 http //togetter.com/li/1048296 http //togetter.com/li/1049870 ロボット小説 一覧 http //thessouroom.blogspot.com/2016/09/novellist.html http //thessouroom.blogspot.com/2019/06/nl2.html http //thessouroom.blogspot.com/2019/06/nl3.html http //thessouroom.blogspot.com/2019/06/nl4.html http //thessouroom.blogspot.com/2019/06/nl5.html http //thessouroom.blogspot.com/2019/06/nl6.html ロボラノベおすすめ http //wadai0news.com/huge-robot-light-novel http //giolum.hatenadiary.org/entries/2006/10/20#1161277830 http //babelap.hatenadiary.org/entries/2006/12/30 http //srkon.doorblog.jp/archives/48741830.html #62528;
https://w.atwiki.jp/sousakurobo/pages/1285.html
「皆さんお揃いですねー? お揃ってなくてもお話を進めちゃいますけどねぇー」 本日はお日柄も宜しく絶好の昼寝日和の昼下がり、柔らかい土の上に青々とした芝草の布団に寝ッ転がっていると 金髪の幼女が空気も読まずにパンパンと手の平を叩いて甘ったるい声をあげた。 皆さんって言っても、この場にいる人間は僅か三人しかいねェ。 まず一人目、俺。 二人目は俺の隣であぐらをかいて、あくびを噛み殺しながら、幼女の言葉を待つ茶髪の少女。 名前は三日月《みかづき》芹菜《せりな》。年齢は恋に恋するお年頃。 初対面で屈託の無い笑みを浮かべながら「趣味は山で高山病を患うこと」と言われた時は正直、引いた。 そして、三人目。少し離れた所で俺達に背を向けて腕を組み、今の私は不機嫌なのだと全身で訴えている黒髪の少女。 名前は八重坂《やえざか》初音《はつね》。年齢は見ての通り、難しいお年頃。 因みに初音が機嫌を損ねているのは集合時間を律儀に守った阿呆が彼女一人だけだったからだ。 腰にポン刀を差している彼女の趣味はまんま「辻斬り」はっきり言って、ドン引いた。 正気の正常な人間が俺一人しかいないという素晴らしい面子だ。 この場にいる〝人間は〟以上の三名。 俺等の目の前で喉をハチミツで塗ったくり、メイプルシロップと練乳を混ぜくった上から砂糖をぶっかけた挙句、 サッカリンでトドメを刺した様な、聞いているだけで胸焼けしそうな、甘ったるい声で喋る金髪のゴスロリ幼女は人間じゃねェ。 推定年齢お星様と同じくらい。 幾多もの世界を司る管理者にして、この管理世界ヴァルハラでは知らぬ者は勿論、 逆らえる者など一人としていないと恐れられている化物。幻想種の長、来須《くるす》。 ガキだか、婆だかよく分からんが、アレだ。紹介している自分の正気を疑いたくなる。 「まあ、傍目から見てりゃ、何でも頭に『お』って付けてりゃ丁寧語になるって勘違いしているド阿呆なクソガキにしか見えねェんだがな」 「刹羅《せつら》君はさらりとお酷いことを言うよねー。一体何なのー? ドS型なのー?」 おっと、思わず本音が口に出てしまっていたようだ。 ついでに野郎の名前なんざどうでも良いだろと思って名乗るのをすっかり忘れていた。 まあ、折角の機会だから名乗っておく事にしよう。俺は月城《つきしろ》刹羅《せつら》。 歳は覚えたばっかのキャバクラ遊びで身を破滅させる一歩手前くらいの年頃だ。 ついでに趣味は干し椎茸の裏側のびらびらで遊ぶ事。勿論、嘘だが。 「愛だ。愛。愛があればこその意地悪って奴だ。俺ァ、ガキだからよ。好きな女の子と見詰め合うと素直にお喋り出来ない性分なんだよ」 「物っ凄く棒読みに聞こえる上にウソ臭ーい。仮にお本気だとしても、お年上好きだから刹羅君を選ぶなんて事は絶対にありえないんですけどねぇー」 「お前が一番ありえんわ」 何処を如何見ても俺の方が倍以上年上に見えるが、幻想種って奴等は基本的に不老長寿の生き物で外見年齢なんざ、まるでアテにならねェときている。 見た目がガキでも最長老たる来須にとってみれば人間なんて生き物はガキどころか喋る精子みたいな物らしい。 確かに精子に愛を囁かれても何も燃え上がらねェよな。いや、愛を囁かれても、燃え上がられても反応に困るが。 「つーか、来須より歳食ってる生き物とか幻想種とかいないだろ? 最長老なんだし」 「いないねー。何処かにいたらお紹介してくれませんかー? そろそろ、お独り身こじらせて死にそうなんですけどぉー」 芹菜の言葉に来須がヨヨヨと泣き崩れて品を作る。 いっその事「産まれ直せば?」とでもアドバイスやろうかと思ったが、数万歳でこのナリじゃ産まれ直した所で俺が死ぬまでに俺好みの女に 成長するなんて微塵にも期待も出来やしねェし、来須にアドバイスをしても俺にとってプラスになる事は決して無いので、鼻で哂っておくことにした。 「遅れた挙句、いつまで下世話な話を続けるつもりだ。 そもそも、今日は転移して来たばかりの月城に合わせて出陣前にルールの説明をするという話では無かったのか!?」 いつまで経っても話が進まないことに堪忍袋の緒が切れたのか、律儀に時間を守った挙句、二時間も待ちぼうけを食った阿呆の初音が声を荒げた。 難しい年頃なのは分かっているが、もう少し、忍耐って言葉を覚えるべきだ。 それに大体の説明は約二時間前に聞き終えたばかりなので今更、聞くような事は殆ど無かったりする。 〝転移〝 そもそも、何が悲しくて絶好の昼寝日和にも関わらず、御歳不明歳の幼女だか婆だか、よく分からん生き物や高山病患って トリップするのが好きなガキとか、律儀に二時間も待ちぼうけた辻斬りの阿呆と共に愉快極まる漫才をしているのかを説明しよう。 説明を聞いたら精々、鼻で哂ってくれ。なーに、遠慮する事ァ無ェ。俺だって逆の立場なら指を差して思いっきり馬鹿にしてやるに違ェねェからな。 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 今から遡ること約二週間。外で昼寝するには全く適さない豪雨の日のことだった。 地球統合軍第102陸戦機甲師団……長ったらしい上に仰々しい名前だが、要はロボットに乗ってガチャコンガチャコン動かしながら、 殺したり殺されたりして給料を貰う国家の狗だ。 其処に所属していた俺は上からの命令で小隊を率い、嫌々ながらとある密林地域の調査任務に就いていた。 「何も、こんなクソ雨の振る日にこんなことをさせなくても良いだろうがアホンダラが」 とか、そんな感じに口からクソを垂れている内に部下と逸れ、気付けば俺一人。 「何処で油売ってやがるッ!!」と説教の一つでもくれてやろうかと思いきや笑える事にネットワークから完全途絶状態。 ロクでも無ェ事に巻き込まれたら堪ったもんじゃねェ。一先ず、上から持たされた調査デバイスを回収して俺一人で帰還することに決めたわけだが、 悪い事は重なるモンで、適当にばら撒いた筈の調査用デバイスが一つも見つからねェ。 おまけにロボットに搭載されているAIが阿呆かっつーくらい同じエラーを延々と吐き出していやがった。 誰にでも分かるように俺流に意訳するとこんな感じだ。 「ご主人様、一体ここは何処なんですかー!?」 いや……そんな萌え萌えした愉快痛快なコミュニケーションAIなんざ搭載しちゃいねェが、大体はそんな感じだ。 つーか、基地から調査区域までの道筋はAIの誘導に従って来たのだから、何処ですかと俺に訪ねられても知らんよ。 奥さん見ましたか? 市民の皆様の血税で建造された高価な兵器に搭載された、これまた市民の皆様の血税で開発された高価なAIがお仕事中に迷子ですってよ!? 「これはもうクーデターを起こされて蜂の巣にされても文句言えんかも知れんね」 「ご主人様、当機には非殺傷型のカウンターテロウエポンが装備されてないので、装備改善を要求したいお年頃なるぃぃぃぃぃ!」 俺の独り言に対するAIの反応。勿論、俺なりの意訳だ。誰が見聞きしても分りやすいようにと配慮してみたわけが、 実際にAIがこんなことを口走った日にはスクラップ工場に着払いで送りつけてやらにゃならん。 それは兎も角だ。俺の言動に対し、現状の装備についての問題を切々と語り、アドバイスや提案を行うことが出来るって事ァ、 AI自体には問題は起こっていねェって事だ。 「此処は一体、何処なのよ?」 「何処なんですかー!?」 聞きたいのは俺だ。後、一々独り言に反応するなガラクタが、叩き壊すぞ。 いや、職場の備品を壊しちゃマズイことになるから本当に壊しゃしねェが。もう良い大人ですし。良い歳して怒られたくないですし。減給とかマジ困りますし。 「AIの言語機能とコミュニケーション能力に異常は無ェか……外部とのネットワークが完全に遮断されている。 その上、今は調査区域にいる筈。だってのに……」 「経度と緯度の計測が出ー来ーなーいーっ! ってか、マジで此処どこー? さっきまでいたトコじゃ無くねーい? Mr.エロス、こんな所に連れ込んで何企んでるのー?」 この様だ。ま、ネットワークから遮断されているって時点で大問題なわけだがねェ。 「一旦、調査区域から離脱する。AI、撤収用の信号弾」 バックパックに搭載されている二基一組のメインブースターを起動し、機体をゆっくりと上昇させながら、空に向かって信号弾を放つ。 唐突に豪雨が止んだせいか、何と無く周囲の景色が、がらりと様変わりしているような気がしなくも無いが、気のせいだ。多分。恐らく。きっと。 実は手取り足取りAI任せにして周りをよく見ていなかったので、あまり自信は無い。 撤退信号が空で弾けると密林の木々が小波のように揺れ、二つの影が勢い良く飛び出した。 そんなに慌てて飛び出て来なくても良いじゃない。僕から逸れた挙句、ネットワークから途絶されてそんなに寂しかったのかい? 可愛い所もあるなァなんて欠片も思わねェ。 「兄者ァァァァ!! 後方距離二十!! 超熱源反応ですぞォォォォォッ!!」 何度も言うが意訳だ。つーか、攻撃命令以前に攻撃許可なんぞ出しちゃいねェ。 理由も無く弾を使って怒られんのは小隊長の俺なんだからよ、勘弁してくれ。良い歳した大人なんだからよ、その辺、少しは分かれよ。つーか、マジで死ねよ。 「何をそんなにはっちゃけて……」 ド突き回してやろうと機体を反転させると俺の背後に並んで飛行しているのは俺の部下では無く……ささくれ立った棘の様な鱗を全身に纏ったトカゲだった。 いや、トカゲって言っても、手足の爪や顎に隙間無く生え揃った牙は研ぎ澄まされた刃物の様に鈍い光を放っている上に何故か腕の付け根、人間でいう肩甲骨の 辺りから翼が生えていて、極めつけは俺が乗っているロボットの全長が大体二十メートルくらいなんだがな、それよりもでけェわけで……トカゲ? 「何をそんなにはっちゃけているんだ、俺の脳」 自分の声がやたらと間抜けに聞こえた気がしたが、多分、これは気のせいじゃねェ。 「本当に此処は何処なんだろうねェ」 「ご主人様ーっ! 此処は……」 うるっせェし、何の解決にもならねェのでAIの動力を落とす。此処が何処かなんざ俺が教えて欲しい。 これはアレか? 怪獣映画に感化され過ぎた何処ぞのイタイお偉いさんが超大型生物兵器を本当に作っちゃったから、調査して来いとかそういう話だったってことか? 「つーか、熱源反応上昇中ってことは、やる気満々って事だよな? 阿呆の上層部め、そういう事は事前に言えよなァ。 叩き潰して良いかどうか判断に困るだろうが……」 二匹のトカゲっつーか、ドラゴンの顎が大きく開かれ、明らかに顔面の面積よりも遥かに巨大な火球が俺に向かって吐き出された。 「こいつァ、正気を疑うねェ……実は暴走中の新型兵器で中に要人が入ってまーすとか、撃破したら超スゲェ爆発するぜーとかだったらヤバいよなァ」 次々に放たれる火球を右へ左へと捌いていくが反撃はしない。責任問題とかも色々あるし、いざ色々と問われたら困るじゃん? それに人型のロボットを使って当たり前のように戦争する世の中ですよ。目の前のドラゴンだって未知の生物ってよりも、 その手の趣向をお持ちの変態科学者が作り出した新型兵器という可能性も……考えたくないが、考えられなくもない。 本当に叩き潰してしまっても良いのかね、コレ。 「まー、だけどォ? 実際に攻撃を受けている真っ最中なわけで……だったら反撃して、ぶっ殺……じゃなくて、ぶっ壊してやりたくなんのが人情だよなァ」 殺る気メーターがゲージMAXに近付きつつあるが、本当に反撃しても良いのやらと悩んでいると辺り一面が真っ黒な影に覆われる。 上空から続々と降り立つドラゴンの大群。これが全部、俺好みの美女の大群なら燃え滾り過ぎて燃えカスになるところなんだが…… 「全く、現実ってのは世知辛いねェ……つーか、AIに内部機構を調べさせりゃ、アレの正体なんて一目両全じゃねェか」 何で今頃気付いた俺。さっさと気付け俺。だけど、反省は後回しだ俺。気を取り直してAIの動力スイッチをオンだ俺。 「アンタ、イキナリ手順も踏まずに動力を落とすとか、どういう神経してんのよ!? 馬鹿なんじゃないの!? ホント信じらんない!! アンタみたいな原始人の言うことなんて誰が聞いてやるもんですか!! 私が機嫌を直すまでの約五分!! 死ぬ程、反省しなさい!!」 再び、AIの動力オフ。どうやら無理矢理動力を落としたせいでシステムのエラーチェックに五分かかるらしい。大昔のパソコンかっつーの。 そのまま、ぶっ壊れてしまえ。 「ファイアリングロック解除。已むに已まれぬ事情、不幸な出来事。そして何よりも……もう面倒臭ェから撃ーつぜーい」 まあ、人生なんてのはだ。それなりにやれば、それなりの結果が付いて来て、大体、どうにかなる様に出来ているもんだ。 サイドブースターを点火、ドラゴンの群れから一気に距離を引き離し、機体の腰部にマウントされた黒くて、太くて、堅くて、早いアレ。 ガトリングレールガンを構える。 六基の銃身が回転を始めると共に銃口から蒼白のプラズマを迸らせながら無数の弾丸が吐き出され、ドラゴンの表面を容赦なく蹂躙していく。 土色の表皮が爆ぜ、フレッシュな肉片と真っ赤な鮮血がド派手に飛び散る。 「赤い血……生体兵器っつーか、構成物質ナマモノ100%って事ァねェだろうなァ!?」 いやいや、無ェだろ。無い無い。きっと無い。 無駄によく響く悲しげな叫びが所謂、断末魔の悲鳴に聞こえるが、きっと気のせいだ。ただの演出だ。 ドラゴン達が翼を派手に動かし、喉を震わせて唸り声を上げて、「俺様大激怒!!」と全身で主張しているようにも見えるのも多分、目の錯覚だ。 AIを起動したいような、起動したくないような気分になる。 何と言うか中にコクピットブロックがあるよーとか、制御用AIが搭載されているぜーとか、撃破したら爆発するから気を付けろーみたいな 身体の何処かにメカニカルな部分があるとか、人為的な痕跡があるとかそんな感じの情報プリーズ。 「思っくそ、肉片とか血とかモツが溢れているが生物兵器の類だよな? ……な?」 俺の疑問に答えてくれる奴はいない。ネットワークから切り離されているせいで通信も出来やしない。 実はコレ、ドッキリなんですよーとかそういう超展開希望。それこそ無ェな。そんな展開、温厚な事で有名な刹羅さんだって流石にブチギレして羅刹になりますよ。 血税使って何遊んどんのじゃ、このアホンダラ。そんな無駄金があんなら俺の給料増やせや、クソッタレってな感じにな。 そうこうしている間にもガトリングレールガンの回転が停止。濁流の様に迸っていたプラズマも大人しくなった。所謂、弾切れって奴だ。正にろくでも無ェ展開だ。 「だから、時代遅れの実弾兵器を持ち歩くのは嫌なんだよ……!!」 だからと言って調査任務如きでビーム兵器を持ち歩かせてもらえる程、軍は下っ端に優しい組織でもねェがな。 それに時代遅れでも何でも軍の装備って奴は何かと高価だ。まあ、弾切れのガトリングレールガンを後生大事に持っていても仕方がねェので 投げ捨てるに限るがな。重いし。 落下の衝撃で壊れてしまったらゴメンナサイ。忘れてなければ多分、後で回収します。 「それ以前にコレを切り抜けて生き延びねェと、弾使ってゴメーン、武器壊してゴメーンとも言えねェしなァ」 機体の手首から短刀を引き抜き逆手に構える。世知辛い話だが、これしか武器が残ってねェ。 「イヤなモノを見てしまいそうだ……」 ほら、脈動する臓器とか生物兵器にあるまじきモノが付いているとか……って言っている時点で認めているようなモンだよなァ……やっぱりアレか? 「ホントによォ、いつから地球はワクワク怪獣ランドになったんだろうねェ」 メインブースター最大出力でドラゴンの懐に飛び込み、高周波震動ダガーを水平に突き刺す。 刀身の激しい震動にドラゴンの腸《はらわた》がズタズタに引き裂かれ、切断面から鮮血が悲鳴と共に溢れ出した。 ダガーを握る五本指のマニピュレーターを固定。サイドブースターを右方向に吹かしてドラゴンの腹を横一文字に掻っ捌くと、 溢れ出す鮮血を頭から被るが泣きながら掃除するのはむさ苦しい油ギッシュな整備の人間だ。俺の知った事じゃねェ。 次の標的を見定めた瞬間、コクピット内に激しい衝撃と共に全周囲モニターにノイズが走り抜けた。 「クソッタレがァッ!!」 腹の中身をズタズタにされ、絶命寸前のドラゴンがもがき苦しんだ拍子に巨木の様な翼と、チェーンフレイルの様な尻尾が機体の背後を半ば不意討ち気味に打ち据えた。 不幸な出来事はそれだけじゃねェ。背後に痛烈な一撃を喰らった瞬間、背中に背負ったバックパックから嫌な音がした。でもって、機体が背中から密林に向かって落下開始。 「メインブースター大破だァ!?」 ヤケクソ気味に叫んでみたが何の解決にもなりゃしねェ。解決にならねェが時には叫ばねばやってらんねェって時もある。今がその時だ。 せめて体勢を立て直し、着地……墜落の衝撃に備えようとするが愉快痛快なことにサイドブースター、姿勢制御スラスターも仲良くご昇天召されていた。クソッタレが。 「これは本当にどうにもならんね」 人間、諦めが肝心。どうしようも無い時は素直に受け入れよう。意外とそれでなる様になる時もある。 背中から密林の大地に墜落し、ケツを突き上げるような激しい衝撃に必死に耐える。 つーか、普通、鳥獣退治ってのは軍じゃ無くてお役所の仕事なんじゃねーのか? 今すぐ職員総出で退治しろ。してくれ。して下さい。お願いします。いや、割とホントに切羽詰ってるんで。同じ公務員のよしみだろ? どんなに泣き言を漏らしても、誰も助けにきちゃくれねェし、ドラゴン達は翼を大きく広げ、悠々と滑降しながら密林の木々を踏み倒し、 大地に爪痕を刻んでいくわけで。 何処を見ても獰猛なドラゴンが迫る光景が視界に映り込んで来て、どうしようも無ェ。 完全包囲。これぞ正しく大ピンチって奴だ。機体のコンディションも宜しく無ェってのに、こればっかりは本当にどうしようも無く無理無理君だ。 「ギブアップは……受け付けてくれそうにもねェか。いや、本当に参ったね」 「ギブアップですかー? 受け付けますよー?」 機体の後部シートから女の子の甘い声がした。後ろを振り向くと十歳くらいの金髪の幼女がヘッドレストから顔を出して、 人懐っこそうな無邪気な笑顔を浮かべていた。 「なァッ!?」 それにしても人間ってのは面白い生き物で、ドラゴンなんて非現実的なモノに包囲されマジでくたばる寸前だってのに、 俺の頭からはドラゴンの脅威なんてものは血の気と共に完全に消え失せていた。 それよりも、軍の作戦行動中に軍事機密の塊とも言える機動兵器の、よりにもよって俺の機体のコクピットの中に部外者が紛れ込んでいることの方が、 ずーっとヤバイ。 同乗者が部外者ってだけでも大問題だってのに乗っているのはゴシックロリータ風のドレスに身を纏った女の子だ。幼女だ。ほら、奥さん子供ですよ。 「俺の意志で好き好んで乗せたんじゃない!! 気が付いたら俺の機体に女の子が乗り込んでいたんだ!!」 とか、何とか言ったところで、そんなの一体何処の誰が信じるって言うんだ? 少なくとも俺なら絶対に信じねェ。 何処からどう見たって俺が乗せた。連れ込んだ。攫ってきた様にしか見えねェし、服装だって俺の趣味と決め付けられるに決まっているんだ。 これが明るみに出たら始末書は何枚だ? いや、軍法会議にかけられて収容所か? いやいや、幼女性愛者の烙印を押されたままクビになって野ざらしか? このご時世にそんな烙印と共に放り出されても困る。刹羅さんはこれ以外に食い扶持を稼ぐ術がないので、とっても困る。 兎に角、世の中はロリコンに冷たい。つーか、俺、ロリコンじゃねェから。 困る。非常に困る。兎に角、困る。とても困った。ドラゴンなんて非現実的な脅威よりも明日からの糧が無くなるかも知れないという現実的な脅威の方が圧倒的に厄介だ。 勝っても地獄。負けても地獄。世の中ってのは大体、どうにかなるように出来ちゃいるが、出来ないときは本当に、トコトンまで、どうにもならない。 「もしもーし、聞いてますー? ギブアップの受付中ですよー?」 トコトンまで、どうにもならないようでどうにかなるのが世の中だったりもするがな。 俺の機体に突如として潜り込んできたゴシックロリータ風のドレスを身に纏った金髪、垂れ目の幼女。これが幻想種の長、来須との出会いだった。 なんでも来須は初めて見る機動兵器の存在に興味を持ち、ドラゴンを率いて攻撃を仕掛けてみたらしい。 興味を持って攻撃を仕掛けるたァ一体、どういう了見だ? 保護者、ちょっと面貸せ。 それは兎も角、こんなガキにドラゴンを率いることが出来てたまるかと思ったが、 実際に目の前で来須がドラゴンを自由自在に操る姿を見せ付けられちゃあ信じるしかねェし、疑ってばかりじゃキリがねェし、話が進まねェ。 何よりも、俺の脳の許容限界的にさっさと受け入れて楽になりたかった。 そっから先は来須に連れられ人里へ、舗装すらされていない道路沿いに黄金色の瓦の真ん中に龍の石造が鎮座し、赤に塗られた柱に白塗りの壁。 大きさの差こそあれど同じデザインの建築物が、まるで兵隊の整列の様に整然と並び建っている。 そのクセ、往来を行き交う人々の装いは建物とは裏腹に規則性が無く。着物や袴に甚平を着ている奴がいるかと思えば プレートメイルを身に纏っている奴とかドレスで着飾った貴婦人が一緒くたになって歩いている。 最初は軍服で人里を出歩くことに若干の抵抗があったんが俺や来須の格好を気にする様な奴はいなかった。 (まあ、何故か裸族が普通に解け込んでいるくらいだしなァ) いや、これは気にするべきだと思うんだがな。 突っ込みの一つでも入れてやろうかと思ったが、関わるとロクな事が無さそうだったので放置して、来須の手に引かれるまま入った店の中身ってのが、 蓮の花が浮かぶ広大な池だった。 「いやいや、待て待て待て。広さとか色々おかしいだろうが!?」 外から見た建物の大きさは精々、3メートル四方の犬小屋だったにも関わらず、店の中の広さは3メートル四方どころじゃ効かねェ。 地球統合軍兵舎前のトラックが一周2kmなんだが、それと同じくらいの広さがある。 極めつけは天井が無く大空が広がっている。 俺の記憶と目と頭が狂って無ければ、この店の建物の天辺は悪趣味な金色の瓦に敷き詰められていて、その中心には龍の石造があった筈だ。 もう一度、外観を確認してみようと背後を振り返って……今度は絶句した。 だだっ広い空間に縦横3m程の暖簾がかかった壁が下手糞な合成画像をはめ込んだかの様に浮かんでいた。 いや、浮かんでいたじゃなくて、一体全体、何がどうなっていやがる!? 「こっちですよー」 俺の戸惑いなんぞ何処吹く風。来須は間延びした声と、のほほんとした調子で、いかだの上に俺を引っ張った。いかだって言ってもビロードの絨毯が敷かれ、 その上にはティーセットが乗った真っ白なテーブルとイスが置かれている。 俺と来須がイスに座るなり、いかだは独りでに揺れる事無く、ゆっくりと動き出した。 周りを見渡すと俺たちと同じような調子で茶の湯を啜りながら 談笑に興じている連中が何組もいた。何かよく分からんがコレはそういうモノらしい。 「建物内の空間を拡張して景色情報の構築。此方側の世界の代表的な建築技法によって作られた水上喫茶店ですよー。驚きましたかー?」 成る程。大いに驚きはしたが来須の言っている意味が全然、分からん。 「貴方のお常識とは大きくかけ離れた生物、町並み、建築物を見せてからの方が、お話もスムーズに進むかと思いましてー、 もしかして余計にお混乱させてしまいましたかー?」 「って言われてもねェ……」 結論から言えば、俺は管理世界ヴァルハラと呼ばれる地球とは全く異なる異世界に迷い込んでしまったのである。以上。おしまい。 ……なんだそりゃ? ありえんわ。 ありえんのだが、実際に異世界に来てしまったのだから仕方が無い。 もしかしたら、ただ単純に俺が不愉快絶頂極まるなクソみたいな夢を見ているのかも知れねェ。はたまた密林地区の調査中、迂闊にも敵の催眠兵器を喰らって 阿呆丸出しの幻覚を見せられているのかも知れねェ。ひょっとするとここが死後の世界かも知れねェ。 確実に言えることは今、俺がいる場所は地球のどこでも無ェってこった。 つーか、こんな妙な建物や立ち並んで、妙な生き物が跋扈している世界が地球上にあってたまるか。 「それで? そんな説明をして俺に何をやらせるつもりだ?」 「はいー。元の世界にお戻りたいですよねー?」 「いや、別に?」 「だったら、私のお願い……って、あれぇー?」 俺の反応が予想外だったのか来須は驚いて……驚いているんだよな? 気の抜けた声と表情を浮かべ、若干、目を見開き、テーブルの上に身を乗り出した。 「衣食住の確保さえ出来れば何処だって同じだしなァ……まあ、衣食住の保障さえしてくれれば、お嬢ちゃんの言う事を聞いてやっても良いが、どうするよ?」 俺の帰りを待つ人間もいない。俺がいなくなって困る人間もいない。哀しむ人間もだ。 貧乏でも無く、裕福でも無く、取り合えず飢えに苦しむこと無く食っていければ地球だろうが異世界だろうが俺にとっては似たようなもんだ。住めば都って言うしな。 寧ろ、裸族ですら受け入れられるような世界なら、地球みたく職歴がーとか、学歴がーとか、戸籍が云々ーとか無さそうだしな。 何と無く、生きるのが楽そうに見える。 後々になって考えたことなんだが、こういう物の考え方をしているから、こんな訳の分からねェ、トチ狂った愉快な世界に引きずり込まれたのかも知れねェな。 まあ、それはさて置きだ。それなりにやっていけるんだったら何でも良いって事で、俺はヴァルハラの住人として、それなりにやっていく事を決意したというわけだ。 で、それなりにやっていく為の役割って奴を掻い摘んで俺流に意訳を込めて説明するとだ。世界って奴は幾千幾万と異なる次元で複雑に絡み合っている上に、そよ風が吹けば周囲の世界を巻き込みながら一気に崩壊する程、危ういバランスの上で成り立っているらしい。 大雑把に言えば、ジェンガの後半戦みたいな感じだろ。多分。 そして、それを未然に防ぐのが世界の管理者たる存在、来須なわけだが、出鱈目の化身でも、万を越える異世界の数々を管理するのは面倒な事この上無く、 一人でやるのは骨が折れるんだと。 いや、管理者ならそこは面倒とか言わずに骨を折れよって感じなんだが、このよく分からん生き物は全世界を管理し易くするためのシステムを構築する為に、 この管理世界ヴァルハラを生み出したらしい。色々とありえん。 来須曰く、 「世界は破壊と創造。つまり、闘争と平和のバランスで成り立っているのでー、管理し易いように様々な世界の戦争と平和を管理世界の住人の行動で間接的に干渉出来るようにしたんですよー」 とのことだ。 管理世界の人間が平和に暮らしていれば他の世界も平和になり、管理世界の人間が戦争を起こせば、別の世界でも戦争が勃発するという仕組みらしい。 何で、そんな事をせにゃならんのかと言うと生き物の中身、魂とやらは総数が決まっていて、定期的に戦争を起こして一気に死者を出して 魂を余所の世界へと循環させねェと他の世界が魂不足を起こして、新たに生命が生まれず崩壊するんだと。 更に一つ世界に魂を受け入れることの出来る容量が決まっているそうで、平和が続いて徒に産めや増やせと魂ばかりが増え続けると世界が沈没するらしい。 地球でも伝説的な某大陸のように。 別に沢山、世界がとあるなら異世界の一つや二つ、滅んでも気にしなきゃ良いだろと言いたい所なんだが、 世界って奴はジェンガの後半戦の様に非常に危ういバランスで成り立っているって言ったろ? つまり、異世界だの平行世界が無数に近い数程あるとは言え、たった一つの世界が滅ぶだけで連鎖的に無数に近い世界がまとめて薙倒され、 滅んでしまうってわけだ。 そして、あふれ出した大量の魂が運良く難を逃れた世界へと循環されオーバーロードを起こして以下省略…… だから、困った事にならねェように意図的に戦争と平和を繰り返さにゃならんのだが、一つばかり疑問が浮かび上がる。 物事の善悪はさて置き、管理世界が持つ性質上、住人は状況に応じて来須が命じるがまま戦争を起こしたり、平和に暮らしたりを繰り返さなければならねェわけだ。 で? 何処の誰が好き好んで戦争をするのかって事だ。 そして、殺し合った後で仲睦まじく暮らせと言われて出来るモンなのかって事もだ。 そりゃあ、夕日の浮かぶ河原で殴り合った後なら親友にもなれるかも知れないけどよ。 だから、聞いてみたのさ。「この世界の住人は皆、お嬢ちゃんの操り人形なのかい?」ってな。 非常に手狭とは言え、世界を作ったほどの化物だ。何が出来てもおかしくは無ェ。素直に言うこと聞いてやるから操り人形だけは勘弁してもらいたいだろ? 尤も、俺の問いかけに対する答えは、何つーか、バカみてェなモンだった。 「ただでさえ、お独り身こじらせて死にそうなのに、意志を持たないお人形を並べたら孤独まで併発して、今度こそ本当に死んでしまうじゃないですかー。 私が死んだら、お困ったことになりますよー?」 ご尤もだ。ご尤もだが、彼氏イナイ歴カウント不能世紀の行かず後家の都合で振り回される方は堪ったモンじゃない。 「だからー、私もみんなにお納得してお協力してもらえるように誠心誠意、真心込めて一生懸命に頑張っているんですよー」 と、そんな感じで誠心誠意、真心を込めて一生懸命に頑張った結果、ヴァルハラの住人は病気や怪我をしても寿命以外では決して死ぬことがなくなってしまった。 全身をガン細胞に侵されようと瞬時に肉体は正常化し、ミサイルの爆心地で粉々にされようとも瞬時に再構築されるんだと。 「死なないから死んでも怖くない!」 なーんて事を飄々と言える程、この世界に馴染んでいるわけじゃないのでナンだが、この世界の住人にとって戦争なんてのは一種のスポーツみたいなモンなんだと。 すぐに治るって言っても怪我すりゃイテェし、病気すりゃ苦しいと思うんだがね。 この世界の住人は頭のネジを生まれてくる時に五~六本落としてきたのか、それとも、頭のネジを残り一本になるまで外されたのか知らねェが、 戦争を娯楽扱いしている。 「戦いと遊びを一緒にするなッ!!」とか空気を読まずに叫んでみても良いが、ヴァルハラが作られた経緯が経緯だ。 遊びと一緒にしてしまった方が良いってことなのかも知れねェな。 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 説明&過去の振返り完了。そろそろ、話を元に戻そうか。 今この場には俺を含めて三人の人間がいる。この面子が今回の人間サイドの総戦力だ。 これから、俺達は幻想種サイドで戦争を引き起こした張本人をとっちめるってのが今回の戦争筋書きだ。 戦争の本当の元凶は目の前にいる管理者サマなのだが、娯楽らしく気分を盛り上げるための簡単な動機付けって奴らしい。 因みに幻想種ってのは鬼とか悪魔、天使や俺がヴァルハラで一番最初に戦ったドラゴンといった人間の空想によって生み出された生物や擬人化された物体の総称だ。 ソイツ等の大軍団を率いる総大将が悪さしているから少数人数の人間でとっちめてヴァルハラに平和を取り戻せってのが大雑把且つ、メジャーなルールらしい。 何が悲しくて、人間の力を遥かに超越した化物を相手に、たったの三人で挑まにゃならんのだと声を大にしてみたい……いや、別にどうでも良いが。 「例え神様であっても、所詮は人間が産み出した空想の産物でしか無いわけでー、真の創造主たる人間が幻想相手に敗北する道理は全く無いのですよー。ほらー、物語でも大抵は人間が解決してハッピーエンドで終わるじゃないですかー?」 確かに人間が神を滅多クソにブチ殺す物語が無いわけじゃねェ。 例え、空想上の架空の物語であっても人間が勝利したという前例がある限り、その幻想種は人間にとって絶対的な存在と成り得ることはない……らしい。 取り合えず、管理世界での人間の扱いは幻想種達曰く「原典・原初にして餌であると共に天敵。立ち位置のはっきりしない意味不明の幻想種」という事で、 ある種のビックリ箱みたいな〝幻想種〟それが人間ってことらしい。 空想上の存在から空想上の存在扱いされるのも妙な気分なんだが、 「これだけ多くの異世界があるんですよー? 人間を架空の存在として扱っている世界もあれば、人間を破壊と創造を象徴する神として神格化し、 お信仰している世界もあるのですよー」との事で世界が変われば常識も変わるってことだ。何と無く、むず痒い話だがな。 それはさて置き、管理世界ヴァルハラにとって人間もまた誰かの空想から生まれた最強の幻想種なんだから、他の幻想種とガチでやり合って勝ち目が無いわけねェだろーが。 グダグダ抜かしてないで、さっさとぶっ殺してこいや。このアホンダラがというのが来須の主張だ。 力のアドバンテージは互いに無いも同然なのは良いとして、俺以外の二人はご趣味が非常に残念な未成年ときているが、これにも理由がある。 「幻想種を滅ぼすのに年齢や性別、知識や経験、才能はお不要なのですよー。人間であるという事以上に幻想種を滅ぼす資質はありませんしー。 現に滅ぼした幻想種の数だけならば人間の右に並ぶ幻想種は存在しませんからねー」 年齢や性別、経験に不釣合いな完全無欠の主人公のような存在。それが戦争ゲームに参加する人間で、それが二人か三人いればイーブンなんだとよ。 信じられない話だが、俺の身の上も含めて信じられない話だ。最早、今更って奴だな。 それに、この世界を創った来須が決めたルールだ。実際の実力や才能、経験なんてのは本当に、どうだって良いことなんだろうよ。 どうせ、俺のことも「異世界から迷い込んできた人間だなんて主人公っぽくて良いお感じですー」とか、そんな感じの適当な理由で 戦争のプレイヤーとして選んだに違いねェ。 多分、これがゲームだったら、俺の職業は主人公とか身も蓋も無いステータスなんだろうよ。 何せ製作者が来須なんだからな。 まあ、管理戦争に加担して飯食ってく以上、あまり悪態ばかり吐いてもいれ無ェがな。 「まあ、アレだろ? 今回はヴァルハラの西半分を支配するメアリー・バイロンってェ吸血鬼のお姫様がヴァルハラ全土の支配を目論んでいるから、 張っ倒して尻を引っ叩いてこいってことでで良いんだよな?」 「はいー。大体はそんな感じで。今回は刹羅君の管理戦争参加記念接待試合みたいなものなので気楽にやっちゃって下さいねー」 「初参加の人間に相手にいきなりメアリーは厳しいんじゃないのか? どう考えても接待試合なんかにならないだろ」 俺でも知っているようなメジャーな幻想種、吸血鬼が相手で安心していると高山病を患って喜ぶドマゾの芹菜が異論を口にした。 俺としては、ドマイナーでマニアックな幻想種よりはずっと戦い易く、御し易い相手と思ったが、あからさまに嫌そうなツラをしている辺り、 メアリーってのはとんでもねェ強敵らしい。 まあ、ヴァルハラの西側を支配しているんだ。当然と言えば当然か。 「奴が怖いのなら家の隅で頭を隠して脅えていろ。奴の首は私が取る」 芹菜とは対照的に相手がメアリーだと知った初音は、二時間待たされたことの怒りなどすっかりナリを潜め剣呑な表情で笑みを浮かべた。 腰に差したポン刀と合わせて心強い。 「新入りの刹羅の前で良い格好したい気持ちは分かるけどさ、出来もしないこと言ってたら後で恥ずかしくないかぁ?」 前言撤回。芹菜の指摘に短く呻いて顔を赤くしている初音を見る辺り、接待するのは人間側になるんじゃねェのかと思えてくる。 「けど、戦績で言えば芹菜が奇跡的に一度だけメアリーちゃんを撃破してますねー」 「その後で三回殺されたけどな」 ありえねェ。ヘラヘラとしたツラで殺されたと言える神経がありえねェ。 「貴様が調子に乗って奴の城で我が物顔で好き勝手に振舞ったのが原因だろう? 寧ろ、私には二ヶ月も貴様の暴挙に耐え忍んだ奴の忍耐力の方が奇跡に思えるよ」 「普通に戦ったんじゃ勝ち目は無いか……けどよ、この世界の戦いは競技で娯楽だ。人間側から出せる戦力は毎回、二人から三人って ルールが定められている以上、この人数で、この面子で勝てるって事じゃねェのか? でねェと、ゲームが成り立たねェよなァ?」 俺の問いかけに、芹菜と初音が来須に視線を向けると、わざとらしい表情で顔を逸らした。 「まー、別に隠すようなことでも無いのでー、ネタをばらしておきますけどー、そんな感じで合ってますよー。大体はー」 そこで一旦、言葉を区切り、来須はわざとらしく咳払いをして目尻を吊り上げて口を開いた。まだ垂れてるがな。 「と言うか、人間が負けすぎるせいでメアリーちゃん、支配者辞めたーいなんて言い出してお困らされているんですよねー。 刹羅君が持ち込んだロボットにお興味を引かれている内に勝ってしまって下さいねー?」 だったたら、吸血鬼のお姫様も負けてやりゃ良いのに気が利かねェなって言うのは流石に野暮だろうか? さっきまで好き勝手に喋っていた芹菜と初音が気まずそうに押し黙っているのを察するに主だった人間サイドのプレイヤーは 色々とよろしくない立場に晒されているらしい。 基本的にこの世界の連中は怪我してもすぐに治るし、死なないって性質もあってか好戦的な奴が多く、挨拶代わりに喧嘩を吹っかけられたりなんてことだって 珍しいことじゃねェが、戦争までに発展させたいと望む奴は極僅かだ。 ヴァルハラにおける戦いってのは一種のコミュニケーションで戦争は学生の運動会みたいなもんだ。 そして、遊びの競争って奴は同レベルの奴同士が揃って初めて成立するもんだ。負けが続いている人間との勝負を義務だけでやらされ、 楽しめていないってところか。 「じゃあ、アレか? メアリーってお姫様は人間の戦力に油断し、侮りってのを通り越して只管、面倒臭いってだけにしか思っていないってわけか」 「そうなんですよー。その通りなんですよー。それに支配者ってー、お聞こえは良いですけどー、やっていることは刹羅君風に言うとクラス委員とかー、 体育祭の実行委員みたいなものですしー」 「相手が弱すぎて、胸を躍らせながらイベントの準備をするのも阿呆らしいってか」 「基本的に群れたりー、何かを統べたり出来るカリスマを持つ幻想種って代用が効き難いからー、お勝手に支配者を辞められても困るんですよー!!」 コイツ等の言うカリスマってのは教育や経験、才能として得られるものでは無く、幻想の原典となった存在に影響される。 だから、そいつ自身に他者を纏め上げる才覚があったとしても、そいつの原典となる存在にカリスマが無ければ他者を統べることは出来ない。 人間だから幻想種との戦いに有利ってェ特殊能力が備わるのと一緒だ。 古くは旧暦の四世紀から二十一世紀に至るまで世界各地に数多くの伝承を残し、統合暦に暦が変わった今でさえも多くの人間を恐怖に駆り立て、 また胸を躍らせた幻想種、吸血鬼。 その腕力は人間を遥かに超える怪力無双。コウモリや狼などの動物だけで無く巨大化能力と姿形は正に変幻自在。 霧や蒸気といった気体に姿を変え、どんな場所にでも入り込むことが出来る神出鬼没。 コウモリ、狼、昆虫、狐。動物を使い魔として使役するだけでは無く、 自らも催眠術を操り、果てには自然現象すらも操るというキャッチコピーが多過ぎて、却ってセールスポイントが何なのか分からない不死者の王。 だからこそ、吸血鬼という存在は様々な幻想種が入り混じる管理世界ヴァルハラの支配者の一角を担うに相応しい幻想種として君臨しているんだろうな。 「つーかよ、吸血鬼ってェ幻想種が支配者に相応しいなら、他の吸血鬼を支配階級に就ければ良いんじゃないのか? 種の能力であって個人の才覚は関係無ェんだろ?」 「それが出来れば良かったんですけどねぇー……」 来須が肩を竦め、溜息混じりに漏らすと芹菜が頭をぼりぼりと掻きながら口を開く。 「刹羅はこっちの人間じゃないから知らないだろうけどさ、ヴァルハラにいる吸血鬼ってメアリー一人しか残ってないんだよな」 そして、更に初音が神妙そうな顔付きで続く。 「私や芹菜も当時を知るわけでは無いのだが、まだヴァルハラに細かなルールが制定される前、一度だけ本当の意味での戦争が起こったそうだ。 ヴァルハラの西側とメアリー・バイロン一人の間でな」 「眉唾臭い話なんだけどさ、メアリー一人で西側にいた吸血鬼を含む全ての幻想種を皆殺しにしたんだと。まあ、戦争っつーか一方的な大虐殺って感じだけどなぁ」 そう言って、芹菜が視線を下げた。たった一人の吸血鬼が引き起こした惨劇に慄いているのでは無く、当時を知る奴に目線を合わせた。 「いやー、本当にあの時は本気でどうしようかと思いましたよー。マジでー」 のほほんとした笑顔で言ってのける辺り、全く困っていなさそうに見えるんだがな。 「西側が焦土化した影響で、世界の大半で一気に戦争が勃発して世紀末化した時はちゃんとしないといけないなーと本気で思ったものですよー。 ヴァルハラの住人が怪我や病気をしても死なないようになったのは、第一次メアリーちゃん大戦争が原因なんですよー」 第一次って……第二次があるんかい。相当にぶっ飛んでやがる。 そして、来須はビッと俺を指差し言葉を続けた。 「と言うわけでー、メアリーちゃんはヴァルハラにおいて非常に重要な幻想種なのでー、これ以上、機嫌を損ねる前にサクッと倒しちゃって下さいねー」 そして、来須はメアリーの機嫌を直した物の方へと振り返った。 それは鉛色の鋭角な鋼鉄を全身に纏った大巨人。地球統合軍汎用人型主力機動兵器スケイプゴート。 その現行主力量産機、トーリック。俺と共に世界を渡ったロボットだ。 勿論、俺が意図して持ち込んだわけじゃ無ェが、俺と一緒にスケイプゴートまでこっちに迷い込んだせいで、ヴァルハラの戦争と喧嘩は空前のスケイプゴート、 いや……幻想空操人形ブームが到来してしまった。 流石は空想の産物たる幻想種。動力や仕組み、その他諸々の過程をすっ飛ばして、物凄いことが出来る物凄く大きな物という認識だけで、 完全再現を遥かに上回る形でスケイプゴートを幻想空繰人形として再現しやがった。 そして、この出来事は来須にとって非常に好都合な出来事だった。 圧勝続きのせいで戦争ゲームに飽き、支配者を辞めたがっていた筈のメアリーが幻想空操人形を使った戦争ゲームのラスボス役の一番手に名乗りを上げたからだ。 「新しい物好きの吸血姫様ってか。西半分を潰した化物にしては中々に可愛げがある」 そして、吸血鬼ってのは往々にして美男美女に描かれている。 少なくとも、俺が知る限り、附子醜男の吸血鬼ってのを聞いたことが無ェ。美人で可愛げのある吸血鬼のお姫様。 これは期待するしかねェだろ? 色々と。そう、色々と。 「可愛げのある内に倒しちゃって下さいねー。まだまだ手強く興味深い人間がいる。 遊び甲斐のある玩具があると分かれば、もう暫くは支配者を続けてくれるでしょうしー」 「OKOK。この世界で食っていくためだ。役割は果たすさ」 何よりも、吸血鬼のお姫様と近付きになるためにもな。 「大口を叩いた分の結果を出せれば良いがな」 「半分は同感だけど、初音だってメアリーにボロ負けしてるじゃないか。私は一度だけメアリーに勝ってるから良いけどな!」 初音の辛辣な物言いに対し、芹菜が勝ち誇るかのようにニヤ付いて肩を竦める。 「あんな物が勝った内に入るか!」 「いやいや、勝ちは勝ちだって」 顔を真っ赤にして分かり易いくらいに激昂する初音に対し、芹菜は何処吹く風だ。 あんまり冗談の通じねェ奴をからかい過ぎると後が大変だから程々になーと言いたいところだが、今は初音の事より遥かに重要な事がある。 「たった一人で管理世界の西半分を滅ぼした化物をどうやって倒したんだ?」 「聞きたいか?」 「そりゃあそうだ。お遊び同然の戦いとは言え、やる以上、負けてらんねェからな」 こんな俺でも勝負事では真っ向から全力で向かって勝つのが信条だ。卑怯過ぎない範囲であれば情報は多いに越したことはねェ。 まあ、吸血鬼自体、弱点の塊みたいなもんだ。情報収集なんて今更なんだけどな。 「聞くだけ無駄だ。何の参考にもならん」 この聞かん坊は……メアリー嬢を張っ倒す前に言葉責めで泣かしてやろうかと言いたいところだが人間チーム最年長として、 グッと堪えて爽やかスマイルを浮かべて説得を試みる 「そんなことは無ェだろ? 確かに偶然や運の要素があったかも知れねェが、攻める糸口になる情報は多けりゃ多いほど良いからな。 まずは聞くだけ聞いてみようぜ?」 だってのに、このクソガキは鼻で嘲笑って流し目を送ってくる。後五年くらい早ェ。 「早食い勝負の勝因と幻想空操人形の勝負に因果があるとは思えんが?」 「は? 早食い?」 「刹羅君はー、ちょっと勘違いしているようなので説明しておきますけどー、ヴァルハラにおける戦争のルールの全てがー、 必ずしも命の奪い合いになるというわけでは無いんですよー」 「戦争って言っておけば中身は何でも良い。早食い競争だろうが歌だろうがな」 「あー……取り合えず、戦争って言っておけば、色んな意味で何でもアリってわけか」 成る程。初音の頑なな態度も頷ける。芹菜から得られる物は何も無ェ。 つーか、吸血鬼のお姫様に早食い勝負なんて妙な真似をさせてんじゃねェよ。阿呆か。 それにしても、汚れ芸人の真似事で戦争や平和を管理されていると知ったら、余所の世界の住人達はどう思うんだろうな? つーか、地球で俺が関わった戦争がヴァルハラの早食い競争や喉自慢大会によって引き起こされたものだとしたら……何ともリアクションに困る話だ。 まあ、これからは全ての異世界の戦争と平和を管理する側だ。精々、楽しんでやろう。 「何はともあれ病気や怪我は勿論、老いも無く寿命が来るまで死ぬ心配の無い安定した職場が見つかったのは良いことだ」 いきなり異世界に辿り着いたなんて突拍子も無い出来事に巻き込まれたって分かったときは本当にどうしようかと思ったが、 よくよく考えてみると中々悪くない環境だ。 「では、おさらいも含めて今回のルールをお伝えしますー。いちー、今回の戦争目的はヴァルハラ西部を支配する幻想種メアリー・バイロンを撃破することー。 にー、終戦条件は人間サイドのプレイヤー三名が死亡するかー、幻想種サイドのプレイヤー、メアリー・バイロンが死亡することー。 死んでもすぐに復活しますけど戦線の復帰はアウトでーす」 死んだ経験がねェから何とも言えねェが、死亡から復活までのサイクルは早いらしい。確かに復活したからって一々、戦線に復帰してりゃ、 いつまで経っても戦争ゲームが終わりゃしねェし、キリがねェ。 それに管理戦争って名前のゲームだが、その根底にあるのは余所の世界の闘争と平和。創造と破壊の管理だ。 尤も重要なのは戦争と平和の場所、期間、規模であって、実の所、勝敗なんてのは二の次、三の次だ。 だからこそのルールと報酬だ。ルールを破った奴には、其々に応じた罰が課せられる。俺のペナルティは元の世界への送還だ。 尤も、そんなペナルティがあろうと無かろうと関係ねェが。 「OKだ。戦争って名目って言ったって所詮は遊びだ。遊びってのはルールを守った上で勝つから面白ェんだ」 来須が満足気に目を細め、流し目を送って来たが、ガキに欲情する趣味は無い。 「道中、挑まれた勝負は回避不能ですー。退却はOKですけどー、勝負を挑んできた相手を倒すまではメアリーちゃんに戦いを挑むことは出来ませんー」 「西側にどれだけの戦力があるかは知らねェが大量の刺客を送り込まれたら結構、苦労しそうだな」 「そうでも無いですよー。不利な状況に陥っても幻想種サイドは撤退不能ですしー、死亡後の戦線復帰が出来ないという条件も同じですしー、 戦力を削いで撤退を繰り返すのもアリですよー。でもー、時間をかけ過ぎるとタイムアウトで負けてしまうので注意ですー」 「それに直接戦闘になった場合、西側の戦力で警戒すべきは二人だけだ」 「まずはラスボスのメアリー・バイロンだろ。そんで中ボスの立花路桜《りっかじさくら》くらいだなぁ」 「意外と少ないな? 後は有象無象ってところか?」 「そうでも無いですよー? 西側にもメアリーちゃんの配下で無い、それなりに強い幻想種もいますしー」 「有力とは言え、あの二人に比べたら有象無象に毛が生えたようなものだ」 「まー、理想としては欠員を出すこと無く桜を撃破して、三人がかりでメアリーに挑むのが確実かなぁ」 余程、自信があるのか強気の態度を崩さず凛とした初音に対して、気の抜けたような態度の割に堅実な芹菜。面白味は無いが、確実性の高い芹菜の意見に賛成だ。 「フン、幻想空操人形を使った直接戦闘ならば私一人で事足りる」 初音の協調性の無さをどうにか出来ればの話だがな。 「一度でも勝ってから言えって。桜自体が相当なんだからさぁ」 「貴様、私を愚弄する気か?」 芹菜の嗜めるような一言に初音が牙を剥き、腰に差した刀に手をかけた。血の気が多いのは結構だが矛先を向ける相手を間違えるのは良くねェなァ。 「ほーら、喧嘩するなよ。お嬢ちゃん達。相手は西の連中だろ?」 「へいへいっと」 「フン……何でも良いが私の足を引っ張るなよ?」 何処までも芹菜は軽く、初音は反抗期が終わらないガキ丸出しと来ている。大丈夫なのか、このパーティは。 「分かった。分かった。さっさと行くぞー。ところで来須」 「はーい。なんでしょー?」 「別に負けても貰える物は貰えるって事だが、勝ったら何が貰えるんだ?」 「勝った場合ですかー? 刹羅君にはー、そうですねー。中央にお屋敷でも立てさせましょうかー?」 「異世界の宿屋ってのもオツだったが、自分の城ってのも気分が良さそうだな。OK、やる気出た」 流石は管理者。見た目がクソガキでも人をその気にさせる術を心得ている。 「ではでは、頑張って下さいねー」 来須が俺達に手を振り、青空に向けて指を向けた。 「では、管理戦争の始まり始まりー。どーん」 気の抜けるかけ声と共に来須の指先から虹色の光線が放たれ、空で虹色の閃光と共に爆ぜた。燃え広がる炎と灰色の煙がヴァルハラの大空を覆い、大地に闇の帳が下りた。 「よーし、管理戦争の始まりだ!! 刹羅、遅れるなよぉ?」 芹菜の身体から白色と桃色の二条の光芒が放たれ宙で交差し、光の中から白を基調としたカラーリングに随所に桃色の放熱布を纏った魔法少女みたいな幻想空操人形が現れた。 生憎と両腕で抱える得物はファンシーなステッキでは無く、白と桃色の鋼が交差する鋭い穂先を持つファンシーな槍だ。 「色々と惜しい魔法少女ロボだな」 つーか、あくまでスケイプゴートは幻想空操人形の原型となっただけだからな? ただ巨大ロボを使って戦争をするって発想が生まれる切欠になっただけであって、 決して、ご近所の平和をピンポイントで守る愉快痛快なファンシーロボでは無いってことだけは、ここではっきりと名言しておく。 元の世界に未練は無ェが、流石に長年付き合ってきた仕事道具があらぬ誤解でイロモノ扱いされるのはゴメンだ。 「これが私の幻想空操人形、デュランダルだ!!」 デュランダル……オリジナルの所有者が知ったら、俺以上に仕事道具をイロモノにされて涙を流すんじゃねェか? 「この戦争に勝ったら来須に頼んで、ローランに土下座する権利を貰え」 「はあ?」 「何をグダグダと……来い、正宗ッ!!」 芹菜と同様に初音の身体から二条の光芒が放たれた。交差する光芒の色は黒と水色。光の中から現れた幻想空操人形は黒を基調とした細身のプロポーション。 だが、肩部から大腿部までを覆う白い刻印が刻まれた陣羽織の様な水色の装甲のお陰で貧相さを感じさせることはない。 腰部には左右に二振りずつ刀がマウントされ、いかにも初音らしい姿の人形が降り立った。 「ま、いつまでも駄弁っていても仕方がねェしな」 一応、ヴァルハラに迷い込んだときに幻想空操人形の原型スケイプゴート、トーリックがあるんだが、燃料も弾薬も無限じゃねェし、修理のアテも無ェ。 つーか、ヴァルハラに迷い込んだ直後の戦闘で受けた損傷も完全放置なので使いようが無ェ。無ェので、他の連中と同じように俺が管理戦争で使う機体も幻想空操人形だ。 幻想空操人形の性能は搭乗者の想像力や、妄想に空想といった〝想〟の力。幻想力に大きく影響される。 地球統合軍に拉致同然に徴兵されてから……確か十二年くらい。スケイプゴートという仕事道具を第二の身体のように操ってきた俺にとって 巨大人型兵器を原典とした幻想空操人形の構築なんてのは簡単だ。 管理戦争素人の俺にとって、それこそが大きなアドバンテージになる。 そして、俺が構築するのは愛機トーリックでは無く、何処ぞのとある阿呆な研究者の遊び心によって生み出された実験機。 そいつは格闘戦能力を徹底的に追求した機体で「格闘戦をやるなら一気に距離を詰められるようにブースターを増設しなきゃダメだよね」ってことで 両肩の装甲、腰部両サイドのテールバインダー、向こう脛、足裏、背中のバックパックに三基、合計十一基の大型ブースターが装備されている。 ブースターノズルが剥き出しになった大量のブースターが生み出す爆発的な機動力は最新の耐G装置を以ってしても搭乗者の内臓を爆散し、 クイックブーストなんぞしようものなら臓器どころか全身がミンチになる程の加速力を持つ。 いっそ、無人機にするとかブースターを減らせば良いのにも関わらず「早過ぎるなら装甲や火器を増やして重しにすれば良いじゃない」と 元の高速格闘戦闘というコンセプトを完全に置き去りにする馬鹿な一言で開発建造されたのが、随所にありとあらゆる火器を詰め込んだ七基の追加装甲、 アームズドレス。通称、ロマンアーマー。 圧倒的過ぎる加速力を抑えるためだけの、その場凌ぎで生み出された装備だが一般的な高機動タイプのスケープゴートの機動力を凌駕しているってのは 評価すべきか……すべきなのか? 多分、評価するところじゃねェな。作ったこと事態が阿呆の極みなのだから。 だが、現場の兵隊から揶揄されている〝ロマン〟って一点に限れば正しくその通りだ。何せ、早い、堅い、強い、バ火力ときている。 そして、コイツを再現するのは俺の幻想力だ。都合の良い部分は残して、都合の悪い部分を棄てれば、お手軽簡単に最強の幻想空操人形の出来上がりってわけだ。 馬鹿な研究者によって生み出されたは良いが、金喰い虫と白い目で見られ、実用性が無いと鼻で哂われ、 何の目的も果たすこと無く、使われることさえ無く、日の目を浴びること無く封印されたた可哀相なスケイプゴート、その名を! 「幻想空操人形……ディアボロス!!」 右腕からは灰色の、左腕からは紫色の、二色の閃光を放ち、宙で絡み合わせ俺自身の身体を包み込む。 流線型の装甲がマットグレイの煌きを放ち、薄紫色の七枚の巨大な鉄板、アームズドレスが胸部の中心と肩部のブースターを残し、 上半身を腕ごと覆い隠す様に装着。光の渦を弾き飛ばして大地に降り立つ。 「なんか凄いゴテゴテだけど大丈夫かぁ? 幻想空操人形って作り直し出来ないって話だけどよぉ?」 芹菜が若干引き気味に漏らすが、魔法少女ロボよりかずっとマシだ。 「心配すんな。考えなしでコイツを幻想したわけじゃねェ」 勿論。弾代を気にせず多彩な武器をぶっ放せるという魅力に惹かれてディアボロスを幻想したのも事実だがな。 「それよか、上を見てみろよ。新しい玩具を手に入れたせいで阿呆な自殺願望者共が雁首揃えてやがるぜ」 俺がロボットを持ち込んだことを切欠に追加された管理戦争の新たな戦争種目、幻想空操人形は余程、ヴァルハラの連中の琴線に触れたらしい。 俺達も迅速な行動では無かったにせよ開戦の合図から、それほど時間が経っていないにも関わらず、 空は何処からとも無く現れた幻想空操人形の大群に埋め尽くされ、完全に行く手を阻まれる形になっていた。 「大口叩くのは構わんが、貴様、やれるんだろうな?」 「どうだろうなぁ。人形の具現化は無事成功。火力はぶっ放してご覧じろってなァ!!」 アームズドレスから露出した肩のブースターノズルと腰のテールバインダーから真っ白な焔を吹き上げ大空に飛翔。目指すは敵陣中央。 戦争という名のお祭だ。精々、愉快に楽しく踊ってやるさ。 ↓ 感想をどうぞ(クリックすると開きます) +... 名前
https://w.atwiki.jp/gamemusicbest100/pages/1323.html
スーパーロボット大戦Z スーパーロボット大戦Z スペシャルディスク 機種:PS2 作曲者:サラマンダー・ファクトリー(鶴山尚史、花岡拓也、松島加代子)、葉山宏治、湯村渉、岡田さとる 開発元:バンプレソフト 発売元:バンダイナムコゲームス 発売年:2008, 2009(スペシャルディスク) 概要 スーパーロボット大戦Z バンプレソフト製スパロボの新シリーズ。略称は『Z』。 様々な並行世界が融合した「多元世界」が舞台。 シナリオは同士討ちや超絶変な人軍団など、色々と物議を醸した。 戦闘アニメーションは対地対空攻撃モーションが増えるなど、αシリーズより更なる進化を遂げている。 小隊制は3機構成になり「トライバトルシステム」が導入された。 一部戦闘セリフが低く聞こえる、音声バグがある。 セリフの再生速度が遅くなっているのが原因らしい。 Best版とスペシャルディスクでは、このバグは修正されている。 葉山宏治氏がオリジナル曲の一部を制作している。 また、別開発ラインのサウンド担当、 湯村渉・岡田さとる、両氏の名前がOSTのコンポーザー欄に載っている。 ゲーム中のスタッフロールにその名前は無く、詳細は不明。 カイメラ隊のBGMのイントロが統一されているのは、寺田Pのアイディアによるもの。 オリジナル曲名は寺田Pが命名。 スーパーロボット大戦Z スペシャルディスク 略称は『ZSD』『ZSPD』など。 PS2最後のスパロボ。 『Z』の本編は収録されていない。 『Z』を補完する内容のファンディスク。 『Z』の番外ストーリーや、ツメスパロボ的なチャレンジバトル、バトルビューワーなどが収録されている。 『キングゲイナー』の「XAN」が登場。その戦闘アニメは富野由悠季氏が修正コンテを切っている。 BGMは『Z』と変更点は無い。新規曲の追加は無し。 ライブラリーのサウンドセレクトで、ゲーム本編をせずともJAM Project曲以外のZのBGM全曲を聴ける。 (続編:第2次スーパーロボット大戦Z) 収録曲 曲名 作・編曲者 補足 順位 オリジナル曲 Disc3 BANPRESTO!(Ver.Z) 花岡拓也 バンプレストロゴ Crest of "Z's"(GAME Ver.) 作:影山ヒロノブ編:Ikuo 歌:JAM Project 混沌の世界へ 花岡拓也 CODE"SRW" 花岡拓也 戦闘マップ OVER ACE 花岡拓也 戦闘マップ 黒と白の境界 作 松島加代子編 花岡拓也 戦闘マップ 戦神の加護があるように 花岡拓也 戦闘マップ 深紅の夜行団 花岡拓也 戦闘マップ NO PEACE! DIE! 花岡拓也 戦闘マップ 無限獄 花岡拓也 戦闘マップ UNEXPECTED STAGE 花岡拓也 戦闘マップ 忌むべき来訪者(Ver.Z) 花岡拓也 敵増援 LAND CRASHER 葉山宏治 ランドBGM 負けないぜ!ガンレオン 葉山宏治 後半ランドBGM PAIN 会話 ランドの過去関連 THE RIGHT STUFF 花岡拓也 セツコ、デンゼル、トビーBGM 涙拭う翼 作 鶴山尚史編 花岡拓也 バルゴラ・グローリーBGM 悲しみという力 BATTLE CHOIR 花岡拓也 味方増援、レーベン味方時BGM INTO THE CHAOS 花岡拓也 タイトルコール前半 世界は揺らぐ 鶴山尚史 星々の世紀 鶴山尚史 会話 人は生きていく 鶴山尚史 会話 Disc4 多元世紀元年 花岡拓也 タイトルコール後半 MAD UNIVERSE 鶴山尚史 会話 真実を見据える目 花岡拓也 会話 不穏なシーン 歪んだパズル 花岡拓也 会話 不穏なシーン WE SAY GO 花岡拓也 会話 作戦会議 STAGE・D 花岡拓也 会話 危機 BLACK ALARM 花岡拓也 会話 危機 25回目の危機 花岡拓也 会話 危機 崩壊方程式 花岡拓也 会話 次元震関連 笑ってみようよ 会話 息抜き RAIN TEAR 会話 悲しいシーン 咲いて散る 会話 別れ 傍にいるひと 会話 和解 道化達の舞踏会 花岡拓也 会話 黒のカリスマ関連 SECRET STORY 花岡拓也 会話 敵サイド UNDER WATER 花岡拓也 DARK ORBIT 花岡拓也 Z WARRIORS 鶴山尚史 よってらっしゃい! 松島加代子 バザー BREAK TIME 鶴山尚史 GAME OVER BLACK STRANGER 花岡拓也 アサキムBGM 獅子奮刃 花岡拓也 レーベン敵対時BGM 邪の道は蛇 花岡拓也 シュランBGM 魔羯の誘惑 花岡拓也 ツィーネBGM 傀儡の眼神 花岡拓也 エーデルBGM CHIMERA 花岡拓也 ジ・エーデルBGM ラストバトル208位 I LOVE YOU! 花岡拓也 Crest of "Z's"(Ver.Z) 編:花岡拓也 最終話戦闘マップ最終局面 それでも人は生きていく Cosmic Dance(OST Ver.) 作:奥井雅美編:藤田淳平(Elements Garden) 歌:JAM Project 版権曲 曲名 作・編曲者 版権作品 順位 Disc1 マジンガーZ マジンガーZ おれはグレートマジンガー グレートマジンガー とべ!グレンダイザー UFOロボ グレンダイザー いざ行けロボット軍団 決戦!大海獣 -グレンダイザー・ゲッターロボG・グレートマジンガー- ゲッターロボ! ゲッターロボ われらのゲッターロボ グレートマジンガー対ゲッターロボG 空中大激突 がんばれ!宇宙の戦士 宇宙大帝 ゴッドシグマ シグマブレスト 漂流~スカイハリケーン 超時空世紀オーガス 漂流~スカイハリケーン(OPサイズ) 自由を求めて あしたに生きろバルディオス 宇宙戦士バルディオス マリン・いのちの旅 いけ!ザンボット3 無敵超人ザンボット3 合体!ザンボット3 カムヒア!ダイターン3 無敵鋼人ダイターン3 疾風ザブングル 戦闘メカ ザブングル 熱砂の中を Hey You 閃光の中のMS 機動戦士Zガンダム 宇宙戦~来襲 宇宙を駆ける~Zの発動 MAIN TITLE 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア DREAMS 機動新世紀ガンダムX RESOLUTION サテライト・キャノン Disc2 ターンAターン ∀ガンダム 軍靴の記憶 月の繭 BLACK HISTORY IGNITED 機動戦士ガンダムSEED DESTINY vestige~ヴェスティージ~ meteor~ミーティア~ 君は僕に似ている SURE PROMISE THE ビッグオー THE GREAT キングゲイナー・オーバー! オーバーマン キングゲイナー CAN YOU FEEL MY SOUL デビルズ・アイシング ミイヤの祭 嘆きのロザリオ 超重神グラヴィオン 合神!ゴッドグラヴィオン 紅ノ牙 超重神グラヴィオンツヴァイ Days 交響詩篇エウレカセブン sakura STORYWRITER 創聖のアクエリオン 創聖のアクエリオン Go Tight! Heavens Gate サウンドトラック スーパーロボット大戦Z オリジナルサウンドトラック
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/24262.html
登録日:2012/07/23(月) 03 15 04 更新日:2024/06/25 Tue 14 45 08 所要時間:約 7 分で読めます ▽タグ一覧 70年代特撮ヒーロー OPは神←EDも神 〇蹂躙されて_×チューニングされて サイケデリック シリアスな笑い スタイリッシュ スーパーロボット ツッコミどころ満載 バッドエンド マイナー特撮 マッハバロン レッドバロン ロボット帝国 下塚誠 加藤寿 名作 団時朗 団次郎 後味の悪いオチ 打ち切り 日本テレビ 日本現代企画 ロボット 特撮 甲本ヒロトオススメ 迷作 マッハサリー、GO! スーパーロボット マッハバロンは、1974年から75年に掛けて日本テレビ系列で放送された日本現代企画の特撮ロボット番組。全26話。 あらすじ 10年前、マッハバロンの設計者である嵐田陽一郎博士は、ドイツの天才科学者ララーシュタイン博士に師事し、ロボット工学を学んでいたが、 ララーシュタインが密かに世界征服を企んでいることを知り、完成間近だったマッハバロンを爆破したうえで逃亡。 しかし、ララーシュタインの追撃により、嵐田博士とその家族は逃げ切れずにロボット帝国の巨大ロボット・ハイルV1によって海の藻屑と消えた。 だが、幼い息子の陽(よう)だけは生存し、マッハバロンの設計図を持って逃げ延びる。 そして10年後。陽が持ち帰ってきた設計図は祖父・竜之介へと引き継がれ、新しいマッハバロンの完成が間近に迫っていた。 それを知ったララーシュタインは、いよいよ本格的な侵略活動を開始。竜之介を暗殺する。 辛くも難を逃れた陽は、国際科学救助隊・KSS(キス)の仲間と共に、マッハバロンを操りララーシュタインに戦いを挑む。 登場人物 嵐田 陽 演:下塚誠 主人公。来たるべき日に備え、マッハバロンのパイロットとなるための訓練を竜之介から10年に渡って受けさせられていた。 精神的に未熟な所があり、番組序盤では軽率な行動でKSSの仲間達に迷惑を掛けることも多かったが、物語が進むにつれて徐々に成長していった。 岩井 明 演:力石考 通称「ガンさん」。KSSの仲間の隊員のひとりで、陽の良き兄貴分。 白坂 譲司 演:加藤寿(後の加藤大樹) 同じくKSSの仲間の隊員。当初は陽とは仲が良くなかったが、次第に打ち解けていった。 演じた加藤氏は前の『スーパーロボット レッドバロン』にも別キャラでレギュラー出演しており、後にある特撮番組の主演オーディションに挑戦するも最終選考で落選したという。 また加藤氏は現在は俳優業を引退したものの、2023年の書籍『鋼鉄ヒーロー大全 宣弘社、日本テレビ、日本現代企画の世界 キャラクター大全』にてマッハバロン出演者としてインタビューに応じている。 小杉 愛 演:木下ユリ KSSの紅一点にしてヒロイン。基本的にはごく普通の年相応の女の子だが、海で溺れた友人を助けられず、そのまま死ぬまで見ている事しか出来なかったという哀しい過去を秘めている。 そのためかKSS隊員としての使命感は強いものの、それが空回りしてピンチに陥るような場面が多く、最終回ではそれが最悪の形で現れてしまう事になる……。 村野博士 演:団次郎(後の団時朗) KSSの責任者にして、現在のマッハバロンを完成まで導いた功労者。 陽一郎博士や竜之介と面識があり、そのこともあって陽の事情を良く知っているため、彼をKSSのメンバーに迎え入れる。 頭脳明晰にして精神的にも逞しく、敵の裏を掻くなど策略にも長けている。はっきり言って、この人がいなかったらどうしようもないKSSの良心。 ウルトラ兄弟の四男ではない。 花倉刑事 演:深江章喜 通称「発明刑事」。渾名のとおり発明が得意な刑事で、KSSとも密接な関わりがあり行動を共にする機会が多い。 いわゆる三枚目のギャグキャラで、緊迫した場面でも平気でギャグに走るなど理不尽な言動が目立つが、だからといって全くの無能というわけではなく、場所によっては刑事らしい所もキチンと見せる。 が、結局はギャグキャラ補正で都合よく生き残ったりするという喰えないオッサン。 小杉 健一 演:内海敏彦 愛の弟で、発明刑事と仲が良い。 一介の民間人の少年に過ぎないので、敵の捕虜になるなどピンチに陥ることが多いが、基本的には素直で賢い良い子。 ゲオルク・ララーシュタイン 演:伊海田弘 OPの歌詞に出てくる「悪の天才」。 自身の3人の息子が参謀を務める悪の組織・ロボット帝国を率いて、KSSとマッハバロンに挑戦する。 基本的には冷酷かつ残忍な性格だが、KSSの村野博士についてはその能力を高く評価しており、殺すには惜しいと思っているようだ。 少年漫画の主人公のように逆立った初めて見ると吹いてしまうこと必至のぶっ飛んだ髪型だが、放射能を浴びた後遺症というなんか重い設定がある。 タンツ 演:麿のぼる ララーシュタインの長男で陸軍参謀。「ハハハ...」という、悪役にしてはちょっと控えめな高笑いが特徴。 スーカン 演:所雅樹 同じく次男で海軍参謀。その容姿や喋り方は3人の中でも特に悪人っぽく、活躍の機会も多かった。 ゲラー 演:桜木栄一→木村章平 同じく三男で空軍参謀。他のふたりに比べると若干キャラが薄い。 捕虜にした子供に、顔に向かってツバを吐かれるという醜態を晒した事がある。 ちなみに、ナレーターを務めているのはあの岸田森。 そこ、人材の無駄遣いとか言わない。 ロボット帝国戦闘員 何故かアメフト選手の格好をしている。ボール型の爆弾などが武器。 メカニック マッハバロン 本作を象徴するスーパーロボット。OPの歌詞で4回も頼まれている事から、その重要性がうかがわれる。 全長は50メートル、重量は300トンで、材質は超合金バロニウム。動力源は小型中性子原子炉。 先述したとおり最初に造られたマッハバロンは嵐田博士によって破壊されたため、本編に登場するマッハバロンは2号機ということになる。 海底基地から発進するシーンや、空陸両用の特殊自動車・マッハトリガーを内部に格納するギミックはつとに有名。 武装は非常に豊富で、メリコンパンチ、フライングナックル、アイアンタイフーン、ベルヘンロケッター、アトミックファイヤーなど30種類以上の武器を持つとされる。 特に、中性子と一億ボルトの超高圧電流から成る必殺武器・マッハコレダーは一撃必殺の破壊力を持ち、敵を内部から粉々に破壊することが出来る。後の特撮やアニメなどに登場するコレダーという武器の大元はこれである。 武装の切り替えには頭部を高速回転させる必要があり、コックピットは頭部にあるため陽は回転に耐える特訓を積んでいる。画面で見る限り特訓でどうにかなるとは思えないくらいギュンギュン回っているが。 KSSバード KSSの擁する戦闘機で、マッハバロンのサポート役。人命救助用としての役割も持っている。 KSSマリン 戦闘用の潜水艦。KSSバードと違い出番は少ない。 概要 打ち切りにより終了した前番組「スーパーロボット レッドバロン」の後を受けて作られた本作であるが、本作も全40話の予定が26話で打ち切りとなった(ストーリーをまとめ上げる事も出来ず、まんま俺たちの戦いはこれからだ!みたいな終わり方をする)。 「○○バロン」の名を冠した日本テレビ系ロボット特撮作品は「レッドバロン」「マッハバロン」「小さなスーパーマン ガンバロン」の計3作があるものの、そのいずれもが打ち切りによって終了しており、しかも打ち切りの理由≠番組の人気。不運なシリーズである。 ちなみに、これら「○○バロン」シリーズは全て独立した作品であり、ストーリー上の繋がりがあったりするわけではない。 この「マッハバロン」という作品は、その強烈すぎる主題歌が今なお語り継がれる異色の特撮番組である。 番組が始まるやいなやグニャグニャとした奇妙な映像が流れだし、それに合わせて掛かる主題歌は派手派手なロックンロールなのだ。 今でこそアニソンや特ソンはバリエーション豊かになったが、当時としては相当に衝撃的だったことは想像に難くない。 (ちなみに、この主題歌のように、昔ながらのツイスト系ロックンロールを荒々しいギターで再解釈するというスタイルは主にグラムロックと呼ばれている。グラムとはグラマラスの意であり、そういう音楽を演奏するミュージシャンが揃いも揃ってド派手な格好をしていることから名付けられた) ROLLYやTHE BLUE HEARTS結成前の甲本ヒロト、企画盤ではあるがフィンガー5などがカバーしている。 パチソン版も原曲のカッコ良さが微塵もないへろへろな演奏やタグにもあるように平気で歌詞を間違っていることなどで、ある意味有名。 また、OPの影に隠れがちだがEDも斬新な曲調の名曲であり、フォーク〜ニューミュージック系の穏やかな伴奏に乗せて平和への願いを歌い上げたものとなっている。 グニャグニャとしたOP映像に限らず、本編でもなかなか意欲的な映像作りがなされており、ビデオ合成やスキャニメイトなど当時ならではの合成技術が駆使されている。 ミニチュアを使った特撮セットも出来の良いものが多く、特にKSSの海底基地からマッハバロンが発進するシーンは今なお特撮ファンからの評価が高い。 ネタ この「マッハバロン」は流石にウルトラマンや仮面ライダーに比べるとマイナーな存在であり、その主題歌や特撮技術が細々と語り継がれるに留まっていたが、それと同時に驚くほど突っ込みどころが多いという事も一部のマニアの間で有名だった。 以下に主な具体例を挙げる。 もはや軽率とか迂闊という言葉では済まないくらいに残念すぎる陽の思考回路 兄弟だというのに異常なほど仲が悪すぎて同士討ちを連発するロボット帝国の参謀たち あまりにもシュールすぎるKSS本部の内装 発明刑事のやることほぼ全部 KSSマリンで出撃した仲間が敵と交戦して劣勢に陥り、機体が損壊して浸水も始まっているというのに、1時間も放置 捕虜にした敵の戦闘員に取調室でカツ丼をふるまう発明刑事 それで情に絆された戦闘員が礼を言って自爆。笑えばいいのか泣けばいいのか 今にも爆発しそうな時限爆弾のスイッチを間一髪で止めたが、チッチッチッ...という音が止むまでちょっと間がある 特撮ドラマのはずなのに、何故か観光旅行に出かけているシーンがいちばん気合いが入ってる よりによって最終回の後味がすごく悪い 追記・修正お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 歌はマジで最高だ!EDの間奏部分とか泣けて来るぞw -- 名無しさん (2013-10-15 01 18 08) OPのCOOLさはまさに特撮ソング界のオーパーツ。 -- 名無しさん (2013-10-15 22 19 06) OPカラオケで歌うと最高に気持ちがいい。まさに阿久の天才。 -- 名無しさん (2013-10-15 22 32 05) ↑作曲の井上大輔も忘れずに。当時は本名の井上忠夫名義だったけど -- 名無しさん (2013-10-15 23 32 11) この主題歌の何がすごいって、作詞家(阿久悠)も作曲家(井上忠夫)も前作の「レッドバロン」と同じ人ってこと。曲調はまったく違うのに…。 -- 名無しさん (2013-10-16 00 33 29) ギター弾いてるのCharって情報はマジなのかな? -- 名無しさん (2013-10-16 01 28 35) ↑×2前作の作曲はタツノコアニメでお馴染みボブ佐久間 -- 名無しさん (2013-10-16 18 55 32) 打ち切られなかったら主人公が戦死して終わる予定だったって聞いたな… -- 名無しさん (2013-10-16 19 16 21) ↑しかも村野博士も敵に操られて戦うことになり、陽はやむなく撃墜…。 基本的にはネタ番組なのに後半になると急にシリアスな話が増えるからいったい何がしたかったんだと思う。 -- 名無しさん (2013-11-08 00 43 27) 普通にレッドバロンと共演するものとばかり思っていたあの頃・・・ -- 名無しさん (2014-01-24 21 48 47) ↑4レッドバロンのOPは井上氏で合ってる -- 名無しさん (2014-02-08 14 14 45) ずわ~んびょーん♪ずわんびょーん♪ぎゃっぎゃぎゃーん♪ずっばらば~ばーん♪ずわーんびょーん♪ずわーんびょーん♪ずぎゃぎゃぎゃぎゃーんぎゃっぎゃららーん♪ずんじゃっじゃじゃずんじゃっじゃずんじゃじゃじゃずんじゃずじゃずじゃじゃじゃずじゃずじゃずんじゃじゃじゃっじゃじゃ…ピーピロピピロピロピロピロピロずーん♪ずーん♪ぎゅぅーんっ!ぎゅぅーんっぎゅぅーんっ! あっ くっ の -- 名無しさん (2014-03-30 23 37 04) 「じゅうりんされてだまっているか」の部分がひらがななのは、漢字で書くと子供が読めないから? -- 名無しさん (2014-03-31 20 23 15) 打ち切りの理由は局の編成の都合で枠消滅だっけ?レッドバロンがスポンサーのエアコンレンタルの会社が倒産、ガンバロンがスポンサーのブルマァク倒産とかバロンシリーズは呪われてんのかねぇ。 -- 名無しさん (2014-04-20 21 00 05) ↑シルバー仮面は不人気、アイアンキングは好評だったのが裏のマジンガーに人気取られるし、日本現代企画の作品はいっつもこんな感じ。面白いのに… -- 名無しさん (2014-04-20 21 02 45) ↑シルバー仮面はわざわざミラーマンにぶつけたからなぁ。作品自体はスタッフが東宝・円谷系だから特撮はいいし、ドラマも光る所は多々あるのにね。そういえば旧wikiにアイアンキングの項目作った気がしたけど、今はないってことはサルベージされなかったか下書きで終わって記憶が曖昧になってるかかなぁ。 -- 名無しさん (2014-04-20 21 10 31) さっきバンダイチャンネルで最終回見て来た。あまりにもバッドエンドすぎる…EDでの願いがなに一つ叶えられないままララーシュタインと決着つかず… -- 名無しさん (2014-11-25 08 03 43) バッドエンド -- 名無しさん (2014-12-17 04 16 01) 40年ぶりくらいの小説でもいいからなんとか完結させてくれないものか -- 名無しさん (2014-12-17 19 55 34) 当時の日テレも「クソつまらんジャリ番がでしゃばるな!お前らよりも金や視聴率が取れる番組はいくらでもあるんだ!!」と勝手に打ち切ったんだっけか?ダイの大冒険に通じる部分があるわ -- 名無しさん (2015-05-03 23 36 06) ↑2 スパロボに参戦して、スパロボ補正 スパロボオリジナル結末で救済してもらうしか! -- 名無しさん (2015-05-04 08 33 00) 確か打ち切りがなくて予定通り最後までやっても、陽がララーシュタインと一緒に自爆して終わるって何かで見た覚えが。あそこで終わっといてよかったのかも…… -- 名無しさん (2016-07-15 21 44 35) もう一週間近くなるが、主役の下塚さんが亡くなったそうだな…。 -- 名無しさん (2018-07-16 00 14 57) 『空想科学読本』で初めてこの作品を知ったのだが...この本を読んだときはマッハコレダーの威力(電流)が笑えないくらいに弱いと書いてあった。敵ロボットもなぜこんなものにやられるのかという疑問もあったが。(ちなみに、掲載してあるのはメディアファクトリー版の11巻。) -- 名無しさん (2020-03-02 15 29 17) 『まどかマギカ』の最終回と比べたらどちらが悲壮なのだろう...。 -- 名無しさん (2020-06-12 22 21 29) 実はOPの映像はどうやって作ったのか誰も覚えておらずCG抜きでは再現不可能らしい。ロストテクノロジーOPである -- 名無しさん (2022-01-08 09 10 18) 上記の突っ込みどころの多さ、到底数えきれないレベルなのか。 -- 名無しさん (2022-04-25 04 07 56) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/retrogamewiki/pages/8915.html
今日 - 合計 - リアルロボット戦線の攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月09日 (火) 17時07分08秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して