約 893,991 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/4255.html
(南の島に住むゆっくり 誰でも名前が皆「まりさ」) 「なあ、まりさ。」 「ゆ?なあに、おにいさん。」 「一つ聞きたいことがあるんだが。」 「いいよ。なんでもきいてね。」 「お前達ってさあ、皆同じ名前で同じ顔してるだろ。どうやって見分けてるんだ?」 「ゆ?おなじじゃないよ。みんなちがうんだよ。」 「じゃあ聞くが、あそこで居眠りしてる奴は何ていう名なんだ?」 「あれはまりさだよ。」 「・・・。それじゃ、むこうで追いかけっこしてる二匹は?」 「あれはまりさとまりさだよ。」 「・・・。じゃあ、あの木の下にいる奴らは?」 「あれはまりさとまりさとまりさとまりさとまりさだよ。」 「・・・。さっぱり見分けがつかん。一体どうやって区別してるんだよ。」 「ゆぅ・・・そんなこといわれてもせつめいできないよ。でもみんなちがうんだよ。 おにいさんたちだって、みんなおなじかおしてるよ。おなじふくをきてたら、みわけがつかないよ。」 「ふーむ。双子なら確かに見分けるのは難しいかもしれないが、普通は分かるぞ。 それに俺達はそれぞれ名前が違うからな。『イチロウ』とか『ジロウ』とか『サブロウ』とか。 お前達は名前まで一緒じゃないか。複数いる中から一匹呼びたい時どうするんだ?」 「ゆ?だいじょうぶだよ。みんなちがうなまえだよ。まちがえたりしないよ。」 「ほう。じゃあ、ちょっとあいつらの中から一匹呼んでみてくれよ。」 「いいよ。まりさーーー!ちょっとこっちむいてねーーー!」 『ゆーーー!なあにーーー?どうしたのーーー?』 「ふむ。一匹だけ振り向いたな。」 「ごめんねーーー!なんでもないよーーー! いったでしょ。みんなちがうって。おにいさんにはわからないかもしれないけど、まりさたちはわかるんだよ。」 「分らんなあ。俺には分らんよ。だいたい、毎日顔を合わせてるお前の家族でも見分けがつかないんだ。 精々分かるのは大きさの違いくらいだなあ。大きいの二匹が親で、小さいの五匹が子供だろ。 お前の姉妹達の区別なんてつかないよ。」 「まりさはわかるんだけどなあ。」 「でも、皆まりさなんだろ。」 「うん。まりさおかあさんとまりさおかあさんと、いもうとのまりさとまりさとまりさとまりさだよ。」 「さっぱり分らん。」 (いらない子) 「俺もお前達の区別がつくようになったらいいんだけどなあ。 俺が『おーい、まりさ』って呼んだら皆振り向くもんなあ。 不便なんだよ。一匹だけ呼びたい時に。」 「じゃあ、れんしゅうする?」 「そうだな。とりあえず、お前の家族だけでも区別できる様に練習してみるか。 じゃあ、お手本を見せてくれるか?お前の家族の名前を全員分言ってみてくれよ。」 「いいよ。まりさのかぞくは、まりさおかあさんとまりさおかあさんとまりさと いもうとのまりさとまりさとまりさとまりさだよ。」 「ん?ちょっと待った。もう一回。」 「ゆ?まりさのかぞくは、まりさおかあさんとまりさおかあさんとまりさと いもうとのまりさとまりさとまりさとまりさだよ。」 「もう一回。」 「まりさのかぞくは、まりさおかあさんとまりさおかあさんとまりさと いもうとのまりさとまりさとまりさとまりさだよ。」 「もう一回。」 「まりさのかぞくは・・・って、おにいさん!まりさのおはなしちゃんときいてよね! なんかいおなじこといわせるの!」 「いや、ちょっとおかしな事に気が付いた。確認するけどさ、お前達の名前は皆『まりさ』だよな。」 「ゆ。そうだよ。ちょっとちがうけどだいたいあってるよ。 おにいさんのよびかただと、どのまりさのことをいってるのかまではわからないよ。」 「ふむ。つまり『まりさ』と一回言ったら『まりさ』が一匹いる訳だ。」 「ゆ?そうだね。」 「で、さっきお前は自分の家族の名前を言った訳だが、お前は八回『まりさ』と言ったな。」 「ゆ?はちかいいった?」 「言ったよ。」 「じゃあ、いったんだね。まりさははちかいまりさっていったよ。」 「八回『まりさ』って言ったという事は、八匹いるって事だ。」 「そうなるね。はちにんいるね。」 「おかしいじゃないか。」 「どうして?」 「お前達の家族は七匹の筈だろう?」 「そうだよ。まりさたちはななにんかぞくだよ。」 「どうして八匹いるんだよ。」 「ゆ?あれ?なんで?まりさはななにんかぞくのはずなのに、どうしてはちにんいるの?」 「おかしいよな。七匹家族の筈なのに八匹いる。いらない子が一匹いるな。」 「ゆ?ゆ?ゆ?なんで?なんで?いらないこなんていないよ。いないよ。みんなかぞくだよ。」 「良く思い出してみろ。お前の家には寝床はいくつある?」 「ゆ。まりさのおうちにはべっどはななつあるよ。ほしくさのふかふかべっどがななつだよ。」 「ほらみろ。一つ足りない。全員の分の寝床が無いじゃないか。やっぱりいらない子が一匹いるな。」 「ゆ?ゆ?ゆ?」 「いったい誰がいらない子なんだろうな?」 「ゆ!まりさじゃないよね!まりさじゃないよね!」 「どうだろう?ところでお前、家族全員の顔と名前覚えているか?」 「もちろんだよ。わかるにきまってるよ。」 「言ってみろよ。」 「まりさおかあさんとまりさおかあさんと、いもうとのまりさとまりさとまりさとまりさだよ。」 「六回『まりさ』と言ったな。六匹?おかしいじゃないか。七匹に一匹足りない。 家族全員の名前も言えないのか?ひょっとしてお前がいらない子なんじゃないか?」 「ゆ?ゆ?ゆ?ゆ?ゆ?」 「かわいそうに。お前はいらない子だったんだな・・・」 「ゆーーー!!!まりさ、いらないこだったの!?いやだよ!そんなのいやだよ!」 「嫌だよ、って言ってもねえ・・・仕方ないじゃない。いらない子なんだから。」 (わたしはだあれ?) 「いやだよぉ・・・みんなと、みんなといっしょじゃないと・・・ゆっくりできないのぉ・・・」 「まあ諦めろ。今日からは他のゆっくりと一緒にゆっくりするんだな。 この島にはまりさはたくさんいる。他の誰かと一緒に新しい家族を作ったらいいじゃないか。」 「ゆ・・・そうだね。そうするよ。まりさのおともだちにね、 さいきんひとりぐらしをはじめたまりさがいるの。そのこといっしょにゆっくりするよ。」 「ふーん。いいじゃないか。そのまりさと一緒に暮らしたらいい。でもなあ・・・大丈夫か?」 「ゆ?なにが?」 「お前、その『お友達』とやらを見分ける事ができるのか? このたくさんのまりさ達の中から一匹のまりさを探し出す。お前にできるのか?」 「ゆ!なにいってるの!できるにきまってるよ!みわけれるにきまってるよ! きのうだっていっしょにあそんだんだよ!かおをわすれるわけないよ!」 「本当に?本当にできるのか?そいつの事を見分けられるのか? 家族全員の名前も言えなかった、おバカないらない子のお前が?」 「ゆ!そんなことないよ!できるよ!きっとできる。できる・・・よ・・・」 「どうだかなあ。だって家族の事すら覚えてなかったんだぜ。本当にできるのかよ。 その友達だってお前がそう思い込んでただけで、実は毎回違う奴だったりしたんじゃないのか?」 「え・・・」 「試してみるか。あそこで居眠りしてる奴、あいつは何て奴だ?」 「ゆ、あれはまりさだよ。」 「ん~?さっき言ってたのと違うくないか?なーんか違う様な気がするなあ。」 「そ、そんなはずないよ。そんなはずない・・・とおもう・・・よ。」 「そうか~?どうも俺にはそうは思えないが。それじゃあ、あの追いかけっこしてる二匹は?」 「まりさとまりさ・・・だとおもうよ・・・たぶん・・・」 「おやおや~?大丈夫かあ?これまた何か違う気がするぞ。」 「ゆ・・・」 「まりさの癖にまりさを見分けられないのかよ。お前、本当にまりさか?」 「ゆ?ゆ?ゆ?ゆ?ゆ?」 「だってそうだろ。まりさならまりさを見分けられる筈だ。それができないって事は・・・ お前、まりさじゃないだろ。一体なにものだ?」 「まりさはまりさ・・・まりさのはず・・・まりさじゃない?・・・まりさは・・・まりさは・・・まりさ? ゆ、ゆ、ゆ、ゆ、ゆっくりできないよおおおおおおおおおおお!!!!!」 「あらら・・・」 「おにいさああああああん!まりさは、まりさはだれなのおおおおおお!!! おしえて!おしえてよ!ゆっくりできないよおおおおおおおおお!!!!!」 「そんな事言われても解らんよ。人間にはゆっくりの区別なんてつかないんだから。 ゆっくりの事ならゆっくりに聞いたらいいじゃないか。ほら、向こうにいるまりさに聞いてきな。」 「まりさあああ!まりさあああ!!たすけて!ゆっくりできないよおおおおおお!!! まりさはだれなの!わからないよ!ゆっくりできないいいいいいいいいいいい!!!」 「(おーおーテンパっちゃって。俺が帽子を盗ったのにも気付いて無いや。)」 「まりさ!まりさ!まりさ!たすけてよ!!!」 『ゆ?まりさってだれのことをいってるの?』 『あなたのよびかたじゃ、だれのことをいってるのかわからないよ。』 『まりさたちにはなまえがあるんだよ。ちゃんとおなまえよんでね。』 「なにいってるの!ちゃんとおなまえよんだでしょ! まりさはまりさ、まりさはまりさ、まりさはまりさでしょ!」 『ゆう?なにいってるのかさっぱりわからないよ。』 『まりさのなまえはまりさだよ。まちがえないでね。』 『なんだかゆっくりできないこだね。みんな、あっちいこう。』 「まってよおおおおお!!!まって、まってったらああああああ!!!!」 「ゆぅぅぅ・・・まりさぁ・・・たすけて・・・たすけてよぉ・・・」 「あっ!まりさ!たすけて!まりさならわかるでしょ!まりさはまりさがだれだかわからなくなっちゃったの! おともだちならわかるでしょ!まりさはいったいだれなの!」 『ゆ?まりさはあなたなんてしらないよ。』 「ゆ!なにいってるの!まりさのおともだちのまりさだよ!」 『ゆゆ?そっちこそなにいってるの?まりさのおともだちのまりさはまりさだよ。 あなたはまりさじゃないから、まりさのおともだちじゃないよ。 へんなこ。ゆっくりできないこだね。ゆっくりできないこはこっちこないでね。』 「ゆうううううう!!!!どうして!どうしてわからないの!おともだちなのにいいいいいい!」 「ゆぅぅぅぅぅ・・・だれか・・・だれかおしえてよぉ・・・」 「まりさはまりさじゃないの?まりさはだれなの?」 「まりさは・・・まりさは・・・まりさは・・・」 「まりさ?まりさ?まりさってだれ?まりさってなに?」 「うふ、うふふふふふふ・・・」 「まりさ?まりさ?まりさ?まりさ?」 「うふふふふ・・・」 「まりさまりさまりさまりさまりさまりさまりさまりさ・・・・・・」 end 作者名 ツェ 今まで書いたもの 「ゆっくりTVショッピング」 「消えたゆっくり」 「飛蝗」 「街」 「童謡」 「ある研究者の日記」 「短編集」 「嘘」 「こんな台詞を聞くと・・・」 「七匹のゆっくり」 「はじめてのひとりぐらし」 「狂気」 「ヤブ」 「ゆ狩りー1」 「ゆ狩りー2」 「母をたずねて三里」 「水夫と学者とゆっくりと」 「泣きゆっくり」 「ふゅーじょんしましょっ♪」 「ゆっくり理髪店」 「ずっと・・・(前)」 「ずっと・・・(後)」 「シャッターチャンス」 「座敷ゆっくり」 「○ぶ」 「夢」 「悪食の姫」 「中学生のゆっくりいじめ(前編)」 「中学生のゆっくりいじめ(後編)」 「ゆっくりできないあいつ」 「とかいはルール」 このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2298.html
(南の島に住むゆっくり 誰でも名前が皆「まりさ」) 「なあ、まりさ。」 「ゆ?なあに、おにいさん。」 「一つ聞きたいことがあるんだが。」 「いいよ。なんでもきいてね。」 「お前達ってさあ、皆同じ名前で同じ顔してるだろ。どうやって見分けてるんだ?」 「ゆ?おなじじゃないよ。みんなちがうんだよ。」 「じゃあ聞くが、あそこで居眠りしてる奴は何ていう名なんだ?」 「あれはまりさだよ。」 「・・・。それじゃ、むこうで追いかけっこしてる二匹は?」 「あれはまりさとまりさだよ。」 「・・・。じゃあ、あの木の下にいる奴らは?」 「あれはまりさとまりさとまりさとまりさとまりさだよ。」 「・・・。さっぱり見分けがつかん。一体どうやって区別してるんだよ。」 「ゆぅ・・・そんなこといわれてもせつめいできないよ。でもみんなちがうんだよ。 おにいさんたちだって、みんなおなじかおしてるよ。おなじふくをきてたら、みわけがつかないよ。」 「ふーむ。双子なら確かに見分けるのは難しいかもしれないが、普通は分かるぞ。 それに俺達はそれぞれ名前が違うからな。『イチロウ』とか『ジロウ』とか『サブロウ』とか。 お前達は名前まで一緒じゃないか。複数いる中から一匹呼びたい時どうするんだ?」 「ゆ?だいじょうぶだよ。みんなちがうなまえだよ。まちがえたりしないよ。」 「ほう。じゃあ、ちょっとあいつらの中から一匹呼んでみてくれよ。」 「いいよ。まりさーーー!ちょっとこっちむいてねーーー!」 『ゆーーー!なあにーーー?どうしたのーーー?』 「ふむ。一匹だけ振り向いたな。」 「ごめんねーーー!なんでもないよーーー! いったでしょ。みんなちがうって。おにいさんにはわからないかもしれないけど、まりさたちはわかるんだよ。」 「分らんなあ。俺には分らんよ。だいたい、毎日顔を合わせてるお前の家族でも見分けがつかないんだ。 精々分かるのは大きさの違いくらいだなあ。大きいの二匹が親で、小さいの五匹が子供だろ。 お前の姉妹達の区別なんてつかないよ。」 「まりさはわかるんだけどなあ。」 「でも、皆まりさなんだろ。」 「うん。まりさおかあさんとまりさおかあさんと、いもうとのまりさとまりさとまりさとまりさだよ。」 「さっぱり分らん。」 (いらない子) 「俺もお前達の区別がつくようになったらいいんだけどなあ。 俺が『おーい、まりさ』って呼んだら皆振り向くもんなあ。 不便なんだよ。一匹だけ呼びたい時に。」 「じゃあ、れんしゅうする?」 「そうだな。とりあえず、お前の家族だけでも区別できる様に練習してみるか。 じゃあ、お手本を見せてくれるか?お前の家族の名前を全員分言ってみてくれよ。」 「いいよ。まりさのかぞくは、まりさおかあさんとまりさおかあさんとまりさと いもうとのまりさとまりさとまりさとまりさだよ。」 「ん?ちょっと待った。もう一回。」 「ゆ?まりさのかぞくは、まりさおかあさんとまりさおかあさんとまりさと いもうとのまりさとまりさとまりさとまりさだよ。」 「もう一回。」 「まりさのかぞくは、まりさおかあさんとまりさおかあさんとまりさと いもうとのまりさとまりさとまりさとまりさだよ。」 「もう一回。」 「まりさのかぞくは・・・って、おにいさん!まりさのおはなしちゃんときいてよね! なんかいおなじこといわせるの!」 「いや、ちょっとおかしな事に気が付いた。確認するけどさ、お前達の名前は皆『まりさ』だよな。」 「ゆ。そうだよ。ちょっとちがうけどだいたいあってるよ。 おにいさんのよびかただと、どのまりさのことをいってるのかまではわからないよ。」 「ふむ。つまり『まりさ』と一回言ったら『まりさ』が一匹いる訳だ。」 「ゆ?そうだね。」 「で、さっきお前は自分の家族の名前を言った訳だが、お前は八回『まりさ』と言ったな。」 「ゆ?はちかいいった?」 「言ったよ。」 「じゃあ、いったんだね。まりさははちかいまりさっていったよ。」 「八回『まりさ』って言ったという事は、八匹いるって事だ。」 「そうなるね。はちにんいるね。」 「おかしいじゃないか。」 「どうして?」 「お前達の家族は七匹の筈だろう?」 「そうだよ。まりさたちはななにんかぞくだよ。」 「どうして八匹いるんだよ。」 「ゆ?あれ?なんで?まりさはななにんかぞくのはずなのに、どうしてはちにんいるの?」 「おかしいよな。七匹家族の筈なのに八匹いる。いらない子が一匹いるな。」 「ゆ?ゆ?ゆ?なんで?なんで?いらないこなんていないよ。いないよ。みんなかぞくだよ。」 「良く思い出してみろ。お前の家には寝床はいくつある?」 「ゆ。まりさのおうちにはべっどはななつあるよ。ほしくさのふかふかべっどがななつだよ。」 「ほらみろ。一つ足りない。全員の分の寝床が無いじゃないか。やっぱりいらない子が一匹いるな。」 「ゆ?ゆ?ゆ?」 「いったい誰がいらない子なんだろうな?」 「ゆ!まりさじゃないよね!まりさじゃないよね!」 「どうだろう?ところでお前、家族全員の顔と名前覚えているか?」 「もちろんだよ。わかるにきまってるよ。」 「言ってみろよ。」 「まりさおかあさんとまりさおかあさんと、いもうとのまりさとまりさとまりさとまりさだよ。」 「六回『まりさ』と言ったな。六匹?おかしいじゃないか。七匹に一匹足りない。 家族全員の名前も言えないのか?ひょっとしてお前がいらない子なんじゃないか?」 「ゆ?ゆ?ゆ?ゆ?ゆ?」 「かわいそうに。お前はいらない子だったんだな・・・」 「ゆーーー!!!まりさ、いらないこだったの!?いやだよ!そんなのいやだよ!」 「嫌だよ、って言ってもねえ・・・仕方ないじゃない。いらない子なんだから。」 (わたしはだあれ?) 「いやだよぉ・・・みんなと、みんなといっしょじゃないと・・・ゆっくりできないのぉ・・・」 「まあ諦めろ。今日からは他のゆっくりと一緒にゆっくりするんだな。 この島にはまりさはたくさんいる。他の誰かと一緒に新しい家族を作ったらいいじゃないか。」 「ゆ・・・そうだね。そうするよ。まりさのおともだちにね、 さいきんひとりぐらしをはじめたまりさがいるの。そのこといっしょにゆっくりするよ。」 「ふーん。いいじゃないか。そのまりさと一緒に暮らしたらいい。でもなあ・・・大丈夫か?」 「ゆ?なにが?」 「お前、その『お友達』とやらを見分ける事ができるのか? このたくさんのまりさ達の中から一匹のまりさを探し出す。お前にできるのか?」 「ゆ!なにいってるの!できるにきまってるよ!みわけれるにきまってるよ! きのうだっていっしょにあそんだんだよ!かおをわすれるわけないよ!」 「本当に?本当にできるのか?そいつの事を見分けられるのか? 家族全員の名前も言えなかった、おバカないらない子のお前が?」 「ゆ!そんなことないよ!できるよ!きっとできる。できる・・・よ・・・」 「どうだかなあ。だって家族の事すら覚えてなかったんだぜ。本当にできるのかよ。 その友達だってお前がそう思い込んでただけで、実は毎回違う奴だったりしたんじゃないのか?」 「え・・・」 「試してみるか。あそこで居眠りしてる奴、あいつは何て奴だ?」 「ゆ、あれはまりさだよ。」 「ん~?さっき言ってたのと違うくないか?なーんか違う様な気がするなあ。」 「そ、そんなはずないよ。そんなはずない・・・とおもう・・・よ。」 「そうか~?どうも俺にはそうは思えないが。それじゃあ、あの追いかけっこしてる二匹は?」 「まりさとまりさ・・・だとおもうよ・・・たぶん・・・」 「おやおや~?大丈夫かあ?これまた何か違う気がするぞ。」 「ゆ・・・」 「まりさの癖にまりさを見分けられないのかよ。お前、本当にまりさか?」 「ゆ?ゆ?ゆ?ゆ?ゆ?」 「だってそうだろ。まりさならまりさを見分けられる筈だ。それができないって事は・・・ お前、まりさじゃないだろ。一体なにものだ?」 「まりさはまりさ・・・まりさのはず・・・まりさじゃない?・・・まりさは・・・まりさは・・・まりさ? ゆ、ゆ、ゆ、ゆ、ゆっくりできないよおおおおおおおおおおお!!!!!」 「あらら・・・」 「おにいさああああああん!まりさは、まりさはだれなのおおおおおお!!! おしえて!おしえてよ!ゆっくりできないよおおおおおおおおお!!!!!」 「そんな事言われても解らんよ。人間にはゆっくりの区別なんてつかないんだから。 ゆっくりの事ならゆっくりに聞いたらいいじゃないか。ほら、向こうにいるまりさに聞いてきな。」 「まりさあああ!まりさあああ!!たすけて!ゆっくりできないよおおおおおお!!! まりさはだれなの!わからないよ!ゆっくりできないいいいいいいいいいいい!!!」 「(おーおーテンパっちゃって。俺が帽子を盗ったのにも気付いて無いや。)」 「まりさ!まりさ!まりさ!たすけてよ!!!」 『ゆ?まりさってだれのことをいってるの?』 『あなたのよびかたじゃ、だれのことをいってるのかわからないよ。』 『まりさたちにはなまえがあるんだよ。ちゃんとおなまえよんでね。』 「なにいってるの!ちゃんとおなまえよんだでしょ! まりさはまりさ、まりさはまりさ、まりさはまりさでしょ!」 『ゆう?なにいってるのかさっぱりわからないよ。』 『まりさのなまえはまりさだよ。まちがえないでね。』 『なんだかゆっくりできないこだね。みんな、あっちいこう。』 「まってよおおおおお!!!まって、まってったらああああああ!!!!」 「ゆぅぅぅ・・・まりさぁ・・・たすけて・・・たすけてよぉ・・・」 「あっ!まりさ!たすけて!まりさならわかるでしょ!まりさはまりさがだれだかわからなくなっちゃったの! おともだちならわかるでしょ!まりさはいったいだれなの!」 『ゆ?まりさはあなたなんてしらないよ。』 「ゆ!なにいってるの!まりさのおともだちのまりさだよ!」 『ゆゆ?そっちこそなにいってるの?まりさのおともだちのまりさはまりさだよ。 あなたはまりさじゃないから、まりさのおともだちじゃないよ。 へんなこ。ゆっくりできないこだね。ゆっくりできないこはこっちこないでね。』 「ゆうううううう!!!!どうして!どうしてわからないの!おともだちなのにいいいいいい!」 「ゆぅぅぅぅぅ・・・だれか・・・だれかおしえてよぉ・・・」 「まりさはまりさじゃないの?まりさはだれなの?」 「まりさは・・・まりさは・・・まりさは・・・」 「まりさ?まりさ?まりさってだれ?まりさってなに?」 「うふ、うふふふふふふ・・・」 「まりさ?まりさ?まりさ?まりさ?」 「うふふふふ・・・」 「まりさまりさまりさまりさまりさまりさまりさまりさ・・・・・・」 end 作者名 ツェ 今まで書いたもの 「ゆっくりTVショッピング」 「消えたゆっくり」 「飛蝗」 「街」 「童謡」 「ある研究者の日記」 「短編集」 「嘘」 「こんな台詞を聞くと・・・」 「七匹のゆっくり」 「はじめてのひとりぐらし」 「狂気」 「ヤブ」 「ゆ狩りー1」 「ゆ狩りー2」 「母をたずねて三里」 「水夫と学者とゆっくりと」 「泣きゆっくり」 「ふゅーじょんしましょっ♪」 「ゆっくり理髪店」 「ずっと・・・(前)」 「ずっと・・・(後)」 「シャッターチャンス」 「座敷ゆっくり」 「○ぶ」 「夢」 「悪食の姫」 「中学生のゆっくりいじめ(前編)」 「中学生のゆっくりいじめ(後編)」 「ゆっくりできないあいつ」 「とかいはルール」 このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/touhoukeitai/pages/147.html
特防表 種族値 人形名 180 Eゆかり 155 Eパチェ 120 Eすわこ りかこ 115 Eかなこ 110 Eゆゆこ Eえいき Eさくや Eスター 105 ちゆり 100 Eいく ハクレイ Eさなえ Eけいね Eかぐや Eてんし EリリーW よりひめ 95 ユキ Eれいせん Eこあくま マイ Eゆめこ 90 しんき キリサメ ゆめみ Eケーネ Eレティ Eれいむ Eメディ Eみのりこ 85 げんげつ Eメルラン Eまりさ Eアリス みま Eフラン むげつ ことひめ 80 Eらん Eリグル EXHF くるみ 75 Eてぃ 70 Eにとり Eリリカ Eルナサ Eえいりん Eこまち レイセン エリー 65 Eゆうか Eもこう Eときこ Eしずは Eようむ 60 Eチルノ EリリーB Eレミリア ルイズ Eミスティ Eすいか Eルーミア めいら 55 Eルナ Eちぇん Eもみじ 50 Eサニー とよひめ りか Eあや げんじぃ 45 オレンジ 40 とり Eめいりん サラ 30 エレン ミミちゃん
https://w.atwiki.jp/touhoukeitai/pages/157.html
総合表 種族値 人形名 680 しんき 670 Eゆかり 600 ハクレイ 580 ゆめみ げんげつ みま 550 Eすわこ Eかなこ Eゆゆこ Eかぐや Eフラン Eらん Eもこう Eレミリア Eすいか 540 Eれいむ ゆめこ Eえいりん 530 Eえいき Eさくや Eいく Eてんし キリサメ Eまりさ Eゆうか 520 Eさなえ Eありす Eときこ Eルーミア 510 Eケーネ Eこまち Eようむ Eあや 500 Eパチェ Eけいね EリリーW Eレティ むげつ Eリグル Eチルノ EリリーB 490 Eれいせん Eひな Eメルラン Eにとり Eリリカ Eルナサ Eめいりん 480 Eてぃ エリー 470 Eスター ちゆり Eルナ Eもみじ Eサニー 460 りかこ カナ Eメディ Eみのりこ ことひめ Eしずは Eミスティ Eちぇん 450 よりひめ ユキ マイ めいら とよひめ 440 ルイズ エレン 430 くるみ りか オレンジ サラ 420 Eこあくま EXHF げんじぃ ミミちゃん 370 レイセン 340 とり
https://w.atwiki.jp/touhoukeitai/pages/148.html
素早さ表 種族値 人形名 200 Eあや 150 ミミちゃん 125 Eリリカ 120 Eレミリア Eちぇん EリリーB 115 Eルナ 110 Eまりさ 105 Eときこ Eらん Eミスティア 100 Eれいせん ゆめみ ハクレイ 95 ユキ くるみ 90 Eれいむ Eフラン Eリグル Eめいりん Eてぃ りかこ ゆめこ げんげつ しんき 85 Eもみじ むげつ めいら みま 80 Eさくや Eチルノ Eようむ Eえいき Eすいか Eてんし ちゆり Eこまち EXHF エリー Eアリス 75 Eこあくま Eルーミア Eにとり とよひめ よりひめ Eメルラン エレン 70 Eけいね Eケーネ Eすわこ Eさなえ とり カナ Eひな サラ ルイズ 65 Eえいりん Eスター オレンジ マイ 60 Eレティ Eしずは Eサニー ことひめ Eルナサ Eゆゆこ Eかなこ キリサメ レイセン EリリーW 55 Eパチェ 50 Eかぐや りんのすけ Eもこう Eいく 45 Eみのりこ 40 Eゆかり 30 Eゆうか りか 20 げんじぃ
https://w.atwiki.jp/touhoukeitai/pages/146.html
特攻表 種族値 人形名 160 しんき 155 Eパチェ 140 Eゆゆこ 135 エレン 130 キリサメ Eいく 125 げんげつ ゆめみ Eメルラン Eゆうか 120 Eもこう Eまりさ 115 Eかなこ Eアリス ユキ 110 Eらん Eえいき Eサニー Eルナ 100 ハクレイ Eにとり Eさなえ Eすわこ Eチルノ りかこ EリリーB とよひめ 95 みま Eケーネ Eれいせん Eれみりあ Eこあくま 90 Eゆかり Eレティ Eれいむ Eフラン 85 ルイズ マイ Eミスティ ちゆり 80 Eけいね Eひな Eメディ むげつ Eときこ ことひめ Eリリカ Eかぐや 75 Eさくや Eルナサ Eえいりん Eリグル カナ Eてぃ Eしずは 70 Eてんし Eスター Eこまち Eすいか りか 65 とり 60 EリリーW ゆめこ Eみのりこ Eルーミア EXHF Eあや レイセン 55 Eようむ くるみ Eちぇん 50 よりひめ めいら エリー 45 げんじぃ オレンジ 40 Eめいりん Eもみじ サラ 30 ミミちゃん
https://w.atwiki.jp/touhoukeitai/pages/247.html
No.384 / アドベント 人形 Aマリサ 基本データ 説明 もくてきの ために いろいろとかけまわる どろぼう。ほんにんいわくかりた だけ だそうだ。 タイプ でんき 特性 ADVENT タマゴグループ 卵未発見 種族値 HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早さ 合計 70 85 60 110 80 125 530 獲得努力値 HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早さ 0 0 0 2 0 1 分布 場所 階層 Lv 備考 なし その他の入手方法 なし 進化系統 ちびまりさ ┃┗たいようのいしでAマリサ ※全国図鑑 ┗Lv18で まりさ ┗Lv36でEまりさ 育成例 レベルアップ技 Lv 技名 001 たいあたり 001 なきごえ 007 でんきショック 011 えんまく 015 でんこうせっか 019 よこどり 023 スピードスター 027 どろぼう 031 スパーク 035 おいかぜ 039 まきびし 043 しんそく 047 Mスパーク 技・秘伝マシン技 No 技マシン名 05 ほえる 06 どくどく 10 よめしゅぎょう 11 にほんばれ 12 ちょうはつ 15 LUNATIC 17 まもる 21 かまいたち 24 10まんボルト 25 かみなり 27 おんがえし 30 シャドーボール 31 かわらわり 32 かげぶんしん 34 でんげきは 35 かえんほうしゃ 41 ソニックブーム 42 からげんき 44 ねむる 46 どろぼう 48 げきりん 49 よこどり No 秘伝マシン名 05 フラッシュ 人から教えてもらえる技 場所 技名 未実装
https://w.atwiki.jp/touhoukeitai/pages/145.html
防御表 種族値 人形名 180 Eゆかり 150 げんじぃ 125 Eようむ 120 Eてんし 115 Eかなこ 110 Eさくや Eめいりん 105 Eルナサ 100 ハクレイ Eにとり Eさなえ みま Eけいね Eえいりん EリリーW よりひめ 95 Eすわこ Eひな Eスター 90 しんき キリサメ げんげつ Eケーネ Eレティ Eれいむ Eメディ Eリグル ゆめこ Eみのりこ 85 ゆめみ Eフラン Eこまち むげつ Eルーミア 80 Eいく Eアリス Eらん Eえいき Eチルノ カナ EXHF くるみ Eもみじ サラ 75 エレン Eルナ Eてぃ めいら 70 Eメルラン Eれいせん Eときこ ことひめ 65 Eゆうか Eもこう Eまりさ りかこ ルイズ マイ Eしずは エリー 60 Eゆゆこ Eサニー EリリーB Eレミリア Eミスティ Eリリカ Eかぐや Eすいか Eあや レイセン 55 Eちぇん 50 とよひめ ちゆり りか 45 Eこあくま 40 Eパチェ とり 30 ユキ ミミちゃん 10 オレンジ
https://w.atwiki.jp/touhoukeitai/pages/144.html
攻撃表 種族値 人形名 150 ミミちゃん Eフラン Eルーミア 130 しんき エリー Eすいか 125 みま Eゆうか 120 Eもみじ Eレミリア 115 Eサニー ゆめこ 110 めいら Eようむ Eこまち Eめいりん 105 Eルナサ Eときこ 100 EリリーB Eてんし とよひめ Eちぇん Eチルノ Eもこう げんげつ ハクレイ 95 Eケーネ 90 Eレティ Eれいむ Eゆかり ゆめみ 85 Eまりさ ルイズ Eすわこ Eらん 80 Eあや Eひな Eけいね Eリリカ Eアリス むげつ サラ Eえいりん りか 75 マイ Eにとり Eミスティ Eさなえ Eえいき げんじぃ Eさくや ことひめ Eリグル Eてぃ Eいく Eしずは 70 カナ キリサメ 65 Eメディ とり Eスター Eかなこ ちゆり 60 レイセン Eれいせん Eメルラン Eみのりこ EリリーW Eゆゆこ Eかぐや 55 Eルナ くるみ 50 ユキ よりひめ 45 りかこ Eこあくま エレン 40 Eパチェ EXHF 10 オレンジ
https://w.atwiki.jp/yukkuri_original/pages/16.html
表記ゆれ こたつむり まりつむり まりさつむりとは 定義 まりさ種のうち、おかざりがこたつになったもの 元ネタのこたつむりとはこのような状態を表す 特徴 通常のまりさ種よりも穏やかな性格 何時もこたつを背負う訳だから動きづらく、移動速度も遅いこの特性上、親に介護されやすく姉妹が嫉妬、こたつむりを殺すことさえある 夏は普通よりも暑がるが冬は寒がらない こたつはちゃんと木でできているこの点は饅頭であるゆっくりにとって異例である 発生と生殖 末っ子として産まれることがほとんど 確率はとても低く、一度に2匹以上産まれない エサを食べるとこたつの上にお茶入りの湯呑とみかんが生えてくる 生殖方法が未確認