約 1,988,360 件
https://w.atwiki.jp/madosayawiki/pages/323.html
795 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/28(日) 17 14 51.31 ID XxN0FDoh0 まどかだと騎士より召使とか有りだな 悪の召使的な悲劇の物語でも合いそう ヤンデレまどかww 799 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/28(日) 17 57 36.56 ID NXFAgsru0 795 入れ替われませんけどね! 「ほら私の服を貸してあげるよさやかちゃん!これを着て早く逃げて!」 「ま、まどか…ごめん」 「謝らなくていいよ…だって私達双子だもん。きっと誰にも…」 「いや、そうじゃなくて…背とか胸がキツくて着れない…」 「……ねぇ、さやかちゃん。私達双子だよね?」 「いちおう…」 「だったらなんでこんなに背も胸もさやかちゃんの方が大きいのっ!?こんなの絶対おかしいよ!」 「そんなのあたしに言われたって困るわよっ!まどかの発育が悪いだけでしょっ!?食事はちゃんと半分こしてるんだし!」 「ううっ…さやかちゃんの女装王子ー!」 「なっ!?よくも言ったわねこの幼児体型!」 「あー、ひどいよ!さやかちゃんのバカ!」 「まどかのアホー!」 「えーっと…あたしらは踏み込むべきなのか…?」 「いいんじゃないほっといて?それよりこいつを何とかしましょう」 「僕の出番がこれだなんてわけがわからないよ…」 「色的には私があそこにいるはずなんだけどな…」 『あなた(あんた)(君)の胸じゃ誰も入れ替われないわよ(ねぇよ)(ないよマミ)』 「ううっ…」
https://w.atwiki.jp/animerowa-2nd/pages/738.html
HAPPY END(7)◆ANI2to4ndE ◇ 「……あ、危なかった」 「き、ききき……危機一髪でしたね……」 現れたカグツチを前に戦意を滾らせているチミルフとは対照的に、舞衣とゆたかは何とか一命を取り留めた事実に安堵していた。 もう、完全にダメなんじゃないか……あの時、ゆたかは思ったのだ。 だが、舞衣のカグツチとエレメントのバリア能力で瓦礫の雪崩をモロに浴びることだけは回避出来た。 召喚すればビルが倒壊してしまうことは分かっていたため、土壇場まで実行には移せなかったそうだが…… まさに九死に一生を拾うシチュエーションと言える。 先を走っていたスパイク達は上手く脱出出来ているだろうか。 瓦礫の山に押し潰されて死ぬ、という事柄に彼女はトラウマがあった。 大怪球フォーグラー、そして――明智健悟の最期。 ゆたか自身の暴走が引き金となって起こった大惨事も似た状況だった。 「……ゆたか」 「え?」 「皆のことを心配する気持ちは私もよく分かるわ。 でも、今は……目の前のアイツ。あのロボットを何とかしなくちゃ」 ゆたかを両手で抱き抱えた――俗に言う〝お姫様だっこ〟という奴だ――舞衣が強い口調で言った。 舞衣はバリアジャケットを展開しているため、全身の力が上昇している。 元々百三十八センチメートルしか身長のないゆたかをだっこするのは十分に可能だった。 豊満でいて柔らかく、そして暖かい舞衣の胸に抱かれてゆたかはちょっと幸せだった。 「分かって、います」 「……うん、ゴメンね。私、酷いこと言ってるよね。 心配するな……それが、本当に残酷な台詞なのは……分かってる」 舞衣がしゅんとした表情になって顔を伏せた。 ゆたかはその悲痛な面持ちの原因が彼女自身にあることに気付いていた。 舞衣は必死に自分を庇おうとしてくれているのだ。 戦う力を持たない何の変哲もない少女が、この空気で心を見失ってしまわないように。 拭き荒む〝暴〟の雰囲気に飲み込まれてしまわないように。 きっと、舞衣は『自分がしっかりしないといけない』と思っているのだ。 だからこそ、 「そんなことありませんっ! 舞衣ちゃんの言ってることは何も間違っていません!」 「……ゆ、ゆたか?」 ゆたかは今ここで自分の意思を舞衣に伝えなければならないと思った。 そして、それ以上に――不安げな瞳でゆたかを見つめる〝同い年の少女〟を励ましたいと思った。 どうすればいいだろう。 どうすればこの人を元気付けてあげられるだろう。 ゆたかは一生懸命考えた。 必死に必死に、考えた。 明智や清麿のような明晰な頭脳をゆたかは持っていない。 ねねねのような強い心も持っていないし、Dボゥイのように誰かを命を懸けて守る力もない。 奈緒のように奔放な生き方も出来ないし、かがみのように最期に自分で自分の幕を引く度胸もない。 ギルガメッシュのように王道を突き進む意志も自我もないし、舞衣のように相手を包み込む包容力もない。 スパイクのように場を纏める力もないし、ジンのように機転が利く訳でもない。 スカーのように背中で全てを語るカッコよさもなければ、ガッシュのように最後まで諦めない強い心の力がある訳でもない。 じゃあ、わたしにはいったい何が出来るの? 「…………わたしがっ、」 そして――ついに答えは、出た。 「舞衣ちゃんの〝支え〟になりますっ!!」 「なっ……!」 「舞衣ちゃんが負けそうになったら頑張って応援します! 諦めそうになったら立ち直らせます! 落ち込んだらわたしも一緒にその辛さを共有します! それでも元気になれないんなら……ね、ねねね先生みたいにちょっと荒っぽい方法を使ってでも立ち上がらせてみせます! なぜならばっ!」 全ての始まりは、いつだったのだろう。 ゆたかが自分自身を責めて、無力感に苛まれ始めたきっかけは何? それは、きっとこの言葉だ。 大怪球フォーグラーが目覚める少し前、刑務所でねねねに言われた一言―― 『いつまでも出来ないままでいちゃいけないんだ。 あんたも、私もね。こんな私たちにだって、出来ることはある。 今までの自分を振り返ってみな。自分の出来ること、必ずあるはずだ』 あの時のゆたかは、この台詞に押し潰されてしまった。 ぶつけられる真摯な想いを受け取れなかったのだ。 「ねねね先生は凄い人だからそんなことが言えるんだ」って斜に構えてまともに噛み砕くことが出来なかったのだ。 でも、ようやく分かった。 気負う必要がないことも、周りの人と自分を比べて落ち込む必要がないことも全部理解出来たのだ。 ……明智さん。 『何故こんなことをしたのか』と尋ねた明智の顔がふとゆたかの頭を過ぎった。 暴走した自暴自棄と破滅願望は、殺戮にいたる病となって大好きな人を殺めてしまった。 ゆたかの小さな掌に〝殺し〟の感触は染み付いてはいないけれど、 醜悪な澱として心の底辺から「小早川ゆたか」という存在を獄の世界へと引き摺り込もうと手招きをしていた。 ……ごめんなさい、明智さん。でも、本当に……ありがとうございました。 心の中で呟くだけで、少しだけ楽になれるような気がした。 犯してしまった罪を清算することは出来なくても、相手の遺志を背負って罪を償っていくことは出来ると思うのだ。 言い逃れをするつもりも、逃げ隠れするつもりもない。 「明智は心の中に生きている」なんて綺麗事を言うつもりもない。 でも、今だけはゆたかの背中をトンと軽く押して欲しかった。 励まして欲しかった。眼を瞑るな、逃げるんじゃないって叱って欲しかった。 今、こうして……少しだけ頼ってしまうけれど…… 完全にちっぽけな自分を捨て去ることなんて出来ないけれど…… それでも、この想いを言葉にするゆたかを見守って貰いたかった。 大きく、息を吸い込む。 そして、心の底からの叫びをゆたかは肺の奥から吐き出した。 「わたしはっ、舞衣ちゃんが好きだからですっ!! 大好きだからですっ!!」 カーッと舞衣の頬にイチゴのような赤色が差した。 もちろん、ゆたか自身の顔だって真っ赤に染まっているはずだ。 身体の温度が在り得ないくらい上昇しているのが手に取るように分かる。 「は、はぃいい!? え、え、え!?」 舞衣は飛び上がりそうなくらい大声を出して、困惑の表情を浮かべた。 …………覚悟はしていたけれど、やっぱり恥ずかしかった。 そりゃあ、そうだろう。 こんなことを堂々と言ってのけるなんて、あのロボットに乗っている恥ずかしい人達みたいだ。 ……違う。別に少しくらい恥ずかしくたっていいんだ! 今大事なことは舞衣ちゃんにわたしの、小早川ゆたかの決意を伝えることなんだからっ! 「何度でも言いますっ! 舞衣ちゃん、わたしは舞衣ちゃんが大好き!」 一度言ってしまえば、スルリと次の言葉は生まれ出でてくる。 ずっとずっとゆたかは「何かしなければいけない」という強迫観念に捉われていた。 確かにそれは一つの真実なのだと思う。 だって、何もせずに置物でいるのは辛いことなのだ。切なくて、哀しくて、無力で…… でも――だけど同時に「何もしない」ことが正解になる場合もある。 側にいるだけで、隣で笑っていることこそが、何よりも相手のためになる場合だってある。 そして、きっとそれが明智がゆたかに求めた「役割(ロール)」だったんじゃないか、 そんな風に今となっては思えるのだ。 たくさんの出会いを経て、 たくさんの想いを受け取って、 たくさん悩んで、 たくさん落ち込んで、 たくさん足掻いて―― たくさんの大人の暖かい気持ちに触れて、少しだけゆたかは、大人になれた。 守られているだけじゃない。 みんなのために、ゆたかだって頑張れるのだ。 「そうですっ、舞衣ちゃんだけじゃなくて…… Dボゥイさんが、明智さんが、高嶺君が……ねねね先生が……みんながっ、大好きなんですっ! だからみんなが悲しんでいるのを見るのは嫌なんです! わたしはちっぽけで、臆病で、無力で……だけど、そんなわたしでも側にいてみんなを励ますことは出来ますっ! 助けられているだけじゃない! わたし〝が〟みんなを支えてあげられることだってあるはずなんですっ!」 すぅっと更に息を吸い込む。 思考がそのまま動作へと変わっていく。 勝手に口がゆたかの思っていることをぶちまけてしまう。 でもそれは決して嫌な気分じゃなかった。吐き出せ、全部全部全部っ! 「舞衣ちゃんもわたしを頼ってくれていいんです! わたしが頼りないのは分かります。でも、だったらねねね先生やスパイクさんがいます! みんながいるんです! 舞衣ちゃん! わたしも……一緒に戦わせてください。戦い……たいんです!」 こんなに力強く喋り続けたのは初めてかもしれない、とゆたかは思った。 お姫様だっこをされた体勢で、しかも目の前には大きなロボットが武器を向けているのに…… 「……っ」 舞衣の瞳が大きく見開かれる。 ゆたかも少しだけ気恥ずかしい気持ちはあったけど、頑張ってクッと視線を合わせた。 「……危ない、かもしれないよ」 「そんなの、へっちゃらですっ」 困ったことを言ってしまったのではないか、そんな不安が少しだけゆたかの胸の内に顔を覗かせる。 実際、ゆたかがあのロボットを倒せる力がある、という訳ではないのだ。 せいぜい舞衣の邪魔にならないようカグツチにしがみ付いていることが精一杯。 いや、それさえ難しいかもしれない。 そして、 「…………じゃあさ、こうしよう」 何かを決意したような顔付きで、舞衣が言った。 一瞬の空白。ゆたかはごくりと息を呑んだ。 「…………」 ここまで言ってしまったのに、断られてしまったらどうしよう。 でも普通に考えたら、嫌がるに決まっているのだ。 だって、ゆたかと一緒に戦うと負担は確実に増える。 舞衣を支えたいと思うゆたかの気持ちは本物だ。でもコレがわがままな思いであることも理解していた。 だけど、 「ありがとう、ゆたか」 そんな不安は、太陽のような笑顔を舞衣が浮かべた瞬間に吹き飛んでしまった。 「ま、舞衣……ちゃん」 「私が……ううん、私〝も〟ゆたかを守る。だから、ゆたか〝も〟私を守ってくれる?」 全てを包み込む輝きにゆたかの胸の奥は、真夏の陽射しに照らされたように明るくなった。 ゆたかの中で最後まで〝しこり〟となって残っていた『黒い太陽』がパリンッと音を立てて真っ二つに割れた。 全てを割り切ることは出来ないけれど、 罪の意識と一生戦っていかなければならないのは分かっているけれど。 それでも、この想いは紛い物なんかじゃない! ゆたかは――本当のゆたかを見つけることが出来たのだ。 「はいっ!!」 そして、ゆたかも自分に出来る最大の笑顔でその言葉に応えた。 花咲く想いはゆっくりゆっくりと進んで、小さな花を咲かせた。 まだ華爛漫には程遠いちっぽけな蕾ではあるけれど、それでも少女は毎日成長している。 背だって伸びるだろう。 頭も良くなるし、立派になれるはずだ。 胸だってもっと大きくなると思う…………たぶん。 〝みにまむテンポで歩いて つきあってくれる友達がいます みにまむリズムが流れる生活は ほらほらのんびりで 笑われてますか?〟 ふわり、ふわりと……彼女自身のような……みにまむテンポではあるけれど…… それでも、ゆたかは少しずつ大人になっていく。 何でもできる大胆さを持った人に憧れながら、 時々躓いて涙ぐんでしまうことがあったとしても! 「行こう、舞衣ちゃんっ! 戦って……勝って……絶対にみんなで生きて帰ろう!」 この時、ゆたかは、自分の意志でビクビク怯えてた弱虫の自分を――投げ捨てたのだから。 ◇ 自己再生、自己増殖、自己進化。俗にデビルガンダム三大理論などという不名誉な呼び名を与えられた超技術である。 悪魔の象徴としてドモン達シャッフル同盟の前に立ち塞がり様々な悲劇の温床となったが、今は本来の姿を取り戻しドモンのために働いている。 流石に自己増殖や自己進化の機能は抑制されているようだが、それは螺旋王がこの技術を完全に管理下に置いていることを示しているのだろう。 身に余るものとしてドモンもそれらに頼るつもりはなかったが、父と兄の理想にこのような形で再会するとは冷静になってみれば奇妙に思えた。 自然の守護者として与えられた巨大な昆虫を思わせるフォルム。不釣り合いに付け足された人間の胴体部分の中でドモンは郷愁に顔を伏せる。 たとえそれが螺旋王の手による悪趣味な再現だとしても、数々の友と最愛の家族を思い出させてくれるものには違いなかった。 「このあたりで良いだろう……おあつらえ向きの場所だ」 先行していたヴィラルの乗るロボットが立ち止まった。 言葉通りドモンが立っている少し先からまるで超大型の整地機械でも通った後のように建物が根こそぎ消し飛んでいる。リングとしてはうってつけだ。 「良かろう。では……第2ラウンドだ」 素早く呼吸を整える。エネルギーはまだしばらくは大丈夫だ。 ファイトの勝利条件は単純にして明快。どうやら囚われの身にあるらしい、カミナと共にあった機械を奪還し、敵の戦力も奪う。 積み重なった疲労に体が軋む。全身が悲鳴をあげるが敗北の二文字は存在しない。 志を同じくする仲間、拳を高め合った友、支え合う愛する家族。 その全てが、キングオブハートを支えているのだから。 決戦を前に、グレンラガンの中でも一時の語らいの時間が訪れていた。 「ここで決着をつける……だが無理はするんじゃないぞ、シャマル」 「あら、私だってか弱いばかりじゃないんですよ?……存分に戦ってください。悔いのないように」 愛する者の頼もしい言葉にふっとヴィラルの頬が緩む。 戦場において仲間をからかう余裕を見せるのはシャマルが真に優秀な戦士である証拠だ。 負けるつもりは微塵もない。それは二人にしても同じことだった。 (ハダカザルが……全く忌々しい。だが、シャマルの体を休める事ができたのは幸いか) 戦士として最高の舞台を邪魔されたことに腸が煮えたぎる思いが止むことはない。しかし指揮官としての視点に立てば仲間に休息を与えられたのは喜ばしいことだと言えた。 血沸き肉踊るという言葉を体現するかのような戦い。全力を傾ける必要があるが、これで終わりではないのだ。 二人の幸せへの道は依然果てしなく険しい。 「元より後に残すものがあって勝てる相手ではない。サポートは任せたぞ、シャマル」 操縦桿を握り直し、元々鋭かった目がより一層鋭角に吊り上げられる。 「はい……あの、ヴィラルさん」 「ん……?」 「勝てます、よね?私たち」 ここで何を弱気なと怒鳴りつける程ヴィラルは無神経な男ではなかった。 確かに敵は恐ろしく強い。仲間が怯んだのなら掛けるべきは叱咤ではなく激励の言葉だ。 「勝てるさ。勝ってみせる。お前が愛した俺を信じろ」 「……はい」 「俺もお前を信じる。だから今まで通り、背中はお前が支えてくれ」 「わかり、ました……ふふ。ヴィラルさんってば私がいないと無茶ばかりするんですもの」 「おっと……そんなつもりはないんだがな」 すぐに元気を取り戻すシャマルが誇らしく、そして愛しい。 憂うことなどなにもない。 「あはは……勝ちましょう。勝って、私達の幸せを手に入れましょう」 「ああ……!」 「ヴィラルさんに私の料理をおいしいって言ってもらいたいですし」 「あん?」 そのとき微妙にシャマルの声の調子が変わった。 「だって……!だって、食えたものではないって……!それもあんな大勢の前であんなにはっきり言うだなんて……!」 「い、いや……あれはつい勢いでだな。その……シャマル?」 そう言えばどさくさに紛れてそんなことを口走ってしまった気もする。 いや、実はあんまり覚えてないのだが何故だかそれを言うのは余計にまずい気がした。 「だから私決めたんです!お料理を勉強し直して絶対ヴィラルさんを見返してやるんです!」 「あ、ああ……楽しみにしている……む?」 言い知れぬプレッシャーに冷や汗をかくヴィラルを救おうと言うわけでもないだろうが、むやみに張り詰めた空気を一変させる情報が飛び込んできた。 「炎の……化け物」 「まだあんなものを残していると言うのか……!」 ヴィラル達がまさにぶつかり合おうとする廃墟の遥か北、銀白の怪物が空に踊っていた。 相当の距離を隔てているというのにはっきりとその姿を確認できるのは、全身を鮮やかに彩る焦がれる程に赤い炎のためだ。 鳥のようでいてヴィラルの知るどの生物とも似つかないその姿はいっそ神々しささえ感じられた。 しかし、目に映ったのはそれだけではない。 「あれは、ビャコウ……!チミルフ様、あなたも戦っておられるのですね……!」 僅かにしか見えなかったが、空を駆ける化け物へ仕掛けられた攻撃は確かにビャコウの武装だった。 敬愛していた上官が何も言わず手を貸してくれていたことを知り、ヴィラルの心にかすかに残っていたチミルフへの疑心が一気に消滅する。 「ヴィラルさん!」 「ああ!チミルフ様ありがとうございます!シャマル、俺たちも……!」 「ええ!あの、一つだけ良いですか……?」 「ん?」 まだ何かあるのかと勢いづきかけたヴィラルの手が止まる。 だがシャマルの口から続けられたのは後押しのための言葉。 「……ありがとうございます」 一瞬何のことか分からず呆けたようになったヴィラルの表情が、次の瞬間限界まで張り詰められる。 細胞の一個に至るまで溢れんばかりに力が満ちた。 もう負ける可能性など存在しない。 「……ぃ行くぞぉ!!」 ヴィラルは叫んだ。絶対の確信を糧にして。 ◇ 北に舞い踊るは綺羅星の如く美しく夜空を駆ける天の業火。 南に荒れ狂うは愛に溺れし獣達の破壊と破壊による狂気の舞闘。 「そうだ。それで良い。貴様らの死力、とくと我に見せてみよ」 絶大なる暴力の蹂躙、二つの圧倒的規模の戦いを同時に眺め、王の中の王は一人呟く。 ギルガメッシュが立つのはタワー型にそそり立つ搭の先端部。残存する建物の中で最も天に近い場所である。 「どの道そのような者どもに踏みにじられるようでは貴様等に勝機はない」 闇夜にはっきりと存在を誇示する金の王気を振り撒きながら、することと言えばただ腕を組むのみ。 そして、全てを見下すかのように口の端で笑うことのみである。 「敵も味方もあるものか。そんなもの、王の前では等しく道化に過ぎん。良い、足掻くことを許す――」 具足は最早語る言葉を無くしたか、あるいは王の狂気に恐れをなしたのか、ただ武具としての任を果たしている。 王の満足は未だ得ること叶わず。 王の体は未だ玉座に在り続ける。 「――ここが正念場ぞ、雑種ども?」 王は、ただ座して笑う。 ◇ 「コンデムブレイズッ!」 「きゃっ……!」 「カグツチっ!」 地上から迫るビームをカグツチは炎の鱗片を撒き散らしながら回避する。 蛍のように光る燐光の弾丸が夜の闇の中で煌いているようだった。 見方を変えれば美しい光景、なのかもしれない。 しかし、戦いの当事者である舞衣はそんなセンチメンタルに浸っている余裕はなかった。 ――強い。 一発でも当たればそれだけ状況は不利になる。 ある種生物に近いチャイルドと完全な機械であるガンメンでは攻撃に対する耐性に大きな違いがあるのだ。 「――GYAOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!」 「頑張って、カグツチ!」 構図は空対陸という極めて基本的な形である。 戦闘開始と同時に、カグツチはビャコウの槍の届かない大空へと高く飛翔した訳だ。 後は山をも削り、岩石をも溶解させる破壊力を秘めたブレスによって敵を焼き尽くせば良かった。 だが、それはビャコウに遠距離戦用の武装が装備されていなければ、の話だ。 コンデムブレイズ――ビャコウの基本装備である十字槍に発生させたビーム刃を切っ先から発射する遠隔武装である。 ビャコウはゴリラの獣人であるチミルフとは対照的なスマートな外見のカスタムガンメンだ。 その名の通り、頭部と胴体部分が一体化したようなフォルムにシャープな手足。 搭載されている武装は十字槍一本だけと、決闘用に特化したかのような機体である。 確かに、ビャコウに飛行能力はないため十字槍を用いた直接攻撃は出来ない。 だが二本の足でもって大地を駆け抜ける高い機動性能を持ったビャコウは明らかにカグツチより小回りが利く。 加えてランスから打ち出す一撃は一発の破壊力こそさほど高くないものの、優秀な連射力を誇っていた。 戦いは始まったばかり。どちらもまだ決定打はなし。 しかし〝流れ〟や〝勢い〟と呼べる要素は明らかに敵側に分があった。 「うっ……何なの、あのスピード!?」 「こっちの攻撃が一発も当たらないなんて……」 ビャコウのビーム攻撃を回避しながらカグツチの頭部にしがみ付いていた舞衣達は思わず舌を巻いた。 こちらも無抵抗にやられている訳ではない。 既にカグツチの口から大火球がビャコウ目掛けて何発も放たれている。 だが、結果として未だに最初の不意打ちの一撃を除いて、一発もビャコウに攻撃を命中させることが出来ずにいた。 「あいつ……多分、凄く戦い慣れてる……!」 舞衣はやるせなさのあまりにギリッと唇を強く噛み締めた。 戦闘開始の際〝チミルフ〟と〝ビャコウ〟とわざわざ名乗った相手は俗に言う武人という奴なのだろうか。 つまり戦いを本業とする熟練者。 HiMEの力に目覚めてからさほどの期間が経過していない舞衣とは噛み合わせが悪い。 カグツチの弱点を挙げるとすれば、それは「あまりにも圧倒的過ぎる力」を持っていることだ。 最強のチャイルドであるカグツチに匹敵する能力を持つチャイルドは控えめに見ても藤乃静留の清姫のみ。 それにしても真っ向から戦ったらカグツチの勝利は揺るがないだろう。 故に舞衣とカグツチは己とほぼ同等の力を持った相手と戦った経験が皆無だった。 爆発的な攻撃力に匹敵するような機動力や耐久性を持ったチャイルド、 舞衣達に比肩し得るチャイルドとHiMEのコンビというものがそもそも存在しないのである。 (唯一、美袋命とそのチャイルド〝スサノオ〟だけがその可能性を秘めるが、 この時点での鴇羽舞衣は彼女とのチャイルドを介した戦闘を経験していない) ビャコウはむしろ、カグツチよりも清姫の方が組し易い相手であると言えるだろう。 一発でも当てればそれが致命傷になる、その意識が舞衣の攻撃に若干の隙を生じさせていた。 結果が、このビームと火球による弾幕合戦だ。 「負けないで舞衣ちゃん!」 紅蓮の翼を羽ばたかせながら、カグツチは夜空を旋回しつつ動き回るビャコウを焼き尽くさんと灼熱の炎を放つ。 カグツチのブレスは大きく分けて二種類。 殆ど〝タメ〟を必要としないファイヤーボール状の炎と、 岩盤や大地を抉り、真の力を発揮すれば数千キロの射程を発揮する高密度の熱光線である。 しかし、どれだけ高い攻撃力を持っていても当たらなければ何の意味もない訳だ。 相手の機動性を削ぐため――両者は牽制の意味合いを強く帯びた撃ち合いに終始しなければならない。 「当たってよっ……!」 次第にカグツチを操る舞衣の心にも焦燥感が芽生え始める。 『押して駄目なら引いてみろ』とはよく言われることだが、それは彼女の能力とは相性の悪い格言だった。 ――――でも、なんだろう。この違和感は。 老獪な相手との戦いは舞衣も殺し合いの中で何度か経験していた。 東方不敗、ラッド・ルッソ、ニコラス・D・ウルフウッドといった「殺し」の熟練者達の顔が彼女の心の中に浮かび上がった。 しかし、彼らが放っていた鬼気迫るような迫力を機体越しとはいえ、まるで感じないのだ。 相手の動きこそは確実に一級一流。 乱れ撃ちするかのようでいて、しっかりと狙い済まされたビームの雨は確実に舞衣達を追い詰めつつある。 「ゆたかちゃん、何か……変じゃない?」 「変、ですか?」 「うん。何だろう、私も詳しくは分からないんだけど……!」 「……何か妙なモノは確かにわたしも感じます。だって、わたし達は殺し合いをしているはずなのに……」 舞衣の問い掛けにゆたかも言葉を濁しつつ答えた。 やはり、似たような疑問をゆたかも感じ取っていたらしい。 この土壇場の状況まで生き残った経験は無駄ではない。 直接的な戦闘能力を持っていないゆかたですら何度も死線を潜り抜けている。 それなのに。 相手は歴戦の戦士の筈なのに。 どうして、こんな……? まるで、人形と戦っているみたいなのだろう。 ◇ 「ビンゴ! ゆたかちゃんも一緒にいる。二人とも無事みたいだ!」 「……はぁ。ヒヤヒヤ……させるなよな、ったく」 その言葉を聞き、表にこそ出さないものの、スパイクもホッと胸を撫で下ろす。 その言葉に傍らのねねねが安堵のため息と共にへたり込んだ。 「ジン。舞衣はゆたかを降ろす素振りを見せていないのか?」 「……どうもそういう感じじゃないけれど。でも一度始まってしまえば後は戦いの波に流されるだけだよ。 時間はあった、と思う。ただ、舞衣ちゃんはソレをしなかった。 あの子達は馬鹿じゃない。もしかして……二人で戦うことに決めたんじゃないかな」 最後に付け加えるように「でも今となっては心変わりしても、敵さんの方が許してくれないだろうけど」と呟く。 三人が陣取っているのは、戦うビャコウとカグツチを一望可能な小高い丘だ。 先ほどと同じ失態を犯さぬように、十分な距離を取っている。 時間はあった、か。 確かにカグツチが出現してから、ビャコウとの戦闘が開始する前に多少の間があったような気がしないでもない。 アレは舞衣とゆたかが互いの意志を確認し合っていたということだろうか。 スパイクは口元に拳を近づけ、難解な表情を浮かべた。 「二人で……ねぇ」 「そうは言ってもスパイク。実際ね、共同作業をすることの出来る相棒がいるってのはいいものだよ。 ケーキの入刀以外にも二人の人間が助け合える機会ってのは案外多いものさ」 双眼鏡を覗きながらの飄々とした背中でジンが呟いた。 「とはいえ、その例えを舞衣とゆたかに当て嵌めても、スッキリしないな」 「別にウェディングドレスが二着あっても問題はないと思うけど?」 「……いや、大有りだろ」 「ハハハ、言われてみればそうかもね」 ジンは時々こう、反応に困ることを言い出す奴だった。 もちろん本気で言っている訳がないことも分かっているとはいえ。 頭の中に浮かんだ純白のドレスを纏いバージンロードを歩く二人の少女の姿をすぐさま消去する。 実際、それは何とも歪な光景だった。 目の前に是非ともブーケでも貰って少し大人しくなった方がいいと思う女はいても、 空を舞う花束が「二つ」もあったら有り難味がなくなってしまうだろう。 「……なんだよ」 「……何でもねぇ」 「ったく、ハッキリしない言い方だな」 スパイクをねねねはギロリと睨みつける。 こちらが余計な想像を巡らせていることを察知したのか、少しだけ機嫌が悪かった。 スパイク、ジン、ねねねの三人はビャコウの襲撃から何とか無事に逃げ果せていた。 だが、その結果に自責の念を抱かないかと言えば嘘になる。 なにしろ本来ならば率先して二人の少女を守らなくてはならない年長者だけが脱出に成功するという体たらく。 もう片方の腕が健在だったならば状況に変化があっただろうか、スパイクはそんなことを考えた。 リュシータ・トエル・ウル・ラピュタの操っていたロボット兵士のレーザー攻撃で焼き切られた左腕。 身体を真っ二つにされたヴァッシュ・ザ・スタンピードの虚ろな生首。 そして、放送でその死亡を告げられた牧師、ニコラス・D・ウルフウッド。 爆炎の中に消えたラピュタの王女――シータ――と胸を張って逝った螺旋の王女――ニア―― 暴走する自身の生み出した別人格と共に死の道を往った柊かがみ。 最後まで戦い、血溜まりの中で冷たくなっていた結城奈緒。 死んでいく人間は子供や考えの合う人間ばかりだった。 気が付けばスパイクはのうのうと生き残っていて、こんな所で軽口を叩いてばかりいる。 「にしても、八方塞か。ギルガメッシュの馬鹿がグアームの野郎を殺しちまったせいで、脱出からまた一歩遠退いた」 「さっき言ってた〝転送装置〟って奴かい。螺旋力で動くワープ装置……ふぅん、大層なお宝だよねぇ」 「まだお前は〝宝〟なんて言ってるのかい」 「そりゃあ、当たり前さ! なにしろ、俺は世界中の財宝を盗み求める王ドロボウですから。 何回か〝転職〟することにはなったけど〝天職〟を忘れた訳じゃあないんだぜ?」 「そうかい。ま、残念ながら俺達は螺旋力には覚醒してないし、そのお宝はガラクタ同然だな」 ジンの冗談に付き合いながらも、スパイクは『ギルガメッシュ』という言葉に幾許かの反応を示した。 もちろん、彼の心の水面に水滴を落としたのは先程のグアームを交えた邂逅である。 ――俺は、あの時何をしようとした? 安全の保証が全く出来ない相手と取引に応じようとした少し前の自分。 ギルガメッシュの手によってスパイク達に螺旋四天王が一人、不動のグアームの死にて幕を閉じた。 この結果は好転に繋がるのか、それとも無為に可能性を潰しただけなのか。 考えても答えは出てこない。 込み上げてくるのは不甲斐なさか、それとも情けなさか。 貶されて罵倒され、結滞な扱いをされるのは賞金稼ぎとしては決して珍しい出来事ではない。 だから、今こうして軋んでいるのは安っぽいプライドなどではなかった。 「そういえば、ジン。お前はヴィラル達の時みたく援護には行かないのか? あのライフルを使えば十分あのサイズの相手なら戦力になるだろう」 「んー、ねねねおねーさん。その意見はごもっともだけど……そうだな、何ていうかさ」 ジンがねねねの質問を聞いて、ポリポリと頬を掻いた。 ヨーコが愛用していた対ガンメン用の電導ライフルの破壊力は抜群だ。 通常のガンメンならば単体での制圧も可能だし、カスタムガンメン相手といえど高い有用性を誇るだろう。 だが、 「――無粋、だと思わない?」 そして、一瞬の間をおいてジンの発した一言。 無粋。 彼女達の戦いを邪魔するべきではない、と言いたいのだろうか。 ねねねは訝しげな表情を浮かべ、自身の眼鏡の位置を直しながらオウム返しで聞き返す。 「……無粋?」 「そう。なんていうかさ、舞衣ちゃんもゆたかちゃんもここから見る限りやる気満々なんだ。 『絶対に自分達だけで目の前の敵を倒してやる!』、『ここで負ける訳にはいかない!』ってね。 それに……ああ、そうだ。スパイクなら分かるだろ?」 口元をニンマリと歪ませてジンが大げさな動作と共に双眼鏡から顔を離し、背後を振り返った。 黄色のコートがばさり、と小さな音を立てる。 二つの強大な力がぶつかり合っているせいか、周囲は音と振動に満ちていた。 舞い散る微細なコンクリート片と、舞衣の火球によって発生した陽炎のような異常な熱。 そして、王ドロボウは既に答えは決まったかのような顔つきで、スパイクに訊いた。 「実際さ、このまま俺が手を出さなかったら――どっちが勝つと思う?」 それは小悪魔、いや仮面を着けた道化師のような一言だった。 ジンとねねね。二人から注がれる視線を気だるげな動作で受け流したスパイクは、 未だにぶつかり合う大空の龍と大地の機兵と向けた。 地上から放たれるビームと、散弾のように降り注ぐ火球が夜の闇を彩っていた。 戦闘の状況は、戦いが始まってから大地から対空射撃を続けるチミルフが明らかに主導権を握っている。 彼の動きに舞衣達は明らかに困窮し、カグツチの持つ圧倒的火力を上手く発揮出来ていないように見える。 だが――両者の動作を比較してみれば、戦況は容易く覆ることをスパイクは知っていた。 「そりゃあ、舞衣達だろうな」 「だろ。つまりね、俺がわざわざ手を出す必要なんてないのさ」 理由はいくつもある。 ねねねだけは二人の答えに対して腑に落ちない顔つきだ。 「ん、ねねねおねーさん、なんか納得いかない感じ?」 「そりゃあな。あたしは戦える人間じゃないから、戦術とかそういうのは分からないけど……舞衣達が不利にしか見えないよ」 ふむ、と小さく呟いたジンが顎に手を当てて考え込むような仕草を見せた。 しかし、すぐさま顔を上げると確信めいた笑顔で、 「だろうね。まぁ色々理由はあるんだけど……一番大きな原因は、」 トントンと自身の心臓の辺りを叩きながら、言った。 「チミルフは――〝一人〟、ってことかな?」 時系列順に読む Back HAPPY END(6) Next HAPPY END(8) 投下順に読む Back HAPPY END(6) Next HAPPY END(8) 285 HAPPY END(6) ヴィラル 285 HAPPY END(8) 285 HAPPY END(6) シャマル 285 HAPPY END(8) 285 HAPPY END(6) スカー(傷の男) 285 HAPPY END(8) 285 HAPPY END(6) ガッシュ・ベル 285 HAPPY END(8) 285 HAPPY END(6) 菫川ねねね 285 HAPPY END(8) 285 HAPPY END(6) スパイク・スピーゲル 285 HAPPY END(8) 285 HAPPY END(6) 鴇羽舞衣 285 HAPPY END(8) 285 HAPPY END(6) 小早川ゆたか 285 HAPPY END(8) 285 HAPPY END(6) ジン 285 HAPPY END(8) 285 HAPPY END(6) ギルガメッシュ 285 HAPPY END(8) 285 HAPPY END(6) カミナ 285 HAPPY END(8) 285 HAPPY END(6) ドモン・カッシュ 285 HAPPY END(8) 285 HAPPY END(6) 東方不敗 285 HAPPY END(8) 285 HAPPY END(6) チミルフ 285 HAPPY END(8) 285 HAPPY END(6) 不動のグアーム 285 HAPPY END(8)
https://w.atwiki.jp/wiki3_viu/pages/173.html
おひさ~~~ 私は生きてるよー! キャラみ~~んな消えたぉ(;ω; 現在 くまぁすきー というキャラで活動中! または Sperマン で活動中!! あと、とまとう と よんもにー が別鯖で活動中! E軍属キャラのプリズン脱出補助キャラ:とらわれのみ (最終ログインしたキャラ名入れないとログイン出来なくなったようなのでキャラ名忘れた時用メモ!) 現在元/現VIUメンバーを捜索中! 復帰とかでキャラ変わってても気軽に声掛けてねー。 その際、Sperマンは基本warに居るので検索に掛からない可能性が大きいので 直接TELLを送って居るか確認して下さいね! あとE鯖にもキャラ作ってますが余りINはしてないので省略。 近々懐かしいSSに張り替えて行く予定! のつもりが、SSのUPロードには容量制限があって 管理者でないと一度UPロードした画像は消せないので 無理な事が判明・・・姉さん帰ってキテー! ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ 現在の1st (D鯖) 名前:くまぁすきー 種族:モニ子 ジョブ:支援テイマー スキル構成: 着こなし:1 持久力:30 生命力:80 知能:52 精神力:100 集中力:100 調教:84(100目標) 回復:100 強化:100 神秘:78 召喚:18 死魔:1 魔熟:90 自己紹介 またテイマーに構成を変更中~。 ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ 現在の2nd (D鯖) 名前:Sperマン 種族:モニ汚 ジョブ:ELG軍属の海戦士 スキル構成 筋力:90 回避:100 持久力:80 生命力:100 槍:100 牙:100 水泳:100 釣り:99.9 料理:40 取引:40 自己紹介 いつかマント着けて空を飛んでみせます *pre装備での回避MAX200超 ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ 現在の3rd (P鯖) 名前: 種族:モニ子 ジョブ:鉄人新人アイドル スキル構成: 筋力:30 持久力:80 生命力:70 物まね:90 自然調和:90 音楽:90 パフォーマンス:40 ダンス:90 落下耐性:90 水泳:90 自然回復:90 自己紹介 戦えません! ロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロご先祖様ロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ 第一ご先祖様 (D鯖) キャラ名:para 種族:モニ汚 ジョブ:対YOSMEN最終兵器 スキル構成: 筋力100 着こなし76 生命力100 持久力85 呪文抵抗90 包帯90 刀剣100 盾90 戦闘技術90 ダンス28 遺言 YOSMENщ(゜ロ゜щ)カモ-ンщ(゜ロ゜щ)カモ-ンщ(゜ロ゜щ)カモ-ンщ(゜ロ゜щ)カモ-ン のくたんщ(゜ロ゜щ)カモ-ンщ(゜ロ゜щ)カモ-ンщ(゜ロ゜щ)カモ-ンщ(゜ロ゜щ)カモ-ン のくたん強いとかメモに書いてるやつはどいつだ!!うわたぁ~!( ̄口 ̄)ノ★))゜□。)あべしっ ---------------------------------- 第二ご先祖様 (D鯖) キャラ名:イチゴ 種族:モニモニー ジョブ:豪商神秘支援テイマー スキル構成: 筋力26 攻撃回避60 生命力55 知能60 持久力25 精神力90 調教90 破壊9 回復88 強化68 神秘70 召喚78 自然調和40 取引90 遺言 カオス&調教用キャラな感じ アルタ出せます(/・ω・)/ まったり大好きなので採掘のお共にどうぞ♪ ---------------------------------- 第三ご先祖様 (D鯖) キャラ名:さかなちゃん 種族:4顔モニー ジョブ:何でも屋さん スキル構成: 筋力100 知能30 持久27 弓80 神秘58 自然調和40 取引20 落下耐性40 水泳40 自然回復40 採掘95 収穫92.1 料理15 鍛冶40 醸造40 裁縫42 遺言 消耗品自給自足用キャラ 自給自足最高ヽ(`▽´)/ ワラゲじゃおちおち収穫も出来ませんですお( ε ) ワラゲ行くとワラワラ軍属が集まってきてメガバかましてくれます。HP30なのにマイナーバーストで十分ですよ! ---------------------------------- 第四ご先祖様 (D鯖) キャラ名:はくれん 種族:兵隊モニ子 ジョブ:旅人エルガディン兵A 所属勢力:エルガディン王国 所属FS:RAKUSI (今はもうない模様 スキル構成: ヒ・ミ・ツ ---------------------------------- 久々のGMイベントの時のSS 2006/07/20
https://w.atwiki.jp/kikaikitan/pages/96.html
都市伝説最大カテゴリーの一つ。 ムラサキカガミ、合わせ鏡の悪魔、水鏡の向こう、リアル、お前は誰だ、鏡の向こうの世界etc… 数多くの都市伝説を内包する、人の歴史と共に在る文明の利器のカテゴリー。 『ネオテニー』という現象が存在する。 生物が幼体の形態と特性を維持したまま、各器官を分化させず成熟してゆく現象である。 ヤゴがトンボにならないまま大きくなり、水中で強大な力を得る姿を想像してもらうと分かりやすいだろう。 人は猿のネオテニーである、とする説もあるほどだ。 ネオテニーによって発生した個体は、そうでなかった個体よりも多くの『可能性』を内包する。 成長の過程で分化し、特化し、固有の存在になるのではなく、無限の可能性を内包したまま成長するのである。 何にもならなかったが故に、何にでもなれる。 もっと砕けた言い方をするのなら、どんな美女にでもなれる可能性を秘めた美少女合法ロリの事である。 無論可能性自体は普通のロリの方がはるかに大きい。しかし、同年代の中で見れば可能性は非常に高いのだ。 美女に成長できない可能性も、成長できる可能性も、どんな美女になるのかも、考えられるだけの可能性が内包されている。 夢乃マホに発現したこの『鏡』は、そういうものだ。 まだ何にもなっていないが故に、何にでも成れる。 鏡を包括するが故に照魔鏡も使え、今は何の力も持たない最弱でしかなくとも、ただ望み・真似・映し出すだけで最強に成れる。 まさしく鏡。 覗きこむ者が誰か、それを手にした者が誰か、それが何を映し出すかで全てが変わる千変万化。 そこに聖邪は関係ない。そういうものだ。 今は何も映っていない、そんな鏡。 初出は第二十二話。夢乃マホが発現した都市伝説のカテゴリーそのもの。 マスカレイド曰く希少種と呼べるほどに珍しい存在であり、実際マスカレイドは自身の最大の弱点がバレるリスクを払ってまでマホ(の能力)を手中に収めようとした。 能力としては『コピー&ペーストのごとく、他者の力を一度のみそっくりそのまま獲得する事』ができる。
https://w.atwiki.jp/shinsen/pages/4976.html
セカンドキャラとの物品と金品のトレード ページ 質問箱 投稿者 清高 状態 完了 投稿日 2004-01-07 (水) 13 49 13 メッセージ ファーストキャラとセカンドキャラとの物品と金品のトレードをみなさんは、どうなさっているのでしょうか? 信頼できる方にお預けしてから、セカンドキャラに渡してもらうしかないのでしょうか? 現状の仕組みではそうするしかないかと^^;2アカにすれば一人で出来なくも無いですが、投資額を考えたときにはちょっと首を捻っちゃいますね -- きくらげ きくらげさん、ありがとうございます。やはりそれしか方法はないのですね・・・。Winβkaraセカンドキャラが作成可能になったので、みなさんはどうなさっているのだろう?と思い、こちらに投稿いたしました。 -- 失礼しました。上記を投稿しました清高です。あやまって投稿されてしまい、一部、入力ミスと投稿者名が抜けてしまいましたことをお詫びもうしあげます。たびかさねて、きくらげさんにはお礼を申し上げます。 -- 清高 1stと2stの可能性 ページ 質問箱 投稿者 ioio 状態 完了 投稿日 2004-01-15 (木) 19 16 13 メッセージ 1stの預けた物を2edは取り出せるのか? 取り出せません。1st→2nd→3rd等の荷物移動は他人を介さない限りできないのです。 -- 琥珀 2アカウントっていう手段 -- , セカンド・サードキャラのメリットを教えてください ページ 質問箱 投稿者 Win版@心待ちの侍 状態 完了 投稿日 2004-01-08 (木) 13 05 47 メッセージ 今度、発売予定のWin版で参戦予定の「もののふ」ですがセカンドキャラ及びサードキャラのメリットを教えてください。 β版でセカンドキャラを作ってみたのですがメインキャラとの互換性が見つけられませんでした。 あちらこちらのHPを覗くのですがメインからセカンドに物を渡すと記載があるのみでどのように渡すのかわかりませんでした。 ちなみに、両替商に預けているのが両キャラで使用出来るのかと思い試しましたが全く別物でした。 んっと、時々叫んだりしてないかと思うのですが、誰かに手伝ってもらってアイテムの受け渡しをするしかないんじゃないですかねぇ?俺はそうしてまする。メインは鍛冶。忍は採取系を全て覚えさしお金稼ぎ兼鍛冶の材料集めとかしてたりします。 -- いつのまにか武芸鍛冶 なるほど、誰かにお願いして仲介してもらうのですね、わかりました。回答ありがとうございました。 -- カズ・イップク メリットは、「欲しい物が手に入りやすくなる」ではないでしょうか?例えば、侍の場合だと鍛冶屋のセカンドが居れば、武器や防具の調達に使えますし、薬を飲んで能力を一時的に向上させ狩りや合戦に出ている人ならば、薬師がセカンドやサードなら自分でほしい時ほしい薬が作れるわけです。戦闘職でなくとも、紐や組ひもを手に入れるために僧を作ったり、ほしい材料を採取するために対応する職業のキャラクターを作るといったことができます。ただし、アイテムの受け渡しは人を介するしかないので、受け渡しが面倒でなければ・・・という前提が入るのですが・・・(^^;) -- 造る者 受け渡しの際に見ず知らずの人に頼んだ場合、持ち逃げされても文句を言えない事になっていますので、知人に頼むのが正解です(笑) -- 謎陰陽 セカンドの検討 ページ 質問箱 投稿者 レベル43の薬師 状態 完了 投稿日 2004-08-02 (月) 13 21 32 メッセージ セカンドを作ろうかと思っています(^−^)薬師からセカンドを作るのには何がいいか、皆さんにお聞きしたいと思ってます(^^)たくさんの意見、お待ちしております(__)ペコ 清水とかジャコウが取れる職がいいのでは・・・。 -- 次は前衛が違った視点で楽しいかも^^ -- 前衛かつ清水、ジャコウなら忍者かなぁ?^^ -- 採集という点では上の方に同意。戦闘という点では、薬師以外ならどれでも(同じ回復役の僧はあまりお勧めしませんが)。他職の戦い方がわかるので、その職の方の行動が理解しやすくなりますし、他の薬師さんの戦い方が見れるので、ファーストしかやってない場合より、ファーストの戦い方にも習熟できます。 -- I セカンドキャラ ページ 質問箱 投稿者 anonymous 状態 完了 投稿日 2005-05-14 (土) 13 27 11 メッセージ プレイ開始してそろそろ一月になるのでセカンドキャラを作ろうと思っています。現在、侍をファーストで育てているのですが、鍛冶屋があった方が良いみたいなことを、知り合いから言われたのですが作っておいた方が後々良いのでしょうか? セカンドキャラがメインになることが良くあるので慎重に選んだらいいよ^^ -- お好きなものをどうぞ。私なら装備作れるから、鍛冶屋つくるかな。 -- ささら 自前装備作るなら鍛冶屋さん。作ってくれる人がいるなら、金策で忍者か僧侶 -- 金策で忍者と僧は思ったよりきついよ、やっぱり金策めんからは鍛冶屋さんがおすすめ^^ -- ↑生産好きなら鍛冶屋だけど、生産苦手なら忍者かな^^当方生産苦手なので、忍者で金策(車手裏剣)してまふ^^鍛冶屋もいますが、己の武具作るので精一杯^^;ちなみに、ファーストは同じく侍です^^ -- 採取技能は同じじゃないほうがいいと思うので侍と神以外をお勧めします。 でも自分の好きな職業でいいかも^^ -- いろいろとありがとうございました。鍛冶屋でやってみます^^ --
https://w.atwiki.jp/saikyoumousou5/pages/1675.html
【作品名】架空の動物 【名前】一京倍のライオン 【属性】ライオン 【大きさ】体長などの大きさが通常のライオンの一那由他倍 【攻撃力】【防御力】【素早さ】 大きさ相応 どのような環境でも行動、生存できる 【特徴】名前詐欺 ◆考察記録--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 573 名前: ◆tzccL7wC2g [sage] 投稿日:2010/03/11(木) 22 17 39 ID xphX13Fj 一京倍のライオン 考察 体長などの大きさが通常のライオンの一那由他倍 那由他=一般的には10^60 ライオンの体長=3m 1光年=9,460,730,472,580km よって、 317,100,250,207,411,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000光年の大きさ ×Mr.グラハム グラハム数の方がでかい ○でかい人 3×10^60m>10^(4.40×10^40)mmなので大きさ勝ち Mr.グラハム >一京倍のライオン>でかい人 497 : ◆omTDoIF0bw :2017/04/24(月) 19 30 58.52 ID H4vk6Kv5 一京倍のライオン 再考察 ライオン(3m)の一那由他倍(10^60倍)の大きさ 光年に直すと3.17*10^44光年 単一宇宙の6.6*10^33倍の大きさ どう考えてもでかい人(10^(4.40×10^40)mm)の方が大きい ドラゴンヘッドの攻防には勝てる ステカセエンペラーの攻撃にも耐える 700は流石に大きすぎる 700>一京倍のライオン>ステカセエンペラー
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2116.html
ウサギのナミダ ACT 0-6 ■ 「着けてみた感じは、どうだ?」 意外と悪くない。 自分の脚を全く別のモノに交換したにも関わらず、思ったほど違和感は感じない。 「いい……と思います」 むしろ、昨日まで練習で履いていた、ローラーブレードの方が違和感があった。 脚にはめた、その先の車輪は自分の一部ではない感じだった。 でも、新たにマスターが用意してくれた、この脚部パーツは、つま先から車輪まで、文字通り身体の一部であるように思える。 マスターが作ってくれた、オリジナルの脚部パーツを、今日初めて装着した。 わたしの脚は、太ももの接続部を境に、ごつい機械の脚に変貌していた。 足首の部分には、前後に車輪がついている。 後輪の方が大きくて、後ろに張り出していた。 足首の中には超電動モーターが入っており、車輪による高速移動が可能なはずだ。 これが、わたしが与えられた武装。 マスターが時間をかけて、パーツを集め、組み上げた、オリジナルの装備。 わたしはこの十日ほど、ローラーブレードの特訓に明け暮れた。 装備が完成するまでに、「滑走する」動作をメモリにたたき込んだ。 主な動作は、アイススケートを中心にしたメニューだったが、それもフィギュアスケートやスピードスケート、アイスホッケーに至るまで多彩なメニューが用意された。 それだけではない。スキー競技もアルペンからフリースタイル、ジャンプにクロスカントリー、エアリアルまで、動作を真似た。 もちろん、ローラーブレードもエックスゲームを参考に、メニューが用意された。 これらはすべて、今日渡されたこの装備を使いこなすためのものだ。 「でも……脚に車輪をつけた装備もすでにあるのでは?」 「確かにな。あるにはあるが、種類が少ない。俺が望む性能を再現するものは、俺の知る限りない」 「なぜ、ですか?」 「自由度の問題、だろう」 「自由度……?」 「装備、そして戦闘行動の自由度だ」 マスターは、わたしのこうした疑問に、とても丁寧に答えてくれる。 わたしがマスターの意図を理解してバトルできるように、との配慮だそうだ。 マスターは相変わらず無表情だったけれど、たくさんの言葉をかけてもらえることが、わたしは嬉しかった。 「エックスゲームのような機動を実現するには、装備が制限される。重い武器はもちろん、動きを阻害するようなかさばる装備は身につけられない。自然、小火器や格闘武器に限られる。 重装備にすれば、火力は得られるが、独特の機動は得ることができない。 それに、結局は地上戦用装備にならざるを得ない。 武装神姫は装備を付け換えるだけで、簡単に空を飛ぶことができる。そっちの方が、戦闘機動の自由度は高い。 ローラーブレード型にこだわらなくたって、強力な脚部パーツはたくさんある。そっちの方が、装備と機動力を両立させるには適している。 だから、足首に車輪を装備している神姫はすべからく、移動するために装備しているのであって、戦闘機動をするためじゃない」 つまり、わたしの脚部パーツを使うには、重装備では意味がない、他の装備を考えた方が攻撃力と機動力のバランスがいい、ということだ。 「それなら、なんで……」 わたしは、沸き上がった疑問を、素直に口にしてみた。 「なんで、マスターは、ローラーブレード型の装備を作ったんですか?」 理由の一つは、わかる。 それは誰も使わない装備であり、誰もしない戦い方だからだ。 誰もしない戦いをすることが、マスターの夢だからだ。 けれど、マスターから語られた理由は、意外なものだった。 「……美しいからだ」 「……え?」 「滑走する競技というのは、美しさを競う競技でもある。 フィギュアスケートはその代表だ。 スキーでも、モーグルはスピードだけでなく、滑走時の姿勢や、エアの技、着地の出来を採点される。 スキージャンプも、飛行姿勢や着地姿勢を採点されるんだ。 あらゆるエックスゲームは観客を魅了することに主眼が置かれている。 『滑走』という行動をバトルに取り入れることで、より美しく、より魅せる戦いができるんじゃないか、と考えている。 ……そんなところだな」 前にマスターは言っていた。 『自分たちだけの戦い方で、ギャラリーを魅了できれば最高だ』と。 わたしに与えられたこの脚部パーツは、その夢に直結している。 それにしても、マスターが『美しいから』という理由でこの装備を作ったことが、なんとなくおかしかった。 でも、笑うのは失礼なので、マスターに見えないように、顔を伏せてこっそりと微笑んだ。 □ ティアに答えた『美しいから』という理由は、我ながらちょっと気恥ずかしかった。 だが本心だ。 圧倒的な火力で殲滅するよりも、限られた手段を駆使して勝利する方が、心に残る。 それが美しい動作ならばなおさらだ。 「さあ、テストを始めよう」 俺はティアに言った。 この十日間、ティアにはローラーブレードの特訓を施した。 いまでは、エックスゲームのトッププレイヤーも顔負けの腕前だ。 それだけ習熟が早いのには理由がある。 神姫は様々な動作を記録し、それを忠実に再現することができる。 それをさらに応用して、条件を少しづつ変えて、動作をすることも可能だ。 事前にシミュレーションを行っておけば、さらに精度は高くなる。 そうやって、成功の条件を積み重ねていけば、人間には修得が難しい技も、神姫は難なく修得できるのだ。 もちろん、武装神姫素体の運動性能の高さもそれを手伝っている。 ティアは緊張の面持ちだった。 スピードスケートの選手のようにスタート姿勢を取る。 「行きます!」 高い声と共に、一気に走り出した。 場所は俺の部屋の中。 片づけた部屋の最長距離を走ろうとする。 ティアの行く手には障害物はない。 超電動モーターがオンになり、ホイールが回転し始める。 乾いたホイール音が響いた。 「わっ、わわわっ!」 素っ頓狂なティアの声。 両足首が身体よりも先に出ようとしている。 体のバランスが一気に崩れた。 ティアは尻餅をつき、床の上にすっころんだ。 「いったぁ……」 ……やっぱりそうなったか。 ティアは涙目になりながら、小さなお尻をさすっている。 ティアはローラーブレードを操るように走り出したのだろうが、車輪が自分で回転するので、勝手が違ったのだ。 自転車とバイクでは、乗り方が違うのと同じだ。 だが、使いこなせれば、より速く、自由に滑走することが出来るはずだ。 ■ 訓練を始めてから三時間経った。 そのころには、ローラーブレードと同じように、このレッグパーツを操れるようになっていた。 レッグパーツに慣れてみれば、こちらの方ができることの幅が広いことが実感できる。 ローラーブレードと違うのは、わたしの意志で、ホイールの回転を自在に操作できること。 回転数を上げるのも下げるのも、逆回転すらさせるのも自在だ。 武装を直接コントロールできる神姫ならではの能力だった。 これによって、停止している状態からその場ですぐにスピンしたり、直立したまま姿勢を変えずに移動したりもできる。 ホイールにモーターがついているから、スピードもさらに出すことができる。 もしかすると、いままで思いもしなかった動きができるかも知れない。 その週末、土曜日の朝。 いつものように、わたしはマスターに連れられて、近所の、あの広い公園まで、散歩に来た。 いつもと違うのは、わたしがあの新しいレッグパーツを装着していること。 なぜ、レッグパーツを装着して連れ出されたんだろう? わたしはマスターの言うことに従っただけだけれど、その理由はなんとなく聞きそびれてしまっていた。 今日も外は快晴。 やわらかな風が、わたしの頬をなでて、吹き抜けていく。 気持ちがいい。 わたしは、マスターのシャツの胸ポケットで、マスターが刻む歩みのリズムを感じていた。 マスターは公園に着くと、広場のすみにあるベンチに腰掛けた。 公園の広場は、芝生が敷き詰めてある広い場所。芝生はよく手入れされており、緑がきれいだった。 その周りには遊歩道が整備されている。 コンクリートの遊歩道は、普通の道路よりでこぼこが少なくて、滑らかな感じがする。 マスターは、胸ポケットに手の甲をかざし、わたしに出てくるように促した。 何が始まるというのだろう? 胸ポケットから出たわたしを、マスターは遊歩道に降ろした。 そして、マスターの口から出た言葉は、意外なものだった。 「思い切り、走ってこい」 「……え?」 「お前が好きなように、走りたいだけ、走ってこい」 わたしが、好きなように……? マスターの意図が理解できないでいる。 「あの……わたしが自由に走って、何の意味が……?」 「走ってみれば、わかる」 わたしは改めて、自分が立っている遊歩道のまわりを見渡した。 今、わたしの目の前には、広大な地平が広がっていた。 ここなら、壁に阻まれることもなく、どこまでも走ることができる。 わたしは、もう一度マスターを見上げた。 マスターはわたしに視線を合わせる。 早く行け、と促している。 何か不安だった。 マスターの具体的な指示なしに、自由に滑走するということが、初めての体験だったから。 それでも、わたしは遊歩道の先を見据え、スタートの構えを取る。 「行きます……!」 頭の中でカウント。 三、二、一、スタート。 わたしはまず、全力で走ってみることにした。 ここなら壁に阻まれる心配もなく、どこまでも加速できる。 スピードスケートの選手のように、前かがみになって両腕を振り、左右の脚で大きく蹴り出す。 蹴り出すときに、重心を乗せた方の脚のホイールを加速させる。 今まで感じたことのない、爆発的な加速。 疾走する。 流れてゆく。 遊歩道に沿って並んでいる木々が、形を失って、わたしの後方へと流れてゆく。 風が。 風が左右にわかれ、わたしの横を吹き抜ける。 ああ……わたしは…… いま、風になっているんだ。 ものすごい解放感がわたしを包み込む。 ただ走るという行為が、こんなにも自由なものだったなんて! わたしは、夢中になって走り出した。 一歩ごと、わたしは身も心も風に溶けてゆくようだった。 気持ちの赴くままにジャンプ。 つむじ風になったように、四回転。 あっさり決まって、着地。 驚くほど簡単だった。 ローラーブレードの時は、相当練習して、やっとできるようになったというのに。 マスターのくれたレッグパーツは、わたしの想像以上のポテンシャルを秘めている。 それを十二分に引き出すことができたら……あらゆる滑走競技の技が可能なはず……それ以上のことだって。 ならば、試してみよう。 いまのわたしに可能な最高のトリックを。 もうすぐ、公園の遊歩道を一周する。 試すのはマスターの目の前。 わたしは、さらに加速する。 □ ティアが公園を一回りしてきた。 あいつはどんな風に感じたろうか。 なによりも、滑走することが楽しいと、気持ちがいいと、感じてくれれば、それでいい。 ティアをここで走らせることは、それが目的だった。 深い意味はない。 だが、俺が始めてスキーをしたときのような嬉しさを感じて欲しかったのだ。 滑走するということは、日常から解き放たれ、自由になる瞬間なのだ、と。 ティアが俺のいる方へと疾走してくる。 スピードを落とす気配がまったくない。 ……おいおい、何をするつもりだ? 俺の目前、ティアは身体をひねると、スピードはそのままに、片足で踏み切った。 ジャンプ。 高い。 フィギュアスケートの選手のように、両腕を身体に寄せ、回転する。 だが、その回転は複雑で、身体をロールさせながら宙返りもしている。 踏み切りはフィギュアスケートだったが、空中の回転はフリースタイルスキーのエアリアルだ。 木の葉のように宙を舞う。 人間ではありえない長い滞空時間の後、ティアはきれいに着地を決めた。 「あはっ!」 ティアの、短い笑い声が、聞こえた。 あいつ、笑ったのか。 そうか。 知らず、俺の口元からも笑みがこぼれる。 ティアが俺の予想を超える、超絶の技を決めたことも嬉しかった。 でも、それ以上に、ティアが笑えたことが嬉しい。 今まで頑なだった彼女の心が、確かに喜びを感じている証拠だったから。 ■ わたしは、公園をさらに半周して折り返し、マスターの元に戻ってきた。 もう、このレッグパーツの動作は掴んでいた。 ランドスピナーを加速させ、わたしはまた風に乗る。 マスターが待つ公園のベンチの手前でジャンプ! 月面宙返りを決めて、ベンチの上に着地した。 膝を着いていたわたしの頭上から、拍手の音が降り注いだ。 マスター。 マスターが、わたしに拍手をしてくれている……。 見上げると、マスターはいままで見たこともないような笑顔で、わたしを迎えてくれていた。 「想像以上だ。素晴らしかった」 その言葉が、どんなに誇らしかっただろう! わたしは嬉しくて、とても嬉しくて、マスターに気持ちを伝えたいと思う。 「あ、あの……すごく、すごく、楽しかったんです! 走ることが、楽しくて、気持ちよくて、自由で、嬉しくて……!」 自分の口から転がり出た言葉が、あまりにもとりとめなくて、いま興奮していることを自覚する。 マスターは、そんなわたしの拙い言葉を聞いてくれた。 いつものまっすぐな視線でわたしを見ながら。 そして、微笑みを浮かべながら、こうまとめた。 「そのレッグパーツ、気に入ったか?」 「はいっ!」 それはよかった、とマスターはまた笑ってくれた。 次へ> トップページに戻る
https://w.atwiki.jp/jinrogaku/pages/188.html
数学あんまやってない人間が思いつきで書いただけなので、恐らく間違いだらけだろうから、修正してくれると嬉しい。 結論 村人と人狼の長文ゲーなら、村人の夜時間の方が人狼の夜時間より価値が低い為、村人が得をする まず、長文を以下と定義する。 夜時間を代償に、程度自分の信用を上げる行為 つまり、デメリットも存在するが、デメリットよりメリットの方が大きい行為と定義する。 ここでは、長文を用いる事でのメリット・デメリットを、数字を用いて解説する。 その際に、以下と定義する。 1 人狼の夜時間は、村人の夜時間より価値の高いものとする。・・・① タイピング速度(1分に入力できる文字数)の任意の平均値をμとする。(μ 0とする) また、同じく長文を使う事によって得られる信頼の平均値をμ2とし、任意の|x|以上の数と仮定する。|x|以下の場合は長文を行わないとする。 文章量の平均A、ログ吟味+推理の時間の平均Bを任意の0以上の数と定義する。 2 村人の夜時間の代償x = -(A / μ + B) 人狼の夜時間の代償x2 = x(文章量の平均A、タイピング速度の平均μ、ログ吟味+推理の時間の平均Bを収束すると考え、①より) ある程度の信頼y = μ2 x ここでは、村人の夜時間の代償xを-1、人狼の夜時間の代償x2を-2、ある程度の信頼を3ポイントと定義する 登場人物を村人と人狼のみに絞り、長文を用いてない時の得を以下と定義する。 村人 人狼=0 0 ここで、村人が長文を用いる。夜時間の代償xとある程度の信頼yの和なので、-1+3=2となる。 村人 人狼=2 0 x2= y xの時、人狼は長文を行っても優位に立てない為、長文理論が成立。 y x2の時の場合、ここで、人狼が村人より優位に立つ為に、長文を用いるとする。x2とyをそれぞれ-2、3と定義している為、-2+3=1となる。 村人 人狼=2 1 双方が長文を用いると、長文による優位性を失い、ある程度の信頼yは村人と人狼で中和される為、双方からある程度の信頼yを減算する。 村人 人狼=-1 -2 双方の初期値より、夜時間の代償x、x2が引かれる形になる。 y |x|、x x2の時、長文勝負になれば村人が得をする。 人狼の夜時間が村人の夜時間より価値が高い時、長文理論は成立する。
https://w.atwiki.jp/we2009/pages/165.html
胸ロゴ エディット 胸ロゴ 画像元:sat0m0 様 画像の取り込み方はコチラ ホーム(フィールド) アウェイ(フィールド) ホーム(ゴールキーパー) アウェイ(ゴールキーパー) エディット アウェイGKの情報募集中!(メールフォーム) 1st 2nd フィールド ゴールキーパー フィールド ゴールキーパー シャツ デザイン1 -- -- 22 赤 1 赤 -- -- デザイン2 -- -- -- -- 25 赤 -- -- デザイン3 -- -- -- -- -- -- -- -- デザイン4 -- -- -- -- -- -- -- -- ベースデザイン 4 赤 4 黒 4 白 4 黒 パンツ デザイン1 24 黒 -- -- 27 赤 -- -- デザイン2 -- -- -- -- -- -- -- -- デザイン3 -- -- -- -- -- -- -- -- ベースデザイン 白 黒 黒 黒 ソックス デザイン1 6 赤 -- -- 6 赤 -- -- デザイン2 -- -- -- -- -- -- -- -- ベースデザイン 黒 黄 白 黒 キャプテンマーク 全ての項目で 黄 黄 黄 黄
https://w.atwiki.jp/sasaki_ss/pages/681.html
『たまにはこんな二人でも』 「はぁ…」 「盛大な溜息だね。涼宮さんにフラれたでもしたかい?」 「まあな。はぁ~~~、口や態度はどうあれ少なくとも嫌われてはいないと思ってたんだけどな」 「それは自業自得というものだよ。キミは女心というものに鈍感過ぎる。 だからあんなに長い間側にいて、いくらでもあったはずのチャンスをみすみす逃す事になるんだ」 「人が落ち込んでるっていうのに、お前は優しい言葉の一つも掛けてくれないのか?」 「下手な事言っても逆効果になりそうだしね。その代わり僕で良ければ気晴らしくらいは付き合うよ」 「ありがとよ…てまさかお前俺の事 「ストップ。念のため言っておくけど僕に友情以上の感情は無いよ。 もしそれ以上を無理にでも求めると言うのなら、僕は躊躇わず携帯で110を押させてもらうからね」 「と、当然だ。なんせ俺達は『親友』だもんな」 「どうだか」 「よう国木田、ついでに谷口。何やってんだ?」 「例によってフラれて落ち込んでるクラスメイトの愚痴に付き合ってるんだよ。キョンは?」 「家で佐々木に勉強教えて貰ってたんだが、ハルヒの奴が押しかけて来て、 飲み物くらい出せとか言い出したんだが生憎買い置きが無くて、その買い出しだ」 「キョンも大変だね」 「その分退屈はしないで済んでるがな。明らかにデメリットの方が大きいがもう諦めた」 「そうかい。頑張ってね」 「おう。お前も谷口菌に感染しないようにしろよ。じゃあな」 あれ、谷口? 「うおおおお、包丁屋はどこだあ!大工道具でもいい!」 ………P!P!P!トゥルルル…カチャ 「あ、もしもし、危ない事を口走ってる男がいるんですけど。場所はですね…」