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このSSは、当1-770レスに投稿下さいました イクシデズタル(元594)氏 のイラストに、 ID oEEiWmFH氏が文章を寄せられた作品です。 「こたつの場所取りって大事だよね。 出来るなら首を曲げないで真正面から見たいよね。 折角のんびり出来る場所なのに首が痛くなったら勿体無いもん。だから」 私から見てこたつの右側座って、笑えるぐらいに子供っぽい言い訳を力説するつかさに、 テレビ正面に座っている私はみかんを剥きながら聞き返した。 「つまり、私の位置に座りたいと?」 「うん!」 『分かってくれた!』と言いたいのか、ぱぁっとつかさの表情が明るくなる。 可愛いけど、少しだけからかいたくなるその表情。 剥いたみかんを一房口に放り投げ、 人差し指で私とつかさを交互に差して分かってない振りをした。 「じゃあ、位置交代しよっか」 「だ、だめ。こなちゃんは動かなくていいの!」 両手を突きつけてストップをかけてくるつかさに思わず笑う。 何か食べてる時に笑うとあごが痛いね。 口元とあごを押さえていると不思議そうに台に身を乗り出したつかさが顔を覗き込んできた。 なんでもないよと手を振って、座椅子から半分ずれてポンポンと叩いて示す。 「ここに来て。一緒にテレビ見よ」 つかさは頷きながら、いそいそと元の場所から私の隣へと移動してきた。 お揃いのちゃんちゃんこ着てると完全に休日モードになってしまうのか、 あまり周りを気にしないで抱き締めてくれるけど、 まぁ今日はお父さんも買い物に出掛けてるし、 ゆーちゃんはみんなと遊びに行ってるし、問題はない。 私は座椅子よりつかさに寄りかかってテレビを見つめた。 なにかないかとチャンネルを数秒おきに変えて一周させて見る。 時間が微妙だからか、流れるのはニュースやテレビショッピングばかりだ。 「んー……この時間帯は面白いのなにもないね。あ、つかさ、みかん食べる?」 後ろにいるつかさの口にみかんを一房近づけると、当然のごとく雛鳥の様に食べてくれる。 もぐもぐと食べるつかさを見ていると、どうやら酸っぱいのに当たったらしく眉をひそめた。 私が食べたのは結構甘かったのに。 「つかさって運がないよね」 「……こなちゃんが選んだのに」 「それはそうなんだけどさ。ちょっと小さかったからかな。今度は甘いやつ……」 剥いたみかんの中でもみずみずしそうな一つを選び、少しかじる。 これなら甘いし大丈夫かな。 「はい、さっきのよりは多分あま」 再びつかさにさっきと同じようにみかんを食べさせようと振り向いたけど、 予想よりもつかさの顔が近くて声が出なかった。 近いと言うか唇の距離はゼロだったから、声は出せるはずもなく。 テレビの音量が小さくなったように感じる。 ちょんちょんと控え目に舌で下唇を突かれ、薄く口を開けた。 まだそこまで粘着質じゃない柑橘の味を含んだ唾液と、小さな粒を感じて飲み込む。 ん、確かに私が食べてたみかんより酸っぱいかもしれない、けど。 「……そこまで酸っぱくはないよ」 「本当だ、こうやって食べたら少し甘くなるね」 満足気なつかさの笑顔に、思わず残りのみかんの房がいくつかを確認した。 剥いたばかりで食べたのは二房だけ。まだまだ残っている。 「……キリがないから、この食べ方は後コレだけで終わり」 手に持っている、甘いのを確認したみかんをつかさに差し出す。 つかさがそれを二回ほど噛んだ時、私からしてもよかったじゃんと思ったけど 次の瞬間にはみかんの味が流れこんで来たから意味のない思い付きだった。 果汁、歯で潰された粒、塊と小さい順に流し込まれる。 合間合間に腰に回された手に力を入れられて呼吸が乱れてきた。 完全に形が残っているみかんの一部が私の舌の上に乗せられ、それがつかさの舌に押し潰される。 潰れたみかんから溢れた果汁を飲み込んだ時、変なところに入ったらしく 『苦しい』とつかさのちゃんちゃんこを引っ張って知らせた。 すぐに察してくれて口を離してくれたけど、 私が一呼吸すると間髪入れずに再び舌が入ってくる。 さっきまでのみかんを味わう動きとは違う、思考回路が鈍くなる様な舌の動き。 みかんの味が分からなくなる。 私がよく知ってる、つかさの味がする。 こたつの電源を切ろうかなと思ってしまうほどに体が熱い。 「……ふ、ぁ……こなちゃん」 「ん、んー……?なに、つかさ……」 見てる人まで幸せにするような微笑みのまま、ぎゅーっと肩を抱き寄せてきた。 ますますつかさに寄り掛かる。 「……今日は静かだよね」 「ん、そうだね」 私の家でこんなにのんびりするって珍しいかも。 大抵お父さんがいるし。 初秋頃まではつかさの家の縁側がお決まりの場所だったけど、今は寒いし。 こたつの中でつかさと単純な爪先バトルを笑いながら繰り広げたりしつつ 手ではリモコンをいじるけど、 未だいいテレビ番組がなさそうだったから適当にビデオの電源を入れた。 入っていたのはるろ剣。何でだっけ? ……あー、フタエのキワミとか見て久しぶりに見直したくなったんだった。 中途半端にEDから始まったけどいいや。 「昔のアニメ?」 「そこまで昔じゃないけどね」 『I love youさえ言えないでいる』と懐かしい歌が流れる。 つかさが私に告白しなかったら、この歌詞のような感情を持っていたんだろうか。 なんて、付き合っている今となっては想像できない未来を考えてみた。 「……つかさ。I love youって言ってみて」 「え? あいらーびゅー?」 「アハハ、つかさ英語似合わないねー」 予想は出来ていたけど、カタコト以前に英語に聞こえない。 つかさらしいって言えばつかさらしいし、可愛い。 「いーの! こなちゃんには日本語できちっと好きって言ってるもん!」 おわ、直球が来た。 笑いが止まり、照れなのか口元がむずむずする。 「そ、そうだね。うん。……私も好き、だよ」 同じく直球で返してやろうと思ったら、非常にスローボールになってしまった。 それでもつかさは頬擦りしてきてくれて、 伝わったみたいだからからいいかなとみかんを一つ手にとって。 そこで、黒画面になった際に画面に反射して見えた、私達の後ろにいる人物に固まった。 あれ、えっと。そうだ。お父さんは確か買い物に行ってたんだよね。 買い物に出かけてもう一時間ぐらいだし、帰ってきてもおかしくは無いけど。 ギッギと軋む首を何とか後ろに向ける。油をさしても意味はないだろう。 「……よ、よう。なんか、ご馳走様って場面だったぞ」 視線をやった先には、部屋の入り口で買い物袋を持ったまま 仁王立ちしているお父さんが手を振ってきた。 ここでつかさも気づいたらしく私と同様後ろを向く。 だけど体重移動を間違ったらしくて、私を巻き込んで座椅子ごと倒れた。 「お、おじゃましてます! おじさん、えっと、これは……」 「ほら、こたつはテレビの真正面に座るのが一番いいじゃん!? 首を痛めたらこたつじゃないもん!」 慌てて起き上がり、正座をしてさっきつかさが言っていた、子供っぽい言い訳を叫ぶ。 真っ赤になっている私達を見て耐え切れなくなったのか、アッハッハとお父さんが笑い出した。 「今更じゃないか、俺『あいらーびゅー』のくだりからここにいたし」 誰かタイムマシンを。もしくはお父さんにわすれろ草を。ハンマーでもいい。 もっと周りに気を配ってればよかった。 「ゆいちゃんじゃないけど、おじさんビックリだ。眼福だ。邪魔して悪かった。続きをどうぞ」 フォローしてくれてるのか余計に恥ずかしがらせようとしているのか 分からないけど全て早口で言いながら、こっちを向いたまま後退して部屋を出て行くお父さん。 後に残された私とつかさは顔を見合わせて恥ずかしげに笑った後、 座椅子を立て直してついさっきと同じ様に座った。 なんだか疲れを感じ、頭をつかさの肩に乗せる。 「……ああもう、心臓に悪いなぁ」 「でも慌てて離れる必要なかったかもね」 確かに私とお揃いであるつかさのちゃんちゃんこを買ってくれたのはお父さんだし、 関係も知られているし。 そう分かっちゃいるけどつかさに甘えてる所を見られたくはない。 だけどつかさの笑顔が、聞こえてくる歌同様『まぶしくて』否定できずに頷いた。 ■作者別保管庫(1スレ目)に戻る コメントフォーム 名前 コメント
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番号 MW02091 名前 猫ふんじゃった 読み ねこぶんじゃった Lv 4 スター 種別 トラップ トリガー ○○○●○●○●○ 【十分怖いしね】《侵入された時》 自分の山札の上から2枚のカードをエネルギーゾーンにフリーズして置く。 ブロック メディアワークス 作品 苺ましまろ レアリティ C
https://w.atwiki.jp/pesci_radio/pages/100.html
ぼすちゃっと リゾット「しかし…急な呼び出しをくらうとは…ギアッチョがキレて事務所を破壊したのか…それとも、メローネが禁断の老女に手を出したのか…」 ドッピオ「こんにちは。ボスがお話があるそうです。さ、そこの受話器をとってください」 リゾット「受話器…これは、溶けたチョコに見えるのだが…」 ドッピオ「ああ、すみません。こっちです」 リゾット「…紙コップ…」 ドッピオ「あ、僕、ちょっと呼ばれているので席を外します」 リゾット「…内線が糸電話って…」 NR 「リゾットは、内心、溶けたチョコを受話器にせずに済んだことを神に感謝しながら紙コップを耳に押し当てた」 ドッピオ?「とぉるるるるん♪聞こえますか?」 リゾット「ボスと繋がるんじゃないのか?」 ドッピオ?「駄目」 リゾット「は?」 ドッピオ?「駄目だッつってんだろーが、このセクシーコマンドーが!さっさと目の前のノーパソ立ち上げればいーんだよォ!」 リゾット「なっ…お前…」 ドッピオ?「ぶつん」 リゾット「…仕方ない。起動させるか…ふむ。かなり早く立ち上がるな、このノートは…うちにも支給してもらえないものか…」 ボス 『駄目』 リゾット「またか!というか、聞いてるなら普通に喋ればいいものを……仕方ない…『本部へ呼び出すとは珍しいですね。用は何ですか』と…」 ボス 『今週の仕事はよくやった。いつも通り、実際に動いたプロシュートとイルーゾォ、ペッシには報酬を出す』 リゾット『その件ですが、ボス。折り入ってお願いしたいことがあるのですが』 ボス 『どうした?成果に対してのみ報酬が与えられるのは当然の事だが』 リゾット『確かに、一つ一つの仕事の単価は大きいものですが、いつもいつもあるものでもありません。せめて基本給を設定していただけませんか』 ボス 『駄目』 リゾット「駄目はもういい!このヒッキーが!…いかん。落ち着かなくては…」 ボス 『姿を現さない方が、ボスらしいだろう?』 リゾット「ふぅ…『今の所正体はどうでもいいですから。せめて居住手当てはお願いします』」 ボス 『ギアッチョが一人ギレで部屋を壊す分まで負担したくないから駄目』 リゾット「だから駄目はいいんだっていうのがわからんのか…『医療手当てだけでも保障していただけませんか?』」 ボス 『間違えて踏まれるホルマジオや、わざと『母体』に張り倒されて喜ぶメローネの面倒まで見切れないから駄目』 リゾット「…帰りたくなってきた…『せめて、でいいですから。急を要する場合以外は、連続して任務につかせない。月に4日は休暇の日を設けることを許可して下さい』」 ボス 「『それは許可する。それと、今回呼び出した用件だが…』」 リゾット「?」 ボス 『日ごろ、クセのある奴らをまとめているお前に役職手当をつけようと考えていたが、今回の件で気が変わった』 リゾット「!?…そりゃないだろ…」 ボス 『何も出さないのも問題はあるからな。月に一度、ポルポ用のピザを支給することにする。今回の話は以上だ』 リゾット「ちょっ…まぁ…食料手当てだと考えるしかないか…だが…ポルポのピザ……贅沢は言えんが、メタボるな…確実に」
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ごめんごめん m(__)m ごめんなさい。。。またまた誰も見ていないと理由を付けて更新をサボってしまった…こんな自分に自己嫌悪! 今回は何もネタが無いです!暇です!だからただ更新するだけ!ソーリー… あたしも最近行ってないんでしたァ・・・↓㊦㊦ねたギレれね?!(きれてないっすよ)あたしもない・・・すまんすまん・・・ -- サクラ (2006-05-31 17 22 58) 大きなニュースが無い限りブログって面白くないのよね~だから更新しないんよwwけど~更新しないと誰も来んって~;うちのせい!逆にすまんすまんー -- 山猫 (2006-05-31 20 43 02) 小説出しちゃいましたね!???すごいです!!さっすが!!!そんなこんなで、悪いんですけど・・・小説辞めるかもしれません。なんかもうネタが尽きちゃったって感じなんで・。 -- bantam (2006-06-01 21 04 57) 辞めるんですか!?ダメですっ!!私が小説を書く気になったのはbantamさんの影響だったんですから!色々参考になりますし、私なんかの小説より…bantamさん、続けてください! -- 山猫 (2006-06-02 20 15 43) あの小説売ったりしないんですか?あきらめないでください!ファイトです!でも結構大変ですよね・・・。 -- サクラ (2006-06-03 19 22 26) 山猫さん、ありがとうございます。何とか回復できて、小説少しだけかけました。今、クィーンズどこまで読んでます??もしかして、更新早いですか??? -- bantam (2006-06-03 21 03 41) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/83452/pages/12760.html
事の始まりは、金曜日の部活終わりだった。 澪「みんな、明日は何か予定あるか?」 律「いや、別に~」 唯「私はヒマだから家でのんびりする予定~」 梓「唯先輩はいつもですよね・・・てか勉強は」 澪「・・・ムギは?」 紬「私も夕方までなら空いてるかな」 律「でも、澪から遊びの誘いって珍しいな」 唯「あ、もしかして澪ちゃんも昨日のテレビ観たの? 駅の反対側に最近オープンした新しいアイス屋さんが大人気なんだって!」 澪「バカ、そんな訳ないだろ。・・・ミーティングをやろうと思うんだ」 唯「みーてぃんぐ?」 澪「そう。学祭ライブに向けたミーティングと練習」 律「なんでまたいきなり」 澪「私たちは受験生だから仕方ないけど、今年はどうしても勉強中心で練習時間が削られてるだろ。 正直、このままじゃ学祭でちゃんとした演奏ができるかどうか怪しいんじゃないかって」 律「普段からちゃんと練習しないからいけないんだぞ」 澪「後でちゃんと殴るからな。・・・で、ちょうど新曲が出来上がったことだし、 明日は休日返上でライブの構成決めたり新曲の練習とかやりたいんだ」 律「ぶーぶー!休日は学生の権利だぞ」 唯「そーだそーだ!」 紬「クリームソーダ?」 がん☆ごん☆ 律「くぁぁぁぁ・・・何故私だけ、しかも2発」 澪「さっきの分も込みだ」 澪「という訳で、明日は9時に部室に集合ってことでいいな」 律「へーい」 唯「はーい」 紬「うん!」 澪「梓もいいよな?」 梓「あ、はい。大丈夫です」 もちろん、断る理由なんてなかった。 今の私に、部活より優先するようなイベントなんてあるはずがない。 ・・・そのはずだった。 その日の夜。 意外な相手からの電話に私はベッドから飛び起きた。 『やっほー、梓。久しぶり♪元気にしてる?』 電話の先の相手は、中学の時仲が良かった友達の一人だった。 卒業後は進路が分かれ、彼女は隣県の高校に進学した。 高校入学当初は、お互いに無理矢理時間を作って遊ぶこともあったが、 それぞれの新しい人間関係の拡大や、相手に彼氏が出来たりしたことなどから 徐々に疎遠になっていき、最近は電話やメールのやりとりも途絶えていたのだ。 梓「びっくりしたよ~ホント久しぶりだね」 お互いの近況や、他の友達のことなど、他愛もない話で盛り上がる。 ちなみに例の彼氏とはあの後程なくして何もないまま終わったとのこと。ざまみろ。 『ところでさ、明日とかって・・・暇だったりする?』 梓「えっ・・・?」 明日。 『私が企画したんじゃないんだけど、何かたまたま予定が合うヤツが多いみたいで、 明日急遽集まらね?って話になってんの』 明日は・・・ 『私もちょうど都合が良くて。他にも来られそうなヤツ片っ端から声かけてみてって言われたから、 まず梓に連絡してみたんだけど』 部活の、ミーティングが・・・ 『あ~やっぱ急すぎて無理っぽい?アンタも結構忙しそうだしね・・・』 新曲の、練習が・・・ 『でも結構メンバー集まるよ?元クラスの女子だと来られない人数の方が少ないくらいだし。 もはやプチ同窓会みたいなノリで騒いじゃおうって感じ』 梓「そ、なんだ」 ・・・だけど。 行きたい。行きたいに決まってる。 高校に入ってから一度も会ってない友達も数人来るらしい。 来年になって、お互いに受験生の身分になったらなおさら行動が制約される。 こんな機会、もう二度と無いかもしれないのだから。 『それで・・・どうする?』 梓「もちろん・・・行くに決まってるよ。久しぶりにみんなの顔見たいもん!」 『だよね!良かったぁ。私も久しぶりに梓と会うの楽しみにしてるね♪』 梓「うん、じゃあ明日ね」 そうして電話が切れる。 携帯のディスプレイには1時間半を超える通話時間が記録されていた。 梓「あちゃあ・・・」 来月、お母さんのカミナリを覚悟しておく必要がありそうだ。 梓「さて、と」 とりあえず、ダブルブッキングを解消すべく軽音部の先輩に明日行けない旨を・・・ そこでふっと気づく。 梓「いやいや・・・」 言えるわけ、ないじゃん・・・ 澪先輩から・・先輩から直々に言い渡された休日集合を、 後輩の私が「友達と遊ぶんで無理です」なんて理由で断れるわけがない。 梓「バカだな、私って」 ため息をつきながら、携帯の着信履歴を開き、ついさっきまで話していた友達の番号にコールする。 『あれ、梓?どうしたの?』 梓「ん、ごめんね、ちょっと・・・」 『もしかして、やっぱり行けないんだ~とか言うつもりじゃないよね?』 梓「いや、あの・・・」 『やめてよね?もう他の人にも一通り話しちゃったんだから。 梓が来るなら行くってヤツもいるし。人気者だね、アンタ』 梓「・・・」 『それで、何の用なの?』 梓「いや、明日行くのはいいけど、場所とか時間とか聞いてないし・・・」 『あれ、言ってなかったっけ?ごめんごめん、えっとね・・・』 梓「ん、おっけー。そっちこそ遅れずに来てよね」 再び、電話が切れる。 梓「どうしよう、言えなかった・・・」 とはいえ、大して後悔はしていなかった。 相手のペースに流されるままだったのは、そもそも積極的に断る気持ちがなかったから。 絶対に行きたい、友達との約束。 絶対に断れない、先輩との約束。 だったら・・・ 梓「嘘、ついちゃおうかな」 風邪でもひいたことにして、部活に行けない合理的な理由を作れば。 でも、それは・・・ 自分の中の理性と欲望が入り交じり、行動をためらわせる。 天使と悪魔が頭の中で囁くっていうのはこういうことなんだろう。 白あずにゃん「あんなに優しい先輩方を騙して、裏切るようなことなんて出来ないよ」 黒あずにゃん「じゃあ昔からの友達を裏切るのはいいの?みんな会えるのを楽しみにしてるのに」 白あずにゃん「もっとちゃんと練習しようって言い続けてたのは他でもない、私なんだよ」 黒あずにゃん「練習は放課後でも、来週でもいくらでもできるじゃん。こんなチャンスは二度と無いかもよ」 梓「・・・」 私の心は、黒あずにゃんの方に惹かれていってしまったようだ。 ・・・そうだよ、明日を逃したら二度と会えないかも知れない。 付き合いが悪いと愛想尽かされて、縁を切られちゃうかも知れないんだ。 黒あずにゃん「大丈夫、たった1回サボったくらいどうってことないよ」 黒あずにゃん「私は唯先輩や律先輩と違って普段しっかり練習してるから、少しくらい出遅れたって余裕だよ」 黒あずにゃん「とにかく・・・明日私は部活の練習より、友達と遊びたいんだ。そうでしょ?」 ・・・うん、そうなんだ。 新規メール画面を開き、嘘だらけの本文を手早く打っていく。 『家に帰ってから、少し気分が悪かったので計ったらちょっと熱が出てました。 本当に申し訳ないんですけど、明日の練習は行けないかも知れないです』 それを4人の先輩に同時送信する。 即座に4通の返信。 律『おいおい大丈夫かぁ?とにかく暖かくしてさっさと寝るんだぞ』 澪『練習のことは気にしなくていいから。早く治すことだけ考えて』 紬『梓ちゃん大丈夫?こじらせないようにゆっくり休んでね』 唯『あずにゃ~~~ん!心配だよう。 今からお見舞い行こうか?何か食べたいのある?』 梓「うう・・・」 白あずにゃんが残した良心がひしひしと痛む。 しかし、もう後戻りはできない。 『みなさん、ありがとうございます。そんなに酷くはないと思うので、全然大丈夫です。 念のため、明日の昼から病院に行ってみようと思います』 ・・・とりあえず、この嘘は信じてもらえたようだった。 「昼から」と言ったのは友達との約束も午後からだったからだ。 明日は両親ともに朝から終日外出してるし、もしも午前中誰かがお見舞いに来てもどうにかごまかせるだろう。 友達との待ち合わせ場所も、先輩たちの通学ルートや普段遊ぶエリアからは離れている。 おそらく、鉢合わせることはないはずだ。 梓「ごめんなさい、先輩方。私どうしても・・・」 翌日、土曜日。 昨夜は結局まともに寝付けなかった。 待ち合わせ場所への移動は内心びくびくしながらであったが、 到着し、懐かしい顔と再会した途端にそんな不安はどこかに吹き飛んでしまった。 ゲーセンで遊んで、カラオケで騒いで(さすがに少し自重したけど)、 わいわいご飯食べて、買物で散財して。 時間を忘れるほどに盛り上がった。 あっという間に日も暮れ、そろそろお開きの時間。 十数人の集団が、それぞれの方向に少しずつバラけていく。 『じゃーねー、梓。冬休みになったら時間作るからまた遊ぼうよ』 梓「うん、私もその時は時間作るよ。またね!」 別れの寂しさと、楽しい時間の余韻。 しかし、そんな気分も次の瞬間、一瞬で砕け散ってしまう。 梓「・・・え?」 突然、背中に突き刺さるような鋭い視線を感じた。 射すくめられたような恐怖が全身を襲う。 恐る恐る、後ろを振り返ってみる。 ・・・誰も、いない。 『おーい、梓~』 ・・・気のせい、だった? 『梓ってば!』 梓「うわっ!な、なに?」 『・・・何か顔色悪いよ?どうしたん?』 まだ残っていた友達が、心配そうな顔で話しかけてきた。 梓「ううん、何でもない。ちょっとはしゃぎすぎて疲れちゃったのかも」 『何老け込んじゃってんだか』 梓「・・・うるさいな」 そうだよ。何をびびってんだろ、私。 『あ、そういえばさ』 思い出したように友達が言う。 『さっき、あっちの角を曲がった先にあるアイス屋で、桜高の制服着た人見かけたよ』 梓「え・・・」 『3人組で、二人はギターのケースみたいなの背負ってたから、ひょっとしたら梓の知り合いだったのかなって』 嘘、まさか・・・ 梓「・・・それって、どんな感じの人たちだった?」 『えっとね・・・ギター背負った子が店の前ではしゃいでて、それをヘアバンドした子がなだめてたよ。 そんで、もう一人ギター背負ったロングの子がそれ見て呆れてた!』 梓「あ、あ・・・」 『知り合いと一致する?』 梓「うん・・・いやぁ、どうかな?うちは軽音部の他にジャズ研ってあるから、そっちの人かも・・・」 『へぇ、そうなんだ』 梓「・・・ごめん。そろそろ私も帰るね。なんだか本当に疲れちゃったみたいで」 『ん、分かった。バイバイ』 ・・・どうしよう。どうしよう。 たぶん、間違いない。澪先輩たちだ。 でも、なんで・・・ その時、昨日の部室でのやりとりがフラッシュバックした。 『でも、澪から遊びの誘いって珍しいな』 『あ、もしかして澪ちゃんも昨日のテレビ観たの? 駅の反対側に最近オープンした新しいアイス屋さんが大人気なんだって!』 梓「新しい・・・アイス屋さん」 やっぱりそうだ。 唯先輩のことだから、きっと練習後にだだこねて、律先輩と澪先輩と一緒に・・・ 梓「やばいよ、これ・・・」 嘘ついて、練習サボったのがバレちゃった・・・ 梓「そ、そだ!メールでっ」 慌てて携帯を取り出す。 とにかく先輩たちにメールを送ってみよう。 『みなさん、ご心配おかけしました! 今朝の時点でほとんど熱も下がってたのですが、念のため病院で診てもらいました。 特に問題なかったので、月曜日は学校に行けそうです。新曲、楽しみにしてますね。 元気になったので、今から昨日唯先輩が言ってたアイス屋さんに行ってみようと思います』 ・・・こんな感じでいいかな。 上手くごまかせるかも知れないし、もしかしたら笑って許してくれるかも・・・ もしバレてても、唯先輩なら・・・ 頭の中で、理想的な返信を思い浮かべる。 『あずにゃん、見~て~た~よ~!練習サボっちゃうような悪い後輩は明日一日 猫耳つけて猫語しか喋っちゃいけない刑に処すから覚悟しとくよーに!!』 いいです、いいですから! 明日は猫耳強制されようが抱きつかれようが文句言いませんから、だから・・・ 梓「お願いっ!」 祈るように送信ボタンを押す。 しばらくして、メール着信を示すランプが点灯した。 着メロの流れる暇も与えず即座に画面を開く。 『着信:1件』 『梓ちゃん、ひどい風邪じゃなくて安心しました。だけど、油断しない方がいいよ。 今日はあんまり出歩かない方がいいんじゃないかな? 新曲はみんなの評判が結構良くてうれしかった。梓ちゃんも気に入ってくれるとうれしいです』 梓「うう、ごめんなさい。ムギ先輩・・・」 ムギ先輩は夕方から用事があるとのことだったから、早めに切り上げて帰っていたのだろう。 問題は、他の3人の先輩たちの反応。 しかし、なかなか返信が来ない。 携帯を握りしめたまま家路を急ぐ。 結局、家に帰り着くまでの間も、そして帰り着いてからも。 待っていた返信が届くことはなかった。 翌日、日曜日。 目が覚めて、即携帯をチェックする。 いくつか来ていた友達からのメールを読み飛ばし、お目当てのメールを探すが・・・ 梓「はぁ・・・」 これはもうそういうことだろう。 梓「すごく怒ってる、よね・・・」 そう考えると昨日のメールは逆効果もいいところだ。 バレたのが分かって取り繕うために送ったというのがミエミエ。 火に油を注ぐようなもの。 動揺のあまり自ら墓穴を掘ってしまったことになる。 梓「なんで、こんなことしちゃったんだろう・・・」 とにかく、直接会って謝ろう。 ・・・そもそも、会ってもらえるかどうか分からないけど。 とりあえず唯先輩の家に行ってみることにした。 唯先輩なら最悪追い返されることはないはずだ。 それに、憂に間に入ってもらえば少しは話しやすくなるかもしれないし・・・ 唯&憂の家。 梓「・・・こんにちは」 憂「あ、梓ちゃん。どうしたの、何か用事?」 梓「う、うん。ちょっと唯先輩に話があって」 憂「お姉ちゃんに?ちょっと待ってね」 憂「お姉ちゃ~ん、梓ちゃんが来たよ~!お話があるんだって」 唯「・・・」 憂「お姉ちゃん?」 唯「・・・お、おかけになった電話番号は現在使われておりません、よ~」 二階から中途半端に声色を変えた声が聞こえた。 梓「・・・」 憂「・・・」 梓「・・・やっぱり、私帰るね」 憂「えっ?いや、ちょっと待っててよ!今お姉ちゃん呼んでくるから」 半ば無理矢理に憂に家の中に引き込まれる。 二階から拒む姉と説得する妹とのやりとりがしばらく聞こえた後、 階段を下りてくる2つの足音が続いた。 梓「唯先輩・・・」 唯「・・・」 今日の唯先輩は、いつものように抱きついては来なかった。 その顔は、普段めったに見せないような真剣な眼差しで、その眼には明らかに分かる非難の色があって。 梓「あの、先輩」 唯「・・・私の部屋で話そっか、中野さん」 梓「えっ」 なかのさん・・・? 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CN HN つかさ ◆TKSAvSvKwY アイコン色 18 瑠璃色 追加アイコン 0098 カラーこぶた 初参加番地 ~ 肩こりのGMが見守る普通村 ~ 25252番地(秋月) HN一覧 秋月(25252番地のみ) 秋月 ◆BBUVUYgr9I(25288番地~26559番地) つかさ ◆pM0yRVCe9Q(26668番地~31844番地) つかさ ◆TKSAvSvKwY(31846番地~) おはよう ◆TKSAvSvKwY おすすめログ 番地 CN 役職 一言 39767番地 デビロット姫 人狼 村狩狼狐から狐吊り後GJ食らうも対抗狩人COで村を圧倒 村勝利 49013番地 仰げば尊し 狂人 確定○から囲い狼護衛で死体無しと狩人COを行いPPへ 狼勝利 56927番地 つかさ 村人 最終日HNをばらす村独特の非狼アピであらゆる意味で完全勝利 村勝利 73305番地 ふともも 狂人 真占いの○から起死回生の占いCOで最終日の舞台を整える 狼勝利 90442番地 やつあたり 狂人 狐騙りに賭け5日目に占いCO悩ましい結果で村を掻き回す 狼勝利
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1 2 唯「みんな、わたしのこと忘れちゃったの?」 2011/02/24 http //raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1298533414/ 戻る 名前 コメント すべてのコメントを見る 確かにもうちょっとじっくり書いた方が良かったかも知れない まあまあ面白かった -- (名無しさん) 2018-01-02 05 03 49 ? -- (名無しさん) 2012-02-19 15 55 42 ・・・????????www -- (ねむねむ) 2011-05-26 11 30 03 もっと膨らましても、よかったかもしれませんね。 -- (唯梓厨) 2011-02-28 23 38 09 あっさりしとる -- (名無しさん) 2011-02-28 23 34 55 無限ループネタって『木曜の怪談』だっけ? アッチは人まで忘れてないからシリアス色強かったな… -- (名無しさん) 2011-02-28 23 15 55 なかなかじゃないか。好きだなこういうやつ。 -- (通りすがり) 2011-02-28 21 04 34 うん、曖昧模糊 -- (名無しさん) 2011-02-28 20 55 32 切羽詰った悲しい空気が漂ってて好きです。あっさり解決しちゃうのが少し物足りなかったですが -- (名無しさん) 2011-02-28 20 26 05
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57 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/03/08(金) 11 53 49.72 ID t5mTPhtI0 55じゃないけど俺の所の困GMは 「歯ごたえのある戦闘」をやりたい余り過度になりそうな俺の所の困GM 事故るから止めろと言っても聞きやしない 自分が下手なの自覚してないでギリギリを追求したがるのはどうなんだという。 58 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/03/08(金) 12 27 49.93 ID hwTfz4Gf0 期待値でギリギリの想定されたら大抵事故が起きるって経験則以前に分かりそうなものだけどね。 59 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/03/08(金) 12 39 06.67 ID t5mTPhtI0 事故上等、予定調和で円満に終わる事なんて物語として不完全だし面白くない というのがソイツの意見 完全に自分の力量超えてると分かりそうなものではあるんだが 出目が悪くて死んだら自己責任 GMの出目が良くて死んだとしても生死判定に成功すれば良いんだから自己責任 バランスはちゃんと取ってるし戦闘中でも適宜修正入れている つまりGMは最大限の努力を常にしているから、それでクリア出来ないのはPLの怠慢 …力量踏まえてないと言うより責任転嫁な気がしてきた( ゚Д゚) 60 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/03/08(金) 13 01 06.11 ID kRQY6bY60 59 バランスをちゃんと取ったつもりになってるだけで 実際は取りきれていないって事が自覚できていない馬鹿だな。 成果を伴わない努力はただの自己満足だって事が判ってない。 61 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/03/08(金) 13 10 34.39 ID hwTfz4Gf0 59 そういうGM相手に、戦闘で解決なんて予定調和の最たるものだから 戦闘自体を回避して成功できるようシナリオ作っているのかを聞いてみたいな。 個人的には判定が2D6のシステムの時は、期待値をPL側5、GM側9で想定していたけど ファンブル・クリティカル有りだと事故が起きる時はあっさりと起きたな。 64 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/03/08(金) 13 34 14.32 ID /CKOokgJ0 歯ごたえのある戦闘を用意したと自信満々でGMが宣言したので PL皆で本気になってかからないとなと盛り上がったはいいけど なら不意打ちしといたほうがいいだろうと作戦立てて不意打ちを成功させたら 「ギリギリでPC側が勝てるように調整したのが台無しになる」と却下された思い出 67 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/03/08(金) 13 58 16.65 ID Ir1YVCK4P ヌルいか渋いか程度で困とか言ってたらGMとか誰もやらなくなると思うんだが・・・ 困ってそういうのとはもっと別の何かじゃね? 68 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/03/08(金) 14 18 16.27 ID t5mTPhtI0 そりゃ戦闘難易度が高いだけで困とは言えんだろうが 全滅してもGMは悪くないと言い続けたり ヌルイと文句付けた挙句強化されたらGM非難に転進したり そういうのは困と言えるんじゃないかなとこの話の発端となった俺は思うのであった 69 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/03/08(金) 14 18 44.83 ID LA67u1xvO 61 PLは5、GMは9を想定 伝説の固定値9先輩は、そこら辺大幅に勘違いして不在時ルールをひねり出した可能性が… スレ347
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…ねぇ知ってる? …あなたがどれだけみんなの心を傷つけたか。 …そして、なぜあなたは先に行ってしまうの? …ずるいよ… あれから三年が経った。 私とつかさは、それぞれ別々の大学に進んだ。 みゆきは理系。高三くらいから、余り喋らなくなった。今はどこかの医学部に行っているらしい。家業を継ぐみたい。 つかさが、私の初めて好きになった人と付き合ってると言った時、私は悲しかった。 でもつかさの無邪気な笑顔は、私の気持ちを少しずつ消していった。 それよりも気がかりだったのは、こなた。 『そっか…こなた…負けたんだね…』 でも次の日も、また次の日も、こなたは普通だった。 五日ほど過ぎた金曜日、ポストに、消印のない私宛の手紙が入っていた。 かがみんへ こんな手紙出すことになっちゃってゴメンね。 かがみは、私の大切な友達だから、かがみんにだけは手紙を出します。 この間の月曜に男と話したんだ。 男が、『俺の事覚える?』って言ってくれた。 私はね、うれしくてつい男に抱きついちゃった。 でもね、男の中にはつかさがいた。 男はね、昔からすごく優しかった。 優しくて、私の気持ちに気付いた時必死に私が傷つかないように声をかけてくれた。 あっ勘違いしないでね?つかさの事は嫌いじゃないよ。 むしろ大好きな友達の一人。 だから大好きな男と、大好きな友達のつかさが一緒になったのは、すごくうれしい。 でも、それと同じくらいつらいんだ。 このまま時間が過ぎれば、私の心はダメになっちゃうかもしれないんだ。 だから私は先に行きます。 こんな選択をした私を許してください。 そして、つかさの事嫌いにならないで、私の代わりに男と幸せになれるように見ててあげてください。 お父さんにも手紙を書きました。お父さんには男の事とかは言ってません。 お父さんには、私は引っ越したって事にしてもらう様に頼んだから大丈夫だよ。 それじゃあ、かがみん、バイバイ。 もうみゆきさんに抱きついて泣いちゃだめだぞー 泉こなたより それから約半年後、男は轢き逃げに遭って死んでしまった。 泣きじゃくるつかさを、私は必死に励まして、やっとつかさの心が落ち着いた時、私はやっと自分のために泣く事が出来た。 …あなたを精一杯愛したつかさの想いは、あなたが死んだ後も消えてないのよ? …あなたを命がけで愛した私の親友の想いは、いったい何処へ行くの? …つかさの、こなたの気持ちを知って、必死に押し殺した私の気持ちは、これからも誰にも話すことは出来ないの? …答えてよ…幽霊でもいいから…もう一度だけ… 『いつかもう一度会う日』 fin.
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朝起きて、股間に違和感があり、確認すると、おちんちんが生えていました。 憂「ふえぇ…なにこれぇ…?」 ボロン、と、10cm弱のソーセージの様なおちんちんが垂れ下がっていて、その付け根にはシワシワのおいなりさんの様な物がついていました。 女性器があった所が、キレイさっぱり男性器に置き換わっている様でした。 憂「な、なんでえ…?こ、こんなの、変だよ…うう…」 それは間違いなく、私のお股から生えていて、決してドッキリとかジョークグッズの類いではありませんでした。 憂「早く、朝ご飯とお弁当、作らないといけないのに…学校、遅刻しちゃうよ…」 全く想定外の出来事で、私はパニック状態に陥っていました。 憂「と、とにかく、お姉ちゃん起こさないと…遅刻しちゃう…」 私は、男性器を下着に仕舞い込んで、制服に着替えると、お姉ちゃんを起こしに行きました。 憂「お姉ちゃん、起きて。起きて」 唯「うーん…あと5分ー」 憂「ぐすっ…おねえちゃあん…ううっ…」 唯「…んー…?…憂?憂、どうしたの?」 私が泣きべそをかいているのを見て、お姉ちゃんがガバッと飛び起きました。 憂「ふぇぇ…おちんちん生えちゃったよぅ…」 唯「…え??」 … 唯「…じゃあ、何にも心当たりはないんだね?」 憂「…うん…ぐすっ」 私は、寝起きのお姉ちゃんに、私に生えたおちんちんを見せ、状況を説明しました。 お姉ちゃんは、眉間にシワを寄せて、いろいろ質問したり、おちんちんをしげしげと観察したり、なんとかしてくれようと頑張ってくれているようでした。 唯「…とりあえず、学校いこ?帰ったら、もう一度じっくり考えよう」 憂「…うん」 遅刻ぎりぎりの時間になってしまい、私たちはとりあえず学校に行く事にしました。 ぱたぱたと、私たちは通学路を駆けて、学校へ向かいました。 私の少し前を走るお姉ちゃんの後ろ姿を見つめながら。 ふりふり、ふりふり、と、お姉ちゃんの可愛らしいお尻が揺れるのを見つめながら… …無意識的に、視線がお尻の方に向いていて、私は愕然としました。 思わず顔を背けましたが、またしばらくすると、すぐまたお姉ちゃんのお尻が気になってしまい、視線が引き戻されてしまいました。 憂(な…なにこれえ…?お尻から目が離せない…うう…//) ぷりぷり、むちむち。 憂(…//うう…//) …むくむく… 憂(!?) ぷりぷり。むちむち。 …むくむく…むくむく… 憂(わ、わ…!なにこれ、なにこれ…!) 股間に視線を向けると…大きく、固くなった男性器が、その形の通り、スカートをこんもりと持ち上げていました。 憂(…!う、うわ…!こ、こんなの、見られたら、すぐバレちゃうよ…!) 私は、盛り上がった股間を隠すように、ちょっと前屈みになって、鞄を前に抱えました。 凄く、不自然な格好になっている事でしょう。 憂(うう…こ、これ、どうやったら収まるの…?) 私は、大きくなったおちんちんの事で頭が一杯で、ろくに周りも確認せず、通学路をダッシュしていました。 唯「憂、危ない!」 だから当然のように、交通事故に遭いそうになって…お姉ちゃんに、抱きとめられるようにして、赤信号の横断歩道の前で止められました。 目の前を、ゴウッと、トラックが通過します。 唯「…憂、危ないよ?…やっぱり、今日は学校休む?一緒に戻ろうか?」 憂「…だ、大丈夫。ごめんね、お姉ちゃん…」 …大きくなっていたおちんちんが、しおしおと縮んで行くのが分かりました。 どうやら、びっくりすると、大きくなったおちんちんが元に戻るようです。 すっかり、元の大きさに戻って、スカートの上からは殆ど分からないくらいになっていました。 …危なかったけど、助かりました。これなら、学校に行っても大丈夫です。 唯「憂、本当に大丈夫?ごめんね?学校、休もう?」 憂「大丈夫だよ。ごめんね。早く、行こう?遅刻しちゃうよ」 その後、もう間に合いそうだったので、二人で並んで学校まで歩いて行きました。 横に並ぶと、お姉ちゃんのお尻が目に入らず、大分楽になりました。 でも…実のお姉ちゃんのお尻を見て、あんな風になっちゃうなんて…うう… 小学校の頃、習いましたが、おちんちんが大きくなる事を、勃起と言うそうです。 多分、さっき私は、勃起していました。 勃起は、セックスする為に、おちんちんが充血する事で起きる現象だ、と教わりました。 有り体に言うと、エッチな気分になると、勃起するそうです。 つまり私は、お姉ちゃんのお尻を見て、エッチな気分になってしまっていた、と言う事になります。 とてつもない罪悪感を感じながら、昇降口につきました。 唯「じゃあ、何かあったらメールしてね?すぐに行くから」 憂「…うん、ごめんね、お姉ちゃん」 下駄箱の所で分かれて、私は教室に向かいました。 憂(…今日はなんとか乗り切って、帰ったら治す方法を調べなくちゃ…) ガラッ 純「あ、憂おはよー。珍しいね、ギリギリじゃん」 憂「…!お、おはよう、純ちゃん…」 教室の中は、むせ返る様な匂いで充満していました。 なんだろう…いつも居る教室のはずなのに、今日は全く、その匂いが違って感じられました。空調の、故障…でしょうか… そそくさと自分の席に向かい、着席しました。 純「??憂、どしたの?なんか、具合悪い?」 純ちゃんが、私の様子をめざとく感じ取って、私の方にやってきました。 殆ど、身体がくっつきそうな距離で、純ちゃんがしゃがみ込んで、私の顔を横から見つめます。 憂(純ちゃん、近い!近い!) …ふわり、と、いい匂いが鼻をくすぐります。 …純ちゃん、なんか、今日、すごい可愛い… 憂「な、なんでもないよ?ふ、普通だよ」 ドキドキ 純「んー、ホント?なんか顔赤いけど?ねえ梓、なんかちょっと熱っぽいよね?」 梓ちゃんが、こちらを振り向き、目が合います。 憂(…!)ドキッ 梓「ん?あれ、本当だ。ちょっと熱っぽいかも」 梓ちゃんも、席を立って、とてとてとこちらにやって来ます。 私の机の正面に来て、ちょっと腰を落として、私の顔を正面から見つめてきました。 その可愛らしい顔で、無垢な瞳で、私を正面から見つめて… 憂(わ、わ、梓ちゃん…!) ドキドキ カアアアア… 梓「憂、絶対熱あるよ。大丈夫?保健室行く?」 そう言って、梓ちゃんが、その可愛らしいお手てを私の額にあててきました。 …むくむく… 憂(!!だ、だめ!) …むくむく…むくむく… 憂(あ、あ…だめ、止まらない!) 憂「ご、ごめんね、ちょっとトイレ!」 純「あ、憂」 梓「憂!」 私は、下腹部を両手で覆いながら、逃げるように教室を飛び出しました。 タタタ…バタン!…カチャ… 憂「ふええ…な、なにこれえ…」 トイレの個室で、大きくなったおちんちんを始めて目の当たりにし…私は、その形容に驚愕しました。 大きくて、熱くて、グロテスクで…え、えっちするときって、こんなのを中に入れるの?? 憂(そ、そんな事よりも…はやく、小さくして、教室に戻らないと…) しかし、大きくなったおちんちんは、再び収まってくれる気配はなく、むしろだんだんと、ギンギンしてきて、痛いくらいに充血していました。 憂(ふええ…こ、こんなの…どうしたら…) おちんちんを触ってみると、ぴくん、と、おちんちんが動きました。 …なんとなく、そのまま、手遊びをするように、おちんちんを触ったり、擦ったり、してみました。 憂(…なんだろ、この感覚…うう、なんか、おしっこ、出そう…) そういえば、今朝は一度も、おしっこをしていませんでした。 おしっこは、どうすればいいのでしょうか。 男の子の場合、おしっこは、おちんちんから出るはずです。 意識してみると、おしっこがたまっていて、おしっこしたいのですが…出し方が分かりませんでした。 私は、殆ど本能的に、おちんちんを擦っていました。 しこしこ、しこしこ。 憂(あ…なんか、こうすると、おしっこ出そう) それに…なんだか、ちょっと、気持ちいい… 私は、無心に、おちんちんをしこしこと擦っていました。 そんな中、唐突に声を掛けられ、私は心臓が飛び出そうな程にびっくりしてしまいました。 梓「憂…いる?」 憂(!!あ、梓ちゃん…?!) 梓「…あ、違った?ご、ごめんなさい!」 ドア越しに、梓ちゃんの声が聞こえます。 憂「…!あ、待って、私!」 梓「あ、憂。やっぱりここだった」 …思わず、呼び止めてしまいました。 梓「あのね、先生、今日お休みだって。ホームルーム無しだから、ゆっくりしていいよ」 憂「う、うん。ありがとう」 …そうか、もう、始業時間… 今日は運良く遅刻は免れたようです。でも…これを、なんとかしないと… ギンギン 憂(うう…さっきは、びっくりしたらすぐ小さくなったのに、今回は全然…) ギンギン 憂(うう…梓ちゃん、いるのに…しこしこすると、音、聞こえちゃうかな…?) 私は、音を立てないように、ゆるゆるとおちんちんをこすり続けました。 梓「あの…憂、あれ、持ってきたよ?」 そう言って、梓ちゃんが、扉の上からひょいっと何かを差し出しました。 憂「…??」 梓「あ…ち、違った?ご、ごめん。てっきり、いきなり来ちゃったのかと思って…」 憂(あ…ナプキン…) ひょいっと、ナプキンが引っ込みました。 憂「…ごめんね、ちょっと気分悪くなっちゃって…もうちょっとしたら、戻るから…」 しこしこ、しこしこ。 梓「あ、気持ち悪いの?大丈夫?吐きそう?」 憂「…う、うん…ちょっと」 憂(うう…心配してくれてるのに…嘘、ついちゃった…) しこしこ、しこしこ。 梓「憂、大丈夫?背中、さすろうか?」 憂「う、ううん、大丈夫。…大分、良くなってきたから。ちょっとだけ、そこで待っててくれる?」 梓「うん。そっか、よかった」 ドア越しに、のしっと、梓ちゃんの気配。個室のドアに背中を預けたようでした。 憂(梓ちゃん…この、ドアの向こうに、梓ちゃんがいるのに…私、こんな事…) しこしこ、しこしこ。 頭を、ドアにあてると、ドア越しに梓ちゃんの体温が感じられるようでした。 憂(梓ちゃん、梓ちゃん…) 梓ちゃん。どうしてだろう。 しこしこ、しこしこ。しこしこ、しこしこ。 梓ちゃん、なんでだろう。こんなに、愛しい。どうしてだろう。 しこしこ、しこしこ。しこしこ、しこしこ。しこしこ、しこしこ。 梓ちゃん、梓ちゃん、梓ちゃん…! …頭が、真っ白になっていました。 憂「…はあ、はあっ」 梓「憂、憂。大丈夫?吐いてるの?大丈夫?」 憂「…!…だ、大丈夫。ご、ごめんね。すぐ、でるから…」 気がつくと。おちんちんを擦っていた手に、白いゼリーのような、ネバネバがいっぱいついていました。 おちんちんが、しぼんで、さきっぽからゼリーがとろっと垂れ下がっていて… 憂(…こ、これって…せ、精子…?) とろー、と、手から制服に垂れそうになって、私はあわててティッシュで拭き取りました。 おちんちんに残ったのも、ティッシュで拭き取りました。 憂(…!) よく見てみると、ドアにも、同じようにネバネバがついていました。 憂(こ、こんなに飛んじゃったの…?うう…) それも拭き取りました。 憂(…あ、今度は、おしっこ、出そう) しぼんだおちんちんの奥が、じわり、と熱くなって、今度こそおしっこが出そうでした。 しぼんだおちんちんを、便器の中に向けて、おなかの力を抜いてみました。 憂(ん…ん…出そう) じわ、じわ、と、おしっこがおちんちんを通って…ちょろちょろと、おしっこが流れ始めました。 憂「…あ…はあっ…」 ちょろちょろ…ちょろちょろ…ちょろろろ… 朝から我慢していたので、ずいぶん長い間、おしっこが出ていました。 憂「…はあ…はあ…/」 おしっこするのが、こんなに気持ちいいなんて… おちんちんをぷるぷると揺すると、なんとも言えない快感がありました。 紙で拭いて、下着にしまって… 憂(…あ!…外に、梓ちゃん…!!) おしっこの音、聞かれてしまったでしょうか… …うう、恥ずかしい… ゴバー… … カチャ …キィィ… 憂「…ご、ごめんね、お待たせ…」 梓「うん。大丈夫?保健室、行く?」 …直視、出来ませんでした。 さっきのは多分…ほぼ、無意識とは言え…私は、梓ちゃんで、おちんちんでオナニーをしてしまったのです。 憂「…ん、大丈夫。教室、戻ろっか」 梓「…憂、無理、しないでね?」 罪悪感と、おちんちんが元に戻った安堵感と…そして、不思議な虚脱感で、私はかなり落ち着きを取り戻していました。 今まで味わった事の無い、不思議な感覚でした。 …なんとなく、今日は乗り切れそうな気がしました。 … 憂「ふう…」 結局、その日は、なんとか乗り切る事が出来ました。 授業中、ちょっと気を抜くと、すぐにおちんちんが大きくなってきてしまいましたが、しばらくするとなんとなくコツが分かってきて、なんとか切り抜ける事ができました。 体育の授業が無かったのが不幸中の幸いでした。 憂「さて…」 私は、部屋着に着替え、ベッドに腰掛け、ノートパソコンで色々検索してみました。 色々、調べて見ましたが、私と同じ様な症状はありませんでした。 ただ、先天的に、女性器と男性器両方を持つ人はいるようです。 よく分かりませんでしたが、後天的にこの病気になってしまったのでしょうか。 憂「…やっぱり、病院、行った方がいいのかなあ」 …病院に行くのには、抵抗がありました。 これは多分、とても、珍しい病気です。お医者さんに知られると、新聞に乗ったり、ニュースに出たり、するかもしれない。 そう考えると、お医者さんに見てもらうのは、とても不安でした。 憂「…どうしよう。ずっとこのままだったら、どうしよう」 徐々に不安が膨らんできて、思わず泣きそうになってしまいました。 憂「…お姉ちゃん、私どうしよう」 ちょうど、思わず泣き言がこぼれた時でした。 2