約 4,894,969 件
https://w.atwiki.jp/akatonbowiki/pages/5147.html
このページはこちらに移転しました ゆずれない 作詞/148スレ491 僕の歌が迷惑なら 僕は全力で叫ぶだろう 僕の叫びが迷惑なら 僕は全力でギター(を)弾く 押さえ込むなんて出来ない 動かないなんて無理だ 僕の存在が迷惑なら 僕は開き直ってやろう(やる) 僕に死ねと命令するなら(命じるなら) 僕は君を蹴り飛ばそう 自分を捨てるなんて出来ない 周りに合わすなんて無理(だ) 捨てられない 捨てられない これだけは 自由に生きさせて
https://w.atwiki.jp/miyanagake/pages/18.html
1/2 【知らなかったのか? 宮永からは逃れられない】 私、宮永咲…ではなく須賀咲は須賀京太郎の「嫁さん」である。 「須賀」咲、である。「須賀」咲である。私こそ最後の勝利者である。 子宝にも恵まれ、子供の成長を見守りつつ京ちゃんの帰りを待つのが私の日課。 そんな幸せな「須賀」咲ちゃんの悩み事が一つ。 「京ちゃん……もう照も一緒に貰ってくれないか……?」 「いえいえお義父さん、そんなことを言われても困りますって……」 「京ちゃんお菓子」 そう、この姉だ。 アラサーにもなって未だに男の影がないこの姉が私の悩みの種。 大物ルーキーとしてプロデビューしたお姉ちゃんは敗北や挫折を味わいつつも成長し、今や日本を代表するトッププロの一角になっている。 高校卒業を機に自然と麻雀の最前線から離れた(京ちゃんとリア充生活してたら自然と麻雀をやらなくなったのだ)私とは違い、常に最前線で戦い続ける姉のことは尊敬している、のだが……。 「もう、お父さんも何言ってるの!」 「京ちゃんお菓子」 「はいはいちょっと待ってくださいね」 「京ちゃんも甘やかさない!」 「京ちゃん犯し、て」 「はいはいわかりましたから……っ!?」 いきなり姉が京ちゃんを押し倒した!? 何してるの!! 2/2 「今許可を出したよね」 「え……、あ! いえ、違います。そうじゃないですダメです!」 「ダメ。絶対にダメ!!」 「咲はずるい。減るもんじゃないし」 「減るの! すっごく減るの!」 二人の時間とか! ……京ちゃんの精液とか(ボソッ) 「しかし京ちゃんには頭が上がらないよ。 ……こんなに楽しそうな二人を見れるんだ。 はは、親失格だな」 酔ったのか、お父さんが呟き始める。 「そんなことないです! 界さんがいたから、照さんも咲も幸せなんです。 俺だって界さんに呼び出されて酔い潰れてる界さんを介抱しに行ったり、道に迷った界さんを迎えに行ったり、……ええ、なんでもいいから幸せなんです!」 あ、あれ? 私の知らないところでお父さんが京ちゃんを酷使しているような……? それも内容に覚えが……うっ頭が 「だからそんなこと言わないでください。 界さんも俺にとって、大事なお義父さんですから!」 「京ちゃん……うぉぉぉぉ!!」 「あ、ずるい。じゃあ私は反対側の腕」 「えっ、もう二人ともダメ! 京ちゃんは私の! 私の!! 貸さないから!!!」 なんだかんだで優しい咲ちゃんは父と姉に30分だけ貸してあげました。カン!
https://w.atwiki.jp/talesofdic/pages/13167.html
千切られたページ(ちぎられたぺーじ) 概要 グレイセスに登場した素材系のアイテム。 登場作品 + 目次 グレイセスデュアライズ 関連リンク関連品 グレイセス 切り取られたページ。まったく読めない文字が書かれている。 素材系アイテムの一種。 主に武具の改造に必要な結晶系アイテムのデュアライズに必要になる。 セイブル・イゾレのディスカバリー「お硬い本」から入手できる。 No. 097(wii) / 113(f) 分類 素材(素材) 売値 9 備考 - エナジー消費量 11 出現率 25.40% 入手方法 ディ セイブル・イゾレ:お硬い本 デュアライズ 分類 No.(Wii) No.(f) 素材 費用 完成品 調合 020 021 千切られたページ きれいな羽根 11 羽ばたける結晶 021 022 猛毒針 10 蠢ける結晶 024 025 無名の実 9 生い茂る結晶 029 030 コアの欠片 9 霊憑きし結晶 036 037 炎 9 燃え盛る結晶 041 042 霊憑きし結晶 32 闇這い寄る結晶 106 116 天地鉱 2095 高そうな王冠 ▲ 関連リンク 関連品
https://w.atwiki.jp/terachaosrowa/pages/3273.html
某マイクロソフト某社長と三人の男はラクーンシティをトーストでチン!した後、とある公園にいた。 そこにチェーンソー男。ブルルルルとチェーンソーを響かせながら前に進む。 さらにブロリー。ジェネラル達が殺されたことによりパシリから脱却。幸運であった。 この6人は睨み合う。 「GOだ」 会長がそう言葉を発したとき、ジャングルジムがバオンという音と共に吹き飛んだ。 ジャングルジムはひしゃげて、登ることは不可能となった。 そこには一人の男。髪が上に高く伸び、無理矢理着ているような子供服。そしてなにより筋肉質。童顔。 そのすべてが合わさった姿はネタとしか言えなかった。 男は消えた。 そして会長は蹴り飛ばされた。体が真っ二つに裂け同時に兵士のような男はブロリーに殴り殺された。 しかしチェーンソー男は自分の村に向かい先に進む。 運が悪く前にいたフランク・ウェスト(一体目)は「行く手を阻んだ」と彼が思ったため切り裂かれた。 会長が殺されたことにより洗脳されていたフランクは正気を取り戻す。 彼は兵士が持っていたハズーカを拾い、ネタ男にそれを向ける。 その瞬間、彼は何者かにはじかれた。 「ウェイ」 少年はフランクをふっとばし前にひたすら進む。ジェノサイドガンを持ったままフランクは倒れる。 運が悪いところにそこにはネタ男がいた。無表情に彼を見下す。 が、彼も飛んだ。それはある黒人がタックルをしたからだ。 「オイソコノヤツ。暴レスギダゼ」 黒人はネタ男の顔にアッパーを打つ。シュゥゥゥンッと不思議な音。 しかしそれは空振りに終わった。 「!?」 彼が外れたことにきずいたのは彼が首から上が飛んだときだった。 「こなああああああああゆきいいいいいいいい」 ネタ男はいきなりの大音量に驚いた。そこにはとある男がマイクを持ち叫んでいた。 「ほら。行くんだよ」 ボイスチェンジをしたかのような低い声と共に鳥はネタ男の首元へ飛ぶ。 嘴は刺す気であろう。が、刺されたのは鳥。ネタ男の指によって喉元が刺されたのだ。 「この怪物め!さっさとくたばれ!!」 ある外国人が車に乗りながらそう叫ぶ。 ネタ男を轢くつもりだろう。 ブロロロロッと車は向かう。 が、そうも行かなかった。車の前方の車体、そしてその下をネタ男は持ち上げ大雑把に投げた。 車のナンバーが砕け、ネタ男はその破片を手にしていた。 そして彼は見た。叫ぶ男の顔が見えたとき、彼の顔が真っ二つに分かれたことを。 そこには他の男。黒装束に巨大な刀。彼の名は黒崎一護。 斬激を飛ばしたのである。 ネタ男は不意をつかれた。 斬激は飛ぶ。音はないがシュルルという音が聞こえるようだ。 ネタ男はとっさに防御の構え。もちろんとってつけたような構えだが。 彼の腕から血。血は飛んだ。 真っ赤にそれは飛び上がった。 ただそれだけだった。 ネタ男にはほとんどダメージは無い。腕が少し斬れただけだ。 彼はナンバーの破片を一護に投げ、それは彼の胸を通り抜けた。 「ウワアアアアアアアン!!!!!!!!!!」 泣き声のような声を立て、チェーンソー男はそのチェーンソーを振りかざす。 バレバレの攻撃に当たるわけが無く、彼はネタ男に頭を吹き飛ばされた後、チェーンソーと取られ細切れにされた。 この間わずか一分弱。ブロリーとフランク。彼らは畏怖した。そして絶望した。 しかし諦めることはなかった。 「・・・お前・・・!逃げるぞ・・・」 ブロリーが口を震えながらもフランクに言った。 なぜ彼が似合わない台詞を言ったのか。それは同じ境遇だからである。 彼を倒すという同じ目的を持った人間が死んだ。これは大きくブロリーの心を揺さぶった。 ここまで強いのなら勝てない。よって逃げる。簡単、しかし最善の方法だった。 「え・・・?」 フランクは問う。しかしそう言っている間にマイクで大声を上げた男がネタ男のチェーンソーより縦に真っ二つに分かれる。 「そんなこと言ってる場合か!!俺の手を握れ!早く!」 「一体何だ?手とは・・・・・・」 そう言った直後、ブロリーは超スピードでフランクと共に逃げた。 ネタ男がそれに気づいたのは、一人の男を骸にしたときであった。 ブロリーとフランクは公園から逃げ、ある草原に辿り着いた。 フランクは両膝に手をつけ、くるりとブロリーを見て言った。 「・・・ここからお前はどうする?」 ブロリーはフランクが言った問いに気づき、少しためて口を開いた。 「俺たちは・・・あの化け物を知ってしまった以上、なにも言わずなんてことはできない・・・。 今の俺達じゃあの化け物には勝てない・・・しかし他の人間がいれば・・・」 ブロリーが話している途中でフランクはいきなり言った。 「つまりあのモンスターをハントするために仲間を集めるってことだな。 OKだ。協力してやるよ。その仲間探し」 ブロリーは笑顔のフランクを見て、フフッと少し笑った。 【三日目・14時/新惑星・草原】 【ブロリー@MUGEN】 【状態】健康 伝説のスーパーサイヤ人 【装備】なし 【道具】なし 【思考】 基本 仲間を集めネタ男を殺す。 1 家に帰りたい。 ※あくまでもMUGEN仕様です 【フランク・ウェスト@デッドライジング】 【状態】健康 【装備】ジェノサイドガン@地球防衛軍3 【道具】支給品一式 【思考】基本 仲間を集めネタ男を殺す。 ※某マイクロソフト社長の洗脳は解けました。 そのころネタ男は屍を投げ捨て、ただ立っていた。 そこに一人の覆面をした男が歩いてくる。 その絵は目に人差し指を上に上げた手の絵という奇妙なものだった。 その男はボイスチェンジで低くしたかの様な声でネタ男に言った。 「きみは僕のともだちを殺したね。許さないよ。僕は優しいんだ。鳥でも仲良くなれるんだ。 きみとは友達になれると思ったのに。思ったのに。思ったのに。許さない。 絶交だ」 男は斬魄刀を持ち、構える。ネタ男は当然のように蹴る。 が、効かない。次は右ストレート。しかしこれも効かない。 ジャブ。フック。ストレート。ハイキック。ローキック。ヘッドバット。肘うち。手刀。 踵落とし。膝打ち。中段蹴り。突き。噛み付き。アッパー。前蹴り。回転蹴り。 すべてが効かない。 「無理だよ。僕は支給品でバリアを張っている。 今はきみと絶交するために刀で斬れるよう最小限のバリアだけどでも強いよ。 この世の全てが否定されるような、そんな攻撃でもしないとこれは破れない」 ネタ男はそれを聞いたのか、立ち止まると謎の構えをだした。 それは「タメ」だろうか。パンチであろう。グググと彼は体をねじる。 「FIRST… COMES… ROCK…」 謎の英語。まだまだ彼は止める。 そして緊張が弾けたとき、ボという音と共に覆面の男は木っ端微塵になった。 キルアごめんね。こんなことになっちゃって。 でもね。この殺し合いは死んだ人間も生きてるようなところなんだよ。 そこにカイトがいるかもしれない。でもカイトがまた殺されるかも。 そんなことは許せない。許せないよね。 もうこんな体にもなっちゃったし・・・殺し合いに参加してでもカイトを優勝させないといけないよ。 だからごめんね。でも待っててねカイト。必ず俺が守ってやるから。 【三日目・14時/新惑星・公園】 【ゴンさん@HUNTER×HUNTER】 【状態】腕が出血(軽) 【装備】なし 【道具】なし 【思考】 基本 カイトを優勝させる。 【某マイクロソフト社会長@現実 死亡確認】 【マスター・チーフ@Halo 3 死亡確認】 【フランク・ウェスト(一体目) 死亡確認】 【ビスケット・オリバ@範馬刃牙 死亡確認】 【レミオロメンのボーカル@現実 死亡確認】 【鳥@鳥(映画) 死亡確認】 【ハンス・クルーバー@ダイ・ハード 死亡確認】 【黒崎一護@BLEACH 死亡確認】 【星くん@チャージマン研! 死亡確認】 【ともだち@二十世紀少年 死亡確認】
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/4505.html
『いつキスしてもいいように歯を磨くのだ』 9KB 小ネタ 愛情 不運 誤解 飼いゆ 都会 現代 兵庫あき ←ここに名を置くとタグみたい! #16 親愛なるT君へ 貴方の誤解をときたくて筆をとりました。上手く説明できる自信がないので、出来事を淡々と 最初から語ることにしました。長くなるかもしれませんが、最後まで読んでいただけると 幸いです。 * 「にんげんさんはどうしてまいにち はをみがくんだぜ?」 うちの銀バッジまりさは俺が毎朝、毎晩歯を磨くことに疑問を持ったようだ。 俺は洗面台に写った俺の写像越しに鏡の奥のまりさに向けて語りかける。 「いつキスしてもいいように人は歯を磨くのさ」 「・・・にんげんさんはそんなにいっつもちゅっちゅ することばっか かんがえてるのかぜ?」 「あぁ、そうだよ。まりさも磨く?」 「ゆんやぁー、まりさはまだおこちゃまだから、 きっすさんには まぁーだ はやいんだぜぇ?」 まぁまぁそう言わずに。明日まりさ用の歯ブラシを買ってくるよ、と俺は軽く請け負った。 最初、スニーカーを磨くときの小ぶりなデッキブラシを買ってきたら、まりさのやつ、 びびって逃げてしまったよ。馬の背毛でできた、おっそろしくゴリゴリとしたブラシだったし。 あいつ等の歯はなんといっても砂糖菓子に毛が生えたようなものだしなぁ、ちょっと反省して お子様用の柔らかめの歯ブラシを買ってきて、週に2、3度俺の気が向いたときに磨いて やっている。 女友達が神ノ戸へ遊びに来て、俺のマンションに泊まっていくという。寝袋を放ってよこしたら、 回し蹴りされた。俺がソファで寝袋、客は、特に女性はベッドというのが常識だったらしい。 俺はどうも常識に疎い。 その人は大学時代のサークルの友人で、合宿で雑魚寝してもなにも発展しなかった相手。 多分こっちのことを草食系の無害なにんげんと見ている。 もしくは、せっかくお膳立てしてやってるのに手も出せないヘタレ、かな。 彼女が帰っていった後、偶然か故意か洗面台には口紅が一本置き忘れられていた。 ルージュの伝言なんてユーミンにあったな。ジブリのアニメで覚えた、初めての大人っぽい曲。 ルージュで伝言を残すという手はあるようだけど、ルージュ自体を残すことに何か遂行的な意味が 秘められているのだろうか?などと艶っぽいことを全然艶っぽくない言葉で考えてみる。 結局そいつはまりさにやることにした。良いおもちゃになるだろう。 「ゆわぁぁー、ぺかぺかしてるんだぜ、 ぐーるぐーるすると のーびのーびなんだぜー♪ ゆんゆん、やんっ!」 口に咥えて、器用にべろさんでぐるぐる回しているようで、思いの他、気に入ってくれたようだ。 これがお化粧道具で、男を惑わすためのオンナの小道具だ、なんて想像もしてないんだろうな。 コカコーラの瓶が空から降ってきたのを、なにかの宝物のように錯覚してしまうブッシュマンを 思い出した。本来の用法を知らずに無邪気に楽しむゆっくりの愚かな姿はいつ見ても心が和む。 ゆぷっ、ゆぷぷぷっ。 おっめ、「まりさはおこちゃまっ!」とか、てめーで言ってたじゃん?なーにお化粧道具で 遊んじゃってんの?げらげらげらげらっ。 いたいけな子どもに風船だよー、といってコンドームさんを膨らませたものを公園で配るときの、 あの尻がむずむずとするような快感にぶるぶると腰を震わせながら、俺はまりさを横眼で愛でる。 ある休日の昼下がり。 「ゆっふーん、まりさ、このぺかぺかさんのしんのつかいかたを さとってしまったんだぜ?てんっさいすぎるのぜー!」 「みるのぜ~」 そこには壁一面に落書きの跡が。かっこいい三角お帽子を被ったかっこいいまりさの自画像と おぼしきものから覚えたての平仮名で書けるだけの言葉までがマンションの壁を埋め尽くしていた。 お、おちんぽ、だとぉ?まりさぁ、おっめ、ギザエロス!・・・・ あぁ、さんぽと書きたかったのだな。 「さ」と「ち」はにんげんの子どもでもよく間違える。 「おにいちん♂ と おちんぽ」って・・・。「たのしいな♪」って。絶対誤解されるわッ。 やれやれ。俺は浅くためいきをつく。 きょうの「おちんぽ」、もとい「おさんぽ」はなしだ。俺はまりさに冷たく言い放った。 あっぶねー、いま危うくHENTAIお兄さんと間違われるところだった。 きょうの「おちんぽ」は なし、って! 毎日ゆナホとして使用し、何だったら一日くわえられないことが逆にお仕置きって、いったい ゆっくりと、どんな関係性築いちゃってるのぉぉーー!! という話だ。 その休日はまるまる壁の汚れ落としに費やされた。が、どうにもならず結局、壁紙を一部屋丸ごと 張り替えることになった。 俺はまりさに語りかける。 「いつか、なんでにんげんさんは毎日歯を磨くの?って聞いてきたことがあったな。まじめに ちゃんと答える。 「本当はさ、いつ死んでもいいように身を清めているんだ。戦場に行く前に武士がふんどしを "さら"のに替えるようなものだな。 「ゆっくりから見たら頑丈なにんげんさんだって、いつ、外で不慮の事故にあって死ぬかわからない。 そんなとき うんこパンツだったら、恥ずかしいだろ?だからさ、外で運命の女性にいつ会っても、 逆にこっちからいつでも運命的な ぶちゅーをかませるくらいの身の清め方を常にしておくわけさ。 いつセックルに、いや、すっきりになだれ込むかわからないから爪も2~3日にいっぺんは切ってさ、 爪先もやすりで磨いて調えたりするわけだよ。 「ましてゆっくりはもっと死にやすくてもっと死にたがりなんだから、いつ死んでもいいような 身支度は普段から考えておいた方がいいんでないかい?」 あぐらをかいた股ぐらにまりさをすっぽりと収めながら、父親が娘の歯を優しく磨くように1本1本 丁寧にブラッシングする。そんなとき俺が話すのは、子どものときに母親から枕元で聞かされた 御伽ばなしの再現だったり、今日みたいな本音トークだったりする。まりさの方は馬の耳に念仏と いうか豚に真珠というか気持ちよさげに「ゆっゆーん♪」などと鼻唄を歌いながらすっかり 夢見心地だ。 そんなある日。まりさが「まりさ、きんバッジをめざすんだぜ、ゆっふーん!」 などと言ってきた。向上心のある奴は俺は嫌いじゃない。俺もそんなに暇な身じゃないが、勉強に 付き合ってやろうと思った。 小学校低学年くらいの読み書きそろばん能力は最低必要とされる金バッジ試験の勉強はなかなか まりさには難しそうだった。 まりさが特に力を入れていたのが「読み・書き」の部分だった。誰かラブレターでも書きたい相手でも できたんだろうか。すっかり色気づいてきたものだ。そのうち、うす汚い野良れいむでもつれてきて、 「「ここを『まりさと』『れいむの』ゆっくりぷれいすにするよっ!」」 なーんてお家宣言してくれちゃったりするのだろうか。 飼いゆっくりが番を欲しがったら別れ時、とは誰かの金言だったような気がするが多分そうなの だろうな。これまでいい夢見させてくれて、まりさ、本当にサンキューな。 そんな勉強の日々が続く中、気分転換に俺はまりさを連れて久しぶりに近所の公園へ散歩に行った。 国道を渡らないといけなくて、ちょっと難儀だなぁ、てか危険だなぁとは普段から思っていた。 俺はまりさを一ゆんで遊ばせると、公園のベンチに腰掛けて読みさしの文庫本に没頭する。 そこへタイヤのスリップ音と車のブレーキ音が遠くから俺の耳に飛び込んできた。鈍く どんっと なにかをはねたときのような衝撃音がとても不吉な感じだった。 俺は公園から駆け出して走り寄る。そこで見たのは、ファミリータイプのワンボックスカーが 急いで現場を立ち去っていく場面と、俺のペットの無残な姿だった。 「まりさのゆっくりハウスの下にお手紙さんがあるんだぜ・・・、それを・・」 ゆっくりニックに行くまでもなく。これが致命傷であることはもうなんとなくわかっていた。 身体全体のデッサンが崩れたように斜めに全体がひしゃげていて、特に損傷が激しかったのが 身体の中心線付近である。べっこりと奥にめりこんでいて、身体の歪みはそこから末端まで 走っているかのようだった。なにか大事な器官が圧迫されて徐々にすべてが壊死していくような、 そんな印象を受けた。 俺は手に持った缶のオレンジジュースを空しく地面に転がるゆっくりに垂れ流しながら、いつまでも 地べたにへたり込んでいた。誰かがゆっくりニックへの"うー急車"を手配してくれたようだった。 茫然自失していた、よく覚えていない1週間あまりがあっという間に過ぎ去って俺はいま、お部屋の 整理と後片づけをしている。 部屋に置いていても気がめいる一方なので、今度の週末のフリーマーケットにでも出してしまおうかと まりさの使っていた、折りたたみ式のゆっくりハウスを持ち上げたときのことだ。はらりと手紙が 零れ落ちた。 「お兄ちんへ 10月11日 まりち、い書ょを書いてみたんだぜっ お兄ちん、これまでよくしてくれて ありがとーちんなんだぜ! どんなふうにお礼をしたらいいか まりち、よっく考えてみたのぜ お兄ちんはいっつも、おにゃの子とさゅー することばっか考えてたのぜ。だから まりち、はづかしいけど、さゅっさゅの 印(しるし)をのこしたのぜ~ いん まりちより」 最後にキスマークのおまけまで付いている。生前のある日、まりさが志村○んのバカ殿みたいに ちょこんとおちょぼ口に唇の模様をつけていたことがあって、あいつらあんなにデカい口を してるのに、なんだってまたこんなちっさな唇を描いたのかな、と疑問に思いながら、 クレンジングで落としてやった日のことが記憶の淵に蘇ってくる。あぁ、こういうことだったのか。 相変わらず、「さ」と「ち」は間違えている。漢字まじりの文が書けるまで上達したのに、これ ばかりは最後まで直らなかったな。 どこでこんな小技を覚えたのだろう。 いつのまにかまりさは大人のレディーに成長していたのだなぁと思うと自然と頬を涙が伝った。 気づくと俺は遺書の、まりさの印にそっと唇を重ねていた。 ばさっ。なにかスーパーのビニール袋が落ちるような音がした。嫌な予感がして振り返ると 貴方が立っていたね。自室にいるとき俺はよく鍵を閉め忘れる。 「いやっ、ごめん。連絡もなしに突然来ちゃって。このまえのお礼に鍋でも振舞おうかなー、 とか思って、また出張でこっちに寄る機会があったからさぁ、柄にもなく白滝とか白菜とか つみれ団子とかお肉とか焼き豆腐とかいっぱい買い込んできてしまったよ、ははっ。 ごめん、急な用事を思い出したから、これは君が一人で処分してくれないか。あと、ほんっと、 なにも見てないんだからねっ。・・・また電話する」 ばたん、かつかつっ。ヒールの音が遠ざかっていく。なにかのフラグが折れる音を聞いた気がした。 大の辛党で、甘いものなんか口が受けつけないって人だってさぁ、目の前でゆっくりが 腹をすかせた自分のために「さぁ、お食べなさい!」ってやってくれたら、礼儀として 一口くらいは喰うだろ?それがひとの道というかマナーだよな。 だからぁー、あれは誤解なんだよぉー。 お願いだから、着信拒否とメール受信拒否は解除してくれないだろうか。 ワープロでもPCでもなく珍しくペンをとって書いたので、いつもと調子がずれていたらごめん。 貴方からの連絡を待つ。 貴方の変わらぬ友人より 了) 【近作】 anko4450 リセットさん anko4442-4 上山ノ手高校古典部・1(前)~(後) 虫愛づる男(おのこ)のはなし/しゅごれいむっ!/週末の円紫さん 【書いた人】兵庫あき
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/40908.html
【登録タグ rulu あ 初音ミク 曲】 作詞:rulu 作曲:rulu 編曲:rulu 唄:初音ミク 曲紹介 「 背中合わせでも 触れていて───。」 rulu氏のVOCALOID曲9作目。 イラスト・動画は こむぎこ2000氏 が手掛ける。 三澄一夏氏歌唱版がYouTubeに投稿されている。 歌詞 (PIAPROより転載・編集) 通り過ぎていく人の雑踏(ネオン)に 違和感(ギャップ)を感じた 貞操を代わりに退屈を埋める それが普通になった のめり込んでいく 自分自身に 見て見ぬふりをして 毒にも薬にもならない説法(ことば)に 何処か嫌気がさした 他人事(ひとごと)な冷たい街並み(オブジェ)が 人知れず嗤(わら)ったら 優しさを履き違えてた ふたりを象った 分かり合えぬ心の内探るように 口移しの溜息を 真っ逆さまに突き落とされ がらくたのような愛だ 遠ざかる背はあの日のまま 想いの丈を切り取って 君が望む私にはなれないから 出来心だった その輪郭に触れた気がしたんだ 掛け違えて魔が差した純情に気付かぬふりをして 当て所(ど)ない深い虚しさに 火をつけて煙(けむ)に巻く いっそ幸せ願えたら 必要悪で良い 相容れない心 取り繕う距離 諦めに似た相槌と 募る想い溢れるのに 空っぽの強がりだ 触れた指 分け合った傘 塗り潰すように抱きしめて 君のいない私には慣れないから 背中合わせでも触れていて 想いは寄せて返さなくとも 気付かないふりをして 分かり合えぬ心の内探るように 口移しの溜息を 真っ逆さまに突き落とされ がらくたのような愛だ 遠ざかる背はあの日のまま 想いの丈を切り取って 君が望む私にはなれないから コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/25438/pages/4317.html
1 2 3 4 唯律 唯ちゃん誕生日 2016/11/27 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1480238745/ 戻る 名前 コメント すべてのコメントを見る ムギちゃんはどんなシチュエーションも似合う最高の美少女って事ですね。 (ただし某拷問SSの様な悪役は断じて認めないが。) -- (名無しさん) 2016-12-08 00 29 31 ↓6おっとりぽわぽわのムギだけど、悲しいとかしんみりとかが似合っちゃうんだよね。 -- (名無しさん) 2016-12-07 22 13 40 やはり一筋縄ではと思ったけど、今度は爽やかな終わり方。 -- (名無しさん) 2016-12-04 21 10 58 途中の書き方が少し盛りすぎ。 ssっぽくはない。 -- (名無しさん) 2016-12-01 18 50 10 作者さんタイトルを90年代の名曲にしてますね。 -- (名無しさん) 2016-11-30 23 36 35 律はいい奴だし、本人に悪意はないんだけど周りを振り回すキャラが似合うね。 本人に煮え切らないとこがあるから唯もムギもこうなっちゃうんだな。 前作では唯がさんざん待ったんだが、今回は律が待ってた…のかな? -- (名無しさん) 2016-11-30 21 45 13 またこの作者さんの唯律が読めて良かったです。 唯律は勿論の事ムギちゃんも幸せを見つけてほしいね。 -- (名無しさん) 2016-11-29 23 40 21 ムギは泣いていたのだろうか? SSだとこういう損な役を演じることが多いけど、 似合うのもまた事実。 -- (名無しさん) 2016-11-29 00 59 07 一番子供なのは律だな -- (名無しさん) 2016-11-29 00 32 39 去年の「私がおばさんになっても」もそうでしたが、唯はりっちゃん相手だと乙女になるんだと改めて感じました。 唯和、唯ムギ派ではあるんですが、唯律(ここでは律唯ですかね)もいいものだなと。 少しドラマチック過ぎるきらいはありますが、いいところでいい感じで終わったなと。 この二人にはぜひ幸せになってほしいですが、感情を押し殺すムギが不憫だなぁ。 何かのきっかけでムギにも幸せになってほしい。 -- (名無しさん) 2016-11-28 21 21 58
https://w.atwiki.jp/simpo/pages/27.html
ジル=プライス・バート=デービス(橋本碩也 訳)『忘れられない脳-記憶の檻に閉じ込められた私-』ランダムハウス講談社 少し前に出版された本ですが,最近,紹介記事が出ました。 「忘れられない脳」の困惑(MSN産経ニュース 2009.12.20 03 01) こちらには,もう少し書評的な紹介があります。 忘れられない脳 記憶の檻に閉じ込められた私(情報考学 Passion For The Future) ボルヘスの「記憶の人,フネス」を地で行くような症候群ですが,実際の症例はやはり複雑ですね。 最終更新:2009年12月22日 (火) 15時27分09秒
https://w.atwiki.jp/ft701w/pages/15.html
Q,root取れる? Q,Playストア(公式マーケット)に対応してないの? Q,Tapnow Marketに使いたいアプリが無い! Q,adb接続できない! Q,ホーム画面は回転しないの? Q,フリーズした!!再起動はどうすればいいの? Q,電源を切るにはどうするの? Q,モバイルブースターやPCから充電できる? Q,ホームや戻るを何度押しても効かないんだけど初期不良? Q,SystemUpdateでUpdateボタンを押したら再起動がかかってドロイド君とビックリマークの画面が出てきたけどなにこれ? Q,音楽聴いたり動画見たりしてると、音飛びひどくね? Q,root取れる? A,取れます。ただし保証対象外になりますので壊れても文句が言えなくなります。 root参照 Q,Playストア(公式マーケット)に対応してないの? A,対応していません。プリインストールされているTapnow Marketか、1mobileやGetJarなどの非公式マーケットからアプリをインストールすることができます。 root化すれば公式マーケットを導入できます。 root参照 Q,Tapnow Marketに使いたいアプリが無い! A,基本的にapkファイルからアプリをインストールすることができます。 apkファイルは他の端末から抜くか、chromeブラウザを使ってPC版マーケットからDLできます。 パソコン版 Android Market から直接 apk ファイルをダウンロードする Q,adb接続できない! A,ドライバをインストールする必要があります。 adb接続する参照 Q,ホーム画面は回転しないの? A,デフォルトでは回転しません。 他のホームアプリを入れるかOrientation Controlを導入してください。 Q,フリーズした!!再起動はどうすればいいの? A,電源ボタンを10秒以上押すと強制的に電源が切れます。 Q,電源を切るにはどうするの? A,電源ボタンを2秒ほど押して電源を切るを押すとできます。 Q,モバイルブースターやPCから充電できる? A,電源を切れば充電できます。使いながら充電するには付属のACアダプターを使うしかないようです。 Q,ホームや戻るを何度押しても効かないんだけど初期不良? A,スリープから復帰する途中や起動中にボタンを押したりすると反応が悪くなるようです。 復帰中や起動中にボタンを触らずに放置してみるといいでしょう。 それでも悪い場合は初期不良の可能性がありますが、zMooth Lite *rootを使って戻るキーなどを画面ジェスチャーで再現できるようにすれば解消するかもしれません。 Q,SystemUpdateでUpdateボタンを押したら再起動がかかってドロイド君とビックリマークの画面が出てきたけどなにこれ? A,android更新ファイル「ota_package.zip」がMicroSDのルートフォルダにない場合表示されます。 故障ではありませんので、電源を10秒以上長押しして再起動しましょう。 Q,音楽聴いたり動画見たりしてると、音飛びひどくね? A,要rootですが、NFCサービスを削除すると改善される可能性があります。 /system/app/Nfc.apk /system/etc/permissions/android.hardware.nfc.xml この2つのファイルを削除するなり、退避するなりして再起動すればサービスが削除されます。 システムを変更する行為なので、実施の前にバックアップを取りましょう。 この行為行うと保証対象外になりますので、ご注意を。
https://w.atwiki.jp/produce/pages/16.html
日韓両国に共通するのは、一言で言えば「原子化」と「グローバル化」ということだと思います。「原子化」というのは市民たちがさまざまな伝統的紐帯を失って、ばらばらになってしまうことです。人々が「自立」して、「自己実現」をめざして「自己決定」をくだし、その成否についてはすべて「自己責任」を負う。そういう生き方のことです。誰にも依存しない。誰からも依存されない。誰にも迷惑をかけない。誰からも迷惑をかけられない。自分の失敗の責任は誰にも転嫁しない。その代わり自分が獲得したものは誰ともわかちあわない。相互扶助・相互支援の仕組みは要らない。親族も地域社会も要らない。自分に必要なものがあれば貨幣を出して市場で商品 として買えばいい。そういう考え方です。家事労働も、医療も、教育も、介護も、慰安も、快楽も、すべては商品として市場に並んでいる。誰でも金さえ出せば買えるのだから、ひとりひとりはただ「で きるだけ多くの貨幣をできるだけ効率よく稼ぐこと」だけに集中すればよい。十分な貨幣を稼げない人間は、人間として必要な最低限のサービスを受けられず、 ついには路上生活に転落して窮死するしかないが、それは「自己責任」である。それが「原子化した市民」の生き方です。 一方、「グローバル化」というのは、商品、資本、人間、情報が国境を越えて超高速で移動することです。「世界のフラット化」という言い方をすることもあります。国民国家はそれぞれが固有の言語、固有の通貨、固有の度量衡、固有の法制度、固有の文化を持っていますが、グローバル化というのは、そういうものは「はっきり言って、邪魔」という立場のことです。国境のボーダーコントロールを廃し、国語をやめて英語を公用語にし、通貨も度量衡も経済法制も世界同一にし、消費者の価値観や欲望やライフスタイルも世界同一にし、労働者の規格も賃金も世界同一にする。それがグローバル化ということです。つまりは「国民国家を解体して、世界市場に組み込む」ということなのですが、その目標に向かって日本も韓国もまっしぐらに進んでいます。 でも、どうして「そんなこと」をしなければならないのか、それについてのきちんとした説明を僕は聞いたことがない。政治家も官僚もビジネスマンも学 者もメディアも「国の仕組みをすべてグローバル化に最適化しないと、われわれは『おしまい』だ」と浮き足立っているだけです。何がどう「おしまい」になる のか、それについての説明はありません。 僕がこの本の中で論じているのは、主に個人レベルで起きている「原子化」の現象についてです。 原子化趨勢に抗って、共同体の一員としてどう互いに支え合い支援し合うのか、教育を通じてどう次世代を育てるのか、労働を通じてどう自分自身を成熟させて ゆくのか。そういったことが繰り返し語られます。そういう問題を論じているうちに、これらがすべて「グローバル化趨勢」が個人レベルで出来した歴史的な問 題なのだということがわかってきました。市民の原子化は社会のグローバル化の論理的帰結なのです。 日韓両国民は今「原子化」がもたらした深い孤立に苦しんでいます。 親族とのつながりが絶え、隣人たちと地縁で結ばれることもなく、人間として生きてゆくための基本的なサービスをすべて商品として市場で購入しなければなら ない。タイトな生き方です。人間は誰でも病むし、傷つくし、老いるし、生産性を失うことがあります。ひとりで生きていれば、そういうことがある度に社会の 最下層に転落するリスクを負うことになる。 そのリスクを回避するためには、集団成員が相互に支え合い、支援し合う仕組みを作る他ありません。集団に帰属してさえいれば誰でも(お金がなくても、能力 がなくても、幼くても、老いていても、病んでいても)人間としての自尊感情を高く持って、愉快に暮らしていける仕組みが必要です。 とりあえず僕はそう思っています。 でも、「グローバル化に最適化すること」に夢中になっている人たちはそのような提案を一顧だにしません。それはまさに「自己決定・自己責任」の対極にある考え方だからです。経済成長や収益増大や株価上昇と何の関係もない話だからです。 いや、相互・相互支援の共同体が整備されてしまうと、経済活動は停滞する怖れがあります。 家事労働や介護や教育など、それまで原子化していた市民がしかたなく市場でお金を出して買っていたものが共同体に属していると「あ、私がやっておいてあげ るよ」という隣人から無償サービスとして提供される可能性があるからです。「代わりに今度、なにか頼むから」で済んでしまう。これは市場経済にとっては大 きなダメージになります。不動産や家財だってそうです。孤立した市民はひとりずつばらばらに暮らしますから、住む家も家財道具も一式全部自分で揃えなけれ ばなりません。でも、共同体に属していれば、シェアハウスできるし、家財道具も共有できるし、車だって何人かで一台所有しておけば、重い荷物を運ぶときと か、足の悪い人をどこかに連れてゆくときにだけ「今日は私に使わせてね」で済む。 共同体で暮らすようになるとものを買わなくなる。これは考えれば当然のことです。 でも、資本主義にとってはたいへん迷惑な話です。だから、資本主義経済は全力をあげて相互支援的な共同体の形成を阻止しようとする。 当然のことです。良い悪いではなくて、資本主義というのは「そういうもの」だからです。 でも、人間は資本主義経済のために生きているわけじゃない。人間が愉快に暮らすために経済システムは存在するわけで、本末転倒されては困る。 ですから、資本主義経済の要請に逆らっても、相互扶助の仕組みを作ることが、現代社会における最優先の「人間的」課題だろうと僕は思っています。経済成長やGDPの増大やビジネスモデルの開発やマーケットシェアの拡大よりも、相互扶助の仕組み作りの方が優先すべきです。 世の中には金儲けよりも大切なことがある。それは支援を求めている人を支援することだ。というのが一言で言ってしまえば僕がこの本で主張していることのすべてです。 支援を求めている人にはいろいろなかたちがあります。物質的に困窮している人もいるし、成熟したいのだけれどメンターがいない人もいるし、仕事を探 しているけれど見つからない人もいるし、病み、傷つき、癒しを求めている人もいるし、危機に瀕していて救助を求めている人もいる。それらの「困っている人 たち」それぞれに適切な支援がなされる仕組みを作りましょう。 なんだか当たり前すぎて、小学生でも言えそうな話ですけれど、この「小学生でも言えそうな話」を実現するために政治家も官僚もメディアも指一本動かす気がないということに僕は愕然としています。 日本では今生活保護の打ち切りや社会福祉の切り下げが進行しています。働きのない人間が税金に「ただ乗り」することは許さないということを平然と言い放つ 政治家がいます。「在特会」という名の日本のナショナリスト組織は在日コリアンへのヘイトスピーチや暴力行為で知られていますが、彼らが主に攻撃している のは政治運動や政治思想ではなく、在日コリアンには「生活保護受給者が多い」という「金の話」なのです。「支援を求めている人」は自己責任でそのような事 態に陥ったのであるから「支援を求める権利」を持たないという奇怪なロジックがメディアでは大声で、大まじめに語られている。 この知的・倫理的頽廃を前にして、「もう行政に頼らず、自分でなんとかしなければいけない」と思い始めた人たちが日本には最近出てきました。さまざまなサイズの相互支援のための共同体の試みが日本各地で今急速に拡がっています。 それは従来あったような血縁共同体の復活ではなく、また労働組合や互助組合のようなものでもありません。自力で新しい相互支援の仕組みを構想しなければな らないということはみんなもわかっている。けれども、できあいの「サクセスモデル」を模倣するということができない(まだ成功事例がないんですから)。だ から、どれも手探り、手作りです。 それらの試みに共通しているのは、とりあえず手元に「贈与できるだけの資財の余裕」がある人たちがそれを提供して、人々が集まれる場所を作るということです。 多くはそこに「塾」という看板を掲げて、学びの場としてスタートしています。 僕自身は2011年の秋に凱風館という道場を建てました。 武道の道場として毎日稽古に使っていますが、それ以外に毎週「寺子屋ゼミ」という学びの場を設け、さまざまな講演、レクチャー、映画会、古典芸能の上演(能楽、落語、浪曲など)の他、門人やゼミ生たちの自主的な利用に開放しています。 最も便利なことは200人近くの人々が出入りしていますから、「要らないもの」と「欲しいもの」がしばしば一致するということです。家具でも家電製品でも 本でもパソコンでも自転車でもベビー服でも、「欲しいものがある」と告知しておけば、だいたいすぐに手に入る。もちろん無料です。食べ物もそうです。季節 ごとにタマネギが送られてくる、桃が来る、蟹が来る。家で食べきれないものはみんな凱風館に持ち込みます。「ご自由にお持ち帰りください」と記して廊下に 置いておけば、一日できれいになくなります。それだけではありません。凱風館で友だちができる、仕事仲間をリクルートする、結婚相手がみつかる。そういう 例ももういくつもあります。この2年半で門人同士5組が結婚しました(うち4組は仲人を僕たち夫婦が勤めました)。彼らはみんな凱風館の近くに新居を構え ましたので、僕はいわば「十人の息子と娘」に囲まれて暮らしているような気分です。ほんとうの親族たちよりも、この「息子・娘」たちと一緒に過ごす時間の 方がずっと長いのですから、これはもう一種の「拡大家族」と呼んでよいかも知れません。 僕がこのような具体的な共同体実践を決意に至ったのは、もしかするとこの本が扱っている「原子化」トレンドの分析の結果だったのかも知れません。この本の中の文章を書いているときは、まだ「道場を建てる」ということはぼんやりとした夢想でしかなかったのですから。 韓国でもおそらく今これと同じような共同体実践の試みが進められているだろうと思います。そういった韓国での共同体実践とわが凱風館が国境を越えて連携できる機会を今度はぼんやりと夢見ることにします。 韓国のみなさんもがんばってください。