約 4,894,909 件
https://w.atwiki.jp/clownofaria/pages/133.html
第一部 『眠れない二日間』⑬ 〈零時五十分 綺璃斗〉 神社で交戦した蒼月から命からがら逃げた綺璃斗は上空から狂気をまき散らかしていた。 狂気は下で歩いている民間人や局員がその被害をくらい、体調不良で倒れる人や狂気で狂う人が増えてきた。 狂気で開放された人たちが放つ狂気が黒き靄となって、少女の身体に吸い込まれていく。 周囲が錆びた鉄のような匂いや鼻の奥がつんと痺れるような甘ったるい奇妙な臭気が濃くなって行くにつれて少女は身体が修復されていくのを感じた。 数分前に蒼月から受けた〈参乃陣四刃 八咫の黒』の傷は既に修復され、少女の身体自体が別の物に進化していく。 吸い込んだ黒き靄で進化していく彼女ならば、並大抵の魔導師に負ける事はありえないであろう。 しかしある種のうぬぼれに酔っていたさっきとは違い、今はどんな相手にすら全力で立ち向かうだろう。 「……?」 周囲に漂う靄から少女は不自然な物の流れを感じた。 次の瞬間、少女に向かって青い光を放つ線が向かってきた。 咄嗟に少女は周囲の靄を固め、漆黒の壁を形成。 しかしその青い線はその壁を突き抜け、少女の顔面ギリギリで止まる。 遥か下を見ると、とあるビルの屋上に青い魔法陣が展開されていた。 しかし綺璃斗の視覚ではその魔法陣の中心にいる存在を確認する事は出来ない。 その間にも次々と黒い壁に青い棒が突き刺さっていく。 「―――どうにか足止めは成功かな」 クラナガンに多くある高層ビルの一つ。 その屋上で一人の女性局員が空を見つめながら呟いた。 左手に握っているのは俗にボウと呼ばれる洋弓型デバイス。 しかしリムと呼ばれる弓の返る部分とストリングが異様に長いという意味では、和弓のような形状も持ち合わせていた。 青い棒が突き刺さった黒い壁を見つめる女性に念話の連絡が入る。 [えゆ三等空尉……こちらオウル・プリヴェント。集束まで後十秒。足止めをお願いします] 「こちら、えゆ。了解です」 念話でえゆと呼ばれた女性は展開された魔法陣の中で胴造りを行い、矢も無いままで打ち起こしまで行う。 そしてカムで重さを調整する事によって多くのエネルギーを蓄えながら引き分けをする過程で魔力が集束し、長い棒状の矢を作り出す。 サイトで標準を合わせ、空間把握魔法〈アルテミス〉で対象の位置を算出。その魔法で強化された視覚で対象を睨みつける。 対象は靄を固めた壁で身を護りつつ、周囲には黒い球体を配置。 何かが近づくたびに球体は黒い針となって伸び、その針は刃となってその身を鞭のようにしならせながら近づく物に斬りかかる。 えゆは軌道操作魔法〈クイックシルバー〉を矢に組み込む事で対象物以外を回避するように設定する。 「……限定十秒 対象のみを追尾《クイックシルバー》」 発射と同時に対象が移動する可能性も考慮に入れ、軌道操作魔法〈クイックシルバー〉で追尾効果も一緒に矢へ組み込んでおく。 サイトで狙いを合わせ、えゆはある程度の魔力を溜め込んだ矢を射出。発射時の振動と衝撃はスタビライザーで殺したが、タメ撃ちによって掛かった腕の負担でえゆは顔を一瞬だけ歪ませる。 射出された矢は青い光の尾を引きながら対象へと飛んでいく。 しかしその軌道上に浅葱色の魔力光を纏わせた少年局員が割り込む。 対象以外には当たらないように設定された矢は推進力として溜め込まれた魔力を使う事で強引に軌道を変える。 強引に軌道を変えたせいで勢いが衰え、対象の壁に突き刺さるどころか途中で霧散する。 えゆは共同戦線を張っている少年局員に念話を送る。 [ミヤモトくん。先行しすぎです] えゆから念話が送られてきた少年は忌々しげな顔で軽く舌打ちをする。 そして左手に持った日本刀型デバイスへ魔力を注ぎ込みながら黒い壁へと突っ込む。 魔力の込められた居合いがたたきつけられる直前になって、その壁に変化がおきる。 壁に突き刺さった矢を構築する魔力を失う事で消滅すると同時に黒壁が靄へと戻り、少女は靄を無数の黒い飛針に再構築して射出。 射出された針にとって突っ込んでくるミヤモトは格好の獲物。 咄嗟にミヤモトはバリアを展開するが、それが完成する前に針が身体に突き刺さる方が先であった。 顔や心臓はどうにかバリアで防ぐ事は出来たが、それ以外の部分には針が余すところ無く突き刺さる。 針の突き刺さる痛みと身体に狂気が染み込む激痛がミヤモトの脳内を焼き、ほんの数秒だけ思考能力を失わせる。 少女は笑みを浮かべながら、痛みで怯んだミヤモトに突っ込んできた。 その手に握られているのはミヤモトと蒼月が使っていた得物―――刀 鞘を握るような形で握った左手で刀を入れ、右手は刀の柄を握っている。 ミヤモトが刀の射程範囲に入ったとき、少女は刀を握った右手を左から右へ振り抜いた。 「Молния в темноте」 抜刀する事で切れた傷口から出た黒い血か靄か分からない物で滑らせた刃でミヤモトを切ろうとする。 そこでミヤモトは刃が身体に触れるギリギリで強固な結界を展開する。 危機一髪で助かったとミヤモトは思っただろうが、次の瞬間にはその考えは否定される。 野太刀の奔った軌道に沿って集束した狂気が巨大な黒き刃となり、ミヤモトの展開した結界をガリガリと削っていく。 最終的に黒き刃は定規を当てたのごとく綺麗な一文字を描きながら結界を切り裂き、驚愕で顔を強張らせるミヤモトに襲い掛かる。 ミヤモトはアサギの〈ブリッツ・リヒト・シュトライヒェン〉と蒼月の〈参乃陣四刃『八咫の黒』〉を模倣した斬撃によって大きく吹き飛ばされる。 意識が飛びそうになったがミヤモトはどうにか意識を保ち、少女から離れた所で踏みとどまる。 斬られた後を見ると、左の二の腕から右の二の腕にかけて綺麗な直線が入れられていた。 しかしバリアジャケットを着ていたおかげで、薄皮を斬られた程度であった。 ミヤモトが少女から離れて数秒後にタメ撃ちされた青い矢と琥珀色の弾丸が光の尾を引きながら少女の方へ迫る。 しかし少女はそれを持っていた刀でなぎ払った。 魔力を注ぎ込む事でバリアジャケットを修復しながらミヤモトは少女を狙撃する担当をしている一等陸士と遊撃担当のえゆに向かって念話で怒鳴った。 「オウルっ! えゆさんっ! 何で撃たなかったんだ!」 ミヤモトの怒鳴り声に頭が痛くなるのを感じながら狙撃担当のオウル・プリヴェント一途陸士は返した。 「お前が被って、撃てなかったんだ」 [私の位置からだと、ミヤモトくんも巻き込まれちゃうよ] 念話からわずかに震えて聞こえる聞こえる声でオウルは、えゆが撃たなかったのではなく撃てなかったのだと思った。 えゆの位置なら対象を撃つ事も可能であったのだろう。 しかし照準やスピード―――そんな些細な力加減次第で、矢がミヤモトに当たる危険性もあった。 敵の撃墜と、ミヤモトの無事。 えゆはその二つを天秤にかけ――― 矢を撃たないでチャージする事でえゆはミヤモトの無事を取った。 ミヤモトならばちゃんと自身が出来る加減を知っていて、危なくなったらちゃんと下がる事を信じた上での行動であったのだろう。 流石にミヤモトもえゆの気持ちが分かっているだろうと、アンチマテリアル型デバイス『ブリジット』の狙撃用のサイトで対象を狙いながら考えた。 しかしミヤモトから返された念話はオウルの予想とは遥かに反している物であった。 怒りで痛みすら忘れているらしく、ミヤモトは激昂しながら叫んだ。 [うるさいっ! 撃つ事に迷うなっ!] その言い方はまるで、味方の流れ弾に絶対当たらないという絶対の自信があるようにも思えた。 気遣ったえゆにそれは無いだろうと思う一方で、オウルはミヤモトが怒る理由も分からなくはなかった。 今、オウルが狙撃用サイトから見ている少女らしき物―――対象を撃墜。または拘束するのが今回の任務だ。 ならば、ミヤモトと言う一等空士の身を危険に晒すとしても―――狙撃担当のオウル・プリヴェントと遊撃担当のえゆは対象を仕留めねばならない。 例えそれが撃墜しなければいけない対象と一緒にミヤモトを殺すという結果にたどり着くことになろうとも。 共同戦線とはそういうものだ。任務を達成するためには仲間の命―――最悪、自身を進んで犠牲にするくらいの覚悟で望まなければならない。 勝つ為ならば、一人の命など微塵の重さも無い。 全を救うためならば、躊躇わず一を殺さなければいけない。 まさかそれをこんな状況で再確認させられるとは思わなかった。 オウルは魔法陣を展開し、『ブリジット』のチャージを開始する。 自身の魔力を核にして周囲の魔力を集束。むらが出ないように分解。そしてその魔力を圧縮。 それを何度も繰り返す事で、発射された弾が相手を貫くまでのスピードを極限まで加速させる。 一点集中の魔力弾、それに籠められる威力はかなりのものである。 しかし難点は発射後の次弾装填で、リロードしてからの発射が他の銃撃型デバイスよりも遅い為に連射ができない事であった。 特殊な魔法によって照準の精度が上げられたサイトを覗きながら、『ブリジット』の銃口を対象へと向ける。 引き金を絞ろうとしたその時、バリアジャケットを修復させたミヤモトがその軌道線上に割り込んできた。 [うおぉぉぉっ! この化け物があぁぁぁぁ] 流石にマズイかもしれないとオウルは思った。 自身の使う魔法は魔力の圧縮によって弾の威力を上げている。 一点集中型の魔力弾であるから、威力は折り紙つき。きっとミヤモトの身体すら貫通し、対象に着弾するであろう。 最悪、ミヤモトを殺す事になるが対象を仕留める事が出来る。 撃つ事に迷うな―――ミヤモトはそう言って、撃つ事を躊躇った二人を一喝した。 そう言ったのだ。ギリギリで避ける位の自信はあるのだろう。 ならば―――その宣言が嘘でない事をココで証明して貰わなければならない。 軽く息を吐き出したオウルは狙撃用のサイトから対象とミヤモトを睨みつける。 ミヤモトは設置された球体の迎撃トラップと、その隙を縫って攻撃してくる対象に足止めされていた。 遊撃を担当しているえゆというと、ミヤモトが対象の攻撃を凌げるように球体を狙撃している。 しかしその迎撃トラップは矢で安易に破壊する事が出来ても、すぐに修復されてしまう。 防戦一方になっているミヤモトにも聞こえるように、オウルは念話を繋げた。 「はあ、仕方ない。当たってもしらねえぞ……ミヤモト」 オウルは『ブリジット』の引き金を引き、琥珀色の魔力弾を解き放つ。 ドンという鈍い音と共に銃口から砲撃魔法クラスの威力を孕んだ魔力弾が発射され、対象に向けて『ブリジット』を構えていたオウルに衝撃が来た。 琥珀色の魔力弾は空を翔け上がり、ミヤモトと撃墜対象へ飛んでいく。 狙撃担当のオウルが二人の動きを予想して発射した魔力弾は悪くても、ミヤモトをギリギリでかすめるような弾道で飛んでいた。 いきなりココで、対象の攻撃を凌いでいたミヤモトが位置を変える。 それはオウルの放った魔力弾がミヤモトの心臓を確実に貫く事が出来る位置。 後十秒でその弾がミヤモトの心臓を穿ち抜くだろう。 事前に念話を繋いで宣告したのだから、流石のミヤモトも対象を振り切るか何かして避けるだろうとオウルは踏んでいた。 しかしミヤモトは弾の弾道から退避しようとしない。 まさか―――ミヤモトはオウルからの念話を聞いていないのではないのか。 オウルは自身のデバイスを落とし、念話を接続したまま精一杯の声で叫んだ 「ミヤモトおぉぉぉっ!」 [追尾及び、対消滅《クイックシルバー》!] その声が念話として聞こえるのが先か、魔法が発動されるのが先か分からないが、一筋の青い光が空を翔けた。 青い光は夜空に光の尾を焼き付けながら琥珀色の魔力弾に衝突し、そのまま強引に対消滅させる。 オウルは仲間を射殺しなかったと言う結果に安心しつつも、魔法に魔法をぶつける事で対消滅させられた事にはぞっとした。 軌道操作魔法を使用しているとはいえ、衝突させて魔法を対消滅させる事は容易ではない。 百分の一のタイミングと類い稀な解析能力がないとそれを容易に起こす事は出来ないからだ。 流石、首都防衛部隊所属の三等空尉であるといえるだろう。 その時、えゆからオウルへ念話が飛んできた。 [プリヴェントくん。大丈夫?] 青い矢が空を翔けているのが肉眼で確認出来るところから、矢を撃ちながら念話をしているようだ。 「ええ。大丈夫です」 背筋の寒気が収まらなかったが、オウルは大丈夫だと肯定する。 命を賭けねばならない場所で一つの事にこだわっていたら、それが命取りになりかねない。 軽く深呼吸をして、無理にでもオウルは気を落ち着けさせた。 [なら、大丈夫ね。分析と援護をお願い] 「了解しました」 オウルは取り落とした『ブリジット』を構えなおし、再び魔力の集束開始。 それと並行して、対象の生体をチェックする魔法を起動。 外見は普通の人間のようだが、戦闘力だけは普通の魔導師を凌ぐ物がある。 魔力の暴走と考えればそれまでかもしれないが、オウルが仕事で培ってきた勘と言う物が別の何かであると告げていた。 対象がほとんど未確認生物に近い今は、できる限りの情報を調達しなければならない。 それをもとに味方へとアドバイスを送り、味方が戦いやすいように援護を行う。 それが――――アンチマテリアルライフル型デバイス『ブリジット』で射撃を行う魔導師である自身の役目だとオウルは考えていた。 対象が撃ち込んで来た漆黒の槍でミヤモトが吹き飛ばされるのを空間把握魔法で強化された視覚によって確認すると同時に、えゆは軌道操作魔法で矢に複雑な命令と膨大な魔力を組み込んでいく。 援護射撃と対象の生体解析を同時進行で行わせているからか、オウルから解析による結果はまだ出てこない。 最低限、オウルの解析が終わるまでは時間を稼ごうと考えながらえゆは対象を狙う。 「……爆砕分裂後、多角砲撃《クイックシルバー》」 [えゆさん。何で、オウルの弾を対消滅させたっ!] 対象に狙いを定めたところで、ミヤモトからの念話が割り込んできた。 どうやら、えゆがオウルの魔力弾を対消滅させた事に憤慨しているらしい。 えゆの中では今すぐ弁解したいと言う気持ちがあったが、対象を撃墜するまではそんな余裕などない。 目の前では対象がこっちの攻撃を警戒してか、巨大な盾と球体型の迎撃トラップを作り始めている。 対象の攻撃を迎撃するのであれば、できるだけ早く行わなければならない。 チームであるとはいえ、一人で突っ走るミヤモトの言葉を今だけは無視をしなければならない。 「……話は後です」 [……っ! この――] ミヤモトがまだ何か言おうとしていたが、集中力を高めるためにえゆはあえて念話を切断した。 そして十分な魔力を溜め込んだところで、えゆは矢を離す。 青い矢は光の尾を空に焼き付けながら対象の方へと翔け昇り、完成した漆黒の壁に衝突。爆発する事で迎撃トラップを破壊し、壁に幾つものヒビを入れた。 しかし爆発だけでは終わらない。矢が砕け散っても魔力は破片のような形状を取ったまま対象の近辺に存在し、周囲の魔力を集束し始める。 危険を感じたらしき対象はその破片を壊そうとするが、オウルが魔力弾でえゆの援護を行う。 そして十分な魔力を喰らった破片は青い光線となって、多角度から対象に襲い掛かる。 色んな角度から集束式の砲撃魔法を喰らう事となった対象の身体は爆発によって発生した光と霧散した濃い靄によって見えなくなる。 咄嗟にえゆは目を焼かれないように瞼を閉じた上で、右腕で目の辺りを隠す。 [えゆ三等空尉……] やったのでしょうかと念話で訊ねてきたオウルに、えゆはまだ分からないと答えた。 すこしずつ光が弱くなっていき、えゆは対象のいた位置を見る。 そこはまだ濃い靄が掛かっている性で姿を確認できない。 下手をしたらさっきの攻撃で本当に撃墜してしまい、地面に落下した危険性もある。 しかしそれは靄が晴れれば分かる事だ。風の流れで少しずつ靄が流されて消えていく。 「……えっ?」 〈アルテミス〉で視覚を強化した瞳で確認した驚くべき光景に、えゆは不意に声を上げてしまった。 少女らしき対象が左右に手を突き出した状態で、何事も無かったかのように浮かんでいる。 まるでその少女を護るように球体状で展開されているのは黒い壁ではなく、少し黒ずんだ色をしている虹色のベルカ式魔法陣。 えゆが発動した二段構えの魔法はその魔法陣の前で停止している。 魔法陣を展開した状態で対象の口がゆっくりと動く。 「……掌握支配《コンプレクティ・リアクト》」 今までは意味の分からない音の羅列であったが、今その口から紡がれた音は紛れも無く人の喋る言語であった。 その言葉に従って、魔法陣の前で停止していた青の光線がゆっくりと吸い込まれていく。 そしてそれを吸い込んだ魔法陣はゆっくりと消失して行った。 魔力によって強化された狙撃用のサイトからオウルも、えゆの魔法が対象の展開した魔法陣によって吸い込まれていくのを見ていた。 オウルも陸士部隊の仕事で色んな違法魔導師やテロリストたちと渡り合ってきたが、魔法を吸収する魔法を見た事は無かった。 目の前の光景に驚いているオウルの側で、対象の生体をチェックしていた魔法が解析結果を出した。 「っと…生体センサースキャン終了…か……? なんだこれは…」 対象は身体の体温が異常に低いだけで、生きている事には間違いない。 しかし身体の内部が解析魔法によって検出する事が出来なかったのである。 今まで確認した限りでは対象に魔力を遮断する処理がされているようには思えない。 だが、対象は生きている事以外には何も分からない。 「……奴は、一体……何なんだ?」 魔法によって出た解析結果に、オウルは困惑してしまう。 外見は人間であるのは分かるが、中身が検出されない為に何なのかいまいちわからない。 人間という生き物は思考などを臨機応変に対応するが、戦い慣れてくると仕草などで予測できるようになる。 アンドロイドの場合ならば人間のような仕草が無く心が無い為、その行動などが読めないのである。 戦場では人間や機械問わずとんでもないのが放り込まれている事もあったりするため、分析が出来ないというのは危険極まりない。 そして次に出た解析結果にオウルは再び驚いてしまった。 「!?」 [どうしたの? プリヴェントくん] 驚きが声になって伝わったのだろう。一時的に念話の回線を遮断していたえゆがオウルに話しかけてきた。 オウルは解析された結果をそのまま、えゆとミヤモトに伝える。 「解析の結果。対象が生きている事以外は確認できません。ただし……」 [ただし……なんだ?] 苛立っているミヤモトの問いに、オウルは自身でありえないだろうと思いながらもそれを伝えた。 「さっきの魔法で、いきなり対象がリンカーコアを持ちました」 [……?] [……え?] ミヤモトは意味が分かっていなさそうであったが、えゆはオウル同様に驚いている事が念話からも伝わってきた。 二人が驚いている理由が全く分かっていないミヤモトに、えゆが説明をする。 [いきなりリンカーコアの存在が確認されるのはおかしくない事です。危機的状況によって魔導師として覚醒し、リンカーコアが発生した事例は過去にも数件はあります] 「問題は……」 靄を集束させて攻撃を仕掛けようとする対象を魔法で迎撃しながら二人は話を続けた。 漆黒の槍や針は魔法で破壊する事は出来るのだが、対象になると魔法自体を吸い込まれてしまう。 解析魔法の結果によると、魔法を吸い込む事によって対象の魔力も増して来ているらしい。 [リンカーコアが発生する前は魔法ではない何かを使用していた……という事ですね] 今までの技が魔法であったのなら、魔力に限界が来るのを待つと言う戦術も存在した。他にも、念話でAMFを発生させる事が出来る物を所有する部隊に連絡し、それらが来るの時間稼ぎとして踏ん張ると言う手もある。 しかし黒い壁などが魔法によるものでないのならば、対処方法が分からなくなる。 むしろ戦況がオウルたちにとって悪くなりつつあった。 対象の行使する技は魔力とは違う物で動いているし、対象に魔法を打ち込んだらそのまま吸収されてしまう。 何事においても、いつ決着がつくか分からないと言う状態は意思を持つ存在の精神に多大な負担を掛けて行く。 いつ終わるのか分からない戦闘にオウルたちの精神がすり減らされていった。 ほとんど千日手に近い戦況に痺れを切らしたミヤモトは日本刀型デバイス『鈴音』を抜刀し、刀身に浅葱色の魔力光を纏わせながら少女の方へと飛んでいく。 「うぉおおおおおおおおおおっ!」 少女は向かってくるミヤモトに向かって針を飛ばして来た。 さっきは不意打ちを喰らっただけらしく、今は魔力を纏わせた斬撃でそれらを切り払っていく。 攻撃を捌きながら少女の方へと突っ込んでいくミヤモトにえゆの念話が飛ぶ。 [ミヤモト君。危ないから、先行しちゃ駄目です!] これは一緒に戦う者を心配する声。しかしこの化け物を倒す事にミヤモトは頭が一杯であった。 時には『鈴音』で切り払い、ギリギリで捌き、必死で回避しつつ、その声をミヤモトは一蹴した。 「ココでこの化け物を止めないとやばいんですよ! 貴女こそ分かっているんですか!」 ミヤモトが突っ込んでくる様を眺めつつ、少女は靄を集める事で小さな剃刀を形成。 その剃刀を手首に当てて、躊躇いも無く一気にその刃を引いた。 剃刀の刃は少女の肌を切り裂き、その傷から血の代わりに黒い靄が噴き出す。 「Бешеные собаки」 少女の傷口から出ていた靄が集束して犬の形を取り、ミヤモトにその牙を突き立てるために突っ込んだ。 バリアジャケットを貫いて、ミヤモトの身体に牙が食い込む。傷口から狂気が流し込み、少しずつ溶かしていく。 噛み付いてきた犬を振り払おうと足掻くたびに犬の牙がミヤモトに食い込み、身体の自由を奪っていった。 しかし少女は手首の傷口から黒い靄を噴出しながらぼんやりとミヤモトを眺めている。 見つめるその目からは感情が全く感じられなす、ただ見ているだけのような感じであった。 それでもミヤモトは、痛みに耐えながら少女の方へと進んでいく。 黒い靄の濃度がある程度まで濃くなった所で少女は口を動かした。 「Дожди преступности」 黒い靄は細い針となって、ミヤモトに喰らい付いている犬ごと刺していく。 その針がミヤモトに降り注いで刺していく勢いはまるで豪雨。 針は刺し傷から身体の中に溶けていく激痛と狂気でミヤモトを蝕んでいく。 肌は徐々に黒ずんでいき、身体も言う事を効かなくなっていく。 ミヤモトは身体を動かせないまま、降り注ぐ黒い雨と自身の身体に美味しそうに噛んでいる犬を眺めていた。 出血のせいで徐々にミヤモトの身体が冷たくなっていく。まるで雨に打たれてずぶ濡れになっていくかのように。 少しずつ意識が薄れ行く中で、ミヤモトは少女に怒鳴った。 「この化け物がっ!」 今まで何をしても反応しなかった少女が、ミヤモトの罵倒に近いその一言に反応した。 白目と黒目が反対になっていた瞳が元に戻り、身体がビクリと震えた。 「私……化けも」 それと同時に黒い犬や身体に突き刺さった針が消える。 ミヤモトは消えたその隙に前へ突っ込み、魔力を纏わせた『鈴音』で少女を斜めに斬った。 切り口からは血の代わりに黒い靄が勢いよく噴き出し、黒い大型犬となってミヤモトに襲い掛かる。 不意打ちに近い攻撃の勢いに押されるミヤモト。噛み付かれないように防戦する。 その隙を突いて、少女の身体から噴き出した靄が大きな針となってミヤモトの身体に突き刺さった。 「ぐあっ……」 そのままミヤモトはゆっくりと落ちていく。既に意識は朦朧としており、後は重力に任せて落下していくのみ。 あと数秒でミヤモトがその硬いアスファルトの地面に叩きつけられて、ただの肉塊に変わってしまう状況。 「対象を追尾。および、接触後は対象をポイントBへと強制輸送《クイックシルバぁっ》!」 青い光を放つ矢が黒い靄に覆われた夜空を駆け抜ける。 「よしっ……!」 オウルはミヤモトが対象に攻撃を加えた事に小さくガッツポーズをした。 しかし次の瞬間には犬の突進を喰らい、その隙を縫うように黒い針を喰らったミヤモトが落下していく事にギョッとする。 助けに行きたいのは山々だが、空戦の資質が余りない自分が飛行魔法でミヤモトの救援に向かう事は難しい。 出来るしたら、自身のデバイスを浮かせる事くらいだ。 どうしたものかと考えあぐねるオウルにえゆの声が念話として割り込んだ。 [対象を追尾。および、接触後は対象をポイントBへ強制輸送《クイックシルバー》!] えゆのいるポイントから青い光が夜空を翔ける。 青き光を放つ矢は落下していくミヤモトを追尾し、その先をバリアジャケットの襟に引っ掛けた。 どうにかミヤモトを何も言えぬ肉塊に変わるという事態を回避できた事に安心すると同時に、その青い矢が自身のいる場所に突っ込んで来ている事に唖然とする。 急いでオウルは『ブリジット』を地面に下ろし、矢とともに突っ込んでくるミヤモトをキャッチ出来るような体勢をとる。 切っ先にミヤモトを引っ掛けた矢はオウルの近くでゆっくりと消滅する。 矢自体は無くなっても勢いは残っているらしく、ミヤモトの身体はオウルの方に飛び込んできた。 その勢いでオウルまでもが身体を持っていかれて、屋上を転げまわる羽目になったがどうにか受け止める。 屋上の硬い地面を転がったせいで体中が無性に痛かったが、その痛みに耐えつつ『ブリジット』を置いたところまで歩く。 狙撃位置に戻ったオウルは改めて念話を繋ぎなおす。 「こちら、オウル・プリヴェント。ミヤモトの回収完了です」 [そう……了解です。多重弾殻であれば、効果があることを確認] ちゃんとミヤモトを回収された事に、念話の向こうで安心したえゆ。 その安堵は念話として声と一緒に伝わってきた。 「情報提供感謝します。こちらも多重弾殻射撃に切り替えます」 オウルは『ブリジット』に装填していたカートリッジをロード。 環状魔法陣の代わりにターゲットリングを展開。同時に展開されたレーザーサイトを使用することで命中率を高める。 自身の魔力を核にして再び魔力を集束。今回は圧縮と分解の工程を行う代わりに膜状バリアでその魔法を覆う事で多重弾殻の処理を行う。 その魔法を発動させるに十分な魔力をチャ-ジさせたオウルは、魔法で視覚強化された狙撃用サイトとレーザーサイトの併用で照準を合わせながらその魔法を紡ぎだした。 「幽玄の灯《ファントムブレイズ》」 引き金が絞られる事で開放された遠距離狙撃型砲撃魔法は琥珀色の線となって対象へと伸びていく。 対象は右手で顔を覆いながら、オウルの放った〈幽玄の灯《ファントムブレイズ》〉へと左手を突き出す。 その手には少し黒ずんだ色をしている虹色のベルカ式魔法陣が展開されている。〈掌握支配《コンプレクティ・リアクト》〉でそれを吸収しようとしているらしい。 しかし琥珀色の一閃は吸収される事はなかった。 それどころか、対象の上半身右半分が円状に抉り取った。 「……っ!」 人を殺してしまったという嫌悪感にオウルは一瞬だけ足場が揺らぐような感覚を覚えた。 時空管理局は容赦ないとは言われていても、犯人を容赦なく殺すまでには至らない。 今、対象に放った魔法も非殺傷設定で威力を抑えてある。 だから、オウル自身も威力を抑えてある魔法で対象の上半身右半分が消し飛ぶとは思わなかった。 しかし次の瞬間には周囲の靄が対象にまとわりつき、失った部分を補修する。 それには別のポイントにいたえゆだけではなく、オウルも唖然とした。 対象が自身の身体すら靄で修復できてしまう事は、オウルたちの予想を遥かに超えていたからだ。 茫然自失しているオウルの背後でミヤモトがうめき声を上げる。 「うっ……」 どうやら意識を取り戻したようだ。多重弾殻処理を行った魔力弾を出来るだけ早く叩き込みつつ、オウルはミヤモトに訊ねた。 「大丈夫ですか?」 しかしミヤモトはオウルの問いに気にも留めずに対象を睨みつける。 それはまるで対象は自身が絶対に倒さなければいけない敵であるかと言うような目であった。 そしてミヤモトは足元に浅葱色のベルカ式魔法陣を展開。 黒い針が刺さっていた部分には黒い刺青らしき物が走っていた。 またもや独断で対象を止めるつもりだと、ミヤモトの殺気走った気配からオウルは察知する。 オウルはミヤモトを引き止めるように怒鳴った。 「お前にそいつを止める力があるのか? お前一人でそいつを止められるのか?」 しかしその問いに対してミヤモトは何も言わなかった。 殺気を押し殺すどころか、むしろ叩き付けながらミヤモトは少女の方へと飛んでいく。 少女も自身の身を護るために向かってくるミヤモトを迎撃する。 黒い靄が集束し、黒い槍をいくつも作り出して射出。 ミヤモトは鞘をつけっぱなしの『鈴音』でそれを打ち落とす。 しかしそこで気を抜いてしまったのが間違いであった。 上から黒い球体が落下し、ミヤモトの頭を打つ。その球体は一瞬だけミヤモトの意識を奪い、行動を微かに鈍らせた。 ミヤモトの頭を襲った球体の落下を合図に漆黒の球体が雨のように落下して進行を阻む。 黒い球体が身体を打ち付けてくる中で、ミヤモトはとある肉弾専門の教導官の技を思い出した。 それはアキの〈星堕ちつ日《スターライトフォーリングダウン》〉。 物量と落下速度によってミヤモトの進行を滞らせる球体は少女の周囲に集まって新たな形となる。 球体が泡を立てて膨らみながら空中で回転し、黒い靄を纏う漆黒の鮫を生み出す。 そして少女はアキとアサギの合体魔法である〈破軍鮫陣《ストレイト・オーヴァ》〉を再現し、それらを広域に展開した。 横に腕を振り抜いたのを合図に、黒の鮫たちはその役割を果たすために動き出す。 半分は弾丸のように突っ込み、残りの半分はその身を跳躍させて自重で周囲を潰しにかかる。 「第一幕……剣の舞」 カートリッジロードと同時にミヤモトは居合いの如く『鈴音』を右へ振り抜く。 シャンと言う鈴のような音がなると同時に抜刀され、浅葱色の魔力を纏った刃が空を切る。 その軌線に沿って剣の形をかたどった魔力の塊が扇状に配置され、ミヤモトが刀を振りぬくと同時に射出。 ミヤモトに向かってくる黒い鮫たちの一部がそれによって削り取られた。 「第二幕! 魔王っ!」 突き出した左の手の平にミッドチルダ式の魔法陣を展開。 浅葱色の魔法陣から少女をかたどった魔力の固まりが射出され、鮫のいる方へと一直線に奔った。 その魔力に接触した鮫だけではなく、周囲にいた鮫までも一緒に爆発する。 これによって少女に配置された鮫の一群を扇状に消滅した。 [ミヤモト……ペースが速すぎだ。途中で潰れるぞ] 「……第四幕。炉心融解」 オウルの念話になど耳も貸さず、ミヤモトはカートリッジロードを行うと同時に新たなる魔法を発動。 鮫の一群の中に魔力の球体が配置され、しばらく膨張してからその固まりが爆発。 つんざくような爆音と共に、少女が配置した鮫の大体が飲み込まれた。 振り抜いた『鈴音』を納刀したミヤモトはあえて粉塵へと突っ込み、少女を確実に撃墜するために鞘を握った左手に魔力を集中させる。 [一人で先行しちゃ駄目です。やられますよ] えゆから入った念話をミヤモトはあえて無視。 沈黙を貫きながら先行する一等空士についに堪忍袋の緒が切れたらしく、えゆはその相手に怒鳴った。 [そんなに空曹長になりたいのですか!] 「俺は堕ちねぇ! 絶対になっ!」 そう言ってミヤモトはえゆとオウルに繋いでいた念話を強制的に切断。 「くたばれぇっ! この化け物がぁっ!」 広域爆発魔法〈炉心融解〉で発生した粉塵を抜けた先でミヤモトが見たのは、口に壊れた笑みを浮かべた少女の姿。 少女の背中に生えていた漆黒の翼が肥大し、水晶の刃が生えた剣山を髣髴させるような羽となって扇状に広げられる。 剣を思わせる羽の先はミヤモトの方へと伸び、その身体に突き刺さった。 「わタし……バケMOの……?」 そう呟いた少女は更に黒い羽の切っ先をミヤモトに突き刺し、上へと掲げる。 傷口から狂気が注ぎ込まれる激痛と狂気で壊されていくのを感じながら、ミヤモトは少女に侮蔑の言葉を吐きかける。 「お前は……バケモン……だ…」 「……っ!」 少女の顔が苦痛を感じているかのように歪む。 ミヤモトを突き上げていた羽に力が無くなり、ゆっくりと下に落ちていく。 それによってミヤモトの身体に突き刺さっていた羽が血のぬめりでズルリと落ち、そのまま落下する。 「対象を追尾。および、接触後は対象をポイントBへ強制輸送《クイックシルバー》!」 しかしえゆが軌道操作魔法〈クイックシルバー〉を発動し、再び矢がミヤモトをオウルのいるポイントへと持っていく。
https://w.atwiki.jp/divine_revelation/pages/347.html
目次 1.仏教、キリスト教、神道は、だんだん形式主義となり、暗いものになってきた 2.仏教が現在のように堕落してきた原因について 3.キリスト教においても、中味がだんだん失われてきて形式に堕(だ)してきた 4.真理を知るということは、目の鱗(うろこ)をはがすということである 5.知らないということから偏狭(へんきょう)な心が生まれ、不調和が生まれる 6.暴力によってユートピアが来るというマルクスの思想は間違っている 7.宗教間の争いの原因は、真理を知らないことにある 8.本来、幸せのための宗教が、人間を暗くしている原因について 9.過去、罪深いことをしてきた人間が救われる道は、今世で良いことをする以外にない 10.因縁を断ち切るためには、日時計主義の生き方をすることである 11.人間は、本当の真理を知ったとき、自由自在になり、明るい人生を生きることができる (1986年11月3日の霊示) 1.仏教、キリスト教、神道は、だんだん形式主義となり、暗いものになってきた 谷口雅春です。今日は私の話も第八回目、最終回となったが、「真理は、汝(なんじ)を自由にする」という演題で話をしたいと思う。今日の演題は、おそらく締めくくりにふさわしい演題であろう。 私たちは一体何のために、真理の学習に励んでおるのか。まずここから出発せねばならぬ。一九〇〇年代の終わりが近づいた、この現今の宗教好きの人たちを見ていると、どうも悩みが多い、私にはそう思える。仏教徒というのはどうも暗い。見ていると、カビ臭い。よく聴いておれば、どこかの木魚の音か何かが聞こえてきそうな気がする。あるいはナンマイダか、南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)とか、そういう声が薄暗い御堂のなかから聞こえてきそうな、そういう気がする。 また、クリスチャンにしてもそうだ。教会の建物自体は、洋風であり、日本人から見れば、一つの素晴しい建築でもあると思う。しかし、教会でも、現在は歌を唄うとか、聖書を読むと、相も変らず二〇〇〇年も同じ聖書を読んでおるわけである。二〇〇〇年前に三十歳で法を説き始めて、三十三歳で磔(はりつけ)にあった人間が語ったとされる言行録、弟子が編んだ言行録を今だに一字一句読んで、みんな唱えておるわけだ。どれもこれも、なかなか明朗な明るい発展という道がないように思う。 日本神道系にしてもそうだ。現在においては、もはや、カビ臭いというか、陳腐(ちんぷ)なものとなってしまったように思う。今、神社に行って悟れる人はいないと思う。 神社に行って見るものは何か。まあ狛犬(こまいぬ)が二匹座っておるぐらいで、あとは御みくじだの御賽銭(おさいせん)だのを入れる箱があって、鈴かなんかが上からぶら下っておって、ジャリンジャリンと鳴らすと、まあ、この辺が終りだな。あと神道で他のものと違うとすれば、まあ柏手(かしわで)を二回ぐらい打つと、こういうことだろうな。こういう違いしかないと思う。 そして神主は何をしておるかというと、一応神道系の装束(しょうぞく)を着て、烏帽子(えぼし)か何かをかぶって、眼鏡を掛けてやっておるわけだ。普通のサラリーマンをやりながら、片手間にやっておる者もおれば、いろいろだと思う。 ところで、そういった神社とか、仏閣、あるいは、キリスト教でもいいけれども、まあそういうところを職業として働いている人たちを見ると、神社の神主さんの家に代々不幸が多い。息子が交通事故で死んだり、あるいは、不具の子供が生まれたりする。仏様の方でも、お寺の方でも同じで、なぜか縁遠くなったり、事故が起きたり、病気がちの家庭になったり、いろんなことになっておるようだ。 こういうのは、本来聖域であるべきところが霊的な場所であるというだけで、住んでいる人たちの心が調和されていないがために、いろんな悪霊が巣喰っておるのだ。そして、そこに住んでいる人たちをも不調和にしていく。こういうところがあるようだ。 そして、神社も仏閣も、あるいは、キリスト教の方も、何だかんだと観光仏教とか、観光神道とか、そういうふうになってしまって、お金儲けだな、観光客相手の、そういうことになってしまったようだと思う。 神道、日本神道の方では、なかなかその教えというものが、はっきりと今の形では残っていないがために、確かに多くを要求するのは難しいという面もある。たかだか祝詞(のりと)をあげるくらいのことしか伝わっていない。また禊払(みそぎはら)いというようなことがあるというぐらいしか分かっていないようだ。 神道系でヽ少し本格的な動きとして近代で出たのは、例えば、黒住(くろずみ)教、あるいは金光教、あるいは天理教、こうしたものであったろうか。そして、近、現代だけれども、出ロナオ、出口王仁三郎(でぐちおにさぶろう)、こういう人々の大本教。そしてまた、戦後もいろいろなものがあるようだ。PL教団とか、何だかんだと出ておる。 谷口雅春が生命の実相哲学を奉ずる生長の家は、一体如何なる宗団かと言われると、これも万教帰一でやっているがために、一律にこれだと決めつけるわけにはいかないけれども、流れとしては、日本神道系統であろうと思う。なぜなら、指導神、親神様というのが、日本神道の神様であるからだ。そういうことにおいて、神道系とみてもいいかもしれない。 ただ、かつて日本神道系というのは、古事記、日本書紀ぐらいしか、その理論的著書というのがなかったのであるが、我が生長の家においては、一大啓蒙運動となり、文筆によって様々な思想というものを人々に流布(るふ)することに成功したのである。 さて私は今、そういう仏教、キリスト教、神道、こうしたものがだんだん形式主義となり、暗いものになってきたという話をしてきた。そしてなぜ、そういうふうな形式主義、暗いものになったかという原因を考えてみたいと思うのであります。 2.仏教が現在のように堕落してきた原因について まず、仏教を検討してみようか。仏教がなぜ、現在のように堕落してきたのかということを考えたいと思う。 仏教というのは、釈迦の時代においては、人間が本当に悟るための道であったと思う。ところが、釈迦没後二千五百年ぐらいたった今日では、悟りという言葉は、言葉としてはもちろん伝わっておるけれども、人々は悟りということの本当の意味が分からなくなっている。そしてとくに悟り、悟りと今だに言っておるのは主に禅宗であろうかと思う。 禅宗において本当に悟っておるのかというと、これも、けっこう難かしい問題がある。禅のなかには確かに深いものがある。禅のなかで無門和尚(むもんおしょう)というのがいて、「無門関(むもんかん)」というものを著わしている。そこで、無門という人の悟り得たレベルというものを、よくよく見てみるならば、けっこう高いものを持っていたと思う。禅で公案の集大成をした人であるという。ただ、その流れ自体を見てみると、栄西を始め、公案禅の流れというものは、どうも形式に堕してきたようだ。 禅というものは、まったく奇抜な問答をすることによって、人間的な知識というものを切り取り去って、新境地を開拓するというものが、その本義である。しかし、平凡な坊主が禅を教えているがために、どうもその森厳(しんげん)の理というものが、なかなか極められないようである。本当に悟った人が教えたならば、只管打坐(しかんだざ)だろうが何だろうが、それは素晴しい教えと、おそらくなるであろう。 ところが、悟っておらん人間が指導しているがためにそうしたものは、なかなか人間を本当の方向に導かないでいるのだ。しかし、坐禅でも組みたいというような気持ちを持つという、つまり、人間がそういうような気持ちを持つということ自体は、決して悪いものではないと、私は思う。 さて今、仏教の暗い面の話を続けておるんだけれども、結局、釈迦が説き来たり、説き去った教えというものは、何百、何千の法門がある。そのなかに法華経あり、そのなかに維摩経(ゆいまきょう)あり、そのなかに涅槃経(ねはんきょう)あり、そのなかにまた禅の源流となるような教えもあった。いろんな教えがあったのである。 そうした複合した教えが、釈迦という、一人の悟った人間のなかにおいて、渾然(こんぜん)一体となって融合されておったのだと思う。ところが、後の世の弟子たちは、師匠ほど、優れた人材ではなかったがために、その全貌を理解することができず、その一端をそれぞれ行じたのにすぎないのである。 であるからして、たとえば、お経というものの本来は、釈迦と弟子との問答集であったのにもかかわらず、それが漢訳され、そして日本に持ち来たられると、本来の意味を失ってしまう。つまり、漢語だな、いわば漢語の勉強としてだけ意味を持つようになった。あるいは、音読する。とにかく歌の練習でもしておればよいのだろうが、歌の練習のかわりにお経を読んでおると、喉(のど)は強くなるかもしれないけれども、意味も分からずに、経文をあげておる。 それでも功徳(くどく)があるのだ。あるいは、写経をする。それだけでも功徳はあるのだと、こういうことを言われておる。しかし、そういうことは、一般的に言えば、なんの功徳もないと考えてよい。 もちろん、写経をすることによって、規則正しい生活をするなり、向上心を持つなり、精進するという姿勢を持つことができるがゆえに、それは悪い影響はないであろう。しかし、経文そのものに、それはどの価値があるかといえば、そうあるものではないと思う。 ただ漢訳されたお経のなかにも、やはり漢訳した人の力によって、つまり、漢訳をした僧侶たちが霊能力を持っていた場合もあったために、なかには言魂によって漢訳されている言葉もなきにしもあらずである。 たとえば、般若心経(はんにゃしんぎょう)などというのは、よく読まれており、また現代でも人気があるようだけれども、これなども、これを訳した人が、霊的な能力を持っておったようで、訳語自体のなかに一つの言魂があるのだ。 あなた方も今、様々な神理の言葉というのか、そういう経文のようなものをつくって読んだりもしておるようだけれども、やはり言魂というのがあって、それは綴(つづ)られた文章のなかに出てくるのである。であるから、一般にお経というものは、それほど深い意味があるのではないけれども、なかには、そういうものもないとは言えない。とにかく、「仏つくって魂入れず」の諺(ことわざ)があるけれども、外見だけを真似て、中味を知らないのが人間であったと思うのだ。 3.キリスト教においても、中味がだんだん失われてきて形式に堕(だ)してきた キリスト教においてもそうだ。現在、キリストの本当の精神というものは、忘れ去られていると思う。そして、形式によって行われている。ただもちろん、聖書というものを熟読して、毎週毎週日曜日に、教会か何かに行って教えを受けておる。そのなかに、聖書自体も一つの波動があることは確かで、それに馴染(なじ)んでいることによって、多少の悟りのよすがとなることは事実であろう。 ただ、聖書を読んでいても分からぬことがある。つまり、イエス様が現代に出ておったなら、どういうことを言ったであろうということが、なかなか分からんということだ。今から二〇〇〇年前に、ナザレの地で漁師たちを相手に法を説いておったわけだから、それ自体は立派な教えであったとしても、なかなか現代の文明人たちを納得させ、説得するには少々不足するようである。ただイエスという人は、大変詩人でもあり、言葉が美しい方であったために、今だに彼の言葉によって、心酔し、影響を受けている人も多いかと思う。 こういうことで、仏教においても、キリスト教においても、その中味というものがだんだんと失なわれてきて、形式に堕してきた。すなわち、たとえば、日曜日に集まって、聖書を読めばいいとか、あるいは、お寺に篭(こも)って坐禅を一週間やればいいとか、そういう形式的なものになってきた。あるいは念仏をあげればいいとか、あるいは写経すればいいとか。そういうふうになってきた。 そして本来、自由自在であった神理というものが、いつの間にか人間の形式的な行動のなかに閉じ込められてしまったと言えると思う。禅をやっている者は、坐らなければ、とにかく悟れないとか、念仏をやっておる者は、念仏をあげなければ救われないとか。こうした行為というのは、そうした教えというものは、本来の釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)の教えからいえば、ほんの一万分の一にも満たない教えであろうと、私は思うのだ。 4.真理を知るということは、目の鱗(うろこ)をはがすということである であるから、私は今、あなた方にも、様々な真理というものを学んでほしいと思うのであります。真理を知るとは、どういうことかというと、目の鱗(うろこ)をはがすということなのだ。人間の目には様々な鱗が入っている。自分自身は、いろんなことを知っていると思っても、その知っておるという知識自体が自分を歪める一つのフィルターとなっておるのだ。 キリスト教のみが真実であると思っている人間は、その鱗の入った目で仏教を見、神道を見るから、本当の姿が分からない。だから、イエス様によってしか救われないなどと言っておる。 しかし、じゃあ、イエス様以前の人たちは、永遠に救われなかったのか。じゃあ、イエス様は、なぜイスラエルにだけ出て、日本だとか、中国だとか、印度(いんど)には出なかったのか。それらの人々を救う意図がなかったのか。そんなことは、おそらくないであろう。イエス・キリストは、ユダヤの民族神ではないはずである。彼が説いた愛の教え自体は、普遍的な教えであり、人類共通の財産であると思う。 そうではないだろうか。そういうことで、イエスの教えというものも、ずいぶん、誤解されている。イエスを熱心に信仰すればするほど、イエスの教えの枝葉末節ばかりにかかわって、そして本当のキリスト教の真理というものが、人々には分からなくなってきておる。 仏教においてもそうで、仏教者であれば、キリスト教では救われないとか、神道では救われないとか言っている。こういう宗教による宗派の違いというものは、もちろん、根拠のないものではない。 というのは、やはり日本なら日本を中心に活躍した神々があり、キリスト系統ならキリスト教系統で、ヨーロッパ世界を中心として活躍した神々がある。また仏教系なら、印度、中国、日本と渡ってきた神々があるということにおいて、魂の系統というのがないわけではない。しかし、だからといって、他宗が全然間違っているというわけではないと思うのだ。 5.知らないということから偏狭(へんきょう)な心が生まれ、不調和が生まれる とくにキリスト教においては、他宗排撃というものが頑固に、頑強に現在でもあると思う。他の目から、今、実在界にいる私の目から公平に見て、どの教えがいちばん真理を伝えているかというと、どれも、どっちもどっちというところだな。仏教は、本当に葬式仏教になって、一部の修行者だけのものになってきたようだ。神道は、本当に金集めばかりをやっているようだ。キリスト教においては、人間の生きていくべき道ということがまだ学ばれておるようにも思うけれども、ただ真理という面において、他のものを学ぼうとしない、そういう傾向がおそらくあると思う。 私は生長の家において、神道、仏教、キリスト教、こういうものを統合し、これを超える教えというものを説いたつもりである。なぜこういうことをしたのか。その理由を一言で言うならば、「真理は汝を自由にする」ということなのだ。真理を知るということは、手足を伸び伸びと動かすことができるということなのであります。 たとえば、哲学というものがある。現代でも哲学というものがあって、大学の授業でやっておる。そして大学の教授なんていうのは、自分が哲学をやっておると思えば、宗教というものを軽蔑して、ああいうものは、インチキだと、淫祠邪教(いんしじゃきょう)であって、人を惑わすものだと、哲学こそ本当の人間の理性を追究していくものであって、真理探究の近道だと、こういう考えをしておる。 ところがその元を辿(たど)れば、哲学においても、出ている偉大な指導霊たちは、皆んな光の天使であり、教えを説いた、その側面がただ仏教やキリスト教と違っているだけである。したがって、自らが哲学を学んでいるからといって、宗教を排撃している人たちは、結局のところ、真理を知らないんである。 また、仏教をやっているからといって、西洋哲学などを否定している人たちは、まだ真理を知らない。結局、知らないということから、そうした偏狭な心が生まれ、そうした偏狭な心から、争いがある。そして、不調和が生まれておるのだと、私は思う。 結局、本当に力を発揮するのは何かというと、真理を悟るということであり、真理の全体像をつかむということだ。真理は一つだということを本当につかんだならば、そういった宗教間の争いはなくなるのである。これがなくなることによって、どれだけ世界が平和になるかということを、あなた方は考えたことがあるだろうか。 宗教によって、救われた人も数多いかもしれないけれど、宗教によって命を失った人が数多いことも事実である。そうではないだろうか。とくに中近東の方では、イスラム教関係の国家同士の争いが非常に激しい。それも他宗教との争いではなく、イスラム教同士のスンニ派だとか、シーア派だとか、私はよく知らぬけれども、そうした派閥同士で血を流す争いをしている。爆撃をしてまでも、争っている。またアメリカとソ連との争いを見ても、キリスト教国が唯物主義の国というのを、要するに、叩(たた)き潰(つぶ)そうとしておるのだ。 6.暴力によってユートピアが来るというマルクスの思想は間違っている 唯物論というのは、結論から言えば、間違っている。この世は物だけではない。その裏には、生命の実相という偉大なる実相の世界がある。共産主義においても、ユートピアを実現せんとする、そういう希望が実際にあり、共産主義も一つの希望の原理であったこと自体は、否めないと思う。共産主義は、まったく間違った教えかというと、そのなかにある希望の原理自体は間違っておらぬのだ。人々を解放し、そして豊かな平等な社会をつくろうとする気持ちそのものは、間違っておるものではない。 ただ、唯物思考という考え方、あるいは暴力礼讃という考え方、こういうものは、明らかに間違っておる。 マルクスは、暴力というのは、革命の産婆であると言っておる。つまり、革命という落し子というか、赤ん坊をとりあげるためには、暴力という産婆が必要なのだと、マルクスは言っておるようだ。 しかし、こういう考えが間違いであることは明らかであって、人々が本当に平和な社会を築いていくためには、やはり暴力のない世界を目指すべきである。暴力によって、暴力のない世界を目指すということは、それ自体が一つの矛盾であることに気がつかねばならんと、私は思うのである。暴力によっては、平和な社会は生まれないのだ。それは革命という美名によっては、浄化され得ないことである。 たとえば、ソヴィエト連邦においてロシア革命が起きたときに、人々は、これが自由の勝利だと思ったであろう。これからユートピア世界が来るのだと思ったであろう。ところが、どうだ。この後の流れは、レーニン以後、スターリン、こういう悪鬼の如き者が出てきて、大量の粛清(しゅくせい)とかいうのを始めて、いろんな人を殺していったのである。 また、中国においてもそうだ。共産主義をやって、そのときには、平和な民主主義革命かのように装っておったけれども、対立抗争する者たちを、次々と粛清していった姿を見れば、それが一つの地獄の現われであるということを否(いな)めないであろう。 それは、やはりマルクス自身にも責任があったと、私は思う。つまり、暴力によって平和な世界がある。平等な社会がある。ユートピアが来るという思想自体が、間違っておるからだ。暴力によっては、ユートピア社会は来ない。 本当のユートピア社会をつくるためには、昨日も言ったけれども、良き言葉の創化力を使いながら、人々がお互いに光輝いていく方向で生きていくべきなのだ。そうでなければ、本当の意味のユートピアはできるはずがない。 7.宗教間の争いの原因は、真理を知らないことにある たとえば、こうした唯物主義、あるいはキリスト教国を語っておるアメリカ帝国主義、あるいはイラン、イラクなどイスラム社会の抗争、あるいはまた、キリスト教、仏教、神道という、こういう教義の争い、こういうのを見ておると、結局のところ真理とは何かということが分かっていない。これだけだと思う。 それぞれ自分の信ずるものだけが正しいという頑固な思い込み、これによって争いが起きているのではないか。釈迦が思っていたような広大無辺な思想というものは、普通の人は抱けない。またイエスが思っておった大きな教えというものを理解することができない。そのために自分に都合のよい教えだけを取って、そして、それでもって他宗を排撃する。これが人間の愚かなところだけれども、心が狭いというよりは、そういうことを、つまり、真理を理解するだけの容量がないと見るべきなのだ。 また今後、大きな教えが説かれていくのだろうけれども、この教えもまた大きすぎて、後の世の人々をすべて吸収することはできないだろう。そこで、またいくつかの派に分かれていく。これはある意味では、やむを得ない流れだろうと、私は思う。 さて私は、真理を知らないということ、これが争いの原因だということを言ってきた。 実際、人間はずいぶん、言葉づらに執われているのである。神様の呼び名を、お父様、お母様というふうに考えれば、キリスト教系では、それをパパ、ママと呼んでおる。仏教系では、それをお父様、お母様と呼んでいるかもしれない。ところが、神道系では、父上、母上と呼んでいるかもしれない。じゃあ、父上とパパは違うのか。お父様が違うのかと言えば、同じ人なのである。これを、呼び名が違うから違うと思っている。 かたやアラーの神というアラーがあったり、エホバがあったりしている。かたやまた日本では、天照大御神(あまてらすおおみかみ)とか天之御中主之神(あめのみなかぬしのかみ)とか、こういう方がいたり、中国では孔子の教えでは、天帝、天の御帝というのがおるかとか、いろんなことを言われている。 これをみんな、別のものだとおもっているようだが、決して別のものではなくて、実際は神そのものでなくて、神近き高級霊のことを指しておるのである。そして天上界では彼らはみんな友達であり、知り合いである以上、それぞれのお弟子さんの信仰は違うものであっても、お弟子さん同士の争いの原因が、無知に起因することを理解し、他宗教の高級神霊をも礼讃する気持ちが、彼らにあってもいいはずである。まず人間はこのことを知らねばならぬ。 今、様々な宗教の高級霊の霊言というものを世に送っているようだけれども、これもまた、万教は一つであり、同根であり、一つの神から分かれてきた教えであるということを理論的に実証しようとする動きなのである。 そういうことで、あなた方が、今後とも何十巻も霊言集を出していかれるということは、大変意味のあることであろうと思う。そうすることによって人々は、やがて、それを否定できなくなってくると思うのである。そうしたことが事実であるということを、やがて否定できなくなってくるであろうと、私は思っている。こういうことが、「真理は汝を自由にする」ということであって、真理を知ることによって、宗教を学んでいる者たちを自由にするのである。 ただ、この真理は汝を自由にするということを間違ったふうにとらえてはならぬと思う。真理は汝を自由にするからといって、間違った教えを堂々と説いていいかといえば、そういうことではない。それは明らかに違っていると思う。 私は他宗排撃ということは、基本的にはやらなかった。あなた方に対しても、基本的には同じ態度をとられるのが賢いと思うけれども、しかし時には、例外の場合もあると思う。あなた方のところで教えを請うてきている者が、明らかに間違った教えに所属している。こういうこともある。こういう人に対しては、それはちょっと違っていると、教えてあげるということは、好意であろう。 真理は一つであり、万教は一つなのであるけれども、ただ、これも正しい教えも間違った教えも一つであるという意味ではないということだ。これを間違ってはいけない。 教えのなかには両立しない矛盾というものがあると思う。その矛盾している点は、やはりどこか間違っているところと正しいところがあるのだと、この矛盾点そのものは見逃してはならぬ。清濁(せいだく)合わせ飲むという器量は、大変大事であるけれども、清濁合わせ飲むだけで、濁りをいつまでたっても濁りとして認めているようでは駄目であって、やはり清の方が浄化していかねばならぬ。濁りをも浄化していく、そういう必要があるのではないだろうか。 8.本来、幸せのための宗教が、人間を暗くしている原因について こういうことで、あなた方は宗教をやっているけれども、宗教をやれば、仏教をやれば抹香臭くなり、キリスト教をやればアーメンばかり言って、懺悔の思想とか何とかいって、暗くなってくる傾向が多い。 人間を暗くするような宗教というものは、私は、どこかがおかしいと思う。宗教というものは本来人間を幸せにするはずだ。本来人間を幸せにする宗教が、それを学ぶことによって、人間を暗くする。これは何かの誤りがあるのではないか。私は、そう思う。 先般も話をしたから深く話をすることをやめるけれども、キリスト教においても罪の思想、こういうのがあるし、仏教においてもカルマの思想、こういうものがある。こうしたものが人間を暗くしておるのだ。キリスト教では、何で自分がこんなに不幸なのかと思えば、結局はアダムとエバが犯した原罪によって不幸なのだ、と。仏教系で、今世に何でこんなに不幸なのかと思えば、きっとこれは三世の縁であって、過去世の業(ごう)に違いないという、こういう思想を持っている。 業というものがないかといえば、ないわけではない。作用、反作用という法則は厳然としてあるし、また過去世の生き方が今世の生活環境に影響していることも、これもまた事実である。ただ業はあるけれども、業に振り回されてはならんということも、また事実なのである。 たとえ過去世において人殺しを犯しておろうとも、今世でまた人殺しを犯さなければならないという理由はない。ショーペンハウアーという哲学者がおって、「盲目的意志」とか言っておる。人間は盲目的意志によって動かされている、と。したがって、これは仏教の業の思想だろうと思うけれども、盲目的意志によって生きておるのだ、と。どうしようもないところがあるのだと、こういうことを彼は言っておる。しかし、人間は闘牛の牛ではないから、赤いものを見たら飛びつくというようなものであってはならぬと思う。過去世の業があっても、それを乗り越えていくような人間でなければならぬ。 9.過去、罪深いことをしてきた人間が救われる道は、今世で良いことをする以外にない 今ある仏教の一派では、釈迦の原始仏教の、はっきり言ってしまえば、阿含経(あごんきょう)というのを根本教典にして、A宗などというのを立ててやっておるのが、どこかにおるようである。京都かどこかに。こういうものに対して私は一言、言っておきたい。 何というか、まだこういう考え方というのは、学問的な考え方に偏(かたよ)っておる。釈迦がいろいろと説いたお経のなかでは阿含経が最初に説かれた教えということになっておるけれども、最初に説いた教えだから正しいとか、後のものは弟子がつくったから間違いだとか、こういうことを言うておるようだけれども、そういうものではないということである。人間というものを、何というか、そういうふうに一つの教えに縛(しば)りつけてしまう。こういうのは、私は非常に間違いだと思うのであります。 この教団においては、あえて名前は言わぬけれども、人々は、さっき言った業を背負っておるとしておる。業というのを、ここでは因縁(いんねん)と言っておるようだけれども、因縁というものを持っておれば、この因縁を断たねばならぬ。父母の因縁を断つだとか、あるいは、兄弟の因縁を断つだとか、あるいは、失恋の因縁を断つだとか何だかんだと言って、銭儲けをしておるわけだ。 因縁を断つ行法というのを教えて、これで三年間やれば、両親の因縁を断てるとか、こういうことを言っておるようだ。たとえば、両親が非常に貧乏であったとか、このままでいくと自分も貧乏になるんじゃないかと、そういうことで、両親の貧乏の因縁を断たねばならぬ、と。こういうことで、何とかというお経を唱えて、三年間か何か数珠(じゅず)を揉(も)んでおれば、因縁が断てるなんて言っている。こんなのは、はっきり言って、何も分かっておらんと思う。 因縁というものは、ないとは言えないけれども、それは先程言った作用、反作用の連鎖であり、ある意味ではカルマであろう。ただこれを断つには、逆のことをやっていかねばならんということだ。つまり、過去、不幸な人生を生きていたのならば、どこかで幸福な人生を歩むように切り換えていかねばならんのだ。それはそうした経文を読んだり、数珠をさげたり、坐ったりすることによって、断てるものではない。百日坐ったから、千日坐ったからなんて、そんなもので切れるものでない。 そうではなくて、過去、罪深いことをしてきた人間であるならば、その因縁を切り、その業を断つためには、今世でいいことをするしかないのである。お経を読んだり、数珠を持って、数珠をちゃらちゃらさせながら千日坐ったからといって、切れるわけは絶対にない。こういうのは邪教というのだ。間違っている。 人間は過去、誤った宗教において迷ったのであるならば、今世において正しい宗教を修める以外にはないのである。これ以外にないのだ。 10.因縁を断ち切るためには、日時計主義の生き方をすることである 因縁を切るという方法は、この因縁を断つ方法は一体何かというと、これは一つの光明思想であると思う。 人間というのは、たとえばキリスト教でいうように、原罪を負った存在、罪深い存在だということで連綿として生きてきた。こういう形で、いつまでたっても、子供の代になっても、孫の代になっても原罪を背負って生きていくのが人間であるならば、人間は、その業を、カルマを断ちようがないではないか。どうやって断つというのだ。それを、これを断つには人間、罪の子の思想を改めて、くらりと思考を一転し、光明の方に向くしかないのだ。 過去が不幸だからといって、なぜ現在も不幸でなければならんのか。それをよくよくあなた方は考えてほしい。昨日の不幸をなぜ今日に持ち込むのか。なぜ、明日には悪いことばかりが起こると思うのか。あさっては、もっと悪くなると思うのか。病気をすればますます悪くなる一方だとか思うのか。こういう思いというものは、一つの慣性であろう。そういう惰性であろう。私は、これを一つの因縁とするならば、これを断ち切るためには、心を光明の方向へ向けるしかないと思うのだ。 要するに、日時計主義の生き方です。日時計というのがあるけれども、札幌か何かにも、花時計とかがあるけれども、日時計というのは、太陽が出ているときだけしか時を刻まないのだ。日時計というのは、闇の時間を刻まない。太陽が出ているときしか、時を刻まない。つまり、人間というのも、この日時計主義でやっていかねばならんのだ。 我、太陽の時刻のみをしるす。そういうことで、明るいことのみを心に刻んでいくということが、大事なのではないのが。罪の子であるとか、業に翻弄(ほんろう)されているとか、両親だとか、先祖の因縁によって自分が縛られているだとか、こうぃう悪しき宗教信仰によって、自分自身を縛ってはならんのだ。 そういうものは本当に拭い去って、捨て去る。そして、ただ今から、自分は、明るく生きていくということを、まず一大決意することだ。これが因縁を切る、カルマを断つ一つの方法なのである。そして今日ただ今、それを決意したのならば、今日ただ今から、自分は心のなかに悪を刻まないと、刻むまいと、はっきり心に誓うことだ。 11.人間は、本当の真理を知ったとき、自由自在になり、明るい人生を生きることができる 結局、この世で生きているうちは、いろんなことが起こる。良いことも、悪いこともあるだろう。地獄に行っている人とは、どういう者たちか。結局人が自分にしてくれなかったこと、人の悪かったことばかりを心に刻んだ人たちが、今、地獄に行って、今、呻吟(しんぎん)しておるのだ。地獄では、心にいいことばかりを刻んだ人などいない。 そういうことで、一日のうちでもいろんなことが起こるであろうけれども、悪いことは小さく、そして洗い流していくことだ。そして、良いことが起こるのは、きっと神様が自分を愛していて下さっているからだと思うことです。良いことが身に降ってきたのなら、それに対しての感謝行をしていく。そうすれば、さらに良いことがくるであろう。また、していく。それが、さらに良いことになっていくであろう。こうして、人間は発展しかない生き方をしていくのだ。 ところが今日、悪いことがあったとする。それを今日、一生懸命、一晩考えてしまうと、夜寝られない。翌日も寝られない、と。こうして悪いことばかりをひき継いでいけば、永遠に明るい人生を生きることはできないのである。 悪いことは小さく受け止め、それを流し去れ。そして良いことのみを心に刻んでいけ。そういう日時計のような生き方のみが、人間を本当に幸福にする道であります。そして、そういう生き方こそが、人間を幸福にするのだということを悟ることが、「真理は、汝を自由にせん」ということなのだ。 古き宗教の因習に執(とら)われ、教えに執われ、自ら不幸にすることなかれ。人間は本当の真理を知ったとき、日時計のように、太陽の輝く日のみを、時間のみを我は刻す。そういう人生を生きることができるのだ。ここに至って、初めて人間は自由自在となり、明るい人生を生きることができるのだ。そして、その生活は、また天国にある生活であり、あなた方が、あの世に帰ったときに、そのように生きていくための準備でもあるということなのだ。このことを、忘れてはならない。 どうも長い間、私の話を聞いていただいてありがとう。八日間連続した講義も、これで終わりとする。 今回をもって一応、私の霊言集は完結するつもりであるけれども、もし読者から、もう一度、さらに再、再度、谷口雅春の教えを聞きたいという声が高まってくれば、また時期をみて出さないでもない。そういうときには、協力を惜しまない。以上であります。
https://w.atwiki.jp/umesuke777/pages/18.html
骨ドラは、ネクロマンシーのスキルマスタリー魔法「Command Undead」を骨ドラに使用することにより、一定確率で仲間にできる。 「Command Undead」の射程は、それほど長くないが、テイマーがモンスをテイムする距離ほど至近距離でもない。なので難易度はさほどでもない。 レッツチャレンジ!! ①まず「Necromancy」の「スキルマスタリー」を入手し、マスタリーが使えるようにしておくこと。手引書のレベルは3推奨・・・のはずなんだが、2でも効果の違いは無い気もする。 ②イルシェナー献身ゲートから北へ10秒ほど走ると到着できる「The Rat Cave」の最奥にヤツはいる。 移動アイテム「ヘビの顎骨」があるなら、「The Rat Cave」を指定して飛ぶと一瞬で到着できる。 ③骨ドラを見つけたら、マスタリー魔法「Command Undead」を唱え、骨ドラをターゲットする。成功率は50%くらい?成功するまで何度でも。 骨ドラと一緒に骨ドレイクがいるので間違えないように。奴は弱い。 ④首尾良く仲間にできたら、骨ドラを連れて献身のゲートまで移動。ムーンゲートでサーバ移動し、スポーンブロックを解除。すると、再び骨ドラが湧く。 ⑤もう一匹捕まえて完了。 ▽良個体ゲットを目指すなら? 骨ドラのステータスが見られるアニマルロア110以上のキャラを用意して鑑定、いい個体が出るまで黙々と倒し続ける。 ラットマンケイブはEJアカウントのキャラも行けるので、私はサポート用のEJキャラを活用しています。↓動画参照。 https //www.nicovideo.jp/watch/sm35617387 ▽パラゴンが出ちゃったら? やっつけないと次が湧かないので、倒すしかない。 奴はネクロ魔法が使えるので、ブラッドオースを食らって、反射ダメージで瞬殺される危険性があります。 ハイドやインビジで、なるべくタゲを切ってから攻撃しましょう。 私の場合は、ハイドスキル100のEI入りメイジに、ドラゴン特攻スペルブック(魔法ダメージ3倍)を持たせて倒しています。 なお、アンデッド特攻や爬虫類特攻スペルブックは上位特攻のため、2倍ダメージ止まりなので注意。 ネクロスキル持ちなら、コープスキンを入れて炎抵抗を下げて、フレームストライクを撃つと、より早く料理できるでしょう。 ▽骨ドラが地形にハマっちゃったら? 骨ドラは、戦闘状態じゃない時は結構フラフラ飛び回るので、地形にハマってしまう事がある。そこが、もし視線が通らない場所だと、仲間にする事も、倒して次を湧かせる事もできず困る。そんな場合の対策をひとつ。 ただし、この方法はあくまで自分の経験上、有効と感じている対策なので、間違ってたらあしからず。 対策:消えて見てる 『モンスがいる所で隠れていると、自分の周りだけモンスがいなくなった』という経験、あなたも無いだろうか? どうやら、たとえ姿が見えなくても、プレイヤーがいる場所では、いない場所よりモンスの活動が活性化するようなのだ。多分、システム負荷軽減のため、誰も見てない場所の動作はお休みしてるんだと思う。要は、人が乗った時だけ早く動くエスカレーターみたいなもの(?)。 上記の現象は、プレイヤー周りのモンスが活性化して動き回った結果、感知範囲外に出てお休みに入り、戻ってこない事が原因のように思われる。 もし骨ドラが魔法も届かない地形にハマったら、そばでハイド&インビジして待っていると良い。骨ドラの動きが活性化され、その場を離れた場合より早く脱出してくれるはずだ。たぶんね。 名前
https://w.atwiki.jp/poemkko/pages/20.html
忘れないで 忘れないで この世界中 どんなに探したって どこにもいないよ? 自分と同じ人が 世界に三人いるって言うケド キミという存在は キミしかいないんだ この星にキミはヒトリ 比べるなんてできないよ キミの存在はボクにとって かけがえのないもの ダレニモ キミの代わりはできないんだ 忘れないで キミのことを想ってる人も キミの隣にいる人も ちゃーんといるよ? ボクにとって キミの命は 何よりも 重いんだから 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/4505.html
『いつキスしてもいいように歯を磨くのだ』 9KB 小ネタ 愛情 不運 誤解 飼いゆ 都会 現代 兵庫あき ←ここに名を置くとタグみたい! #16 親愛なるT君へ 貴方の誤解をときたくて筆をとりました。上手く説明できる自信がないので、出来事を淡々と 最初から語ることにしました。長くなるかもしれませんが、最後まで読んでいただけると 幸いです。 * 「にんげんさんはどうしてまいにち はをみがくんだぜ?」 うちの銀バッジまりさは俺が毎朝、毎晩歯を磨くことに疑問を持ったようだ。 俺は洗面台に写った俺の写像越しに鏡の奥のまりさに向けて語りかける。 「いつキスしてもいいように人は歯を磨くのさ」 「・・・にんげんさんはそんなにいっつもちゅっちゅ することばっか かんがえてるのかぜ?」 「あぁ、そうだよ。まりさも磨く?」 「ゆんやぁー、まりさはまだおこちゃまだから、 きっすさんには まぁーだ はやいんだぜぇ?」 まぁまぁそう言わずに。明日まりさ用の歯ブラシを買ってくるよ、と俺は軽く請け負った。 最初、スニーカーを磨くときの小ぶりなデッキブラシを買ってきたら、まりさのやつ、 びびって逃げてしまったよ。馬の背毛でできた、おっそろしくゴリゴリとしたブラシだったし。 あいつ等の歯はなんといっても砂糖菓子に毛が生えたようなものだしなぁ、ちょっと反省して お子様用の柔らかめの歯ブラシを買ってきて、週に2、3度俺の気が向いたときに磨いて やっている。 女友達が神ノ戸へ遊びに来て、俺のマンションに泊まっていくという。寝袋を放ってよこしたら、 回し蹴りされた。俺がソファで寝袋、客は、特に女性はベッドというのが常識だったらしい。 俺はどうも常識に疎い。 その人は大学時代のサークルの友人で、合宿で雑魚寝してもなにも発展しなかった相手。 多分こっちのことを草食系の無害なにんげんと見ている。 もしくは、せっかくお膳立てしてやってるのに手も出せないヘタレ、かな。 彼女が帰っていった後、偶然か故意か洗面台には口紅が一本置き忘れられていた。 ルージュの伝言なんてユーミンにあったな。ジブリのアニメで覚えた、初めての大人っぽい曲。 ルージュで伝言を残すという手はあるようだけど、ルージュ自体を残すことに何か遂行的な意味が 秘められているのだろうか?などと艶っぽいことを全然艶っぽくない言葉で考えてみる。 結局そいつはまりさにやることにした。良いおもちゃになるだろう。 「ゆわぁぁー、ぺかぺかしてるんだぜ、 ぐーるぐーるすると のーびのーびなんだぜー♪ ゆんゆん、やんっ!」 口に咥えて、器用にべろさんでぐるぐる回しているようで、思いの他、気に入ってくれたようだ。 これがお化粧道具で、男を惑わすためのオンナの小道具だ、なんて想像もしてないんだろうな。 コカコーラの瓶が空から降ってきたのを、なにかの宝物のように錯覚してしまうブッシュマンを 思い出した。本来の用法を知らずに無邪気に楽しむゆっくりの愚かな姿はいつ見ても心が和む。 ゆぷっ、ゆぷぷぷっ。 おっめ、「まりさはおこちゃまっ!」とか、てめーで言ってたじゃん?なーにお化粧道具で 遊んじゃってんの?げらげらげらげらっ。 いたいけな子どもに風船だよー、といってコンドームさんを膨らませたものを公園で配るときの、 あの尻がむずむずとするような快感にぶるぶると腰を震わせながら、俺はまりさを横眼で愛でる。 ある休日の昼下がり。 「ゆっふーん、まりさ、このぺかぺかさんのしんのつかいかたを さとってしまったんだぜ?てんっさいすぎるのぜー!」 「みるのぜ~」 そこには壁一面に落書きの跡が。かっこいい三角お帽子を被ったかっこいいまりさの自画像と おぼしきものから覚えたての平仮名で書けるだけの言葉までがマンションの壁を埋め尽くしていた。 お、おちんぽ、だとぉ?まりさぁ、おっめ、ギザエロス!・・・・ あぁ、さんぽと書きたかったのだな。 「さ」と「ち」はにんげんの子どもでもよく間違える。 「おにいちん♂ と おちんぽ」って・・・。「たのしいな♪」って。絶対誤解されるわッ。 やれやれ。俺は浅くためいきをつく。 きょうの「おちんぽ」、もとい「おさんぽ」はなしだ。俺はまりさに冷たく言い放った。 あっぶねー、いま危うくHENTAIお兄さんと間違われるところだった。 きょうの「おちんぽ」は なし、って! 毎日ゆナホとして使用し、何だったら一日くわえられないことが逆にお仕置きって、いったい ゆっくりと、どんな関係性築いちゃってるのぉぉーー!! という話だ。 その休日はまるまる壁の汚れ落としに費やされた。が、どうにもならず結局、壁紙を一部屋丸ごと 張り替えることになった。 俺はまりさに語りかける。 「いつか、なんでにんげんさんは毎日歯を磨くの?って聞いてきたことがあったな。まじめに ちゃんと答える。 「本当はさ、いつ死んでもいいように身を清めているんだ。戦場に行く前に武士がふんどしを "さら"のに替えるようなものだな。 「ゆっくりから見たら頑丈なにんげんさんだって、いつ、外で不慮の事故にあって死ぬかわからない。 そんなとき うんこパンツだったら、恥ずかしいだろ?だからさ、外で運命の女性にいつ会っても、 逆にこっちからいつでも運命的な ぶちゅーをかませるくらいの身の清め方を常にしておくわけさ。 いつセックルに、いや、すっきりになだれ込むかわからないから爪も2~3日にいっぺんは切ってさ、 爪先もやすりで磨いて調えたりするわけだよ。 「ましてゆっくりはもっと死にやすくてもっと死にたがりなんだから、いつ死んでもいいような 身支度は普段から考えておいた方がいいんでないかい?」 あぐらをかいた股ぐらにまりさをすっぽりと収めながら、父親が娘の歯を優しく磨くように1本1本 丁寧にブラッシングする。そんなとき俺が話すのは、子どものときに母親から枕元で聞かされた 御伽ばなしの再現だったり、今日みたいな本音トークだったりする。まりさの方は馬の耳に念仏と いうか豚に真珠というか気持ちよさげに「ゆっゆーん♪」などと鼻唄を歌いながらすっかり 夢見心地だ。 そんなある日。まりさが「まりさ、きんバッジをめざすんだぜ、ゆっふーん!」 などと言ってきた。向上心のある奴は俺は嫌いじゃない。俺もそんなに暇な身じゃないが、勉強に 付き合ってやろうと思った。 小学校低学年くらいの読み書きそろばん能力は最低必要とされる金バッジ試験の勉強はなかなか まりさには難しそうだった。 まりさが特に力を入れていたのが「読み・書き」の部分だった。誰かラブレターでも書きたい相手でも できたんだろうか。すっかり色気づいてきたものだ。そのうち、うす汚い野良れいむでもつれてきて、 「「ここを『まりさと』『れいむの』ゆっくりぷれいすにするよっ!」」 なーんてお家宣言してくれちゃったりするのだろうか。 飼いゆっくりが番を欲しがったら別れ時、とは誰かの金言だったような気がするが多分そうなの だろうな。これまでいい夢見させてくれて、まりさ、本当にサンキューな。 そんな勉強の日々が続く中、気分転換に俺はまりさを連れて久しぶりに近所の公園へ散歩に行った。 国道を渡らないといけなくて、ちょっと難儀だなぁ、てか危険だなぁとは普段から思っていた。 俺はまりさを一ゆんで遊ばせると、公園のベンチに腰掛けて読みさしの文庫本に没頭する。 そこへタイヤのスリップ音と車のブレーキ音が遠くから俺の耳に飛び込んできた。鈍く どんっと なにかをはねたときのような衝撃音がとても不吉な感じだった。 俺は公園から駆け出して走り寄る。そこで見たのは、ファミリータイプのワンボックスカーが 急いで現場を立ち去っていく場面と、俺のペットの無残な姿だった。 「まりさのゆっくりハウスの下にお手紙さんがあるんだぜ・・・、それを・・」 ゆっくりニックに行くまでもなく。これが致命傷であることはもうなんとなくわかっていた。 身体全体のデッサンが崩れたように斜めに全体がひしゃげていて、特に損傷が激しかったのが 身体の中心線付近である。べっこりと奥にめりこんでいて、身体の歪みはそこから末端まで 走っているかのようだった。なにか大事な器官が圧迫されて徐々にすべてが壊死していくような、 そんな印象を受けた。 俺は手に持った缶のオレンジジュースを空しく地面に転がるゆっくりに垂れ流しながら、いつまでも 地べたにへたり込んでいた。誰かがゆっくりニックへの"うー急車"を手配してくれたようだった。 茫然自失していた、よく覚えていない1週間あまりがあっという間に過ぎ去って俺はいま、お部屋の 整理と後片づけをしている。 部屋に置いていても気がめいる一方なので、今度の週末のフリーマーケットにでも出してしまおうかと まりさの使っていた、折りたたみ式のゆっくりハウスを持ち上げたときのことだ。はらりと手紙が 零れ落ちた。 「お兄ちんへ 10月11日 まりち、い書ょを書いてみたんだぜっ お兄ちん、これまでよくしてくれて ありがとーちんなんだぜ! どんなふうにお礼をしたらいいか まりち、よっく考えてみたのぜ お兄ちんはいっつも、おにゃの子とさゅー することばっか考えてたのぜ。だから まりち、はづかしいけど、さゅっさゅの 印(しるし)をのこしたのぜ~ いん まりちより」 最後にキスマークのおまけまで付いている。生前のある日、まりさが志村○んのバカ殿みたいに ちょこんとおちょぼ口に唇の模様をつけていたことがあって、あいつらあんなにデカい口を してるのに、なんだってまたこんなちっさな唇を描いたのかな、と疑問に思いながら、 クレンジングで落としてやった日のことが記憶の淵に蘇ってくる。あぁ、こういうことだったのか。 相変わらず、「さ」と「ち」は間違えている。漢字まじりの文が書けるまで上達したのに、これ ばかりは最後まで直らなかったな。 どこでこんな小技を覚えたのだろう。 いつのまにかまりさは大人のレディーに成長していたのだなぁと思うと自然と頬を涙が伝った。 気づくと俺は遺書の、まりさの印にそっと唇を重ねていた。 ばさっ。なにかスーパーのビニール袋が落ちるような音がした。嫌な予感がして振り返ると 貴方が立っていたね。自室にいるとき俺はよく鍵を閉め忘れる。 「いやっ、ごめん。連絡もなしに突然来ちゃって。このまえのお礼に鍋でも振舞おうかなー、 とか思って、また出張でこっちに寄る機会があったからさぁ、柄にもなく白滝とか白菜とか つみれ団子とかお肉とか焼き豆腐とかいっぱい買い込んできてしまったよ、ははっ。 ごめん、急な用事を思い出したから、これは君が一人で処分してくれないか。あと、ほんっと、 なにも見てないんだからねっ。・・・また電話する」 ばたん、かつかつっ。ヒールの音が遠ざかっていく。なにかのフラグが折れる音を聞いた気がした。 大の辛党で、甘いものなんか口が受けつけないって人だってさぁ、目の前でゆっくりが 腹をすかせた自分のために「さぁ、お食べなさい!」ってやってくれたら、礼儀として 一口くらいは喰うだろ?それがひとの道というかマナーだよな。 だからぁー、あれは誤解なんだよぉー。 お願いだから、着信拒否とメール受信拒否は解除してくれないだろうか。 ワープロでもPCでもなく珍しくペンをとって書いたので、いつもと調子がずれていたらごめん。 貴方からの連絡を待つ。 貴方の変わらぬ友人より 了) 【近作】 anko4450 リセットさん anko4442-4 上山ノ手高校古典部・1(前)~(後) 虫愛づる男(おのこ)のはなし/しゅごれいむっ!/週末の円紫さん 【書いた人】兵庫あき
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/7042.html
173 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/15(水) 14 59 51.71 ID ??? 話をぶったぎって、小物報告 システムはアリアンロッド2E 初期よりも高い成長点を与えられて、キャンペーン用のキャラ作成 自分はシャーマンという妨害を得意とするクラスを選んでPCを作りました このクラスはダイス目を操作するスキルや 他のクラスでは与えられない特殊なバッドステータスを与えるスキルを取ることができるのですが キャンペーンの最初の3話目から、ボスが常に シャーマンが与えられる3種類のバッドステータスへの《抵抗性》を持つようになりました あと、雑魚敵も《抵抗性:衰弱》を半分くらいが持っていたり こちらもちょっとバランス取り難いPCにしてしまったという気もしていましたし 今後ずっとそういう敵が出てくるのだと活躍できそうになかったので、リビルドさせてもらえないか提案したのですが 「バッドステータスを主力にした時点で覚悟してたんでしょ。最適化にリビルドを使うなんて認められない」と、却下されました その後も延々と「どんな状況にも対応できないと嫌ってどれだけ甘えたいんだよ」とか 「設計したキャラが強いと思い込んで、不利な状況を想定できない奴はこれだから」とか 延々と嫌味を言われ続けられました 何とかキャンペーンを抜ける口実が見つからないかなと思いつつ、ずるずると続けてます←イマココ 174 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/15(水) 15 06 41.23 ID ??? ①事前に同キャンペーン参加の友人に愚痴こぼして外堀を埋める ②『アレからよく考えたが、お前の言う通りだ。俺はお前に甘えず、GMも頼まない』 こんな感じでよかろうよ? 175 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/15(水) 15 13 09.19 ID ??? 口実も何も今報告したことを素直に言うと良い もしくは「まさかピンポイントで不利な状況を常に設定してくるとは思ってもみなかった」「そして嫌味を言われ続けてもつまらんし、、何より遊びでストレス貯めるのは馬鹿らしいから抜けて他で楽しく遊ばせてもらう: って言えば良いと思うぞ? ああ、一応そのGMに言う前に他のPLにはこれまでのGMの発言に自分がどう思っているかと、もし自分が同じように常に対策取られ続けたらどれだけストレスたまるかって事を言っておいて、なぜ抜けるかを理解してもらっておくようにな 他の参加者さんに対しては迷惑かけちゃうことになるからさ 176 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/15(水) 15 16 08.64 ID ??? このスレで良く見るタイプのGMだけどこんなの本当にいるの? 177 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/15(水) 15 17 10.49 ID ??? たまにいる。そして大体自分が下手なGMなことを自覚してない 178 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/15(水) 15 19 13.30 ID ??? バステ無効ついてるだけでもバステ型にはキツイのに、 わざわざ、抵抗性ってのがひどいな とりあえず他の人たちが言ってるように、卓のPLを味方につけろ 179 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/15(水) 15 22 59.47 ID ??? GMは(PCを超えて)PL苦しめてなんぼと思い込んでる系だろうな やり方が露骨に狙い撃ちすぎてダメダメ 180 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/15(水) 15 24 47.56 ID ??? ARAはリプレイ読み専なんで詳しいことわからんけど リプレイ見ている限りではボスにバステ効かないのが基本じゃないの? それであえてバステ特化に行ったのなら自業自得という気もするがなあ 181 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/15(水) 15 27 52.66 ID ??? ARAは旧版では、シナリオ集からリプレイから軒並みボスにバットステータス無効がついてたからな。ほぼ義務みたいなレベルで 引き摺ってたら意図せず習得させてたりする 182 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/15(水) 15 28 15.56 ID ??? レジェンドではバステ無効ってそんなに出てなかった……よね? 183 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/15(水) 15 33 15.22 ID ??? 180 旧版でボスがBS無効なのはそうじゃないとボスが詰むから そして2EではBSがおとなしくなったし《BS無効》でBS打ち消すとHP減るようになった それなのに《抵抗性:○○》で完封してるのが問題、ついでに言うと雑魚にもついてるからなにも仕事できない 自分が魔法使いなのに敵はほとんど魔法無効がついてる、しかもキャラの作り直しができない状態 185 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/15(水) 15 33 54.79 ID ??? 横から補足 バステ無効=HPを消費してあらゆるバステを打ち消すカウンタースキル(HPを削れるので無駄にはならない) 抵抗性:○○=○○のバステが通じないパッシブスキル(敵専用。えげつないので3種までしか取得させられない) バステ無効ならまだマシだったろうね 186 名前:173[sage] 投稿日:2012/02/15(水) 15 36 53.97 ID ??? ボスには効かないだろうけど、《バッドステータス無効》で消されるならHP削れるしいいかな、くらいの感覚で組みました さすがに《抵抗性》で完封されるのは完全に想定外 アドバイスにあったみたいに、まずは他のPLに相談してみることにします 187 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/15(水) 15 37 12.50 ID ??? 旧版は金で買える安いバステ付与アイテム2つあれば、ほぼ相手を完封できるからな バステ無効がないと逆にボス戦が、HPを削るだけの作業にされる 188 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/15(水) 15 39 16.81 ID ??? 報告者を狙い撃ちした上でバッドステータスを主力の時点で覚悟してたんでしょ(キリッ 旧版ならともかく2eだろ、報告者がGMに嫌われてるとしか思えんな 189 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/15(水) 15 40 01.56 ID ??? バッステシャーマンPC相手に抵抗性完封はないなあ キャンペーン中に何度か、くらいならともかく、毎回は単にGMがヘタなだけだ 190 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/15(水) 15 49 59.84 ID ??? これでGMは「面白い、してやったり。オレサマクレバー」 って想ってる事が多いんだよな そこをPCの圧力でリビルドさせたら、 特定のバステ食ってる間は使えないって使用条件でえげつないエネミースキル覚えさせて 「元から出す予定だったしキャンペーンに絡む敵だからそのままだしたけど、リビルドしたからきついなー、誰のせいだろ」 とかニヤニヤ言うんだ と、いらん記憶が掘り起こされたって愚痴 191 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/15(水) 15 51 47.02 ID ??? 妖魔夜行でオーラ感知(レベル2/相手の大雑把な感情と妖怪かどうかが判明する)を穫ったら、NPC妖怪全員がオーラ隠蔽を持っているようになりました( _ )。 昔(赤青緑黒箱)のD&Dでヘイストを多様したら、即座に打ち消して来ました(解除系魔法は自分の手番で使うしか無いのに、それすら無視)( _ )。 173 GMの態度を見る限り既に他のPLに手を廻している可能性が高く、何を言っても無駄なような気がします。 我慢してプレイしても「あれは役立たずなプレイヤー、全てあいつ(報告者)が悪い」と周囲に言われて終わりでしょう。 諦めて他の環境を探し、そのGMと縁を切って「地獄環境ネタ」にしたほうが楽です。 192 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/15(水) 16 02 03.83 ID ??? 191 コンティニュアスでヘイストを常時かかってる状態にしてたら 「お前のPCの寿命半分な」だけで通してくれたうちのGMとはえらい違いだ・・・ 173 「BSが常に効くとは思っていませんが毎回対策され続けるのは面白くありません」 と素直に【他のPLの前で】言うことだな その後も常に対策してきて他PLが何も言わないなら諦めて抜けた方が良い 一緒に抗議してくれるPLがいたらそいつら誘って鳥取つくれ 193 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/15(水) 16 03 53.55 ID ??? ちなみにシャーマンのバステは決まればなかなか強くて面白い。 これを完封するのは本気でPLが嫌いか、こういう戦術が大嫌いなGMなんだろな。 194 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/15(水) 16 05 33.67 ID ??? 一人役立たずって他のプレイヤーも嫌だと思うがね パーティー戦力的にも他に負担が来る 195 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/15(水) 16 24 41.98 ID ??? そのGMに世界樹かメガテンでもやらせて、バフデバフバステの面白さでも理解させてやれ… と言いたいけど、たぶん逆効果だろうなあ。 196 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/15(水) 16 40 30.66 ID ??? ザコというか対多数戦闘には強いけどタイマンには向かないキャラ作ったら ほぼ毎回大型の単体で固めてこられた時には活躍させる気ねえだろと思った事はある まあ、やる事がないわけではないから別にいいんだけど 200 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/15(水) 17 40 12.74 ID ??? 173 その抵抗性持ちボスが出てくるのが何回続いたんだろう DX3でクソ装甲値持ったボスが出てきて、まともにダメージ与えられるのが 装甲値無視エフェクトを持つキャラ1人だけって糞シナリオに当たったこと思いだした シンドロームの組み合わせ上、装甲値無視取れないキャラもいるんだから勘弁してよって ゲーム終わってから話したけど理解してもらえたのかどうか曖昧な返事しか貰えなかったな 205 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/15(水) 18 11 13.38 ID ??? 184 弱くはない、むしろ強い わりとえげつないスキルが並んでる 癖がある強クラスだな 206 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/15(水) 18 13 56.07 ID ??? シャーマンのせいで他の人が活躍できなかったので、という理由も考えてみたが なら抵抗性じゃなくバステ無効でいいしなあ 嫌われてるとしか思えないな 334 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/16(木) 17 07 12.62 ID ??? 173 あまりにうちの鳥取と状況がかぶっているんだが…… うちの鳥取とは限らんが、そろそろGMにマスタリングが酷いんじゃないかと言うつもりだった 301 売れるだろうという理由で、内容も知らない作品の二次創作をする同人作家みたいな奴だなあ DXだからどうとかじゃなくて、そういうスタンスで面白いシナリオが書けるわけない 367 名前:334[sage] 投稿日:2012/02/16(木) 19 26 33.96 ID ??? マジでうちの鳥取だった 話に上がっていたGMはいままでPL専で そのときはGMの俺にシナリオが気に入らないとか愚痴るだけだったから他への害はなかったんだが GMやるようになって、いろいろまずい面が露呈してきた感じ 器用キャラを立てる方法が 「そんなスキルを持っていたのか。この状況では役に立つね」というプラスの方向じゃなくて 特化キャラに対して「あーあ、そんなビルドしているからpgr」みたいなマイナス方向なのがなー シャーマンのPCは、メインクラスがメイジで魔法攻撃とか飛行の魔法とかも使える それもあって露骨に嫌がらせされているなとは思ったけど、まだゲームにはなっていた とりあえず同期にも相談して、次の集まりのときにじっくり話すつもり 困スレに書き込んでいる俺が一番の困かもしれん…… 369 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/02/16(木) 19 30 06.70 ID ??? 他にも見てる奴いるんじゃね?w スレ312
https://w.atwiki.jp/mbmr/pages/146.html
悪夢かもしれないけど ◆j1Wv59wPk2 私はこの殺し合いが始まってすぐに一人のアイドルと出会った。 そのアイドルは最後までアイドルであろうとして、アイドルとして散った。 一人の女として自らの夢を叶えるために殺し合いに乗る私とは真逆の存在で、 そして、その少女の存在とその死は、私の決意を固めた。 もう後戻りはできない、するつもりもない。 私は生き残らなければならない。…どれだけのものを失っても。 「場所が近くて助かったわ」 和久井留美は北東の街に向かっていた。 おそらく街ならば人が集まる可能性が高いと思ったからだ。 あの時、あの瞬間に自分は殺し合いに乗り、一人になるまで勝ち残ると決めた。 最初に殺した少女が持っていたデイバックからはたいしたものは出なかったが、元から支給されていた銃がある。 銃の殺傷能力は既に実証済みである。多少重いものの、いざという時は鈍器にでもすればいい。 支給品の価値としては当たりといっても差し支えないだろう。 勝ちあがれる可能性は、充分にある。 ――――たとえ可能性が無くても、私は諦めないけど もはやその眼に迷いはない。 あの人のために、自分の夢のために。自分の道を行き続ける。 たとえそれが、どれだけ険しい道でも…。 と、不意に道沿いの茂みが動いた音がした。 * * * 「やだ……し、死にたくない…」 この異様な殺し合いが始まって数十分、白坂小梅は一歩も動けずにいた。 所謂ホラーやスプラッタ映画を趣味として見ていた小梅にとって、その恐怖はより鮮明に理解できた。 刺されて血が止まらない者、 鈍器で頭を何回も殴られる者、 爆発に巻き込まれる者、 毒薬でもがき苦しむ者、 はらわたを抉りだされる者、 燃やされる者、裏切られる者… 画面の向こう側で凄惨な死体となった姿、それが自分の姿と重なる。 そしてそれは空想上の話ではなく、今現実として突きつけられているのだ。 「うぅ…涼、さん…」 松永涼、名簿の中で最もよく知っている名前。 彼女は小梅の仕事上のパートナーであり、自分の大切な人の一人だ。 その彼女が殺し合いに参加していることは決して喜ばしい事ではなかったが、 小梅にとってはこの現状で唯一の希望になっていた。 会いたい。 自分一人では潰れてしまいそうで、壊れてしまいそうで。 守ってほしい。救ってほしい。 彼女は、自分の大切な人に大きく依存していた。 小梅の知る涼は、怖い所があって、 でもそれは自分の意思をしっかり貫いているなによりの証拠で、いつだって前を向いて導いてくれた。 だから、たとえこんな理不尽な殺し合いに居たって、自分の道を信じて、正しい方へ進んでいるはずだ。 もう一度会いたい。こんな所で死にたくない。 小梅は自分のデイバックに手を伸ばした。 死にたくない、死にたくない。具体的な方法は何もない。でも死にたくない。 何か入っていないのか。小梅はデイバックを漁る。 「こ、これ…は……」 バックの中から出てきたのは… * * * 彼女たちの頭の中には、大切な人の「笑顔」が浮かんでいた。 「これで二人目、ね」 「え……」 守るために。 守ってほしくて。 * * * 留美の聞いた音の方向、そこには参加者と思われるアイドルが居た。 その特徴的な姿を見て彼女が白坂小梅であるということを理解するのは容易かった。 「あなた、確か白坂小梅ね?あのコンビの片割れの…」 「あ……やぁ……!」 質問の答えは帰ってこなかった。元々留美にはさして興味の無いことだったが。 小梅は留美に過剰なほど怯えていた。 今の留美は先の殺人で返り血で染まり、冷淡な眼で怯える少女を見つめている。 小梅のその姿は最初に出会った少女とは違う、まさしく『恐怖で怯える少女』の姿だった。 「…あなたは、もう『アイドル』じゃないみたいね」 「い、嫌……!」 「別に責めるつもりは無いわ。そっちの方がやりやすいから」 そういって留美は銃を向ける。 もはや彼女の中で戸惑いや躊躇はない。…そんな感情はもう、捨てた。 あとはもう、銃の引き金を引くだけだ。 「いきなり、ごめんなさいね」 「そして」 「さようなら」 「………ッ!」 その言葉を言い終わるか否か、小梅から筒状の何かが投げられる。 「何!?」 それと同時に小梅は茂みの奥の方へ逃げ出す。だが留美は投げられた何かの方に意識が集中していた。 …完全に怯えきった少女に油断していた。何も抵抗出来ないものかと思っていた。 留美にはそれを短時間で完全に認識することは出来なかった。 その筒状の物体は留美の方向へ放物線を描く。 (まず――) あたりは閃光に包まれ、留美の思考はそこで途切れた。 * * * 「はぁっ……はぁっ……」 白坂小梅は走った。すぐに後ろから閃光と爆音が発せられた。 彼女自身にも目眩と耳鳴りが襲うが、足を止めるわけには行かなかった。 足を止めたら待っているのは、死。 ごく単純で、無慈悲な結末だ。 もはや彼女の頭の中に頼れる笑顔をした人の姿は無かった。 代わりに浮かぶのは、銃をこちらに向ける松永涼の姿。 そして撃たれて、死ぬ自分の姿。 刺されて血が止まらない私、 鈍器で頭を何回も殴られる私、 爆発に巻き込まれる私、 毒薬でもがき苦しむ私、 はらわたを抉りだされる私、燃やされる私、 裏切られる、私。 当たり前の事だ。この殺し合いで生き残れるのは一人。 最初の時点でちひろがそう宣言したはずだ。 何故そんな状況で、彼女が守ってくれる保証がある? 自分の知っている相手が全てとは限らない。こんな状況なら、人間はなんにでもなる。 一度考えてしまった可能性はもう止まらない。 もう松永涼の存在は彼女にとっての希望では無くなった。 小梅の命を狙う、たくさんの参加者の一人になった。 ――――私は、独りだ。 「嫌……嫌……」 彼女は、ただ泣いた。 * * * 「…………?」 耳鳴りがする。眼の前が真っ白になる。 周りの状況が何も理解できない。 だが、直撃したはずの体の感覚はあるように思えた。 (どういう事…?) 感覚が戻ってくる。そこには投げ込まれたモノ以外、何も居なかった。 体に損傷があるようには見えない。 てっきり投げ込まれたモノが爆発したのかと思ったが、少し違うようだ。 「…足止め目的の武器、って事ね」 留美には知る由もないことだが、この武器は所謂スタングレネードと言われるもので、 ピンを抜いておよそ三秒後、爆音と閃光により一時的に相手の行動を止められる。 だがこの武器自体に殺傷能力は無く、あくまで足止め目的だけ。 事実至近距離から受けた留美の体には大した怪我は一つも無かった。 だが、もしこれが殺傷目的の手榴弾だったら今頃私は死んでいただろう。 今回は完全に自分自身の油断から招いた事だ。 自分の夢のために、こんな所で終わる訳にはいかない。 殺す相手と語る必要は無い。無駄な行動があれば、死ぬのはこちらだ。 「さて、と…どうしようかしら」 先ほどの彼女はおそらく茂みの向こう側に逃げて行ったのだろう。 今からでも追いかければ追いつくのは不可能ではない。 だが、見失ってしまえば自分の現在位置さえも分からなくなってしまう可能性もある。 私の目的は生き残り、あの人の元へ戻ること。それが私の誓いであり、夢。 参加者を殺すのは過程だ。 彼女の動転具合から見て、おそらく長生きはできなさそうだ。 今、深追いする必要もないように思える。 「……よし」 彼女は歩きだす。その道は未だ長く、険しい。 【D-7/一日目 深夜】 【和久井留美】 【装備:ベネリM3(6/7)】 【所持品:基本支給品一式、予備弾42 不明支給品0~1、 今井加奈の基本支給品一式と不明支給品1~2(武器の類では無い)】 【状態:健康】 【思考・行動】 基本方針:和久井留美個人としての夢を叶える 1:その為に、他の参加者を殺す 2:白坂小梅を追う?街へ向かう? ※どちらへ向かうかは後の書き手さんに託します。 【白坂小梅】 【装備:無し】 【所持品:基本支給品一式、USM84スタングレネード2個、不明支給品0~1】 【状態:健康】 【思考・行動】 基本方針:死にたくない、誰も信用できない 1:とにかく逃げる 前:目に映るは、世界の滅亡 投下順に読む 次:アイドルだけど愛さえあれば関係ないよねっ 前:目に映るは、世界の滅亡 時系列順に読む 次:アイドルだけど愛さえあれば関係ないよねっ 白坂小梅 次:デッドアイドル・ウォーキング 前:DREAM 和久井留美 次:失敗禁止!火事場のチョイスはミスれない! ▲上へ戻る
https://w.atwiki.jp/akatonbowiki/pages/12126.html
このページはこちらに移転しました 結婚しないよ 作詞/ラッコのおじさん 僕の髪が肩までのびて 君と同じになったら 一目散に床屋へ行って 髪を切るよ 高いギターを君にあげよう だから僕が見えたら 名前を呼んで走ってくるのは やめてくれよ もうすぐ君が婚姻届を 僕の部屋の机の上に置くよ そしたら僕は窓をあけて エクボを見せる君を 窓の外に落としてしまおう 結婚しないよ 雨が上がってしまう前に 君を部屋から追い出す 雨に濡れた君は風邪を引く そのまましねよ 一人で買った緑のシャツを どうして君も同じものを持ってるのだろう? 結婚しないよ だから早く その紙を持って 出ていけよ
https://w.atwiki.jp/fadv/pages/809.html
パパはビリー・ズ・キックを捕まえられない パパはビリー・ズ・キックを捕まえられない (ロマンノワール) 題名:パパはビリー・ズ・キックを捕まえられない 原題:Billy-Ze-Kick (1974) 作者:ジャン・ヴォートラン Jean Vautrin 訳者:高野 優 発行:草思社<ロマン・ノワール>シリーズ 1995.08.01 初版 価格:\2000 昨年『グルーム』ではじけた感のあるジャン・ヴォートラン邦訳第一作目がこの作品。四ヶ月後には『鏡の中のブラッディ・マリー』も同じ草思社の<ロマン・ノワール>シリーズとして発売されるのだが、その後、昨年の文春文庫<パルプ・ノワール>シリーズで『グルーム』が世に出るまでは、大きく取り上げられたとは言えなかった。当時はまだ暗黒小説の地位が今以上に低迷していたのかもしれず、ぼくが知らないだけかもしれないが、ヴォートランの名が話題になってはいないと思う。少なくとも1995年~1996年の『このミス』をひっくり返してみても、ニ作のタイトルはどこにも見当たらない。 そうした不遇の時代を貫いて生き延びてゆく作品がいくらでもあることをぼくは知っているし、現にこれらのニ作は現時点で絶版になっているわけではない。ミステリチャンネルのホームページでは『グルーム』は見事昨年のトップにランクされているし、事実娯楽性も十分に兼ね備えており、奇妙でねじくれていながらも大衆のもとにある小説作りがなされているのがヴォートランの世界であるように思う。『さらば友よ』『ジェフ』の映画監督ジャン・エルマンの顔を持つヴォートランならではの、路上の視点から描かれた世界と言えるかもしれない。 本作は『グルーム』とも繋がる郊外の団地を舞台にしたシリーズ四部作の一角を担う。残念ながらシリーズ第一作の『赤い投票』は未訳。団地の非行少年たちを描いた作品という。訳者は『グルーム』の解説でヴォートランの作品をどんどん紹介してゆきたいというようなことを書いているから、この作家の名前が売れてゆけば、最近のトンプスンのように邦訳も加速してゆくかもしれない。 『赤い投票』に続く団地シリーズ第二作がこの作品。驚くのは『グルーム』の主役ハイムにそっくりの青年とその母が登場すること。母親はハイムの行状に腕をよじっておろおろするばかり。まるで『グルーム』の世界がそのまま団地の中心に引っ越してきたようなイメージ。刑事たちはスタイリッシュというところから遠く離れたところに住む奇妙で滑稽な連中ばかりだし、登場人物はグルーム以上に多種多様であり、明確な連続犯罪が全編を駆け抜けるタイプのきちんとしたミステリのかたちで描かれており、『グルーム』に比べるとずいぶんシンプルでわかりやすく、なおかつ活劇シーンさえ豊富である。 『グルーム』がハイムの脳内の世界に半分占拠されたような小説であったのに比して、こちらはさほど妄想の世界には重心が移動していないために、登場人物たちの豊富さにそのまま委ねられたような視点の入れ代わりが激しい。団地の重任たちが奏でる不協和音で織りなされた混沌の狂騒曲といったところである。混乱にはどんでん返しもフーダニットも盛り込まれているところが、かえって意外に思えるほどだった。 ヒロインとも言うべき七歳の女の子ジュリー=ベルトがひたすら愛らしい。いつも人殺しを夢見る残酷な少女であり、パパである刑事シャポーには犯罪者ビリー・ズ・キックが捕まらないことを確信している。この小説の陽気でたくましい闘いの一面を司るのは紛れもなくこの少女と六歳の男の子エドゥアール、そしてハイムの生まれ変わりとも言うべき精神分裂病のイッポの三人組である。さらに彼らの想像の中から現実世界にはみ出てきた連続殺人者ビリー・ズ・キックなのである。まるでゾロのように。ビリー・ザ・キッドのように。 この作品の背景は1974年。パリでは右翼と左翼のデモがぶつかり、暴力と政治が混じり合う。世間からはじき出されたような者たちの住む団地では、それぞれがそれぞれの抵抗の詩を歌っている。子どもたちや、余命いくばくもない老人ですら。この物語を支えるのはそうした時代のシステムに対する犯行の論理である。暗澹たる世相が生んだ生活史の中にこそ路上の視点からノワールが誕生してゆくことを、すでにこの時点で作品は約束しているのではないだろうか。 (2003.04.04)
https://w.atwiki.jp/monisyoudoku/pages/106.html
消毒されないレラン 314 名前:名無しオンライン 投稿日:2007/07/25(水) 19 32 41.87 l0TpupmH 「バナミル34gって高いモニー!!!、ぼったくりモニー!!!!」 ぼーっとしていたところに奇声が響いて思わずきょろついてしまった。 発言主は、ヴァルキリー装備のモニ子だった。 「信じられないモニ、バナミルは29gが市場価格モニ!!!!」 何ヶ月前の話や、このボケ。 それ以上に、ウチはてめーがその鎧を着る前から34gで売ってるわ。 大体、1出撃で100本持ってたところで、500gしか差がねーだろうが。 皮鎧で20本買って行くような客ならともかく、てめーに言われる筋合いはねー!! と、叫びたいところをぐっと、ガマン・・・ガマン・・・ 「アゲパンが売ってないモニ、やっぱり、アゲパンが一番なのに、わかってないモニ」 どこの営業妨害か判らないが、ガマンガマン・・・ 「それに1顔だし、ダサいモニwwwwww」 プチーンと切れそうになるが、ガマン、ガマン・・・・・・ 「やっぱり、モニ子は2顔モニw」 うるせー、顔なんか、整形でいくらでも変えれるこのご時世に くだらない事でぐちゃぐちゃ言うな・・・ガマン・・・ガマン・・・ 「それに、レラン服なんてださいモニw」 レラン服の良さが判らないヤツには、判らなくて良い、結構。 初めて見た時の、あの、コグ姉さんの凛々しさを汚されるくらいなら そう言われてた方がましだ。 散々悪態をつき、気が済んだのか、モニ子は居なくなった。 なんだか、どっと疲れた・・・ 営業妨害もいい所だ・・・気分転換も兼ねて、野菜でも採ってくるかな。 317 名前:名無しオンライン 投稿日:2007/07/25(水) 19 37 42.68 l0TpupmH 露店を片付けていると、声をかけられた。 「いよぉ~、赤レランのぷりてぃーモニ子さ~ん、ミルクティある?」 「心にも無い、お世辞は良いよ・・・コグ姉マニア」 振り返ると、馴染みのニュタ男さんが笑っていた。 「おつかれさーん、ひどい営業妨害だったな」 聞かれてたのか・・・ちょっと恥ずかしい・・・根性負けして店を片付ける所を見られるとは。 「あー、うん、まぁ、気にして無いよ、ウチ、収穫に行く所だったねん」 「お、タイミング良かったみたいだな。500個あるかな?」 「ちょっと待ってて、今、出すから」 「そーそー、プリティーってのは、心にも無い事で無いぞ。コグ姉さんが子供の頃は、きっと、こんな感じで、もっと耳が長くて、可愛かったんだろーなー、思ってるから、プリティーには代わり無い」 「腕は細いと思うけどね~」 「モニ子とコグ姉さんとの決定的な違いだな、それは」 ウムウム頷いてるニュタ男に、ミルクティを売る。 おまけに焼きトウモロコシをつける。 「まいどおーきに」 「お、サンキュー、さっきのヤツ、トレント狩りで良く揉めてるヤツだから、気にするな」 「・・・うん・・・」 気にするな、と、言われても、ぐったりする。 「てか、レラン服着て、料理以外の売ってるやつ多すぎ、料理売ってるヤツは無闇に華美だしさぁ」 「あはは・・・料理儲からないからしゃーないねん、ウチも刺身を店に卸した方が儲かるし」 「輸入ミルクが無くなって、バナミル売りとか料理系露店減ったし、まじ、助かってるんだから、露店がんばれよ」 「・・・ん・・・」 くそー、涙が出てくる、こんな顔見せられない。 ぐ、っと涙をガマンして、ニカっと笑う。 そうだ、水没されようと、営業妨害されようと、負けるわけにはいかない、こうやって買ってくれるお客様がいるんだから。 319 名前:名無しオンライン 投稿日:2007/07/25(水) 19 40 08.12 l0TpupmH 「焼き芋、焼き芋、おならがぷ~~♪」 鼻歌を歌いながら、ジャガイモ掘り。森でもこの辺りは静かなものだ。 売れなかったら、自分で遊べば良いのさ~。 思わずクワ2本分もすでに掘ってしまった・・・あと1本分掘るかなぁ♪ やっぱ、収穫楽しい、料理も好きだ、ウン。 『ひどいモニ!!!それは、アタチの獲物モニ!!!』 誰が叫んでいるかと思えば、さっきのアホモニ子だった。 ルート争いも、戦闘の花さ~、自分でやられたらイヤだから仕掛けないけど。 『誰モニ!!アタチをMPKしたの!!』 トレインも戦闘の花さ・・・轢かれて強くなるってもんだ。 『アタチをリザして欲しいモニ、お願いモニ☆ミ』 五月蝿いヤツだけど、モニコンが蘇生するのかな? モニコンは見境無いからなぁ・・・ 『可哀相なアタチを蘇生してモニ、お願いモニ☆ミ』 しばらくして、ゾーン情報から消えた。 モニコンから蘇生してもらったのかな~、またウザクなるな~。 クワ3本が壊れたんで、ついでにトウモロコシ刈りもするか。 ふと見ると、さっきのアホモニ子が幽霊状態で走ってきた。 後ろから大量のスプリガンがついて来ている。 アホモニ子の幽霊がこっちに突っ込んできた。 そのまま、スプリガンが追いかけて行った。 「な、なんでモニ!?」 そのままスプリガンにたこ殴りにされていた。 さ、トウモロコシ収穫するかな。 「よぉ、収穫はかどってるか?」 ニュタ男さんが声をかけてきた。 「うん、ばっちり~、そっちは?」 「ばっちり、絶好調だぜ>w<」 この人『も』モニと見ると容赦ないよなー・・・ 名前 コメント