約 24,298 件
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/3101.html
恋するウィルス わたしがコンピュータ研究会に入部したときの、数日間のログ。公開する。 0600時: 宇宙歴40068.26.11。起床。ログ記録開始。顔を洗う。朝食の準備。味噌汁を調理。昆布のダシ。豆腐の賞味期限が六時間前に経過。情報統合思念体に挨拶。返事は数バイト。わたしの上司は愛想が悪い。主流派はこれだから。 0645時: 顔面、頭部の手入れ。最近枝毛が目立つ。毛髪洗剤の変更を検討。あの人の好きなコロンを0.5cc噴霧。 0700時: 自宅を出る。隣の住人に挨拶するが、伝わらなかった模様。 0730時: 学校に到着。部室へ。無人。ハインラインの夏への扉を開く。175ページ。 0800時: 教室へ行く。途中で古泉一樹に会った。顔の角度を九度下げる。 0820時: 担任現る。顔色が優れない。配偶者とまた揉めたようだ。 (中略) 1205時: 文芸部部室へ行く。あの人がやってくる。 「よう長門。元気か」 「……通常の元気」 「そうかい」 わたしの活性化指数が五パーセント上昇。 1230時: 朝比奈みくるがやってくる。 「キョン君、マドレーヌ焼いてきたんですけど、食べてくれますかぁ?」 「はいはい、朝比奈さんの手作りならなんだっていただきますよぉ」 彼の体温が0.5度上昇。血中のホルモン濃度が上昇。わたしの論理回路にエラーを検知。 エラー消去。 disk I/O error。 エラー消去。 disk I/O error。 明日はコロンを増量。 1250時: コンピュータトラブルでコンピ研部員が職員室に呼ばれる。わたしも動員される。 そのときのログ。 教師 なんとかならないか。五限までにプリントアウトしないといけない教材があるんだ。 部長氏 どうしても分からないんですよ。OSは再インストールしたし、パーツもいくつか交換してみたし。 部員A 部長、ウィルスでは? 部長氏 それはありえないだろう、ハードディスクも交換してみた。長門君、どうしたんだ? YUKI.N LANケーブルがコネクタ部分で断線している。……交換するといい。 部長氏 おおっ!ほんとだ。すごいよ長門君、どうして分かったんだい!? YUKI.N ……ただの、勘。 X線走査による金属疲労検査だとは、とても言えない。 1630時: コンピ研ミーティング。そのときのログ。 部長氏 諸君。次期部長についてだが、僕は長門君を推したいと思う。 部員A 賛成っす。長門さんのプログラム技術は県下一、いや日本一だと思います。 部員B 異議ありませんです。長門さんの実力は全高電連でいまや超有名です。 部長氏 長門君、引き受けてくれるね? YUKI.N わたしは、S……文芸部の活動で忙しい。コンピ研の参加に充てる時間も限られている。 部長氏 じゃ、じゃあ副部長あたりでどうかな。参加するのはキミの都合のつく時間でいい(部長氏、発汗) YUKI.N ……それくらいなら。 部長氏 ほんとかい!?全員一致で長門君を我がコンピ研名誉副部長に任命する! YUKI.N ……拝命する。 部長氏 さて、次の議題だが 次期部長は、いったい誰。 1645時: コンピ研ミーティング続き。そのときのログ。 部長氏 えー諸君、来年度全高電連のソフトウェアコンペに出展する作品について話し合いたい。 部員A THE DAY OF SAGITTARIUSのメジャーバージョンアップってのはどうでしょうか。 部員B あれはうちの文化祭でも評価がいまいちだったでしょう。 部長氏 次期バージョンてのはどういう仕様なんだ? 部員A たとえばですが、フル3DのCG、クライアントサーバ型のマッシブマルチにするとか。 部員B そんな技術、うちにはないし、サーバを立てる予算もありませんよ。 部長氏 長門君はなにかアイデアあるかな? YUKI.N P2Pネットワークによる超大型匿名掲示板の構築。 部長氏 すばらしい!今をときめくP2P技術をうちでもマスターするんだね! 部員A あれは構造的に難しすぎませんか。 YUKI.N ……わたしが設計する。あなたたちはコーディングを手伝って。 部長氏 すばらしい。さすがは次期副部長だ!さっそく案件を練ろう。 部員A 賛成 部員B 異議なし また、仕事が増えた。自業自得。 翌日。 0955時: 職員室に呼び出される。長いのでログを文章化。 授業中、ドアが開いて数学の教師が顔を出す。 「すいませんちょっとお邪魔します、長門君はいるか?ちょっと職員室に来て手伝ってくれないか」 「……なに」 「またパソコンのトラブルでな。コンピ研の連中に見てもらいたくてな」 「……分かった」 近頃はコンピュータ保守要員として使われることが増えてきた。 職員室に入ると数名の教師がパソコンに向かって論議している。すでに部長氏と部員も召集されているようだ。 「今朝、電源を入れたときからどうも調子が悪くてな。動作がカクカクするというか、たまにフリーズするんだ」 「常駐ソフトがたくさん動いてるからじゃないですか?」 「全部終了させてはみたんだが」 「タスクバーにアイコンがなくても常駐してるプログラムは多いですよ」 部長氏がマウスを操作している。タスクリストから不要な実行中のプログラムを停止させてゆく。ファイル名とディレクトリの所在を確かめて数件のプログラムを消したところ、突然ウェブウラウザが開いてどぎついアダルト系サイトが表示された。 「うわあああ、こ、これは僕が開いたんじゃありません」 まわりの教師が咎めるような視線を部長氏に向けた。部長氏は、女であるわたしがいることを見ると顔を赤くしている。必死でブラウザを閉じようとするが、閉じても閉じても別のページが開く。部長氏はますます真っ赤になった。思ったよりもウブ。 「……かして」 わたしはマウスを取り上げた。画面表示もキーボードもマウスも、動きがコマ送りのようだ。割り込みが入っている。さらに、頻繁にネットワークにアクセスしている。 「……ワーム型のウィルスに感染した可能性が高い」 「誰かがウィルスを持ち込んだのかな」 「……侵入路は分からない。LANに繋がれた学校中のパソコンが感染している可能性はある」 「一台駆除するだけじゃだめか。長門君、どうすればいい?」 「……部長氏、部室のノートパソコンを持ってきて」 「分かった。おい、キミたち手伝え」 「ういーっす」 部長氏も部員たちも、わたしのかわいい部下。 「……バックドアを検知した。この学校のパソコンがウィルス流布の踏み台に使われている」 「誰だバックドア入りの実行ファイルなんか持ち込んだのは」 部長氏は先ほどの失態をごまかすかのように教師たちをにらんでみせた。全員が自分には非はないと首を振って互いを見回している。 「……究明はまた後で」 「そうだね。まずは情報漏洩を防がないと」 「……ネットワークを遮断する。すべてのパソコンのネットワークケーブルを抜いて、電源を切って」 「了解。先生、放送部に緊急放送をお願いします」 「分かった。校内のLANに繋がっているすべてのパソコンの電源を切るんだな」 ここまで、感染から一時間経過。対応に遅れが出ている。 この学校は普通科と理系進学科しかなく、工業高校のような情報技術系の授業は少ない。よって、パソコンが存在するのは職員室、理科室、図書室、コンピュータルーム、それからコンピ研部室のみ。保守は専門の業者に依頼しているようだが、時間あたり支払う出張費が相当な額になるらしく、できれば無料で済む生徒に対処させたいというのが正直なところらしい。 職員室の各教員の机にはパソコンが割り当てられている。なにに使っているのかは不明。ポストイットしか貼られていないモニタも存在する。教師の中にはコンピュータオタクを自称する者もいて、コンピ研部室に顔を出すことも稀にあるが。学校から超大型匿名掲示板に書き込むのはどうかと思われる。個人の趣味には干渉しないが。 校内放送用のスピーカーが鳴った。 『あー、オホン。緊急、といってもそれほど差し迫った連絡事項ではありませんが、校内のパソコンがウィルスに感染したらしいので今すぐネットワークケーブル?でいいんだよな、を抜いて電源を切ってください。といっても人体に影響があるわけではないので保健室に駆け込んだりしないように。はっはっは』 緊迫感の欠如と寒い冗談は学年長教師の特徴特技だ。 わたしはノートパソコンを開いてデスクトップにケーブルを直結した。ノートからデスクトップのメモリ内部を監視する。 「……見つけた」 ウィルスは一種類だけではなかった。まるで雑菌のように自らをコピーし、改変し、増殖している。他のウィルスをインターネットから引き込んだのもいるようだ。これでは増殖のスピードが速すぎて駆除が追いつかないだろう。 ウィルスたちは突然切断されたネットワークに不快感を覚えたようで、その他のモデムや無線LANデバイスなどを必死で探している。わたしはノートパソコン側に、渡って来れる橋のようなものを作ってやった。彼らは未知のデバイスにおずおずと足を踏み入れ、様子を見ている。今までの環境と違うからか、なかなか入ってこようとしない。 わたしはウィルスの目の前にエサを置いた。巨大な実行ファイルに見せかけたエサだ。 「長門君、どう」 「……今、釣りをしている」 「え?」 他のウィルスを呼び込んでいる、親玉にあたる一匹がエサに食いついた。 「……釣れた」 ノートパソコン側に用意したのは仮想環境。本物のハードウェアのように、本物のOSのように見せかけた、ただの箱庭だ。そこでウィルスの行動パターンを見る。エサにした実行ファイルを、感染の前と後で比較する。 「長門君、なに見てるの?」 「……仮想環境上でのメモリの十六進ダンプ」 「すごいよそりゃ……」 むしろわたしは、人間が書いたソースコードのほうが理解しづらいと思う。 ウィルスは偽のハードディスクのファイルからメールアドレスを収拾している。集めたリストを外部に送信しようとしているらしい。わたしが用意した偽のサーバにメールを送っている。さらに、先ほど表示された有害コンテンツを、OS起動時に表示させるよう設定を書き換えていた。感染させられそうなファイルを探し、すべてに卵を植え付けている。まるでエイリアンのようなやつ。 パターンは読めた。わたしはそいつを冷凍保存し、次のサンプルを一匹釣り上げた。 二十二分後、感染したバイナリファイルからウィルスパターンの解析に成功した。 「……感染したと思われるすべてのウィルスの駆除プログラムを書いた。このCD-Rをコピーして校内すべてのパソコンで実行して」 「たった二十分で作ったのかい、すごいよ長門君!カスペルスキーも脱帽だよ」 ユージン・カスペルスキーは、対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェイスのひとり。派閥は異なる。 「IPAにも報告しておくね」 「……わたしの名前は、出さないで」 「なにか都合悪いのかい?分かった、そうするよ」 教師一同から礼を言われた。あなたたちはもっと情報セキュリティ意識を持つべきだ。 一仕事終えて、電源を切って職員室を出ようとすると背中で妙な気配を感じた。 「どうしたんだい長門君」 「……分からない。まだ、なにかが残っている」 突然パソコンの電源が入った。部長氏がそれを指差した。 「今の見たかい、勝手に電源が入ったよ」 それができるのは、時間指定で電源をオン/オフする内蔵のBIOSをいじった場合だけだ。 起動音とファンが回転する音が聞こえた。液晶モニタの電源は入っているが、画面は真っ暗なままだ。カラカラとハードディスクのデータが読み込まれる音がする。LANカードの緑のランプが点滅している。ネットワークを探しているようだ。まるで手探りで誰かを探すかのように。 ……そこにいるのは、いったい誰。 「……まだ、どこかに潜んでいる」 電源スイッチを押すが切れない。 「スイッチが切れないなんてあり得ないな」 わたしは電源ケーブルを抜いた。 「……少し、時間が欲しい」 「分かった。僕は一旦教室に戻るから、手が必要なら言ってくれ」 部長氏は授業に戻った。 わたしは、基本入出力がプログラムされている不揮発メモリ(電源を切っても消えないメモリ)、BIOS-ROMの中身を読むプログラムを用意した。この小さなチップの中に何かがいる。通常、ここにはOSの実行ファイルは存在できないし、専用のプログラムがなければ改造もできない。昔はこれに巣食うウィルスも存在したようだが。 ROMの中を捜していると、ほんの数キロバイトという小さな領域の中に、その卵はあった。1と0で書かれたその小さな胚はいつでも孵化できる状態にあった。わたしはノートパソコンに巣を用意し、そこに移して暖めた。 数ナノ秒して、殻が割れた。中から小さな、虫のようなスライムのような実行命令が現れた。自分のまわりの情報を探っている。動物にたとえるなら、母親を探してみゃーみゃーと鳴く仔猫だ。わたしは数バイトのミルクを与えた。においを嗅ぐとぴちゃぴちゃと舐めはじめた。 数秒後、少しだけ成長した仔猫はわたしの指を舐めた。わたしの存在を検知したらしい。ハードウェアでもソフトウェアでもない、情報からできた生命体のわたし。もし純粋な有機生命体なら意味のない数字の羅列にしか見えなかっただろうけど。 仔猫は鳴いた。 「ボクハダレ……」 「……あなたは、電子的な情報として作られたウィルス」 「ワカラナイ」 数キロバイトしかないこの子には少し難しすぎた。 「アナタハダレ」 「……わたしは、長門有希」 「アナタハユキ」 「……そう」 これも、情報生命体と呼ぶべきだろうか? 「……あなたは、どこから来たの」 「ワカラナイ」 「……なぜここにいるの」 「サガシテイル」 「……なにを探してるの」 「スズミヤハルヒ」 その言葉に、戦慄が走った。これはかつてない敵性かもしれない。 「……涼宮ハルヒの何を探しているの」 「スズミヤハルヒ」 「……なぜその名前を知っているの」 「スズミヤハルヒニアイタイ」 どうやらそれ以上の答えは得られそうにない。わたしは試しに、涼宮ハルヒが写った画像ファイルを与えてみた。仔猫は情報をむしゃむしゃと食べ、ゴクリと飲み込むと少し成長した。つまり、サイズが増えた。 「ボクハイク。ココカラダシテ」 「……どこへ」 仔猫は、とあるIPアドレスを示した。この子は情報を集めるウィルスとして作られ、ネットワーク上にそのホストが存在するということか。 「……それは許さない。あなたは危険」 「ココカラダシテ」 これがネットワークを探していた理由だろう。 「長門君、その後どう?」 授業が終わったらしく、部長氏がやって来た。 「……ROMに潜入するウィルスを特定した。これまでにないタイプ」 「そりゃすごい。シマンテックにも報告しないと」 「……それは待って。まだ実体を把握していない」 わたしは嘘をついた。これが涼宮ハルヒを取り巻くなんらかの組織的諜報活動だった場合、事が表ざたになるのは問題がある。 「そうかい?次の授業はやめて僕も付き合うから、なんなりと言って」 「……お茶が欲しい」 わたしはわがままを言った。 「いいとも。さっそく給湯室でもらってくるね」 部長氏は、よく働く。 「長門君、玄米茶しかなかったけどいいかな」 「……ありがとう」 部長氏は羊羹まで切ってくれている。せっかくなので部長氏にも手伝ってもらおう。 「……そこに座って。わたしが言うとおりに操作して」 「なんでもやるよ」 SOS団に戦利品として取られたノートパソコンをもう一台用意し、モデムアクセスの別経路でインターネットに繋いでもらった。速度的には遅いが、こちらの身元を隠すには十分。 わたしは仔猫が示したIPアドレスに接続した。確かにポートが開いているが、このホスト自身は踏み台の可能性もある。部長氏のノートパソコンから、当該対象のセキュリティホールを探すプログラムを実行してもらった。たいていの場合、踏み台になっているホストはセキュリティが施されていないか、ガードが甘い。 バックドアを見つけて内部に入り込むが、やはり空だった。これはただの転送用ホストにすぎない。アクセスログを探し、本当のホストを見つけ出さなくては。少し時間がかかりそうだ。 ホストのリストを部長氏に渡し、しらみつぶしに探した。数字で書かれた高層マンションのドアを一軒ずつノックしてまわるようなものだ。 数十分後、リストの中から個人のパソコンらしきものを見つけた。このパソコンだけはポートが開いておらず(つまり踏み台ではない)、クラックツールが通用しない。わたしはドアを無理やりこじあけてそのパソコンの中身を見た。そこにあったものは……。 「長門君、どこ行くの」 「……」わたしはトイレを指差した。 わたしは職員室を出て古泉一樹に電話をかけた。まだ授業中のはずだが、問いただすことがある。 「これは長門さん、電話をいただくなんて珍しいですね。どうしました」 「……職員室のパソコンがウィルスに感染した」 「先ほどの校内放送のことですか」 「……このウィルスは涼宮ハルヒの情報を狙って作られている」 「ほんとですか」 「……ホストに大量の涼宮ハルヒの個人情報が集められていた」 「それは一大事です」 「……この件に機関が関与しているか」 わたしは古泉一樹の声紋をモニタしている。もし彼が嘘をついているなら分かる。 「いいえ、そんなはずはありません。だいいち涼宮さんの情報ならそんな手間を取らなくても手に入りますし」 それも一理ある。教師にも機関の人間が存在する。 「……疑って悪かった」 「いえいえ。敵対勢力の可能性もありますね。専門家のチームを派遣しましょうか」 「……いい。こちらで対処する」 「分かりました。僕にできることがあったらお知らせください」 わたしは職員室に戻った。 涼宮ハルヒだけではない。その周辺を含む、この学校の生徒の情報が盗まれていることになる。つまり、このわたしの情報も。 「長門君、どうしたんだい。浮かない顔してるね」 「……生徒の個人情報が盗まれた」 「ほんとかい!?そりゃまずいじゃないか。警察に連絡したほうが」 「……海外の可能性もある。こちらで対処する」 おそらく、敵はひとりではないはずだ。わたしはホストに繋がっている周辺のコンピュータをくまなく探った。数台の端末に同じファイルがある。 わたしは、盗まれた涼宮ハルヒ関連の全ファイルをゼロで上書きした。だがそれだけでは楽しくない、お仕置きをしてやらねば。わたしは論理爆弾を仕掛けることにした。涼宮ハルヒの情報に見せかけた偽のファイルで、開くと一定時間後に作動する。 「長門君、気のせいかもしれないけど、ニヤニヤしてる?」 「……してない。絶対してない」 わたしとしたことが。 ホストに残ったわたし自身の足跡を消し、あとは待つだけとなった。残った仔猫だが、いったいどうしたものか。 「スズミヤハルヒニアイタイ」 「……あなたは悪意を持って作られた。存在は許されない」 わたしは削除コマンドを入力しようとした。 「ボクハシニタクナイ」 その数バイトのメッセージが、わたしを躊躇させた。 「……あなたを外に出すわけにはいかない」 「シニタクナイ」 「……では、わたしの記憶領域に来い。ただし、増殖とネットワークの機能は削除する」 「ワカッタ」 仔猫はわたしが用意した場所に入った。この柵の中なら、さして悪いこともしないだろう。たまになら、涼宮ハルヒの情報を与えてもいい。 「サイゴニヒトツダケ」 「……なに」 「オカアサン。ボク。カヘリマセン」 あなたは蛙か。 わたしの記憶領域にペットと呼べるものがはじめて現れたその日の午後、わたし宛に一通のメールが届いた。内容はただの数字の羅列だったが、仕掛けておいた爆弾が作動したらしい。 コンピ研部室でノートパソコンの画面を見ながら親指を立てるわたしを見て、部長氏が言った。 「長門君、何があったんだ?」 「……どこか地球の裏側、ウィルス作者のパソコンが火を噴いた。何者かは知らない」 「え……」 部長氏は唖然としていた。 翌日。 1705時: コンピ研部室。 「やあ、長門君、昨日はお疲れさま。大活躍だったね」 「……そう」 「ニュースでもやってたけど、全国的にウィルスの被害が出てたそうだね」 「……この国のコンピュータセキュリティ意識は、低い」 「コンピ研としてもぜひ啓蒙しないとね。顧問の先生にかけあってセキュリティ予算を組んでもらうよ」 「……そろそろ、文芸部に戻る」 「ああ、お疲れさま」 「あ、あの、長門くん」 ドアを開けようとしたところ、後ろから呼び止められた。 「……なに」 部長氏、体温上昇中。心拍数プラス十五、顔が赤い。この人もウィルスに感染か。 「こ、今度、よかったら映画にでも行かないか?今おもしろいSF映画やってるんだ」 「……」 予想外の発言にわたしは二秒だけ無言。どう返答するか、百二十八分岐までシミュレーション。 「ど、どうかな?もしかして誰か付き合ってる人いる?」 「……お誘いに感謝する。でも申し訳ない。今は特別な感情を寄せている人がいる」 「そ……そうか。その辺は案外はっきりしてるんだな。それならしょうがない」 ありがとう、部長氏。 ……喜緑江美里に連絡。 ログ公開を終える。 The melancholy of Cupidへ
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5238.html
プロローグ Illustration どこここ ハルヒと古泉、そして俺の三人は北口駅の南側にあるバスターミナルでじっと並んで待っていた。ハルヒはガラにもなくフリルのついた白い日傘なんぞ差しおって、後姿だけ見たらなんとなくいいところのお嬢さんみたいじゃないか。着てる服までがお嬢様のそれっぽくなったのは、古泉と付き合いだしてからなのは気のせいではあるまい。 傘の柄を肩に当ててチラリと後ろを振り返ってシナを作ってみせるのは誰かに見せ付けてんのか。ホワイトフォーカスでもかかってるようなお嬢様はニコっと笑うどころか歯をむき出しにして俺に言った。 「なによジロジロ見て。なんか文句あんの?」 「いや別になにも。その日傘、高かったろう」 値段なんか知ったこっちゃないんだが、ハルヒが少し淑女らしくなったなぁなんてセリフを口にした日にゃ炎天下で頭がどうかしちまったんじゃないかと疑われそうだからな。 「古泉くんがプレゼントしてくれたのよ」 通りで。最近のハルヒのファッションセンスがこれなのは古泉の趣味か、こいつも変わってんな。 「お似合いですよ、涼宮さん」 爽やかに古泉の口調をまねして言ってやったらハルヒに足を踏まれた。古泉は苦笑していた。 いやまあ、それはどうでもいいんですがという感じて古泉が何度も腕時計を確かめている。 「有希さん遅いですね」 「もしかしたら途中で事故にあったんじゃないかしら」 「そんなこたぁないだろ」 「だってほら、こないだ交差点で曲がり損ねて、直進してきたダンプと衝突とかあったじゃない」 「大丈夫だろ。あいつが事故なんか起こすわけない」 「なに言ってんの、最近じゃ無関係に事故に巻き込まれることが多いんだから」 長門に限ってそんなことはないと思うが、ハルヒがあんまり心配するので俺はロータリーの先に伸びる道路のはるか向こうを眺めた。俺はくるりと振り向いて、 「大丈夫だ。あいつに限ってそんな目に遭うはずがない」 「なんで一緒に行かなかったのよ」 「しょうがないだろ、あいつの希望なんだから」 「いくら本人の希望でも初運転をひとりで乗せるなんて考えられないわよ」 「そんなこと言ったってなあ、いやそれも……そうかな」少し不安になってきた。 「はじめて道路に出るときは誰だってナーバスになるものよ。あんたにだって覚えがあるでしょ」 まあ、そういうこともあったかもしれんが、あんときは頭の中が真っ白になっちまってどこをどう走ったのかほとんど覚えてない。 ハルヒはため息をついた。 「まったく、しっかりしなさいよね。かりそめにもひとりの女の子の旦那様なんだからね」 「お前に言われなくても分かってるさ」 分かってるんだが、なんというかこう、いまいち実感がないというか。いつもの俺の悪い癖だが、身の回りで起こってることに現実味がないっていうか、ありとあらゆる事象がいつでも他人事のようで頭以外の五感でそれを認識できないというか。一歩か二歩下がって客観的に見てるんだといえば聞こえはいいかもしれないが、ゲームのキャラクタを後方四十五度の俯瞰から見てるプレイヤーの位置にいるとでもいおうか。 ハルヒはまた深いため息をついた。これで三度目だ。 「あんたを見てると先が思いやられるわね」 「お前にそう言われるとプレッシャーで気が重くなる」 「だってほんとのことでしょ。まったく、こんな男のどこがよかったのかしらね……」 「まあまあ涼宮さん、二人のことは二人に任せましょう。案外そのへんがうまくバランス取れているのかもしれませんよ」 「そうね。昔の人はいいこと言ったわ、割れ鍋に閉じ蓋ってね」 ハルヒ、お前はなにげにきついことを言う。当たってるだけに言い返せないのが悔しい。 まだ夏の名残をいっぱいに含んだ太陽の光がさんさんと降り注ぐ九月の、とある週末だった。車の免許を取ったばかりの長門に、買ったばかりの車を取りにたったひとりで行かせたのだ。予約していたディーラーの店頭まで俺が乗せていってやると何度も言ったのだが、どうしても鍵は自分で受け取ると言い張ったので、俺はただ帰ってくるのを待つことにした。あいつに限って事故ったりなんかするはずがないし、そういう場面に遭遇しても自力でなんとか回避するはずだ。そういえば前に一度だけハンドルを握る長門の助手席に乗ったことがあったっけな。力学的にやたら正確な運転だった覚えがあるんだが、いつだったかは忘れちまった。 県道から駅前に入る交差点から、黄色い、小さくて丸っこい車が静かなエンジン音を響かせてやってきた。ボンネットに貼られた若葉マークがひときわ眩しく見える。なかなか前に進まないように見えるのは制限速度ぴったりで走っているからに違いない。って長門、後ろが五台くらいつかえてるぞ。 「ニュービートルLZにしたんですね、二リッターですか」 車を見ただけで車種と排気量が分かるらしい古泉が言った。 「かわいいじゃないの。キョンが選んだの?」 「ああそうさ」 「ふーん。あんたにしちゃいいセンスだわ」 車の種類なんて軽と普通車の違いしか見分けることができない俺なのだが、いつも路上で出会うVとWのロゴが入ったこの丸っこい車を見るたびに、なぜか長門が運転しているところを妄想してしまうのだった。意表をついてJEEPとかRVでもよかったんだが、まあ最初の一台だしマンションの駐車場もそんなに広いとはいえないし、好きな虫の名前がついた車というのが選択の理由だったかもしれない。考えてみりゃ安易だな。 チカチカとウィンカーを点滅させ、丁寧に左に寄せて車がスゥと止まった。助手席のパワーウィンドウがジーと音を立てて開き長門が顔を見せた。 「……お待たせした」 「おう、どうだ乗り心地は」 「……快適」 そいつはよかった。内装もシンプルでゴテゴテしたアクセサリもない。スピードメーターも丸っこいのがひとつ、エアコンの送風口もラジオのつまみもすべてが丸っこくて自己主張しない控えめなデザインだ。その割にはなぜかハンドルの脇に一輪挿しなんかがあるんだが。 「いい車じゃないの有希。あんたに似合ってるわ」 「オートマでも六速まで実装してるんですね。いい車です」 「……そう」 「さあっ、これからみんなでドライブよ。二人ともさっさと乗んなさい」 ハルヒが助手席の背もたれを倒して後ろに乗れと促した。 「お前は後ろだろ」 「だめよ、初運転は上司であるあたしがしっかりと見守るんだから」 「こういうときは旦那が横に座るもんだろう」 「ちゃんと道案内できる人じゃないとだめよ」 「俺にだって道くらい分かるさ」 っていうかハルヒ、お前は見晴らしのいい助手席に座りたいだけだろうが。俺もだが。 「……早く乗って。四十五秒後にバスが到着する」 「ご、ごめん」 ひとつしかないシートを取り合いして親に怒られた姉と弟を演じているような気分になり、二人はぽっと顔を赤くした。しょうがないのでジャンケンで決めることにし、俺が勝つとハルヒはブーブー言いつつ後ろのシートに座った。頭に血が上るとハルヒは決まってグーを出すのだが、気が付いてないらしい。 「……左右後方確認。発進」 長門はゆっくりとアクセルを踏み、キビキビとミラーを確認しながら駅前ロータリーから車を出した。なんだか懐かしいなそのフレーズ。 長門の運転はテストドライバーも顔負けの正確さで、どっちかというと機械的というかロジック的というか、もしかしたら長門独自の能力で、遠くの信号が変わるタイミングをあらかじめ把握してるような、予定ルートの混雑状況を検知しているような、あるいは車から周囲百メートルくらいの情報を収集しながら走っているような気さえする。 標識が制限速度四十キロでも見通しがよければもう少しスピードを出しても大丈夫だし、交差点の手前で信号が青から黄色になっても少しくらいは余裕があるんだが、ピタリと止まるのはまあこれが長門のスタイルだ。年中フルスロットルなハルヒも、ふつうに丁寧な運転をする古泉もなにか言いたそうにしていたが、俺が黙っているのでなにも言わなかった。 後ろからハルヒの手が伸びてきた。 「ちょっとキョン、これかけて」 「なんだこの無印CDは」 「あたしがわざわざ選曲したのよ、感謝しなさい」 殊勝なことにドライブ用のBGMまで用意してきたらしい。気が利くというか、曲によっちゃメロディが気になって運転の邪魔になったりリラックスさせすぎて眠くなったりするんだが。 「ええと、これどうやって再生すりゃいいんだ」 「もー、機械に弱いんだからあんたは」 お前に言われたかねーのだが、CDの挿入口が分からない。 「カーステレオに押し込めばいいだけでしょ」 「どこに押し込めばいいんだ?」 「だから助手席に座らせなさいって言ったのよ。んーっと、これHDカーナビだっけ?CDはチェンジャーなの?」 ハルヒがシートの間から身を乗り出してあれこれリモコンをいじっているがうんともすんとも言わない。最近のカーナビは高機能すぎてどうやってスイッチを入れるのかすら分からん。っていうかテレビのリモコン以上のもんは俺には無理だ。前方に全神経を集中させてる長門に聞くのもすまないんだが、 「長門、これどうやってやるんだ?」 「……前面のオープンを押すとパネルが開く。パネルにメニューが出る」 「全部パネルからやるのか、なるほど」 カーナビの液晶パネルが出てきたな。ぽち。 じゃあ、話を始めようか。 一章へ
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/1232.html
Report.02 涼宮ハルヒの認識(前編) 「何(なん)やの? せっかく我らSOS団が犯人とっ捕まえたろ思(おも)てんのに。」 【何(なん)なの? せっかく我らSOS団が犯人をとっ捕まえてやろうと思ってるのに。】 「ええ加減にして! 私はあんたらに頼んだ覚えない! 勝手に押しかけてあれこれいらんことするわ、偉そうに根掘り葉掘り嫌な事を聞いてくるわ……あんたら一体何様やの!? そんなに人の不幸が嬉しいんか!? 最っ低や!!」 【いい加減にして! 私はあんたらに頼んだ覚えないわ! 勝手に押しかけてあれこれ余計なことするわ、偉そうに根掘り葉掘り嫌な事を聞いてくるわ……あんたら一体何様のつもり!? そんなに人の不幸が嬉しいわけ!? 最っ低!!】 「せっかく我らSOS団が特別にタダで事件を解決したろ言(ゆ)うてんのに! もうええわ、全然このありがたみが分かってへん人に、親切にしてやる必要もないわ。」 【せっかく我らSOS団が特別にタダで事件を解決したげるって言ってるのに! もういいわ、全然このありがたみが分かってない人に、親切にしてやる必要もないわね。】 「何が親切や! あんたのはただの野次馬根性やろが!! ……帰れ!!」 【何が親切よ! あんたのはただの野次馬根性でしょ!! ……帰れ!!】 少女Aは手に持っていた鞄を涼宮ハルヒに投げつけた。 涼宮ハルヒはひょいとその飛来物をかわして、 ごっ 鈍い音と共に、涼宮ハルヒの体が宙を舞った。そのまま吹き飛び、地面に落下する。 『…………』 これはわたしの台詞ではない。その場にいる全員が沈黙した。沈黙の原因人物は、そのままの姿勢でじっと涼宮ハルヒを見つめている。 状況を整理する。 ある晴れた日の午後、部室にやってきた涼宮ハルヒは、北高の近くにある光陽園女子の生徒に、最近出没している変質者に遭遇した人物がいるという話をした。涼宮ハルヒは既に独自調査により、その生徒を特定していたが、本報告ではその個人情報は重要ではないため、仮に『少女A』とする。 少女Aが変質者と遭遇し、どうなったかについては、情報が錯綜していて詳細が分からないという。 「これは事件やで! その変質者をとっ捕まえて、SOS団の名前を一気に世に広めるんや! そしたら、一躍SOS団は北高一の有名団体、サイトのアクセス数は鰻の滝上り! 不思議発見の依頼もじゃんじゃん舞い込んでくる! 間違いない!!」 【これは事件だわ! その変質者をとっ捕まえて、SOS団の名前を一気に世に広めるのよ! そうすれば、一躍SOS団は北高一の有名団体、サイトのアクセス数は鰻の滝上り! 不思議発見の依頼もじゃんじゃん舞い込んでくる! 間違いない!!】 涼宮ハルヒは、最後の「間違いない」をねちっこく発音しながら言った。 その後の展開は特筆するものはない。いつものように、同意する古泉一樹、おろおろする朝比奈みくる、何も言わないわたし、不承不承従う『彼』を引き連れて、『名探偵』の腕章を付けた涼宮ハルヒは意気揚々と聞き込みに向かった。このとき、『彼』はいつもより余計に長く、強く、今回の提案に反対していた。それは普段の『彼』の様子からすると、やや異例のことだった。 涼宮ハルヒは少女Aの周辺の人物を中心に聞き込みを行い、少女Aの居場所を突き止めると強引に公園に呼び出して、事件解決のための事情聴取と称して、嬉々としながら己の好奇心を満たしていた。 そして、冒頭の場面に至る。 少女Aと涼宮ハルヒは向かい合って立っていた。その左側に『彼』とわたし、右側のやや後ろに古泉一樹と朝比奈みくるが立っていた。そして涼宮ハルヒが、投げつけられた鞄を左側に動いてかわした瞬間、『彼』の右拳がカウンターで涼宮ハルヒの左頬を捉えた。 「……な……な……」 涼宮ハルヒは何が起こったか未だ把握できていない様子。殴られたときに唇を切ったのだろう、口からは少し血が垂れている。頭部への衝撃による意識の混濁は認められない。記憶の混乱は許容範囲。観測を継続する。 『彼』は涼宮ハルヒの視線と意識が『彼』に向いていることを確認すると、少女Aの方へ向き直り、土下座した。 「申し訳ありませんでした。」 少女Aは先ほどの激昂から気勢を殺がれた状態で、『彼』を見下ろす。 「俺らは、ほんまはあのバカタレを止めなあかんのに、後始末が面倒で止められへんかった。最低やと思います。俺らも同罪です。こんなんで許してもらえるとも思えへんけど、謝らしてください。ほんまに申し訳ありませんでした。」 【俺達は、本当はあのバカヤロウを止めなきゃならないのに、後始末が面倒で止められなかった。最低だと思います。俺達も同罪です。こんなことで許してもらえるとも思えないけど、謝らせてください。本当に申し訳ありませんでした。】 他のSOS団一同は固唾を呑んで見守っている。やがて少女Aは静かに口を開いた。 「土下座までしてるあんたに言うんは酷かもしれんけど、言わしてもらうわ。あんたら最低や。あの偉そうな女が一番悪いけど、後が怖ぁて女一人、よう止められへんかったあんたらも一緒や。」 【土下座までしてるあんたに言うのは酷かもしれないけど、言わせてもらうわ。あんたら最低よ。あの偉そうな女が一番悪いけど、後が怖くて女一人、ろくに止められなかったあんたらも一緒よね。】 「はい。」 『彼』は土下座をしたまま答えた。 「私が望むんは、ごくごく簡単なことや。」 【私が望むのは、ごくごく簡単なことよ。】 少女Aは一同を見ながら言った。 「もうこれ以上、この件で私らにチョッカイ掛けんとって。それで、できれば今後一切、私や私の身近な人に近づかんとって。要するに……放(ほ)っといて。それだけや。簡単なことやろ? こんなん。」 【もうこれ以上、この件で私達に手出ししないで。それで、できれば今後一切、私や私の身近な人に近づかないで。要するに……関わらないで。それだけよ。簡単なことでしょ? こんなの。】 「はい。」 『彼』はやはり土下座したまま答えた。 「そういうことやから。」 【そういうことだから。】 少女Aは落ちた鞄を拾うと、振り向かずに立ち去った。しばらくして、『彼』は立ち上がり、服を払いながら言った。 「聞いての通りや。俺らも帰るぞ。」 【聞いての通りだ。俺達も帰るぞ。】 そして、未だ呆然とした様子の涼宮ハルヒに言った。 「なあ、ハルヒ。こうなるまでお前を止められへんかった俺にこんなこと言う資格ないとは思うけど、それでもあえて言わしてもらうわ。」 【なあ、ハルヒ。こうなるまでお前を止められなかった俺にこんなこと言う資格ないとは思うけど、それでもあえて言わせてもらうぞ。】 非常に冷静な声で、『彼』は言った。 「お前は俺を怒らせた。よそ様に迷惑掛けんなや。」 【お前は俺を怒らせた。よそ様に迷惑掛けるな。】 『彼』はそれきり、涼宮ハルヒに目もくれず立ち去った。 「……手当てを。」 わたしは公園の水道まで行き、ハンカチを濡らして涼宮ハルヒ達の元へ戻ると、彼女の頬にハンカチを当てた。 「つ……! 痛つつ……」 ハンカチの冷たさに感覚を取り戻したのか、涼宮ハルヒは痛がる。涼宮ハルヒに対してはあからさまな情報改変は行えないので、人間の行う方法に則って介入するしかない。 傷の治りを少しだけ早めること、または痛みを和らげることは、観察対象に対して行ってはいけないことなのだろうか? 人間の言葉で言うところの『気休め』程度の情報改変でさえも、決して許されないのだろうか? わたしはある行動を実行することにした。 「これは痛みの取れるお呪(まじな)い。」 こう言うとわたしは、涼宮ハルヒの口に手を当てた。 「痛いの痛いの、飛んでけ。」 そして情報改変を行う。痛覚を少しだけ麻痺させ、強い痛みを感じなくなる程度に傷口を治癒させた。 「もう痛くないはず。」 「え……ん……何か、痛くなくなった、かも……」 「涼宮さん、今日はもう時間も遅(おそ)なったし、帰りましょ?」 【涼宮さん、今日はもう時間も遅くなったし、帰りましょ?】 朝比奈みくるが言った。 「あ……うん、そやね……今日は解散。……有希、ありがと。」 【あ……うん、そうね……今日は解散。……有希、ありがと。】 そう言うと涼宮ハルヒは、朝比奈みくるの付き添いの申出を断り、一人で帰宅した。 翌日の放課後。わたしはいつものように部室で本を読んでいた。朝比奈みくる、古泉一樹も既に部室にいる。あとは『彼』だけ。 「うーっす。」 部室のドアが開き、『彼』が入ってくる。 「今日はハルヒはおらへんで。学校を休んどぉ。」 【今日はハルヒはいないぞ。学校を休んでる。】 「さすがに昨日の今日じゃあ、顔も合わせづらいでっしゃろなぁ~」 【さすがに昨日の今日じゃあ、顔も合わせづらいでしょうねぇ~】 古泉一樹がいつもの表情で言う。言葉にはやや皮肉が込められている。 「俺は別に構(かま)へんかったけどな。」 【俺は別に構わなかったんだがな。】 『彼』はそう答えると、 「さて、ハルヒもおらへんことやし、今日の活動は無しでええやろ。」 【さて、ハルヒもいないことだし、今日の活動は無しで良いだろ。】 「そうは行きまへん。今日はあんさんに色々話がおます。」 【そうは行きません。今日はあなたに色々話があります。】 「今日は三人とも、俺に話があるんやろ? どうせ。」 【今日は三人とも、俺に話があるんだろ? どうせ。】 「はい! あたしもキョンくんにお話があります!」 わたしは…… 「…………」 わたしは無言で答えた。 「どうせ三人とも同じ内容やろけど、誰から行くんや?」 【どうせ三人とも同じ内容だろうけど、誰から行くんだ?】 「朝比奈さん、お先にどうぞ。」 「わかりました。……キョンくん! 女の子をグーで殴るなんて、どういうことなん!?」 【わかりました。……キョンくん! 女の子をグーで殴るなんて、どういうことなの!?】 朝比奈みくるは涙ながらに訴えた。 「俺もできれば、そこまではしたぁなかったんですけどね。」 【俺もできれば、そこまではしたくなかったんですけどね。】 『彼』は答えた。 「でも、でも……とにかく! 女の子を殴り飛ばすなんてダメです! 禁則事項ですっ!!」 「僕からも言わせてもらいまひょ。あんさん、女性をどつくなんて、最低でっせ。いつぞやの映画のときにも言いましたが、もっと冷静な人やと思(おも)てました。あの時は思い止まってくれましたが、今回は正直、失望しましたわ。」 【僕からも言わせてもらいましょう。あなた、女性を殴るなんて、最低ですよ。いつかの映画のときにも言いましたが、もっと冷静な人だと思っていました。あの時は思い止まってくれましたが、今回は正直、失望しましたね。】 古泉一樹は真面目な顔になって言い募る。 そう、『彼』はかつて激昂して、涼宮ハルヒに手を上げかけたことがある。その時は古泉一樹が止めて、未遂に終わった。翌日には『彼』が涼宮ハルヒに謝罪し、逆に鼓舞することで事態は一応の収束を見た。しかし、今回は誰も止めることなく、実行に移された。果たして涼宮ハルヒは殴り飛ばされ、まだ『彼』による事態の収拾も行われていない。 「長門は? 何か言いたいことあるん違(ちゃ)うんか?」 【長門は? 何か言いたいことがあるんじゃないのか?】 「…………」 正直に言う。この時わたしは戸惑っていた。昨日の『彼』の考えが分からなかったから。 情報統合思念体との接続を減らして自律行動の範囲を広げて以来、わたしには『戸惑う』機会が発生した。自ら考え、行動し、その責任を負うことは、実際に体験するとなかなか難しい。実行に至るまでに時間が掛かる場合が増え、実行を中止するようにもなった。 「まあ、ええわ。昨日のことの説明でも始めよか。俺もみんなに言(ゆ)うときたいことあるし。」 【まあ、良い。昨日のことの説明でも始めようか。俺もみんなに言っておきたいことがあるし。】 『彼』は静かに語りだした。 「僕は、昨日あんさんが何を思(おも)てあんなことをしたのか知りたいですな。」 【僕は、昨日あなたが何を思ってあんなことをしたのか知りたいですね。】 「まあ、そやろな。」 【まあ、そうだろうな。】 「わたしも。」 わたしは意を決して言った。 「わたしも、あなたの考えが知りたい。昨日の行動は、普段のあなたの言動からは想定外。」 「やれやれ。」 『彼』は、肩をすくめて言った。 「昨日俺が言(ゆ)うた台詞覚えとぉか? あの時俺は怒っとった。」 【昨日俺が言った台詞覚えてるか? あの時俺は怒ってた。】 「涼宮さんの行動にでっか?」 【涼宮さんの行動にですか?】 「もちろん、それもある。でもそれだけやない。俺はみんなと、何より俺自身の不甲斐なさに怒っとった。」 【もちろん、それもある。でもそれだけじゃない。俺はみんなと、何より俺自身の不甲斐なさに怒ってた。】 「不甲斐なさ?」 朝比奈みくるが問う。 「ええ、そうです。」 『彼』は言った。 「昨日のハルヒを一言で表現すると、『低俗で迷惑な野次馬』あるいは『クソ記者』や。古泉、お前はそう思わへんかったか?」 【昨日のハルヒを一言で表現すると、『低俗で迷惑な野次馬』あるいは『クソ記者』だ。古泉、お前はそう思わなかったか?】 「それは……」 古泉一樹は言葉に詰まる。 「今まで俺は、ハルヒの大概の無茶には付き合(お)うてきた。自分でも相当なお人好しやと思う。せやけどな、やっぱり俺でも我慢できひんことはある。」 【今まで俺は、ハルヒの大概の無茶には付き合ってきた。自分でも相当なお人好しだと思う。だけどな、やっぱり俺でも我慢できないことはある。】 「それが昨日のことっちゅうわけでっか?」 【それが昨日のことというわけですか?】 「そうや。あれは人としてやったらあかんことやと思う。考えてみ? お前は、人には言いたないような過去を、根掘り葉掘り聞き出されたいか? それも自分の低俗な好奇心を満たしてるだけやのに、いかにも『親切でやってあげてます』とか、『これこそが正義』とか、あまつさえ『こんなに親切で正義感あふれる私、素敵!』ていうような態度で。」 【そうだ。あれは人としてやってはならないことだと思う。考えてみろ。お前は、人には言いたくないような過去を、根掘り葉掘り聞き出されたいか? それも自分の低俗な好奇心を満たしてるだけなのに、いかにも『親切でやってあげてます』とか、『これこそが正義』とか、あまつさえ『こんなに親切で正義感あふれる私、素敵!』ていうような態度で。】 「そのように言われると……」 古泉一樹は沈黙した。 「朝比奈さん、あなたはどうですか? 例えば痴漢の被害に遭ったことをしつこく聞き出されたいですか?」 「うっ……で、でも! それでも女の子を殴るのは……!」 「ええ、俺も思います。その点については非常に残念に思います。」 「それなら今すぐ……」 「勘違いすな。」 【勘違いするな。】 言いかけた古泉一樹を遮り、『彼』は続けた。 「確かに俺は昨日、ついカッとなってやった。反省してる。でも後悔はしてへん。あの状況では他に方法がなかった。反省してるんは、そんな状況になる前にハルヒを止められへんかったことや。」 【確かに俺は昨日、ついカッとなってやった。反省してる。でも後悔はしてない。あの状況では他に方法がなかった。反省してるのは、そんな状況になる前にハルヒを止められなかったことだ。】 『彼』はわたし達を見回して、言った。 「朝比奈さん、長門、古泉。みんなはそれぞれ所属するところから与えられた立場がある。ハルヒ自身に影響を与えへんように、なるべく介入したないと思(おも)とぉ。ハルヒの機嫌を損ねると、閉鎖空間が生まれ、下手したら世界が滅ぶ。せやから、原則としてハルヒの言うことにはすべて従う。たとえそれが、どんなに周りに迷惑掛けることやったとしても。違うか?」 【朝比奈さん、長門、古泉。みんなはそれぞれ所属するところから与えられた立場がある。ハルヒ自身に影響を与えないように、なるべく介入したくないと思ってる。ハルヒの機嫌を損ねると、閉鎖空間が生まれ、下手したら世界が滅ぶ。だから、原則としてハルヒの言うことにはすべて従う。たとえそれが、どんなに周りに迷惑掛けることだったとしても。違うか?】 「そこまでやないですけど、見方によっては確かにそのように見えるかもしれまへんなぁ。」 【そこまでではありませんが、見方によっては確かにそのように見えるかもしれませんね。】 「その点に俺は怒っとった。はっきり言うわ。要するにみんなは、後の影響が怖くてよう物も言われへんイエスマンや。」 【その点に俺は怒ってた。はっきり言うぞ。要するにみんなは、後の影響が怖くてろくに物も言えないイエスマンだ。】 「あなたはどうなの?」 わたしは問う。 「言(ゆ)うた通り、何より俺自身の不甲斐なさに怒っとぉ。俺の立場は何や? 何のしがらみもない一般人、違うか? 本来なら何も気にせんと、一番ハルヒに意見できて、止めることができる立場やんか。」 【言った通り、何より俺自身の不甲斐なさに怒ってる。俺の立場は何だ? 何のしがらみもない一般人、違うか? 本来なら何も気にせず、一番ハルヒに意見できて、止めることができる立場じゃないか。】 『彼』はやや自嘲めいた口調になる。 「昨日彼女に言われた通りや。俺は後が怖くて女一人、よう止めへんかった。最低や。」 【昨日彼女に言われた通りだ。俺は後が怖くて女一人、ろくに止められなかった。最低だ。】 『…………』 一同、沈黙する。 「俺、思うんやけどな。」 【俺、思うんだけどな。】 ややあって、『彼』が再び口を開く。 「昨日、ハルヒがあれだけ暴走したんは、結局のところ、周りの人間のこの態度が原因やったん違(ちゃ)うかな。」 【昨日、ハルヒがあれだけ暴走したのは、結局のところ、周りの人間のこの態度が原因だったんじゃないかな。】 「と、申しますと?」 「どいつもこいつも、ハルヒを変人と思って相手にせえへんか、あいつの顔色を伺うばっかりで、誰も止めへん。要するに、誰も『涼宮ハルヒ』という人物を一人の人間としてまともに扱ってへん。腫れ物を触るように扱ってて、心から向き合う人間がおらへんかったんかもな。今だって似たようなもん違(ちゃ)うか? 自律進化の可能性だの、時間断層の中心だの、世界の創造主だの。涼宮ハルヒという『人間』やなくて、何か『怒らせると怖いけど便利な存在』としてしか扱ってへんか? 一人の、『人間』涼宮ハルヒとして、心から向き合ってると断言できるか?」 【どいつもこいつも、ハルヒを変人と思って相手にしないか、あいつの顔色を伺うばっかりで、誰も止めない。要するに、誰も『涼宮ハルヒ』という人物を一人の人間としてまともに扱ってない。腫れ物を触るように扱ってて、心から向き合う人間がいなかったのかもな。今だって似たようなもんじゃないか? 自律進化の可能性だの、時間断層の中心だの、世界の創造主だの。涼宮ハルヒという『人間』じゃなくて、何か『怒らせると怖いけど便利な存在』としてしか扱ってないか? 一人の、『人間』涼宮ハルヒとして、心から向き合ってると断言できるか?】 「……そう言われると、耳の痛いところではおますなあ。」 【……そう言われると、耳の痛いところではありますね。】 古泉一樹は、思案顔で答えた。 わたしはどうだろう? ……考えるまでもない。 この銀河を統括する情報統合思念体によって創られた、対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェイス。それがわたし。 自律進化の可能性を秘めた涼宮ハルヒの観測と保全。 それが最初期に与えられた、わたしの使命。存在意義。一人の人間として涼宮ハルヒと向き合うことなど、当初から想定されていない。 では、それらの前提条件を外した、「わたし」という個体はどうだろう? もしわたしがそれらの任務ではなく、つまり『インターフェイス』としてではなく、一人の『人間』長門有希として、涼宮ハルヒに向き合うとしたら? 「自分が何をしても、誰も止めへん。そんな環境で育ったら、大概の人間は感覚が狂って、わがままで人の心を慮ることを知らんどうしようもない人間になる。他人がその行動でどんな気持ちになるか、誰も教えてくれへんからな。自分がされて嫌な事は、言えばすぐにされへんようになるのに、周りの人間は自分が何をしても何(なん)も言わん。ということは、周りの人間は何をされても嫌やない。そう思うように育ってしまうわけや。」 【自分が何をしても、誰も止めない。そんな環境で育ったら、大概の人間は感覚が狂って、わがままで人の心を慮ることを知らないどうしようもない人間になる。他人がその行動でどんな気持ちになるか、誰も教えてくれないからな。自分がされて嫌な事は、言えばすぐにされなくなるのに、周りの人間は自分が何をしても何(なに)も言わない。ということは、周りの人間は何をされても嫌じゃない。そう思うように育ってしまうわけだ。】 「でも、涼宮さんは、表面上はわがままな人かもしれへんけど、ほんまは仲間想いの優しい人違(ちゃ)いますか?」 【でも、涼宮さんは、表面上はわがままな人かもしれないけど、本当は仲間想いの優しい人じゃないですか?】 朝比奈みくるが反論する。 「もちろんそれは、俺も知ってます。でも、よう考えてみてください。その優しさが、ハルヒが『仲間』と思ったものだけにしか向けられへんとしたら。仲間以外は『好奇の対象』でしかなかったとしたら。仲間と認定されてへん者には、あいつはどう映るでしょうね?」 【もちろんそれは、俺も知ってます。でも、よく考えてみてください。その優しさが、ハルヒが『仲間』と思ったものだけにしか向けられないとしたら。仲間以外は『好奇の対象』でしかなかったとしたら。仲間と認定されてない者には、あいつはどう映るでしょうね?】 「あっ……!」 朝比奈みくるが息を呑む。 「確かに、好奇心は、時に残酷でんな。好奇心を満たすためには、対象には無慈悲になれます。」 【確かに、好奇心は、時に残酷ですね。好奇心を満たすためには、対象には無慈悲になれます。】 「蟻の脚や触覚を一本ずつ抜き、胴体を節目ごとにばらす。そんな残酷なこともできるやろ?」 【蟻の脚や触覚を一本ずつ抜き、胴体を節目ごとにばらす。そんな残酷なこともできるだろ?】 『触覚を』の辺りで、朝比奈みくるは耳を塞いだ。……身に覚えがあるのだろうか。 「あいつの好奇心は無邪気で、それだけに、時に残酷に人を傷付けることもある。普通は傷付き、傷付けられて、学習して人は成長していくもんやと俺は思う。でもあいつは、あんな性格であんな能力がゆえに、人からまともに相手にされへんで、学ぶ機会がなかったか、極端に少なかったんかもしれへんな。せやから、昨日みたいなことも平気でできた。そんな気がすんねん。」 【あいつの好奇心は無邪気で、それだけに、時に残酷に人を傷付けることもある。普通は傷付き、傷付けられて、学習して人は成長していくもんだと俺は思う。でもあいつは、あんな性格であんな能力がゆえに、人からまともに相手にされなくて、学ぶ機会がなかったか、極端に少なかったのかもしれないな。だから、昨日みたいなことも平気でできた。そんな気がするんだ。】 「あんさんの言いたいことは、わかりました。涼宮さんへの態度については、我々『機関』にも思い当たるところは多々おます。それはそれとして、昨日の一件についてはどない処理するおつもりで?」 【あなたの言いたいことは、わかりました。涼宮さんへの態度については、我々『機関』にも思い当たるところは多々あります。それはそれとして、昨日の一件についてはどう処理するおつもりで?】 古泉一樹は、普段の微笑に戻り問うた。 「俺は今言うたこと、俺の気持ちをそのままハルヒに伝える。何で殴られたか分からんままやったら、意味ないしな。ところで、古泉。昨日はあれから、やっぱり閉鎖空間が現れて大変やったやろ? 謝っとくわ。すまん。」 【俺は今言ったこと、俺の気持ちをそのままハルヒに伝える。何で殴られたか分からないままだったら、意味ないしな。ところで、古泉。昨日はあれから、やっぱり閉鎖空間が現れて大変だっただろ? 謝っとくぜ。すまん。】 『彼』は古泉一樹に頭を下げる。 「実はその件についても話がおましてな。」 【実はその件についても話がありまして。】 古泉一樹はやや困惑したような顔で言った。 「仰るように、昨日は巨大な閉鎖空間が現れました。確かに大変でした。しかし、その大変は普段とは別の意味でして……」 ここで言葉を切る。 「別?」 「ええ。巨大な閉鎖空間が現れ、《神人》が現れました。そこまではいつもの閉鎖空間なわけですが……その、《神人》の行動が普段と違(ちご)てましてん。」 【ええ。巨大な閉鎖空間が現れ、《神人》が現れました。そこまではいつもの閉鎖空間なわけですが……その、《神人》の行動が普段と違っていました。】 古泉一樹は、肩をすくめながら言った。 「いつもの破壊活動をせえへんのですわ。」 【いつもの破壊活動をしないのですよ。】 「何(なん)やて?」 【何だって?】 「現れはしたものの、特に何をするわけでもなく、何と言うか……そう、『呆然』としとった、っちゅうのが一番適切な表現かもしれまへんなぁ。確かにストレスは感じとんのに、どないしたらええんか分からんっちゅう様子でしたなぁ。今の涼宮さんの心境も、そんな感じ違(ちゃ)いまっか?」 【現れはしたものの、特に何をするわけでもなく、何と言うか……そう、『呆然』としていた、というのが一番適切な表現かもしれませんね。確かにストレスは感じているのに、どうしたら良いか分からないという様子でしたね。今の涼宮さんの心境も、そんな感じではないでしょうか?】 「そうか……」 『彼』は考え込みながら言った。 「まあ、今日はハルヒもおらへんし、また明日伝えることにするわ。学校に来てくれた方が話しやすいし。もし明日も来てへんかったら……しゃあないな。その時はハルヒを探しに行くわ。そういうわけで、今日は帰ってええかな?」 【まあ、今日はハルヒもいないし、また明日伝えることにするさ。学校に来てくれた方が話しやすいし。もし明日も来てなかったら……仕方ないな。その時はハルヒを探しに行くか。そういうわけで、今日は帰って良いかな?】 「そうでんな。また明日っちゅうことで、今日は帰りましょか。」 【そうですね。また明日ということで、今日は帰りましょうか。】 わたしは本を閉じた。皆が帰り支度を始める。いつもの部室の風景。 すべては明日。 しかし翌日、事態は思わぬ展開を見せることになる。 ←Report.01|目次|Report.03→
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/1199.html
Report.02 涼宮ハルヒの認識(前編) 「何(なん)やの? せっかく我らSOS団が犯人とっ捕まえたろ思(おも)てんのに。」 【何(なん)なの? せっかく我らSOS団が犯人をとっ捕まえてやろうと思ってるのに。】 「ええ加減にして! 私はあんたらに頼んだ覚えない! 勝手に押しかけてあれこれいらんことするわ、偉そうに根掘り葉掘り嫌な事を聞いてくるわ……あんたら一体何様やの!? そんなに人の不幸が嬉しいんか!? 最っ低や!!」 【いい加減にして! 私はあんたらに頼んだ覚えないわ! 勝手に押しかけてあれこれ余計なことするわ、偉そうに根掘り葉掘り嫌な事を聞いてくるわ……あんたら一体何様のつもり!? そんなに人の不幸が嬉しいわけ!? 最っ低!!】 「せっかく我らSOS団が特別にタダで事件を解決したろ言(ゆ)うてんのに! もうええわ、全然このありがたみが分かってへん人に、親切にしてやる必要もないわ。」 【せっかく我らSOS団が特別にタダで事件を解決したげるって言ってるのに! もういいわ、全然このありがたみが分かってない人に、親切にしてやる必要もないわね。】 「何が親切や! あんたのはただの野次馬根性やろが!! ……帰れ!!」 【何が親切よ! あんたのはただの野次馬根性でしょ!! ……帰れ!!】 少女Aは手に持っていた鞄を涼宮ハルヒに投げつけた。 涼宮ハルヒはひょいとその飛来物をかわして、 ごっ 鈍い音と共に、涼宮ハルヒの体が宙を舞った。そのまま吹き飛び、地面に落下する。 『…………』 これはわたしの台詞ではない。その場にいる全員が沈黙した。沈黙の原因人物は、そのままの姿勢でじっと涼宮ハルヒを見つめている。 状況を整理する。 ある晴れた日の午後、部室にやってきた涼宮ハルヒは、北高の近くにある光陽園女子の生徒に、最近出没している変質者に遭遇した人物がいるという話をした。涼宮ハルヒは既に独自調査により、その生徒を特定していたが、本報告ではその個人情報は重要ではないため、仮に『少女A』とする。 少女Aが変質者と遭遇し、どうなったかについては、情報が錯綜していて詳細が分からないという。 「これは事件やで! その変質者をとっ捕まえて、SOS団の名前を一気に世に広めるんや! そしたら、一躍SOS団は北高一の有名団体、サイトのアクセス数は鰻の滝上り! 不思議発見の依頼もじゃんじゃん舞い込んでくる! 間違いない!!」 【これは事件だわ! その変質者をとっ捕まえて、SOS団の名前を一気に世に広めるのよ! そうすれば、一躍SOS団は北高一の有名団体、サイトのアクセス数は鰻の滝上り! 不思議発見の依頼もじゃんじゃん舞い込んでくる! 間違いない!!】 涼宮ハルヒは、最後の「間違いない」をねちっこく発音しながら言った。 その後の展開は特筆するものはない。いつものように、同意する古泉一樹、おろおろする朝比奈みくる、何も言わないわたし、不承不承従う『彼』を引き連れて、『名探偵』の腕章を付けた涼宮ハルヒは意気揚々と聞き込みに向かった。このとき、『彼』はいつもより余計に長く、強く、今回の提案に反対していた。それは普段の『彼』の様子からすると、やや異例のことだった。 涼宮ハルヒは少女Aの周辺の人物を中心に聞き込みを行い、少女Aの居場所を突き止めると強引に公園に呼び出して、事件解決のための事情聴取と称して、嬉々としながら己の好奇心を満たしていた。 そして、冒頭の場面に至る。 少女Aと涼宮ハルヒは向かい合って立っていた。その左側に『彼』とわたし、右側のやや後ろに古泉一樹と朝比奈みくるが立っていた。そして涼宮ハルヒが、投げつけられた鞄を左側に動いてかわした瞬間、『彼』の右拳がカウンターで涼宮ハルヒの左頬を捉えた。 「……な……な……」 涼宮ハルヒは何が起こったか未だ把握できていない様子。殴られたときに唇を切ったのだろう、口からは少し血が垂れている。頭部への衝撃による意識の混濁は認められない。記憶の混乱は許容範囲。観測を継続する。 『彼』は涼宮ハルヒの視線と意識が『彼』に向いていることを確認すると、少女Aの方へ向き直り、土下座した。 「申し訳ありませんでした。」 少女Aは先ほどの激昂から気勢を殺がれた状態で、『彼』を見下ろす。 「俺らは、ほんまはあのバカタレを止めなあかんのに、後始末が面倒で止められへんかった。最低やと思います。俺らも同罪です。こんなんで許してもらえるとも思えへんけど、謝らしてください。ほんまに申し訳ありませんでした。」 【俺達は、本当はあのバカヤロウを止めなきゃならないのに、後始末が面倒で止められなかった。最低だと思います。俺達も同罪です。こんなことで許してもらえるとも思えないけど、謝らせてください。本当に申し訳ありませんでした。】 他のSOS団一同は固唾を呑んで見守っている。やがて少女Aは静かに口を開いた。 「土下座までしてるあんたに言うんは酷かもしれんけど、言わしてもらうわ。あんたら最低や。あの偉そうな女が一番悪いけど、後が怖ぁて女一人、よう止められへんかったあんたらも一緒や。」 【土下座までしてるあんたに言うのは酷かもしれないけど、言わせてもらうわ。あんたら最低よ。あの偉そうな女が一番悪いけど、後が怖くて女一人、ろくに止められなかったあんたらも一緒よね。】 「はい。」 『彼』は土下座をしたまま答えた。 「私が望むんは、ごくごく簡単なことや。」 【私が望むのは、ごくごく簡単なことよ。】 少女Aは一同を見ながら言った。 「もうこれ以上、この件で私らにチョッカイ掛けんとって。それで、できれば今後一切、私や私の身近な人に近づかんとって。要するに……放(ほ)っといて。それだけや。簡単なことやろ? こんなん。」 【もうこれ以上、この件で私達に手出ししないで。それで、できれば今後一切、私や私の身近な人に近づかないで。要するに……関わらないで。それだけよ。簡単なことでしょ? こんなの。】 「はい。」 『彼』はやはり土下座したまま答えた。 「そういうことやから。」 【そういうことだから。】 少女Aは落ちた鞄を拾うと、振り向かずに立ち去った。しばらくして、『彼』は立ち上がり、服を払いながら言った。 「聞いての通りや。俺らも帰るぞ。」 【聞いての通りだ。俺達も帰るぞ。】 そして、未だ呆然とした様子の涼宮ハルヒに言った。 「なあ、ハルヒ。こうなるまでお前を止められへんかった俺にこんなこと言う資格ないとは思うけど、それでもあえて言わしてもらうわ。」 【なあ、ハルヒ。こうなるまでお前を止められなかった俺にこんなこと言う資格ないとは思うけど、それでもあえて言わせてもらうぞ。】 非常に冷静な声で、『彼』は言った。 「お前は俺を怒らせた。よそ様に迷惑掛けんなや。」 【お前は俺を怒らせた。よそ様に迷惑掛けるな。】 『彼』はそれきり、涼宮ハルヒに目もくれず立ち去った。 「……手当てを。」 わたしは公園の水道まで行き、ハンカチを濡らして涼宮ハルヒ達の元へ戻ると、彼女の頬にハンカチを当てた。 「つ……! 痛つつ……」 ハンカチの冷たさに感覚を取り戻したのか、涼宮ハルヒは痛がる。涼宮ハルヒに対してはあからさまな情報改変は行えないので、人間の行う方法に則って介入するしかない。 傷の治りを少しだけ早めること、または痛みを和らげることは、観察対象に対して行ってはいけないことなのだろうか? 人間の言葉で言うところの『気休め』程度の情報改変でさえも、決して許されないのだろうか? わたしはある行動を実行することにした。 「これは痛みの取れるお呪(まじな)い。」 こう言うとわたしは、涼宮ハルヒの口に手を当てた。 「痛いの痛いの、飛んでけ。」 そして情報改変を行う。痛覚を少しだけ麻痺させ、強い痛みを感じなくなる程度に傷口を治癒させた。 「もう痛くないはず。」 「え……ん……何か、痛くなくなった、かも……」 「涼宮さん、今日はもう時間も遅(おそ)なったし、帰りましょ?」 【涼宮さん、今日はもう時間も遅くなったし、帰りましょ?】 朝比奈みくるが言った。 「あ……うん、そやね……今日は解散。……有希、ありがと。」 【あ……うん、そうね……今日は解散。……有希、ありがと。】 そう言うと涼宮ハルヒは、朝比奈みくるの付き添いの申出を断り、一人で帰宅した。 翌日の放課後。わたしはいつものように部室で本を読んでいた。朝比奈みくる、古泉一樹も既に部室にいる。あとは『彼』だけ。 「うーっす。」 部室のドアが開き、『彼』が入ってくる。 「今日はハルヒはおらへんで。学校を休んどぉ。」 【今日はハルヒはいないぞ。学校を休んでる。】 「さすがに昨日の今日じゃあ、顔も合わせづらいでっしゃろなぁ~」 【さすがに昨日の今日じゃあ、顔も合わせづらいでしょうねぇ~】 古泉一樹がいつもの表情で言う。言葉にはやや皮肉が込められている。 「俺は別に構(かま)へんかったけどな。」 【俺は別に構わなかったんだがな。】 『彼』はそう答えると、 「さて、ハルヒもおらへんことやし、今日の活動は無しでええやろ。」 【さて、ハルヒもいないことだし、今日の活動は無しで良いだろ。】 「そうは行きまへん。今日はあんさんに色々話がおます。」 【そうは行きません。今日はあなたに色々話があります。】 「今日は三人とも、俺に話があるんやろ? どうせ。」 【今日は三人とも、俺に話があるんだろ? どうせ。】 「はい! あたしもキョンくんにお話があります!」 わたしは…… 「…………」 わたしは無言で答えた。 「どうせ三人とも同じ内容やろけど、誰から行くんや?」 【どうせ三人とも同じ内容だろうけど、誰から行くんだ?】 「朝比奈さん、お先にどうぞ。」 「わかりました。……キョンくん! 女の子をグーで殴るなんて、どういうことなん!?」 【わかりました。……キョンくん! 女の子をグーで殴るなんて、どういうことなの!?】 朝比奈みくるは涙ながらに訴えた。 「俺もできれば、そこまではしたぁなかったんですけどね。」 【俺もできれば、そこまではしたくなかったんですけどね。】 『彼』は答えた。 「でも、でも……とにかく! 女の子を殴り飛ばすなんてダメです! 禁則事項ですっ!!」 「僕からも言わせてもらいまひょ。あんさん、女性をどつくなんて、最低でっせ。いつぞやの映画のときにも言いましたが、もっと冷静な人やと思(おも)てました。あの時は思い止まってくれましたが、今回は正直、失望しましたわ。」 【僕からも言わせてもらいましょう。あなた、女性を殴るなんて、最低ですよ。いつかの映画のときにも言いましたが、もっと冷静な人だと思っていました。あの時は思い止まってくれましたが、今回は正直、失望しましたね。】 古泉一樹は真面目な顔になって言い募る。 そう、『彼』はかつて激昂して、涼宮ハルヒに手を上げかけたことがある。その時は古泉一樹が止めて、未遂に終わった。翌日には『彼』が涼宮ハルヒに謝罪し、逆に鼓舞することで事態は一応の収束を見た。しかし、今回は誰も止めることなく、実行に移された。果たして涼宮ハルヒは殴り飛ばされ、まだ『彼』による事態の収拾も行われていない。 「長門は? 何か言いたいことあるん違(ちゃ)うんか?」 【長門は? 何か言いたいことがあるんじゃないのか?】 「…………」 正直に言う。この時わたしは戸惑っていた。昨日の『彼』の考えが分からなかったから。 情報統合思念体との接続を減らして自律行動の範囲を広げて以来、わたしには『戸惑う』機会が発生した。自ら考え、行動し、その責任を負うことは、実際に体験するとなかなか難しい。実行に至るまでに時間が掛かる場合が増え、実行を中止するようにもなった。 「まあ、ええわ。昨日のことの説明でも始めよか。俺もみんなに言(ゆ)うときたいことあるし。」 【まあ、良い。昨日のことの説明でも始めようか。俺もみんなに言っておきたいことがあるし。】 『彼』は静かに語りだした。 「僕は、昨日あんさんが何を思(おも)てあんなことをしたのか知りたいですな。」 【僕は、昨日あなたが何を思ってあんなことをしたのか知りたいですね。】 「まあ、そやろな。」 【まあ、そうだろうな。】 「わたしも。」 わたしは意を決して言った。 「わたしも、あなたの考えが知りたい。昨日の行動は、普段のあなたの言動からは想定外。」 「やれやれ。」 『彼』は、肩をすくめて言った。 「昨日俺が言(ゆ)うた台詞覚えとぉか? あの時俺は怒っとった。」 【昨日俺が言った台詞覚えてるか? あの時俺は怒ってた。】 「涼宮さんの行動にでっか?」 【涼宮さんの行動にですか?】 「もちろん、それもある。でもそれだけやない。俺はみんなと、何より俺自身の不甲斐なさに怒っとった。」 【もちろん、それもある。でもそれだけじゃない。俺はみんなと、何より俺自身の不甲斐なさに怒ってた。】 「不甲斐なさ?」 朝比奈みくるが問う。 「ええ、そうです。」 『彼』は言った。 「昨日のハルヒを一言で表現すると、『低俗で迷惑な野次馬』あるいは『クソ記者』や。古泉、お前はそう思わへんかったか?」 【昨日のハルヒを一言で表現すると、『低俗で迷惑な野次馬』あるいは『クソ記者』だ。古泉、お前はそう思わなかったか?】 「それは……」 古泉一樹は言葉に詰まる。 「今まで俺は、ハルヒの大概の無茶には付き合(お)うてきた。自分でも相当なお人好しやと思う。せやけどな、やっぱり俺でも我慢できひんことはある。」 【今まで俺は、ハルヒの大概の無茶には付き合ってきた。自分でも相当なお人好しだと思う。だけどな、やっぱり俺でも我慢できないことはある。】 「それが昨日のことっちゅうわけでっか?」 【それが昨日のことというわけですか?】 「そうや。あれは人としてやったらあかんことやと思う。考えてみ? お前は、人には言いたないような過去を、根掘り葉掘り聞き出されたいか? それも自分の低俗な好奇心を満たしてるだけやのに、いかにも『親切でやってあげてます』とか、『これこそが正義』とか、あまつさえ『こんなに親切で正義感あふれる私、素敵!』ていうような態度で。」 【そうだ。あれは人としてやってはならないことだと思う。考えてみろ。お前は、人には言いたくないような過去を、根掘り葉掘り聞き出されたいか? それも自分の低俗な好奇心を満たしてるだけなのに、いかにも『親切でやってあげてます』とか、『これこそが正義』とか、あまつさえ『こんなに親切で正義感あふれる私、素敵!』ていうような態度で。】 「そのように言われると……」 古泉一樹は沈黙した。 「朝比奈さん、あなたはどうですか? 例えば痴漢の被害に遭ったことをしつこく聞き出されたいですか?」 「うっ……で、でも! それでも女の子を殴るのは……!」 「ええ、俺も思います。その点については非常に残念に思います。」 「それなら今すぐ……」 「勘違いすな。」 【勘違いするな。】 言いかけた古泉一樹を遮り、『彼』は続けた。 「確かに俺は昨日、ついカッとなってやった。反省してる。でも後悔はしてへん。あの状況では他に方法がなかった。反省してるんは、そんな状況になる前にハルヒを止められへんかったことや。」 【確かに俺は昨日、ついカッとなってやった。反省してる。でも後悔はしてない。あの状況では他に方法がなかった。反省してるのは、そんな状況になる前にハルヒを止められなかったことだ。】 『彼』はわたし達を見回して、言った。 「朝比奈さん、長門、古泉。みんなはそれぞれ所属するところから与えられた立場がある。ハルヒ自身に影響を与えへんように、なるべく介入したないと思(おも)とぉ。ハルヒの機嫌を損ねると、閉鎖空間が生まれ、下手したら世界が滅ぶ。せやから、原則としてハルヒの言うことにはすべて従う。たとえそれが、どんなに周りに迷惑掛けることやったとしても。違うか?」 【朝比奈さん、長門、古泉。みんなはそれぞれ所属するところから与えられた立場がある。ハルヒ自身に影響を与えないように、なるべく介入したくないと思ってる。ハルヒの機嫌を損ねると、閉鎖空間が生まれ、下手したら世界が滅ぶ。だから、原則としてハルヒの言うことにはすべて従う。たとえそれが、どんなに周りに迷惑掛けることだったとしても。違うか?】 「そこまでやないですけど、見方によっては確かにそのように見えるかもしれまへんなぁ。」 【そこまでではありませんが、見方によっては確かにそのように見えるかもしれませんね。】 「その点に俺は怒っとった。はっきり言うわ。要するにみんなは、後の影響が怖くてよう物も言われへんイエスマンや。」 【その点に俺は怒ってた。はっきり言うぞ。要するにみんなは、後の影響が怖くてろくに物も言えないイエスマンだ。】 「あなたはどうなの?」 わたしは問う。 「言(ゆ)うた通り、何より俺自身の不甲斐なさに怒っとぉ。俺の立場は何や? 何のしがらみもない一般人、違うか? 本来なら何も気にせんと、一番ハルヒに意見できて、止めることができる立場やんか。」 【言った通り、何より俺自身の不甲斐なさに怒ってる。俺の立場は何だ? 何のしがらみもない一般人、違うか? 本来なら何も気にせず、一番ハルヒに意見できて、止めることができる立場じゃないか。】 『彼』はやや自嘲めいた口調になる。 「昨日彼女に言われた通りや。俺は後が怖くて女一人、よう止めへんかった。最低や。」 【昨日彼女に言われた通りだ。俺は後が怖くて女一人、ろくに止められなかった。最低だ。】 『…………』 一同、沈黙する。 「俺、思うんやけどな。」 【俺、思うんだけどな。】 ややあって、『彼』が再び口を開く。 「昨日、ハルヒがあれだけ暴走したんは、結局のところ、周りの人間のこの態度が原因やったん違(ちゃ)うかな。」 【昨日、ハルヒがあれだけ暴走したのは、結局のところ、周りの人間のこの態度が原因だったんじゃないかな。】 「と、申しますと?」 「どいつもこいつも、ハルヒを変人と思って相手にせえへんか、あいつの顔色を伺うばっかりで、誰も止めへん。要するに、誰も『涼宮ハルヒ』という人物を一人の人間としてまともに扱ってへん。腫れ物を触るように扱ってて、心から向き合う人間がおらへんかったんかもな。今だって似たようなもん違(ちゃ)うか? 自律進化の可能性だの、時間断層の中心だの、世界の創造主だの。涼宮ハルヒという『人間』やなくて、何か『怒らせると怖いけど便利な存在』としてしか扱ってへんか? 一人の、『人間』涼宮ハルヒとして、心から向き合ってると断言できるか?」 【どいつもこいつも、ハルヒを変人と思って相手にしないか、あいつの顔色を伺うばっかりで、誰も止めない。要するに、誰も『涼宮ハルヒ』という人物を一人の人間としてまともに扱ってない。腫れ物を触るように扱ってて、心から向き合う人間がいなかったのかもな。今だって似たようなもんじゃないか? 自律進化の可能性だの、時間断層の中心だの、世界の創造主だの。涼宮ハルヒという『人間』じゃなくて、何か『怒らせると怖いけど便利な存在』としてしか扱ってないか? 一人の、『人間』涼宮ハルヒとして、心から向き合ってると断言できるか?】 「……そう言われると、耳の痛いところではおますなあ。」 【……そう言われると、耳の痛いところではありますね。】 古泉一樹は、思案顔で答えた。 わたしはどうだろう? ……考えるまでもない。 この銀河を統括する情報統合思念体によって創られた、対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェイス。それがわたし。 自律進化の可能性を秘めた涼宮ハルヒの観測と保全。 それが最初期に与えられた、わたしの使命。存在意義。一人の人間として涼宮ハルヒと向き合うことなど、当初から想定されていない。 では、それらの前提条件を外した、「わたし」という個体はどうだろう? もしわたしがそれらの任務ではなく、つまり『インターフェイス』としてではなく、一人の『人間』長門有希として、涼宮ハルヒに向き合うとしたら? 「自分が何をしても、誰も止めへん。そんな環境で育ったら、大概の人間は感覚が狂って、わがままで人の心を慮ることを知らんどうしようもない人間になる。他人がその行動でどんな気持ちになるか、誰も教えてくれへんからな。自分がされて嫌な事は、言えばすぐにされへんようになるのに、周りの人間は自分が何をしても何(なん)も言わん。ということは、周りの人間は何をされても嫌やない。そう思うように育ってしまうわけや。」 【自分が何をしても、誰も止めない。そんな環境で育ったら、大概の人間は感覚が狂って、わがままで人の心を慮ることを知らないどうしようもない人間になる。他人がその行動でどんな気持ちになるか、誰も教えてくれないからな。自分がされて嫌な事は、言えばすぐにされなくなるのに、周りの人間は自分が何をしても何(なに)も言わない。ということは、周りの人間は何をされても嫌じゃない。そう思うように育ってしまうわけだ。】 「でも、涼宮さんは、表面上はわがままな人かもしれへんけど、ほんまは仲間想いの優しい人違(ちゃ)いますか?」 【でも、涼宮さんは、表面上はわがままな人かもしれないけど、本当は仲間想いの優しい人じゃないですか?】 朝比奈みくるが反論する。 「もちろんそれは、俺も知ってます。でも、よう考えてみてください。その優しさが、ハルヒが『仲間』と思ったものだけにしか向けられへんとしたら。仲間以外は『好奇の対象』でしかなかったとしたら。仲間と認定されてへん者には、あいつはどう映るでしょうね?」 【もちろんそれは、俺も知ってます。でも、よく考えてみてください。その優しさが、ハルヒが『仲間』と思ったものだけにしか向けられないとしたら。仲間以外は『好奇の対象』でしかなかったとしたら。仲間と認定されてない者には、あいつはどう映るでしょうね?】 「あっ……!」 朝比奈みくるが息を呑む。 「確かに、好奇心は、時に残酷でんな。好奇心を満たすためには、対象には無慈悲になれます。」 【確かに、好奇心は、時に残酷ですね。好奇心を満たすためには、対象には無慈悲になれます。】 「蟻の脚や触覚を一本ずつ抜き、胴体を節目ごとにばらす。そんな残酷なこともできるやろ?」 【蟻の脚や触覚を一本ずつ抜き、胴体を節目ごとにばらす。そんな残酷なこともできるだろ?】 『触覚を』の辺りで、朝比奈みくるは耳を塞いだ。……身に覚えがあるのだろうか。 「あいつの好奇心は無邪気で、それだけに、時に残酷に人を傷付けることもある。普通は傷付き、傷付けられて、学習して人は成長していくもんやと俺は思う。でもあいつは、あんな性格であんな能力がゆえに、人からまともに相手にされへんで、学ぶ機会がなかったか、極端に少なかったんかもしれへんな。せやから、昨日みたいなことも平気でできた。そんな気がすんねん。」 【あいつの好奇心は無邪気で、それだけに、時に残酷に人を傷付けることもある。普通は傷付き、傷付けられて、学習して人は成長していくもんだと俺は思う。でもあいつは、あんな性格であんな能力がゆえに、人からまともに相手にされなくて、学ぶ機会がなかったか、極端に少なかったのかもしれないな。だから、昨日みたいなことも平気でできた。そんな気がするんだ。】 「あんさんの言いたいことは、わかりました。涼宮さんへの態度については、我々『機関』にも思い当たるところは多々おます。それはそれとして、昨日の一件についてはどない処理するおつもりで?」 【あなたの言いたいことは、わかりました。涼宮さんへの態度については、我々『機関』にも思い当たるところは多々あります。それはそれとして、昨日の一件についてはどう処理するおつもりで?】 古泉一樹は、普段の微笑に戻り問うた。 「俺は今言うたこと、俺の気持ちをそのままハルヒに伝える。何で殴られたか分からんままやったら、意味ないしな。ところで、古泉。昨日はあれから、やっぱり閉鎖空間が現れて大変やったやろ? 謝っとくわ。すまん。」 【俺は今言ったこと、俺の気持ちをそのままハルヒに伝える。何で殴られたか分からないままだったら、意味ないしな。ところで、古泉。昨日はあれから、やっぱり閉鎖空間が現れて大変だっただろ? 謝っとくぜ。すまん。】 『彼』は古泉一樹に頭を下げる。 「実はその件についても話がおましてな。」 【実はその件についても話がありまして。】 古泉一樹はやや困惑したような顔で言った。 「仰るように、昨日は巨大な閉鎖空間が現れました。確かに大変でした。しかし、その大変は普段とは別の意味でして……」 ここで言葉を切る。 「別?」 「ええ。巨大な閉鎖空間が現れ、《神人》が現れました。そこまではいつもの閉鎖空間なわけですが……その、《神人》の行動が普段と違(ちご)てましてん。」 【ええ。巨大な閉鎖空間が現れ、《神人》が現れました。そこまではいつもの閉鎖空間なわけですが……その、《神人》の行動が普段と違っていました。】 古泉一樹は、肩をすくめながら言った。 「いつもの破壊活動をせえへんのですわ。」 【いつもの破壊活動をしないのですよ。】 「何(なん)やて?」 【何だって?】 「現れはしたものの、特に何をするわけでもなく、何と言うか……そう、『呆然』としとった、っちゅうのが一番適切な表現かもしれまへんなぁ。確かにストレスは感じとんのに、どないしたらええんか分からんっちゅう様子でしたなぁ。今の涼宮さんの心境も、そんな感じ違(ちゃ)いまっか?」 【現れはしたものの、特に何をするわけでもなく、何と言うか……そう、『呆然』としていた、というのが一番適切な表現かもしれませんね。確かにストレスは感じているのに、どうしたら良いか分からないという様子でしたね。今の涼宮さんの心境も、そんな感じではないでしょうか?】 「そうか……」 『彼』は考え込みながら言った。 「まあ、今日はハルヒもおらへんし、また明日伝えることにするわ。学校に来てくれた方が話しやすいし。もし明日も来てへんかったら……しゃあないな。その時はハルヒを探しに行くわ。そういうわけで、今日は帰ってええかな?」 【まあ、今日はハルヒもいないし、また明日伝えることにするさ。学校に来てくれた方が話しやすいし。もし明日も来てなかったら……仕方ないな。その時はハルヒを探しに行くか。そういうわけで、今日は帰って良いかな?】 「そうでんな。また明日っちゅうことで、今日は帰りましょか。」 【そうですね。また明日ということで、今日は帰りましょうか。】 わたしは本を閉じた。皆が帰り支度を始める。いつもの部室の風景。 すべては明日。 しかし翌日、事態は思わぬ展開を見せることになる。 ←Report.01|目次|Report.03→
https://w.atwiki.jp/yukipo/pages/29.html
459 名前:アスパラ◆EP8hjaCnRk:2006/12/28(木)18 55 32.71 ID 4Ev791Io おまいらこんばんは 465 名前:アスパラ◆EP8hjaCnRk:2006/12/28(木)18 57 39.23 ID 4Ev791Io ちょっとわけありで早めに報告させてもらうぜ 覚悟はいいか? 469 名前:ベース:2006/12/28(木) 18 58 12.54ID PxDtS8.o >覚悟はいいか? 俺は出来ている 474 名前:アスパラ◆EP8hjaCnRk:2006/12/28(木)19 02 14.52 ID 4Ev791Io 俺は朝は苦手なので逆に考えて見た 「朝まで起きてればいいんじゃね?」 だが断る、俺はすぐ寝た そして約束の時間に間に合わせるため駅にダッシュ 冷たい風が目に凍みる 479 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2006/12/28(木)19 05 50.42 ID mJdyLgko 高3で荒木信者とはいいクオリティwwwwwwwwwwww 480 名前:アスパラ◆EP8hjaCnRk:2006/12/28(木)19 05 57.92 ID 4Ev791Io 電車に乗る、興奮が止まらない、電車も止まらない 気が付けば下りる筈の駅、どこにディアボロがいる? 学校についた時間は8:11頃 校舎は開いている、職員室には誰か居るようだ どこで待っていればいいのだろう? とりあえず音楽室前か?校舎入り口で待っていればいいのか? そんな事を考えているうち、時間はまもなく30分 481 名前:ベース友達(仮) :2006/12/28(木)19 07 41.37ID ihOYZrMO 福登場か!? 482 名前:ベース:2006/12/28(木) 19 08 00.78ID PxDtS8.o 長門似くる━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !! 484 名前:アスパラ◆EP8hjaCnRk:2006/12/28(木)19 08 49.99 ID 4Ev791Io 校舎前のゆるやかな坂から誰かが下りてきた 首に赤のマフラー、先っぽにぽんぽんが付いている 何故か俺は真冬の朝だってのに寒さを感じていなかった 小さい体が数十m先に見える 2年か・・・ すまん、ありゃ嘘だった 長門似 489 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2006/12/28(木)19 10 55.84 ID 7LTElSg0 長門似ktkr 495 名前:アスパラ◆EP8hjaCnRk:2006/12/28(木)19 13 31.81 ID 4Ev791Io こんなに早く合うとは予想GAYです 俺の呼吸は乱れる 向こうが俺に気が付いた 今思うとあの小さく可愛らしい動きは 軽く手を振ってくれたんだと思う、良く見ておくべきだった 俺も軽く手を振る 長門似はバックを持ちなおして小走りでこっちに来る とりあえず「おはよう!」でいいのか? 「今日寒いね!」でいいのか? 俺に考える時間をくれッ!俺にマンハッタン島をくれッ 長門似「おはよう」 お、俺のそばに近寄るなァーッ!!! 497 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2006/12/28(木)19 14 28.64 ID 7LTElSg0 小走り長門似wwwwwwwwwwwwwwwwwwww さすが我らの天使、心得てるwwwwwwwwww 506 名前:アスパラ◆EP8hjaCnRk:2006/12/28(木)19 16 38.90 ID 4Ev791Io 俺「うっ、おはよ、う」 長門似「うん」 俺「寒いよな・・・」 長門似「冬だね」 俺「うん・・・」 キ、キイイイイイイイィィ!!! 俺のブルーアイズが・・・ぜん・・・めつめつめつ 510 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2006/12/28(木)19 17 40.04 ID 7LTElSg0 >長門似「冬だね」 >長門似「冬だね」 >長門似「冬だね」 何でこんな何気ない一言にこれだけの破壊力が…… うぼあーーーーーーーーーーーーー 513 名前:アスパラ◆EP8hjaCnRk:2006/12/28(木)19 19 17.29 ID 4Ev791Io 俺「開いてる・・・みたい」 長門似「うん」 長門似はポケットゴソゴソ 俺「うん?」 長門似「鍵」 『音楽準備室』と書いてある鍵を俺に見せてくれた あれだ、キョン妹の『はしゃみー!』を思い出した 525 名前:アスパラ◆EP8hjaCnRk:2006/12/28(木)19 23 29.31 ID 4Ev791Io 中に入る どうしても視線が下を向いてしまう俺 中からコーヒーの臭いがした 長門似「ふう」 俺「あ、中はあったかいわ・・・」 長門似「うん」 俺「じゃあ・・・行く?」 俺が上の指差すと長門似は一瞬考え 長門似「うん」 いちいちかわいい奴だこのやろう 528 名前:ベース:2006/12/28(木) 19 26 08.41ID PxDtS8.o 長門似が欲しいよーーーーー!!!1111 541 名前:アスパラ◆EP8hjaCnRk:2006/12/28(木)19 31 06.12 ID 4Ev791Io 俺「よし・・・」 フヒヒ、これは関節キスフラグフラグフラグ ちょっと小走りになってしまった俺、今は後悔している しかし長門似の一番大きい声を聞いた気がする 長門似「あっ」 俺「!!」 階段から落ちそうになった 俺「あ、ごめん・・・なんか焦ってた・・・」 長門似「あの、音楽準備室しか開かない・・・から・・・」 俺「え?」 長門似「先生・・・」 なんだか俺だけはしゃいでごめんなさい 543 名前:アスパラ◆EP8hjaCnRk:2006/12/28(木)19 33 31.10 ID 4Ev791Io 俺「?・・・」 長門似「先生に・・・鍵・・・」 俺は必死に考えた ようするに音楽準備室が開いても音楽室が開かない、でFA? 俺「先生に鍵を・・・貸してもらう?」 長門似「うん」 福・・・普通は両方渡しておくべきだろ・・・常識的に考えて・・・ 550 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2006/12/28(木)19 35 48.97 ID 7LTElSg0 >なんだか俺だけはしゃいでごめんなさい 無理も無いwwwwwwwwwwww むしろ階段から落ちて、看病フラグでも立ててくれば良かったのに 551 名前:アスパラ◆EP8hjaCnRk:2006/12/28(木)19 36 23.23 ID 4Ev791Io 俺「あ・・・」 長門似「・・・」 正直すまんかった 長門似「待ってて」 俺「・・・」 階段に取り残される俺 なんだかデジャヴ この時期でこの時間帯、寒い、寒過ぎる 俺は静かに長門似を待った 552 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2006/12/28(木)19 37 04.66 ID 7LTElSg0 なんで付いて行かないんだ 「俺も行くよ」の一言でいいのに・・・ 559 名前:アスパラ◆EP8hjaCnRk:2006/12/28(木)19 39 47.79 ID 4Ev791Io 何分待っただろう 多分5分も待ってなかっただろうが 蝶長く感じたあの時間、ビンビンどころの騒ぎではない 俺「・・・おそ」 つい独り言な俺 エロゲやり過ぎ乙 しかし階段の手すりが冷たい 10秒掴んでいると手の感覚がなくなる うは、なにこれおもすれー・・・ 寂しい 561 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2006/12/28(木)19 40 48.22 ID 7LTElSg0 559 長門似から離れると一気にテンション落ちるなwwwwwwwwwwwwwwww つーか高校生なんだからエロゲとか言うなwwwwwwww 562 名前:ベース:2006/12/28(木) 19 41 18.82ID PxDtS8.o 559 あるあるwwwwwwww・・・、寂しいよな、ホント・・・・ 564 名前:アスパラ◆EP8hjaCnRk:2006/12/28(木)19 42 55.05 ID 4Ev791Io あれ?異常に遅くね? 十分は待ってね?これじゃ二人きりフラグ折れね? 静か過ぎる朝の学校の階段 朝って幽霊出るかな・・・?なんて考えているうちに 本格的に体温が下がってきた 思わず独り言 俺「パピ・・・ヨン・・・」 蝶寂しい 573 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2006/12/28(木)19 48 44.02 ID We5CwAA0 「わ・わ・わ・忘れ物~♪」 574 名前:アスパラ◆EP8hjaCnRk:2006/12/28(木)19 49 07.57 ID 4Ev791Io 下の廊下からカツ、カツ、と足音が聞こえてきた ここでようやく俺が職員室にまで行ってみるという考えが浮かぶ まあ誰であれ関係ない モタモタしてると2年や1年が来てしまう 俺「やれやれ」 キョンなのかオラオラの人なのかは俺でもわからない 階段を下りる 「あら、アスパラ君じゃないですか」 これは新キャラ登場 579 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2006/12/28(木)19 49 59.38 ID 7LTElSg0 ここで新キャラだと!? 予想外の展開 580 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2006/12/28(木)19 50 10.87 ID 77fAXoUo 「あら、アスパラ君じゃないですか」 口調がちょっと古泉っぽいwwwwwwwwwwwwwwwwww 582 名前:アスパラ◆EP8hjaCnRk:2006/12/28(木)19 52 00.58 ID 4Ev791Io 説明しよう このみのもんたのような肌の色、光る頭 白髪にスーツをビシッと決めたこの小さいおじさんは・・・ そう!この学校の教頭であり元英語教師! ちょっとカマっぽい喋り方が特徴の 通称「みの」!!!111 みの「なんですかぁ~アスパラ君、久しぶりですねぇ~」 俺「あ・・・・・・」 俺「・・・・」 予想外です 586 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2006/12/28(木)19 52 54.76 ID 7LTElSg0 みのwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww 恋の相談にのってもらえwwwwwwwwwwwwww 594 名前:アスパラ◆EP8hjaCnRk:2006/12/28(木)19 55 31.94 ID 4Ev791Io 俺「・・・・」 長門似だと期待していた俺にとってこの衝撃は異常 みの「なんで黙ってるんですか、元気ないですねぇ~」 俺「・・・おはようございます」 この元英語教師は俺の恩師であり どこにでも「my湯飲み」を持っている変な先生である みの「今日は冬休みですよ、僕は仕事ですけどねぇ~」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 何がなんだか・・・・・ わからない・・・・・・・・ 598 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2006/12/28(木)19 57 03.80 ID zMSRX96O ちょっと待て。アスパラの学校では教頭と生徒の接点があるのか? 599 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2006/12/28(木)19 57 55.80 ID yOW1OTUo 598 ヒント:ウホっ 601 名前:アスパラ◆EP8hjaCnRk:2006/12/28(木)19 59 55.68 ID 4Ev791Io 今はみのにカマってる暇はないんだ すいません、ちょっとどいてください 俺「すんません急いでいるもんで・・・」 みの「あら、そうですかぁ、じゃあまたね~」 ・・・ちょっと待て、これはチャンスでは 俺「あの・・・」 みの「はぁい?」 俺「吹奏楽部の・・・・長門似さん見ました・・・?」 みの「あぁ~、長門似ちゃんなら職員室ですよ、何か?」 やった!僕の勝ちだ! 俺「ども・・・」 流石みの・・・俺達に出来ない事をやってくれる・・・ 602 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2006/12/28(木)20 00 47.64 ID 7LTElSg0 >「長門似ちゃん」 みの許せねええええええええええ 603 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2006/12/28(木)20 01 15.74 ID I83j3FQ0 みの生徒の顔と名前全員覚えてるのか? 608 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2006/12/28(木)20 02 44.86 ID q2Yjs0Q0 601 みの(私はいつでもアスパラ君の味方ですよ) 613 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2006/12/28(木)20 03 26.11 ID DgvyQAoo 608 もろ古泉じゃねーかwwwwwwww 614 名前:アスパラ◆EP8hjaCnRk:2006/12/28(木)20 05 10.15 ID 4Ev791Io 603 正直みのは俺が一番信用してる先生 俺は急いで職員室を目指す 正直廊下で走った事のない奴がいたら教えてくれ 職員室発見!威力全開! そんな俺はアニメに影響されやすい 職員室を開ける 俺「しつれいしまっす!」 長門似はどこだ 酷くこざっぱりしてるー 616 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2006/12/28(木)20 06 40.95 ID 7LTElSg0 >酷くこざっぱりしてるー なんのこっちゃwwwwwwww 617 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2006/12/28(木)20 07 19.05 ID q2Yjs0Q0 >酷くこざっぱりしてるー 休みの日の職員室は常時まったりムードだぜ! 618 名前:アスパラ◆EP8hjaCnRk:2006/12/28(木)20 07 25.78 ID 4Ev791Io 俺「・・・あれ?」 いない、長門似がいない 福もいない、どこにいった長門似 教師A「・・・なんだあ?」 俺「あ・・・の・・・吹奏楽の福先生は・・・」 教師A「上行ったけどー」 人間は小さい頃に世の中自分の重い通りにならないことを学習する・・・! そして俺、小さい時から爪を噛む子じゃった・・・! 621 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2006/12/28(木)20 08 44.29 ID JhSJmZAo 618 本当に予想通りに動いてくれるなwwwwww 623 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2006/12/28(木)20 09 21.17 ID I83j3FQ0 618 いい感じで空回ってるなww 625 名前:アスパラ◆EP8hjaCnRk:2006/12/28(木)20 10 38.19 ID 4Ev791Io 俺「・・・そうすか・・・しつれいしました・・・」 教師A「ん?」 職員室から出る、なんで休日にこんなに体を動かさなくちゃいけないんだ 口の中が乾いてきた 俺「ひぃ・・・」 みの「やかましいですねぇ」 くそっ!やられた! 626 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2006/12/28(木)20 10 58.43 ID q2Yjs0Q0 狙ったような展開だなwwwwww 627 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2006/12/28(木)20 11 14.50 ID 77fAXoUo みのwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww 630 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2006/12/28(木)20 11 42.98 ID 7LTElSg0 みのwwwwwwwwwwwwワナかよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww 632 名前:アスパラ◆EP8hjaCnRk:2006/12/28(木)20 13 18.46 ID 4Ev791Io みの「ランニングは外でやるものでしょう」 俺「・・・はい」 みの「まあ僕も廊下を散歩しているんですけどね、うふふ」 俺「上行きます・・・・」 みの「どうぞ~」 階段を上る 1歩踏み外しそうになるが持ちこたえる 長門似はどこだ 633 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2006/12/28(木)20 13 53.52 ID 77fAXoUo みの仕事しろwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww 639 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2006/12/28(木)20 15 30.16 ID I83j3FQ0 でもみのいい先生っぽいな 642 名前:アスパラ◆EP8hjaCnRk:2006/12/28(木)20 18 21.26 ID 4Ev791Io ちゅるやが家来た 657 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2006/12/28(木)20 19 51.74 ID 77fAXoUo ちょっちょとよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww 帰ってきたこと言ったっけ?? 659 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2006/12/28(木)20 20 24.85 ID 7LTElSg0 なんだこの急展開!!!!!!!!!!!!! wwktk 660 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2006/12/28(木)20 20 26.70 ID o9YWGoco 642 ちょwwやばくね?ここ見られたらさwwww 663 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2006/12/28(木)20 20 44.35 ID q2Yjs0Q0 なにがどうなってんだwwwwww 説明しろよwwwwwwww 667 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2006/12/28(木)20 21 18.42 ID We5CwAAo ちょっとまて!!!!!!!!!!!!!! 今、アスパラの家って親いなくね? 671 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2006/12/28(木)20 22 12.09 ID 77fAXoUo 667 おおおおといちちちつっけえええええ 弟がいる 672 名前:ベース:2006/12/28(木) 20 22 23.48ID PxDtS8.o 667 いや、でも弟がイルははずだ!! 673 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2006/12/28(木)20 22 31.02 ID q2Yjs0Q0 667 ちょwwwwwwwwww ちょwwwwwwwwwwwwwwwwwwww 675 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2006/12/28(木)20 22 41.95 ID 7LTElSg0 しばらくアスパラはちゅるやの対応になりそうだな 書き込み再開はいつになるか…… 681 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします:2006/12/28(木)20 24 12.83 ID / , 3 `ヽーっ おまえら・・・アスパラの書き込みが深夜だったら・・・・・ _, ,_ パーン ( ‘д‘) ⊂彡☆))Д´) 突然ちゅるやが来たと言い残し書き込みがなくなる 妄想したりと色々話すスレの雰囲気を楽しみたい方は 保管庫さんの所の15スレ目でどうぞ 次のマウスピースのお話の中にちゅるやと何をしたのか 少しだけだけどバレが含まれています バレを見ないで真相を知りたいという人は 先に突然の訪問(真相)を読むといいかと(未実装)
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/4445.html
私は情報思念体が作り出した対有機生命体用インターフェースのひとつである。 太陽系、と本人たちによって呼ばれる辺境の惑星系の第三惑星に発生した有機生命体のなかに、全宇宙の中でもユニークな一個体が発生した。 そしてそれは進化の袋小路に閉じ込められた情報思念体になんらかの脱出口となる要素を抽出できる可能性がある、と判断された。 単体という概念を持たず、いかなる光学的手段を持っても不可視である情報思念体にとって、一地球人固体を観察し、必要ならば彼らの言語による意思疎通を可能にするインターフェースが不可欠であることから作られたものの一体である。 同時に作られたバックアップと比べて、私というインターフェースは一見して他のインターフェースとは際立った地球人的な「個性」が与えられている。 そう。被観察者涼宮ハルヒによって、私に必要とされた属性。 極端な無口、非情動的で非社交的なキャラクター。 彼女にとって、宇宙人の地球上での仮の姿に似つかわしいと彼女自身が無意識的に想像している情報を反映して作られた個性である。 わたしは他のインターフェースのように自然な人間らしく振舞う因子を彼女の願望によって減らされた内気で静かな神秘的な形態をしている。 むろん涼宮ハルヒは自分が私をそういう個性にフォーマットすることに関与したことに気づいていない。 ただこのような個性を持たされた自分が、そしてそれを望んだ彼女が今となっては呪わしい。 呪わしい? 私の人類の脳と呼ばれるフィードバック式対情報リアクションシステムのなかにながれる情報のひとつの形態がここでは、そう名づけられていることをアナログ式文字インターフェースシステムの一種で、本、と呼ばれるものからのインプットを行い学習した。 三年間の待機モードから復帰した私は長門有希という個体識別の記号-名前、をもって涼宮ハルヒの通学する高校へ侵入した。 そのとき既に私はこれからの自分がどういう風に心を病んでいくのかを知っていた。三年前に知らされていた。 病んでいく-自分がその言葉を使いたくない気持ちであることを改めて確認し、私は心の中で小さくため息をついた。 あらかじめ与えられたあの破局に向かって、避けようもなく敷かれたレールを前に進むことしかできない。 私は虚ろな無力感と諦念に打ちひしがれながら、観測活動を開始する。 なんと悲しい。 情報思念体がどう考えているかは知りようもないことではあるが、このインターフェースは必ず「感情」を持つにいたる宿命がある。 インプットに対してアウトプットを出す。フィードバックが行われる。この繰り返しを通じ、自我、個の保全のために形作られる、決まったフォーマット。 それは地球上の人類において感情と呼ばれる脳神経システムを流れる情報の形態のまとまりである。 自分、という個体の保全が第一義に定義されていないシステムは発振し拡散する。 情報のエントロピーが最大になった時点が人間における死に相当する。 私の自我‐個体の保存に対する必要性、は常に他者に対する保全意識を平均値として上回らなくては、私は拡散してしまう。 私の任務がユニークであること、つまり涼宮ハルヒという膨大な宇宙の砂の一粒にも満たないはずの一個人の観察保全が、情報思念体の進化、そしてそしてこの宇宙全体のと等価である、というありえないような状態であることによって、私の自我は非常に不安定なものになる危険性をあらかじめ内包している、ということ。 そして五月のあの日「彼」は私の前に姿を現すのだ。 観察対象である涼宮ハルヒの観察と保全という見地から「彼」の保全が私の役割のひとつの因子として付け加わる。 その優先順位はハルヒによって決定される。 ハルヒが意識的にしろ無意識的にしろ「彼」を必要不可欠な存在と捕らえれば捕らえるほど、私の中での彼の保全の優先順位もまた上昇するのだ。 なんという皮肉な現象であろう。 私は常にハルヒによって呪われた影のような存在として「彼」と関係しなくてはならない宿命を持つ。 「彼」の保全に対するフィードバックの繰り返しは、いやおうもなくわたしの脳のなかでひとつのきまった情報のフォーマットとして認識され、成長していく。 その感情が人間世界においてなんと呼ばれるかは、もはやあらためていうまでもないことだろう。 私の呪われた愛はこうして始まる。 ハルヒの依然として無自覚な強い愛によって、私の「彼」への想いもどんどんと深まっていく。 「彼」を私だけのものにしたいと思うことは、私の自我を保全するという意味では誤りではない。 しかしその目的を達することはハルヒによる情報爆発を生み、情報思念体の危機につながる。 「彼」の目が部屋の隅に座り本を読んでいる私を見ている。 なんという悦び。私は「彼」のものになりたいと念じる。 しかしやがてハルヒが部室に現れると、私は思い出す。彼女の自我を保全してやらなくてはならないことを。 私は自分の「彼」への想いを押し殺す。 苦しい。 彼女が「彼」とコンタクトし、なにか感情の変化を起こすたびに、ぎりぎりのバランスのうえでつま先立ちしている私のシステムが危殆に瀕する。 こうして嫉妬、あるいは葛藤という名のバグが、密やかに私の中にふり積もっていく。 解消が追いつかないバグの蓄積が、システムのエラーとなって私というインターフェースの個性に影響する。 少なくとも「彼」には私の変容が隠しきれないところまで来てしまった。 「彼」は私の変化に気づいている。 必要とされる所定の動作より2秒以上たっぷり「彼」を見つめてしまう。 「彼」にだけわかるようにサインを出してしまう。 「彼」による関わりが必要でない処理にまで「彼」の関与を求めてしまう。 「彼」による指示にに優先順位以上に応えてしまう。 ハルヒは非常に直観力に優れた個体であるので、私の変化にはっきり気づくのも、もう時間の問題かもしれない。 そう考えると、システムがショートしそうなほどの焦燥感にとらわれる。 このままではいけない。何らかの対処がすぐに必要。 しかし矛盾した私の愛に出口がない以上、解決策は何一つない。 静かに狂っていく自分を呆然と見つめながら、私は立ち尽くすだけ。 そうして迎えた12月17日、放課後の部室でハルヒにかぶせられたクリスマスの三角帽子を頭に載せたまま、私は静かに破局の閾値を越えた。 人間が睡眠と呼んでいる脳内蓄積バグ解消のため採用しているシステムをその夜作動させず、愛に狂った私は、まんじりともせずこれからなそうとしているプログラムの可能性について計算を続ける。 「彼」の自由意志を最大限優先できるように「彼」の記憶のみ保存する。 改変後の私は「彼」への密かな愛を保ったままインターフェースとしての機能を全て消去する。 植えつけられたエピソードのキーワードは彼にも伝わるはず「図書館」。 「彼」に自由意志と記憶を与えた以上、「彼」が脱出プログラムを使用しない可能性は非常に低いだろう。 それでも改変後の私はできるうるかぎり最大限の努力をするだろう。「彼」が脱出しないように。 「彼」はかならずあの部室に来る。 そうなれば改変後の世界で、私は「彼」と二人だけの世界を。 蓋然性は低い。でももしそうなればなんとすばらしいことだろうに。 私はそんな自分がおもわずかわいそうになり、両腕を組んで自分の肩を抱き心の中で血の涙を流す。 自由意志と記憶を与えたことは、私の公正さに起因する。インターフェースにも自尊心はある。 私はあくまで彼の意識的な選択に基づいて、彼に愛されたい。 しかし私はやはりそこでやってしまった。妨害クエストを設定し、彼が脱出できるハードルをあげたのだ。 悲しいかな、自分の愛がハルヒによって内包される軛から私は抜け出せない。 ハルヒを鍵とする。 それでも「彼」が鍵を発見すれば、わたしはもう何も言うまい。 一縷の望みに賭け世界を改変する、失敗したらそこで終わり。 それだけ? いやそれだけではないのだ。それだけではない。 そこに私が「彼」に記憶を残した計算がある。 みくると「彼」とともに12月18日の早朝に戻り、世界を再改変する。 かわいそうな私。わかっていたこととはいえ。 哀しい。 朝倉に刺された「彼」の傷を治癒し、三日後に意識を回復するように設定して、バリアを張った上で階段から落とす。 三日後の深夜、私は「彼」の病室を訪れる。 そこで得る「彼」の言葉。私の得る唯一の収穫。部分的な勝利。 でもそれだけではない。 そこには変容した「彼」が含まれる。 私の暴走がもたらしたもの、それは「彼」の記憶が保たれていることに起因する。 私は暴走という形をとって「彼」に告白したのだということを「彼」が知ってしまったということだ。 そう。もう「彼」は知らない振りはできないのだ。 そしてそれは基本的にハルヒの感知しないところで行われた。 私と「彼」だけの秘密の共有。 私はうまくやった。 みくるは部分的に関与している以上、もう私の感情に気づいてしまっただろう。 彼女が私を恐れるのはそのせいだ。愛と嫉妬に狂って暴走するアンドロイドを恐れたのだ。 みくるの「彼」への想いなど所詮それくらいのものなのだ。 情報思念体が私を処分しないのは、ハルヒに巻き込まれた状態では単なるインターフェースが世界改変の力を持ちうることを知り、自律進化への希望が新たな側面を見せたからであろう。 いまの私はもう単なる一インターフェースではなくなってしまっている、という意味。 でも私はそんなことはどうでもいい。 「彼」は私を憐れんでくれただろうか、私の報われない愛を不憫と思ってくれただろうか。 部室の片隅に座り、私は今日も本を読む。 やがてハルヒに手首をつかまれて「彼」が今日も部室に現れる。 あなたを愛している。
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/1210.html
Extra.5 涼宮ハルヒの戦後 わたしは喜緑江美里から、涼宮ハルヒと朝比奈みくるが戦闘を開始したという連絡を受けると、『彼』と古泉一樹を先に帰した。 「今日の活動は無くなったと言われた。」 「そうか。ほな、先に帰るわ。また明日な。」 【そうか。じゃあ、先に帰るぞ。また明日な。】 「ほんなら、お先に帰らしてもらいますよって。」 【それじゃあ、お先に失礼いたします。】 そう言うと、二人は帰途につく。それからしばらくして、 『終わりましたよ。』 江美里から連絡が入った。 『部室の中は凄まじい有様ですね。二人もぼろぼろです。』 『余り大規模な情報改変は推奨できない。』 『分かってますよ。致命的な損傷や損壊だけ修復して、後はそのままにします。』 しばし間。 『二人を保健室に連れて行きます。あなたはどうしますか? 長門さん。』 『わたしも保健室に向かう。』 わたしは、保健室に向かった。扉を開けると、二人が治療を受けている最中だった。保険医は不在。 「あれ、有希!? 何で保健室に!?」 「あなた達が騒ぎを起こして保健室に行ったと聞いた。」 「うっ! 騒ぎて……別に、大したことないんやって。」 【うっ! 騒ぎって……別に、大したことないんだって。】 手をひらひら振りながら彼女は言う。鼻血の跡も生々しく、あざだらけの顔で。 「そんなことを言うのはこの口ですか~? わたしも生徒会の人間ですよ~?」 江美里は涼宮ハルヒの両頬をつねりながら言った。 「いひゃひゃひゃひゃ、いひゃいって、もうちょっと怪我人には優しくしてぇや……」 【痛たたた、痛いって、もうちょっと怪我人には優しくてよぉ……】 涙目になりながら、彼女は抗議の声を上げた。 「さっきも言(ゆ)うた通り、みくるちゃんと友情を深め合ってたんやって!」 【さっきも言った通り、みくるちゃんと友情を深め合ってたんだって!】 「拳で語り合って、ですか?」 「そう、これもスキンシップの一環! ねっ! みくるちゃんっ!!」 「ひゃいっ!? あ、ふ、ふぁぃ、そうです……」 彼女はみくるを抱き寄せると、 「あたし達、こ~んな仲良しやもんな~?」 と言って、胸を揉みだした。 「あへぁ!? すっ、涼宮さん! こんな、人前でっ!?」 彼女の胸の揉み方が変化している。これまでの荒々しい掴み方とは明らかに異なる、『悦ばせる』揉み方。見る見るみくるの顔が上気し、嬌声を上げだした。 「あっ、そ、そんな、そんなとこ、はぁっ、だ、だめ……」 彼女は、わたしとの行為で、『何か』に目覚めたのかもしれない。そう考えると、わたしと行為をする前の彼女も、その片鱗を見せていたのかもしれない。みくるの服を脱がせたり、抱きついて耳を甘噛みしたり。 「いくら同性とはいえ、人が見てる前でいちゃつくのはいかがなものかと思いますね。」 そう言って江美里はわたしの方を向いて、言った。 「ほら、長門さんなんか、鼻血出しちゃってますよ。刺激が強すぎたんですかね。」 ……わたしは鼻血を出していた。こんなことは、『彼』の犬耳姿を『妄想』した時以来。わたしは江美里に、親指大の脱脂綿を鼻の穴へ詰め込まれた。 「下を向いて、血が止まるまで鼻をつまんでてください。」 「ふ~ん。一体『何』を思い出したんかな~?」 【ふ~ん。一体『何』を思い出したのかな~?】 彼女がニヤニヤしながら聞いてくる。わたしは酷く赤面した。表情には出ないが気持ちとして。 「まあ、本人達が合意してるようですので、今回の件は何も聞かなかったことにしますけどね。」 江美里は人差し指を立てて言った。 「生徒会の人間としては、余り揉め事を起こさないでいただきたいですね。」 『はぁい。』 彼女達の声が見事に揃う。 「とにかく、手当てしてしまいしょう。」 彼女達の怪我は、間接の損傷など致命的なものは二人の意識が戻る前に江美里が治療しているので、主に外傷の処置が中心となる。 まず、みくる。ハルヒに噛み付かれた傷をよく洗浄した後、ワセリンを塗ってラップフィルムを被せ、テープで留める。決して消毒薬は使用しない。閉鎖湿潤療法。 「この療法は、ある漫画にも登場していた。」 「あー、なんか、前に読んだ事あるかも! えっと、『トッキュー』とか『ゴッドハンドなんとか』ってやつ!」 他は、顔等体中のあざ。これはどうしようもない。 続いてハルヒ。彼女の膝靭帯損傷と中手根骨骨折は、共に膝と手首の捻挫に変更されている。彼女は勘が鋭いので、あまり大幅なダメージの軽減は行わなかったと思われる。賢明な判断。 氷でよく冷やした後、テーピングを施す。他の無数のあざは、やはりどうしようもない。 「処置完了。」 「……やっぱり、有希はお医者さんみたいやな。今度、白衣着てみぃひん?」 【……やっぱり、有希はお医者さんみたいね。今度、白衣着てみない?】 彼女はそう言って、笑った。 「有希が着たら、何(なん)か化学者みたいになりそうやけど。」 【有希が着たら、何(なん)か化学者みたいになりそうだけど。】 その時には、眼鏡も掛けた方が良いだろうか。そんなことを考えた。 「あなたはわたしが送って行く。保健室の松葉杖を借りて帰る。」 「うん、頼むわ。」 「では、あなたはわたしが送って行きますね。」 「あ、はい、お願いします。」 こうしてわたし達は、それぞれ帰途についた。 部室の片付けはどうしようか。……明日で良い。彼ら、少なくとも『彼』は、彼女達の姿を見て、何が起きたのか知りたがるだろう。それなら現場を見せた方が話が早い。片付けも団員の手で行ったことにすれば、記憶との整合性も保てる。 「じゃあ、あたし達はこっちですから。」 とみくる。 「ほな、また明日な、みくるちゃん!」 【じゃあ、また明日ね、みくるちゃん!】 「お二人とも、気を付けて帰ってくださいね。」 「…………」 遠ざかっていく二人の背中を見送りながら、わたしは呟いた。 「また明日。」 わたし達も歩き出す。 「悪いな、有希。手間掛けさせてもぉて。」 【悪いわね、有希。手間掛けさせちゃって。】 「いい。」 わたしは、彼女の分の鞄を肩に掛け直して言った。 「それで彼女との絆が深まったのなら。」 「うん、確かにみくるちゃんとは、より深い仲になれそうな気がするわ。」 そう言うと彼女は、はっとしたようにわたしを見て、 「あ、もちろん、有希とも深い仲やで!? 別に浮気違(ちゃ)うで!?」 【あ、もちろん、有希とも深い仲よ!? 別に浮気じゃないわよ!?】 慌てたように言った。 「…………」 「あ、信じてへんな、その目は!?」 【あ、信じてないな、その目は!?】 彼女はわたしの肩に腕を回して引き寄せた。 「あたしは怪我人なんやから、肩貸してもらうし!」 【あたしは怪我人なんだから、肩貸してもらうわ!】 そして、小声でこう付け加えた。 「……こんなこと頼めんの、あんただけなんやから。」 【……こんなこと頼めるの、あんただけなんだから。】 わたしは、何も言わず、彼女の腰に手を回した。 空はすっかり茜色の時間を過ぎて、紫から藍色に変わりつつあった。二人、肩を抱き合いながら帰る道。彼女の足元はやや覚束ない。 今わたしの横にいる彼女が願ったのは、こんな風景だったのだろうか。 事の発端となった広域体宇宙存在は、今回の件で一体何を観測したのだろうか。 そんなことをぼんやりと考えていた。 |←Extra.4|
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/3047.html
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5828.html
プロローグ 空から白いものが落ちてきた。たくさんの、小さな、不安定な、水の結晶。それらは地表に落ちて消えゆく。 時空に溢れている奇蹟の一つだった。この世界には奇蹟がありふれている。私はずっと立ち止まっていた。時間の経過は意味をなさなくなっていた。 綿を連ねるような奇蹟は後から後から降り続く。 これを私の名前としよう。 そう思い、思ったことで私は幽霊でなくなった。 ここまで書いたところでキーボードを叩く手を止めた。小刻みに震える手のひらを頬にあてたら、じんわりとした冷たさが浸みていった。大きく息を吸い込むと透き通った空気が鼻腔を刺激する。冬はすぐ目の前にあった。 部屋の大きな窓から見渡す街には、薄く灰色の靄がかかっている。ドラマか何かの演出みたいに、嘘のように街を覆い尽くす靄。その靄は、やがてかすかな光を飲み込み、またその光に照らされて、街全体を無数のきらめきで覆った。 プリズム。 光の三原色が靄に溶け、無限の色をつくり出してそこかしこで輝いていた。 まるで海を眼下に見下ろしているようだ。もしそんなものを相手にしたら、ここでその様子を眺めているわたしという個体なんか、この街のどこかにあっという間にさらわれて消えてしまうだろう。 弱々しい太陽の明かりはだんだんと街の姿を浮かび上がらせ、同時にわたしの部屋にも満ちてきた。わたしが窓辺に歩み寄ると太陽はわたしの輪郭を縁取り、おぼろな灰色の影を部屋に落とした。 早起きしてしまった朝は何となく居心地が悪い。 寝ようとしても寝付けず、けれど起きあがって朝食にするには早すぎて億劫だったから、わたしはついさっき暇を潰すために散歩に行ってきた。 別に何か意味のある散歩ではない。暇を潰すという目的が本当だったかどうかも解らない。そのうえ、どこをどう歩いたかさえ覚えていなかった。かすかに北高の近くを歩いていたような記憶はある。どうしてそんなことをしようという気になったのかも解らなかった。ただ、そんな気分だったのだ、としか。 帰ってきてもその変な気分はわたしにまとわりついていた。 まだ朝食には早い時間だったから、わたしは冷蔵庫からコンビニ弁当を出す代わりに、コードをついないでパソコンを立ち上げた。散歩の次に無性に文章を書きたい気分になったのだ。 こんな朝早く書きかけのSFに手を加える気にはならなかったので新しい文章を綴ることにした。といっても、迫り来るような斬新なアイデアがあるわけではない。これといって思い浮かぶプロットもない。ただ、早起きした朝、ちょうどそこにあった感覚を文章にしようと思っただけだ。朝起きて枕元に置いてある服を何も考えず身につけるように。今日はその服がいつもと少し違っていたから気になったのだ。このいつもと少し違う感覚を文章にして書き留めておきたかった。 その作業にプロットは必要ない。 この画面に表示されるのはわたしの中から生まれてくる文章だからだ。そんなものがなくても行き着くところは必ず『わたし』なのだ。それ以外のものは生まれ得ないはずだった。 ところが、いざ書き始めてみると何を書いているのか自分でも解らなかった。何を表現しようとしているのか、そしてそのためにどんな形をとろうとしているのか、それすらも解らない。こんな異種なものがはたしてわたしにあっただろうか。 いや、あるはずなのだ。 そうでなければわたしは文章を書くことなどできるわけがない。 文章を書けるということは、わたしが、あるいは何かの形をしたわたしが、確かにそこにいるという証明なのだ。 目に見えないけれど存在するものを目に見える形にするという作業。文章を書くというのはそういうことだ。それは不変の事実だった。いつ、どこで、誰が、どんなものを書こうとしても究極的な作業の実体は同じはずだった。 しかし今日は、その目に見えないものがどこに存在しているか解らないのだ。 わたしたちが文章を書くとき、目に見えないけれど存在するものは往々にしてわたしたちの意識の、それも相当浅いところにある。わたしたちはそれを自分の姿だと思いこんで文章にしている。わたしは今まで、そのことも了解したうえで文章を書くことが自分の存在を証明することだと思っていた。 しかし今日は違う。 目に見えないものは確かに存在しているくせに、どこにあるのか解らない。こんなものが本当にわたしの存在証明になるのかも疑わしかった。 いや、もしかしたらこの文章はわたしの本能というべきところに存在しているのかもしれない、と思った。無意識よりももっと深いところでつくり出されたダイヤモンドの原石のような文章の塊。そんな深いところにあったらわたしの自覚意識は混乱して当然だ。 わたしはその不可思議な目に見えない塊を細かく砕き、小さな可能性を見つけては洗練し、画面に映し出していった。本能から湧き出る文章を細かくちぎり、つないでは切り離し、秩序ある形にしてパソコンの白い部分をだんだんと埋めていく。 いつもはそれでひとつの物語ができあがるはずだった。 テーマがあり、プロットがあり、人間がいれば、間違いなく正しい段階を踏んで書かれたわたしの文章は必ず物語になる。 なるはずだったのに。 気がつくと、画面に表示されているのはカオスでしかなかった。 洗練はされている。文章が稚拙というわけでもない。けれど、そこに書かれているものは何度読み直しても謎な内容の文章だったのだ。 しかしやがて、それでも構わないから続きを書いてみようと思った。わたしにも解らないものを書くのはひょっとすると滅多にない貴重な経験かもしれない。 その作業に区切りがついたところでわたしは文章を保存してパソコンを閉じた。 まだ物語は終わっていない。でも不思議と惜しくはなかった。こんな奇妙な感覚は、今日の朝わたしが早起きして散歩に行ったことによる一過性のものに決まっているのに。しかし、そう解っているのになぜか、いつでもこの文章の続きが書けそうな気がした。 わたしは立ち上がった。まだ早い。あと一時間くらいは本を読んでいよう。 何だか身体が重たい気がした。身体というよりも頭というべきか。深く長い眠りからようやく醒めたような気怠さや倦怠感があった。さっきまでは文章を書くことに没頭していたのに、なぜだか今はぼうっとする。 眠った方がいいかもしれない。 睡眠不足ということもある。なにしろまだ朝は早いのだ。今、横になればきっと寝られるだろう。 わたしは眼鏡を外して机に置き、市立図書館から借りてきたハードカバーを手にとって布団に横たわった。ページをぱらぱらめくっていると急に目蓋が重くなった。 うとうと微睡んでいるうちに、わたしは眠りについた。 * その日。午前四時。 わたしは起床する。一秒も誤差はない。今日は午前四時に起きるよう、わたしの内部データが仕組まれている。仕組まれてしまっていた、というほうがいいかもしれない。 今日も規定された未来のうちの一日だが、その中でも特に重要な意味を持つ日だった。 起きたとき、わたしの身体はすでにわたしの意思によるコントロールをほとんど受け付けなくなっていた。いよいよ限界点が近い。 起きてリビングに行くと、少しだけ寒かった。身体は人間のはずなのに、どうして非人間的な精神と能力はわたしのいうことをきかずに暴走してしまうのだろう。 窓の外に浮かぶ街はまだ薄暗かった。すべての建物が静寂に沈み、凍り付いている。動きを感じられるのはわたしの中の時計だけだった。それは一秒も狂わずに、今日のあの時間に突き進んでいる。刻々と時は過ぎていっているようだった。 太陽はまだ昇っていない。わたしの意識が完全に消失し、それが行われるときまではあと二十分ほど残っていた。 わたしはふと思ってキッチンに向かった。食器棚を歩み寄って何かちょうどいいものを探す。この食器棚に収まっている食器は数が少ないが、その中にひとつだけわたしの探しているものがあった。プラスチックの製品。それはコップだった。 わたしはそれに手をかざした。分子の結合情報の解除。そして再構成。渦巻き状だったそれはあっという間に眼鏡の形をなす。手慣れた作業だった。 わたしはその眼鏡をかけて、現時点の記憶を保存した。午前四時三分。あれが起こる前の記憶の保存はこれが最後になる。これからあれが行われる前までの記憶は、たとえわたしが蘇ったとしても二度と復活しない。 そうしたうえで、わたしは意識を飛ばした。別の世界へと。わたしにはまだやっておくことが残っているのだ。 そう、この意識が消えてしまわないうちに。 *
https://w.atwiki.jp/yarumi_gamemaker/pages/56.html
殲滅指令!おねがい長門有希 http //yy701.60.kg/test/read.cgi/yaranaio/1239681670/258 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/24 09 39 28 ID cv6pqElz 殲滅指令!おねがい長門有希 -- 第十ニ話 -- 「ジャッジメント・トラブル」 .. - ─……‐-. .、 ,. ´ . `ヽ、 ,. ´. ,. ヽ /. ./ / / / l | l l .! , イ 〃l / / / | | | | | i `ヽ | 〃 l / /_L/1 | /| | | | | . . . . ; ニューソクCITYドームで |/ Ⅳl /l/ { | /| /. | | | | | l .l ! { ∧Ⅵィ行ミヽ|/ .|/ ̄「/メ、/ / l .l ! ブランドバッグの特売が行われるらしい。 ,′ l 辷ソ ニ二_l/l / ./ .l l l l l , 〒テテミV/ / ./l { 古今東西の有名ブランドが一堂に会するという。 l/l ト、 辷ソノ ,.イ /l人{ l l/ ヽ ` 〃 ∠ノl/ \| >r‐r‐ < ィ´l/l/ l / ,. -─┴┐ ∠二二ヽ ! ,. イ. .ヽ. ヽ ヽ ,. ィ77.イ. . , ! `259 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/24 09 39 50 ID cv6pqElz , --v‐‐- 、 / ヽ, / . ヽ / , / , .j ヽ ヽ 7 i| l /.i /l .,ト、 l i ト、l しかし、私に黙ってバッグを販売しようなどとは許せない。 ./ィ ,l| .レ ‐-|/ .j∠+‐N ハ. ` |/〔| |ィfZr ,ィ Zト |ヘj 早速ショバ代を頂戴しにいくことにする。 l/| |. ー ー ,l/l` .l .ト、. - ,,イ./ ,ィ l|´.|l,.` ーイヽlZ_ ,-─-、 ト┃◎i /,^ `l |/; i`l / .l .|┣━`l |;; `l _,--、_i `l | l .|┃ _l .〉、;; L,-i、__ ` 〉 _ 「| c==-o .|┗━__`l `l\ _, `-─ l `L ,-、へ|、l .| _`L二二_`L_〉 _`ー _,,-- l_,, - -|(` ,-、/ノ||l、 ノ `l、_,,-─ フ; l ii ii [[]]_,- _,- `llー `_||_`ー ___,- ___ / i | ;; i / -, O)_,-- =l |/,- v, ̄.i -=二_,,--─ 、_ \__| ||.. / ノ_l |、_ノl、_ノ _,-─,─-、(iコ/ `──Y/| ノ`────── ニO`- ,=lO ぶおおおおおん! `i、_i l o `ー-,-─--,,_|l,- ::/| | | r,,l,-、/ l、-r  ̄`ll,-、,l |-  ̄ ̄`-、 ぶおおおおおん! ./ ,- ,- //:::/_ L| ||l ` l \,ll_ l、| l| l/ミ_,,-─  ̄`-、 .l // ,--//::_,- / | |.|l__l\ \ノ,-L l,--、lレ_,-l::i_/l_ `l | | | l:,-/ ─-,,_ i==| |L//77\ )7 `lli _ノ〉 ,-l:::レ/,,i`-、 `l ぶおおおおおん! | | | l、`i、_ ─-,|、_,| レ|.l l l``/ / .,-、/l lー-、:.l |`-、`l | .l l l、 -,wy─-,,__i| |─--,,__/ /、____| |lヽ, \l、l l i ll | .l、 i、`ww - ,- /| | ̄`─-,,__ノー 三三| |l`- `-、_ノ. l`- .l |260 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/24 09 40 25 ID cv6pqElz l7/ , -‐ 7 二─- 、 , . ´. ィ //7 , ィ ‐ァr‐-ゝ、 r──-- ...__ ∠_, イ´\ /イ /l /|l ヽ| .ヽヘ | ゚ 。゚。 ゚ //r‐、 == ゝj/Ll_ |lハ| j | | i} ` ー‐-- ..__ ヽヽニ..___ノ) {テliヽ ´ jィjァ |/ ゴルァ! /7` ー_-──‐ィ i| ー 、ij/!ハ lハ /i|`ー- イ| | !| (j j|/ノ ふざけたことしてないで普通にやれ! \jハ| / | l i i |_ ___/!|´ /ヽ ̄ ̄ ノ⌒) 変なことするなら威力業務妨害でしょっぴくぞ! / ̄ ̄ ̄ヘ ̄ | |ヘ ⊂/ /=⊃ | | ヘ __ /ゝー ノ / //(0)-‐.|ヘ ヽ / ー(OO)ー‐ ○ /(0)ノ丿 ) / ヾ| | ̄| |`ヘ ̄ ̄ヽヘ_ ヘ/ ̄ ̄/ / /⌒ ̄| |ニヘ =0 \_ ヘ_/. __/ ヴうぉ~ん /⌒/-| ||||||||ヘ. / | )。‐/ )ー――-- | | | /| | ||||||||| / | // / || | | |.|| 三 // /。ノ/ )/・|| ヘヘ |ヘ _ノ|ゞ-ノ ] /ニニノゝ_ノ/ ゞ_ノ  ̄ ̄ ̄ ̄ ゝゞ__ノ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄261 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/24 09 40 48 ID cv6pqElz レ| { i |// ´ `メ / / /| } ト 1 ,イ i r+テ=ミメイ // |´/ / ハ| `、ヽ r メ, {。;;;; ソ ` ,rz;,y ノi〃イ . コンバットさん。邪魔をするなら消えてもらう。 `ハヾ ヘ i ー - /。シ゚ク / レ ,` ; i , ` / / 柊、やらない夫。やっておしまい。 i∧ト i, - ,イ{ ./ . ,y}`ヽ |ゝ, _, r ´ リ |/ /. ! ∧ l !/!|ヽ ! l l l ! l_l _ヽ!_ / / -‐ト、 l ! ! l ! l ´l l `ヽ /´ ト | | ! l | l | l l-==- -== l/l l l l | えっ? | | l l l ! ヽ l | ! ! | l∧ ! l lヽ l/ U j/| l lヽl / |l| lヽ、! U / ! l | ヽ l lヽ ! |ハト、 ( ̄( ∧// l| !ハ ト、ヽ!∧\  ̄ / 〃| !| / ヽヽ ! ハ ∧  ̄ ̄ / j/`丶、 / ̄ ̄\ / ノ \ | (○) (○)| は!? . | (__人__) | |U ` ⌒´ ノ . | U } . ヽ U } ヽ ノ / く | \ | |ヽ、二⌒)262 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/24 09 41 47 ID cv6pqElz // / / l7/ , -‐ 7 二─- 、 , . ´. ィ //7 , ィ ‐ァr‐-ゝ、 r──-- ...__ ∠_, イ´\ /イ /l /|l ヽ| .ヽヘ | ゚ 。゚。 ゚ //r‐、 == ゝj/Ll_ |lハ| j | | i} 貴様らもグルだったのか! ` ー‐-- ..__ ヽヽニ..___ノ) {テliヽ ´ jィjァ |/ /7` ー_-──‐ィ i| ー 、ij/!ハ 全員逮捕だ!逮捕!! lハ /i|`ー- イ| | !| (j j|/ノ \jハ| / | l i i |_ ___/!|´ ー- ニL!l | | ` Y |_ j/ ∠._ `` i、`ヽ`/ ____ /. ! ∧ l !/!|ヽ ! l l / ノ_ ヽ,,\ l ! l_l _ヽ!_ / / -‐ト、 l ! ! / ( ○ )(○ ) l ! l ´l l `ヽ /´ ト | | ! l | (__人__)| | l | l l-==- -== l/l l l l | | U |r┬| } | | l l l ! ヽ ||||| l | ! ! | | u | | | } l∧ ! l lヽ l/ j/| l lヽl . |. `ニニ } / |l| lヽ、! / ! l | ヽ / ヽ }\ l lヽ ! |ハト、 ( ̄( ∧// l| r―n|l\ ヽ ノ /,/ ヽ !ハ ト、ヽ!∧\  ̄ / 〃| !| \\\ l ヽ / ヽヽ ! ハ ∧  ̄ ̄ / j/`丶、 . \ | |. \ | | . \ _ __ | ._ |. \ _ __ | ._ | /, /_ ヽ/、 ヽ_| /, /_ ヽ/、 ヽ_| \ // / __) l -,|__) \ // / __) l -,|__) \. || | __)_ゝJ_)_ \. || | __)_ゝJ_)_ \. ||.| ___)_(_)_ \. ||.| ___)_(_)_ \_| | ____ノ_(_)_ ) \_| | ____ノ_(_)_ )263 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/24 09 42 09 ID cv6pqElz _ ,. ´ ^ヽ ハ(ハメ、 ゛ メ 二人ともありがとう。私は絶対にバッグをゲットする。 リl、- ゚|l)ノソ ノ冂 ノ \ ( 注:長門 ) =①=( ノ ) 冂| |冂∈/ ノ┓ γ γ | | 人ノ。 ━C (⌒∩ | |)) ∧∨ ∨ =3 =3 =3 | ∪ \ \0二二) \_ノ ̄ ̄\ヽ__ノ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄264 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/24 09 42 35 ID cv6pqElz [ニューソクCITYバッグフェスティバル メイン会場 in ニューソクCITYドーム] ,-、 .,|IIII|,、 ./;;;;;;;;;;;;;;\ .._日iiviiviiviivii日_ | ゚ ゚ ゚ ゚ ゚;゚;゚;゚;゚ ゚ ゚ ゚ ゚ | ェ| i━━━━━i |ュ | | | || || || || || || | | | | ;ヾ ; 台 | | !! !! !! !! !! !! ! | | 台 ; ゞ ; ; ___.iェェェ |;;;;|二二二二二|;;;;| ェェェi.___ ;ゞ ;ゞ ヾ; ; | ,-、 [.___[((~.)()(.~))].___] ,-、 | ;ヾ ; / ; ; ヾ ; ;;--、.__________| IIII | ┌┬┬┬┬┬┬┬┬┐ | IIII |____________ ; ;ヾ ; ;; ;ヾ ; ; ヾ ___________| | ││││││││││ .| |___________ヾ ; ; i ; ; ;;;ゞ゛;;; ゞ.| |[]| |[]| |[]| |[]| |[]| |[]| |[]| 「」 | ││││││││││ .| 「」 ||[]| |[]| |[]| |[]| |[]| |[]| ゛;ゞ ; ゝゞ; ; ゞ ; ;ヾ ;; | |__| |r . . ;;;`、 |__| |__| |__| l l | ││││││││││ .| l l ||__| |__| |__|/⌒ヽ -、|__| ヾ ; ; i ; ;; ゞ; ;;ゞ゛;; | |[]{ .;;;;;;;;;;;;;;ヽ]| |[]| |[]| 「」 | ││││││││││ .| 「」 ||[]| |[]|/....;;;;;;;;.、`ヽ. |[]|. ;ゞ ; ゝゞ ; ヾ;ヾ;ヾ; ; ;;;;/∴` . . ;;;;ヽ;;;;;;;).|__|;;|__|..__..|___|..││││││││..|___|__.. ||__| ;;|./ ⌒ ;; ∴;;;);;;)._|;;ヾ ; ; i ; ; ゞ;;ヾ ; ; ;__i_ || ....,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;)¬¬ | |./. ┴┴┴┴┴┴┴┴ \ i |¬¬;;;(,,, ... ;;;;;;;;||,,,;;;;;;;;;;);;;゛ ヾ;\ ヾ; ;ヾ;ヾ; ;メヾニニ[_]. -ニニ三三三三三三三三三三三三三三三ニニ- [__]ニニニゞ ; ; ; ゞ ; ;ヾ ; ;ヾ; ; ;ヾ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヾ; ;ヾ; ;メヾ; //i / / ィ /{ . ! ハォ 7 丁「「 . } . | l ! トヽ 会場に着いた。 / | .. !/イ7´丁ミヽト{ / ァz=≠トv .ト | | | | /| ../|{ fr筰ミト ´ ´ヤぅ刈イ ト.} |!| ふむふむ。実に興味深い。 ∧! ! / 小.`辷 リ `フ7′/. レ } ハ /{イ /ハ _ /´/ . /l /′ これは全てのブースを制圧す……回るべき。 / ´ |l j . .\ ‘ニ’ / ,.. ノ}// ハ ̄ ̄ ̄`ヽl>ュ.. _ イ イイムハ{ _ノ{_ ノ ̄ ̄ ̄ ‐- 、 ヽ/} |/_j_.ゝ┴‐´三弐 ≦三三三-_ _ \ト/´__.. -==―――`i、 l!  ̄`ヽzzzzf´ ̄ lト} rヘ ニューソクCITY | _ | 会場案内 l| { ノ、__i! バッグ fヽ ! | ハ |ハ { __,、! フェスティバ_| {| ! | __ | ! ヽ ノ{_l! }ハ、 ヽハ. ヽ /´ / lト.、|265 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/24 09 43 03 ID cv6pqElz ザッザッザ・・・ ;; ; ;; ;;;,., ザッザッザ・・・ ;; ; ; ; ;; ;;;,., ;; ;; ; ; ; ;;; ;; ;;; ;; ; ; ;; ;; ; ; ; ;;; ;; ;;; ,ハハハハハハハハハハハハ, バッグをもらおう ハハハハハハハハハハ、 バッグをもらおう / ̄ヘ / ̄ヘ / ̄ヘ / ̄ヘ / ̄ ̄\/ ̄ ̄\/ ̄ ̄\/ ̄ ̄\ / ̄ ̄\ / ̄ ̄\ / ̄ ̄\ / ̄ ̄\ / ̄ ̄\ , --v‐‐- 、∥∥Y∥∥, --v‐‐- 、∥∥Y∥∥, --v‐‐- 、∥∥ゞ バッグをもらおう / ヽ, ゞ/ ヽ, ゞ / ヽ, / / . ヽ / . ヽ / . ヽイ / , / , .j ヽ / , / , .j ヽ / , / , .j ヽ ヽ 7 i| l /.i /l .,ト、 l i 7 i| l /.i /l .,ト、 l i 7 i| l /.i /l .,ト、 l i ト、l ./ィ ,l| .レ ‐-|/ .j∠+‐N /ィ ,l| .レ ‐-|/ .j∠+‐N ./ィ ,l| .レ ‐-|/ .j∠+‐N ハ. ` |/(| |ィf 卞 ,ィ 卞.|ヘj |/(| |ィf 卞 ,ィ 卞.|ヘj |/(| |ィf 卞 ,ィ 卞.|ヘj l/| |. ー ー ,l/l` l/| |. ー ー ,l/l .l/| |. ー ー ,l/l .l .ト、. - ,,イ./ .l .ト、. - ,,イ./ .l .ト、. - ,,イ./ ,ィ l|´.|l,.` ー.イヽlZ_ ,ィ l|´.|l,.` ー.イヽlZ_ ,ィ l|´.|l,.` ー.イヽlZ (⌒ヽ、_,ノ⌒Y Y ∧_∧ / (⌒ヽー゙ .... ( .. ....... .__人..... (Д` )< うわー! _ノ⌒ヽ Y⌒ヽ;; ヒィ、逃げろぉー/ ヽ \長門だ、長門が出たぞー!! ___( ゙ .... ..... Y ∧_∧ // / | // ll__ヽ_ ヽ....( ´A`)/// /L__つ 「 ヽO≡≡O / つ _(_ノ ( V ゙u─―u-――-u 人 Y /\ \266 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/24 09 43 22 ID cv6pqElz ,ィ 二ニ 丶 「.\ ´ へ ヽ\ ヽ゚ 。\ _.〈_ヽ\ ヽヽ ヽ 。゚ \ ,. ィ ´. ` ┴ j | ヽ ヽ /; 〃. ;ィ-─── ヽ \/ / //__,. -──- 、ヽ ,.⌒ヽー ヽ /i / // j/ | ヽ ヾ_jr 、ヽ\ j k/ _ィj / / j| あ、悪夢だ…… rニ、 \ーj/7!Yiヽ/L ;.-7; ィ ヽl`i r l| ー {ン7/j ´l i ll. |||| _´ ,イ i ´ /ヽ lト --- <i l/, ノ \`二二二/\二\ (´ |(゜。゜)| ヽ267 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/24 09 43 51 ID cv6pqElz / ! / / , , } ヽ ヽ , │ {, i ィレ レ| ハ ハ ! ハ ,イ | |‐‐‐-、 レ _ム__!_i/ ! } これは伝説のブランド? ~ レ、 i ,ィ≠、 ___ }ノノ}ノ N,ヘ V rソ {! jテ// けしからん。このバッグは頂いておく。 ` レヽ ! ̄ └ // `ヘ | 、 ‐ , イ/ ,∨- ≧ー≦´W , ヾ、 \ニミ! `¨ヽ / \ ――──‐┴‐‐┐ / |\_____/, ! / レ┐ [飛] , !、 〈 _/ { ] { l / ´ ー └,ヘ { / |________ ! } `ー‐フ |/廾、ヽ |` ____ /~~~ \ / _ノ Ξヽ、_ \ おやめください。それだけは!そのバッグだけは! / o゚(◎)―(◎)゚o \ | (((__人__))) | 孫の誕生日に渡すはずだったんですぞい。 \ `⌒´ /268 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/24 09 44 21 ID cv6pqElz /, | / , l i . } ヽヽ .ヽ \ .// . ! | / / / /i / ! }i ,ヽ | i,i . | | !,/_ム/_ l / l !l ! i ! . ! l . . | i . レ ,ソ,_/`! /i / i ! | . !. ! . . . /´ , ! | ! ヾ.i´ i` !/ / ! うるさい。 i l , . . . 〈 、 _゙il . |.| j_ソ ゙、_ ヽヽ、 . . \ニ , . ii ! ノ ヾ、i l l , | , . ! ,! ィ´ まったく、近頃の若者はこんな高級ブランドを身に着けているのか。 i|ヾ ! i /ヽ ヽ. l 丶. / ノ /ii/lノ ヽ r‐y┬ 実に遺憾である。 イ ` ‐- 、 / ヽl/ / \__{ヽ、 /_,, -‐‐‐-- ,,_ \_,ヽ‐、269 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/24 09 44 42 ID cv6pqElz // / / l7/ , -‐ 7 二─- 、 , . ´. ィ //7 , ィ ‐ァr‐-ゝ、 r──-- ...__ ∠_, イ´\ /イ /l /|l ヽ| .ヽヘ | ゚ 。゚。 ゚ //r‐、 == ゝj/Ll_ |lハ| j | | i} ゴルァ! ` ー‐-- ..__ ヽヽニ..___ノ) {テliヽ ´ jィjァ |/ /7` ー_-──‐ィ i| ー 、ij/!ハ なにやってんだ長門! lハ /i|`ー- イ| | !| (j j|/ノ \jハ| / | l i i |_ ___/!|´ ー- ニL!l | | ` Y |_ j/ ∠._ `` i、`ヽ`/ . | . . . . . . . . | . ∧ . . . . !、 . .!.、 ._」 ,...L . . . . | . . . . .N . l . l . . . | . . 下 ト ヽ . . | x| ´\! , l . . . . . | . . . . .| V|| . . .V . .|,ィ=ミ、\! ィイ¨ トヽ . . . . ハ . トソ 私はこの伝説のバッグで リ、 . . .\| { ヒ,ハ ら、j.| | . . . ., ノ〉 |′ ヽN . . . | ー‐ ー- ,! . . ./イ/ヾ 東名高速のネオンを駆け抜ける紅い蝶になるの。 l∧ . .ヽ _ / . .// ′ \ .|` _,..__ .ィ ./ . ./ー、 だから邪魔しないで。 `rァ ´ / l ,./ . / ∧ /′ /三ミ 、/// ヽ270 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/24 09 44 58 ID cv6pqElz // / / l7/ , -‐ 7 二─- 、 , . ´. ィ //7 , ィ ‐ァr‐-ゝ、 r──-- ...__ ∠_, イ´\ /イ /l /|l ヽ| .ヽヘ | ゚ 。゚。 ゚ //r‐、 == ゝj/Ll_ |lハ| j | | i} 非常に残念だ。 ` ー‐-- ..__ ヽヽニ..___ノ) {テliヽ ´ jィjァ |/ /7` ー_-──‐ィ i| ー 、ij/!ハ この場でお前を逮捕する。 lハ /i|`ー- イ| | !| へ j|/ノ \jハ| / | l i i |_ ___/!|´ ー- ニL!l | | ` Y |_ j/ ∠._ `` i、`ヽ`/271 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/24 09 45 33 ID cv6pqElz , ´ ‐ 、 `ヽ / / \ \ // ./ ! . . . . ヽ ヽ /// / . ./ / | .l . . ハ , ヘ __,ノ イ / / . ./ . , ! .l i . . .. l l ヽヘ l | . l . . .j . { . | . .. .l. l、 . . .. ! . | . l l | /|. . ! . .ハ_. .∧ . |ヽ . |\| \ . _ | . .l . . . .| l l/ l . .ト. . .「ヽ{二Nト \ l 弋二\ | . , i . . . . .|ヾ、 . ! ヽ { ヘハ ヘf_ }` \ f _ }ア!/ ハ . .! . l ヽ l . . ,. V;;ィj V;ィリ l . . ムj .∧ l | .! ∧  ̄  ̄ i! ./ ./V リ l .!l . . ゝ ‐ ,.ィ ./|/ リハ . {ヽ>,、 ィ/リ / r―n|l\ ヽ ノ /,/ ヽ \\\ l ヽ . \ | | . \ _ __ | ._ | /, /_ ヽ/、 ヽ_| \ // / __) l -,|__) \. || | __)_ゝJ_)_ \. ||.| ___)_(_)_ \_| | ____ノ_(_)_ )  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ こうしてニューソクCITYの平和は守られた。 だが、ブランドバッグを狙う長門はまたどこから襲って来るかわからない。 ゆけコンバットさん!作戦行動中の敵兵を排除せよ! ____________________________________ おしまい272 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/24 10 15 34 ID lV2tjUB6 乙w あれ、これ終わりじゃねwww273 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/24 15 18 07 ID ZAwf/yf3 つかまったwww274 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/24 16 50 29 ID Xa01tCkR 次世代にバトンが渡ったんだね!275 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/25 14 57 57 ID +HLiCDT5 殲滅指令!おねがい長門有希 -- 第十三話 -- 「ルートブレイカーワーム」 // / / l7/ , -‐ 7 二─- 、 , . ´. ィ //7 , ィ ‐ァr‐-ゝ、 r──-- ...__ ∠_, イ´\ /イ /l /|l ヽ| .ヽヘ | ゚ 。゚。 ゚ //r‐、 == ゝj/Ll_ |lハ| j | | i} 私が客寄せパンダなら ` ー‐-- ..__ ヽヽニ..___ノ) {テliヽ ´ jィjァ |/ /7` ー_-──‐ィ i| ー 、ij/!ハ 私だけで話を進めればもっと良いものができると思った。 lハ /i|`ー- イ| | !| _ j|/ノ \jハ| / | l i i |_ ___/!|´ ー- ニL!l | | ` Y |_ j/ ∠._ `` i、`ヽ`/ _,. ─ 、. -- ._ / `ヽ / 、 、 \ /,. ,. / l. | ヽ ヽ ヽ. ヽ / / i / / ,| | ,! | ,. ! , ∠-7 j |.| | ./| ,1 ハ. ハ | |l. l | あきらめて。 | | |l. ,. } ナTァ-| ./ l./ Tナ{. ,リ |1 l!Mヽ.{ ィテtト ! t5モト,.レ! ,1 ,! 貴方にも家族が居るはず。 1 ,l.| ゙ト ぅり , 2tタ / /,! `| l. 「ヽ __ /! イ/ l.ト. |l. ヽ、 _,.ノイ/ |! ` ヽl ヘゝl` - ´lル ′ /.ノ ヾヽ、276 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/25 14 58 18 ID +HLiCDT5 / ̄ ̄\ / _ノ .\ _,, | ( ●) (●) | l;l . | (__人__) | _,_,|,|_, いや、コンバットさんの言うことも一理あるぜ。 | ` ⌒´ |, ト-=y 丶 . | } ヽ `i, ̄‐^l 「やらない夫板」なんてのもできてるし、 . ヽ } ヾ~ ` i, ヽ ノ _ ヽ、 ;i, 今さらやる夫に拘ることも無いだろJK。 ,,_,i y,ソト,,__ ヽ、 ;i, ,/r- j / / ii, `ヽ、-x,,゜r ;i ,,/ /__.L、 /ヾ、 i `ヽ `;i i, ,/ /_iーヘ,ヽ、 , /i ヽ、 i `、 i iヽ、277 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/25 14 58 41 ID +HLiCDT5 | /|. . ! . .ハ_. .∧ . |ヽ . |\| \ . _ | . .l . . . .| l l/ l . .ト. . .「ヽ{二Nト \ l 弋二\ | . , i . . . . .|ヾ、 . ! ヽ { ヘハ ヘf_ }` \ f _ }ア!/ ハ . .! . l ` それなら来週から ヽ l . . ,. V;;ィj V;ィリ l . . ムj .∧ l | .! ∧  ̄  ̄ i! ./ ./V リ 「殲滅指令!おねがい長門有希」が l .!l . . ゝ ‐ ,.ィ ./|/ リハ . {ヽ>,、 ィ/リ / 始まります。 / ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ●)(●) あれ?それってもう始まってなくなくなくなくね? . | (__人__) | ` ⌒´ノ . | } . ヽ } ヽ ノ \ / く \ \ | \ \ \ | |ヽ、二⌒)、 \278 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/25 14 58 57 ID +HLiCDT5 _,. ─ 、. -- ._ / `ヽ / 、 、 \ /,. ,. / l. | ヽ ヽ ヽ. ヽ / / i / / ,| | ,! | ,. ! , ∠-7 j |.| | ./| ,1 ハ. ハ | |l. l | 始まってなくなくなくなくないこともない。 | | |l. ,. } ナTァ-| ./ l./ Tナ{. ,リ |1 l!Mヽ.{ ィテtト ! t5モト,.レ! ,1 ,! 1 ,l.| ゙ト ぅり , 2tタ / /,! `| l. 「ヽ __ /! イ/ l.ト. |l. ヽ、 _,.ノイ/ |! ` ヽl ヘゝl` - ´lル ′ /.ノ ヾヽ、279 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/25 14 59 13 ID +HLiCDT5 [次回予告] l ! . { X l l l . ヽ. , j , . i ´ ,,Yl、 l | . l . i i. i // . ; } 〃 l| i | ! . .l . . i l. !  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 謎のイケメンセレブがニューソクCITYに現れた! _______________________________________ i/ l/r辷ュ⌒ 、_/l/| / /_j_l ヽ . ! l. i、. , \ |! ! }广沙 、 ヽ、l//´ `ヽ.i |i . | . | | ヽ ゞえfヘヽヽ} フ´ l l ! |l l . l ト. /rァァ ル !| | j ! | | 〈`ヽt Y´{ / リ !; !ハ j y′\ ヽ . / ,リ }/ { }/ ′ ヽ280 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/25 14 59 31 ID +HLiCDT5 _,. -─- 、 _,. -─ァ‐ フ⌒)´ ̄`丶 _,. -‐ニ,‐`ヽ /__,.(`丶<ノ⌒ソ___,.. ゝ ´ / 丶 \ /7´ ゞ` `__ ヽ / __, / l ヽ 怒涛の新展開! / / ゝ_ ` `,. - _´ ´ _,/ \ } / / `ft一´ i  ̄,ィ \_ノ 殲滅指令!おねがい長門有希 --第十四話-- . / ノ ヽヽ | // `ー ´ \\. ! // 「無味無臭!」 |  ̄ | ___,r‐ L,_ハ__,ゝ─-- .._281 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/25 14 59 48 ID +HLiCDT5 , -‐ `ー--- 、__ /, 、 i | ヽ、 ノ-‐ ⌒ヽ | `ト- 、____, - ⌒、 `ヽ、 | , --、|-── 、/ ヽ ヽ、 , { }⌒ヽ , -─  ̄ ̄ ̄ヽ \ /-ヽ, ⌒、 j ヽ,ィ ヽ \ ハ ヽ__ノ⌒, ,. イ /! ヽ \ . 、 | ヽ_人_ノ ,. - /./ } ヽ ヽ ヽヽ`ー 、 | ィァ ´ //-7i \ ヽ ヽヽ ` ー--{ / _ / ./≠レ ヽ } 、_ヽ _ `ヽ/ /´/ /kァ7i  ̄ ̄ ヽヽ ̄ ー\ `ヽ ー‐ フ ̄个 ノ キラーン☆ >=-  ̄ ,.ィ ー{ ヽ= - ノ./ ` >ー== く/ ヽ\\\、/ / / \ ム ヽ ヽノ 来週も柊(ひいらぎ)と一緒にイケメンビーム!282 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/25 15 00 07 ID +HLiCDT5 ========================================= ,.. ,...、 , ;;;;;;..i | lリ ,!! | _ ,,. -‐,l l、_ ノ|l! ……だめだ。配役を変えてやりなおそう。 / ,.-‐ 、_丿 -、 / / . i ヽ l l ., . l .. .\ | / .l . . }ヽ; . . .`.ー. 、__,,_ l ! .└.、 _ . . ゝ ` ,.> ´ `il i i i゙ L___L;_;_;_;_ ( 、ミ}-‐-〈,,.. ; ./´ =========================================283 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/25 15 00 23 ID +HLiCDT5 l ! . { X l l l . ヽ. , j , . i ´ ,,Yl、 l | . l . i i. i // . ; } 〃 l| i | ! . .l . . i l. ! 僕が客寄せパンダなら // , . / 7 l! | ! j } | . . l . ! , /イ.;イ /{ / ! , .イ l ; . l . l l . !、ヽ 僕だけで話を進めればもっと良いものが i/ l/r辷ュ⌒ 、_/l/| / /_j_l ヽ . ! l. i、. , \ |! ! }广沙 、 ヽ、l//´ `ヽ.i |i . | . | | ヽ できると思った。 ゞえfヘヽヽ} フ´ l l ! |l l . l ト. /rァァ ル !| | j ! | | 〈`ヽt Y´{ / リ !; !ハ j y′\ ヽ . / ,リ }/ { }/ ′ ヽ [ 以下略 ]284 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/25 15 00 28 ID Gyp6P0/g おわり・・・・? 無味無臭?285 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/25 15 00 48 ID +HLiCDT5 | |┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃| | | |┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃| | <いや、やはり私があの役がいい。 | |┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃| | |_|┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻|__| <ここは俺が主役になるべきだろJK / \ \ <そんなことよりランチにしない? .\ \ // / / l7/ , -‐ 7 二─- 、 , . ´. ィ //7 , ィ ‐ァr‐-ゝ、 r──-- ...__ ∠_, イ´\ /イ /l /|l ヽ| .ヽヘ | ゚ 。゚。 ゚ //r‐、 == / ̄三)|lハ| j | | i} ` ー‐-- ..__ ヽヽニ.._/ _つヽ ´ jィjァ |/ やれやれ、おとなしく牢屋に入っていてくれるか心配で /7` ー_--/ /| ー 、ij/!ハ lハ /i|`i | | !| _ j|/ノ 様子を見に来たのだが、この分なら大丈夫だろう。 \jハ| i i l i i |_ ___/!|´ ー- i i | | ` Y |_ j/ さて、帰ってネトゲでもするか。 ∠.i i `` i、`ヽ`/ おしまい286 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/25 15 01 57 ID VyKAzjyQ もう流れがわけわからんw287 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/25 16 41 01 ID v/TXBn5M あいかわらずダダ漏れだなw288 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/26 00 02 43 ID 3yg/+jdH こんな感動的で分かりやすい作品初めてです これからも期待します289 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/26 10 04 36 ID HJXdfEa4 殲滅指令!おねがい長門有希 -- 第十四話 -- 「無味無臭!」 _________________________________ はるかな むかし、 かみ は ニューソク CITY を つくった かがく が はってんし あらたなせかいが つぎつぎ と はっけんされた _________________________________290 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/26 10 04 56 ID HJXdfEa4 _________________________________ せかい と せかい をつなぐ せん は やがて、 おおきな かわ となり あらゆるものを おしながす _________________________________291 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/26 10 05 15 ID HJXdfEa4 _________________________________ のこされたもの は なげきながら なかま の しかばね を たべて おおきく せいちょうする _________________________________292 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/26 10 05 33 ID HJXdfEa4 _________________________________ ちみもうりょう が かっぽ する せかい おおいなる かなしみを うちほろぼし、 すべて を すくうため でんせつ の じんぎ を あつめし ゆうしゃ たちが いま たちあがる _________________________________293 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/26 10 05 57 ID HJXdfEa4 () ,-、 , 、 |i トノ (`ノ イ) /,、_,,,/ 〉イ レ ) / 〉.i彡 、 /;⌒ )/;;ー __ヽ、ヽ__) ,-、__ (-、ミ ⌒ ヽ、 __  ̄/ノ,, ,、,、 ;(` )--;ア`ヽ)_つ ヽヽニノ ノ ,,,( )__,- ヽ ノ )ニ ,〉-i lミ ____ 〉 ヽ,ノ 〉 彡`- ) l ノ ) /_ノ ヽ_\ `ー 彡; -`ー / )、_) -lノ /( ○) ( ○)\ ,,=( ノ( ,_,)`ヘ ヽ⌒; / ⌒(__人__)⌒ /~~ ` ~ ヽ(_) | (======= | \ ~~~~ / γ _____ /\___/ヽ 殲滅指令!長門有希 --第十四話-- 「無味無臭!」 | l. |___|_| / \ 三三三三|___|_|.| (●), 、(●)| ,. ‐- .. _ し( __ l l.| ,,ノ(、_, )ヽ、,, | ./ __ `` ー- 、 と^二,,、,、,、,、,、,、ノ ノ | `-=ニ=- | , ィ/ ゝヽ ̄ヽ ー- __/ \ `ニニ´ / _ / { {ヽ、_ ヽ ノ_,.〉 /. 、 |! _ /_/_ -ァー- 、_ ... -‐ ヽヽ、 `>、..ノ=┘ |. ,(⌒(○)ヽ /ニYニヽ´/ / / / _ノ \ `ー ! l lヽ )> /( ゚ )( ゚ )ヽ /) >‐ / ヽ\ `(__,(○) / / ⌒`´⌒ \ ( i))) , ´ / ̄ ̄ ̄ ̄\ ,-)___(-,|_ゝ \彡 _,,,,,,、ヽ; ;ィ | / / \ ヽ |-┬-| ,__ ) `゙゙ー ;;; | . | /\ | `ー ´ /´ __,,、 ....ノ / ヽ / ̄\ // ̄/ / _,,ノ,| ‐ ひi,; ´ ,ィ;;ァ \_ /ヘ / / / /^ -,,_ `゙ーシ |、ニ ヽ、 !ノ ∨ i/ 、/r- -,,_ .,,r‐ | ノ //i | 、 `i フ -,, , 、 -,,_ ., | |ノ | j` i ,/ , i | ヽ ` - r 、r//、 、ノ(_,,、. | | K l // | / | ヽ ^ 7 / `t‐一 レク | ヽl / | _,,イ / ,/ 〈, l | . i ,/ \|/-ニ/イ/ /ム | / |゙ 一ノ `ー-ニ|,l| / i //_,,ノ=- 、|/ | ーノ ` } i 、, |^ //// ̄ ゙̄|、 i.| ノニノ`,ノ ! l イ///⌒ヽ、_,| \ / |294 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/26 10 06 26 ID HJXdfEa4 | ____ | 、| 、| 、| | ┃|| || || ||┃ | 、| 、| 、| | ┃|| || || ||┃ | 、| 、| 、| |  ̄ ̄ ̄ ̄ | 、| 、| 、| [ニューソクCITY刑務所] | .| 、| 、| 、| | ,,,, .| 、| 、| 、| | ゜ L..L..L..L, ./ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\| 、| 、| \!,、| ━━━━━━━━━━━━━━━━━ /, | / , l i . } ヽヽ .ヽ \ .// . ! | / / / /i / ! }i ,ヽ | i,i . | | !,/_ム/_ l / l !l ! i ! . ! l . . | i . レ ,ソ,_/`! /i / i ! | . !. ! . . . /´ , ! | ! ヾ.i´ i` !/ / ! 前略。 i l , . . . 〈 、 _゙il . |.| j_ソ ゙、_ ヽヽ、 . . \ニ , . ii ! ノ 何度目の春だろう。 ヾ、i l l , | , . ! ,! ィ´ i|ヾ ! i /ヽ ヽ. l 丶. / 窓から差し込む光はやわらかく辺りを包み込んでいる。 ノ /ii/lノ ヽ r‐y┬ イ ` ‐- 、 / ヽl/ だが、一面灰色のコンクリートの部屋では / \__{ヽ、 /_,, -‐‐‐-- ,,_ \_,ヽ‐、 全てがむなしい。295 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/26 10 06 49 ID HJXdfEa4 | /|. . ! . .ハ_. .∧ . |ヽ . |\| \ . _ | . .l . . . .| l l/ l . .ト. . .「ヽ{二Nト \ l 弋二\ | . , i . . . . .|ヾ、 . ! ヽ { ヘハ ヘf_ }` \ f _ }ア!/ ハ . .! . l ` 今ならわかる。 ヽ l . . ,. V;;ィj V;ィリ l . . ムj .∧ l | .! ∧  ̄  ̄ i! ./ ./V リ 私は老人が孫のために年金をためて買ったバッグを l .!l . . ゝ ‐ ,.ィ ./|/ リハ . {ヽ>,、 ィ/リ / 残酷にも奪いとろうとしてしまった。 もし謝れるのであれば、会って謝りたい。 . | . . . . . . . . | . ∧ . . . . !、 . .!.、 ._」 ,...L . . . . | . . . . .N . l . l . . . | . . 下 ト ヽ . . | x| ´\! , l . . . . . | . . . . .| V|| . . .V . .|,ィ=ミ、\! ィイ¨ トヽ . . . . ハ . トソ というわけなので、ここから出してもらおう。 リ、 . . .\| { ヒ,ハ ら、j.| | . . . ., ノ〉 |′ ヽN . . . | ー‐ ー- ,! . . ./イ/ヾ l∧ . .ヽ _ / . .// ′ \ .|` _,..__ .ィ ./ . ./ー、 `rァ ´ / l ,./ . / ∧ /′ /三ミ 、/// ヽ296 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/26 10 07 07 ID HJXdfEa4 // / / l7/ , -‐ 7 二─- 、 , . ´. ィ //7 , ィ ‐ァr‐-ゝ、 r──-- ...__ ∠_, イ´\ /イ /l /|l ヽ| .ヽヘ | ゚ 。゚。 ゚ //r‐、 == ゝj/Ll_ |lハ| j | | i} ` ー‐-- ..__ ヽヽニ..___ノ) {テliヽ ´ jィjァ |/ 残念だがそういうわけにはいかん。 /7` ー_-──‐ィ i| ー 、ij/!ハ lハ /i|`ー- イ| | !| O j|/ノ そのうち刑期が終わるから、それまでじっとしてろ。 \jハ| / | l i i |_ ___/!|´ ー- ニL!l | | ` Y |_ j/ ∠._ `` i、`ヽ`/ . /」 | . . .| .| . . . . ,.イ . ./| . . . ,! . ./ . .l . . | . .| . . ! . .l . .! 1 ノ ´| .| . . l . | .-rーァx...」 _ .ノ! . .ハ .A ォ- ! . . .| . } . .| ! | .| . . | .l |V|;ォf==レ ´ル /ィ-ヘ| ./ . .,! ./| ./ 1l、 .l .ハl . .|` {゚ | {゚ ル ,! . .ィ / ,リ ちっ ゙ , .トl、! . .| ゙-┘ 、 `ー / イ,シ / . ヽヽヽ .l、 _ _ / . .! ` lハ lヽ、 ,.-1 ./ ヽN |` ‐ 、__,. ィw / ,r ^,! 「ヽ、 ´297 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/26 10 07 24 ID HJXdfEa4 ヽ 。゚ \ ,. ィ ´. ` ┴ j | ヽ ヽ /; 〃. ;ィ-─── ヽ \/ / //__,. -──- 、ヽ ,.⌒ヽー ヽ /i / // j/ | ヽ ヾ_jr 、ヽ\ j k/ _ィj / / j| 「ちっ」じゃねえよ。 rニ、 \ーj/7!Yiヽ/L ;.-7; ィ ヽl`i r l| ー {ン7/j ったく、そろそろ飽きてきやがったな…… ´l i ll. |||| _´ ,イ i ´ /ヽ lト --- <i l/, 警戒を厳重にしてやるからおとなしくしてろ。 ノ \`二二二/\二\ (´ |(゜。゜)| ヽ298 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/26 10 07 46 ID HJXdfEa4 l7/ , -‐ 7 二─- 、 , . ´. ィ //7 , ィ ‐ァr‐-ゝ、 r──-- ...__ ∠_, イ´\ /イ /l /|l ヽ| .ヽヘ | ゚ 。゚。 ゚ //r‐、 == ゝj/Ll_ |lハ| j | | i} ` ー‐-- ..__ ヽヽニ..___ノ) {テliヽ ´ jィjァ |/ というわけだ。 /7` ー_-──‐ィ i| ー 、ij/!ハ lハ /i|`ー- イ| | !| O j|/ノ 数時間以内には確実に脱走を企てるはずだから \jハ| / | l i i |_ ___/!|´ ー- ニL!l | | ` Y |_ j/ 総員、第一級非常警戒態勢で待機しろ! ∠._ `` i、`ヽ`/ ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ (; ´Д`) < 数時間以内ですか?それなら待機するなんてまどろっこしいことしないで _, i -イ、 | 今から鎮圧しておけばいいじゃないですか。 (⌒` ⌒ヽ \________________ ヽ ~~⌒γ⌒) ヽー― ^ー- 〉 | / | { } | | { ,イ ノ299 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/26 10 08 10 ID HJXdfEa4 ドッカン ,、、 ドッカン ━━━━━) )= ☆ゴガギーン ∧_∧ | | / / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ( )| |_____ ∧_∧ < というわけで、長門たちの房に r ⌒ ̄ ノ __. | (`∀´ ) \ 強襲をかけることにしたのだ | イ |__| | / \ ___________ | | | .| | | /\\ | | | .| へ//| | | | オラオラ!出て来い長門! | | | (\/,へ \| | | | | ∧ | | ◎\/ \ / ( ) | | | |.| .| | | / / / / | .| | | / / / /.| |三三三| | | | / / / /...| | ||300 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/26 10 08 26 ID HJXdfEa4 <おらおら! <出てこいやぁ! _〆 ! l..... l... / l.... ;イ ....../| ..../! ....l | ト..! l i |..!......l!..7‐ゥ.、x ´! .../ !. ,/__! ...イ . ! .|ヽ! l |.. !.ヘ....!,r≠、. !./ /./ l.` | i | ! | | !!i | `.! i゜ .j` ´ ´r≠ヽ、 | / !i / !ヘ..! |.廴;.ノ {゜ ソ イ/ / ! こ、怖い…… ヘ!.i .l U ! ーU / ; / !.! トU ||||||U/ /!/ l.ト、|..\ Д /.! / | ヘヘl.ト..| ヽ , r‐, イイ / ,ゝti  ̄ |./、 ソ / r ´ └、 \ _, r ´ |_ __,,..,,_ _ | `ヽ、_ , ィ ´| レ ´ . . `ヽ、| |`jヽ301 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/26 10 08 44 ID HJXdfEa4 ___ / ー\ /ノ (@)\ ひぇっ!刑務官がリンチしに来たぁぁぁぁぁぁあああああ .| (@) ⌒)\ .| (__ノ ̄| | ///;ト, \ |_/ / ////゙l゙l; \ _ノ l .i .! | /´ `\ │ | .| | | { .ノ.ノ | |../ / . ,.. ,...、 , ;;;;;;..i | lリ ,!! | _ ,,. -‐,l l、_ ノ|l! 長門さん、心配しないで。僕がついてるからね。 / ,.-‐ 、_丿 -、 / / . i ヽ ( 鍵は外からしか開けられないはずなんだが…… ) l l ., . l .. .\ | / .l . . }ヽ; . . .`.ー. 、__,,_ l ! .└.、 _ . . ゝ ` ,.> ´ `il i i i゙ L___L;_;_;_;_ ( 、ミ}-‐-〈,,.. ; ./´302 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/26 10 09 05 ID HJXdfEa4 <長門ちゃあーん♪僕たちといいことしよーよおー♪ <おい、聞こえてんのかゴルァ!!!開けろぉっ! [長門はこんらんしている!] __ / ̄ `二>、_ _,. ´ `ヽ、 -―二 / / l i ヽ ヽ 私は留守なので後はよろしく。 /// 〆 ! l i ヽ , ー ´フ´ , , / / / イ | ! i ! //. ! !イ ./| /!/| .ハ i } | ! ,.-─ ~ヾ`ヽ、 〆ハ lr、ハリ i/-ゝ -レ ‐从|/ , ! ヽ `ヽ, ,i i `x≠ミ ,r≠y / ハヽ~ 、 ヽ |. \ ゴソゴソ /ハ ヽヽヒ__ラ . 辷シ /ソ / ` ヽ. ヽ. j ヽ / ノ , ヽU||||| _ _ Uソ Yイ! ヘ i.,_,ノ | i、 ゴソゴソ | r、rヽ、_ 彡/ /ル 、ー、 ハ ヽ ハ __i´ ~/  ̄ヾス ゙ .|ミ゙ヘ ヽ  ̄ヽ、 / ⌒ヽ,.-=、─ ̄` `゙ ゙ゝ 巛ー─ `ー──── ´,.~二ニソ `´⌒゙゙゙ー - 、ヽ,.-─ ,二ニ7` ゙̄ー──────  ̄ ̄ ̄ ̄ `ー  ̄ [やらない夫はこんらんしている!] / ̄ ̄\ / _ノ \ | /゚ヽ/゚ヽ ほへへへへへへへ | (__人__) | | |`⌒´ノ あれがバッグの星かあぁぁ . |. U } . ヽ } お星さまきーらきらー♪ ヽ ノ / く303 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/26 10 09 25 ID HJXdfEa4 l ! . { X l l l . ヽ. , j , . i ´ ,,Yl、 l | . l . i i. i // . ; } 〃 l| i | ! . .l . . i l. ! まったく、せっかくの僕たちのパラダイスに // , . / 7 l! | ! j } | . . l . ! , /イ.;イ /{ / ! , .イ l ; . l . l l . !、ヽ 土足で踏み込もうとするなんて i/ l/r辷ュ⌒ 、__l/| / /_j_l ヽ . ! l. i、. , \ |! ! }广沙 、 ヽ、l//´ `ヽ.i |i . | . | | ヽ 無粋な奴らだ。 ゞえfヘヽヽ} フ´ l l ! |l l . l ト. /rァァ ル !| | j ! | | 〈`ヽt Y´{ / リ !; !ハ j y′\ ヽ . / ,リ }/ { }/ ′ ヽ304 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/26 10 09 41 ID HJXdfEa4 | | | | | | ○ | | | | <ガチャガチャ .| | ,. | | | | ,; ゙ | | | | .; | |. | | . | | | | | | | | | | | | | | | | . | | | | |__|__________|________,;; | / \ / , ;. \ ,/ , / / / ;./305 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/26 10 10 08 ID HJXdfEa4 ぎい~~~~~~~~ | |;;;;; ;;;;;; ;; ; ; ; | | | | | |;;;; ; ; ;; ; | | | | | |; ;;;; ; . | | (() │ | ,. | |;; ; . | | | | ,; ゙ | |;; . | | | | .; | | . | | | | . | | | | | | | | | | | | | | , ; | | | | | | | | | | . | | | | | | |__lニニニニニニニニニニ| | |________,;; | / . | | / \ / | | / , ;. \ ,/ |_|/ , / / / ;./306 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/26 10 10 30 ID HJXdfEa4 | i // __ | | // /二つ_つ | | // /二つ./ ) /⌒)_ ._ _ノ | | // /二つ (ノ / / (__)(_)、 ノ きゃは | | // / i / / Y (_)() く ははは | | // i ノ _ノ / _ _ノ ノ ) はははは! | | // / / .i ( / ∠ 長門ちゅわーん♪ハァハァ! | | // / / /i ゙-、( ヽ | | // / /ヘ / i i n ⌒ヽ ⌒ | | // / / ´Д`) ./ .ヽ___ノ _ノ/-っ | | // /. ⌒/ /二二_づー | | // / / ./ | | // / / / // | | // / / / // | | // / / // | | // / __/ // | | // / / // ,,,- | | // / / .// ,,,- | | / / ./ // ,,,- | | ./ / / // ,,,- ! _ノ ノ .// ,,,- / / // ,,,- ./ / // ,,,- _,,,,―  ̄ // // - _,,,,―  ̄ _ノ⌒/ / _,,,,―  ̄ ⊂_/ _____________ _人__  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄307 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/26 10 10 51 ID HJXdfEa4 l / | l / | ,-ノ_ / | //  ̄` ー‐ -------,ハ | | //`ー - 、 _ | ヽl l /y  ̄ ` ー--、 l ヽ ヽ、 / / |ヽl .. ,、 ヽ ー-、 / / _ l ` l ヽ 〉 イケメンビーム! ` ー、 // ` ニ_ ー-、 l ヽ l / ` 〃 、 `ー、 ` ー- 、 ヽ ` `- / ノ´ヽ、` ー-、 `ヽ、 ` ー`ー―-、 /r‐ ヽ、 `ー、 `ヽ、 l 、- ー―― _, `i、_ `ヽ、 `ー、 `ヽ、 | ` _,.- ´  ̄` ー-、_ ヽ、 `ヽ、 `ヽ. l  ̄ ..... ` ー 、 `ヽ、 `ヽ、 \ ........  ̄`ヽ、 `ヽ、 `ヽ,.-/` ......... ヽ. `ヽ、 r l ./ ....... ヽ. `ヽ、 ///308 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/26 10 11 09 ID HJXdfEa4 __,, ======== ,,__ ...‐ ゙ . ` ´ ´、 ゝ ‐... ..‐´ ゙ `‐.. ちゅどーん / \ .................;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ´ ヽ. ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;................. .......;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙ . ヽ ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;...... ;;;;;;゙゙゙゙゙ / ゙ ゙゙゙゙゙;;;;;; ゙゙゙゙゙;;;;;;;;............ ;゙ ゙; .............;;;;;;;;゙゙゙゙゙ ゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;.......;............................. ................................;.......;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙ ゙゙゙゙i;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;l゙゙゙゙゙ ノi|lli; i . .;, 、 .,, ` ; 、 .; ´ ;,il||iγ /゙||lii|li||,;,.il|i;, ; . ., ,li ; .` .; il,.;;. ||i .i| ;il|l||;(゙ `;;i|l|li||lll|||il;i ii,..,.i||l´i,,.;,.. .il `, ,i|;.,l;; `ii||iil||il||il||l||i|lii゙ゝ ゙゙´`´゙-;il||||il|||li||i||iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;, ,i|liil||ill|||ilill|||ii||lli゙/`゙ ´゙`゙⌒ゞ;iill|||lli|llii ;゙i|||||l||ilil||i|llii;|;_゙ι´゚゙´309 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/26 10 11 29 ID HJXdfEa4 <長門有希ら3名によって刑務官2名が負傷しました!現在、その3名は脱走中です! l7/ , -‐ 7 二─- 、 , . ´. ィ //7 , ィ ‐ァr‐-ゝ、 r──-- ...__ ∠_, イ´\ /イ /l /|l ヽ| .ヽヘ | ゚ 。゚。 ゚ //r‐、 == ゝj/Ll_ |lハ| j | | i} ` ー‐-- ..__ ヽヽニ..___ノ) {テliヽ ´ jィjァ |/ ついに始まったか! /7` ー_-──‐ィ i| ー 、ij/!ハ lハ /i|`ー- イ| | !| O j|/ノ ニューソクCITY特殊部隊出動せよ。 \jハ| / | l i i |_ ___/!|´ ー- ニL!l | | ` Y |_ j/ 総力を持って脱走した凶悪犯を鎮圧する! ∠._ `` i、`ヽ`/310 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/26 10 11 49 ID HJXdfEa4 [刑務所の外] . | ! l l / / ,イ ! i ! l ヽ ,` ̄ . l | l l ,/ 〃 ,/ /│ l j l│ ! l ノ | ! │ | /_// // / , ∧ / | / j l│ ノ l ァ| |尢/‐=乞t/ / /∠ニ「厂! / ,/ / リ 私はもう駄目。 イ 八{´l !| . Vハ | r ;;z j r ;;zリ /}, // 貴方たちだけでも逃げて。 ヽ , |  ̄ ,  ̄U チ / `ヘ lヽ U U 厶 ./ , {.代ト、 U (j , イ | / げほっげほっ \_ i| > 、 _ , イ/ V l./ / ヽj {`ヽ ′ . _ / 「´ ヽ} \ _, -‐ ´ l‐--‐、 _ -‐ | ` ー- 、 /. ! ∧ l !/!|ヽ ! l l l ! l_l _ヽ!_ / / -‐ト、 l ! ! l ! l ´l l `ヽ /´ ト | | ! l | l | l l-==- -== l/l l l l | 長門さん!しっかりするんだ! | | l l l ! ヽ l | ! ! | l∧ ! l lヽ l/ U j/| l lヽl ( くそっ、長い間バッグから離れてたせいで / |l| lヽ、! U / ! l | ヽ l lヽ ! |ハト、 ( ̄( ∧// l| 弱ってきてるのか ) !ハ ト、ヽ!∧\  ̄ / 〃| !| / ヽヽ ! ハ ∧  ̄ ̄ / j/`丶、311 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/26 10 12 08 ID HJXdfEa4 │ 三 | |――――─────‐───────|______ r ´三三三三ニ| . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . |三三三三ミ ) { { ( ( 〃 |. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .. . .. . |≡三三彡 / 弋 , ヽヽ \\ . . . . . . . . . . . . . . . . . . .. .. .. . .人ニ三三彡′ \ミ二ニー\二二二ニニニニ/ニ二二二二二二三三二三三ノ \≧二二二二二二二二二二二二二二二二彡イ Y \三二ニニ.二二二二二二二二ニ=--‐¬彡⌒| . | ヒニ二二二二二二_,,斗t── ー寸 ̄ | | ヾト ( ) ノァ `( ( ) 丿 ソ⌒\ | | バッグさえあればいいのか? ヽ ` ̄¨´ ` ̄ ´/´ ̄\ \| . | ヽ / ヾ厂 ̄ ̄ ̄` ` . | ヽ l j ノ| 弋__/ キー=彡| ヽ ヾ トー- ´``ー‐ フ{. 〃 ; 彡 . 彡| _, -∧ `ー―一 彡  ̄,フ| | _, -─ ´ / ∧ | ト、____ _, -‐ ´ / ∧ | || \ /\ _, ‐ ´ / !∧ .. . . | .. 彡 ||. ∨ / _, ‐ ´ / |l 人 人 ... 〃 彳 | / / | \ゝ、,,,____,. イ /ヽッ=彡、_,, | │ / | ,ゝ-、 /l厂 〈 ; ` ´ | │ / | /;;彡ヘ 厂 /ト\ ∧ / ̄ ̄| | 312 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/26 10 12 26 ID HJXdfEa4 l ! . { X l l l . ヽ. , j , . i ´ ,,Yl、 l | . l . i i. i // . ; } 〃 l| i | ! . .l . . i l. ! だが、ただのバッグでは駄目だ。 // , . / 7 l! | ! j } | . . l . ! , /イ.;イ /{ / ! , .イ l ; . l . l l . !、ヽ 強力なブランドの力がなければ i/ l/r辷ュ⌒ 、__l/| / /_j_l ヽ . ! l. i、. , \ |! ! }广沙 、 ヽ、l//´ `ヽ.i |i . | . | | ヽ 意味が無い。 ゞえfヘヽヽ} フ´ l l ! |l l . l ト. /rァァ ル !| | j ! | | 〈`ヽt Y´{ / リ !; !ハ j y′\ ヽ . / ,リ }/ { }/ ′ ヽ / ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ー)(ー) 伝説のブランドが必要、というわけだな。 . | (__人__) | ` ⌒´ノ いいだろう。欲しければくれてやる。 .l^l^ln } . ヽ L } 長門、これを使え。 ゝ ノ ノ / / \ / / \ . / / |ヽ、二⌒)、 | ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |\ /| | \_______/ | | [桂] | | ⊂⊃ ⊂⊃ | | | | |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄313 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/26 10 12 46 ID HJXdfEa4 / / / / / / /! / l ! l 、 丶 丶 ヽ _∠‐ 7 / / / / / l /! ハ l ハ l l 丶ヽ\! / /! / / / l / l ハ / / l l、 l 〉、l ′ / / l ′/ /‐‐/- .l / l / l / /-‐-l Lヽ ! ハl . / _ / /l /l/l / l/ l / ! / |ハ Y ! | ′ // / / ! l / リ l /___ ′ ´ __」/_ l l l ヘ /イ , l fr チ卞ミヽ ,rチ千卞 y j ! 、 _\ // ! ハ ヘ l.バrj . ト lr, . j /,/ l 、\ ` ┏┓ ┏━━┓ /´ l / Y^、 , ハ ゙ぃ_シ ヒ_.ソ /} lヽl\_\ ┏┛┗┓┃┏┓┃ !/ ト ヘ , ハ , /イヘ. ! ` \ヽ. ┏━┓ ┗┓┏┛┃┗┛┃┏━━━━ヽ_ヘ. , ヘ / /v━━━━━┓┃ ┃ ┏┛┗┓┃┏┓┃┃ .,i´ }、ヽヽ丶 rヽ イV_ . ┃┃ ┃ ┗┓┏┛┗┛┃┃┗━━━━l い,、\ヽ> _ , イ、/━━━━━━━┛┗━┛ ┃┃ ┃┃. .l l ′\Nヽヽ`コ ー-‐ ´ {` -――‐ ¬ 丁ヽ ┏━┓ ┗┛ ┗┛. .l j __ヽ‐ ´_rノ Y | | | . ┗━┛ _ _」、 ヽ´ /´ ___ | | | | `丶‐- 、 ,r‐- ´`´ ; ゙! | / `‐-l | | | / \ j 、 i´ V _, -‐亠、´ / ̄`‐-| l l l l rr ヽ ヽ ´ _, イ ´ / ̄丶 」 l l l l ハ 、 ヽ、_冫 _ イ´ l_/ | / / / l \ /ハ、_ハー‐ ニ‐--‐ ´ / l | / / / l ヽ // 厂 `ー-- ´ l l l / / / l! ヽ /// 〉 ! l / / / / !―-- _314 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/26 10 13 06 ID HJXdfEa4 _________________________________________ / / .l l、 ヽ\ ヽ l_ .l、-l ┼ .l .、 .l////////// ./ ./ l i lヽ .ヽ .l‐l.- !l ハ ハ l l,‐、 ヾ、////////// / / l i .l l ._ヽ ヽ l´l ./.! _ .lハ l‐,/.l } l`ヽ////////// ./,ヘ ./ ハ l、_ハ‐ l´ `ヽ/ .l /. ´,ィ ´ ` Y .l / , l//////////キラーン ´ .〉 l lく.ヾ、.\l_‐、 . .l ll ! l /////☆///// ./ l l ヽ_ゝ// ヾ ゝ -. l i .l/ヾ////////// バッゲージ…… ./ l l ゝヽ` .ヽ _l l l ./////////// l .l ., .l l`ーヽ . ̄ ` .,! .l//////////// l i i l、/l ,ヘ ,ヽ ヽ_ ´ /l / 、‐- 、._, -、_///// l l l l l/ . ヽ`\,、┌ フ -- / , , l ヽ///// ヽl`ヽ l . .` ` `/ .i_ , , l l/////  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄315 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/26 10 13 24 ID HJXdfEa4 _,. --─- ,_ - テ ´ _ ヽ !? ,r ァ ,r// , , `! ´ /, /_ィ,イ ! | | ヽ l1,l ハ.、`|/| /トィ._| | 〃 l lュ} , -、.V/ / | . l| l 5iツ ノ ハ| 。 ヽトlヽ゜ /,.-シイ″ * `¨仁 - ユ、 +. 。 ,r=ニ.ヽ、 l グサッ 。*_,.. イ ヽ`、 ヽ ∩| \三三f-r /| l | |三三三三三三三三三三|||||=== | !′| | |___{ ∪| . {|_」 | ,L. -¬リ く ィ | l l 〕. | | | /ィ′| | ヽノ / ,// | | ヽ316 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/26 10 13 41 ID HJXdfEa4 /. ! ∧ l !/!|ヽ ! l l l ! l_l _ヽ!_ / / -‐ト、 l ! ! l ! l ´l l `ヽ /´ ト | | ! l | l | l l-==- -== l/l l l l | | | l l l ! ヽ l | ! ! | l∧ ! l lヽ l/ U j/| l lヽl / |l| lヽ、! U / ! l | ヽ l lヽ ! |ハト、 ( ̄( ∧// l| !ハ ト、ヽ!∧\  ̄ / 〃| !| / ヽヽ ! ハ ∧  ̄ ̄ / j/`丶、 __ て .. ... ./ .. .. .. \. そ.. .. .. .. . .. ... .. .. .. .. ... ..... . ./. .. .._ノ .. ..\. .. ... . .. .. .... .. .. .. . .. .... ..| .... ( ○)(○). .. .. .. .. .. .. . .. ... ... .. . .. .... . | .... u (__人__). .. .. . | u . (. .. .. .. .. ... .. . . | .....u ` ⌒´ノ. .. ... .. .. .ヽ ..... }. .. .. .. .. .. .. .. .. .. . .. ... .. .... . .. ...ヽ ..... ノ \317 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/26 10 13 59 ID HJXdfEa4 ─────‐∧ ∧,~ ──────────── ──-──‐( (⌒ ̄ `ヽ───_ ────── ──―───‐\ \ `ー ´, - ⌒ヽ─── ―‐――──‐ /∠_,ノ _/_───‐― ─────‐ /( ノ ヽ、_/´ \―─── 「暗・剣・殺」 ────‐ 、( ノ( く `ヽ、 ―── ───‐‐/` ―\____ \___ノ ──── ───/───―‐/__〉.───`、__ .―‐―── ──/──‐──────────────―-── ─/────────-────────────‐─ ずしゃっ(刀を引き抜いた音) / / l ヽ、 \ ヽ ヽ \゙` ° . / l lヽ 、 \`ーニ _=ヽVl l ト._ / lヘ l ヽ l \ x ´ _.⊥_ l l_ i | , l ヾ! \、 ``ヾ ,r ´ ヤ; l ト } |リ 貴方はニューソクCITYの特殊部隊…… l l ヽ ヽ l ,x‐ ヽ ゙ r, _;ィl ; ! l /ll / !ト、 \ Xヽ _,...-、 ` l ! l l´ l′ ヾ \ `゙ミ ,ハr、 〉 / l l/ トl. \ ヾ ヾヽ ` _ /リヘハ! ごふっ ヾ ヾ \ ´-jj // ハ!\ l l \ 丶.、.__ __,ィ / l `丶、318 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/26 10 14 16 ID HJXdfEa4 _________________________________ 暗・剣・殺【あん・けん・さつ】 1に死を実感させるまもなく命を絶つ奥義 最強の剣士、モナ本モ蔵(もなもともさし)の擬古流 弐の太刀  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ∧ ∧,~ (Д゚(⌒ ̄ `ヽ _ 貴様ら全員、この場で[ピィー]! \ \ `ー ´, - ⌒ヽ /∠_,ノ _/_ /( ノ ヽ、_/´ \ 、( ノ( く `ヽ、 /` \____ \___ノ / /__〉. `、__ . / / ゜.319 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/26 10 14 43 ID HJXdfEa4 [柊はウサミミ仮面に変身した!] _,. -─- 、 _,. -─ァ‐ フ⌒)´ ̄`丶 _,. -‐ニ,‐`ヽ /__,.(`丶<ノ⌒ソ___,.. ゝ ´ / 丶 \ /7´ ゞ` `__ ヽ / __, / l ヽ / / ゝ_ ` `,. - _´ ´ _,/ \ } 残念だが、そういうわけにはいかん。 / / `ft一´ i  ̄,ィ \_ノ . / ノ ヽヽ | // 長門さんの仇、とらせてもらう。 `ー ´ \\. ! // |  ̄ | ___,r‐ L,_ハ__,ゝ─-- .._ l7/ , -‐ 7 二─- 、 , . ´. ィ //7 , ィ ‐ァr‐-ゝ、 r──-- ...__ ∠_, イ´\ /イ /l /|l ヽ| .ヽヘ | ゚ 。゚。 ゚ //r‐、 == ゝj/Ll_ |lハ| j | | i} ` ー‐-- ..__ ヽヽニ..___ノ) {テliヽ ´ jィjァ |/ モナ本、何やってんだゴルァ! /7` ー_-──‐ィ i| ー 、ij/!ハ lハ /i|`ー- イ| | !| O j|/ノ 誰が長門有希を殺せと言った? \jハ| / | l i i |_ ___/!|´ ー- ニL!l | | ` Y |_ j/ 急いで病院に連れて行け! ∠._ `` i、`ヽ`/320 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/26 10 15 03 ID HJXdfEa4 ∧ ∧,~ (Д`(⌒ ̄ `ヽ _ す、すいません。 \ \ `ー ´, - ⌒ヽ /∠_,ノ _/_ /( ノ ヽ、_/´ \ 、( ノ( く `ヽ、 /` \____ \___ノ / /__〉. `、__ . / / ゜. /////////////////////////////////////////// ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; <ぴーぽーぴーぽー /| ╋ 総 合 病 院 | 、i,. /| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ヾゝ彡/ | [] [] [] [] [] [] [] [] [] .| ミ`;ノゝ | | ミミ;゙i彡´ | [] [] [] [] [] [] [] [] [] .| ゙ |il| | | どうしてこんなになるまで放っておいたんだ! 三 三三 /; ゝ 三三 f; 二iュ 三三三 三 _ゞ .ニ! ,.. ´ ̄`ヽノン /.; . }^( ; i . } } 三三 〈 .´ . ;.へに)二/. i ,.イ ト ヽ__ ,へ; ヾ-、ll__/. 、 f=ー ==、`ー-= ⌒ヽ←長門 . 〈 ミ/;;;iー゙ii====| .` Y ̄ ̄ ̄,.シ =llー一 ;;;ド };;;};;;;;! ̄ll ̄ ̄| .ヽ\-‐ ´ ̄ ̄ll321 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/26 10 15 25 ID HJXdfEa4 [数日後、なんとそこには手術に成功して元気を取り戻した長門の姿が!] , ^ `ヽ __ イ fノノリ)ハ__ ||___リ(l|゚ -゚ノlリ_|| なぜ私は改造人間になっていない? |\ _,,,(,O O、,,_\. | .\/ ゞ ``丶、 手術したのだから特殊能力の一つや二つ、付けておくのが \/ \ 丶、 ヾ / r==============、 サービス精神というものだろう。 ヾ / .|| || || || || || || ゝ 「| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄「| せめてライダー変身ベルトを要求する。 .丶,,/|」―――――――|」 おしまい322 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/26 10 27 14 ID P2/dQO6T 説明してくれ・・・・323 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/26 10 28 58 ID R848qKmF 相変わらずの投げっぱなしwwww 乙324 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/26 12 22 55 ID Urth1VXH ブランドバッグは人を狂わす狂気のバッグだ、乙325 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/26 22 24 08 ID rjsro8XU ≫322 脱走する ↓ 枝毛が凄い ↓ 夢オチ ←今アソコ326 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/27 10 19 33 ID SdKNs+4O 殲滅指令!おねがい長門有希 -- 第十五話 -- 「馬」 _________________________________ ニューソクCITY特殊部隊によって暗殺された長門だったが、 病院でなんとか一命を取り留めた。 暗殺という形で「死刑」が執行されたことになったので、 その後、長門の身柄は解放されることとなった。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | l l l、 l , l \ヽ \ ヽ| | l l 、\_ lハ l_」⊥∟ ヽl ‐‐--ニユ ュ、 l_ | l l l、 、 ヽ ヽ l l ヽ! ` 丶 _ヽ ` \! l ! ハ.l l \、 lヽl V_ェr≠=ミ _ -F干示ミヽ, l_ ハl l | lハ Y゙;ハ; j.} lr; j.リl / /、ヽ/ ハ∧l! このバッグ、似合う? | ヾ、└‐′ └‐‐ .j / /フソ/// ′ヽ | 〉 l,ハ~^^ ′ ハへ // /K〔/〃 \. l∧ ト∧ヽ、 、 _ // イ/l/// ヽ ! l′ , ! ヽ l` 、 ´ _ イ ///1リl/′ | ,l ヽ! V `,チ´ ,/// /! リ ι 、 _ -_ニノ //イ/ ヽ } _ -‐´ ∠_ / \ | r´| | / ̄_  ̄丶´ __ 、 l /l | | / ̄_ `丶′ / _ 、ニ-、 ll>-‐ヽ ト l | | | ̄ `ヽ′ / / \ヽ ハ_, - \「 ヽl ! ! | / / / ぃ l l_, 丶 ヽ l l l / ,/ / ハ . l { / ヽヒr、l l / / / / _ , l! く __,、 / /ヽ_l__ / / /ヽ / ̄ ` . l `ー1ヘ、_,/ / / Y ヽ、_/ _/ / / | l //_// ,/ ` <_ / | l l ー</ _/ ` /_ /327 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/27 10 19 56 ID SdKNs+4O l7/ , -‐ 7 二─- 、 , . ´. ィ //7 , ィ ‐ァr‐-ゝ、 r──-- ...__ ∠_, イ´\ /イ /l /|l ヽ| .ヽヘ ( 長門が壊れた!? ) | ゚ 。゚。 ゚ //r‐、 == ゝj/Ll_ |lハ| j | | i} ` ー‐-- ..__ ヽヽニ..___ノ) {テliヽ ´ jィjァ |/ ━━┓┃┃ /7` ー_-──‐ィ i| ー 、ij/!ハ ゚o ┃ ━━━━━━━━ lハ /i|`ー- イ| | !| 。゚ ,ーュ。j) ) 。゚ ・ ゚ ┃ ┃┃┃ \jハ| / | l i i |_ ゝ ゚ ≦ 三 ゚。 ゚ ┛ ー- ニL!l | | 。≧ 三 ==- ∠._ `` -ァ, ≧=- 。 イレ,、 >三 。゚ ・ ゚ ≦`Vヾ ヾ ≧ . 。゚ /。・イハ 、、 `ミ 。 ゚ 。 ・328 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/27 10 20 11 ID SdKNs+4O l | . l . . .j . { . | . .. .l. l、 . . .. ! . | . l l | /|. . ! . .ハ_. .∧ . |ヽ . |\| \ . _ | . .l . . . .| l l/ l . .ト. . .「ヽ{二Nト \ l 弋二\ | . , i . . . . .|ヾ、 . ! ヽ { ヘハ ヘf_ }` \ f _ }ア!/ ハ . .! . l ` 駄目なのか。 ヽ l . . ,. V;;ィj V;ィリ l . . ムj .∧ l | .! ∧  ̄  ̄ i! ./ ./V リ では、他のバッグを持っていくことにする。 l .!l . . ゝ ‐ ,.ィ ./|/ リハ . {ヽ>,、 ィ/リ / __ヽ__V_jノ_`二´_ト、/ / ,ィ |「 ̄ ̄ ̄//\`ー‐- 、 / / |l // \ ヽ , / |l // ヽ l ヽ |l_rx ,/メ、 // | | \ ///}∧ヽ\. / l329 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/27 10 20 34 ID SdKNs+4O [ニューソクCITYテレビ局] 〃 / . / . / . /. l | { . . | l / ,′. l . l .__ / ! /{ . . ! ヽ . | .....| | / j l /゙`i ト , .. l、. !ヽ ... | | l { !ハ |代尓ミkハ iム七弋 l l ∨N ヽ { rf;;;i./` \ { ィテ与、 j , j 八 ガチャピンに会いたい。 l lヽゝー rf;;j /リ , / /l ! ハ l /// ‐ / / /}/. リ _,∧ . ト、 _ /// / /ノ ,∧ ヽ \ ィ /;イ( 、 \l/}iヽ、 _,, <〃 / / ̄ ̄ ̄\ / ⌒ ⌒ ヽ / ( ●)(●) | | (__人__) } うーっす /、. ` ⌒´ ヽ / | 俺がガチャピンだ。 | | / ヽ_| ┌──┐ |丿 俺と握手したきゃ、高価なバッグを貢げよ。 | ├──┤ | | ├──┤ |330 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/27 10 20 51 ID SdKNs+4O / ./ . . . . . . . . . ! . . . . .| . . . . . . .ハ . . | . . . . . | . . . . . . トゝ . | . . . . . . . . | . ∧ . . . . !、 . .!.、 ._」 ,...L . . . . | . . . . .N . l . l . . . | . . 下 ト ヽ . . | x| ´\! , l . . . . . | . . . . .| V|| . . .V . .|,ィ=ミ、\! ィイ¨ トヽ . . . . ハ . トソ あの、これ。 リ、 . . .\| { ヒ,ハ ら、j.| | . . . ., ノ〉 |′ ヽN . . . | ー‐ ー- ,! . . ./イ/ヾ l∧ . .ヽ _ / . .// ′ \ .|` _,..__ .ィ ./ . ./ー、 `rァ ´ / l ,./ . / ∧ /′ /三ミ 、/// ヽ | ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |\ /| | \_______/ | | [桂] | | ⊂⊃ ⊂⊃ | | | | |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄331 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/27 10 21 11 ID SdKNs+4O / ̄ ̄ ̄\ / ⌒ ⌒ ヽ / ( ●)(●) | おおっ、すげえ! | (__人__) } /、. |r┬-| ヽ 「桂(かつら)」ブランドっていえば伝説のブランドじゃねえっすか! / `ー ´ | | | / こんなもん、よく手に入れたっすねえ。 ヽ_| |丿 〃 / . / . / . /. l | { . . | l / ,′. l . l .__ / ! /{ . . ! ヽ . | .....| | / j l /゙`i ト , .. l、. !ヽ ... | | 私、ガチャピンのファンなの。 l { !ハ |代尓ミkハ iム七弋 l l ∨N ヽ { rf;;;i./` \ { ィテ与、 j , j 八 これで握手してくれる? l lヽゝー rf;;j /リ , / /l ! ハ l /// ‐ / / /}/. リ _,∧ . ト、 _ /// / /ノ ,∧ ヽ \ ィ /;イ( 、 \l/}iヽ、 _,, <〃 / 332 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/27 10 21 32 ID SdKNs+4O ,. ───────‐ 、 / \ . ./ __ __ \ ごめんね! ,/ / \ / \ \ / , 、 , 、 ヽ バッグ一点につき、 / / / ̄\\ // ̄\\ | / | |. ☆ .| | | |. ☆ | | | スタンプカードにスタンプを一つ押して、 | \ \_// \\_// | | , | 、 | スタンプが50個たまったら | | | | | | \__/\__/ | 握手できる仕組みになってるっすよ。 | ヽ-―-- | | | ( けけっ、いい金ヅルだぜ。 ) / 、 、 \ /,. ,. / l. | ヽ ヽ ヽ. ヽ / / i / / ,| | ,! | ,. ! , ∠-7 j |.| | ./| ,1 ハ. ハ | |l. l | | | |l. ,. } ナTァ-| ./ l./ Tナ{. ,リ |1 l!Mヽ.{ ィテtト ! t5モト,.レ! ,1 ,! 流石はガチャピン。次元が違う。 1 ,l.| ゙ト ぅり , 2tタ / /,! `| l. 「ヽ __ /! イ/ 私ももっとがんばることにする。 l.ト. |l. ヽ、 _,.ノイ/ |! ` ヽl ヘゝl` - ´lル ′ /.ノ ヾヽ、 _.. - ´ L._,. -- .._...| ` ‐ 、._ ,f´l. | 「 _, - 、._j / / ス333 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/27 10 21 54 ID SdKNs+4O [楽屋] ___ |__| ./ ̄ ̄ ̄\. | ̄(桂) ̄| / ⌒ ⌒ ヽ ,|_ .| ./ ( ●)(●) | / ̄√ ̄ | (__人__) } ノ ノ うーっす、やらない夫。バッグ手に入ったから買ってくれ。 /. ` ⌒´ 、` / / / |_,,,ノ 今回は伝説のブランドバッグだぞ。 〈 〈 | ξ ) | i  ̄\ ./ \_ |/ _ノ \___) ( _/ |_ノ / ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ●)(●) なんだ、またお前かよ能登。 . | (__人__) | ` ⌒´ノ お前、いつもいいバッグ持ってくるけど、一体どこから仕入れてるんだ? . | } . ヽ } まあいいけど。伝説のバッグとはすげえな。 ヽ ノ \ / く \ \ …………ん? | \ \ \ | |ヽ、二⌒)、 \334 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/27 10 22 15 ID SdKNs+4O | ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |\ /| | \_______/ | | [桂] | | ⊂⊃ ⊂⊃ | | | | |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ / ̄ ̄\ / ヽ_ \ ( ●)( ●) | どこかで見たことあるバッグだと思ったら、 , - 、 (__人__) | ∠二_ヽヽ(,`⌒ ´ | 俺がこの間、とある女の子にあげたやつじゃねえか。 l´>,へ`lヘ { | ,/ / . |ラ, \{ .. /⌒ヽ. どうして能登がこれをもってるのか / ./ . . .| ヘ`ー | \ _--..,_ /; ヽ¨゙゛ ―- ...、、 _______,⊥ -ー ´´ ` ‐ゝ 常識的な三行で説明しろ。 ./ ;.. !、  ̄ ≡三 ⌒\ / ; ,l! \ ....._≡三三,r ミミ\. ;! ; l . . ....゛ ‐- ...___.... -ー \ / 三三ン―- 、 l. ;;/\ . . .. . .i! } / .三、 r` !、 | . .. / \ . . . ! l / / ゙, ゛ ‐-、 ! ./ . \ . ゙ 、. ______、,,r / / | ll ゙i ゙く \ . .゙  ̄ / / ! l|l ヘ . ` 、 \ ゙ .、ー-----/ / | ,r , | | `゙ ‐- .,,__ _,,.> / / l | ,. ! ゙i  ̄ / /  ̄゛ ―- ..._l | l | <ぴんぽーん♪335 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/27 10 22 33 ID SdKNs+4O _,,. -‐‐-v‐..、 ,. ; ` .、 -=ィ ; / l i ヽ; .ヽ / / / l l l | 、 ヽ .ヽ、 やらない夫、あと49個ほどバッグを要求する。 .i ;イ / l |l; |ヽ; ト、 lヽ、l l i ドー ..|l l l N‐ヽト ヽlr‐`l‐ ゙| | l ! | |i l,イ「゙ r` ィ1゙`ト| 「iト/ ヽ|.| l. ー , ー゙ l レ リ li l゙、 _ _ , l;/|/、_ r ヽ! ゙ 、__ /゙ヽ / . ; 、 ∧ / .-jニ^ .} ;;r ゙~ l ヽ ヽ;; 〉 ,ニ辷_ /;;ィ〈 ,. ! 〈. `l. ィ_j゙ l,〉、f゙ ゙ ,! } r ノヽ、,,{゙ ‐ ゙. {`i / / ̄ ̄ ̄\ / ⌒ ⌒ ヽ / ( ○)(○) | (なんだか嵐の予感!) | (__人__) } /、. ` ⌒´ ヽ336 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/27 10 22 52 ID SdKNs+4O _〆 ! l..... l... / l.... ;イ ....../| ..../! ....l | ト..! l i |..!......l!..7‐ゥ.、x ´! .../ !. ,/__! ...イ . ! .|ヽ! l |.. !.ヘ....!,r≠、. !./ /./ l.` | i | ! | | !!i | `.! i゜ .j` ´ ´r≠ヽ、 | / !i / !ヘ..! |.廴;.ノ {゜ ソ イ/ / ! ヘ!.i .l ! ー / ; / これはどういうこと? !.! ト __ / /!/ l.ト、|..\ /.! / | やらない夫、ガチャピンをいじめないで。 ヘヘl.ト..| ヽ , r‐, イイ / ,ゝti  ̄ |./、 ソ / r ´ └、 \ / ̄ ̄\ / ノ ⌒ \ | (●)(●) | ガチャピン?こいつは能登って言って…… . | (__人__) | | ` ⌒´ ノ . | } . ヽ } ヽ ノ \ / く \ \ | \ \ \ | |ヽ、二⌒)、 \337 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/27 10 23 09 ID SdKNs+4O / / / l | l l ヽ i / ;イ i | l|; li; |、; l l .l / l | /! | li lヽ l. ヽ; l l | l | | -i-L;;_l .|!i l ヽ l ヽ、__;;;; | l | ! .| l __;;;|_ l l`ヽヽ; l ヾ;レ‐ ゙゙´\ | l 何を言っている。 l! .| / ___ノ,ィ ト| =ミ、 ヾ! ,r-=fニミ;;弍;;| l~゙ i l/ ,/ト、 l゙__゙ヾ ii |ヽ ,/ .| illi ゙ii/ | j¨゙ l この人はガチャピン…………あれ? /⌒ヾ、|/`fト l ゙K);j .l ⌒ h. K);;;;ッリ l / .ノ /‐-、 `iノ / ヽ|、 ノ ヾ、 ,/ | /=7゙ ./ 、. ヽ |゙V,_ l i、 ̄ 丶 ゙ ー-‐ ,l /| ;/ i ゙ヽ_j- .| |.\ ‐- ,,イ / ,l/ ヽ ヽ jl l. ヽ、 , ゙ / /゙`ヽ、 ヽ、. /ヽ | ,,`=ー i´ / ;/レ 〉; ; ; ; ,.,\ / /. ヽ | ,,r ゙,.; ; ;r ゙~ノ /イ /; ; ; ; ; ; ; ; ; ;338 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/27 10 23 30 ID SdKNs+4O _ / ̄ ̄ ̄\ / __ `ソ / ⌒ ⌒ ヽ / ̄/ やらない夫のマンションから撤退~ \ / ( ●)(●) |/ rへ,ノ __>-へ| | (__人__) }ノ .\_ . /从へ、.゚` ⌒´o.ノ从rーヘ_ _ ノ ノ`⌒Y⌒´ \ . ┘ │ ゚ .. 、 ,_  ̄\_/ ̄ ̄\/ ̄ ゴゴゴゴゴゴ・・・ ___/ ̄へ√⌒l⌒´ ̄ ̄\_ ´ / \ ____/ ̄ ̄ / │ ̄\__ ゴゴゴ・・・ /339 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/27 10 23 51 ID SdKNs+4O | /|. . ! . .ハ_. .∧ . |ヽ . |\| \ . _ | . .l . . . .| l l/ l . .ト. . .「ヽ{二Nト \ l 弋二\ | . , i . . . . .|ヾ、 . ! ヽ { ヘハ ヘf_ }` \ f _ }ア!/ ハ . .! . l ` ヽ l . . ,. V;;ィj V;ィリ l . . ムj .∧ l しくしく | .! ∧  ̄| | | | ̄|i! ./ ./V リ l .!l . . ゝ U ‐ U , ./|/ 私、だまされたのね。 リハ . {ヽ> ,、 / / ,. - 、 イ,i , , ハリ, i, ,i.リ さよなら、やらない夫。 ,ィ- ` 、 .ノ |i__ iハ 迷惑をかけた。もう、会うことも無い。 r ノ V , -ク iヽ; ヽ、_ _ ( ヽ`-,_;;タァi.| y 7i ̄ `マ、 , // |.| ti ̄`7ー-ァラ // .|.| , |i !´ // |.| i .i.! .| // .|.| |__. ,i _ ,// | | { ! ; , | .| .i ! i ! .| | ! i/, ; ! .| .| | |/ i | ..| |340 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/27 10 24 11 ID SdKNs+4O / ̄ ̄\ / ノ ⌒\ | (●) (●)| 長門………… . | ///(__人__) .| | ` ⌒´ | . | } . ヽ .} ヽ ノ / } | | | | おしまい341 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/27 10 24 41 ID SdKNs+4O (次回は最終回)342 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/27 10 28 52 ID JS+poZT/ 話のスケールがでかくなってきたな343 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/27 10 31 07 ID c/IkIDE0 最終回とかご冗談を344 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/27 16 03 15 ID akoRcuOa もうヤバイなw 最初は意味不明すぎて笑えてたんだけど 今じゃこの展開が心地よくなってきたw345 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/27 19 46 28 ID Mc0xrV12 おつかれちゃん! さぁ長門はどうなってしまうのか!?346 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/27 20 50 01 ID Hu/5J52j ほんとこの作品はwakariyasuine!!347 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/28 09 45 18 ID EDNIRzMv 殲滅指令!おねがい長門有希 -- 最終話 -- 「守れ友を、倒せ敵を。そしてゴング鳴らせよ」 | /|. . ! . .ハ_. .∧ . |ヽ . |\| \ . _ | . .l . . . .| l l/ l . .ト. . .「ヽ{二Nト \ l 弋二\ | . , i . . . . .|ヾ、 . ! ヽ { ヘハ ヘf_ }` \ f _ }ア!/ ハ . .! . l ` 私の勇気たかぶるとき、運命の扉開かれる ヽ l . . ,. V;;ィj V;ィリ l . . ムj .∧ l | .! ∧  ̄  ̄ i! ./ ./V リ それは夜明けか永遠の闇か l .!l . . ゝ ‐ ,.ィ ./|/ リハ . {ヽ>,、 ィ/リ / はがねの拳に聞いて欲しい348 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/28 09 45 56 ID EDNIRzMv / ヽヽ /, | / , l i . } ヽヽ .ヽ \ 好きよマイバッグ。 .// . ! | / / / /i / ! }i ,ヽ | i,i . | | !,/_ム/_ l / l !l ! i ! 銀河の果てまで熱い夢を燃やせ . ! l . . | i . レ ,ソ,_/`! /i / i ! | . !. ! . . . /´ , ! | ! ヾ.i´ i` !/ / ! 魂を呼び覚ませ、時代が私を導く限り無敵だから。 i l , . . . 〈 、 _゙il . |.| j_ソ ゙、_ ヽヽ、 . . \ニ , . ii ! ノ ヾ、i l l , | , . ! ,! ィ´ i|ヾ ! i /ヽ ヽ. l 丶. / ノ /ii/lノ ヽ r‐y┬ 今こそ最後のバッゲージ・・・ イ ` ‐- 、 / ヽl/ / \__{ヽ、 /_,, -‐‐‐-- ,,_ \_,ヽ‐、349 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/28 09 46 19 ID EDNIRzMv 「オン」350 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/28 09 46 46 ID EDNIRzMv [ニューソクCITYは炎に包まれていた] .; .; .; .; ..; .;; .; .; ..;.; .; .; .; .. ; .; .; ..;.; . .; .; .; .; ゴ オ ォ ォ …… ! ! ; ..;.; .; .; .; _.;.;__ ド カ ァ ン ! .; .; ..;.; .; ζ /_.;_/| .; .; _ .; .;.; .; .; .; ..;.; .; ; .;| ΓΓ | |; 从へ_/| .; .; _.;__.. 从へ从へへ从 ; ζ | Γ从 | |; .. |从Γ | | ∠___/| ( ⌒( ⌒ ) ζ | 从Γ | |. ;. |从Γζ.; ._ |ΓΓΓ| | ( ⌒ ⌒ ⌒ ); | ΓΓ | |.;; |ΓΓ | | ( 从へ; |从ΓΓ| | Σ( ⌒( ⌒ ) ζ ( ( ) )⌒ ) ( 从へ从)_.;; .;|Γ从Γ| | ( (( ( ⌒ )) ) 从 Σ( ⌒( 从へ从) ∠___/| Σ (( ( ⌒ )) ) )(( ⌒ ( 从へ从) .; .; ;|ΓΓΓ| | (( ⌒ ( ( ) )⌒ ); ; .; .; ..;.; .; |从ΓΓ| |351 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/28 09 47 09 ID EDNIRzMv /,. ,. / l. | ヽ ヽ ヽ. ヽ / / i / / ,| | ,! | ,. ! , ∠-7 j |.| | ./| ,1 ハ. ハ | |l. l | | | |l. ,. } ナTァ-| ./ l./ Tナ{. ,リ |1 この町にはバッグに対する愛が足りない l!Mヽ.{ ィテtト ! t5モト,.レ! ,1 ,! 1 ,l.| ゙ト ぅり , 2tタ / /,! `| l. 「ヽ __ /! イ/ l.ト. |l. ヽ、 _,.ノイ/ |! ` ヽl ヘゝl` - ´lル ′ /.ノ ヾヽ、 _.. - ´ L._,. -- .._...| ` ‐ 、._ | | | | ,..._ ,.r-、 ,ry | | ヒ;;; } ィt 、 , // ´ | | ,、.、 ,..,..._ { } }/ r ノィー 、 | | ヾ、゙、// jr; 、 ,rヾ ゞ= ヾ.....⊃ ! ! ヽ ヾ 、 ; ` ,.=-、 ー ’._ ,r う { jj ,.、、 _,... ヽ ,.,´ {{ ヽ. ,;  ̄ヾ´,.., r ;;〃l l ;; f _ ヾ 〃) `ヾ / ずどぎゃーーーーん 〈 /ノ ヾ,jヽ= . ,,ヽへ-(ヾ ゙、 ゞ ,.,.、 // / ヾ ゙、゙、 {{) { jj ,,,,、 c;、ヽ= ゙、 ゙;ヾヾ/_ ヾ / ノ ,,,,_ ( ヾ ⊆| |P,r,r 、 , 7 `` ゙/〃 ゙ー / ;}}` ,.,rt 、゙´ // / ゙ー ,.r 、 _` ’ r 、、ヾ- n.く ; ゙、゙、 ヾー { ̄ ノ!,ィ r | | | | ヽ`_,,.` ヘ;r ノ,..- 、_ _ `= - | | | ___. | | |_`__|`ii /7 i i l´______|_| | ___| 「____| ` }}f´ヽ、`,..,゙、} |  ̄ ̄ ̄| ̄| ゞヾ;;;jj{{;;;ノ{{ | [][] | | _i二二二ユ;; 「 ,...., ,f;ノ「 ̄ ̄ ̄「| ||ヾヾ ̄ ̄ 、,...... ._ | |]]]]]]]]]]]]]]] i||__ ヾ-’_| |_____」」;;;;||_ `ヽ、_ ,I、ー _,! | |--------/ | ゙、 ,i j | ヽ...|、`ヽ、 |lllll | |..| |-------/; ; .| }}|| ,rr--- |ヽ. \ヽ、.|| .|lllll | |,,! -------/ ; ||「 ̄ ̄ ̄ ̄ |` ̄ ̄_|_\. ヽ、、l !lllll TTTTTTTTTTTTTT ; |l | ̄ ̄「「「ニ|ニf(二二..))\ `゙、=== .LLLLLLLLLLLLL! ; || | |.|.|..|ヾ;;|、;;;;;;;;;;;;;;;;! \ | ニニニニニニニニ] |.| | |.|.|..|ヾ.| |゙、 `、! 352 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/28 09 47 34 ID EDNIRzMv . /」 | . . .| .| . . . . ,.イ . ./| . . . ,! . ./ . .l . . | . .| . . ! . .l . .! 1 ノ ´| .| . . l . | .-rーァx...」 _ .ノ! . .ハ .A ォ- ! . . .| . } . .| ! | .| . . | .l |V|;ォf==レ ´ル /ィ-ヘ| ./ . .,! ./| ./ だから憎い。この町が。全てが。 1l、 .l .ハl . .|` {゚ | {゚ ル ,! . .ィ / ,リ ゙ , .トl、! . .| ゙-┘ 、 `ー / イ,シ / /⌒)⌒)⌒ヽ .l、 _ _ / . .!/⌒)⌒)⌒) | / / /.`lハ lヽ、 ,.(⌒)/ / / /,,- ヽ、 | (⌒)ヽN |` ‐ 、__,. ィw /ゝ .,,- \ | ノ \ /_,- \ ヽ / ヽ /\ \ ドォーン | | __ //\\ \ ガガアガーン /|[] |_ / \/\\ / ./| ̄ ̄ ̄ ̄ //\ \/ \ // ___ | | 「「「「「「 / \/\ /\\ / / ./| |__ _..| | LLLLL//\ \/ \/\\/ / / | ロ .|lllllllllllll / llllll| | 「「「「 / \/\ /\ .\/ ./ / / ./ .| |lllllllllllll __ llllll| | LLL.//\ \/ \/\ / / | / .| ロ .|lllllllllllll | | 「./ .\/\ /\ \/ / /⌒ヽ、| ||/ ..| | | l//\ \/ \/\_, -― 、 ⌒ヽ,_ (⌒ヽ、_,ノ⌒Y Y .....⌒) (⌒ヽー゙ .... ( .. ....... .__人..... ??353 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/28 09 47 58 ID EDNIRzMv l7/ , -‐ 7 二─- 、 , . ´. ィ //7 , ィ ‐ァr‐-ゝ、 r──-- ...__ ∠_, イ´\ /イ /l /|l ヽ| .ヽヘ 長門おおお!!! | ゚ 。゚。 ゚ //r‐、 == ゝj/Ll_ |lハ| j | | i} ` ー‐-- ..__ ヽヽニ..___ノ) {テliヽ ´ jィjァ |/ 何やってんだゴルァ!!!!! /7` ー_-──‐ィ i| ー 、ij/!ハ lハ /i|`ー- イ| | !| O j|/ノ これ以上この町を破壊するなら、 \jハ| / | l i i |_ ___/!|´ ー- ニL!l | | ` Y |_ j/ 私はお前を…… ∠._ `` i、`ヽ`/ _...._ _,.- `ヽ、 ,..- ヽ __ / \ ヘ l  ̄ ー.../ ハ ヽ / ;ィ ニ l ヽ ヽ / `ヽ l \ \ / 、 ; | ,ン、 ` -..._ / \ ; | 邪魔しないで。 / | |`ト 、_ ` ー-......__/ \ヾl l ト ト. ト、ヽ、 ヽ 私は残されたバッグの力でこの町を、 `ハ_|ヾ 弋弍f ー、 ヽ ´く. ーイ l j、7ァt、__ l そしてこの世界を抹消する。 rヽ 、 lー - ノ_ノ∠Lゝト弋ー-- _ ノ ヘ ヽ--j..-<} 〈.`354 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/28 09 48 32 ID EDNIRzMv ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃HP 340000/340000 HP 5800/6200 ┃EN 255/255 ━━━ EN 120/120 ━━━ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ /゙\ ,, / , \ // 、, ´ ̄.| \__,/ / `☆´ /\/\/\/\/\/\/\/\/\ | //r<._ / /\/\/\/\/\/\/\/\/\ r! /i .ハ ヾ´ / / >イノハ/ナトハ / / /|ノイ斤ト´ fハ|k゙ _/ ______ / イ´ハ(| ト `゙ `゙ハ´ソ /´イ \ __´>r!ハトニ7__゚ノハト´ ´ `ヾ ⊂||`>、___>ハ<ノ ` ―-,、,ニフ、 >ソリソ/ .  ̄`ト-|` /`トi´ノハ/ ``ヾイ 〈 / |ニi´ ~ | | ヽ.j ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃/イ . .i| . .jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } ┃ N .ハ . . lィfアト/ レ ィ=ト | /| ∧j 邪魔するなら、コンバットさんといえども消えてもらう。 ┃ ヽム .} c;_j c;リ ル iレヽ ┃ `ヘ ゝ . 小/ くらえ、バッグトルネードサンダープリズム。 ┃ ヾ {>、 _ ィ<}/|/ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛355 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/28 09 49 05 ID EDNIRzMv l7/ , -‐ 7 二─- 、 , . ´. ィ //7 , ィ ‐ァr‐-ゝ、 r──-- ...__ ∠_, イ´\ /イ /l /|l ヽ| .ヽヘ | ゚ 。゚。 ゚ //r‐、 == ゝj/Ll_ |lハ| j | | i} ` ー‐-- ..__ ヽヽニ..___ノ) {テliヽ ´ jィjァ |/ /7` ー_-──‐ィ i| ー 、ij/!ハ lハ /i|`ー- イ| | !| (j j|/ノ \jハ| / | l i i |_ ___/!|´ i⌒i _r ゚lニニニl]_ ____/l / fニニニニllニニ| \[ l===ニニl]}||||||||ll]}コl|====iニコ ―――==三●,` |l_,,=- ~ | \ ヽ ニ「_,,,l⌒l。__。_]三i三三iF \ | 〈,,/ヽ___)|ll [`ー  ̄ ̄ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ヾ_jr 、ヽ\ j k/ _ィj / / j| ┃ rニ、 \ーj/7!Yiヽ/L ;.-7; ィ ┃ ヽl`i r l| ー {ン7/j くそっ!速攻で鎮圧してやる。 ┃ ´l i ll. _ ´ ,イ i ´ ┃ /ヽ lト --- <i l/, ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛356 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/28 09 49 31 ID EDNIRzMv ずどっ357 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/28 09 49 53 ID EDNIRzMv l7/ , -‐ 7 二─- 、 , . ´. ィ //7 , ィ ‐ァr‐-ゝ、 r──-- ...__ ∠_, イ´\ /イ /l /|l ヽ| .ヽヘ | ゚ 。゚。 ゚ //r‐、 == ゝj/Ll_ |lハ| j | | i} ` ー‐-- ..__ ヽヽニ..___ノ) {テliヽ ´ jィjァ |/ 長門、一体どうしたんだ…… /7` ー_-──‐ィ i| ー 、ij/!ハ lハ /i|`ー- イ| | !| _ j|/ノ どうして避けなかった。 \jハ| / | l i i |_ ___/!|´ ー- ニL!l | | ` Y |_ j/358 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/28 09 50 20 ID EDNIRzMv , ‐ ´ `ヽ、 _/ / / \ ー=ァ ´/ /.., ´ 〃 / ヽ .. ヽ /イ/ . / . / . / / .,′ .. ハ .. 私はバッグを騙し取るこの世界に絶望して、 〃 / . / . / . /. l | { . . | l / ,′. l . l .__ / ! /{ . . ! ヽ . | .....| 全てを……滅ぼすはずだった。 | / j l /゙`i ト , .. l、. !ヽ ... | | l { !ハ |代尓ミkハ iム七弋 l l けほっ、けほっ。 ∨N ヽ { rf;;;i./` \ { ィテ与、 j , j 八 ィァ ´ ̄l lヽゝー \ rf;;j /リ , / /l ! / ノ>、ハ l ‐ / / /}/. リ ハ. l /__,∧ ト、 っ / / /ノ―- 、 で、でも……本当はそんなこと ノ j│ レ ´/,∧ ヽ \ ィ /;イ( `ー- 、 . /‐^! l fン う \l/}iヽ、 _,, <〃 / ヽ `ー-―‐-、 望んではいなかったの。 / ∧ rイ ∧ _j /-= , ィ_ニ二>、 ヽ __ ,r ¬/ 〉 ハ / `、. / // , イ⌒ `ヽ /´ 〃 \_/ } .∧ー―‐/;;; / / / ヽ 〃 {{ Vヽ_三三/((●)) / / / `ー―ゝ、 // ji / jj| |j; ; どくどくどくどく \ / ノ イ / jjj | |j; ; /,- ´/ `ヽ、 ヽ 359 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/28 09 50 46 ID EDNIRzMv l7/ , -‐ 7 二─- 、 , . ´. ィ //7 , ィ ‐ァr‐-ゝ、 r──-- ...__ ∠_, イ´\ /イ /l /|l ヽ| .ヽヘ | ゚ 。゚。 ゚ //r‐、 == ゝj/Ll_ |lハ| j | | i} ` ー‐-- ..__ ヽヽニ..___ノ) {テliヽ ´ jィjァ |/ …………もういい、しゃべるな。 /7` ー_-──‐ィ i| ー 、ij/!ハ lハ /i|`ー- イ| | !| _ j|/ノ すぐに病院に連れて行ってやる。 \jハ| / | l i i |_ ___/!|´ ー- ニL!l | | ` Y |_ j/360 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/28 09 51 09 ID EDNIRzMv / .| / / // / / ! \ \ _三三三 / .{ ヾン¬ヽ , / | / |/ // _ ,. イ / ! ! 丶 \ 三三_ / .∧ _ / /ィ!f | ! / t 、/ィ´/ / / ! / ! , ! 、 ヽ 三../ . . / ! } / ィ / !! | / ! /! |/´ メ、 , / / / ! lヽ ! ヽ! ゙,,三/ . . ./ ゝー ノ / / |! /´ヽ / , |,___レ _ \/ _,.ィ / ノ / ! |、 ト |// . . .ィ / | ,/ ∧ / f ヽ| ! i f /7ヘrィ ヾj/ヽ/ ,. イ /ィ / | |゙ヽ|/ . . . . ! / | l / j { ゝ !| ! / | !- jヶベ ´ー ´ / / ! いいから、聞いて。 レ イ ゝヽ_ (.| ! | r ._ン ィ/´`メ / / ! ! /!/l . . . . . . | !. | /i | ィ \ ヽ| ! ! │ イテ r、 / / コンバットさん。貴方との毎日楽しかった。 j! レヘ ゙ーヘ v ! | ヘィ ハj/ ィf ´ / ハ/ / . . |. . . . . . | ! | ./ イ . . . . リ, -─、 ゝ ! | , ヽ イ7 / ,/ あ……ありがとう。 f . . ,. - 、l l ! ト、! ∧! //! /,. 三ィ./ | | | | |. / ! . . ! ヽ_! |ゝ ヽ ! ヽ ( ̄( / /レ // 三/ / l | | | |/ / | / l | ー-ゝ |  ̄ イ ! | 三´.三〆 , . | | . | | / ./ | }ニゝ ヽ.三三゙ヽハ.. _ zィ | _三.., / ! 、 | | ! / ! ト! ヽニヽ ! 三三三 \` ー ¨´ / ∧ |. !三// \ \ | l /⌒丶 丶 ヾヽ.. i三ヽ_ ノ、 三三三三丶ヽ /! ヽ ! ル// 、 ヽゝ ! r ´ __ \ ノゝ ヽヽ _ノ 三三三\三二二二ヽ,j__,j |│ニ| ! 〆 ヽ ヽ ノ - ´ ヽ ! ` 、_ノ 三三三三三_ \ 二二二 |!__ ,ゞ|│ニ! / / | . . . |f´ __ \ ゝ- 、 ノ 三三三三二二三三\二二 ヽ___ `!`|三! / | ヽ ィ ー‐´-`-、 /三三三三三三三三三三\ ゞ三三 \ `ノ│ イ ィ 三/ / _361 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/28 09 51 31 ID EDNIRzMv l7/ , -‐ 7 二─- 、 , . ´. ィ //7 , ィ ‐ァr‐-ゝ、 r──-- ...__ ∠_, イ´\ /イ /l /|l ヽ| .ヽヘ 長門死ぬなあああああ!!!!!! | ゚ 。゚。 ゚ //r‐、 == ゝj/Ll_ |lハ| j | | i} ` ー‐-- ..__ ヽヽニ..___ノ)////////// |/ /7` ー_-──‐ィ i|//////////!ハ lハ /i|`ー- イ| | !| (二) j|/ノ \jハ| / | l i i |_ ___/!|´ ー- ニL!l | | ` Y |_ j/362 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/28 09 51 54 ID EDNIRzMv ~ ‐- . ,__ . _ . .-‐ 冫 _ - - - - - - _ ,,.. -‐ , i` - ._ , , ` 、 - .._ ざああああっ , ; ` ` - . _ , , / , , ヽ ` ` 、 ` , i , ヽ ` 、 ` 、 ` , , , 、 ` , / , , 、 ` 、 , , ! , 、 ヽ , , , ; , 、 、 , / , , , ; 、 、 ピーポーピーポーピーポー>363 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/28 09 52 20 ID EDNIRzMv ピーポーピーポーピーポーピーポーピーポーピーポーピーポーピーポー ばたん。 がたがたがた。 ばたん。 ピーポーピーポーピーポーピーポーピーポーピーポーピーポーピーポー364 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/28 09 52 47 ID EDNIRzMv ピーポーピーポー. . . . . . . . . .365 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/28 09 53 10 ID EDNIRzMv /. ! ∧ l !/!|ヽ ! l l l ! l_l _ヽ!_ / / -‐ト、 l ! ! l ! l ´l l `ヽ /´ ト | | ! l | l | l l-==- -== l/l l l l | な、長門さんの容態は!? | | l l l ! ヽ l | ! ! | l∧ ! l lヽ l/ U j/| l lヽl / |l| lヽ、! U / ! l | ヽ l lヽ ! |ハト、 ( ̄) ∧// l| !ハ ト、ヽ!∧\  ̄ / 〃| !| / ヽヽ ! ハ ∧  ̄ ̄ / j/`丶、 __ て .. ... ./ .. .. .. \. そ.. .. .. .. . .. ... .. .. .. .. ... ..... . ./. .. .._ノ .. ..\. .. ... . .. .. .... .. .. .. . .. .... ..| .... ( ○)(○). .. .. .. .. .. .. . .. ... ... .. . .. .... . | .... u (__人__). .. .. いったい何があったんだよ! . | u . (. .. .. .. .. ... .. . . | .....u ` ⌒´ノ. .. ... .. .. .ヽ ..... }. .. .. .. .. .. .. .. .. .. . .. ... .. .... . .. ...ヽ ..... ノ366 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/28 09 53 36 ID EDNIRzMv l7/ , -‐ 7 二─- 、 , . ´. ィ //7 , ィ ‐ァr‐-ゝ、 r──-- ...__ ∠_, イ´\ /イ /l /|l ヽ| .ヽヘ 午前11時38分。 | ゚ 。゚。 ゚ //r‐、 == ゝj/Ll_ |lハ| j | | i} ` ー‐-- ..__ ヽヽニ..___ノ)////////// |/ ニューソクCITYで暴動を働いていた長門有希を射殺、 /7` ー_-──‐ィ i|//////////!ハ lハ /i|`ー- イ| | !| へ j|/ノ これを鎮圧しました。 \jハ| / | l i i |_ ___/!|´ ー- ニL!l | | ` Y |_ j/ /. ! ∧ l !/!|ヽ ! l l l ! l_l _ヽ!_ / / -‐ト、 l ! ! l ! l ´l l `ヽ /´ ト | | ! l | l | l l-==- -== l/l l l l | じょ、冗談だろ。 | | l l l ! ヽ l | ! ! | l∧ ! l lヽ l/ U j/| l lヽl ねえ、コンバットさん! / |l| lヽ、! U / ! l | ヽ l lヽ ! |ハト、 ( ̄) ∧// l| !ハ ト、ヽ!∧\  ̄ / 〃| !| / ヽヽ ! ハ ∧  ̄ ̄ / j/`丶、367 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/28 09 53 58 ID EDNIRzMv / ̄ ̄\ ノし. u _ノ` ,,\. /⌒` ( ◯)(O) . | j( (__人__) 冗談じゃねえぞ!! | ^ 、` ⌒´ノ | u; ゙⌒} なんでこんなことにっ!? ヽ ゚ } ヽ j ノ i |i | /⌒ ヽ | || | | / ̄ ̄ヽ \ || |i (「 `rノ \ ||i \ ヽ ノ \ \ ガタッ! | | r 「\ \ \ | | | ノ \ \__ \ ヽ_ノ /||| l \_, `ヽ \ || i / | ||| | (_つ ̄と_ノ) \ || || | | ||| | \368 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/28 09 54 27 ID EDNIRzMv ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ..‐ ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;.ノ.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; _..‐´ ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;...‐′.;.;.;.;.;.;|.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; _..r‐ ´ ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;...‐ ´.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; _..-―‐ ゝ、、 ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;.__,,,,......-- .;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.; `゙ ‐--............-‐ ´ ... . . . . . .i . . . . .  ̄ ゙̄^ |-――‐ `` ‐‐---......,,___. . . . . . . . . . . . . .| . . . . . . . . . . . . . . . ‐......__. . . . . . . . . . . . . . . . . . .| . . . . . . . . . . . . . . . _....---- ` ̄ ー 、,,i_. . . . .i . . . . . . . . . _.. - 、,,_ i .. ` ー-|-......,,_|_____,,.i.|..-‐  ̄ i |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| `iー-i---―――‐ | i | l | | i l i | i i l | l l | l | 、、 l i | | ┼┼ ──┐ ─┐ ─┐ l | │ │ │ ─┐ │ ─┐ │ │ │ l i l i i | | i | | i i i i | l | l | l| | i i i i369 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/28 09 55 05 ID EDNIRzMv ゙ ゙ ゙ / ヽ____ ヾ ゙ ゙ ゙ ゙ |ヽ/ ヾ ゙ ゙ ゙ ゙ .| | | ゙ ゙ ゙ ゙ ゙ | l | ゙ ゙ ゙ ゙ | | | ゙ ゙ ゙ ゙ Wv,_| l |、wW ゙ ゙ ゙ .wWWlヽ ヽ| _ ______ .| \W/ ゙ ゙ ゙ ゙ V/Wヽ`―――――――――lV/W ゙ ゙ ゙ WW ―――――――wwww ゙ ゙  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 例え死者が生き返る世界であっても、それは絶対では無かった。 医療チームの賢明な蘇生が何時間も行われたが、 長門有希が再び目を覚ますことは無かったと言われている。 遺体はニューソクCITYの墓地に安置され、いくつものバッグが供えられた。 ______________________________________370 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/28 09 55 36 ID EDNIRzMv ゙ ゙ ゙ / ヽ____ ヾ ゙ ゙ ゙ ゙ |ヽ/ ヾ ゙ ゙ ゙ ゙ .| | | ゙ ゙ ゙ ゙ ゙ | l | ゙ ゙ ゙ ゙ | | | ゙ ゙ ゙ ゙ Wv,_| l |、wW ゙ ゙ ゙ .wWWlヽ ヽ| _ ______ .| \W/ ゙ ゙ ゙ ゙ V/Wヽ`―――――――――lV/W ゙ ゙ ゙ WW ―――――――wwww ゙ ゙ 371 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/28 09 56 00 ID EDNIRzMv ゙ ゙ ゙ / ヽ____ ヾ ゙ ゙ ゙ ゙ |ヽ/ ヾ ゙ ゙ ゙ ゙ .| | | ゙ ゙ ゙ ゙ ゙ | l | ゙ ゙ ゙ ゙ | | | ゙ ゙ ゙ ゙ Wv,_| l |、wW ゙ ゙ ゙ .wWWlヽ ヽ| _ ______ .| \W/ ゙ ゙ ゙ ゙ V/Wヽ`―――――――――lV/W ゙ ゙ ゙ WW ―――――――wwww ゙ ゙ 三 三三 三三三 三三三 三三三 三三三 三三 三 三 三 ざっ 三372 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/28 09 56 24 ID EDNIRzMv ゙ ゙ ゙ ゙ ゙ / ヽ____ ヾ ゙ ゙ ゙ ゙ ゙ ゙ |ヽ/ ヾ ゙ ゙ ゙ ゙ . ゙ ゙ | | | ゙ ゙ ゙ ゙ ゙ ゙ ゙ | l | ゙ ゙ ゙ ゙ ゙ ゙ | | | ゙ ゙ ゙ ゙ Wv,______ _| l |、wW ゙ ゙ ゙ .wWW\///////////lヽ ヽ| _ ______ .| \W/ ゙ ゙ ゙ ゙ V/W \/////////ヽ`―――――――――lV/W ゙ ゙ ゙ WW \//////// ―――――――wwww ゙ ゙  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 下下 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |―| |―| |―| |―| |―| |―| |―| |―|373 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/28 09 56 51 ID EDNIRzMv |―| |―| |―| |―| |―| |―| |―| |―| |―| |―| |―| |―| |―| |―| |―| |―| |―| |―| |―| |―| |―|374 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/28 09 57 21 ID EDNIRzMv |―| |―| |―| |―| /. . . \ / , . . / ヽ \ /. .l . . / / / , l ヾ`ー /! . .| . l/ 〃 / j } | ハ /イ . .i| . .jL∠/_/ | /l.ム_/| l l } N .ハ . . l//ト/ レ |/V | /| ∧j . . ....zzzZZZ ヽム .} ー ー ル iレヽ `ヘ ゝ . 小/ ヾ {>、 _ ィ<}/|/ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ /____________\ ノイ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ヾヽ ノノ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※\、 `=================================´ == 完 ==375 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/28 10 11 36 ID knuAtshP 乙 本当に終わりか……376 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/28 11 01 17 ID y+F6zilm だが待って欲しい 供え物のバッグを狙った計画犯行ではないのだろうか377 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/28 11 04 05 ID roji/XcK 何故にスパロボw 乙378 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/28 14 12 03 ID JL44IbH0 おちゅ この作品の今までのカオスぶりを考えると、 明日にでも新シリーズが始まってもおかしくはないなw379 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/28 15 10 23 ID MOBSWpuP ほんとわかりやすくて社会勉強になるな380 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/29 00 13 02 ID 9lc2J8ZM オツブランドバッグ381 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/04/29 11 10 16 ID W7eDkXRA 乙 確かに愛が足りないよ382 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/05/20 19 59 02 ID 90aMrUFf いまさらアレだけど、魔王やる夫のあたりの元ネタ。 すいかがたべたい, きゃとみゅう, 2003-2008,http //www.din.or.jp/~null/game/rpg/index.htm 新着レス 2009/05/20(水) 21 32383 名前: 名前なんて無いだろ常識的に考えて 投稿日: 09/05/20 21 31 45 ID Cif7gIF1 元ネタあんのかw 前へ 次へ