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武将名 こしじゅうろう 古志十郎 統一名称:古志十郎 生没年:不明「死なない程度にやるさ…… 誰一人死なない程度にな」古志長尾家当主。長尾政景らと並び景虎の重臣であった。謙信が上杉憲政から関東管領職と上杉姓を譲り受けた際、同じく上杉姓を許され上杉景信と名乗る。一門衆の筆頭とされ、謙信没後の後継争いでは景虎方に付き、景勝方と激しく争った。 勢力 玄 時代 戦国 レアリティ N コスト 1.5 兵種 弓兵 武力 6 知力 4 特技 - 計略 守勢の奮激 武力が上がり、兵力が回復する。この効果は覇道が自城に近いほど大きい 必要士気 3 効果時間 知力時間 Illust. とき間 声優 松本保典 計略内容 カテゴリ 士気 武力 知力 速度 兵力 効果時間 備考 強化 3 +3~7 - - +10~30% 7.9c(知力依存0.4c) 効果は発動時の覇道位置に応じて+1/5%刻みで変動 (最新Ver.1.1.0F) 調整履歴 修正Ver. 変更点 内容 備考 Ver.1.1.0F 武力上昇値 +3 → +2兵力回復量 40% → 30% ↓ - Ver.2.0.0A エラッタ実施計略変更:奮激戦法 → 守勢の奮激 ↑ 計略落款変更不屈→強化 所感 コスト比高武力・中知力の、1.5コストとしては高い武闘派スペックの弓兵。 エラッタで得た計略「守勢の奮激」は覇道の位置に応じて効果が変動する奮激戦法のアレンジ版。 名前通り守城時には大きな効果を発揮するため、軽い消費でしのぐにはうってつけの計略。 解説 古志十郎の名はあくまでも通称、それもかなりマイナーより(wikipediaが出てこないほど)な通称で、一般的には本名の「上杉景信」の方が知られているだろう。 テキストにもある通り、謙信と同じ長尾一族の古志長尾家当主で、謙信と同様に長尾姓から上杉姓に改姓した。 なので名前は(古志)長尾十郎景信→上杉十郎景信という流れなのだが、実際に上杉姓を名乗ったのは息子信虎からという説もあるのでややこしい。 しかし、長尾景信名義だとかなり遠い親戚の(白井)長尾景信の方が著名なので、結局一般的には上杉景信名義で知られている。 謙信の母の甥、つまり謙信の従兄弟にあたるとされ、テキストにもある通り上杉一門衆筆頭ではあったのだが、家ごと御館の乱で没落したためか史実でも創作でもとにかく地味。 ちなみに、娘婿が玄049_本庄繁長で、彼が最終的に古志長尾家の名跡を継ぐことになる。 大戦シリーズにおいて 戦国大戦では初期から「上杉景信」名義で参戦している。 また、イラストもこちらはどこか憂いを帯びた表情なミドルな男性なのに対し、あちらは戦況を見極めんとする老将のような出で立ちとなっている。 しかしよく見ると木々生い茂る雪景色、陣床几椅子に足を組んで座っている(比べてみると鏡合わせのように反対から描写しているのが分かる)、上杉家イラストルールの一文字「水」、着ている甲冑のデザインがほとんど一緒など共通点は多く戦国大戦へのリスペクトが感じられる。 台詞 \ 台詞 開幕 死なない程度にやるさ……誰一人死なない程度にな 計略 もうひと働きするか └絆武将 十郎が相手しよう 兵種アクション かかれ! 撤退 危なかったな 復活 最後まで陣頭に立つさ 伏兵 支えてやるよ 攻城 おいおい、あんまりじじいを働かせないでくれよ 落城 才能は無いが、戦場で溺れるほど無能でもないってことだ 贈り物① 古志の十郎、世にいう「軍配者」ってやつを目指している。 贈り物② 私の為を想ってくれているんだろうけど酒じゃなくて水とは…… 贈り物(お正月) こんな寒い日にご苦労なことだ。明けましておめでとう。これを聞きに来たんだろ? 贈り物(バレンタインデー) 悪くない……ジジイ好みの甘さだ。いったい誰のために作ったんだ? 贈り物(ホワイトデー) 貰ったから返すんじゃない。これは、私の気持ちだよ。 贈り物(ハロウィン) 私にも「何々の化身」みたいな異名があれば良かったんだがな。 友好度上昇 最後まで陣頭に立つさ 寵臣 私は上杉景信。身内からは、古志十郎と呼ばれているよ └特殊 - 名前 あ、ほんとだ 戦国大戦の上杉景信と並べると対比みたいになってる。 - 名無しさん (2022-09-06 09 29 04)
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アレクサンドロス5世マケドニア王国????~前294統率:C 武力:C 政治:B 知力:B 文化:C 魅力:C--------------------------------------------------------------------------------アンティパトロス朝マケドニア王国第3代共同統治の国王。カッサンドロスとテッサリアの子。兄のピリッポス4世が早世すると兄のアンティパトロス2世と共に王位に就く。しかし、王位を追われたためデメトリオス1世に救援を求めたが暗殺された。 アンティゴノス2世ゴタナスマケドニア王国前319~前239統率:B 武力:C 政治:A 知力:C 文化:B 魅力:B--------------------------------------------------------------------------------アンティゴノス朝マケドニア王国第3代国王。デメトリオス1世の子。ソネステス排除後は王位を確立するが、スパルタやエジプトとクレモニデス戦争を戦う。その後も反乱やアカイア同盟と戦う一方で学者や詩人らの保護にも努めた。 アンティゴノス3世ドソンマケドニア王国前263~前221統率:A 武力:A 政治:C 知力:C 文化:C 魅力:B--------------------------------------------------------------------------------アンティゴノス朝マケドニア王国第5代国王。デメトリオス1世の孫に当たる。アイトリア同盟の盟主となったスパルタ王クレオメネス3世と争い、クレオメネス戦争、セラシアの戦いで勝利を収めた。しかし、イリュリア諸都市の戦いで部下を鼓舞して叫び過ぎて血管が切れて死んだ。 アンティパトロス2世マケドニア王国ア????~前294統率:C 武力:B 政治:D 知力:D 文化:D 魅力:D--------------------------------------------------------------------------------アンティパトロス朝マケドニア王国第3代共同統治の国王。カッサンドロスとテッサリアの子。兄のピリッポス4世が早世すると弟のアレクサンドロス5世と共に王位に就くが、弟を贔屓したとして母親を殺害した。その後デメトリオス1世に王位を追われ、トラキア王リュシマコスに謀殺された。 アンティパトロス・エテシアスマケドニア王国????~????(前3世紀)統率:D 武力:D 政治:D 知力:D 文化:D 魅力:C--------------------------------------------------------------------------------他王朝が支配した後のアンティパトロス朝第4代のマケドニア国王。カッサンドロスの甥に当たる。プトレマイオス朝のメレアグロスを追放して王位に就くが45日で親族のソステネスに奪われた。 カッサンドロスマケドニア王国ア前350~前297統率:A 武力:A 政治:B 知力:B 文化:C 魅力:A--------------------------------------------------------------------------------マケドニアの重臣アンティパトロスの子。アレクサンドロス3世の死後にカリア太守、千人隊長となる。その後、帝国摂政となったポリュペルコンを破り、王族であるオリュンピアス、ロクサネ、アレクサンドロス4世を処刑してアンティパトロス朝マケドニア王国の初代国王となった。 ソステネスマケドニア王国????~前277統率:C 武力:C 政治:C 知力:C 文化:C 魅力:C--------------------------------------------------------------------------------アンティパトロス朝マケドニア王国第5代にして最後の国王。アンティパトロス・エテシアスの従兄弟に当たる。トラキア王リュシマコスに仕えたが、アンティパトロスを追放して王位を奪った。しかし、ブレンヌス率いるガリア人に敗れて殺された。 デメトリオス1世ポリオルケテスマケドニア王国前337~前283統率:B 武力:A 政治:D 知力:C 文化:C 魅力:C--------------------------------------------------------------------------------アンティゴノス朝マケドニア王国第2代国王。アンティゴノス1世の子で、父と共にディアドコイ戦争を戦った。攻城戦が巧みで『攻城者』と呼ばれた。カッサンドロスの息子たちを排除したが重税を重ねたため民心を失い、エピロスのピュロス1世に放逐された。 デメトリオス2世アイトリコスマケドニア王国前275~前229統率:C 武力:C 政治:C 知力:C 文化:C 魅力:C--------------------------------------------------------------------------------アンティゴノス朝マケドニア王国第4代国王。アンティゴノス2世の子。敵対するギリシア諸都市で形成されたアカイア同盟、アイトリア同盟と争った。 ピリッポス4世マケドニア王国????~前287統率:C 武力:C 政治:C 知力:C 文化:C 魅力:C--------------------------------------------------------------------------------アンティパトロス朝マケドニア王国第2代国王。カッサンドロスとテッサリアの子で、父が病死すると国王に即位する。しかし1年と経たずに病死してしまったため、その後兄弟が後継者争いを起こした。 プトレマイオス・ケラウノスマケドニア王国????~前279統率:C 武力:B 政治:C 知力:C 文化:C 魅力:C--------------------------------------------------------------------------------エジプト王プトレマイオス1世とアンティパトロスの娘エウリュディケの子。シリア王セレウコス1を暗殺し、カッサンドロスの子らが争った後のマケドニア王となる事を宣言した。しかし、侵入したガリア人との戦いで命を落とした。 メレアグロスマケドニア王国????~????(前3世紀)統率:D 武力:D 政治:D 知力:D 文化:D 魅力:C--------------------------------------------------------------------------------エジプト王プトレマイオス1世とアンティパトロスの娘エウリュディケの子。兄のプトレマイオス・ケラウノスが戦死するとマケドニア王位を継承するが、2ヶ月あまりでカッサンドロスの甥のアンティパトロス・エテシアスに廃位された。
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菊月夜 山本周五郎 ------------------------------------------------------- 【テキスト中に現れる記号について】 《》:ルビ (例)淹《い》 |:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号 (例)藩|酒井《さかい》 [#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定 (数字は、JISX0213の面区点番号またはUnicode、底本のページと行数) (例)※[#歌記号、1-3-28] ------------------------------------------------------- [#6字下げ]一[#「一」は中見出し] 「珍しい到来物があったのでね。茶を淹《い》れてきましたよ」 若いはした[#「はした」に傍点]に茶道具を持たせて、そういいながらはいって来た母親のようすを見たとき、信三郎《しんざぶろう》はすぐになにかはなしが出るなと思った。珍しい菓子というのは砂糖漬けの杏子《あんず》だった。「あなたがお帰りだというので、疋田《ひきた》さまから届けてくだすったんですよ、絢子《あやこ》どののお手作りだそうです、召上ってごらんなさい」 「珍重なものでございますね」信三郎は、いわれるままに摘んでみた。しんなりとした歯ごたえの下から強い杏子の香が匂い、酸味と甘さの溶け合った、密度のこまかい味が舌の根までひろがってゆく、まさしく珍重というべきであるが、武家の質素な生活に慣れている者には、うまい、と思うよりさきに、贅沢《ぜいたく》だという感じのほうがつよくくる。――こういう味に狎《な》れてはいけない、理屈ではなく、そういう警戒をすぐに感ずるのだ。信三郎は一つ摘んだだけで壺の蓋をした。 「もっと召上れ……」 「いえもうけっこうです、茶をいただきましょう」 「あなたへといってくださったのだから召上がればよいのに、ではここへ置いておきますからね……」 「疋田どのがわたくしへというのですか」 彼は不審そうに母を見た。疋田はこの鶴岡藩|酒井《さかい》家の重職のいえがらである。こちらは八百石の郡代で身分も違うし、これまで物を贈答するほど親しかったとはかつて聞いたことがなかった。それでも父の佐垣藤左衛門《さがきとうざえもん》は郡代だし、兄の市九郎《いちくろう》は書院番にあがっているから、どちらかへ贈り物ならまだしもわかる。けれども信三郎は二十三歳になるが部屋住であり、しかも幕府の法制を勉強するため江戸邸に四年いて、つい四五日まえに帰藩したばかりだった。重職の家から、息女てづくりの菓子を名ざしで贈られるなどとは、考えも及ばぬことだったのである。 「……ええ」母親はなぜか眩《まぶ》しそうに眼叩きをしながら頷《うなず》いた。「この頃は絢子どのも、ときどきここへおみえになりますよ、老職のご息女とは思えないおしとやかな気質で、眉つきお眼もとのそれはお美しいかたです……」 「ご馳走さまでした」信三郎は茶碗を置いた。「少し書き物がございますから……」話題が見当のつかぬほうへ外れてゆくので、彼はそういいながら机のほうへ向き直ってしまった。 数日して仕事の予備報告をするために、彼は奉行役所へ出頭した。四年かかったけれど、幕府の法制の研究は完成したわけではない。もう二年ばかり延期を願うつもりでいたところを、急に国許《くにもと》から呼び戻されて帰ったのだった。それゆえ彼は、予備報告をしたらそれを機会に、また研究継続を願い出る考えだったのである。……奉行役所支配は安倍孫太夫《あべまごだゆう》だった。提出した調書は受け取ったが、継続の願いは「いずれお上へ伺ったうえで」というだけで、あまり期待のできそうもないようすだった。 「本調書はできしだい呈上いたしますが、完全なものとは申上げ兼ねますので、ぜひもうしばらく継続させていただけますよう、あらかじめお願い申しておきます」信三郎は、諄《くど》いと思いながらそう念を押して役所を出た。すると二の丸の桝形《ますがた》のところで、父の藤左衛門と会った。父も役所から退出したのだそうでいっしょに下城したが、大手の辻《つじ》まで来るとふと思いついたように、 「……ちょうどよい、おひきあわせしておくから同道しろ」そう云って道を少し戻り、疋田|兵庫助《ひょうごのすけ》の屋敷へはいっていった。うむを云うひまはなかった。――いったいどういうお考えなのだろう、信三郎には父の気持がわからなかった。なんのための訪問かも解しかねて、客間へとおされてからも心がおちつかず、ひどく手持ちぶさたに坐っていた。……兵庫助は病弱らしい痩身《そうしん》で、まだそれほどの年齢でもないのに、鬢《びん》のあたりは白いものを交えていた。 「これが信三郎と申す、二男でございます……」藤左衛門がそういって紹介すると、兵庫助はしけじけとこちらを見て微笑した。江戸の話を所望されたが、四年のあいだ御城と屋敷とを往復したばかりでまったく見物あるきなどをしていないため、これという話題もなく話は一向にはずまなかった。そのあいだにひとりの美しく着飾った娘が、しずかに茶菓の接待をした。母親にでも似たのであろうか、まる顔の血色のいい頬につつましく笑窪《えくぼ》が浮いて、俯眼にしたながい睫毛《まつげ》の下から眩しそうな、いかにも羞《はじ》らいを含んだ眸子《ひとみ》が覗《のぞ》いていた、――これが絢子というむすめだな、信三郎はすぐにそう気づいた。そして贈られた菓子と、今日の訪問とのあいだに、彼には内密でひとすじの糸が繋《つな》がれているということを、そのときはじめておぼろげに察したのであった。 [#6字下げ]二[#「二」は中見出し] 疋田家の婿にというはなしが出たのは、それから五日めのことだった。きりだしたのは母親である。信三郎はむしろ微笑しながら母の眼を見まもった。 「……けれど松谷《まつたに》のほうはどうなるのですか、松谷とまえに約束があると覚えていますが」 「あなたは、松谷がどうなったかご存じないのですか……」 「あらましは江戸で噂《うわさ》を聞きました、権太夫《ごんだゆう》どのが狂死して、ご家族は追放になったと、それだけは聞いています」 「それをご承知なら、もうあの約束のことは心配なさらなくとも……」 「いやそれは違いますよ」信三郎はしずかに頭を振った。「たとえ権太夫殿が狂死し遺族がご追放になったとしても、小房《こふさ》どのとわたくしとの約束は四年まえからのことで、それとは関係がないと思います」 「それは、そのとおりです……」母親はしずかに頷いた。「武士と武士との約束でもあり、小房どのに罪があったわけではないのですから、……お父上もわたくしもそのつもりで、ご追放と聞いたときすぐ小房どのをこちらへお引取り申すつもりでした、けれどそれがだめだったのです」 おなじ家中で納戸奉行を勤めていた松谷権太夫には、男子がなく、小房という娘がひとりいた。すぐれて美貌だというほどではなかったが、魅力のある顔だちと怜悧《れいり》な気質とでなかなか評判が高かった。四年まえ、信三郎が江戸へ出ることにきまるとすぐ、小房とのあいだに縁談がまとまり、彼の任務が終って帰藩したあかつきには入婿するという約束ができたのである。……ところが去年の春のはじめだった。権太夫は城中でとつぜん発狂し、抜刀して奥殿へ踏みこもうとした。おどろいて制止しようとする小姓組の者をも二人ばかり傷つけたうえ、なお暴れるのでやむなくとり詰めて討ち果してしまった。重臣の高力忠左衛門《こうりきちゅうざえもん》は、ただちに老職評定をひらき、即決で『死体とり捨て』『遺族放逐』という処分をきめた。そのとき藩主の酒井|忠義《ただよし》はまだ幼少で江戸屋敷にいたから、いちおう御裁可を待つべきではないかという者もあったが、高力忠左衛門が即決を主張してやまぬため、処分はその場できめられてしまった。……忠左衛門は先代|摂津守忠当《せっつのかみただとう》の寵臣《ちょうしん》で、現在なお権勢ならぶ者なき位置にあったし、また藩法にも、――城中で抜刀|狼藉《ろうぜき》した場合は重科、家族は放逐という明らかな掟《おきて》があるので、誰にも即決に反対することはできなかったのである。 「……御裁決を聞くとすぐ」と母親はいたましげに続けた。「お父上が松谷どのへ使をおやりになったのです。けれどもそのときもう家はすっかり片付いていて、小房どの親子はいずれかへたち退いたあとでした」 「…………」 「そしてその夜でしたよ、使の者が手紙を届けて来たのですが、――思いがけぬできごとのため婚約も果せぬ始末となった、縁談は無きものにしたいから、そういう文面だったのです」 「こちらに迷惑をかけまいという心遣いですね……」信三郎は暗然と眼を伏せた。「よくわかりました、しかし疋田とのはなしは、少し考えさせて頂きます」 「それはいずれ父上から、改めておはなしがあるでしょうけれど……」 そういって母親は、心のこりそうに立っていった。信三郎はいろいろの感慨に胸を塞《ふさ》がれた、彼は小房に二度しか会っていないが、陶器のように艶《つや》つやとした頬と、こちらを見るときぱちぱちと目叩きする上眼づかいの賢そうな眸子とは、いまでもかなり鮮やかな印象としてのこっている、……あの眸子は、いまどこでなにを見ているだろう、今でもあのように目叩きをするだろうか、不幸はいつも思い設けぬところに起る、ずいぶん身を戒しめ要慎をしていても、それは不意にやってきて人を掴《つか》む、その運命をひき裂いて谷底へとつき墜とす、あの人はどんな気持で不幸に堪えようとしているだろう、その力があるだろうか。信三郎はできることなら探し求めて会い、心から慰め励ましてやりたいという衝動をするどく感ずるのだった。 父からはなしのあるまえに、重臣のひとり安倍孫太夫に招かれた。孫太夫は重臣のいえがらであるがまだ三十歳で、二年まえに江戸から国詰となり、奉行役支配の席にいた。屋敷は三ノ曲輪にあったが、そのときは鵜渡川畔の別墅《べっしょ》へ招かれたのである。話は意外にも疋田との縁談だった。 「じつは、拙者が仲人をひきうけているのだ」 信三郎は、いったいこれはどうしたことかと思った。 「わたくしごとき者の縁談に、ご老職までがそのように仰せられる、これにはなにか仔細《しさい》があるのでございますか、それとも単純な縁談なのでございますか」 「仔細はある……」孫太夫は坐り直した。 [#6字下げ]三[#「三」は中見出し] 「いま鶴岡藩が、いろいろな意味で大改革をおこなうべき時期に当面していることは、そこもとも知らぬわけではあるまい」孫太夫はそう云いだした、「……これは摂津守さま御代からの懸案であったが、御他界とともに内外の事情が複雑となり、そのうえ権勢をもって政治を私する一味があるため、改革はむしろ改悪のかたちにさえ傾きつつある、このままではいかん、断じてこのままではいかんのだ」 その言葉の意味は、信三郎にもよくわかった。権勢をもって政治を私するというのは、高力忠左衛門をさすのであろう、複雑な事情というのは、家督問題だ。……先代摂津守忠当が死んだあと、老臣の一部には嗣子忠義を廃して、分家の長門守家から養子を入れようという説が出た。そのとき高力忠左衛門が独り忠義家督を主張して養子説を粉砕し去った、禍根はすでにそこにあったのだ。すなわち摂津守の寵臣である高力とその系統を除かなければ、鶴岡藩政の改革はできない状態だった。そのために分家から養子を入れようとしたのであるが、手段が拙劣だったので失敗に帰し、却《かえ》って忠左衛門の威望に圧力を加える結果となった。彼は先代の寵臣だったばかりでなく、現主君|左衛門太夫《さえもんだゆう》忠義を擁立した人間として、今や十五万石の政治をがっちり掌握していたのである。 「……こう云えばわかるであろう、当面の問題は高力どの一統を除くことだ。政治改革はそのことが実現したうえでなければ手がつかぬ。まずなによりも高力どのを除くことがさきなのだが、これは非常に困難なことであり、うっかりすると御家督問題の失敗を繰返すことになる」 「……しかしその困難というのは、どういう点なのですか」 「高力どの一統の罪条が明白でない、とりあげれば箇条はいくらもあるが、決定的な条件となるものはなく、明敏な高力どのの弁舌にかかればみな申開きが立つであろう、問題はこれこれの罪状があるからというのではなく、高力一統の存在そのものが政治の癌《がん》なので、理由のいかんにかかわらぬところに困難があるのだ」 「……してその打開策はあるのですか」 「そこもとが疋田家へ入る、今のところこれが唯一の策だ」 「……仰せの意味がよくわかりません」 「新しい人間が必要なのだ」孫太夫は、力をこめていった、「……高力一統の勢力は、十年ちかい年代を経て、その根は深くかつ広い、現在重臣の席にある者はみな、大なり小なりその勢力の影響をうけている、これでは断乎たる手段をとることはできないのだ、彼らの影響をうけたことのない人間、まったく新しい人間が起って斧をとらなければならぬ、しかも高力どのの犀利《さいり》明敏を凌《しの》ぐだけの資質が必要だ、これは申すまでもないだろう」 「…………」信三郎は、じっと相手の眼をみまもった。孫太夫もその眼を見かえしながら、突込んでくるような調子で云った。 「……そこもとの名が出たのは去年の秋だった、佐垣信三郎という名は、すべての者に双手をあげさせたのだ、問題は身分上の資格だ、それには疋田どのが迎えようと申し出た、あとはそこもとの覚悟ひとつでことがきまる、……仔細というのはこれだけだが、そこもとの意見はどうか」 藩政改革がさし迫った課題であることも知っている、その癌《がん》が高力一統の勢力であることも間違いはない、少壮気鋭の者のなかには、――忠左斬るべし、という激論さえあるくらいだ、したがって孫太夫の説くところに疑問はないが、はたして衆望を担って起つちから[#「ちから」に傍点]が、自分にあるや否やは重大な問題である。 しかし彼がその点を反省するよりまえに、孫太夫がずばりと切りこんだ。 「……そこもとにも思案はあろう、だがことは早きを要するのだ、藩家のためにおのれを棄ててくれ、まかり違えば死んでもらわねばならぬが、そのときはわれらも生きてはいない、成否は当ってからのことだ、一命を棄てる覚悟でひきうけてくれぬか」 「……明日お返辞を申上げます」信三郎は面をあげて、こう答えた。 彼は、こういうとき兄がいてくれたらと思った。心はきまっていたが、できることなら兄からひとこと助言がほしかった。しかし、兄は江戸詰だし、ことがことだけに親しい友にも語れなかった、――だが助言など頼まぬほうが本当だろう、おれにはおれの能力だけのことしかできない、その能力をだしきってやってみよう、成敗は天のものだ、はじめから一身も名も棄てれば遅疑することはない、よし! 信三郎はそう思いきめ、明くる日孫太夫を訪ねて承知の旨を伝えた。 疋田へ入婿のゆるしが江戸から来たのは六月はじめのことで、その月二十日に婚礼の式があげられた。諸事倹約の布令の出ているときで、客は両家の近い親族に限られ、祝宴もきわめて質素なものだった。そして盃《さかずき》のはじまる頃から、戸外はしずかな雨になっていた。 [#6字下げ]四[#「四」は中見出し] 宴が果て客たちが帰り去って、新婚の寝間へ案内された信三郎は、金屏をめぐらした美しい褥《しとね》を前にして、窮地へ追い詰められた者のように息を詰めた、……雪洞《ぼんぼり》の光をうつした金屏の表にまざまざとうかぶ俤《おもかげ》がある。心ではふり捨てたと信じながら、その部屋の美しく清浄な色彩を前にすると、どうしようもない感情が胸にあふれ、かなしい人の身の上があらためて切なく思いやられるのだった、――みれんな、彼はそう自分を叱りつけ、心を鎮めようとしてじっと雨の音に聞きいった。 したくを直した絢子が、安倍夫人に手をひかれてはいって来た。安倍夫人が新夫婦の未来を祝って去ると、あとは二人だけが燭《しょく》を中にして相対した。軒をうつ雨の音の、一つ一つを聞きわけながら、信三郎はしだいに心の苦しさを抑えかねてきた、すると絢子が囁《ささや》くようなこえで、 「……もうしばらくご辛抱をおねがい申します」そう云った、「家人が寝鎮まりましたら、わたくしあちらへまいりますから……」 信三郎はちょっとその意味を解しかね眼をあげて新妻を見た、美しく化粧をした絢子の顔は紙のように白く、双眼にはいっぱい涙が溜《たま》っていた。 「……わたくし、松谷の小房さまとお親しくしておりました」涙の溢《あふ》れそうな眼で信三郎を見あげながら、絢子は切なげな口ぶりでしずかに云った、「わたくしのような者には、もったいないほどの良いお友達でございました。あのようなご不幸なお身の上になって、この朝夕をどうしていらっしゃるかと思いますと、……わたくし申上げようのない悲しい気持でございます」抑えかねた嗚咽《おえつ》を隠すようにしばらく面に袖を当てていたが、すぐにまた言葉をついだ、「……今宵の祝言をあなたさまがどのようなお気持でご承知なさいましたか、それもおぼろげにはお察し申しております、ご心配くださいますな、わたくしは決して、……決して」 そのあとは、続かなかった。信三郎は、烈しく心をうたれた、ここにも自分を棄てようとする人がいる、乙女の身としていちど祝言の盃を交わせば、もはやその一生は動かすことができない、しかも絢子は初めからまことのめおと[#「めおと」に傍点]になる望みを捨て、信三郎を必要な位置にすすめるためにその盃を執ったのだ。――武士の女《むすめ》だ、信三郎はそう思った、しかしそれは彼にとって、二重の苦しみであった。これほどの遠慮をそのまま受けてよいかどうか、けなげな覚悟であるだけに、それをそのまま受け取ることがはたして正しいかどうか、若い彼には新しい重荷が加えられた感じである。しかしむろん今それが重大ではない、重荷が二重になったとしても、まずなすべきことがあるのだ。 「……よくわかりました」信三郎は感謝をこめていった、「なにも申上げずにご厚志を受けましょう、すべてはことが終ったあとに……」 「はい」絢子は堪えがたそうに頭を垂れ両手をついた、華燭の宵をこめて、雨はなおしとしとと降りしきっていた。 月が変ると彼は重臣の列に加わり、大目附の職についた。大目附は格違いであるが、新任の重職として特に兼務を命ぜられたのである。監察権はすでに彼の手にはいった。安倍孫太夫を中軸とする重臣たちの手から、高力系の秕政《ひせい》の調書がつぎつぎと集ってくる。このあいだに彼自身は大目附の記録を調査し、疑問に当ると年次を十年までさかのぼって克明に検討した。しかしこれらの調べから得たものはほとんど取るに足らなかった。一つ一つを取れば私曲の歴然たるものが、つきつめてゆくと巧みに遁《に》げみちが備わっている、甲を捉《とら》えると乙に繋がり、それがさらに丙へ続いてすべてを消し去ってしまう。どこにも遁げみちがあり、抜け穴が作ってあった。……信三郎は舌を巻いた。人間のすることには必ずどこかに失策を遺すものだ、十年にわたって詳細に検討されれば、いかなる人間も無垢《むく》ではあり得まい、ことに政治にはその時その時の方向と目的があるもので、後から批判して欠くるところなしというものでは決してない、信三郎としては必ず発見するであろう失策の例から、高力政治の真実を掴もうと思ったのであるが、完全に隠蔽《いんぺい》された私曲の数々をみて慄然《りつぜん》とした。それは『奸曲《かんきょく》』という感じだった、――個々の理由ではなく、その存在することがいかんのだ、孫太夫はそういったが、信三郎にも今こそ、高力除くべしという決意が動かすべからざるものとなった。 ある日彼は、町奉行役所へゆき、裁判記録をとりよせてみずから精査した。疑わしいものは囚人を呼び出して訊問《じんもん》した。四五日そういうことがあってから、こんどはじかに牢舎《ろうしゃ》を見にゆき、囚人と記録の照合をはじめた。 「……なにかご不審があるのでございますか」 町奉行はかなり狼狽したようすだった。信三郎はさりげなく、 「いや大目附としての心得のためだから……」 そういって照合を続けていった。 [#6字下げ]五[#「五」は中見出し] 牢舎のしらべを終ろうとしているときだった。病囚溜りに一人の異様な人間のいるのをみつけたので、足を停めると、「狂人でござります」という。狂人をどうして牢舎へ入れて置くのか、不審に思って覗いていると、「……御老職の屋敷へ忍び込んで盗賊をはたらこうと致したのです」奉行がそばからそう説明した。……狂人は襤褸《ぼろ》に包まれていた。むぐら[#「むぐら」に傍点]のように茫々と乱れた髪の下から、するどく光る野獣のような双眸でじっとこちらを見まもっていたが、とつぜん嗄《しゃが》れた声で、 [#ここから2字下げ] ※[#歌記号、1-3-28]……信夫《しのぶ》の浦を朝|漕《こ》ぐ小舟 さし寄せよ 夜こそ訪ひ来ね 君をおきてあだし心を わがもたばや……。 [#ここで字下げ終わり] そう俗歌のひとふしを唄いだした。 「やかましい、しずかにせぬか」奉行がどなりつけるのをしおに、信三郎はそこを離れ、奉行役所へ戻った。彼は『信夫の浦』という俗歌を知っている、それは古調の風俗うたで、佐垣家の老下僕がよく口にしたのを聞き覚えた、しかし狂人の唄ったのとは少し違うのである、――信夫の浦を朝漕ぐ小舟、さし寄せよ、というまではおなじであるが、そのあとは、――我さへ乗りてな、信夫の 信夫の浦を見むや というのだった、『……夜こそ訪ひ来ね』とはまるで聞いたことのない文句である。 その夜八時を過ぎてから、信三郎はなんの前触れもなく牢舎を叩いた。役人は大目附の不意の検察にびっくりしたが、信三郎は「御用の筋による内密の調べだ」といい、病囚溜りへ案内させた。そして「この者に内密の訊問があるから」といって役人を遠ざけ、手燭を取って格子の間近へ寄った。狂人は房の片隅に身を辣《すく》め、おどろな髪の蔭から光る眼でこちらを瞶《みつ》めている。 「……おれは、大目附疋田信三郎と申す者だ」彼は狂人に向ってそう呼びかけた、「今日そのほうの唄った俗歌に、夜こそ訪い来ねという文句があった、なにか申すことでもあれば云うがよい、ここにはおれ一人だぞ」 「…………」狂人はなにか物音でも聞きすますように、しばらくじっと息をひそめていたが、やがてもぞもぞと身を起し、格子のそばへと這《は》い寄って来た。そして膏《あぶら》と垢《あか》で汚れた茫髪をかきわけ、小さな棒状に巻いた物をとり出して、黙って信三郎に渡した。披《ひら》いてみると、『斬奸覚書』という文字がいきなり眼へとびこんできた。そして次に、――高力忠左衛門討果し申候こと私怨《しえん》にこれ無く……という文字がみえたので、信三郎はあとは読まずに巻き戻してふところへ納《しま》った。狂人はじっとこちらを見上げている。 「……そのほうこの書状を何者から預かった」 「……ご本人から預かりました」 そう答える声を聞いて、信三郎はびっくりした。今までの嗄がれ声ではない、かすれてはいるが正しく女だ、女の声なのである、彼は思わず身を跼《かが》めた。 「そのほうは誰だ、女だな」 「…………」 「申せ、そのほうは何者だ」そう云いながら手燭をつきつけると、狂人はその光を避けるもののように面を外向けた。信三郎はその横顔を見た、横顔から衿《えり》あしへのなめらかな線を見た、彼はあっと息をのんだ。 「……小房どの、あなたか」 「あかりを……」消えいるような声でそういった、――あかりを、醜い姿を恥るのであろう、信三郎は手燭をうしろに置き、そこへ片膝《かたひざ》をついた。 「話してください、人が来るといけません、必要なことだけなるべく手短にいってください」 小房はこちらへ向き直り、面を見られたくないのであろう、深くうなだれたまましずかに語りだした。――松谷権太夫は、発狂したのではなかった。高力系の秕政と私曲を見かねて、城中に忠左衛門を斬ろうとしたのである。少壮気鋭の人々が『忠左討つべし』といっているが、若い者はさきざき御役に立つ人間だ、自分はすでに老年に及んでいるから、忠左を斬って死んでも御奉公に不足はない、そういう覚悟のうえで斬奸状《ざんかんじょう》を認《したた》め、万一の場合に写しをとって小房に与え、後事の指図をして登城したのである、それからの仔細はわからない、けれど失敗して逆に高力系の手にかかり、発狂者として斬られたことは、結果の示すとおりである。小房は母親とともに、身の危険を察していち早く城下をたち退いた。二人は酒田の港の裏町に隠れて時期の来るのを待っていたが、心の痛手と境遇の激変がこたえたものであろう、母親は去年の秋の末に病歿《びょうぼつ》してしまい、小房はただ独りのよるべなき身となった。……むろんそんなことで心は挫《くじ》けはしなかったが、藩の情勢が少しも変らず、高力系の手がひそかに自分を捜索していて、いつ彼らに捉るかわからないありさまだったので、ついに意を決し、父に代って忠左衛門を討つべく、身を※[#「にんべん+扮のつくり」、第3水準1-14-9]《やつ》して高力邸へ忍び込んだのであった。 [#6字下げ]六[#「六」は中見出し] 「まことにお恥かしゅうございますが、父と同様わたくしも仕損じました、それで狂人を装いまして、命だけはとりとめ、この牢舎につながれていたのでございます」小房はちょっと息をついて云った。 「ここへ押籠《おしこ》められて半年あまり、もうだめか、もう死のうか、幾たびそう思ったか知れませぬ、けれどもわたくしが死んでは父の志も無になり、母上にもどんなにか無念におぼしめしましょう、いいえ、それより御家の奸をそのままにしておく不忠はのがれられません、……命のつづく限りは生き延びて、よき折のくるのを待つのが道だ、そう存じまして耐え忍んでまいりました、佐垣さま、おわかりくださいますでしょうか」 佐垣という姓が、ぐさと彼の胸を刺した。しかしその痛みを押し隠して、 「よくわかりました。拙者が大目附を拝命したのも、じつは高力どの処分のためなのです。いろいろ聞いて頂くべきこともありますが、精《くわ》しいことはいずれ申上げましょう、今宵はこれでおわかれします、間もなくここからお出し申しますから」 「わたくしのことならお捨ておきくださいまし、それより一日も早く高力どのを……」 深くうなだれたままそこまで云うと、小房はすばやく牢の片隅へ身をひそめてしまった。……早く去ってください。この醜い姿を見ないでください、そういう気持がいたましいほどよく感じられる。 「……小房どの、心を堅固に、もうしばらく辛抱していてください、わかりましたか」 信三郎は声をひそめてそう呼びかけ、手燭を取ってしずかにそこを去った。 その翌日彼は小姓組の者を三人、大目附役所へ呼びだして、半刻《はんとき》ほど訊問した。彼らは城中で権太夫を討ち果した者たちであるが、高力系の勢力の強大さを信じているとみえ、三人ともむしろ昂然《こうぜん》と事実を述べた、――とつぜん老職に斬りかかったので、発狂にまちがいなしとみたから討ち止めたのである、彼らはそう云った。 ――奥殿へ乱入しようとしたというのは。「ご老職が刃をくぐって奥殿へのがれようとなすったのを、権太夫が追って踏み込もうとしたのでござる」 ――権太夫は『斬奸状』を持っていたはずであるが、それはどう始末をしたか。「なにか知らぬが書状ようの物があった、それはご老職が裂き捨てられたと記憶する」 それだけで充分だった。たとえ遺恨の刃傷にしても喧嘩《けんか》は両成敗である、それを発狂として討ち果し、なお斬奸状を破棄し、即決で重科の処分をした。これだけで充分に切腹の罪は免れない。信三郎は三人の口書をとり、そのまま拘束した。それから孫太夫を訪ねた。そこでひそかに同志の重臣を集め、江戸へ密使を出した。相手が相手だけに水も洩らさぬ手配が必要だったのだ。……こうして周囲の準備がととのったところで、信三郎は牢舎にいる小房を大目附役所へ移し、正面から高力忠左衛門に召出し状をつきつけた。忠左衛門はまだなにも知らなかったようだ。それで召出し状を見てもかくべつ重大には思わず、――病中なれば追て本復のうえ、と答えてきた。思う壺である、――これでよし、信三郎はひそかに会心の笑をもらし、中二日おいて堂々と高力邸へのりこんでいった。 信三郎は半刻ちかく待たされた。そして出て来た忠左衛門は、客を下座に、おのれは悠然と床を背にして坐った。六十に近い年齢とはみえぬ精悍《せいかん》な肉体をもち、眉の濃い、唇の厚い、意志そのものといった相貌である、生麻の帷子《かたびら》の着ながしで袴《はかま》も着けていない、おそらく酒を呑んでいたのだろう、横鬢から額へかけて赤くなっているし、ときどき無遠慮に酒気を吐いた。 「まだ残暑がきついのう」彼は坐るとすぐにそう云った。「なんの用じゃな」 信三郎は黙っていた。 「さきごろ召出しの使がまいったようだが、その用件かな」 「…………」 「どうしたんじゃ、舌でも痺《しび》れたか」 じろっとこちらへ眼を向けたとき、信三郎はしずかなこえで、 「高力忠左衛門、座が高いぞ」と云った。忠左衛門はくっと眼を細めた。大きく瞠《みひ》らいたよりも鋭く、蛇のような感じのする眼つきだった。……老人は十年にわたって不動の権勢をにぎり、かつてなにものにも頭を下げたことがない、すべての者が彼の頤使《いし》に従い、鞠躬《きっきゅう》としてその命を待った、ひとたびその眼でねめつけられれば、あえて面をあげ得る者は一人としてなかった、しかし、今、ほとんど見知らぬ青年ともいうべき疋田信三郎、孫にも近い若き大目附が、眼をあげて彼を見据え、姓名を呼び捨てにし『座が高い』と罵ったのだ、彼は怒るよりもむしろ唖然とした、その面上へ信三郎は大喝をあびせたのである。 「上意だ、高力忠左衛門、下におろう」 [#6字下げ]七[#「七」は中見出し] 不動の位置が砂のごとく崩壊する、忠左衛門はその音が聞えるように思った。権力とか威勢とかいうものはひとつの状態であって、本質の価値に因るよりも周囲のつくりあげる場合のほうが多い、高力忠左衛門がながいあいだ不動の権勢をにぎっていたのは、彼自身の実力というよりも、それが許されたる状態だったというべきであろう、その状態の頽れる時がきたのだ。信三郎の一喝は誤りなく的を射て、忠左衛門の確信の均衡をやぶった、――わが前に眼をあげ得る者なし、と信じていた頭上に、痛棒がうちおろされたのである。 老人は立って下座についた、信三郎は上座に直ると、かたちを正して歯切れよくずばずばと云った。 「……去る万治二年春、城中において、松谷権太夫こと斬奸の趣意をもってそのほうに対し刃傷に及びしところ、腹心の者どもを呼び催してこれを討ち果し、権太夫所持の斬奸状をひそかに破棄し、一存をもって老職評定を開き、お上の御沙汰をも待たず即決にて重科に極めたる始末、その身重職にありながら上をはばからず専断私曲の致しかた不届き至極に付き、追て沙汰あるまで謹慎を申付くるものなり」 聞いているうちに、忠左衛門はさっと蒼《あお》くなった。そして、けんめいに威儼《いげん》を保ちながら「……その御達しは上意によるか、それとも大目附よりのものか」と反問した。「……いずれにもせよかかる重き御達を口上にて承わる例はない、御達状を拝見しよう」 「そのほう老耄《ろうもう》したな忠左衛門」信三郎は冷やかに答えた。「口上にて謹慎を申付くるのは大目附の慈悲だ、やがてお墨付の御達状がまいるであろう、そのときは切腹はまぬかれぬぞ、……さよう心得て後事の始末をしておくがよい」 信三郎は座を立った、忠左衛門は眼でそれを見送ったが、その眸には、早くも窮境打開の道を捜す必死のもがきがあらわれていた。玄関へ出るまで、そこにもここにも家士たちの不安そうな顔がみえ、また脅やかすような姿勢が眼についた、信三郎はそれらの者も一人ひとり眺めながら、しずかに式台へとおりた。 忠左衛門の暗躍は、数日つづいた。江戸へも人をやったようである。しかし要所要所にはすでに釘《くぎ》を打ち楔《くさび》が入れてあった。それが高力系の根を切り糸を断った。つくりあげた状態というものは均衡が破れると崩壊し去る。不動なるべき忠左衛門の頭上に、監察の一撃がうち下ろされたとき、すでに彼を中心とする権勢の座はばらばらになったのだ。高力系に属する者で、早くも寝返りをうとうとするあわただしい動きが始った。信三郎は黙って見ていた、――もがくだけもがいたら、それでとるべき手段に気づくだろう、そう思ったのである。信三郎としては裁決されるまえに自殺してもらいたかったのだ。 江戸から墨付が到着した。忠左衛門は大目附へ召喚され、改めて松谷権太夫始末のことが審問にかけられた。忠左衛門は過去の秕政がとりあげられるだろうと思い、それなら申開きがたつと信じていた、しかし審問は権太夫の件だけで『斬奸状破棄』と『狂人と申しくるめ』たことと『専断に裁決した』という三条が譴責《けんせき》の的だった。証拠として小房の持っていた斬奸状覚書が呈示され、また小姓組三人の口書があった、――こんなことくらい、と歯牙《しが》にもかけなかったものが、今や彼の首の根をとって押えたのである。はじめ安倍孫太夫ら同志の重臣たちは、高力系の人物すべてに糾弾を加えようとしたが、信三郎はあくまで忠左衛門一人の処分を主張した、忠左衛門を除けばあとは骨抜きだということがわかっていたからだ、そしてついにその説を押しきったのであった。 評定所において忠左衛門が切腹を命ぜられる日だった。信三郎は大目附役所の一室に引取ってある小房をたずねた。……小房はもう※[#「にんべん+扮のつくり」、第3水準1-14-9]した姿ではなかった、疋田の絢子から送られた衣服を着け、髪も櫛《くし》けずって、あの頃の清楚な小房にかえっていた。 「久しぶりでお眼にかかります」信三郎は相対して坐ると、感動を抑えた声でしずかにそう云った。 「……御一家の御不幸についてはなにも申しますまい、あなたのご健固がせめてもの祝着です、ご苦労だったでしょう」 「ありがとう存じます、あなた様にもこのたびはお骨折りでございました、お望みどおりに納りましたそうで、おめでとう存じます」 「あなたのお蔭です、いや本当です、……ご尊父が忠左衛門を斬ろうとなすった事実、斬奸状の写し、この二つが無かったら手の着けようがありませんでした、ご尊父が死んでくだすったお蔭です、あなたが牢舎の苦しみに耐えてくだすったお蔭です」 「それでは父の死がお役に立ったのでございますか……」小房の眼にふつふつと涙が溢れてきた、 「わたくしのことなどはともかく、父の死がお役に立ったのでございますか、……うれしゅうございます、それで父も瞑目《めいもく》いたしましょう、信三郎さま、うれしゅうございます」 [#6字下げ]八[#「八」は中見出し] 小房は面を掩《おお》って噎《むせ》びあげた。信三郎はややしばらく泣くままにさせておいたが、やがて、 「……今日これから、評定所において忠左衛門が切腹をします、小房どの、そのおりあなたに介錯の役を勤めてもらいたいのです、表向きには許されませんが、老職がたの諒解《りょうかい》を得ておきました。どうか支度をしてください」そう云って小房の眼を見た。小房はその言葉を解しかねるように、じっと信三郎の顔を見まもっていたが、ようやく意味を覚ったらしい。 「……ありがとうございますが、それはご辞退を申しとう存じます」と云った。 「どうしておいやだと仰《おっ》しゃる……」 「おぼしめしはよくわかります、父の恨をひと太刀酬わせてくださる、……ありがとうございますけれど、父は私の怨で死んだのではないと存じますし、わたくしも父の仇という気持はございません、そういう気持をもってはならないと存じます、ご親切はもったいのうございますが、ご辞退を申します」 「……まさしく」信三郎はふかく頷いた。「仰しゃるとおりです、よくそこまでお考えになった、失礼ながらおりっぱだと思います、そこでもう一つお話があるのですが、……」 小房の眼がふと狼狽の色をみせた。信三郎がなにを話しだそうとしているかすぐにわかったのだろう、面を伏せながら慎ましく遮《さえ》ぎるように口を※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28]んだ。 「……なんのお話かは存じませぬけれど、できることならまた次に伺いとうございます、今はなにやら心が紊《みだ》れておりますから」 「そうですか、では高力どの切腹の検分が済んでから改めて申上げることに致しましょう、どうかしばらくお待ちください」 そういって信三郎が立ったとき、小房はふとなにか思いだしたように、 「信三郎さま……」と呼びかけた。彼はふり返った。小房はその顔をじっと熱いまなざしで見まもっていたが、すぐ淋しげに唇で笑い「……いいえ、あとでまたお眼にかかりましたときに……」そう云ってしずかに会釈をした。いかにも淋しげな笑いであり心|惹《ひ》かれる言葉だった。たとえていえば、秋雨に濡れわたる芒の繁みのなかに、一つだけひっそりと咲く桔梗《ききょう》の花ででもあるかのような、あわれにかなしい姿だったのである。 忠左衛門切腹の検分が終り、家族国払いの始末が済むと、信三郎はふたたび大目附役所へ戻った。しかし小房はすでにいなかった。下役の者たちもいつどこから出ていったか知る者はなかった。――どうしたのだろう、彼は不審に思い、すぐに屋敷へ帰ってみた、まえに絢子から衣類を贈ったので、その礼にでも寄ってはいないかと思ったのだ。小房は寄ってはいなかった。しかし居間へはいると絢子が一通の手紙を持って来た。 「……小房さまから、ついさきほど、このお手紙が届きました」という、絢子の眼は泣いていた。信三郎は手にとってみたが、自分の宛名ではないので戻し、――そちらで読んでくれ、と云った。絢子はすでにいちど読んだのであるが、ふたたび披いて低く抑えた声つきで読みはじめた。久濶の辞から衣服の礼へと、美しい筆はよどみなく、次のような文章へと続いていた。 [#ここから1字下げ] 「……大目附お役所へ移りましてより間もなく、佐垣さまとあなた様との御縁談をお伺い申しそろ、まことにまたとなき御縁、心からなる御祝着申上げまいらせそろ。世の人の評判とりとめなきは、常ながら、心得がたきことのふと耳に入り候まま、不躾《ぶしつ》けながらひと筆申上げたきことのござそろ。さきごろ佐垣さま御入婿の仔細は、高力どの御譴責のための御身分|拵《ごしら》えにて、まことは佐垣さまにもあなた様にもめおと[#「めおと」に傍点]の契りはお心になしとやら、ひとつには小房という者へのご遠慮もあることと、ひそかに噂する声の耳につき申しそろ、根なしごととは存じ候えども、万に一つもさようのことの候わばかなしくそろ。かねてあなた様には申上げ候ように、わたくしと佐垣さまとのあいだに縁談のありしことはまことにござそろ、さりながら父の死につぐ一家追放の仰せを蒙《こうむ》りしおり、わたくしがたより縁組のことはき[#「はき」に傍点]とお断り申し、佐垣さまとわたくしとはまったくかかわりなき身と相なり申しそろ、小房こそ不幸の者よとおぼしめし候や、いないなさようにはござなくそろ、父の死は御主家のお役に相立ち、わが身は父の遺志の果されし始末を見届け申しそろ、武家に生れ人の子と育ちてこれに越すよろこびはこれなく、人もしこの本望に恵まることあれば、一生を捧《ささ》ぐるとも悔あるまじく存じそろ、この上になんの望みの候うべきや、ただ僧門に入り、御家の万代と亡き父母の冥福《めいふく》を祈るこそ身のねがいにござそろ、……ぐちらしくは候えども、お美しき絢さま、お心のすぐれておやさしきあなた様にこそ、佐垣さまとの御縁組は似合わしく存じそろ、絢さまのほかにはいやいや、絢さまなればわたくしもおなじよろこびをもって千秋のおん祝い申上げそろ、くれぐれも申上候、祝言の盃は神明も照覧せさせたまうものにて、かりそめにも違《たが》うことゆるされまじく、小房の心をもお汲《く》みわけありて、末ながき御栄えのほど祈りあげまいらせそろ……」 [#ここで字下げ終わり] 自分のゆくえは捜さないようにと、結びの言葉までは読むことができず、絢手は面を掩って噎びあげた。理をつくし情もつくした文章だった。悲しげな文字はどこにもない、凛《りん》とした心の美しく澄みきったさまがよく表れているけれども、それが却って二人の胸を刺した。その澄みきった筆つきの裏に、どれほどの苦しさ悲しさが秘めてあることだろう、さりげなく走らせた文字の一つ一つは、おそらく涙で濡れているに違いない、……信三郎はふと面をあげた、すでに黄昏《たそがれ》の深くなった廊下を、しずかに近づいて来る足音が聞えたのだ。見ると若いはした[#「はした」に傍点]の一人が白菊の花束を捧げてしずかにそこへ膝をついた。 「申上げます、ただいまどこやらの使いの者が、この花束をお届け申しにまいりました」 「どこからの贈り物だ」信三郎がそういうよりさきに、絢子が立っていって花束を受取った、――使の者は贈り主の名を知らず、ただことづかってきたと云ってたち去ったという。はした[#「はした」に傍点]をさがらせて、信三郎と絢子はその花束を見まもった、……雪のように清浄な白菊である、むせるほど香の高い大輪の花の中から、一枚の短冊が出てきた。 [#2字下げ]心おきなくゆく道や菊月夜[#地から2字上げ]智信《ちしん》 智信とは小房の名であろうか、 「……あなた」絢子はたまりかねたように、思わずあなたと呼び双手で顔を押えた。 「この人の心をあだにしては済まぬ」信三郎は妻の嗚咽《おえつ》を聞きながら云った、「……絢子、あらためて盃をしよう、この花の主のためにも、それが正しい道だとは思わないか」 「はい……」絢子は涙で濡れた眼をあげた。二人はしかと顔を見合わせた、そのとき庭のあたりで誰かの低い声が聞えた。 ――おお月が出た。 底本:「山本周五郎全集第十九巻 蕭々十三年・水戸梅譜」新潮社 1983(昭和58)年10月25日 発行 底本の親本:「講談雑誌」 1944(昭和19)年10月号 初出:「講談雑誌」 1944(昭和19)年10月号 入力:特定非営利活動法人はるかぜ
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南北朝時代、「独狐を得たものが天下を得る」というお告げを受けた北魏の孝武(こうぶ)帝は将軍・独狐信(どっこしん)の支持の下、長安に都を構えるが、重臣の宇文泰(うぶんたい)に実権を奪われた。それから時が流れ、北周を建国した宇文覚(うぶんかく)が独狐家の狩場を訪れる。彼は権力を増す従兄の宇文護(うぶんご)に対抗すべく、柱国大将軍・独狐信を味方につけようとしていたが……。 政権交代が激しい乱世の南北朝時代。「独孤天下」という予言に、翻弄されていく三姉妹を中心に物語が進む 中国ドラマ 独孤伽羅~皇后の願い~ DVD 。 主人公の三女・伽羅(から)は、姉や周囲の男たちの策略に振り回されながらも成長し、やがて政略結婚した楊堅(ようけん)を隋の初代皇帝へと押し上げ皇后の座に上り詰めていく。長女の般若(はんじゃく)は予言を実現させるため皇后になるべく、心から愛した人を捨て北周の皇室に嫁ぐも、悲しい運命が待ち受けていた。次女の曼陀(ばんた)は自分の母が庶民の出身であることに引け目を感じ、権力と金に執着しており、一度は心を通じ合わせた楊堅とではなく、唐国公に嫁ぐが……。 三姉妹のそれぞれの選択から目が離せない。 ヒロイン伽羅を演じるのは、「ときめき旋風ガール」のヒロイン役で注目された若手女優フー・ビンチン。活気のある少女時代から、賢さと強い根気を持ち合わせた覇気のある皇后になるまでを、多彩な表情で好演し、新たな魅力を開花させている。 果敢でユーモアのある楊堅を演じるのは、「花千骨(はなせんこつ)~舞い散る運命、永遠の誓い~」で注目を集めたチャン・ダンフォン。本作でもその注目度はさらに上昇し、今後活躍が期待される俳優の一人となった。 楊堅と伽羅は愛のない政略結婚だったが、次第に心を通わせ、彼女に支えられた楊堅は隋の初代皇帝となっていく。伽羅とその周囲で繰り広げられる、一筋縄ではいかない愛の行方、そして波乱万丈で予測不可能なストーリー展開に注目独孤伽羅~皇后の願い~ DVD! 本作に出演するためにヒロインのオファーを何本も断ったというアン・アンは、今までの作品で演じてきた健気なヒロイン像とは一変し、皇后になるために愛した人さえも捨ててしまう、一見冷徹で悪女にも見える三姉妹の長女・般若を完璧な演技力を持って熱演。般若は実は家族を守るために自身の愛情やプライドを犠牲にしている、という複雑なキャラクターで、アン・アンの好演とカリスマあふれる存在感から、多くの視聴者を惹きつけた。そして、そんな般若の元恋人役・宇文護(うぶんご)を演じたシュー・ジェンシーも、横暴で恨まれるべき悪役でありながら、一途に般若を想う姿や、彼女に向けた甘いセリフの数々により、視聴者の間で「胸が痛くなる史上一番の悪役」と呼ばれ、大きな話題に。愛しているからこそ、お互いに傷つけ合ってしまう、切ない恋人同士の愛に涙すること必至だ。 北周の優秀な臣下であった独孤信(どっこしん)の娘として生まれる。14歳で大将軍の息子・楊堅と結婚。北周の第4代皇帝・宣帝が亡くなると、朝廷の実権を掌握した楊堅は皇帝として即位し「隋」を建国、伽羅は皇后となった。 北周から皇位を奪うことを迷っていた楊堅を叱咤し、決断させたのは伽羅であったという。建国後は朝政にも深く関わり、皇帝である楊堅と並んで「二聖」と称された。また、中国の歴史において初めて一夫一婦制を提唱したことでも知られており、夫に側室を持つことを許さず自分以外の女に子を生ませぬよう約束させ、2人の間には5男5女の子供がいたという。彼女は602年にこの世を去るが、楊堅の死後に皇帝となった息子の楊広(煬帝)が暴政を極めたことで618年に隋は滅亡した独孤伽羅~皇后の願い~ 日語字幕。 動乱の三国時代を統一した晋(西晋)であったが、わずかな安定期の後に滅亡。華北は5つの異民族による五胡十六国時代に突入し、それらを北魏が統一した。その後、孝文帝の洛陽遷都を機に北魏は東魏・西魏に分裂し、それぞれ北周・北斉に引き継がれる。 北周の外戚であった楊堅(文帝)は、北斉を滅ぼして華北を統一した北周を奪い、隋を建国。さらに、西晋滅亡後に建国された東晋から、宋、斉、梁、陳と続いていた南朝を滅ぼし、およそ300年ぶりに再び中国を統一した。 しかし、その隋も2代皇帝・煬帝(楊広)の暴政によりわずか37年で滅亡。その後は唐がおよそ290年にわたり中国を支配した。
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874: クー&ミー :2018/04/07(土) 23 47 58 大内氏in夢幻会8 注意事項 憂鬱本編で寺内寿一に転生した人物の出身地は不明ですが、この世界においては山口県出身者が寺内寿一に転生したと云う事にしています。 転生した際に付いてきたチート 自分が見た人物が転生者かどうか見分けられる。(ぱっと見ではなくしっかり見る事が前提) 転生者が知っている夢幻会メンバーであれば、当該人物の仕草から中身が誰であるかも見分けられる。 夢幻会の中堅メンバーと邂逅した時の経緯で辻~んの指摘通りの能力を転生チートで貰ったとほぼ確信するに至った。 ~1524年(大永4年)4月~ 「そう言えば、そろそろ鏡山城の戦いが起きますがどうされるので?」 「正直言うと介入したい。が、鏡山城の戦いとほぼ同時期に義興公が桜尾城を、自分は陶興房たちと共に佐東銀山城を攻めなければならないから兵力が足りない。後、お前たちも一緒に戦場へ来てもらうぞ。」 「分かりました。我々も前世(憂鬱世界)憑依後は帝国陸軍軍人として生き抜きましたし、この際、重臣連中に顔を憶えられる位に奮戦して見せましょう。ただ、佐東銀山城の方は毛利元就が尼子方の救援として来ますから気を付けないといけませんな。」 「まぁ、史実通りであれば私が率いる別動隊の士気も私の初陣になるとあって高くなるだろう。それに、伊賀忍を含めた大内方の忍びも連れて行くから夜襲に対する対策も怠るつもりはない。」 「事前に夜襲の可能性が有るのを興房殿たちにも伝えておくもの有りでしょうな。」 「うむ。まぁ、こちらについては大角さんからも伝えておいて欲しい。何しろ、大角さんは興房の嫡男だしな。」 「分かった、私からも言ってみよう。」 「それと、試作の木砲が完成したからこの戦に持って行くぞ。木砲も私と同様に初陣を飾ってもらうつもりだ。砲弾はキャニスター弾だから射程は短くともそれなりの打撃と動揺は与えられるだろう。一応、練習用の木砲で試験は済んでいる。」 「木砲ですか?しかし、硝石丘法は硝石が取れるのに最低でも5年は掛かる筈ですが…硝石は何処から?」 「硝石についてはこっそりと私貿易で手に入れた。とは言え、値段的に大量輸入は出来なかったから50発撃てれば良い方だろうな。本当は焙烙火矢も作って投入したかったが、硝石の量的に諦めた。」 「なるほど、密貿易ですか。まぁ、木砲自体が使い捨てですからこの戦いの分だけであれば何とかなりそうですね。」 「取り敢えず、武田勢が出てきた所に打ち込めば出鼻は挫けるだろう。一番の理想は安芸武田氏当主の武田光和をそのままキャニスター弾で倒す事だが…、そう都合良くは行かないだろう。」 「それでも、木砲で混乱させてから突撃させれば可能性は大いにありそうですね。」 「まぁ、武田光和さえ討ち取ればこの戦は勝てるだろう。後は、尼子救援軍と毛利元就率いる安芸国人衆に負けなければ安芸の支配はほぼ確実だろう。」 「ですな。では、我々も寺内さんの為にも武芸の稽古に励むとしましょう。」 「頼もしいな。では、私が戦う相手になろう。」 875: クー&ミー :2018/04/07(土) 23 49 31 投稿は以上です。 まとめwikiへの転載は自由です。 あとがき ようやく義隆(in寿一)さんは初陣を飾る所まで近づいてきました。 ちなみに、史実義隆もこの戦いが初陣です。 なお、史実興昌もこの戦いが初陣だったので…興昌(in大角)さんも初陣となります。 硝石を私貿易で購入した事にして木砲をデビューさせる事にしました。 焙烙火矢も出そうかと悩みましたが、ここは将来的な大砲導入への足掛かりとして木砲に全ての火薬を使います。 今回登場していない武任(in辻~ん)や製塩担当の中堅メンバーも武士なので内政担当の有無関係なく出陣します。 と云うより、或る程度武功も上げないと出世させるにも弊害が出そうというね…。 まぁ、史実の動員兵力を考えると無勢ながらも粘った安芸武田氏方もそれなりに凄いと思う今日この頃。 流石は甲斐武田氏の血が流れている事は有るなぁ。 876: クー&ミー :2018/04/07(土) 23 59 12 今回の内容はインターバル的な感じです。 次回、やっと出陣です。 現在登場している夢幻会ネームドメンバー 大内義隆:寺内寿一 大内弘興:寺内毅雄(憂鬱世界では史実より長生きし、夢幻会の事も知っている設定) 相良武任:辻政信 陶興昌 :大角岑生 中堅メンバー:陸軍出身者3人(義隆の直参になっている)、製塩業関係者1人(商人ではなく武士に転生) 中堅メンバーの1人は追々名有りキャラになる模様。
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818 :ひゅうが:2016/07/13(水) 23 22 39 幕間「内閣総理大臣の憂鬱」 ――1937(昭和12)年2月27日 首相官邸 執務室 「御裁可があった。神崎提督。昭和12年勅令第100号により、君の鎮守府は、内府管轄下における総督府扱いとなる。 律令制上の鎮守府と同様に、軍事はもちろんのこと域内での政治・国境および通商において無制限の権限を有する。 君は親任官としての総督扱いだな。 行政府としては『大宰府』が君たちの名称となる。 軍事組織としての鎮守府と、行政府としての大宰府を分離しておかないと諸外国がうるさいのでな。こらえてくれるとありがたい。」 廣田総理大臣が一気に述べた。 「お受けします。」 神崎は一礼し、御名御璽の押された勅令を受け取る。 大日本帝国においては、通常の法律と共に天皇の名で制定され、内閣の副署にて効力を発揮する勅令が存在する。 裏を返せば、議会を経ずに施行できる法律的なものが存在するのだ。 加えて、行政組織などの制度設計は勅令によってなされた。 今回の勅令は、要は現状の追認。 しかし、制度上は一から行政・軍事組織を設置したことになる。 手続き上の詐欺のようなものだったが、それでも鎮守府は公式の行政組織へと移行するのだ。 「君のところの大淀君だったか。あれには参ったよ…土壇場でひっくり返そうと詰めかけた内務官僚を一言で切って捨てたのだから。」 「総理。選挙のたびに人事を左右されている今では、ほかに地盤を求めるのも当然です。」 「耳が痛いな。」 廣田は、苦い顔をした。 帝国内務省は、選挙のたびに時の政権により、警察組織を管轄するがゆえに選挙干渉を行っていた。 それに加担した官僚たちは、派閥によって勝者と敗者に分かれ、選挙のたびに左遷や栄達が繰り返される。 ことに大正期から続く政争は熾烈を極め、これに対する反発と大恐慌が重なったことから彼らの中から「革新官僚」という国家社会主義者を生み出すことになる。 革新官僚たちが頼ったのは、同じくシベリア出兵の失敗によって日陰者となっていた軍の改革派。 身分保障のなかった官僚たちにとり、統帥権の独立から政界から離れて独自の勢力を保っていた軍の後ろ盾は大きな魅力だったのだ。 かくて、彼らのエネルギーは満州という外地で開放された。 それは、日本の病根そのものだった。 「君は親任式を経た後は、陛下にのみ責任を負うことになる。政府としてはうらやましい限りだ。超然政治のようなものだからね。」 皮肉交じりに返す。 明治半ば、黒田内閣がとった議会無視での勅令乱発を例に挙げたのだ。 「しかしながら、そのかわりにわが鎮守府は帝国政府に全力で協力する所存です。」 実際、その通りだった。 すでに鎮守府側から提供された資源地図と探査機器を用いた地震探鉱法によって、満州内に複数個所の油田地帯が発見されていた。 さらに彼らの話が本当なら、九州南部には極めて高品位な金鉱山が眠っているという。 軍事的にはそれ以上。 すでに性能を見せつけられている航空機に加え、海軍では高性能なボイラーも早々に導入を決めているという。 帝国の未来のためには、この差し伸べられた手をとる以外の選択はない。 だが。 「政府の文民統制のもとに外征を目的とせず運用される防衛的軍隊。自衛隊だったか。その実現のためにとられた手段が統帥権を盾にした『幕府』いや『総督府』の設置というのはなんという皮肉なのか…」 外交官上がりの廣田はいかにも無念そうだった。 「むしろ明治維新からこれまでよく踏ん張ったものかと。 新興の列強としては、とても立派なものだと思いますよ。」 「外部から見ると、帝国は新興列強か。」 そうだなぁ、と廣田は呟く。 御一新から70年。 たった70年なのだ。 徳川の武断統治が文治政治にかわるまでの年月、3世代をしか経ていない。 してみると、あの青年将校とやらは、京都の町で暴れていた浪士たちの当代版か。 急速な近代化は、結局のところ―― 「閣下。」 内心の虚無感を見透かしたかのように神崎がいった。 「我々が変えられるのは、未来だけです。」 819 :ひゅうが:2016/07/13(水) 23 24 18 ちょこっと追加。 820 :ひゅうが:2016/07/13(水) 23 31 27 【補足】 内府――内大臣のこと。天皇を常時輔弼するのがその役割とされるが、特殊で曖昧な地位から、元老が次々に世を去る中で重臣会議の主催者として徐々に実権を持ち始める。 とりわけ後継首相の推奏にあたっては中心的な役割を果たすことになっている。史実ではそのあいまいさゆえに、宮中での終戦工作に威力を発揮した。
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【種別】 役職、神の眷属 【初出】 V巻 【解説】 盟主の下で[仮装舞踏会]を取り仕切る、三柱の強大なる“紅世の王”。 通常、組織に属する“徒”たちは、組織の目的への賛同、自身の目的のための利用、個人的感情からの協力、またはそれらの複合など、人間と同じようにそれぞれの事情によって組織に所属する。 しかし、『三柱臣』はそのような通常の“徒”とは違い、「成り立ちから属することを宿命付けられている」という特異な存在である。 その正体は、『盟主』たる創造神“祭礼の蛇”伏羲によって生み出された、“祭礼の蛇”を護り輔ける眷属である。 それぞれに盟約が課されていたようだ(シュドナイは八つ)。たとえ死亡しても、機が来れば再び同一人物として“祭礼の蛇”の力で新生することが出来る。 生みの親にして盟主たる“祭礼の蛇”に絶大な忠義を尽くす一方で、“祭礼の蛇”をただ盲信するだけでなく、それぞれの立場からも『大命』の実現に邁進していた。 彼らの本義は、用心を使命とするベルペオルが見晴らして図る、対処を使命とするシュドナイが戦って払う、そうして均した道をヘカテーが定め往くというものであった。 ダンタリオン教授曰く、「自ら守り謀り起動する、完成されたシステム」で、そこに余人が入り込む席はない。 それぞれに、専用の『大命』遂行用宝具を持ち、『大命』に関わる事態の時にだけ使用を許された。 役職、該当する“王”、『大命』遂行用宝具は、次の通り。 『参謀』: “逆理の裁者” ベルペオル :拘鎖型宝具『タルタロス』 『将軍』: “千変” シュドナイ :剛槍型宝具『神鉄如意』 『巫女』: “頂の座” ヘカテー :錫杖型宝具『トライゴン』 ベルペオルは最初は『審神者(さにわ)』であったが『軍師』に変更し、近代における組織の改組にあたって、旧称の『軍師』を『参謀』に変更した。しかし、“祭礼の蛇”本人や巡回士オルゴンなどの古株は、いまだに『軍師』の呼称を用いていた。 最も多くの尊崇を受けるヘカテーは、『大御巫(おおみかんなぎ)』の尊称で呼ばれることも多かった。 『大命』が成就したとき、生き残って新世界『無何有鏡』へ旅立ったのはベルペオル一人だけだった(ヘカテーは生贄となって死亡。シュドナイは坂井悠二に付き合って御崎市に残り、マージョリー・ドーと死闘を繰り広げ、半ば自殺同然の戦死)。 【由来・元ネタ】 三つで一組になったもののこと。頭文字が大文字(the Trinity)の場合は、キリスト教の父と子と聖霊による三位一体を意味する。 キャラクター造形のモデルは、ヘカテーが地蔵菩薩、シュドナイが明王、ベルペオルが観世音菩薩とのこと。 ただの敵役でないのも納得のイメージである。 【コメント】 ☆アニメ版から登場していた。 ☆組織を支える「柱」の臣と「忠臣」をかけているのだろうか? ☆三柱の忠臣、かもな。「柱」は神や遺骨を数えるのに使う。 ☆最新刊では“祭礼の蛇”が「三柱の眷属」と「渡り来た」となってたけど、この「三柱の眷属」は『三柱臣』のことである。「創造神」の眷属というくらいだから、ただの“王”とも違うような気がするな・・。 ☆眷属には単なる配下って意味もあるし、当時は何も言えなかった。シュドナイなんかは態度を見る限り、利害で付き従ってる感じに見えたしな。 ☆XVI巻の口絵では、ヘカテーとベルペオルのことを「三柱臣の一柱」という言い方してるんだよな。他の“徒”で「柱」で数えられてる奴っていたっけか? ☆天罰神には眷属はいない。 ☆創造神“祭礼の蛇”が手ずから生み出したなら、彼の子供たちという捉え方も出来るはずだが、そうした面は見られなかった(“徒”の生まれ方自体、ひとつの謎ではある)。 ☆↑ヘカテーには「親を恋い慕う」という文があった。まぁ義理の父みたいに、直接の子というわけでもないのかもしれないけどな。 ☆[とむらいの鐘]の『両翼』や『九垓天秤』より凄かったかもな。 ☆[巌楹院]のゴグマゴーグや[とむらいの鐘]の“棺の織手”アシズや『九垓天秤』ニヌルタやフワワやソカルやウルリクムミやチェルノボーグや[宝石の一味]のコヨーテやフックスやトンサーイとも絡んでいたら面白そうだったのにな。 ☆番外編『しんでれらのしゃな』でも、三人の重臣として登場している。 ☆番外編『かぐやひめのしゃな』でも、天人として登場している。 ☆番外編『おじょうさまのしゃな』でも、[黒い蛇団]の幹部として登場している。 ☆番外編『さんじゅうしのしゃな』でも、三銃士として登場している。
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■アイマス戦記『秀吉』 - 『信長の野望・天下創世PK』 ●登場キャラ:アイマスキャラ水瀬伊織 高槻やよい 秋月律子 三浦あずさ 星井美希 如月千早(山本千早) 音無小鳥 天海春香 菊地真 萩原雪歩 双海亜美・真美 ●登場キャラ:織田家・那古野衆→木下家織田信長 木下藤吉郎秀吉 木下小一郎秀長 前田利家 前田慶次さん(前田利益) 丹羽長秀 池田恒興 森可成 村井貞勝 蜂須賀正勝 前野長康 増田長盛 佐久間信盛(のワのさん) へいはちろーとこへーた 竹中半兵衛 九鬼嘉隆 那古野勝泰 関盛信 本多正信 ●登場キャラ:織田家・清洲衆→反木下派林秀貞 柴田勝家 滝川一益 佐々成政 河尻秀隆 ●登場キャラ:川中島編武田信玄 長尾景虎 山本勘助 武田勝頼 真田昌幸 宇佐美定満 矢崎平蔵 ●登場キャラ:その他史実キャラ松永久秀 松平元康 石川数正 本多重次 今川義元 庵原之政 長野稙藤 下間頼廉 北条氏康 北条氏政 足利義輝 鈴木重秀 ■アイマス戦記『秀吉』 - 『信長の野望・天下創世PK』 時は戦国 これは戦乱の時代を 己が命を燃やし駆け抜けた 群雄たちの物語である 人をたらすが女もたらす、我らが紳士にして名君・木下秀吉の天下統一物語。 ベースはタイトルにもある通り「信長の野望 天下創世PK」。 ただしゲームプレイ場面は少なく(あっても静止画)、大部分はノベル形式で展開される。 コメディ部分も多々あるが根本はシリアス。 戦場の展開図の分かりやすさや状況説明の丁寧さは視聴者に好評を博している。 「おまけ劇場」も人気が高く、「おまけが本編」になることもあるとかないとか……。 (というか、実際におまけだけの回もありました) 作者の日吉丸Pは、この作品がデビュー作となるが、 硬軟の織り交ぜが絶妙なストーリーや、新作うpの速さなどで今後も期待が持てるPである。 アイマス戦記「秀吉」第1話 アイマス戦記「秀吉」 マイリスト ここでは「アイマス戦記『秀吉』」におけるアイマスキャラおよび史実に存在する武将の解説をしています。 オリジナルキャラおよび作中に登場する用語については其の弐を、主要な合戦については其の壱を参照してください。 ●登場キャラ:アイマスキャラ 水瀬伊織 織田家中で代々重臣を務めた水瀬家当主。足軽組頭→侍大将 木下藤吉郎と同格なのが気に入らないのか、初登場の際は馬で跳ね飛ばした上に罵詈雑言を浴びせまくる……のだが、ツンデレっぽいそぶりも見せている。 前田慶次からは「デコ助」と呼ばれる。 当初清洲では無役だったが(柴田勝家や林秀貞ら重臣の嫌がらせとも)、秀吉の機転により編成中だった旗本大将として表舞台に立つ事になる。 的確かつ、柔軟な用兵は親譲り。 清洲の反乱鎮圧後は旧柴田勢を預かり、一軍の大将として木下家の中核となる。三河攻略後は清洲における総責任者に就任。 強気な態度は取るもののおだてには弱いため、操縦されやすい一面も。 合戦においては先鋒を任されることが多く、当人もその事を誇りにしている。故に、他の武将が先鋒を任されたり、真っ先に活躍したりすると途端に不機嫌になる。 本多正信の建言を受けて、諜報網を整備する事を決定する。 実は家中において、秀吉と半兵衛の実力を一番理解している存在。秀吉の神速振りを正確に計測したり、主従の変態言語が、実はかなり後ろ暗いことの相談も含まれていることなどを洞察している。 ◆能力 政治:60 統率:78 知略:74 教養:85 特技:鼓舞 挑発 突撃弐 高槻やよい 尾張中村の土豪・高槻茂弥志之介の娘。 木下藤吉郎のことを「日吉お兄ちゃん」、小一郎のことを「小竹お兄ちゃん」と幼名で呼ぶ。改名したことを伝えても、呼び方は変わらなかった。 藤吉郎に付いて、見識を広めることになった。 大名になった秀吉の小姓となるが、「日吉お兄ちゃん」は変わらず。 その後、伊織と並んで那古野城守備隊の指揮を執ることとなる。 指揮はまだまだ拙いが、戦果を上げる事より生存を重要視する堅実派。 戦場以外でも簡単に命を散らそうする者には、たとえ相手が秀吉であっても異を唱える。 やよいの放つ「やよ癒しゾーン」の前では、これまで敵対してきた者ですら癒してのける力がある。 慶次に礼法を習っている。後に利家から軍学を学ぶ。軍学はやや苦手で、軍議でも三行で解説してもらう場面がよく出てくる。 さり気に物凄い人材ホイホイ。ある意味秀吉の資質を受け継いでいる。 清洲反乱後、伊織の後を受け旗本大将に抜擢される。 秋月律子 足利将軍家家臣。 おまけ劇場「慶次さん言行録」にて初登場。尾張領内で野武士に絡まれたところを慶次に助けられた。 慶次の器量を見込み、足利家に務めるよう説得している。 その後、秀吉一行が上洛した際に本編にも登場。小一郎とは苦労人同士で何かと気が合う模様。さり気に旗が立ちまくってるようなw いつの間にか皆に「りっちゃん」と呼ばれるようになってしまった。この名が後世に残ることは嫌な様子。 対三好包囲網を作成すべく努力するが、三好の謀将、松永久秀に察知され、永禄の変を引き起こすことになる。 永禄の変以降、武田家に仕官。今川と木下家の争いの結末を最初から見抜いており、信玄を唸らせる。 現在の武田を、「人材的には最も優れた家だが、地政学的に見てジリ貧状態」であることを見抜き、状況を打開できる唯一の方策である駿河侵攻を行わない場合、退転する事も視野に入れている。 結局、武田家が天下取りを達成する事が不可能であると判断し、本願寺との盟約を成立させる事を条件に退転する許可を得た。 美濃に寄った途中、朝倉家が戦略の一貫性がないことに着目して、朝倉家による三好討伐を執り行うべく方策を練ることになる。 三浦あずさ 足利将軍家家臣。公家の名門・三条家につながる三浦家の娘。 没落貴族から将軍家に取り立ててもらったため、公家としての特別扱いを嫌っている。 秀吉が上洛した際は、小一郎たちの案内役を任されたが……どうみても人選ミスです。本当に(ry 将軍義輝とは相思相愛の仲であり、義輝の役に立つべく尽力したが、それが三好の怒りを買い、結果、義輝と死別すると言う悲劇にあう。 永禄の変の後、実家が信玄の正室である三条家と所縁があったことから、武田家の客将となり、文武に励んでいる。 武田家退転後、尾張木下家に仕官する予定であったが、様々な事情から、美濃斉藤家家臣の安藤守就の客分となっている。 木曽川の合戦では、客将として進言をするも、悉くが半兵衛の読みの内であり、斉藤家の衰運を止める事はできなかった。 星井美希 旅芸人一座の鉄砲使い。 おまけ劇場「信長さま黒日記」に登場。 一町(約110m)先のサイコロを狙撃できる凄腕の鉄砲使いだが、体術もこなせる。 本作での外見はいわゆる「覚醒美希」。ただし怒りが頂点に達すると、逆覚醒する。 必殺技に「火滅覇目波(実際は種子島での狙撃。ただし、逆覚醒時はエネルギー波を撃てる)」などがある。 逆覚醒以来、はにー(信長)に首ったけ。 信長いわく「魔眼の射手」 如月千早(山本千早) 武田家家臣・山本勘助の養女。武田四郎(勝頼)の近習。 赤子の時に両親を喪っていた所を勘助(美化)に「摩利支天の子」だと解釈され、以後彼の娘として育てられる。 小さい時から兵法書や木刀などが遊び道具で、孫子を子守唄にして、木刀持つと泣き止む。 気が付いてみたら男勝りの姫武将になってましたw 尾張の内乱の結果を正確に言い当て、勘助や謀将真田幸隆を驚愕させる。 勝頼のことを第一に想い、勝頼も千早を大いに信頼し、互いに兄妹(精神的には姉弟?)のような絆を持つ。 川中島合戦では勝頼の勇と千早の智が見事に噛み合い、劣勢からの逆転に成功する。 口調が厳しく、味方家臣にも容赦ない言葉をかける。信玄曰く「抜き身の名刀」とは言い得て妙。 勝頼の成長を喜ぶ反面、同時に勝頼との結び付きが弱まっているように感じて不安を覚えている。 対長尾戦での戦略の一環として蘆名・本願寺とでの包囲網を提案するなど、武田の戦略に影響力を発揮させているが、そのことが一部重臣層から警戒される事になる。 父である山本勘助の進言により、1年間勝頼の下を離れ、信玄の下で学びながら、山本家の次期当主としての研鑽を積む事になる。 1年後、山本家当主となり勝頼の下に向かうが、千早の代わりに付き従っていた真田昌幸と、嫉妬心から対立してしまう。 音無小鳥 三好家家臣・松永久秀の部下。 元々は三好家の家臣だったが、主君・長慶の前で妄想を繰り広げて罷免。才能を惜しむ久秀に召抱えられた。 実力はあるが、仕事中にもあらぬ妄想を繰り広げるのが欠点。しかも、ボンバーマン曰く日増しに悪化しているらしい。久秀も、もはや「ダメ無し」としか呼ばない。 婿取りにかける執念は凄まじく、サイガ人・鈴木重秀でさえ小鳥に目を付けられたときにビビってしまったほど。 信長いわく「沈黙の災厄」 おまけ劇場を跳び越えて本編にも登場している。 天海春香 おまけ劇場「信長さま黒日記」に登場。元大和筒井家の重臣の娘。「お嬢」と呼ばれる。 父が一向宗に帰依したことで背信を疑われ追放される。 謀反人とされてしまった農民や小坊主たちと共に石山本願寺に向かおうとしていた。 一向宗の教えを真摯に受け、いたって前向きな事から多くの人に慕われている。 油断すると、名前が「モブ春香さん」になってしまう。 歌を嗜むが、その実力は「勢いで歌ってみた」や「音程が来い」の札(タグ)がつくレベル。 +以下ネタバレ注意 後に豊臣家五大将に就任することになる。後世の評価として「将に将足る器を持つ」とされる。どこの高祖ですかw 菊地真 越後長尾家家臣。宇佐美定満の配下。 明朗快活で、定満などの他の家臣からも可愛がられている。武力に長け脳筋、という安心の真スペック。 川中島合戦にて初陣を飾る。 定満を討たんとする武田勝頼に立ちはだかるも、勝頼に口説か…もとい、勝頼の説得に戦気を削がれてしまう。この件で大いに勝頼に興味を持ち、敵なのに「勝頼様」と呼んでしまう。天然ジゴロが天然ジゴロにやられたんですね、わかります。 川中島合戦後、定満に「将としての器がある」と買われ、宇佐美勢五十騎の将となる。 萩原雪歩 北条家家臣。 内向的、自虐的な性格は変わらずだが、内政や外交の手腕は北条氏康も認めている。 元々は武蔵にいたが、長尾家の侵攻があった際に山賊に追われていたところを氏康に保護された。 お茶のことには真剣で、雪歩の淹れるお茶(通称「ゆきぽ茶」)は家中はおろか武田家でも評判が高い。 長尾家の真とは面識あり。しかし現状では敵同士であるため、戦う覚悟がある旨を(無理した様子だが)氏康に告白している。 双海亜美・真美 伊勢と伊賀の国境沿いを根拠地とする、賊を退治する集団「とかち党」の党首、唐嘉智坊の養女。 元々、赤子の頃に山中に捨てられたのだが、唐嘉智坊に拾われて、以来、養女として過ごしている。 相変わらずのネーミングセンスで、五郎左を「ゴロちん」那古屋を「ウホッち」呼ばわりである。 丹羽の説得に応じて木下家に雇われる事に。尚この時、変態主従は幼女加入の気配を察知した狂喜乱舞したが・・・ ●登場キャラ:織田家・那古野衆→木下家 織田信長 織田家当主→旅芸人一座の看板芸人? ちゅうに病という不治の病のため、弟(にでっち上げた秀吉)に家督を継がせ、出奔。 後におまけ劇場「信長さま黒日記」の主人公として再登場する。 必殺技として「覇王炎殺黒龍波(実際は種子島での狙撃)」などがある。 本願寺の坊官・下間頼廉との闘いを経て、一時的に本願寺に協力をすることに。 自称「覇に征く黒天の孤王」。そのため美希から「はにー」と呼ばれる。 木下藤吉郎秀吉 織田家家臣→織田(木下)家当主。足軽組頭→大名。口が上手く、人たらしの名人。 伊織の罵倒に過剰反応するM紳士。 やよいの一挙手一投足にも過剰反応を見せ、「旗が立った」とのたまう。 かと思いきや、嫌われている・嫌っている相手であっても悪い所より良い部分を持ち出す人間が出来た人物でもある。 思わぬ出来事で信長から家督を譲られ、尾張太守として戦国大名としての一歩を踏み出すことになる。 女性に対しての発言は痛いが、戦国の世を終わらせる理想に燃え、政治・戦略・人心掌握に確かな手腕を発揮する。 +以下ネタバレ注意 理想である「正義の軍」を木下家全体に理解させるため、北伊勢攻めで軍法を破った小一郎を敢えて諸将の面前で面罵し罰しようとする。その後小一郎の元を訪れ、号泣する。史実どおり家族想いの一面も見せる。 木下小一郎秀長 藤吉郎の弟。織田家に仕官した兄藤吉郎の強引な勧めで故郷・中村を離れて兄と行動を共にする。 いささか女心に疎く、「旗潰し」の異名を持つ。 地味な風貌から、伊織にはそのまま「地味男」と呼ばれる。一応当人も気にしているようでイメチェン(顔グラは革新グラ)したりもしたが、やよいと小姓組以外気付いてもらえなかった。 やよいに変な虫(おもに兄貴)がつかないよう、目を光らせている。 大名になろうとする秀吉の決意を知り、一生付き従う事を決心する。 ……が、秀吉が自重しない場合は鉄拳制裁も辞さない。後に「ゲージ溜め」を会得し、ゲージMAXになると超必殺技(ex.龍虎乱舞)を炸裂させる。ゲージが溜まり始めると流石に秀吉も自重する様子。 村井さん、丹羽さんと並ぶ木下家の良識トリオの一人。 初陣では寡勢ながら、滝川一益等の猛将相手に奮戦。清洲勢の鎮圧後、清洲城主として旧林勢を預けられ木下家筆頭格になる。 天下を目指し明確な指標を持つ兄の姿に自らの不甲斐なさを痛感し、伊勢攻めでは当初留守居だったが出陣を申し出る。 掴み所が無い秀吉の心中を把握している数少ない一人で、自らの宣言に迷う兄に献策する賢弟の鑑。 +以下ネタバレ注意 北伊勢攻めでは、先に秀吉が出した略奪、焼き討ちの禁を破り国境の橋を焼き落とす。 その際評定の面前で秀吉に面罵や轟打され、手討ちにされる所をやよいの助命嘆願により橋の修復と謹慎処分になる。だが、実際は秀吉が理想とする「正義の軍」、すなわち上下関係無く軍規を護り、天下万民の軍勢を喧伝するための苦肉の策であった。 史実同様、かなりの仕事を抱えており、利家からもその点で秀吉に苦言をするが、それは、どこか自分に自信が持てないでいる秀長に自信を持たせ、最終的には自らの後事を託せるだけの存在になって欲しいとする秀吉の期待によるものであった。 現状を打破する為に、尾甲相新三国同盟を構想し、塩と火薬の優先販売を手土産として、武田との相互不可侵の交渉を成立させた。 木曽川の戦いでは、偶然にもあずさと対峙することになり、追撃戦の機会をみすみす失う行動を取る。 北条家との外交交渉では、その誠実さ洞察力。何より息のあったツープラントン攻撃を成功させた事から、氏康の信頼を得、尾甲相新三国同盟締結を成功させるに至る。 前田利家 藤吉郎の親友。前田家当主。 『槍の又左』の異名を持つ。幼名が犬千代なので、伊織からは「バカ犬」と呼ばれる。 織田家家臣だったが、信長の勘気に触れ、寺院に逼塞している。 某少年雑誌での「算盤親父」やBASARAなゲームの「裸の野生児」のイメージは皆無で、若輩ながらある種の威厳を漂わせている。史実では若かりし頃は自尊心が強い派手好きの傾奇者であり、後世の遺品等にある黄金色の鎧兜はその名に相応しい。 秀吉の覚悟を目の当たりにし、親友として共にあろうと決意。前田家一同で助勢する。 反乱鎮圧後、伊織と並ぶ家臣団の中核となる。面倒見が良く家中でも人気者。 調練後、佐久間信盛とこへーたの組み合いを見て少年二人に確かな資質を見出し、やよいとへいはちろーとこへーたの師を買って出る。 木下家では秀長らと並んで良識派の代表格として、新規採用の竹中半兵衛の寵愛振りを危惧して諫言もしている。 戦場においては、木下軍中核として重きを成している。村井貞勝がいない場合は、彼に代って「うぉっほん!」の役を務める。 普段は重臣として秀吉に接しているが、2人きりの時は『親友』として秀吉に忠告をするのを惜しまない好人物である。 三河攻略後、秀吉の命を受け、元康切腹の介錯を勤めた。 前田慶次さん(前田利益) 織田家家臣。前田利家の兄・前田利久の養子。そのため利家の甥に当たる。 謙虚な黄金の鉄の塊の傾奇者。人の話を全く聞かない上、独特な話し方をする。「おいィ?」が口癖。 キャプションや自称では常に「(前田)慶次さん」。当項目でも「さん」付けだがどこもおかしくない。キャプションが「前田利益」のときは「さん」付けなし。だが自称は「慶次さん」のまま。 言動はアレだが基本的には好漢。傾奇者に絡まれていた伊織とやよいを助けた。 おまけ劇場「慶次さん言行録」では、野武士に絡まれていた律子を助けた。 自信過剰な物言いだが、その言動に相応しい実力も持ち合わせる。 また本来は誰よりも自由を愛する性格ながら、養父利久を大切に想っている事から窮屈な家臣務めをしている非常に義理堅い面を併せ持つ。 清洲の反乱時には前田勢先陣として正に漫画さながらの活躍を見せる。あっちと違い叔父の利家とも仲は悪くない。 秀吉の護衛として上洛した際、京の空で信長とバトルを繰り広げ、互いをライバルとして認め合った。 利家配下である友人・奥村助右衛門を訪ねた際、ひょんなことから荒くれ者部隊の大将に祭り上げられる。ただ、大将にも拘らず一騎がけの武者の気分が抜けていない為、利家から反省を促される。 信長いわく「血に彩られし魔槍」 丹羽長秀 織田家家臣。那古野城城代。那古野城の家臣のまとめ役であり、戦力の差がある清洲との対立に悩んでいる。 当初から木下兄弟のことは評価しており、特に(上司に苦労している意味で)境遇の近い小一郎に肩入れしている。 秀吉本人から中立を保って欲しいとの願いを受けるが、彼こそ尾張の未来を託するに値すると確信、池田恒興・森可成と共に木下家に忠誠を誓う。 以後も上洛や遠征をする秀吉の名代として、家中の重鎮として尾張の統治に精を出す。 木下家の良識トリオの一人。 伊勢攻略後、秀吉の命により伊勢統治の最高責任者に抜擢される。 池田恒興 織田家家臣。信長とは乳兄弟。 旗本大将になった伊織の模擬戦を見学していたが、彼女の副官になったことで釘宮病に感染した模様。 清洲勢との戦いで当初中立だったが、秀吉に助勢。 時が経つほどに釘宮病が悪化している。その酷さは、池田家家臣団が完全に匙を投げてしまったほど。 森可成 織田家家臣。 やよいの要領を得ない命令に放って置けなくなる。 清洲勢との戦いでは当初中立だったが、秀吉に助勢。 その後やよいに傾倒して彼女の言葉が「我が天命」とまでなる。 村井貞勝 織田家家臣。織田家きっての能吏で、秀吉を主として認める一人。 公私をキッチリ分ける厳しい人柄で同時にやよいの才能を認める大人な人。 自由人が多い木下家において「うぉっほん!」「…困ったものだ」が口癖。口癖や苗字、木下家での役割から「銀河英雄伝説」のムライ参謀長をイメージする視聴者が多数。 木下家の良識トリオの一人。咳払い一つで場の空気を変えるスキルを持つ。ただしやよいが絡むと、その良識に疑問符がついているような・・・ 能吏としても外交官としても前線で戦う武将以上の胆力でこなす武士(もののふ)。 蜂須賀正勝 蜂須賀党頭領。 一時期、秀吉を配下としていたことがある。 講談や太閤記では野盗の親分とされているが、実際は蜂須賀郷を拠点とする国人領主である。 清洲反乱時には後方撹乱や奇襲による滝川勢の撃破で勲功第一となる。 伊織からは「不良中年」と呼ばれている。 どっかの骸骨を部隊章にしている大酒呑みな人の声がするが、気のせいである(CV:神谷明)と思いきや、日吉丸Pもコメントで言っている通り「超時空要塞マクロス」のロイ・フォッカー少佐がキャラのモチーフになっている。 前野長康 正勝の義弟。秀吉とは顔見知り。 言動は荒っぽいが気はいい男。改まった場や敬語はちょっと苦手。 秀吉の伊勢攻略の傍ら、対三河戦での調略を実行に移していた。 増田長盛 清洲城下にいた浪人。力仕事はからっきしだが、事務や計算は自信あり。というか、史実じゃ五奉行だものねぇ… やよいの助けもあって、村井貞勝の補佐役を務めることになった。 まだまだ若輩で経験不足なせいか敵地での使者は慣れていない。 最近は信盛と組む事が多く、結構ストレスを溜めている。 上司である村井さんが三河に行ったので「これで楽になれる」と思ったのもつかの間、伊織が総責任者として赴任した事で、彼の淡い目論見はもろくも崩れ去った。 正信曰く「独創性はないが実務能力は合格」「怠け癖と向上心がないのが欠点」と、実に的確な評価を下している。 佐久間信盛(のワのさん) 織田家家臣。元清洲衆。本来は同格の柴田勝家に顎で使われる。 「信盛は黙ってて!」 清洲反乱時には城で留守居を命じられていたが、事前の蜂須賀党による諜略で木下家に寝返る。 名前が時折(のワの)になり、秀吉ややよいから「のの……信盛(さん)」と呼ばれることもしばしば。 一応空気が読める。 モブキャラ扱いされたり、槍の稽古でこへーたに吹っ飛ばされたり、碌な目に合わない。 撤退戦における防御は、伊織が認めるほどの粘り強さを見せるが、それ以外は機動が遅く、伊織との模擬戦でも連戦連敗している。 木曽川の戦いの前哨戦では、見事な遅滞防御戦を展開し、木下家勝利の立役者となったのだが、活躍は見事に割愛されたw へいはちろーとこへーた 三河の浮浪少年。半ば追い剥ぎまがいの事をしていたが、やよいの「お姉ちゃんの家(木下家)に来る?」との誘いでやよいに付いていく。 その際、やよいの主である秀吉にも忠誠を誓う。何故か顔グラが柴犬。 やよいに連れられ、清洲城の見学に来ていた所で調練をしていた利家からの申し出を受け、彼を師匠としてやよいと共に武芸や軍学を学ぶ事になる。 以後秀吉の小姓として評定にも顔を出す。 真面目モードのときは、口調や顔グラも猛々しい武者のものになる。だが「やよいお姉ちゃん」は変わらず。 +以下ネタバレ注意 その正体は徳川四天王の本多平八郎忠勝と榊原小平太康政。家康マジで涙目w史実では忠勝(へいはちろー)は秀吉の再三の勧誘でも固辞し、康政(こへーた)は秀吉を弾劾する檄文を書いて10万石の懸賞(米1石=現在の約10万円で換算すると100億円д ゜゜)を掛けられるほど、双方とも秀吉と因縁がある。ある意味凄いタナボタw その後、利家の弟子として「いずれは木下家の柱になる」と太鼓判を推される。10年以上も遅い入りの賤ヶ岳七本槍マジに涙目w 竹中半兵衛 元斎藤家家臣。 「麒麟児」と称されるほどの智略に秀でるものの実績がなく、当主・斎藤義龍との折り合いも悪いため不遇を囲わされていた。 安藤守就からは目をかけられ、縁談を持ちかけられているがすげなく断っていた。 秀吉が半兵衛に興味を持ち、自ら赴いたところお互いの器量(笑)を見抜き意気投合。木下家の家臣となる。 本人の性格にも問題あり。登用前はセリフの雰囲気から、新たなるちゅうに病患者かと思われたが……? +果たしてその実態は? 残念ながら、秀吉とタメを張る変態紳士でした。しかも美○女萌え。半兵衛オワタwしかも時が経つごとに、秀吉と手話で変態(もののふ)会話をしたり、やよいの3行説明の役を狙ったりと、もはや末期である。 裸足袋や超ミニ浴衣などの萌え衣装を伊織ややよいに着せようと苦心中。まさに才能の無駄遣い! 池田恒興、森可成に目をつけられている(某のいおりんorやよいタンに手を出すな!的な意味で)。 ただし、乱世を終結させたいという願いも持っており、本来の軍師としての役目も怠りはない。 前線に出るのではなく「前線の将兵が全力を出せる状況を創る」という軍師の本分を忘れていない。 戦略、戦術面において縦横にその才覚を振るう傍ら、同僚のスキルアップをさり気なくお膳立てするなど、人材育成にも余念がない。 松平元康の事を「天の時さえあれば天下を取れた人物」と評価する傍ら、元康の存在が木下家にとって災いでしかないとして、斬首を進言した。 当人曰く「戦は副業」。お前はどこの中日の左腕だw 九鬼嘉隆 元長野家家臣。九鬼水軍頭領。 世渡り上手であり、秀吉の北伊勢攻めの際にも長野家の敗北を予感し、その後の身の振り方を考えて行動していた。 自分や配下の家族を人質に取られており、長野家を裏切ることはできなかった。 長野家滅亡後、秀吉に自らと水軍を売り込む気満々であったが、逆に秀吉からの「海の諸事すべてを任す」「実力を示せるなら人質不要」という破格の条件に感じ入り木下家に下る。 那古野勝泰 元尾張斯波家家臣→QSH(急に斯波家が滅んだので)浪人→元長野家家臣。 「ウホッ」という口癖から分かるとおり、男色の紳士。利家に心ときめかせている。 長野家滅亡後は木下家に下るも、利家の隣の席はまだまだ遠い様子。(´・ω・`)ウホーン 又左一途かと思いきや、最近は五郎左にも胸をときめかせる辺り、紳士道に磨きをかけている。ピヨ助と話し合いそうだな、こいつ。 関盛信 元長野家家臣。 当家の不利を承知でありながら、最後の最後まで木下家に抵抗した忠臣。 滅亡後も木下家に下ることを良しとせず斬首を望んだが、やよいの一喝により助命放免された。 その後、南伊勢の北畠家を頼る。しかし木下家の脅威を説いても受け入れられずに悩むこととなる。 北畠家滅亡後に、やっと木下家家臣に。そしてあっさりと、やよいゾーンにハマってしまうのであった。しかしハマり方が尋常でなかったため、同じく北畠家から木下家家臣となった鳥屋尾満栄とともに、村井貞勝にきつくマークされてしまう。 本多正信 元松平家家臣。 武辺者の多い松平家において唯一と言っても良い謀将であり、また主君元康とは君臣の間柄を超えた「友」。 今川に従属している状況には終始否定的であり、主君の才知を生かすためにも木下家との同盟を元康に進言するも否決される。元康や主だった重臣の妻子が人質になっているため、元康が躊躇した。 その為、単身木下家に使者として赴き、木下家から同盟許諾の回答を持って、元康や家臣団を説得するよう目論むも、秀吉から「家臣団の意思統一→元康の意思決定→木下家への交渉」でなければ、絶対に纏まらないと拒絶され、このまま戻っても裏切り者として処断される為、木下家に留まる事になる。正信自身は元康を説得できれば何とかなると考えたのだが、秀吉は「元康の威を借りたもの」として感情的な反発しか生まれず、結果的に失敗に終わると判断した。 また秀吉も正信の投降理由に疑念を抱いており、秀長に身柄を預けている。 実際、正信の投降理由はあくまで木下家の中で松平家を残すためのものであった。 主君元康を自害させてしまった自責から、酒びたりの毎日を過ごしていたが、伊織の言葉を受け、伊織付きの参謀として手腕を振るう事になる。 清洲赴任後は、斉藤と今川の同盟を見抜いたり、諜報網作成を伊織に進言したりと、その才を無駄なく発揮している。 ●登場キャラ:織田家・清洲衆→反木下派 林秀貞 織田家家臣。筆頭家老で清洲奉行。 反秀吉派で、清洲の土豪の協力を仰ごうとするが…… 話が進むほどに人望も立場も無くしてしまっている。まぁ自業自得なわけですがw 柴田勝家 織田家家臣。清洲奉行。 史実通り反秀吉派の筆頭。 清洲反乱で首謀者になるが、秀吉の戦略に一日で破れ一族郎党揃って尾張追放となった。 その後伊勢長野家に迎えられるが、警戒されて客分としての扱いしかも監視付きである。 秀吉の北伊勢への調略で伊勢を追われる。 林秀貞に比べると、滝川一益たちからの人望も得ている 伊勢より放浪後は、明智光秀共々松永久秀配下となっている。 滝川一益 織田家家臣。 佐々成政 織田家家臣。 伊勢より放浪した後は武田家に仕官。鉄砲に詳しい事から重用されている。 一方で、空気が読めないのは相変わらずで、伊織が武田に使者に赴いた時は空気の読めない発言を連発。信玄の怒りを買って謹慎させられることになる。 河尻秀隆 織田家家臣。 ●登場キャラ:川中島編 武田信玄 武田家当主。ご存知御館様。 チート的采配はここでも健在。女好きな面もあるが、木下家の紳士に比べたらまだまともな武将。信玄の紳士分はしっかりと遺伝されており、勝頼のフェミニストぶり、五郎のショタ紳士ぶりにそれがうかがえる。 日吉丸Pは「重度の武田贔屓」と語っており、武田家全体にプラス補正がかかっている……かもしれない。 律子をして「万全の体制を敷いてから行動に移す」と評され、大怪我をすることはないが、その代償として一気の飛躍はないと判断される。 今川家の凋落振りに、もはや盟友になり得ないとして見切りをつけ、木下家と結ぶ事を今後の方針として決定した。 長尾景虎 越後長尾家当主。ご存知軍神。「上杉謙信」を名乗る前での登場。 敵の闘気が見える、自らを毘沙門天と名乗る、など常人離れした感覚の持ち主。そこ、「ちゅうに病っぽい」て言わないw しかし毘沙門天の自称はハッタリではなく、並の兵では近づくこともままならない凄まじいオーラを持つ。 山本勘助 武田家家臣。武田軍の軍師を務める。 両親を喪った千早を養女として育てる。姫武将となった千早には「悪いところばかり似てしまった」と少し後悔。 川中島合戦では濃霧を利用した「啄木鳥戦法」を進言。しかし、宇佐美定満に策を読まれピンチを招くことになる。 信玄と諏訪御料人の子である勝頼を、信玄の後継ぎに、と願っている。 義信派の策謀をかわす為、わざと義信派の意見を受諾しつつ、裏では真田家との盟約を為し得たり、娘である千早に自身の知りえる能力を伝授させようとするなど、数々の布石を打っている。 武田勝頼 信玄の庶子。通称は「四郎」。 近習の千早に大いなる信頼を寄せており、その様は兄妹(精神的には姉弟?)のよう。しかし、このことで視聴者に死亡旗を立てられてしまう。勝頼を案じて思いつめる千早には「自分のために死ぬのではなく、自分とともに生きよ」と諭す。それ、何てプロポーズ? 義信派の策謀で千早と分けられそうになった時は、「人は城」の故事を出して断り、面目を上げることになる。 初陣となった川中島合戦では千早の進言で別働隊からの単独行動をとる。結果、見事に敵の側背から陣を突き崩し、一躍勇名を挙げた。その一方で、長尾景虎の威圧に一歩も動けず、現在の自分では遠く及ばない事を悟った。 その後、かの長野業正が待ち構える上州箕輪城も攻略成功。 攻めるだけでなく引き際も弁え、千早の諫言にも素直に耳を傾ける、器量の大きい若武者。太郎義信マジ涙目。 一発で真を女子と見抜き、「女子は慈しむべきもの」と語る(本来の意味での)紳士でもある。 真に対して美しいというなど、まさかの天然ジゴロの気もあり。ちーちゃんとの修羅場旗が立った? 上述の通り見事な若大将振りを発揮し、信濃衆はおろか、甲斐衆の中でも人気が高いのだが、このことで義信派や、信濃衆の台頭を喜ばない甲斐衆から敵意の的となっており、奥信濃戦線に飛ばされる事になる。 真田昌幸 幸隆の三男。ご存知チートパパ。若いけど。 信玄の近習として初登場。川中島の合戦でも戦況を的確に読み、才能の片鱗を見せる。 信玄の近習となる千早に代わって、勝頼に付き従って奥信濃戦線へ赴く。 この動画でも相変わらずの頭の冴えを見せ、千早の出番を奪うことも。 千早いじりに目覚めており、勝頼と千早の関係を眺め2828している。その一方で、勝頼の信頼を一身に受ける千早に嫉妬し、そんな自分もまた千早に惹かれている素振りを見せるなど、内心複雑なようだ。 宇佐美定満 長尾家家臣。長尾軍の軍師を務める。 勘助を終生のライバルと目し、信玄・勘助の打倒に燃える。 川中島合戦では濃霧を用いた勘助の策を逆手にとり、序盤からの猛攻に成功。しかし…… 余命がないことを悟り、次代への種を撒くことを使命と感じている。 武田の越後包囲網を見破り、それへの対処策を講じるが、全ては信玄の想定範囲内であった。 矢崎平蔵 長尾家家臣。宇佐美定満の配下。 真の良き兄貴分。先輩として真に助言をする。語尾に「ごんす」をつけている。 元々は甲斐の農民だが、武田信虎に想い人を殺され、武田への復讐心で長尾家に仕えた。 真の天然な行動によってまっこまこにされてしまっている。 定満には「将器なし」とされるも、兵としての経験の豊富さを買われ真の副将を務めることに。がんばれ平蔵P! ●登場キャラ:その他史実キャラ 松永久秀 三好家家臣。 108式ある焙烙球の使い手。 主君・長慶に対する思いは複雑な模様。 信長と美希を手下にしようとする。 三好三人衆をけしかけて、将軍義輝を謀殺する事に成功するが、重臣達の離脱を防ぐ事はできなかった。 三好三人衆の無能さに完全に匙を投げており、勝家と光秀と言う良将が配下に加わったことも相まって、三将に代わって石山攻めの総責任者になることを目論んでいる。 松平元康 今川家家臣。史実では後に「徳川家康」を名乗る。 アイマス架空戦記ではネタキャラとして描かれることが多いが、ここでは至ってまともなキャラ。日吉丸Pは「アンチ家康」と語っており、彼の扱いに苦慮した様子であった。 今川家においては、彼を謀反人視する勢力も多く、忍従の日々を過ごしている。 おまけに木下家に青田買いまでされてしまい、その上謀略神まで木下家に降ってしまい史実以上に踏んだり蹴ったりである。 木下家との戦では、目付け役の今川勢の無能さに徹頭徹尾振り回され、大敗を喫してしまう。 駿河に残してきた人質達の命を守る為、敢えて徹底抗戦の道を選ぶが、同時に、どれだけ多くの家臣たちを生き延びさせる事ができるかが自分に残された役割であると判断している。 岡崎城で決死の防戦をするが、劣勢は覆らず、自分を慕ってくれる家臣たちのために、自らの命と引き換えの降伏条件を受諾した。 戦後、秀吉に『三河の宝』である家臣団を託した後、自刃。 石川数正 松平家家臣。西三河衆の旗頭。 主家を守ろうとする為に、敢えて木下家と通じていたが、結果的には西三河衆の大半が秀吉の調略にかかってしまい、木下家と松平家との和平どころか、情勢を悪化させる事になってしまった。 当人もそのことを気にしており、対尾張攻めでは、秀吉から貰った金で編成した鉄砲隊で交戦するも、伊織の騎馬隊に手もなく打ち破られた。 合戦終了後、本多正信とともに元康への降伏の使者として説得したが、受け入れられる事はなかった。 本多重次 松平家家臣。 めんどくさい三河武士団の中でも、最もめんどくさい男。鬼作左の異名を持ち、史実のエピソード見ればどれもこれもが・・・ そのあまりのめんどくささは、やよ癒しゾーンですら、殆ど効果がないという、驚きのめんどくささである。もっとも、二回目のやよ癒しゾーンの前には屈する事になったが・・・ 二度と三河の者が大国に翻弄されない為に、秀吉の直臣となって、元康の遺言を守るか監視すると宣言。旗本の副将となりやよいを補佐する事になる。 今川義元 今川家当主。 天下取りの野望に燃え、近々上洛の軍を起こすことを考えている。 息子である氏真に経験を積ませる為に、わざと評定にも顔を出さないなど、後継者育成にも余念がない。 師であり頼れる右手でもあった雪斎が病没したことに愚痴を零している。 家中の火種になっている松平家については、既に切り捨てる事を決意しており、松平大敗の報にも眉1つ動かさなかった。 半兵衛をして「構想力に関しては海道一の弓取りにふさわしき存在だが、惜しむらくはそれを実行できるに足る人材が現在の今川家中にはない」と評された。事実、木下家の三河侵攻で後手後手に回った家臣団に嘆きの連続であった。 結局、自らが陣頭指揮にたって木下家への調略を開始し、秀吉・半兵衛と互角の戦いをするが、部下の無能ぶりに足を引っ張られてしまい、最早凋落振りに歯止めがかからない状況である。 庵原之政 今川家家臣。 国営放送の某番組で一躍有名になった人。当然、何かあるたんびに身体が震える。 松平勢の軍監として派遣されるが、徹底的に松平勢の足を引っ張り、ぶちぎれた元康に殴り飛ばされる。 その後、木下勢の侵攻に慌てた鵜殿に見捨てられる形で岡崎城に留め置かれたが、このことで覚醒し、以後、元康に協力的な態度をとる。 木下勢の降伏勧告が行われた時は、「自分達は松平勢には迷惑をかけない」として、元康の判断に制約をつけるようなことはしなかった。 長野稙藤 元長野家当主。名前の読みは「たねふじ」。 木下家の電撃の北伊勢攻めに全く対応できず、わずか13日で敗戦。長野家を滅亡させてしまった。 滅亡後は息子の藤定共々、南伊勢の北畠家に逃げ落ちた。 下間頼廉 本願寺坊官。 京を追われた旅芸人一座を呼び寄せた際、一向宗を信じて来訪した春香たちを快く迎える。 その際、どんな逆境でも前向きな春香に「感動した!!」と保護を申し出る。 美希には「つるりん」とあだ名されてしまう。ハゲちゃうわ! +以下ネタバレ注意 旅芸人一座を招待したその真意は鉄砲の扱いに長ける信長と美希を引き入れるためとも取れる発言が・・・ 旅芸人一座を人質として、信長と美希を招聘せんとするも失敗。信長との直接対決を申し出る。 彼もまた、気を攻防に巧みに使う「力」の持ち主であった。 信長との対決は引き分けに終わり、一時的であるが彼らの協力を得ることに成功する。 信長いわく「厳格なる破壊者」 北条氏康 北条家当主。 軍略は信玄らに一歩譲るものの、内政のチートぶりで関東の雄として君臨。が、雪歩がらみになると、常識人枠から一気にお笑い枠に転落する事に。 ゆっくりでも着実な成果を挙げることを良しとしている。戦乱を忌み乱世の終結を目指す。 真面目で苦労人だが、雪歩の淹れたお茶にほっこりする様子も見せている。 「雪歩はわしが育てた」というのを自慢している。 北条氏政 氏康の次男。 北条家の残念な息子。雪歩に自重せず、その度に氏康の制裁を食らい画面外に駆逐されている。最終的には、氏康と秀長によるクロスボンバーをまともに食らうことになった。 名前とセリフの枠があるのに顔グラがない、という放置のされっぷりに定評がある。 足利義輝 足利十三代将軍。剣豪将軍とも呼ばれる。 地に落ちた幕府の権威を復活するべく、三好包囲網の作成を指示するなど、精力的な活動家。 その一方で、律子を「りっちゃん」と呼んでみたり、あずさの事を大切に思うなど、(本当の意味での)紳士ぶりも見せる。 前述した三好包囲網によって、三好の怒りを買ってしまい(中心人物は松永久秀)、30倍の戦力差で御所に攻めいれられることになる。剣豪将軍の名にふさわしく、50名以上を斬り捨てるも、戦力差は圧倒的であり、最後はあずさの笑顔を思いながら、燃え盛る御所の奥深くで自刃して果てた。 鈴木重秀 鉄砲を駆使する傭兵集団・雑賀衆の中心人物。他作品では「鈴木孫一」「雑賀孫市」と呼ばれることもある。 雑賀衆は好戦的且つ戦いに関してはシビアで、下間頼廉などからは「戦闘民族・サイガ人」呼ばわりされるほど。ちなみに秀重以外のサイガ人の画像はかなりアウト(ト○ヤマ先生的な意味で)。 自称「サイガの誇り高き王子」……なのだが、美希には「玉子」と呼ばれている。 うっうー、サイズが満杯になりました。分割しなくちゃですが、「史実キャラ」と「オリキャラ&用語集」でいいでしょうか? -- 木下家編集衆其の壱(仮) (2009-08-28 23 29 27) それでよろしいのではと思います。(分割作業下手なんでお願い致す) -- 木下家編集衆祖の弐(仮) (2009-08-29 00 12 19) 本文、メニューともに分割・修正(ついでに加筆)しました。不足や間違いがありましたら指摘よろ→に候 -- 木下家編集衆其の壱(仮) (2009-08-29 00 47 19) またサイズが一杯になりそうです。分割作業は下手なので、誰かお願い出来ませんか? -- 木下家編集衆其の参(仮) (2010-09-26 13 38 58) 名前 コメント
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坪田 聡美 【つぼた さとみ】 1993 マイティファイナルファイト FC カプコン Object Designer TSUBO PI 甲斐秀敏, 坪田聡美, Zenden アラジン SFC カプコン Object Staff TSUBO.P 和久田剛, M.N, 石原雄二, 坪田聡美, Tall Nob, わんだゆう 1996 BIO HAZARD PS カプコン [Graphic] Effect TSUBOTA SATOMI 手島義明, 坪田聡美 1997 ロックマン バトル&チェイス PS カプコン Scroll Designer TSUBOTA SATOMI/TSUBO・P Nariko Suyama, 末吉英了, 岡村重臣, 坪田聡美, 木嶋美紀, Jo‑Atu‑5, 立古智恵子, G‑Jyan 1999 パワーストーン DC カプコン Modeling Design SATOMI TSUBOTA Masao Sakurai, 坪田聡美, Saori Bando|坂下眞司|山本祐介, 高坂隆之, 黒瀬修平, 植田雅生, 木下晃城, 渡辺恵美子 BIOHAZARD 3 LAST ESCAPE PS カプコン [Special Thanks] Texture Cooperator SATOMI TSUBOTA 2000 パワーストーン2 DC カプコン Object Model Team SATOMI♥TSUBOTA Masao Sakurai, 坪田聡美, Saori Bando 燃えろ! ジャスティス学園 NAOMI/DC カプコン 3D Modeling and Effect Design SATOMI TSUBOTA 山本祐介, 植田雅生, 黒瀬修平, 高坂隆之, 木下晃城, 渡辺恵美子|Masao Sakurai, 坪田聡美, Saori Takeuchi, Koji Sugimine, 山本博英 2004 モンスターハンター PS2 カプコン Character CG Artworks Satomi Tsubota 神戸知典, 枝木真也, 井川純, 坪田聡美, 今田裕之, 東誉之, Fujihara, 渡辺恵美子 2005 モンスターハンターG PS2 カプコン Character CG Artworks Satomi Tsubota 神戸知典, 枝木真也, 宇野亮, 坪田聡美, 東誉之 2006 モンスターハンター2(dos) PS2 カプコン Character CG Artworks Satomi Tsubota 神戸知典, 枝木真也, 坪田聡美, 東誉之, 今田裕之, Hiromitsu Kawashima, 山本博英, Hiroko Koike, Yoshikazu Kozono, 井川純, 桧垣賢児, 永木佑命 2007 MONSTER HUNTER PORTABLE 2nd PSP カプコン Character CG Artworks Satomi Tsubota 坪田聡美, 近藤安代, 戸田勝己, 門植友和, 嶋津徹治, Hiroko koike, 永木佑命|枝木真也 宝島Z バルバロスの秘宝 Wii カプコン [Game Production] Character Modeler Satomi Tsubota [Game Production] Character Modeling Director 五十嵐仁 [Game Production] Character Modelers 高坂隆之, 佐藤博詞, Hiroko Koike, 坪田聡美, 嶋津徹治 2008 MONSTER HUNTER PORTABLE 2nd G PSP カプコン Character CG Artworks Satomi Tsubota 戸田勝己, 永木佑命, 嶋津徹治, 遠藤由起子, 桧垣賢児, 萩原光之郎, 建部明香, 前原匠, 近藤安代, 坪田聡美, 枝木真也, 喜綿重程, 山田隆政, 神戸知典 2010 ゴースト トリック NDS カプコン キャラクターモデリング 坪田 聡美 山本祐介|坪田聡美 2012 Dragon s Dogma PS3/X360 カプコン [Character Art] Enemies SATOMI TSUBOTA [Character Art] Enemies Lead 近藤正規 [Character Art] Enemies Sub-Lead 松下禄範, 永木佑命 [Character Art] Enemies 五十嵐仁, 緒良中隆浩, 桧垣賢児, 坪田聡美, 秋本優一 [Production Support] Model Design (K2 Co., Ltd.) 高本明宏, 児玉孝介, 村田正弘, 鬼塚誠, 岩本麻衣, 中尾紋子, 原口康, 糟屋武司, Ryuji Shimatani [Production Support] Enemy Artists (Neuron・Age Co., Ltd.) ・中野俊彦, 加藤来夢, Keiko Shiotsuki, 永易里香 2013 MONSTER HUNTER 4 3DS カプコン Character CG Artworks Satomi Tsubota Character CG Artworks 黒瀬修平, 国友聡, 大野芳弘, 門植友和, 嶋津徹治, 萩原光之郎, 中森洋行, HARU, 坪田聡美, 五十嵐仁, 大石麻衣子, Yoshikazu Kozono, 山本祐介 Character CG Artworks (Neuron・Age Co.,Ltd.) 中野俊彦, Saki Iwao, Toru Mizumoto, Kazuho Shirasaka, 永易里香, Mitsuyo Nishimura, Masahiro Inoue, Takahiro Mizuno, Maki Mukai, Rumiko Yoshida, Kento Shimada, Masanobu Mizouchi, Noriyuki Kashima, Masao Mihara, Michiru Saito, Minami Furukawa, Sadaki Takeuchi, 加藤来夢, Tetsuo Nishikawa, Masaki Yasumitsu, Chiemi Tada, Tomohisa Fukui, Erika Fujimoto 参考 「週刊パワーストーン」ついに最終回!開発スタッフからのメッセージ特集!
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あ行 あ 蒼城(あおのぎ) 天宅家の本領。内海の東岸に位置する。 朱城(あかぎ) 天宅つゆりの所領。蒼城の北西にある。 吾妻谷(あがつまだに) 朱星(あかぼし) 天宅克己の第三妻にしてつゆりの母。天女であり、かつて困っていたところを朱星の素性を知らない克己に助けられたことがある。その恩を返すために天神に許しを得て「定めの花嫁」となり、克己との間に天宅の希望となる子(=つゆり)を産む。本人はその直後に天に帰ってしまったが、表向きには病死したことになっている。 麻山(あさやま) 葦原(あしはら) 西国御三家の一つ、鷲見家の本領。鷲見領の文化・経済の中心。鳥上城を中心に臣下の屋敷、商店、住宅街と一部花街が同心円状に層を成して広がっている。縁起を担ぐ商人たちの間では「吉原(よしはら)」と呼称されている。 天宅(あまずみ) 西国の内海を取り巻くように版図を持つ、極華神国の中で最も古い一族で、かつて天下が六国に分裂していた時代には六国全てを支配していたことから六国守護と呼ばれていた。古くは神祇に通じる血脈、「天の眷族」と称されていて、天神との間に結んだ天盟と呼ばれる契約により神の力の一部を術式武道という形で行使することが出来る。天神の力を受けて、その直系と傍系の一部は瞳が赤くなることで知られる。自分たちこそがその力を以って天下を治めるべき一族と考えていて、その歴史と伝統を重んじそれに強い誇りを持っている。現在の当主は天宅司。 17年前に三家がぶつかった三将会戦で当主を含めほとんどの大将を失い、その力を大きく弱めた。かつての威勢は衰えたが、当時の当主の弟を代わりに当主として立て、何とか名家としての体面は保った。鷲見とは互いに不倶戴天、今すぐにでも根絶やしにしたいと思っているが、上河内については天宅の平和を脅かす存在と感じつつ今はまだ相手にするつもりはないというのが司令部の統一見解。 兄弟間については年功序列という珍しい掟があり、当主である長子を他の弟達が支える構造になっている。身内同士の繋がりが非常に強く、当主が罪を犯した者を処分する場合を除いて同族殺しは非常に忌み嫌われる。それにより結果的に家内部での分裂を未然に防いでいる。また、未婚の成人男性と女性は生活圏を分断されるなど変わった風習を維持しているのも天宅の特徴。 妖(あやかし) 新(あらた) 本名・天宅 四郎 新。葛城を所領とすることから葛城 新とも呼ばれる。天宅きっての剣の名手で、実働部の筆頭として弟達の後見をすることもある。打たれ強さと忍耐強さ、一歩も引かない気概から防戦に長け、指揮する第四軍は天宅の盾と称される。 己の剣技を究めることにのみ没頭していて他人に対して礼は尽くすが興味は示さない。策を弄することにはまったく向かない戦闘バカ。 司…自分に命令を下す人。尊敬しているが、考えの全ては把握できないしする気もあまりない。 荘介…感動屋な性格は母に似たのだろうかと思っている。親切にしてもらうのに悪い気はしない。 幸衡…一番天宅の武士らしい人。変に距離が近くなく、考え方も似ているので付き合っていて楽。 椛・楓…面白い連中。戦に対して自分とは違う姿勢を持っていて、何事も楽しむ姿は興味深い。 慶司朗…恐らく考え方や生きる姿勢は自分から一番遠い。自分の理解の及ぶ範囲にいないのであまり印象がない。 つゆり…普段は感じれないが稽古をする限り非凡な才を感じる。このまま才能を殺すことがなければ良いと考えている。 姫榊…実力者らしく、ぜひとも手合わせ願いたい。 咲九野… 氷桜… い 葦州(いしゅう) 葦原の異称。そこから、鳥上城主の呼称に使われることもある。 出雲城(いずもじょう) う 有楽(うらく) 本名・福田 太郎 芳兼(ふくだ たろう よしかね)。海部の傍流にして重臣福田家の当主。慶司朗の乳兄弟で腹心。 え エリキシル(-) お 老松谷(おいまつだに) 央国(おうこく) 広大な地域をほぼ一国として支配している榊田一族の支配領域。広大な平野が国土の多くを占める。榊田の本領陽奈筑を中心に無類の繁栄を誇る、紛れもない極華神国一の先進国。西海との交流が盛んで文化面でも上河内などに多大な影響を与えている。 西国の覇権争いに直接手を出すことはないが、西国の天宅や上河内にそれぞれ娘を嫁がせるなど、陰に日向に活動する。殊に上河内とは親しく、その急激な発展に寄与してきた。大国らしく外交姿勢は平和的で鷹揚だが、その陰でその権勢をより強固なものにしようと工作に余念がない。