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「もう着くから、みんな降りる準備してー!」 舞美のはずんだ声に顔を上げる。 下ネタしりとりを愛理に封じられてから1時間ぐらいだろうか、いつの間にか自然公園みたいなところに来ていた。 「へー、空気よさそうだね。」 「あっち、牧場もあるよ。」 いつぞやの雪遊びの時みたいに、私たちが自由に遊びまわるのを撮影するという趣向らしい。 「千聖、起きて!着いたよ。」 バスで遊びつかれて眠っていた千聖を、なっきぃが優しく起こしてあげている。 「んー・・・」 千聖はちょっと寝ぼけた顔のまま、手を引かれてバスを降りた。私は2人の後ろをのんびりついていく。 旅行かばんがずっしり重いのは、私が千聖にちょっかい出すたびになっきぃが警告の証――青いミカンを詰め込んできたからだ(総数16個) ああー・・・セシ●マク●ーのカバンがミカンくさい・・・高かったのにぃ! 「じゃあ部屋割り決めて、ちょっと休憩して30分後にこの広場に集合!」 マネージャーの指示を聞いた後、メンバー全員連れ立って、コテージの前に集合する。 いつもどおりの部屋割りなら私は一人になるところだけれど、どうやらきょうは2-2-3に別れるみたいだった。 「えり、どうする?」 うーん。 愛理と栞菜のラブラブルームに押し入るのは気が引けるし、なっきぃ千聖の部屋なんて論外だ。なっきぃに叩きつぶされる。徹底的に。泣くまで正座して罵倒されるかもしれない。ミカンを使った鬼畜行為に及ぶかもしれない。 そしてオロオロした表情で私を見る千聖。 今日はえりかスペシャルだって言ったのにね、千聖。約束、守れなかったよ・・・ 「えり、何で涙ぐんでるの?」 「・・・大丈夫。じゃあ、舞舞美の部屋に・・・」 「あの!」 珍しく、千聖が挙手した。 「ちっさー、どうしたの?」 「あの、良かったら、たまには違うお部屋割りにしてみませんか?くじびきとか、グーチョキパーなんかで。」 「んーいいんじゃない?みんなはどう?」 舞美の問いかけに、みんなもうなずく。 キュートの強みはこういう時、誰と誰が一緒になっても楽しくすごせること・・・ってそんなことはどうでもいいわけで。 もしかして、千聖と2人部屋になれるかも!? いやいや、でも待って。確率に考えてもそれは望みが浅い。私と千聖と誰か、ということも考えられる。ていうか、そもそも一緒にならない可能性の方が高い。 「じゃあ、グーチョキパーで決めよう。」 神様!私は最近わりといい子にしてました。どうかどうか、千聖と同じ部屋に!アブラカダブラロッタラロッタラ 「キュフフ、えりかちゃん。私たち、一緒になれるといいね。」 ひぎぃ! なっきぃに耳元で囁かれて、魔法の呪文はくじかれてしまった。 ううう・・・私なんかより、なっきぃの方がよっぽど魔力がありそうだ。でも、えりか今日は負けない! 「いい?行くよー。グー・チョキ・パーで別れま」 「っちさとー!!」 心の中で叫んだつもりが、私はついうっかり千聖の名前を絶叫していた。 タイミングよく、みんなの手が出揃う。 「えりウケるーとかいっ・・・あっ!」 「くっ・・・キ゛ュフゥ・・・」 「いやー、神様っているんだね。」 「え?」 「なんでもない。」 そんなわけで、私は見事千聖とツインのお部屋をゲットした。 千聖は荷物を置いて、窓際のロッキングチェアーに腰掛けて外を眺めている。 大きな窓。簡易テーブル。ふかふかの大きいベッドが2つ。 古いコテージみたいだけれど、掃除が行き届いているのか、清潔感があっていい部屋だった。 「千聖?外に何かあるの?」 「・・・え?あ、えと、なんでもないです。ボーッとしちゃって。」 「ちょっと、話さない?」 「あ・・・あの、私、荷物を片付けないと。」 千聖はあんまり私の目をみないように、そわそわした感じでバッグの整理を始めた。 「千聖、ウチと一緒の部屋になれたのがそんなに嬉しい?」 私の声で、千聖の腕がピクッと動いたっきり固まった。 千聖はお嬢様になる前からこういうところがあった。 一番望んでいることが叶うと、どうしていいかわからなくなって、全然嬉しくなさそうなそっけない態度を取ったりする。 どうして?と聞いたら 「だって、もし何かの間違いだったら、浮かれて喜んだ分、悲しくなっちゃうでしょ?それに、楽しいことっていつか終わっちゃうし。」 と寂しそうに笑っていた。 無邪気で考えなしのように振舞っていても、千聖は本当はすごく臆病で脆い子だった。傷つかないように、予防線を張っていたのだろう。その癖は、今でも変わってないみたいだ。 「おいで、千聖。」 もう一度名前を呼ぶと、観念したように千聖は立った。 そのまま、私が寝っ転がっているベッドに近づいてくる。 戻る TOP 次へ コメントルーム 今日 - 昨日 - 合計 -
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16 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2010/01/08(金) 06 37 45 ID ??? うちの鳥取の困ったちゃんと言えば、このスレに毒されまくった面子が、 絵に描いたような困ったちゃんロールをやるぐらいかね。 悪役NPCの誘いに対して「このPCの性格上、そんなことはしませんからー(ほじほじ」とか、 1ゾロ振った時に「ムギャオー!」って叫ぶとか。 17 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2010/01/08(金) 07 22 44 ID ??? このスレに毒された人って悪くなるのか? 18 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2010/01/08(金) 07 38 36 ID ??? 17 何ごとにも良い影響と悪い影響とある中で 「悪い影響を受ける」ことを「毒される」というのだから 「毒された」んなら「悪くなる」んじゃないかな あとはまぁ 16は日常で2ch語やらvipper語を連発するようなもんなので お行儀のよい行為とは言えない 19 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2010/01/08(金) 08 39 24 ID ??? 1ぞろ連発した時とかに「やっべームギャオりそう(笑)」って言うぐらいだな、うちの鳥取は 20 名前:(゜∀゜)[sage] 投稿日:2010/01/08(金) 09 46 25 ID ??? 19 仲間うちのセッションなら良いが、 コンベとかで初対面の面子だったらちょっと微妙だな。 21 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2010/01/08(金) 10 54 40 ID ??? キャラの名前をアップルにしようとしたら真顔でダメ。と言われて 意味が分からなかった1ヶ月前 22 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2010/01/08(金) 10 56 21 ID ??? 21 一ヶ月で随分と染まっちまったなぁ…… 23 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2010/01/08(金) 12 59 58 ID ??? 他のコミュニティでここの話題出す奴多いな。 明らかに知らん奴もいるのに 「○○みたいなケースって困ったちゃんだな」みたいな決め付けの文句として。 なんつーかいかにもネットに毒されてる感がかなり恥かしいんだけど・・・ 25 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2010/01/08(金) 14 32 50 ID ??? 某PBWでここが元ネタじゃねえかと思われるシナリオがあったのを思い出した 27 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2010/01/08(金) 15 28 03 ID ??? 23 そういえば種ガンダム関連スレで フロスト姉弟 エストリガーとか言って騒いでた人々を思い出した。 通じるわけ無いはずなのに、結構通じてたみたいなのが怖いw 28 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2010/01/08(金) 20 39 52 ID ??? 結構卓ゲ板住人はあちこちに出没するからな 卓ゲとほとんど関係ないスレでふたなりネタふったら「ハッタ(ry」って返ってきたし スレ250
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ルームシューズ。 ルームシューズっていいですよね。 私は寒い時期はずっと家の中ではいています。 一度はきだすとやめられませんね。 はいていないと足元がものすごく冷えます。 ただでさえ冷えやすい身体です。 少しでも冷やさない努力をしないといけませんよね。 ただ今はいているルームシューズ。 実はもう3年くらい使っているのですが、はき続けているのでもうボロボロです。 かかとあたりに穴があいてしまいました。 このルームシューズはそろそろサヨナラです。 寒くなくなったら捨てます。 次回の出会いが楽しみですね。 [[http //www.hopkinsvsdawsonlive.com/ http //www.hopkinsvsdawsonlive.com/ ]]
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前へ 中華なら付き合ってもいい、という千聖のリクエストに答えて、私は個室のあるちょっと高級な中華料理屋さんに千聖を連れて行った。出費が・・・と思ったけれど、まさか全席オープン状態のバー●ヤンで、あの話の続きをするわけにはいかない。 カップルが利用するようなお店だから、私と千聖は2人掛けのおっきいソファに並んで座っている。 最初はあからさまに私のことを警戒していたけれど、おすすめのふかひれラーメンと桃まんに舌鼓を打つうちに、少しずつ体を私の方へ近づけてくれた。 頃合を見計らって、私は千聖に、今まで私達が(というかお嬢様と私が)何をしてきたのかを話し出した。 温泉でのこと、楽屋でのこと、あのコテージであったこと・・・・そして、どうしてそういうことをするようになったのか、その経緯も。 ――さすがに、お嬢様の千聖に恋愛感情を抱かれてることは伏せておいたけれど。 「・・・信じられない。」 「千聖、それもう14回目だよ。」 「だって・・・」 落ち着いているときなら、千聖はフカ゛フカ゛しないでちゃんと話を聞いてくれる。それでも、私の打ち明けた内容は千聖にとってありえないものだったみたいで・・ 「そんな、だって、それじゃ千聖、ただのエロい子みたいじゃん。不安になるとエッチなことするって」 口を尖らせてブツブツ文句を言いながら、千聖はふかひれラーメンをちゅるんとすすっておいしい、と呟いた。 「まあね、気持ちいいことだったからやめられなくなっちゃったんだよ。私も千聖も。」 「気持ちいいって??嘘、全然気持ち良くなかったよ!ていうか何か怖かったしえりかちゃん変た・・・あ、エビマヨ頼んでもいい?」 「どーぞ・・・」 ありえない信じられないを連発しながらも、もう逃げる様子はない。肩と肩がくっつくぐらいの距離まで寄っているのに、千聖はなんてことない顔でウエイターさんにオーダーをしている。 「えと、エビマヨと、水ギョーザと、あとこのレタスと角切りチャーシューのチャーハンと・・・」 「ちょ、もう無理!勘弁して!」 慌てて止めに入ると、千聖はク゛フフと満足そうに笑って、チャーハンはキャンセルしてくれた(でもマンゴープリン2個頼んだ・・・)。 「本当、よく食べるよね!こんなちっちゃいのにさ。」 「もー、ちっちゃい言うな!」 良かった、いつもの調子に戻りつつある。やっぱり少し強引にでも連れ出して正解だった。もうお嬢様には戻らないのかもしれないし、元気な千聖とちゃんと話せたのは収穫だった。 「あのさ、えりかちゃん。」 「ん?」 「私、えりかちゃんの言うこと信用してないわけじゃないの。だってこんな・・・何かチェックの可愛い服とか、絶対自分では選ばないから、これはお嬢様キャラになってたときに選んだんだと思うのね。 でも何ていうんだろう・・・なんかまだ全部よくわかんなくて、えりかちゃんがあんな風に千聖のこと触ったりするのありえないって思ったら怖かったの。・・・変態とかいってごめんなさい。ひどいこと言っちゃったね千聖。」 私を見上げる瞳は潤んでいて、後悔に胸を痛めているのがひしひしと伝わってくる。 「いいよ、謝らないで。そりゃあびっくりするのしかたないよ、覚えがないのに当然みたいにベタベタされたら怖いもんね。」 「ごめん・・・」 千聖の頭が肩に押し付けられる。手を回した背中がかすかに震えていて、泣いてるのかもしれないと思った。 千聖は感受性が強いから、人を傷つけたり悲しませた時、必要以上に深く受け止めてしまうところがある。 本当に、そんなに気にしなくていいのに。私は黙って、柔らかい髪を撫でてあげることしかできなかった。 「お待たせしま・・・あっ」 料理を運んできたウエイターさんが、私達の尋常じゃない様子に慌てて、黙って退散していこうとした。 「あっ待ってください!大丈夫です!ここ置いてください!」 途端に、千聖はバッと顔を上げて、テキパキとテーブルを片付け出した。 「エビマヨ♪エッビマヨ♪」 ――はい、前言撤回。 千聖はたしかに感受性の強い子だけど、良くも悪くも頭の切り替えが早いんだった。さっきまでシリアスな顔してたくせに、このお子ちゃまめ! 「えりかちゃん、食べないの?おいしいよ?」 「どうぞ、独り占めしてちょーだい。」 とはいえ、振り回されたのはちょっとだけしゃくにさわるから、私は少し意地悪をしてやることにした。お皿を抱え込む左手をキュッと握る。 「ねえ、この後、取ってあるから。」 「取る?何?」 「そこのホテルの、スイート」 「・・・?・・・・・!!!!!」 お子ちゃまな千聖は、こんなベタな昼ドラ的冗談にも過剰反応を返してくる。 「フカ゛フカ゛フカ゛フカ゛」 口から飛び出してるエビマヨを指で押し込んで「おいしい?」と聞くと、千聖は青ざめたままコクコクとうなずいた。 次へ TOP
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9月某日 夜 泉家。 「お姉ちゃん、ちょっと相談したいことがあるんだけど」 「なに?ゆーちゃん。恋と勉強以外なら何でも相談に乗るよ?」 「あのね、今月の12日、みなみちゃんのお誕生日なんだ。でね、その日の放課後、みんなでみなみちゃん の家に行ってお誕生会することになったんだけど、プレゼント、何を持っていけばいいかなぁ?ずっと 考えてるんだけど、いいのが思いつかなくって……」 「ふーむ……。まあ、まだ日はあるし、明日までに考えてみるよ」 「ありがとう、お姉ちゃん」 9月12日 朝 泉家。 「ゆーちゃん、おはよー。いよいよ今日だね」 「うん。……でも、緊張するなぁ。」 「大丈夫だって。心配しなくても、みなみちゃんなら絶対喜んでくれるって。ほら、『お金で買えない価値 がある』とか、よく言うじゃん?」 「うーん、そ、そうだけど……」 ここでそうじろう、こなたの耳元で、小声でこなたに尋ねる。 「おい、こなた、本当に『あれ』を……?」 「うん。……なにお父さん、最初あれだけ賛成しておきながら、今さらよせ、とか言うつもり?」 「いや、そうじゃない。―――こなた、お前も行くんだろ?だったら、……是非、なんらかの記録を…!」 「はいはい、わかりましたよ。しょーがないなー、お父さんは」 夕方 糖武線(都内方面行き)車内。 「疲れたー。やっぱり駅ダッシュなんてするもんじゃないね」 「そうですね。人も多くて危ないですし」 こなたとみゆきは、二人で岩崎家へと向かっていた(柊姉妹は今回不参加)。受験も近いということ で、3年生は、1・2年生より1時間多く授業があったため、1年生ズとは、別移動になった。 「ところで、泉さんは、何かプレゼントなど用意されたのですか?」 「いや、私は一応ゆーちゃんの付き添い、って形だし。まあ、長門のコスプレ衣装でも買ってきて、 着させてみるのもいいかも、とは思ったけど、さすがに自重したよ。似合うとは思うんだけど」 「は、はぁ……?」 こなたとみゆき、岩崎家に到着。 「遅くなってしまってすみません。もう皆さんおそろいですね」 「学校からみんな一緒に来たんですから当たり前デース」 「じゃ早速始めようではないか。我々(埼玉組)にはあんまり時間が残されてはいないのだ」 「昼休み中になんとか終わりにしないといけないんデスネ?」 このパティの発言に、意味を理解できないみなみ、ゆたか、みゆきはきょとんとしていた。 ローソクの火が消え、部屋が一旦真っ暗になった後、すぐに部屋の電気が点いた。 「みなみちゃん、お誕生日おめでとう!」 「ありがとう…」 「みなさん、遠慮せずに食べてくださいね」 テーブルの上には、今までローソクが刺さっていたケーキのほか、出前の寿司や、鶏料理などが並ぶ。 「いただきまーす!」 その声とともに、各人思い思いの料理に手を伸ばす。 「このおスシ、とってもおいしいデスネ!」 「ほんと、いいネタ使っているッスね!」 そんな中、なんだか辛そうな顔をする人が約一名。 「みゆきさん、どうしたの…?」 「す、すみません。―――お、思ったより、ワサビが……!」 そんなこんなでみんなのお腹もふくれたところで、そろそろプレゼント・タイムということに。 そしてこなたにとっては、それはミッション開始を示すものであった。 みゆき、ひより、パティがそれぞれみなみにプレゼントを渡した。が、ここではその部分は省略。 最後に、ゆたかの番となった。 (お、お姉ちゃん……、やっぱり緊張するよぉ) (大丈夫だって、ゆーちゃんならできる!) こなたと目でこんなことを言い合った(?)あと、ゆたかは覚悟を決め、みなみの前に立った。 ここでこなた、自分の携帯のムービーモードを起動し、急いで容量設定などを行い始めた。 プレゼントを渡すべくみなみの前に来たはずのゆたかだが、その手にはそれらしいものはなかった。 「ゆたかはいったい何をプレゼントするつもりなのでしょうネ?」 「さあー、私にもさっぱり……」 皆が見守る中、ゆたかが口を開いた。それと同時、こなたは立ち位置を変え、撮影スタート。 「あ、あのね、みなみちゃん。わたし……、いろいろ考えたんだけど、いいプレゼントが思いつかなくて、 ……その、こんなこと言うと、変に思われるかもしれないけど、でも、あの……、……わ、わたしが、 わたしからのみなみちゃんへのプレゼントっ!わたし、みなみちゃんとこれからもずっといい友達で いたい、って思ってるから、だから、わたしを、受け取ってください!」 全世界が、停止したかのように思われた。 ……というのはうそぴょーんで、実際には「停まって」などいない。確かに無音状態でこそあったものの、 各人の表情等はしっかりと変化していた。そして、その無音を破ったのはみなみ。 「…うん。…ありがとう、ゆたか」 「う、……受け取ってくれる?みなみちゃん」 「もちろん」 次の瞬間、岩崎家は急に騒がしくなった。 こなたの、ゆーちゃんGJ!という叫び声。パティの歓声。みゆきの、どう反応していいか分からない、 といった感じのオロオロした声。そして、何かが崩れ落ちるような音。 「た、田村さん、大丈夫!?」 「わたし、小早川ゆたかは、世界中の誰よりも、岩崎みなみを愛しています」 「ゆたか…」 あー、だめッス……。自重しろ、自重しろ私…… でも、生であんな光景見て、自重するほうが無理ってものッスよ。泉先輩、あなたは大変な爆撃機に 給油してしまいました……。 でも、その爆撃の犠牲となれるなら、ほ、本望ッス… 「あー。こりゃ激しいね。まあ、ひよりんのことだし、すぐ復活するでしょ。」 「で、でも……」 「…田村さん、少し、私のベッドで休む?」 その言葉を聞いた瞬間、ひよりはこなたの予想通り、瞬時に復活した。 「いやいやいやお気遣いなく。もう大丈夫ッスからっ!そ、それよりもうこんな時間ッス!私達は そろそろ帰らないと。帰って今のを原k……いやいや宿題とかしなきゃいけないッスから」 「そうですね、ではそろそろお開きにしましょうか」 「おー、そうだね。明日も学校だし、そろそろ帰りますかね。あ、でも、ゆーちゃんはせっかくだから 泊まっていくといいんじゃないかなー?お父さんには私から言っとくから」 「え、えぇっ!? 私も帰るよーっ!」 こうして、みなみの誕生会は幕を閉じたのであった。 【fin】 コメントフォーム 名前 コメント 笑えたわw GjGjw -- 名無し (2010-03-07 21 04 04)
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ピンポーン 俺(こんな真夜中に・・・あいつしかいない!) ガチャ 律「愛しのりっちゃんだよ~ん」 チュ 律「な・・・なにすんだよ///急に///」 俺「あれ?酔って・・・ない?」 律「///」 俺「///」
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男「愛ちゃん、僕と結婚して下さい!」 女「……わかりました」 男「やった!」 実況A「スタンダードな愛の告白。どの時代でも変わりませんね、スズキさん」 実況B「ええ、ほほえましいものです」 女「誠さん……」 男「愛ちゃん……」 実況A「おーーーーっとぉ親密なムードに拍車がかかっております、これは来るか、来るかーーーー!?」 実況B「これは倫理的に実況をしていいのか、どうか!のるかそるか、ギリギリの気分であります!!」 実況A「来るか、来るか来るかーーーー!?」 女「誠さん……私と結婚したいなら……私の父を 倒してください!!!!」 SE ドアが開く 父『ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオウチの娘をたぶらかすのはどこの馬の骨じゃあああああああああああああああああああああああ』 実況A「きたーーーーーああああああ 父です、花嫁の父の登場です!!」 実況B「まさかの展開!! 推定2M弱の父、満を持して登場しましたーーーー!!」 男「おっ、お義父さん!? これお義父さん!?」 女「私の父は母に生き写しの私を溺愛しているの!でも私、拒み続けていた…!お願い、誠さん、勝って!私を解放して!!」 実況A「ドロドロです、昼ドラ張りのドロドロの家庭だ――!!!」 実況B「これは誠くんの頑張りにかかっているといっても過言ではないでしょう。どうする誠、男を見せるのか誠!!」 父『貴様かあああああああああああああああああああイイ度胸だこの命知らずめがあああああああああああああ』 男「いやああああああああああぁぁぁああああ!!」 実況A「既に逃げ腰だ、誠――!」 実況B「どうする、どうなる!?」 実況B「この恋の行方は、本日深夜、引き続きこのチャンネルでお送りします」
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507 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/06/04(木) 11 53 59 ID ??? ■「困ったちゃん」の考え方と行動特性は以下の5つです。 1 他罰性と内省の欠如 「うまくいかないのはGM・他PLが悪いからで、自分は十分にがんばっている」 と考えます。物事がうまく運ばなかったのは自分のせいではなく自分のことを理解しない周囲が 悪い、俺のことを理解しない奴は頭が悪い、と考えがちです。決して反省しませんから成長しな いのです。 2 現実検討能力の欠如(青い鳥症候群) 「FEARゲは自分に向いていないから、やる気が起きない。オリシスなら必ずうまくやれる のに」と常々もらします。本当に自己実現できるシステムならやる気が起きるけど、ここでは無理と考 えます。上手くいかないと直ぐにシステムを貶めます。自分がシステムに適応しようと努力する のではなく、自分の能力を生かすためのシステムを販売するべきだ! と信じて疑いません。 3 自己イメージの肥大 自己愛が強くナルシストのため、現実を冷静にみることができなくなっています。思いつきや ネットで見た浅い知識をもとに、勇んで胸を張り、プレイについて前向きな提案をしますが、 内容はあきれるほど稚拙。しかし本人は全くその認識がなく自信にあふれています。むしろ 自分の提案を取り入れないゲーマーは理解力が足りない奴だと思っています。 4 高いプライド 自己愛が強いので自分の非を認めず、助言や指導を受け入れません。 自身への適切な指導に対して表面的には聞きますが、決して従おうとせず、強く 指導するとふてくされます。もともとの能力が高い人ほどこの傾向が強く表れます。 5 情緒的共感能力の欠如 他人の心の痛みがわかりません。自分の痛みは、本当に痛む前に母親がかばって くれましたから、深く傷ついた経験がないのです。友人と取っ組み合いのケンカをした 経験もないので、自分の痛みも人の痛みもわからず、限度を知りません。 548 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/06/04(木) 22 47 42 ID ??? 507 ボーダーの改変だからあまり良くない 549 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/06/04(木) 23 13 22 ID ??? 507 困ったちゃんにならないためには、こうすればいいんだ! 1.自罰的 積極的にペナルティを受ける(罰さえ受ければそれで罪は許されると考えているから) トラブったら「半年参加しません」といって、その場で帰る(事態の収拾する時間すらないので、別名トンズラ) 2.青い鳥など求めない 他のシステムより今のシステムの方が絶対良いと考えて、サポートが終ったり、バージョンアップ前だったり、既にプレイ人口が0になったRPGに固執する。 3.自己を肥大化させない 何事にも自信がなく、自分がやって上手くいくわけがないと思っているので何もしない。 4.低いプライド 自分が悪いと思って、一切自分では考えず自分からは行動せず「自分より正しい」他人の命令に従うだけ。 5.加害妄想 ひょっとして、自分は臭くて迷惑をかけているんじゃないか、自分の外見が不愉快じゃないのか、自分の声が不愉快じゃないのか……、常々そう考えて引きこもる。 550 名前: NPCさん [sage] 投稿日: 2009/06/04(木) 23 19 42 ID ??? 549 それはもうTRPGプレイヤーじゃないな! スレ225
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千咲ちゃん、天真先輩と接客対決をする 内容 本文 感想コメント 内容 ウェイトレスのアルバイトをしていくうちに人気が出てきたタプリスに対抗して、ガヴリールが勝負を挑むお話。 本文 ――――――――――――――――――(00/20)―――――――――――――――――― ―街中― タプリス(ふふっ、こうやって、下界で売っているものを眺めているだけでも) タプリス(新鮮でとても楽しいですね) タプリス(あ……、あの服かわいいです) タプリス(値段は……っと、ああ、ダメですね) タプリス(うぅ、わたしの今の手持ちじゃ、買えなさそうです) タプリス(はぁ……今月は、出費が多かったですからね……) タプリス(我慢我慢……です) タプリス「……」 スタスタッ チラッ タプリス(……やっぱり、今まで見た中で、一番かわいいです) タプリス(ほ、欲しいなぁ) タプリス(……どうにかして、お金を増やす方法はないでしょうか) タプリス(あ、そういえば、天真先輩ってアルバイトしてましたよね) タプリス(人見知りなわたしでは、接客は難しそうですけど) タプリス(何か、わたしでも出来る仕事が、あるかもしれません) タプリス(さ、探してみましょう!) ――――――――――――――――――(01/20)―――――――――――――――――― ペラッ ペラッ タプリス(アルバイト雑誌を手に入れることはできましたが……) タプリス(お仕事がありすぎて、どれをやったらいいか、全然わかりませんね) タプリス(どうしましょう……) タプリス(って、あれ。こんなところに、カフェなんてありましたっけ) タプリス(新しくできたんでしょうか) タプリス(ちょうど歩き疲れちゃいましたし、休憩していきましょう) からんからん ウェイトレス「いらっしゃいませ、セラフィムカフェにようこそ!」 タプリス(せ、制服が、とてもかわいいです!) ウェイトレス「では、こちらへどうぞ」 タプリス(それに、ウェイトレスさん、美人さんだなぁ……) 女店長「あら? あなた、もしかして、アルバイト志望の子?」 タプリス「え? わ、わたしですか?」 女店長「それならちょうど今、時間が空いてるから、面接しちゃいましょう」 タプリス「あ、あの! わたし、アルバイトは探してますが……」 女店長「やっぱり! その雑誌に、この店も載ってるから、そうだと思ったのよ」 女店長「さ、奥の部屋へ行きましょうか」グイッ タプリス「あ、あの、あの……わたしは……」 ――――――――――――――――――(02/20)―――――――――――――――――― ―セラフィムカフェ 応接室― 女店長「あなたのような、可愛い系の子、待ってたのよ」 女店長「うちって今のところ、綺麗系の子が多くてね」 タプリス「は、はぁ……」 タプリス(ど、どうしましょう、断れずにここまで来てしまいました) タプリス「あ、あの……アルバイトの内容って……」 女店長「もちろん接客よ?」 タプリス(うぅ……、絶対無理です、わたしには……) タプリス「あの……わたし、人見知りで……」 女店長「そんなの慣れよ慣れ、私だって、どちらかと言えば人見知りだし」 タプリス(う、嘘ですぅ……) タプリス「それに、とてもドジなんです」 女店長「ドジなんて……最高じゃない。そんなかわいい顔して、庇護欲が湧いちゃうわ」 タプリス(な、何を言っても、わかってもらえない!?) 女店長「最初は誰だって、自信がないものよ」 女店長「自分の可能性に挑戦してみる! くらいの気持ちで、いいから」 タプリス「は、はぁ……」 タプリス(少し強引ではありますが、この方、悪い人ではなさそうです) タプリス(たしかに、人見知りを直す、良い機会かもしれません) タプリス「わ、わかりました、こんなわたしでよろしければ……」 女店長「その返事を待ってたわ! よろしくね、えっと……」 タプリス「あ、千咲といいます。千咲=タプリス=シュガーべル、です」 女店長「千咲ちゃん、ね。よろしく!」 タプリス「よ、よろしくお願いします!」 ――――――――――――――――――(03/20)―――――――――――――――――― 女店長「それじゃあ一応、履歴書だけ受け取っておこうかしら」 タプリス「……り、履歴書?」 女店長「ああ、形式だけだから安心して。内容見て、却下とかしないから」 タプリス(履歴書って、なんでしょう。アルバイトに必要な書類でしょうか) タプリス「す、すみません、今日持ってきていなくて……」 女店長「履歴書忘れてくるなんて、さすが千咲ちゃん! さっそくドジっ子全開ね!」 タプリス「あの……、お恥ずかしいことをお聞きするようで、申し訳ないのですが」 タプリス「……り、履歴書ってなんでしょうか?」 女店長「へっ?」 ―― 女店長「ありゃあ、うち志望の子じゃなかったんだ……」 タプリス「ご、ごめんなさい……」 女店長「いやいや、私が早とちりしちゃったのも悪いしね」 女店長「それでどうする? 千咲ちゃんが嫌だったら、無理にとは言わないけど……」 タプリス「あの、志望していなかったのに、差し出がましいようですが……」 タプリス「さっきの、自分の可能性に挑戦する、という言葉」 タプリス「とても感銘を受けまして、頑張ろうっていう気持ちになれたんです」 タプリス「ご迷惑をおかけすることが、多々あるとは思いますが」 タプリス「わたしをここで、働かせていただけないでしょうか」 女店長「……採用! 気に入ったわ、千咲ちゃん!」 タプリス「ほ、本当によろしいのですか?」 女店長「当たり前じゃない! 私は頑張る可愛い女の子の味方なんだから!」 女店長「それに千咲ちゃん、とってもいい子っぽいしね。そうだ、履歴書」 女店長「今から書き方教えてあげるから。こっちに来なさい」 タプリス「は、はい、ありがとうございます!」 ――――――――――――――――――(04/20)―――――――――――――――――― ―翌日 セラフィムカフェ― 女店長「みんな集まって! 今日は新しい仲間を紹介するわ!」 タプリス「ち、千咲=タプリス=シュガーべル、です。よろしくお願いしましゅ!」ペコッ タプリス(うぅ、大事なところで噛んでしまいました) ウェイトレス1「かわいい」 ウェイトレス2「かわいいわね」 ウェイトレス3「……かわいい」 タプリス「え?」 ウェイトレス1「店長……絶対、自分の趣味で選びましたね?」 女店長「そ、そんなことないわ……、厳正なる審査よ」 ウェイトレス3「……妹系、真面目ドジっ子、ですか」 タプリス「あ、あの、ご迷惑をおかけすると思いますが、早く慣れたいと思いますので」 タプリス「ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いします!」 ウェイトレス2「よろしくね、千咲ちゃん。あ、私のことはお姉さまって呼んでいいから」 ウェイトレス2「手取り足取り、いろいろ教えてあげる」ニコッ タプリス「あ、ありがとうございます!」 女店長「じゃあ、千咲ちゃんの教育係はあなたに任せるわ」 ウェイトレス2「はい、任されましたー」 タプリス「ふ、不束者ですが、よろしくお願いします!」 ウェイトレス2「あらあらあら……、よろしくね」 ウェイトレス2「じゃあ、さっそく制服に着替えるの手伝ってあげるね」 タプリス「えっ? えっ?」 ――――――――――――――――――(05/20)―――――――――――――――――― ウェイトレス2「かわいい! かわいいわ、千咲ちゃん!」 タプリス「あ、ありがとうございます……」カァァ ウェイトレス2「あとは……これがうちの、メニュー」 タプリス「このメニューを全て……暗記しないとダメなんですよね?」 ウェイトレス2「そうね。これは最低限、覚えないとダメね」 ウェイトレス2「あと、一番やってはいけないのは、注文を間違えてしまうこと」 ウェイトレス2「自信ないなって思ったら、お客様に確認すること、いい?」 タプリス「は、はい!」 ウェイトレス2「そんなに緊張しないでいいのよ」 ウェイトレス2「ここに来るお客様は、敵じゃない、むしろ味方なんだから」 タプリス「味方……ですか?」 ウェイトレス2「ええ、それじゃ練習をしてみましょうか」 タプリス「よろしくお願いします!」 ―数日後 セラフィムカフェ― ウェイトレス2「じゃあ、あのお客様の応対をお願いね」 タプリス「は、はい……、行ってきます」 タプリス「ご、ご注文はお決まりでしょうか」 女性客「えっと……あら、あなた、新しい子?」 タプリス「は、はい、そうですっ」 女性客「ふふっ、初々しくて可愛らしいわね。じゃあ……」 タプリス「エ、エスプレッソと、チーズケーキ、ですね」 女性客「はい、合っていますよ。よろしくお願いしますね」ニコッ タプリス「は、はいっ」 ――――――――――――――――――(06/20)―――――――――――――――――― ウェイトレス2「ほらね、怖くなかったでしょう?」 タプリス「うぅ……、注文の品が二つだけなのに、聞き直してしまいました」 ウェイトレス2「それは、少しずつ慣れるしかないわね」 タプリス「……が、頑張ります」 ―― タプリス「わっ、わわっ!」 ズルッ ドテンッ タプリス「あいたたたっ」 ウェイトレス2「だ、大丈夫? 千咲ちゃん」 タプリス「す、すみません、大丈夫です」 女性客1「あらあら、あの子、転んじゃって……」 女性客2「そんなところも、可愛いわよね」 タプリス「え、えっと……」 ウェイトレス2「転んでもかわいいなんて、さすが千咲ちゃんね」 タプリス「は、はぁ……」 ―― タプリス(こうして、ドタバタに始まった、わたしのアルバイト生活) タプリス(食器を落としてしまったり) タプリス(店内で転んでしまったりしたこともありましたが) タプリス(それでもなんとか、一通りのお仕事がこなせるようになりました) タプリス(それも、お店の人たちのフォローと、お優しいお客様のおかげです) ――――――――――――――――――(07/20)―――――――――――――――――― ― 一ヶ月後 エンジェル珈琲 ― ガヴリール「マスター、お客が来ないっす」 マスター「そうだねぇ」 ガヴリール「自分、帰って良いっすか?」 マスター「いや、さすがに勤務時間内は、ここにいてね?」 ガヴリール「うっす」 マスター「ああ、もしかすると、近所に新しくできた」 マスター「セラフィムカフェにお客さんが流れているのかもしれないね」 ガヴリール「セラフィムカフェ……知らないっす」 マスター「なんでも、とてもかわいいウェイトレスさんがいて」 マスター「女性に大人気だそうだよ」 ガヴリール「かわいいウェイトレスさんがいて、女性に人気、すか?」 マスター「うん。噂によると、妹にしたいNo1とか、なんとか」 ガヴリール「へぇ、マスター詳しいっすね」 マスター「一応、ライバル店の動向は気にしておかないとね……」 ガヴリール「……その、セラフィムカフェ、少し興味がわきました」 ガヴリール「偵察に行ってきてもいいっすか?」 マスター「て、偵察かい。果たして意味があるのかどうか」 ガヴリール「どうして人気が出てるのか、調べることで」 ガヴリール「ここをもっと繁盛させるのに、何か役立つかもしれないっすから」 マスター「て、天真くん。そこまで、ここのことを考えて……」ジーン マスター「わかったよ、天真くんに偵察をお願いするね」 ガヴリール「うっす」 ガヴリール「……サボる口実ができたな」 ――――――――――――――――――(08/20)―――――――――――――――――― ―セラフィムカフェ― からんからん ガヴリール「……」 タプリス「いらっしゃいませ! セラフィムカフェにようこ……、ってぇぇぇ!?」 ガヴリール「タ、タプリス、か?」 タプリス「て、天真先輩……」 ガヴリール「最近、家に来ないと思ったら、こんなところで働いてたのか」 タプリス「え、えっと……」 ガヴリール「……私に内緒で」 タプリス「それは、その……、先輩に余計な心配をかけたくなかったといいますか……」 ウェイトレス2「千咲ちゃん? どうしたの?」 タプリス「あ……だ、大丈夫です!」 タプリス「とりあえず、お、お席までご案内しますね」 ガヴリール「ああ」 タプリス「あ、あの……ご注文は、お決まりでしょうか」 ガヴリール「ブレンドコーヒー1つ」 タプリス「か、かしこまりました」 ガヴリール「別に気にしなくていいぞ、普段通りで」 タプリス「は、はい、ありがとう、ございます……」 ――――――――――――――――――(09/20)―――――――――――――――――― 女性客1「千咲ちゃん、こんにちは」 タプリス「あ、こんにちは」ニコッ タプリス「ご注文は、いつものでよろしかったですか?」 女性客1「ええ、お願いね」ニコッ タプリス「はいっ、かしこまりましたっ」 女性客1「いつ見ても、可愛いわね、千咲ちゃん」 女性客2「ええ、妹にしたいわ」 ガヴリール「……なるほどな」 ―― タプリス「お待たせしました、ブレンドコーヒーです」 ガヴリール「お前のことだったのか、この店の一番人気って」 タプリス「え? 何のことですか?」 ガヴリール「……私よりも、バイトの経験も後輩なのに」 ガヴリール「こんなに人気があるなんて、生意気だぞ」 タプリス「え、えぇ……」 ガヴリール「これは……勝負だな」 タプリス「はい?」 ガヴリール「どっちがウェイトレスとして、優れているか、勝負するか」 タプリス「先輩、何を言って……」 女店長「話は聞かせてもらいました!」 タプリス「て、店長さん!?」 女店長「あなた、エンジェル珈琲のウェイトレスさん、ですよね?」 ガヴリール「うっす」 女店長「でしたら、私が、その勝負の舞台を用意しますよ!」 ――――――――――――――――――(10/20)―――――――――――――――――― ―数日後 エンジェル珈琲― 女店長「第一回、かわいい金髪ウェイトレス決定戦!」 ワァァァァ マスター「て、天真くん、これはいったい……」 ガヴリール「諦めてください、マスター」 タプリス「ごめんなさい、本当にごめんなさい」 タプリス「店長さん、こういう催し物が大好きで……」 女店長「我がセラフィムカフェが誇るNo1、千咲=タプリス=シュガーベルちゃんと」 女店長「このエンジェル珈琲のNo1、天真=ガヴリール=ホワイトちゃんの」 女店長「頂上決戦を、これより行います!」 女店長「ルールは簡単です。ウェイトレスに必要な三つのスキルについて」 女店長「一戦ずつ、お二人には、競ってもらいます」 女店長「なお、この模様は全国にネット配信されていまして」 女店長「その視聴者の投票で、勝敗を決める種目もありますので、お楽しみに!」 タプリス「ぜ、全国に配信だなんて……」 ガヴリール「まぁ、どうせ見てるやつなんてほとんどいないだろ」 ヴィーネ「それで私たちは……」 ラフィエル「ゲスト兼、審査種目のお客様役、ということなんですね」 サターニャ「ふんっ、せいぜい、私を労いなさい」 ――――――――――――――――――(11/20)―――――――――――――――――― 女店長「第一回戦は、お客様への応対勝負!」 女店長「来店したお客様に、どれだけ好印象を与えることができるかが勝負の鍵ね!」 タプリス「うぅ……、これは苦手かもしれません」 ガヴリール「ふっ、楽勝だな」 マスター「楽勝……?」 女店長「では、まずは千咲ちゃんから、スタート!」 からんからん タプリス「い、いらっしゃいませ、セラフィムカフェにようこそっ」ニコッ ヴィーネ「はぁ……、タプちゃんかわいいわ」 タプリス「お席へご案内しま……、って、わわっ!」 ズルッ ドテンッ ヴィーネ「タ、タプちゃん!? だ、大丈夫!?」 タプリス「いたたっ……、も、申し訳ありません!」 タプリス「す、すぐにご案内しますから」 ヴィーネ「……け、健気なタプちゃん」 ヴィーネ「本当に、怪我してない? 大丈夫?」 タプリス「ご心配いただき、ありがとうございます。だ、大丈夫ですから!」 女店長「お客様を、お席までお連れしたところで、終了!」 ガヴリール「……これはもう、戦うまでもないな」 ――――――――――――――――――(12/20)―――――――――――――――――― 女店長「では続いて、天真ちゃん、スタート!」 からんからん サターニャ「このサタニキア様が来てあげたわよ」 ガヴリール「へいらっしゃい」 サターニャ「あんたねぇ……客に対して、その態度は何よ!」 ガヴリール「お一人様ですか?」 サターニャ「無視すんじゃないわよ! それになに!?」 サターニャ「あんたには、私が二人に見えるわけ?」 ガヴリール「いえ、お客様のような年代ですと」 ガヴリール「複数人で来店される方が多いものですから」 ガヴリール「確認のため、聞いています」 サターニャ「嫌味じゃないのよ、それ! 一人で悪かったわね!」 ガヴリール「では、席まで案内します」 サターニャ「きぃぃぃっ!」 女店長「お客様を、お席までお連れしたところで、終了!」 ガヴリール「見たかタプリス、このスマートな対応を」 ガヴリール「問題のある客には、こういったテンプレ対応で通すのが一番なんだぞ」 タプリス「なるほど……勉強になります」 サターニャ「問題あるって何よ! 失礼すぎるでしょ!」 女店長「では、視聴者投票の結果が出たようです!」 女店長「第一回戦の結果は……、千咲ちゃん604票、天真ちゃん126票で……」 女店長「千咲ちゃんの勝利! 1ポイント獲得!」 ガヴリール「はぁ!? なんでだよ! 納得できん!」 ――――――――――――――――――(13/20)―――――――――――――――――― 女店長「票と一緒に寄せられたコメントによるとですね……」 女店長「まず千咲ちゃんは、失敗しても頑張ろうとしている姿勢に泣いた」 女店長「ドジなところが、とてもかわいい、などが来ていました」 ガヴリール「私は?」 女店長「客を不快な気持ちにしている時点でNG、態度が悪い、踏まれたい、などですね」 ガヴリール「そんなの、相手によるだろ! 私だって、サターニャじゃなければ!」 サターニャ「人のせいにするんじゃないわよ! あんた誰にだって、そうでしょうが!」 ガヴリール「ぐぬぬ……、と、とにかくだ、次の客役は別の人にしてくれ」 女店長「で、では気を取り直しまして、第二回戦! 種目は、注文受けです!」 女店長「今からお二人には、10品、お客様から注文を受けてもらいますので」 女店長「それを間違えることなく、マスターさんまで伝えてください」 タプリス「ひええ……10品なんて、やったことないです……」 ガヴリール「ふっふっふっ、首席である私の圧倒的有利だな」 ガヴリール「頭の違いというやつを教えてやる」 女店長「では、まずは千咲ちゃんから、スタート!」 タプリス「ご、ご注文をどうぞ」 サターニャ「あんた聞く前から、震えてるじゃないのよ……」 サターニャ「じゃあいくわよ、カプチーノ」 タプリス「カプチーノが、お一つ……」 サターニャ「それと……」 ――――――――――――――――――(14/20)―――――――――――――――――― サターニャ「ほらほら、違うわ。6つ目はホットココアよ」 タプリス「も、申し訳ありません……」 サターニャ「ったく、仕方ないわね。付き合ってあげるから」 サターニャ「落ち着いて一個ずつ、覚えていきなさい」 タプリス「は、はいっ」 ―― 女店長「千咲ちゃんの結果は……、9品正解!」 タプリス「うぅ……、一つ間違えてしまいました……」 マスター「カプチーノとカフェラテの間違いだね」 マスター「もしかしたら、気づかないお客様もいるかもしれないけど」 サターニャ「まぁ、あんたにしては頑張ったんじゃないの」 タプリス「胡桃沢先輩、ありがとうございました……」 ガヴリール「ふっ……これは、勝ったな」 女店長「続いては、天真ちゃん、スタート!」 ガヴリール「ご注文をどうぞ」 ラフィエル「いきますね、ガヴちゃん」 ラフィエル「アッサムティ、メープルパンケーキ、エスプレッソ――」 ガヴリール「お、おい、お前! そんな一気に言いやがって!」 ラフィエル「ガヴちゃんなら、簡単かと思いまして。はい、10品言いました」ニコッ ガヴリール「ま、まぁ、私くらいになると、このくらい余裕だからな」 ガヴリール「聞き直す必要もない」 ――――――――――――――――――(15/20)―――――――――――――――――― 女店長「天真ちゃんの結果は……、8品正解!」 女店長「よって、千咲ちゃんの勝利! 1ポイント獲得!」 ガヴリール「な、なななっ!?」 マスター「天真くん……、自信がないなら、もう一度お客様に聞かなきゃ……」 ガヴリール「だって、こいつが早口で言うから!」 ラフィエル「そういうお客様だって、いるかもしれませんよ?」 ガヴリール「ぐぬぬぬぬ……」 ヴィーネ「あれ、じゃあもう、三戦する前にタプちゃんの勝利?」 女店長「いえ、三戦目の勝者は、なんと……10ポイント獲得できます!」 ガヴリール「ふっ、そうでなくっちゃな!」 サターニャ「今までの戦いはなんだったのよ……」 ラフィエル「ほんとですね……」 女店長「いよいよ大詰め、第三回戦の種目は……、かわいさ勝負!」 女店長「ウェイトレスには、かわいさが必須!」 女店長「お二人には、自分のかわいさで、勝負をしてもらいます!」 マスター「もう、ウェイトレス関係ないんじゃないかな……」 タプリス「かわいさだなんて、天真先輩に勝てるわけ……」 ガヴリール「一時間待ってくれ、裏で準備してくる」 ヴィーネ「うわぁ、ガチだし……」 女店長「じゃあ、千咲ちゃんも、こっちこっち」 タプリス「て、店長さん?」 ――――――――――――――――――(16/20)―――――――――――――――――― 女店長「では、三回戦目は、負けている天真ちゃんから、スタート!」 バタンッ キラキラキラッ ガヴリール「いらっしゃいませ、お客様」 ガヴリール「天真=ガヴリール=ホワイトです」 ガヴリール「よろしくお願いします」ニコッ ラフィエル「うふふ、ガチのガチですね」 ヴィーネ「先輩げがないというか、なんというか。まぁ、かわいいけど」 サターニャ「い、違和感しかないわ……」 女店長「視聴者のコメントも、だいぶ好評なようですね」 女店長「それでは、続きまして……、千咲ちゃん、スタート!」 バタンッ タプリス「お、おかえりなさいませ……ご、ご主人様っ!」ニコッ タプリス「お風呂になさいますか? お食事になさいますか?」 タプリス「それとも……、な、なんちゃって、えへへ」 ラフィエル「あらあらあらあらあら……」 ヴィーネ「ぶはっ!」バタンッ サターニャ「……ッ」カァァ ガヴリール「おい、なんだよその衣装! メイド服とか卑怯だろ!」 ガヴリール「それにセリフが、あざとすぎ!」 タプリス「あざといだなんて……こ、これは……店長さんに言われて……」 ――――――――――――――――――(17/20)―――――――――――――――――― 女店長「投票結果が出たようです!」 女店長「結果は……天真ちゃん524票、千咲ちゃん1867票で」 女店長「千咲ちゃんの勝利! よって……」 女店長「第一回、かわいい金髪ウェイトレス決定戦は、千咲ちゃんの、優勝です!!」 ヴィーネ「おめでとう、タプちゃん!」フキフキ ラフィエル「おめでとうございます、タプちゃん。かわいかったですよ」 サターニャ「まぁ、よかったんじゃない、あんたにしては」 女店長「おめでとう、千咲ちゃん。あなたは、うちの店の誇りよ!」 タプリス「あ、ありがとうございます! みなさん!」 ガヴリール「認めん……」 タプリス「えっ」 ガヴリール「お前が私よりも、優れているなんて、絶対認めないからな!」ダッ タッタッタッ タプリス「天真先輩……」 ヴィーネ「全く、変なところで子供なんだから。タプちゃんが気にする必要ないわよ」 タプリス「……」 マスター「あの……、天真くん、まだ勤務中だったんだけど……」 ―― タプリス(こうして、わたしと天真先輩のウェイトレス対決は) タプリス(予想だにしなかった、わたしの勝利で幕を閉じました) タプリス(しかし、まだまだウェイトレスとして、未熟であるわたしです) タプリス(これからも頑張って、接客を学んでいこうと意気込んでいた矢先のこと) タプリス(その終わりは、唐突にやって来てしまいました) ――――――――――――――――――(18/20)―――――――――――――――――― ―数週間後 セラフィムカフェ― 女店長「ごめーん、このお店、潰れちゃった」 タプリス「……」パクパク 女店長「正確には、うちの親会社が倒産しちゃったからなんだけど」 女店長「それで、ここも畳むことになっちゃったの、本当にごめんね」 タプリス「そんな……、せっかくお仕事にも慣れてきて」 タプリス「少しだけ自信がついてきたのに……」 女店長「大丈夫よ、千咲ちゃん。あなたなら、どこでだって、やっていけるわ」 タプリス「店長さん……」 女店長「あと、これはお給料。千咲ちゃんにはボーナス増し増しにしておいたから」 タプリス「あ、ありがとうございます。この御恩、絶対に忘れません!」 女店長「千咲ちゃんは、本当にいい子だねぇ」 女店長「……がんばってね」ナデナデ タプリス「はい、お世話になりましたっ!」 ―街中― タプリス(えへへ……、やっと、欲しかった服を買うことができました) タプリス(それにしても、自分で働いたお金で欲しいものを買うって) タプリス(こんなにも、嬉しいことなんですね) タプリス(……もっともっと働けば、色んなものが買えるんでしょうか) タプリス(例えば本とか、他にもたくさん、買いたいものがあるんですよね) タプリス(よし! それでは、他のアルバイト先を探してみましょう!) タプリス(そうと決まれば、がんばるぞー! おー!) ――――――――――――――――――(19/20)―――――――――――――――――― ―数日後 エンジェル珈琲― ガヴリール「……倒産で閉店か。まあ、実力の違いだな」 タプリス「あはは……」 ガヴリール「これでどちらが優秀だったのか、よくわかったか?」 タプリス「はい、やっぱり天真先輩には敵いません」 ガヴリール「そうだろうそうだろう」 タプリス「はぁ……、それより、新しいアルバイト先がなかなか見つからなくて……」 ガヴリール「ふーん……、しょうがないな。じゃあ、ここで雇ってやるよ」 マスター「天真くん!? 何を勝手に決めてるの!?」 ガヴリール「曲がりなりにも、一度、私に勝ったウェイトレスっすよ?」 マスター「そ、それは……そうだけど」 タプリス「あの、マスターさん、もしご迷惑でなければですけど……」 タプリス「ここで働かせて、いただけないでしょうか」キラキラ マスター「……さ、採用!」 ―― ガヴリール「へいらっしゃい」 マスター「天真くん、口調もう少し注意して……」 タプリス「も、もう一度、確認させてください」 マスター「千咲くん、せめて聞きかえすのは一回以内で……」 ガヴリール「食器割りました」 タプリス「わぁ、コーヒーこぼしちゃいました!」 ドンガラガッシャン マスター「やっぱり、二人は、もう勘弁してぇぇぇぇぇっっ!」 おしまい ――――――――――――――――――(20/20)―――――――――――――――――― SS一覧へ このページのトップへ 感想コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
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558. 名無し募集中。。。 2009/12/02(水) 01 15 42.46 0 食堂に入ると偶然梨沙子ちゃんと目が合った ・・・なんて嘘 だって食堂に入る前から無意識に梨沙子ちゃんの姿を探していたんだから 梨沙子ちゃんはうちが目を反らすまで一瞬も目を反らさなかった 目が合うだけでやっぱりドキドキするのはまだうちがちゃんと吹っ切れてないから でも、うちは梨沙子ちゃんに応援するって言ったんだ だからちゃんとしなくちゃダメなんだ・・・ そう思ったときに梨沙子ちゃんのすぐ隣にみやを見つけて胸がずきっとする 思い出されるのは久住先輩から見せられたあの二人の写メ みやは梨沙子ちゃんのことどう思ってるの? みやは梨沙子ちゃんの気持ち気づいてるの? みやは・・・ みやは・・・ みやは・・・ いっぱい聞きたいことはあるけどそんなこと聞けるわけなくて うちは口元をきゅっと上げると席に着いた