約 8,779 件
https://w.atwiki.jp/kameyama2011/pages/270.html
赤坂憲雄『排除の現象学』ちくま学芸文庫1995 第19回風土研究会 テーマ:排除、ファシズム、天皇制 発表者:菊地 目次 第1章 学校/差異なき分身たちの宴~いじめの場の構造を読む~ 第2章 浮浪者/ドッペルゲンガー殺しの風景~横浜浮浪者襲撃事件を読む~ 第3章 物語/家族たちをめぐる神隠し譚~イエスの方舟事件を読む~ 第4章 移植都市/鏡の部屋というユートピア~けやきの郷事件を読む~ 第5章 分裂病/通り魔とよばれる犯罪者たち~精神鑑定という装置を読む~ 第6章 前世/遅れてきたかぐや姫たちの夢~1/2の少女マンガを読む 全体を通しての感想 第1章 学校/差異なき分身たちの宴~いじめの場の構造を読む~ 現在のいじめの特異性 ①「冗談関係」の非成立 現在のいじめでは、冗談を媒介にした見せかけの敵意と真の友情の混ざり合う「冗談関係」は成立していない ⇒「いじめっ子はたいていの場合ひどく生真面目で、およそ遊びの精神とは縁遠い心理状態」 ②全員一致の暴力 いじめる側は「全員一致の意思を体現する匿名の存在」であるのに対して、いじめられる側は特定の1人 ⇒「全員一致の、排除のための暴力」 ③抽象化、方法の多様化 差異のない学校という場 学校という場は子供たちに均質性を強制し、それに馴染まず逸脱した子供たちを異分子として疎外・排除する ⇒いじめの基準は絶対的ではなく、「流動的・相対的」=「平均値(像)からの隔たり・偏奇」 ⇒学校の「ムラ化」=共同体(ムラ・教室)の均質化と異人の排除 Ex.「村八分」(ハブ・ムラハチ) 「学校とは、常民(よい生徒)という凡庸さをある種強迫的に再生産しつづける場である」 Ex. 偏食の「問題」視、養護学校の義務化(1979)、健康診断による振り分け ⇒「絶対的な、または可視的な差異」の喪失 供犠としてのいじめ 「ひとつの閉ざされた秩序空間は、かならず異常人物や憑き物信仰に良く似た異人排除の装置を秘めている」 「秩序は差異の体系のうえに組み立てられている」 「秩序の危機においては、差異のメカニズムは崩壊して、対他的同一化または模倣が一挙に噴出する」(今村) ⇒差異の消去=「分身化」 「分身と化した似たりよったりの成員のなかから、ほとんどとるに足らぬ徴候にもとづき、ひとりの生贄(スケープ・ゴート)が択びだされる。分身相互のあいだに飛びかっていた悪意と暴力は、一瞬にして、その不幸なる生贄にむけて収斂されてゆく。こうして全員一致の意思にささえられて、供犠が成立する」 ■疑問点 いじめを学校という「場の問題」に還元してよいのか 「ムラ」と「教室」を同一視できるのか 目次へ 第2章 浮浪者/ドッペルゲンガー殺しの風景~横浜浮浪者襲撃事件を読む~ 横浜浮浪者襲撃事件 1982年12月半ばから1983年2月10日にかけて、横浜市内の地下街や公園などでホームレス(浮浪者)が次々襲われ殺傷された事件。逮捕された犯人は横浜市内に住む中学生を含む少年のグループで、「横浜を綺麗にするためゴミ掃除しただけ」「浮浪者が逃げ惑う姿が面白かった」「退屈しのぎに浮浪者狩りを始めた」などと自供。 (wikipedia「横浜浮浪者襲撃殺人事件」より) 「人を殺したって?……わかんない」(犯人の少年) ⇒「浮浪者も「人」であるという自明であったはずの事実が、もはや自明ではなくなっている」 市民の「異物排除の思想」と浮浪者 「臭い」「汚い」ことの徹底的な排除 「さわやか・美化・環境浄化、などの標語の背後には、やはり異物排除の思想が横たわっている」 「排除の構造が[…]やわらかい衣裳をまとっているところに、わたしたちの現在が孕む特異性がある」 Ex. 精神衛生法(現・「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律(精神保健福祉法)」) ⇒地域社会および個々の家族が、「異質なる者」を「包摂し扶養してゆくだけの機能と力」を喪失した ⇒異人たちは「差異なき塊」として把握され「バルバロス的異人」と化す “健康な差別” 別役実「お祭りと乞食」(1971)や『日本残酷物語』の小話にみられる、村人と乞食の相互補完的・互酬的関係 「いじめる/いじめられる関係が、施す/施される関係と表裏一体のものとしてあるとき、それを“健康”な状態とみなすことができる」? ⇒だがそれは「生存のためのギリギリの選択」であり、かつ「“健康な差別”とひきかえにようやく許された生存の途は、疑いもなく惨めで苛酷なものであった」 排除された内なる他者としての浮浪者 浮浪者というイメージ・観念は、「市民社会の最深部にあり、[…]市民としてのアイデンティティを保証し、また逆に、市民であることからの逸脱にむけた禁忌を普段に再生産している、イデオロギー装置」 都市生活者もまた「漂泊性を内に宿した存在」であるが、「あくまで社会構造の内側にある漂泊性」であり、 「浮浪者のおびる漂泊性、つまり放浪性とはまったく異質」 「浮浪者とは、市民社会が無意識下へと抑圧・排除したドッペルゲンガー(もうひとりの自己=分身)」 「この内なる他者を排斥し殺害することを通じて、[…]市民としての同一性を獲得し、また再認しつづけることができる」 「浮浪者狩り、そして浮浪者殺しとは、わたしたち市民の内奥で不断にくりかえされている、見慣れた、それでいて表層からは隠蔽されていた供犠の風景そのもの」 ■論点 浮浪者を排除することで獲得する「市民としての同一性」とは何か 「異質なる者」を「包摂し扶養してゆく」ためには、どのような「機能と力」が必要か 目次へ 第3章 物語/家族たちをめぐる神隠し譚~イエスの方舟事件を読む~ イエスの方舟事件 1979年から80年にかけて、信仰集団「イエスの方舟」(主宰:千石剛賢)が若い女性らを誘拐したとしてマスコミ及び被害家族からバッシングを受けた事件。一時は「方舟」に名誉既存・暴力行為等の容疑で逮捕状が出される。しかし「方舟」は実際には、家庭に居場所がなく、千石に共感した信者たちの共同生活の場であった。 (wikipedia「イエスの方舟事件」より) 神隠し譚とは ①共同体の内部の人間の失踪・蒸発・異常死などの原因不明の不慮のできごとに対する、定型化された解釈 ②共同体の内部からの視線によって構成される物語 ③隠される人々は、共同体内の「構造的な劣性をおびた」存在(子供、老人、若い女性、知恵遅れの若者) ⇒神隠し譚は、子供たちの、「外部の力に誘われての心的な旅」としての神隠しと、嫁や若い女たちの駆け落ち・略奪婚など、「異人との性的交渉として把握しうる」神隠しとの二つに分類できる(「方舟」は後者) 拡散する家族 「娘たちの失跡という了解しがたいできごとに遭遇した家族たちは、その原因を方舟という魔性の集団に帰し、エロティックな女性誘拐の物語へと解釈のレヴェルそのものをずらすことで、ようやく受容を果たし」た。 「危機としてのイエスの方舟事件が顕在化させたものは、現代の家族がいやおうなしに抱え込んでいるにちがいない寒々しい風景であった[…]。家族はもはやアジールとしての役割を喪失し、[…]かえって外的な価値規範やイデオロギーを増幅して成員たちに強いる、無気味な粘っこい装置と化している」 コムニタスとしての方舟 イエスの方舟は「構造の対概念としてのコムニタス」(V.ターナー、「社会構造が未分化で全ての成員が平等な共同体」(wikipedia))を現実のものとしている Ex. 会員相互の絶対的平等、共有財産制 イエスの方舟は、コムニタスの3つの分類=①実存的ないし自然発生的コムニタス、②規範的コムニタス、③イデオロギー的コムニタスのうち、③実存的ないし自然発生的なコムニタスの集団 ターナーによる自然発生的コムニタスの指標:平等・匿名・財産の欠如・身分の欠如・性欲の節制・序列の欠如・非自己本位・全面的服従・聖なる性質・親族関係の権利と義務の停止など 「会員たちが口々に、方舟の生活の楽しさを語るのは、かれらが方舟というコムニタスの中で、世俗的なヒエラルキー・掟・規範といったものから解放され、おそらくは“我と汝”(M.ブーバー)という全人格的な交渉を体験していたためである」 ■論点 宗教による救済と社会規範は両立可能か 「コムニタス」と「無縁」の近似 目次へ 第4章 移植都市/鏡の部屋というユートピア~けやきの郷事件を読む~ けやきの郷事件 国際障害者年である1981年、埼玉県比企郡鳩山村鳩山ニュータウンに隣接する国有林に、18歳以上の自閉症者を主に受け入れ、療育・自立訓練をおこなうことを目的とする、当時東日本ではじめてという自閉症者施設「けやきの郷・ひかりヶ丘学園」の建設が計画された。ところがニュータウンの一部住民から強い反対運動がおこり、再三の説明会開催の末に、受け入れ可否を決める住民投票を行うことになった。村長の判断により投票は回避され、計画は宙に浮いたが、最終的に埼玉県川越市に土地を移し建設が決まった。 ⇒「地域エゴイズム」の変質・拡大 ⇒自閉症者(異人)への偏見 異物吸収型社会/異物嘔吐型社会 吸収型:「精神病者を共同体の内側から排斥せずに、常人から分かたれた聖なるものとして包摂している社会」 嘔吐型:「精神病者との接触を忌み恐れるがゆえに共同体から疎外し、収容施設に隔離しておくことを選ぶ社会」 ⇒近代市民社会は、「吸収型であろうとする社会倫理が、現実生活を支配する効率市場主義によってたえず裏切られ減殺される、特殊な嘔吐型社会」 ユートピアとしてのニュータウン 移植された都市=ニュータウンは、都市本来の「異質なるものを包摂する開かれた場」という性質の欠如した、 「都市であって都市ではない奇妙な場所」 「そこでは、異質なるもの・未知なるもの・不意打ちを喰らわすものといった社会的条件のすべてが、あらかじめ最小限に抑制され[…]家族たちのはざまに横たわる差異性そのものを消去しあうことが黙契として共有されている」 このような均質空間に埋め込まれた「排除の構造の硬直性」が住民の「心理的な硬さ」として表れ、自閉症者への偏見が生まれた(はじめに偏見が存在したのではない) 「日常的な接触の機会のとぼしい人々[…]との交流の回路が未形成なままに、共同的な排除行為が先行するとき、かれらはもっとも鋭くバルバロス的異人として禁忌の対象と化す」 全員一致にあらざる供犠 「過渡期または形成期にある社会は、異質なるもの(混沌)にたいする保塁となるような、共通の自己及び世界に関するイメージを産出しようとする。それは[…]現実の社会関係にさきだって意志的に選択される、“われわれとは何者か?”という問いへの解答である」 「鳩山ニュータウンという形成途上にある社会は、コミュニティへと自己生成をとげるために、生贄となるべき異人の出現を待ち望んでいた。そこに格好の標的としてあらわれたのが、ほかならぬ自閉症者であった」 「異人排除という、全員一致の暴力として行使されるべきメカニズムが、全員一致なる幻想をまといえないところに、現代におけるコミュニティ成立の困難さがあるとともに、逆にいえば、あらたな可能性の筋道が仄見えるといえる」 ■論点 吸収型/嘔吐型という区別における「分かたれたものとして包摂」と「疎外し隔離」のちがいは 目次へ 第5章 分裂病/通り魔とよばれる犯罪者たち~精神鑑定という装置を読む~ 通り魔と精神病 通り魔事件の報道には常に、「犯人は精神病者か異常性格者であった、という定型化された物語」が寄り添う 「精神病という概念がここでは、わたしたちの不安を打ち消すための解釈装置であり、また文化メカニズムと化している」 ⇒犯罪の対象・動機・背景の拡散、悪意の匿名性・無方向性 司法と精神鑑定 「犯罪は古代には、秩序に生じた傷であり」、刑罰とは「犯罪によって生じた秩序の裂け目を埋め傷を癒す贖罪の供犠であった」が、わたしたちの時代では刑罰は「犯罪という行為にたいする倫理・道徳的な非難として科せられる」 ⇒「行為者を道義的に非難できない、つまり責任を問えない場合には、論理的帰結として刑罰を科すことが不可能となる」 ⇒精神分裂病者は「犯罪→精神鑑定→措置入院というプロセスを踏んで、市民社会の表層ないし枠組そのものから排除される」 外部としての精神分裂病 「犯罪や反社会的行動・逸脱行為など、市民社会のあらゆる悪が精神分裂病に帰せられている」 「了解不可能性こそ分裂病を診断する重要な根拠であり、精神科医が分裂病と診断したということは、その患者の心理や行為は根本的に了解不能である」という同義反復 「このトートロジーの連鎖のうえに、たとえば分裂病患者の犯罪には殺人・放火などの重大犯罪が多いといった、司法精神医学の好んでする定型的な解釈は成立している」 「精神鑑定に媒介されることによって、犯罪という“表現”は犯罪という“病理”へと変換させられる。[…]制度としての精神鑑定とは、わたしたち市民から合法的に主体を剥ぎ取るイデオロギー装置といえる」 「近代刑法は責任無能力者をたえまなく分泌することなしには、存立自体が許されない。理性的な存在という近代の人間観が存立しえない[…]それら排除される異人たちのために、刑法体系とは位相を異にする精神医学の体系が要請され、収容と拘禁にむけた途がひらかれる」 「わたしたちに市民的日常の秩序を守るために、了解不能の烙印を押された犯罪の行為者たちは、自ら犯した犯罪との距離を縮める作業も許されぬままに、精神病院という市民社会の外部へと放逐される」 ■論点 「犯罪を犯した精神分裂病者」という異人を排除せず包摂する社会は在りえるのか? 目次へ 第6章 前世/遅れてきたかぐや姫たちの夢~1/2の少女マンガを読む 前世への旅または自殺ごっこ 「自分たちは古代の王女の生まれ変わりで、死の寸前までゆけば、前世が覗けると信じて、少女たちはみずから自殺ごっこのシナリオを作った」 「三人は解熱剤をそれぞれ8錠/1錠/零錠飲み、その場で意識不明になる/119番したあと倒れる/最後に助けを求めて叫んだあと気を失う、という役割分担を決めていた」 「みずき健という若手マンガ家の、デビュー作品集である『シークエンス』が、少女らの前世への旅の同行者であった」 定型としての転生の物語 スティーヴンソン『前世を記憶する子どもたち』による生まれ変わりの「完全型」の5つの特徴 ⇒①予言、②予告夢、③スティグマ、④物語り、⑤奇行 「意図的に前世の記憶を堀り起こそうとした成人の例よりも、偶発的に発生する幼児の例を重視」 前世を物語りはじめるのは2から5歳であり、記憶が消滅するのは5から8歳、遅くとも10歳 前世の記憶があらわれるのは、覚醒状態のときか、いわゆる入眠幻覚の状態 子どもの記憶は前世における「最期の日」の近辺でおこったできごとに集中する 前世とは異なる社会的階層におかれている子どもらは、変わった行動をはっきりとしめす場合が多い 少女らの転生譚 「少女にはだれしも、神秘的なるものと交通する能力を秘かに誇りにおもう時期がある」 「少女らの前に転がっているのは、いつだってかぎりなく物語=ドラマ性の希薄な日常にすぎない。それでも神秘的なるものに憧れる少女たちは、ひたすら異界からの呼び声に耳を傾ける」 「シークエンス」に見られる定型的要素: 前世の記憶を失い、あるいは甦らせるきっかけとしての事故、夢が果たす大きな役割、前世ないし来世の名前にみられるエキゾシズム、前世の記憶と超能力との分かちがたい結びつき、共同作業としての前世や来世の記憶の甦り、ごく身近にいる前世を共有する者、意識と身体の二元論 定型としての転生の物語(転生譚Ⅰ)と少女らの物語(転生譚Ⅱ)の相違 物語の担い手は、転生譚Ⅰが幼少期の数年間であるのに対し、転生譚Ⅱは思春期である 転生譚Ⅱでは、〈物語り〉を外側から補完する役割を担う他者が存在しない (前世の記憶をめぐる秘密の共有=幻想の共同性) 前世の人格は、転生譚Ⅰでは身近な存在だが、転生譚Ⅱでは「無限遠のかなた」の存在が設定される かぐや姫体験 かぐや姫体験=「自分はこの世に存在しているが、実は別の国(=異界)から啓示をうける、この世の人間とはやや異なる人間かもしれないという、存在の不安に揺れる感覚や体験」(永井) 「現代の転生譚には、具体的な、生生しい親や家族そして来歴に対する嫌悪・拒絶・否認の意志といったものは、どこか希薄」 ⇔もらい児妄想、来歴否認症候群 ■論点 転生譚はなぜ変容したのか 「腐女子」とのちがい 目次へ 全体を通しての感想 筆者は「市民社会」自体は肯定的に見ているように感じたが、市民社会が基底として持つ人間観こそが排除の構造を生み出していると述べている以上、市民社会を土台として「異質なるものを包摂する開かれた社会」を目指すというのは矛盾しているのではないか。 そもそも排除の構造が近代に特有なものかどうかも疑問で、人間による物事の捉え方として不可避なもののようにも思え、少々暗い気分になってしまった。 千石剛賢
https://w.atwiki.jp/kusanonemaze/pages/87.html
「市議会だより」におけるりんごっこ保育園問題(平成15~18年) 以下、「市議会だより」紙面のリンク先はすべてPDFファイル。 165号(平成15〔2003〕年6月定例会) 第4面 → エアフォース〈りんごっこ保育園問題とは何か(第2部)〉第4回・第5回・第6回・第7回参照 行政報告 認可保育園問題の報道について 去る6月17日(火)のTBSテレビ「ニュースの森」で東村山市の認可保育園問題についての報道があった。テレビのテロップでは「開園準備は万全なのに」と放映し、その背景に報道意図があるように思われた。今回の取材で、市長及び議長、数名の議員、所管が取材を受けたが、実際の放映では、多くの部分が編集の際に削除され、各発言者の真意が十分視聴者には伝わらず、公平でない予想外の報道であった。 166号(平成15〔2003〕年9月定例会) 第1面 (公明党・木村芳彦議員の代表質問) りんごっこ保育園の問題について 問 市と事業者との話し合いの内容を広く市民に公表すべきと考える。考えを伺う。 市長 設置者と今後のことを話したが進展がなく、現在、訴訟となっている。事業者との意思形成過程の情報を市民へ公表することなど、取扱いを慎重に考慮し検討したい。 169号(平成16〔2004〕年6月定例会) 第1面 → りんごっこ保育園関連会議録参照 りんごっこ保育園設置者の資質及び特定議員の関与に関する調査特別委員会 6月定例議会初日に、「りんごっこ保育園設置者の資質及び特定議員の関与に関する調査特別委員会」が賛成多数で設置されました。この保育園は、昨年4月開園予定になっていましたが、諸般の事情により認可されず現在に至っています。 特別委員会の委員は左記〔下記表〕のとおりです。 氏 名 会派 委員長 木村 芳彦 公 副委員長 高橋 眞 自 委 員 佐藤 真和 希 委 員 鈴木 忠文 自 委 員 罍 信雄 公 委 員 山川 昌子 公 委 員 木内 徹 民 委 員 田中 富造 共 委 員 黒田せつ子 共 第3面 → 会議録抜粋参照 希望の空 佐藤真和議員 「認可保育所」は一体だれのものか 問 15年2月の厚生委員会で、恩多町に新設予定だった保育園の開設要望書に同席者として名前のあった朝木議員を、事業に関係のない人と答弁した。見解に変わりはないか。 保健福祉部長 特別公務員は本来の職務遂行に関する行為のほか、市への市民の紹介等、関連の職務を行えるものと解釈する。 問 一連の騒動を教訓にガイドラインが策定された今、市と事業主が一定の結論に達した場合でも、市はガイドラインに沿って進める用意はあるのか。別枠で処理してしまうことはあるのか。 保健福祉部次長 今回を教訓としたい。認可申請は特定の保育園に限らず一般的によりよい環境をつくるため協議をしたい。 170号(平成16〔2004〕年9月定例会) 第1面 → エアフォース〈りんごっこ保育園問題とは何か(第2部)〉第20回以下参照(第23回・第24回を除く) 所信表明を受けて各会派が代表質問(要旨) 新設保育園関連予算は審議未了 9月定例議会は、初日の市長の所信表明を受けて、代表質問(下段に掲載)、3日間にわたる一般質問、各常任委員会の審査が行われました。閉会予定の28日に市長の申入れを受けて、会期を延長し、30日に本会議を開催しましたが、審議未了で閉会しました。 9月30日の本会議には、新設される個人立認可保育園経費の補正予算が上程されました。上程直後に、関係する議員が除斥の対象かどうかの調査を求める動議が提案されましたが、調査は時間的に十分行えないとして、議案の審議に入りました。3党の質疑後、午後10時半に休憩に入りました。休憩中多くの会派が会期延長を求め議会運営協議会が開催されましたが、午前0時となり、残りの質疑と討論・採決を行わないまま審議未了で自然閉会となりました。 議長声明 渡部 尚 九月定例会が自然閉会となったことに対し、市民の皆様に深くお詫び申し上げます。 しかし、あのまま会議を続行すれば本件予算案の否決は避けられず、そうなれば都より認可を受けた保育園は開園できずに、翌朝から通園してくる子どもたちが行き場を失うなど、極めて大きな混乱に発展することは必至の情勢でした。 議長としては、こうした市政の混乱を未然の防ぐため、やむを得ず賛否を諮らずに自然閉会を決断しました。 自然閉会という非常手段を選択した責任は今後明らかにしたいと思いますので、市民の皆様のご理解をお願いします。 新設認可保育園(りんごっこ保育園)の予算経過 この保育園関連予算については、15年3月議会の平成15年度一般会計予算で提案されました。しかし、保育園の質をめぐって議論が集中し、新設保育園に関する部分を減額修正し可決しました。市長からは、再度審議し直しの提案がされましたが、これも否決し、結果的に予算は減額修正された内容で決定しました。その後、東京都(認可権者)と東村山市に対し、新設予定の保育園長から提訴されましたが、裁判長からの和解勧告を受け、本年7月に、10月1日開園を前提とした合意が成立しました。これを受け、9月28日に市長から、新設保育園関連予算上程のため、会期延長の申し入れがあったものです。この問題について、議会では特別委員会を設置し、調査を継続しています。 第3面 → 会議録抜粋参照 希望の空 佐藤真和議員 「りんごっこ保育園開園に向けた合意」を自ら決断をした市長に説明を求める 問 土地購入費の問題に関し、確認によると民改費は建物だけのはずであり、土地はだめである。この計画では土地の購入費用をどこから返すのか。 保健福祉部次長 土地の購入費の返済については、申請書からの読み取りでは、補助金の充当はない返済計画となっている。 問 市との協議を拒否して提訴したりんごっこ事業主は、合意後に市との話し合いに応じているのか。 市長 10月以降に開園して、訴訟自体が取り下げられると認識する。しかし、よりよい保育ができるよう協議するつもりである。 第4面 編集後記 九月定例市議会は、新設の個人立認可保育園予算審査のために、会期を延長しましたが、本文一頁等の内容により、10月1日に開園されました。 この件は、委員会や議会での決議、予算の修正及び再議の修正議決をしてきた経過があり、永年当市が実施してきた良質な保育の提供のためにも、今後の保育の質の向上・改善を見届けるべき問題と考えています。(後略) M・Y 171号(平成16〔2004〕年10月臨時議会) 第1面 → 会議録抜粋参照 新設保育園予算(専決処分事項) 会派の主張(要旨) 9月30日の臨時議会で新設保育園の予算が審議未了となり、10月1日に市長の専決処分で開園しました。10月30日の臨時議会では、専決処分の報告に対し、議員から質疑、討論がなされ、その結果、賛成少数で不承認となりました。なお、草の根市民クラブは、討論及び採決時には退場しました。 各会派の討論は次のとおりです。 反対の討論 公明党 島田久仁議員 多くの問題点より何点かを指摘する。 ●保育の本質が議論されず、規制緩和だけが先行し、設置希望者との事前協議が公の場で審議されないままに市が支援してきた経過があること。 ●昨年3月議会での2度にわたる原案否決、修正案可決の事実を重く受けとめてこなかったこと。 ●視察等の申し入れに対し弁護士を通さないと返事が出せない等、設置者の資質が疑われること。 ●個人の資産形成となりかねない設置者個人による個人立保育園に対する予算であること。 ●開園後1カ月が経過するも、提訴の取り下げが未だ行われていないこと。 以上により、本補正予算に対し不承認とする。 日本共産党 保延務議員 今回の保育園設置にあたっては、市が情報を全く非公開にし、また保育内容を前進させる努力をしなかったことは問題である。我が党は当初から市独自の保育ガイドラインの設置や定員の縮減、園庭の確保などを主張してきた。しかし定員の縮減や園庭の確保などについては市に積極性が見られず、実現の保障がない。 また、今回の事態の根底には、保育園の経営を企業や個人にも認めたことや児童福祉施設の最低基準を引き下げたことなど、政府による児童福祉法の改悪がある。市は今回の事態を教訓に、公立の第九保育園を早期に建設するなど、保育水準の確保と待機児解消に責任を果たすよう求める。 民主クラブ 木内徹議員 りんごっこ保育園に関しては、当初から情報の非開示性と設置者の保育社としての資質等が問題となってきた。 子供の発育にとって大切な園庭がないこと、市長の「開園に向けて努力しましょう」という話の直後に訴訟を起こすなど保育者としての自覚に欠けている。和解後も開園への協議について、弁護士を通してしかできないのは極めて不自然である。 以上のように、これまでの不可解な経過や設置者の資質や特定議員の関与の問題を考えると、専決処分といえどもチェック機関である市議会がこれを認めることは将来に禍根を残すことになる。 よって不承認とする。 生活者ネットワーク 島崎洋子議員 本来9月議会当初議案として提案されるべきで開園前日にその可否を審議せざるを得ない状況に対し理事者へ猛省を促す。 昨年議会が否決した時点より定数を4名減しただけで本質的に変わっていないことが質疑で明らかになった。合意の条件である開園をしたにもかかわらず、未だ園設置者は提訴を取り下げておらず、その不誠実さは道義的に許されるものではない。 再び同じような問題が起きることのないようガイドラインを遵守し今後の新設保育園に対応すること。また行政は実施責任者であることを自覚してりんごっこ保育園及びすべての子供たちの保育の質の確保をすることを要望して不承認とする。 希望の空 佐藤真和議員 市長に申し上げたい。 いろいろな立場でいろいろな意見といつもおっしゃるが、それでは世の中は何一つよくならない。この間の本来的な混乱の原因と責任は、議長ではなく市長にあることは明白である。 根本的に何も改善される見通しはなく、未だに訴訟が取り下げられる見通しも全く立たない中で、このような説明不足、無責任な行政執行は許されない。 以上により不承認とする。 賛成の討論 自由民主党 高橋眞議員 多くの問題が指摘されている保育園であるが、市民が望む待機児解消を考えると、国の法的基準をクリアしていること、都の認可が下りたこと、さらに明日からの入園を待ち望んでいる子供達や、保護者の希望や夢を壊すことになる。 これらの影響を考えれば今回の議長の決断は苦渋の選択である。しかし、その決断は市政を進める上で、議会と行政が市民のためにどうあるべきか示唆を与えるものであった。 今後りんごっこ保育園の運営については、しっかりと指導・監督することを強く要望し承認の討論とする。 第2面 編集後記 10月1日に開園した新設認可保育園の補正予算が、本臨時議会に専決処分事項として報告され、賛成少数で不承認となりました。各会派の真剣な質疑・討論は、深夜まで続きました。 議論となった保育の質は、子どもの人間性・社会性の発達に強く影響し子ども自身の利益や尊厳に大きくかかわるものです。市議会では、今後もすべての保育施設に対し、次世代を育むことへの明確な理念の有無や、適正な運営が行われているのか等を見きわめ、見届けてまいります。 K・S 172号(平成16〔2004〕年12月定例会) 第2面(平成15年度一般会計決算審査) → 3羽の雀の日記〈私益のための引っかけ質問はそろそろやめましょう〉参照 問 りんごっこ保育園に関し、役人の独断専行で契約が進められたという内容の記事があるが本当か。 答 そういうことはない。 第3面(平成15年度一般会計決算討論) → 会議録参照 反対 草の根市民クラブ 矢野穂積議員 …… 次に民間との信義誠実を無視し、保育園新設計画を撤回しようとした。……また、法治主義否定に拍車をかけている行政執行は著しい。 これら端的に象徴された本件決算認定につき、草の根市民クラブは強く反対する。 反対 希望の空 佐藤真和議員 …… りんごっこ保育園問題は、公金を費やしながら不透明な合意をし、事態は一向に好転していない。 市民と向き合う姿勢を根本から変えないと、選ばれる自治体になど到底なりようがないと感じ、反対の討論とする。 173号(平成17〔2005〕年3月定例会) 第1面 → 会議録抜粋参照 17年度予算可決される~りんごっこ保育園に関する附帯決議も~ …… 〔予算特別〕委員会での審査の結果は、3月25日の本会議に委員長から報告され、採決の結果、賛成多数で可決されました。 その直後、「議案第33号・平成17年度一般会計予算に対する附帯決議」をつける動議が提出されました。動議は所定の賛成者があったため成立し、直ちに議題とされました。続いて提案説明(「附帯決議について」を参照)がされた後、賛成多数で可決されました。 附帯決議について 平成15年6月にりんごっこ保育園設置者から「保育所設置認可拒否処分取消等請求」の裁判が提起され、昨年7月には訴訟を終了させるための合意書が取り交わされました。その後10月に開園されたにもかかわらず、「訴えの取り下げ」がされていませんでした。よって東村山市議会は、6面記載の4項目を実行するよう強く求めるというものです。 なおこの訴えは、予算可決後の3月28日に、原告により取り下げられました。 第2面(予算審査) 民生費 問 東京都子育て推進課の、りんごっこ保育園に対する監査結果を産経新聞が公表しているが、確認したか。 答 監査の結果は載っていない。 …… 問 委託料で、りんごっこ保育園分は幾らか。 答 保育実施委託料7,684万8,636円、時間外延長の4,416万6,000円のうち582万3,960円で、合計8,267万2,596円である。 第3面(予算討論) → 会議録抜粋参照 賛成 自由民主党 清水雅美議員 …… りんごっこ保育園は、当市と都が誠意を持って約束を履行したが訴えを取り下げていない。このことに憤慨すると同時に、今後も園の運営等を厳しく見守りたい。 …… 賛成 公明党 木村芳彦議員 …… 不誠実なりんごっこ認可園の予算は修正を検討したが、市民のための予算であり、成立を遅らせることは許されない。厳しい対応をお願いし、本予算賛成の討論とする。 反対 日本共産党 田中富造議員 …… 最後に、りんごっこ保育園問題は双方が合意に達し運営委託金等も予算化されているのに、設置者が提訴を取り下げないのは極めて遺憾である。 以上、反対の立場からの討論とする。 反対 草の根市民クラブ 朝木直子議員 …… 第3に、りんごっこ保育園関係予算支出差し止め等を求めて提起された2件の住民監査請求は、いずれも却下、棄却された。あわせて、2月9日付の産経新聞に、りんごっこ保育園に対する都の評価、すなわち国の基準を満たしており、問題がないとの見解が公表され、保育環境に問題がないことが明らかとなった。以上の理由により反対する。 反対 希望の空 佐藤真和議員 ……りんごっこ保育園問題は、何一つ改善が進まない中で訴訟は継続、子供たちの安全は置き去りである。もう一刻の猶予も許されない。市民との共同も含め、懸命に頑張っている職員もいるのに、政策決定のプロセスが見えない。議会にも説明責任が果たされない行政運営は残念である。どんな問題も、選択肢を示しながら進めていただきたい。 …… 第5面(一般質問) 草の根市民クラブ 矢野穂積議員 議会のあり方と市議の責任について 問 監査委員は、今回の市長による専決処分の取り消しを求めた監査請求については、却下した。現在、議長を兼任している監査委員の一人はみずからの誤りを認め、悔い改めたということか。 議会事務局長 監査委員の件は答える立場にないので、答弁は差し控える。 第6面 → りんごっこ保育園名誉毀損(平成18年附帯決議)裁判参照 りんごっこ保育園に関する附帯決議の要旨 ――議案第33号「平成17年度東京都東村山市一般会計予算」に対する附帯決議―― 1.東村山市は、高野博子氏に対して、訴訟を終了させるための合意書に基づき、速やかに訴えの取り下げを履行させること。 2.東村山市は、新年度を迎え、りんごっこ保育園に対し、都が言う新規申請ということから、東村山市私立保育所設置指導指針に基づいた園庭の確保、設備の改善など、子供が主人公の園づくりを速やかに行うよう、強く指導すること。そして、何らの改善も見られない場合は、東京都に対して認可の再考を働きかけること。その際は、次年度以降の予算も含め、市議会としても厳しい対応をせざるを得ない。 3.、東村山市は、りんごっこ保育園に対して、個人立から速やかに法人化するよう強く指導すること。 4.東村山市は、各保育園の保育内容や運営をチェックするために、第三者評価制度を創設すること。 174号(平成17〔2005〕年6月定例会) (以下作成中) 2009年10月27日:ページ作成。
https://w.atwiki.jp/pipopipo555jp/pages/1132.html
第3 座間味島における隊長命令の不在(3) 第3 座間味島における隊長命令の不在(3)4 宮城晴美証言について(1)証言の概要 (2)「軍命令」について (3)「隊長命令」との評価あるいは原告梅澤の責任論 (4)「隊長命令」についての住民の証言について (5)宮平春子の証言について (6)まとめ 4 宮城晴美証言について (1)証言の概要 宮城晴美は、法廷で座間味島での集団自決は「軍命令」によるものだと明確に証言した(宮城調書 p52)。 しかし、その「軍命令」とは、「梅澤隊長の直接的な自決命令」(隊長命令)とは区別されたものであり(宮城調書 p42、51、52、54等)、「軍官民共生共死の一体化」の方針、皇民化教育や皇祭によりすり込まれた「皇国」への忠誠心、米軍への恐怖の喧伝、軍の隊長の訓示や兵士による手榴弾の交付、投降を指示しなかった不作為、そして軍の存在自体といった、いわば住民を導いた《軍の行為の総体》をいうものであり(宮城調書 p25、56、57)、「隊長命令」については、「あったかなかったかわからない」旨述べ、証言を避けた(宮城調書 p30、34、35、37、58等)。 しかも、宮城晴美により「あったかなかったわからない」と証言された隊長命令については、これまで宮城晴美は『母の遺言』(甲B92)や『母の遺したもの』(甲B5)の中で完全に否定してきたものであるが、その考えが変わった理由について、宮城晴美は、平成19年7月27日の証言のわずか1か月前の同年6月24月に宮平春子の新証言に接したことを挙げた(宮城調書 p13、43)。 また、『母の遺したもの』でその内容を公表した『ノート』(それは、梅澤が保持していたノート〈甲B32〉そのものである)の内容は真実であると証言し、それまで《梅沢隊長命令説》の唯一の根拠とされてきた『悲劇の座間味島 沖縄敗戦秘録』(乙6)に収められた宮城初枝手記『血塗られた座間味島』の内容は、「事実でない」ということ(宮城調書 p35)、そして昭和20年3月25日に村の幹部らが原告梅澤に会い「住民が自決するための弾薬等を下さい」などと求めたが、原告梅澤がこれを断ったことも事実であること(宮城調書 p5)が、そこに「その後のことはわからない」としてあることを理由に、梅澤隊長が住民の求めを拒んだ前後に、命令が出された可能性は否定できないとし(宮城調書 p8、35)、更に、『母の遺したもの』で明確にうち出された、助役宮里盛秀こそが住民の「玉砕」を決断し宮平恵達を伝令として走らせたという《盛秀助役命令説》については、「実はそれは間違ってたというふうに今後悔しています」と述べた(宮城調書 p13)。 (2)「軍命令」について 宮城晴美は、「隊長命令」と区別された「軍命令」の内容につき、「軍官民共生共死の一体化」方針が座間味島にも具体化されていたこと、島の秘密基地化と島民に対する投降やスパイの禁止、日本軍の隊長や兵士らの「玉砕」の訓示や「いざというときの玉砕」の示唆、助役の忠魂碑前集合玉砕伝令などの状況を総合したものとの趣旨で説明する(乙63 p7~9)。 また、証言においては、「軍の論理あるいは国家の論理というものを内面化させた誰かが引き金を引いたら、それは軍の命令である。それが軍による玉砕(自決)命令ということの本質である」との目取真俊の見解(甲B74 p159上段)に賛同するのかとの原告代理人の質問に対し、「ええ」と肯定し、「引き金を引いたのは助役であるが、そう助役を仕向けた軍の駐留と合わせて考えると、助役だけが独走して引き金を引いたものではないと考えられる」との旨証言する(宮城調書p54、55)。 しかし、それらのように、「状況を総合した結果の評価」としての「軍命令」や、著しく抽象化された「軍命令」は、通常の意味における「軍命令の事実」そのものをいうものではなく、様々な解釈が可能な諸事実に対する宮城晴美の意見論評であり、しかも客観的に正当な論評とはとてもいえないものである。 「軍官民共生共死の一体化」方針等々の状況が総合されると、集団自決についての「軍命令」と評価できるというのは、明らかに飛躍のある解釈である。「玉砕訓示」も、まだ米軍来襲も想定されていない平時に(慶良間列島を米軍が攻撃すると日本軍が予想していなかったことは既に述べてきたとおり)、「軍民ともに死をも恐れず戦い抜こう」という意味の戦意高揚のスローガンに過ぎない。「直ちに自決せよ」との命令とはほど遠い内容である。 「軍の論理を内在化した誰かが引き金を引いたら軍の命令」という主張も、これもまた一般人が想起する「軍命令」のイメージとは甚だ乖離したものであることは明かであり、事実としての「軍命令」が言われているのではなく、あくまでも目取真俊や宮城晴美の論評としての「軍命令」であることが明かになっている。 もともと、慶良間列島の集団自決において問題にされてきた「軍命令」は「隊長命令」を内容とするものであり、沖縄においても両者は別個の観念とは捉えられてこなかった。例えば、「隊長は命令を出さなかった」と書かれている『母の遺したもの』(甲B5)が沖縄タイムス出版文化賞を取ったときの記事も、書籍の内容紹介として「実は軍命はなかった、と母は著者に明かす」などとされている(甲B93の1)し、琉球新報が宮城晴美の講演を紹介した平成17年8月28日の記事でも「軍命はなかったが、住民の気持ちはじわりじわりと戦争に向けられていった」と宮城晴美の講演要旨を紹介している。 これまで通常の記事や報道では、「軍命令」と「隊長命令」とを区別して論じるようなことはなかったのであり、今回の宮城晴美証言や同人の目取真俊との対談(甲B74)でうち出された皇民化教育や祭礼での訓示を含め軍の関与した諸事実をもとに、助役が発した命令を「軍命令」とよぶのは、一定の政治的な意図をもった論評といわざるをえず、歴史家のとる態度ではない。 いうまでもなく、この裁判で座間味島の集団自決について問題になっているのは、あくまで原告梅澤が「老人・こどもは村の忠魂碑前で自決せよ」(『太平洋戦争』)、あるいは、「住民は、部隊の行動をさまたげないためにまた食糧を部隊に提供するため、いさぎよく自決せよ」(『沖縄ノート』)などという無慈悲な自決命令を出したという《隊長命令説》が事実かどうかという一事であり、隊長命令と区別された抽象的な「軍命令」という論評の当否ではない。 冷静になれば分かるように、法廷で宮城晴美が「軍命令」と呼んだものは、「集団自決の背景には広い意味での軍の関与があった」というものに過ぎない。「軍の論理を内在化したものの命令というところに軍命令の本質がある」という言説は、まさにそのことを裏付けるものである。それを敢えて「軍命令」と論評するのは、事態を曖昧にするばかりか、事実としての「隊長命令」や「軍命令」との混同を誘発し、「じわりじわり追い詰められた」という晴美の認識そのものも裏切ることになる。教科書検定問題が大きく取り上げられている最中での証言であることを考えるとき、その証言が沖縄のマスコミが演出した沖縄世論の圧力によって政治的に偏向したものであることが推認される。 (3)「隊長命令」との評価あるいは原告梅澤の責任論 宮城晴美は、「状況」だけを材料に、解釈や論評により「軍命令」を認めたうえ、「原告梅澤は部隊長で島に駐留した部隊の最高責任者なのだから」という理屈で、「命令の主体は原告梅澤と解することができる」かのような証言をしたり(宮城調書p58)、「原告梅澤に『責任』がある」との旨の証言をなしたりもした(宮城調書p56)。 しかし、主観的な解釈により無理に認めたためにただでさえ曖昧模糊とした「軍命令」に、またもう一段階「評価」を加えて「隊長命令があったといえる」などと主張するのは、完全に事実から離れてさらに詭弁的である。隊長が現に発した命令が「隊長命令」なのであって(『太平洋戦争』や『沖縄ノート』に書かれているのはまさにそれである)、解釈や論評により「隊長命令」があらわれてくるというようなものではない。 「責任がある」というのもまた、完全に議論のすり替えである。「責任の有無」が意味するところは、極めて広く多義的なしたものであり、《梅澤命令説》の存否とはほど遠い問題設定である。そもそも原告梅澤にあるという「責任」とは、何らか法的な責任なのか、単に道義的な責任なのか、不明である。また、この「責任」が、救おうと思ったら救えたのに住民を救えなかった「過失」の責任なのか、救えることが分かっていたのに見殺しにした「不作為」の責任なのか、積極的に死を促進した責任なのか、あるいは、住民の死を止めようがなかったとしても関わった以上心情的に感じるべき「責任」なのか、「日本軍が配置されたから島が米軍に攻撃されてしまった」責任なのか、そのあたりを被告らも宮城晴美も明らかにしようともしない。 「責任」というな極めて茫漠とした言葉を盾に、あたかも「住民多数に自決を命令したと書かれても仕方ないだろう」というかのような主張がされるのは、法的にみて論外というだけでなく、倫理的にも到底容認されるものではない。 (4)「隊長命令」についての住民の証言について 宮城晴美は、「隊長命令」については、「あったかなかったかわからない」旨証言した(宮城調書 p30、34、35、37、58等)。 そして、宮城初枝が助役らと一緒に原告梅澤を訪ねた場面では自決命令は原告梅澤から出されなかったが、「その前後」には自決命令が出されたことも「あり得る」かのようにも述べる(宮城調書p8)。しかし、それは結局「ひとつの可能性」の指摘に過ぎず、「その前後」の時期に原告梅澤からの自決命令が現に出たとの住民証言があったとは、晴美も証言することはできなかった。 反対尋問で確認されたとおり、宮城晴美はこれまで、彼女が自ら取り組んできた住民の聞き取り調査の結果から、そして母初枝の体験談と初枝から託されたノートから、隊長命令が存在しなかったことを明確にしてきたのだった。 証言にもあるように、隊長命令があることを前提に書かれた『座間味島の集団自決』(乙64『沖縄戦-県民の証言』所収)は、初枝が晴美に告白する5年も前の昭和47(1972)年の著述であり、それを「命令はあったと信じていた」に過ぎない宮平初子らからの聞き取りに基づいて書いたものに過ぎない(宮城調書p2)。 宮城晴美は、母の告白を受け、『沖縄県史第10巻』(乙9)の住民手記をまとめる作業のなか、住民の証言内容から伝聞や根拠のあやふやなものを削除するなどの歴史家としておこなうべき資料吟味を行なって、中立公正な歴史家、研究者としての立場から、住民証言をまとめたのである(甲B5p258、259)。 晴美が証言しているように、『沖縄県史第10巻』の座間味村の住民21人分の手記も、『座間味村史』下巻(乙50)の住民21人分の手記も、更には『母の遺したもの』に収められた住民の証言もすべて宮城晴美が直接聞き取りあるいは確認して作成されたものである。そうして収集された住民の証言のなかに、《隊長命令説》を裏付ける内容のものは一切なかったことは、宮城晴美も明確に認めている(調書p51)。 宮城晴美は、宮平春子についても、過去に綿密な取材を行い、『母が遺したもの』にその体験を記述している。宮城晴美は、盛永の『自叙伝』に書かれている命令の場面のことを、作業中の聞き取りであったことや自らの多忙を理由に聞き忘れたかのごとき証言を行なったが、後述するように俄に措信し難いものである。 そして本件訴訟において重要な点は、今回の証言において、これまでの主張を曲げ、集団自決が「軍命」によるものであるという、その定義を曖昧にしたまま祭礼の教訓や個々の兵士の諸言動を含めた抽象的な「軍命」を持ち出し、教科書検定問題を意識し、そうした「軍命」が原因であったという立場に立つという政治的な姿勢と偏向を明らかにしたのであるが、その宮城晴美であっても、隊長命令については、「あったかなかったかわからなかった」と証言していることは重要である。 結局のところ、宮平春子の証言は、それのみをもって隊長命令の存在を立証するまでの証拠価値をもっていないのである。「隊長命令があった」とは言わず、「あったかわかったかわからない」とした宮城晴美の証言は、沖縄の世論と政治に翻弄されつつも苦悩する彼女の歴史家としての良心のあらわれであったということができようか。 (5)宮平春子の証言について 宮城晴美は、これまで隊長命令については、証拠上も自らの直感においても存在しなかったという立場を明確にしてきたのだったが、平成19年6月に宮平春子の新証言なるものに接した後に「あったかなかったわからない」との認識に変わったと証言した。 しかし、宮城晴美の証言は、宮平春子の新証言なるものに対する根本的な疑問を提起することになった。 すなわち、前記のとおり宮城晴美は、過去にも宮平春子から綿密な聞き取りを行い、これに基づいて『母の遺したもの』の白眉ともいうべき場面を記述している。自決の覚悟を固めた助役の盛秀が、幼い子供達を膝間付いて抱擁し、盛永に、十分な親孝行ができなかったことを詫び、水杯を交わして壕の外に出て、忠魂碑前に向うも途中で引き返し、結局、自決を免れたシーン(甲B5 p216~219)は、宮平春子の証言に基づくものである(調書p43~47)。 これだけの場面を描くのには、相当の聞き取りを要することが推測される。しかも、その場面には、盛永の『自叙伝』から「今晩、忠魂碑前で皆玉砕せよとの命令があるから、着物を着換えて集合しなさい」との盛秀の言葉が挿入されており、そこから宮城晴美が、予め『自叙伝』を読み込み、そこに記載された盛秀の言葉を強く意識していたことが推認できるのであり、宮平春子からの聞き取るにあたっては、このことについて宮城晴美が質問するのを忘れていたなどということはありえない。 晴美は、この点を問う反対尋問に対し、聞き取りが春子の作業中になされたとか、他の仕事に追われて忙しかったと陳弁するが、『母の遺したもの』の白眉ともいうべき感動的場面、しかも《盛秀助役命令説》をうち出すにあたって最も重要な場面を書くにあたってなされた取材が、そうした杜撰なものであったとは到底信用できるものではない。 すなわち、『母の遺したもの』に書かれた盛秀が壕に戻ってきてから盛永と水杯を交わし、壕を出て忠魂碑前に向う場面が、宮平春子に対する取材に基づくものであるという晴美の証言は、相当の時間をかけて綿密になされたはずの取材のなかで宮平春子は、陳述書に記述された「軍の命令がすでにでた」との内容の発言はしなかったことを意味しており、春子の新証言なるものの信用性に対する最大の弾劾である。 更に、その証拠価値については、盛永の『自叙伝』(乙28)における盛秀の言葉との齟齬のことを吟味しなければならない。『自叙伝』では、「軍」という主体がなく、盛秀の「今晩 -中略- 命令があるから」という予想を語ったにすぎない(結局、その後、出る予定だった命令が、現に出されたという記述はない)。春子の陳述書(乙51)では、「軍から」、既に「命令で -中略- 言われている」とされている。 そのときの言葉は、盛永は盛秀から直接告げられており、春子はそれを傍観していたに過ぎない。そのときの盛秀の言葉が、春子のいうようなものであったとすれば、そのことを直接聞いていた盛永が書き漏らすはずがないのである。 軍命令があったとする春子の新証言は、60年もたった後に突如出てきたものであり、しかも盛秀が盛永に語るのを傍観したというものである。しかも、これまで晴美の綿密な取材のなかでも一言も話されたことがなかったのであるから、春子の証言自体、その信用性は甚だ疑わしいといわざるをえない。 さらに指摘すれば、宮城晴美は、盛秀の言ったという言葉についての盛永の『自叙伝』の記述も、宮平春子の新証言も「同じことが基本的に言われている」との旨証言した(宮城調書p49)。 そうなのである。宮平春子の新証言に新味はないというべきであろう。 宮城晴美は、『母の遺したもの』において「今晩、忠魂碑前で皆玉砕せよとの命令があるから」という盛永の言葉を引用しており、その言葉を踏まえたうえで、原告梅澤が自決命令を出したことを否定し、かつ、命令を出したのは助役の盛秀だったと判断したのである。 春子の新証言なるものは、その信用性においてもその証拠価値においても甚だ問題を抱えるものであり、それをもって軍命の証拠だということができないことは明かである。 (6)まとめ 結局、宮城晴美の証言は、彼女が丹念に積み重ねてきたライフワークともいうべき調査研究の成果や、秘められた真実を世に広く明らかにし社会的にも非常に評価の高い自著『母の遺したもの』の歴史的意義、周囲を敵に回してでも原告梅澤の社会的名誉を回復せねばならないと決意した母初枝の遺志などを、ことごとく否定するものであった。 種々の政治的圧力に屈しての不本意な証言であったろうとは想像するが、近年までの、宮城晴美の歴史家としての誠実な足跡、業績を顧みるとき、その価値を、今回の証言をもって自ら貶める結果となったことは、強く惜しまれるところである。 もどる
https://w.atwiki.jp/2chbattlerondo/pages/117.html
仮にコナミからクレームが来てwikiが閉鎖になれば利用者全体が迷惑します。どうしても書きたいなら、「絶対にコナミからクレームが来ない客観的な理由」をここに書いて下さい。 ここであんまり言い争う気も無いんですけど・・・マスターズブックからの丸写しに関して著作権的な事でのクレームは絶対に来ません。何故ならこれは著作権法第32条で規定されている「引用」に該当するからです。「引用」とは法で認められている「無断転載」の事です。詳しくはwikipediaの「引用」の項をご覧になってください。文量的にも内容的にも引用部分がwiki全体(主)に対しての「従」である事は明白だと思います。また、いくら市販されている本に掲載されていようが「情報(データ)そのもの」に著作権は存在しません。(これも詳しくは上記wikipediaにて)よって、この情報を私が全世界に公表しようと、それに関してクレームをつける事は誰にもできません。(ただし、引用の目的が名誉毀損、誹謗中傷などの犯罪にあたる場合は話が別ですが)著作権に関して厳しいコナミだからこそ、著作権の及ぶ範囲、及ばない範囲は熟知しているでしょうし正当かつ適法な「引用」に対してのクレームもあり得ないと考えます。そして、過去一例たりとも「引用が理由」でコナミからクレームが来た例はありません。(※1)ただし、上記に関しては「私が知らないだけ」と言う可能性もあるので、もし「著作権法第32条で規定されている「引用」が理由」でコナミからクレームが来た例があるのであれば、教えていただければ助かります。その場合は上記の発言(※1)を撤回し謝罪いたします。以上で「絶対にコナミからクレームが来ない客観的な理由」になりますでしょうか?納得していただけたのなら、このコメントは削除していただいて結構です。 「引用」と言ってますが、これは引用の要件(本文と引用部分の区別、引用元の明示)を満たしていません。どちらかというと、これが「情報(データ)そのもの」に当たるかどうかが論点になると思いますが、著作権法に詳しいわけではないので何とも言えません。過去の事例に関しても特に詳しいわけではないので提示できるものはありません。 「引用部分の区別、明示」に関しての修正を行いました。引用元の明示をする事でなんでも削除したがる人(過去に「各種検証」の欄を「マスターズブックに似たことが書いてあったから」と言う凄い理由で全削除した人が居たので)を煽る結果になるのではと考え「あえて目立たぬように」と思っての処置でしたが、冷静に考えてみるとそんな理由で引用元の明示を行わないのは甚だ不誠実でした。申し訳ありません。 武装神姫マスターズブックからの転載はしない方が良いと思うんですが、どうなんでしょうか。なんかトレーニングの項目で編集合戦が行われてるみたいですが。-- (名無しさん) 2007-08-01 21 55 22 「引用」の範囲内であれば何も問題は無いと思います。出版物からの「引用」としての「無断転載」は法律(著作権法)でしっかり認められていますのでもし、コナミからのクレーム等を心配してるのであれば心配無用かと。(詳しくはhttp //ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%95%E7%94%A8#.E8.A6.81.E4.BB.B6)それ以外の理由(著作権的な事以外)で転載が不味いと思うのであれば理由をお聞かせください -- (名無しさん) 2007-08-01 22 29 39 どう見ても「引用」じゃなく「盗用」だろ。常識的に考えて -- (名無しさん) 2007-08-01 23 20 42 ↑↑それ以外の理由として、ここは「バトロンスレ」の、まとめwikiであり掲載内容に関しては、本スレの方針に従うべき本スレにて、マスターズブックからの転載は自粛する方向でまとまっているここに載っているデータは、住人が独自検証調査したもの、およびwebカタログやゲーム内で入手できる情報を、見やすくまとめたものが主であるそれ以上の、本だけでしか分かり得ない情報を丸写しすることは本スレの意向にそわない上、コレまでの検証人達に対する侮辱に当たると思うがいかがだろうか? -- (名無しさん) 2007-08-02 00 09 04 そうは思いません。本だけでしかわかりえない情報が各種検証の補完をし検証の正しさ(時には間違い)をはっきりさせる場合もあると思います。(それが「侮辱」にあたるという考え方がよくわかりません)また、本スレでの各種検証の中にはマスターズブックからの情報を参照して検証に役立ててる場合もあるのでマスターズブックの内容と検証を完全に切り離して考えるのは難しいと思います。そもそもこのwikiの目的は本スレのまとめが主目的ではあるのでしょうけどそれと同時に情報を求める人達(初心者含む)の情報プールとしての側面もあるはずです「マスターズブックを買わない人には徹底して特定の情報を隠蔽する」と言うやり方には賛成できませんそれを知りたい人に対して「その情報のためだけにマスターズブックを買え」と言うのは乱暴ではないでしょうか -- (名無しさん) 2007-08-02 00 28 12 反対派の方は1回でも引用を認めると,「あれもこれも」とブック内の有益な情報を次々と引用という免罪符の下に「転載」→じゃーここ(wiki)見ればブック買わなくてもいいや→収益減少,コンマイ涙目。キレて営業妨害で訴えられ,最悪wiki閉鎖って言うのを危惧してるんじゃない?仮に訴えられたら@wiki側は何のためらいもなく閉鎖すると思うぞ,余計な責任背負い込みたくないだろうし。つーか己の正義を振りかざしたいだけだったら個人の著作物の範囲でやってくれここは公共の場だ,あんた一人のものじゃない -- (名無しさん) 2007-08-02 01 49 19 ↑↑前半の点は別に誰も問題にしていないし事実、本を参考にして手が加えられている部分もあるこういうのが本来の引用だろ。丸写しをするなって言ってるだけ後半読む限りじゃどう考えても、キミが我を通したいだけじゃん自分の責任範囲で、ブログなりなんなりで「引用」すればいいその上で、ここからリンク張っても誰も文句言わないここでの責任は管理人が持つことになるんだからそこをわきまえないとダメだろあと、隔離してくれた人乙 -- (名無しさん) 2007-08-02 02 14 38 Wiki の大前提。一度投稿した情報は消せない。マスターズブックから転載された情報は今も閲覧できる。よって、コナミへ通報する/されて、該当箇所が見つかればアウト。関連情報としては、ときめもオンラインのファンサイトが検閲されていた件を。以上。 -- (名無しさん) 2007-08-02 02 31 16 ちょとわからんのだが、著作権って書籍だけじゃなくてネット上のコンテンツにも存在するんじゃないの?そうならカタログのスペックを載せることがよくて、なんで本の内容を載せられないん?-- (葵へにゃ彦) 2007-08-02 07 30 21 著作権がどうとか、法的に大丈夫とかそういうものが問題なのではなく、コナミからクレームが来るかもしれないと言うことが問題。上に出ているように、wiki管理人さんは余計なトラブルに巻き込まれたくないので警告を受けたらまず即閉鎖。そうなると困るから、マスターブックの内容の転載はどうよ? って話。マスターブック限定の内容は確かに有益で、知っておくとお得かもしれない。だが、「wikiが閉鎖されるかもしれない」というリスクを負ってまで知らなければならないことでもないし、もっと有益な情報が現状のwiki内にたくさんある。法的に大丈夫かどうかは誰も聞いてない。万が一閉鎖されてしまった場合の責任を編集者がちゃんと取れるのか? が問題。故に、上にも出ているように個人で勝手に攻略ページでも何でも作って好きなだけ引用したらいい。 -- (名無しさん) 2007-08-02 07 41 29 バックアップについては管理人権限で各ページごとに削除できます。そのページのバックアップの一括削除になりますので、該当箇所のみというのは不可です。 -- (■kanrinin) 2007-08-02 09 06 27 指摘されてる部分をかいつまんで 「あれもこれも」とブック内の有益な情報を次々と引用という免罪符の下に「転載」引用の定義を守り続ける限りは、それが認められているのが日本です。(主従の関係が逆転、もしくは曖昧になるほどの大量の引用はアウトですが) こういうのが本来の引用だろ。丸写しをするなって言ってるだけおっしゃりたい事はわかりますが、残念ながらそれは真逆です。法で定められてる「引用」の定義を読んでください。(著作権法第32条参照)引用は「完全に丸写し」でないと逆にアウトなんです。改変をしたり文章中での一部流用、という形を取ってしまうと「引用」にならなくなってしまいます。 ときめもオンラインのファンサイトが検閲されていた件それとこのwikiにおいて引用がOKかどうかは全くの別問題と思います。仮にここをコナミが閲覧、検閲していたとしてもコナミが文句をつけてくることはありえません。繰り返しますが「引用」は「著作権法」で「保護」されてる「当然の権利」なんです。これに対してコナミがクレームをつけるという事は、コナミ自身が「著作権を無視する」と言う暴挙にあたります。これが私の考える「コナミが文句をつけてこない(と言うかつけようがない)理由」です。コナミの方から率先して「著作権」を破ってどうするんですか、って話ですよ。あと、これは私への意見ではありませんが・・・ 著作権って書籍だけじゃなくてネット上のコンテンツにも存在するんじゃないの? そうならカタログのスペックを載せることがよくて、なんで本の内容を載せられないん?そもそもの大前提なんですけど、市販されてる本などに掲載されている数値などの創作性の無い「情報(データ)そのもの」には著作権が存在しません。(ここを誤解している人が非常に多いです)なので書籍だろうとネットコンテンツだろうと、一般に開放されているデータは誰でも自由に転載できるんです。ましてや、今回の件は「引用の定義」を満たしているので、文句が来るはずがありません。コナミだけでなく、全てのゲームメーカーにおいて、過去一度たりとも「攻略本からのデータの引用」にクレームをつけてきた例は存在しないはずです。(法で規定されている「引用の定義」を守り続ける限りは、と言う条件付きで)それでも「もしコナミからクレームが来て云々」という「ありえない仮定」に対しての責任の話や議論は無意味だと思います。 -- (名無しさん) 2007-08-02 10 42 24 すいません、コメントが切れてしまいました最後の数行はコメントログを参照してください -- (名無しさん) 2007-08-02 10 52 30 だから、法的どうのは誰も聞いてない本の内容について自粛するのは、我々自身で決めたローカルルールいくらネットとはいえ、守るべきルールは存在するコナミがどうという問題ではないそれを守れないヤツに、ここをはじめとする公共の場を編集する資格はないあんたが一人で載せた方が良いって言ってるだけなんだから自分とこでやれって言われてる件をスルーするなよ -- (名無しさん) 2007-08-02 11 24 11 いくらネットとはいえ、守るべきルールは存在するネットだからこそ、守るべきルールがあるのは理解してますだからこそ、このような場合は(法の遵守を前提に)ネットの慣例にしたがうのが普通なのではないでしょうか?他の攻略サイトや攻略情報のまとめwikiなどを軽く見て回っていただければすぐに理解していただけると思いますが攻略本からのデータの転載や攻略本のデータを参照しての情報の改定はどのサイトやwikiでもごく普通に行われておりそれを「攻略本の情報だから」と片っ端から削除していくwikiやサイトを私は見た事がありません。よって、私は書籍情報を掲載することについて「ルール違反」とは感じておりません。(法的にも道義的にも) 本の内容について自粛するのは、我々自身で決めたローカルルールこれについては全く納得が行きません本スレのログを見てましたが、非常に短い期間で数人の名無しさんが「止めにしよう」「ああ、そうしよう」と一方的に決め付けその後の「他でもやってるし、別に掲載してもいいんじゃないか」と言う意見に対しては一方的に「やりたきゃ自分でサイトを作ってそこでやれよ」と意見の交換すらせず、取り付く島もなし。これで「我々自身で決めたローカルルール」と言うのは無理がありすぎます。それが本当に「我々自身で決めたローカルルール」であればトップページにその旨が記載されているはずですし、そもそもこのような議論の場すら設けられず一方的に削除されるだけの話では?むしろそれは「一部の人が勝手に決めたローカルルール」なのではないでしょうかもし、トップページなどに「マスターズブックからの引用、転載は禁じる」と管理人さんからの声明がハッキリと書かれるのであれば、私はそれを「このwikiのルール」と理解しマスターズブックからの情報の引用を自重します。 -- (名無しさん) 2007-08-02 14 20 12 んじゃまー管理人さん、適当に声明を出してくれんか。両者ともどっちに転んでも納得するとの言質は取れたし。 -- (名無しさん) 2007-08-02 15 23 43 ■とりま管理人に委ねFOX!ということで一致されたようですので独断させていただきます。■引用は控える方針にしますただし当面であり、引用賛成の声が高まったり、決定的な意見が出たり、管理人が変わったりすれば引用OKになることもあるでしょう。また、これは正確なデータを掲載する意義を否定するものではなく別の観点から導き出した結果です。■理由①書き込みを見る限りは、現状として[反対派>賛成派]であること②このwikiの主旨は、「みんなで調べたデータを寄せ書きしようぜ!」ですよね?スレをサークルに、wikiをノートに脳内変換もといイメージングしてみてください。ノートを外部の人が自由閲覧できるようにしておいたとしても、それはサークルメンバーが楽しんでいる物を「見てもいいよ」というだけにすぎません。かのウィキペディアは<事典>を銘打っていますが、ここは<スレまとめ>と明記しておりKONAMIを除く外部からの声に振り回される必要もありません(法を守る前提)。そう考えると、このwikiに補完すべきは公式データの引用ではなく「みんなで作ってるwikiだから、情報不足だし、時々間違いも混ざってるかも!気をつけてね!」という一文なんじゃないかな、と思いました。■1行目から悪ふざけをしてフォックススイマセン。 -- (■kanrinin) 2007-08-05 01 47 39 ▼以下私見▼▼引用賛成派のかたへこの場を借りて一点だけ書かせていただきます。>それを知りたい人に対して「その情報のためだけにマスターズブックを買え」>と言うのは乱暴ではないでしょうかというご意見がありましたが、一般的な書籍の価値(お金で買い取るもの)とはそれに記載されている情報を入手し、物理的に保持できることです。ここで捉えておくべきことは、情報提供者・情報獲得者・情報ニーズ の3者があり、獲得者からニーズへの情報提供はそのバランスを崩すということです。一歩間違えば某共有にもつながる気もします。故に、「情報が欲しければマスターズブックを買う」のが最も筋が通っています。これはとてもシンプルなことだと思うのですが・・・。▼仮にKONAMIから引用に関して「法的にはいいんだけど、できればちょっと控えてほしいです><;」と言われたら、どう応えますか?その応えは、言われる前と後とで変わりますか?そのへんに何かがちらちら見え隠れしているやうな気がしますん。▼「FOX!」は流行語大賞 -- (■kanrinin) 2007-08-05 01 51 31 ●引用データを掲載したサイトへのリンクは貼っていただいて結構です賛成派のかたへ勝手に削除して申し訳ありません。もしさらに議論を続けたいと思っておられる場合は管理者連絡フォームから捨てアド晒してください -- (■kanrinin) 2007-08-05 10 48 47 いえ、この問題は自分中でも決着はつきましたし、(管理人さんの裁定に対しても)納得もしました。議論を続けたいわけではないのでレス削除は問題ありません。ただの質問へのレスのつもりでしたので。(私個人への質問と勘違いしてました) -- (名無しさん) 2007-08-05 12 29 21 管理人さんへお手を煩わせてしまってスミマセンgdgdになる前に判定を下してくれてアリガトウございましたラジロン12回目を聞き逃したのをこんなに後悔するとは思わなかったw -- (名無しさん) 2007-08-05 18 49 50 ひとつ気になりましたのでコメントしておきます。引用と転載は明らかに違うことで、このWikiに貼られた内容は転載だったと理解しています。この点について曖昧にしてしまいますとWikiの死を招きかねないと思いましたので記載しておきます。 -- (名無しさん) 2007-08-16 13 40 59 転載は「過不足なく100%複製」引用は「一部を抜粋」全ページjpg化して貼付けでもしない限り転載にはならないと思うのですが。 -- (名無しさん) 2007-08-16 18 32 20
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/7386.html
800: ホワイトベアー :2021/10/15(金) 20 31 50 HOST 163-139-151-176.tokyo.fdn.vectant.ne.jp Muv-Luv Alternative The Melancholy of Admirals 第2話 西暦1984年1月3日 ドイツ民主共和国 首都 ベルリン 東西冷戦の最前線にして対BETA欧州戦線の東側諸国の最後方に位置しているドイツ民主共和国の首都であり、世界有数の諜報組織であるドイツ民主共和国国家保安省、通称シュタージのお膝元であるベルリンでは本来ならありえない光景が見られていた。 東ドイツの国軍である国家人民軍の攻撃ヘリであるMi-24(ハインド)が空を飛び、国家人民軍の主力戦術機であるMig-21(バラライカ)や主力戦車であるT-64やT-55が歩兵部隊と共にベルリン各地に展開。 東ドイツの独裁の象徴であったSED中央委員会本部は24機のMig-21とSPWやBMP-2などといった装甲車や歩兵部隊によりドイツ社会主義統一党の主要党員を中に監禁した上で封鎖され、共和国宮殿ではクーデター軍により拘束された人民議会議員たちが12機のMig-21とT-721個大隊、歩兵2個大隊の護衛(かんし)の下に監禁されていた。 東ドイツでは恐怖の代名詞であった国家保安省やドイツ国家人民軍を政治的に管理していた政治将校の本拠地である国家人民軍政治総本部に至っては人民軍の手で屠殺上へと様変わりしており、ここに務めていた多くの人間がクーデター軍の手により簡易裁判すら通さずに処刑され、白昼堂々とその死体が路上で燃やされていた。 「同志諸君。ベルリンは制圧できたが、独裁政権を支えた幾人かの人間が我々の拘束を逃れ続けている以上、革命はいまだになっていない気を引き締めていけ」 東ドイツのより良き明日のためにクーデター軍の率いベルリンを開放したアルフレート・シュトラハヴィッツ中将は臨時司令部の設置された人民宮殿の一室で集まったクーデター軍幹部を相手にそう宣言した。 クーデター軍の幹部が集まるだけあり、どこか厳かな雰囲気が占める部屋であるが、突然、扉が開き1人の男がリボンで髪をツインテールにまとめている少女を引き連れて入ってきた。 「おや、このような場所にいましたか同志中将。探しましたよ。共に革命の成功を祝おうではないですか」 「・・・これが素直に祝える状態かね? アクスマン中佐」 シュトラハヴィッツ中将やその場にいた人民軍の人間のほぼ全てが笑顔を浮かべるアクスマンを睨み付けていた。 何せ彼がシュタージュ・ファイルの確保と保全を優先して戦力を割いた結果、クーデター軍の一部が暴走し、国家保安省や政治本部が屠殺場へと様変わり、その混乱によりエーリヒ・シュミットやベアトリクス・ブレーメなどシュタージ内でも特に警戒度の高い人間の捕縛にクーデター軍は失敗しており、その結果クーデター軍が樹立した臨時政府はいまだに不安定な状態であった。 「たかだかネズミが数匹逃げた程度で、特段大きな問題はありません。彼らがベルリンを放棄した時点で我々の勝利は揺るぎないものなっています」 しかし、アクスマンは絶対的な確信を抱いた笑顔でこの場にいた者たちの懸念を笑い飛ばす。 「部下の統制も取れないのに随分と過剰な自信だな。自らを客観視できないものは戦場では早々に死ぬぞ」 「おや、でしたら私が死ぬのは最後になるでしょうな同志少将。何せ私の部下達は皆優秀で、どこぞの人民地上軍とは違い任務を完璧にこなしてくれましたよ。それに私は勝ち目のない戦いはしない主義でしてね。すぐにでも私の自信の源がわかるでしょう」 そうアクスマンが言い切った直後、まるでそれを待っていたかのように突然部屋の扉が勢いよく開かれた。 「同志中将、緊急事態です!!」 「なんだ!?今は会議中だぞ」 部屋にいた一人の将校が連絡士官に怒鳴りつけるが、通信士官は怒鳴られたことなど意に介さず、そんなことより大変だと言った感じで声を張り上げた。 801: ホワイトベアー :2021/10/15(金) 20 32 30 HOST 163-139-151-176.tokyo.fdn.vectant.ne.jp 「国連安全保障理事会において我々がドイツ民主共和国の正当なる政府と認められました! 合わせて国連外務事務次官と在西ドイツ大日本帝国全権大使、在西ドイツアメリカ合衆国全権大使が面会を求めております」 その報告に、室内にいた人間は一斉に唖然とした表情で、勝ち誇った顔をするアクスマンの方を見つめた。 「アクスマン中佐、これが君の自信の源かね?」 「まさか・・・、この程度ではあるはずがないでしょう同志少将。今、面会を求めている彼らからも伝えられるでしょうが、すでに内々にではあるものの西側諸国からはNATO加盟と欧州連合加盟に対しての賛同と支援の供与も取り付けております」 「・・・それは君の極東の友人からのプレゼントかね」 「極東と新大陸の友人からのプレゼントではなくシュタージュ・ファイルと言う対価があった取引ですよ。故に私はネズミよりもシュタージュファイルの確保に走ったわけです。いま必死に逃亡をしているネズミ達は国家保安省による恐怖とソ連の援助により我が国の政治を牛耳れておりました。しかし国家保安省が組織として崩壊し、ソ連のスポンサーが我々を東ドイツの正当な政府と認めた以上、彼らにできることなど負けを認め大人しく亡命する、または我々に捕縛されるかのどちらかしかありませんよ」 これから数日後、ドイツ民主共和国はWTO軍に提供しているドイツ国家人民軍部隊への理不尽な命令、エーリヒ・シュミットなどKGBによる深刻な内政干渉を理由に一方的にWTOからの脱退を宣言すると共に、西側諸国と共同でNATOおよび欧州連合への加盟を宣言。国連欧州方面軍および欧州連合軍、米軍の進駐を認めた。 こうした東ドイツの裏切りとも言える行為はポーランドを筆頭にWTOは諸国は声高に東ドイツ ベルリン臨時政府の非難を招くことになるが、安保理でベルリン臨時政府を正当なる東ドイツ政府と認める決議案を棄権したソ連はこうした動きに賛同も反対もせずただただ沈黙を貫き続けていた。 また、バルト海では北欧諸国との緊急の演習を名目として展開していた米第2艦隊と日第7常備艦隊所属の水上打撃群や母艦打撃群が睨みを効かせており、NATO即応部隊の一部がベルリン臨時政府の承諾の下に東ドイツに緊急展開を開始、さらに国境部では国家人民軍東方総軍が建設の進められていたオーデル・ナイセ要塞陣地群に展開していたことなどでそれ以上のことはできなかった。 なお、東ドイツがWTOを脱退し、NATOや欧州連合に加盟した直後に日米は「ソ連から戦術機輸出における契約違反問題を進捗させるための誠意ある対応があった」発表し、ソ連に課していた制裁の一部解除が行われた事から東欧ではソ連が東ドイツを西側に売り渡したと言う意見が出ることになり、ソ連と他のWTO諸国間の間で溝徐々にだが生まれていくことになる。 東側から西側に移った東ドイツは、西側の対BETA防衛線の最前線と言うこともあって、潤沢な支援と大量のNATO軍の駐留部隊が送り込まれていった。 その結果、オーデル・ナイセ要塞陣地群の各要塞陣地は戦艦の艦砲や戦車などの砲塔、BM-14などの旧式化したロケット砲を流用した無人砲台や大量のRWSが備え付けられ、3重のコンクリート製の防壁と5つの予備陣地が用意された頑強な要塞として強化工事が開始されており、国家人民軍では日米から供与された戦術機であるF-2C/D シラヌイやF-104E ハツナギやT45A6(45式主力戦車A6型)と言った第三世代主力戦車、AH-40D(40式攻撃ヘリコプター)を筆頭とした各種ヘリコプターなど大量の西側最新鋭装備が供与され、軍の近代化が急ピッチで進んでいた。 また、経済面でも日米はもちろん、BETA大戦以後国力が増強されていたカナダやメキシコ、さらに南米諸国からの手厚い支援があり、東ドイツが困窮することはなかった。 802: ホワイトベアー :2021/10/15(金) 20 33 03 HOST 163-139-151-176.tokyo.fdn.vectant.ne.jp 余談であるが、こうした東ドイツに対しての後方諸国からの潤沢な支援の背景には日米加豪などの後方有力国家群が締結したオタワ秘密協定により東ドイツの陥落後は西ドイツとフランスで戦略、戦術核による対BETA遅滞戦略の採用とイベリア半島以外の欧州の放棄、ピレネー山脈までの戦線縮小が決められていたからで、断じて原作知識のある夢幻会の俗な理由で支援をしているわけではなかったが、それでもNATOの手厚い支援は西側に対しての偏見を抱いていた多くの東ドイツ人の認識を変えていく大きな切っ掛けとなっていく。 西暦1984年9月12日 ドイツ民主共和国 首都 ベルリン 「どう言う事だ!?これでは国家保安省やドイツ社会主義統一党と何ら変わらんではないか!」 革命の樹立とワルシャワ条約機構からの脱退、北大西洋条約機構および欧州連合の加盟から数ヶ月経ったある日、国連や欧州連合の監視下で行われた東ドイツ初の自由投票で大統領に指名されたアルフレート・シュトラハヴィッツは、アルテス・シュタットハウス内の執務室で元国家保安省武装警察軍の幹部でありながら現在では東ドイツの自由民主主義の守護者と西側諸国で謳われ、東ドイツの外務長官にまで出世したアクスマンと東ドイツ国防長官となったフランツ・ハイムから出されたとんでもない提案に目を通し怒鳴り超えを上げる。 「同志大統領、何をそんなに驚いているのですか?」 「この旧武装警察軍所属軍人を主力とした懲罰部隊の創設と、それを中核とした東欧派遣軍を国連軍へと提供すると言う馬鹿げた提案は何だと聞いているんだ!?」 彼が激怒している提案。それは武装警察軍に所属しており、クーデター時に賛同しなかった結果、その後に国家人民軍や国連軍、NATO軍にテロリストとして捕らえられ、人道に対する罪、国家騒乱罪で拘束中の戦術機パイロットや将兵をまとめて懲罰部隊に叩き込み、それで編成された部隊を使い潰していい戦力として国連やWTOに提供すると言う自由主義的な思想を持つシュトラハヴィッツにとっては受け入れがたい提案であった。 「国内の不穏分子を一掃し、さらに時間も稼げる一石二鳥の策ですよ同志大統領。それに武装警察軍に所属していた将兵は人格はともかく練度と装備の質の高さは折り紙付きです。そんな彼らをただ拘束し続けるだけなのは、極東風に言えばもったいないでしょう」 「その発想が国家保安省と変わらんと言っているんだ外務長官。しかも君の部下たちは旧国家保安省関係者の家族を次々と捕らえ収容所に送り込んでいるそうではないか!」 「収容所送りとは誤解も甚だしいですなぁ。我々が行った情報公開に伴い、少なくない国家保安省関係者やその家族が市民からリンチにかけられる事態が多発したので保護する為にNATOや欧州連合の監視監督の下に運用されいる保護施設に送り込んでいるだけです」 革命後、ベルリン臨時政府はアクスマンのはんば独断とはいえ、国民のリスクを最小限に抑えるという名目で非公式協力者を除いた国家保安省の職員および武装警察軍の最低限のプロフィールをインターネットおよび書類で公開。 これにより国家保安省の被害者やその遺族によるリンチが東ドイツ各地で少なくない数行われたため、ベルリン臨時政府は国家保安省関係者の家族の安全を守るためと称して強制収容所への収容を決定し、国家人民軍やクーデターに参加した旧武装警察軍、現ドイツ民主共和国中央警察機動隊(※1)を使いかつて国家保安省が使用していた元強制収容所に順次収容していた。 「フランツ、君までこんな提案に賛同するとは思ってもいなかったよ」 アクスマンにこれ以上言っても無駄だと判断したのか、シュトラハヴィッツは話の矛先を国家人民軍時代からの盟友であったフランツ・ハイムに向ける。 803: ホワイトベアー :2021/10/15(金) 20 33 42 HOST 163-139-151-176.tokyo.fdn.vectant.ne.jp 「わかってくれ。今の我々が最も必要としているのは時間なんだ。軍の近代化や要塞陣地の強化は完遂できたら我が国の防衛力は飛躍的に向上する。だが、もし仮にこれらが終わる前にポーランドがBETAに蹂躙され、我が国が最前線国家となったら我が国は慣熟が終わらず能力を十分に発揮できない部隊と工事の為に防御力が低下している要塞陣地群で戦うことになる。それだけは何としても避けなければならない」 NATOや日本の支援の下に軍の近代化と要塞陣地群の改修に取り掛かった東ドイツであったが、それを完遂するまでには少なくない時間が必要であり、最低でもそれまでの間はポーランドやソ連欧州地域の陥落は避けなければならなかった。 「そして国家人民軍を装備の近代化と慣熟で動かせない以上、東欧に派遣できる練度をもったまとまった兵力となると旧武装警察軍ぐらいしかないんだ」 「それは・・・わかってはいるが」 一瞬の沈黙が執務室を支配する。 「同志大統領、何も私だって昔の同僚に死んで欲しい訳ではありません。ただ、合理的に考えて救援が欲しいとされている今、動かせるのは旧武装警察軍しかいないというだけです。 幸い、F-2 シラヌイを始めとした西側の第二世代機が人民軍に急速に行き渡っているので、Mig-23やMig-27と言ったソ連製第二世代戦術機が倉庫の肥やしになっています。それを彼らに与えて東欧派遣を行うべきです」 「・・・君たちの言いたいことはよくわかった。だが、仮に送り出したとして士気は維持できるのか?」 シュトラハヴィッツの質問は確かな懸念であった。何せ旧武装警察軍にとって彼らベルリン臨時政府は自らの祖国を西側に売り渡した売国奴であり、そんな者達の為に果たして命を賭けて戦ってくれるとは思えるはずもない。 しかし、彼の懸念はアクスマンやハイムも抱いており、短絡的ながらその解決策も一応は練っていた。 「それなら大丈夫です。旧武装警察軍には家族が我々の保護下にあることは伝わっていますし、各部隊にはお目付け役も付けるつもりです」 もっとも、その解決策とは家族を人質にとり、政治将校を派遣すると言う旧国家人民軍と同じ、いや、家族が収容所に送られているので旧国家人民軍以上の統制を持って士気を維持するというある意味東側伝統の手段であった。 「ッ・・・。国家保安省出身者はソレしかできんのか!!」 「常套手段と言うのは効果的だから常套手段となりうるのです。ああ、支持率や国際的な批判の心配はいりません。これは日米英仏政府の了承も得ておりますので」 大統領閣下、決断を。アクスマン(あくま)は微笑んでそうシュトラハヴィッツに決断を強いた。 「・・・わかった。旧武装警察軍の国家人民軍への編入および彼らを主体とした東欧派遣軍の編成を許可する」 そして、彼は政治家として、国家の長として最善の選択をとる。例えそれが人道的にも道義的にも誤ったことであっても。 「ありがとうございます同志大統領閣下。閣下の判断で多くの人間の命が助かることでしょう」 芝居がかった口調で、アクスマンは仰々しくシュトラハヴィッツに返す。 「それでは、私はこれから《セイバー・ジャンクション1984》に参加する部隊の見送りと新隊員の紹介がありますので、失礼いたします」 そういい、アクスマンは執務室を後にする。残された二人は苦虫を百匹ほど噛み砕いかような顔をし、アクスマンが消えていった扉を睨みつけていた。 「やつを同志にしたのは我々の間違えだったかもしれないな。どうだ、ヤツを解任したら」 「・・・できるならやってるよフランツ。だが、彼がいたからこそ革命もその後の外交もここまで上手く行ったのも事実だ。それに今、この国が大した対価も払わずに西側諸国から莫大な援助を享受でき、東側諸国から報復を受けいないのは彼の手腕によるものが大きい。何より西側諸国の受けがいい彼を何の失点もない状況で解任したら西側諸国に無用な疑心を生むだけだ」 「わかっているよ、言ってみただけだ」 さて、私も東側との調整があるのでそろそろ戻らせてもらおう。そういいハイムも去って行く。 804: ホワイトベアー :2021/10/15(金) 20 35 08 HOST 163-139-151-176.tokyo.fdn.vectant.ne.jp 結局、自分もシュタージュと同じ穴のムジナに過ぎないな。そんな思いが頭のなかによぎる。それでもせめて一人でも多くの同胞が再び生きて願わざるを得なかった。 旧武装警察軍を主力とした部隊は東欧戦線に投入される事になり、予定通りWTO軍や国連軍によってどれだけ損耗してもいい戦力として、常に対BETA戦の最前線に配置される事になった。そして、東側恒例の満足な物資もない状態で戦闘をさせられることになるが、それは機会があれば語ろう。 さて、アルテス・シュタットハウスを出たアクスマンは、金色の髪を白と水色のストライプのリボンで結んだした幼い顔立ちをし、国家人民軍の制服を纏った少女も乗った公用車を乗りその足で国家人民地上軍コッブス基地に向かう。 車が出ると直ぐに少女は口を開い 「予定よりだいぶ時間がかかりましたね」 「ああ、我らが大統領閣下を口説き落とすのは実に大変だったよ。全く、流石はカティアちゃんの父親だ」 「ハハハ、原作では彼女も相当頑固で、お人好しでしたからね。最も、カティアパパがここまで強固に反発したのは貴方の日頃の行いが悪いからと言うもの多分にあると思いますが」 「私は日夜善行しか積んでいないはずだからそれはないだろう。同志大統領の娘に似て善人で頭が固いだけだよ」 「ハハハ、同志外務長官はジョークのセンスがないのですね」 少女は自らの育ての親に近いアクスマンに毒を吐き、アクスマンもそれを平然と流す。 「それで会合からは君が望むのであれば日本に移民しても良いと言ってきているし、私も君が望むのであれば日本でもアメリカでも好きな後方国家に不自由しないだけの財産と共に移民させる気だが、本当にこの選択肢で良いのか?」 「・・・確かにそう言った生活も悪くないかもしれません。ですが、私はお兄ちゃんの隣に立っていたいのです」 そうか、アクスマンは天を仰いぎしばらく黙る。 「貴方には感謝はしています。もし仮に、貴方が私を保護してくれなければ、私はきっとお兄ちゃんを悲しませることになったでしょうから」 「君を保護したのは自分の為に行った事だ。感謝なんぞしなくていい。」 それでも、と少女は言う。彼女は彼が自らを守るために負わなくていいリスクを負ったこと知っているから。 「だが、それでも私への感謝を忘れないでいてくれるのなら、死なないでくれ。せっかく助けた少女に寿命以外で死なれるのは後味が悪すぎる」 アクスマンの言葉を最後に真面目な話は終わり、彼らは他愛もない雑談を始めた。もしかしたら、これが直接あって話す最後の会話になるのかも知れない。そんな考えが頭の片隅に浮かびながら。 805: ホワイトベアー :2021/10/15(金) 20 37 00 HOST 163-139-151-176.tokyo.fdn.vectant.ne.jp 以上になります。 東ドイツに視点を合わせた第2話では夢幻会や大陸日本の出番が少なかいですが、後々登場するのでヨシ wikiへの転載はOKです。
https://w.atwiki.jp/mahouka/pages/1212.html
何で10家じゃなければならないのか出てこないな。理由は無さそうだな - 2015-08-19 04 01 59 これまでに数字落ちした家もいくつか(少なくとも3家以上)あるから、三十家以上が魔法師会議の構成員。で、それくらいの構成員をまとめるためには、1/3程度の役員が必要だから、執行役員として十家が選ばれた。のち、この十家が「十師族」として権威化された。あたりだろ。 - 2015-08-20 01 45 30 魔法師研究所が10カ所だったからでは? - 2015-08-21 00 18 55 必ずしも一から十がそろう必要ないらしいから、それはあんまり関係ないんじゃね? - 2015-08-21 02 46 14 研究所出身だからその研究所の数字を苗字に冠している訳で、研究所のことを重視しているのは明らか。何かを決める際、そういう重視しているものからの連想で決めるのは良くあることだし、理由としては一番妥当だろう。他に妥当そうな理由も出ていないし - 2015-08-21 17 23 21 28家制度はいつからだろうか?10の枠から何回家が変わったのだろうか? - 2015-08-23 02 40 47 10家じゃなければならない理由が今のところ語られていない。だから九島が辞任したからって補充しなければならない理由がわからん。ルールだからと言われてもそもそもルール化するほどの必要性を感じない。かつて欠員が出たことがあるならわかるが、九島みたいな不祥事が過去に何度も起こっているのか? - 2015-08-23 04 03 09 「ルール化するほどの必要性を感じない。」って言ったって、作者がそういう世界と設定しただけなんだからって納得するしかないよな。「魔法なんて実際にはありえないから、こんな作品評価に価しない]とかイタイ事言ってるヤツと大してかわらんぞだろ。 - 2015-08-31 00 11 02 烈は何か理由があって10家の枠を作り、十師族が誕生したわけでしょ。その理由が無ければ9家でも8家でもいいわけで九島が外れようと補充しなければならない理由は無いでしょ。作者が設定したってだけで済んだらただのご都合設定だよ - 2015-09-01 17 33 16 師族会議議長の席にあったという表現は、テーブルでの実際の席を指すとは限らないのでは。地位や役割のことを席と表現する場合もあるし。特に、なんとか会議とかいう場合は。 - 2015-08-30 14 40 12 各家対等で議長って役割が無いんだからこれでいいんじゃない? - 2015-08-30 16 56 12 相応しくない家に投票した場合剥奪されるなんてどこに書いてあるのか? - 2015-08-30 16 56 21 「かつては」って書いてあるだろ。17巻p273の1行目 - 2015-08-31 00 46 17 だから相応しくない家に投票したら剥奪されるなんてどこに書いてあるの?昔のように数字を剥奪されるということは無いと書かれてるだけで、投票によって剥奪されたなんて書いて無いでしょ - 2015-08-31 00 52 44 昔はされたんだろ。見る目ないって。 - 2015-08-31 01 11 51 昔は十師族という枠組みが出きる前の話だろ。数字付き、落ちの裁量を持っているのは魔法技能師開発研究所であって師族会議が数字落ちを決めれるなんて書かれていない - 2015-08-31 02 11 56 投票=選定会議じゃね? そうじゃないと投票という言葉が繋がらない - 2015-08-31 23 05 51 選定会議は師族会議のうちの1つだろ - 2015-09-01 08 30 20 修正しました。 - 2015-09-06 22 28 27 修正したなら、「↑で指摘されたから」以外の理由がほしい。 - 2015-09-06 22 57 19 指摘されたから修正しました。他にどのような理由が必要ですか? - 2015-09-06 23 17 23 指摘が必ずしも正しいとは限らないのですよ。指摘を受け入れた理由が聞きたくて。まるで「言われたから直しました(`ε´ )」と思ってしまった。 - 2015-09-06 23 38 42 せいぜい個人が趣味でやってるwikiにすぎないのに、なに絡んでるのやら?。そんなに気に入らないんなら、来なきゃいいだろうに・・・ - 2015-09-07 22 59 04 まず口論となってもツリーが伸びるだけで当サイトでは結論出せません。なので異論があれば作中の言い回しに近い形に直し、異論を回避するようにしています。 - 2015-09-07 23 09 49 十師族という立場のくせにまるで一般人・一般の魔法師みたいな言い分 - 2015-11-12 12 56 35 優秀な成績を誇るエリート、ビリが当たり前の落ちこぼれ。天と地ほどに違う2人でも同じ学校に通っていれば「その学校の生徒」という肩書は変わらないのと一緒じゃないかなぁ?たぶん - 2015-11-12 13 55 24 司法当局を凌駕する権勢が与えられているにも関わらず、何の貢献もしないのでヤクザより性質が悪い - 2015-11-12 15 07 11 特に優秀な魔法が使える一般人であって不死身の完璧超人じゃない十師族が悪いなら貧乏人が貧乏なのは金持ちが自分の金を分け与えてくれないから悪いんだよね - 2015-11-12 14 27 59 これじゃ一般人じゃないか 言いたいのは自分達が狙われてるのに自分の命より他人の命大事にして結果怪我したら意味ないし魔法が使える人間なんだから仕方ない - 2015-11-12 14 38 37 一般人とは異なり、十師族は様々な権力・権限が与えられている立場にも関わらず、一般人を装ってるのが問題。 - 2015-11-12 15 04 55 アイドルはうんこしてはいけないし、居酒屋でたこわさ食ってはいけない。アイドルなんだから、ってこと? - 2015-11-12 14 52 40 何の権限も与えられてない魔法師なら一般人で通るだろうが、様々な権限が与えられている十師族という立場で、「十師族当主の皆様には軍人も公務員もいらっしゃいませんので「一般人」に該当します」の下りはおかしいだろってこと。 - 2015-11-12 15 10 00 原則論の話だよ。それは花音は「一人でも『一般人』が巻き込まれた」責任論を十師族だって理由でぶってきたから。実際に治外法権どうは千代田家もそうなんだし、今更な話。じゃあそれが責任論になるのか?ってのが泉美の発言。 - 2015-11-12 15 18 18 その場に千代田は居なかっだけで、口ぶりからすれば現場に居れば体張って守るんだろ。百家以上に様々な権限が与えられといて事件で役に立てなければ「一般人なので責任ありません」は無責任だろ - 2015-11-12 15 34 35 「道義的責任」ってやつだな。で、その「道義的責任」は十師族だから理由の如何を問わず、事情の如何を問わず取らされるものなのか?批判されてとうぜんなのか?ってな話。それを五十里に「お前のパパンが百家だって理由それだけでぶったたかれたらどう思うよ」と窘められてる - 2015-11-12 17 45 14 十師族のトップたる「権力も武力も持った個人」が、「自分達を狙ったテロ」に際して保身を優先し弱者たる一般人を放置したってのがその責任を取らされない例外に含まれるとはとても思えんのだが。特権を享受し常時武装してるに等しい輩が「一般人だもん」とか言ったって責任回避でしかなかろうよ - 2015-11-22 18 33 38 十師族は何なんでしょうね。2巻では兵士や警官、行政官として魔法の力を使い最前線で日本を支えているって設定でしたが最新刊では軍人も公務員もいないことになってます。一般市民として魔法の力を使うってことですかね。 - 2015-11-13 00 57 43 「最新刊では軍人も公務員もいない」というのは、十師族じゃなく十師族の10人の当主(とその護衛等)のこと。十師族の一族の中には、当然軍人や警察官もいるだろうが、テロの現場にはいなかっただけ。 - 2015-11-13 21 44 44 そもそも横浜編で会長が「自分たち十師族は特権もっているから、その対価として有事には率先して自分の力を役立てねばならない」って言ってるんだよなあ - 2015-11-15 15 07 46 普段から貴族階級並みの特権貪っといていざって時は一般人ヅラの責任放棄だものなあ、ヤクザよりタチが悪い。まして権力だけでなく武力も持った有力氏族のトップが一般人の死傷者を尻目に真っ先にトンズラ。テロリストからしたら標的全員がクズでラッキーだったよね、普通にファランクスで一般人保護とかされてたらむしろ美談になってただろうに - 2015-11-16 15 13 22 そりゃ、力を使う場面ってのが違うでしょ。例えそこに総理大臣や国会議員がいたって、特権階級だし有事の場合は力を尽くすけど、災害現場においては素人なんだから、自分の身を最優先にして逃げるでしょ。十師族だって魔法は使えるけど災害現場においては素人だし装備もない生身の状態で助ける義務がどこにあるのさw色んな特権があるんだから、力を尽くすのは特権を使うことにおいてでしょ。だから、自分達の権力を使って犯人を捕まえるんじゃない? - 2015-11-18 02 10 57 いや魔法師ってのは「最前線で国防を支えてる」んだろ?しかもその中でもトップの十師族のそのまたトップであり、自分達も一流の戦闘要員なんだから現実の政治家で例えるのは不適切だ。他作品で例えるなら「テロに巻き込まれたスターク社長がスーツ使って真っ先に脱出」みたいな話だよ - 2015-11-18 13 15 35 横浜の時は素人どころか未成年の学生である会長たちまで率先して戦ってるぞ - 2015-11-18 14 53 44 アイドルがたこわさ食っていて幻滅するのは人の勝手。だけど握手会で暴行しようとしたら立派な犯罪。ただこの世界の世論は大学に投石するレベルだからなぁ - 2015-11-12 23 35 56 現実社会で辺野古だ戦争法案だの反安保ごっこをやっている界隈も変わらんよ。 - 2015-11-17 16 49 25 議長の席もそうだが、二年生の部になって設定が変わりすぎ。緻密な設定とやらはどこいったんだよ - 2015-11-14 06 20 56 そんなの最初からなかったでしょ - 2015-11-14 19 56 38 そもそも100年ちょっと前に実験体が作った家なんだしそんなもんでしょ。設定として無駄に頂点みたいな位置にしちゃったからな。 - 2015-11-17 00 45 34 と思ったら第9研が出来たのが2037年だから60年以下か? - 2015-11-17 00 48 40 18巻の発売日以降、このコメント欄は人間主義者に浸食されている様子。ジート・ヘイグと七草功一いずれの手のものか - 2015-11-17 16 46 25 人間主義者とかアホらしくて笑えてくるわ。こんな程度の低い擁護しかできんとか終わっとるな信者も。 - 2015-11-17 17 50 47 だって日本最強の集まりの癖にガバいんだもの。会議の内容は極秘のくせに会場は普通の客のいるホテルとかさ・・・せめて貸し切れよと思った。事件起きても後手ばっかりだしさぁ、さすおにさせるために無能にさせてるんだえろうけど、むしろお兄様がすぐにでもぶっ壊せるレベルの無能じゃん。 - 2015-11-17 23 02 17 貸し切ったら時期的に師族会議やるってバレちゃうじゃん。 - 2015-11-18 02 05 05 既にバレてんのに何言ってるんだ? - 2015-11-18 02 54 45 テロが起こってからバレてるのに気づいたんじゃん。それこそ何言ってるんだ?w - 2015-11-18 08 55 19 それこそバレる危険性は常にあるわけで、立場からしても一般のホテル使う時点でバカじゃねーのかって視点は無いんですかそうですか - 2015-11-18 13 17 00 どうせ金なんて有り余ってんだし、ダミーも合わせてホテル複数貸し切るくらいの手は打てよと・・・。それに実際テロが起きたら防戦一方のザル警備しか出来ないくらいなら、それこそ貸し切って厳重な警戒の中での会議にした方がずっと安全だわ - 2015-11-18 13 22 38 何なら魔法協会でやればいい。内部や近くに専用の宿泊施設くらいあるだろうし - 2015-11-19 18 42 04 そもそも反魔法師運動を煽りたければ、テロなんか起こす前に十師族の存在を公表するだけでいい気がする。社会に魔法師の特権階級が存在するという事実だけでも、非魔法師の一般市民に反魔法師感情を抱かせるには十分だろ。 - 2015-11-20 01 59 25 何言ってんだ? 別に十師族の存在は秘密でも何でもないだろう。 - 2015-11-21 22 29 45 ttekotoha - 2015-11-22 18 04 25 十師族の存在自体は周知なのに問題視されないのは、言ってみれば「彼らは特権に見合うだけ働いてる」っていう国ぐるみの詐欺が成功してたってことなんだろう。それが今回のテロで「一般市民を守る気がさらっさら無い」ってことが大々的に、ひょっとしたら世界的にバレちゃった。つくづくテロリストは助かったね、標的が考え無しのクズ軍団で - 2015-11-22 18 28 15 当主が10人も揃ってテロを防げなかったのにその当主たちが再発防止とか笑わせる。ご都合丸出しでこの作品もうダメだな。 - 2015-11-22 01 32 17 ライトノベルなんてご都合主義の塊なんだから別におかしい展開でもないだろう - 2015-11-22 11 09 15 佐島先生本人はライトノベルじゃなくてジュブナイル書いてるつもりなかったんじゃないんでしたっけねぇ。ジュブナイル小説でもこんなご都合なのねえよ。 - 2015-11-22 17 52 13 ジュブナイルって現在のライトノベルの前身みたいもので今では言い方もほぼライトノベルに置き換わったんじゃなかった?今ではジュブナイル=ライトノベルだからジュブナイル書いてるつもりでもいいんじゃない。おっさん世代にはジュブナイルでも若者から見ればライトノベルだし - 2015-11-22 21 41 00 隠密で会議を設定していたんだから、最低限の警備体制だったんでしょ。ほぼ本人達だけで無事を確保したしし。再発防止って言っても強化するだけでしょ。真夜は悔しがっていたけど。 - 2015-11-22 23 25 48 魔法師一人で一個中隊分の戦力に匹敵するのに、50体の死体が防げないって警備なんかしてないだろ… - 2015-11-23 05 29 31 死体でもゾンビみたいな状態ではないんだから、警備員に不審に思われることなくホテルに入ることにできたんじゃない。一般の宿泊客もいるわけだし、身なりだけ整えて置けばわからないんだろう - 2015-11-23 09 53 45 50人分の死化粧に加えて、ミサイル弾頭からひっぺがした爆薬持ってても分からんような偽装を、それこそVIP会議の警備を行うような人員を悉く欺くレベルで施したの?どんだけ遠回りな情熱でどんなザル警備の想定だよ - 2015-11-23 14 54 38 検死の結果、1日以上前ってなっているのに血の通ってない死体が見抜けないとかやば杉だろ。つか顔色悪すぎて途中で声を掛けられるレベルだろ - 2015-11-23 19 11 14 別に会議公表が義務付けられてるわけでもなければ、政治的に会議内容を生中継で公開してるわけでもないので、いちいち会場公表する必要もないだろうに。会議終了後、結果だけを関係機関に通知すればよいのに、十師族、ちょっと驕ってた? - 2015-11-23 00 30 32 そもそもネットがあるのだからイチイチ集合する必要が無い。ゼーレのようにモノリスで会話すればいい。そのほうが金掛からないだろ。4年に一度だから会いたいというなら警備もちゃんとやれよって感じ - 2015-11-23 02 04 04 結局「内緒で会議します」「民間のホテルでロクな警備も置かずにやります」←この時点で救い難い阿呆としか言いようがないわな。こんな道楽をテロの危険があるって分かってんのに強行して、結果案の定テロに遭って、保身最優先で真っ先に脱出とかテロ以前に社会的自殺も同義ですわ - 2015-11-23 14 57 58 企業のトップたちが集まった会議でも民間のホテルでしてるし、警備だっておざなりなものだろう。日本でのテロ対策なんて欧米と比較したら雑なものだし - 2015-11-23 16 56 56 危険分子が武器になるモンを入手したって情報を掴んでてなお強行したなんて笑い話は聞いたことが無いけど。一企業の社長どころか私兵持った実質上の貴族なのに同じ水準なの?というかちょっと前まで戦争状態だったのに警備に関して21世紀初頭の日本が比較対象って遠回しに罵ってるのと同じだと思うんだけど - 2015-11-23 18 56 11 現実のテロ対策がおざなりったって、戦後にVIPの暗殺なんて事例が世界的に数えるほどしか無いのは結局のところ相応の警備が機能してるからであって。まして50人もの、それも自意識を持たない死体が爆弾抱えて侵入するのを素通しするとか現実の安全管理ナメ過ぎだろ。まして路上ならともかく出入り口も限られるホテルだぞ - 2015-11-23 19 03 30 それやったらエシュロンⅢやフリスズキャルヴに会議内容ダダ漏れになるんですが。将輝が達也に負けた時は、重要度も機密度も低い案件だったから回線越しの会議も出来たろうけれども。 - 2015-11-25 22 36 22 >4年に一度だから会いたいというなら警備もちゃんとやれよ この文言について一言 - 2015-11-25 23 22 18 漏れて困るような話は何一つ無いだろ。むしろ警察などと情報を共有しろってレベルの話しかしていない。 - 2015-11-26 00 17 24 わざとかもそんなことを言ったのかも知れないけど、ネットを使った会議もやってる。95年九校戦でクリプリが負けた後に - 2016-02-07 23 15 01 というか十師族が集まってることなんてそれぞれの家の近くにちょっと張り付いてればわかるだろうに。四葉ならともかく十文字とか絶対ガバイだろうし - 2015-11-24 18 38 13 日本のジャーナリストなぞ、亜夜子にすら感づかれて撃退されるレベルだぞ。 - 2015-11-25 09 53 46 つか、ホテル側から情報が漏れればバレるようなことだろ - 2015-11-25 17 44 29 十師族所有のホテルでもない限り、調べればわかりそうやな - 2015-11-25 18 55 04 「発言内容は対外秘がルールで *8 、傍聴も許されない *9 という話だが、九島家などは会議の模様を様々な手段で外部に漏らしておりルールは守られていない」っておかしく無いか?結局許されているんでしょ? - 2016-01-28 09 19 38 許されていないけど、大概守っていないのでお互いに責めたりしないだけ。 - 2016-01-28 23 10 58 漏らしていたことを他の当主皆が集まる席で堂々と公言しても咎められないんだから許されてるんでしょ? - 2016-01-30 01 16 37 だから、上の人が言っている通り、お互い様だからなだけ。 - 2016-01-30 03 38 50 だからお互いに許されてるんでしょ - 2016-01-30 23 56 22 表向き禁止を謳っているだけで、実体としては許されているという認識でいいと思います。作中の言い回しをそのまま繋げた文章なので判りにくいかもしれませんね - 2016-02-02 21 13 18 罰則がないと何でも有名無実化する。第三者の監視がないと内輪でなあなあになる。 - 2016-02-26 19 01 58 実体はどうあれ明文化していないとそれこそ無法地帯と化す。だから明文化しておく必要がある。現代日本でも有名無実化している法律はいっぱいある。歩行者の右側通行とか。 - 2016-03-12 21 58 01 元ネタは五摂家っぽい気がするがどうなのだろうか - 2016-08-09 11 18 48 逆に人間主義や非魔法師が魔法師を見捨てたら十師族は仕方ないとマジで思うのか? - 2016-08-16 06 49 23 何かこいつら日本を魔法の力で全然支えてないよな。一巻の記述からブレてきている。設定がきちんと決まってなかったのかねぇ - 2016-08-17 01 11 35 緻密な設定が云々と頭悪い事言ってたけどな。矛盾だらけでガタガタなのは最初から分かってた事じゃないか。 - 2016-09-14 23 27 27 初めはさ…詳細が語られて無いだけで、話が進むにつれて辻褄が合うような理由が語られていくと思うじゃん - 2016-11-29 15 52 09 他のラノベじゃ名門なんて精々3つ、多くても五大名門くらいが良いとこなのに10も連ねて当初はわくわくしたもんだが、結局のところ一、四、七、十以外大したこと無くて、他のラノベと遜色ない設定だったな。 - 2016-11-29 15 57 50 次巻で二十八家の若手が集まるそうだが新キャラが一気に増えそうだ。 - 2016-11-29 21 01 13 新キャラ増えても掘り下げないから話に深みが無いし面白くならないんだよね - 2016-11-30 10 56 35 21巻では(ネタバレ)三矢さんと矢車さん(新キャラ)について掘り下げるようですが、深みが出てきますかね... - 2017-02-19 00 17 54 大きく力を割いているってあるけど十師族が他国へ諜報活動している感じがしない - 2016-12-23 03 37 31 めぞん一刻が主要キャラの苗字に数字入ってるけど参考にしたのかな。めぞんは無~九で劣等生は一~十だけど。四が突出した存在なのが共通してるしw - 2017-02-14 21 58 10 劇場版で奈にか大事やらかしたら、師族会議で話題にならなければおかしいよな - 2017-02-26 16 20 02 師族会議編で十師族結成時のエピソード無かったし、もうこのままエピソード語られないまま終わりそう - 2017-03-18 04 13 03 今の十師族で四葉の達也、深雪、真夜に勝てる奴なんかいるの? せいぜい十文字と一条が善戦できるくらいじゃないの? 21巻で孤立したとあるが、孤立して困るのは達也より他の師族と違うか? - 2017-03-18 06 31 53 孤立すると困るから引き籠りマダムや無関心戦略魔法師も会議に出るし、礼儀作法を守るし、任務を請け負っているのだと思うよ。四葉の勢力なんて小さいものだし。 - 2017-03-18 07 46 41 つーか何で孤立したことになってるのか理解できん - 2017-03-18 08 16 12 すごいよね。地下に潜ってテロリスト化したら第四次世界大戦の引き金になりかねない一族を孤立させるなんて。達也一人でも超A級の破壊工作員なんだし。 - 2017-03-18 23 05 12 孤立させたがってる(た)のはヘイグとクラークなのに…しかもクラークの主観だし神視点の読者がそれに振り回されてどうするよ。こんなに簡単に騙されてくれてたら作者も作家冥利に尽きるだろう - 2017-03-27 03 22 39 今の十師族で戦闘で役に立つのは一条父子と十文字克人、七草真由美、司波達也・深雪、五輪澪、九島光宣くらいで、あとは数合わせのカスか? - 2017-03-28 17 50 47 真由美って役に立つの?少なくても誰か盾役が居ないと満足に魔法構築できなそう - 2017-03-28 18 35 45 真由美は遠隔的に戦ったら強いだろうな。近接戦闘は役立たずだと思います。 - 2017-03-28 18 57 23 真由美は前衛がいるか、陣地で守られてたら対歩兵戦で普通に強いよ。ただ近接戦や特殊作戦向きではないだけで。 - 2017-03-28 21 11 05 真由美は遠距離に居て他の魔法師からの攻撃を防げんの?サイオン塊は距離的に使えないから情報強化や領域干渉しかないでしょ?真由美ってミリオンエッジとか防げ無そうでしょ。七草双子の試合だって反則負けになっただけでルール無しなら七宝が勝ってたはずだし - 2017-03-29 12 45 52 防御に関しては干渉力勝負としか言えない。だけど遠距離戦ならマルチスコープのある真由美の方が有利だと思うよ。ファーストルック、ファーストキル。 - 2017-03-29 13 11 55 マルチスコープがあっても敵兵の動きを見逃して五十里や桐原が大怪我してたじゃん?それに真由美なら一条剛毅の喰らったトゥマーンボンバを先制して防げるとは思えんし。 - 2017-03-29 14 49 39 そもそも超長距離のトゥマーンボンバを先制するなんてのは達也以外では誰も出来ないだろう… - 2017-04-02 10 04 14 真夜も入れておこう。戦闘レベルだと澪は厳しいんじゃないか。七草弘一と三矢元は服部の最上位互換だと考えれば良いと思う。肉体的には服部の方が上だけど - 2017-03-28 21 01 29 「眼帯の少年魔法師」と「ジェネラル」か…あだ名はどっちもどっちだな。 - 2017-03-28 21 07 30 沖縄で深夜が無抵抗に銃弾でやられてるからな。いくら十師族でもCAD操作すら出来ずに終わるんだから、遠距離から撃たれたら対処できずに終わりそう - 2017-03-29 07 39 22 深夜はその時もう魔法を使えるような状態ではなかっただろ - 2017-04-10 20 40 50 「十三使徒の動向に関する諜報活動は大きく力を割いている分野」・・・あれ、結局動向を掴んでるのは四葉だけなん? - 2017-05-24 15 12 25 若手会議に出てたあの連中が今後二十八家の長になったり師族会議の出席者になったりするのか - 2017-06-13 20 24 12 師補十八家では「一色家」「五頭家」「七夕家」「八朔家」「十山家」では十師族の原則を破って軍人を輩出している。十師族もほぼ固定化されて選ばれることがない十八家は旨味が無いんだと思う。 - 2017-06-13 20 47 48 三矢と五輪と九島は現当主と大差ない。七宝は順調に成長中。一条は頭脳面での成長が急務。七草は中途半端。十山はアレが後継ぎでなくて良かったと言うべきかどうか。 - 2017-06-13 20 50 56 ノーマークだった十山家がいきなり四葉の要注意人物に上がってくるくらいだから。今後「一之倉家」「二階堂家」「二瓶家」「三日月家」「五味家」「六角家」「六郷家」「六本木家」「七瀬家」「八幡家」辺りから傑物が出てくるかも。 - 2017-06-14 01 28 08 実際、どのくらいの権力持ってるんだろうなぁ。好き放題犯罪おかしても大丈夫なんてのじゃさすがにないだろうし。 - 2017-06-15 04 01 09 各家事業の経済的優遇(許認可や入札などで)はあるだろう。刑事事件のもみ消し(ハッキングを含む)。政府機関の私的利用(各家によって得意先が違う)や情報閲覧権。その代りに義務も多いと思われる。 - 2017-06-15 08 41 48 吉田 (2021-05-29 14 30 03) 権力といっても、魔法師や公権力側でもないと、そんなに知らないんじゃないのか - 2017-06-27 15 26 15 七草が魔法の力を日本の為に使ったとか役に立てたって話が無いよな。人海戦術みたいなのばっかで - 2017-06-27 18 24 27 数を揃えるのは戦いの基本ですけどね。四葉が一条家の心配をしているのは、四葉では数を揃えて新ソ連に対抗できない裏返しでもある。 - 2017-06-28 18 23 42 十師族といえど国家なくしては生きていけない…しかし国家に貢献しても非魔法師のように評価を受けられない。当然第一は家の利益であろうが四葉はいらぬ苦労を進んで受けているような - 2017-06-28 19 51 34 四葉は元々裏仕事専門だから。表の評価は気にしていないと思われ。畏れられていれば十分。 - 2017-06-29 00 10 20 大して恐れられていない - 2017-06-29 05 45 20 国外からもアンタッチャブルと言われているのに? - 2017-09-10 15 14 18 諸悪の根源。まるで守護大名みたいにのさばってる。師族って枠組みを潰して国が管理しないと戦国時代か、外圧で潰されそう - 2017-06-29 16 19 28 国防面で見ると歪んだ制度なんだけど、USNAなんかより魔法師の自由度が高いのは十師族のおかげかもしれない。魔法師にとっての農協とか労働組合の意味合いもあると思うよ。 - 2017-06-29 17 02 30 国が一元管理するとしても、「魔法師は生かさず、殺さず」にならないと限らない。そうならない為の圧力団体は必要だと思う。 - 2017-06-29 17 36 27 そうなると今度は国が魔法師を強制徴兵する事になる。魔法師の組合となるべきなのにそこに入れない魔法師は微妙な事になってるからダメだしされちゃう - 2018-02-08 16 39 30 選民思想がかなり混じってそうな制度だからなぁ。魔法って分かりやすい違いがあるだけに - 2017-06-29 16 25 52 この制度は対立や争いしか生まないよな - 2017-06-30 18 15 21 九島烈はそのために - 2017-06-30 18 35 50 魔法を使える人間と使えない人間がいる限り対立は無くならないよ。全員が魔法を使える時代になったら魔法師と非魔法師の争いは無くなると思うよ。 - 2017-07-01 13 27 26 それはあり得ない。魔法師が非魔法師と結婚すると、非魔法師として生まれる確率はかなり低くなるらしく、魔法師が子孫を残す為には、非魔法師は絶対的に相容れない存在になる。 (2021-09-28 10 47 58) 各家の特色とか説明されるけど3世代位経つと婚姻とかで能力的にも政策的にも独自性って消えていきそうなんだけど皆同系の家同士で結婚してるのかな。戦国時代って100年位だけどやたら親戚同士になってたりするんだけど - 2017-09-09 10 36 18 戦国時代より前からやたらに縁戚繰り返してるけどな家同士って。それとどんな家でも3代まで続くと世襲の悪弊のためか、人材がいなくなるケースが多い。よくもっても5代。あとは時々中興のケースはあるが。 - 2017-09-09 11 00 01 大名の親戚関係はとある策士が狙ってやった東北地方以外はそうでもないぞ。他の地方では、有名な大名の母親が近隣の大名で~ってのはほとんどない。 - 2018-02-09 11 40 28 六塚や八代が真夜とほぼ同タイミングでオンライン会議引き上げたり、師族会議では真夜によく同調して弘一のデモデモダッテ近親リスクガーにうんざりしてたりするのを見るに、十師族に派閥があるとしたら四葉派なんだろうか - 2018-03-09 02 04 41 真夜様外見だけなら30そこそこで通じるから、若い当主たちがある意味で誑し込まれてるだけではないかと。弘一は愛憎入り混じってる部分があるだろうし。 (2021-01-04 18 15 03) 七草弘一の意見とか女性の立場からしたら失礼極まりないからな (2021-07-21 19 01 10) 七草弘一は、心の何処かで自分を裏切ったと思っている真夜を屈服させたいと言う感情があるかも。 (2021-09-28 10 50 13) 十三使徒の動向に関する諜報活動は大きく力を割いている分野としながら、中国の新十三使徒の動きは掴めず、一条はベゾブラゾフから戦略級魔法を貰い、劇場版ではリーナから国内に戦略級魔法を貰い…本当役に立たない設定だな。最近、脚色のつもりで適当に余計な文言足してように見えてきた。 - 2018-03-09 09 36 18 しかたないだろ。ちゃんと機能してたらピンチに陥りようがなくなって、達也の活躍の場が減るんだよ。ヒーローものでやられ役の重要性を考慮すれば、彼らはこれでいいの。すべては達也が活躍する為の舞台装置なんだからさ。 - 2018-03-09 12 45 27 大きく力を割いているのに動向が全く掴めない無能集団ですってことだなw - 2018-03-09 13 30 10 というか見れば魔法式の構成がわかる達也が普通におかしいんだが。 (2021-01-04 18 19 20) 続編でも十支族はダブルセブン状態なんかなー。 (2021-01-04 18 12 04) こういうSF、ファンタジー作品でありがちな国や地域を実質支配してる集団にしては善人気質よな。大体の作品だと悪巧みしかしてない (2021-04-03 01 00 49) 一般的に寄生虫は寄生先を大事にするものだよ。 (2021-05-30 10 16 33) >名字もそれぞれ「一」~「十」まできっちり10通り揃える徹底ぶりが光る。 なんかこの書き方おかしくね?これだと十師族は一から十までわざと揃えてるように読めるけど、実際はたまたま重複してないだけだし (2021-07-21 18 27 39) メイジアンカンパニーで季節は春過ぎだけど冬には十師族選定会議がある。そこで四葉は脱退するかも。 (2021-07-21 19 18 26) そもそも四葉さんは国家権力より上のスポンサーいる時点で四葉としては十師族である意味がないというか (2021-07-22 12 27 22) 七草(もしくは一条)が再び何か四葉にやらかしたら脱退の可能性は出てくるかもね (2021-07-22 22 33 05) 七草家はもう没落目前で叔母上は三矢家をロックオンしていつ滅ぼされるかわからんし四葉家が離脱より他の家の大幅入れ替えがあるかも (2021-07-26 20 13 21) 九島閣下亡き今十師族に四葉を止められる存在が皆無 (2021-07-24 18 44 42) 十師族が戦国大名で、それ以外の師補十ハ家が守護大名に見えるなー。もういっそのこと、四葉家に天下統一して貰った方が良くない。そうなったら、信長のような恐怖政治になりそうだけど… (2021-09-28 15 27 35) 戦国大名と守護大名の違い分かってる?あと、ノッブ「は」激甘やぞ。超ブラックだけど。 (2021-09-29 00 26 13) わざわざ数字落ちにさせて改名させるってことはこの世界での日本に数字付き以外の数字を持つ魔法師っていないって感じなのかな (2022-06-11 04 31 36) もう一度、数字付きと数字落ちについて書いてあるところを読みなおしてみよう。そんなこと何処にも書いてないから。 (2022-06-11 18 12 40) 最新のメイジアンカンパニー8巻の最後で、師族会議編の時と同じように2/4開始なら師族会議まであと4ヶ月切ったな。4年前でも大概やばかったけど、そこからさらにやばくなったから、どうなったか気になるな (2024-07-20 07 04 22) 師族会議の未来とも言える若手会議に四葉を省いたのは確実にマズい。カンパニー立ち上げでほぼ決裂したようなもの。 (2024-07-20 20 54 14) 結果的に決裂してその後そのままなら多分このままならエリオットミラーも9巻か10巻で倒されるだろうし殺されるなら、他国の使徒であっても四葉には敵わないって認識も共有されそうだから、完全に独立存在として認識されるようになるんじゃないかな? (2024-07-21 14 21 32) 日本語おかしくなってたごめんなさい (2024-07-21 14 21 55)
https://w.atwiki.jp/kotye/pages/148.html
総評案10 大賞 恋刀乱麻 ~わたしが、アナタを、守るからっ!!!~(本スレ11本目76氏) 76 名前:447 ◆8Z1yrKfTlWUh 本日のレス 投稿日:2011/02/21(月) 05 04 52.17 1efUzOKW0 焦土と化したクソゲー界にも、芽吹き綻ぶ花はある。 2009年覇者の『りんかねーしょん☆新撰組っ!』は、倫理の破綻した掃き溜めの底で、バグも手抜きも無くても凄いものは出来るという希望を見せてくれた。 しかし世の風は冷たいもの。2010年のKOTYinエロゲー板スレにも、数多のクソゲーが吹き荒んでいた。 先ず一番槍を勤めたのは130cmの『鬼まり。~鬼が夢見し常の世に、至る幼き恋のはじまり。~』である。 これは前年に変態バカゲーとして宣伝されていながら、蓋を開けると姉シナリオが「メインキャラが全員死ぬか狂う」 という救いの欠片も無い超展開欝ゲーだった「鬼うた。」の救済FDのはずだったのだが、 話が盛り上がる前に終わってしまう薄すぎるシナリオと本番はサブキャラの妄想Hのみという薄すぎるHシーンで批判を浴びる。 そんな中で代表が「あれじゃ、あきまへんか?」「つーか、本番ないとあかんのですか?」と致命的に空気の読めない発言をして、ブログ大炎上という騒ぎになった。 これ自体は「エロ薄のぼったくりFD」でしかなく、後日Hシーン追加パッチも出たためクソゲーではないとする声も多い。 だが同日には人気投票1位でパッケージ中央のキャラのHシーンが無いFD『花と乙女に祝福を ロイヤルブーケ』も出ており、 2010年に多発するガッカリゲーでは括れないほどユーザーのニーズを敢えて完全無視した展開── 思わず「どんな判断だ」と製作者に突っ込みを入れたくなる、 「どん判展開」とでも言うべき作品の先駆けとなった。 続く2月には前年本家KOTYで見事上洛を果たした『戦極姫2 ~戦乱の世、群雄嵐の如く~』が故郷に錦を飾るが、 CS版のユーザーを生贄にして特殊召喚した甲斐あってか猛威を振るった数々のバグの大半は駆逐され普通に遊べるようにはなっていた。 しかしバグ自体は相変わらず多く、主人公は複数ライターの弊害で性格や一人称がバラバラ、ヒロインはHシーンで原画が変わるとそのツギハギ感は健在。 「-100点かと思ったら-10点でほっとしたけど、よく考えてみたらマイナスなことに変りない」とは本スレ住人の弁である。 続いてタイトルとパッケージがまんま某ラノベで純愛を謳いながら「トゥルーエンド直前で妹が絶対にレイプされる」等の展開で 元ネタの妹がプレイしたらディスクを叩き割りかねない「エロゲ版恋空」ことZEROの『オレの妹のエロさが有頂天でとどまる事を知らない』が参上。 そして2月の本命、今やクソゲーメーカーとしての地位を確立したアーベルソフトウェアの『恋刀乱麻 ~わたしが、アナタを、守るからっ!!!~ 』が着弾する。 これは主人公を巡って美少女達の体を賭けた学園バトルロイヤル、というありふれたものだがゲームの根幹を成す「五行バトル」が曲者だった。 属性重視のシステムのはずなのに使用キャラは固定で相手の行動は完全なランダム、キャラごとの特殊行動等も無く駆け引きや戦略性はほとんどゼロ。 例えるなら「進化も捕獲も無くフシギダネ一匹で延々とたいあたりを繰り返すだけのポケモン」である。 演出スキップも不可で一人脱がしきるには15回程度の先取が必要、攻略法と呼べるものは連打ツールの導入くらいのテンポ最悪の野球拳であり、 ユーザーの気力と時間を無駄に削り取る苦行バトルとでもいうべきものだった。 また、パッケージにさもヒロインのように描かれている五人のうち二人はルートの無い脇役、公式で「体を重ねてしまう」と紹介されたキャラとはキスだけと宣伝詐欺も健在。 後日配信され後にアーベルの代名詞となるアドオンプログラムという名のパッチでもそれらは改善されず、各キャラエピローグも口調を変えただけのコピペと 存分にその手抜きっぷりも見せつけ、2010序盤の中でも直球のクソゲーとして住人達に支持された。 こうしてスレも日差しも暖かくなってきた3月、いよいよKOTYスレにも春一番が吹き荒れる。 数々の伝説を持ち「あの」伊藤誠が登場するDaysシリーズ最新作・0verflowの『CrossDays』が登場。誰もが修羅場や寝取られといった超展開を予想した。 ……だが、それでも、「主人公が女装して前作ヒロインから誠を寝取る」という展開を一体誰が予想できただろうか。 これは後半の約半分が「主人公が女装して誠とセックスし、誠が事情を知らないまま溺れていく」という展開となっており、 例えそれに耐えてもTheガッツ!のタカさんばりの筋肉女とゴエモンインパクトのようなアヘ顔を晒す贅肉女に逆レイプされるエンドに心を折られる事になる。 これだけならまだ怪作で済まされたのだが、これらで全Hシーンの4割を占めている上に雑誌で紹介されていたはずの姉・乙女・光のHシーン等は存在せず、 代表のメイザーズぬまきちは「雑誌やサイトのCGは開発中のモノだから削除ではなくボツ」と釈明、更に発売直後の某動画サイトでの生放送では 「ホモ」「ガッツ」「クロスゲイズ」等をNG指定した上「アンケート葉書以外の意見は見向きもしません」「2ちゃんで宣伝ありがとうございます」等の火に油を注ぐ発言を連発。 ゲームの方も内部数値にバグがあり一時は18個中11のEDに行ける可能性は11億6226万3515分の11とまで言われ、「手元のものにはバグは無いが製品版にはあった」と言い訳する有様だった。 これが定価13440円の高額タイトルかつアクチで中古不可だったものだから、ユーザーの怒りは逆鱗を剥ぎ取られたかの如しだっただろう。 しかし、奇しくもこの時期には更なる春嵐が巻き起こった。biscottiの『Floating Material -The hill where the star born-』の登場である。 元々無名だったこの作品は、OPムービーに『明日の君と逢うために』の背景に似たものが見つかったことからその正体が暴かれていくことになる。 『Flyable Heart』『遥かに仰ぎ、麗しの』ウィキペディアの「とある魔術の禁書目録」の記事に『明日の君と逢うために』『School ぷろじぇくと』 『シュガーコートフリークス』アニメ版『プリンセスラバー!』『借金姉妹2 AfterStory』『id [イド] - Rebirth Session -』背景はググれば簡単に見つかる各種写真…… 果てはメーカーロゴ・必要スペック・コピーライト・OHPの各種パーツに至るまでトレースとコピペで構成されたそれは正にその名に違わず、 ネットの海に浮かぶ素材を継ぎ接ぎしたフランケンシュタインの如き化物だった。 パクリ元が見つかる度に延期と差し替えと言い訳とOHP404を繰り返した結果、製品版ではそれらは全て修正されていたものの なんの起伏も愛も無いシナリオ、大幅に減ったCG、難易度は理不尽に高く既読・演出・EDスキップが無いため周回プレイには極めて優しくなく、 差し変えられたCGも「両方左手」「肩脱臼」「チャックからほど遠い場所からこぼれる超空間チンポ 」など 全てにおいて低クオリティであり、トレス無しでも2010の底辺を担う一作としてスレでも再評価されることとなった。 この年末の魔物ならぬ年度末の化物2匹のせいで同時期目立ったのは「無料の風俗がモンスターハウスだった的な」と例えられた無料DLタイトル『se・きらら』くらいだが、 それでも4月のういんどみるの『色に出でにけりわが恋は』を忘れるわけにはいくまい。 萌えゲーメーカーの安牌・ういんどみるの新作がこのスレに来るとは、誰も予想しなかっただろう。 体験版ではごく普通の萌えゲーだったのに、それが終わるや否やお嬢様のはずのヒロインは風呂場で「前後おォォン♪」と腰を振りながらダンスして気絶するわ、 主人公は「勃起ン勃起ンの、ボッキンボッキンスティック☆ 」等言い出すわと知性と品性を全力で投げ捨てたかのようなお下劣極まる言動を晒しまくるのである。 このあまりに酷いセリフ群のせいでメインヒロイン役の声優が逃げた、とも噂されている。 共通ルートもダラダラ長い上選択肢の数は100以上。既読スキップを用いても延々と同じようなシーンが続くと苦行じみている反面、 ある個別ルートでは重要イベントの学園祭をわずか2クリックで片付ける等シナリオのバランスも明らかにおかしく、シナリオの出来は惨憺たる有様だった。 CG・音楽・演出等のクオリティは従来通り高く、シナリオも一部ではバカゲーとして評価する者もいるにはいるが、このメーカーはういんどみるである。 ういんどみる本家とういんどみるOasisでは作風の違いはあるものの、曲者集団13cm系列や0verflow・クソゲーの雄アーベルやげーせん18とは違い 安心感が武器のブランドから出てしまったこれはどん判極まる本年最悪の不意打ちだったと言えるだろう。 そして6月、アーベル第二の刺客『デュアル・エム―空の記憶―』が現れる。 「サイコメトリー能力制御のため常に手袋をしているはずなのに立ち絵は常時素手の主人公美香・ヴァーミリオン」といった頭を抱えるような厨二設定はまだいい。 ボイス無しも予想内、Hシーンがやたら少ないのもジャンルが「ちょっとHな本格推理ADV」なのだからよしとしよう。 だがそのトリックが囮捜査をしたら犯人が勝手に自白したり、犯人をヒント:左利きだけで探したりというおざなりさでは本格推理ADVとは言えまい。 後日修正されたものまで含めれば「左利きなのに右手で銃を撃つCG」「暗号そのものに誤植」と推理ものとして致命的なミスまであり、 また犯人指摘では身内や未登場人物や犠牲者まで含まれるため消去法で特定でき、そもそも犯人を間違えても相棒が正解を当てて全く同じ展開を辿るため推理する意味すら失われている。 そして製品として何より問題なのが、本作は本来4話構成の3話までしか収録されておらず、追加シナリオと言い切った最終話アドオン配信まで発売後1ヶ月もかかったこと。 加えると2ヶ月後に配信された追加シナリオは各話の合間にちょっとずつ挿入されるため最初から最後までやり直さないと見れないという不親切極まる作りであり、 アーベル本来のお家芸・『ミステリート』から追い続けた探偵紳士シリーズの最新作がこれではファンが打ちのめされた事は想像に難くない。 この夏は世間とは違いKOTYスレ的にはさほど熱くはならず、後はパッケージに作中に登場しない主人公の女装姿が堂々と載ってる『げきたま! ~青陵学園演劇部~』 ゲーム本編より「絶対に殺す……ぶっ殺す……」等の音声がリピートするバグの方が怖いと言われた『この歌が終わったら -when this song is over-』くらいだったが、 秋に入ると住人待望の大物・Purplesoftware delightの『Orange Memories』が現れる。 Purplesoftware(通称紫)の萌え・エロ特化ブランドから出た本作の特徴は、「薄さ」である。 シナリオに関しては共通ルートで「ツンデレが足を捻挫して保健室に連れていってもらっただけで股を開く」といえばその薄っぺらさが伝わるだろうか。 かといってハーレムものとしてはHシーンが薄く、回想モードの数自体は29とそれなりだがそれら全てエロCGが一枚しか使われていない。 というか、2枚使われたシーンは分割して収録されておりわずか36クリックで終了するものもある。 未使用のエロボイスや何事も無いのに「昨日のこと、とは、もちろん、後夜祭でのエッチのことだ。」というテキストからもエロシーンがカットされていると思われる。 ラブホテルでHしてたハズなのにピロートークは星空のCGの中と文章とCGが噛み合っていない箇所がある・作中に「心者」「伴心」といった意味不明の単語があり その理由がヒロインの「心」の名前が「奏」から変更され全置換した結果こうなったという説が有力、などからも見切り発車で発売したことが伺える。 その萌えもエロも足るべきものが足りないあらゆる点での「薄さ」は凡作・地雷に慣れたはずの訓練された紫信者をして「紫の最底辺」と称された。 これに続いてアーベル×新撰組の黄金コンボと恒例のアドオンと全てにおいてはしょり過ぎたシナリオが特徴の『萌恋維新!アタシら、じぇいけー、新閃組!』 『JINKI EXTEND Re VISION』『なないろ航路』『風ヶ原学園スパイ部っ!』等で場を暖めつつ、いよいよ年末の魔物達が襲来する。 ザッピングシステムを全く生かせず、使い辛いシステムや無理のある展開等で酷評された『アザナエル -AXANAEL-』。 「戦極姫はどれだけAVGが酷くてもSLG部分はマトモに遊べたが、これは本当に良い部分が見つからない」とも言われた3代目「姫」『三極姫 ~乱世、天下三分の計~』。 過去改竄ループものなのに「トゥルーエンドに辿りつく為にはそれ以外の17個全てのエンディングを順序通り見せられる」という一本道シナリオなうえ ヒロインは父親が倒れても笑顔が張り付いたまま、アドオンでやっと表情差分追加という素材の足りなさが光るアーベル四天王最後の一角『まるめる ~ソウシンシャは@未来~』。 そんな中で一際輝いたのがHammerHeadsの低価格タイトル『熟処女~私、はじめてなんです~』である。 低価格タイトルは評価は甘くなりがちだが、それでも作中に選択肢がひとつだけだったり、寝取りゲーなのにヒロイン即落ちで寝取りの美学・快感・背徳感は皆無だったり、 それまで関係に悩んでいた相手と開始25クリックで何の脈絡も無く「思いに応えることにした」と処女を奪ったりする悪い意味でのお手軽さはどうかと思われる。 だが、それらもHシーンで「ひっかかかかかか ひっ か か んふ ひっか かれて うふっ テイクツー」というNG音声が収録されている事に比べれば些細な問題である。 加えて”東海林”香奈とのHシーンで「谷原さんの膣内、もう奥まで熱くなってますね……」「谷原さんがこの間よりも……締まってるんですよ」と 誰だよ谷原さんってと突っ込まざるを得ないセリフまであり、これは別ブランドの「熟恋願望 ~秘めた想いと淫らな愛のカタチ~」のサンプルテキストをそのまま転用している事が判明した。 これ以外にもテキストと音声が丸1クリックずれる・状況的にも日本語的にもおかしい地の文が入るなど 公式サイトのサンプルCGが未だ公開されていないことと相まってその手抜きっぷりを存分に見せ付け、誰がどう見ても評価できるクソゲーとして住人達に称えられた。 それでは一年を振り返ったところで大賞の発表に移る。 2010年は『アイ惨』『りんかね』並みの異形は現れず、系統も手抜きとどん判に二極化しながらも一年通してクソゲーが出続けた年となった。 そんな百鬼夜行の中、次点に選ばれたのは 『CrossDays』『Floating Material -The hill where the star born-』『色に出でにけりわが恋は』『デュアル・エム―空の記憶―』『Orange Memories』『熟処女~私、はじめてなんです~』 そして大賞は 『恋刀乱麻 ~わたしが、アナタを、守るからっ!!!~ 』 とする。 2010年は突出したクソゲーが存在しなかった年であり、大賞の選考は大変難航した。 そこでクソゲーがクソゲーたる理由・「プラス評価される点が無い」「プレイヤーに長時間の苦痛を強いる」という点を基準として評価した。 『CrossDays』『色に出でにけりわが恋は』はそれぞれごく一部のファンからは評価された上、アニメやCGなど見るところはある。 『Floating Material』は話題のピークが発売前のため、作品自体はクソゲーとして評価される事が少ない印象を受けた。 『デュアル・エム』『Orange Memories』『熟処女』は良い点は極端に少ないものの能動的にユーザーを苦しめるという点では弱い。 それらと比較し、『恋刀乱麻』は宣伝詐欺という外面・五行システムという内面の双方に悪質な点を持ち、 特に五行システムは読み進めた分は確実にクリアへと近付くノベルと違い、戦略性皆無で何の面白みもない上に セーブ&ロードを繰り返した分は全くの「徒労」にしかならず、賽の河原の石積みの如き苦行でしかないという点が決め手となった。 ただそれでも『恋刀』が明確に一歩抜けているとは言えず、次点以上の作品はどれが大賞をとっても不思議はなく、またどれが大賞をとっても疑問が残ったという点は理解して頂きたい。 2010年はKOTYスレとしては大きな嵐もない平坦な年だった。 だが一般ユーザーにとって平穏な年だったかというと、それは断じて否である。 シリーズ完結の三作目にして未完成という原点に立ち返った『暁の護衛~罪深き終末論~』 麻枝氏の「で、どこで泣くの」の一言で萌え・泣き・人生度の全てが中途半端になった『クドわふたー』 初代メインヒロインの新規CGが一枚も無いかわりに内輪受けのスタッフコーナーを充実させた『真・恋姫†無双~萌将伝~』 9回10ヶ月に渡る延期の末に「未編集で垂れ流されるホームビデオみたい」と評された『星空へ架かる橋』 等々、年間売り上げトップクラスの作品群に片っ端から選評が届く有様だった。 また、インストール用シリアルキーを入れ忘れた『カスタードクリームたい焼き』 設定を固有名詞まで既存の漫画から盗用した『メルクリア~水の都に恋の花束を~』 同じくメインキャラの設定や終盤の展開を丸パクリした『ふぇいばりっとSweet!』 製品に他メーカーのムービーデータを混入させた上、謝罪文で迷惑かけたメーカーに対し「誠実な対応をして頂き」とのたまった(普通は『寛容』)『恋と選挙とチョコレート』 等々、ゲーム以前の問題を起こした製品も存在した。 単純な被害者数においては前二年など比べ物にならず、道義的にもとる小粒なクソゲーを大量排出したこの年はある住人から「クソゲーのクラスター爆弾」と例えられたほどである。 大作が次々と発表されている2011年はどうか表裏双方のユーザーにとって幸せな年になることを願ってやまない。 KOTYは権威などではなく、泣いた誰かの涙を拭って笑いへと昇華するもので、皆が笑えるに越したことはないのだから。 最後に、無計画な自転車操業を繰り返し一年を通して一本も外すことなくクソゲーをリリースし続け、見事KOTY大賞も受賞した アーベルの社長・管野ひろゆき氏に以下の言葉を贈ることで2010クソゲーオブザイヤーinエロゲー板を締め括ろうと思う。 「燃える車輪でのサイクリングはもう終わりにしませんか?」 過去のコメントはコチラ
https://w.atwiki.jp/gundamfamily/pages/1137.html
362 名前:ヨーツンヘイム社の危機 1/11投稿日:2008/07/08(火) 20 59 14 ID ??? ナナイ「赤字です」 シャア「ああ……そうだな……」 ダイクン社の社長室。 スクリーンに表示された収支状況の折れ線グラフに厳しい視線を投げかけているのは秘書室長のナナイ・ミゲル、 同じくうつろな視線を宙にさまよわせているのが社長であるシャア・アズナブル、本名キャスバル・ダイクン。 秘書見習いの中学生アルバイト、クェス・パラヤはスクリーンに目を向ける事もなく、 シャアの顔を見てニヤニヤ笑みを浮かべたり、ナナイに嫌な顔を向けられるとぷいっと視線を外している。 ナナイ「赤字ですから、どうにかしなければいけません」 シャア「まあ、普通はそうだろうな……」 シャアの声は、明らかに気乗りがしていない。 この話題から逃げたいという内心が、ニュータイプのクェスにははっきりと感じ取れるし、顔に出ているのでナナイにも見え見えである。 ダイクン社に取っても無視できない赤字を出している一部門とは、先日新型モビルスーツを売り込んできて子会社となった ヨーツンヘイム社の事であった。 363 名前:ヨーツンヘイム社の危機 2/11投稿日:2008/07/08(火) 21 00 03 ID ??? シャア「しかしだな、一応経営改善の努力は認められるのだ」 ナナイの視線に、シャアは一応の反論を試みた。 シャア「先月、モビルスーツの生産に一本化させるために人間大砲ヨルムンガンドの生産中止指示を受け入れさせたところなのだ。 生産中止にしたとたんプレミアが付いたらしく、在庫も全部はけたようだし」 ナナイ「あれを買っていく人間がいたんですか……」 シャア「ぢをん体育大と附属幼稚園、それとガンダムファイト国際委員会が大口で購入したようだ。 使わなくなったズゴックを改修して軌道上から大気圏突入ジェットコースター 『オペレーション・メテオストライク』はなかなかうまく行ったじゃないか、大事故も出さなかったし」 ナナイ「マフティーを名乗るテロリストが襲ってきた事件がありましたが」 シャア「偶然乗り合わせたハサウェイ君が解決してくれて助かったな、あれは。 そうそう、これまでボールが完全に市場を支配していたモビルポッド部門にオッゴが切り込んでかなりの成果を上げている。 ボールはサラミスの外にケーブルでくくりつけておくだけだったが、オッゴはビグ・ラングできちんと管理ができるのが 大きいな。省エネのためにモビルスーツ通勤から切り替える会社も出てきた」 ナナイ「確かにオッゴの売り上げは認めましょう。が……」 ナナイの顔が一際厳しくなる。それを見たクェスがクスクス笑いを忍ばせる。 明らかに一番言いたくない話題を避けたがっているシャアと、本題に入るナナイ。 364 名前:ヨーツンヘイム社の危機 3/11投稿日:2008/07/08(火) 21 01 49 ID ??? ナナイ「ヅダの被害額が大きすぎるのです」 シャア「うわあああああああ」 大声をあげ、耳を両手でふさいで聞こえないようにして机に突っ伏すシャア。 こんな場面をアムロが見たらどう思うだろうか。 シャア「ちゃんと安全基準を満たして販売しているのに勝手に違法改造する消費者が悪いんだぁぁぁ どうして違法改造機の損害補償まで会社が請け負ってリコールまでしなきゃいけないんだぁぁぁぁ」 ヅダの損害というのは、実は売り上げの事ではなかった。売り上げだけなら意外に悪くない成績を出している。 多発する空中分解の損害賠償がヨーツンヘイム社の売り上げを大きく超える額にのぼっていたのである。 その責任が開発元のヨーツンヘイム社ではなく、販売に名前と流通ルートを貸しているだけのダイクン社にかかっていたのだ。 ナナイ「世間の視線は厳しいですから。 ダイクン社はどうしてヨーツンヘイム社の製品を売っているのだと株主からも突き上げが来ています」 シャア「だ……だから、ヨルムンガンドは生産停止させたし在庫も売れたし、オッゴは売れ行き好調だし……」 ナナイ「切りましょう。赤字の子会社はすっぱりと」 シャア「ああああああああ」 再びシャアは悲鳴を上げる。ようやく、話の要点に辿り着いた。 365 名前:ヨーツンヘイム社の危機 4/11投稿日:2008/07/08(火) 21 03 19 ID ??? シャア「今ヨーツンヘイム社との取引を停止してみろ、同業他社にヅダを売るためのアピールと称して 私の専用ザクがヅダとのスピード耐久試験で負けたビデオを他社に持ち込むに決まっている! そんな事になったら赤い彗星シャア・アズナブルの威厳が今度こそ完全に壊滅してしまう! もしラーカイラム社にでもあのビデオが渡ったら私は破滅だぁぁぁぁぁ」 ナナイ(このスレではとっくの昔に壊滅済みです) クェス(威厳保ちたいんだったらロランにつきまとわなきゃいいのに) ララァ(私に気付いてもくれなくて、ニュータイプの出来損ないと言われてますよ……) 次々に心の中でツッコミを食らうシャア。口に出して言わないのはせめてもの慈悲というやつである。 しばらく机に突っ伏して泣きわめいていたが、やがてシャアも気を取り直した。 シャア「……仕方がない。ジオニック社に、高機動型ザクの値引き交渉を持ちかけよう。 ヅダの値段はザクよりは高いが、高機動型ザクやゲルググよりは安い。 若い購買層が、普及品のザクよりは一段上の性能をと考えた時に、ヅダが人気商品になっているからな。 高機動型ザクの値段をヅダ並みにすればヅダの人気も下がるはずだ」 クェス「駄目だと思うよ~、そんなの」 やっとのことでシャアが考えを出したものの、あっさりと横から口を出してきたクェスに否定される。 中学生の秘書見習いアルバイトの分際で社長に偉そうな態度を、という顔でナナイが睨み付けるが シャアはクェスに悪い顔はしない。 368 名前:ヨーツンヘイム社の危機 4/11投稿日:2008/07/08(火) 21 04 42 ID ??? クェス「だってさ、アタシたちから見るとザクに乗ってるってだけで根性無し決定だもん。 ヅダ使う勇気ないの?って、さ」 専用のニュータイプ用モビルスーツをシャアに買ってもらっているので、自分のことは棚に上げて言いたいことを言う。 シャア「そんなにザクは駄目なのか?一番普及している機体じゃないか」 クェス「だから、だって。ザクとかジムとか乗ってる奴って、そーゆー奴なのね、としか思わないもん。 やっぱ高機動型とか変形とかスーパーモードとかファンネルとか、なんかないとダメでしょ? あと自分で改造できるやつ。自分だけのカスタム機って憧れるじゃない?」 ナナイ(中二病……) クェス(中二だもん☆) 「でさ、そういうのってやっぱ高いんだよね。 自分でカスタマイズできるっていうやつ、F90とかGユニットとか、どう組み替えても根本的にダサイし」 C.A.チップ「ダサイって言うなー!」 クェス「ダサイ。1号機もダサイけど、それよりもっとダサイ」 C.A.チップ「ぐすぐす。えぐっえぐっ」 クェス「で、そういうことで、ヅダってちょうどいいんだよね。アタシたちのお小遣いでも買える値段だし」 シャア「ザクに高機動型パーツとかザクキャノン改造パーツとかザクマインレイヤー改造パーツとかじゃ駄目か?」 クェス「だってザクだよ?どうしたって優等生がママに買ってもらいました、って感じが抜けないんだもん」 ナナイ(不良学生が男に貢いでもらったのはいいのか……) クェス(勝手に買ってくれたんだもん☆) シャア(アルは優等生だからなぁ。やっぱり不良娘とは趣味が違うんだな) 369 名前:ヨーツンヘイム社の危機 6/11投稿日:2008/07/08(火) 21 06 35 ID ??? クェス「じゃ、その実例を見せてあげようかな」 おもむろに携帯を取りだし、どこかに電話をしていくクェス。通話の相手は同じ社員のギュネイである。 中学生という年齢ではないが、若者のリサーチという意味ではある。 ギュネイ『もしもし』 クェス「もしもしギュネイ?会社終わったらさ、一緒にドライブ行かない?」 ギュネイ『え……!い、いいのかクェス!?』 クェス「うん、倉庫に置いてあるヅダのリミッター外して、どーん!って飛ばそうよ」 ギュネイ『……………………それ、やらなきゃ駄目か?』 クェス「ダメ」 ギュネイ『あ、あのさ、仮にも社員が違法改造機使ったらまずいって、その空中分解が怖いって意味じゃなくてさ、社会的道義的に』 クェス「ふぅ~ん…… だったらいいわ?ハサウェイに頼んで、クスィーガンダムに載せてってもらうから」 ギュネイ『わ、分かった、ヅダで行くから。でも制限速度はきちんと守って』 クェス「ヅダに乗ってて制限速度守る奴ってこの世にいるの?」 ギュネイ『う……ううっ……。分かったよ……』 二人の会話は部屋にいるシャアたちにも聞こえるようにされていた。 ヅダがどういう評価を受けているか、本音の部分ではこういう扱いなのだ。 シャア(ギュネイも不憫な奴だ……) ナナイ(ヨーツンヘイム社の前にこの娘を解雇できないのかしら……) 370 名前:ヨーツンヘイム社の危機 7/11投稿日:2008/07/08(火) 21 07 37 ID ??? シャア「もはや最後の手段だ。直談判しかない」 ナナイ「社長の個人的な弱みを握られて脅迫されているようなものですからね……」 シャアは机に備え付けられている電話機を手に取り、ヨーツンヘイム社にダイヤルを回した。 マイ『はい、ヨーツンヘイム社です』 シャア「ダイクン社のシャアだ。社長をお願いしたい」 マイ『社長ですね、しばらくお待ちください』 マイ「社長、ダイクン社のシャア社長からお電話です」 プロホノウ「ダイクン社から?」 ワシヤ「それってまさか」 ソンネン「ヘッ……いよいよ提携打ち切りかい?」 マイ「かなり無茶なことしてますからね、うちは。あながちありえない話では」 デュバル「ジオニック社の(r」 ホルバイン「エントリィィィィィィィィ」 カスペン「待て、まだそうと決まったわけではない!」 プロホノウ「とにかく、相手の話を聞いてからだ……」 モニク「頼みますよ」 息を飲む社員たちが見守る中、プロホノウ社長が受話器を取る。 371 名前:ヨーツンヘイム社の危機 8/11投稿日:2008/07/08(火) 21 08 30 ID ??? プロホノウ「もしもし、マルティン・プロホノウです」 シャア『突然お伺いして申し訳ない。実はヅダの安全性についての話なのだが』 プロホノウ「はい」 シャア『薄々察してくれているとは思うが、世間からの信頼が損なわれている。 我が社でも対案を検討してみたが、そちらで解決できればそれに越した事はないのだが』 プロホノウ「そうですな……」 プロホノウ社長は、モビルスーツ開発部ヅダ課のトップであるデュバル課長の顔をちらりと見た。デュバルの顔色はやはり悪い。 続いてマイに視線を送ると、申し訳なさそうな顔で首を横に振るマイの顔が見えた。 いろいろ努力はしているが、やはりヅダの欠陥は根本的に改善しようがない。安全運転を心がけてくれるのを祈るしかないのだ。 ヅダを愛用する少年たちの考えはクェスが言っていた通り、正反対の暴走志向なのだが……。 プロホノウ「我が社の基準では、ヅダの安全性は確保されているつもりです。 問題は利用者が不正に改造を行うことにあるのではありませんか」 ヨーツンヘイム社の社長の立場として、ヅダに欠陥ありと認める事はできない。 だが、それはシャアが一般世間や、ヅダの危険性を面白おかしく煽り立てるマスコミに言いたい事であった。 シャアの口調は、明らかに不機嫌なものに変わる。 シャア『安全運転キャンペーンでもすれば、それで収まるものと考えているのかね』 プロホノウ「改造機でなくとも、最高のチューンナップを施したザクよりも優れている事が世間に分かってもらえれば 違法改造機は減少すると考えますが」 すなわち、シャア専用ザクが空中分解したビデオをマスコミ各社に送りつけるという脅迫である。 電話機の向こうからの返事は、しばらくの間なかった。 不気味な沈黙がヨーツンヘイム社に漂い、社員たちは緊張した顔を見合わせた。 372 名前:ヨーツンヘイム社の危機 9/11投稿日:2008/07/08(火) 21 09 13 ID ???プロホノウ「もしもし、シャア社長。もしもし?」 ナナイ『もしもし、お電話替わりました。社長は部屋の隅で丸まって女子学生に泣きついてます』 プロホノウ「はあ……」 ナナイ『あ、蹴り転がされてます。それはともかく』 プロホノウ「はい」 ナナイ『安全性を証明するために、ザクと性能を競うという話は承りました。 安全性、耐久性を示すために最も印象的な映像と言えば、やはり模擬戦闘が一番だと思います』 ナナイもさるものである。スピード競争のビデオは使わせない、と暗に伝えている。 そして戦闘は機体の性能だけではなく、パイロットの技量も大きく影響するのである。 そのテストでヅダが敗北すればビデオの件を相殺にできる。従ってヨーツンヘイム社を切れる。 ヨーツンヘイム社で最高のパイロットと言うと、デュバルかカスペンかソンネンか。 アルバイトとしてよく勤務しているトロワ・バートンが現れたとしても、ダイクン社には絶対の自信がある。 なぜなら、あの赤い彗星シャア・アズナブルがいるのだから。アムロやハマーンでもない限り負けるはずがない。 スピード競争で見事に敗北したという事実はこの際忘れる事にする。 ナナイ『実験の日時は後日連絡いたします。それでは』 プロホノウ「分かりました」 電話が切れると、プロホノウ社長は深く溜息を付いた。 373 名前:ヨーツンヘイム社の危機 10/11投稿日:2008/07/08(火) 21 10 23 ID ??? シャア「直接対決というわけか……あちらが用意できるパイロットはトロワかヒイロぐらいだろうな」 ナナイ「社長が直接出ますか?」 シャア「いや、いい考えが浮かんだ。マシュマー・セロのザクⅢ改を臨時に雇おう。 クィン・マンサが手も足も出なかった化け物だぞ、あれは。 ハマーンのブロマイドでも渡せば一発でハイパーモードになってくれるだろう」 ナナイ「もうちょっとまともな助っ人はいないんですか……」 シャア「Gジェネレーション社が企画書を持ってきたザク50を本当に採用してやるか……あの超兵器ならヅダぐらい……」 ナナイ「あれをザクと言い張るなら、ザクタンカーがザクの仲間に入ってしまいますよ」 シャア「むむう……。よし、あの手で行こう。 もしもし、マリ少尉か。赤い彗星のひとだが、1日ザクで倒して欲しい相手が…… うっ」 ナナイ「どうしました」 シャア「声に邪念があるから偽物だと言われて切られてしまった」 ナナイ(本体が邪念だらけだから、別人格の「赤い彗星のひと」が生まれるのかしら) シャア「ならば最後の手段……」 さらに電話機に手をかけた瞬間、轟音と共にダイクン社の社屋の壁に攻撃が仕掛けられた。 ナナイ「な、なんです!?」 シャア「これはビーム矢文! モビルスーツを出せ、矢文を開いてみろ」 ギュネイ「『お主の依頼と言えど此度の件は引き受けかねる リョウガ』 ……だそうです」 シャア「フフッ、さすがはGよ。読みが早いわ……」 クェス「口調変わってるよ、大佐」 リョウガ(「ザクの影忍」など話にもならぬ……!) 374 名前:ヨーツンヘイム社の危機 11/11投稿日:2008/07/08(火) 21 11 11 ID ??? 翌朝、ガンダム家食卓 シロー「『若者の暴走止まらず 連日のヅダ空中分解』か……くそっ……」 ジュドー「おはよー。それ、昨日の夜のやつ?」 シロー「おはよう、ジュドー。 それだよ……。 『違法改造による速度軽減装置の不具合が原因と見られ』…… 『大破した機体からは、搭乗者のギュネイ・ガス君とクェス・パラヤさんが遺体で発見され』…… どうして若い奴は命の大事さが分からないんだ! 暴走族なんかやってても身になる事なんか何一つ……」 ジュドー「あー、やっぱそれね。昨日ネットで思いっきり盛り上がってたよ」 シロー「どういう事だ?言いたくないが、ヅダの爆発事故なんてもう珍しくもないじゃないか」 ジュドー「だってさ、社員がリミッター外して運転してたんだぜ? もう、リミッター外す方がデフォって会社が認めたようなものじゃん」 マイ「おはようございます。それだと困るんですけどね、こちらとしては……」 シロー「やあ、おはよう。どうにかならないのか、ヅダは」 マイ「リミッターを外していない機体の事故率は他のモビルスーツと変わりませんよ。 安全運転を心がけてくれれば……」 ジュドー「そう言うけどさ、ヅダ改造wiki見るといろんなのあるぜ~? 理論上亜光速まで加速可能なV2ヅダアサルトバスターとか」 ウッソ「あ、それ僕が投稿したやつですね」 シロー「こらっ!」 ウッソ「ま、待ってくださいよ、ヅダに光の翼とアサルトパーツとバスターパーツくっつけただけで 本当に亜光速のスピードが出るわけないじゃないですか。ギャグですよギャグ」 シロー「若い奴は冗談と本気の区別も付かないんだぞ……!そのおかげで若い命を無駄にするなんて……!」 ウッソ(シロー兄さんが大真面目に考えすぎですよ) マイ(とは言え……これは本格的にまずいかもしれませんねぇ……) 377 名前:ヨーツンヘイム社の危機投稿日:2008/07/08(火) 22 04 11 ID ??? 規制であとがきだけ書き込めませんでした(汗) ここまで前半です。前スレ354-358の続きです。直接対決は次回。 ツィマッド社の下請けだったヨーツンヘイム社がヅダの開発、 新しく親会社になったダイクン社が販売をしています。 シャアの経営する会社の名前が「ダイクン社」です。 職人さんによってはネオジオン社とかレウルーラ社とか 別の名前の時がありますが気にしないでください。 ヨルムンガンドの生産中止 →原作でシャアザクに追い抜かれた場面のパロディです。 また出したければ「注文客が増えたので生産再開した」で進めてください。 オッゴの健闘 →ヅダより売り上げ良さそうですよね、あれ。 ヅダの損害額 →桃鉄でよくある、収益はあるけどマイナスイベントがきつい物件をイメージしています。 兄弟家にA.R.チップが居着いてるので、シャアの執務室にC.A.チップを出してみました。 ヨーツンヘイム社のライバル役として同業のトンデモメカ開発企業 Gジェネレーション社を名前だけ登場させてみました。 後日出てくるかは未定です。とりあえず後半部分では出ません。 次回で対決となるザク代表パイロット、ヅダ代表パイロットを誰にするかまだ決まってません(汗) ネタがあれば出してみてください。無責任で済みません……
https://w.atwiki.jp/earthruinfes/pages/2816.html
日記/2014年03月23日(SUN)/今日のまとめ 2014-04-01 【ニュース記事一覧】 津波で犠牲の大川小 市が具体的説明避ける NHKニュース 長崎の女児自殺 教育長発言に遺族抗議 NHKニュース 殺意を否認 女子中学生殺害で逮捕の少年 NHKニュース 大阪市長選 橋下徹氏が当選 NHKニュース 「河野談話の検証次第で政府が新談話も」 NHKニュース 集団的自衛権 石破氏が「具体例示し説明」 NHKニュース 核セキュリティーサミット日米共同声明案 NHKニュース 首相 ロシアとも意思疎通図る NHKニュース クリミア ロシアによる制圧進む NHKニュース パキスタン 多重事故で炎上31人死亡 NHKニュース 津波で犠牲の大川小 市が具体的説明避ける NHKニュース ttp //www3.nhk.or.jp/news/html/20140323/k10013176791000.html 津波で犠牲の大川小 市が具体的説明避ける 3月23日 18時05分 東日本大震災で多くの児童が犠牲になった宮城県石巻市の大川小学校について、第三者委員会の最終報告書がまとまったことを受けて、石巻市と遺族との話し合いが行われました。 市側は「今後の防災対策に主体的に取り組んでいく」と述べたものの、遺族から損害賠償を求める訴訟が起こされているとして具体的な説明を避けました。 大川小学校を巡っては、震災の津波で全校児童108人のうち74人が犠牲になり、このうち23人の児童の遺族が「津波を予見できたのに子どもたちを安全な場所に避難させなかった」などとして、市と県に損害賠償を求める訴えを起こしています。 23日の話し合いは、当時の避難状況などを検証した第三者委員会による最終報告書がまとまったことを受けて開かれ、まず、石巻市の亀山紘市長が「被害を繰り返さないために、市として防災対策に主体的に取り組んでいく」と述べました。 さらに市は、学校の安全を専門に扱う課を新たに設けることなど今後の対応を示しましたが、遺族が、報告書で指摘された児童を避難させる判断が遅れたことなどをどう受け止めているか質問したのに対し、訴訟に影響するとして具体的な説明を避けました。 話し合いのあと亀山市長は「学校管理のもとで、子どもを守れなかった道義的な責任は認めるが、法的な責任については言うことはできない」と述べました。 一方、遺族の1人で、6年生だった次女を亡くした佐藤敏郎さんは「訴訟を起こす、起こさないではなく、子どもを守るために何が必要かを話し合わなければ意味がないと思う」と話していました。 長崎の女児自殺 教育長発言に遺族抗議 NHKニュース ttp //www3.nhk.or.jp/news/html/20140323/k10013173641000.html 長崎の女児自殺 教育長発言に遺族抗議 3月23日 14時13分 去年、いじめを受けていた長崎市の小学6年の女子児童が自殺したことを巡り、長崎市の教育長が先週、児童が通っていた小学校で、卒業式の直前に来賓に対し、「片づくといいですね」と発言していたことが分かりました。 教育長はその場で陳謝しましたが、真相究明を求めている遺族は「あまりに不用意な発言」と文書で抗議しました。 長崎市では去年7月、小学6年の女子児童が自殺し、市の教育委員会は2件のいじめがあったと認めたものの、自殺との関係は判断できないとし、遺族が真相究明を求めています。 この問題を巡り、長崎市の馬場豊子教育長が、今月19日、児童が通っていた小学校で、卒業式に出席する直前の控え室で、来賓の1人に対し、「片づくといいですね」と発言していたことが分かりました。 その場にいた同級生の保護者から訂正を求められると、「このことばはよくなかった」と陳謝したということです。 教育委員会によりますと、教育長は「『落ち着けばいいですね』と来賓の方に言われ、丁寧に対応しなければならないという意味合いで答えた」と釈明しているということです。 遺族は「あまりに不用意な発言で失望を禁じ得ない」と抗議する文書を教育委員会に提出しました。 児童の母親は「発言を伝え聞いたとき、体から血の気が引いて、ショックでしばらく動けませんでした。娘の問題をやっかいごととして取り扱っているのかという印象を受けました」と話しています。 殺意を否認 女子中学生殺害で逮捕の少年 NHKニュース ttp //www3.nhk.or.jp/news/html/20140323/k10013168941000.html 殺意を否認 女子中学生殺害で逮捕の少年 3月23日 4時32分 去年8月、三重県朝日町の空き地で、中学3年生の女子生徒が殺害され現金が奪われた事件で、逮捕された18歳の少年について、検察は勾留期限の23日、強盗殺人などの非行の内容で、家庭裁判所に送るものとみられます。 調べに対し少年は、殺意を否認したうえで、「女子生徒が死んでいたかどうか分からない」と供述しているということです。 去年8月、三重県朝日町の空き地で、四日市市の中学3年生の女子生徒が殺害されて、財布から現金およそ6000円が奪われているのが見つかり、今月2日、現場の近くに住む、前日に高校を卒業したばかりの18歳の少年が、強盗殺人などの疑いで逮捕されました。 警察は、少年が事件の直前に偶然、1人で歩いている女子生徒を見つけて、後をつけ、空き地で殺害して現金を奪ったなどとして、調べを進めてきました。 警察によりますと、少年は、女子生徒が窒息して動かなくなるまで、口や鼻を手で強く押さえつけていた疑いがあるということです。 検察は勾留期限の23日、少年を強盗殺人などの非行の内容で、家庭裁判所に送るものとみられます。 警察によりますと、少年は殺意について否認したうえで、「現場を立ち去るとき、女子生徒が死んでいたかどうか分からない」と供述しているということです。 大阪市長選 橋下徹氏が当選 NHKニュース ttp //www3.nhk.or.jp/news/html/20140323/k10013179511000.html 大阪市長選 橋下徹氏が当選 3月23日 22時45分 「大阪都構想」を巡って橋下徹前市長が辞職したことに伴う大阪市長選挙は23日に投票が行われ、橋下氏が2回目の当選を果たしました。 投票率は23%余りで過去最低となりました。 大阪市長選挙の開票結果です。 ▽橋下徹(維新・前)当選、37万7472票 ▽藤島利久(無所属・新)、2万4004票 ▽マック赤坂(諸派・新)、1万8618票 ▽二野宮茂雄(無所属・新)、1万1273票 地域政党・大阪維新の会の公認で、日本維新の会が推薦する橋下氏が2回目の当選を果たしました。 橋下氏は44歳。 大阪府と大阪市を統合し、再編する「大阪都構想」を掲げて大阪維新の会を結成し、平成23年には、大阪府知事を辞職して大阪市長選挙に立候補して初当選しました。 今回の市長選挙は、橋下氏が、都構想の実現に向けて具体的な道筋をつけるためには市民の後押しが必要で、改めて市長選挙を実施したいとして、先月辞職したことから行われました。 これに対し、市議会に議席を持つ政党のうち、大阪維新の会以外の各党は「市長選挙を行っても、市議会の構成など『都構想』を取り巻く状況は変わらず、選挙には大義がない」などとして、候補者の擁立を見送りました。 こうしたこともあって、市長選挙の投票率は、投票率は23.59%と、平成7年の選挙の28.45%を4.86ポイント下回って、過去最低となりました。 また、市の選挙管理委員会によりますと、無効票は、投票総数の13%を超える6万7000票余りと異例の多さで、このうち、4万5000票余りは投票用紙に何も書かれていない白票だったということです。 松井幹事長「都構想の設計図見せてという意思表示」 橋下前市長は、市長の職務を再開するための準備を進めたいとして23日は記者会見などは行わず、橋下氏に代わって大阪維新の会の松井幹事長が記者会見しました。 この中で松井氏は「盛り上がらない戦いだったが投票に行ってくれた有権者に感謝したい。今回の結果は、大阪都構想の設計図を作っていいというものだと思っている。設計図を見せてほしいという有権者の意思表示にしっかり応えていきたい」と述べました。 そのうえで松井氏は、「今後は、各党と入口論ではなく、どうすれば大阪のために前向きに進められるのかという話し合いをしたい。排除の論理ではない」と述べ、都構想の具体案の議論を進めるため、各党に協力を呼びかける考えを示しました。 橋下氏は24日の午後、記者会見を行う予定です。 「河野談話の検証次第で政府が新談話も」 NHKニュース ttp //www3.nhk.or.jp/news/html/20140323/k10013172921000.html 「河野談話の検証次第で政府が新談話も」 3月23日 12時53分 自民党の萩生田総裁特別補佐は東京都内で記者団に対し、いわゆる従軍慰安婦の問題を巡る河野官房長官談話に関連して、政府による作成過程の検証の結果、事実と異なる部分が明らかになれば、政府が新たな談話を出すことはあり得るという認識を示しました。 いわゆる従軍慰安婦の問題を巡って、政府の謝罪と反省を示した平成5年の河野官房長官談話について、安倍総理大臣は今月14日の参議院予算委員会で、「安倍内閣で河野談話を見直すことは考えていない」と述べています。 これに関連して自民党の萩生田総裁特別補佐は、23日東京都内で記者団に対し、「菅官房長官は、『河野談話の作成過程の検証作業は行う』と繰り返し言っている」と述べました。 そのうえで萩生田氏は、「検証の結果、談話の中身と事実とで違うものがあれば国民に知らせるべきで、新たな談話を出すことは全然おかしくない」と述べ、河野官房長官談話の作成過程を検証した結果、事実と異なる部分が明らかになれば、政府が新たな談話を出すことはあり得るという認識を示しました。 集団的自衛権 石破氏が「具体例示し説明」 NHKニュース ttp //www3.nhk.or.jp/news/html/20140323/k10013177051000.html 集団的自衛権 石破氏が「具体例示し説明」 3月23日 18時20分 自民党の石破幹事長は山梨県昭和町で記者団に対し、集団的自衛権などを議論するため、党内に設置する新たな組織では、集団的自衛権の行使が必要な事例をみずから具体的に説明し、行使容認に向けて党内の意思統一を図りたいという考えを示しました。 この中で自民党の石破幹事長は、集団的自衛権などを議論するため、みずからをトップに、25日、党内に設置する新たな組織について、「意見集約をするわけではなく、なぜ今、集団的自衛権の行使容認が必要なのかという認識を持ってもらうための場だ。神学論争や抽象的な議論ばかりしてもしかたがない」と述べました。 そのうえで石破氏は、「集団的自衛権の行使を可能にすることが日本の抑止力を増すことにつながるということを具体的なケースに即して説明する。どんな場合に必要で、なぜ日本の独立、地域の平和と安全に役立つのかということから話さなければならない」と述べ、新たな組織では、集団的自衛権の行使が必要な事例をみずから具体的に説明し、行使容認に向けて党内の意思統一を図りたいという考えを示しました。 核セキュリティーサミット日米共同声明案 NHKニュース ttp //www3.nhk.or.jp/news/html/20140323/k10013168851000.html 核セキュリティーサミット日米共同声明案 3月23日 4時32分 オランダで24日開幕する、核セキュリティーサミットで、日本とアメリカの両首脳が発表する共同声明案が明らかになり、核兵器の製造につながる核関連物質の最小化を図る、世界規模の取り組みの一環として、茨城県の高速炉臨界実験装置からプルトニウムなどを撤去し、アメリカで処分することなどが盛り込まれています。 アメリカのオバマ大統領が提唱し、今回で3回目となる、核セキュリティーサミットは、オランダのハーグで24日から2日間の日程で開かれ、安倍総理大臣ら53か国の首脳クラスが出席して、核を使ったテロへの対策などが話し合われます。 このサミットに合わせて、安倍総理大臣とオバマ大統領が発表する共同声明の案が明らかになりました。 それによりますと、「日本とアメリカは、共通の目標である核テロの阻止に向けて、核セキュリティーを強化し、さらなる協力を進める」としています。 そして、核兵器の製造につながる高濃縮ウランやプルトニウムの保有量の最小化を図る、世界規模の取り組みの一環として、茨城県東海村にある日本原子力研究開発機構の高速炉臨界実験装置から、高濃縮ウランとプルトニウムを全量撤去し、アメリカで処分するなどとしています。 日米両政府は、核に関する最先端の研究には、必ずしもプルトニウムなどを必要としないことをアピールし、各国に同様の取り組みを促すねらいがあるものとみられます。 首相 ロシアとも意思疎通図る NHKニュース ttp //www3.nhk.or.jp/news/html/20140323/k10013172351000.html 首相 ロシアとも意思疎通図る 3月23日 11時58分 安倍総理大臣は羽田空港で記者団に対し、ウクライナ情勢を巡ってオランダで開かれるG7=先進7か国の首脳会合について、国際社会と協力してウクライナを支援していく立場を明確にしたいとしたうえで、引き続きロシアとも意思疎通を図り、平和解決を求めていく考えを示しました。 安倍総理大臣は23日から今月26日までの日程でオランダを訪れ、核を使ったテロへの対策などを各国の首脳らが話し合う核セキュリティーサミットに出席するほか、ウクライナ情勢を巡って急きょ開かれるG7=先進7か国の首脳会合などに臨むことにしていて、23日午前、羽田空港から政府専用機で現地に向けて出発しました。 出発に先立って安倍総理大臣は羽田空港で記者団に対し、G7の首脳会合について、「ウクライナ情勢がアジアにも影響する世界全体の問題であることを指摘したい。力を背景とした現状変更は断じて容認できず、国際社会と協力してウクライナを支援していく日本の立場を明確にしたい」と述べました。 そのうえで安倍総理大臣は「こうした問題があるからこそ対話すべきであり、G7の各国と緊密な連携を行いながら、ロシアとも意思疎通を図っていく考えだ」と述べ、各国と緊密に連携しながら、引き続きロシア側にも働きかけ、平和解決を求めていく考えを示しました。 クリミア ロシアによる制圧進む NHKニュース ttp //www3.nhk.or.jp/news/html/20140323/k10013172681000.html クリミア ロシアによる制圧進む 3月23日 12時18分 ウクライナ南部のクリミアでは、編入を宣言したロシアによる、ウクライナ軍の基地などの制圧が進んでおり、24日にオランダで開かれるG7=先進7か国の首脳による会合で、制裁をどこまで強化するのか注目されます。 クリミアでは、南西部のセバストポリ近郊にあるウクライナ空軍の基地に、22日、ロシア軍の装甲車やロシア系住民で作る自警団が突入し基地を制圧したほか、ロシア国防省によりますと、クリミアに駐留するウクライナ海軍の艦艇のうち54隻に、ロシア海軍の旗が掲げられたということです。 こうしたなか、22日、首都キエフでドイツのシュタインマイヤー外相と会談した暫定政権のトゥルチノフ大統領代行は、「領土を侵略するものに対して、われわれは戦う用意があるし、国を守るためにはそれ以外に方法はない」と反発し、緊張が高まっています。 ウクライナの暫定政権は21日、将来のEUへの加盟に道を開く協定の一部に署名するなど、欧米との結びつきを強めており、24日には、アメリカのオバマ大統領の呼びかけで、オランダでG7=先進7か国の首脳による会合が開かれます。 会合では、ロシアに対する新たな制裁についても話し合われる予定で、G7各国がすでに行っている制裁を今後、どこまで強化するのか注目されます。 パキスタン 多重事故で炎上31人死亡 NHKニュース ttp //www3.nhk.or.jp/news/html/20140323/k10013169051000.html パキスタン 多重事故で炎上31人死亡 3月23日 6時58分 パキスタンで、長距離バスとトラックが正面衝突したうえ、後ろから来た2台の車が追突して炎上し、合わせて31人が死亡する事故が起き、警察はバスの屋根に積んでいたガソリンなどを入れた容器に引火して被害が広がったものとみて調べています。 パキスタン南西部バロチスタン州の高速道路で、22日、長距離バスとトラックが正面衝突し、さらに後ろから来た2台の車が追突して、4台とも炎上しました。 警察によりますと、この事故で女性や子どもを含む31人が死亡し、少なくとも15人がけがをしました。 事故を起こしたバスは、屋根の上に隣国イランから密輸したガソリンや軽油を入れた容器を積んでいたということで、警察は衝突のはずみでガソリンなどに引火し、被害が広がったとみて調べています。 パキスタンではエネルギー不足が深刻になっていて、ガソリンなど燃料をイランから密輸し、バスなどを使って運ぶケースがあとを絶たないということです。 名前 コメント ◇◆前へ/次へ/目次へ
https://w.atwiki.jp/mainichi-matome/pages/1157.html
西山事件 出典 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 西山事件(にしやまじけん)とは沖縄返還協定を巡って、1972年に毎日新聞政治部記者・西山太吉と外務省の女性事務官が逮捕された事件。沖縄密約事件、外務省機密漏洩事件、外務省秘密電文漏洩事件、西山記者事件とも言う。西山記者が女性事務官との不倫関係を利用して外務省の機密情報を入手していた経緯から、被告人側の主張する報道の自由について、いかなる取材方法であっても無制限に認められるかが訴訟上の争点となったが、西山に懲役4月執行猶予1年、女性事務官に懲役6月・執行猶予1年の有罪が確定した。 30年後、米国外交文書の公開で、当時の外務省・大蔵省高官の偽証と、検察官の証拠隠しが明らかになったとして、国家賠償請求訴訟が提起されたが、一審・二審とも民法の除斥期間を適用され、請求は棄却された。(2008年2月20日現在) 事件の経過 1971年5月18日 西山記者が知人の外務省女性事務官を飲食に誘い出した。2人はそれまで特に親しい間柄ではなかったが、この時飲酒の上で半ば強引に肉体関係を結んだ。さらに5月22日にもホテルで情を通じた後、「取材に困っている、助けると思って安川審議官のところに来る書類を見せてくれ。君や外務省には絶対迷惑をかけない。特に沖縄関係の秘密文書を頼む。」と要求する。女性事務官が一応はこれを承諾したのに対し、西山はその後電話で同様の趣旨をさらに念押しした。その後も肉体関係を続けていくうちに「5月28日愛知外務大臣とマイヤー大使とが請求権問題で会談するので、その関係書類を持ち出してもらいたい。」と西山の要求は具体的なものになった。一方、女性事務官は西山との肉体関係により西山の依頼を拒み難い心理状態に陥っており、西山は結局それに乗じて十数回に渡って機密文書を持ち出させることに成功した。しかし、6月17日に沖縄返還協定が成立して問題が収束していくと、西山は女性事務官に対して次第によそよそしい態度を見せるようになり、西山が6月28日に渡米、8月上旬に帰国した後は、女性事務官との関係を完全に絶っている。 1972年3月27日 衆議院予算委員会で社会党の横路孝弘議員・楢崎弥之助議員が外務省極秘電信を暴露した。 暴露されたのは1971年5月28日付で愛知揆一外相が牛場信彦駐米大使に宛てた、愛知外務大臣とアーミン・マイヤー駐日大使会談の内容及び、同年6月9日付けで福田赳夫外相臨時代理と中山駐仏大使の間で交わされた井川外務省条約局長とスナイダー駐日公使との交渉内容の合計3通だった。 この電信内容は、返還に伴う軍用地の復元補償で、米国が自発的に払う事となっている400万ドルを実際には日本が肩代わりする旨の密約の存在を露呈させるものだった。 これらは西山が横路に手渡したものであり、当然ながら野党は大きく問題にしたが、政府側では「政争の具にした」と認識し、誰が・なぜ・いかなる目的を持って機密文書を漏洩したのか、その背後関係を調べようとした。 1972年3月30日 外務省の内部調査で、女性事務官は「私は騙された」と泣き崩れ、ホテルで西山に機密電信を手渡したことを自白した。西山は、電信内容から個人情報の手がかりを消すことなく横路に手渡したため、決済欄の印影から文書の出所が判明した。 1972年4月4日 外務省職員に伴われて女性事務官が出頭、国家公務員法100条(秘密を守る義務)違反で逮捕。同日、同111条(秘密漏洩をそそのかす罪)で西山も逮捕される。逮捕された西山は情報源が女性事務官であることを特に秘匿せず供述している。 1972年4月5日 毎日新聞は朝刊紙上に「国民の『知る権利』どうなる」との見出しで、取材活動の正当性を主張。政府批判のキャンペーンを展開した。 1972年4月6日 毎日新聞側は西山が女性事務官との情交関係によって機密を入手したことを知る。しかし、この事実が世間に公になることは無いと考えて、「言論の自由」を掲げてキャンペーンを継続。 1972年4月15日 起訴状の「女性事務官をホテルに誘ってひそかに情を通じ、これを利用して」というくだりで、被告人両名の情交関係を世間が広く知るところとなる。ちなみに、この起訴状を書いたのは当時東京地検検事の佐藤道夫(のちに第二院クラブ、民主党参議院議員)であった。こうして、世論は問題の中心をスキャンダルと認識し、密約の有無から国民の目はそれていった。また、政府は国家機密法案の制定を主張した(ただし、2008年現在も成立していない)。 ここに及んで毎日新聞は夕刊紙上で「道義的に遺憾な点があった」とし、病身の夫を持ちながらスキャンダルに巻き込まれた女性事務官にも謝罪したが、人妻との不倫によって情報を入手したことを知りながら「知る権利」を盾に取材の正当性を主張し続けたことが世間の非難を浴び、抗議の電話が殺到。社会的反響の大きさに慌てた毎日新聞は編集局長を解任、西山を休職処分とした。 1974年1月30日 一審判決。事実を認めた女性元事務官には懲役6月執行猶予1年、西山には無罪の判決が下される。検察側は西山について控訴した。 ここまでの過程で、核心の「密約」に関するマスメディアの疑惑追及は完全に失速。草の根的不買運動と石油ショックで経営不振に見舞われた毎日新聞は翌年に会社更生法適用を申請することになる。 1976年7月20日 二審判決。西山に懲役4月執行猶予1年の有罪判決。西山側が上告。 1978年5月30日 最高裁判所が上告棄却。西山の有罪が確定。 最高裁は、密約の内容は「秘密として保護するに値するものと認められる」とした。その上で、報道機関が取材目的で公務員に対し国家機密を聞き出す行為が、正当業務行為と言えるかに付き「報道機関といえども、取材に関し他人の権利・自由を不当に侵害することのできる特権を有するものでないことはいうまでもなく、それが真に報道の目的から出たものであり、その手段や方法が法秩序全体の精神に照らし相当なものとして社会観念上是認されるものである限りは、正当な業務行為というべきであるが、その方法が刑罰法令に触れる行為や、取材対象者の個人としての人格の尊厳を著しく蹂躙する等、法秩序全体の精神に照らし社会観念上是認することのできない態様のものである場合には、正当な取材活動の範囲を逸脱し違法性を帯びる。」とし、取材の自由が無制限なものではないことを示した。 西山は一審判決後に毎日新聞を退職し、女性元事務官は失職、さらに離婚にまで追い込まれた。一方で、政府による密約の有無について、判決でも密約そのもの真偽については全く言及されておらず、人々の関心から遠ざかっていった。 事件のその後 2002年、米国公文書館の機密指定解除に伴う公開で日本政府が否定し続ける密約の存在を示す文書が見つかったとし、西山は「違法な起訴で記者人生を閉ざされた」と主張して、2005年4月、政府に対し3300万円の損害賠償と謝罪を求めて提訴した。国側は、密約の存在自体を否定しつつ、たとえ密約が事実であっても、西山の有罪は変わらないと主張した。2007年3月27日、東京地裁(加藤謙一裁判長)は「起訴から20年以上が経過した後の提訴で、原告の損害賠償請求権は消滅している」と、民法の除斥期間を適用し、密約の有無については判断を示さず請求を棄却した。2008年2月20日、東京高裁(大坪丘裁判長)は一審・東京地裁判決を支持し、控訴を棄却した。西山は上告する方針。 2006年2月8日、対米交渉を担当した当時の外務省アメリカ局長吉野文六が、「復元費用400万ドル(当時の換算で約10億円)は、日本が肩代わりしたものだ」と発言したと北海道新聞が報じ、同日の共同通信の取材に対し「返還時に米国に支払った総額3億2000万ドルの中に、原状回復費用400万ドルが含まれていた」と述べ、関係者として初めて密約の存在を認めた。また24日、朝日新聞の取材に対し、当時の河野洋平外相から沖縄密約の存在を否定するよう要請されたと証言。これに対し河野元外相は「記憶にない」とコメントした。 2007年10月6日、密約を裏付ける内容の別の公文書が、米国立公文書から発見された(「72年沖縄返還時、「核密約」示す米公文書を発見」『讀賣新聞』10月7日号)。同新聞によれば、内容は、1969年11月12日、13日付のニクソン大統領へのメモ。表題は「沖縄返還後の米国の核持ち込みと繊維問題に関する秘密交渉」で、「核抜き・本土並み」の沖縄返還を決めた同月19日からの日米首脳会談に先立ち、当時のキッシンジャー大統領補佐官が、首脳会談の進め方を説明する資料としてニクソン大統領に渡したという。この内容は、交渉で佐藤栄作の私的な密使であった若泉敬が1994年に著書『他策ナカリシヲ信ゼムト欲ス』(文藝春秋)で暴露した内容を裏付けるものだった。ただし、いずれも密約の存在は明記されているが、内容までは記されていない。 この公文書は、2005年に機密指定が解除されていたもので、日本大学法学部の信夫隆司教授が、米国立公文書館から入手した。外務省は、同文書の発見について「文書がどんなものか定かではないのでコメントする立場にない。核の『密約』は存在しない」と従来の主張を繰り返し、高村正彦外相は『毎日新聞』の取材に対し「密約はなかった」と言った。 事件の影響 毎日新聞の取材方法が国民的不信を買い、同社が経営不振に陥るほどの影響が出たため、他社も密約そのものの追及に及び腰になり、密約事件は尻すぼみに終わった。そもそも、密約が存在するのではないかとの疑惑は事件以前から指摘されていたため、世論はそれ程衝撃を受けていなかった。 毎日新聞社の取材方法について、密約問題よりも男女関係のスキャンダルが注目されてしまった。日本政府は米国公文書の米国法に基づく情報公開以後今も密約の存在を認めていない。 西山が情報を入手したことについては擁護、あるいは積極的に評価しても、横路に文書を手渡す段階で、文面から取材源を秘匿する配慮を怠ったこと。さらに、女性事務官が誰であるかを認めてしまったことを批判する者は多い。取材行為で手に入れた情報を新聞紙上ではなく、政争の道具となることを承知の上で横路議員に手渡したことが新聞記者の本業から大きく逸脱していること、さらに結果的に病身の夫を持つ女性事務官との不倫の結果、離婚という事務官の家族という第三者の人生をも狂わせてしまったためである。 このことは、密約の一方の当事者であったアメリカのニクソン大統領が、1972年のウォーターゲート事件で辞職に追い込まれたこと、「ディープ・スロート」と称された取材源について、『ワシントン・ポスト』紙の記者は最後まで明かさなかったことと、いずれも好対照である(2005年になって、当時のFBI副長官だったマーク・フェルトが取材源は自分だと名乗り出た)。フェルトの評価は毀誉相半ばするが、女性元事務官のように、犯罪者として扱われてはいない。 取材で知り得た情報を西山が取材目的外に安易に流出させたために起きた事件であったが、毎日新聞は2007年2月にも、糸川正晃議員に対する取材で同様の事件を起こしている。 事件後30年を経て「米国立公文書館保管文書の秘密指定解除措置」で公開された「ニクソン政権関連公文書」の中から密約の存在を示す文書が見つかった。しかし政府は今も密約の存在を認めていない。 マスメディアが金科玉条の如く唱えてきた報道の自由が、決して無制約なものではないということを自ら明らかにしてしまった。 マスメディアの間にも思惑の違いがあった。事件に及んで報道の自由を主張するよりも、毎日新聞を批判することに多くのメディアは力を入れた。新聞系メディアへの対抗意識もあり、週刊誌、特に『週刊新潮』は川端康成の「美しい日本の私」に掛けて「機密漏洩事件 ―美しい日本の美しくない日本人」と題した記事など、大々的に西山と毎日新聞を批判するキャンペーンを行い、毎日新聞社の内情などが次々に暴露記事にされた。 『週刊新潮』は西山の責任を徹底して追及する反面、密約自体の是非については徹底して争点から避けた。「密かに情を通じたこと」で情報を得たことや、新聞記者が紙上で密約の存在を明らかにせず野党議員に機密文書を渡したことに対する批判があったためである。 事件から経営危機に陥った毎日新聞は、日本共産党と創価学会との「和解」(宮本顕治委員長と池田大作会長の会見)を仲介することを手土産に創価学会機関紙「聖教新聞」の印刷代行を受注して糊口を凌ごうとした。そのためこれ以後、創価学会の影響を強く受けることとなった。 毎日新聞は経営難から1977年に東京放送(TBS)の株式を手放し、TBSは新聞社系の安定株主がいない放送局となってしまった。西山事件はTBSが楽天の買収攻勢を受ける遠因になったとも言える。 総評 密約があったとする立場から見ると、日本政府が密約の存在自体を否定し続ける背景ならびに根拠については全く不明となっている。すなわち、密約を否定する理由についても日本政府は一切明らかにしていないのである。この事をマスメディアから追及された際にも、日本政府及び外務省は「とにかく無いから無いのだ」と同語反復によって否定し、回答拒否を貫いている。識者などを中心として実態を明らかにしようとする努力は続けられているが、根拠となる文書は全て米国側が公開した文書であり、日本政府はこれらの文書は捏造であるとしている。 こうした状況から、敢えてそれ以上の追及を続けるマスメディアも少なくなっている。事件を政治的陰謀に対するマスメディアの敗北と捉えるマスメディア関係者も少なからずいる反面、西山がみずから墓穴を掘った形になったため、それ以上触れたくはないと考える関係者が増えてきているためである。また、『週刊新潮』など、“政府に逆らうべきではない”という逆の「教訓」を与えようとしたマスメディア関係者も数多く存在する。この結果近年では、政府の全面否定に対してのマスメディア側の対応は簡潔な批判にとどまっている。 この事件はマスメディアが唱えてきた報道の自由が、決して無制約なものではないということを自ら明らかにしたばかりか、報道被害に対しての責任追及もまた不可避の存在であることをも明白にした。実際、名誉毀損その他の報道被害に対しての訴訟がこの事件以降相次ぐようになっている。西山事件はマスメディアが政府機関のみならず、一般読者に対しても脇を見せてしまった最悪の事例という側面も持ち合わせているのである。 一方、政府の説明責任については、“虚偽の発言を繰り返しても誰一人責任を問われることは無い”という事実上の免責を許してしまった。また、政府による名誉毀損についても、マスメディアに責任追及をする権限が無い、または極めて及び腰であることが明らかになってしまった。加えて、この事件以降も、2007年に問題となったテロ対策特別措置法に基づく自衛隊の給油問題、2008年4月に明らかになった砂川事件でのアメリカ政府の外交圧力、同年5月に明らかになった、重要な案件を除く在日米軍関係者犯罪の裁判権放棄、6月に確認された、朝鮮有事における在日米軍の軍事行動に関するフリーハンドを容認した藤山・マッカーサー秘密覚書など、日本政府が沈黙または否定している事柄について、米国側の情報公開によって明るみに出た事例は少なからず存在する。 事件を題材とした作品 『密約 外務省機密漏洩事件』澤地久枝/岩波現代文庫(中公文庫版は絶版) 『密約 外務省機密漏洩事件』(上記のテレビドラマ化作品、のちに劇場公開)goo映画より[1] 『運命の人』山崎豊子/文芸春秋 『 運命の人(テレビドラマ) 』 『加治隆介の議 12巻』弘兼憲史/講談社ミスターマガジンKC 『沖縄密約―「情報犯罪」と日米同盟』西山太吉/岩波新書新赤版 関連項目 外務省 - 佐藤栄作 知る権利 - ジャーナリズム - 情報公開 - 報道におけるタブー 日米地位協定 - 非核三原則 - 思いやり予算 外部リンク 西山太吉国賠訴訟 (藤森克美法律事務所) 昭和51(あ)1581 国家公務員法違反被告事件 (最高裁で確定した、西山の有罪判決) ルポ 西山太吉国賠訴訟 (週刊金曜日) 日刊ベリタ: 「沖縄返還密約『吉野文六証言』の衝撃と米軍再編」 (2006年4月1日) 福島みずほ公式ホームページ「参議院予算委員会質問」 「 沖縄返還に関する密約問題について 」(参・予算委員会、2006年3月13日) 北海道新聞:「 1971年 沖縄返還協定 『米との密約あった』 」(2006年2月8日) 衆議院第68国会: 予算委員会議事録第19号 (1972年3月27日) 削除されたWikipediaのページをとりあえずアーカイブしました。 既女版で話題になっているため、検証用にご利用ください。 一度削除になった理由は 過去の版の中に元女性事務官の実名が含まれており、プライバシー問題に対処するためであるが、 問題のある版を削除すると履歴破損が起きるため とのことでした(削除依頼に対する議論より要約)。