約 2,798 件
https://w.atwiki.jp/sentairowa/pages/175.html
月はどっちに向いている 整地された土地に建つ、いくつかの遊具。 すべり台、ブランコ、ジャングルジム。 どれも建てられてからそれなりの年代が経っているのだろう。塗装は剥がれ、金属部分には錆が見られる。 だが、それを使う子供たちには些細なことだ。 きっと、太陽が天に輝く時ともなれば、遊具に群がり、思い思いの方法で遊ぶことだろう。 ――この世界が戦いの場となっていなければ。 カチャ、カチャという足音と共に、男を肩に担いだ銀色の怪人が公園に現れた。 銀と黒とに彩られた身体に、エメラルドの輝きを持ち、昆虫を思わされる複眼。 銀色の怪人の名はシャドームーン。 ブラックサンと共にゴルゴムの世紀王として、生まれ、次期創生王となるべく、ブラックサンと戦う運命にある男。 ただ、今のシャドームーンには記憶はない。あるのはブラックサンである仮面ライダーBLACKRX――南光太郎への復讐心のみ。 今、彼はRXとの決着を着けるための餌として利用することに決めた男を担いでいた。 シャドームーンに担がれた男は右腕がなく、右腕の付け根と腹からは血がポタポタと垂れている。 公園の地面に落ちていく赤色の血。それはたちまち地面へと吸い取られ、血の匂いを染み込ませていった。 片腕の男の名は結城丈二。 元デストロンの科学者ながらも、その命がけの行動により、仮面ライダー4号の名を持つ男。 だが、彼は自らの意思で、シャドームーンに敗れ、瀕死の重傷を負っていた。 二人が向かう先は公園の隣に位置する雑居ビル。RXを誘い出す場所に指定した建物。 ここでシャドームーンは自分の宿敵が現れるのを待つ。 雑居ビルに入ると、シャドームーンは適当な場所へと、結城を放り投げる。 ドサッと音がすると、結城の口からわずかに呻き声が漏れた。 だが、シャドームーンは特に気にせず、柱に身体を預け、座り込む。 それから何も起こらず、何もせず、30分程の時が流れた。 突如として、静寂に包まれる空間を破る声が響き渡る。3回目の放送だ。 ――北岡秀一さん、城戸真司さん、グランザイラスさん、橘朔也さん、天道総司さん、ドクトルGさん、日高仁志さん、水のエルさん。 以上、八人死んじゃって、残り二十七人となりました~―― シャドームーンにとって、誰が死んだかなどどうでもいいことだが、今回の放送にシャドームーンは安堵する。 南光太郎の名が呼ばれなかったことではない。もとより南光太郎はそう簡単に死ぬ男ではなく、心配などしていなかった。 シャドームーンが確認したかった名前は相川始。彼がメッセンジャーを頼んだ男だ。 傷を癒す間だけ、わずかな期間の同盟関係。そのはずだったが、南光太郎と同じ場所に向かうと言う彼に伝言を託した。 自分が結城丈二を人質にとり、ここで待っていることを。 死んでいないのなら、伝言は伝わったのだろう。安心して待てるというものだ。 「て、てんどう……」 声のした方を向くと、結城が口をパクパクさせていた。どうやら意識を取り戻したようだ。 「起きたか、結城丈二」 「シャドームーン……俺を殺さなかったのか?」 かすれた声でシャドームーンに訪ねる結城。どうやら傷は深いらしい。 だが、シャドームーンはそんな結城の様子にもまったく意に介さない。淡々と質問に答える。 「勘違いするな。お前は南光太郎を誘き寄せるための人質だ。今度は俺がお前を利用してやる」 「……そういうことか」 シャドームーンの発言に結城は苦い顔をした。 あの時、結城は死を覚悟していた。にも関わらず、生きているということはシャドームーンが止めを刺さなかったということだ。 その事実にわずかな希望を見出したのだが、どうやら勘違いだったようだ。 (南、奴を仮面ライダーにするのは中々難しいぞ。それにしても……) 結城は先程の放送内容を思い出す。 告げられた天道という名前。告げられなかったドラスという名前。 一体、ドラスとの戦いで何が起こったのか。まだ戦闘中なのか、それともドラスに逃げられたのか。 本当ならすぐにでも研究所に駆けつけたかった。しかし、それは出来ない。 シャドームーンの人質になっているというのもあるが、一番の理由は自分の身体だ。 右腕は肩からばっさりと斬られ、もうそこにはなく、腹は貫かれ、今でも血を垂らせていた。 身体からは冷たい汗が吹き出ており、咽喉はひどく渇いている。 いくら改造人間といえども、このまま放っておけば、死は免れない。 自分の状態の分析を終えると、結城は来ていた南光太郎のジャンバーを脱ぎ、破る作業に入った。 左腕で服を掴み、歯の力で破っていく。服から布となっていくジャンバー。 それを時には紐に、時には当て布に、時には包帯として、自分の身体に応急処置を施していく。 傷口は持っていたペットボトルの水で洗った。そして、残った水で咽喉の渇きも癒した。 (とりあえずこれで処置は完了だ。完璧とはいえないが、死ぬことはあるまい) 応急処置を終えた結城は改めて、シャドームーンを見る。 シャドームーンは柱を背に、休息をとっているようだ。 「シャドームーン」 「なんだ」 結城にはいくつか確認しておかなければならないことがあった。 「さっき、南光太郎を誘き寄せると言ったが、どうやってやるつもりだ?南は俺とお前がここにいるということを知っているのか?」 「そんなことか。それなら研究所に行くという奴に伝言を頼んだ。お前を返して欲しければ、ここに来いとな」 「それは首輪探知機の持ち主か?」 「そうだ」 なるほどと、結城は思う。シャドームーンは最初に会ったときから、今まで、ディパックを持っている様子がない。 おそらくシャドームーンにとって、支給品や食料など、どうでもいいものなのだろう。 だが、そうなると首輪探知機を持っていた説明がつかない。ならば、答えは簡単だ。襲撃を掛けた時、もう一人誰かがいたのだ。 「そいつの名前は?」 「そんなことまで言う必要はない」 (さすがに相手は明かさないか。だが、首輪を探知する装置を持っている参加者がいるというのは重要な情報だ。 持っている候補者としては、相川始、ガライ、キング、ジェネラルシャドウあたりが有力か?) 残る参加者は半分。考えれば、ある程度の予測はつく。少なくとも敵側が持っていることは頭に留めておいた方がいいだろう。 結城が考えをまとめるため、しゃべるのを辞めると、シャドームーンも黙る。 そのことから結城は、本当にシャドームーンはRXを倒すことしか考えていないのだなと思う。 記憶を失っているせいもあるのだろうが、シャドームーンには自分というものがないのだ。 RXを倒すという復讐心のみが唯一の拠り所。 (だが、もしそれが満たされたときには、きっとこいつは壊れる) 結城はもう一度ある決意をする。それはシャドームーンと先程戦う前にもした決意。命を賭けた決意。 「シャドームーン、おそらく南はしばらくは来ない」 「何?」 「今の放送では俺たちが倒そうとしていたドラスの名前は呼ばれなかった。まだ戦っているのか、それとも逃げられたのか。 どちらにせよ、ドラスを倒すまでは俺よりそちらを優先するはずだ。それに戦えない皆を守るという使命もある。俺に人質としての価値はない」 シャドームーンをまっすぐに見つめる結城。シャドームーンもその眼をまっすぐに見つめ返す。 「だから、その間に考えておいて欲しいことがある。もう一度、改めて問いたい。南を倒した後、お前はどうするつもりだ?」 「また、その質問か」 「お前が答えを出すまで、何度でもするさ。俺にはお前を暴走させた責任があるからな。 このままだとお前は南を倒した後、存在意義をなくし、自滅の道を歩むことになる。そんなことはさせたくない!」 突如、シャドームーンは立ち上がり、無言のまま、結城に近寄る。そして、首へと手をかけた。 「貴様、今度は何を企んでいる」 「何も企んではいないさ。ただ、お前が勝つにしても、南が勝つにしても、その死を無駄にはしたくない。もっとも……」 結城は一拍の間をおき、覚悟の言葉を紡いだ。 「今のお前では南には勝てない。空っぽの心のお前に、南が負けるはずはない」 シャドームーンの手に力が込められる。たちまち、絞まっていく首。身体から頭へと伝達される血液は止まり、結城の顔は赤くなっていく。 「お前に人質としての価値がないなら、ここで殺しても同じことだな。それにもし、お前が死ねば、RXは復讐の念に駆られ、俺と戦うことを優先するかも知れない」 益々込められるシャドームーンの力。赤くなっていた顔が、今度は青白くなっていく。 だが、それでも結城はシャドームーンから眼を逸らさない。シャドームーンの心までを見るように真っ直ぐにシャドームーンを見据える。 「……っ」 結城が限界を迎える一歩手前で、シャドームーンの手は離された。 空気を取り込むため、結城は口を大きく開け、呼吸を始める。 「何か思惑があるようだが、その手には乗らん。お前はそう簡単に死なせない。俺が受けた屈辱を味あわせるまではな」 そう言い放つと、シャドームーンは休んでいた柱へと戻っていった。 「ハァハァハァハァハァ……」 (し、失敗か?) 呼吸を整えながら、結城は思う。 シャドームーンにまず必要なのは、何より考えることだ。 自分が何のためにRXと戦うのか? 迷いは新たな道を生み出し、答えはその道を進む力となる。 だが、それは両刃の剣であることも結城は理解していた。 もし、彼の考えが負の方向に及び、世紀王としての心を取り戻してしまったら、シャドームーンは恐るべき強敵として、自分達の前に立ちはだかるだろう。 (右腕が無くても、戦える方法を考えないとな) シャドームーンが暴走したら、止めるのも自分の役割だ。結城は最期までシャドームーンに付き合うことを決意した。 シャドームーンは虚空を見て、思いを馳せる。 結城に諭されたからではないが、自分が何のために戦うかを考えていた。 だが、いくら考えても答えは出ない。RXを倒す。それだけしか。 (いや、今の俺にはもうひとつ目的がある) 突如、シャドームーンの脳裏に浮かぶ一筋の光明。それはサタンサーベル。 自分が持つべき剣。自分が使うべき剣。俺の剣。 (俺はそれを手に入れなければならない) RXを倒すことと同じく、何故手に入れなければいけないのか、それはわからない。 しかし、手に入れることができれば、何かがわかる気がした。 シャドームーンの腹が疼く。傷は塞がり、完全に回復しているというのに。 【シャドームーン@仮面ライダーBLACK RX】 【1日目 現時刻 夜】 【現在地:市街地F-5】 [時間軸]:RX27話以降。 [状態]:完全回復。30分間戦闘不能。 [装備]:シャドーセイバー [道具]:なし [思考・状況] 1:何のために戦うのか?サタンサーベルを探し出し、手に入れればわかる? 2:結城丈二を人質に、RXを待つ。 3:相川始に借りを返す。 [備考] ※第二回放送を聞き逃しています。 【結城丈二@仮面ライダーV3】 【1日目 現時刻 夜】 【現在地:市街地F-5】 [時間軸]:仮面ライダーBLACLRX終了後。 [状態]:中度の負傷。貧血気味。右腕切断、腹に刺し傷(応急処置済)。ドクトルGに罪悪感。30分間変身不能。 [装備]:なし [道具]:名簿を除くディパックの中身一式 [思考・状況] 1:シャドームーンを仮面ライダーにしたい。 2:右腕なしで戦う方法を考える。 3:ドラスを倒す。 4:首輪の解析。首輪の解析のための施設を探す。 5:死んだらドクトルGに謝りたい。 [備考] ※1:カセットアームと右腕はE5エリアに放置されています。 ※2:時間軸にずれがあること、異世界から連れてこられたことは情報として得ました。 ※3:仲間である人物と敵であろう人物の共通認識がされました。
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5834.html
二人のために用意されたステージは、雪の中に浮き出た木造りの円形の踏み台だった。粉雪は、公園内の遊具の殆どを穢れのない白に沈めてしまっていた。浅い雪が絨毯のように敷かれた土台の上に、古泉は真っ先に足を掛けてよじ登り、次いで長門を引き上げた。 すっくと台の上で立ち上がり、地上よりも一段上となった場所から見渡した世界にあったものは、穏やかに降り積もり続ける氷の結晶と、白濁した空模様と、冷たさを湛えすぎたためにこの上ない無色である鋭利な寒風。それがすべてだった。 薄い雪を踏みしめた足を動かすと、シャーベットをスプーンで掬い取ったときのような、心地いい音が耳に跳ね返る。 一歩を踏み出したところで立ち止まり、古泉は綺麗に靴を模写した、白い下地にかたどられた己の足跡を振り返って眺めた。長門は動かず、やはり無言で、古泉の靴跡を眺めていた。 この広場から突き出たような円い壇の上で、ちょっとした演奏会や寸劇が行われていたことを古泉は知っていた。野外ライブのようなもので、勿論お金を観客に請求することはない。 ボランティアの同好の士によって披露されたカルテットや、元サーカス団員であったという老人のくりだすパントマイムや、アマチュアの歌劇団で日々発声練習を欠かさずにいる小さなソプラノ歌手のアマリリスの歌唱などが、ここではある日は賑やかに、ある日は粛々と執り行なわれていた。友人たちと遊ぶためにこの公園を訪れた子供たちや、同伴の親御さんが、そんな彼らのパフォーマンスに拍手を送る観衆だった。 今では遠い昔のようだったが――古泉自身も、そんな観客席の一人に混じっていたこともあったのだ。転校する前のことだった。 閉鎖空間の処理のために、実家と震源地を往復する毎日を送っていた頃、偶然にこの公園を見つけたのだ。 学校を早退しなければならず、なおかつ神人狩りを終えてから空いてしまった手持ち無沙汰な時間を、この公園で潰すことは多かった。 自宅で両親に気まずい顔をされるよりも、ここで日替わりに行われるイベントに、何も知らない無知な子供のようなふりをして興じている方が、古泉にとってはずっと利口な選択というものだった。 古泉は視線をさりげなく持ち上げて、俯いて古泉の足跡を見つめている長門を見た。何を感じているようにも見えない。 白い無表情は染みも淀みも何一つない、ステンドグラスから注いだ一番最初の光に喩えるような美しさで、ただ、酷く似合っていた。雪が舞い落ちる世界に、長門有希は何者よりも遥かにふさわしかった。 古泉は再び、長門から目線を外した。代わりに、公園の敷地内の一角へ指を差す。長門がつられて顔を上げる気配がしたので、古泉は小さく笑みを浮かべた。 「あの周辺には以前は噴水があったんですよ。子どもが誤って落ちてしまってから、撤去されたんです。 ――それから向こうには、今は見えませんが花壇があります。春にはとりわけ美しい花を咲かせるんです。それから、」 指先を移す。反対の角地。 「あそこに、四年前には樹がありました。大きくなりすぎたので、切り倒されてしまったようですが。瑞々しく葉を茂らせていて、あの木陰で休むのは気持ちが良かったんでしょうね。 夏場には遊びつかれた子どもが、よく転寝をしていました」 なくなった樹の代わりに、そこには真新しい滑り台が取り付けられた。今は雪のシートを被せられて、何があるのか判然としないが、古泉にとってはそちらのほうが都合が良かった。 見上げるほどの巨躯を誇っていた、公園のシンボルのような大樹を思い描くのに、設置されたばかりの金属の遊具は、古泉には無粋なもののように思われた。 「――あなたも」 長門が不意に言った。古泉は、唐突に放たれた、その端的な言葉を聞き漏らさず、拾うことができたことを密かに喜んだ。 「そうですね。『彼』の膝は、夏場にも、とても涼しかったですから。眠りはしませんでしたが、居場所を借りはしました。 読書をしたり、その日の音楽――ここを活動場にしている見ず知らずの音楽家たちの、気まぐれの演奏に、耳を傾けたりもしましたね」 「……そう」 「ですが、四年前の話です。ここではもう、演奏会も何も行われてはいない。あの光景は、僕と、……僕以外に、この公園にいた誰かの記憶の中だけのものでしかありません」 近場でよくない事件があったらしいと聞いた。物騒な、血腥い類の。そして、外出を嫌った親たちは子どもと野外に出るのを控えるようになり、自然、公園は廃れていった。ここを住処のようにしていたパフォーマーたちもまた、観客のいないステージにわざわざ上がりに訪れたりはしなかった。ささやかな芸術家たちのアトリエ、子どもたちの一時の愉しみはそうして潰えた。 すっかり寂れた広場は、近々大掛かりな改修をする予定になっていた。真新しい滑り台も、その作業の一環だった。工事が終われば古泉の過ごしたこの地は、恐らく、原型を殆ど留めることなく生まれ変わるだろう。 それを知って、すべてが変わる前に、もう一度だけこの場を訪ねておきたいと考えたのが古泉で、同行を申し出たのが長門だった。 不思議探索の合間を縫っての、短いエスケープ。乗り気な長門に古泉は少なからず驚いたが、長門は淡々と返すだけだった。「興味がある」、と。 積雪はよりいっそう、その体積を増やしていった。もはや古泉も長門も、頭から肩にかけてその白さを多く纏わりつかせていた。冷気だけで凍りつくような肌寒さだというのに、雪に直に触れた膚は更にじんわりと冷えていった。 ジャケットの下に忍ばせてあった折り畳み傘もあったのだが、古泉も長門も、雪から身を護ることを敢えて選ぼうとしなかった。 雪に呑み込まれたら、己の身体も一緒に氷に同化し、崩れ落ち、溶け合って流れていくのではないかという錯覚さえ覚えるほどに。積もる雪に重みはなく、身体は凍り付いていくのに不快感はない。 それは隣に立つ少女が、余りにもこの雪に近しく見えるからかもしれないと、古泉は空想家のように考えて、口元を綻ばせた。 「あなたがここで最後に見たものは、なに」 長門が問う。今度は明確に、問い掛けだった。 息を漏らした拍子に、白い息がふわりと漂い消える。古泉はいつかの光景を再生しながら、思い出した端から言葉を吐き出した。かじかむ指を擦り合わせるように合わせて、笑みを落とす。 「僕がここで最後に見たのは、劇でした。季節は冬。まだ雪が降る前で、肌寒くなってきたころ……落ち葉が、たくさん敷かれた上で。あの日はまだお昼前で、子供たちのあまり居ない時間帯でした。僕はかつてあった、あの樹の根元に腰掛けていたんです。この舞台上には、地元の大学サークルの、劇団員が二人居ました。すぐ傍で、音響係がカセットテープをかけて、古めかしい音楽が公園を満たした……」 ――あれは多分、御伽噺をモチーフにしたラブストーリーだったと、古泉は思い返す。どんな物語だったかまでは記憶にない。 観ている途中で機関から呼び出しを受けて、途中退場をせざるを得なかったから。 覚えているのは、向かい合った二人。女性が進み出て、何事かを告白した。 男性は微笑み、女性を包み込むように腕の中に抱いて……きっと物語のクライマックスシーンだったのだろうが、古泉は公園から出る間際に、ちらりとその姿を掠め見ただけだった。 記憶にかろうじてある劇の内容まで話し終えた古泉は、ふと長門を見下ろした。おあつらえむきに、男女二人が今、舞台の上で向かい合っている。 古泉にそれを口走らせたのは、彼の好奇心と、彼の友人からは度々「お前の冗談は冗談に聞こえん」と愚痴られはするけれども、彼としてはやはり冗談でしかない、そういったジョークを愛する心だった。 遡って誓えといわれたなら、彼はこのとき、幾らでも誓っただろう。この提案に、他意など決してなかったのだと。 「あの日の恋劇を再現してみせるとしたら、ですが。――長門さんはあのラブストーリーのヒロインが、どんな言葉でヒーローに告白したと思いますか?」 「………」 長門が回答を用意してくれるとは、そもそも古泉も考えていない。古泉が長門に洒落を効かして渡した言葉が、返された試しは殆どないと言ってよかった。そして、それでよかった。誇張でも虚勢でもなく。 古泉は長門に言葉を投げ掛ける。長門は返すべき言葉のみを選んで古泉に表現する。古泉はそれを、笑って受け取る。 他愛もないそんな短いやり取りで、古泉は不思議と満たされた。単純な、決して流れの速くない、お互いのペースを守った掛け合いが、古泉は好きだった。 長門の関心を引く事柄が、どんな些細なきっかけで姿を現すかもしれないと思うと、幾ら返事が貰えずとも、自分からあらゆる言葉を彼女に送る行為のことは、止めようとは思わなかった。 だからその古泉の言葉も。本来ならば、長門に流されてそれでお仕舞いになるはずの、初めから不遇に終わることの分かりきった一言に過ぎなかった。 予定調和が覆された瞬間は、恐らく、この公園で見たあらゆる劇作を超えるもの。古泉は息を呑んだ。 ――長門有希の唇が、動いた。 「強引な手を使っても、わたしはあなたを手に入れるだろう」 長門は真っ直ぐに古泉を見上げていた。そこには、何の羞恥も、躊躇いも、浮かんではいなかった。あるのは水に差し込んだような、揺らめく光を閉じ込めた奥行きの見えない瞳だけだ。 古泉は驚きのあまりに声をなくし、長門を見つめた。 長門の台詞はいつかの、映画での「悪い魔法使い」の台詞だ。秀逸な出来と判子を押すのは憚られるような構成の、それでも皆がそれぞれに何とか役割をまっとうして、どうにか日の目を見た映像作品。 古泉が最初に思ったのは、これは長門が長門有希なりに編み出した「ユニーク」な洒落に違いない、ということであり、あの映画で俳優役であり、今舞台上での俳優役でもある古泉に投げかけるものとしては、この上なく適切なプロポーズだという感嘆だった。 長門がその台詞をチョイスしたことに対する深読みは、当然のようにしなかった。 ほう、と息を吐いた古泉は、微笑をより穏やかなものにした。 「強引な手とはなんでしょうか」 雪の降る世界で、客席には誰もいない二人だけの舞台の上で。俳優も女優も一人ずつの、タイトルも何もない即興劇の上演中、古泉が長門を試すように口にしたやり取りの続きを、長門は行動で示した。 棒立ちになっていた脚が急に踏み出され、隔てていた距離が縮まる。長門の腕が古泉の背に回され、柔らかな感触が古泉の胸に、冷えた体温を押し付けた。 抵抗の間もなかった。あったとしても、動けはしなかったろうし、しようという気が起きたかも怪しい。 ――ここで見た劇では、抱きしめるのは確か、男性の側からだった筈なのだけれどと古泉は思い、数秒の逡巡の後、彼もまた少女をおそるおそる抱きしめ返した。 その名ゆえにか、姿かたちゆえにか。長門有希は冬にとりわけその存在を際立たせ、古泉を無自覚に惑わす。昨年の、冬の日のように。 この公園が失われても、この日のことを忘れることは出来ないだろう。もう、心ごと焼きついてしまった。 彼女に他意はない。これはきっと、僕の提案に、彼女が興味を示して「乗って」くれた、それだけの話なのだ。 古泉はそう思うことで心を落ち着かせようとしたが、冷え切った身体とは裏腹に、胸は呼吸が苦しくなるほどどんどん熱くなっていった。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3522.html
※ドスまりさ注意 『第一の事件』 ボテ腹れみりゃ。輪踊りれみりゃ。十字架れみりゃ。 作品が飾られていたのは美術館ではなくタダの公園だった。 ボテ腹れみりゃはおなかポッコリ膨らませた胴付きのれみりゃで顔がなかった。 顔は腹の中に入れられていた。その顔には落書きがされており“かわいいあかちゃん”と書いてあった。 輪踊りれみりゃは腕と足を縫い付けられ輪にされ、回転式の遊具に飾られていた。 遊具を回すとまるでれみりゃたちが輪になって踊っているようだ。 十字架れみりゃはその名の通り、木に磔刑にされたれみりゃだ、それが何体も。 それぞれがまるで美術作品のように、厚紙に作品名が印刷され、傍に飾ってあった。 『チャットログ1』 KISUKAさんが入室しました。ゆっくりしていってね!! KISUKA:見た見た?あの事件 黒潮:おはよ。もう掲示板もその事件で持ちきりだね Yuka:俺がやったって言う人多すぎw 黒潮:いつもの事だよ。結局誰もやってないのさ Yuka:現場写真とか流失してない? 黒潮:あー、地元連中が言うには早朝にさっさと片付けられたって KISUKA:俺、もう少し他の掲示板見回ってくるわ 黒潮:なんか収穫あったら教えてね KISUKA:おう、お土産、楽しみにしとけ KISUKAさんが退室しました。またゆっくりきてね!! 『第二の事件』 ある大きな匿名掲示板に大量に書き込まれた犯行予告の中の一つ。 よもや、これがイタズラでないと誰が予見できただろうか。 ゆっくりしていってね!! まりさだよ。こわいれみりゃはまりさがやっつけたよ! つぎはむのーなれいむをやっつけるよ。ゆっくりしんでね!! その20秒後に付いたレスは通報がどうのこうのでもない。 「ゴミクズ乙」という短い言葉だけだった。 この書き込みの翌日、第二の事件が起こる。 被害にあったのはれいむ種。だが、れいむ種をどうにかするという犯行予告なら他に幾千とあった。 これが重要な書き込みだと分かるのはもっとずっと後の事だ。 お花畑がれいむ、次の作品名は一見すると日本語を間違っているように見えたが、 空き地一面に頭頂部のないゆっくりれいむが並べられ、中身は全て土に入れ替えられ、 れいむで作られた鉢植えの中には色とりどりの花が咲き誇っていた。 まさに、れいむがお花畑だった。 異様な事件ではあったが、あまり大きくはならない。 ニュースで少し報道された程度で、すぐに人気俳優の不倫と政治家の不祥事によってかき消された。 テレビから消えたが、ネット上では火が燻っていた。 第一の事件、第二の事件の異様さはそれまで食用の500円程度のゆっくりまりさを潰し喜んでいた輩をより過激に押し上げる。 無論、それらは第一の事件、第二の事件に比べれば簡素なものだったが、 路上で首をへし折られたふらん。目のない大量のゆっくりありす。尻尾のないゆっくりちぇん。 街どころか、世界中、匿名のゆっくり専門の殺戮者で溢れた。 みな、結果を競い合うように。動画共有サイトはゆっくりの虐待、虐殺動画で溢れ、 掲示板にはそこの書き込みに従って、ゆっくりまりさを解体していくスレッドまであった。 『チャットログ2』 KISUKAさんが入室しました。ゆっくりしていってね!! KISUKA:ニュースニュース、第三の事件発生 黒潮:どうせ模倣だろー KISUKA:あれ、今日もYukaいない? 黒潮:そうだねー。珍しい KISUKA:虐待して捕まったとか? 黒潮:あるかもw KISUKA:まあまあ、まずはこの動画を見てくれよ 『第三の事件』 起こる事件の全てが全て模倣ではない。 自分の存在を誇示しようと独自性に走る者、ただ流れに乗りたくひっそりとやっている者、 中には捕まったものもいた。自分が全部の事件の犯人だという者も。 人あらざる物を殺し、賞賛を得られるならば、その場がどこの奈落でも構わないと、 賞賛、尊敬、名誉、それらに飢え憧れる者達が振り上げた拳をいとも容易く振り下ろす。 人の倫理など畜生に食わせた。殺した数がそれらに変わる。 普通に生きている。それだけで選らぬ物が、 朝、起き。昼、働き。夜、寝るだけの者に決して与えられない物が手に入る。 自分のやった事の凄さが、掲示板を見れば分かる。 多くの書き込み、暴力的な言葉、そのどれもが自分にとってのプラスと感じられる。 そんな中で一つのキャラクターが生まれる。 恨みまりさ。第二の事件の犯行予告の中にあった。まりさの犯行予告を改変していく中で生まれたキャラクターで、 設定はまりさ種以外のゆっくりが死ぬ事を望んでいる。裏話を妄想する奴もいたが、所詮公式も非公式もないキャラクター、 設定なんていくらでもあって、設定なんて一つもない。 名前と頬のキズ、何かにつけて他の種のゆっくりを殺すというのが最低限の条件だった。 ゆっくりしていってね!! まりさだよ。むのーなれいむはまりさがやっつけたよ! つぎはねくらなありすをやっつけるよ。ゆっくりしんでね!! その文章と一緒に掲示板にはあるアドレスが書き込まれた。 圧縮ファイルを落とし、解凍すると、 そこには『みんなでつくろうありすのわっか』とファイル名の画像が一つ。 さみしがりやでねくらのありすはなかまをつれてゆっくりしんでね。 その文字と一本のロープで数珠繋ぎにされているありすの写真があった。 丁寧にも用意する物、大きめの釘、ロープとまで書いてあるぐらいだ。 みんなにこうやってありすを殺して欲しいという恨みまりさからのメッセージは瞬く間に広がった。 最初の書き込みは日本だったが、すぐに翻訳され、世界へ渡った。 そして、街には異様な光景が広がる。 それまでの事件に比べればずっと人目に付く、数珠繋ぎにされたありすがいくつもゴミ集積所に並べられていたり、 排水溝に捨てられていたり、嫌がらせで家の前においてあったりもした。 無論、何十人と逮捕者が出たが、たいした罪に問われない。 誰かの所有物であるゆっくりを殺したのならば、罰金も増えるが、野良を殺した程度では。たいした罪にならない。 しかし、誰かの所有物を壊すのが好きな者出てくる。反響が大きいからだ。満足できるからだ。 常人は非難したが、彼らにとって重要なのは彼らの中でどう評価されるか、常人の非難はただのノイズだ。 『チャットログ3』 KISUKAさんが入室しました。ゆっくりしていってね!! 黒潮:おはよ KISUKA:第三の事件の影響がでてきたぜぇー 黒潮:へぇ、なんか変わったことあった? KISUKA:野良ゆっくり激減かなー、最近のニュースは 『恨みまりさ』 恨みまりさがどこにも存在しないネットのキャラクターだなんて誰が決めたのだろう。 確かに恨みまりさは存在していた。恨みまりさという名前ではないが、 巨大な透明の箱に入れられた大量の餡子、かつてドスまりさと呼ばれたものだ。 今は人間に囚われ、思考を一台のパソコンに接続されている。 一連の犯行予告はここから出されていた。 全ての黒幕はこのドスまりさだった。 自分たちを食うれみりゃを殺し、無能なれいむを殺し、根暗なありすを殺し、 ドスまりさは自分の仲間に活路を与えた。 都会にいる多くのまりさ種にそこから逃げるよう呼びかけたのだ。 邪魔になりそうな種の名を挙げ、人間に殺される。 挑発的な書き込みと殺害方法、死骸の遺棄の仕方を示唆すれば、 模倣を行う者が必ず出てくる。 結局、どの事件の実行犯ではなかったが、このドスまりさが全ての黒幕だった。 『チャットログ4』 黒潮:へー、やっぱまりさ種は生き残りが多いけど、森とかに逃げたんだ KISUKA:まあ、そこまではドスまりさの予定だったわけだけど 黒潮:KISUKA、何を言ってるの 『パソコンの前』 「マイクを指せば直接話もできるのか」 そう言って、男はヘッドフォンをパソコンに接続する。 「おはよ、黒潮、KISUKAだ」 男の耳にはドスまりさの言葉が朗読ソフトの音声で再生される。 「どうじて、あのにんげんさんがここにいるの!!」 男はドスまりさを捕獲し、ここに閉じ込めたメンバーの一人だった。 「君にネットを与えたらどうなるか、興味があって、君は賢い。素晴らしい」 ドスまりさを褒め称える。 「ああ、君のような賢いのが僕ら人間の敵だと思うとゾッとするよ。早く君を殺さなくちゃ」 「で、でも、まりさのおかげでほかのまりさたちは」 「黒潮、KISUKAからいろいろ教えてもらったね。ネットも見れたし。でも、それって現実世界での事?」 そういうと男は一枚のDVDを取り出した。 「第一の事件と第二の事件当日のテレビのニュース。再生しようか」 パソコンにディスクを入れ、再生をする。 れみりゃを殺した事件なんて全く報道されていない。 次に第二の事件、これも全く報道されていない。 「君がネットだと思っていた物は僕らの作った仮想空間だったのさ、何もかも嘘っぱち」 「そんな・・・」 それだけ言うとドスまりさは喋らなくなった。 男は満足そうにディスクえお取り出すと、パソコンをシャットダウンする。 ドスまりさは目も口も耳も奪われ、失望の中、思考を停止させる。 『第四の事件』 ゆっくりしていってね!! まりさだよ。ねくらなありすはまりさがやっつけたよ! つぎはごーまんなまりさをやっつけるよ。ゆっくりしんでね!! 恨みまりさが設定を無視した事を喋りだした。 ネットでは賛否両論、偽者だ。ついに恨みまりさがまりさ種まで恨み始めた。 それでも暴力の渦はゆっくりをどんどん飲み込んでいく。 いつしか、恨みまりさは廃れ、まりさ種も同じように殺されるようになる。 今まで庇護されていた分、余計に酷い目に合う。 これが世に言う恨みまりさ事件の最後の事件だった。 『黒幕』 「危ない所でした」 「まあ、ドスまりさもカリスマはあるんだな。あれがやった書き込みがここまでやったんだから」 「最近のネットに関わる人のスタンスでもあるんでしょうが、そちらは私は専門外ですから」 「何にしても、ドスまりさのおかげで僕らのスケジュールは早まったわけだ」 二人の男が会議室に入っていく。 野良ゆっくりの全滅と今後虐待を行う可能姓のある者のリストアップ、 二つのプランがゆっくりと進んでいく。 「本当にゆっくりを虐待する人間が人を虐待するようになるんでしょうか」 「ま、その証明の為のデータ回収ですよ。こちらは」 「あなたもわざわざ出張って行ってドスを辱めるような酷い人ですからね」 「そういう人間じゃないと。ゆっくり全滅なんて夢は見ませんから」 『成果』 ドスまりさの行った事は半分成功していた、 KISUKAが最後に見せたニュースの方が仮想現実だった。 ドスまりさの行った事はネットを通じ、途中までは上手く成功していた。 第三の事件発生直後までは。それからドスまりさが接続されていたパソコンはインターネットから切り離され、 全く別の情報の中に隔離されていた。実際はもう都市部に野良のゆっくりなんていない。人がほとんど殺してしまったからだ。 by118
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/2204.html
※ドスまりさ注意 『第一の事件』 ボテ腹れみりゃ。輪踊りれみりゃ。十字架れみりゃ。 作品が飾られていたのは美術館ではなくタダの公園だった。 ボテ腹れみりゃはおなかポッコリ膨らませた胴付きのれみりゃで顔がなかった。 顔は腹の中に入れられていた。その顔には落書きがされており“かわいいあかちゃん”と書いてあった。 輪踊りれみりゃは腕と足を縫い付けられ輪にされ、回転式の遊具に飾られていた。 遊具を回すとまるでれみりゃたちが輪になって踊っているようだ。 十字架れみりゃはその名の通り、木に磔刑にされたれみりゃだ、それが何体も。 それぞれがまるで美術作品のように、厚紙に作品名が印刷され、傍に飾ってあった。 『チャットログ1』 KISUKAさんが入室しました。ゆっくりしていってね!! KISUKA:見た見た?あの事件 黒潮:おはよ。もう掲示板もその事件で持ちきりだね Yuka:俺がやったって言う人多すぎw 黒潮:いつもの事だよ。結局誰もやってないのさ Yuka:現場写真とか流失してない? 黒潮:あー、地元連中が言うには早朝にさっさと片付けられたって KISUKA:俺、もう少し他の掲示板見回ってくるわ 黒潮:なんか収穫あったら教えてね KISUKA:おう、お土産、楽しみにしとけ KISUKAさんが退室しました。またゆっくりきてね!! 『第二の事件』 ある大きな匿名掲示板に大量に書き込まれた犯行予告の中の一つ。 よもや、これがイタズラでないと誰が予見できただろうか。 ゆっくりしていってね!! まりさだよ。こわいれみりゃはまりさがやっつけたよ! つぎはむのーなれいむをやっつけるよ。ゆっくりしんでね!! その20秒後に付いたレスは通報がどうのこうのでもない。 「ゴミクズ乙」という短い言葉だけだった。 この書き込みの翌日、第二の事件が起こる。 被害にあったのはれいむ種。だが、れいむ種をどうにかするという犯行予告なら他に幾千とあった。 これが重要な書き込みだと分かるのはもっとずっと後の事だ。 お花畑がれいむ、次の作品名は一見すると日本語を間違っているように見えたが、 空き地一面に頭頂部のないゆっくりれいむが並べられ、中身は全て土に入れ替えられ、 れいむで作られた鉢植えの中には色とりどりの花が咲き誇っていた。 まさに、れいむがお花畑だった。 異様な事件ではあったが、あまり大きくはならない。 ニュースで少し報道された程度で、すぐに人気俳優の不倫と政治家の不祥事によってかき消された。 テレビから消えたが、ネット上では火が燻っていた。 第一の事件、第二の事件の異様さはそれまで食用の500円程度のゆっくりまりさを潰し喜んでいた輩をより過激に押し上げる。 無論、それらは第一の事件、第二の事件に比べれば簡素なものだったが、 路上で首をへし折られたふらん。目のない大量のゆっくりありす。尻尾のないゆっくりちぇん。 街どころか、世界中、匿名のゆっくり専門の殺戮者で溢れた。 みな、結果を競い合うように。動画共有サイトはゆっくりの虐待、虐殺動画で溢れ、 掲示板にはそこの書き込みに従って、ゆっくりまりさを解体していくスレッドまであった。 『チャットログ2』 KISUKAさんが入室しました。ゆっくりしていってね!! KISUKA:ニュースニュース、第三の事件発生 黒潮:どうせ模倣だろー KISUKA:あれ、今日もYukaいない? 黒潮:そうだねー。珍しい KISUKA:虐待して捕まったとか? 黒潮:あるかもw KISUKA:まあまあ、まずはこの動画を見てくれよ 『第三の事件』 起こる事件の全てが全て模倣ではない。 自分の存在を誇示しようと独自性に走る者、ただ流れに乗りたくひっそりとやっている者、 中には捕まったものもいた。自分が全部の事件の犯人だという者も。 人あらざる物を殺し、賞賛を得られるならば、その場がどこの奈落でも構わないと、 賞賛、尊敬、名誉、それらに飢え憧れる者達が振り上げた拳をいとも容易く振り下ろす。 人の倫理など畜生に食わせた。殺した数がそれらに変わる。 普通に生きている。それだけで選らぬ物が、 朝、起き。昼、働き。夜、寝るだけの者に決して与えられない物が手に入る。 自分のやった事の凄さが、掲示板を見れば分かる。 多くの書き込み、暴力的な言葉、そのどれもが自分にとってのプラスと感じられる。 そんな中で一つのキャラクターが生まれる。 恨みまりさ。第二の事件の犯行予告の中にあった。まりさの犯行予告を改変していく中で生まれたキャラクターで、 設定はまりさ種以外のゆっくりが死ぬ事を望んでいる。裏話を妄想する奴もいたが、所詮公式も非公式もないキャラクター、 設定なんていくらでもあって、設定なんて一つもない。 名前と頬のキズ、何かにつけて他の種のゆっくりを殺すというのが最低限の条件だった。 ゆっくりしていってね!! まりさだよ。むのーなれいむはまりさがやっつけたよ! つぎはねくらなありすをやっつけるよ。ゆっくりしんでね!! その文章と一緒に掲示板にはあるアドレスが書き込まれた。 圧縮ファイルを落とし、解凍すると、 そこには『みんなでつくろうありすのわっか』とファイル名の画像が一つ。 さみしがりやでねくらのありすはなかまをつれてゆっくりしんでね。 その文字と一本のロープで数珠繋ぎにされているありすの写真があった。 丁寧にも用意する物、大きめの釘、ロープとまで書いてあるぐらいだ。 みんなにこうやってありすを殺して欲しいという恨みまりさからのメッセージは瞬く間に広がった。 最初の書き込みは日本だったが、すぐに翻訳され、世界へ渡った。 そして、街には異様な光景が広がる。 それまでの事件に比べればずっと人目に付く、数珠繋ぎにされたありすがいくつもゴミ集積所に並べられていたり、 排水溝に捨てられていたり、嫌がらせで家の前においてあったりもした。 無論、何十人と逮捕者が出たが、たいした罪に問われない。 誰かの所有物であるゆっくりを殺したのならば、罰金も増えるが、野良を殺した程度では。たいした罪にならない。 しかし、誰かの所有物を壊すのが好きな者出てくる。反響が大きいからだ。満足できるからだ。 常人は非難したが、彼らにとって重要なのは彼らの中でどう評価されるか、常人の非難はただのノイズだ。 『チャットログ3』 KISUKAさんが入室しました。ゆっくりしていってね!! 黒潮:おはよ KISUKA:第三の事件の影響がでてきたぜぇー 黒潮:へぇ、なんか変わったことあった? KISUKA:野良ゆっくり激減かなー、最近のニュースは 『恨みまりさ』 恨みまりさがどこにも存在しないネットのキャラクターだなんて誰が決めたのだろう。 確かに恨みまりさは存在していた。恨みまりさという名前ではないが、 巨大な透明の箱に入れられた大量の餡子、かつてドスまりさと呼ばれたものだ。 今は人間に囚われ、思考を一台のパソコンに接続されている。 一連の犯行予告はここから出されていた。 全ての黒幕はこのドスまりさだった。 自分たちを食うれみりゃを殺し、無能なれいむを殺し、根暗なありすを殺し、 ドスまりさは自分の仲間に活路を与えた。 都会にいる多くのまりさ種にそこから逃げるよう呼びかけたのだ。 邪魔になりそうな種の名を挙げ、人間に殺される。 挑発的な書き込みと殺害方法、死骸の遺棄の仕方を示唆すれば、 模倣を行う者が必ず出てくる。 結局、どの事件の実行犯ではなかったが、このドスまりさが全ての黒幕だった。 『チャットログ4』 黒潮:へー、やっぱまりさ種は生き残りが多いけど、森とかに逃げたんだ KISUKA:まあ、そこまではドスまりさの予定だったわけだけど 黒潮:KISUKA、何を言ってるの 『パソコンの前』 「マイクを指せば直接話もできるのか」 そう言って、男はヘッドフォンをパソコンに接続する。 「おはよ、黒潮、KISUKAだ」 男の耳にはドスまりさの言葉が朗読ソフトの音声で再生される。 「どうじて、あのにんげんさんがここにいるの!!」 男はドスまりさを捕獲し、ここに閉じ込めたメンバーの一人だった。 「君にネットを与えたらどうなるか、興味があって、君は賢い。素晴らしい」 ドスまりさを褒め称える。 「ああ、君のような賢いのが僕ら人間の敵だと思うとゾッとするよ。早く君を殺さなくちゃ」 「で、でも、まりさのおかげでほかのまりさたちは」 「黒潮、KISUKAからいろいろ教えてもらったね。ネットも見れたし。でも、それって現実世界での事?」 そういうと男は一枚のDVDを取り出した。 「第一の事件と第二の事件当日のテレビのニュース。再生しようか」 パソコンにディスクを入れ、再生をする。 れみりゃを殺した事件なんて全く報道されていない。 次に第二の事件、これも全く報道されていない。 「君がネットだと思っていた物は僕らの作った仮想空間だったのさ、何もかも嘘っぱち」 「そんな・・・」 それだけ言うとドスまりさは喋らなくなった。 男は満足そうにディスクえお取り出すと、パソコンをシャットダウンする。 ドスまりさは目も口も耳も奪われ、失望の中、思考を停止させる。 『第四の事件』 ゆっくりしていってね!! まりさだよ。ねくらなありすはまりさがやっつけたよ! つぎはごーまんなまりさをやっつけるよ。ゆっくりしんでね!! 恨みまりさが設定を無視した事を喋りだした。 ネットでは賛否両論、偽者だ。ついに恨みまりさがまりさ種まで恨み始めた。 それでも暴力の渦はゆっくりをどんどん飲み込んでいく。 いつしか、恨みまりさは廃れ、まりさ種も同じように殺されるようになる。 今まで庇護されていた分、余計に酷い目に合う。 これが世に言う恨みまりさ事件の最後の事件だった。 『黒幕』 「危ない所でした」 「まあ、ドスまりさもカリスマはあるんだな。あれがやった書き込みがここまでやったんだから」 「最近のネットに関わる人のスタンスでもあるんでしょうが、そちらは私は専門外ですから」 「何にしても、ドスまりさのおかげで僕らのスケジュールは早まったわけだ」 二人の男が会議室に入っていく。 野良ゆっくりの全滅と今後虐待を行う可能姓のある者のリストアップ、 二つのプランがゆっくりと進んでいく。 「本当にゆっくりを虐待する人間が人を虐待するようになるんでしょうか」 「ま、その証明の為のデータ回収ですよ。こちらは」 「あなたもわざわざ出張って行ってドスを辱めるような酷い人ですからね」 「そういう人間じゃないと。ゆっくり全滅なんて夢は見ませんから」 『成果』 ドスまりさの行った事は半分成功していた、 KISUKAが最後に見せたニュースの方が仮想現実だった。 ドスまりさの行った事はネットを通じ、途中までは上手く成功していた。 第三の事件発生直後までは。それからドスまりさが接続されていたパソコンはインターネットから切り離され、 全く別の情報の中に隔離されていた。実際はもう都市部に野良のゆっくりなんていない。人がほとんど殺してしまったからだ。 by118
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/524.html
※ドスまりさ注意 『第一の事件』 ボテ腹れみりゃ。輪踊りれみりゃ。十字架れみりゃ。 作品が飾られていたのは美術館ではなくタダの公園だった。 ボテ腹れみりゃはおなかポッコリ膨らませた胴付きのれみりゃで顔がなかった。 顔は腹の中に入れられていた。その顔には落書きがされており“かわいいあかちゃん”と書いてあった。 輪踊りれみりゃは腕と足を縫い付けられ輪にされ、回転式の遊具に飾られていた。 遊具を回すとまるでれみりゃたちが輪になって踊っているようだ。 十字架れみりゃはその名の通り、木に磔刑にされたれみりゃだ、それが何体も。 それぞれがまるで美術作品のように、厚紙に作品名が印刷され、傍に飾ってあった。 『チャットログ1』 KISUKAさんが入室しました。ゆっくりしていってね!! KISUKA:見た見た?あの事件 黒潮:おはよ。もう掲示板もその事件で持ちきりだね Yuka:俺がやったって言う人多すぎw 黒潮:いつもの事だよ。結局誰もやってないのさ Yuka:現場写真とか流失してない? 黒潮:あー、地元連中が言うには早朝にさっさと片付けられたって KISUKA:俺、もう少し他の掲示板見回ってくるわ 黒潮:なんか収穫あったら教えてね KISUKA:おう、お土産、楽しみにしとけ KISUKAさんが退室しました。またゆっくりきてね!! 『第二の事件』 ある大きな匿名掲示板に大量に書き込まれた犯行予告の中の一つ。 よもや、これがイタズラでないと誰が予見できただろうか。 ゆっくりしていってね!! まりさだよ。こわいれみりゃはまりさがやっつけたよ! つぎはむのーなれいむをやっつけるよ。ゆっくりしんでね!! その20秒後に付いたレスは通報がどうのこうのでもない。 「ゴミクズ乙」という短い言葉だけだった。 この書き込みの翌日、第二の事件が起こる。 被害にあったのはれいむ種。だが、れいむ種をどうにかするという犯行予告なら他に幾千とあった。 これが重要な書き込みだと分かるのはもっとずっと後の事だ。 お花畑がれいむ、次の作品名は一見すると日本語を間違っているように見えたが、 空き地一面に頭頂部のないゆっくりれいむが並べられ、中身は全て土に入れ替えられ、 れいむで作られた鉢植えの中には色とりどりの花が咲き誇っていた。 まさに、れいむがお花畑だった。 異様な事件ではあったが、あまり大きくはならない。 ニュースで少し報道された程度で、すぐに人気俳優の不倫と政治家の不祥事によってかき消された。 テレビから消えたが、ネット上では火が燻っていた。 第一の事件、第二の事件の異様さはそれまで食用の500円程度のゆっくりまりさを潰し喜んでいた輩をより過激に押し上げる。 無論、それらは第一の事件、第二の事件に比べれば簡素なものだったが、 路上で首をへし折られたふらん。目のない大量のゆっくりありす。尻尾のないゆっくりちぇん。 街どころか、世界中、匿名のゆっくり専門の殺戮者で溢れた。 みな、結果を競い合うように。動画共有サイトはゆっくりの虐待、虐殺動画で溢れ、 掲示板にはそこの書き込みに従って、ゆっくりまりさを解体していくスレッドまであった。 『チャットログ2』 KISUKAさんが入室しました。ゆっくりしていってね!! KISUKA:ニュースニュース、第三の事件発生 黒潮:どうせ模倣だろー KISUKA:あれ、今日もYukaいない? 黒潮:そうだねー。珍しい KISUKA:虐待して捕まったとか? 黒潮:あるかもw KISUKA:まあまあ、まずはこの動画を見てくれよ 『第三の事件』 起こる事件の全てが全て模倣ではない。 自分の存在を誇示しようと独自性に走る者、ただ流れに乗りたくひっそりとやっている者、 中には捕まったものもいた。自分が全部の事件の犯人だという者も。 人あらざる物を殺し、賞賛を得られるならば、その場がどこの奈落でも構わないと、 賞賛、尊敬、名誉、それらに飢え憧れる者達が振り上げた拳をいとも容易く振り下ろす。 人の倫理など畜生に食わせた。殺した数がそれらに変わる。 普通に生きている。それだけで選らぬ物が、 朝、起き。昼、働き。夜、寝るだけの者に決して与えられない物が手に入る。 自分のやった事の凄さが、掲示板を見れば分かる。 多くの書き込み、暴力的な言葉、そのどれもが自分にとってのプラスと感じられる。 そんな中で一つのキャラクターが生まれる。 恨みまりさ。第二の事件の犯行予告の中にあった。まりさの犯行予告を改変していく中で生まれたキャラクターで、 設定はまりさ種以外のゆっくりが死ぬ事を望んでいる。裏話を妄想する奴もいたが、所詮公式も非公式もないキャラクター、 設定なんていくらでもあって、設定なんて一つもない。 名前と頬のキズ、何かにつけて他の種のゆっくりを殺すというのが最低限の条件だった。 ゆっくりしていってね!! まりさだよ。むのーなれいむはまりさがやっつけたよ! つぎはねくらなありすをやっつけるよ。ゆっくりしんでね!! その文章と一緒に掲示板にはあるアドレスが書き込まれた。 圧縮ファイルを落とし、解凍すると、 そこには『みんなでつくろうありすのわっか』とファイル名の画像が一つ。 さみしがりやでねくらのありすはなかまをつれてゆっくりしんでね。 その文字と一本のロープで数珠繋ぎにされているありすの写真があった。 丁寧にも用意する物、大きめの釘、ロープとまで書いてあるぐらいだ。 みんなにこうやってありすを殺して欲しいという恨みまりさからのメッセージは瞬く間に広がった。 最初の書き込みは日本だったが、すぐに翻訳され、世界へ渡った。 そして、街には異様な光景が広がる。 それまでの事件に比べればずっと人目に付く、数珠繋ぎにされたありすがいくつもゴミ集積所に並べられていたり、 排水溝に捨てられていたり、嫌がらせで家の前においてあったりもした。 無論、何十人と逮捕者が出たが、たいした罪に問われない。 誰かの所有物であるゆっくりを殺したのならば、罰金も増えるが、野良を殺した程度では。たいした罪にならない。 しかし、誰かの所有物を壊すのが好きな者出てくる。反響が大きいからだ。満足できるからだ。 常人は非難したが、彼らにとって重要なのは彼らの中でどう評価されるか、常人の非難はただのノイズだ。 『チャットログ3』 KISUKAさんが入室しました。ゆっくりしていってね!! 黒潮:おはよ KISUKA:第三の事件の影響がでてきたぜぇー 黒潮:へぇ、なんか変わったことあった? KISUKA:野良ゆっくり激減かなー、最近のニュースは 『恨みまりさ』 恨みまりさがどこにも存在しないネットのキャラクターだなんて誰が決めたのだろう。 確かに恨みまりさは存在していた。恨みまりさという名前ではないが、 巨大な透明の箱に入れられた大量の餡子、かつてドスまりさと呼ばれたものだ。 今は人間に囚われ、思考を一台のパソコンに接続されている。 一連の犯行予告はここから出されていた。 全ての黒幕はこのドスまりさだった。 自分たちを食うれみりゃを殺し、無能なれいむを殺し、根暗なありすを殺し、 ドスまりさは自分の仲間に活路を与えた。 都会にいる多くのまりさ種にそこから逃げるよう呼びかけたのだ。 邪魔になりそうな種の名を挙げ、人間に殺される。 挑発的な書き込みと殺害方法、死骸の遺棄の仕方を示唆すれば、 模倣を行う者が必ず出てくる。 結局、どの事件の実行犯ではなかったが、このドスまりさが全ての黒幕だった。 『チャットログ4』 黒潮:へー、やっぱまりさ種は生き残りが多いけど、森とかに逃げたんだ KISUKA:まあ、そこまではドスまりさの予定だったわけだけど 黒潮:KISUKA、何を言ってるの 『パソコンの前』 「マイクを指せば直接話もできるのか」 そう言って、男はヘッドフォンをパソコンに接続する。 「おはよ、黒潮、KISUKAだ」 男の耳にはドスまりさの言葉が朗読ソフトの音声で再生される。 「どうじて、あのにんげんさんがここにいるの!!」 男はドスまりさを捕獲し、ここに閉じ込めたメンバーの一人だった。 「君にネットを与えたらどうなるか、興味があって、君は賢い。素晴らしい」 ドスまりさを褒め称える。 「ああ、君のような賢いのが僕ら人間の敵だと思うとゾッとするよ。早く君を殺さなくちゃ」 「で、でも、まりさのおかげでほかのまりさたちは」 「黒潮、KISUKAからいろいろ教えてもらったね。ネットも見れたし。でも、それって現実世界での事?」 そういうと男は一枚のDVDを取り出した。 「第一の事件と第二の事件当日のテレビのニュース。再生しようか」 パソコンにディスクを入れ、再生をする。 れみりゃを殺した事件なんて全く報道されていない。 次に第二の事件、これも全く報道されていない。 「君がネットだと思っていた物は僕らの作った仮想空間だったのさ、何もかも嘘っぱち」 「そんな・・・」 それだけ言うとドスまりさは喋らなくなった。 男は満足そうにディスクえお取り出すと、パソコンをシャットダウンする。 ドスまりさは目も口も耳も奪われ、失望の中、思考を停止させる。 『第四の事件』 ゆっくりしていってね!! まりさだよ。ねくらなありすはまりさがやっつけたよ! つぎはごーまんなまりさをやっつけるよ。ゆっくりしんでね!! 恨みまりさが設定を無視した事を喋りだした。 ネットでは賛否両論、偽者だ。ついに恨みまりさがまりさ種まで恨み始めた。 それでも暴力の渦はゆっくりをどんどん飲み込んでいく。 いつしか、恨みまりさは廃れ、まりさ種も同じように殺されるようになる。 今まで庇護されていた分、余計に酷い目に合う。 これが世に言う恨みまりさ事件の最後の事件だった。 『黒幕』 「危ない所でした」 「まあ、ドスまりさもカリスマはあるんだな。あれがやった書き込みがここまでやったんだから」 「最近のネットに関わる人のスタンスでもあるんでしょうが、そちらは私は専門外ですから」 「何にしても、ドスまりさのおかげで僕らのスケジュールは早まったわけだ」 二人の男が会議室に入っていく。 野良ゆっくりの全滅と今後虐待を行う可能姓のある者のリストアップ、 二つのプランがゆっくりと進んでいく。 「本当にゆっくりを虐待する人間が人を虐待するようになるんでしょうか」 「ま、その証明の為のデータ回収ですよ。こちらは」 「あなたもわざわざ出張って行ってドスを辱めるような酷い人ですからね」 「そういう人間じゃないと。ゆっくり全滅なんて夢は見ませんから」 『成果』 ドスまりさの行った事は半分成功していた、 KISUKAが最後に見せたニュースの方が仮想現実だった。 ドスまりさの行った事はネットを通じ、途中までは上手く成功していた。 第三の事件発生直後までは。それからドスまりさが接続されていたパソコンはインターネットから切り離され、 全く別の情報の中に隔離されていた。実際はもう都市部に野良のゆっくりなんていない。人がほとんど殺してしまったからだ。 by118
https://w.atwiki.jp/vip-shinrei/pages/347.html
114 :西宮 ◆kLmVkd52Ls :2007/09/11(火) 16 57 42.05 ID H8nSDT/M0 【凸時間】22時くらい 【凸場所】近所の砲台 【スネーク募集の有無】無し 【目印】無し 【備考】一応戦争時代使われてた物で、暇潰しついでに行きます 115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/11(火) 16 59 35.43 ID FqxP6kh40 114 お気をつけて~ 116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/11(火) 17 02 11.83 ID Vr1wfFhO0 114 期待してるぜー 124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/11(火) 17 59 48.93 ID C1ecHNJy0 今北区 西宮 気をつけてこいよ 125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/11(火) 18 04 21.00 ID H8nSDT/M0 西宮砲台が本当に心霊なのか怪しかったから自分でググってみたら 結構有名な[[心霊スポット]]っぽいな、これは期待 126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/11(火) 18 10 42.47 ID ADBvyKHHO 125 頑張れよー 何ならライト渡しっぱなしでもよかったのに 127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/11(火) 18 11 32.94 ID FqxP6kh40 124 一応長靴はいて後日ということになりますな 日程は不明です。 125 西宮~!!ニ、ノ、ニノミヤー、 128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/11(火) 18 14 38.22 ID H8nSDT/M0 125 多分ライトはいらないと思う すぐ隣が住宅街だから街灯があると思う 129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/11(火) 18 16 01.18 ID H8nSDT/M0 なんで自分に出してんだろw 127 ニノミヤってあるからなww 131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/11(火) 18 26 46.36 ID C1ecHNJy0 125 『ほたるの墓』にもでてくるんだな!! レポ期待w 127 3日連続の凸はすごいですね~ 俺は筋肉痛がこないようなので助かりましたw 153 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/11(火) 19 27 10.19 ID AhLkzPZ+0 [[大阪市内]]は、雨が本降りです。 157 :滋賀の白セダン ◆wm.dTfIdH. :2007/09/11(火) 19 46 18.34 ID CxVFpAuC0 滋賀も雨だな、だりー 164 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/11(火) 20 13 33.66 ID ADBvyKHHO 折角遠征組も決定したのに… 環状には市内たんの怨念が降懸るかもNE☆ 165 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/11(火) 20 14 28.81 ID FqxP6kh40 キミは環状かwやるのぉ。ま、中止になるかどうかは別ですな。雨の中の凸になるかも。。。 みなさんの意見を聞かなくてはの。関東組みは環状の怨念に勝てるのか?! 166 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/11(火) 20 16 19.61 ID C1ecHNJy0 164 それはゆるして・・・ ってみんな俺のせいにしないでね 167 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/11(火) 20 19 24.21 ID FqxP6kh40 かんじょうを出せー!!今すぐココに呼べー!! へい、お勘定ですね!いてっ!お尻にカンジョウーするなよ! 171 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/11(火) 20 27 23.54 ID C1ecHNJy0 167 不覚にも(ry ほんとに中止になったらみなさんごめんなさい。 いや、俺のせいじゃないんだけど 172 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/11(火) 20 28 16.30 ID CxVFpAuC0 実は漏れのせい 175 :西宮 ◆kLmVkd52Ls :2007/09/11(火) 20 36 01.70 ID vqyPZ0ad0 172 雨?関係ねーな 176 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/11(火) 20 37 30.76 ID FqxP6kh40 175 つえーーーーー! 178 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/11(火) 20 39 32.61 ID Vr1wfFhO0 激しい雨の中で凸ってよ 俺は雨降ってたら寝るけど・・・ 181 :西宮 ◆kLmVkd52Ls :2007/09/11(火) 20 58 06.66 ID vqyPZ0ad0 ちょっくら早いが砲台行って来る 雨+携帯機能糞なんで真っ暗撮影の可能性が 実況は出来ませぬレポを楽しみに 183 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/11(火) 20 59 20.82 ID C1ecHNJy0 181 いってら~ノ 雨がひどくなったらスグ帰るように 184 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/11(火) 21 06 15.97 ID Vr1wfFhO0 181 期待してるぞ 198 :西宮 ◆kLmVkd52Ls :2007/09/11(火) 21 55 37.22 ID ue1rgQYD0 暗すぎて携帯何も写らない俺涙目wwww 友人にデジカメ貸してくれと頼んでみた所OK貰ったので 入手次第再凸行ってくる 199 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/11(火) 21 56 23.68 ID VnOw+daU0 198 西宮氏乙どんまい! 258 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/12(水) 00 52 56.43 ID +qGzb7z0O そういや西宮は? もう帰って来て寝てるのか? 259 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/12(水) 00 56 35.00 ID suxzB88y0 西宮…連絡とれず?? 260 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/12(水) 01 01 24.42 ID +qGzb7z0O 生存確認メールでも送った方がいいのかな? 帰還報告はいつもしてるから恐らくまだ帰ってきてないんだろうが… 263 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/12(水) 01 18 10.42 ID suxzB88y0 西宮生存確認!無理をしすぎたとのこと。 疲れ果ててレポは明日になるとのこと。 上記の二件をメールにて確認しました。 329 :西宮 ◆kLmVkd52Ls :2007/09/12(水) 10 00 08.07 ID myrAbZZ90 おはやう 昨日のレポしたいんだが、デジカメのUSBがみつからない 昨日向こういったとき落ちたのかな、雨だったから無理っぽいな。。。 後で電気屋に買いに行くことにしよう それと写真を撮ったはずなんだが、撮れてないっていうのが多い 後半とかいつも通りシャッター下りないし\(^o^)/ 330 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/12(水) 10 05 30.97 ID p/o/inZaO 西宮 雨のなか乙です シャッターおりないとかこわい 331 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/12(水) 10 33 21.72 ID +qGzb7z0O 西宮 おつー J先生によく言って聞かせますって言っといたから シャッター下りないくらいが何だ! レポ期待してんぜ 354 :西宮 ◆kLmVkd52Ls :2007/09/12(水) 14 34 31.98 ID myrAbZZ90 遅くなりましたー 昨夜の簡易砲台レポです 雨が降ってましたがパラパラだったので余裕かなと思ってたら途中から振り出してビショビショに そんなことになりながら砲台に到着したのはいいんですが 携帯のカメラ機能が糞過ぎて真っ暗にしか写らない・・・ そこで友人にデジカメを貸してくれと頼んだところ 心良く了承を得て友人と一緒に凸しにいくことに 355 :西宮 ◆kLmVkd52Ls :2007/09/12(水) 14 35 04.73 ID myrAbZZ90 砲台の近くに石碑があったので、1枚パシャリ http //up2.viploader.net/upphp/src/vlphp068371.jpg これは慰霊碑か何かだろうか、石碑には何も書いてませんでしたっていうより見えなくなってました とりあえず砲台の全体像を http //up2.viploader.net/upphp/src/vlphp068372.jpg http //up2.viploader.net/upphp/src/vlphp068373.jpg 真っ暗で何も見えなかったのでコントラストあげてます 何も写ってない・・・ですよね? 何故か砲台の真横に遊具があったので。。。 ここで遊ぶ人はいないだろww http //up2.viploader.net/upphp/src/vlphp068374.jpg http //up2.viploader.net/upphp/src/vlphp068375.jpg http //up2.viploader.net/upphp/src/vlphp068376.jpg 後は適当に http //up2.viploader.net/upphp/src/vlphp068377.jpg http //up2.viploader.net/upphp/src/vlphp068378.jpg http //up2.viploader.net/upphp/src/vlphp068379.jpg http //up2.viploader.net/upphp/src/vlphp068380.jpg http //up2.viploader.net/upphp/src/vlphp068381.jpg 最後の写真撮った以降シャッターが下りなくなりましたとさ gdgdレポで申し訳ない>< 357 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/12(水) 14 43 43.64 ID tnQwGSRa0 355 レポ乙です 砲台はもとより、夜の遊具の怖さが異常ですな 最後の写真のビアガーデンからパクッたような椅子はベンチ代わりなの? 358 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/12(水) 14 44 55.02 ID pZulme1U0 355 一枚目の赤い光は、フラッシュ? 359 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/12(水) 14 46 51.06 ID 6CFThgtW0 一枚目からモロに写ってるぅ~~~~~~!!! 真ん中より左寄りの赤い光、怒った顔してるYO! 360 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/12(水) 14 48 48.64 ID myrAbZZ90 357 いや、よく分からないですけど、近くにあったのでー 358 359 真ん中の光は懐中電灯ですけど 左側も懐中電灯かは分からないですねっ!
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/1677.html
※駄文、稚拙な表現注意。 ※俺設定注意 ※賢いゆっくりは漢字もしゃべります。 人生は選べない。 人種、祖国、親、家柄、容姿、才能。何ひとつとして自由に選べるものなど存在しない。 人の多くは「もっと金持ちの家に産まれたかった。」「もっと美人に産まれたなら良かったのに。」と思いながら、自分の人生を自分なりに生きている。 そしてそれはゆっくりも同じなのだ。 これはそんな自分の境遇に不満を持つ2匹の物語。 あるゆっくりできない2匹の一生 作、長月 れいむはゆっくり出来なかった。 れいむは100円ゆっくりだ。加工所で産まれ、機械におけるランク付けで「不良品」と認定された。 そして場末のゆっくりショップに卸され、処分品コーナーで売られることになる。 値段は文字通り100円。ジュース1本すら買えない値段だ。 処分品コーナーは二畳ほどのスペースに数十匹の赤、子ゆっくりがひしめく超過密状態。 ここにはゲス化した個体やお飾りを失った個体、そしてれいむのような不良品と認定されたゆっくりが溢れている。 「おいそこのじじい、このまりささまをかうんだぜ!!そしてあまあまよこすのぜ!!」 「ぼうしのないやつはこないでね!!ゆっくりできないよ!!」 「どうしてそんにゃこというにょぉぉぉぉ!!」 「うがあああああ!!ゆっぐりでぎないぃぃぃぃぃ!!」 餌も満足に与えられていない上、この狭さなのでどのゆっくりも殺気立っている。 「ぎゃぁぁぁぁ!!おしゃにゃいでぇぇぇぇぇ!!ちゅぶれりゅうぅぅぅぅ・・・ゆべっ。」 過密状態なので時々小さな赤ゆっくりは押し潰される。しかし死体の掃除をする必要はない。 「はふっはふ。うめっ、これめっちゃうめえぇ!!」 「ぺーろぺろ。もうあまあまさんないの?」 このように死んだそばから他のゆっくりが食べてしまうからだ。ご丁寧にも餡子のしみついた床まで舐めている奴まで居る。 まさにゆっくりの地獄絵図だ。家畜のほうがまだましな生活をしている。 いくら安いとはいえ、こんなゆっくり達が売れるはずも無く、普通の客達はできるだけ目を合わせないように足早に通り過ぎていく。 元々このゆっくりたちはれみりゃやふらんの生餌用なのだ。普通の客は買わない。 そんな地獄のなか、れいむは隅っこでただ震えるしかなかった。気の弱いれいむにここは刺激が強すぎたのだ。 しかしれいむには夢があった。 いつか白馬に乗った優しい王子様が「れいむ迎えに来たよ」といって自分を攫ってくれるに違いない。 そして一生、どこかのゆっくりプレイスでれいむを可愛がってくれるのだ。 どこで覚えて来たのか知らないが、そんな妄想にふけるれいむ。 しかしその期待は無残にも裏切られることになる。 「ヒャッハー!!このれいむ下さいッ!!」 そういってれいむを買うその男は頭はモヒカン。着ているものは素肌に革ジャンで、れいむを嗜虐に満ちた目で見ている。 どう見ても虐待お兄さんだ。(もしくは北●の拳でケンシ●ウに瞬殺されるザコ) 自分の夢見ていた飼い主とは違う。 そう思うれいむだったが、商品であるれいむが飼い主を選ぶことなど出来るはずもない。 そのままそのお兄さんに売られていくれいむ。虐待用ゆっくりとしてのゆん生が始まるのだ。 こうしてれいむのゆっくりできない生活が始まった。 「ゆうぅぅぅ・・・」 腐臭漂う生ゴミの中、れいむは起き出す。虐待お兄さんにより生ゴミを捨てるコンポストを寝床として宛がわれたのだ。 「ヒャッハー!!れいむ、朝の虐待だー!!!」 朝っぱらから近所迷惑になりそうな大声で叫ぶ虐待お兄さん。 れいむの朝は虐待から始まる。使い込まれた改造ハエ叩きでお兄さんに飽きるまで叩かれるのだ。 当然拒否することなど出来ない。れいむは虐待用ゆっくり。虐待されることが仕事なのだ。 本当はシャンプーしてもらったり、ブラシで髪をとかしてもらったりして欲しいが無理なことだ。 れいむは100円ゆっくり。そのような贅沢を言える立場ではない。 そして朝食となるのだが・・・れいむはこれにもうんざりしていた。 腐りかけた生ゴミに七味トウガラシがトッピングされている。そしてデザートは自分のうんうんだ。 ちなみに七味トウガラシは体が痺れるが死なない程度に量が調節されている。 正直こんなもの食べたくないが、食べないとお兄さんに殴られるので食べなければならない。 本当はケーキさんやクッキーさんを優しいお兄さんに頭を撫でられながら食べるのが理想だがそんな事はありえない。 なぜなら自分は虐待用ゆっくりだから。 れいむは自分の境遇を呪った。 そんなある日、れいむは虐待お兄さんの考えた野外虐待プレイの帰りにとてもゆっくりしたゆっくりに出会った。 ビロードのようにきれいで艶やかな髪。 汚れひとつ無いきれいなおぼうし。 もちもちの美肌は飼い主がいつもスキンケアを怠らない証だろう。 近づいてみるとシャンプーのいい香りがした。 ああ。自分もこうだったらいいのになあ。飼い主の優しそうなお兄さんを見ながられいむはそのゆっくりとすれ違った。 てんこはゆっくり出来なかった。 てんこは高級ゆっくりだ。高級ゆっくり専門のブリーダーのもとで産まれ、高級ゆっくりとして生を受けた。 そしてある高級ゆっくりショップのVIP用販売コーナーで売られることになる。 値段はなんと100万円。中古なら外車が買える値段である。 VIP用販売コーナーでは広々としたスペースに数匹の高級希少種たちが飼育されている。 ちなみにテレビ、エアコン、ゆっくり用遊具、緊急用オレンジジュースが完備されており、外に面する壁はガラス張りになっているので店の外からもこの部屋が見えるようになっていた。 ここに居るのは皆コンクールや品評会で上位入賞したゆっくりを親にもつ由緒正しき高級ゆっくりたちだ。 「いっらっしゃいまし、おきゃくさま。さくやたちをゆっくりごらんくださいですわ。」 「ゆかりんのお帽子は今日もゆっくり素敵ね。」 「あらえーりんのお帽子こそゆっくりできるわ。」 「ゆーん。きょきょはゆっくりできるよ。」 ここのゆっくりは食べ物にも困らず、広々としたスペースに最高の環境で育っている為、皆一様にゆっくりしている。 「いじゃいよぉぉぉぉ!!ゆっくりできなぃぃぃぃぃ!!」 そんななか急に泣き出す赤れいせん。どうやら遊具で怪我をしたらしい。しかし治療の心配をする必要はない。 「べろべろばー。れいせんちゃん、なきやむですわ。」 「これぐらいの傷ならばんそうこうとオレンジジュースで十分ね。」 ゆっくりさくやとえーりんの的確な処置により泣き止む赤れいせん。そして2匹へ感謝と親愛のすーりすりを始めた。 まさにここはゆっくりたちの理想郷。下手な人間よりいい暮らしをしている。 そんな愛らしいゆっくりたちに通行人は足をとめ、自分もこんなゆっくり飼いたいなぁ、と思いをはせる。 しかしここは会員のセレブ専門の販売コーナーなのだ。普通の客では買えない。 そんな理想郷で、てんこは隅っこでただ退屈していた。ドMなてんこには刺激がなさ過ぎたのだ。 しかしてんこには夢があった。 いつかハーレーに乗ったモヒカンの虐待お兄さんが「ヒヤッハー、てんこは虐待だー!!」といって自分を攫ってくれるに違いない。 そして一生、生かさず殺さずの虐待プレイでてんこを虐めてくれるのだ。 どこで覚えて来たのか知らないがそんな妄想にふけるてんこ。 しかしその期待は無残にも裏切られることになる。 「このてんこ下さい。」 そういっててんこを買うその男は顔はイケメン。着ているものは高級ブランドで、てんこを愛情に満ちた目で見ている。 どう見ても愛でお兄さんだ。(しかもお金持ち) 自分の夢見ていた飼い主とは違う。 そう思うてんこだったが商品であるてんこが飼い主を選ぶことなど出来るはずもない。 そのままそのお兄さんに売られていくてんこ。愛玩用ゆっくりとしてのゆん生が始まるのだ。 こうしててんこのゆっくりできない生活が始まった。 「ゆうぅぅぅ・・・」 ふわふわのクッションの上で、てんこは起き出す。愛でお兄さんにより高級羽毛入りクッションを寝床として宛がわれたのだ。 「おはよう。てんこ。ブラッシングの時間だよ。」 にっこりと爽やかな笑顔でてんこに笑いかける愛でお兄さん。 てんこの朝はシャンプーとブラッシングから始まる。お兄さんは手馴れたやり方で優しくてんこの髪をシャンプーし、とかしていく。 当然拒否することなど出来ない。てんこは愛玩用ゆっくり。飼い主の愛を受けることが仕事なのだ。 本当は熱湯をかけてもらったり、ハエ叩きでバシバシ叩いて欲しいが無理なことだ。 てんこは高級ゆっくり。そのようなはしたない事を言うのはプライドが許さない。 そして朝食となるのだが・・・てんこはこれにもうんざりしていた。 最高級ゆっくりフードにチョコーレートがトッピングされている。デザートは老舗の和菓子だ。 ちなみにチョコレートと和菓子は太り過ぎないようにカロリー控えめになっている。 正直こんなもの食べたくないが食べないとお兄さんが心配するので食べなければならない。 本当は生ゴミや自分のうんうんを虐待お兄さんに「ヒヤッハー!!さあ食いやがれこのメス豚てんこ!!」となじられながら食べるのが理想だがそんな事はありえない。 なぜなら自分は愛玩用ゆっくりだから。 てんこは自分の境遇を呪った。 てんこは愛でお兄さんとの散歩の帰りに、とてもゆっくりしたゆっくりに出会った。 使い古した竹箒のようにボサボサな髪。 ボロ雑巾のようなりぼん。 ガサガサでアザだらけの肌は飼い主からいつも殴られてる証だろう。 近づいてみると生ゴミのすえた臭いがした。 ああ。自分もこうだったらいいのになあ。飼い主のモヒカンお兄さんを見ながらてんこはそのゆっくりとすれ違った。 結局この2匹は2度と会うこともなく、2匹を救う王子様や虐待お兄さんなど居るはずもなかった。 2匹はゆっくりできないまま年を取り、そしてゆっくりできないまま死んでいった。 今日の希少種 ゆっくりてんこ 希少度 A ドMなことで知られるゆっくり。タフネスはゆっくりのなかでもトップクラスで、どんな虐待をしても喜ぶので究極の虐待お兄さんキラーとも言われている。ただしマゾでない個体も存在しており、その場合善良なアリス種の上位変換のような個体になる。 ちなみにてんこの親ゆっくりはそのタイプのゆっくりで当然その子供もそうなるだろうと思われていたが、なぜか本作のような病的なまでのドMゆっくりになってしまった。 あとがき 前回は酷い超解答SSを書いてしまいすいませんでした。しばらくは推理物は書かずこんなかんじの短編を書こうと思っています。 今回のSSは少し感じを変えてみましたけどいかがだったでしょうか。れいむパートとてんこパートを交互に読んでいくとまた面白いかもしれません。ご意見、ご感想をコメントに書いていただけると励みになります。 今まで書いた作品 ふたば系ゆっくりいじめ 176 ゆっくりちるのの生態(前編) ふたば系ゆっくりいじめ 185 選ばれしゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 196 新種ゆっくり誕生秘話 選ばれしゆっくり番外編 ふたば系ゆっくりいじめ 208 ゆっくり見ていってね ふたば系ゆっくりいじめ 218 またにてゐ う詐欺師てゐの日々 ふたば系ゆっくりいじめ 227 VS最強のゆっくり 史上最低の戦い ふたば系ゆっくりいじめ 247 夢と現実のはざまで ふたば系ゆっくりいじめ 264 あるまりさの一生 ふたば系ゆっくりいじめ 298 ゆっくりを拾ってきた ふたば系ゆっくりいじめ 336 ゆっくり Change the World(出題編) ふたば系ゆっくりいじめ 357 ゆっくり Change the World(出題編2) ふたば系ゆっくりいじめ 391 ゆっくり Change the World(解答編)
https://w.atwiki.jp/trashpanda-araisan/pages/794.html
913 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 9f92-F5uH)[sage] 投稿日:2018/02/19(月) 01 03 52.90 ID Tdjk8hch0 [1/5] アライちゃんを可愛いって思ってる人だけに聞きたいんだけど どっちのアライちゃんのほうが可愛いと思う? デフォルメアライちゃん https //i.imgur.com/nusAFBL.jpg https //i.imgur.com/A4Qup8r.jpg リアル頭身アライちゃん https //i.imgur.com/Acv6xbq.jpg https //i.imgur.com/u1pjxUG.jpg 914 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイWW 3720-wt6U)[sage] 投稿日:2018/02/19(月) 01 07 21.21 ID JetZYUYg0 [2/2] 913 前者だな 916 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 9f92-F5uH)[] 投稿日:2018/02/19(月) 02 03 18.89 ID Tdjk8hch0 [2/5] 流石にこの時間は人が少なすぎたかな なんていうか、MMDでアライちゃんの頭を大きく描いてるのはただのデフォルメで 実際は人間とさほど変わらない体の構造をしてるっていいたかっただけ アニマルガールは動物を擬人化したものっていう設定は尊重したいんだ 人間と比べて頭が異常に大きくて重い、尻尾がないとヨチヨチ(正確にはハイハイ)できないっていう設定は 少なくとも俺の作品には無いです(虐待のしやすさからハムスターサイズのアライちゃんとか作っちゃったけど) また、かばんちゃんの手袋やタイツが再生したように 服と同じく高濃度のけものプラズムで構成された尻尾と耳はなくなっても再生する設定です 917 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 9f92-F5uH)[sage] 投稿日:2018/02/19(月) 02 03 48.41 ID Tdjk8hch0 [3/5] sage忘れ失礼しました 922 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイWW ff13-i9mO)[sage] 投稿日:2018/02/19(月) 04 13 26.25 ID 7i8gghM10 本当にできない人はsage忘れそもそも気付かないから気にするな それにしてもMMDアライさんは気持ち悪いな……遊具がかわいそう 923 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (スププ Sdbf-EGFt)[sage] 投稿日:2018/02/19(月) 05 50 29.20 ID vw3rE9T+d 投下されたSSにだれかがMMD付けるのも面白そう 924 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (スップ Sd3f-L6Lz)[sage] 投稿日:2018/02/19(月) 07 33 30.51 ID RfDLe3zed 913 どちらも駆除という名の虐殺したくなるな。 925 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイWW ff2e-+jr/)[sage] 投稿日:2018/02/19(月) 07 40 12.27 ID zGQVgfxN0 913 前者は虐め殺したいけど 後者はなんか興味がわかないな…なんつーか普通にキモい 926 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 5712-h3lW)[sage] 投稿日:2018/02/19(月) 09 01 42.76 ID hwVd3q9D0 [1/3] 913 925 人間の成長を考えると、子供の時の頭身と大人の時の頭身は別物ですよね。 そういう点では、フレンズも人間の体であることを考えるならば、後者は違和感がありますね。 927 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイ 9f92-F5uH)[sage] 投稿日:2018/02/19(月) 13 18 15.97 ID Tdjk8hch0 [4/5] 調べてみたらこれくらいの大きさの子供は4頭身くらいみたいですね 今ままで使ってた前者のモデルで問題なさそうなのでこのままでいきます 928 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワンミングク MM7f-+jr/)[sage] 投稿日:2018/02/19(月) 18 15 02.47 ID dW/hyUNbM 八頭身アライさん「へねっく~」ハアハア ドタドタドタ 929 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (オッペケ Sr0b-RR8L)[sage] 投稿日:2018/02/19(月) 18 42 07.23 ID Wyv9EHM2r 928 (m134ミニガンでヘッドショット) 931 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイW 1743-AuzH)[sage] 投稿日:2018/02/19(月) 20 35 23.91 ID V6yjm3Be0 929 おいおい、無痛ガンじゃアライさんがかわいそうだろ? ダムダム弾でも使ってなるべく生きて貰おうぜ? 933 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (ワッチョイWW ff12-RR8L)[sage] 投稿日:2018/02/19(月) 20 50 13.68 ID L+bKiTpn0 931 よーし、じゃあパパはこの銃を使っちゃうZO☆彡.。 (M2機関銃で両手両足尻尾のみをずたずたに撃ち抜く) コバエさんの画像へ戻る
https://w.atwiki.jp/kigurumi-novel/pages/42.html
続・とある物産展(理沙すとーりー)中 店を出ると猫バスのようなかわいいバスが停まっていた。 バスの前には小柄で、髪をおさげにしているかわいらしい先生が頭を下げている。 私もそれにつられて頭を下げる。そして、あいさつをしてバスに乗り込む。 この小柄な先生は長山奈美、歳は21で私と同じ。 昨年、短大を卒業して先生として一年生とココまで聞いて、 じっくりと彼女の顔を見てみる。 大人になり綺麗になっていてすぐには気付かなかったが、私が知っている顔。 中学生のときのクラスメイトだった。 久しぶりの再会?ではあるが赤鬼の着ぐるみを着ているので、私とはわからない。 着ぐるみを着ているのも恥ずかしかったのもあり、とりあえず黙っておくことにした。 保育園に到着し、園児たちに見つからないように建物内へ案内される。 園長先生と今回店長に依頼した先生に挨拶をして準備する。 準備といっても簡単な打ち合わせだけであるが。 園児たちのいる部屋に入り少し脅かして先生の合図で豆まきをするので、 それを嫌がりながら部屋を出て行く。 それを2クラスしてほしいということだった。 あと悪がきたちを奈美先生が連れてくるのでお灸をすえてほしいというのもあった。 部屋にはいると泣き出す子供がほとんどだが、中にはビビリながらも 蹴ったり叩いたりしてくる子もいた。 小さいくせになかなか痛い。先生の合図で豆をあてられて撤退する。 中にはハイレグレオタードの中に豆を入れてくる悪がきもいる、 捕まえてやると半べそを掻きながら必死の抵抗をみせる。 最後にお灸を据える子供たちを3人、奈美先生が連れてきた。 先ほどの悪がきの姿もある。 子供たちは私の方を見るが怖がっているようで、奈美の後ろに隠れてしまう。 子供たちに近づきながら、「もう悪いことはしないかぁ~」と声色を変えていうと 小さな声で「ハイ」と泣きじゃくりながら答えた。 あんまり怖がらせても可哀想なので引き上げた。 帰りもかわいいバスで店に送ってもらう。 車中で奈美から着ぐるみに入っていて暑くないかとか体力がないとできないか などの質問攻めにあった。 奈美があまりに質問してくるので、着ぐるみを着てみたいのか聞いてみた。 すると、保育園のイベントの時だけでも着ぐるみを着て園児たちを 喜ばせてあげたいということだった。 それならどんなイベントでどんな着ぐるみがいいのか私に言って。 私の彼氏がこの着ぐるみも造ったので、奈美ちゃんのも頼んでみるよ、友達だもの。 話に夢中になり普通に喋ってしまった。 奈美は「ずっと、聞いたことのあるような声で喋り方もどこかでと思ってたんだけど、 もしかして理沙ちゃん?」 奈美の鋭さに驚いているリアクションで完全にバレてしまった。 正直に打ち明けて連絡先を交換して、着ぐるみについても全面的に 協力することを約束してから、店まで送ってもらい別れた。 なんか久しぶりに話せて良かったなぁと余韻に浸っていたのも束の間。 店にはすでに写真撮影の行列が店の外まで延び始めていた。 休憩する間もなく、店長に引っ張られて店の奥へ。 昨日の悪夢の再来かと思いながら店長についていく。 今日も昨日に引き続きエロチックなポーズをさせられて写真撮影は続くが、 8時くらいにお客さんは引いてしまった。 9時前には着替えて店を出ることができた。 節分当日はみんな家で過ごすのかなぁと思った。 私も店長からご褒美にもらった2つの恵方巻きを持って崇の待つ家に帰った。 家に帰り2人で恵方巻きにかぶりつき堪能していたが、先に食べ終わった崇が 奥の部屋からダンボールを抱えて戻ってきた。 ダンボールを開けるとビニール袋の中にチョコレートのようなものが入っている。 ビニール袋からそれを取り出すと部屋に甘い香りが広がる。 広げられたものは香りからもわかるようにバレンタイン用の着ぐるみ。 崇は「どう香りつけてみたんだけど」と少し自慢気だったが、今日はようやく 赤鬼の着ぐるみから解放されてホッとしていたところだったので、 すぐに着てみてと言われるのが恐くて答えに戸惑っていた。 着ぐるみを着るのは好きだが今日だけは遠慮したかった。 私の返事が気に入らなかったのだろう、崇はいつもより強い口調で、 「じゃあ、着てみようか」と私に着るように促す。 私は断りきれずに試着することになった。 食べかけの恵方巻きをテーブルに残して、 崇に言われるまま隣の部屋でゼンタイに着替える。 ゼンタイ姿で部屋に戻りバレンタインの着ぐるみを着ていく。 この着ぐるみにはかわいらしいアニメの女の子の顔、身体になっている。 ただ、色は単色でチョコレート色をしている。 衣裳は桜井さんが作製中ということだった。 オタク受けしそうな感じはするが、今回のターゲットは女性なのになぁと思ったが、 崇の機嫌を損ねると、また着ぐるみのままどこかに放置されかねないので黙っておいた。 崇は私に「赤鬼のときみたいに裸で着る方が気持ちいいか」と聞いてきた。 また着替えがなくて着ぐるみのまま帰らなければならなくなったら困るので、 頭を振って「このままでいいよ」と答えた。 ゼンタイと着ぐるみを着た状態では、崇がどんな表情をしているのかわからなかった。 「チョコレートの香りがしてすごく雰囲気が出ている」と崇に伝えると、 声から満足していることがわかった。 喜んでいる崇に着ぐるみを脱がせてもらい、 ゼンタイのまま携帯を見ると奈美からメールが来ていた。 そこには今日のお礼と園児たちを喜ばせるための着ぐるみについて書かれていた。 すぐに崇に相談に行くと、着ぐるみを着る奈美に直接会って話をすると言い出した。 まあ、勝手に造るとグロテスクなものが出来上がっては、園児たちを喜ばせるどころか 怖がらせてしまいかねないので奈美に会わせることにした。 私がゼンタイを脱いで着替えようと立ち上がろうとする腕を掴まれて抱き寄せられる。 久しぶりに抱いてくれるのかと思ったが、 崇の後ろに準備してあった布団圧縮袋に無理やり入れられてしまった。 必死に拒もうとしたとき、「友達の着ぐるみをがんばって造るよ」と言われて抵抗できず、 そのまま圧縮されることに。 掃除機で私の入っている空気はどんどん抜かれていく。 恐怖感もあったが、同時にどうなるのかそしてマゾっ気が私をワクワクさせる。 次第に身動きもとれないくらい空気が抜かれて掃除機が止まる。 手も足も身体も袋が纏わりついて動かすことができない。 ゼンタイと袋越しではあるが、崇を見ると圧縮した私の写真を撮っているようだった。 1分も経たないうちに苦しくなり、出して欲しいと懇願するが、 今度はビデオカメラで動画の撮影を始めた。 袋を破って脱出しようと爪を立ててみるが、 ゼンタイを着ているので滑って破ることはできない。 最後の力を振り絞り叫びながら全身を動かすがどうにもならない。 次第に力も抜けて、気が遠くなっていく。 気を失っていたようで、気が付いたときは圧縮袋から半分出された状態だった。 ゼンタイからも顔だけは出してくれていた。 気が付いた私を崇は優しく抱きしめてくれた。 数日後、桜井さんから完成した衣裳を手渡された。 中身を取り出して見てみる。 衣裳は真っ赤なエナメルでできたヒラヒラのミニスカートのついたワンピースだった。 普通にこれを着ろと言われたら恥ずかしくて絶対に着られないと思った。 渡された衣裳を持って帰り崇に渡す。 崇から「お風呂にはもう入ったか?トイレには行かなくていいか?」などの質問があった。 家でも着ぐるみに長く着ていてということなのかと思い特に気には留めていなかったが、 このあとたいへんなことが私の身の起きることになる。 しばらくすると急に眠気が襲ってきて、そのまま眠ってしまった。 気が付いたとき、小さな穴から光が差し込んでいる。 うっかり寝てしまいもう朝なのかと時計を探そうと手を動かすが動かない。 動かないのは頭も足も動かすことはできなかった。 耳を澄ますと人の声が聞こえる。 その声は知っている声、美優に直樹、それに店長だとわかった。 なぜか家で寝ていたはずの自分が店にいる、どうなっているのか状況が全く飲み込めない。 しかも身体が暑い、このことから今自分は着ぐるみを着ていることはどうにか理解できた。 しかし、身体が動かせないのはどういうことかわからない。 冷静になって考えようと自分を落ち着かせるようとすると、 今まで気付かなかった甘い香りがする。 この甘い香りで自分が崇に眠らされているうちに、 着ぐるみを着せられて店に運ばれたことを理解した。 そのときなにやら紙を破るような音、続いて身体を揺するような感覚がする、 そして眩しい光が射し込み新鮮な空気が入ってきた。 目の前には驚いたような3人の覗き込む顔があった。 直樹に腕を掴まれて前へ引き上げられると、ようやく身体を自由に動かせるようになった。 やっと身体が自由になり自分の今の状態を確認してみる。 鏡を見るとそこには笑顔のアニメキャラの顔があり、 以前崇が試作品として持って帰ってきたものそのままだった。 衣裳は先日桜井さんに渡されてもって帰ったものだが、 いつ私に着ぐるみと衣裳を着せたのかわからない。 それに自分が梱包されていたのだろう、周りには梱包のゴミが散らばっていた。 訳がわからない私に直樹がこれまでの状況を説明してくれた。 出勤してきたら店の前に大きな包装された箱が置いてあり、宛名は店長になっていた。 それで店の中へ運び込んで、店長が来てから包装を開封すると、 中に箱があり開けてみると、透明のプラスチックの型に入った銀紙に 包まれたチョコレートを連想させるようなものが出てきた。 その銀紙を破っていくと甘い香りとともにアニメキャラのチョコレートが出てきた。 銀紙を破っている途中で、アニメキャラのチョコレートが動き出したのには驚いたが、 中に理沙が入っていると分かり必死にもがいているので引っ張りあげたということだった。 よくよく思い返してみると急に眠くなったことを思い出した。 そして、普段崇がしないような質問をした理由がわかったような気がした。 崇は私を眠らせたあと、全裸にして、チョコレートのようなアニメキャラの着ぐるみを 着せて、さらに桜井さんの作ってくれた派手な衣裳を着せたようだ。 しかもそれだけではない、ご丁寧に着ぐるみを着た私を銀紙に包み、 箱にまで入れて運ぶというこだわりように、怒りを通り越して呆れてしまった。 もっとも店長はそのこだわりを気にいったようだった。 美優からはかわいいと高評価だった。 そして苦しいなかったのと質問されて我に返り、無性にトイレに行きたくなった。 着ぐるみが一人で脱げないことも考え、早めにトイレに向かう。 トイレに入り派手な衣裳のミニスカートをめくると赤い私のショーツが履かされていた。それを下ろすと前に着ぐるみを着たときにはなかった穴が開いている。 指を入れてみると、自分の恥部を誰かに触られているような感じがする。 間違いなく赤鬼の着ぐるみと同じ作りだとわかった。 トイレを済ませて、ショーツをあげようとして気付いた、 着ぐるみの上から履かされていたので、伸びてしまってもう使えないことに。 トイレから戻ってくると店長が「早速で悪いんだけど、店の前でチョコのPRお願いね」と。 店の外に行くと直樹と美優の2人で机を置いたり商品を並べたりして準備をしている。 私が行くとあとお願いしますといって店の中へ入っていってしまった。 店の中を見てもお客さんもいない。 そんなに急いで戻らなくてもいいのにと思いながら通りを通る人にPRをするが、 通りもまばらだった。 しばらくすると店の中から台車に乗せられてくる銀色の四角い物体が。 板チョコのような模様が銀紙の上からでもわかった。 中に誰が入っているのだろうチョコレートに厚みがある。 台車で運んできた直樹が、板チョコをポンポンと叩くと、 板チョコは台車から降りようとぎこちなくヒョコヒョコと動き出したが、 次の瞬間前から倒れてしまった。銀紙が擦れる音をさせながら板チョコは立ち上がろうと4つの角を動かしている。 直樹がすぐに起こして無事に立ち上がることができた。 立たせてもバランスが取りにくいようで前後にふら付いている。 私も倒れないように支えると着ぐるみの中から 「理沙ちゃん、ありがとう。がんばるからよろしくね。」と。 その声は桜井さんだった。 直樹が店に入っていき、美優に指を指してなにやら言い合っているのが見えた。 2人が揉めていたのは桜井さんには板チョコの着ぐるみは厳しいからお互いがお互いに入れてと言い合っていたようだった。 桜井さんは少しして慣れたのか、板チョコの右上の角を振ったり、 お辞儀をしたりしてお客さんに注目してもらえるようにがんばっていた。 そのうち暑くなってきたようで私に寄り添うようにして、 暑いから銀紙外してほしいといってきた。 銀紙を外しても変わらないように思ったが、私は適当に上側を外した。 すると本当に食べかけの板チョコに見えるようになった。 その日は無事に終わったが帰りが問題だった。 着替えは置いてあったが、下着までは準備していなかった。 それでも着ぐるみのままで帰るよりはいいだろうと思い、 着替えて帰ろうと部屋を出ると店長が少し残念そうな顔をしていた。 店長は今回も着ぐるみで帰ってもらい、宣伝効果を期待していたようだ。 そんな店長に挨拶をして駅へ向かう。 駅へついて気付いたことが、財布も定期券もない。 歩いて帰るには家までは遠すぎる。 店に戻り店長にお金を借りようと戻りかけたとき、 ちょうど車で通りかかった崇に声を掛けられた。 崇は今朝、車で梱包した私を運んで、そのまま出かけたようだった。 私は車で帰れると思いホッとした反面、酷い扱いをされたことを思い出し、 フツフツと怒りが込み上げてきた。 車に乗るとすぐに崇に食ってかかったが、 当の崇はわかったわかったといった感じで取り合ってくれなかった。 それより今から行きたいところがあるからと話題を変えられてしまった。 崇が行きたかったところは撮影スタジオだった。 夜間の撮影があるので、勉強のため紹介されたのだという。 今は特撮もので『巨大昆虫観察3』というシリーズものの第三弾。 昆虫をモチーフにしたマニアックな着ぐるみがあったりするらしい。 崇についてスタジオに入ると、崇は知り合いの佐々木さんに挨拶を してセットを案内してもらった。 セットは公園のようになっており遊具なども忠実に造られている。 それよりも気になるのはその公園にある7つのグレーの玉。 その玉は私の腰ほどの高さがあるが、大人が入れる大きさではない。 よーいスタートの掛け声とともに撮影が始まると、7つの玉が開いて中から脚がでてきた。 それはまるでダンゴムシのようであった。 そのダンゴムシたちは次々に遊具にぶつかったり乗りかかったりして遊具を破壊していく。 そして遊具を食するような仕草をしばらくして、カットがかかった。 するとスタッフとカメラマンが2人1組でダンゴムシに駆け寄り、 スタッフがダンゴムシの内側に手を突っ込んでファスナーを開くと中から人のような 黒い物体が飛び出てきた。 黒い物体は頭の後ろの方をいじっている。 そしてその黒い物体の皮が剥けて中から女の子が出てきた。 その一連の流れをカメラで撮影している。 出てきた女の子もカメラに向かって何か話している。 それが終わると次へ、そして中からはまた女の子が。 私はロボットか何かが入っていると思っていたので女の子が出てきたときはかなり驚いた。 最後にダンゴムシから出てきた女の子はかなり苦しかったのか肩で息をして、 ゼンタイから顔をだすこともできないでいた。 なんとか自分でゼンタイを脱いで出てきた女の子もかなりかわいかった。 それもそのはずグラビア志望で小柄な女の子限定で集められたことをあとで聞かされた。 撮影現場を少し見せて頂いたあと、 着ぐるみやセットの造形物が保管されているところへ案内してもらった。 崇は目を輝かせていろいろと見ている。 私には構ってくれそうもないので、入口辺りに立って崇の様子を見ていた。 すると「君は造形物には興味がないの」と佐々木さんが話しかけてきた。 「私はあまりありません」と答え、少し置いて「彼の造った着ぐるみを 着たりはしますが」と付け加えた。 すると佐々木さんから番組に出てみないかと誘われた。 「いいえ、私なんて」と返事をしたが、かわいいから誘われたのではなく 単に着ぐるみに入ってくれる女の子を探していただけなのだったと思った。 その日、崇は満足した様子でスタジオを後にした。 なにか創作のヒントを見つけたようにも見えた。 昨日は桜井さんが板チョコでがんばっていたが、帰りに声を掛けたとき か細い声で返事をしていたので恵方巻きのときのように倒れないか心配だった。 出勤して着替えようと部屋に入ると、すでに板チョコはスタンバイしていた。 しかも動きが軽やか、シフト表を見てわかった。中身は高見さんだと。 シフト表が手書きで修正されていたので、桜井さんにとってはかなりきつかったのだろう。 急遽高見さんに代わってもらったようだ。 「あんまりはしゃぎすぎるとバテるよ」と高見さんに声をかけて、私も着替える。 着替え終わると2人で店の前へ向かう。 桜井さんより若く体力もあるからなのか、隣でずっとハイテンションの高見さんを 途中から尊敬の眼差しで見ている自分がいた。 高見さんはその日最後まで元気にがんばってくれた。 その甲斐あってチョコレートの売上も伸びた。 1人で立っているより2人で立っている方ががんばれた。 相方が元気だとこちらも元気になる、そして相乗効果でお客さんも集まってきた。 昨日よりも疲れているはずなのに、今日の方が楽に感じた。 店長からは明日からも高見さんとペアでがんばってと言われた。 桜井さんには悪いが、高見さんとなら明日もがんばれそうな気がした。 その日帰ると崇から、奈美の連絡先を聞かれたが、私から電話をかけて崇に代わった。 崇はどんなものを造ればいいのかを聞いてメモを取っている。 そして、具体的な話をするため明日会うことになったことを告げられた。 ただ、奈美に崇は会ったことがないので、仕事の後私にも一緒に来て欲しいと。 1日着ぐるみに入り高見さんとがんばったあと、 店でシャワーを浴びてから待ち合わせの場所へと向かう。 待ち合わせの場所にはすでに奈美が来ていたが、崇の姿はない。 奈美と普通に会うのは久しぶりだったので、話が盛り上がった。 そんなとき崇が少し遅れてやって来た。 3人でカフェに入り本題に。 奈美の希望は子供たちに好かれそうなかわいいキャラで、 あまり大きくないものということだった。 すると崇は簡単なデッサンを2つ描いた。 こんな崇を見るのは初めてだったので、少し見直した。 デッサンの1つは手足の短い頭の大きなものと、 もう1つはイモムシのように寝そべる感じのもの。 奈美は2つを見ていて、手足の短い頭の大きい方を選んだ。 イモムシの方は園児たちに集団で乗られると潰されてしまいそうだから却下とのこと。 崇は頷いて次は保育園の名前を聞いた。 保育園にちなんだキャラにしようと考えているようだ。 保育園の名前は白兎保育園、なんの動物にするかはすぐにわかった。 着ぐるみができたらまた連絡するということで、その日は奈美と別れた。 バレンタインデーの前日、崇は奈美から依頼品ができたので明日渡してくるよと。 私はどんなものができたのか見てみたかったが、 1番忙しい日に休む訳にはいかないのでしぶしぶあきらめた。 季節は進み5月のイベントに崇は鯉の着ぐるみを造って持って帰ってきた。 その日は着せられることなく翌日一緒に店に行き店長に披露引渡しするとのことだった。 崇と一緒に出勤して早速着替える。 崇に言われるまま着ていくが、足の部分は尾ひれになっている。 これでは歩くこともできないので、誰かの助けが絶対に必要になる。 それにこの鯉の着ぐるみは普通の鯉を大きくしただけでなんの面白みもない。 部屋にいる崇と店長を見ると単に私をおもちゃにして楽しんでいるようにしか見えない そんな笑顔を浮かべていた。 着ぐるみの着替えが終わると崇に抱かれて店内の私専用の展示スペースに運ばれていく。 台に乗せられた着ぐるみの私はまさにまな板の鯉だなぁと思った。 子供連れのお客さんが来たら胸びれで子供の頭を撫でるように店長に言われた。 ゴールデンウィーク初日だったこともあり、直樹と美優もゆるキャラの着ぐるみを 着て気合が入っていた。 しかし、オープン前に突然人が入ってきた。 入ってきたのは客ではなく4人組の強盗だった。 強盗は着ぐるみを着ていない桜井さんと高見さん、店長に刃物を向けて脅し 外からは見えない奥の部屋へと連れて行かれてしまった。 直樹と美優は驚いて、それぞれ仰向けとうつ伏せ状態に転び、 何か叫んでいるが私のところからはよく聞こえなかった。 しばらくして奥の部屋から恵方巻きの着ぐるみが、続いて新作の鰹の着ぐるみが出てきた。 2つの着ぐるみとも足だけしか出ておらず、視界もないのでフラフラと歩き出したが、 すぐに棚にぶつかり倒れてしまった。 鰹の着ぐるみは女性のスラッとした脚が鰹の尾の辺りから生えていて色っぽく見える。 今はそんなことを思っている場合ではない。 恐怖を振り払い自分が警察に通報しなければと思い、着ぐるみを脱ぐことができないか がんばってはみるがやはり脱ぐことはできなかった。 そんなとき運悪く、部屋から出てきた強盗の1人に見つかってしまい 奥の部屋へと引きづられていく。 抵抗してみるが、鯉の着ぐるみではバタバタするのが精一杯だった。 鰹も恵方巻きも足だけではうまく立つことができず、床を這いずりまわっている。 奥の部屋へ入ると強盗が金庫から売上金を別の袋に詰めている。 また、別の強盗は恐竜の着ぐるみを着せた店長に首輪をつけて動きを制限し、 他に金を隠していないか大声で聞いている。 私は必死に抵抗した。 それが気に入らなかったのだろう、強盗の1人に近くにあったゴミ袋に入れられた上、 掃除機で空気を抜かれ始めた。 みるみるうちに空気はなくなり動くことができなくなった。 すぐに呼吸もできなくなり気が遠くなっていく。 目が覚めるとイベント会社で自分がダメにしてしまったピッ○ロの着ぐるみを着て ソファで横になっていた。かなり汗をかいている。 今までの物産店での出来事はなんだったんだろうと思いながらシャワーへ向かう。 シャワーの間に崇が帰ってきていた。 そして崇は俺の初めての作品といってダンボールを差し出してきた。 その中身はピッ○ロの着ぐるみ、それも女性版で私に合わせて造ったのだという。 崇が催促するので裸になり着替える。 デジャヴ?と思いながらも着替えて崇を喜ばせた。 翌日、物産店に行ってみるとアルバイト募集の貼り紙があった。 そして、店内に入っていくと店長があなたアルバイト希望の方?と声を掛けられた。 私は首を振り、店を飛び出した。 自分はみんなのことを覚えているのに、誰も自分のことを覚えていない。 なんとも奇妙な感じのまま、崇との生活を送っていたある日。 あの物産店で強盗事件が起きて、1人の女の子が着ぐるみのまま殺されたことを知った。 その死因は窒息死だった。 私が経験したことはなんだったのか今でも分からないが、 自分の代わりにあの子が殺されてしまったのかと思うと怖くなる。 おしまい*****
https://w.atwiki.jp/murumuruidenkai/pages/63.html
ファイブスター ファイブスター 水道落ちている物 ファイブスター・前半落ちている物 VS ライドライン ファイブスター・後半(ライドライン戦後)落ちている物 VS イプシロン (1回戦) VS イプシロン(2回戦) ファイブスター ファイブスターが本当にレイラを殺したのかどうかを調べるために、ファイブスターに進入するイベント。 この時、シトシン発展区の関所の中で順番待ちをしている男が去るので、シトシン街道へも進むことができる。 水道 シトシンの公園の半球状の穴ぼこの遊具の中に入ると地下の水道に繋がっている階段を見つけることができる。 シトシンに着いた時点で階段を見つけることはできるが、ファイブスターに進むための水道の扉は鍵がかかっていて開けられない。 神書「星の標」と同時に手に入る「●ファイブスターへ」を所持していないと水道の扉は開くことができない。 扉を開ける前の選択肢で「良い子良い子。」を選ぶと、ヴェルフィンヘルツ+2。 「ベルに任せる。」を選ぶと、エヴリン・ハバル+2。(好感度イベント参照) 水道の扉を開けると、普通の警備員×4と戦闘になる。 落ちている物 目薬×2個 ロングソード×1個 アストラル鉱石×1個 ファイブスター・前半 途中でブルー・スター×2、星印警備兵×2と戦闘。奥へと進みライドラインを倒す。 ブルー・スター戦闘後の選択肢で「頑張れば勝てる!」を選ぶと、ヴェルフィンヘルツ+1、エヴリン・ハバル+1。 「アリシアが頑張ってくれる!」を選ぶと、ヴェルフィンヘルツ+2。 「ベルのこと、頼りにしてるから!」を選ぶと、エヴリン・ハバル+1。(好感度イベント参照) ライドライン戦前の選択肢で「そんなこと気にしない!」を選ぶと、エヴリン・ハバル+2。 「アリシアが何とかしてくれる!」を選ぶと、ヴェルフィンヘルツ+2。(好感度イベント参照) 落ちている物 見習いメイド服×1個(収納ボックスの後ろの隠れている) トライスター×1個 マジックタブレットS×10個 原罪林檎石×1個 ライフタブレットL×3個 ライフタブレットS×10個 マジックタブレットM×3個 黒狼の魂魄石×1個 VS ライドライン HP MP 攻撃 防御 魔法 精神 敏捷 命中 回避 クリ 弱点 耐性 8300 400 260 140 200 100 140 93 4 0 - - 取得経験値 取得金額 入手アイテム 入手武器 入手防具 3000 5000CC 原罪林檎石 -------------- 新書「経営のすゝめ(レア) ・使用してくるスキル :ベレッタで攻撃(単体攻撃) :マネーロンダリングを放つ(単体攻撃・MP100程度ダメージ) :市場崩壊を放つ(単体攻撃・暗闇付加・憂鬱付加) :ランダマイザーを放つ(全体攻撃・地属性) ファイブスター・後半(ライドライン戦後) 奥に進むとイプシロンと2連戦。1戦目は取り巻きにブルースター×4がいる。 2戦目のイプシロン撃破後、「★シェリーの真実」を入手できる。 + イプシロン戦前のシェリーの会話イベントは、フランを仲間にしていると少しだけ内容が変わる。 ・イプシロン戦前のネネムがパーティーにいる場合のシェリーのセリフ シェリー「レイラの残した置き土産と、死滅したはずの狼人間。そして……。」 「【心象持ち】……呪われた幽霊使いも一緒だとは……。ライドラインも負けるわけだわ。」 ・イプシロン戦前のフランがパーティーにいる場合のシェリーのセリフ シェリー「レイラの残した置き土産と、死滅したはずの狼人間。そして……。」 「二人の【心象持ち】……。これでは、ライドラインに勝ち目はなかったも同然。」 フラン 「…………。」 落ちている物 ミュラン学院制服×1個 ミュラン学院スカート×1個 原罪林檎石×1個 1200CC アストラル鉱石×1個 人魚の妙薬×1個 マジックタブレットS×7個 人間人参×3個 テレポートC×3個 黒狼の魂魄石×1個 新書「経営のすゝめ」×1個(イプシロン撃破後・シェリーの後ろの部屋の宝箱) VS イプシロン (1回戦) HP MP 攻撃 防御 魔法 精神 敏捷 命中 回避 クリ 弱点 耐性 6000 100 270 150 185 150 200 93 4 0 - 斬・突・打・銃 取得経験値 取得金額 入手アイテム 入手武器 入手防具 3000 800CC 原罪林檎石 -------------- 魔書「己道逝」(レア) ・使用してくるスキル :イプシロンの打撃(単体攻撃) :イプシロンの突撃(単体攻撃) :レッドハリケーンを放つ(全体攻撃・炎属性) :ブルースプラッシュを放つ(単体攻撃・水属性) :グリーンバリアを施す(防御力上昇付加・精神力上昇付加) :イエローブレイブを放つ(メルヘン付加) :ピンクブロッサムを放つ(HP500程度回復) :ブラックジャックを放つ(単体攻撃・突撃属性) :ブラックカンパニーを放つ(全体攻撃・闇属性) VS イプシロン(2回戦) HP MP 攻撃 防御 魔法 精神 敏捷 命中 回避 クリ 弱点 耐性 12000 100 270 100 185 100 200 93 4 0 雷 斬・突・打・銃 取得経験値 取得金額 入手アイテム 入手武器 入手防具 4000 5000CC 原罪林檎石 クロムナックル(レア) -------------- ・使用してくるスキル :イプシロンの打撃(単体攻撃) :イプシロンの銃撃(単体攻撃) :クロムハンマーを放つ(単体攻撃・転倒付加・打撃属性) :ブラックジャックを放つ(単体攻撃・突撃属性) :ブラックカンパニーを放つ(全体攻撃・闇属性) :攻撃命令を下す(攻撃力上昇付加・敏捷力上昇付加) :アームマシンガンを放つ(全体攻撃・銃撃属性)