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1 名前:風吹けば名無し[] 投稿日:2011/02/19(土) 20 50 52.90 ID nSrk/6n2 「入ってんだよこの野郎!」 大正義巨人軍内野手巨人小笠原(37)が、赤門と間違え赤星の肛門に侵入した罪で都の県警に逮捕された。 同内野手は東京大学を記念受験するつもりだったという。 取り調べでは「(受験生を拘束しちゃ)いかんでしょ」と首から上がまだ抜けない姿で釈放を要求したカッス。 しかし調べが進むウチにセンター試験を受けていないことが発覚。 取調室にあった鋸で簡易に「足切り」が行われ、動かなくなったところを陳国際大学付属病院産婦人科の助産婦が 赤星のアナルから畜生の頭を抜き出すと、王SB球団取締役会長によりカッスの死亡が確認された。 喉に大便をつまらせ窒息するという、巨人ファンなら誰でも羨む死に様だったという。 足を切断されて晴れて障害者になった巨人小笠原さんには赤星氏から車椅子が進呈される模様。 これに関し巨人小笠原は「何もないよ、ラッキーの一言」とはにかんでみせた。 http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1298116252/
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amazonで探す @楽天で #家なき子2 を探す! 土21日テレ 1995.04.15~1995.07.08 wikipedia 前 家なき子 次 金田一少年の事件簿 第1シリーズ Hulu NETFLIX dTV PrimeVide U-NEXT TVer Paravi GYAO youtube検索 / Pandora検索 / dailymotion検索 / bilibili検索 1 幸せを盗め!愛を奪え!哀しい親子の呪われた旅路! 1995/04/15 2 邪魔物は消せ!氷の微笑に秘められた醜い愛情の殺人 1995/04/22 3 悪魔の仮面!いじめの嵐に炎の友情を誓う小さな命! 1995/04/29 4 天使の同棲!車椅子の罠に泣く娘の地獄 1995/05/06 5 哀しい誕生日!愛犬の裏切り 1995/05/13 6 背徳のメス!奇跡の医師登場! 1995/05/20 7 Mの悲劇!家政婦の死の秘密! 1995/05/27 8 魂を売った美少年!哀れすずに病魔!? 1995/06/03 9 ああ無情!リュウの涙!父のために死す 1995/06/10 10 呪われた命!今暴かれる一族の血の秘密 1995/06/17 11 魔性の殺人!遂に真犯人が…愛犬が出産 1995/06/24 12 愛犬リュウの死!悪魔の父も娘のために命を捨てた… 1995/07/01 13 さよなら家なき子!愛犬の遺言…天国の母の胸で眠れ 1995/07/08
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キャリー・メアード 属性:雷 AP2 DP4 身長:168cm 体重:48kg 【察知】 Dクラス。集中すれば付近のメアードを察知できる。 【基本スペック】 領域(Lv3。場所ごとメアード空間に引き込む) 抵抗(相手の攻撃による、ダメージ以外の追加効果を一切受けない) 耐火(火属性のデスメアードから受けるダメージを軽減する。また火炎攻撃にも強くなる) 【特殊能力】 昼間でも実体を維持できる。ただし日中は全ての技を使用できず、また寒澤零香から離れて活動することもできない。 【技】 W/Cハンマー 『シャフトリム』にエネルギーを充填。敵を殴りつける。 執事のロケットパンチ 両手首を発射し、敵にダメージを与える。 キャリーバニッシャー 胸の砲口から太い熱線を放ち、敵を焼き払う。 【外見】 黒い装甲のロボット。腕や足は細長い鉄棒でできている。 【DATE】 寒澤零香に使用されていた車椅子の成れの果て。大切に使ってくれた主人に恩義を感じ、彼女を支えるためにデスメアードとして蘇った。手先が器用で何でもそつなくこなし、寒澤家の使用人として働いている。 常に冷静沈着だが、零香が危険に晒された時だけは感情を剥き出しにする。 金属製の棒『シャフトリム』を所持。戦闘時には電撃を纏って使用する。 「執事メアード、ここに推参!」
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232 :名無しさん@HOME :2010/03/29(月) 15 30 11 0 暗い話ですが。 料理を捨てたりはしないが言葉の暴力が酷いうちのトメ。 ウチの親もそういうこと言う人で慣れてたんでスルーしてたんだが、 先日ウチに来たときに「あんたの兄ってカ○ワなんでしょ?やっぱり兄妹って似るのね」 ってずっと「カ○ワ、カ○ワ」言われてキレた。 「カ○ワ、カ○ワうるせーんだよ。てめーの頭がカ○ワだろ。 人様にそんなこと言って喜んでんだからよ」と髪掴みながら低い声で言ってみた。 トメびびッてさっさと帰っていった。 同じレベルに落ちてゴメンなさい。 でも年がすごく離れている私をとても可愛がってくれて 私を守って車椅子になった兄を馬鹿にされて許せなかったんだ。 気分を害した方すみません。 233 :名無しさん@HOME :2010/03/29(月) 15 37 16 0 232乙 しかしトメは罵倒語として「カ○ワ」を標準装備している人が多いね それを言えば相手にダメージを与えられると思い込んでるっぽい。 234 :名無しさん@HOME :2010/03/29(月) 15 40 39 0 232 そういう言葉の暴力はICレコーダーで録音推奨。 きょうだいを貶されてカッとなるのが普通だよ。ガンガレ 次の話→256
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トップ|基礎知識|悪魔合体|悪魔|魔法・特技|アイテム|マップ|攻略|その他 キャラクター紹介 悪魔に導かれ交錯する人々――。 ストーリーを進めていくうちに、主人公の前に多くのキャラクターが出現します。 ここではキーとなる人物について紹介しましょう。 主人公 ヒロイン ロウヒーロー カオスヒーロー 平穏な暮らしをしていた少年。悪魔召喚プログラムを入手し、事件に巻き込まれていく。 主人公の夢の中で出現する少女。怪しげな儀式の最中に主人公の手によって助けられる。 主人公の幼なじみの恋人で、正義感が強い少年。主人公の夢の中に登場する。 主人公の夢に登場する少年。オザワにいじめられていたため復讐心を抱いている。 ゴトウ オザワ ゆりこ スティーブン 戒厳司令官。ある日を境にして、独裁色を強めていくようになってしまう。 不良グループのリーダー。邪心を持っており、強大な力を求めてゴトウの元に付く。 主人公の行く先々に出現する謎の美女。さまざまな情報を与えてくれることもある。 車椅子に乗った天才科学者。世界の危機を感じ、「悪魔召喚プログラム」を発明する。 【出典】 株式会社アトラス.PlayStation 真・女神転生 解説書.株式会社アトラス、2001、p.6-7 上へ
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登録日:2015/04/21(火) 16 38 37 更新日:2023/02/25 Sat 17 53 03NEW! 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 クロスアンジュ ゲス→漢女 ナナリー ミスルギ皇国 ヤンデレ レジスタンス 失禁少女 妹 東山奈央 汚いアリス・カータレット_←中の人はカレン 汚いクララ 痛姫 車椅子 『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』の登場人物。 CV 東山奈央 「これは馬から私を落とした罪!!」 「これは私を歩けなくした罪!!」 「そしてこれは、生まれてきた罪です!!」 人物 ミスルギ皇国の第二皇女。ジュリオとアンジュの妹。12歳。 姉のアンジュを慕っている。 幼少期の落馬が原因で車椅子生活を余儀なくされており、シルヴィアを救えなかったアンジュはそのことをずっと気にしている。 劇中での活躍 アンジュの洗礼の儀の当日、ジュリオによってアンジュがノーマであることを明かされた際、気を失って倒れてしまう。 そして、両親と国民の信頼を失って不幸が重なったシルヴィアはジュリオにいろいろ吹きこまれたことも重なり、 自分が今まで慕っていたアンジュに憎しみを抱くようになる。 その後は、アンジュ死亡の知らせが来ないことに業を煮やしたジュリオと共謀してアンジュをおびき寄せる作戦を実行。 アルゼナルに潜入したモモカ・荻野目と通話して連行される演技を行ってアンジュとモモカをおびき寄せ アンジュが自分の前に来たところで隠し持っていたナイフの一突きをお見舞いし、 アンジュに「この化け物!!大ッ嫌い!!!」と吐き捨てて精神的ショックを与え、拘束することに成功した。 アンジュを拘束した後、恨み言を言い放ちながら鞭打ちを行い、アンジュが処刑されるのを待っていたが、 タスクの妨害によってアンジュの処刑は失敗に終わり、 「ありがとうシルヴィア、薄汚い人間の本性を見せてくれて!」と吐き捨てられて逃げられてしまう。 そしてアンジュがジュリオに手裏剣を投げつけて負傷させたことでパニックに陥り、悲鳴を上げた。 この一件でアンジュに恐怖を覚えて眠れず、ジュリオの部屋に向かおうとするが、 正体を明かしてジュリオにシンギュラーポイントを開かせるリィザの姿を見てしまい、助けを求めている途中で拘束されてしまった。 (この時「助けて!!アンジュリーゼお姉様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」と叫んでいる) 拘束されたシルヴィアは毒薬を飲まされて眠りについていたが、 エンブリヲに助けられてからは「おじさま」と慕うようになり、エンブリヲに捕らえられていたリィザを奴隷として扱っていた。 エンブリヲに助けられてからは性格が大幅に歪んでしまっており、 アンジュと再会した際には「来ないで!この殺人鬼!!!」と吐き捨てながら異常に怯えていた。 アンジュとの再会後、リィザを地下牢に連行して再び鞭打ちを行い、反省を促せて地下牢を後にしたものの、 あとから来たモモカがリィザを助けたため、逃げられてしまった。 銃を持ちその後を追ったシルヴィアは戻ってくるように命ずるものの、 リィザからジュリオを殺した真犯人はエンブリヲだということを教えられ、再び逃げられてしまった。 エンブリヲが仕掛けた時空融合の影響でマナが使えなくなったことで電動車椅子が使えなくなり、 転倒したシルヴィアは「私は第一皇女…いえ、女帝シルヴィア一世ですよ!!」と名乗りながら助けを求めていたが、 逆に皇宮に来た国民から救済措置を取らなかったことを非難されてしまう。 そして、サリアとの戦闘で皇宮に突っ込んだアンジュと再会したシルヴィアはアンジュに再び恨み言を言い出したが、 その甘ったれた根性に怒りを露わにするアンジュに発砲され、 宮廷医師の話を聞いたアンジュから怪我は既に治っていたことを教えられた上に、 「あなたは、自分で立とうとしないから、立てないだけ」と否定された。 それでも言葉に耳を貸さないシルヴィアは否定し続けるも再び発砲され、 「死ななきゃ治らないのかしら…!?その腐った性根は…!!」と罵倒し続けるアンジュに恐怖し、失禁しつつも自力で立ち上がることに成功する。 その場から逃げ出したシルヴィアは、かつて愛していた姉から別れを告げられ、皇宮の廊下で立ち尽くして泣き崩れるのだった…。 リベルタスが成功した後、時空融合の影響で荒廃したマナ地球で、アンジュと同様に世界に反逆できそうなレジスタンスのリーダーとして戦っている様子が描かれている。 『死にたくなければ、戦いなさい』 この言葉を放ったシルヴィアにはもうかつての甘ったれた性格は残っていなかった。彼女もアンジュの妹だけあって根はメンタルが強い子だったのだろう。たぶん。 外部作品の扱い 『スーパーロボット大戦V』 NPC。概ね原作通りの扱いだがシナリオの都合上、少々出番が簡略化されている。 真のアルゼナルでの決戦でエンブリヲにアンジュに対する人質にされるも、 原作視聴者の100人中100人が想像してた通りアンジュは意に介さず、そのまま自力で立ち上がる流れに繋がる。 その後は困難ルートのエンディングにおいて、原作同様崩壊したミスルギで逞しくやっている模様。 『スーパーロボット大戦X』 こちらもNPC。 アンジュを嵌めようとするもスザクの介入で失敗した上に、ルルーシュから彼の妹と比較して相当ボロクソに貶された。(*1) エンディングでは例のコマンドーじみた服装になっている。 追記・修正は鞭を打ちながらお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] なお世紀末状態となったマナ地球ではこの姉にしてこの妹ありと言わんばかりのたくましさを発揮している模様 -- 名無しさん (2015-04-21 17 44 46) 成長描写がメタルマックス化ってのもどうなのよ、まあ上にも有るとおり流石は姉妹って事か -- 名無しさん (2015-04-21 19 59 16) 彼女がわがまま皇女からレジスタンスのリーダーになるまでの経緯が描かれた外伝作品の登場に期待がかかる。 -- 名無しさん (2015-04-21 21 03 36) ムチを振るう姿がもはやギャグ -- 名無しさん (2015-04-21 21 43 50) アンジュに三行半突きつけられたときショック受けていたあたり、どこかに彼女への甘えが残っていたと思われる -- 名無しさん (2015-04-21 21 51 20) 最後の最後で逞しくなった時点でさすがアンジュの妹だと思った・・・ -- 名無しさん (2015-04-21 21 53 54) 長男は甘ったれたヘタレのままイったもよう -- 名無しさん (2015-04-21 22 09 46) ↑つまりもし生き残れたら逞しくなったと? -- 名無しさん (2015-04-21 22 43 02) 鞭打ちがバンクだなぁってどこぞの提示版で話が出たことがあって、誰かが「プロのフォームは崩れない」といって妙に納得してしまった。車いすに乗って鞭打つ時点で凄いらしいし、流石はアンジュの妹 -- 名無しさん (2015-04-21 22 57 28) ↑鞭を振る時って上半身を使った結構大振りなフォームだからマトモに上半身を動かせない車椅子で振ると言うことは… -- 名無しさん (2015-04-22 01 13 01) てか、モモカ以外のメイドが生き残ってたんだな。 -- 名無しさん (2015-04-22 10 00 23) 誰かを思い出す…… -- 名無しさん (2015-04-22 16 59 51) この姉妹見てるとやっぱ皇后も若い頃相当ヤンチャだったんかな・・・。 -- 名無しさん (2015-04-22 20 16 22) ↑俺はコードギアスのナナリーを思い出したわ。初見で -- 名無しさん (2015-04-22 20 28 35) ↑同じ車椅子のお姫様でも優しさが天地の差だなwww同列にしたらシスコン兄貴がブチ切れそう -- 名無しさん (2015-08-04 23 57 11) リヴァイアスのこずえもシルヴィアのような改心・自立ぶりを見せれば良かったのに。 -- 名無しさん (2015-11-07 20 08 39) ↑2ナナリィーも本質は、苛烈で気性が荒いんだけどな -- 名無しさん (2015-11-07 20 17 46) 汚いアリス・カータレット -- 名無しさん (2015-11-15 13 28 26) ↑中の人はカレンという謎のハイブリッド・・・・でもこの子もアンジュくらい逞しくなったという事はもしかするとあの後にアナル調教された可能性が(ry -- 名無しさん (2015-12-29 20 32 28) シルヴィアの失禁した尿を飲みたい -- 名無しさん (2016-01-31 19 35 02) スパロボ出たら確実にロム兄さんの説教の被害者になりそう………(と言うよりクロアンは対象大杉(エンブリヲは確実)) -- 名無しさん (2016-05-01 19 51 06) この作品が如何に監督の趣味丸出しか分かるキャラの一人、12歳の世間知らずなガキをションベン漏らすまで追い込む倒錯っぷりがヤバい。 -- 名無しさん (2017-03-02 04 35 57) スパロボだと自軍についてくるんだよね -- 名無しさん (2017-03-02 06 31 11) 某錬金術師「立って歩け。前へ進め。あんたには立派な足がついてるじゃないか」 -- 名無しさん (2017-03-14 23 17 08) Vitaのゲームで攻略できればよかったのに、エンブリヲすら漂白したナオミならうまい事やりそう -- 名無しさん (2017-03-14 23 39 20) 汚いクララとか言ったの誰だよw例えが的確すぎて思わず噴いたわw -- 名無しさん (2017-03-14 23 49 55) スパロボで彼女の身柄確保が前倒ししてたら徹底的に性根を叩き直されてただろう -- 名無しさん (2017-10-03 23 30 45) CV東山奈央のキャラで数少ないお漏らしをしたキャラ -- 名無しさん (2017-10-04 00 32 40) もうすぐスパロボX発売だけど今度はどんな活躍を見せてくれるだろうか -- 名無しさん (2018-03-28 12 01 11) ↑基本的に前作(V)と同じだけど、革命の乙女時代のグラフィックが最終話で披露されていた -- 名無しさん (2018-04-07 08 27 35) ルルーシュから自身の妹と比較されてボロクソに言われてたっけな。「自身の全てをかけてでも守るべき妹もいれば、お前のようなどうしようもない妹もいるってことがわかった」みたいな感じで -- 名無しさん (2018-04-07 09 49 31) まだ12歳の幼女だし周りから甘やかされて育ったし間違いを指摘してくれる人も居なかったから歪んでも仕方ないんだよね…むしろ最後あの幼さでよく吹っ切れたと -- 名無しさん (2018-04-07 10 44 37) 虎王へのスパルタ対応をこの子にしてほしかった -- 名無しさん (2018-04-09 21 25 06) なんだろうレオのダン隊長に厳しく扱いてもらいたいわこの小娘。 -- 名無しさん (2018-07-15 19 25 56) ただアンジュへの拒絶は吹き込まれことも大きいし、アンジュ自身ノーマを差別的に見てたわけで。甘ったれではあるけど同情の余地はあるんだよね。 -- 名無しさん (2019-05-29 13 21 02) 下衆な子だとは思うけど、その下衆な行動に怒りが湧くというより笑いが湧くのは何故? -- 名無しさん (2022-02-11 14 48 03) 彼女が崩壊後の世界でたくましく生きてるのは褒められるけど、多分、彼女自身の才覚とか努力というよりはあんな世界でも王室の権威に少しでもすがろうとして集まってきた連中の御輿とされたんじゃないかと思う。横にモモカど同じ格好したメイドも居たし彼女に元王室関係者がすり寄ってきていろいろ吹き込んだんじゃないの? -- 名無しさん (2022-02-21 18 42 17) 最後のシーンを見る限り、彼女も人殺しになったのかな? 出来れば最後のシーンは銃ではなく鞭で打つ描写にして欲しかった。 -- 名無しさん (2022-02-23 21 36 24) ↑もしも続編が出たら拝めるかも……? -- 名無しさん (2022-02-23 22 31 06) アンジュ罵った後に危険になった時にアンジュの名前叫ぶの手のひら返しでこいつやな奴だと思って一気に嫌いになった -- 名無しさん (2022-04-24 23 18 17) 名前 コメント
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ウルウさんが入室しました ウルウ- (黒塗りの和風お屋敷 ウルウ- (ポウフェナ地方、高級別荘地からは少し離れた寂しげな場所にある建物 ウルウ- (池の魚は全て死に絶え、庭の草木は自由に生い茂り、入り口には首の折れた亀の石像 ウルウ- さあ。着きましたよ黒様。(車椅子を押してやってくる ウルウ- (車椅子に座る少女は ゴスロリ衣装に深い帽子を被り、黒のパラソルを差すお嬢様。 ウルウ- (車椅子を押す青年は 蒼と濃い紫を基調とした着飾らない服を着た静かな雰囲気の召使い。 ウルウ- (動物も草木も置物も、全て死んでるこのお屋敷に、酷くミスマッチな洋風な二人 ウルウ- ・・・・・・・(一本だけ、綺麗に舗装されたタイルの道を車椅子を押して進む ウルウ- さあ。黒様、もうすぐ日も落ちます。 ウルウ- ご就寝のお時間ですよ・・・・・・・(車椅子を押したまま離れの一室へと入って行く ウルウさんが退室しました ウルウさんが入室しました ウルウ- (数十分後、独りで中から出てくる召使いの姿 ウルウ- (独り箒を持って、タイルの上だけ掃除を始める 璃雨さんが入室しました 璃雨- (昔は栄華の中にあったであろう、黒塗りのお屋敷へと続く広大な庭 璃雨- ……。(その玄関前に立つ一人の女性 ウルウ- ・・・・・・・、(掃除の手を止める ウルウ- どうやら、客人のようですね。(玄関前に立つ女性を見て 璃雨- ……(足下には一本だけ綺麗に掃除されたタイルが伸び、屋敷へと続いている。 ウルウ- (箒を置いて、ゆっくりと玄関へと歩む 璃雨- …人の手が掛かった形跡がある。という事は…(小さく呟き 璃雨- …やっぱり、只の噂でしょうね。 璃雨- (ふと顔を上げると、奥から歩いてくる人の姿 璃雨- 今晩は。夜分にごめんなさい。(人影に穏やかな笑顔で挨拶 ウルウ- いえいえ、構いませんよ。(玄関の柵を横に開き ウルウ- こんばんわ璃雨様。 ようこそ玄源武家へ。(璃雨へ挨拶をする 璃雨- あら…。やっぱり漆さんだったのね。(穏やかに微笑み ウルウ- ええ、ココは黒様のお屋敷ですから。 ウルウ- 黒様に仕える召使いとして、ココに住まわせて頂いております。 璃雨- …そう、ここは玄源武家の本邸だものね。 ウルウ- 左様で御座います。璃雨様。 璃雨- でもあなた達は別の地で暮らしているものだと思っていたから…少し驚いてしまったわ。(うふふ、と ウルウ- いえ、ここが黒様のお屋敷ですから。 ウルウ- ずっと、ココで暮らしますよ。 黒様さえ許してくれるのであれば。(振り向いて離れを見る 璃雨- …そうね。誇れる相手に従者として身を捧げられる…とても素敵なことだと思うわ。(微笑み ウルウ- お褒めに頂き光栄です。璃雨様。(璃雨へ振り向き軽く一礼 璃雨- ……(そんな漆を見て 璃雨- …一応、用件があってここへ来たの。聞いてくださる? ウルウ- えぇ、どうぞなんなりと。 璃雨- 近隣の住民から相談を受けたの。この屋敷の付近で霊障が発生すると。 ウルウ- ・・・・・・・ 璃雨- …うちは魂魄の存在を信じているから。…でも、あなた達が居るという事は、きっと見間違いか思い込みね。 璃雨- だからここに人が住んでいる事を確認しに来たのよ。書類上手放されてはいないみたいだから。 ウルウ- それはそれはご面倒をおかけ致しました。(丁寧に頭を下げる ウルウ- ココには私めと・・・・・・・黒様が住んでおりますから。 璃雨- ええ。それが確認できたなら充分。こちらこそお邪魔してごめんなさいね。 ウルウ- いえいえ、わざわざご足労頂き申し訳ないです。 璃雨- ………。 璃雨- ……漆さんって、霊感の類はあるのかしら。 ウルウ- さあ…どうでしょう… ウルウ- 知識に偏りがあるものですから… 璃雨- そうなの…。 ウルウ- 無いとは…言えませんね。 璃雨- …いえね。 恥ずかしながら、私には霊感の類がまったく無いの。 璃雨- 道士の名を持っていても。……だから此処で実際に霊障が起こっているのかどうか、感じる事はできないのよ。……(漆を見て 璃雨- ……漆さんは、どうかしら。 ウルウ- そうですか… それでは、調査は難航を極めますね………(ふと暗くなった空を見上げ ウルウ- わたくしは…見ようと思ったものしか見えませんから… 璃雨- ………。(同じく空を見上げ ウルウ- 璃雨様………人はいつ、死ぬと思いますか? 璃雨- ……人によって信じるものは違う、としか言えないわ。私には。 璃雨- ……少なくとも、他人が見届けられるのは肉体の死まで。その先の事は…証明できないわ。 ウルウ- そう…そうですね… 璃雨- …けれど、証明できないという事は、その先は強制されるものではない。 璃雨- だから宗教なんかでは、死後についての教えを多く扱う。……私はそういう風に考えているわ。 ウルウ- ああ・・・・・・・ ウルウ- 私めの考えは…少し、医学的には可笑しなものなので… ウルウ- 急に話しても驚かれるかと思いましたが… ウルウ- ・・・・・・・ ウルウ- 璃雨様なら大丈夫かもしれませんね…(薄く笑って 璃雨- うふふ、教えてくださる? 訊こうと思っていた所なの。 ウルウ- 私めは…人は…人が死んだ認めたとき、生を諦めたときに死ぬと考えております… ウルウ- あぁ、死んだのを認めるのも、生を諦めるのも…これから死に行くその人ではありません… ウルウ- 周りです。 他人に死んだと思われて、ようやくその人は死ぬ。 ウルウ- 心臓が止まっても、脳が死んでも、体が粉々になっても…医師が諦めなければまだソノヒトは死んでないでしょう…? 璃雨- ………。(漆をじっと見て 璃雨- ……驚いたわ。……私が昔居た土地の人と、全く同じ考え方をしているのね。 ウルウ- それはそれは…そうでしたか…。 それなら話が早いかもしれません。 ウルウ- ココから先も一緒かどうかわかりませんが・・・・・・・ 璃雨- うふふ。続きを聞かせていただける? ウルウ- 私めと璃雨様に共通の友人―そうですね、仮に燦山様としましょう。 ウルウ- 燦山様が何者かに心臓を握りつぶされて絶命してしまった…その時に… ウルウ- 私めが燦山様の死を認めてしまえば…燦山様は私めにとって"死んでいる"事になります… ウルウ- 私めが幽霊を信じており、霊感が強ければ…"死んでしまった"燦山様の幽霊を見ることもあるでしょう… ウルウ- しかしながら…燦山様の死を認めていない者にとっては… ウルウ- 彼はまだ"死んでいない"のですから…幽霊を信じていて霊感が強くとも… ウルウ- 見ることは出来ないと考えております… 璃雨- …………。 ウルウ- つまり・・・・・・・(玄源武家の敷地を見渡す ウルウ- 私めには今、ココに誰の幽霊も見えませんが……… ウルウ- 玄源武家の一族が何者かに皆殺しにされ既に"死んでしまって""幽霊になってしまっている"と信じる者なら、 ウルウ- そういった方の幽霊が、見えるかもしれませんね・・・・・・・(薄っすらと微笑み 璃雨- …零障は、現象を察知する人間が「死」を認識する事でもたらされる。 璃雨- ……そういう解釈でいいかしら? ウルウ- そう、ですね・・・・・・・(璃雨を見て少考し ウルウ- 一般的にはそうです・・・・・・・正確には「死後」を認識する事で幽霊や死霊やはたまた転生となる。 ウルウ- これは例外的な…例外中の例外の話なので聞き流してくださって結構なのですが… ウルウ- 「ネクロマンシー」と呼ばれる術師の中には、 ウルウ- 「生存」でも、「死後」でもなく、 ウルウ- ―『死を固定する禁術』―を扱えるものもいるそうですよ・・・・・・・ 璃雨- ………『死』を、固定する……。 ウルウ- そういった方であれば…「死」を認識しているにも関わらず、 ウルウ- 蘇りも、幽霊になったりも、生まれ変わったりも、死後の世界に飛ばされたりも、する事無く、 ウルウ- "死んだまま"この世にあり続ける存在も…作れるのかもしれませんね… ウルウ- ・・・・・・・ 璃雨- …………。 ウルウ- あぁ、少し、特殊な事例を話しすぎましたね。 申し訳御座いません。(一礼して 璃雨- いいえ。……とても興味深いお話だったわ。(微笑み ウルウ- そう言って頂ければ幸いです。 ウルウ- 幽霊を見られた方がいるんでしたら、確かにこの屋敷にはその人にとっての幽霊が居るのでしょう。 璃雨- ……ええ、そうなのかもしれないわ。 璃雨- ………。 そう、ね。 璃雨- ……例外中の例外の方についての話を…少ししてみてもいいかしら。 ウルウ- えぇ、どうぞ…。 璃雨- …… 璃雨- ……その人は、辛くは無いかしら。 ウルウ- ・・・・・・・それは、どちらが?(少しの沈黙の後、尋ねる 璃雨- 「ネクロマンシー」の方よ。(即答し ウルウ- ・・・・・・・ 璃雨- 「死」は恐怖とは違うと、私は前に言ったけれど…… 璃雨- それでも、人をひどく疲れさせるわ。……見つめる人間を消耗させていく。 ウルウ- ・・・・・・・ 璃雨- その消耗は、通常時の経過によって癒えてゆくもの。…身近な人の死を受け入れる事。思い出にする事。それには「時間」が必要なの。 璃雨- 私の居た所は、死体を凍結させて永久保存するのだけれど……それでも同じ事よ。 璃雨- だけれど、「死を固定」してしまったら、どうかしら。 璃雨- 「死」が目の前に絶え間なく存在し続ける……その人は一体、どんな気持ちでそれを見つめるのかしら。 ウルウ- ・・・・・・・ ウルウ- きっと、 ウルウ- 辛い、のでしょうね。 その人は。 ウルウ- でも、おそらく・・・・・・・ 璃雨- ………。 ウルウ- 他の生き方は知りませんから・・・・・・・ ウルウ- 知らないですから・・・・・・・ ウルウ- すがるしか無いんです・・・・・・・ 璃雨- ……そうね、きっとその人には、 璃雨- ……その死を受け入れられないほど……大切な人がいたんでしょうね。 璃雨- ………私には、死を受け入れられないほど大事な人間なんていないから。(ポツリと、 ウルウ- ・・・・・・・ 璃雨- ……きっと、その人の気持ちを解れる事はないでしょうね。(少し俯き、遠くの地面を見つめて ウルウ- ・・・・・・・ ウルウ- はい・・・・・・・ ウルウ- 変わらなければならないのはどっちか・・・・・・・明白ですから・・・・・・・ 璃雨- …………、(顔を上げて漆を見て 璃雨- …………どうかしら。……変わる必要なんて無いと思うわ。(再び視線を地に移し ウルウ- どうで・・・・・・・しょうかね・・・・・・・ 璃雨- …………少なくとも、私には彼等が少しだけ、羨ましい……(ぼんやりと遠くを見上げる ウルウ- ・・・・・・・そうですか。 ウルウ- 不思議な方です…璃雨様は……… 璃雨- ………無い物ねだりなだけよ。 璃雨- ……形振り構わず人を想える、強い感情と、純粋な心。……そういうものに憧れてしまうだけ。 璃雨- 私には無い物ばかりだから……… ウルウ- そう、おっしゃられたのは………璃雨様が初めてでございます………… 璃雨- ………。 璃雨- ……うふふ、なんだか、貴方にはおかしな話ばかりしてしまうわね。(微笑み ウルウ- いえいえ。こちらこそ………ですが…興味深い話ばかりで御座います………… ウルウ- 璃雨様………………… 璃雨- …………何かしら? 漆さん。 ウルウ- これからも、宜しくお願い致します…………………(頭を下げる。何かが彼をそうさせたのか。 璃雨- …………………(彼のその言葉に、驚き、戸惑い、複雑な感情が入り混じる 璃雨- ………………、(けれど、 璃雨- …………ぜひ、またお会いしましょう。(穏やかに―――だが、いつもと何かが違う微笑みを見せる ウルウ- えぇ………………… ウルウ- またお会い致しましょう。 ウルウ- (スッと後ろへ下がる ウルウ- 私めは離れの方へ行かねばなりません・・・・・・・ ウルウ- どうか………夜道にお気をつけてお帰りくださいませ。 璃雨- ……そうね。 …お時間を取らせてごめんなさいね。(困ったように微笑み ウルウ- いえいえ、こちらこそ申し訳ない。(薄っすらと微笑み 璃雨- それじゃあ、そろそろ失礼するわね。(微笑みながら、少し漆から離れ ウルウ- えぇ………お気をつけて………… ウルウ- (深々と一礼し、こちらも離れへと歩む 璃雨- 漆さんもお仕事お疲れ様。(笑顔で手を振り、踵を返して帰路に 璃雨- ……… 璃雨- (互いに背を向け、随分離れた所で 璃雨- ………最後の言葉は、余計だったかもしれないわね。(ポツリと 璃雨- ………(だけど、ああ言われた瞬間、本当に、単純に 璃雨- (――――嬉しかった。 璃雨さんが退室しました ウルウさんが退室しました
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「ドラなの」第1章「魔法の世界へ・・・・・・」 前編 日本のとある町にある公立小学校。 既に日は傾いており、学童達は学校という強制収容所からの生還に歓喜しながらそれぞれの家路に着く。 彼らの頭はすでに「学校に行った」という過去ではなく「これからどうやって遊ぶか?」という未来に向けられている。 未来の存在を無邪気に、そして楽しいものであると信じられるのは若者の特権であり、それこそ若者のもつパワーの源なのだ。 まぁそれはさて置き、こんなご時世に一人だけ教室という牢獄からの脱出に失敗した者がいた。 4階5年3組 彼はライトグリーンの服に紺の短パン。そして野暮ったい丸いメガネを掛けた少年だった。 そして彼の目前には学校では一角の地位である“先生”と呼ばれる役職に就いた中年のおじさんが眉間にシワを寄せ、1枚の紙切れを少年にかざしながら切々と語っている。 その紙切れには社会科の問題が書かれており、解答欄の全てに『ターン“へ”』が赤ペンで振られている。 アメリカの人がそれだけを見れば「Greatjob!」と褒めてくれるだろう。しかしここは日本の学校であり、全く正反対の意味を持つ。 つまり日本でのターン“へ”(チェック)は正答ではなく誤答であり、日本での正答は言わずもがな、マルである。 そしてその紙切れにも1つだけ“マル”が存在した。しかしそれは多数ある解答欄ではなく、氏名欄の隣であった。 この事実に少年が先生の話を真摯に聞き、反省の色を示していればまだ同情の余地がある。だが彼の意識は下界で自分を呼ぶ友人2人に注がれていた。 2人の要求はただ1つ。 『試合に遅れるから早く降りてこぉーい!』 というものだ。 何でもレギュラーメンバーの1人が病欠で、ベンチを温める彼に出番が回ってきたのだ。 彼は『今は動けないから先に行ってて!』とジェスチャーで返すが、2人には伝わらないのか更に激しい調子でこちらに叫ぶ。 お互いの要求が通らないことで双方の動きが苛烈化していく中、遂に先生に雷が落ちた。 「こぉら野比!君は先生の話を聞いておるのか!?」 「は、はい!」 「まったく君は人の話は聞かないし、努力もしない。そんなので将来いい大人になれると―――――!」 その後先生のお叱りから彼、野比のび太が解放されたのは20分後のことであった。 (*) 「ああ、ひどい目にあった・・・・・・」 のび太はそう呟きながら今も肩を怒らせながら自らを待っているだろう友人達の元へ急ぎ足で向かう。 そして 「(また打(ぶ)たれるだろうか・・・・・・)」 と背筋をゾクッとさせた時、彼の視界にある光景が入った。 『少女が床に落ちた本、十数冊を拾おうとしている』 字に起こせばこれだけのことだが、彼女が同じクラスの同級生であり、その行為を“車椅子に乗った状態”から行おうとしている事が一番重要だ。 その本は絵本のように薄い物もあるが、辞書みたいに分厚い物もあるので拾うのにいちいち苦労している。 のび太はそのまま通り過ぎても良かったが、その良心が許さなかった。 「大丈夫?」 呼びかけながら転がる本を拾い集める。その拍子にそれらのタイトルが読み取れた。 『ぼくらの1週間戦争』、『空想化学読本』、『決定版!これだけ見とけ世界遺産百選』などなど・・・・・・。しかしこれらは彼女のものではなく、学校の図書室の蔵書らしい。全てに学校名のスタンプが押印されていた。 「ああ、のび太くん。おおきに」 その車椅子の同級生、八神はやては笑顔とともにのび太からそれを受け取ると、本の多数積まれた台車にそれを戻した。 どういう拍子か台車を揺らして落としてしまっていたようだ。 「はやてちゃんって図書委員だったっけ?」 「そうや。わたし本読むの好きやから、待ち時間ゆっくり本が読めるこの委員って結構乙なスポットなんよ~」 確かに小学校の図書室にしては規模が大きいこの学校だが、しょせん小学生。読書好きなどそうはおらず、聞いた噂では年中“閑古鳥”が鳴いていると聞く。 その噂を聞いた時 「(図書室になぜ鳥が鳴いてるんだろう?先生のペットかな?)」 と思ったのび太ももちろん全く利用したことがなかった。 「へぇ、そうなんだ。・・・・・・そういえば1人でこれを図書室に?」 目の前の台車を示してきく。図書室はこの学校の最上階である5階に位置し、ここは1階であった。 そして彼女は 「うん」 と頷く。 「それじゃ手伝うよ。はやてちゃん1人じゃ大変だろうし」 「ほんまか?そりゃありがたいわぁ~。しずかちゃんが塾で急いで下校せなあかん、ちゅうとった(下校しなきゃいけない、って言っていた)から困っとったんよ~」 彼女はパッと明るい顔を見せると、礼を言った。 そしてのび太には台車を押すよう頼んで並進するようにして輸送を開始した。 その間にはやてからこの本について話を聞くと、何でもこれは新たに図書室に入れられる蔵書で、2日程前に図書室担当の先生が 『2日後は出張で私(先生)がいないけど、届いたものを台車に載せておくよう業者の人に頼んだから、あなた達で図書室に運んでおいてね』 と頼まれたのだという。 しかし同じく図書委員を務め、はやてにとっても親友である源静香が急用で下校せねばならなくなり、彼女1人で行おうとしていたのだという。 「ふ~ん。そんな理由があるなら明日やってもいいと思うんだけどなぁ~」 のび太は呟きながら一階の給食室にそれを運ぼうとする。 「ああ、そっちやないで」 「え?このエレベーターを使うんじゃないの?」 給食室には給食センターから届いた巨大なワゴンを上に運ぶための大型エレベーターが存在する。クラス内で順繰りする給食係という役職に就いたことのある彼はそれをよく知っていた。 「ううん。そんな大掛かりなことをせんでも運べるやろ?」 「ま、まさか階段で・・・・・・!?」 はやては台車を見つめて絶句するのび太に微笑みを見せると、 「ま、ついて来(き)いや」 と促した。 (*) 「へぇ、こんな所にエレベーターがあったんだ」 のび太は呟くと“↑”ボタンを押し、3階を示す液晶ディスプレイからはやてに視線を移した。 この定員が数人の通常型エレベーターは先ほどの給食室からさらに奥に行った倉庫の近くにあった。 「やっぱりのび太はんも知らんかったんかいな。・・・・・・まぁ、普通の人は使っちゃいかんかんね」 ピンポーン 軽やかなチャイムと共に扉が開き、のび太は台車と共に「それ行け!」とばかりに滑り込む。しかしはやてがなかなか乗ってこない。 不審に思って振り返ると、彼女の電動車椅子は廊下で超信地旋回(その場でくるりとターンすること)。エレベーターへバックで駐車しようとしている最中だった。 「(そっか、車椅子なんだっけ・・・・・・)」 彼女の口調や笑顔からは全く見られない自分達との違い。しかし確かにハンディという壁が存在する事を彼は改めて実感した。 のび太は彼女がエレベーターの空きスペースに収まるのを確認すると“開”ボタンから“閉”ボタンへと押し替えた。 「おおきに」 「うん。でもいいなぁ~、いつもエレベーター使えるんでしょ?ほら、僕達の教室4階だから疲れてる時だと階段が山に見えてさ~それだけで嫌になっちゃうもん」 のび太としては純粋に実感を言ったまでだったが、そのような話題はあまり振るべきものではなかった。 「ふーん・・・・・・わたしは・・・・・・自分の足で歩ける方が羨ましいかな・・・・・・」 不意に過る寂しそうな声。 遅まきながらようやくのび太は気づく。 彼女らのような人にとって最も嫌なのは、そのような普通との違いを言われること。例え相手に悪意が無いにしても。 それにはやては特殊な事例であった。 しずかに聞いた話によれば、はやては昔から原因不明の下半身マヒの障害を患っており、ずっと車椅子生活だった。 しかし、ある日に奇跡が起こった。 それは彼女が魔法とか家族が増えたりとかそんなの“何にも起こっていない”小学校3年生の独りクリスマスを迎えた時だ。 朝起きると突如として彼女の足を含む下半身は運動神経に至るまで全て回復。病院でのリハビリ生活の末、数日で歩けるまでになったのだ。 しずかなどの友人は『聖夜の奇跡』や『サンタの贈り物』としてこれを喜び、はやて自身も突如として広がった世界に大きな夢を持ったはずだった。 だが半年前。何故か再発してしまったそれは、やってきたのと同じように突然彼女から世界を、夢を奪い去ったのだ。 人間最初からダメなら諦めもつく。しかし安易に夢を見させられて、それを突然奪い去られるショックは計り知れない。 彼女とて同じである。 ついこの間まで、みんなと同じように走ったり、歩いたり、座ったりできた。 その長い階段でもみんなと同じように肩で息をしながらも一緒に登れた。 そんな普通の生活を彼女は夢に見、実現され、何の前触れなく瞬時に奪われてしまった。 彼女は自分を心配する人達に笑顔でこう言ったという。 「元に戻っただけやから、心配せんでええよ」と。 八神はやては強い子である。だからその真実を受け止める。だがその心中、穏やかでないことは容易に想像がついた。 「ごめん!そんなつもりじゃ・・・・・・!」 「・・・・・・うん、ええよ。もう慣れっこやし、のび太くんがわざとそんなこと言う人やないのはわかっとるから」 はやてはそう言うと微笑んでみせる。しかしそれが無理したものであることが分かる気がして、のび太には嫌だった。 (*) 「のび太くんありがとうな。助かったで」 はやては図書室のカウンターまで台車をのび太に運ばせ、労を労(ねぎら)った。 「こんなの全然へーきだよ!他にも何か手伝えることある?」 のび太の言にはやては振り返るが、何かに気づいたような顔をして小声で言う。 「あぁ・・・・・・気持ちは嬉しいんやけど、“何か大切なこと”を忘れてへんか?」 『え?』となるのび太に、はやては彼の背後に立つ人達に会釈した。 「「のび太ぁぁぁ!」」 突然の怒声と脳天に貫く衝撃と激痛。 「いたぁーい!痛い痛い・・・・・・」 腰が砕けたのび太はその場に座り込み、カチ割れそうな頭を抑えながら振り返る。果たしてそこには怒りに目を爛々と燃やす2人組がいた。 言うまでもないが、彼の友人である剛田武(たけし)ことジャイアンと、骨川スネ夫だった。 「お前いつまで待たせるつもりだ!?」 ジャイアンがその巨躯に秘められたる莫大な肺活量を使って怒鳴る。 これにのび太は完全にすくんでしまう。 「ちょっと人助けをしてて・・・・・・」 「あんだと?お前、人助けとジャイアンズの進退とどっちが大事なんだ!?今日負けたら河川敷(練習場所)が南校の連中に取られちまうって言っただろうが!」 「そうだぞ!どうしてくれるんだ!?」 スネ夫がジャイアンの威光を被って援護射撃。 この分だとあと2、3発は拳骨を食らうことになるだろう。のび太は覚悟したが、今日は勝手が違った。 「まぁまぁ、たけしくんもスネ夫くんもそんなに責めないであげてや。わたしが急いでるのび太くんを呼び止めて、“無理にでも”ってお願いしちゃったんや。堪忍してあげて。な?願いや」 はやてが仲裁役として加勢。加えて 「(あれ?呼び止められたんだっけ?)」 と思ったのび太の視線に小さくウィンクして見せた。 こう正面から庇われてしまってはガキ大将を自称するジャイアンも振り上げた拳を納めざるを得なかった。 「はやてちゃんがそこまで言うなら仕方ない・・・・・・だがな!」 ジャイアンはのび太を煩雑に立たせると、スネ夫に問う。 「今何時だ?」 「え~と、2時47分」 「試合開始まであと15分ないな・・・・・・だからのび太!」 「う、うん」 「全速力で走るぞ!遅れたらケツバット20回だ!」 「えぇ~!」 「スベコベ言うなぁ!」 そうして2人はのび太を半ば担ぐようにして階段を駆け降りていった。 そして図書室に残された少女は、祭りが終わった後のようなもの寂しさを感じていた。 シレンヤ氏 ドラなの 第1章 後編へ
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蒼い光。 兄弟の右腕から放たれた白い極光を、塗りつぶすかのように拡大していく蒼い光。 その神々しいまでの光は、数瞬もしない間に兄弟へと到達し、覆い隠した。 だが、それでも光は進行を止めない。 着実に自分の方へと近付いてくる。 (……この現象も俺達の力か?) この異常な事態にも関わらず男は寸分も動じず、澄んだ空に似た色を放つ光を観 察する。 ふと、男の顔に笑みが浮かぶ。 この光が何なのかは男でさえも分からない。 一言で言えば未知数。 だが、それでも男は顔を歪めたまま逃げようとはしない。 この光に、自らの種の新たな可能性を垣間見た気がするから。 その先には自分の望む物が存在する、そんな気がしたから。 獰猛な笑みを浮かべたまま男は動かない。 (この光の先に何があるのか……) 兄弟がそうしたように男は光へと手を延ばし――同様に極光へと呑み込まれた。 □ 今にも雨が降り落ちてきそうな曇り空の下、三人の人間が歩いていた。 とはいっても、実際に歩いているのはその中の二人だけ。 もう一人は車椅子に腰掛け、のんびりと今晩の夕食について考えていた。 「なぁ、二人とも今日の晩御飯はどうする?」 灰色の空とは対称的に眩しいまでの笑みを浮かべ、車椅子の少女は後ろの二人に話し掛ける。 「私は何でもいいですよ」 「私も主の作ったものなら何でも」 車椅子を押す女性は肩まで掛かった金髪を揺らし、鮮やかなピンク色の髪をポニーテールに結わえた女性は買い物袋を片方の手に抱えながら、どちらも優しげな笑みを浮かべて答える。 だが女性達の微笑みとは逆に、車椅子の少女は不満げに頬を膨らました。 「なんや気ぃ使わんで、好きな物頼んでいいんよ? もう、ほっぺた落ちる位の料理作ったるから」 少女の言葉に罰が悪そうに苦笑いを浮かべる二人の女性。 それは、端から見ていても幸福に包まれているのが分かる、和やかな光景であった。 彼女達は楽しそうに自宅へと続く道を歩いていく。 時々、車椅子の少女――八神はやては思い出す。 あの孤独な日々を。 親もいない、足は動かない、学校にもいけない。正直いって退屈以外の何物でもなかった日々を。 だけどそれはある日を境に急変した。 ――家族 叶うことのない夢だと理解していても、心の底ではずっと望んできた世界。 それをはやては手に入れた。 それからの毎日は楽しい事ばかりだった。 いや、何をしても楽しく感じた。 一人きりの寂しい食卓。 それが、今ではみんなで笑い合える賑やかな食卓。 今までの色褪せていた世界からは考えられない程、楽しい日常。 はやてにとって、絶対に離さない、離したくない、そんな世界。 はやては笑う。 今までの寂しかった人生の分まで、はやては笑う。 ――孤独な車椅子の少女と戦いしか知らない騎士達。 そんな五人が作る、何処までも純粋で、何処までも穏やかな『家族』という名の器。 その器は、四人の守護騎士に感情を与え、平穏を望む心すら与えた。 その器は、車椅子の少女には楽しい日常を与え、家族の温もりを与えた。 悲しい過去を持った者達に、ようやく訪れた平穏。 『家族』の誰もが願っていたこの日常が永遠に続けばいいと。 その事件――後の彼女達の運命を大きく変える事件は、我が家まであと数分といった薄暗い一本道で発生した。 はやての視界に映る物は、等間隔に植えこまれた街路樹と、その間に埋め込まれた淡い光を放つ街灯があるだけだった。 当然それだけの光で道を照らし尽くせる訳も無く、辺りは少々薄暗い。 そして信じられないくらいの静寂。 人々が消失したかのように、物音一つしない。 帰宅途中のサラリーマンや、散歩中のおばさん、買い物帰りの主婦さえもいない。 自分達の足音しか聞こえない夜道。 (う~何か薄気味悪いなぁ……) 後ろの二人にバレないよう体を震わすはやて。 別にバレたところで何という事はないのだが、普段は大人びているはやてと言えども、やっぱり子供、無意識に子供特有の見栄張りが出てしまった。 「はやてちゃん、大丈夫ですか?」 だが、顔を上げたはやての目に映ったものは、心配そうな顔で覗き込むシャマル。 自らの見栄が一瞬で看板された事に気付き、はやては思わず苦笑してしまう。 ――そや、今は一人じゃない。 シャマルが、シグナムが、みんながいるんや。 怖いことなんて、何もない。 はやての胸中に宿る、暖かい何か。 それが何なのかは分からないけど、とても心地良い。 「なんでもあらへんよ」 満面の笑顔はやてが答える。 緩やかに流れ続ける和やかな時間。 何時までもそうあって欲しい、何時までも終わらないで欲しい、楽しい時間。 だが、そんな願いを打ち砕くかのように、事件は発生した。 最初にその異変に気付いたのは湖の騎士シャマルだった。 それに気付くやいなや、驚愕に足を止める。 次いで気付いたのは烈火の騎士シグナム。 いきなり歩みを止めたシャマルに訝しげな視線を送り、そのシャマルの視線の先にあるものに気付き、動きが止まる。 そして、最後に気付いたのは二人の主、八神はやて。 その表情に驚愕を張り付かせ、動きを止めた二人の視線を辿りそれを見つけた。 そして二人同様に動きを止めた。 三人の視線の先に存在する物。 三人を驚愕させ、時間が止まったかのように行動停止に陥らせている物。 それの正体は――『ヒビ』。 卵を固い物にぶつけると出来る『ヒビ』。 窓にボールをぶつけてしまい出来る『ヒビ』。 その『ヒビ』が、まさに何もない筈の空中に存在している。 前触れもなく唐突に現れ、悠然と佇む『ヒビ』に、三人は息を呑む事さえ忘れていた。 「……な、なんなんやろ……あれ……?」 その硬直から最初に抜け出す事ができたのは八神はやてであった。 驚愕に震える声ではやてが後ろの二人へと問う。 「シャマル、離れるぞ」 だが、その疑問に答えられる者など居るはずもなく、ただ烈火の騎士は避難を呼び掛けた。 将の言葉に、一つ頷き従うシャマル。 主と共に、直ぐさまその場から離れようときびすを返し―― ――その瞬間亀裂が強烈な光を放ち始めた。 「キャア!」 「主ッ!」 「はやてちゃん!」 シャマルはその身を盾にするかの様にはやてを抱き締め、シグナムは二人を護る防壁の如く亀裂と二人の間に身を滑り込ませる。 だが、そんな守護騎士達を嘲笑うかの様に光は輝きを増していく。 光は全てを塗り潰す。 街路樹も街灯も自分自身の姿さえも『青』の中に溶け、見えなくなる。 まるで己の存在が消失したかの様な感覚。 目を瞑ろうと、瞼越しに『青』が瞳を占領する。 ――抗うことさえ不可能。強烈な『青』が世界を支配した。 □ 「主はやて!大丈夫ですか!」 「ううう……まだチカチカするけど何とか……」 『青』が世界を支配したのはほんの僅かな時間であった。 光はほんの数秒で消え失せ、漆黒に染まる元の世界が現れる。 だが三人の網膜には、今だ強烈な『青』が焼き付いていて、眼は薄ぼんやりとしかその機能を果たさない。 三人の視力が回復したのは光が消えた数分後の事だった。 「何やったんやろうな、さっきの……二人は分かる?」 今だ違和感を感じる瞳を擦り、はやてが声を上げた。 その元気そうな声に安堵しながら、二人の守護騎士が口を開き―― 「いえ、私にも何が何だか…………ッ!?」 「私もあんな物見たことありませ…………ッ!?」 ――二度目の驚愕に動きを止めた。 また何かあったのか? そう思いながら二人の視線を辿るはやて。 その視線の先には、 「…………なぁっ!?」 一人の男。 何十年もほったらかしにしたかの様なボサボサな金髪。 それらの間から覗かせる凛々しく端正な顔。 そして下着一枚羽織っていない、ほど良く引き締まった体。 気絶しているのかピクリとも動かない。 誰、この人? いつの間に現れた? 何で足から血を流してるの? 様々な疑問が湯水の様に湧き上がる。 だが、それらの疑問を押しのけ、一つの巨大な疑問が頭の中を占領する。 ――何故、男は全裸なのか? その一点に思考が集中して止まる。 うら若き車椅子の少女は初めて見る男性の全裸に、顔を真っ赤にし声にならない叫び声を上げた。 □ 緑色の芝生が何処までも続く広い広い草原。 気が付いたら男はそこに立っていた。 豊かな緑、丘の上にポツンと立つ一本の木。 どこか懐かしい光景。 男が事態を把握しようと周辺を見回していると、いきなり二人の子供が現れた。 男は、腕を組み少年たちの方へと体を向ける。 トンガリ頭の少年に短髪の少年。 二人は、鮮やかな金髪を揺らし楽しそうに語り合っている。 「おい、―――――!お前もそう思うだろ?」 「ああ、人間もプラントも一緒に歩いていけるさ、必ず」 満面の笑みで、反吐が出るほど甘い事をトンガリ頭は言った。 男が僅かに顔を歪める。 だが、短髪の少年は正反対に満足気な微笑みを浮かべる。 「あぁ楽しみだなぁ。ねぇ、お兄さんもそう思うだろ?」 短髪の少年は男の方を向きそう言った。 男の目が見開かれる。 だが、それも一瞬。 直ぐに無感情な表情へと変わり、無言で佇む。 「……お兄さんは信じられないの?」 トンガリ頭が純粋な眼で男を見る。 「…………人間の何を信じろというのだ」 男はその視線を真っ向から受け、口を開く。 「全部さ!」 男の問いに、迷うことなく短髪の少年答えた。 男は眉をひそめる。 「……俺には無理だな」 そう言い男は少年達に背を向け、何処へともなく歩き始める。 ――男は知っていた。 少年達の希望が絶望に変わることを。 少年達がどういう人生を歩むのかを。 今、嬉しそうに微笑んでいる少年達が何を知り何を選択するかを。 少年達との距離はどんどん離れていく。 男は一度も振り向かない。 あの頃には戻れないし、戻りたくもない。 こんな幻想に付き合っている暇など自分には存在しない。 自分には、なすべき事があるのだから。 □ 「あ! 目ぇ覚ました!」 上から覗き込む茶色がかった髪色の少女。 それが意識を取り戻した男が見た、始めの光景だった。 男は、少女――はやての問いに答える事なく、体を起こす。 反動でベッド代わりのソファが僅かに軋んだ。 男は、気を失う前の事を思い出そうと頭を回転させる。 あの時、自分を包んだ青い光。 あれに包まれたと同時に自分は気絶し、目を覚ましたら見覚えのないここに居る。 気を失っていた所を拾われたのか? 「思ったより元気そうで良かったわ。私は八神はやて、よろしくな」 考える男に、微笑みながら話し掛けて来るはやて。 だが、男はチラと目をやるだけで何も答えない。 「なんや無愛想やな……何処か痛いんか?」 男の身体を気遣った言葉。 だが、それさえシカト。 ガン無視。 顔すら向けない。 その態度に流石のはやても頭に血が上り掛ける。 (落ち着くんや、八神はやて……怒ったらいかん。相手は怪我人なんや。深呼吸、深呼吸) 肺に大きく空気を取り込み気を落ち着かせる。 「……………お前が俺を拾ったのか?」 と、そこで男が口を開いた。 「そ、そうやで、足から血ぃ流して倒れてたんよ。治療してくれたシャマルにお礼言っとき」 「そうか」 ようやく成立した会話に僅かな喜びを感じているはやてに一つ頷くと、男は無造 作に左手を掲げた。 その行動が何を意味しているのかはやてには理解出来ない、出来るはずがない。 「どうしたん?左手が痛いんか?」 不可解な男の行動にはやてが首を捻る。 実際、男からしたらこの行動に大した意味は無い。 単にはやてを殺そうとしている――ただ、それだけだ。 理由など無い。 強いて言えば『人間』だから。 自らの為なら他を省みず、寄生虫の如く全てを搾取しつくす『人間』だから、殺す。 目の前にいる、自分を助けてくれた少女でさえ、殺す。 その行動には一辺の躊躇いも見受けられない。 端正な顔に何の感情も写す事なく、男は目の前の少女の殺害を決めた。 視認できない程に極小な『門』を発現。 『門』を媒介に『持ってくる力』と『持っていく力』が交差。 選択するは『持ってくる力』。 それを数十の斬撃へと変換して放つ。 一秒にも満たない時間で行われるであろう作業。 ただそれだけで少女の体は数十の肉片へと変貌し、そのついでに、九年間少女を見守り続けた家も、数十の木片へと成り変わるだろう。 男自らの腕で切り刻む事も出来た。 その方が断然楽だし、疲労もない。 返り血で腕が汚れるが、それは『力』を使用したとしても大差はない。 メリットが無い能力の行使。 だが、それでも男は能力の行使を選んだ。 それは男なりの感謝の念なのかもしれないが、その真相は誰にも、男にすら分からない。 ただ一つ、無力な少女に人知を越えた力が襲う、その事実は悠然と変わる事がなかった。 (消えろ) 男は、少女の命を摘み取るべく『力』を発動する。 全てを斬り刻む不可視ね刃が発現する―― 「はやてちゃん、あの人の様子はどうですか?」 ――寸前、踏みとどまった。 部屋に入って来たのは三人の女。 いや、別に女達が入って来たから攻撃を止めた訳では無い。 だが男は、一瞬である事実に気が付いた。 自らも人間ではないせいか、気付けた僅かな違和感。 (この女達、人間ではない――?) 『人』ではない女達が部屋へと入り、『人』であるはやてに親しげに話し掛けた。 それを見て、男は『力』を行使するのを取り止めたのだ。 「貴様等は……」 自然に声が出た。 「あ、この子らは、私の家族なんやで」 そう言うとはやては、どこか嬉しそうに女達を紹介していく。 その紹介を聞きながら、男は思案する。 こいつらは人間ではない。だが、プラントでもない存在。 自分でさえ知らない存在。 それに――良いナイフになりそうだ。 様々な異能者達を見抜いて来た観察眼が告げていた。 その女達――守護騎士達が相当な実力者である事を。 彼女達にナイフとなる可能性がある事を。 無表情を貫き通していた男の顔が歪む。 見る者が見れば戦慄をする様な笑みをその顔に浮かべた。 「――それで、そろそろお兄さんの名前を教えて欲しいんやけど……」 はやての言葉に男は一考し、口を開く。 「……ナイブズだ」 男――ナイブズは考える。 ここでこいつらを殺すのは造作も無い事だ。 だが、それは勿体無い。 人に在らざる者にして、人を慕う者。 そして最高のナイフになるだろう存在。 ナイブズは知らず知らずの内に目の前の者達に興味を持っていた。 それは気紛れとも呼べるモノかも知れない。 だが、今この時点で四人の命が助かった事は事実であった。 □ 「それ、ほんまの話なんか……?」 「ええ、確証はありませんが……」 それから騎士達のした発言は、はやてを大いに驚かせた。 その内容は『ナイブズが異世界の人間かもしれない』といったもの。 「恐らくナイブズは、偶然に発生した次元断層に巻き込まれたんだと思います。それでこの世界に……」 「へ~良く分からんけど、ご愁傷様やな……」 そんなやり取りを聞いている間にもナイブズは終始無言であった。 驚愕の一言も発さず、何かを考え込むかのように俯いている。 「…………ナイブズ?」 「おい、こっちはおめーを気ぃ遣ってんだぞ。何か言えよ」 そんなナイブズを見て、はやてが心配そうな声を上げる。 だがそれでも何も言わないナイブズに、ヴィータが苛立ちの言葉を飛ばした。 「こら、ヴィータ。そんな言い方したらあかんよ」 「だって、さっきから何も言わないじゃん、こいつ」 そう言い頬を膨らませるヴィータにはやては苦笑する。 確かに反応が薄すぎる気はする。 闇の書の事や、シグナム達の事のような不可思議な存在を知っている自分でさえ、異世界については驚いたのに、ナイブズは大して驚いた様子がない。 そんなナイブズを見つめ少し唸ると、はやては驚くべき事を提案した。 「そや、ええ事思いついた!ナイブズもここで暮らさへんか?」 「……何だと?」 その破天荒な一言にナイブズの目が見開かれる。 「あ、主ッ!?」 「な、何言ってんだよ、はやて!!」 「いいやん。ナイブズは異世界の人なんやし、帰る方法が見付かるまでって事で」 シグナムとヴィータの驚愕の声を物ともせず、悪戯っ子の笑みを浮かべ、はやて はナイブズに向き直る。 「どや?」 ナイブズは険しい表情のまま、はやてを見る。 ――こいつは何を考えているんだ? その疑問がナイブズを包んでいた。 ――この部屋には明らかに自分の世界とは様式が違う。 それに窓から見える緑溢れる庭園。 成る程、ここが異世界というのも信じられなくもない。 だが、このガキはなんなのだ? 何故、初対面の、しかも異世界の住人という不可解な存在である俺を匿おうとする? ナイブズの顔が苦々しく歪む。 何故か、自らの命と引き換えに人間を生き延びさせた『あの女』の姿が頭をよぎったから。 ――まぁ、良い。 だが、ナイブズは直ぐさまその無意味な幻影を振り解く。 それに色々とやりやすくなる。 この女達をナイフとして利用する事も出来る。 そして、ナイブズは口を開いた。 「……仕方がない、頼む」 何処か棘のある言葉に聞こえたが、はやては満面の笑みを浮かべる。 「ほな、決まりやな。よろしく頼むで、ナイブズ」 ――この瞬間、物語に必要な全ての役が出揃った。 車椅子の少女と孤独な王。 交わるはずの無かった線が交わる。 □ そして、運命の邂逅から一月後の海鳴市。 ビルから放たれる様々な光が、闇に包まれている筈の海鳴市を照らす。 その一つのビルの上でシグナムが立っている。 そして、その横には立つナイブズ。 「……どうやらヴィータ達は管理局の魔導師と戦闘に陥ったらしい。助けに行くぞ」 「管理局……前の奴らか」 ナイブズの問いにシグナムが頷く。 「そうだ。奴らは手強い、抜かるなよ」 その声と同時にシグナムを光が包む。 光が晴れると、そこには騎士甲冑と烈火の剣・レヴァンティンを装備したシグナムが立っていた。 「……それは俺の台詞だろう。前回助けてもらったのは何処のどいつだ」 「それもそうだったな」 辛辣な物言いに苦笑するシグナム。 だが、その表情も直ぐさま引き締まる。 相手は前回と同様の魔導師。手強い相手だ。 「まず、私が先行する。お前はまだ飛行魔法に慣れてない。後からゆっくりついて来ればいい」 「分かった……俺が到着するまで負けるなよ」 「ふっ……任せておけ」 その言葉と共にシグナムは一筋の光と化した。 見る見るうちにナイブズから遠ざかり、仲間を救う為、戦場へと向かう。 遠ざかっていくシグナムを眺めつつ、ナイブズも飛行魔法を行使する。 守護騎士達との共闘の約束から数日。 守護騎士達の教導により唯一取得できた魔法。 決して早く飛行できるとは言えないが、戦闘に役立つ位には使いこなせる様になった。 体が宙を浮き、シグナムが向かった方へと滑り出す。 下のビル街のネオンも届かない程の上空を駆けながら、ナイブズは一人考える。 ――この世界は信じられない物ばかりだった。 自らが飛んだ『地球』という名の惑星。 まるで人間共に搾取され尽くす前の全盛期の姿のような『地球』。 砂の惑星の何十倍もの人間がはびこる『地球』。 悲しみの連鎖が起こる前の『地球』がここにはある。 だが、この世界でも人間は変わらない。 寄生虫の如く、この惑星から全てを吸い取っている。 醜悪にこの健全な『地球』を滅びへと押し進めている。 醜い。 ――人間共をこの惑星から抹消する。 そして次元の扉を開け、自らの世界にて虐げられている同朋達を救出しよう。 その事実にナイブズは憤慨し、より深い決意を心に刻んだ。 丁度その時だった。 シグナム達の正体、そして八神はやてが如何なる存在かを知ったのは。 偶然見かけた、守護騎士と管理局との戦闘。 そして知ったシグナム達の正体、魔法、管理局について。 シグナム達の正体、それは、闇の書を護る守護騎士。 何百年もの間、様々な主から命ぜられるがままに戦い、人々を殺し続けてきた騎士達。 ――自らの勘が告げた通り最高のナイフに成りうる存在。 八神はやて。 シグナム達の主。 闇の書の持ち手。 はやての存在はナイブズにとって鬱陶しいの一言であったが、ここに来て大きな意味を持った。 守護騎士達の話によると、はやては闇の書の覚醒と共に強大な力を得るらしい。 ――これもまた、上手くいけばナイフに成り得るかもしれない存在。 自由に空を駆け、絶大な火力の魔法を操る守護騎士。 闇の書の完成と共に守護騎士を超える程の力を得る八神はやて。 あの異能殺人集団に勝るとも劣らない、いや純粋な戦闘力ならあいつ等よりも上 に位置するかもしれない圧倒的な存在。 知らず知らずの内にナイブズの口から笑い声が漏れる。 それは、冷徹で、それでいて心底嬉しそうな笑い声。 ――極上のナイフを見つけた。 人類を粛正するにはこの上ない実力を持っている。 堪えきれないのか、笑い声はどんどん大きくなっていく。 狂気を含んだ高らかな笑い声が虚空に響き渡り、誰の耳にも届く事なく霧散する。 真っ暗な闇だけがその笑い声を聞いていた。 □ それから数分後、ようやく戦場が見えてきた。 ドーム状に張られた結界に、空を舞う十数の魔導師。 どうやら、結界を張る事に専念している魔導師と戦闘を行っている魔導師に別れているらしい。 戦闘を行っている魔導師は数人。 あのシグナム達と渡り合っているのだ、見た目によらず相当な実力者なのだろう。 そして―――― 空も飛ばず一つのビルの上で銃を構えているその男を見て、ナイブズの口が弧を 描く。 「やはり、お前は戦いを選ぶか……」 予想通り奴は戦場に立っている。 奴とあの魔導師達がどのような関係かは知らないが、どうせまた、あの下らない信念を貫く為に戦っているのだろう。 ――いいだろう、ヴァッシュ。 何度でも教えてやる。 人間の醜さを。 男は舞う。 自らの正義を貫く為に。 それは双子の弟とは正反対の狂った正義。 だが、ある意味では真実とも言える正義。 ――本来ならば有り得ない邂逅。 兄と弟は、次元を越えた世界にて、再会する。 前へ 目次へ 次へ