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前ページ次ページ虚無の王 駆動輪が、カラカラと音を立てて回っていた。 空の座す車椅子は軽く、電動の補助動力を備えている。小柄なルイズでも、押して歩くのは苦にならない。 辺りは明るかった。 明るく、そして何も無かった。 靄が立ちこめた様に真っ白な世界で、車椅子の空とルイズの二人だけが、鮮やかに浮かび上がっていた。 帽子の下で、空はいつもの笑顔を浮かべている。 どことなく澄ました顔のルイズも、その表情は柔らかい。 暖かな光を体一杯に浴びて、長閑に歩を進める。 「ねえ、空」 屈託の無い声で、ルイズは尋ねた。 「今日は、どこに行く?」 「せやなあ……」 空は軽く顎を撫でると、 「もう、ええわ」 「え?」 意外な言葉に、怪訝な声が漏れた。思わず、足が止まる。 その時だ。空は車椅子のステップから地面に足を降ろした。 よいしょと掛け声を一つ――――。 ルイズは唖然とした。 空が立った。両脚を失った筈の男が立った。 どうなっている?どうなっている? 立ち尽くしている間にも、車椅子を頼っていた異世界人は、大きな足取りで歩き始めた。 「ちょっ……!」 声を挙げるルイズに、空は笑顔で振り向く。 「ほな、さいなら」 手をひらひら振ると、空は更に脚を早める。 ルイズは慌てて後を追った。 何が何だか判らなかった。 ただ、このまま行かせてはいけない。そんな思いだけが、焦燥感と共に平たい胸の中で膨れ上がった。 「ちょっと!待ちなさいよ!」 ルイズは小走りに追いかける。やがて、それが疾走に変わる。 空が歩いている。目の前を歩いている。 まるで近付いて来ない。寧ろ、離れて行く。 「待ちなさいよ!こら!御主人様の言う事が聞けないの!そんな使い魔は、食事抜きなんだからね!待ちなさい!」 ルイズは走る。懸命に走る。 空が歩いている。その背中がみるみる遠離る。靄に霞んで行く。 「待ちなさい!……待って!――――空!待って!行かないで!」 肺が焼け付く。心臓が潰れそうだ。それでもルイズは走る。 細い脚が縺れる。腿の筋肉が酸欠を起こして言う事を聞かなくなる。 「空っ――――!」 ルイズは必死で手を伸ばし――――…… ルイズは手を伸ばす。 その手には、杖が握られている。 かつて使用していた、小さなタクトでは無い。小剣程の大きさをした、十字型の杖。四つの先端には、それぞれ異なる装飾、異なるルーンが彫られている。 狭く薄暗い場所だった。地面と垂直に穿たれた、5メイル立法の岩室。 桜色の薄い唇が、ルーンを紡ぐ。 空気が弾けた――――。 高く、小気味良く、三つの破裂音が連なった時、目の前から目標の少年は消えていた。マントが裂け、切れ端が舞い散るその中に、造花の花びらが紛れている。 腹の下に、重い音が響く。刹那、青銅色の風が眼前を過ぎる。右に、左に。 右後背から物音。車輪が壁を削る音にルイズは振り向く。空中に一体のゴーレム。全身に備えた車輪により、壁を利して高速反転。刃物の様な体で襲い来る。 手刀が唸りを揚げる。文字通り、重く鈍く柔らかい、鈍器にも似た青銅の刃。 詠唱は終わっている。杖の中央に掌を添え、平面をゴーレムに向ける。刹那、生まれる爆発の壁。 青銅の乙女がバラバラに弾け飛ぶ。腕が、脚が壁に突き刺さり、音を立てて崩れ落ちる。 ルイズは既に杖を翻している。 背後からもう一体。長い先端を向け、小袋から取り出した包みを反対に詰め込む。杖は中空だ。単音詠唱で小さな爆発。飛び出す一二の鉄球が、ワルキューレを蜂の巣に変える。 眼前にもう一体が迫っている。詠唱は間に合わない。身をかわす閑も無い。 単音詠唱。小さな爆発が地面を抉り、ワルキューレが宙を舞う。派手に転倒する戦乙女を屈んでやり過ごす。背中を重く固い感触が転がり落ちる。身を起こすと同時に爆発――――。 正面でゴーレムが弾けた。振り向き様、半ば盲打ちに鉄球を放つ。半身を抉られ、ワルキューレが独楽と回る。と、その影に術者の姿――――居た! 足止めに、小さな爆発を放ち――――刹那、首筋を重い何かが、軽く叩いた。 ルイズは一瞬、身を強ばらせた。そのまま、数秒に渡って硬直し、やがて小さく息を漏らす。 「参りました」 声に、悔しさが滲んだ。 深さ5メイルの岩窟で争う二人を、見下ろす影と光が有る。 車椅子に座した空は、オペラグラス片手に長銃を弄っている。 コルベールは眼下の勝負が決着したのを見ると、左右に視線を巡らせる。あちらこちらで飛び交う魔法の光。 「最近、勝率落ちよったなあ」 銃声が岩場に響いた。空はオペラグラスで岩壁を遠望する。 弾着を確認。技術力の高さで知られるゲルマニアの職工に造らせた銃だが、集弾性は皆無に近い。 「勝率?ミス・ヴァリエールですか?」 「ああ。最初“キューブ”じゃ、無敵やったんけど……」 岩窟にはルイズとギーシュが居る。 礼を交し、今し方の勝負について意見を交換している様だ。 「“キューブ”?」 「ああ。パーツ・ウォウのDランク」 中折れ式の銃に弾薬と火薬を再装填しながら、空は説明する。 向こうでやっているのが、Fランクの“ダッシュ”、向こうがEランクの“ハードル”―――― 放課後は特訓の時間だ。 最初は二人だけだったが、そこに空を目当てにしたキュルケとタバサが加わった。更にギーシュとマリコルヌがやって来る。モンモランシーとレイナールも参加する。 人数が増えた事で、空は合同での特訓を提案した。実戦形式の訓練で、魔法それ自体ばかりでは無く、その活用を研究する。これは、誰にとっても意義が有る筈だ。 但し、決闘や私闘を繰り返す訳にはいかないから、ルールを決める。内容はパーツ・ウォウ。 キュルケは面白がって同意した。彼女が賛同すると、タバサも釣れた。 ギーシュは空との決闘でパーツ・ウォウには馴染みが有ったし、マリコルヌはこの異世界人を師と崇め奉っている。 レイナールは二人に同調。モンモランシーは医療係を買って出た。 「空ー」 「おお。コッパゲ、これ頼む」 手にした銃とオペラグラスをコルベールに預け、空は対戦を終えた檻〈キューブ〉へと降りて行く。 レビテーションもフライも使えない御主人様を、迎えに行ってやらねばならない。 なるほど――――各所で対戦する生徒達を眺めて、コルベールは頷いた。 魔法の実践的な使い方が身に付くのも良いが、各系統の得手不得手が判るのも面白い。 右手の平地、レイナールとタバサが魔法を応酬しながら走っている。極めて優秀な風使いの少女は、どこかやりにくそうだ。 移動時のみ攻撃可の競争で、後進後退禁止のルール下においては、誘導性能を持つ火の系統が圧倒的に有利。やや後に火球を放ってやれば、相手は前進しつつ後方からの攻撃に対応しなければならない。 左手の絶壁には、マリコルヌとキュルケの姿。目標が停止している時のみ攻撃可能な障害物競走“ハードル”では兎に角、飛行に長けた風メイジが圧倒的だ。 因みに、登攀型ワルキューレの速度で一時無敗を誇ったギーシュだが、今はワイヤーを伸ばしている所を狙い撃ちにされ、勝率が落ちている。尚、飛べないルイズは全敗。 そして、キューブ。 ルイズを抱えて、空が飛び出して来る。 ギーシュの元には、モンモラシーが駆け寄る。どうやら、ワルキューレの破片が掠めたらしい。腕に出血が見える。 限定空間の戦闘。極めて詠唱時間の短いルイズは、当初無敵だった。仲間達が開き直って、最初の一発を逃げに徹し始めると話が変わった。 それでも、未だ上位に居る事に変わりは無い。 また、屋外では火、風両系統の的でしか無いワルキューレも、室内戦では恐るべき力を発揮する。 空が戻る。 「おや、仲がいい」 コルベールは思わず呟いた。空の首に、ルイズがしがみついたままだったからだ。 一方、教師の存在に気付いたルイズは、慌てて車椅子から飛び降りる。 「ミミ、ミスタ・コルベール、ごご誤解しないで下さい!こ、これは……」 「ああ、判っている。しっかり掴まっていないと危ないからだろう」 「え、ええ。そうです。その通りです……あの、何時いらしたんですか?」 「つい、さっき。ミスタ・空と皆さんが、何か変わった事を始めていると言う事で、オールド・オスマンから様子を見て来る様に言われてね」 だが、これは面白い。コルベールは繰り返す。 どう言う訳だろう。魔法や、その技術を競い合う競技と言うのは極めて少ない。 精々、一部の男子生徒が、手を使わず、魔法でボールを籠に放り込む遊びをしているくらいだ。 「もっと参加者増えたら、上のクラスもやれる。オスマンの爺さんに、カリキュラムに取り入れる気無いか、相談して見るかな」 「どうでしょうね?それはオールド・オスマンの一存で決められる事ではありませんし……」 「この学院、学園祭とか……体育祭の代わりに、魔法祭とか無いんか?」 「魔法祭?」 「ああ、ワイの国の学校じゃ、大抵、体育祭つーのをやってな。クラス対抗で競い合うんや。文化祭やら学園祭やらを、生徒が協同で開催する事も有るしな」 「ほほう、なるほど。それは面白い――――所でミスタ・空。これは……?」 「ああ、前話したやろ。うちで作り始めた、新式の銃や」 空が言う“うち”はコルベールと協同で経営している、トリスタニアの工房だ。 コルベールの発明品を主として、幾つかの製品を手掛けている。 「銃?」 ルイズはコルベールが手にする銃――――数打ちの品質をチェックする為、空が抜き取って来たと言う一丁を覗き込む。 変わった形だ。引き金の付近で二つに折れているが、壊れているのでは無い事くらいは判る。 「ああ。後込め式や。今までの先込め式やと、訓練された奴でも二分で三発が精々やろけどな。こいつなら一分で五発はいける。それと弾が違う」 「弾が?」 空が差し出す弾丸を、コルベールは指で摘む。 単なる鉛丸だ。特に変わった所は見られないが……。 「土メイジに一切頼らんで造った奴でな。粗悪品やわ」 「何故、そんな物を?」 「発射時に、炸薬の熱で溶けよるんや。貰たら、悲惨やで。内臓がズタズタにされる」 コルベールとルイズは、揃って渋い顔をした。聞いていて気分の良い話では無かった。 何故、そんな物を?それが素直な感想だ。 「村がオーク鬼に襲われる。領主が兵隊出してくれへんから、村人は村を捨てざる得ん。そんな話をちらほら聞いたんや。それでな」 「これがあれば、平民でもオーク鬼が倒せる、と?」 「こいつだけやと辛いな。足止め用や。で、お前が今設計しとる、“空飛ぶ蛇くん”で仕留める」 「なるほど……」 それを聞いても、コルベールの表情は晴れない。 今、空が提案した装備を持つ平民の部隊が存在したらどうだろう。その戦闘力はメイジには及ばないにしろ、既存の鉄砲隊など問題にしない。 そんな部隊が相対する二つの軍に広まったら? メイジは魔法により身を守り、治癒も出来る。その恩恵を受ける事が出来ない平民の部隊で、被害が激増するのではないか。 この銃の設計に、自分は関わっていない。何を言う権利も無い。 だが、コルベールはどこか釈然としない物を覚えた。 「……お前のそう言う所見ると、安心する」 不意に、空が言った。 「どう言う事です?」 「『技術に善悪は無い。使い手が決める』――――何か有ると、科学者、技術者は大抵この一言で逃げよる」 空は眉を顰める。 研究には必死なっても、それが世に与える影響には目を向けない。 客観的な事実についてはペラペラと喋るが、自分自身の考えについては、子供同然の事も言えない。 「そないなケチな連中が多くてな。お前がそうや無いのは、ホンマ有り難い――――どうせ、大した数は造れへんし、無闇矢鱈な所に売る気も無いさかい、心配すな」 漸く、コルベールは表情を弛めた。 自分もまた、そうした人間では無い――――そう、保証された気がした。 一礼して、コルベールは立ち去る。放課後とは言え、教師も閑では無い。 まして、協同工房の開設以来、この偉大なる発明家は多忙で、その忙しさを楽しんでいる。 「工房ねえ……順調なの?」 「ああ。ホンマ、姫さん様々や」 空は笑う。 開設の切っ掛けは使い魔品評会だ。 空は以前コルベールに造らせた、“腕を必要としない松葉杖”で登場して見せた。 それが、行啓していたアンリエッタ王女の目に止まり、彼女名義の施療院で採用される運びとなった。 聊か使用条件が限られている品ではあるし、収益自体は大した物では無い。 大きかったのは、ギルドにがっちり固められた職人街に足場を築けた事だ。 アンリエッタ王女の名前を聞くと、ルイズは息を詰まらせる。頬が鮮やかな薔薇色に染まる。 使い魔品評会。 空は車椅子で様々なトリックを決め、衆目を驚かせたものの、結局はただの人間。最優等に選ばれたのは前評判通り、タバサのシルフィードだった。 キュルケのフレイム、ギーシュのヴェルダンデもそれぞれの系統メイジの賞賛と羨望を浴びた。 ここまでは良い。問題はその後だ。 夕刻、アンリエッタ王女はお忍びでルイズの部屋を訪れた。互いの立場を一時忘れ、一頻り思い出話に興じる二人。 ふと、アンリエッタは空に興味を示す。 品評会の最初に見せた松葉杖について説明を受け、ついで、自分の友人を宜しく頼む、と車椅子の平民に高貴な御手を許す。 ここで事件が起きた。空はアンリエッタの手を取ると抱き寄せ、唇に接吻をした。予想外の事態に、王女は意識を失い、崩れ落ちる。 ルイズはキレた。 勘違いした、と言う空の弁明にも耳を貸さなかった。絶対、わざとだと思った。すると、ここで不埒な色魔は、もう一度“勘違い”を起こし…… 「……――――」 杖を握る手に力が篭もった。 あの後起きた出来事は。記す事も憚られる。 ルイズは古い友人共々仲良く失神し、数年振りに、同じベッドで眠る事となったのだ。 新しい杖は金属製だ。大きさも手頃で、打撃力にも優れている。 短経の一端がやや尖り気味である事は、取り分け都合が良い。 ルイズがもう大分古くなった話を思い出して身を震わせていた時だ。空が大きく欠伸を漏らした。 「……また、決闘?」 「せや。なんか、最近色んな奴に絡まれてなあ。ワイも挑戦は拒まん質やけど、最近は忙しい身の上やからなあ。叶わんわ」 ヴィリエとの決闘以来、挑戦が急増している。或る日、空がそんな事を口にした。 逐一、報告させる様にすると、毎週必ず決闘があり、一対多の私闘や闇討ちまで含めると、殆ど毎日の有様だった。 ルイズは表情を曇らせる。 今の所、空は無事だ。だが、これ以上、相手が手段を選ばなくなれば、何が起きるか判らない。 「大丈夫なの?」 「ああ、心配要らへん。せやけど、面倒なんも確かやからな。コッパゲに相談すれば良かったわ」 「次会った時、そうしたら。教師や学院が止めに入ってくれれば、多分、収まるわ」 「せやな」 他の勝負も決着した様だ。モンモランシーを中心に、全員が集まっている。負傷した者は治療を受ける。 「さて。勝敗はどや?」 空はメモ帖代わりの携帯を取り出す。 タバサが目印に突き立てたデルフリンガーを引きずっている。“ダッシュ”は彼女の勝ちらしい。 レイナールは悔しそうだ。圧倒的有利の火系統だが、魔法を放つタイミング一つで、負ける事も有る。 「“ダッシュ”はチビっ子の勝ちか。情っけないのう、ホモ」 「な、違う!僕はホモでは無い!おぞましいホモなどでは無い!断じて違う!」 レイナールは絶叫した。 非生産的な性は神に背く罪悪と言う時代だ。セクシャルマイノリティーの人権なる物は、ハルケギニアには存在しない。 「スマン。なんか、知り合いのホモに似とってな」 一方、ハードルはどうか。 黒焦げになったマリコルヌを、モンモランシーが言葉だけは必死に、露骨な手抜きで治療している。 「こっちはキュルケの反則負けか」 移動中の目標は攻撃禁止。 そのルールをキュルケが破った理由は簡単だった。速度で勝る筈の風メイジが障害物を前にして後についたとなれば、その魂胆は見え透いている。 「傷はもういいの?」 「ああ。衣服が破れる方が、寧ろ辛いかな」 ルイズの問いに、ギーシュは正直な答えを返す。衣服代か嵩んで仕方無い。いっそ、対戦用に安物と服を用意するか……。 空は勝敗を記録する。 競技毎、向き不向きの系統はあれど、やはりトライアングルの二人が傑出している。 タバサの総合一位は、“ハードル”における風の優位が、“ダッシュ”における火の優位よりも大きい為だろう。 キュルケに続いてギーシュ。キューブでは飛び抜けて勝率が高い。広地での競技はワルキューレを盾に健闘するも、誘導性能を持つ火系統には苦戦する。 ルイズは初期に築いたキューブでの貯金を削られジリ貧。 レイナール、マリコルヌは同系統に上手が居る為、どうしても伸びない。 「所で、杖を変えたのだね」 「ええ。つい昨日、やっと儀式が終わったから」 ルイズが杖を差し出して見せると、一同は珍しそうに集まって来た。 「変わった形ね。どう言う意味が有るの?」 「大した意味は有らへん」 答えたのは、空だ。 十字架型で、四つの先端毎に装飾とルーンが違うのは、それぞれ使用する魔法のイメージを造り安くする為。これは、杖の形状が爆発に与える影響を調査した結果に基づいている。 また、長経のみ中空の構造から、単音詠唱での爆発を利用する事で、散弾の発射筒としても機能する。 「本人は“破烈”の玉璽〈レガリア〉なんぞと嘯いとるがな。ま、子供の歩行器みたいな物やわ」 その言葉に、ルイズは唇を尖らせた。数種の爆発を駆使出来る様になったと言うのに、却って半人前扱いだ。 不満を覚えて、空の胸を軽く肘で小突く。 「玉璽〈レガリア〉?」 誰かが疑問の声を挙げた。トロパイオンの塔の伝説を知るのは、この場ではルイズだけだ。 空はその伝承と、八人の“王”、八つの“玉璽〈レガリア〉”について説明する。 「なるほど。それで、ヴァリエールは自分の爆発を、新たな“道”にしようとしている、と……」 笑う者は居ない。ルイズの爆発が如何に恐ろしい物かは、身に沁みている。 「ま、実際、八つの“道”から新しい物も派生しとるし、そん中から、“王”が出た言う噂も聞くしな」 「ふーん。じゃあ、私は“炎の王”て所かしら?」 「意義アリ!僕にも権利が有る!」 「僕は……一番近そうなのは、“石の王”か……?」 「私は“風の王”」 「ああ、あかんあかん」 タバサの呟きに反論したのは、マリコルヌでは無く、空だった。 「風はワイやから。売約済みやから。お前の二つ名“雪風”やろ。雪や。“雪の王”で我慢しとき、雪ん子」 タバサは何も言わなかったが、見る人間が見れば、どこか不満そうだった。 「何言ってるのよ。あんたは“元”王でしょう」 「へえ、ダーリンは元“風の王”。なるほどね。所で、“炎の王”てどんな人?」 「スピットファイア言うてな。燃え頭の気取った奴やわ」 「もし、私と戦ったら?」 「お前じゃ、何もさせて貰えへん。話にならん」 空はばっさり切り捨てた。 「あら、手厳しいわね。そんなに強いの?その人」 「スピの奴はな、“時”を止めよる」 その言葉に、キュルケは吹き出しかけた。何かの冗談かと思った。 “時”を止める?そんな馬鹿な。そんな人間相手に、どう戦え、と言うのか。 「仮にも“王”やからな。せやけど、あいつは昔、両脚の腱切っとる。戦士としては、とっくに終わっとる男や。八人の中では、一番弱い部類やろ」 一同は声を失う。 そんな男が一番弱い?途方も無い話だった。 陽が暮れようとしていた。一同は雑談混じりに、帰路を急いだ。 ギーシュはつんと済ましたモンモランシーの御機嫌取り。 未だ焦げ臭いマリコルヌは、レイナールと大宇宙の真理について語り合う。 タバサも律儀に徒歩で付き合う。 「あら……」 キュルケは声を漏らす。ルイズが空の車椅子を押している。 最初は、気位ばかり高いあのヴァリエールが、平民に奉仕する姿に驚いた。 その明るい表情に、春の訪れと呼ぶには幼い心中を見取って、微笑ましくも思った。 ルイズが車椅子を押す。握りを掴む手には、どこか頑なさが見える。 何時頃からだろう。その表情に陰が差し始めたのは。 一体、何が有った?――――キュルケは首を捻る。 恋愛の機微には通じているつもりだが、最近のルイズが見せる表情は、どうにも判断がつかなかった。 * * * ルイズのベッドには天蓋が無い。 最近は着替えの為、天井からカーテンを吊している。 衣服を空に取らせる事もしない。 一度、主人と人間ならざる使い魔と言う関係を崩してしまうと、後はなし崩し。忽ち、一六歳の恥じらいが顔を出した。 空は忙しい。 寝起きの悪いルイズがぐすぐす言いながらも身支度を済ませると、一緒に部屋を出る。そして、朝食を終えると、そのままどこかに出掛けてしまうのが常だ。 最近の活動範囲は専ら学院の外で、昼間にその姿が見られたとしたら、コルベールと共に居る時だけ、と言って良い。 「今日も出掛けるの?」 「ああ。うちの工房もようやっと落ち着いたさかい。タルブに足伸ばす予定でいる」 「タルブ?」 「ラ・ロシェールの近く。シエスタの故郷の村やな」 「あのメイドの?」 そんな所に、何の用だろう。 「あの“飛翔の靴”を作る所や。技術持った職人が居るやろ。車椅子の部品が複製出来ないかと思うてな」 勿論、チタンやステレンス鋼が造れる筈も無いが、寿命度外視の予備部品なら何とかなるかも知れない。空はそう言った。 「一人で行くの?」 「いや。何人か閑な連中と行く事になっとる」 「そう――――」 ルイズは目線を落とした。 匙がスープの中をグルグルと回っている事に、当の本人は気付いていなかった。 「なんや、考え事か?」 空に指摘されて、始めて気付く。 「あ、うん。何でも無いわ――――何人か、て事は、馬車で行くの?」 「せや。タルブはええシャトーが仰山ある言う話やからな。ついでに寄る予定や」 実は、話としては葡萄酒が先だった。空は素直に白状する。 「そう。じゃ、私も行く」 意外な一言だった。空は目を丸くする。 「何言うとる。駄目や駄目」 「私は邪魔だって言うの?」 「授業有るやろ。サボる気か?」 「今日行く中に、学生は一人も無いの?」 「そう言う訳や無いけどな」 「なら、いいじゃない」 「他人様は関係有らへんやろ。親御さんが折角、ええ学校入れてくれたんやないか」 空は時折、思い出した様に真面目な事を言う。 ひょっとすると、保護者を自任しているのかも知れない。 「いいのよ」 ルイズはムキになった。 空がそう考える事に不満は無いが、気に入らない。 「なにがええんや」 「どうせ、今日の授業は女子一同でボイコットする話になってるんだから」 「あ?」 「ミスタ・ギトーの講義よ」 風の系統こそ最強。しつこくしつこく訴え続けるギトーは、大抵の学生に嫌われていた。 その手段に変化が生じると、男子から熱烈な支持を得た代わりに、女子からは総スカンを食らう事になった。 「署名集めて、講義を担当させない様、学院側に要求したけれど、まだ受け容れられてないの。それでね」 「あいつも大変やなあ」 実家に訴えて、圧力をかけて貰おうと画策している女学生も少なくない、と言う。 その話を聞いて、空は同情した。 「ま、明日は虚無の曜日やし、そう言う事なら構わへんけどな――――」 「けど、なによ?」 「ギトーの奴も来るで。つーか、あいつが発起人や。ええんか?」 ルイズは唖然とした。学生ならまだしも、教師が授業をサボる? だが、何しろ“あの”ギトーのする事だ。 女子が一人も居ない教室を前にして、講義を放り出した所で、不思議でも何でも無い。 「……いいわよ。行く」 数秒の凍結を経て、ルイズは言った。 別に、意地になっている訳では無い。 学院正門前には、大きな幌馬車が止まっていた。 荷台からは、葡萄酒の芳醇な香りが、半ば刺激臭に姿を変えながら漏れ出している。 「紳士諸君っ!」 酒瓶を片手に、ギトーは口舌も滑らかだ。 愛する貴族令嬢達に見限られた不幸な男は、出発前から酔っていた。 「最強の系統は何か、知っているかね?」 「はい!それは“風”であります!」 三つの声が答えた。 風メイジたるマリコルヌの声は一際誇りに満ちていた。 レイナールとギーシュの顔はどこか複雑だ。 それでも二人は風こそを最強と認めている。認めなければならない理由が有る。 ギトーは深々と溜息をついた。年来の主張に理解有る学生達を前にしても、気分は晴れなかった。 「ったく……飲まねばやっておれん。そうだろう。紳士諸君」 「だ、大丈夫ですよ、ミスタ・ギトー」 傷心の師が見せる物憂げな表情に居たたまれなくなったのか、レイナールは精一杯慰めた。 「ミスタ・空が女子に誘いをかけてます。絶対に何人か参加する筈です」 「ミスタ・空か……」 その名前を聞いて、ギトーの顔は若干晴れる。 風の系統こそ最強。年来の主張に確信を与えてくれたのは、他ならぬあの男だった。 レイナールの言葉は程なくして、現実となった。 キュルケ、タバサ、ルイズにモンモランシー。二年生でも有数の綺麗所が、小声で囁き合い、躊躇いがちに近付いて来る。 自分の存在がそうさせているのだ、と言う事実に気付く事が出来ない哀れな男は、少女達の見せる初々しい仕草に、大喜びで荷台を飛び降りた。 「やあやあ、諸君。本日、パンチラの予定はないのかね?」 最後まで言わせておいたのは、乙女達に残された僅かばかりの慈悲だった。 ギトーが気取った仕草で尋ねた瞬間、学院の庭園に火の手が上がる。竜巻が人間大の炎を上空に巻き上げる。 キュルケ、タバサに続いてルイズが杖を振るう。爆音に叩かれ、学院中の窓ガラスがビリビリと震動する。 「「汚い花火ね」」 領地を接する二人の貴族は、同時に声を漏らした。 「ああっ!キャメラが!キャメラは無事か!」 何故、自分の出番を残してくれなかったのか。水メイジの少女が猛然、抗議した時だ。 ギーシュは慌てて飛び出した。荷台に落着した花火の燃えかすを、二人の仲間が慌てて鎮火しているのもお構いなしだ。 「え、なに?」 「ミスタに預けていたのだ!――――あ、有った。良かった良かった……」 火球の魔法が着弾した衝撃で、吊り皮が切れたのだろう。 地面に転がる木製の箱を、ギーシュは大切そうに持ち上げた。 「なに、それ?」 「ああ、ミスタ・コルベールとミスタ・空の発明品で、キャメラと言うらしい」 「それは、何に使う物なの?」 「あー……二人は例の魔道書を憶えているかな?」 ルイズはさっと頬を赤らめた。 「秘宝の魔道書のこと?」 「おお、憶えてる訳ないでしょ!そそ、そんなによく見てないんだからね!」 「あの表紙、人の手で書かれた物では無いのだそうだ」 何気ない切っ掛けで、空に魔道書の事を話した時だ。 車椅子の異邦人は、腰から不思議な道具を取り出した。その絵と言うのは、こう言う物では無かったか――――突然、道具の表面に絵が浮かび上がった事に仰天しながらも、ギーシュは首肯する。 「あれは写真と言って、このキャメラに良く似た道具で作られた物らしい」 「魔道書、て、あの変な噂の元になった?」 「ああ、モンモランシー。君は見た事が無かったのだったな」 実際に見て貰った方が話が早いだろう。 ギーシュは懐から、大きな写真を取り出す。魔法学院を写した物だ。 「何、これ……」 「なんか灰色っぽい……と言うか色無いけど……凄いわね」 「その機械で造れるの?」 取り敢えず、ギトーの質問の魂胆を知ったキュルケは、もう一度火球を放った。もう一度タバサが宙に舞揚げ、ルイズがもう一度爆破。モンモランシーはもう一度文句を言う。 それにしても、この写真とやらは本当に凄い。モット伯も単なる助平貴族では無かったらしい。 あの魔道書――――後日、直接見る機会を得た空が言うには、『エロ凡パンチ』と言う――――は、方々に多大な影響をもたらした。 空はギーシュを通じてモット伯と接触。キャメラの開発、生産の支援を取り付けた。 今、手元に有るのは、その誼で回って来た試作品だ。利益が出れば、紹介料として幾ばくか回してくれる、と言う。 「手広くやってるのね」 「彼は自分の国に帰る方法を探しているそうだからね」 自国の書物が偶然とは言え、召喚されていた。 それを知った空は、ゲルマニアの研究機関と繋がりを作りたい、と考えている。利益を急ぐのはその為だ。 同研究機関への投資や、場合によっては、ゲルマニア貴族となる事も考えているのだろう。 その言葉を聞いて、ルイズは人知れず睫を伏せる。 「僕らも大変だった」 「私は楽しかったけど?」 ギーシュとキュルケについては、おかしな噂が立った。 何しろ、ツェルプストー家の家宝。おまけに、嫁入り道具として持参していたそれが、グラモン家の四男の手を通じて、モット伯の手に渡った、と言うのだ。 すわ、グラモン、ツェルプストーの両家で婚姻か。そんな噂が学院から、社交界までをも駆けめぐった。 ギーシュは実家に戻って釈明しなければならず、学院に戻ってからは、キュルケに惚れ込んでいた何人もの学生から決闘を挑まれる羽目になった。 「勘違いだ、て言えば良かったのよ」 「信じて貰えなかった」 「あんた、弱っちい癖に。大丈夫だったの?」 「御生憎様。ミスタ・空との決闘で鍛えられていたからね。全勝さ」 得意気に嘯くギーシュの腿を、モンモランシーは思い切り抓り挙げた。 「痛っ!モンモランシー、痛いっ!」 「なに、得意がっているのよっ!何人もの貴族を敵に回してっ!将来、マイナスになるって判らないのっ!」 「そうは言ってもっ!……痛っ!……貴族がだね……千切れるっ!本当っ!……後を見せる訳にはっ……つつつっ!」 「……ひょっとして、空に決闘を挑む貴族が増えてるのは、そのせい?」 不意にルイズが言った。 モンモランシーは怪訝な顔で振り向いた。漸く解放されたギーシュは、涙混じり跛を引いている。 「どう言う事よ」 「ギーシュは空に負けている。そのギーシュに負ける。その貴族の力は、平民である空に劣る、と言う位置付けになる」 「それを挽回する為に?」 「馬っ鹿馬鹿しい!」 モンモランシーは声を上げた。ギーシュとの決闘騒ぎや、特訓時の所見から、空の能力は漠然とだが判っている。 あれに負けた。だから、なんだ? 「あんなのに勝てるメイジなんて、そうそう居る訳が無いじゃない」 「てて……でも、有り得る事だね。それを知ってるのは、僕らだけなんだから」 厄介な事だ。ギーシュは唸った。 「あんたが考え無しな行動を取ったのが原因でしょ」 「しかしだね……」 ギーシュが抗弁しようとした時だ。同行する最後の一組が到着した。 空は当然として、残りの顔が、一同を唖然とさせた。 「ミスタ・コルベール!」 「発明にはインスピレーションが必要なのですぞ!」 何より、“飛翔の靴”の産地へ行く機会となれば、この発明狂が黙っている訳が無い。 コルベールは頭に似合わぬ身軽な動作で、意気揚々、荷台に乗り込んだ。 「しかし、諸君っ!授業は宜しいのですかなっ!」 「何、言うとる。お前かて、他のセンセに頼み込んで授業ずらして貰たんやろが」 「いや……それは……これは課外授業ですぞっ!」 あまりに苦しい言い訳だ。 だが、ギーシュとモンモランシーをして声を失わせたのは、非番の魔法学院教師では無かった。 「皆さん、今日は宜しくお願いします」 丁寧に頭を下げる少女。普段とは服装が違うので、一瞬判らなかった。ギーシュがモンモランシー言う所の、考え無しな行動を取る切っ掛けとなった人物。 シエスタだ。 「あの……ミスタ?」 「ワイが誘った。あんな騒ぎが有った後も、実家には帰れてへんみたいやったしな」 空が誘いをかけると、マルトーはあっさり承諾した。 嫌な予感がした。ギーシュは幌の中にこっそりと逃げ込んだ。 馬車の後で、私服のメイドと、ロール髮の貴族、笑顔と露骨な警戒心とが交錯する。 「……あんた――――」 「ミス・モンモランシですね。ミスタ・グラモンから伺っています。お二人は恋人同士なんですよね?」 シエスタが機先を制した。 「え……ええ。まあ……そう言う事にしておいてあげてもいいわ」 「こうして、御挨拶出来るなんて夢みたいです。私、いつも遠くから見ていて、思っていたんですよ。なんて素敵な方なんだろう、て。なんて素敵な恋人同士だろう、て。お二人が結婚されて、こんなにも素敵な御夫婦にお仕えする事が出来たら、どんなに素敵だろう、て」 モンモランシーは呆気に取られた。 なんだ、意外に良い娘では無いか。全く、貴族の淑女が、噂話に振り回されて、メイドの娘を警戒するなど、こんなに馬鹿げた話は無い。 モンモランシーは余裕の笑顔を浮かべる。 その笑顔が凍り付くまでには、三秒かからなかった。 シエスタは当然の様に、ギーシュの隣に座った。 その時、あのメイドが見せた笑み――――あの小賢しい笑い。そして、虚ろに目を泳がせている、貴族の少年に耳打ちする。 「今日は宜しくお願いしますね。ギーシュ様」 「あ、ああ――――」 その囁きが聞こえた訳では無い。だが、モンモランシーの脳内で厳戒態勢が敷かれるには充分な光景だった。 こいつは油断ならない。油断してはならない。 「そこ、私の席よ」 「あ、も、申し訳ありません。ミス」 メイドは慌てて立ち上がり、そして反対隣に座った。 そして見せる、あの笑い。 (こ、このメイド……っっ!) モンモランシーは内心で歯噛みする。 二人に挟まれ、ギーシュは脂汗を流す。 「ねえ、レイナール」 その光景に、マリコルヌは言った。 「なんで、貴族同士の決闘が禁止されているか、知っているかい?」 「理由は知らない。知らないが、よく判る」 この時、ギーシュの友人が二人減った。 空は車椅子ごと乗り込んだ。部品の見本が必要な為だ。なら、丸ごと持ち込んだ方が話が早い。邪魔にならぬ様、一番奥に車椅子を固定する。 車椅子を降りて、荷台に座り込む。座席は荷物置きとして利用する。 その隣に、キュルケは当然の様に腰掛けようとする。 と、寸前でルイズが割り入った。 「ごめんなさい」 聊か強引な入り方だ。 脚を跨れ、押し退けられかけた何人かが、怪訝な顔を見せる中、一言詫びると、空の隣にストンと腰を降ろす。 「何?」 「別に……」 キュルケは大人しく、その隣に座った。最近、ルイズが空絡みで見せる態度は、どこか奇妙だ。 それは、恋に生きる女を、燃え上がらせるよりも、寧ろ困惑させる類の物だった。 参加者が揃った。 教師はギトーとコルベール。 学生はギーシュ、マリコルヌ、レイナール、ルイズ、キュルケ、タバサ、モンモランシー。 平民の空とシエスタ。 計11名の大所帯だ。 三つの殺人魔法から、早くも奇跡の生還を遂げたギトーが御者に一声命令。 大きな幌馬車は、巨体通りのゆるゆるとした速度で動き出す。 「ミスタ・グラモン!キャメラを貸してくれ給え!キャメラを!」 「いいですけど……随分、気に入られたのですね」 「うむ。当然だよ。これは素晴らしい。実に素晴らしい。きっと、我々に幸福を約束してくれるだろう。真に偉大なる発明と言うべきだろうな」 「嬉しい事を言ってくれますなあっ」 「あんな、ギトー」 一人、興奮するギトーに、空が水を差した。 「そいつ、作りが原始的やさかい。露光に10秒ばかりかかりよる。お前が撮りたがってる様な物は、絶対無理やで」 それを聞くと、ギトーは見ていて気の毒になる程、落胆の色を露わにした。 仕方が無い。今、彼が手にする物でも、ハルケギニアの技術水準を考えれば、100年や200年は進んでいる。 一方、女子一同はほっとする。 よく判らないが、撮影に10秒かかると言うなら、おかしな写真を撮られる危険は少ないし、或いは、この問題教師も、風の性的な悪戯に諦めを覚えてくれるかも知れない。 と、不意に笑い声がした。 「ははは、何を落ち込んでおられるのですか、ミスタ・ギトー。貴方らしくも無い」 レイナールだ。態とらしく眼鏡を押さえた。 「最強たる風の系統が生み出す奇跡は、機械などでは無い。己が魂にこそ刻むべき物――――そうではありませんか、ミスタっ!」 ギトーは弾かれた様に身を起こした。 「その通りだ……――――」 呟く、その声は震えていた。 「全く、その通りだっ、その通りだぞっ!」 「見事な見解だ、レイナール!」 「ああっ!偉大なる師は優れた弟子を育て、よき弟子は師を育てる。なんと、美しい光景たろうっ!」 ギトーを中心に盛り上がる男子三人を、女性陣は白けた目で見つめていた。そう、女生徒ばかりでは無い。 今や、最強の系統を身に着けた魔法学院教師は、平民にも本性が知れ渡る程の有名人だった。 「……貴族って――――」 シエスタが溜息混じりに漏らすと、女生徒達は血相を変える。 「一緒にしないでっ!」 ――――To be continued 前ページ次ページ虚無の王
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Dancing Dollz サークル:ZYTOKINE Number Track Name Arranger Lyrics Vocal Original Works Original Tune Length 01 Happy Ending 隣人 隣人 aki 蓮台野夜行 月の妖鳥、化猫の幻 [05 16] 02 Dancing Dollz 隣人 隣人 cold kiss 蓮台野夜行 少女秘封倶楽部 [04 28] 03 last station 隣人 隣人 坂上なち 卯酉東海道 ヒロシゲ36号 ~ Neo Super-Express [05 13] 最も澄みわたる空と海 04 楽園の風 隣人 隣人 itori 伊弉諾物質 アガルタの風 [03 48] イザナギオブジェクト 05 share the world 隣人 隣人 cold kiss 大空魔術 天空のグリニッジ [04 24] G free 06 esoragoto 隣人 隣人 aki 夢違科学世紀 夢と現の境界 [03 57] 07 uni_Verse 隣人 隣人 itori 大空魔術 車椅子の未来宇宙 [04 20] 向こう側の月 08 flower 隣人 隣人 aki 未知の花 魅知の旅 未知の花 魅知の旅 [04 08] 09 And then... 隣人 - - 蓮台野夜行 永遠の幻想祭 [02 45] 10 2 keys -Rock ReArrange ver. 隣人ReArranged by CROW SCLAW 隣人 cold kiss 東方花映塚 春色小径 ~ Colorful Path [05 15] 詳細 博麗神社例大祭10(2013/05/26)にて頒布 イベント価格:1000円 ショップ価格:1200円(税込:1260円) レビュー 神曲揃いの名盤だった -- ななし (2020-01-25 01 00 29) 名前 コメント
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探索者名:後藤宗宏(ごとうむねひろ) 年齢:39 職業:哲学部准教授 身長:189cm STR CON POW DEX APP SIZ INT EDU 13 10 12 3 12 15 19(+1) 16 +通常技能 オカルト 回避 聞き耳 考古学 心理学 70 36 50 76 70 精神分析 図書館 目星 歴史 61 70 56(+6) 80 +茶番技能 女子力 野武士力 酒耐久 OPP/TNK 特徴表 65 35 3 15 1-5 探索者紹介 10代の頃に交通事故に遭い下半身不随になった為車椅子で生活している。 誰とも話さず一人でいる時間が一番好き。静かに暮らしたい。 +他探索者との関連性 亜神秀児 セクハラがうざい。すごい絡んでくる。 大暗紀明 とても気が合う助手。色々気をきかせてくれる。 夜野允 高校の同級生で唯一の友達。近所住みで色んな世話をしてくれる。 探索者名:後藤泰宏(ごとうやすひろ) 年齢:34 職業:リハビリテーション専門医 身長:189cm STR CON POW DEX APP SIZ INT EDU 14 14 13(+1) 10 14 15 18 14 +通常技能 医学 運転 応急手当 回避 聞き耳 65 50 80 70 65 キック 組付 こぶし 信用 頭突き 85 50 80 51 50 説得 マーシャルアーツ 目星 45 60 65 +茶番技能 女子力 野武士力 酒耐久 OPP/TNK 特徴表 15 85 17 13 3-6 探索者紹介 患者の前では温厚になるが、普段は口が荒く横暴。 兄のせいで強引に医者にさせられたと強く思い込み兄を恨んでいる。 +他探索者との関連性 縫部祥次郎 頭と知識の多さは頼りになるが性格は好きじゃない 麻藤久永 うるさい犬 鬼龍院雅紀 大学の後輩 _
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G 四肢骨折 102I18 骨癒合が得られにくいのはどれか。 a 上腕骨外科頸骨折 b 橈骨遠位端骨折 c 中手骨骨折 d 大腿骨頸部骨折 e 大腿骨骨幹部骨折 × a × b × c ○ d × e 正解 d 101G47 78歳の女性。自宅内の段差につまずいて転倒し,右大腿骨頸部骨折(内側骨折)を生じた。全身状態は良好である。 適切な処置はどれか。2つ選べ。 a 自己導尿指導 b 右下肢ギプス固定 c 左下肢の運動療法 d 早期の車椅子処方 e 早期の人工骨頭置換術 × a × b ○ c × d ○ e 正解 ce 診断 大腿骨頚部骨折(内側骨折) 99A47 88歳の女性。右大腿部の疼痛を主訴に家族に伴われて来院した。2日前,自宅の玄関で履物を脱いでいるとき転倒した。直後は痛かったが,その後歩けるようになった。しかし,歩行時の痛みは軽快しない。右股関節に軽度の運動痛はあるが可動域はほぼ正常である。右股関節エックス線単純写真で明らかな骨折はみられない。 対応として適切なのはどれか。 a 心配ないので歩行訓練を行うよう説明する。 b 痛みが取れるまで安静臥床を保つよう説明する。 c 確定診断のためにMRIが必要と説明する。 d 骨折している可能性があるのでギプス固定が必要と説明する。 e 骨折している可能性があるので内固定術が必要と説明する。 × a × b ○ c × d × e 正解 c 診断 右大腿骨頸部骨折
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――――導入 「一緒に居るよ、ずっと。」 「友奈ちゃん!」 とある病院の中庭。そこで2人の少女がお互いの存在を確かめるかのように、きつく手を握りあっていた。 ―――1人は心をすり減らしながらも最愛の人の帰りを待ち続け ―――1人は帰還不能かと思われた状態から、最愛の人の涙を止めるために帰還を果たし そして今、とうとう2人は再会し、そこには余人の入り難い神聖な空間が形成されている。 「おかえり、友奈ちゃん」 「――ただいま」 涙を流しながらお互いの手を握りしめ――直後にカシャン!と、まるで手錠をかける時のような音が東郷の耳に届く。 「あら?今の音って」 「音?」 「うん。なんだかカシャッって金属みたいな」 「私には聞こえなかったけど、車椅子が軋んだのかな?」 辺りを見渡すも、この場には友奈と東郷の2人以外には存在しておらず。音を発するような物もない。 (友奈ちゃんが帰ってきたのが嬉しすぎて、変な空耳してしまったのかしら。) 「……ううん、なんでもないわ。友奈ちゃん、一旦病室に戻ろう?お医者様に診てもらわないと」 「うん!家族や勇者部のみんなにも連絡しないとだね」 気を取り直して手を離そうとするも、2人の手はぴったりと重ね合わさったまま離れない。 (東郷さん、こんなにぎゅっと私の手をにぎってくれてる。嬉しいな。でも――) (友奈ちゃんが、私の手を離したくないって思ってくれてるのかしら。嬉しい。でも――) 「東郷さん、そろそろ手を離して病室に行かないと」 「友奈ちゃんこそ、そろそろ手を――」 そう言いながら、お互いに手を引っ張ってみるが、やはり離れない。 そもそも、友奈は現状では力を込めて手をにぎるという行為にすら難儀するありさまなのに。 2人が手のひらを開いてもそれは変わらず、お互いの手がまるで吸い寄せられるようにピッタリと張り付いている。 「な、なんで!?接着剤!?」 と今になってようやく驚く友奈に 「そんなはずないわ!だってさっきまで台本を持って……!」 と慌てる東郷。 しかしいくら押したり引いたりしても変わらない。 ぐにぐに、ぷにぷにとお互いの手の感触と、勇者部からのプレゼントである押し花の感触だけが返ってくる。 「このままじゃ押し花も駄目になっちゃうから、どうにかずらすようにしてちょっとずつでも……!」 と手を擦るようにしてスライドすると、東郷の手のひらが友奈の手から腕へと移行し、2人の手にあった押し花が解放される。 しかし、どうやっても東郷の手のひらが友奈から離れる事はなかった。 「だめだぁー。なんなんだろうこれ。不思議だね」 「ええ……」 話しながらも東郷の手は友奈の体の表面を移動し続ける。やはり接触している場所をずらす事は出来ても離す事はできなかった。 (接触してる場所は変わったけれど、やっぱり離れないわ。こうなると物理的な要因ではなく何かしらの霊的な力なのかしら。 しかも、この異常の起点になってるのは私の手のひらのようで、これだけはどうあっても友奈ちゃんから離れない。) 東郷はつい考えこんでしまうが、答えは出ない。 「タイミングを考えると、さっきの音が何か関係あると思うのだけれど」 「そうなのかな?私は聞いてないからどんな音だったのかわからないけど」 「怪談話だと、こういうのは妖怪のいたずらだったりするわね。それとも精霊かな」 (それに、口に出すつもりは無いけれど―― 友奈ちゃんの意識が戻った直後のこのタイミング。考えたくはないけど散華の影響の一つなのでは) 東郷は深く考えこむが、友奈はこの事態を楽天的にとらえていた。 もちろん、長く続くようだとお互いに困るのは分かっている。このままでは東郷は制服から、友奈はパジャマから着替える事もできない。 しかし東郷とくっつく事自体は嫌でもなんでもないのだ。むしろ嬉しいとすら思う。 「もー東郷さんってば心配性だなあ。大丈夫、きっとなんとかなるし、それに東郷さんと離れないなら大歓迎だよ!」 「友奈ちゃんったら……」 久しぶりに聞く何気ない愛の言葉に東郷の頬が赤くなり、それに釣られて友奈の方も少し照れを感じる。 「と、とりあえず病室戻ろっか!」 「そ、そうね。車椅子を押すのは任せて」 そういって東郷は車椅子を押そうとするが、しかし (どうしよう、手をつないだまま後ろに回りこむと友奈ちゃんの腕を捻り上げる形になってしまう) と停止する。 「東郷さん?」 「ごめんね、ちょっとどうやって押したものか考えちゃって」 「あ、そっか。このままじゃ押せないよね。大丈夫、私これくらいなら」 車椅子に座ったまま器用に後ろのグリップに手を伸ばす友奈。 「よかった。これで……」 車椅子を押そうとする東郷だが、再びその動きが停止する。 (友奈ちゃん、後ろに腕を回してるから下着のラインがくっきりと出ちゃってる。それに――) 友奈の顔を見る。 (友奈ちゃん、苦しそう) 体中の筋肉が弱り切っている状態で無理な姿勢に固定しているのだから当然だった。 友奈は辛さや苦しさをあまり表面に出さない子ではあるが、それが東郷に通用するはずもない。 いつだって、誰よりも、東郷は友奈の事を見つめ続けてきたのだから。 なので東郷は 「ううん、そんな事しなくても大丈夫だよ。ほら」 言いながら、友奈と接着されている自分の手のひらをスライドさせていく。 片方の手を肩まで移し、もう片方の手を腕、肩、背中、お尻、脚と。 友奈は車椅子に座っているので、それを持ち上げながら手を移動させているのはまるで体を揉んでいるかのような動きになる。 (腕、やっぱり少し細くなってる。お尻や脚の肉付きも違う…… 友奈ちゃんのお尻はもっと指が埋もれるくらい柔らかかったし、ふとももからは健康的な弾力が返ってきていたのに。 ほっそりとした友奈ちゃんも勿論可愛いけれど、友奈ちゃんの元気な魅力は、もうちょっとこう) 散華する前の友奈の体の感触はしっかりと東郷の脳に刻み込まれているので、体をまさぐりながら1つ1つ当時と今の感触を比較していく。 「東郷、さん?」 さすがに恥じらいを感じたのか、友奈が少し上擦った声を挙げ、それを聞いて東郷は我に返った。 「待ってて友奈ちゃん。こうやって、と」 片手は手を握ったまま背中を抱きかかえ。もう片方の手は脚に回し、背中側から友奈を抱き上げる。 俗にいうお姫様抱っこの形になった。 「これでよしっと。じっとしててね、友奈ちゃん」 「東郷さんすごい!……でも平気?足もまだ本調子じゃないよね?」 「うん、このくらいなら大丈夫。友奈ちゃんは軽いもの」 「えへへ、そうかな。でも、なんだか王子様とお姫様が逆になっちゃったね」 東郷は一瞬きょとんとし、それからすぐに以前演じた劇の配役に思い至り微笑む。 「そうだね。それでは……こほんっ。 『私についてきてほしい…いや、ついてこい』」 (うわぁ、東郷さんすごく格好いい。ええっと、続きはたしか……) 「『…その言葉を待っていたわ、王子。過酷な道でもそこに貴方がいるなら…どこまでも、ついていきます』」 そこまでキリッとした顔で言い終えると、2人は耐え切れなくなったかのように吹き出して笑う。 実際には東郷が友奈を腕に抱きかかえているのだから、ついていくも何も無いのだが。 「あぶなかったー。東郷さん、よく私の方の台詞すぐに出てきたね?」 「ふふっ。友奈ちゃんだって。 それに、忘れるわけない。忘れたくないよ。友奈ちゃんとの事ならなんだって」 東郷はそうやって、じゃれあいながら友奈を抱えて病室へと進んで行く。 腕の中に居る愛おしい子が少しでも安らげるように、傷つかぬように、慈愛を込めて。 ――もし友奈が傷つくような事があれば、今度こそ自分の目の前から居なくなってしまうんじゃないかと。そんな錯覚に怯えながら。 ―――トイレの話 その後は大忙しだった。 まずは病室からナースコールで看護師を呼び出し、中庭に置いてきた車椅子の回収をしてもらい、担当医師の診察を受け(なお異常は何も見つからなかった) 連絡を受けて飛んできた――文字通り、とんでもない短時間で訪問してきた――友奈の両親と涙の再会を果たし。 そしてその度に 「医者として、快復を喜ぶ気持ちは尊重したいのだけれど。その、これから診察するのにその体勢はちょっと」 「お母さん、2人の関係をとやかく言うつもりは無いわ。嬉しいのもわかる。でもね。やっぱり少しは人目をはばかる事も覚えないと」 などと言われる事になるのだ。 なにせ、医者が友奈の医学的な観点からの現状説明や注意事項をしている時も、友奈の家族と涙ながらに語り合ってる時も、 ずーっと2人は両手をしっかりと繋ぎ合っており、一時たりとも離れる事が無かったのだから。 そういった反応をされる度に、2人は東郷の手のひらが友奈にくっついて離れない事、物理的な現象ではない事などを繰り返し説明していくのだった。 幸いにして、入院しているのが大赦管理下の病院だったためにそういった不可思議な現象もあっさりと信じてもらえた。 今は病院を通して、大赦本部への連絡をしてもらっている。明日には返事が来るだろうとの事だ。 また、当然ながら勇者部のみんなにも連絡を入れたが、今日の面会時刻は既に過ぎてしまったために親族でない友人達との再会は出来なかった。 東郷が今この場に居るのは単に引き離す事が不可能だから仕方なく許可されているに過ぎない。 それら全てを終え、くっついた体で四苦八苦しながらドロドロのおかゆのようなものを口にし、現在時刻は夜の8時過ぎ。夜はとっぷりと暮れていた。 今は友奈と東郷、2人で友奈の病室のベッドでくつろいでいる。 両手をとりあって、至近距離で向き合って座っている形だ。 「なんか慌ただしくなっちゃったね、東郷さん」 「仕方ないよ。友奈ちゃんが帰ってきてくれたと思ったら今度はいきなり私の手が友奈ちゃんから離れなくなって。 意味が分からなくて私もびっくりしたもの」 「まだ離れないね……なんでだろ? でも、このおかげで東郷さんと一緒にお泊りが出来るんだから嬉しいな」 「そうだね。その事は私も嬉しい」 なにしろ友奈は入院中の身。本当であれば、東郷はおとなしく家に帰らなければならなかったはずだ。 しかし、この不思議な現象のおかげで自宅に帰れと言うわけにもいかず、晴れて東郷は友奈の病室にお泊りとなったのだ。 ずっと待ち望んでいた再会の直後なので、一緒に過ごしたい気持ちでいっぱいの2人には渡りに船だった。 「明日になったら大赦の人からの返事が来るらしいから、今日はこの事で悩まないでお話しよ? 東郷さんとお話したい事、聞きたい事。たくさんあるんだ」 「こっちもだよ、友奈ちゃん。 友奈ちゃんの居なかった時の事、たくさん、たくさんある。 ……でもね」 途中まで優しい声色で語った東郷だが、不意に言葉を切って言いにくそうにする 「東郷さん?」 「その、とても言いにくいのだけれど」 「うん」 と、東郷の言葉の続きを待つが、東郷の口からはなかなか次の言葉が出てこない。 (東郷さん、どうしたんだろう。何かあったのかな) 東郷は物事を悪い方へと考えてしまう癖はあるものの、だからといって優柔不断な性格ではない。 言うべき事はしっかりと言うし、思い立ったら即実行する行動派でもある。 なのでこうも言いよどむ東郷の姿は珍しく、友奈は戸惑いを覚える。 (東郷さんがこんなにもじもじとして言い淀むなんて、よっぽどの……あれ?もじもじとして?) 見ると、東郷は何かを我慢するかのように、足を細かく動かしている。 「東郷さん、もしかして――」 「その、あのね、おトイレに、行きたいの」 (やっぱり) 友奈はその事を完全に失念していた。なにせ友奈は全く動けない体でずっと入院していた身だ。 排尿はカテーテルを通して行われ、友奈自身のふとももに据え付けられた尿バッグへと蓄えられている。 意識が戻ったとはいえ自力ではトイレを使うどころか到達する事すら出来ない身なので、それは今現在でも変わっていない。 「うん、一緒におトイレ行こう、東郷さん」 「友奈ちゃん……」 東郷の顔は羞恥心から耳まで真っ赤に染まっている。 東郷美森は、心根の清楚な女の子である。このような状態は人一倍羞恥を感じていた。 ましてや、せっかく最愛の人との再会を果たしたというのに、その当人が相手なのだ。 幸いにして、友奈の入院先している部屋は大きな個室であり、トイレも部屋に備え付けられていた。 誰にも邪魔される事なく2人でトイレに入る。 「東郷さん、手のひらが私から離せないんだよね?」 「はい……」 「それじゃ、私の手首を掴んで。それなら私の手が使えるから、手伝ってあげられるよ」 東郷は相変わらず顔を真赤にしたまましばし逡巡すると、そのまま小さくコクリと頷いた。 (は……恥ずかしいっ……!!!) 東郷は頭が真っ白になっていた。さっきまでは良い雰囲気だったはずだ。 なのに何故今こんな事になっているのか。 友奈の前で用を足すという、受け入れがたい流れを回避しようと必死に頭を巡らせる。 (おしっこしてる最中を見られる事はないにしても、音とか、臭いとか) 「はい東郷さん、スカートちょっと触るねー」 (音姫は無いか……病室の個室だものね。ああでも水を流せば) 「少し腰を浮かせて?ショーツ下げるから」 (よし、だいじょうぶ。これならどうにでもなる) 「はい、準備できたよー♪」 東郷がしばらく錯乱している間に、気がつけばあとは東郷が排尿するだけという体勢が整えられていた。 まるで赤ん坊のような扱いである。 東郷の羞恥は最高潮に達し、頭は完全にパニックになっていた。 (恥ずかしい!!けど、早く出しちゃわないとずっとこのまま) (早く、早く終わらせないと……!) 焦りながらも、ぎゅっと目を瞑って覚悟を決めて下腹部に力を入れる。 東郷の尿道口から、ちょろろろ……と黄色いおしっこが流れだし、周囲にその臭いが立ち込めた。 それらを全て友奈に認識されていると思うと、いっそ自分の腹を切ってしまいたい衝動に駆られる。 (うわ、ああ……なんて事……焦ったからって、水を流す事を失念していたなんて) 更に焦燥するも、早くこの拷問のような時間を終わらせるために更に下腹部に力を強く込める。 東郷のおしっこは勢い良く尿道口から噴出し、シャァァァ!と強い音を立てた。 しかし、膀胱がいっぱいになるまでずっと我慢していた東郷のおしっこはしばらく止まらない。 早くこの時間が終わって欲しい一心で、やたらと長く感じる時間をぎゅっと目を閉じたまま耐え続けている。 そのため東郷は気が付かなかった。その羞恥に震える姿を目にして、友奈が上気した顔でぽーっと見とれている事に。 東郷は、自分のおしっこする姿なんていう汚い物を友奈に見せたくないと考えていた。 そんなものは当然友奈だって見たくないに決まっているのだから、自分が何を言うまでもなく目を閉じて顔を背けるだろうと。 出来る事なら耳も鼻もふさいでしまいたいだろうに、そうしてあげられない事に申し訳無さすら感じている。 しかし、友奈からしてみれば普段目にする機会のない東郷の姿というものはそれだけで何よりも魅力的なものなのだ。当然目を背けるはずなど無い。 (東郷さんのこんなに恥ずかしそうにしてる顔、初めて見た。 それにもちろん、おしっこする姿も……やっぱり、東郷さんはいつだって綺麗) もちろん友奈には、女の子のおしっこを見て興奮するような変態じみた特殊性癖など備わっていない。 見知らぬ女の子の介護として今と同じ状況になったのなら、素直に目を閉じただろう。 しかし、東郷の事となれば話は別である。 友奈は東郷の事を、何よりも美しい存在だと思っている。その気持ちの強さは信仰と言っても良い。 出会った瞬間から、こんなに可愛い子がお隣さんになってくれたという事に喜び 髪を触らせて貰っている時は、そのさらさらとした髪質に感嘆し 一緒にお風呂に入れば、その美しい裸体にため息をつき 初めて変身した時など、神々しさすら感じる姿に戦闘の事など忘れて見入ってしまい 白魚のような肌の綺麗さに至っては、我を忘れて思わず舌を使って"味見"してしまった事すらある ずっと一緒に過ごして、日常の中での東郷の様々な顔を知っている友奈ではあるが、トイレの中だけは共にした事が無い。 出会った頃には既に車椅子用トイレの使用に慣れていたし、東郷家や讃州中学といった生活圏はバリアフリーが充実しているのだから。 今この瞬間の東郷の姿は、今まで友奈が目にする事の出来なかった数少ない姿なのだ。 きっと自分には見られたくないと思っているであろう東郷に、心の中で謝る。 (ごめんね、東郷さん。でも、私は東郷さんの全てが見たいんだ) 友奈の目に東郷の女性器が映る。肌の白い東郷とその女性器、そこから出る黄色い液体のコントラストが友奈の脳をゆさぶる。 (これが、東郷さんのおしっこ。 (当たり前だけど、色は黄色だよね。けっこう濃い) (ずっと我慢してたからかな、すごい勢い……) (それに臭いも結構強い。おしっこの臭い。なんでだろ、臭いのに東郷さんのだと思うと癖になりそう) 視線を少し上げると、真っ赤になって震えている顔が視界に映る。 (恥ずかしがってる東郷さんも綺麗だなー) (目なんてぎゅっと思いっきり閉じちゃって、耳まで真っ赤) (肌がとっても白いから余計に赤く見える) (きっと私がこんな事を考えてるだなんて、東郷さんは想像すらしてない) ちくりと、小さな罪悪感が友奈の胸に刺のように刺さる。 (でも――) しかしそれ以上に胸を占めるものは、不思議なときめきだった。 (可愛い) (いくら言葉を飾っても足りないくらい、可愛い) (きっとこんな東郷さんは、私以外は知らない) それは友奈の持つ、東郷に対する独占欲の1つの形だったのかもしれない。 他の誰も知らない、東郷の姿をもっと見たい。 他の誰にも、東郷のこんな姿は見てほしくない。 当然ながらそんな友奈にとっての至福の時間――東郷にとっての羞恥の時間――はそう長く続くものでもなく、 次第に東郷のおしっこの勢いが弱くなっていき、最後に小さくぽたぽた、と女性器から雫をしたたらせるとそこで排尿は終わった。 (やっと、やっと全部出てくれた……) 「……終わったよ、友奈ちゃん」 とてつもなく長く感じた時間が終わり、東郷は目を開いて友奈に告げる。 実際にはわざわざ告げずとも友奈はしっかりその事を把握していたのだが。 (友奈ちゃん、私の事でガッカリしてないかな。みっともないって思ってないかな。 ううん、友奈ちゃんは優しいもの。きっとすぐに忘れてくれる。これでもう――) 安心した所に、にこやかに微笑んだ友奈から声がかかる。 「それじゃ、ちゃんと拭かないとね。東郷さん、足開いて?」 (――――え?) 羞恥から解放されて安堵した所にかけられた言葉に、再び頭が真っ白になる。 「ま……待って友奈ちゃん!さすがにそんな事友奈ちゃんにさせられない!」 「でも、ちゃんと拭かないと汚いよ?」 「それはそうだけど、でも……あ、ウォシュレットと乾燥機能で」 名案を思いついたとばかりに明るい声で提案するも 「ここ、ウォシュレット無いみたいだよ?」 の一言で撃沈される。 「恥ずかしがる事ないよ、東郷さん。これはしょうがない事なんだから」 「でも」 「それにね?きっとこうして話してるより、さっさと拭いた方が早く終るよ」 「うう……」 こうまで言われては仕方ないので。東郷は泣く泣く受け入れた。再び羞恥の時間である。 トイレットペーパーを持った友奈の手が、優しく丁寧に東郷の女性器をぬぐっていく。 (これが、東郷さんのアソコの感触) 一緒に入浴した時など、それを目にしたことは何度もあった。しかし、触れたのは初めての事だ。 (やわらかい……東郷さんの体はどこも触ると気持ちいいな) またひとつ、新たに東郷の事を知った事に感激し、 東郷の手が自分から離れなくなった謎現象に対して内心で感謝する。 「友奈ちゃん、もうそのくらいで」 「あ……うん、そうだよね」 その感触につい夢中になってしまった友奈は東郷の声で我に返ると、 慌ててトイレットペーパーをトイレに流した。 そして2人でまた共同作業でどうにか手を洗うと、トイレを後にする。 東郷は半ば放心状態で。友奈は東郷の姿を心の中で再生しつつ。 友奈は気付いていない。今の東郷の姿はほんの少し未来の自分の姿でもあるのだと。 すっかり筋力の衰えた友奈は、車椅子用のトイレであっても他者の力無しでは一人で用を足す事は出来ないのだと。 さすがに排泄の最中は個室の外に出て貰えるが、トイレのたびに東郷の手を借りる事に友奈は強い羞恥と申し訳無さを感じる事となる。 そして、恥じらう東郷の顔を見て幸せを感じていたこの日の自分の事を深く反省するのだった。
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「……ほっほっほ。現実と変わらず、体躯に似付かわしくない立派な胸をお持ちなお嬢さんだわい」 / , 3「N氏」 【基本データ】 年齢:老人 選考基準:「とりあえず、おなご」 選んだ参加者:鳥羽通(未遂) 名前の由来:星新一作品で多用される「エヌ氏」 【容姿】 イタリア系の顔立ちの老人。 彫りが深い。 若い頃はさぞかし異性に人気があった、あるいは今も人気があるのかもしれないような容姿。 車椅子に乗っている。 一人称は儂、二人称はお主。 「~~だわい」という風に話す。 【人物】 八名存在するナビゲーターの一人。八名の中ではそこそこ登場する。 レモナの見立てでは南イタリアの出身だが、それは恐らく「陽気なイタリア人=南イタリア出身」という一般論からだろう。 ちなみに北イタリアはドイツ系に近いのか真面目な人が多いそうである。 ナビゲーターの中では口煩くなく良い距離感を保っているが、基本的に女子しか選ばない。 好みは長髪で大人っぽい子であるらしい。 女子しか選ばないのには哲学があるわけではなく、ただただ純粋に女が好きだから。 しいて言うならば「頑張る女性は美しい」と考えているからでやはり女子が好きだからである。 狂華辺りと仲良くなれそうだ。
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---------O ROMEO, ROMEO! wherefore art thou ROMEO? Ah, dear JULIET,Why art thou yet so fair?--------- Valkyrie Singing Absurdity- 不条理を謳う戦乙女 ■------ Character ------ Cecilia Lanz=No.121 ※写真はイメージです。実際のキャラクターとは異なる場合がございます。 カノッサ機関・氷の国支部所属≪No.121≫。 緩やかなパーマがかかった黒髪ポニーテール、茶色の瞳を持つ少女。 南雲利織から購入した義足を装着している。 着脱しづらいのでスラックスは基本的に身に付けない。 人生の大半は車椅子生活だったので、妙な歩き方をしている 右肩に〝卵〟が撃ち込まれており、そこから伸びた〝根〟が顔の右側に浮き出ている。 その影響か、右の白目部分はべっとりと黒く染まっている。 キレた姿はリーナ=ヴェイセシスに狂犬と称された。 ■------ Items ------ デリンジャー男性の手の平に収まってしまいかねない小さな護身用銃。弾数は二発で威力も小さい。 ナイフ軽くて小振りの普通のナイフ。 義足南雲利織から購入。戦闘を想定して作られてはいない。足への負担を減らすため、義足自体に風の術式を浸透させている。耐久度は普通で少し重いが術式でカバー。脚を動かす時には普通の人が普通に歩行する時と何ら変わらない感覚である。走行スピードに比例して風の術式が補助的に作用する。デザイン的には特に何の変哲も無いが、くるぶしの部分にデフォルメされた羽根が描かれていたり、踵部分に何故か相合傘が描かれており、カノッサ機関員ナンバーズを示す≪No.121≫の刻印がある。 車椅子義足生活の短い彼女が気分次第で使用する。滑らかに操作するその姿からは長年の経験を窺わせる。 十字架型ドッグタグカノッサ機関・氷の国支部所属を示す、銀製の十字架型ドッグタグ(認識票)。 ■------ Atman / Skill Before EGG ------ theHate 下半身と体毛が無く、人間大の大きさでのっぺりとした濁った水色の肌を持つアートマン。 〝卵〟の影響で肩、顔、頭の右半分が黒い斑点で覆われている。 鮮やかな色をした球体を核に肉が沸きだして形成される。この球体は彼女の感情の塊である。 移動はほふく前進であり… その形態から瞬時に後ろを振り向けない。 速さも力もあるが、移動に腕を使っているために攻撃の直前動きが一瞬減退、攻撃の予兆が分かりやすい。 操作性の低さから防御や回避をしなかったり、攻撃の際にも間合いの取り方がとてつもなく拙い。 同じく操作性の低さから、脚に対して稀に戦闘に支障が出るほどに拘りを見せる場合がある。 …等の欠点を持つ。 以前持っていた重力のベクトル操作能力は〝卵〟の影響か消滅。 ■------ Atman / Skill After EGG ------ theLovewink 黒き雷電を放つ力。 放電前には右肩の黒い魔力が〝根〟を通して右眼に供給される。 〝根〟の脈動と帯電音で予兆を読み取ることが可能。 戦闘で実用的に使える電撃の威力は静電気よりも若干強い程度であり、痛みで一瞬相手を怯ませる位しか出来ない。 だがアートマンの力と併用することで有用性が格段に上昇している。 ■------ Battle Style After EGG ------ 基本はアートマンが前衛、本体が後方援護というスタイル。 だがアートマンの力を最大限に生かすために彼女も積極的に攻撃を行う為、 絶え間ない襲撃を相手は受けることとなる。 その怒涛の連撃は正に戦乙女〝Valkyrie〟の名を冠するに相応しい姿だろう。 ■------ Lovely Dairy ------ ★ 恋綴った日記帳♪ 路地裏でニナちゃんと闘う。 腕も痛いけど、心が痛いよ……。 あの眩しさが、怖い……。 (2011-06-17 16 04 49) 南雲利織…もう友達なんかじゃない。許せない。それに危険。宮下さんが何考えてるのか知らないけど?処分?すべきよ でも桜さんに怒られたし、?悪意?を意識的に抑えることも必要かな…… この子(ガリ)どうしよう… (2011-06-05 11 06 33) 路地裏でスーフォンって男の子に会った。シルヴァーグ っていう吸血鬼を探してるみたい。一応心に留めておこう…… (2011-05-29 23 29 14) 夜の公園、エルフェス君に話しかける 機関員だってバレちゃった。多分一般人だから大丈夫だと思うけど… あと“データベース”に書かれてたけど、私、不安定なのかな…? (2011-05-17 09 00 09) 〝遊び〟過ぎて路地裏で寝ていたところ、パッション・プレイ≪No.111≫に遭遇。スカウトされ氷の国支部所属の機関員に。 〝卵〟をJusticeに届けようと路地裏を走っていたところで宮下 正次≪No.112≫に遭遇。卵を撃ち込まれ、そのまま戦闘。結果孵化する。 夜中に海を見に行ったところレギンに遭遇。卵を撃ち込まれかけるが回避、戦闘に入りかけるがすぐに逃げられる。 カフェで朝食を採っていたところ南雲利織と再会。近況を話し合った後、頼んでいた義足を魔術協会にて受け取る。 街中で護と再会。魔斬 香月≪No.41≫の伝言のことも忘れて戦闘(?)になるが和解───しかけたところにシズリが乱入。護とシズリの舌戦(?)となるがセシリアの攻撃による傷で彼は気絶。護の姉だと言う沙月に彼を託し、シズリの家へと帰る。 路地裏入口で頭痛に呻いていたところでニナ(チェルシー)に遭遇。少し会話をして別れる。 公園で運動していたところに魔斬 香月≪No.41≫が訪れる。〝正義〟に「水の国のことで協力を頼みたい」と伝言を頼まれたが彼女は忘れている。再会すれば思い出すだろう。 街中の坂で車椅子が暴走したところグルゴン=イクシールに助けられる。その後喫茶店で同僚に恋をしていると言う彼を冷やかしたり護のことを思い出しかけて卒倒しかけたり……連絡先を交換する。 路地裏を使おうかどうか迷っていたところフォルスに再会。シズリの毒牙にかかっていることを知られて〝乗っかられた〟。 街中でコケたところシズリに遭遇。護の心の行方を示唆され心を折られる。同棲することに(ただし現在この時のことは自分が悪く考えすぎただけで彼女に悪気は無かったと思っている)。 ナンパされていたところ西谷リナとフォルスに遭遇。ふぁみれすで楽しく会話。 Dove-feather d raven ! wolvish-ravening lamb ! Beautiful tyrant ! fiend angelical ! William Shakespeare Romeo and Juliet ■------ Commercial Message ------
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獣人椅子考察 155 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2009/06/18(木) 19 03 42 ID O3c8tUp4 校長「チョー高値いんだよ、背もたれ椅子!」 教頭「私は丸椅子でも良いと思いますが」 校長「でも」 教頭「椅子としての機能を果たしていればいいんですよ」 校長「って尻尾無いよう八木ちゃんが言っちゃっていいの?」 教頭「……尻尾の長い種族を考慮して発言したつもりでしたが」 校長「他の先生は、どうなの?」 サン「描き手さんにまかせると良いとおもいます」 帆崎「身も蓋もねぇ」 156 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2009/06/18(木) 20 54 26 ID 3bFCLgCx 157 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2009/06/18(木) 21 09 48 ID lixDWrlC ≫156 丸イス…丸イース…丸チース…マルチーズ! バンザーイ、バンザーイ! って、駄洒落かいっ!w 158 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2009/06/18(木) 21 10 50 ID iLramaqX ≫157のおかげでやっと理解した 159 名前: 創る名無しに見る名無し [sage] 投稿日: 2009/06/18(木) 21 14 24 ID IIxHVnAa ?PLT(15000) 丸椅子とマルチーズ…。 一発ギャグが絵になってしまうなんて… とにかくすごい情熱を感じた!
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チーム名 Be Crazy http //sports.geocities.jp/becrazy123soccer/index.htm 目的 貪欲に強いチームを目指す 少しでも強くなりたい 現状維持 わきあいあいとサッカーを楽しむ カテゴリー 電動車椅子サッカー チームレベル プロ級 経験者中心 初心者+経験者 初心者中心 参考○○県リーグ○位 所属選手数 年齢層 20代中心 30代中心 40代中心 50代中心 60代以上 活動・練習状況 Jリーグで活動中 天皇杯 ナビスコカップ(○月~○月) 毎日練習 ○週一回練習水曜夜 ○なし(試合だけ) ホームグランド 選手募集状況 募集中 ○セレクションあり ○まずは練習に参加してみてください ○新規にチームを立ち上げたので選手大募集 ○誰でも歓迎 ○マネージャーだけ募集中○ただいま募集していません。 対戦相手を募集 時間・場所 練習試合の目的 チームのレベルアップのための真剣な試合。 チームのコミュニケーションアップのための練習試合 サッカーがしたい練習試合。選手のレンタルOK。 ミニゲームでもいいからボールが蹴りたい。 望む相手チームのレベル 同レベル以上の強いチーム希望 同レベルのチーム希望 レベルは関係なく試合をしたい。 あまり強くないチーム希望 会費 主な練習試合募集時期または募集中の詳細 代表者連絡先 メールアドレス 活動地域 四国,愛媛県
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Mary had a little love サークル:<echo>PROJECT Number Track Name Arranger Lyrics Vocal Original Works Original Tune Length 01 夢 Mano - - 大空魔術 車椅子の未来宇宙 [01 04] 平茸 02 鉄塔 Mano aoma うたしま 大空魔術 天空のグリニッジ [03 23] 03 Dreaming hour 平茸 aoma がお 卯酉東海道 最も澄みわたる空と海 [06 40] 04 Stray CS am3 00 平茸 aoma うたしま 蓮台野夜行 少女秘封倶楽部 [04 55] がお 05 drip+drop 平茸 aoma うたしま 大空魔術 衛星カフェテラス [05 16] 06 whip*syrup Mano aoma がお 大空魔術 衛星カフェテラス [04 56] 07 星空露光 平茸 aoma うたしま 大空魔術 G Free [05 50] 08 Door Mano aoma がお 卯酉東海道 青木ヶ原の伝説 [05 16] 09 Chime 平茸 aoma うたしま 蓮台野夜行 魔術師メリー [05 46] 少女幻葬 ~ Necro-Fantasy 10 羊の塔 Mano aoma がお 蓮台野夜行 少女幻葬 ~ Necro-Fantasy [06 06] 魔術師メリー 詳細 コミックマーケット81(2011/12/30)にて頒布 イベント価格:1,000円 ショップ価格:1,200円(税込:1,260円) レビュー 名盤。エコプロの傑作アルバム。 かなりのダウナー系アレンジが揃ってます。 欝になりそうな錯覚を起こすくらい濃い世界観を表現されています。 東方アレンジの可能性を見たい人は是非ともご視聴あれ。 -- 名無しさん (2016-10-11 21 24 45) 名前 コメント