約 445 件
https://w.atwiki.jp/loli-syota-rowa/pages/721.html
ワスレナグサ ◆v5ym.OwvgI 遠くでざあざあと振り続ける雨の音で、なのはは目が覚めた。 目が覚めた、と認識したことから、自分が今まで眠っていたことを認識する。 直ぐにバッと起き上がり、あたりを見渡す。 知っているような、知らないような景色。 ……どうやら工場の仮眠室のようだ。 あの猫の死体がないということは、別の部屋だろうか。 ここまで来た記憶がないということは…… 「あ、気がついた?」 音に反応したのか、声をかけてくる人がいた。 声のしたほうを向いてみると、こちらに背を向けたリンクがいた。 「えっと……リンクくん?」 「ん?」 「あ、えと、どうして私はここにいるの……かな」 その言葉にリンクはああ、と相槌をうち、 「エヴァとの戦いの後、君たち皆気絶しちゃってね。 夜風に当たったまま眠ったら風邪をひいちゃうとおもって、 とりあえず、建物の中に運んだんだ。雨も降ってきたし、正解だったよ」 リンクはなのは達を工場に運び、この部屋に入れたのだ。 しかし同年代の子供と比べると、はるかに鍛えられたリンクではあるが、 流石に子供を3人抱えて歩くことはできなかった。 故に彼女たちを順に背負って工場への長距離走を三往復したのだ。 でていくパタリロとは出入りする道が違い、出会わなかったのは幸か不幸か。 最後のアリサを運んでいる最中には雨が降り始めていた。 そのアリサはカレイドルビーが気を利かせて、今はパジャマ姿で眠っている。 その後なのは達の怪我の治療をし、自身も休憩をとってしばらくして今に至る。 このような場で全員が休むのが不用心だと思われるかもしれないが、 リンクはこれまでも野生動物のいる場所で野宿をしたりして、 多少の物音でも目を覚ますことができるくらいには、危機感知の感覚を育てていた。 なのはのベッドの衣ずれの音で目を覚ますことができたのも、そのおかげだ。 それに今この場には疲れ知らずのカレイドルビーがいる。 多少疲れで感覚が鈍ってもそうそう相手に後れを取ることはない。 「とと、そうだ。それ着てみてよ」 そういった彼が後ろを向いたまま指差したのは白い服だ。 リンクがこの部屋にあったシーツを服の形に切り裂き、 工場にあった先のとがった鉄とシーツをねじって作った糸で縫った粗末なものだ。 リンクとは違う世界の勇者や、その妹が見たのなら「ただのぬのきれ」と言い張るような代物である。 彼のその言葉に疑問符を浮かべるなのは。 『なのはさん、服着てないでしょう?』 響いた音の方を見てみると、カレイドルビーが立てかけられてあった。 その傍のベッドではアリサが寝息を立てている。 現在のなのはは裸だ、素っ裸だ。生まれたままの姿だ。 エヴァの魔法で武器等と一緒に吹き飛ばされて、消し飛んでしまった。 『それを不憫に思ったリンクさんが、仕立ててくれたんですよ。 それはもう、なのはさんの体中のサイズを測りまくってですねぇ……』 「うえぇぇ!? ち、違うよ! 僕のサイズに合わせただけで、君のサイズを測ったわけじゃあ……」 『いやいや~。それでも生まれたままの姿のなのはさんを背負ってここまで運んだことは事実ですよー』 「うわあああぁぁぁぁぁ……」 ルビーがなのはにあることないこと言い、 それに狼狽したリンクがとたんに真っ赤になり頭を抱え込む。 さっきまでの冷静さが嘘のようだ。いや、冷静になるように自分に言い聞かせていたのか。 服はリンクの言ったとおり、自分のサイズと同程度の大きさに作った。 子供のサイズはそれほど違わないものであり、 なのはは9歳、リンクは8歳ぐらい、といったところだろうか。 それにリンクの手先の器用さが幸いし、 なのはが着てみても、多少大きいと感じたぐらいで違和感なく着こめた。 「うん、ちょうどいいみたい」 「う、あ、え、そ……そっか。それはよかった。あ! でもいっとくけど僕は本当に……」 「うん、解ってる。それじゃあ私はいくね。服、ありがと」 「……!」 なのははベッドから降り、出口に向かって歩き始める。 リンクはそれを遮り、なのはの前に立ちふさがる。 先ほどの赤面は消え失せ、真剣な顔でなのはを見つめる。 「……なにかな」 無表情で問いかけるなのは。 「アリサは君と一緒にいるつもりだよ。そのアリサを、君は置いて行くの?」 その問いに、リンクは返す。 問いかけるようではなく、確認するように。 「私がいなくなるって言うのがその答えにならないかな。 私はアリサちゃん達と一緒にいられない。いたらいけないんだ」 それに返すなのはもは、屹然とそう言う。 「アリサ達はそう思ってないよ? 君が彼女たちを仲間じゃないって言っても、 彼女達は絶対なのはを追いかける」 「だから、アリサちゃんたちが眠っている間にここを出るの。 私がどこに行ったかわからなければ、追いかけられないでしょ? ……どいてくれないかな?」 ……滅茶苦茶だ。 その程度で諦めるような彼女たちじゃない。それはリンクも分かってる。 自分より彼女たちとの付き合いのある目の前の少女が、それに気付かないはずがない。 「……君はアリサ達から逃げるんだね?」 「……」 無表情だったなのはの顔に、僅かに別の色が見えた。 答えは、ない。 「ここで君を通したら、それから君は一体どうするつもりなんだ?」 リンクは別の問いを出す。 「……今までと変わらないよ。殺すんだ。このゲームに乗って人を殺しちゃった人たちを。 その人たちを殺さない限り、これからも死んで行く人が増え続ける」 「それは違う……。こんなことになったのはジェダのせいだ。 もともとは殺し合いに乗らないような人だって、ジェダのせいで殺し合いに乗ったんだ。 ……そんな人たちも殺しちゃうのか?」 「でもジェダに乗せられたとはいえ、殺さなくていいはずの人たちを殺すことに決めたのはその人だよね? ならその人たちは殺さなくちゃいけない悪人だよ」 リンクがなのはの問いに否定をしても、なのははそれをさらに返す。 埒が明かない。なのはの決意は固すぎる。 「なら……ヴィータはどうなるんだ?」 その問いに、なのははわずかに反応を見せる。 先ほどよりも大きく。 「ヴィータも殺し合いに乗った。たぶんはやてを生き返らせるためにね。 インデックスはヴィータに後ろから刺されたらしいし、アリサも襲われた。 ヴィータのことはどうするんだ?」 「……ヴィータちゃんも殺さなくちゃいけないよ。 贔屓なんてしちゃいけない。殺し合いに乗った人たちはみんな殺さなくちゃ」 その返答をする時のなのはの顔は尚無表情。 いや、あえて無表情でいるようにしているようだ。 なのはの決意は固い。 親友のアリサでも、インデックスの祈りでも、 そして恐らくなのはと同じ道を選び、そしてなのはより遥かに経験を積んだエヴァでも、 その決意を変えることはできなかった。 だけど、彼女は迷っている。 あと一歩。 その一歩を自分が歩かせることができたら… 「……ヴィータは放送を聞くまで殺し合いをする気はなくなってたよ。 ヴィータが殺し合いに乗る気になったのは……はやてが死んだからだ」 「………っっ!!」 目に見えてなのはの様子が変わる。 その目を見開き、口からカチカチと音が聞こえ、体が震える。 「そう、そうなんだ。そうなんだよ。 私ははやてちゃんを殺した。だからはやてちゃんの分も、皆を守らないといけない。 そのために私は、たくさん殺すんだ!」 そう震える声で発したなのはの顔は虚ろで、 リンクにはそれがまるで誰かに助けを求めているように、 そしてその助けをあきらめているように見えた。 「はやてって子は、人を殺すことを正しいって思う人間なのか? 人を傷つけて平気な子なのか?」 「そんなことない! だけどはやてちゃんを殺したのは私で! 私ははやてちゃんの分まで……頑張らなくちゃいけなくて……!」 なのはは流されている。リンクははっきりそう感じ取った。 自分の犯した罪を償うために、自分を捨て、罪を償おうとしている。 その行為が本当に正しいのかという思考も放棄している。 「殺されたから殺して、殺したから殺されて…… そんなことばかり続けて、このゲームが終わるわけないよ。 殺された人にも、仲間がいる。ゲームに乗った人にも、仲間がいる。 なのはのやっていることは、このゲームに乗る人を増やす行為だ。」 故にリンクはそう言った。 なのはの行いは間違えていると。 「じゃあ……どうすればいいの? 私は皆のことを守りたくて…… そのために殺さなくちゃいけないなら私がって……」 リンクの言葉に、なのはは語気を強くして問う。 そこに今までのような無表情な悪魔はおらず、あるのは大切な人を守れず悩む少女だけだ。 「なんで、そう考えるんだ? なんでそんなに辛そうにしてるんだ? なんで何かに耐えるようにしている? なんで……なにもかも自分ひとりで背負おうとするんだ?」 一人でできることなんてたかが知れている。 仲間がいれば、それだけで頑張れることをリンクは知っている。 「一人で悩むから息詰まるんだ! なのはは独りじゃない。 ここには友達がいる、仲間がいる。僕も君の仲間だ。 仲間で一緒に考えて、悩めば、きっと……いや、絶対答えが見つかる!」 「だけど! 私はたくさん人を殺した! たくさん人を傷つけた! そんな私が友達を作っていいはずがない!」 なのはにもう、感情を抑えるだけの余裕はない。 その目尻には、うっすらと涙がたまり始める。 「それを決めるのは君じゃない! その友達だ! 僕は君を仲間だと決めた! 君が何と言おうと君について行く! アリサもインデックスも、絶対そう言うはずだ!」 「でも……私は……」 その瞳に、先ほどの虚ろさはない。 凍らせていた感情が、想いが、溢れ出して、だけど形にならない。 「そうだ。君ははやてを殺した。アイを、コナンを殺した。 はやて達だって、この島でやりたかったことがあるはずなのに、君はそれをできなくした。 だったら、彼らへの罪を償うなら、彼らがしたかったことをするべきなんじゃないのか?」 潤んだ瞳で、なのはがリンクを見つめる。 「死んだ人、殺した人のことを忘れないだけじゃだめだ。 殺した事実だけを忘れないんじゃない。その人がどんな人だったか、 どんなふうに生きていたのか、どんな願いを持っていたのか…… その人がその人たる理由を知らなくちゃ。 ただ殺したという事実を忘れないんじゃない。その人がどんな人だったか、それを忘れないようにしなくちゃ」 「だ……だけど……私はコナンくんのことも、哀ちゃんのことも知らなくて……」 「知らないなら知ればいい。僕はアイのことを知ってるし、コナンのことを聞いている。 それにここから脱出すれば、コナン達の世界に行くこともできる」 そう、ジェダを倒すことができたのならそれができる。 リンクも梨花の世界に行くことに決めていた。 「はやてに、謝ろう。コナンに、アイに謝りに行こう。 君はコナン達に一度も謝っていない。死んだ人たちに謝っていない」 「…………っ」 なのはは学校で、死んだ人たちに謝っていない。 残した人たちには謝罪こそすれ、心は込めていない。 そして自分のやったことに弁解もなにもせずに去ってしまった。 まるで自分のやった行いから逃げるように。 自分の行いに正面から向き合う勇気がないように。 なのはは、堰を切ったように、涙を溢れ出した。 「……ごめんなさい」 座り込むなのはは、屈んでその顔が見えない。 「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……」 リンクはその姿が見ていられなくて、だけど何もせずにはいられなくて、 なのはの髪を撫でる。 「……ふぇ……っぇ……」 ぎゅっと、なのはが両腕を回し、リンクのお腹に顔を埋める。 リンクは優しくぽんぽんっとなのはの頭を叩いた。 「……雨が止んだら、まずはコナン達に謝りに行こう。ニケ達も学校にいるはずだ。 それから謝って、ニケ達とも一緒に話をして、そしたらよく考えよう。 自分が何をしなくちゃいけないかじゃない。自分がなにをしたいのかを。 大丈夫。奇跡は絶対起こせる。僕達がそれを起こそうとすれば。 知ってる? 僕はこれでも時の勇者なんだ。 少なくとも僕はそれで、二つの世界を救ってきた。 この世界も、どこかにきっと奇跡を起こせる勇者がいるはず。 それは僕かもしれないし、君かもしれない。 誰が勇者なのかわからないけど、皆があきらめない限り、きっと勇者は現れる」 腕の中のなのはは、その言葉が聞こえたのか、 ほとんど意味を持たない、ただの嗚咽となっている音を漏らす。 リンクは黙って、その頭を撫で続けた。 そして想う。 彼女がどんな選択をしようと、自分は彼女について行こうと。 ※ ※ 泣き疲れたのかすうすうと寝息を立てたなのはをベッドに戻し、リンクは元いた場所に戻り、楽な姿勢を取る。 『いやいや~まさかあなたがなのはさんの凶行を止められるとは思ってませんでしたよ~』 「うん……そうだね。僕はアリサやインデックスよりなのはのこと知らないし、 僕なんかが考えた彼女の気持ちが本当にそうなのかっていうのもわからないし」 『それになのはさんを抱きしめたあの包容力! いや~男の子って偉大ですねぇ~』 「~~~っ!! それはその……」 『時の勇者とは。大きく出ましたね~まああなたの姿ですと森の妖精さんといった方がしっくりきますが』 「あ、う、ま、まあそれはよく言われるけどさ」 茶化すルビーに乗せられるリンク。 そこにさきほどのシリアスさは微塵もない。 実際本人が言ったように、リンクはなのはのことをアリサ達より知らない。 だがリンクは、彼女たちより遥かに色々なことを経験している。 何度も命の危険を潜り抜け、二つの脅威と戦い二つの世界を救った。 大きな脅威と戦ったという意味ではなのはも十分経験を積んでいる。 だがなのはは人の死を知らなかった。 戦いで人が死ぬということを、この島に来るまで知らなかった。 なのはも、戦いの中で別れを経験したことはある。プレシアやリィンフォースがそれに当てはまる。 だがプレシアは虚数空間に落ちたため、死亡ではなく生死不明であるし、 リィンフォースも死亡というより消滅という形でなのは達のもとを去った。 仲間が死ぬ、誰かに殺される、自分が殺す。 そうした経験を、なのははここにくるまでしたことがなかった。 『経験』 その部分だけは、リンクはここにいる4人の誰よりもぬきんでていた。 だからこそ、リンクはなのはが何故こうなってしまったのか気付けた。 この島でのなのはの凶行を今一番知っているのもリンクだ。 彼は学校でのなのはの行いを知り、そのなのはに怒りをぶつける人を知り、 そしてそんななのはを気遣う友達を知った。 今のなのはの行いを、一番知っていたのはリンクだった。 だからこそか、彼はなのはを止めることができた。 そしてエヴァと同様、なのはが流されていることに気付けた。 エヴァはリンクに勝る経験でそれに気付いたが、リンクは自分との違いでそれに気付けた。 デクの樹サマにいわれてコキリの森を飛び出した。 だけど世界を救うことを選んだのは自分の意志だ。 ハイラルを救う時の勇者になった。 だがそれも、ゼルダを救うという目的のために、自分自身で選んだ。 そこに義務があったかもしれない。責任があったのかもしれない。 だけどリンクは、常に自分で自分の道を選んできた。 リンクはいつだって、自分の意思でやることを選んできた。 だからこそ、罪に縛られ、自分の意志で選択をしなかった今のなのはに、リンクも気付くことができたのだ。 「冗談は置いて、まじめな話があるんだ」 『ほほ~う。いい男は話を逸らすのもうまいということですか』 「違うって! ……ルビー、あの放送について考えたことがあるんだけど」 『あの放送というと……死者蘇生についてですか?』 話の内容が内容だけに、ルビーもすぐに真剣な声に切り替える。 二人の言う放送とは、3人を運んでいる最中に聞いた放送についてだ。 死者を生き返らせる力を持つジェダ。 それを見た時のリンクは、ジェダの想像を絶する力の片鱗を感じた。 リンクが戦った強敵、ガノンドロフやムジュラの仮面でも死者の蘇生なんてことはできなかった。 できたとしても不完全な蘇生。所詮動く死体といった感じな存在しかしらない。 だがジェダの力で復活したQBは、生前の姿のままで蘇生した。 恐らく、その能力や知性も生前のままなのだろう。 未だかつてない力に脅威を感じていたリンクだったが、落ち着いてくると一つの可能性に至る。 「あの力も、ここに呼ばれた誰かやその誰かのいる世界から持ってきたんじゃないかって思ったんだ」 『はあ……そう考えた理由をお聞きしましょうか』 「うん、えっと、僕が時の勇者だっていうのは冗談じゃなくて本当なんだ。それでね……」 リンクがそう思ったり理由に、学校の情報交換がある。 学校での情報交換はかなりの多岐にわたった。 お互いのこの島での動向、 自分たちの知っている人たちの情報、 これからの行動方針、 そして島に来る前の自分たちのこと。 そしてその情報交換の中で、道具についての話も出てきた。 曰く、支給品の中には自分たちの世界の道具がある可能性があるということだ。 ブルーが持っているという年齢を偽る薬は小太郎の世界にあるものらしいし、 小狼が持っていた蝶ネクタイ型変声器は、コナンが持っていたものらしい。 そしてコナンたちは小狼と縁のあるクロウカードを持っていた。 さらにいえば、現在リンクが持っている剣も、リンク自身がもともと持っていた剣だ。 これだけの事実があったのだ。 その可能性は高いと判断し、彼らはお互いの世界の道具についての情報も交換していた。 リンクからは、冒険で使ったフックショットやフェザーブーツ等の道具を。 小狼からは、クロウカードと呼ばれるカードの種類をいくつも。 そして小太郎は自分の世界に出回ってる薬や、もしかしたら似たような効果のある道具があるかもと、 アーティファクトという道具についても教えてくれた。 梨花はスタンガンや催涙ガス、閃光弾等の道具について教えてくれた。 小狼や小太郎にその知識の出どころを聞かれて「ニパ~☆」とごまかしていたが。 その情報の中でリンクが特に興味を引いたのは、カシオペアという道具である。 条件はいろいろ必要だが、そのカシオペアがあれば、誰でも(というと語弊があるが)時間移動ができるらしい。 時の勇者という力を持って、タルミナという異世界で、 時のオカリナで時の歌を使って初めて時間を操れるリンクは、 マスターソードに認められて、自分が特別な存在であると少なからず思っていただけに、 ちょっとしたショックを受けた。 「だから僕はこう思ったんだ。 自分が特別だと思った力も、別の世界ではそうでもなかったりするんじゃないかって」 『いえいえ……それは十分特別な力だと思いますよ? 時間の逆行や未来への跳躍を自在にできるというなんて、私からしてみれば魔法や奇跡の領域です』 「う~~ん、でも、いろいろな世界を探してみれば、それを当然のものとしている世界もあると思うんだ」 『それはどうなのかわかりませんが……グルグルとか、デバイスによる魔術といった異世界の力を知った身としては、完全に否定することはできませんねぇ…… まあつまり、リンクさんのいいたいことは、死者蘇生も当然に行える世界がどこかにあると考えてるってことですか?』 そして、自分が特別でないと知ったリンクは今回の件でこう考える。 ジェダに死者蘇生の力があるのなら、別の世界でも死者蘇生をできる人たちはいるんじゃないか、と。 「うん、それならジェダを倒したあとで、その世界を見つければ死んだ人も皆救える。 そうすればヴィータも、それからレックスだっけ? タバサって妹を探してる子も、殺し合う必要はなくなる。 誰かのために殺し合いをする必要がなくなる」 ゲームに乗っていると一口にいってもその理由は様々だ。 だけどその理由までは知らないことが多い。 トマが襲われたというアルルゥみたいに帰るためにゲームに乗った人、 学校で小狼達とともに戦った銀髪の少年みたいに殺し合い自体を楽しんでる奴、 レックスやヴィータのように、ここに呼ばれた誰かの為に殺し合いに乗った人。 今は理由は分からない、ブルーやイヴ。 ゲーム自体を破壊できればアルルゥがゲームに乗る理由はなくなるし、 死者蘇生がジェダ以外にもできるとわかれば、レックスやヴィータも乗る必要はない。 流石に、銀髪の少年のようにゲーム自体を楽しんでいる人はどうしようもないが、 ゲームに乗った理由によっては、それを説得できる可能性があるのだ。 「……まあ、そのことを考える前に、まずはこの首輪とジェダを何とかしなくちゃいけないんだけどね」 『先は険しいですね……』 「うん、でも道は見えてきた。首輪をはずして、ジェダへの道を探して、倒す。そして世界を回って死んだ人も含めて、皆を救う」 『簡単に言ってくれますが、私達はまだ首輪の外し方も分かってませんけど……』 「う……確かにそうだけど、首輪のことなんて僕には分かんないし……」 実際、いくら手先が器用といえど、リンクの能力では首輪の解除なんてまず不可能だ。 だが敵の隠れ場所を探すのはリンクにできるし、たぶん得意だ。 そこから先のジェダの撃破も、彼にもできることだ。 「でもほかのことなら僕にもできるし、できることはやっておこうと思うんだ」 『そうですね、ならば私にできることは世界を面白おかしく作り変えることです!』 「ぁ~~……うん、ほどほどにね。皆で笑って、このゲームを終わらせよう。 それじゃ、僕もちょっと休むから、見張りは任せるよ」 『はいは~い、おやすみなさい、勇者さん』 勇者と呼ばれるのは、なんだかくすぐったくもうれしい響きだった。 【A-3/工場仮眠室/2日目/黎明】 【リンク(子供)@ゼルダの伝説 時のオカリナ】 [状態]:睡眠中、左太腿と右掌に裂傷、左肩に打撲、足に軽度の凍傷(治療済み) [装備]:勇者の拳@魔法陣グルグル、コキリの剣@ゼルダの伝説 [道具]:基本支給品一式×5(食料一人分-1、飲料水を少し消費)、クロウカード『希望』@CCさくら、 歩く教会の十字架@とある魔術の禁書目録、時限爆弾@ぱにぽに、エスパー錠とその鍵@絶対可憐チルドレン、 じゃんけん札@サザエさん、ふじおか@みなみけ(なんか汚れた)、5MeO-DIPT(24mg)、 祭具殿にあった武器1~3つ程、祭具殿の鍵、裂かれたアリサのスリップ(包帯を作った余り) [服装]:中世ファンタジーな布の服など。傷口に包帯。 [思考]:可能性は…… 第一行動方針:なのは達を守る。 第二行動方針:なのはやインデックスと情報交換。 第三行動方針:どんな選択をしたとしても、なのはについて行く。 第四行動方針:もし桜を見つけたら保護する。 第五行動方針:ゲームに乗った人間は、説得する(無理なら……) 第六行動方針:死者蘇生の可能性を探す。 基本行動方針:ゲームを壊す。その後、絶対に梨花の世界へと赴き、梨花の知り合い達に謝罪したい。 参戦時期:エンディング後 [備考] リンクが所持している祭具殿にあった他の武器が何なのかは次以降の書き手さんに任せます。 (少なくとも剣ではないと思われます) 祭具殿の内部を詳しく調べていません。 カレイドルビーと情報交換しました。これまでのアリサの動向を知っています。 【高町なのは@魔法少女リリカルなのは】 [状態]:睡眠中、魔力消費(極大)、両手首から軽く出血、背中に軽度の凍傷(治療済み) 頬骨と肋骨一本にヒビ、泣いたことによる体力消耗 [装備]:なし [道具]:なし [服装]:シーツでできた服 [思考]:……。 第一行動方針:自分が殺してしまった人たちに謝りたい 基本行動方針:自分の罪を償う。 [備考] 深夜12時の臨時放送を、完全に聞き逃しました。 【インデックス@とある魔術の禁書目録】 [状態]:睡眠中、高熱、意識朦朧、全身に軽度の凍傷、軽い貧血気味、 背中に大きな裂傷跡と火傷、足裏に擦過傷(共に応急手当て済み) [装備]:水の羽衣(背部が横に大きく裂けている)@ドラゴンクエストⅤ [道具]:支給品一式(食料-1日分、時計破損)、ビュティの首輪、鉄製の斧@ひぐらしのなく頃に(?) [服装]:私立聖祥大付属小学校の制服の下に水の羽衣。背中と足にシルクの包帯。 [思考]:…… 第一行動方針:なのは、アリサと話をする。 第二行動方針:ヴィータを捜し、説得する。 第二行動方針:ニケ達と合流する。 第三行動方針:紫穂の行方の手掛かりを探す。エヴァの説得も諦めていない。 第四行動方針:落ち着いたら、明るい所でじっくりビュティの首輪を調べたい。 基本行動方針:誰にも死んで欲しくない。状況を打破するため情報を集め、この空間から脱出する。 [備考] 拾った双葉の型紐が切れたランドセルに荷物まとめて入れています。 インデックス自身のランドセルは壊れているので内容物の質量と大きさを無視できません。 深夜12時の臨時放送を、完全に聞き逃しました。 【アリサ・バニングス@魔法少女リリカルなのは】 [状態]:睡眠中、全身に軽い火傷(右腕・顔は無事)、左腕から出血(打撲、軽度)、背中から出血(深い切り傷) 上記の怪我は全て応急処置済み。精神負担大(睡眠によって回復中)、足と両手に軽度の凍傷 [装備]:贄殿遮那@灼眼のシャナ、カレイドステッキ@Fate/stay night [道具]:なし [服装]:パジャマ。変身を解いたらショーツ一枚。 [思考]:……。 第一行動方針:なのはと話をする。 第二行動方針:リンク、インデックスと情報交換する。 第三行動方針:はやての遺志を継いで、なんとかする。 基本行動方針:(なのはと一緒に)ゲームからの脱出。 [備考] 深夜12時の臨時放送を、完全に聞き逃しました。 カレイドルビーは臨時放送を聞いています。 ≪253 星影のワルツ 時系列順に読む 256 霧けむる城≫ ≪253 星影のワルツ 投下順に読む 255 月の下で≫ ≪242 許されざる者(前編)≪245 臨時放送、あるいはイレギュラー リンクの登場SSを読む 273 つながり(前編)≫ インデックスの登場SSを読む アリサ・バニングスの登場SSを読む 280 想いは百秒で砕け散る≫ 高町なのはの登場SSを読む 265 高町なのはの過ごした一日(前編)≫
https://w.atwiki.jp/tarowa/pages/450.html
FINAL VENT - What a Wonderful World ◆ew5bR2RQj. 両肩の砲門から煙が漏れる。 視線の先にあるのは、右手を支えに片膝を着く浅倉の姿。 その背中は今にも朽ち果てそうで、手足は小刻みに震えている。 いくら浅倉と言えども、二度で負傷しないわけがないのだ。 だが、とどめを刺しておくに越したことはない。 ギガキャノンは連射が効かないのが欠点ため、外した場合は大きな隙を生んでしまう。 だからこそ慎重に狙いをつけ、傷だらけのその背中を北岡は見据える。 ――――ADVENT―――― その一手は間違いであった。 発射しようとした瞬間、背後から巨大な大蛇――――ベノスネーカーが大口を開けて襲いかかってきたのだ。 「やっぱりテメェは間抜けだ、底抜けのな」 何事もなかったかのように立ち上がる浅倉。 彼は瀕死になどなっておらず、芝居を打って北岡を騙したのだ。 重症を負った振りをしながら、右手でベノバイザーを召喚。 背中で死角を作り、左手でデッキからカードを抜く。 単純ではあるものの、瀕死と誤解している相手には効果的な一手。 確かにギガキャノンは直撃したが、浅倉にとって多少の傷みはもはや起爆剤にしかならない。 相手に痛みつけられることで、より深く殺意や執念を燃やすのだ。 「くっ……」 もし即座に二発目を発射していれば、この事態は無かったかもしれない。 千載一遇の好機を逃したことを痛感する。 身体を反転させ、ベノスネーカーを砲撃しようとする北岡。 だがその脚を切り裂くような痛みが襲い掛かり、北岡は倒れ込んでしまった。 前を見ると、浅倉の手には赤紫色の鞭・エビルウィップが握られている。 先程の一撃はそれによるものだと気付くが、その時にはもう遅い。 背後にいるベノスネーカーの口から、猛毒の溶解液を吐き掛けられていた。 「ああああぁぁぁぁぁッ!」 焼け付くような激痛に悲鳴が漏れる。 溶解液は両肩のギガキャノンは一瞬で溶解し、さらに北岡の背中にまで降りかかる。 背中を守る鎧は溶け、スーツ越しに肉体を焼いた。 ――――ADVENT―――― 咆哮が空気を震わす。 白銀の猛虎――――デストワイルダーが増援に呼び出されたのだ。 ベノスネーカー、デストワイルダー、そして浅倉自身。 三体の猛獣が、同時に北岡へと牙を向く。 激痛に堪えながらガードベントを発動し、ギガアーマーを装備して守勢に回る。 これで凌げるとは思わないが、何もないよりはずっとマシだろう。 真っ先に迫ってきたのは、デストワイルダーの豪腕。 肉厚の盾を掲げ、払うように押し退ける。 次の攻撃は、ベノスネーカーによる二発目の溶解液。 先程の威力を鑑みるに、ギガアーマーでも防ぐことはできない。 大きく右に飛び、毒液を回避する。 じゅわりと嫌な音が鳴り、数秒前までいた地面が抉れた。 「ッ!」 エビルウィップの先端が目前まで伸びている。 北岡の動きを予知していたかのような、そんな攻撃だ。 咄嗟にギガアーマーをかち上げ、上底でエビルウィップを弾く。 そうして安堵した一瞬、腹部から背中にかけて重い衝撃が駆け抜けた。 仮面の下で、大量の血液を吐く。 浅倉の回し蹴りが、守りの薄くなった腹部に突き刺さったのだ。 「おおおぉぉぉッ!」 持ち上げていたギガアーマーを、まだ引き戻していなかった浅倉の脚目掛けて力任せに叩き落す。 くぐもった悲鳴を上げ、僅かによろめく浅倉。 すかさずギガアーマーを押し出し、よろめく浅倉をさらに押し飛ばす。 「ハハハハハハハハハハハハハハハ!!」 だが、浅倉から出たのは笑い声だった。 呼応するように、背後に控えた二体のモンスターが雄叫びを上げる。 ベノスネーカーが突進を仕掛け、頭部の横にある刃でギガアーマーに亀裂を入れていく。 その影から現れたデストワイルダーが爪を差し込み、ついにギガアーマーは破壊されてしまった。 「この!」 腕を振り上げるデストワイルダーに、マグナバイザーの連射を叩き込む。 堪らず後退していくが、今度はベノスネーカーが襲い掛かろうとする。 だが、銃口を向けるとぴたりと停止した。 「ハァ……ハァ……」 均衡が訪れる。 一旦戦いが止まると、思い出すように全身が痛み出した。 全身を蝕んでいる激痛は、過去に経験したことがない程のものだ。 今までの自分なら退散を考えていただろう。 そんな自嘲気味の思考が、北岡の心中を渦巻く。 しかし、この戦いだけは何があっても逃げる訳にはいかない。 次元、デルフリンガー、五ェ門、蒼嶋、ジェレミア、アイゼル、レナ、つかさ。 多くの者たちの手助けを受け、今の自分はここに立っている。 それに浅倉を倒すと約束したのだ。 命を賭してデッキを取り返してくれた五ェ門と、戦いの場を譲ってくれたジェレミアと、この場所まで送ってくれたつかさと。 これで尻尾を撒いて逃げるようなら、二度と彼らに顔向けすることはできない。 「最高だ、お前がそこまで本気で戦ってくれるとはなぁ、嬉しいぜぇ!」 空を仰ぎながら、浅倉は笑い声を上げる。 受けた傷は決して小さくないのに、まるでそれを感じさせないほど溌剌としていた。 「そういえばお前と一緒にいたあの女……あのウザかった女だ」 「……つかさちゃんのことか?」 「そう、そいつだ」 「つかさちゃんがどうかしたのか?」 突然の独白に対し、北岡は訝しげに問う。 すると浅倉は、思い出したようにけたけたと笑い出した。 「あの女と同じ服を着た女を殺した、俺が殺した! ハハハハハハハハハハハハハハハ!!」 「つかさちゃんと同じ服を着た女……まさか!?」 一人だけ心当たりがあった。 先程の放送で名前を呼ばれたつかさの友人・泉こなた。 絶対的な確証があるわけではないが、可能性は高いだろう。 「俺を仲間だと勘違いして自分から殺されに来やがったんだ、心底愉快だったぜ……!」 下卑た笑いを浮かべながら、醜悪な言葉を口にする。 過去に腐るほど他者の悪事を耳にしてきたが、それでも燻るような不快感を覚えた。 ――――ADVENT―――― デッキからカードを抜き、バイザーに装填する北岡。 すると浅倉の足下から轟音が鳴り響き、マグナギガが押し上がってくる。 それに巻き込まれないよう、二体のミラーモンスターと浅倉は後退していった。 「やっぱりお前は最低で最悪だよ」 目前にいる三体の敵に狙いを定め、両腕と両脚の兵器を起動するマグナギガ。 確かにマグナギガは非常に鈍足だが、決して動けないという訳ではない。 ファイナルベントを発動せずとも、自身の力のみで攻撃を行うことができるのだ。 ――――FREEZE VENT―――― だが、その動きは不意に停止した。 「フンッ……だから甘いんだよ、お前」 まるで氷像のように微動だにしないマグナギガ。 北岡の手を読んでいたと言うかのように、仮面の下でせせら笑う浅倉。 フリーズベントは絶対零度の冷気を放ち、ミラーモンスターを瞬時に凍結させるカード。 凍結したモンスターは一切の行動を封じられ、格好の的になってしまう。 「行け! 奴を食い殺せ!」 目の前に餌をぶら下げられ、二体のミラーモンスターは唸り声を上げる。 いくらマグナギガの装甲が硬くても、無抵抗のままではすぐに食い殺されてしまうだろう。 「なんだこれは……!?」 ――――無抵抗のままではの話だが。 北岡とマグナギガの周辺が白煙に包まれる。 フリーズベントが発動された瞬間、北岡はジェレミアから受け取った煙玉を投げたのだ。 「何をしている……行け」 狼狽するモンスター達に、底冷えするような低い声で命令する浅倉。 一瞬だけ戸惑うような素振りを見せるが、意を決したのか突入を開始するモンスター達。 「ギャアアアアァァァッ!!」 白煙の中から砲撃が発射される。。 二体のモンスターはその砲撃を全身に浴び、堪らず退散した。 「どういう……ことだぁ!?」 目の前で起きた光景が理解できずに地団駄を踏む浅倉。 そんな彼を嘲笑うかのように、白煙が引いて砲口から煙を噴くマグナギガが姿を現した。 「やっぱりフリーズベントか、読んでたよ」 浅倉がデストワイルダーと契約したことを知った時、真っ先に警戒したのはフリーズベントだった。 過去の戦いで東條にこれを使われ、窮地に陥ったことがある。 浅倉を倒すにはファイナルベントが必須であり、それを封じるフリーズベントの攻略は避け切れない課題だった。 そうして思考を巡らせていた際、唐突に浅倉が挑発を始める。 狡猾な浅倉のことだから必ずこの行動にも意味があると考え、辿り着いた答えがマグナギガの召喚だ。 既に二枚のシュートベントは消費し、残された飛び道具はマグナギガを介する物しかない。 浅倉の狙いが自分にマグナギガを召喚させ、フリーズベントを発動することだと気付いたのだ。 「生憎だけど、同じ手は二度も通用しない」 だから、逆にそれを利用してやることにした。 北岡の所持品の中には、味方の状態異常を回復する茶色の小瓶があったのだ。 元々は五ェ門の支給品であったが、密かに回収しておいたのである。 煙玉で隙を作り、茶色の小瓶でマグナギガの凍結を回復。 そして、油断している連中に砲撃を行う。 綱渡りな面があったのも否定はできないが、不思議と上手くいく自信はあった。 「北岡あああああああああああああああああああああああああッ!!!!」 ミラーモンスターのように咆哮を上げる浅倉。 手に持ったエビルウィップを、力任せに投げつける。 ――――FINAL VENT―――― 北岡がそれを躱すと同時に、ファイナルベントの発動を告げる電子音が鳴り響く。 真横に設置されたカーブミラーから出現するデストワイルダー。 豪腕を振り上げ、北岡に飛び掛る。 背後に飛んで避けようとするが、それよりもデストワイルダーの爪が腹部に突き刺さる方が速い。 力任せに北岡を押し倒し、そのままデストクローを構える王蛇の下へと引き摺り出す。 激痛が突き抜けるが、北岡は同時に安堵していた。 デストクローの時もそうだったが、浅倉はまだこの技を使い慣れていない。 うつ伏せに引き摺られていれば詰みだったが、今の自分は仰向けに引き摺られている。 つまり前回と同様、マグナバイザーでこの場を抜け出すことができる。 「グウゥッ!」 腹部に銃撃を受け、デストワイルダーは転倒する。 素早く立ち上がった北岡は、全速力でその場を離れた。 ――――FINAL VENT―――― 三度目の認証音。 両腕を広げて助走をつける浅倉と、併せるように背後を這うベノスネーカー。 何人ものライダーを葬った必殺技――――ベノクラッシュだ。 身体を仰け反らせるベノスネーカーに併せ、勢いよく跳び上がる浅倉。 そのまま宙返りを行い、ベノスネーカーが毒液を発射する。 それで加速をつけた浅倉は、地上にいる北岡へと飛び掛った。 (間に合った!) 全速力で逃げたものの、やはりファイナルベントには敵わない。 ベノクラッシュの落下点は、確実に今の自分がいる場所だ。 だからこそ、この場所に逃げたのである。 北岡が立っている場所は、最初に攻防を行った民家の前。 エビルダイバーの突進を受け、ギガランチャーを落としてしまった場所。 落ちていたギガランチャーを拾い上げ、盾のように掲げる。 砲撃できるのが最善だったが、それには間に合いそうにもなかった。 「ぐぅっ!」 ギガランチャー越しに襲い掛かる衝撃。 たった一発の蹴りだというのに、ダンプカーと衝突したと錯覚するような威力だ。 踏み止まろうとする北岡を、嘲笑うかのように押し戻していく。 盾代わりに利用したギガランチャーに、いくつもの亀裂が入っているのが見えた。 「ハハハハハハハハハハッ!」 二発目の蹴りが襲う。 強引に押し戻されたことで身体の軸が逸れ、足腰に力が入らなくなる。 ギガランチャーの亀裂は幾重にも重なり、次の瞬間には崩壊しそうなほどだ。 「死ね!」 三発目の蹴りでついに決壊した。 バランスを崩した北岡は大きく仰け反り、ギガランチャーは音を立てて崩れ落ちる。 次の蹴りが入れば、死は免れないだろう。 だが―――― 「なに……ぐあああぁぁぁ!」 中に入っていた砲弾が暴発した。 爆炎と爆風が周辺を覆い、北岡と浅倉は同時に吹き飛ばされる。 ギガランチャーは広範囲攻撃に特化しているため、二人が吹き飛ばされる距離も小さくない。 互いに地面を転がりながら、悠に五十メートルは超える間合いを作り上げた。 ――――FINAL VENT―――― 立ち上がると同時にカードを装填する北岡。 爆発による激痛が身体を苛むが、ファイナルベントの直撃に比べれば大したことはない。 再び彼の前に姿を現すマグナギガ。 五十メートル以上もの距離があり、今の浅倉には隙がある。 エンド・オブ・ワールドを放つのに、これ以上の好機は無いだろう。 両腕を掲げながら、膝、胸、額と各所にある砲門を開いていくマグナギガ。 後はその背中にマグナバイザーを装填すれば全てが終わり―――― ――――UNITE VENT―――― 背後で悲鳴のような奇声が鳴り響いた。 振り返ると、そこに居たのは北岡の倍以上の大きさを持つ化け物。 王蛇と契約する三体のモンスターを分解し、歪に組み替えたような怪物。 融合のカードで生誕する最強の下僕。 獣帝・ジェノサイダー。 「ぐあぁ……ッ!」 ジェノサイダーは口内に液体を溜めながら、鎌首をもたげる。 回避を試みようとするが、それはもう間に合わない。 ジェノサイダーの口からエネルギー波が発射され、北岡の身体に降りかかる。 エネルギー波は瞬時に爆発し、北岡の身体は地面に叩き付けられた。 ――――FINAL VENT―――― 「クハハハハハハハハハッ! これで終わりだ!」 走りながらベノバイザーの蓋を閉じ、四枚目のファイナルベントを発動させる浅倉。 背後にいたジェノサイダーの腹部が脈動し、大口を開くかのように巨大な穴が出現する。 その穴は小型のブラックホールであり、一度吸い込まれたら二度と戻ってくることはできない。 ジェノサイダーのファイナルベント――――ドゥームズデイ。 王蛇が回転蹴りを繰り出し、その穴に相手を叩き込む技だ。 「くっ……あっ……」 急いで立ち上がるが、マグナバイザーが手元にない。 先程の爆撃で、遠くに飛んでいってしまったのだろう。 薄れゆく視界には、浅倉が錐揉み回転しながら蹴りを繰り出す姿が映る。 マグナバイザーが無ければ、エンド・オブ・ワールドを発動させることはできない。 もはや、打つ手はなかった。 ☆ ☆ ☆ もしも彼らがバトルロワイアルに巻き込まれず、本来の歴史が進んでいた場合の話をしよう。 1月19日――――神崎優衣が二十回目の誕生日を迎える日。 タイムリミットであるその日、ゾルダと王蛇は戦っていた。 しかし、ゾルダの変身者は北岡ではない。 彼は最後に浅倉と決着を着けようとして、病魔に力尽きた。 代わりに浅倉と戦ったのは、彼の秘書を務めていた由良吾郎。 北岡の遺志を継いだ彼がゾルダに変身し、北岡が果たすことのできなかった決着を付けようとした。 だが、彼は負けた。 エンド・オブ・ワールドを放とうとするが、ジェノサイダーの妨害で失敗。 逆にドゥームズデイを発動され、マグナギガを失って敗北した。 本来の歴史で行われたはずの戦い。 たった今行われている戦い。 まるで鏡に映しているかのように、この二つの戦いは酷似していた。 「…………!」 だが、一つだけ違うことがあった。 今の北岡には、彼を支える仲間が大勢いる。 「……! ……!」 薄れゆく視界に、見覚えのある黄色のリボンが揺れる。 彼女の手には、マグナバイザーが握られていた。 「……ッ!」 蹴り込んでくる浅倉の姿が、すぐ傍にまで迫ってきている。 だが、それよりもマグナバイザーが装填される方が早かった。 ビーム砲、ミサイル、バズーカ、バルカン砲、レーザー、ロケット弾。 耳を劈くような駆動音と共に、それらが一斉に発射される。 蹴り込んできていた浅倉が避けれるはずもなく、この世に存在するありとあらゆる重火器の洗礼を浴びていく。 爆風により押し戻され、爆炎がその身体を焼き尽くす。 凄まじい衝撃にデッキは砕け散り、仮面ライダー王蛇は浅倉威の姿へと戻る。 それでも爆発は収まらず、爆炎と爆風は容赦なく生身の彼を呑み込む。 悲鳴すらも砲撃音に掻き消され、浅倉威という人間はこの世から跡形もなく消滅した。 ☆ ☆ ☆ 爆発の余波は収まり、その跡地が視界を埋める。 周辺にあった民家は全壊し、その残骸すらも残っていない。 まるで隕石でも落ちたかのように、焦げ付いた地面だけが広がっていた。 「つかさちゃん……」 立ち尽くすつかさ。 背を向けているため、彼女の表情を伺うことはできない。 だが、その手にはマグナバイザーが握られている。 最後の瞬間、エンド・オブ・ワールドを発動したのは彼女だった。 彼女の助力があったから、浅倉に勝つことができたのだ。 「ごめん……」 だが、それを喜ぶことなど出来るはずもない。 故意ではないといえ、彼女は他者の命を奪っている。 それを散々後悔していたことも、必死で償おうとしていたことも知っている。 誰かの命を奪うということを、彼女は誰よりも理解している。 その彼女に、浅倉を殺させた。 自分が負うはずだった責任を、年端もいかない少女に擦り付けたのだ。 「……謝らないで……ください」 震えるような声。 あまりにも弱々しく、そよ風でも掻き消えてしまいそうなほどに小さい。 「確かに誰かの命を奪うのはとっても怖いけど……でも……北岡さんが死んじゃう方がもっと怖かったから……だから!」 振り返ったつかさが、叫ぶように言葉を紡いでいく。 だが、その瞳は揺れていた。 ずっと、揺れ続けていた。 「……ごめん」 北岡は、ただ謝るしかなかった。 「グオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォッ!!」 背後で咆哮が轟く。 振り向くと、そこにはジェノサイダーの姿があった。 契約者を失ったため、暴走を始めようとしているのだ。 「……」 項垂れるように前方を伺うと、そこには焦げ付いたデイパックが落ちている。 浅倉のデイパックだろう。 本来ならば消滅していてもおかしくないが、奇跡的に中身は無事だった。 拾い上げて、中身を確認する北岡。 すると見覚えのある一枚のカードが目に飛び込んできた。 「契約のカード……」 モンスターを強制的に従えさせることのできるカード。 これさえあれば、ジェノサイダーと契約を結ぶことができる。 北岡はそれを掲げようとして―――― ――――あの女と同じ服を着た女を殺した、俺が殺した! ハハハハハハハハハハハハハハハ! 「そのカードって……」 様子を伺うように覗き込んでくるつかさ。 仮面に覆われているため表情を見られることはないが、それでも顔を逸らしてしまった。 ジェノサイダーは多くの人間を喰い殺している。 彼女の友人である泉こなたを始め、数え切れないほどの人間を殺しているのだろう。 「うん、これを使えばあいつと契約することができる」 そう言うと、北岡はふぅと息を吐く。 「でも、やめとくよ」 そして、手を降ろした。 「え、でも……」 「確かにあいつと契約すれば一気に強くなる、でもマグナギガだけでも手一杯なのに他の奴まで面倒見切れないよ」 ミラーモンスターは契約の見返りに餌を要求する。 もし一定期間以上それが無かった場合、モンスター達は契約者の牙を向く。 四体ものモンスターを維持するには、莫大な量の餌が必要になるだろう。 そもそも餌になるのがミラーモンスターか人間だけであり、この場で調達することは難しい。 いくらジェノサイダーが規格外の強さでも、いつ爆発するか分からない爆弾を抱える気はなかった。 (それにつかさちゃんの前で、こいつを使いたくない) 浅倉はこなたを殺したと言っていた。 どういった手段で殺したかは分からないが、最終的にはモンスターの餌にしたのだろう。 そんな怪物を親友だった彼女の前で使い続けることに、北岡は強い忌避感を覚えた。 「だから、あいつは倒す」 浅倉のデイパックから筒のように細長いものを取り出す、 先端が膨張するように膨らんでいて、手に取るとずっしりとした金属特有の重みが伝わってきた。 対戦車榴弾砲――――RPG-7。 射程は数百メートルにも及び、戦車すらも一撃で葬る強力な武器だ。 いくらミラーモンスターと言えど、これが直撃すれば一溜まりもないだろう。 「つかさちゃん、下がってて」 咆哮するジェノサイダーを見据えながらRPG-7を構える北岡。 変身していなければ持て余しそうな重さだと、仮面の下で自嘲した。 (これで……本当に終わりだ) 引き金を引く。 爆音と共に発射機の底から炎が噴射し、装填された弾頭が発射される。 迷うことなく前方へと推進していく弾頭。 鈍重なジェノサイダーに、それを避ける術はない。 「ギャアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!」 弾頭が着弾し、爆発が起こる。 衝撃でジェノサイダーの身体に亀裂が走り、剥がれるように少しずつ欠けていく。 炎に包まれる巨躯、悲鳴に変わる咆哮。 白銀の両腕は砕け散り、赤紫の翼も崩壊する。 藻掻くように前進するが、すぐにその両脚も折れた。 そして―――― 「――――ッ!!」 主人の後を追うかのように、ジェノサイダーは爆散した。 「……これでいいんだ」 ジェノサイダーの残骸から発生した三つの光球を吸収するマグナギガ。 それで満腹になったのか、満足そうに雄叫びを上げる。 (これで……終わったんだ) 激戦が終わり、目の前に広がっていたのは荒廃した市街。 民家も、道路も、標識も、街灯も、何もかもが破壊し尽くされた世界。 北岡はそれを目に焼き付けながら、ゆっくりと踵を返した。 【浅倉威@仮面ライダー龍騎 死亡】 【仮面ライダー王蛇&ジェノサイダー 破壊】 【一日目 夜/Fー9 西】 【北岡秀一@仮面ライダー龍騎(実写)】 [装備]:レイの靴@ガン×ソード、ゾルダのデッキ@仮面ライダー龍騎@二時間変身不可 [所持品]:支給品一式×3(水×2とランタンを消費)、CONTRACTのカード@仮面ライダー龍騎、CONFINE VENTのカード@仮面ライダー龍騎 FNブローニング・ハイパワー@現実(12/13) 、贄殿遮那@灼眼のシャナ、、RPG-7(0/1)@ひぐらしのなく頃に、榴弾×1 デルフリンガーの残骸@ゼロの使い魔、発信機@DEATH NOTE、ルイズの眼球、背骨(一個ずつ)、確認済み支給品(0~2)(刀剣類がある場合は一つだけ) [状態]疲労(大)、重症 [思考・行動] 0:元の民家に戻る。 1:つかさに対する罪悪感。 2:ギアスキャンセラーに興味。 ※龍騎勢が、それぞれのカードデッキを持っていると確信。 ※一部の支給品に制限が掛けられていることに気付きました。 ※病院にて情報交換をしました。 ※レナと情報交換をしました。 ※ルイズの眼球、背骨と発振器@DEATH NOTEの二つは捨てた可能性があります。 【柊つかさ@らき☆すた】 [装備]なし [支給品]支給品一式×2(水のみ三つ)、確認済み支給品(0~2) 、空飛ぶホウキ@ヴィオラートのアトリエ レシピ『錬金術メモ』、陵桜学園の制服、かがみの下着、リフュールポット×2 [状態]疲労(小) [思考・行動] 0:元の民家に戻る。 1:リフュールポットを完成させる。 2:錬金術でみんなに協力したい。 3:もっと錬金術で色々できるようになりたい。 4:みなみに会いたい。 [備考] ※錬金術の基本を習得しました。他にも発想と素材次第で何か作れるかもしれません。 ※アイゼルがレシピに何か書き足しました。内容は後続の書き手氏にお任せします。 ※会場に連れ去られた際の記憶が戻りました。 【一日目 夜/Gー9 民家】 【ジェレミア・ゴットバルト@コードギアス 反逆のルルーシュ】 [装備]無限刃@るろうに剣心 [所持品]支給品一式×2(鉛筆一本と食糧の1/3を消費)、咲世子の煙球×1@コードギアス 反逆のルルーシュ、こなたのスク水@らき☆すた、 ミニクーパー@ルパン三世、ヴァンの蛮刀@ガン×ソード、琥珀湯×1、フラム×1、リフュールポット×2、不明支給品(0~1) 薬材料(買い物袋一つ分程度)、エンドオブワールドの不発弾(小型ミサイル数個分)、メタルゲラスの装甲板、メタルゲラスの角と爪、 [状態]右半身に小ダメージ、疲労(大)、精神磨耗、両腕の剣が折れたため使用不能 [思考・行動] 0:休憩する。 1:V.V.を殺す。 2:他の参加者に協力する。クーガーとの約束は守る。 3:全て終えてからルルーシュの後を追う。 4:スザクを止めたい。水銀燈を特に警戒。 [備考] ※病院にて情報交換をしました。 ※制限により、ギアスキャンセラーを使用すると疲労が増大します。他にも制限があるかも知れません。 ※ロロ殺害について、この場にいる三人には伏せています。 ※ジェレミアとC.C.以外の参加者は、銀髪の少年のギアスによって会場に集められたようです。他にも例外はあるかも知れません。 【竜宮レナ@ひぐらしのなく頃に(ゲーム)】 [装備]:鉈@ひぐらしのなく頃に [所持品]:支給品一式、インスタントカメラ(数枚消費)@現実、真紅の下半身@ローゼンメイデン、 Kフロストマント@真・女神転生if…、ブラフマーストラ@真・女神転生if…、庭師の鋏@ローゼンメイデン [状態]:疲労(中)、悲しみ [思考・行動] 0:休憩する。 1:C.C.、ヴァンと合流する。 2:翠星石を探す。 3:水銀燈、後藤、シャドームーン、白髪の男(縁)、浅倉、スザク、を警戒。 [備考] ※ギアス、コードについて一定の理解を得ました。 ※北岡達と情報交換をしました。 【CONFINE VENTのカード@仮面ライダー龍騎】 アイゼル・ワイマールに支給。 後出しであらゆるアドベントカードの効果を無効にできる。 原作では仮面ライダーガイが二枚使用しているが、強すぎるので一枚だけ支給。 【茶色の小瓶@真・女神転生if...×2】 石川五ェ門に支給。 味方1体のDEAD(死亡)・DYING(瀕死)・PALYZE(マヒ)・STONE(石化)以外の異常状態を回復させる。 【RPG-7@ひぐらしのなく頃に】 蒼星石に支給。 射程は数百メートルにも及び、戦車すらも一撃で葬る強力な武器。 単発式であるため、一度発射するごとに榴弾を装填しなおす必要がある。 元から装填されてる一発の他に、予備の榴弾が一発分だけ支給された。 原作では山狗部隊が用意したものの、葛西&詩音の妨害で発射されることはなかった。 時系列順で読む Back FINAL VENT - 戦わなければ生き残れない Next 緋色の空 -the sky of FLAME HAZE-(前編) 投下順で読む Back FINAL VENT - 戦わなければ生き残れない Next 緋色の空 -the sky of FLAME HAZE-(前編) 147 FINAL VENT - 戦わなければ生き残れない 浅倉威 GAME OVER 北岡秀一 150 幕間2 竜宮レナ ジェレミア・ゴットバルト 柊つかさ
https://w.atwiki.jp/tarowa/pages/525.html
ハカナキ者達の宴-Aurora Dream- Ⅲ ◆EboujAWlRA 『ごめんね、イデオ』 別に、謝って欲しかったわけなんかじゃない。 『あなた一人、寂しい思いをさせて…… でもね、あなたやお父さんがイヤになったから、家を出たわけじゃないのよ。 母さん、どうしても狭間の家にはいられなくなって……』 母さんの言葉の通り、まだ幼い僕は心が潰れそうなほどの寂しさを覚えていた。 母さんがそうだったように、僕も狭間の家が嫌いだった。 父が居ても、母の居ない狭間の家は嫌いだった。 母さんも妹のレイコも居ない今の狭間の家は、僕の心を殺していく家だった。 「もういいよ、母さん」 それでも、僕はなんでもないように装った。 僕はもう子供なんかじゃないから。 母さんが狭間の家で味わった心労だって理解している。 幼い妹と一緒に、これから心身ともに大人になっていく僕を養えないということも理解している。 だから、別に置いていったことを謝って欲しかったわけじゃない。 それでも母さんが僕のことを愛しているのなら、謝って欲しくなかったんだ。 ただ。 『ごめんね、イデオ』 これからはずっと一緒に居ると、そう言って欲しかっただけなんだ。 ◆ ◆ ◆ ハザマイデオが目を開けると、一人の少女が横たわっていた。 ケルベロス、上級悪魔に襲われんとしている少女。 「メギド」 ハザマは咄嗟に魔法を口にした。 慣れない正義感、しかし、考えるよりも早く身体が反応した。 すでに大きな傷を負っていたケルベロスは反応することもなく即死。 これこそが神の力だ。 悪魔すらひれ伏す、絶対の力だ。 それでも、ハザマには出来ないことがあまりにも大きすぎた。 ――――例えば、今死のうとしている少女を救うことすら出来ない。 ハザマが無力感に苛まれている中で、少女は手を伸ばした。 自身を求めているのかと思ったが、違った。 少女は切り取られた、いや、食い千切られた右腕に左腕で触れる。 右腕は光に包まれ、消えていく。 そして、一人の少女が現れた。 「……レナ」 ハザマは、無表情を崩した。 崩さざるを得なかった。 もう会うこともないと思っていた人物。 会うことが出来ないと思っていた人物。 夢ならば、あまりにも悪趣味すぎる。 ――――約束を見失いそうになっているハザマの前にレナが現れて答えを与えてくれるとでも言うのか。 『頑張って』 しかし、レナが口にした言葉は答えなどではなかった。 ただ、頑張れ、と。 自分を後押しするための言葉を口にした。 レナは自身を信じていてくれている。 それが有難く、同時に何よりも重かった。 「頑張れ……か」 ハザマはポツリと言葉を漏らした。 そこに、威厳など欠片もない。 剥き出しのハザマイデオ、あまりにも未熟な子供がただ立っている。 レナが古手梨花の死と同時に消えていく。 白昼夢のような出来事だった。 「僕は、なにを頑張ればいいんだ……レナ」 光を捕まえるように手を伸ばす。 もはや一人称を『僕』に戻したことに、ハザマ自身が気づいていない。 しかし、光はハザマの手を擦り落ちていく。 ハザマのもとには何も残らない。 「教えてくれよ……」 ハザマは膝から崩れ落ちる。 北岡は自分を頼っているといってくれた。 上田は自分の背中から離れないでいてくれた。 レナは自分を頑張れと励ましてくれた。 ――――それが、どうしようもなく重い。 ハザマの心では、耐えることが出来ない。 もしも、自分の選択が失敗だったら。 その時に死ぬのは、自分だけじゃない。 ゆっくりと両腕を地面へと落とし、何かに従属するように頭を下ろす。 涙を堪えるために目を押さえ、それでも震える声でハザマは呟いた。 「僕と、一緒に居てくれよ……レナ……蒼嶋……」 ――――神の力を手に入れた少年は、どうしようもないほどに人間だった。 【二日目/早朝/???】 【狭間偉出夫@真・女神転生if...】 [装備]:斬鉄剣@ルパン三世、ベレッタM92F(7/15)@バトルロワイアル(小説) [所持品]:支給品一式×2、インスタントカメラ(数枚消費)@現実、真紅の下半身@ローゼンメイデン、USB型データカード@現実、ノートパソコン@現実、 鉈@ひぐらしのなく頃に、琥珀湯×2 [状態]:人間形態、魔力消費(極大) [思考・行動] 0:殺し合いから他の者達と一緒に脱出する。 1:レナ……蒼嶋…… [備考] ※参加時期はレイコ編ラストバトル中。 ※バトルロワイアル第二会場へと飛ばされました。 ※首輪が解除されました。 ※『多ジャンルバトルロワイアル』のホームページを閲覧しました。 ※『多ジャンルバトルロワイアル』のホームページのユーザ名はtakano、パスワードは123です。 またこれらを入手したことにより、以下の情報を手に入れました。 全参加者の詳細プロフィール 全参加者のこれまでの動向。 現時点での死者の一覧。 各参加者の世界観区分。 nのフィールドの詳細及び危険性。 「彼」が使用したギアスの一覧。 ※目的の欄を閲覧することはできませんでした。 ◆ ◆ ◆ どうして、こうなったのだろうか。 私は全てが欲しかったわけじゃない。 ただ、好きな人達と一緒に居たかっただけだったのに。 父と、姉妹と、貴方と。 ただ、一緒に居たかっただけなのに。 今の私は、ひとりぼっちだ。 月の怪物の背後にすら人が居るのに、私の背中には誰もいない。 私の前にだって、もう誰も居ない。 ――――寄り添ってくれる姉妹も、もういない。 あんなに嫌だったアリス・ゲームの勝者に、私は近づいてしまった。 ――――大きな背中を見せてくれる彼の姿は、もうない。 過ごした想い出は数えるほどしかないのに、後悔は数え切れないほどに浮かんでくる。 もっと早く、お礼を言いたかった。 いつまでも冷たく当たったことを、謝りたかった。 本当は―――――――― 『守るよ。劉鳳さんの代わりとかじゃなくて……俺が守りたいから守るんだ』 ――――本当は、私だって貴方を守りたかった。 なのに。 貴方の優しさも。 貴方との想い出も。 なによりも、貴方自身を。 全部、私が壊したんだ。 ◆ ◆ ◆ 「ウッ……アッ、アアアア……」 翠星石の瞳から涙から零れた。 鏡の奥には、蒼星石が居る。 髪の長い蒼星石が、そこに居る。 翠星石は鏡へと手を伸ばした。 しかし、鏡は翠星石を拒絶するように蒼星石と手を触れ合うだけで留める。 「ア……アア……」 喉から漏れる言葉は言葉でもない哀しみの音。 孤独が鳴らす、罪の音。 鏡の中に居る蒼星石は、翠星石自身。 双子であるがゆえに、常に翠星石を咎める存在。 蒼星石の身体は、血に濡れている。 翠星石が犯した罪に、蒼星石まで染まっている。 胸が痛む。 罪の痛みと、身を焼く太陽の痛み。 太陽に近づきすぎたイカロスが翼を焼かれたように。 翠星石もまたキングストーンの巨大な力の負荷に襲われていた。 それでも、翠星石は殺し合いに乗る。 罪にまみれた翠星石が罪を無くすには、奇跡に縋るしかない。 愛をもう一度見るには、奇跡に頼る他ないのだから。 「ア、アアアッ………!」 言葉も無く、翠星石はただ泣き続けた。 【二日目/朝/???】 【翠星石@ローゼンメイデン(アニメ)】 [装備]真紅と蒼星石と水銀燈と雛苺のローザミスティカ@ローゼンメイデン、キングストーン(太陽の石)@仮面ライダーBLACK(実写) ローゼンメイデンの鞄@ローゼンメイデン、庭師の鋏@ローゼンメイデン、庭師の如雨露@ローゼンメイデン [支給品]支給品一式(朝食分を消費)、真紅のステッキ@ローゼンメイデン、情報が記されたメモ、確認済支給品(0~1) [状態]首輪解除済み、全身に火傷(回復中)、全身にダメージ、精神的ダメージ(極大) [思考・行動] 0:殺し合いに優勝する。 1:銀色オバケ(シャドームーン)を殺す。 [備考] ※バトルロワイアル第二会場へと飛ばされました。 ※首輪が解除されました。 ※スイドリームが居ない事を疑問に思っています。 ※ローザミスティカを複数取り込んだことで、それぞれの姉妹の能力を会得しました。 ※キングストーンを取り込んだことで、能力が上がっています。 またキングストーンによる精神への悪影響が見られ、やがて暴走へ繋がる危険性があります。 ※nのフィールドに入る能力を取り戻しました。 ◆ ◆ ◆ どうしてこうなったんだろう。 私は普通に生きていたはずなのに。 お姉ちゃんは死んで。 こなちゃんも死んで。 ゆきちゃんも死んで。 みなみちゃんも死んで。 ゆたかちゃんも死んで。 ルルーシュ君も死んで。 五エ門さんも死んで。 アイゼルさんも死んで。 ジェレミアさんも死んで。 私は、生きている。 なんで、私だけ生きているんだろう。 私なんかが、生きてるんだろう。 チラッと横を見るだけで。 ――――血に濡れた道を歩いている私なんかが。 ◆ ◆ ◆ ジェレミアの死は、つかさの精神を蝕んでいた。 多くの人が死に、それなのに自分は生きている。 二人の人間を殺した自分が生きてしまっている。 どこか納得出来ない現実だった。 つかさが生きていること自体が問題なのではないかと、勘違いしてしまうような心持ちになっている。 そんなつかさの脳にV.V.の声が思い出される。 『もう一度会いたい人はいない?』 居ないわけがない。 『理想の世界が欲しくはない?』 欲しくないわけがない。 『短すぎる人生に未練はない?』 ないわけがない。 『本当に、それで後悔はないの?』 それでも、後悔することなんてつかさには許されない。 ――――感謝、している。 こんな自分を赦してくれた人を。 ――――私は……貴公らと出会えた事を、誇りに思う。 後悔することで、彼の騎士の誇りを穢してはいけない。 それでも、つかさの身体は限界だった。 精神が肉体に及ぼす効果は確かに存在する。 心が限界を迎えている以上、無理を推した身体を奮い立たせるものはもうない。 つかさは、ついにそこに座り込んだ。 一人だけだったから、という理由も強いだろう。 「つかさちゃん……」 そこに現れたのは北岡秀一だった。 北岡が求めたものは、つかさの姿。 心身ともに疲弊しきったつかさのことが心配だった。 「北岡さん……」 「ッ……」 その目を見て確信する、つかさは危うい状態であることを。 北岡がどう声をかけるべきか、その言葉を探っていると先につかさが話し始めた。 「お姉ちゃん……弁護士さんになりたかったんです」 「俺と一緒か」 「私は全然考えてないのに……そんな立派な夢なんてないのに……! お姉ちゃんの代わりもできないのに……!」 「……そんなこと言うなよ、つかさちゃん」 北岡が、ついに嘆きの声を出す。 それ以上は聞けなかった。 つかさが自分を否定する言葉を聞くことが出来なかった。 五エ門やつかさとの交流で、いわゆる『お人好し』に流されかけていた北岡には耐えられなかった。 「もっと自分のために生きなよ……生きてくれよ。 そうじゃないと、俺がバカみたいじゃないか」 そして、北岡は懸命に言葉を探す。 沈黙をすればつかさは自己嫌悪の言葉を続けるだろう。 それまでに自身の気持ちを言葉にしなければいけない。 「俺も弁護士だけどさ、立派な目的があったわけじゃないんだよ。 いや、つかさちゃんのお姉ちゃんもそうだってわけじゃないよ? だって、俺とつかさちゃんのお姉ちゃんは別の人なんだから。 それと同じで、つかさちゃんも誰とも一緒じゃないんだよ」 弁護士のくせに人を慰める言葉も出てこない。 人を傷つける言葉なら簡単に出てくるというのに。 北岡は自嘲の笑みを浮かべながら、言葉を続けた。 「だからさ、自分を捨てることだけはやめてくれよ…… 五エ門と一緒に居たつかさちゃんまで居なくなったら、影響されちまった俺が馬鹿みたいだ」 つかさはその言葉に、少しだけ顔を上げた。 それでも顔は晴れない。 北岡は苦心しながら、頼み込むように言葉を続けた。 「……頼むよ、つかさちゃん」 残酷な言葉であることはわかっている。 これがつかさの心にまた重荷を載せることは、わかっているのだ。 それでも、つかさをつかさで居させるためには。 「俺を馬鹿にしないでくれ」 こんな言葉しか、出てくれなかった。 【二日目/朝/???】 【柊つかさ@らき☆すた】 [装備]空飛ぶホウキ@ヴィオラートのアトリエ [支給品]支給品一式×4(水のみ3つ、鉛筆一本と食糧の一部を消費)、確認済み支給品(0~1) 、レシピ『錬金術メモ』、陵桜学園の制服、かがみの下着、 食材@現実(一部使用)、パルトネール@相棒(開封済み)、こなたのスク水@らき☆すた、メタルゲラスの角と爪、 咲世子の煙球×1@コードギアス 反逆のルルーシュ、ジェレミアの確認済み支給品(0~1)、ジェレミアの仮面 [状態]精神的疲労(極大)、ダメージ(中) [思考・行動] 0:殺し合いから脱出する。 1:錬金術でみんなに協力したい。 2:仲間と合流する。 [備考] ※バトルロワイアル第二会場へと飛ばされました。 ※首輪が解除されました。 ※錬金術の基本を習得しました。他にも発想と素材次第で何か作れるかもしれません。 ※アイゼルがレシピに何か書き足しました。内容は後続の書き手氏にお任せします。 ※会場に連れ去られた際の記憶が戻りました。 ※『多ジャンルバトルロワイアル』のホームページを閲覧しました。 【北岡秀一@仮面ライダー龍騎(実写)】 [装備]:レイの靴@ガン×ソード、ゾルダのデッキ@仮面ライダー龍騎(一時間変身不可)、ブラフマーストラ@真・女神転生if… [所持品]:支給品一式×3(水×2とランタンを消費)、CONTRACTのカード@仮面ライダー龍騎、CONFINE VENTのカード@仮面ライダー龍騎 FNブローニング・ハイパワー@現実(12/13) 、RPG-7(0/1)@ひぐらしのなく頃に、榴弾×1、デルフリンガーの残骸@ゼロの使い魔、 五ェ門の確認済み支給品(0~1)(刀剣類では無い)、昇天石×1@真・女神転生if…、リフュールポット×1、デルフリンガーの残骸@ゼロの使い魔、 贄殿遮那@灼眼のシャナ [状態]ダメージ(中) [思考・行動] 0:殺し合いから脱出する。 1:つかさに対する罪悪感。 2:仲間と合流する。 [備考] ※バトルロワイアル第二会場へと飛ばされました。 ※首輪が解除されました。 ※一部の支給品に制限が掛けられていることに気付きました。 ※病院にて情報交換をしました。 ※レナ、狭間と情報交換をしました。 ※『多ジャンルバトルロワイアル』のホームページを閲覧しました。 ※会場に連れ去られた際の記憶が戻りました。 ◆ ◆ ◆ 最初は純粋なものでした。 ただ、会いたいという気持ち。 もう二度と会えない人に、死んでしまった人に会うために、奇跡を求めただけでした。 きっと、その考えだけならばなんの罪でもなかったんでしょう。 人間が奇跡を祈るなんて日常の出来事なんですから。 僕もいつかは奇跡を祈ることを想い出に変えて、ただ生きていたでしょう。 だから、本当の罪は、本当の奇跡を見てしまったこと。 そして、奇跡に縋ってしまったこと。 そのために、ひどいことをしてしまったこと。 純粋な願いだろうと、それが現実に触れた途端、欲望に変わってしまう。 僕の願いは他人を踏み台にしてでも叶えるものじゃなかった。 僕は、他の世界で見たんです。 『別の僕』と笑いあう、『ノネットさん』の姿を。 そこに僕が居るのに、そこには僕が居ない。 ならどうする? またギアスを利用して別の僕を殺す? また、他人を踏み台にする? 僕は逃げ出すことしか出来ませんでした。 そして、僕は僕が集めた人たちが殺し合いをし出したことを知りました。 死んでしまうことが贖罪じゃないとはわかっています。 それでも、僕はもう生きられません。 ただ、これだけは何かに残したいんです。 僕はただ。 ――――ノネットさんのことが好きだったんです。 ◆ ◆ ◆ 上田次郎は銃を握りしめ、こめかみから血を流している死体の傍で気絶していた。 上田が求めたものは安全な場所。 つまり、誰もが近寄らない場所である。 V.V.が特別に用意したギアス使いである銀髪の少年の部屋は隔離されている。 志々雄はもちろん、ゾンビ兵も立ち寄れない半ば牢屋じみた部屋だ。 突然、光が溢れだし、気づけば目の前には死体がひとつ。 上田の聡明な頭脳はこの現実に認識機能が溺れだし、気絶した。 しかし、上田は天才である。 何度も何度も気絶し続けているわけではない。 すぐさま、時間にして十分ほどで気絶から目を覚ました。 これは驚くべき速度だ。 通常の人間ならば恐らくそのままたっぷり六時間は気絶し続けるであろう。 少なくとも、上田次郎はそう主張するはずだ。 「君も奇跡にすがってしまった人間か」 奇跡の末路を前にして上田は言葉を漏らす。 思えば、こんな人物は大勢居た。 偽りの奇跡に目を眩ませて、真実を見失う人間。 山田とともに偽りの奇跡を暴露するたびに、このような人間の姿を見てきた。 ――――こんなはずじゃない。 ――――先生がイカサマなわけがない。 ――――イカサマなら私たちは救われないのか。 馬鹿げている。 そもそもがイカサマなのだ、真実ではないのだ。 救いは真実の中にしかない。 イカサマで救われるのならば、それは救いなのではない。 「……君の無念はわからないが」 上田は銀髪の少年をベットに寝かせ、まぶたを閉じさせる。 そして傷跡を隠すように顔に布をかけ、手を合わせた。 「ゆっくりと眠るんだな……君は、よくやったさ。 その結果がどうあれ、愛情は大事なものさ」 【ライ@コードギアス 反逆のルルーシュ LOST COLORS 死亡】 【二日目/朝/???】 【上田次郎@TRICK(実写)】 [装備]ニンテンドーDS型探知機 [支給品]支給品一式×4(水を一本紛失)、富竹のポラロイド@ひぐらしのなく頃に、デスノート(偽物)@DEATH NOTE、予備マガジン3本(45発)、 上田次郎人形@TRICK、雛見沢症候群治療薬C120@ひぐらしのなく頃に、情報が記されたメモ、浅倉のデイパックから散乱した確認済み支給品(0~2)、 ファサリナの三節棍@ガン×ソード、倭刀@るろうに剣心、レイ・ラングレンの銃@ガン×ソード [状態]額部に軽い裂傷(処置済み)、全身打撲 [思考・行動] 0:誰かと合流する。 [備考] ※バトルロワイアル第二会場へと飛ばされました。 ※首輪が解除されました。 ◆ ◆ ◆ これが俺の速さだ、俺の文化だ。 誰も止めるな、俺は俺の速さだけを走る。 誰といても、俺は俺なんだから。 ◆ ◆ ◆ ――――これはストレイト・クーガーが意識を失っていた時のこと。 「……どうやら、生きているようだな」 ストレイト・クーガーの視界に広がった世界は、異様な世界だった。 血管を思わせる脈が上下左右の壁に関係なく這り巡っている。 その中に、一つの存在があった。 それは人の形をしていなかった。 単純とも複雑とも取れる、抽象画のようなフォルム。 立体された絵画のような異形の存在が、そこに立っていた。 「田村玲子だ」 異形の存在、田村玲子は短く答える。 文化人を自称するクーガーはその意味を察する。 田村玲子。 後藤という強敵を倒した際に居着いた恩人であり、同居人だ。 本来ならば後藤との戦闘でゴールを迎えていたはずのクーガー。 そのボロボロであるはずのクーガーが未だに最速で走り続けられている要因の一つである。 「ほう……お前の目では、後藤はそう見えていたのか」 「はい?……っと、こいつは、また……」 後藤の姿を連想した瞬間、田村玲子と名乗った怪物が声を弾ませた。 そして、クーガーが田村玲子の視線を追うと、そこに後藤が立っていた。 ただし、クーガーとの激闘を繰り広げた際の獣じみた殺意や鋭さはない。 ただ、そこに立っているだけといった様子の後藤が居た。 「お前が後藤を考えれば、そこに後藤が現れる。そういうところだ、剥き出しの世界なんだよ。 私たちに見えているものは同じだが、違うのだ。私には後藤はこう見えていた」 田村玲子がそういうと、突然奇異な存在が現れた。 それは形容しがたい形状をした、正真正銘の化け物。 後藤もまた怪物ではあったが、しかし、人型をしていた。 怪人と呼べる範囲であった。 しかし、田村玲子が見せた『後藤』はその範囲を大きくはみ出していた。 形容しがたい化け物が、今クーガーの目の前にいるのだ。 「私たちは点なのだな……実に面白い。 点と点が触れ合っている……しかし、私たちの世界が触れ合うことはない」 「それ自体が奇跡、ってわけですか?」 茶化すように呟いたクーガーに、田村玲子という異形の怪物は大まじめに頷いた。 田村玲子にとって、目に映るものは全て真実なのだ。 世界という深淵を覗き込むための、重要な証拠なのだ。 「それに……お前の姿も異形と言えば異形だぞ」 「はい?」 「傷つきすぎている……私が補修しなければ走れないほどにな」 クーガーの身体はボロボロだ。 命の炎を原動力に走り続けているといっても過言ではないほどに。 「そこまで傷ついて、お前は何を求める。広い世界だが、急ぎすぎる理由もあるまい」 田村玲子にとって、それが疑問だった。 クーガーが命を縮めてまで速さを求める理由がわからない。 「文化的に生きましょうよ。喋れる以上は、考えられるうちは、獣のように生きたくはないですからね。 その点、速さは良い。速ければ速いほどいろいろなことが出来る。 速くなければ見れないものがあるなら、命もその通行料ってもんですよ」 「一理あるな」 田村玲子は頷いた。 何かをしなければ見れないものもある。 ついにはわからなかったが、自らが産んだ人間の子供に対して不思議な印象を持っていたことを思い出す。 あれも子供を産まなければ感じなかった印象だ。 「炎髪灼眼の少女を知っているか?」 そろそろクーガーが気絶から目覚める時間であることを田村玲子は感じ取る。 そこで田村玲子は、静かに考えていたことを口にすることにした。 「ああ、シャアさんですか」 「その少女の姿を思い描いてくれ」 シャナであるという訂正を行わずに、田村玲子もまたシャナを連想する。 そして、現れる二つの存在。 姿形の異なる全く別の二人。 しかし、それは紛れもなくシャナという存在だった。 「炎髪灼眼の少女を連想した姿が、私とお前では違うかもしれない。 しかし、特徴をあげようと思えば、私とお前が口にする言葉は同じものになるんだ」 田村玲子の言う灼眼と、クーガーの指す灼眼は絶対的に違う。 しかし、それは田村玲子にとっての『灼眼』とクーガーにとっての『灼眼』が異なるだけのこと。 シャナの瞳は灼眼である、という認識は共通のものなのだ。 「私たちは違うものを見ているが、こうして触れ合うことが出来る。 違う場所にいるのに、我々は共に居なければ生きていけないのだ」 田村玲子は声を弾ませた。 世界が見えた意味を、喜んでいる。 「私も失くしたものは多い……しかし、それでもお前の速さに惹かれている」 「これはこれは。熱烈なアプローチですねぇ」 「その速さの先に、人の意味がある……お前たちの能力に世界がある」 クーガーの軽口を受け流し、田村玲子は謎への興味を口にした。 そして、クーガーへと向き直る。 「だから、さっさと走ってこい。私はお前が走らねばその先が見えんのだ。 早く、私にお前の文化というものを見せてくれ」 突き放すような声。 しかし、期待に満ちた声だった。 クーガーは笑みを深くする。 「遅くなれってならともかく、速くしろっていうのなら話は単純だ」 現状の問題はなんだ? 翠星石への対処。 V.V.の撃破。 シャドームーンとの決着。 全て、問題ない。 速さで取り落としたものは多い。 それでも、速さを捨てる理由にはならない。 ――――速さの先に全てがある。 ストレイト・クーガーの、唯一で絶対の信念だ。 「一緒に探しましょうか、文化の真髄を」 【二日目/朝/???】 【ストレイト・クーガー@スクライド】 [装備]:なし [所持品]:基本支給品一式、昇天石×1@真・女神転生if…、リフュールポット×1 [状態]:出血多量 [思考・行動] 0:速さを証明する。 [備考] ※バトルロワイアル第二会場へと飛ばされました。 ※首輪が解除されました。 ※総合病院にて情報交換をしました。 ※ギアスとコードについて情報を得ました。 ※真司、C.C.らと情報交換をしました。 ※田村玲子が同化して傷を塞ぎました。アルターについては応急的な処置なので寿命が延びる事はありません。 それ以外の影響があるか否かは後続の書き手氏にお任せします。 ※胸の傷が塞がりました。 ◆ ◆ ◆ なぜ、人は闇を恐れるのか。 『思い出せ』 なぜ、一人の例外もなく闇を克服できないのか。 『思い出せ』 なぜ? 『思い出せ』 忘れてしまったのか、人が闇を恐れる真の理由を。 『思い出せ』 五万年の時を経て、なお、Cの世界に刻まれた恐怖の根源を。 『思い出せ』 太古の時代。 『思い出せ』 人の天に太陽など、月など、光り輝くものなどありはしなかった。 『思い出せ』 天に輝くは黒き太陽、天に煌くは影の月。 『思い出せ』 太陽に照らさせるたび胸をなでおろせ、月を見るたびに思い出せ。 『思い出せ』 人は、闇に支配されていたことを。 『思い出せ』 奴等はゴルゴム。 ――――暗黒の世界を支配する者。 ◆ ◆ ◆ ――――鷹野三四が持ちだした、『殺し合いを破綻させるもの』とはなんなのか。 まず、大事なことは殺し合いそのものを破壊する支給品であり、かつV.V.が誰にも渡すことを是としないもの。 カシャ、カシャ、カシャ 『強大な武器』ではない。 神殺しの炎神そのものであるヒノカグツチやゴルゴムの神剣であるサタンサーベルを支給品しているのだから。 この二つを支給した以上、単純な武器で目くじらを立てて慌てる必要はないのだ。 カシャ、カシャ、カシャ 『ギアスを解除できる機械』ではない。 それを否定するのならばジェレミア・ゴットバルトを参加者として迎えている事実そのものが矛盾となる。 つかさやスザクにギアスキャンセラーを発動させた瞬間にも動かなかったことから、ギアスを解除されることも許容範囲である。 カシャ、カシャ、カシャ 『死人を蘇らせる宝具』ではない。 殺し合いそのものは破綻する。 だが、蘇るだけでは殺し合いからの脱出には結びつかない。 カシャ、カシャ、カシャ 『世界を渡る乗り物』ではない。 翠星石の例から、ギアスによって世界移動への忌避を植え付けられているが、ギアスは解除できる。 移動する手段はローゼンメイデンが持ち得ている以上、そのこと自体を慌てる必要はない。 カシャ、カシャ、カシャ その大きさ自体が武器となる『巨大ロボット』ではない。 V.V.は殺し合いの加速を求めてランスロットを会場に仕込んでいた以上はV.V.が嫌うものではない。 また、鷹野が追い詰められても使用しなかったことも理由の一つに挙げられる。 カシャ、カシャ、カシャ ならば、なんだ? ライダーデッキでも、サタンサーベルでも、贄殿遮那でも、ヒノカグツチでも、ランスロットでも、煉獄でもない。 それでいて殺し合いを破壊してしまう、どうしようもない支給品――いや、『モノ』とは。 カシャ、カシャ、カシャ すなわち『爆弾』であり、『動力』である。 他者はもちろん使用者をも殺す、一人の例外もなく全員を殺してしまうどうしようもない『爆弾』だ。 誰にも介入できない隔絶された異世界という、重要人物を拉致しても介入されない世界を成り立たす『動力』だ。 カシャ、カシャ、カシャ ――――その爆弾/動力は、名を【創世王】と言う。 「惨めなものだな、創世王よ」 死刑執行人じみた緊張感を漂わせながら、シャドームーンは創世王へと歩み寄る。 『人型』を持たず、『心臓』そのものの形を持った創世王。 シャドームーンが望み、キングストーンが導いた存在は創世王だ。 始まりから終わりまで、シャドームーンは創世王が黒幕であると信じていた。 もっとも、その予想は外れていたが。 しかしそれでも、この場には居た。 キングストーンはCの世界を利用した思考エレベーターによって、確かにシャドームーンを創世王の前へと導いた。 『シャドームーン……』 創世王は力なくシャドームーンの声に応えた。 ダロム、バラオム、ビシュム。 三人の大怪人は仮面ライダーBLACKによって撃破され、その仮面ライダーBLACKを倒すためにシャドームーンへと力を分け与えた。 もはや仮面ライダーBLACKは世紀王にあらず、あまりにも巨大なゴルゴム帝国の壁となった。 その仮面ライダーBLACK撃破のために、創世王は力を使い果たしたのだ。 時を司る【神霊】ズルワーンにも、審判と断罪の権能を司る【天罰神】アラストールにも劣りはしない。 創世王はまさしく、創世の王を名乗るに値する力を持ち得ていた。 しかし、現在の創世王は力の残りカスしか存在しない。 世紀王の決闘としては長すぎるブラックサンとシャドームーンの戦い。 すでに『地球を破壊する程度』の力しか残されていなかった創世王。 「……少々、予想とは違ったな。無様な姿だ、創世王よ」 『今はその口ぶりも許そう……ラプラスの魔に、あの憎き白兎に良いように扱われたことも事実ではある』 創世王はシャドームーンの口ぶりを流す。 本来ならばシャドームーンへと雷鎚を落とし、その非礼を罰するはずだというのに。 それが出来ないことが創世王の力が大量に無くなっていることの証明に他ならなかった。 『……シャドームーンよ。V.V.を殺せ』 「無論、そのつもりだ」 『ただでは殺せぬ、奴は不死の擬似コードを所有している。 しかし、私がこの空間へと力の供給を断った瞬間、あの白兎の自在法も解ける。 すでにCの世界との『接続者』ではなくなったV.V.は白兎の自在法によって不死を得ているだけだ。 私がこの場から離れた瞬間、奴は惰弱な餓鬼に戻るのだ』 「ならば来い、創世王よ。キングストーンは揃っていないが……それでも私は次期創世王だ。 貴様を受け入れることは出来る」 V.V.は創世王の莫大な、しかし、全盛期から比べると余りにも微々たる力によって不死を得ている。 シャルル・ジ・ブリタニアによってコードを奪われたことで、V.V.はすでにCの世界にアクセスすることが出来ないのだ。 死の瞬間にラプラスの魔に救われたV.V.。 絶望の間際に、様々な世界を垣間見たV.V.。 かの者の不死も、創世王が自由を得れば消える。 さしものラプラスの魔もコードを与えることはしなかった。 代わりに、物理攻撃に関するものへの不死性を持った擬似的なコードを与えたのだ。 『良かろう、シャドームーンよ。我がゴルゴムに牙を向き続けたブラックサンもすでに死んだ。 V.V.に制裁を与え、五万年の時を超えてゴルゴム帝国を再建するのだ。 人間どもが忘れた、だが、Cの世界に確かに刻まれた恐怖を思いださせるのだ』 「……ブラックサン、か」 『そうだ、私が白兎のもとから離れなかった理由の一つ。 奴らの唯一の功績は、あの仇敵を無様にも死なせたことよ』 カッカッカ、と低い声を震わせて笑う。 仮面ライダーBLACKの死亡。 だが、その瞬間。 シャドームーンの気迫が変わった。 創世王はそれに気づかない。 それほどまでに仮面ライダーBLACKの死を喜んでいるのだ。 「……来い、創世王よ」 シャドームーンは右腕を伸ばし、創世王へと触れた。 その瞬間、キングストーンから光が溢れだし、創世王が光の粒に分解される。 そして、シャドームーンへと纏わりつき始める。 『ク、ククっクくくッくクク……!』 創世王が不気味な笑い声を漏らす。 シャドームーンは沈黙。 光を強さを増し、シャドームーンの肉体を高めていく。 世紀の王から、創世の王への下準備を行なっていくのだ。 その中で、創世王の笑いだけが木霊する。 『ク、ッククカカカ!!』 笑いの正体は、シャドームーンの肉体を強奪する笑い。 創世王の正体とは、創世王に他ならない。 『貰ったぞ、シャドームーン、いや、秋月信彦! 不十分な肉体だが、死よりはマシよ! その意識を闇に沈めるがいい!』 世紀王が創世王になるのではなく、創世王が世紀王の肉体になるのだ。 当然のことだ。 人間が、ゴルゴムの王になれるわけがない。 所詮、人間など単なる生贄に過ぎない。 「――――創世王よ」 しかし、シャドームーンは悠然とした声を発する。 『……なんだ? なぜ、貴様がまだ生きている?』 「私はな、構わなかったんだ」 シャドームーンの声に呼応するように、シャドーチャージャーから発せられる光が強さを増す。 創世王の疑問を塗り潰すように、いや、『創世王の意思を塗り潰す』ように。 創世王ではない、シャドームーン自身の力が増していく。 『これは……キングストーン!? 私を、拒絶しているのか……!?』 全てが予想外。 所詮は器に過ぎない世紀王の意思を、塗り潰すことが出来ない。 「私は、それでも良いと思った」 シャドームーンは言葉を漏らす。 今までの威厳が、少し曇った声だった。 三神官も、この殺し合いでシャドームーンの恐怖に触れた人間も、シャドームーンの声だと認められないような声だった。 「ブラックサンに勝利し、私が創世王としての器であることを確かに証明できたのならば―――― いや、シャドームーンがブラックサンよりも上であることをこの私自身が確信を持って頷けるようになれば。 私は、その後のことなどどうでも良かった。 貴様に意思を乗っ取られようとも、構わなかった」 『ぐぬ……!?』 創世王が呻き声を上げた。 本来ならばシャドームーンの意思は塗り潰され、創世王は新たな肉体を手に入れる。 そもそも、世紀王は創世王のための器なのだ。 ゴルゴムという暗黒帝国が人間などという家畜を王に据えるわけがないのだから。 「だが、もはや叶わぬ夢……貴様の愚かな考えが壊した泡沫の夢……」 『貴様……まさか……!?』 「貴様は殺す。世紀王の戦いを……私とブラックサンを愚弄した貴様だけは殺す」 『馬鹿な! キングストーンが、ゴルゴムの輝石が人間を選ぶわけが!』 キングストーンは創世王を無視するように翠緑の光を発し続ける。 新たなる創世王の誕生を祝福するように。 「キングストーンが私を選んだのではない。私がキングストーンを選び、貴様という意思を排除させているのだ」 ――――真の主を称えるように! 「死ね、創世王。貴様に与える慈悲は、新たなる創世王の血肉となることだけだ」 『フ……フフ……フハハハ!』 創世王は、先ほどとは違った色を持った笑いを上げた。 それは敗者の笑いに他ならなかった。 『それもまた良し……新たなる強さの象徴よ! 良いか、シャドームーンよ! 私が、ゴルゴムが敷いたレールも! これで最後だ!』 これこそが創世の王とまで呼ばれた者が始めて味わった、敗北の快感だった。 敗者だけが味わえる、従属の真の意味を理解した瞬間の快感だ。 『貴様が創る、貴様のゴルゴム帝国を!』 その帝国は地獄の別名だ。 かつて築き上げた自身の地獄を上回る、真の地獄。 その姿を、創世王は幻視した。 『地獄の底から眺めているぞ、シャドームーン!』 創世王の声が消え、キングストーンが放つ翠緑の光も消えていく。 シャドームーンは心身から溢れ出る力を感じ取っていた。 生まれ変わる力、唯一無二の力。 もはや、シャドームーンは並び立つものなき存在となってしまった。 シャドームーンは力から逃げるように天を仰いだ。 絶対の王となったのだ。 「……光太郎」 しかし、無人の広間に響いた声は聴衆を震わせる王の声ではなかった。 どこか暖かな温もりのある、寂しげな人の声だった。 この声こそがシャドームーンではなく、秋月信彦が発した声なのだ。 だが、それは秋月信彦の意思が蘇ったことを意味するわけではない。 むしろ、その逆だ。 ここではない未来には、シャドームーンが手に入れていたかもしれない心が存在する。 秘密結社ゴルゴムという組織は潰えた未来の世界の話だ。 シャドームーンがブラックサンとの、仮面ライダーとの戦いだけを求めた未来ならば。 ゴルゴムの世紀王であるシャドームーンではなく、南光太郎の強敵であるシャドームーンであったら。 あるいは、取り戻していたかもしれない人の心があった。 闇に鎖されていた、心の奥底にしぶとくこびりついていた秋月信彦としての心。 ゴルゴムの世紀王シャドームーンという存在に何ら影響を与えない微々たるものにすぎない。 そんなちっぽけな心でも、いつかの未来に咲いていたはずの人の心だ。 ――――その心の芽が、吐き出した言葉とともに太陽の消えた空間へと溶けていく。 『シャドームーン』と『南光太郎』の因縁が消えてしまった瞬間、『秋月信彦』もまた死んでしまったのだ。 【創世王@仮面ライダーBLACK 消滅】 【秋月信彦@仮面ライダーBLACK 消滅】 【二日目/朝/???】 【シャドームーン@仮面ライダーBLACK(実写)】 [装備] サタンサーベル@仮面ライダーBLACK、バトルホッパー@仮面ライダーBLACK [支給品] 支給品一式、不明支給品0~2(確認済み) [状態] 健康 [思考・行動] 0:V.V.を殺す。 1:V.V.を殺した後、他の参加者を皆殺しにする。 2:狭間との契約は守る。 3:翠星石を殺してキングストーン(太陽の石)を回収する。 【備考】 ※バトルロワイアル第二会場へと飛ばされました。 ※首輪が解除されました。 ※創世王を取り込みました、どれほどの変化があったかは後続の方に任せます。 ※本編50話途中からの参戦です。 ※会場の端には空間の歪みがあると考えています。 ※空間に干渉する能力が増大しました。 ※nのフィールドの入り口を開ける能力を得ました。 ※狭間偉出夫とシャドームーンは契約を交わしました。内容は以下の通りです。 シャドームーンは主催者を倒すまで他の参加者を殺害しない。(但し正当防衛の場合は例外とする) 狭間はシャドームーンの首輪を解除する。 狭間はシャドームーンが首輪を解除するまで護衛する。 シャドームーンは首輪を解除できれば他の参加者と協力して主催者と戦う。(シャドームーンは会場脱出や主催者の拠点へ侵攻する際は他の参加者と足並みを揃える) 主催者(の黒幕)の殺害はシャドームーンに一任する。 主催者を倒した後はシャドームーンと他に生き残った全ての参加者で決着を付ける。 主催者を倒すまでにシャドームーンが誰かに殺害された場合、狭間は必ずその報復を行う。 ◆ ◆ ◆ 忘れることなど出来ない。 エレナの/巴の/光太郎の、救えなかったものの存在を。 忘れることなど出来ない。 カギ爪の/抜刀斎の/ゴルゴムの、全てを奪った非情の仇を。 忘れることなど出来ない。 ――――なにも変えられなかった、俺達の無力を。 ◆ ◆ ◆ 「君が来たんだ」 V.V.は目の前に現れた存在に笑みを深める。 そして、自身の手札を思い出す。 重要な切り札は擬似コードとでも呼ぶべきもの。 それも、今はない。 奪われたコードはなく、与えられた擬似コードもなく。 ただのV.V.として敵と戦う必要があった。 「やあ、夜明けのヴァン」 そう、敵――――ヴァンと戦わなければいけないのだ。 「今は無職のヴァンだ」 ヴァンはコツコツと地面を叩きながらV.V.へと歩み寄る。 ヴァンにとっても、V.V.にとっても理想の相手だった。 ヴァンにとって目の前の敵は殺せば馬鹿な宴は終わり、C.C.との関係性にもケリがつく相手だ。 V.V.にとってヴァンはC.C.と最も繋がりの深い相手であり、過去に囚われて復讐に走り続ける男だ。 それ以上の意味は無い。 キングストーンが奇跡を起こしても、ヴァンには関係がない。 ただ目の前に敵が居る。 目の前の敵を殺す。 ヴァンの世界はいつだって単純であり、それゆえに苦しみが付き纏っていた。 単純さを殺す複雑さに翻弄され続けたのが、ヴァンの人生だからだ。 「テメエのせいで仕事に失敗しちまってな」 それだけを言うと、ヴァンは蛮刀を構える。 ヴァンは初め、夜明けのヴァンだった。 そこでC.C.との護衛という仕事を得ることで自身が無職であることを確認し、無職のヴァンに転身。 その後、C.C.から契約を破棄されることで再び無職に戻り、そのC.C.と再契約を結ぶことなくC.C.は死亡した。 つまり、現在は無職のヴァンだ。 V.V.を殺し、C.C.との関係性を終わらせない限り、ヴァンが夜明けにありつくことはない。 「だからお前を殺すぜ」 無茶苦茶な理論だが、ヴァンはそれ以上に話すことはないと、お前を殺すと切っ先で訴えていた。 V.V.もまたこれ以上の会話は出来ないと判断すると、一つのカードデッキを構えた。 「変身」 紋章もない、単なるカードデッキ。 V.V.に、裸の王様に残された最後の鎧。 恐怖はない。 少年の時代は常に死と隣り合わせだった。 違うのは、隣には弟がもう居ないということだけだ。 「今なら、僕を殺せるよ。 もうラプラスは居ないし、自在式に力を供給する創世王も離れてしまったからね。 だから……これで、やっと君たちの本音を聞ける」 V.V.は仮面ライダーガイのブランク体へと変身する。 あまりにも弱い、ヴァンがナイトへと変身できれば圧倒されてしまうであろう状態。 しかし、V.V.は西洋剣を手に取ってヴァンへと向き合う。 「ねえ、ヴァン。君は死者の蘇生に興味はないかい? 未来よりも過去が欲しいとは思わないかい?」 「死んだ奴は、生き返らねえ」 ヴァンは弾けるようにV.V.へと斬りかかる。 V.V.はそれを受け止める。 強化されたはずの肉体は、ヴァンの剣撃を受け止めた。 鍔迫り合いのように顔と顔が近づき、V.V.の耳元にヴァンの怒声が響いた。 「死んで残るのは血だ、肉だ! 死んだ奴が笑うわけがねえ! 肉は……笑っちゃくれねえんだよ!」 ヴァンが剣を振るう。 V.V.は顔を歪めながら、しかし、唇を歪ませて武器を構えた。 「それは君の杓子定規で計った理念だろう? 世界は死の奥にも理を持っているんだよ」 「うるせえ!」 「やり直せばいいじゃないか、全部。 今度はもっと上手く、エレナとの生活ももっと充実したものになるよ。 君次第では、全てが上手くいくんだ」 「黙れよ……! その口を開くんじゃねえ!」 ヴァンは構わずに蛮刀を振るい続ける。 ブランク体とは言え、ライダーへと変身したはずのV.V.を凌駕するパワーを持って振るい続ける。 「エレナは死んだ! 巴も死んだ! 光太郎は人間じゃなくなった! 手を伸ばしても届いちゃくれねえ! どれだけ思い出しても……戻りゃしねえ!」 ヴァンと撃ちあうごとに、V.V.は後退していく。 元々が戦闘に秀でていたわけではない。 皇族である以上、訓練を経験したことがないわけではない。 それでも改造人間であり生粋の戦闘者であるヴァンとは天と地ほどに腕前が離れている。 「俺の後悔を偽物だなんて言わせねえ……! 俺の、エレナへの愛を!」 それ以上に、ヴァンの気迫を凌駕するものが。 「テメエ如きが、否定すんじゃねえ!」 空っぽのV.V.には何一つなかった。 「わからないなぁ……!」 しかし、それでもV.V.は必死に言葉を繰り出す。 そこになにか答えがあると信じて。 自分の間違いを見つけることが出来るものがあると。 ヴァンの選択を見ることで、自分を見つけたかったのだ。 「だからって、なんで生き返りを否定するのさ。 元に戻ってやり直せばいいじゃないか」 「そいつは俺じゃねえ……!」 V.V.は西洋剣をがむしゃらに振るう。 ヴァンの技量には太刀打ち出来ずとも、時間を稼ぐことは出来る。 「こんな『俺』を愛してくれたエレナだ、そんな俺を俺が裏切るわけねえだろうが……!」 ヴァンの感情を徒に煽った結果か。 今まで以上の一撃がV.V.へと叩き込まれる。 西洋剣がポキリと根本から折れ、V.V.は武器を失う。 仮面越しに、テンガロンハットの奥のヴァンの瞳を見つめた。 炎が宿っている。 生きている証である、存在の炎を垣間見た。 「俺が! エレナを裏切るわきゃねえだろうがあああああああああああ!!」 裏切り。 その言葉に、V.V.の動きが止まった。 そして、死を目前にしてニューロンが加速する。 世界はスローモーションになり、思考は光を超える。 過る出来事は過去、最初に行った約束。 嘘のない世界、それだけを求めたこと。 兄弟が、兄弟のことだけを考えていた純粋な約束。 「……そうか」 V.V.は刃に切り裂かれる感触を覚えながら、言葉を漏らした。 仮面の奥で、頬が濡れた気がした。 初めはそうだった。 そうだ。 誰が悪いわけでもない。 V.V.自身が、一番大事な人を裏切った。 裏切ってはいけない人を裏切って、夢を捨てたんだ。 「そうだね、ヴァン」 ラグナレクの接続だとか、マリアンヌへの嫉妬だとか。 そんなわけのわからないものに気を取られる必要なんてなかった。 ヴァンは『奇跡』なんて信じられないものよりも、『エレナとの愛』を信じた。 ――――V.V.も、シャルルと自身の兄弟の絆を信じればよかっただけだった。 「君は素敵な馬鹿だ」 仮面ライダーガイのブランク体は鎧の上から袈裟懸けに切り裂かれ。 長すぎた少年期は、死とともに終わりを迎えた。 「……糞が」 ヴァンは悪態を突きながら、その場へと倒れこむ。 幾度もの激闘によってヴァンの身体は疲弊しきっている。 もはや、前へと進むことも出来ないほどだ。 しかし、それでもヴァンは前へと進む意思があった。 「……■■■■」 名前を漏らす。 恐らく、その名前もいつかは忘れてしまうだろう。 当然だ。 共に残したものなどなにもなく、夢の様な出来事で出会っただけの女なのだから。 忘れるのは明日か、一年後か、十年後か。 それでも義理は果たした。 決着はつけた。 いつか消えてしまうものでも、これ以上の責務はもうヴァンにはない。 ヴァンが過去に囚われ続けることはなく、いつか忘れてしまうまではC.C.とのことは想い出として補完され続ける。 夜明けのヴァンから無職のヴァンへと変わってしまっていても。 仕事は、全うした。 C.C.との出来事は、ちゃんと想い出に出来た。 「後は……アイツだな」 脳裏によぎるのは三人の顔。 雪代縁とはケリをつけた。 C.C.の背負った責任は代わりに果たした。 後は、記憶にこびりついた銀色の月との関係だけだ。 「さっさと終わらせるぜ、畜生」 それで、この夢は終わり。 また別の夢に戻るだけだ。 傷だらけの夢が、風に吹かれて転がっている。 欲望の嵐が小さな幸せを吹き飛ばす。 惑星・エンドレスイリュージョンはそんな星。 所詮、宇宙の吹きだまり。 ――――所詮、吹き溜まりの命。 【V.V.@コードギアス 反逆のルルーシュR2 死亡】 【二日目/朝/???】 【ヴァン@ガン×ソード】 [装備]:ヴァンの蛮刀@ガン×ソード [所持品]:支給品一式、ナイトのデッキ@仮面ライダー龍騎、サバイブ(疾風)@仮面ライダー龍騎、昇天石×1@真・女神転生if…、 エアドロップ×1@ヴィオラートのアトリエ、調味料一式@ガン×ソード [状態]:右目欠損、全身打撲、疲労(極大) [思考・行動] 0:カギ爪の男に復讐を果たすためさっさと脱出する。生き残る。 1:シャドームーンを殺す。 [備考] ※バトルロワイアル第二会場へと飛ばされました。 ※首輪が解除されました。 ※まだ竜宮レナの名前を覚えていません。 ※C.C.の名前を覚えました。 ※薄刃乃太刀@るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-(先端部欠損)はF-10沿岸部に放置されています。 ◆ ◆ ◆ 「やっと前座が終わったか」 全てを把握し、志々雄は笑みを深めた。 全員の首輪は無くなった。 全員が同じ地に立った。 邪魔をする無能な主催者も居なくなった。 邪魔をする怯懦の欲望鬼も居なくなった。 邪魔をする虚偽にまみれた少女人形も居なくなった。 邪魔をする杜撰な行き当たりばったりの亡霊も居なくなった。 ここにいるのは、純粋な願いを叶える権利を持ったものだけだ。 それでいい。 全ては対等でなくてはならない。 『力』以外で優位に立つ人物が居ることは許されない。 この弱肉強食の理だけに支配される世界でなければダメなのだ。 「誰が仕組んだ地獄だか知らねえが嗤わせるぜ……奇跡の報酬付きの地獄なんざ、天国じゃねえか」 志々雄はククと喉を鳴らし、敵を思い浮かべていく。 「テメエも」 巨大な力を持った創世王を取り込んだシャドームーン。 「テメエも」 愛に振り回され、孤独から離れたからこその苦しみに襲われる魔人皇ハザマイデオ。 「テメエも」 新たなる『向こう側の世界』を見ようとしているストレイト・クーガー。 「だからこそ」 お膳立ては整った。 後は殺すだけだ。 双眸の奥に潜む輝きは、原始の炎。 原始より生命が抱き続けた、闘いの炎。 『志々雄真実』という存在が、確かにそこに居た。 「全員」 全ては、そう。 「俺のために死ね」 振り出しに戻る。 【二日目/朝/???】 【志々雄真実@るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-(漫画)】 [装備]:サバイバルナイフ@現実、ヒノカグツチ@真・女神転生if...、サバイブ(烈火)@仮面ライダー龍騎 [所持品]:支給品一式×4、リュウガのデッキ@仮面ライダー龍騎、確認済み支給品0~4(武器ではない)、林檎×7@DEATH NOTE、鉄の棒@寄生獣 マハブフストーン×4@真・女神転生if…、本を数冊(種類はお任せ)、工具@現実(現地調達)、首輪の残骸(銭形のもの)、首輪解除に関するメモ 逆刃刀・真打@るろうに剣心、玉×5@TRICK、紐とゴム@現実(現地調達)、夜神月が書いたメモ、 鷹野のデイパック(魔力の香@真・女神転生if...、体力の香@真・女神転生if...、その他不明支給品)) [状態]:各部に軽度の裂傷、首輪解除済み [思考・行動] 1:殺し合いに優勝する。 2:気が向いたらガリア王国のジョゼフを持て成す。 3:翠星石の中のキングストーンが欲しい。 [備考] ※クーガー、C.C.、真司らと情報交換をしました。 ※ギアスとコードについて情報を得ました。 ◆ ◆ ◆ ――――これは墓無き者たちの宴。 ――――忘れ去られる者たちの最後の煌めき。 時系列順で読む Back ハカナキ者達の宴-Aurora Dream- Ⅱ Next Re turn 投下順で読む Back ハカナキ者達の宴-Aurora Dream- Ⅱ Next Re turn 170 ハカナキ者達の宴-Aurora Dream- Ⅰ 志々雄真実 173 叶えたい願い-柊つかさ 170 ハカナキ者達の宴-Aurora Dream- Ⅱ ヴァン ストレイト・クーガー シャドームーン 翠星石 柊つかさ 北岡秀一 狭間偉出夫 171 Re turn 上田次郎 172 C MON STRANGE POWER V.V. GAME OVER
https://w.atwiki.jp/fullgenre/pages/326.html
光を求めて影は ◆EboujAWlRA 蒼星石、という人形がある。 ローゼン伯爵なる謎に包まれた人物が作り上げた生きた人形だ。 ボーイッシュと言うべきか、短い髪と凛々しい顔つきをした少年のような少女。 ローゼン伯爵が完全な少女である『アリス』を目指し試行錯誤した結果か、彼女には七人の姉妹が居る。 蒼星石自身を含めた七人のローゼン伯爵の傑作である『ローゼンメイデン』。 人知を超える人形は、あらゆる意味で人を超えている。 耐久、知識、そして人が持たぬはずの異能。 その人形が、こうして息も絶え絶えに歩いていた。 彼女には深い焦りがある。 「真紅……橘くん……!」 一人は蒼星石の妹であり、姉妹の中でも最も思慮深いローゼンメイデンが第六ドール『真紅』。 一人は蒼星石がこの殺し合いの場で出会った優しく気高い青年『橘あすか』。 真紅は過激な一面もあるが、基本的には慈悲のある心を持った人形だ。 橘は自分の危機を助けた心優しい青年だ。 そして、その二人だけでなく自分を庇い死んでいった北条悟史もまた優しい少年だった。 友達と妹と出会いたくて使った拡声器は、最悪の結果を産んだ。 託された思いも、既に妹である北条沙都子は死んでいる。 さらに友人である園崎魅音も、死んでいる。 気高い心を持った真紅は死に、意志を貫ける強さを持った橘は死に、妹のために行動した北条悟史は死んだ。 生き残ったのは、その三人とは真逆の人物。 蛇のように気味が悪く、獣のように暴れまわる男だ。 やっていられない現実だが、救いもある。 橘と同じく蒼星石と共に行動をしていた少年、桐山和雄は生きているのだ。 何よりも心を共とする蒼星石の最愛の姉、翠星石の命も尽きてはいない。 だからまずは桐山と合流し、翠星石を始めとする信頼できる人物を探すべきだろう。 真紅や橘あすかや北条悟史を失った哀しみも確かにある。 だが、止まるわけにはいかないのだ。何よりも彼らのために。 「……?」 考えながら歩く一方で、蒼星石は何かが響く音を聞いた。 ズシン……と重いものが地面に打ち付けられる音。 彼女はその音を不信に思う。 もう一度、ズシン……と蒼星石の耳に響く。 これほどの轟音、そう簡単に出るものではない。 響く音と、今立つ山と、もたれ掛かるように手を添えた木を見てある考えが蒼星石の頭に一つの考えがよぎる。 まさか、と思うがそれ以外に考えが浮かばない。 (木を……倒している人が居るのか……?) もう一度、ズシン……と音が響く。 三つ目、感覚が早すぎる。 あの仮面ライダーと同等の力を持った化け物が居るのだろう。 チェーンソーのような武器で切り落としてるのかもしれないが、ライダーと言う超常を見たあとではそちらの印象の方が強い。 蒼星石の武器は少なく、悟史の側に落ちていた人知を超える長さを持った一本の大太刀ぐらいなものだ。 持つことは出来るが、心得のない蒼星石では確実に手首を持っていかれるだろう。 コレを扱えるのはかなりの使い手ぐらいだ。 名は知らないが、かなりの業物であろう。 普通ならばここは迂回し避けるべきなのだろう。 だが、もしも唯一生存しており、志を共にする仲間である桐山和雄と戦っている人間だとすれば。 行くしかない、蒼星石自身見逃すわけにはいかない。 「おおおおぁああ!」 獣の咆哮が響く。 蒼星石は痛む身体と疲労を訴える頭に鞭を入れて、一歩だけ踏み出した。 ◆ ◆ ◆ 茶色に染まった髪を逆立てた青年、シェルブリットのカズマは朝焼けに赤く輝くある場所へと向かっていた。 ルパンと夜神月がカズマに教えた、拡声器越しに伝わってきた話。 北条悟史なる少年が、ここから脱出するために集まってくれ、と呼びかけたらしい。 そこの近くに由詑かなみが居れば間違いなく近寄るだろう。 ならば、そこに行けばかなみと出会う可能性が高い。 居なくても、何かしらの情報を得ることが出来るかもしれない。 とにかく不利になるようなことは思い浮かばない、ならば持てる限りの速さで近寄るのが先決だ。 『おはよう、皆』 だからこそV.V.の放送が流れてもカズマ動き続けた。 途中で禁止エリアなる場所が流されたが、それも無視した。 カズマにとってはかなみとの合流は何よりも優先されるものだからだ。 だが、さすがに死人の発表となるとさすがのカズマも歩みを止める。 なんともいえない感情が胸に呼び起こされる。 万が一、万が一由詑かなみの名が呼ばれたら、そんな考えが頭によぎるのだ。 カズマは思い切り頭を振り、そんな弱い考えを追い出そうとする。 そんなわけがない。確かに確実に生きているなどと言う保証はないが、カズマにはそんな考えはない。 だからこそ、由詑かなみの名に警戒していたからこそ。 『橘あすか』 顔面を固めていたボクサーがボディに一撃を食らったように、カズマの頭に衝撃が走った。 橘あすかとカズマの間の交流は薄い、名すらはっきりと憶えていないほどに希薄だ。 精々が腹を割って殴り合った経験があるだけだ。 だが、それでもホーリーのアルター使いであった橘が簡単に死んでいるということは衝撃以外の何者でもない。 そして、その衝撃に追い打ちをかけるように。 『劉鳳』 まるで三本目の腕で顎を砕かれたかのような衝撃に。 カズマの頭から言葉が消えた。 嘘なのかもしれない、本当なのかもしれない。 抱いているものは怒りなのか、哀しみなのか。 そんなことはどうだって良い、ただ喪失感が胸へと広がっていくのだ。 カズマの胸から、無くなっていく。 いや、無くなると言うのは少し違う。 『刻んだ』その名が、過去のものになっていく。 今ある物が、過去のものになる。 目の前にある、高い高い見上げるほどの壁が、それでも気持ちの良い壁が。 目の前から、消えてなくなる。 震えた拳を固く握り締め、木々へと、一撃ぶつける。 背中から生えていたひねくれた二本の羽が、一本消える。 まるでカズマの手からこぼれ落ちていくように、羽は消えていく。 後ろにある木々すらなぎ倒すその拳、だがカズマはまだ拳を木へとぶつける。 背中の一本の羽が、消えてなくなる。 それに呼応してカズマの右腕に纏っていたアルター能力『シェルブリット』が消えていく。 砂のように溶けて、カズマの腕から抜け落ちて行く。 震える身体と血が出るほど握りしめた拳、そして無残に薙ぎ倒された木々。 カズマに残ったものは、それだけだ。 いや、まだ残っているものはある。 それは頭から離れようとしない、劉鳳が死んでしまったらしいという事実だけ。 「……おおおおぁああ!!」 心中に霧のように渦巻く感情を振りほどくように、言葉にならない雄叫びを上げる。 危険だとかかなみを探さなければいけないだとか、そのことを考えるよりも叫びを上げる。 肩で息をしながら、カズマは考える。 いや、考えると言うよりも感じている。 既に劉鳳は死んでしまったと、ブイツーとか言うガキは笑うように言い切った。 劉鳳の死のイメージは容易に浮かぶ。 カズマの側にいた人間は死んでいった。 君島邦彦も、寺田あやせも、どいつもこいつも、死んでいった。 それにカズマは抗ってきたつもりだった。 気に入らないことを押し通す拳で、人に寄り添うことをしながらも抗ってきた。 それがまた、何処かで消えていった。 その事実が胸を空っぽにしていく。 「……おらぁあ!」 舌打ちをして、生身の拳を気にもう一度ぶつける。 次は僅かに木の瑣末な枝を揺らしただけで、倒れはしない。 そのことに僅かに舌打ちをする。 零れ落ちた名に虚しさと、どうしようもできない怒りを浮かべつつ、それでもカズマは歩き出そうとする。 これ以上こぼさないために、由詑かなみを探すために動き出す。 そんな時だった、カズマの目の前にボロボロの少年が現れたのは。 「……」 カズマは何も言わずに少年をチラリと一瞥する。 少年は濃い青を基調とした軽そうな服だ。 息も絶え絶えに、けれども死は感じさせない力強さを持ってカズマを伺うように見ている。 「僕は蒼星石。君は……誰だい?」 一向に口を開く様子のないカズマに、少年――――蒼星石が尋ねる。 傷は負っているが会話に問題はないらしい。 胸にもやもやとした物を抱いたままカズマは短く答える。 「カズマ、シェルブリットのカズマだ。お前、かなみを……」 「カズマ……って、ひょっとして橘くんの知り合いの!?」 蒼星石は喜びのを示した声をカズマの言葉に被せる。 そのことに苛立ったように顔を歪めた後に、橘と言う名前に反応する。 「おい、アイツのこと知ってんのか」 妙に気取っていて鼻持ちならない男だが、カズマが刻んだ男だ。 反応をするには十分すぎる名前だった。 蒼星石は喜びと、哀しみを入り混ざった声色で話しだした。 「橘くんとは一緒に行動していました、短い間でしたけど」 そこで蒼星石は聞かれていないことすらしゃべり始める。 橘とあった後、水銀燈なる少年と敵対する人物と会ったこと。 そこで襲われていた桐山と言う少年と出会い、橘を含めた三人で殺し合いの脱出を目論んでいたこと。 そして、北条悟史なる少年が拡声器を使った呼び掛けに応えたこと。 そこでヘビ柄の服を着た男による襲撃を受け、多大なダメージを負い気を失ってしまったこと。 そして、先程の放送で北条悟史と橘あすかが死んでしまったことを知ったこと。 恐らく下手人は蒼星石と交戦していたヘビ柄の服の男、もしくは水銀燈と水銀燈に寄り添っていた少年の二人組であろうということ。 蒼星石は今までの行動を大きく省略して、それでいて相手に伝わりやすいようにと必死に喋った。 「……そうか。で、お前はかなみって女の子を見なかった」 蒼星石の言葉にカズマは簡素な言葉で返した。 と言うよりも、乾いた言葉しか出なかったのだ。 蒼星石も僅かに顔をしかめたが、人の死が関わっているため普段の状況ではあり得ない感情の起伏があるのだろうと割り切る。 つまり、カズマは表面上何でもないように装っているのだろう、と思ったのだ。 「かなみちゃん……ですか。すみません、分かりません」 「そうか、じゃあな」 「ちょ、ちょっと!」 そう言ってカズマは蒼星石に背中を見せて立ち去ろうとし、何かを思い出したように足を止める。 「お前も、その桐山とか言う奴と一緒に警察署に行きな。 Lってのと杉下って奴、あとみなみってのが来るはずだ。 ああ、そういやルパンと月ってあの二人には……まあ、とにかく警察署に行け。 そこに行けば悪いようにはならねえからよ」 それは蒼星石の整った顔立ちと高い声にかなみが重なったからの言葉だったのかもしれない。 蒼星石の言葉に嘘がなければ、最終的な目標を共にする人間となる。 とにかくそのことを言った以上、既にカズマに蒼星石に話すことはなかった。 かなみを探さなければいけない気持ちと、どうしようもない気持ちが絶妙に絡み合っている。 今はかなみを探し出して、その後に考える。 それが一先ずの方針。 言ってしまえば先送りにする、ということになる。 そう考えると何かどうしようもないものを感じて歯軋りをしてしまう。 そのカズマの歯軋りに乗じるように、倒された木を踏む音が響く。 カズマと蒼星石が音に反応して振り返ると、『ヘビ柄の服』を着た男が立っていた。 「あん……祭りに乗り遅れた間抜けか」 そこで男は嘲るようにカズマに声を投げかける。 この木々が薙ぎ倒された空間がカズマによって作られたと察したのだろう。 そしてカズマの顔色を見て、ふん、と鼻を鳴らす。 「誰か死んだか」 その言葉にぴくりとカズマの拳が揺れ、それを目ざとく見つけたヘビ柄の服の男が笑う。 「図星か」 ヘビ柄の男は値踏みするような目を向けたまま、ふん、と鼻で笑う。 喧嘩を売られている、カズマはそれが直ぐに分かった。 元より売られた喧嘩を流せるほどカズマは出来た人間ではない。 ポキリ、と指を鳴らして、ちょうど先程なぎ倒した木々を分解する。 カズマのアルター能力、シェルブリットを構築しヘビ柄の服の男へと歩き出す。 「はっ!」 楽しそうにヘビ柄の服の男は笑う。 まどろっこしい話は苦手だ、と言わんばかりに大股でカズマへと向かって歩き出す。 お互いのリーチが届くまでに近づいたその瞬間。 カズマの拳が振り上げられた。 ◆ ◆ ◆ 学生服を肩にかけ、特徴的なオールバックの髪型をした桐山和雄は西に向かっていた。 僅かに火の手をあげる山を見ながら桐山は判断する。 この殺し合いは桐山が参加し、そして残り四名の時点で敗退した殺し合いよりもいささか『派手』である。 この時間制限など使い勝手に難がある『ライダーデッキ』により変身した身に纏う強化スーツがその最たるものだ。 個人が扱える銃器よりも明らかに火力が上であり、防弾チョッキとは比べ物にならない耐久力を持っている。 さらに桐山がこの殺し合いにて最初に出会った水銀燈なる少女は自由に空を舞い、鋭さの残した羽を飛ばしてきた。 殺傷力は銃器に劣るが、音が全く立たないことは殺し合いにおいてはかなり有利だ。 そして、橘あすかなる青年が扱った緑色に輝く宝玉。 『アルター』と称していたが詳細は不明、しかし応用性に優れている上にやはり無音。 正面からの襲撃に多大な効果をもたらすライダーデッキと、不意打ちに優れた二人の武器。 繰り返すが、桐山にこれらの詳細を察することはできない。 あるいはそれなりの材料があれば、その真意を探ることも出来るかもしれないが。 しかし桐山にとってそれはどうでもいいことだ。 たった今桐山の目の前で殴り合いを始めようとする二人の能力値を測ることこそが、重要なのだ。 「おらあ!」 叫びを上げながら髪を逆立てた男、カズマが装飾の施された右腕を振るう。 それを笑いながらヘビ柄の服の男、浅倉威が紙一重ながらも確かに避ける。 桐山が木々の倒れる音と、その直後に響いた雄叫びに導かれこの場所に辿りついたときには二人は殴り合いを始めていた。 この木々の影から撃ち殺してしまおうかと構えたときに、側に蒼星石の姿を見つけた。 蒼星石は疲労を抱えているようで安全だと判断した場所から動こうとしない。 カズマの後ろに倒れこむように座り込んでいる蒼星石、という位置関係から二人は友好関係を築いているのだろうと当たりを付ける。 戦況は髪を逆立てた男が明らかに押している。 浅倉は木々を利用してカズマの振るう拳を避けているが、逆に言ってしまえばそれだけだ。 不用意に近づいてしまい被弾することを嫌っている。 カズマの攻撃は突撃性に優れているが、逆に言えばこの木々が生い茂った場所では動きづらそうではある。 それに加えて浅倉の顔に張り付いた笑みに逆上している風に見える。 とは言え、カズマの優勢は変りない。 動きづらいと言うのは浅倉にも言えることだ。 攻撃の回避に務めているからこそ戦えているようだが、攻撃を仕掛ければその分だけ隙も生まれる。 ならば、カズマの木々を打ち砕く攻撃に被弾する恐れが高まるだろう。 このままでは浅倉の不利はゆるがない、そしてそれを浅倉も承知しているはずだ。 勝てないと判断したのなら逃げてしまえば良いのに、浅倉はそんな素振りも見せない。 つまりこの状況を打破出来うる何かを持っていると言うことだろう。 可能性としてはライダーデッキだが、使えるのなら既に使っているだろう。 だからもっと単純なもの、それでいて戦況を逆転もしくは決めれることが出来る物だ。 「ミラーモンスター、か」 桐山はかろうじて自分だけが聞き取れる程度の声量で呟く。 つかず離れずの位置を確保しつつ、カズマの攻撃を避けている。 カズマは逆上しているのか大振りが多い。 このことから浅倉はミラーモンスターでの逆転を狙っている、と言ったところか。 ミラーモンスターは鏡面を通じてカードを示すことで出入りが出来る。 ペットボトルを使い、そこにカードを移すことでミラーモンスターを出させるつもりなのだろう。 ミラーモンスターの膂力を不意打ちに使えばカズマも倒せるはずだ。 桐山は、ならばどうすればいいかと考える。 浅倉がミラーモンスターを利用した攻撃を狙っているとは言え、その前にカズマの攻撃が決まり勝負が終わってしまう可能性もある。 ここで手を出さずに、勝負が終わった後にさも今現れたかのように 優勝を目指す以上、ここで浅倉が二人を殺してしまうのを容認するのもまたありだ。 二人を殺して息をついたときに後ろから殺せば良い。 だが、その場合は浅倉を取りのがす可能性もある。 そして、今ここで殺しておくべき、という優先順位が最も高いのは浅倉だろう。 カズマは蒼星石と何かしらの交流を結んでいる可能性が高く、そして蒼星石は桐山を仲間だと思っている。 つまりこの二人は背後からの攻撃によって何時でも殺すことが出来る。 瞬時にそこまでを考え、桐山はコルトパイソンを構える。 障害物が多いが問題はないだろう。 まずは重さを確かめるように目の前へと持って行き、ゆっくりと両手で拳銃を前へと突き出す。 その瞬間だった、にやついた笑みを貼り付けた浅倉と目があってしまったのは。 恐らく目があったのはただの偶然だろう。 間が悪かったと言うか、浅倉の悪運が強かったと言うか。 とにかく、桐山の存在が浅倉に知れたのだ。 桐山はその瞬間にトリガーを引く、だが浅倉は僅かに顔を引くことでかろうじて避ける。 不恰好に転げる形になるが浅倉は確かに避けたのだ。 そして、桐山の方を見ながら懐に隠していたらしい拳銃を抜き取る。 「お前……あの時のか」 銃弾により命を奪われかけた後だというのに、鼻を鳴らし唇を僅かに上げて浅倉は笑う。 そして銃を持った手とは逆の手でライダーデッキをチラチラと振りながら見せつけるが、桐山は顔色ひとつ変えずに銃を構えている。 浅倉はそのつれない態度にふぅっとため息をつきながら位置取りを変えて、桐山たちへと向かって声をあげる。 「デザートだ……」 「あん?」 「北岡食った後に、お前らを食う」 その時にまた遊ぼうぜ、と軽薄な笑みを浮かべながら浅倉は森の奥へと消えていく。 桐山は追撃はせずに、一先ずは見送る。 ライダーデッキ、あれは鏡面があればどんなことでも出来る道具だ。 深追いをして手酷くやられるのは避けたいところだ。 それにまだ利用価値のある蒼星石と合流する道もある。 浅倉が立ち去ったのを見て、桐山はカズマと蒼星石へと向き直る。 蒼星石は身体が痛むのが顔をしかめており、カズマはまた別の理由で顔をしかめている。 「……」 「……」 「和雄くん!」 桐山は蝋で塗り固められたように表情を変えず、カズマは何かにイラつくように、蒼星石は素直に再開を喜ぶように。 僅かに嫌な雰囲気を感じつつも、蒼星石が桐山へと話しかける。 「えっと、和雄くん。この人は……」 「カズマだ」 カズマは蒼星石の言葉を区切り、苛立った様子を隠そうともせずにぶっきらぼうに言葉を返す。 桐山には知る由もないが、彼の心中はひどく複雑だった。 売られた喧嘩を買わなければいけない、だが下手に深追いをすればかなみの捜索時間も食う。 どちらも重要で、どちらもないがしろには出来ない。 ただ今この場では桐山がこちらを値踏みするように見ていることと、同じく桐山が追走経路を塞ぐように立っているため追わなかっただけだ。 逆に言えばそれ以上の理由はないし、向こうからこちらに再び喧嘩を仕掛けるつもりな以上追う理由もなくなったということだが。 「お前、かなみを知ってるか。これぐらいの小さい女の子なんだが」 「……知らないな」 カズマは一も二もなくかなみなる少女のことを尋ねる。 桐山は当然そのような少女を知らない。 嘘をつく必要もないし出し渋る必要もない、正直に知らないと首を振った。 「ちっ……そうかよ、じゃあな」 隠す様子もなくカズマは舌打ちをして背中を見せる。 無用心に見えるが、逆に自信があると言うことなのだろう。 「かなみを探したら警察署でも会おうぜ」 「待て」 手を上げて軽く立ち去っていこうとするカズマを桐山は一言で止める。 年の割には威圧感のある声だ、カズマは苛立ったように顔を歪める。 「一つ、言っておくことがある。 キタオカ、恐らく北岡秀一という人間だろう、そいつが橘あすかと北条悟史を大火力の銃撃で殺した。 特徴は銃を持った仮面ライダー、全身を覆う緑色のスーツを着た男だ」 「なっ……!?」 早口に、端々を省略した桐山の言葉を聞き、蒼星石は驚いたような声を発しカズマは僅かに顔をしかめる。 桐山は嘘は言っていない。 言葉の並びから北岡秀一という人間を断定しているようにも見えるが、桐山はあくまで緑色のライダーが襲う瞬間を目撃しただけだ。 そして、浅倉が『キタオカ』という個人名を上げたことから、その下手人は北岡秀一であろうと推測しているだけ。 このライダーデッキは特別な人間しか装着出来ないわけではない。 だから、下手人は北岡ではなく別の人間である可能性も僅かにとは言え確かに存在する。 それをあえて言わなかったのは、あわよくばカズマが何かしらの火種となることを期待してのことだ。 「橘を……か。とりあえずありがとよ、気をつけてはおく。 こっちとして言うことは、とにかく警察署に行きなってことだけだ。 俺も後で行く、お前らが仲間を探してるってんならそれが一番だ」 カズマはそう言い切り、もう一度背を向ける。 桐山はまだ情報が絞りとれてないと足を踏み出そうとするが、蒼星石がそれを妨げるように口を開く。 蒼星石もカズマの早急な態度をそのガキ、つまり蒼星石から聞け、という風に受け取ったのだ。 警察署に向かう、蒼星石の言葉を聞きながら桐山は情報を整理する。 カズマとは橘あすかの知り合いで、殺し合いに乗るつもりはない。 そして、カズマは『杉下右京』、『L』、『岩崎みなみ』なる三人組と警察署での合流を約束しているらしい。 それに蒼星石と桐山を足し、カズマとカズマが探している由詑かなみを加えれば七人という大人数となる。 つまり、警察署に行けば殺し合いに乗っていない集団が出来上がる、ということだ。 桐山は考える。 この殺し合いに乗っていて、なおかつ単純な殺しの能力に優れた人間は多い。 例えばライダーデッキを持った浅倉や、他のライダーが同時に襲ってくれば三つ巴になりかなりの激戦になるはずだ。 そこに乗じて他の人間を後ろから殺してしまうのも、またありだろう。 他人を利用するという方針を立てた桐山としては、利用できるであろう人間が増えるのは幸いだ。 ならばここでカズマを追いかけて妙に関係をこじらせるのは愚策。 そう判断して、蒼星石とともに桐山はカズマを見送りつつ一歩踏み出す。 桐山に情報を与えてしまった、目の前の出来事に頭が精一杯なカズマは知らなかった。 目の前の生きた人形よりも表情を固めた少年が、明確な悪意を持って行動していることに。 カズマは知らなかったのだ。 【一日目朝/D-6】 【浅倉威@仮面ライダー龍騎】 [装備]なし [所持品]支給品一式×2(浅倉とルルーシュ)、王蛇のデッキ@仮面ライダー龍騎、 FNブローニング・ハイパワーのマガジン×1(13発)、不明支給品(未確認)2~3 [状態]疲労(大)、全身打撲、イライラ(中) [思考・行動] 0:ゾルダを追う。 1:北岡秀一を殺す。 2:大剣の男(五ェ門)、茶髪の男(カズマ)、学生服の男(桐山)を後で殺す。 3:全員を殺す。 [備考] ※ゾルダの正体を北岡だと思っています。 ※ライダーデッキに何らかの制限が掛けられているのに気付きました。 【一日目朝/D-6】 【カズマ@スクライド(アニメ)】 [装備]シェルブリット第一形態、暗視ゴーグル [支給品]支給品一式、タバサの杖@ゼロの使い魔、おはぎ@ひぐらしのなく頃に、Lのメモ [状態]健康 [思考・行動] 1:何が何でもかなみを見つけ出す。 2:『他』は……後で考える。 [備考] ※カズマは衝撃のファーストブリッドを撃った状態です。 ※Lのメモには右京、みなみの知り合いの名前と簡単な特徴が書いてあります。夜神月について記述された部分は破られました。 ※蒼星石とはほとんど情報を交換していません。 【一日目朝/D-6】 【桐山和雄@バトルロワイアル】 [装備]コルトパイソン(5/6)@バトルロワイアル [所持品]支給品一式、コルトパイソンの弾薬(22/24)、不明支給品0~1(確認済み) オルタナティブゼロのデッキ@仮面ライダー龍騎 [状態]疲労(中)、右上腕に刺し傷 [思考・行動] 1:遭遇した参加者から情報を聞き出した後、利用出来るなら利用、出来ないなら殺害する。 2:蒼星石と共に警察署を一先ず目指す。 3:水銀燈、紫の戦士(浅倉)、騎士服の男(スザク)は次に出会えば殺す。 [備考] ※蒼星石、あすかとはお互いの知り合いの情報しか交換していません。 ただし能力(アルター、ローゼンメイデンの能力)に関しては話していません。 ※ゾルダの正体を北岡という人物だと思っています。 【蒼星石@ローゼンメイデン(アニメ)】 [装備]防弾チョッキ@バトルロワイアル [所持品]支給品一式、ランダム支給品(確認済み)0~2、贄殿遮那@灼眼のシャナ [状態]疲労(中)、胸部に打撲 [思考・行動] 1:ここから離れる。 2:自分とあすかの仲間(カズマ、クーガー、かなみ、翠星石)を集めて脱出する。 千草、三村、稲田は保留。騎士服の男(スザク)、水銀燈は警戒。 3:襲ってくる相手は容赦しない。 [備考] ※nのフィールドにいけない事に気づいていません。 ※あすかと情報交換をしました。 ※桐山とはお互いの知り合いの情報しか交換していません。 ただし能力(アルター、ローゼンメイデンの能力)に関しては話していません。 ※カズマとはほとんど情報を交換していません。 時系列順で読む Back 今後ともよろしく Next 人間考察 投下順で読む Back 今後ともよろしく Next 人間考察 069 BATTLE ROYALE 世界の終わりまで戦い続ける者たち(後編) 浅倉威 [[]] 桐山和雄 [[]] 蒼星石 [[]] 062接触 カズマ [[]]
https://w.atwiki.jp/ocg-o-card/pages/15509.html
遊戯王のオリジナルカードを考えよう☆25 まとめ ※誰かの鑑定が済んでいるオリカはオリカのアタマに☆マークを入れてください。 例:☆玄人向けのトンファー ☆つきオリカは1名以上に鑑定されています。 アタマに★がついているスレナンバーは全て1名以上に鑑定されています。 また、★のついているスレナンバーは☆マークの鑑定シルシを省略しても構わないです。 ●のついたカードは属性、種族、テキストなど何らかの記述漏れが存在するカードです。 ●スレッド内のアンカーとオリカ No-1~100 No-101~200 No-201~300 No-301~400 No-401~500 No-501~600 No-601~700 No-701~750 No-1~100 part25-6 混沌次元融合門 / ガーディアンの降臨 part25-8 奇跡の召喚 part25-10 NW 下がる魔剣使い / 宵闇の魔法使い part25-11 カオス・モノリス / E・HERO シャインウィングマン part25-13 E・HERO フロストマン / E・HERO アイス・フェンリル part25-14 カオス・ダイナソー / カオス・サーペント part25-15 転生龍 / 輪廻の巡り / クラスター・ヘッド part25-16 サモナーズ・バスター / サモン・ブライバリー part25-17 トレジャー・ハンター / ライトニング・フェンサー part25-18 カオス・ブレイカー part25-19 テラー・ボム part25-22 月匣 part25-25 無差別固定エリア part25-26 件(くだん) / 木葉天狗 / 以津真天(いつまでん) / 鱗舐(りんしょう) part25-27 ジャンク・チャージャー / チェーン・カウンター / 龍の角笛 part25-28 欲深き死神 / グレイヴ・ワイバーン part25-29 強制召喚(コンパルション・サモン) / 女邪神ヌヴィア・ライラ part25-33 E・HERO カオスナイトマン / E・HERO シャイニング・レインボー・ウィングマン part25-34 D-HERO ドラマチックガイ part25-35 ダーク・アンティークギアゴーレム / ダーク・ブルーアイズホワイトドラゴン / ダーク・フェルグラント・ドラゴン part25-36 サイバー・ダーク・リマウント / サイバー・ダーク・リヴォルト part25-37 ドラゴンロスト / 力の代償 / 闇機械の量産 part25-38 墓守の番犬 / 受け継がれる使命 part25-43 D-マグラ / スネーク・ハリケーン part25-44 サモンチャージャー / 怨嗟の宝札 part25-45 白の防衛術 / 黒の防衛術 part25-46 ヴェノム・バイス / デステニー・ディマイズ part25-47 黒龍神の祈り / 身代わりの護符 part25-48 【デステニー・メール】 / 【ヒーロー・メール】 / 【D-ドリーム】 / 【運命修正-デステニー・チェンジ!-】 part25-49 D-HERO ドレイン・エンジェル / D-HERO デザートガイ / D-HERO ディープガイ part25-50 【運命のダイス・ロール】 part25-51 【デビルズ・テレフォンショッピング】 part25-52 【ダーク・アタックフォース】 / 【ダーク・リザレクション】 part25-53 【対魔セイントウイルス】罠カード part25-56 レモラ / 蛇人ラミア part25-58 アクティブ・スクリーマー / ポジティブ・スクリーマー / ネイティブ・スクリーマー part25-60 直列回路 / 並列回路 part25-65 唯我独尊 part25-66 E・HERO プラズマ・ネオス / ネオスペーシア・アルケミスト part25-67 蜃気楼の街 part25-69 世界結界 part25-70 【鏡の中の世界】 part25-71 【鏡の戦術】 / 【ミラージュ・アタック】 part25-72 ピンゾロイド / ドロー・シューター / 運試しの小槌 part25-73 拡張設定 part25-75 リオデカーニバル part25-76 宝玉獣 ガーネット・レオ / 宝玉獣 ダイヤモンド・ワイバーン part25-77 デステニー・フュージョン part25-78 ダイナマイト・リザード / 平和の使徒 part25-82 サイバー・ダーク・シールド part25-84 堕天使-ハルパス / 堕天使-キマリス part25-86 【スキル=パワード】 / 【サクリファイス・オブ・サクリファイス】 part25-90 E・HERO ディザスター part25-91 幻影魔龍 ファントム・ドラゴン / デュアリスト・レガシー / 異次元からの凶弾 part25-95 ポルターガイスト・ブレイド / フィーバー・ドラゴン / スコール・ドラゴン part25-98 白龍神の祈り part25-100 模擬戦のエース No-101~200 part25-101 無氷の修羅闘神 / 煉獄の修羅闘神 part25-102 Nコール / カスタム・サイバー・フェニックス part25-103 デュアルポッド / 二重次元-デュアル・ゾーン / デュアル奇跡の二重ドロー! part25-105 堕天使アプロス / 企業再生人 part25-106 開闢の扉 / リチュアルサンクチュアリ / ダーク・アーティスト / 神の盾 part25-109 白の発起術 / 黒の発起術 / 力の代償 part25-111 dragoonーforce part25-112 唯一の犬(オンリーワン) part25-113 魔力節約術 / マジック・エンフォーサー / トラップ・エンフォーサー part25-114 プラーナ開放 part25-115 コクーントレード / Nソウル part25-116 開闢の指揮 part25-117 お互いにガ抜けてた開闢の指揮 part25-121 ヴァンパイアガール / ヴァンパイア・ブラックマジシャンガール part25-122 毛の代償 part25-123 古代の機械城 / 古代の機械戦車 / 古代の機械拳 / 古代の機械爆弾 / 古代の機械 part25-125 古代の機械門 / 古代の錬金術師 part25-126 見えない鋼鉄線 part25-128 デザイナーズデッキ系2弾野菜収穫祭 / 野菜鍋 part25-131 取り消し線 strike / 二重取り消し線 double strike part25-133 古代の機械究極巨竜(アンティーク・ギア・アルティメット・ガジェルドラゴン) part25-136 剣闘獣の凱旋 part25-137 E・HERO ナイト・ネオス / フュージョン・スワンプ part25-138 コンファイン part25-145 クリスタル・ブレイク part25-146 クリスタル・ブレイク part25-147 クリスタル・ブレイク part25-148 クリスタル・ブレイク part25-150 宝玉の瞳 part25-151 赤龍神の祈り / 蹂躙する暴君竜 -タイラント・ドラゴン / 竜の呪 -カースオブドラゴン part25-152 竜纏いの宝石商 / ゴブリンの成り上がり part25-153 コバルト・イーグル(笑) part25-155 帝王の没落 / サンダー・ボルテックス・ドラゴン part25-157 ビバ、ハーレム! part25-161 火炎霊術師ヒータ part25-162 魔宮の隘路 / デルタ・ハンマー part25-164 腐海 / オーム / オームの幼体 / オームの大群 part25-165 ブレイズワーム / バルーンイール part25-166 プリーステス・オーム part25-168 D-HERO ダウンフォールガイ / D-HERO ドミネートガイ / D-HERO デリケート・エンジェル part25-169 雷帝参上 / 雷帝陥落 / 雷帝逆鱗 / 雷帝蛇足 / 我武者羅のザボルグ part25-173 136修正戦果報告 part25-175 運試しのコイン part25-176 ツブース・コンプレッサー / スポア・プリースト part25-179 刻印の戦士 / 刻印の魔術師 / 暴走する刻印の魔力 part25-180 刻印の僧侶 / 刻印の召喚師 / 刻印の呪術師 part25-181 刻印を司る者 / 従者の刻印 / 刻印解放 part25-183 鬼ごっこ / フルーツ・バスケット / 氷鬼 part25-184 もっと評価されるべき part25-185 爆誕 / 戦場の蘇生方術 / キャッチ・アンド・リリース part25-186 デュアル・ゾーン / レベル緩和 / グリーンボア part25-187 海皇の号令 part25-188 メビウスの解れ part25-193 神の右腕 / 神の左手 part25-194 生者の宝石 / 死者の宝石 part25-195 遠当て part25-197 精霊術師(エレメンタルマスター) チャーム・エルフ / 精霊術師(エレメンタルマスター) フューリー・エルフ / 精霊術師(エレメンタルマスター) グロウス・エルフ part25-198 次元凍結 part25-199 ストーンコール part25-200 D-デュアル・ドロー / U-デュアル・ユニオン / A-デュアル・アポカリプス / L-デュアル・リミテッド / DUAL-デュアル・ストライカー No-201~300 part25-201 オシラ・デウス / ダイダロス・ナイト part25-203 ノーマルナイト part25-204 逆転の魔術師 part25-206 SS‐シャナ / 贄殿遮那 / SS‐天目一個 part25-207 悪夢の劇場 / 餓食の盾 part25-208 ダイレクト・クラッシュ! / ダーク・ゲート part25-211 自在法‐封絶 / SS‐マージョリー / 自在法‐屠殺の即興詩 / 自在法‐炎弾 part25-214 怨恨の爪 / 憎悪の瞳杖(どうじょう) / 破壊の外套 part25-215 無用の贈り物 / 爆弾ゲーム! part25-216 灼熱の巨兵 / 滴る物 part25-217 コキュートス part25-219 SS-マルコシアス / 神器-グリモア part25-220 虹の君臨 / レインボー・フォース part25-221 ディレイ・スピリット / 鮮血の契約 / ダーク・ラッシュ part25-222 謎喰い魔人 / 無貌の怪人強盗 part25-223 死と破滅の宣教師 / 死の宣託 / 破滅の宣告 part25-224 E・HERO ピーエスジーマン / D・HERO ドラグノフガイ part25-227 帝王への反逆者 part25-228 カオスミックス part25-231 魂の爆発 / 払い戻し / 狂気 part25-232 E-HERO インフェルノ・ダークウィング part25-234 M / S part25-235 カオス・インセクト / カオス・イーグル part25-237 精霊術師(エレメンタルマスター) ウォリアー・エルフ / 精霊術師(エレメンタルマスター) ディバイン・エルフ / 精霊術師(エレメンタルマスター) リンカネイト・エルフ part25-238 レベルジャスティス! part25-239 グレイヴ・ボーン / デザート・ジャイアント part25-240 E・HERO エッジ・ネオス part25-241 異端崇拝 part25-242 最後の審判 part25-243 異次元に潜む者 / 雷神の印 part25-248 パーフェクト・フリーズ / イベントホライズン / ロイヤルフレア part25-251 ハイパーパーフェクト・カウンター・コード 12345 part25-252 手加減無用のモグラ叩き part25-253 おジャマエンジェル / おジャマデビル / おジャマエンペラー part25-254 ハーフ・コスト / ブラッド・ウォール / 異国での埋葬 part25-262 ハンマーナイト / 機械皇女 マキナ part25-263 葦の海 / エクソダス・モーセ part25-264 マテリアル・スナイピング / 雷蕾 part25-265 遥かな頂を越える投擲 / 悪魔に幸願う投擲 part25-266 ネオン・ナイツ / 魚鱗の陣 part25-272 インフェルノヴァ part25-275 海神への供物 / 海神-ポセイドン- part25-276 アマゾネスの姫将軍 / 墓守の英霊 part25-277 カモン・ローズ / 爆発装甲 part25-278 身代わりカカシ part25-279 次元悠久 part25-280 古代の機械守備兵(アンティーク・ギアガーディアン) / 古代式迎撃法 / 忘却の秘宝 part25-281 鋼のラフレシア part25-283 ソードストーカー・オブ・リベンジャー / 青眼の魔龍(ブルーアイズ・マジックドラゴン) part25-284 白の宣告術-「C」 / 白の宣告術-「U」 / 白の宣告術-「R」 / 白の宣告術-「E」 part25-285 黒の宣告術-「P」 / 黒の宣告術-「A」 / 黒の宣告術-「I」 / 黒の宣告術-「N」 part25-288 わたあめバズーカー / ホワホワな魅力 part25-289 E-エボニーハート / V-ヴィランクライ / I-イリーガルスピリット part25-290 L-ロストジャスティス / イービルダークネス part25-293 マスオ / イクラのいたずら / 暴走するタマ(バーサーク・タマ) part25-294 人造人間ータラオ / 細菌ーノリスケ part25-296 ブルー・ブラッド / スピリッツ・ドグマ No-301~400 part25-301 グリッド・フラッグ / グリッド・ブロック part25-302 ミサイル・クライシス part25-303 ネオスペーシア・スパイラル / メタルステゴ・ケラーウス part25-304 スペーシア・ゲート / 「お前は邪魔だ」 part25-305 モール・ヒッティング / 失脚の影で哂う者 part25-306 ガッツが足りない! part25-307 ネクロ・フィリア / カーディナル・プロト / カーディナル・アサルト part25-309 Generation neXt dragon part25-316 天使の合わせ鏡 / 悪魔の合わせ鏡 / 精霊の合わせ鏡 part25-317 人造人間―サイコロ・ロード part25-319 命削りの宝札 part25-320 六武衆の兵法書 part25-321 コソアドリ part25-322 魂無き機械人形 / インストール-ベルセルク・ソウル / インストール-ドラゴン・ソウル / インストール-サーペント・ソウル part25-323 宝玉の創造主 part25-324 ミクロ・パキケファロ / スライムの巣 part25-325 宝玉覚醒 / 埋蔵失敗(禁止カード) part25-326 発狂を誘う威圧 part25-328 コピー・スライム / バリケード・スライム part25-329 グリッド・キュア / グリッド・ルーツ part25-330 エンドカード / ファーストカード part25-336 皇帝の従者 / 帝王の嘲笑 part25-337 クリムゾンブレード / 知識盗み part25-339 冥王の間 / 不死の竜 / 女神のいたずら / 試作テレシフター part25-340 対抗の宝札 part25-342 ガンナーズブルーム / 0-phone part25-346 聖なる月 / ムーン・ファイター part25-350 フレーバーマジシャン part25-351 時の代償 / 王宮の再建 part25-355 戦闘サイボーグ―レッドマリン part25-358 清浄なる血塊 / ディストラクション・コマルマイ part25-360 ディープシー・ワルダー / ペンギン・ワルダー / ワルダー軍曹 part25-363 マジェスティック・ナイト / ネオ・マハー・ヴァイロ part25-364 強欲な網 part25-368 ミサワ化・空気ステルス装甲 part25-369 仮面道化 part25-370 サイバー・ダーク・フェニックス / サイバー・ダーク・ジラフ / サイバー・ダーク・ゲットライド! part25-372 メビウスを潰す氷河 / ライザーを妨げる竜巻 / ガイウスを追放する大闇 part25-373 充電器(バッテリー)メン / プラグメン part25-374 死の電撃椅子 / 大音量責め part25-375 地盤崩落 part25-377 女神ウルドの裁断 / 女神ヴェルダンディの導き / 女神スクルドの託宣 part25-378 ワルキューレ・アルテスト / ワルキューレ・ツヴァイト / ワルキューレ・ブリュンヒルデ part25-379 ワルキューレ・ドリット / ワルキューレ・エアスト / ワルキューレ・フィーアト part25-380 ローゲの焔 / フリッカの仲裁 / ヴォーダンの裁き part25-381 英雄の掛橋-ビヴロスト part25-382 禁じられた蘇生術 / 冥界式蘇生術 / ファースト・ヴォイス part25-383 虹の後継 / 宝玉の煌めき part25-384 マジック・イレイザー / パワー・イレイザー / 堕落の波動 part25-385 世界を喰らう者 part25-386 エーリアン・ボーン / ライト・サクリファイス part25-388 マジカル・プロフェッサー(制限カード) part25-390 フォーリン・ダーク / 真実なる守護賢者 part25-392 【ゴッドフレイム・フォース】 part25-393 ギフト・グリード / エスケープ・スモーク part25-395 メガトンハンマー! / オーバーロード・ギア / ユニオン・フォートレス part25-396 斬帝エルメス / 墾帝アルネウス part25-397 レベル魔(マ)スター part25-399 奇跡の価値 No-401~500 part25-403 突撃エレファント / プラチナ・ドラゴン / 聖なる歌姫 part25-404 闘鬼の記憶 / 滅鬼の記憶 / 伝説の菩提樹 part25-405 ヴェノム・アナコンダ / ヴェノム・バイパー / ヴェノム・バースト part25-406 ライト・ホルス・ドラゴン / ライト・アームド・ドラゴン part25-407 E・HERO アルケミー・ネオス part25-409 幸福の宝石 part25-411 ハイパーシャッフル part25-412 カタストロフエンペラーデーモン / カオスビショップデーモン / アビスポーンデーモン part25-415 ライト・ガイア / アンティーク・ギア・ライトゴーレム part25-417 ワイトロード・ウォーリア part25-421 ヴェノム・ハード / ヴェノム・レイン part25-422 剣闘獣たちの強襲(グラディエイターズ・アサルト)・(制限カード) / 剣闘獣の反乱 part25-425 交錯する運命 part25-426 封印の純銀櫃(制限カード) / 砂上の楼閣 / オレイカルコスの結界 part25-427 魔法神官マハード / 魔法神官マナ / 白き龍を宿す者 part25-428 薔薇乙女 真紅 / 薔薇乙女 水銀燈 / 薔薇乙女 雛苺 part25-429 翠星石 / 蒼星石 / 薔薇の誓い / battle of roze part25-431 クイック・ロック・ブロック / チェック・ロック・ブロック / ロマンティック・ロック・ブロック part25-432 交錯する運命 part25-437 死の大地 / 鮮血の代償 / D.D.ブレード(準制限) part25-438 エール交換 part25-440 境界崩落 / 勅命 / 光の宣告 part25-442 アタック・タックス / ロードガーディアン / デッキカット! part25-444 チェーンボム / ミラージュ・カッター part25-446 裏界魔王 蝿の女王 / 裏界魔王 秘密侯爵 / 裏界魔王 東方王国の王女 part25-447 狂黒の天使 part25-451 アイウエオ・マジシャン part25-452 伝説の潜入工作員 / ダンボール箱 part25-453 バースト・インパクト part25-457 おろかな土葬 / 見えないピアノ線 part25-458 ヒーローズルール3 / E-シグナル part25-460 シルバー・ホムンクルス / 「A」細胞攪拌装置 part25-461 フルドリライズ / 星螺旋の覚醒 part25-462 超深海 part25-463 正義の味方 カイザーマン / サイバネティック・セーフティーゾーン / サイバネティック・エレキテル・アシスタンス part25-464 強欲な取引 / サイバー流積み込み決闘!! part25-466 黒竜を駆る黒魔導師 part25-467 ビル風の魔術師 part25-470 モリンフェンの施し part25-471 D・D・F(ディメンジョン・ディファレント・フュージョン) part25-474 E・HERO ストーム・ウェイブマン / E・HERO フレア・トルネード part25-475 怨恨の剣 part25-476 予防線 / 至上の贈り物 part25-477 アブソリュート・0(ゼロ) / ゼロスナイプ part25-478 始まりの浸食 / 進化の浸食 / 時の浸食 part25-480 約束された勝利の剣 / 全て遠き理想郷 / レイジングハート part25-483 サイレント・マジック LVX(レベル・エックス) / サイレント・ソード LVX(レベル・エックス) / 沈黙の意志(準制限) part25-484 全身オイル化 part25-485 永遠の絆 part25-487 ミスティック・ソードマン LV8 part25-488 オネストの翼 / 光霊術 - 理(ことわり) / 救済の使徒 part25-491 眠れる宝玉神 / 封印神の書物 part25-492 ムーンライト・ドラゴン / デコイ・ポッド part25-497 不平等取引 part25-498 マインド・イレイザー part25-499 姿無き占領地 part25-500 暗黒界の混沌神 カラレス / 邪神経典 No-501~600 part25-501 寡黙な詠唱術 part25-506 気まぐれな壁 part25-507 古きよき時代 part25-510 再召喚 / 死者の書‐超古代の呪術‐ / ブリザード / 砂嵐 part25-512 擬似融合 / 墓場でレシーブ part25-513 ガイア・フォートレス / 虚無の境界線 part25-514 白銀の種 (シルバー・シード) part25-516 前方回転受け身 / 古代の路上格闘家達の舞台 part25-517 レイジングカオス / グレート・ソードマン part25-518 仮面の機械人形(ペルソナ・マリオネット) / 狂った機械人形(ドランク・マリオネット) / 機械仕掛けの人形箱(ドールハウス) part25-519 ザ・クリアー・ロード part25-520 サイクル・ワイバーン / レイジリザード / スチーム・ドラゴン part25-521 進化の繭 / グレート・モス part25-522 悪夢の磔 / スライムボール part25-523 空腹オオカミ / 幻惑スカンク / 幻想カメレオン part25-526 ブレード・チャンピオン / 弱肉強食 / 能ある鷹は爪を隠す / ビッグ・ホーン・エレファント part25-528 サイレント・サイレント part25-529 青眼の祈り子 / 真紅眼の飛竜 -レッドアイズ・ワイバーン part25-535 トゥーン化-コミカライズ- / 天馬式蘇生術(リバース・オブ・アバター) part25-536 ネガティブ・エフェクト・メイカー part25-538 《黄道星者 アリエス》 / 《黄道星者 タウルス》 / 《黄道星者 ジェミニ》 part25-539 《黄道星者 カンケル》 / 《黄道星者 レオ》 / 《黄道星者 ウィルゴ》 part25-540 《黄道星者 リブラ》 / 《黄道星者 スコルピオス》 / 《黄道星者 サジタリアス》 part25-542 《黄道星者 カプリコーン》 / 《黄道星者 アクアリウス》 / 《黄道星者 ピスケス》 part25-543 パペット・クイーン / パペット・ビショップ / パペット・ナイト part25-544 パペット・ルーク / パペット・ポーン / プロモーション part25-546 潔白のパワーストーン / 対抗呪文 part25-548 魔力融資 part25-549 ディメンション・ジェム / 宝玉陣 / ジェムマテリアル part25-550 効力消失 / 盗賊王のスキル part25-551 ペット・ショップ / 檻の開放 / 餌付け / アニマル・トレーダー part25-552 伝説の獣医術 / 緊急蘇生術 part25-557 レッドアイズ・ダークネス・メタル・ドラゴン part25-558 落武者狩り part25-559 サウザンド・クラッシャー / ギルフォード・ザ・アサシン part25-561 クイーン・オブ・インセクト part25-562 暗殺 part25-563 ホーリー・ヴィーナス / アームド・バグ part25-564 偽りの勅命 part25-565 ダーク・サイレント・ソードマン part25-566 放心の手招き / タイム・トリック part25-567 マジック・コーリング part25-568 生命の代行者ジュピター part25-569 抗菌ワクチン / ハンド・ブラインド part25-570 深淵の降臨 part25-571 リペアキット / 緩衝材(アブソーバー) part25-572 セーブポイント part25-575 ダーク・ジャッジメント・サターン part25-576 貸し出した壺 / 鋭いナイフ part25-577 守護騎士ジャンヌ / 幻獣インビジブルマンティコア / サイバネティック・イレギュラー・ユニット part25-580 東方の戦鬼 / 西洋の戦神 / 助っ人参上! part25-582 魔霧の丘 part25-583 ライトジェネラル・フリード part25-585 在庫収集 part25-587 爆裂装甲(エクスプロージョンアーマー)(制限カード) / 次元切断(ディファレントディメンションクラッシャー) part25-588 街 / D.D.ハリケーン part25-589 カウンターカウンターカウンター part25-591 超竜神 / 天竜神 part25-593 ビッグボルフォッグ / ファイナル・フュージョン / キングジェイダー part25-595 寄生融合-パラサイトフュージョン- part25-598 夢想封印 集 / 夢想封印 散 / 夢想封印 瞬 part25-599 封魔の護封札 No-601~700 part25-603 ダーク・グリームフラワー / アシンクロナス・ジャマー / バニラアイス part25-604 アトランティスの守護者 / アトランティス・キメラ part25-605 成金ゾンビ part25-606 ダーク・カリキュレーター/Dark Calculator / ダーク・エクスクルーダー/Dark Excluder / ダーク・マジシャン・ピケル/Dark Magician Pikeru part25-609 アメシストの採掘 / 濃縮された魔力 part25-623 禁忌-タブー part25-624 S・B・T(ストライク・バック・テイル) / VV(ヴォルカニック・ヴァイパー) part25-625 勇気のバリア―ヒーローフォース part25-628 臆病医者の処方箋 / 思わぬ伏兵 part25-629 ダーク・カリキュレーター/Dark Calculator / ダーク・エクスクルーダー/Dark Excluder part25-630 マグマティシャン / サンダーホース part25-631 焼き魚「grilled fish」 part25-636 レベル・ソーサラー part25-637 祈りの結晶-オリヅル / 氷河地帯 part25-638 幻獣コスモフット / 幻獣ロックルケト part25-642 D-HERO シューティングガイ / D-HERO スラッシュガイ / D-HERO キラーガイ / 運命変更―チェンジ・オブ・デステニー― part25-645 未来改竄 / 誤りの棺桶 / クロス・ヴェール / サンダー・ヴェール part25-647 買収 part25-649 脅迫 part25-657 メソポタミアの書 / 天からの贈り物 part25-662 銀色の髪をした乙女 part25-665 次元交換 part25-666 胎動する進化の繭 / 究極完全孵化 part25-669 聖者の祈り / 聖なる星斧 / 星狼ヴガス part25-672 伝説のコブラ部隊 / コブラ部隊・THEペイン / コブラ部隊・THEフィアー part25-676 コブラ部隊・THEエンド / コブラ部隊・THEヒューリー / コブラ部隊・THEソロー part25-678 コブラ部隊・THEジョイ / 偽装亡命 part25-679 隠し通路の知識 / ダイレクト・ドロー / ブラッドポイズン part25-680 フィールドアンカー / デッキガード part25-692 神のサイコロ / 分身ダイス / 終焉のサイコロ part25-698 蜘蛛の巣(スパイディアンズハウデッド) / 蜘蛛の糸 No-701~750 part25-717 絶対なる服従 part25-720 ダーク・ネオス / ダークネス・ネオス part25-729 フレンジー・シャーク part25-730 闇の青眼竜 ダーク・ブルーアイズドラゴン part25-731 コールド・ウォー part25-738 宣告の神・アルデバラン part25-739 バレンタインデー / ホワイトデー part25-740 スピア・ザ・グングニル / ジャック・ザ・ルドビレ / サイレントセレナ part25-741 死神への祈り / 母なる者の殺戮 part25-746 瞬殺の魔導騎士ギルティア星5/光属性/戦士族/攻1850/守1500 part25-747 はじき落とし / つき落とし part25-748 強すぎた爆弾 part25-749 詠唱術-手向け / 詠唱術-漆黒 / 詠唱術-転生 / 詠唱術-最終 / 詠唱師 part25-750 サンダーダスト / ロケットガール ※テンプレに準拠していないカード、OCG化のしようのないカードは載らない事があります。 ※カード名はなるべく全角にして下さい。 ※includeタグは1ページにつき10まで使えます。
https://w.atwiki.jp/tarowa/pages/327.html
光を求めて影は ◆EboujAWlRA 蒼星石、という人形がある。 ローゼン伯爵なる謎に包まれた人物が作り上げた生きた人形だ。 ボーイッシュと言うべきか、短い髪と凛々しい顔つきをした少年のような少女。 ローゼン伯爵が完全な少女である『アリス』を目指し試行錯誤した結果か、彼女には七人の姉妹が居る。 蒼星石自身を含めた七人のローゼン伯爵の傑作である『ローゼンメイデン』。 人知を超える人形は、あらゆる意味で人を超えている。 耐久、知識、そして人が持たぬはずの異能。 その人形が、こうして息も絶え絶えに歩いていた。 彼女には深い焦りがある。 「真紅……橘くん……!」 一人は蒼星石の妹であり、姉妹の中でも最も思慮深いローゼンメイデンが第六ドール『真紅』。 一人は蒼星石がこの殺し合いの場で出会った優しく気高い青年『橘あすか』。 真紅は過激な一面もあるが、基本的には慈悲のある心を持った人形だ。 橘は自分の危機を助けた心優しい青年だ。 そして、その二人だけでなく自分を庇い死んでいった北条悟史もまた優しい少年だった。 友達と妹と出会いたくて使った拡声器は、最悪の結果を産んだ。 託された思いも、既に妹である北条沙都子は死んでいる。 さらに友人である園崎魅音も、死んでいる。 気高い心を持った真紅は死に、意志を貫ける強さを持った橘は死に、妹のために行動した北条悟史は死んだ。 生き残ったのは、その三人とは真逆の人物。 蛇のように気味が悪く、獣のように暴れまわる男だ。 やっていられない現実だが、救いもある。 橘と同じく蒼星石と共に行動をしていた少年、桐山和雄は生きているのだ。 何よりも心を共とする蒼星石の最愛の姉、翠星石の命も尽きてはいない。 だからまずは桐山と合流し、翠星石を始めとする信頼できる人物を探すべきだろう。 真紅や橘あすかや北条悟史を失った哀しみも確かにある。 だが、止まるわけにはいかないのだ。何よりも彼らのために。 「……?」 考えながら歩く一方で、蒼星石は何かが響く音を聞いた。 ズシン……と重いものが地面に打ち付けられる音。 彼女はその音を不信に思う。 もう一度、ズシン……と蒼星石の耳に響く。 これほどの轟音、そう簡単に出るものではない。 響く音と、今立つ山と、もたれ掛かるように手を添えた木を見てある考えが蒼星石の頭に一つの考えがよぎる。 まさか、と思うがそれ以外に考えが浮かばない。 (木を……倒している人が居るのか……?) もう一度、ズシン……と音が響く。 三つ目、感覚が早すぎる。 あの仮面ライダーと同等の力を持った化け物が居るのだろう。 チェーンソーのような武器で切り落としてるのかもしれないが、ライダーと言う超常を見たあとではそちらの印象の方が強い。 蒼星石の武器は少なく、悟史の側に落ちていた人知を超える長さを持った一本の大太刀ぐらいなものだ。 持つことは出来るが、心得のない蒼星石では確実に手首を持っていかれるだろう。 コレを扱えるのはかなりの使い手ぐらいだ。 名は知らないが、かなりの業物であろう。 普通ならばここは迂回し避けるべきなのだろう。 だが、もしも唯一生存しており、志を共にする仲間である桐山和雄と戦っている人間だとすれば。 行くしかない、蒼星石自身見逃すわけにはいかない。 「おおおおぁああ!」 獣の咆哮が響く。 蒼星石は痛む身体と疲労を訴える頭に鞭を入れて、一歩だけ踏み出した。 ◆ ◆ ◆ 茶色に染まった髪を逆立てた青年、シェルブリットのカズマは朝焼けに赤く輝くある場所へと向かっていた。 ルパンと夜神月がカズマに教えた、拡声器越しに伝わってきた話。 北条悟史なる少年が、ここから脱出するために集まってくれ、と呼びかけたらしい。 そこの近くに由詑かなみが居れば間違いなく近寄るだろう。 ならば、そこに行けばかなみと出会う可能性が高い。 居なくても、何かしらの情報を得ることが出来るかもしれない。 とにかく不利になるようなことは思い浮かばない、ならば持てる限りの速さで近寄るのが先決だ。 『おはよう、皆』 だからこそV.V.の放送が流れてもカズマ動き続けた。 途中で禁止エリアなる場所が流されたが、それも無視した。 カズマにとってはかなみとの合流は何よりも優先されるものだからだ。 だが、さすがに死人の発表となるとさすがのカズマも歩みを止める。 なんともいえない感情が胸に呼び起こされる。 万が一、万が一由詑かなみの名が呼ばれたら、そんな考えが頭によぎるのだ。 カズマは思い切り頭を振り、そんな弱い考えを追い出そうとする。 そんなわけがない。確かに確実に生きているなどと言う保証はないが、カズマにはそんな考えはない。 だからこそ、由詑かなみの名に警戒していたからこそ。 『橘あすか』 顔面を固めていたボクサーがボディに一撃を食らったように、カズマの頭に衝撃が走った。 橘あすかとカズマの間の交流は薄い、名すらはっきりと憶えていないほどに希薄だ。 精々が腹を割って殴り合った経験があるだけだ。 だが、それでもホーリーのアルター使いであった橘が簡単に死んでいるということは衝撃以外の何者でもない。 そして、その衝撃に追い打ちをかけるように。 『劉鳳』 まるで三本目の腕で顎を砕かれたかのような衝撃に。 カズマの頭から言葉が消えた。 嘘なのかもしれない、本当なのかもしれない。 抱いているものは怒りなのか、哀しみなのか。 そんなことはどうだって良い、ただ喪失感が胸へと広がっていくのだ。 カズマの胸から、無くなっていく。 いや、無くなると言うのは少し違う。 『刻んだ』その名が、過去のものになっていく。 今ある物が、過去のものになる。 目の前にある、高い高い見上げるほどの壁が、それでも気持ちの良い壁が。 目の前から、消えてなくなる。 震えた拳を固く握り締め、木々へと、一撃ぶつける。 背中から生えていたひねくれた二本の羽が、一本消える。 まるでカズマの手からこぼれ落ちていくように、羽は消えていく。 後ろにある木々すらなぎ倒すその拳、だがカズマはまだ拳を木へとぶつける。 背中の一本の羽が、消えてなくなる。 それに呼応してカズマの右腕に纏っていたアルター能力『シェルブリット』が消えていく。 砂のように溶けて、カズマの腕から抜け落ちて行く。 震える身体と血が出るほど握りしめた拳、そして無残に薙ぎ倒された木々。 カズマに残ったものは、それだけだ。 いや、まだ残っているものはある。 それは頭から離れようとしない、劉鳳が死んでしまったらしいという事実だけ。 「……おおおおぁああ!!」 心中に霧のように渦巻く感情を振りほどくように、言葉にならない雄叫びを上げる。 危険だとかかなみを探さなければいけないだとか、そのことを考えるよりも叫びを上げる。 肩で息をしながら、カズマは考える。 いや、考えると言うよりも感じている。 既に劉鳳は死んでしまったと、ブイツーとか言うガキは笑うように言い切った。 劉鳳の死のイメージは容易に浮かぶ。 カズマの側にいた人間は死んでいった。 君島邦彦も、寺田あやせも、どいつもこいつも、死んでいった。 それにカズマは抗ってきたつもりだった。 気に入らないことを押し通す拳で、人に寄り添うことをしながらも抗ってきた。 それがまた、何処かで消えていった。 その事実が胸を空っぽにしていく。 「……おらぁあ!」 舌打ちをして、生身の拳を気にもう一度ぶつける。 次は僅かに木の瑣末な枝を揺らしただけで、倒れはしない。 そのことに僅かに舌打ちをする。 零れ落ちた名に虚しさと、どうしようもできない怒りを浮かべつつ、それでもカズマは歩き出そうとする。 これ以上こぼさないために、由詑かなみを探すために動き出す。 そんな時だった、カズマの目の前にボロボロの少年が現れたのは。 「……」 カズマは何も言わずに少年をチラリと一瞥する。 少年は濃い青を基調とした軽そうな服だ。 息も絶え絶えに、けれども死は感じさせない力強さを持ってカズマを伺うように見ている。 「僕は蒼星石。君は……誰だい?」 一向に口を開く様子のないカズマに、少年――――蒼星石が尋ねる。 傷は負っているが会話に問題はないらしい。 胸にもやもやとした物を抱いたままカズマは短く答える。 「カズマ、シェルブリットのカズマだ。お前、かなみを……」 「カズマ……って、ひょっとして橘くんの知り合いの!?」 蒼星石は喜びのを示した声をカズマの言葉に被せる。 そのことに苛立ったように顔を歪めた後に、橘と言う名前に反応する。 「おい、アイツのこと知ってんのか」 妙に気取っていて鼻持ちならない男だが、カズマが刻んだ男だ。 反応をするには十分すぎる名前だった。 蒼星石は喜びと、哀しみを入り混ざった声色で話しだした。 「橘くんとは一緒に行動していました、短い間でしたけど」 そこで蒼星石は聞かれていないことすらしゃべり始める。 橘とあった後、水銀燈なる少年と敵対する人物と会ったこと。 そこで襲われていた桐山と言う少年と出会い、橘を含めた三人で殺し合いの脱出を目論んでいたこと。 そして、北条悟史なる少年が拡声器を使った呼び掛けに応えたこと。 そこでヘビ柄の服を着た男による襲撃を受け、多大なダメージを負い気を失ってしまったこと。 そして、先程の放送で北条悟史と橘あすかが死んでしまったことを知ったこと。 恐らく下手人は蒼星石と交戦していたヘビ柄の服の男、もしくは水銀燈と水銀燈に寄り添っていた少年の二人組であろうということ。 蒼星石は今までの行動を大きく省略して、それでいて相手に伝わりやすいようにと必死に喋った。 「……そうか。で、お前はかなみって女の子を見なかった」 蒼星石の言葉にカズマは簡素な言葉で返した。 と言うよりも、乾いた言葉しか出なかったのだ。 蒼星石も僅かに顔をしかめたが、人の死が関わっているため普段の状況ではあり得ない感情の起伏があるのだろうと割り切る。 つまり、カズマは表面上何でもないように装っているのだろう、と思ったのだ。 「かなみちゃん……ですか。すみません、分かりません」 「そうか、じゃあな」 「ちょ、ちょっと!」 そう言ってカズマは蒼星石に背中を見せて立ち去ろうとし、何かを思い出したように足を止める。 「お前も、その桐山とか言う奴と一緒に警察署に行きな。 Lってのと杉下って奴、あとみなみってのが来るはずだ。 ああ、そういやルパンと月ってあの二人には……まあ、とにかく警察署に行け。 そこに行けば悪いようにはならねえからよ」 それは蒼星石の整った顔立ちと高い声にかなみが重なったからの言葉だったのかもしれない。 蒼星石の言葉に嘘がなければ、最終的な目標を共にする人間となる。 とにかくそのことを言った以上、既にカズマに蒼星石に話すことはなかった。 かなみを探さなければいけない気持ちと、どうしようもない気持ちが絶妙に絡み合っている。 今はかなみを探し出して、その後に考える。 それが一先ずの方針。 言ってしまえば先送りにする、ということになる。 そう考えると何かどうしようもないものを感じて歯軋りをしてしまう。 そのカズマの歯軋りに乗じるように、倒された木を踏む音が響く。 カズマと蒼星石が音に反応して振り返ると、『ヘビ柄の服』を着た男が立っていた。 「あん……祭りに乗り遅れた間抜けか」 そこで男は嘲るようにカズマに声を投げかける。 この木々が薙ぎ倒された空間がカズマによって作られたと察したのだろう。 そしてカズマの顔色を見て、ふん、と鼻を鳴らす。 「誰か死んだか」 その言葉にぴくりとカズマの拳が揺れ、それを目ざとく見つけたヘビ柄の服の男が笑う。 「図星か」 ヘビ柄の男は値踏みするような目を向けたまま、ふん、と鼻で笑う。 喧嘩を売られている、カズマはそれが直ぐに分かった。 元より売られた喧嘩を流せるほどカズマは出来た人間ではない。 ポキリ、と指を鳴らして、ちょうど先程なぎ倒した木々を分解する。 カズマのアルター能力、シェルブリットを構築しヘビ柄の服の男へと歩き出す。 「はっ!」 楽しそうにヘビ柄の服の男は笑う。 まどろっこしい話は苦手だ、と言わんばかりに大股でカズマへと向かって歩き出す。 お互いのリーチが届くまでに近づいたその瞬間。 カズマの拳が振り上げられた。 ◆ ◆ ◆ 学生服を肩にかけ、特徴的なオールバックの髪型をした桐山和雄は西に向かっていた。 僅かに火の手をあげる山を見ながら桐山は判断する。 この殺し合いは桐山が参加し、そして残り四名の時点で敗退した殺し合いよりもいささか『派手』である。 この時間制限など使い勝手に難がある『ライダーデッキ』により変身した身に纏う強化スーツがその最たるものだ。 個人が扱える銃器よりも明らかに火力が上であり、防弾チョッキとは比べ物にならない耐久力を持っている。 さらに桐山がこの殺し合いにて最初に出会った水銀燈なる少女は自由に空を舞い、鋭さの残した羽を飛ばしてきた。 殺傷力は銃器に劣るが、音が全く立たないことは殺し合いにおいてはかなり有利だ。 そして、橘あすかなる青年が扱った緑色に輝く宝玉。 『アルター』と称していたが詳細は不明、しかし応用性に優れている上にやはり無音。 正面からの襲撃に多大な効果をもたらすライダーデッキと、不意打ちに優れた二人の武器。 繰り返すが、桐山にこれらの詳細を察することはできない。 あるいはそれなりの材料があれば、その真意を探ることも出来るかもしれないが。 しかし桐山にとってそれはどうでもいいことだ。 たった今桐山の目の前で殴り合いを始めようとする二人の能力値を測ることこそが、重要なのだ。 「おらあ!」 叫びを上げながら髪を逆立てた男、カズマが装飾の施された右腕を振るう。 それを笑いながらヘビ柄の服の男、浅倉威が紙一重ながらも確かに避ける。 桐山が木々の倒れる音と、その直後に響いた雄叫びに導かれこの場所に辿りついたときには二人は殴り合いを始めていた。 この木々の影から撃ち殺してしまおうかと構えたときに、側に蒼星石の姿を見つけた。 蒼星石は疲労を抱えているようで安全だと判断した場所から動こうとしない。 カズマの後ろに倒れこむように座り込んでいる蒼星石、という位置関係から二人は友好関係を築いているのだろうと当たりを付ける。 戦況は髪を逆立てた男が明らかに押している。 浅倉は木々を利用してカズマの振るう拳を避けているが、逆に言ってしまえばそれだけだ。 不用意に近づいてしまい被弾することを嫌っている。 カズマの攻撃は突撃性に優れているが、逆に言えばこの木々が生い茂った場所では動きづらそうではある。 それに加えて浅倉の顔に張り付いた笑みに逆上している風に見える。 とは言え、カズマの優勢は変りない。 動きづらいと言うのは浅倉にも言えることだ。 攻撃の回避に務めているからこそ戦えているようだが、攻撃を仕掛ければその分だけ隙も生まれる。 ならば、カズマの木々を打ち砕く攻撃に被弾する恐れが高まるだろう。 このままでは浅倉の不利はゆるがない、そしてそれを浅倉も承知しているはずだ。 勝てないと判断したのなら逃げてしまえば良いのに、浅倉はそんな素振りも見せない。 つまりこの状況を打破出来うる何かを持っていると言うことだろう。 可能性としてはライダーデッキだが、使えるのなら既に使っているだろう。 だからもっと単純なもの、それでいて戦況を逆転もしくは決めれることが出来る物だ。 「ミラーモンスター、か」 桐山はかろうじて自分だけが聞き取れる程度の声量で呟く。 つかず離れずの位置を確保しつつ、カズマの攻撃を避けている。 カズマは逆上しているのか大振りが多い。 このことから浅倉はミラーモンスターでの逆転を狙っている、と言ったところか。 ミラーモンスターは鏡面を通じてカードを示すことで出入りが出来る。 ペットボトルを使い、そこにカードを移すことでミラーモンスターを出させるつもりなのだろう。 ミラーモンスターの膂力を不意打ちに使えばカズマも倒せるはずだ。 桐山は、ならばどうすればいいかと考える。 浅倉がミラーモンスターを利用した攻撃を狙っているとは言え、その前にカズマの攻撃が決まり勝負が終わってしまう可能性もある。 ここで手を出さずに、勝負が終わった後にさも今現れたかのように 優勝を目指す以上、ここで浅倉が二人を殺してしまうのを容認するのもまたありだ。 二人を殺して息をついたときに後ろから殺せば良い。 だが、その場合は浅倉を取りのがす可能性もある。 そして、今ここで殺しておくべき、という優先順位が最も高いのは浅倉だろう。 カズマは蒼星石と何かしらの交流を結んでいる可能性が高く、そして蒼星石は桐山を仲間だと思っている。 つまりこの二人は背後からの攻撃によって何時でも殺すことが出来る。 瞬時にそこまでを考え、桐山はコルトパイソンを構える。 障害物が多いが問題はないだろう。 まずは重さを確かめるように目の前へと持って行き、ゆっくりと両手で拳銃を前へと突き出す。 その瞬間だった、にやついた笑みを貼り付けた浅倉と目があってしまったのは。 恐らく目があったのはただの偶然だろう。 間が悪かったと言うか、浅倉の悪運が強かったと言うか。 とにかく、桐山の存在が浅倉に知れたのだ。 桐山はその瞬間にトリガーを引く、だが浅倉は僅かに顔を引くことでかろうじて避ける。 不恰好に転げる形になるが浅倉は確かに避けたのだ。 そして、桐山の方を見ながら懐に隠していたらしい拳銃を抜き取る。 「お前……あの時のか」 銃弾により命を奪われかけた後だというのに、鼻を鳴らし唇を僅かに上げて浅倉は笑う。 そして銃を持った手とは逆の手でライダーデッキをチラチラと振りながら見せつけるが、桐山は顔色ひとつ変えずに銃を構えている。 浅倉はそのつれない態度にふぅっとため息をつきながら位置取りを変えて、桐山たちへと向かって声をあげる。 「デザートだ……」 「あん?」 「北岡食った後に、お前らを食う」 その時にまた遊ぼうぜ、と軽薄な笑みを浮かべながら浅倉は森の奥へと消えていく。 桐山は追撃はせずに、一先ずは見送る。 ライダーデッキ、あれは鏡面があればどんなことでも出来る道具だ。 深追いをして手酷くやられるのは避けたいところだ。 それにまだ利用価値のある蒼星石と合流する道もある。 浅倉が立ち去ったのを見て、桐山はカズマと蒼星石へと向き直る。 蒼星石は身体が痛むのが顔をしかめており、カズマはまた別の理由で顔をしかめている。 「……」 「……」 「和雄くん!」 桐山は蝋で塗り固められたように表情を変えず、カズマは何かにイラつくように、蒼星石は素直に再開を喜ぶように。 僅かに嫌な雰囲気を感じつつも、蒼星石が桐山へと話しかける。 「えっと、和雄くん。この人は……」 「カズマだ」 カズマは蒼星石の言葉を区切り、苛立った様子を隠そうともせずにぶっきらぼうに言葉を返す。 桐山には知る由もないが、彼の心中はひどく複雑だった。 売られた喧嘩を買わなければいけない、だが下手に深追いをすればかなみの捜索時間も食う。 どちらも重要で、どちらもないがしろには出来ない。 ただ今この場では桐山がこちらを値踏みするように見ていることと、同じく桐山が追走経路を塞ぐように立っているため追わなかっただけだ。 逆に言えばそれ以上の理由はないし、向こうからこちらに再び喧嘩を仕掛けるつもりな以上追う理由もなくなったということだが。 「お前、かなみを知ってるか。これぐらいの小さい女の子なんだが」 「……知らないな」 カズマは一も二もなくかなみなる少女のことを尋ねる。 桐山は当然そのような少女を知らない。 嘘をつく必要もないし出し渋る必要もない、正直に知らないと首を振った。 「ちっ……そうかよ、じゃあな」 隠す様子もなくカズマは舌打ちをして背中を見せる。 無用心に見えるが、逆に自信があると言うことなのだろう。 「かなみを探したら警察署でも会おうぜ」 「待て」 手を上げて軽く立ち去っていこうとするカズマを桐山は一言で止める。 年の割には威圧感のある声だ、カズマは苛立ったように顔を歪める。 「一つ、言っておくことがある。 キタオカ、恐らく北岡秀一という人間だろう、そいつが橘あすかと北条悟史を大火力の銃撃で殺した。 特徴は銃を持った仮面ライダー、全身を覆う緑色のスーツを着た男だ」 「なっ……!?」 早口に、端々を省略した桐山の言葉を聞き、蒼星石は驚いたような声を発しカズマは僅かに顔をしかめる。 桐山は嘘は言っていない。 言葉の並びから北岡秀一という人間を断定しているようにも見えるが、桐山はあくまで緑色のライダーが襲う瞬間を目撃しただけだ。 そして、浅倉が『キタオカ』という個人名を上げたことから、その下手人は北岡秀一であろうと推測しているだけ。 このライダーデッキは特別な人間しか装着出来ないわけではない。 だから、下手人は北岡ではなく別の人間である可能性も僅かにとは言え確かに存在する。 それをあえて言わなかったのは、あわよくばカズマが何かしらの火種となることを期待してのことだ。 「橘を……か。とりあえずありがとよ、気をつけてはおく。 こっちとして言うことは、とにかく警察署に行きなってことだけだ。 俺も後で行く、お前らが仲間を探してるってんならそれが一番だ」 カズマはそう言い切り、もう一度背を向ける。 桐山はまだ情報が絞りとれてないと足を踏み出そうとするが、蒼星石がそれを妨げるように口を開く。 蒼星石もカズマの早急な態度をそのガキ、つまり蒼星石から聞け、という風に受け取ったのだ。 警察署に向かう、蒼星石の言葉を聞きながら桐山は情報を整理する。 カズマとは橘あすかの知り合いで、殺し合いに乗るつもりはない。 そして、カズマは『杉下右京』、『L』、『岩崎みなみ』なる三人組と警察署での合流を約束しているらしい。 それに蒼星石と桐山を足し、カズマとカズマが探している由詑かなみを加えれば七人という大人数となる。 つまり、警察署に行けば殺し合いに乗っていない集団が出来上がる、ということだ。 桐山は考える。 この殺し合いに乗っていて、なおかつ単純な殺しの能力に優れた人間は多い。 例えばライダーデッキを持った浅倉や、他のライダーが同時に襲ってくれば三つ巴になりかなりの激戦になるはずだ。 そこに乗じて他の人間を後ろから殺してしまうのも、またありだろう。 他人を利用するという方針を立てた桐山としては、利用できるであろう人間が増えるのは幸いだ。 ならばここでカズマを追いかけて妙に関係をこじらせるのは愚策。 そう判断して、蒼星石とともに桐山はカズマを見送りつつ一歩踏み出す。 桐山に情報を与えてしまった、目の前の出来事に頭が精一杯なカズマは知らなかった。 目の前の生きた人形よりも表情を固めた少年が、明確な悪意を持って行動していることに。 カズマは知らなかったのだ。 【一日目朝/D-6】 【浅倉威@仮面ライダー龍騎】 [装備]なし [所持品]支給品一式×2(浅倉とルルーシュ)、王蛇のデッキ@仮面ライダー龍騎、 FNブローニング・ハイパワーのマガジン×1(13発)、不明支給品(未確認)2~3 [状態]疲労(大)、全身打撲、イライラ(中) [思考・行動] 0:ゾルダを追う。 1:北岡秀一を殺す。 2:大剣の男(五ェ門)、茶髪の男(カズマ)、学生服の男(桐山)を後で殺す。 3:全員を殺す。 [備考] ※ゾルダの正体を北岡だと思っています。 ※ライダーデッキに何らかの制限が掛けられているのに気付きました。 【一日目朝/D-6】 【カズマ@スクライド(アニメ)】 [装備]シェルブリット第一形態、暗視ゴーグル [支給品]支給品一式、タバサの杖@ゼロの使い魔、おはぎ@ひぐらしのなく頃に、Lのメモ [状態]健康 [思考・行動] 1:何が何でもかなみを見つけ出す。 2:『他』は……後で考える。 [備考] ※Lのメモには右京、みなみの知り合いの名前と簡単な特徴が書いてあります。夜神月について記述された部分は破られました。 ※蒼星石とはほとんど情報を交換していません。 【一日目朝/D-6】 【桐山和雄@バトルロワイアル】 [装備]コルトパイソン(5/6)@バトルロワイアル [所持品]支給品一式、コルトパイソンの弾薬(22/24)、不明支給品0~1(確認済み) オルタナティブゼロのデッキ@仮面ライダー龍騎 [状態]疲労(中)、右上腕に刺し傷 [思考・行動] 1:遭遇した参加者から情報を聞き出した後、利用出来るなら利用、出来ないなら殺害する。 2:蒼星石と共に警察署を一先ず目指す。 3:水銀燈、紫の戦士(浅倉)、騎士服の男(スザク)は次に出会えば殺す。 [備考] ※蒼星石、あすかとはお互いの知り合いの情報しか交換していません。 ただし能力(アルター、ローゼンメイデンの能力)に関しては話していません。 ※ゾルダの正体を北岡という人物だと思っています。 【蒼星石@ローゼンメイデン(アニメ)】 [装備]防弾チョッキ@バトルロワイアル [所持品]支給品一式、ランダム支給品(確認済み)0~2、贄殿遮那@灼眼のシャナ [状態]疲労(中)、胸部に打撲 [思考・行動] 1:ここから離れる。 2:自分とあすかの仲間(カズマ、クーガー、かなみ、翠星石)を集めて脱出する。 千草、三村、稲田は保留。騎士服の男(スザク)、水銀燈は警戒。 3:襲ってくる相手は容赦しない。 [備考] ※nのフィールドにいけない事に気づいていません。 ※あすかと情報交換をしました。 ※桐山とはお互いの知り合いの情報しか交換していません。 ただし能力(アルター、ローゼンメイデンの能力)に関しては話していません。 ※カズマとはほとんど情報を交換していません。 時系列順で読む Back 今後ともよろしく Next 人間考察 投下順で読む Back 今後ともよろしく Next 人間考察 069 BATTLE ROYALE 世界の終わりまで戦い続ける者たち(後編) 浅倉威 100 癒えない傷 桐山和雄 117 本日は晴天なり 蒼星石 062 接触 カズマ 098 あやまちは恐れずに進むあなたを
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/361.html
前ページ次ページゼロのミーディアム 「薔薇人形に♪薔薇人形に♪薔薇人形にごっすんごっすん五寸釘ぃ~♪」 素敵なセンスの歌をノリノリで口ずさみルイズの衣類を洗濯板でゴシゴシと洗っている水銀燈 ちなみに今彼女が歌っているのはアリスになった暁にお父様にご披露する「お父様は大変なものを盗んでいきました」である しかしそんな彼女の思惑は歌ほどおめでたくは無い。彼女は昨日の決闘を思い起こしていた (あの子から…ルイズから引き出した力…戦っている最中は気付かなかったけど今考えたらすごい物だったわね…) 思い返しながらも手は止まらない 洗い終えたネグリジェを籠に入れ水銀燈は次の物に手を伸ばす ルイズから発現させた力、脆弱だった羽を青銅を貫く威力にまで引き上げ、一度は砕かれた剣を今度はそれを一刀のもとに斬り捨てる域にまで強化させた物だ 水銀燈がミーディアムから力を引き出すのは初めてでは無い。が、ここまでの効果をもたらしたのはルイズが初めてだ (これだけの効果を考えればミーディアムの負担はかなりの物でしょうに…) 後でそれをルイズに聞いてみたのだが… 「負担って何よ?ちょっと指輪が熱を持って温かくなった気はしたけど?」 なんて言葉がルイズから帰ってきたらしい。 つまり…あれだけの効果を出しながらも彼女から引き出せる力はまだまだ余裕と言えるのだ (フフ…メイジとしてはともかくミーディアムとしては当たりをひいたのかもしれないわねぇ?) そんなことを考え真剣な顔でお電波な曲を歌う様はちょっと怖い 「…死してなお、この世に未練!残せしは魑魅魍魎!」 さらに歌の方向性が変わってきているが気にしては負けだ そんな水銀燈の後ろ姿に近づいてくるメイド姿の少女 「精がでますね、水銀燈?」 「あら、シエスタ」 メイドは水銀燈の後ろから声をかけた。昨日、決闘前からすでにピンチだった彼女に救いの手を差し伸べた少女、シエスタである シエスタは不自然に手を腰の後ろに回し何かを隠している 「無事だったんですね…活躍も聞きましたよ? …すみません。私、あの時何もできませんでした…」 あの時とは無論、食堂でのギーシュとのいざこざの事だ。あの騒動の中、シエスタはただ見ていることしか出来なかった事を悔やんでいるのだろう 「別に気にする事はないわよぉ。貴女には関係無い話だし」 「…魔法の使えない平民にとって貴族は恐怖の対象と言っても過言じゃないんです」 「まあ分からなくも無いわねぇ…」 魔法の力は水銀燈もその身を持って知った。体験者は語る、と言ったところか 「でも私はこうして健在よぉ。余計な心配など不要だわ」 「あの…私、水銀燈のために服を作ったんです!その、ほら!水銀燈のお召し物綺麗だし掃除とかで汚れちゃうし!」 そしてその手に隠していた物は… 「これって…メイド服?」 「はい!サイズの一番小さいものを私が手直ししたんです!水銀燈ならきっと似合いますわ!」 正直水銀燈はお父様から頂いた黒のドレス以外の服を着る気はあまりないのだが… キラキラと瞳を輝かせ水銀燈を見つめるシエスタの表情の前には流石に断るのが気まずかった 「ええ…ありがとう…使わせてもらうわぁ…」 水銀燈は苦笑いしてそう言った シエスタはそれにも気づかず 「それじゃ、この後も仕事がありますので!」 と嬉しそうに帰って行った (ふぅ…思えば私も丸くなったものね。以前なら何のためらい無く突っ返したでしょうに…)水銀燈はスキップしながら去っていくシエスタを見送りながら思った 具体的な数字は伏せておくが彼女がローゼンメイデンとして生まれ、流れた時間は長い。そして幾多の人間と彼女は契約した かつて孤独を好み群れることをよしとしなかった水銀燈 しかし繰り返される出会いと別れを経てその心も変わって言ったのだ。…そう、彼女の妹達がそうであったように… (まったく…真紅達に見せられたものじゃないわね…) 「なーんてセンチメンタルに浸ってる場合じゃないわよねぇ?さ、洗濯、洗濯っと」 やっぱり昔の彼女からは想像出来ない発言 人間…いや、人形変われば変わる物と言ったところか 「ただいまぁ~」 洗濯も終わり水銀燈はルイズの部屋に戻ってきた 「お帰り。洗濯に行ってたのね」 「あらぁ、もう起きてたの?珍しいわねぇ」 水銀燈の言葉通りルイズはすでに起床し着替えをすましている 「今日はちょこっと遠出するからね、さ!あんたも準備なさい!」 「遠出ぇ?授業はどうするのよぉ?」 「今日は虚無の曜日だから授業は無しなのよ」 この世界の日曜日かしら?と水銀燈は思った 「ふぅん…でもどこに行くのよぉ?」 「トリステインの城下町よ」 「何をしに?」 「そ、それは…」 突然しどろもどろになるルイズ …実は彼女。ただ水銀燈と一緒に遊びに行きたいだけだったりする 魔法の事や性格の都合でこの少女、ずばり女友達と遊びに行く経験と言う物が少ないのだ 「そ、そうよ!あんたに剣を買ってあげるためよ!」 ルイズはとっさに閃いた言葉を口走るが、水銀燈は興味無さそうに答えた 「剣?別にいいわよぉ。もう持ってるし」 そして彼女の手に羽が集まり剣を形どった。意味もなく左手のルーンが輝いている どうやらこのルーン剣に反応してるらしい (く、空気読みなさいよこの呪いの人形!) ルイズは心中で愚痴るが切り返しの言葉はすぐに出た 「青銅のゴーレム相手にも刃こぼれして折れちゃったけどね~」 ちょっと意地悪く答えるルイズ 「うっ…それはぁ…」 そこをさされると水銀燈も痛い。ルイズから力を引き出せば問題無いことだが。あまり頻繁には使う物ではない 切り札は最後までとっておくものだ 「だから私があんたに剣を買ってあげるわ!」 (そうよ…昨日だって私の為にも戦ってくれたし…)と心の中で付け加える 水銀燈もようやく察した。ああ、つまりこの子は昨日の礼がしたいのだと 「まぁいいわぁ。貰えるものなら貰ってあげるわよ」 水銀燈は素っ気なく言った 「まったく…ホント素直じゃないわね…」 「だからぁ…それは貴女に言われたくはないと何度言えば…」 てな訳でやって来ましたトリステインの城下町。流石はこの国の中枢。人の多いこと多いこと 「のわりには道は狭いのねぇ…」 「狭いって、これでも大通りなんだけど」 「これでぇ?」 道幅は5メートルあるかないか。そこを老若男女、大勢の人間が行き来しているため結構混雑している 「でもこう言った雰囲気、嫌いじゃないわよぉ?」 道端に並ぶ露店をキョロキョロと興味深く見回し水銀燈は言った そんな水銀燈を見てルイズも小さな笑みがもれる 「まあ時間に余裕もあるし少し寄り道するのもいいわね」 「あの看板って酒場よねぇ?」 「そうよ。ガラの悪い傭兵なんかがたむろしてるから近づいちゃ駄目よ」 「あのバッテンのついた看板は?武器屋?」 「武器屋じゃないわ。あれは衛士の詰め所」 「交番みたいなものかしらぁ」 「コーバンって何なの?」 片や貴族の娘で片や呪いの人形(←失礼…)でも年頃の女の子には違い無い。二人(一人と一体?)ともおしゃべりしながら楽しそうに大通りを進む ふと水銀燈の目にとある露店が目に留まった 「どうしたの水銀燈?…なにこれ。牛乳?」 「これは…!」 物珍しげに店を覗く二人に露店の店主が声をかけた 「いらっしゃいお客さん!こいつは牛乳を発酵させて作った新しい健康食品だよ!どうだい?美容にもいいよ!」 「美容に効果あるの?こんなのが?」 「ルイズ…、ヨーグルトを…乳酸菌を甘く見てはいけないわ…」 水銀燈がルイズを見据え答えた 「え?これがあんたがいつも言ってた乳酸菌なの?」 「そうよ。まさかこんなところでお目にかかるなんて…」 「…ふーん、これがねぇ。せっかくだから食べてみよっか?」 「いいのぉ?」 「いいわよ、大して高くないし。主人、お二つ貰えるかしら?」 「まいど!」 「で、買ってみたのはいいんだけど…食べてお腹壊さないでしょうね…」 ルイズは白いどろりとした液体をスプーンでかき混ぜながら言った 「チーズの遠い親戚みたいな物よぉ。貴女もチーズは普通に食べてるでしょ?」 「チーズね…まあとりあえず一口…酸っぱぁぁぁぁぁい!!」 ルイズの叫びが通りに木霊する 「ちょっとルイズ、いくらなんでも大袈裟じゃないのよぉ」 「いや、スッゴく酸っぱいじゃないのよコレ!これが乳酸菌!?あんたこんなのが好きなの!?」 「乳酸菌の良さが理解できないなんてまだまたお子様ねぇ」 と言いながら水銀燈も一口 …彼女は知らなかった。元々彼女の世界で口にしていたヨーグルトや乳酸菌飲料は万人に飲みやすく味を整えてある事を 加糖したりジャムをつけたりと工夫を凝らした結果が水銀燈が元の世界で摂っていたそれだ 当然今食べたヨーグルトにそんな工夫がされてる訳も無く… 「酸っぱぁぁぁぁぁい!!」 今度は水銀燈の絶叫が城下町に響き渡り青空に吸い込まれた。 …でも勿体無かったので二人とも頑張って全部食べた。良薬は口に苦し(酸っぱし?)とは言ったもの。これでちょっとは綺麗になれるかもよ? 「まぁ確かに体には良さそうだったけど…もうあんまり食べなくてもいいかな…」 「こんな…こんなはずじゃなかったのにぃ…」 げんなりしながら歩いている二人。すると今度はルイズが一つの店の前に立ち止まった 「ルイズ?どうしたのよぉ?」 立ち止まったのはパン屋の前。そこに外売り用の机が出され、その上に甘い匂いを漂わせた菓子パンが並べられている 「今度は私があんたに美味しい物を教えてあげるわ」 そしてルイズは店主を呼び出した 「おっ!これはこれはいらっしゃいませお嬢様!」 「また来てあげたわよ。いつもの奴、二つね!」 どうやらルイズ、この店のお得意様らしい。店主は手慣れた手つきで紙袋に菓子パンを二つ入れるとルイズから代金を貰い袋を手渡す 「まいどあり!今後ともご贔屓に!」 店主の言葉をバックに二人はまた大通りを歩き出した ルイズが袋からパンを出し水銀燈に手渡す 「これってメロ…」 「違うわ。クックベリーパイよ」 「いや、これどう見てもメロンパ…」 「これはクックベリーパイよ!それ以上でもそれ以下でもないわ!!」 何故か知らないがこのルイズ非常に必死だ 「そ、そうなの…。悪かったわね、クックベリーパイなのね…」 ルイズ必死の説得により流石の水銀燈も折れた 見た目はどう見てもアレにしか見えないが中にクックベリーとやらが入っているのかもしれない。 どっかの討手が大好きなアレがパイに見えるのか?なんてツッコミが来そうだがそこは華麗にスルーさせて頂く メロ…クックベリーパイににかぶりつくルイズ。思わず彼女の顔に幸せそうな笑みがもれた 「うん…これはなかなか…悪くないわねぇ」 水銀燈も一口食べ素直な感想をもらした 「でしょカリモフが一番なのよ!」 「でも良家のお嬢様が歩き食いなんてはしたない事していいのぉ?」 「これに限ってはいいのよ!あ、でも母様や姉様には内緒ね!」 たわいもない会話だが二人とも実に楽しげだ 、水銀燈も思えばこうやって友達感覚で遊びに行く事など初めてなのだから尚更なのだろう 元の世界では普通に人形が町中を堂々とウロウロする等考えられない事だその後はオープンカフェでお茶したり、露店に並ぶアクセサリーを見回したり、お城を見物しに行ったりしながら二人は町を回った 「結構ぶらぶらしちゃったわね。そろそろ剣買いにいかないと」 「あら本当ぉ。もうこんな時間」 そして今回のメインイベント。剣の購入へと移ることになる 「ところで武器屋ってどこにあるのぉ?」 「こっちよ。この路地の先が武器屋なんだけど…」 ルイズの指差した先は大通りから外れた狭い路地。ゴミ等が道端に散乱し悪臭が鼻をつく 「なんか不衛生なとこねぇ…」 「だからあんまり来たくないのよ」 あまり気乗りしないルイズと水銀燈だったが仕方なく路地に入っていった そして四辻に出て立ち止まる二人。ルイズはキョロキョロと辺りを見回す 「ビエモンの秘薬屋の近くだったから、この辺なんだけど…」 「あの看板がそうじゃないのぉ?」 水銀燈の指差した先に剣をかたどった看板が下げてある 「あ、あった。そうよ、あれが武器屋」 ルイズと水銀燈は石段を上り羽扉を開け店に入っていった 店内は昼間にもかかわらず薄暗い。ランプの灯りが壁や棚に陳列された剣や槍を鈍く照らしている そして店の奥にパイプをくわえた胡散臭い中年の親父が一人。この店の主人だろう ルイズをジロジロと見やり紐タイ留に描かれた紋章に気づくと(おいおい…貴族かよ…)と言い出さんばかりに顔をしかめた 「旦那、これでもうちはまっとうな商売をしてまさぁ。お上に目を付けられることは何も…」 「客よ。剣を見せてもらえるかしら?」 ルイズの客だと言う言葉を聞きとたんに主人は騒ぎ立てる 「ほほお!こりゃ珍しい。貴族の方が剣を!おったまげた!」 「私が使うんじゃないわ。使い魔よ。この子が使うの」 ルイズが水銀燈の方を向いて言う。主人が水銀燈を珍しそうに眺めた 「使い魔さん?お付きの侍女さんといったとこですかい?」 「侍女ねぇ…」 水銀燈が苦笑した 「こちらのお嬢さんの剣を見繕えばよろしいので?」 「ええ、適当に選んで頂戴」 主人はそれを聞くと倉庫の奥にいそいそと消えていった 「鴨がネギしょってやってきたわい…」 なんてこっそり呟きながら…この世界にも鴨鍋ってあるのだろうか? 小汚い武器屋でも水銀燈の興味の対象になるらしい。彼女は壁や棚に置いてある武器に興味深々だ そんな水銀燈にルイズが注意する 「あんまり触んないでよ。壊して弁償なんてゴメンなんだから」 「わかってるわよぉ」 なんて言いながらも水銀燈は一本の剣を手にとった 「これ、なんて書いてあるの?」 「えーっと…なになに~?エクスカリパー?」 「なんか偽物臭い名前ねぇ…それじゃこっちは?」 「ロトの剣って言うらしいわね」 「この剣は?」 「アイスソード。見たまんま氷の剣ってとこね」 「なんか不吉なオーラが漂ってるわね…」 そりゃ殺してでも奪われることで有名な呪いの魔剣ですから 「あら、これって…」 水銀燈が次に手にとったのは他の剣と違い刀身の反ったどこか趣ある雰囲気の長剣 「珍しい形の剣ね。名前はガーベラストレートだって」 「さしずめ菊一文字と言ったところかしらぁ?でもこんな所で日本刀だなんて」 「ニホントー?なにそれ?」 「こういう片刃の反った剣の事よ。あらぁ?もう一本あるわね?」 「えーっと…何これ、読みにくい名前ね~」 「なんて銘なの?」 「贄殿(にえとのの)シャ…」 「ストップ!そこから先は言っては駄目よ!!」 とくにルイズがこれ持ったら物語の収集つかなくなるので本気で勘弁 そんな事をしているうちに主人が1メイル程の片手剣を持って戻ってきた 「そういや、昨今は宮廷の貴族の方々の間で下僕に剣を持たせるのがはやっておりましてですね、 それでよくお選びになるのがこのレイピアでさあ!」 「貴族の間で剣を下僕に?何で?」 「へえ、なんでも『土くれ』のフーケを名乗る盗賊が貴族のお宝を荒らし回っているとか言う話でして おかげでそれに恐れた貴族の方々は下僕にまで剣を持たせる始末でさあ」 だがルイズは盗賊の話にはさほど興味を示さずその剣を見る 細い…すぐ折れてしまいそうなレイピア。水銀燈の羽の剣とさほど変わらなそうだ せめて鋼…とは言わないから青銅ぐらいは軽く斬れる物がいい 「もっと大きくて太いのがいいわ」 「お言葉ですが剣と人には相性ってもんがございます。そちらの侍女さんを見るとこれぐらいが無難かと…」 「そうよ。使うのは私なんだけどぉ」 主人と水銀燈が抗議するがルイズは聞く耳を持たない 「大きくて太いのがいいと、言ったのよ」 店主は無言でぺこりと頭を下げると倉庫に戻っていった 「ちっ…素人が生意気に」 …とつぶやきながら 「ルイズ…私あんまり大きな剣なんか使いたくないんだけど…」 水銀燈がため息をついて言う。彼女の背丈は幼児が少し大きくなった程度の高さ 先ほどのレイピアですら彼女にとっては人間で言う大きめの長剣と変わらないサイズなのだが… 「大丈夫よ。世の中自分の背丈以上の大剣振り回すような輩だって結構いるわ あんたも私の使い魔なら大剣の一本でも使いこなしなさい!」 ルイズの無理難題に水銀燈は呆れて口を噤んだ まあ確かに探せばドラゴンころしとか斬艦刀なんて代物を振り回す屈強な戦士もいることはいるが、それを小柄な人形の少女に求めるのは如何な物か 主人が一振りの剣を持って戻ってきた 「お待たせしやした。こいつなんかいかがです?」 全長1.5メイルはあろうかという大剣。両手で扱えるように柄が長くがっちりとしている ところどころに宝石を散りばめた豪華な装飾と鏡のような両刃の刀身が薄暗い店内に眩く光っていた 「店一番の業物でさ!一流の貴族の従者足るものこのぐらいは腰から下げて欲しいものですな! と言ってもこいつを腰に帯刀するのはよほどの大男でないと無理でさあ。そちらのお嬢さんなら背中にでも背負って… …やっぱちょいと無理な気もしやすな…」 主人は水銀燈を見て思わず本音が漏れた だがルイズはこの剣に満足したらしい。貴族の性分と言うか何でも一番でないと気がすまないのだろう 隣で顔をしかめている水銀燈をよそにルイズは値段を訪ねる 「おいくら?」 「こいつはかの有名なゲルマニアの錬金魔術師シュペー卿の鍛えたものでして…」 「いくらかと聞いてるのよ。私は貴族よ!」 主人の能書きを無視してルイズは(貧相な)胸を張って言った。主人は淡々と値段を告げる 「エキュー金貨で二千。新金貨なら三千」 ルイズが不機嫌に顔をしかめる 水銀燈は相場も貨幣価値も分からないが少なとも高価であるとしか認識できなかった。故にルイズに尋ねる 「そんなに高いのぉ?これぇ?」 「…立派な家と、森付きの庭が買えるくらいの値段よ」 「こんな剣がねぇ…」 「名剣は城に匹敵しやすぜ」 「新金貨で百しか持ってきてないわ」 ルイズは貴族である故にこんな買い物の駆け引きなど知る由もない あっさり自分の手持ちをばらしたルイズの言葉に主人は話にならないと言わんばかりに手を振った 「まともな大剣ならどんなに安くとも相場は二百でさ」 ルイズは顔を赤くする。たかが剣がそこまで値が張るなど知らなかったのだ この剣は買えないようだが水銀燈は別に気にした様子は無い 「別にいいわよ。こんな煌びやかな剣、私のガラじゃないわぁ」 「でもやっぱり買うなら一番のがいいじゃないのよ」 「嫌よ。こんな無駄に豪華でテカテカした剣なんて。これ、武器って言うより装飾品みたいじゃないのよ。部屋の壁に掛けてるのがお似合いだわぁ」 「やっぱあんたにはこれぐらいの持たせたいんだけどな…」 「値段なんか関係無いわ。どんな剣でもちゃんと実用的で私に合ってるのなら何でもいいわよ。 見てくれなんか問題じゃない、さっきのレイピアでも十分よ。」 別に気遣っている訳ではない。これは水銀燈の率直な意志だ。こんな派手な剣は彼女の趣味じゃないらしい 「…と言うか私にこんな大きい剣を使わせる気なの?」 「えー。私の使い魔なら大剣の一本ぐらい使いなさいよ~」 しつこく食い下がるルイズ。しかし文字通り思わぬところからそれを非難する声が上がった 「生意気言ってんじゃねぇ!そこの娘っ子!」 ルイズと水銀燈が声の方を向いた。主人は「またかよ…」とつぶやいて頭を抱える 「おめえそこの親父の言ってたこと聞いてなかったのか?剣にだって相性ってもんががあんだよ! 小さな従者に無理矢理でっけえ大剣を使わせるだぁ?ふざけてんじゃねぇ!!」 「なんですってぇ~!」 突然の予期せぬ暴言にルイズが熱くなる だが声の聞こえた先にはただ乱雑に剣が積んであるだけ 「わかったらさっさと家に帰りな!もっと剣について勉強し直すこった!世間知らずの貴族の娘っ子!」 「し、失礼ね!」 水銀燈がすっと声をする方に近づく。当然誰も人らしき者はいない 彼女は積み上げられた剣の山を見やり一本の剣を手にとった 「貴方ねぇ?さっきからの声の主は」 「ほお~俺に気づくたぁあんたやるな」 水銀燈が手にとったのは錆の浮いたボロボロの剣。そこから声が発せられているのだ 「やい!デル公!お客様に失礼なこと言うんじゃねぇ!」 「デル公ねぇ」 水銀燈がまじまじと剣を見つめる。全長は先程の剣と変わらないが刀身は薄手な長剣 ひどく浮いた錆がその剣が作られてどれほどの月日がたったかを示しているがお世辞にも見栄えがいいとは言えない 「これってインテリジェンスソード?」 ルイズが当惑した声をあげた 「インテリジェンスソードぉ?何よそれ?」 その問いには主人が答えた 「インテリジェンスソードたぁ意志を持った魔剣のことでさあ。ったく、いったいどこの酔狂な魔術師が始めたんでしょうかねぇ?剣を喋らせるたぁ… おまけにこいつはやたらと口が悪いわ、客に喧嘩売るわで閉口してまして… やいデル公!これ以上失礼があったら貴族に頼んでてめえを溶かしちまうぞ!それとも叩き折ってジャンクにしてやろうか?ああ!」 「ジャンク…!!」 その言葉に反応し水銀燈が瞳を細める 「おもしれえ!やってみろ!」 熱くなった剣も退かない 「やってやらあ!」 主人がこちらに歩いてくる 水銀燈が剣に問った 「謝らないの?ジャンクにされるわよ?」 「へっ、見損なっちゃ困るぜ。例え見てくれはこうでもなぁ、俺は六千年と時を生きた…生きた…あー、なんだっけ? とにかく俺は言ったことは曲げるつもりはねぇよ。剣として生まれた誇りにかけてなぁ!」 「ふぅん…」 水銀燈の興味がこの剣に向く 「それにこんなつまんねぇ世界にも飽き飽きしてたとこだ!ジャンクにだってなんだってなってやるぜ!上等だ!」 「例えここで朽ちようとも後悔は無いのね」 「男に二言はないぜ。 ところであんたさっきなかなかいいこと言ったじゃねぇか。剣の価値は値段や見てくれじゃない、か …カッコだけの貴族や戦士に聞かせてやりてえとこだ。あんたみたいなのに看取られて逝くなら俺も本望だぜ!」 「フ…面白い…!」 水銀燈が口元をニヤリとさせ呟いた 「貴方、名前は?」 「デルフリンガー。記憶の片隅にでも置いてくんな!」 そして近づいてきた主人を遮り彼女は言った 「この剣、私が預かるわ」 「お嬢さん、こんな剣持ったって何の得にもなりやせんぜ」 「喋る剣なんて珍しいし、何よりこの剣の気性…興味深いわ。ルイズ、これにしましょ」 ルイズはいやそうな声をあげた 「え~。そんなのにするの?もっと綺麗で喋らないのにしなさいよ」 そこに剣が口を挟む 「気遣いはありがてえとこだが俺はよ…ん?」 断りかけた剣だが突然押し黙る。まるで水銀燈を観察するように。しばらくして剣が驚きながら言った 「こいつはおでれーた!見損なってたぜ、あんた『使い手』じゃねぇか!」 「『使い手』?何の事よ?」 「気が変わったぜ、俺を買ってくれ!いや、姐さん!あんたの舎弟にしてくだせえ!!」 「姐さん…」 姐さんだの舎弟だの微妙な物言いに水銀燈が顔をしかめた 六千年云々とか言ってたから少なくともこの剣の方がはるかに年上だろうに 水銀燈と剣のやりとりを見ていたルイズ。他に買えそうな剣も無いので主人に剣の値段を尋ねた 「あれ、おいくら?」 「あれなら百で結構でさ」 「剣の相場は二百じゃないの?」 「こっちにしちゃ厄介払いみたいなもんでさ」 主人が手をひらひら振って言った 財布から金貨をじゃらじゃらとカウンターに金貨をばらかれ。主人が慎重に枚数を数える 「新金貨百、確かに!毎度!」 かくしてデルフリンガーは水銀燈の手に渡った 「ところでお嬢さん、どう言う風に帯刀させやしょう?」 デルフを鞘に納め主人が聞いた 「帯刀?」 「ええ、腰に下げやすか?背中にしょいやすか?」 「そうねぇ…やっぱり背負おうかしらぁ…」 翼の可動の邪魔になるためたすき掛けにはできない。そのため水銀燈は右翼の付け根に垂直にデルフを引っ掛けた それを見てルイズが無意識に感想を漏らす 「…運命(デスティニー)…」 「…!!」 水銀燈の顔が引きつった。たしかに今の水銀燈の左翼に銃器を引っ掛ければまさにあの不遇の名機 「や、やっぱり腰に差すわぁ!」 負け犬フラグがたってたまるかと言わんばかりに水銀燈が訂正した。そして腰に帯刀してみるが… 「…バランス悪っ!」 またルイズからのツッコミが入った まあ身長が1メイル前後の水銀燈に長さ1.5メイル近いデルフリンガーを帯刀させようとすることに無理があるのだろう 結局周りの邪魔になるという理由が決定打になり水銀燈はデルフを背負う事にした。尚、彼女は常に宙に浮いてるため縦に差しても問題ない。だが… 「おーい、姐さん。俺引きずられてんだけど~?もうちょい高く飛んでくんね?」 背中のデルフリンガーからの声 「…うっさい!」 水銀燈は乱暴にガチンとデルフを鞘に納め黙らせた 剣も買い終え学院に戻ってきた二人。日はとっくにに沈み空には二つの月が輝いている。結構遅い時間だったので二人とも帰ってそうそうすぐに寝ることにした 遊び疲れたのか二人は寝床にはいるやいなやすぐに寝息を立て夢の世界へと誘われた 夢の中、水銀燈が立っていたのは薄暗い廃墟の街だった 「ここは…私のフィールド…」 nのフィールド、ローゼンメイデン達がアリスゲームを繰り広げる戦いの舞台である。その中でもこの朽ち果てた街並みは水銀燈の心象風景を具体化した言わば彼女のテリトリーだ 辺りを見回す水銀燈の視界に紫色の発光体が映った 「あれは…メイメイ!」 メイメイ、水銀燈の人工精霊の名前だ。人工精霊とは各ドールに一体付き添う言わば彼女達の従者とも言える存在 メイメイはまるで「ついて来て」と言うように辺りをせわしなく飛び回ると奥の道に飛びさって行く 「待ちなさい!メイメイ!」 水銀燈はメイメイの後を追った 幾多の道を曲がり朽ちた建物を抜けメイメイが向かった先は開けた広場 「やっと…追いついたわ」 メイメイを発見し安堵する水銀燈 そこに何者かの声がかかる 「黒薔薇に秘められし言葉は様々、『終わり無き憎しみ』・『彼の者に死の制裁』・『恒久の束縛』…」 「誰ッ!?」 水銀燈が振り向いた先には一枚の鏡 「ですがその黒薔薇の花言葉からあえて一つ挙げろと言われれば…私はこれを挙げましょう。そう、『儚き夢』…」 声の主は鏡の中に移る黒い燕尾服を纏った人影だった。暗がりのため顔は見えない 「人の夢とかいて『儚い』とはよく言ったもの、果たして夢破れるのは異界に舞い降りし黒き翼か…はたまた翼を拾いし異界の少女か… それを決めるのは他ならぬ貴女なのですよレディ?」 鏡の中の人影が顔を明かした。いや、その顔は人の物ではなかった 「さて、お久しぶりと言うべきですかな?」 「ラプラス…!」 水銀燈の目に映ったのはシルクハットをかぶった兎の顔 nのフィールドに存在しアリスゲームの運営を担う者、ラプラスの魔であった 前ページ次ページゼロのミーディアム
https://w.atwiki.jp/loli-syota-rowa/pages/433.html
スペシャルクッキング~1800sec. kitchen Battle!!◆0gyFSm2QyM 「アリサちゃん……もうそのへんでいいやろ……」 「嫁入り前の女の子の裸見られたのよ!? 本当ならこれじゃすまないくらいなのよっ!」 「いくら手加減してると言うたって、やり過ぎると後々響くやろし……」 「……まぁ、そうね。いい!? 次見たらこれじゃ済まないんだからねっ!」 『大丈夫ですよアリサさん! 次はどこぞの変身シーンみたいに大事な所はキッチリ隠しますから!』 「そういう問題じゃないのよっ!」 ルビーの要らない補足から始まったルビーとアリサのもう恒例になりかけている漫才はさて置いて。 アリサのトマへの粛清という名のフルボッコがようやく止まった。 手加減されているとはいえ攻撃を受け続けたトマの身体にはそこかしこに痛みが走っていたが、 一応現在、中国拳法の達人となっているアリサの手加減の仕方はやはり完璧であり、身体を動かすには不十分ないものではあった。 「それにしても……このデカブツ、一体どうするのよ?」 「もし時間があれば後でゆっくり見てみたいですね。もしかしたら直せるかもしれません。 これだけ大きいんです、誰か襲ってきても十分耐えられるでしょうし、使えれば大きな戦力になりそうです」 「直せるって……トマ君直し方分かるん?」 「一応僕はこういうのには慣れてますから……直し方は、まだ十分見ていない今の段階では推測でしかありませんが、この焼け落ちたワイヤーを繋げなおせば、少しは稼動出来る様になるのではないかと思います」 アイテムの専門家としての経験を用いて、トマは少ない情報からいかにしてこの物体を動かすかを類推する。 少し見た限りでは、先ほどアンバーミサイルを投げ込んだ影響か、空間内のワイヤーが数箇所焼け落ちていた。 動かし方はまだ良く分からないが、この何本ものワイヤーとそれに繋がった指貫が絡むだろうと、ある程度予測する。 これらの情報から、おそらくそこを直せば動かせるのではないかとトマは読んだのだ。 一応本来は内部にそれについての説明書もあるのだが、まだ詳しく見ていないので気が付かなかったのである。 ◇ ◇ ◇ ◇ 「まぁ、もう少し詳しく見てみればより分かるとは思うのですが、まずはここを探索する方を優先しましょう」 「そやな。地上の階にあるのは精々トイレとお風呂だけやったし、主要な物は全部地下にあると見るのがいいやろな」 「そもそも、今いるここも機械だらけよね、何かありそう……」 『アリサさん! 先ほども言いましたように私には機械の知識と技術のダウンロードが……』 「あー、もうっ! 確かに役に立つのは分かるけど、さっきのこともあるし人前で変身なんか……」 『ですが、何か情報を得られるかもしれません、少ない情報でも今は得るべきです』 先ほどトマに変身シーンを見られた事がさすがに恥ずかしかったのか、今更だが渋るアリサ。 ルビーも普段より少しマジメな口調で話している。 ……さすがにこの殺し合いの場にいる、と言う事でこういう時はルビーも真剣に考えているのか…… 『……それに私が変身させたくてウズウz』 「やっぱりそれかーーーっ!!」 ……前言撤回。やっぱりルビーは、ルビーだった。 「あるやん、物陰」 また始まりかけた二人の漫才を止めたのははやての何気ない一言。 「へ……?」 その言葉に気が付いたアリサの動きが止まる。 「ほら、アレがあるやん」 そう言ってはやてが指差したのは大きな人形――参號夷腕坊の方向。 「アレなら大きいし、アレの裏で変身すればいいやん。 見られたくないから変身したくないんやろ?なら見せなければいいだけのことやないか」 「……そりゃ、まぁ……確かにそうだけど……」 「それに、ここにいる中で機械に詳しくなれるのはアリサちゃんだけや。もしかしたら、脱出に有力な情報があるかもしれへん わたしからお願いするわ。アリサちゃん、変身してぇな」 「僕からもお願いします、アリサさん」 他の二人からも頼まれては八方塞がり、既にアリサの退路は尽きた。 「分かったわよっ! 変身すればいーんでしょ! 変身すれば! ……その代わり絶対見ないでよね! 特にトマ!」 「わ、わかりましたっ!」 『さすがアリサさん、話が分かりますねぇ~』 「さっさと変身してさっさと終わらすわよっ!」 そのままカレイドステッキを持って参號夷腕坊の裏に走るアリサ。 すぐさまそこから閃光が走り、光の奔流となって周りを照らす。 ここで様々な工程を経て変身が進むのだが、ここからでは大きな人形の影になって見えない。残念である。 暫く経ち、光の帯が止んだ参號夷腕坊の裏から現れたのは―― 「……至って普通やな」 「普通ですね」 裏から出てきたのは、いつものアリサの普段着の上に白衣を纏い、そして眼鏡を掛けたアリサであった。 「……本気で白衣の下を全裸にされそうになったわ……それだけは徹底的に阻止したけど」 『え~、面白いじゃないですか。それに科学者ってそういうものじゃないですか~』 「だから、どんな科学者よそれっ! それにしてもいつもの普段着も着れるなら着せなさいよ……」 『それは無理な相談です♪、この場合、白衣の下は基本何着ても構いませんからね~、 例え白衣の下が全裸でしょうが普段着でしょうが割烹着でしょうが構わないのですよっ!』 「…………」 「……えっと本来の目的に戻るで、二人?とも」 機械の知識を得たアリサを先頭にして、部屋内の機械をチェックする。 何か脱出に使えそうな物は無いかとは思ったが、ここにあるのはこのシェルターの維持装置的なものが大半であった。 他に、シェルター内の監視に使われていた設備みたいなのも端の方に存在していたが、今は稼動していないようだった。 見つけたものといえば、精々参號夷腕坊の影に隠れていた奥の扉ぐらいのもの。 「……結局、何も無かったですね……」 「……そうやね。監視設備みたいなのは私たちじゃ扱えないものみたいだったし……収穫ゼロやな」 「……これってもしや、あたし変身しただけ損って奴?」 『いえいえ~、私はアリサさんを変身させられただけで十分得してますよ~』 「それはアンタにとってだけよっ!」 再び漫才タイムに入りかけた二人?(一人と一本)をはやてとトマで制して、三人は次の部屋に向かうことにした。 今探しているのは傷の治療に必須な道具がある医務室、または食料や他役立ちそうなものがあるであろう備蓄庫である。 アリサとはやても傷を負っており、応急処置だけはしてあるものの、ろくに設備も無い所での処置であったので不安ではあった。、 それにナース服アリサの知識があれば医務室にある道具も扱えるだろう。 もし薬を手に入れられれば、道中人助けに使えるかもしれない。向かわない手は無い。 備蓄庫を目指すのは単純に、役立ちそうな道具と食料の補給の為である。 支給品の中にも最低限の食料はあったが、量も少なく、味もお世辞には美味しいとは言えないであろう物ばかりであった。 この殺し合いの場で生き延びるためには、迅速な判断や行動が必要である。 お腹が空いていればその動きも鈍くなってしまう。それを回避する為の栄養補給も不可欠であるのだ。 ここで栄養を補給し、しっかりと後々に備えておかなければならないとして、食料を探すことを考えたのだ。 機械室の奥の方にあった扉を開けて廊下に出る。 廊下は電気が灯っており、地下にありながら十分明るかった。 廊下の両側には数多くの扉があり、一つの部屋の中を軽く調べてみる。 そこはベッドや机などが置いてある小さい部屋であり、 机の中もカラッポ、ベッドも使われた形跡が無く、人の居た跡を全く感じさせなかった。 他にも3~4箇所調べてみるものの、どの部屋も同じような構成であり、 おそらくここは居住区みたいな物ではないかと三人に予想させた。 「ここ……かなり多くの扉がありますけど、残りの扉も一つ一つ見るんですか?」 「無理やね。時間が掛かりすぎるし、さっき3つ4つ見た限りじゃおそらくどこも一緒やろうし……」 「あたしは全部一緒とは思えないけど、確かに時間がかかっちゃうし、今は先を目指した方がいいわね」 「そうですね、何かありそうと思ったんですけど……」 廊下を歩いていくと、突き当たりが見えてきた。 近づくにつれ、その両側の壁に大きな扉が二つ見える。 その扉の横にはプレートがそれぞれ付いていた。 突き当たり向かって左の扉には『医務室』、右の扉には『食堂』と記されていた。 ◇ ◇ ◇ ◇ 「……出来すぎやな」 「……正直、出来すぎですね」 「……普通医務室と食堂を隣り合わせにする!? 学校で言えば保健室と家庭科室が隣り合わせなものよ!?」 『まぁ、細かいことはいいじゃないですか~、まぁ、普段の行いが良かったって事で』 「……まぁ、確かにそうね。それじゃ、傷の手当をする為にも医務室が先ね」 目的地が同時に見つかったという状況に対して両者様々な突っ込みがあったがそれはさておき、 傷の治療のために一行は、先ず左の医務室の扉を開けた。 扉を開けると、棚に収納された様々な薬品や白いシーツのかかったベッドなどいかにも医務室といった感じの風景が目に入る。 薬品棚を見てみると、多種多様に薬品があって知識が無い人間ではどれがどれだか分からない。 今最も手っ取り早く――知識を得る方法は一つ。 「ということでアリサちゃん任したっ!」 「何がということでなのよ!? ……まぁ、知識を得るために仕方ないわよね」 『んっふっふっ~、アリサさんも抵抗しなくなってきましたねぇ~』 「こういう場合は仕方ないのっ! だから横から変な茶々を入れるんじゃないわよっ!」 既に抵抗することを半ば諦めたアリサは、医務室から出て行き扉を閉める。 一~二分の後、再びナース服のアリサが扉の向こうから現れた。 「……もう慣れて来てる自分が嫌になってきたわ……」 「まーまーアリサちゃん、わたしらを助けるためやと思って我慢してな」 「それは分かってるんだけど……」 入ってきてすぐに棚を見るアリサ。 そして棚を開けると共に、ひょひょいっと数個の薬と道具を取り出した。 「これが痛み止め。他には湿布や包帯、それに後火傷用の軟膏や怪我用の消毒液って程度かな。 空の救急箱があったからそれにまとめて入れておきましょ」 アリサは薬を取り出し説明すると同時に、はやての傷を診ていた。 腹の傷は既に血も固まっている。どうやらこのメイド服のお陰でほぼ傷が無く済んでいるようだ。 肩の方も銃弾を間近に受けたとはいえ、防弾らしく弾は貫通していないようだ。 はやての肩には衝撃で出来た赤い跡が付いているが、自由に動かせるようで、目立つ後遺症も無いようだった。 そして自分の方の傷も診る。 ほぼ体全体に受けたやけどは水ぶくれこそ無かったものの、所々痛い。 それに対しては水で冷やした後、先ほど見つけた軟膏を塗る。思ったより軽度で助かった。 切り傷に対しては時間が経った今消毒は出来ない。今消毒すると怪我の再生を遅くして治癒を遅らせてしまうからだ。 傷は深いが、包帯のお陰か既に血は止まっているし、倒れる前にやっておいた応急処置が功を奏したようだった。 ちなみに今の工程の際、トマを部屋の外に追い出してあるのは言うまでも無い。 薬品箱に薬を詰め込み、処置もある程度行った一行は、医務室を出て食堂へと入っていった。 食堂は結構広い空間であり、テーブルや椅子が整然と置かれていた。 厨房の中は最低限の設備が敷いてあり、冷蔵庫や電子レンジ、ミキサーといった電化製品まで備えてある。 火も水も電気も十分通っているようで、料理をするのに支障はない。 そして、厨房の隅の扉、そこには。 「おっ、食材や。保存状態も悪くない、野菜も飲み物も、それにレトルトやけど食べ物もあるなぁ」 「これだけあれば何か作れそうね。冷蔵庫の中にも何かあるのかも?」 「このレトルトパックというものは保存食料みたいな物でしょうか? 便利そうですし持って行ってもいいですね」 厨房の隅の扉、そこは食料貯蔵庫であった。 野菜や飲料、魚の干物に干し肉、それにレトルトパックの食品に缶詰。 これらシェルター生活をする上で必須な、ある程度長持ちしそうな物が揃っていた。 加えて冷蔵庫には何故か新鮮な肉や野菜が入っていた。 人の居ないこの場所で、どこから調達されたのかは疑問ではあるのだが、とりあえず後で考えることにした。 ◇ ◇ ◇ ◇ 「よっしゃ、これだけ食材があるんや、何か作るで」 「はやて、一人で大丈夫なの?」 「大丈夫や、これでもヴィータやシグナム達……あぁ、トマ君は知らないわな。……有体に言えば私の家族、やな。 彼女達が来る前はずっと一人で暮らしてたんや、これくらいのことどってあらへん」 「で、でも一人でさせる訳には……僕も手伝いますよ」 「だーかーら、大丈夫やって……でも、そこまで言うんならさっきの償いとして手伝ってもらおうか」 「えーと、さっきのははやてさん被害受けてない気g」 「んな、細かいことはどうでもいいんや、あ、アリサちゃんは休んでてや。受けた傷の事もあるし、無理に動かしたくないしな。」 「サンキュ、はやて。お言葉に甘えさせてもらうとするわ」 「そんじゃ、やるでーっ! トマ君鍋とフライパンと包丁とまな板出しといてなー」 掛け合い漫才みたいな会話を行いながら、はやては貯蔵庫と冷蔵庫から食材を取り出していた。 取り出した食材は、鶏のもも肉・レトルトのライスパック・缶のトマトジュースに生姜・にんにく・赤唐辛子 それに塩・胡椒・小麦粉・ナッツの詰め合わせ小袋・インスタントコーヒーの粉・りんごジャムの瓶 それにカレー粉。この材料から何の料理が出来るか、予想も付かない。 時間の無いこの状況ではやてが考えたのは、『はやて特製』手軽に出来るチキンカレーであった。 何故カレーか。カレーは時間が掛かりそうなイメージがあるが、作り方によっては時間短縮が十分可能であり、 また好き嫌いが殆どなく、割と普通に食べれる人が多いからである。 はやての料理レパートリーは多数ではあるが、好き嫌いの分からない状況である事、 また手軽に高い栄養を摂ることができる、それにもし残ってもしばらく保存が利く、といった点で、カレーを選択したのだった。 まずはやてが鶏もも肉に細かく切り目を入れながらある程度の大きさに刻み、塩・胡椒・カレー粉を掛け、味を漬け込ませ、 その漬け込ませる間にトマが生姜とにんにくをすりおろし、その後、唐辛子の種を取り細かく刻む。 そこで更にはやては、ジャム少々とトマトジュース・塩・ナッツ、それに味に深みを出すためのインスタントコーヒーの粉を混ぜ、 それらをミキサーで細かくしてペースト状態にしておく。 トマはその次に、鍋とフライパンを出しサラダ油を入れて熱し、鍋にカレー粉と小麦粉を入れ焦げないように炒め、 さらに先ほどすりおろした生姜とにんにくを入れさらに炒め、香りを引き出たせる。 そして水と先ほどはやてが作ったペースト状態の奴、それに唐辛子を入れ、煮立たせる。 そしてはやてがトマにより熱されたフライパンに鶏肉を入れ、しっかりと表面を焼きつかせ、 焼きあがった後にフライパンから鶏肉を取り出し油を切り、トマが煮立たせた鍋にその鶏肉を入れ15分ほど煮る。 ちなみにご飯はレンジでチンという単純ものなので、鍋を煮てる間にすぐ済む。 以上、『はやて特製』お手軽チキンカレーの完成である。所要時間、僅か30分。 これを見る限りトマもテキパキ動いているように見えるが、はやての的確な指示のおかげである。 本来見た事の無い調理器具も、はやてが使い方を簡単に教えるだけで、あっさり使い方を習得した。 トマの探究心恐るべし、である。 ちなみにアリサは休んでといわれている以上、ただボーっとしながら一連の工程を暇そうに見ているだけであった。 食卓にはチキンカレーと飲み物が並び、いい匂いが周りに漂っていた。 「「「いただきまーす」」」 との掛け声と共に三人が三人とも同時に、それぞれの口にカレーを運んだ。 「……んんっ……美味しいわね。やはりはやて、年季が違うわ~」 「あんな短時間で作ったのにこれだけ美味しいなんて……」 「そりゃそうや、わたしの特製レシピやからなっ、後アリサちゃん年季って、わたしたち同じ年やないか~」 味の感想が漏れると共に、食卓の雰囲気が一気に和らぐ。 はやての料理の腕は確かであり、まだ9歳の少女がこれを作ったなどとは信じられないものであった。 「ん~ちょっと辛いけど大丈夫大丈夫、このカレーなら何杯でもいけそうね」 『ズルイですアリサさんっ! 私もはやてさんのカレー食べたいですっ!』 「無理言ってんじゃないわよっ! 大体どうやって食べるっていうのよっ!」 『そりゃ~、アリサさんを乗っ取って……』 「だから無理言ってんじゃないわよっ、というかサラっと恐ろしい事言うなーっ!」 「と、とりあえず二人とも落ち着いてください~」 (やっぱええなぁ……こういう雰囲気) はやては両親を早いうちに失い、長年一人暮らしを行ってきた。 その為、あの9歳の誕生日にヴォルケンリッターが現れるまではずっと一人で食事していたのである。 その性か、ヴォルケンリッター達と同居するようになり、家族と食事を取れるようになった今でも、 はやてはこういった複数の知人との、食事の雰囲気というのは好きなのであった。 そういった和やかな雰囲気の中で食事は進み、余程美味しかったのかアリサとトマがおかわりまでしていた。 アリサにまでおかわりをさせるとは、はやて、恐るべし。 ついでに残ったカレーは食器棚の中にあったタッパーに入れて持っていくことにした。 後々の事を考えた上で、少し多めに作っておいたのだが、 予想外に食べられたので精々2人分程度しか残らず、それを三等分して分ける事にした。 ◇ ◇ ◇ ◇ 「それでな、お腹も膨れたことやし、そろそろこれからどうするか決めようかと思うんやけど」 和やかな雰囲気だった食事も一段落し、軽く食器も片付けた所で、 はやて達一行はこれから如何するかを決めるために話し合うことにした。 「とりあえず僕はさっきの人形を良く見てみたいです。何か使えるかもしれませんし、今の時間があるうちに見ておきたいんです」 「あたしは特に無いんだけど、まだ見ていない場所がありそうなのよね……さっきの扉だらけの所とか」 「それは僕も気になってました、ですが僕は人形のほうが見たいので……」 「そうやな……あれが全部同じ部屋とは思えんのや。正直一つ二つは違う部屋が混ざってるんちゃうかな。 論証は無いんやけど・・・ほら、『木の葉は森に隠せ』っていう格言もあるくらいやし」 途中の廊下の両サイドにずらっと並んでいたあの扉、 ここに来るまでは時間も無くゆっくりと見る余裕も無かったが、怪我の手当ても食事も済んだ今は結構余裕がある。 ならば今の余裕のあるうちに調べるべきなのではないか、と。はやては考えていた。 あの人形もトマが上手く直すことが出来れば、大きな戦力になるに違いない。 本当なら、未だ合流していない仲間、それにトマの仲間達にも早く会いたいからすぐ出るべきなのかもしれないが、 まだ調べていない場所があり、あの人形の事もある以上まだ出るべきではないと考えたのだ。 ただ、一つ懸念すべき事項があった。それは―― 「そういえばはやて、あのヘルメスドライブ……って奴はまだ使えないの?」 「……ああ、そのこと何やけど実はな……使えるようになったとしても私らには使えんのや」 「「え!?」」 トマとアリサ二人の声がハモる。 来る前に襲われたレックスといった少年のような、ゲームに乗った人間に囲まれているかもしれない、 このシェルターから無事に脱出出来、しかも仲間と合流できると言ったオマケ付きの、とても有用なアイテム、ヘルメスドライブ。 それは既にはやてとトマの命を救い、その性能はお墨付きの代物である。 ただ、この状況で一つ欠点があった。 「……ヘルメスドライブはやな……一度に二人までしか転送できんのや」 ヘルメスドライブの欠点、それは一度に二人までしか転送できないこと。 今はやて達は三人。現在登録されているはやては確実に転送対象であるので、一人しか共に転送できない。 よって、ここから脱出に使うとすれば、トマかアリサのどちらかを見捨てなければならない。 見捨てるなんてこと、とても今のはやてには出来なかった。 そんな事をすれば、この道具を託してくれたレンに顔向けが出来ないし、 それに、レンを一度、仕方なかったとはいえ置いて逃げてしまった後悔が心の奥底に残っていた。 「……となると、今は使えないわね」 「わたしには……どちらかを見捨てることなんてできへん……」 「しかたないですよ、とりあえず今は別の方法を考えましょう」 「せやけど、ヘルメスドライブが使えない以上、ここから出るにはどっちみちシェルターを自分達から開けるしかあらへん。 それに、外から開くなんて事は、それはすなわちあの扉を破れる力の持ち主ということやし、 ここは閉鎖された空間やから下手すればわたしらが袋のネズミになってまう。 時と場合によっちゃ、さっさとここを出たほうが良いかもしれへんな」 「それじゃ、時間短縮するためにも二手に分かれたほうが良いわね トマは人形の所に行って直せるかどうか調べてみて、あたしははやてと一緒に扉を一つずつ調べていくから」 「他に誰か人がいるかもしれませんし、二手に分かれるのは止した方が・・・・」 「他にだれか居るならとっくに襲ってきてるわよ、結構時間も経ってるのに誰も来ないのは、 おそらくあたし達の他に誰も人がいないんじゃないかと思うの。 それにとっくに起きてたのに狸寝入りしてたせいで、あたし達を先に二人で行かせる事になったトマが言っても説得力無いわよ」 「……そ、それはそうですけど……」 「わたしも別にそれでええよ」 「それじゃ、決まりね、さっさとやってさっさと終わらすことにしましょ」 そして、三人は二手に分かれシェルターの調査を続けることになった。 ただはやての心の中には一つの心配事が残っていた。 (今はそんな必要は無いけれど……いつか、これを無理にでも使わなあかん時が来るかもしれへん) 先ほどヘルメスドライブの説明の時に考えたこと。 今こそ無理に使う必要は無いが、近い将来もしかしたら無理にでも使わなければならない時が来るかもしれない。 出来ればそんな事にはしたくないが、この殺し合いの場においては何が起きるか分からない。 もしかしたら相手に襲われて、退却しかないなら考えておくに越したことは無い。 それがはやての心配事だった。 そしてその場合の最大の問題は―― (わたしは……その時どちらかを見捨てる事なんて出来るんやろうか?) ――その答えは、未だ出ない。 【H-5/シェルター地下・食堂/1日目/夕方】 【トマ@魔法陣グルグル】 [状態]:健康。アズュール使用で少し疲労。 [装備]:麻酔銃(残弾6)@サモンナイト3、アズュール@灼眼のシャナ [道具]:基本支給品、ハズレセット(アビシオン人形、割り箸鉄砲、便座カバーなど)、 参號夷腕坊@るろうに剣心(口のあたりが少し焼けている) はやて特製チキンカレー入りタッパー [思考]:あの機械がやっぱり気になりますね、今から調べられますし楽しみです。店は食料品とか医療品に関してだけならいけますかね? 第一行動方針:参號夷腕坊の機能を調べる。必要なら修理 第二行動方針:他の参加者と情報と物の交換を進める。必要ならその場で道具の作成も行う。 第三行動方針:シェルターを本拠地に店を開けるか確かめる。 第四行動方針:情報と物を集め、『首輪の解除』『島からの脱出』の方法を考える。 第五行動方針:ジュジュの安否が気がかり。 第六行動方針:できれば『首輪』の現物を手に入れたいんだけど……無理かな? 第七行動方針:できれば、トリエラと再び会いたい。それまでは死ぬわけには行かない。 基本行動方針:ニケたちとの合流。及び、全員が脱出できる方法を探す。 ※ハズレセットのうち、豆腐セット、もずくセット、トイレの消臭剤、根性はちまきを使用しました。 割り箸鉄砲の輪ゴムは、まだ残りがあります。 【八神はやて@魔法少女リリカルなのは】 [状態]:腹部に浅い切り傷。左肩に被弾(防弾メイド服のお陰で軽傷・以上の怪我は応急処置済み)、人を取捨選択することに対しての悩み [装備]:メイド服(防弾仕様・腹部に裂け目)、車椅子(持ち手やフレームがひしゃげているが動作に問題なし)、カード×3@魔法少女リリカルなのは [道具]:支給品一式(はやてとレン)、自分の服、首領パッチソード@ボボボーボ・ボーボボ、はやて特製チキンカレー入りタッパー ヘルメスドライブ@武装錬金(夕方以降まで使用不可)、 [思考]:……私は、人を見捨てる覚悟なんてあるんやろか……? 第ー行動方針:引き続きシェルターの地下を調べ物資を調達する。 第二行動方針:ヘルメスドライブの使用はとりあえず見送るが、もし機会があったら使う。 第三行動方針:場合によってはシェルターから出ることを考える 第四行動方針:なのは・フェイト・ヴィータやトマの仲間達とも合流したい 第五行動方針:ヘンゼル、イリヤ、レックスを止める。 第六行動方針:脱出手段を練る。 基本行動方針:ゲームからの脱出。 ※闇の書事件の数週間後ほど後から参戦。リインフォースⅡは未完成な時期。 ※首領パッチソードの説明は読んでいません。馬鹿らしくなったので。 【アリサ・バニングス@魔法少女リリカルなのは】 [状態]:全身に軽い火傷(右腕・顔は無事)、左腕から出血(打撲、軽度)、背中から出血(切り傷、深い) 上記の怪我は全て応急処置済み。 [装備]:贄殿遮那@灼眼のシャナ、カレイドステッキ@Fate/stay night [道具]:支給品一式(ランドセルの右の肩紐破損)、マシカルアンバーミサイル×6@メルティブラッド 、救急箱、はやて特製チキンカレー入りタッパー [服装]:ナース服 [思考]:あの扉を全部探すのかぁ……自分で蒔いた種とはいえ、骨が折れるわね…… 第一行動方針:シェルターの地下を引き続き調べて何か物資を調達する 第二行動方針:なのは・フェイト・ヴィータやトマの仲間達と合流したい 基本行動方針:ゲームからの脱出。 【備考】救急箱の中身には、以下の物が入っています 痛み止め(鎮痛剤)・軟膏(傷薬)・消毒薬・湿布・包帯・絆創膏・ガーゼ・はさみ・ピンセット・テープ それほど大きくない救急箱なので精々湿布等かさばる物は2セットずつぐらいしか入っていません 絆創膏やガーゼなど小さいものに関しては10~15枚程度入っています ≪154 歪みの国のアリス 時系列順に読む 157 全世界ナイトメア≫ ≪144 歪みの国のアリス 投下順に読む 157 全世界ナイトメア≫ ≪145 明暗 トマの登場SSを読む 170 あの日あの時あの場所で(前編)≫ ≪145 明暗 はやての登場SSを読む 170 あの日あの時あの場所で(前編)≫ ≪145 明暗 アリサの登場SSを読む 170 あの日あの時あの場所で(前編)≫
https://w.atwiki.jp/frontlineinformation/pages/1137.html
武装 強襲兵装主武器ジャイアント・アサルト(借): M95ハリケーン M105アサルトカービン ウォルペ・スコーピオ改(狩) ウォルペ突撃銃 新式 (仮) 炸薬突撃銃系統 D99オルトロス(※ネタじゃなくなりました) STAR-XX 電磁加速砲・迅雷 ヴォルペ・ギガ 電磁加速砲・轟天 電磁加速砲・旧式 スイッチアサルトⅢ D96ケルベロス STAR-30(※ネタじゃなくなりました) スイッチアサルトRX SSGX10-テンペスト M8―ウロボロス LHC-スターライト系統 42式連装突撃銃系統 69式可変突撃銃系統 オウルアイ系統(ネタじゃなくなりました) ショットランサー系統 SSG12-ハリケーン SSG14-サイクロン ヴォルペ・エクストラ 電磁加速砲・零式 ハルベルト特装砲 強襲兵装副武器レールガン(仮): 39型特殊手榴弾: 41型強化手榴弾・改 (※ネタじゃなくなりました) 44型戦術手榴弾 : 48暴走型手榴弾 : 42型改良手榴弾(借): 49型特殊手榴弾(狩): 50型手榴弾(?): 即発型手榴弾(※ネタじゃなくなりました): 超強化Gランチャー(狩): 超連射Gランチャー(狩): 超多装超連射超強化グレートガトリングGランチャークライマックス(笑) 危険Gランチャー(狩) フリンガー系統 プラズマガン系統 新型Gランチャー 龍咆(りゅうほう) 龍咆・崩山(りゅうほう・ほうざん) 龍咆・巨峰(りゅうほう・きょほう) 素粒子式拡散弾系統 41型クラッカー 49型クラッカー 108型クラッカー MSL-ワスプ 散弾砲系統 A.N.L. SGL-インパクト PD-FAM PD-スティレット 83式可変擲弾銃 超強化型ブラスターガン 吸着式時限擲弾砲 64型調律式手榴弾 強襲兵装補助装備スタンド名「アヌビスの棒」 スタンド名「管理局の白い悪魔」 スタンド名「突き穿つ死翔の槍」 超硬度大太刀(借): ニュードブレード(狩): SW-MURASAME LM-ジリオン(狩): SW-レーヴァテイン SR-ZANKAN SG-スパイラル SW-アポカリプス COG-ランサーAR 試作型金属バット 雪片弐型(ゆきひらにがた) 双天牙月(そうてんがげつ) 高電圧縛鎖(ボルテックチェーン) 蒼流旋(そうりゅうせん) 雷電刀・麒麟 日本刀 日本刀-贄殿遮那(※ネタじゃなくなりました) 日本刀-贄殿遮那(炎髪赤眼) SW-カルネージャー ダブルソード系統 GRIND BLADE TC-ディアブロ バトルアックス系統 スタンウィップ系統 ニュードアロー ムラマサ・ブラスター デコイ発生器 追加ブースター系統 バール(λ) SP-バルディッシュ フォールティングスコップ系 LE-ギャラクシー レーザーバゼラード系統 ガンアクス系統 ヤキューグラブ系統 レーザーブレード GF-シャドーブリンガー LM-プロシオン ガンランス系統 ブーストハンマー系統 マグネティックボルト ピアシングスタンガン系統 ウェーブショット 連動機関砲 バトルハンマー系統 PNCB-アーバレスト エクステンション系統 NCMD-ディアブロ アサルトダガー アサルトシールド 強襲兵装特殊装備質量のある残像(狩): アサルト・チャージャー(巡航型)(※ネタじゃなくなりました): アサルト・チャージャー・フライヤー(狩): アサルト・チャージャー・ライトニング(狩): ACエンシエロ(仮) ヴァンガード・オーバード・アサルトチャージャー エネルギーソード(借) ジェットパック系統(狩) 零落白夜(れいらくびゃくや) AC-チャージャー スプリントチャージャー系統 AC-月光蝶 AC-GH(Go Home) AC-GA(Go Ahead) AC-アフターバーナー(雁) AC-カタパルター 頭部機能最適化装置 腕部機能最適化装置 脚部機能最適化装置 胴体機能最適化装置 ステルスジャマー系統 武装融通装置系統 ハイブリットチャージャー チャージロケット 加速装置 緊急離脱装置 AC-ディスタンスⅡ AC-マルチウェイV AC-韋駄天 イリーガルチャージャー系統 武装 強襲兵装主武器 ジャイアント・アサルト(借): とある世界にて造られた、人型戦車用アサルトライフル。 ヴォルペ機関銃FAMと同じくフルオート射撃が可能で、かつ連射力と一マガジンの装弾数も多い。威力、リロード、反動、集弾率も申し分なく、一見すると弱点のない最強の銃に思える。 だが、時折ジャムる上、総弾数が三マガジン分と非常に心許ない為、無駄撃ちどころか牽制すらしづらい。 徒にばら蒔くのではなく、一回一回の射撃を大事に出来る玄人向け。 万が一ジャムを起こした場合、リスポン以外の手段で直ることは無い為、使う場合はそれ相応の覚悟が必要である。 M95ハリケーン サブマシンガン系まさかの第6段階武器。サペに比べ反動、1発あたりの威力、リロード、マガジン携行数で劣るものの M91を超える驚異の1マガ150発のマガジン数とそれをものの5秒フラットで吐き出す驚異の連射速度を誇る。 火力が下がった代わりに取り回しやすく、軽くなった茄子という見方もできる。 反撃の暇さえ与えず弾丸の豪雨を叩き込み、敵を呑み込む様はまさにハリケーンの如し。 M105アサルトカービン 新登場のスイッチ機能が付いたアサルトライフル。名前にはカービンと表示されているが、一応アサルトライフルの部類に入り、重量は280と平均レベル。 AモードとBモードに切り替えられるのだがこの銃はスイッチアサルトと違って特殊で、フルオートとショットガンに切り替えられる。 見た目は実銃のHK416にACOGスコープとアンダーバレルショットガンであるマスターキーを付けた形に似ている。 そして色合いはグレイヴ系の赤にスコープとマガジンとアンダーバレルをマットなブラックにし、トリガーとマガジンの上辺りに緑色に光るコアらしき何らかの制御装置みたいなのが埋め込められている。 Aモード 威力350、装弾数50、マガジン火力17500、マガジン10、総弾数500、連射速度850/min、リロード2秒、瞬間火力4900、連射精度B+と高性能なのに修羅腕でも扱える程、反動がなくフルオートである。 精度が良いのはスコープが付いている所為かもしれない。覗けないけど。 Bモード 「マスターキーとは特殊部隊の隊員がドアが開かない時に何でも開けてしまうことから『マスターキー』と名がついた携帯ショットガンである」 先程も書いてあった通り、この銃の特徴は支援が使ってるショットガンに切り替える事が出来る。 性能は威力を30下げて、散弾の数と装弾数とマガジンを2つ上げて、連射速度と拡散率はそのままにしてリロードを0.5秒早くした初期スマックショットである。 普段、支援兵装を使ってる人ならあまり問題ないかもしれないが、初心者やAIMに自信がない人は使いこなすには厳しいかもしれない。 近距離ならBモード、中距離と少し遠い距離ならAモードと状況によって臨機応変に対応出来るのがこの銃の特徴である。 尚、モードを切り替えると、画面右下の弾数の表示も変わる。 ウォルペ・スコーピオ改(狩) なぜかサーペントに比べると使用者が少ないスコーピオを改造したアサルトライフル最終形態。 1クリックで5発の弾を発射する5点バーストを採用。これによりカタログスペックに近い連射性能を引き出せるようになり、1マガジンの装弾数も増えて対コア火力が上昇した。 ただし集弾率が低くなってしまった上にリロードも下がってしまった。そのため、対人戦ではしっかり当てるようにしないと結構打ち負けてしますこともあるので上級者向けといえるだろう。 ウォルペ突撃銃 新式 (仮) とある開発機関がウォルペ突撃銃を勝手に改良し作り上げたのがウォルペ突撃銃新式である。 1クリック3発の3点バースト式は変わらないが命中精度がAになり反動も低く抑えられている 攻撃力はウォルペ・スコーピオと同じであり重量も180と初期型のウォルペと同じであるため事実上はスコーピオより上の性能を持つが装弾数が42×7と少ないため撃ち負けることが多い、そのため初心者は扱いが難しいと思われる。 必要素材 鉄板20個、チタン鋼15個、ニュード集積体3個、強襲章20個 炸薬突撃銃系統 小型の徹甲榴弾を発射する突撃銃。要するに狙撃兵装の炸薬狙撃銃を突撃銃テイストの性能にしたもの。 弾丸が突撃銃用サイズのため狙撃のそれに比べて威力・爆風は低いが、そこそこ連射が利くため瞬間火力は高い。使用感的にはSTAR系統の爆発版とも言える。 瞬間火力と爆風による制圧能力は高いのだが、やはりというか強襲主武器トップクラスの重量・STAR系統クラスの強めの反動・少なめな弾数と遅めのリロードがネックとなる。爆発属性のため、コア攻撃力とバリア破壊能力は高めな様子。 また以外にも精度が高めのため反動制御次第では中距離くらいまでなら狙撃も可能。まさか炸薬狙撃銃のバレルが使われている……? 単射で単発威力・爆風に優れるがマガジン火力が低めな初期型、威力・爆風・反動を控えめにしてマガジン火力と操作性を強化した改、反動を抑えつつ三点射×5による瞬間火力と短めのリロードを両立したが弾数と精度にやや難ありな速射式の3種類が確認されている。 D99オルトロス(※ネタじゃなくなりました) 初期型の瞬間火力・カスタムの連射精度・ジェイナスの連射速度をいいとこ取りしたような、デュアルマシンガン版サーペントとでも言うべきモデル。銃身が延長され、本当に片手用なのかと小一時間問い詰めたくなるような形状になった。 威力180の弾を毎分1500発連射による脅威の瞬間火力4500、連射精度B-により中距離にもある程度対応、リロード1.9秒……と、これだけ見ればサペを本気で殺しかねないヤバイ性能だが、マガジン弾数80発のため3秒強で弾が切れ、装弾数も少なくマガジン火力・総火力共に系統中最低、加えて系統中最も強い反動と最も重い重量350、メタモ&カロラ要求……と欠点もなかなかヤバイ。 …と、ネタだったのは過去の話、12/06/16のアップデートでなんと本当に実装されてしまった。 名前はズバリそのまま、スペックも当記事の表記と似ている等、牛マンがスパイ容疑をかけられてもしょうがないレベルである。 いいぞもっとやれ! STAR-XX 重量300、威力625(単射)、総弾数32x6、連射速度960/min、連射精度C STARシリーズ試作品。火力を極限まで追求したものの制式化されずお蔵入りされたモデル。 秒間火力なんと10000、とうとう5桁の大台に乗った。チート武器乙?よく上のスペックを見てみよう。 秒間火力に嘘は無いが、あくまで理論値。その火力を出すために16連射/秒という名人クラスの超絶連射が必要になる。 なお、秒間8連射だと秒間5000で劣化10C、実践的な秒間6.8連射なら秒間4250とヴォルペシリーズも下回る。 ピーキーという言葉すら生ぬるいゲテモノ銃。扱える人は果たしているのだろうか? 電磁加速砲・迅雷 電磁加速砲系統の五段階目。弐式をベースに改良を加えたモデルであり、機動戦に対応した調整が加えられている。 単発威力を950まで落とした代わりに連射速度を特式と同じ毎分360発まで引き上げ、その結果秒間火力は弐式を上回る5700。精度が壱式と同じB+に落ちているものの、三点射のため実質的な集弾性能は壱式以上。リロードも2.6秒で系統最速と、まさに疾風“迅雷”な性能。 こう書くとものすごくチート臭いが、実際は三点射のため目押しが必要で、なおかつ弐式より連射速度が高い関係で目押しのタイミングがシビアになっているため、理論値通りの火力を出すには相当な熟練を要する。さらにマガジン弾数はまさかの15発しかなく、理論値通りなら3秒持たずに弾切れ、マガジン火力も系統最低値の14250、電磁加速砲のくせに反動も強めという、紫電もビックリのツンデレ武器である。 ヴォルペ・ギガ 重量:400 威力:700(3点射) 総弾数:15×12 連射速度:970/min 連射精度:A リロード:1.2秒 反動:2/1 ズーム倍率:1.8 属性:実弾 射程:300m 着弾:瞬間 条件:ヴォルペ・メガロ、STAR-20所持 必要素材・勲章:強襲章×100、クリティカルキル銀×30、超剛性メタル×10、複層重合金属 x3、ニュード融素子×5、カロラチップ×2 900GP 【対ブラスト用大口径高速徹甲弾「Bull Fire21」の試験運用の為に試作された突撃銃。対ブラスト戦闘における短期決戦に用途を絞り、汎用性を切り捨てた実験的モデル。】 下位モデル全員に馬鹿にされてきたメガロさんが哀しみの力で生まれ変わって更に突然変異した銃。簡単に言うと強襲版スパージネイル。 すべての要素が高速化したが、その代償はエレファントと同じ重量とそれを超える反動。 1マガ一殺の精神が顕現したような銃だが、速いとはいえ頻繁にリロードをする羽目になる為、一射外す度に己の死も高速で見えてくる。息切れも速いので死に補給がデフォ。いわゆる「神風」モデル。 電磁加速砲・轟天 単発火力を極限まで高めた、紫電の強化発展モデル。その威力2800。そう、38式狙撃銃と同じ単発火力である。 連射速度300/minと紫電を上回り、射撃精度及び反動は紫電からほぼ据え置き。更に系統唯一のロックオン倍率1.7倍を持ち、中距離からの射撃戦で弱点部位を狙いやすくなっている。 欠点は重量とマガジン火力とリロード。重量410、マガジン弾数6発、リロード3.8秒と紫電以上にピーキー。ハガード・タフが更にタフになった塩梅。 電磁加速砲・旧式 すべての電磁加速砲の原点。 壱式を上回るの威力の弾丸を、紫電と同等の連射精度で以って、速式以上の速度で高速連射する。 また、1マガジン辺りの弾数を減らす事で、2秒以下の高速リロードを実現。 圧倒的な秒間火力を誇るが、1マガジンをあっという間に撃ち尽くす上に携行可能なマガジン数が少ない為に、継戦能力は低い。 高威力の弾丸を高速で連射する機構を搭載する関係で重量も嵩み、製造コストも高騰した事から、量産は見送られた。 外観は速式に紫電の鶏冠や、加速器を兼ねたストック等のパーツを追加したような形。 スイッチアサルトⅢ 重量380 弾数55×10 発射レート:800/min タイプA3バースト 威力:480 精度A+反動0.6/0.2 タイプBフルオート 威力:450 精度B反動0.8/0.3 もっと速く、もっと!もっとだ!! レートの高速化と大威力弾薬の使用により飛躍的に高い威力、精度を得たSA系の新型 Aタイプ 3バーストの空転なしエレファント、と聞けば重火乗りにはわかりやすいかと思われる。 が、圧倒的に異なるのはその低反動、縦反動こそ他SAと変わりないが、像といえば横ブレ、その横ぶれが一切解消されたといえば素晴らしさ、満点だろうが、メインは以下のBタイプ Bタイプ 威力マシマシ、レート10下がり、10発増加のFAM、 そう、FAMだ、あのFAMと反動は同じだ、しかし10発増加と威力の向上により、近接戦での戦闘は特に有効。 ただし、反動はFAMと同じ値であるがレートに若干の差があるので注意しよう。 D96ケルベロス 重量:350 威力:200 総弾数:240x10 連射速度:1800/min 連射速度:D- リロード:3.2秒 反動:0.8/1.0 条件:D99オルトロス所持 素材・勲章:ウーツ重鋼x10、高磁性アグミナx5、モノリスNSIx2 D92ジェイナスのほぼ上位互換モデル。総弾数も増え、連射速度も上昇している。 威力もオルトロス程ではないが、D90デュアルと同等。 しかし、重量及びリロード微増、強烈な反動と、犠牲になった部分もある。 『ケルベロス』は『オルトロス』の兄にあたる。 元々、型番通りこちらが先に開発されていたが、強烈な反動と連射の為、銃身がすぐに焼き付いて使い物にならなかったらしい。 その為、並行的に開発されていたD99オルトロスが先に市場に出回った・・・らしい。 STAR-30(※ネタじゃなくなりました) 重量:280 威力:1500 総弾数:12x15 連射速度:480/min 連射速度:B+ リロード:1.8秒 反動:2.5/0.5 条件:STAR-20所持 素材・勲章:精密射撃章x20、超剛性メタルx5、銀片x30、モノリスNSIx1 STAR系統らしく、よりピーキーな発展を遂げたモデル。 威力は1500と、ハガード系列に肉薄しているレベルで、『強襲兵装になったハガード』で概ね正解。 無論、連射速度はハガードを凌駕しているが。 問題はハガードを超える反動。威力の割には反動が強い。これとどう付き合っていくかが問題である。 とか言ってたら、本当にSTAR-30Sという武器がSTAR系統に最新武器として実装された。 とは言え、性能は天使をベースにしておりここに書かれている物とはだいぶ異なるが、STAR-20の所持と精密射撃章を20個要求される点は同じである。 スイッチアサルトRX 重量:320 威力:360(3点射)、330 総弾数:92x8 連射速度:720/min 連射速度:B+、C+ リロード:2.2秒 反動:0.8/0.2、0.8/0.4 条件:スイッチアサルトII所持 素材・勲章:連続勝利章x10、超剛性メタルx5、ロゼンジ重回路x10、複層重合金属x3 スイッチアサルトRの上位互換モデル。威力を少し落としたら総弾数が1.5倍ぐらい増えた。 心なしか重量も系統内第3位で、連射速度・反動などはほぼ据え置きである。 デュアルマシンガン系統程ではないが、撃ちまくってなんぼの武器である。 SSGX10-テンペスト 重量:300 威力580×8 (3点射) 30×18 720/min 拡散率 小 リロード:1.7秒 反動:0.6/0.1 実装からまもなく実装されたSSG系の新型、SGテンペスト…ンS(スラッシュ)G(グレイヴ)? と思った有志と激怒した凸屋他戦闘麻の憤怒と期待にこたえた新型SSG-テンペスト3バーストモデルで、拡散率小と超火力を実現したまさに災害『テンペスト』 息切れしやすいが、接近したときはワイスマ・レイジ並みの火力を三バースト・・・んワイスマ!? 一言で言えば3バーストできるワイスマ、クイスマとワイスマが合体したようなモデルである。 現在鋭意開発中のプロトタイプであるが、大威力故か目標反動に追いついていない模様 M8―ウロボロス 重量:450 威力:450×∞ 総 火 力 ∞ タイプα 1500/min タイプβ 720/min タイプɤ 240/min 連射精度 A~B- リロード 無し 反動 タイプα 0.4/0.3 タイプβ 0.3/0.3 タイプɤ 0.2/0.2 サブマシンガン系統の開発に長らく携わってきた技術者が、倉庫整理している時にお孫さんのずっと昔に描いた絵を基として開発された系統?段階目の武器。幼子の発想というだけあって、その性能は現実離れしていたのだが、あらゆる手段で技術と情報をかき集め、夜通し研究を進めてなんと開発に成功してしまったのだという。 弾数∞の課題を常に弾薬を転送し続ける事で解決し、 弾のばらつきを修正し、指向性を持たせて加速させる磁場を銃口の前に3つ常時発生させることにより連射精度を高めに抑え、 弾の威力を上記の手段で増幅させ、代わりに弾薬の量を少なめにする事で反動を極小化した。 これにより、総弾数∞、反動小、単発威力大という超高性能の銃が出来てしまった。 最大の特徴は、秒間連射速度を切り替えられる事と、リロードを必要としない事だろう。 弾数の補給速度はタイプɤの連射速度と同等なので、タイプɤなら戦闘時間が終了するか撃破されない限り永遠に撃ち続ける事が出来る。流石にタイプαは3秒までしか持たないが。 この武装の開発に成功した時、その技術者は「これで孫の望みを叶える事が出来た」と、大変喜んでいたという。 だが、彼の孫が真に望んでいたのは、「祖父に武器を造らせる『戦争』を終わらせる」事だったのを彼は知らない。 LHC-スターライト系統 Lazer Hand Cannon 一部の強襲乗りが熱望していたらしい、VOLT系統に次ぐ第二のニュード100%武器。ニュード100%威力マシマシのSTAR。 系統通して1300級の威力の弾丸をセミオートで連射可能で敵ブラストの装甲をマッハで溶かす。リロードも軽快で装弾数も豊富。精度も良好で硬いアイツもヘッドショットでノックアウト。 そして電磁加速砲よりも重くて重火力主武器ばりの重さ。コア凸しないんなら別に気にしなかろう? 派手な発砲音とエフェクトとゴッツイ砲身で素敵度マシマシ! 42式連装突撃銃系統 ブラスト用アサルトライフルに軽量・小型のグレネードランチャーを搭載。 スイッチ切り替えで小銃、擲弾の発砲を切り替える事が出来る。擲弾は基本的に副武器のグレネードランチャー同様に安全装置を搭載。 銃本体と擲弾の種類をカスタマイズ画面で自由に組み替える事が可能(それぞれに重量が設定されており、実際の積載には銃本体+擲弾の重量が加算される)。 銃は射撃方式が単射・バースト・フルオート。 擲弾は威力重視の爆発100%、範囲重視のニュード50%爆発50%や着発信管のロケット弾などがある。 69式可変突撃銃系統 ブラスト用アサルトライフルの下部にショットガンを連結。 スイッチ切替で小銃、散弾の発砲を切り替えられる。 銃本体と散弾の弾数、リロードが完全に別管理となっているためか、装弾数は少なめ。 小銃本体は3点射、セミオート、フルオートのものがある。 散弾部分はポンプアクション式(拡散率中、極小、大)、オートマチック式(セミオート&フルオート、どちらも拡散率小)がある。 オウルアイ系統(ネタじゃなくなりました) イーグルアイの姉妹武器。 Aモードは通常のロックオン型射撃武器だが、BモードではBボタンで精密射撃モード(スコープ射撃)に切り替わる。 銃弾の特性や銃身を切り詰めた関係から有効射程や弾丸一発辺りの威力は低下しているが、それでもかなりの威力と射程を維持している。 中距離以遠の障害の排除を行いつつ接近戦にも対応する強力なモデルだが、重量が重く継戦能力も低めという代償を抱える。 …のちにS90アイビス系統として実装された。 ショットランサー系統 スイッチ武器。でかい馬上槍としか言いようがないが近接攻撃はできない、残念。 Aモードは根元のあたりから4連装マシンガン。秒間火力よりも持続力重視。 Bモードは槍を射出。Aモードで弾が出る部分は飛ばないので安心。弾数がかなり少ないが当たればフル役が即死し、かつ当たり判定も大きい。その代わり、もう一つの弱点として「実弾100%では唯一、弾速の概念がある」。 感情をうまく処理して立ち回っていきたい。 SSG12-ハリケーン 重量:340 威力:490×10 総弾数:1x30 拡散率 大 連射速度:単発 リロード:0.6秒 反動:6/1 ズーム倍率:1.8 SSG7-ガストの発展形…と見せかけた魔改造モデル。大口径水平2連の銃身から、強力なショット・シェルを同時発射する事で激烈な破壊力を獲得した。 機構の改良と専用のクイックローダーを用いる事で、超高速のリロードを実現。更に、強烈な反動を逆利用する事で、リロード動作の効率化を図っている。 ただし、1射で1マガジンを全放出する為に、あっという間に弾切れを起こす。 また、命中精度向上の為に若干のロングバレル化が図られた事で、拡散率の低下を代償に重量が大きく増加している。 SSG14-サイクロン いつもの3バースト化。タイフーンの1ペレットを三点射するようなイメージ。 強襲版クイスマであり、1マガジン1ペレット、リロードは1秒。拡散率は極小。 非常に高いトリガー火力を誇るが、マガジン総数が20しかない(20回射撃で弾切れ)。 ヴォルペ・エクストラ 重量:300 威力:930(3点射) 総弾数:6×27 連射速度:480/min 連射精度:A リロード:0.9秒 反動:2/1 ズーム倍率:1.8 属性:実弾 射程:300m 着弾:瞬間 特別仕様のヴォルペ突撃銃。メガロ以上の超高威力の弾丸を、高精度の三点バーストで発射する。 射撃精度Aを誇り、威力に対して反動も低め。しかもリロード0.9秒。 ただし、1マガジンには2トリガー分しか装填されず、携行マガジン数は27と少なく、あっという間に弾切れを起こす。 重くなって、その分強化されたマーゲイ・バリアンスな武器。「AIMは正確、だけど集中力が短時間で切れる」というボーダー向けの銃。 射程の長さと精度で、辛うじて「アサルトライフル」を言い張っている。 電磁加速砲・零式 『自動砲台をブラスト用の武器に改良したレールガン。』 重量:300 威力:1800 総弾数:3x30 爆発半径:5m 連射速度:100/min 連射精度:A リロード:3秒 反動:0.3/0.3 属性:実弾25%、ニュード25%、爆発50% ベースに配備されている自動砲台を、ブラスト用に転用した武器。 電磁加速砲系統はこの武器から発展したと言われている。 ハルベルト特装砲 MPG系統の特徴である実弾とニュード弾の撃ち分け機能を発展させ、更に新たな機能を追加して開発された多機能型射撃兵器。 射撃モード変更機能を搭載し、AモードとBモードでそれぞれ異なる種類の弾丸を撃ち分ける事が可能で、更にBモードでは、エネルギーチャージによる特殊な銃撃を行う事も出来る。 マガジンが、AモードとBモードで個別に存在するのも特徴。リロードも個別に行うので、残弾管理が他の武器に比べて、少々面倒なのが難点。リロード時間も異なっている。 多機能を搭載し、各モードの性能も高いが、その代償として、重火力兵装のガトリングガン系以上の重量になってしまっている。 Aモード 実弾属性100%の射撃をフルオートで行う。 Bモードに比べて一発辺りの威力が低く、射撃精度や反動に難があるものの、凄まじい連射速度と、それによる驚異的な瞬間火力を持つ。 1マガジン辺りの弾数は少なく、頻繁にリロードを挟む事になるものの、リロード時間はサブマシンガン系と同等か、それ以上となっている。ただし、携行マガジン数は多くない。 Bモード ニュード属性100%の射撃を行う。 射撃精度と一発あたりの威力に優れるニュード弾をセミオート方式(単発)で発射する。連射レートはやや遅めで、目押しの難易度は比較的低め。 1マガジン辺りの弾数は多いものの、携行マガジン数はAモードよりも少なめで、総弾数も控え目となる。 Bモードではチャージ攻撃を行う事が出来る。連射の際の操作感覚はウェーブショット系に近い。 Bチャージ 波動性を帯びた強力なニュード弾を放つ。 最大の特徴は、重火力兵装のPNC系のように、重火力兵装のバリアや、遊撃兵装のシールドを貫通可能になること。 攻撃判定が瞬着から飛翔弾扱いになり、判定も肥大化。PNC系に近い大きさの攻撃判定となる。弾速もほぼ同じ。 チャージ段階は基本的に1段階のみ。チャージ速度は2秒弱。 強襲兵装副武器 レールガン(仮): 女子中学生と良く似た銃身の武器。自動砲台の携帯型Verとも予想される。 常盤台のあの人のこと。 ルーキーズ・ガイドP78のビジュアル資料にて。 AOU2009のパネルではE.D.G.が装備しているが、同時に、背中にはティアダウナーを背負っていることが確認できる。 このことから、強襲兵装の新装備と予想される。 39型特殊手榴弾: 欠番となっていた39型手榴弾。投げると緑色の2本の長い尾がキラキラ光って飛んでいく。 一度食らってしまうと戦闘終了までみっくみくになってしまうという壊れっぷりに実装が見送られた。 41型強化手榴弾・改 (※ネタじゃなくなりました) 手榴弾に共通の『近距離戦では当てにくい』という欠点を克服すべく開発された手榴弾。 起爆までの時間を0.2秒にまで短縮するという画期的な改良が施されたことで 突発的な戦闘にも対応できるようになった。 とか言っていたら本当に実装されてしまった。 起爆時間はさすがに0.2秒とはならなかったが、それでもインボSと同じ1.5秒にまで起爆時間が短縮された。 名前もほとんど一緒なので、もう一度言わせてもらおう。 牛マン、貴様見ているな? 44型戦術手榴弾 : 41型の利点である「高い威力と広い効果範囲」をさらに強化した手榴弾。 効果範囲はプラントひとつ分、威力は15000。直撃すればフルHGでも一発昇天。修羅やH"なら掠るだけで致命傷を与える。 反面、起爆まで4秒かかり携行数も2個しかないため、名前通り「戦術」をよく考えないといけない。 48暴走型手榴弾 : 41型と全く同じ性質だが、起爆する時に爆発がいつもと異なる。 時には半径20メートル、調子がいい時はプラント2個強に達する。 調子が悪い時は…不発というおもしろい戦果を上げてくれる、とてもリスキーな武器。 素材はニュード卵×30、ニュード集積体×3、銀片×25。 42型改良手榴弾(借): 41型強化手榴弾の『重すぎて遠投出来ない』という欠点を克服すべく開発された手榴弾。 『威力、爆風範囲を極力落とさず、遠くまで飛ぶように』がコンセプトだったのだが、いつの間にか『~遠くまで跳ぶように』にすり変わった。 その結果、威力等に関しては41型に劣らないにも関わらず、異様に跳ね返るようになり、起爆時間も50秒に延長された。 スーパーボールもかくやとばかりに弾むので、使い方を間違えると予想外の方向に跳ね回り、自爆・誤射を喰らう危険性がある。 その特性、起爆時間から、コア攻撃にはまったく向かず、対ブラストでも『見てから投げる』では役に立たない。敵がいそうな方向に予め投げておく用法が適当か。 ただし、その特性をしっかりと理解した上で使えば、ベース外からコアの受け皿に投げ入れるのも不可能ではない。 49型特殊手榴弾(狩): 目視されると回避されやすかったり、コアに投げ込んだときにはじかれたりする、手榴弾の運用面での欠点を克服すべく試作された手榴弾。41型手榴弾をベースに、表面に粘着性を持たせることで投げて当てた場所に張り付くように設計された。しかし、全体に粘着性を持たせてしまったため手に張り付いて投げることが出来なくなってしまった。そのため必ず自機の手の位置で爆発する欠陥品。のはずだが、何故か一部のボーダーから熱烈な支持を受けている。 50型手榴弾(?): 手榴弾による自爆事故が多発する昨今を憂いた民間NPOによって提案、開発された手榴弾。たゆまぬ研究の果て、ついに爆発半径ゼロを達成。これにより例え頭の上で爆発しても自爆する危険性がないという脅威の安全性を得ることに成功している。 が、いざ販売を始めてもなぜか全く売れなかったためすぐに販売が終了してしまった。 即発型手榴弾(※ネタじゃなくなりました): その名の通り着弾すると即爆発する手榴弾。 近距離であろうと遠距離であろうと当てやすいのが特徴。 ただし自爆に注意。 また地雷代わりに地面にまいたり壁に反射させることもできない。 すぐに爆発するためコアに当てやすいという特徴もある。 Ver.2.5にて柄のついた手榴弾、「クラッカー」系統として実装。性能も上記と類似している。 超強化Gランチャー(狩): 強化グレランの火力と爆発範囲をさらに強化したグレラン最終形態。 「超」の名は伊達ではなく、リムぺVの火力ととコングの爆発範囲を併せ持つ強襲兵装の最終兵器。爆風がかすっただけで玖珂すら大破、ガチムチであろうと致命的なダメージになる。 唯一の弱点は重量。なんと強襲兵装の武器なのにコングよりも重い。当然と言えば当然なのだが・・・ 超連射Gランチャー(狩): やっぱり登場した連射グレランの最終形態。 やっぱり「超」の名を持つだけあって、一回の攻撃での連射数が3から4に上がっているため1マガジンで計12発のグレネードをバラ撒き、更にマガジン数も3から4に増えている。しかも1発の威力は変わらない。 やっぱり唯一の弱点は重量であり超強化Gと同じ重さ。故にコア凸には向かない。 ・・・あれ? 超多装超連射超強化グレートガトリングGランチャークライマックス(笑) これで終わりだと思われた期待を裏切って現れた最終兵器の進化型ファイナルフォーム。 1回の攻撃で3発の超強化Gを毎分1500発のペースで300発×5マガジン発射する。 その特性から、敵ベース前で適当にばら撒くだけでレーダーから全ての自動砲台を壊滅させる事が可能。 弱点は言うまでも無く過去最高の重量3300。なんとギガノト榴弾砲の3倍の重量であり、HGⅢ足でも重量超過を免れる事はできない。しかし、それは最大の弱点ではなく…… 真の最大の弱点はその連射性能にあり着弾地点に味方が飛び込んでしまうと凄まじく恐ろしい勢いで味方機を誤射-10CPが連発する事になる。 また、反動も凄まじく、 「一発受け皿に落とすのに成功したが残りは全部明後日の方向に飛んでいった」 「しゃがんで連射していたら後ろを向いていた。な、何を言っているのか(ry」 等の報告も絶えない。 危険Gランチャー(狩) 上記のグレートガトリングGランチャーの失敗により目が覚めた開発陣が実用性を重視して開発した(上記に比べると)普通のGランチャー。 基本的な性能はグレネードランチャーに近いが、ボーダー達の「安全装置のせいでコア凸しづらい」「自爆が怖くてブラストに乗ってられるか!」という声を反映して安全装置を外したシロモノ。威力も少し上がってる。 もちろん、安全装置がないのだから逃げる際に足元にばらまいたりすると自爆します。壁に反射させて真下の敵を攻撃できません。本製品は使用上の注意をよく読み、用法・用量を守って正しくお使いください。 フリンガー系統 上記の危険Gランチャーを発展、実用化した新系統。着弾即発の小型グレネードを発射するGランチャー。名前は「Flinger(叩き付けるもの)」を意味するらしい。 Gランチャーに比べ単発威力は低いが、Gランチャーより弾速が速く、また若干弾が落下しにくくなっているため直射がしやすくなっている。 マガジン火力自体は軽~中量級くらいまでなら一応喰えるくらいは確保されているため、重火力の副武器のような感覚で使うことが……ってあれ?これってもしかすると強襲版サワードなんじゃね? プラズマガン系統 フリンガー系統とともに存在が確認されたという新系統。圧縮したニュードを射出するミサイルスロアーサイズの武器……ってあれ?これってもしかすると強襲版プラズマk(ry 新型Gランチャー まさかの新Gランチャー。強化型と同じ単射式で、威力がやや落ちた代わりに弾速と爆風が強化され……ってあれ?これってもしかすると強襲版スマイt(ry 龍咆(りゅうほう) どこかのアニメの赤紫の機体に乗せられている大砲。 空間自体に圧力をかけ砲身を作り、衝撃を砲弾として打ち出す衝撃砲。肩部に装備されている。拡散衝撃砲や貫通衝撃砲などの種類がある。 貫通はAボタン、拡散はBボタンで発射できる。 龍咆・崩山(りゅうほう・ほうざん) 龍咆を2門から4門に増やした重量級の武器。 重量を犠牲にして、威力と連射速度を底上げした。重量は2倍、威力・連射速度も2倍である。 龍咆・巨峰(りゅうほう・きょほう) 龍咆を六連装にした武器。ハンドガンサイズの発射装置を使用する。 連射モード、照射ビームモード、単発狙撃モードを備える他、接近戦時には簡易的なトンファーとしても使用可能。 素粒子式拡散弾系統 手榴弾のように投げて着弾地点の半径20mに黒い霧のようなものが マグネタイザーのように広がる。 滞空時間は7秒でそれをすぎると消滅してしまう。 ダメージはリペアユニットぐらいのスピードで 減っていきコア凸でも有効である。 これの強化型が素粒子式強化拡散弾で 範囲半径10mと滞空時間を5秒にすることでリペアユニットβくらいの ダメージ速度になった。これをさらに改良したのが素粒子式拡散弾・広域 ダメージを下げることで滞空時間が15秒となり範囲は半径30mとなった。 41型クラッカー 総弾数を三発にして威力を上げたクラッカー。おにぎりのクラッカー版である。 威力は10500爆発半径は20m起爆時間は2,5秒 49型クラッカー どこの誰が作ったかすらわからない連射式即発クラッカー。ワンクリックで5発も投げ威力3000爆発半径15m、起爆時間0,25秒 108型クラッカー 公式ブログにて記載された。 性能は不明だがいつか出るのだろう。なんてったって公式に明記されたのだから。 見た目はかんしゃく玉らしい。 ワシのクラッカーは108型まであるぞ MSL-ワスプ MSL-ハイヴをベースに強化を行った新型ミサイルスロアー。 爆発半径が11mに、誘導性能も僅かに落ちてC-となった代わりに初速が上昇、単発の威力が4000まで向上し、ハイヴ最大の欠点であったマガジン火力が改善……どころか12000というスウォームに次いで系統2番目のマガジン火力を獲得。 相変わらず遠距離から撃つと逃げられたり隠れられたりしやすいものの、中~近距離では弾速・誘導・爆風の適度なバランスで高めの命中率を発揮出来るように。初速が速めになった事で至近での地面撃ちもやりやすいと、スウォームと比べ接近戦向けの性能となった。ミサイルなのに。 ……と、単純に使い勝手自体は上昇しているのだが、その代償としてマガジン数は1減って3に、重量は400とスウォームに次ぐ重さ、リロードも4秒と色々と積みづらくなってしまっている。 散弾砲系統 軽量・小型のショット・キャノン。スマックショット系統等よりも有効射程や装弾数、総弾数で劣るものの、高威力のHEAT弾頭を採用している為に破壊力では引けを取らない。面制圧にもある程度の効果を発揮するが、自爆の危険性を下げる為に爆発範囲が小さくされており、射手には標的を的確に狙える技術が要求される。 一定距離を飛ぶと炸裂する。イメージは某怪物狩りの機械槍の砲撃に近い。 射程が短く自爆の危険もあるものの、着発式で且つロックオンを活かせる「もう一つの主武器」として活躍が期待できそう。 A.N.L. Anti NEWD Lance 銃剣付きライフル(見た目のイメージは某怪物狩りゲームの討伐隊正式銃槍)。 切り替え式の武器で、AモードとBモードが存在。 Aモードは銃剣を使用する近接攻撃モード(近接100%)。刺突・斬撃を行う。形状の関係から、スピア系統に近い使用感覚だが、リーチ・範囲共に劣り、威力も低め。代わりに硬直が少なく、高速且つ連続しての突きや斬撃を繰り出せる。 Bモードは装填されている弾薬を使用する特殊攻撃モード。銃口から短射程・範囲極小・高威力の炸薬弾(爆発100%)をセミオートで発射する。 連射感覚はパイロダートのそれよりずっと短いが、こちらはより高威力で短射程で範囲極小。マガジン数、リロードは、共にパイロダートに近い。 また、Bモードはチャージが可能で、その場合は弾薬を1発消費して攻撃を行う。チャージ時間はブレイザー・アグニと同程度。 攻撃内容は「一瞬のタメ後に渾身の突進突きを繰り出し、一瞬の後に強化した弾薬を発砲する」というもの。銃剣により対象の装甲を貫通し、剥き出しの内部機構に強化弾薬を直接砲撃して内部より大打撃を与える。しゃがみ中、空中でも同モーションで攻撃を行う。 発砲後は反動でノックバックし、4秒程度の冷却に入る。その間はチャージ不可(ただし、それ以外の行動は取れる)。また、発砲直後は高熱を発する薬莢の排出等で、小さくない硬直を生む。 突きのリーチはロングスピアの特殊攻撃程度だが移動距離はそれより短め。また、使用時に一定量のブーストを消費する。尚、この突きの攻撃属性は実弾100%の扱いとなる。 強化弾薬の射程と爆発範囲は通常時のそれより更に短く、狭いが、破壊力は劇的に向上している(爆発100%)。 攻撃範囲が極めて狭く限定的な分、範囲内では極めて高い火力を投射する対コア性能特化武器である。 ちなみに、ダッシュ併用で特殊攻撃に変化。威力が若干強化されて踏み込み距離も長くなる代わりに、ブースト消費量も増える。 設定的には、Bモードで使用する弾薬はニュード分解弾(ニュードの成長や増殖を抑制または停止させる類のもの。神経毒のようなイメージ)。 チャージの際は薬室内で分解弾の成分を活性化させ、同時に銃剣の刀身を高速で振動させて貫通力を増幅する。刀身にはニュードの侵食を抑え、逆に構成を分断する特殊なコーティングが施されており、振動を加える事でその効能を活性化させている。 内部機構にニュードが多く使われている施設に対しては特に破壊力が高く、特にニュードの塊であるコアに対しては絶大な効果を発揮する。 また、強化型ブラスト等の、機体構成により多くのニュードを使用している対象に対しても大きな効果を期待出来る。 (初期型・Bモード・フルチャ特殊から1マガジン全放出でコア与ダメ85000前後。マガジン数は2~3個くらいを妄想。対コア特化だし…) SGL-インパクト まさかのスイッチ式手榴弾、時限衝撃信管と近接信管を切り替えられる。 スイッチで信管を差し替え、その効果により、爆風範囲・威力が変化する。 Aモード クラッカーや手榴弾の間のようなもの、壁や地面といった物に当たってから少し間をおいて爆発する。 Aモードでは基本的に威力が高く、範囲が狭い、といっても範囲が最低でも41並なので実質威力の落ちた41とも言える。 このモードだと、38手榴弾と同じくらい跳ね返るが、慣れれば球入れも簡単である。 Bモード 問題のモード、何を血迷ったのか近接信管を用いてブラストや一定高度で爆発する謎のモード。 僅かな時間だが安全装置が備えられている、また、このモードだと、弾道が強G並みになる。 BモードではAより若干威力が落ちるものの、爆発範囲が飛躍的に広がる、具体的にはエアバス並。 安全装置のお陰で玉入れをすると跳ね返るが、天井落とししようとすると天井付近で爆発するので注意。 多分、4ポイントシュート用。 PD-FAM パイロダート四段階目。単発火力と爆発範囲、同時発射数を下げた代わりに、低反動化・マガジン弾数・総マガジン数・リロード速度の向上を達成し、更にフルオート化を達成した。 決定力に欠けるが、高速で炸薬弾を連射可能になり、継続的な面制圧や固定目標への総合的な破壊力の向上を達成した。 PD-スティレット PD-ステーク、PD-スティンガーの運用データを初期型にフィードバックし、発展・改良した新型のパイロダート。 炸裂範囲を犠牲に破壊力を高めた新型の成型炸薬弾を、五発同時に発射する。 更に給弾機構の改良により、パイロダート系統の弱点であった発射間隔の長さを大幅に短縮。素早く次の射撃を行う事が可能になった。 1マガジンに2射分の炸薬弾を装填、既存モデルを遥に上回る速度の素早い二連射で、標的へ一気に打撃を加える事が出来る。 一方でマガジン交換速度に問題を抱え、リロード速度はスティンガーを下回る。 加えて、威力を集中させる為に銃口の間隔が狭められており、炸裂範囲は系統中最低となってしまった。 また、独自の弱点として有効射程が僅かに短くなってしまっている。 射撃方式:単射 攻撃属性:爆発 重量:450 威力:6300(1260×5) 装弾数:2×5 爆発半径:9m リロード:4.7秒 着弾:瞬間着弾 連射速度:150発/分 射程:120m ズーム:1.3倍 反動:2/0.3 83式可変擲弾銃 スイッチ機能により、異なる性質を変更可能な特殊擲弾を発射する、専用グレネードランチャー。 発射されるグレネードは一つの弾頭に複数の子爆弾を搭載したもので、A・Bのモードを問わず、射出後に一定距離を飛んだ時点で扇状に拡散する。拡散範囲は広めで、射程範囲内を満遍無く爆撃可能。 Aモードは通常の爆発属性のグレネードを発射。弾頭には吸着機能が搭載されており、面制圧だけでなく、特定範囲を集中爆破する事が出来る。吸着は、弾頭が拡散する前からでも機能する。吸着から起爆までは約2秒。 Bモードでは、ニュード属性100%の特殊な爆発を起こす。爆風一つ辺りの範囲が縮小する代わりに、威力がかなり高くなるのが特徴。Bモードでは弾頭は吸着せず、既存のグレネード同様の起爆システムを採用している。 攻撃属性を切り替えられるので、対ブラストから対ワフトローダー等の施設破壊にも使える汎用性の高さが売り。 1マガジン複数発で携行マガジン数も多め。連射も可能で制圧能力も高いが、その分、重量も重めなのが難点。 超強化型ブラスターガン 重量:410 威力:1000 大口径の荷電ニュード弾丸…というよりも荷電ニュード砲弾を撃ち出す試作型ブラスターガン。 弾丸一発当たりの破壊力と火花放電の破壊力を徹底追及した結果、1マガジンに1発というピーキー過ぎる銃が生まれてしまった。 リロードこそ1秒だが、発砲毎にリロードを挟む。携行マガジン数も24と少なく、大口径銃の宿命で重量も増えた。 火花放電までの必要弾数は4発。 注目の放電火力は怒涛の9000。弾丸込みで10000を超える。 代わりに、着弾時の弾丸の荷電状態の持続時間が既存モデルのそれよりも非常に短くなってしまった。放電を起こすには、短時間に規定の弾数を撃ち込み続けなくてはならない。 吸着式時限擲弾砲 着弾後、一定時間「敵や地形に貼り付く」吸着爆弾を放つ特殊グレネードランチャー。爆弾は一定時間の経過か、敵が至近距離に近寄ると起爆する。 爆弾は緩い放物線を描きながら飛ぶ。弾速は遅め。 一発の威力は強くなく、爆風も大きくないものの、連射が可能。爆風による、時間差攻撃の要素を含む面制圧が可能である。 64型調律式手榴弾 装備中に武器を再選択する事で、内蔵した炸薬と起爆剤に使用されるニュードの比率を変更し、爆発範囲と、範囲辺りの破壊力を調整可能な特殊手榴弾。 Aモードでは、威力を犠牲に、攻撃範囲を拡大した広域攻撃を重視した範囲攻撃タイプとなる。 若干の起爆時間の遅延と破壊力の減少を代償に、広い範囲への攻撃を可能とする。 面制圧力に優れ、プラントでの攻防や制圧戦に適する。 Bモードは炸裂範囲を極端に縮小する代わりに、範囲辺りの破壊力を徹底追及したものとなる。 起爆時間が短くなり、限定された攻撃範囲に、圧縮、極大化された破壊力を秘めた爆圧を叩き付ける。 既存の武器で言えば、Aは威力を落として起爆時間を伸ばし、範囲を広げた変則重で、Bは範囲を狭めて、威力を更に引き上げた41改…といったところ。 強襲兵装補助装備 スタンド名「アヌビスの棒」 スピア系最終派生とされる武器。 槍なのに攻撃が全部デ剣の特殊攻撃のような薙ぎ払いであり、リーチは魔剣級と長い長い。 特殊攻撃はピアシングスピアのような振り回しだが通常攻撃が移動にも使えるため空気感アリ。一応コンボにどうぞ。 本来は両手用武器だが、ブラストが片手持ちするのは使い手の性能に公式チートがあるためである。 「週末を望んでいるのだ!」 スタンド名「管理局の白い悪魔」 破壊力‐S スピード‐E 射程距離‐S 持続力‐C 精密動作性‐E 成長性‐完成 市街地で自コアの後ろから敵レーダーに届き、2撃でレーダーを破壊する事すらできる悪魔の兵器。 強襲の補助兵装の例に漏れず、障害物を貫通してダメージを与える事が可能だが、 同じ理由でコアへのダメージが無効化されているのがせめてもの救い。 スタンド名「突き穿つ死翔の槍」 破壊力‐S スピード‐S 射程距離‐S 持続力‐E 精密動作性‐S 成長性‐犬 敵ブラストに対し「命中し、大破する」という事実を作った後に投擲する。 ただし相手の運が強いとダメな上にこれを装備すると雇い主が殺されて別の雇い主のもとで働くことになるくらいに運勢がだだ下がる。 超硬度大太刀(借): とある世界にて造られた、人型戦車用の剣。 デュエルソード並に軽く振りも速い上に、ティアダウナー並のダメージを叩き出す恐るべき剣だが、攻撃範囲はマーシャルソードより若干狭い。 また、『大太刀』の名前が示す通り、やや肉厚とは言え『刀』なので、敵機や自動砲台、ガンターレット以外のオブジェクトを斬りつけると、たまに折れる。その場合、攻撃速度は更に増すものの、威力・攻撃範囲が絶望的にまで低くなる。 万が一にも折れた場合、リスポンしても復旧せず、カスタマイズ画面で再購入する必要がある。 ニュードブレード(狩): 高出力のニュードジェットを発生させることによりソードのような強力な近接攻撃ができる新兵器。 さすがにニュードを垂れ流しというわけにはいかないので、構えている間はただの小さな筒にしか見えない。その筒からコードが伸びて背中のユニットにつながっており、攻撃する際にニュードジェットを発生させて切りつける。通常攻撃の威力と攻撃時の隙はマーシャル級だが、攻撃範囲はティアダウナーよりも広いという優れモノ。 そしてダッシュ切りに関しては一回後ろに向かってニュードジェットを発射して加速し、間合いを一気に詰めて切り伏せるという、驚異的かつスタイリッシュ、ついでに剣慣性にすごく便利な攻撃を繰り出す。威力はマーシャル。 ただし重いうえにニュードジェットを攻撃に使う関係上弾数制限があり15発しか使えない。しかもダッシュ切りの際は2発も消費するので1発しか残ってないと攻撃が出ずに敵の目の前でものすごく隙だらけの恰好で止まってしまうという目も当てられない状況になる。当然、ほかの補助武器と同様リスポン以外で補充はできないので注意。 エアバーストの初期情報で微妙な位置に立たされる事に。 セイバーの持っているニュードポン刀(仮称)の形状が、筒にニュードを流し刃を形成しているように見え、まさにこれの事のようである。 が……、無駄に(失礼)詳細に練られている為に、同様になるはずも無く実装されても正規品の所に行くに行けなくなる気配がががが SW-MURASAME ブロア市の骨董屋で発見した剣。魔剣と同等のリーチを持ちながら、なんとデ剣の1振りと同じ時間で5回も斬りつけることが可能。しかもその総威力はなんとサーペント1発に匹敵するという脅威の近接武装である。 だが、発見者がこれを売りに出しても、買いたいという人が全く現れないという。何でだろう? LM-ジリオン(狩): 重量470 通常lv3(3000+4500+5500) 特殊lv3(9000) 試験モデルであったジリオスに改良を加え遂に1クリックで自動砲台を破壊し得る威力を手に入れたリヒトメッサーの究極体。 ニュードが峰にまで至り正に両刃の剣と化した。重量も控え目でいて最高のパフォーマンスを誇るその刀は戦場を一刀両断するだろう。 しかしその性能のために要求される素材は 腹筋×3、卵×40、胚×30、素子×20、群体×10、集積×7、融素子×4 と、尋常ではなく、さらに白兵戦闘/金を20個も必要とする。 これを手にする事のできるボーダーは真の剣豪に限られるだろう。 ・・・と、言うか銃撃戦が主なこのゲームにおいて近接武器にここまでの性能を求めるのはよっぽどの物好k(ターン SW-レーヴァテイン ダリーヤ遺跡最深部で発見された『アレ』を使うことにより前人未到の破壊力を持った最強の近接兵器。 専門家ですら「チョーレアじゃん!もってる人見たこと無いよ!」と語るほど情報は乏しいが、その威力はダッシュ切りでフルHGⅢのガチムチですら真っ二つにする程とのこと。しかもリーチは魔剣以上とのこと。 ただし、通常攻撃は魔剣の隙にサーペント1発×2の威力しかないらしく、ダッシュ切り専門の近接兵器だといわれている。 また、『アレ』の呪いによりこの剣を携えたものは試合途中いくら連コインしてもコンティニューできなくなるらしい。 SR-ZANKAN エアバースト全国稼働を記念して考案されたコラボ武器。 対ワフトローダー用で(上手く当てれば)一撃撃破が可能。 しかし、あまりの大きさゆえブラスト単機では使用できず、三機の協力が必要。 使用する際には同時にAボタンを押す必要があり、タイミングがかなりシビア。 成功すると、「我に断てぬものなし」とカットインが入る。ベテランアバターだと様になる。 だが、敵、味方といろいろ真っ二つにしていくので注意が必要。ダリーヤでテスト戦闘中のとある人は 「橋の上で戦っていたら、いきなり足場が崩れてみんな河に落っこちたっすー」 とコメントしており、構造物も容赦なく真っ二つである。でも『あの木』は切れない。 仕方ないね。 SG-スパイラル グレイヴ系の4段目で見た目はテンペストが更にデカくなって、構えると刃の幅が広い。遠くから見ても分かるくらい広い。 そして重量は600というついに魔剣と同じ重量に。 しかしその分威力は増しており斬撃Lvは4、特殊攻撃もLv3とグレイヴ系最高である。 通常攻撃は三段攻撃だがテンペストのような乱舞型ではなく、最初の二撃がSW-エクゼクターとモーションが同じで、その後に前方を突く攻撃となっている。 フルチャージは3.5秒と高速充填チップが必要になるかも。 しかし刀身が大きく伸びて威力が更に上がってるのでガチムチですら簡単に撃破出来るようになり、踏み込みも大きくなって当てやすくなるどころか、なんと、LE-ブリッツァーみたいにニュードの斬撃光波が放たれるというアウトレンジでも対応出来るという、とんでもない武器になった。 そして特殊攻撃も∞を描くようではなく、渦を巻くように空中で機体ごと高速回転させ目標へと向かって突撃する8段ヒットの突進技で終わり際に滑るように移動して横に回転切りをする。尚、フルチャージの斬光波は回転切りの時に放たれる。 また、ロックオンしてると自動で追尾し、フルチャージで当てると殆どのブラストは大破というグレイヴ系最強の座に恥じない攻撃力を持つ。 SW-アポカリプス 誤植で有名な某社の音楽ゲームとの、会社を超えたコラボ武器。 初のチャージ式ソードで二段チャージ可、チャージ時間は一段階あたり3秒かかり、ノーチャージではデ剣並の威力だが、フルチャージするとへヴィパイクのフルチャージと同じ威力、つまり当たるとまず助からない。 最大の特徴は、一段階以上チャージすると、Lv3特殊攻撃(立ち斬り、ダッシュ斬り問わず)に加え広い範囲に炎(ニュード属性扱い)が渦巻き、直接剣を食らっていない敵を対象に一段目で半径25m以内に2000ダメージ、二段目で半径50m以内に4000ダメージを与える。 巷では、これを装備した状態で5クレ以上連コすると背後に美しい修道女が現れ、「罪の代償」などと言いながらSW-アポカリプスで斬ってくるという都市伝説があるとかないとか・・・ COG-ランサーAR コラボは留まるところを知らず、有名TPSを有する海外メーカーにまで及んだ。 そこには猛烈なガンマニアなスタッフが居ることに定評があり、この武器の実装も楽しく行われたという噂。 「ランサー」とあるが決して槍ではなく銃剣の位置にチェーンソーがついたアサルトライフルである。 操作は特殊で、ロックオンができない代わりにAボタンで射撃、Bボタンで近接攻撃となる。 射撃性能は単発威力320、装弾数50×7、連射速度550発/min、リロード速度2秒という平均、やや低いぐらい。 ただしリペアポッド・弾薬BOXによる補給が不可能で、反動も機関銃クラスと、総合性能は底辺級。 やはり近接攻撃がメインとなる。 通常はデ剣と似た振り回し。左斜め上から袈裟懸けに振り下ろす。 特殊はチェーンソーを構えてロ槍的な突進となる。 どちらも一度ヒットしてしまえば相手をロック、相手の耐久がゼロになるまでチェーンソーを押し付け、ゼロになれば強制大破となる。 攻撃力は耐久バー比率なので修羅でもHGでも一定の時間で倒れるが、押し付けている間は無防備で、耐久があるほど硬直が長い。 押し付けている間に攻撃されて蜂の巣になることも多い。が、次元斬によって被弾側からはザンギエフばりの吸い込み風景が見える。 結果的には射撃と併用できる点は評価されたものの、その性能は低く、特にロックオンが不能であるという点から器用貧乏とされた。 ただ、チェーンソーの使い味と当ててしまえば邪魔さえなければ再起もできないという性質から独特のロマンを持った武器となった。 試作型金属バット スカービ地方のローカル番組「ブラスト甲子園」に登場した小道具に改良を施し、対BR戦で使用できるようにしたシロモノ。 元は廃棄されていた38式狙撃銃を野球のバット状に加工しただけ、というお笑い番組にありがちな粗悪な代物だった。 実際、関係者の大半が新たな産廃になると予想していたらしい。 しかし、試作型が完成し実機による性能テストが行われた直後、関係者全員に緘口令が敷かれ、試験場も封鎖されてしまうと言う異例の事態が発生。 「フルスイングでヒットさせたダミーBRがノーバウンドで吹っ飛び、数十m離れた試験場の壁にぶつかった」 「近接信管の解除されたグレネード弾や起爆寸前の手榴弾はおろか、発射されたサワード・ロケットや落下する榴弾が弾き飛ばされ、5秒近くの滞空時間を経た後、地面に落ちてようやく爆発した」 等の怪談じみた噂が飛び交う中、開発元の四条重工の広報担当はノーコメントの姿勢を崩さず、真偽は不明のままとなっている。 雪片弐型(ゆきひらにがた) どこかのアニメの白い機体に乗せられている刀。 特に変わりはなく零落白夜をつかうと見た目が変化する。 性能はリヒトメッサーIIとほぼ同じ。 双天牙月(そうてんがげつ) どこかのアニメの赤紫の機体に乗せられている大型の青龍刀。 2基装備されており、連結することで投擲武器としても使用できる。投げた双天牙月はブーメランのように戻ってくる。 高電圧縛鎖(ボルテックチェーン) どこかのアニメの赤紫の機体に乗せられている鎖。 まだ販売段階まで発展しておらず試作型しかできていない。 構造としては、スパークロッドのバッテリーに鎖を繋げただけである。 蒼流旋(そうりゅうせん) どこかのアニメの水色の機体に乗せられている槍。 特殊ナノマシンによって超高周波振動する水を螺旋状に纏ったランス。四門のガトリングガンも装備されている。 Bボタンでガトリングガンを撃つことができる、通常・特殊攻撃と同時にガトリングを撃つという連携技もあり多種多様な使い方ができる。 雷電刀・麒麟 フォルムは日本刀、刀身には雷が走り続けており、攻撃時以外は刀身は左腰の鞘に納めている。武器選択をすると刀の柄に手をかける状態になる。 通常攻撃は2段攻撃で、左下から右上へ切り上げ、そのまま右に回り左上から右下に切り下ろすという動き。 特殊攻撃は攻撃後の滑りはない、攻撃時は右回りに一回転すると同時に刀を真横に振る、雷の斬撃が数十メートル前方に飛んでいく。 日本刀 そのまんま日本刀である。武器選択をすると必ず居合い斬りを行う(6500ダメ) それ以外はニュード性能のなくなったリヒトメッサーと変わりない。 日本刀-贄殿遮那(※ネタじゃなくなりました) どこかの刀鍛冶が造ったと言われる至高の一品。切れ味は日本刀を遥かに凌駕し、刀身から5mの距離まで真空波が発生するほど。 これにより強襲補助武器史上初のコア攻撃が可能となった。 Ver2.7にて、溜め攻撃でレーザーエッジを飛ばせるLE-ブリッツァー系統が実装されてしまった。 しかも、前提条件はリヒトメッサーIIの所持。 日本刀-贄殿遮那(炎髪赤眼) 日本刀系統の最終系。刀身に紅蓮の焔を帯び、鋭さは最高を極めた。自動砲台を斬るとその試合中は再生が不可能となる。また、ダッシュ斬りはジリオスと同じでさらに前方8mに一律3000の爆発判定がある。 SW-カルネージャー 突如ソード系に現れた新モデル。通常が遂にLv3、特殊が前代未聞の「Lv4」に突入した武器。通常はマ剣・魔剣とよく似た素早い二段斬りの後、そのままの勢いで体を右回転させ、踏み込みながら前方を薙ぎ払うというジリオスもびっくりの超スタイリッシュコンボ。威力も3000-3500-5000の計11500.ジリオス涙目。 特殊も魔剣特殊のようなモーションだが、やや発生が早くなり、その分踏み込み距離が微減。 これで魔剣の判定があれば……と思いきや、当然というかなんというか魔剣よりリーチが控えめになっており、魔剣ほどの強力な巻き込み判定は無い。故に魔剣と全く同じ感覚で振るとスカる事が多い。 しかしそれでも威力は魔剣と同じため隙が少なく非常に強いため、「魔剣より若干重い重量」「近接章30個と白兵銀10個」「各種レア5以上の素材」「1100GP」をクリアできるのなら握る価値はあるだろう。 ダブルソード系統 新たに追加された近接武器。持ち手の両側に刀身が付いた、いわゆる「両刃剣」。SEGA的に言えばファン○シースターシリーズのダブルセイバー。選択すると折り畳まれた刀身が展開し、槍に似た構えを取る。 通常攻撃は水平振り回し、特殊はグルリと水平回転斬り。リーチ自体はあまり長くないが水平方向の範囲が異常に広く、ペ槍すら越える範囲で強力な巻き込み能力を誇る。またそれぞれの刃に当たり判定があり、ダメージやよろけ・ダウンの命中判定はスパロのようになっている。 範囲の広さから乱戦に強く、当てやすく威力もそこそこあるが硬直がやや長めなため空振ると危険。また刀身が二つ付いてるため重量も重め。 要するにスパロの重量と硬直の短さを犠牲にリーチと範囲と威力を強化したような武器である。 GRIND BLADE 某ロボットのオーバードウエポンをブラスト用に転用したもの。使用時に画面にノイズが走り、警告アナウンスが流れ続ける。更に一度の出撃で一度しか使えず(リスポンすれば再使用可能)左腕をパージする必要があるため、使用後はリスポンしないと副武器が使用不可能になる、チャージが必要(チャージ速度は胴のSP供給率で変化する)など、デメリットが多いが発動すれば、ペ槍並の前判定、ペ槍の二倍の突進距離とどんな脚部でもダッシュA並の突進で威力20000が飛んでくるため、正面の敵はまず助からない。地味に一発で誤射をもらわないのも隠れた利点。 また、同名の未実装チップを装備すると、使用回数がもう1回増える。 TC-ディアブロ 当たらないだの使いにくいだの散々言われていたツインクロー系統が本気を出した三段階目。爪部分が三本爪となりさらに大型化、名前の通り悪魔の爪のような凶悪な見た目に。 通常はコンバットクローと同じモーションで威力が2750/2750/2500/2500となり総ダメージ10000越えを達成。大型化した爪により当たり判定も強化され、欠点であった当てにくさが改善。 特殊はモーション自体は同じだがさらに滑走距離が伸び、爪の大型化により範囲自体も強化、滑走中は当たり判定が持続する。イメージ的には「ぺ槍の前方へのリーチを削って左右の判定を若干厚くした」感じ。 威力は4000/4000と三段階目としては控えめだが、突進距離と当たり判定の割に隙が少なく、「当てやすくてそこそこ高威力」なかなり素直で扱いやすい性能となった。 ……が、当然ながら重量は更に増えており、近接戦章と鋼材&希少金属&集積回路のレアをそれぞれ要求されるためハードルは高い。 バトルアックス系統 剣、槍、刀などなどの近接武器がリリースされる中、とうとう斧がやってきた! その出で立ちはまさにロマンの塊。収納されていても悠然と漂う存在感はまさに中世の重騎士。 ディスカス・ノヴァで担ごうもんなら戦場は瞬く間に騎士達の理想郷(アヴァロン)となるに違いない。 しかし、素敵性能や浪漫度が高ければ高いほど使い勝手は悪くなるのが世の常。 威力は申し分ないものの、発生が遅く、範囲も癖があるので慣れるまではデッドウェイトと化す。 欠点を乗り越え、その力を活かせるようになった時。「一撃必殺」の世界が君を待っている。 絶大な破壊力を寸分違わぬタイミングと目測で叩き込む。まさに近接武器を極めし者への贈り物だ。 通常攻撃は振り下ろし。そのモーションから横の範囲は絶望的だが、縦と上は良好。 範囲だけを見ればスピア系統に近い。しかし、発生はかなり遅く、入力からワンテンポ遅れて判定が出るので注意。 特殊攻撃は振り回し。初期のバトルアックスから魔剣レベルの巻き込みがあるのでかなり有用。 というか、この特殊攻撃の所為で魔剣があやうく産廃になりかけたが、この系統は重い。尋常じゃなく重い。 さらにブーストB+でも特殊でブーストすっからかんになる上に硬直も長い。 魔剣よりも使いどころとACなどでのフォローが重要。とても癖の強い系統である。 バトルアックス系統 属性 近接100% 名称 重量 通常攻撃(威力) 特殊攻撃(威力) 条件 素材・勲章 GP バトルアックス 700 兜割Lv2(10000) Lv1(7000) なし 近接戦章x20チタン鋼x20ウーツ重鋼x10超剛性メタルx5 500 スウィープアックス 830 兜割Lv1(8500) Lv3(10500) バトルアックス購入 近接戦章x25ウーツ重鋼x15複層重合金属x5 750 AX-カルネイジ 950 兜割Lv3(12500) Lv2(9000) スウィープアックス購入 近接戦章x30超剛性メタルx20複層重合金属x10カロラチップx2 950 スタンウィップ系統 構えるとスタン効果のついた鞭を右手に構える。基本的に通常斬りが叩きつけ、ダッシュ斬りが振り回し。 とうとうスタナーさんにトドメを刺す武器が出てしまったと評判である。 ニュードアロー 強襲兵装補助装備に、ついに遠距離を狙える武器が誕生した。 所謂、『弓』である。 ニュード属性の矢を飛ばし、中~遠距離の敵を狙うことが可能である。 チャージにより、距離を変化させることが可能(1チャージなら中距離、フルチャージなら遠距離)。 また、スイッチ武器の様に切り替えが出来、 タイプAではニュードの矢を飛ばし、タイプBでは弓自体を薙刀みたいに振り回すことが可能。 しかし、矢は20本しかなく、当然リペアポッドでも補充されない。 タイプA: ニュード属性の矢を飛ばして攻撃。威力は2000。 1チャージなら、例えばブロア河を挟んでも攻撃可能(チャージ2秒)。 フルチャージなら、プラント間での攻撃が可能となる(チャージ4秒)。 因みに、ノーチャージでもそこそこ飛ぶ(大体プラントの半分ぐらい?) 矢なので連続で飛ばすことは出来ず、2発目を飛ばすのに大体1.5秒ぐらいかかる。 タイプB: 弓自体を薙刀のように振り回して攻撃。 振り回すため、スパークロッド系列のように多段ヒットが狙える・・・が、 1500/1500/1500/1500の為、信頼はあまり出来ない。 ムラマサ・ブラスター セーフティーカイジョ!イクゾオオオッ!コノシュンカンヲ・・・マッテイ・タ・ン・ダアアアアッ!! 大型の実体剣(グレートソード系統とは違い両刃タイプ)を改修し、木の葉上にニュード刃を発振させた武装。 通常斬りのみ連撃だが、判定の大きさ・ダメージ・発生の三点セットが高いうえある程度前進しながら斬るためカットされにくい厨武装。 ただし高価品なうえ、これを積んでいると自機大破時のコアダメが跳ね上がることにも注意 デコイ発生器 使用すると腕の発生器からクーガーⅠ型のバルーンが出現する。弾数は3で耐久力は2000程度。 発生した瞬間に敵からのロックオンを引き寄せる特徴があるため戦闘中に使って敵のロックを逸らせたり、 コア凸時にばら撒くことで傘下での生存時間を伸ばすことが出来る。 また、敵や壁などに接触すると爆発し、周囲10mに1500程度のダメージを与える。 追加ブースター系統 格闘なんか振らん、格闘武器などデッドウェイトだ!といった感じのガンナー気質の方歓喜の一品 ただし、ブースト速度がただ速くなる!なんて甘いものではなかった。 サイド補助ブースター『アカツキ』 サイドステップの初速を1ランク上げるブースター。勿論、前には早くならない。 この装備を装着すると、肩に小さな羽のようなものがつく。格好いい。 メッサーより重量が-10なので、重量調整にもお勧めの一品。 バック補助ブースター『イロドリ』 後方へのブーストを2ランク上げるブースター。引き撃ちにぴったり。 肩と腰に小さなキャノン砲みたいなものがつく。 重量がメッサー2なみであることもさる事ながら、後方はあって、前進がないあたり、 大人の事情を感じる。 メイン補助ブースター『カンナギ』 とうとう来た!メイン補助ブースター来た!これでかつる!! と思っていた時期が僕にもありました。 確かに早くなる。スモイ早くなる。…巡航が。ホバー並みに。 で、もちろんブースト消費もSPもホバー並み。 要するに2脚の性能で、ホバーの巡航性能を持たせる為のパーツ。 滞空性能もやや向上し、ホバーほどではないものの、滞空も出来る。でも水の上には浮けない。 まあ、ブースト消費は増えるものの、ステップ速度は2脚のままだし、 ホバー使いが泣く羽目になりそうな一品…な訳が無かった。 重量がまさかの魔剣1本分。重い。軽量級にはおいそれと積めない。 と言うか、ホバー使った方がよくね?と思うレベル。別に初速は上がらないしね。 だが、このパーツの真骨頂はそこではない。何と見た目が天使の翼なのだ。 イメージ的にはデス〇ィニーガン〇ムの翼的なそれ。勿論エフェクトも有る。 そして、何より素敵なのが、アサルトチャージャーの使用時である。 アサルトチャージャーを起動すると通常より大きく羽根を開き、 アサルトチャージャーと同じ炎を噴出させるのだ。 この装備を装備した時、人は言う。デッドウェイトなんかじゃない。 これはでっかいスタビライザーなのだと。 バール(λ) バールのようなものではなく、ブラスト専用の、バールそのものである。 ブラストランナーが持つにはやや小さい。元々はブラストウォーカー用の工具だったのではないかと思われる。 リーチが極端に短く、密着でなければ敵機に当てることはできない。ダメージも極小。 しかし、異様に攻撃の振りが早く(秒間2.5回)「ブースト使用中の機体をSLOW状態にする」特殊な性能を持っているため、一度当てれば相手の歩行がよほど高くない限りハメ殺すことができる。また、空中で当てると相手を地面に落せる。 さらに特筆すべきはバールならではの工作能力である。 ターレットやバリケードを一瞬で破壊し、自動砲台は1秒ほど、レーダーに至ってもなんと3秒強で粉微塵にしてしまう。どこぞの戦う物理学者もびっくりのバール性能だ。 その上、味方の自動砲台やレーダーはバールを当て続けることで少しずつながらも修復できる。ただし、完全に破壊されているものを再始動することはできない。素直に味方支援を呼ぼう。 SP-バルディッシュ 重量540 通常攻撃:刺突Lv3 威力(4000+4000+4500=12500) 特殊攻撃Lv4 威力(4500+4500+4500+4500+4500=22500) エグゼクターに続く新近接武器、SPバルディッシュ!! 形状は・・・斧槍のような槍、つまるところ、穂先が若干デ剣っぽい 通常攻撃は突き→左に薙ぐ⇒回転大回転 問題は特殊攻撃、槍なのに付いてない、付いてないんだ。 右から左に5回転、要するばぶん回してる。 ペ槍よりも範囲が広く、また五回の連続攻撃である。 また、エグゼクターより軽い、というか魔剣より軽いのも魅力。 なにより、「近接?ああ、カスあたりするかしないかの運試しでしょ?」といったパターンがほとんどないくらいに命中するのが特徴。 フォールティングスコップ系 第二次世界大戦時、戦場で最も使われた武器はナイフでもライフルでもなかった。 フォールティングスコップ、折りたためるスコップだが、鋭利な刃を持つスコップは土工だけでなく、白兵戦では銃剣などよりも有効だった。 ついに実装された工兵の友、スコップ、ショベルともいうけどね!! 名前からしてネタ武器同然だが、近距離白兵戦ではあのデ剣よりも隙が少なく、攻撃速度が尋常じゃなく速いという特徴をもったトンデモ近接武器であった!! 通常は横なぎ、なんとあの『単式機関砲』と同じくらいの攻撃速度で攻撃でき、範囲はデ剣並み威力は3000。 特殊攻撃は突きを繰り出す、威力は4000、スピアより若干短い移動距離だが、コマンド後、即座に突きを繰り出す、判定開始が非常に早く、そのうえ、最後の最後まで判定があるため、威力はともかく、『当てる』事に特化した武器といえよう。 何より、『軽い』尋常じゃなく軽い、リヒトⅠでも180なのに、このスコップ、『重量120』という軽さ、あの『マーゲイ・カスタム』と同じ重さである!!。 まぁ、一発にかける近接としては『最低威力』だけど、通常当てたら大体2~3回当たるようなもんだ、どうにかなる。 バトルスコップ 昔前線で白兵戦に使ってたらしいから改良したモデル、若干斧みたいな形状であるが、所詮十得スコップのような外見である。 若干刃部と柄を広げ、攻撃範囲が拡大されてる。 重量こそ『170』と初期から50増量しているが第2位の軽さを誇る。 通常攻撃は同じく単発の横なぎ、戦闘用というだけあってなんと『3500』…なんだ、500か。 しかし、範囲拡大の上に『攻撃速度は据え置き』ときいたらどうだろう、なに?どうでもいい・・・だと・・・ なら特殊はどうだ、マ剣に近い攻撃範囲の一撃、なんど『6000』!そしてやっぱり、判定開始がコマンド直後ときいいたらどうだ?、だったらロ槍で良い・・・だと・・・・・ BS:フラストレイト かの昔、白兵戦といえばスコップを使った殴り合いであった、という伝承を信じて作った系統3段目。 もうすでに原型が無いよね・・・と思う位に大きい、魔剣と同じくらいにでっかい刃部とスピア系より若干太い柄をもったやばいでかい武器だった、もはやこれ土が掘れる剣じゃね? 圧倒的なその外見だけに誰もが驚いた、これはきっと、魔剣の再来だと、誰もが確信した。 重量320、リヒトⅡより重く、ピ槍より軽いといった重量で攻撃範囲は魔剣とあまり変わらない、が、しかしっ! 通常攻撃:威力4500、横なぎ一発 初期やバトルスコップより若干遅くなったが、グロームと同じくらい。 威力がやっとデ剣やロ槍と並んだが、その威力とこの攻撃速度でありながら、『魔剣並みの攻撃範囲である』 特殊攻撃:威力8500、くるっと回転斬り。 聞いてみれば『なんだ、ダウナーの劣化か』と思うだろう、えぇ、そうだろう。 しかし『水平に発生するクラックシュート』または『エグゼクターの通常攻撃』みたく、その場で攻撃する、ちなみに前ベクトルの移動は『一切無い』上にブースターの消費量がかなり少なく、その上硬直回復が非常に早い、具体的にはデ剣とほとんど同じ。 これを聞いてきっと思うだろう、一撃じゃなく、二打、三打で仕留める近接武器なんだと。 ・・・ちなみに、フラストレイトとは『欲求不満の』と、英語『Who lacerate』だと『誰がギザギザになった』とグーグル先生が翻訳する。 きっと、(ブラストが大破しても)ギザギザになるまで欲求が収まらないんだろう、なんというオーバーキル、ケイオスとウマが会いそうだ!。 おや、こんな時間に誰か(ry LE-ギャラクシー ついに出たブリッツァー四段階目。刃の部分は大きなカバーで覆われており、持ち変えるとパカッと開く。素敵。 あとなんかニュードが水色になってる。 威力も勿論強化されているが、最大の変更点は立ち斬りがその場で回転斬りになっている点。 光刃は前にのみ発生するが、乱戦時には役立つだろう。 ちなみに「何か」が接続できそうなコネクタがあるが具体的になんなのかは不明。ショミユアコズミッマーイ レーザーバゼラード系統 リヒトメッサー系統を軽量・小型に重きを置いて改良、発展させた新型近接兵器。近接/ニュードの複合属性武器で、モードセレクト搭載。 デザインはバゼラード風のものからスティレット、ダガー等が存在。非使用時はスパークロッド系統の充電機的な収納ケースに納刀される。 A、B双方ともに攻撃範囲が極めて狭いが、代わりに攻撃動作が非常に速く、攻撃前後の隙も殆ど無い。 Aモードは近接格闘型で、斬撃、刺突と空いた方の拳や蹴りを用いた連続攻撃を繰り出す。BB初の連続入力方式で、クリック連打でスパークロッド系統の通常攻撃に近い連撃を行う。最後まで出し切ると動作時間の総計が長くなり隙も大きいが、モーション自体は高速な上にフィニッシュ以外は各種アクションや武器変更、ダッシュやジャンプでキャンセル可能。 一撃一撃は威力が低めで重装甲機に対しては上手く連撃を決め難いのが難点。ただし、アクションチップのタックル等と同様の転倒値計算が入り、そこそこ硬い程度の機体なら十分にコンボを決めて行ける。 また、Aモードの攻撃属性は近接80ニュード20となっている。 Bモードは暗殺特化。シンプル且つコンパクトな動作の斬撃及び刺突を繰り出す。 攻撃範囲が狭い上に更に威力が低下しているが、モーションは更に速く、隙も小さい。また、頭部及び背後、リペアポッド内の敵機に対してはクリティカルが発生し攻撃力が3倍になる。 攻撃属性は近接10/ニュード90となる。 最大の特徴は重量。系統最軽量は100と軽量機に優しい。 ガンアクス系統 斧。正確には斧+特殊グレネードランチャーの組み合わせ。勿論スイッチ武器。見た目は斧というよりハルバードに近い。 斧モードは振りが遅く硬直もデカいがリーチ・範囲・威力共に優れる上に攻撃モーション中は転倒耐性が付く。 猛烈に振り回して敵を打っ飛ばす豪快な攻撃を楽しめる。 目玉はランチャー。炸裂範囲内の敵機及びセンサーの索敵能力を一定時間封印する、着発信管のチャフグレネードを放つ。 弱いが爆発100%の攻撃能力もあり、屈辱技にも使える。 ヤキューグラブ系統 左手にグローブ、右腕には動作補助のための装備があり、 ①手榴弾(グレネード弾)をキャッチ(右クリック) ②キャッチしたものを投てき(左クリック) といった段階をもって役割を果たす。 主な動作は以下の通り [右クリック] 捕球モード 右クリックされた時点で視点を固定し、 マウスを動かすことで捕球位置を動かすモード。 (相手の手榴弾をキャッチした時点ではモードが変更されず、 必要に応じて右クリックで切り替えなければいけない。) またこのモードのまま左クリックを押すと 前のめりに(スライディングのように)滑っていき、地面すれすれの、 または接地している対象をキャッチ出来る。 ホバーはかがんだ状態で前に滑っていく。ダサい。 [左クリック] 投擲モード 保持した投擲物を投げる。 チャージが三段階があり、溜めるほど弾速は上昇、 放物線はゆるやかになる。 また投球スピード、弾道は腕部性能によってさらに変動する。 ヤキューグラブ 初期型。モーションは「その場でキャッチ」「スライディングキャッチ」の2種。 ヤキューグラブ・プロモデル 2段階目。モーションに「逆ハンドキャッチ」「ダイビングキャッチ」が追加。 ヤキューグラブ・Sモデル 3段階目。モーションに「ジャンピングキャッチ」が追加。投擲モード時、最大までチャージすると低空・高速で真っ直ぐ飛ぶようになる。 ヤキューグラブ・レジェンドモデル 4段階目。モーションに「背面キャッチ」が追加。投擲モード時、1段階でもチャージすれば低空・高速で真っ直ぐ飛ぶようになる。 ヤキューグラブ・ウシワカ 詳細不明。モーションは少ないが、敵機をロックしている状態でキャッチすると即座に(有志の検証では10フレームを切っているとしか思えないとのこと)敵機に向けて投擲する。 味方の手榴弾を相手まで繋げて当てると味方ともども撃破ポイントが入る。ユウジョウ! (相手には自爆ポイント) なお捕球しても手榴弾はちゃんと爆発するので注意したい。 レーザーブレード 通常は近接属性100%の実体剣だが、B押しっぱなしでレーザーニュードエネルギーを充填する事で、威力とリーチ、範囲を飛躍的に向上させる事が可能な宇宙的近接武器(近接50/ニュード50)。 一定時間持続するが、時間経過で強制的にチャージモードは解除されてOH!する。その間は装備は出来るが攻撃力は激減する。 GF-シャドーブリンガー N-DEF標準搭載のF3BRに対応すべく、リヒトメッサー開発企業が生み出した、剣状の革新的近接兵器。 F3BRの頭部のニュード粒子吸入機構をヒントに、刀身と鍔部分にニュード粒子強制吸入装置を搭載。 近接攻撃が命中した際に、N-DEFとNCメタル内のニュードを強制吸入し、自機のNCメタル補修及びN-DEFを回復する。 刀身を特殊素材にした関係で、刃をニュード刃にせざるを得なくなったが、代わりに近接ダメージ+NC装甲吸収という二重の打撃を与えられるようになった。 より効率的なニュード吸収を行う為に、手数を重視するべく二刀一対となり、且つ一撃の重さを求めて刀身の質量増加・刀身の延長が設計段階から盛り込まれている。 怒涛の連続攻撃と嵐の如き突進回転斬撃は、敵集団の一斉撃破と、窮地の自機を一気に万全の状態に立て直す、凶悪無双の妖刀の如し。 重量、後隙共に扱い難いが、使いこなせたなら、まさしく戦場を華麗に駆ける吸血鬼となれるだろう。 LM-プロシオン 一部のぶんぶん丸が渇望したリヒトメッサー系統の4段階目。刀身は僅かに細くなり、ニュードで構成された刃がほとんどとなっている。尚、ニュード出力を上げ研ぎ澄ました結果白く光り輝き、さらに日本刀のような外観になった。 通常は斬り上げ→踏み込んで横薙ぎと、ジリオスの通常モーションを縮めたような使用感。 そして、特殊は急速に加速しながら初期型と同じように回転し横に構える。しかし、そのままでは振らない。攻撃対象がなければそのままクイックステップやスピードの速いロングステップのようになる。ただし、無人のガンタレ、破壊可能な壁を含む攻撃対象が範囲内にある場合、強力な一刀を叩き込む。 その火力11000。尚、特殊移動中に対象が並んでいる場合、理論上3回まで振るうが、そうさせることは熟練のボーダーが運良く並んだ対象に絶妙なタイミングで仕掛けないと見ることができないという。そして、その三連撃は流水の如くと言われるほどの滑らかな動きだそうな。 ガンランス系統 所謂モン○ンのアレ。 但しボーダーブレイクではスイッチ武器となっている。 タイプAでは通常の刺突だが、タイプBでは刺突後に爆発する。 タイプBは刺突ダメージに爆発のダメージが追加される為、従来の武器より威力が高めになっている。 ダメージの通る対象(BR、ガンターレット、自動砲台など)にタイプBで攻撃した瞬間に爆発する。 一応、爆発属性になるので爆風が形成される(爆発半径3mぐらい?)。 但し、タイプBは弾数の概念がある為、何回も使用出来ない。 弾数が0になった時点で、タイプBは通常の刺突のみのダメージになる(タイプA同様になる)。 また、タイプBのモーションは一律してロングスピアのそれである。 ○ガンランス 通常 タイプA:刺突Lv1(5000) タイプB:刺突+爆発Lv1(5000+2000) 特殊 タイプA:刺突Lv1(6500) タイプB:刺突+爆発Lv1(6500+2000) 重量 400 弾数 6 ガンランス系統の初期モデル。 モーション自体はタイプAもタイプBもロングスピアと同じ。 ロングスピアに比べ、威力は此方の方が高いが、リーチは少し短くなっている。 重量が400と、初期モデルではカノンブレードに次いで重いので、アセンを選ぶ武器となっている。 ○ガンランス改 通常 タイプA:刺突Lv1(4500) タイプB:刺突+爆発Lv1(4500+1000) 特殊 タイプA:刺突Lv2(8000) タイプB:刺突+爆発Lv1(8000+1000) 重量 580 弾数 9 弾数を増やしたモデル。 代償として重量の増加、爆発ダメージが減少している。 攻撃モーションは前モデルと同様。 ○GL-バスター 通常 タイプA:刺突Lv2(6500) タイプB:刺突+爆発Lv2(6500+3000) 特殊 タイプA:刺突Lv3(9000) タイプB:刺突+爆発Lv3(9000+3000) 重量 720 弾数 3 弾数を減らし、威力を高めたモデル。 通常攻撃モーションは相変わらずロングスピアと大差ないが、特殊攻撃がペネトレーター並みにリーチが長くなっている。 弾数が3と心許ないので、タイプBを使用する際はよく考えよう。 ブーストハンマー系統 見た目は大きな槌だが、片方側にバーニア、或いはノズルが搭載されているのが特徴。 本武器はチャージする事により、威力、攻撃速度が上昇する。 チャージした際、攻撃時にバーニア、或いはノズルから青っぽい炎のエフェクトが出る。 また、攻撃速度が1チャージで1.2倍、フルチャージで1.5倍(要検証)になる。 攻撃範囲は重火力のパイク系統と大差無く、攻撃後の隙も大きいが、こちらは重火力のそれと違ってAC等でリカバリー出来る。 威力は高いが、重量も比例して重い。 また、チャージ時間も長いので、高速充填チップは必須。 総じて癖のある武器なので、使いこなすには時間がかかるだろう。 ○ブーストハンマー 通常 打撃Lv2(8000) (8000+1000) (8000+1500) 特殊 打撃Lv2(6000) (6000+1000) (6000+1500) 重量 600 充填効果:小 充填時間:3秒 ブーストハンマー系列の初期モデル。 通常攻撃は縦に振り下ろし、特殊攻撃は横に薙ぎ払う。 通常攻撃は一度振り上げてから攻撃するので、かなり隙が生じる。 攻撃後も隙が生じるので、避けられた場合はそれなりのリスクがあるだろう。 また、チャージすることによって『攻撃速度』は上昇するが、『攻撃後の隙』は変化しないので注意。 チャージして特殊攻撃を行った場合、通常より慣性力が上昇する。 特殊攻撃は通常攻撃と違い、瞬間的に攻撃出来るので、こちらが運用する上では主となるだろう。 ○ブーストハンマー改 通常 打撃Lv1(6500) (6500+1000) (6500+2000) 特殊 打撃Lv2(8000) (8000+1000) (8000+2000) 重量 730 充填効果:中 充填時間:4秒 通常攻撃より特殊攻撃を重視したモデル。 通常攻撃のモーション自体は全モデルと変化は無いが、特殊攻撃は攻撃しながら一回転する様になった。 回転している間は自機の周りに攻撃判定があるので、巻き込む形で攻撃すると良い。 ○BC-クラッシャー 通常 打撃Lv3(12000) (12000+1500) (12000+3000) 特殊 打撃Lv2(8000) (8000+1500) (8000+3000) 重量 820 充填効果:中 充填時間:6秒 ブーストハンマー改を改良し、通常攻撃を強化したモデル。 バーニア、或いはノズル部が一門から二門に増えている。 特筆すべきは通常攻撃の威力で、『最大15000』の威力を与える事が可能となっている。 が、初期モデルよりも振り上げ動作が遅く、攻撃後の隙も長くなっているので、通常攻撃を行う際は覚悟を決める必要がある。 大人しく特殊攻撃をメインにした方がいいだろう。 特殊攻撃は前モデルと違い、『二回転』する。 同じく回転中は攻撃判定があるので、より一層撃破が取りやすくなっている。 だが、エクゼクターを超える重量、そして6秒という充填時間とどう付き合っていくかが問題となる。 マグネティックボルト N-DEFの実装、加速機能の追加により、耐久力、速力を増したブラストの侵攻性能に対抗するべく開発された、特殊弾頭を射出する専用ランチャー。 ニュードを使用して構成された力場の干渉を無力化、貫通する特殊コーティングを施された、小型の超高速ロケット弾を発射する。 この特殊弾頭はN-DEF、更には重火力兵装のバリアユニットを貫通して目標に着弾、装甲表面を貫徹した後、アンカーを展開し、付着。 着弾後、内蔵機能である範囲極小のマグネタイザーを起動。対象の機動力を一定時間、強力に制限する(効果時間4秒、移動低下LV3)。 マグネタイザーの内蔵とバリア貫通機能、高速化に弾体のリソースを割いている為、目標に対する直接的な攻撃力は無きに等しい。 扱いは飛翔弾なので回避は難しくないが、プラズマカノンXMを大きく上回る圧倒的な速度を誇り、高い命中率を持つ。 重量480、装填弾数1x5、リロード3秒、有効射程250m、弾速200m/秒 ピアシングスタンガン系統 上記マグネティックボルトをヒントに開発された、N-DEF・バリア貫通型行動阻害兵器。ブラスターガンを基に、対バリア加速重火力用兵器として開発された。 N-DEF・バリアに干渉せずにこれを貫通、標的に直接着弾する、ニュードを含む力場の干渉を受けない特殊コーティングが施された特殊弾丸を放つレールガン。 機体制御機能を阻害する電磁波を発生させる特殊帯電弾丸は、標的の表面装甲を穿った後に一定時間残留。電磁波を発生させて、標的内部に極小の電磁場を形成する。 ただし、一発辺りの効果は小さく、ただ当てただけでは効果が得られない。 代わりに、一定時間内に規定の弾数を着弾させると、残留弾が連鎖反応を起こし、強力な電磁場を生成。標的に激しい衝撃と、機体制御機能阻害を同時に与える。 電磁波を発生させる特殊素材製の弾丸の為に、標的に与える損傷レベルは極めて低い。 代わりに、機能阻害の強度と、電磁場発生時の衝撃は極めて強力なものとなっている。 連射レートがやや遅めで、最大射程が短めな事が欠点。弾数、マガジン数は少な過ぎず多くもないといった按配。重量は重めである。 ちなみに、カノンブレード系統のBモードのような発射前後の硬直は存在しない。主武器と同様の感覚での使用が可能である。 とりあえず初期型 効果:行動妨害(スタン) 弾丸7発命中でスタン効果3.5秒+ダメージ(転倒倍率10倍) 威力:550(スタン発生時に追加ダメージは発生しない) 射撃方式:連射 属性:実弾/ニュード 着弾:瞬間着弾 射撃速度:390発/分 射程:175m ウェーブショット 強襲主武器としての評価が散々だったウェーブショットを徹底的に改良。 携行弾数及びマガジン装填弾数を大幅に削減し、充填機構を撤廃。出力も低下させ、一発辺りの破壊力を減少。 代わりに、射出ニュード弾の大きさを最大充填時の出力に固定し、更に大幅な軽量化と連射速度を向上させた。おまけにリロード速度もアップ。 施設や設置物にもニュード弾の大きさが機能するようになり、設置物破壊や施設排除にツカエルようになった。おまけに対N-DEFと対施設への攻撃力が、まさかの2.5倍。 大雑把にばら撒いても、撃破支援も覚束無い火力になってしまったが、複数機のN-DEF剥がしでイヤガラセが可能。ミリ残りを撃てる程度の威力はあるので、ハイエナもOK。 連動機関砲 台頭する遊撃兵装に対抗するべく開発された、強襲用EUSと言うべき強襲用火力補助装備。 装備選択後、Aボタン入力で起動状態に入る。補助装備選択時に、再度Aボタン入力で起動停止。 最大連続稼動は35秒。発砲間隔は360/min程度。 特別装備ではないが、起動停止状態であるならば、15秒に1秒の起動時間回復が可能。これは起動残り時間が0秒であっても変わらない。 回復速度に胴部のSP供給値は影響しない。回復はどの機体でも一律。 発砲による起動時間の減少はなく、時間経過でのみ、起動時間は減少する。 起動中は「主武器装備中に限り」Aボタンによる発砲に連動して攻撃を行う。 感知範囲は自機正面の90度で、基本的には範囲内の敵の内、最も近い敵を自動で狙い、攻撃する。光学迷彩展開中の敵も例外ではない。 ただし、ロックオン中は、ロックオン対象を優先的に狙う。狙いは本家EUSと同等の鬼AIM。 連動機関砲の攻撃は、自分の「主武器攻撃入力」にのみ反応する。使用中も、主武器を撃たなければ連動機関砲は反応しない。 …が、主武器装備中であるならば、リロード時や弾切れ時でも、Aボタン入力さえすれば発砲可能である。 ただし、リペアポッド搭乗時など、一部を除く。 この特性を利用する事で、コア攻撃の火力を増強する事も可能である。 バトルハンマー系統 重量を持てあました重量級の機体のために開発された。 重量480の割に、威力は2000しかないが、なんとダメージが(自機の機体重量)-(攻撃対象の機体重量)-2500上昇するという追加機能が付いている。体重を乗せているからか? うまく当たれば軽量機をチップの強化なしで一撃大破させることができる。 しかし、この威力の変化はマイナスにもなるため、下手するとハンマーで殴ったにも関わらず、振るった機体の方が吹っ飛んでしまう可能性もある。 PNCB-アーバレスト PNC-ランサーの技術を応用して開発された、小型・軽量のクロスボウ型特殊ニュードキャノン。スイッチ機能搭載。 Aモードで使用するニュード弾が特殊な為、原則、補給が出来ない補助枠の装備となった。 Aモードは射撃形態。原型機同様に、敵機やバリア等の防御機能を貫通する特性を持つ。 小型化の影響で、出力や射出口径こそ縮小化されたものの、射出硬直の大幅な低減と、連射速度及び弾速の大幅な向上に成功。 ランサー系を大きく上回る弾速と硬直の短さで、口径の小ささを補っている。 また、波動性を帯びたニュード粒子を更に加速して射出する事で、標的に対し、実際の損傷以上の衝撃を与える性質を獲得した。 属性はニュード100%。よろけ・ダウン値の閾値は3倍。 Bモードは射出口からニュード粒子を噴射するトーチモードになる。要するに近接攻撃形態。 リーチが短いものの、隙が小さく威力もそれなりに高いという特徴がある。ただしニュード100%。 逆袈裟に斬り上げるモーションで、動作は素早くコンパクト。基礎威力も高め。 後期モデルでは虎牙破斬になるとか何とか。 エクステンション系統 MSのようなバックパックを剣の代わりに背負う。 一出撃一回限定で、起動すると機種毎に決められた効果を一定時間発揮する。 強化対象はブースト容量、SP供給、加速値、ダッシュ。上昇量は一段階前後。 近接武器ほどではないが、重さはそこそこ。 NCMD-ディアブロ ニュードを強制的に急速活性化、エネルギー化し、暴走状態を引き起こす、特殊な電磁パルスを放射する特殊兵器。 この電磁パルスを照射された「ニュードを含む構造物」は、内包するニュードを強制暴走状態にされ、結果、対象を内部から損傷、自己崩壊させられてしまう。 攻撃対象となる構造物のニュード含有量が多ければ多いほど、エネルギー化されるニュードの量は増大する。 即ち、被攻撃対象を構成するNCメタルの量が多いほど、壊滅的な損害を与える事が可能である。 NCメタルの総量は、ブラストであれば装甲厚や、内蔵するニュードを含んだ装備の多さと比例する為、特に重装甲、重装備型の機体に対しては特に高い効果を発揮する。 要するに、重量級殺しである。 逆に、NCメタルの総量が低い軽量級には、大した損害を与えられない欠点を持ち合わせる。標準的な中量機以下の重量の機体に対するダメージは、大幅に低下してしまう。 ダメージ量は敵機の総重量(武器を含まない)で増減。ガンターレットやワフトローダー、各種施設へは、常に一定量の重量(とても重い)として計算する。 電磁パルスの照射には、一定時間の充電(チャージ)が必要であり、非充電状態では放射出来ない。 また、活性化させられるニュードの量と活性化の度合いは、電磁パルスの出力に依存する。充電は二段階で、高出力の電磁パルスを照射する場合は、相応の充電時間が必要。 充填維持時間は短めで、OHあり。OH復帰は早め。 また、放射1回につき1発のカートリッジを消費する(弾数制)。系統共通で、1マガジン1発の撃ち切りリロードであり、リロード速度は速い。ただし、総弾数は少な目。 発射せずにOHさせた場合は、カートリッジは消費しない。 攻撃範囲は前方で、スタナー系をやや狭くしたような射程と範囲となる。各モデル共通で、最大充電で、射程と範囲が少し強化される。 攻撃範囲の発生は即時発生で、持続0.5秒。範囲内に存在する対象すべてに均一にダメージが入る。距離減衰は無し。 攻撃属性はニュード100%で、判定は近接扱い。よって、バリアや障害物を貫通して攻撃を命中させる事が可能。 難点は、一定量の充電が完了していないと攻撃不能な点。この為、咄嗟の遭遇戦には不向きである。 ただ、充電時間自体は短めで、ある程度の対応力はある。充電維持時間が短めという弱点を抱えるものの、OH復帰は早め。 重量は系統を通して非常に軽く、軽量機に搭載しやすい。 この為、装甲で劣る軽量機であっても、重装甲機を一気に撃破する事も可能である。一方で軽・中量機に対してはダメージが大きく下がるのは、従来の近接武器に明確に劣る点となる。 補助武器故に、弾切れを起こすと使用不可能になるのも難点。近接武器ではあるが、無制限に使う事は不可能である。 また、射程が非常に短い為に、通常の近接武器以上に対象に接近する必要があるのも難点となる。極至近戦を余儀なくされる為、扱うには相応の技量が要求されるだろう。 イメージは某蟲退治ゲームのネク〇アブラスター。 アサルトダガー 極至近戦と刺突攻撃に特化し、徹底的な軽量化と強力な対ブラスト攻撃性能を追求して開発された強襲兵装用の特殊短刀。 刀身に、極めて硬質且つ剛性に優れた特殊素材を使用し、更にこれを高コストの特殊鍛造法を用いて加工。絶大な貫通性能(切れ味)を実現している。 ただ、その開発コンセプトと高コストが祟り、リーチは極めて短い。重量こそ二連光波刃よりも軽いものの、近接武器としての間合いは更に悪化してしまった。 しかも、特殊攻撃でもまるで踏み込まない。これはバトルモーション担当に暗殺の達人を選んだ結果、最小の動きで敵を仕留めるような動きとなった為。 威力は本物で、攻撃が当たりさえすれば全身装甲C+程度の機体は、耐久力最大であっても一撃大破に持ち込める程。 後期モデルでは、フルEVEのSBⅡであっても一撃大破となる。そして、そんな威力になってもまだ軽い。ただし、更に踏み込まなくなる上にリーチも短くなる。 アサルトシールド 選択・装備後にボタン入力で起動する、一定時間だけ機能するエネルギーシールドを展開する、強襲戦闘補助装備。 回数は弾数制、重ね掛けは無効で、効果時間中は機体の装甲値と、爆発属性攻撃への耐性を倍増させる。被弾による効果時間の減少はあるが、影響は少な目。 被ダメージを抑制し、強力な敵陣突破を可能とする強行突破サポート装備。 シールド効果は機体表面に展開される為、重火力兵装のバリアのように被弾面積を増加させる事は無い。代わりに、重火力兵装のバリアにあるような、攻撃そのものに対するダメージ遮断効果は無い。 強襲兵装特殊装備 質量のある残像(狩): 海外マッチングでのみ利用できるオプション装備とされている。 外見は変化せず動画などの資料も少ないことからあまりよく知られていない。 発動中はロックがあてにならず自力でAIMしなければ当たらない状態となる。 アサルト・チャージャー(巡航型)(※ネタじゃなくなりました): アサルト・チャージャーのエネルギー効率を調整し、速度を犠牲に持続時間とSP回復速度を向上させた巡航型。 速度そのものは通常ダッシュの巡航速度と同程度だが、長持ちするSPと早い回復速度が相まって、補助ブースターとして利用することで途切れることなくダッシュ移動が出来る。 ただし、通常型と比べて突進力には劣る為、スピードを活かした強襲には向かない。また、空中での姿勢制御力に欠ける為、カタパルトを併用したとしても、AC慣性のように空を飛ぶことは出来ず、少しずつ下に落ちてゆく。 エアバーストでAC-ディスタンスとして実装された。実際の性能は割りと上記のまんまである。 アサルト・チャージャー・フライヤー(狩): 近年の航空力学を応用して作られた、強襲兵装の新装備。 最大の特徴は、空中での姿勢制御力に優れており、かつて伝説のボーダー達が己の感だけでやってのけていた秘奥義「AC慣性」を新人ボーダーでも簡単におこなうことができるというもの。 これにより、時計塔経由でブロア河を乗り越える、というようなもはや伝説になりつつあるプレイを簡単に再現することができる。 速度も通常のアサルト・チャージャーと同じだが、AC慣性をするときの燃費が結構悪い。SP切れを起こさないように。 アサルト・チャージャー・ライトニング(狩): ACの性能をある程度強化することに成功した最終形態。 重量が320と重くなってしまったが、持続時間をそのままに、速度が2倍にアップしているという優れモノ。 ただし試作品の最終テストを第三採掘島で行っていた際に急にACスイッチの入れ替えができなくなり、スイッチONのまま海に突っ込み沈んでしまった。そのため販売開始時期を大幅に延期して現在故障原因の究明を急いでいる。 ACエンシエロ(仮) 新バージョンのテストプレイにおいて、牛マンの駆る強襲機が専用で装備していたもの。 名称は仮名。スペインのサン・フェルミン祭の目玉「牛追い」に因んで名づけられた。 そのスピードは尋常では無く、カーソル方向へ100mほど瞬間移動と言うべき速度で移動する。 その際、移動した軌跡にはオレンジ色のエフェクトが付くのだが、これが剣と同じ攻撃判定(約8000ダメージ)を持つ。 一応、前進しかできないようだが、この攻撃判定のお陰でほとんど止められる者がいなかった。 使用回数は少ないのか、普段の移動にこれを使うことは無く、専ら屈伸キャンセルを使いまくるほほえましい強襲であったらしい。 そして、その牛(マン)追い祭りに参加することのできたメンバーは軽い絶望感と共に 「ゼロシフトを搭載していた」「機体が量子化した」「時が止まったor飛んだ」「有情断迅拳」「よしゼロパワーだ!」 とうなされたように「あ、ありのまま今起こったことを……(ry」教えてくれた。 ヴァンガード・オーバード・アサルトチャージャー これを装備するとブラストの2倍程度の巨大な白いロケットが背中に装着される。 出撃デモがこの装備の装着デモに変わり、実写かと見まごうが如くきれいだが非常に長い。 (その間も当然、戦闘は続行され時間が消費される) どの機体が装備してもマッハ2と言うとてつもないスピードを出すことが出来るが、ほとんど曲がれず、パージしないと止まれない。 運が悪いと、一瞬でコアを通り過ぎ戦闘エリア外になり自爆させられてしまう。 しかしパージの判断、操作はなぜか自軍のオペーレーターしかできない。オペレーターの機嫌が悪いと…。 なお、パージ、もしくは破壊されると、その戦闘中は再装備不可。 エネルギーソード(借) ニュードブレード(狩)の系列であり、武装強化アタッチメントと考えればよい。 補助兵装で弾数制限のあるニュードブレード(狩)の「リペアポット・弾薬BOXで補充できない」という使用回数的な欠点をどう補うかを考慮した結果としてACのパワーを流用するという案にたどり着いた物。 専用の筒から放出していたニュードジェットを従来の武器の表面を流すようにする事で範囲と威力の向上を図ったものである。 従って、刃の形勢は補助武器にセットしてある武装に準じ、 攻撃範囲は1.5倍に、威力は3000アップする事になる。 つまり、デ剣の通常攻撃でも威力7500に、魔剣の特殊攻撃ならば威力12000の代物となる。 理屈的には納得できないであろうが、ニュードブレード(狩)装備状態でも効果はあり、ニュードブレード(狩)の使用回数切れの場合でもSPゲージが残っていれば攻撃力3000の武器として使用可能である。 一応、アサルトチャージャーとしての機能も有しており、普通に使えば直進しかできないマルチウェイ程度の能力はある。 一振りでSPゲージを10%使用し、SPゲージが切れた場合は通常の威力と範囲に戻る。 AC剣慣性移動を行なう場合には大きな障害となる。 ジェットパック系統(狩) 従来の強襲兵装特別装備とは違うコンセプトで開発された新装備。その名はジェットパック。アトランタ五輪のアレ。 アサルトチャージャーと違い、ジャンプボタンを押し続けている間、上空に向かって落ちることなく飛んでいくことができる。これを利用することで通常のブラストがいけなかった高所への移動が可能となる。 ダッシュ速度はブラストのダッシュ巡航速度と同等と非常に遅いが、連続使用時間が50秒と長い。スピードで敵陣に切り込んでいくのではなく、立体的な進行ルートの利用により敵防衛をかく乱して敵ベースに侵入することができるので、立体的な構造のD51やバレリオなどで活躍が見込まれる。 ホバー脚部でなくとも敵の頭の上を抑えることができるが、発動中は空中にいてもブーストケージが回復する(地上よりは遅い)仕様になっているため、ホバー脚部と同時に利用するとほとんどふわふわと飛び続けることができるようになる。空の完全制覇である。 なお、ジャンプボタンを押していないと水の中に沈んでしまうが、AC手話手話の要領でジャンプボタンを連打すれば、水の上に浮かんだように見える。でもそんなことするぐらいならホバー脚部にすればいいね! 零落白夜(れいらくびゃくや) どこかのアニメの白い機体に乗せられている装置 起動した後、補助武器を使用すると効果があらわれる。SPが満タンの状態でしか使用できず、一回の使用ですべてのSPを使い切ってしまうという欠陥品(欠陥といっても壊れているわけではない)。 攻撃の際に武器のリーチと威力が大幅に伸びる、リーチは2.5倍、威力は50000という異常事態である。武器のリーチは零落白夜によって生み出された特殊なニュードが武器自体を包みリーチを伸ばしている。 LM-ジリオスで発動させるとそれっぽくみえる(笑) AC-チャージャー 初期ACと似たような名前ではあるが性能、仕様共にまったく異なるアサルトチャージャーである。AC系統として初めてチャージブーストを採用し、SPゲージの任意の量を一度に消費し脚部ダッシュ性能の3倍もの速度で移動ができる。仕様上、ステキャンはほぼ不可能となったが他兵装の追随を許さない移動性能で新たな凸ルートを駆け巡ることができる。 スプリントチャージャー系統 ACとは別のベクトルで機動を補助する装置。起動して任意の方向にダッシュorジャンプすると、SPを一定量消費して短距離を高速移動する。ACと異なり初速の方が速いので、瞬間的な機動を取ることができる。 言うなればステップの強化が可能になる装備で、どこぞの環境汚染兵器よろしくドヒャァドヒャァできる。 ただしACに比べ持続性に欠けるため、考えなしに乱発するとあっという間にガス欠になる。またステキャンには全くといっていいほど使えないため、戦闘厨御用達のマルチイェイを究極的に戦闘用にした装備とも言えるだろう。 このACは特にブンブン丸に愛用されている。これで特殊を使うと縮地と呼べる程の踏込みを行う事ができ、敵側からすると残像が見えるという素敵使用。 AC-月光蝶 「月光蝶であるっ!」 能力値はディスタンスと変わらないが走行中に蝶のような羽が出るアサルトチャージャー。走行中は羽とブラストランナーに攻撃判定が付き、その威力はなんと33000。羽の大きさは横幅フルHG3体分ほどになる。 一時期実装が予定されたが黒歴史がどうとかガ〇ダムがどうとかうるさい男に試作機と工場を破壊され生産中止に。 月光蝶同士のぶつかり合いは大変危険である。 AC-GH(Go Home) 初期ACとほぼ同等の速度を誇り、持続力はディスタンスを凌駕、さらに回復効率もディスタンスと変わらないというトンデモ装備。 だが唯一の欠点は「真後ろにしか進めない」こと。撤退時には大きな問題とはならないものの、侵攻に使おうとすると 前方の安全を確認できない、マインなどをもれなく踏み抜く 射撃で敵を排除するのが困難で、ミリ残りを追いかけて仕留めるのも不可能 前方へのジャンプと比べ後方へのジャンプでは高度が下がりやすいという仕様から、見た目よりルートがとり辛い そもそもMAPが完全に頭に入っていないと凸も覚束ない 等々、玄人向けの仕様となっている。 AC-GA(Go Ahead) 初期ACとほぼ同等の速度を誇り、持続力はAC-GHをさらに凌駕、なんと20秒以上もの連続高速移動を実現したというトンデモ装備第二弾。 唯一の欠点であった「真後ろにしか進めないこと」を克服した改良型モデル。 だが弱点を克服した一方、新たなる弱点が浮上。唯一の欠点は「SPゲージを使いきるまでACが強制発動」すること。 直線道路には大きな問題とはならないものの、移動に使おうとすると 曲がれない。壁に漏れなく激突する 射撃で敵を排除するのが困難で、ミリ残りを追いかけて仕留めるのも不可能だし壁に漏れなく激突する AC移動中は振り向きを行えず、横軸移動も遅いという仕様から、見た目よりルートがとり辛いし、壁に漏れなく激突する そもそも壁に向かってACを吹かし続ける上、それが20秒も持続するので進む事も覚束ない 等々、玄人向けどころではない欠陥仕様となっている。 AC-アフターバーナー(雁) 出力倍率B(1.4倍、ディスタンス以上)のマルチウェイ型のアサルトチャージャー。 物凄く太い加速に加え、たった10秒で回復しきる高速回復力にカタログスペックだけでチート論が浮上。 ……しかし最大の欠点は最大持続がたったの1秒。 剣の特殊攻撃を出せばもう容量切れというあんまりな低容量ぶり。ステキャンしても回復が減少に追いつかない。 しかし、使い切っても他のACの半分の時間で回復しきるその快チャージぶりを理解したプレイヤーからはなかなか好評。 長距離移動には向かないが、至近距離での戦闘に極めてマッチし、使い切っても大丈夫という安心感のある戦闘麻特化型のACとなった。 ……あ、言い忘れてたが、搭載負荷は360とアサルトチャージャー最重量級という点も欠点。凸麻には色々と不適だね。 AC-カタパルター 極限まで圧縮したニュード体を後方へ瞬時に放出することにより、 その場でカタパルト並の大ジャンプを決めることができる全く新しいコンセプトのアサルトチャージャー。 ベース防壁程度なら楽に飛び越えられるため、使い方とタイミング次第では大きな脅威となりうる。 ただし性質上ステキャンが不可能、能登と同じく完全に1発使い切り、通常のカタパルトと違い着地硬直が回避できない、 爆発のような噴射炎と爆音で死ぬほど目立つ等、欠点は非常に多い。また武器の切り替えミスによる暴発にも注意が必要である。 頭部機能最適化装置 アサルトチャージャーに代わる新たな強襲用特殊装備第一弾。 発動中は頭部機能が装甲以外全てA+へと強化され、更に装甲自体の数値は変わらないものの、 CS時の被ダメージを2.5倍から1.25倍へ半減させることが可能に。頭部被弾時はバリアのようなエフェクトが発生する。 ※爆発、近接からのダメージは変わらないため注意。 CS耐性の強化からドッグファイトでのダメージ効率に差をつけることができ、 またHG頭、路地頭と組み合わせれば、脅威のオールA+頭部を作ることも可能。スモイ。 …しかし冷静に考えてみると、この装備は強襲でしか使えない。 狙撃兵装であればぶっ壊れも良い所であるが、強襲兵装に射撃補正、索敵A+は過剰な性能といえる。 ヴォルペFAMやデュアルマシンガン等と一応相性は良いが、ACを投げ捨ててまで使う価値があるかは疑問だろう。 そんな微妙な性能のためか、連続使用120s、チャージ時間30sというとんでもないゲージ効率を誇る。 採用するのであれば索敵A+、狙撃からのCS耐性を活かすためにも、常に起動しておくと良いだろう。 なお、最適化装置系統は狙撃兵装の光学迷彩のように使用中は少しずつSPが消費され、攻撃を受ける等しても一気に減ることは無い。 腕部機能最適化装置 発動すると腕部性能の装甲以外がA+へと強化され、更に補助武器の与ダメージが1.5倍に。 これも、重量型と組み合わせればオールA+の腕部を作ることが可能。 キビキビ動くHGⅢ型腕…刃β腕が裸足で逃げ出しそうである。 リロードを頻繁に挟みがちな武器や反動の大きな武器のスペックをフルに発揮できるが、 これもACという機動力を外すことが前提。 補助武器の強化は、デ剣の特殊攻撃が魔剣の特殊攻撃の数値(9000)と並ぶというブンブン丸大歓喜にな性能に思えるが、 ACが使えないことからブーストの管理がよりシビアになってしまい、調子に乗ってブンブンしていると蜂の巣は必至。 連続使用は60sで、チャージ時間は30s。 交戦時は付けっぱなしでも問題ない量だが、反動制御が元から高い腕を装備しているのであれば、 リロードと武器持ち替え、補助武器使用時だけ起動することにより、SPの節約が可能だろう。 脚部機能最適化装置 発動すると脚部性能の装甲以外がA+へと強化され、またアクションチップの挙動がスムーズになり、使用前、使用後の隙が小さくなる。 これを発動すればフル修羅とフルHGが同じダッシュ力になるどころか、あのシュラゴン(ただし強襲兵装)でさえ重量耐性の大幅強化からダッシュA+で迫ってくる。アイエエエ!!! また、タックルやキックの持続は変わらないまま隙が小さくなるため、とっさの迎撃や壁際でのハメ技、そして屈伸運動がとてもやりやすくなる。 これも、ACの代わりとして使えるかはプレイスタイル次第と言ったところ。 脚部の性能は確かに上がるが「それならACふかした方が速くね?」となりがちな、強そうに見えて系統中最も人を選ぶものになっていると言えるか。 連続使用は90sで、チャージ時間は30s。 重い機体であれば、長距離移動ではAC装備時に劣らない巡航速度が得られるだろうか。 胴体機能最適化装置 発動するとブースターとエリア移動がA+に強化され、またブースターの回復速度が10%強化される。 さすがにOFF時に機能強化はできないためか、SP供給率は残念ながら変化無し。 いわゆる、SP供給特化型の胴体と相性が良いとも言える。刃δ胴なら装甲以外A+を達成可能。 またブースター回復チップと併用すれば、ほとんど常に動き続けることも可能に。 しかしこれも相変わらず、強襲オンリー+ACの代わりであることを考えると使われ辛いか。 HG胴でエリア移動強化、SP多めの胴でブースター強化など、かゆい所に手が届く性能ではある。 連続使用は80sで、チャージ時間は20s。 SP供給は強化されない代わりか、武装自体のゲージ効率は高いものになっている。 ステルスジャマー系統 起動中は索敵センサーに表示されなくなるほか、索敵性能C+以下のブラストの視界に赤コンテナ表示が出なくなる。 ただし、レーダー波を無効にできる距離に限度があり、センサー本体に近づいてしまうと通常通りに索敵されてしまう。また、光学情報も捕捉する偵察機や、強力なレーダー波を有するレーダーユニット系統とベース内レーダーには通常通り捕捉される。また、索敵性能C+以上の頭部には普通に赤コンテナが出てしまう。ロックオンは索敵性能に拘わらず可能。 起動中の音はうるさい。 武装融通装置系統 「オールマイティ系勲章が一定数あればGPだけで購入可能」「ACよりさらに軽い」という特徴がある武装。 すべてのモデルが能登、ネフィのようなSP使い切りタイプ。 効果は射程内の味方機と武装を交換する。お互い交換した武装は残弾MAXと言うもの。モデルによって主武器以外にどの武装を交換するかが違うが、特殊装備を交換する物は用意されていないので「これを積んだ麻を仲介してボンバーマン同士で弁当箱を融通する」といった事も可能。 なお、使用している一部のボーダーから「電車の車掌さんみたいな喋り方の山口勝平ボイスが聞こえた」「ねえ武装解除って言ってるよ⁉大丈夫⁉」などとする意見が出ているが、聞こえなかったと言うボーダーも一定数いるため詳細不明。 ちなみに開発元曰く「五機以上のBR間で武装の入れ替えが行われた場合のみ、オペレーターの独断で元の持ち主に武装を戻す機構を用意している」との事。 ハイブリットチャージャー ACのように、ダッシュ+何割みたいな系統とは大きく異なる、長距離巡航や長時間の空中機動を可能とする追加推進システム。 まず、脚部の歩行とダッシュを足した値がその機体での起動中のダッシュ速度および巡航速度となる、故に、ホバー足(主にBAZ)や歩行足のようなものには飛躍的な速さを得ることができる。 ダッシュや巡航などを始めた時からSPとブーストが少しずつ減っていく「具体的にはダッシュ一回10、SPは5%」 BAZ足を利用した長距離飛行が可能となり、マップによってはベース前カタパルトからベースインできるという事故が発生したので、マグメルから使用禁止装備にリストアップされてしまったので、現在はボーダー(主にホバー足乗り)たちの署名活動が行われているとか何とか。 チャージロケット ACのような巡航用、戦闘用の追加推進とは異なり、突貫用のロケットブースターを背面に追加装備する。 ACディスタンスよりも重いが、ACマルチⅩよりも早く、長距離を移動できる。 使用方法は特殊兵装を選択し、左クリックでチャージして、ダッシュをするだけ。 通常より数倍のロングダッシュが可能になる。 使用中はブーストゲージが回復し、ダッシュ同様にロケットを使用していなければ『SPが回復する』メリットがある。 また、チャージをしていない場合は普通のダッシュが出来て、そのときはブーストゲージが減少する。 尚、系統最高速度は135m/s、系統最低速度は例えシュラゴンでも30msと、上下限が決まっており、ダッシュSを超える速度での突撃が可能になる。 ロングダッシュ中にエフェクトが発生し、その方向からの、実弾・ニュード100%(但しネリスやフルチャシュトラル、1000以上の威力を持った攻撃を除外)の攻撃を無効化し、一定範囲内の敵を吹き飛ばす効果がある。 ※ここまでが良い所。 このロケットブースターはチャージが必要で、チップ無し最短1秒、最長3秒であり、使用回数は最低1回、最大12回と、差がある、また、ブースターの使用条件に、半チャージ以上といったものも存在する。 このような点から、既存のドライビングテクニックや忍者ルートの使用可否が非常に左右される。 また、AC剣慣性は出来ず、ついでにACにできたACを使用した機動戦は出来なくなってしまう致命的な欠点が存在する。 尚、使用の際はロケットブースターのチャージを行うために両手は選択前の武器のままだが、戦闘は出来ないが、解除すると選択前の武器を武器変更ステータスに関係なくそのまま使用できるが、ワンフレームが重要な突発戦には不向き。 しかしそれでも試験的にそれを搭載したフルヤクシャ弐足の機体を演習スカービに放り込んだところ、経過200秒前後で必ずコアを割っているというデータがある。 加速装置 起動するとSPの消費が始まり、SPが尽きるまでの間は、機体のリロード・武器変更・ダッシュ・歩行が各1段階ずつ上昇する(ダッシュB⇒ダッシュB+)。 地味だが無視できない効果を発揮する。が、地味。 後に起動中は各モーションにどこかで見た事のある演出の残像が付くようになった。 緊急離脱装置 SPを全消費して選択した瞬間にエリア移動を行う。 ただそれだけなのでリチャージはやたら早く、ついでに異様に軽い。まさかの重量40である。 AC-ディスタンスⅡ AC-ディスタンスの能力調整版。 箪笥の持続力とチャージ効率、初期型の出力と軽量さを併せ持った次世代型ACとして開発された。 箪笥より軽く、出力も高いが、連続使用時間とリチャージが低下している。ただし、SP回復自体は箪笥とほぼ同等を維持。 初期型より重く、出力が低下した代わりに扱い易さを手に入れた形の一品。 万能よりの新型だが、独特の爆音と噴射炎の為に位置がバレやすい。 AC-マルチウェイV マルチウェイⅡとマルチウェイXの運用データを元に開発された新型マルチウェイ。 初期型と同水準の出力係数と、これを上回る起動時間を両立した夢のAC。 出力Dで最大4秒の連続使用が可能であり、更にチャージも4秒と使いやすい。 ただし、代償として重量が420と大きく増加。ディスタンスより120も重い。 AC-韋駄天 マルチウェイ系統最終型。 初期型以上MWX未満の高出力と、系統最高のチャージ効率を実現。 代償は重量340とMW系統最重量な事。 重量 340 最大持続時間 3.5sec 出力 B- SP回復 30.0sec SP再起動 29.0sec イリーガルチャージャー系統 通常型のアサルトチャージャー系統に過激な改造を施した違法型ACの系統。合法、非合法を問わず、性能の強化に関係する技術や素材を積極的に採用し、驚異的な性能バランスを実現した。 具体的には、通常型の各種ACの性能を全体的に50%程度ほど強化したような基本性能に加えて、大幅な軽量化を施された、強襲乗り垂涎の装備系統。 その悪魔的な魅力の代償は、この装備系統を装備した場合 機体の全体装甲が一律でD-以下に変更される(D-以下の場合は変化無し) 脚部の積載猶予が3300以下となる(3300以下の場合は変化無し) 射撃補正、反動、加速、予備弾がE-になり、エリア移動は1ランクダウンする セットボーナスが弱体化する(セットボーナス強化チップを採用する事で、素のフルセット状態のボーナスになる。強化Ⅱを採用すれば、強化Ⅰを使用した状態になる) 近接属性の被ダメージ1.5倍 要請兵器ゲージの増加率が、通常より-30%される 行動不能時、1/4の確率で即時大破 多数のデメリットを抱える事になる為、積載に余裕がある機体構成の場合は、積極的に採用しない方が無難である。
https://w.atwiki.jp/tarowa/pages/437.html
苛立ちで忍耐力が持たん時が来ているのだ ◆KKid85tGwY 森の中を脇目も振らずに走り抜けていく。 周囲への警戒は怠らないが、最も優先すべきは速度を落とさないこと。 足が泥で汚れるのも、服が小枝で傷つくのも厭わない。 何しろ今のシャナは逃走しているのだから。 如何なる困難をも克服する『フレイムヘイズ』だったはずだ。 何者をも恐れぬ『炎髪灼眼の討ち手』だったはずだ。 それが今やたった一体の敵、後藤に為す術も無く敗走している。 そのことがシャナを苛んでいた。 扱い慣れた得物である贄殿遮那が在れば事情も違っていた。 しかし今のシャナが有する武器は、未だに慣れぬ長槍。 ダメージを負った状態で後藤を相手にするには、余りに不相応だった。 田村玲子から渡された、変身することがカードデッキも在るには在る。 シャナは森の中を逃げながら、共に渡された説明書を読んでいた。 強固な装甲。身体能力の向上。多彩な特殊能力。変身をすればそれだけの物を得られるそうだ。 あるいはそれを使えば、今からでも後藤を倒すことが可能かもしれない。 しかしあくまでそれは説明書に拠る知識。 実際にどれほどの効果を発揮するかは判断できない。 そんな不確かな物に頼って、後藤と戦うのはリスクが大き過ぎた。 (……そう言えば、あいつも同じようなカードデッキで変身していた) 思い出されるのは先刻に戦った城戸真司の姿。 確か真司も色違いだったが同じようなカードデッキを使って変身していた。 おそらく真司は只の人間に過ぎない。 それが変身に拠ってフレイムヘイズに匹敵するほどの力を得ていた。 しかし問題になるのは、それがライダーの力が“付加”されるのか、それともライダーの力へ“更新”されるのかだ。 シャナにライダーの力が“付加”されて上乗せされるのなら、これほど心強いことは無い。 しかしライダーの力へ“更新”されて上書きされるだけなら、シャナにとって利はほとんど存在しないと考えられる。 いずれにしろリスクが大きいことに変わりは無かった。 シャナはそこまで思考して、自分の計算の矮小さに嫌気が差す。 この世の全てを圧倒し、ありとあらゆる事象を解へと導く天下無敵の存在。 自分はそんな『炎髪灼眼の討ち手』ではなかったのか? しかしそんな『炎髪灼眼の討ち手』は、実はどこにも居なかった。 居たのは存在の力すら使用できない只の生物にも敵わなかった『シャナ』。 『炎髪灼眼の討ち手』と比べて、なんと矮小な存在だろう。 (……………………参加者の減り方から見ても、後藤並に強い敵が他にも存在する可能性がある。 実戦でカードデッキの性能を試して、必要ならもっと強力な武器を調達する必要があるわね……) しかしそれでシャナの何が変わる訳でもない。 使命を果たすため合理的に知恵を尽くし、その身体が動く限り力を尽くすように教育された『フレイムヘイズ』。 『炎髪灼眼の討ち手』としての自信を失った、 否、『炎髪灼眼の討ち手』としての自信など実は砂上の楼閣に過ぎなかったと思い知ったところで、 そうあるために教育されて、そうあるために生きてきた過去が無くなる訳でもない。 一刻も早く討滅の使命を果たすために力を尽くす。 それが変わらないシャナの在り方だ。 シャナは相変わらず力強く走り抜けていく。 その瞳に冷たい闇が宿る。 最早シャナの中に『炎髪灼眼の討ち手』の自負は無い。 それでも幼い頃から身に付けた使命だけで突き動く。 そんなシャナの赤々と灼に輝くはずの瞳には、機械のような冷たさが宿っていた。 (……市街部に出たわね) フレイムヘイズの脚力で走っていたシャナは、いつの間にか建造物とコンクリートで囲まれた市街地にたどり着いていた。 ここまで来れば、後藤を撒けたと見て良いだろう。 速度を落として市街地を進むシャナ。 歩きながら自分の身体の調子を窺う。 フレイムヘイズは生物の常識を超えた回復力を持っている。 それは全力疾走中でも発揮され、後藤から受けたダメージは既に大方を回復していた。 元々衝撃が内臓まで届いていたため、ダメージとしては大きかったが、 回復が困難な負傷をしていた訳ではない。 これならば戦闘になっても、対応は可能だ。 それを確認すると同時にエンジン音が聞こえて来た。 無人の街にエンジン音が鳴っているのだから、音の主は当然殺し合いの参加者である。 しかし聞こえてくるのは、フレイムヘイズの聴覚にもやっと届くほどの遠距離から。 そう考えていたらエンジン音が急激に大きくなって来た。 接近して来る。 シャナがそう認識した時には、スクーターに跨った男が姿を現した。 シャナの意表をすら衝く、凄まじい速さで急接近して来たスクーターは、 目前でターンして急停止を行った。 ゲイボルグを握る手に僅かだが力を込める。 しかしスクーターの男は、シャナの威圧感や緊張感などお構いなしに、 にこやかな――しかしどこかぎこちない――笑顔を浮かべ話しかけて来た。 「オー! ジャマジャマー!」 シャナの重厚な沈黙と凍るような冷たい視線。 震え上がりそうなシャナの険を前に対して、それでもスクーターの男はにこやかな表情を崩さない。 「これ今、市街で流行ってるんですよ! つまらないですか? 寒いですか? 引きましたか? 痛かったですか? おっと、申し遅れましたお嬢さん! 私の名前はストレイト・クーガー!! 最速の……」 「首輪の解除方法に心当たりは無い?」 畳み掛けるようなクーガーの言葉を、鋭い語気で早急に遮る。 クーガーの目的をシャナは掴みかねていた。 ただ、油断を誘っている可能性も在る。 警戒の念を緩めないまま、クーガーの調子に付き合わず、 自分の用件を端的に伝える。 「いやいや、つれないお嬢さんだなぁ。私は名乗ったんですから、まずお嬢さんの名前から教えていただきませんか?」 「シャナ」 「これは可愛らしいお嬢さんにぴったりな可愛らしい名前だ! いや、シャアさんがつれなくするのも仕方ないことかも知れません。 何しろ私とシャアさんでは些か年齢が離れている。お付き合いをするには勇気が出ないのも無理は無い。 しかし私は年齢・人種・国籍その他あらゆる個人情報の如何に関わらずあらゆる女性に対して紳士的に……」 「名前はシャナよ。早く質問に答えて」 「本当につれないなぁ……。残念ながら私の速さでも、首輪を外す方法にはまだ辿り着けていません。 しかーし!! それは俺の速さが足りないのか!? 俺がスロウリィなのか!!? いいや、違うね! 私がそれを目的地と定めれば、地球上の誰より速くそこへ辿り着く!! 何故なら俺は最速の男…………おーっと、一人歩きは危ないですよシャアさん」 「うるさい!!」 独りで喋り続けるクーガーを放置して、シャナは立ち去ろうとする。 クーガーは尋常ではない俊足で、即座にシャナの隣まで追い縋った。 口うるさく、名前も間違えるクーガーのお陰で、シャナは後藤との敗戦のために忘れていた苛立ちがぶり返して来ていた。 それでも後藤との戦いの影響で精神的に消耗していたことと、 無闇に敵を作りたくないと言う思考から、クーガーになるべく構わないように心掛けていた。 そうでなければ、とっくに手を出していただろう。 しかしその忍耐は早くも限界を迎えた。 クーガーの顔面に裏拳を打ち出す。 しかし拳はあえなく空を切った。 「!?」 「ハッハッハ!! シャアさんは鋭いツッコミをするなぁ。でも私には構いませんが、他の方にする時は加減をした方が良い」 目標を外した。と、シャナが錯覚しそうな程の速さでクーガーが回避していた。 クーガーの異常な速度に驚きながらも、それを押し隠し、 冷たい視線とゲイボルグの切っ先をクーガーに向ける。 「……次に名前を間違えたら、殺すから」 「それは失礼。ところで今度はこちらから質問しますが、後藤とか言う化け物に心当たりはありませんか?」 「…………さっき会った所よ」 今度はクーガーの目が鋭く光る。 後藤と何か因縁が有ったのだろう。 あの後藤のことだから、誰から恨まれてもおかしくは無い。 「そいつは何処に居るんですか!?」と、ごちゃごちゃと口うるさく聞いて来るクーガーに目もくれず、 シャナは自分が来た方向、背後の北西を指した。 後藤に敗北した経緯にはなるべく触れたくは無かったので、無言で教えたのだ。 「それでは、名残惜しいですがここで失礼します! なぁに、寂しがることはありません! 俺の速さなら後藤を倒した後に幾らでもデートをする時間を作れます! それではまた、お会いしましょ……」 「後藤と戦うつもりなの?」 「話を最後まで聞かない人だ……」 「お前が余計な話が多いのよ。質問に答えて」 「…………あいつとは、付けなきゃならない決着があるんでね」 クーガーは柄にも無く神妙に語る。 そこからは、並ならぬ意思で後藤に立ち向かおうとしているのが伺えた。 クーガーはかなりの強さを持っているのも伺える。 それでも、後藤相手にどれだけ戦えるかというと些か心許ない。 何故ならクーガーは明らかに不調であった。 「お前は手負いみたいだけど」 「なるほど。確かにシャアさんの仰るとおり、俺は怪我をしている! それも一つや二つでは無い! 文字通り満身創痍といっていいでしょう!! しかし、But、その代わり! それを補って余りある速さが有る!! 速さは万能!! 速さはいかなる不利も補って……」 「だからうるさい!!」 クーガーの言動や様子から察して、おそらく後藤の強さを知っている。 その上で後藤を語る時は余裕が見られなかったことからも、勝算が薄いと考えているのだろう。 このままクーガー一人に後藤と戦わせれば、返り討ちに遭う公算のほうが大きい。 シャナにとってはクーガーが死のうが構わない。 しかしシャナも共に戦えば、あるいは危険な存在である後藤を排除できるかも知れない。 (駄目だ。まだリスクが大きすぎる) 一瞬脳裏に浮かんだ戦術を、やはり否定する。 クーガーの戦力は未知数の部分が多い上に、そもそもそこまで信用に置けるかどうかも不明。 カードデッキの性能も試していない状態で後藤に挑むのは、やはりリスクが大き過ぎた。 しかし問題はクーガーが一人後藤に殺されれば、その首輪も支給品も回収できなくなる。 更に今の状況は考えように拠っては、今の状況はカードデッキの性能試験には最適と言えた。 ついでに言えば、クーガーは警告を無視して―― 「名前を間違えたら殺す――そういった筈」 ――故意にシャナの名前を間違えていた。 シャナの髪が炎のごとく紅く染まる。 瞳にも紅き炎が――そしてその奥には更に冷たい闇が――が宿る。 フレイムヘイズたるシャナが、クーガーを殺し首輪と支給品を回収するための戦闘態勢。 さすがのクーガーも、シャナの変化を前にして驚きを隠せない。 戦闘巧者であろうクーガーが僅かに見せた隙。 その間にシャナはデイパックからカードデッキを取り出そうとする。 しかしその手は聞き覚えの有る声に拠って止められた。 この地において、因縁の糸はシャナをも絡め取る。 「おめーはチビ人間!! こんな所に居やがったですか!」 シャナとクーガーはお互いを警戒しながら、声の方を見る。 そこには独りでに動く人形と、青年が居た。 「シャナ……」 「翠星石と……ライダー」 人形はかつてシャナが殺そうとした翠星石。 青年はシャナにとって因縁の相手――城戸真司。 「シャナ、お前何をやっていたんだ!?」 睨み付ける翠星石と、威嚇するように詰問してくる真司。 新一は死んだと言うのに、どうやら二人とも相変わらずらしい。 ならばシャナの出方も当然変わらない。 シャナはあくまで合理的に行動している。 理屈が通じないのは真司や翠星石の方なのだ。 「首輪のサンプル」 いつか新一にしたのと同じ返答。 必要以上に険の有る語気になったのは、真司を見て苛立ちが更に増していたため。 「シャナ……お前はまだそんなことを言ってるのか」 怒り心頭かと思ったが、真司は意外なほど落ち着いた様子だ。 そして赤いカードデッキを取り出した。 どうやら、これまでの経緯から真司にも変化があったらしい。 だから下手に血気に逸ることも無いのだろう。 最も、それでシャナとの戦いを望まなくなった訳では無い。 むしろシャナに敵意を向けカードデッキを取り出した今の真司からは、 先ほどのクーガーのごとく強い決意を感じる。 シャナとしては真司が戦いを望むのなら、戦いを避ける手筈だった。 しかし今となっては、何故か真司を避ける気分にはなれなかった。 あるいは後藤から逃げ出したことが引っ掛かっていて、もうこれ以上敵前逃亡はしたくないのかも知れない。 真司を避けることは、恐怖から逃げ出すこととは事情が違う。 それでも、これ以上他者に影響を受けて自分の行動を左右されるのは厭だった。 特に真司を避けるのは。 シャナと真司の敵意がぶつかり合う。 人の命を路傍の石のごとく無碍にするフレイムヘイズと、 人の命を何よりも貴きとする仮面ライダーは、 互いに相容れぬ存在であると、最早何よりも互いが理解していた。 「おいおーい、人を無視するんじゃねぇー」 「お前は空気を呼んで黙ってやがれです!!」 そこへ忘れられた二人の声が割って入る。 特にクーガーにしてみれば、自分の方が先にシャナと接触したと言うのに、 後から現れた者に話を持っていかれた格好だ。 元々自己顕示欲の強いこの男が、気に入る筈もなかった。 「……あんた、もしかして劉鳳の知り合いか?」 真司はそんなクーガーを見て、酷く動揺しているようだった。 翠星石は真司のそんな様子と、劉鳳の名前が出てきたことを怪訝に思う。 しかしすぐに気付く。 クーガーの服装が、劉鳳のそれと同じだということを。 「……ああ、俺と劉鳳は同僚だ。で、お前は劉鳳を知ってるのか?」 真司の只ならぬ様子を察してか、クーガーも落ち着いた調子で対応する。 何かを逡巡しているように沈黙していた真司だが、やがて意を決するように口を開いた。 「…………俺が、殺したんだ」 場の空気が、先ほどまでとは違う意味で凍り付く。 真司もクーガーもその言葉で押し黙ってしまう。 「ななな、何を急に言いやがるですか!!?」 翠星石だけが驚きを素直に表す。 真司が殺人を告白すること自体を問題にするつもりは無い。 それは既に杉下右京に対して行っている。 しかし今は状況が不味い。 シャナが居るも関わらず、クーガーまで敵に回すかも知れなくなるからだ。 「……翠星石、ちょっと黙っててくれよ」 しかし真司としては、後回しにはしたくなかった。 絶影と共に、再び劉鳳の意志を継いだ。 その死を通じて、右京の意志も継いだ。 だからこそ、これ以上は自分の罪から逃れたくはなかった。 何しろシャナと戦えば、死ぬ可能性は充分ある。 だから先に自分の罪を告白したのだ。 クーガーは厳しい顔つきで真司を見つめていた。 周囲の道路に穴が開き、粒子がクーガーの足下に集まっていく。 物質を原子レベルで分解し再構成する能力『アルター』の発動を示すサイン。 やがて徐にクーガーが口を開く。 「……そうか、お前が劉鳳を殺したんだな」 突如、クーガーの足下が爆発を起こす。 それは凄まじい勢いの踏み込みによるものだった。 弾け飛ぶようにクーガーは真司に向けて走る。 余りの速さに、真司も翠星石も何の反応もできない。 そしてその勢いを利用したクーガーの蹴りが炸裂。 蹴りに拠って、市街地に甲高い金属音が鳴り響く。 「……なぜ、邪魔をする?」 真司へ向けて伸ばしていたゲイボルグをクーガーに蹴り飛ばされ、シャナは不審げに真意を問う。 クーガーに気を取られていた真司を、シャナはゲイボルグで攻撃しようとしていた。 それをクーガーが止めたのだ 取り落としたゲイボルグを拾い、シャナはクーガーと距離を取る。 「いやあ、これは失礼しましたシャアさん。でも、まだ話を聞き終わっていないんでねぇ……。 おい、俺はロストグラウンド治安維持武装警察組織『Hold』の対アルター能力者用特殊部隊『Holy』で劉鳳の同僚をしていたストレイト・クーガーだ。 お前、名前は?」 「真司……城戸真司」 「じゃあ、聞かせて貰おうか。何で劉鳳を殺すことになったかを。そしてシャアさんと何があったかもな。 シャアさんもそこで一緒に聞いていて貰いましょうか?」 「お前に命令をされる筋合いは無いわ。それとも、人の名前も覚えられない頭にはそんなことも分からない?」 「ご謙遜を。貴女はどうやら普通の“人”では無いでしょう?」 シャナはクーガーを前に動きが取れない状態になった。 話をする真司も、聞くクーガーもシャナへの注意を怠っていないことが分かる。 クーガーは尋常ならざる速さのみならず、洞察力にも優れている。 下手に手を出したら真司たちと同時に、クーガーまで敵に回しかねない。 元々はクーガーも殺す予定だったが、三人を同時に敵に回す形になると、 流石のシャナも分が悪かった。 あるいは『炎髪灼眼の討ち手』ならば怖じることもなかったかも知れないが、 今のシャナにその自負は無い。 さりとて、逃げると言う訳にも行かない。 クーガーの速さからは容易には逃げられないだろうし、 それどころか下手に真司に背を見せたら、それだけで命取りになりかねない。 シャナは進むことも退くこともできず、自らは何も状況を動かせず、 ただ、真司の愚劣な独白を聞きながら状況が好転するのを待つ。 益々苛立ちを募らせて。 そうしていく内に気付いたことがある。 苛立ちはある程度までなら、怒りのように内に溜まり落ち着かなくなるが、 ある臨界点を超えると、静かで落ち着いた、純粋な殺意に近い状態に変わると。 まるで炎が一定の温度を超えると、赤から青に変わるが如く。 真司は、殺し合いが始まってからこれまでの経緯、 殺し合いに乗ったこと、 劉鳳を殺したこと、 シャナとの対立、 必要の有無をも判別せず、シャドームーンとの戦いの中で劉鳳に再び出会うまでの、 自分の動向の全てを包み隠さず話した。 真司としては、話すことで少しでも気を楽にしたかったのかも知れない。 事実、黙って耳を傾けるクーガーに話すと、少し肩の荷が下りる心持ちがあった。 出会ったばかりで軽薄そうな雰囲気も有るが、こうしているとクーガーにはどこか懐の深い印象が有った。 「……これで、俺の話は終わりだ。…………聞いた通り、劉鳳は俺が殺した。…………俺の責任だ」 「そうだな。お前の話が本当なら……劉鳳の死はお前の責任だ」 「……!」 クーガーの言葉を聞いて、真司は思わず全身を震わせてクーガーを見る。 話を聞いて、もし償いを求められたなら応える覚悟はある。そう思っていた。 それでも動揺を抑え切れない。 刹那、真司を頭上から影が覆った。 それは美麗にして雄雄しい白鳥の影。 巨大な白鳥が、真司の背後に有る民家のガラス“面”から姿を現していた。 そして白鳥のくちばしが真司に襲い掛かる。 「ぼさっとすんなです!! このへっぽこぽこの助!!」 それより一瞬早く、翠星石が庭師の如雨露を振るう。 大地から急速に伸びた植物の蔦が、白鳥の攻撃を防いだ。 (このミラーモンスターは、あの時の!?) 真司はその巨大な白鳥=ブランウイングと、 そして、それを使役する仮面ライダー=ファムに覚えがあった。 即ちファムのデッキを持つ者がこの近くに居ると言うこと。 そこまで気付いて失念していたシャナに視線を戻す。 そこにはアドベントカードを左手に、ゲイボルグを右手に持ったシャナが、 翠星石へゲイボルグを向けて駆け出していた。 翠星石はブランウイングに意識を取られていて、シャナに対応できない。 真司が龍騎のデッキを使う間も無い。 刹那の判断が要求された状況で、真司が導き出した答えは一つ。 それは自分の身体をシャナと翠星石の間に割り込ませて盾になること。 一抹の躊躇も無く、真司はシャナと翠星石を結ぶ線上に飛び込んだ。 シャナは全く気にした様子も無く、ゲイボルグを構え真司に突貫して行く。 おそらく想定の範囲内だったのだろう。 シャナにとっては、以前に真司が翠星石を庇った状況を考慮して、 それを利用したのだろう。 敵ながら大した戦術眼だと、むしろ感心すら覚える。 (それでもな……シャナ。何もかもお前の思い通りにはならねえよ!) 翠星石を守る。劉鳳との約束を守るため。 それが唯一の方法なら、 自らの命を捨てる方法であろうと、 真司はそれを全うする。 胸を抉るような衝撃が走る。 衝撃は全身に波及して、身体ごとを交通事故を起こしたかのごとくに吹き飛ばした。 ブランウイングに気を取られていた翠星石は、ようやく事態を察知して振り返り、 信じ難い物を見るように、眼を見開いていた。 真司もまた事態を呑み込めず、呆然とした表情で、 吹き飛んだシャナと、蹴り飛ばしたクーガーを見つめる。 「……クーガー、なんで俺を守ったんだ? …………俺は劉鳳の仇じゃないのかよ!?」 クーガーは真司には目もくれず、蹴り飛ばしたシャナを睨み付けていた。 「別にお前を守ったわけじゃない。お前は確かに劉鳳を殺した。あいつとは特に仲が良かった訳じゃない。 糞真面目な奴で俺と話が合うってタイプじゃないしな。そもそも男と馴れ合うのは趣味じゃねぇな。それでも……あいつは俺の同僚だった」 それでも背中越しに、真司に返答する。 「だがな、生きた人間が死んだ人間に対してできることなんてのは、本当は何も無い。 弔いや復讐を否定するわけじゃない。文化的な秩序を守るためには、殺人を罰する法律も権力も必要だろう。 でも、それらは結局全て生きた人間のための物だ。俺は劉鳳の死に間に合わなかったんだ、今更あいつにしてやれることは無いさ……」 「……んなことはねーですぅ」 更にこれまで黙っていた翠星石も、彼女としては珍しく落ち着いた調子で語り出した。 人間は例え死んでも、そこで終わる存在ではないことを。 かつて蒼星石のマスターである柴崎元治とその妻柴崎マツは、息子一樹を亡くした。 そのためマツは昏睡状態に陥り、元治も精神状態に異常をきたしたのだ。 しかし死後も尚、マツの夢の中に留まっていた一樹の尽力により、 元治とマツは窮状より救われている。 そして死んだ筈の劉鳳もまた、自らのアルター能力『絶影』で真司を助けている。 「人は死んでも、心の樹によって繋がっているんですよ……」 「……なるほど。まあ、本当に絶影が力を貸したなら、劉鳳はお前を恨んではいないってことだ。 何よりお前は自分の生き方を見付けて、それで償いをしようとしている。今更、俺が落とし前を付ける道理はねぇな」 「なら、尚の事私の邪魔をされる道理は無いわ。劉鳳を殺したのはそいつ。それは本人が認めたことよ」 「おめーはまだ、そんなことを言ってやがりますか!!」 クーガーに蹴り飛ばされたシャナは、ゲイボルグをデイパックに直しながらゆっくりと起き上がる。 シャナもまた、自分でも意外なほどに落ち着いた心理状態だった。 あるいはそれは、落ち着いていると言うより、 苛立ちが臨界点を完全に超えて、感情が失せてしまったような心持だった。 「それでもねシャアさん……罪も無い女性を殺しておいて、そして俺の同僚を死なしておいて、 自分の罪を認識しながら反省どころか自覚も無いような奴には、例え女性であっても落とし前を付けなければならないでしょう」 真司の告白を聞き、その罪を認めながら、 尚もクーガーが劉鳳の死に対して落とし前を求めるのはシャナ。 こなたのような、平和に暮らしていたのに殺し合いに連れて来られた一般人なら、平和的な解決法も有り得ただろう。 それはかがみの望みでも有る。 しかしシャナは、一般人ではない。 恐らくはシャナは自らに使命を課し、相応しき力を持つ生粋の戦士。 それが事故でもなく、殺し合いに錯乱したわけでもなく、 自らの力を駆使して罪も無い女性を殺し、その結果劉鳳を死に追いやった。 例えシャナが女性であることを考慮しても、許し難いことだった。 それは理屈ではない。 只の感情論でもない。 あえて理由を求めるなら、クーガーの生き方が、 シャナを許せないと判断した。 「……話にならないわね」 真司。クーガー。翠星石。 自分に敵意を向ける三人を前にしても、シャナに一遍の動揺も無かった。 最早、苛立ちはとっくに通り越している。 後藤への敗北感すら消え失せていた。 只そこのあるのは純粋な殺意。 目前の理屈の通じない、救いようも無い愚者を殺すために。 真司がカードデッキを取り出して、背後の民家のガラスに映す。 同時にシャナもカードデッキを取り出して、共に取り出したガラス辺に映す。 龍騎に変身する真司に迷いは無い。 しかし懸念はあった。 真司は一度戦ったことが有るため、シャナの強さをよく知っている。 それ以上に、誰よりも仮面ライダーの脅威をよく知っている。 そしてその二つが合わさった時のどれほどの脅威となるかは、真司にも予想が付かなかった。 (それでも、翠星石だけは守り切ってやるぜ。約束だもんな、劉鳳) シャナの全身を白い装甲が覆い、仮面ライダーファムへと姿を変える。 急激に力が湧き上がってくる。 シャナは賭けに勝った。 仮面ライダーへの変身は力の“付加”。 仮面ライダーへと変身を遂げた『フレイムヘイズ』。 今のシャナは、あるいは彼女の知る『炎髪灼眼の討ち手』以上の力を手にしていた。 その内にもまた、彼女も覚えのないほどの殺意を秘めて。 とっくに覚悟を決めていた筈の仮面ライダーとアルター能力者とローゼンメイデンに、かつてない緊張が襲う。 誰もが目前のシャナが、途轍もない怪物に変身を遂げたと予感していた。 【一日目夕方/F-8 市街地】 【シャナ@灼眼のシャナ】 [装備]:ブランバイザー [支給品]:基本支給品(水を一本消費)、首輪(剣心)、カードキー、ゲイボルグ@真・女神転生if...、ビルテクター@仮面ライダーBLACK [状態]:仮面ライダーファムに変身中、ダメージ(小)、力と運が上昇、強烈な殺意 [思考・行動] 0:真司と翠星石とクーガーを殺す。 1:首輪を解除できる人間とコキュートスを探す。首輪解除が無理なら殺し合いに乗る。 2:首輪解除の邪魔になるような危険人物には容赦しない。 3:主催者について知っている参加者がいれば情報を集める。 【ストレイト・クーガー@スクライド】 [装備]:葛西のサングラス@ひぐらしのなく頃に、 [所持品]:基本支給品一式、不明支給品(確認済み)0~1 [状態]:身体中に鈍い痛み、両脚に激痛、疲労(中) [思考・行動] 1:シャナを倒す。 2:こなたを正気に戻す。 3:かがみと詩音の知り合い(みなみ、レナ)を探す。 4:詩音が暴走した場合、最速で阻止する。 5:後藤を最速で倒す。約束は守る。 ※総合病院にて情報交換をしました。 ※ギアスとコードについて情報を得ました。ただし情報源がつかさなので、漠然としています。 ※城戸真司のズーマーデラックス@仮面ライダー龍騎は付近に放置さてあります。 【翠星石@ローゼンメイデン(アニメ)】 [装備]庭師の如雨露@ローゼンメイデン、真紅と蒼星石のローザミスティカ@ローゼンメイデン [支給品]支給品一式(朝食分を消費)、真紅のステッキ@ローゼンメイデン、情報が記されたメモ、確認済支給品(0~1) [状態]疲労(小) [思考・行動] 1:シャナを倒す 2:真司と同行し、殺し合いを止める。 3:真紅が最後に護り抜いた人間に会い、彼女の遺志を聞く。 4:水銀燈を含む危険人物を警戒。 5:桐山はカズマに任せる。 [備考] ※スイドリームが居ない事を疑問に思っています。 ※真紅のローザミスティカを取り込んだことで、薔薇の花弁を繰り出す能力を会得しました。 【城戸真司@仮面ライダー龍騎(実写)】 [装備]無し [所持品]支給品一式×3(朝食分を消費)、確認済み支給品(0~3) 、劉鳳の不明支給品(1~3)、発信機の受信機@DEATH NOTE [状態]仮面ライダー龍騎に変身中、ダメージ(小)、疲労(中)、劉鳳を殺してしまったことに対する深い罪悪感 [思考・行動] 1:右京の言葉に強い共感。 2:翠星石と同行し、殺し合いを止める。 3:シャナを倒し、彼女の罪をわからせる。 ※絶影を会得しました、使用条件などは後の書き手の方にお任せします。 時系列順で読む Back 寄り添い生きる獣たち Next dlrow fo dne saw tI 投下順で読む Back 寄り添い生きる獣たち Next dlrow fo dne saw tI 134 それぞれの行く先 城戸真司 148 緋色の空 -the sky of FLAME HAZE-(前編) 翠星石 140 寄り添い生きる獣たち シャナ 127 死せる者達の物語――I continue to fight ストレイト・クーガー