約 445 件
https://w.atwiki.jp/charoncell/pages/60.html
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━┓ 【名前】:アリサ・バニングス 【レベル】:60 【アライメント】:中立/中庸┣━━━━━━━┳━━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━╋ 【筋】:40 【耐】:40 【敏】:30 【魔】:40 【運】:10 【宝】:-┣━━━━━━━┻━━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫ / ({ /⌒'v ´ ̄ `´ ̄ ̄` 、 _,. ´ --、 ` 、 ー=≦_, /⌒ ヽ ヽ / , | ' , ヽ | ∧ / / / {/ / ' | | l Ⅵ | 、,ハ .' / / , / , , | | | { { l | | | -( .{_ ̄ ` . | | / / {{ | l| l|{ { {__、_、_| | | /ハ`ヽ \ { | | |l |-{-|从-Ⅵ ∨}\} \l | | | \ ヽ ∧{ { l | | 从,ィ芹ミ、 八 l ,ィ芹斧ミ| | | ヽ } { /从{ { { ム{ { (_ \ { (_, | |ヽ }イ | 从 八 Ⅵ∨ 1 Vリ Vz(ソ | |'ノ | / ' \}、 、叭 ' | | | | 、 - 、 ,! 八 | | ヽ、 イ/ , | | | | ` T ¨´ |' ∧ . | | /ノ / 〃 / 、\ , | |- ´ { r- // , `ヽ、 . ,| | |' ̄` / , { />、 、 /| | | / { | / /イ∧ . , 、| |___,.∧/=ミ | |/ // } ヽ / | |___/ィ介=ミ ヽ| | /// | \ , | | 〈//, !}、〉 〉| |,イ / | \┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫【スキル】○主人公補正勝率を+5%加える。また、最終勝率が0以下の場合でも最低5%保障される。主人公特有のチート○いざなぎ流陰陽術:C 種別:魔術戦闘時、敵陣営の自陣に対するパラメータを下げる効果を5点まで無効化しそれを相手に返すことができる。日本特異の発展を遂げた魔術体系のなかでも、さらに特異な発展を遂げた魔術体系。本来、適性は殆どないが、アリサはそれをスペックと誰かさんの教えによって補っている。○ストーカー:B情報収集の成功率を+10%加える。変態の魔の手からは絶対に逃れられない!○黒歴史ノートなかったことにしたいほど恥ずかしいもの。きっと数年後のアリサは見たとき悶絶する。○覚醒種このスキルは戦闘開始前に使用できる。自身の体に眠る竜の因子を引き出すことで、バーニング・アリサになることができる。このスキルを3回使うと……○□■□炎???○ルーン:A++ 種別:魔術情報収集の成功確率を+15%上昇する。さらに戦闘使用時に選択したパラメータに対して+10の補正を付与する。それが【魔】であった場合さらに勝率を+10%上昇する。(その他参戦の場合は5%になる)北欧神話起源の魔術体系。オランダにはオーディンの血を継ぐヴォルスングの子孫が存在しており、ルーンの体系的な研究も良く行われている…だがここまでアリサの適性が会ったのは正直びっくりものである。ちなみにガンドも放てます。 ○テンゲル:D敵陣営の神性:E以下であればそれを無効化し、勝率を10%得る。さらに相手がモンゴル出身であった場合勝率50%得る。古代モンゴルから信じられている宗教&魔術系統。このままでは使えないカス魔術。ただし、モンゴル出身であるキャスターには大打撃を与えることができる。蔵女がまともにこの攻撃を食らった場合死ぬ。 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ +ドラゴンモード ┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━┓ 【名前】:バーニング・アリサ(ドラゴンモード) 【レベル】:70 【アライメント】:中立・悪┣━━━━━━━┳━━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━╋ 【筋】:50 【耐】:50 【敏】:40 【魔】:60 【運】:5 【宝】:-┣━━━━━━━┻━━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫ ⌒ヽ \ \ ヽ ヽ \ ---- ノ /_ ―=ア Ⅵ ヽ , ヽ彡へ/ / 乂 i/ / ―ヽ ヽ ヽ ,/ ―‐ /' / / \. / ,/i / / / / i| | \ li ヽ \ / / | , 斗 十=ミ |i十廾ミ \. i i /i il i ,x竓芋ミ从 |i.从ハ |ii. ヽ\ノ. 八 | ,/|i/'| ゞ _爪rj ヽ . 仡示x从ハi | |i i \i 从∨ |i、 li | 辷zソ 辷ソ ハ { 从l ,八ノ \ |i li |ゝ 、、、 、 、、、_彡イi ノ彡' 八 li ト { =ァ イi 八 / | 八个  ̄ イ- |i \ / 八 \f|-≧≦ ir-==八 \.. /-===- \ \ 中 li | .、 \ rへ / ヽ | \ \r 人ヽ-r-- \ \ \ /i\ i |=ミ | .〈 〈\ \彡' 〉| ∧ \ \ i ---Vi____|==∨ ヽヽ \ \ / . | | / ∧⌒ヽ ヽ \ / ノ//八 ∨ //>(/)⌒ヽ \ 八 \\ヽ ) ,人 \ 乂__rイ r-- 、ハ ///// へ>、 \ ∨ハ \/、,/ \ /{ |}//i___ノ/|i////ゝ彡イ /~ .| |从i i--- く, \ \ , |ゝ// |___ )八/,,i \ ヘ彡 | | | 丁 \ ヽ ヽ i i | ゝ//{__ノ'/0i | |/| .| | 0 _彡__,| .\ ) , | | 乂//{_人_____,| |/| .| ≦_ イ . . |i Yi / | ,从 . .| ̄ . . . . . . . } .| |/| イ { . . . . . . ∨ ,从 /┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫【スキル】○贄殿遮那:EX 種別:異能自身に対する「種別:魔術のスキル」でランクがA++以下のものを全て無効化する。彼女の異能としての能力。彼女はその能力で神代に近い魔術さえ無効化する。○フレイムアイズ:A+ 種別:異能戦闘終了時、敵のメインの任意のパラメータに-20の修正を加える。この効果は霊地で休むか3ターン放置しなければ回復しない。アリサの血を固定化した混血開放時のアリサ専用武器、刃に炎を纏い、攻撃することで相手に大打撃を与える。その身に眠るドラゴンの血はもはや一種の宝具に近いほどの神秘を持っている。○竜の因子:A自身の【運】【宝】以外のパラメータに全て+10の補正を加える。ただし相手が竜退治の逸話が有る場合は逆に-20の修正を加える。アリサは魔術炉心により膨大な魔力を放出することにより人外の身体能力を保有することができる。~不明スキルあり~┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ +クトゥグアモード ┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━┓ 【名前】:バーニング・アリサ(クトゥグアモード) 【レベル】:90 【アライメント】:混沌・邪神┣━━━━━━━┳━━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━╋ 【筋】:75 【耐】:75 【敏】:75 【魔】:100 【運】:0 【宝】:100┣━━━━━━━┻━━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━┫ ;;;l〉 ,-''゛ .;,l,゙| ,-''"./ ,iシ" ''-、_;.... ;;;i!i「 ./,,./ , -./ /,,./ ゛. /゛ __ `'-、... ;;;;;;/" .l'" ..;;i゙'i /'" ._、. __ .ィ彡ニゝ `'';;、;;;;;;;,./ ...,iリ,,...-ー'" ..,iシ" r彡ァ"7ゥ'´ ̄`ゞ¨`ヽ ヽ.;/;,./ ,./ / ´/. ,. . . . . . . . . . . . . . . \ ゙'、ヽ, .、 .゙ヽ;;;/'゙l=-'゙./ ,r'";;;;;/ /. . / レ. . o. .. o. . Vヘ. . .ヽ .゙ヽ,ヽ lヽ, `tl|'ト.,ilト.; ../;;;;;;./ ,ン| /. / ゙i. . . . ィ/´ ヾ . ヽ `'ゝ.ゝl、 .,i.ll″;;セ../ ;;;;;./ ,./ /゛ / / _,.斗 . ド、__ ヾ. ’、 `.l . ii《..ノトlゞ...;;;;;./ .,_--゙ // /. / r‐''´. . . . . . . . . . . . . ヾァ ヾ. ハ .,i.ll″ ;;;;.l ./.; .// イ. , ′ }. . . . . . . . . . . . . . . . . . . } !. . i ii《..ノ゛;;;;;;;;/; l .,ノY′ ._.,,.. i. . { ヾ. . . ム. . . . . . . . . ニ=く i. . .! 、 .rリ;; ,、;..;゙h、 ; .,ノ.//. l. .i {. . j`ーt . . . . . . ゞ. . ヽ , . . i .`''x、. ,i./;,..りヽ.!ヽ;;;.,、 、,レ゙゙ ;イ. ! rv゙. . 7 .イ. . . . . . . . ミ=. . . Y∨. . イ. .!`i;;/..-'゙./ ,r;;;;;;;;゙!〉;ゞ"! .,r ||'-、. ヾ .ヽ、._ |. . . 彡/. . ` ̄´. . . . ヾ 、斗'. .〃ノ. / //".;.,ilト.; /.; ;;; ;;;;;;;;;;;;.!; /;;;;;;;;; l `´ ̄ i. . . . . L . . . . . . . . . . . . -=彡'フ/イ |;;. ;..; .;;;セ.. /‐l.; ;;;;;;;;;;;..l;;;;.l.;;;;;;;;;;;;;;;| `TIi厂. . . . . . . . . . . . . . . . ゞ=ニ≦" / ..;;;ilゞ.... _/.;;;;;.;;;;;.ヽ,_.l.....;;;;;;;;;|.; , イ´. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ゞ叨 ;|;; ;" ;; ; ...;;;´.;;;;;;;;;;;.! ./. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . \ ;.!;;; テ';; ;;;;;; l.;、 .i..,,、 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ゞ'リ'-、 !\. ,,. / . /.、 .,,/ ;;;.l. '.二- .'; ;;;; l|ヽ ;゙.l.;゙ヽ,..t、. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .ベL ` .´ `‐lへ / (,,xコリ ;゙ヘ`- \ \;;;;;.゙";゙'-ッ. ;;;;;.!;;;;;.∨;゙'j、 ∧ . . . . . . . . . . . . .'t 、, .、 `'!=、,.|ゝ..!゙'/;;;; / .,./ ;;;l゛ ...;;;゙、._,,,,.. -‐; ;;;;;;;;;;;;;;ヽ..;.. ;;;;;|.;;;;;;;;;;;;;;; l. ..;;;;_.. -‐ . . . . .l.; \ |\. `′ ;,rl;;;.,i'く 彡'".! .;;|ii ‐´ ,.. - ;;;; ;;;;;;;;`'-x, / ; ;;;;;;;;;;;; l,,-''I;;; ム、 . . . lヘ.l.;;;;;;゙イ.;;;゙ \ ./゙;;l./ ./ ┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫【スキル】○タイプ・フォーマルハウト(アルテミット・ワン):EX 種別:特殊自陣に対するランクがEX未満のスキルを全て無効化する。また宝具の使用の際、魔力消費を1/2にする。クトゥグアはフォーマルハウトのアルテミットワンである。もっとも……アリサは転生体に過ぎないのでこの能力は大幅に制限されており、フォーマルハウトからのバックアップは殆ど受けていない。地球人諸君、おまえたちはこれより永遠に我々に隷属することになる。抵抗は無意味だbyクトゥグア○魔力放出(生炎):A++ 消費魔力:1回ごとに20 種別:魔術戦闘時、【筋】【耐】【敏】が選ばれた場合、該当する自身のパラメータに+15の補正を加えることができる。さらに相手の属性が善を帯びている場合、さらに+15の補正を加える。自身の肉体に魔力を帯びさせ、瞬間的に放出する事によって能力を向上させるスキル。アリサは自身に神の炎を身に付けることで、神霊の守りすら打ち抜くことが出来る。○神性:A+勝率に+20%の補正を与える。ただし、同じランク以上の「○神性」が敵陣にある場合、この補正は無効となる。クトゥグアの転生体である彼女は高い神性を持っている。○バーニングスラッシュ:A+ランダム戦力の比較において、最初に使用される自陣のパラメータに+(何れかのパラメータの値÷2)を加える。尚選ばれるパラメータはランダムである。邪神の力を最大限生かしたラスボス特有の2回攻撃を再現した物。クトゥグア曰く、ラスボス曰く複数行動はぜひとも欲しいとのこと。 ┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫【宝具】○固有結界”フォーマルハウト”ランク:A+++ 種別:対界宝具(本来は対星宝具) 消費魔力:200この宝具は常時発動される。この宝具が発動すると以下の効果が発動される。・対人宝具以外の宝具はランクA以上でなければ使用できない。~他効果不明~ コ ル ヴ ァ ズ ソ ー ド○全てを燃やせし邪神の剣ランク:A 種別:対人宝具 消費魔力:100戦闘時、優位を取るたびに敵のそのパラメータを-20する。またその効果は戦闘外でも及び、この効果から回復するには霊地休息を10回か魂喰い3回に成功しなければならない。火鬼の炎で鍛え、刃の中に火鬼を封じ込めた邪神の剣。あらゆる可燃物に刀身で触れるだけで燃え上がらせることができ、また不燃物であっても焦げ付かせることができる。強大な破壊力を持つ武器だが、使用するたびに正気を蝕んでいくシロモノ。使用しすぎると、クトゥグアの奴隷になる……だがアリサ自身がクトゥグアなのであんまり関係ない。 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ +クトゥグア ドラゴンモード ┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━┓ 【名前】:バーニング・アリサ(クトゥグア&ドラゴンモード) 【レベル】:130 【アライメント】:混沌・邪神┣━━━━━━━┳━━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━╋ 【筋】:100 【耐】:100 【敏】:100 【魔】:130 【運】:0 【宝】:130┣━━━━━━━┻━━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫ ._..-シ'′ ,ノ./ .,ν ,/゛ ./ / ._..-'"゛ _..-'″../ . l゙ .,i''レ′ ,ノ/゙,, ,..-'" / _../ .,i',゙_z-‐'" メ し¨¨" ̄ ̄ ̄゛て_ニニ--‐''" ̄ ̄ ̄ /゛ ./ / ,i〃゙ ,..-'"゛ .,/ン''"゛ .‘゛ . _ノ'" ..i | / 'リ′/ f'" _,, -ー'''"゙゙'” 〃./ / ./ . / ,,-._..-'"゛ ______ / し 〃/ ! ./ ,. /し'" _z-ー¨¨¨⌒´ ⊇ニニ二二二二/゛ / / ,iソ゛ ,..‐/,/ _z─-‐'" -‐‐ニ二 " / / / // / ,イ ! マ\ \\ \ ∨/∧ ハーz___ .`''-.,゙' 〃 / 7 / . / / / / / } ゚, .\ \ < V ∨/∧ Vハ\ ゙゙'㍉. `'-、. ./.! ! ,’ / . / / / ,’ / ! ,\ \ \>、_’、_ V ∧ ゚∧ `'―'''''^″ .`''-..、 .i.l",! i . / , / // ,゚ ,} / . , \ \ ` ゚, 「`ー=→ ∧ ___ .,ill | l // { l / { ,゚7=ト!、 ゚, {、 ゚, _ >、 く } | ト, , ∧ `\ ̄´ ./リ ,! ./ . / /! ,{ ! | {/_! L _¨_ーV! \ ,ー' _, -<゚<ー ,}_i !ハ ト, ∧ ヽ .i''i.! .ll゙ / / | l ,{ i .! {゙i{ んり三!ト V, ∨∧ んりハ ` リ`ー=→リハ ミ | | .! / ∧{∨{∨ ∧〈 ゙ ∨乂ソ,リ ∨ ∨ ,{乂ソ,リ // ,イ / ゚,゙ ∨/ ││./ l , / ゚{ V゚ V ∧゚, .ゝZ彡 \ \ ゝZ彡' /,イ,リ 《 リ,∨∧V/ 'ニー ,,_ .l l .! .ネ ! |/ ∨ \ ゚ムヾ、⊂⊃ , ⊂⊃ イ ノ// } V,∧V/ ! l l ! rx / { \ハ / ,゚| ∨, ∧V/ \ 廴__ ヽi .|| l、| Y ! { {ヽ 、 , - 、 / },リ ,イ | V,∧V ゙''-、 | ″ ∥| ! r‐、(`L゚, !V ト, \ / /} /l,リ V,∧゚ ゙''-、、 │ .、゚/} Y⌒ヽ \ V{ ∨∧\ ≧x x≦´ . /イ / ,リ ∨, ∧ ゛..ヽ、i,,ト .カ. i ├x ゚ } {_ ∨ \ヽ /\ ` ー ゚ /\ // / V, .i .゙!//! l l 乂-' ノ ゝ-_i-’ |! / / 、 r' ∧\ ´ } ゙'、|し l レl l !ゝ V/ { .! __ / ∧ . / } _| ∨/ /i \ _ | {i !、.l ヽ V ゚, , リ¨ニ゚ / . / ∨∧ ┌゚、_ . 〉 / ! Vニ >、 _ | } |{ヽ ㍉、 ヽY⌒ヽ ヽ }´ . / . / __,ム゚Vハ ! |! /∧ __}__ V >、 _ | イ ノ し、.\ 丶 .'ト, ∧∨/∧ / / /´三三≧xハ」_レ゚/≦三三} ∨ i ヽ! .{ .i| ./ イ. `-..} l\ ヽ `'-..,_ _,,〃 ._..-'"∠z-'" { ィ / イ /レ }〟 .}ヽ, .ヽ, `'-,ヽ ´゙¨¨¨¨¨´"゙゙´ ..┴'″ `゛/ / / _..-゙ /リ. \ \\ \ {し¨´ ~゛ {┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫【スキル】○タイプ・フォーマルハウト(アルテミット・ワン):EX 種別:特殊自陣に対するランクがEX未満のスキルを全て無効化する。また宝具の使用の際、魔力消費を1/2にする。クトゥグアはフォーマルハウトのアルテミットワンである。もっとも、アリサは転生体に過ぎないのでこの能力は大幅に制限されており、フォーマルハウトからのバックアップは殆ど受けていない。地球人諸君、おまえたちはこれより永遠に我々に隷属することになる。抵抗は無意味だbyクトゥグア○神性:A++ 種別:一般勝率に+30%の補正を与える。ただし、同じランク以上の「○神性」が敵陣にある場合、この補正は無効となる。クトゥグアの転生体であるアリサは高い神性を持っている。○魔力放出(生炎):A+++ 種別:魔術 消費魔力:1回ごとに20戦闘時、【筋】【耐】【敏】が選ばれた場合、該当する自身のパラメータに+20の補正を加えることができる。さらに相手の属性が善を帯びている場合、さらに+20の補正を加える。自身の肉体に魔力を帯びさせ、瞬間的に放出する事によって能力を向上させるスキル。アリサは自身に神の炎を身に付けることで、神霊の守りすら打ち抜くことが出来る。○いざなぎ流陰陽術:C+ 種別:魔術戦闘時、パラメータ【魔】を選択された時、敵陣営の自陣に対するパラメータを下げる効果を10点まで無効化しそれを相手に返すことができる。日本特異の発展を遂げた魔術体系のなかでも、さらに特異な発展を遂げた魔術体系。本来、適性は殆どないが、アリサはそれをスペックと誰かさんの教えによって補っている。○ルーン:A+++ 種別:魔術情報収集の成功確率を+15%上昇する。さらに戦闘使用時に選択したパラメータに対して+10の補正を付与する。それが【魔】であった場合さらに勝率を+10%上昇する。(その他参戦の場合は5%になる)北欧神話起源の魔術体系。オランダにはオーディンの血を継ぐヴォルスングの子孫が存在しており、ルーンの体系的な研究も良く行われている…だがここまでアリサの適性が会ったのは正直びっくりものである。ちなみにガンドも放てます。○テンゲル:A+ 種別:魔術敵陣営の神性スキルのランクに応じて、勝率を得る。(ランクEが5%ランクA++だと40%)さらに相手がモンゴル出身であった場合勝率をさらに50%得る。古代モンゴルから信じられている宗教&魔術系統。このままでは使えないカス魔術。……と思いきや進化したことでレベルが上がっている。┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫【宝具】○固有結界”フォーマルハウト”ランク:EX 種別:対星宝具 消費魔力:200この宝具は常時発動される。この宝具が発動すると以下の効果が発動される。・このキャラクターにはいかなる対人・対軍宝具も適用されない。また対城以上であってもランクA+以下はキャンセルされる。・戦闘全参加者の令呪の効果が発揮されるには、現在持っている令呪を全て使用しなければならない。・ランダム戦力の比較において、自陣のパラメータに+(何れかのパラメータの値÷2)を加える。・この宝具の使用後は精神の主導権をクトゥグアに譲り渡す。邪神クトゥグアが封印されし土地を一部再現する固有結界。これでも完全に再現しているわけではなく、ほんの一端にしかすぎないが並み英霊では近づくことさえできない。 コ ル ヴ ァ ズ ソ ー ド○真・全てを燃やせし邪神の剣ランク:A++ 種別:対神宝具 消費魔力:150戦闘時、優位を取るたびに敵のそのパラメータを-40する。またその効果は戦闘外でも及び、この効果から回復するには霊地休息を20回か魂喰い10回に成功しなければならない。火鬼の炎で鍛え、刃の中に火鬼を封じ込めた邪神の剣。あらゆる可燃物に刀身で触れるだけで燃え上がらせることができ、また不燃物であっても焦げ付かせることができる。だがその使用者がクトゥグアの化身たるアリサが使っているのでスペックが大幅に上がっている。強大な破壊力を持つ武器だが、使用するたびに正気を蝕んでいくシロモノ。使用しすぎると、クトゥグアの奴隷になる……だがアリサ自身がクトゥグアなのであんまり関係ない。┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
https://w.atwiki.jp/loli-syota-rowa/pages/330.html
「おい、しっかりしろや!」 シャナと小太郎が到着したのは、全てが過ぎ去ったあとだった。 そこにいたのは生の終わりを迎えようとしているボロボロの少女だけで、拡声器を使っていたであろう襲撃者の存在はどこにもない。 そのことに憤りを隠せないのがシャナと小太郎の共通見解。 特に、戦いは男のものであるという考えを持っている小太郎は、自分と同い年くらいの少女が争いに巻き込まれ、無残な姿になっているという現実に対して怒りを煮えたぎらせていた。 ……そう、ここまでならこの二人の考えは一致していたのである。 小太郎は手早く少女の肩に掛かっていたランドセルの紐を外し、その体を仰向けに横たわらせる。 そして、ほんの一瞬だけ躊躇した後、自身の獣耳を彼女の胸の中央、左右の肋骨の境あたりに当ててみる。 一人の少女に死が迫っているのだ、小太郎の中にあった気恥ずかしさなど一瞬で消えうせた。 子供とはいえ、仮にも女性だ。本来なら男である小太郎よりもシャナが率先して行動すべきところなのに、 事ここに至って、なぜかシャナは傷ついた少女を即座に助けようとはしなかった。 そのことに微かな苛立ちと不可解さを感じつつも、小太郎は耳に神経を集中させる。 トクン……トクン…………トクン……。 「! まだ生きとる! とにかく手当てせんと――――!」 こんな病院でも、探せば応急処置道具の1つや2つは見つかるはず。 行動指針を定めた小太郎は、いい加減何もしようとしていなかったシャナに協力を仰ごうとした。 そこで彼は、自分の眼が捉えた信じがたい現実を前に凍りつくことになる。 「……、……何、しとるんや、シャナ……?」 シャナの姿を追い求めていた小太郎が見たもの。 それは、手当ての邪魔になるからと床に投げ捨てた赤いランドセル――重傷の少女の持ち物をあさましく漁る、長い黒髪の後ろ姿。 少なくとも、小太郎にはその光景が主人の留守を狙う下劣な空き巣に見えて仕様がなかった。 小太郎が瀕死の少女の様子を診ているあいだに中身の検品を終えたのか。 シャナは期待はずれだったとでも言いたげな表情を浮かべながら、ひびの入った窓ガラスを通して外の森を眺め始めた。 ――これでは、まるで最初から助ける気などなか――――。 小太郎は首を左右に振ることで、今自分が考えようとしたことを否定し、努めて明るくシャナに問いかける。 「……あ。…………あー、あれやな! ランドセルの中に包帯でもないかと探してたんやな、そうやろ?」 小太郎は切望する――頼むからそうだと言ってくれ、悪い考えを吹き飛ばす答えを返してくれ、と。 ここに来るまでに、幾度となく言葉を交わした少女が、死に掛けた子供を見捨てるような冷血な人間であるはずがない。 彼の胸中には、確信にも似た強い想いがあった。 そんな、少年の願いは――――。 「何で私がそんなことしなければならないの」 届かない。 足許がガラガラと音を立てて崩れ落ちていく感覚。 会って数時間しか経っていないというのに、シャナの突き刺すような攻撃は 小太郎にとって耐え難いものとなっていた。 「おまえ、……人を助けるために……ここまで来たんじゃ……」 「勘違いしないで」 キッパリと断言する。 「私はアラストールを探すためにここまで来たの。人助けなんかのために来たわけじゃない」 シャナの言葉は冷酷な銃弾だった。 一言発せられるたびに小太郎の精神に侵入し、その心を削り取っていく。 立ち尽くす小太郎が反論を思案している最中に、シャナの追い討ちがどんどん続く。 「私はこの世のバランスを崩しかねないジェダを確実に討滅しないといけないし、 そのためなら、この島の人間がどうなろうと構わない。おまえに付いていったのも 戦力になりそうな存在が欲しかったから。ただ、それだけ」 彼女は目を据わらせながら酷薄にそう言い切った。 ……しかし、シャナが今言ったことには嘘と迷いが紛れ込んでいる。 まず、小太郎に付いていった理由だ。 シャナは小太郎に出会った直後に、なぜか彼女が最も激しい感情を寄せる少年、 坂井悠二とどこか似たものを感じてしまっていた。その正体を突き止めるべく 彼女は小太郎に同行し、道中で様々な話、主に自分が滞在していた御崎市での出来事 をぶつけて何か確かなものを得ようとしたのだ。 また嘘とは違うが、人間がどうなってもいいという点にも彼女の迷いがある。 確かに御崎市を訪れる前の彼女だったら、紅世の住人が事件に関わらない限り、 人間が何人殺されようと気にも留めなかっただろう。 だが、御崎市に来て悠二と出会った彼女は、彼から名前を貰い、そして彼を通じて 普通の人間との関わりを持ってしまった。 そのときからフレイムヘイズしか知らなかったシャナの中で、フレイムヘイズ以外のものが 占める割合が急速に増えていった。今では学校にも通い、友人と呼んでいい存在、 そしてライバルだと認める少女まで現れてしまったのである。 彼らがこの島にいたなら、口が裂けても「何人死のうがどうでもいい」 などとは口に出せないし、どんなに取り繕おうとも心中穏やかではなかったであろう。 ここで彼女は人間の命の価値について迷いを持ち、しかし悠二を始めとする 友人がいないのだからと割り切ってしまう。 そして、それが出来てしまえばシャナのフレイムヘイズが揺らぐ要因は全くないのだ。 自分に課せられた宿命と、見ず知らずの人間の命が拮抗することはありえない。 ここでなら彼女はシャナとしてではなく、悠二と出会う前の“贄殿遮那のフレイムヘイズ”として 振舞えるのである。 知人を巻き込むことがないという事実が、シャナの中で大きな安堵感となって表れる。 使命に殉ずる炎髪灼眼の討ち手として、思う存分に力を行使できるのだ。 それなのに。 「ふざ、けんな……」 少年の、搾り出すような声が届く。 「おまえはさっき、あんなに楽しそうに他のやつらのこと話してたやないか! そんなやつが、苦しんどる子を平気で見捨てられるんか!?」 ここに来てシャナは小太郎と話をしたことを後悔し始めていた。 小太郎に感じたものが何なのかを探るという、下らない目的のために 自分の弱いところ、御崎市での日常を散々さらけ出してしまったからだ。 未だ、彼女は自分の中の矛盾に気が付かない。本当に感情の一切を排除し、 フレイムヘイズのみでいようとするなら小太郎のことなど最初から放っておけば良かったのだ。 「知ってる連中がここにいても同じことを言えるんか!?」 「ッ……。そんなあり得ない仮定に……意味なんかない……ッ!」 図星だった。 小太郎の口撃はどこまでも的確に急所を突いてくる。 自分で分かっていることを、改めて他人に指摘されるのは 認めがたい屈辱のようなものがあった。 互いの激しい舌戦はクライマックスへと加速していく。 「世界のバランスを保つだの大層な目的を掲げとるくせに 目の前の女の子一人救えへん! それどころか助けようともせえへん! フレイムヘイズっつうのはその程度のモンなんか!?」 「ッ!?」 頭に血が上った小太郎は、遂にシャナの存在理由そのものと言っても過言ではない、 フレイムヘイズの理念に対して暴言を吐き出した。 平静さを装うとしていた彼女も、この言葉だけは見過ごすことを良しとしない。 一気に沸騰した思考が勢いあまり、シャナは余計なことを口走ってしまう。 「侮辱は許さない!! フレイムヘイズは存在の力を繰ればそんな傷なんていくらだって修復できる!」 「!? だったら治したれやっ!」 シャナの言葉が小太郎の心を刺したように、彼女もまた小太郎の言葉によって胸の中を刺激されていた。 ここには彼女が最近になって知った日常と呼ばれるもの、そしてその象徴である御崎市の人間はいないのに。 ここなら日常を一切排除して、自分の心の中を非日常で満たせるというのに。 目の前の少年が無理矢理心の中に日常を入れようとしてくる。 それがシャナにとってはむず痒くて。 「何度も言わせないで……! 私はジェダを討滅するの。こんなところで無駄な力を使いたくなんてない!」 その叫びを聞いた小太郎は歯を食いしばりながら、尚も食い下がろうとする。 恐らく小太郎自身も鋏で刺されたあの少女が、普通の手当てだけでは手遅れになることが分かっていたのだろう。 それでも何とかしたくて。でも何もできなくて。 当り散らすようにシャナと喧嘩を始めたら、そのシャナ自身が希望の鍵を握っていることが分かってしまったのだ。 手を伸ばせば届く。 だから、あきらめたくない。 その強情さに、お互い様ではあるがシャナもまた辟易していた。 もともと彼女は抑える必要がない場面においては気長なほうではない。 いい加減、決着を付けたいのである。 求めるのは一撃必殺。 小太郎を黙らせ、あきらめさせる言葉を彼女は模索する。 意外なことに、その思案時間は長くはなかった。 瞬きする間もなく小太郎に対する殺し文句が浮かび上がった……いや、記憶から呼び起こされたのである。 閃いたのは、 「――――それじゃあ、おまえ自身でも使う?」 かつて、とある少年に冗談のつもりで投げ掛けた問いだった。 意味が分からなかったのだろう。小太郎が怪訝な顔で尋ねる。 「……どういうことや?」 予想通りの言葉が返り、シャナが相手を試すような勝気な顔をしながら答える。 「簡単な話。おまえの存在の力をいくらか削り取ってそいつの修復に充てるの。 ……当然、おまえの力を消耗させることになるけど、命を繋ぎとめる程度の治癒はできる。 どうするの?」 シャナは心の奥底ではかつての再現を期待していたのかもしれない。 坂井悠二は親友やクラスメイトを救うため、自身を省みずにこの問いに即答した。 では、ここにいる犬上小太郎はどうなのか? 胸を張り、真っ直ぐこちらを見ながら堂々と答えられるのか? 見知らぬ少女を救うために自分の力を差し出すことができるのだろうか? シャナは決して認めようとしなかったが、ある種の思いが彼女の中に確かにあったはずだ。 その証拠に。 小太郎が答えを窮するように塞ぎこんだ瞬間、明らかにシャナの顔に落胆の色が見えたのだから。 目論見どおり、犬上小太郎は沈黙した。 だというのに、シャナの怒りは静かに、激しく炎上し始める。 思考にどす黒いものがゆっくりと混ざり始め、歯止めが効かなくなっていく。 あれだけの大口を叩いていたくせに、犬上小太郎は自分の身が可愛いのだ。 自分では何もしようとしないくせに、下らない正義感を押し付けて無責任におまえが助けてやれと言い放つ。 身を挺する覚悟もないくせに、口先だけの優しさを投げ掛けてくる。 シャナの大嫌いな人種だった。 こんな人間に、悠二と同じものを感じていた自分に対して嫌悪感まで湧いてくる。 (自己犠牲もできないような人間が、悠二みたいな綺麗事を並べ立てるなんて……絶対に許せないっ……!) 最早、一分一秒たりともこの場にいたくはなかった。 脚に力を溜め込み、一刻も早く立ち去ろうとしたときに、小太郎の言葉が届く。 「あのさ……」 「何?」 「……存在の力って何や?」 「はぁ? さっき説明したじゃない。この世に存在するための力、 生命や物質の持つ根源的エネルギーのこと」 「……あー、ようするに、気みたいなもんやな? なんや、それなら簡単や。存分に使えや」 小太郎の目が弓を模る。 迷いが全く見えないその笑顔にシャナの動揺が広がった。 「っ、そんな簡単に?」 「グズグズすんな。助けられるんやろ? 早くやってくれや」 そう言って、またも満面の笑みを浮かべる。 シャナは戸惑いを隠し切れなかったが、……それも悪くはないと思ったし、不思議と気持ちも落ち着いていった。 小太郎に感じた悠二と同じもの、その正体がすこしだけ分かったような気がしたからだ。 その事に達成感や満足感のようなものを得たシャナは、小太郎の願いを汲み取るべく力を集中させ。 次の瞬間。 この世に、唯一無二の紅蓮の炎が現れ、炎髪灼眼の討ち手が顕現する。 * * * 「けっこうしんどいわぁ……」 小太郎が床にへたり込む。 彼の気を存在の力として取り込んだシャナは、時間を掛けて少女の銃創と刺し傷を塞いだ。 こんな傷いくらでも治せると言い放っていたが、治療を終えた今、内心では焦りを秘めている。 (力が抑えられてる……人間一人の存在の力をかなり吸収したのにトーチの燃え滓程度の効果しか出ていないなんて) 実際、重傷の部分は修復できたが、注ぎ込んだ存在の力に対する成果が驚くほど少なかった。 あれだけ力を投入したのだから、全快になって何事もなかったかのように目を覚ましてもおかしくないというのに。 傷が塞がったというよりはむしろ、上から薄皮を掛けてやったという表現のほうが正しい。 乱暴に扱えば再び傷が開き、今度こそこの少女は死ぬ。 もし、小太郎の気が常人なみのものだったら、シャナ自身の存在の力も使わなければ間に合わなかっただろう。 ともあれ、区切りはついた。次にすべきことは――――、 「これで、さっきの銃声の出所まで行けるな」 「ええ」 二人が治療に集中している最中に、またも建物内の壁を銃声が反響したのだ。 まだ、院内に複数の人間が残っているらしい。 少女を助けるために逸る気持ちを抑えていた二人が、首輪を解かれた猛獣のように 銃声がした方向を睨みつける。 そして、似たもの同士が、 「俺が」「私が」「「様子を見てくる」」 ……同じ言葉を口にする。 「……なんやて?」「……何よ」 誰かが、ゴングを鳴らしたような気がした。 「シャナはここで待ってろや!」 「小太郎こそここで待ってなさいよ! せっかく修復したそいつを置いていく気?」 「おまえに行かせたらまたケガ人放っておくやろ!」 「な……今度は助けてやるわよ!」 「何やその変化は?」 「うるさいうるさいうるさい!」 40回に届きそうな本日の口喧嘩。 今度はいつ終わるのか、それは誰にも分からない。 * * * 廃病院への新たな侵入者から逃げる道すがら、ブルーは再び4歳の姿へと変身していた。 双葉があの傷で生きているはずがない。武器を手に入れるという目的を果たせなかったのは失敗だったが 人を手に掛けたばかりの精神状態で正体不明の人間と接触し、かつ利用しようとする余裕など全くなかった。 ならば、とるべき道は一つ。今までに得たライフラインを失わないこと、すなわちイヴとビュティに合流し、 戦力を確保することだ。幸か不幸か、彼女は動揺した状態でありながら、その判断を下すことができた。 双葉を先回りしたときと同じ道を辿ってイヴとビュティがいると思しき廊下を目指す――――その道中であった。 両膝をついて座るイヴ、そして傍らにあるビュティだったものを見つけたのは。 想定外。 あまりにも予想の範疇を逸脱した光景にブルーは動きを止め、呼吸、そして瞬きを忘れる。 盛大な足音を立てて走っていたのだ、向こうがこちらの存在に気が付いていないはずがない。 不測の事態の積み重ねに眩暈まで覚えてきた。 そのような状態でも生存本能が自然に働いているのか、現状打開のための情報をブルーはその眼で求める。 目を引くのはこの世の終わりのような赤い血の池と、その中に横たわる両断された少女。 人間をあんなに簡単に両断できる支給品を隠し持っていたのか、それともあれがイヴの持つ力なのか? (何があったのよ!? ここまでするつもりなんてアタシには全然――!) パニックを起こした彼女の思考を強制的に止めたもの。 そして、咄嗟に逃げようとしたその足を地面に縫いつけたもの。 それは、――――血まみれの少女の視線。 イヴは感情のない瞳でブルーの姿を見つめる。涙は未だ枯れることを知らず、 それが当たり前であるかのように後から後から機械的に流れ続けた。 感情を失った何もない瞳……、――――否。 それは違った。少なくともブルーには違うと断言することができた。 ポケモントレーナーとしての彼女の洞察力、観察力。 それはブルー自身が奇妙に思うほどにこの状況下でも存分に発揮され、 手に取るようにイヴの内面を把握した。 ――――イヴは救いを乞うている。 初めて会ったときから常に気を払い続けてきたブルーに対してでさえ、助けを求めている。 そのくらい、どうしようもなかった。 イヴにとっての仲間でありライバルでもある青年も、憧れの存在である紳士もいないこの島で。 怖がりながら、疑いながらも彼女は人との繋がりを求めた。 その果てで、皮肉にも最初の友人を殺めてしまったのだ。 少女を取り巻く繋がりが木っ端微塵に吹き飛び、ありとあらゆるしがらみから解き放たれた今。 血染めの金髪少女が新たな繋がり、生きる意味を求めて青い少女をすがる様な目で見つめている。 ブルーがそのことに気が付いた瞬間。 彼女の揺さぶられ続けていた思考が一気に収束し、自然に言葉が溢れ出す。 「……何も言わないで」 ブルーはイヴに歩み寄っていく。 一歩、二歩、……一定のリズムが刻まれ続ける。 「……大丈夫。全部、分かっているから」 泣き止むことを知らない瞳が、眼前のブルーを捉えて逃がさない。 その双眸に、全てを包み込む聖母のような微笑が映し出される。 「アタシはあなたの味方よ」 瞬間。イヴの時が動き出す。 定量で流れ続けていた涙は耐え切れなくなったように勢いを増し、今まで弱っていた呼吸がその遅れを取り戻そうと貪欲に空気を求める。 そんなイヴの手を取りながら、しかし返り血がつかないように留意しつつブルーはイヴの話を聞く。 「……わ、たし、っ、おに、なの………」 「違うわ。……あなたは鬼なんかじゃない。たまたま運が悪かったのよ」 ブルーは心の中でほくそ笑む。 「イヴさん。アタシ、あなたのことを信じているわ。あなただけが頼りなの、本当よ。」 邪魔な双葉はこの手で始末した。 「この病院には、誰もいなかったし何も起こらなかった。……それで、いいじゃない。全部、忘れましょうよ」 錯乱を起こしていたビュティの息は既にない。 「一緒に逃げましょう。……ここは怖いことばかりだから」 思いがけず手元に残ったもの。 「アタシがあなたを守るから、あなたもアタシのことを守って……」 それは一番強力な手駒になりうる金髪の少女。 ブルーの言葉は猛毒だった。 たとえ、毒だと理解できたとしても拒絶は許されない魔性の蜜だった。 自責の念に狂いそうになった少女は容易くそれを受け入れ、恭順させられてしまう。 心の中で荒れ狂う波が鎮まることを願って、イヴはブルーの手を強く握り返した。 * * * アタシが、あなたを慰めてあげる。 アタシが、あなたの罪を許してあげる。 アタシが、あなたを愛してあげる。 だから。 アタシのための剣になって。 アタシのための盾となって。 そして。 最期のときは、アタシのために死んでね、イヴちゃん。 【B-3/廃病院・2F廊下/1日目/真昼】 【シャナ@灼眼のシャナ】 [状態] 健康。小太郎を頼れる仲間と認識。炎髪灼眼発現中 [装備] マスターソード@ぜルダの伝説(重量感あり、使えない事は無い) [道具] 支給品一式 [思考] 小太郎が残りなさいよ! 第一行動方針:双葉を小太郎に任せて銃声がしたほうの様子を見てくる 第二行動方針:コキュートスを見つけたい(アラストールと合流) 第三行動方針:小太郎の仲間(ネギとエヴァ)を探す 基本行動方針:ジェダを討滅する。 【犬上小太郎@魔法先生ネギま!】 [状態] 気を大消費 [装備] 手裏剣セット×12枚@忍たま乱太郎 [道具]支給品一式、工具セット、未確認支給品0~1 [思考] シャナが残れや! 第一行動方針:双葉をシャナに任せて銃声がしたほうの様子を見てくる 第二行動方針:ネギやエヴァと合流 第三行動方針:シャナのコキュートスを探す 第四行動方針:グレーテルの存在がやや気になる 【吉永双葉@吉永さん家のガーゴイル】 [状態]:気絶。腹部の銃創と胸部の刺傷は塞がったが、絶対安静 [服装]:血のついたオーバーオール、腹部にカラフルな包帯。 [装備]:メガネ@ぱにぽに [道具]:基本支給品一式、コキリの剣@ゼルダの伝説、ショックガン@ドラえもん [思考] 気絶中。 基本行動方針:このふざけた殺し合いを終わらせ、脱出する [備考]: 双葉は、「仮面の看護婦」の顔を見ましたが幼女のブルー(4歳)と同一人物であることにまだ気付いていません。 双葉はまだ名簿をちゃんと確認していません。知り合い(梨々)が参加していることに気づいていません。 血濡れの庭師の鋏@ローゼンメイデンは双葉の近くに落ちています。 【B-3/廃病院・1F廊下/1日目/真昼】 【ナノマシンポケモンと仮面のトレーナー】 【ブルー@ポケットモンスターSPECIAL】 [状態]:健康。微妙に精神的に動揺。4歳モード [服装]:白衣 [装備]:なし [道具]:基本支給品一式(食料少し減)、チョークぎっしりの薬箱、年齢詐称薬(赤×4、青×3)、 G・Iカード2枚(『聖水』、『同行』)@H×H、Lのお面@DEATH NOTE、ナース服 [思考]:予定外だけどうまくいったわね。 第一行動方針:病院からの脱出を優先。または、今後のためにも返り血の付いたイヴの服を何とかしてから脱出。 第二行動方針:生き残るためには手段を選ばない。自分の手も要所要所で汚す覚悟。 第三行動方針:4歳児の外見を生かし、イヴを利用する。自分の身を守ってもらう。 なお、使える戦闘要員なら増やしてもいいが、足手まといが増えるのは困る。 第四行動方針:イヴには、自分の正体がバレないようにする (=年齢詐称薬の秘匿、説明書の効果時間に基づいた12時間ごとの薬の摂取) 第六行動方針:レッドやグリーン、イエローのことが(第二行動方針に矛盾しない程度に)心配 基本行動方針:バトルロワイアルからの脱出、元の世界への帰還(手段は問わない) [備考]: ブルーは、ビュティが持っている傘に銃が仕込まれていることを知りました。 また、イヴが持っているアタッシュケースが仕込み武器である可能性を強く疑っています。 ブルーは、双葉を始末したと思っています。 【イヴ@BLACK CAT】 [状態]:左腹部に銃創、出血中。全身に中程度の打撲。 激しい精神的ストレス、混乱。精神中消費。 ビュティの返り血が服や髪に大量に付着。 自分を許してくれたブルーに恩義以上のものを感じている。 [装備]:アタッシュ・ウェポン・ケース@BLACK CAT、スタンガン@ひぐらしのなく頃に [道具]:基本支給品一式(食料少し減)、G・Iカード1枚(『左遷』)@H×H [思考] ブルーさん、ありがとう……。 第一行動方針:ブルーに服従し、命がけで守る 第二行動方針:一休を見つけたら、懲らしめる 基本行動方針:この殺し合いを止め、脱出する [備考]: アタッシュ・ウェポン・ケースの『捕獲用ネット』を使おうとして、間違えて『マシンガン』の引き金を引きました。 今後、『マシンガン』のスイッチを間違えることはまず無いと思われます。 【ビュティ@ボボボーボ・ボーボボ 死亡】 ※ビュティのランドセルと拡声器、神楽の仕込み傘(残弾なし)@銀魂 は遺体の近くに放置されています。 ≪103 不思議の国のアリスゲーム 時系列順に読む 113 君と共に弾幕を(前編)≫ ≪104 ETERNAL BLAZE 投下順に読む 106 遊ぼ♪≫ ≪060 being シャナの登場SSを読む 127 you-destructiv(前編)≫ 犬上小太郎の登場SSを読む ≪101 ギャグとシリアスの狭間で(前編) 吉永双葉の登場SSを読む ブルーの登場SSを読む 116 誰にだって勝つ権利はある/難しいのはその行程≫ イヴの登場SSを読む ビュティの登場SSを読む GAME OVER
https://w.atwiki.jp/ln_alter2/pages/186.html
銃と刀(後編) ◆76I1qTEuZw (前編から) 【4】 「英雄ならざるもの達の国」 ―― Anti-Heros ―― 青年は、追っ手の足音を背後に聞きながら、入りくんだ市街地を迷いの無い足取りで駆けていた。 彼は緑色のセーターを着て、腰のベルトに剥き出しの大太刀を挟んでいた。 そしてベルトの反対側には、パイナップル型をした手榴弾が2つ、引っかけてあった。 青年がとある角に飛びこもうとした瞬間、背後で銃声が響いた。 追っ手のパースエイダー(注・パースエイダーは銃器のこと)から放たれた散弾は、すんでのところで青年をとらえそこね、あたりの塀や建物の壁に細かい傷を刻みこんだ。青年は構わず角を曲がった。 チラリと青年が振りかえると、交通安全用に街角に設置されたミラーに、追っ手の姿が映っていた。 両手で長いパースエイダーを構えた、上はタンクトップ、下は迷彩柄のズボンの、若い女性だった。 やがて、少し遅れてその角を曲がってきた女が、再び発砲した。 青年はこれもまるで予想していたかのような動きで、近くにあった赤い郵便ポストの陰に飛びこんだ。 散弾がポストにも命中して、金属同士がぶつかる甲高い音を立てた。 青年はまたもや無傷だった。 女がポンプ式の給弾装置を動かしているその隙に、ポストの陰から走りだす。 「これで5発。排莢されたもののサイズから推察して、あの長さの弾倉に入るのは8発か9発ってところだろう」 青年は冷静にカウントし、 「あのマオという女、思ったより手強いな。射撃も正確だ。これは難敵を討ち残してしまったかな。 でも、地の利ならば俺にある。向こうもそれは気付いたはずだ。 弾も減ってきたし、そろそろ、焦れ始めてくるかな。仕掛けるには、いい頃合かもしれない」 「……そういえば、シズの野郎はこっちの方から来たのよね。すでに一度は通った道、ってことか」 青年がマオと呼んだ軍人風の女性は、シズと呼んだ青年の後を追いかけながら、小さく舌打ちをした。 シズは曲がり角があれば曲がり、街路樹があればそれが間になるように動き、しかし手近な建物の中に逃げ込むようなこともせず、当たりそうで当たらない、絶妙な間合いと位置を取り続けているのだった。 マオは橋の近くで威嚇に使った2発のあと、この追いかけっこの中で既に3発の弾を浪費させられていた。 「自分が利用できる遮蔽物も、あたしが発砲しそうな地形も、把握済みってことね。こっちの弾切れ狙い、と」 だいぶ軽くなってしまったパースエイダーを、恨めしそうにちらりと見た。 そしてすぐに顔をあげて、 「でも、あいつだって手榴弾の数は限られてるはずよ。まだまだ、あたしの方が……」 どこか自分に言い聞かせるような口調で、どこか単調にさえなりつつあったパターンで、シズの緑色のセーターの後姿が交差点を曲がるのを追いかけ、マオも少しばかり遅れて続いて、 「あ」 そこに、シズの姿はなかった。 傍にあった、喫茶店か何からしき店舗のドアが少しだけ揺れていて、そして、 「やば」 角を曲がったばかりのマオの目の前に、ピンが抜けレバーも脱落した手榴弾が1つ、転がっていた。 それを遠くに蹴りとばすだけの時間は、すでになかった。 マオはとっさにパースエイダーを身体の前にかざしながら、思いっきり後方に倒れるように飛びのいた。 大きな爆発が、起こった。 「……さて、今度こそ終わったかな……」 街角の小さな喫茶店、その店内で、シズはその爆発を確認した。 よく見れば、腰のベルトに引っ掛けられた手榴弾が、2個から1個に減っていた。 彼が背を預けていた木製のドアにも、手榴弾から飛び散った破片がいくつも命中したようだった。シズの身体にも、それなりの振動が伝わってきた。しかし、彼があらかじめ予測していた通り、厚い木の板を貫いたものは1つもなかった。 道路に面した喫茶店の窓ガラスは、全て砕け散っていた。もちろんガラスの破片が降り注ぐような位置は、シズは避けていた。 「悪いが、俺も英雄を気取るつもりはないんだ。策も練らせてもらうし、戦力を出し惜しみする気もない」 爆発の余波と土煙が収まるまで、シズはその場でたっぷりと待った。 割れた窓から、そっと外の様子を窺った。 見える範囲に動くものがなく、聞こえる範囲にうめき声も息遣いもないことを確認すると、シズは静かに隠れていた喫茶店から歩みでた。 手榴弾が炸裂した街角は、酷い有様になっていた。喫茶店だけでなく、周囲の建物の窓も、のきなみ割れていた。何か鮮やかな色のついたガラス片のようなものも落ちてるな、と思い、ふと頭上を見上げたら、そこにあった信号機もズタズタになっていた。 そして、死体も肉片も見当たらなかったが、爆発の中心から少し離れた所に、小さな血溜まりがあった。 そこから、血痕が始まっていた。親指ほどの血が、点々と通りの先へと続いていく。 血溜まりのそばには、散弾式のパースエイダーも落ちていた。 さっきまで、マオが撃っていたものだった。 「まだ続くようだが、確実に負傷しているな。けっこうな出血だ」 ブービートラップの可能性に注意しながら、シズはパースエイダーを拾い上げた。 重要な機関部に、比較的大きな破片が食い込んで、使い物にならなくなっていた。これをまた撃てるようにしようと思ったら、専門家による本格的な修理が必要なようだった。 「少しでも身軽になるために、諦めて捨てていったか。思い切りがいいな」 ちなみに、銃身の下のチューブ型の弾倉には、シズの推測よりも1つだけ少ない数の弾が残されていた。 続いてシズは、その場に膝をついて血溜まりをじっくり観察した。 軽く指先で触れて、液体の感触や匂いも確認した。トラップや欺瞞に使われることもある、絵の具やケチャップなどのまがい物ではなく、やはり新鮮な血液であるようだった。 ただ、それが誰の、何の血なのかまでは、判断する材料がなかった。 「目で見た限りでは、不自然なところはないか。陸、お前はどう思……」 言いかけて、シズは口をつぐんだ。 頭を軽く振る。溜息とともにデイパックを眺め、 「まったく、おまえの鼻を頼りにできないというのは辛いな。だが、これも俺が決めたことだ」 シズは、血痕を追って歩きだした。 追う者と追われる者が、逆転していた。 血痕は、北東に伸びていた。 周囲の街並みから喫茶店のような商業施設が減り、より住宅地としての色合いが強くなっていった。 血痕は、小さな柵を乗り越え、比較的広い運動場を備えた、一階建ての建物の中に消えていた。 妙に可愛らしい、パステルカラーと動物の絵で飾られた建物だった。 「これは、幼稚園、かな……? 待ち伏せのつもりか、それとも……」 シズが言った。 既に片手に刀を握っていた。デイパックは、もう1方の手でぶら下げているだけの形になっていた。 「手榴弾の数に余裕があれば、手当たり次第に投げこむこともできるんだがな」 慎重に周囲の様子を探っていたシズは、小さくうなずくと柵を乗り越え、血痕を追った。 「ごめんね……。でも……」 マオが言った。その両手は、真っ赤に染まっていた。 乾きかけた血痕は、広い遊戯用の部屋へと続いていた。 屋内用の遊具がいくつもあるようだったが、その大半は部屋の片隅に寄せて片付けられていた。 シズは刀を片手で構えつつ、慎重にその中を覗き込んだ。視線を床の血糊から部屋の中へと移していく。 床から連なる赤い点線は、部屋の中央に延びて、そこにあった1つのテーブルで終わっていた。 テーブルの上には、鳥篭のようなものがあった。 「…………」 机の上は僅かに血で濡れていた。その上に、何故か布が被せられ、中身の見えない鳥篭があった。 羽音も、息遣いも感じられなかった。 「……あいつの血じゃ、なかった……?」 シズは、戦闘では邪魔なデイパックを足元に落とすと、それをそこに残したまま、遊戯室に踏みこんだ。 ゆっくり鳥篭に近づいて、少しの逡巡の後、長い大太刀の先端で、鳥篭を覆っていた布をはたきおとして、 「……なっ!?」 思わず悲鳴のような声を上げた。 覚悟していたものとは全く異質な、心から予想外のものを見てしまったような悲鳴だった。 鳥篭の中では、白目を剥き、ピクピクと痙攣し、半開きのくちばしからは異様に大きな舌を零れさせ、あまつさえ白い泡さえ吹いた、黄色い羽毛に包まれた鳥らしき生物が、 眠っていた。 すやすやと、眠っていた。 傷1つなかった。 血など、1滴だって流してはいなかった。 ただ、不可解なまでの寝つきの良さで、眠り続けていた。 そしてシズが悲鳴を上げた瞬間、部屋の隅にあった遊具の陰から、メリッサ・マオが飛びだした。 むき出しだったその左肩には、きっちりと包帯が巻かれていた。しかしそれでも十分には抑えきれず、早くも赤い血が滲みだしていた。左手には流血が伝った跡が、半ば乾きかけながらも残されていた。 左肩の傷ほどは深くないようだが、身体のあちこちにも細かい傷を負っているようだった。 止血をするタイミングを少しだけ我慢し、流れる血の跡をこの一撃のためだけに利用したせいか、その顔は貧血でかなり白くなっていた。 自分の血に濡れた手には単発式のハンド・パースエイダー(注・拳銃のこと)が握られ、まっすぐにシズに向けられていた。 シズが飛びのいて回避しようにも、既に遅かった。 銃声が、響いた。 【5】 よいこのじかん~マオおねえさんと武器(ぶき)についてべんきょうしてみよう~(3)そのさん:トンブソン・コンテンダー(とんぷそん・こんてんだー) 次は……って、誰よ、こんなマニアックな銃を持ってきた奴……。 はぁ。 あたしの支給品。 これが。 さいですか。 まったく、クジ運悪いわねぇ……。 いや、これは運というより、見えないどこかの誰かの悪意を感じるわ……。 コホン。 まあいいわ。今度はこれの説明ね。 気を取り直して、マオおねーさんの武器講座、再開しましょう。 トンプソン・センター・『コンテンダー』。 強引にでも分類するなら『拳銃』、ということになるのだけど、いろんな意味で『拳銃らしくない』変り種ね。 骨董品でもないのに『ある特性』のせいで現代に生き残った、他には類を見ない単発拳銃よ。 全長は約40センチほど。 拳銃にしては比較的長くて、でも、デザインは非常にシンプル。 それはまるで、競技用の単発ライフルを、そのまんま小型化したみたいな形。 複雑な機構も何もない。弾倉すらもない。 銃として最低限必要なものしかない。弾の装填も排莢も、中折れ式のバレルをいちいち操作して行わなきゃならないわ。自動式のオートマチックはもとより、リボルバーよりも遥かに簡略化された構造をしているのね。 だからもちろん、連射なんて無理。 デリンジャーでさえ2発は撃てるってのに、まったく潔いというか、なんというか。 そもそもこいつは、狩猟用ピストルとして開発されたらしいの。 それも、大口径の弾でないと仕留められない大型獣までカバーするタイプ。 散弾銃の説明の時にも少し触れたけど、動物を撃って仕留める、ってのは案外難しいモンなのよ。 だけど、難しいからこそスポーツやレジャーとしては意味がある。技量を磨き、競う余地もある。 で、散弾みたいに銃弾をばら撒くのでないのなら、1発当たりの命中精度と威力を高めるしかないのよね。 そして部品数が少なければ、それだけ銃の精度も保ちやすくなる。強度も高められるから、強力な銃弾の反動にも耐えられる、ってわけ。 道理は通っているのよ。一応。 あと、構造を単純化したことで、最低限の部品交換で色んな口径の銃弾が撃てるようにもなってるのね。 狩猟用ピストルも獲物の種類によって最適とされる弾丸は違ってくるわけで、だから売り出した側の意図としては、狙いの獲物に合わせて便利に使い分けられますよー、ってことだったみたい。 なにせその気になればライフル用の弾まで使えるってんだから、その幅はハンパないわよねぇ。 とはいえ、どこからどう見ても立派なゲテモノ銃。 最初のうちは、人気が出なかったようね。 そりゃあそうよ。いくら精度が良くたって、撃てるのが1発きりじゃ使える局面も限られる。バレル交換で複数の弾丸が使えるという長所も、そこまでするくらいならいっそ複数の銃を使い分けた方が確実だわ。ライフル弾も使えるって言っても、それなら狩猟用ライフルを使った方が早い。 でもそれよりも何よりも、独創的過ぎたのよね。 独創的過ぎて、理解されなかった。誰にも真価が分からなかった。 そんなコンテンダーが評判を受けたのは、現実の狩猟とは違う分野において。 動物の形をした金属板を撃って倒す、メタリックシルエットハンティング、っていう競技があるのよ。 その『重たい板を押し倒す』という競技の性質上、少しでも強力な弾が撃てる銃があれば有利なのね。だから大口径のリボルバーとか、デザートイーグルとかいった、人間相手に使うにはちょっと強すぎる銃が人気になったのもこの分野。 で、そんな世界で、拳銃弾より強いライフル弾も撃てる、命中精度もいい、となれば人気にもなるわよね。 コンテンダーがこの競技に向いているようだ、と分かってからは、生産が追いつかなくなるほど売れたこともあったようよ。 さて、そんな特定の競技では大人気の銃だけど、これを実戦で使えと言われても……ねぇ。 なにせ1発しか撃てないのよ? 1回ごとに中折れ式のバレルを折って前の薬莢を取り除いて、次の弾を込め直して……敵の目の前でそんな作業をしようってのは、ま、現実的な話じゃないわね。 銃身の交換で複数の弾丸を使い分けられる、という点も……まあ、手持ちの弾が尽きた後、敵から奪った弾丸を使いまわせるかもしれない、ってのは魅力ではあるけれど。でもそもそも、それだけコンテンダーを酷使する状況、ってのが思い浮かばないのよね。 あとは、実戦における拳銃の最大の強みである、携行性がいまいち悪いのよ。 デカい。長い。邪魔になる。目立つ。 大は小を兼ねないの。特に、拳銃の世界ではね。 とはいえ……その場にあるもので何とかしなきゃならないのが、私たち傭兵って存在。 武器を選べる状況ならまず選ばないコンテンダーだけど、手元にそれしかないなら仕方ないわ。 今までこなしてきた任務の最中にも、『残された弾はあと1発きり』、って状況は無かったわけじゃない。 その『最後の1発』のつもりで、それでも『当てられる状況』『勝つための状況』を作るしかないでしょうね。 ありあわせの材料を駆使して。 敵の予想もしなかったような状況を、作り上げて。 できうることなら、一瞬でも、相手の思考を真っ白にしてやって。 ……そこまで出来たなら、その『たった1発』にすべてを賭けよう、って気にも……! 【6】 「終わってしまった話」 ―― Ten seconds after ―― 「なあ、マオ」 「なに、シズ」 「最後に教えてくれないか?」 「なにを」 「今の策、どこまで本気だった?」 「ん~、手持ちのカードもなかったし、他にいい方法も思いつかなかったから。本気も本気だったわよ」 「そうか」 「どうせだから、聞いときたいんだけど……あの鳥篭、あんたはどう思った?」 「中に鳥の死体でも入っているのかと思っていた。それで負傷したかのように血痕を偽装したのでは、と」 「よっしゃ。計算通り」 「トラップが仕掛けられている可能性は、警戒していたが……まさか、『あんなもの』を見せられるとはね」 「爆弾か手榴弾でも用意できてれば、『あんなもの』に頼る必要なかったんだけどねー」 「ただ、心理的には本当に虚を突かれた。その点においては、俺の完敗だ」 「ああ、インコちゃんには悪いことしたわー。あの子を危険に晒すことには、少し良心も疼いたんだけど」 「インコちゃん?」 「あの鳥の名前よ」 「あれが、インコか。……あれでも、インコなのか」 「どうやら、そうみたい。あたしも未だに信じられないけどね」 「ねえ、シズ」 「なんだ、マオ」 「こっちも、最後に教えてくれない?」 「なにを」 「最後にあんたがやった『アレ』、狙ってなの? それとも、たまたま?」 「偶然、とでも言って欲しいのか?」 「……やっぱ狙って、だったのか。まったく、何をどうすればあんな芸ができんのよ」 「目と指と銃口を見ていれば、大体分かる。その点、散弾は分かっていても避けるしかないから、苦労した」 「はぁ……。でも、さっきのあの銃弾、本来は、ライフルに使う弾よ? 刀とか手首とか、折れないの?」 「真っ向からぶつけるんじゃない、斜めに当ててはじくんだ。この刀も相当な逸品で、そのお陰もあるがな」 「……あ~あ、やっぱ悪い夢よねぇ。弾丸を斬るサムライなんて。ほんと、さっきまでの悪夢の続きだわ」 「悪夢?」 「こっちの話よ。気にしないで」 「あーーっ…………」 「どうした」 「…………ったく、ドジこいた」 「そうか」 「……ウルズ6、ウルズ7……テッサと、カナメも……あんたらは、もっと、上手くやりなさいよー……」 「…………」 「……にたく、ないなぁ……くそぉ……」 「…………」 「…………」 「…………マオ?」 「……死んだ、か」 【メリッサ・マオ@フルメタル・パニック! 死亡】 【エピローグ】 「支給品の国」 ―― Stand by Me ? ―― シズは、袈裟懸けに斬られ大の字に横たわったメリッサ・マオの目を、ゆっくりと閉じてやった。 大太刀の切っ先がつけたその傷は、即死するほどの深さではなかったが、十分に致命傷だった。 窓の外の空は、すでに夜空とは呼べない明るさだった。 もうすぐ朝だ。 「そういえば、そろそろ放送とやらがあるんだったな。名簿とペンが必要になるか」 シズはそう言って、この部屋に入る際、部屋の入り口に残してきた自分のデイパックを拾おうとして、 「……これは」 硬い表情で、凍りついた。 デイパックに、大きな穴が開いていた。 その穴から、まだ温かい血が、静かに流れ出していた。 「さっきはじいた弾丸が、ちょうどここに飛んできたのか。なんという、偶然だろうね」 シズは、荷物の中を改めた。 白いふさふさした毛を真っ赤な血で染めた、陸が引っ張りだされた。 大型獣の狩猟にも使われるライフル用の強力な弾は、大型犬の心臓のあたりを綺麗に破壊していた。 苦しむ間すらなかったであろう、即死だった。 水の入ったペットボトルも、その大半が壊れて中身を零れさせていた。 地図も名簿も、陸の血と水まみれてほとんど読めなくなっていた。 丁寧に探せばまだ使えるものは見つかったかもしれないが、シズはそれを諦めた。 代わりにシズは、マオの遺体が持っていた荷物を、デイパックごと奪うことにした。包帯は少し減っていたが、地図や名簿などは一通り揃っているようだった。 彼女が最後に持っていたハンド・パースエイダー(注・拳銃のこと)も、少し迷った末に拾って入れた。 「せめて、陸だけでも葬ってやらないとな。探せばシャベルくらいあるだろう。花壇あたりなら楽にできるかな」 シズはつぶやいて、 「お前は、最後まで俺に従うつもりだったんだな。あの不意打ちの時、警告を発することもできたろうに」 いまさら気がついたかのように、溜息を漏らした。 そして陸の死体を眺めた。 その眠るような死に顔までもが、どこか笑っているようだった。 「なら、私も自分の決めたことをやり遂げよう。お前が自分の決めたことを貫き通したようにね」 そう言ったシズの顔には、いままでにない、静かで穏やかな笑顔が浮かんでいた。 「オッ、オハ、オッハッ……オハヨッ」 「おや、起きたのかい」 陸の遺体を注意深く抱き上げたシズは、そして急に上がった声に振り向いた。 銃声にも目を覚まさなかった例の醜いインコが、意味不明な痙攣と共に首を傾け、言葉を発していた。 そんなインコちゃんに、シズはしかし、腕の中の陸と見比べ、小さく微笑んで、 「そうだね……お前も、私と一緒に来るかい? “支給品”なら、私も無理に殺す必要もないようだし」 「クッ、ククク、クルシューナイ!」 「苦しゅうない、と来たか。じゃあ、行こうか」 「アサーッ! オッハヨー! アーサー!」 「ああ、朝だね」 シズは答えた。 片方の脇に陸の遺体を抱え、もう一方の手でインコちゃんの鳥篭を提げ、そのまま遊戯室から出て行った。 袈裟懸けに斬られた女の遺体と、穴が開き血で汚れたデイパックだけが、その場に残された。 外はすっかり明るくなっていた。 もうすぐ、日が昇る。 【C-4/市街地・C-4の北東の隅のあたり・小さな幼稚園内/一日目・早朝】 【シズ@キノの旅】 [状態]健康 [装備]贄殿遮那@灼眼のシャナ、パイナップル型手榴弾×1、インコちゃん@とらドラ!(鳥篭つき)、 陸@キノの旅 の遺体 [道具]デイパック、支給品一式、トンプソン・コンテンダー(0/1)@現実、コンテンダーの交換パーツ、 コンテンダーの弾(5.56mm×45弾)×10 [思考] 1:まずは今いる幼稚園の花壇あたりにでも、陸を埋葬してやる。 2:優勝して、元の世界・元の時間に戻って使命を果たす。 3:未来の自分が負けたらしいキノという参加者を警戒。 4:インコちゃんを当面の旅の道連れとする。 [備考] ※参戦時期は、「少なくとも当人の認識の上では」キノの旅6巻『祝福のつもり』より前です。 腹部に傷跡が残っているかどうかは不明です。冒頭の陸の考察の真偽はまだ不明です。 ※自分のことを、「俺」でなく「私」と呼ぶようになりました。 ※今のデイパックおよび支給品一式は、シズに支給されたものではなく、元はマオの持っていたものです。 ※C-4市街地の北東部(幼稚園の建物の中)、メリッサ・マオの死体の傍に、 穴が開いたデイパック、血に濡れたり穴が開いたりしている支給品一式、が残されています。 ※C-4の、川の北東側の市街地のどこかに、壊れたモスバーグM590(3/9)@現実 が落ちています。 その地点から幼稚園まで、点々と血痕が残されています。 【パイナップル型手榴弾(マークⅡ手榴弾)@現実】 シズに支給された。 あまりに有名な手榴弾のスタンダード。元は第二次世界大戦の米軍のもの。 3個セットで支給された。 【トンプソン・センター・コンテンダー(G2)@現実】 現代では珍しい、単発式で中折れ式の拳銃。 具体的には2000年代になってからグリップなどに手が加えられたG2モデル。 初期状態でセットされていたのは、米軍のM16ライフルと同じ5.56mm×45弾と、それを撃つための銃身。 また、同じ弾が予備用として10発同封されていた。 なお、口径違いの弾用の、交換パーツも何種類かセットで同封されている。 (具体的にどの弾のものがあるのかは不明です。詳細は後続にお任せします) 【インコちゃん@とらドラ!】 高須家のペットのインコ。 獣医でさえも「これ本当にインコですか?」と素で疑ってしまうほどブサイクな容貌を持つ。 特に寝ている時の寝顔は強烈。 元々声真似をするインコだが、妙に言葉が達者で、どこで覚えたのかよく分からない言葉を放つ。 知能自体はただの鳥、のはずなのだが、妙に周囲の人間と会話が噛み合う。 また、なぜか自分の名前だけはきちんと言うことはできない。 今回、彼の住処である鳥篭と、夜間その鳥篭にかけてある布のカバーがセットで支給されている。 投下順に読む 前:明日のきみと逢う為に 次:ルドラの秘宝 時系列順に読む 前:明日のきみと逢う為に 次:ルドラの秘宝 前:コロシアムをもう一度 シズ 次:「葬儀の話」― Separation ― 前:コロシアムをもう一度 メリッサ・マオ 死亡
https://w.atwiki.jp/jojosyana/pages/81.html
ジョジョとシャナの奇妙な冒険 メロンパン6個目 1 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2007/11/23(金) 16 26 05 ID bSltsxE4 アニキャラ板の住人の方々始めまして。 マロン板から引っ越してきました。 以後お見知りおきを。 SSメインですが、雑談もどうぞ。 荒らしは封絶かスタープラチナ・ザ・ワールドで止めよう。 職人のSS投下には惜しみない心からのGJを贈ろう。 前スレ関連 シャナが助けたのが空条承太郎だったら・・・ http //anime2.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1164087645/ ジョジョとシャナの奇妙な冒険 メロンパン二個目 http //anime2.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1170846710/ ジョジョとシャナの奇妙な冒険 メロンパン三個目 http //anime2.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1176712294/ ジョジョとシャナの奇妙な冒険 メロンパン4個目 http //anime2.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1180713209/ ジョジョとシャナの奇妙な冒険 メロンパン5個目 http //anime2.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1190984588/ まとめサイト http //www26.atwiki.jp/jojosyana/ 2 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/11/23(金) 17 00 11 ID vzDW46Tw 2GET!+1乙! 3 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/11/23(金) 17 09 20 ID KqNsfK5o 新スレキタ━━━(゚∀゚)━━━ッ!!1乙! 4 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/11/23(金) 17 41 00 ID /UpPkdjC 1乙! ところで此処でAAでの 1乙はして良いのか聞きたいんだが 7答えてくれッ! 5 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/11/23(金) 20 58 15 ID bSltsxE4 いきなりのおかしな発言を許してほしい。 仕切る様な発言で申し訳ないが、前スレからの教訓としてジョジョファン・シャナファン共に、両作、及び両ファン同士を尊重する事がこのスレでは肝要だと思う。 シャナもジョジョも、両作共に素晴らしい作品であることに変わりはない。 だからこそ、見事なクロス作品が生まれた。 皆、このスレと職人様に期待する意思は変わらない。 漏れは応援しかできん立場だが、期待する者の一人として、僭越ながら、マジレスする。 6 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/11/23(金) 21 19 01 ID StP5DGCW 1 スレ立て乙かれさまでした。 5 クロス物で最も大切な心。 これからは誰一人無くさないようにしてほしい。 7 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/11/23(金) 21 31 26 ID vzDW46Tw 5 良いと思うが、そんなに難しく考える必要はないと思うよ。 ・職人には最低限の敬意を払う。 (素直に自分の感想を書き込み、無理な賛美や無意味な誹謗中傷はしない) ・自分の価値観の強引な押し付けは止める。 (作品、キャラの好き嫌いは人それぞれなのだからお互いに過度の干渉は止める) ・雑談するのは良いが喧嘩はしないようにする。(空気を読む) 最低上の3つを守ればこのスレは大丈夫だと思う。 大丈夫だろ?人が守るべき最低限のルールなんだから。 あと、確かにここはジョジョとシャナのクロススレだが 無理に両作品を好きになる必要はないと思う。 ジョジョ又はシャナが嫌いだという人も来てくれて良いと思うし、 職人の中にもジョジョは嫌いだがシャナとのクロスSSなら面白そうだから 書いてみたいという人も現れるかもしれないしね。 とにかく大事なのは住人が互いに空気を読んで場が荒れないようにする事だね。 まぁ大丈夫っしょ。このスレID出るから自作自演出来ないし。 それじゃ投下まで雑談でもして暇潰しましょ。 8 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/11/23(金) 21 34 46 ID CW4h5jI3 1の命がけのスレ立て! 僕は敬意を表するッ! 5 7 まあ、そこらへんは各人のモラルにまかせてスレを進めていけば良いのではないかと 9 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/11/23(金) 21 44 49 ID bSltsxE4 いやはや、いきなりのマジレスすまんです。 6さんや 7さんみたいに、平和なスレを目指してる方がいてうれしいよ。 前スレの流れでいきなり立てたもんで、又、荒れやしないかと怖かったんだけど、いい人達が集まってくれそうで何よりですよ。 10 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/11/23(金) 21 57 00 ID vzDW46Tw 9 「眠れる奴隷」が目覚めたといった所か。 悪質な荒らしに粘着されても強い「覚悟」と共に 戦い耐え抜いた全ての職人と住人達に最高の敬意と感謝を。 11 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/11/23(金) 22 06 06 ID bSltsxE4 おお、 8さん!! も、漏れ涙目(笑)。 お互い、がんばりやしょう。 12 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/11/23(金) 22 11 33 ID bSltsxE4 みんな、白金と灼眼の輝きですよ 10さん。 13 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/11/23(金) 22 21 48 ID /UpPkdjC 皆大袈裟に喜びすぎだなw それだけ嬉しいのか…じゃあ、俺、投下する為に頑張って書くよ! プロットすら出来てないけど! 14 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/11/23(金) 22 22 30 ID StP5DGCW 12 「白金と灼眼」て限定しないでくれないかな。 誉れ高き存在はまだまだ居るから「誇り高き意志」とか形容してほしいんだよ。 例が陳腐で悪いけど。 15 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/11/23(金) 22 36 31 ID cfTyovGs 最近読み始めたんだけど無冥さんのやつはもう見れない? 16 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/11/23(金) 22 40 29 ID StP5DGCW 15 1のまとめサイトで今まで投下された作品を読めるよ。更新されていればだがね。 17 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/11/23(金) 23 12 07 ID CW4h5jI3 wikiはどうやら最後まで更新されてるみたい 管理人さん乙 18 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/11/24(土) 00 49 59 ID EzRz9KJl 14 失敬、軽率だた。 両作とも讃える言葉が思いつかなかったもので。 19 :名無しさん@お腹いっぱい。[age]:2007/11/24(土) 13 54 39 ID B4I6E+H0 昨日のシャナ見てジョセフと姐さんの共闘を妄想した 20 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/11/24(土) 16 04 42 ID U9G2BsB4 で~~~~~、愛を誓い合った恋人ならともかくよォ! このオレがそんなブスのために闘えるか、バーーーーカ!! 21 :マロン名無しさん[sage]:2007/11/24(土) 16 10 12 ID dfZ87+Ms 20 消し炭にされるぞ、ジョセフ・・・・ 俺は早く花京院と姐さんのコンビが見たいな。 トーガの中に隠れた花京院を攻撃すると 「大当たりィィーーーーー!!(姐さん)」の声と共に エメラルド・スプラッシュが炸裂。 うはwwwwwシュドナイ涙目wwwwww 22 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/11/24(土) 16 11 32 ID dfZ87+Ms やべ・・・・ マロン板から飛んできたから名前変えるの忘れてたよ。 23 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/11/24(土) 20 14 12 ID aAI8xgW5 21 パチンコ屋のノリで、 「何時もより、何時もよりも多く出させていただいております」 24 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/11/24(土) 20 25 19 ID dfZ87+Ms 23 動くの花京院だけで姐さんただグリモアの上で 即興詩歌ってるだけw で、戦闘を終えた花京院が一言。 「戦ってくださいよッッ!!」 25 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/11/24(土) 23 05 48 ID aAI8xgW5 24 マージョリー 「何言ってんのよ。元々戦うのは男の役目って決まってんでしょうが」 マルコシアス 「んじゃオメェは女じゃねぇって事だなダァヒャハハハハハハハブベァ!?」 26 :名無しさん@お腹いっぱい。[age]:2007/11/25(日) 16 23 52 ID cEaaB+GJ ヲイヲイ。 四六時中大杉はなかろう。書き込みもままならん。 まあ、支持者増加は嬉しいがな。 27 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/11/25(日) 19 20 02 ID cEaaB+GJ やっべ。 28 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/11/25(日) 22 13 03 ID RPo5shMl 26 専ブラをオススメする 29 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2007/11/25(日) 22 31 41 ID 9s5po0rp 新スレオメです。 なんとか、絶対今週中には投下します。 ってか投下したいんです! クソッ!止まれッ!『メイド・イン・ヘブンッッ!!』 予定1回の投下分がどうしても何故か3回に……! クソッ……! 絶対……!絶対年末までに第一部は完結させるッッ……!! それでは!! 30 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/11/25(日) 22 55 33 ID 0e8Kfmbq 29 何故か邪気眼を連想しちまったw がんがれ! 31 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/11/26(月) 00 51 59 ID VaB3DApt 29 お久しぶり。 仕事もあって大変だとは思いますが、あの漫画家みたいに長期療養とかにならないよう気を付けながら頑張って下さい。 32 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/11/26(月) 07 14 53 ID KkE1PgOu 29 期待している。 ガンガレ! 33 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/11/27(火) 19 46 51 ID ONEG/Xpt 保守っとな。 34 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/11/27(火) 20 00 36 ID z4xUpaQI 保守ッ! 35 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/11/29(木) 06 42 28 ID rUd95fCf ほしゅ。 36 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/11/29(木) 10 53 02 ID 5Jv8xUUT ,. -‐ ""¨¨¨ヽ (.___,,,... -ァァフ| あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ! |i i| }! }} //| |l、{ j} /,,ィ//| 『おれはバトル物のアニメを見ていたと i| !ヾ、_ノ/ u { }//ヘ 思ったらいつのまにか学園ラブコメになっていた』 |リ u } ,ノ _,!V,ハ | /´fト、_{ル{,ィ eラ , タ人 な… 何を言ってるのか わからねーと思うが / ヾ|宀| {´,)⌒`/ | ヽトiゝ おれも何をされたのかわからなかった ,゙ / )ヽ iLレ u | | ヾlトハ〉 |/_/ ハ !ニ⊇ / } V ヽ 頭がどうにかなりそうだった… // 二二二7 T /u __ / /`ヽ / ´r -―一ァ‐゙T´ "´ / /-‐ \ 何このスクイズだとかオリキャラうぜーだとか / // 广¨´ / / /´ ̄`ヽ ⌒ヽ そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ ノ / ノ `ー-、___/ // ヽ } _/`丶 /  ̄`ー-{ ... イ もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ… 37 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2007/11/30(金) 00 52 36 ID nH8uBnMU 保守 38 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/11/30(金) 22 05 16 ID ealHxqE8 保守ッ! 39 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/01(土) 13 00 52 ID PvqgvRTR 保守するくらいなら考察でもしようぜ。 まずはブルートザオガーの能力はスタンドを介してスタンド使いを斬り刻めるか、からだ。 40 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/01(土) 16 17 06 ID hZ7+hKQl 銀戦車+アヌ犬みたいにか? 41 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2007/12/01(土) 17 54 14 ID tDfCgmhs や、やっと書き終わった……orz 姉ちゃん……「明日」って明後日くらいで良いかい……?←(?) 全く最近の幼女は放っとくと勝手な事ばっかするから困る。 今度一度ビシッっと修正してや、 ……ハ、ハイ……わ、解りました…… 投下します。投下しますとも。お嬢様。 だから、その本刃を少し喉元から下げて戴けると…… 斬れてる、斬れてるからね…… 失礼。 気を取り直してそれでは参ります。 尚、連投規制対策の為、7レス分投下した時点で一度切ります。 すこし時間を置いて今日中には全部投下しますので予め御了承の程を。 それでは。 ↓ 42 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2007/12/01(土) 17 56 02 ID tDfCgmhs ←REPLAYッッ!! *STARDUSTφFLAMEHAZE* (ご主人様……ッッ!!) 白い封絶で覆われた学園屋上で繰り広げられた フレイムヘイズの少女と紅世の王との壮絶なる死闘。 その結末の一端を、封絶に刻まれた奇怪な紋章の放つ光に照らされ その本当に小さな躰を白く染められた燐子の少女はその毛糸の髪を気流に 揺らされながら上空から見ていた。 「オッッッッッッッッッッッッッラァァァァァァァァァァァァァッッッッ!!!!」 「バ……カ……な……!」 白い光で満たされた屋上全体に響き渡る灼熱の咆吼。 その躰を、その精神を、そしてその存在全ての力を大太刀贄殿遮那に込め、 渾心の一撃で以て刳り出されたシャナ極限の超絶技。 『贄殿遮那・星屑焔霞ノ太刀』 炎気、闘気、剣気の三種の気の融合により具現化した巨大な三日月状の 紅蓮ノ討刃。 ソレが同時に込められた黄金の輝きを放つ生命光によって爆発的に超加速されて 撃ち出され、火除けの宝具”アズュール”が創り出す絶対火炎防御の結界障壁すらも 超越して突き破り、宝具ごとその操者である紅世の王、”狩人”フリアグネの 長身痩躯の身体を音を超えた速度で斬り飛ばし、二つに別れた身体を 紅蓮の劫火が焼き尽くす。 さらに標的を討ち果たした紅蓮の刃は、それでも尚強力にその存在を誇示し続け 背後の給水塔に激突して爆砕し、紅蓮の劫火に包まれた狩人の上に 砕けたコンクリートの豪雨を降らす。 そしてけたたましい音と共に積み上げられた夥しい瓦礫の墓標。 その最上部に逆さになって突き刺さる打ち砕かれた巨大な鉄塊。 刻まれる残骸の墓碑銘。 その一連の出来事を、まるで定められた運命であるかの如く確信を持って見据えていた、 今はその燃え上がるような紅蓮の双眸に黄金の精神の輝きを携えるフレイムヘイズ、 ”炎髪灼眼の討ち手”の少女が、手にした紅蓮渦巻く大太刀を足下の瓦礫の上に 鋭く突き立て、右手を逆水平に構えて眼前の破滅の墓標を先鋭に突き刺す。 43 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2007/12/01(土) 17 58 18 ID tDfCgmhs そしてその小さく可憐な口唇から再び湧き上がるその勇ましき鬨の声。 「私達二人は最強よ!! 絶対誰にも負けないッッ!! 」 最早その身体と精神とを蝕む苦痛も煩悶も全てその精神の輝きが捲き起こす 黄金の旋風に吹き飛ばしたかの如く、一点の曇りもない表情でシャナは ”狩人”が眠る目の前の墓標に向けて叫んだ。 その紅蓮と白蓮、二つの存在の激闘の終演を「頭上」から見つめる 燐子の少女のか細い呟き。 「……主人……様……?」 先刻、その存在を文字通り真一文字に両断された壮麗なる紅世の王が 己が自在法より無から生み出した最愛の存在。 意志を持つ肌色フェルトの人形”燐子”マリアンヌの開かない口唇から 上がる叫び。 「ご主人様ァァァァァァァァァァッッッ!!!」 その、この世の何よりも何よりも悲痛な声に、 シャナはゆっくりと首だけ動かして宙に浮くマリアンヌに向き直る。 そして、完全にいつもの通りに戻ったその凛々しき風采で、 「見ての通りよ。おまえのご主人様は、たった今この私が討滅したわ!」 まるで瞳の虹彩を射抜くようなフレイムヘイズ特有の鋭利な眼光で、 簡潔にしかし有無を言わさぬ強い口調で燐子の恋人にそう告げる。 「ウソ!ウソ!ウソよッッ!!私のご主人様がオマエなんかに! フレイムヘイズなんかにやられたりするわけない!! この私を置いて一人死んでしまったりするわけないッッ!!」 口元に笑みを浮かべた愛らしい表情とは裏腹に、マリアンヌの声は悲哀に充ち、 何度も何度も頭を振ってシャナの言葉と目の前の現実を否定した。 「事実よ。おまえも王の従者だったのなら黙って受け止めなさい」 再び、シャナは凛々しく、強く、異論を許さない口調でマリアンヌにそう宣告する。 44 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2007/12/01(土) 18 00 59 ID tDfCgmhs 「王を討滅した以上、もうおまえに用はない。無益な討滅も好まない。 おまえはすぐにここから立ち去ってこの事実を”あの男”に伝えなさい」 そう言って一度瞳を閉じ、強い決意と共にその真紅の双眸を見開くと、 「そして、アイツを、『星の白金』を討滅したいのなら ” 今度はおまえ自身が直々に出てきなさい ” とね」 そうマリアンヌに己のメッセージを完結に告げる。 その、シャナの脳裡に甦る、この世のありとあらゆるあらゆる存在を 超越した一人の男の姿。 肩に掛かる、まるで眩い無数の光彩を糸にして束ね連ねたかのような 長く美しい金色の髪。 煌めく宝石のように危険な輝きを放ち、しかし同時に他の存在を惹きつけて止まない 魅惑的な黄金の瞳。 妖艶な色彩を称え豊熟した背徳の果実のように蠱惑的に潤った口唇。 ソレら全ての要素に絡みつくかのようにその全身から立ち昇る 本当に男とは想えない、否、そんな些末な男女の概念等超越したかのような 凄艶な色香。 神麗と闇黒。 相反するその二つの属性をその絢爛たる躰の裡に内在させた、 この世界の渾沌を司る一人の男。 今まで討滅した ”紅世の徒” 等較べものにもならない、文字通り 世界を揺るがす程の威圧感(プレッシャー)と絶大なる邪悪の大気とを 携えた、最早超常という枠すらも逸脱した完全無欠なる存在。 その名は 『DIO』 叉の名を ”邪悪の化身” 『幽血の統世王』 あの男の存在の全容は、いまでも計り知れない。 あの男が最後に自分に見せた黄金の光の正体は、今でも想像すらつかない。 でも。 それでもッ! 45 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2007/12/01(土) 18 02 59 ID tDfCgmhs 「あと!これも伝えてッ!」 胸中に唐突に湧き上がった何よりも熱い一つの使命感、否、 それよりも遙かに強い感情にシャナはその頬を朱に染められながら 出来るだけ速く、そして端的にマリアンヌに告げる。 「 『星の白金』 空条 承太郎はッ!フレイムヘイズであるこの私が護る! おまえなんかに指一本触れさせないとねッ!」 早口でそう口走りながらも無意識内に心の中で競り上がってくる、己の力に対する疑念。 果たして、本当に、そんな事が可能なのだろうか? その、真実(ほんとう)の能力(ちから)は疎か 本来の主力である『幽波紋(スタンド)』すらもを使っていない「生身」の状態で、 あの男の絶大なる「幽血」の力の前に手も足も出なかった自分が 再びその世界を覆い尽くすような存在を目の前にして果たして『そんな事』が。 でも、そんな大言壮語を吐きながらも、シャナは何故か 恐怖も絶望も微塵も感じなかった。 状況は、アノ時より遙かに悪くなっていると言って良かった。 このほんの数日の間に『法皇』の名を冠する手練の「幽波紋(スタンド)戦士」や たった今討滅した紅世の王、 ”狩人” フリアグネのように強力な存在が先陣として 来襲してきたという事実。 この事から類推して出る答えはただ一つ。 あの男の現世と紅世、両世界の支配体系はもうほぼ完璧に整いつつあるという事。 そう。 明日にでもこの世界の存在全てがそのバランスを決壊させて 潰滅してしまったとしても何ら不思議はない。 46 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2007/12/01(土) 18 04 13 ID tDfCgmhs でも。 それでも。 自分は何も恐れない。 だって、あの時とは決定的に違う「真実」が今の自分にはあるから。 今度は、 ”一人じゃない” から。 今度は、 ”アイツが傍にいる” から。 いてくれる、から。 だから今度は、絶対負けない。 アイツと私なら。 二人一緒なら。 どんな巨大な存在にも絶対負ける筈がない。 きっと。 ” 何でも出来るッッ!!” 精魂の叫びと共に心の中で吹き荒れる灼熱の烈風。 特別な根拠は何もない。 しかしいつの間にか何よりも強い確信がシャナの心の裡に確かに存在していた。 アイツが自分にくれた、人間の存在の「証」である、 生命の賛歌が創り出す黄金の精神の輝き。 「勇気」と共に。 宵闇に輝く明けの明星よりも強い輝きで自分の存在を照らし出してくれていた。 『ーーーーーーーーーーーーーーーーァァァァァァァッッッッ!!!!』 47 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2007/12/01(土) 18 05 37 ID tDfCgmhs 「ッッ!!」 遠くで、聞こえる。スタープラチナの咆吼。 それはきっと、アイツの精神の咆吼(さけび)。 魂の誓約。 『護るべき者を護る』という誰に命令されたわけでもなく、 自分のようにフレイムヘイズとしての使命を課せられた存在でもなく、 自らの意志で己の『正義』を貫き続ける人。 その事を誇らしく想う反面、何故か心の淵で湧いた切なさによく似た感情が シャナの紅い瞳を滲ませる。 「バカ……大バカ……」 微かにその瞳を潤ませて、シャナは静かにそう呟いた。 同時に心の中から止め処なく湧き上がる、幾千の感情(ことば)。 誰も、誉めてなんかくれないのに。 誰も、感謝なんかしてくれないのに。 それどころか、自らの行為を認識すらもしてもらえないのに。 それでも、おまえは、戦い続けるの? 例え全身傷だらけになったとしても? 例え腕や足を引き千切られたとしても? それでも……? ずっと……? 48 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2007/12/01(土) 18 10 08 ID tDfCgmhs (何か……ズルイな……) シャナは少しだけ嫉妬の混じった口調で、心の中でそう呟いた。 だって、あまりにも正しくて格好良すぎて非の打ち所がないから 自分の立つ瀬がなくなってしまう。 自分が、アイツに『してあげられる事』が何もなくなってしまう。 ”アイツ” とはいつでも、いつまでも 「対等」 の立場で在りたいのに。 何故かシャナの脳裡に、一人の女性の姿が唐突に想い浮かぶ。 無口で、無表情で、不器用で、でも誰よりも何よりも自分の身を案じ、 愛してくれた女性(ひと) 崩壊した天道宮での別れの時垣間見せた、その何よりも切な気な表情。 シャナは心象の中のその女性(ひと)に、静かに問いかける。 (貴女もあの時……今の私と同じ気持ちだったの……? ねぇ……?ヴィルヘルミナ……) 心の中で語りかけたその女性(ひと)は、白いヘッドドレスで彩られた ただただ美しい想い出の中の姿のまま、何よりも優しく自分に微笑むだけ。 遠い追憶の中最後に見せた、身と心とを引き裂くような痛みを 押し殺してでも自分に微笑みかけてくれた、翳りのない強さと美しさと共に。 それを答えだと受け取ったシャナは、もう一度瞳を閉じて自分の想いを反芻する。 ” 間違ってない ” 彼女がそう言ってくれた気がするから。 ” あなたが正しいと信じた事に、天下無敵の幸運を ” 彼女がそう勇気づけてくれた気がするから。 だから、シャナは。 「ありがとう……ミナ……」 今はただそれだけを、今はもう傍にいない彼女に言った。 湧き上がる万感の想いを一つに束ねてただ一言。 それだけを。 (むぅ…… ”万条の仕手” ……か……) シャナの口唇から漏れたその名に、胸元のアラストールが心中で小さく声を漏らした。 その上でシャナは再び瞳を閉じて、己の想いを綴る。 綴り、続ける。 49 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/01(土) 18 49 13 ID suzabF1F 期待しなくてどうするッ! (正直、期待ageしたいんだがどうだろうか。) 50 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2007/12/01(土) 19 19 15 ID tDfCgmhs もっと、楽に、生きれば良い。 おまえは、 ”フレイムヘイズ” じゃないんだから。 ちょっと変わった能力(ちから)を持っただけの、生身の「人間」なんだから。 そうすれば、エメラルドの光に胸を引き裂かれて全身血に塗れ、 無惨な姿で地に伏する事もない。 心も体もボロボロなのに、自ら傷を引き裂いて血を噴きながら 己の限界を超えて戦う必要もない。 助ける筈の存在を操られて利用され、激しい存在の痛みを代償に 永遠に忘れられてしまう事もない。 そして…… 数多の紅世の王すらも下僕にする、この世界史上最大最強の存在と 戦わなければならない「宿命」を負う事もない。 そう…… 嫌だと言って逃げれば良い。 関係ないと言って投げ出せば良い。 後は私達フレイムヘイズに任せれば良い。 そんな重過ぎる定めを、おまえに強制する権利なんて誰にもないんだから。 でも。 それでもおまえは。 …… 戦う、の? その余りにも苛酷過ぎる己の「運命」を哀しむ事もなく、嘆く事もなく、 ただ「覚悟」だけをその裡に秘めて。 全てを受け入れ、全てに納得して。 戦い、続けるの? おまえの精神の裡に宿った、或いは受け継がれてきた、 祖先達の「血統」と「絆」と共に。 己が正しいと信じる『正義』の為に。 51 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2007/12/01(土) 19 21 47 ID tDfCgmhs 渇いた風が一迅、シャナの傍らを通り過ぎ爆炎で灼き裂かれた彼女の纏う 黒衣の裾を揺らす。 その少女の脳裡に甦る、ジョセフの屋敷の応接室で見せてもらった 古い背表紙の分厚いアルバム。 その中に納められた、モノクロームの写真、数え切れない程多くの人々の姿。 その全ての人達が、皆アイツと同じ瞳の輝きを持っていた。 そして、微笑っていた。 その誇り高き血統によって導かれた幾千の因果の流れの中で。 その記憶を思い起こしたシャナの口唇から静かに零れる、 何の偽りもない本当に本当に正直な気持ち。 「優しいんだね……おまえの……「歴史」は……」 想いはいつか、「彼」という一個の存在すらも超えて、 現在(いま)の彼を形創った「時」の流れにまで溯り、そして拡がっていった。 そのシャナの心の中で静かに滔々と沁みいずる、今まで体感した事のない 緩やかで温かな存在の何か。 胸の中心で芽吹くようにゆっくりと湧き上がり、そして刹那の淀みもなく 意識の全領域に拡がって膨大なるシャナの存在の器を隈無く充たしていく。 素直に、ただ、感謝したかった。 彼の存在を育んでくれた全ての人達に。 その感覚に他の何にも代え難い心地よさを感じたシャナは、 白い封絶が巻き起こす気流に膝下まである長い髪を空間に揺らしながら、 何よりも穏やかで優しい微笑をいつのまにかその小さく可憐な口唇に浮かべていた。 (………………) 胸元のアラストールは、その少女の様子を黙って見守っていた。 表情にこそ現さないが心中に浮かんだ一抹の驚きと共に。 『少女は今まで、封絶の中で微笑った事が無かった』 こんなに、穏やかな表情で。 まるで、暖炉の前で母親と会話をする娘のように、安らいでいる表情で。 52 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2007/12/01(土) 19 23 05 ID tDfCgmhs 少女の、シャナの、使命に燃える凛々しい表情はこれまで それこそ星の数ほど見てきた。 力強く、誇り高い子である事も知っていた。 しかし、こんなに優しい笑顔を浮かべる子だったとは。 戦鬼のようなフレイムヘイズの「業」の渦中にありながら こんなにあたたかな心を微塵も失わない子だったとは。 不覚ながら今現在に至るまで気づかずにいた。 (どうやら……我の「選択」は間違いではなかったらしいな……) シャナに釣られたのか心の中でほんの少しだけ笑みを浮かべた 胸元のアラストールの、その更に深奥で静かに形を成す、 フレイムヘイズである少女の真の決意。 フレイムヘイズ ”炎髪灼眼の討ち手” として今まで生きてきた名も無き一人の少女。 その凄絶なる戦いの日々、これまでの「運命」を全て受け継ぎ。 そして、今、新たに始まる。 どんな深い絶望の中であろうとも、希望という「星」の光を 決して見失わない気高き血統の者達との出逢いによって生まれた、 今、ようやく産声をあげる事の出来た一人の「人間」 ”空条 シャナ”としての戦いが。 もう自分は「討滅の道具」なんかじゃない。 ようやく私は「人間」になれた。 或いは「転生」した? 解らない。 解らないけれど。 でも、今の自分はフレイムヘイズである以前に、 一人の「人間」だと胸を張って言うことが出来るから。 最愛の人達から貰った、この世でたった一つだけの「名前」があるから。 53 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2007/12/01(土) 19 25 33 ID tDfCgmhs だから、もう、淋しくはない。 その事に目を背けて心を押し殺す必要もない。 だってこんなに素晴らしい人達に自分は出逢うことが出来たのだから。 ジョセフ。スージー。エリザベス。ホリィ。 この世界の何よりも誇り高く気高い血統の人々。 こんなにあたたかい人達に自分という存在は囲まれていたのだから。 その事を、今は何よりも大切に想えるから。 どうして、その事に今まで気づかなかったのだろう? でも、それを自分に気づかせてくれたのは他の誰でもない。 同じ血統の末裔である”アイツ”だ。 ただ、それだけの、当たり前の事実。 それが何より、シャナには嬉しかった。 本当に本当に、シャナは嬉しかった。 そして共に見た空を見上げて、何よりも透明に澄んだ声で しかし何よりも強い声でシャナは己の決意を天空に誓う。 「私、ついて行くよッ!どんな暗い、喩え「世界」の闇の中で在ったとしてもッ!」 脳裡に甦る、さっき別れる直前に一度だけ見せてくれた、 その栄光を司るかのように高潔な彼の微笑。 その存在が、心の中心で捲き挙がる白金の旋風が、 心に巣くった「幽血」の恐怖など跡形もなく全て吹き飛ばす。 (怖く、ない……ッ!きっと……おまえと一緒なら……ッ!) だから。 二人で行こう。 どこまでもどこまでも。 遠くまで。 ”この世界の遙か彼方までッッ!!” 54 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2007/12/01(土) 19 27 17 ID tDfCgmhs そう心の中で快哉を叫んだシャナの目の前に、再びゆっくりと世界が戻ってくる。 絶え間のない破壊の残響と消滅の砕動。 そんな、いつもと何ら変わる事のない、殺伐として、淋しくて 何よりも冷たい戦場の空気。 でも、今のシャナには、その破滅の戦風すらも、何よりも清々しく感じられた。 吸い込む空気は、今までにないほど爽やかに胸の中を満たした。 やがて、少女の心の裡に決着が付いた事を敏感に悟った紅世の王が、一言。 「もう。良いのか?」 「ウン!」 大きくシャナは胸元のアラストールに向かって頷いた。 「……では行くか。彼奴(あやつ)の許に」 「ウンッ!アラストール!早くアイツに逢いに行こうッ!」 一際大きくそう叫び、シャナは過去との決着を付けた 瓦礫の墓標に背を向けた。 アイツに逢ったら、まず、何を話そう。 言いたいことは山ほどある。 話したいことも沢山ある。 でも、その数が多すぎて、何から話して良いか解らない。 それに、きっと、いつものように素直になれなくて想っている事とは 逆の事を言ってしまうかもしれない。 でも、それで良い。 それが、良い。 何気のない日常。 紅世とも封絶とも隔絶されていない、緩やかな存在の変化のみが 日々繰り返される平穏な世界。 55 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2007/12/01(土) 19 28 32 ID tDfCgmhs それが何よりも大切なものだと今は想えるから。 その世界を護れた事を、アイツの血統の人々と同じ事が出来た事を、 今は何よりも誇りに想えるから。 だから、何を話すかは考えないで行こう。 アイツの顔を見たら、その時一番言いたい事を言おう。 多分、いつものアノ台詞になってしまうとは想うが。 そして。 その後。 そうだ。 二人でアノお店に行こう。 初めて逢った日に、ジョセフ達と行ったあの喫茶店に。 正直疲れたし、お腹も空いた。 この前頼めなかったものを片っ端から全部網羅しよう。 勿論、アイツの ”オゴリ” で。 自然と溢れてくる笑みをシャナは自分でも可笑しいなと想いながら かみ殺し、でも巧くいかないので仕方無しに笑顔のまま 足下の毀れたコンクリートを強く蹴って駆け出す。 (いま……すぐにそっちに行く……ッ!待ってて……!) ”ジョジョッッ!!” 56 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2007/12/01(土) 19 29 50 ID tDfCgmhs 心の中で何故か自然に浮かんできた、でも確かに今自分で決めた彼の綽名を 強く口ずさみ、駆け出したそのシャナの背後で。 堆く積み上がった残骸の墓標が。 突如、何の脈絡も無く弾けた白い閃光と白炎と共に激砕する。 その破壊空間に不可思議な紋字と紋章とを空間に迸らせながら。 そして、けたたましい破壊音と同時に湧き上がる狂気と憎悪に充ち充ちた怒号。 「がああああああああああああァァァァァァァァァァァァァッッッッ!!!!」 「ッ!!」 振り向いたシャナの眼前で白い閃光の放つ強大な衝撃波によって 直上に吹き飛ばされ、粉微塵となって爆砕される無数の瓦礫。 まるで薄紙のように引き裂かれる、最上部突き刺さっていた給水タンクの残骸。 その砕かれた灰燼の豪雨の中に浮かび上がる白い光のシルエット。 白炎を司る壮麗なる紅世の王。 今は、シャナの超絶技と瓦礫の豪雨にその長身痩躯の身体を悉く蹂躙され その耽美的な風貌も雰囲気も完全に粉砕された”狩人”フリアグネの無惨なる姿。 上質のシルクで仕立てられた純白のスーツは斬衝と焦熱とで至る所がズタボロに 引き千切られ、残骸と余燼にまみれて惨憺足る有様になっている。 まるで、今、シャナの手によってこれ以上ない位に討ち砕かれた 彼の誇りを象徴するかのように。 そして。 心身共に己が宿敵に蹂躙され尽くしたその純白の貴公子は、 先刻までと同一人物とは想えないほどの、まるで煮え滾る黒いマグマのような 憎悪を全身から放ち、そして空間が罅割れるかのような狂声を その整った白い歯を剥き出しにしてシャナに浴びせた。 57 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2007/12/01(土) 19 32 23 ID tDfCgmhs 「貴様ァァァァァァァァァッッ!!フレイムヘイズゥゥゥゥゥゥゥゥ!! この「討滅の道具」風情がよくもッッ!!よくも王足るこの私に!! この私にィィィィィィィィィィッッ!!」 この世界に存在して以来初めて体感する、その永い年月を賭して築き上げた 白水晶のような誇りを跡形もなくズタズタに引き裂かれた「屈辱」にその身を震わせ 激昂するフリアグネに。 「ハァ……」 と、シャナは苛立たしげに大きく一つため息をついた後。 「何、邪魔してンのよ……ッ!」 奥歯をギリっと軋ませ怒気の籠もった声を零す。 そして、軽やかにくるりと身を反転させて振り返り、 ふわりと揺れる黒衣の中その細く小さな顎をやや高く持ち上げ、 遙か高見から見据えるような表情を執ると。 「やれやれだわ。 ”狩人” 」 彼譲りの剣呑な瞳で不敵にそうフリアグネに告げる。 そして。 ゆっくりと開いた右手を前に差し出すと。 「おまえ?同じ事を二度言わせないでほしいわね? 『一度で良い事を二度言わなければならないというのは……』」 口唇から言葉を紡ぎながら差し出した右手を素迅く反転させる。 「そいつの ”頭が悪い” っていう事よッッ!!」 その紅蓮の双眸を凛々しく見開き、もうすっかり構えが定着した 逆水平の指先で堕ちた紅世の王を空間越しに鋭く突き刺す。 「ッッ!!」 そのシャナの想わぬ言動に、フリアグネは怒りで一瞬思考が停止状態に陥り 絶句する事を余儀なくされる。 58 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2007/12/01(土) 19 34 31 ID tDfCgmhs そのフリアグネに対し。 シャナ、は。 「私の名前は ”空条 シャナッッ!!” 「同胞殺し」でも「討滅の道具」でもないッッ!! もう二度と間違えるんじゃあないわッッ!!」 まるで己自身が炎の化身へと転身したかのような、あらん限りの 灼熱の咆吼で、己が全存在をフリアグネに向けて刻みつけた。 ←PAUSEッッ!! *STARDUSTφFLAMEHAZE* 59 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2007/12/01(土) 19 36 57 ID tDfCgmhs どもです。 最近、慢性冨樫病に加えて急性萩原病、福本病も同時併発しつつある 無冥 蹟怜で御座いますw (幾らなんでもフリアグネ戦は引き延ばし過ぎだよな…… 某鷲巣●雀みたいに10年経っても終わらないかもねwこのSSw) 正直、今回かなりキツかったッスw 実は当初のプロットではフッ君復活の後、すぐにバトル再開の流れだったのですが、 その前にウチのチビジャリが何をトチ狂ったか勝手に自分語り始めちゃいましてw こら、喋るな、止まれ、ええいシャナはいい承太郎を映せッ! と何度も(脳内で)言ったンですが止めやしねぇ、止まらねぇw 全く今度は脳内で『真っ赤な誓いhttp //www.nicovideo.jp/watch/sm708254』でも激奏してたんでしょうかねwこのクソガ(うあデカてかおまえかんけいないじゃんアラ(ジュッ) その御陰でこの回オール書き降ろしですよwヤレヤレw (オマケに突貫作業の自転車操業だから何このクオリティーの低さ? でもソレが無冥クオ(ry) とまぁ暴走全開、妄想全解、MIH全廻で何とかヤっとるわけですが、 次の部分は7,8割方書けてるので何とか10日以内に投下するのを目標に ガンガろうと想います。(私の中の神父が大人しくしてればネ、多分……) 兎にも角にもフッ君が復活してよかったw(キャラ大分変わっとりますがw) 彼は書いてて楽しいモノでw ガンガれフッ君!負けるなフッ君! 栄光は君とDIO様と共に有(ちょまっふたりがかりはひきょ(ry) ではフッ君復活記念にこの曲と共にお別れしましょうw (最初聴いた時からどうみても彼のキャラソンにしか聞こえないw) つhttp //www.nicovideo.jp/watch/sm1443177 それではw 60 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/01(土) 19 42 31 ID PvqgvRTR GJだぁぁぁ!!(ウルリクムミ風) しかしぃぃぃ、このままではぁぁぁ、“天上の劫火 ”の出番がぁぁぁ、無くなるやもぉぉぉ、知れぬうぅぅぅ。 61 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/01(土) 19 49 12 ID suzabF1F グッッッッッジョォォォォォォブ!!!! 無冥様に、これからも!期待ッ!! 62 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/01(土) 20 44 56 ID 4JawoLJs GJ! 確かにフリアグネ戦長いなw だが、それがいい 63 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/02(日) 08 19 08 ID j/f019qF イヤッホォォォォウ!!!! GJ、GJですよ無冥氏!! 64 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/02(日) 13 11 45 ID PbN5uyjc GJ! しかしシャナ走ってますねーww これからの展開に期待です! 65 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/02(日) 15 29 54 ID 1r5j3n0/ ぉお・・・シャナがジョルノの台詞をw スゴイ!!これぞクロスSSって感じですね!! いつも感動をアリガトウ無冥さん( _ ) 66 :名無しさん@お腹いっぱい。[age]:2007/12/03(月) 10 22 47 ID sO6NWzFV 鷲巣麻雀ってまだやってるのか… 67 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/03(月) 18 36 13 ID z80swhtB カイジの方は最近になってやっと、17歩が終わりそうだよ 68 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/03(月) 21 12 32 ID Ds8o0sPH http //www1.atwiki.jp/sslibrary/pages/2.html? この高橋作品の辞典のような、荒木作品の辞典は無いかな? 69 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/03(月) 21 48 30 ID cO9OSV47 68 こんなのなら在るよ。 つttp //jdoubt.web.fc2.com/ 70 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/03(月) 22 22 34 ID Ds8o0sPH 69 ありがとう。 71 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/03(月) 22 37 48 ID cO9OSV47 70 Yes、my pleasure(いやいやw) 72 :名無しさん@お腹いっぱい。[age]:2007/12/04(火) 00 32 36 ID QNh3RP9d こんな良スレ…。 ageないでどうするよ。 73 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/04(火) 23 16 04 ID rZLijJ9w すみません。 なんか、流れ止めちゃったみたいで。 保守。 74 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/05(水) 00 13 17 ID AmtxA6sX ふと思ったんだがベルペオルって絶対ブチャラティにマジギレされるキャラだよな。 「吐き気を催す邪悪とは!何も知らぬ無知なる者を!」 ってモロじゃんw でも、ブチャは女にアリアリアリ×100はやらないかw 75 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/05(水) 00 43 07 ID 49Y78dnP 74 紅世の徒は存在の力で自分の姿を形成してるから女の姿でも案外ブチャラティは 人外のベルぺオルに対して容赦せんかもねw 76 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/05(水) 17 11 49 ID AmtxA6sX 66 スレとあんま関係ないがダービー(兄)とアカギがやりあったら・・・・ 承太郎以上にプレッシャーかけられまくって倍プッシュの乱打で 毟られるのがオチか・・・・ カイジと天には勝てそうだけどね。 77 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/05(水) 19 08 59 ID LHwi0rgB 74 75 ウィネさんの不幸を極めつけにして、更にザロービとビフロンスを遠慮なく捨て駒にした人だしね。アリアリラッシュは無いにしろ討滅されそうだな。 絶対にサシの対決には持ち込めないだろうが。 鬼畜という言葉が相応しいそんな彼女も蛇さんに眼帯撫でられて喜ぶっつう可愛い所もあるんだよ。 78 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/05(水) 22 44 19 ID AmtxA6sX このスレで『The Book』読んだ人いる? 個人的感想だがかなり良かった。 やっぱ康一君はサイコーだぜw 79 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/06(木) 18 06 17 ID sxnFriU+ ふと思ったがポルナレフと姐さんって仲良くなりそうじゃないか? お互い復讐者同士で。 あ、でもスタンドが銀色してるからダメかw 80 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/06(木) 19 39 19 ID 9l3xD323 銀の炎を見ただけで殺意全開だしな。似てないのに銀色の鎧だから“銀”そのものだと思って、同じ事しそう。 悠二と違って全く繋がり無いからホント可哀想だどっちも。 81 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/07(金) 02 03 37 ID WVddwNvo 自分と同じ過ちを犯させないために復讐に燃えるポルポルをたしなめる姐さん見てみたい 82 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/07(金) 02 15 03 ID ZH24HbVr お前らマージョリーさんのことを赤い布になりふり構わず突進する闘牛みたいにいいやがってw 83 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/07(金) 09 02 19 ID eRjnRxX7 82 牛、か。 言い得て妙だな・・・・ 84 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/08(土) 14 18 23 ID EKYIhgAU 保守 85 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/08(土) 17 18 02 ID YENsNQuX 密かにリゾットの人の続きにwktkしてる俺がいる。 この神曲を聞いて創作意欲を高めて欲しい。 つttp //www.nicovideo.jp/watch/sm1693485 それにしてもやっぱりリゾットはサイコーだw 86 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/08(土) 18 22 38 ID lJi9gPAH 85 無冥さん光臨!?執筆がんがってください! 87 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/08(土) 18 37 31 ID YENsNQuX 86 む、む、む、む、無冥ちゃうわッ! 取りあえずニコ動の「ジョジョの奇妙なソング集」はサイコー。 ソレだけ言っとく・・・・ 88 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/08(土) 19 55 40 ID MxTSnmNv よく考えればポルと姐さんは最悪の相性かもしれん・・・・・・・・・・・ チャリオッツは『銀』と色が同じだけじゃなく外見が西洋風の甲冑姿だから姿まで酷似している。 姐さんが仲間になってポルと共闘することになったらスタンド出した矢先にバーサーカーモードに 入られてポルが殺されかけてしまう。 まぁそうなったら承太郎のオラオラで目ぇ覚まさせるということで。 89 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/08(土) 20 49 09 ID d+dn5iYI まぁヨゴレ役はポルナルフの担当だからな 90 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/09(日) 17 05 37 ID 73Fofy3G 88を見て思いついた小ネタ。 ポ「敵か!?行くぜ!シルバー・チャリオッツ!!」 姐「・・・・・銀・・・・・?」 ポ「オ、オイ?どうした?」 姐「ウアアアアアァァァァァァァッッ!!銀は!銀は殺すッ!! 殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺し尽くすゥゥゥゥゥッッ!!」 ポ「ちょwwwww待っwwwww」 花「当て身(トスッ)」 姐「・・・・・・・(カクッ)」 シャ「おまえ・・・・・・」 花「もう慣れました(アッサリ)」 承「やれやれだぜ」 91 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/09(日) 17 15 32 ID XgjDTY7u 姐さん一度は暴走するけど二度目以降はないからな。 出す度に機嫌が悪くなると思うけど。 92 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/10(月) 21 57 29 ID LCR2tfri 保守 93 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/10(月) 23 37 55 ID LCR2tfri 灼眼のシャナタンシリーズの吉田さんは由花子に匹敵するほどのサイコ女 94 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/10(月) 23 52 18 ID ErnT6vXS 93 「ッッ殺す!!」 だっけ? でも中の人のナムカプ、サビーヌはマジ萌える。 オレ女+ツルペタクール。 ってバカか!?オレッッ!! 95 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/12(水) 00 17 34 ID Um/Z3ofd 神曲だぁーーーーーッッ!! つhttp //www.nicovideo.jp/watch/sm1743634 流石ジョジョ!人間賛歌! 暗殺チームにもジョルノ達に匹敵する絆が在ったんだな! プロシュートの兄貴とリゾット以外興味なかったけどヤバい、 イルーゾォも好きになりそうだww 96 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/12(水) 01 44 49 ID aeDRk+17 95 投下まだですか? 97 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/12(水) 02 44 30 ID RmBAykwc 96 何故に 95が無冥氏? 98 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2007/12/12(水) 09 37 37 ID Um/Z3ofd 96 アハハw そう言えば今日が投下予定日でしたねw すいません!><またMIH発動しちゃいました!>< シャナが頼みもしないのに喋るw喋るw その御蔭でまた色々と書き直さなきゃですw 何とか日曜までには仕上げるよう鋭意努力を。 それでは。 PS ところで 95は無冥じゃないッスよ。 決して執筆後の妙なテンションでお酒が入ってたから暴走してるわけでは・・・・ ええ、無冥じゃありません・・・・無冥じゃありませんとも・・・・ では仕事に逝ってきます。 99 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/12(水) 10 30 38 ID EmSz4xEE 98志村ー!IDID! 100 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/12(水) 11 37 56 ID Dr7/cAWz ワロタw 101 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/13(木) 01 17 44 ID jPdTzmYi 39 亀だけどスタンドはスタンドでしか干渉できないからブルザオは効かないんじゃないかな? でも無冥氏のSSではフレイムへイズや紅世の徒はスタンドに攻撃当てれるらしいから ブルザオの効果はちゃんと効くと思うよ 102 :名無しさん@お腹いっぱい。[age]:2007/12/13(木) 07 42 23 ID 8poyXeGk 76 カイジはとどめ刺される前に覚醒したら勝てるよ ダービーって利根川と同じタイプだから攻めてる時は強いけど、自分が守備になったり予想だにしない事態には弱い 103 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/13(木) 09 17 41 ID h9gwl8bM 102 それ弟の方じゃないの? バービー君の方はジョセフ戦をみる限り追い詰められてからが真に強い。 利根川さんには勝てると思うけどなぁ。あの人殆ど出オチみたいな人だからw あとアカギと承太郎だったらどっちが勝つかね。 相手の裏を探りあう壮絶な精神戦の果てに決着つかなそう。 少なくとも終わるまで20年はかかるね絶対w 104 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/13(木) 19 58 20 ID h9gwl8bM 暇だからシャナにピッタリ来るスタンドでも考えるか。 やっぱ『キング・クリムゾン』? 取りあえず「紅」繋がりでw 105 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/13(木) 22 17 44 ID FncpmkvC なんたるお茶目さんwww 106 :名無しさん@お腹いっぱい。[age]:2007/12/14(金) 00 20 48 ID mlkRWbEM 103 アカギには勝てんだろ あれはもう神の領域だし 107 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/14(金) 03 12 11 ID Q0IY1MVC サブラクの人マダー? 108 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/14(金) 08 36 46 ID F56g3Clr 106 イヤ、壮年アカギだったら誰も勝てないかもしれないが 青年アカギだったらギリギリでイケる。 やってくれるさ承太郎なら。 彼の真の強さはスタンドじゃなくてその精神力だから。 ただ煙草の煙と吸殻がえらいことになりそうだけどねw 109 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/14(金) 21 57 54 ID 9JUER7XN 己の欲望のことしか考えられないソラトは承太郎に一発、ガツンとやってもらいたいな 承「少しは我慢って言葉も覚えるべきだぜ、クソガキッ!」 110 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/14(金) 23 21 53 ID FvGacpE8 前々からソラトにはオラオラで決めてほしいという声が あがってるくらいだからな。 111 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/15(土) 01 43 43 ID 02xa4qdD この場合はブルザオも一緒にオラオラで粉砕か? まぁ、シャナ・姐さん・ヴィルは使わないだろうし、スタンド使いは『存在の力』が使えない(使ったらマジでチートキャラの完成)。 粉砕されても“ダレカサン”が超強力に改良して再登場する事も出来るやも。 112 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/15(土) 02 17 11 ID HJYvOurZ 111 無冥さんですね。 113 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/15(土) 09 17 08 ID 1FTcMI0o 112 教授・・・だろ・・・? 114 :名無しさん@お腹いっぱい。[age]:2007/12/15(土) 13 08 47 ID F1ygUntq 108 何でも承太郎最強のジョジョ厨キモい そのうち車でもイニDに勝てるとか言いそう… 115 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/15(土) 16 07 32 ID 4W4aSNyb 114 以上、キモオタの脳内妄想でした 116 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/15(土) 16 40 28 ID zsFcwUNa 勝てばよかろうでいけば、承太郎がスタンド使って常識ハズレな速度のイカサマし放題だからな。 胆力は互角、強運ならアカギ。アカギだって銀金で土つけられてるから、無敵って訳じゃないし。 仮に自動洗牌でもスタンドでイカサマ出来るし、アカギには阻止出来ない。 もっともスタンド禁止されると、勝率はちょっと……になるが。 流石にまともな麻雀では勝てんよ。いくら承太郎でも。ニセアカギ相手なら余裕だろうが。 117 :116[sage]:2007/12/15(土) 16 43 52 ID zsFcwUNa 間違えた、天だった。 つかスレ違いだね 118 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/15(土) 19 57 23 ID 02xa4qdD スタンド無しならスタンド使いは一部(刀、獣、吸血鬼etc)を除いて只の人。 でもそれ言ったら『存在の力』無しじゃフレイムヘイズは不老人。ミステスや徒に至っては即亡しちまう。 何だかなぁ。 119 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/15(土) 20 20 24 ID 4W4aSNyb 118 OVA版ジョジョは並みのフレイムヘイズより身体能力上だけどな 老人のジョセフですら凄げぇジャンプ力 120 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/15(土) 21 13 51 ID 02xa4qdD 119 スタンドの補助が有ってこそ、そんなヒトデナシな能力が発揮できるんじゃないのか? スタンドの補助無しでそれならもう人間とは呼べない。 スタンド使いは全員どこぞの6の人の一族の末裔だろ。 なんか前にもこんなやりとりした記憶が・・・・ 121 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/15(土) 21 47 33 ID zsFcwUNa 119 老人ジョセフて、波紋の呼吸してる間はパーティ1の体力の持ち主だろ 122 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/15(土) 22 30 58 ID 1FTcMI0o さて、ヴィルヘルミナと相性が抜群のジョジョキャラでも考えるか・・・・・・・・・・ い、いねえええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!! 123 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/16(日) 00 57 43 ID 5HJJUOZo 119 人間凌駕した身体能力なら、露伴先生を出さずしてどうする。 124 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/16(日) 09 46 10 ID jPV28xTN ジャンケン小僧といっしょに軽く上空数10メートルまで飛んでたからな 125 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/16(日) 11 47 37 ID HBBHUzqg それはww 126 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/16(日) 13 43 19 ID qytPsvvT ジョルノもGERと一緒に空中に浮いてたしな キャラが空飛んだりするのはジョジョではよくあることだ 127 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/16(日) 18 55 43 ID wK4vyGuu ハンマー投げで先端の鉄球が飛んでいく時に引っ張られている取っ手。 走る馬で引きずり回される縛られた人間。 あれって↑こんな感じじゃないのか。 128 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/16(日) 19 17 33 ID PA0lXa1b 123 露伴先生の腕の速さも異常。1mもない距離からの完全プッツン状態のクレダイ のラッシュよりも圧倒的に速くて余裕かませるほどだしな。 129 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2007/12/16(日) 20 15 18 ID LjpYsarS か、書き終わった…… 姉ちゃん……もうゴールしても良いよね……←(?) あとは「推敲」するだけなので3日以内には投下できると想います。 以下のMADでも見ながらお待ちの程を。 なんか歌詞が無冥のSSのイメージに近いなぁと 想いましたのでw(やっぱ島谷さんはイイ!) それでは。 つhttp //www.nicovideo.jp/watch/sm1442646 PS シャナって何か弐号機っぽいよね。性格は中の人っぽいし。 シャナにもどこかに彼女を生んだお母さんがいるんですかねぇ。 130 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/16(日) 21 00 15 ID wK4vyGuu 129 お疲れ様、ゴールは何処にも無いけど、それって死ぬまで書きやがれって事だね。 シャナの実の両親は生きててもフレイムヘイズになった以上は忘れ去られています。 だから、ドラマでありそな親子の再会ネタは書くんじゃねぇ。 義父アラス、義母ヴィル、義兄シロで立派な家庭があるんだしさぁ。実に見事な四角関係だがね。 話は変わるが無冥さん、あなたの作品で出て来た承太郎のスタンド名を決めたタロット型の宝具、あれってレギュラーシャープ? 131 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2007/12/17(月) 18 02 17 ID GJMPP3Xj 1~2時間後に投下します。 7レス位で一回切ります。 では後ほど。 132 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/17(月) 18 49 09 ID /lrBTsvR 国外行きまであともうちょい…。 オレたちはただそれを見守るばかり。 フリアグネ戦今回か次で終わるか? 133 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2007/12/17(月) 19 52 28 ID GJMPP3Xj ←REPLAYッッ!! 白い封絶が、鳴動する。 不可思議な紋字と紋様が、火の粉と共に飛び廻る。 まるで、その法者の渦巻く心の裡を代弁するかの如く。 「キサ……マ……!!」 屈辱にその身を灼き焦がし、憎悪の籠もった瞳でシャナを睨め付ける 紅世の王、狩人フリアグネ。 しかしその狂気の対象であるフレイムヘイズの少女に 最早その存在は映っていない。 ”アイツ” 譲りの剣呑な瞳でまるでつまらないものでも見るよう、 明後日には屠殺される家畜でも見るかのような冷ややかな視線だった。 そして少女は、気がつき初めていた。 己の裡で覚醒しつつある一つの強い情動を。 静かに研ぎ澄まされる集中力と共に。 「大したパワーね?その手じゃ薄氷一枚砕いた事が無かったんじゃなかったの?」 目の前の紅世の王、その全身から発せられる殺気などまるで意にも返さぬと いった態度でシャナは独り言でも呟くかのようにフリアグネと視線を交えずそう言う。 「黙れッッ!!」 フリアグネは乱暴に長衣を纏った右腕を振り払い、 全身から血の代わりに飛び散る白い存在の火走りを空間に撒き散らしながら 憎悪に歪んだ視線をシャナに向けた。 そんな殺伐とした殺戮の雰囲気の中。 「ご主人様ァァァァァ!!」 空中に浮いた肌色フェルトの人形。燐子”マリアンヌ”だけが 涙ぐみながらも歓喜の声を上げる。 「ッッ!?」 予期せぬ存在の唐突な介入にフリアグネは一瞬怒りを忘れ、 そのパールグレーの双眸を無垢な少年のように丸くする。 134 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2007/12/17(月) 19 55 15 ID GJMPP3Xj 「ご主人様ァァァァァァァァァッッ!!」 最愛の者の無事に悦びを押し隠せない声を上げながら、 マリアンヌは白い火花で尾を引きながら宙を滑るように駆け一度、 主を祝福するように空間に円を描いてフリアグネの目の前に舞い降りる。 「マリ、 」 「御無事で何よりです!!ご主人様ァァァァ!!」」 マリアンヌはフリアグネの灰燼で汚れてはいるが端正なその線は変わらない 頬に抱きつきフェルトの頬、否、全身を寄せる。 「マリアンヌ……」 フリアグネはその手に舞い戻った最愛の存在に、 すべすべしたフェルトの肌触りに、急激に己の裡の怒りが冷えていくのを感じた。 「すまない。私のマリアンヌ。君の前で取り乱したりして。 随分格好の悪い姿を見せてしまったね?」 再びその耽美的な光が戻ったそのパールグレーの双眸を、 フリアグネは愛おしそうに細め手の中のマリアンヌを切なげに見つめる。 「そんな事はありません!アレだけの凄まじい宝具の自在法を受けても 御無事だったんですもの!やっぱり私のご主人様は偉大なる紅世の王ですッ!」 「マリ、アンヌ……」 嬉々として高揚した声をあげるマリアンヌにフリアグネは少し照れたような、 そして本当に幸福そうな微笑をその口唇に浮かべた。 そこへ降り注ぐ忌まわしき存在の壮烈なる声。 「感動の再会シーンは終わった?ならとっとと始めたいんだけど。 悪いけれど急いでるから」 闘志に充ち凛としたシャナの声が灼けたフリアグネの素肌に響く。 声色からして言っていることは冗談ではなく本当らしかった。 時折苛立ったように灼けた靴の爪先をコツコツと鳴らしている。 「マリアンヌ」 その宿敵の、発する声からすらも護ろうとするように フリアグネは手の中のマリアンヌをその身に纏っている 純白のスーツの左ポケットに静かに入れた。 135 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2007/12/17(月) 19 57 29 ID GJMPP3Xj 「ご主人様……」 スーツ越しに最愛の主の存在の熱を感じながら、誰よりも自分の身を 案じてくれている想いを感じながら、マリアンヌはフェルトの両手を表に出して ポケットの中にすっぽり収まる。 その最愛の主、フリアグネは先程と同じような切なげな瞳で一度自分を見つめ、 ”大丈夫”と口唇の動きだけでそう言った。 「正直、討滅終了かと想ったけど、意外にシブといわね。おまえ? 真っ二つに両断した筈の身体もいつのまにか繋がってるみたいだし」 そのシャナの鋭い視線を真っ向から見つめ返した フリアグネは落ち着きを取り戻した表情でシャナに言葉を返す。 その沈着な風貌はまるで煮え滾る赤いマグマが絶対零度の冷気により 一瞬で凝結したかのような感覚を見る者に想起させた。 「マリアンヌの為を想い、万が一に備え「私の」ホワイトブレスに編み込んでおいた 治癒系自在法。よもや『私自身の為に使う事になろうとはな』 確かに少々貴様を見くびり過ぎていたようだ。 アラストールのフレイムヘイズ。炎髪灼眼」 静かな声でシャナにそう告げるフリアグネ。 その答えに対しシャナは口唇に余裕に充ちた微笑を仄かに浮かべる。 「フッ、おまえは自分の手を汚さずに勝つ事に慣れすぎてるのよ。だから不測の事態には対処が遅れるし、目の前の敵を侮って過小評価する。おまえの最終標的は 『星の白金』空条 承太郎かもしれないけれど、今、おまえの目の前に居るのはこの私、 『紅の魔術師』空条 シャナよ」 そう言って微笑を浮かべたままフリアグネを挑発的に見据え返す。 「後先の事ばかり考えず目の前の標的を討滅する事にまずは集中するべきだったわね? 今の自分の惨状をみれば、やはりおまえは”アノ時”私に止めを刺しておくべきだった」 「……………………」 そのシャナの余裕に充ちた表情と忠告紛いの言葉を無遠慮に投げかけてくる フレイムヘイズの少女に対して再びフリアグネの胸中で再びドス黒い憎しみの炎が 理性を焼き尽くすほどに蜷局を巻く。 136 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2007/12/17(月) 20 03 03 ID GJMPP3Xj しかし、フリアグネはその永年の戦いで培われた教訓と、 自分の左胸の何よりも掛け替えのない存在とが編み出す 強靱な精神力でその黒い火勢を諫めた。 どんな窮地に陥っても決して冷静さを喪わず己の意志とは無関係に 戦局を合理的に判断出来る紅世の”狩人”の特殊本能。 「……不意打ち紛いの一撃が偶発的に極まったからといって良い気になるな。 貴様の最大のミスはこの私を本気にさせた事だ。故にこれからの私に一切の油断はない。 今から始まる戦いの最終局面に於いてこの”狩人”フリアグネに 精神的動揺によるミスは一切無い。そう想って戴こうか……」 初めての邂逅の時に見せたその甘く気怠い雰囲気は、 今は微塵も残らず一切消し飛び代わりにその王の名に恥じない 静かで深遠なる声調でフリアグネはシャナに告げる。 同時にその全身から発せられる、まるで研がれた硝子の鳴箭の如く 犀利(さいり)に磨かれた白く透明な存在の闘気(オーラ) 永い年月に伴う驚異的な技術研鑽と戦闘経験のみによって初めて生み出される事が 可能となるその峻烈な存在のオーラ。 それを目の前にシャナは再びゆっくりと左手を水平に構えて前に突き出し 反時計回りに回転、その細く可憐な指の尖端でフリアグネを差す。否、刺す。 「アレは運命の因果がおまえに与えてくれた千載一遇の好機。 ソレを活かせないような器じゃあもうおまえに永久に勝機は訪れない」 深紅の炎髪から火の粉を舞い踊らせるフレイムヘイズの少女は、 まるで唯一この世の運命を知り得る預言者のように森厳な声で 目の前の紅世の王にそう告げる。 「二度目は、もう来ない!今度は私の逆襲開始よッ! おまえに攻撃の機会は二度と巡ってはこないけれどねッッ!!」 灼熱の吐息でそう叫ぶとシャナは足下に突き刺さっていた 紅蓮渦巻く贄殿遮那を素早く片手で引き抜いて、 白刃の残響と共にその灼熱の紅刃の先端で鋭くフリアグネの存在を刺し貫いた。 137 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2007/12/17(月) 20 06 47 ID GJMPP3Xj 「図に乗るなと言った筈だ……!小娘が……ッ!」 苦々しく口元を歪めフリアグネは引き裂かれたのスーツとは逆に 煤一つ付いていない純白の長衣、紅世の宝具”ホワイトブレス”を 鋭い手捌きで反時計回りに螺旋を描く軌道にて空間へと流した。 舞い散る無数の白い火花と共に空間を舞い踊る不可思議な紋章と紋字。 宝具である長衣に編み込まれ、そして発動する召喚系自在法。 数と範囲とを精密に設定せず微調整もなしに発動させる 先刻までのやや大雑把な自在法とは一線を画す遙かに高度な召喚儀。 その、まるでメビウスリングを想わせる螺旋状の法陣中心に一際明るい輝度の光が、 緩やかに一つのシルエットとして浮かび上がる。 「!」 その存在を前にシャナは敏感に反応する。 何故なら、それは自分に最も近しき存在の一つだから。 実際に手で触れたモノよりも、ソレで触れたモノの方が遙かに多いのだから。 「刀剣使い」の本能が己の意志とは無関係に騒ぎ出す。 その存在の形が指し示すモノ。 ソレは一刀の抜き身の「剣」 やがてその存在のシルエットは眩い光を一迅放つと同時に 具現化して現実の存在となる。 「まさか、フレイムヘイズ如き討滅の道具を相手に ”コレ” を使う事になろうとはなッ……!」 心底忌々しいといった口調でそう呟いたフリアグネの、その虚無の空間から 浮かび上がってその手に握られたシャナの贄殿遮那の長さに匹敵、 否、ソレ以上の刀身を誇る長剣。 ブレードの揺らめきがまるで燃え上がる炎のような、波状の刃紋を刀身に流す氷刃。 その美しい見かけとは裏腹にエッジは肉厚の白刃に鋭い反りを描いている為、 その長さに裏打ちされた異常な迄の殺傷能力の高さを 危険な白銀の斬光と共に見せつける。 138 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2007/12/17(月) 20 14 19 ID GJMPP3Xj 恐らく、この剣で斬りつけられれば喩え両断を免れたとしても その傷口は肉片が飛び散って抉り取られたような創傷となり、 生命の自然治癒能力を著しく阻害する痕になる為、その疵は未来永劫永遠に 塞がる事はなくなるだろう。 そして、長い時間をかけて次第次第に肉体を腐蝕する地獄の苦悶を味合わせた後に 残酷な死へと至らしめる。 戦慄の美を流す己の大太刀とはまるで対極の領域に位置する、 「切断」ではなく「破壊」を目的に造り上げられた正に『魔剣』 宝具ではない、宝具ではないが限りなくソレに近い、 おそらくは過去に人間の中でも存在の力が大きい、ジョセフやエリザベスに似たような 能力を持つ者が通常の武器が全く通用しない王を討滅する為に造り出した 『対紅世の徒用殲滅兵器』 皮肉にもそれが討滅すべき其の者の手に握られたその魔の存在を冠する剣の名が、 紅世の王、狩人フリアグネの口から清廉な声と共に轟く。 「”獅子王ウィンザレオの剣ッッ!!”私がその忠誠の証として アノ方から賜った古今無双の極刀だ!」 そう叫んでフリアグネはその細身の身体にはやや不釣り合いの 両手剣を軽々と片手で持ち上げ威風堂々とシャナに向けて突き出す。 鋭くも重くのしかかるような斬壊音と共に互いの中間距離にある空気が、 千切れて弾け飛んだ。 その長剣が放つ酷烈ながらも美しい白銀の煌めき。 その残虐な本質が ”あの男” の存在を象徴し、首筋の星形の痣を剥き出しにした 姿を刀身に浮かび上がらせるかのような錯覚をシャナに想起させた。 しかしその存在を前に少女はその凛々しき双眸のまま微塵もたじろきはしない。 ” もう二度とあの男の存在は怖れない ” アイツにそう約束したから。 何処までもついて行くと誓ったから。 「………………」 そのシャナの様子を無感動に一瞥したフリアグネは 先刻マリアンヌに見せたのと同じ慈しむようなその表情で、 まるで鏡のように磨かれた刀身に己の姿を映しその表面をシルクの手袋で 労るように撫ぜる。 139 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2007/12/17(月) 20 18 47 ID GJMPP3Xj 「出来れば……永久に使いたくはなかった……アノ方から下賜された…… どんな宝具よりも神聖な御品を……フレイムヘイズの薄汚い血で 穢したくはなかったから……」 憂い込めた瞳で、まるでDIOの分身でもあるかのようにその剣に語りかけた フリアグネは、やがて覚悟を決めたように表情を引き締めシャナに向き直る。 「だがッ!おまえは危険な存在だ!」 その倒錯した忠誠心が宿ったパールグレーの瞳で、 まるで尖った鏃の切っ先のような鋭い視線で、真正面からシャナの存在を射抜く。 「まだこの世に存在してから100年足らずの若きフレイムヘイズでありながら! 数多のフレイムヘイズを討滅してきたこの私を偶然とはいえここまで追い込むとはな! このまま生かしておけば何れ『星の白金』共々必ずやあの方の脅威となる存在になる! 故に!今ここで全力で討滅させてもらおう! ”天壌の劫火アラストールのフレイムヘイズ 炎髪灼眼の討ち手ッ!” 否ッッ!!我らが宿敵ジョースターの血統の片割れ! 『紅の魔術師(マジシャンズ・レッド) 空条 シャナッッ!!』」 そのフリアグネの決意の叫びと共にその揺らめく炎を想わせる刃紋の氷刃が 激しく逆巻く白蓮の炎で覆われる。 その炎の揺らめきがフリアグネのパールグレーの双眸にも映って燃え上がった。 武力、能力、共にこれで両者の条件は五分。 しかし、体力的な条件は治癒能力を施していないシャナの方が遙かに悪いと言えた。 しかし、そんなリスク等端から存在していないかのようにフレイムヘイズの少女は 露一つ浮かべないその表情のまま凛々しさを崩さない視線でフリアグネを見る。 「剣なんて使えるの?おまえ?」 「舐めるな小娘。忘れたのか?私の真名は”狩人”だぞ? 凡そ武器と名の付くモノならその全てに精通しているのさ。 ただ今まではフレイムヘイズ如きにソレを使用する必要がなかったというだけの話だ」 「ふぅん。精々好きに足掻くのね。結果は変わらないんだから」 「ガキ、が……!首と胴とが離れた状態で 果たして同じ口が利けるのかどうか今から愉しみだぞ……!」 140 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2007/12/17(月) 20 21 33 ID GJMPP3Xj フリアグネの怒気を押し殺した言葉の後、互いに沈黙したまま フレイムヘイズと紅世の徒の二人は互いに己が存在の色彩の炎で覆われた剣を 両手で構える。 シャナは右足を前に、左足はつま先が右足の踵の延長線上に並ぶように置く 比較的オーソドックスな、しかし相手のどんな動きにも即座に対応出来る 「正眼の構え」 対してフリアグネは左足を前にして肩幅に開き膝をやや弛緩、更に肘を張って 刃を水平に寝かせ迎え撃ちの際手首の返しで裏刃も使えるようにする、 西洋剣術に於ける ”フォム・ダッハ”と呼ばれる構えの変形。 攻撃主体とカウンター主体というまるで対照的な両者の構え。 そしてその構えを微塵も崩さないまま、互いの存在から瞬きほどの 刹那の時間も視線を逸らさないまま、静かに音も無い気流のように精密な足捌きで 自分に有利な間合いと攻撃位置、初刃のタイミングとを針のように 研磨された戦闘神経で探り合う。 そして。 両者の身体から、否、存在から空間が捻れるかのような プレッシャーが立ち昇り始めた。 まるで、世界の果てを象徴するかのように。 ただ、立ち昇っていた。 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…… ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!! ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!! 141 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/17(月) 20 35 41 ID /lrBTsvR 支援せんとな。 142 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/17(月) 20 36 31 ID /lrBTsvR 支援 143 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/17(月) 21 00 43 ID wveUgIJo 支援 144 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2007/12/17(月) 21 04 40 ID GJMPP3Xj メルシー・ボークーッッ!! 支援恐縮の至りッッ!! 続きッッ!! ↓ 145 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2007/12/17(月) 21 10 01 ID GJMPP3Xj 二人の全身から発せられる存在のプレッシャーが、 渇いた戦風が靡く学園屋上の破壊空間を錯綜し、そして相互にブツかり合い 高密度で圧縮されていく。 シャナとフリアグネ。 フレイムヘイズと紅世の王。 紅蓮と白蓮。 その二つを司る強力な存在同士の激突は。 決して避けられえぬ因果。 決して逃れられえぬ宿命。 喩えるならば。 ジョースターとDIO。 その二つの巨大な運命の存在が織り成す。 血統の妙。 血統の業。 やがて。 見る者全てに、全身の脱力を促すような気怠い痺れを誘発し 精神を圧搾して引き絞るような威圧感が臨界を超えた瞬間。 「ッッッシイィィィィィィィィィィィィィィィッッ!!」 「オッッッッッッラァァァァァァァァァァァァッッ!!」 ギャッッッッッガアアアアアアアアアァァァァァァァァッッッッ!!!! 大太刀”贄殿遮那”と両手長剣”獅子王ウィンザレオ”が、 互いの存在の色彩で彩られた熾烈な炎が、 周囲の空気を斬り裂いて灼き焦し凄まじい衝撃と共に激突、 斬刀炎撃の高速衝突に伴う火走りが空間に飛び交って引き裂かれるような けたたましい音と共に踊り狂った。 同時に剣に込めた互いの想いも鮮烈に弾ける。 そして、シャナ、フリアグネ両者の視線が再び 二本の剣を通して斬撃よりも凄まじい威圧感で真正面から激突した。 146 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2007/12/17(月) 21 13 06 ID GJMPP3Xj 「…………………ッッ!!」 「…………………ッッ!!」 そのまま、互いの刃と歯を軋ませながら両者一歩も引かない壮絶な 鍔迫り合いが展開。 ソレと同時に執り行われるは己が存在を相手に刻みつけ、 凌駕し呑みこもうとでもするかのように鬩ぎ合う強烈な眼視戦。 きつく食いしばった両者の口元から、意図せず呻きのような声が微かに零れる。 刀身に込める力も同じならばそれを扱う技術もまた互角。 発する眼光に宿る気迫すらも何れ劣らぬ完全拮抗状態。 「チッ……!」 永年の経験則からこのまま幾ら鍔迫り合い続けても 戦局は膠着したまま喩え千日を経ても決着は着かないと判断した フリアグネは仕切直しの為に長剣を大きく、しかし鋭く振り廻して シャナの大太刀を薙ぎ払い同時に開いた自分の身体に 撃ち込ませない為に大きくバックステップで跳躍、遙か後方、 20メートルの位置に弧を描いた足裏を鳴らして軽やかに着地する。 そこへ。 「ッッッッラァァァァァァァァァァーーーーーーーーーッッ!!!」 「ッッ!!」 灼熱の喊声と共に突如眼前から勢いよく追進してくる紅い斬光。 脳裡に甦る先刻の悪夢。 そしてその裡に込められた炎気が唸りを上げ、空間を縦に切り裂きながら 迫るカマイタチ状の炎刃。 その殺傷能力こそ他の斬刀術に較べ一歩劣るが、汎用性と射程距離では 他の追随を許さないシャナ最大の斬撃術。 紅蓮の闘刃。『贄殿遮那・炎妙ノ太刀』 その具現化した炎の刃をフリアグネは手にした白炎揺らめく長剣、 ”ウィンザレオ”の刀身を素早く斜傾に構えて受け止める。 ガァッッッギャァァァァァァァァッッ!! 金属音とも炸裂音とも異なる轟音と共に存在の炎同士の ブツかり合いが引き起こす焦熱の散華。 147 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2007/12/17(月) 21 15 38 ID GJMPP3Xj 「クッ!」 不意ではないが意表は突かれたフリアグネは、鋭い躰のキレで亜音速射出された 炎の闘刃の圧力に一瞬刀身を持ち手を内側に押し込まれるがすぐに。 「こんな子供騙しがッ!ナメるなッ!」 すぐさまに刀身に込めた白い存在の炎気を内部で収斂、放散させて ”ウィンザレオ”を覆う炎を素早く強化。 真一文字に薙ぎ払った一撃でシャナの放った『炎妙ノ太刀』を 引き裂いて炎刃の破片を眼前の空間に撒き散らす。 「フッ」 集中によって研ぎ澄まされた戦闘神経の影響で、フリアグネは最早その耽美的な口唇を 笑みの形にする事もなく、斬撃の余韻で手にした長剣を次なる迎撃に備え 無意識に膝下に垂れ下げる。 その炎刃同士のブツかり合いにより引き裂かれた 存在の炎が濁流のように空間で舞い踊るその眼前から、 突如渦巻く紅蓮の業火で覆われた大太刀が先刻の喊声と共に飛び出してきた。 「オラオラオラァァァァァァァァァァーーーーーッッッ!!!」 (ッッ!!) その刹那に満たない時間の交錯の中、火の粉を撒く深紅の炎髪と 貫くように自分を視る真紅の灼眼。 紅世の徒である自分にとっては死神を想起させるその色彩。 先刻、斬撃を放った瞬間に足下で生まれた踏み込みの力をシャナは その長い鍛錬によって磨かれた「体術」により爪先に長く温存。 後は炎刃が引き裂かれて自分の姿が一瞬フリアグネの視界から消えた瞬間に 素早く足先に火の粉を集束させて爆砕、足下の瓦礫を踏み割り、 鋭く超低空姿勢で紅い弾丸のように飛翔して飛び出してきていたのだ。 そして黒衣を突風に揺らしながら高速の廻転片手刺突をフリアグネへと 貫き撃つシャナ。 (先刻の一撃は囮……!私の動作を先読みして行った連携技、だと……ッ!?) 今度こそ不意を突かれた予期せぬ一撃をフリアグネは その超人的に研ぎ澄まされた”狩人”の反射神経で意識よりも疾く交わす。 一刹那前まで自分がいた場所をガオッと炎の軌跡が螺旋状に渦巻き さらにその白い残像を灼熱の紅刃が鋭く刺し貫いた。 148 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2007/12/17(月) 21 18 36 ID GJMPP3Xj (…………ッッ!!) あと、ゼロコンマ一秒避けるのが遅れていたら。 フリアグネの背筋にうすら冷たいモノが走る。 しかし。 「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァァァァ!!!!」 その感覚を認識する間もなく、目の前のフレイムヘイズの少女は 呼気を吸う間もなく自分に飛びかかるように強引に距離を詰め 無数の斬閃を自分に向けて繰り出してくる。 袈裟斬り、逆袈裟、水平斬り、胴薙ぎ払い、更に上下刺突とありとあらゆる剣技を ありとあらゆる角度から無造作に次々に射出する。 前後の技の繋がりはほぼ皆無に等しい、ただ ”狩人” フリアグネという 存在に己が刀身を叩き込む為だけにやたらめったらに剣を繰り出し続けているという、 「連携技」とはとても呼べない愚直とも呼べる攻撃だったが その手数が多過ぎるのと炎で覆われた戦慄の美を流す大太刀の殺傷能力が凄まじすぎる という利点により攻撃のリスクとデメリットはこの状況に於いて全てカバーされる。 (クッ……!この……ッ!調子に……!) そう苛立ちながらもフリアグネは眼前のやや下方から次々に撃ち出される 夥しい数の紅い斬撃の嵐をその超人的に研ぎ澄まされた戦闘神経と 手練の剣捌きで全ての斬閃の着弾を阻止、まるで己の周囲に 「結界」でも張り巡らせたかのように全弾迎撃しながら眼下のシャナを見据える。 炎撃のブツかり合う炸裂音と飛沫を上げる火花が 絶え間なく二人の間合いで錯綜した。 「いつまでも調子に乗るなッッ!!この愚か者が!! 策も何も無しにただ愚直に前に出るだけで この私に勝てると想っているのかァァァァァ!!」 そう叫ぶとフリアグネはシャナが三種連続で撃ち出した斬撃の内二つを 巧みな剣技によって長剣の斜面で受け止め、最後の一つを身体を僅かに反らしただけ の華麗な体捌きにより紙一重の隙間で避わし、 即座に手にした両手剣の柄に軸足から体幹を経由させて集束した力を 瞬時に込める。 149 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2007/12/17(月) 21 22 58 ID GJMPP3Xj 「ハアアアアアアアアァァァァァァァァッッッ!!!」 そして清廉な掛け声と共に鋭く蹴り足を半円を描くように転回させ、 更に生まれた力を腰の捻転と肩の廻転とで強力に増幅させた一撃を 空間を断ち斬るかのような勢いでシャナの頭上から撃ち落とす。 「!」 ギャッッギィィィィィィィッッ!! シャナはそのフリアグネの断空の一撃を小柄な体躯を利用して 一瞬速くフリアグネの間合いに深く踏み込み、斬撃が最大の威力を発揮する 地点に達する前に素疾く大刀の茎(なかご)の部分に近い本刃で受け止める。 一転。 目の前の少女は先刻の暴風のような乱撃の余韻を露すらも遺さず掻き消し、 その身体能力に裏打ちされた高度な防御術で”狩人”渾身の一撃を受け止める。 高速移動により巻き起こった旋風がシャナの黒衣とフリアグネのスーツの裾を揺らした。 「……………!!」 「……………!!」 そして再び交叉する紅蓮と白蓮の存在の力が宿った、携えた刀剣よりも 鋭利に研ぎ澄まされた互いの双眸。 激突する、互いの思惑。 (おまえは、赦せない!赦さないッ! 『私自身の事じゃない!今はもうそんな事どうでもいいッ!』 でもッ!アイツならきっとおまえの事を! 『おまえのしてきた事』を赦さない筈! だったら私も赦さない!なんだか知らないけどさっきから おまえの存在自体が頭に来て仕方がないのよ!!) フリアグネはそのシャナの全身から発せられる強烈なプレッシャーと 瞳に宿る熱く激しい閃光のような煌めきに戦慄する。 (な、なんだこいつは!?こいつのこの眼は!? 今まで討滅したフレイムヘイズの中にこんな眼をしたヤツは一人もいなかった!) そう、今まで相手にしたフレイムヘイズはそれぞれ人種も性別も 操る炎の色彩さえも異なる中、ある唯一の「共通点」が在った。 150 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2007/12/17(月) 21 26 34 ID GJMPP3Xj その「共通点」を利用し、或いは逆手に取り、フリアグネは 今日までフレイムヘイズ相手に勝利し続けてきたと言っても過言ではない。 しかし。 目の前の少女には。 正確には「今の」少女には。 『全くソレが存在しなかった』 (こいつには!こいつには私に対する「憎悪」、紅世の徒に対する「憎悪」が無いッ! こいつは『私が憎くて怒りを燃やしているわけではない』 クッ!?一体何なんだこいつは!?こんな異様な心理を持つ フレイムヘイズは初めて見るッ!) 『一体こいつは何に突き動かされている?』 突如狩人フリアグネの胸中に刻み込まれた一つの疑問。 しかし、ソレは紅世の徒である彼には決して解くことの出来ない永久の謎。 『人間ではない彼には永遠に理解出来ない一つの想い』 その想いに突き動かされた少女は尚も存在を圧搾するような力を 刀身の柄から込め続ける。 想いが、シャナを、突き動かす! (おまえが!自分の欲望の為だけにトーチにしてきた!殺してきたッ! 数多くの人間達!その人達にもきっと私にとってのアラストールやヴィルヘルミナ、 ジョセフやホリィのような存在がいた筈よッ! それを……その存在を……無惨に……虫ケラみたいに……ッ!) そして、もう一人。 自分にとっての ”アイツ” のような存在を持つ者も。 きっと。 その認識と同時に痛烈に湧き上がる灼熱の咆吼。 「そんなヤツ!!絶対に赦せないッッ!!」 火を吐くように吼えたシャナの叫びと同時に振り抜かれる紅蓮の大刀。 「ッッッッッッッッラアアアアアアアアアァァァァァッッッッ!!!!」 「な、に……ッッ!?」 想いの爆裂と同時にシャナの全身から灼熱の剣気が噴き上がり、 渾心の力の籠もった大太刀がソレに後押しされて全速で振り切られ、 フリアグネの身体を手にした長剣”ウィンザレオ”ごと後方に弾き飛ばす。 151 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2007/12/17(月) 21 31 24 ID GJMPP3Xj 拮抗状態が解除されると同時にシャナは革靴の爪先に細く炎気を 即座に集束。一度前方に視線を向け吹き飛ばされた フリアグネの落下地点を素早く算出すると。 「ッッッッだぁぁぁぁッッ!!」 鋭い駆け声と共に足下の瓦礫を鋭く踏み切りまるでギリギリまで 引き絞られた弾弓の如く高速で頭上に跳躍する。 そしてなんとか空中でバランスを建て直し、優れた体捌きで着地する フリアグネの遙か頭上で鮮麗に一廻転すると、落下重力を利用し さらに背後に込めた膂力で全身を跳弾のように強く弾き飛ばして更に加速を付け、 上空から強烈な廻転遠心力を乗せた大上段の一撃を全体重を込めて全力で撃ち堕とす。 その炎髪の火の粉舞い散る紅い陽炎に彩られた凄絶なる姿。 まさに顎(あぎと)を開いた紅龍の如く。 旋空堕刃。天翔の輪舞。 『贄殿遮那・炎牙ノ太刀』 破壊力-A スピード-B 射程距離-C(最大上空10メートル) 持続力-A 精密動作性-B 成長性-C 「オッッッッッラアアアアアアアアアァァァァァァァーーーーーーッッッッ!!!!」 「ッッ!!」 その、紅蓮の双眸に黄金の光を称え咆吼するシャナの。 大刀の廻転の一撃が。 顎を開いた紅龍の牙が。 そして覚醒したフレイムヘイズ怒りの正義の鉄槌が。 途轍もないプレッシャーを伴って狩人フリアグネの頭上から 灼熱の断頭台のように微塵の容赦もなく撃ち堕とされた。 ←PAUSEッッ!! *STARDUSTφFLAMEHAZE* 152 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2007/12/17(月) 21 34 42 ID GJMPP3Xj うはwwww ずっとシャナのターンwwww フッ君ヤベェwwwww どもですw 相も変わらず脳内でMIHが発動し、自転車操業を強いられてる無冥ですw 実は今回予定では1回分だったのですが、私の中の神父の所為で 全体が20レス超えたので2回に分ける事にしました。 (なんだよ『贄殿遮那・炎牙ノ太刀』ってww……ただの●槌閃じゃうあなにをry) アハハ……何かしらないけどシャナとフッ君がチャンバラ始めちゃいましたw 『トリガーハッピー』涙目www あと「正義」に目覚めたフレイムヘイズはよく喋る←「結論。」 まぁそんなこんなで福本病発症中ですw 年内に第一部終わるかなぁ。 でもガンガるしかないので必死だけは絞ろうと想います。 では前回はフッ君のキャラソン(独断と偏見)だったので 今回はシャナのキャラソンでお別れしましょう。 え?べ、別に私の背後で笑顔でメロンパン食べながら片手で大刀振りかぶってる人に 脅されてるわけでは……え?いいからとっとと書き込め? ハイ……仰せのままに姫…… そ、それではぁ~w(何気にジョジョっぽい歌詞でもある) つhttp //www.nicovideo.jp/watch/sm1269134 153 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/17(月) 21 46 03 ID wveUgIJo 無冥氏乙! ところでフリアグネの剣の名前の『獅子王ウィンザレオ』は第一部4巻でも 書かれてましたね 154 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/17(月) 21 48 02 ID /lrBTsvR 獅子王ウィンザレオってリングの試練の勝者の一人じゃなかったっけ? 155 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/17(月) 21 53 37 ID HFDyAuEo 面白い!!乙です!! もうポルポルとか姐さんの登場wktkすぎです!!あまり無理しすぎないようにガンガッてくださいノシ (仕事しながらもこのクオリティを維持・・・・・すげぇょ 156 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/17(月) 21 56 02 ID /lrBTsvR ポルポルが出たら家でパァーっと宴を開くか。 157 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/17(月) 22 21 41 ID N6GDMqwM 今思ったんだが・・・承太郎はどこにいるんだろうか? 158 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/18(火) 00 37 44 ID bGwLqFTL ①屋上に向かって校舎を疾走中 ②花京院と合流しようとしてる ③サボって肺を黒く染めている ④その他 159 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/18(火) 00 58 06 ID ZFkeUrUZ 無冥氏のSSでオラオラの速度が音速って表現あるけど普通にオラオラは 超音速か極音速はいってると思う どうでもいい指摘すみません・・・・・・・・・・・・ort 160 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/18(火) 01 37 13 ID laC9dzzJ 159 当時の承太郎はタワグレも捕まえられなかったんだし 音速で大丈夫でしょ。4部のスタプラじゃタワグレもかなわんだろうし。 158 ③の後に現実は非常であるが抜けてるぜ。 161 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/18(火) 04 39 25 ID yLheZqSg 音速なのはあくまでオラオラの速度であって、本体の速度じゃ無い と、思われる。故に射程範囲(パンチのリーチ)外を音速で飛び回られると捕えられないのでは? 162 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/19(水) 12 26 05 ID bZqA12GW 国外編が楽しみでならないぜ 早くシャナVSポルナレフと承太郎&シャナVS姐さん&マルコが見たいな 163 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2007/12/19(水) 20 38 10 ID BfnPhhGE どもです。 SS投下の後は3日位書くのサボる悪癖が治らない無冥ですw さて、ンじゃドアフォ作者のモチヴェーションを少しでも上げる為 ちょっと雑談でもしましょうか? ちょっと興味在ってレス返したいカキコもありましたし 設定再認識する事でSSの活性化にもなりますしねw 板変わりましたから無冥のドアフォなカキコにわざわざ噛み付く方も いないと想いますしw イタイとかウザいとか想った方はスルーお願いします。 あ、遅くなりましたがいつも応援ありがとうございます。 読んでくださる方にはいつでも感謝しております。 口には出しませんが横でメロンパン齧ってるツンデレ姫もきっとうあなにを(ry 153 154 そですね。 無冥は黒騎士ブラフォードが結構好きなモノでw 無冥のSSに於ける「存在の力」とは「精神の強さ」も含まれますので 「77の輝輪」の試練を乗り越えた伝説の剣士なら封絶の中でも 動けるんじゃないかと解釈します。 ブラフォードならソラトやウィネ位になら勝てるんじゃないかなぁ。 あ、あと無冥が勝手に考えた『ウィンザレオの剣』とは 某有名作品の『○ラゴン殺し』みたいなモンですw 多分、波紋や鉄球の回転のような特殊能力を持った一族が紅世の徒に 近づこうとして造ったのかもしれませんねw 164 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2007/12/19(水) 20 41 14 ID BfnPhhGE 155 156 アハハw ポルナレフ人気ありますねw あーゆー二枚目半なキャラは何故かファンが多いんですよねw 原作のイメージを壊さないように活躍させてあげようと想いますw 157 158 アハハ・・・ 空条クンは現在行く手を阻むを燐子の大群をブチ壊しながら屋上に向かってる筈です。 シャナの事もありますが、他の生徒も彼は護らなければならないので。 ソレが解り難いのはすいません、無冥の腕がヘヴォいからです・・・ まぁ、シャナが生きていると「信頼」してるという事でw 159 160 161 アハハwまぁ確かに。 でもまだ序盤なので「音速」位にしときましたw 無冥のSSでは「精神」だけではなく「能力」的な成長も書きたいので。 (でもインフレ起きないか心配だ・・・・) 何しろDIO様が「光速」ですからw(シャナが勝てないのも無理ないな・・・) あと、ちょっとRPG的な要素も取り込んで書きたいなぁと想っているので。 ○ラクエ風に言うと承太郎とシャナは今レベル12位ですかね。 花京院でレベル16前後位かなぁ。え?DIO様?勿論レベル99うあなにを(ry そのうちそれぞれのキャラの戦闘数値を算出したデータみたいなモノも 作ってカキコしようかなとか想ってます。 ところで「超音速」とか「極音速」とかって良い表現ですね。 参考にさせてもらってSSの表現に活かそうと想います。 ありがとうございましたw 165 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2007/12/19(水) 20 42 18 ID BfnPhhGE 162 アハハw その前に国内編をキチンと完結させないとですねw 一応アズュール無しで「顕現」マルコシアスを どうするかは考えてあるんですけどね。 でもいつになることやらw DIO様との最終決戦とその結末も一応は考えてあるのですが ソレがいつになるのかはドアフォ無冥なので解りませんw 意外と「一巡」した世界の後かもですねw では寒さも本番を迎えつつあるので皆様もどうか御自愛の程を。 それでは。 166 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/19(水) 20 51 17 ID M04zdeih 163 じゃああの剣自体は宝具でも何でもない“ちょっとばかし変わった仕組みの剣”て事か。 それを強化系自在法で『贄遮遮那』に近付けてんだな。 167 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/19(水) 20 53 42 ID bZqA12GW 159 極音速は正式に『極超音速』って名前だったはず 略して極音速でもいいと思うけど 168 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/19(水) 21 01 09 ID M04zdeih 164 レベル二桁止まりだと。 某最凶やりこみゲーのごとく、レベル9999くらいにしろ馬鹿者。 しかし光速は既にインフレの極みだと思うぞ。 それ以上の比喩表現が“光の何倍”以外出て来ねえ気がする。 169 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/19(水) 21 19 12 ID bZqA12GW 168 ストーンオーシャン3巻のスタプラ解説にはスタプラの速さは光の速度を超え、 17巻では時をも越えると書いてあるから、その表現を使えば承太郎はDIO様も超えるはず! あ、でも世界はスタプラと同じタイプのスタンドだから世界も光や時も超えれる ことになってしまうな・・・・・・・・・・・・ 170 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/19(水) 21 42 37 ID zOWjftyU 精神の強さ じゃあスタンド使いでもDIOの影響で倒れたホリィさんは 動けないと言うことでいいのかしら? 171 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/19(水) 21 53 40 ID M04zdeih 169 やっぱインフレの極みだわ。 光速以下の水分が飛びまくった蜂蜜の様にトロトロしたのろま野郎は避けるどころか再起不能になった事にも気付かず瞬殺。 なんせ威力=自重×(速さの二乗)らしいし、光速ラッシュやったらミンチどころか赤黒い霧作り出す。呼吸したらカニバリズム実践だよ。 まぁこんな事態もスタンドの重さが須く1mgなら起きないが。 能力者自身がオラオラとか無駄無駄ァしてるわけでもないし。 172 :名無しさん@お腹いっぱい。[age]:2007/12/20(木) 16 21 34 ID WvUyf8Ja 確かにインフレの嵐だ だが、それが良い! 173 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/20(木) 16 25 38 ID YLO3ZUBw いや、良くないだろ 無力な人間でありながら、知恵でバイツァ・ダストの呪縛を破った早人を見習ったほうがいい 174 :アルル[]:2007/12/20(木) 16 26 09 ID zoviUNrg お金を作って今まで手が出なかったものを買ってみませんか? かなりたくさんの人が利用しています! 私もお世話になっている身です^^;頑張れば頑張るだけお金が 作れますよ!必要なのはちょっとした時間だけ!! 皆さんもよろしければどうですか? http //www.(@wikiよりスパムとされているため削除) ↑さっそく登録しよう!! 175 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/20(木) 17 02 52 ID FYej3w0I 173 しかしインフレの気が強いシャナと混じるとそういう面を作らざるを得ないだろうよ フレイムヘイズにしても紅世の徒にしても、使う能力とか戦い方が違っても結局インフレしてるしさ 幻覚使いだったドレルさんがもう少し長く生きて活躍したならまだ違ったかも知れんけど 176 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/20(木) 19 04 29 ID N+mIZd2d 171 光速云々言ってたら常に光速戦闘してるDBや星矢の地球はとっくの昔に滅んでしまってるぜ? 矛盾も生じるけど(光速で動ける星矢が階段を上るのに時間掛かっていたり)そこはフィクション物と して割り切りゃなきゃ。 177 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/20(木) 19 30 56 ID brjLKM2h そうだな。そこらは酷い矛盾が無いならいいか。 178 :176[sage]:2007/12/21(金) 21 56 12 ID 5oEeWs+f 無冥氏のSSでDIO様がシャナに食らわせた世界21は亜光速のスタンドで大幅に手加減していた。 なら全力の世界はヤバイってもんじゃないなw 179 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/22(土) 12 10 24 ID HtUS+K9r DIO様と蛇悠二。 ラスボス(候補含む)に手加減されるのはシャナの宿命か。 180 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/22(土) 17 48 45 ID vKiX/aW/ 原作同様ヴィルヘルミナは鍛錬と称した嫌がらせを承太郎に加えるだろうな・・・・・・・ しかし以外にもあっさり鍛錬の課題をクリアしていく承太郎にヴィル涙目 181 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/22(土) 18 30 03 ID HtUS+K9r 180 しかし、どんな鍛錬を課すんだろうか。 『存在の力』の繰りは、一定水準の感知能力が備わらないと難しそうだし。 体術の方は我流だろうから相当癖がありそうだが、改善させる余地は有るだろうな。 後は精神的なもんかな。 182 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/22(土) 20 05 51 ID vk8GNHc5 正直スタンドあるから楽勝でしょ。 183 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/22(土) 20 22 42 ID HtUS+K9r どっかで聞いた気がする言葉 進化の無い生物は死んだも同然 184 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/22(土) 20 23 50 ID vKiX/aW/ いっそ鍛錬にジョセフも参加して承太郎がさらなる肉体強化をすると同時に 波紋を会得するのもいいかも 無冥氏のDIO様の相手をするにははスタンドだけじゃ乗り切れそうに無いし 185 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/22(土) 21 18 22 ID HtUS+K9r いっそ一行全員に波紋習得させてみよう。 フレイムヘイズには大して意味がないな。 186 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/22(土) 21 23 38 ID vk8GNHc5 184 おまけにその周囲にはヴァニラ、エンヤ、ヘカテー、ベルペオルがいる。 どーにもならんねwこれは。 187 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/22(土) 21 45 17 ID vKiX/aW/ 186 幼女のヘカテーにオラオラする承太郎が想像出来ん・・・・・・・・・・ 年増で吐き気を催す邪悪であるベルペオルなら裁きそうだけど 188 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/22(土) 21 57 33 ID vk8GNHc5 187 まぁ・・・しないっしょ・・・・ 他のジョジョキャラも勿論。 そこはシャナか姐さんかヴィルヘルミナに殺ってもらおうよ・・・・ 189 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/22(土) 22 01 06 ID HtUS+K9r ベルペオルはそうそう直接対決はしない気がする。 後方で策を巡らしていて、最終局面で神威召還の生け贄になってアボーンがありそうだ。 190 :無冥 蹟怜 ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2007/12/23(日) 17 11 37 ID Xlpoe7V6 どもです。 ちょっと住人の皆様にお聞きしたい事があるんですが よろしいでしょうか? 実は次の投下で『柱の男(ワムウ、エシディシ、カーズ様ですねw)』を (フッ君のw)回想でチラッと出そうと思うんですが何か良いネーミング ありますかね? ないなら無冥が勝手に考えちゃいますが (『三鬼狂神』とかwうあ我ながらネーミングセンスねぇwwwww) 御気が向いた方だけでよろしいのでカキコおねがいします (_ _) ではw 191 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/23(日) 19 00 08 ID Lu5+P7W1 190 大抵の徒は文明に対しては敬意を払うが、『人間等この世側の存在』は見下してるからな。 神や王など“自分より格上と認める形容”はDIO様みたく理由(徹底的に返り討ちにされたetc)が無いと使わないと思う。 とりあえず“悪食の羅刹”とでも評しておくか。 つかあの人形マニアはいつ遭遇したんだ? フリアグネが2000年前、つまり西暦元年以前に渡り来たとは思えないがやっぱ二部の頃? 192 :無冥 蹟怜(執筆中w) ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2007/12/23(日) 19 16 59 ID Xlpoe7V6 191 レス感謝致します。 取りあえず無冥のSS内での設定では 『天目一個』が現れるよりも遥か依然に人(波紋使い)、紅世の徒関係なく 戦いを挑みそしてその存在を喰らっていたという設定です。 その戦闘能力の高さは時の『仮面舞踏会(バル・マスケ)』ですら 危険過ぎて「傍観」するしかなかったほど。 まぁ、かなり厨っぽいですがw2部のラスボスなのでまぁ良いでしょうw フッ君(フリアグネ)が知っていたのは・・・風の噂、というヤツですかw 彼が直接『柱の男』と遭遇したワケではありません。(喰われるw喰われるw) だから、当然3人を倒したジョセフの事も知ってます。 まぁ、こんなカンジですか。 では引き続き、御気が向いた方、よろしくお願い致します。 (「羅刹」か・・・・ソノ発想は無かった。やっぱ無冥一人じゃダメダメッスねw) 193 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/23(日) 19 46 42 ID wqZbRAwV 192 カーズ→天輪の光冥・ワムウ→風魔の羅刹・エシディシ→炎獄の叫喚 一人ずつ考えてみたんですけど(我ながら意味不明な上に酷いセンスだ・・・・・・・・) 気に入らないならどうぞスルーをお願いします 194 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/23(日) 21 57 56 ID b+XBsLcU 普通に柱の男でいいと思われるが・・・マチルダ→「女丈夫」 ヴィルヘルミナさん→「戦技無双の戦姫」とか二つ名とは別の名前がついてるみたいに、 元々ある二つ名とは別にもう一つの二つ名がつくのも悪くないかもしれない というわけで カーズ→光刃 エシディシ→焔鬼 ワムウ→風王 何が言いたいって、シンプルイズベストってやつですよ 「千変」とか「彩飄」とか「壊刃」とかステキじゃないのさ 特に「甲鉄竜」とか最高だと思ってる 195 :無冥 蹟怜(執筆中w) ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2007/12/24(月) 01 15 16 ID KfxdZyJ0 193 (我ながら意味不明な上に酷いセンスだ・・・・・・・・) そうですか? 正直、カーズ様の『天輪の光冥』とエシディシの『炎獄の叫喚』は ヤられたと想いましたよ。 無冥じゃ絶対考えつかなかったです。 194 いいですねw シンプルイズベストw 無冥は何事も(全て)ツッこんで考えるドアフォなので見習いたいです。 ワムウの風王はかなり良いですねw無冥ワムウ好きですからw では引き続き(ry (欲を言うと三人まとめて『三~』とかが良いかなぁなんて、 すいませんちょうしのりましたゆるしてひめうあなにをry) 196 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/24(月) 22 33 26 ID VoJg3J/c バル・マスケが危険視する柱の男達はカムシンとも交戦機会があったのかな? 197 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/24(月) 23 07 42 ID +cGtr3Xt 196 今はあんな爺さんみたいな性格になっちゃったカムシンも昔は無茶をやったらしいからな 柱の男相手に派手にやり合ったとしても不思議じゃない あとシャナキャラと柱の男のクロスで都合がいいのは、 シャナキャラが柱の男から逃げられるだけの手段(自在方だの何だの)を持ってることだと思う ワムウは言うまでもなく、エシディシだって「ほ~う、いい目をするようになったな。だがそういう人間が俺の前に立つとき・・・そいつは早死にする」 なんて平気で言うキャラだから、基本スペックとして常人を超越してるシャナキャラはまずジョセフみたいに見逃してはもらえない しかし柱の男のヤバさを語るには柱の男と戦ったシャナキャラが生きてることが必要、だから・・・というわけ 198 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/25(火) 00 02 07 ID YTHklUZX 「好敵手がいなくて久しい」と言ったカーズもカムシンのことは認めてそうだね 199 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/25(火) 22 35 00 ID syHQDhf/ 195 三人一組での呼び名か。 『戮恒惨邪(リクコウサンジャ)』 暇潰しに考えたとはいえセンス最悪。 200 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/25(火) 22 46 17 ID l+rd0vYq いや、ここはアプローチを変えてみよう カーズ、エシディシ、ワムウの三人に限定するのではなく、 「柱の男」という種族名に対する二つ名を考えるんだ なので 「喰らう者」とかどうよ? と言ってみる 紅世の連中は自分で自分の二つ名付けるときは小難しい名前にするくせに 他人にあだ名を付ける時は「女丈夫」みたいにシンプルなのにする傾向があるしさ 201 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/25(火) 22 53 23 ID l+rd0vYq 余談だがサンタナはいなかったことにするのがこのスレの流儀なのか? カーズには番犬扱いされてたけど一応存在したことは覚えてもらってるんだから・・・(′・ω・ ) 202 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/25(火) 22 55 54 ID syHQDhf/ その意見を汲んだならば、『共食い』でいいんじゃね。 徒にとっちゃ“同じ世界に生まれた者同士”を喰ってんだし。 203 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/25(火) 23 15 02 ID f1vMYdHJ 202 でも柱の男側が一方的に人間を捕食するわけだからなあ・・・ それに無冥氏設定では、柱の男は紅世の徒でさえ遭遇した端からぶち殺して食ってるみたいだし、 「人間だろーが紅世の徒だろーがなんでも食うヤバイ奴ら」みたいな見方で間違いないんじゃね? 204 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/25(火) 23 45 42 ID zdKxEuQY 闇に生くる悪食 光無き世の捕食者 惑わせ貪るもの 駄目だ自分もセンスねえw 205 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/26(水) 11 59 15 ID dO2+9+5X もうさあ身体で喰うんだから 『身体食』でいいんじゃね? 206 :無冥 蹟怜(執筆中w) ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2007/12/26(水) 18 19 17 ID ATiH2Onx 皆さん返信ありがとうございます。 取りあえず皆さんの意見を色々と参考にさせて戴いて、 現時点では『殺戮の三狂(兇?)神』か『極戮の三狂神』 とかにしようかなwとか考えおりますw (すいません。無冥のセンスじゃコレが限界ですw) アノ御三方はいつも闘って貪り捲くってるというイメージが あるのでw では、皆さん本当にありがとうございました。 次回の投下に向けて引き続きガンガろうと想います。 ソレでは。 PS あぁ・・・年内に第一部は完結させると言ったが・・・・・・ スマン、ありゃあウソだった。 まぁ、ドアフォの無冥が書いてるってコトでさ、 堪えてくれ。 207 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/27(木) 22 47 11 ID Vh5eggmX 構うものですか。 期待してますって! 208 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/28(金) 01 09 47 ID NrIEtPjb ジョセフと姐さんは同じ国の出身だったな 第二部のころのジョセフと姐さんとのクロスは面白そうだ 209 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/28(金) 11 24 02 ID QGi8io+2 208 その頃はアメリカ大陸に渡っているからな。逢う状況を造るのは大丈夫、あとは姐さんがユーリィに逢う前か後かだな。 しかし普段がちゃらんぽらんな、あの二人。 ツッコミ担当なマルコシアスの(自業自得な)苦労まで2倍か。 210 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/28(金) 17 01 11 ID NrIEtPjb アナベルグ「人間たちよ、みせなさい、世界を塗り替えるほどの力を私に!」 ジョセフ「いきなり何言いだすのん?頭パープリンなのか?」 211 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/28(金) 19 23 00 ID GKC4SC4K マイルストーンや15巻はSBRとも年代が近いんだよな 212 :無冥 蹟怜(執筆中w) ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2007/12/29(土) 15 52 27 ID XwE+yLW6 あ、そうだw ついでにコレもお願いしちゃおうかなw 「ジョセフ」に対する紅世の徒の「呼び名」ってどういうのが 良いですかね? 一応「設定」としては ・柱の男並びに「神」となったカーズ様を倒した事は徒の間にも鳴り響いている。 ・上記の理由から徒は暗黙の内にジョセフとの接触を拒否している。 (「理由」は紅世の徒の存在を知ると自分達を討滅しに来る、背後関係(リサリサ、波紋組織等) ジョセフはスージーと共に生きる為に「波紋の呼吸」を止めている(人間は徒に比べれば早く死ぬ)等) といったカンジです。 ちなみに無冥が考えると「深仙」とかになっちゃうんでww(ヒデェな、オイ) では気が向いた方お願い致します (_ _) 「テメーで考えろ!このドアフォッッ!!」という方 スルーでお願いします (_ _) ではw 213 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/29(土) 16 22 18 ID AAV4ZQAr 無冥の人のフィーバーな流れだけど言わせてもらう サブラクの人まだー? 214 :無冥 蹟怜(執筆中w) ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2007/12/29(土) 16 34 02 ID XwE+yLW6 213 アハハw^^; お耳が痛いコトで・・・・ でもスレを「私物化」しようとか考えてるわけではなく、 あくまで「SSの面白さを少しでも向上させる為の質問」と ご理解戴けると・・・・・^^; 無冥はプロでもなんでもない只のドアフォなので 一人の発想だとどうしても限界が在るンです。 あ、でも荒れるようなら自重致します。 すいませんでした。 215 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/29(土) 16 35 30 ID McpnOfO5 神墜(しんついorかみおとし)の策士とか…… シャナは二巻しか読んでないから 呼び名をどうすりゃいいかわからんw 216 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2007/12/29(土) 16 41 03 ID 9DEJ6KuR 「神」となったカーズを倒したということで 『神殺し』というのはどうでしょうかね。 217 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/29(土) 17 12 24 ID u32gj1h2 とりあえずwikipedia見たらかなり参考になるぜ? 今までに出てきた人物の呼び名とか真名とかあるからどんな感じかとかは掴める 218 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/29(土) 18 21 48 ID UnPMB377 カーズ様はまごう事なき邪神だよな。貪り喰うだけの御方だし。 徒はジョセフと遭遇したくないのだがカーズ様倒した功績から『運命の器』がかなり広そう、 だから討滅者側の徒が契約持ち掛けたり、乱獲者側が『存在の力』奪いに来たりしてそうだ。 降魔の英雄にして未来の不動産王であるから世界への影響力が有るし、没落同然とはいえ貴族の家柄だしな。 んで二つ名は『戒陽浄君』 (セイジオブサンライズドアドミニッシ) ホントは()の中は英語以外でしたいが、いまはこれが精一杯。馬鹿だし。 あと辞典類が欲しい。撲殺用武器と呼べるくらいの。 219 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/29(土) 19 42 30 ID AAV4ZQAr 214 いやそんな意味で言ったわけじゃないよ? あれだ すまんかった 220 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/30(日) 00 15 23 ID 9GyIRnwd 思ったんだが「オッッッッッッラァァァァァッッッ!!」より 「オラァァァ―――ッ!!」のほうがいくね?無冥さん 発音し難いよ?「オッッッッラァァァァッッッッ!!」って ドッグオンとかもドッッグオオオオオオンってさあ、「ッッ」で一瞬音止まってるし あ、ごめんね?口出しして 221 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/30(日) 01 32 55 ID 9KgUwwKG 「神隠し」とかどうだろう>ジョセフの二つ名 自在法で存在の力を感知できる紅世の徒にはカーズが存命していることはわかるが、 カーズがどこにいるかはわからない(宇宙にいるから) よってカーズは「殺された」のではなく「隠された」 んで、それをやったのがジョセフだから・・・とこんな感じで 222 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/30(日) 03 11 44 ID 0nHhlvjb 柱の男が地球上から消えたことはフレイムヘイズ達やバル・マスケにとっても 朗報だっただろうな。なにせ天目一個以上の歩く凶器だし。 223 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/30(日) 06 14 34 ID a+izCA9J 以上かどうかは知らんが歩く凶器なのは同意。 寧ろ『徘徊する厄災』と呼べ。 224 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/30(日) 14 05 16 ID 0nHhlvjb 223 戦闘力は柱の男のほうが上でしょ 重要なのは天目一個より無差別なところ 225 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/30(日) 18 26 10 ID 9KgUwwKG しかし究極カーズが好き勝手暴れたとしたら、紅世の王だって相当ヤバかったろうな デフォでシュドナイと同等の能力&触れた物全てを喰らう肉体&機関銃の弾丸さえ見切って斬り飛ばす輝彩滑刀 &溶岩に突き落とされても再生できる程の自己再生能力&肉体を気化させる程の波紋・・・ 当時は祭礼の蛇もまだ仮の帰還さえしてないから、 ガチで紅世も現世も含めて世界が終わってたかもしれないんだな 226 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/30(日) 19 09 40 ID a+izCA9J あの頃の欧州はフレイムヘイズと革正団との戦争(終結してるかもしれないが)真っ只中。 双方カーズ様と敵対する理由はあるが、討伐に行けないかもしれないな。 徒は“存在の力”の供給源を奪われないために、フレイムヘイズは人間の減少で乱獲者同士での奪い合いで起きる歪みの発生を防ぐために等々。 もしジョセフが倒せなかったら欧州壊滅くらいは有り得るだろうな。 227 :無冥 蹟怜(執筆中w) ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2007/12/30(日) 19 17 09 ID k0DMRrfL 皆さん、返信ありがとうございます。 御意見色々と参考になりました。 皆さんの気持ちを無駄にしないよう巧く作品内で活かそうと想います。 では引き続きガンガりますので無冥がドアフォな道を歩まないよう 見守っていてくださいw(神父が頭の中で良く廻るので^^;) ではw PS あ、コレ一応お礼のMADです(見れない人すいません><) つhttp //www.nicovideo.jp/watch/sm268847 暇つぶしにでもなって戴ければ幸いです。(結構良いと想ったので) 何か妙にシャナのキャラソンっぽい歌詞ですねw(多分2部以降w) あと、無冥のSSでの「戦闘力」の設定は上記のMADのような モノだとご理解してもらえると嬉しいですw (ジョジョ=リアルロボット シャナ=スーパーロボット) すいません。○パロボ好きなモノで^^; では。 228 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2007/12/30(日) 20 06 46 ID Fyf0niKR ニコ厨死ね 229 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/31(月) 01 37 30 ID sMenupkm カーズ様がジョセフの軍用機に撃ち込んだ羽が変化した時のあのタコは何だったのかな 内部から軍用機をぶっ壊すほどのパワーで何よりあそこまでデカイタコは現代にいないし 柱の男達と同時代にいた原始生物なのかな? 230 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/31(月) 11 28 40 ID FmcHAryB 229 カーズ様が生み出した生物はリスですら強化シュトロも秒殺する 極悪凶生物と化すから無問題。 能力自体はジョルノやシュドナイと似てるけどその性能はケタ外れ。 まさに「神」!「究極生物」! 231 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/31(月) 21 14 08 ID sMenupkm 祭礼の蛇が承太郎の肉体を器として乗っ取ることないかな 232 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2007/12/31(月) 22 20 35 ID c6MK8QGI それ以前に零時迷子は承太郎の中にないから乗っ取りようがないわな 233 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/01/01(火) 21 18 57 ID yl/WdDkg 231 在りえないかもしれないけど、 長髪黒髪で黒衣を纏った承太郎・・・・・・ みっ、見たい・・・・・! 234 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/01/01(火) 21 24 08 ID ideNcegk 233 なんつー最強キャラ…間違いなく新世界の神となる存在 235 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/01/01(火) 22 22 16 ID OB9OHv8t 祭礼の蛇「我が器となって生きよ!空条承太郎――――――!!」 236 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/01/02(水) 02 34 26 ID VPRchYgI 233 正確には髪の代わりに後頭より伸びる漆黒の竜尾、黒っぽいが緋色と謂われる凱甲と衣。 微妙に似合わない気がする。 しかし承太郎と蛇さんの思想に通じる物があるのか? 蛇さんが悠二を依り代に選んだ決め手は零時迷子とか“存在の力”の総量とか異常な程強力な感知能力とかでは無く、自身の野望と近しい望みを抱いたからだし。 237 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/01/02(水) 09 18 05 ID Ykh2fHbD でもその場合スタンド名はどうなるんだろう? 『スタープラチナ・ホワイトスネイク』とでもなるのかね? 238 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/01/02(水) 12 47 29 ID VPRchYgI 神父と合一させてどうする。 239 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/01/02(水) 13 00 45 ID Ykh2fHbD 238 あ、いや、「蛇」繋がりでw あとこれも無理だろうけど見たいなぁ~。 シャナVS祭礼の蛇・空条 承太郎 240 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/01/02(水) 13 26 45 ID SmGTPL7K スタープラチナ・ザ・ワールド・スネイクみたいな名前になるんじゃね? 241 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/01/02(水) 18 05 11 ID zbXpjl7s 祭礼の蛇憑依の承太郎は外見が多少変化しててもやっぱり学帽と学ランは着ている だろうなwそして口癖の「やれやれだぜ」もw 242 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/01/03(木) 20 40 54 ID /TITO5lD 236 そもそも悠二の望みは何だったの? 祭礼の蛇の野望と悠二の望みにどういう共通点が? 243 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/01/03(木) 22 08 38 ID hZSrjCDt 241 イヤ、そこは学帽も学ランもなくなった承太郎を推したい。 腰に届く黒髪に、素肌の黒コート、レザーパンツにロングブーツ。 って、ソレなんて○フィ○ス?? 244 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/01/03(木) 22 41 14 ID iIDDO1Bm 242 創造神“祭礼の蛇”は自身の本質の延長として「かつて行おうとした世界を変える試みを成し遂げる」ことを目的に行動している。 人間・坂井悠二の望みは“徒”に人間が喰われ忘れ去られていく『この世の本当のこと』を葬り去り「紅世に関わる戦いを終わらせる」こと。 互いの立場と望みを知り、理解し、共感したからこそ。 洗脳でも乗っ取りでもなく互いの意識を併存させた、ある意味『フレイムヘイズ』に近い特異な存在、“祭礼の蛇”坂井悠二として共に在り行動してるのだろう。 悠二の言ではこの試みに人間・徒・フレイムヘイズの区別無く救える可能性を見出してるらしく、シャナが討滅の道具として使い潰されてしまわないようにしたい為に“祭礼の蛇”を受け入れたようでもある。 245 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/01/05(土) 16 08 50 ID xmMgxAQc 保守 246 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/01/07(月) 01 03 37 ID nIXoGkOD 244 どんな理由があろうとプッチ同様、自分の目的の為に大勢の人間を当たり前のように 殺してきた祭礼の蛇を、承太郎は目的が一致していても絶対に受け入れないと思う。 むしろ裁く。 247 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/01/07(月) 12 11 03 ID 4onAuBT3 246 つーことは 「この空条承太郎は…いわゆるry」 が始まるんですかァ~!? YES YES YES YES YES! 248 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/01/07(月) 16 57 50 ID sPc0GE1D 246 承「祭礼の蛇・・・・テメェは自分が悪だと気づいていない最もドス黒い悪だ・・・・」 やべっ、カッコ良過ぎるw 249 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/01/07(月) 17 16 05 ID QFCtiyFX 水を挿すようで悪いが、蛇さん気付いているからこそ悪に徹している気がするんだが。 気のせいかな? 250 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/01/09(水) 16 59 05 ID fFF8d4HY 久々に保守る。 251 :名無しさん@お腹いっぱい。[age]:2008/01/10(木) 16 07 22 ID KRnbWC0T 投下マダー? …職人減ったな 252 :無冥 蹟怜(執筆中) ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2008/01/10(木) 17 45 08 ID 3Qv9yy1I 251 今週中には投下します。 こんなドアフォのSSでも待っていてくださる方 すいません。 (_ _) 253 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/01/11(金) 19 43 57 ID 3jhHmDMR なんて痛いヤツだ。名前からして痛い。 254 :名無しさん@お腹いっぱい。[age]:2008/01/11(金) 22 59 10 ID qAad79wD 無冥氏のSSにはフィレスやサブラクは出てくるの? サブラク辺りはオラオラしてほしいけど 昨日の佐藤カッコ良すぎ ただの人間だけど早人みたいに精神は強そうだ 255 :無冥 蹟怜(執筆中) ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2008/01/11(金) 23 52 11 ID zc9L2Img 254 フィレスとサブラクですか? 取りあえずフィレスは出てもチョイ役くらいかと^^; 何しろパーティーが 承太郎、シャナ(アラストール)、ジョセフ、花京院、姐さん、 ポルナレフ、ヴィルヘルミナ+(イギー)と大所帯ですのでw あんまり増やしすぎると無冥の腕じゃストーリーが破綻します^^; あとサブラクは(現時点では)無謀にもDIO様に単身戦いを挑む 展開になりそうです。 「本当に貴様が紅世の支配者に相応しいか試してやる」 といったカンジで。 まぁ、相手がアノDIO様ですから『死ぬより恐ろしい目』に逢うとは 想いますが^^; まぁ、現時点ではこんなカンジです。 256 :名無しさん@お腹いっぱい。[]:2008/01/12(土) 01 31 18 ID qkEE+2/W 255 成程、そっちでの活躍か。いい引き立て役になってくれそうだw 257 :名無しさん@お腹いっぱい。[age]:2008/01/12(土) 11 46 34 ID RxKdE2xF 余りやりすぎるとジョジョ厨のオナニーって言われるから程々にね 258 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/01/12(土) 13 25 12 ID 3XhrUwTV もうすでにオナニーだろ… 259 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/01/12(土) 14 53 24 ID oKrEnJ8f 257 258 クロス物で今更何言ってんだか・・・・・・・・・・・ 不満があるなら来なけりゃいいだろ 260 :無冥 蹟怜(執筆\(^o^)/) ◆ktuOoSP9Ds [sage]:2008/01/12(土) 18 00 40 ID LwoFYUta か・・・・書き終わった・・・・・orz (今なら軽く死ねるかも・・・・) あ、無冥は書いた後一日寝かせるヤツ←(○レーかよッッ!!) なので投下は明日に致します。(まだ明日も「今週中」だよね?一応^^;) 今回は皆さんに色々助けて戴いて本当に感謝しております。 ありがとうございました。 (_ _) 261 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/01/12(土) 18 11 16 ID 1Sc0vj1n 明日って今さ! 262 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage]:2008/01/13(日) 12 55 30 ID bV5VIj1q 254 何度もオラオラを食らわせてまだ立ち上がってくるサブラクに対して 承「やれやれだ、初めて出会ったぜ、こんなガンジョーな『徒』は・・・ 逆にオレの『自信』てやつがブッこわされそうだぜ・・・・・・・・」 なんて承太郎の台詞が頭に浮かぶ シャナVS悪ポルも楽しみだけど、サブラク戦も楽しみだ
https://w.atwiki.jp/jojosyana/pages/10.html
593 :マロン名無しさん :sage :2007/01/17(水) 15 34 43 ID ??? 成田新東京国際空港。 巨大な機体の轟音が何度も交錯する。 そのロビーで清楚な服装に身を包んだ壮年の淑女が大きく手を挙げた。 「ここよ!パパ!」 その声に初老の男性が振り向く。 しかし体格は老齢のそれではなく、見上げるほどの長身に加え、全身ははち切れそうな筋肉で覆われていた。 服装もまるで冒険家を想わせるワイルドなスタイルである。 「ホリィ!おいどけ!」 偶然二人の間に入ったスーツ姿の男に肘鉄をくらわせ、男性はホリィと呼んだ女性に駆け寄る。 「パパァ!」 淑女はまるで少女のように父親であるその男性に抱きついた。 しばし、周囲の目など気にせず、子供のようにはしゃぎながら親子の再会を喜びあった後、 淑女は唐突に顔を曇らせた。 「カバン、持つわ。」 先程の(劇的とも言える)再会に罪悪感を抱いているように、淑女は端的に言葉を伝え、足早にその場を去ろうとする。 「ところでホリィ、承太郎の事じゃが、たしかに「悪霊」と言ったのか?」 「承太郎」その名にホリィの足が止まる。張りつめた氷が溶けるように、 美しいその瞳に透明な雫が溜まっていく。 594 :マロン名無しさん :sage :2007/01/17(水) 15 36 35 ID ??? 「ああ!なんてことッ!承太郎ッ!他の人達には見えなかったらしいけど、私には見えたわ・・・別の腕が見えて・・・それで・・・拳銃を・・・」 「他の人には見えないのに、お前には見えたのかい?」 顔を覆いさめざめと泣く娘の肩を優しく抱きながら、初老の父親は娘に問う。 「ええ・・・」 ようやく涙を拭って娘は答えた。 「承太郎は最近取り憑かれたといってるらしいが、おまえにも何か異常はあるのかい?」 「私にはないわ。でも、承太郎は原因がわかるまで2度と牢屋から出ないっていうのよ! パパ・・・ど・・・どうすればいいの?」 睡眠不足がたたってか、ホリィの顔色は悪い。 「よしよし、可愛い子よ。このジョセフ・ジョースターが来たからには安心しろ! まずは早く会いたい・・・」 ジョセフと言った男性は、貧血気味で頼りない足取りの娘の身体をしっかりと支えた。 「我が孫の承太郎に。」 ジョセフは腕の中の娘に注意を払いながらも、背後に視線を送る。 目当ての人物は、ソファーに足を組んで腰を下ろし、湯気の立つ紙コップを口に運んでいた。 おそらく近寄れば、噎せ返る程甘い匂いがするに違いない。 マントのような黒寂びたコート。そのフードをすっぽりと被っている為、表情は伺えない。 だが紙コップが口元に運ばれたその時だけは、きっと妖精のような笑みを浮かべているのだろう。 ジョセフはその黒コートの人物に左手を指しだした。 「パチンッ」と弾かれた指が小気味の良い音を立てる。 黒コートは空になった紙コップを背後に投げ捨て(ちなみにそれは30メートル先のダストボックスに見事着弾した。) 娘と寄り添いながら歩くジョセフの後を付いていく。 音も無く。影も無く。衣擦れの音すらしなかった。 595 :マロン名無しさん :sage :2007/01/17(水) 15 47 08 ID ??? ゴギギイイ・・・・・・ 鉄製の錆びた扉が重苦しい音を立てて開かれる。 承太郎の居る牢屋の中は、一昨日とはまた別の部屋のように様変わりしていた。 オーディオ、DVDデッキ、エアロバイク、ソファー、コーヒーメーカー、ノートパソコンetcetc、 およそ人間が快適に生活出来る、ありとあらゆるものが存在していた。 中にはバイクのメットやラジコン等、マヌケなものもいくつかあったが。 「お・・・恐ろしい・・・またいつのまにか物が増えている・・・こんな事が外部に知れたら、私は即免職になってしまう・・・・・・」 兇悪な犯罪者を見慣れている筈の看守が、恐怖心を隠す事もなく呻いた。 「大丈夫・・・孫はわしが連れて帰る。」 ジョセフは穏やかに、しかし各個とした意志を込めて言った。 「孫・・・?」 備え付けのベッドの上で煙草を銜えていた承太郎が、その一言に反応する。 その脇には「ESPの全て」「神秘と魔法」「死者の書」「紅い世界」等のオカルトじみた書物が山積みになっていた。 「承太郎!おじいちゃんよ!おじいちゃんはきっとあなたの力になってくれるわ!おじいちゃんといっしょに出てきて!」 鉄扉の脇でホリィが叫んだ。 承太郎は祖父の顔を一別すると、銜えていた煙草を吹きだした。 赤い飛沫が冷たいコンクリートの床で弾ける。 ジョセフは無言で、孫である承太郎のいる牢屋に近づいた。 承太郎もそれに合わせるようにベッドから身を起こす。 最後のゲートが暴力的な音を立てて開いた。 互いに言葉は一言も交わさなかった。 が、空気どころか空間まで震えるようなプレッシャーを伴う、二人の邂逅だった。 596 :マロン名無しさん :sage :2007/01/17(水) 15 49 51 ID ??? 「出ろ!わしと帰るぞ」 「消えな。」 ジョセフの言葉が終わる前に承太郎はそう吐き捨てた。 「およびじゃあないぜ・・・オレの力になるだと?何ができるっていうんだ・・・ わざわざニューヨークから来てくれて悪いが・・・アンタはオレの力になれない・・・」 承太郎は挑発的にジョセフを指さす。その隙間に何か光るものが握られていた。 「は!」 ジョセフは咄嗟に左手に視線を向ける。 頑丈な鉄製の義手の、小指部分が欠損していた。 その事実にジョセフは戸惑いを隠せなかった。 老いたとはいえ、かつて太古の最強種と戦い抜いた、歴戦の戦闘者である自分が、 気配すら感じる事が出来なかったのだ。 「見えたか?気づいたか?これが悪霊だ。」 承太郎はジョセフの小指を指先で放った。 それが鉄扉にぶつかって耳障りな音を立てる。 「オレに近づくな・・・残り少ない寿命が縮むだけだぜ。」 話は終わりだとでもいうように承太郎は祖父に背を向けた。 597 :マロン名無しさん :sage :2007/01/17(水) 15 55 05 ID ??? なんてやつだ・・・このわしをいきなり欺くとは・・・ ジョセフは成人前の自分の孫に、畏怖に近い感情を抱いた。 ベッドの上で片膝を抱え込む承太郎を見つめる。 実の孫はもうジョセフに興味を失ったらしく、紫煙を燻らせていた。 「むうぅ・・・」 呻きのような嘆息がジョセフから漏れた。 おそらく、やつはこの事を、あの「悪霊」を自分自身だけで抱え込むつもりなのだろう。 他人に頼るなどということは、端から思考の隅にも存在すらしなかったらしい。 奇妙な事だが、それは血の繋がりで確信に近い形で実感出来た。 同じ立場に置かれたら、考えの相違はあれど、結果的には自分もおそらく同じ選択をするだろう。 しかし、だからこそ承太郎に自分の「悪霊」を実際に体験させなければと思った。 将来、必ず訪れる危機の為にも。 いま、ここで、身体で理解する必要がある。 598 :マロン名無しさん :sage :2007/01/17(水) 16 02 36 ID ??? 「君の出番だ。」 ジョセフは「パチンッ」と右手で弾く。 黒寂びたコートを着た小柄な人物が、牢屋の前に立つ。 フードを被っているので、顔は解らなかった。 「最近、知り合った友人の一人だ。名は贄殿遮那。長いので単純にシャナと呼んでいるがな。 シャナ・・・孫の承太郎をこの牢屋から追い出せ。」 承太郎はやれやれと帽子の鍔を正す。 「やめろ。何者かはしらねーが、目の前で追い出せと言われて、素直にそんな優男に追い出されてやるオレだと思うのか? いやなことだな・・・逆にもっと意地をはって、なにがなんでも出たくなくなったぜ。」 承太郎の言った優「男」という言葉に、シャナの肩がピクッと震える。 「コイツ、ムカつく・・・ジョセフ、少し荒っぽくいくけど良い? きっと自分の方から「出してくれ」って、泣いて喚いて懇願する位苦しむ事になるけど。」 声の主の意外なトーンに、承太郎が一瞬驚きの表情をみせる。 「こいつ、女か・・・」 しかもションベンくせえ・・・と頭の中で付け加える。 それが伝わったのかどうか、シャナのイラだちが一層強まる。 「・・・・・・・・・腕の2、3本へし折っちゃうかもしれないけど、良い?」 怒気で少々震える声のシャナに。 「かまわんよ。」 と、こともなげにジョセフは言った。 605 :マロン名無しさん :sage :2007/01/17(水) 19 39 53 ID ??? 「パパ!いったい何を!!」 「おい!さわぎは困るぞ!」 「だまってろ!」 騒ぎ出したホリィと看守をジョセフは一喝する。 その声に、一瞬視線を逸らした承太郎の目の前に、いつのまにかシャナが立っていた。 「・・・・・・!」 扉は閉じたまま、しかも鍵が掛かっている筈だ。 抉じ開けたとしても、何の音もしなかった。 しかも、こんな数秒の間に・・・・・・ シャナは徐にフードを外した。 腰の下まで届く艶やかな黒髪が、音もなく垂れ下がり空間を撫でた。 承太郎でなければ、その清冽な美しさにしばし見入っていた事だろう。 ベッドの上から、承太郎は初めてシャナの姿を観察する事になった。 黒コートの異様な存在感で気づかなかったが、彼女の背丈は140㎝前後。 自分が立てば、その腰まで届くかどうか。年もせいぜい12歳前後というところだ。 しかし、その顔立ちにはその年齢特有のあどけなさが微塵も感じられない。 無表情な瞳からは、何も言わなくても強い意志を感じる事が出来た。 何故か、銀鎖に繋がれた変わったデザインのペンダントが妙に目を引いたが。 なんなんだ?このガキは? 最初に浮かんだ感想はそれだった。 自分も従順な子供ではなかったが、ここまで人間味をなくしてはいなかったはずだ。 純朴さや無邪気さ、そんな幼年期特有の柔らかい感情。 その全てが剥離したような子供では。 一体どのような人生を送れば、この歳でこんな表情が出来るようになる? 606 :マロン名無しさん :sage :2007/01/17(水) 19 44 43 ID ??? 少女の袖先から覗く、可憐な指先がコートの内側に潜った。 出てきた手には、少女の身の丈に匹敵するほどの大刀が握られていた。 どこからどう出したのか、まるで魔術師だ。 承太郎は、しばしその刀に魅入られた。 それほどにその刀は美しかった。刀身はまるで冷たい水で濡れているよう。 人を殺傷する事を最大の目的としながら、同時に人心を誘惑し安らぎに近い感情すら想起させる、 そんな危険な甘さがその刀には在った。 「峰だぞ。」 唐突に少女の胸元ペンダントから声がする。 重い、荘厳な、賢者のような声だった。 「こいつ次第よ。」 少女は感情を込めずに言った。 艶やかな黒髪がわずかになびき、そして火の粉を撒いて灼熱の光を灯した。 同時に舞い落ちる炎の飛沫の向こうから、二つの光が承太郎を見ていた。 火の粉を撒いてたなびく長い髪と同じ、灼熱の輝きを点した二つの瞳が。 607 :マロン名無しさん :sage :2007/01/17(水) 19 51 07 ID ??? 少女の変容に承太郎が声をあげる間もなく、 目の前の少女は、大刀の重量など意に関する事無く軽やかに跳躍し、 承太郎の胸元に大刀の峰が逆袈裟に撃ち込まれた。 鍛え抜ぬかれた承太郎の胸板で無ければ、 間違いなく胸骨陥没コースの激しい打擲だった。 「うぐぅ!?」 ベッドの上から弾き飛ばされ、床に無造作に転がった電化製品を跳ね飛ばしながら、 承太郎は留置場の罅割れた壁に激突した。 「ぐ・・・うう・・・ヤロウ・・・!」 滞った呼気がようやく吐き出され、頭蓋が揺らぐ。 ブレる視点を意志の力で無理に繋ぎ合わせ、承太郎は壁を支えに立ち上がろうとした。 しかし次の瞬間、得体のしれない力が承太郎を押さえつけ、全身を壁面に縫いつけた。 「こ、これは・・・?」 腕に、足に感じる熱。肉と革の焦げる匂い。 煙のような炎が、まるで生き物のように自分の身体を這い回っていた。 ブスブスと音を立てながら、炎は承太郎の身体を侵蝕していく。 信じがたいことだが、自分が、今、炎に焼かれている事を嫌でも認識できた。 「う・・・うぐぐ、熱い・・・火、火だ!や・・・焼ける。オ・・・オレの腕が焼ける! こいつは・・・あのガキの悪霊の力か!?」 「パパ!承太郎に何をするのッ!」 「火?火なんて見えるか?」 「なんだ?あいつなに苦しがってるんだ。」 悲痛なホリィの叫びとは裏腹に、看守達はポカンとしている。 「う、うおおおおおおぉぉぉ!!」 承太郎の猛りと共に、その背後から途轍もない存在感を持った「何か」が姿を現した。 608 :マロン名無しさん :sage :2007/01/17(水) 19 57 41 ID ??? ジョセフはその存在に目を見開いた。 「おおお、出・・・出おった。よ・・・予想以上の承太郎のパワー!ついに「姿」を見せたか!」 牢内の人数がいつのまにか一人増えていた。 否、それを「人」と呼んで良いかどうかは甚だ疑問だが。 古代ローマの剣闘士を思わせるプロテクターに身を包んだ、巨大な人型の何か。 それが飢えた野獣のように承太郎の身体から躍り出て、シャナの大刀に掴みかかっていた。 「へぇ、ここまではっきりした形で出せるなんてね・・・・・・意外だわッ!」 それは口元に凶暴な笑みを浮かべ、戦いの悦びに打ち震えていた。 技術もへったくれもない、乱暴で一方的な圧力のゴリ押しに、 シャナの片膝が意図せずに落ちる。 「テメーもオレと同じような・・・「悪霊」の力を持ってるとはな・・・ そして、ジジイ。アンタは「悪霊」の正体を、」 身を焼かれる苦痛に強靱な精神で耐えながらも、なんとか承太郎は言葉を紡ぎ出す。 「知っている。そちらのシャナはまた違った力の発現系だがな。 しかし、彼女が驚いているように「悪霊」の形がこんなにはっきりみえるとは、相当のパワーだ!」 「うるさいうるさいうるさい!別に驚いてなんかないわよ!」 奥歯をギリッと食いしばりシャナは言う。 「でもジョセフ、アンタがコイツを牢から出せと言ったから、手加減したけど・・・ このままじゃちょっとヤバいわ・・・正直、肩の関節外れそう。」 刀と素手の鍔迫り合いは、明らかに「悪霊」の方に分があった。 シャナの片膝は地に付き、悪霊の顔が眼前にまで迫っている。 「やめる?このままどーしても出せ!っていうのなら。 コイツを半年程、病院のベッドで暮らさなきゃならないほど、荒っぽくやらざる負えないんだけど。」 震える手で柄を持ちながらも、心底負けず嫌いな少女の台詞にジョセフは 「かまわん。ためしてみろ。」 と余裕たっぷりに応じた。 609 :マロン名無しさん :sage :2007/01/17(水) 20 05 14 ID ??? 「OK!」 そう叫ぶと、シャナは大刀を高速で内側に引いた。 力の均衡が崩れ、その対象を失った承太郎の「悪霊」は、 逆に自分自身の力に引っ張られ、大きく体勢を崩して蹈鞴を踏む。 その隙にシャナは悪霊の手から愛刀を引き剥がし、バックステップで距離を取る。 そして柄から利き腕を放し、指先を立てて頭上に掲げた。 その先端に蛍のような光が幾つも集まり、そして発光する。 承太郎を押さえつけていた煙状の炎は、瞬時に荒縄状に変化し、蛇のように巻きついて呼吸器を塞いだ。 シャナは振り子のように弾みを付け、指先を大きく真横に薙ぎ払う。 その動きに炎の荒縄が連動し、引っ張られた承太郎は、 牢の鉄格子に勢いよく叩きつけられた。 衝撃で鉄格子がギシギシと軋んだ音を立てる。 「ぐ・・・!い・・・息が・・・!」 再びシャナに掴みかかろうとしていた「悪霊」は、ガクンッと膝を折り、 吸い込まれるように承太郎の身体に戻っていく。 「悪霊がひっこんでいく・・・・・・熱で呼吸が苦しくなればお前の悪霊は弱まっていく。 正体をいおう!それは悪霊であって悪霊ではないものじゃ!承太郎!悪霊だと思っていたのは、 お前の生命エネルギーが創り出す、パワーあるヴィジョンなのじゃ! そばに現れ立つというところから、 そのヴィジョンを名付けて『幽波紋(スタンド)』!」 「スタ・・・ンド・・・?」 消え去りそうになる意識を、精神の力で繋ぎ止めながら、承太郎はその言葉を反芻した。 610 :マロン名無しさん :sage :2007/01/17(水) 20 16 46 ID ??? 「人間の童話にあったわね・・・寒風では旅人は衣を纏うだけだけど、熱さは音をあげさせる・・・ お前?此処から出たくなった?今なら「出してください」って心の底からお願いすれば、 考えてあげないでもないわ。」 勝ち誇った表情に、小悪魔的な微笑みを浮かべ、シャナは承太郎に言った。 「テメー・・・いい加減にしやがれ・・・オレが出ねえのは、 この悪霊が他人に知らず知らずのうちに「害」を加えるからだ。」 承太郎の意外な答えに、シャナはその紅い目を丸くする。 「同じような力を持ってるって事で、多少は親しみがわくが、 このまま続けるとテメエ・・・死ぬぞ。」 そう言った刹那、承太郎は身を翻し、後ろ廻し蹴りの要領で、背後の剥き出しの水道管を破壊した。 勢いよく吹き出すカルキ臭い水によって、炎は官能的な音を伴いながら、白い湯気となって立ち消え、 本体が自由となったスタンドは、俄然勢いを取り戻す。 「おおおおおおお!!テメーー!!もうどうなってもオレは知らんぞッ!!」 承太郎のスタンドは、頑丈な鉄格子を飴細工のように捻じ曲げて引き千切る。 真っ二つに切り裂かれ、鋭利な刃と化した鉄格子。 それを両手に構えた承太郎のスタンドと、 大刀を両手に屹立したシャナが再び対峙した。 承太郎のスタンドの底知れないプレッシャーと、シャナの全身から立ち上る炎の燐光。 その鬩ぎ合いに、空間が歪むような、重苦しい空気が場を錯綜する。 その空間で、承太郎の碧眼とシャナの灼眼が交差した。 623 :マロン名無しさん :sage :2007/01/20(土) 13 43 46 ID ??? 均衡は突如破られた。 承太郎のスタンドが唸りを上げて全身を脈動させ、鉄刃の投擲体勢に入る。 精密なフォームを寸分の狂いもなく形成しながらも、 視線は正確に着弾地点を射抜いている。 正中線の最上部、シャナの眉間だ。 その動きに対しシャナは、いともあっさり承太郎に背を向けた。 承太郎のスタンドは投擲体勢を保ったまま、その場で停止した。 シャナの髪と瞳は、焼けた鉄が冷えるように、元の艶のある黒に戻っていく。 「貴様!何故急に後ろを見せるッ!こっちを向きやがれ!」 両者(?)共に猛っているので、まるでスタンド自身が喋っているような錯覚を覚えた。 シャナはこの承太郎の当然の問いを無視し、 見向きもせずに大刀をコートの中、左腰のあたりに収める。 切っ先から、後ろに突き抜けるような勢いで押し込まれた刀が、 そのままコートの中に消えてしまった。 刀身は身の丈ほどもあったというのに、本当に魔術師のようだった。 シャナはジョセフの居る壁際の傍までトコトコと歩いていき、目を閉じて腰を下ろす。 「ジョセフ。見ての通りアイツを牢から出したわよ。」 624 :573 :sage :2007/01/20(土) 13 52 59 ID ??? 承太郎は自らの足下を凝視した。 いつの間にか靴が鉄の仕切りを跨いでいた。 その事に興を削がれたのか、スタンドは承太郎の内側に潜るように消えていく。 「してやられたというわけか?」 形の良い唇から嘆息が漏れ、誰に言うでもなく一人語ちる。 「そうでもないわ。私は本当にお前を病院送りにするつもりでいたわ。 パワーだけは予想外だった。」 「だけは」というのを強調してシャナが応えた。 スタンドが完全に承太郎の中に消え、手にしていた鉄の刃が落下して重い音を立てる。 「もし、オレの悪霊が、この鉄棒を投げるのをやめなかったら、どうするつもりだった?」 「私は『フレイムヘイズ』。『炎髪灼眼の討ち手』。 『宝具』でもないただの鉄棒なんか、空中で粉々するのはわけないわ。」 と素っ気なくシャナ。 意味不明な単語が幾つかあったが、要するに自分の戦闘能力は高いという事なのだろう。 『フレイムヘイズ』というのは、こいつの悪霊の名前か? 「シャナはおまえと同じような能力をもつ者・・・ もう牢屋内で悪霊の研究をすることもなかろう。」 ジョセフが親指をグッと立てて承太郎を促した。 「わ〜〜♪承太郎ここを出るのね♪」 待ちかまえていた淑女がまるで恋人同士のように承太郎に抱きつき、腕を絡める。 「ウットーしいんだよ、このアマ!」 苦虫を10匹まとめて噛み潰したような顔で承太郎。 「はあ〜い。ルンルン♪」 本当にルンルンと口に出し、ホリィは承太郎の、その逞しい腕に頬ずりしている。 その二人の態度にジョセフは、「ムッ」と激高する。 「おい!きさまッ!自分の母親に向かってアマとはなんじゃ!アマとはッ! その口のききかたはッ!なんじゃ! ホリィもいわれてニコニコしてるんじゃあないッ!」 「はーーーーーい。」 その光景をシャナはジト目で眺めていた。 甘いものは大好きだが、このような雰囲気は嫌いだった。 625 :573 :sage :2007/01/20(土) 14 04 27 ID ??? 「ジジイ、ひとつだ!」 甘ったるい流れを断ち切るように、承太郎は立てた指をジョセフに向けた。 「ひとつだけ今・・・・・・わからないことをきく・・・・・・なぜアンタはオレの悪霊、 いや・・・そこのガキも含めた、とんでもねぇ能力の事を知っていたのか? そこがわからねえ。」 「な!?ガキって・・・お前誰に向かって!」 真っ赤になって抗議の声をあげるシャナを、ジョセフが手で制止する。 「いいだろう・・・それを説明するためにニューヨークから来たのだ・・・ だが、説明するにはひとつひとつ順序を追わなくてはならない。 これはジョースター家に関係ある話でな・・・まずこの写真をみたまえ。」 ジョセフは、コートの内ポケットから取り出した数枚の写真を、承太郎に手渡した。 承太郎は訝しげにそれに視線を落とす。 一枚目・・・大海原に浮かぶモータークルーザー。 二枚目・・・フジツボにびっしり覆われた、金属製の大型の箱。 三枚目・・・開かれた箱、内部は二重底になっている。 四枚目・・・箱の側面に刻まれた、『DIO』という刻印。 「なんの写真だ?」 一通り目を通した承太郎がジョセフに問う。 「今から4年前、その鉄の箱がアフリカ沖大西洋から引き上げられた。 箱はわたしが回収してある・・・ブ厚い鉄の箱は棺桶だ。ちょうど100年前のな・・・ 棺桶はお前の5代前の祖父・・・つまりこのわしのおじいさん、 ジョナサン・ジョースターが死亡した客船につんであったもの、 ということは調べがついている。中身は発見された時カラっぽだった。 だがわしには中に何がはいっていたのかわかる!」 そう言って、強い意志に満ちた眼光を承太郎に向ける。 「わしとシャナ達はそいつの行方を追っている!」 ジョセフの瞳に宿る気高き光。 それは、その誇り高きジョースターの血統のみが持つ、 真の正義の輝きだった。 626 :573 :sage :2007/01/20(土) 14 13 55 ID ??? 「『そいつ』?ちょい待ちな・・・そいつとはまるで人間のようないい方だが、 百年間海底にあった中身を、そいつと呼ぶとはどういうことだ?」 承太郎の問いに、ジョセフは確信を込めて言い放つ。 「そいつは邪悪の化身!名はディオ!!そいつは百年のねむりから目覚めた男! 我々は、その男と闘わねばならない宿命にあるッ!」 DIO。 呪われた石仮面が生み出した、狂気と戦慄の悪魔。 ジョースター家にまつわる百年の因縁。 このとき、承太郎はまだ、自分の置かれた状況を認識していなかった。 そして、紅い灼眼が招き寄せる幾千の因果も。 しかし、その日、そのとき、 彼の日常は崩れ去った。 あるいは燃え上がった。 静かに。音もなく。 時は流れる。 運命の車輪は回転を続ける。 世界は変わらず、ただそうであるように、動いている。 ジョジョの奇妙な冒険×灼眼のシャナ 〜STARDUST・FLAMEHEZE〜 TO BE CONTINUED・・・
https://w.atwiki.jp/loli-syota-rowa/pages/705.html
いたくても、つらくても。 ◆QzFJmuHgIs リンクは途方にくれていた。 それは襲われるかもしれない、とかそういう不安からくるものではない。 それはインデックスを説得し(頑固な彼女を説得するのにのに少しかかった。) 寝かせてしばらくたって始まったジェダの放送に起因する。 (雨が降るだって?) それは、この状況では最悪といえた。 なぜなら、ここには熱を出したインデックスと全裸のなのはがいるからだ。 そんなところへジェダの言う、「冷たい激しい雨」が降ればどうなるか。 「どうしよう……」 リンクは考える。このままではみんな体が冷え、体力が失われてしまう。 これは熱の出ているインデックスにとってはまさにに致命的だ。 とはいえ、木の下では完全に雨をシャットアウトできない。 そこの工場に運ぶにも人手が足りない。 どうする、とリンクが思案していると、不意に声が響いた。 『やっぱりそこの工場へ入るしかないですねえ』 声の主はアリサの腰にあるカレイドステッキだ。 「えっと、君は...」 『わたしのことはルビーちゃんとお呼びください』 「……うん、わかった。で、ルビーちゃん。工場に入るのはいいけどどうやっていこう?」 『簡単です。たたき起こせばいいじゃないですか』 「えっ...でも...」 『今は非常事態ですよ。そのくらいは許されます』 「そうなのかなあ?まあいいか。わかった」 そうと決まったら、誰を起こそう。やはり一番力がありそうなのはアリサだろう。 あの大太刀を扱っていたのだから。 最悪あとの二人が起きなくても、1人あたり1人を背負うのなら何とかなる、と考えまずは アリサを起こしにかかる。だが、これが鬼門だった。 「起きて、起きてよ、ねえ!」 呼びかけても反応すらしない。 ゆすっても起きない。 「『起きて(ください)!!』」 ルビーと声を合わせても起きない。 「起きてよ!起きないとまずいんだって!」 起きない。業を煮やしたリンクは、 「おきろー!!」 と耳元で叫びながら思いっきりゆすり始めた。すると... びりっ! 「え?」 そこにあったのは、リンクの手によって破かれた服。 下には何も着ていない。 つまるところ… 「っわあああああああ!!」 某御剣流の剣士もびっくりの超絶スピード元に戻そうとする。まさに神速。 これなら縮地相手でも互角に戦えるだろう。 しかし、あせっている今のリンクでは、いくら速くてもうまく戻すことができない。 しかも、破れたものを元に戻せるはずも無い。 そうこうしているうちに... びりりりり!! 「わああああああああ!」 状況はさらに悪化する。 もはや、ゴールデンでは流せない有様になっている。 (お、おお落ち着け、大丈夫、まだ起きてない、起きるまでに何とかしろ、KOOLにならないと!!) かなーりあせりながらそんなことを思って 落ち着こう、と手をかけ直したそのとき、 「……ふあ?」 アリサの目が開いた。覆いかぶさるようにしていたリンクと目が合う。 視線を落とす。そして見た。リンクがかけている手と、見事に破れている自分の服を。 Q.これを見た女の子は普通どう思うでしょう? 「.........」 無言。 「こっ、これは...」 アリサは微笑みかける。もう何も言わなくていいと言うかのように。 次の瞬間、打撃音が響いた。 ***************************************** リンクが精神的、かつ肉体的なダメージを負って倒れている間、アリサはとりあえず多元転身で服を直し、 ルビーに現在の状況を聞いてみた。ルビーから聞き出せたことは、 臨時でジェダの放送があったことと、それはジェダ自身の力の誇示と、零時から雨が降り始めるという 事を知らせる内容だったと言うことだった。 「雨が降るって...ここにいたらびしょぬれになっちゃうじゃない!」 『そうですよ。とりあえず雨宿りしないとお話にならない格好の方々がいますからねえ。 だからリンクさんはそこの工場に入ろうと思って、 まず手始めにアリサさんを起こそうとしたんですよ』 ルビーは答えつつ、さりげなく状況説明を交えつつ、リンクをフォローする。 「ふーん。で、ああなったと」 アリサはいやなことを思い出すように、いや実際思い出しつつ言う。 フォローは逆効果だったようだ。 「ううっ、あれは事故だよ...」 リンクが再起動しつつ言う。 「あら、生きてたの」 「ひどいよ...」 『で、これからの行動方針ですけど』 ルビーが二人の会話を無視して言う。 「とりあえず一人で一人を背負う格好になるかな...あとの二人は起こせそうもないし。」 リンク普通の状態に戻って確認をとる。 熱を出しているインデックスを起こすわけには行かない。 なのはも起こせば何をするかわからない。 「確かにこの二人は起こせないわね...わかった。 じゃああんたはインデックスを持ちなさい。」 「えっ、何で?」 「何でもへちまもないわよ。あんた裸の女の子を背負う気なの?」 「...確かに」 同年代の、それも裸の女の子を背負っていくと言うのはかなりの勇気がいる。 現実世界でやれば、きっと青い制服のお兄さんに連れ去られてしまうだろう。 『それはそれでドッキドキの...』 ルビーが軽口を言い終えないうちに、アリサの体から凄まじい殺気がほとばしった。 ゴゴゴゴゴ、という効果音さえ聞こえそうだ。 さすがのルビーもこれには黙った。 結局、アリサがなのはを、リンクがインデックスを背負うこととなった。 「「んしょっと」」 二人がそれぞれ背負う。アリサは、背負ったなのはがとても軽く感じた。 アリサの力もかなり強化されているから、一概に軽くなったとは言えないものの、 アリサには、自分が強くなったから、とは思えなかった。 そして、そのあまりの軽さに驚くと同時に、悲しくなった。 なのはがどれだけ無理をしてきたかがわかるようだったからだ。 そして思う。自分が守らないと、と。 *************************************** いくら軽いと言ってもさすがに疲れはくる。もともと疲れていたアリサにとって、 人一人を背負うのはかなり無理があったのだ。 なのはをおぶっているうちにアリサの手から感覚はなくなっていく。 そして、しばらく行ったとき、ついに限界が訪れた。 アリサの手がすべり、なのはが地面に落ちる。 「はあ、はあ、ちょっときついかな...」 アリサがしびれた手足を振りながら弱音を漏らす。 「大丈夫?少し休もうか?」 リンクが気遣って言うが、 「大丈夫、後もう少しだけだし」 と、アリサが返した。事実、もう入り口は目の前なのだ。 と、そこで地面に転がっていたなのはの目が開いた。 なのはは、しりもちをついてアリサとリンクを見ている。 「あ、目が覚めちゃった?ごめんね、落としちゃって。自分で歩ける?」 アリサが謝罪しながら手を伸ばした。すると... パシン なのははアリサの手を振り払った。 「え…………?」 アリサもリンクも唖然とする。 なのはは手を借りずによろよろと立ち上がると 「言ったよね……アリサちゃん。私と一緒にいたら傷ついちゃうって。 だめなの、私みたいのがアリサちゃんと一緒にいたら。私は人殺しなんだから。 人殺しは友達なんて作っちゃいけないんだよ。」 そんなことを言った。 立っているだけで崩れてしまいそうに、よろめきながら。 「あ、あんた……なんで...」 アリサは問わずにいられなかった。 何故、そこまでしなくてはいけないのか。 何故、なのはが追い込まれなければならないのか。 何故、と。もちろん答えはわかっていた。 「さっきも言ったよね、このゲームは殺し合いのゲーム。こんなのがあっていいはずない。 でも、乗っている人もいっぱいいる。そういう人は止めなくちゃいけない。」 「いったいどうやって…?」 今度はリンクが問う。なのはは初めてリンクがそこにいるのに気づいたようにリンクのほうを向き、 「乗ってる人は人殺しに悪い人だからね。……命を奪ってでもとめないと。」 どこまでも冷たい声で答えた。 リンクは唖然とする。 「人殺しは悪いことじゃないのか?」 「そうだよ。でも、わたしははやてちゃんを殺したから。それは許されない罪なの。 ……もう汚れてる私がもっと汚れれば、みんな汚れなくて済む。みんな幸せになれるんだよ。」 おかしい。何かが矛盾している。リンクが決して認めることのできない矛盾。 反論しようとしたとき、なのはと目が合った。 ――そこには、底のない虚無が広がっていた。 リンクはそれを見た瞬間、思った。 その理論にどんな矛盾が有ったところで、 そんな矛盾を突いたからと言って、 ――この人は止まるのだろうか。 リンクは思わずアリサのほうを見る。 アリサはくやしそうな顔をしていた。そう、アリサは知っている。 一度、同じどこまでも冷たい声で告げられたのだ。このことも、友達じゃないとも。 なのはが立ち去ろうとする。よろよろと。一歩ずつ。今すぐにでもつぶれそうな足取りで。 リンクは呆然と見送る。アリサは歯を食いしばって耐えている。 その時。 「それは違うんだよ。」 突然、静かな声が響いた。 ********************************************* インデックスが目を覚ますと、まず体を揺られる感覚に襲われた。 インデックスは考える、おそらく、自分は負ぶわれているのだろう、と。 おぶっているのは服の感触からしてリンクだ。 (迷惑をかけちゃいけないな) そう思ってリンクに声をかけようと口を開く。 そのときだ。高町なのはの声が聞こえてきたのは。 「...人殺しは友達なんて作っちゃいけないんだよ。」 「...それは許されない罪なの」 なんだこれは、とインデックスは思う。確かにこの理論は正しい。でも 、、、、、、、 正しすぎるのだ。 おかしい、と思うと同時に思う。よかった、と。 なのははまだ救える。りかが言っていたような悪魔にはまだなってない、と。 残酷な世界の仕組みにとらわれたただの哀れな少女だ、と。 救えるのなら救わなければならない。これ以上堕としてはいけない。 自分が幻想殺しの少年に救われたように、自分がこの少女を救わなくてはならない。 そしてインデックスは言葉をつむぐ。 くだらない しくみ その残 酷 な世界の幻 想を、ぶち壊すために。。 ************************************************* 二人は声の主―インデックスのほうをみる。 「インデックス、いつの間に?...ね、熱は大丈夫?!」 「ありさがなのはを落としたところ、かな?熱はまだつらいけど、何とか大丈夫。 ...全部聞かせてもらったよ。なのは」 なのはもインデックスのほうを見る。 「何が違うの?何もおかしいところは…」 「ある。それだけで理論が崩壊してしまう、とっても大きな矛盾が。」 インデックスは厳かに、神託のように告げる。 シェオールフィア それは、あらゆる宗教の矛盾を看破して心を打ち砕く「 魔 滅 の 声 」の応用。 その始まりを告げる合図。 そう、なのはの理論はもはや理論と言うよりも宗教に近い。 そこまでなのはは、その鉄の理論で心を守っている。 これを崩壊させるには、一度にそれが崩壊するほどの揺さぶりが必要だ。 それは、常人がいくら矛盾を突いたところで崩れない。 そんなことは、なのはにとっては些細なことなのだ。 すべての矛盾を、一部のすきもなく論破する。 常人にはできない。が、 それをやってこそ、10万3000冊の魔道書の管理人――! 「どこに?どこにそんな矛盾があるの?」 なのはが冷たく問う。が、少し感情の色が見えた。 インデックスはそれを見逃さず、問い返す。 「まず聞くけど、あなたが殺すのは「悪人」なんだね?」 「そうだよ。だから…」 わかった、とインデックスはなのはの言葉をさえぎる。 「「悪人」を殺せば、このゲームは成り立たなくなる、といいたいんだね。 じゃあまずそこから違う。悪人だって人なんだよ?友達だっていれば、家族だっている。 なのはは自分が悪人だって言ってるみたいだけど、その悪人のなのはだって、家族がいる。 ありさみたいな友達だっている。」 「違うよ。アリサちゃんはもう友達じゃないし、」 「聞くんだよ!!友達って言うのがだめなら、自分を大切に思ってる人でもいい。 そんな人がその人が「悪人」として裁かれたと知ったら、どうすると思う? また新たな「悪人」が生まれるかもしれない。 それにその人だって「悪人」になろうとしてなったわけじゃないかもしれない。 大切な人を守ろうとして仕方なく「悪人」になったのかもしれない。 そんな人の事情もわからずに、ただ「悪人」だからって裁く? ふざけるのも大概にするんだよ!!」 それは、インデックスの心からの叫び。 「イ…インデックス?」 急に言葉を荒げたインデックスに、おびえたようにリンクが言った。 そんなこと歯牙にもかけず、なのはが言う。 「「悪人」は「悪人」なんだから。そんな人の事なんか考えてたら、何もできないよ」 それは、はやてを殺されたヴィータを、あの烈火のような怒りを、あの壊れてしまいそうな虚無を、 見たインデックスにとっては、絶対に耐えることのできない理屈だった。 「じゃあさっき言ってた「みんな」が幸せになれるって言うのは間違いだね。 それともなのはのいう「みんな」っていうのは自分のお眼鏡にかなった、優等生ばかりなのかな? それ以外はみんな「悪人」。みんな殺していいと。…そんなわけないんだよッ!!」 「じゃあ、悪人を黙って見過ごせと?人殺しなんだよ?だめなんだ。 そんなのを野放しにしてたら。止めなきゃいけないんだ。 それをやめろって言うの?何もしてない人が死んでもいいって言うの? 私はそれのほうが耐えられない!」 なのはは叫ぶ。自分を守る鉄の意思を守るために。 自分の行動に理由をつけるために。 そしてインデックスは、それを崩すために叫ぶ。 「確かにそのとおりなんだよ。でもその方法は殺す以外にもある。殺すのは絶対の選択肢じゃない。 そんなことにも気づかないの!?」 「殺すしかないよ。それしかないんだ!!私だって一人で考えた! たくさんたくさん考えた!!でも、これしかない!殺すしか! 命を奪って止めるしか!!私が汚れるしか!!それ以外に方法があるの?!」 それは、心からの叫び。もはや冷たくもなんともない。 自分を守るための心の防衛手段。 それにかまわずにインデックスは叫ぶ。鉄の心に楔を打ち込む。 「ある!!なのははそれに気づかないだけ。なのはは一人で考えてたから そんな方法しか気づかなかっただけ!!みんなで考えればもっといい方法が見つかるよ。 「悪人」を止める方法なんてそれこそ無限にあるんだよ!」 なのはにとっては、この上ない衝撃。 「在るとしても、私にそれは残されてない。私は人殺しだって言ったでしょ! もう許される方法なんてないから!私がほかの人と友達になっちゃいけないの!」 これは、なのはが極限まで追い詰められてなお、友達のことを大事に思った証。 それを聞いて、インデックスは、初めての友達のことを思い出した。自分を化け物とさげすみ、 消えていった、友人のことを。そして改めて思う。絶対に、救うと。 「許されない罪なんてない!!重要なのは罪を犯したかではなく、罪を犯した後、 いかに悔い改めて生きていくかなんだよ!なのはは許される。 真に大事なのはこれからなんだ。今まで殺した人たちのためにも、 あなたが殺してしまったはやてのためにも!」 それは、十字の教えでもある。 それを十字教の修道女であるインデックスがいったのは当然だったのかもしれない。 「私ははやてちゃんを殺したのを償うために悪人を殺しているのに!どうして! 私さえ汚れればみんなきっと助かるのに!」 それは、慟哭。なのはの思いの炸裂。今までの思いが、一気に破裂する。 悲しみ、苦しみ、痛み―さまざまな思いが、この言葉に詰まっていた。 それを聞いただけでも、その痛みが伝わってくるようだ。 一瞬、インデックスが言葉に詰まる。 その時、 「なのは」 突然、今まで黙って聞いていたアリサが割り込んだ。 ************************************** アリサは、突然始まったこの論争を、黙って聞いていた。 アリサには割り込むことができていなかった。 なぜなら、二人があまりに速い速度で応酬しているからだ。 しかし、聞くことはできる。だから、ただ聞いていた。 「私さえ汚れればみんなきっと助かるのに!!」 ああ、分かった。そうだったのか。あんたは。 やっぱりなのはは変わってなかった。 自分で他人の荷物まで背負おうとするところまで、全部。 ただ、なのはにはあるものが足りなかった。 アリサは口を開く。足りないものを、補うために。 足りないもの、それは... *************************************** インデックスは、突然の乱入者のほうを振り向く。 アリサは、痛みに耐えるように、言う。 「はやてが死んじゃったのは悲しい。今でもとても悔しいよ。 でも、あんたがそれのせいで汚れていくのは嫌だ。」 アリサの目に、涙がにじむ。 「どうしてこんなになっちゃったのか、 私にはわかるような気がするよ。 なのははいっつもそうだもん。自分一人でいつも背負い込んで。 自分より他人を優先して、人の分まで背負い込んで。 だから、みんなの分も痛みを背負おうっておもったんだね。」 アリサの目から、気持ちがあふれ出す。 「無理してきたんだよね、つらかったんだよね、痛かったよね。 でも、痛くても、つらくても、戻らなかったんだよね。 なのはは、優しいから。 今まで奪ってしまった命に、申し訳ないって、 みんなにいたいのを押し付けられなかったんだよね。」 もはや言葉も上ずって、聞き取りにくくなっている。 「でもね、もういいよ。なのははよく頑張ったよ。もういい。」 一歩、なのはに向かって歩む。 「そんなになのはがぼろぼろになって、傷つく必要なんてないよ。」 もう一歩。 ねえ、なのは。あんたは一人じゃあない。みんなをもっと頼りなさいよ。 ここなら、私も、リンクも、インデックスもいる。」 今さっき会ったばかりだけど、一緒に死線を潜り抜け、信頼できるようになった仲間。 「みんなでなら、痛みだって分け合える。きっと軽くなるよ。」 そして、なのはのもとへたどり着く。 なのはがぺたん、と座り込む。 「どうして...私なんか...私は悪い人なんだよ!許されちゃいけないのに!!」 なのはの心はまだ折れない。 アリサは静かになのは。そして、へとかがみこむ。なのはと同じ目線になる。 そして。 ―なのはを、抱きしめた。 「なのはがどんな罪を背負っていても、関係ない」 アリサは、なのはに、言う。 「一緒に、行こう」 なのはのとうに錆付いたはずの涙腺から、ひとすじ、涙が伝った。 **************************************************** 「なのはは、許される。」 本当にそうかもしれない、と思ってしまう。 「一緒に、行こう」 思わず、その言葉に甘えそうになる。 でも。 なのはは、そんな思いをねじ伏せる。 そう、自分は悪魔なのだ。そんな言葉をかけてもらえる資格さえない。 そんな言葉に甘えてはいけない。 大丈夫、鉄の心はまだ崩れていない。 そう、自分のすべては、みんなのために。 そう自分に言い聞かせる。 そして思った。自分は元のままだと。 なのはは考えた。 工場まで一緒に行ってそこで分かれよう。 工場になら、服も在る。よし、そうしよう。でも.. まだ未練が在るのか。なら思い出せ、初めて自分のつむいだ呪文はなんだったか。そう、今でも覚えている。 ―不屈の心は、この胸に。― **************************************************** りろん なのははまだ気づかない。自分の幻 想が、すでに崩壊していることを。 鉄の心には、風穴が開いたことを。いま、自分のほほを伝う、涙にも。 ポツリ、ポツリと、雨が降り出す。 2日目が、幕を開けた― 【A-3/工場東側/2日目/真夜中】 【リンク(子供)@ゼルダの伝説 時のオカリナ】 [状態]:左太腿と右掌に裂傷(治療済み)、左肩に打撲、足に軽度の凍傷 [装備]:勇者の拳@魔法陣グルグル、コキリの剣@ゼルダの伝説 [道具]:基本支給品一式×5(食料一人分-1、飲料水を少し消費)、クロウカード『希望』@CCさくら、 歩く教会の十字架@とある魔術の禁書目録、時限爆弾@ぱにぽに、エスパー錠とその鍵@絶対可憐チルドレン、 じゃんけん札@サザエさん、ふじおか@みなみけ(なんか汚れた)、5MeO-DIPT(24mg)、 祭具殿にあった武器1~3つ程、祭具殿の鍵、裂かれたアリサのスリップ(包帯を作った余り) [服装]:中世ファンタジーな布の服など。傷口に包帯。 [思考]: えっと... 第一行動方針: 第二行動方針:なのは、アリサと話をする。 第三行動方針:ヴィータを捜し、説得する(無理なら…?)。 第四行動方針:ニケ達と合流し、エヴァの伝言を伝える。 第五行動方針:もし桜を見つけたら保護する。 基本行動方針:ゲームを壊す。その後、できることなら梨花の世界へと赴き、梨花の知り合い達に謝罪したい。 参戦時期:エンディング後 [備考] リンクが所持している祭具殿にあった他の武器が何なのかは次以降の書き手さんに任せます。 (少なくとも剣ではないと思われます) 祭具殿の内部を詳しく調べていません。 【インデックス@とある魔術の禁書目録】 [状態]:高熱、全身に軽度の凍傷、軽い貧血気味、 背中に大きな裂傷跡と火傷、足裏に擦過傷(共に応急手当て済み) [装備]:水の羽衣(背部が横に大きく裂けている)@ドラゴンクエストⅤ [道具]:支給品一式(食料-1日分、時計破損)、 ビュティの首輪、鉄製の斧@ひぐらしのなく頃に(?) [服装]:私立聖祥大付属小学校の制服の下に水の羽衣。背中と足にシルクの包帯。 [思考]:なのは... 第一行動方針:なのは、アリサと話をする。 第二行動方針:ヴィータを捜し、説得する。 第二行動方針:ニケ達と合流する。 第三行動方針:紫穂の行方の手掛かりを探す。エヴァの説得も諦めていない。 第四行動方針:落ち着いたら、明るい所でじっくりビュティの首輪を調べたい。 基本行動方針:誰にも死んで欲しくない。状況を打破するため情報を集め、この空間から脱出する。 [備考] 拾った双葉の型紐が切れたランドセルに荷物まとめて入れています。 インデックス自身のランドセルは壊れているので内容物の質量と大きさを無視できません。 【アリサ・バニングス@魔法少女リリカルなのは】 [状態]:全身に軽い火傷(右腕・顔は無事)、左腕から出血(打撲、軽度)、背中から出血(深い切り傷) 上記の怪我は全て応急処置済み。精神負担中、足と両手に軽度の凍傷 [装備]:贄殿遮那@灼眼のシャナ、カレイドステッキ@Fate/stay night [道具]:なし [服装]:チャイナドレス。変身を解いたらショーツ一枚。 [思考]:一緒に行こう。 第一行動方針:工場へはいる。 第二行動方針:リンク、インデックスと情報交換する。 第三行動方針:はやての遺志を継いで、なんとかする。 基本行動方針:(なのはと一緒に)ゲームからの脱出。 【高町なのは@魔法少女リリカルなのは】 [状態]:残存魔力極小、両手首から軽く出血、背中に軽度の凍傷、 頬骨と肋骨一本にヒビ、精神負担大 [装備]:なし [道具]:なし [服装]:全裸 [思考]:... 第一行動方針:とりあえず工場までは一緒に行く。 第二行動方針:少なくともこの殺し合いが終わるまではヴィータを完全に行動不能にする(?)。 基本行動方針:ジェダを倒して生き残りで脱出。詳細は不明。 [備考] なのはのスタンスについて かなり不安定です。表面では、冷酷になろうとしていますが、 心の奥(本人も分からないような)では、一緒に行きたいと思っています。 結果、行動がどうなるのかは、次以降の書き手さんに任せます。 ※アリサとリンクたちは、まだ満足に情報交換していません。 場所について 四人がいる場所は、工場の入り口から50メートルほど離れた 地点です。でも、直接工場の入り口が見えるわけではありません。 ≪246 いたくても、つらくても。 時系列順に読む 248 奪う覚悟があるのならば≫ ≪246 いたくても、つらくても。 投下順に読む 248 奪う覚悟があるのならば≫ ≪242 許されざる者(前編)≪245 臨時放送、あるいはイレギュラー リンクの登場SSを読む 250 だから人は夢を見る≫ ≪242 許されざる者(前編)≪245 臨時放送、あるいはイレギュラー インデックスの登場SSを読む 250 だから人は夢を見る≫ ≪242 許されざる者(前編)≪245 臨時放送、あるいはイレギュラー アリサ・バニングスの登場SSを読む 250 だから人は夢を見る≫ ≪242 許されざる者(前編)≪245 臨時放送、あるいはイレギュラー 高町なのはの登場SSを読む 250 だから人は夢を見る≫
https://w.atwiki.jp/loli-syota-rowa/pages/777.html
怨鎖の雷と光の矢◆v5ym.OwvgI 先手はエヴァからだった。 「リク・ラク・ラ・ラック・ライラック 氷の精霊17頭、集い来たりて敵を切り裂け。魔法の射手・連弾・氷の13矢! 」 放たれる氷の弾丸は、相手の一手目を見極める牽制。 避けるか、防ぐか、あるいは足元に倒れるなのはを盾にするのか。 相手がどのように動くにせよ、そこから次の攻撃へつなげる。 だがグレーテルがとった行動は、エヴァの予想を裏切るものだった。 彼女は何ら構えることなく、氷の弾丸を全身で受け止めたのだ。 「………!?」 流石のエヴァも、その行動は予想外であり、次の一手の模索が止まる。 しかし止まる思考と違い、狙いは正確。13発の弾丸は、確実に相手に直撃した。 「うふ、うふふふ……」 だが衝撃で舞い上がった土煙が消えた時、グレーテルは平然とその場に立っていた。 氷の魔弾は確かに、相手に直撃している。 予想よりもダメージが少ないが、それでも相手に傷を負わせることができた。 しかしその傷も徐々にふさがり、後に残ったのは、敗れた服だけだった。 (……再生能力……だと?) 自身がその力を持つが故に、すぐにその能力に気付いたエヴァ。 相手の姿が変わったことから考えても、何らかの支給品の効果か。 (……いや、これは……) そこでエヴァは気付いた。 自身から漏れ出す、白い光のようなものに。 そしてよく目を凝らしてみれば、その光は流れるように、グレーテルの元へと向かっていた。 そしてその光は、アリサ達からも漏れ出していた。 (……命を吸っているのか!?) 外傷のないインデックスが身動きの取れないことにも、これで説明がつく。 そして同時に、今の状況がどれだけこちらにとって不利なのか理解させられた。 「今度はこちらから行くわよ、お姉さん……!」 「く……」 近くにいるだけで、体力を消耗させられる。 そして小さな傷は、その場で回復してしまう相手。 周囲には命の灯が消えようとしているセイギノミカタ達。 小さなダメージでは、相手の回復力に勝てない。 相手もそれを理解しているのか、牽制攻撃はまるで気にしない。 相手にダメージを与えるためは、大技を決めるしかない。 だが猛攻を防ぎながら、大技を決める隙が作れるかも怪しい。 しかも相手の防御力、回復力から考えると例え技を決めても倒しきることができないかもしれない。 そしてエヴァには相手と違い、タイムリミットが存在する。 エヴァの勝利条件は、グレーテルに勝つことではないのだ。 ここにいる、セイギノミカタをグレーテルから死守することがエヴァの目的なのだから。 この命を吸う化け物を、アリサ達の生命を吸い尽くすまでに倒すか、撤退させなくてはならない。 それができなければ、もし万が一グレーテルに勝利したとしても、エヴァの敗北である。 エヴァは、選択を迫られていた。 ※ ※ リリスは、遠くからこの戦いを眺めていた。 戦っている相手の力量を見極めるため、 少ない消耗で相手を殺すために。 戦っているのはエヴァと、あの化け物。 そしてその周囲には動く様子のない人間達。 その中には、あの高町なのはの姿もあった。 あの化け物を最初に見たときから感じた、 こうして離れていても感じる、嫌な感じ。 少しずつ、こちらの生命が奪われていくような感じ。 あの化け物の近くでは、さらにこの奪われる感覚は濃くなるのだろう。 そしての影響を受けてなのは達は動けなくなっている、とリリスは考える。 (……それじゃあ、近づいて戦う私は圧倒的に不利だね……) 場合によっては、殺し合いに乗っているであろうあの化け物と組むことも考えた。 だがその場合、もし運悪くあの化け物と自分が最後の一人になった場合、果たして勝てるのか。 (とっても遠くから相手を殺す方法があればいいんだけど……この鉄砲みたいに) 近づけないのならば、遠くから攻める。 だが使い慣れてない銃で、正確に相手を狙い打てるかと言われれば、否である。 (やっぱり、死んでもらえる時に死んでもらった方がいいかな……) となれば一番の理想は、ここであの化け物がエヴァに殺されることである。 そうなれば、消耗したエヴァと、瀕死の人間3人を殺して、一気にご褒美が二回分手に入る。 まさしく漁夫の利である。 だが現実は、そううまくいかない。 みる限り、優勢なのは化け物の方だ。 エヴァは消耗が激しいようで、徐々に動きが鈍くなっている。 このままだと、いずれ化け物の勝利で終わるだろう。 ならば、今のうちに自分が加勢し、あの化け物をエヴァと一緒に倒すか。 いや、自分はエヴァに目の敵にされている。ここで自分が乱入しても、 エヴァがあの化け物だけを狙ってくれる保証がない。 (そうすると、エヴァにできるだけ粘ってもらって、弱ったところを攻める……とか? 化け物の動き自体は、強いが勝てないというほどのレベルではない。 一対一ならば勝てる見込みはあった。 だがそれは、生命を吸われない場合だ。 ヴィクターの特殊能力、エナジードレイン。 リリスはその正式名称は知らないが、 周囲の生命から力を奪っていくものだということはわかっていた。 それは常に自分が回復し続けると同時に、 何もしなくても相手にダメージを与え続けているようなものだ。 長期戦に入られたら、それだけで負けが確定するだろう。 (あーでも、生きてる人達にしか効果がないみたいだし、それならなんとかなる……かな?) リリスは、エナジードレインについて観察する。 近づけば近づくほどエネルギーを吸われるようだが、他はどうか。 よくみれば血を流して倒れている……死んでいる緑色の少年からは、白い靄は吸われていない。 それならば、エヴァがやられてすぐに、倒れている人たちを殺してしまえば、自分以外からは吸われない。 相手の回復速度を、大きく削ることができる。 生命を感じられないこの工場内で決着をつければ、勝機はあるだろう。 (ともかく、この戦いをよく見て、勝つ方法を見極めないと……) リリスは観察を続ける。 ジェダの放送が始まった。 だが戦闘は止まらない。 リリスも情報が大切だということは理解したが、 今はそれ以上に重要な戦いが目の前で繰り広げられているため、メモをとることもせずに見続ける。 ここで事態は急変した。 放送でソーセイセキの名前が呼ばれた時、エヴァに僅かに隙ができたのだ。 それはほんのわずかで、注意してみなければわからないほどの隙だったが、 その隙をついてあの化け物がエヴァの左腕を貫いた。 (ソーセイセキの名前で反応したってことは、エヴァはソーセイセキの仲間だったのかな? それで仲間が死んだのをしって動揺した……とか? うん、それじゃあ……死んだ知り合いの人を見せたりしたら動揺したりするのかな?) そしてエヴァが崩れ落ち、化け物にも隙ができた。 こちらはエヴァよりも大きく、わかりやすい隙だ。 (あの化け物の攻撃、エヴァにとって致命的だね。 『勝負あり』って判断して気が緩んだのかな?) それらの隙ができた理由を、リリスは考える。 (うん、例えば知ってる人の首を投げつけたりすれば、それだけで動揺しそうだね) (今の化け物に隙ができたのは、戦いが終わったから? 相手をしとめた瞬間っていうのは気がゆるんじゃうのかな?) そしてどのようにすれば、意図的にその隙を作り出せるか考える。 その小さな隙が、雌雄を分けることが多いのだから。 それをリリスは、これまでの経験から理解していた。 ニケとあそこにいる少女との戦いのときは、 ニケの炎が爆発した隙を突かれて、大きく吹き飛ばされ、遊びを中断させられた。 グリーンの時は、死んだと思って近づいたらそのままキスされた。 ……たぶん、あの時に薬を飲んだのだろう。 森の中の4人との戦いのときは、最初はこちらがとても有利な状態で戦えた。 自分という囮がいたことで、グリーンが隙をつけたからだ。 でも、その後グリーンが子豚にされた時はこちらが隙だらけだった。 自分が、グリーンが子豚になったことに大きく動揺してしまったから。 なのはとの戦いのときも、その動揺が響いてなければ、 もう少しやりようがあったように思う。 エヴァに不意打ちを食らった時。 そのまま連続して攻撃を食らい、その時の色々な動揺を引きずり、勝てなかった。 そのエヴァを返り討ちにできたのは? エヴァがグリーンと話をしていて、隙ができたからだ。 この戦いはどれも、この隙がなければどう転んでいるか分からない戦いだった。 (……そっか。私のこれまでの戦いの中にも、ヒントはたくさんあったんだ) 自分が意図的に、相手の隙を作ることも可能なはず。 それが必殺の一撃を与える勝機になる。そう、リリスは考える。 しかし今の自分にそううまく、奇襲ができるだろうか? グリーンのように、ニアのように。 リリスは考える、どうすれば隙を作れるか。 思考の波に捕らわれたリリス。 それは他者からみると、隙だらけだった。 そんなリリスの後ろから、迫る影。 「うひゃ……っ!」 そして通り過ぎる影に声をあげそうになるも、咄嗟に自分の口を押さえてそれを防ぐ。 その影は、Q-Beeだった。 Q-Beeはそのまま、エヴァ達の元へと向かっていった。 ※ ※ 苦渋の選択。 戦い続け、万が一の勝利をつかみ、全てを助けるか。 歩の悪い賭けを諦め、誰か一人を助け、他の二人を見捨てるか。 一つ目の選択を選ぶと決め、覚悟した結果がこれだ。 別れたばかりの人形の死に動揺し、そのせいで僅かにでもあった勝利がつかめなかった。 そして今にも殺されようとしたとき、グレーテルがそれを中断したのは、新たな来訪者が現れたからだ。 「グレーテル、ゴホウビワタシニキタ」 グレーテルにご褒美を渡しに来た、Q-Beeだ。 「あら、そういえばそんなものがあったわね。だけど……」 そういって、グレーテルはサンライトハートを振り下ろす。 真っ二つにされる蜂の女王。 噴水のように飛び出す血。 「あなたの命のほうがもっとほしいわ」 Q-Beeは、グレーテルの行動に反応できなかった。 いや、正確には反応したせいで、硬直してしまった。 ジェダの命令、幼子たちを傷つけるな。 本能は自分を傷つけた相手に反応し、即座に殺そうと動いた。 だがその本能を、ジェダの命令を思い出した理性が無理やり止める。 キルアの時のように、食欲に思考を支配されていたわけでもなかったので、 その忠誠が、中途半端に作用してしまった。 結果、身体をうまく動かすことができずに硬直し、グレーテルの攻撃を避けることができなかった。 左右に断たれたQ-Beeを眺めて笑みを深めるグレーテル。 「リク・ラク・ラ・ラック・ライラック!」 それは死にかけのエヴァに、最後の抵抗のチャンスを与えた。 エヴァは残りの魔力を振り絞り、大きく跳躍し、詠唱を開始。 「雷の11矢!!」 残りの魔力では、これが限界だ。 既にダメージが見込めないことが分かっている氷の魔法ではなく、 目くらましと、軽い感電を期待して雷の弾丸を放つ。 「あら?」 そして一番近くにいたインデックスとアリサ、 上にいたアリサだけをつかみ、グレーテルと反対方向に全速力で飛んで行く。 直後、背後で大きな爆発音がするも、一度も後ろを振り返ることなく、 エヴァはグレーテルから逃げ出した。 ※ ※ その状況を、理解できた人間はいなかった。 どうして、それが起こったのかが分からず、故に混乱が場を支配する。 状況から得られる情報を言葉にすると簡単だ。 エヴァの放った雷の矢が、Q-Beeに当たった。 そうするとQ-Beeが、放電して自爆した。 事実だけを述べると、そうなるのだから。 だがその理由、Q-Beeが何故、爆発したのかを説明できる人間が、その場に存在しなかった。 おそらく、Q-Beeに起こった事態を理解できた人間は存在しない。 爆発の張本人であるQ-Beeにも、そしてジェダにも。 このQ-Beeの爆発には、念、という能力が深くかかわっている。 『念』とは、とある世界の実力者たちが、必ず身につけている技術。 極めれば、適性にもよるが、ありとあらゆることができる能力。 この島につれてこられた子供たちの中では、ゴンと、キルアという参加者がその念を使える人間だ。 注目すべきは、キルアだ。 キルアの念は、電気。 自分の体内に充電した電気を、オーラで変化させ、様々な攻撃に使う能力である。 そしてQ-Beeは、キルアと戦ったのだ。 それがこのQ-Beeの爆発と大きくかかわっている。 キルアはQ-Beeへの最後の抵抗として、雷を呼ぼうとしていた。 自らの体力はもはや尽き、最後の抵抗として雨雲から雷を招き寄せようとした。 だがそれは、弥彦がいたことで中断をせざるを得なかった。 そして、代わりとしてそのQ-Beeを殺せなかったキルアの怨『念』が、Q-Beeに宿った。 念というのは死ねば消えるものではない。 それどころか死ぬことで逆に強まることもありえる。 深い恨みや未練を持ったまま死ぬと、その念は強く残る。 残された念は行き場を求めて憎悪や執着の対象へ向かい、 生前以上の力を持って対象へ宿る。 Q-Beeはキルアの死者の念に捕らわれることになった。 その念とは、『帯電』である。 Q-Beeは、キルアの念で、常に電気を帯びる体質になったのだ。 その電気は外からの電撃により漏電し、爆発に似た現象を起こしたのだ。 Q-Beeは念のことを知らないし、 知っている可能性のあるジェダも、Q-Beeがキルアと戦ったことを知らない。 故に、この島の中にQ-Beeが爆発した理由を説明できる人間はいないのだ。 「う、ふふふ、ふふふ、ふふh……」 結果は目の前にできていた。 Q-Beeが放電する原因となったエヴァは倒れていた一人を回収して逃走し、 エヴァと戦っていたグレーテルは、至近距離でQ-Beeの自爆の電撃に巻き込まれ、しびれている。 ザク、とグレーテルの肩を何かが貫いた。 「あ、ら……?」 それは、金色の矢だった。 撃たれた方向を見ると、そこには弓矢を構えたダークストーカーの姿があった。 「もう一人、迷いの森に迷い込んだ赤ずきんちゃんがいたみたいね……」 放たれる二発目の矢、しかしそれは痺れから回復し、振るわれたサンライトハートではじかれる。 「だけど赤ずきんちゃんは、オオカミに食べられてしまうのよ」 三発目、グレーテルが防ぐまでもなく、あらぬ方向に飛んでいく。 無防備になっているリリスへ向け、サンライトハートを振り下ろそうとし…… 「……あら?」 グレーテルの喪服が、白い、拘束服へと変わる。 動きが制限される。そしてそれは敵の前では致命的で―― 「じゃあ、あなたの役は赤ずきんだね」 「それじゃあ、あなたがおおかみさんなのかしら?」 グレーテルは、明確な死を前にして、頬笑みを浮かべる。 リリスはグレーテルに銃口を押しつける。 そして、引き金を引いた。 ※ ※ 「ぐ……ここまで……くれば……」 エナジードレインの影響で枯れて、視界の開けた森を抜け、廃病院に来て、ようやくエヴァは腰を下ろす。 残っている右腕には、唯一助け出せたセイギノミカタが抱えられていた。 なんという体たらく。 全てを助けようとして、結局助けられたのは、僅かな命だけだった。 その助けた命を目にして、エヴァは凍りつく 「……おい」 その身体を揺する。反応はない。 「おい、返事をしろ」 激しく揺する。反応はない。 『エヴァンジェリンさん』 居た堪れなくなったのか、アリサに掴まれ続けていたカレイドルビーが告げる。 『もう、死んでます』 出血を放置し、エナジードレインを浴び続けた結果か。 治療も間に合わず、負担のかかる体制での長距離の高速移動を繰り返された結果か。 アリサ・バニングスは、助けられたにもかかわらず、死んでいた。 「く、そ……くそおおおおおおおおおおおおおお!!」 廃病院に、エヴァの絶叫がこだまする。 彼女は完全に、負けたのだ。 ※ ※ 「ふう、こんなものかな……」 リリスは周囲の道具を回収し終え、ふっと一息吐く。 回収し終えた荷物は、多い。 リンクたちが持っていた荷物も回収したし、 Q-Beeの爆発で運よく肩ひもが外れ吹き飛んだ、化け物の荷物も回収できた。 Q-Beeが持ってきていたご褒美も、ちゃっかり頂いた。 それからリリスのそばには、インデックスが眠っていた。 あの化け物に対応すべく、リリスは遠距離の攻撃手段がなにかないか考えていた。 だが考えるまでもなく、リリスは元から遠距離の攻撃手段に使える武器を持っていたのだ。 元々、ミスティックアロー……投げ技として自身の羽を弓として使っていたが、 弓の本来の使い方は、矢をつがえて打つことにある。 そしてリリスは既に、投げ技としてではあるが、弓術は身につけていた。 工場に落ちていた鉄片を媒体に、リリスが魔力で作り出した金色の矢。 それを放ち、化け物に傷を負わせた。 傷が浅く、2発目ははじかれたが、リリスはその時既に次の一手を考えていた。 3発目の矢には、着せ替えカメラが括りつけられていたのだ。 そしてその矢は、化け物の後ろでリリスの分身が回収、 即座に登録していた拘束服を、グレーテルに着せたのである。 そして最後に、確実に相手の命を刈り取るべく、 リリスはガマリエル弾を装填したブラックバレル・レプリカを、化け物に発射した。 試し打ちの時には銃の反動に耐えきれず、うまいように扱えなかったが、 それは化け物の身体に押さえつけることで解決した。 自分の力を向ける方向をそちらに絞ることで、反動を押さえつけた。 その代償か、両腕が非常に痛いことになっているが、許容範囲だ。 このまま戦闘をすることになればまずかったかもしれないが、 今現在、この場にいる人間は全て行動不能になっている。 あの化け物は、大きなダメージを与えなければ倒せない。 故に、現在のリリスの持ちうる最大の攻撃で消し飛ばしたのだが、 やはり威力が強すぎたのか。あの化け物は跡形もなく消えてしまった。 それから、他の生存者を見るべく、周りを見渡すが、 残っているなのはも、インデックスも、既に虫の息だったのだ。 だからリリスは、Q-Beeが持っていた大天使の息吹を使い、 以前の戦いでそれほど脅威に感じなかったインデックスを治療した。 その間に、なのはのほうは息を引き取っていた。 インデックスは生気を取り戻し、熱も下がり、顔の赤みは消え去った。 ……その頬は今現在熱とは違う理由で赤く染まっているが。 当然、命を助けたくてインデックスを治療したわけではない。 リリスがインデックスを助けたのは、情報がほしかったからだ。 これから戦うことになる相手の事を少しでもいいから知りたい。 その為に、色々な人脈を持っていると見込んでインデックスを生かした。 自分を襲ったりしないよう、インデックスには自らの唾液と、ニアの持っていた薬を飲ませた。 これで恐らくは、自分のいいなりになるはずだ。 落ちていたランドセルに入っていた薬も飲ませようかと考えたが、少し自省した。 そうして話を聞いて、情報を得る。 裏切られる心配がないようなら、味方に引き込んでしまってもいい。 「でも、とりあえずはここから移動……かな」 工場での戦闘はかなり大きかったし、エヴァが戻ってきたらせっかく生け捕った人間を逃がしてしまうかもしれない。 リリスはひとまず、インデックスを抱え、工場を後にした。 【Q-Bee 死亡】 【グレーテル@BLACK LAGOON 死亡】 【高町なのは@魔法少女リリカルなのは 死亡】 【アリサ・バニングス@魔法少女リリカルなのは 死亡】 【A-4/上空/2日目/朝】 【リリス@ヴァンパイアセイヴァー】 [状態]:右足と左腕にレーザー痕。顔に酷い腫れ。全身打撲。(以上全て応急手当済み) 疲労(小)。全身に軽度の火傷。額に浅い切り傷。背中に打撲、両手に痺れ 微かな哀しみとすっきりと澄み渡った決意。『考え』る事に目覚めた。 [装備]:首輪×2(グリーンとニアのもの。腕輪のように両腕に通している) [道具]:基本支給品一式×8、(食料一人分-2、飲料水を少し消費)、眠り火×8@落第忍者乱太郎、魔女の媚薬@H×H、 メタちゃん(メタモン)@ポケットモンスターSPECIAL、きせかえカメラ(充電まであと30分)@ドラえもん モンスターボール@ポケットモンスターSPECIAL 、小悪魔のウインク@H×H、 大天使の息吹@H×H ブラックバレル・レプリカ(13/13)@メルティブラッド(予備弾倉×1、ガマリエル弾×1) 贄殿遮那@灼眼のシャナ、歩く教会の十字架@とある魔術の禁書目録、 時限爆弾@ぱにぽに、エスパー錠とその鍵@絶対可憐チルドレン、じゃんけん札@サザエさん、 ふじおか@みなみけ(なんか汚れた)、5MeO-DIPT(24mg)、祭具殿にあった武器1~3つ程、祭具殿の鍵、 裂かれたアリサのスリップ(包帯を作った余り)、ビュティの首輪、鉄製の斧@ひぐらしのなく頃に(?) 塩酸の瓶×1本、毒ガスボトル×1個、ボロボロの傘、蝶ネクタイ型変声機@名探偵コナン ソードカトラスの予備弾倉×3(各15発、一つだけ12発)、バット、救急箱、100円ライター エルルゥの薬箱の中身@うたわれるもの(カプマゥの煎薬(残数3)、ネコンの香煙(残数1)、紅皇バチの蜜蝋(残数2)) スペクタルズ×8@テイルズオブシンフォニア、クロウカード『光』『剣』『希望』@CCさくら、 コエカタマリン(残3回分)@ドラえもん 不明支給品1~3 [思考]:どこで話を聞こうかな…… 第一行動方針:人が来ない場所を探して、休息とお話。 第二行動方針:インデックスから情報を得る。利用できるようなら配下に加える。 第三行動方針:できれば首輪をはずしたい。外したら制限もなくなるはず。 第四行動方針:ニアのメモをとりにいきたい。 第五行動方針:5MeO-DIPTに興味あり。 基本行動方針:優勝して、グリーンの魂ともう一度語り合う。もう「遊び」に夢中になったりはしない。 [備考]: 荷物の中の『魔女の媚薬@H×H』と『大天使の息吹@H×H』には説明書がついていません。 Q-Beeからジェダに命じられた任務の内容を聞きました。 第二回の放送を聞く余裕はありませんでした。 【インデックス@とある魔術の禁書目録】 [状態]:健康、リリスの唾液と魔女の媚薬を服用。 [装備]:水の羽衣(背部が横に大きく裂けている)@ドラゴンクエストⅤ [道具]:なし [服装]:私立聖祥大付属小学校の制服の下に水の羽衣。背中と足にシルクの包帯。 [思考]:………… 第一行動方針:???? 以下の方針は薬により一時凍結?(詳しくは以降の書き手に任せます) 第二行動方針:ヴィータを捜し、説得する。 第三行動方針:ニケ達と合流する。 第四行動方針:紫穂の行方の手掛かりを探す。エヴァの説得も諦めていない。名前しか知らないヤムィヤムィが少し気になる。 第五行動方針:落ち着いたら、明るい所でじっくりビュティの首輪を調べたい。 基本行動方針:誰にも死んで欲しくない。状況を打破するため情報を集め、この空間から脱出する。 [備考]:拾った双葉の型紐が切れたランドセルに荷物まとめて入れています。 インデックス自身のランドセルは壊れているので内容物の質量と大きさを無視できません。 深夜12時の臨時放送と第二回の放送を完全に聞き逃しました。 【B-3/廃病院/2日目/朝】 【エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル@魔法先生ネギま! 】 [状態]:全身に痛み、左腕喪失、体力消耗(特大)、魔力消費(特大) [装備]:フェアリィリング@テイルズオブシンフォニア [道具]:支給品一式、手足の無いチャチャゼロ(半永眠)@魔法先生ネギま!、カレイドステッキ@Fate/stay night [思考]:く、そ……! 第一行動方針:……… 第二行動方針:リリスと遭遇することがあったら、リリスを倒し身柄を押さえ、情報を得る。 第三行動方針:ジェダの居場所に至る道を突き止め、露払いをする。 第四行動方針:ジェダを倒そうと挑む者たちの前に立ち塞がり、討たれる。 基本行動方針:ジェダ打倒のために暗躍。ただし仲間は作らない。誇り高き悪として、正義の前に散る。 [備考]:梨花の血を大量に吸いました。雛見沢症候群、及び女王感染者との関連は不明です。 パタリロを魔族だと思っています。名前は知りません 紫穂の『能力』が、触れることで発動することを見抜きました。詳細までは把握していません。 第二回の放送を聞いていません。カレイドステッキは聞いてるかどうか不明です。 工場にリリスがいたこと、グレーテルが殺されたことに気づいていません。 ※Q-Beeにキルアの死者の念が憑いています。 電気を食らうと体内の電気が漏れ出し、自爆します。 ≪285 ありとあらゆる呪いを解く程度の呪文 時系列順に読む 287 今抜き放たれる最強の鬼札≫ ≪285 ありとあらゆる呪いを解く程度の呪文 投下順に読む 287 今抜き放たれる最強の鬼札≫ ≪280 想いは百秒で砕け散る≪282 第二回定時放送 エヴァの登場SSを読む 000 [[]]≫ 高町なのはの登場SSを読む GAME OVER アリサ・バニングスの登場SSを読む グレーテルの登場SSを読む インデックスの登場SSを読む 287 今抜き放たれる最強の鬼札≫ ≪274 目撃者と追跡者≪282 第二回定時放送 リリスの登場SSを読む
https://w.atwiki.jp/mmhero/pages/148.html
装備剣 鞭 銃 弾丸 盾 頭防具 腕防具 胴体防具 足防具 装飾 マガタマ ペット用武器 ペット用装飾 COMP用インストールソフト その他のアイテム回復アイテム 使用可アイテム その他 装備 剣 名前 概要 分類 アタックナイフ - - ソニックナイフ - - トンファー - - 模造刀 - - チェーンソー 【攻撃:20】【攻撃回数:1】【範囲:1体】【樹木系、神系の敵に対しクリティカル】 工具 無銘の刀 威力21 - ザメカトラス - - 逆刃刀 剣心の装備 - ハラキリセイバー 【攻撃:15】【攻撃回数:1】【範囲:敵全体】【呪殺属性】 刀 白桜 ヒナギクの装備 - 魔剣カオス ランスの装備 - 草薙の剣 - - 天叢雲 - - ヒノカグツチ - - なぎなた - - 斬鉄剣 ギルガメッシュ(FF)の武器、後にルシファーが150000魔貨で販売していた - チキンナイフ - - エクスカリパー ダメージが1で固定される - マサムネ 必中効果有り - ラグナロク 【攻撃:50】【攻撃回数:1】【範囲:単体】【全ステータス+1】 騎士剣 偽・螺旋剣 ルシファーの売り物、120000魔貨 - 干将・莫耶 ルシファーの売り物、80000魔貨 - 破戒すべき全ての符 ルシファーの売り物、150000魔貨 あらゆる魔術、魔法の効果を無効化することができる 悪魔との契約すら無効化できる 効果の発動条件は対象に剣先を突きたてること - 贄殿遮那 ルシファーの売り物、100000魔貨 - 無毀なる湖光 ルシファーの売り物、120000魔貨 - 偽・干将莫耶 こーりんのお詫びの品の一つ - 吸血鬼(ブルートザオガー) こーりんのお詫びの品の一つ - 妖刀龍光 こーりんのお詫びの品の一つ - 天の鎖 【攻撃力:15+α】【攻撃回数:2】【範囲:単体】【神性が高い者に対して強い効果を発揮する鎖】【パチモンのため壊そうと思えば壊せる】 鞭? 原初の火 ネロの装備 - デルフリンガー 才人の装備 - ミスリル包丁 - - 魔法の箒 魔理沙の装備 - 魔晶剣 佐々木の装備 - やる夫の剣 【攻撃力:80】【攻撃回数:1~4】【範囲:単体】【特殊効果:『魔力付与:攻撃時にMPを10%消費することでダメージを上昇させる』】【特殊効果:『パリイ:低確率で敵の物理攻撃と銃撃攻撃を自動で弾く』】【装備制限:やる夫専用】【意思を持っており、剣自体が使われるべき時だと判断するまで使用することができないと思う】 片手剣 銃剣 【攻撃力:30】【攻撃回数:1~2】【範囲:単体】【神の加護によりダーク・カオス属性の悪魔に与えるダメージが上昇する銃剣】【装備制限:ロウ・ライト属性】 剣or飛び道具 ストラディバリウス キョンの装備 - アイスソード 【攻撃力:50】【攻撃回数:1】【範囲:1体】【通常攻撃時、追加で氷結属性のダメージを与える】【特殊スキル「吹雪」使用可能】 - 悲嘆の怠惰 【攻撃力:50】【攻撃回数:1】【範囲:1体】【中確率で相手を即死させる】【装備制限:不明】 銃剣 グラムドリング 【攻撃力:50】【攻撃回数:1】【範囲:1体】【周囲に危険な悪魔が居ると青く光り所持者に危険を知らせる】 - オリハルコンの脇差 【オリハルコンの脇差】【攻撃力:33】【攻撃回数:1】【範囲:単体】 短刀 奇跡の剣 【攻撃力:35】【攻撃回数:1】【範囲:単体】【敵に与えたダメージの何割かを持ち主のHPに還元する】アバン先生の授業の卒業祝いに貰った 剣 マンイーター 【攻撃力:35】【攻撃回数:1~2】【攻撃範囲:単体】【人型の敵に与えるダメージが大幅に上昇】 ナイフ 炎の聖剣 攻撃力:65 攻撃回数:1~4 攻撃範囲:単体 敵に耐性無視の火炎属性の追加ダメージが発生 装備制限:ライト属性を含む者のみ装備可能 剣 七星剣 【攻撃力:50】【攻撃回数:1】【攻撃範囲:単体】【「固有技:スターバースト」】 剣 鞭 名前 概要 分類 竜の髭 【攻撃:45】【攻撃回数:1】【範囲:単体】【竜の因子を持つ敵に特攻効果】 鞭 銃 名前 概要 分類 ベレッタM92 単体攻撃 - スチェッキン ランダム攻撃 - コルトガバメント 単体攻撃 - デザートイーグル 単体攻撃 - S W M500 単体攻撃 - UZISMG 9mm ランダム攻撃 威力:9 - M16A2 敵全体ランダム【攻撃:8(16)】【攻撃回数:2~3】【装備前提条件無し】 自動小銃 AK-47 敵全体ランダム - M249ミニミ 攻撃回数1~6 力要求35 - M134バルカン 【攻撃力:7】【攻撃回数:1~8】【範囲:敵全体ランダム】【人が持てる武器の中ではトップクラスの性能を持つ機関銃】【装備制限:力値45】 機関銃 バハウザーGMA571 キリコの装備 - レールガン 力要求値25、威力は高い、攻撃回数は1~3 - ドア・ノッカー - - ジャッカル アーカードの装備 - 454カスール アーカードの装備 - レーザーライフル 【攻撃:30】【攻撃回数:1~2】【範囲:敵全体ランダム】【万能属性】 - M1ガーランド 【攻撃:18(36)】【攻撃回数:1~2】【装備前提条件無し】【狙撃可能】 自動小銃 太陽銃 ガン・デル・ソル 【攻撃:60or20】【攻撃回数:1】【範囲:単体or全体】【火炎・万能属性】【ショット・スプレッドモードに変更可能】【太陽が出ていない場所での使用不可】【ショットモード時チャージショット使用可能】【火炎耐性を持たない相手に一定確率で麻痺付着】【アンデッド系の相手に特効】【弾丸装填不可】 光線銃 ロイヤルポケット できる夫の装備 - 3連装アルビオレ アイギスの初期装備 - 死神コルト 力要求値10 威力はそこそこ、攻撃回数は1~2 - ミニ八卦炉 【攻撃力:?~??】【攻撃回数:1】【範囲:単体or全体】【属性:火炎】【トロ火から山一つ焼き払う火力まで調節可能らしいマジックアイテム】 銃? 魔晶銃 佐々木の装備 - アサギ専用マジカルバレット 【攻撃力:不明】【範囲:1体】【攻撃回数:1~3】【アサギ専用の拳銃!】 拳銃 黄金銃 【攻撃力:35】【攻撃回数:1~3】【範囲:単体】【スパイの魂が籠った拳銃】 拳銃 M134バルカン改 【攻撃力:11】【攻撃回数:1~8】【範囲:敵全体ランダム】 機関銃 波動砲 【攻撃力:70】【攻撃回数:1】【範囲:全体】【装備制限:力60以上】【攻撃属性:万能】【弾丸装備不可能】【チャージして撃つと……】 【分類:波動砲】 パイソン77マグナム - - 種子島 【攻撃力:40】【攻撃回数:0~1】【攻撃範囲:単体】【稀に神風が……】 - サイコガン 攻撃範囲と回数と威力は装備者の精神で変わる 万能属性攻撃 弾丸装備不可能 - フロスト砲 氷結属性銃撃攻撃 弾丸装備不可 威力は高め、単発、力要求20 - ピースメイカー 力要求値20 装備要求:カオス属性 威力は高い、攻撃回数は1~2 - メギドファイア 力要求値20 装備要求:ロウ属性 威力は高い、攻撃回数は1~2 - 弾丸 名前 概要 通常弾 - 神経弾 睡眠効果有り 銃撃属性 火炎弾 - 疾風弾 - 氷結弾 攻撃が氷結属性になる 雷撃弾 - 魔力の弾 魅了効果有り 神経弾より攻撃力がある 銃撃属性 鉄鋼弾 - 徹甲弾 - 炸裂徹鋼弾 アーカードの装備 プルトニウム弾 佐々木の装備 聖なる弾丸 【攻撃力:2】【破魔】【装備制限:属性にダーク、カオス属性を含む者は装備不可】【稀に対象に破魔属性の即死効果を与える】 光の弾丸 【攻撃力:7】【通常】【装備制限:属性にダーク、カオス属性を含む者は装備不可】【ダーク、カオス属性の者に対し与えるダメージが上昇する】 呪いの弾丸 - 闇の弾丸 - メギドショット 攻撃力そこそこ、かなり重いので力要求値が20くらい増える あとは攻撃が万能属性になる 盾 名前 概要 分類 イージスの盾 【耐性:通常】【一定確率で物理・銃撃・火炎・氷結・電撃・衝撃ダメージを無効化する】 - 拒絶の強欲 【耐性:通常】【受けた痛みをMPに変換する】【一定確率で受けるダメージの一部をカット】 盾・装飾 ワンダーバングル 遠距離攻撃に対して高い回避率をほこるらしい ネロがオークションで購入した - 源氏の盾 【耐性:通常】【一定確率で物理・銃撃攻撃を無効化する】 - 頭防具 名前 概要 分類 革の帽子 - - ゴーグルキャップ 攻撃力に若干の補正 - 怪力ターバン 力に若干の補正 - 防弾カツラ 銃撃属性半減火炎弱点 - ファイバーヘルム 音波系の攻撃に耐性 - 戦国カブト 物理属性耐性 - ホッケーマスク 力に補正 - ガスマスク ガス系無効 - アイアンバニー バニーシリーズの一つ バニーシリーズを全て装備した時 氷結耐性・火炎耐性・速値+2 敵攻撃時稀に魅了付着 - ドラゴンヘルム 両さんの装備 - AT専用ゴーグル キリコの装備 - 天使のヘアピン ヒナギクの装備 - 幼女のパンツ できる夫の装備 - 桜田帽子 ジュン特性の帽子、魔力無効 - 魔法使いの帽子 魔理沙の装備 - 気合の鉢巻 才人の装備 - 百七拾八式鉄耳 【耐性:衝撃吸収 電撃弱点】【攻撃をしてきた相手を稀に魅了状態にする】【ウサ耳!】 - リボン 【耐性:通常】【全状態異常無効】 - 腕防具 名前 概要 分類 レザーガード - - (火炎、氷結、雷撃、衝撃)各種ガードアーム 各種耐性(相反属性が弱体化※火炎耐性なら氷結弱点) - 怪力手袋 力に補正 - 大関グローブ 力にかなりの補正 - サラトガグローブ 火炎・氷結耐性+25% - スターグローブ 耐性:衝撃弱点雷撃吸収 - ジパニウムグラブ 両さんの装備 - 安物の篭手 ランスの装備 - 魔力の篭手 【耐性:通常】【魔+5】 - 盗賊の篭手 【耐性:通常】【速値+5】【盗むの成功確率が上昇】 - 胴体防具 名前 概要 分類 レザージャケット - - ハイレグアーマー 女専用装備 - (火炎、氷結、電撃、衝撃)各種ガードアーマー 各種耐性(相反属性が弱体化※火炎耐性なら氷結弱点) - ダークアーマー 呪殺属性に耐性電撃弱点 - ダイバーアーマー 電撃耐性 - サラトガスーツ 火炎・氷結耐性+50% - 蒸着アーマー 速に補正 女性専用 - 迷彩服 【耐性:通常】【人や悪魔に見つかり難くなる】【伝説の傭兵の代物らしい】 防具 光学迷彩スーツ 【耐性:変化無し】【装備時視覚的に透明になることが出来る】【エンカント率が大幅に低下】 胴体 テトラジャマー 耐性:破魔・呪殺200% 即死無効 - バニースーツ バニーシリーズの一つ バニーシリーズを全て装備した時 氷結耐性・火炎耐性・速値+2 敵攻撃時稀に魅了付着 - ワンピース - - もんぺ 妹紅の装備 - 着物 - - メイド服 - - 安物の鎧 ランスの装備 - 制服 ヒナギクの装備 - 耐圧服 キリコの装備 - メソテースベスト 両さんの装備 - スーツ - - マジックローブ - - 赤い舞踏服 ネロの装備 - パーカー 才人の装備 - ハイパーブレザー 佐々木の装備 - 魔法使いの服 魔理沙の装備 - できる夫特製Tシャツ できる夫の装備 - 姫騎士の鎧 【火炎・氷結・電撃・衝撃耐性・魔力無効・破魔反射・呪殺無効】【特殊効果:『再生』装備者のHPをターンの開始時2割回復する】 【力+2魔+1速+3】 胴体・足・頭 亀仙人印の道着 【耐性:通常】【どんなダメージを受けても下半身の部分が破けない不思議な道着】 胴体 アサギコート 【耐性:銃撃反射・呪殺無効】【アサギ専用のコート!】 胴体 法衣 【耐性:魔力無効、呪殺反射】【装備制限:ロウ・ライト属性】 胴体 大天使のブラ 【耐性:電撃吸収 呪殺耐性】【攻撃をしてきた相手を稀に魅了状態にする】【女性専用】 - ハイパーセーラー 【耐性:物理耐性 銃撃耐性】【体値+2 力値+2】 - ローブオブザロード 【耐性:火炎・氷結・電撃・衝撃耐性】【戦闘開始時・防御・命中・回避率が2段階上昇】 ローブ ミネルバビスチェ 高い魔法耐性を持っている希少な下着 オークションでギルガメッシュがセイバーの贈り物として購入した - 魔王の鎧 ルシファー(なのは)作の呪われた鎧 オークションでやらない夫が購入した - ミラージュベスト 【耐性:通常】【物理攻撃を2回まで無効化する】 - やる夫の鎧 【魔力無効・万能耐性】【特殊効果:『狂化:暴走状態になる』任意発動】【『魔力硬化:MPを10%消費することで受けるダメージを減少させる』】 - 足防具 名前 概要 分類 革靴 - - レザーブーツ - - レザーシューズ - - スニーカー 才人の装備 - ソニックブーツ 速さに若干の補正 - 戦国の靴 速さに補正 - サラトガブーツ 火炎・氷結耐性+25% - ぢかたび - - バトルスパイク 【力+2】 - 下駄 - - セクシーヒール バニーシリーズの一つ バニーシリーズを全て装備した時 氷結耐性・火炎耐性・速値+2 敵攻撃時稀に魅了付着 - 軍靴 キリコの装備 - 安物の靴 ランスの装備 - 神風ブーツ 両さんの装備 - マジックブーツ こーりんのお詫びの品の一つ - エアーシューズ こーりんのお詫びの品の一つ - ハイパーローファー 佐々木の装備 - ブーストブーツ 【耐性:普通】【速値+5】 靴 アサギスパイク 【耐性:普通】【効果:不明】【アサギ専用の靴!】 靴 エルメスの靴 【耐性:通常】【行動順が1つ繰り上げる】 - 装飾 名前 概要 分類 交通安全のお守り - - お守り - - 革ジャン 式の装備 - 幼女のパンツ できる夫の装備 - ハンタースカウター アナライズが可能になる - ハンタースカウターEX 高性能なアナライズが可能になる - アホ毛 呪われてたり引っこ抜くと黒化したり - ひぼたんのさらし - - 警察手帳 両さんの装備 - リボン 妹紅の装備 - メルヘンな翼 垣根帝督の装備 - 竜の紋章 【伝説の竜を倒した者の証】【ククク……奴はドラゴン四天王の中でも最弱……】 アクセサリー お手製魔導書 魔理沙の装備 - クリスナイフ 【状態異常に掛かる確率を大幅に低下させる】 アクセサリー 蓬莱の玉の枝 輝夜の装備 - ハイパー兵器 ランスの装備 - クイックリローダー 佐々木の装備 - 聖書 【メシア教の聖典・信仰心を強化する】 - シオニーイヤリング 【耐性:普通】【シオニーイヤリングに対象を思い浮かべながら強い念を込め語りかけると対象が所持しているシオニーイヤリングに声が届くらしい】 アクセサリー 英雄のマント 【耐性:通常】【全ステータス+5 稀に奇跡が起きる】【英雄が装備するマント、今までの英雄達の栄光が宿っている】 装飾 魔封じの腕輪 装着者の魔力をある程度無効化し持続的に魔力を吸い取る呪いの腕輪 装飾 シャンタージュ 【死亡時、一回だけ蘇ることができる】 香水 オメガのくんしょう 【オメガを倒した者の勲章 褒めてやるの】 【分類:装飾】 リフレクリング 【耐性:普通】【持ち主に万能属性以外の全ての魔法を敵へ反射するバリアを展開する】 【分類:装飾】 ステルス迷彩 【装備者を透明にする】 - 魔除けのお守り 【あらゆる呪いを無効化する】 - ソルティレージュ 【装備者の受けるダメージを大幅に減らす不思議な香水】固定ダメージには効果なし - 天使の指輪 【装備者の死亡時、装備者を1回だけHP1で蘇らせる】【装備制限:属性にカオス・ダークを含む者は装備不可能】 - 呪いの指輪 【装備者の能力を極限まで高める?】 - 盗賊の証 【耐性:通常】【相手からアイテムを盗めるようになる】 - マガタマ 名前 ステータス修正 耐性変化 習得スキル(@付きは習得判定済みのスキル) ガイア 力+10・体+10・速+5 物理・銃撃無効・破魔・呪殺弱点 【@地母の晩餐:Lv70】【@全体攻撃:Lv74】 マロガレ 力+2・魔+2・体+2・速+2・運+2 - 【@貫通:Lv80】 カイラース 力+5・魔+15・体+5・速+2・運+2 - 【メギド:Lv50】【真・至高の魔弾:Lv75】【メギドラ:Lv80】 ソフィア 力+2・魔+3・体+10・速+10・運+5 破魔無効 【サマリカーム:Lv50】【メディアラハン:Lv65】【天罰:Lv70】 ヴィマーナ 力+10・魔+3・体+5・速+5・運+10 魔力無効 【三分の活泉:Lv60】【冥界波:Lv70】 グンダリ 力+5・魔+3・体+5・速+12・運+5 衝撃無効・電撃弱点 【衝撃吸収:Lv55】【螺旋の蛇:Lv75】 ナイアーラトホテプ 力+10・魔+10・体+10 電撃・衝撃耐性、魔力反射、呪殺反射、破魔無効 【淀んだ空気@80 這い寄る混沌@85 三分の活泉@90 闇の抱擁@100】 ペット用武器 名前 概要 分類 ポチガン 単体攻撃 - ポチバズーカ 単体攻撃 - ポチバーナー 全体攻撃 - ポチドリル 【攻撃力:45】【攻撃回数:1】【範囲:1体】【クリティカル確率大、地中を潜っている敵に特攻】 【分類:ペット用武器】 竜闘気 ドラゴンの装備 - ペット用装飾 名前 概要 分類 ポチカラー - - ポチバイク 【耐性:全耐性25%】 - ポチタンク 【耐性:全耐性50%】【ペット用の戦車】 【分類:ペット用装飾】 COMP用インストールソフト 名前 概要 使用枠 アルバート 悪魔合体をCOMPで行うことができる※事故率上昇、スキル継承確立減少 2 ヒロえもん 悪魔が落とすアイテムのドロップ確立を上昇させる 2 バックアッパー どこでもいつでもセーブできる用になる 1 Hi-DAS 能動的にアナライズが可能になる 1 DDSデュオ 行動を消費せず悪魔召喚ができるようになる 2 フラカストロ 悪魔合体の成功率を100%にする 2 珍獣コンバーター 悪魔合体時、通常の2身合体において合体結果「魔獣」を「珍獣」に変更する 1 秘神コンバーター 悪魔合体時、通常の2身合体において合体結果「魔神」を「秘神」に変更する 1 百太郎 奇襲を防ぐ 3 Mr.サプライズ 奇襲しやすくなる 2 スティーブン 悪魔合体の制限レベルが解除される 3 フライデー 悪魔合体で作った仲魔の好感度が最初からある程度高くなる 3 キャプス・ロック サマナーよりレベルが低い敵の出現を抑制する 2 レディ・キラーズ 女性悪魔との交渉能力がアップ 3 ハッピーバースデー 合体で作った仲魔のレベルを1にする 4 ホワイトアルバム 戦闘終了後の経験値入手量が増加する 4 シュセンドー 戦闘終了後のマッカ入手量が増加する 4 コペルニクス 合体事故の発生率を100%にする 2 パラケルスス 悪魔合体時、元のレベルの代わりに現在の悪魔のレベルを使用する 2 ハーモナイザーver.N Lv×20のMAGを毎ターン消費することでCOMP装着者の受けるダメージを減少させ、与えるダメージを増加させる 行動無しでON OFF自由にできる 4 メガ・アナライズ 高性能なアナライズが可能になる 3 ライフスカウター 敵のHPが自動で表示される 【余裕:7~10割】 【普通:5~6割】 【危険:3~4割】 【瀕死:1~2割】 2 ギボアイズ 相手の簡易的な耐性が自動で表示される 反射や吸収、弱点があれば表示とか 4 ニュービー 悪魔合体時にスキル引継ぎが発生しない オークションでキル夫が購入した 4 その他のアイテム 回復アイテム 名前 概要 分類 回復薬 HPを30回復 - マッスルドリンコ HPを100回復 - ディス~系(パライズ、ストーン、ポイズン、ダウン、クローズ、ボム) 各状態異常を回復 - パトラストーン 睡眠恐怖を回復 - アムリタソーダ 死亡以外の全異常を回復 - アムリタシャワー 味方全体の死亡以外の全異常を回復 - チャクラドロップ MPを30回復 - チャクラポッド MPを全回復 - 地返しの玉 死者を復活 - 反魂香 死者をHP全快で復活 - 魔石 - - 宝玉 【味方単体のHPを全回復する】 アイテム 宝玉輪 【味方全体のHPを全回復する】 アイテム まんたんドリンク 味方単体のHPを全回復する - メンタルドリンコ - - ツカレトレール 疲労が少し回復する - ヒランヤ HPとMPが少量回復する - 仙豆 疲労が全て解消され体調とHPとMPが最大値まで回復 - エリクサー - - 神酒 【HPとMPを大回復、疲労を少し解消】 - 万能薬 - - ソーマ HPとMPを全回復 体調が全回復 疲労が消し飛ぶ - 再生カプセル 欠損が50%の死体でも完全に再生させることができる - 最強ローヤルゼリー 死体損壊率60%までの人間、悪魔を蘇生することができる - 永琳の秘薬 MPを全回復する 副作用不明 - エントの清水 【疲労を解消、飲んだ者の成長を促進する】 - 再生香 死者をHPとMPが全回復した状態で復活、死体欠損は60%まで - 使用可アイテム 名前 概要 分類 ~ストーン(アギラオ、ブフーラ、ジオンガ、ガルーラ) 各属性単体ダメージ - マハ~ストーン (ラギ、ブフ、ジオ、ガル) 各属性全体ダメージ - メギドストーン 敵全体に万能属性ダメージ - メギドラストーン 敵全体に万能属性大ダメージ - メギドラオンストーン 敵全体に万能属性特大ダメージ - フラグメントボム 敵全体に銃撃属性ダメージ - 物反鏡 テトラカーンの効果 - 魔反鏡 マカラカーンの効果 - テトラジャの石 味方全員が破魔呪殺の即死を1回無効) - 破魔矢 敵単体に破魔属性の即死効果 - 蠱毒皿 敵単体に呪殺属性の即死効果 - ゲドーピングタブ 【一定ターンこのタブを摂取した者の攻撃力を大幅に上昇させる】 戦闘用アイテム ファイアフラワー 【敵全体ランダムに中ダメージの火炎属性攻撃】 アイテム スーパーキノコ 【5ターンの間、防御力を増加させる】【身長が1日の間10cm伸びる】 アイテム 結界石 【Lv50以下の悪意のある者を弾く結界を貼れる】【最大効果は72時間】【他にも色んな結界を貼れたりするとか】 アイテム 結界石EX 【Lv80以下の悪意のある者を弾く結界を貼れる】【最大効果は72時間】【他にも色んな結界を貼れたりするとか】 アイテム 転移石 【この石を消費することで石に記憶させた場所に転移することができる】 アイテム 転移石EX 【48時間の間、石が記憶した地へのゲートを開く】 アイテム スキル変化石 使うと悪魔のスキルを1つ強制的に変化させられる 同ランクの物・1つ上のランクの物に変化するようだ キメラの翼 【この翼を天に投げることで一度行ったことがある街へ飛ぶことができる】 アイテム ドラゴン肉 【豊富な魔力とMAGを感じるドラゴンの肉】【凄くおいしいらしいよ】マリアさんが料理した時 疲労が全解消、体調が全回復、1回目だけ力値が1上昇 やる夫が料理した時 体調が全回復 疲労が大幅に回復 食材 虹の実 体調が全回復、疲労が消滅、1回目だけ体値が2上昇 食材 プロテイン 筋トレの効果が上がる気がする 薬 メテオガーリック 体調が全回復、眠気と疲労が消滅、一定時間体調と疲労が固定 1回目だけ力と体値が3上昇 48時間の間力と体値が+15 食材 賢者の石 この石を消費することでメギドラオンストーン以上のダメージを与えることが出来る 装備に組み込むことで性能を強化できる オークションでエドが購入した アイテム 桃太郎印のキビ団子 動物に食べさせると懐かせてどんな命令でも従ってくれる 人間に食べさせた時は30分 悪魔には効果不明 3個入り 賞味期限1ヶ月 - MAGパック(50000) MAGが詰まっている - ロボビタンA ロボットやマシンのための栄養剤 - リアクトシート 他人のCOMPの悪魔でも味方ならば呼び出すことができる - ミカエルの羽 使ったターンに味方全体のHP全回復とそれ以降一回火炎属性攻撃完全無効の効果がある カオス・ダーク属性が含む人が使っても効果はない - レベルメタフィン 【才能限界に達した者に飲ませると……】セイバーに飲ませた時才能限界が10上がった - 超神水 【何か潜在能力を引き出す毒】 - ドーピングタブ 攻撃力アップ - スピードタブ 速値アップ - ニトロビールDX 敵単体に火炎属性のダメージ - フリーズビールDX 敵単体に氷結属性のダメージ - 濃縮メチル 敵単体に万能属性のダメージ - 携帯バリアL 味方単体にバリアを貼る - DDパイナップル 単体に銃撃属性のダメージ - RPG7 敵単体に銃撃属性のダメージ - その他 名前 概要 分類 ぬめぬめ細胞 - - 黄金ぬめぬめ細胞 - - タオル - - 男くさい靴下 - - 危ない水着 - - 火炎瓶 - - 何かの電子部品 - - 低温ロウソク - - 死兆石 合体時使用すると合体結果が魔人となる - 縄 - - 火炎石 【火炎属性の魔力を感じる石】 素材 たこあし - - 地雷探知機 - - サクリファイス - カメラ デジカメ - 強化パーツ 【AT・ロボット・銃等に組み込むことで性能を上昇させる】 その他 メモリーパーツ COMPに組み込むことで枠を増やすことが出来る ハンタースカウターの性能を上げることが出来る その他 スーパーポチボンベ ペットが戦闘中のみ使用可能な回復アイテム 味方全員のHPを約800回復 何度でも使える - 魔力の塊 - - 魔力の糸 - - アイギス特製カレー 食べると1000のダメージ+状態異常 - 不変の石 合体時使用するとAAを固定することができる ただし合体時にAA持ちの仲魔を複数使用すると効果が無い - 謎のコア 【凄まじいエネルギーを感じる】 素材 召喚石 【魔界に居る悪魔をランダムに呼び出す……】 - 運命の糸 【運命の女神の力が篭った糸】 - 追尾の栞 記録した人物のいる場所に少しずつ動く -
https://w.atwiki.jp/tarowa/pages/525.html
ハカナキ者達の宴-Aurora Dream- Ⅲ ◆EboujAWlRA 『ごめんね、イデオ』 別に、謝って欲しかったわけなんかじゃない。 『あなた一人、寂しい思いをさせて…… でもね、あなたやお父さんがイヤになったから、家を出たわけじゃないのよ。 母さん、どうしても狭間の家にはいられなくなって……』 母さんの言葉の通り、まだ幼い僕は心が潰れそうなほどの寂しさを覚えていた。 母さんがそうだったように、僕も狭間の家が嫌いだった。 父が居ても、母の居ない狭間の家は嫌いだった。 母さんも妹のレイコも居ない今の狭間の家は、僕の心を殺していく家だった。 「もういいよ、母さん」 それでも、僕はなんでもないように装った。 僕はもう子供なんかじゃないから。 母さんが狭間の家で味わった心労だって理解している。 幼い妹と一緒に、これから心身ともに大人になっていく僕を養えないということも理解している。 だから、別に置いていったことを謝って欲しかったわけじゃない。 それでも母さんが僕のことを愛しているのなら、謝って欲しくなかったんだ。 ただ。 『ごめんね、イデオ』 これからはずっと一緒に居ると、そう言って欲しかっただけなんだ。 ◆ ◆ ◆ ハザマイデオが目を開けると、一人の少女が横たわっていた。 ケルベロス、上級悪魔に襲われんとしている少女。 「メギド」 ハザマは咄嗟に魔法を口にした。 慣れない正義感、しかし、考えるよりも早く身体が反応した。 すでに大きな傷を負っていたケルベロスは反応することもなく即死。 これこそが神の力だ。 悪魔すらひれ伏す、絶対の力だ。 それでも、ハザマには出来ないことがあまりにも大きすぎた。 ――――例えば、今死のうとしている少女を救うことすら出来ない。 ハザマが無力感に苛まれている中で、少女は手を伸ばした。 自身を求めているのかと思ったが、違った。 少女は切り取られた、いや、食い千切られた右腕に左腕で触れる。 右腕は光に包まれ、消えていく。 そして、一人の少女が現れた。 「……レナ」 ハザマは、無表情を崩した。 崩さざるを得なかった。 もう会うこともないと思っていた人物。 会うことが出来ないと思っていた人物。 夢ならば、あまりにも悪趣味すぎる。 ――――約束を見失いそうになっているハザマの前にレナが現れて答えを与えてくれるとでも言うのか。 『頑張って』 しかし、レナが口にした言葉は答えなどではなかった。 ただ、頑張れ、と。 自分を後押しするための言葉を口にした。 レナは自身を信じていてくれている。 それが有難く、同時に何よりも重かった。 「頑張れ……か」 ハザマはポツリと言葉を漏らした。 そこに、威厳など欠片もない。 剥き出しのハザマイデオ、あまりにも未熟な子供がただ立っている。 レナが古手梨花の死と同時に消えていく。 白昼夢のような出来事だった。 「僕は、なにを頑張ればいいんだ……レナ」 光を捕まえるように手を伸ばす。 もはや一人称を『僕』に戻したことに、ハザマ自身が気づいていない。 しかし、光はハザマの手を擦り落ちていく。 ハザマのもとには何も残らない。 「教えてくれよ……」 ハザマは膝から崩れ落ちる。 北岡は自分を頼っているといってくれた。 上田は自分の背中から離れないでいてくれた。 レナは自分を頑張れと励ましてくれた。 ――――それが、どうしようもなく重い。 ハザマの心では、耐えることが出来ない。 もしも、自分の選択が失敗だったら。 その時に死ぬのは、自分だけじゃない。 ゆっくりと両腕を地面へと落とし、何かに従属するように頭を下ろす。 涙を堪えるために目を押さえ、それでも震える声でハザマは呟いた。 「僕と、一緒に居てくれよ……レナ……蒼嶋……」 ――――神の力を手に入れた少年は、どうしようもないほどに人間だった。 【二日目/早朝/???】 【狭間偉出夫@真・女神転生if...】 [装備]:斬鉄剣@ルパン三世、ベレッタM92F(7/15)@バトルロワイアル(小説) [所持品]:支給品一式×2、インスタントカメラ(数枚消費)@現実、真紅の下半身@ローゼンメイデン、USB型データカード@現実、ノートパソコン@現実、 鉈@ひぐらしのなく頃に、琥珀湯×2 [状態]:人間形態、魔力消費(極大) [思考・行動] 0:殺し合いから他の者達と一緒に脱出する。 1:レナ……蒼嶋…… [備考] ※参加時期はレイコ編ラストバトル中。 ※バトルロワイアル第二会場へと飛ばされました。 ※首輪が解除されました。 ※『多ジャンルバトルロワイアル』のホームページを閲覧しました。 ※『多ジャンルバトルロワイアル』のホームページのユーザ名はtakano、パスワードは123です。 またこれらを入手したことにより、以下の情報を手に入れました。 全参加者の詳細プロフィール 全参加者のこれまでの動向。 現時点での死者の一覧。 各参加者の世界観区分。 nのフィールドの詳細及び危険性。 「彼」が使用したギアスの一覧。 ※目的の欄を閲覧することはできませんでした。 ◆ ◆ ◆ どうして、こうなったのだろうか。 私は全てが欲しかったわけじゃない。 ただ、好きな人達と一緒に居たかっただけだったのに。 父と、姉妹と、貴方と。 ただ、一緒に居たかっただけなのに。 今の私は、ひとりぼっちだ。 月の怪物の背後にすら人が居るのに、私の背中には誰もいない。 私の前にだって、もう誰も居ない。 ――――寄り添ってくれる姉妹も、もういない。 あんなに嫌だったアリス・ゲームの勝者に、私は近づいてしまった。 ――――大きな背中を見せてくれる彼の姿は、もうない。 過ごした想い出は数えるほどしかないのに、後悔は数え切れないほどに浮かんでくる。 もっと早く、お礼を言いたかった。 いつまでも冷たく当たったことを、謝りたかった。 本当は―――――――― 『守るよ。劉鳳さんの代わりとかじゃなくて……俺が守りたいから守るんだ』 ――――本当は、私だって貴方を守りたかった。 なのに。 貴方の優しさも。 貴方との想い出も。 なによりも、貴方自身を。 全部、私が壊したんだ。 ◆ ◆ ◆ 「ウッ……アッ、アアアア……」 翠星石の瞳から涙から零れた。 鏡の奥には、蒼星石が居る。 髪の長い蒼星石が、そこに居る。 翠星石は鏡へと手を伸ばした。 しかし、鏡は翠星石を拒絶するように蒼星石と手を触れ合うだけで留める。 「ア……アア……」 喉から漏れる言葉は言葉でもない哀しみの音。 孤独が鳴らす、罪の音。 鏡の中に居る蒼星石は、翠星石自身。 双子であるがゆえに、常に翠星石を咎める存在。 蒼星石の身体は、血に濡れている。 翠星石が犯した罪に、蒼星石まで染まっている。 胸が痛む。 罪の痛みと、身を焼く太陽の痛み。 太陽に近づきすぎたイカロスが翼を焼かれたように。 翠星石もまたキングストーンの巨大な力の負荷に襲われていた。 それでも、翠星石は殺し合いに乗る。 罪にまみれた翠星石が罪を無くすには、奇跡に縋るしかない。 愛をもう一度見るには、奇跡に頼る他ないのだから。 「ア、アアアッ………!」 言葉も無く、翠星石はただ泣き続けた。 【二日目/朝/???】 【翠星石@ローゼンメイデン(アニメ)】 [装備]真紅と蒼星石と水銀燈と雛苺のローザミスティカ@ローゼンメイデン、キングストーン(太陽の石)@仮面ライダーBLACK(実写) ローゼンメイデンの鞄@ローゼンメイデン、庭師の鋏@ローゼンメイデン、庭師の如雨露@ローゼンメイデン [支給品]支給品一式(朝食分を消費)、真紅のステッキ@ローゼンメイデン、情報が記されたメモ、確認済支給品(0~1) [状態]首輪解除済み、全身に火傷(回復中)、全身にダメージ、精神的ダメージ(極大) [思考・行動] 0:殺し合いに優勝する。 1:銀色オバケ(シャドームーン)を殺す。 [備考] ※バトルロワイアル第二会場へと飛ばされました。 ※首輪が解除されました。 ※スイドリームが居ない事を疑問に思っています。 ※ローザミスティカを複数取り込んだことで、それぞれの姉妹の能力を会得しました。 ※キングストーンを取り込んだことで、能力が上がっています。 またキングストーンによる精神への悪影響が見られ、やがて暴走へ繋がる危険性があります。 ※nのフィールドに入る能力を取り戻しました。 ◆ ◆ ◆ どうしてこうなったんだろう。 私は普通に生きていたはずなのに。 お姉ちゃんは死んで。 こなちゃんも死んで。 ゆきちゃんも死んで。 みなみちゃんも死んで。 ゆたかちゃんも死んで。 ルルーシュ君も死んで。 五エ門さんも死んで。 アイゼルさんも死んで。 ジェレミアさんも死んで。 私は、生きている。 なんで、私だけ生きているんだろう。 私なんかが、生きてるんだろう。 チラッと横を見るだけで。 ――――血に濡れた道を歩いている私なんかが。 ◆ ◆ ◆ ジェレミアの死は、つかさの精神を蝕んでいた。 多くの人が死に、それなのに自分は生きている。 二人の人間を殺した自分が生きてしまっている。 どこか納得出来ない現実だった。 つかさが生きていること自体が問題なのではないかと、勘違いしてしまうような心持ちになっている。 そんなつかさの脳にV.V.の声が思い出される。 『もう一度会いたい人はいない?』 居ないわけがない。 『理想の世界が欲しくはない?』 欲しくないわけがない。 『短すぎる人生に未練はない?』 ないわけがない。 『本当に、それで後悔はないの?』 それでも、後悔することなんてつかさには許されない。 ――――感謝、している。 こんな自分を赦してくれた人を。 ――――私は……貴公らと出会えた事を、誇りに思う。 後悔することで、彼の騎士の誇りを穢してはいけない。 それでも、つかさの身体は限界だった。 精神が肉体に及ぼす効果は確かに存在する。 心が限界を迎えている以上、無理を推した身体を奮い立たせるものはもうない。 つかさは、ついにそこに座り込んだ。 一人だけだったから、という理由も強いだろう。 「つかさちゃん……」 そこに現れたのは北岡秀一だった。 北岡が求めたものは、つかさの姿。 心身ともに疲弊しきったつかさのことが心配だった。 「北岡さん……」 「ッ……」 その目を見て確信する、つかさは危うい状態であることを。 北岡がどう声をかけるべきか、その言葉を探っていると先につかさが話し始めた。 「お姉ちゃん……弁護士さんになりたかったんです」 「俺と一緒か」 「私は全然考えてないのに……そんな立派な夢なんてないのに……! お姉ちゃんの代わりもできないのに……!」 「……そんなこと言うなよ、つかさちゃん」 北岡が、ついに嘆きの声を出す。 それ以上は聞けなかった。 つかさが自分を否定する言葉を聞くことが出来なかった。 五エ門やつかさとの交流で、いわゆる『お人好し』に流されかけていた北岡には耐えられなかった。 「もっと自分のために生きなよ……生きてくれよ。 そうじゃないと、俺がバカみたいじゃないか」 そして、北岡は懸命に言葉を探す。 沈黙をすればつかさは自己嫌悪の言葉を続けるだろう。 それまでに自身の気持ちを言葉にしなければいけない。 「俺も弁護士だけどさ、立派な目的があったわけじゃないんだよ。 いや、つかさちゃんのお姉ちゃんもそうだってわけじゃないよ? だって、俺とつかさちゃんのお姉ちゃんは別の人なんだから。 それと同じで、つかさちゃんも誰とも一緒じゃないんだよ」 弁護士のくせに人を慰める言葉も出てこない。 人を傷つける言葉なら簡単に出てくるというのに。 北岡は自嘲の笑みを浮かべながら、言葉を続けた。 「だからさ、自分を捨てることだけはやめてくれよ…… 五エ門と一緒に居たつかさちゃんまで居なくなったら、影響されちまった俺が馬鹿みたいだ」 つかさはその言葉に、少しだけ顔を上げた。 それでも顔は晴れない。 北岡は苦心しながら、頼み込むように言葉を続けた。 「……頼むよ、つかさちゃん」 残酷な言葉であることはわかっている。 これがつかさの心にまた重荷を載せることは、わかっているのだ。 それでも、つかさをつかさで居させるためには。 「俺を馬鹿にしないでくれ」 こんな言葉しか、出てくれなかった。 【二日目/朝/???】 【柊つかさ@らき☆すた】 [装備]空飛ぶホウキ@ヴィオラートのアトリエ [支給品]支給品一式×4(水のみ3つ、鉛筆一本と食糧の一部を消費)、確認済み支給品(0~1) 、レシピ『錬金術メモ』、陵桜学園の制服、かがみの下着、 食材@現実(一部使用)、パルトネール@相棒(開封済み)、こなたのスク水@らき☆すた、メタルゲラスの角と爪、 咲世子の煙球×1@コードギアス 反逆のルルーシュ、ジェレミアの確認済み支給品(0~1)、ジェレミアの仮面 [状態]精神的疲労(極大)、ダメージ(中) [思考・行動] 0:殺し合いから脱出する。 1:錬金術でみんなに協力したい。 2:仲間と合流する。 [備考] ※バトルロワイアル第二会場へと飛ばされました。 ※首輪が解除されました。 ※錬金術の基本を習得しました。他にも発想と素材次第で何か作れるかもしれません。 ※アイゼルがレシピに何か書き足しました。内容は後続の書き手氏にお任せします。 ※会場に連れ去られた際の記憶が戻りました。 ※『多ジャンルバトルロワイアル』のホームページを閲覧しました。 【北岡秀一@仮面ライダー龍騎(実写)】 [装備]:レイの靴@ガン×ソード、ゾルダのデッキ@仮面ライダー龍騎(一時間変身不可)、ブラフマーストラ@真・女神転生if… [所持品]:支給品一式×3(水×2とランタンを消費)、CONTRACTのカード@仮面ライダー龍騎、CONFINE VENTのカード@仮面ライダー龍騎 FNブローニング・ハイパワー@現実(12/13) 、RPG-7(0/1)@ひぐらしのなく頃に、榴弾×1、デルフリンガーの残骸@ゼロの使い魔、 五ェ門の確認済み支給品(0~1)(刀剣類では無い)、昇天石×1@真・女神転生if…、リフュールポット×1、デルフリンガーの残骸@ゼロの使い魔、 贄殿遮那@灼眼のシャナ [状態]ダメージ(中) [思考・行動] 0:殺し合いから脱出する。 1:つかさに対する罪悪感。 2:仲間と合流する。 [備考] ※バトルロワイアル第二会場へと飛ばされました。 ※首輪が解除されました。 ※一部の支給品に制限が掛けられていることに気付きました。 ※病院にて情報交換をしました。 ※レナ、狭間と情報交換をしました。 ※『多ジャンルバトルロワイアル』のホームページを閲覧しました。 ※会場に連れ去られた際の記憶が戻りました。 ◆ ◆ ◆ 最初は純粋なものでした。 ただ、会いたいという気持ち。 もう二度と会えない人に、死んでしまった人に会うために、奇跡を求めただけでした。 きっと、その考えだけならばなんの罪でもなかったんでしょう。 人間が奇跡を祈るなんて日常の出来事なんですから。 僕もいつかは奇跡を祈ることを想い出に変えて、ただ生きていたでしょう。 だから、本当の罪は、本当の奇跡を見てしまったこと。 そして、奇跡に縋ってしまったこと。 そのために、ひどいことをしてしまったこと。 純粋な願いだろうと、それが現実に触れた途端、欲望に変わってしまう。 僕の願いは他人を踏み台にしてでも叶えるものじゃなかった。 僕は、他の世界で見たんです。 『別の僕』と笑いあう、『ノネットさん』の姿を。 そこに僕が居るのに、そこには僕が居ない。 ならどうする? またギアスを利用して別の僕を殺す? また、他人を踏み台にする? 僕は逃げ出すことしか出来ませんでした。 そして、僕は僕が集めた人たちが殺し合いをし出したことを知りました。 死んでしまうことが贖罪じゃないとはわかっています。 それでも、僕はもう生きられません。 ただ、これだけは何かに残したいんです。 僕はただ。 ――――ノネットさんのことが好きだったんです。 ◆ ◆ ◆ 上田次郎は銃を握りしめ、こめかみから血を流している死体の傍で気絶していた。 上田が求めたものは安全な場所。 つまり、誰もが近寄らない場所である。 V.V.が特別に用意したギアス使いである銀髪の少年の部屋は隔離されている。 志々雄はもちろん、ゾンビ兵も立ち寄れない半ば牢屋じみた部屋だ。 突然、光が溢れだし、気づけば目の前には死体がひとつ。 上田の聡明な頭脳はこの現実に認識機能が溺れだし、気絶した。 しかし、上田は天才である。 何度も何度も気絶し続けているわけではない。 すぐさま、時間にして十分ほどで気絶から目を覚ました。 これは驚くべき速度だ。 通常の人間ならば恐らくそのままたっぷり六時間は気絶し続けるであろう。 少なくとも、上田次郎はそう主張するはずだ。 「君も奇跡にすがってしまった人間か」 奇跡の末路を前にして上田は言葉を漏らす。 思えば、こんな人物は大勢居た。 偽りの奇跡に目を眩ませて、真実を見失う人間。 山田とともに偽りの奇跡を暴露するたびに、このような人間の姿を見てきた。 ――――こんなはずじゃない。 ――――先生がイカサマなわけがない。 ――――イカサマなら私たちは救われないのか。 馬鹿げている。 そもそもがイカサマなのだ、真実ではないのだ。 救いは真実の中にしかない。 イカサマで救われるのならば、それは救いなのではない。 「……君の無念はわからないが」 上田は銀髪の少年をベットに寝かせ、まぶたを閉じさせる。 そして傷跡を隠すように顔に布をかけ、手を合わせた。 「ゆっくりと眠るんだな……君は、よくやったさ。 その結果がどうあれ、愛情は大事なものさ」 【ライ@コードギアス 反逆のルルーシュ LOST COLORS 死亡】 【二日目/朝/???】 【上田次郎@TRICK(実写)】 [装備]ニンテンドーDS型探知機 [支給品]支給品一式×4(水を一本紛失)、富竹のポラロイド@ひぐらしのなく頃に、デスノート(偽物)@DEATH NOTE、予備マガジン3本(45発)、 上田次郎人形@TRICK、雛見沢症候群治療薬C120@ひぐらしのなく頃に、情報が記されたメモ、浅倉のデイパックから散乱した確認済み支給品(0~2)、 ファサリナの三節棍@ガン×ソード、倭刀@るろうに剣心、レイ・ラングレンの銃@ガン×ソード [状態]額部に軽い裂傷(処置済み)、全身打撲 [思考・行動] 0:誰かと合流する。 [備考] ※バトルロワイアル第二会場へと飛ばされました。 ※首輪が解除されました。 ◆ ◆ ◆ これが俺の速さだ、俺の文化だ。 誰も止めるな、俺は俺の速さだけを走る。 誰といても、俺は俺なんだから。 ◆ ◆ ◆ ――――これはストレイト・クーガーが意識を失っていた時のこと。 「……どうやら、生きているようだな」 ストレイト・クーガーの視界に広がった世界は、異様な世界だった。 血管を思わせる脈が上下左右の壁に関係なく這り巡っている。 その中に、一つの存在があった。 それは人の形をしていなかった。 単純とも複雑とも取れる、抽象画のようなフォルム。 立体された絵画のような異形の存在が、そこに立っていた。 「田村玲子だ」 異形の存在、田村玲子は短く答える。 文化人を自称するクーガーはその意味を察する。 田村玲子。 後藤という強敵を倒した際に居着いた恩人であり、同居人だ。 本来ならば後藤との戦闘でゴールを迎えていたはずのクーガー。 そのボロボロであるはずのクーガーが未だに最速で走り続けられている要因の一つである。 「ほう……お前の目では、後藤はそう見えていたのか」 「はい?……っと、こいつは、また……」 後藤の姿を連想した瞬間、田村玲子と名乗った怪物が声を弾ませた。 そして、クーガーが田村玲子の視線を追うと、そこに後藤が立っていた。 ただし、クーガーとの激闘を繰り広げた際の獣じみた殺意や鋭さはない。 ただ、そこに立っているだけといった様子の後藤が居た。 「お前が後藤を考えれば、そこに後藤が現れる。そういうところだ、剥き出しの世界なんだよ。 私たちに見えているものは同じだが、違うのだ。私には後藤はこう見えていた」 田村玲子がそういうと、突然奇異な存在が現れた。 それは形容しがたい形状をした、正真正銘の化け物。 後藤もまた怪物ではあったが、しかし、人型をしていた。 怪人と呼べる範囲であった。 しかし、田村玲子が見せた『後藤』はその範囲を大きくはみ出していた。 形容しがたい化け物が、今クーガーの目の前にいるのだ。 「私たちは点なのだな……実に面白い。 点と点が触れ合っている……しかし、私たちの世界が触れ合うことはない」 「それ自体が奇跡、ってわけですか?」 茶化すように呟いたクーガーに、田村玲子という異形の怪物は大まじめに頷いた。 田村玲子にとって、目に映るものは全て真実なのだ。 世界という深淵を覗き込むための、重要な証拠なのだ。 「それに……お前の姿も異形と言えば異形だぞ」 「はい?」 「傷つきすぎている……私が補修しなければ走れないほどにな」 クーガーの身体はボロボロだ。 命の炎を原動力に走り続けているといっても過言ではないほどに。 「そこまで傷ついて、お前は何を求める。広い世界だが、急ぎすぎる理由もあるまい」 田村玲子にとって、それが疑問だった。 クーガーが命を縮めてまで速さを求める理由がわからない。 「文化的に生きましょうよ。喋れる以上は、考えられるうちは、獣のように生きたくはないですからね。 その点、速さは良い。速ければ速いほどいろいろなことが出来る。 速くなければ見れないものがあるなら、命もその通行料ってもんですよ」 「一理あるな」 田村玲子は頷いた。 何かをしなければ見れないものもある。 ついにはわからなかったが、自らが産んだ人間の子供に対して不思議な印象を持っていたことを思い出す。 あれも子供を産まなければ感じなかった印象だ。 「炎髪灼眼の少女を知っているか?」 そろそろクーガーが気絶から目覚める時間であることを田村玲子は感じ取る。 そこで田村玲子は、静かに考えていたことを口にすることにした。 「ああ、シャアさんですか」 「その少女の姿を思い描いてくれ」 シャナであるという訂正を行わずに、田村玲子もまたシャナを連想する。 そして、現れる二つの存在。 姿形の異なる全く別の二人。 しかし、それは紛れもなくシャナという存在だった。 「炎髪灼眼の少女を連想した姿が、私とお前では違うかもしれない。 しかし、特徴をあげようと思えば、私とお前が口にする言葉は同じものになるんだ」 田村玲子の言う灼眼と、クーガーの指す灼眼は絶対的に違う。 しかし、それは田村玲子にとっての『灼眼』とクーガーにとっての『灼眼』が異なるだけのこと。 シャナの瞳は灼眼である、という認識は共通のものなのだ。 「私たちは違うものを見ているが、こうして触れ合うことが出来る。 違う場所にいるのに、我々は共に居なければ生きていけないのだ」 田村玲子は声を弾ませた。 世界が見えた意味を、喜んでいる。 「私も失くしたものは多い……しかし、それでもお前の速さに惹かれている」 「これはこれは。熱烈なアプローチですねぇ」 「その速さの先に、人の意味がある……お前たちの能力に世界がある」 クーガーの軽口を受け流し、田村玲子は謎への興味を口にした。 そして、クーガーへと向き直る。 「だから、さっさと走ってこい。私はお前が走らねばその先が見えんのだ。 早く、私にお前の文化というものを見せてくれ」 突き放すような声。 しかし、期待に満ちた声だった。 クーガーは笑みを深くする。 「遅くなれってならともかく、速くしろっていうのなら話は単純だ」 現状の問題はなんだ? 翠星石への対処。 V.V.の撃破。 シャドームーンとの決着。 全て、問題ない。 速さで取り落としたものは多い。 それでも、速さを捨てる理由にはならない。 ――――速さの先に全てがある。 ストレイト・クーガーの、唯一で絶対の信念だ。 「一緒に探しましょうか、文化の真髄を」 【二日目/朝/???】 【ストレイト・クーガー@スクライド】 [装備]:なし [所持品]:基本支給品一式、昇天石×1@真・女神転生if…、リフュールポット×1 [状態]:出血多量 [思考・行動] 0:速さを証明する。 [備考] ※バトルロワイアル第二会場へと飛ばされました。 ※首輪が解除されました。 ※総合病院にて情報交換をしました。 ※ギアスとコードについて情報を得ました。 ※真司、C.C.らと情報交換をしました。 ※田村玲子が同化して傷を塞ぎました。アルターについては応急的な処置なので寿命が延びる事はありません。 それ以外の影響があるか否かは後続の書き手氏にお任せします。 ※胸の傷が塞がりました。 ◆ ◆ ◆ なぜ、人は闇を恐れるのか。 『思い出せ』 なぜ、一人の例外もなく闇を克服できないのか。 『思い出せ』 なぜ? 『思い出せ』 忘れてしまったのか、人が闇を恐れる真の理由を。 『思い出せ』 五万年の時を経て、なお、Cの世界に刻まれた恐怖の根源を。 『思い出せ』 太古の時代。 『思い出せ』 人の天に太陽など、月など、光り輝くものなどありはしなかった。 『思い出せ』 天に輝くは黒き太陽、天に煌くは影の月。 『思い出せ』 太陽に照らさせるたび胸をなでおろせ、月を見るたびに思い出せ。 『思い出せ』 人は、闇に支配されていたことを。 『思い出せ』 奴等はゴルゴム。 ――――暗黒の世界を支配する者。 ◆ ◆ ◆ ――――鷹野三四が持ちだした、『殺し合いを破綻させるもの』とはなんなのか。 まず、大事なことは殺し合いそのものを破壊する支給品であり、かつV.V.が誰にも渡すことを是としないもの。 カシャ、カシャ、カシャ 『強大な武器』ではない。 神殺しの炎神そのものであるヒノカグツチやゴルゴムの神剣であるサタンサーベルを支給品しているのだから。 この二つを支給した以上、単純な武器で目くじらを立てて慌てる必要はないのだ。 カシャ、カシャ、カシャ 『ギアスを解除できる機械』ではない。 それを否定するのならばジェレミア・ゴットバルトを参加者として迎えている事実そのものが矛盾となる。 つかさやスザクにギアスキャンセラーを発動させた瞬間にも動かなかったことから、ギアスを解除されることも許容範囲である。 カシャ、カシャ、カシャ 『死人を蘇らせる宝具』ではない。 殺し合いそのものは破綻する。 だが、蘇るだけでは殺し合いからの脱出には結びつかない。 カシャ、カシャ、カシャ 『世界を渡る乗り物』ではない。 翠星石の例から、ギアスによって世界移動への忌避を植え付けられているが、ギアスは解除できる。 移動する手段はローゼンメイデンが持ち得ている以上、そのこと自体を慌てる必要はない。 カシャ、カシャ、カシャ その大きさ自体が武器となる『巨大ロボット』ではない。 V.V.は殺し合いの加速を求めてランスロットを会場に仕込んでいた以上はV.V.が嫌うものではない。 また、鷹野が追い詰められても使用しなかったことも理由の一つに挙げられる。 カシャ、カシャ、カシャ ならば、なんだ? ライダーデッキでも、サタンサーベルでも、贄殿遮那でも、ヒノカグツチでも、ランスロットでも、煉獄でもない。 それでいて殺し合いを破壊してしまう、どうしようもない支給品――いや、『モノ』とは。 カシャ、カシャ、カシャ すなわち『爆弾』であり、『動力』である。 他者はもちろん使用者をも殺す、一人の例外もなく全員を殺してしまうどうしようもない『爆弾』だ。 誰にも介入できない隔絶された異世界という、重要人物を拉致しても介入されない世界を成り立たす『動力』だ。 カシャ、カシャ、カシャ ――――その爆弾/動力は、名を【創世王】と言う。 「惨めなものだな、創世王よ」 死刑執行人じみた緊張感を漂わせながら、シャドームーンは創世王へと歩み寄る。 『人型』を持たず、『心臓』そのものの形を持った創世王。 シャドームーンが望み、キングストーンが導いた存在は創世王だ。 始まりから終わりまで、シャドームーンは創世王が黒幕であると信じていた。 もっとも、その予想は外れていたが。 しかしそれでも、この場には居た。 キングストーンはCの世界を利用した思考エレベーターによって、確かにシャドームーンを創世王の前へと導いた。 『シャドームーン……』 創世王は力なくシャドームーンの声に応えた。 ダロム、バラオム、ビシュム。 三人の大怪人は仮面ライダーBLACKによって撃破され、その仮面ライダーBLACKを倒すためにシャドームーンへと力を分け与えた。 もはや仮面ライダーBLACKは世紀王にあらず、あまりにも巨大なゴルゴム帝国の壁となった。 その仮面ライダーBLACK撃破のために、創世王は力を使い果たしたのだ。 時を司る【神霊】ズルワーンにも、審判と断罪の権能を司る【天罰神】アラストールにも劣りはしない。 創世王はまさしく、創世の王を名乗るに値する力を持ち得ていた。 しかし、現在の創世王は力の残りカスしか存在しない。 世紀王の決闘としては長すぎるブラックサンとシャドームーンの戦い。 すでに『地球を破壊する程度』の力しか残されていなかった創世王。 「……少々、予想とは違ったな。無様な姿だ、創世王よ」 『今はその口ぶりも許そう……ラプラスの魔に、あの憎き白兎に良いように扱われたことも事実ではある』 創世王はシャドームーンの口ぶりを流す。 本来ならばシャドームーンへと雷鎚を落とし、その非礼を罰するはずだというのに。 それが出来ないことが創世王の力が大量に無くなっていることの証明に他ならなかった。 『……シャドームーンよ。V.V.を殺せ』 「無論、そのつもりだ」 『ただでは殺せぬ、奴は不死の擬似コードを所有している。 しかし、私がこの空間へと力の供給を断った瞬間、あの白兎の自在法も解ける。 すでにCの世界との『接続者』ではなくなったV.V.は白兎の自在法によって不死を得ているだけだ。 私がこの場から離れた瞬間、奴は惰弱な餓鬼に戻るのだ』 「ならば来い、創世王よ。キングストーンは揃っていないが……それでも私は次期創世王だ。 貴様を受け入れることは出来る」 V.V.は創世王の莫大な、しかし、全盛期から比べると余りにも微々たる力によって不死を得ている。 シャルル・ジ・ブリタニアによってコードを奪われたことで、V.V.はすでにCの世界にアクセスすることが出来ないのだ。 死の瞬間にラプラスの魔に救われたV.V.。 絶望の間際に、様々な世界を垣間見たV.V.。 かの者の不死も、創世王が自由を得れば消える。 さしものラプラスの魔もコードを与えることはしなかった。 代わりに、物理攻撃に関するものへの不死性を持った擬似的なコードを与えたのだ。 『良かろう、シャドームーンよ。我がゴルゴムに牙を向き続けたブラックサンもすでに死んだ。 V.V.に制裁を与え、五万年の時を超えてゴルゴム帝国を再建するのだ。 人間どもが忘れた、だが、Cの世界に確かに刻まれた恐怖を思いださせるのだ』 「……ブラックサン、か」 『そうだ、私が白兎のもとから離れなかった理由の一つ。 奴らの唯一の功績は、あの仇敵を無様にも死なせたことよ』 カッカッカ、と低い声を震わせて笑う。 仮面ライダーBLACKの死亡。 だが、その瞬間。 シャドームーンの気迫が変わった。 創世王はそれに気づかない。 それほどまでに仮面ライダーBLACKの死を喜んでいるのだ。 「……来い、創世王よ」 シャドームーンは右腕を伸ばし、創世王へと触れた。 その瞬間、キングストーンから光が溢れだし、創世王が光の粒に分解される。 そして、シャドームーンへと纏わりつき始める。 『ク、ククっクくくッくクク……!』 創世王が不気味な笑い声を漏らす。 シャドームーンは沈黙。 光を強さを増し、シャドームーンの肉体を高めていく。 世紀の王から、創世の王への下準備を行なっていくのだ。 その中で、創世王の笑いだけが木霊する。 『ク、ッククカカカ!!』 笑いの正体は、シャドームーンの肉体を強奪する笑い。 創世王の正体とは、創世王に他ならない。 『貰ったぞ、シャドームーン、いや、秋月信彦! 不十分な肉体だが、死よりはマシよ! その意識を闇に沈めるがいい!』 世紀王が創世王になるのではなく、創世王が世紀王の肉体になるのだ。 当然のことだ。 人間が、ゴルゴムの王になれるわけがない。 所詮、人間など単なる生贄に過ぎない。 「――――創世王よ」 しかし、シャドームーンは悠然とした声を発する。 『……なんだ? なぜ、貴様がまだ生きている?』 「私はな、構わなかったんだ」 シャドームーンの声に呼応するように、シャドーチャージャーから発せられる光が強さを増す。 創世王の疑問を塗り潰すように、いや、『創世王の意思を塗り潰す』ように。 創世王ではない、シャドームーン自身の力が増していく。 『これは……キングストーン!? 私を、拒絶しているのか……!?』 全てが予想外。 所詮は器に過ぎない世紀王の意思を、塗り潰すことが出来ない。 「私は、それでも良いと思った」 シャドームーンは言葉を漏らす。 今までの威厳が、少し曇った声だった。 三神官も、この殺し合いでシャドームーンの恐怖に触れた人間も、シャドームーンの声だと認められないような声だった。 「ブラックサンに勝利し、私が創世王としての器であることを確かに証明できたのならば―――― いや、シャドームーンがブラックサンよりも上であることをこの私自身が確信を持って頷けるようになれば。 私は、その後のことなどどうでも良かった。 貴様に意思を乗っ取られようとも、構わなかった」 『ぐぬ……!?』 創世王が呻き声を上げた。 本来ならばシャドームーンの意思は塗り潰され、創世王は新たな肉体を手に入れる。 そもそも、世紀王は創世王のための器なのだ。 ゴルゴムという暗黒帝国が人間などという家畜を王に据えるわけがないのだから。 「だが、もはや叶わぬ夢……貴様の愚かな考えが壊した泡沫の夢……」 『貴様……まさか……!?』 「貴様は殺す。世紀王の戦いを……私とブラックサンを愚弄した貴様だけは殺す」 『馬鹿な! キングストーンが、ゴルゴムの輝石が人間を選ぶわけが!』 キングストーンは創世王を無視するように翠緑の光を発し続ける。 新たなる創世王の誕生を祝福するように。 「キングストーンが私を選んだのではない。私がキングストーンを選び、貴様という意思を排除させているのだ」 ――――真の主を称えるように! 「死ね、創世王。貴様に与える慈悲は、新たなる創世王の血肉となることだけだ」 『フ……フフ……フハハハ!』 創世王は、先ほどとは違った色を持った笑いを上げた。 それは敗者の笑いに他ならなかった。 『それもまた良し……新たなる強さの象徴よ! 良いか、シャドームーンよ! 私が、ゴルゴムが敷いたレールも! これで最後だ!』 これこそが創世の王とまで呼ばれた者が始めて味わった、敗北の快感だった。 敗者だけが味わえる、従属の真の意味を理解した瞬間の快感だ。 『貴様が創る、貴様のゴルゴム帝国を!』 その帝国は地獄の別名だ。 かつて築き上げた自身の地獄を上回る、真の地獄。 その姿を、創世王は幻視した。 『地獄の底から眺めているぞ、シャドームーン!』 創世王の声が消え、キングストーンが放つ翠緑の光も消えていく。 シャドームーンは心身から溢れ出る力を感じ取っていた。 生まれ変わる力、唯一無二の力。 もはや、シャドームーンは並び立つものなき存在となってしまった。 シャドームーンは力から逃げるように天を仰いだ。 絶対の王となったのだ。 「……光太郎」 しかし、無人の広間に響いた声は聴衆を震わせる王の声ではなかった。 どこか暖かな温もりのある、寂しげな人の声だった。 この声こそがシャドームーンではなく、秋月信彦が発した声なのだ。 だが、それは秋月信彦の意思が蘇ったことを意味するわけではない。 むしろ、その逆だ。 ここではない未来には、シャドームーンが手に入れていたかもしれない心が存在する。 秘密結社ゴルゴムという組織は潰えた未来の世界の話だ。 シャドームーンがブラックサンとの、仮面ライダーとの戦いだけを求めた未来ならば。 ゴルゴムの世紀王であるシャドームーンではなく、南光太郎の強敵であるシャドームーンであったら。 あるいは、取り戻していたかもしれない人の心があった。 闇に鎖されていた、心の奥底にしぶとくこびりついていた秋月信彦としての心。 ゴルゴムの世紀王シャドームーンという存在に何ら影響を与えない微々たるものにすぎない。 そんなちっぽけな心でも、いつかの未来に咲いていたはずの人の心だ。 ――――その心の芽が、吐き出した言葉とともに太陽の消えた空間へと溶けていく。 『シャドームーン』と『南光太郎』の因縁が消えてしまった瞬間、『秋月信彦』もまた死んでしまったのだ。 【創世王@仮面ライダーBLACK 消滅】 【秋月信彦@仮面ライダーBLACK 消滅】 【二日目/朝/???】 【シャドームーン@仮面ライダーBLACK(実写)】 [装備] サタンサーベル@仮面ライダーBLACK、バトルホッパー@仮面ライダーBLACK [支給品] 支給品一式、不明支給品0~2(確認済み) [状態] 健康 [思考・行動] 0:V.V.を殺す。 1:V.V.を殺した後、他の参加者を皆殺しにする。 2:狭間との契約は守る。 3:翠星石を殺してキングストーン(太陽の石)を回収する。 【備考】 ※バトルロワイアル第二会場へと飛ばされました。 ※首輪が解除されました。 ※創世王を取り込みました、どれほどの変化があったかは後続の方に任せます。 ※本編50話途中からの参戦です。 ※会場の端には空間の歪みがあると考えています。 ※空間に干渉する能力が増大しました。 ※nのフィールドの入り口を開ける能力を得ました。 ※狭間偉出夫とシャドームーンは契約を交わしました。内容は以下の通りです。 シャドームーンは主催者を倒すまで他の参加者を殺害しない。(但し正当防衛の場合は例外とする) 狭間はシャドームーンの首輪を解除する。 狭間はシャドームーンが首輪を解除するまで護衛する。 シャドームーンは首輪を解除できれば他の参加者と協力して主催者と戦う。(シャドームーンは会場脱出や主催者の拠点へ侵攻する際は他の参加者と足並みを揃える) 主催者(の黒幕)の殺害はシャドームーンに一任する。 主催者を倒した後はシャドームーンと他に生き残った全ての参加者で決着を付ける。 主催者を倒すまでにシャドームーンが誰かに殺害された場合、狭間は必ずその報復を行う。 ◆ ◆ ◆ 忘れることなど出来ない。 エレナの/巴の/光太郎の、救えなかったものの存在を。 忘れることなど出来ない。 カギ爪の/抜刀斎の/ゴルゴムの、全てを奪った非情の仇を。 忘れることなど出来ない。 ――――なにも変えられなかった、俺達の無力を。 ◆ ◆ ◆ 「君が来たんだ」 V.V.は目の前に現れた存在に笑みを深める。 そして、自身の手札を思い出す。 重要な切り札は擬似コードとでも呼ぶべきもの。 それも、今はない。 奪われたコードはなく、与えられた擬似コードもなく。 ただのV.V.として敵と戦う必要があった。 「やあ、夜明けのヴァン」 そう、敵――――ヴァンと戦わなければいけないのだ。 「今は無職のヴァンだ」 ヴァンはコツコツと地面を叩きながらV.V.へと歩み寄る。 ヴァンにとっても、V.V.にとっても理想の相手だった。 ヴァンにとって目の前の敵は殺せば馬鹿な宴は終わり、C.C.との関係性にもケリがつく相手だ。 V.V.にとってヴァンはC.C.と最も繋がりの深い相手であり、過去に囚われて復讐に走り続ける男だ。 それ以上の意味は無い。 キングストーンが奇跡を起こしても、ヴァンには関係がない。 ただ目の前に敵が居る。 目の前の敵を殺す。 ヴァンの世界はいつだって単純であり、それゆえに苦しみが付き纏っていた。 単純さを殺す複雑さに翻弄され続けたのが、ヴァンの人生だからだ。 「テメエのせいで仕事に失敗しちまってな」 それだけを言うと、ヴァンは蛮刀を構える。 ヴァンは初め、夜明けのヴァンだった。 そこでC.C.との護衛という仕事を得ることで自身が無職であることを確認し、無職のヴァンに転身。 その後、C.C.から契約を破棄されることで再び無職に戻り、そのC.C.と再契約を結ぶことなくC.C.は死亡した。 つまり、現在は無職のヴァンだ。 V.V.を殺し、C.C.との関係性を終わらせない限り、ヴァンが夜明けにありつくことはない。 「だからお前を殺すぜ」 無茶苦茶な理論だが、ヴァンはそれ以上に話すことはないと、お前を殺すと切っ先で訴えていた。 V.V.もまたこれ以上の会話は出来ないと判断すると、一つのカードデッキを構えた。 「変身」 紋章もない、単なるカードデッキ。 V.V.に、裸の王様に残された最後の鎧。 恐怖はない。 少年の時代は常に死と隣り合わせだった。 違うのは、隣には弟がもう居ないということだけだ。 「今なら、僕を殺せるよ。 もうラプラスは居ないし、自在式に力を供給する創世王も離れてしまったからね。 だから……これで、やっと君たちの本音を聞ける」 V.V.は仮面ライダーガイのブランク体へと変身する。 あまりにも弱い、ヴァンがナイトへと変身できれば圧倒されてしまうであろう状態。 しかし、V.V.は西洋剣を手に取ってヴァンへと向き合う。 「ねえ、ヴァン。君は死者の蘇生に興味はないかい? 未来よりも過去が欲しいとは思わないかい?」 「死んだ奴は、生き返らねえ」 ヴァンは弾けるようにV.V.へと斬りかかる。 V.V.はそれを受け止める。 強化されたはずの肉体は、ヴァンの剣撃を受け止めた。 鍔迫り合いのように顔と顔が近づき、V.V.の耳元にヴァンの怒声が響いた。 「死んで残るのは血だ、肉だ! 死んだ奴が笑うわけがねえ! 肉は……笑っちゃくれねえんだよ!」 ヴァンが剣を振るう。 V.V.は顔を歪めながら、しかし、唇を歪ませて武器を構えた。 「それは君の杓子定規で計った理念だろう? 世界は死の奥にも理を持っているんだよ」 「うるせえ!」 「やり直せばいいじゃないか、全部。 今度はもっと上手く、エレナとの生活ももっと充実したものになるよ。 君次第では、全てが上手くいくんだ」 「黙れよ……! その口を開くんじゃねえ!」 ヴァンは構わずに蛮刀を振るい続ける。 ブランク体とは言え、ライダーへと変身したはずのV.V.を凌駕するパワーを持って振るい続ける。 「エレナは死んだ! 巴も死んだ! 光太郎は人間じゃなくなった! 手を伸ばしても届いちゃくれねえ! どれだけ思い出しても……戻りゃしねえ!」 ヴァンと撃ちあうごとに、V.V.は後退していく。 元々が戦闘に秀でていたわけではない。 皇族である以上、訓練を経験したことがないわけではない。 それでも改造人間であり生粋の戦闘者であるヴァンとは天と地ほどに腕前が離れている。 「俺の後悔を偽物だなんて言わせねえ……! 俺の、エレナへの愛を!」 それ以上に、ヴァンの気迫を凌駕するものが。 「テメエ如きが、否定すんじゃねえ!」 空っぽのV.V.には何一つなかった。 「わからないなぁ……!」 しかし、それでもV.V.は必死に言葉を繰り出す。 そこになにか答えがあると信じて。 自分の間違いを見つけることが出来るものがあると。 ヴァンの選択を見ることで、自分を見つけたかったのだ。 「だからって、なんで生き返りを否定するのさ。 元に戻ってやり直せばいいじゃないか」 「そいつは俺じゃねえ……!」 V.V.は西洋剣をがむしゃらに振るう。 ヴァンの技量には太刀打ち出来ずとも、時間を稼ぐことは出来る。 「こんな『俺』を愛してくれたエレナだ、そんな俺を俺が裏切るわけねえだろうが……!」 ヴァンの感情を徒に煽った結果か。 今まで以上の一撃がV.V.へと叩き込まれる。 西洋剣がポキリと根本から折れ、V.V.は武器を失う。 仮面越しに、テンガロンハットの奥のヴァンの瞳を見つめた。 炎が宿っている。 生きている証である、存在の炎を垣間見た。 「俺が! エレナを裏切るわきゃねえだろうがあああああああああああ!!」 裏切り。 その言葉に、V.V.の動きが止まった。 そして、死を目前にしてニューロンが加速する。 世界はスローモーションになり、思考は光を超える。 過る出来事は過去、最初に行った約束。 嘘のない世界、それだけを求めたこと。 兄弟が、兄弟のことだけを考えていた純粋な約束。 「……そうか」 V.V.は刃に切り裂かれる感触を覚えながら、言葉を漏らした。 仮面の奥で、頬が濡れた気がした。 初めはそうだった。 そうだ。 誰が悪いわけでもない。 V.V.自身が、一番大事な人を裏切った。 裏切ってはいけない人を裏切って、夢を捨てたんだ。 「そうだね、ヴァン」 ラグナレクの接続だとか、マリアンヌへの嫉妬だとか。 そんなわけのわからないものに気を取られる必要なんてなかった。 ヴァンは『奇跡』なんて信じられないものよりも、『エレナとの愛』を信じた。 ――――V.V.も、シャルルと自身の兄弟の絆を信じればよかっただけだった。 「君は素敵な馬鹿だ」 仮面ライダーガイのブランク体は鎧の上から袈裟懸けに切り裂かれ。 長すぎた少年期は、死とともに終わりを迎えた。 「……糞が」 ヴァンは悪態を突きながら、その場へと倒れこむ。 幾度もの激闘によってヴァンの身体は疲弊しきっている。 もはや、前へと進むことも出来ないほどだ。 しかし、それでもヴァンは前へと進む意思があった。 「……■■■■」 名前を漏らす。 恐らく、その名前もいつかは忘れてしまうだろう。 当然だ。 共に残したものなどなにもなく、夢の様な出来事で出会っただけの女なのだから。 忘れるのは明日か、一年後か、十年後か。 それでも義理は果たした。 決着はつけた。 いつか消えてしまうものでも、これ以上の責務はもうヴァンにはない。 ヴァンが過去に囚われ続けることはなく、いつか忘れてしまうまではC.C.とのことは想い出として補完され続ける。 夜明けのヴァンから無職のヴァンへと変わってしまっていても。 仕事は、全うした。 C.C.との出来事は、ちゃんと想い出に出来た。 「後は……アイツだな」 脳裏によぎるのは三人の顔。 雪代縁とはケリをつけた。 C.C.の背負った責任は代わりに果たした。 後は、記憶にこびりついた銀色の月との関係だけだ。 「さっさと終わらせるぜ、畜生」 それで、この夢は終わり。 また別の夢に戻るだけだ。 傷だらけの夢が、風に吹かれて転がっている。 欲望の嵐が小さな幸せを吹き飛ばす。 惑星・エンドレスイリュージョンはそんな星。 所詮、宇宙の吹きだまり。 ――――所詮、吹き溜まりの命。 【V.V.@コードギアス 反逆のルルーシュR2 死亡】 【二日目/朝/???】 【ヴァン@ガン×ソード】 [装備]:ヴァンの蛮刀@ガン×ソード [所持品]:支給品一式、ナイトのデッキ@仮面ライダー龍騎、サバイブ(疾風)@仮面ライダー龍騎、昇天石×1@真・女神転生if…、 エアドロップ×1@ヴィオラートのアトリエ、調味料一式@ガン×ソード [状態]:右目欠損、全身打撲、疲労(極大) [思考・行動] 0:カギ爪の男に復讐を果たすためさっさと脱出する。生き残る。 1:シャドームーンを殺す。 [備考] ※バトルロワイアル第二会場へと飛ばされました。 ※首輪が解除されました。 ※まだ竜宮レナの名前を覚えていません。 ※C.C.の名前を覚えました。 ※薄刃乃太刀@るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-(先端部欠損)はF-10沿岸部に放置されています。 ◆ ◆ ◆ 「やっと前座が終わったか」 全てを把握し、志々雄は笑みを深めた。 全員の首輪は無くなった。 全員が同じ地に立った。 邪魔をする無能な主催者も居なくなった。 邪魔をする怯懦の欲望鬼も居なくなった。 邪魔をする虚偽にまみれた少女人形も居なくなった。 邪魔をする杜撰な行き当たりばったりの亡霊も居なくなった。 ここにいるのは、純粋な願いを叶える権利を持ったものだけだ。 それでいい。 全ては対等でなくてはならない。 『力』以外で優位に立つ人物が居ることは許されない。 この弱肉強食の理だけに支配される世界でなければダメなのだ。 「誰が仕組んだ地獄だか知らねえが嗤わせるぜ……奇跡の報酬付きの地獄なんざ、天国じゃねえか」 志々雄はククと喉を鳴らし、敵を思い浮かべていく。 「テメエも」 巨大な力を持った創世王を取り込んだシャドームーン。 「テメエも」 愛に振り回され、孤独から離れたからこその苦しみに襲われる魔人皇ハザマイデオ。 「テメエも」 新たなる『向こう側の世界』を見ようとしているストレイト・クーガー。 「だからこそ」 お膳立ては整った。 後は殺すだけだ。 双眸の奥に潜む輝きは、原始の炎。 原始より生命が抱き続けた、闘いの炎。 『志々雄真実』という存在が、確かにそこに居た。 「全員」 全ては、そう。 「俺のために死ね」 振り出しに戻る。 【二日目/朝/???】 【志々雄真実@るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-(漫画)】 [装備]:サバイバルナイフ@現実、ヒノカグツチ@真・女神転生if...、サバイブ(烈火)@仮面ライダー龍騎 [所持品]:支給品一式×4、リュウガのデッキ@仮面ライダー龍騎、確認済み支給品0~4(武器ではない)、林檎×7@DEATH NOTE、鉄の棒@寄生獣 マハブフストーン×4@真・女神転生if…、本を数冊(種類はお任せ)、工具@現実(現地調達)、首輪の残骸(銭形のもの)、首輪解除に関するメモ 逆刃刀・真打@るろうに剣心、玉×5@TRICK、紐とゴム@現実(現地調達)、夜神月が書いたメモ、 鷹野のデイパック(魔力の香@真・女神転生if...、体力の香@真・女神転生if...、その他不明支給品)) [状態]:各部に軽度の裂傷、首輪解除済み [思考・行動] 1:殺し合いに優勝する。 2:気が向いたらガリア王国のジョゼフを持て成す。 3:翠星石の中のキングストーンが欲しい。 [備考] ※クーガー、C.C.、真司らと情報交換をしました。 ※ギアスとコードについて情報を得ました。 ◆ ◆ ◆ ――――これは墓無き者たちの宴。 ――――忘れ去られる者たちの最後の煌めき。 時系列順で読む Back ハカナキ者達の宴-Aurora Dream- Ⅱ Next Re turn 投下順で読む Back ハカナキ者達の宴-Aurora Dream- Ⅱ Next Re turn 170 ハカナキ者達の宴-Aurora Dream- Ⅰ 志々雄真実 173 叶えたい願い-柊つかさ 170 ハカナキ者達の宴-Aurora Dream- Ⅱ ヴァン ストレイト・クーガー シャドームーン 翠星石 柊つかさ 北岡秀一 狭間偉出夫 171 Re turn 上田次郎 172 C MON STRANGE POWER V.V. GAME OVER
https://w.atwiki.jp/loli-syota-rowa/pages/694.html
許されざる者 ◆iCxYxhra9U 工場の外壁に背中を預け、アリサ・バニングスは草むらの蔭で膝を抱えていた。 露出の高いチャイナドレス姿のため、腕や太股に葉の先端がチクチク刺さる。 やぶ蚊がいないのが、せめてもの救いだった。そういえば、ここに来てから虫や鳥の類を一匹も見かけていない。 もしかして、参加者以外の生き物は、植物しかいないのかも知れない。 逃避しがちな思考をぐるぐると弄びながら、アリサは先ほどの、親友との決別を振り返っていた。 胸に苦いものが込みあがってくる。 腹立たしく、恨めしく、堪らなくやるせなかった。 友情を拒絶されたことよりも、言い放ったばかりの自分の言葉に、彼女は深く傷付いていた。 ――友達になんかならなきゃよかった! 失言じゃない。本音だったからこそ、心が痛い。 友達じゃなければ、こんなに哀しくなかった。 こんなに失望しなかった。 こんなに怒ったりしなかった。 多分、とっとと見捨ててしまえてた。 ああ、本当に友達でなきゃよかったのに。 でも、残念ながら友達だ。 絶対に離れたくない親友だ。 それがよくわかっているからこそ――アリサは傷付かずにいられない。 思えば今までどれほど、なのはの重荷になってきたのだろう。 ずっと、互いに支えあってこれたと思っていたのに。 魔法は使えないけど、魔導師のなのはたちを日常からサポートしてきたつもりだったのに。 いつの間にか、こんなになのはを理想化して見てたなんて、バカみたい。 こんなの友達じゃない。友達って、もっと対等なもののはずだ。 もう、なのはには頼らない。 なのはだって、自分と同じただの人間。失敗することも、間違えることもある。 魔法少女は、完璧超人じゃない。 だからもう、なのはに過度な期待は寄せない。 今までずっと、なのはを頼りにしていた。あたしはもちろん、きっとはやても同じ。 なのはと合流できればなんとかなると思っていたのは、つまり、なのはに頼りきりだったってこと。 でも、もうなのはには頼らない。 守ってもらうんじゃなくて、あたしが守る。 戦ってもらうんじゃなくて、あたしが戦う。 だって、友達だから。 やめたくってもやめられない親友だから。 そもそもあたしたちが親友になったのは、なのはがきっかけなんだから。 絶対に、そのことを後悔させた責任取らせてやる! そこまで考えて、アリサはようやく俯いたままだった顔を上げた。 真っ赤になった目をごしごし擦り、気合一発、ぺしりと頬を叩く。 一息大きく深呼吸すると、胸の中に溜まっていた重いものが、少し薄らいだ気がした。 『アリサさん、これからどうするんですか』 今まで黙っていたルビーが、おずおずと声を掛ける。 コイツに気を遣われちゃおしまいね、とアリサは苦笑しながら言った。 「なのはを見張るわ」 『見張るって、こっそりですか?』 アリサは立ち上がりながら頷いた。 「そ。なのはをこっそり見張って、これ以上誰かを殺しそうになったら邪魔をする。 もしも危なくなったら助ける。ルビー、忍者モードってある?」 『忍者? 忍者ですか……。うーん、つまり気配遮断のスキルがあって、尾行が得意ならいいんですね?』 「うん、そんな感じの」 了解です~と言いながら、ルビーは多元転身のシークエンスを起動する。 七色の光に包まれて現れたのは、いつもの和風メイドのコスチュームだった。 「? なんでまた割烹着なのよ」 『それはもう、ご主人に気付かれないように日常生活を余すところなく観察するのもメイドの趣……仕事ですから』 「やなメイドね、それ……」 『でも能力は折り紙付きですよ~。凄腕の暗殺者にだって気付かれたりしません』 「いや、そんなメイド絶対いないから」 だいたい、自宅にメイドのいる立場としては、年がら年中見張られてるなんて堪らない。 まさか、すずかのところのノエルやファリンはそんなことしてないだろう、と思う。 ……思う。思いたい。 まさかウチの鮫島も? とか考えると、ひたすら気が重くなる。 というか、具体的に瞼が重くなってきていた。 「あと、かなり眠くなってきたんだけど、コレ、なんとかなんない?」 『ああ、ハードな一日でしたから無理もないですね~。もう夜も遅いですし。 材料さえあればなんとかなりますよ。コカの木かマリファナを探してみましょうか』 「いや、あんたの暴言にはそろそろ慣れてきたけどね? それって麻薬の原料じゃなかった?」 『目が覚める薬というと、つまり覚醒剤ですからね。薬剤師モードになれば作れますよ』 「いや、それなんか違う。てか、なんで作れんのよ。全国の薬剤師さんが怒るわよ? 普通にカフェインとかいう発想は出てこないわけ?」 『だって、それじゃ面白くないじゃないですか』 「面白けりゃいいってもんでもないわよ」 軽口を叩き合いながら気合を入れ直したその時、割烹着メイドの保有スキル『聞き耳:A+』が、 目の前の森の奥から急速に近付いてくる木の葉のざわめきを捉えた。 アリサは一瞬で、警戒態勢に切り替える。 「誰か……来る!」 ※ ※ ※ ※ ※ 背中で目覚めた少女との対話は、平行線を辿っていた。 自分に非はない、とパタリロは思う。 なにせ、彼女の言うことときたら、「おろせ」「うるさい」「いいからおろせ」「黙れ」「殺すぞ」ばっかりなのだ。 会話が成立するはずもない。 仕方なく、ある意味予定通り、騒ぐ少女を背負ったまま適当に宥めつつ、一路工場を目指すことにした。 どうやら少女は最近流行りのツンデレらしい。なだめるには少々手間がかかりそうだ。 なに、どうということはない。いつものように自分のペースに巻き込んでしまえばいい。 仮にも命の恩人である自分に、それほど酷い噛みつき方はしないだろう。 ただそのためには、こんな座る場所もない藪の中ではなく、落ち着いた場所が必要だ。 木々を掻き分け、時には枝を体当たりで圧し折り、花も嵐も乗り越えて、パタリロは森を突き進む。 ぺちぺちと顔に当たる枝や葉っぱがうざったいが、話し相手が出来たので、多少は気が紛れていた。 「おろせ」 「せ、せ……セイヨウアジサイ」 「いいからおろせ」 「せ、せ……セイタカアワダチ草」 「うるさい! いい加減、本気で殺すぞ!」 「ぞ、ぞ……ゾーリンゲン。しまった、負けた!」 「黙れ! 誰がしりとりをしろと言った!」 人をおちょくることにかけては時と場所を選ばないパタリロ。 常に自分のペースで物事が進まないと気がすまないエヴァ。 二人の相性は、どうやら最悪なようだった。 ※ ※ ※ ※ ※ 「もしかして、工場に向かってるのかな」 「わかんないけど、とにかく追いかけるんだよ」 リンクとインデックスは、気付かれないように、エヴァを背負う少年の後を静かに追っていた。 接触して具体的にどうしよう、という考えは、二人にはまだない。 正直、どうすればいいのかわからない。 リンクも、インデックスも、さんざんエヴァに脅された経験があるため、安易に声を掛けられない。 しかもエヴァを背負っているのは、殺し合いに乗った宣言をした、あの最大警戒対象の少年である。 あれだけ特徴的な外見を、見間違えるはずもない。 ほぼ、敵対確定。 普通なら、さっさと逃走するのが正解だろう。 しかし、このまま立ち去ろうという考えも、二人にはなかった。 見過ごせない。 エヴァが敵なのか仲間なのか、それすら定かではなかったが、二人の意見は一致していた。 もともと、工場にいるであろうヴィータの説得が目的だったのだ。 仲間だった者を見捨てる選択なんて、はじめから持ち合わせていない。 味方なら助け、敵対するなら説得する。そのつもりだった。 見たところ、エヴァと少年はなにやら言葉を交わしているようだ。 遠目なのでよくわからないが、少なくとも和やかには見えない。 かといって、致命的に険悪な雰囲気でもない。 どうにも判断に困る状況だ。 道なき道を突っ切っているため、容易に追いつけないが、見失う心配もない。 なぎ倒された枝や踏まれた草木を辿っていけばいいのだから。 リンクが先頭となって、コキリの剣で邪魔な枝葉を切り払い、インデックスがその後に続く。 しかし、踏み締められてはいても、尖った枝や落ち葉で隠された地面は歩きにくい。 特に、ただでさえ怪我がある上に裸足のインデックスは辛そうだった。 月影を頼りにリンクの足跡の上や柔らかそうな場所を選んで歩いているが、少し足から血が滲んでいる。 「インデックス、おんぶする?」 「ううん、だいじょうぶ」 何度もそう訊ねるリンクだったが、インデックスの答えはいつも同じだ。 遠慮してるのかな、と思うリンクだったが、あまり強くは言えない。 インデックスの格好がアレだからだ。 あまり意識しすぎるのもなんだが、それが理由で遠慮されてるかもと思ったら、やはり意識してしまう。 確かにちょっと、密着しすぎるのは恥ずかしいかも知れない。 そんな考えを振り払いながら進むと、樹々の隙間から、正面に工場の威容が見えた。 遠く、エヴァたちがその中に駆け込んでいく姿が見える。二人はもう森を抜けてしまっていたらしい。 「インデックス、やっぱり工場だ。もう少しだから頑張って」 「うん、平気なんだよ」 どう見ても平気には見えないが、リンクは黙って頷く。 言い出したらきかないインデックスの頑固さは、すでによくわかっていた。 ※ ※ ※ ※ ※ アリサから見て右、背中を壁に寄せて首をいっぱいに曲げた視界の端を、丸々とした影が過ぎる。 彼女が隠れているのは、工場の東側の壁の陰。 森から飛び出してきた人影は、そのまま真っ直ぐ工場入り口を目指していた。 アリサの顔に緊張が走る。見覚えのある少年だ。 一番初めに、ジェダに人殺しの見返りを要求したヤツ。 要望が聞き入れられ、嬉々として殺し合いに乗ったヤツに間違いない。 その背中には、小柄な少女が背負われている。 言い争いをしているようだ。背中からおろせと少女が叫び、丸い少年はその要求をのらりくらりと躱している。 一瞬、さっき出会った金髪の少女かと思ったが、どうやら別人のようだ。 背丈も服も、雰囲気もまるで違う。 あの時の金髪の少女は無表情で、無機質な人形みたいだった。 ついついアリサは回想し、ムカムカとした感情を覚える。 そういえばあいつ、ずいぶんと偉そうな口利いてくれたわよね。 きっと後悔する――とかなんとか。ええ、後悔しましたとも。 そして、後悔したことを後悔したわ。ほっときなさい。 あたしだって人間ですから。間違えることだってあるんだから。 とか余計なことを思っているうちに、二人はアリサのすぐ近くを通り過ぎ、工場の中へ入っていく。 いけない、と後を追うために一歩を踏み出しかけて、アリサは更なる葉擦れの音を聞いた。 まだ、誰か来る。 アリサは固まった。どうしよう。 ここから工場の入り口までは、身を隠す物がなにもない。 このまま二人を追えば、さすがに後から来た誰かに見つかる可能性が高い。 かといって、後から来る誰かをこのままやり過ごせば、あの二人を見失ってしまうかも知れない。 なのははあの二人を殺すだろうか。 後ろから来る誰かは、殺し合いに乗っているのだろうか。 前者の可能性は極めて高く、後者はすべてが未知数だ。 こうして迷っている間にも、足音はどんどん近付いてくる。 考えるよりも、まず行動だ。とにかく優先すべきは、なのはのこと。 そう思い、ええいままよとばかりにアリサは暗がりから飛び出した。 それはちょうど、緑色の少年が繁みから顔を出したのと同時だった。 ※ ※ ※ ※ ※ ホールか、それとも倉庫として使われていたのか。 それなりの広さの閑散とした部屋にエヴァをおろし、パタリロはやっと耳元で繰り返された呪詛から解放された。 もっとも、自分で背負ったものなので、誰にも文句は言えないのだが。 エヴァはといえば、先ほどまでとは打って変わって黙り込み、腕を挙げたり肩を反らしたりしている。 各部位の、怪我の具合を確かめているらしい。 やがて満足したのか、ようやく視線をこちらに向けて、彼女は凄惨な笑みを浮かべた。 「さて……。よくも私をさんざん辱めてくれたな」 「なんでそーなる。危ないところを助けてやったんだぞ、少しは感謝の意を表せ」 憤懣やるかたなく肩をすくめるパタリロに、エヴァは白い視線を送る。 「貴様が勝手にやったことだろう、知ったことか」 なんだかすごく偉そうなヤツだ、とパタリロは思った。 ようし、ならばそのプライドを刺激してやろう。パタリロはふんぞり返りながら言い放つ。 「それでも命の恩人には違いないだろう。それともお前は、鶴や亀以下の恩知らずなのか? 最近は猫やペットボトルすら恩返しをする時代だというのに、それ以下とは情けない奴だ。 わかったら、とっととなにか寄越せ」 その言葉にエヴァは思案する素振りを見せ、やがて冷笑と共に感謝の意を示した。 「なるほど、そこまで言われては仕方ない。ならば、血を貰おうか」 「なんだ、それくらいなら御安い御用だ……。 っておい、逆だ! なんでぼくが提供する側にならにゃならんのだ! しかも血が欲しいだなんて、お前は吸血鬼かっ!」 示してなかった。 エヴァは無造作に歩を進めると、殺気もなにもなく、何気ない素振りでパタリロの肩に手を置く。 「吸血鬼だが、なにか問題でも? 私に血と魔力の素を捧げる栄誉をくれてやろうというんだ、ありがたく思え」 がっしりと万力のような力で肩を掴まれていることに気付き、パタリロの顔が引き攣った。 「それに先ほど、私のことを、重いとかなんとか言ったな」 「いつから起きてたんだ!」 こりゃいかん、とパタリロは焦る。 完全に向こうのペースだ。 「心配するな。同じ失敗を繰り返すようなヘマはしない。 それに、貴様なら、万一のことがあったとしても、良心を痛めずにすみそうだ」 「万が一ってなんだ! というか、ぼくとしたことが、さっきからツッコミばっかりじゃないかっ! 納得いかんぞ、原作者を出せっ!」 「心配せんでも、貴様のようなへちゃむくれを同族に迎える趣味はない。 血を吸わせてもらうだけだ。安心しろ」 「これっぽっちも安心できるかっ! はーなーせー !!」 暴れるが、すでに拘束されているせいか、力が出ない。 瞬く間に床に押さえ付けられ、圧し掛かられてしまった。 「これはまさか、日本に伝わる武道バリツ !? な、なにをする! いくらぼくが美少年だからって、いやんっ!」 「ただの合気術だ。変な声を出すな気持ち悪い」 「こんなムードもなにもないところで強引な……って本気で首を絞めるな! 引っ掻くな! あ痛たたたたた、せ、せめてシャワーを浴びてから……アッ――――!」 ※ ※ ※ ※ ※ 反響する甲高い悲鳴に、なのはは足を止める。 ここは、工場の北側の廊下。なのはは荷物をまとめ、工場を立ち去ろうとしていた。 アリサに気付かれないように姿を消すために、彼女の出て行った方向とは逆の出口を探していたのだ。 耳鳴りと頭痛はいつの間にか治まっていたが、アリサに殴られた頬と胸がやけに痛い。 でも、心はもう痛まなかった。 当然だよね、となのはは思う。 そんなもの、もう錆び付いて壊れちゃった。 この身体の痛みだって、本当は感じる資格なんてない。 私はなにも感じない、ただの殺人機械。 冷酷に冷徹に、ただ目的のために、淡々と人を殺す道具。 悲鳴を聞いたのは、そんな自己暗示に意識を侵食させていた折だった。 どうやらここは、静かに休めるような所ではなかったらしい。 睡眠はそれなりに取れたけど、白レンに始まって“ひめ”にアリサと、ひっきりなしに来客が絶えない。 さすがに心身の限界が近かった。豊富な実戦経験の賜物か、危険な状態だと自分でもわかる。 どんなに自己暗示で心を騙しても、いずれ限界が来るのは明白だ。 今はなるべく人を避け、じっと休んで少しでも体調を整えるのが正しい選択だろう。 だが、それが悲鳴とあれば、無視するわけにはいかない。 立ち去ったはずの“ひめ”が誰かを襲っているのか、あるいは別の誰かか。 もしかして、アリサの悲鳴だったのかも知れない。 ともかく、危機にさらされている人がいるのなら、それは誰かに襲われている可能性が高い。 ならば、行かなくては。殺し合いに乗っている人は、この手で殺さなくては。 それが、なのはが自らに課した使命なのだから。 悲鳴は遠かったが、だいたいの方向はわかる。少なくともこの工場の中なのは間違いない。 なのはは痛む身体に鞭打って、廊下を南に向かって駆けだした。 ※ ※ ※ ※ ※ 一方その頃。 工場入り口付近では、 「ありさ? ありさなの !? 捜してたんだよ! シャナとふたばから、よろしくって頼まれてたんだよ!」 「ちょっと待って、シャナとフタバって誰よ。あたし、知らないんだけど。 てかあんた、それ服? 服なの?」 「シャナとふたばは、なのはから頼まれてたんだよ!」 「なのはから !? それ、いつの話?」 予期せぬ出逢いによる混乱の嵐が巻き起こっていた。 敵ではないとわかった以上、本当ならすぐにでもなのはの元へ駆けつけたいアリサだったが、 インデックスの怪我を見た途端に腹をくくった。 なのはのことは心配だが、それはそれとして、目の前の怪我人を放っておけるほど薄情ではない。 なにしろ、応急処置すらされていないのだ。足の擦り傷はともかく、背中のそれはかなり酷い。 ゆっくりと情報交換したいのも確かだが、アリサはひとまずインデックスの治療に専念することにした。 話はその合間に交わせばいい。大まかな状況確認だけなら、それで充分だ。 「ルビー、ナースモードお願い」 『了解で~す』 七色の光に包まれて、アリサの衣装がナース服に変わる。 インデックスとリンクは目をまん丸にして、その様子を凝視していた。 気恥ずかしさを覚えつつ、装備を探ろうとして、アリサはランドセル自体持っていないことに気付く。 「あ……。そうか、救急箱は荷物ごとヴィータのところでなくしちゃったんだ……」 「ヴィータ !? ヴィータを知ってるの? 捜してるんだよ、説得して殺し合いをやめさせないと! ここにいるんだね !?」 「ちょ、待って、ここにはいない! 暴れないで!」 興奮気味のインデックスを宥めながら、アリサは思案する。 とにかく必要なのは包帯の類。それと……服だ。 アリサはぎろりとリンクを睨む。 「リンクっていったわね。二人とも、救急道具はもってないわけ?」 「う、うん。残念だけど」 「なら仕方ないわね。脱いで」 いっ !? とリンクは驚愕するが、アリサはまなじりを吊り上げて言い放った。 「女の子が裸同然なのに、男のあんたが服着てるってどういうことよ! いいからさっさと脱ぐ! 早く!」 剣幕に追われるように、リンクは後ろを向いてベルトをはずし始める。 一方、インデックスはといえば、 「すごいよこの杖! アラストールみたいにしゃべるんだよ! これもカナミンの虹色の杖みたいに、蓮の杖の再現なのかな?」 『あはは、なんだかわかりませんけど違いますよ~』 カレイドステッキを相手に大はしゃぎしていた。 見た目は自分よりも年上っぽいのだが、こんな様子を見ていると、どうしても子供扱いしてしまう。 「ちょっと背中向けて、インデックス。まず水で洗うから」 そう言いながら、リンクの荷物から飲料水を取り出す。 インデックスは素直に指示に従ってくれた。キャップをはずし、少し迷った後、そのまま背中に水を垂らす。 なるべく痛みを与えないように、慎重に手で傷を洗う。タオルもガーゼもないので、仕方なく手洗いだ。 リンクのランドセルから出てきた熊のぬいぐるみを使うことも考えたが、衛生面が気になったのでやめにした。 脱衣中のリンクが見えない位置で手当てをしながら、アリサは思案を続ける。 リンクの服をインデックスに着せて、布の一部を贄殿遮那で割いて即席の包帯を作ろう。 裾の長さがちょっと不安だけど、少なくとも今よりはマシなはず。 あんまり時間を取るわけにもいかないから、手早くやらなきゃ。 「ぬ、脱いだよ」 なぜか心細そうなリンクの声に、アリサは振り返る。 そこには、すっぽんぽんのリンクがいた。 「ぎゃ―― !! ななな、なんで全部脱いでんのよ、上だけでいいの!」 「上だけって、上も下もないよ」 差し出された緑の服は、確かに一枚の布でできていた。 くらりとよろめきつつ、アリサはリンクに服を返す。 「……ごめん、悪かったわ。着ていいから。上下一体だったのね……。 しかもパンツも穿いてないなんて、これだからファンタジーの世界は……!」 見ちゃった。もう、ばっちり見ちゃったわよ。 両手で顔を覆いつつ、指の隙間から、いそいそと服を着直すリンクを確認する。 ってか、少しは隠しなさいよね! でも、初めて見たけど、男の子ってああなってたんだ……。 「ありさ、耳が真っ赤だよ」 『アリサさんは今、ほんのちょっぴり大人の階段を昇ったんですよ』 「黙れルビー」 慌てて体ごと目を逸らし、脳裏から衝撃の映像を締め出す。 ああもう、こんなことしてる場合じゃないってのに。 とにかく服と包帯だ。リンクが駄目なら、あとは自分でなんとかするしかない。 「ルビー、あんたの力でこの子に服を着せれる?」 『残念ながら、私が服を着せ替えて遊べるのは、契約したアリサさんだけですよ』 予想通りの答えだった。遊べる、という辺りがちょっと引っかかったけど。 「なら、この子と契約したらできるってこと?」 『複数人との同時契約は無理みたいですね~。 それに、一度契約したら死ぬまで解除できないのが私のセールスポイントですから』 なんだか聞き捨てならないことをさらっと言われた気がするけど、これもまあ、予想通り。 なら、手は一つしかない。 気配がして振り返ると、着替え終わったリンクが消沈した様子で立っていた。 恨めしそうな拗ねた目で、アリサを見つめている。 「ひどいよ……」 「ほ、ホントに悪かったってば」 もう一度謝って、再び顔が赤くなるのを抑えながら、アリサはルビーに指示をした。 「ルビー、一旦変身を解除して」 『え? 何故ですか?』 「あたしだって元々服着てたでしょ。変身を解除したら元の制服姿に戻るから、 それをこの子に着せる。あたしの服はあんたが出す。わかった?」 『ああ、なるほど、アリサさん頭いいですね~』 みたび七色の光が満ちて、アリサは久し振りに、聖祥小学校の制服姿に戻る。 これを着ていた平穏だった日々を思い出して、アリサは少し胸を痛くした。 ずいぶん遠くに来てしまった気がする。 でも、絶対に帰る。もう一度、あの日常に。 望郷の念に駆られていたのも僅かのこと。 アリサは胸のリボンを解きながら、リンクに叫んだ。 「脱ぐからリンクはあっち向いて!」 ※ ※ ※ ※ ※ 口元を拭い、全身に染み渡る魔力を意識する。 吸血により、魔力は九割方回復した。 全身を打った痛みも、もうない。 だが、そんなことも霞むほどの衝撃をエヴァは受けていた。 「……貴様、何者だ?」 美味かったのだ。 つぶれた肉まんのような造作に反し、彼の血は驚くばかりに美味かった。 濃厚な味わいというか、熟成したワインのような深みというか、もうなんだか人間離れした美味さだった。 魔力濃度はともかく、ネギの血よりも美味かったかも知れない。 いや、悔しいが認めよう。美味かった。 それこそ、この世のものとは思えないほどに。 「あと、なんでそんなに元気なんだ? 死ぬほどではないが、死にそうになるくらいは吸ったつもりだが……」 「ふふん、ジェダに制限されてるとはいえ、ぼくの生命力をなめるな。 たとえ10リットル抜かれたって平気だ」 そう言って意味もなく踊り狂うパタリロの様子に、エヴァは合点がいったように膝を叩いた。 「そうか、貴様は魔族だな」 「違わいっ!」 あまり説得力のない否定の言葉を右の耳から左の耳へとスルーし、エヴァはしばし考える。 エヴァの直感に、閃くものがあった。 甘露の如き美味なる血。 吸っても吸っても尽きない生命力。 あまりにも、吸血鬼にとって都合良すぎる存在だ。 ジェダが参加者をどんな基準で集めたのかは知らないが、もし、すべてに意味があると仮定したら……。 気付くか気付かないか、巡り会うか会わないかは運任せだし、ジェダの意図は正確にはわからないが、 吸血鬼が潤沢な魔力を効率よく得るための手段を、こっそり潜ませていた可能性は大いにある。 「仮にそうだとして、ジェダの思惑に乗るのも癪だが……それも一興か。いいだろう」 「なにがだ」 「貴様を非常食に採用する」 「コラ待てい!」 奇妙なヨガのポーズ(?)を取りながら、パタリロが渾身のツッコミを入れた。 「待たん。貴様はこれから先、私に血を提供し続けろ。 回復力も高そうだし、何度吸っても減らんだろう。好都合だ」 「ええい、可愛らしい女の子かと思ったらとんでもない、バンコラン以上に横暴なヤツめ! さっきはノリで付き合ってやったが、さすがにもう付き合いきれんわ!」 パタリロの短い足が無数に増え、カサカサと音を立てて部屋の入り口を目指して突進する。 「ちっ、やはり魔族だったか!」 ただのゴキブリ走法だが、人間離れしていることに違いはない。 速さを優先し、エヴァは魔法の射手を11矢、無詠唱で放った。 が、ゴキブリ並みの強靭さとネコ並みの俊敏さを併せ持つパタリロは、縦横無尽に部屋中を駆け、それらを悉く躱す。 「わははは、どーだ、捕まえられるものなら捕まえてみろ!」 「瞬動――いや、分身……でもないな、妙な動きを!」 舌打ちしつつ、エヴァは部屋の入り口を背中にして逃走を阻む。 なるべく無傷で無力化したいところだが、かといってこれから先、いちいち連れ歩くのも面倒だ。 支給品ではないので、ランドセルの中に入れるのも無理だろう。 「仕方ない、部屋ごと冷凍保存するか。――来れ氷精、大気に満ちよ。 (ウェニアント・スピリトゥス・グラキアーレス・エクステンダントゥル・アーエーリ)」 パキパキと、空気が音をたてて凍り始める。 エヴァを中心にして冷気が床を伝い、たちまちのうちに部屋中を霜が覆った。 「のわっ!」 勢い余って足を滑らせ、パタリロは床を滑走する。 その勢いのまま器用に壁を滑りあがり、天井の辺りで成長した氷の塊に絡め取られた。 「くっ、不覚!」 「手間取らせおって」 「ふかく反省」 「……」 軽い頭痛を覚えつつ、エヴァはパタリロの真下まで歩み寄った。 見上げると、半身を氷の中に封じられ、ほとんど逆さ吊り状態でバタバタ暴れている。 「しかし、本当に非常識な生命力というか、物理法則を無視してるというか……。 おい、へちゃむくれ。一応訊いておこう、貴様ジェダの居場所を知っているか?」 「うむ、知ってる」 「何処だ。言え」 「タバコ屋の角を曲がって三軒目」 「さよならだ」 エヴァはパチンと指を鳴らす。たちまち氷が伸びて、パタリロを完全に封じ込めた。 疲れ果てたように、エヴァは大きくため息を吐く。 「やれやれだ……。 ――氷楯(レフレクシオー)!!」 唐突に。 エヴァは素早く振り返り、手をかざして魔法防御を唱えた。 次の瞬間、桜色の魔力光が弾け、氷の楯と相殺されて蒸気となる。 白く染まった視界、薄れゆく水蒸気の煙幕の先に、見知った少女が立っていた。 エヴァは歓喜の表情で、にやりと笑う。 「いきなり不意打ちとはご挨拶だな……高町なのは」 「……久し振りだね、エヴァちゃん」 NEXT