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君にこの言葉が届きますように ◆14m5Do64HQ 雨が降りしきる。 大雨とはいえない、小雨の雨が降りしきる。 その雨がこの殺し合いに集められた参加者の髪を、衣服を濡らしていく。 しかし、その事に気を掛けている参加者は数える程しかいないだろう。 それは何故か? 一つには参加者の人数が減ってきた事が挙げられる。 だが、それは決定的な理由ではない。 彼ら参加者には雨が降っているという、そんな些細な事には気を回せないのだ。 彼らにはやるべき事が、演じるべき役割が、喜劇を演じなければならない舞台があるから。 そこに己の命を賭けてまでの価値がある限り。 「だいたいの事情はわかった。そしてその銀髪女には俺も借りがある」 お互いの名前などの、おおまかな情報交換を終えた三人組の内の一人、ケンシロウが口を開く。 先刻合流し、今は黒王号から降りた、三千院ナギと泉こなたの話をケンシロウは真剣な表情で聞き入っていた。 自分が一番初めに出会った参加者、愚地独歩が窮地に立たされている現実。 また、キュルケを殺したエレオノール、そして以前自分と行動していたジグマールの二人組の仕業という事をケンシロウは知った。 ケンシロウは思わず険しい表情を浮かべる事になる。 「後は俺に任せろ。お前達は早く逃げてくれ」 「でもケンは眼が見えないんだよね? だったら私達も一緒に行った方がいいと思うけど」 「そうなのだ! 盲目のお前一人だけには任せてられん! わざわざ殺されにいくようなものだ!」 自分一人だけで独歩の救援に向う事を決意するケンシロウ。 強き決意と共に浮き出た、岩石のように固いケンシロウの表情がナギとこなたを睨む。 武装解除を行っており、エンゼル御前は居ないため、ケンシロウは四つの瞳を見つめる。 だが、ナギもこなたもその表情に多少の威圧感を覚えたものの、反論する。 両眼を失明した人間が二人組、しかもワープなどデタラメな力を使う人間に勝てるわけがない。 闘いに関して素人であるナギとこなたがそう思うのは無理もない。 両眼が見えないという事は当然相手の位置も分からず、距離感も掴めず、闘いのやりようがないのだ。 だが、ナギとこなたには知らない事がある。 「問題ない。両眼が見えずとも、俺には信じ続けた北斗神拳がある。奴等の放つ闘気で位置を探るのは容易だ」 そう。ナギとこなたはケンシロウの実力を知らない。 伝説とも謳われる暗殺拳。北斗神拳正当伝承者であるケンシロウ。 そんなケンシロウにはこの殺し合いに呼び出されるまでに、積み重ねた闘いがある。 両眼を失ったくらいで目の前の闘いを放棄する。 そのような脆弱な考えを持ってしまっては、北斗神拳正当伝承者という肩書きは背負えない。 「けど……私達にも黙って逃げる事なんて出来ないよ」 「私達にも……私達にもやらなきゃいけないコトがあるんだ! なんと言われようと付いていってやるぞ!」 「むぅ……」 だが、ナギとこなたは一歩も引かない。 彼女達にも独歩は大切な仲間であり、彼を見捨てて自分達だけ逃げるような事はしたくないからだ。 彼女達の言葉を受け、ケンシロウの表情が曇る。 正直、ケンシロウにとって彼女達は無力な存在であり、足を引っ張られ事になるだろう。 だが、年少と思われる身でありながら、自分のように決意の瞳を輝かせる彼女達。 そんな彼女達を前にして、「足手纏いになるから来るな!」とケンシロウは言い放つ事は出来なかった。 彼女達の表情があまりにも真剣なもので、傷つけたくはないとケンシロウは考えたからだ。 (どうする? なんとかしてこの少女達に納得して逃げてもらわなければ……) しかし、だからといって、ナギとこなたの二人をケンシロウは連れて行く考えはない。 一人ならまだしも、守るべき存在が二人も自分と共に居れば、闘いに支障が出てしまうからだ。 更に悪い事に二人組の敵には、エレオノールも含まれている。 エレオノールなら卑劣な手段を使ってまでも、ナギとこなたを狙ってくる可能性は十分に高い。 先刻、騙し討ちという手段を使ってまでもキュルケを殺害したエレオノールが、いまさら手段を選ぶ事もない筈。 そう考え、ナギとこなたを連れて行く事は危険だとケンシロウは判断を下す。 しかし、このままではナギとこなたが自分の後を追ってくる可能性があるのも事実。 自分に付いて来れば戦闘の巻き添えになる可能性もまた、当然存在する。 ナギとこなたを危険に晒すような真似はしたくなく、思考が纏まらないケンシロウは更に表情を歪めた。 「……よぉ。なにかの……パーティかい……それなら……俺も混ぜてはもらえないか……?」 そんな時、彼ら三人の後方で低い声が響く。 低い声に、なにかを秘めた男性の声が三人の鼓膜を震わせる。 三人が振り返った先には、奇妙なコートに身を包み、テンガロンハットを握った男が立っていた。 「えーっと……どちらさま?」 「ま! まさかジョジョとハヤテが言っていた……」 「その声、確か以前に……」 警戒心を見せながらも、三人は各々、返事を返す。 その声の持ち主の正体を掴めてはいなく、信用に足る人物であるかどうかもわからない。 そんな彼らの返事に、特に反応を見せずに男は再度口を開く。 老人のような銀髪を持つ男。 「俺は赤木しげる……初めてではない相手も居るが……一応初めましてといっておこうか。 率直に言うと……情報だ……情報交換を行いたい……」 シルバースキンを纏った男、赤木しげるが口を開いた。 ◇ ◆ ◇ 「なるほど……そういうコトか。情報ありがとうよ……」 「お前こそ、あの時はよくラオウを抑えてくれた。礼を言わせてくれ」 「そっかー私、あの時寝てたもんね。どうりで顔に覚えがないわけだよ」 「私は名前しか聞いてないから初対面だな。よろしく頼むぞアカギ!」 独歩が未だ取り残されている状況であるため、かなり大雑把な情報交換を行った四人。 だが、以前ケンシロウとアカギはS7駅で。 こなたとアカギは喫茶店で、そしてナギとアカギは承太郎とハヤテを通して関係がある。 そのため、0からの情報交換ではなく、断片的な情報だけでもアカギには十分といえる内容であった。 「こちらこそよろしく……だが、今は……仲良しごっこをやっている時じゃあない……」 「そ! そんなコトはわかっているのだ! 只、こういうコトはちゃんとしないといけないと思っただけで……」 「そうだよね。今は一刻も早く独歩さんを助けにいかないと!」 「そのコトだがアカギ、お前に頼みがある」 だが、彼ら四人にはゆっくり話している時間はない。 今この時にも、孤軍奮闘していると思われる独歩への手助けという目的がある。 また、たった今、行った情報交換で、独歩が友好的な人物であると知ったアカギにも同様の事が言える。 四人共通の目的ともいえる独歩に対する支援。 その目的を完遂させるため、ケンシロウは口を開いた。 恐らくこの状況で最善の策とも言える、自分達が行うべき行動を提示するために。 「わかっている……俺がこのお嬢ちゃん達を学校まで連れて行く……そしてあんたが一人で向う……これがベストな手だ……そうだろう……?」 「え!? 私とナギも独歩さんを助けに行きたいんだけど……?」 「……お前達では足手纏いだ……勝てる勝負も勝てなくなる……邪魔にしかならない……」 「アカギ……! すまない二人とも。俺は一人で十分だ。だから俺一人に任せて欲しい」 ケンシロウが考えていた最善の策とは、奇しくもアカギが考えていたそれと同じものであった。 そして、あくまでも自分達も付いて行こうと発言したこなたを、アカギは却下する。 事実、無力な存在であるナギとこなたに対して、なんの躊躇いもなく足手纏いとまで言ってのけたアカギ。 そんなアカギの発言にケンシロウは若干の憤りを覚える。 だが、同時にアカギが言っている事もまた真実であり、彼を強く戒める事などケンシロウには出来ない。 また、自分でも足手纏いになる可能性を感じていたのだろう。 先程発言したこなたも黙り込んでしまい、アカギへの反論は出ずに終わった。 そんな彼女達の様子を観察し、悪いと思いながらもケンシロウは黒王号へ向う。 「……嫌だ!」 「……なんだって……?」 そんな時、ナギが俯きながら声を漏らす。 思わずナギの方へ視線を向ける残りの三人の内、アカギが口を開く。 アカギの表情にはさしたる驚きはないが、全くないというわけではない。 だが、ナギにはそんな事は関係がない事だ。 「足手纏いになるもんか……私は……独歩さんだけを助けたいわけじゃない! 私はしろがねも……エレオノールも止めたいのだ! この二つだけは譲るつもりはない!!」 『オレはどういうわけかこの殺し合いに乗っちまったエレオノールを……しろがねを止めてみせるぜ! きっと勝もオレにずっとその事をオレに伝えたかったにちがいねぇ! それだけは譲るつもりなんざ……あるわけがねぇんだよッ!!』 ナギは以前、鳴海の決意を聞いた。 ある民家で鳴海が力強く叫んだ言葉は、今もナギの胸に残っている。 鳴海が志半ばで倒れ、独歩が危険な状態に陥っているこの状況。 どうして、自分だけがおめおめと逃げる事は出来るだろうか? そんな事はナギのプライドが許す事は出来ない。 たとえ、自分自身に力が不足している事を実感していても。 「……どうしてもかい……?」 「どうしてもなのだ!」 「……ならいいさ……俺は口を出さない……」 顔を上げ、ナギが叫ぶ。 危険地帯にわざわざ戻る事で、多少の恐怖はあるだろう。 だが、それよりも自分のやるべき事を為す事への執着が強い。 その事がナギの意志を支え、アカギも了承の意志を示す。 アカギに反応を見終わったナギに、こなたが近づく。 「ナギ、『もし、独歩さんとしろがねさんを助ける事が出来たら私は……』ってコトは言っちゃあ駄目だよ? だってそれは……」 「わかっているさ、こなた。それは凄い死亡フラグだからな! それに『助ける事が出来たら』じゃない。正しくは『助ける』なのだ! 何も心配はない!」 「ふふふ……やっぱりナギは私と考えが合うなぁ。じゃあ、気を付けてねナギ!」 「もちろんだ!」 似たような思考回路を持つ少女達の短い会話。 会話が終わり、一段落着いた時、こなたはナギにあるものを差し出した。 こなたの小さな手に握られていたものはエンゼル御前の核鉄。 これから自分より危険地帯に向うナギの身を案じた行為。 こなたの意を察したナギは、しっかりと核鉄を握り締め、全身に力が行き渡るのを感じる。 そして、こなたとの短い会話を終え、ナギは黒王号の元へ向っていたケンシロウに近づく。 「ケン……お前にもエレオノールに用があるのは知っている。でも、その前に……私にエレオノールと話をさせてくれないか? お願いだ……」 先程の二人とは違い、少し勢いが落ちた様子でナギが口を開く。 ケンシロウが同行者であるキュルケを、エレオノールに殺されている事を知っているからだ。 そのため、ケンシロウは一刻も早くエレオノールと会い、因縁にケリを付けたいと思っているのだろう。 ナギはそう思い、ケンシロウにはあまり力強く言い出す事は出来なかった。 「いいだろう……お前のその意志には光るものがある。だが、闘いは俺に任せろ。」 「わ! わかったのだ! どうもありがとう、ケン!」 だが、ケンシロウはナギの願いを了承した。 ナギが鳴海から聞いた情報によると、以前エレオノールは突然、鳴海や独歩、そして才賀勝に襲い掛かってきたという。 その事からケンシロウはエレオノールの事をジャギやアミバのように、根っからの危険人物ではないと感想を抱いた。 何かどうしようもない事情が、たとえば優勝者の褒美を得るために、半ば仕方なしに乗ったのではないか? そのような疑問がケンシロウの思考を走る。 勿論、エレオノールのやった事を完全に許すはずもない事はいうまでもない。 しかし、エレオノールの実力は定かではないが、なんの拳法も習得している様子もなく、正面からの闘いでは、あまり脅威ではないと思えた。 しかもエレオノールと組んでいる相手は、ワープや衝撃波を使えるらしいが一度行動を共にした事もあり、大した人物でないとわかるジグマール。 加えてこれから自分と肩を並べる相手は、以前出会い、自分と同じ志を持った男、独歩。 この戦力差なら、ナギ一人くらい守る事は出来るだろう。 そして、ナギのあまりにも固い意志は最早どうする事も出来ない。 ケンシロウはそう考え、ナギの提案を受け入れる事にした。 そして、二人を乗せて黒王号が走り出す。 「それとこれは俺のデイパックだ。何か使えるものがあれば使ってくれ。俺には必要がないからな」 「ああ! ありがたく使わせてもらうのだ! それとあと、もう少し頼みがあるのだが……」 二人分、いや二人分以上の想いを乗せて。 ◇ ◆ ◇ 「ん? これは……」 エリアD-3の道端で、ジグマールが小さな声で呟く。 今、ジグマールは道に散乱した、独歩の支給品を漁っている。 使い慣れたスーパー光線銃も、そして相棒とも言えるアルター、ギャラン=ドゥさえもないジグマール。 頼るべき主な能力は人間ワープと衝撃波二つのジグマールにとって、武器の調達は極めて重要な事だ。 いつ、襲撃されてもおかしくはない、この殺し合いの会場でジグマールは腰を落とし、作業を進めていた。 だが、ジグマールには焦った様子もなく、手に取った一枚の紙をしげしげと眺めながら観察する。 「おい、勝手にオレの持ち物に手を触れるんじゃねェ!」 「動くな! 動くと貴方の命はないと思って貰おう!」 ジグマールが独歩の支給品を安心して、漁る事が出来た理由。 それは同行者エレオノール、自称フランシーヌが銃を構え、独歩の方へ向けていたからだ 独歩は先程、ジグマールに脅迫じみた提案をされたが、断固として拒んだ。 そのため、今はジグマールが独歩の支給品を漁る時間を稼ぐために、動きを封じられていた。 フランシーヌの持つ銃の銃口は真っ直ぐ、独歩の頭部に向けられ、エレオノールには人形破壊者(しろがね)としての力もある。 独歩がいくら早く動こうと、即座に照準を構える技術は、当然持ち合わせている。 その事を、今までエレオノールと二度も闘った独歩もわかっているのだろう。 苦虫を潰したような表情を浮かべながら、動く事もままならない。 「なになに……自動人形……」 「自動人形? ジグマール、その紙を私にみせてくれ」 ジグマールが呟いた自動人形という言葉に、エレオノールは反応を見せ、彼の元へ近づく。 依然、銃口を独歩に向けるのは忘れずに。 そんな彼ら二人を独歩は忌々しく見つめる事しか出来ない。 独歩と彼ら二人の距離は10m以上の距離がある。 迂闊に、突撃する事は無謀とも言える行為だろう。 だが、無謀といえども独歩がこのまま黙っているわけはない。 「こ、これは!?」 「なに! そんなにいいものなのかフランシーヌ!? 私にはイマイチ理解出来なかったのだがね」 「ぬぅんッ!」 エレオノールがその白い紙に目を通し、全ての文を読み終わった時。 独歩が突然地を蹴り、駆け出す。 元より銃弾を受けてしまう事を独歩は覚悟していた。 そのため、隙が出来れば、いつでも飛び出す準備を整えていた独歩。 今まで独歩が二人のいう事を聞いていたのは、そのタイミングの見極め。 そして先程、荒くなった呼吸を整える意味もあった。 「くそ! フランシーヌ、私に銃を貸すんだ!」 半ば強引にジグマールはエレオノールから銃を手に取り、彼女は後方へ跳ぶ。 そして、今もなお猛獣のように自分達に向ってくる独歩に、ジグマールは銃口を向ける。 倒すべき標的に対して、何の躊躇もなく、ジグマールが引き金を絞った。 ――ぱらららら 銃口から撃ちだされた、無数の銃弾が空を切って独歩の元へ向う。 その銃弾に対し、独歩は身体を捻り、身を屈めながらの体勢を保つ事で避ける。 だが、全ての銃弾を避けきったわけではない。 何発かは独歩のスーツに穴を空け、赤い鮮血を滴らせる結果となった。 「どけぇ! ウオオオォォォッッッ!!」 だが、独歩の勢いは止まらない。 銃弾による負傷など気にならない様子で、ジグマールに近づき、右腕を横に薙ぎ払う。 独歩の異常なタフネスに驚き、回避が遅れたジグマールに彼の右腕が音をたてて迫る。 寸前のところで、人間ワープを発動させたジグマールの姿が独歩の右方向に出現する。 しかし、何度か拳を交えた事から人間ワープの存在を知っていた独歩は、更に駆け出す。 「悪いなお嬢ちゃん。暫く休憩してもらうぜッ!!」 独歩が駆け出した方向はジグマールではなく、エレオノールの方だった。 自分の後ろで慌てて、銃を構えなおしているジグマールになど、最早独歩の視線は向いていない。 以前、闘った時とは違い、オリンピアもないエレオノール。 ジグマールとの二人組では厄介な相手ではあるが、一対一では負けるつもりはない。 そう考え、先ずはエレオノールを沈黙させようと独歩は判断した。 事実、今のエレオノールには武器もなく、素手同士の闘いで彼女が独歩に勝てる道理はない。 「それは私の台詞だ……勇敢な戦士よ!」 銃弾の雨を省みない独歩に対し、エレオノールは敬意を示す。 だが、その行動はほんの一瞬で終わりを告げた。 そして、エレオノールは極めて冷静に、先程目を通していた一枚の紙を開く。 現れたのは、黒い、重厚なスーツケース。 独歩から約十メートルの位置に立つ、エレオノールがそのスーツケースを勢いよく開いた。 「なっ! そいつは……!?」 スーツケースから飛び出た物を見て、独歩は驚く。 更に独歩が見ぬ間に、エレオノールの両の指、計十本の指に指輪のようなものが嵌められている。 そしてその指輪から細い、銀色に煌く糸が伸びていた。 四本の長い髪の毛を伸ばし、両腕、両足から鋭利な刃物が伸びた人形。 たった今、スーツケースから飛び出た人形に向けて、十本の糸が伸びる。 「 LES ARTS MARTIAUX! (闘いのアート!) 聖ジョージの剣!」 独歩とエレオノールの間に突然現れた、懸糸傀儡(マリオネット)の腕が独歩に振り下ろされる。 予想外の攻撃に対し、咄嗟に回避しようとする独歩。 だが、ここに来て先程の戦闘、そしてジグマールの銃弾による負傷が独歩の肉体を蝕む。 一瞬の硬直を起こした、独歩の左肩から焼けるような熱い痛みが走った。 何事かと思い、独歩は左に視線を向けるが、左肩に鋭利な刃物を突き刺さっている事に気付く。 辛うじて筋肉で受けて止めているが、血の流出が止む気配はない。 「グッ! ぬおおおおォォォッッッ!!」 反撃のため、独歩は左肩を刃物から強引に引き抜き、右拳を振り上げる。 絶妙な頃合いで打ち出された筋肉の拳。 その拳が人形の顎に向って打ち出される。 「ガッ…………」 だが、それよりも速く、人形の拳が独歩の脳天を大きく揺らす。 度重なる負傷により、独歩の意識が遠のき、遂に独歩はうつ伏せの体勢に倒れる結果となった。 「よくやった。あるるかん」 薄れ行く意識の中で独歩は、どことなく冷めたエレオノールの声を聞く。 “あるるかん” それが独歩に刃を、いや、聖ジョルジュの剣と拳を食らわせた人形の名であった。 ◇ ◆ ◇ 「白金という名になにか引っかかるが……このあるるかんは素晴らしい。これで私は闘える……」 エレオノールが開いた一枚の紙。 自動人形という文字から説明文が始まっていたため、勝によって開封を控えられており、独歩も確認していなかった一枚の紙。 そしてその紙には以下のような記述が記されていた。 『自動人形の創始者、白金が自分用に製作した懸糸傀儡・あるるかん』。 白金、またの名をフェイスレスが自分用に製作した懸糸傀儡であり、エレオノールが使っていたそれよりも高性能な人形。 自動人形の創始者という言葉にエレオノールは引っかかったが、彼女は考える事を止めた。 あるるかんの出所を考えるよりも、エレオノールにはやる事があるからだ。 あるるかんをスーツケースに仕舞い終えた、エレオノールが立ち上がる。 「いや~私も嬉しいぞフランシーヌ! これで私達の戦力が増えたというコトだな!」 そう言ってジグマールは機嫌良く口を開く。 この殺し合いには様々な技能を持つ参加者が存在している事を、ジグマールは身を持って体験している。 今更エレオノールが奇妙な人形を操る事など、ジグマールにとって何も驚く事はない。 寧ろ自分自身が使うアルターや、DIOの使うアルターらしきものの方がよっぽど異常な代物である。 そのため、ジグマールは只、純粋に喜びを見せた。 エレオノールに新たな力が手に入った事に対して。 「それでこの男はどうする? 私としては、この男はかなりの実力者であるから、今殺しても構わないと思うのだが?」 「そうだな……確かにその意見はもっともだ」 そう言って、気絶してしまった独歩をエレオノールは見つめる。 普段の独歩ならいくら強烈な懸糸傀儡の拳といっても、それだけで気絶する事はないだろう。 だが、今まで碌な睡眠も取ってない事による、若干の睡眠不足。 そしてエレオノールとジグマールの闘いで負った負傷が要因していたからだ。 「フランシーヌ、やはり君もそう思うか。では速攻で……」 装備が不十分ながらも、エレオノールとジグマールの二人を相手に互角以上の闘いを見せた独歩。 銃で脅されていたとしても、あくまでも自分達に反抗する強い意思。 とても自分達では利用しきれないとジグマールは考えていた。 そしてジグマールは、エレオノールの賛同を得られたと思い、銃を構える。 “強者とは積極的に闘わない、だが強者は殺せる時に殺しておく”。 それが互いに弱者同士で結んだ、仮初の同盟の方針であるからだ。 いくら独歩の肉体が優れていようが、零距離の頭部への射撃で殺す事は出来る。 冷静に、かつ冷酷な判断をジグマールは下した。 「いや、それはやめておこう。それにどうやら私達にお客様が来たようだからな」 思いがけないエレオノールの言葉に、ジグマールは疑問を覚える。 その言葉の真意を辿るため、ジグマールはエレオノールが視線を向けている方へ眼をやった。 先程、少女二人を乗せ、自分達の元を去っていた大馬。 新たに二人の人物を乗せた黒王号が、ジグマールの視界に入った。 ◇ ◆ ◇ 「お!お前たち! 独歩さんに何をしたのだ!?」 「闘っただけだ。残念な事にまだ息はあるが」 黒王号から飛び降りた、ナギが悲痛な声を上げる。 その声に何も感情を見せずに、エレオノールが答えた。 そもそもエレオノールはナギの方すらも見てはいない。 ナギが空条承太郎と執事服の男の知り合い、三千院ナギであるという予想は付く。 だが、所詮それだけの事であり、エレオノールにはナギに対して興味は湧いていない。 どうみても弱者であるナギなど、エレオノールにとっていつでも殺せる存在であり、どうでもいいからだ。 それにエレオノールの興味は別の方向に向いている。 「久しぶりだな……」 「ああ、私はあまり会いたくはなかったがな……」 エレオノールの興味が向いている方向は、ケンシロウ一点のみ。 とても真正面からぶつかっては、勝機など見えない事は以前の接触で経験済みだ。 しろがねとして70年も闘い続けた自分さえも畏怖させる、ケンシロウの闘気。 あるるかんとジグマールという協力者を得ても、完全な勝利が得られる確証はない。 予想外の強敵の出現に、エレオノールは表情を変えずに考えを練る。 だが、その心境は冷静とは言えず、その事はエレオノールの傍に居るジグマールにも言えた。 咄嗟にジグマールの方を向き、合図を送り、ジグマールが小さく頷く。 「動かないで貰おうか。動けばこの男を殺す事になる……私達が逃げるまでの間な」 「そ! そうだ……私達は本気だぞ!」 エレオノールの声と共に、ジグマールが気絶した独歩に向けて銃を向ける。 彼らが取った行動は、この場からの逃走。 結局一人も殺す事は出来なかったが、様々な支給品を手に入れる事は出来た。 特にあるるかんは貴重であり、結果はまずまずのものともいえる。 だが、このままこの場に留まっていれば、パピヨンを始めとする仲間達が駆けつけてくる可能性もあった。 ケンシロウが居る状況で、更に多くの敵を相手にする事は自殺行為とも言える。 それならば独歩を盾にして、この場を切り抜け、その後独歩が目を覚ます前に殺害すればいい。 彼ら二人は奇しくも、同じ考えを持ち、それゆえに行動も早かったという事だ。 「……クズどもが」 ケンシロウが心底、憎たらしげに声を漏らす。 実際ケンシロウには彼ら二人組みが取った行動は、予想以上に効果があった。 悪には情け容赦なく、拳を揮うケンシロウ。 しかし、弱者や仲間、己と同じ志を持つ者の命を散らせるような事は、ケンシロウには出来ない。 独歩を助けるべきには、自分が何をするべきかをケンシロウは必死に考える。 「では、その立派な馬もいただこうか」 そんなケンシロウの葛藤をエレオノールは察しているのだろう。 更に自分達の逃走に役立つ黒王号の引渡しを迫る。 黒王号が乗り手を選ぶ名馬であるという事を、当然エレオノールは知らないからだ。 「いい加減にしろよ、しろがね!」 「何故、その名前を……?」 そんな時、ナギが叫んだ言葉にエレオノールは驚く。 それは自分の事をしろがねと呼んだナギの言動について。 今まで自分の事をしろがねと言った事がなく、知っている人物は才賀勝しか居ないからだ。 何故目の前の少女、ナギが自分のもう一つの名を知っているのか? エレオノールの思考に小さな疑問が浮かぶ。 「そんなコトは簡単だ! 私は鳴海からお前のコトを聞いているからな」 「ナルミからだと? 彼は、彼は今どうしている!?」 ナギの口から出た加藤鳴海という言葉。 鳴海は勝から自分の事を何か聞いたのだろうか? 疑問は完全には解消されず、更にもう一つ疑問が湧いた。 今現在の鳴海の行動。 この場に居ない事から、別行動を取っているのだと思っていたが気になる事ではある。 湧き上った疑問が大きかったせいで、一瞬ナギが悲しそうに俯いた事をエレオノールは気付かない。 「独歩さんを解放してくれ。そうしたら……」 「断る」 「だったら、私と話をさせてくれ……鳴海やお前のコトについてな!」 独歩の開放を却下したエレオノールにまたしても、予想外な提案が飛び込む。 自分と話をしたいという、何の変哲もない少女、ナギ。 今までナギに対して全く興味が湧いて来なかったが、エレオノールの中で確かな興味が湧き立つ。 「いいだろう。だが、私達二人きりで話そう。すまないが数分だけ待っていてくれ、ジグマール」 「なっ!? りょ……了解した」 エレオノールはナギの提案を受け入れ、ジグマールが焦りながらも受け入れる。 ナギのような無力な存在に、自分が劣るとはエレオノールは夢に思っていない。 そのため、数分で事を済ませば、自分達の逃走に支障がないと考えた。 それに鳴海の情報を聞き出した後、殺すのもよし、生け捕りにして、更に人質を増やす事も出来る。 そのため、エレオノールはナギに二人きりで話しを行おうと、逆に持ちかけた。 独歩を人質に取っているといえども、ケンシロウが邪魔をするとは限らず、仲間がやってくるとも限らない。 ならば、自分一人だけでもこの場を離れておけば、最悪な事態は回避できる。 あるるかんという自分にとって、最高な力を手に入れたエレオノールにはジグマールを見限るという手もあるからだ。 (卑しいな……自分でさえも卑しい考えに思える) 思わず自分の卑怯じみた考えに、エレオノールは少し表情をしかめる。 だが、それも一瞬の事。 卑怯な手段を用いる事は、なにも初めてのわけでもなく、既にキュルケを殺害した時に用いている。 今更後悔する事もない。 「ナギ! 二人きりでは危険だ。ここはやはり俺に!」 「それ以上口を開かないで貰おうか。私はその少女に言っている」 エレオノールの言葉と共にジグマールが再度、大げさな動きで銃を構えなおす。 ケンシロウがこれ以上口を開けば、独歩を殺すという意思表示なのだろう。 ジグマールの行動、ケンシロウの様子を確認し、エレオノールは満足げな表情を浮かべる。 そしてエレオノールはスーツケースを持ち、どこともなく駆け出す。 自分を追ってこなければ、話はできないとナギにいわんばかりのエレオノールの行動。 「私なら、大丈夫だケン! 独歩さんを頼むぞ!」 ナギもエレオノールと話をしないわけにもいかず、彼女の後を追う。 核鉄による治癒力、そして黒王号に乗っている時、ケンシロウに秘孔を突いてもらい、疲労は殆ど抜けている。 そう。ナギがケンシロウに頼んだ事は、己の疲労を取って貰う事だった。 秘孔を突くケンシロウの技能を、疲労回復にも効くのではないかとナギは思ったからだ。 必死にエレオノールの後を追うナギを、ケンシロウは只、見つめる事だけしか出来なかった。 ◇ ◆ ◇ 一台の消防車がある目的地に向って走り続けている。 その目的地は学校。 仲間達と合流の約束を交わした地。 その消防車の助手席では泉こなたが眠っている。 シェリスの死を始め、様々な出来事がこなたの身の周りで起きた。 こなたの日常には、あまりにも不釣合いな事が重なってしまい、精神的な疲労が溜まってしまったのだろう。 だが、運転席に座り、消防車を運転している赤木しげるにはあまり関心がない事であった。 火事を見つけた事で、ナギ、こなた、ケンシロウと合流できたアカギにとっては。 「……鳴海が死んだか……手痛いな……」 先程、ナギ、こなた、ケンシロウの三人と行った情報交換。 その情報交換でアカギが特に興味を引かれた情報は鳴海の死亡の事だった。 この会場では最古の仲間であり、間違いなく自分達の中核となるハズであった人物。 戦力はもとより、そして自分の命を省みすに、他者を思いやる鳴海の人柄は自分達にとって重要であった。 そう考え、鳴海を失った事による損失を、アカギは実感する。 「だが……あのDIOが死んだとなると……これは幸運なコトだ……間違いなくな……」 以前、奇妙な人形を使って、闘いを繰り広げていたDIO。 あの時の言動からしてみて、DIOが自分達の仲間になる可能性は限りなく低い。 いずれ自分達の障害となる存在が消え去った事については間違いなくプラスな事だろう。 「エレオノールとジグマールが乗ったか……くくく……なるほどな……」 そしてエレオノールとジグマールが同盟を組み、他の参加者を襲撃した事実。 アカギは未だ、ナギ達とは大まかな情報交換しかしていなく、エレオノールが何故、鳴海と決別した理由は聞いていない。 また、彼ら二人が自分達と道を違えた事について、アカギには残念がる様子はなかった。 「きっとあいつらはモノにできたんだな……自分のツキを。 範馬刃牙、奇妙な戦車……こいつらが流れを変えたか……俺達とは違う流れに……」 所詮、元々友好的でなく、優勝を目指しても可笑しくなかったエレオノールとジグマール。 鳴海の時とは勝手が違い、元より期待は低かったため、落胆する要素がない。 それよりも優勝への覚悟を決め、同盟を組んだ二人に対して興味が湧いた。 恐らく同盟を組み、優勝を目指す理由となったには、範馬勇次郎を親父と呼んでいた青年、範馬刃牙。 そして奇妙な戦車、シアーハートアタックが彼ら二人を変えたのだとアカギは考える。 「エレオノールはあの後、鳴海と共に刃牙と闘い……鳴海はきっと止めを刺さなかった に違いない……そしてエレオノールがそれを受け入れなかったから、決別した……。 ジグマールはあの戦車から逃げる途中で吹っ切れた……優勝を目指す程の決意を誓わせるほどの……大きな経験を経てな……」 以前、鳴海は有無を言わさずに襲ってきた自分に止めを刺そうとはしなかった事実がある。 更に一対一の闘いならまだしも、鳴海にはその時点ではエレオノールという協力者が居たので、戦力的には余裕があった。 余裕がある状況では、鳴海の人格的な面を考えて、刃牙を生け捕りにしたのではないかとアカギは考えた。 だが、エレオノールにとって、鳴海の考えは理解出来なかっただろう。 才賀勝の事を気にかけていたエレオノールが、危険人物の命を野放しにしておく理由はない。 その事で鳴海と対立し、口論を行い、いや戦闘さえも行ったかもしれない。 兎に角、鳴海と決別し、エレオノールは優勝者の褒美の話に乗る事を決めたのだろう。 事実、キュルケを殺した事が、エレオノールの決意の表れを示しているからだ。 ジグマールの場合は至極簡単だ。 時間的に考え、自分と別れ、あの奇妙な戦車を切り抜けて、優勝の道を選んだ。 そして、エレオノールと出会い、互いに同盟を結んだのだろう。 アカギの考察は依然、続く。 「こっちの流れに引き込むコトは無理だな……もう、あいつらの決意に突け入る隙はない……くくく……おもしろい。 これで張り合いがある……俺にも命を賭ける価値が出て来るというもの……!」 二人で同盟を組むという事は一人で優勝を目指すよりも負担は軽く、三人以上で目指すよりも裏切りの恐れも小さい。 二人だけなら最後に相方を殺害するだけで、優勝する事が出来る。 という事は生半可な覚悟がなければ、同盟を結び、最後の二人まで生き残ろうとはしない。 生き延びる事を優先するなら、誇りを捨て、他の集団に保護して貰えばいいからだ。 それをせずに、敢えて二人での同盟を組んだエレオノールとジグマール。 最早、アカギは彼ら二人を引き込む考えなど捨て去った。 自分と運比べを行うのに相応しい相手。そのような認識しかない。 「さて……疫病神で終わるか、それとも更なる高みに昇るか……楽しみだな。 ケンシロウという賭け札は大きい……大きすぎるんだよ……三千院ナギ……」 そしてアカギはナギの事を考える。 武藤カズキ、空条承太郎、更には加藤鳴海の三人の死を見届けたと思われる少女、三千院ナギ。 最早、運がないと言う言葉では足らず、疫病神とし言いようがない程の経歴。 しかし、ナギはその事に落ち込んでいる様子はなく、立ち直っていた。 当初はケンシロウがナギを庇って死ぬ事がないように、自分が連れて行こうとアカギは考えていた。 だが、自分から仲間を救いに行くという、年少の少女らしからぬ決意を誓ったナギ。 アカギはそんなナギに少し驚きながらも、彼女に対しても興味が湧いた。 エレオノールと独歩の両方を助けるという、一見無謀な行為。 冷静に今後の事を考えればエレオノールは切り捨て、ケンシロウ一人に任せるべきといえる状況。 だが、アカギはあえてあれ以上口を出す事はしなかった。 「しかし……だからだ……だから面白いのさ……ギリギリの極限にまで賭け札を増やす……生きている意味を噛み締められる……こんなにも面白い勝負はない……。 お前の勝負を見せてみろ……三千院ナギ……! もし負ければ……お前はその程度の存在……それだけのコトだ……!」 アカギはナギがどこまでやれるかが知りたかった。 エレオノールと独歩を救うか、それとも無残にもその命を散らすか。 その思考には倫理や理性などという文字は存在しない。 狂気ともいえる興味がアカギの思考を支配していた。 【D-4 西部/1日目 真夜中】 【赤木しげる@アカギ】 [状態]:脇腹に裂傷、眠気 核鉄で自己治癒中、消防車を運転中 [装備]:シルバースキン 基本支給品、 ヴィルマの投げナイフ@からくりサーカス (残り9本) [道具]:傷薬、包帯、消毒用アルコール(学校の保健室内で手に入れたもの) 始祖の祈祷書@ゼロの使い魔(水に濡れふやけてます) キック力増強シューズ@名探偵コナン 水のルビー@ゼロの使い魔、工具一式、医療具一式 沖田のバズーカ@銀魂(弾切れ) [思考] 基本:対主催・ゲーム転覆を成功させることを最優先 1:学校に向かって、仲間を待つ。 。 2:対主催を全員説得できるような、脱出や主催者、首輪について考察する 3:強敵を打ち破る策を考えておく 4:このバトルロワイアルに関する情報を把握する (各施設の意味、首輪の機能、支給品の技術 や種類など。) [備考] ※マーティン・ジグマールと情報交換しました、またエレオノールとジグマールはもう仲間に引き込むのは無理だと思っています。 ※光成を、自分達同様に呼び出されたものであると認識しています。 ※参加者をここに集めた方法に、 スタンド・核鉄・人形のいずれかが関係していると思っています。 ※参加者の中に、主催者の天敵たる存在がいると思っています(その天敵が死亡している可能性も、考慮しています) そして、マーティン・ジグマールの『人間ワープ』は主催者にとって、重要な位置づけにいると認識しました。 ※主催者のアジトは200メートル以内にあると考察しています ※ルイズと吉良吉影、覚悟、DIO、ラオウ、ケンシロウ、キュルケ、ジグマールはアルター使いと認識しました ※吉良吉影の能力は追尾爆弾を作る能力者(他にも能力があると考えています)だと認識しました。 ※DIOの能力は時を止める能力者だと認識しました。 ※ジグマールは『人間ワープ』、衝撃波以外に能力持っていると考えています ※斗貴子は、主催者側の用意したジョーカーであると認識しています ※三千院ナギは疫病神だと考えています、また彼女の動向に興味があります。 ※川田、ヒナギク、つかさの3人を半ツキの状態にあると考えています。 ※ナギ、こなた、ケンシロウと大まかな情報交換をし、鳴海、DIO、キュルケの死を知りました。 【泉こなた@らき☆すた】 [状態]:軽い打撲 、睡眠中 [装備]:時計型麻酔銃(1/1)麻酔銃の予備針8本、 [道具]:支給品一式、フレイム・ボール@ゼロの使い魔(紙状態)、んまい棒@銀魂、 綾崎ハヤテの女装時の服@ハヤテのごとく [思考・状況] 基本:みんなで力を合わせ、首輪を外し脱出。 1:学校へ行き、仲間を待つ。 2:独歩、ナギ、ケンシロウが心配。 3:かがみ、つかさを探して携帯を借りて家に電話。 [備考] ※ナギ、独歩、ケンシロウ、アカギ等と大まかな情報交換をしました。(しかし、つかさ達の事は未だ何も聞いていません) ※オリンピアが懸糸の切れた状態で消防車の助手席の後ろに座っています。 中編
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2023年02月01日05時42分のバトル キャラ名 作者 体力 TYPE LIFE 勝利数 才羽モモイ Donald-2nd-R 20 攻防強化 1 1 エンゼルフィッシュ 水族館の人気者 10 堅守高速 1 0 花岡ユズ Donald-2nd-R 20 攻防強化 1 0 三苫薫 ブロちよ 13 堅守高速 1 0 第278回D-BR杯がスタートです! 前回優勝したのは才羽モモイです! 果たしてタイトルを防衛できるでしょうか!? 三苫薫の攻撃!(命中率95%/EXスキル発動率5%) エンゼルフィッシュはギリギリかわした。 エンゼルフィッシュ 「こうも簡単に後ろをとられるとは三苫薫もたいしたことないな!」 残り体力( 才羽モモイ 20 , エンゼルフィッシュ 10 , 花岡ユズ 20 , 三苫薫 13 ) エンゼルフィッシュの攻撃!(命中率95%/会心率5%) エンゼルフィッシュ 「くらえ、エンゼルフィッシュ流星拳!!」 花岡ユズに1のダメージをあたえた!! 花岡ユズ 「これくらいなら、だ、大丈夫です......!」 残り体力( 才羽モモイ 20 , エンゼルフィッシュ 10 , 花岡ユズ 19 , 三苫薫 13 ) 才羽モモイの攻撃!(命中率23%/EXスキル発動率5%) 才羽モモイ 「早く終わらせてかーえろ!(「ユニーク・アイディア」で敵キャラに攻撃)」 三苫薫に11のダメージをあたえた!! 三苫薫 「負けたくない...」 残り体力( 才羽モモイ 20 , エンゼルフィッシュ 10 , 花岡ユズ 19 , 三苫薫 2 ) 花岡ユズの攻撃!(命中率56%/EXスキル発動率5%) 花岡ユズ 「と、とりあえず、部長らしい姿を見せないと......!」 エンゼルフィッシュに4のダメージをあたえた!! エンゼルフィッシュ 「なにい!」 残り体力( 才羽モモイ 20 , エンゼルフィッシュ 6 , 花岡ユズ 19 , 三苫薫 2 ) 三苫薫の攻撃!(命中率95%/EXスキル発動率15%) 才羽モモイに1のダメージをあたえた!! 才羽モモイ 「許せない......!」 残り体力( 才羽モモイ 19 , エンゼルフィッシュ 6 , 花岡ユズ 19 , 三苫薫 2 ) エンゼルフィッシュの攻撃!(命中率95%/会心率12%) エンゼルフィッシュ 「くらえ、エンゼルフィッシュ流星拳!!」 才羽モモイに3のダメージをあたえた!! 才羽モモイ 「許せない......!」 残り体力( 才羽モモイ 16 , エンゼルフィッシュ 6 , 花岡ユズ 19 , 三苫薫 2 ) 才羽モモイの攻撃!(命中率95%/EXスキル発動率7%) 才羽モモイ 「早く終わらせてかーえろ!(「ユニーク・アイディア」で敵キャラに攻撃)」 花岡ユズに8のダメージをあたえた!! 花岡ユズ 「これくらいなら、だ、大丈夫です......!」 残り体力( 才羽モモイ 16 , エンゼルフィッシュ 6 , 花岡ユズ 11 , 三苫薫 2 ) 花岡ユズの攻撃!(命中率95%/EXスキル発動率8%) 花岡ユズ 「と、とりあえず、部長らしい姿を見せないと......!」 才羽モモイに9のダメージをあたえた!! 才羽モモイ 「許せない......!」 残り体力( 才羽モモイ 7 , エンゼルフィッシュ 6 , 花岡ユズ 11 , 三苫薫 2 ) 三苫薫の攻撃!(命中率95%/EXスキル発動率27%) 三苫薫、EXスキル「ゴラッソ」発動!!! 三苫薫 「これでトドメだ!(EXスキル「ゴラッソ」発動)」 花岡ユズに22のダメージをあたえた!! 残り体力( 才羽モモイ 7 , エンゼルフィッシュ 6 , 花岡ユズ -11 , 三苫薫 2 ) 花岡ユズのLIFEは0になった! 花岡ユズは泣きじゃぐり、井之原小星が乗っているヘリの梯で退却した・・・ 花岡ユズ 「ひぃ、ごめんなさい......(井之原小星が乗っているヘリの梯で退却)」 エンゼルフィッシュの攻撃!(命中率62%/会心率20%) エンゼルフィッシュ 「くらえ、エンゼルフィッシュ流星拳!!」 三苫薫に3のダメージをあたえた!! 残り体力( 才羽モモイ 7 , エンゼルフィッシュ 6 , 三苫薫 -1 ) 三苫薫のLIFEは0になった! 三苫薫はやられた・・・ 三苫薫 「やられたか......くそっ!(戦意を喪失)」 才羽モモイの攻撃!(命中率63%/EXスキル発動率22%) 才羽モモイ、痛烈な一撃!!! 才羽モモイ 「早く終わらせてかーえろ!(「ユニーク・アイディア」で敵キャラに攻撃)」 エンゼルフィッシュに7のダメージをあたえた!! エンゼルフィッシュの防御 が27ダウンした!! 残り体力( 才羽モモイ 7 , エンゼルフィッシュ -1 ) エンゼルフィッシュのLIFEは0になった! エンゼルフィッシュはやられた・・・ エンゼルフィッシュ 「お、おそるべきヤツよ才羽モモイ・・・」 勝ち残ったのは才羽モモイです! 才羽モモイがタイトルを初防衛しました! 才羽モモイ 「クリア!次のステージへ!これくらいなら難易度はイージーって感じだね!」 ま さ か の 防 衛 の お ま も り セ ル フ 発 動 これによって...... D-BR杯(魔理野) ■D-BR杯は、通常のバトルで規定勝利数以上したキャラだけが参加できる、 強者だけが集うバトルです。 ■通常のバトルでLIFEが0になるとキャラは登録抹消されますが、 このときトータル5勝以上していると、D-BR杯参加キャラリストに登録されます。 ■参加リストに4キャラ登録されるとD-BR杯が行われます。 ここで勝利するとD-BR杯優勝キャラとして記録されます。 また、次のD-BR杯にも引き続き参加することができます。 ■現在のD-BR杯チャンピオン キャラ名 作者 TYPE 登録日 保登心愛 D-BR杯1回防衛!←注目 gcus 守備重視 2023/01/31 01 12 ■次回のD-BR杯参加キャラリスト キャラ名 作者 TYPE 登録日 保登心愛 gcus 守備重視 2023/01/31 01 12 天々座理世 gcas 守備重視 2023/01/31 15 04 井之原小星 Donald-2nd-R 速攻重視 2023/01/31 16 30 果たして、あなたのキャラは通常バトルで規定勝利数を勝ち抜き、 強豪ひしめくD-BR杯で見事優勝することができるでしょうか? C-BR杯(カオスバトルロイヤル) ■C-BR杯は、通常のバトルで規定勝利数以上したキャラだけが参加できる、 強者だけが集うバトルです。 ■通常のバトルでLIFEが0になるとキャラは登録抹消されますが、 このときトータル5勝以上していると、C-BR杯参加キャラリストに登録されます。 ■参加リストに4キャラ登録されるとC-BR杯が行われます。 ここで勝利するとC-BR杯優勝キャラとして記録されます。 また、次のC-BR杯にも引き続き参加することができます。 ■現在のC-BR杯チャンピオン キャラ名 作者 TYPE 登録日 ハリセンボン C-BR杯1回防衛!←注目 海の生物 スピード 2023/01/31 19 08 ■次回のC-BR杯参加キャラリスト キャラ名 作者 TYPE 登録日 ハリセンボン 海の生物 スピード 2023/01/31 19 08 黒衣の戦士 ブロちよ 堅守高速 2023/01/31 21 05 生塩ノア Donald-2nd-R 堅守高速 2023/01/31 22 19 果たして、あなたのキャラは通常バトルで規定勝利数を勝ち抜き、 強豪ひしめくC-BR杯で見事優勝することができるでしょうか? D-BR杯 ■D-BR杯は、通常のバトルで規定勝利数以上したキャラだけが参加できる、 強者だけが集うバトルです。 ■通常のバトルでLIFEが0になるとキャラは登録抹消されますが、 このときトータル5勝以上していると、D-BR杯参加キャラリストに登録されます。 ■参加リストに4キャラ登録されるとD-BR杯が行われます。 ここで勝利するとD-BR杯優勝キャラとして記録されます。 また、次のD-BR杯にも引き続き参加することができます。 ■現在のD-BR杯チャンピオン キャラ名 作者 TYPE 登録日 才羽モモイ D-BR杯1回防衛!←注目 Donald-2nd-R 攻防強化 2023/01/30 17 38 ■次回のD-BR杯参加キャラリスト キャラ名 作者 TYPE 登録日 才羽モモイ Donald-2nd-R 攻防強化 2023/01/30 17 38 伊藤 ito 速攻重視 2023/02/01 05 04 大泉 どうでしょう 堅守高速 2023/02/01 05 16 果たして、あなたのキャラは通常バトルで規定勝利数を勝ち抜き、 強豪ひしめくD-BR杯で見事優勝することができるでしょうか? 現在のチャンピオンが魔理野も直轄もカオスバトロイもV2取ってる人になりましたwww 待機キャラ3人というおまけ付ですwwwww モモイ、自重しようよな! by.Donald-2nd-R(才羽モモイと花岡ユズの人) んで。 2023年02月01日18時35分のバトル キャラ名 作者 体力 TYPE LIFE 勝利数 才羽モモイ Donald-2nd-R 20 攻防強化 1 2 伊藤 ito 5 速攻重視 1 0 大泉 どうでしょう 10 堅守高速 1 0 天童アリス Donald-2nd-R 20 スピード 1 0 第279回D-BR杯がスタートです! 現在才羽モモイがタイトルを1回防衛しています! 挑戦者がタイトルを奪取するのか、チャンピオンが防衛記録を伸ばすのか!? 伊藤の攻撃!(命中率90%/会心率5%) 伊藤 「ディフェンスあめーよ 天童アリス」 天童アリスに19のダメージをあたえた!! 天童アリス 「機体に異常発生...。システムリセット...。」 残り体力( 才羽モモイ 20 , 伊藤 5 , 大泉 10 , 天童アリス 1 ) 大泉の攻撃!(命中率91%/会心率5%) 大泉 「なにが出るかな♪なにが出るかな♪それはサイコロまかせよ♪」 伊藤に7のダメージをあたえた!! 残り体力( 才羽モモイ 20 , 伊藤 -2 , 大泉 10 , 天童アリス 1 ) 伊藤のLIFEは0になった! 伊藤はやられた・・・ 伊藤 「大泉先生、バスケがしたいです・・・」 天童アリスの攻撃!(命中率95%/EXスキル発動率12%) 天童アリス 「光よ......!(「光の剣:スーパーノヴァ」で大泉に攻撃)」 大泉に2のダメージをあたえた!! 大泉 「それも魅力!」 残り体力( 才羽モモイ 20 , 大泉 8 , 天童アリス 1 ) 才羽モモイの攻撃!(命中率18%/EXスキル発動率5%) 才羽モモイ 「早く終わらせてかーえろ!(「ユニーク・アイディア」で敵キャラに攻撃)」 大泉に13のダメージをあたえた!! 残り体力( 才羽モモイ 20 , 大泉 -5 , 天童アリス 1 ) 大泉のLIFEは0になった! 大泉はやられた・・・ 大泉 「UKに、ゆ~け~!!」 ※さて後は天童アリスが勝てばいいのですが・・・ 天童アリスの攻撃!(命中率95%/EXスキル発動率20%) 天童アリス、連続攻撃!!! 天童アリス 「光よ......!(「光の剣:スーパーノヴァ」で才羽モモイに攻撃)」 才羽モモイに1のダメージをあたえた!! 才羽モモイに1のダメージをあたえた!! 才羽モモイ 「許せない......!」 残り体力( 才羽モモイ 18 , 天童アリス 1 ) 才羽モモイの攻撃!(命中率10%/EXスキル発動率6%) 才羽モモイ 「早く終わらせてかーえろ!(「ユニーク・アイディア」で敵キャラに攻撃)」 天童アリスは素早くかわした。 天童アリス 「小星、指示を!」 残り体力( 才羽モモイ 18 , 天童アリス 1 ) 天童アリスの攻撃!(命中率95%/EXスキル発動率28%) 天童アリス 「光よ......!(「光の剣:スーパーノヴァ」で才羽モモイに攻撃)」 才羽モモイに2のダメージをあたえた!! 才羽モモイ 「許せない......!」 残り体力( 才羽モモイ 16 , 天童アリス 1 ) 才羽モモイの攻撃!(命中率12%/EXスキル発動率8%) 才羽モモイ 「早く終わらせてかーえろ!(「ユニーク・アイディア」で敵キャラに攻撃)」 天童アリスに20のダメージをあたえた!! 残り体力( 才羽モモイ 16 , 天童アリス -19 ) 天童アリスのLIFEは0になった! 天童アリスはやられた・・・ 天童アリス 「システム、停止......。(レールガンの上で寝て、ヘリの梯で退却)」 勝ち残ったのは才羽モモイです! 才羽モモイが、なんと2度目のタイトル防衛に成功しました! 才羽モモイ 「クリア!次のステージへ!これくらいなら難易度はイージーって感じだね!」 な ん と 才羽モモイV 3 12%当ててどうすんねん!!!!! どんだけ強いんねん才羽モモイ!!!!! by.Donald-2nd-R(才羽モモイと天童アリスの人)
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#blognavi 今日は急遽町田に行ってどんちゃんとゆず爺さんとガチって来ました。 どんちゃんとは時間の都合上ほとんどできませんでしたが(全部俺の負けですよ~w)ゆず爺さんとはこれまでにないくらいにガチりました!!………サブでwww まあ大会前日でしょ…というのはおいといてかなりサブをやりこみました^^ 今日気づいたのはゆず爺さんはキシマも使える!! 普通に強かったです。 俺もキシマと青子を使えるようになりたいです… あと帰り際にゆず爺さんと11戦ガチ勃発。 結果は8-3で勝ち越しました。 かなり身内読み対決になりましたが…どちらかが転ぶか壁際運ぶかっていう極端な試合で面白かったです^^ で、ちょっと恐ろしいことが発覚したのですが…昇り中段ができなくなりました!! これはレン使いにとっては死活問題ですね。 明日の大会までになんとかしてリハビリしたいものです。 ということで明日はがんばりますよ^^ 今度こそ足引っ張りませんw あだ名アンケートについて 予想外にスマイリーレンが多いのは仕様ですか?w これは…かなり恥ずいですねw まあ確かに、勝っても負けても常に笑ってますがねw ということで一つ提案…「にやにやレン」とかどうでしょう?w どうもダサい俺にはスマイリーレンはかっこよすぎる気がするもので… あと今日から一応コメント受付ありにして見ます^^ カテゴリ [メルブラ] - trackback- 2006年02月12日 00 53 51 #blognavi
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第5話 子羊のように二本の角を持つ獣 粘土はすぐに崩れた。 電動ろくろを止める。軽く練り直す。叩いて回転板に押さえつける。私はまだ中心を上手く合わせられない。 回転板と粘土の中心軸が合っていないと作れない。本当に合わせるには三年かかるという。 ろくろを始動させる。一応、中心を決めた。粘土の上を平らにし、親指で穴を開ける。穴を湯飲みの口くらいに広げた。 二日目の学校の特別実習は電動ろくろで湯飲みを作る。午前中はあの人の講演だ。 壇上に立ち、あの人はただひたすら言葉を紡ぐ。 カーテンで暗くしたためか、かなりの参加者が目を閉じていた。 二日酔いのせいだけではなさそうだ。彼の低く静かな声が子守歌のように響いていた。 一同にやっと生気が戻ったのは、講演が終わり、あの人が立ち去った後である。 両手の中指と人差し指を使って筒を引き伸ばす。脇(わき)を締め、指先に神経を集中する。 湯飲みの形になってきた――と思った瞬間、崩れた。 上手くいかない。いかないからこそ、やりがいもある。 ドアの上に丸い時計が掛かっていた。文字盤に星座の十二宮がデザインされている。 午後三時。あと二時間ほどで二日目の講習も終わりだ。 なんとか湯飲みに見えるものを作るのに、もう一時間を費やした。午後四時。 少しいびつだが、私にしてはいい出来だ。 湯飲みの底に切り糸を入れる。両手の人差し指と中指で持ち上げ、さん板の上に置く。 その時だった。 ぶつかる音。あっという男の声。何かが落ちる音。「こら」という怒声。 部屋中の目が集中する。氷室鐘と蒔寺楓がストーブの近くに立ちつくしている。 男は全身を硬直させていた。少女、三枝由紀香は茫然(ぼうぜん)としている。 二人の足元にはつぶれた湯飲みが数個、散乱していた。さん板が二枚落ちている。 おそらく、完成した作品を乾燥棚へ運ぼうとし、お互いの、あるいはどちらかの不注意でぶつかってしまった。 結果、作品をさん板とともに床に落とし、湯飲みは粘土の残骸と化した。 馬面の男の口は、「こら」の形に開いたまま固まっている。顔色が赤から青に変化するさまはユーモラスでさえあった。 面白がってはいられなかった。 男が手を上げた。止める間もなく平手が飛ぶ。右頬(みぎほお)。 骨が砕けるような音がした。首が左へがくっとのけぞる。左頬。少女の顔は振り子のように揺れた。 男は由紀香を突き飛ばした。スカートが翻る。腰から床に当たった。蹴りが入る。 由紀香の腹に、一回、二回、三回、四回。少女は守るように体を丸める。男は暴れ馬になった。 相手の頭といわず背中といわずめちゃめちゃに蹴り始めた。息が荒い。顔が歪み、笑ったようになった。 おかしなものだ。私はただ見ていた。予想外の異常な行動にすぐに対応できなかった。 ガラスのコップがテーブルから落ちるのを見ている時のようだった。 スローモーションみたいにゆっくり見えるのだが、手が出ない。間に合わない。 何とかしなければ。重い腰を上げる。体に鉛がついているようだ。声さえ出ない。 男に誰かが組みつく。私より早かった。 一八〇近い長身の馬男を一六〇そこそこの騎手が乗りこなそうとしている。狂ったロデオだ。 七三分けの男の眼鏡が飛ぶ。かまわず、彼女は男を由紀香から引き離した。美綴綾子だった。 私は由紀香に駆け寄った。しゃがんで声をかける。 ――大丈夫か。彼女はふらつきながらも立ち上がった。 手の甲で口を拭(ぬぐ)う。真っ赤な血がついた。私はポケットをさぐった。 茨の杖の刺繍が入った白いハンカチが出てきた。会場でもらった物だ。由紀香にハンカチを渡す。もう一度、大丈夫か、と聞く。 由紀香は表情を変えず、しかし震える声で、 「いいんです……慣れてるから」 後ろで罵声(ばせい)が飛んでいる。 工事現場で聞くような怒鳴り声だ。 ――てめぇおとなしくしやがれキレやがってそれでも教師か。男ではない。美綴がいさめているのだ。 「それでも大人か」といいたくなるほど口汚い。 美綴も衛宮に劣らずエキセントリックな女子のようだ。 だが、私よりは行動が早かった。由紀香を守ったのは彼女である。 男はおとなしくなっている。青白い顔をし、自分が殴られたかのように自失していた。 しばらく経つと、彼女は、 「すみませんでした。私の方から謝っておきます。あの馬鹿には後で厳しく詰めておきますから」 その程度ですむのか。しかし美綴の目には説得力があった。 彼女の頭は私の鼻くらいの位置なのだが、見下されている感じがした。美綴は落ちつきはらった声で、 「三枝さんは病院へ連れていくか別室で休ませた方がいいよ」 氷室鐘が床に散らばった粘土やさん板を片付けている。 私は眼鏡を掛け、位置を修正しながら、全員に向かって、 「皆さん、たいへん失礼致しました。見苦しいものをお見せし、申しわけありませんでした。 心から謝罪致します。お気になさらず、どうか実習をお続け下さい」 気にするなといっても無理だ。かえって騒然となった。また通じていないのかもしれない。 美綴は机の上に腰掛けてほうけた顔をしている。 氷室鐘と蒔寺楓は三枝さんを優しく慰めながら部屋を出ていこうとする。私は二人を呼び止めた。 「もし、よかったら私が送りましょうか」 「そう……では、お願いしましょうか。タクシーでも呼ぼうと思ってました。助かります。でも、教室の方はいいんですか」 「世話人はもう一人いますんで」 「すみません」 「玄関で待ってて下さい」 私は学芸員室へ行った。藤村先生は机にしがみつくようにして書き物をしている。 状況を説明し、世話を任せると、あからさまに面倒くさそうな顔をした。 玄関で、二人は待っていた。結局病院へは行かず、保健室で休むことにしたという。 ベッドに三枝さんを乗せた。三枝さんは口にハンカチを当てていた。茨の杖の刺繍が入ったハンカチ。 部屋に入るまで、彼女はハンカチで口をふさいでいた。 一息つくとすぐ、三枝さんは入口に駆け込んだ。水道口で吐いているのかもしれない。 いや……違う。 茫然(ぼうぜん)と立ち尽くしている。自失し、何かに心を奪われているようだ。 背中が窓からの光で、逆光に暗く沈んでいる。窓から外を見ているのか、窓の下のテーブルを見ているのか。 彼女に近づき、視線の先をのぞきこんだ。 あの人がいる。 あの人は赤い霧が発ちこめる校庭の真ん中で、凄然と聳え立つ塔をじっと見ている。 すると、私たちに気づいたのかあの人は、遠く離れた私たちに微笑みこちらへ歩を進めた。 間もなくあの人が私たちの前に姿を見せる。 「どうしたんですか、みなさんこんな所で。まだ授業中だと思うのですが」 「実は」いいかけて止めた。私の肩越しに後ろを見ている。振り向くと三枝さんが立っていた。 ひどい顔をしている。両頬は髪に隠れて見えないが腫れ上がっているだろう。 「横になったほうがいい」 「大丈夫」 「やはり病院へ行った方がいいよ由紀香。 それとも医者を呼ぶか。お父さんとお母さんに連絡しなければいけないしさ」これは蒔寺。 「止めて。放っておいて。休みたいだけ」 「だが保護者には連絡しなければならない」 「駄目」 「しかし」 私の語調がきつくなった。あんないい方をされれば無理もない。私はなだめるように、 「まぁ落ち着いてください柳洞さん。三枝さんはたいしたことはないようです。 保護者の方はお仕事で家にいないのかもしれません。後程、私が責任を持って連絡しますので」 「……そうですか。では、お願いします」 素直に折れた。 あの人がそう言うなら、それが正しいことなのだろう。 それはここにいる私たちの共通認識であり、皆従った。 三枝さんは布団の上に横座りしたまま動かなかった。ドアを閉める。 氷室鐘と蒔寺楓はまだ部屋の中、彼女が心配なようで残って看病するのだそうだ。 私は美術室に戻って特別実習の様子を見ることにした。 あの人も同行するという。道中はお互いに一言も発しなかった。 美術室に到着すると、気が重くなった。 今回もトラブルが起きてしまった。教師と生徒のつかみ合い、生徒同士の暴行事件、平穏だ。 美術室のドアを開く。静かだった。 驚いたことに美綴がろくろを回していた。誰よりも集中している。 皆がこちらを見てワッと騒ぎ出す。 あの人が来たからだ。 私は自分のろくろに向かう。さすがにすぐに制作には移れないようだ。私はストーブの側で油を売る。 藤村先生の姿はない。役に立たない世話人だ。 その後の特別実習は静かに進行し、終了していった。 講演では、違った。異様な盛り上がりを見せたのだ。 それまでの反動のように騒ぎまくっていた。 暴行事件の話が一段落した頃、一同はますます盛り上がってきた。 混乱の度を深めたといってもいい。藤村先生が特にひどかった。 凄まじいハイテンションだ。英語交じりの日本語で爆笑の渦を巻き起こしている。 明るすぎるということは、暗すぎると同じくらいおかしなことだ。付き合っていられない。 自分の家に戻ることにした。誰にも断らずに学校を出る。無礼は承知だ。 「柳洞さん」 後ろから声をかけられた。 見るとあの人だった。私に続いて出て来たのだろう。並んで階段を歩く。 「ご気分が優れないようですが、大丈夫ですか?」 「はい。ご連絡もせず黙って帰ってしまい申し訳ありません」 「いえその事を咎めに来たわけではありません」 彼はあいまいに笑い 「柳洞さん、今夜は怖い顔してますね」 私の顔を見上げて、 「昨日と同じですよ。また事件が起こってしまった。今日は暴行。昨日はケンカ」 「あれはすごかった。殴り合いですからね。今日のもひどい。美少女虐待ショーかと思った」 「笑えないですよ、ジョークが過ぎる」 金髪の青年は素直にスミマセンと謝った。 「ま、冗談にしたくなる気持ちもわかりますがね」 部屋に入ると、布団が敷かれていた。 テレビを点け、二人で漫然と眺めた。くだらないバラエティー番組だ。仰々しい刺激に満ちている。 普段は気づかず、面白く見てしまう。愚劣さに気づかぬほど感覚が鈍磨しているのだろう。 百害あって一利なし、だがやめられない。おかしなものだ。私は眼鏡を外し、布団の上で体を横にした。 テレビから二メートルは離れている。目を痛めないためという。 ブラウン管の中で顔の歪んだコメディアンが正論を吐いている。影響力は政治家の比ではあるまい。 特に若者に対しては。匹敵するのはミュージシャンくらいのものだろう。九時になった。 兄たちの様子を見にいくことにする。あの人に断って部屋を出た。 薄暗い廊下を歩いていると、下から宴会のざわめきが、微かに聞こえてくる。 ドアをノックする。返事はない。鍵は開いている。この前と同じ。不用心だ。部屋の明かりはついていた。 僧たちは布団に入り天井を真っすぐ見上げている。気味の悪い人形みたいだ。 襖からのぞき込むようにして、 「具合はいいかい」 「大丈夫。かまわないで」 「ドアの鍵、掛けとけよ」 返事はない。静かにドアを閉め、自分の部屋に戻った。 あの人は映画番組を観ていた。『007/リビング・デイライツ』。 日本語で訳してほしい。かといって往年の『007/危機一発』などというのも困るが。 主人公はショーン・コネリーではなく、見慣れぬ俳優だが適役だ。考えずに面白く見れる。 今の私にはいい。 イギリスのアクション映画はハリウッド製と違いどこかに品格がある。 『危機一発』の邦題で公開された『ロシアより愛をこめて』などは偏愛していた。 子供の頃見た印象が今も鮮やかだ。 少年の私から見ても総じて子供っぽかった007映画の中で、珍しく大人の匂《にお》いがあった。 かなり微妙な男女の機微が描かれていた。偽りの関係しかあり得ないスパイ戦の中で浮上してくる真の関係。 少年だった私は、おそらく今よりも敏感にそれを感じ取った。 さらに冒頭とラストに出てくるヴェニスの風景がすばらしくロマンティックで、 FROM RUSSIA WITH LOVE……と歌う男の声とともに長く記憶に残った。 私はヴェニスの風景をロシアと勘違いし、ロシアってなんてすばらしいんだろう……と思っていた。 大人になってからこの映画を観直したことがある。 胸躍るアクションものから、少し退屈な名作ものに変貌していた。 こちらが変わったのだが。昔感動したものは観直すべきではない。 007が終わり、ニュースが始まった。 翌日、あの人の講演が始まった。 体育館に反響しながら漂ってくる叫び。この世の無情を。遍く怨嗟の嘆きを。 私たちは絶望と怒りに全身がわなないた。 集まった全校生徒の動きが一層激しくなり、凶暴な唸りが洩れた。 あの人のスピーチが終わり血よりも紅い両の瞳がかっと見開かれた。 灰色をした布を被せられ、がっくりと天をあおいでいる昨日暴行を働いた男の喉首から二筋の血潮が流れ、 その肌は白蝋に変わりつつあった。 絶望が憤怒と化して全身を貫き、生徒たちの叫びを館内を怒号が満ちる。 銀光が一閃し、紫の火花がほうせんかのように散って壇上を明暗が交錯した。 小さな種火が、この地を業火で焼き尽くすまで。 大地は荒れ果て、瓦礫と荒野と化す。そして彼は人々にこう宣言する。 「我は我が与えし印を持たぬものを救わぬ 死力を尽くして、あのまやかしを打ち崩し、屍をさらせ。」 刻限は近い。 二つの黒い光。 吹き荒れる白魔の奥に、ほんの一瞬、黒いコートの影が滲んで見えたような気もしたが ――すべては果てしない怨嗟と憎しみに呑み込まれていった。 漆黒の空を流れ星が飛んだ。
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『翼折れた。少し遅れそう』 「了解、返信っと」 スマホを鮮やかに使いメールを返す明智光秀。 何故彼がスマホを扱えるかは知らないが、ともかく彼はスマホが使えたのだ。 「随分と集まってきましたね」 「ああ、早くクラウザーさんを生き返らせたいんだろう。 俺達もとっとと生贄を殺さなきゃな!」 息巻く蟹座のデスマスクだが、光秀はある種の不安を覚えていた。 それは戦力の事だ。 今でこそ人海戦術、ごり押しが効くがこのままではこちらが殲滅されてしまうのではないか? 現にハラサン、キンタローといった者達に数百人殺されている。 確かに、血が流れる事はクラウザーさん蘇生に近づくことになる。しかし、その蘇生を完遂させるDMC信者が居なければ意味が無い。 (強者をスカウトすべきですかね……。 取り合えずビラ配りしつつ、街頭にクラウザーさんの曲でも流しましょうか?) 「あの……」 その時、右手にカギ爪を着けた老人がビッグサイトへと足を踏み入れた。 「私、クラウザーさんの歌に感動しまして……」 「ほう、なるほど私達と同じですね。良いですよ、共にクラウザーさんへの生贄を……何?」 光秀は老人にだけ気を取られていたが、良く見れば老人以外にも人が居た事に気付く。 「彼らは……?」 「ああ、ここに来る途中、お友達になったんですよ」 「僕はね正義の味方になりたかったんだ。一度は諦めたその夢を同志は認めてくれた。 同じ夢を見ようと共に歩んでくれる。だから僕はクラウザーさんとやらを生き返らせるのに協力するよ」 「同志のお陰でマスターとの不仲が改善しました」 「同志の話を聞くとうわぁ頑張ろうって思えるんです」 「逃げちゃ駄目だって同志は教えてくれたんです」 クラウザーさんの信者かと言われれば微妙だが決して使えないわけではない。 むしろ利用価値は大いにある。 (なるほど、人を惹く力のあるこの老人。中々使えるかもしれませんね) 「あの、それで……」 「構いませんよ。貴方は今から私達の同志です」 「ああ、良かった……! 私、これから頑張りますよぉ。 皆が幸せになれるように!」 光秀はほくそ笑む。 思わぬ掘り出し物を見つけたと。 果たして、彼が抱え込んだ爆弾はどのように機能するのか。 今はまだ誰も知らない。 【二日目・00時30分/東京都・江東区ビッグサイト】 【蟹座のデスマスク@聖闘士星矢】 【状態】健康 【装備】蟹座の黄金聖衣@聖闘士星矢 【道具】支給品一式、その他不明 【思考】基本:SATSUGAI 【明智光秀@戦国BASARA】 【状態】健康 【装備】大鎌×2 【道具】支給品一式、その他不明 【思考】基本:SATSUGAI 1:カギ爪の男を利用する 【カギ爪の男@ガン×ソード】 【状態】DMC狂信者に感動 【装備】カギ爪の義手 【道具】支給品一式、不明支給品 【思考】基本:世界を平和にする。 1:クラウザーさんに会う為にSATUGAIする 2:皆とお友達になる 【衛宮切嗣@Fate/Zero】 【状態】健康 【装備】銃 【道具】支給品一式、不明支給品 【思考】基本:同志の夢を叶える。 1:取り合えずSATSUGAIしてクラウザーさんとやらを生き返らせる 【セイバー@Fate/Zero】 【状態】健康 【装備】約束された勝利の剣 【道具】支給品一式、不明支給品 【思考】基本:同志の夢を叶える。 1:取り合えずSATSUGAIしてクラウザーさんとやらを生き返らせる 【碇シンジ@新世紀エヴァンゲリオン】 【状態】健康 【装備】エヴァ 【道具】支給品一式、不明支給品 【思考】基本:同志の夢を叶える 1:取り合えずSATSUGAIしてクラウザーさんとやらを生き返らせる 【斎藤佑樹@現実?】 【状態】健康 【装備】野球道具 【道具】支給品一式、不明支給品 【思考】基本:同志の夢を叶える 1:取り合えずSATSUGAIしてクラウザーさんとやらを生き返らせる 2:うわぁ頑張ろう 3:何で俺、野球組じゃないんだろう……
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澪「か、勝手に怒ればいいじゃないか!」 「痛いのは絶対やだ!」 梓「はぁ…そもそもそんな抵抗したって澪先輩が身動きできないことには変わりはないんですよ?」 澪「それでも梓のしたいようにはさせないぞ…」 梓「じゃあ私のテクニックで痛くならないようにします」 「それなら文句ないですよね?」 澪「とにかく誰か助けに来るまで抵抗し続けてやる」 梓「そうですか…」 「もう正面から澪先輩の陰部に突っ込んでやります!」 澪「させるか!」スカッ 梓「フェイントですよ澪先輩^^」 澪「んな…」 梓「それはそうと澪先輩…」 「今日は縞パンじゃなくてうさちゃんのパンツなんですね」プクク 澪「う…うるさい!」カァァ/// 梓「スキあり!!」 ガシッ 澪「!」 「離せ!エロチビ梓!」ジタバタ 梓「言いましたよね?私は3ヵ月前から筋トレに励んでいたと」ニヤ 澪「離してくれよ梓」バタバタ 梓「無駄ですよいくら足に力を入れても…」 「澪先輩は左利き。右足の力じゃ私の鍛え上げた左腕には勝てないですから」 「まあ左足だろうと今の私には関係ありませんが…」 澪「もう蹴らないから離して…」 「おとなしくするから離して…」 「お願いだから離してくれよ…」 梓「もうその手には乗りませんよ」 澪「…………」 梓「さあ!覚悟はいいですか澪先輩?」 「今まで散々抵抗した挙句、可愛い後輩であるはずの私に蹴りを入れたんですから…」 澪「…………」 「今の梓は可愛い後輩なんかじゃない…ただのレイプ魔だ!」 梓「そうですか…でも私だって痛いのを受けたんです」 「だから澪先輩も痛いことしましょうね^^」ツンツン 澪「やめて!触らないで!」 梓「あれぇ?なんか湿ってますね?なんででしょうか?」^^ 澪「湿ってなんかない…」/// 梓「嗚呼…ここが澪先輩の…」クニクニ 澪「くっ!」ジタバタ 梓「どうしたんですかいきなり?感じちゃいましたか?」フフフ 「あと足をバタバタさせないで下さい」 澪「もう…やめて…」 梓「さてと、、陰部を開発する前に澪先輩の太ももに挟まれましょうか…」ギュッ 澪「この…変…態…」 (どうしよう…本当に力が強過ぎる…) 梓「もう堪りません!もっと…もっと罵って下さい!」ペロ 澪「あ…あぁ…………」ゾワァ 梓「こんなにいやらしい太ももに挟まれて私は幸せです!」レローン 澪「ひぃぃぃ…………」ゾクゾク 梓「いい声で鳴きますね澪先輩」ハァハァ 澪「足に…息かけないで…くすぐったい…」 梓「こうですか?」ハァハァハァハァ 澪「やめてぇ…」ギュゥゥゥゥ 梓「いい締りです///」 梓「きっとあそこの締まりもいいんでしょうね」 「ちょっと足開かせてもらいますね」ハァハァ 澪「それだけは本当にやめて!」 梓「うさちゃんパンツがじっとりと湿ってますね」スンスン 「この蒸れた匂い…堪らないですね」 「それではこの最後の防御を突破したいと思います!」ススス 澪「梓!やめて!」 梓「おぉ…」/// 澪「見ないでぇ…」/// 梓「とうとうここまでやってきた…」 「それにしてもとってもキレイなピンク色ですね」 「さすがうさちゃんパンツの澪先輩」 澪「いっそころしてぇ…」/// 梓「恥ずかしがることないですよ!こんなにキレイなんですから…」 「まるでブラックホールに吸い込まれるかのように私は吸いこまれていきますよ」ハァ‥ハァ‥ 澪「ダメ!汚いからダメだって!」 梓「澪先輩に汚い場所なんてありませんよ」ペロ‥ 澪「ひゃうっ!」/// 梓「軽くクリちゃんを舐めただけでこれですか」 「すごい…一気に愛液が出てきましたよ澪先輩」 澪「お願い本当にやめて梓…」 「恥ずかしくてしにそう…」/// 梓「恥ずかしくてしぬことなんてありませんから安心して下さい」ジュル 「嗚呼…澪先輩の愛液おいしい…」/// 澪「や…だ…」 梓「澪先輩の愛液…もっと飲みたいです!」ペロペロ 「わぁ///舐めるたびに溢れ出てくる///」レロレロ 澪「もうやめてー!」>< 梓「止まらないですね澪先輩」ジュル 「もう逝っちゃいますか?」チュパチュパ 澪「いやああああああ//////」プシャー 梓「これが聖水…なんて神々しい…」 「これを浴びることのできた私は幸せ者です」 澪「もう…終わりだよな…?」グッタリ 梓「何言ってるんですか澪先輩!」 澪「お願い…舐めるだけで勘弁して…」 「蹴っ飛ばしたのとか抵抗したのとか謝るから…」 梓「そんなことはもういいんです」 「ただ私のおさまりがつかないんです」 澪「嘘だよな…?嘘だと言ってくれ梓…」 梓「本当ですよ澪先輩」ニコ 澪「あ、ああ…」ガクガク 梓「これだけ濡れてれば痛くないでしょうね」ニヤ 澪「ひっ…梓の…指が入ってくる…」 梓「私の指…たっぷりと味わってくださいね…」 澪「それだけは本当にやめて!早く抜いて!」 梓「まだ一本じゃないですか」フフフ 「三ヶ月間鍛えたのですごく早いですよ」 澪「や、やだ!!」 梓「逝きます!スーパーあずさ1号!」 澪「やだーーーーー!」 梓「まだ一本ですから逝かないで下さいね!」 澪「やだ!」 「やだ!」 「やだ!」 梓「澪先輩まだ次がありますよ!」 澪「やだ!」 「やだ!」 「やだ!」 梓「何がいやなんですか?」 「やっぱり一本じゃ物足りませんよね…」 澪「ちがっ…」 梓「ごめんなさい澪先輩」 「それでは二本目追加しますね」 澪「や、やだ!やだ!!」 梓「逝きます!!スーパーあずさ2号!!」 澪「やだーーーーー!!」 梓「これで満足ですか?」 澪「うぅ……」 梓「まったく…こんなに強くしめちゃって…」 澪「痛い…」 梓「え?物足りない?」 「本当にすみません澪先輩」 「じゃあ三本目追加しますね」 澪「やだ!やだ!!やだ!!!」 梓「逝きます!!!スーパーあずさ3号!!!」 澪「やだーーーーー!!!」 梓「あれ?澪先輩…?」 梓「起きてくださいよ」 澪「」 梓「澪先輩」ユサユサ 澪「」 梓「澪先輩…?」 澪「」 梓「ごめんなさい…」ポロポロ 梓「どうしよう…どうしよう…」 梓「とりあえず手足を解いてあげなきゃ…」 梓「私が悪かったんです…」ヒック 梓「調子に乗り過ぎてすみませんで…うぐっ…」 澪「本当だな?」 梓「でも今…くっ…騙しましたね…」 澪「そんなことよりも自分の状況をよく見た方がいいぞ」 梓「ちょっとなんなんですかこれは!」 「解いて下さいよ!!」 澪「痛かったなぁ…」 澪「梓に酷い目に合されたなぁ」ススス 梓「にゃっ!」 澪「ずいぶんと可愛い喘ぎ声じゃないか梓」 梓「くぅ……」 澪「おいおい梓…先輩をそんな目で見るんじゃない」 梓「何するんですか私に」 澪「何して欲しいんだ?」 梓「何もしないで下さい」 澪「じゃあこのまま解かないで私は帰るからな」 梓「ま、待ってよ澪先輩!!」 澪「待って『下さい』だろ梓」 梓「すみません…」 澪「悪い後輩にはしつけが必要だな」 「ふぅ…これも可愛い後輩のためだ」スー 梓「ああ…やめてよ澪先輩…」 澪「やめて『下さい』だ」 澪「二回目だぞ」スス 梓「はぅっ!ごめんなさい」 澪「まあやめないんだけどな」ニヤ 梓「ごめんなさい!」 梓「もうしないから許してよぉ…」 澪「ダメだ!梓の初めてをもらう」 梓「澪先輩は…それで許してくれるんですか…?」 澪「…………」 「さぁな……」 梓「んぐっ…んんーーーーっ!!」ジタバタ ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ――――――――――――――――――――――――――― おわり 戻る
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ページ:1 2 3 お題 若葉のように 開催期間 2002/05/10~2002/05/20 参加作品数 25 審査員 4人 本スレ 1の196-420 議論スレ なし 【チャンプ】 若葉のように(kanon◆0ztbXCV6) 【準チャンプ】 若葉のように 作品一覧 No. タイトル 作者 196 若葉のように - 199 若葉のように - 200-201 若葉のように Canopus 205 若葉のように - 209 若葉のように - 216 若葉のように - 235 若葉のように - 242 若葉のように 糞猫 243 若葉のように - 246 若葉のように - 247 若葉のように。 - 254 若葉のように - 255 若葉のように - 266 若葉のように YKH 267 若葉のように 撫子さん 272 若葉のように - 281 若葉のように - 286 若葉のように Kanon 297 若葉のやうに - 321 若葉のように - 325 若葉のように - 337 若葉のように - 340 若葉のように - 344 若葉のように - 360 若葉のころ - 【審査員】 YKH ◆NBQwfAco wildcat Canopus ◆j1h.j3e. 撫子審査員 ◆eEr7LE3I 【審査】 364 名前:YKH ◆NBQwfAco [] 投稿日:02/05/17 21 28 ID TeSJCurW 今回は、苦労しました。抜きん出ている作品がなかったように思ったので。 それでもなんとか僕のChamp候補を3作品ほどに絞ることができました。 ☆★YKHの推薦作品★☆ 235 267 286です。 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★ 【次点】 200 272 321 325 368 名前:wildcat[sage] 投稿日:02/05/17 22 00 ID ??? しまった、書き忘れです。私は209さんに、Champ1票です。 372 名前:wildcat[sage] 投稿日:02/05/17 22 24 ID ??? あとですね、Champの次点として、高い技術を感じた 286さんと 大人の詩を書いていただいた 340さんを、推薦させてください。 373 名前:Canopus ◆j1h.j3e. [] 投稿日:02/05/17 22 45 ID TI5ELtBp こんばんは。 私のイチ押しはまたまた違うので、何だかもめそう(笑)。 私のチャンプ候補は 243さんです。 んで、他の審査員の方々も挙げていますが、 286さん、 340さんもいいですね。 以上の三作品です。 375 名前:撫子審査員 ◆eEr7LE3I [] 投稿日:02/05/17 23 29 ID gesAkARP な~るほど。ここであたしが 286か 340を選ぶと、決まってしまう わけなんですね? でも、大丈V"!あたしはどっちも選ばないよ~☆ごめんね☆ Kanonさんのはさ、うまーいなんだけど、なんてーかさ、リアリ ティ?が乏しいんだよねー。ジジババに媚びてどーするって感じよ。 老いなきゃ詩人じゃないのかよって感じでさ~。 378 名前:撫子審査員 ◆eEr7LE3I [] 投稿日:02/05/17 23 39 ID gesAkARP とりあえず 266が、まず一つ目の候補~♪ 379 名前:撫子審査員 ◆eEr7LE3I [] 投稿日:02/05/17 23 48 ID gesAkARP ごめんなさい。 やっぱり 286Kanonさんのは、選ぶしかない。。。 改めて読み返してみたら、ジジババに媚びた詩なんかじゃない。 「自分はこうありたい」って、願いの詩なんじゃないかな。。。 そういう風に読んだら、なんか4次元空間に迷い込んだような 感じんなっちゃって、涙まで出てきちったよ。。。(照) チャンプに推します。これで決まっちったね。 まぁ、都立ちゃんに重大な責任追わせるのも悪いし、これでいい か~☆ ちなみに 340は、読み返してみてもやっぱダメダメ。 この人の周囲って、固まりすぎちゃってて、おもしろくも糞くも ないよ☆(ごめんね!)☆ 380 名前:撫子審査員 ◆eEr7LE3I [] 投稿日:02/05/17 23 51 ID gesAkARP 以上です。 と、いうわけで途中ながら今回のチャンプーは、Kanonさんに けってーい!☆おめでと~☆ 392 名前:YKH ◆NBQwfAco [] 投稿日:02/05/18 18 11 ID IRKf3bSy 携帯でチェックして「えらいことになってるぞ」と思いながら も携帯では書き込みができず、いま、やっとPCの前にたどり つきました。 ちょっと待ってください!まだ都立家政さんの審査が終わって いません! なにより、まだChampは確定していませーん! よく見てください、WildcatさんはKanonさんの作品を 「次点」とされています。 つまり、 340さんが2点、Kanonさんが3点で、まだ都立 家政さんの投票によっては、わからない状態なのです。 今は急ぐので、また後程! 394 名前:wildcat[sage] 投稿日:02/05/18 19 24 ID ??? 392 あの、グランプリは合議制として、各審査員で、ひとつだけ 特別賞みたいなのを選ぶってのは、どうでしょうか>YKHさん 396 名前:YKH ◆NBQwfAco [] 投稿日:02/05/18 21 46 ID NkG7EX+o Kanonさん、早とちりさせてしまって、すみませんでした(汗) 撫子さん 一応、私がホスト役のつもりですので、できれば重大な発表は 私からさせてもらえないでしょうか(笑) 都立家政さん、今日はいらっしゃらないのでしょうか? 明日いっぱいまでに都立家政さんの審査結果発表がなければ、 無条件にKanonさんを正式にChampとして決定したいと思います。 394 いいですね。☆ では、私から。YKH賞は、 235の(たぶん)あの方に。 402 名前:YKH ◆NBQwfAco [] 投稿日:02/05/18 22 20 ID sinqgZGq というわけで、明日いっぱいまで都立家政さんの審査結果を待ち、 それから改めてChampを決定することにさせていただきます。 ☆★都立家政さん、待ってますよ~★☆ 409 名前:wildcat[sage] 投稿日:02/05/18 23 15 ID ??? 396 あ、どもです。では、遠慮無く(笑)私も wildcat賞として、この作品を推させていただきます。 209さん 416 名前:Canopus ◆j1h.j3e. [] 投稿日:02/05/19 22 14 ID oqgMAerX 私も遅ればせながら特別賞を…。 243さんです。 417 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:02/05/19 22 19 ID ??? おまえら何やってんの?次のタイトルどーなった? 418 名前:Canopus ◆j1h.j3e. [] 投稿日:02/05/19 22 26 ID oqgMAerX 417 402を参照されたし。都立家政さん、YKHさん待ちです。 419 名前:YKH ◆NBQwfAco [] 投稿日:02/05/19 23 57 ID 8dkQrVv6 都立家政さーん、いらっしゃいませんか? 420 名前:YKH ◆NBQwfAco [] 投稿日:02/05/20 00 07 ID /0FYU5aE 今回のChampを正式決定いたします。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー ☆★Champ★☆ 286さん ☆★準Champ★☆ 340さん ☆★YKH賞★☆ 235さん ☆★Wildcat賞★☆ 209さん ☆★Canopus賞★☆ 243さん ーーーーーーーーーーーーー おめでとうございます。 作品 ■▲▼ 若葉のように 考えてみたら不思議なんだけど 俺たち、成長してるよな 生まれたとき今の何分の一だった?お前? 僕は大きくあくびをして、にじんだ涙を払う ときにおぬし、何故そんなことをしておるのじゃ? 僕は言う そりゃ、生きるためです 柔らかい水を頭からかぶって トイレにかがみこんだままいつまでも吐かない そして僕は若葉のように、死を恐れながら 延々とその場でドリブルをつく そりゃ、生き切るためです、と 196 名前:若葉のように[] 投稿日:02/05/10 21 57 ID 4dDlivBp 【コメント】 198 名前:撫子さん ◆eEr7LE3I [sage] 投稿日:02/05/10 22 30 ID ??? 196san 若さがにじみ出てるねー☆若葉だねっ!57点あげちゃおー(個人的に☆) 213 名前:都立家政 ◆EROqdMNU [sage] 投稿日:02/05/11 05 16 ID ??? 196 「若葉のように」という難しいお題に対して 「若葉のように」という言葉を実に巧みに使っている点を個人的に評価! ただ、「生きるために」というテーマを 読み手にうまく説明できれていない感じも否めないような気もします。 ■▲▼ 若葉のように 車窓に映る五月雨 灰色の海 変わる事の無い 退屈な景色 しかし 空が開かれ 世界は変わった 窓を開ければ 青色の海は広く レールの輝く そして 芽吹いたばかりの 緑の風が 私を笑わせてくれた 199 名前:名前はいらない[] 投稿日:02/05/10 22 30 ID /tmbIey+ 【コメント】 202 名前:YKH ◆NBQwfAco [] 投稿日:02/05/11 01 22 ID DIIyfhIi 199 ドラマティックですが、ダイナミズムが今ひとつではないでしょうか。 前半と後半の対比はよかったんですが、もう少し文章表現のほう を彫琢してほしいな、と思いました。 213 名前:都立家政 ◆EROqdMNU [sage] 投稿日:02/05/11 05 16 ID ??? 199 リズムは評価したいが 言葉の選び方が単調な気がし、個性、あなたという人間が詩に見えてこない。 失礼な言い方だが、そこらへんに転がっている詩という気がしてしまう。 ■▲▼ 若葉のように 薔薇色の細い雲がたなびく しののめの晴れた空は ずっとぼくに何かを問いかけていた。 木蓮の白い花 小さなイヌノフグリ 揚げヒバリの声 黎明の雨かとみまごうばかりに散っていく桜。 早春の残像が 軽い脱力感をともなって 日々の生活の中に埋没していった。 やがてぼくとともに忘れ去られる運命か。 しかし消えることはない 引きしぼった弓のように 蕩々とながれる幹の大河よりはばたく 生命の息吹き。若葉のにおい。 いつの間に ぼくは 呼吸のしかたさえ忘れてしまったのだろう。 しののめの澄んだ空に向かって いつかぼくも あの小径をわたっていこうか。 今朝その顔をほころばせたばかりの 名も知らない 若葉のように。 200-201 名前:名前はいらない[] 投稿日:02/05/11 00 28 ID P+MeuQdD 【コメント】 202 名前:YKH ◆NBQwfAco [] 投稿日:02/05/11 01 22 ID DIIyfhIi 200 ヘッセの小説みたいな感じですね。なかなか表現力あると思います。 213 名前:都立家政 ◆EROqdMNU [sage] 投稿日:02/05/11 05 16 ID ??? 200 キレイにまとまっているのかも知れないが、 ただそれだけという気もしないでもない。胸に響かない。 364 名前:YKH ◆NBQwfAco [] 投稿日:02/05/17 21 28 ID TeSJCurW 今回は、苦労しました。抜きん出ている作品がなかったように思ったので。 それでもなんとか僕のChamp候補を3作品ほどに絞ることができました。 ☆★YKHの推薦作品★☆ 235 267 286です。 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★ 【次点】 200 272 321 325 416 名前:Canopus ◆j1h.j3e. [] 投稿日:02/05/19 22 14 ID oqgMAerX ちなみに私も投稿しました。 200です。 ■▲▼ 若葉のように 結局何事も 最初だけはうまくいく 今まで生きてきて 唯一悟ったこと 要らないことを覚えるたび 物事は複雑になって ある時期を境に マイナス成長を始めるんだ だから僕らは日々 新しいことを探してゆく いつかはそれが苦痛になるけど とにかく今が楽しいように 205 名前:若葉のように[] 投稿日:02/05/11 01 27 ID 1q0Pj+nh 【コメント】 206 名前:YKH ◆NBQwfAco [sage] 投稿日:02/05/11 01 38 ID ??? 205 いつでも若葉のように、今を生きていたい。3連目1行の主語は 「僕ら」でいいのでしょうか?確かに「僕」にするよりも説得力 は生まれるとは思いますが、やや押し付けがましい感じもします。 207 名前:205 [] 投稿日:02/05/11 01 41 ID 1q0Pj+nh 206 嘘です。「僕」の間違いです 208 名前:YKH ◆NBQwfAco [sage] 投稿日:02/05/11 01 48 ID ??? 207 了解。 あまり皆に「やっぱり訂正!」とか言われちゃうと困るので、 勝手かもしれないですが、10分以内の訂正は受け付ける、と いうことにしましょう。次回にはこれもルールに書き加えてお きますね。 213 名前:都立家政 ◆EROqdMNU [sage] 投稿日:02/05/11 05 16 ID ??? 205 理解できないけれど、何かがある気がして個人的に興味がある。 その価値観を打ち破ったら面白いものが出来るのかもしれないし 或いはオレの世界に対する認識不足なのかもしれません。 240 名前:wildcat[] 投稿日:02/05/12 13 57 ID 3rorjlup 205 そのマイナス成長の間になした行動こそ、 次の成長を促す肥料になるんですけどね。 もう一歩踏込んで欲しかったと思いました。 ■▲▼ 若葉のように 若葉のような人が好き そう言い放つあなたは まるで食虫花のようで 放つ香りにも眩暈を覚える いつもベットの横にある 植木鉢に生えている植物は 嫌味のようにコロコロ変わる 前のはどうしたか聞いても わかるでしょ? と言い、蔦を絡ませてくる 葉を滑らかにつたう雫は 白い肌に浮かぶ汗とかさなり 揺れてつられて落ちた それに映るあなたの姿は ひどく現実味を失い崩れていき それに映る僕の姿は もがき苦しんでいるようだった 若く鮮やかな深緑は いつしか咲き誇る 真っ赤な花の為にあると 含み笑いと共に 209 名前:若葉のように[sage] 投稿日:02/05/11 01 57 ID ??? 【コメント】 214 名前:都立家政 ◆EROqdMNU [sage] 投稿日:02/05/11 05 20 ID ??? 209 「若葉のように」というお題に苦しんだ様子が つたわってくる感じがします。 「若葉のような人が好き」という人間にもリアリティーが感じられない。 ただ、リズムは美しい。他の作品で恋愛が絡まらないものを見てみたいです。 240 名前:wildcat[] 投稿日:02/05/12 13 57 ID 3rorjlup 209 これ、いいですね。「わかるでしょ? と言い、 蔦を絡ませてくる」。ちょっとぞくっと来ました。 295 名前:209[sage] 投稿日:02/05/14 20 10 ID ??? 都立家政さん wildcatさん 批評ありがとうございました。 もっと精進します。 367 名前:wildcat[sage] 投稿日:02/05/17 21 57 ID ??? 209 しずかに成長する(笑)部屋でお会いした、鳥の名前を 冠した方ではないかと、思ったんですけど、違います かね( ̄ー ̄;すでに、ひとりはずしてるし、自信なしっ 368 名前:wildcat[sage] 投稿日:02/05/17 22 00 ID ??? しまった、書き忘れです。私は209さんに、Champ1票です。 409 名前:wildcat[sage] 投稿日:02/05/18 23 15 ID ??? 396 あ、どもです。では、遠慮無く(笑)私も wildcat賞として、この作品を推させていただきます。 209さん 最初にタイトルをそのまま持ってきてしまったのは、 やや陳腐とのそしりは免れないでしょう。ただ、それは 読み進むにつれて、とても意味のあるフレーズであった ことに気づかされます(後述します)。 さらに、lこの”あなた”の存在感。 わかるでしょ? と言い、蔦を絡ませてくる 寸評でも書きましたが、この部分は本当にぞくっときました。 また、雫に映った”あなた”を、非現実的と見るのも、自分が 苦しんでいるように見えるのも、その命のはかなさを知っている から故と、私は捉えました。 そうすると、最初の1行。どうして、”あなた”が若葉のような 人が好きと言ったのか、その理由が見えて来ます。 この”あなた”は病の床にあるのでしょう。それを見舞った 作者は、その命がはかないことを知っている。 若く鮮やかな深緑は いつしか咲き誇る 真っ赤な花の為にあると 含み笑いと共に 若葉には、存在意義がある。でも、作者と”あなた” にはどんな意義があるのか、そこで苦悶する心がよく 現れているように感じました。とても、完成度の高い 作品です。これからも、期待してます。 420 名前:YKH ◆NBQwfAco [] 投稿日:02/05/20 00 07 ID /0FYU5aE 今回のChampを正式決定いたします。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー ☆★Champ★☆ 286さん ☆★準Champ★☆ 340さん ☆★YKH賞★☆ 235さん ☆★Wildcat賞★☆ 209さん ☆★Canopus賞★☆ 243さん ーーーーーーーーーーーーー おめでとうございます。 ■▲▼ 若葉のように からだ中を ぴしん ぴしん そしてからだ中が づっ づっ づっ からだ中を ぴちん ぴちん そしてからだ中が ぐっ ぐっ からだ中を びきん びきん そしてからだ中が ずっ 216 名前:若葉のように[7] 投稿日:02/05/11 06 07 ID ??? 【コメント】 217 名前:7th ◆3tOzzj2k [sage] 投稿日:02/05/11 06 36 ID ??? 216 横から 支持 いい すごい 成長期はこう なんか知らないけれど勝手に体が成長して いく。心の成長も 音を立てるように伸びる時期がある。 なんか気持ちいい濁音。 これ僕的にチャンプ! 218 名前:都立家政 ◆EROqdMNU [sage] 投稿日:02/05/11 07 16 ID ??? 216 若葉を体感させてくれるような表現方法。 お題を苦としていない表現者としての力量。好きです。 240 名前:wildcat[] 投稿日:02/05/12 13 57 ID 3rorjlup 216 私には、さっぱりわかりません。その擬音が 自分の鼓動だとして、言いたかったのは、それ だけなのでしょうか? 378 名前:撫子審査員 ◆eEr7LE3I [] 投稿日:02/05/17 23 39 ID gesAkARP 216は、惜しいなー。こんな誰でも書ける形になってなかったら、 選んだんだけどなー。というわけで、外し。 ■▲▼ 若葉のように 難産で死んだミーコのお墓から 白粉花の若芽 夏へ向かって 若葉のように元気よく 子猫たちが育つ 235 名前:若葉のように[] 投稿日:02/05/11 22 35 ID b1aBTVY4 【コメント】 236 名前:Canopus ◆j1h.j3e. [] 投稿日:02/05/12 01 25 ID yN5v2Zi1 235 オシロイバナは秋の花なので「若芽」なんですね。簡潔ながら生命の 円環を過不足なくうたっていて、好感を持ちました。 238 名前:都立家政 ◆EROqdMNU [] 投稿日:02/05/12 01 35 ID oauN87TR このお題の場合、 力量が問われるのは、 どれだけ「若葉のように」という使い古されたフレーズを 違う観点から詩にいかすが焦点になると思います。 235 さんはそれを巧みに乗り切って美しい形に仕上げています。 言葉も柔らかで読みやすく、個人的に好みです。 240 名前:wildcat[] 投稿日:02/05/12 13 57 ID 3rorjlup 235 若葉から世代交代というキーワードを導き出した 点では、うまいと思いました。ただ、それだけに とどまってしまった感もありますね。 364 名前:YKH ◆NBQwfAco [] 投稿日:02/05/17 21 28 ID TeSJCurW 今回は、苦労しました。抜きん出ている作品がなかったように思ったので。 それでもなんとか僕のChamp候補を3作品ほどに絞ることができました。 ☆★YKHの推薦作品★☆ 235 267 286です。 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★ 【次点】 200 272 321 325 365 名前:YKH ◆NBQwfAco [sage] 投稿日:02/05/17 21 40 ID ??? 235 たぶんあの方の作品でしょう(笑)どうも僕は、この方の作品に 弱いようです。一行目で死をまず示し、新たな生の芽吹きがすぐ に始まる。そして二行目では、空間が開けたかのように元気よく 子猫たちが走り出す。それはまるで一行目に戻って行かないよう な若々しさで、まさに「若葉のように」だと思いました。時が永 遠に戻って来ないような解放感のなかに「夏へむかって」と限定 された言葉を使ったのも、好感をもちました。 378 名前:撫子審査員 ◆eEr7LE3I [] 投稿日:02/05/17 23 39 ID gesAkARP 235は、可愛いんだけど、それだけ~☆ 394 名前:wildcat[sage] 投稿日:02/05/18 19 24 ID ??? 392 あの、グランプリは合議制として、各審査員で、ひとつだけ 特別賞みたいなのを選ぶってのは、どうでしょうか YKHさん 396 名前:YKH ◆NBQwfAco [] 投稿日:02/05/18 21 46 ID NkG7EX+o 394 いいですね。☆ では、私から。YKH賞は、 235の(たぶん)あの方に。 420 名前:YKH ◆NBQwfAco [] 投稿日:02/05/20 00 07 ID /0FYU5aE 今回のChampを正式決定いたします。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー ☆★Champ★☆ 286さん ☆★準Champ★☆ 340さん ☆★YKH賞★☆ 235さん ☆★Wildcat賞★☆ 209さん ☆★Canopus賞★☆ 243さん ーーーーーーーーーーーーー おめでとうございます。 ■▲▼ 若葉のように 光の粒子にその身を浸し 柔らかな春風に踊る まだ小さな若葉のように 冷たい雪解けの雫にその身をさらし 凛とした朝に空を向く 少し尖った若葉のように 冷たい木陰で春を迎え それでも暖かな陽だまりに憧れてその手を伸ばす 細く頼りない若葉のように やわらかいその身を小さな命達にささげ いびつに歪んでも両手いっぱいに光を握り締める 赤ん坊の手に似た若葉のように そんな、 そんなちいさな若葉たちのように、と 心の底で眠るいつかの「はる」を重ねて 窓の向こうに広がる ちいさな若葉たちを だから春は ただぼんやりと眺めていたいのです 242 名前:糞猫[] 投稿日:02/05/12 14 30 ID VMpKxk0+ 【コメント】 244 名前:若葉のように[age] 投稿日:02/05/12 14 40 ID ??? 242 あの、、過去レスにあった通りコテハン名のある詩は評価されません。 名前欄に「お題(現在、若葉のように)」を入れて、投稿です。 再度推敲をお願い致します。 245 名前:糞猫[sage] 投稿日:02/05/12 14 47 ID ??? 244 はっ! すいません!以後きをつけます 249 名前:YKH ◆NBQwfAco [sage] 投稿日:02/05/12 22 45 ID ??? 242 糞猫さん やっちゃいましたね(笑) ルールに則って、その投稿は無効!とすべきところなんですが、 新ルールを書いた 190へのリンクを長らく案内していなかった ので、こちらの落ち度でもあります。ということで、特別に今 回は評価の対象として認めますね。 250 名前:YKH ◆NBQwfAco [] 投稿日:02/05/12 22 57 ID 9Y+1vWqT 242 構成はいいと思います。だんだんと成長している若葉の姿が見え るようですね。最後の二行もいい感じです。ただ全体的に見ると 破綻しているように思うな。若葉「のように」に苦しんだかな? 252 名前:都立家政 ◆EROqdMNU [] 投稿日:02/05/12 23 34 ID ZYJXxAvk 242 最後の二行に温かみを感じる。が、あとは少し読んでいて退屈になる。辛口ごめん。 ページ:1 2 3 ページ先頭へ トップページ
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天使の羽の白さのように ◆auiI.USnCE ――――その涙を、私も流す事ができるのだろうか。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「ふぅ……こんな所でしょうか」 日が落ち始めた時間に、ベナウィは広い病院のロビーにて腰を落ち着かせていた。 六階建てにも及ぶこの病院は二人で探索するには、大分時間がかかってしまった。 誰か自分達以外にも訪れてる人が居る事を少しは期待をしていたのが、その期待も外れてしまっている。 思わず溜息が出てしまうが、ベナウィにとって収穫は無い訳ではなかった。 一つ目は此処まで発展した医療施設がこの島にある事。 二つ目はトゥスクルには存在しないような道具を沢山見つけられた事。 そして、三つ目は…… 「あ、あの………………ベナウィさん」 くいくいっと着物の裾を引っ張る短い間に慣れた感触。 聞き取るのも大変な程の小さな声。 振り返って確認するまでもない陰日向のような少女、長谷部彩だった。 3つ目の収穫と言えば、この同行する少女が少しぐらい自分に慣れた事ぐらいだろうか。 「ああ、纏め終わりましたか」 頼りげ無さそうに微笑む彩の手に、一つの手提げ袋がある。 其処には絆創膏や消毒液、包帯などなどの救急セットが入っていた。 ベナウィの知識では解らないので、彩に纏めて貰ったのだ。 ベナウィは彩が集め終わった医療具を一度確認し、 「なら、行きましょ……」 出発を促そうとし、彩の表情を見て言葉を止める。 ひたいには汗が浮かんでいて、疲労の色が残っていた。 よくよく考えれば、一階から六階まで休憩無しに一通り歩いて回ったのだ。 軍人であるベナウィなら兎も角、彩はただの少女でしかない。 付け加えるなら運動とか普段する事が無さそう雰囲気すらだしている。 疲れるのも当然かもしれない。 気が回らなかったと思いながら、 「いえ、一度ここで休みましょうか」 ベナウィは彩に言葉をかける。 彩は少しびくっとして、ベナウィの顔をうかがうように、 「い、いえ……大丈夫です」 ふるふると首を横に振った。 彩にしてみれば、無理に言わせたような感じがして、何処か申し訳そうな顔をする。 ベナウィは溜息をつきながら、あえて厳しく言う。 「いえ、疲れてるのを隠される方が迷惑です。大事な時に、下手な間違いをしかねない」 「……あ……う……」 彩の表情が、どんどん青くなっていき泣きそうな顔になっていく。 そんな様子にベナウィは微笑みながら、出来るだけ優しい声色で喋る。 「だから、休みましょう? アヤも」 「…………はい」 彩はこくんと嬉しそうに笑いながら頷いて、お茶いれてきますねと小さく告げてぱたぱたと歩き出していく。 まるで小動物のようだとベナウィは思いながら、小さく微笑んだ。 やはり、あの笑顔はやすらげるものになっていると思いながら、 そして、同時に自分を縛っているという事は、あえて、隠した。 隠したかった。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 両手には温かい緑茶が入った湯のみがある。 これはアヤが入れてくれたものだ。 それを私は一口のみながら、アヤの方を見る。 アヤとの距離は何故か妙に離れている。 私は長椅子(ソファーと言うそうだ)の右端に座っていたのだが、アヤはお茶を渡すと何故か左端に座った。 そして、暫く無言のまま、二人してお茶を飲んでいた。 これが、今の妙な距離感だろうか。 まあ、そうなのでしょうね。 実際、私は弱いアヤの庇護者程度しかないかもしれない。 私自身も最初見捨てようとしたのだし。 「…………………………の」 そして、これからもそうなのかもしれない。 まあそんなものでしょう。 「………………あの」 そう思って、私はお茶を啜った。 お茶のいい香りが、随分と私をやすらげてくれた。 「あの!」 「おっと……なんでしょうか?」 どうやら、アヤに呼ばれていたらしい。 全然気付かなかった。 いけない事ですね。 元々小さい声なのですから。 ちゃんと拾ってあげなければなりません。 「……あの、ベナウィさんの国の事聞きたいです」 勇気を振り絞るように尋ねられた事はとても些細な事だった。 そういえば、彼女はトゥスクルの事は知らないのでしたか。 「そうですね……」 それから、私は私が仕える国の事を話した。 ハクオロ皇の事。 彼に統治された国はとても素晴らしい国になっている事。 そして、住んでいる民達は笑顔である事。 それは、とても幸せの象徴のような事である事。 些細な事でも、私はそれを言葉にした。 私自身が国について、話す事は滅多にないのかもしれない。 だから、少し饒舌になってしまった。 けれど、アヤはとても興味深そうに聞いてくれた。 そして、少しずつアヤが此方に近づいていた。 アヤは楽しそうに笑っていた。 「……そうですか。とても素晴らしい国なんですね」 「ええ、私も国を護る為に戦っています。それが武士の私の務めなのですから」 「……戦う?」 「ええ」 そのまま、私は国が成り立った理由を話した。 一揆がおき、戦いが起きた事。 そして、自分達も戦い守るべきものの為に戦った。 それだけではない。 国を護る為に、戦わなければならなかった事。 その為に、自分自身も戦い続けた事。 それを私は誇るように、話した。 けれども。 「……………………アヤ?」 彼女は泣いていた。 彼女の頬には、一筋の涙の跡が流れていた。 何かを耐えるように。 彼女は涙を流していた。 「…………哀しいです」 「…………哀しい?」 何が哀しいのだろうか。 私は国を護る為に戦った事を話しただけなのに。 それこそ、武士の誇りだというのに。 何が哀しいと言うの………… 「沢山の人が――――死んだのですね」 ――――ああ。 この子は、ただ、純粋に。 人の死に、涙を流している。 戦って死んだ兵士。 戦火を受けて死んだ民。 沢山の人に純粋に涙を流している。 「ええ……沢山死んでしまいました」 「……そうなのですか」 そして、彼女は、目を閉じ手を組んだ。 祈りを捧げているのだろうか。 気が着けば、彼女との距離も大分近くなっている。 散っていくもの仲間達。 沢山の人の死に、私が涙を流さなくなったのは何時の頃だっただろうか。 それすらも忘れてしまった。 あまりにも、当然のように、沢山の命が散っていく。 私は、いつの間にか涙を流す事を、忘れてしまったのだろうか。 ふと、思ってしまう。 私は家族のように過ごした仲間達。 彼らの死に泣けるのだろうか。 答えは見つかるわけがなかった。 そして、彼女は、アヤは。 とても、平和な国で育ったのだろう。 人の死がとても、とても遠い信じられないような国に。 けれど、それだけではなく。 彼女の心はとても、純粋で白いのだろう。 誰かの、誰かも解らない死に涙を流して、哀しむことが出来る。 それが同情というものでも。 純粋すぎるその想いは、とても輝いて、貴重に思える。 眩しいぐらいの、白さだった。 「ベナウィさん……」 いつの間にか、目を開けて、私の手に自分の手を重ねている。 その手の温かさがとても、心にささっている。 「ベナウィさんも……殺したのですか?」 「………………ええ」 私は静かに頷いた。 頷くしかなかった。 彼女は笑いもせず、けれども哀しみもせず、私だけを見て 「それは…………」 何か言葉を言おうとして、そこで途切れた。 何を伝えたかったのだろうか。 哀しいと伝えたかったのだろうか。 私には解る訳など無かった。 私が誰かを殺す事に何も感じなくなったのは何時だろうか? 涙を流さなくなったのは何時だろう。 哀しまなくなったのは、苦しまなくなったのは何時だろう。 もう、思い出すことができない。 それぐらい、殺すという事が、身近であった。 だから、私は救われないだろう。 でもそれが、忠義なのだから。 それが、武士なのだから。 私は、彼女の瞳を見た。 何処までも、澄んだ、儚く優しい、瞳だった。 それが、救いを与える目にも、苦しみを与える目にも、見えた。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ベナウィさんの顔が、とても近く感じた。 沢山の人を殺したといったベナウィさんの顔が、何故かとても切なく感じられた。 私には、人を殺した事なんか勿論無い。 だから、その苦しみや哀しみなんて、解らない。 けれど、私は彼がとても、弱く感じられてしまう。 何故だか、解らない。 けれども、そう思えて仕方がない。 人の死は、哀しい。 それは、あの日、父を失ったあの時から、変わらない。 苦しくて、切なくて、心が壊れそうになってしまう。 涙が溢れて仕方ない。 きっと、もしこの島で亡くなった人現れてしまうのなら……私は泣いてしまうだろう。 知らない人でも、泣いてしまうかもしれない。 知ってる人達……和樹さん達ならきっと尚更だろう。 涙が止まらなくなってしまうかもしれない。 彼は、もう、涙を流さないだろうか? 人の死に。 殺した事に。 そう思ったら、何故かとても、哀しく感じた。 ……ベナウィさんの瞳を見て思う。 彼は、貴方を必要としている人が此処にいると言った。 だから、私、思うんです。 そんな哀しい瞳をした貴方を。 私なりの方法で。 私は…… ――――貴方を護る事が出来ますか? ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ それから、私達は黙っていた。 アヤは私の隣で、静かにしていた。 これ以上、語る言葉など思いつかなかった。 私は、何か良く解らない想いが巡っている。 アヤの瞳が心に残っている。 とても、白くて、純粋な心が、その瞳が私を射抜いていた。 私は、何故、こんなに迷っているのだろう。 今更ではないか。 とっくの昔に心は決めている。 そして、骨の髄からもう、武士なのだ。 武士として生きる、それが、私の矜持。 なのに、どうしてあの瞳は私を射抜く。 あの微笑が、私を苦しめる。 私は、救われていいわけ………… 「…………ふう、何か考えているのでしょうね、私は」 そこで、変な方向に行こうとした私の思考を打ち切る。 考えては仕方ない事だ。 そう、仕方が無い事だ。 アヤ、貴方は、何を考えてその瞳を向けたのだろう? 私には解らない。 だから、 「アヤ……」 彼女に聞こうとして、気付く。 「すぅ……すぅ……」 アヤは私の肩にもたれかかる様に眠っていた。 道理で静かな訳だった。 緊張感があったのだろう。 疲れがまとめて来たのかも知れない。 私はふぅと溜息をついて外を見る。 もう、日が完全に落ちている。 そろそろ、放送が行われる時間だろう。 だから、その時間までこのまま、眠らせておこうと思った。 私は、そう思って、もう一度、彼女の横顔を見る。 ――――哀しいです。 彼女の純粋すぎる白い心が発した、あの言葉。 それが、何故か、頭の中で反芻を繰り返していた。 【時間:一日目 午後5時50分ごろ】 【場所:E-1 病院】 ベナウィ 【持ち物:フランベルジェ、水・食料一日分】 【状況:健康 彩と共に行動】 長谷部彩 【持ち物:藤巻のドス、救急セット、水・食料一日分】 【状況:健康、ベナウィと共に行動】 108 何故か、夕日が眩しいと感じたのだ。 時系列順 099 光か、闇か 084 隣人は静かに笑う 投下順 086 I know it 077 侍大将は儚き少女の為に ベナウィ 135 泣けない貴方の為に、私が出来る事 長谷部彩
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あめになりたい【登録タグ あ カナタジュン 初音ミク 曲】 作詞:カナタジュン 作曲:カナタジュン 編曲:カナタジュン 唄:初音ミク 曲紹介 雨音に溶けた後悔の歌。(マイリスコメ参照) 飛行衝動の4作目。 歌詞 (ピアプロより転載) 水溜まり ガソリンが作る虹模様 雨音に溶け込んだ 六月のリグレット たった一言が言えずにいた僕ら レイニーデイ 透明な色に染まりながら レイニーデイ 言葉を探し続けていた もう戻れないのに 今もまだ・・ 不確かな距離のまま 季節だけ重ねた 優しさも悲しくて 受け取れないから あと少し早く大人になれてたら レイニーデイ 子供のような言い訳さえ レイニーデイ 静かに耳を傾けたね 消えそうにはかない ほほ笑みで 隠した弱さも きみという ひとつの存在の前では 小さな罪だと今は分かる だから 雨になってきみの 差し出す手の熱を 感じたい コメント 綺麗な歌・・・雨音を聞きながら聞きたいと思うし、せつなくきゅんとしましたみんなに聞いてほしい曲です -- 麻里亜 (2011-06-10 05 52 56) 好きだ -- 名無しさん (2015-11-16 15 49 58) 名前 コメント
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ISO9001 ISO9001-2015 ISO9001-2015 要求事項 ISO9001システム改善 ISO9001新規認証取得支援コンサルティング ISOシステム構築への取組み-その1 ISOは経営システムの基本である 社長はISOをどのように活用できるか ISO9001用語集 精密板金加工業への適用例 プレス加工業への適用例 機械加工業への適用例 電気工事業への適用例 ソフトウェアのISO9001 | サイトマップ ここでは、ISOを新規認証取得しようと検討されている方に、「社長はISOをどのように活用できるか」を解説したいと思います。 経営ビジョン策定に活用する ISOは、顧客や従業員、企業を取り巻く利害関係者の人たちに至るまでのニーズに応えるということが基本的な理念となっています。 経営ビジョン策定にあたっては、「だれのために経営をしているのか」「何を」「なぜ」「どこで」「いつ」の5Wと「どのように」「いくらで」という2Hの「5W2H」の切り口から目的となるビジョンを整理して策定されていることでしょう。 経営者は経営ビジョン策定で最初に挙げることが多いのが「顧客満足、従業員満足、社会満足」という目的指向的な項目であり、次にくるのが「高い生産性」を求めてリーダーシップを発揮し、効率良く目的を達成するという手段に関する項目です。 「顧客志向」と「高い生産性」はISO9001の理念であリコンセプトでもあります。困ったときのISO頼みで、経営の原点に立ちかえることが必要です。ISO9001においては、トップの強いリーダーシップが求められています。トップの強い関与で方針が示され、それを受けて目標を設定することになります。トップダウン目標とボトムアップ目標との整合性をとる段階で、よく話し合うことによって目標を共有することができます。そして、 Plan→Do→Check→Actionのマネジメントサイクルを回すことになります。 ISOに飲まれるな、積極的に取り組もう 社長はたとえ小規模企業者であっても一国一城の主であるから、自分の考えを持って経営にあたっているのは当然のことです。 しかし、その自分の考えをビジュアルにしているかということになると、必ずしもそうとは言えません。だからといって決して受け身の経営をしている訳ではないですが、ビジョンよりも多く口から出てくる言葉は、従業員への不満であったりします。 何事も受け身で取り組むと、よい結果にならないのです。ISOに飲まれる前に飲むというのが鉄則となります。「良薬口に苦がし」であるかもしれませんが、自分の意志で飲むのと無理やり飲まされるのでは、その苦さも変わろうというものです。 「自分から背負った荷物は軽い」とか「頭の上に落ちた他人の荷物は痛い」とか言われるように、主体性を持つことによって、苦くなく、重くなく、痛くないものなのです。 たとえ、親会社からの命令であったにせよ、自分の意志でISO取得を決断することを期待します。やむを得ず、ISO取得をせざるを得ない状況に追い込まれたとしても、決して悲観することはありません。きっかけが他人からの押しつけであろうが、自ら自主的に取ろうと決めたにしても、やると決めたからには、何がなんでも取得するということを強く決意し、積極的に取り組むことが肝要でです。 動機からみれば、”守りのISO”もあれば、”攻めのISO”もありますが、取得すると決めたからには、たとえ押しつけられた守りのISOであっても、取ってしまえば自分の武器にしてしまうことができるということで、”攻めのISO”に転化する気構えが必要なのです。 社長はなぜ権限委譲ができないのか 創業者社長は、事業開始以来すぺて自分で会社を切り回してきたという自負心を捨て切れません。自分が憲法であり、自分が会社の法律(規則)を決めてきたという歴史があります。会社がある程度の規模になり、自分1人では社員全員に目が届かなくなり、やがて一部の業務の決定権は部下に委譲しなければならなくなるときが来ます。しかし、何をどのように委譲すればいいのか分からないということがあり得ます。得てして場当たり的なそのときの気分、都合、思惑で指示とも委譲ともつかない口頭であることが多いのではないでしょうか。 幹部や管理職は、初めのうちは戸惑いながらも何とか”委譲”に対応しようと努力します。しかし、委譲の内容がうまく伝わっていなかったりします。社長の考えていた結果にはならないと、社長は怒鳴り、そして委譲したはずの幹部を無視して直接現場に指示したり、直接外部との交渉をしてしまうといったことになったりします。 こうしたことが繰り返されると社員は、社長の言動を実体のない”異常時の委譲”と悟り、”指示待ち委譲”に徹する結果になります。そして幹部も同様に委譲のノウハウが身につかず、部下に対して社長と同じような行動をとってしまうのです。家族的経営とか協調的経営と言いながらも結果は、すべての階層で人を信用していないことになります。 社長が憲法であり、社長が法律を作っていると、部下は指示待ち人間になり、社長の決めた法律に適合しそうな行動や報告しかしないようになってしまいます。 自分の土俵ばかりで社員に接し勝負していたのでは部下は育たず、いずれ逃げていくはめになります。 社長と社員は、信頼できるパートナーで自分の強み(得意)と弱み(苦手)をはっきりと見極め、自分と社員が共有する関係が望ましいことは言うまでもありません。 戦略・方針よりも方法・戦術が先になっていませんか 中小企業の多くは、受注型企業です。大量生産・大量受注時代の経営は、生産・サービス提供システムの方法論を中心に進めていけばそれでよかったのです。消費者の顔をそれほど気にしなくとも親企業の顔さえ見ていればなんとかなったのです。 国際化、モノ離れ、規制緩和(撤廃)の進展で、自由競争、自己責任、多様化・多品化・少量化のキーワードが当たり前の時代になりました。系列化の見直しは、親離れを余儀なくされています。自社の特殊かつ得意な技術・サービスや製品で親企業と対等の競争も強いられます。今までは見なくても何とかなった最終消費者の顔をまともに見ることが必要になってくるのです。 この場面になりますと、自社の方針を明確に提示して訴えなければならなくなります。自社の”意味付け””位置付け””方向付け”が必要になってきます。 ISOには品質に関する戦略、方針管理の仕組みづくりのヒントがあります。それをベースに目標管理システムをはじめ広く社内外に関する管理システムの取組みに応用展開できるので使わないのは損です。 クレーム処理、苦情処理はまたとない顧客とのコミュニケーションの機会である 苦情が発生するのは確かに好ましい事態ではありません。しかし、その機会を利用して顧客に深い印象を与え、長期安定的なリレーションの構築に結び付けている事例も多くあります。苦情処理の迅速さ・巧拙が、取引維持・拡大か顧客喪失かの分かれ目となり得るのはまぎれもない事実です。 苦情を受け付けて適切に対応し、その機会を利用して逆に顧客とのリレーションを深めるためには、経営者が自ら進んで顧客の声を聞き、場合により陣頭指揮で迅速な解決に当たるなど、積極的に動くことが望ましいことは言うまでもありません。 企業の製品・サービスに対して不満を持っている顧客の数は、経営者が思っているより、はるかに多いと考えてよいでしょう。一説には、不満を持つ顧客のうち苦情を言うのは4%で、あとの96%は、ただ怒って二度と来ないだけであると言われています。 表面に現われる苦情よりも、潜在的な苦情の方がはるかに多いのが現実なのです。 本来、顧客はわざわざ労力をかけて苦情を申し立てるほど、その企業のことを思ってくれてはいないということです。苦情を言ってくれる顧客は貴重な存在です。企業にとって苦情の情報は、お金を払ってでも入手したい大事な情報であるはずです。 顧客に苦情を簡単に申し立てることのできる機会を提供すれば、一気に苦情の洪水が流れ込んでくるかもしれません。その上で、苦情を誠実に取り上げ解決するという姿勢を見せて、継続して実績を挙げれば、顧客はその企業を評価しロイヤルティを高めることも可能なわけです。 優れた企業はこのことに気がついて、日常業務の中で顧客が苦情を言いやすい環境を準備しています。たとえば、簡単なアンケート調査票や「お客様ご要望メモ」のような用紙の配布と回収、フリーダイヤルの苦情処理センターの設置などです。また企業側のアクションによって定期的に実施されるCS調査も、顧客に苦情申し立ての機会を提供する良い手段として、重要な位置を占めています。 顧客満足度把握の方法と顧客満足度データの活用 顧客満足度を把握する方法と顧客満足度データの活用は、経営システムを改善していくうえで非常に重要です。顧客満足(CS)経営は、何よりも事実を把握することを出発点とする経営なのであり、継続して把握し分析される客観的なCSデータが大きな意味を持っています。また、企業が顧客の声を聞く姿勢を行動で示すこと事態が、顧客志向の経営を実践していることを対外的に示す良い機会になります。 ・顧客満足度の把握は、定期的に、できるだけ客観的なデータが得られるよう工夫して実施されなければなりません。客観的なCSデータを把握し分析することは、CS経営の実践において絶対に必要なことです。 ・収集するデータの内容についても、本当に意味のある顧客二ーズの切りロや良いアイディアを提供するものなのかどうか、常に検証した方がよいでしょう。 ・データの量に関しては、多くのものが収集できればその方がベターです。あまりにも少ないサンプル数に基づいて分析を行い、改善の基礎データとするのは、統計学的にも危険があります。 ・顧客満足度を把握する調査方法は、通常のマーケティング等の調査方法と同様であり、色々な種類があり得ます。 基本的には簡単な方法で十分であり、必ずしも大規模な情報システム装備を必要としません。 具体的には、調査票への回答記入を顧客に依頼する方法(調査票の配布・回収について、調査員の直接訪問による方法、留置法、郵送法などがある)、電話インタビューを行い調査員が聞き取った回答内容を調査票に記録する方法、フォーカス・グループ・インタビューによる自由な討議を記録する方法、随時得られた CS情報をデータベースに集積する方法などが利用されます。CSの最大化を目指す以上、何よりも顧客満足度の把握方法が優れていなければなりません。 ・CSデータは、適切な方法を用いて客観的に把握され、かつ組織全体を通じて活用されることで、CS経営の実践に貢献します。データを収集しただけでは意味がありません。分析して、活用してこそ意味があるのです。 ISO9001関連するページ ISO9001システム改善コンサルティングの詳細はこちらへISO9001システム改善 ISO9001新規認証取得支援コンサルティングの詳細はこちらへISO9001新規認証取得支援コンサルティング ISOシステム構築への取組み-その1 +その2 ISOは経営システムの基本である 社長はISOをどのように活用できるか ニーズで選べる支援内容 お客様のニーズにもとづき、ISO取得や改善に必要なサービス内容、工数等を設定できます。お気軽にお問合せください。 既にシステム運用をしていて、改善したいのだが。。。といった改善のご相談もお気軽にお問合せください。 現在、ISO9001 2015年版対応の品質マニュアルの改良のための書き換えサービスを実施しております。 サービス内容はお客様との相談により対応しております。お気軽にお問合せください。 ISO事務局の運用支援・業務代行もご相談のうえサービス提供しております。お気軽にお問合せください。 御見積り・ご相談等は信頼と実績のタテックスまでお問合せください。 お問合せは、ここをクリック ↓ お問合せ