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オープニングクイズ ゲスト:戸田恵子 Q.のど自慢番組の予選で一度目に歌った曲のタイトルは? ヒント①:政令指定都市の名前が使われている 正解:ブルー・ライト・ヨコハマ 熟語問題 これから御覧頂くパズルはある熟語になります。何でしょう? 正解:満月 アナグラム これから御覧頂く文字を並べ替えると、ある「ことわざ」になります。何でしょう? タカ トラ 底で舞う たかとらそこでまう う□□ら□□□こと 正解:嘘から出たまこと(うそからでたまこと) ランキング問題 今週は「20歳~34歳の働く女性に人気の習い事」ベスト5です。第1位は何でしょう? 1. [?] 25.5% 2. ヨガ・ピラティス 18.0% 3. フィットネスクラブ 17.4% 4. 家庭料理 13.9% 5. 簿記 10.8% ヒント:2011年度から公立小学校の5・6年生に教えられている 正解:英語 映画問題 来月6日公開の『新しい靴を買わなくちゃ』、パリに暮らす女性と 旅行にやってきたカメラマンが出会い、2人が3日間を過ごす恋の物語です。 ではこの映画でプロデュースを担当し、『Love Letter』などの作品で 知られる映画監督は次の3人のうち誰でしょう?岩井俊二・犬童一心・辻仁成 正解:岩井俊二 読み上げ問題 「夕焼け小焼けの赤とんぼ」で始まる三木露風作詞の 童謡『赤とんぼ』、この曲を作曲した人は誰でしょう? 正解:山田耕筰 便りを出しても返事など連絡が全くないことを、 今の時季においしい果物の名前を用いて「何の礫(つぶて)」というでしょう? 正解:梨の礫 人気キャラクターのキティちゃんには双子の妹がいます。 その妹の名前は何でしょう? 正解:ミミィ 1955年9月30日、アメリカの俳優ジェームズ・ディーンが 亡くなっていますが、彼の主な出演映画は3作品です。 『ジャイアンツ』『理由なき反抗』ともう1つは何でしょう? 正解:エデンの東 タレントの長谷川・女優の柴田・ロンドンオリンピックに出場した 体操選手の田中、この3人に共通する名前は何でしょう? 正解:理恵 『因幡の白兎』の話で兎の傷を治すことに使われた、 池や沼などに自生する植物は何でしょう? 正解:ガマ 絶対に間違いのないものとして保証することを、 証明のために大きな判を押すことから「何を押す」というでしょう? 正解:太鼓判 福岡市が街の魅力をPRするために、このほど8番目の行政区として 仮想の「カワイイ区」を新設しましたが、その区長に任命された AKB48のメンバーは誰でしょう? 正解:篠田麻里子 標高4477メートル、スイスとイタリアの国境に位置する ピラミッド型の美しい山の名前は何でしょう? 正解:マッターホルン 少し黄みを帯びた薄い灰色のことを、象牙を意味する英語で何というでしょう? 正解:アイボリー 1分間におよそ1リットルもの血液が流れ込み、血液中の老廃物や 余分な水分の濾過や排出などの働きをする臓器は何でしょう? 正解:腎臓 「ビゼン」「タコ」「ミズ」などの種類がある海の生き物は何でしょう? 正解:クラゲ 音楽問題 まずはこちらをお聴きください。 ♪「ずっと前からキミが好きでした」… 4枚目のアルバムをリリースし来月から初のアリーナツアーを開始、 着信メロディなどのダウンロード数があわせて2500万回を超えた 「ケータイ世代の歌姫」とも呼ばれるこの歌手は誰でしょう? 正解:西野カナ ※曲名は『GO FOR IT!!』 隠し絵問題 ある「キャラクター」が隠されています。何でしょう? 正解:リラックマ 読み上げ問題 「早泣き少女」としてバラエティー番組に出演し、ツイッターでのコメントも 話題となっている、「はるかぜちゃん」という愛称の子役タレントは誰でしょう? 正解:春名風花(はるなふうか) 香港特別行政区は1997年の返還までイギリスの領土でした。 ではマカオ特別行政区は1999年の返還まで何という国の領土だったでしょう? 正解:ポルトガル 1982年から放送された特撮ヒーローの番組を映画化した作品が 10月20日に公開されます。宇宙犯罪組織から地球を守るために 奮闘する、主人公の宇宙刑事の名前は何でしょう? 正解:ギャバン テレビやファッション雑誌などで人気の次の男性メイクアップ アーティストのうち、姓名の名をひらがなで表記するのは誰でしょう? 小椋けんいち・本田ひかる・嶋田ちあき 正解:嶋田ちあき ※小椋ケンイチ・本田ヒカル アタックチャンス JIS・日本工業規格の規定で、家庭用の電気洗濯機の 洗濯容量を表す単位は何でしょう? 正解:kg(キログラム) 1966年9月30日、アフリカ大陸のある国がイギリスから 独立しています。南アフリカ・ジンバブエ・ナミビア・ザンビアと 国境を接し、首都はハボロネといえば何という国でしょう? 正解:ボツワナ 最近アクセサリーやTシャツなどでひげをモチーフにした デザインが人気ですが、左右の両端がはね上がった八の字型の 口ひげを、ドイツの皇帝の称号を用いて「何ひげ」というでしょう? 正解:カイゼルひげ 吉川英治文学新人賞を受賞した辻村深月の小説が映画化されました。 たった一度だけ生きている人と死んだ人を再会させてくれる 案内人を松坂桃李が演じている、その映画のタイトルは何でしょう? 正解:ツナグ 3択の問題です。先月農林水産省が発表した平成23年度の日本の カロリーベースの食料自給率は、次のうち何%でしょう?39%・49%・59% 正解:39% 9月30日は中秋の名月ですが、「名月をとってくれろと泣く子かな」と詠んだ 江戸時代後期の俳人は誰でしょう? 正解:小林一茶 先月20周年メモリアルアルバム『マリアージュ』をリリースした、 『このまま君だけを奪い去りたい』などのヒット曲がある ロックバンドの名前は何でしょう? 正解:DEEN 同じ数2つを掛け合わせる2乗は平方、 では同じ数3つを掛け合わせる3乗は何というでしょう? 正解:立方 主に南北アメリカ大陸の乾燥地に広く分布し、 メキシコの国旗にも描かれている植物は何でしょう? 正解:サボテン 映像クイズ ある「国」 山 オランウータン 東洋の真珠 バドミントン 超高層ビル 世界遺産のキナバル山がそびえる[?]はさまざまなエスニック料理が 味わえる国、大自然の中に珍しい動物が生息し「東洋の真珠」と呼ばれる ペナン島があります。バドミントンの強豪国としても知られる[?]、 ペトロナスツインタワーが建つクアラルンプールは発展を続けるこの国の首都です。 正解:マレーシア 視聴者限定クイズ 地球上の全表面積に占める海の割合は約何割でしょう? ①6割 ②7割 ③8割 正解:②7割
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Top 【シェア】みんなで世界を創るスレ【クロス】 異形世界・「白狐と青年」 第46話 「落ち着く場所の行き場」 ● 研究所内へと戻った匠はキッコ、彰彦、明日名らと共に平賀の部屋で話を聞くことになった。 未だに先程までの泣きの気配を引きずっているクズハは俯きがちに匠の服の裾を引いてついてきてはいるが、何も喋らない。誰も彼女に発言を求める事は無く、ただ彼女を見守っている。 そんな皆を見ながら匠はこう思う。 ……俺も何も話しかけなくて正解、だな? 疑問形で思うのは、自分のこういう場面での感覚が当てにならないという事をこの数時間で悟ったからだ。 自分を知ってまた一歩成長した。そう前向きに考える事にして、匠は平賀に問いを投げた。 「じいさん、さっき行政区との話し合いがもたれる事になったって聞いたけど?」 キッコと明日名は既に平賀から聞いていて知っているようだったが匠は詳しい事を知らない。同じく詳細を知らない彰彦が相槌をうって、 「俺もその話を詳しく聞きたい」 「そうじゃろうな」 平賀はそう言って頷き、 「ここ数日、行政区相手に色々と根回しをしての、ようやっと行政区のお偉いさん達と話す場をセッティングする事に成功したんじゃよ」 そう言って彼は紙を一枚ずつ匠と彰彦に渡す。 「渡辺君に渡したものと同じ内容の紙じゃ。会議での議題は『異形への対応の再検討と大阪圏の今後』と題してな、参加者となる大阪圏行政区の議員連中も、今はほとんどが防備を固めた行政区内に閉じこもっておることじゃし、ここらで皆で話し合って大阪圏全体の方針を定めてしまおう、というわけじゃな」 彰彦は感心したように唸る。 「話し合いの席を設ける事ができたってだけで十分すげえよ。ところでよ、さっき翔と話してる時に聞いたんだけどさ、クズハちゃんが研究区内に居るって事はもう大々的にばらしちまったって事でいいのか?」 「うむ、クズハ君の所在をあまり長く隠しておいても得にはならんからのう。どうせ黒幕は匠君や明日名君がクズハ君を救出に行ったことから逆算して、クズハ君の居場所はほぼ掴んでおるじゃろうしな。下手に隠し続けてはその事実を利用してわしらを攻めて来かねんからのだなあ。 話し合いが終わるまでは研究区保護下の異形には手出し無用を確約させた上でバラしてしまったわい」 じゃあ、と匠が問う。 「クズハはもう追われていない、という事か?」 「ひとまず、公の戦力には。と但し書きがいくつか付く事になるがのう」 それだけでも、これまでに比べれば劇的な改善だ。匠はほっと息を吐いてクズハの背を撫でる。 「じゃあこれから警戒しなきゃならねえ敵さん――行政区の奴らのうち、怪しい奴らの裏は取れたのか?」 彰彦の言葉に平賀は難しい顔をした。 「異形排斥派、共存派問わず今の状態に違和感を感じておる者は多いようじゃが、本命の通光君はやはり尻尾を見せんのう、やり手じゃな。しかしまあ、皆が違和感を感じているというのならば攻めようはある。彰彦が持ってきてくれた情報から根回しをして、話し合いの場では通光君を差していこうと思っておるんじゃよ」 「俺の持ってきた情報……?」 「うむ、行方不明者の情報じゃ。調べてみたら結構これが使えそうでな」 そう楽しそうに笑む平賀に、キッコが確認するように言う。 「とは言ってもこれで平賀も追いつめられてきてはいよう? 状況確認をするのなら、不利な部分も説明しておいた方がよかろう」 「不利な点……?」 平賀は「こりゃ一本取られたのう」とおどけた。その上で彼は一つため息をついて、 「そうじゃのう――わしらは今回の件、最初から異形を匿ったり保護するなりをして、ただでさえ大阪圏の主流から反した動きを取っておる。異形の手によるとされる事件もまた多発しておる中でその態度を固持しておるせいで、けっこう反感も集めておってのう、以前から少しずつわしの大阪圏内での発言力が低下してきてはいたんじゃな。 それらの積み重ねの結果として、今回の話し合いの席をセットするのにも時間がかかったわけなんじゃが――そうじゃの。今回の話し合いで事態の進展が望めなければ、研究区はわしごと潰されてしまうかもしれんのう。少なくとも大阪圏内に居場所は無くなってしまうじゃろうな」 平賀の進退がかかった重大な事だ。驚き半分、心配半分で息を詰め、匠は平賀に問う。 「大丈夫なのか?」 「いざとなれば安倍君辺りに皆の保護を頼むとするわい。それに、先程も言ったが異形排斥派も共存派も、現状に違和感を感じておるのでな、それゆえにこの話し合いの席も設けられたのじゃからの。ならばその違和感を加速させてしまえば、少なくとも共存派は取り込めよう」 平賀は口もとの円弧の笑みを深く刻んだ。 「そんな感じで、まあ土壇場じゃが、行政区のお偉方を味方に引き入れるチャンスでもあるわけじゃな」 言う程簡単なものでもないだろうと思いつつ、匠はそうか、と頷く。今更心配してもしかたの無い事だ。そう割り切った上で、紙面を確認して、 「会議は三日後だな」 「それまでは久しぶりに休憩タイムじゃな」 平賀は深呼吸して伸びをする。あくびまで一つ入れたところで周りを見回した。 「わしの方は根回しに走るからもうちとがんばるが、皆は疲れていよう? 特にクズハ君は起きたばかりじゃ。もう今日は休んでしまうとええ」 そう平賀に言われたクズハの顔は、少し集中力を欠いてぼっとしているように見える。彼女にとっても匠にとっても変化が激しい一日だった。確かに少し考えるための休息の時間も欲しい。 だから、と匠は頷き、 「わかった。それじゃあ今日はもう休ませてもらうよ、じいさん」 そう言って、クズハの背を叩いて退室を促す。 クズハは黙って匠に付いて来た。 ● 部屋に戻る途中でクズハを部屋に連れて行く。 部屋の扉を開けると、正面に吹き飛ばされて風通しがよくなった窓が匠を出迎えた。 「あー……」 そういえばクズハに破壊されたままだったと思い出していると、クズハが小さく言ってきた。 「す、すみません」 ようやく口を開いたクズハの謝罪がいつもの調子で、匠は改めて安堵交じりにため息をついて苦笑した。 「うん、まあしょうがないよな……どこか空いてる部屋でも適当に探して――」 言っていると、クズハに服の袖を強く引かれた。 目をやると、彼女は袖に目を落としたままで、 「あの、私、匠さんの部屋で寝ちゃ、いけませんか……?」」 そう言ってクズハは、固まった匠の顔を見上げる。だって、と前置きして、 「昔は……拾ってくれた時には、一緒に寝てくれました」 「あれは記憶もなくて寂しかろうと思ってだな……」 異形であるクズハが人に敵意や警戒を必要以上に抱かないように、そして逆に向けられないように、当初は傍で見守る必要があったが、ある程度人の社会に対する知識が付いた時点で必要以上に傍に居る事もしなくなったものだ。それが彼女の為になると、保護者の立場でかつてはそう考えたのだが、 「和泉に行ってからもそうでした」 不満の色をのぞかせるクズハの口調に、匠はまた何かミスったのだろうなきっと、と半ば投げやりに思いながら返答する。 「そりゃな、師範達がクズハ用にも別で母屋に部屋を用意してくれたし、そっちの方が便利だったろ?」 クズハは頷いた。その上で、 「それでも、寂しかったです」 「だが――」 「寂しかったです」 「……」 ……どうもその言葉には弱いな。 寝るとは言っても一緒の部屋で寝て近くに匠が居る事を感じたいとか、そういう事だろう。せっかく想いが通じ合ったのだ。無碍に断る事もないと匠は首を縦に振った。 「分かった。行こうか、クズハ」 「はい!」 返事と共に、久しぶりの満面の笑みがクズハの顔に浮かんだ。 ……この表情にも勝てない。 惚れた弱みなのかもしれないと思う事にして、匠は風通しの良い部屋を後にした。 ● 日が昇るのと同時に目覚めた匠は、右脇の辺りに感じる温もりに一瞬眉を動かした。 温もりの源からは甘い匂いが漂って来ており、それに混ざって微かに、 ……獣の匂いが……。 武装隊時代の習慣か、獣の匂いは意識を素早く覚醒させてくれた。 血の生臭さを含まない獣の匂いは、人に近しいものとして感じられる。 匠は右脇の方、疲労のためにか深く寝入っているクズハに目をやった。 クズハの衣服に乱れが無い事を確認して、内心でほっと息を吐く。 ……いやいや、そりゃそうさ何もしてねえんだから。 言い訳じみた事を心に呟いた。そもそも、匠は昨夜は床で寝ようとしたのだ。しかし、 ……クズハに床では寝かせられないと言われたからなあ……。 その後、一緒に寝ようと言われた時に断り切れなかったのは、昨日からクズハに対して強い態度を取れなくなっているためだろう。 強い態度を取れなくなっている原因そのものは分かっていて、匠としては精進しなければと思うのだが、 ……どうにもクズハを拾ったばかりの時を思いだす。 その懐かしさを悪く無いと思ってしまうのは、歳をとったという事だろうか。 クズハの髪を撫でながら自分の年齢について思案していると、クズハが寝返りの動きで身を寄せてきた。 安心しきった顔で密着してくるクズハの体の感触に匠は思わず息を詰める。 ……まだ小さいが……大きくなったなぁ。 頭を擦りつけるようにしてくる彼女の拾った時よりも成長した体は、確かに女狐の影を覗かせている。若干の戸惑いとともにそれらの成長を確認した匠は、 ……いかん。 何がいけないのかは深く考えないようにして、クズハから身を離して体を起こした。 クズハの体に布団をかけ直してやり、顔を洗って着替えに手を伸ばす。 新しい服に着替えながら、今後寝床は分けようと匠は決心した。 着替え終わる頃にはクズハが起きて来た。 彼女は目元を擦りながらあくびをして、 「おはようございます……」 「ああ、おはよう」 挨拶を返すと、クズハははにかんだように笑みながら布団を抱きしめた。 「どうした?」 問うと、彼女は布団に顔を埋めて微かに眠気の尾を引く声で呟いた。 「匠さんの匂いはとても安心します」 「……そうか」 そんなに臭うだろうか、とか自分が匂いに反応するのはクズハの嗜好が移ったのだろうかと思いながら、クズハが妙に嬉しそうなので寝床を分ける話はもうしばらく後にしてから切り出すことにした。 ● クズハが着替え終わるのを待って二人で朝食を食べに食堂まで出て行くと、入口付近で先に朝食を食べていたキッコが目ざとく匠達を見つけてきた。 「匠、クズハ、起きてきたのか、疲れは抜けたかの?」 「おかげさまでな」 「はい、随分と良くなりました」 ああは言ってはいるが、クズハはまだ本調子ではないだろう。もう何日か、ゆっくりと様子を見た方がよさそうだと匠は考える。キッコも同じ事を考えていたのか、クズハに対しては「無理はせぬように」と言って、 「……ふむ?」 不意に首を傾けた。 彼女は同じように首を傾けたクズハに近寄ってその頭に顔を寄せて、鼻をひくつかせる。 「……ほう」 「あ、あの……?」 クズハが戸惑った声を上げた。キッコは顔を離して、 「匂いは付いておるが、この感じでは種は受けておらぬか」 残念の色をもって発された言葉に、クズハが顔をさっと赤らめ、匠はあきれ顔で応じた。 「あたりまえだ」 「あたりまえとは何ぞ? この香りならば同衾はしたのであろう? にもかかわらず手を出さなかったのかの?」 一瞬手を出しかけたような気もするが、それらの記憶を敢えて意識から弾きだして匠は頷いた。 「そうだ」 「なんと……!」 キッコは殊更に驚いた顔をした。 「据え膳食わぬは何とやらという言葉を知らぬのかの?」 「据え膳ってお前……」 何か言い返そうとして、咄嗟に反論の言葉が出て来なかった。匠はごまかすように咳払いを一つして、クズハの頭に手を置く。 「こういうところはほんと動物的なのな。クズハにはまだ早いだろ」 「早い……かの」 キッコはクズハへと視線を転じた。 「どうだの?」 「え……?」 話を振られたクズハは一瞬口ごもり、顔を更に紅潮させ、 「わ、私は……匠さんになら、いつでも……」 尻すぼみに消えて行く言葉で言われ、匠は天井を仰いで振り切るように頭を二、三度振った。 クズハの頭の上の手を力を込めてぐりぐり動かしながら、 「そういうのは時期を見て、ゆっくりとだな」 「うむ」 キッコがもっともらしく頷いた。煽って来るのかと思ったら、彼女は別段そういう意図もなさそうに、 「そうだの、別に焦る事もなかろう。あれほどはっきりと告白したのだしの、自然と行きつくところには行きつくだろうて」 そう言うと、身を翻してキッコは食堂へと足を進め、朝食を食べている皆に聞こえるように声を飛ばした。 「皆よ、聞いて知っている者も多かろうが、昨日、匠とクズハのつがいが成った。めでたい日ぞ。武装隊の視察も探りも気にする必要も無くなったのだ。今日は匠の奢りで食って飲むがいい!」 即座に大きな歓声が返ってきた。 「あの女狐……」 視線の先ではキッコがクズハを手招きしている。クズハがどうしたものかという表情でこちらを見てきたので促しの頷きを作った。 「行ってこい。皆クズハの事を心配していたんだしな」 「はい」 走って行くクズハの背を見送りながら、匠はまだどうにも距離感をつかみ切れていないと思う。 ……今までの距離感に甘えてきてたツケだな……。 キッコがつがいと言っていたが、実際のところ、自分とクズハはそういう関係になり切れていないのだろう。クズハが身を寄せてくるのも、自分が今の関係での確たる安心を得られていないからだと匠は考えている。 「いろいろと不足してるな……」 吐息交じりに弱音を吐いていると、肩を叩かれた。 振り返ると、そこに居たのは、 「彰彦」 「どうした、朝っぱらからため息なんかついて」 「さっきの聞いてただろ? どうやら今日は俺の奢りらしいぞ」 そう言って示す食堂はにわかに活気づいている。皆、遠慮なんて一切せずに食い散らかす気満々だろう。それは今日までこちらの都合に付き合って来てもらった皆に対する当然の礼ではあると思うが、 ……これで貸し借り無しにしてくれるって事か。 ありがたいことだ。そう思いながら彰彦に言う。 「まあ、そんなわけだから彰彦も遠慮せずに食え」 「そうだな。せっかくだから幸せを分けてもらうとするか」 食堂のクズハとこちらを見比べながら言う彰彦に匠はあのなぁ、と抗議する。 「幸せとか言うけどな、けっこう大変なんだぞ? 昨日もクズハが一緒に寝たいとか言い始めるし」 彰彦が「あーはいはい」とぞんざいに手を振った。 「本当に幸せそうだな、武装隊の世話になるか?」 彰彦の言葉のニュアンスに匠は意思の疎通がうまく出来ていない事を悟って急ぎ弁解を開始する。 「いや、ただ一緒に寝ただけで特になにもないぞ? というか、話の大事な部分はそこじゃねえ」 「じゃあどこが大事な部分なんだ?」 横目で見て来る友人に匠は頷いて、 「俺は本当にクズハを安心させてやれるようにならないといけないって事だ」 どうにもこれまでの人生、戦う事ばかりにかまけていたせいか、そういう安心や安定を戦場以外の場で意識して築くのが苦手な自覚がある。 故に、匠は反省として自身をこう評する。 「まだまだ未熟だ」 「それが分かってんなら上等だろ」 彰彦は微笑し、 「それに、クズハちゃんがわがままを言って匠を困らせたってだけで、クズハちゃんの方にもでっけえ変化があったってもんだ」 「そういえば、珍しくわがままを言ったな」 それも、他者の身を心配してのものではなく、自分自身のために言う種類のわがままだ。 「信仰気分も抜け始めてるんだろ。対等に近付いたってことだぜ、それは」 そう言って彰彦は匠の胸を小突いた。 「喜べよ、あの子の為にな。んでもってそれを肴に今日はお前の金で乾杯だ」 そう言って彰彦も食堂へと駆けて行く。一応ある程度遠慮するようにと言うだけ言っておかねばと思いながら、匠は食堂にいつの間にか設けられているお誕生日席に座らされているクズハの困ったような笑顔を見る。 それを見て心に浮かべるのは心が軽くなるような幸せの感情だ。 この幸せを続け、クズハにも同じ感情を抱いてもらう為に、今、大阪圏を巻き込みつつある不安の元凶を叩く。 そう心に思い、匠は食堂に入ろうとして、ふと立ち止まって財布の中身を確認しだした。 前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ ページ最上部へ
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岡田先生が、基本的な単語の定義は覚えとかないとダメだよと怒っていました。 <基礎理論・行政組織>法の支配と法治国家 法律による行政の原理 法律の留保 公序(民法90条) 信義則(信頼保護の原則、禁反言の原則) 平等原則 比例原則 不確定法概念の司法審査 行政庁 諮問機関と参与機関 条例制定権の範囲 法定受託事務 ほーてーじゅたくじむです <行政作用>法規命令と行政規則 委任立法の限界 白紙委任の禁止 告示 行政処分と行政行為 一般処分 許可 公企業の特許 認可 届出制 (行政処分の)公定力 (行政処分の)不可争力 (行政処分の)不可変更力 (行政処分の)付款 事実行為 公権力的事実行為 瑕疵の治癒 取り消しうる行政処分と無効な行政処分 重大かつ明白な瑕疵(重大明白説) (行政処分の)撤回 取消権の制限と撤回権の制限 覊束裁量 要件裁量と効果裁量 行政裁量の逸脱(踰越)・濫用 裁量権の消極的濫用論 裁量収縮論 逸脱濫用型審査・判断過程統制型審査・判断代置型審査 他事考慮の禁止 要考慮事項の考慮義務 行政指導 要綱行政 <行政手続>告知(理由付記)と聴聞 審査基準と処分基準 標準処理期間 不利益処分 聴聞手続と弁明手続 受理 意見公募手続 行政指導指針 <行政上の手段・制度>行政調査 間接強制調査 課徴金 行政上の秩序罰 行政代執行 強制徴収 行政罰 即時強制と直接強制 <行政争訟一般>主観訴訟と客観訴訟 概括主義と列記主義(列挙主義) 苦情処理 審査請求 公権力の行使(行政事件訴訟法、国家賠償法) 裁決 不利益変更の禁止 教示制度(行政不服審査法、行政事件訴訟法) 法律上の争訟 紛争の成熟性 <行政事件訴訟>抗告訴訟 取消訴訟 処分性 取消訴訟の排他的管轄 不服申立て前置主義 原告適格 法律上の利益と反射的利益論 訴えの利益(狭義) 取消事由の制限 原処分主義 被告適格 特定管轄裁判所 出訴期間 訴訟参加(行政庁、第三者) 違法性の承継 違法判断の基準時 釈明処分の特則 職権証拠調べ 執行不停止原則と執行停止制度 内閣総理大臣の異議 取消判決の第三者効 (取消判決の)相対的効力説と絶対的効力説 拘束力(判決の) 事情判決(と事情裁決) 無効等確認訴訟 不作為の違法確認訴訟 義務づけ訴訟(申請満足型、直接型) 差止め訴訟(抗告訴訟、民事訴訟) 仮の義務づけ・仮の差止め 法定外抗告訴訟(無名抗告訴訟) 当事者訴訟(形式的、実質的) 公法上の確認訴訟 機関訴訟 民衆訴訟 住民監査請求と住民訴訟 争点訴訟 <国家補償一般>損失補償と国家賠償 結果責任 特別の犠牲 正当な補償 完全補償説と相対補償説 <国家賠償>国の自己責任説と代位責任説 外形主義(外形標準説) 結果違法説 結果不法説と行為不法説 違法性相対説(違法性二元説)・違法性一元説 職務行為基準説 規制権限不行使の責任(不作為責任) 組織的過失 求償権 公の営造物 公物(人工公物、自然公物) 過渡的安全性 本来の用法論 供用関連瑕疵 相互保証主義
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駅名・路線名 [#Comment] 5放射2環状計画の発表[#K52] 5放射2環状計画の概要[#K52_1] 計画資料 [#u224946b] 参考動画[#m7] 駅名・路線名 脳内ソースが枯渇していますので皆様のご協力がありますと助かります。 元ネタとかも教えていただけるとうれしい 名前 コメント 5放射2環状計画の発表 総統(私も誰だかわかりません)により発表された『5放射2環状計画』 これは総統が梅郷町北部がまったく開発されていないことに腹を立てて突発的に思いついた案らしい。どうやら総統の実家は梅郷町と言うことらしい。 支社長の私にも株主の皆さんにも拒否権は無いらしい。 本編では略して5-2計画と呼ばれている 5放射2環状計画の概要 中央行政区駅を中心とした5放射〔神栖線(古泉方面・梅郷町方面)・神栖ニュータウン線(みらい台方面)・新線2線(第1梅郷新線、第2梅郷新線)〕と2環状〔第1環状線:西宮根屋〜宝塚田園〜北大倉団地〜(大倉)〜(川口)〜西宮根屋 第2環状線:?神栖市〜神栖ニュータウン〜梅郷町〜(大倉)〜(川口)〜神栖市〕で構成する都市圏鉄道ネットワークのことである。 これにより神栖行政特例区の約60%が鉄道によりカバーできるとされている。 総工費の試算は約6兆円となっている。工期は30年間を予定している。 追記:予想より工費が掛からない見通しが立ちましたんで、総工費を約6兆円→約4兆円とします 計画資料 クリックで拡大 5放射2環状計画の概略図 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (50%) サテライト #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 参考動画 第7回 支社長?いいえ社畜です。
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「鬼質時代」とは日本における妖怪たちの発生、進化、分化の流れを年代順にみたものである。ただし、妖怪たちには複数の進化系統が存在しており、ここに示されるものはあくまでも標準な目安である。 神代 Ancient era▼岩戸紀(いわとき) Iwato period ▼葦原紀(あしはらき) Ashhara period 大和代 Yamato era▼寺つつき紀(てらつつきき) Teratutuki period ▼鎮護国家紀(ちんごこっかき) Tingo-kokka period 平安代 Heian era▼霊異紀(りょういき) Ryo-iki period ▼化鳥紀(けちょうき) Kecho period 鎌倉代 Kanakura era▼前絵巻紀(ぜん-えまきき) Lower Emaki period ▼著聞紀(ちょもんき) Chomon period 足利代 Ashikaga era▼軍談紀(ぐんだんき) Gundan period ▼猿楽紀(さるがくき) Sarugaku period ▼おとぎ紀(おとぎき) Otogi period|●おとぎ世(おとぎせい) Otogian|●はなし世(はなしせい) Hanasian 徳川代 Takugaea era▼後絵巻紀(ご-えまきき) Upper Emaki period ▼明清紀(みんしんき) Ming-Qing period ▼前絵本紀(ぜん-えほんき) Lower Ehon period ▼院本紀(まるほんき) Maruhon period ▼新著聞紀(しん-ちょもんき) Upper Chomon period ▼後絵本紀(ご-えほんき) Upper Ehon period|●ももんじい世(ももんじいせい) Momonzian|●野風世(のかぜせい) Nokazean|●しゅもく世(しゅもくせい) Shumokuan 近代 Modern era▼開化紀(かいかき) Kaika period ▼圓國紀(えんこくき) En-Koku period ▼新おとぎ紀(しん-おとぎき) Upper Otogi period 現代 Contemporary▼ぬらりひょん紀(ぬらりひょんき) Nurarihyon period ▼びろーん紀(びろーんき) Biron period ▼わいら紀(わいらき) Waira period ▼口裂紀(くちさけき) Kutisake period ▼空亡紀(そらなしき) Soranasi period 鬼質用語区分単位|代|紀|世|期 細胞(細朦)|伝承細胞|画像細胞 神代 Ancient era もっとも原初にあたる区分で、時代を遡ることが出来る限界点である。 ▼岩戸紀(いわとき) Iwato period 世界が出来始めの頃から、神様たちが国造りや子作りをしてた頃。 ▼葦原紀(あしはらき) Ashhara period 大和朝廷が出来上がった頃から、宣化天皇の頃。「鬼」が見られるほか、各地で吉凶の兆しとして動物の妖怪が出た。 大和代 Yamato era ▼寺つつき紀(てらつつきき) Teratutuki period 仏教渡来、飛鳥時代の頃から、平城遷都の頃まで。推古天皇の頃、日本へやって着た曇徴などによって仏画などの絵画技術が多く伝わった。 物部守屋が死後に数千万羽の啄木鳥(きつつき)に変じて寺院を害したという話から。 ▼鎮護国家紀(ちんごこっかき) Tingo-kokka period 平城京の頃。 「神代」の記録が実際つくられたのはこの頃である。(『古事記』(712)『日本書紀』(720)) 平安代 Heian era ▼霊異紀(りょういき) Ryo-iki period 平安遷都の頃。『日本霊異記』(9c)などをはじめとした説話集など。 因果応報や地獄の裁判など、天竺や唐からの文化の輸入が多くみられる。 ▼化鳥紀(けちょうき) Kecho period 院政や源平の頃。『保元物語』(13c)、『平家物語』(13c)の中で描写されている時代。 御所の上空にあらわれた鵺(ぬえ)などの化鳥(けちょう)から。 花山天皇の頃(10c)に描かれた「めかこう」の絵(参考 『嬉遊笑覧』)があるなど、「前絵巻紀」との区別はあまり明確に出来ない。 各地方にある自然物の由来に、源平の武士や弁慶、曽我兄弟、鎌倉景政などが使われるようになった限界点はこの「化鳥紀」である。これ以前は何であったか、たどれるものもあれば、たどれぬものもある。佐渡にある弁慶のうんこが石になったという大きな石なども、弁慶以前は大太法師のようなものが由来に使われていたかも知れぬのー。 鎌倉代 Kanakura era ▼前絵巻紀(ぜん-えまきき) Lower Emaki period 『地獄草紙』(12c)や『餓鬼草紙』(12c)など、六道や縁起を中心に絵巻物がひろく描かれていた頃。 天竺などから仏画とともに流入して来た獄卒などの画像細胞を受けて、鬼が姿を持ち出すのもこの頃であるが、まだ種々様々な姿が描かれていた。 ▼著聞紀(ちょもんき) Chomon period 『古今著聞集』(13c)や『宇治拾遺物語』(13c)などをはじめとした13世紀頃の説話集など。 この時代までの鬼や天狗、狐、狸、唐猫などが確認出来る。 足利代 Ashikaga era 大いに進化が進んだ「徳川代」へのきざしを涵養した鬼質時代である。 ▼軍談紀(ぐんだんき) Gundan period 『太平記』(14c)などの軍記物語が多くしるされた頃。 ここから分化して、野菜と魚が戦う『精進魚類物語』(14c?)や鳥たちが争う『鴉鷺合戦物語』(15c?)などもつくられている。 ▼猿楽紀(さるがくき) Sarugaku period 説教、猿楽・能などが発達した頃。説教や能には幽霊が割合い多く登場している。 「軍談紀」と呼応して、花たちが戦う『花軍』、果物たちが争う『菓争』などの曲もつくられている。 ▼おとぎ紀(おとぎき) Otogi period 「徳川代」にそのまま連結している。 ●おとぎ世(おとぎせい) Otogian 絵巻物や奈良絵本など、お伽草子に類するもの。神、仏、鬼、天狗、動物、植物など多くのものが揃った頃。鬼や天狗の姿がほぼ固まった。 大江山の鬼退治を描いた『大江山絵詞』(14c)をはじめ、 付喪神や百鬼夜行の絵巻物もこのあたりに発生しており「中絵巻紀」を設ける場合、このあたりが適当な時代にあたる。 ●はなし世(はなしせい) Hanasian 昔話に留まらず、その時代の笑い話やふしぎな話を、広く語ったり集めたりした頃。 徳川代 Takugaea era 「徳川代」の各紀(絵巻紀・院本紀・絵本紀・著聞紀)は並立しており、互いに混淆をしつつ進化を進めていったと考えられている。 ▼後絵巻紀(ご-えまきき) Upper Emaki period 土佐家や狩野家によって『百鬼夜行絵巻』などが描かれていた頃。徳川代に入ってから妖怪の絵の形が増えていった。 「徳川代」に栄えたが原初は「足利代」に存在しており、江戸時代中期以後に描かれた絵巻物(松井文庫『百鬼夜行画巻』、各種来歴が不明な妖怪絵巻など)と区分するために、こちらを「中絵巻紀」に含める場合もある。 ▼明清紀(みんしんき) Ming-Qing period 明や清あるいは南蛮から輸入されたものが幅広く流入していった頃。『怪談全書』(1698)など。 『三才図会』や『山海経』など輸入されていたのがこの頃。『山海経』は17世紀後期には日本でも刊行された。 明から渡って来た『剪灯新話』などにあった妖怪(牡丹灯篭など)は、『伽婢子』(1666)や『奇異雑談集』(1687)などを通じ て日本に移された。 ▼前絵本紀(ぜん-えほんき) Lower Ehon period 仮名草子、浮世草子、好色本、赤本、黒本、軍記物語、実録本などの頃。 軍記物語では『前太平記』(1681)や『前々太平記』(1715)などがつくられ「平安代」から「足利代」にかけてのものが広められた。実録本は軍記物語と並んで講釈畑で進化をつづけ、幽霊や猫又、狒々の分布を広めていき、「院本紀」の後期や「後絵本紀」に大きく影響を与えた。 浅井了意の『かなめ石』(1662?)は地震と要石との連絡が見られる古い年代のものである。 17世紀後半からは、江戸でも赤本、黒本、好色本などが生産されるようになり、上方以外にも鬼質測定可能層が出来た。 ▼院本紀(まるほんき) Maruhon period 浄瑠璃や歌舞伎などが大いに発達した頃。 後期、幽霊たちに顔の変わるもの(累(かさね)からの進化)、足の無い物が多く出ていったが、初期には「猿楽紀」から進化した生者の仮姿をはじめ、杖突、逆様、煙中などの形が存在した。 ▼新著聞紀(しん-ちょもんき) Upper Chomon period 各地方の噂話を集めたり、詳しい地誌などが編まれはじめた頃。『諸国里人談』(1743)『新著聞集』(1749)など。 考証や西洋からの文化の輸入などの要素が加わっていった『兎園小説』(1825)などの随筆が書かれた頃を「新々著聞紀」とする場合も。 「近代」以後に確認領域が拡大していく地方の妖怪たちの伝承細胞の古い部分は、このあたりまでは正確に遡る事が可能である。 ▼後絵本紀(ご-えほんき) Upper Ehon period 青本以後の絵草紙、読本の頃。 「前絵本紀」にみられた、「豪傑に蹴散らされるだけ」や「人々をおどかすだけ」という形ではない、進化が認められるものが発生している点が「後絵本紀」の特色である。一方、これらと並行して「前絵本紀」の流れをくむ進化も続いた。 ●ももんじい世(ももんじいせい) Momonzian 『当世故事付選怪興』(1775)などの洒落本から先の頃。それまでの妖怪などに加え、言葉や人間の有様をデザインした妖怪や、妖怪の生活を描いたものなどへの進化が見られる。 鳥山石燕の『画図百鬼夜行』(1776)以下の各冊はここまでの「徳川代」の各紀のものがそれぞれ含まれている。 ●野風世(のかぜせい) Nokazean 合巻、読本などの頃。「明清紀」や「新著聞紀」などから進化したものが多く、「院本紀」の妖怪や幽霊たちも多く亜種分化をした。 『天縁奇遇』(1812)に出て来る体に大量の口が出来てしまう野風(のかぜ)から。 ●しゅもく世(しゅもくせい) Shumokuan 「野風世」と同時に分化あるいは進化をしたもの。絵草紙や豆絵(おもちゃ絵)などに広く描かれるようになった。 「ももんじい世」ころに発生し、この頃に名前が与えられ多く描かれていた撞木娘(しゅもくむすめ)から。 近代 Modern era 「徳川代」の絵巻紀・院本紀・絵本紀・著聞紀が並立した上に存在している。 ▼開化紀(かいかき) Kaika period 機関車に化けた狸や、戯文に登場する鯰公など、「徳川代」に存在した以外の西洋の文化が多く入ってきた頃。 こっくりさんは、明治16-20年ころにアメリカから流入している。(参考 宮武外骨「奇事流行物語」) ▼圓國紀(えんこくき) En-Koku period 円国紀。井上圓了によるScience(科学)、柳田國男によるFolklore(民俗学)による照らし出しが起きた頃。日本各地方の生の伝承細胞が多く観測出来るのはこの時代以後のものである。「新著聞紀」を直接受けている。 Folklore(民俗学)の発達による大幅な妖怪の流通から、「開化紀」に「圓了世」を入れこちらを「國男紀」と称する場合もある。 ▼新おとぎ紀(しん-おとぎき) Upper Otogi period 「足利代おとぎ紀」に発生したものが新たに進化したり、世界各地から輸入されたものが流入していった頃。 ノルウェーのHellig-Olav(聖オーラフ)の話が翻案されて『大工と鬼六』になったりしている。(参考 櫻井美紀「「大工と鬼六」の周辺」) 現代 Contemporary 以下の5紀は近代以後の妖怪の主流となった「圓國紀」と、その支流として存在する「新おとぎ紀」の流れと並行して進化をしている。 ▼ぬらりひょん紀(ぬらりひょんき) Nurarihyon period 江馬務、藤澤衛彦あるいは吉川観方らによる「絵巻紀」や「絵本紀」の妖怪たちの蘇生・発達がつづいた頃。 「圓國紀」からの影響か「徳川代」に発生した画像細胞のみだった妖怪が独自の進化へと進んでゆくきざしがこの紀に散見されている。 藤澤衛彦『妖怪画談全集』日本編(1929)にあるぬらりひょんの解説から。 ▼びろーん紀(びろーんき) Biron period 「ぬらりひょん紀」に発達した妖怪たちが独自の進化を果たした頃。画像細胞を主としていた妖怪たちが多く栄えた。 佐藤有文『日本妖怪図鑑』(1972)などに見られるびろーん(「徳川代」に描かれたと思われる妖怪を遺伝子組み換えしたもの)から。 ▼わいら紀(わいらき) Waira period 「圓國紀」に発達した妖怪たちを主として独自の進化を果たした頃。前2紀で発達した妖怪たちもある程度ふくまれるが、多くは伝承細胞を発達させたものが栄えた。 山田野理夫『おばけ文庫』(1976)などに見られるわいらの説話から。 ▼口裂紀(くちさけき) Kutisake period 口裂女(くちさけおんな)など「近代」までに発達して来た伝承細胞をもつもののうち、「びろーん紀」に起きた一部の過剰な怪奇進化を経たものが多く見られる頃。紫陌に唱えるところのUrban legend(都市伝説)にあたる。流言などを介して拡がる事が多いが、種類の割りに長期間にわたって栄える数は少ない。 ▼空亡紀(そらなしき) Soranasi period 近代以前に発達した妖怪たちと、現代の各紀に進化した妖怪たちが混在している中で、さらに新しい進化などが見られる。 新発生であれ、進化であれ、その様相はこれまでの鬼質では徳川期の「後絵本紀」に近い。 鬼質用語 区分単位 代・紀・世・期の順に設定する。 代 人間たちによる生活環境や文化水準の変化が行われたあたりを基準としている。「代」が進むと同時に画然たる変化を生じる場合はあるが、妖怪は発生後「代」をまたいで進化をつづけてゆくので、区分の変化と同時に消滅することは地球環境に甚大な変化が無い限りあまり見られない。この「代」の名称を冠してそれぞれの鬼質時代の妖怪たちを「――代妖怪」と称する。(神代・近代・現代以外の「代」では「代」を略して表記する場合が多い) 紀 「代」の中に見られる大きな潮流を基準としている。主に文化面での変化が多い。なぜかというと年代測定の多くは書物頼りだからです。化石でしか太古がうかがえぬのと同様、出来ぬものは仕方があんめェ。 世 「紀」の中に見られる顕著な変化を基準としている。よっぽどの特筆点がないとここまで細かくする必要はない気がします。 期 「世」をさらに小わけパックにしたもの。あんまり多いと何がなんだか分かんなくなりそう。にへっ。 細胞(細朦) 伝承細胞 妖怪の基本をかたちづくっている要素。これが豊富なほど栄えていると言え、その時代測定の援けになるが、一部の妖怪をのぞき「近代」以前の妖怪(特に細かい地方別のもの)は多くの純粋な伝承細胞が失われており、正確な測定が困難な場合も多い。 画像細胞 妖怪の外見を構成している要素。怪火をはじめ、古くからこれを持つ妖怪も存在するが数は少ない。「現代ぬらりひょん紀」以後からその発達が顕著になる。「徳川代」以後には伝承細胞をほとんど持たず、画像細胞のみで発生した妖怪も存在する。 もどる
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「鬼質時代」とは日本における妖怪たちの発生、進化、分化の流れを年代順にみたものである。ただし、妖怪たちには複数の進化系統が存在しており、ここに示されるものはあくまでも標準な目安である。 神代 Ancient era▼岩戸紀(いわとき) Iwato period ▼葦原紀(あしはらき) Ashhara period 大和代 Yamato era▼寺つつき紀(てらつつきき) Teratutuki period ▼鎮護国家紀(ちんごこっかき) Tingo-kokka period 平安代 Heian era▼霊異紀(りょういき) Ryo-iki period ▼化鳥紀(けちょうき) Kecho period 鎌倉代 Kamakura era▼前絵巻紀(ぜん-えまきき) Lower Emaki period ▼著聞紀(ちょもんき) Chomon period 足利代 Ashikaga era▼軍談紀(ぐんだんき) Gundan period ▼猿楽紀(さるがくき) Sarugaku period ▼おとぎ紀(おとぎき) Otogi period/●おとぎ世(おとぎせい) Otogian/●はなし世(はなしせい) Hanasian 徳川代 Tokugaea era▼後絵巻紀(ご-えまきき) Upper Emaki period ▼明清紀(みんしんき) Ming-Qing period ▼前絵本紀(ぜん-えほんき) Lower Ehon period ▼院本紀(まるほんき) Maruhon period ▼新著聞紀(しん-ちょもんき) Upper Chomon period ▼後絵本紀(ご-えほんき) Upper Ehon period/●ももんじい世(ももんじいせい) Momonzian/●野風世(のかぜせい) Nokazean/●しゅもく世(しゅもくせい) Shumokuan 近代 Modern era▼開化紀(かいかき) Kaika period ▼圓國紀(えんこくき) En-Koku period ▼新おとぎ紀(しん-おとぎき) Upper Otogi period 現代 Contemporary▼ぬらりひょん紀(ぬらりひょんき) Nurarihyon period ▼びろーん紀(びろーんき) Biron period ▼わいら紀(わいらき) Waira period ▼口裂紀(くちさけき) Kutisake period ▼空亡紀(そらなしき) Soranasi period 鬼質用語区分単位/代/紀/世/期 細胞(細朦)/伝承細胞/画像細胞 神代 Ancient era もっとも原初にあたる区分で、時代を遡ることが出来る限界点である。 ▼岩戸紀(いわとき) Iwato period 世界が出来始めの頃から、神様たちが国造りや子作りをしてた頃。 ▼葦原紀(あしはらき) Ashhara period 大和朝廷が出来上がった頃から、宣化天皇の頃。「鬼」が見られるほか、各地で吉凶の兆しとして動物の妖怪が出た。 大和代 Yamato era ▼寺つつき紀(てらつつきき) Teratutuki period 仏教渡来、飛鳥時代の頃から、平城遷都の頃まで。推古天皇の頃、日本へやって着た曇徴などによって仏画などの絵画技術が多く伝わった。 物部守屋が死後に数千万羽の啄木鳥(きつつき)に変じて寺院を害したという話から。 ▼鎮護国家紀(ちんごこっかき) Tingo-kokka period 平城京の頃。 「神代」の記録が実際つくられたのはこの頃である。(『古事記』(712)『日本書紀』(720)) 平安代 Heian era ▼霊異紀(りょういき) Ryo-iki period 平安遷都の頃。『日本霊異記』(9c)などをはじめとした説話集など。 因果応報や地獄の裁判など、天竺や唐からの文化の輸入が多くみられる。 ▼化鳥紀(けちょうき) Kecho period 院政や源平の頃。『保元物語』(13c)、『平家物語』(13c)の中で描写されている時代。 御所の上空にあらわれた鵺(ぬえ)などの化鳥(けちょう)から。 花山天皇の頃(10c)に描かれた「めかこう」の絵(参考 『嬉遊笑覧』)があるなど、「前絵巻紀」との区別はあまり明確に出来ない。 各地方にある自然物の由来に、源平の武士や弁慶、曽我兄弟、鎌倉景政などが使われるようになった限界点はこの「化鳥紀」である。これ以前は何であったか、たどれるものもあれば、たどれぬものもある。佐渡にある弁慶のうんこが石になったという大きな石なども、弁慶以前は大太法師のようなものが由来に使われていたかも知れぬのー。 鎌倉代 Kamakura era ▼前絵巻紀(ぜん-えまきき) Lower Emaki period 『地獄草紙』(12c)や『餓鬼草紙』(12c)など、六道や縁起を中心に絵巻物がひろく描かれていた頃。 天竺などから仏画とともに流入して来た獄卒などの画像細胞を受けて、鬼が姿を持ち出すのもこの頃であるが、まだ種々様々な姿が描かれていた。 ▼著聞紀(ちょもんき) Chomon period 『古今著聞集』(13c)や『宇治拾遺物語』(13c)などをはじめとした13世紀頃の説話集など。 この時代までの鬼や天狗、狐、狸、唐猫などが確認出来る。 足利代 Ashikaga era 大いに進化が進んだ「徳川代」へのきざしを涵養した鬼質時代である。 ▼軍談紀(ぐんだんき) Gundan period 『太平記』(14c)などの軍記物語が多くしるされた頃。 ここから分化して、野菜と魚が戦う『精進魚類物語』(14c?)や鳥たちが争う『鴉鷺合戦物語』(15c?)などもつくられている。 ▼猿楽紀(さるがくき) Sarugaku period 説教、猿楽・能などが発達した頃。説教や能には幽霊が割合い多く登場している。 「軍談紀」と呼応して、花たちが戦う『花軍』、果物たちが争う『菓争』などの曲もつくられている。 ▼おとぎ紀(おとぎき) Otogi period 「徳川代」にそのまま連結している。 ●おとぎ世(おとぎせい) Otogian 絵巻物や奈良絵本など、お伽草子に類するもの。神、仏、鬼、天狗、動物、植物など多くのものが揃った頃。鬼や天狗の姿がほぼ固まった。 大江山の鬼退治を描いた『大江山絵詞』(14c)をはじめ、 付喪神や百鬼夜行の絵巻物もこのあたりに発生しており「中絵巻紀」を設ける場合、このあたりが適当な時代にあたる。 ●はなし世(はなしせい) Hanasian 昔話に留まらず、その時代の笑い話やふしぎな話を、広く語ったり集めたりした頃。 徳川代 Tokugaea era 「徳川代」の各紀(絵巻紀・院本紀・絵本紀・著聞紀)は並立しており、互いに混淆をしつつ進化を進めていったと考えられている。 ▼後絵巻紀(ご-えまきき) Upper Emaki period 土佐家や狩野家によって『百鬼夜行絵巻』などが描かれていた頃。徳川代に入ってから妖怪の絵の形が増えていった。 「徳川代」に栄えたが原初は「足利代」に存在しており、江戸時代中期以後に描かれた絵巻物(松井文庫『百鬼夜行画巻』、各種来歴が不明な妖怪絵巻など)と区分するために、こちらを「中絵巻紀」に含める場合もある。 ▼明清紀(みんしんき) Ming-Qing period 明や清あるいは南蛮から輸入されたものが幅広く流入していった頃。『怪談全書』(1698)など。 『三才図会』や『山海経』など輸入されていたのがこの頃。『山海経』は17世紀後期には日本でも刊行された。 明から渡って来た『剪灯新話』などにあった妖怪(牡丹灯篭など)は、『伽婢子』(1666)や『奇異雑談集』(1687)などを通じ て日本に移された。 ▼前絵本紀(ぜん-えほんき) Lower Ehon period 仮名草子、浮世草子、好色本、赤本、黒本、軍記物語、実録本などの頃。 軍記物語では『前太平記』(1681)や『前々太平記』(1715)などがつくられ「平安代」から「足利代」にかけてのものが広められた。実録本は軍記物語と並んで講釈畑で進化をつづけ、幽霊や猫又、狒々の分布を広めていき、「院本紀」の後期や「後絵本紀」に大きく影響を与えた。 浅井了意の『かなめ石』(1662?)は地震と要石との連絡が見られる古い年代のものである。 17世紀後半からは、江戸でも赤本、黒本、好色本などが生産されるようになり、上方以外にも鬼質測定可能層が出来た。 ▼院本紀(まるほんき) Maruhon period 浄瑠璃や歌舞伎などが大いに発達した頃。 後期、幽霊たちに顔の変わるもの(累(かさね)からの進化)、足の無い物が多く出ていったが、初期には「猿楽紀」から進化した生者の仮姿をはじめ、杖突、逆様、煙中などの形が存在した。 ▼新著聞紀(しん-ちょもんき) Upper Chomon period 各地方の噂話を集めたり、詳しい地誌などが編まれはじめた頃。『諸国里人談』(1743)『新著聞集』(1749)など。 考証や西洋からの文化の輸入などの要素が加わっていった『兎園小説』(1825)などの随筆が書かれた頃を「新々著聞紀」とする場合も。 「近代」以後に確認領域が拡大していく地方の妖怪たちの伝承細胞の古い部分は、このあたりまでは正確に遡る事が可能である。 ▼後絵本紀(ご-えほんき) Upper Ehon period 青本以後の絵草紙、読本の頃。 「前絵本紀」にみられた、「豪傑に蹴散らされるだけ」や「人々をおどかすだけ」という形ではない、進化が認められるものが発生している点が「後絵本紀」の特色である。一方、これらと並行して「前絵本紀」の流れをくむ進化も続いた。 ●ももんじい世(ももんじいせい) Momonzian 『当世故事付選怪興』(1775)などの洒落本から先の頃。それまでの妖怪などに加え、言葉や人間の有様をデザインした妖怪や、妖怪の生活を描いたものなどへの進化が見られる。 鳥山石燕の『画図百鬼夜行』(1776)以下の各冊はここまでの「徳川代」の各紀のものがそれぞれ含まれている。 ●野風世(のかぜせい) Nokazean 合巻、読本などの頃。「明清紀」や「新著聞紀」などから進化したものが多く、「院本紀」の妖怪や幽霊たちも多く亜種分化をした。 『天縁奇遇』(1812)に出て来る体に大量の口が出来てしまう野風(のかぜ)から。 ●しゅもく世(しゅもくせい) Shumokuan 「野風世」と同時に分化あるいは進化をしたもの。絵草紙や豆絵(おもちゃ絵)などに広く描かれるようになった。 「ももんじい世」ころに発生し、この頃に名前が与えられ多く描かれていた撞木娘(しゅもくむすめ)から。 近代 Modern era 「徳川代」の絵巻紀・院本紀・絵本紀・著聞紀が並立した上に存在している。 ▼開化紀(かいかき) Kaika period 機関車に化けた狸や、戯文に登場する鯰公など、「徳川代」に存在した以外の西洋の文化が多く入ってきた頃。 こっくりさんは、明治16-20年ころにアメリカから流入している。(参考 宮武外骨「奇事流行物語」) ▼圓國紀(えんこくき) En-Koku period 円国紀。井上圓了によるScience(科学)、柳田國男によるFolklore(民俗学)による照らし出しが起きた頃。日本各地方の生の伝承細胞が多く観測出来るのはこの時代以後のものである。「新著聞紀」を直接受けている。 Folklore(民俗学)の発達による大幅な妖怪の流通から、「開化紀」に「圓了世」を入れこちらを「國男紀」と称する場合もある。 ▼新おとぎ紀(しん-おとぎき) Upper Otogi period 「足利代おとぎ紀」に発生したものが新たに進化したり、世界各地から輸入されたものが流入していった頃。 ノルウェーのHellig-Olav(聖オーラフ)の話が翻案されて『大工と鬼六』になったりしている。(参考 櫻井美紀「「大工と鬼六」の周辺」) 現代 Contemporary 以下の5紀は近代以後の妖怪の主流となった「圓國紀」と、その支流として存在する「新おとぎ紀」の流れと並行して進化をしている。 ▼ぬらりひょん紀(ぬらりひょんき) Nurarihyon period 江馬務、藤澤衛彦あるいは吉川観方らによる「絵巻紀」や「絵本紀」の妖怪たちの蘇生・発達がつづいた頃。 「圓國紀」からの影響か「徳川代」に発生した画像細胞のみだった妖怪が独自の進化へと進んでゆくきざしがこの紀に散見されている。 藤澤衛彦『妖怪画談全集』日本編(1929)にあるぬらりひょんの解説から。 ▼びろーん紀(びろーんき) Biron period 「ぬらりひょん紀」に発達した妖怪たちが独自の進化を果たした頃。画像細胞を主としていた妖怪たちが多く栄えた。 佐藤有文『日本妖怪図鑑』(1972)などに見られるびろーん(「徳川代」に描かれたと思われる妖怪を遺伝子組み換えしたもの)から。 ▼わいら紀(わいらき) Waira period 「圓國紀」に発達した妖怪たちを主として独自の進化を果たした頃。前2紀で発達した妖怪たちもある程度ふくまれるが、多くは伝承細胞を発達させたものが栄えた。 山田野理夫『おばけ文庫』(1976)などに見られるわいらの説話から。 ▼口裂紀(くちさけき) Kutisake period 口裂女(くちさけおんな)など「近代」までに発達して来た伝承細胞をもつもののうち、「びろーん紀」に起きた一部の過剰な怪奇進化を経たものが多く見られる頃。紫陌に唱えるところのUrban legend(都市伝説)にあたる。流言などを介して拡がる事が多いが、種類の割りに長期間にわたって栄える数は少ない。 ▼空亡紀(そらなしき) Soranasi period 近代以前に発達した妖怪たちと、現代の各紀に進化した妖怪たちが混在している中で、さらに新しい進化などが見られる。 新発生であれ、進化であれ、その様相はこれまでの鬼質では徳川期の「後絵本紀」に近い。 鬼質用語 区分単位 代・紀・世・期の順に設定する。 代 人間たちによる生活環境や文化水準の変化が行われたあたりを基準としている。「代」が進むと同時に画然たる変化を生じる場合はあるが、妖怪は発生後「代」をまたいで進化をつづけてゆくので、区分の変化と同時に消滅することは地球環境に甚大な変化が無い限りあまり見られない。この「代」の名称を冠してそれぞれの鬼質時代の妖怪たちを「――代妖怪」と称する。(神代・近代・現代以外の「代」では「代」を略して表記する場合が多い) 紀 「代」の中に見られる大きな潮流を基準としている。主に文化面での変化が多い。なぜかというと年代測定の多くは書物頼りだからです。化石でしか太古がうかがえぬのと同様、出来ぬものは仕方があんめェ。 世 「紀」の中に見られる顕著な変化を基準としている。よっぽどの特筆点がないとここまで細かくする必要はない気がします。 期 「世」をさらに小わけパックにしたもの。あんまり多いと何がなんだか分かんなくなりそう。にへっ。 細胞(細朦) 伝承細胞 妖怪の基本をかたちづくっている要素。これが豊富なほど栄えていると言え、その時代測定の援けになるが、一部の妖怪をのぞき「近代」以前の妖怪(特に細かい地方別のもの)は多くの純粋な伝承細胞が失われており、正確な測定が困難な場合も多い。 画像細胞 妖怪の外見を構成している要素。怪火をはじめ、古くからこれを持つ妖怪も存在するが数は少ない。「現代ぬらりひょん紀」以後からその発達が顕著になる。「徳川代」以後には伝承細胞をほとんど持たず、画像細胞のみで発生した妖怪も存在する。 もどる
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概要 歴史的にベルタリアと関わりの深い国。地理的にも隣国で、経済・軍事共に密接だが現在は水面下で細かい対立が続いているがベルタリア帝国も多くの部分をこの国に依存している所がある為強くは出れない。中程度の国ながらそのポテンシャルはベルタリア帝国に匹敵する。 地理 首都:ルーゼンヴァルツ 通貨:ゲルク(帝国ヴェンも多く流通) 国家:統一と正義 主な宗教:ハラーヴ教 国旗 都市 ルーゼンヴァルツ ・アーダルヴァルツと故王国時代の領土を半分こしている。ザイン建築というけっして華やかではないが美しい石造りの古い宮殿が現在も国政の場とされている。 アーダルヴァルツ ・貿易関係の商業用港があり、現在もワルカリアからの貿易商人が頻繁に出入りしており、帝国への公式の貨物も一度ここの港にある「ベルタリア帝国の税関」を通過しなければ本国に持ち込むことはできない。 ヨーヘンデル ・工業地帯、ザインの軍需・民需問わず生産されているところ。ザインの心臓部 ホフアン ・耕作地帯でザインの台所、ホフアンポテトはバターとあう イルゲン特別行政区 ・アーダルヴァルツとヨーヘンデルの間あたりに存在。ワージャル難民による自治が認められているエリア。 歴史 カラルでも数少ない肥沃な土地ゆえこの地に根付くザイン人は周辺民族から幾度となく侵略を受けkc以前から何度も危機的な状況に合ってきた。そんな彼らが生み出したのが「ハーパル=ハーツの壁」と呼ばれる総延長約580kmに達すると言われる巨大な長城の建設であった。これは9代目のザイン王国 国王ハーツ2世が他民族からの侵略を防ぐ切り札的策として考案したもので、これの建設にはほぼすべての軍人を含む国民が動員され、休耕中には農民も駆り出された。これの完成にはおおよそ15年の歳月(kc歴以前には完成していた)がかかりその後も施設の増強も頻繁に行われた。これによりザイン人の悩みの種であった異民族の侵入を克服できたかと思われたがkc97年に行われた「ガルマニア=ザイン戦争」の際この壁を突破され、ザイン王国はガルマニア帝国の前に敗北した。 帝国の一自治区となってからは周辺地域との交易により疲弊した国内経済が徐々に回復し、このころからベルタリアと交流が始まる事になる。また、ワルカリア王国から帝都に向かう商人の交易ルートとなり、皮肉にも帝国の領土となってからの経済発展は著しかった。帝国晩年では独自に軍を組織できるほどまで国力は増強されている。 307年のヘリオンスの反乱の際、裏で手引きしていたのはザイン国の諸侯で後の国王になるロラン・ダムマイヤー公であるとされている。 帝国消滅後、各国が台頭する中ザイン内部でもベルタリア上流階級を親戚に持つロラン・ダムマイヤー公がそこから支援を受け徐々に力を持ち、354年に国王に就任。国名を「ゲピトザイン公国」とした。 その頃、ベルタリアで積極派のガリナス(後の皇帝)が台頭しだすとロランも当初警戒したが、381年にガリナスから同盟締結を望む書簡が届くと翌年には「第一次ミラ=クルスカ友好条約」が結ばれ、以後王権が変わってもその都度更新され現在に至るまで両国間での国交は保たれている。しかし、後述のベルタリアとの外交問題を抱えており、対立が表面化しつつある。 経済と外交 ベルタリアにガルマニア帝国を崩壊させる手引きを行い、ベルタリア帝国建国を影から支えた国だが、ベルタリア帝国の「ワージャル侵攻」以降両国間の関係は曇りだした。と言うのも故ワージャルとゲピトザインは巨大化していくベルタリア帝国に危機感を覚え両国で抑えるためにkc437年前半に密かに「コルンヴァース条約」を結び同盟国同士だった。だが、さぁこれからと言う時にベルタリア帝国独断による奇襲攻撃を受けワージャルが陥落してしまう。 同盟国と言うだけあって当時多くのワージャル難民をゲピトザインは受け入れ現在も国土に彼らワージャル難民から構成される「イルゲン行政区」を設けている。(ワージャル=ヴィーゲらにも受け入れると打診したが彼らはあくまでも「ワージャル人が運営する国を再興する」ことに固執しているためこれを断りザインからの支援も一定にとどめている。) この「イルゲン行政区」がベルタリア帝国からすればおもしろくなく、帝国の本国からここを解体するよう再三要求が来ているがザイン政府はこれを断っており、多くの戦力・兵站等の軍事的支援をザインに依存しているベルタリア帝国も強くでることができず、何年もいがみ合いが続いている。これを発端とし各分野にもベルタリアに対する嫌悪感が浸透しつつある。 ハーパル・ハーツの壁 ザイン人国王、ハーツニ世が建設を命じたとされる長城。国土の西側の森林地帯からの異民族侵略を防ぐ目的で建設され、煉瓦と石で造られた頑丈な壁が南北に伸びている。約300mごとに物見櫓が作られ、そこに常時警戒に当たる兵士が5~6人配置されている。また一定間隔で城砦が設置され、ここには約100~800人の守備隊が配置されていたとされる。 通常敵が接近すると櫓の上でたき火を焚き上げそれを確認した周辺の櫓も同様の行動をとり「敵襲来」の報を広めつつ兵を送る。さらに、この焚き火を確認した城砦から大規模な守備隊が出動し、これの鎮圧を図るが、本当にヤバい時は「ハーツの道」という軍用道路を使い伝令が大部隊派遣要請を中央に知らせに向かい、軍の本隊が増援に駆け付け敵を殲滅するという防衛戦術が取られた。これによりおよそ100年近くの間ザイン王国の平和が保たれていた。 帝国占領当初は周辺の蛮族制圧を完了するまでこの壁は利用され、それまで設置されていたバリスタ等の防壁設備を火薬式の大砲など近代的な換装を行い機能していたが蛮族制圧後はそのまま遺棄され荒れ果てている。 民族 地球で例えるとドイツ人系に近い。周辺が元狩猟民族だったり戦闘民族だったりといわゆる「野蛮」な部族が多い中この国の「ザイン人」は対外的な戦闘を好んで行って来なかった(というか他民族からの侵略とその防戦でそれどころではなかった)冷静で機転の利く人がおおい。ザイン人全員に共通しているのは「怒らせたら世界一怖い」人達であるということ。 文化 機械信仰であるハラーヴ教を国教としながらシャグマ教の分派である自然崇拝をするザニアン教に従った
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Divination 敵の州を占いで偵察します 未使用の魔法です Divination ジェム 疲労 内部ID 145 0 使用 水中判定 効果 効果量 儀式 水中可 Scry 主属性 主Lv 効果発生数 射程距離 Holy 3 1 副属性 副Lv 効果範囲 命中補正 - 0 0 領域 Lv 防御判定 抵抗判定 Disabled 1 専用国家 ゲーム内説明文 The priestess uses her oracular powers of observation to reveal everything about a province. 和訳 Priestessは行政区の全てを明らかにするために、彼女の信託による観察能力を使用します。 注記 珍しくデータが残っている未使用魔法。当然プレイ上の意味は皆無だが、その気があればMODでデータを弄ることで見ることはできる。 ただし聖魔法の儀式はバグがあるそうで、Shift+Mによる連続詠唱指示を出すとターン経過の際にエラーが発生するらしい。あえて使えるようにしようという人はまずいないとは思うが。 説明からすると、本来はArcoscephaleの固有魔法だったか、もしくはその予定だったものと思われる。現在の仕様だとDominion下自動偵察もあるし、Late Ageは首都の魔法土地自体に遠隔偵察機能が含まれるので、それらに取って代わられたのだろう。 コメント 名前 コメント
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名前:ザッパー神殿(ナニワアームズ商藩国) スケール:5 能力:C 種別:神殿 用途:教育施設、管理施設 HP:0 設定: ザッパー神殿とは、盟約魔法としてのザッパーを管理するためにナニワアームズ商藩国に建てられた神殿である。 政庁などのある行政区マールスに建てられたこの神殿では、ザッパーのカード管理及びザッパー装備の啓蒙活動を行うほか、他国のザッパー神殿と連携し、ザッパー用輸出品の検査確認を行っている。 ナニワの民は西国人であるため盟約魔法ザッパーは扱えないが、ザッパー関連製品を扱うにあたって正しい知識をここで得ることができる。 祀っている神はザッパー装備全体を取りまとめる神としてエースが交渉した黄の黄(おうのおう)というセマ・オーマの長。 詳しい姿や伝説は語られていないが、人々をどこからか見守っているとされる。 庭園の奥の領域には、ご神体として天に向かって突き立てた拳のレリーフが飾られている。 直接見ることは禁止されているが、ザッパー装備を扱う者たちはそれでも遠くから一度は参拝するという。 スケール5 必要日数:759 日 (100 x 1.5^5) 必要成長点:19 点 (10/4 x 1.5^5) 15:ナニワアームズ商藩国:19
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避難場所一覧名 称 所 在 地 対象行政区 収容可能人員(人) 施設面積(m2) 避難所 避難場所 建物 土地総合体育館 53-1010 字小島1-7 小山田、橋本、福田、小島、桜町3 700 700 5,393 1,500 計 1,400 大河原小学校 52-3401 字町100 中町、本町1・2 500 1,000 7,078 6,000 計 1,500 大河原中学校 52-3501 字東1 新田町、桜町1・2 500 3,000 6,992 25,669 計 3,500 中央公民館 53-4050 字町196 上町2 300 - 2,160 - 計 300 柴田農林高等学校 53-1049 字上川原7-2 上町1、上川原、丑越、緑団地 500 2,500 4,775 14,278 計 3,000 大河原南小学校 53-4220 大谷字鷺沼入27-1 原前、南原前、上谷1・2・3、上大谷、住吉町 500 3,500 4,803 28,709 計 4,000 大河原商業高等学校 52-1064 大谷字西原前154 尾形丁1・2、末広、保料、西原、幸町、中島町、錦町 500 2,500 11,990 37,620 計 3,000 金ケ瀬小学校 53-1366 金ケ瀬字居掛21 金ケ瀬1・2・3、湯尻、堤1 200 1,000 3,748 8,680 計 1,200 金ケ瀬中学校 53-1369 金ケ瀬字原74 金ケ瀬4・5・6、堤2 200 1,600 3,358 11,668 計 1,800 金ケ瀬公民館 52-6635 金ケ瀬字原88 新開・新寺 100 - 1,063 - 計 100 大河原公園 53-8780 字緑町30 広域避難場所 - 3,500 - 30,580 計 3,500 問い合わせ先総務課 消防防災係電話:0224-53-2111 FAX:0224-53-3818 最新更新日時: 2008年05月16日