約 1,363 件
https://w.atwiki.jp/billyk9/pages/39.html
遊戲:米斯特尼亞戰紀 玩家:Reno 喜好一覧(請務必出現:◎ 也是可以的:○ 需要商量:△ 不要發生在我身上:× 不要出現在我面前:■) [催淫]◎ [乳汁]○ [尿意]○ [排便]○ [産卵]○ [雙性]○ [觸手]○ [黏液]◎ [獸姦]◎ [近親]× [輪姦]◎ [NTR]○ [純愛]○ 其他推薦、NG事項:[羞辱]◎[強迫侍奉]◎[侍奉]◎ 艾蘿‧科瑟 (Airor Kothë) 種族:翼人 身份:旅人 等級:2 總經驗:62+2+20(GM)+20(GM)=104 名聲:1 烙印:無 年齢:20 身高:168 外觀:一頭及腰的長直髮,髮色和羽翼的毛色一樣是深棕色。瞳色為黃~暗黃色,膚色比奶油色深一點點。身材比普通的人類女性好一些。翼展約為2.5公尺,蓋滿了有點光澤的棕食羽毛。 為了方便活動,身上穿了一件比較單薄的翼人用貼身黑色衣服,並且在某些重要位置加上一點護甲以加強防禦力(女忍服)。頸項上掛了一條用普通幼繩繫著的藍色羽翼狀吊飾(魔力之泉)。手上帶著一柄和翼展長度差不多的木柄長槍。 性格:相當有自信,而且幾乎不會氣餒。相信隊伍(和友情)的力量比起各人單獨要大得多,因而也很相信和照顧隊友。有些時候(警戒狀態等)會比較冷淡。相信沒有靈魂的低等魔物是不可能打敗自己的。 能力值 體 運 知 魔 __ +2 +1 __ :出身:翼人 +2 __ +1 __ :肉体:身高而好身材 +2 __ +1 +1 :性格:不受挫折的自信家 __ +2 __ __ :追加 +1 +1 __ __ :成長 5 5 3 1 :總數 副能力值 HP 38 = 5(體力)x3 +20 +3(LV up) MP 6 = 3(知力) +2(等級) +1(魔力之泉) CP 0 = IV 8 = 5(運動力) +3(知力) SP 2 = 侵蝕: 0 = 2(SP)/10(round down) 道具 裝備名 魔素 射程胸AP 判定腰AP 威力他AP 特殊效果 槍(長槍) 40 沒有 接近戰 2D6+6 雙手使用 女忍服 50 16 12 0 陷阱突破判定+1d6。《AVOID》消費MP由3降至2に。非常緊身的之餘再配上鎖鏈增加防禦力的防具。 魔力之泉 10 每獲得一個[MP]+1。最多可以持有[魔力]+2的數量。 一塊被雕刻成羽翼形狀的藍色半透明水晶。這是數年前一個路過的吟遊詩人,為了鼓勵當時因為不會飛翔而氣餒的艾蘿而製作和送給她的。也許是因為其中蘊藏的魔力,或是這個鼓勵所帶來的信念,艾蘿在戴上它以後很快就學會飛翔,並且希望讓對方看到現在的她。當她不安的時候,雙手就會不自覺握緊這塊羽翼。 純潔之誓 5 未使用<純潔之証>才能裝備。選擇口辱系、秘所系、屁股系的一個CACT、其CP/SP各+1。裝置這個道具的場合,就算CACT欄中沒有<純潔之証>也可以使用。 <純潔之証> 魔晶石:105/109(100+4(S)+1(S)+2(GM)+2(GM)) 魔法 魔法名 使用 分類 MP 射程 対象 備註 《FLIGHT》 開幕 沒有 3 沒有 自己 飛在空中,可以維持一個場境或一場戰鬥。可以將一個[飛行無效]的陷阱無效化。另外在飛行中《AVOID》的傷害減少值+2。 《GUARDING》 被動 沒有 3 沒有 自己 可以減少[體力]數值的傷害。這時候如果使用《POTENTIAL》的話可以將傷害減少值增加至已使用的CP X 1D6。 《SHIELDING》 常時 沒有 - 沒有 自己 能夠同時使用《保護》和《GUARDING》或《BLOCK》。另外《保護》的對象也可以是鄰接位置的角色。擁有這魔法的話「盾牌」、「騎士盾牌」的AP+4。 《AVOID》 被動 沒有 3 沒有 自己 可以減少[運動力]數值的傷害。這時候如果使用《POTENTIAL》的話可以將傷害減少值增加至已使用的CP X 1D6。 《TWISTER》(旋風突刺) 補助 近身戰射撃 2 沒有 自己 對象的下一次[近身戰][射撃]攻撃的攻撃力+2D6。但是只能向所有IV低過自己的敵人使用。 「槍」2D6+6 +2D6 《MASTER GET》 主動 近身戰 4 沒有 範囲 可以向一個[範圍]進行[近身戰]攻擊 CRISIS ABILITY CA名稱 使用 判定分類 CP 射程 對象 效果 《POTENTIAL》 特殊 任意 任意 沒有 自身 這CA可以配合任何判定使用,也可以與其他CA同時使用。在投判定骰子前作出使用宣言,消耗任意的CP令之後的判定+(消耗的CP)D6的修正,另外也可以增加《GUARDING》、《AVOID》、《BLOCK》這些特殊項目的傷害減少值。在危機時引發出潛能的CA。 《FINAL STRIKE》 直前 任意 3 沒有 自己 攻撃判定時+5D6修正。在面對危機時,使出必殺一擊的CA。 CRISIS ACT 名稱 獲得CP 獲得SP 所持條件 戰鬥中使用條件 <純潔之証> 3+1 2+1 處女、即用即棄 HP傷害 作為女性最重要的部份被又硬又熱的東西貫進來,痛楚與撕裂的感覺隨之而來。到底是自己心甘情願的,還是被強行奪去的呢。與面前的對手進行一生一次的契約時,赤色的血伴隨著汗水一同傳達到肌膚之處。 <魅惑之曲線> 1 0 沒有 腰AP傷害 當你倒下想站起來時,你便讓其他人看到你像爬行般屁股抬起來的姿勢。你充滿魅惑力的豐滿屁股之曲線足以令男性的眼光盯著不放。 <後面的處女> 2 2 即用即棄 HP傷害 本來不是用來性交的器官,現在被強行插入。你的痛苦伴隨著這些根本想像不到的事而令你發狂。 <暴露的柔肌> 1 0 SP14以下 胸AP0、腰AP0 在敵人猛烈的攻擊下,你的衣服已不能發揮出防具應有的功能了。從衣服的破處看到你的肌膚,便想像到你的下場會是怎樣的了。 <口辱> 1 1 SP20以下 AP/HP傷害 突然露出在眼出的男性象徵物。當那東西強行貫進你的口腔內時,你條件反射性地以舌頭阻礙那肉塊的挺進。這種舌頭的擺動決不是為了取悅對方,不過這種既笨拙又情急的樣子,反而令男性更加興奮。 <那個人的幻影> 1 1 該玩家角色有喜歡的人 沒有 SP30以上獲得CP+1到底是從你願意而生的幻覺,還是對於自己背叛了所愛的人的罪疚感呢?被另外不是自己所愛的男性或生物所奪去,引發起這種墮落的快感。推薦給NTR屬性玩家。 <自慰> 2 2 沒有 [補助]行動使用 使用時、解除[催淫]狀態。你的心被波浪般的快感征服,開始自慰起來。就算是在戰鬥中,在包括同伴和敵人的面前也好… <笨拙的舉止> 1 1 SP14以下 沒有 你的身體並沒有已開發的性敏感帶。也許是因為是未習慣的關係,反而有時也可以給予對方喜悅。男性看到這種笨拙的舉止,反而重燃起他們的初心,並覺得有凌辱的價值。 <白板> 1 0 不可與<剃毛>同時所持、SP20以下 腰AP0 到底是被剃掉還是本身便如此呢?你的重要部位連一根毛髮也沒有。看的人雖然覺得很美麗,但對你來說應該感到劣等感吧。 <抓著肉桃的手> 1 1 沒有 腰AP/HP傷害 SP30以上獲得CP+1觸手、粘液—或是男性的手或肉棒,總之他們就是想品嘗你充滿光澤的屁股,而移至你搖動的屁股肉上。 已棄用、 人脈(PC): 露比:5、阿蜜瑟絲蒂:1、挪索‧撒加斯:1 人脈(NPC): 無 〔角色、背景設定〕 原本是來自某座山上的某個翼人部落。原本是不會飛且相當容易灰心的小女孩,不過在某位吟遊詩人的鼓勵,以及贈予她的魔力之泉的影響下,艾蘿終於成功飛舞在天空之中。後來,她為了尋找不辭而別的這位詩人而出發四處旅行。 〔初期自我介紹〕 【艾蘿】「我的名字是艾蘿。艾蘿‧科瑟。」 【艾蘿】「就如你所見的,我是一個翼人,不過這也不算是特別吧?」 【艾蘿】「畢竟,即使我們在身體上擁有能夠飛翔的能力,要是不將靈魂解放的話,單是身體飛上去是沒有意義的。」 【艾蘿】「相比之下,即使身體不能夠飛翔,只要能夠放開心胸的話,靈魂就已經無拘無束地在穹蒼之下飛舞了。」 【艾蘿】「……雖然是這樣說,可是我似乎被那個小小的魔法使給纏上了呢……」 【艾蘿】「我是希望可以讓她也放開心胸的,不過目前她似乎只是著迷於我……吧?」 【艾蘿】「雖然我已經心有所屬,不過現在還是先讓她想清楚自己的感覺吧。這樣的話,無論結果如何,我想也會是一次很好的學習機會。」 〔經歷〕 (Session)《靈魂之翼與禁忌之紅》 人脈:露比、阿蜜瑟絲蒂 CACT:<魅惑之曲線><辱罵><暴露的柔肌>CACT轉換: CP: SP:0 XP:(勝)62 魔素:4 名聲:1 【艾蘿】「今天想要去冒險者公會的時候,遇到了一個小小的紅色魔法使。」 【艾蘿】「她的名字叫作露比。雖然她的身體相當纖細,而且也有點沒精打采,不過我不知道為甚麼相當喜歡她。」 【艾蘿】「正當我們在聊天的時候,一個無禮的青年想要對她上下其手!」 【艾蘿】「可惜的是我的速度來不及擋住對方,而且也讓他逃了。不過,最少我成功安撫了這位哭泣的新同伴。」 【艾蘿】「後來,我們在聽到女性的叫聲後就趕到後巷,結果被一群流氓埋伏了!」 【艾蘿】「也許我當時真的太衝動了,結果還連累了露比……對不起。」 【艾蘿】「那些流氓雖然沒有特別鍛鍊過身體,而且也沒有甚麼特殊能力。不過,最少他們也知道同伴的力量。」 【艾蘿】「在十多人圍攻之下,我們幾乎完全地輸了,而且還讓露比受到了不少的凌辱……」 【艾蘿】「最讓我感到意外的是,無論哪部份也明顯地是一個女生的露比,在『那裡』竟然有男性的象徵物……」 【艾蘿】「幸好的是,那時候一個叫作阿蜜瑟絲蒂的魔法師介入了,並且將我們從可能的結果救出來。」 【艾蘿】「這次事件的最大教訓,也許就是要我不要太衝動吧?畢竟,我最不想做的事就是連累到同伴,尤其是那麼相信我的露比。」 (【Reno】「這就是所謂的『命運的邂逅』了吧?我們也沒想到對方會是自己角色的另一半。不過,這種邂逅的餘興節目也有點太糟糕了OTL。雖然說也不是差啦,可以讓大家互相瞭解多一些w。」) 到達等級:2 所需XP:50 剩餘XP:14 能力值加分:體力、運動力新魔法:《MASTER GET》新CA:更換CA: (CC)《露比的憂鬱?》 人脈:露比 CACT:CACT轉換: CP:0 SP:0 XP:0 魔素:0 名聲:0 【艾蘿】「最後,我們還是成功到達冒險者公會,並且接下了委託。」 【艾蘿】「在這附近有一條小小的村落,最近因為去河流汲水的少女連番失蹤,使得農田的水源受到威脅。」 【艾蘿】「因為少女失蹤的地點發現了魔物活動的痕跡,所以就由身為聖女的我們接下了委託,並且向那裡出發。」 【艾蘿】「我們在路上遇到了挪索和菲奧娜,原來她們也接到相同的委託。」 【艾蘿】「後來我們到達了目的地,遇到了佩莉以及其他三位鳳凰騎士團的騎士。」 【艾蘿】「從他們分享的情報中,我們知道了這隻魔物對男性的氣味很敏感,不會在氣味方圓一百公尺內現身。」 【艾蘿】「因為露比的……特殊狀況,所以她是不可能可以一起去清除魔物的了。」 【艾蘿】「雖然事先和同伴們承諾過要一起清除魔物,可是我實在不能夠將露比單獨一人留在這裡。而且,大概因為我和她這幾天也在一起,所以我也許也會沾到氣味。」 【艾蘿】「雖然有點遺憾,不過我還是決定陪伴露比。我相信我的同伴們是有足夠的能力消滅那隻魔物的!」 (【Reno】「其實這原本是測試CC的,沒有干擾主任務的想法,只是不知不覺間就www。另外這也是GM避開玩弄扶她角色的方式。」) (CC)《棕色羽翼下的紅色帽子》 人脈:露比 CACT:<笨拙的舉止>、<那個人的幻影>CACT轉換: CP:2 SP:2 XP:2 魔素:1 名聲:0 【艾蘿】「在她們得到村民的祝福出發以後,我就和露比一起回到旅館的房間等待。」 【艾蘿】「在回到房間後,露比突然說想要報答我,並且叫我把雙眼閉上。」 【艾蘿】「雖然我不太知道她想要給我甚麼驚喜,不過我還是閉上了眼睛。只是,沒想到她……」 【艾蘿】「她和我接吻了。不,也許說是她強吻我也沒有錯……」 【艾蘿】「如果我和她是素未謀面的路人的話,我大概會立即將無禮的她推開。可是,不知道為甚麼,我卻完全沒有應該出現的厭惡感覺。」 【艾蘿】「也許是想要將她伸進嘴裡的舌頭推開,或是靈魂深處的欲望偷偷逃出,我的身體亦開始配合露比的動作,和她熱吻著。」 【艾蘿】「在那一刻,我好像看到了他。露比就像是數年前那個情竇初開的小女孩一樣,將自己的初吻突然獻給了對方。」 【艾蘿】「雖然這個承諾對不少人來說也只是玩家家酒時的結婚宣言一樣虛無,可是,我心裡某處仍然相信,自己終有一天會和他一起在藍天下自由地飛翔……」 【艾蘿】「這大概也是為甚麼我的心臟那時會感到異常的灼痛感,也是為甚麼我還是結束了這段感覺不算太差的熱吻。」 【艾蘿】「雖然只認識了短短幾天,可是眼前的這位小女孩就已經以堅定的眼神向我表白了。」 【艾蘿】「的確,和她相處的這幾天,我感受到相當的快樂。可是,我始終認為真正的愛不是短短數天就能夠萌芽的。」 【艾蘿】「可是,我還是答應了和她繼續一起,直到她能夠向我證明她對我的愛。」 【艾蘿】「我也不太清楚為甚麼已經心有所屬的我會許下這個承諾。也許是為了給她一個機會吧?也許,我也想給自己一個選擇未來道路的機會。」 (【Reno】「表白了!這是真正的閃電交往!雖然說艾蘿在很多方面也比露比更為男性化,而且也比較像保衛者的角色,不過……1)露比有『本能砲』,艾蘿沒有;2)露比的攻擊力比艾蘿高很多;和,3)交往的話艾蘿大概被露比吃定了www」) (CC)《The day after combat (I) White Dream》 人脈:挪索‧撒加斯 CACT:CACT轉換: CP:0 SP:0 XP:0 魔素:0 名聲:0 【艾蘿】「」 (CC)《交織的過去》 人脈:露比 CACT:CACT轉換: CP:0 SP:0 XP:0 魔素:0 名聲:0 【艾蘿】「」 (CC)《蝶夢》 人脈:露比 CACT:CACT轉換: CP:0 SP:0 XP:0 魔素:0 名聲:0 【艾蘿】「在經過今天發生的那麼多事後,我們在洗完澡回到旅館之後都已經很累了,所以就各自回到房間裡睡。」 【艾蘿】「從剛才起就一直和我形影不離的露比,堅持要被我抱住才能夠睡著。嘛,就由她好了。」 【艾蘿】「可是在睡到一半時,好像有點濕而暖和的東西,抵住了我的……」 【艾蘿】「在睜開眼後,我看到露比尷尬的臉孔就在我的眼前。」 【艾蘿】「那時不知道她說甚麼的我,低頭望向了我的下身。」 【艾蘿】「被我抱得緊緊的露比,她下身的……『那個』完全挺立起來,並且流著黏液頂著我的內褲……」 【艾蘿】「……看起來就和想要強行進入沒分別。」 【艾蘿】「不過,我相信露比不會對我做出這種事,所以我沒有將下身縮開,並且等待她的回覆。」 【艾蘿】「結果,她也沒有真的侵犯我。相反,她突然哭著向我道歉了。」 【艾蘿】「似乎是她來自的那個世界的想法,她認為這種情況下,無論如何也是『男方』有錯。」 【艾蘿】「不過,我是相信她是無意的,而且……」 【艾蘿】「我實在不忍心責備樣子那麼可憐的露比。」 【艾蘿】「在答應我不會離開她後,她似乎沒有那麼害怕了,不過眼淚仍然囤積在她的眼角之中。」 【艾蘿】「她說她夢到了我,所以覺得很幸福。不知道在她夢裡的我是怎樣的呢?」 【艾蘿】「為了讓氣氛不這麼尷尬,我以懲罰她無禮為理由,彈了她的額頭一下。」 【艾蘿】「雖然好像有點痛,不過能夠看到露比重新笑著,這樣就好了。」 【艾蘿】「雖然床單和身體也被露比弄污了,不過還沒有休息足夠的我,決定在睡飽了再說。」 【艾蘿】「從這些事看來……也許露比對我的感情,真的是認真的呢。」 【艾蘿】「而且,我也似乎不知不覺間,被這位獨特的紅色魔法使吸引著……也許,我的旅程可以比想像中早一點結束。」 (Session)《幻之森的大宅》 事件:GM XP:20 魔素:2 (Session)《逃出幻之大宅》 事件:GM XP:20 魔素:2 留言 其實初期我也覺得是展開得太快的…不過看著看著就覺得越來越自然了… -- 華忍 (2009-11-08 12 37 06) 紅色是一種信仰!速攻!強襲!高機動! -- Ruby (2009-11-08 14 27 47) 原來露比不知不覺之下做了很多艾蘿以前做過的事哩wwwww -- 華忍 (2009-11-09 15 31 31) 嗯嗯...似乎艾蘿會被吃定了的說法,也不是一定的呢w -- Ruby (2009-11-14 06 45 41) 啊啊啊…艾蘿似乎真的開始動心了哩 w -- 華忍 (2009-11-21 04 10 50) 名前 コメント 戻る
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/8459.html
前ページ次ページゼロのペルソナ 隠者 意味…思いやり・邪推 名城と謳われたニューカッスル城はいまや廃墟と化していた。 反乱軍レコン・キスタが大挙して攻め込んだ結果である。 そしてレコン・キスタが反乱軍であったのはその時までだった。 アルビオン王家がこの世界から消滅した現在、レコン・キスタはアルビオンの正式な政府である。 廃墟となった最後の王家の城を眺めている一人の男が居る。レコン・キスタの総司令官であった男、オリバー・クロムウェルである。 彼は今や皇帝となり、アルビオンの支配者となった男だ。そうだと言うのに、皇帝クロムウェルの顔に浮かんでいるのは苦々しいものであった。 攻撃の際に受けた損害が莫大だったのだ。たった300足らずの王軍に対して、死者は三千、怪我人も含めるなら倍になる。 王軍の士気が異常なほどに高かったためだ。 「あのトリステイン貴族め、ウェールズをしとめるなどと言っておきながら……!」 クロムウェルは吐き捨てるように言った。 彼が言うトリステイン貴族とはワルドのことである。ワルドはトリステイン貴族にして、レコン・キスタに加わった男だ。 彼には聡明だと名を轟かせていたウェールズを始末するように命じていた。しかし、彼は仕損じ、ウェールズは最後の最後まで前線に立ち、兵士たちと戦い続けた。 そのため王軍の士気は異常なほどに高く、すでに勝利した気分になっていたレコン・キスタの兵に対し善戦を続けた。 ちなみにワルドは捕虜としての扱いを受けて牢屋に入れられていたのを助け出され治療中だ。体中に火傷のような痕があったためその治療である。 「いらぬ損害が出てしまったが……よしとするか。必要なものは手に入ったのだから」 彼はポケットから小さな箱を取り出した。開けた中には美しい宝石の指輪が入っていた。 ウェールズが身につけていた風のルビーだった。彼の死体から剥ぎ取ったものだ。 「これがなくては同盟が成立しないからな……。しかし、ジョゼフはどうしてこれをそこまで欲しがるのか……」 クロムウェルは美丈夫であるガリア王国の王の顔を思い浮かべた。 まあいい。彼は自分に力を与えてくれた。ならば従う他ない。 「死者に鞭打つようで悪いが働いてもらうぞ、ウェールズ皇太子」 クロムウェルは与えられた力、アンドバリの指輪を見た。 アルビオンから無謀に近い航海(航空という方が正確か)を遂げたのちに、ルイズたちはトリステイン国の騎兵たちに発見され、その後、王城に連れて行かれた。 秘密の任務のために事情を説明できずに困っていたが、アンリエッタの口利きのために開放されて、今はトリステイン学院に帰ってきていた。 ちなみにアルビオンの十人の船員たちのこともアンリエッタは保障してくれるそうだ。亡命者として手厚く保護するという。 そして学園に戻った三人の魔法使いと三人の使い魔はそれぞれの日常に戻っていた。 その内、使い魔たちは現在、あるものを鋭意政製作中である。 完二が料理長マルトーに頼み、使わなくなった大きな鍋を貰ってきた。それで完二たちは風呂代わりにしようとしているのだ。 時刻は夕刻を過ぎたころ、学校の校舎から遠いところで、火を焚き、水を入れた大なべを3人がかりで沸かせていた。 「なあ、これもういいじゃねえのか?」 陽介が待ちきれないとばかりに言う。 「そっスね。煮立ったら入れねーし」 完二の返答を聞いて陽介は嬉しそうな顔を隠せない。 彼らが彼らの世界でいうマトモな風呂にこの世界に来てからは入っていない。 この世界の風呂は一種のサウナ風呂のようなものであり、風呂が好きな日本人である彼らにはとても我慢できないというのが共通の見解だった。 クマは日本人どころか人間と呼べるか怪しいものだが、クマ曰く心は日本人らしい。 「んじゃ、俺一番風呂いただきな」 「あっ、センパイずりー」 「クマも入りたいクマー」 二人の抗議の声を気にせず、陽介は服を脱いで、さっさと鍋に浸かった。 「くぁー、たまらん!疲れが吹っ飛ぶつーの?やっぱ日本人だなあ、俺」 気持ち良さそうな声を上げる陽介を見てクマが我慢できなくなったようだ。 「クマも入るクマ」 そういうとクマは球型の体の頭の部分をとった。頭を取った着ぐるみからは金髪碧眼の美少年が現れた。 「オマエ、パンツ一丁だったのかよ……」 クマは人間の姿のときには真っ白なカッターに黒いズボンを合わせているのだが、キグルウミの中から出てきたクマはトランクス一丁の姿であった。 「だってだって最近、クマずっとこの格好だったし」 「確かにクマ、最近ずっと着ぐるみのまんまだったな」 「だからってそりゃ変質者だろ……」 「カンジ、今からお風呂クマ。和のココロ、それは細かいことを気にしないこと」 「や、意味わかんねえし」 完二と陽介のツッコミを気にせず、クマはすぐに一糸纏わぬ姿になって、陽介と同様腰にタオルを巻いて、風呂釜とかした鍋に文字通り飛び込んだ。 「おまっ、狭いだろ」 陽介が抗議する。 「そーでもないクマよ」 たしかに鍋には二人ならそれほど狭くないほどにはスペースがあった。大人数の魔法使いの子供たちの食事を作るための鍋だっただけあって大きい。 「たくっ、しゃーねーな。暴れんなよ、さっきオマエが飛びこんだせいでただでさえ湯が溢れたんだから」 「わかったクマ。だからクマ、この異世界に負けないように日本人の風呂の入り方をします」 そういうとクマは「あー、ババンバン!あービバビバ」と調子っ外れに歌い始めた。 陽介と完二は「なんだそりゃ」と笑った。 それから陽介とクマは30分近く風呂に入っていた。 「ったく、長風呂過ぎんだろ……」 完二は服を脱ぎながらぼやいた。クマがのぼせきってふらふらしていたために陽介はそれを送っていって今は完二一人である。 外にいても風邪を引くだけなので寮塔に戻るのは正解なのだろうが、一人残る完二には少しさびしい。 そう入浴前は思っていたが、いざ湯に浸かれば、そんな細かいことはどこかに吹き飛んだ。 「あー、キモチいいぜ……」 久しぶりの入浴は格別だった。満足いくまで浸かっていようと心に固く決める。陽介とクマが長風呂をしてしまうのも仕方がないだろう。 「あーびばんばんばん……へっ」 「あのー、カンジさん」 背後からの声に完二は体をびくりと震わして驚く。下手な鼻歌を歌っていたのでなおさらだ。 「だ、誰だ……ってシエスタじゃねえか!」 太陽が地平に姿を消し光が抜けていく空間にシエスタが立っていた。 「お、おま……なんでここに!?」 完二は狼狽する。何しろ今の彼は裸なのだ。目の前に女性が現れれば慌てるのも道理だろう。 「ヨースケさんに聞いたらここに居るって聞いて」 「あんのヤロー……!」 「あ、ヨースケさんを悪く思わないで下さい!わたし、どうしてもカンジさんにご馳走したいものがあったんです」 「えっ、ご馳走?」 大食漢の完二はこの状況でも素直にご馳走という言葉に惹かれてしまう。 「はい、東方、ロバ・アル・カリイエから運ばれた珍しいものとか。『お茶』というそうです」 慌てていてシエスタがそこにいることしか認識していなかった完二も、ようやく落ち着きを取り戻す。 シエスタは確かにティーポットとカップを載せた盆を持ったことに気付いた。 そして同時にご馳走といっても完二の予想するご馳走とは違ったことにがっかりする。 「んだよ、お茶かよ……」 「あれ、もしかして飲んだことあるんですか?」 「まあな、オレの居た場所じゃ、よく飲んだぜ」 「そうなんですか……」 シエスタはしょんぼりとした様子になってしまった。完二は慌てて取り直す。 「い、いや、でもよ。ここに来てから全然飲んでねえからよ。飲みてえと思ってたんだよ」 シエスタは顔を上げてにっこりと笑った。完二の言ったことを信じたというより、気を使ってくれたということが嬉しいのだろう。 「ありがとうございます。それじゃあどうぞ」 「おう」 渡されたティーカップを取り、湯に浸かりながら啜った。 彼の世界の味だった。母が二人分とは思えないほど作った料理を食べたあと、出してくれた熱いお茶を思い出す。目頭が熱くなり、目元を拭う。 「ど、どうしたんですか?」 「な、なんでもねえよ」 さきほどの言葉はシエスタを気遣ったものだったが、どうやら自分でも気付かないうちに完二は故郷が恋しくなっていたようだ。 おふくろどうしてっかな……。 「その『お風呂』って気持ち良さそうですよね」 「ん、まあな」 郷愁に浸っていた完二の意識はシエスタに呼び戻される。 たしかに風呂は良い。この世界のサウナ風呂と比べれば天と地の差だ。 「わたしも入ってみたいです」 「いいぜ、別に」 完二に良い物を独占するような気質はない。きっとシエスタも、今まで入ってきたこの世界の風呂とは格段の気持ちよさに驚くであろう。 「ありがとうございます」 シエスタはそう言うと服のボタンに手をかけた。 「ちょ、ま、待て!おま、何して……」 慌てふためく完二とは対称にシエスタは何事もないかのように素のままである。いや、少し頬が赤い。しかしボタンを外す手はとまらない。 「なにってお風呂に入ろうと」 「オレが出てからに決まってるだろ!」 風呂に入ってもいいとはいったが今は考えてもおかしいだろう。 「そうなんですか?まあまあ、いいじゃないですか」 「よくねえよ、おま……!」 完二は言葉をつぐんだ。服を脱ぎ始めたシエスタの肌がわずかに見えたからだ。健康的でそれでいて艶やかな肌。 完二は顔を真っ赤にして体ごとシエスタから背ける。お風呂にのぼせたわけではない。 「そんなに恥ずかしがらないでくださいよ。わたしまで恥ずかしくなってくるじゃないですか」 「ならやめろってんだ!」 完二が叫ぶと同時に彼の背後でストンと何かが落ちる音がした。 「それじゃあ、失礼しますね」 どうやらさきほどの音はシエスタの身につけていた最後の一枚が落ちた音のようだったらしい。 やばいやばいやばいやばいやばいやばいと念仏のように同じ言葉が完二の頭の中で繰り返されていた。 一糸纏わぬ姿になったシエスタはドキドキしていた。シエスタも自分の行為がおおよそ常識的ではないのは分かっていた。 これは完二の気を引くためのアプローチなのだ。 貴族から自分を守ってくれた完二、メイドである自分より優れた裁縫の技術を持つ完二。 彼女は完二が荒っぽく見えて本当は優しいことをよく知っている。 つい先日戻ってきた完二だが、いつかまた完二はいなくなってしまうのではないかとシエスタは怯えている。 完二自身が消えてしまうような儚さだとかを持っているというわけではない。ただ彼は来るときが来たら帰る場所に帰ってしまうような気がするのだ。 妙な言い方だがまるで彼はまるで別の世界の人間のように感じることがある。 シエスタは背を向けた完二が浸かっている湯を見る。少し重なった双月の光が水面を赤く照らしている。 「えっ、赤い……?」 シエスタは湯が赤くなっているという事実に戸惑う。ついさっきまでは透明色をしていたはずなのに。 よく見てみると赤さは濃度勾配をなしている。そして最も濃いのは背を向けた完二のいるところだ。 そろっと首を出して、完二の横顔を見るとシエスタは「うっ」とうなった。 完二の鼻からは、滝のように、とはどう考えても言い過ぎだが、ともかく鼻血としてはおかしな勢いで鼻血が出ていた。 シエスタは思わず、引いてしまった。 「あ、そういえばマルトーさんから仕事頼まれてたんでした」 「えっ!?」 若干棒読み口調で言うとシエスタはパパっと服を着てその場を去る。 背後で完二がポカンとしているのを感じる。 少しして「うおっ!んだコリャア!」という大きな声が聞こえてきた。やっと鼻血を出していたことに気付いたのであろう。 次の日、完二は午前中、広場を歩き回っていた。 普段は厨房なり、使用人たちのいるところにいて談笑したり裁縫をしたりしているのだが昨夜のシエスタのことを考えてしまうと、どうも顔をあわせづらいのだ。 自分が悪いわけではないし、シエスタが悪いわけでもない。そもそも昨夜の出来事をどう考えればいいのかもわからないが、なんとなく気まずい。 「どうっすかな……」 どうするとは何のことであろうか。シエスタとのことか、時間の潰し方か、それとも元の世界に帰る方法であろうか。 完二自身もなにをどうするか判然としないままぶらぶらと歩き回っていた。 「ありゃあルイズじゃねえか?なにやってんだ?」 ルイズは手になにか持ってこまごましく何かをやっているようだった。 完二はすることもないので自分のご主人とやらの元へと歩いて行った。 「はあ……」 ルイズは溜め息をついて、自分の作品を見る。 彼女の手には編み棒と、そして彼女の作品である毛糸の塊があった。そう、毛糸の塊という言葉が最も似合う物体だ。 好意的に見る人がいれば捩れたマフラーくらいには言ってくれるかも知れないが、ルイズはセーターのつもりで編んだのであった。 「はあ」とルイズはもう一度溜め息をついた。 完二はワルドを倒し、クマは致命傷を負った皇太子の命を救い、 タバサと陽介は船をアルビオンからトリステインまで飛ばして一行の命を救った。キュルケだって自分を守ってくれた。 しかし自分は何も役に立たなかった。トリステイン魔法学院に帰還し、安心もようやく戻ってきてから、その考えがルイズの頭に貼り付いて離れなかった。 自分は魔法の一つも使えない。今回の旅に何の役にも立たなかった。アンリエッタの願いを意気揚々と引き受けておきながらなんというザマだろう。 それがルイズが編み物をし始めた理由だ。ルイズは魔法が出来ないからその分、手先が器用になるようにと母に教え込まれたが、それもこの有様である。 ルイズが三度目の溜め息をつこうとした時、目の前に彼女の使い魔が現れた。 「なんだこりゃ」 ひょいっと完二はルイズの作った毛糸のオブジェをつまみ上げるように持ち上げた。 「ちょっとバカ、返しなさいよ!」 ぴょんぴょんと跳び上がり、ルイズはマフラーのようなものを取り返そうとする。 完二はルイズの作ったものをしげしげと見ながら呆れたように言った。 「オマエ、不器用だなあ……」 ルイズの頭の中で何か音がした。 「悪かったわね」 ルイズはねじれたセーターを強引に奪い返す。 「どうせわたしは魔法も使えない、編み物もできない、何の役にもたたないゼロのルイズよ!」 ルイズは、言うだけ言うと広場の出口へと駆け出した。 「お、おい!」 完二の呼び止める声がするが、当然足は止めない。 完二も自分をバカにしている。 そのことがどうしようもなく腹立だしく、そして悲しかった。 それから数刻経つ頃、完二はシエスタと会い、あるものを渡していた。 「昨日のワビっつーのも変だけどよ、コレ」 「これ……ぬいぐるみですか?」 「編んで作ったからあみぐるみっつーんだ」 それは完二の作ったたぬきのあみぐるみだった。あみぐるみは様々な編み物や縫い物の中でも完二が最も好きで、得意とするものである。 メイド顔負けの裁縫技術を持つ完二の得意分野なのでその出来はこの世界の貴族相手に商品にできるほどであろう。 「すっごくお上手ですね、このたぬきさん。でもなんでたぬきなんですか?」 「シエスタのイメージってなんとなくたぬきっぽいだろ」 「わたしってたぬきっぽいんですか……?」 シエスタはしゅんとなる。 完二に他意はなかっただろうが、それでも妙齢の少女にたぬきっぽいというのは喜ばれるものではない。 完二は自分の失言に慌てた。 「あ、違げーぜ。深い意味はねーし、シエスタの声がたぬきっぽいセンパイに似てるっつーか、たぬきって案外かわいいし、んな気にしねーで……」 完二は取り繕うように必死で弁解する。 するとシエスタは顔を上げ、いたずらっぽく尋ねてくる。 「わたしってかわいいですか?」 「ばっ、そ、そんなんじゃ……」 「かわいくないですか?」 またシエスタはしゅんとしたように顔を下げる。 「な、いや、シエスタはかわいくないこたあ……」 完二は顔を赤くしきっている。あたふたとしていると顔を下げたシエスタがクスクスと笑い始めた。 やっと完二はからかわれていたことに気付く。 「んだよ、くそっ!」 乱暴な言葉を口にしてもその顔にはまだ赤みが残っていた。 シエスタもクスクス笑うのをやめて編みぐるみを胸に抱いて感じを上目使いで見つめた。 「大切にしますね」 「おうっ、大切にしてやってくれ」 いじけた態度をから一転して完二は笑った。素直というか根が単純というか完二は自分のしたことで喜ばれることを好む性質なのだ。 「ところでもう一つ持ってますけど、それは?」 「ああ、こっちはワビの品かもな……」 完二がシエスタにあみぐるみを渡してからさらに時間が経ち、夜。 完二はルイズの部屋の前にいた。本来ならこの時間は部屋でルイズと適当な会話をしたり、会話をしなければ裁縫に没頭していたりする。 いつもは軽いドアノブがなかなか今日は回せない。 なんとか意を決し完二はドアを開ける。 部屋の中にルイズはいた。彼女はベッドの上に腰かけ宙を見ている。心ここにあらずというか、何か考え込んでいる様子である。 しかし完二が入ってきたことに気付くと、きっと視線を向けてくる。完二は背中に手を回して歩み寄った。 「あ、あのよ」 「なによ?」 いつもより弱い声量の完二に対し、ルイズはとげとげしい声を投げかける。 「今日は悪かった」 「なんのことよ」 わかってるのであろうがルイズはわざわざ尋ねてくる。完二としてそういう回りくどいことは嫌いだが、今回は自分が全面的に悪いと思っているために殊勝に答える。 「オマエの編み物を見て……あれだ、不器用って言ったことだ」 ルイズはふんと不機嫌そうに顔を逸らす。 「別に気にしてないわよ。わたしが編み物が下手なのも、わたしが役に立たないのも事実じゃない」 完二は首を振ってそれを否定する。 「んなこたあねえ。てめーが好きなモンを下手だなんて言われていい気がするはずがねえ」 「だからそんなこと気にしてないって言って……」 ルイズの声は徐々に大きくなり始めた。それが途中で切れたのは完二が背中に隠し持っていた物を差し出したからだった。 「なによこれ?」 ルイズは完二が差し出してきた物を指差す。 「オレが編んだあみぐるみだ。ルイズ、オレがこれくらい編めるように教えてやる」 あみぐるみを突き出したままの姿勢で完二は固まった。 謝っておきながら教えてやるとはおかしな言い方かもしれない。しかしこれが完二が散々頭をひねって考えた最良と思うアイデアだ。 裁縫の腕が良くないなら成長すればいい。そう考えたのだ。 しかし、いざその場面になってくると嫌というほど緊張する。 なんだか嫌な汗が出てきそうな気分だ。 ルイズに似合うと思って黒いネコのあみぐるみを作ったのだが、彼女は許してくれるだろうか。許してくれなくても、あみぐるみだけでも受け取って欲しかった。 気勢を削がれた様子のルイズはしばし黙り込んでいたが、それからむっつりとした表情のまま完二に向かって両手を開くように伸ばしてきた。 「んっ」 それが渡せと要求していることに気付いて、完二は黒い細身のネコのあみぐるみを手渡す。 ルイズはあみぐるみをぎゅっと抱いた。そして完二をじっと見つめて言う。 「あんたが作ったって本当?」 「お、おう!」 ルイズが質問に完二は若干あせったように答える。とりあえず話をしてくれることに安心した。 「あんたが教えてくれるって……本当に?」 「おう。これでも元の世界じゃ教室開いて、編み物とか教えてたんだぜ?」 完二は自信を持って答える。への字に曲がっていたルイズの口が今夜初めてゆるんだ。 「似合わない」 ルイズはころころと笑った。 完二は反論しつつも笑ってくれたことにほっとした。 ルイズが邪推もなしに思いやりを受け入れたことは彼女の性質からすれば珍しいものなのかもしれない。 あるいは彼女は完二が来てから変わったのかもしれなかった。 何はともあれ、ルイズは素直に完二の素直な謝意を受け入れた。 そしてそれから数日、完二はルイズにあみぐるみの手ほどきをした。 ルイズの裁縫の腕は高いものではないが彼女は真剣に取り組み、完二の教えを真剣に聞いて、数日で成長の萌芽が姿を見せ始めた。 だがそれが芽吹く前に二人だけの手芸教室は中断されることになる。 王室からルイズにあるものが送られてきたためだ。 送られてきたのは一つの古びた本と一つの勅令。 古びた本は始祖の祈祷書、そして勅令とはアンリエッタ王女とゲルマニア皇帝の婚姻の儀の詔を作成することだった。 前ページ次ページゼロのペルソナ
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/32118.html
登録日:2015/05/03 Sun 04 19 07 更新日:2020/08/16 Sun 17 46 00 所要時間:約 15 分で読めます ▽タグ一覧 530000 DLC GE2RB GOD_EATER GOD_EATER_2_RAGE_BURST METAL_“GE”AR_SOLID アラガミ オロチ ケルベロス ゴッドイーター ワロチ 大型種 天降蛇 赤くて超強いオロチ 黒の一閃 万全の備えを以って、極東の悪神を討伐せよ 1* オロチ 多頭の悪神> 発生起源:不明 攻撃属性:[火][神] 弱点属性:[氷] 結合崩壊部位:主頭、双頭、後足 素材名:天降蛇~ 三つの獰猛な龍の顎が鎌首をもたげて威容を誇る、未知の接触禁忌種。 「レイジバースト」製品の予約特典アラガミ。つまりスサノオと同じ枠。 見た目通りクロちゃんと同じ骨格をしており、その変異種として扱われる。 だが進化の結果、神属固有の特徴であった双腕の先端が変異し、一対の首に発達。 体躯の方は黒地の肌に金色の縞模様という、警戒色めいた虎柄に変化した。 生態は謎に包まれ、生息域や発生起源は不明。 素材名と出現ミッション概要を読むに、天から降って湧いたかのごとく突如出現したアラガミであるようだ。 戦闘面では原種ゆずりの敏捷な動きを見せつつ、二本の首を自在に操って襲い掛かる。 双頭の口からは仕込み刃だけでなく、爆炎を吐いて砲撃する技も身に付けた。 「オロチ」といえば、神話や伝説に登場する幻想上の大蛇を指す言葉。 オは「峰」、ロは接尾語、チは「霊威あるもの」の意であるらしく、しばしば畏怖され崇められる自然の化身として扱われる。 某格ゲーのラスボスも同じ名前で「地球意思」というのは、偶然には思えないなあ… 頭の数では及ばないが、ポピュラーどころの「八岐大蛇」がこのアラガミの元ネタの一つに挙げられるだろう。 本体の第一印象には蛇というより「ケルベロス」を想起させられるとの率直な感想が多いけれど。 ネットでは誤記なのかわざとなのか、「ワロチ」と呼ばれることがある。 何でやBGMはかっこいいやろ。 出現ミッションはDLC「多頭の悪神」。 予約特典で先行配信され、後にアップデートVer.1.20にて全体解放。 難易度12に相当するため、ある程度進行度を進めないと受注できない。 また、このDLCにはオロチ専用戦闘曲「黒の一閃」が特別に収録される。 これまでのGEサウンドにはなかった三味線と尺八の音色が響き渡る、爽快でアップテンポな和風チューンである。 アラガミバレット> SN:忌ノ言霊 AS:憤ノ言霊 BL:怒ノ言霊 SH:怨ノ言霊 大蛇の怒号> 「天降蛇」素材で合成できる神機は近接兵装六種類。 いずれも[火][神]の複合属性を宿し、「クシナダ」「アラハバキ」などネーミングは日本神話が由来。 最大の特長は標準装備の複合スキル「大蛇の怒号」[10]。 「復讐への憤怒」「バースト時間」「救命対象バースト化」「受け渡しバースト化」の四つを纏めたものであり、戦闘時には意地でもバーストを発動或いは保持する性能を発揮する強力なものである。 名前からしてオロチ装備限定の固有スキルかと思いきや、「遺された神機」でも入手可能であることは既に有名な話。 恐らくは予約特典を取り逃した人へ向けた救済措置なのだろう。 レアリティはそれなりに高いものの、このためオロチ装備にこだわる必要は無いと言える。 ただしのこじん(略称)の場合、きっかりレベル10が出るとは限らないのがポイント。 複合スキルの内三つは[10]に達していなければ発動しないので、[8]や[9]ではほぼほぼ何らの意味を成さない産廃と化す。 入手時にそうであった場合のガッカリ感は異常。 [6]とかまだ全然怒号じゃない、良くて「大蛇のムカ着火ファイアー」くらいだと思う。 あと、時折ネットやインフラで「大蛇のドゴォ」という表記が散見される。 誰か魅魔様の行方を知らんか? 以下の基準を満たした者のみ討伐作戦の参加を認める 「最強の神機を所持する、最高の神機使いであること」 2* 紅蓮のオロチ> 発生起源:不明 攻撃属性:[火][神] 弱点属性:[氷] 結合崩壊部位:主頭、双頭、後足 素材名:天降蛇~ 体色が鮮血のごとき紅に染まり、より凶悪さを増したオロチの変異体。 ver.1.20DLC「ホリデーパック」にて新たに参戦する「赤くて超強いオロチ」(安直)。 超越的に危険度の高い個体へと進化を遂げたアラガミであり、防衛班の緊急出動を見合わせるほどの強力な反応を示す。 その実態は、獲物に対して異常なまでの執着を見せる性質を持った桁違いの強敵。 宣伝文句に銘打たれた“最強”のアラガミの名は、大袈裟な誇張では全くない。 ずば抜けて高い攻撃力を備え、牙や仕込み刃に猛毒(デッドリーヴェノム)を持つようになった。 更に体力は「5 3 万 で す」。 ……膨大すぎるにも程がある。ソースは富澤Pの発言。 ただし彼は生放送当時に映画『復活の「F」』を観てきたばかりだったので、軽いジョークかもしれない。 弱点属性、結合崩壊部位、部位ごとの耐性、アラガミバレット名などは元のオロチと変わりない。 「レルネーの沼」> 「紅蓮のオロチ」の討伐任務は、「ホリデーパック」内に収録される本作最難関のチャレンジミッション。 ここでも「黒の一閃」がBGMになっている。 制限時間は99分99秒と、単発のミッションでありながら最大限の猶予が持たされている。 これほどの長丁場となった理由は、討伐対象が単体出現ながら破格の強度を誇るためであり、「追い詰めたのに時間切れで任務失敗になる」といった事態を回避させるために開発が講じた配慮だという。 ……これもう(割とマジで体力53万あるかも)わかんねぇな。 因みに実際にHPが53万もあるわけではなく、大体で18万前後である。それでもラスボスの2倍近くはあるのだが さて、本ミッションは討伐対象の「紅蓮のオロチ」を初め、Ver.1.20における追加要素の比重の多くを占める任務でもある。 その特色についてもここで触れておこう。 新機能:神機パーツ換装 「紅蓮のオロチ」戦にNPCを一人だけ同行させて達成すると、そのキャラの「神機の換装」が有効化。 主人公が任務中で装備していたのと同カテゴリの「刀身」「銃身」「装甲」を装備できるようになる。 ただし「リンドウ」「リンドウ/侵蝕」及びアバターキャラは対象外とされる。「リンドウ/アナザー」は対応。 編集はターミナル内「パーソナルアビリティ」にて個別に行われる。 換装後の兵装は本DLC追加装備の「リインフォース」シリーズに変化。 ※装甲は「回避バックラー」「汎用シールド」「対炎タワー」の形状。 刀身を換えた場合、そのキャラが覚えた「血の力」及び「ブラッドアーツ」が使用不可となる。考慮に入れておくべし。 また、旧型使いに限り、換装できるのはそのキャラが元来使用している種目のみである。 具体的にはコウタの場合、銃身しか換えられないということだ。 解放条件については、シングルプレイでは二人っきりで赤オロチ戦を征さねばならず、特に厳しめ。 ただしマルチプレイでも「NPC一名限定」の条項に沿うことができるので、自分の他にもう二人のPCを集めて挑んでも良い。 ともあれ、キャラクターのバリエーションをより豊かにする機能であり、やりこみ派にはたまらない新要素。 新神機:リインフォースシリーズ 任務達成の基本報酬には合成素材の「荒神晶体27」が存在。 これが追加神機パーツ「リインフォース」の合成素材である。 カテゴリは刀身六種類と銃身四種類(装甲パーツはなし)。 バランスの良い物理値と[神]以外の属性適性を持ち、 それぞれのパーツの特色に則しつつ戦力を向上させる複合スキルを標準搭載。 汎用性の高さは有り余り、極めて優秀なスペックを誇る。 依田Dが言うところによれば「神機パーツに強化パーツをつけて強化したことをコンセプトとした決戦兵器」。 外観は既存の兵装に追加フレームを施したようであり、マッシヴな造形美にガンメタリックの渋めなカラーリングがよく映える。 きっと真壁弟が夢中になるに違いない。彼が荒らぶるのも頷ける…… >teru 「70年代の神機のフレッシュかつ挑発的なライン…… ううっ、たまらないっ」 ……前言撤回。今の僕には理解できない。 彼の目には神機がわがままボディやちっちゃい合法ロリ上司に見えていたりすんのかな(言いがかり)…… あらやだ怖い。イケメン無罪。 ちなみに「レルネー」とは、ギリシャ神話の大英雄ヘーラクレースが討伐した九頭の怪物「ヒュドラー」の棲んだとされる地名。これまた有名な大蛇の逸話からネタが引っ張られてきたことが分かる。たぶん毒蛇に因んだのだろう。 攻略 では、ここから戦闘面でのオロチについての説明に移る。 基本性能> 通常スペックはクロちゃんに準じ、瞬発力の高さに定評がある。 攻撃パターンも多くが原種と同一。 被ダメージ量もやはり大きく、属性に対応した装甲を用意して行きたいところだ。 よって交戦の際には原種とさして変わらないノリで挑めば良い。 ただ、原種が厳しめだったのに対し、オロチは意外と大きな隙ができやすい。 追加された遠距離攻撃の爆炎を吐き出すモーションが足を止めるものなので、その時が絶好の捕喰・攻撃チャンスになる。 活性化時には各部位が脆くなる仕様であるので、積極的に結合崩壊を狙っていけば有利に戦えるだろう。 ダウン時には全身を放り出してへたりこむ。 特記事項:紅蓮の能力> 超強化個体である紅蓮のオロチの場合、強度が増しているだけに留まらず、モーション等に数々の熾烈な魔改造が施されているため、元のオロチに挑むのと同じノリでは歯が立たない可能性が色濃い。 まず正攻法では泣きを見やすいことが火を見るより明らか。 膨大な体力を削るためにも大火力を叩き込むのが手っ取り早い。 またホールドは効果時間が非常に短いが、その膨大と思われる体力が足を引っ張る形になりヴェノムが有効。 ブラッドレイジで捩じ伏せるという手段もある。 活性化時にはそもそも高い攻撃力が更に劇的に跳ね上がり、体力をごっそり持って行くダメージを叩き出す。 加えて状態異常「デッドリーヴェノム」を付与する技があり、消耗戦を強いられることになる。 手始めに猛毒への対策は講じておくべき。 次に顕著なのは遠距離攻撃の誘導性能。 二発同時発射の大型火球、連射の小型誘導弾のホーミング性が元来よりも向上している。 対策としては各刀身のオラクル攻撃を打ち消すBAやスナイパーのキャンセラー、シャッガンのデコイが使える。 特にデコイを持ち込むと次々爆炎を吸いこんでくれるので至極快適になる。 最も重要なのがこの個体独特の「ヘイト管理」。 ヘイトというのはざっくり言うとアラガミから見たPCへの憎み度数であり、アラガミに対する行動で増減するもの。 一人のキャラにこれがある程度高まった場合、アラガミから第一目標に設定されて、誘導弾などの対象にされる。 赤オロチは通常に比べて異様にヘイトに忠実。 少しでも多くヘイトを溜めたキャラクターをロックオンし、執拗かつ徹底的に襲い掛かる行動をとる。 一度でも狙われれば分かると思うが、攻撃を凌いだ直後にたちまち再び、三たびと迫ってくるのはまさしく蛇のごとき執念深さ。 よって消費アイテムの「挑発フェロモン」「偽装フェロモン」などが今までになく効果を発揮すると思われる。 また、スタングレネードの発光を喰らうと活性化する性質がある。 これを逆手にとってわざと怒らせつつ、防御力の下がった部位を狙う戦法が有効。 攻撃パターン> ※当記事においてはほとんどクロちゃんのとこからコピペなので、動作呼称など、公式攻略データと食い違う点があれば修正して頂くと幸いです。 左頭叩き伏せ ターゲットを狙って小ジャンプで飛び掛かり、双頭の左を叩き付け、地面で爆炎を起こす。 左スイング その場で左頭を振るう。出が早く広リーチ。 右刃薙ぎ払い 双頭の右を振りかぶり、仕込み刃で薙ぎ払う。リーチがすこぶる広い。 勢い余って本体ごと前方へ滑り込み、双頭をもたげて威嚇する。(クロムと違って双頭・腕の部分が下がらない) 紅蓮のみ猛毒付与。 斬撃飛ばし 右頭の刃で薙ぎ払いつつ、炎を纏った斬撃を飛ばす。 至近では薙ぎ払いの範囲が広く、他キャラを狙った動作に巻き込まれやすい。 斬撃の飛ぶ速度はなかなか速い。 紅蓮のみ刃に当たると猛毒。 双頭ジャンプ→右頭叩き伏せ 双頭を目前に打ち下ろし、その勢いで跳躍。 着地と同時に右掌を叩き付けるコンボ。 ダッシュ斬り 突進しつつ右頭の仕込み刃で薙ぎ払い。動作後にバックジャンプをして向き直る。 連続噛み付き突進 双頭で勢いよく本体を前進させ、一回ずつ噛み付きを見舞う。 正面でガードするとめくられることがあるので、できればステップでかわしたい。 動作後に片頭で跳ねて転身、着地して威嚇する。 紅蓮のみ猛毒付与。 バックステップ 双腕を叩き付けた勢いで後方に飛び退く。 回転斬り上げ 全方位攻撃。 右頭を振りかぶりつつ屈むような姿勢を見せた直後、刃を出してつむじ風を発生させつつ舞い上がる。 元の位置よりも前方へ着地しつつ、こちらを振り向く。 特徴的なため慣れれば見切りやすいが、攻撃後の隙はほぼない。 紅蓮の場合、跳び上がった地点へ爆炎を吐き落とす追撃が発生。 大火球吐き 双頭から二発のホーミング弾を吐き出す。 火球はゆっくりと追尾してくる。 隙が大きく、脇や背後から攻撃を狙える。 紅蓮になると火球が更に大型化、追尾性能も高くなっている。 連続火球吐き 双頭から小型の追尾弾を連射する。弾丸はまっすぐ対象を狙い、高速で飛来する。 紅蓮の場合は更に誘導性がえげつなくなっている。 依田Dいわく「ピターリスペクト」。 確かに前作から神機使いを苦しめ続けているあの技に似ている。 空中ガードで受け止めれば空高く浮き上がれるところなんてそっくりだ。 連続突き 活性化時限定。 左頭の叩き付けから身を翻し、間合いを取って右頭の刃を正面へ突き刺す。 直後更に身を翻し、左頭の刃を突きだして来る。 原種の技に三段目が追加された凶悪なコンボ攻撃。 突きの発生まで若干の間があり、冷静に対処可能。 紅蓮のみ刃に猛毒あり。 以上をもって主要な記述を終了とする。 追記・修正点等あれば、宜しくお願い致します。 <画像出典 [1*] www.jp.playstation.com/blog/ [2*] twitter.com △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 何でソリッドとリキッドになってんだよwソリダスは一体どうなるんだ… -- 名無しさん (2015-05-03 04 29 52) +30して防御力とB防御力付けてもまだマトモなダメージが出るとか勘弁してください赤オロチ君 -- 名無しさん (2015-05-03 04 58 09) 紅大蛇 CV池田秀一「まだ私は三分の一しか本気を出していないぞ?」 -- 名無しさん (2015-05-03 05 28 35) ↑紅蓮の大蛇神速種とかしゃれにならんわw -- 名無しさん (2015-05-03 07 05 20) ↑ 既に神速種と同等の速度を有してるから出てくる気配がない。 -- 名無しさん (2015-05-03 08 13 12) 紅蓮は説明文通り最高まで鍛えた神機+30ならそんなに苦戦する相手ではないね、慣れれば動き分かりやすいのはやっぱガウェイン種っぽい -- 名無しさん (2015-05-03 09 21 47) おい、スネーク関係ないだろいい加減にしろw -- 名無しさん (2015-05-03 10 10 49) 何方かって言うと二本の刀とマニピュレーターが付いてるソリダスの方がしっくりくるな、雷電は雨と嵐繋がりでハンニバルかね? -- 名無しさん (2015-05-03 10 29 07) 赤オロチに挑むならロングのBA韋駄天(あのカッ飛んでいくやつ)がオススメ。オロチ自体がでかい図体して動き回るから韋駄天の距離感さえ掴めば当てやすい上に飛距離を活かして緊急回避にもなる。まあ、大ダメージは取れないし時間はかかるけど。だってこっちは一発の被弾が致命傷だし… -- 名無しさん (2015-05-03 12 07 57) 元になってるクロムがビッグボスで派生形のマグナがソリダスってことだろうか -- 名無しさん (2015-05-03 12 46 16) ホールドは申し訳程度にしか通じないけど体力がトチ狂ってるせいでヴェノムが有効。毒を以て毒を制しろって事なのかこれ -- 名無しさん (2015-05-03 15 02 26) ケルベロスっぽいのはやっぱ足が生えてるからだろうか。ウロヴォロスといい、あんま蛇っぽくない -- 名無しさん (2015-05-03 15 26 07) ファイル名ひど過ぎるwwwドゴォ -- 名無しさん (2015-05-03 16 54 42) リインフォースに装甲が無いのが紅蓮のオロチ最大の不満 -- 名無しさん (2015-05-03 20 23 07) オトモNPC一体じゃちょっとキツイ -- 名無しさん (2015-05-04 20 09 11) 連続火球はバックラーをスキルでガード時ノーダメと範囲拡大にしてれば後ろ向きガードで防御しつつ接近出来る 初見で助かった -- 名無しさん (2015-05-04 20 28 18) ↑5同情。ボルグ・カムランも蠍というよりケンタウロスの印象が強い。 -- 名無しさん (2015-05-16 15 39 32) グッドハーヴェスト担いで氷属性付与でいったらもりもり削れた。倒せなかったが、無強化でも体力点滅ぐらいまではいく -- 名無しさん (2015-05-16 15 45 34) ハルさん出張項目は一応そのキャラクターの魅力を語ってるけど、ここのは単なる茶番な気がする。今更だけどいいんだろうか? -- 名無しさん (2015-05-26 06 44 01) 神速系特有の当たりもしない攻撃をシャトルランに乗せて延々と繰り返すワンパな動きにはもうウンザリだわ。その癖体力だけは無駄に高くて倒しても達成感よりも徒労感の方が勝つ、正直グロチはラーヴァナと並ぶクソアラガミだと思う -- 名無しさん (2015-06-16 20 32 02) まあ神速じゃなくてもそうだな。延々移動攻撃だけやられて暇になるのはクソ要素 -- 名無しさん (2015-07-02 00 03 59) キュウビは炎も含めて尻尾に見えるから納得出来るけど。コイツの場合天から唐突に降って来たって位でオロチの要素と全然関係ねえんだよな。せめて見た目が蛸みたいで八本の足が龍の頭になってるとか、攫った女や荒神の血液(酒)を飲み干してる様からオロチと名付けられた。とかなら納得出来た -- 名無しさん (2015-07-02 00 53 52) 名前 コメント ありえたかもしれない もうひとつの歴史 あってたまるか もうひとつの歴史 2075年4月24日 10:00 極東地域 萌芽の神域・鎮魂の座 3* こちらオロチ(スネーク)。 聞こえるか、クジョウ博士? 4* え、ええ。私ですよ、オロチ(スネーク)。 聞こえています……。 ……待たせたな。 侵入(スニーク)ポイントに到着……。 上手く、いきましたか? 着地の衝撃でメガラケルの化石が壊れた。 5* ええっ!? な、なんてことをするんですか! ひどい! このひとでなし! 元より俺はアラガミなんだが……。 それより、あんたの本懐を忘れちゃいないだろうな? あんな抜け殻に、用はないはずだろう。 ……っそ、そうでしたが……。しかし……。 ……いえ、すみません。取り乱しました。 手筈通りに、事を進めましょう……。 それでいい。俺の役目は、 目標地点での「巨大制御(エメス)装置」の設置、及び起動。 そうだな? ええ、合っています。 「聖域」の出現に巻き込まれ、 バラバラになってしまったラケル博士の意志……。 彼女をもう一度、復活(デフラグ)させるのです。 了解だ、博士。 あんたの女神とやらを連れて帰ってやる。 頼みます、どうか……。 体がまだ再結合しきらず、 神機兵(この中)から動けない私の代わりに……。 ラケル博士、いま暫く待っていて下さい。 ……ん? ば、馬鹿な。あれはっ!! 6* ゴゴゴゴゴゴゴ… よう……兄弟! 初めましてだな!! 博士……。 俺だ! 俺がいるぞ! どっ、どういうことですか! オロチ(スネーク)! まさか、「恐るべき大蛇達計画」もここまで……!? そういう問題じゃない。 動きのクセから双頭に至るまで瓜二つだ。 で、では、貴方のデータを収集して生み出した、 もう一匹のオロチ(スネーク)なのでしょうか……? 骨格も同じのようだ。気味が悪い。 ただ、スネーキング・スーツの色は違うようだな。 それに戦法も少し違う。 そうですか。同じ戦力でも、戦法によって大きな差がつく筈です。 捕喰経験豊富な貴方が、偽者などに敗れるものですか。 負けてはなりませんよ! オロチ(スネーク)!! 当たり前だ! ウオオオいくぞオオオ! さあ来い! オロチ(スネーク)! 一つのミッションにボスは二匹もいらない! 蛇は一人でいい!! 死ねぇっ! ぐぉあああああっ!! ……は、博士、すまん……。 オロチ(スネーク)……!? 応答して下さい!? オロチ(スネーク)! スネェェェェェェク!! ♪ デッデッデデデッ デデデッデッデン ♪ G A M E O V E R <画像出典(トリミング加工あり) [3*] www.jp.playstation.com/blog/ [4*,5*]GOD EATER 2 RAGE BURST ゲーム内スクリーンショットより (c)2015 NAMCO BANDAI Games Inc. All Rights Reserved. [5*] twitter.com
https://w.atwiki.jp/kolia/pages/928.html
■用語説明 けんぽうせいていけんりょく【憲法制定権力】 pouvoir constituant; Die verfassungsgebende (※注:constituent power) 日本語版ブリタニカ (1)憲法を創出する権力であって、憲法はもちろん、如何なる実定法によっても拘束されない超法規的・実体的な根源的権力。 (2)既存の憲法を前提とし、それによって設けられるもの、とは区別される。 しかし、憲法制定の手続が実定法に拘束されるかどうかは、意見の分かれるところである。 国民主権を建前とする近代国家における憲法制定権力は、国民自身である。 この発想は、シェイエスの『第三身分とは何か』にみえ、国民を憲法制定権力の主体とする革命憲法制定の理論的主柱として、絶大な影響を及ぼした。 20世紀になり、C. シュミットは、この観念を用い、①憲法改正手続のもつ合法性に、②国家形態を変更する主権者の正当性、を対置した。 sovereignty BRIT In political theory, the ultimate authority ①in the decision-making process of the state and ②in the maintenance of order. In 16th-century France Jean Bodin used the concept of sovereignty to bolster the power of the king over his feudal loads, heralding the transition from Feudalism to Nationalism. By the end of the 18th century, the concept of the Social Contract led to the idea of popular sovereignty, or sovereignty of the people, through an organized government. ①The Hague Conventions, ②the Geneva Conventions, and ③the United Nations all have restricted the actions of sovereign countries in the international area, as has International Law. (翻訳) 政治理論において、①国家の意思決定プロセス、および、②秩序の維持、に関する究極の権威。 16世紀フランスで、ジャン・ボーダンが、封建諸侯に優越する国王権力を補強するために、この概念を使用し、それは封建制から国民国家体制への変革を促した。 18世紀の末までに、社会契約という概念が、組織された政府を通じた人民主権(popular sovereignty)ないし主権在民(sovereignty of the people)という観念を導き出した。 ①ハーグ会議、②ジュネーヴ会議、③国際連合、は全て、国際法が存在する国際分野において、主権国家の行動を制限するものである。 sovereignty ODE [mass noun] supreme power or authority the authority of a state to govern itself or another state [count noun] a self-governing state (翻訳) [物質名詞] 至高権ないし最高権威 ある国家(state)が、自国または他の国家を統治する権威 [可算名詞] 自治国(独立国) sovereignty Collins ◆N-UNCOUNT Sovereignty is the power that a country has to govern ①itself or ②another country or state. (翻訳) ソブリンティーとは、あるcountry(地理的な意味での国家)が、①それ自身、あるいは、②他のcountry(地理的な意味での国家)やstate(政治的な意味での国家)、を統治する権能をいう。 sovereignty 新英和 1.a 主権、統治権(dominion) b 君主[元首]であること 2. 主権国、独立国(sovereign state) 3. 《廃》 a 非常に優れていること、優秀(excellent) b (薬の)特効 しゅけん【主権】 日本語版ブリタニカ 元来、「至高性」を指す観念で、フランス国王が、①一方ではローマ皇帝および教皇に対し、②他方では封建領主に対し、独立最高の存在であることを示すものとして登場し、 その後、近代国家の形成と発展の過程で、各種の政治的背景において、実に様々な意味合いで用いられることになるが、 今日、実定法上も用いられる主権観念として重要と思われるのは、次の3つである。 (1)国権ないし統治権自体の意味での主権 「日本国の主権は、本州・・・に局限せらるべし」とするポツダム宣言8項がその例で、ここでは①国民および②国土を支配する権利、というほどの意味である。 (2)国権の属性としての最高独立性の意味での主権 日本国憲法前文第3段に、「自国の主権を維持し」とあるのが、その例である。 (3)国家統治のあり方を終局的に決定しうる①権威ないし②力の意味での主権 国民主権とか君主主権とかいわれる場合の主権観念がそれで、日本国憲法前文1段および1条にいう主権が、その例である。 しゅ-けん【主権】 広辞苑 ① その国家自身の意思によるほか、他国の支配に服さない統治権力。 国家構成の要素で、最高・独立・絶対の権力。 統治権。 ② 国家の政治のあり方を最終的に決める権利。 「国民-」 とうち-けん【統治権】 広辞苑 国家を統治する権力。国土・国民を支配する権利。主権。 とうちけん【統治権】 日本語版ブリタニカ ①最高の権威、または、②国家の主権、と同義または類似の概念であるが、国家・政府・独立・民主主義などと関連して政治学や国際法において最も論争の多い言葉である。 日本では、統治権の概念は、明治憲法に使用されており、第4条によれば、天皇は統治権の総覧者であった。 16世紀にフランスのJ.ボーダンは統治権を絶対的で非制約的な概念として捉えた。 しかし、統治権の性格は、民主的な政府形態に伴い、次第に、①支配階級と②統治者に対する重要な制約を課するものへと変化を遂げ、また、一国の政府のためよりも、世界平和を目標に行使されるようになった。 こっ-けん【国権】 広辞苑 国家の権力。国家の支配・統治権。 こっ-けん【国権】 明鏡国語辞典 国家が国民を支配し統治する権力。国家権力。「-を発動する」 こっ-けん【国権】 広辞苑 sovereignty; a sovereign right; the right to rule; the authority[power] of the state; state power. こくみんしゅけん【国民主権】 popular sovereignty 日本語版ブリタニカ 主権は国民にある、とする憲法原理。 国家の統治のあり方を究極的に決定する、①権威、ないし、②力、が国民にあるとし、(A)国民主権と全く同じ意味で、(B)人民主権ということもあるが、後者には限定された特殊な用法もある。 (C)君主主権に相対する。 日本国憲法前文1段および1条は、国民主権に立脚することを明らかにしている。 もっとも、(A)国民主権の具体的意味の理解については一様ではなく、大別して、 (1) 国民主権とは、国家の意志力を構成する最高の機関意思が国民にあることを意味し、それは憲法によって定まる、と解する説(※注:最高機関意思説)と、 (2) 国民が憲法の制定者であることを意味する、とする説(憲法制定権力説)とに分れる。 基本的には、(2)後者の立場に立つ場合であっても、さらに、 (2)-a 主権者たる国民は、観念的統一体としての国民で、主権がそのような国民にある、ということを意味する、というように解する説(※注:ナシオン主権説)と、 (2)-b 主権の権力的契機を重視し、主権は個々の人民が分有し、人民自らがそれを行使するところに本質がある、とする(B)人民主権説(※注:プープル主権説)とに分れる。 じんみん-しゅけん【人民主権】 広辞苑 主権が国民にあること。 明治憲法では主権が天皇にあったが(主権在君)、日本国憲法では国民にある。 くんしゅしゅけん【君主主権】 日本語版ブリタニカ 主権は君主にある、とする国家原理で、国家の統治のあり方を究極的に決定する、①権威、ないし、②力、が君主にあることを意味する。 もとは君主のもつ権力の至高性・絶対性を意味した。 人民主権(⇒国民主権)に相対する。 絶対主義を支えた概念であり、いわゆる王権神授説や、旧憲法下での天皇制もその一つであった。 popular sovereignty BRIT Political doctrine that allowed the settlers of U. S. federal territories to decide whether to enter the Union as free or slave states. It was applied by Sen. Stephen A. Douglas as a means to reach a compromise through passage of the Kansas-Nebraska Act. Critics of the doctrine called it "squatter sovereignty." The resulting violence between pro- and antislavery factions (see Bleeding Kansa) showed its failure as a workable compromise. See also Dred Scott Decision. (翻訳) 自由州または奴隷州として連邦に加入する決定を、合衆国連邦領の入植者達が行なうことを許容する政治的ドクトリン。 それはカンザス-ネブラスカ法可決のための妥協に到達する手段として、スチーブン・A・ダグラス上院議員によって提唱された。 このドクトリンへの批判者は、「不法入植者主権」と呼んだ。 奴隷制肯定派と反対派の間の暴力的結末(カンザス流血事件を見よ)は、このドクトリンが有効な妥協策として失敗だったことを示している。 ドレッド・スコット判決も参照。 popular sovereignty ランダムハウス英和 1. 国民主権、人民主権、主権在民 2. 《米史》住民主権:南北戦争以前、Stephen A. Douglas などによって提唱された原則;准州の住民は、奴隷制度の採否に関して、連邦政府の干渉を受けず住民自身が決定するというもの [1848.米語] popular sovereignty ジーニアス英和 国民主権、主権在民;《米史》州権優越《南北戦争前の米国で特に奴隷州を維持するか否かについては、連邦政府の介入を認めず各州の内部問題であるとする主張;《米》squatter sovereignty ともいう》 ぎかいしゅけん【議会主権】 sovereignty of parliament 日本語版ブリタニカ 議会は法的には如何なる内容の法律も制定・改廃できる、という原理。 18世紀のイギリスで確立された。 イギリスは議会の行動を規制する根本規範としての成文憲法を持たないため、議会が制定した法律の効力を審査できる機関が存在しないことから、議会の権限の至上性が認められた。 「男を女にし、女を男にする以外、何でもできる」という言葉は、議会主権のもつ意味を最も端的に捉えている。 このような議会主権の考え方は、国民代表を前提とする議会制民主主義の定着とともに一般化され、国会における議会の最高機関性は、いずれの国でも憲法上謳われるに至っている。 しかし、政治的にみた場合、民主主義のもとでは、主権は国民にあり、その点において議会主権も制約を受けるのは当然のことである。 キング・イン・パーリアメント King in parliament 日本語版ブリタニカ イギリス憲法上の用語で、立法権は国王に付与されていることを言い表わしている。 現在は女王の統治下であるので、“Queen in parliament”という。 (1)イギリスには立法を担当するものとして、上・下両院から成る議会があるが、法的には議会は国王によって召集され、また停会や解散を命じられる。 いわば、議会の活動は、国王の意思に左右されている。 (2)また、議会を通過した法律案も、国王の裁可なくしては法律とならない。 従って、国王は立法部の不可欠の構成要素となっている、といわなければならない。 このことを、「議会における王」と表現する。 こっかしゅけん【国家主権】 日本語版ブリタニカ 国家が領域内においてもつ排他的支配権のことであって、単に主権ともいわれるmのであるが、主権という用語が多義的であるのに伴って、この国家主権も種々に解される。 (1) 一つは、ある国家が他の国家の権力のもとになく、対外的に独立しているとき、すなわち、その国家が主権国家であるとき、その国家を主権国家足らしめる力、をいう場合である。 (2) 他は、対内的に国家の最高の力としての主権が、①君主にあるのでもなく、また、②国民にあるのでもなく、③国家そのものにある、とされるとき、それをいう場合である。 これは、国家法人説にみることができる。 なお、この国家法人説における国家主権は、独特の意味内容を持っている。 すなわち、この学説は、①君主主権と、②人民主権、とを妥協させるため、主権の保持者は人格としての国家にある、と主張して、③国家主権という概念を創り出したからである。 こっか-ほうじん-せつ【国家法人説】 広辞苑 国家を統治権の主体たる公法人である、とする説。 19世紀にドイツのアルブレヒト(W. E. Albrecht 1800-76)、ゲルバー(K. F. W. von Gerber 1823-91)らが首唱。 日本では天皇機関説として有名。 こっかほうじんせつ【国家法人説】 日本語版ブリタニカ 国家理論の一つ。 国家は単一の団体であって、法律関係の主体になる法人である、とする説。 おもに、ドイツの外見的立憲君主制のもとで主張された。 この説を代表するG. イェリネックは、 (1)国家は法的には、①権利主体か、②権利客体か、あるいは、③権利関係か、のいずれかでなければならない、 (2)そして、そのうちでは、①権利主体とみるのが、唯一の正当な説であり、国家は法人格を有する、とみなし、 (3)国家機関を通して団体意思を形成し、統治行動を行う、とした。 それは、 1 絶対君主の権力装置としての国家を否定し、 2 君主は国家に含まれる、とすることにより、君主と人民との対立を回避し、立憲君主制のイデオロギーとして機能した。 特に日本では、天皇機関説として問題とされた。 てんのう-きかん-せつ【天皇機関説】 広辞苑 明治憲法の解釈として、 (1)国家の統治権は天皇にある、とする説に対して、 (2)統治権は法人である国家に属し、天皇はその最高機関である、とする学説。 一木喜徳郎、美濃部達吉らが唱えたが、1935年に国体明徴問題がおこり、国体に反する学説とされた。 てんのうきかんせつ【天皇機関説】 日本語版ブリタニカ 美濃部達吉によって主張された学説で、 1 国家を統治権の主体とし、 2 天皇は国家の一機関に過ぎない、とする明治憲法の解釈のこと。 上杉慎吉らの天皇主権説に対して、大正デモクラシー以後、学界・政界で一時支配的な地位にあった。 しかし、満州事変以後、軍部・官僚・右翼団体が、天皇機関説を国体に反する反逆思想である、として攻撃したため政治問題化した。 これが、1935年のいわゆる国体明徴運動である。 当時、貴族院議員であった美濃部は、議会で弁明を求められ、反論を明らかにしたが、衆議院議員江藤源九郎は彼を不敬罪で告発し、政府でも陸海軍大臣の圧力に押され、『憲法撮要』など美濃部の3著を発禁とした。 こうして美濃部自身も貴族院議員を辞任し、天皇機関説は政治的に葬られた。 しゃかい-けいやくせつ【社会契約説】 (cotract social フランス) 広辞苑 17~18世紀に西欧で有力であった政治・社会理論。 国家の起源を自由で平等な個人相互の自発的な契約に求め、それによって政治権力の正統性を説明しようとする。 ホッブズ・ロック・ルソーらの説。 日本では中江兆民らが紹介。 民約説。契約説。 ⇒自然状態、⇒社会有機体説 しゃかいけいやくせつ【社会契約説】 social contract theory 日本語版ブリタニカ 個人間の契約によって政治社会が成立したとする政治学説。 政治社会を自然的に成立したとみる考え方に対して、人為的につくられたとする点に特質がある。 契約説自体は社会を便宜的製作物とみなしてきたギリシアのソフィストの思想に萌芽的にみられ、中世の法学者によって支配-服従契約の名のもとに使用されたこともある。 だがそこでは、秩序は自然的に実在しているという見方のもとに支配関係を解釈する原理にとどまっていた。 政治社会を構成する原理として積極的に提示されたのは、伝統的秩序が崩れ始めた17~18世紀においてである。 社会契約説は近代自然主義の影響を受けて政治社会の成立を始原的な個体にまで分解して探求しようとした近代の「自然法」学と結合し、政治社会形成の根拠として援用されることになった。 その際、自由・平等な個人を政治の主体とし、この主体が政治社会をつくりだすことを論証した。 そして究極的には、抵抗権の裏打ちによって近代革命を指導する原理ともなったのである。 もっとも、大陸自然法学においてはなお解釈の原理であったのに対し、イギリスの自然法論においては積極的な構成原理として展開された。 もとよりその説には論者によって差異があり、ホッブズは絶対主義を生むものとし、J.ロックにおいては委託の原理として近代の議会主義と権力の制限の理論的背景となった。 さらにフランスでこの両者を継承したルソーの場合は、この説の背景にあった個人主義的色彩をとどめながら、同時に集団を重視する方向に大きな変化をみることになった。 その後社会契約説は19世紀に至って、歴史主義によって批判されるとともに事実や規範を峻別する批判哲学によって単なる仮説に過ぎないと批判されたが、J.ロールズやノージックの影響で1970年代以降再び脚光を浴びるようになった。 しゃかいけいやくろん【社会契約論】 Du contrat social, ou principes du droit politique 日本語版ブリタニカ フランスの哲学者J.-J.ルソーの著作。 1758年書き始められ、61年完成し翌年出版されたルソーの政治論の主著である。 著者は封建制度の隷属的人間関係を強く批判し、人間の基本的自由を指摘することから始めて、自由な人間が全員一致の約束によって形成する理想的な国家形態を主張した。 この書は政治論であるが、このような政体によって初めて道徳は成り立ちうるとの倫理観と不可分であって、主権者である人民の国家への奉仕が強く求められており、そこから全体主義的解釈も生まれた。 『社会契約論』はフランス革命に多大の影響を与えたが、日本では1882年中江兆民によって『民約訳解』として漢訳さえ(第2編第6章まで)、自由民権運動に大きな影響を及ぼした。 social contract Britannica Concise Encyclopedia Actual or hypothetical compact between the ruled and their rulers. The original inspiration for the notion may derive from the biblical covenant between God and Abraham, but it is most closely associated with the writtings of Thomas Hobbes, John Locke, and Jean-Jacques Rousseau. Hobbes argued that the absokute power of the sovereign is justified by a hypothetical social contract in which the people agree to obey him in all matters in return for a guarantee of peace and security, which they lack in the warlike "state of nature" posited to exist before the contract is made. Locke believed that rulers also were obliged to protect private property and the right to freedom of thought, speech, and worship. Rousseau held that in the state of nature people are unwarlike but also undeveloped in reasoning and morality; in surrendeing their individual freedom, they acquire political libety and civil rights within a system of laws based on the "general will" of the governed. The idea of the social contract influenced the shapers of the American Revolution and the French Revolution and the Constitutions that followed them. social contract (also social compact) Oxford Dictionary of English an implicit agreement among the members of a society to cooperate for social benefits, for example by sacrificing some individual freedom for state protection. Theories of a social contract became popular in the 16th, 17th, and 18th centuries among theorists such as Thomas Hobbes, John Locke, and Jean-Jacques Rousseau, as a mean of explaining the origin of government and the obligations of subjects
https://w.atwiki.jp/planetkirby/pages/185.html
物凄い大雑把に流れを書いて行きます。 あんまり攻略の参考にはならないかもw ※未完成です。 攻略チャート 第1章「ノディとの遭遇」 オープニング ↓ 東のベジタブルバレーへ。途中でワドルドゥ猟師と遭遇。「ビームのもと」が手に入ります。 ↓ タル運びは壁に接触しない様に注意しながら動かしましょう。失敗したら一度マップを出れば元に戻ります。 ↓ ポピーブロスSr.との対決。Lv10くらいあれば勝てるかな。 VS ポピーブロスSr. ↓ 墜落現場でノディと遭遇。ノディが仲間になります。 ↓ ノディを家に戻すためにアイスクリームアイランドへ。 第2章「グリルとの遭遇」 アイスクリームアイランドに到着。東の家の住民は「ソードのもと」を持っています。 ↓ グリルと会話した後、海底洞窟へ。岩押し引きは簡単なので大丈夫かと。スイッチは隣り合うスイッチも一緒に押されます(端はループしない)。その次の合い言葉は順番通りに並べれば良く、「なごやさん」となります。 ↓ 長いはしごを下ると西に緑の壁がありますが、真ん中くらいを調べると壊す事が出来ます。壁の中の宝箱も壁を壊して取ります。怪しげなポイントがありますが、そこは小型爆弾が必要です(全部壊すとレア回復アイテムが貰える)。 ↓ その先でグリルが仲間になった上で、ヘビーモール戦。 VS ヘビーモール ↓ その先は海底砂漠。順序としては北の方を通って、南に進んで行くと言う感じです。道中の矢印も参考にして下さい。また砂漠には小型爆弾が3つ置かれています。 ↓ ジバサミエリアは普通にスルーできますが、最後の1匹だけは倒さなければいけません。 VS ジバサミ ↓ 休憩ポイント ↓ 水底エリア。まずはタイルとオブジェクトの位置を覚えましょう(キャプチャしてもいいし)。 その次のマップで正しい位置にオブジェクトを配置します。 ↓ その先のエリアに敵が出現しているので倒します。ジバサミも2匹いるので注意。 VS 帰ってきたポピーブロスSr. ↓ 塞がれていた道が通れるようになっているのでその先へ。スイートスタッフが襲ってきます。 VS スイートスタッフ ↓ 海岸の町に出てきます。このままクーの家へ。 第3章「ピッチとの遭遇」 クーの家の扉を調べるとピッチが襲われているとの事。助けに行きましょう。 VS クラッコJr. ↓ クラッコたちは逃げますが、襲われていた場所のすぐ左側に道があるので その先を進みましょう。 VS クラッコ ↓ 更に進むとメカクラッコ出現。 VS メカクラッコ ↓ 建物の中でスペースクラッコとバトル。 VS スペースクラッコ ↓ ピッチと一緒にクーの家の地下へ。一番奥の扉に入り、左下の机にある地図を調べるとノディの家の場所がわかります。そして、ピッチが仲間に。 ↓ そのまま先に進みます。 第4章「ウィリーとの遭遇」 変なイベントの後、コモが出現。 VS 変な蜘蛛 倒すとビートたちが現れますがすぐ去っていきます。西にはまず行けないので東に行きます。 するとサスケたちにおつかいを頼まれるので、西に行って、ミラポン化したウッホ化プッポンを倒して行きましょう。ただし、最後の一体だけモーリィです。 VS モーリィ ↓ 再びサスケの所に戻ると鉱山の鍵をくれるので、これで鉱山に行きます。 鉱山入口の鍵を開けると、ターボとアクセルが襲ってきます。 VS ターボ・アクセル ↓ 鉱山内部。左側は問題ないと思います。右側のワープは…なんとかしてw 鍵を2コ手に入れたら中央の扉から深部へ。 するとビートが襲ってきます。 VS ビート ↓ 倒すとウィリーが仲間入り。その奥でコンピュータことリョウリガーZとバトル。 VS リョウリガーZ ↓ 倒すとようやくノディの家に進む事が出来ます。 第5章「マザーノディ」 ノディの家に到着するや否や、マザーノディに襲われます。 VS マザーノディ ↓ 暖炉の奥にマグマのエリアが出現。奥に進むと、石碑のある所にタブーが居ます。 VS タブー 正直強いです。ピッチはもちろん、ノディも回復役として活躍させてください。 ↓ タブーを倒すと東に道が繋がっているのでそこを渡ります。するとふさがって入れない場所があるのでそこの看板を読んでください。 ↓ ディメンションキーが3つ必要と言われたのでクーに話を聞きにクーの家に戻ることに。 ↓ クーから情報を貰い、ワープスターでハルバードに向かいます。 第5.5章「ディメンションキー」 ハルバードに到着。途中のボス達を蹴散らして行きましょう。 VS バウファイター VS 2連主砲 VS メガタイタン ↓ 指令室でカービィが敵に襲われます。時間制限つきのカービィ1人でのバトルで早く倒しましょう。 ダメージも結構大きいので回復アイテムもそれなりに準備しておきましょう。 戦闘メッセージはZ押しっぱなしで飛ばせます。 VS リドリー ↓ ランディアが助けてくれて、エッガーエンジンズに行くことに。 右下の民家の一番奥の小さい棚を何回か調べると隠し階段が出てきます。 すると敵が襲ってきます。 VS ギガントエッジ 中に入ると門番にマウンデスがいます。 VS マウンデス 奥ではバルバルが飼育されています。 ↓ 休憩室の風呂場で、スーパーすいとるくんを購入し、 エッガーエンジンズの町のプッポンに渡して地下の水をいくらか吸い取ってもらう。 そして休憩室でイフリーティ戦。 VS イフリーティ ↓ 水質管理室でトルネイドン VS トルネイドン ↓ 資料室でオクタコン(戦わなくてよいが倒すとニンジャのもと) VS オクタコン ↓ 飼育室Aでメガイター VS メガイター ↓ 薬品研究室でボクシィ VS ボクシィ ↓ 電力管理室でドゥビア VS ドゥビア ↓ 飼育室Bでゴライアス VS ゴライアス ↓ 遺伝子研究室でブロッキー VS ブロッキー ↓ 飼育室Dでパンま VS パンま ↓ 飼育室Cでバルイアス VS バルイアス ↓ 中央制御室の鍵を取ると奥にメタルジェネラルが控えています。 VS メタルジェネラル 倒すと、ディメンションキー2コ目とポータル室の鍵をくれます。 ポータル室から電界427次元へ行きます。 ↓ 電界427次元へ。 VS 2足歩行に成功したスイートスタッフ 泥風呂の近くのクーっぽいやつから審判の扉の鍵をもらい、審判の部屋へ。 そこでボス戦。 VS 綺麗なジャイアソ 総本山の許可証を貰えるので、鉱山の道のBの付け根(へっ込んでる所)を数回調べて、総本山に向かう。 ↓ 総本山内部。 VS レカラム VS 力イソー力" VS デスメロ 最深部でマザーバタモンと決闘。 VS マザーバタモン ディメンションキーが3つ揃ったのでマグマのマップから異空間へ。 第6章「異空間」 スイッチを押しつつ先に進むと、メカノディ登場。 VS メカノディ ↓ 異空の宝石を5つあつめてモーリィ戦。 VS ウルトラモーリィ ↓ ピッチのウルトラシューティング ↓ 創造の塔へ。 VS ハイパーマッチョサン 2階でパーティ分断。 3階のクイズはネットで調べれば出るはず…(5問目はKIDが答え) ↓ ダークゼロ戦。カービィひとりなので回復に注意。 VS 四天王ウルトラダークゼロ 戦闘中にウルトラソードが覚醒。以後使えるようになりますが、発動にはスターキャンディが必要(エッガーエンジンズで売ってます)。 ↓ 3キャラで進む。 VS ダークグリル 最後の選択肢で一番下を選ばないと確実に負けます。 VS ダークメトロイド 相手のSPはすぐ切れるので辛抱すれば簡単に勝てます。 VS ダークビート/ダークウィリー こちらは真面目にバトル。 ↓ マッチョサン復活。 VS 四天王デビルマッチョサン ↓ カービィと合流。先に進む。 VS 四天王キリサキンリヴァイバル VS 四天王デデデデデストーン ↓ ノディ復活→即戦闘 VS ムス力Type-H ↓ Haya-Soulとの決戦。 VS Haya-Soul ↓ 脱出。最後にReal-Hayaとの戦闘。 VS Real-Haya アイテムのスターロッドを起動させないと勝てません。 ↓ エンディング ↓ あれ? 第6章EX「真実の探求」 プププランド(一部電界427次元)のNPCが意味深なヒントを述べています。 それに沿って、次の箇所を順番に1回だけ調べます。 鉱山のリョウリガーZの居たコンピュータ クーの家の地下通路の空かない扉 エッガーエンジンズ電界427次元の審判の部屋の左側のステンドグラス この順番で調べると地響きが起きるはずです。 その後、鉱山の電界427次元の広場に行くと、青いワープスターが出てきています。 それでワープし、暗黒の空間を石に沿って進むと、変な施設が出てきます。 ここが古代の碑文にあった「ゾディアック」です。 入口にはバルバルコアMk-Ⅰが待ちかまえています。 VS バルバルコアMk-Ⅰ ↓ ゾディアックにはいくらかのカービィメモと12のゾディアックの鍵のヒントが設置されています。そのヒントを元に12のゾディアックの鍵を探します。(ちなみにゾディアックの名前は黄道12星座より) ★01アリエス-クーの家のかかしを何回か調べる ★02タウルス-異空間エリア2の青いボール地帯の先の宝箱の先の隠し通路 VS CEROシミラ ★03ゲミニ-エッガーエンジンズ電界427次元の休憩所の上の方のベッドを調べる ★04カンケル-創造の塔1回の切り株を100回くらい調べる ★05レオ-ハルバード内の1つだけ色の違うブロックを数回調べる VS バルバルコアMk-Ⅱ ★06ウィルゴ-ノディの墜落現場の穴 ★07リブラ-ノディの家に向かう通路の黄色い植物の真ん中を何回か調べる。入った先でカービィメモ200コ必要。 ★08スコルピウス-力イソー力"の居る所の左側の柱を数回調べる VS ドクター・バン ★09サギッタリウス-海底洞窟の中段くらいの岩を数回調べる。Real-Hayaを倒していないと取れない。 ★10カプリコルヌス-ノディの家の右側にある落とし穴に何度もハマる。 ★11アクアリウス-バルバル養殖場のゴライアスの居た檻の緑の野菜の入ったかごを数回調べる。 VS ローリングタメックス ★12-ゾディアックへの道の赤い石のうち、一つだけ形の違う物を調べる。 VS ランディア ↓ 全て揃ったらゾディアックの中央にささげる。すると内部に行くワープスターが出るので、ゾディアック内部に。 VS バルバルコアMk-Ⅲ ↓ Haya-Soulとの最終決戦。 VS Hayastrophe 倒し方は…最後くらい自分で当ててみよう! ↓ 最後におまけの脱出イベント ↓ エンディング コピー能力所在地一覧 番号 コピー名 場所 備考 01 ビーム ベジタブルバレー マップ1 ワドルドゥ猟師からもらう(必須) 02 ソード アイスクリームアイランド 北東の民家 250☆で購入 03 アイス 海底洞窟エントランス 左上の赤い宝箱 04 スパーク 鉱山内部 05 ファイター クーの家地下通路 06 ファイア 海岸の町 07 ストーン 鉱山の村 08 ミサイル ノディの家 マグママップ 09 ハンマー ノディの家 マグママップ 10 エンジェル 鉱山の村-ノディの家通路 11 ボール バルバル養殖場 中央制御室 12 ウィング 電界427次元 紅の闇路 バルバル養殖場側の大きな通路 13 リーフ 鉱山の村-ノディの家通路 14 ニンジャ バルバル養殖場 資材置き場 オクタコンを倒すと入手 15 ウォーター 電界427次元 闇市場 バルバル養殖場側。本棚に隠れている。 16 バブル 異空間 エリア1 17 ミラー 電界427次元 闇の総本山 広場に居るミラポンと5000☆で交換 18 ボム 電界427次元 総本山邪聖の間 力イソー力"側にある赤い宝箱 19 マジック 異空間 エリア1 20 プラズマ 異空間 エリア4 20000☆で販売 21 ジェット 異空間 エリア4 20000☆で販売 22 トップ 異空間 エリア4 25000☆で販売 23 クラッシュ 異空間 エリア4 30000☆で販売 24 ストーンボム ゾディアック-06ウィルゴの祠 25 アイススパーク 異空間 エリア2 26 ウルトラソード 創造の塔 3階 ダークゼロ撃破後入手(必須) カービィメモ所在一覧 表クリアをしたら、とりあえずゾディアックの施設に先に行きましょう。 メモ名称 場所 備考 基本操作方法 カービィの家内部 メニュー画面 カービィの家内部 戦闘方法 カービィの家の外 状態異常 カービィの家の外 プププ図鑑 カービィの家の外 カービィメモ カービィの家の外 戦闘曲変更 異空間 エリア1 装備・武器 ベジタブルバレー マップ1 装備・防具 ベジタブルバレー マップ1 装備・お宝 ベジタブルバレー マップ1 装備・専用 ベジタブルバレー マップ1 装備・コピー能力 ベジタブルバレー マップ1 カービィ ベジタブルバレー マップ1 分かりづらい所にある ノディ アイスクリームアイランド民家 グリル 海岸の町 ピッチ 鉱山の村 ウィリー ノディの家 マグママップ ワドルディ アイスクリームアイランド クークラー クーの家の外 コンセ ハルバード内部 マップ2 チック エッガーエンジンズシティ プッポン 鉱山の村 ミラポン 異空間 エリア4 ラッカ バルバル養殖場 大通路 サスケ 電界427次元 闇の総本山 クー ハルバード甲板 マップ2 クラッコJr. クーの家の外 クラッコ クラッコの小屋 メカクラッコ クラッコの小屋 スペースクラッコ エッガーエンジンズシティ マザーノディ ノディの家 マグママップ タブー ノディの家 マグママップ メタナイト ハルバード指令室 ランディア バルバル養殖場 養殖場B バルバル バルバル養殖場 電力管理室 メタルジェネラル バルバル養殖場 中央制御室 マザーB 3守護神 電界427次元 闇の総本山 マザーバタモン 電界427次元 総本山創造の次元 マザーBの居る部屋 H-Soul H-Soulの部屋 ベジタブルバレー ベジタブルバレー マップ2 アイスクリームアイランド アイスクリームアイランド 海底砂漠 海底洞窟断崖エリア クーの家 クーの家 鉱山の村 鉱山の村 ノディの家 ノディの家の外 戦艦ハルバード ハルバード甲板 マップ2 エッガーエンジンズ エッガーエンジンズシティ バルバル養殖場 バルバル養殖場 大通路 電界427次元 電界427次元 バルバルの増殖炉 電界闇の総本山 電界427次元 闇の総本山 異空間 異空間 エリア1 創造の塔 創造の塔1階 ゾディアカルシール ゾディアカルシール入口 ベジタブルバレー野鳥の会 ノディ墜落現場 アイスクリームアイランド掲示板 アイスクリームアイランド 海底洞窟通行注意書き1 海底洞窟エントランス 海底洞窟通行注意書き2 海底洞窟ケイブ2 海底洞窟通行注意書き3 海底洞窟断崖エリア 海底洞窟通行注意書き4 海底洞窟水底エリア1 砂漠の民の碑文1 海底砂漠 入ってすぐ 砂漠の民の碑文2 海底砂漠 北の左矢印の付近 砂漠の民の碑文3 海底砂漠 西の下矢印の付近 砂漠の民の碑文4 海底砂漠 南の川を越えた辺り 砂漠の民の碑文5 海底洞窟水底エリア2 砂漠の民の碑文6 海岸の町 スペクラMk-Ⅲ開発記1 鉱山への道 スペクラMk-Ⅲ開発記2 ノディの家 マグママップ スペクラMk-Ⅲ開発記3 ハルバード甲板 マップ3 スペクラMk-Ⅲ開発記4 電界427次元 闇市場 スペクラMk-Ⅲ開発記5 電界427次元 闇の総本山 スペクラMk-Ⅲ開発記6 異空間 エリア2 クーの記録帳 クーの家 鉱山の歴史1 鉱山の村 鉱山の歴史2 鉱山への道 鉱山の歴史3 鉱山への道 鉱山の歴史4 鉱山内部 鉱山の歴史5 鉱山内部 鉱山の歴史6 鉱山の村-ノディの家通路 ノディ家計簿 ノディの家内部 マグマ調査記録 ノディの家 マグママップ ハルバード航海誌1 ハルバード甲板 マップ2 ハルバード航海誌2 ハルバード内部 マップ1 ハルバード航海誌3 ハルバード内部 マップ1 ハルバード航海誌4 ハルバード内部 マップ2 ハルバード航海誌5 ハルバード内部 マップ2 ハルバード航海誌6 ゾディアック05-レオの祠 エッガーエンジンズ環境報告 エッガーエンジンズシティ バルバル養殖報告1 バルバル養殖場入口 バルバル養殖報告2 バルバル養殖場 エントランス バルバル養殖報告3 バルバル養殖場 大通路 バルバル養殖報告4 バルバル養殖場 休憩所+水質管理室 バルバル養殖報告5 バルバル養殖場 休憩所+水質管理室 バルバル養殖報告6 バルバル養殖場 飼育室A バルバル養殖報告7 バルバル養殖場 薬品調合室 バルバル養殖報告8 バルバル養殖場 電力管理室 バルバル養殖報告9 バルバル養殖場 飼育室B バルバル養殖報告10 バルバル養殖場 飼育室B バルバル養殖報告11 バルバル養殖場 遺伝子研究室 バルバル養殖報告12 バルバル養殖場 飼育室D バルバル養殖報告13 バルバル養殖場 飼育室C バルバル養殖報告14 電界427次元 闇の総本山 バルバル養殖報告15 電界427次元 闇の総本山 マザーB崇拝覚書1 電界427次元 バルバルの増殖炉 マザーB崇拝覚書2 電界427次元 紅の闇路 マザーB崇拝覚書3 電界427次元 烈火の祭壇 マザーB崇拝覚書4 電界427次元 闇の総本山 マザーB崇拝覚書5 電界427次元 闇の総本山 マザーB崇拝覚書6 電界427次元 闇の総本山 マザーB崇拝覚書7 電界427次元 闇の総本山 マザーB崇拝覚書8 電界427次元 総本山邪聖の間 マザーB崇拝覚書9 電界427次元 総本山邪聖の間 マザーB崇拝覚書10 電界427次元 総本山邪聖の間 マザーB崇拝覚書11 電界427次元 総本山邪聖の間 マザーB崇拝覚書12 異空間 エリア1 マザーB崇拝覚書13 異空間 エリア1 マザーB崇拝覚書14 異空間 エリア1 マザーB崇拝覚書15 異空間 エリア2 異空間の石碑1 異空間 エリア1 異空間の石碑2 異空間 エリア1 異空間の石碑3 異空間 エリア2 異空間の石碑4 異空間 エリア2 創造の塔と創造神1 創造の塔1階 創造の塔と創造神2 創造の塔1階 創造の塔と創造神3 創造の塔1階 創造の塔と創造神4 創造の塔2階 創造の塔と創造神5 創造の塔3階 創造の塔と創造神6 創造の塔4階 ビーム ベジタブルバレー マップ2 ソード アイスクリームアイランド民家 アイス 海底洞窟ケイブ1 スパーク 鉱山内部 ファイター クーの家 地下通路 ファイア クーの家の外 ストーン 鉱山の村 ミサイル ハルバード内部 マップ1 ハンマー ノディの家 マグママップ エンジェル 鉱山の村-ノディの家通路 ボール バルバル養殖場 中央制御室 ウィング 電界427次元 紅の闇路 リーフ ノディの家 マグママップ ニンジャ バルバル養殖場 薬品調合室 ウォーター 電界427次元 紅の闇路 バブル ゾディアック02-タウルスの祠 ミラー 電界427次元 闇の総本山 ボム 電界427次元 総本山邪聖の間 マジック 異空間 エリア1 プラズマ 創造の塔1階 ジェット 創造の塔2階 トップ 創造の塔2階 クラッシュ 創造の塔4階 ストーンボム ゾディアック06-ウィルゴの祠 アイススパーク 異空間 エリア2 ウルトラソード 創造の塔3階 スターロッド ゾディアカルシール入口 見知らぬ能力 ゾディアカルシール入口 種 エッガーエンジンズシティ 不思議なカッパ 鉱山への道 ディメンションキー ハルバード指令室 審判の扉の鍵 電界427次元 審判の神殿 スターキャンディ 創造の塔4階 トリプルスター 創造の塔5階 宝剣ギャラクシア ゾディアック07-リブラの祠 ゾディアック ゾディアカルシール入口 古代の碑文1「始めに」 ベジタブルバレー マップ2 古代の碑文2「平和」 海底洞窟ケイブ3 古代の碑文3「日々の生活」 海底洞窟休憩所 古代の碑文4「楽園の崩壊」 クーの家 地下室 古代の碑文5「抵抗」 鉱山の村 古代の碑文6「村の消滅」 鉱山内部 古代の碑文7「新たなる手段」 ノディの家 マグママップ 古代の碑文8「スターキャンディ」 ハルバード内部 マップ2 古代の碑文9「第1の抵抗」 バルバル養殖場 エントランス 古代の碑文10「第2の敗北」 バルバル養殖場 飼育室B 古代の碑文11「スターロッド」 バルバル養殖場 飼育室C 古代の碑文12「返却」 バルバル養殖場 中央制御室 古代の碑文13「ゾディアック」 電界427次元 バルバルの増殖炉 古代の碑文14「次元の狭間」 電界427次元 紅の闇路 古代の碑文15「ゾディアックシール」 電界427次元 烈火の祭壇 古代の碑文16「12の鍵」 電界427次元 闇の総本山 古代の碑文17「冒涜」 電界427次元 総本山邪聖の間 古代の碑文18「封印」 電界427次元 総本山邪聖の間 古代の碑文19「伝承」 電界427次元 総本山創造の次元 マザーBの居る部屋 古代の碑文20「この星を去る時」 異空間 エリア2 古代の碑文21「碑文」 創造の塔2階 古代の碑文22「旅立ち」 創造の塔6階 古代の碑文23「萌芽」 ゾディアカルシール入口 古代の碑文24「未来」 ゾディアック03-ゲミニの祠 古代の碑文25「勇者へ」 ゾディアック04-カンケルの祠 ゾディアック-01アリエス ゾディアカルシール入口 ゾディアック-02タウルス ゾディアカルシール入口 ゾディアック-03ゲミニ ゾディアカルシール入口 ゾディアック-04カンケル ゾディアカルシール入口 ゾディアック-05レオ ゾディアカルシール入口 ゾディアック-06ウィルゴ ゾディアカルシール入口 ゾディアック-07リブラ ゾディアカルシール入口 ゾディアック-08スコルピウス ゾディアカルシール入口 ゾディアック-09サギッタリウス ゾディアカルシール入口 ゾディアック-10カプリコルヌス ゾディアカルシール入口 ゾディアック-11アクアリウス ゾディアカルシール入口 ゾディアック-12ピスケス ゾディアカルシール入口
https://w.atwiki.jp/genshikenss/pages/413.html
アンの青春 【投稿日 2006/11/18】 カテゴリー-その他 ■セカンドジェネレーション設定■ これは絵板起源の「セカンドジェネレーション」-双子症候群-の独自設定 です。一応、「初期設定」とされるキャラクターの設定を拝借していますが、 独自に改編した部分もあります。 ここだけで完結されたバラレル設定ですので他のSS師さんたちや絵師さんた ちの設定との差異はご了承ください。 □舞台設定 げんしけん最終回から二十年後の世界の東京郊外の新興都市 □登場人物設定 旧世代の登場人物は斑目晴信、アンジェラ・バートン、スザンナ・ホプキンス のみの登場。その他メンバーは名指しも登場もしない方針。 □物語設定 物語はオムニバス形式で独立しており各自主人公が異なりますが、 前作の設定を一部引き継ぐ場合があります。一応、時間系列順に列挙して おきます。 げんしけんSSスレまとめサイト 「その他」カテゴリー収録 ①「ぬぬ子の秘密」 主人公 服部双子(ぬぬ子) A.C.2026年 ②「斑目晴信の憂鬱」 主人公 斑目晴信 A.C 2026年 ③「アンの青春」 主人公 アンジェラ・バートン A.C 2010年 続編未定 □登場人物 (○旧世代 ◎新世代 ☆オリジナル) ○斑目晴信 新世代たちの中学校に用務員として赴任。過去にアンジェラと短期間交際し ており、認知していない息子が一人いる。最近、その存在を知った。 ○アンジェラ・バートン (アン、アンジェラ) 米国にて社会心理学研究をしている。斑目との間に一子あり。 ○スザンナ・ホプキンス (スージー、スー) 新世代の中学校に英語教師として赴任。容姿は昔と変わらない。 ◎千里(ちさ) 十四歳以下同 笹荻の娘。妹の万理と二卵性双生児。性格は積極的で物事に頓着しない。 漫画、アニメ好き。 美少女愛好趣味もある。どちらかというと消費系オタ。叔母や親友の春奈と ファッションやゲームの話題で気が合う。 ◎万理(まり) 前作でうっかり万里の変換せずにいましたので他の方々の 設定との区別の為に万理で通します。 同じく笹荻の娘。性格は消極的で思慮深い。納得のいかない細事に拘る面も ある。腐女子趣味で創作もする。漫画、アニメ好き。創作系オタ。親友の 千佳子と気が合う。 ◎千佳子 田大の娘。温厚で大人しい性格。父親に似て凝り性で几帳面な面も。漫画、 アニメ好き。消費系オタ。腐女子趣味。コスプレは嫌い。 思春期の難しい年頃で母親のコスプレ趣味には嫌悪感。その後何かの きっかけで目覚める可能性あり。 ◎春奈 高咲の娘。ボクササイズをしている。オタク趣味は無いが、父親の影響で オンラインゲームの格闘ゲームが好き。 ファッションにも興味があり、アバターの服などのデザインを趣味にして いる。 父親の天才性?は引き継いでいないが、母親のリーダーシップの素質の萌芽 がありそう。 ◎服部双子(ぬぬ子) 突然、転校してきた厚底メガネのおさげの少女。メガネを取ると絶世の 美少女という古典的設定。その他にも秘密が多そう。 ☆アレクサンダー・バートン(アレック) 十五歳 このパラレル設定での完全なオリキャラ。斑目とアンジェラの息子。 無責任な父親を拒否。 その反動でオタク趣味も寄せ付けない。しかし思いっきり素養がある。 母親似のスポーツマンで格闘技を習得。 オンライン格闘ゲームには興味がある。 **本編** ○斑目晴信 (めっきり部室に顔を出す事も少なくなったな・・・) と斑目は秋足の早さを肌で感じながら、枯葉舞うキャンパスの大通りをゆっくりと歩いた。 在学中の顔見知りはもういない。唯一、スージーだけが大学院から何かの研究室に残ってはいたが、 すでにサークルには顔を出す事は少なくなっていた。 当然、斑目ともスージーは顔をあわせる機会も少なくなった。部室に顔を出しても、現役の部員たちが 最新のゲームやアニメの話題に興じていて、時々斑目にも話題についていけない時があった。 「あれえー、斑目さん、また来たんですかあ~」とからかうように現役の部員たちが笑いながら声をかける。 「馬鹿言え、またとは何だ、またとは!! ほれ、お前ら差し入れだ!! 」と斑目も苦笑しながら、 手に持っていた差し入れのジュースやお菓子を差し出す。 「やったー。いつもすみませんねー、さすが社会人!! 高給取りですねー」 「そんなわけないだろう。調子のいいやつらだな。」 そう言いながらも斑目はまんざらではない気分だった。このくらいは格好つけさせてもらいたい。 (いや・・・手ぶらで来るのに気を使う年齢になったんだな・・・) そして後輩たちに気を使うほどの隔たりを感じてもいた。 「六年か・・・」と斑目はつぶやいた。最近はあいつらとも疎遠になってきた。仕事はそれなりに順調だ。 最近は重要な用件も任されてくれるようになった。すっかり中堅扱いだ。だがしかし・・・。 突然、部室の扉が開いた。この時間に部室を訪れる人はもういないはずだ。斑目と部員たちは同時に 驚いて、扉の方を向く。そこには見知らぬ女性が、しかも金髪、碧眼の欧米人がきょとんとした表情で 立っていた。意外な訪問者に皆声を出せずにいた。 どこかで会った顔である・・・。ずいぶん会っていない。そうだ・・・。 その女性はその深みのある澄んだ瞳を斑目のほうに向けて、ほっとしたように笑った。 「アンジェラか!!」 斑目晴信。二十八歳、踏ん切りをつける事のできない想いをいまだに抱き続けている男。 アンジェラ・バートン 二十六歳 己の運命と闘い打ち克つ事を願う女性。 ○アンジェラ・バートン (以前、日本に行ったのは何時のことだろう・・・。) スーが留学してそのまま日本に滞在するようになってから大分たつ。アンジェラもスーが 日本に渡ってから自身の仕事の忙しさから、すっかり日本に来る事が少なくなっていた。 もちろん日々、メール等でスーとは連絡は取り合っている。 私たちの『絆』は人が思う以上に深いのだ。 (今回は・・・特別・・・緊急だからね・・・) スージーからの連絡を聞いた時には耳を疑った。もう絶滅していないと思っていたのに・・・。 『私たち』で『使命』は終わりだと思っていた。いや『使命』を果たす機会無く平穏に終わるのだと・・・。 アンジェラは手配を済ませて飛び乗った飛行機の席で大きく息を吐いた。心臓がドキドキしている。 むしろ今回の事はアンジェラには刺激的な出来事だと思った。 大学の研究は楽しい。言い寄ってくるボーイフレンドとのデートや遊びも楽しい。 (ああ、でも本当に楽しいなんて思ってなかったわ・・・。) アンジェラはその満たされぬ思いに気付いていた。 飛行機の窓から見える雲間をぼんやりと眺めながら、物思いに耽っていた。 (本当に損よね・・・。時々わずらわしいと思っちゃう・・・) アンはふと視線を自分の胸元に向けた。10代の頃からその大きすぎる胸は好奇の目の対象だった。 学校の成績は良かったが、周りはそんな風に見てくれなかった。好色で軽薄な女と思われたくなくて、 アンジェラは勉強もがんばったし、スポーツでも活躍した。それなのに周りの好奇の目は変わらなかった。 日本から来た、気持ちを同じくし、そして趣味も共有できる親友と出会うまで、スーにすら(いや幼児体型の スーには理解してはもらえない)悩みを共有できる人はいなかったのだ。 その気持ちは今でも変わらない。言い寄ってくる男との付き合いにもどこか心を開く事が出来なかった。 (いい年して馬鹿みたいよね、でもこの『使命』が終わったら、何か変わるかしら・・・) 当ての無い期待を密かに抱いてアンジェラは日本に来た。 そして二人は数年ぶりで再会した・・・。 ○邂逅 アンジェラが部室の扉を開けて、最初に目にしたのは昔とさっぱり変わらない部室の様子、 そして驚きと好奇の目でアンジェラを見る学生たちの表情であった。 だが知っている顔はもういない・・・。いや・・・一人いた。そう、『ソーウケ』のマダラメ。 変わらないまん丸眼鏡の奥から、目を白黒させて相変わらずオロオロとしてキョトンとした表情。 アンジェラは可笑しさと同時に何かホッとした気持ちになった。 「マダラメ、嫌だ、あなたまだ学生やってたの?」とアンジェラは流暢な日本語で喋った。スーの影響で、 この数年ですっかり日本語も覚えた。 「な、なわけ無いだろう!! 後輩たちの面倒を・・・、ってアンジェラ、日本語上手くなったよな。」と斑目は 驚いた表情で訪ねた。 「まっ斑目さん!! こっこの巨乳の美人!! だっ誰ですか? まさか斑目さんの・・・」 「違うわい!!」 後輩たちが色めきだつ。そんな学生たちの様子に頓着せず、腕組みしながらアンジェラはニコニコ しながら辺りを見回す。 「変わらないね。あれ・・・このゲーム・・・」とアンジェラはテーブルに無造作に置いてあるエロゲーを手に 取ろうとした。 「わわわわ」 学生たちは慌ててその手のゲームやら雑誌やらを片付け始めた。 「フフフ、気にする事無いのに。」 「急にどうしたんだい?」と斑目はアンジェラに尋ねた。 「スーは? ここじゃないの? 携帯電話、あの子通じないのよね。」 「ああ、きっと研究室の方だろう。何の研究か知らないけど、あそこ携帯電話とか使用禁止なんだよね。 案内するよ。」と斑目は咳き込みながら、細い肩を揺らしながら言った。 「うれしい。優しくなったのね。意地悪な人って聞いていたけど。」とその様子を見つめながらアンジェラは 答えた。 「誰がそんな事を・・・。そんな事を言うのは・・・」と斑目は眉間にしわを寄せた。 「フフ、蛇ですものね、前世は。」 「かっ勘弁してくれよ、もう・・・」と斑目は顔を真っ赤にして答えた。 二人は部室を出て、スーのいる研究室の方に向かった。 アンジェラは斑目をからかいながら心が浮き立つ自分に気付いた。こんな事は久しぶりだった。 (楽しい・・・からかい甲斐があるんだもの・・・。) そう思いながらアンジェラは斑目の横顔を見つめている。斑目はその視線に気付かないフリをして顔を こわばらせた。その様子がまた不自然でアンジェラには滑稽に見えた。 (俺の顔・・・。何かついてるのか? )とドギマギしながら適当な会話をして、その場をごまかしていた。 アンジェラはその話を聞きながら静かに相槌を打っている。自分でも何喋ってるか分からない話題にだ。 「少し雰囲気変わった?」 「そうかあ?」 二人はそんな会話を交わしながら並んでキャンパスを歩いていた。 ○違和感 二人はスーの研究室の前についた 「つっ着いたよ!! たぶんここにいると思うよ。俺は退散するね。ここの担当教授、俺のゼミ担当だったんよ。 卒業してからもウロウロしている所見られたら、嫌な顔されるからね。」 「そう・・・ありがとう。」 アンジェラの表情が何か言いたげだった。 「何? まだ何かある? 」と斑目はつっけんどんに言った。 「いえ・・・」 「じゃじゃあ、これで!! また機会あったら!! あの二人にもよろしくね!!」 間の悪さに耐え切れず斑目はそそくさと退散した。 (何している? いい大人が!! 自意識過剰もはなはだしい。) 斑目は自己嫌悪に近い感情に襲われながら立ち去った。 斑目は部室に置いてきた弁当に気が付いた。腕時計に目をやると十二時四十分を過ぎていた。 (駄目だ・・・。部室に戻って昼飯を食う時間は無いな・・・。しょうがない、会社に戻るか・・・。弁当はあいつら にくれてやろう。) 斑目は後輩たちに電話しようと携帯電話を手に取った。その時、ふとキャンパスの影にスーがいるのに 気付いた。研究室にはいなかったのだ。アンジェラが来たことを教えてやろうと声をかけようとした。 だが建物の物陰に誰かいる事に気付いて、声をかけるのをためらった。 その人物は斑目の所属ゼミの担当教授だった。 (まずいな・・・。あの人、口うるさいんだよな・・・。) 斑目はその教授が苦手であった。だからその場を立ち去ろうとした。 しかし教授の表情に驚いて足を止めた。主に喋っていたのは教授の方だったが、 その顔は普段の嫌みったらしい人ではなく、まるで・・・そう・・・恋する少年のような表情だったのだ。 『本当にあなたはお変わりない・・・。それに比べて私は・・・世故に長けているだけのつまらない大人に なりました・・・。』 『そんなことはないよ・・・。』 スージーは建物の白い壁に寄りかかりながら、頬を赤く染めて、はにかみながら、うつむいていた。 『前任者との引継ぎは? 資料の方は私が管理保管しております。あなたの在学に関する手続き等も 問題ありません。すべて私の方で手配済みです。』 二人の会話はすべて英語で交わされていたので、斑目には二人の会話の内容が分からなかった。 しかし二人の様子には何か違和感を感じた。その時、斑目の存在に教授の方が気付いて、 ぎょっとした表情を浮かべた。そしていつもの嫌味な教授の顔に戻った。 「君は確かずいぶん前に私のゼミにいた卒業生の・・・。OBとはいえ気軽に大学の構内を ウロウロするのは・・・」 「すっすいません。あ、スー!! アンジェラが君を訪ねてきているよ!!」 説教が長くなりそうだったので慌てて斑目は、スージーにアンジェラの来訪だけ伝えて、 その場を立ち去った。 (いけねえ いけねえ) 斑目は慌てて駆け出した。そろそろ昼休みが終わる。その時、校門の後ろから聞き覚えのある声に 声をかけられた。 「よう、斑目!! 久しぶりだな!! 」 (原口!! 今日は嫌なやつに二人も出会ったよ・・・) しばらく消息もしれなかったが、最近、はぶりのいい様子で斑目たちの前に現れる事があった。 何をしているかは分からなかったが、高級時計や似合いもしないブランドに身を包んでは自慢げにして、 周囲に不快感をばら撒いていた。 「あいかわらず・・・しけてるな・・・。世の中、要領よく立ち回らないと駄目だぜ。」 ニヤニヤしながら原口は斑目の野暮ったい姿をジロジロ見ていた。 「ははっ、そうですね・・・。今日はすいません、会社の休憩時間が終わっちゃいそうなんで!!」 斑目はそう言ってそそくさと立ち去った。 (相変わらず、嫌な奴だ・・・。だが何か印象が変わったような・・・) ○契約 『やっと会えた。携帯も通じないし・・・。研究室閉まってるじゃない!!』 とアンジェラは言った。 『うん・・・S教授と「例の件」について相談してたから。』とスージーはぶっきらぼうに言いながら、 研究室のドアの鍵を開けた。 アンジェラはひんやりとした研究室の中に入り、あたりを見回しながら呟いた。 『そうなの・・・マダラメに案内してもらったわ。』 『私も会った。アンの事聞いた。』 『そっそう!! 彼に世話になったのに礼もろくに言ってなかったわ!! お礼言わなくちゃ!! スーは彼の携帯電話知ってるわよね?』 マダラメの名を口にして自分がドギマギしている事に気付いた。 『? もちろん。でもその前に・・・』 『ええ、分かっているわ!! 間違いないのね。前任者の目をくぐり抜けて、一体いつ入れ替わったのかしら?』 『たぶん、前任者の引退の前後に・・・。今も大学に来ている・・・。向こうも私に気付いた。』 『そっそう・・・。間違いないのね・・・。』 さっきの心浮き立つ心境から一転して、暗澹たる心境に変化した。 『では・・・貴方は貴方の義務を果たしなさい。』 急にスージーの口調が一変して厳格な口調に変わったことに、アンジェラは気付きハッとした。 スージーは厳かに言った。 『父祖から引き継がれし血の誓約を汝は今ここに遂行せよ。』 『わが主、わが牧者、血の誓約に従い貴方の命に服します。』 アンジェラは慌てて跪き、スージーの白い手を取り、接吻した。 『ここは「問おう。貴方が私のマスターか?」って言ってくれなきゃ!!』とスージーは口を尖らしてぼやいた。 『スー・・・あのねえ・・・』 その口を尖らせたふくれっ面は少女のようであった。紛れも無くその容姿は少女そのものであったのだ。 見かけと内面とのギャップにアンジェラは可笑しくなった。 『例の「物」はもう日本に?』とスージーはアンジェラに尋ねた。 『ええ、抜かりは無いわ。空軍経由で空輸して、今日の夕刻までには「処理班」が私たちの所に 届けてくれる。』 アンジェラは頷きながら答えた。 『では、それを回収次第、作戦開始ね。それまでここで作戦の細部を検討しましょう。』とスージーは言った。 『そうね・・・。』 ○追跡 空が禍々しい赤色に染まり、ビルの壁の影がゆっくりと濃くなっていく頃、「それ」は動き出した。 「それ」はその大きな体をユサユサと揺らしながら、あたりの様子を窺うようにキョロキョロとした。 そして「地下鉄」へと降りていった。 『尾行に気付いているのかしら。』とアンジェラはスージーに尋ねた。 『気付いているでしょ。私が「ヤツ」に気付いているように。』とスージーは素っ気無く答えた。 二人は「それ」の十数メートル離れた後方から「それ」の様子を窺っていた。 冷たい風がビルの谷間から吹きつける。二人は行きかう人々と同様に身を縮まらせて震えた。 厚着しているとはいえこの寒さは堪えた。アンジェラは中型のアタッシュケースを手に持ち、 細長い筒状のケースを背負っている。 『ねえ、スー! 何で私だけ荷物持ってるわけ!? 重い~』 『いいでしょ、アン、力持ちなんだから。』 『都合のいいときだけ、か弱いふりするんだから、もう!! あ、地下鉄に降りちゃう。急がなきゃ!!』 二人は駆け足で地下鉄の階段を降りていった。改札口を抜けてホームに出ると、 ちょうど地下鉄が入ってきて、「それ」が乗り込むところだった。 二人も慌てて地下鉄に乗り込む。息を弾ませながら、二人は隣の車両の「それ」の様子を窺う。 「それ」は大股で席に座っている。混雑時にもかかわらず、周囲にお構いなしにスナック菓子を ボリボリ食べ始め、小さな丸めがねの下から、周囲をジロジロと覗き込んでいる。 『わざとかな、それとも地でやってるのかな?』とアンジェラは「それ」の横柄で不快な態度に目を 向けながら、スージーに聞いた。 『たぶん、両方。』 『ああ、なるほどね。格好の社会的擬態の対象を見つけたというわけね。』 「それ」は急に地下鉄から降りて、郊外に向かう路線に乗り換えた。二人も尾行を継続して「それ」に ついていく。外は薄暗くなり怪しさを深めていった。 『誘ってるのかしら?』とやはりアンジェラはスージーに聞いた。 『それもおそらく。自分の正体がばれて、擬態の社会的地位を無くすのが嫌なんでしょ。 人気の無いところまで、私たちを誘導するつもり・・・』 『それは・・・私たちにも都合がいいけど・・・罠じゃ? GPSで追跡している処理班と私たちを引き離すのが 目的なんでしょうし。』とアンジェラは不安そうにスージーに向かって囁いた。 『仲間がいると? それは無いでしょう。もう最後の世代の感染、増殖力は低下してます。 バイオセーフティーレベルからすれば、レベル3程度です。あれがおそらく最後の残党・・・』 とスージーは言った。 『だといいんだけど・・・。最後の第一世代「始祖」はベトナム戦争期以来発見されていないんでしょう?』 『そう・・・あれが最後のバイオハザード。私たちの最強の「誓約者」が倒した。 「誓約者」も私たちで最後・・・。』とスージーは寂しそうな表情を浮かべた。 その表情をアンジェラは見つめた。そう「仲間」はもういないのだ・・・。 そうした会話を交わしながら追跡していくうちに、「それ」は人気の無い廃屋に入っていった。 『とうとう着いたね。ここがヤツの狩場・・・。』 二人はその不気味な廃屋を見上げた。 アンの青春(後編)
https://w.atwiki.jp/ryuunabe/pages/4948.html
名称と所在地、騎士団追加 部品構造 大部品 製紙グループ RD 54 評価値 9大部品 紙製工場 RD 17 評価値 6大部品 紙の材料 RD 2 評価値 1部品 木材を利用した 部品 木材以外を原料とした 大部品 紙の原料から繊維を RD 10 評価値 5部品 細い繊維 部品 クラフトパルプ化法 部品 廃液の有効利用法 部品 力づくで行う機械パルプ化法 部品 使用済みの紙のパルプ化 大部品 添加物 RD 5 評価値 3部品 サイズ剤 部品 紙力増強剤 部品 填料 部品 歩留まり向上剤 部品 染料と顔料 大部品 作り方 RD 4 評価値 3部品 調成工程 部品 抄紙工程 部品 塗工工程 部品 スーパーカレンダー工程 部品 作られる紙の種類 大部品 製材工場 RD 10 評価値 5部品 概要 部品 立地場所 大部品 製材に関する業務部門 RD 4 評価値 3部品 植林 部品 製材 部品 販売 部品 研究 大部品 植林 RD 4 評価値 3部品 人工林 部品 天然林 部品 環境植林 部品 環境配慮 大部品 印刷工場 RD 23 評価値 7大部品 インキ製造会社 RD 4 評価値 3部品 インキ業務 部品 様々な用途 部品 要素 部品 インキは環境にやさしいもの 大部品 環境保全に対する活動 RD 7 評価値 4部品 大気汚染対策 部品 排ガスを出さない対処 部品 インキは環境にやさしいものに 部品 廃棄物の分別回収 部品 廃液を減らす 部品 廃液は回収し処理 部品 水なし印刷を導入 大部品 印刷方法 RD 6 評価値 4部品 オフセット印刷 部品 グラビア印刷 部品 活版印刷 部品 スクリーン印刷 部品 デジタル印刷 部品 DTP 大部品 印刷の種類 RD 6 評価値 4部品 出版印刷 部品 商業出版 部品 事務用印刷 部品 包装印刷 部品 証券印刷 部品 建築材印刷 大部品 守るべきこと RD 3 評価値 2部品 法令遵守 部品 企業コンプライアンス 部品 個人情報の保護 部品 騎士団 部品定義 部品 木材を利用した 製材工場で長くてまっすぐな柱や板を取り出し、残された部分をチップや燃料として使う段階的なカスケード利用を行う。 紙の原料である木材はそんな中で発生するチップ、廃材、建物の解体材、チップ原料として植林された木などがつかわれます。 部品 木材以外を原料とした 紙は繊維質のものを見つけ、そこから取り出して作るので砂糖キビ粕のような農業廃棄物。草、野菜(キャベツなど)、竹、ワラなどからでも作れる。 紙の品質を一定にし、大量生産、効率的に生産するには木材が適しているが、これには各藩国の事情もかかわってくるため、木材以外を紙の原材料の主力とする藩国もあると考えられる。 部品 細い繊維 原料の中から長さが1~数mmの細い繊維を取り出します。これが紙の材料になるパルプであり、ばらばらにする事をパルプ化と呼びます。 部品 クラフトパルプ化法 繊維に含まれている接着剤であるリグニンを化学的に分解してパルプ化する方法。いくつか種類があるがクラフトパルプ化法を採用している。 漂白しやすいので上質紙などの原料として使える。 部品 廃液の有効利用法 クラフトパルプ化法でパルプ化する際に発生する廃液。 この廃液には薬品とリグニンがとけており、水分を蒸発させて濃縮させたこの廃液は燃やすと重油のように燃える。 このエネルギーを利用して発電する事でパルプ化に要するすべての電力をまかなうことができる 部品 力づくで行う機械パルプ化法 丸太を鉛筆削りのように削り、すり鉢ですりつぶすようにつぶして力づくで丸太からパルプを製造する方法。 リグニンを残したままパルプ化するので漂白には不向き。光で変色しやすいので新聞紙のような比較的寿命の少ない紙に使用される。 部品 使用済みの紙のパルプ化 古新聞、古雑誌、古段ボールなどから繊維を取り出して古紙パルプとして再利用する方法。 再利用先は工程のさいに印刷インキを取り除かないものは板紙、段ボール。 工程のさいに印刷インキを取り除いたものは印刷用紙やトイレットペーパーの原料として使用される。 部品 サイズ剤 筆記用インキがにじまないように、お化粧用塗料が紙の内部に染み込まないようにするための薬品。出来上がった紙の表面をおおう表面サイズ法を採用している。 部品 紙力増強剤 紙を破れにくくするための薬品が紙力増強剤。水素結合をつくる手助けをする事で破れにくくする。特に古紙パルプにおいては繰り返し使用する事で繊維が短く、絡み合いができにくくなるので増強剤は必須薬品となっている。 部品 填料 紙に白さや不透明性、表面の平滑性、柔軟性などを付与する事で、紙の光学的、物理的制s津を改善する薬品。 部品 歩留まり向上剤 繊維や填料はこまかいので抄紙工程のワイヤーパートで脱水する際に、水とともに流れ出てしまいます。そんなロスを少なくするための薬品が歩留まり向上剤です。 部品 染料と顔料 紙を着色するために使う有機・無機の着色料。白さを強くする場合と固有の色を与えるための場合の二種類の使い方がある。 部品 調成工程 紙の原料となるパルプに様々な薬品を添加し、抄紙機械に送り出す工程。 パルプの離解、叩解 特徴の異なったパルプを配合 薬品、填料、染料の添加 除塵、脱気 の四工程に分かれている。 部品 抄紙工程 パイプを紙する工程で五つのパートに分かれている。 ワイヤーパートではワイヤーを通す事で水分を飛ばし、パルプシートを作る。 ブレスパートで圧力をかける事でさらに水分を飛ばしつつ、繊維どうしの結びつきを強くします。 ドライヤーパートではシートを乾かします。 カレンダーパートで平滑で一様な厚みのシートにします。 リールパートで紙を巻き取ります。 部品 塗工工程 様々な方法で表面にお化粧をする工程。 紙に塗料を必要以上につけてブレードと呼ばれる鋼のナイフ状の薄い板で余分な塗料をかき取り、表面を平らにしつつ塗料調整を行うブレードコーター。(高速、平滑塗工が可能) 余分に塗料を空気で吹き付けて取り、塗工量を調節するエアナイフコーター(非接触塗工凹凸基材にも塗工可能) 塗料が付いたロールと付いてないロールで紙を挟んで塗工するロールコーター。 ロールで塗られた塗料から余分な塗料を細い棒を回転させながら掻きとる事で塗工量を調整するバーコーターといった方法がある。 部品 スーパーカレンダー工程 最後の仕上げのスーパーカレンダー工程 塗工工程で塗料を塗る事である程度までは平らでつるっとした表面を作る事ができるが、さらに表面を高平滑に、高光沢にするために行う工程。 硬さが異なる巨大なロールを垂直に何本も組み合わせ、金属で硬いロールと樹脂でできた柔らかいロールを交互に設置。この間を紙が通り、加熱、加圧されることにより、紙の表面を平らにする。 部品 作られる紙の種類 作られる紙の種類は多岐にわたる。 新聞。雑誌にコミック本。ポスターやパンフレットなどの印刷・情報用紙。 米袋やショッピングバックなどの包装用紙。 紙タオルやテッシュペーパーなどの衛生用紙。 書道用紙やたばこの巻紙、積層板原紙。 段ボール、牛乳瓶のふた、トレーディングカードなどの板紙。紙製パッケージなど様々である。 部品 概要 製材工場は木材を生産し、加工し、出荷するまでの仕事である。利益だけでなく環境問題も留意し、木と共存できる環境を整えるのも仕事の内としている。 部品 立地場所 木材が育てやすいかつ運び出す為の道路などの道を確保できる場所に工場は建てられる事が多い。将来的な植林計画も踏まえた上で検討される。 部品 植林 植林を行い、木を育て、そして切る。この流れを担当する部門。工場の敷地内だけでなく他の山の管理請負、間伐代行などの林業の手伝いを行う場合もある。 部品 製材 山から切り出した木材を製材に加工する部門。加工し、選別し、梱包、乾燥といった作業がある。余りの端材もチップやオガ屑にする。 部品 販売 製材した商品を販売する部門。家具や製紙工場、土木建築現場、ホームセンターなど木材を欲しがる場所は多岐にわたる。 部品 研究 植林研究部門。植林は環境保全も踏まえて行われなければならない。環境は多岐にわたり、天候、土壌は植林する場所で変わっていく。それぞれの場所にふさわしい植林が必要である。 農業の品種改良と同じく、パルプの原料として良質かつ生長が早い木を植えるために良い木から種子、苗を作る、場合によっては挿し木や接ぎ木を行うなど日々の実践とその研究は続けられているのだ。 部品 人工林 製材工場で主に生産、販売に使われる植林。苗畑で生産した苗木を植栽し、種子を撒き、挿し木などで人工的に育てた森林。 部品 天然林 林業の請負として管理する事が多い森林。植栽などを行わず、自然での発芽、萌芽により森林が更新されるモノ。生態系保護や水源涵養、保護、レクリエーションなどで利用される事が多い為、森林環境保護として請負管理する場合がある。 また例外的に天然林でも木材生産として利用する場合もあり、その際には森林への影響を踏まえて、樹木を分散して伐採する択伐や小面積で伐採する小面積皆伐などが行われる。 人工林、天然林いずれにせよその環境、その藩国事情を踏まえて木材の伐採が行われている。 部品 環境植林 環境植林とは木材生産をするためではなく、環境保全を目的とした植林である。製材工場は植林のノウハウを持っており、環境保全、社会貢献的な一面から環境植林を行う場合がある。資金は国や団体から出る場合が多い。 部品 環境配慮 植林で問題に上がることとして人工林の場合単一樹種である事から生物多様性が失われる可能性があるという事である。 それを防ぐ為に自然界に対して最大限の注意を払い、環境に配慮した植林をして行く事が大切だと考えている。 部品 インキ業務 印刷にかかせないインキ(インク)を製造、また印刷関連資機材を製造して販売する会社。印刷会社だけでなく一般への販売も行っている。 部品 様々な用途 インキには様々な用途、印刷方式、機能にあったモノが求められる。新しい印刷方法ができればそれに合ったインキが求められるのだ。 部品 要素 インキを大別すると三つの要素に分かれる。一つは印刷物に色を再現させる役割の顔料。二つ目は顔料を分散して印刷素材に転移させて固着させる機能を持つワニス。最後は乾燥性や流動性などの印刷適性や印刷効果を調整する役割の添加材である。 部品 インキは環境にやさしいもの 製造、販売するインキは環境にやさしいものを使ってます。環境によろしくないものを配合に使うのは禁止するガイドラインを製作し、遵守しています。具体的には従来の石油系溶剤ではなく、植物油やそれを主体とした廃食用油等をリサイクルした再生油などを使ってインキを作ります。 部品 大気汚染対策 オフセット印刷やグラビア印刷を行った際に印刷後の乾燥工程で蒸発する排ガスによる大気汚染の問題が出てくる。その排ガスを触媒や吸収剤を利用することによって回収して再燃焼処理を行っている。 部品 排ガスを出さない対処 そもそも排ガスを出さない対処として密閉型循環装置の導入、水なし印刷方式を採用。またインキローラー等の自動洗浄装置の設置などが行われています。 部品 インキは環境にやさしいものに 印刷インキについては揮発性ゼロをめざして、従来の石油系溶剤からアロナフリー溶剤への転換、大豆油インキ/植物油インキの採用と着々と歩みを進め、現在ではNon-VOCインキが主流となっています。グラビア印刷の場合は水性インキへの転換をはかっています。 部品 廃棄物の分別回収 印刷関係で出る廃棄物としては様々な物があります。それらを一つ一つを分別して回収。規定通りに処分を行い、リサイクル可能な物はリサイクル施設へと送ります。 部品 廃液を減らす インキローラーや湿し水供給装置の手入れを行い、印刷機のメンテナンス、フィルター交換、ろ過装置の手入れを含めた定期メンテナンスを行うことにより循環タンクに不純物が混入する量を減らします。この事により無駄に廃液を出す事を防ぎます。 部品 廃液は回収し処理 現像廃液、湿し水廃液、洗浄廃液などの廃液は適切に回収を行い、処理します。そのまま排水溝に流すのではなく周りの環境に配慮した行いが求められます。 部品 水なし印刷を導入 印刷時に湿し水を使う事で起こる廃液は湿し水の代用としてシリコーンゴムを使事で解決できます。水なし印刷を導入する事で廃液問題の一部は解消されます。 部品 オフセット印刷 オフセット印刷(凸版印刷)は凸凹のない版での印刷で水と油の反発現象を利用した印刷方式。書籍、新聞、ポスター、カレンダーの印刷によく使われる。 部品 グラビア印刷 グラビア印刷(凹版印刷)は版の凹部分にインキを入れて溜まったインキを紙などの印刷物に転移させて行う印刷。インキに光沢、色に深みが出るため、写真などに向いている。版印刷の中では高速で大量に印刷できるのが特徴。 部品 活版印刷 活版印刷(フレキソ印刷)は版の凸部分にインキをつけて印刷する方式で印刷の歴史でも古い方式。鮮明で力強い印刷ができるのが特徴。名刺や案内状段ボールなどに使われる。 部品 スクリーン印刷 スクリーン印刷は版に穴をあけて上からインキを通す事で印刷物に転写する方法の印刷。ガリ版や家庭用年賀状ミニ印刷機などで使われている。平面だけでなく、容器のような曲面、布やガラス、金属などに印刷できるのが大きな特徴。 部品 デジタル印刷 スタンドアローンのコンピュータを使って行う無版方式。印刷機を使って印刷するもので出力データをイメージセッタで製版フィルムを出力し、PS版に焼き付けて印刷する方法とCTPプレートという刷版に焼き付けた状態で出力する方法がある。 部品 DTP スタンドアローンのコンピュータで編集、製作、レイアウト、デザイン、写真加工などの印刷工程を行い、その作業内容をプリンタから出力する方式の印刷方法。 部品 出版印刷 出版印刷とは出版社や新聞社などが発行する書籍、雑誌などの印刷物。研究機関や団体が発行する冊子類も含む。 部品 商業出版 商業出版とは一般企業や団体の事業活動に使われる印刷物でチラシやパンフレット、ポスターなどの宣伝用印刷と会社案内やマニュアルなどの業務用印刷がある。 部品 事務用印刷 事務用印刷は名刺、封筒、ノートや手帳などの一般事務用品と各種伝票などの事務処理、記録保存につかわれる印刷物。 部品 包装印刷 包装印刷は紙器、包装紙、ショッピングバック、段ボール、ラベル、シールなど。包装用資材だけでなく包装容器そのものに直接印刷するものなどがあります。 部品 証券印刷 証券印刷は株券、社債券、金券、商品券、入場券、身分証明書などの金銭や信用にかかわる証書類やカードなどの印刷。 部品 建築材印刷 建築関係の印刷としては壁、床、天井などで使われる壁紙など。あと家具なども含まれる。紙だけでなくプラスチックフィルムなどの他の素材への印刷もある。 部品 法令遵守 活動を行っている藩国の法律を守り、社会的な通念を守る事が求められている。その為に監査部門を置き、つねに会社が法律を守っているか、自ら監視している。また従業員にも法令を守るように指導している。 部品 企業コンプライアンス 法令や諸規則のみならず、社内の規範、企業倫理までも順守する。特に電気会社という安定した生活を支える企業の一員である事を意識し、コンプライアンスを守っている。 また上司が違反している時には報告、相談できるように会社内に相談できる部署が設けられている。 部品 個人情報の保護 事務書類なので集まる情報、つまり利用者や施設内で働く人達の個人情報の保護には力を入れている。個人情報が含まれた資料を破棄する場合にはシュレッダーに入れるもしくは焼却する、情報の入った情報媒体は持ち帰らないで業務終了後には規定の場所に保管管理するなどといった対応が行われている。 部品 騎士団 あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ 提出書式 大部品 製紙グループ RD 54 評価値 9 -大部品 紙製工場 RD 17 評価値 6 --大部品 紙の材料 RD 2 評価値 1 ---部品 木材を利用した ---部品 木材以外を原料とした --大部品 紙の原料から繊維を RD 10 評価値 5 ---部品 細い繊維 ---部品 クラフトパルプ化法 ---部品 廃液の有効利用法 ---部品 力づくで行う機械パルプ化法 ---部品 使用済みの紙のパルプ化 ---大部品 添加物 RD 5 評価値 3 ----部品 サイズ剤 ----部品 紙力増強剤 ----部品 填料 ----部品 歩留まり向上剤 ----部品 染料と顔料 --大部品 作り方 RD 4 評価値 3 ---部品 調成工程 ---部品 抄紙工程 ---部品 塗工工程 ---部品 スーパーカレンダー工程 --部品 作られる紙の種類 -大部品 製材工場 RD 10 評価値 5 --部品 概要 --部品 立地場所 --大部品 製材に関する業務部門 RD 4 評価値 3 ---部品 植林 ---部品 製材 ---部品 販売 ---部品 研究 --大部品 植林 RD 4 評価値 3 ---部品 人工林 ---部品 天然林 ---部品 環境植林 ---部品 環境配慮 -大部品 印刷工場 RD 23 評価値 7 --大部品 インキ製造会社 RD 4 評価値 3 ---部品 インキ業務 ---部品 様々な用途 ---部品 要素 ---部品 インキは環境にやさしいもの --大部品 環境保全に対する活動 RD 7 評価値 4 ---部品 大気汚染対策 ---部品 排ガスを出さない対処 ---部品 インキは環境にやさしいものに ---部品 廃棄物の分別回収 ---部品 廃液を減らす ---部品 廃液は回収し処理 ---部品 水なし印刷を導入 --大部品 印刷方法 RD 6 評価値 4 ---部品 オフセット印刷 ---部品 グラビア印刷 ---部品 活版印刷 ---部品 スクリーン印刷 ---部品 デジタル印刷 ---部品 DTP --大部品 印刷の種類 RD 6 評価値 4 ---部品 出版印刷 ---部品 商業出版 ---部品 事務用印刷 ---部品 包装印刷 ---部品 証券印刷 ---部品 建築材印刷 -大部品 守るべきこと RD 3 評価値 2 --部品 法令遵守 --部品 企業コンプライアンス --部品 個人情報の保護 -部品 騎士団 部品 木材を利用した 製材工場で長くてまっすぐな柱や板を取り出し、残された部分をチップや燃料として使う段階的なカスケード利用を行う。 紙の原料である木材はそんな中で発生するチップ、廃材、建物の解体材、チップ原料として植林された木などがつかわれます。 部品 木材以外を原料とした 紙は繊維質のものを見つけ、そこから取り出して作るので砂糖キビ粕のような農業廃棄物。草、野菜(キャベツなど)、竹、ワラなどからでも作れる。 紙の品質を一定にし、大量生産、効率的に生産するには木材が適しているが、これには各藩国の事情もかかわってくるため、木材以外を紙の原材料の主力とする藩国もあると考えられる。 部品 細い繊維 原料の中から長さが1~数mmの細い繊維を取り出します。これが紙の材料になるパルプであり、ばらばらにする事をパルプ化と呼びます。 部品 クラフトパルプ化法 繊維に含まれている接着剤であるリグニンを化学的に分解してパルプ化する方法。いくつか種類があるがクラフトパルプ化法を採用している。 漂白しやすいので上質紙などの原料として使える。 部品 廃液の有効利用法 クラフトパルプ化法でパルプ化する際に発生する廃液。 この廃液には薬品とリグニンがとけており、水分を蒸発させて濃縮させたこの廃液は燃やすと重油のように燃える。 このエネルギーを利用して発電する事でパルプ化に要するすべての電力をまかなうことができる 部品 力づくで行う機械パルプ化法 丸太を鉛筆削りのように削り、すり鉢ですりつぶすようにつぶして力づくで丸太からパルプを製造する方法。 リグニンを残したままパルプ化するので漂白には不向き。光で変色しやすいので新聞紙のような比較的寿命の少ない紙に使用される。 部品 使用済みの紙のパルプ化 古新聞、古雑誌、古段ボールなどから繊維を取り出して古紙パルプとして再利用する方法。 再利用先は工程のさいに印刷インキを取り除かないものは板紙、段ボール。 工程のさいに印刷インキを取り除いたものは印刷用紙やトイレットペーパーの原料として使用される。 部品 サイズ剤 筆記用インキがにじまないように、お化粧用塗料が紙の内部に染み込まないようにするための薬品。出来上がった紙の表面をおおう表面サイズ法を採用している。 部品 紙力増強剤 紙を破れにくくするための薬品が紙力増強剤。水素結合をつくる手助けをする事で破れにくくする。特に古紙パルプにおいては繰り返し使用する事で繊維が短く、絡み合いができにくくなるので増強剤は必須薬品となっている。 部品 填料 紙に白さや不透明性、表面の平滑性、柔軟性などを付与する事で、紙の光学的、物理的制s津を改善する薬品。 部品 歩留まり向上剤 繊維や填料はこまかいので抄紙工程のワイヤーパートで脱水する際に、水とともに流れ出てしまいます。そんなロスを少なくするための薬品が歩留まり向上剤です。 部品 染料と顔料 紙を着色するために使う有機・無機の着色料。白さを強くする場合と固有の色を与えるための場合の二種類の使い方がある。 部品 調成工程 紙の原料となるパルプに様々な薬品を添加し、抄紙機械に送り出す工程。 パルプの離解、叩解 特徴の異なったパルプを配合 薬品、填料、染料の添加 除塵、脱気 の四工程に分かれている。 部品 抄紙工程 パイプを紙する工程で五つのパートに分かれている。 ワイヤーパートではワイヤーを通す事で水分を飛ばし、パルプシートを作る。 ブレスパートで圧力をかける事でさらに水分を飛ばしつつ、繊維どうしの結びつきを強くします。 ドライヤーパートではシートを乾かします。 カレンダーパートで平滑で一様な厚みのシートにします。 リールパートで紙を巻き取ります。 部品 塗工工程 様々な方法で表面にお化粧をする工程。 紙に塗料を必要以上につけてブレードと呼ばれる鋼のナイフ状の薄い板で余分な塗料をかき取り、表面を平らにしつつ塗料調整を行うブレードコーター。(高速、平滑塗工が可能) 余分に塗料を空気で吹き付けて取り、塗工量を調節するエアナイフコーター(非接触塗工凹凸基材にも塗工可能) 塗料が付いたロールと付いてないロールで紙を挟んで塗工するロールコーター。 ロールで塗られた塗料から余分な塗料を細い棒を回転させながら掻きとる事で塗工量を調整するバーコーターといった方法がある。 部品 スーパーカレンダー工程 最後の仕上げのスーパーカレンダー工程 塗工工程で塗料を塗る事である程度までは平らでつるっとした表面を作る事ができるが、さらに表面を高平滑に、高光沢にするために行う工程。 硬さが異なる巨大なロールを垂直に何本も組み合わせ、金属で硬いロールと樹脂でできた柔らかいロールを交互に設置。この間を紙が通り、加熱、加圧されることにより、紙の表面を平らにする。 部品 作られる紙の種類 作られる紙の種類は多岐にわたる。 新聞。雑誌にコミック本。ポスターやパンフレットなどの印刷・情報用紙。 米袋やショッピングバックなどの包装用紙。 紙タオルやテッシュペーパーなどの衛生用紙。 書道用紙やたばこの巻紙、積層板原紙。 段ボール、牛乳瓶のふた、トレーディングカードなどの板紙。紙製パッケージなど様々である。 部品 概要 製材工場は木材を生産し、加工し、出荷するまでの仕事である。利益だけでなく環境問題も留意し、木と共存できる環境を整えるのも仕事の内としている。 部品 立地場所 木材が育てやすいかつ運び出す為の道路などの道を確保できる場所に工場は建てられる事が多い。将来的な植林計画も踏まえた上で検討される。 部品 植林 植林を行い、木を育て、そして切る。この流れを担当する部門。工場の敷地内だけでなく他の山の管理請負、間伐代行などの林業の手伝いを行う場合もある。 部品 製材 山から切り出した木材を製材に加工する部門。加工し、選別し、梱包、乾燥といった作業がある。余りの端材もチップやオガ屑にする。 部品 販売 製材した商品を販売する部門。家具や製紙工場、土木建築現場、ホームセンターなど木材を欲しがる場所は多岐にわたる。 部品 研究 植林研究部門。植林は環境保全も踏まえて行われなければならない。環境は多岐にわたり、天候、土壌は植林する場所で変わっていく。それぞれの場所にふさわしい植林が必要である。 農業の品種改良と同じく、パルプの原料として良質かつ生長が早い木を植えるために良い木から種子、苗を作る、場合によっては挿し木や接ぎ木を行うなど日々の実践とその研究は続けられているのだ。 部品 人工林 製材工場で主に生産、販売に使われる植林。苗畑で生産した苗木を植栽し、種子を撒き、挿し木などで人工的に育てた森林。 部品 天然林 林業の請負として管理する事が多い森林。植栽などを行わず、自然での発芽、萌芽により森林が更新されるモノ。生態系保護や水源涵養、保護、レクリエーションなどで利用される事が多い為、森林環境保護として請負管理する場合がある。 また例外的に天然林でも木材生産として利用する場合もあり、その際には森林への影響を踏まえて、樹木を分散して伐採する択伐や小面積で伐採する小面積皆伐などが行われる。 人工林、天然林いずれにせよその環境、その藩国事情を踏まえて木材の伐採が行われている。 部品 環境植林 環境植林とは木材生産をするためではなく、環境保全を目的とした植林である。製材工場は植林のノウハウを持っており、環境保全、社会貢献的な一面から環境植林を行う場合がある。資金は国や団体から出る場合が多い。 部品 環境配慮 植林で問題に上がることとして人工林の場合単一樹種である事から生物多様性が失われる可能性があるという事である。 それを防ぐ為に自然界に対して最大限の注意を払い、環境に配慮した植林をして行く事が大切だと考えている。 部品 インキ業務 印刷にかかせないインキ(インク)を製造、また印刷関連資機材を製造して販売する会社。印刷会社だけでなく一般への販売も行っている。 部品 様々な用途 インキには様々な用途、印刷方式、機能にあったモノが求められる。新しい印刷方法ができればそれに合ったインキが求められるのだ。 部品 要素 インキを大別すると三つの要素に分かれる。一つは印刷物に色を再現させる役割の顔料。二つ目は顔料を分散して印刷素材に転移させて固着させる機能を持つワニス。最後は乾燥性や流動性などの印刷適性や印刷効果を調整する役割の添加材である。 部品 インキは環境にやさしいもの 製造、販売するインキは環境にやさしいものを使ってます。環境によろしくないものを配合に使うのは禁止するガイドラインを製作し、遵守しています。具体的には従来の石油系溶剤ではなく、植物油やそれを主体とした廃食用油等をリサイクルした再生油などを使ってインキを作ります。 部品 大気汚染対策 オフセット印刷やグラビア印刷を行った際に印刷後の乾燥工程で蒸発する排ガスによる大気汚染の問題が出てくる。その排ガスを触媒や吸収剤を利用することによって回収して再燃焼処理を行っている。 部品 排ガスを出さない対処 そもそも排ガスを出さない対処として密閉型循環装置の導入、水なし印刷方式を採用。またインキローラー等の自動洗浄装置の設置などが行われています。 部品 インキは環境にやさしいものに 印刷インキについては揮発性ゼロをめざして、従来の石油系溶剤からアロナフリー溶剤への転換、大豆油インキ/植物油インキの採用と着々と歩みを進め、現在ではNon-VOCインキが主流となっています。グラビア印刷の場合は水性インキへの転換をはかっています。 部品 廃棄物の分別回収 印刷関係で出る廃棄物としては様々な物があります。それらを一つ一つを分別して回収。規定通りに処分を行い、リサイクル可能な物はリサイクル施設へと送ります。 部品 廃液を減らす インキローラーや湿し水供給装置の手入れを行い、印刷機のメンテナンス、フィルター交換、ろ過装置の手入れを含めた定期メンテナンスを行うことにより循環タンクに不純物が混入する量を減らします。この事により無駄に廃液を出す事を防ぎます。 部品 廃液は回収し処理 現像廃液、湿し水廃液、洗浄廃液などの廃液は適切に回収を行い、処理します。そのまま排水溝に流すのではなく周りの環境に配慮した行いが求められます。 部品 水なし印刷を導入 印刷時に湿し水を使う事で起こる廃液は湿し水の代用としてシリコーンゴムを使事で解決できます。水なし印刷を導入する事で廃液問題の一部は解消されます。 部品 オフセット印刷 オフセット印刷(凸版印刷)は凸凹のない版での印刷で水と油の反発現象を利用した印刷方式。書籍、新聞、ポスター、カレンダーの印刷によく使われる。 部品 グラビア印刷 グラビア印刷(凹版印刷)は版の凹部分にインキを入れて溜まったインキを紙などの印刷物に転移させて行う印刷。インキに光沢、色に深みが出るため、写真などに向いている。版印刷の中では高速で大量に印刷できるのが特徴。 部品 活版印刷 活版印刷(フレキソ印刷)は版の凸部分にインキをつけて印刷する方式で印刷の歴史でも古い方式。鮮明で力強い印刷ができるのが特徴。名刺や案内状段ボールなどに使われる。 部品 スクリーン印刷 スクリーン印刷は版に穴をあけて上からインキを通す事で印刷物に転写する方法の印刷。ガリ版や家庭用年賀状ミニ印刷機などで使われている。平面だけでなく、容器のような曲面、布やガラス、金属などに印刷できるのが大きな特徴。 部品 デジタル印刷 スタンドアローンのコンピュータを使って行う無版方式。印刷機を使って印刷するもので出力データをイメージセッタで製版フィルムを出力し、PS版に焼き付けて印刷する方法とCTPプレートという刷版に焼き付けた状態で出力する方法がある。 部品 DTP スタンドアローンのコンピュータで編集、製作、レイアウト、デザイン、写真加工などの印刷工程を行い、その作業内容をプリンタから出力する方式の印刷方法。 部品 出版印刷 出版印刷とは出版社や新聞社などが発行する書籍、雑誌などの印刷物。研究機関や団体が発行する冊子類も含む。 部品 商業出版 商業出版とは一般企業や団体の事業活動に使われる印刷物でチラシやパンフレット、ポスターなどの宣伝用印刷と会社案内やマニュアルなどの業務用印刷がある。 部品 事務用印刷 事務用印刷は名刺、封筒、ノートや手帳などの一般事務用品と各種伝票などの事務処理、記録保存につかわれる印刷物。 部品 包装印刷 包装印刷は紙器、包装紙、ショッピングバック、段ボール、ラベル、シールなど。包装用資材だけでなく包装容器そのものに直接印刷するものなどがあります。 部品 証券印刷 証券印刷は株券、社債券、金券、商品券、入場券、身分証明書などの金銭や信用にかかわる証書類やカードなどの印刷。 部品 建築材印刷 建築関係の印刷としては壁、床、天井などで使われる壁紙など。あと家具なども含まれる。紙だけでなくプラスチックフィルムなどの他の素材への印刷もある。 部品 法令遵守 活動を行っている藩国の法律を守り、社会的な通念を守る事が求められている。その為に監査部門を置き、つねに会社が法律を守っているか、自ら監視している。また従業員にも法令を守るように指導している。 部品 企業コンプライアンス 法令や諸規則のみならず、社内の規範、企業倫理までも順守する。特に電気会社という安定した生活を支える企業の一員である事を意識し、コンプライアンスを守っている。 また上司が違反している時には報告、相談できるように会社内に相談できる部署が設けられている。 部品 個人情報の保護 事務書類なので集まる情報、つまり利用者や施設内で働く人達の個人情報の保護には力を入れている。個人情報が含まれた資料を破棄する場合にはシュレッダーに入れるもしくは焼却する、情報の入った情報媒体は持ち帰らないで業務終了後には規定の場所に保管管理するなどといった対応が行われている。 部品 騎士団 あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ インポート用定義データ [ { "title" "製紙グループ", "part_type" "group", "children" [ { "title" "紙製工場", "part_type" "group", "children" [ { "title" "紙の材料", "part_type" "group", "children" [ { "title" "木材を利用した", "description" " 製材工場で長くてまっすぐな柱や板を取り出し、残された部分をチップや燃料として使う段階的なカスケード利用を行う。\n\n 紙の原料である木材はそんな中で発生するチップ、廃材、建物の解体材、チップ原料として植林された木などがつかわれます。\n", "part_type" "part", "localID" 3 }, { "title" "木材以外を原料とした", "description" " 紙は繊維質のものを見つけ、そこから取り出して作るので砂糖キビ粕のような農業廃棄物。草、野菜(キャベツなど)、竹、ワラなどからでも作れる。\n\n 紙の品質を一定にし、大量生産、効率的に生産するには木材が適しているが、これには各藩国の事情もかかわってくるため、木材以外を紙の原材料の主力とする藩国もあると考えられる。\n\n\n", "part_type" "part", "localID" 4 } ], "localID" 2, "expanded" true }, { "title" "紙の原料から繊維を", "part_type" "group", "children" [ { "title" "細い繊維", "description" " 原料の中から長さが1~数mmの細い繊維を取り出します。これが紙の材料になるパルプであり、ばらばらにする事をパルプ化と呼びます。", "part_type" "part", "localID" 4 }, { "title" "クラフトパルプ化法", "description" " 繊維に含まれている接着剤であるリグニンを化学的に分解してパルプ化する方法。いくつか種類があるがクラフトパルプ化法を採用している。\n 漂白しやすいので上質紙などの原料として使える。", "part_type" "part", "localID" 5, "expanded" true }, { "title" "廃液の有効利用法", "description" " クラフトパルプ化法でパルプ化する際に発生する廃液。\n この廃液には薬品とリグニンがとけており、水分を蒸発させて濃縮させたこの廃液は燃やすと重油のように燃える。\n このエネルギーを利用して発電する事でパルプ化に要するすべての電力をまかなうことができる", "part_type" "part", "localID" 6 }, { "title" "力づくで行う機械パルプ化法", "description" " 丸太を鉛筆削りのように削り、すり鉢ですりつぶすようにつぶして力づくで丸太からパルプを製造する方法。\n リグニンを残したままパルプ化するので漂白には不向き。光で変色しやすいので新聞紙のような比較的寿命の少ない紙に使用される。", "part_type" "part", "localID" 7, "expanded" true }, { "title" "使用済みの紙のパルプ化", "description" " 古新聞、古雑誌、古段ボールなどから繊維を取り出して古紙パルプとして再利用する方法。\n 再利用先は工程のさいに印刷インキを取り除かないものは板紙、段ボール。\n 工程のさいに印刷インキを取り除いたものは印刷用紙やトイレットペーパーの原料として使用される。", "part_type" "part", "localID" 8 }, { "title" "添加物", "part_type" "group", "children" [ { "title" "サイズ剤", "description" " 筆記用インキがにじまないように、お化粧用塗料が紙の内部に染み込まないようにするための薬品。出来上がった紙の表面をおおう表面サイズ法を採用している。", "part_type" "part", "localID" 10 }, { "title" "紙力増強剤", "description" " 紙を破れにくくするための薬品が紙力増強剤。水素結合をつくる手助けをする事で破れにくくする。特に古紙パルプにおいては繰り返し使用する事で繊維が短く、絡み合いができにくくなるので増強剤は必須薬品となっている。", "part_type" "part", "localID" 11 }, { "title" "填料", "description" " 紙に白さや不透明性、表面の平滑性、柔軟性などを付与する事で、紙の光学的、物理的制s津を改善する薬品。", "part_type" "part", "localID" 12 }, { "title" "歩留まり向上剤", "description" " 繊維や填料はこまかいので抄紙工程のワイヤーパートで脱水する際に、水とともに流れ出てしまいます。そんなロスを少なくするための薬品が歩留まり向上剤です。", "part_type" "part", "localID" 13 }, { "title" "染料と顔料", "description" " 紙を着色するために使う有機・無機の着色料。白さを強くする場合と固有の色を与えるための場合の二種類の使い方がある。", "part_type" "part", "localID" 14 } ], "localID" 9, "expanded" true } ], "localID" 3, "expanded" true }, { "title" "作り方", "part_type" "group", "children" [ { "title" "調成工程", "description" "紙の原料となるパルプに様々な薬品を添加し、抄紙機械に送り出す工程。\n\nパルプの離解、叩解\n特徴の異なったパルプを配合\n薬品、填料、染料の添加\n除塵、脱気 の四工程に分かれている。\n", "part_type" "part", "localID" 5 }, { "title" "抄紙工程", "description" " パイプを紙する工程で五つのパートに分かれている。\n ワイヤーパートではワイヤーを通す事で水分を飛ばし、パルプシートを作る。\n ブレスパートで圧力をかける事でさらに水分を飛ばしつつ、繊維どうしの結びつきを強くします。\n ドライヤーパートではシートを乾かします。\n カレンダーパートで平滑で一様な厚みのシートにします。\n リールパートで紙を巻き取ります。", "part_type" "part", "localID" 6 }, { "title" "塗工工程", "description" " 様々な方法で表面にお化粧をする工程。\n 紙に塗料を必要以上につけてブレードと呼ばれる鋼のナイフ状の薄い板で余分な塗料をかき取り、表面を平らにしつつ塗料調整を行うブレードコーター。(高速、平滑塗工が可能)\n 余分に塗料を空気で吹き付けて取り、塗工量を調節するエアナイフコーター(非接触塗工凹凸基材にも塗工可能)\n 塗料が付いたロールと付いてないロールで紙を挟んで塗工するロールコーター。\n ロールで塗られた塗料から余分な塗料を細い棒を回転させながら掻きとる事で塗工量を調整するバーコーターといった方法がある。\n", "part_type" "part", "localID" 7 }, { "title" "スーパーカレンダー工程", "description" " 最後の仕上げのスーパーカレンダー工程\n 塗工工程で塗料を塗る事である程度までは平らでつるっとした表面を作る事ができるが、さらに表面を高平滑に、高光沢にするために行う工程。\n 硬さが異なる巨大なロールを垂直に何本も組み合わせ、金属で硬いロールと樹脂でできた柔らかいロールを交互に設置。この間を紙が通り、加熱、加圧されることにより、紙の表面を平らにする。\n", "part_type" "part", "localID" 8 } ], "localID" 4, "expanded" true }, { "title" "作られる紙の種類", "description" " 作られる紙の種類は多岐にわたる。\n 新聞。雑誌にコミック本。ポスターやパンフレットなどの印刷・情報用紙。\n 米袋やショッピングバックなどの包装用紙。\n 紙タオルやテッシュペーパーなどの衛生用紙。\n 書道用紙やたばこの巻紙、積層板原紙。\n 段ボール、牛乳瓶のふた、トレーディングカードなどの板紙。紙製パッケージなど様々である。", "part_type" "part", "localID" 2 } ], "localID" 1, "expanded" true }, { "title" "製材工場", "part_type" "group", "children" [ { "title" "概要", "description" " 製材工場は木材を生産し、加工し、出荷するまでの仕事である。利益だけでなく環境問題も留意し、木と共存できる環境を整えるのも仕事の内としている。", "part_type" "part", "localID" 1 }, { "title" "立地場所", "description" " 木材が育てやすいかつ運び出す為の道路などの道を確保できる場所に工場は建てられる事が多い。将来的な植林計画も踏まえた上で検討される。", "part_type" "part", "localID" 2 }, { "title" "製材に関する業務部門", "part_type" "group", "children" [ { "title" "植林", "description" " 植林を行い、木を育て、そして切る。この流れを担当する部門。工場の敷地内だけでなく他の山の管理請負、間伐代行などの林業の手伝いを行う場合もある。\n", "part_type" "part", "localID" 4 }, { "title" "製材", "description" " 山から切り出した木材を製材に加工する部門。加工し、選別し、梱包、乾燥といった作業がある。余りの端材もチップやオガ屑にする。", "part_type" "part", "localID" 5 }, { "title" "販売", "description" " 製材した商品を販売する部門。家具や製紙工場、土木建築現場、ホームセンターなど木材を欲しがる場所は多岐にわたる。", "part_type" "part", "localID" 6 }, { "title" "研究", "description" " 植林研究部門。植林は環境保全も踏まえて行われなければならない。環境は多岐にわたり、天候、土壌は植林する場所で変わっていく。それぞれの場所にふさわしい植林が必要である。\n 農業の品種改良と同じく、パルプの原料として良質かつ生長が早い木を植えるために良い木から種子、苗を作る、場合によっては挿し木や接ぎ木を行うなど日々の実践とその研究は続けられているのだ。", "part_type" "part", "localID" 7 } ], "localID" 3, "expanded" true }, { "title" "植林", "part_type" "group", "children" [ { "title" "人工林", "description" " 製材工場で主に生産、販売に使われる植林。苗畑で生産した苗木を植栽し、種子を撒き、挿し木などで人工的に育てた森林。\n ", "part_type" "part", "localID" 5 }, { "title" "天然林", "description" " 林業の請負として管理する事が多い森林。植栽などを行わず、自然での発芽、萌芽により森林が更新されるモノ。生態系保護や水源涵養、保護、レクリエーションなどで利用される事が多い為、森林環境保護として請負管理する場合がある。\n また例外的に天然林でも木材生産として利用する場合もあり、その際には森林への影響を踏まえて、樹木を分散して伐採する択伐や小面積で伐採する小面積皆伐などが行われる。\n 人工林、天然林いずれにせよその環境、その藩国事情を踏まえて木材の伐採が行われている。", "part_type" "part", "localID" 6 }, { "title" "環境植林", "description" " 環境植林とは木材生産をするためではなく、環境保全を目的とした植林である。製材工場は植林のノウハウを持っており、環境保全、社会貢献的な一面から環境植林を行う場合がある。資金は国や団体から出る場合が多い。", "part_type" "part", "localID" 7 }, { "title" "環境配慮", "description" " 植林で問題に上がることとして人工林の場合単一樹種である事から生物多様性が失われる可能性があるという事である。\n それを防ぐ為に自然界に対して最大限の注意を払い、環境に配慮した植林をして行く事が大切だと考えている。", "part_type" "part", "localID" 8 } ], "localID" 4, "expanded" true } ], "expanded" false, "localID" 0 }, { "title" "印刷工場", "part_type" "group", "children" [ { "title" "インキ製造会社", "part_type" "group", "children" [ { "title" "インキ業務", "description" " 印刷にかかせないインキ(インク)を製造、また印刷関連資機材を製造して販売する会社。印刷会社だけでなく一般への販売も行っている。", "part_type" "part" }, { "title" "様々な用途", "description" " インキには様々な用途、印刷方式、機能にあったモノが求められる。新しい印刷方法ができればそれに合ったインキが求められるのだ。", "part_type" "part" }, { "title" "要素", "description" " インキを大別すると三つの要素に分かれる。一つは印刷物に色を再現させる役割の顔料。二つ目は顔料を分散して印刷素材に転移させて固着させる機能を持つワニス。最後は乾燥性や流動性などの印刷適性や印刷効果を調整する役割の添加材である。", "part_type" "part" }, { "title" "インキは環境にやさしいもの", "description" " 製造、販売するインキは環境にやさしいものを使ってます。環境によろしくないものを配合に使うのは禁止するガイドラインを製作し、遵守しています。具体的には従来の石油系溶剤ではなく、植物油やそれを主体とした廃食用油等をリサイクルした再生油などを使ってインキを作ります。", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" true }, { "title" "環境保全に対する活動", "part_type" "group", "children" [ { "title" "大気汚染対策", "description" " オフセット印刷やグラビア印刷を行った際に印刷後の乾燥工程で蒸発する排ガスによる大気汚染の問題が出てくる。その排ガスを触媒や吸収剤を利用することによって回収して再燃焼処理を行っている。\n\n", "part_type" "part" }, { "title" "排ガスを出さない対処", "description" " そもそも排ガスを出さない対処として密閉型循環装置の導入、水なし印刷方式を採用。またインキローラー等の自動洗浄装置の設置などが行われています。\n", "part_type" "part" }, { "title" "インキは環境にやさしいものに", "description" "\n\n印刷インキについては揮発性ゼロをめざして、従来の石油系溶剤からアロナフリー溶剤への転換、大豆油インキ/植物油インキの採用と着々と歩みを進め、現在ではNon-VOCインキが主流となっています。グラビア印刷の場合は水性インキへの転換をはかっています。", "part_type" "part" }, { "title" "廃棄物の分別回収", "description" " 印刷関係で出る廃棄物としては様々な物があります。それらを一つ一つを分別して回収。規定通りに処分を行い、リサイクル可能な物はリサイクル施設へと送ります。", "part_type" "part" }, { "title" "廃液を減らす", "description" " インキローラーや湿し水供給装置の手入れを行い、印刷機のメンテナンス、フィルター交換、ろ過装置の手入れを含めた定期メンテナンスを行うことにより循環タンクに不純物が混入する量を減らします。この事により無駄に廃液を出す事を防ぎます。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "廃液は回収し処理", "description" " 現像廃液、湿し水廃液、洗浄廃液などの廃液は適切に回収を行い、処理します。そのまま排水溝に流すのではなく周りの環境に配慮した行いが求められます。", "part_type" "part" }, { "title" "水なし印刷を導入", "description" " 印刷時に湿し水を使う事で起こる廃液は湿し水の代用としてシリコーンゴムを使事で解決できます。水なし印刷を導入する事で廃液問題の一部は解消されます。", "part_type" "part" } ], "expanded" true }, { "title" "印刷方法", "part_type" "group", "children" [ { "title" "オフセット印刷", "description" " オフセット印刷(凸版印刷)は凸凹のない版での印刷で水と油の反発現象を利用した印刷方式。書籍、新聞、ポスター、カレンダーの印刷によく使われる。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "グラビア印刷", "description" " グラビア印刷(凹版印刷)は版の凹部分にインキを入れて溜まったインキを紙などの印刷物に転移させて行う印刷。インキに光沢、色に深みが出るため、写真などに向いている。版印刷の中では高速で大量に印刷できるのが特徴。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "活版印刷", "description" " 活版印刷(フレキソ印刷)は版の凸部分にインキをつけて印刷する方式で印刷の歴史でも古い方式。鮮明で力強い印刷ができるのが特徴。名刺や案内状段ボールなどに使われる。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "スクリーン印刷", "description" " スクリーン印刷は版に穴をあけて上からインキを通す事で印刷物に転写する方法の印刷。ガリ版や家庭用年賀状ミニ印刷機などで使われている。平面だけでなく、容器のような曲面、布やガラス、金属などに印刷できるのが大きな特徴。", "part_type" "part" }, { "title" "デジタル印刷", "description" " スタンドアローンのコンピュータを使って行う無版方式。印刷機を使って印刷するもので出力データをイメージセッタで製版フィルムを出力し、PS版に焼き付けて印刷する方法とCTPプレートという刷版に焼き付けた状態で出力する方法がある。", "part_type" "part" }, { "title" "DTP", "description" " スタンドアローンのコンピュータで編集、製作、レイアウト、デザイン、写真加工などの印刷工程を行い、その作業内容をプリンタから出力する方式の印刷方法。", "part_type" "part" } ], "expanded" true }, { "title" "印刷の種類", "part_type" "group", "children" [ { "title" "出版印刷", "description" " 出版印刷とは出版社や新聞社などが発行する書籍、雑誌などの印刷物。研究機関や団体が発行する冊子類も含む。", "part_type" "part", "localID" 2 }, { "title" "商業出版", "description" " 商業出版とは一般企業や団体の事業活動に使われる印刷物でチラシやパンフレット、ポスターなどの宣伝用印刷と会社案内やマニュアルなどの業務用印刷がある。", "part_type" "part", "localID" 3 }, { "title" "事務用印刷", "description" " 事務用印刷は名刺、封筒、ノートや手帳などの一般事務用品と各種伝票などの事務処理、記録保存につかわれる印刷物。", "part_type" "part", "localID" 4 }, { "title" "包装印刷", "description" " 包装印刷は紙器、包装紙、ショッピングバック、段ボール、ラベル、シールなど。包装用資材だけでなく包装容器そのものに直接印刷するものなどがあります。", "part_type" "part", "localID" 5 }, { "title" "証券印刷", "description" " 証券印刷は株券、社債券、金券、商品券、入場券、身分証明書などの金銭や信用にかかわる証書類やカードなどの印刷。", "part_type" "part", "localID" 6 }, { "title" "建築材印刷", "description" " 建築関係の印刷としては壁、床、天井などで使われる壁紙など。あと家具なども含まれる。紙だけでなくプラスチックフィルムなどの他の素材への印刷もある。", "part_type" "part", "localID" 7 } ], "localID" 1, "expanded" true } ], "localID" 0, "expanded" false }, { "title" "守るべきこと", "part_type" "group", "children" [ { "title" "法令遵守", "description" " 活動を行っている藩国の法律を守り、社会的な通念を守る事が求められている。その為に監査部門を置き、つねに会社が法律を守っているか、自ら監視している。また従業員にも法令を守るように指導している。", "part_type" "part" }, { "title" "企業コンプライアンス", "description" " 法令や諸規則のみならず、社内の規範、企業倫理までも順守する。特に電気会社という安定した生活を支える企業の一員である事を意識し、コンプライアンスを守っている。\n\n また上司が違反している時には報告、相談できるように会社内に相談できる部署が設けられている。", "part_type" "part" }, { "title" "個人情報の保護", "description" " 事務書類なので集まる情報、つまり利用者や施設内で働く人達の個人情報の保護には力を入れている。個人情報が含まれた資料を破棄する場合にはシュレッダーに入れるもしくは焼却する、情報の入った情報媒体は持ち帰らないで業務終了後には規定の場所に保管管理するなどといった対応が行われている。", "part_type" "part" } ], "expanded" false }, { "title" "騎士団", "description" "あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" true, "localID" 0 } ]
https://w.atwiki.jp/bakiss/pages/796.html
対峙。 剣を振りかざせばすぐにでも口火が切られそうな距離で、剣士二人が睨み合っている。 鋭く山を睨めつけるような目つきのまま、秋水は右足を軽く前方に滑らせ、上半身をわずか に傾斜させた。剣道における相手の出方を見る方法である。「ためる」ともいう。そのままでは 攻めるという気配を相手に見せ、何らかの変化を及ぼし、それによって打突をどうするかを決 定する。 「フ」 しかし総角は面頬へ深い皺を湛えるばかりで微動だにしない。 剣道において最初の一撃は「初太刀(はつだち)」と呼ばれ、趨勢を決する重要な要素の一 つである。 まして二人の握るは真剣。迂闊に攻めればどうなるかは明白。 (どう攻める?) 熱気とも寒気ともつかぬひりついた空気の中、そればかりが秋水の脳髄を支配している。 空転、という方が正しいかもしれない。 相手か自分が攻め始めねばどうにもならない。だが総角はためたところで攻めかかる気配 がない。かといって秋水から攻めかかれば何をされるか分からない。 先ほど萌芽しかけた勝負への軽やかな感情も、かかる状況では埋没せざるを得ない。 剣に限らず初手をどうするかというのは何かと悩ましいが、秋水の如き生真面目が服を着て 歩いているような男はどうも堅実な手段を期するあまり、思案却下再思案のループに陥りかけ ている。波打ち際に絵を描いているような状態だ。 汗ばかりが滲出し、そこからあらゆる精気が抜け落ちていきそうである。 そも秋水は人間であり総角はホムンクルス。長丁場になればどちらが先に精根尽き果てるか も明白だろう。そしてフっと意識の糸が途切れた次の瞬間にはもう総角が……。 それを回避する糸口を、秋水は決死の思いで総角に求めた。正確には彼の取る構えにと。 いわゆる「右小指を骨盤側面につけるイメージ」で体の横にビタリと吸いついたソードサムラ イXは、切っ先を総角の後方へと向けている。 (そもそもあの構えは……) 「脇構え! 別名を陽の構え!」 突如響いた景気のいい声に秋水は危うく視線を移動させそうになった。不覚。声に聞き覚え がありすぎるばかりに初太刀以前の膠着状態にあって敵から目を離しそうになるとは……と 表情に少なからぬ焦りと後悔を浮かべる秋水とは対照的に、総角は泡沫のように小さくそし て掠れた笑い声をわずかに漏らしただけだ。不意打ちするつもりはないが笑い声によって隙 を作るつもりもないときているから、何とも油断ならぬ男である。 そんな彼らの間から右側へかなり行った壁際には一人の少女がぴょこんと出現している。 栗色のおさげをタキシードの肩の部分に垂らしたまるで小学生のような18歳。 「陰陽説によりますと上方へと向かう動きは『陽』に分類されるとゆーコトですが!」 彼女は本物のマイク(ただし電源は入っていない)を口にかざして激しく喋り出した。勢いた るや土石流ほど凄まじく巨人でさえ止められるかどうか怪しい。 「このやや左自然体で刃を右斜め下に向けた格好も通常なれば上への攻撃オンリーの姿勢! よって陽の構えというのです!」 シルクハットを被ったその少女はいつの間にか剣道場の隅にいる。隅にいて、長い机を広 げて、下手くそな文字で自分の名前を記した三角錐さえ乗せている。 「しかるに現代剣道において有効な打突部位は!」 ばばん! と机を切断するような調子で叩き出されたフリップにはこうあり、講釈師のように 朗朗と読み上げられもした。 面・右面・左面 突き(咽喉への) 右小手・左小手 右胴 「そして逆胴こと左胴! と基本的には上方からしか攻撃できぬ部位ばかりなのです! ゆえ に素振りも上下かそれを斜めにした物に重点が置かれ、剣道の試合では脇構えからの攻め は全く見られません! 秋水どのを戸惑わせている一因は恐らくここにあるコトでしょう!」 これだけの声を聞けば朴念仁でさえ姿を見ずとも誰か分かるというものだ。 「小札? どうしてココに?」 「加えて脇構えを取った場合ッッ! 不肖が先ほど述べました有効な打突部位がほぼ丸出し! か・ぎ・り・な・く・無防備に近くひとたび取らば突かれ撃たれてジャンジャンバリバリジャンジャ ンバリバリ、フィーバータイムのスタートです! よって実はここからの攻めどころかこの構え 自体試合では使われませぬ!」 半ば独り言じみた問いかけを爆発的な叫びが飲み干した。後に残るはロバ少女の闊達なる 解説ばかりなり。 「余談ながら現代剣道五つの構えを五行説に当てはめた呼び名もありまして、それによらば 脇構えはズバリ、『金の構え』!! おおー。陽かつ金というきらびやかな構えでありながら 竹刀剣道の用に供さぬのはあたかも美麗なる日本刀のごとくでありましょう! 公式の場に 出しますれば剣道試合審判規則によって即敗北! しかしひとたび扱う場を非公式に移しま すれば陽かつ金の凄まじさを誇るのです! そう……」 小札はここですうっと息を吸い、我が家のドアよりも薄っぺらな胸を膨らませた。 カメラがあればかつかつと熱を帯びる幼い面頬を徐々に大写しにしたコトだろう。 「竹ではなく金!」 ここで顔がアップになって 「五行の金!!」 もっと顔がアップになって 「金属の金!!! ぬおー!」 瞳がドアップになる。多分。 嵐が過ぎ去りし蒼天を見た時と同じ位に総角がやれやれと説明した。 「ま、なんだ。色々あってな。お前に負けた連中は鐶に年齢を吸収させておいた」 「?」 秋水が疑問符を浮かべたのは鐶の回復の仕組みを知らないからであろう。 「そして小札たちは一時的に胎児になっていたが……俺に限っては戻すのもまた容易い。何 故ならば俺もまたクロムクレイドルトゥグレイヴを使える」 「では無銘たちも──…」 「不安がらなくてもいいさ。連中は別行動。戦いの質はさておき全力を出してお前に負けた奴 らを今さらけしかけてもつまらんだろ」 とは戦士たちを散々に嘲弄している男の文言だから、どうも秋水の耳には触りが悪い。 「さあ、ここから飛び出すのは沸(にえ)に宿りし輝きか! はたまた天空へとさかのぼる稲妻 か! 勝負は始まってすぐに第一の山場! 脇構えを取ったもりもりさんを前に果たして秋水 どのが初太刀(はつだち)をつけられるかどうかに注目が集まります! あ、申し遅れました。 実況ならびに解説はいつものごとく不肖・小札零がお送りいたします!」 「寝起きのせいか貴信並のテンションだな……」 呆れたような総角に向かうくりとした鳶色の瞳はますます熱気を帯びた。 「乾坤一擲! 不肖のどこまでも燃えたぎる実況魂の総てを白い灰にする覚悟で参ります! あ、もちろん真剣な局面ではなるべく声を慎みますゆえご安心を」 「……」 まったく総角に同感というように秋水も沈黙した。 「どうせ最初は睨み合いになってヒマだと思い招待したが……どうする? 集中を乱すという のなら黙らせておくが」 「構わない。それにそろそろ君の狙いも見えてきた」 「ほう」 「古流では『隠剣』といわれるほど、その構えは獲物の長さを隠すのに適している。だが、君が いま使っているソードサムライXは俺の武装錬金の複製。今さら長さを隠したところで何の有 利にもなるまい」 この一戦に対し昂っているのか、秋水の口調はやや時代がかっている。 なお、現代剣道において脇構えが振るわぬ理由の一つもまた上記のようなものである(要 するに竹刀の長さに上限が設けられているため、個人個人でそう極端な差異はない) 「つまりその構えは俺を惑わし、主導権を取るためだけの物。いわば……ハッタリ」 先に動いたのは秋水。 「どうかな? お前とてこの構えの利点を総て知っているワケではあるまい」 総角は微動だにせず、ただとつとつと歩み寄る秋水を眺め──… 彼らが一足一刀の間合いに入った瞬間! 秋水は諸手に握った刀を総角の肘を削らんばかりに轟然と振り下ろした。 (狙うは逆胴!) 桜花評して曰く「もし真剣なら二本差しごと胴体真っ二つにできる」秋水の得意技。 相手の出方が分からない以上、初太刀に逆胴を選ぶべきなのは誰の目にも明らかであろう。 そもそも脇構えによって右腰の辺りに刀をやった総角だ。当然ながら左の胴は空いている。以 上の理由によって秋水は逆胴を放ったのだ。 ただしそれはやや趣が異なってもいるのを小札は確かに目撃し、そして目を剥いた。 (不肖を胴斬りにされた逆胴と違って──…両手持ち!?) いわゆる剣道型の逆胴である。 (俺の読みが正しければ、恐らく!) 胴間近に迫った蒼光が重い衝撃とともに弾かれた。総角の左切上が秋水の刀を迎え撃った ……と文章に起こせばそれまでだが、総角が右腰のあたりにある刀で左胴を防御しなければ ならないのに対し、秋水はすぐにでも逆胴を狙い撃てる場所にいた。どちらが有利かは述べる までもないコトだ。にもかかわらず総角がそれを覆せたのはひとえに剣速あらばこその芸当だ。 剣気と魔風の入り混じったかまいたちが白い胴着を薄く裂くのを、秋水はただただ他人事のよ うに冷然と認識した。 (やはりわざと逆胴を開けていたか。だがここまでは予測済み) 秋水が弾かれた衝撃の赴くままに刀をいったん右肩に担いで袈裟を斬りおろす。 総角も左切上の加速の赴くままに刀をいったん左肩に担ぎ逆袈裟に斬りおろす。 もつれて絡む鏡合わせの攻撃から身を裂くような剣気が迸り、遠くの小札のおさげさえぶわ りと巻き上げた。 (なんだか怖いです。恐ろしいです。しかしこの剣気に耐えずして実況は許されないのですっ! そう、戦いの聖水を避けるコトは何人足りとも許されぬのです!) 決して照明に恵まれているワケではない薄暗い剣道場に裂帛の気合が鳴り響き、炎とさえ 見まごう蒼き剣閃が秋水と総角の間を錯綜する。 脇構えからきらりと跳ね上がった剣が秋水の左こめかみに剣影を降らせば、彼は腰を沈め て『髪一重』でそれを避け、墨雨舞う中、胴を抜かんと横に薙ぐ。 (おお! もりもりさんの使われたのは二天一流の『虎振(とらぶり)』!) 総角は後方へ跳躍した。空を切った刃から実に10メートルほど先へ。ホムンクルスの高出 力を持ってすればかような機動も可能なのであろう。秋水の周辺視野の下方には足型に踏み ぬかれた板が一瞬映ったが、同時にそれは消滅もした。 (成程。確かここは総角がアンダーグラウンドサーチライトで作り出した地下空間。多少の破損 の修復は容易いというコトか。だが……) 秋水に浮かんだ曇りを目ざとく見つけたらしく、朗々たる声が響いた。 「安心しろ。無銘の時のように内装を操作したりはしない」 小札の脳内実況、続く。 (不肖の見るところ現在押しているのは秋水どの! 初太刀こそ当りませんでしたがもりもり さんの狙いを十分に理解し、主導権を与えなかっただけでも及第点! 気力も十分、不肖た ちブレミュ一同と戦ってきた精神の疲れを感じさせぬ見事な攻めっぷり!) 勢いに乗った秋水は片手撃ちの逆胴の態勢で総角めがけ疾走していく。 「いまの俺が用いるのはあくまで俺自身の技術のみだ。でなくば意味はないからな」 (その技術のみならず心も体ももりもりさんの方がまだまだ遥か上! ふれーふれー!) 机の下でもぞもぞと四つん這いになって脳内実況しながら小札は二人の行く末を眼で追っ た。ちなみに机の下にいるのは直撃してくる二人の剣気が怖くなってきたためである。もちろん シルクハットは邪魔なので横に置いてある。 「チェスト」 総角の刀が右肩高くに上がった。茎(なかご)と上身(かみ)の境目よりやや下を握る右腕は 肘を曲げずピンと直立し、茎の下部を握る左拳は右肘に密着した堂々たる構えだ。 (八双? いや) (おお、右蜻蛉(みぎとんぼ)の構え! とゆーことは維新を叩き上げたあれですね!) 「行けえェェェェェェェェェェ!!」 猿の叫びというか鶏を絞め殺したような声というか。 とにかく苦味のある欧州美形らしからぬ絶叫が秋水の鼓膜をつんざく頃にはもう総角、彼我 の間合いを近間に詰めている。この男、太刀行きのみならず足さばきも相当らしい。 (薩摩の薬丸自顕流(やくまるじげんりゅう)です! かの新撰組局長近藤勇でさえ) (初太刀は外せというあの流派か!) 西南戦争のおり、この薬丸自顕流を使う薩摩隼人を相手にした官軍兵士は小銃ごと顔面を 叩き割られたという。熟達者に至っては稽古の気合いだけで肥前焼きの茶碗を割り、幕末に あっては人を斬ったコトのない者がこれを習うだけで新撰組をポソっと斬れたらしい。なお、余 談ながらこの時小札の机の上にあった紙製の三角錐は総角の気迫によってボロクズと化し 製作者の眼前を舞っていた。 (ああ! 夜なべして作った不肖の三角錐が~っ!! とゆうかシルクハット! シルクハットぉ!) 剣気で破られては大変と、小札はあたふたしながら小さい体の後ろに帽子を隠した。 とにかく実況者にさえそういう影響を与える恐ろしい斬撃だ。 凄まじい声が響く中、秋水は自分めがけて巨木が倒れこんでくるような絶対的な気配を感じ た。高々と掲げられた刀は袈裟斬りに自分を叩ッ斬るつもりなのだろう。 そう見抜いた秋水は。 逆胴の構えを解かぬまま総角目がけて疾走した! (例え避けられたとしても次の『掛かり(かかり)』が来て追い込まれる!) (なるほど! 確かに初太刀を外したとしても『掛かり』が来るコトでしょう! これは地軸の底 まで叩き斬りそうな攻撃の連続。そうなっては対処が難しいため) (破壊力には破壊力で対抗する!) 床板を打ち砕かんばかりの激しい踏み込みとともに。 「はあああああああ!!!」 裂帛の気合とともに。 蒼い剣閃が弧を描いて袈裟斬りを迎撃した! 一瞬刃と刃の間に橙色した無数の火花がばあっと散りばめられたかと思うと、爆ぜた衝撃が 苦味と痺れを内包した振動と化して剣道場を侵食した。果たせるかな。秋水も総角も両者の斬 撃に弾かれた格好のまま後方へ吹き飛ばされた。 「きゅう」 小札が目を丸くするのもむべなるかな。まったくもって相譲らぬ剣戟だ。 そもそも片手撃ちの逆胴が両手持ちの袈裟斬りと互角というのが何とも凄まじい。 しかし逆胴は真剣ならば大小二つごと相手を真っ二つにできるほどの威力があるという。し かも秋水はそう評された時点から更に伸びてもいる。力で勝るホムンクルスの総角の薬丸自 顕流と拮抗できたのはそういった事情によるのだろう。 「しかし……もりもりさんの刀を帯びて折れない秋水どののソードサムライXですが、これを叩き 折ったという鐶副長は一体いかなる攻撃をされたのでしょうか? 一般に刀は峰打ちや鎬打ち (棟打ちや平打ち)に弱いと申しますが、もしかするとそちらの攻撃で?」 息つく暇も痺れる腕を気にする暇もあらばこそ、秋水は総角よりいち早く間合いを詰めていく。 薬丸自顕流の助走距離を封殺しにかかったのはいうまでもない。 やがて剣技はまさに精緻を極めた。 総角の面打ちを力任せに半円を描くようにすり上げるとすかさず逆胴を叩きこみ、それが撃 ち落とされても怯まず手首を返し股から頭を両断せんばかりに剣を振り上げた。同時に右の 半身(はんみ)になった総角が頭上から片手持ちの剣を弓なりに振り下ろしてきたが所詮は 身を引きながらの牽制技。秋水の肩口を薄く斬るに留まった。そして上方へ振り抜いた秋水、 機械のごとき素早さと精密さで中段の構えを取り……とめまぐるしい剣戟が繰り広げられる。 (えと、ええと今のは神道無念流の居合で次が……うぅ、ダメです! もはや不肖の眼も言葉 も追い付かぬ境地に至りつつありま……あだっ! 背筋を伸ばしたら机で頭を強打しました! これは地味に痛い! しかし実況できぬのはもっと心が痛いのです! ああ、一体不肖はど うすればぁ~! 分からない! 分からない!! 分からないぃぃぃ!!!) タンコブに手を当てて目をぐるぐるさせ出した小札の前では、ただただ蒼い光が秋水と総角 の間で煌いて果てしのない金属音が鳴り響くばかりだ。 両者の刀が何かの弾みでがっきと絡み合った。距離は一足一刀の間合いから半歩ほど進 んだ微妙な距離だ。しばし押し合うかに見えた形だが、総角は突然ひらりと刀を返し、いわゆ る「峰」の部分、つまり内側に反っている部分を秋水の刃に合わせた。こうなると湾曲ゆえに 面白いように間合いが詰まる。逆に秋水は総角が進むたびに刀を右に向かって逸らされて いく。本来ならば左拳は体の正中線に沿うのが望ましい。しかしそれが崩されていく。 やがて総角の切っ先が秋水の眼前すれすれに迫った瞬間! 飾り輪が総角の膝の辺りで爆ぜた。 先ほどマシンガンシャッフルの絶縁破壊やニアデスハピネスの爆発から吸収したエネルギー はアリス・インワンダーランドを相殺してなおまだ残っていたらしい。そして総角の足を直撃した エネルギーの発露はわずかだが彼をたじろがせるコトに成功した。 その隙に刀を外した秋水、左足のばねを使って雷光のような突きを総角に見舞った。 だが彼は流れるような足さばきでそれを外し、秋水の小手を深々と斬りつけ、まるで散歩を するような調子で彼の背後へと移動した。 (よーやく不肖の出番! この実に幻惑じみた技は、溝口派一刀流に唯一残存する『左右転 化出見之秘太刀(さゆうてんかでみのひだち)』であります! 一説によると新撰組三番隊組 長斉藤一の流派もこれらしいとか! なおコレは相手の背後を取った後に斬りつけます!) 「フ」 秋水は左の首筋に殺到する刀を察知するやいなや、右足の親指の付け根を床板にねじり込 むようにしながら体(たい)を左回りに反転させた。首筋への直撃だけは避けられたがしかし反 転という体制上、右の下膊がばくりと裂けて流血した。 そして向き直るまでは一瞬だったが刀の動きはなかなか忙しい。回転開始と同時に正中線と 平行に立てられ、九十度回る頃にはもう逆胴の構えとして背後に回されている。 秋水は向き直ると同時に一撃浴びせんと決意し、且つそれを反転と全く同時に実行した! 「逆──…」 「甘いな」 声の意味を秋水が咄嗟に理解しかねたのは総角の意外な行動による。 一歩進んで密着状態になった彼は秋水の右手に自らの左手を伸ばし、逆胴途中の掌を茎 ごと捻り上げていたのだ。 指が極(き)まる。 手首も極まる。 (これは) 「何を驚いている? 俺は言った筈だぞ。『技術で戦う』とな」 総角がムンと手首に力を込めると、剣速や遠心力が秋水を舞いあげるのに一役買った。 (柔術──!?) 「フ。流派によってはこれを取り入れているものもある。もっとも一筋に修練した者には遠く及 ばないだろうが……」 秋水は成す術なく舞い飛んだ。ぶるんという不気味な音が鳴り響き、長身が縦方向に二度 三度回転した。 「これ位なら容易い。おかげで俺は素手でも楽に香美を制するコトができる」 指や手首をねじられる苦痛で声にならない声を漏らしつつ、秋水が片膝をつくと…… 「その手では咄嗟の防御はできまい」 ぞっとするほどの剣気を交えた凄絶な笑みが、(秋水の)顔面に突きを見舞った。 「な……?」 だが今度は総角が目を見開く番だった。 顔面を突き破るに見えた突き、しかしそれは意外な伏兵によって阻まれた! (すまない。技を貸してもらったぞ武藤) 武装解除された核鉄! それが総角のソードサムライXを受け止めている! 「武装錬金!!」 裂帛の気合いとともに立ち上がる突きが総角の頸動脈を突き破った。
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/46628.html
登録日:2020/11/30 Mon 16 29 11 更新日:2024/08/06 Tue 12 18 53 所要時間:約 7 分で読めます ▽タグ一覧 かませ犬 アルテミスの首飾り オールレンジ攻撃 カストロプ動乱 チート兵器 フェザーン ミニイゼルローン要塞 ヤンが嫌いなもの 使い方次第では有用 兵器 反射衛星砲 宝の持ち腐れ 戦略兵器 指向性ゼッフル粒子は天敵 救国軍事会議 架空の兵器 自由惑星同盟 衛星 軍事衛星 鉄壁 銀河英雄伝説 難攻不落 アルテミスの首飾りとは、大河SF小説『銀河英雄伝説』に登場する架空の衛星兵器である。 概要 スペック 作品内での活躍 類似した兵器 概要 自由惑星同盟の首都、惑星ハイネセンの静止軌道上に12個設置されている人工衛星で、首都の防衛を司る無人軍事衛星システム。 まずこの軍事衛星が配備された背景として、宇宙暦669年/帝国暦359年における『コルネリアス1世の大親征』と呼ばれる帝国軍の同盟領侵攻が影響している。 ゴールデンバウム王朝の歴史上、唯一行われたこの大遠征で万全に準備を整えていた帝国軍は第一次ティアマト会戦で同盟軍を完敗させ、一気にハイネセンの制圧まで果たそうかという勢いで進撃したのだが、帝国首都でクーデターが発生したために遠征は中断され、撤退を余儀なくされる。 間一髪、首都の目前まで侵攻されて難を逃れた同盟であったが、この出来事を機に帝国軍がハイネセンを直接侵攻してくることに危惧を覚えて万が一、首都に迫られても自力で防衛ができる戦力を必要とし、それによって配備されたのがこのアルテミスの首飾りである。 無論、外敵だけでなく隕石などを迎撃するため等の雑用途も含まれていると思われる。 その戦力は運用次第で一個艦隊にも匹敵し、帝国軍が築いたイゼルローン要塞と同じく「これある限り首都ハイネセンは難攻不落。同盟領内の他の星系や惑星が敵の手に落ちても、ハイネセンだけは生き残る」とまで豪語されており、一種の信仰の対象にすらなっているほど。 だが、この軍事衛星の存在をヤン・ウェンリーは心底嫌い、「ハードウェアに頼って戦争に勝ったためしなんか無い」と吐き棄てられており、衛星自体はハイネセンのみにしか配備されていないことから他の星系との格差をより強いものにしているために「不公平だ」と不満の声が挙がるほど。 (ただしヤンの反応は過剰気味ではあるが。そんなことを言うならイゼルローン要塞を指さして「ハードウェアをないがしろにして戦争に勝ったためしもない」とも言い返せるわけだし) そうした問題もあってか一時は他の惑星にも似たような迎撃衛星を配備しようという計画があり、配備寸前までいったところでとあるキチガイ参謀によって無謀にも実施されてしまったアムリッツァの愚行によって予算が削られてしまい、結局配備されることなく格納庫で放置されてしまっている。 以上のことから同盟の首脳部からは過信されすぎているだけでなく、完全に宝の持ち腐れ状態であり、配備されてからというものの、 その後の帝国軍がせいぜいイゼルローン回廊に近い星域あたりで小競り合いや会戦を続けるばかりで、ハイネセンまで攻めてくる機会が無いので作中では一切の戦果を挙げたためしがない。 そもそも首都まで攻められるというのは敗戦しているも同然であることを意味しているのでただの悪あがきに過ぎない。 ただ、それは必ずしも無意味とはならない。 首都だけが残っても、その首都が陥落しなかったために国家は維持でき、さらに後の再起に繋げられたという事例も、歴史にはあるものだ。 かつて東ローマ帝国は領土の大半を失い、首都コンスタンティノープルにまで攻め込まれたことを何度か経験しているが、 難攻不落を誇る「テオドシウスの城壁」によってその襲撃のことごとくを防ぎ切り、帝国は千年以上もの長寿を誇り続けた。 そして遠征軍は長期間の補給に耐えきれず撤退し、あるいは敵本国における内紛によって衰え、その隙を突いて東ローマ帝国は幾度も領土を盛り返していった。 中国の例では春秋戦国時代、燕国の名将・楽毅により七十の城を失った斉国が、ただ二つの城だけで持ちこたえた末に、敵国の内紛(楽毅の失脚)に乗じて逆に遠征軍を返り討ちにし、旧領全てを回復したこともある。 遠征軍には補給の問題、統合した地域の治安維持がつきもので、無理な遠征を強いた結果として時間経過でこういった形で勝手に自滅していくという事例も多いのである。 また戦争抜きにしてどんな国にも内紛の萌芽は常にある。 首都だけでも鉄壁の構えを取っておき、籠城に陥った場合に備えておくというのは決して悪い考えではないのだ。 その意味では「アルテミスの首飾り」も活用の余地はある。 無論、下記のようにスペック自体は極めて優秀であるため、使う人間や使い方を間違えなければこの上なく強力無比で敵にとっても厄介な代物であることは間違いない。 正直な話、帝国軍が難攻不落のイゼルローン要塞を建造して同盟軍が攻められなくなったのと同じように、 この軍事衛星を回廊の入口に上手い具合に設置しておけば、帝国軍はそれこそ同盟領には容易に侵攻することは困難になり、艦隊とも連携して同盟軍は戦略的優位を得てより鉄壁な専守防衛を行うことができたのである。 究極的にはイゼルローン要塞の死角を塞ぐようにでも配備されればまさに鬼に金棒とも言うべき要塞に首飾りと化していただろうか。 そしてイゼルローンを奪取に成功した時点でこれを配備し、生かすための時間も資源も当時の同盟には十分にあった筈なのだ。アムリッツァの愚行さえしなければ。 それができなかったのはひとえに自らの保身を優先する腐敗した同盟政府上層部の驕りに他ならないだろう。 ちなみに「アルテミス」とはギリシャ神話に登場するオリュンポス十二神の一角で、狩猟と純潔を司る女神のこと。 恐らくネーミング的にはハイネセンをアルテミスに準え、アルテミス(=ハイネセン)の純潔(=平和と独立)を守る首飾りといったニュアンスだろうか。 スペック 外観は銀色の球体でイゼルローン要塞が小さくなったようなものをイメージすると分かりやすい。 大きさは特に詳細が無いものの少なくとも直系1km以上はあり、OVAの描写からおよそ2~3kmほどと推測される。 イゼルローン要塞の外壁と同じ耐ビーム用の半鏡面装甲が用いられており、戦艦クラスのビーム砲程度では弾き返されてしまう。 太陽光によるソーラーシステムによって半永久的に稼働しており、360度全方位長距離に対して各種センサーやレーダー等で索敵し、ハリネズミのごとく大量の兵器で自動で迎撃するので死角は無く、少なくとも判明しているだけでも レーザー砲 荷電粒子ビーム砲 中性子ビーム砲 熱線砲 レーザー水爆ミサイル レールキャノン 等々、他にもありとあらゆる兵器が装備されている。 静止軌道内であれば自律移動することも可能で衛星同士が互いに防御と支援をして連携するように機能するため、まともに戦おうとすると一個艦隊での攻略は困難。 あくまで自動の定点防衛システムである都合上ほぼ移動できないため、 射程外にいる敵の牽制、敵の戦術に対して臨機応変に対応することができないのが弱点となっており、例えば迎撃して敗走する敵をさらに追撃するといったことは不可能である。 また、この衛星自体はセンサー等に捕捉されなければ一切の攻撃をしないため、センサーに反応しない攻撃や攻撃範囲外からの攻撃に対しては無力である。 ただし、宇宙防衛管制司令部によって制御される描写があることからマニュアルに切り替えることも可能なようで、その場合は操作する人間の腕次第で自在な運用が可能になる。 その性質上、受動的であり敵戦力を削ることは殆どできないものの、イゼルローン要塞がそうであるように 防衛時に艦隊と上手く連携すれば個々で見れば小さい戦力でも大幅な戦力の補強を得られるのは間違いなく、 それこそ魔術師ヤンが運用すれば伏兵や支援攻撃に用いて帝国軍を恐怖させたことだろう…。 『Die Neue These』においては四重のリングが旋回している、さながら天球儀のような外観で登場。攻撃を担当する主幹衛星の周囲を、六基のエネルギー供給衛星が取り囲んでいる。 21話冒頭では演習風景が描かれ、標的艦隊の砲撃をシールドで防ぎながら、武装の重力波レーザーで薙ぎ払う威力を見せた。 ちなみに、明確な外観が登場したのは21話が最初(かつ最後)であるが、1話の時点で惑星ハイネセンの周囲を周回しているのが確認できる。 作品内での活躍 OVAにおけるカストロプ動乱のオリジナル展開としてマクシミリアン・カストロプはフェザーンを経由してこの兵器をいくつか手に入れ、帝国に対して反乱を起こす。 カストロプ領に配備された首飾りはその能力を遺憾なく発揮し、シュムーデ提督率いる3000隻の討伐艦隊を瞬く間に全滅させてしまった。 このシーンはアルテミスの首飾りが唯一、まともに戦果を挙げた場面である。 しかし、ラインハルト・フォン・ローエングラムの腹心であるジークフリード・キルヒアイスはカストロプの運用と衛星の弱点を看破し、首飾りが反応しない指向性ゼッフル粒子を衛星軌道に散布し、首飾り自体の発砲によって除去するという奇策を披露し、一瞬にして全滅させられてしまう。 次の出番は救国軍事会議のクーデターの時。クーデターを起こした救国軍事会議は自分達の唯一の機動戦力である第11艦隊を失い、首脳部は首飾りを最後の頼りにして占領した惑星ハイネセンに籠城し徹底抗戦を試みていた。 だが、ヤンはこの衛星を全て破壊することによってクーデター勢力の信仰心を挫くことを考え、ドライアイスの宇宙船で流刑地を脱出した自由惑星同盟の国父アーレ・ハイネセンの故事にならい、 100億トンの巨大な氷塊を亜光速にまで加速させて質量兵器にする、というとんでもない奇策を実施。 常識外とも言える規模の攻撃を前にアルテミスの首飾りの迎撃は何の効果も無く、12個全てを一つ残らず一瞬にして全滅させられてしまった。 藤崎竜版のコミックではその後、第一次ラグナロック作戦においてフェザーン自治領に侵攻しようと回廊を進撃するミッターマイヤー艦隊の前に立ちはだかるというオリジナルエピソードが展開。 こちらの首飾りは原作のものより高性能で、何とゼッフル粒子にも反応するようになっているために指向性ゼッフル粒子で除去を試みたが散布が完了する前に迎撃されてしまうためにミッターマイヤーはヤンと同じ氷のミサイルで破壊するが、回廊の狭さによってさらに突破が難解な軍事防壁『ラープ門』なるものが登場する。 + ラープ門とは? フェザーン回廊の帝国側方面に配置されている軍事施設。フェザーンの初代自治領主、レオポルド・ラープの名が由来となっている。 回廊の一個艦隊がギリギリ通れる狭い地点を塞ぐように配置された薄い盾状の防壁で、表面はイゼルローン要塞と同じ流体金属で覆われている。 さらに艦隊を一撃で撃沈する威力のレーザーを放つ浮遊砲台が10万も設置されており、これが一斉に砲撃を行ってくるので正面からまともに戦おうとするとイゼルローン要塞を攻略するよりさらに難しいとされる。 ミッターマイヤー曰く、「イゼルローンと戦うロイエンタールの方がまだ楽な気がしてきた」と苦笑するほど。 なお、同盟側の方には同じ軍事防壁の『カラフ門』が配備されており、イゼルローン要塞に匹敵する鉄壁の要塞と化している。 なお、ヤンが躊躇いなくこの兵器を破壊してしまったのにはヤン自身がこの機械仕掛けの兵器の存在を嫌っていたからという私情も多分に含まれている。 ワルター・フォン・シェーンコップは首飾り破壊作戦の前に「12個全て壊してしまってかまわんのですか?(後々のために少しくらい残した方が良いんじゃないか?)」と確認したが、ヤンは自分のポリシーから躊躇いなく全てを破壊してしまった。 これによりハイネセンの無血解放には成功したものの、後にフェザーンの策略でヤンが査問会に呼び出されるための言いがかりの材料として使われてしまった他、バーミリオン会戦の最中で首都が事実上、無防備になってしまったことがオスカー・フォン・ロイエンタールとミッターマイヤーに強襲されて降伏を迫られる結果になってしまった。 国防委員長アイランズからは当初嫌味を言われたり、ヨブ・トリューニヒトも「少しでも残してくれたら、帝国軍に自分達で対抗ができたのに。ヤンは先の見えない愚か者だ」と罵倒している。 とはいえ、フェザーンの策略で誘拐された皇帝を受け入れてラインハルトに同盟侵攻の口実を与えたのはトリューニヒトであり、勝てないと分かり切っている戦争に防止の外交努力を怠ったトリューニヒトが言えたことではないのだが…。 更に言うならクーデター時に責任放棄で雲隠れしている以上、後から当時のヤンの行動をとやかく言えた立場でもあるまい。 もっとも、仮にヤンの私情を抜きにできたところで、 当時の情勢的に内乱を長引かせれば帝国の侵攻による2正面作戦という最悪を招く危険があったこと、 ヤンの自己弁護にもあったように下手な数を残した結果としてクーデターの意思を挫き損ねたり、残った衛星で軍に甚大な被害を招いて内乱が長引くリスク等を考えれば、 どの道、解決するための時間もよりマシなアイデアもなかった時点で選択肢は他になかったであろう。 それにヤンがアルテミスを毛嫌いしているのを自覚しているか否かに関わらず、この時すでに帝国と開戦したら渡り合える戦力がもはやないことを把握しておきながら、貴重な戦力をむざむざ捨てるなんて非合理的な行動を選択するのも考えにくい。 結局、長年活用の機会がなく、クーデター(しかも実質は帝国の道化)の頼みにされたあげくあっさり全滅させられ、必要な場面では既に無い…、 つくづく役立たずのままに終わった兵器であった。 もしもの話だが、全てではなくとも残っていれば軍事衛星除去のためにハイネセン進攻が遅れることでヤンがラインハルトにトドメを刺せていたか、 あるいはそもそもとして首飾りを防衛専守に限らず最大限に利用できていれば帝国軍と同盟軍双方の作戦行動が大きく変わっていた可能性もある。 もしもアルテミスの首飾りがいくらかでも残っていれば、銀河の歴史はまた違ったものになっていたかもしれない…。 とはいっても、ヤンは氷塊以外にも攻略法はあると発言しているし、 OVA版に限って言うならカストロプ動乱の時点で帝国軍はすでに首飾りの無力化手段を確立している。 仮に首飾りが残っていたとして、どの程度の時間稼ぎが可能だったのかは意見が分かれる。 類似した兵器 道原かつみ版のコミックでは上記のようにアルテミスの首飾りまでとはいかずとも同クラスの軍事衛星が登場しており、ヤンの奇策によって破壊するために未使用のまま放置されていたものをかき集め、陽動として使われている。 また、同コミック版におけるカストロプ動乱においてカストロプは反射衛星砲を用いており、こちらもかなりの戦果を挙げているが、キルヒアイスの奇策によって突破されている。 追記・修正は衛星12個すべてを破壊してからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 皮肉というか、安全な場所でただ戦況眺めてた奴特有の戯言だろ。あの状況でちょっとでも残したら、反攻の目はあるって言ってクーデター側抵抗続けて余計長引いたぞ。ヤンの危惧してる通り人質取られれば終わりなんだから。私情が入ってたのは間違いないが、とっととクーデター終わらせるにはあれが一番良かったのも事実だよ -- 名無しさん (2020-11-30 20 13 06) 平野耕太著『以下略』のCR銀英伝をネタにしたエピソードで扱われてたのが個人的に印象的 -- 名無しさん (2020-11-30 21 04 38) 項目名をアルテミスの首飾り(銀河英雄伝説)に変更しました -- 名無しさん (2020-11-30 21 09 18) そもそもトリューニヒトの失策で追い込まれることを忘れてはいけない -- 名無しさん (2020-12-01 00 50 53) 首都星のすぐ近くにあるから意味がある兵器だしメンテナンスも出来るものだろう。帯域の防衛や要塞からのメンテナンスは向いてないのでは -- 名無しさん (2020-12-01 14 10 29) 兎にも角にも無駄な金かけただけのオモチャだ。 -- 名無しさん (2020-12-01 14 21 46) とあるSRC(フリーのスパロボ)シナリオでは、ヤマモトヨーコのレーザーフリントを使って、首飾りがフリントを攻撃→崩壊したフリントが首飾りにレーザーを浴びせる→それに反応した首飾りが再びフリント攻撃、の無限ループを使って攻略してたね。というか、イゼルローンあたりにおかずとも、ティアマトとかヴァンフリートとかアルレスハイムとかの同盟領の入り口にあたる星系の惑星に配置しておけばよかったのに、と思う。 -- 名無しさん (2020-12-01 14 44 10) 銀英伝の戦艦とたいして大きさに差がないのにやたらと強い謎兵器 -- 名無しさん (2020-12-01 16 36 18) 首飾りの有無関係なく、ハイネセンに進軍された時点で同盟詰みなんだけどね。その時点でラインハルト殺しても、報復で火の海になるから -- 名無しさん (2020-12-01 17 27 10) ↑帝国はしばらく荒れるだろうが、同盟が消えることに変わりないですよね。その後の運命は差は無かったでしょう。一つ違いがあるとすれば、ラインハルトを殺していればこの場でトリューニヒトは死んでいたことくらい -- 名無しさん (2020-12-01 17 57 46) ネビーイーム「心中お察し致します……」 -- 名無しさん (2020-12-02 00 35 12) ラインハルト死んだくらいでどうにかなる局面はとっくに過ぎてたからなあ。司令塔なくそうが各々が判断して同盟は滅ぶ。それだけ帝国側は人材の化け物過ぎた。 -- 名無しさん (2020-12-02 14 13 09) SRCの艦隊戦リレーでは、「艦隊と連携して戦うようにはできてない」って記述があったんだけど、それって公式設定だっけ? -- 名無しさん (2020-12-02 15 23 28) ↑5 まあそれはそれとしてヤンがそこまで見通していた訳ではないんだけどな -- 名無しさん (2020-12-02 19 02 06) 見通せたとしても、クーデター鎮圧には全部壊さざるを得なかったわけだし。そもそも丸投げして雲隠れしたトリューニヒトが言えた義理ではない -- 名無しさん (2020-12-02 19 08 37) ヤンに無血でぶっ壊された兵器に過剰な期待しすぎなんだよなぁ。数個残ったところで時間稼ぎになったかすら微妙。 -- 名無しさん (2020-12-02 23 46 18) ちなみに原作小説のヤンは「アルテミスの首飾りを無力化するだけなら他にも案はあるが、ハードウェア信仰を打ち砕くためにも派手にぶっ壊すことにした」とある。ジャミングやセンサーの無効化だけで通り抜けることも考えたんだろうか。 -- 名無しさん (2020-12-03 00 19 47) ↑エル・ファシルやバーミリオン会戦の時みたいにレーダーの索敵に対して隕石群を利用した偽装艦隊を使った陽動を考えてたのかも。大胆に引き付けてる間にローゼンリッターを降下させて制圧するとか。 -- 名無しさん (2020-12-03 00 37 12) ↑2漫画版のように軍事衛星や隕石など陽動を使って連携する機能を逆手に取り、隙が出来たところで艦隊を突入させるとか手はある。いずれにしろ味方の艦隊潰された時点でクーデター側は負けたようなもん -- 名無しさん (2020-12-03 16 09 45) ↑まあ、自艦隊にリスクあるならヤンはやらんわな。そこまでして残すものじゃないし。ぶっ壊すほうが手っ取り早いからこそ亜光速アイスメテオなわけで。 -- 名無しさん (2020-12-04 11 03 19) ヤンや、キルヒアイスがした様に、攻略法が確立した兵器は、その価値が無いんだよね。『受け身を極めた者に、宗家の拳は通用しない』という正に北斗の拳状態。イゼルローンは、作中で明確な攻略法が出てないから、兵器としては作中最強なんだけど・・・。 -- 名無しさん (2022-02-15 08 17 28) たかが10数個の衛星が数千隻の大艦隊に正面から殴り勝てるなら、こいつにエンジンつければ無敵戦艦の完成じゃね?となるのになぜかならない不思議 -- 名無しさん (2022-02-15 11 11 11) そもそも12個が支援連携することを前提に設計されてるわけで、2~3個残しといたところでなぁ……って気もする。普通に惑星全域カバーできずに終わるだろう。 -- 名無しさん (2023-07-30 15 08 03) なんか記事の流れ的に「残ってたらな~」「いやでも残すのは無理だよなー」「あーでも残ってたらな~」って感じになっちゃってるなw -- 名無しさん (2024-05-17 02 34 11) キャゼルヌに聞いて、メンテナンス用のパスワードで停止させれば攻略可能では?どんな兵器も定期メンテナンスは必要だから。 -- 名無しさん (2024-07-26 12 48 34) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/597.html
※ゆっくりんピース ※俺設定満載 季節は始まりの春。 進学や就職などで多くの人々が新たな人生の一歩を踏み出す。 それと同時に、今までよりもずっと厳しい世界の洗礼を受ける季節でもある。 「先輩、今開発しているこの薬は・・・?」 「ゆっくりカンパニーから依頼されたゆっくりだけに効果のある薬」 先輩と呼ばれた白衣の男は彼女の後ろを付いてくるメガネをかけた若い女性の問いにぶっきらぼうに答えた。 女性はその答えに対して不満があるらしく「そうじゃなくて・・・」と更に彼を問いつめる。 「ゆっくりにどう言う効果をもたらす薬ですか、って訊いてるんです」 「ひとつは死ぬ、もうひとつは植物型のにんっしんっが出来なくなる」 「そ、そんなぁ・・・かわいそうですよ、それ」 露骨に顔をしかめた女性を一瞥した先輩はふぅ、とため息をつく。 そのため息には彼女の言葉に対する同意とゆっくりへの同情と、仕方ないんだよ、という諦めが混じっていた。 しかし、後輩の女性はそれに気づくことなく彼に食ってかかった。 「先輩、私達はゆっくりんピース職員ですよ?なのに・・・」 「NPO法人だって所詮資本主義の内側の存在なんだよ」 「それって、お金のためってことですか!?」 後輩に睨み付けられた男性はまたため息をついてから、再び口を開いた。 「今のゆっくり関係の社会問題をいくつか挙げてみろ?」 「はい?・・・ええっと、捨てゆっくりに野良ゆっくり、農村での作物被害に・・・」 「ゆっくりの死体が原因の事故、他の動物を圧迫、あとあまり一般的じゃないが虐待だな」 男性が虐待、という言葉を口にしたと彼は顔を背け、女性は眉をひそめた。 どちらもゆっくりんピースに所属していることから判るように基本的にはゆっくり好きである。 その2人にとってゆっくり虐待は想像するだけで背筋の凍りつくような蛮行に他ならない。 「ちなみにこの虐待って言うのには手術や殺処分、動物実験の類も含まれるからな」 「ちょっと待ってください!だったら・・・」 女性は思わず叫んでしまった。 鬱陶しそうな周囲の視線に気づいて声を潜めて話を続ける。 が、そこから先の言葉を口にすることが出来ない。 「そうだ、動物実験だよ。ゆっくり関係の新薬開発には不可欠のな」 女性が言えなかったその言葉を、男性はこともなげに告げた。 絶句する女性を一瞥すると、まるで何事もなかったかのように仕事場へと戻って行く。 実験と称した虐待を行うための部屋に。 「薬の効果はどうだ?」 「萌芽抑制剤の効果を今から確認するところです」 「どのぐらい投与した?」 「ごく微量です」 微量の意図するところは主任もご存知でしょう、と受け答えしていた若い男性は付け加える。 彼はゆっくり愛好家ではないらしく、先ほどの女性のようにこの団体の建前と実態の矛盾に疑問を抱く様子はない。 本当にただ淡々と、ゆっくりを実験動物として冷めた目で見ていた。 「れいむ、す~りす~りするよ!」 「ゆゆっ!れいむ、ゆっくりしたあかちゃんがほしいよ!」 彼らの視線の先では2匹のゆっくりが最高に幸せそうな笑みを浮かべて頬ずりをしている。 一般にすっきりと呼ばれるゆっくり同士の交尾であり、これによって彼女達は子どもを増やす。 複数の人間に見守られながら交尾を続ける2匹は、やがて「すっきりー!」という言葉を発し、交尾を終えた。 「れいむ、とってもゆっくりしてたよ!」 「まりさのほっぺもとってもゆっくりしてたよ!」 「ゆぅ~ん、てれるよ!・・・・・・ゆぅ?」 お互いがお互いを褒め合いながら絆を深める2匹だったが、程なくしてある違和感に気づいた。 本来ならすぐに生えてくるはずの赤ゆっくりが生る茎が生えてこないのだ。 新薬が効果を発揮したことで研究者達はほっと安堵するその中心で2匹はおろおろとしている。 「ゆぅ・・・どうしてぇぇ?」 「ゆっくりわからないよ・・・」 「ゆゆっ!そうだよ、もういちどすりすりしようね!」 こうして2匹は再び頬を重ねたが、結局にんっしんっすることは叶わなかった。 彼女達が行おうとした妊娠は俗に「植物型」と呼ばれるもので、本来なら交尾後すぐに生えてくる茎に子どもを宿す。 他にも「胎生型」と呼ばれる妊娠も存在するが、こちらはかなり成熟した個体でないと出来ないらしく2匹にはまだ早かった。 「・・・やっぱり、可哀想ですよ」 「今のゆっくりの去勢や不妊手術のやり方って知ってるか?」 「知ってます。だからこれ以上何も言いません」 いつの間にか仕事場に戻って来ていた後輩の女性とそんなやり取りをしながら男性は2匹を回収した。 彼に抱かれた2匹は「どうぢでぇ・・・」などとぐずっていたが、女性からお菓子をもらって少しだけ元気になった。 ちなみに現在の不妊や去勢の手術はゆっくりの胴体に大きな穴を開ける上に、修復に子ゆっくりを1匹使い捨てにする必要がある。 「ところで、先輩。あの2匹はこの実験が終わったらどうなるんですか?」 「あの2匹は継続的な効果を見るための個体だから、胎生型への影響の有無、副作用の有無、薬の成分の残存なんかを調べて・・・」 「それが全部終わったら?」 「多分、無事なら持ち帰ってもいいと思うぞ」 その言葉に女性は少し安堵したらしく、ほっと胸をなでおろしす。 そんな彼女を眺めながら、男性は何となく今日の実験がゆっくり殺処分用の薬品の実験のほうじゃなくてよかった、と思った。 ついでに胎生で生まれた子どもが当然研究対象になるかも知れないことや両親から隔離されるかもしれない事は黙っておいた。 季節は灼熱の太陽が照りつける季節、夏。 冗談のような話ではあるが、エアコン代の影響で捨てゆっくりが増加する季節でもある。 「あ、バッジ付きだ」 作業服を着たゆっくりんピースの職員の男性は野良の中にただ1匹バッジを付けたゆっくりがいることに気づいた。 そのゆっくりはゆっくりありすで、彼女の周りには野良と思しき数匹のゆっくりが集まっている。 「ちょっとごめんよ・・・っと」 彼はその数匹のゆっくりを押しのけつつありすのそばまで行くと、懐から妙な機械を取り出す。 その機械をありすのバッジに当てると、そこから何らかの情報を読み取り、機械の画面に様々なデータが表示された。 更に携帯電話にその機械をつないで「更新」のボタンを押すと、画面に転居済みという文字が大きく表示された。 「捜索願いの届け出はなし。この辺にゆっくりと遊べる場所はないし、前の住所からの距離も遠い・・・」 「ゆゆっ、おにーさんなあに?」 「いや、何でもないよ。ただ、君が飼い主のお姉さんと会えるようにしてあげようと思ってね」 瞬間、ありすの顔に笑顔が浮かんだ。 人間には到底まねできないであろう余計な感情の一存在しない純粋な喜び。 それを見せられてしまった男性の心中には飼い主の無責任に対する深い憤りが生じた。 「ああ、お姉さんもきっと心配しているよ」 「ゆーっ!おにーさん、ゆっくりありがとう!」 しかし、彼はそんな内心を隠して柔和な笑みを浮かべると、薄汚れてしまったありすを抱きかかえた。 直後、足に何かがぶつかる感触を覚え、下を向くとありすの周りにいたゆっくりが膨れて威嚇をしている。 「「「ゆゆっ!ありすはみんなのおともだちだよ!つれてかないでね!」」」 どうやら、ありすを帰したくないらしい。 彼女達を見てため息をついた男性だが、特に何をするわでもなくポケットからゆっくりフードを取り出し、ばら撒いた。 すると薄情というかなんと言うか、ゆっくり達はありすをそっちのけでフードに夢中になる。 「さあ、ありす行こうか?」 「ゆっくりりかいしたわ!みんな、いままでゆっくりありがとう!」 微笑むありすを抱えて、男性は保健所へと向かった。 「さあ、ありす。ここでちょっとの間待っていればお姉さんが迎えに来るよ」 「ゆっくりりかいしたわ!おにーさん、ゆっくりしていってね!」 「あ、ああ・・・ゆっくりしていってね。と言いたいところだけど、仕事があるからまたな」 そう言うと男性は足早に保健所を後にし、先ほどゆっくり達がいた場所に戻って行った。 目的はもちろん先ほどのゆっくり達。 もっとも、いまさら戻って彼女達が見つかるはずもなく、集団はすでに解散していた。 「仕方ないか・・・」 呟くと先ほどの機械を取り出し、別の機能を起動させる。 画面の中心が自分の現在地で、周囲にいくつか赤いポイントが存在していた。 この赤いポイントは先ほど撒いたフードを食べたゆっくりの現在位置を示している。 「全員この辺の野良だったか・・・」 これなら早く済みそうだ、と呟きながら機械の画面の情報を頼りにゆっくりの居場所を特定する。 最初に見つけたれいむは家族連れだったらしく、先ほどのフードを家族に分け与えていた。 久しぶりの美味しい食事を底部を怪我したまりさと4匹の子ども達と一緒に涙を零しながら味わっていた。 「っと、のんびり観察してる場合じゃない」 青年はポケットからゆっくり捕獲用の袋を取り出すとせめてもの情け、と彼女達が食事を終えるのを待つ。 「ゆっくりごちそうさま!」 やがて、彼女達が食事を終えると即座に子ゆっくり2匹を捕まえて袋の中に放り込む。 それと同時にこちらの存在に気づき、何か訴えようとする親ゆっくりと残りの子ども達。 しかし、彼はまともに喋る暇さえも与えずに彼女達を捕獲した。 「・・・・・・ごめんな」 袋の中で何かを叫び続ける彼女達には聞こえない声でそう呟くと、他のゆっくり達の回収へ向かった。 回収されたゆっくりの向かう先も保健所だが、彼女達には飼い主が迎えに来るまでの猶予など存在しない。 季節は実りと収穫の秋。 ゆっくり達が冬に備えて一生懸命野山を駆け回る季節でもある。 「ゆっくり被害にあった作物はこれで全部ですか?」 「はい」 「ゆー害以外の理由で売れない作物も安価になりますが、買い取りましょうか?」 ある山間の農村に赴いた一人の青年が壮年の農家の男性と商談をしていた。 青年はゆっくりんピース職員で、農村部でのゆー害への対策を専門にする人物であった。 主な職務は農家の人たちの相談相手になること。 「本当によろしいんで?」 「ええ、こうやって安価で購入したものをピース運営のゆっくり保護施設に回しますから」 「ああ、なるほど・・・」 男性はその言葉で彼の提案がただの親切心ではないことを理解し、契約のために必要な印鑑を取りに行った。 農夫の彼は気づいていないが、これにはゆっくりとゆっくりんピースに対するイメージの悪化を緩和する意図もある。 ゆっくりの地位向上を目指す以上、それは真っ先に気をつけなければならないことだ。 「それではお代は・・・こんなものでいかがでしょう?」 「もともと売り物にもならんものですから、それで結構です」 「では、商談成立ですね」 そう言って必要な契約や手続きを済ませ、作物を青年は農家の男性の家を後にした。 止めておいた車に乗り込み、ゆー害に遭った農家の場所とゆっくりが目撃された場所の記された地図を眺める。 「・・・・・・ここか」 地図上の情報から短時間でゆっくりが集団で生息しているであろう場所を割り出した青年は車を走らせた。 ゆっくりが人間の生活圏に降りてくる理由はいくつかある。 単純にゆっくりと人間の生活圏が近すぎるから。 人間の食べ物の味を覚えてしまったから。 ゆっくりの生活圏で食料不足が起きたから。 「今回は食料不足だな・・・」 それもゆっくりの集落で人口爆発が起きたことに端を発するタイプの、と心の中で付け加え青年はため息をついた。 彼がそう判断した理由は3つ。 まず、例年よりゆー害の発生件数が目に見えて増えている点。 害をもたらすのが味を覚えたゆっくりだけならばそこまで被害が急増するとは考えられない。 次にある農家が始末したゆっくりの皮の質が悪く、餡子が不必要に甘かった点。 ゆっくりは苦しむことで中身の甘みが増す性質を持つが、農家の男性は一撃で絶命させていたのでそこまで甘くなることはない。 最後に山中でのゆっくりやゆっくりの死体の目撃証言が非常に多い点。 こちらは農家のゆー害よりも更に激増しており、人間の通る道に足を踏み入れてでも食料を探さねばならない状況だと考えられる。 「車を止めるとしたら・・・ここら辺だな」 青年は適当な場所に車から降りると、ゆっくりの集落があるであろう方向をじっと凝視した。 道から見える木々の隙間を縫って、確かに多くのゆっくりが食べ物を探し回っている。 過去の調査でここに集落があったという報告はないが、新しい集落でもできたのだろう。 「ごはんさん、ゆっくりでてきてね!」 「むしさん、ゆっくりおへんじしてよー」 「おなかすいてゆっくりできないよ」 ゆっくりらしからぬ忙しなさで餌を探し求めるゆっくり達。 しかし、成果を上げる前に日が暮れてしまい、遊楽へ引き返さざるを得なくなってしまう。 重い足取りで家路を急ぐ彼女達を、男性は見失わないように、しかし見つからないように追いかけていった。 「やあ、ゆっくりしていってね!」 「「「「「ゆっくりしていってね!」」」」」 「ゆゆっ!にんげんさん、ありすのとかいはなむれになんのよう?」 群れの長と思しきひときわ大きなゆっくりありすのその一言で男性は全てを理解した。 一般にゆっくりありすはすっきりーを好むといわれており、彼女らが長になると集落のすっきり制限が緩くなり、時にはそれが推奨されてしまう。 また、愛するパートナーとのすっきりーを嫌うものなどいるはずもないので、子どもが際限なく増えてしまうのだ。 「そうか、君が長か。君に相談があるんだが良いかな?」 「ゆふん!とかいはなありすがおにーさんのおはなしをきいてあげるわ!」 「率直に言うよ。今度、人間の作物に手をつけたらこの群れ潰すから」 驚愕するゆっくり達はしばし呆然としていたが、やがて男性に向かって抗議し始めた。 どうしてそんなこと言うの、れいむ達何も悪いことしてないよ・・・などなど、ゆっくりから見れば至極真っ当な主張を繰り返す。 が、こちらは人間であり人間に害をなすものはたとえゆっくりであっても黙って放置するわけには行かないのだ。 「ゆっくりしないでかえってね!このいなかもの!」 「そうか、交渉決裂だな」 「「「ゆっくりでてってね!ぷくううううううう!」」」 男性に向かって威嚇するゆっくり達。 どうやらこの中には人間の恐ろしさを正確に把握しているものはいないようだ。 男性はもう何度目になるか分からないため息をつくと、目にも止まらぬ速さでありすを叩き潰した。 「「ゆっ・・・?」」 「お、おさ?」 「「「ゆ、っくりぃ・・・?」」」 ゆっくり達は何が起きたのかさえも理解できず、ただ間抜けな声を上げる。 10秒、20秒と時間が過ぎてゆくが群れで一番大きく、優秀なゆっくりのはずの彼女がたったの一撃で粉砕されたことが信じられないようだ。 1分たってなおも状況を飲み込めないゆっくり達を尻目に、男性は衣服の汚れを払った上で淡々と話し始める。 「俺は君達よりもずっと強い。だから潰されたくなかったら俺の言うことを聞いてくれ?」 「「ゆ、ゆっくりー・・・」」「ま、まりさはありすをゆっくりできな・・・」 「抵抗しても構わないが、他のゆっくりも酷い目に遭うだけだぞ?」 あくまで冷淡に、ただの事務的な事実確認をしているだけと言わんばかりの口調で抵抗の意思を削ぐ。 そうして、全員が恭順の意を示したところで、本題再び口を開いた。 「多分、君達は赤ちゃんが増えすぎてご飯が足りなくて困っているんだろう」 「ゆゆっ!どうしてわかったの!?」 「それは長のありすが“すっきりーはとてもとかいはでゆっくりできるのよ”とか言っていたのが原因だ」 またしても見事に彼が見たこともないはずの群れの内情を指摘され、ゆっくり達は驚く。 「このままだと、君達の赤ちゃんがずっとゆっくりしてしまうし、君達だって非常に危ない」 「ゆゆっ!れいむのおちびちゃん、ずっとゆっくりしちゃうの!?」 「だから明日の朝またここに来るから、その時に俺に子どもを預けてくれないか?」 彼の提案を聞いたゆっくり達は再び驚愕し、しばし悩んだ。 結局、人間の元で茎も含む赤ちゃんがゆっくり出来ることや、交換条件として野菜を提供することを約束するとその提案を快諾した。 勿論、交換した赤ゆっくりが無条件に保護を受けることなどあるはずもなく、良い飼い主に引き取ってもらえるものなどごくわずかに過ぎない。 最悪の場合は、ゆっくり食品の原材料やゆっくり関係の医薬品の実験動物として苦痛に満ちたゆん生を送ることになる。 しかし、ゆっくりんピースの職員達がその事実を漏らさない限り、親達は我が子の幸せを信じてゆっくり出来る。 季節は寒さが全ての生き物を等しく攻め立てる冬。 冬篭りの出来ない都市部のゆっくり達にとっては死の季節でもある。 勿論、飼いゆっくりにとっては何の関係もない話だが・・・。 この季節のゆっくりんピースの主な活動はゆっくりの死体の回収である。 が、それと並行して今年度の活動の総決算や来春に向けての様々な計画の立案が同時に行われていた。 「先輩、家庭に仕事を持ち込むと女の子に嫌われますよ?」 「いつの間にか我が家に上がりこんでる奴が何を言うか」 「ゆゆっ!おにーさん、おしごとしないでゆっくりしようね!」 「そうだよ!まりさたちといっしょにゆっくりしようね!」 「「ゆっくちー!」」 普段は白衣を着ている男性だったが、自宅でパソコンとにらめっこしている今はジャージ姿。 そんな彼の背中越しにメガネをかけた女性がパソコンの画面を覗き込む。 足元では成体のゆっくりれいむとゆっくりまりさ、そして彼女達の子どもと思しき2匹の子ゆっくりがせわしなく跳ね回っている。 「この資料なんですか?」 「えーっと・・・・・・」 女性にそう問われた男性はそれぞれの資料を弄りながら彼女に説明する。 これは回収した野良や野生のゆっくりの処分方法をまとめたリスト、これは保健所に提供したゆっくり安楽死用の薬品に関する資料。 これは有力な資金提供企業のゆっくりカンパニーから受け取ったゆっくり関係の医薬品に関するデータ・・・ 「・・・どうすればこんな発想が出てくるんでしょうかね?」 「ここから流される医薬品のデータはいつもこうなんだよ。人外じみた天才がいるとしか考えようが無い」 「これなんかノーベル賞ものですよ」 そのデータがなければあと30年は開発されないであろう医薬品の情報を眺めながら2人は唸る。 ちなみにゆっくりカンパニーというのはゆっくり関連のビジネスにおいて圧倒的なシェアを占める会社で、ゆっくりんピースにとっても重要な存在である。 ゆっくりの地位向上のために、あるいはゆっくりを売るために・・・目的は違えど同じくゆっくりのイメージアップを重要視する両者の利害は一致する。 それ故、ゆっくりんピースはゆっくりカンパニー内でのゆっくりの非道な扱いは摘発できずにいるのだが、大義のための小さな犠牲だとして目を瞑っているのが現状である。 「ま、凡人の俺達があれこれ考えても仕方ない。それより、こいつらを逃がちまった分の始末書かかないと」 「ゆぅ、しまつしょってなあに?ゆっくりできるの?」 「全然ゆっくりできねぇよ、チクショウ」 れいむの言葉に顔をしかめつつ、男性はだらだらとキーボードを打つ。 その傍らでは女性が床に腰を下ろしてゆっくり達と戯れる。 彼女達の手によって実験施設から解放された4匹は2人を信頼し、現在は男性の家でゆっくりした生活を満喫していた。 「おねーさん、れいむたちのおうたでゆっくりしてね!」 「ゆ~♪ゆ、ゆ~ゆ~♪」「ゆん、ゆんゆ~♪」 「「ゆっくり~ゆっくり~♪」」 もっとも、彼女達の解放が可能だったのは代替の利く実験が並行して行われていたことと、他の職員達の黙認によるものなのだが。 今も彼女達の知らないところでは別のゆっくりが、彼女達が受けるはずだった実験の犠牲になっているかもしれない。 ゆっくりんピースはこのような矛盾を個人単位でも、組織単位でも数多く抱えている。 「れいむ、まりさ。ゆっくりしてる?」 「「とってもゆっくりしてるよ!」」 「「ゆっくちー!」」 それでも何もしないよりはずっと良いだろう。 4匹のゆっくりした笑顔を眺めながら、彼女はそう思った。 ---あとがき--- たまにはあくまで人間本意のゆっくりんピースがあっても良いんじゃないかと思って書き殴った しかし、さすがにこれは法人としてのミッションと実態に乖離が酷すぎるかも知れん byゆっくりボールマン このSSに感想をつける