約 574 件
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1023.html
「準決勝第二戦目……」 鳳凰杯もいよいよ大詰め バトルとバトルの間、その間は各企業のブース紹介をやる事でテレビ中継を繋いでいるんだが、その間実況席も少しの間休憩時間となるわけで俺は気の抜けた言葉遣いで溜息をついた 正直……疲れた 「明坊、大丈夫かい?」 「結構きついですよ…燕さん…」 「ま、慣れない事やってりゃ疲れもするさ。それも後ちょっと、がんばりな!」 そう言いながら俺の背中にバシンと張り手と言う名の根性注入 「…痛いですってば」 いやマジデ… 「ほっほっほ、これしきでへばるとは情けないのぅ…」 あ~あ~あ~ 今一番相手をしたくないヤツが現れたみたいだな 「鳳条院を継ぐ者としてもう少し根性が必要じゃな」 「……根性がないものは鳳条院を継げないってぇのなら俺は根性なしで結構だってぇの。 何しに来やがったこのクサレ主催者サマは」 「憎まれ口叩く余裕はあるようじゃな。結構結構!おうおう、千沙都ちゃん! お久しぶりじゃの~う」 はい? 「ええ、お久しぶりですわ、おじ様w」 「あ、あの…お二人はお知り合いで?」 俺の代わりにノアが質問してくれた 「そうじゃよ? こう見えてワシの顔はとてつもなく広いんじゃ。凄腕ネットハッカーから英国天才科学、米国の美人女刑事なんかともお友達じゃぞい」 こいつ…千沙都の正体も解ってたってのかよ やっぱ侮れねぇなこの爺様は… つぅかその面子、なんか凄いのか凄くないのかそこはかとなく微妙な気がするのは俺だけなのだろうか… 「んで、とっつぁんは何しに来たんだい? 主催者席にいないと伊織が怒る…て、あの子が怒っても怖くも何ともないだろうけどさ…」 燕さんの言う御袋が怒る姿とは…… 『もう! お父さん!! ウロチョロしないでちゃんと主催者席にいてくれなきゃ困るよぅ! 私だって忙しいんだから余計な手間掛けさせないでよね! ぷんぷん!!』 うわぁ…怖くネェ… ぷんぷんとか口で言っちゃってるし… 「…父親として実の娘に萌えていいものかどうか怪しいラインじゃなぁ~」 俺と同じようなことを考えていたんだろうが腕組しながら真剣に悩んでその返事はどうかと思うぞ、ジジイ… 「とりあえず、それは人生最大の課題としておいて置こうかの」 「相も変わらずもの凄い御老人だな!」 カラカラ笑いながらそう言ったのは冥夜だった 「ま、『黒き狼』の嬢ちゃんの言うとおりワシが凄いお爺ちゃんだという事が解った所で燕ちゃんの質問に答えようかのぉ」 燕ちゃん…いや、燕ちゃんて…そらアンタからしてみれば娘同然かもしれないがこの人だって今年で4じゅう… 「あ・き・ぼぉ~、 何か言いたそうだね…」 「い、いや…なんでもないどぇす…」 だからヘッドロックを解いて下さい… 「次の対戦、ミュリエル嬢ちゃんと『白い翼の悪魔』、ミチルちゅぁんの対戦じゃな?」 「ああ、そうだけどさ…」 「ならワシもここで見させてもらうかの。 観奈嬢ちゃんはアル嬢ちゃんとのバトルを楽しみにしとったんじゃろ?なら熱戦になる事マチガイなしじゃ」 「自分の席があるだろうが、それも超特等席がよ」 「うむ、あそこはあそこで楽しいんじゃがいい歳したオッサン連中で神姫バトルに大興奮するのには少々疲れてのぅ。若者の潤いに飢えてここまで来たのじゃ」 あ~、主催者席には各企業のお偉いさん方が集結してるからなぁ このジジイ…つまり『鳳条院グループ』との関連性が深い武装神姫企業のお偉いさんは神姫に情熱を注いでいる方が大半なわけで…まぁ一部例外もあるようなのだがな そらまぁ歳を考えん爺様、叔父様連中なんだろうておおはしゃぎで熱狂観戦でもしてたんだろうということは安易に想像できてしまう 「つうわけで次の試合はここで見させてもらうぞい」 「いや、別にとっつぁんが言うなら大丈夫だろうケドさ…ところでとっつぁん? 『ミチルちゅぁん』ってなにさ『ちゅぁん』って…」 「なんとなくじゃ!」 威張ってキッパリ言い切ることじゃねぇな… 「花菱さん、そろそろ中継返ります!」 「あ~、はいはい了解!!」 ADらしき若い男性スタッフに返事を返すと仕事の顔に切り替わる燕さん 「さぁ、いよいよ鳳凰杯も残すところ後二戦! 泣いても笑っても決勝に駒を進めるのは次の二組の内の一組だけ!さっそく両者に登場してもらいましょう!!まぁずは…方角は西より、トリッキーな戦術で会場を掻き回す今回のダークホース!特殊武装の扱いはお手のもの!ミュリエル選手、マスターのアルティ・フォレスト選手と共に入場です!!」 まだ準決勝なのに観客達のテンションは物凄い盛り上がりを見せていた 始まってからの熱戦、激戦を目にしてきた神姫ファンの興奮はオーナーブースへの花道を風を切るように歩くアルティとその肩に乗っているミュリエルに注がれる アイツはこっちでは無名に等しいからな… 人ってもんは突如現れた英雄に憧れやすい性質があるように思う それが謎の金髪美女というならば尚更…って俺が言うのも何だがなぁ… そんな事を考えている俺をよそにもう一筋のスポットライトが東側ゲート、龍門の方に伸びる それと同時に同方向へと先ほどとに負けないほどの大歓声が響き渡る 「続きまして方角は龍より…輝く六枚の白き翼で空を舞い、 消え行く姿と共に残す微笑はまさに『白き翼の悪魔』!オーナーである世界ランキング72位の國崎 観奈選手とともにミチル選手、入場~!!」 こちらも貫禄は負けていない、むしろ観奈ちゃんの年齢を考えるとアルティよりも器は上か… 「両者、オーナーブースに入り最終セッティングへと移ります」 この間も観客の声援は止む事がない この調子で決勝戦まで持つのだろうか… 「明人、ちとこっちへ来い…」 と、もうすぐで始まるって時に俺の背中をつついたのはジジイだった 「はぁ? 来いったって解説はどうすんだ…」 「千沙都ちゃんがおれば何とかなるわい…お願いできるかな?」 「喜んでお引き受けしますわおじ様…」 「んで、こんな所に連れてきてどうすんだよ」 関係者以外立ち入り禁止の連絡通路の一角に俺とノア、ジジイの三人の姿はあった 「ついさっき桜から連絡があっての……お前も知っておろう、鳳凰杯の『裏』で起きておる事については」 『裏』…御袋が言ってた例のアレの事か… 「まぁ…大方の筋書きはな」 「そうか、その件なのだが…」 「兼房様、その続きは私からお話しましょう…」 突然の第三者の声に俺が振り向くと、黒い喪服に身を包んだ一人の少女の姿があった… 「おぉ、ミラ殿」 「兼房様、直にお会いするのはこれが初めてですね。ご挨拶が遅れたことをお詫び致します」 ジジイに向かって一礼するミラという少女 「何を仰るか。むしろこちらが無理を言って来てもらっとるんじゃ。どうか頭を上げてくれんかのぉ」 「…貴方という方は底が見えませんね」 この子…もしかして 念のために聞いてみるか 「ジジイ、その子は?」 少し鋭さがある目つき、手にはトランク… まぁ、普通でない事は一発でわかったんだが 「お? そうか、お前にも紹介しとかんとのぅ。 彼女は…」 「アメリカ・カリフォルニア州神姫BMA・ロサンゼルス支部所属、違法神姫調査官…ミラ・ツクモだ」 あらら…噂のBMA捜査官ってこの子の事かよ 予想的中 「これはこれはご丁寧に…そんじゃ今度はこっちが名のる番だな。 俺は…」 「橘 明人君にそのパートナーであるノアール嬢…との認識なのだが宜しいかな?」 「…なんで知ってるんだよ」 「水無月様に話は聞いていた。それで、本人で間違いないのだな?」 「…あ~、うん、間違いないです…」 かわいい顔して冷静な口調ですなぁ… 「それにしても君が…『若様』とはな…」 「『若様』? 何のことだ?」 「いや、あの水無月様がえらく御執心だったのでどのような人物なのかと思っていたら…まさかあのときの青年とはな」 「?? あの時?」 この子は俺に会ったことがあるのか? 俺には全く覚えがないんだが… 「…いや、いい。気にするな」 「つうかミラちゃんよぅ、もうちっとくれぇ愛想良くしろってぇの。ま、こんな辛気くさいカッコしてりゃそんな意味もないかもな!へへっ」 そんな声と共にミラちゃんの右肩に何処からともなく一体の神姫が着地する タイプはハウリン 「烈風…まさか、まさか君にそのようなことを言われるとは予想もできなかったよ」 本当にショックだったのだろうか、掌を額に当て脱力するミラちゃん そんな彼女を無視して俺の方に視線を向けるハウリン 「よう、兄ちゃん!ボクは烈風ってんだ。ま、宜しくしてやってもいいぜ~?」 少し仰け反り、見下すような挑発的な挨拶… 「…お行儀のいいワンちゃんですな」 ここでなめられたらいかんのですよ…なんとなく 「あぁ!? なんつった?いまなんつったぁぁ!!?」 「止めろ烈風…先に仕掛けた君が悪い」 仲裁に入ったミラちゃんの顔は少しうんざりしているようにも見えた しかし、一体何なんだろうかこの二人は… 関係ないが烈風と呼ばれたハウリンの悪そうに笑うその姿は俺の右肩にいるコイツとは随分違うもんだなぁ~ 「……貴方が何を考えているのかは大体わかりますが、私もあの方のような方が良かったですか?」 ジト目になったノアと目が合う 「阿呆、何でそうなるんだよ…」 大体、お前まで収拾つかなくなったら俺んちはいったいどうなるんだ? 「………ミラ、口出しして悪いが時間がない。 早く彼らに用件を伝えてはどうかな?」 今度はミラちゃんが持っていたトランクの死角からゴーグルをかけ飛行ユニットで浮遊しながら前に出てくるストラーフ 「すまない。 確かに君の言うとおりだな…震電」 「……まぁミラが謝る事ではない。謝るべきはどちらかというと…」 ゴーグルで瞳は見えないがおそらくその視線の先には烈風の姿があるように思う 「んだよ…ボクが悪いってのか!?」 「……悪いとは言っていない。 ただ、先ほど彼が言った事には私も同感だというだけさ」 「あぁ!? ケンカ売ってんなら大金はたいて買ってやろうか!」 「れっぷぅぅぅ~やめなよぅぅ~~」 一瞬即発(ただし烈風が一方的に)の空気をすっ飛ばしたのは姿なき声 「ご主人様、あそこです」 「もぉ~ケンカしちゃだめだったらぁぁ~~」 ノアが指差した先は烈風と震電の間の空間からまるでネット上に転送された映像のようにニコニコ笑顔のツガルが困ったような口調で現れた 「……ミラージュコロイド?」 「そうです。ミチルさんが持っている光化学迷彩『ミラージュコロイド』」 「よく分かったなお前…」 「私の尻尾は…敏感…です…」 そういわれてノアの尻尾を見てみると見事に逆立っていた ですがノアールさん、何で少し御顔が赤くなっておられるのでしょうか? 「今触ったら……怒りますよ」 「うっ……りょ、了解…」 恥じらいまじりのお顔が一瞬にして絶対零度へ… つい触ってみたくなって手を伸ばそうとしたら見事に見透かされて釘を刺された 「しかし、ミラージュコロイドは國崎技研でミチルさんが試験運用しているだけでまだ販売段階ではないのでは…」 「連山のコレは鳳条院グループ側のもの。水無月様に頼んで許可を頂いて貰ったんだよ『緑色のケルベロス』さん」 「けっ、『地獄の番犬』ってか? 大層な2つ名だなぁ」 「そうですね…私も嫌いですよ、そう呼ばれるのは」 連山の挑発(?)に笑顔で返すノア 「……ふっ、挑発するには相手が悪かったな、『Bruinsの番犬』?」 「てめ!ボクもそう呼ばれるのが嫌いだって知ってて言ってるだろ!!」 「ふみゅぅぅ~~だからダメだってばぁぁ~~」 またしてもいざこざになり話が全く前に進まない 「…すまない。 騒がしい連中で」 「いや。 俺んちも似たようなもんだし…なぁ?」 「ええ」 今はノアだけだからいいもののミコにユーナを加えればこの場は完全に収拾がつかなくなっていただろうなぁ 「……お互い、苦労しているみたいだな」 「…そのようで」 二人して同時にため息をつく 俺とミラちゃんに不思議な心のつながりができた瞬間であった 「……『ワイアード・ゴースト』」 ミラちゃんから現時点での状況説明と『アルカナ』の正体を聞いた後、俺の口から思わず出たのはそんな言葉だった 「…なんだそれ?」 方眉を吊り上げてそう言ったのは烈風 「私も知らない単語だな…意味を教えてもらえないか?」 「意外だな…烈風が知らないのは頷けるけどミラちゃんも知らないとはね…」 「てめ、どういう意味だこ…ふむぅ!?ふむぐぐぐぐぅ!?」 「は~い、れっぷうちゃぁん。 連山と一緒にいい子にしてましょうねぇ~~」 「ふむぅ!ふむぐぐぅうう!!」 連山に連れられトランクの中へと強制退場させられてしまった烈風 「アレは放って置いて話を戻そう。 日本では基本的にバーチャルバトル人気がありそれに伴った知識が一般的にもなっているのだろうが…アメリカでは基本がリアルバトル。要するにカルチャーギャップの様なものかもしれないな」 「いやまぁ一般的かといわれるとそうでもないから仕方ないんだが…」 「どういうことかな?」 「俺はまぁ…昔から色々あってネット世界に感覚を移す事が多かったからなぁ…まぁ簡単に説明するとだな? その当時から魂…まぁ精神と言うべきか。 それと肉体とネット空間の関連性で事案の噂を聞いたことがあった」 「…魂と肉体とネット空間の関連性」 「その事案はネットに感覚を移している時、肉体、もしくはネット管制プログラムに何らかの異常が見られた時に起こりうる危険性というものだったんだけど、さっき言ったのはその事項の一つにあったものなんだ。 肉体から魂が…精神が離れネット上に住み着く現象、それの被験者及びその症状に陥った自己意思あるもの…それが『電子体幽霊』、通称『ワイアード・ゴースト』。 現象名『ワイアードゴースト現象』」 「『ワイアード・ゴースト』……」 「十中八九、その神姫はワイアード・ゴーストだろうな…っつか鶴畑め、厄介な事件に絡みやがって…」 「…ありがとう、小さな疑問が一つ解消された」 「こんなのお安い御用だ。他にお役に立てることはないかなお嬢さん?」 「お嬢さんは止めて貰おう。コレでも私は成人なんだ」 「あらら、いがいと年齢相応なんだな」 「それはどういうことだ?」 「俺の周りにはもっと子供っぽい大人がわんさかいるもんでね。 感覚が狂っちまってしょうがねぇ…」 「そう…なのか?」 「ああ。 そんじゃ『ミラちゃん』ってのもマズイわな…」 「ミラでかまわない」 「ん? そうか? そんなら俺も名前で気楽に呼んでく…」 「『若様』では駄目なのかな?」 「……なんでよりにもよってそのチョイス?」 「さて、何故なのだろうか? とりあえず今君に知っておいてほしい事はこれぐらいだ…仕事中にすまなかったな」 そういって踵を返すミラ 「また爆弾捜しかい?」 「いや、目星は着いている。後はそのときを待つだけさ」 「そか…君たちなら問題ないだろうけど何かあったら連絡をくれ。 何時でも動ける態勢にしとくからさ」 「有り難う。それでは兼房様、失礼します」 「うむ、頼んだぞミラ殿…」 ミラは来た道を引き返していくが、唯一トランクの外に残っていた震電はまだこちらを見たまま動かなかった 「……今は時間が無いが貴方とは戦ってみたかった…多分この二人も私と同じだろう。 特にうちの番犬はな…」 「私もですよ…震電さん。 叶うのならばまた…」 「……ああ、楽しみにしている…」 そう言い残し、飛行ユニットでミラの後を追う震電を俺たちはしばらく見送っていた 追記 「…ジジイ」 「ん?なんじゃ?」 「あんた…謀ったろ?」 「さてのぅ、何の事だかサッパリじゃわい。 ふぉふぉふぉ」 メインページへ このページの訪問者 -
https://w.atwiki.jp/kaismasi/pages/49.html
「準決勝第二戦目……」 鳳凰杯もいよいよ大詰め バトルとバトルの間、その間は各企業のブース紹介をやる事でテレビ中継を繋いでいるんだが、その間実況席も少しの間休憩時間となるわけで俺は気の抜けた言葉遣いで溜息をついた 正直……疲れた 「明坊、大丈夫かい?」 「結構きついですよ…燕さん…」 「ま、慣れない事やってりゃ疲れもするさ。それも後ちょっと、がんばりな!」 そう言いながら俺の背中にバシンと張り手と言う名の根性注入 「…痛いですってば」 いやマジデ… 「ほっほっほ、これしきでへばるとは情けないのぅ…」 あ~あ~あ~ 今一番相手をしたくないヤツが現れたみたいだな 「鳳条院を継ぐ者としてもう少し根性が必要じゃな」 「……根性がないものは鳳条院を継げないってぇのなら俺は根性なしで結構だってぇの。 何しに来やがったこのクサレ主催者サマは」 「憎まれ口叩く余裕はあるようじゃな。結構結構!おうおう、千沙都ちゃん! お久しぶりじゃの~う」 はい? 「ええ、お久しぶりですわ、おじ様w」 「あ、あの…お二人はお知り合いで?」 俺の代わりにノアが質問してくれた 「そうじゃよ? こう見えてワシの顔はとてつもなく広いんじゃ。凄腕ネットハッカーから英国天才科学、米国の美人女刑事なんかともお友達じゃぞい」 こいつ…千沙都の正体も解ってたってのかよ やっぱ侮れねぇなこの爺様は… つぅかその面子、なんか凄いのか凄くないのかそこはかとなく微妙な気がするのは俺だけなのだろうか… 「んで、とっつぁんは何しに来たんだい? 主催者席にいないと伊織が怒る…て、あの子が怒っても怖くも何ともないだろうけどさ…」 燕さんの言う御袋が怒る姿とは…… 『もう! お父さん!! ウロチョロしないでちゃんと主催者席にいてくれなきゃ困るよぅ! 私だって忙しいんだから余計な手間掛けさせないでよね! ぷんぷん!!』 うわぁ…怖くネェ… ぷんぷんとか口で言っちゃってるし… 「…父親として実の娘に萌えていいものかどうか怪しいラインじゃなぁ~」 俺と同じようなことを考えていたんだろうが腕組しながら真剣に悩んでその返事はどうかと思うぞ、ジジイ… 「とりあえず、それは人生最大の課題としておいて置こうかの」 「相も変わらずもの凄い御老人だな!」 カラカラ笑いながらそう言ったのは冥夜だった 「ま、『黒き狼』の嬢ちゃんの言うとおりワシが凄いお爺ちゃんだという事が解った所で燕ちゃんの質問に答えようかのぉ」 燕ちゃん…いや、燕ちゃんて…そらアンタからしてみれば娘同然かもしれないがこの人だって今年で4じゅう… 「あ・き・ぼぉ~、 何か言いたそうだね…」 「い、いや…なんでもないどぇす…」 だからヘッドロックを解いて下さい… 「次の対戦、ミュリエル嬢ちゃんと『白い翼の悪魔』、ミチルちゅぁんの対戦じゃな?」 「ああ、そうだけどさ…」 「ならワシもここで見させてもらうかの。 観奈嬢ちゃんはアル嬢ちゃんとのバトルを楽しみにしとったんじゃろ?なら熱戦になる事マチガイなしじゃ」 「自分の席があるだろうが、それも超特等席がよ」 「うむ、あそこはあそこで楽しいんじゃがいい歳したオッサン連中で神姫バトルに大興奮するのには少々疲れてのぅ。若者の潤いに飢えてここまで来たのじゃ」 あ~、主催者席には各企業のお偉いさん方が集結してるからなぁ このジジイ…つまり『鳳条院グループ』との関連性が深い武装神姫企業のお偉いさんは神姫に情熱を注いでいる方が大半なわけで…まぁ一部例外もあるようなのだがな そらまぁ歳を考えん爺様、叔父様連中なんだろうておおはしゃぎで熱狂観戦でもしてたんだろうということは安易に想像できてしまう 「つうわけで次の試合はここで見させてもらうぞい」 「いや、別にとっつぁんが言うなら大丈夫だろうケドさ…ところでとっつぁん? 『ミチルちゅぁん』ってなにさ『ちゅぁん』って…」 「なんとなくじゃ!」 威張ってキッパリ言い切ることじゃねぇな… 「花菱さん、そろそろ中継返ります!」 「あ~、はいはい了解!!」 ADらしき若い男性スタッフに返事を返すと仕事の顔に切り替わる燕さん 「さぁ、いよいよ鳳凰杯も残すところ後二戦! 泣いても笑っても決勝に駒を進めるのは次の二組の内の一組だけ!さっそく両者に登場してもらいましょう!!まぁずは…方角は西より、トリッキーな戦術で会場を掻き回す今回のダークホース!特殊武装の扱いはお手のもの!ミュリエル選手、マスターのアルティ・フォレスト選手と共に入場です!!」 まだ準決勝なのに観客達のテンションは物凄い盛り上がりを見せていた 始まってからの熱戦、激戦を目にしてきた神姫ファンの興奮はオーナーブースへの花道を風を切るように歩くアルティとその肩に乗っているミュリエルに注がれる アイツはこっちでは無名に等しいからな… 人ってもんは突如現れた英雄に憧れやすい性質があるように思う それが謎の金髪美女というならば尚更…って俺が言うのも何だがなぁ… そんな事を考えている俺をよそにもう一筋のスポットライトが東側ゲート、龍門の方に伸びる それと同時に同方向へと先ほどとに負けないほどの大歓声が響き渡る 「続きまして方角は龍より…輝く六枚の白き翼で空を舞い、 消え行く姿と共に残す微笑はまさに『白き翼の悪魔』!オーナーである世界ランキング72位の國崎 観奈選手とともにミチル選手、入場~!!」 こちらも貫禄は負けていない、むしろ観奈ちゃんの年齢を考えるとアルティよりも器は上か… 「両者、オーナーブースに入り最終セッティングへと移ります」 この間も観客の声援は止む事がない この調子で決勝戦まで持つのだろうか… 「明人、ちとこっちへ来い…」 と、もうすぐで始まるって時に俺の背中をつついたのはジジイだった 「はぁ? 来いったって解説はどうすんだ…」 「千沙都ちゃんがおれば何とかなるわい…お願いできるかな?」 「喜んでお引き受けしますわおじ様…」 「んで、こんな所に連れてきてどうすんだよ」 関係者以外立ち入り禁止の連絡通路の一角に俺とノア、ジジイの三人の姿はあった 「ついさっき桜から連絡があっての……お前も知っておろう、鳳凰杯の『裏』で起きておる事については」 『裏』…御袋が言ってた例のアレの事か… 「まぁ…大方の筋書きはな」 「そうか、その件なのだが…」 「兼房様、その続きは私からお話しましょう…」 突然の第三者の声に俺が振り向くと、黒い喪服に身を包んだ一人の少女の姿があった… 「おぉ、ミラ殿」 「兼房様、直にお会いするのはこれが初めてですね。ご挨拶が遅れたことをお詫び致します」 ジジイに向かって一礼するミラという少女 「何を仰るか。むしろこちらが無理を言って来てもらっとるんじゃ。どうか頭を上げてくれんかのぉ」 「…貴方という方は底が見えませんね」 この子…もしかして 念のために聞いてみるか 「ジジイ、その子は?」 少し鋭さがある目つき、手にはトランク… まぁ、普通でない事は一発でわかったんだが 「お? そうか、お前にも紹介しとかんとのぅ。 彼女は…」 「アメリカ・カリフォルニア州神姫BMA・ロサンゼルス支部所属、違法神姫調査官…ミラ・ツクモだ」 あらら…噂のBMA捜査官ってこの子の事かよ 予想的中 「これはこれはご丁寧に…そんじゃ今度はこっちが名のる番だな。 俺は…」 「橘 明人君にそのパートナーであるノアール嬢…との認識なのだが宜しいかな?」 「…なんで知ってるんだよ」 「水無月様に話は聞いていた。それで、本人で間違いないのだな?」 「…あ~、うん、間違いないです…」 かわいい顔して冷静な口調ですなぁ… 「それにしても君が…『若様』とはな…」 「『若様』? 何のことだ?」 「いや、あの水無月様がえらく御執心だったのでどのような人物なのかと思っていたら…まさかあのときの青年とはな」 「?? あの時?」 この子は俺に会ったことがあるのか? 俺には全く覚えがないんだが… 「…いや、いい。気にするな」 「つうかミラちゃんよぅ、もうちっとくれぇ愛想良くしろってぇの。ま、こんな辛気くさいカッコしてりゃそんな意味もないかもな!へへっ」 そんな声と共にミラちゃんの右肩に何処からともなく一体の神姫が着地する タイプはハウリン 「烈風…まさか、まさか君にそのようなことを言われるとは予想もできなかったよ」 本当にショックだったのだろうか、掌を額に当て脱力するミラちゃん そんな彼女を無視して俺の方に視線を向けるハウリン 「よう、兄ちゃん!ボクは烈風ってんだ。ま、宜しくしてやってもいいぜ~?」 少し仰け反り、見下すような挑発的な挨拶… 「…お行儀のいいワンちゃんですな」 ここでなめられたらいかんのですよ…なんとなく 「あぁ!? なんつった?いまなんつったぁぁ!!?」 「止めろ烈風…先に仕掛けた君が悪い」 仲裁に入ったミラちゃんの顔は少しうんざりしているようにも見えた しかし、一体何なんだろうかこの二人は… 関係ないが烈風と呼ばれたハウリンの悪そうに笑うその姿は俺の右肩にいるコイツとは随分違うもんだなぁ~ 「……貴方が何を考えているのかは大体わかりますが、私もあの方のような方が良かったですか?」 ジト目になったノアと目が合う 「阿呆、何でそうなるんだよ…」 大体、お前まで収拾つかなくなったら俺んちはいったいどうなるんだ? 「………ミラ、口出しして悪いが時間がない。 早く彼らに用件を伝えてはどうかな?」 今度はミラちゃんが持っていたトランクの死角からゴーグルをかけ飛行ユニットで浮遊しながら前に出てくるストラーフ 「すまない。 確かに君の言うとおりだな…震電」 「……まぁミラが謝る事ではない。謝るべきはどちらかというと…」 ゴーグルで瞳は見えないがおそらくその視線の先には烈風の姿があるように思う 「んだよ…ボクが悪いってのか!?」 「……悪いとは言っていない。 ただ、先ほど彼が言った事には私も同感だというだけさ」 「あぁ!? ケンカ売ってんなら大金はたいて買ってやろうか!」 「れっぷぅぅぅ~やめなよぅぅ~~」 一瞬即発(ただし烈風が一方的に)の空気をすっ飛ばしたのは姿なき声 「ご主人様、あそこです」 「もぉ~ケンカしちゃだめだったらぁぁ~~」 ノアが指差した先は烈風と震電の間の空間からまるでネット上に転送された映像のようにニコニコ笑顔のツガルが困ったような口調で現れた 「……ミラージュコロイド?」 「そうです。ミチルさんが持っている光化学迷彩『ミラージュコロイド』」 「よく分かったなお前…」 「私の尻尾は…敏感…です…」 そういわれてノアの尻尾を見てみると見事に逆立っていた ですがノアールさん、何で少し御顔が赤くなっておられるのでしょうか? 「今触ったら……怒りますよ」 「うっ……りょ、了解…」 恥じらいまじりのお顔が一瞬にして絶対零度へ… つい触ってみたくなって手を伸ばそうとしたら見事に見透かされて釘を刺された 「しかし、ミラージュコロイドは國崎技研でミチルさんが試験運用しているだけでまだ販売段階ではないのでは…」 「連山のコレは鳳条院グループ側のもの。水無月様に頼んで許可を頂いて貰ったんだよ『緑色のケルベロス』さん」 「けっ、『地獄の番犬』ってか? 大層な2つ名だなぁ」 「そうですね…私も嫌いですよ、そう呼ばれるのは」 連山の挑発(?)に笑顔で返すノア 「……ふっ、挑発するには相手が悪かったな、『Bruinsの番犬』?」 「てめ!ボクもそう呼ばれるのが嫌いだって知ってて言ってるだろ!!」 「ふみゅぅぅ~~だからダメだってばぁぁ~~」 またしてもいざこざになり話が全く前に進まない 「…すまない。 騒がしい連中で」 「いや。 俺んちも似たようなもんだし…なぁ?」 「ええ」 今はノアだけだからいいもののミコにユーナを加えればこの場は完全に収拾がつかなくなっていただろうなぁ 「……お互い、苦労しているみたいだな」 「…そのようで」 二人して同時にため息をつく 俺とミラちゃんに不思議な心のつながりができた瞬間であった 「……『ワイアード・ゴースト』」 ミラちゃんから現時点での状況説明と『アルカナ』の正体を聞いた後、俺の口から思わず出たのはそんな言葉だった 「…なんだそれ?」 方眉を吊り上げてそう言ったのは烈風 「私も知らない単語だな…意味を教えてもらえないか?」 「意外だな…烈風が知らないのは頷けるけどミラちゃんも知らないとはね…」 「てめ、どういう意味だこ…ふむぅ!?ふむぐぐぐぐぅ!?」 「は~い、れっぷうちゃぁん。 連山と一緒にいい子にしてましょうねぇ~~」 「ふむぅ!ふむぐぐぅうう!!」 連山に連れられトランクの中へと強制退場させられてしまった烈風 「アレは放って置いて話を戻そう。 日本では基本的にバーチャルバトル人気がありそれに伴った知識が一般的にもなっているのだろうが…アメリカでは基本がリアルバトル。要するにカルチャーギャップの様なものかもしれないな」 「いやまぁ一般的かといわれるとそうでもないから仕方ないんだが…」 「どういうことかな?」 「俺はまぁ…昔から色々あってネット世界に感覚を移す事が多かったからなぁ…まぁ簡単に説明するとだな? その当時から魂…まぁ精神と言うべきか。 それと肉体とネット空間の関連性で事案の噂を聞いたことがあった」 「…魂と肉体とネット空間の関連性」 「その事案はネットに感覚を移している時、肉体、もしくはネット管制プログラムに何らかの異常が見られた時に起こりうる危険性というものだったんだけど、さっき言ったのはその事項の一つにあったものなんだ。 肉体から魂が…精神が離れネット上に住み着く現象、それの被験者及びその症状に陥った自己意思あるもの…それが『電子体幽霊』、通称『ワイアード・ゴースト』。 現象名『ワイアードゴースト現象』」 「『ワイアード・ゴースト』……」 「十中八九、その神姫はワイアード・ゴーストだろうな…っつか鶴畑め、厄介な事件に絡みやがって…」 「…ありがとう、小さな疑問が一つ解消された」 「こんなのお安い御用だ。他にお役に立てることはないかなお嬢さん?」 「お嬢さんは止めて貰おう。コレでも私は成人なんだ」 「あらら、いがいと年齢相応なんだな」 「それはどういうことだ?」 「俺の周りにはもっと子供っぽい大人がわんさかいるもんでね。 感覚が狂っちまってしょうがねぇ…」 「そう…なのか?」 「ああ。 そんじゃ『ミラちゃん』ってのもマズイわな…」 「ミラでかまわない」 「ん? そうか? そんなら俺も名前で気楽に呼んでく…」 「『若様』では駄目なのかな?」 「……なんでよりにもよってそのチョイス?」 「さて、何故なのだろうか? とりあえず今君に知っておいてほしい事はこれぐらいだ…仕事中にすまなかったな」 そういって踵を返すミラ 「また爆弾捜しかい?」 「いや、目星は着いている。後はそのときを待つだけさ」 「そか…君たちなら問題ないだろうけど何かあったら連絡をくれ。 何時でも動ける態勢にしとくからさ」 「有り難う。それでは兼房様、失礼します」 「うむ、頼んだぞミラ殿…」 ミラは来た道を引き返していくが、唯一トランクの外に残っていた震電はまだこちらを見たまま動かなかった 「……今は時間が無いが貴方とは戦ってみたかった…多分この二人も私と同じだろう。 特にうちの番犬はな…」 「私もですよ…震電さん。 叶うのならばまた…」 「……ああ、楽しみにしている…」 そう言い残し、飛行ユニットでミラの後を追う震電を俺たちはしばらく見送っていた 追記 「…ジジイ」 「ん?なんじゃ?」 「あんた…謀ったろ?」 「さてのぅ、何の事だかサッパリじゃわい。 ふぉふぉふぉ」 メインページへ このページの訪問者 -
https://w.atwiki.jp/diktaion/pages/82.html
前へ … オデュッセイア … 次へ 第16歌 テレマコス、乞食(オデュッセウス)の正体を知る テレマコスはエウマイオスを訪ねると、帰国をペネロペに知らせるため豚飼を町へ遣わした。アテナは乞食姿のオデュッセウスを元の姿に戻し、テレマコスと父子の再会をさせた。二人は求婚者殺害の策略を練った。求婚者はさらにテレマコス殺害を企てるが、ペネロペは彼らの非道を責めた。 内容 テレマコス豚飼を訪ねる オデュッセウスとエウマイオスが小屋で朝食を済ませたところに、テレマコスがやってきて戸口に立った。エウマイオスは感動して泣きながらテレマコスの手や頭に接吻して出迎え、小屋の中へ招き入れた。テレマコスは乞食姿のオデュッセウスと顔を会わせたが、ただの客人だと思った。三人は食事をした。テレマコスが豚飼に客人の素性を訊ねると、豚飼は「この人はクレタ出身で、各地を放浪したそうですが、身柄を若様に預けたい」と言った。テレマコスは求婚者がいる屋敷でこの客人を迎えることは出来ないと断り、「望めばどこへでも送るし、良かったらこの農場に留めて世話をしてあげれば良い」と言った。 豚飼を町につかわす オデュッセウスはテレマコスに屋敷で求婚者たちが無法にふるまっている事情を尋ねた。テレマコスは「父オデュッセウスは屋敷で私を生むと、戦争に行ってしまい戻らなかった。だから近隣の島々から無数の敵が集まってきて、私の母に求婚し、われらの財産を蕩尽しているのだ」と答え、エウマイオスに「爺よ、町へ行って母ペネロペに私が戻っていることを知らせてきてくれ」と頼んだ。豚飼が承知して出て行くと、アテナがオデュッセウスだけに姿を現して小屋に入ってきて、彼を外へ連れ出した。今はもう全てを息子に話し、求婚者を倒す謀りごとをめぐらすべきである、とアテナは言って、杖でオデュッセウスの体に触れ、衣服を清潔にして姿を若くしてやった。 (画像/オデュッセウスとテレマコスの再会) 父子の再会 テレマコスはすっかり変わった姿で入ってきたオデュッセウスに驚き、神ではないかと畏れた。オデュッセウスは「わしは神などではなく、そなたの父である」と息子に接吻したが、テレマコスはなおも信じようとせず、「先ほどまでは乞食のような姿であったのに、今は神にも見紛う姿、人間にこのようなことが出来るはずがありません」と言った。オデュッセウスは「度を越して怪しむのは良くないぞ。これはアテナがなさったことで、私は間違いなくそなたの父だ」と言うと、二人は抱き合って泣いた。 求婚者を殺す策略を練る オデュッセウスは「今わしがここへ来たのは二人で求婚者どもを討ち果たす計略を練るだめだ。さあ、求婚者の人数を挙げてくれ」と言った。テレマコスは「ドゥリキオンから52、サメから24、ザキュントスから20、イタカから12が来ています」と答えた。オデュッセウスは言った。「夜があけたら、そなたは屋敷へ戻り、求婚者どもと一緒になれ。わしは後から乞食に身をやつして豚飼に連れて行ってもらう。わしが求婚者に恥辱を加えられても、そなたはじっと堪えて忍ぶのだぞ。それから、わしがそなたに頷いてみせたら、そなたは広間にある武器をわれら二人の分を残して、全て倉庫にしまうのだ。もう一つ、オデュッセウスが帰国したことを誰にも知らせてはならぬ。豚飼にもラエルテス老にも、ペネロペにすらな」 求婚者たちの話し合い 一方豚飼は屋敷に着いて、ペネロペにテレマコスが帰還したことを伝えた。求婚者たちは暗殺が上手くいかなかったことに気落ちした。彼らは集会場で話し合ったが、アンティノオスは「我らは待伏せに失敗し、テレマコスを帰国させてしまった。領民たちは今はもう我らに好意を寄せておらぬ。町外れの農場か、道で彼を殺してしまおう」と一同に提案した。そのなかでアンピノモスは「テレマコスを殺すのは賛成できない。まず神々の意志を訊ねるべきだ」と言うと、一同はそれに同意し屋敷へ戻った。 ペネロペ求婚者を責める ペネロペは求婚者の前に姿を現した。アンティノオスに向かって「そなたは腹黒い人じゃ。なぜにテレマコスに対して殺害を企んだりするのか。そなたの父がテスプロトイ人に害を加えて、この国の領民に殺されそうになった時、民を止めたのがオデュッセウスであったのですよ」と言うと、エウリュマコスは「安心なさるがよい。テレマコスを手にかけようとする者など決しておりません」と答えたが、その当人がテレマコスの暗殺の首謀者だった。 豚飼が町から帰ってくる 豚飼は小屋に帰ってきたが、アテナは再び杖でオデュッセウスに触れ、乞食姿に変えた。テレマコスが豚飼に町の様子を訊ねると、豚飼いは「帰り道で、多数の武装した人間が乗った船が一艘入江に入っていくのを見ましたが、あれが例の待伏せの連中だろうと思いました」と答えた。三人は楽しく食事をして、眠りについた。 関連 人名 (作成中) 地名 (作成中) 前へ … オデュッセイア … 次へ
https://w.atwiki.jp/tesu002/pages/1049.html
戻る これは酷い -- (名無しさん) 2010-05-11 19 44 45 らんまか…… -- (名無しさん) 2010-05-11 20 56 40 転校時のクラスメイトの反応とか細かい部分はあれだけど なかなか面白かった。キャラの性格もそこまで変になってないし -- (名無しさん) 2010-05-12 18 50 22 戦闘シーンに吹いたw 続き読みたいなあ -- (名無しさん) 2010-05-16 14 10 47 好きなカップリング 唯のほう。 -- (名無しさん) 2010-05-17 01 26 14 膜が破れる音……だと……? -- (名無しさん) 2010-06-26 04 17 29 つうかこれ男唯×憂がやりたかっただけに見えるww 面白かったけどw -- (名無しさん) 2010-06-26 08 23 54 牙突に吹いたwww -- (名無しさん) 2010-07-18 07 31 32 偽名がwww シンってあの発言からかwwww -- (名無しさん) 2010-07-20 03 29 46 ぜひとも続編を完結させてください! -- (名無しさん) 2010-07-26 13 25 55 これで唯と憂が付き合えるな とりあえず唯憂最高 -- (名無しさん) 2010-07-28 03 12 08 逆らんま1/2? -- (名無しさん) 2010-09-01 17 17 56 水をかぶると女になる乱馬とは逆に軽音部の4人はお湯をかぶると男になるって意味があるの・・・? -- (名無しさん) 2010-09-01 23 32 04 おいwww当然のように近親相姦してんじゃねえw -- (真・けいおん厨) 2010-09-26 01 31 55 ハンター×ハンターがでてるじゃねぇかw -- (名無しさん) 2010-09-26 11 05 27 不便じゃないのかな? まあ面白いから良いか。 -- (通りすがり) 2010-09-26 11 28 18 続きみたい! -- (名無しさん) 2010-09-26 18 01 50 和wwwww -- (名無しさん) 2010-11-16 13 39 18 平沢姉妹wwwでも唯が男で求められたら憂なら一線越えかねんwww -- (名無しさん) 2010-11-16 16 01 01 斎藤がゼノにしか見えなくなったんだけど。あと武道家じゃなくて武闘家ね。 -- (名無しさん) 2010-11-16 16 28 14 男になると元が分からないくらい骨格がたくましく… で、服は女学生のまま…出だしでしょっ引かれてもおかしくないよね -- (名無しさん) 2010-11-28 06 36 20 男唯x憂 梓→男澪 澪→男律 これはヘテロじゃないの? -- (通りすがり) 2010-11-28 07 15 28 挿絵すげえwりっくんかっこよすぎだろ! てか全員美化が半端ねえなw -- (真・けいおん厨) 2010-11-29 19 37 28 男化で容姿まで変わるとか誰得だよ…… -- (名無しさん) 2010-12-12 20 31 13 名前がP-MODELwww -- (名無しさん) 2010-12-15 01 24 21 本当にイケメンだな。 -- (名無しさん) 2010-12-20 01 12 01 内容よかった ただ、男唯と憂のラブラブシーンと男律の不良との戦いシーンとか交互に来てるせいか、ちょっと読みにくい まとめたらいいのに…… -- (名無しさん) 2011-01-23 23 55 04 女に戻れるという設定いらんな。 ごちゃごちゃで読みにくくなった。 -- (名無しさん) 2011-01-31 21 41 26 未完で残念 -- (名無しさん) 2011-02-01 01 50 08 斎藤が……早く続きをっ!! -- (名無しさん) 2011-02-03 16 06 29 若様ってなんやねん おぼっちゃまだろ -- (名無しさん) 2011-02-12 21 56 50 おい、続きまだか -- (名無し) 2011-03-08 06 33 47 ここで未完とは生殺しだ・・・・ -- (名無しさん) 2011-04-10 20 17 32 憂梓純の3人が男体化したら唯(憂、梓)と澪(梓、純)が違う意味で危ないだろうな。(笑) -- (名無しさん) 2011-04-11 12 42 53 続編まだかーーー⁈ -- (あずにゃん) 2011-09-02 01 12 12 私はぁ・・・好きじゃないかな -- (名無しさん) 2012-04-23 19 38 06 もったいねぇぇぇぇ -- (名無し) 2012-06-21 10 57 33 未完なのが惜しい -- (ナイトウ) 2012-08-28 19 17 39 梓の出番にも期待したい -- (名無しさん) 2012-11-21 20 32 02 なんというらんま2分の1 -- (名無しさん) 2013-06-28 23 40 25
https://w.atwiki.jp/animerowa/pages/251.html
Ground Zero ◆TIZOS1Jprc ウォルター・C・ドルネーズは死んだ。 そう告げられた所で、セラスにはいまいち実感が湧かなかった。 今まで一度も戦闘の形跡を目にしなかった所為もある。 が、何よりもその理由は、同じ死亡者として宿敵のイカレ神父の名が挙がっていた事だ。 アレがくたばるワケねーって。 故に、セラスには放送の内容がイマイチ信用できなかった。 が、必ず嘘であると信じる根拠もない。 要するに、何も判らないのだ。 もどかしい。 しかし、留守番を頼まれた身故、勝手にこのホテルを出ていく訳にもいかない。 第一、アテなど全く無い。 ならば。 セラスがするべき事はただ一つ。 来るべき自分の出番に備え、英気を養う。 セラスはダブル程の大きさのあるシングル用ベッドにダイブすると。 グ―――。 0.95秒で眠りに落ちた。 ◇ ◇ ◇ その1時間ほど後。 ホテルの50mほど南の裏道。 「……とりあえず近辺に人影はない、か。おい、みくる、まだ歩けるな?」 「はい、大丈夫です」 見たところ、みくるは少し息が上がっているものの、目立った疲労の色は見えない。 どうやら大丈夫なようだ。 1時間前の放送。 いきなり"鶴屋さん"の名前が呼ばれた時みくるは明らかに動揺していた。 手にしていた紅茶のポットを落としてしまう程に。 しかし、それも一瞬。 放送を聞き終えると即座に『目的地に急ぎましょう』と言った。 この6時間、バトーとみくるの2名がお互い以外に出会った参加者は僅か1名。 対して、その6時間の間に参加者の4分の1が"脱落"している。 放送が真実なら、このままじっとしていても仲間と殺される前に合流できる可能性は高くない。 以前の計画通り、ホテルの屋上から探してこちらから出向いた方が有利。 それ以上に、居ても立ってもいられないのだろうが。 『朝比奈みくるは無事です。ここには戻りません』との書置を残して二人は喫茶店を出た。 これならゲームに乗った者に見られた所で余計な情報を与えることはない。 ホテルに向かう道すがら見付けた大型ディスカウントショップでめぼしいものを探した。ここで双眼鏡が手に入れば文句は無い。 その戦果: チョコビ1ダース。 電池数種類。 衣類少々。 洗剤数種類。 有機溶剤。 そして ――― 暇を持て余したみくるが手動式の玩具自動販売機で引き当てたオモチャのオペラグラス。 役に立ちそうな物は果物ナイフすらなかった。 泣きたくなる。 「でも、洗剤なんて一体何に使うんですか?……あ、洗濯に使うに決まってますよね」 どこまでも呑気なみくるの意見に呆れる。 「んな暇あるか。爆弾の材料にする」 「ば、バクダンですかぁ! き、危険です~!」 お前の子守の方がよっっっぽど危険だ、と言いたいのをバトーは堪える。既に15人以上が殺され、自身もそのリストに入りかけた事を忘れたのだろうか。 そんなこんなでボケとツッコミを繰り返している内に、目的地のホテルの正面ゲートが見えてきた。 「やっと着きました~。もうくたくたです~」 「あ、バカ!」 一旦物陰からホテル内部の様子を窺っていると、ふらふらとみくるが一人でゲートに近付いていった。 「よせ! 待ち伏せの危険がある! 裏口から入るぞ!」 「だいじょうぶですよ~」 もう自動扉が開いて、みくるはロビーに侵入している。仕方なくバトーもそれに追随した。 カウンター前の床に座り込んでいる所で捕まえる。 「お前な、仮にもここは殺し合いの舞台なんだぞ。もうちょっと緊張感を持て、緊張感を」 ここは一つ彼女のバトルロワイアルに対する認識を改めてもらおうとしたものの。 二の句が告げれなかった。 みくるは泣いていた。 「ひっく……うぅ……鶴屋さん……いい人で……うぇ……こんな……死んじゃう理由なんて……ぐぅ……いわれなんて……どこにも……ふえぇ」 大丈夫な訳はなかった。 普通の高校生より多少は普通でない経験を重ねているとは言え、彼女もまた基本的にはどこにでも居る10代(?)の女の子に過ぎない。 こんなまともではない状況の中で、いつ襲い来るかも判らない脅威に怯えながら、日常での自分を演じることでなんとか耐えてきたのだ。 そこに容赦なく降り注ぐ身内の訃報。 帰るべき日常に、おそらく"鶴屋さん"はもう、いない。 まあ、もう大丈夫か。 ざっと見たところ、ロビー付近に誰かが潜んでいる形跡は無い。 逃走経路を確保した上で50以上ある客室のどれかに身を潜めさせれば、ようやくこの子守からも解放される。そう思って非常階段を先行しようとしたその時。 自動ドアが開かれる音に振り向くと。 そこにメイドが立っていた。 ◇ ◇ ◇ その頃最上階、ロイヤルスイートの浴場。 「あ゛あ゛ーーー。生き返るーーー」 1時間ほどの睡眠を終えたセラスは、彼女の自室ほどもある浴槽を堪能していた。 「そーいや北東の方に温泉があるんだっけー。トグサさん、収穫なかったら行ってみるかなー。どーせアテもないんだし」 大先輩の死を信じられぬが故か、半人前ドラキュリーナはどこまでもお気楽だった。 ◇ ◇ ◇ そして、再び階下。 ロビーは戦場と化していた。 「ドッカン……ドカン……ドッカン……ドカン……」 BAOOOOM! BAOOM! BAOOOOM! BAOOM! 「うおおおぉぉぉぉおおおおぉぉぉぉ!!」 「ひいいいぃぃぃぃいいいいぃぃぃぃ!!」 襲い来る衝撃波から必死で逃げ惑う。 "圧縮空気衝撃波;推定速度変化:限界値突破..推定加速度:不明...要回避" メイドの左手に取り付けられた、どう見ても玩具にしか見えない大砲。 そこから致命的な超音速波が途切れることなく発射されているのだ。 遮蔽物のカウンターが容赦なく削られていく。 『もしこれが疑似体験だとしたら、製作者はファンタシィにハマり込んで電脳を硬質化させちまったイカレ野郎にちがいねえ! 畜生! 泣きたくなってきたぜ!』 「みくるーーゥ! 大丈夫かーーァ!」 砲撃の隙を見て敵にカラシニコフを撃ち込みつつ、向こうで伏せて悲鳴を上げているみくるの安否を確認する。 「だいじょーぶじゃありませえぇぇぇん!!」 大丈夫のようだ。 メイドは彼女に向かっては砲撃を撃ち込んでこないが、それでも破片やら跳弾やらが所構わず飛び交っている。 が、幸い一発も当たっていないようだ。その幸運を分けてもらいたいもんだ、こん畜生。 「やめろ! 俺は警察だ! じきにこの状況は制圧される! 正当防衛で済まされる内に武装を解除しろ!」 「かかわりのないことで」 返事は銃弾と衝撃波。 もうカウンターが持たない。 思考戦車に銃一丁で喧嘩売ってる気分だぜ。 榴弾の雨の中、小銃一丁で突撃。 タイトルはドンキホーテで決定。 「どーしてこんなことするんですかあ~! あのお面のひとが最後の一人を約束通り見逃してくれるとは思えません~! みんなで逃げましょおよお~!」 「……私は主人とその御家族にこの魂すら捧げた身。訳あって若様が命の危険に晒されておりますれば、一刻も早く元の世界に戻り、御身をお守りせねばなりません。 立ち塞がる障害は須く薙ぎ払うまで。見た所貴女もメイドのよう。私の忠義が判らぬ筈が有りますまい」 「ちがいます~。私メイドさんじゃありません~。これは無理矢理着せ……」 ぴくり、とメイドの表情が動いた気がした。 「メイドの姿を騙る不届き者め。貴女などがそのエプロンドレスを身に纏うことは許されません」 「ひゃあああぁぁぁぁ~!」 ……なんかさっきよりも砲撃が激しくなったぞ。 しかしみくるが思ったより冷静で安心した。 悲鳴こそ上げているものの、パニクったり余計な行動をとられていない分足手まといとしての負担は致命的にはなっていない。 「おい! 聞こえてるかみくる! あのメイドの今の標的は俺だ! 俺が次にカウンターから飛び出したらその隙にお前は裏口から逃げろ! いいな! 死ぬ気で逃げろ!」 なんとかあのメイドに聞こえないように伝えると、砲撃の直後に遮蔽物を替えるべく、みくるとは反対の方向に飛び出す。 撃ち合いつつも、何とか石柱の影に身を隠し振り向くが、相変わらず少女はさっきの所でその身を伏せていた。 「阿呆ッ! 逃げろと言っただろッ!」 「できませえん~!」 「何故ッ!」 「腰が抜けましたあ~!」 前言撤回。あいつは足手まといとして致命的だ。泣いていいか? 死に物狂いで一旦カウンターの後ろに戻り、そのままみくるを抱えて奥の石柱の後ろに滑り込む。 加速された視覚野に映し出される9mmパラベラムの死の螺旋がすぐ側を掠めて行く。 ギリギリセーフ。まだ死んじゃいない。奇跡だ。 「バトーさあん~。わたしじゃどのみち生きて帰れそうもありません~。わたしを置いて、バトーさんだけでも逃げてください~」 「心掛けは立派だが、口に出す前に思考と行動を一致させろッ!」 みくるは腕にすがり付いたまま離れようとしない。 ……ひょっとしてこいつ俺を殺そうとしてないか? いや、今までの言動から鑑みるに、単にこいつが超弩級の天然であるだけだろう。 いっそ、殺そうとしてくれた方がなんぼかマシかも知れないが。 なおもメイドが砲撃の合間に右手の拳銃で発砲する。軽量故のリコイルを片手で押さえ付けつつ惚れ惚れする位正確で早い射撃。 だが、それだけじゃ無意味だ。必要なのは相手より早く確実にしとめられる距離に入ること! メイドが狙いを定めるより一瞬早く、石柱から身を乗り出したバトーの射撃が襲いかかる。 「くゥッ!」 下腹、脇腹、右肩、そして銃身に着弾し、グロックが弾き飛ばされる。 身を翻し、メイドも反対側の柱の影に身を隠した。 『やったか!』 そう思いつつ石柱の後ろから様子を窺う。 さしもの、超人じみた筋力を持つあのメイドと言えど、三発も7.62mm弾を食らえば少しは大人しく……。 しかし、バトーが目にしたのは銃創をものともせず悠然と歩み出るメイド・ロベルタの姿。 その右手には新たな大砲。 合わせて二丁の空気砲がバトーに向けられた。 「……嘘だろ?」 ◇ ◇ ◇ 欠伸を上げつつセラスが再び寝室に入ろうとしたその時。 人並外れた吸血鬼の聴覚が、防音壁を越えてかすかな爆音をとらえる。 さらに人間の感覚では表現し得ぬ闘争の気配。 トグサが交戦しながらホテルまで戻ってきた可能性もある。 まあ、あの人に限ってそんなヘマはやらかさないだろう。 ちょっと様子を見てくるだけで良い。 その時はセラスもそう考えていた。 そして、階下にセラスが見たものは。 ガンタ○クよろしく両手に付けた見た目玩具の大砲を交互にぶっぱなす、あやしげなメイド服の女と。 更にそれに輪をかけてアヤシゲな面構えをした大男が自動小銃を撃ちまくっている姿だった。 「あのー。これ、どーゆーことでしょー?」 「見て判りませんか?」 メイドが抑揚なしで"ドッカンドッカン"とブキミに呟きながら、砲撃を休めずに言う。 「その男が先に撃ってきたので仕方なく反撃を加えている所です」 「違う! 先に撃ってきたのはその女だ!」 大男も撃つ手を休めずに反論する。 「そ、そうです~。バトーさん悪いひとじゃありません~」 良く見ると男の隠れているものの三つ隣の柱の影で、これまたメイド服の少女が涙目で頭を抱えて縮こまっている。 『と・言われてもねー』 男の方は見るからにワルそうな面構えだし。顔にメリ込んでるメガネ、スゲーコワいんすけど。て、ゆーか絶対悪役。うちの傭兵団にもあんな悪人面いねーって。 メイドの方もメガネが逆行で光って表情見えなくてコエーよ。まるでどこぞのキチ○イ神父だ。 そのキ○ガイ神父を先刻殺害したのが彼女ともつゆ知らず、セラスはそう評価した。 『でもインテグラ様も "メイドとは主に仕えあらゆる雑務をこなす、信用されるべき社会的ステータスの一つ" って言ってたしなー。あ、男を弁護してるのもメイドさんか。でも脅されてるって可能性も。 あー、メイドと言えばこないだお遊びでインテグラ様がマスターまで巻き込んで皆でメイド姿に……。 …………………………。 いや、忘れよう。あんなこと。うん。いますぐ』 状況は何方かというとメイドの方が優勢に見える。 こっちは所々撃たれているだけで大したことないけど(セラスの感覚も大分吸血鬼のそれに毒されてきている)、男の方はもう見るからにズタボロだ。 あっちを援護した方がいいのかな? つーか、この状況でどっちかに付けって言ったって。 それ、初対面でマスターとキチガ○神父のガチバトル見て、どちらが悪者でしょうって訊くようなもんじゃん。 この状況とあの惨状をダブらせてみる。 "ゲェァハハハハハハハァ! 滅ぼしてやるぞモンスター!!" "HAHAHAHAHAHAHAHA! やってみるがいいヒューマン!!" マスター。絶対あのひとヒューマンやめてます。 そーいや、あの人外二人ともこのゲームに来てるんだっけ。 このゲームの参加者、ひょっとしてまともなのトグサさんぐらいしかいないんじゃないだろーか? しつこいようだが、セラスはメイドが先刻その人外の一人の首を撥ねていることなど知る由もない。 実はこの大男がトグサの同僚だとも。 禍根を残したくない故、迂闊にどちらかの側を援護することが出来ない。 それを見越した上でロベルタは戦闘を継続していた。 この男を片付けてから女二人皆殺しにすれば良いだけの事。 『とはいえ、あの似非メイドの弁護がある分、あちら側に回ってもおかしくないはず……。漁夫の利でも狙うつもりでしょうか?』 答え:バトーの顔が怖いからです。 もしロベルタが眼鏡を外していたら、セラスはバトーの側に回るか一目散に逃げ出すかしていただろう。 定時放送が流れるまで、ロベルタはE-2の橋のたもとで待ち伏せをするつもりでいた。 しかし、すでに参加者の4分の1が犠牲になった事が明るみに出た今、のこのこと表を歩き回るのはゲームに積極的な者ぐらいだろう。 それでは足りない。 このゲームを一刻も早く終わらせるのがロベルタの望み。 その為にはこちらから積極的に出向いて、隠れている者達を狩り出さねばならない。 そして、動き出して1時間足らずでターゲットが3人も捕まった。 大男は厄介な相手ではあるが……。 『まあどのみち、向こうが弾切れになれば後は嬲り殺しです。つけ入られる程の手傷はこれ以上受けません』 一旦カラシニコフを撃ち尽くしてから、バトーは石柱の後ろで残弾を確認する。 30発入りマガジンが残り五つ。 他に武器になりそうな物はない。 絶望的な状況だった。 加えて迷惑な闖入者の存在。 セラスはさっきから非常階段からロビーに出てすぐの所でボケッとつっ立っていた。 はっきり言って邪魔だ。 「おい、そこのお嬢ちゃん! そこにいられるとジャマだ! とっととホテルから出てってくれ!」 「そうは言われましても~」 セラスはほとほと困り果てた様子だ。 「私もトグ……仲間のひとから留守番を頼まれてて、ここを動く訳にはいかな……あ」 バトーは頭を抱えた。今のでロベルタのターゲットにその"仲間のひと"が加わったのは間違いない。 「御仲間がいらっしゃるのですか。その方をそこの殺人鬼の犠牲にさせる訳には行きませんね。そこの御方、御協力お願い出来ませんか?」 ロベルタが平然と嘘を吐く。 「あ、あははははは。こーいってはなんですが、オッサンもメイドさんもメチャあやしいもんで、どっちを信用したもんかとー。とくにオッサンの方はいかにもイカツイ感じで」 「……俺、そんなに顔恐いか?」 「うん」 「ええ」 「えーと、……少し」 バトーは戦闘をよそにショックを受けていた。 「……俺、これでもイチオーケーサツなんだけど」 「どう見てもそうは見えませんね」 敵のロベルタにまで全否定されてしまった。 「……本当なんだぞ。知らんだろうが、内務省直属の公安九課って言う……」 「公安九課っ!?」 突然セラスが反応した。 確かトグサはこう言っていなかったか。 『当たり前だろ。俺達九課を巻き込んじまったのが、奴さんの運の尽きさ』 「オジサン、ひょっとしてトグサさんのお仲間ですか!?」 「トグサと一緒なのか!?」 一瞬、沈黙が降りた。 均衡していた場が、明確に一方に傾き始めたのをロベルタは敏感に感じ取る。 沈黙は一瞬だった。 「失礼」 お互いに気をとられたバトーとセラスの間を潜り抜けて。 へたりこんでいたみくるの頭に空気砲を押しつけ羽交締めにする。 「ひ、ひえええ~」 「全員動くな!」 豹変したロベルタは一喝すると、バトーに向けて空気砲を放つ。 バトーを石柱の影に押し留めつつ、そのままみくるを盾にエレベータへ移動する。 動けないバトーと唖然とするセラスをよそにエレベータの扉は閉ざされた。 「……ッ! あの女の子!」 「おい!」 我に返るや否や、セラスはバトーの制止も聞かずに非常階段へ飛び出した。 ◇ ◇ ◇ 怯えるみくるを拘束しつつ、ロベルタはこれからの行動計画を組み立てていた。 『とりあえず、二人が登ってくる内にこの似非メイドを殺して自分は飛び降りるのが得策か……』 ロベルタがみくるの首にかける腕に力を込めようとした瞬間。 エレベータの天井が剥がされた。 「なッ!」 「その女の子を放せッ!」 落下の勢いと共にセラスの拳が振り降ろされる。 かろうじてバックステップで避けるが、人質を突きとばしてしまった。 が、すぐに体勢を立て直し、床にめり込んだ拳を引き抜いているセラスの無防備な顔面に渾身の右ストレートを放つ。が。 「!」 まるで石を殴ったような感触。ゴリラをも昏倒させるロベルタの一撃が殆ど効いていない。 床から手を引き抜き、鼻血を垂らしたセラスが反撃に出る。 神速の回し蹴りは必死でしゃがんだロベルタの頭を掠めてエレベータの壁を吹き飛ばした。 大技の後の隙を狙ってロベルタが反撃せんと顔をあげる。しかし。 常人には関節の構造上不可能なスピードで体勢を立て直したセラスが、すでにロベルタに掴みかかっていた。 そのまま首を掴まれ壁に叩きつけられる。 「どうしてこんなことをッ! みんな助けようと頑張ってる人もいるのにッ!」 「ぐッ!」 ギリギリと万力のように締め付ける右手を振りほどこうと必死に足掻くがびくともしない。 セラスの腹を何度も蹴りあげるが結果は同じだ。 ロベルタの気がふっと遠くなりかけた瞬間。 ポーン、と軽快な音と共にエレベータのドアが開いた。 「な―――ッ!!」 エレベータは屋上の吹きさらしの部分とそのまま繋がっていた。 射角の浅い朝日がエレベータの空間にそのまま射し込んだ。 まだ吸血鬼として半人前の彼女にとって、それは天敵。 ビクン!とセラスの身体が揺れると、ロベルタの喉にかかる力が抜けていく。 正に、好機。 一気にロベルタはセラスの手を振りほどくと、彼女の腹に空気砲を当てた。 「しまっ―――!」 「さようなら」 ドカンというロベルタの咆哮とともにセラスは吹き飛ばされ、屋上から消えた。 ◇ ◇ ◇ 「くそっ。あのお嬢ちゃん、トグサがどこにいるか一言言ってくれりゃ良いものを」 バトーは非常階段を必死に登っていた。 4階のエレベータ乗り場で確認した所、エレベータは屋上で止まっている。 今はトグサを探している時間は無い。 ロベルタがそのまま屋上で待っていてくれることを祈りつつ屋上への扉を開けて様子を窺う。 ロベルタは、そこにいた。 みくるの足を掴み逆さ吊りにして、今正に屋上から落とさんとしていた。 「思ったより、早かったのですね。金髪のお嬢さんならもう落としましたよ」 バトーがカラシニコフを構える。 「私を撃てばこの娘は落ちて死にます。銃を降ろして頂けませんか」 「……」 両者はお互いに隙がないことを確認した。 一方的な要求は無意味だ。 「オーケイ、こっちがゆっくり銃を床に下ろす。そっちもみくるを降ろしてくれないか。ゆっくりとな」 「承知しました」 バトーがしゃがんで銃を横に向かせている間に、ロベルタもみくるを地面に置く。 バトーの手がカラシニコフから離れると同時に、ロベルタはみくるの足を放した。 「よし、あとは俺が銃からゆっくり離れていくから、あんたはみくるが離れていくのを見逃す。それで良いか?」 「良いでしょう」 「みくるも判ったな」 「は、はい」 バトーがそろそろとカラシニコフから離れる。みくるもゆっくりとロベルタから距離を取り始めた。 そして、バトー、銃、みくる、ロベルタの居る各点が正方形を成すと同時。 ロベルタがバトーに向けて空気砲を構えつつ突進してきた。 「ドッ―――」 遮蔽物の無いこの空間では回避は不可能。 "圧縮空気衝撃波;推定速度変化:限界値突破..推定加速度:限界値突破....回避不能" バトーの電脳が直撃のダメージを予測し、最も被害が少なく、直後に反撃に移れる姿勢を即座に計算した。 頭を抱え込んで左肩からタックルする形でふんばり、バトーは衝撃に備える。 「―――カン」 衝撃。 すさまじい風圧に全身のフレームがきしみをあげる。 耐える。 "左肩甲フレーム負荷:限界値突破..左腕感覚信号:80%途絶..頚椎フレーム負荷:危険域..両脚部フレーム負荷:危険域.." ひたすら耐える。 風圧でじりじりとバトーの義体化したボディーが押しやられていく。 そして屋上のへりまで引き摺られた所でようやく爆風が止まった。 バトーが顔を上げた瞬間、詰め寄ってきたロベルタに押し倒される。 "脊柱フレーム負荷:危険域.." 叩きつけられた衝撃を回復する間、運動系機能が一部停止した。 そのまま突き落とそうとロベルタが押しやる腕に力を込める。 ダメージでパワーが出せないバトーはじりじりと押されていく。 「ぐ……」 バトーのボディーの半分が空中に押しやられた、その時。 BABABABABANG! ロベルタの胸を銃弾が貫通した。 ゆっくりと振り返るとみくるが涙目で硝煙をあげるカラシニコフを構えている。 素人の射撃故ほとんどが無駄弾となったが、至近距離から撃ったことが幸いして何発かが着弾したようだ。 「バ、バトーさん! に、逃げてください!」 「……」 呪詛を吐くでも悲鳴をあげるでもなく。 ロベルタは淡々とみくるに空気砲を向けた。 「ドッ―――」 「させるかあああぁぁぁーーー!」 ダメージ回復他自己保全用プログラムを全て停止してバトーはロベルタに掴みかかった。 そのまま渾身の力で空中に投げ飛ばす。 ロベルタの最期の反撃。 バトーの腕を抱え込む。 そのままもろとも、バトーとロベルタは屋上から投げ出された。 しばし、浮遊。 そして、落下。 『くそっ、レンジャー嘗めんな! この程度の高度、屁でも―――!』 バトーは受身を取るべく体勢を整えようとする。 しかし、姿勢制御系がエラーを出し電脳の命令を受け付けない。 ロベルタもまた生き残るためバトーの腕を放し落下の衝撃に備える。 しかし、風圧と極度の疲労の為、空中で気を失ってしまった。 『―――若様―――』 炸裂。 ◇ ◇ ◇ バトーはふと目を覚ました。 みくるがそばで泣いている。 かたわらにはロベルタのものらしき死体が散らばっていた。 死んだらしい。 そして、自分もまた長くはないことを悟った。 「みくる」 名を呼ばれてビクッと反応する。 「バ、バトーさあん……」 「少佐……草薙素子に……」 「……? なんて言ったんですか?し、しっかりしてください!」 そう言って、何を伝えるべきか何も考えていなかった事に気付いた。 いや、何も伝えなくて良い。 遺言を受けてセンチになってくれるようなタマじゃない。 「タチコマによろしく頼む。水色の、クモみたいなロボットだ」 代わりにどこまでもナイーブな相棒の名を告げると。 「ガブに……餌を……やら……」 バトーは喋らなくなった。 みくるが何度ゆすっても、喋らなくなった。 ◇ ◇ ◇ ガッシャ―――ン 「あアッ! わ、若様、申し訳御座いません!」 ラブレス邸のテラス。 ロベルタはガルシアのコーヒーカップをさげようとして、うっかり取り落としてしまった。 あわてて破片を拾おうとするがガルシアにやんわりと止められる。 「ダメだよロベルタ。手を切ってしまう。塵取を持ってこよう」 「も、申し訳御座いません……」 ロベルタはあらためて箒と塵取で割れたカップを回収した。 食器の上げ下げ一つ満足にこなせない様ではメイド長失格だと自分が情けなくなる。 「申し訳、御座いません……」 「もう良いよ、ロベルタ。僕は怒っていない」 「しかし……」 「大丈夫」 ガルシアはにっこりと笑って見せた。 「家事だって、少しずつ上手くなってるんだ。ロベルタはよくやってくれてるよ。だから自分を責めないで」 「若様……」 本当に……自分はメイド失格だ。主人たちに逆に気を遣われてしまっている。情けないはずなのに、何故かその気遣いが心地良い。 「たまに……不安になるんだ。ロベルタがこの家を出てどこかに行ってしまわないかって。ここではやり甲斐を見付けられないんじゃないかって……。 でもロベルタは……ここで必要とされてる。僕達の家族なんだ。だから……」 「ええ、判っています」 ロベルタもつられて微笑んだ。 「大丈夫です。ロベルタは、いつでも若様のお側におりますよ」 【D-5/ホテル周辺/1日目/朝】 【朝比奈みくる@涼宮ハルヒの憂鬱】 [状態]:メイド服着用、ボロボロ、煤まみれ、何故か無傷 [装備]:AK-47カラシニコフ(0/30) 石ころ帽子@ドラえもん(※[制限]音は気づかれる。怪しまれて注視されると効力を失う) [道具]:支給品一式/AK-47用マガジン(30発×4)/チョコビ13箱@クレヨンしんちゃん 煙草一箱(毒)/爆弾材料各種/電池各種/下着(男性用女性用とも2セット)他衣類/オモチャのオペラグラス 紙袋(ロビーに放置)、茶葉とコーヒー豆各種(全て紙袋に入れている) [思考・状況] 1:バトーの死にショック。 2:SOS団メンバーを探して合流する。 3:鶴屋さんの安否を確かめたい。 4:青ダヌキさんを探し、未来のことについて話し合いたい。 【セラス・ヴィクトリア@HELLSING】 [状態] 気絶、全身打ち身、肋骨にヒビ、日光浴(怪我の回復ができない) [装備] エスクード(風)@魔法騎士レイアース [道具] 支給品一式 (バヨネットを包むのにメモ半分消費)、バヨネット@HELLSING、中華包丁、ナイフ×10本、フォーク×10本 [思考・状況] 1:事態の収拾をはかる。 2:トグサが戻るまでホテルで待機。 3:アーカード(及び生きていたらウォルター)と合流。 4:ドラえもんと接触し、ギガゾンビの情報を得る。 ※ドラえもんを『青いジャック・オー・フロスト』と認識しています。 ※道具は最上階のスイートの一室に放置しています。 【ロベルタ@BLACK LAGOON 死亡】 【バトー@攻殻機動隊S.A.C 死亡】 [残り59人] ※ロベルタの荷物はほとんどが木端微塵になっています。残りはロベルタの遺体の周囲に散乱。 ※ホテルのロビーが壊滅的な被害を受けました。あと一回同規模の戦闘があればホテルが崩壊する恐れがあります。 時系列順で読む Back I wish Next 武人の本懐 投下順で読む Back I wish Next 武人の本懐 99 「きゃっほう」/「禁則事項です」/「いってらっしゃい」 朝比奈みくる 116 吸血鬼DAYDREAM 99 「きゃっほう」/「禁則事項です」/「いってらっしゃい」 セラス・ヴィクトリア 116 吸血鬼DAYDREAM 91 「すべての不義に鉄槌を」 ロベルタ 99 「きゃっほう」/「禁則事項です」/「いってらっしゃい」 バトー
https://w.atwiki.jp/bar41/pages/108.html
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/14(木) 20 34 02.11 YQSWm8ae0 「ほしがみさきのゆめ」 1 「ようやく若様も、十六歳ですな」 「うむ…」 「やはり、決心がつかないのですか? しかし、これも殿のためでございます」 「…解っておる」 「ふう」軽いため息が虫の演奏にかき消された。 ぼ…いや、私は十六歳を明日迎える。 そしてここを離れ、将軍様の許へ嫁ぐことになっているのだ。 (明日の夜明けで…か…) あくまでも、我が家元のため… と思いを廻らせていたら、幼馴染が頬をつついていた。 「元気出せよっ」 「…言葉使いを直した方がいいね。一応、貴族のはしくれだろ」 「あの場所で待ってるから」 勝手に呟き、どっかに消えてく。 日は沈みかけ、辺りは朱に染まる。 空間を支配しようと、漆黒の闇が近づく。 「今日は、満月か…」独り言が漏れる。 誰もいない幻想的な中庭を私は、急ぐように去っていった。 49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/14(木) 20 48 57.85 YQSWm8ae0 「ほしがみさきのゆめ」 2 今日はここまでです。 最後の食事を胃に流し込こみ、幼馴染に最後の言葉を送ろうと立ち上がった。 あの場所 幼少の記憶が頭に駆け巡り、甘酸っぱいものが心にやってくる。 しかし、そこには誰もいなかった。 帰って身支度を整えようと重い腰をあげたとたん 「どさっ!」 闇の塊になすすべもなく私は、倒れるしかなかった。 「ちょっと、黙ってなさい」どっかで聞いた声がする。 けれども、馬乗りの状態だから手も足も動かせない。口も塞がれている。 暫しの沈黙。 私たち二人の気配しか今は無い。 「海に行かない?」 どうやら質問形なのに、拒否権は無いらしい… 規則的に体は揺れ、辺りは馬が走る音しか聞こえない。 整備された、道を越え、獣道になっても馬の速さは変わらなかった。 城から何里位離れたのだろうか? 辺りは月の光に淡く照らされた花が咲き乱れ、ささやかに潮風に吹かれていた。 233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/15(金) 17 42 18.80 bh4zahbo0 「ほしがみさきのゆめ」仮完成しました。 伏線とか思い出とか特に書かなかったので 想像力で補ってください。 49の続き 少女と少年は互いに向き合う。 「ばしっ」 さざなみをかき消すような大きな高い音がはじけ飛ぶ。 「なんか言う事はないの? 女になっちゃうんだよ? なのに…なのに…」 洪水の様に涙と言葉が幼馴染の口から溢れ出す。 「私だって…」 「だって何よ? 自分の人生位、自分で決めたらどうなのよっ」 「私、アンタの無理している笑顔なんて見なくないの、 幸せな笑顔を見たいのよっ!」 強い口調で奮起を促しているようだ。 「…言わせてくれ」 頭の中で色々な、感情・運命・過去が膨らんでいく。 今なら、思いを伝えられると感じ全霊を込めて喋った。 「君が好きだ、運命を変えてくれないか?」 一字一句に思いを込めた一言。 「本当?」 「ああ…本当だよ」 一人では動かせない歯車は、二人の手でゆっくりと動き始めた。 237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/15(金) 18 17 15.21 bh4zahbo0 「ほしがみさきのゆめ」 4 星が輝き、月は舞う。潮の流れと虫たちは優しい曲を奏で出す。 わ…僕と幼馴染はこの清涼感溢れる 時の中で求め合い、やがて儀式を終えた。 海から太陽が顔を出し岬が赤色に染まる。 僕と幼馴染は新しい道へ走り出そうと、 ここを去ろうとした。 しかし、風を切って飛来する馬の足音と野太い声。 それから逃げる手立ても無く、ついに見つかってしまう。 「若! 探しましたぞ」 「動くな! この娘は貴族の一人娘であるぞ!」 僕は幼馴染に呟く。 「…」 小さく頷く、動作を確認した。 幸いにも囲んでいる大男は三人だった。 鯉口を切ろうにも、人質がいるので手を出せないでいる。 じりじりと、僕たちは後ろに下がり刀を捨てた。 その刹那-- 二人は海へと消えていった。 238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/09/15(金) 18 23 37.01 bh4zahbo0 「ほしがみさきのゆめ」 5 友人は話すのをやめた。 それなのにこう切り出す。 「最後に唄みたいにこう終わるんだ」 星が岬にかかるころ 二人の男女の恋実る 虫は喜び花開く 遠き思ひは近づくが 決して実らずすぐに散る 二人の体は海に消え 心は天に昇りけり やがて天地でめぐり合い 変わらぬ愛を誓い合う 朧月夜の春が舞い 雷を落ちたり夏が鳴く 朝霧だちたる秋が来て 霜月降りる冬が去る 幾度の時が流れても 二人の想いひは変わらずや ほしがみさきのよる 終わり
https://w.atwiki.jp/quarter/pages/98.html
街の物知り試験 毎週月曜日に行われているクエで、知恵値が一定値を超えていれば受けれるクエです。(合格すれば次の階級の知恵値が貯まるまで受けれません) それぞれ10問出題され、10問すべて正解すれば称号獲得できます。 また、毎日「○級の審査」というクエをゼンゴ(~6級)、リーセキ(準5級~)から受ける事ができ、報酬として文曲星スロット交換券5個とその級での知恵値が貰えます。 もひとつ、毎週日曜日に朝廷の使者から「朝廷の棒給」というクエを受けることにより、その級での文曲星数個と各街の友好度が貰えます 尚、現在持っている称号より上位の物を取得すると上書きされます 級 受託NPC クイズジャンル 制限時間 必要知恵値 獲得称号 審査の報酬(知恵値) 棒給 準9級 シューサイ(七仙の街:74 13) 国語、地理、歴史、ファッション、スポーツ、雑学(選択可、4択) 10分 16200~ 準9級街の物知り ? 文曲星:?個友好度:各? 9級 テセカ(星空の都:154 313)→ミント(七仙の町:207 -380) 国語、地理、歴史、ファッション、スポーツ、雑学(ランダム、4択) 5分? 66450~ 9級街の情報通 7100(14200) 文曲星:60個友好度:各75 準8級 テセカ(星空の都:154 313)→盗賊リシュー(いばらの荒野:-98 131) 歴史、ファッション、スポーツ、雑学(ランダム、4択) 5分 149950~ 準8級クイズ大好き 7050(14100) 文曲星:90個友好度:各100 8級 ウェンエン(星空の都:154 311)→若様オーヤン(いばらの荒野:-154 -290) 歴史、スポーツ、ファッション、雑学(ランダム、4択) 5分 266500~ 8級クイズ通 7000(14000) 文曲星:120個友好度:各125 準7級 ウェンエン(星空の都:154 311)→大賢者マハ(神秘の森:327 196) 歴史、スポーツ、ファッション、雑学(ランダム、4択) 5分 415900~ 準7級学生 6950(13900) 文曲星:150個友好度:各150 7級 ウェンエン(星空の都:154 311)→植物学者チノー(神秘の森:78 71) 歴史、スポーツ、ファッション、雑学(ランダム、4択) 5分 597950~ 7級院生 6900(13800) 文曲星:180個友好度:各175 準6級 ティンコン(星空の都:156 308)→道化師イワン(烙印の塔:-4 -78) 地理、数学、乗り物、生き物(ランダム、5択) 5分 944450~ 準6級クイズマスター 6850(13700) 文曲星:240個友好度:各300 6級 ティンコン(星空の都:156 308)→クジョン(烙印の塔:57 -314) 農業、雑学1、雑学2、一般常識(ランダム、5択) 5分 1405450~ 6級クイズ王 6800(13600) 文曲星:285個友好度:各375 準5級 ティンコン(星空の都:156 308)→パオ(安らぎの街:215 -409) 地理、食べ物、数学、一般常識(ランダム、5択) 5分 1980450~ 準5級助教授 6750(13500) 文曲星:330個友好度:各450 5級 ルホ(星空の都:160 308)→謎の老人(安らぎの街:-179 -114) 雑学、一般常識、地理(ランダム、5択) 5分 2668950~ 5級教授 6700(13400) 文曲星:375個友好度:各525 準4級 ムーユ(165 308) 漢字、夢世界ランダム、4択 - 3470450~ 準4級名誉教授 6650(13300) 文曲星:420個友好度:各600 4級 ムーユ(165 308) 夢世界、算数ランダム、4択 - 4384450~ 4級修士 6600(13200) 文曲星:465個友好度:各675 準3級 ランダム?、5択? 5分? 5410450~? 準3級 6550? 文曲星:510?個友好度:各750? 3級 ランダム?、5択? 5分? 6547950~? 3級 6500? 文曲星:555?個友好度:各825? 準2級 ランダム?、5択? 5分? 7796450~? 準2級 6450? 文曲星:600?個友好度:各900? 2級 ランダム?、5択? 5分? 9155450~? 2級 6400? 文曲星:645?個友好度:各975? 準1級 ランダム?、5択? 5分? 10624450~? 準2級 6350? 文曲星:690?個友好度:各1050? 1級 ランダム?、5択? 5分? 12202950~? 1級 6300? 文曲星:735?個友好度:各1125? 各クイズの答えは、雪蛇頭さんのHP「雪蛇工房」へどうぞ [[リンク]]よりジャンプできます 試験官や制限時間は記憶を頼りに作っているので 間違ってる所があったらご指摘してください^^; 準4級の夢世界の答えで第2問で2番と4番が入れ替わってます。答えが4番になります -- 彩優美 (2009-08-10 10 45 10) 名前 コメント 以下のスポンサー広告に、 RMTやBOTツールの広告がありますが、絶対に使用しないでください。
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1886.html
「……なんでお母さんがここにいるの?」 龍ノ宮大学武装神姫サークル主催バトルロイヤル大会当日 私とレイア…と、なぜかいるお母さんと桜さんはA教場の1スペースに集まっていた 「なんでって~桜から報告を受けたから是非とも愛娘の雄姿を見に行かないとなって~」 いやいや、ちょっと待ってよ こんな簡単に部外者を通してもいいの? 「大丈夫ですよお嬢様。理事長、龍ノ宮 吟璽朗氏に許可をいただいております。それに、この大学と鳳条院グループは電子機器、実験器材等の搬入の契約を結んでおりますので社長と私は関係者扱いなんですよ」 こ、細かい説明ありがとう桜さん… 「というか桜さん…お母さんに話したらこうなっちゃうんだから…」 「いえ、それは私も重々理解はしておりましたが…その…」 「………桜さん?」 「私もお嬢様と若様の雄姿となればぜひ拝見してみたく思いまして…;」 さ…さくらさぁん… 「それにしても…明人や香憐ちゃんたちは?」 いま私たちがいるのはボックス型のブーススペース 1スペースに4~5人くらい入れる個室仕様になっている 今大会では三つの教場を使いそれぞれの個室スペースからノート型パソコンを媒体にネット接続でのバーチャルバトルとなっているみたい ブースの場所はくじ引きでランダムだから兄さんたちがどこのボックスからログインしてくるかはわからない これはマスター同士が直接お互いの神姫の現在位置を知らせることはできないようにするための使用になっている 「つまり…一刻も早くノアちゃんたちと合流したほうがいいのよね?」 と、お母さんがレイアに問いかけた 「はい。近くまで行けば簡易ステータスのシグナルが表示されますので」 レイアがそうはいったものの…バトルステージが半端なく広いのでシグナルが表示される距離となるとすぐには見つからない 逆にいきなり集団からの袋叩きにあっちゃうことはなさそうなんだけどね 『参加者の皆様にお知らせします。開始まであと15分となりました。なお、今回の大会は公平性を保つため主催の神姫サークルに代わりまして我ら、プログラミング研究会がシステム全体を統括させていただきます。私はプログラミング研究会 会長、高町 つかさと申します。本日はよろしくお願いします』 「あ、高町先輩…」 「ん?はづちゃんのお知り合い?」 「うん、高町先輩は今居先輩の親友だから…」 今回の件、今居先輩は私を強制的に引き込むことに反対していた むしろ私のことを心配してくれてどうにかできないかと力になってくれていた いつの間にか今居先輩とは結構親しい仲になっていたようにも思う 先輩自身おとなしい人だから自慢なんかしたこともないけれど、データ解析、分析能力、状況判断は鷹千代ちゃんをファーストクラスにしただけのことはあると私は思う 今では私の尊敬する人の一人となっていた 「では御主人様、セットアップを…」 「うん、頑張ってねレイア!」 「…はい!」 さぁ、いよいよ始まる 相手は150もの大群 でも私たちは一人じゃないということがこれまでにも心強いのかと思い知らされる 昴兄さん、ランちゃん 香憐姉さん、孫市ちゃん アルティさん、ミュリエルちゃん 綾川さん、冥夜ちゃん 今井先輩、鷹千代ちゃん ノアちゃんにミコちゃんにユーナちゃん そして…兄さん 私とレイアに…力を貸して!! 『システムセットアップ。基本データアップロード。武装選択は登録済みのモノを使用、タイプ『α』。セットアップ68%完了…』 ご主人さまに「頼んだぞ」と言われ、媒体となるパソコンに接続したクレイドルで目をつぶった私はサポートシステムの声を聞きながら戦場に立つ準備を行っていた 「おまえは単独行動したとしても…まぁ素人ぐらいなら十人程度同時にさばける…どうだ?」 まぁ、できないこともないですけど… 結構しんどいんですからね? 「お前の力をそれだけ買ってるんだ。頼りにしてるんだよ」 またまた… そんな台詞で私をくすぐる… 「ノア…」 そんな目で見ないでください… そんな目で見られると、私が逆らえないって知ってるくせに… 目を閉じている間にも浮かんでは消えるあの人の顔 惚れてしまったものの弱みというか… ご主人さまに…その…魅かれているという自覚はあった けれど特に最近の私はおかしいのかも知れない 何故…何故なのだろうか… 「…さ……どの……大佐殿!!」 私の後頭部から聞こえた声にハッとなる 私はすでにセットアップを完了して湿地帯立っていた 「大佐殿、お気を確かに!?」 さっきから私を呼んでいたのは翠影だったようだ 「え、えぇ…ごめんなさい、大丈夫よ翠影…」 「大佐殿!…良かったであります…いかがなされましたか?」 「あ、いや…ちょっと考え事を…」 戦闘前に御主人様のことを考えていたなんて…いえな… 「へっ!旦那の事考えてて色ボケてたとかいうんじゃねぜぞ?」 あぐ!? 「何言ってるのよ黒陽…ノアにかぎってそんなこと…ねぇ蒼騎?」 うぐぐ… 「ふ、しかし白菊よ、もしそうであったら我が姫君も中々に御可愛らしいと思わんか?」 な…何も言い返せないぃ…… 「大佐!?お顔が赤い用ですが何故…」 「な、なんでもないわ!それより翠影、索敵はどうしたの!?」 「むうぉ!?了解(ヤー)であります大佐!!」 こうして私の戦いは湿地帯のフィールドから始まった 試合開始より00:12 現在脱落者000名 続く メインページへ このページの訪問者 -
https://w.atwiki.jp/bksf/pages/6.html
『さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学』山田真哉 『さびしい王様』『さびしい乞食』『さびしい姫君』北杜夫 『サンタクロースの大旅行』葛野浩昭 『仕事の社会学―変貌する働き方』佐藤博樹・佐藤厚 『自動車絶望工場―ある季節工の手記』鎌田慧 『14歳からの仕事道』玄田有史 『「社会調査」のウソ リサーチ・リテラシーのすすめ』谷岡一郎 『さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学』山田真哉 分かりやすくて面白い。会計学と銘打ってありますが、用語解説もついているのであまり意識せずにサクサク読めた。数字には必ず意味があり、定点観測を続けるといろんなことが見えてくる。なるほどなぁ。(05/12/07)☆☆☆☆☆ 『さびしい王様』『さびしい乞食』『さびしい姫君』北杜夫 全作どれも、前書き・あとがき合わせて1ダースもあるナンセンスっぷり。と思ったら北家のペット事情から「さびしい」ことへの言及もなされているので、実は意味がある(のかもしれない)。そしてこの本はシリーズで読んでナンボですな。シリーズ全体で☆☆☆☆ 『さびしい王様』 終わり方がおもしろくないなぁと思っていたら、続編があることが判明。買っちゃいそう。総理大臣と000077号の電文は読みづらいけれど、表現が面白い。自分では何もできないようにされてしまった王様の成長していく姿はなかなかのもの。北杜夫はニヤリとさせられる表現の使い手だと思う。(05/08/06)☆☆☆☆ 『さびしい乞食』 中だるみ感アリ。若様のキャラが薄い。全部読むと気づくが、多分3作目の重要人物を活躍されるためにあるのだなぁ…?(05/12/09)☆☆☆ 『さびしい姫君』 いい話でした。2作目のわけの分からない終わり方も「なるほど」な結果に。チャレンジャー卿に惚れたよ!!(笑)忘れかけてたキャラクターがさりげなく登場してくるのでニヤリとさせられるところも。大人の童話といった感じがよく出ていると思った。(05/12/10)☆☆☆☆ 『サンタクロースの大旅行』葛野浩昭 「サンタクロース(聖ニコラウス)は北欧神話のオーディンと関わりがあるので、生と死を司っていた。故に今では考えられないような恐ろしい側面も持っていて、その側面が前面に出ていた頃は、クリスマスをコミュニティーで行い、子供は「いい子」としてふるまう必要があった。都市が発達するにつれて文化が成熟していくにつれ、クリスマスは家族の祭となり、恐ろしい顔を持ったサンタクロースは消え、今のイメージどおり優しいサンタクロース像になっていった。 」 これはサンタクロースの歴史を簡約したものですが、このようなサンタクロースの歴史から、その文化まで押さえられていて、タイトルどおり『サンタクロースの大旅行』に参加した気分になります。サンタクロース大国フィンランドにおけるサンタクロースの位置づけ(歴史から見えるサンタクロースの政治的なスタンス)なども書かれていて、とても興味深かったです。(05/07/28)☆☆☆☆ 『仕事の社会学―変貌する働き方』佐藤博樹・佐藤厚 一度は組織・労働関連の講義を受けたことがある人ならば大丈夫だと思いますが、ずぶの素人が初めての教科書にするには専門用語に関して説明がないものもところどころあるので、ちょっと難しいのかもしれない。文章自体は大変わかりやすかった。仕事に関する今のトピックに関して、基本概念・データ等押さえてあるし、いい基本書なんではないかと。少なくとも私はこれで基本をさらえた!(05/04/15)☆☆☆☆☆ 『自動車絶望工場―ある季節工の手記』鎌田慧 自動車工場のライン工の実態。ものを安価に素早く手に入れることのできる便利な生活の裏には無茶苦茶な労働が潜んでいる。日本の中でだって(子供に対して強制的労働や搾取が行われていないとしても)フェアトレードされていない場合が往々にしてあるってことですな。(05/12/04)☆☆☆☆ 『14歳からの仕事道』玄田有史 私はこの本が大好きだ。働くことの意味を掴むためのヒントを何となくくれた気がして。前向きな気分にもなれるから。ただ労働問題の固い本として文献には使えないっぽい。でも気に入ったよー。14歳じゃない貴方も是非一度。 私が気に入ったところ。自分の個性を探し続けることや、その個性をカタチにしていく過程に「働く」ということがあるだけで、そう気負わずに「ちゃんといいかげんに生きる」。 何となく生きるヒントになりましたよ。行き詰ったらまた読みたい。(05/12/05)☆☆☆☆☆ 『「社会調査」のウソ リサーチ・リテラシーのすすめ』谷岡一郎 社会調査に騙されていた自分がここにいる。最後まで読んだが、まだまだ自分で社会調査に潜むウソをどんどん見抜けるようになったかといわれると怪しい。学者の生き様(ある種古典的とも言えるが、今でもその風習が脈々と受け継がれているところもあるに違いない)も垣間見れて興味深かった。(05/12/06)☆☆☆☆☆
https://w.atwiki.jp/warband/pages/678.html
#hint_1 |「ドスラク族が奴らの馬に 水の上を走ることを教えたら 恐れるとしよう。」 ―ネッド、ロバート・バラシオンに対して #hint_2 |「お前が何者であるか、決して忘れるな。 きっと世界はそうではないだろう。 それをお前の強みにしろ。そうすれば、 それは決してお前の弱点にはならない。 それでお前の守りとしろ。そうすれば、 決してお前を傷つけることはないだろう。」 ―ティリオン・ラニスター #hint_3 |Benioff氏は、番組の作曲家である Ramin Djawadiが『The Rains of Castamere』 の印象的なバージョンを作ったことを称賛している。製作の初期には、番組のテーマソングを 『The Rains of Castamere』にする案が検討されたが、 Weiss氏はそれに反対し、Benioff氏は それが正しい判断だったと同意している。 #hint_4 |「まず、『The Winds of Winter』と『A Dream of Spring』を 書き終えなければならないね。 それはしばらくかかりそうだ。 早く書かないと、この人たちが 私に追いついてしまうから」 George RR Martinは前日譚を 作るかと聞かれ、こう答えている。 #hint_5 |イリリオ・モパティスは、自由都市ペントスの 裕福で強力なマジスターだ。香辛料、宝石、 ドラゴンボーンなどの商人である。 #hint_6 |なぜ、小説の中で登場人物と 年齢が同じでないのか? 14歳のデナーリスがカール・ドロゴに レ〇プされるなんて見せたら、 捕まって取り調べじゃないですか。 #hint_7 |このシリーズの第一巻は 1996年に出版された。 #hint_8 |Martinがオオカミに憧れたのは、 ニューメキシコ州にある Wild Spirit Wolf Sanctuaryを支援したことがきっかけだった。 #hint_9 |キャストの大半は原作を読んでいない。 このシリーズの俳優たちは、本を読んで ストーリーのネタバレをすると、 自分のキャラクターをどう描くかの 妨げになるし、自分の運命を知ることで 演技に問題が生じると感じているようだ。 #hint_10 |鉄の玉座はドラゴンの炎と 千本の剣で作られた。 #hint_11 |「恐怖は、雪が何百フィートも 降り積もり、北から氷の風が吹き つける冬のためにあるのですよ、若様。 恐怖は、太陽が何年も顔を隠し、 幼子が生まれ、生き、死ぬのは全て闇の中、 ダイアウルフが腹を空かし痩せこけ、 ホワイトウォーカーたちが森を駆け 抜ける長い夜のためにあるのです。」―ばあや #hint_12 |「ドスラク族は馬に関しては賢いけれど、 それ以外のことでは全くの馬鹿よ。」 ―デナーリス・ターガリエン hint_1|キャンプ・メニューで、設定を調整できる。 hint_2|村々と農民を助けると、庶民からの信頼が増す。 hint_3|宗教の選択は、求人能力に影響する。 hint_4|手下は、移動中に休息が必要。さもないと、 士気が下がる。 hint_5|隠れた場所を探せ。経験値につながる。 hint_6|会う者 皆と話すのを忘れるな。 クエストを得られることがある。 hint_7|読み方を学びたくば、オールドタウンの城塞を 訪れよ。 hint_8|ワイトを倒すには特別の武器が要る。 hint_9|ホワイトウォーカーを倒すには特別の武器が要る。 hint_10|装備をパワーアップするなら、武器職人や 防具職人と話せ。 hint_11|ドーン人は、ゲーム内 最速の馬を持っている。 hint_12|街で演奏すると、手下の士気が上がる。 hint_13|様々な場所を手中にすると、特殊部隊に アクセス可能。 hint_14|村によっては、特殊部隊を雇える。 hint_15|ヴァリリアの武器は、エッソスの某所にいる 武器職人から買える。 hint_16|マップ上で追われたら、 宿屋や自分の宗教の施設で やり過ごせる。 hint_17|捕虜をナイツウォッチに売ると、彼らの 人口が増す。 hint_18|捕虜を売らず、鉱床で働かせられる。 ただし、充分な看守が必要。 hint_19|分屯地を作り、手下を置いていくことができる。 hint_20|前哨地が最高レベルなら、攻略されない。 hint_21|ワイトは速い。強力な防御壁で弓兵を守れ。 hint_22|ゲーム初期には、小型の安い船で足りる。 hint_23|包囲時は、安い消耗兵を前に置き、 他と分けておけ。 hint_24|ゲーム初期、諸侯の一人に合流すると、 レベルアップや収入になる。 hint_25|鉄諸島人は海上で利がある。 hint_26|マップ中に隠れた場所が多数ある。 全部見つけられるだろうか。 hint_27|七王国の王か女王になると、諸侯を捕えて 「壁」へ送れる。 hint_28|ナイツウォッチを手伝うと、 ホワイトウォーカー撃退に寄与する。 hint_29|ウェスタロスでは、奴隷売買が禁止だ。 hint_30|部門責任者は、ウェスタロスの城主の間にいる。 hint_31|治療師はエッソス中の街にいる。 hint_32|マップ上には各種の集団がいて、 制圧も雇用もできる。 hint_33|キングズランディングを手に入れ、 コンパニオンにキングズガードを着せると、 護衛になる。 hint_34|旗手と僧は、戦場で兵士を勇敢にする。 hint_35|スパイは、失敗して高くつくかもしれないが、 うまくいけば破壊的。 hint_36|従軍中、領主との関係が良いと、 解放されやすい。