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LIVE FOR YOU (舞台) 4 ◆Live4Uyua6 ・◆・◆・◆・ 「………………あぁ」 遥か視線の先。透き通るような青い空を後ろにもうもうと灰色の煙をあげて崩れ落ちる双子のビル。 それを見て、高槻やよいは青春砲の発射ボタンを握り締めながらかすれるような息を吐き、ただ呆然としていた。 なにも予定外のことが起こったわけではない。 やよいはちゃんと決められた通りにした。ただ、その結果が彼女が思っていたよりも少し派手だったというだけのことだ。 青春砲から放たれた砲弾は狙い通りに九郎らが敵を引きつけたビルに命中し、それを木っ端微塵に爆散せしめた。 次いで起こった衝撃波が隣のビルを撓ませ、中ほどから折れたそれは倒壊を始め、今もそれを続けている。 「……――よい。……おい、しゃきっと、しゃきっとしろやよい!」 「ひあっ!」 相方であるプッチャンの声に点になっていた目はぱちりと戻り、やよいははっと我に返った。 なにはともかく、とりあえずは発射スイッチをしまい、じっとりと浮かんでいた手の汗をぬぐってプッチャンへと話しかける。 「あ、あの! すっごく驚いたんですけど、それよりも九郎さんとアルさんは大丈夫なんでしょうかっ!?」 「………………」 やよいの右手の先に嵌っているプッチャンがやれやれという風に首を振る。 パペットなので表情は変わらないのだが、呆れているのだろうということはやよいにも十分伝わってきた。 「無事もなにも直接聞けばいーじゃねぇか」 「あ、あぁ……! そうでした。……あの、もしもし。九郎さん聞こえていますか?」 やよいははっとして口元のマイクへと呼びかけの声を送る。 先程、九郎がやよいとの連絡を取る為に装着していたように、彼女もまたその頭に通信用のインカムを装着していた。 今回の決戦に臨むにあたり、例によって例のごとく良識的な科学者である九条さんが用意してくれたものである。 これがあれば例え離れ離れになることがあろうとも問題なく連携がとれる――というと実はそこまで都合はよくない。 元々インカムを用意したのは言霊への対策であり、通信はおまけ。実際、ここからだと遠くて玲二とは連絡がとれなかったりする。 そもそもとして島内の電波施設は主宰の管理下にある以上、 使用できる方法は中継を介さない単純な電波の交換だけで、有効な範囲や状況というのは極端に限られてしまう。 『……――か? ――やよい聞こえるか?』 「あ、はい! やよいです! ご無事ですか九郎さん?」 そうしてようやく九郎との通信が回復する。 爆発で生じた何かか、または大量の粉塵のせいか、このようにこの通信はとても脆弱なものであった。 『タイミングはどんぴしゃだったぜやよい! 俺たちは予定通りこのまま地下に潜るんでみんなにもよろしく伝えてくれ』 「あ、はい。えーと……あの、ご、ごぶ……、御武運をお祈りします。がんばってくださいね」 『やよいこそな。じゃあ、また後で会おう』 プッと、小さなノイズとともに通信は再び切れた。 インカムに当てていた手を下ろし、やよいは安堵の溜息をつき、そして後ろを振り返る。 彼女と、そして仲間達は風華学園・水晶宮の前に到達していた。 ・◆・◆・◆・ 「それじゃあ、九郎くんとアルちゃんも無事に突入を開始したことだし僕達も突入を開始しようか」 やよいと九郎との通信が終わったのを見計らって那岐がその場にいる全員へと声をかけた。 那岐を先頭に、やよい、ファル、美希、クリス、なつき、桂、柚明、碧、トーニャ、九条。そして……プッチャンとダンセイニ。 道中には特別トラブルもなく、全員が出立した時のまま無事ここまでたどり着いている。 「玲二くんはもう突入を開始してるかな。深優ちゃんは、もうそろそろと……3、……2、……1、……はい」 那岐が時計を目に3つ数えた次の瞬間。 空気が振るえ大轟音が響き渡り、次いで、那岐達の足元にかすかな地響きが伝わってきた。 「さすが深優ちゃん。時間に正確だ」 それじゃあ僕達も突入。と、那岐は踵を返し水晶宮の入り口へと歩を進め始める。 他の面々も、爆音の響いた山の方を何度か窺いつつもそれに続き、そしてほどなくして全員が地下へと降り―― ――地上。つまりはバトルロワイアルの舞台より全ての参加者。存在がその姿を消し、第二幕の戦いが遂に開始された。 ・◆・◆・◆・ 陽が明けてより、参加者達の動きへと対応し続け忙しなくもしかしまだ静かだった主催本拠地の司令室であったが、 現在はレッドアラームが鳴り響き、怒号が飛び交いオペレーターや戦闘員らが室内を鼠のように慌しく右往左往していた。 「……………………」 身を包む喧騒の中。 一番地の頭領たる神崎はその波に浚われることなく静かに、しかし苦虫を噛み潰したような表情でモニターを見据えている。 現在、モニターの上に表示されている基地内各所のカメラからの映像。 その中に映っているのはただただ、水、水、水、水、水。 大量の水が、おびただしい濁流が、この一番地本拠地の中を流れ、その勢いはこのまま全てを沈めてしまわんばかりであった。 「――こんな無茶をしてくるとはね。さすがに侮っていたかもしれないわ」 ファイルを脇に抱え早足で戻ってきた警備本部長に気付き、神埼はそちらへと目を向ける。 常ならば気だるげで余裕のある表情を浮かべている彼女であったが、現在の事態にあたってはその表情もさすがに曇っていた。 「湖底の取水口から侵入するという読みは間違ってなかったけど……まさか、湖底に爆弾で大穴を空けるとはね」 そう。現在、この司令室がかつてない慌しさで対応に追われているのは湖底より進入を試みた深優の大胆な手法にあった。 彼らからすれば何を使用したかは不明であるが、彼女は取水口付近でなんらかの爆発物を使用し、湖底に大穴を空けたのである。 普通に進入すれば待ち伏せに合うと判っていたからなのか、それとも一番地に甚大な被害を与えるためにか、 もしくは両方かも知れないしそれは定かではないが、結果として今現在、湖のちょうど真下に位置する一番地本拠地は 流れ落ちてくるおびただしい量の水に浸水され、決戦の開始早々、司令室は大混乱へと陥っていた。 「それで、被害と復旧の予定についてはどうでしょうか?」 「……そうね、流れ込んできた水に関しては順次排水しているわ。今の勢いが治まればなんとかなるかしらねぇ。 ただ、完全に水没した最下層についてはもう使えないものと考えたほうがよさそうよ。少なくとも今日中というのは無理」 「最下層……地下幽閉所に、自家発電プラントでしたか」 「地上発電所からのラインは通じているし、あくまで控えがなくなっただけだから今は問題とするとこじゃないけど」 ふむ。と、神崎は僅かに首をひねった。それを見て、この報告に何が問題があるのか警備本部長も怪訝な顔をする。 「これは……シアーズにとっては少なからず打撃になりますね」 「……あ。そうね。基地自体は離れてはいるけれど、シアーズ基地の電源はここの自家発電がメインだったしねぇ」 「まぁ、向こうは向こうで最低限の自家発電設備は備えていますから問題ないでしょうが……、それで他の被害はどうですか?」 「えぇと、深優ちゃんを待ち構えようとしていたうちの警備兵達が鉄砲水でいくらか流されちゃったわねぇ。 戦闘不能となるほどの傷を負った者はいないけど、装備の交換なりなんなりで現状、人間の警備兵に関しては実働六割というところ。 アンドロイド達に関しては問題はないわ。即座に進入してきた深優ちゃんを迎撃するよう命令を出している」 「ふむ。それで肝心の深優・グリーアはどのように動いているのでしょうか」 「そうそう、それよね一番重要なのは。えーとね、彼女。ここへではなく、シアーズ基地の方へと向かっているわよ」 そこで、神崎はなるほどと頷いた。その様を見て、今まで気付いてなかった本部警備長も同じことに気付く。 「ああそうか、彼女は元からアリッサちゃん狙いなのね。 てっきりこっちとの決着を優先するかと思ってたけど、向こうもこの三つ巴の関係を一気に終わらせたいわけなんだ」 「そのようですね。だとするならば我々としてはありがたい。 シアーズに関してはとりあえず彼女に任せましょう。迎撃に当たらせた兵も引かせてください。基地の復旧を優先します」 「了解したわ。それで、他はどうしようかしら? 那岐くん達ももう地下に入ってきてるわよ」 「他は依然予定通りですし変わりはありません。あちらの指揮は幕僚長殿に一任していますし、現状維持ですね」 加えて細々とした指示や提案をやりとりし合い、本部警備長は再び小走りで神崎の前より離れてゆく。 それを見送り、神崎はデスクの上から紅茶を取ると、一息ついてまたモニターへと視線を戻した。 「決戦の幕開けとしては中々上出来な演出だな」 ひとりごち。そして神崎はいつもとは違う鋭利な笑みをその端整な顔に浮かべた。 ・◆・◆・◆・ 「ふっふっふっふっ……」 全ての終焉が演じられる舞台に続く通路。 その通路の中にも、浸水の結果によりいたる所に水溜りが出来ていた。 そして、通路の端にある大きな水溜りの中で不気味な笑い声をあげる少女がひとり。 「水も滴るいい女……って事か……」 ムクリと起き上がる少女、来ヶ谷唯湖。 彼女の身体。そして衣服と髪は水でビショビショに濡れていた。 濡れた服が身体に纏わりつくのに不快な表情を浮かべ、そしてまた彼女は不気味に笑い出し―― 「………………ってふざけるなぁ! くそっ! ああ、冷たい!」 言って、バシンと水溜りを殴りつけた。 水しぶきがあがり、またそれが彼女の身体を濡らす。 これに関しては自業自得だが、そんなことにはおかまいないしにと彼女は怒りを露にし、勢いよく立ち上がった。 「ええい! 鬱陶しい! 全く……頑張っては欲しいが、私までびしょ濡れにするなっ!」 まるで動物がそうするように髪を振って纏った水気を吹き飛ばす。 神崎達を打倒しようとしてる彼らの頑張りは評価したいと彼女は思う。 それは自身の望みと相容れないものではないし、なによりクリスが無事生還することを何より強く願っているのだから。 だがしかし、まさかこんな仕打ちを受けるとは――と、唯湖は真っ赤な顔を振るわせる。 「……ったく、流石にこれはいくらおねーさんが水も滴るいい女だとしても、水を差されて気分が悪いぞ」 一体何が起きたのか。 あまり考える必要もない。大体大方の予想はつく。そしてそれが神崎達に対して大きな打撃になっているだろうことも。 ただ、このちょっとしたアクシデントがクリスとの決着に文字通り水を差すように思えて怒っちゃったというだけである。 クリスと自分への決着をつける舞台は無事なのだろうか? 胸元に忍ばせていた写真が無事であったことを確認すると、唯湖は終焉の地へと向かいまたゆっくりと歩き始めた。 「……来ヶ谷唯湖」 唯湖が歩き去るその背後。 シアーズ本拠地へと続く通路からその背中を見つめる影がひとつあった。 彼女を水濡れにした張本人、深優・グリーアである。 深優は唯湖を見つめ思う。 彼女は端的に見ればこちら側の敵であり、単なる障害のひとつでしかない。 しかも、唯湖は此方に気付いていない。今ならば難なく殺せるに違いないだろう。 「ですが、それは私の役目ではありません」 だが、深優はその選択を選び取りはしない。 深優自身が、深優の心がその選択を否定した。 来ヶ谷唯湖はクリス・ヴェルティンが決着をつけるべき相手。 それは自分が犯していい領域ではないのだ。 何より、そんな終わらせ方は深優の心が絶対に許さない。 心を知ったからこそ。 感情を知ったからこそ。 来ヶ谷唯湖は自分が相手をすべきものではないと、そう力強く言えるのだった。 やがて唯湖が見えなくなっていく。 その姿が通路の角に消え完全に見えなくなった時、深優は一息つきながら、 「ご武運を。 ……いや、この言葉は相応しくありませんね。貴方にとって最も好い結末を選び取る事を願っています――クリス・ヴェルティン」 そう、クリスに向かって呟いた。 何故か、深優の心が、他者を思いやるという心が。 自然にそう深優に呟かせたのだった。 「さて……ええと……どうしましょう」 唯湖を見送った後、深優は急に顔を赤く染める。 もう必要ないダイビングスーツを脱ごうと思ったのだが……やっぱり恥ずかしい。 しかも、此処は敵方の本拠地だ。 見られているかもしれない。 そんな感情が深優を戸惑わせる。 しかし、こんな所で迷ってる暇は無い。 今すぐにでも敵兵がここに殺到するかも知れないのだ。となれば脱いでいる時間もなくなってしまうだろう。 思考に思考を重ね、苦渋の決断をする。 「……仕方ありませんね」 深優はそっと物陰に隠れ着替え始める。 カメラの死角になっている事を願いながら。 「うう…………」 顔は真っ赤に。 そして、行動は迅速に。 深優は瞬く間に着替えを終了させた。 纏うのはいつもの風華の制服。 「…………うう、もう……気にしないことにしましょう」 恥ずかしがりながらそう呟く。 どう見ても未だに見られていたかもしれない事に気にしているようだった。 しかし、深優はそう口にする事でそれを終わりにする。 「さて……行きましょうか。私が決着すべき相手は……別にいます」 真っ直ぐ見つめるのはシアーズ本拠地に繋がる通路。 その先に深優が目標とすべき相手が存在している。 それは深優が倒さなければいけない存在。 深優しか倒せない存在。 未来を繋げる為に深優が決着をつけなければいけない存在。 その存在に向かって。 深優・グリーアは静かに歩き始めたのだった。 ・◆・◆・◆・ コツコツという、硬く無機質な音が広くそして底知れず深い空間の中に十重二十重にと木霊している。 誘うかのように開かれていた水晶宮より地下へと入り、那岐を先頭とする11人と2体はただ黙々と螺旋階段を下りていた。 ぐるりぐるりと壁に沿い大きく円を描く螺旋階段。 気を抜けば行き先を見失いそうな、そんな錯覚すら覚える長い螺旋階段を彼らはただただ深く深く下りてゆく。 「あぁ……全然こんなこと考えてなかったけど、ここってけっこう寒いねー……」 長く、それこそ半時間ほどを使ってよやく階段を降りきり、ひと心地ついたところで桂が肩を抱きながらそんなことを言った。 地下だからなのかそれとも霊的な気配のせいなのか、息が白くなるほどではないが地底はずいぶんと気温が低い。 彼女だけでなく他の面々ももう少し厚着をしてくればよかったと、そんな風な表情を浮かべていた。 「こっちの方に来たのははじめてだけど、確かに随分と冷えるね。 まぁ、居住区なり本拠地なりに入ったら空調も効いているしそれまで我慢我慢。それにしても――」 と、那岐は先へと向かう通路の方を見て尖らせるように目を細めた。 ここまでも、そしてしばらく先まで人の気配は感じられない。 しかし気配はなくとも、僅かな雰囲気のようなものが感じられていた。不穏で禍々しく、しかし朧で掴みようのない予感のようなものを。 「どうしたの那岐くん? 珍しく顔が怖いよー。虎穴に入らずんば、虎子を得ずって言うじゃない。 危険は承知。だからこそリラックスしていく。……じゃないかな?」 「虎穴……ならいいんだけれどもねぇ」 軽く息を吐くと那岐は表情を再び柔和なものへと戻し、ゆっくりとした歩調で通路の先へと向かい始める。 それを追うように小休憩していた他の面々も歩き始めた。 再び響き渡る足音達の即興曲。冷たく硬い音は緊張を強い、そして那岐は一番地の本拠地へと向かう通路の入り口の前に立ち、 「まるで、虎口に飛び込む気分だよ――」 ぽつりと呟いてそこを潜り抜けた。 ・◆・◆・◆・ 無機質な壁で覆われたまっすぐな通路をただただ進み、変わらない風景にそろそろ飽きがきた頃、一行はその場所へと辿りついた。 「……ラスダンというわりには、どうして中々それっぽくはならないものですねぇ」 大きく広い空間を端から端へと見渡してトーニャがそんなことを口にする。 他の面々にしても感想は似たり寄ったりだ。そこはただ一言で表すなら倉庫――と、それだけで済むような場所であった。 「しかたがないじゃない。儀式の参加者と主催側が戦うなんて元々想定してたわけじゃないしね。 この基地にしたって一ヶ月そこらで作った急造のものだし、それにまぁ、ここらは端っこだしね。言ってる間にらしくなるよ。多分」 言って、那岐は部屋の端に積み上げられたコンテナを避け、開けた中央へと歩いてゆく。 床はコンクリートの打ちっぱなしで、区切りというと直に引かれた白線のみ。そして壁にはむき出しの鉄筋が見えている。 反逆者達を迎え入れるエントランス――と言うには、確かに雰囲気に欠ける空間であった。 「まるでマフィア同士が取り引きをする現場みたいだな。おい那岐。気付いているのか?」 エレメントの銃を両手に構えたなつきが厳しい表情で前へと出てくる。 そしてその脇には彼女のチャイルドである鋼鉄の猟犬デュランが付き従い、鼻をならしグルゥと唸り声をあげていた。 「あの、それってつまり……そろそろバトりの時間ってことでしょうか? なつきさん」 アサルトライフルを抱えた美希が、気乗りはしないといった風に尋ねる。なつきの代わりに答えたのは那岐だった。 「これだけ匂えば、ね。待ち伏せられているよ。みんなお互いのパートナー、そして僕から離れないようにしてね」 言われて、皆がそれぞれ得物を手に動き始める。 悠々とした那岐の両脇には、これも慣れたといった風の余裕と適度な緊張が窺えるトーニャと九条。 その後ろには刀を抜いた桂と蝶を纏わせる柚明とが寄り添いあい、 守られるような形で、プッチャンをはめたやよいにダンセイニ。そして同じライフルを構えた美希とファルが並んでいる。 一番後ろにはデュランと愕天王。その2体のチャイルドの主であるなつきと碧。そしてクリスとが立っていた。 皆が皆。離れないように寄り添い合い、引率者である那岐の背を追いゆっくりと前へと進んでゆく。 そして、彼らがちょうどその空間の中央に到達した時。主賓による挨拶――神崎黎人よりの放送が唐突に流れ始めた。 ・◆・◆・◆・ 『ようこそ。星詠みの舞のその主役たるHiMEの皆さん。 一部の者はすでに別所から進入を果たしているようですが、ここで主催を代表して僕から歓迎の言葉を送りましょう。 あらためて、ようこそHiMEのみんな。 このような事態に発展するとは全く持って予想外だったわけですが、これも君達の実力なのだろうと評価することにしました。 君達を迎え撃つに当たって勿論こちら側も全力を尽くす。 ここまで来たんだ、敗北した方にはこの先もない以上、お互いに悔いの残らない戦いができればと僕は思う。 卑怯も何もなくたとえ人道に背く方法を使ってでも僕は君達に勝つと、そう宣言させてもらうよ。ようく覚悟するといい。 さて、ひとつだけ約束を守ろう。 来ヶ谷唯湖。彼女は今、ただ独りだけで待ち人――つまりはクリス・ヴェルティンが訪れるのを待っている。 この放送が終わればひとつの扉が開く。それが彼女のいる場所への通路だ。 一人でとは強要しない。助けが必要ならば適当な人数でそこから進むといいだろう。 そして、君達がその扉を潜り終えるともうひとつの扉が開く。僕が待ち構えている一番地本拠地への通路がね。 残った者。決着をつけたいと思う者はこちらへと来るといい。 僕からは以上だ。 例の定時放送は決着がつくまでは続けられる。次は12時。後、4時間足らずといったところだね。 それまで僕は玉座にて、君達全員の死亡報告を読み上げられることを楽しみに待っているとしよう。 では、せいぜい最後に足掻いてくれたまえ。僕の舞-HiMEたちよ――……』 「おうおう言ってくれるじゃねぇか、神崎って野郎はよ。全く鼻持ちならねぇやつだ」 「うっうー! 私達は絶対に負けません。多分!」 「言いたいことはわかるけれどやよいは少し言葉遣いがおかしいわね」 神崎による宣戦布告。明確なそれを受け取り息巻くパペットとその主に一行の中でもとりわけシニカルなファルは溜息を吐く。 現実の話としては自分達は非戦闘員扱いであり、口を悪く言えば足手まといなのだ。控え目である方が好ましいのである。 意気込みは買いたいところだが、ない袖は触れないというのもまた事実だ。 さてと持ちなれない重いライフルを抱えなおし、そして同じく非戦闘員であったはずの彼の方を彼女は見やる。 「――じゃあ、唯湖のところに行ってくるよ」 クリス・ヴェルティン。つい先日まで同じ音楽学校に通っていた音楽の才能を除けばどこにでもいるような普通の青年。 荒事なんかには縁のなかったはずの彼が今は自分とは逆の側にいて、そして騎士を気取っている。 手に持っているのも引き金さえ引けば誰でも撃てる銃ではなく、鋭利な刃のついたブーメランだ。しかも魔法の、である。 「ママ。後でまた合流するからそれまでは無事でいてね」 「あなたこそね。何が起こるかわからないから決して油断をしないように」 「なぁに、この正義の美少女戦士が引率につくからには心配御無用。大船に乗った気でいんしゃーい」 これも数奇な運命というやつだ。と、今はそうしておくことにしてファルはこの倉庫から出てゆく彼らを見送る。 唯湖を助けに行きたいクリス。そして彼とは一時たりとも離れたくないというなつき。加えて、彼らのガードを務める碧。 その3人と2体のチャイルドがこちらから離れ、これからは別行動となる。 本来ならば全員がまとまって行動する方がいいのだとは誰もが解っている。 来ヶ谷唯湖にしても本当に優先すべき対象なのか、そこに疑問がないわけでもない。 だがしかし、クリスに対しそれを控えろと言う者はいなかった。現実主義者のトーニャや玲二にしてもである。 神崎が約束を守ったなどとわざわざ言ったのも分断を狙った策だとは誰もが気付いていたし、そう来るであろうとも予想していた。 しかしそれでも行き去るクリスの後ろ髪を引くような者はいない。 それが彼の願いだから。棗恭介に願いを託されたから。人道に則れば当然のことだから。理由は色々と思いつく。 だが、しかし―― 「クリスくーん。がんばってねー! 後でまた、唯湖さんと一緒にねー!」 「わざわざ出番待ちをしたりはしませんよ碧。正義の味方を自称するなら山場までには戻ってきてくださいな」 「なつきさん。美希はいつでもなつきさんの味方っすから! あ、いや。冗談でなくー」 ――そういうものなのだろう。そんな連中なのだ。と、気持ちのいいことだとファルは可笑しそうに微笑んだ。 ・◆・◆・◆・ 長く長く行き先の見えない大きな通路の入り口をクリス達が潜り抜け鉄扉が閉じた時、すぐさまにそれは始まった。 予測はしていた。皆、体勢は整えていたし覚悟もしていたはずだった……が、それは予想以上のものであった。 弾雨。 徹底的な弾雨。弾丸と轟音、火花とが散る雷雨とも形容すべき苛烈な攻撃が彼らを襲った。 どこにこれだけ隠れていたのかと驚くほどの数の戦闘員がコンテナや柱の影。または天井付近を渡る通路から姿を現し銃弾を放つ。 一切の躊躇もなく、一切れほどの容赦もなく、殺す為に殺すのだと、そう言わんばかりにただただ、ただただ銃弾を浴びせかけた。 銃口から弾丸が飛び出す音。空薬莢が硬い床の上で跳ねる音。行く先を逸れた弾丸がコンテナにぶつかり立てる甲高い音。 連弾。連弾。連弾。の、様々な銃火器による何重奏とも数え切れない激しさ極まる即興狂死曲。 音が圧力を持ち、その乱暴な曲が乾いた空間の中を文字通りに埋め尽くした。 銃口が火を噴いていたのは十数秒で、倉庫の中に反響していたその音が鳴り止むのにもう数秒。 そして、室内に充満した硝煙が薄らぎ視界が晴れてくるまでにさらに十数秒ほど。 反逆者達を待ち構えていた戦闘員達およそ50名。彼らがそこに見たものは―― 「まったく驚かされたね。本当に……」 ――なんら傷ひとつ負うことなく、ただ少しばかり苛立った表情で兵士達を見上げる那岐の姿だった。 「手加減はできないからね。悪く思わないでよっ――と」 那岐が手を振り上げると熱気の篭っていた空気が唸りを上げ、間をおかずして竜巻と化した。 立ち並んだコンテナは弾丸を避ける盾にはなっても吹き荒れる風に対しては役に立たず、幾人かがあっけなく吹き飛ばされる。 天井近くの位置にいたものは床の上までの十数メートルをなすすべなく落下し、ぴくりとも動かなくなる。 「初っ端から疲れるなぁ。やれやれ」 敵の体制が崩れたと見ると那岐は踵を返し、無駄な力は使うまいとコンテナの影へと駆け込んでゆく。 大きく息を吐き、疲労を態度として表す。心構えはあったが、予想以上の攻撃にそれを凌いだ彼の消耗は少なくはなかった。 そして、そうやって仲間を窮地から救った彼にぶつけられたのは、その仲間達からの追求の声だった。 「――これは一体どういうことなんですか? 説明を、場合によっては謝罪と賠償も要求させてもらいます!」 先程の敵側からの猛攻撃。それに仲間達は那岐自身も含めて大きく驚いていた。 なぜならば、根本的なルールとして”参加者以外の人間では参加者を殺してはいけない”ということになっているはずだったからだ。 「どういうことなんでしょう? もしかして、私達に心の余裕を持たせる為に嘘をついていてくれていたのだったとか?」 「うっうー! あの、すごく、すごく怖いです! あぁ……どうしよぅ……?」 那岐は厳しい表情を浮かべて口を閉ざす。 その間にも仲間達からの追求や疑問の声は途絶えない。 どうするべきか。逡巡し、しかし言わねばならぬことだろうと那岐はそれをはっきりと口に出した。 「どうやら、僕の元ご主人様がそのルールを破る方法を見つけ出した……いや、実行することに成功したみたいだ」 「それってつまり、あの戦闘員さんたちは美希らを……?」 殺すことができる。と、那岐は答える。 これは、あまりにも想定外の事態であった。 どれだけ数と物量の利が向こうにあろうとも、直接殺傷できないのならば単体の戦闘力で勝るこちらが有利。 そう考えたていたからこその決戦であり、用意してきた作戦なのだ。 前提がひっくり返れば、それは全く成り立たない。 「一転して、ラスダンに臨む勇者一行から飛んで火にいる夏の虫となったわけですねぇ。理解しました。 それで、一応聞いておきますが何がどうなってこういうことになったんでしょうか?」 トーニャからの質問に那岐は俯く。予兆はあったのだ。これまでにも。 神崎黎人が”悪いこと”をしていると、その気配に気付いておきながら軽視し慢心により見逃してしまったのは痛かった。 ナイアの引いたルールは絶対確実だと信じていたこともあるが、それにしてもこの結果はあまりにも重い。 「参加者同士でないといけないというのは、前にも言ったけどHiME同士の間で想いが移らないといけないからだ。 そうでない人間がHiMEを殺せばそこにあった思いは受け取り手を見失い世界に散ってしまう」 ふむ。と皆が頷く。それに関しては作戦会議やミーティングの間に何度も聞いたことだ。十分に理解している。 「だから、神崎は僕達がホテルの中でゆうゆうとしている間も攻めて来なかった」 また皆が頷く。それを知っていたからこそ、あんなにも悠々自適に長い時間を使うことができたのだから。 「そして、神崎は攻められないふりをして僕達がここに――罠にかかるのを待っていた。ということだよ。 想いが逃げる。それならば逃げられないよう結界を張って囲ってしまえばいい。 けど、島中を覆うほど結界は作り出せない。だから――……」 結界で覆いきれる範囲である地下基地内まで、那岐達が侵入してくるのを待ったのであった。 「おそらくは、第2のゲームが始まった当初はこんな結界を張る準備はなかったはずなんだ。 つまり、僕達が時間制限のぎりぎりまで5日間使って準備をしたように、一番地もそうしたということ……なんだろうね」 言い終わり、那岐は小さい肩をがっくりと落とす。 現状としては最悪に近いが、かといってこれまで取ってきた行動も理にかなっていただけにやりきれなさが募る。 最上のパターンを想像するなら、こちら側の準備が整っており向こうの結界が完成していないタイミングがよかったのだろう。 野球をせずに半日でも早く行動に移していたらどうだったか……考えても詮無きことだが後悔の念は尽きない。 「ともかくとして、予定は予定通りに動こう。僕達が生きて帰るには神崎を倒すしか術はない」 言って、那岐は顔をあげる。 確かに攻略の難度は大幅に跳ね上がったが、かといってやることが変わったわけでもない。 目の前に現れる敵を排して、黒曜の君たる神崎の下までたどり着きその首を落としてゲーム終了する。それだけなのだ。 ・◆・◆・◆・ 「ところで、他の方々と連絡はとれましたか? この情報。知らせておかないといけないと思いますが」 やれやれと首を振ると、トーニャはインカムに手を当てて通信を試みていた九条の方へと振り返る。 だがしかし、九条が何もマイクに向かって発していないのを見るに、それは不可能であるらしかった。 「やはり地下に入っちゃうと電波は届かないわね。どこか、通信室を探してからということになるわ」 「まぁ、それも予定のうちですし。 碧たちはともかくとして他の人たちは殺し殺されるのがあたりまえの覚悟ですしね。万が一がないことを祈りましょう」 じゃあ、敵さんがたが殺到しなうちに動きましょうとトーニャは那岐に変わって皆を先導して歩き出す。 なにしろ根本的に不利な点としてこちら側には首輪という相手に位置を知らせる枷がついているのだ。 足を止めていればあっという間に囲まれることとなりかねない。 「――と、そういえば神崎はどうして首輪を爆破しないのでしょうか? HiMEでないといけないというくくりがなければ首輪でも構わないとも思えますが……」 「さぁて、そうできるならとっくにそうしているはずだし、そうできない事情があると思うしかないね。 結界だって小規模とはいえ特別なものだ。5日間で用意したのならどこかに綻びがあるのかもしれない」 「なるほど。気休めとしては中々にありがたい話です」 ふむと頷くトーニャを先頭に、一行は神崎が指定していた通路へと入ってゆく。 ここをまっすぐに南下してゆけば彼の待ち構える一番地本拠地へとつくのは九条の持ち出した地図からもわかっている。 なので、一刻も早くこの決戦を終わらせるべく彼らはこの通路を足早に進み、そして――落ちた。 トラップとしては初歩の初歩。いわゆるひとつの落とし穴。 あっけなく外れた床とともに彼らは暗闇の中。島の地下に走る洞窟の地下の地下へと、落ちてゆく。 まっ逆さまに。運命のように。ただ、奈落の闇へと落ちてゆく――……。 LIVE FOR YOU (舞台) 3 <前 後> LIVE FOR YOU (舞台) 5
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♡舞台 私のホストちゃん~血闘!福岡中洲編~ 【あらすじ】 祇園山笠祭りに熱狂する博多の街。 医師の士郎は死期迫る患者・タクミを、ここにある研究所なら治せるかもしれないと一縷の望みを託し連れてきた。 だがタクミは、なぜか中洲のホストクラブ「club Galaxy」で華音として働くことに。 その後研究所のリケジョを巡り、新たにホストクラブの顧客の奪い合いが勃発。 そこに「cub Vanilla」が参戦! さらに大甘王が登場する急展開の中、華音は病を治すことは出来るのか!? (PREMIUMパンフレットより引用) 【登場人物 - 演者】 華音 - 松岡充 時桜 - 荒木宏文 一之瀬隼人 - 五十嵐麻朝 白石咲夜 - 平田裕一郎 鳳条夕妃 - 廣瀬智紀 流星 - 久保田秀敏 深雪 - 染谷俊之 めろう☆ - めろちん 士郎 - 富田翔 早乙女蓮 - 塩川渉 翔 - 鶏冠井孝介 アンド竜 - 安藤龍 剣夜 - 秋元龍太朗 彗星 - 株元英彰 勇斗 - 長崎勇輝 RUI - 畠山遼 ヒロ - 町田弘器 罰天 - 永松文太 ヤマト - 岡﨑大和 浮動豹 - なだぎ武 甘王 - 緒方雅史(オキャディー) 犬童響子 - 村岡希美 神楽木ユミ - 佐藤真弓 草壁 - 三上市朗 遠藤留奈 小野川晶 神戸アキコ 高橋明日香 【ゲスト出演】 12月6日(土) 17 30…SOLIDEMO 12月9日(火)~12月11日(木)…松下優也 12月12日(金) 18 00…吉村卓也、松本寛也 【イベント情報】 MEN S NA-TION MUSIC LIVE 東京ボーイズコレクション 感謝祭イベント 109MEN S一日店長&チェキ会イベント アフタートーク ハイタッチ会 ご挨拶イベント 【映像配信】 アメスタ出張所 リターンズ(2014年11月1日、11月16日) 松岡充の世の中ヲタしい事だらけ!ニコ生×アメスタ×ホストちゃん奇跡のコラボ☆SP(2014年11月25日) WEッス!&ワタアメ(2014年11月28日) 松岡充の世の中ヲタしい事だらけ!ニコ生×アメスタ×ホストちゃん奇跡のコラボ☆SP 甘王の裏部屋(2014年12月19日) ルッキュにて舞台本編配信(2015年7月3日~7月10日)再配信(2015年7月13日~7月20日/2015年7月27日~7月29日) 【劇中歌】 スパイスボーイズのテーマ 中洲名物純情色恋接客 ベビーファンデーション Mr.トレンディ Time Limit 恋の置き引きにご用心 Dream Catcher トラブルマスター We are Vanilla men~中洲version~ ホスト いっと こー とびきりのXmas Dirty One 兄弟 GIVE ME YOUR LOVE 愛をナメんなよ! ※公式タイトルが分からない曲は独自にタイトルをつけています 【関連記事】 中洲 舞台公演
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LIVE FOR YOU (舞台) 4 ◆Live4Uyua6 ・◆・◆・◆・ 「………………あぁ」 遥か視線の先。透き通るような青い空を後ろにもうもうと灰色の煙をあげて崩れ落ちる双子のビル。 それを見て、高槻やよいは青春砲の発射ボタンを握り締めながらかすれるような息を吐き、ただ呆然としていた。 なにも予定外のことが起こったわけではない。 やよいはちゃんと決められた通りにした。ただ、その結果が彼女が思っていたよりも少し派手だったというだけのことだ。 青春砲から放たれた砲弾は狙い通りに九郎らが敵を引きつけたビルに命中し、それを木っ端微塵に爆散せしめた。 次いで起こった衝撃波が隣のビルを撓ませ、中ほどから折れたそれは倒壊を始め、今もそれを続けている。 「……――よい。……おい、しゃきっと、しゃきっとしろやよい!」 「ひあっ!」 相方であるプッチャンの声に点になっていた目はぱちりと戻り、やよいははっと我に返った。 なにはともかく、とりあえずは発射スイッチをしまい、じっとりと浮かんでいた手の汗をぬぐってプッチャンへと話しかける。 「あ、あの! すっごく驚いたんですけど、それよりも九郎さんとアルさんは大丈夫なんでしょうかっ!?」 「………………」 やよいの右手の先に嵌っているプッチャンがやれやれという風に首を振る。 パペットなので表情は変わらないのだが、呆れているのだろうということはやよいにも十分伝わってきた。 「無事もなにも直接聞けばいーじゃねぇか」 「あ、あぁ……! そうでした。……あの、もしもし。九郎さん聞こえていますか?」 やよいははっとして口元のマイクへと呼びかけの声を送る。 先程、九郎がやよいとの連絡を取る為に装着していたように、彼女もまたその頭に通信用のインカムを装着していた。 今回の決戦に臨むにあたり、例によって例のごとく良識的な科学者である九条さんが用意してくれたものである。 これがあれば例え離れ離れになることがあろうとも問題なく連携がとれる――というと実はそこまで都合はよくない。 元々インカムを用意したのは言霊への対策であり、通信はおまけ。実際、ここからだと遠くて玲二とは連絡がとれなかったりする。 そもそもとして島内の電波施設は主宰の管理下にある以上、 使用できる方法は中継を介さない単純な電波の交換だけで、有効な範囲や状況というのは極端に限られてしまう。 『……――か? ――やよい聞こえるか?』 「あ、はい! やよいです! ご無事ですか九郎さん?」 そうしてようやく九郎との通信が回復する。 爆発で生じた何かか、または大量の粉塵のせいか、このようにこの通信はとても脆弱なものであった。 『タイミングはどんぴしゃだったぜやよい! 俺たちは予定通りこのまま地下に潜るんでみんなにもよろしく伝えてくれ』 「あ、はい。えーと……あの、ご、ごぶ……、御武運をお祈りします。がんばってくださいね」 『やよいこそな。じゃあ、また後で会おう』 プッと、小さなノイズとともに通信は再び切れた。 インカムに当てていた手を下ろし、やよいは安堵の溜息をつき、そして後ろを振り返る。 彼女と、そして仲間達は風華学園・水晶宮の前に到達していた。 ・◆・◆・◆・ 「それじゃあ、九郎くんとアルちゃんも無事に突入を開始したことだし僕達も突入を開始しようか」 やよいと九郎との通信が終わったのを見計らって那岐がその場にいる全員へと声をかけた。 那岐を先頭に、やよい、ファル、美希、クリス、なつき、桂、柚明、碧、トーニャ、九条。そして……プッチャンとダンセイニ。 道中には特別トラブルもなく、全員が出立した時のまま無事ここまでたどり着いている。 「玲二くんはもう突入を開始してるかな。深優ちゃんは、もうそろそろと……3、……2、……1、……はい」 那岐が時計を目に3つ数えた次の瞬間。 空気が振るえ大轟音が響き渡り、次いで、那岐達の足元にかすかな地響きが伝わってきた。 「さすが深優ちゃん。時間に正確だ」 それじゃあ僕達も突入。と、那岐は踵を返し水晶宮の入り口へと歩を進め始める。 他の面々も、爆音の響いた山の方を何度か窺いつつもそれに続き、そしてほどなくして全員が地下へと降り―― ――地上。つまりはバトルロワイアルの舞台より全ての参加者。存在がその姿を消し、第二幕の戦いが遂に開始された。 ・◆・◆・◆・ 陽が明けてより、参加者達の動きへと対応し続け忙しなくもしかしまだ静かだった主催本拠地の司令室であったが、 現在はレッドアラームが鳴り響き、怒号が飛び交いオペレーターや戦闘員らが室内を鼠のように慌しく右往左往していた。 「……………………」 身を包む喧騒の中。 一番地の頭領たる神崎はその波に浚われることなく静かに、しかし苦虫を噛み潰したような表情でモニターを見据えている。 現在、モニターの上に表示されている基地内各所のカメラからの映像。 その中に映っているのはただただ、水、水、水、水、水。 大量の水が、おびただしい濁流が、この一番地本拠地の中を流れ、その勢いはこのまま全てを沈めてしまわんばかりであった。 「――こんな無茶をしてくるとはね。さすがに侮っていたかもしれないわ」 ファイルを脇に抱え早足で戻ってきた警備本部長に気付き、神埼はそちらへと目を向ける。 常ならば気だるげで余裕のある表情を浮かべている彼女であったが、現在の事態にあたってはその表情もさすがに曇っていた。 「湖底の取水口から侵入するという読みは間違ってなかったけど……まさか、湖底に爆弾で大穴を空けるとはね」 そう。現在、この司令室がかつてない慌しさで対応に追われているのは湖底より進入を試みた深優の大胆な手法にあった。 彼らからすれば何を使用したかは不明であるが、彼女は取水口付近でなんらかの爆発物を使用し、湖底に大穴を空けたのである。 普通に進入すれば待ち伏せに合うと判っていたからなのか、それとも一番地に甚大な被害を与えるためにか、 もしくは両方かも知れないしそれは定かではないが、結果として今現在、湖のちょうど真下に位置する一番地本拠地は 流れ落ちてくるおびただしい量の水に浸水され、決戦の開始早々、司令室は大混乱へと陥っていた。 「それで、被害と復旧の予定についてはどうでしょうか?」 「……そうね、流れ込んできた水に関しては順次排水しているわ。今の勢いが治まればなんとかなるかしらねぇ。 ただ、完全に水没した最下層についてはもう使えないものと考えたほうがよさそうよ。少なくとも今日中というのは無理」 「最下層……地下幽閉所に、自家発電プラントでしたか」 「地上発電所からのラインは通じているし、あくまで控えがなくなっただけだから今は問題とするとこじゃないけど」 ふむ。と、神崎は僅かに首をひねった。それを見て、この報告に何が問題があるのか警備本部長も怪訝な顔をする。 「これは……シアーズにとっては少なからず打撃になりますね」 「……あ。そうね。基地自体は離れてはいるけれど、シアーズ基地の電源はここの自家発電がメインだったしねぇ」 「まぁ、向こうは向こうで最低限の自家発電設備は備えていますから問題ないでしょうが……、それで他の被害はどうですか?」 「えぇと、深優ちゃんを待ち構えようとしていたうちの警備兵達が鉄砲水でいくらか流されちゃったわねぇ。 戦闘不能となるほどの傷を負った者はいないけど、装備の交換なりなんなりで現状、人間の警備兵に関しては実働六割というところ。 アンドロイド達に関しては問題はないわ。即座に進入してきた深優ちゃんを迎撃するよう命令を出している」 「ふむ。それで肝心の深優・グリーアはどのように動いているのでしょうか」 「そうそう、それよね一番重要なのは。えーとね、彼女。ここへではなく、シアーズ基地の方へと向かっているわよ」 そこで、神崎はなるほどと頷いた。その様を見て、今まで気付いてなかった本部警備長も同じことに気付く。 「ああそうか、彼女は元からアリッサちゃん狙いなのね。 てっきりこっちとの決着を優先するかと思ってたけど、向こうもこの三つ巴の関係を一気に終わらせたいわけなんだ」 「そのようですね。だとするならば我々としてはありがたい。 シアーズに関してはとりあえず彼女に任せましょう。迎撃に当たらせた兵も引かせてください。基地の復旧を優先します」 「了解したわ。それで、他はどうしようかしら? 那岐くん達ももう地下に入ってきてるわよ」 「他は依然予定通りですし変わりはありません。あちらの指揮は幕僚長殿に一任していますし、現状維持ですね」 加えて細々とした指示や提案をやりとりし合い、本部警備長は再び小走りで神崎の前より離れてゆく。 それを見送り、神崎はデスクの上から紅茶を取ると、一息ついてまたモニターへと視線を戻した。 「決戦の幕開けとしては中々上出来な演出だな」 ひとりごち。そして神崎はいつもとは違う鋭利な笑みをその端整な顔に浮かべた。 ・◆・◆・◆・ 「ふっふっふっふっ……」 全ての終焉が演じられる舞台に続く通路。 その通路の中にも、浸水の結果によりいたる所に水溜りが出来ていた。 そして、通路の端にある大きな水溜りの中で不気味な笑い声をあげる少女がひとり。 「水も滴るいい女……って事か……」 ムクリと起き上がる少女、来ヶ谷唯湖。 彼女の身体。そして衣服と髪は水でビショビショに濡れていた。 濡れた服が身体に纏わりつくのに不快な表情を浮かべ、そしてまた彼女は不気味に笑い出し―― 「………………ってふざけるなぁ! くそっ! ああ、冷たい!」 言って、バシンと水溜りを殴りつけた。 水しぶきがあがり、またそれが彼女の身体を濡らす。 これに関しては自業自得だが、そんなことにはおかまいないしにと彼女は怒りを露にし、勢いよく立ち上がった。 「ええい! 鬱陶しい! 全く……頑張っては欲しいが、私までびしょ濡れにするなっ!」 まるで動物がそうするように髪を振って纏った水気を吹き飛ばす。 神崎達を打倒しようとしてる彼らの頑張りは評価したいと彼女は思う。 それは自身の望みと相容れないものではないし、なによりクリスが無事生還することを何より強く願っているのだから。 だがしかし、まさかこんな仕打ちを受けるとは――と、唯湖は真っ赤な顔を振るわせる。 「……ったく、流石にこれはいくらおねーさんが水も滴るいい女だとしても、水を差されて気分が悪いぞ」 一体何が起きたのか。 あまり考える必要もない。大体大方の予想はつく。そしてそれが神崎達に対して大きな打撃になっているだろうことも。 ただ、このちょっとしたアクシデントがクリスとの決着に文字通り水を差すように思えて怒っちゃったというだけである。 クリスと自分への決着をつける舞台は無事なのだろうか? 胸元に忍ばせていた写真が無事であったことを確認すると、唯湖は終焉の地へと向かいまたゆっくりと歩き始めた。 「……来ヶ谷唯湖」 唯湖が歩き去るその背後。 シアーズ本拠地へと続く通路からその背中を見つめる影がひとつあった。 彼女を水濡れにした張本人、深優・グリーアである。 深優は唯湖を見つめ思う。 彼女は端的に見ればこちら側の敵であり、単なる障害のひとつでしかない。 しかも、唯湖は此方に気付いていない。今ならば難なく殺せるに違いないだろう。 「ですが、それは私の役目ではありません」 だが、深優はその選択を選び取りはしない。 深優自身が、深優の心がその選択を否定した。 来ヶ谷唯湖はクリス・ヴェルティンが決着をつけるべき相手。 それは自分が犯していい領域ではないのだ。 何より、そんな終わらせ方は深優の心が絶対に許さない。 心を知ったからこそ。 感情を知ったからこそ。 来ヶ谷唯湖は自分が相手をすべきものではないと、そう力強く言えるのだった。 やがて唯湖が見えなくなっていく。 その姿が通路の角に消え完全に見えなくなった時、深優は一息つきながら、 「ご武運を。 ……いや、この言葉は相応しくありませんね。貴方にとって最も好い結末を選び取る事を願っています――クリス・ヴェルティン」 そう、クリスに向かって呟いた。 何故か、深優の心が、他者を思いやるという心が。 自然にそう深優に呟かせたのだった。 「さて……ええと……どうしましょう」 唯湖を見送った後、深優は急に顔を赤く染める。 もう必要ないダイビングスーツを脱ごうと思ったのだが……やっぱり恥ずかしい。 しかも、此処は敵方の本拠地だ。 見られているかもしれない。 そんな感情が深優を戸惑わせる。 しかし、こんな所で迷ってる暇は無い。 今すぐにでも敵兵がここに殺到するかも知れないのだ。となれば脱いでいる時間もなくなってしまうだろう。 思考に思考を重ね、苦渋の決断をする。 「……仕方ありませんね」 深優はそっと物陰に隠れ着替え始める。 カメラの死角になっている事を願いながら。 「うう…………」 顔は真っ赤に。 そして、行動は迅速に。 深優は瞬く間に着替えを終了させた。 纏うのはいつもの風華の制服。 「…………うう、もう……気にしないことにしましょう」 恥ずかしがりながらそう呟く。 どう見ても未だに見られていたかもしれない事に気にしているようだった。 しかし、深優はそう口にする事でそれを終わりにする。 「さて……行きましょうか。私が決着すべき相手は……別にいます」 真っ直ぐ見つめるのはシアーズ本拠地に繋がる通路。 その先に深優が目標とすべき相手が存在している。 それは深優が倒さなければいけない存在。 深優しか倒せない存在。 未来を繋げる為に深優が決着をつけなければいけない存在。 その存在に向かって。 深優・グリーアは静かに歩き始めたのだった。 ・◆・◆・◆・ コツコツという、硬く無機質な音が広くそして底知れず深い空間の中に十重二十重にと木霊している。 誘うかのように開かれていた水晶宮より地下へと入り、那岐を先頭とする11人と2体はただ黙々と螺旋階段を下りていた。 ぐるりぐるりと壁に沿い大きく円を描く螺旋階段。 気を抜けば行き先を見失いそうな、そんな錯覚すら覚える長い螺旋階段を彼らはただただ深く深く下りてゆく。 「あぁ……全然こんなこと考えてなかったけど、ここってけっこう寒いねー……」 長く、それこそ半時間ほどを使ってよやく階段を降りきり、ひと心地ついたところで桂が肩を抱きながらそんなことを言った。 地下だからなのかそれとも霊的な気配のせいなのか、息が白くなるほどではないが地底はずいぶんと気温が低い。 彼女だけでなく他の面々ももう少し厚着をしてくればよかったと、そんな風な表情を浮かべていた。 「こっちの方に来たのははじめてだけど、確かに随分と冷えるね。 まぁ、居住区なり本拠地なりに入ったら空調も効いているしそれまで我慢我慢。それにしても――」 と、那岐は先へと向かう通路の方を見て尖らせるように目を細めた。 ここまでも、そしてしばらく先まで人の気配は感じられない。 しかし気配はなくとも、僅かな雰囲気のようなものが感じられていた。不穏で禍々しく、しかし朧で掴みようのない予感のようなものを。 「どうしたの那岐くん? 珍しく顔が怖いよー。虎穴に入らずんば、虎子を得ずって言うじゃない。 危険は承知。だからこそリラックスしていく。……じゃないかな?」 「虎穴……ならいいんだけれどもねぇ」 軽く息を吐くと那岐は表情を再び柔和なものへと戻し、ゆっくりとした歩調で通路の先へと向かい始める。 それを追うように小休憩していた他の面々も歩き始めた。 再び響き渡る足音達の即興曲。冷たく硬い音は緊張を強い、そして那岐は一番地の本拠地へと向かう通路の入り口の前に立ち、 「まるで、虎口に飛び込む気分だよ――」 ぽつりと呟いてそこを潜り抜けた。 ・◆・◆・◆・ 無機質な壁で覆われたまっすぐな通路をただただ進み、変わらない風景にそろそろ飽きがきた頃、一行はその場所へと辿りついた。 「……ラスダンというわりには、どうして中々それっぽくはならないものですねぇ」 大きく広い空間を端から端へと見渡してトーニャがそんなことを口にする。 他の面々にしても感想は似たり寄ったりだ。そこはただ一言で表すなら倉庫――と、それだけで済むような場所であった。 「しかたがないじゃない。儀式の参加者と主催側が戦うなんて元々想定してたわけじゃないしね。 この基地にしたって一ヶ月そこらで作った急造のものだし、それにまぁ、ここらは端っこだしね。言ってる間にらしくなるよ。多分」 言って、那岐は部屋の端に積み上げられたコンテナを避け、開けた中央へと歩いてゆく。 床はコンクリートの打ちっぱなしで、区切りというと直に引かれた白線のみ。そして壁にはむき出しの鉄筋が見えている。 反逆者達を迎え入れるエントランス――と言うには、確かに雰囲気に欠ける空間であった。 「まるでマフィア同士が取り引きをする現場みたいだな。おい那岐。気付いているのか?」 エレメントの銃を両手に構えたなつきが厳しい表情で前へと出てくる。 そしてその脇には彼女のチャイルドである鋼鉄の猟犬デュランが付き従い、鼻をならしグルゥと唸り声をあげていた。 「あの、それってつまり……そろそろバトりの時間ってことでしょうか? なつきさん」 アサルトライフルを抱えた美希が、気乗りはしないといった風に尋ねる。なつきの代わりに答えたのは那岐だった。 「これだけ匂えば、ね。待ち伏せられているよ。みんなお互いのパートナー、そして僕から離れないようにしてね」 言われて、皆がそれぞれ得物を手に動き始める。 悠々とした那岐の両脇には、これも慣れたといった風の余裕と適度な緊張が窺えるトーニャと九条。 その後ろには刀を抜いた桂と蝶を纏わせる柚明とが寄り添いあい、 守られるような形で、プッチャンをはめたやよいにダンセイニ。そして同じライフルを構えた美希とファルが並んでいる。 一番後ろにはデュランと愕天王。その2体のチャイルドの主であるなつきと碧。そしてクリスとが立っていた。 皆が皆。離れないように寄り添い合い、引率者である那岐の背を追いゆっくりと前へと進んでゆく。 そして、彼らがちょうどその空間の中央に到達した時。主賓による挨拶――神崎黎人よりの放送が唐突に流れ始めた。 ・◆・◆・◆・ 『ようこそ。星詠みの舞のその主役たるHiMEの皆さん。 一部の者はすでに別所から進入を果たしているようですが、ここで主催を代表して僕から歓迎の言葉を送りましょう。 あらためて、ようこそHiMEのみんな。 このような事態に発展するとは全く持って予想外だったわけですが、これも君達の実力なのだろうと評価することにしました。 君達を迎え撃つに当たって勿論こちら側も全力を尽くす。 ここまで来たんだ、敗北した方にはこの先もない以上、お互いに悔いの残らない戦いができればと僕は思う。 卑怯も何もなくたとえ人道に背く方法を使ってでも僕は君達に勝つと、そう宣言させてもらうよ。ようく覚悟するといい。 さて、ひとつだけ約束を守ろう。 来ヶ谷唯湖。彼女は今、ただ独りだけで待ち人――つまりはクリス・ヴェルティンが訪れるのを待っている。 この放送が終わればひとつの扉が開く。それが彼女のいる場所への通路だ。 一人でとは強要しない。助けが必要ならば適当な人数でそこから進むといいだろう。 そして、君達がその扉を潜り終えるともうひとつの扉が開く。僕が待ち構えている一番地本拠地への通路がね。 残った者。決着をつけたいと思う者はこちらへと来るといい。 僕からは以上だ。 例の定時放送は決着がつくまでは続けられる。次は12時。後、4時間足らずといったところだね。 それまで僕は玉座にて、君達全員の死亡報告を読み上げられることを楽しみに待っているとしよう。 では、せいぜい最後に足掻いてくれたまえ。僕の舞-HiMEたちよ――……』 「おうおう言ってくれるじゃねぇか、神崎って野郎はよ。全く鼻持ちならねぇやつだ」 「うっうー! 私達は絶対に負けません。多分!」 「言いたいことはわかるけれどやよいは少し言葉遣いがおかしいわね」 神崎による宣戦布告。明確なそれを受け取り息巻くパペットとその主に一行の中でもとりわけシニカルなファルは溜息を吐く。 現実の話としては自分達は非戦闘員扱いであり、口を悪く言えば足手まといなのだ。控え目である方が好ましいのである。 意気込みは買いたいところだが、ない袖は触れないというのもまた事実だ。 さてと持ちなれない重いライフルを抱えなおし、そして同じく非戦闘員であったはずの彼の方を彼女は見やる。 「――じゃあ、唯湖のところに行ってくるよ」 クリス・ヴェルティン。つい先日まで同じ音楽学校に通っていた音楽の才能を除けばどこにでもいるような普通の青年。 荒事なんかには縁のなかったはずの彼が今は自分とは逆の側にいて、そして騎士を気取っている。 手に持っているのも引き金さえ引けば誰でも撃てる銃ではなく、鋭利な刃のついたブーメランだ。しかも魔法の、である。 「ママ。後でまた合流するからそれまでは無事でいてね」 「あなたこそね。何が起こるかわからないから決して油断をしないように」 「なぁに、この正義の美少女戦士が引率につくからには心配御無用。大船に乗った気でいんしゃーい」 これも数奇な運命というやつだ。と、今はそうしておくことにしてファルはこの倉庫から出てゆく彼らを見送る。 唯湖を助けに行きたいクリス。そして彼とは一時たりとも離れたくないというなつき。加えて、彼らのガードを務める碧。 その3人と2体のチャイルドがこちらから離れ、これからは別行動となる。 本来ならば全員がまとまって行動する方がいいのだとは誰もが解っている。 来ヶ谷唯湖にしても本当に優先すべき対象なのか、そこに疑問がないわけでもない。 だがしかし、クリスに対しそれを控えろと言う者はいなかった。現実主義者のトーニャや玲二にしてもである。 神崎が約束を守ったなどとわざわざ言ったのも分断を狙った策だとは誰もが気付いていたし、そう来るであろうとも予想していた。 しかしそれでも行き去るクリスの後ろ髪を引くような者はいない。 それが彼の願いだから。棗恭介に願いを託されたから。人道に則れば当然のことだから。理由は色々と思いつく。 だが、しかし―― 「クリスくーん。がんばってねー! 後でまた、唯湖さんと一緒にねー!」 「わざわざ出番待ちをしたりはしませんよ碧。正義の味方を自称するなら山場までには戻ってきてくださいな」 「なつきさん。美希はいつでもなつきさんの味方っすから! あ、いや。冗談でなくー」 ――そういうものなのだろう。そんな連中なのだ。と、気持ちのいいことだとファルは可笑しそうに微笑んだ。 ・◆・◆・◆・ 長く長く行き先の見えない大きな通路の入り口をクリス達が潜り抜け鉄扉が閉じた時、すぐさまにそれは始まった。 予測はしていた。皆、体勢は整えていたし覚悟もしていたはずだった……が、それは予想以上のものであった。 弾雨。 徹底的な弾雨。弾丸と轟音、火花とが散る雷雨とも形容すべき苛烈な攻撃が彼らを襲った。 どこにこれだけ隠れていたのかと驚くほどの数の戦闘員がコンテナや柱の影。または天井付近を渡る通路から姿を現し銃弾を放つ。 一切の躊躇もなく、一切れほどの容赦もなく、殺す為に殺すのだと、そう言わんばかりにただただ、ただただ銃弾を浴びせかけた。 銃口から弾丸が飛び出す音。空薬莢が硬い床の上で跳ねる音。行く先を逸れた弾丸がコンテナにぶつかり立てる甲高い音。 連弾。連弾。連弾。の、様々な銃火器による何重奏とも数え切れない激しさ極まる即興狂死曲。 音が圧力を持ち、その乱暴な曲が乾いた空間の中を文字通りに埋め尽くした。 銃口が火を噴いていたのは十数秒で、倉庫の中に反響していたその音が鳴り止むのにもう数秒。 そして、室内に充満した硝煙が薄らぎ視界が晴れてくるまでにさらに十数秒ほど。 反逆者達を待ち構えていた戦闘員達およそ50名。彼らがそこに見たものは―― 「まったく驚かされたね。本当に……」 ――なんら傷ひとつ負うことなく、ただ少しばかり苛立った表情で兵士達を見上げる那岐の姿だった。 「手加減はできないからね。悪く思わないでよっ――と」 那岐が手を振り上げると熱気の篭っていた空気が唸りを上げ、間をおかずして竜巻と化した。 立ち並んだコンテナは弾丸を避ける盾にはなっても吹き荒れる風に対しては役に立たず、幾人かがあっけなく吹き飛ばされる。 天井近くの位置にいたものは床の上までの十数メートルをなすすべなく落下し、ぴくりとも動かなくなる。 「初っ端から疲れるなぁ。やれやれ」 敵の体制が崩れたと見ると那岐は踵を返し、無駄な力は使うまいとコンテナの影へと駆け込んでゆく。 大きく息を吐き、疲労を態度として表す。心構えはあったが、予想以上の攻撃にそれを凌いだ彼の消耗は少なくはなかった。 そして、そうやって仲間を窮地から救った彼にぶつけられたのは、その仲間達からの追求の声だった。 「――これは一体どういうことなんですか? 説明を、場合によっては謝罪と賠償も要求させてもらいます!」 先程の敵側からの猛攻撃。それに仲間達は那岐自身も含めて大きく驚いていた。 なぜならば、根本的なルールとして”参加者以外の人間では参加者を殺してはいけない”ということになっているはずだったからだ。 「どういうことなんでしょう? もしかして、私達に心の余裕を持たせる為に嘘をついていてくれていたのだったとか?」 「うっうー! あの、すごく、すごく怖いです! あぁ……どうしよぅ……?」 那岐は厳しい表情を浮かべて口を閉ざす。 その間にも仲間達からの追求や疑問の声は途絶えない。 どうするべきか。逡巡し、しかし言わねばならぬことだろうと那岐はそれをはっきりと口に出した。 「どうやら、僕の元ご主人様がそのルールを破る方法を見つけ出した……いや、実行することに成功したみたいだ」 「それってつまり、あの戦闘員さんたちは美希らを……?」 殺すことができる。と、那岐は答える。 これは、あまりにも想定外の事態であった。 どれだけ数と物量の利が向こうにあろうとも、直接殺傷できないのならば単体の戦闘力で勝るこちらが有利。 そう考えたていたからこその決戦であり、用意してきた作戦なのだ。 前提がひっくり返れば、それは全く成り立たない。 「一転して、ラスダンに臨む勇者一行から飛んで火にいる夏の虫となったわけですねぇ。理解しました。 それで、一応聞いておきますが何がどうなってこういうことになったんでしょうか?」 トーニャからの質問に那岐は俯く。予兆はあったのだ。これまでにも。 神崎黎人が”悪いこと”をしていると、その気配に気付いておきながら軽視し慢心により見逃してしまったのは痛かった。 ナイアの引いたルールは絶対確実だと信じていたこともあるが、それにしてもこの結果はあまりにも重い。 「参加者同士でないといけないというのは、前にも言ったけどHiME同士の間で想いが移らないといけないからだ。 そうでない人間がHiMEを殺せばそこにあった思いは受け取り手を見失い世界に散ってしまう」 ふむ。と皆が頷く。それに関しては作戦会議やミーティングの間に何度も聞いたことだ。十分に理解している。 「だから、神崎は僕達がホテルの中でゆうゆうとしている間も攻めて来なかった」 また皆が頷く。それを知っていたからこそ、あんなにも悠々自適に長い時間を使うことができたのだから。 「そして、神崎は攻められないふりをして僕達がここに――罠にかかるのを待っていた。ということだよ。 想いが逃げる。それならば逃げられないよう結界を張って囲ってしまえばいい。 けど、島中を覆うほど結界は作り出せない。だから――……」 結界で覆いきれる範囲である地下基地内まで、那岐達が侵入してくるのを待ったのであった。 「おそらくは、第2のゲームが始まった当初はこんな結界を張る準備はなかったはずなんだ。 つまり、僕達が時間制限のぎりぎりまで5日間使って準備をしたように、一番地もそうしたということ……なんだろうね」 言い終わり、那岐は小さい肩をがっくりと落とす。 現状としては最悪に近いが、かといってこれまで取ってきた行動も理にかなっていただけにやりきれなさが募る。 最上のパターンを想像するなら、こちら側の準備が整っており向こうの結界が完成していないタイミングがよかったのだろう。 野球をせずに半日でも早く行動に移していたらどうだったか……考えても詮無きことだが後悔の念は尽きない。 「ともかくとして、予定は予定通りに動こう。僕達が生きて帰るには神崎を倒すしか術はない」 言って、那岐は顔をあげる。 確かに攻略の難度は大幅に跳ね上がったが、かといってやることが変わったわけでもない。 目の前に現れる敵を排して、黒曜の君たる神崎の下までたどり着きその首を落としてゲーム終了する。それだけなのだ。 ・◆・◆・◆・ 「ところで、他の方々と連絡はとれましたか? この情報。知らせておかないといけないと思いますが」 やれやれと首を振ると、トーニャはインカムに手を当てて通信を試みていた九条の方へと振り返る。 だがしかし、九条が何もマイクに向かって発していないのを見るに、それは不可能であるらしかった。 「やはり地下に入っちゃうと電波は届かないわね。どこか、通信室を探してからということになるわ」 「まぁ、それも予定のうちですし。 碧たちはともかくとして他の人たちは殺し殺されるのがあたりまえの覚悟ですしね。万が一がないことを祈りましょう」 じゃあ、敵さんがたが殺到しなうちに動きましょうとトーニャは那岐に変わって皆を先導して歩き出す。 なにしろ根本的に不利な点としてこちら側には首輪という相手に位置を知らせる枷がついているのだ。 足を止めていればあっという間に囲まれることとなりかねない。 「――と、そういえば神崎はどうして首輪を爆破しないのでしょうか? HiMEでないといけないというくくりがなければ首輪でも構わないとも思えますが……」 「さぁて、そうできるならとっくにそうしているはずだし、そうできない事情があると思うしかないね。 結界だって小規模とはいえ特別なものだ。5日間で用意したのならどこかに綻びがあるのかもしれない」 「なるほど。気休めとしては中々にありがたい話です」 ふむと頷くトーニャを先頭に、一行は神崎が指定していた通路へと入ってゆく。 ここをまっすぐに南下してゆけば彼の待ち構える一番地本拠地へとつくのは九条の持ち出した地図からもわかっている。 なので、一刻も早くこの決戦を終わらせるべく彼らはこの通路を足早に進み、そして――落ちた。 トラップとしては初歩の初歩。いわゆるひとつの落とし穴。 あっけなく外れた床とともに彼らは暗闇の中。島の地下に走る洞窟の地下の地下へと、落ちてゆく。 まっ逆さまに。運命のように。ただ、奈落の闇へと落ちてゆく――……。 LIVE FOR YOU (舞台) 3 <前 後> LIVE FOR YOU (舞台) 5
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舞台メモ(ネタバレ注意) kskロワの隠しギミックやその他見逃しがちな情報を記載する。 ほとんどネタバレなので注意。 【コンテンツkskに入るためのキーワードと得られる情報】 【掲示板の書き込み内容】 【特設リング】 【特殊ギミック】 【不明支給品】 【放置支給品】 【ランダム食糧】 【施設状態】 【コンテンツkskに入るためのキーワードと得られる情報】 各パソコンのkskというコンテンツでは各作品出展のキーワードを聞かれる。 ページの移動ごと、更新ごとにキーワードを聞かれることが多いため、 その作品の参加者がいなければ把握は難しい。 F-10ショッピングモールのPC キーワードはエヴァ世界観からランダム。 得られる情報はMAPと首輪の位置。ただし、更新は3時間ごと。 ショッピングモールには使えるパソコンが複数あるようだ。 58話碇シンジがああなったワケにてみくる、夏子、シンジが確認。 207話寸善尺魔~憎魔れっ子が世に蔓延る(前編)~にて悪魔将軍も確認。 D-2遊園地のPC キーワードはリリカルなのは世界観からランダム。 最初に名簿が表示されるが、そこからさらに進む時もキーワードの入力が必要。 得られる情報は『参加者簡易名簿、支給品一覧』。 各参加者の顔写真と簡単な肩書き、そして支給された支給品がわかる。 87話数字、その意味にて最初のページのみドロロとリナが確認。 187話彼等彼女等の行動(05~07)にてドロロとリナと朝倉とヴィヴィオが確認。 B-3図書館のPC キーワードはモンスターファーム世界観からランダム。 ksk Explorerへのアクセスログが表示される。 117話鍵を握る者にてドロロとリナが確認。 I-3コテージのPC キーワードはとなりのトトロ世界観からランダム。得られる情報は不明。 141話逃れられぬ蛇の視線にてキョンが確認するも、キーワード入力を断念。 ノートパソコン キーワードはケロロ世界観からランダム。どこのノートパソコンでも同じ。 得られる情報は死亡者の死亡位置・時刻。情報は各放送毎に更新される。 持ち運び可。あちこちの施設に置いてある模様。現在は古泉と冬月が所持。 146話歪め↓スペクタクルにて古泉が確認するも、キーワード入力を断念。 188話耐えきれる痛みなどありはしないにて冬月、なのは、ケロロ、キョン、トトロ及びケリュケイオンにマッハキャリバーが確認。 H-8博物館のPC キーワードはスレイヤーズ世界観からランダム。 得られる情報は特設リングの場所。 152話炎の記録(前編)にて深町晶、スエゾーが確認。 B-8ゴルフ場のPC キーワード入力がなく、ハズレ。 153話情報を制する者はゲームを制す?(前編)にて川口夏子とハムが確認した際は、 【第一放送までの死者のタツオさん s Best Shot】を見せられた。 高校のPC キーワードはガイバーの世界観からランダム。 得られる情報は死亡者とその殺害者。 170話学校の妖怪にて水野灌太(砂ぼうず)が確認。 その後、207話寸善尺魔~憎魔れっ子が世に蔓延る(前編)~で水野灌太(砂ぼうず)はPCを破壊した。 中学校3階のPC キーワードは不明。候補はハルヒ世界、キン肉マン世界、砂ぼうず世界。 得られる情報はksk車両位置一覧。動く車両のみ表示され、それによれば18~9か所ある模様。 207話寸善尺魔~憎魔れっ子が世に蔓延る(後編)にて水野灌太(砂ぼうず)が確認後、破壊した。 【掲示板の書き込み内容】 IDや投稿時間など分からないものは適当な記号で伏せています。 1 名前:名無しさん@kskいっぱい 投稿日:XXXX/XX/01(X) 05 51 XX ID ******** 朝比奈みくるは主催者の仲間です。あの女を殺してください 58話碇シンジがああなったワケにてシンジが書きこんだ。 2 名前:東谷小雪の居候 投稿日:XXXX/XX/01(X) 09 2X XX ID ######## (ゼロス、ナーガ、ギュオーの容姿、能力、戦法などをドロロとリナの知る限り。 ただし、内容の詳細は不明。) 131話崖っぷちのメルヘンにてキョンの妹が一部確認。 『危険人物注意 ゼロスという、紫の肩くらいの髪に黒いマントの、よく笑う男にご用心を。 こいつは人を見ると問答無用で襲いかかってくる可能性があり、とても危険。 自分の利益にならないとなると女子供でも消し炭にする心ない奴なり。 』 87話数字、その意味にてドロロが書きこんだ。 3 名前:東谷小雪の居候 投稿日:XXXX/XX/01(X) 09 2X XX ID ######## 仲間内でしかわからないことを名前欄に毎回変えて書き込むという内容。 87話数字、その意味にてドロロが書きこんだ。 4 名前:生け花が趣味の両きき 投稿日:××××/××/01(×) 11 31 17 ID ××× C-3、中・高等学校内に危険人物が現在も潜んでいる可能性あり。 付近を通行する際は注意されたし。 117話鍵を握る者にてドロロが書きこんだ。 5 名前:名無しさん@kskいっぱい 登校日:XXXX/XX/01(X) (投稿時間は昼過ぎ) ID xxxxxxxx 学生服を着た茶髪の男は危ない、気を許したと思ったら隙を見て襲い掛かってきた。古泉、という奴だ そいつは既に人を殺してる、涼宮ハルヒという元の世界の知り合いを高校で殺したと俺に言った 141話逃れられぬ蛇の視線にてキョンが書き込んだ 6 名前:名無しさん@kskいっぱい 登校日:XXXX/XX/01(X) 19 18 XX ID ******** 明日 09:00 E-09湖上リングにて試合の予定あり(雨天決行)。 古泉一樹とキン肉万太郎VS悪魔将軍と(未定)のタッグマッチの予定。 漁夫の利を狙う者、正義を憎む者、悪を蔑む者の観覧大歓迎。試合中、試合後の安全保障なし。 207話寸善尺魔~憎魔れっ子が世に蔓延る(前編)~で悪魔将軍が書き込んだ 【特設リング】 H-8博物館前 ファイアーデスマッチ用特設リングがある。 特設リングの説明と起動スイッチは博物館入り口近くの警備員の詰め所に存在する。 リングはアシュラマン・オメガマンタッグVSガスコンビの戦いの結果、完全に崩壊した。 燃え広がっていた炎も現在は鎮火している。 64話灼熱のファイヤーデスマッチ!の巻にてアシュラマンが発見する。 E-8からE-9にまたがる巨大な湖の中央(おおよそ境界線上) ウォーター・デスマッチ用特設リングが設置されている。 E-9の東側、E-10との境界近くに、特設リングの存在を説明する看板と起動スイッチが置かれている。 起動すると葦原の中に隠された小船も同時に現れる。 95話魔将考にて悪魔将軍が発見する(この時は起動せず)。 155話Girl who does lessonにて起動。悪魔将軍とノーヴェの特訓が行われる。同話内で再び隠蔽。 155話It s a show timeで再起動。『デビルボーイ&マシンガールズ』VS『オメガマンタチーム』開催。 以降出現中。 I-4森 特設リングが設置されている。金網で囲まれたリング。 森の中の不自然に木が生えていないところにあるスイッチを押すことで起動する模様。 166話Fate/Zero(前編)にてナーガとキョンが発見する。 F-5神社 シールデスマッチ用特設リングが設置されている。 リング起動用のスイッチは神社にあった狛犬の石像の口の中だが、破壊された模様。 リングの外に逃げられないようにリング外が全て禁止エリアになるというシール(封印)されたリング。 封印を解除する為には天井付近に設置されている檻に敗者を叩き込むか、あるいはリングアウト等で敗者が死亡した場合のみ解除される。 敗者を放り込む檻は頑丈で、一旦閉まると簡単には脱出できないようになっている。 185話なるか脱出!? 神社の罠(後編)にてウォーズマンとギュオーが発見する。 【特殊ギミック】 D-7山小屋の裏、G-3温泉裏 山小屋裏には大きな下り階段が、温泉裏には洞窟があり再生の神殿へつながっている。 モンスター同士の合体が可能。(再生はもうできない) また、他にも最低1か所同様の施設がある模様。 115話キングもふもふはなかまをよんだ!にて山小屋裏の神殿をトトロ、フリードリヒ、ケリュケイオンが確認。 167話この温泉には野生の参加者もはいってきますにて温泉裏の神殿をトトロ、フリードリヒ、ケリュケイオンが確認。 B-6の民家の隠し部屋の中に、ハルヒ原作「笹の葉ラプソディ」で幼ハルヒとキョン(実質キョン一人)が描いた 地上絵と同じデザインの模様がある。 触れるとワープのような機能が発揮される。 飛ばされる場所は完全にランダムの模様。 長門の情報制御化にあるのか、火事の中でも消えなかった。 109話っていうか、疑心暗鬼で呉越同舟?(後編)にてタママと加持が使用。 163話Nord Stream Pipeline -blow out-にて冬月、なのは、ケロロが使用。 168話アサシンの終焉にて朝倉、ヴィヴィオ、ズーマが使用。 何処かのパソコンにSOSのエンブレムを表示させたパソコンがある。 一度でも『その部屋にあるパソコンでSOSマークを確認した者』が、『もう一度部屋に入る』事によって疑似閉鎖空間が発生し、 『条件は問わず、ただ僅かな間パソコンを操作し続ける』事によって、キーワード入力のダイアログが開く。 最後に、入力フォームに『SOS団の正式名称』を入力する事によってプログラムが起動する。 条件をミスした場合、起動しているパソコン毎に指定されている場所(ZOZマークのある場所)へと強制的にワープさせられ、『SOSマーク』も別のパソコンへ転移する。 『SOSマーク』が次にどこに現れるかの情報は、ワープの瞬間に僅かの間だけパソコンの画面に表示される模様。 現在はB-1の地図に表示されていない施設のどこかに出現している。 105話警戒でしょでしょ?にて中学校3階にあるのをゼロスが確認。 後に朝倉、ヴィヴィオ、スグルとともに一つ目の条件を満たした後にミスしてワープを発動させた。 186話Turning pointにてB-8にある診療所に出現したのを夏子とハムが確認。 後にハムが一つ目、二つ目の条件を満たした後にミスしてワープを発動させた。 E-5 廃屋の二階のピアノのある部屋、A-6の砂浜にZOZマーク(SOS団エンブレム改訂版)がある。 効果の詳細は不明。SOSマークのワープの転位先だとゼロスとハムは推測している。 127話Sand Missionにて廃屋のマークを水野灌太が確認。同じものを後にゼロスも確認。 191話詐欺師兎は脱出に至る鍵を手にして笑うにて砂浜のマークをハムが確認。 J-5~J-6辺りの海岸のどこかに干潮時のみに現れる洞窟あり。 雨蜘蛛いわく、空を飛べる者でなければ侵入は不可能。 中に何があるかは一切不明。 130話蜘蛛は水を求め、水を恐れるにて雨蜘蛛が確認。 パソコンのチャットには、『裏口』というシステムが隠されている。 二人以上の人物がチャットルームに入室している時のみ、名前入力画面に『裏口』へのリンクが貼られる。 そこをクリックすれば、第三者が匿名で、気づかれずにチャットの内容を盗み見る事が出来る。 なお、入室人数が一人になった瞬間に『裏口』からは強制的に退室させられる。 また、『裏口』へのリンクがある状態でも普通にチャットルームに入室する事は可能。 187話彼等彼女等の行動(裏)にて水野灌太が確認。 E-6の川底のスイッチを押したことにより、そこから南の地で何かが起こった(あるいは何かが動作した)。 E-6のスイッチのある場所には南を指す矢印のような物を掴んだ中トトロ像がある。 214話魑魅魍魎~草の根分けるは鬼にあらず~にてオメガマンが確認 【不明支給品】 不明支給品を所持する人のリスト。 ギュオー0~1(元ウォーズマン) オメガマン0~2(元アシュラマン) ノーヴェ0~2(服ではない) 193話 将軍様へのGE・KO・KU・ZYOまでの状態。 どいつもこいつも道具を必要とするタイプではないので、 どんなものでも支給されている可能性はある。 【放置支給品】 B-5のホテル内のどこかに弾切れのMINI UZI@砂ぼうずが落ちている。 E-5の廃屋の玄関に空っぽのデイバックが二つ落ちている。 B-6のエリアのどこかの民家の寝室のタンスの中にラドック・ランザードの残した支給品がある。ただし北東市街の大火事に巻き込まれてる可能性がある。 デイパック(支給品一式)×2(一部食糧不足)、地球動物兵士化銃@ケロロ軍曹、どんぐり五個@となりのトトロ B-6のどこかにS&WM10(リボルバー)(0/6)が落ちている。 だが焼けてしまっているかもしれない。 【ランダム食糧】 判明済み食糧。 スグル→パン(詳細不明) リナ→携帯食糧(詳細不明) ハム(半分は砂坊主が所持)→救命糧食(航空機用) みくる(現在は古泉所持)→フランス軍のコンバットレーション 小砂(現在朝倉)→ハンバーガーセット なのは→ビスケット 加持(現在ギュオー)→カップ焼きそば ハルヒ(現在スグル)→ハルヒ曰く栄養バランスが悪い キョンor冬樹orハルヒ(現在スグル)→ヨーグルト ノーヴェ→おにぎり ウォーズマン→スナック菓子 雨蜘蛛orシンジorメイ→ピザ 【施設状態】 博物館 博物館前は特設リングの崩壊の影響で荒れているが、中はそれほど傷ついていない。 モール 書店と電化製品店にパソコンあり。 書店のパソコンはシンジの煙幕により故障したが、もう一機あった。 万太郎とオメガマンの戦いにより全体にわたって損傷している。 遊園地 D-2にパソコンあり。 スタッフルームはリナとドロロにより空き巣のごとく荒らされている。 せんべいやお茶袋、コーヒー豆といった食料や、ホチキスやカラーペンといった雑貨品があるのを確認。 遊園地のアトラクションはリナとヴィヴィオがほとんど調べている。 遊園地内のどこかにゲンキの帽子が落ちている。 観覧車はズーマの攻撃により崩壊した。 温泉 リナによりありったけの浴衣やタオルが回収された。 だがいつの間にか補充されていた。 冷蔵庫があり、中には色とりどりの牛乳がある。 男露天風呂の垣根は破壊されている。 廊下は湿っていて滑りやすいようだ。 神社 神社の床が雨蜘蛛の登場によって開けられている。 また、他にも床に細工がされており、落とし穴がある。 今のところ、空いている穴は二つ。他にも細工をされている可能性はある。 レストラン スバルとセインの乱闘により中は荒らされている。 食料は全て水野灌太が持ち去った。 包丁や調味料などを雨蜘蛛が回収。残っているものがあるかは不明。 コテージ 巨大スバルとナーガの戦いにより建物多数が破壊された。 光弾の爆発やスマッシャーによる破壊で一部火災が発生したかもしれない。 森の一部分が焼き払われたのは確かである。 どうやら煙も上がっていた模様。 スバルの巨大な足跡が見られるかもしれない。 パソコンはキョンによって破壊されたが他にもあるのかは不明。 中・高等学校 高校の校舎の外壁に、キョンがあけたちょうど人が通れそうな大きさの穴がある。 瓦礫が校舎の外側に散らばった形になっている。 中学校のどこかにコンピュータ室を確認。また、3階の教室にもパソコンを確認。 図書館 『華麗な 書物の 感謝祭』のプラカードが下がった本棚に、参加者各位の世界のことを記した本が十冊ある。 直接的に参加者の世界のことを描写しているわけではないらしい。 現在、リナのデイバッグのなかにすべて入れられている。 ホテル ズーマとアプトムの戦闘のため、一部の階のホールが荒れている。 弾切れのMINI UZI @砂ぼうずがどこかに落ちている。 公民館 大火事。恐らく跡形も残ってないと思われる。 デパート アプトムとゼクトールの戦いで全焼した。
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原作が分からないので、みんなででっち上げよう、というのをコンセプトにしたgdgdなワールド。 基本はラノベ的なよくある中世ファンタジー。 地名 ランバラル(都市名) 古代遺跡群の上に建てられた都市。前身となった古代都市はジンバラルと言うが、英雄ランバラルがここに城塞都市を築いた際に彼の名を取って改名された。遺跡からの発掘を主な産業とし、多くの冒険者が集う冒険都市の名で知られる。 都市は城郭部ギャロップ、城壁に囲まれた中町カーゴ、その外に自然発生的に生まれた外町キュイからなり、カーゴとキュイを隔てる門はこの地方でも珍しいグフ式という建築様式を用いて作られている。 ランバラルへと連絡する街道は険しく危険な男坂、広くて安全な女坂とあり、交易品などは女坂を通じて搬送される。男坂にはいい男が多数出没し、ノンケでも食っちまうと言われ恐れられている。 人名 クラウレ ランバラルを統治する辺境伯。現当主はハモン女伯爵で、伝統として家名を先につけて「クラウレ・ハモン」と名乗っている。 ランバラル(故人) ランバラルに城塞都市を築き上げた英雄。青き巨星の異名で呼ばれ、都市の名であり、守護聖人としても知られる。 用語・概念等 グフ式 優美で堅固な建築様式。この様式を発明した天才建築家の名をそのまま冠して呼ばれる。 ランバラルの他にも、ノリスという都市の門がグフ式で知られる。 この地で一般的なのはザク式建築様式であり、ランバラル市民はグフ式の門を「ザクとは違う」と誇りにしている。 冒険者 体のいい何でも屋。ごろつきやヤクザ者に首輪をつける為に考え出された概念。 名目上、冒険者はフリーランスの傭兵であり、為政者や商人、聖職者など経済的に恵まれた人間によって雇い入れられ、護衛や探索、襲撃などの仕事を請け負う。 正規の訓練機関などは存在せず、冒険者の質は実にピンキリである為、国にとって必要な人材である冒険者が適性から外れた仕事をさせられ、無駄に消耗してしまう事を避ける為、冒険者はライセンス制となっており、網羅できる技術分野や経歴などが管理されている。 ……というのは建前上の話で、必要があればライセンスなど無くとも依頼は受けられるし、便宜は得られないものの制約を受ける事もない。また、冒険者という立場を隠れ蓑にする犯罪者や他国のスパイなども数多く存在する為、ライセンスがあっても即座に信用を得られるわけではない。
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中洲地区 中州地区守護「麟堂家」です 「宗家」とも呼ばれる家で 妖種族/麒麟の家 他の四神獣を従える 唯一の公式な妖の組織です 当主は不明、多分ババァ 御簾の奥に引き篭もって動きませんので 実質、ここを動かしてるのは 「麟堂命」(りんどう・みこと) 性格は黒幕 いじょ 尚、下に美少女…っぽいイキモノが居まして 麟堂心(りんどう・こころ)といいます 命さんの足手まといと言うゲーム的なアレで 全ステ8、言語障害もち まあ皆さんのお好きなHPの「超美少女」を脳内に描いてください ただし頭弱い系の犬キャラ 麟堂家は女系なので 男は権力ないのですな と言うか麟しかいない 命は性別女性ですが中身の性別は無い 大概君らの上司になります 高校生で、一族の権力を背景に学園でやりたい放題 尚、智謀策謀を用いて最も頻繁に暗躍してます 以前、中州守護は麟堂じゃなくて、マフィア組織だったんだけど 中洲地区の半分を壊滅させた黒い大津波を機に 命さん、一気に麟堂を中州守護にしちゃいました そう言う黒い人 麟堂の次期当主 「中州の人間半分殺しちゃったんだね。津波なら逃げる間も無いし」 まあ結果的に「呑まれた」わけですので 殺したわけじゃないのだが… この「津波」も ただの水ではなく 蒼津を護る大結界の穴から噴出した 「混沌の海(と形容するしかない)」の水ですので 死んだとは限らない (生きててももっと悪い結果にしかならんが) 現在も水は引いておらず 黄昏時には闇のものの巣窟となります 元々、スラムと言うか下町でしたのでね さて、麟堂に戻りますが この組織が守護になったのも理由があり 妖が認められてるのにも理由あります 蒼津を守護する大結界 この御柱となっているのが 彼等、五神獣の先祖 まあ、モノホンの朱雀、青龍、白虎、玄武、麒麟なの そして現在もその役目は受け継がれていて 宗家と各四家の当主は、御柱です この街の地脈龍脈を管理する いわば神サマみたいなものです 力は無いけどね 麟堂所属のメリット ……………ええと まあ、妖怪勢力です 守護職の権力で色々わかります 後、えーと あんまないな<ぉ か………カミサマとかに直接仕えたい人向け? 当主は色々エグイ人たちなので 弟とか息子とかになっていろいろこき使われてください 神獣五宗家 麒麟・麟堂家、動いている命は次期。当主は老婆(のはず) 青龍・巽家、当主は巽蓮(たつみ・れん)腹黒爽やか系青年 朱雀・鳳家、当主は鳳篝(おおとり・かがり)豪華色艶系おねーさま 白虎・銀家、当主は大柄で温厚な老人です(しろがね・け)次期は空(あき)好色怠け猫 玄武・漣家、当主は狂ったお姫様
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水佐波(みなさば)市 某県の海岸部に存在する都市。 海、山、森に囲まれた海岸部の陸上都市、 いくつもの交通機関で繋がった海上の埋め立て島に存在する海上都市、 その二つを繋ぐ大橋からなる。 海上都市は発展しており、高層ビルが立ち並ぶ。海上であるため木々などの自然に乏しい。 都市の真下の海底に大空洞が存在し、そこに大聖杯が設置されている。 新しく埋立地を増やして拡大中のため、開発中の地区が存在する。 夜間は人が全くいなくなり、聖杯戦争に最適。 付近には小さな無人島が数箇所。 海沿いはリゾート地となっており、ホテルなどが多数。 陸上都市は、海上都市の発展に引っ張られる形で発展。昔ながらの町並みが残った古い住宅街。 陸上都市は海上都市のある海、山、森に囲まれ、また広い自然公園がある。 自然公園は全体的に芝生で覆われており、小規模な平原として扱うことが可能。 陸上都市には、大戦時に作られた大規模な防空壕が各地に残っており、中には洞窟といっていい規模のものもある。 都市の中心部から少し外れたところに大規模な動物園があり、様々な動物が存在。 ナチス残党組織グラズヘイムは大聖杯へと続く洞窟のある無人島に上陸し、確保。 潜水艦を停泊し、この島を拠点として水佐波での活動を行っている。 この潜水艦は彼らにとって(サーヴァントを除いて)最大の戦力であるが、 緊急時に洞窟を破壊した際における、大聖杯への移動手段でもある。 現状、大聖杯への移動経路は、この無人島か潜水艦以外に存在しない。 しかし陸上の防空壕跡からは、多くの洞窟が海上へと向かって伸びている為、 その数々の通路の一本が大聖杯まで続いている可能性もまた存在する。 仮にこれを発見する事ができれば、直接、大聖杯へ向かう事が可能となるだろう。 一説によれば玄耶のみが、この洞窟の存在を認識しているというが、 或いは当時の軍事関係者に接触する事ができれば、情報を提供して貰えるかもしれない。 100年ほど前に地震に襲われ、その際に乱れた霊脈が付近に新たな霊地を出現させた。 その霊地と昔から存在した霊地、二つに流れこむ霊脈の流れを誘導し、海上都市の真下に存在する大空洞に安置された 巨大な魔術回路に繋げ、そこにノイエスフィールの肉体を組み込んだ物こそ、この街に存在する大聖杯である。 また、乱れた霊脈や二つの霊地が近接するという土地の性質からなのか、 突然変異的に魔術等の神秘の素養を持った者が生まれやすい土地でもある。
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ペイルムーン - デーモン グレード〈2〉 ノーマルユニット (インターセプト) パワー 3000 / シールド 5000 / クリティカル 1 起【R】:[CB3]このユニットがRに登場したとき、あなたはコストを払ってよい。払ったら、プレイヤーは手札を公開する。あなたはその中からカードを1枚選び、それをその山札の1番下に置く。そうしたプレイヤーはカードを1枚引く。 フレーバー: 順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 使ってみたいと思う 0 (0%) 2 弱いと思う 0 (0%) 3 強いと思う 0 (0%) 4 面白いと思う 0 (0%) その他 投票総数 0 コメント
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儀式の概要 かつて、アステカ文明が作ったシステム。 各部族から選ばれた七人の勇者が、それぞれ生贄をささげることで英霊を召喚し、命を賭けて戦う。そして、その戦いで死んだ勇者・英霊の魂を生贄に、神霊を召喚し、加護を得るというもの。 アステカが滅んだ際に、そのシステムは眠りにつき、その神殿の場所を知る者はいなくなった。 ただ、僅かな文献にのみ、その儀式と神殿のことが記されている。 時代は降り、現代。この儀式のことを知る『大学』と呼ばれる組織が、冬木で行われた聖杯戦争を知る。 そして、冬木の聖杯戦争のシステムを流用し、調整することで、かつて行われていた儀式を復活させようとする。 アステカが滅びて以来、儀式のシステムが使われなかったため、魔力が十分に溜まっており、本来神(英霊)を召喚するのに必要となる生贄は不要となっている。 U-1対策機関『大学』(『図書館』) 魔術師の家系四つを集め、聖杯戦争を再現 目的は神霊召喚によるU-1への対抗手段の確保
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【舞台】/創作/人外/異形/竜・竜型怪獣 1 / 2 次へ 【動作の解説】 こちらは竜・竜型怪獣・恐竜AAのうち、攻撃以外の動作をしているAAを収録しています。 【このページのタグ一覧】 ゴジラ ドラゴン ワイバーン 怪獣 恐竜 竜 【外部サイト】 竜AAが活躍する作品→竜の井戸(AA戦記) 【キャラ別分類表】 三頭身モナー体型モナー体型/裸体 モナー体型/着衣 ギコ体型ギコ体型/裸体 ギコ体型/着衣 モナギコ小型モナギコ小型/裸体 モナギコ小型/着衣 ドクオ体型 八頭身八頭身男性体型八頭身男性/裸体 八頭身男性/着衣 八頭身女性体型八頭身女性/裸体 八頭身女性/着衣 八頭身小型八頭身小型/裸体 八頭身小型/着衣 特殊体型AA 拡大AA拡大AA/裸体 拡大AA/着衣 関連便利AA 攻撃系AAは【舞台】/創作/人外/異形/竜・竜型怪獣2へ 【収録AA】 三頭身 モナー体型 モナー体型/裸体 【舞台】/創作/人外/異形/竜・竜型怪獣 現在収集中 モナー体型/着衣 【舞台】/創作/人外/異形/竜・竜型怪獣 現在収集中 上へ ギコ体型 ギコ体型/裸体 【舞台】/創作/人外/異形/竜・竜型怪獣 [SPLIT]< ̄\ ∩∧∧ ___  ̄\\ ノ('(,,゚Д゚) /(;;\\_ // (´( 'i つ / _二__● \\____ ̄メ、,__,..(__,/  ̄\∨∨∨ \ ~(_/ ヽ、.,__ノ ___ ,\∧∧ \__ ___ ̄ __/\_二二) \ \ \ \_ / /(> \_ ヾ (___(> ))))[SPLIT] ギコ体型/着衣 【舞台】/創作/人外/異形/竜・竜型怪獣 現在収集中 上へ モナギコ小型 モナギコ小型/裸体 【舞台】/創作/人外/異形/竜・竜型怪獣 現在収集中 モナギコ小型/着衣 【舞台】/創作/人外/異形/竜・竜型怪獣 現在収集中 上へ ドクオ体型 【舞台】/創作/人外/異形/竜・竜型怪獣 現在収集中 上へ 八頭身 八頭身男性体型 八頭身男性/裸体 【舞台】/創作/人外/異形/竜・竜型怪獣 現在収集中 八頭身男性/着衣 【舞台】/創作/人外/異形/竜・竜型怪獣 現在収集中 上へ 八頭身女性体型 八頭身女性/裸体 【舞台】/創作/人外/異形/竜・竜型怪獣 現在収集中 八頭身女性/着衣 【舞台】/創作/人外/異形/竜・竜型怪獣 現在収集中 上へ 八頭身小型 八頭身小型/裸体 【舞台】/創作/人外/異形/竜・竜型怪獣 現在収集中 八頭身小型/着衣 【舞台】/創作/人外/異形/竜・竜型怪獣 現在収集中 上へ 特殊体型AA 【舞台】/創作/人外/異形/竜・竜型怪獣 [SPLIT]【レクス】 ___ γ´o ,,,,,,,,) < ゙''''''') < つ;; ;; つ ノ (∠、-‐(_ノ"ヽ_)[SPLIT]【シラネーヨ】 ∧ ∧ ┌───────────── ( ´ー`) < シラネーヨ \ └───/|──────── \.\______// \ / ∪∪ ̄∪∪[SPLIT] ./ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ | シラネノオロチダーヨ | \_ __ ___ ___ __ __/ ∨ ∨∨ ∨ ∨∨ ∨ ∧ ∧ (´ー`) ∧ ∧ ∧ ∧ ( ´ー`) (´ー` ) ∧ ∧. | | ∧ ∧ ∧ ∧ ( ´ー`) | | (´ー` ) ∧ ∧ ( ´ー`) \ | | / (´ー` ) \ ___\.\∨/./ ____ / \__ ̄  ̄.__/ ./ |l| ヽ | .|__.∧l∧__| .| . | (´ー`) | ¨¨ ¨¨[SPLIT] 、 、 `゙㏍,,._ ノヒ Zf `・ wj z,,,,‐´ Z /!\尨 「ヵ ` ゝ_ ナ ⌒W`ッ r"-, ゝ__,勹 <_ノ[SPLIT]【ゴスラ】 ∧<・∀・ > ニャーヽ(三 )/ (三 ) ( ) ( )ヽ 丿 wヽ__w___二二ノ[SPLIT] ノ ノ( / \ (. 《OvO》 《 ▼ 》 《 ⌒ 》 《 ⌒ 》 《 ⌒ 》 《 @ノヽ@ ハハ,, 'д')[SPLIT] 上へ 拡大AA 拡大AA/裸体 【舞台】/創作/人外/異形/竜・竜型怪獣 [SPLIT] 、 ,.ヽ l ヽ、 / l l ゝ-─┴- 、! レ '´/ \`ヽ { ー─‐ } fl ヽ ノ ' l ` ー - ─ 7´ / l 丶 }、 _ -─ 、 ノ l ` 、 ′\ , ´ `ヽ, - '´ / \ ` ー ´ , ` ノ `ヽ、 { / ` ‐ 、_ | , ヽ / / / ` 7 / ァ‐个┐ f'´ {_, イ / 〈_,ノ j ノ  ̄ `¨ ´[SPLIT] / ̄ ̄`ヽ_____ / .;;;. (O) ,. ., \ /_ '''' ' ' ) ___________________________/ |\____/∨∨|. /W \ ;; ; ;; ;; ; ;; ;; ; ;; ;; ; ;; ;; ; ;; ; ;; ;; ; ; ; ; ;; ; ;; ;; ; ;; ;; ; ;; \_____|/__/ \ ;; ; ; ;;; ;;;;; ;; ;; ; ;; ;; ;;;;; ;; ; \ ;; ; ;; ;; ; ノ \_____________ ;; ; ; ;; | ;;;;; / \ ;; ; ;; ; ;; | ;; ; ; ; ; / \ |( ) / \ /_\ \´\ / / / \ \ .\ / / / ノノノノノノ / / / / / / ( 〈 〈 \ \ \ \ \ \ \ \_ \_ ノ \  ̄\  ̄\ < ⌒ヽ ⌒ヽ ⌒ヽ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄[SPLIT] _,、_ _.-、 _____ γ´(O)`´ ; 、W/ ; ; ; ; ; ヽ_ ./ ; ; _/VVヽ| )`ヽ──―、 ; ; ;`ヽ | ;;γ、_ / ̄ \ ; ; ; \、 ヽ ; .ヽ ./ \ ; ; ;\_, 人 ) .人 ヽ ; .γγ / | ;ヽ、 .ヽ / ; ' ,_/ ヽ、 |ヽ 〉 ; ;、 ,( ) .( ) ./ ; | / ; ; ; ヽ//./ | |y ; ;/ ヽ@ γ ヽ ,/ ヽ、/ \vv ソー.`vvv' | | | .| / .| γ` ヽ.、 . _/ | (/〈 〉ヽ) ∠二 / 人.ヽ `´ .(/´`\)[SPLIT] , /! / レ! / ,' / / ,' / 、 ,-─()、/ / / \ ノ jヲ⌒ヽ,O/ / `)\ ,イ ′ /∧ V _フ 、\ 〈/! ,ィ , -‐-、j/ノ/ } К三> \_ヽi\ レ〉 {{、 _∠、二ラ_/ / /,ハ _ \ヾ、\ i 〈/ト、 }} (. V /´V^マ / 〉 \_ヽi.\ ト、 レ' ルfソ 、 ∧ V l .ト ) / / \ \i\jハ , Vレ从kn、 \、/ .∧ ) / ,厂 / / \ \ い\ ,/ \ト、ソリム _)ゞ/ /´/∠、 / / __,ソ⌒ヽ{`Y( `((ソVハb, 〔 `V / ./ /\ \ / / ´ ̄`て,ゝ、\.ヾ\ ,ィ' `ゞ、`トミliシ/ \ \ム,/  ̄/ / (⌒ヽ、\ \ ,ハ! ソレli!i「\/ \ノ' ∧/ / \ \λ`,ムソ ,ィ , 》V \ `ーぐ℡∧' 厶、 / /⌒ }ノ}/ノ|\,/ムィ7 ムん、,、,ンスムⅣ }ー┴‐-く /レ⌒`ソンィ从ソィレイソ'// ′,∠くゞ(_,ィ´ '⌒γ⌒` ル' / ,o ,スィ'マァz_,∠Zムム≧ 、くγ⌒ソ リ / ,o8゚ ,∠フマァ幺〔 ヽ 丶 ヽ ̄`ス、 ,ィ l ,ィiィレ^ルトヘvクゝメノノメムシ'⌒`くVへ,/⌒`_ゝ/イ ` ,ャZ,wソ'',ィ'⌒ソVヘ爻〈 / ,\/И ,ヘ ゞ伐廴,ィ `''''''"´,イ ´ソ 」ゝレレレィ / /\レヘ i ソリ赱′ ∠ノ ,トvゝ>忝式ムレレヘ,、,'\、Vべ亥《 , ゚ ムハノ.レヘ/ ,派《、レヘ ((Y介⌒` ,為込、 ((/レヘム/^ .レツヘ!`.. レい))ヘ 〉 . . ..(ソiィ⌒ヾ) 。 '^ ∠レ))ヘK^`.. ... ... .. .. . れレィヘ . . .. .'. ′ ゚ __∠,ィ=く; . V} . . . . . . . . .レへ))ゞ . . . ゚ ∠仁_レミゞ⌒)ゝ、 レ' . .. .. . . . . . レ((りム、 .. . ^ }ミ} ((⌒リ . . . . . 〉マ`く厶、 .. _;ィュ、 _r;、.. レ′ ` . . ( ィベEレミ>;、 ^ 。 ^ . . ソ ム!个く^ヾ) 。 _ィュ. . .、_,ノ/`iヲ ′ ^ 。  ̄ ′ ゚ ^ 。 ゚ [SPLIT] __________________________ /}__ /} `ヽ____________________ `ヽ/ `ヽ/ { _,....-‐ " ´ . . } } ヽ _,....-‐ "´ . / l . / / _]>-──-ヘ}\ ) _,....-‐ " ´ / / . / / _]/ .. へヘ ヘV} / _,....-‐ "´ / / . / / _}/ .. r ヘИ 〈_,.....-‐ "´ / / . / / _}, ' __ノ { 〈〉 И \ / / . / / _}/ \ \_ { \ . / / . / / _}/ . . \ l 、 \ \ . . / / . / / _}/ . / ̄\ l 、 \ \ / / . / / _}/ . / \ l 、 〉 \ / / . 〈 〈 _}/ .. ;' \ >- ´ \ / { . \ \ _}/ . { \_ノ \. ./ \ . \ \ ]/ ∧ \/ \ . \}\)\)\}>´ 〈_∧ ` '' ─‐ - _ ヽ . \ ̄ ̄ 〈_∧∧ >、 } . ヽ .. . 〈_∧_} / \ ; . } .. ` . . 〈_∧/ / } ;' . | . ... . / . . .. / / ノ . 人 . .. / .. . } / } / . . . ´ . . .. { .. . / / _ノ ,' ........ . . . . { .. . < / \ .. . . ; \ .. \ \__ { .. . /`'' ──── ''´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ .. \__  ̄`ヽ `ヽ | .. . / \  ̄`ヽ `ヽヽ } } | . { ヽ _ } } } ノr‐、ノ . . . ヽ (r‐、ノr‐、ノ、ノ {/. ヽ . . . ...\ _______ {/ {/{/ \ ` ...,,.._____ >- ` <{ \ ∠_ ◯ \ \ _三フ } \ . . ....... <_ _入l入l入lノ ` .._ _>-  ̄УKl l }  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ /  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄[SPLIT] 拡大AA/着衣 【舞台】/創作/人外/異形/竜・竜型怪獣 [SPLIT] ...,.,;; ' ' ,... ; ; ; ' ....... . . ... . ' .;; ;';. ゙''"" ´ ,ィ`゙"´ ´""''''"""´ | ... . . . . . . ; ; ' ;' ;';' ;';';'; | . . . . . . __. r─--==-、 ,.;. ;'".; ;';;` . ,,.,__ // l\ヘ . | . . . . . 囗 ; 囗 ;';[];';l].|_ l´. . . .Н. ; ; ; ロ ト、; ' ''".. ;;; ; ;'´ ヽ /.-←マ (`.. ).___,.」二ニ-‐''⌒(ゝ .. . . . . ... . ; ; ' ' .;';';';';';' | _,.,._ ; . | ! ' ;'; .| | .'; ;' ; . | .L、 ; ;;' ''""' ゙ .,__,ノ ,/ .. . ;rテ ゞフ 亡ス⌒ヽ .. .. .... .. . . \.. . . . . . . .;.. ; ;.;'; ';'.;';';';'; |''"バ ..`; ; |-i〉;';゙; .|」 ;';'; ;' ; . |; ; . |' レv^vwっ. 丿ヽマ,_/ /У゙ ーァ┬ー''T" ̄ ̄丁` . .. . .. ; .. ;.' ; ;' ;' ;';' ';';' | ' . ` .、 ; . |Y ;'; ;' |;| ;' ,';' ; ; . .├─\''゙^゙>‐''゙ ̄ ̄ハ .r─r--、_ ` ̄`^^ヾ_;ノ \ゞイ(,,ィ´. ∠,,, ∟ -┴─≪{亞亞}ゞ゙゙゙ ̄ ̄ ̄_二ニニ= ; . .、 ; ; l」 ;';'; ;' | | ';';';';' ; . | . ;. '; .ト冂‐┐ .. / , ' ソ; ;..i . . ...`'ー-==., . \_;ノ `_ 广| . | ;> ... . . ;_;_ ;. ;. .;ゞ=‐ .''''"゙゙´ ̄..; ;'; ;';'.;';'; | ,' .. . .. .;'; トl ;';' ';;;,;,Ц.;IIIIILIIIIII|ni;;;;;;; lィ⌒i |_;; ;'__, ". ;';'; ;' _ヾ.. _._.; ;ゝv´ノ. ハ;;/. . . ./レ!-‐''"´.| . . . ;;;;; ;.. ; ; ;';';';';';'; | . ; . ─囗─l.;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;H ;;;,;l┘ `~~"゙~´ ̄ ̄´ / ;//\ノ /. . . /l/ . ̄ ̄ ̄| /´. レ√\ ;r─┴-'ブ'⌒ヾ . . . . ;. .. . . ; . . . . . ;. . . ; . . . . ^ ((( 巛ν .>l. . .`⌒`ヽ、 `.テ. ' " . /. .; . .ヾ. ; /´ . ; .. . . ;. '. . . ;. . . . .. . ; . . . . . ^ . .... . /. .`'ー--‐ヘ、. \ . ┴----ベ ;;;;;;γ´ ̄`シ′. .; . . r-、. . '. . . . .; . . . . . . . . . . . . ..。. . .. .^ . // ∧」 . \. \ ; ^ ノ⌒ヾ. . . . . . . . . . ;. . ;__;; . . . . . ^ '⌒ レiラ ソ . \ \ /し'⌒´ . `Y⌒ ;ノ '. .; . . . . ;∠´... .. ̄\;,;,; ._; .......∠二ヽ.... ^ 。 ゚ ∠)二). `つゞ .γ´. ;_;_ ,.;_ _;_ .,; く_;ィ' ;' .;; ; ;/´. ; ..\ . 、 ... ニ .´ ̄`ヽ .. _ . . .. ...,....,ィ彡''て,_ _ _ ;ノ_;∠,;;;;. ; ; 、 ;゙ヾ´ ;人;_;[SPLIT] 上へ 関連便利AA 【舞台】/創作/人外/異形/竜・竜型怪獣 [SPLIT]==、,-、 、ヽ、 \ ,, '''\ _メ゙ヽ、\ ̄""" ̄--‐ 、 \ /ゝ、\=─‐\\‐ /─'''''ニ二\''' |レレゝゝ、\ ̄く く , ゙、/<三三二\ ̄\ゝゝゝゝゝゞ''ヽ、 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄< 〈__入 ゙、く彡三三三二ヽくゝ\メメメゝ、_ゝ、\ | さあ願いを言えくく ゙、 ゙、ミ三三二ニ─ゝゝゝゝゝ,,,,,,,、 '( ゙''ヽ、ヽ、 < どんな願いも一つだけくくくくくく彡‐ヽ ゙、ミ三三二ニ'''くくゝゝ_ゝゝ、\\_, 」ノ, | 叶えてやろう…く く く く く 彡゙、゙、三三二ニ‐くゝ、/ ,,,,,,,,メメゝヽ''''"ゝゞ丶、 \_____二─二二彡彡、゙、三三二==くメゝ/ ゙'ヽ、メゝゝゝゝゝゝゞ''ヽ-、,,,,,,_‐'''" ̄ \彡彡ミ、゙、三二=''"く メ/ \''-、メメゝゝゝ_ゝ 、 ,,、ヽヽ、 ,,,,- ゙彡//ヾ、三二= くゝ/ .... \ ∠レ-,-‐ニ二メヽ''ヽ ノ ゙ヽ、,,,-‐//_///,,、゙、三二= ゙、 ""''' ヽ>//レレヽ,,___ /-,,,,,,-‐'''"""/////,,ヽ ゙、三二─ ゙ヽ. //-ヘヘ,、 レレレレノ''" ,l|"////ノ,、\彡'''''‐-ニ,、 ,,,,,,,,// ゙ヽフ/|/| レ' /ゝ、/ヽ|ヽレ,,゙ヽ、゙''ヽ、,,,,,,_ヽ''ニ='',,-'"、─-,,,,,_  ̄"'ノ /メ / レ/,''"へへべ''─---- ̄-メヽ"ゝゞゝヽ、 >---''" /ヘヘ、|//ヘヘヘヘヘヘヘヘ,,-イ ̄ | ̄"'''-ニニニ二-''" /ヘヘ∧/./フヘヘヘヘヘヘヘ,/イ / / / ゙ノ\、\ /ゝゝ| / /メヘヘヘヘヘヘ/'" | / / / / \\ /ゝ /|‐/ /フヘへヘヘヘ/∧ /-'"-'''"__,,-''" / /、\ //|_| /./へへへヘヘ、// |/ \_,,,,-‐'" / ゙、.゙、'"/ヽ"/'"へへヘヘヘヘ// ノ \ ,,,,-‐'" ゙、゙、.ノ //へへヘヘヘヘ//ヽ ./ ゙、''"" ,,/、゙、/-"へへヘヘヘヘヘ// |‐" \_,,,,,,,,-‐'''" | |へへへへヘヘヘヘ//ヽ ノ ゙, | |[SPLIT] 上へ 【舞台】/創作/人外/異形/竜・竜型怪獣 1 / 2 次へ