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MK餅つき機RM-72SZ 4升タイプ 暖房節約あると便利グッズ
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MK餅つき機RM-20SN 2升タイプ 暖房節約あると便利グッズ
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東芝餅つき機AFC-296 2升タイプ 暖房節約あると便利グッズ
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・登場人物モデルはふたばゆっくりスレから拝借しております(当人許可済み) ・万が一にもマズい表現がございましたらお知らせください ・ぬる虐め以上の虐待表現は一切出ません ・初投稿にていくつかの粗などはご容赦くだされば幸いです ・不幸になるゆっくりがいます。 「……で、なんでこんなことになっているのぜ?」 まりさは何度目か分からないため息をついた。 ため息のつき先は明白。 こんな事態になった原因である自分の飼い主に、である。 「何でってそりゃあ……」 ため息の当てこすり先があっけらかんとした表情で説明を始める。 カメラを構えているのはどこにでも居る普通のお兄さん。 ちょっと違うところがあるとすれば、落ちてるゆっくりを拾う癖があるくらい。 まりさは別に普通のペットショップ産の良ゆっくりであるからにして この癖は自分に対する脅威でしかなかったりするのだが。 さておき、彼らが今現在いるのは、夏の夕方の一軒家の瓦屋根の上である。 夕方となれば涼しいだろうという趣旨の元、飼いゆっくりであるまりさが嫌がるのを無視して一緒に上がってきたのだ。 「星の写真をとるにきまってるじゃないか」 原因主が簡潔に答える。 この男はいつでもこんな感じなので、まりさは正直対処に困っていた。 「だからなんで屋根さんなのぜ……」 もはやためいきを付くのも飽きてきたという顔の生首。 ため息をつくのは、せめてもの抗議の証であるが、今まで通用したことは一度もない。 生来ペットショップでは自分の何倍も高いところで飼育されていたのだから、別に今更高いところでうだうだと言う気にはならない。 もっとも落ちたら痛いだろうが……まあ普段から愛情をかけられて育てられてるから、それだけですむだろう。 問題はそういうことではない。 「まりさがいってるのは、なんで写真をとるのに屋根さんなのかなのぜ!!」 真夏日で熱した瓦屋根は、たとえ風が吹き降ろす形になったとしても、そこそこの熱を備えている。 饅頭であるまりさにとって正直あんまり趣味のいい場所ではない。 まあ、人間さんにとってもそれは同じなのであるが。 「ここのほうが綺麗に撮れるからだよ」 再びなんということもないという表情で答えるお兄さん。 あきれてものも言えない。 「でも前に落ちたのぜ?」いえないけど、いう。言わないと熱気でどうにかなってしまいそうなのだ。 「いやあ、あれは事故だよ事故。」 「えーりんの使う機械さんを作ってる人がえーりんにかかるなんて笑い話にもならないのぜ」 「ああ、そういう手もあるか。」 「あるわけないでしょおおおおおおおお!?」 この男、重度のえーりんふぇちさんであった。 飼われ心に密かに心穏やかでもないまりさであるが、そんな表情はおくびにも出さない。 「おにーさんはなんでお星様さんを写真にとりたがるのぜ?」 このままだと本気で医者にかかるために怪我をしかねないので、話を横にそらしにいくまりさ。 「うーん、そうだなあ。」 腕を組み、男は考え始める。 まりさは頭のいいゆっくりだが、所詮は餡子脳、少し説明を捻らないといけない。 元々この飼い主は星をみるのが大好きであり、まりさをひっぱりまわしてはキャンプし、各地で星をとっている。 無論本職のカメラマンというわけではないのだが、アップロードした時の評判は上々のようである。 ようであるというのは、お兄さんがそういってるからで、まりさがとくに見たわけではないからだ。 「星の輝きというのは、結構前の、前の前の光なんだよね。」 「ずいぶんゆっくりしてるのぜ?」 「まあ、そういうことなんだけど。」 いかにもゆっくりらしい解釈だなと、クスりと笑うお兄さん。 「ゆっくりしてるなら、人間さんが写真さんをとりたがるのもわかるのぜ。」 「でもその昔の光を見てるのは、今の俺が見たという証でもあり、その光を皆とも共有したい、ということでもある。わかる?」 「うーん……」 少しうつむいて考え始めるまりさ。 「難しいかな?」 「少し……なのぜ。ひかりさんは、ゆっくりできるのぜ?」 餡子脳なりには、よくできたまりさは言葉の一つ一つを噛み砕いて考えていく。 「それで、みんなをさせてあげたいから、お兄さんは写真をとるのぜ?」 「肝心のところが抜けてる気がするけど、そういうところかな」 「?」 誰よりも早く。 太古の光を写し取る。 それは何よりも気高く、美しい。 しかしそれを美しいと感じてくれる人間は、決して多くはない。 無論星の光に魅せられる人間は大勢居るが、その瞬間を切り取るその技術や耐久力などを褒める人間は少ない。 そして、褒められたいとも、思わない。 ただそこには、写真を、時間を切り取ったという確かな男の満足感があるのである。 「まぁ、まりさにはちょっと分かり辛いかな。」 時間に対するおうちせんげんのようなもの、と説明しようとして男は止める。 あんまりにもゲスくさかったからだ。 オマケにわかりつらいし。 「おにーさん、やねにのぼっちゃだめなのかー」 そんな二人をくすくすと笑いながら、ふわふわと浮かんでくるもう一人の飼いゆっくり。 胴つきゆっくりのるーみあである。よじよじと屋根瓦にしがみつき、ふはぁと一息つく。 「ん、もうすぐ星が一番光るんだよ」 「そーなのかー」 七夕の日に、お星様をずっとみていたというこのメルヘンチックなゆっくりをみて、思わず持ち帰ってしまったのである。 「だからさ、もうちょっとだけ」 「そういうとおもったのかー。でもまりさだけでもおろすのかー」 「ひ、ひい!? ま、まりさはおにいさんとうんめいをともにするんだぜ!」 るーみあを極端にまりさがこわがるのは、捕食種だから、というだけでもなかった。 お兄さんがるーみあを拾ったあの日、まりさは願い事を吊るしていたるーみあの笹を食べようとして、逆に食べられかけていたのである。 「どこの艦長さんだよ……」 「そちらも予測済みなのかー。アイスさんとお茶をもってきたのかー」 「お、助かるねえ」 器用に足元で吊っているお盆からソーダアイスとお茶を取り出するーみあ。 「ごーくごーく、しあわせーっ!」 冷えた麦茶は夏の夕日を見るのによく似合う。 「助かったよるーみあ、喉が渇いたのでまりさ泣かせて涙でも飲もうかと思ってたんだ。」 「ぺーろぺーろしあわ……っておにいさんきちくすぎでしょおぉおお!?」 「おっと、もったいないのかー。」 ぽろっとまりさのくちから落ちるアイスを掴み取るるーみあ。 「ゆわあああ!?まりさのあいすさんとらないでね!?とらないでね!?」 「……なんか理不尽なのかー?」 困ったような表情でアイスをまりさの口に返するーみあ。 流石に奪ったりはしない、とはいえない。 「ぺーろぺーろ、しししししあわせええ!」 まりさのほうがおいしそうだし、なんて言いそうだったし。 「ん……そろそろだな」 時計と星、夕日の角度を観測し、カメラを構えるお兄さん。 何も知らない女の子が見たら、少しキュンとなってしまうかもしれない。 というか実は一度あるのだが、そのときは岩山に上っており、直後落下したので100年の恋も一瞬で醒めるような刹那恋具合であったが。 「……」 カシャ 今時のデジカメではなく、ミノルタXEでぎりぎりの星を撮影する。 専用機材でもデジタルでもなく、望遠レンズ一枚での撮影にこだわるのも、男の密かな美学であった。 「……よし、今回は乳サナエ星の瞬く瞬間が大量に取れたぞ」 「それも昔々の遠い未来のお話、なのぜ?」 にやっと笑って帽子を斜めに構えて格好つける生首饅頭。 「どこで覚えてくるんだそんな言葉」 「てれびさんでやってたのぜ!」 「ふぉーすのちからさんなのかー」 二人の微妙な勘違いに苦笑しつつ、機材をクーラーバッグにしまいこみ、はしごを降りて片付けるお兄さん。 「そろそろ晩御飯さんなのかー」 ふよふよと地面にあわてて降り立ちお盆を足から外して台所にもっていくるーみあ。 天を仰げば、夕日が少しまだきつい。 「でもまあ……」 日々の仕事を考えて、ため息をつくお兄さん。 「こういうことができるのも、もう少しか」 家に帰ってきてから屋根に上る。 今日は戯れにまりさも一緒に上げたが、夕暮れが早くなれば、危なくて出来なくなるだろう。 彼なりにまりさを気遣いながら、いじめているのである。 ポケットからコンビニのレシートを取り出す。 今夜はちょっとしたあまあまを買ってきている。 二匹がどんな喜ぶ顔をするか、ちょっと楽しみだ。 自分が星をとり続けるのも、そういうことなのだろう。 見た人がどんな表情をするのか。 うれしそうな表情をするのか。 見れなかったことを悔しがるのか。 感謝の言葉を貰うのか。 もっといい写真はないのかと聴かれることか。 そんな人の反応が見たくて、きっと撮っている。 うん、そういうことなんだろうと、思う。 天を仰げば満天の星たちのパレードが始まる1時間前。 今夜も、美しい夜空を満喫できそうだ。 お兄さんが忘れ物に気づくのは、ざっと3時間後の話であった *過去作品リスト とくになし
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象印餅つき機BS-GA20 2升タイプ 暖房節約あると便利グッズ
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日立餅つき機HM-270L 2升用 暖房節約あると便利グッズ
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MK餅つき機RM-90SZ 5升タイプ 暖房節約あると便利グッズ
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MK餅つき機RM-10SN 1升タイプ 暖房節約あると便利グッズ
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※オリジナルゆっくりが出ます。かなりチートです。 ※ある意味、希少種優遇 ※虐待分は低めで、戦闘分が大多数を占めます。 ※牧場主並びにミシャグジさなえが出ます ※事前に、<ゆっくり進化論>をよんで頂ければ幸いです。 それでは、以上の注意を踏まえて、ゆっくりしていってね!! そのもの達は、墓に住み、あらゆる者も、あらゆる鎖も、あらゆる総てのものをもってしても繋ぎ止めることはできない。 そのもの達は、縛鎖を引き千切り、あらゆる枷を粉砕し、狂い泣き叫ぶ墓の主たち。 この世のありとあらゆるモノ全て、彼らを抑える力を持たない。 故に主が、「名は何か」とお尋ねになると、それは答えた。 「愚問なり。無知蒙昧。知らぬならば答えよう―――我が名はレギオン。大勢であるがゆえに」 ―――新約聖書マルコによる福音書5章9節より。 群れをなすもの ジメジメとした梅雨が明け、緑豊かな草木生い茂る森を、大凡この場には似つかわしくない、バイオハザードで使用されるような防護服に身を包んだ牧場主と、居候である胴付きまいむ、最近になってふもとの群れで住み着くようになったミシャグジさなえの、一人と2匹が、ある場所を目指して、歩んでいた。 「牧場主さん、大丈夫ですか?」 「うん、正直、この格好で山歩くのきつい。お前ら、ゆっくりの出鱈目ぶりが羨ましくなる」 「しっかりするんだぜ!!もうすぐ、ゆうかのいる花畑に着くんだぜ!!」 ぜえぜえと息を切らす牧場主を、心配するミシャグジさなえに、牧場主の手を引っ張る胴付きまいむ。 しばらく、歩いていると、目的地―――隕石が落ちたように巨大な窪みに、中央にある大樹と変わらない巨大な花を中心に造られた花畑に辿り着いた。 とその入口に当たる場所に、一匹の胴付きゆうか―――この花畑にいるゆうか達の、群れの長が出迎えてくれていた。 「あら、牧場主さん、まいむ…それと…?」 「うちの新顔のミシャグジさなえだ」 「よろしくお願いします」 「ところで、そっちの方は、どうなんだ?」 「ええ、いつも通りよ」 そう笑顔で、花畑の手入れをしている群れの仲間達を見つめながら、胴付きゆうかが答えた。 「ゆゆ、こんなところに、おはなさんがたくさんはえたゆっくりプレイスがあるよ!!」 「ゆー!すごいよ!いっぱいたべものがあるよー!」 「「「「「おかーちゃーん、はりゃくちゃべようよー」」」」」 そんな素敵笑顔も、招かれざる無粋な連中―――成体れいむとまりさの夫婦に、子まりさと子れいむの子ゆっくり達が合計5匹によって、すぐさま曇った。 どうみても頭が悪そうだし、花畑を荒らすきまんまんである。 「まぁ、いつも通りだな。面子も定番通りだし」 「そうですね」 「…牧場主さん、殺しちゃっていいですか?」 「いや、別にいいよ。どうせ、いつも通りなんだから。番人達が片つけてくれるよ」 畑荒らしゆっくりは、発見され次第、即殺が基本なのだが、殺る気まんまんのミシャグジさなえを、牧場主は面倒臭そうに制止した。 そして、その足元では、花畑の中を突き進む小さな番人達が、畑荒らしゆっくり達に制裁を加えようとしていた。 「それじゃあ、みんなで、ゆっくり、おはなさんをむーしゃむーしゃしようね!!」 「そのあとで、ドスやむれのみんなをつれて、いっしょにゆっくりしようね!!」 「「「「「ゆっくちりかい―りぐおーん―ゆっ?」」」」」 「だれかしらないゆっくりのこえがしたよ」 「ゆゆ?だれかいるの?」 親れいむと親まりさの声に、5匹の子ゆっくり達が返事をした時、聞きなれない声が混じった。 何事かと、親ゆっくりの二匹が、あたりをキョロキョロ探し始めた。 だが、姿はどこにも見当たらないので、とりあえず、おちびちゃん達とお花を食べようとした瞬間――― 「「「「「「「「「「「「りぐおーん!!!」」」」」」」」」」」 「「ゆぅっ!?なんなのぉおおおおおお!!」」 「「「「「きょ、きょないでぇえええええ!!」」」」」 ―――突然、花畑から押し寄せてきた黒い波が、ゆっくり親子に襲いかかった。 「ぐるなぁああああ!!でいぶのはだにざわるなぁああああ!!」 「ゆあああああ!!いちゃいよぉおおお!!ちくちくさんは、ゆっきゅりできないよおおおお!!」 「だずぢゅげで、おがあああぢゃあああああん!!」 その黒い波は振り払われても、振り払われても、続々と押し寄せ、ゆっくり親子達の体を飲み込まんばかりの勢いで、纏わりついた。 そして、他の家族が黒い波に覆い尽くされる中、なんとか頭左半分抜け出した親まりさは、自分達に襲いかかった黒い波の正体を知ることになった。 「「「「「「「「「「りぐおーん!!」」」」」」」」」」 「り、りぐるだぁあああああああああああああああああああああああ、ゆ?」 なんだか、このりぐる、おかしい―――自分達に襲いかかる、数千はいるであろうりぐる達の姿を見て、親まりさは思った。 ゆっくりりぐるは、他のゆっくり種に比べ、手の平程と言う大きさしかなく、落書きみたいな昆虫のような6本の手足と、二本の触角、背中には外套の様な羽があり、人間から見れば、ゴキブリのような姿をしている。 だが、このりぐりには、甲殻類に見られ様なガッチリした殻に覆われた手足が4本しかなく、頭部の前面の上下に3本、頭部の後ろに1本と、突起のような角が生えていた。 やがて、奇妙なりぐる達が口を大きく開けた瞬間――― 「「「「「「「「「「りぐおぉぉおおおおおおおおおん!!」」」」」」」」」」 「ゆぎゃああああああああああああああああああ!!!ば、ばげものおおおおおおお!!」 りぐる達の口の中からぎょろりとした一つ目が飛び出し、まともに眼を合わせる事になった親まりさは、思わず叫び声を上げた。 同時に、親まりさは、花畑を喰いあらそうとした代償を支払わされることとなった。 「ぐるなぁああああ!!ごっぢに、ぐる、ゆぎゃ、ばちゃぁい!!」 「ゆばばばばばっば、ぐびっちぃ!!」 「「「「「ゆばぎゅぃ!!」」」」」 奇妙なりぐる達が、一斉に放電を始め、強烈な電撃が親子ゆっくりに襲いかかった。 2、3回の電光が迸った後、奇妙なりぐる達が一斉に立ち去った後には、無残な姿になった親子連れのゆっくり達の末路があった。 頭部右半分を焼かれ、右目と頬の一部を失った親まりさは、まだ良い方であった―――りぐる達によって完全に飲み込まれた親れいむと子ゆっくり達は、口や目などの穴と言う穴から餡子をまき散らし、飾りも髪の毛も焦げてボロボロになり、黒こげ饅頭になって、短い断末魔を上げて、感電死した。 「あ、あああああああああああ!!でいびゅ、おぢびぢゃんがぁあああああ!!」 「と、こんな具合にいつも通り、黒こげ饅頭が出来上がりましたっと」 「まあ、運がいいのもいたみたいだけどね」 物言わぬ黒こげ饅頭になった親れいむと5匹の子ゆっくりの亡骸を前にして、嘆きの声を上げる親まりさの前に、飄々とした態度の牧場主と花畑を荒らそうとしたゆっくりを冷たい目で睨みつける胴つきゆうかが近づいていた。 「ど、どうぢで、ごんなごどに…」 「はいはい、ゆうか達の育てた花畑を荒らそうとした代償に決まってるだろ」 「お、おはながっでに、はえで…」 「はいはい、鳴き声鳴き声。じゃ、花畑を荒らそうとしたまりさは、さっさと出て行ってね」 「ゆがぁあああああ!!ざわるなぁあああ!!はなぜえええええ!!」 「そぉぃ!!」 「ゆかあああああああああ!!おぞら、とんでぇええええええ、ゆべえ!?」 胴つきゆうかは、親まりさの―――花畑を荒らすゆっくりの十八番には、聞く耳を持たず、そのまま、森の方へと放り投げた。 そして、親まりさは、そのまま森の茂みに、突っ込みながら叩きつけられることになった。 「さて…今度は数日後ぐらいがちょうどいいかな」 「そうね。あのまりさの話だと、ここから少しかかるみたいだから。その辺が目途ね。あなた達もよろしくね」 「「「「「「「「「「りぐおーん」」」」」」」」」」 胴つきゆうかの言葉を聞いた奇妙なりぐる達は、了解をしたのか、一声上げると、そのまま、一斉に花畑へ向かって、散って行った。 とここで、一連の流れを茫然と見届けるしかなかったミシャグジさなえが、奇妙なりぐるたちが去った後に、慌てて牧場主に問い詰めてきた。 「ぼ、牧場主さん、今のは…」 「ん?ああ、あのりぐるの事か?」 ミシャグジさなえの疑問を察した牧場主はすぐさま答えを返した。 あの奇妙なりぐる達の正体を。 「ありゃ、お前のご同類だよ。<ゆん造>にまで進化したゆっくりりぐる―――通称:りぐおんだ」 りぐおん―――ゆっくりりぐるが、ゆっくりの進化における最高位である<ゆん造>に到達した際に、その姿と性質が、とある空想上の怪物に似ていたために、付けられた名称である。 生息地は、現在のところ、巨大な丸い窪みを利用して作られた、窪みの中心に巨大な花が存在する花畑であり、そこで、リーダーである胴付きゆうか達の群れと共に過ごしている。 普段は、花の受粉や雑草取りなど、花を育てるゆうか達の手助けをしているが、花畑を荒らしに来る外敵―――主に劣等種と称される普通種が対象になることが多い―――に対しては、容赦なくその攻撃性を発揮する。 最大の武器は、りぐる達の特徴でもある圧倒的ともいえる数の多さと、ゆっくりいくと同じく、電気ウナギのように体から強力な電撃を発生させる能力である。 これらの能力を活かし、スズメバチに群がるニホンミツバチのように、集団で相手を取り囲み、体から一気に放電し、相手を攻撃するのだ。 「まさに、この花畑の番人ってことになるのかな」 「そうなんですか。でも、大丈夫でしょうか…さっきのまりさ、群れにドスがいるみたいでしたし。もし、生きていたら…」 「ああ…」 生き延びた親まりさが、群れに戻り、今日の事をドスに話し、ドスが群れを率いて、ここに襲撃するのではと、心配するミシャグジさなえに対し、牧場主は、事もなげに意味深な言葉を呟いた。 「多分、2、3日後に来るんじゃねぇか。一応、その為にわざわざ生かしたんだし。そろそろ、前回の分もきれるころだろうし」 ―――3日後 「ここだね!!ゆっくりプレイスを独り占めする悪い人間さんとゆうか達がいるのは!!」 「そうだよ!!まりさの、れいむもおちびちゃんもみんな、あのげすどもにころされたんだよ!!」 「わかるよーひどいげすなんだよー」 「そんないなかものに、こんなゆっくりプレイスはふさわしくないわね!!」 「どすやれいむたちのものにするから、じゃまなげすはさっさとでていってね!!」 「はやくゆっきゅりしたいよ、みゃみゃ~」 「ゆっくち、ゆっくちv」 再び、牧場主と、ミシャグジさなえ、胴付きまいむが、ゆうか達のいるあの花畑を訪れた時、大勢のゆっくりを引き連れたドスまりさの群れが現れた。 群れの規模は、千匹という大人数で、その中には子ゆっくりや赤ゆっくりの姿もあり、どうやら、群れを丸ごと移動させ、ここに引っ越すつもりらしい。 と群れ中に、あの時生き延びた親まりさの姿もあった。 「ゆがぁああああああ!!あのときのぐぞじじいいいいい!!よぐも、でいぶと、おちびぢゃんだちをおおおおおおお!!」 「本当に来ましたね、牧場主さん」 「だろv伊達にゆっくり殲滅部隊の副隊長なんてやってねぇさ」 「一応、ゆうか達は避難させたけど、どうするんだぜ?」 「そうだな…とりあえず、りぐおん達と一緒にこいつら、駆除しますか」 「了解です」 「腕が鳴るんだぜ」 「――――むじずるなぁあああああああああああああああああ!!」 何やら、親まりさがほざいているが、当然の如く無視を決め込んだ牧場主達は、ゆうか達を避難したのか確認すると、りぐおん達と一緒に、ドスの群れを駆除することにした。 完全に無視と言う態度に、怒り心頭の親まりさが、牧場主に向かって、強烈(嘲)な体当たりを仕掛けようとした瞬間――― 「邪魔」 「ゆぶげぇあああああああああ!!」 ―――牧場主の蹴りが、体当たりをしようとした親まりさの顔面にめり込んだ。 まともに蹴りを叩き込まれた親まりさは、前歯の3,4本を折られ、地面に転がりながら、悶絶した。 「ゆあああああああ!!よぐも群れの仲間に手を出したね!!もう許さないよ!!」 「いや、先に仕掛けたのはそっちじゃん。後、手じゃなくて足だし」 「ゆっ!?…う、うるざい、ごちゃごちゃ言い訳するなぁああああ!!」 親まりさを攻撃した牧場主を怒りを向けるドスは、牧場主の指摘に思わず、言葉を詰まらせるが、すぐさま逆切れして、大きな声で怒鳴りつけた。 どうやら、このドスは、無能ドスの類らしい―――と牧場主は思った。 「むきゅ!!どす、このげすたちにこうしょうのよちはないわ!!ゆっくりぷれいすをひとりじめするげすは、せいっさいあるのみ!!みんな、いっせいこうげきよ!!」 「「「「「「「えいえいゆー!!!」」」」」」」」 参謀であるぱちゅりーの指示と共に、木の枝やとがった石を咥えた群れのゆっくり達が一斉に、牧場主達に向かって突っ込んできた。 その数は、およそ500匹―――群れの中でも、れみりゃやふらんを撃退した精鋭部隊だ。 もっとも――― 「「「「「「「「りぐおーん!!」」」」」」」」 「だらしゃぁあああ!!」 「うっとうしいんだぜ!!」 「ゆるさなえぇええええええええ!!」 「「「「「「「「「「「「ゆぶげぇい!!!?」」」」」」」」」」」」」 手のひら程度の大きさとはいえ、精鋭部隊の10倍の数がいるりぐおん達、数多くの群れを殲滅してきたクレイモア・ユンの元副隊長と、ドス撃墜数3ケタのドスキラ―まいむ、ドスをも殺せる抑止力を相手にするには、荷が重いであろうが。 黒焦げになりつつ、爆ぜる感電死、派手に餡子やクリームをまき散らす撲殺、無数の蛇の鞭にズタズタにされる斬殺、銃口から放たれるハバネロ弾丸を喰らい、憤死する銃殺―――まともに死ねるゆっくりは一匹もいなかった。 そうして、無駄に屍を築くだけになる一方的な展開になる―――はずだった。 「むきゅ、そこまでよ!!」 「うごくんじゃないんだぜ!!こいつが、どうなってもいいのかだぜ!!」 「うううぅ…ご、ごめんなさい、みんな」 それを阻んだのは、参謀ぱちゅりーと群れ一番の戦士と称するだぜまりさ。 そして、逃げ遅れて、だぜまりさに捕まり、痛めつけられた一匹のゆうかだった。 「「「「「「りぐ!?」」」」」」 「く、まさか、逃げ遅れていたゆうかがいたなんて…」 「どうするんだぜ、牧場主さん?」 「…」 花畑の群れに所属するゆうかを人質に取られ、牧場主たちは迂闊に、ゆっくり達に手を出せなくなった。 「ゆっ!!すごいよ、ぱちゅりー!!さすが、ドスの群れで一番賢いゆっくりだね!!」 「むきゃきゃきゃきゃきゃっ!!もりのけんじゃのぱちゅりーにかかれば、らくしょうよ!!さあ、おとなしくこうさんしなさい!!それがいやなら、さっさと…」 嘲るぱちゅりーに対し、牧場主は、やれやれと首を振り、思わずため息をつきたくなった。 「まったく…どうして、もりけんってのは、こう馬鹿な事やらかす無能が多いんだろうな。少しはまともに死なせてやろうかと思ったのに」 「むきゅ!!まけおしみのつもりかしら!!ぶざまね、にんげんさん!!」 「ゆうかに手を出したんだ…お前ら、まともに死ねないぞ」 「む、むきゅ?」 自分の挑発にまるで意を返さない牧場主の態度に不審がるぱちゅりーであったが、ゆうかを人質にとっただぜまりさが、しゃしゃり出てきた。 「ゆへへへへへ!!なにをいってるだぜ、じじい!!ごちゃごちゃうるさいんだぜ!!これいじょう、むだなていこうするなら、このゆうかをもういちど、えださんで、ぶすりと―――ブスリ―――されぎゃちゃ!!」 「ゆ、ま、まりさ、どうしたの?」 「ゆぁああああああ!!ばぢゅりぃいいいい、後ろ、後ろをぉおおおおお!!」 「にげでぇええええ!!ゆっくりにげでえええええええ!!」 「なんなの、あれええええええ!!!!わがらないよおおおおおおお!!」 「う、うしろ?」 牧場主を罵倒していただぜまりさが、傷ついたゆうかの頬に枝を突き付けた瞬間、地面から現れた巨大な白い爪が突き刺さり、中枢餡を貫かれたのか、串刺しにされたまま、絶命した。 だぜまりさの悲鳴に、戸惑うぱちゅりーに対し、ぱちゅりーの後ろに現れたそれを見た、ドスや群れのゆっくりが慌てて、ぱちゅりーに後ろを振り返るよう、叫びように騒ぎ出した。 そして、何事かと振り返ったぱちゅりーが見たのは――― 『…状況を確認する、牧場主』 「む、むぎゅうううううううううううう!!」 ぱちゅりーが驚くのも無理はなかった―――それほどまでに、現れたモノは異形の姿をしていた。 それは、白銀の甲殻に覆われ、カブトガニが腹部を見せて起き上がったような姿をしており、異常発達した、鎌のような形をした後脚1対と蟹のハサミのような前足1対、胸部の横から生えた4対の角、そして、頭部があるであろう場所には、異形の体には不釣り合いな、眼を閉じた胴付きりぐるが張り付けられていた。 そう、彼女こそが、この花畑の主であり、無数のりぐおん―――蟻で言うところの働きアリに当たるソルジャーりぐおんを統括する<群れをなす者>:マザーりぐおんと呼ばれるゆっくりなのだ。 「極めて簡単。花荒らしした馬鹿が、群れの連中誘って、仕返しにやってきた」 『…了解した。慈悲もなく容赦もなく死を始めよう』 「だ、だずげで、ど、むぎゅぇ!!」 牧場主の言葉を聞いたマザーりぐおんが、何の感情もなく答えると、ガタガタと震えるぱちゅりーに向かって、だぜまりさを串刺しにした巨大な前足を振り下ろした。 迫りくる死の恐怖に、ぱちゅりーは、ドスに助けを求めるがその前に、顔を潰され、口から大量のクリームを噴き出して、動かなくなった。 「ゆがあああああ!!よぐもばぢゅりーを!!!もう許さないよぉおおお!!せいっさいしてやる!!」 『笑止。許しを乞う覚えなど無い。ゆえに、お前達は勘違いしてはいけない。これは制裁ではない―――ただの』 昔馴染みである参謀ぱちゅりーを殺され、怒り心頭のドスが、マザーりぐおんに、熊さえを退かせた強烈な体当たりをしかけるが――― 「ぐらええええええええええええ、えっ?」 『害獣駆除だ』 「ゆべぇっ!!」 まるでそよ風に触れたかのごとく、意に反すことなく、ドスの体当たりを受け止めたマザーりぐおんは、そのままドスを投げ飛ばし、地面に叩きつけた。 これまで、力押しで負けた事のないドスにとって屈辱以外の何物でもなかった。 「ゆぎぎぎぎぎっ!!余裕でいられるのも、ここまでだよ!!お前なんか、ドススパークで消し飛ばしてやるうううううう!!」 「ゆっ!?そ、そうだよ!!ドスには、ドススパークがあるから、まけないよ!!」 「あんなやつにまけるはずないんだぜ!!」 「おもいしりなさい、いなかものぉ!!」 大きく口を開き、ドススパークの発射態勢に入るドスを前に、マザーりぐおんは、まるで意に反さず、感情のこもらない声で言った。 『撃てばいい。お前達、ドスにはそれしか取り柄がないのだろ。これまでやってきたドスも同じようにしていた。お前も使えばいいさ』 「ゆがあああああああ!!ドズを馬鹿にする奴は、ゆっぐりしないで死ねぇええええ!!」 舐められたと思ったのか、ドスの口から発射されたドススパークの強烈な光が、マザーりぐおんに向かって、飲み込まんとした。 だが、ドススパークを撃つ前にドスは気付くべきであった。 ―――ドスがここに来るまでにやってきた他のドス達が、ドススパークを使ったのに、未だにマザーりぐおんが存在する理由を。 マザーりぐおんと同じくゆん造位階に進化したミシャグジさなえは、ドススパークの適正使用距離でない超接近戦に持ち込む為に、接近戦に特化した進化をした。 そして、マザーりぐおんもまた、対ドススパーク用の進化をしているのだ。 『ただし、私には、そんなものなど通用しないがな』 迫りくるドススパークを前にして、マザーりぐおんの胸部横にある8本の角から放出された電磁波が、顔面正面―――異形の肉体に張り付いた、裸身をさらす胴付きりぐるを守るかのように巨大なバリアを生み出し、ドススパークを受け止め、分解し、無効化した。 「ゆ、う、うぞだよ…そんなはずないよ。ありえなよ。な、なんで…なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで、なんで…なんで、どずずばーぐが効かないのおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!」 『これが、私が、お前達に打ち勝つために、お前らの誇りを叩き潰す為に生み出した<力>だ』 一撃必殺のドススパークをあっけなく防がれたドスは、これまで築いた群れの長としての自信とゆっくりをゆっくりさせるドスまりさの誇りを打ち砕かれ、半狂乱状態で叫ぶしかなった。 だが、そうなるのも無理はなかった。 事実、これまで、この花畑を荒らしにやってきたドスも同じく、切り札であるドススパークを同じように無効化され、恐慌状態に陥っていたから。 ドススパークを電磁波によるバリアで無効化する―――これこそが、マザーりぐおんが、対ドススパーク無効化のために特化させた進化だった。 『では、今度は、こちらから―――いくぞ』 「ゆひっ!!もういやじゃあああああああ!!おうぢがえるううううううう!!」 「ゆあああああ!!!ドズ、どこにいくのぉおおおおお!!」 「まっでぇええええ!!おいでがないでえええええ!!」 「びどりで、にげるなぁあああ!!!ごのいながものおおおおおお!!」 感情のこもらないマザーりぐおんの言葉に、既に戦意喪失のドスは、短く悲鳴を上げると、恥も外聞もなくすぐさま、追いすがろうとする群れの仲間を見捨てて、その場から逃げだし始めた。 所詮は、無能ドス―――ドゲスでなくとも、意志薄弱なゆっくりらしい行動ではあるが―――それを許すほど、マザーりぐおんは甘くなかった。 『逃さん』 「ゆぎゅぃうううう…な、なんにぃいいいい!!ゆぶぶぶぶぶぶぅぅううううう!!」 逃げだそうとするドスの姿を確認した、マザーりぐおんは、張り付けられた胴付きりぐるの、これまで閉じていた瞼を、ゆっくりと上げた。 はっきりと開かれ、血涙とともに現れたそれは―――無数の小さな眼がぎっしりと詰まった複眼だった。 そして、その眼がドスを捉えた瞬間、突如としてドスの体が硬直し、苦悶の表情で、白目を剥き、あちこち膨れ上がり、小刻みに震え始めた。 「あが、ゆがあぁああああ、ぷくぅじだぐないのになんでええ、がらだがぶぐれぇええええええええ!!だくげでぇ、おでがいじまず、だじゅげげえええええええええ!!」 必死に膨れようとする体を押さえつけようと、力を入れるが、効果は薄く、ドスの体は徐々に膨張していった。 言葉にならない命乞いをするドスであったが、マザーりぐおんはやはり感情のこもらない声で答えを返した。 『だが、断る』 「ぞ、ぞんんんんんんなあああああああああ、いやぢゃあああ、しにだぐない、じにだくうううううう、もっど、もdっど、ゆぐ、ゆぐぐちいいいいいいいい――――ゆばぁつ!!!」 マザーりぐおんの死刑宣告に、死への恐怖と生への渇望を望みながら、ドスはゆっくり固有の断末魔さえ、まともに言えず、限界まで膨らみ、そのまま、バラバラに破裂した。 あたりには、弾け飛んだドスの餡子やお飾りの残骸が、ぼたぼたとまき散らされた。 「い、今のは、牧場主さん、何が…?」 「マイクロ波シェル…あの胴付きりぐるの眼が、マイクロ波を収束照射して、対象物を発火燃焼させるってわけ。んでも、ゆっくりの場合だと、なぜか、電子レンジでチンするみたいに爆ぜるんだよなぁ、不思議」 簡単に説明する牧場主ではあるが、ミシャグジさなえとしてはただ驚くしかなかった。 とここで、<そろーり、そろーり>と逃げだそうとするドスの群れに所属するゆっくり達が、ミシャグジさなえの眼に映った。 「マザーりぐおんさん!!あいつら、逃げるみたいですよ!!」 『…』 「ゆっ!!!あんなばかなドスなんて、しんでとうぜんだぜ!!まりさはさっさとここからにげるんだぜ!!」 「あんないなかものたちのいるゆっくりプレイスなんて、もういらないわ!!」 「れいむたちは、おちびちゃんとあたらしいむれでゆっくりすごすんだよ!!」 口々に勝手な事を言いながら、逃げだそうとする群れのゆっくり達であったが、彼らはすっかり忘れていた。 さっきまで、牧場主たちが、手を出せなかったのは、ゆうかというゆん質がいたためだと言う事に。 すでに、マザーりぐおんによって、ゆうかが助けられた今となっては、容赦をする必要などなかった。 『言ったはずだ。誰一人として逃さないと』 「「「「「「「りぐおおおおおおおおおおおおおん!!!」」」」」」 「だずげでぇええええ!!!」 「じにだぐな“いぃぃぃぃじにだぐな”い”よ”お”お”お”お”お”!!!」 「ゆ”あぁぁぁぁぁーーーーーーー」 マザーりぐおんの死刑宣告と共に、怒りの咆哮を上げるソルジャーりぐおん達が、まるで、巨大な骸骨の腕のような形を取り、逃げだそうとする群れのゆっくりたちを次々に飲み込んでいった。 やがて、群れのゆっくりの全てが、ソルジャーりぐおん達に飲み込まれた時、黒い波と化したソルジャーりぐおん達は、群れのゆっくりたちを飲み込んだまま、一斉に中心部にある巨大な花のところに引き摺りこみ始めた。 「だずげでぇえええええ、だずげでぇえええええ、どずうううう!!でいぶううううう!!」 その中には、最初にこの花畑に訪れ、妻れいむと子ゆっくり達を殺された親まりさの姿もあった。 必死に助けを求めるも、それに応えるものなど、誰もいなかった。 やがて、巨大な花の根元にまで引き摺りこまれた時、地面からこの巨大花の根が一斉に姿を現し、ソルジャーりぐおん達の運んできた群れのゆっくり達を絡め捕った。 「はなじでえええええ、はな、ゆあぅあげああああああああ!!」 「しにちゃぐううううぐぎゅえいぇえええええええええ!!」 「でいぶのおちぶっぶううううううううぶぅ!!」 「どがいばああああどがいばああああああばばばばばばばあああ!!」 悲鳴を上げるゆっくり達であったが、巨大花の根が穴という穴を塞いだ時点で、そのまま次々にじめんに引き摺りこまれた。 一匹、一匹と、老いも若きも区別なく、群れのゆっくり達が地面に引き摺りこまれていく中、親まりさの傍に、牧場主が近づいた。 「よぉ、まりさ。元気にはしてないか…」 「――――――!!」 「口ふさがれてるから、分からねぇよ。一応、お前だけには、この後どうなるか教えといてやるよ。この巨大花はりぐおんプラント。りぐおん達の餌であるお飾りを作ってくれる面白い性質があるんだ。うちの牧場では、ここで余ったお飾りを仕入れて、ペットショップや加工場で売りさばいているんだ。まあ、その為に、肥料として生きたゆっくりをやらんといけないんだけど。この花だって、地面から染み出る死臭をごまかす為にゆっくり達の好む香りがするよう工夫してあるんだぜ」 「―――」 まさかと、親まりさは凍りついた。 あの時、自分が殺されなかったのは、群れの皆をおびき出す為だったのか? じゃあ、ドスや群れのみんなは――― 「お、良い表情してるな。否定したいだろうが、事実だから認めろ。お前のせいだよ、まりさ。お前が、群れの仲間を呼びつけなければ、群れにいるなんて言わなければ、少なくともお前だけが死んで終わったのにな」 「―、―、――――――――――――――――――――――!!」 容赦ない牧場主の言葉に、声なき悲鳴をあげる親まりさ。 やがて、じわりじわりと、親まりさの体は、根に引き摺りこまれ、地面に沈み始めた。 「―――!!―――!!」 「さあ、お別れの時間だ。お前はこの後、じっくりと締め付けられて、中身をじわじわと吸い尽くされて、ゆっくりできないまま、死ぬんだ。花が好きなんだろ?良かったじゃねぇか、花の為に死ねるなんてさ」 「―――、―――、-――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――!!!!!!!!!!!!」 『光栄に思え。この花畑の一部になれるという名誉を』 口が開けたならば、さぞかし大きな絶叫を上げてたであろう親まりさは、牧場主とマザーりぐおんの言葉を聞くのを最後に、大地に引き摺りこまれた。 そして、花畑にはいつもどおり、色とりどりの花が咲き乱れる平穏を取り戻した。 『これにより、全ての外敵は排除した―――協力感謝する。後は、怪我をしたゆうかの治療を頼む』 「おう、お疲れ様、この愛想無しv」 結局、ドスの群れを駆除した後でも感情の変化を見せなかったマザーりぐおんに対し、牧場主は軽口をたたきつつ、巨大な前足を軽くノックするように親しげに叩いた。 永琳によれば、マザーりぐおんに感情の変化がないのは、りぐおんプラントとゆうかを守る上で、不必要なもの―――群れを崩壊へと導くゆっくり特有の本能や感情を排し、自身を単一機能に特化した部品として位置付けているから、らしいのだ。 それでもと、牧場主は、マザーりぐおんに託された、怪我をしたゆうかを見て、思った。 ただ、守るために―――それ以外のモノは全て捨てたこのマザーりぐおんに感情がないと本当に言えるのだろうか? マザーりぐおんの渇望とはすなわち<守りたい>…それこそが、ゆん造位階に達したとあるりぐるが抱いたものなのだろう。 そうであるなら、マザーりぐおんにも、感情はあるはずだ。 なぜなら、守りたいとは、誰かを愛さない限り芽生える事のない想いなのだから。 ここは、とある窪みに造られたゆうかの群れがいるお花畑。 それを守るのは、小さな番人達と番人達の主。 生贄の餡子やクリームを吸いながら、成長する巨大花に見守られ、今日もゆうか達の花畑は綺麗に咲き乱れていた。 あとがき 多分、同じような事を考えた人がいるんじゃないかと思いながら書いてみました。 とりあえず、エッグチャンバーとかはオミットしてみました、如何でしょうか? 次は、胴付きまいむ中心の過去話か牧場主の里帰り話をやる予定です。 職あき
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おもちつきチーム依頼譜面 おもちつきチームに譜面作成を依頼された譜面で、おもちつきにある譜面とは別の譜面です。 おもちつきチームに譜面作成を依頼された譜面でも、おもちつきにある譜面と同一のものは、ここには含まれません。 FREEDOM DiVE↓(おもちつきチーム依頼譜面)