約 6,374 件
https://w.atwiki.jp/nwxss/pages/476.html
紅き月と滅びの花 SCENE 03 学園世界の夜は、今日も紅い。 世界を包む常識の結界に揺らぎが生じるとき、裏界の月が姿を現すという。 「なかなかイイ感じじゃない? 流石、と言っておくわ」 紅き月光を背に、2つの影が空から地上を見下ろしている。 眼下に広がる“赤い花”の絨毯に、ポンチョ姿の少女は満足げな笑みを浮かべた。 「……ありがとう。あなたがお礼を言ってくれるなんて、頑張った甲斐があった」 「っ!?」 もう1つの影 ―― 身体に黒い帯を何重にも巻いた、儚げな少女だ ―― が、それに答える。 「あたしは冷静に評価しただけよ! お礼なんて言うわけ……なによ?」 「(……くすっ)」 背丈の低い方がムスッとする。 でもこれはきっと照れ隠しだと、それなりに付き合いの長い友人は完全に見切っていた。 「あとはどれだけ繁殖してくれるか、ね。この分だとそんなに時間は要らないでしょうけど」 脱線した話題を慌てて元に戻す。 土管体型の少女は、自らがこの世界に持ち込んだ“赤い花”に再び視線を落とした。 これらは元々、とある異世界に咲いていた滅びの花。 一度大地に根付けば、そこにある生態系を容易く乱し、かつその花粉が魔を呼び寄せる。 花咲く場所に災厄が訪れるという、まさに生物兵器としか言いようがない。 人間にとってはかなり危険なこの花を、ほんの少しだけ改良し、彼女たちは花畑に1株だけ紛れ込ませてみたのである。 “荒廃”の力を与えられた“赤い花”は、人間たちの生命力を吸収し、異常なまでのスピードで繁殖する。 プラーナの豊富な学園世界は、「プランター」としても最適な場所だった。 とはいえ、この花だけを持ち込むというのは、少々面倒くさい。 地球が科学という常識の結界で縛られているように、一見カオスな学園世界にも世界律(ルール)がある。 学園世界が学園世界たる所以、つまり「学園」以外の存在は基本的に許されないということだ。 そこで、ちんちくりんな少女が考えたのが、元の世界にある「学園」ごと転送してしまえばいいという実に単純な発想である。 ルールにさえ則っていれば、世界は素直なほど受け入れてくれるのだ。 かつて金色の魔王が、第八世界ファー・ジ・アースから魔法を消し去ろうとしたときのように。 欠点があるとすれば、「学園」とともに“赤い花”の情報も一緒に持ち込まれてしまうということ。 なんだかんだ言っても、ウィザードたちを始めとした優秀な人材が揃っているようだし、すぐに花への対策がなされてしまうに違いない。 「……でも、いいの?」 「なにを?」 素朴な疑問を口にする。 「……わざわざ“赤い花”の研究を進めてる『学園』を選ぶなんて。それに――」 それに彼女の強大な魔力を持ってすれば、特に「学園」を経由せずとも、この世界に花を送り込むことなど造作もないはずだ。 全てを言い終えるよりも早く。 「そんなことはどうだっていいの」 銀髪の少女が、右手の人差し指を友人の唇にそっと当てる。 「だって、それくらいのヒントが無いとつまらないもの。……そうでしょ、アゼル?」 ベルがくすりと微笑んだ。 ← Prev Next →?
https://w.atwiki.jp/kanopo401/pages/16.html
「美味いモン食って、1日を無事に生きていけりゃそれで充分だよな」 ササラの手持ちの1人で、「トレーナーとしての」彼女の相棒。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 名前❖ローレル 種族◆ワルビアル 年齢◆26歳 背丈◆177cm 好きな物◆バトル・子供・食べ物全般(甘い物が特に好き) 苦手な物◆空腹・夜 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ササラが12歳の頃彼女の手持ちになり、以降ずっと一緒にいるパーティの最古参。 人をいじって可愛がるのが好きな陽気な人物で、グハルやウリン等のノリのいいメンツと組んで真面目な面々でよく遊んでいる。 パーティではアンダーとランディが良く被害に遭うが、誰に対しても終始同じ反応をしては時たま怒られたり。 人によって呼び方や二人称がコロコロ変わる。 ササラの建築病に長い事付き合っているが、アンダーとは逆に早々に咎めるのを諦めており 最近は「怒られて戻す前に改装した環境で模擬戦でもしとくか」と開き直っている。 そしてササラと一緒にアンダーに叱られている。 そんな明るくて交流好きの印象が強い彼だが、実は二面性があり バトルや喧嘩が始まると表情が豹変し、言動も荒っぽくなる。 この時の彼は特性の「いかく」も相まって仲間であっても恐ろしく見える程。 (特にシナはこの時の彼を目にしてからローレルを苦手視しており、近くにいると怯えてしまうため 彼女のことはアンダーに任せて距離を置いている) この切り替わりは後述の過去から起因しているものだが、彼自身は「ただバトルを楽しんでいるだけ」で 別に制御が利かないとかそういうことではないので、怯えられると普通に凹んでいる。 パーティの中では恋愛経験が豊富で今までも何度か恋人がいたことはあったが、 この二面性を受け入れられたことが無く全て長く続かない。気の毒。 学を持っておらず、本人も「難しいことはわかんね」と頭を使う仕事は人任せにしているが 長い間培ってきたバトルの経験から状況を読む能力に長け、機転が利く。 幼少期栄養不足によって桿体細胞の機能が低下しているため 夜盲症を患っており、光の刺激を避けるために加え暗視鏡の機能が付いたサングラスを目にかけている。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 13歳まではリゾートデザートで暮らしており、天涯孤独の身ゆえ自力で食料を確保するために そこに生息する色んなポケモンに勝負をしかけては生き延びていた。 トレーナーになるためにじめんタイプを探して訪れ、砂嵐に帽子を取られ親とはぐれてしまったササラを 飢えた野生のポケモンから助け出した時に食糧を分けて貰ったことから恩義を感じ彼女の手持ちに加わる。 現在は目以外元気に過ごしているが、ひもじい思いをしたくない名残なのか、暇さえあれば何か食べている。 独りで厳しい環境を生き抜いてきたこともあり、孤独にさらされるひとを見過ごせない気持ちが強く 1個置き去りにされた(当時タマゴの)シナを回収してササラに保護するよう頼みこんだり、 モラドやランディの様に1人で抱え込みがちな人のもとに行っては話を聞こうとしたり、 アンダーが父親のようなポジションというなら、こちらは兄のようなポジションに近いのかもしれない。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/1556.html
しょうねんじぇっと【登録タグ VOCALOID し ちえP リョータイ 曲 鏡音レン】 作詞:リョータイ 作曲:ちえP 編曲:ちえP 唄:鏡音レン 曲紹介 題名通りのとても爽やかな曲。 少し不思議なハーモニーも心地よい。 ちえPにとっては、初の鏡音レンソロ曲となる。 歌詞 (ピアプロ(リョータイ氏)より転載) ノートのすみ ラクガキ 消しゴムじゃ消せない 夢を描く設計士 窓を開いて グラウンドまでかけっこ 誰が一番かなんて すぐに 忘れちゃうね それでいいんだ いつか大人になったならば どんな色に 染まるのかな 視界が曇る日にも 雲 晴れるから どうせなら いっそ あの青色がいいな 逆上がり できるようになったら大人? さかさまの 入道雲 と こんにちわ ジャングルジム 僕をのせたら きっと飛べるよ 地球をもう一回転 この夢はジェット気流 明日起きることさえ 楽しみでしかたなかった 背丈 伸びるかな 175 勉強 も お遊びも 本気で楽しむが吉さ 電池 切れたら充電 また明日 炭酸水みたいだよね 僕らのはじける時間は 一寸先は闇でも 飛べば無意味さ 今だ あのジェット気流の尻尾つかんでさ のぼり棒 頂上までいけたら大人? 空に一番 近くはなったけど ジャングルジム 僕をのせてよ まだ 飛べるね 未完成だから楽しい 今日を 大切に生きよう あの坂道 自転車乗って 一気にのぼれる 大人の僕 何をしてる? 教えないで 夢の ノート 捨てないで 全速力で今を遊ぼう 100点粒子 手に入れるんだ スニーカーの穴 滑り台を逆走してよジェットで あっという間に あっという間さ 逆上がり できるようになったら大人? さかさまの 入道雲 と こんにちわ ジャングルジム 僕をのせたら きっと飛べるよ 地球をもう一回転 この夢はジェット気流 のぼり棒 頂上までいけたら大人? 空に一番 近くはなったけど ジャングルジム 僕をのせてよ まだ 飛べるね 未完成だから楽しい 今日を 大切に生きよう コメント 綺麗なのぼり棒 おとな?いいえ、神様です -- 名無しさん (2008-07-07 23 41 26) とってもキレイでかわいい曲なのに -- 名無しさん (2008-10-17 17 48 16) とってもキレイでかわいい曲だけれど、のぼり棒が歌詞のなかに混じってるョ……複雑。 -- 名無しさん (2008-10-17 17 50 03) リズムとか色々凄い好きだわw -- 名無し (2008-10-22 16 54 01) キラキラした音とぐいぐい変わる調に励まされる歌詞。大好きです。 -- 名無しさん (2008-12-23 21 35 29) 鳥肌がヤバい・・・! -- 名無しさん (2009-04-08 18 00 57) 僕も100点粒子欲しいわ -- 名無しさん (2009-10-06 20 53 48) 曲が綺麗すぎて のぼり棒 という歌詞が気にならない。 -- 名無しさん (2009-11-29 04 00 11) きらきら具合がすごい。大好きだー!! -- 名無しさん (2009-12-29 11 57 11) 大好きです!!! -- 滝 (2011-01-21 20 58 46) これボカロの歌だったんですか!!私、レン君大好きなんです!まだまだ未熟でした! -- 名無しさん (2012-08-24 17 04 08) ヤバい レン君カッコよすぎ♡♡♡大好き!! -- 鈴香 (2013-03-14 20 57 42) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/gbfworld/pages/19.html
全天に唯一にして至高とされる、七人の騎士達のこと(第14章)。それぞれ色の名前を冠しており(第14章)、黒、緋色、碧、黄金、紫、白、緑の七名で構成されている(要出典)。 空図なしで瘴流域を超えるほどの力を持つ(第14章)。実際には気流の乱れた状態の瘴流域を渡るわけではない。七曜の騎士たちが仕える主・真王の特別な力によって道が開く。(第65章) オルキスが女王ヴィオラから聞かされた話によれば、七曜の座の始まりは、星の民から送られた恭順の証であるという(第70章)。現在は別の者、イスタバイオン王国の主である真王が七曜の騎士をまとめている。 空域を超えた任務を請け負うことが多く、直接会う機会はなかなかない。(第65章) 黒騎士 アポロニア・ヴァール 黒い鎧をまとったヒューマンの女性。 第一部の冒頭ではエルステ帝国の最高顧問を務めている(第5章)。 黒騎士の暗殺を目論んでいた帝国からの要請で秩序の騎空団に捕縛された(第28章、第29章)。 罪状は、「エルステ帝国そのものの乗っ取り、独裁による苛烈な他島への侵略」「危険な実験を伴う魔晶の作成」「魔晶を粉状にした、魔物をおびき寄せる粉末を秘密裏に流通させ、市井の治安を著しく悪化させた」ことであったが、実際には半分も関わっていない。(第30章) 緋色の騎士 バラゴナ・アラゴン 緋色の鎧をまとったドラフの男性。 武芸に秀で、カタリナがエルステ帝国にいた頃は「帝国最強の騎士」と言われていた。(第14章) グラン/ジータの父親やルリアのことを知っており、ルリアを連れているグラン/ジータ一行を試す真似をした。(第14章) 黒騎士とは協力関係にあるが、仲間という訳ではない。(第14章) 碧の騎士とは七曜の座を戴く前からの知り合い(第66章)。親族間の争いで命を狙われていた子供時代に、グラン/ジータの父親に護衛をされていたことがあり、その時代に彼から剣の指南を受けたという(第67章)。 碧の騎士 ヴァルフリート 青い鎧をまとったヒューマンの男性。 秩序の騎空団を率いる(第28章)剣士である。リーシャは娘である(第51章)。 少年時代に、グラン/ジータの父親と旅をしていたことがある。二人は、性格の違いから互いを認め合うがゆえに毎日衝突していたという。(第50章) 黄金の騎士 アリア・イスタバイオン フォリアの妹、真王の娘。 紫の騎士 リューゲル 紫の鎧をまとったハーヴィンの男性。獲物は自分の背丈よりも長い槍。(要出典) 作中で死亡したはずだが、他の世界から連れてこられた。(要出典) 白騎士 シーザー・クレイグ 幽世が滅ぼしたエクセ・グランデの生き残り。(第174章) 緑の騎士 オクタヴィア 真王の補佐を務めている。(要出典) 機械音声で話す。(要出典) タウルーク かつてアマト・グランデの代表としてアウライ・グランデに渡り、イスタバイオン王国を訪ねた際、タウルークは緑の鎧をまとっていたという(167章)。オクタヴィアの前の緑の騎士だった可能性が考えられる。
https://w.atwiki.jp/huuraitei/pages/13.html
魔剣・ニクキュウプチ(自称:ダガーフォーレジデンス) 自称魔剣のお姉さん? 自称、魔剣で頼れるお姉さんの喋る魔剣。 <風来亭>や<万人亭>のリフォームなどを主に居座っている。 自立行動が可能であり、そこらへんに浮かんで移動して 勝手に突き刺さってはユーウェンを泣かせている。 その他の支店にも頼まれれば転移して移動するようだ。 本人(?)曰く戦闘は無理だそうな。 また、勝手に出歩いて外に適当なダンジョンを作り上げる問題児でもある。 【言語一例】 「お姉さん頑張っちゃう☆」 風来コボルド部隊 我ら風万コボルト隊! 風来亭や万人亭とその他支店に所属しアルバイトやらなんやらを担当している コボルド達の総称。マスターが不在の時は依頼の発注なんかもやっている。 風来亭にいる時は総指揮を取っている蛮族の少女に指示されて動いている。 また、新米はLv1冒険者にも満たない強さなのでよく訓練を実地されては モフモフされている。 【言語一例】 「ワフワフ(昼の定食セットですね、ご注文ありがとうございます)」 ネリネ・フロックス 風来亭で働くフィーの少女? 見た目はグラスランナーくらいの背丈であまり大きくないのが特徴。 何処にでもいるような普通の店員な感じが唯一風来亭では特殊な部類。 ユーウェンの冒険者達からの話を聞いて物語をつむぐという行為に何かを感じたらしく。 ユーウェンの元を離れなくなってから数年はとうにすぎている。 しかし、実年齢は誰も知らない。 ユーウェンが冒険者から聞いた話で詩を作ってる間は、 ユーウェンに変わって蛮族の少女と一緒に店番と依頼の管理などを受け持っている。 【言語一例】 「いらっしゃーい、何か御用ですかー?」 「面倒くさいので○○さんやっといてください」 ドリーム・キッド お調子者のドレイク 普段は裏路地の万人亭と風来亭をふらふらと行き来している。 盗賊ギルドとのつながりがあり、それらとのコネクションとしても機能している。 勝負事が好きでよく冒険者達とカードで賭け事をしていたりするようだ。 性格は能天気なお調子者といった感じのようです。 【言語一例】 「よう、あんた暇なのか?じゃあちょっとゲームをしないか?」(おもむろにカードを取り出す) ムツァル・コロール 風来亭の馬小屋係のお姉さん。 風来亭に所属する馬や騎獣をこよなく愛する店の専属ライダーのお姉さん。 その装備は愛する騎獣達の事だけを考えた構成になっており。 いつでも、騎獣が病気になった怪我をしたという緊急時に供えていることで有名である。 本領を発揮した時はフルタイムで動けるようになっているようだ。 また、騎獣達を趣味の歌で癒したり元気づけたりする事のある騎獣にはとても優しいお姉さんだ。 しかし、騎獣を扱う他のライダーにはとても厳しく、鬼のコロールとも呼ばれている。 ライダーズギルドとも深くつながっており、コネクションの役割も務めている。 その他にも秘密のコネを持っておりそのお陰で、 本来ならば禁止されてもおかしくない騎獣の飼育をルキスラで許容されている。 夢はドラゴネットのお世話をする事らしい。 【言語一例】 「あらあら、困った子ですね」(困ったような笑みを浮かべたままに)
https://w.atwiki.jp/homuhomu_tabetai/pages/353.html
←その3 知久「子供ができない場合、つがいを解消してしまう事もある。十分に取れない食糧、増える身の危険、出生率の低下。これらが重なってでぶさや達は数をどんどん減らし、見滝原では数えるほどしか居なくなったのさ」 まどか「おかしいよ。それならほむほむを食べるのを止めちゃえばいいのに」 知久「それがでぶさや達の悲劇でね。まどか、居なくなってしまったでぶ達の共通した欠点は何だと思う?」 まどか「ええっと、ちっちゃい人型で、ほ食者だってこと?」 知久「確かに共通点だけど、欠点足り得ることじゃないね。欠点とは、高い知能と発達した感情を制御出来なかったことさ」 まどか「? 賢いのは長所だよね?」 知久「どんなに賢くても自分達を制御できなければ待っているのは悲劇さ。さやさや達はほ食を捨てられなかったんだ。例え食べたら太ってしまうと分かっていても」 ぼりぼりっぶぉりぼりっ ほむほむ「ホグアァ……ホムゥゥッ」ヒクヒク あんあん「アン♪ アンフォッ!!」ムグムグ さやさや「キョーコ!? サヤ! サッサヤヤヤ!!」ベシベシ あんあん「……クーカイ?」スッ さやさや「サヤ!?」ゴクリ あんあん「……」ジーッ さやさや「……サ、サヤアァァ」カパァ ほむほむ「ホムウウウウ……」 がっつがつぐちゃくちゃっ さやさや「――サヤ! サヤサヤサヤ!」ハグハグ あんあん「アンアン! アンコアンコ!!」グチュッグチャッ さやさや「サヤァ♪」ミシミシミシ…… あんあん「アアンッ♪」ミチミチミチ…… ボボヨヨン!! でぶさや「……ホントバカ……」ガクッ でぶあん「サビシイモンナ……」ホロリ 知久「ほむほむの栄養素が増えたのは、実はほむほむの自衛手段なんじゃないかって説もあるんだよ。自分達の敵の際限ない欲を見抜き、自滅させようとしたんだってね」 まどか「そんな事ほむほむ達に出来るのかな?」 知久「まぁこれは俗説だね。とにかく、まどかはさやさや達のようになってはいけないよ」 まどか「分かってるよ! 私は食べ過ぎたりなんかしない!」 知久「いや、そういう事じゃなくてさ……」 絢子「そんなまだるっこしい言い方じゃ駄目だって」 知久「ママ――!」 絢子「パパが言いにくいんなら私が言ってやるよ。おいまどか」 まどか「ママ?」 絢子「痩せろ」 …… まどか「わ、私太ってないもん! ぽっちゃり系なんだよ!!」ダンッ! 絢子「その背丈で60kg越えた分際で何ぬかしてんだ! お前は太ってる! 明らかに食い過ぎが原因だ!」 まどか「まだ50台だもん! ひどいよママ!」 絢子「それ、測ったのはいつだ?」 まどか「え――」 絢子「いつだ」 まどか「……せ、先、月……」 絢子「パパ、今日からほむ料理禁止な」 知久「あらら」 まどか「えええっ!? そんなあ!!」 絢子「高カロリーのほむほむをバクバクバクバク食いまくるからこうなるんだよ。ほむほむが食いたきゃ痩せてみろ!」 まどか「こんなのってないよ、あんまりだよ……!」ポロポロ 知久「ごめんねまどか、明日からは出来る限り低カロリーのご飯にするからさ」 絢子「んじゃこのめがほむ詰め合わせはまどか抜きで愉しみますか。取引先がお近づきの印にって奮発してくれたんでね!」 タツヤ「アーイ!」 まどか「マ、マ、マドオォォォォォッ!?」 終!
https://w.atwiki.jp/steamfantasybabel/pages/25.html
【名前】ルイス・キャロル・"イン・ワンダーランド" 【年齢、性別】 不明瞭 【容姿】 十才程度の少女の姿をしている。小さな背丈に、豊かな金髪、その幼い顔は嘲笑うかのような表情を常に形作っている。 ボディスと裾の広がったスカート、エプロンから構成されるピナフォア。袖は短いパフスリーブであり、裾には身長が伸びたときに下ろすためのタックがある。 靴は紐付きのフラットシューズ、エプロンの裾にフリルがつき、その後ろに大きなリボン結びが付けられ、ストッキングには縞模様が入る。頭にはリボンが飾り付けられたカチューシャ。 【性格】 常に狂気的に、そして不合理であるように振る舞いながらも、目的自体は忘れずに達成する為手段を惜しまない。 後述の術式によって正気を失っているかのように振る舞うことを強いられているが、本来の人格は非常に常識に則ったもの。 精神的な強度が増しているわけでもなく、寧ろ非常に常識的な強度で、想定外や命の危機に晒されたならば繕っていた狂気が剥がれ落ちて正気が露出する。 嘗て自分が一人の作家であったという記憶はあれども、その意識はかなり薄らいでいる。 【職業】 童話作家、"結社"エージェント 【技能】 幻想型数列 童話術式《ワンダーランド》 通称《数列》と呼ばれる特殊な魔術の一種。今までの魔術とは根本的に違うアプローチで成立する、新興の魔術である。 形式として完全な空想を再現する《空想型》と、現実の延長としての《現実型》が存在し、この術式は前者へと当て嵌まる。 この術式の性質は、は『自らの空想を具現化する』という強力極まりないものであり、童話作家であるルイス・キャロルには打って付けの術式であった。 だが、それが"噛み合いすぎた"が自らが生み出した童話の世界……"ワンダーランド"へと取り込まれた。 そのために本来のルイス・キャロルとしての意識はあれども、その有様は常に『童話』に定義され、支配されている。 この術式は、術者が正気ではない限り、或いはそのように振る舞う限り、彼の著作より引用された怪物達の能力をその身に宿し、再現することが可能。 他者に強制的に作用する術は不可能なれど、怪物としての力や、鏡の中を移動する等の不可思議極まりない力を発揮する。 前述の通り、他者への強制の他、ダメージの無効化、等の無理のある超常現象は再現できない。 そして正気であるか、或いはそうであるような発言をした場合に、その能力は一時的に封じられ、非力な少女の物へと戻る。 ルイス・キャロル自身の精神も相まって、この点は大きな弱点として作用する。 【概要】 本名はチャールズ・ラトウィッジ・ドジスン。元数学家であり、童話作家であった。 とは言え、この存在をもはやそう定義していいかも曖昧である――――存在として非常に曖昧であり、既に自身がそうであったという意識、実感は失いかけている。 自身の中に広がる空想を具現化したいという願望の為に、自ら"結社"へと接触し、幻想型数列の実験台になるが、それによって自らが生み出した幻想に呑み込まれることになる。
https://w.atwiki.jp/tes5/pages/353.html
ソウル・ケルン DLC1「Dawnguard」を導入すると追加される、魂を失った者達が送られ、霊となって彷徨うオブリビオンの領域。 DGメインクエスト「残響を追って」にて、星霜の書の在処を知るであろうヴァレリカを探すために訪れることとなる。 ソウル・ケルンに入るには、吸血鬼化するか、セラーナに魂の一部を魂縛してもらう必要がある。 クエストクリア後は、吸血鬼になっていればいつでも訪れることが出来る。 ソウル・ケルンの特徴オブジェクト 敵 NPC アイテム・要所 ソウル・ケルンの特徴 ソウル・ケルンに存在する特有のオブジェクト、敵、NPCについての解説。 正式名称が不明なものにも便宜上名前をつけています。 オブジェクト 魂のハスク至る所に生えている食べ物に分類されるオブジェクト。錬金perk「緑の親指」があれば+1手に入る。 効果は「ソウル・ケルン内でソウル・ドレイン効果を中断させる。魔法に対して10%の耐性が10秒間生じる。」 5個集めると、ヴァレリカと魂のハスクの抽出物を交換できる。魂のハスクの抽出物の効果は「魔法に対して25%の耐性が60秒間生じる。ソウル・ケルン内でソウル・ドレイン効果を中断させる。」 25個集めると、モルベン・ストラウドとアイテムを交換できる。 魂の裂け目至る所にある霧のような物を放出している亀裂。調べると空の魂石を魂で満たすことが出来る。 すばやく連打すれば複数個の魂石を満たすことも可能。 ソウル・ドレインの石所々にある見た目が巨大な黒魂石のようなオブジェクト。近づくと体力吸収エフェクト「ソウル・ドレイン」が発生。 魂のハスクか魂のハスクの抽出物を服用することで、一時的にソウル・ドレインを凌ぐことが出来る。 丸井戸紫の光で満たされた丸井戸のようなオブジェクト。 一部の丸井戸は転移装置として利用することができ、中に入ると建物の屋上など特定の場所へ転移することが出来る。 避雷針 大魂石・極大魂石を置くと、落雷と共に黒魂石に変化する。同時にラスマン等の敵が数体湧く。 敵 ボーンマン・ミストマン・ラスマンソウル・ケルンに登場する主な敵。近接武器・弓・冷気魔法等、各々特有の攻撃手段を持つ。 倒すと氷の生霊のように液状化し「魂の残火」をその場に残す。必ず魂石をドロップする。 番人巨人程の背丈があり、ドラゴンの武器・防具を装備した、顔が黒い霧状の敵。 倒すと氷の生霊のように液状化し「亡霊の体」をその場に残す。必ず黒魂石をドロップする。 リーパー「リーパーのジェムの破片」を3つ集め、リーパーの巣の台座で作動させることによって出現する。 巨人程の背丈があり、マスクをした処刑人のような見た目の亡霊。 倒すと氷の生霊のように液状化し「亡霊の体」をその場に残す。必ず黒魂石3つ、デイドラの心臓1つ、鉄の両手斧をドロップする。 ダーネヴィールアイディール・マスターとの取引で騙され、永遠にヴァレリカを見張る役目を負わされているドラゴン。 通常のドラゴン同様、飛び回りながらブレス・噛みつき攻撃等を行うほか、特有の攻撃手段としてボーンマン等の召喚、シャウト「生命力低下」も使用する。 クエストで打ち負かした後は、シャウト「ダーネヴィール召喚」で呼び出して共闘することが出来る。 NPC 魂のウィスプ紫に輝くウィスプのような見た目をした魂。 攻撃判定は無いが、ソウル・ケルン内の敵は何故か攻撃を仕掛けるため、囮となることもある。 魂生前に何らかの形で魂を失ったため亡霊化し、ソウル・ケルンを彷徨うこととなった人々。 攻撃判定が無く、ソウル・ケルン内の敵とも敵対化しない。話しかけると、ここに来た経緯等を話す。 魂(アルヴァクの主人)ソウル・ケルンに来た際に、はぐれてしまった愛馬「アルヴァク」を探している。話すと「アルヴァクの頭蓋骨」開始。 モルベン・ストラウド死霊術師に魂縛されここにやってきたブレトンの商人。魂のハスク25個で各種物品と交換出来る。 取り扱われる物品はレベルによって変動し、最大で武器・防具はデイドラまで、呪文書は熟練レベルまで。 ただし手に入る物品はランダムなため、100レベルでも鉄の剣と交換する結果に終わってしまうこともある。 ジウブオブリビオンの動乱の際、ドレモラとの戦闘中に魂縛されここにやってきたダンマーの男性。 生前執筆中だった手記の完成に必要なメモを探している。話すと「聖人のいら立ち」開始。 ヴァレリカセラーナの母である吸血鬼。夫ハルコンの計画阻止に奔走したのち、アイディール・マスターに保護を求めたが、ボーンヤードに囚われる身となってしまった。 魂のハスクを5つ持っていくと、魂のハスクの抽出物と交換してくれる。 ハルコンを倒した後、彼女と話しヴォルキハル城のヴァレリカの書斎へ連れ戻すことが出来る。ただしそうした場合、魂のハスクの抽出物を作ってくれなくなるので注意。 アイテム・要所 ソウル・ケルン内で取得出来るアイテムや要所のまとめ。こちらの地図と併せて参考にして下さい。 ソウル・ケルンに入って、表の上から順番通りに回っていくと楽かと思われます。見難い場合は、見出しをクリックしてソートして下さい。 墓場の番人とリーパーのジェムの破片は()内の場所から近いものを指す。 アイテム・要所 備考 ジウブの手記(8ページ目) 魂が1人いる建物。階段上の柵の先。両端のオーブに矢か魔法を放つ。 ジウブの手記(6ページ目) 入口付近に丸井戸がある建物。内部の宝箱の傍。敵が数体出現。 ジウブの手記(3ページ目) 南北を隔てる西側の壁を抜けた先。建物上のソウル・ドレインの石の下。敵が数体出現。 ジウブの手記(1ページ目) 南北を隔てる壁に寄りかかっている魂の傍。 ジウブの手記(10ページ目) モルベン・ストラウドの荷馬車近くの樽の上。 墓場の番人(ラスマン召喚) 空に光が伸びている建物。番人と共に敵が数体出現。 ラスマン召喚 傍に丸井戸がある4本柱からなる建物。内部の祭壇の上。呪文書取得でラスマンが2体出現。 リーパーの巣 扉がある建物。建物から東の岩に冒険者の死体とメモ。近づくとラスマンが2体出現。 ジウブの手記(5ページ目) 魂のウィスプが飛び回る丸井戸の傍。ボーンマンが出現。 リーパーのジェムの破片(手記5ページ目) ソウル・ドレインの石が浮かぶ大きな建物。建物内にある丸井戸から転移して屋上へ。ソウル・ドレインの石下の宝箱。 アルヴァクの頭蓋骨 紫の霧に囲まれた4本柱の建物。内部の祭壇の上。周囲にミストマンが4体。 ミストマン召喚 マップ端付近。屋根は無く、階段と基礎のみの建物。祭壇の上。呪文書取得でミストマンが2体出現。 ジウブの手記(7ページ目) ミストマン召喚の祭壇の傍。 墓場の番人(ミストマン召喚) ミストマン召喚の祭壇から北北西、3本の柱に囲まれた丸井戸から転移した先。 リーパーのジェムの破片(手記4ページ目) 丸井戸がある建物。内部の階段から上へ、途中ラスマンが出現。ソウル・ドレインの石下の宝箱。 ジウブの手記(4ページ目) ボーンヤードの壁から突き出した建物。魂3人がたむろしている。階段を登って一番奥にある宝箱の傍。ミストマンが出現。 ジウブの手記(2ページ目) ボーンヤードの壁にくっついたような建物。入った先、言葉の壁手前の宝箱の傍。ダーネヴィールを仲間にした後はここで待機している。 ジウブの手記(9ページ目) 入口の右に柵がある建物。迷路のような内部を抜けた先の丸井戸から転移。ソウル・ドレインの石下の宝箱の傍。内部では敵が出現。 ボーンマン召喚 墓場のようなエリアの中心にある祭壇。呪文書取得でボーンマンが数体出現。 墓場の番人(ボーンマン召喚) 魂石の欠片が浮遊する柱がある大きな建物。番人と共に敵が数体出現。 リーパーのジェムの破片(ボーンマン召喚) 番人(ボーンマン召喚)がいる部屋の西側にある高低それぞれのオーブを撃って開いた扉の先。ソウル・ドレインの石下の宝箱。
https://w.atwiki.jp/jfsdf/pages/1604.html
外交官の真似事も増えたなぁ。 異世界の大陸に派遣された皇国軍の高級将校は、殆ど皆がそう思っていた。 だが、特に多いのは一番上に立つ者。 東大陸方面軍司令官、皇国陸軍大将、南條好徳(よしのり)。 東大陸にしろ西大陸にしろ、派遣軍の規模は数個の師団または旅団から成る軍団であり、実質的な総指揮官は軍団長である。 だが軍団長は中将の職なので、本国外に皇国軍大将は存在しない事になる。 これでは、大将や元帥の存在する他国軍との協調の面で不都合なので、総司令官として急遽大将を派遣したのだ。 当初は、皇国本国から無線通信で東大陸の指揮を行い、大将本人は東大陸には居ないという体制だったが、 流石に無理があるし現実に大将が居ない事の問題が出て来たので、実際に行って貰う事となった。 大陸諸国の王侯や軍人に階級章と勲章を見せびらかす為のお飾りとして派遣されたようなものだが、南條大将は決して無能な訳ではなく、ましてや左遷人事でもない。 大陸に派遣される初の大将であるから心象も重要で、むしろ皇国軍の模範的で優秀な将軍であり、現場の皇国軍将兵の気を引き締めるのにも一役買った。 建前としては“陸軍の司令官”ではなく“皇国軍の司令官”なので、限定的ながら現地に寄港、錨泊している海軍部隊と海兵隊への指揮権も有している。 統合参謀本部の、統合任務部隊の司令官といった感じだ。 余談だが、皇国軍は転移前から大佐と少将の間に准将を、大将の上に上級大将を 新設して将官を五階級にする案を検討しており、准将に関しては従来の少将 または大佐の職として実運用されていたが、上級大将は未だに居なかった。 これは、上級大将が諸外国の元帥に相当する特別な階級として設定された為でもある。 欧米の一般的な軍制では元帥と大将~准将(または元帥と上級大将~少将)の計五階級である 事が多かったので、元帥を称号として残したまま将官の階級を五階級にする為の措置だった。 皇国軍において元帥は相変わらず階級ではなく称号なので、階級上は五階級となる。 そんな皇国軍の内情で最初の上級大将昇任者候補の一人が南條大将だったのだ。 南條大将は、ユラ神国の首都であり最大の港があるユラの地に上陸後、ユラ教皇と面会。 ユラにて何人かの有力者と顔繋ぎした後、一旦海路を北上してリンド王国の王都ベルグへ。 ベルグは海に面していないので、リンド王国の港からは陸路で移動して いるが、道すがら、その都市、その地域の名士とされる方々と会食している。 多くは領主や代官層の下級貴族や騎士、大商人、大地主だが、同業者たる軍人も居る。 司令部ごと移動しているので、かなり大所帯であり、自前の戦力として連隊規模の歩兵隊と大隊規模の騎兵隊、 軍団直属の戦車小隊が帯同しているが、南條と司令部要員だけでなく、各級指揮官も輪番で会食に参加していた。 「我が館へようこそ、南條閣下!」 主人はそう言って自慢の赤人奴隷を見せてくる。 赤人奴隷は大抵の場合で安価な肉体労働者ではないので、白人、黄人、黒人奴隷と違って農場等で働いているのを見る事は無い。 その代り、常に主人の傍に侍り、屋敷の見栄えを良くするのが仕事だ。 「お招き下さりありがとうございます、メメ卿。おお、これは立派な赤人をお連れですね。 燃えるような髪の毛、眉目秀麗で骨格も美しい。背丈は1シクル(≒2m)近くありますでしょう」 握手をしながら、ぺらぺらと世辞を言う。 この何週間かで南條は赤人奴隷の褒め方を覚えた。 髪の毛の赤さ、顔立ちの良さ、そして体格の良さだ。 赤人は背が高くがっしりした骨格で筋肉も良く付いている体型が多いので、そこを褒めれば良い。 ただ赤人女性の場合は少し難しく、女性でも背が高く筋肉質な場合は力強さを褒めてやると喜ぶ場合が多いが、 主人によっては奴隷とは言え筋肉質な女性を恥と見做す人も居るので、そういう場合は女性らしい美しさを褒めてやる。 幸いにも、赤人女性の多くは中性的な美人が多いので、外見的に褒めるところが無い場面に遭遇した事は無かった。 赤人奴隷の美しさが主人の格にも響くので、ここで褒め方を失敗すると気まずいのである。 背丈は精々185cmくらいではないか。 と思いながらも1シクル近くの長身と褒めれば、だいたいそれで気分を悪くされる事は無い。 ひとしきり赤人奴隷を褒めたら、今度は相手の主人が南條を褒める。 立派な軍服だとか軍刀だとか、煌びやかな勲章だとか、副官なども褒める。 それが終わると、南條は漸く主人の方を褒める。 こちらは赤人奴隷と違って必ずしも中身の外見が良いとも限らないので、寛大な心遣いとか細やかな配慮とか、 内面を褒めてから、化粧が綺麗だとか服の仕立てが良いとか靴が綺麗だとか素敵な杖だとか、主に服装と持ち物を褒める。 この一連の“儀式”だけで10分くらいかかる事もある。 赤人奴隷が居ない場合なら、そこの部分は省略出来るが、それでも4~5分は挨拶にかける。 赤人奴隷が居る場合、主賓の手荷物を運ぶのは彼等の仕事なので、荷物は赤人奴隷に預けるのがマナー。 これは相手が赤人女性であってもそうなので、赤人が居たら性別関係なく赤人に頼むのが正解だ。 ここで間違って他の使用人に預けたり、預けそうになると、場の空気がすうっと寒くなる。 ただし、稀に赤人奴隷が執事のような上級使用人となっている場合があり、その時は例外的に他の一般使用人を使う。 赤人奴隷がどの立場に居るかは服装を見れば分かるが、上級使用人の場合は“赤人褒めの儀式”もやらない方が無難だ。 外務省に商務省、運輸省、建設省などの文官に加え、民間の有力財閥や企業の特別渡航者もやっている“儀式”だった。 だが南條は陸軍一筋35年の、根っからの軍人だ。 勿論、軍人と言えど士官ともなれば駐在武官として“軍人外交”もするし、国際共同訓練や軍事作戦等で外国軍と連携する事もあり、広い見識は必要だ。 南條は英語が出来るし、洋式のテーブルマナーにも慣れている。駐米武官だった経験もあり、そういう意味では国際派だった。 その南條ですら大陸では戸惑う機会が多いのだから、況や初めての異国に戸惑っている士官や一般兵においてをや。 歩兵中隊長などが役得だと言って喜んでいられるのは、実際にその時が来るまでだ。 酒の飲み方、食事の仕方、会話の内容。 全てに気を遣いながらの宴席は草臥れる。 例えば赤人奴隷は大きく二通りの存在がある。 使用人としての仕事をするかしないかだ。 仕事をする赤人奴隷は、概ね執事の下で働き、食事の時は主人と主賓に対してのみ給仕する。 仕事をしない赤人奴隷は、置物同然として主人の近くに立っている。というか立っているのが殆ど唯一の仕事だ。 後者は、赤人奴隷を使用人として遊ばせておける程の財力のある証なので、ただそこに居るだけで何もしない赤人奴隷は富裕の証、自慢の種である。 男女の赤人奴隷を所有し、彼等が子を産めば、わざわざ女性の赤人奴隷に赤人の赤ん坊を抱かせて立たせたりもする。 そういう奇異な環境の中で、南條たちはさもそれが当然といったように振る舞い、 東大陸における皇国軍の最高司令部の格式を見せつけてやらねばならなかった。 いちいち驚いていたり、気分を害していては身が持たない。 銃を持って敵と撃ち合うのとは別次元の心労と戦いながら、東大陸方面軍司令部は今日も街道を進むのだった。
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/2062.html
魁!! 魔法学園リリカル男塾 第一話「大波乱!! 男塾VS機動六課!!!」 「日本男児の生き様は~! 色なし恋なし情けあり~!!」 時は早朝、場所は機動六課のすぐ隣の木製の校舎、響くのは男達が野太い歌声で奏でる自分達の塾を謳う塾歌、それは六課のお隣さんのある学校のいつもの風景だった。 それはただの学校ではない。 あえて言うならば学校とは名ばかりの狂気の戦闘集団、世に男塾と呼ばれる男の中の男を鍛える為の最狂最悪の学校組織である。 男塾ミッドチルダ分校の校庭に集まった男塾塾生一同は日課の塾歌唱和を以って朝を迎えていた。 男塾で鍛えに鍛えぬいた屈強な男達の歌声である、無論だがウルサイことこの上ない。 だが相手は“アノ”男塾である騒音はこれに終わらない事は説明するまでもないだろう。 塾歌を歌い終えた塾生一同の前に着物を着た一人の男が現われた、その男こそが男塾の塾長である江田島平八その人である。 「ワシが男塾塾長、江田島平八でああああぁぁる!!!!!!」 凄まじい怒声、本当に人類が発しているのか疑いたくなるような声量である。 その声の大きさに男塾の窓ガラスが次々に砕け散り、お隣の機動六課隊舎の窓ガラスも割れていく。 ちなみにこの壮絶な騒音公害はなにも今日が初めてという訳ではないのだ。 男塾のミッドチルダ分校が出来てからというもの数ヶ月の間、ほぼ毎日こんな調子で朝を迎えている始末である。 いい加減に我慢の限界を迎えるのが自然の成り行きな訳だろう。 「ああもう! うるせえええええぇっ!!!!!」 ヴィータは叫んだ力の限り、基本的に気の短い彼女にはもはや毎朝恒例のこの騒音地獄にこれ以上耐える事はできない。 「毎朝毎朝、うるさ過ぎだっつうの! もう我慢できねえ、あいつら全員まとめて叩きのめしてくる!!」 グラーファイゼンを肩にかついだヴィータが鼻息を荒くして殴りこみをかけようとする。 そんな彼女にスバルとティアナがしがみ付いて必死に止めようとしていた。 「ダメですってヴィータ副長、あの人達は絶対ヤバイですから!」 「だからデバイスは収めてください!」 「放せ! あたしはもう我慢できねえんだあああ!!!」 しがみ付いてなんとかヴィータを宥めようとするスバルとティアナだが、ヴィータは問答無用で二人を振り払いグラーファイゼンを振りかぶって隣接する男塾に向かう。 そしてそんな彼女の前に立ち塞がる一つの影。 「なんだよ、なんか文句あるのか!?」 立ち塞がったのは緋色の髪をポニーテールに結んだ美女、それはヴィータと同じく夜天の守護騎士である烈火の将シグナムである。 ここでヴィータを止めてくれるかと期待した周囲の六課メンバーだったが、次にシグナムが発した言葉にその期待は容易く覆った。 「実は私もあの連中のやかましさには辟易していたんだ。行くならば私も行って文句の一つでも言わせてもらおう」 シグナムは炎の魔剣レヴァンティンを構えて瞳に爛々と怒りの炎を燃え上がらせながらそう言った。 もはやこの場に怒りに燃える二人の騎士を止められる者はいなくなった。 △ 「「たのも~う!!!」」 男塾の校門前、ヴィータとシグナムの二人はデバイスを手に構えてそう叫んだ。 もはや気分は前線で戦うくらいに興奮して意気揚々と高まっている。 そして凛とした澄んだ美少女と美女の声に反応した男塾の面々が校門に殺到した。 「見ろ~、女じゃあ! 女がおるぞ~!!」 「ホントじゃあ! なんで女がこの男塾(ミッド分校)におるんじゃあ!?」 走り寄りながらそう叫ぶのは男塾一号生、松尾鯛雄と田沢慎一郎の二人である。 そしてその二人の後を追って続けて走ってきたのは極小路秀麻呂という小柄な青年。 「見ろよあのボインちゃんを、ありゃあお隣の機動六課の姉ちゃんだぜ。きっと俺たちがあんまり良い男なんでわざわざ誘いに来たんだ」 「ほ、本当か秀麻呂!?」 「ああ、きっと間違いねえぜ」 「よっしゃあ!! それじゃあさっそくお近づきの印に俺がデートに誘っちゃる~!!」 「待て~い松尾! 抜け駆けは許さんぞ」 「うるせえ、早いもん勝ちじゃあ。お姉さ~ん、俺とステキなデートして一緒にステキな朝を迎えてくれ~い♪」 松尾のその叫びと共に“我先に”という男塾の面々が凄まじい形相で以ってヴィータとシグナム(主にシグナム)の二人に全力で駆け寄る。 それは気の小さい人間ならば軽くショック死してもおかしくないくらいの迫力だった。 なんせ男塾で狂的なシゴキを耐え抜く男塾の屈強な男達が目を血走らせて、鼻の下を伸ばし、野太い声を上げ、口からは飢えた野獣の如く涎を垂れ流して大群で押し寄せてくるのだ。 これではヴィータが手にしたデバイスを振りかぶったとて致し方あるまい。 「うわっ! な、なんだこいつら!? こうなったら‥‥アイゼン、殺られる前に殺るぞ!!」 カートリッジを排夾し魔力をたっぷりと満たした鉄の伯爵の名を冠する鉄槌のアームドデバイス、グラーファイゼンが唸りを上げて振るわれ群がる塾生を薙ぎ払った。 ちゅど~ん! 「ぎゃあああっ!!」 「ぐああああっ!!」 最高クラスのベルカの魔道騎士の一撃に大地が砕けて抉られ、塾生達が吹き飛ばされていく。 悲鳴を上げて吹っ飛ぶ塾生、普通の人間なら魔力ダメージのショックに気を失ってもおかしくない(というかそれが普通)なのだが屈強さが売りの男塾の面々は倒れてなおシグナムに這って近寄って行った。 「女じゃあ~、モノホンの女じゃあ~」 「こんな近くで女を見るのは久しぶりじゃのう‥‥‥お姉さんそこの喫茶店でお茶でもせんかのう~」 「ひいっ!」 濃ゆ~い形相と野太い声そしてやたら汗臭い身体で以って這いずりながらシグナムに近寄る男塾の塾生達、その迫力たるやシグナムを恐怖させるのに十分すぎるものだった。 彼女が思わず悲鳴を上げるのも無理は無いだろう、いかに歴戦のベルカの騎士とて一人の女なのだ。 シグナムは手にしたレヴァンティンの刃を咄嗟に振りかぶる。 瞬間、甲高い金属音を立てて炎の魔剣の刃は長大な日本刀に止められた。 「おい姉ちゃん、俺の後輩に随分とふざけたマネしてくれてるじゃねえか?」 2メートルは軽く超えるだろう長身とそれにも勝らん長大極まる長さの日本刀を軽々と振りかざし、眼光は手にした刀に負けず劣らずの鋭い凄まじい気迫の男。 名を赤石剛次、男塾二号生筆頭を務める男塾最強の剣士である。 赤石の剣にシグナムは即座に一歩引いてレヴァンティンを構え直した。 (この男‥‥できる、それもかなりの使い手だ) 赤石はそのシグナムを軽く見下すような目で眺めながらヴィータに視線を移す。 そして手にしていた豪刀を肩に担いでいた鞘に戻すと口を開いた。 「おい小せえ嬢ちゃん、今からワビ入れるんなら許してやらん事もねえぜ? だがこれ以上俺の後輩をいたぶるってんなら俺が相手だ、手加減はしてやるが少しばかりオシオキさせてもらう事になる」 完全に見下したような態度にヴィータの怒りに一気に火が付いた。ヴィータは手にしたグラーファイゼンを突きつけて吠え掛かる。 「誰が“小さい”だコラッ! だいたいてめえらがキモイから思わずデバイス使っちまったじゃねえか!! そもそも毎日ウルセエんだよ!!!」 「まったく気の短いチビだぜ、そんなに怒鳴ったってお前の背丈が伸びる訳でもねえだろうが」 気にしている背丈の事を言われてヴィータは思わずカチンときた。 「チビ言うな!!!」 唸りを上げるグラーファイゼン、だがそこに天を裂き地を割らんばかりの怒声が鳴り響いた。 「ワシが男塾塾長、江田島平八であああああぁぁる!!!!!」 続く。 目次へ 次へ