約 2,015 件
https://w.atwiki.jp/litenovel/pages/44.html
小麦粉を使った料理を作りたいと思ったのは、午後も三時を過ぎてから。教科書に隠しながら食べたソイジョイが思いのほかおいしく、大豆粉を使った料理を作ろうと思ったのだが、コソコソと携帯電話で検索すると大豆粉はきな粉と違い、普通のスーパーなんかでは売っていないらしい。そうなると大豆粉と似たもので小麦粉を使って同じような料理が作れないかと考えるわけだけど、普段は野菜炒めとか、揚げナスとか、かぼちゃの田舎煮とか、焼くか揚げるか煮るかする料理しか作ったことがないので、小麦粉を使った料理なんて思いつきもしなかった。コツコツと先生の足音が聞こえると私は手に持っていた携帯電話を机の中に隠した。ソイジョイの食べかけもポケットの中にしまいこむ。どうやら私が授業中に内職をしていたのがばれたらしく先生のマークがきつくなる。仕方ないので私の小麦粉計画は一度ペンディングだ。 家に帰ってから買ってきた小麦粉を取り出す。フラワー粉と書いてある。スーパーにたくさん置いてあったから一般的なもののはずだ。値段も一キログラム百五十六円と格安だったのはすごく意外だ。小麦粉以外の材料は冷蔵庫の中身を使おうと思っていた。この時点ですでにソイジョイとはかけ離れたものができそうなことは料理をあまりしない私でも予想がつく。しかし、だからと言って冷蔵庫の中身と相談したところで私が思いつく料理なんてなく、パソコンを起動すると小麦粉料理を検索した。トップに出てきた料理はまず私のスキルでは難しすぎる。十二ページにわたる詳細な手順をどうやって覚えればいいのかわからないし、オーブンとか初心者には使い方すらわからない。検索結果を少し下っていくと「水餃子」という項目に辿り着いた。以前に中華街で食べた水餃子はつるりとした咽越しですごくおいしかったことを思い出す。「よし、決めた」私は両手を合わせるとセーラー服の上にエプロンを着けた。これから戦闘開始だ! 水餃子の皮を作るため小麦粉を百五十グラム、塩水を五十CC混ぜ合わせる。このとき良く混ぜ合わせないとプリプリの食感にならないそうだ。そんなに力があるわけじゃない私は必死になって混ぜ合わせる。ぐりぐり。ぐりぐり。そうやって混ぜ合わせているうちにどことなく友達の胸を触ったときのような弾力のある感触になってきた。まったく持って小ぶりな胸だけど、これをブラの下に入れていったら明日からは注目の的になるかもしれない。もちろん、体育の授業で人生が終わるのだろうけど。ふざけた思考はさておき、玉になった小麦粉は二時間以上寝かせる必要がある。その間に水餃子に入れる具を用意するのだ。 具は冷蔵庫にあるもので、と考えていたので冷蔵庫を漁る。出てきたのはキャベツ、鶏肉、棒葱、チューブに入った生姜だった。本来ならニラがほしいところだけど、ニラは朝にニラ玉にして食べてしまった。おかげで友達との会話にも変な気を使ったのは言うまでもない。さて、ここで問題なのは具の内容にパンチがないということだ。水餃子というのは茹でている最中に穴が開いてはいけないから必然的に厚めの皮になるそうだ。もっとも薄く作ろうとしても私には無理な相談だろうけど。とりあえずは冷蔵庫を再度見直す。そうすると奥のほうから凍ったままの餅が出てきた。ふむ。これはパンチという意味では入れても良さそうだ。細かく切って入れたら食感もよくなるかもしれない。次はイチゴジャムが出てきた。混ぜるつもりはないが、甘い水餃子っていうのも試す価値はある。新たなる発見につながるかもしれない。 そうやって具を探していると段々と楽しくなってきた。ダイニングテーブルの上には山のように水餃子の具が乗っている。用意した皮は二十個ほどの分量だから、一つにつき一種類の具が入る計算だ。我ながらカオス。我ながら自分のチャレンジ精神だけは認めざる終えない。 水餃子の皮を作ってすべての具を包み終わると、私は大き目の鍋にお湯をたっぷり沸かす。沸騰した頃を見計らってボールに氷水を用意した。水餃子は沸騰したお湯で茹でて、すぐに氷水で冷やすとプリプリっとした食感が味わえるそうだ。もちろん、冷たくなったままではおいしくないので、再度お湯に戻して暖めるのがコツらしい。 私は水餃子を沸騰したお湯の中にすべて放り投げた。沸騰しているお湯の中でぐるぐると回っている。最初は底の方に沈んでいるので手に持っていた菜箸でかき混ぜる。少し経つと水餃子は表面まで浮いてきた。浮いてきたら網ですくって氷水に入れる。ボールの中の氷が音を立ててなくなっていく。氷が解けなくなったところで再度水餃子を鍋に戻した。水餃子はまた底に沈んでいく。冷たくなった水餃子を入れたことで沸騰も収まってしまった。火の勢いを強くして待つ。再度、沸騰したお湯の中で水餃子が踊る。私は水餃子を取り出し、今度は皿の上に盛り付けた。 「よし! 完成!!」 エプロンを取ってダイニングテーブルの上に水餃子のタレを置く。と言っても醤油とお酢を混ぜただけの簡単なものだけど、これがスタンダードな材料だった。そこに別途刻んでおいた葱とチューブの生姜を入れてかき混ぜる。これで食べる準備はオーケーだ。私は「いただきます」と言って最初の一つを箸でつまんでタレの中に放り込んだ。タレをたっぷりつけると私の口へ放り込む。ひと口噛むと鶏肉の肉汁があふれ出てきた。これはおいしい。思わず目から光線が出てもおかしくないできだ。すぐに咀嚼して美味の水餃子を堪能すると飲み込んだ。 そして次の水餃子を摘み挙げてタレをつけ、口の中に入れる。 「……あ」 私はすぐに立ち上がるとトイレに駆け込む。口の中のものを吐き出すと「忘れてた……」と呟いた。口の端からぽとりと落ちる赤い残骸。図らずとも出来上がったロシアンルーレット。さすがにすべての材料を覚えていないため、確率論すら通用しなくなっていた。初めての小麦粉料理は友達とおしゃべりするときのネタとなった。惨敗だ。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2607.html
『逆襲れみりゃ』 体つきフランが紅魔館で体付きれみりゃをいじめていた。「れーばてぇん」木の棒で叩かれるれみりゃ。「さくやぁぁさくやぁ!!」ボロボロにされた。すると・・「可哀想に私があなたを鍛えてあのフラン倒しなさい!」それは美鈴だった。美鈴は、「紅魔館にあるトレーニングの部屋を貸してもらい。」腕立て100回をして悲鳴をあげそうになるれみりゃだが意地を見せて。「99、100!!」今にも死にそうなれみりゃ。美鈴は拍手をしてオレンジジュースをあげた。 一方フランは「ゆっくりしね!!」と叫んでいた。だが異常に早いそのゆっくりはゆっくりあやだった。あやややと煽り爆走している。涙目になるフランは、この鬱憤をれみりゃではらそうというゲス行為をやろうと考えた。しかしどこにも居なかった。一方その頃れみりゃは、「この50キロのダンベル重すぎ〜」と喚いた。だがゆっくりが50キロを持つとは異例の事態である。「はぁぁめいりん直伝ウルトラキック!!」鉄の壁がへこんでいた。修行すると共に。「めいりん後ろにボヤ〜となんか悪霊がいるんだけど?すたーぷらちなて、言ってる。」不思議そうに思った美鈴は、咲夜の所へ向かった。咲夜は驚いた顔で言った。「それは、スタープラチナといっても高い攻撃とスピード精密動作が効く最強のスタンドの事!?れみりゃ一回私をフランだと思ってそいつを使って殴って」れみりゃは、不思議そうにそうすると。「グハァぁぁ」20メートルくらい吹き飛んだ。「咲夜はハンカチで血をふいて驚いて「間違いないこれはスタンドだれみりゃ今度はこの鉄の壁をそいつでラッシュして殴ってみて」すると「オラオラオラオラオラオラオラッ!!」と殴って貫通させた。咲夜が興味津々で「時止めてみて」と頼んだ。「咲夜さん流石に無理だと〜」美鈴がそうゆうと。「多分できる」と咲夜がそういった。「さくやさんやってみるよ」れみりゃが言った。「スタープラチナザ・ワールド時よ止まれ〜!!」その瞬間「さくやめいりんなんで動かないの」めいりんの肩を軽く殴りながら言った時は動き出した瞬間「あれ肩が少し痛いかも」と呟いた。「めいりんとさくやが動かなくなったからめいりん肩を殴ったからかな」そうゆうと咲夜が「あなた相当強いから紅魔館の住人になれるわよ」といった。れみりゃが「その前にあいつを倒さなきゃいけないんだ」そう言うと窓から飛び降りフランがいる庭へと走った。フランが気づくと。「おっ弱虫れみりゃじゃん・・ゆっくりしねーー!!」フランの蹴りをかわして「オラッ!!」スタープラチナのパンチはフランの顔をめり込んだ「ふゲェぇぇ」そしてれみりゃは「スタープラチナザ・ワールド!!ふぅやれやれオラッ君は本当に頼もうしい奴だめいりん君・・オラオラオラオラオラオラオラオラオラッ!!そして時は動き出した」フランは肉汁をぶちまけてグシャグシャな顔で泣いた。「お前はこういう気分だろ1分しか水に潜れなくて水面に上がろうとしたらグィーと引っ張られる気分だうよな・・・だがお前の場合は全然可哀想じゃあねーお前はこれからサンドバックだ!!」フランを引きずると拷問室へ連れてきフランの手を鎖でガチャリ。フランの目の色が変わり「キラークイーン」と呟いた。それと同時に爆発する鎖だがれみりゃは冷静な判断で「咲夜さぁぁんコイツァ根っからの悪だ時止めてきてくだせぇぇ。咲夜はすぐめのまえに来て。「こいつ一緒にぶっ倒しましょうよ」咲夜が「ふふふ良いですねじゃあザ・ワールド!!」「スタンド持ってるのかじゃあ一緒に時を止めましょう!!」「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄」同時に「そして時は動き出す!!」フランはその後気を失い。本物のレミリア・スカーレットが「朝からうるさい!!」と怒鳴った。「お嬢様突然ですがこのれみりゃ紅魔館に住ませて良いですか。」「実力をみないと分からないわよ」その瞬間「ぶベェ」れみりゃがおぜうを殴り「これでどうだ」とニコニコ顔でいった。レミリアは(ちょとまって私は、今受身をとっただけど音速のスピードでガードをなぎはらい私の顔面に)「私は本気を出してないさっさっと上に行くわよ」れみりゃは羽を使わず舞空術で浮いていた。「食らいなさいレミリアが剣を取り出しれみりゃに向かった。「オラッ!!」剣がぶっ壊れた。「なんですってはぁぁぁ」無数の弾幕を打ってくる「れみりゃがこいつエメラルドグリーンか!」と呟いていると「いて」被弾した「はははは無様無様クソカスがぁぁ」「あれは残像だ!」「え」「もしかしてオラオラですか〜」レミリアが苦笑いで言った「yesyesオマーイガー」「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」オラッ!!」紅魔館の時計台ごと吹っ飛ばした。「あ・・クレイジーダイアモンドどらららら直したぜ。」レミリアは「やばい日焼け止めの効果が切れる逃げるんだよ〜」紅魔館へ逃げた。フランは、「野良ゆっくりにあげ今はれいむ、まりさ、が宴をやってる。「その後れみりゃはゆっくりを食べなくなった理由は捕食種の方が美味しいからだそうだ。れみりゃが住み着いてから紅魔館周辺にいたゆっくりフランは、行方不明だそうだ。多分れみりゃが食っているか、殺した後にゆっくりにあげているかだと思う。捕食種以外はれみりゃを神のように崇めているからだ。レミリアの血をもらい不老や、恐ろしいほどの再生力を手に入れれみりゃの成長は計り知れない。 終わり ============================== ジョジョが好きすぎてジョジョネタ満載ですいませんでした。 あとれみりゃだけ虐待されてフランは虐待するがは、なんですけど この話は、フランだけ酷い目に会っているので内心ざまぁwwwwて 思いました ============================== このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2099.html
前 泣き疲れてそのまま眠ってしまったれいむが目を覚ますと、そこは檻の中だった。 れいむがジャストフィットする程度の大きさの鉄の檻である。 目が覚めたれいむは、回りを見ようとするが全く動けないことにすぐ気付いた。 「ゆっ・・・ゆっくりできないよ・・・そうだ!まりさは?れいむのあかちゃんは!」 やっと昨日の出来事に思い出したれいむは、自分たちの家族を探そうと必死に叫ぶ。 すると目の前に人間の足が見えた。 「うるせーんだよこの饅頭が。あんまり騒ぐと焼いちまうぞ。」 足だけしか見えなかったが、れいむはその男に話しかけた。 「おにーさん!ゆっくりしないではやくまりさとれいむのあかちゃんを返してね!そしてとっととここから出してね!」 よくもまあそんな事をと、その男は笑いを押し殺しながら思っていた 少なくともそのまりさは昨日虐待してしまったためにこの世にいないことをこの饅頭は知らないのだ。 それなのに、未だに家族でゆっくりできると考えているのだろう。ありえない話である。 「まあいいさ。今からガキに会わせてやるよ。」 「ほんと?とっととあわせてね!」 男はその言葉を聞くと、横に置いておいた袋の中身を地面へばら撒いた そこから出てきたのは各地から連れてこられた子ゆっくりや赤ゆっくり達である。 「ゆ~ゆ~ここどこ?あかーしゃんはどこなのー?」 「まりさははらがへってるんだぜ!とっととごはんをもってくるんだぜ。」 「むきゅー」「むきゅー」 「わからないよーわからないよー」 「ちーんぽっ!」 「うー、うー♪」 「う~~♪みゃんみゃぁ~?みゃんみゃぁどこ~?」 「とかいはなありすはおなかがすいたわ。もーにんぐせっとがたべたいわ。」 「あかちゃーん!ここだよ!おかあさんはここだよ!」 さまざまな種類の子供たちがそこに並べられた。そしてその子供たちは、すぐ横の檻に自分の親が居ることに気づいた。 ままーだのみゃんみゃーだのあかちゃんだのママだどぉ~~♪だの、ゆっくりどもが騒がしくしていると、一人のモヒカンがゆっくり達に 近づいてこう言った。 「貴様ら!今から聖帝様がお見えになる。静かに前を向け!」 そう言ったのと同時に、子供たちの目の前に一人の男が現れた。髪は短髪で、生まれた時から既に人の上に立っていたかのような 尊大な態度と冷たい眼をした男である。その男は子供達の目の前に置いてあった椅子に実に偉そうに座るとゆっくり達に話しかけた。 「俺の名は聖帝(名前は伏せさせていただきます)だ。今から貴様らは俺の言うことを聞いて馬車馬のごとく働くのだ。」 開閉一番にそう言うと、すかさず子供たちから反論がでる。 「うるちゃいどぉ~♪れみりゃはみらいのこうまかんのみらいのおぜうさまだどぉ~♪ゆっくりするんだぞ~。」 何がが楽しいのか踊り出した肉まんに対して聖帝はひとつ質問した。 「貴様の親はどいつだ?」 「う~?れみりゃのまんまはあそこだぞ~いちばんはじっこだどぉ♪」 「うー♪うー♪うー♪。れみりゃのみゃんみゃはぷりてぃーだとぉ♪」 間抜けな発言はまた加齢にスルーして、聖帝はれみりゃの母親の方を向くと、檻から出すよう指示した。 「う~さっさとだすんだどぉ~♪でないとだべちゃんだどぉ~。」 れみりゃはそういいながら男に檻から出され、地面に置かれた。そのれみりゃに向って 「フハハハ!!」 そういうやいなや、どこから取り出した槍をれみりゃに向け勢いよく投げた。 槍は人間でいう右の肺の部分にしっかりと突き刺さった。刺さった部分から肉汁が溢れでる。 その痛みはかなりのものだろう 「ぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!ざぐやあああーーーー!!!!ざぐや゛あ゛あ゛あ゛あ!!!」 余りの痛みに居るはずのない瀟洒なメイドの名を叫ぶれみりゃ。しかし男たちは叫び声を無視して槍を力任せに抜いた。 抑えになるものが無くなったからか、肉汁は噴水のように溢れでた。男たちは構わずれみりゃを元の檻に戻す いまだ泣き叫ぶれみりゃを見て子供たちも親たちもショックのあまり泣き声さえ発することができない。 「わかったかガキども。この聖帝に逆らったり仕事を放棄した場合は、貴様らの親を虐待する。それが嫌ならば働くのだな。 まあ、おれはどちらでもよいのだがな。ゆっくりしたければゆっくりするがよい。 それとだ。親の方も同じだ。貴様らが反抗的な態度をとれば子供の餡子で償ってもらおう。」 「ゆ、ゆっくりりかいしたよ!だからひどいことはしないでね!」 「ゆっきゅりりかいしたよ!」 流石に目の前でこのような光景を目の当たりにすれば、以下に餡子脳といえどすんなり理解するようだ。 その返事を聞くと聖帝は二ヤリと笑い、 「ならばさっそく今から働いてもらおうか。やれい!」 その言葉を聞くと男たちは子供達をを袋に詰め、どこかに運んでいった こどもたちが連れてこられた場所は荒れた農地の真ん中であった。 そこには人間の家よりずっと高いピラミッド型の石で出来た建物があった。 「貴様らはこの石を運び、積み上げるんだ。仕事の遅い奴は容赦なく・・・ヒャア!我慢できねえ!虐待だ!」 男はそういうと一匹のありすを摘みあげる。そしてそのありすの口に無理やり指を突っ込みながら子供たちに石を運ばせた。 ゆっくりたちは嫌々ながら重たい石を自分の頭にのせ運び始めた。こんなゆっくりできないことはもちろんしたくない。 しかし、おかあさんが虐められてしまう。 子どもたちは従うしかなかった。 一方、親の方はと言うと。 「本当にいいのおじさん?このゆっくりを好きにして?」 「ああいいぞ。殺さなければな。それと俺はまだ20代だ。お兄さんだお・に・い・さ・ん!」 どうやら親の方は子供たちの虐めの対象・・・もとい遊び相手になるらしい。」 すでに先走った少年達ががちぇんでサッカーを楽しんでいたり、れみりゃで床屋さんごっごをしている少女たちもいた。 しかしまあ、れみりゃにはモヒカンがよく似合うなほんと。 「れみり゛やのぷりて゛い゛ながみ゛があ゛あ゛あ゛あ゛ーーー!!」とか聞こえるあたりれみりゃも相当喜んでいるようだ。 そんなこんなで一か月が過ぎた。親の方は比較的おとなしいものである。虐めといってもたかだが子供の遊び。 ゆっくりはできないだろうが、その殆どが一日寝れば治る程度のものである。 が、問題は子供の方である。毎日毎日重い石を頭に乗せ、建物を上り下りするのである。 大人でさえ重労働なこの仕事だ。とうぜん事故で死ぬ子供も後を絶たない。 おかげで「あべし!!」だの「ゆべ!!」だの「ペニース!!」だの奇妙な声が響かない日はなかった。 余談だが、子供が全員死んだ場合、親の方もその日のうちに特別虐待スペースへ連れていかれるのがルールである。 中を見たことはないが、中に入って帰ってきたゆっくりが居ないのを知ってる親たち戦々恐々してるであろう。 そんなある日のこと。親たちが目を覚ますと、目の前にあの聖帝が座っていた。 「今日は特別に貴様らをゆっくりさせてやろう。」 そういうと聖帝の前に大きなガラス張りの箱が大量に運び込まれた。どうやらそれはごく普通に売られている飼いゆっくり専用の家のようだ。 しいていうならかなり立派な作りである。中にはプールとふかふかのふとん。そして大量の餌が置いてある。 内装だけ見てもかなり高額な代物なのだろう。別に普通のでいい気がするが気にしてはいけない。帝王に逃走はないのだ。 「ゆ~ゆ~ゆっくりできるよ~。聖帝さんありがとうね!はやくおやつをもってきてね!」 「れみりゃはぶでぃんぐがほじいの!ぶっぶっぶ~でぃん~~♪」 今まで散々な仕打ちを受けているのにお菓子一つでこれである。つくづく馬鹿であると言わざるを得ない。 聖帝はその様子を見ていると、一人のれいむに話しかけた。 「貴様はゆっくりしているのか?」そう問いかけた聖帝に対して。 「ゆゆ~♪とってもゆっくりしているよ。とくべつにおじさんもゆっくりしていっていいよ!」 ぱちゅりー一家に裏切られたれいむである。この様子だとまりさの事も子供のことも忘れているのかもしれない。 駄目だこいつ・・・はやくなんとかしないと。 「そうか。ならば貴様らをさらにゆっくりさせてやろう。連れて来い!」 その命令と共に現れたモヒカンはゆっくりと袋の中身を出す。中身は無論子供たちである。 「ゆ!おかーさんだよ!おかーさん!ゆっくりしたいよ!」 「みゃんみゃ~♪れみりゃはぶでぃんぐがほしいどぉ~」 「ゆっくりしたんだよねーわかるよー」 「ゆゆ!まりさのあかちゃんだよ!ゆっくりしていってね!」 そんなやり取りが始まった。れいむも子供に気づきすぐに向かおうとする。 もちろん箱の中にいるため触れることはできない。しかしガラス越しにでもあかちゃんにすりすりする辺り、かろうじて母性は残っていた ようだ。 「あかちゃんゆっくりできた?おかーしゃんとおうたを歌おうね!」 一か月ぶりの再開に笑顔になったれいむに対して子供たちは 「れいむたちが死んじゃったんだぜ・・・生きてるのはいもうととまりさの二人だけなんだぜ。」 「ゆ、ゆゆ・・・・れいむのあかちゃんが。・・・でもだいじょうぶだよ!まりさたちがいきてておかーさんうれしいよ! はやくゆっくりしようね。」 今生きてる子供たちとだけでもゆっくりしようとするれいむ。しかしそうは問屋が下ろさない。虐待スレだし。 「ガキども。貴様らはいつもの通りに働くのだ。貴様らの親はゆっくりするがな。」 突然の発言に全員が驚いた。てっきりみんなゆっくりできると思っていたからである。 しかし文句を言えないのはわかっている。仕方なく子供たちは働くのであった。 自分より大きい石を何度も何度も運ばされてる子供たち。少しでも動きが遅くなれば容赦なく蹴られたり棒で殴られたり、 たとえ姉妹が石の下敷きになっても見て見ぬ振りをしなければならない。 その光景を見てれいむは悲しみにくれた。とてもオヤツなど食べれる状態ではない。 しかし帝王はそれを許さない。モヒカンたちの手により食べなければ無理やりオヤツを食わせられた。 「ゆぐっう!オヤツはいらないからこどもた「逆らったらどうなるかわかっているのか。」 そうである。逆らえば子供たちが死ぬ。それだけはいやだ。れいむは仕方なくオヤツを食べ、無理やりゆっくりさせられるのであった。 「むーしゃ・・・むーしゃ・・・しあわせ・・・」 けして幸せではない。しかしそう言わなければならないのである 一方、その光景を横目で見ていた子供たちにある思いが宿った。 自分たちがゆっくりできないのに、なぜお母さんたちはゆっくりしているのか。雑草しか食べてないのになぜ甘いものを食べてるのか。 そもそもあいつらがドンくさいから自分らは捕まったのではないか。 そして一匹のまりさの行動によりそれは爆発した。 「もうこんなところにいるのはいやなんだぜ!おかーしゃんはまりさのためにしんでくれなんだぜ!」 れいむの子まりさであった。子まりさはそう言うと石を放りだし逃げようとした。 とうぜんモヒカンに捕まった。 「どうじてそんなこというのおおお!!?」 れいむに言わせれば子供のためにやっていることなのである。それなのにこのセリフ。よほど傷ついたのであろう。 「ゆゆ!そうだよ!れいみゅたちをゆっくりさせないひとりでゆっくりするおかーしゃんなんてゆっくりちねばいいんだよ!」 「ちぇんたちのためにしぬんだよねーわかるよー」 「ゆっくりさせないみゃんみゃなんてポイだとぉ~しぬんだぉ~」 「ちがうよ!おかーさんはみんなをゆっくりさせるために・・・」 「うそつきはゆっくりしね!ゆっくりしね!」 もはやその場は大混乱(ゆっくり限定)である。愛する子に罵倒され泣き続ける親たち 愛する親に裏切られたと思い激怒する子供たち。 聖帝はその光景を見ながらこう子供たちに言った。 「親がそんなに憎いか。ならばどの親が憎いか言ってみるといい。その親を殺して貴様らの飯にオヤツを加えてやろう。」 「さっさとあのばかなまりさのおかーさんをころすんだぜ!オヤツをよこすんだ!」 「そうだよ!とっととれいみゅたちのためにちんでね!」 「どうじて・・・・どうじて・・・」 れいむはもうわけがわからなかった。まりさと二人でよっくりと育てた子供たちが 自分が採ってきた芋虫を食べてスクスクと育った子供たちが・・・ 子供のためにこんな心苦しい事をしたのに・・・なぜ殺されなければならないのか。 こうなると大抵の餡子脳がはじき出す答えは一つである。 「ゆ゛っぐりじね!!お゛ま゛え゛らなんがれいむだぢのごどもじゃな゛い゛!!!ゆ゛っぐりじね!!ゆ゛っぐりじね!!!」 まあだいたいこんなものである。 それを気にせずモヒカンは近づく。そして手に持った松明をれいむのリボンに当てた。 「ヒャッハー!汚物は消毒だ~」 ノリノリでれいむを頭から燃やしていくモヒカン。れいむの断末魔でさらにテンションがあがっていく。 「ゆ゛っ゛ぐ゛り゛じね゛え゛っ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」 燃えながらも恨み節を言うれいむ 「フハハハ!! とどめだ!!」 しかしそれも聖帝の華麗なやり投げにより終わるのであった。 聖帝ゆっくり稜完成まで、あと三か月 続き? このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/wakures/pages/1081.html
卵Lv2_6 卵Lv2_6お子様ランチ クリスピーチキン 特製サーロインステーキ 広島焼き サンシャインスムージー ラズベリーの恋 ハイビスカスホタテ 前のページへ 1 2 3 4 5 お子様ランチ お子様ランチ台湾台北士林「マイルホーム」 子どもが喜ぶお子様ランチ。大人でも笑顔になる程の味が、子ども心を掴んで離しません。 高級 ジャンル ご飯・麺 価格(一押し) 79(?) コスト(一押し) 72(?) 風味(一押し) 115(?) 品質 属性条件 色(一押し) 284(?) 包丁技 211 香(一押し) 293(?) 調味技 214 味(一押し) 298(?) 火加減 212 調理情報 習得条件 調理時間 30分 習得Lv制限 Lv45 調理費用 130ドル 中級料理習得数 12 習得数 16~24個 食材 野菜Lv2 7 ミルクLv2 5 卵Lv2 6 米穀Lv2 3 × × × × 一押し食材 × × × × × × × × クイズ 問題 A. B. C. D. 答え(反転) お子様ランチを編集 ▲TOP クリスピーチキン クリスピーチキン台湾台北士林「the Chips」 サクサクのクリスピーチキンにハニーマスタードソースが絶妙に絡まります。 高級 ジャンル 前菜 価格(一押し) 55(?) コスト(一押し) 48(?) 風味(一押し) 1115(?) 品質 属性条件 色(一押し) 238(?) 包丁技 201 香(一押し) 250(?) 調味技 204 味(一押し) 257(?) 火加減 202 調理情報 習得条件 調理時間 30分 習得Lv制限 Lv45 調理費用 130ドル 中級料理習得数 12 習得数 16~24個 食材 肉Lv2 10 卵Lv2 7 スパイスLv2 4 × × × × × × 一押し食材 × × × × × × × × クイズ 問題 A. B. C. D. 答え(反転) クリスピーチキンを編集 ▲TOP 特製サーロインステーキ 特製サーロインステーキ台湾台北士林「闘牛士」 ジューシーな肉汁が食欲をそそります。 高級 ジャンル おかず 価格(一押し) 43(?) コスト(一押し) 36(?) 風味(一押し) 115(?) 品質 属性条件 色(一押し) 292(?) 包丁技 268 香(一押し) 279(?) 調味技 270 味(一押し) 304(?) 火加減 265 調理情報 習得条件 調理時間 2時間 習得Lv制限 Lv45 調理費用 390ドル 中級料理習得数 12 習得数 24~36個 食材 肉Lv2 10 卵Lv2 7 野菜Lv2 4 × × × × × × 一押し食材 × × × × × × × × クイズ 問題 A. B. C. D. 答え(反転) 特製サーロインステーキを編集 ▲TOP 広島焼き 広島焼き台湾台北士林「TEN 屋」 広島で有名な料理で、お好み焼きとは違い、ボリュームたっぷりのキャベツが使用されています。 高級 ジャンル おかず 価格(一押し) 68(?) コスト(一押し) 61(?) 風味(一押し) 115(?) 品質 属性条件 色(一押し) 289(?) 包丁技 247 香(一押し) 284(?) 調味技 250 味(一押し) 302(?) 火加減 246 調理情報 習得条件 調理時間 1時間30分 習得Lv制限 Lv45 調理費用 290ドル 特級料理習得数 12 習得数 24~36個 食材 野菜Lv2 7 ミルクLv2 5 卵Lv2 6 米穀Lv2 3 × × × × 一押し食材 × × × × × × × × クイズ 問題 A. B. C. D. 答え(反転) 広島焼きを編集 ▲TOP サンシャインスムージー サンシャインスムージー台湾台北東区信義「ヨーロピアンレストラン」 きらめくマンゴーは正にサンシャイン!太陽に見立てられた輝くスムージーです。 高級 ジャンル 飲み物 価格(一押し) 46(?) コスト(一押し) 39(?) 風味(一押し) 115(?) 品質 属性条件 色(一押し) 144(?) 包丁技 232 香(一押し) 140(?) 調味技 235 味(一押し) 156(?) 火加減 230 調理情報 習得条件 調理時間 1時間 習得Lv制限 Lv45 調理費用 200ドル 中級料理習得数 12 習得数 24~36個 食材 果物Lv2 8 卵Lv2 8 スパイスLv2 5 × × × × × × 一押し食材 × × × × × × × × クイズ 問題 A. B. C. D. 答え(反転) サンシャインスムージーを編集 ▲TOP ラズベリーの恋 ラズベリーの恋台湾台北東区信義「ヨーロピアンレストラン」 ラズベリーの恋…。とろけるアイスは恋の味…。 高級 ジャンル 飲み物 価格(一押し) 46(?) コスト(一押し) 39(?) 風味(一押し) 115(?) 品質 属性条件 色(一押し) 149(?) 包丁技 233 香(一押し) 152(?) 調味技 230 味(一押し) 139(?) 火加減 235 調理情報 習得条件 調理時間 1時間 習得Lv制限 Lv45 調理費用 200ドル 中級料理習得数 12 習得数 24~36個 食材 果物Lv2 8 卵Lv2 8 スパイスLv2 5 × × × × × × 一押し食材 × × × × × × × × クイズ 問題 A. B. C. D. 答え(反転) ラズベリーの恋を編集 ▲TOP ハイビスカスホタテ ハイビスカスホタテ台湾台北東区信義「クリスタルスプーン」 ハイビスカスを思わせるほど美しく調理されたホタテです。 中級 ジャンル おかず 価格(一押し) 37(?) コスト(一押し) 32(?) 風味(一押し) 85(?) 品質 属性条件 色(一押し) 208(?) 包丁技 140 香(一押し) 224(?) 調味技 144 味(一押し) 218(?) 火加減 143 調理情報 習得条件 調理時間 2時間25分 習得Lv制限 Lv30 調理費用 350ドル 初級料理習得数 9 習得数 24~36個 食材 魚Lv2 4 卵Lv2 5 野菜Lv2 3 スパイスLv2 3 × × × × 一押し食材 × × × × × × × × クイズ 問題 A. B. C. D. 答え(反転) ハイビスカスホタテを編集 ▲TOP 前のページへ 1 2 3 4 5
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/4077.html
このSSはゆっくりいじめ系2451 駆除屋の続きです。 俺設定多分注意。 人間と共生関係のゆっくりがいます。 しかも、「俺の考えたゆっくりTUEEEEEEEE!!!」状態。 それでもよければ、道端のカエルの死骸でも見るような目でお読みください。 「お兄さん!朝よ!起きるのよ!」 人里の最北のある民家で、布団をかぶった男の上をゆっくりゆかりんが跳ねていた。 金髪を揺らし、柔らかい体を弾ませながら、男の腹部にのしかかる。 「なんだ…せっかくのいいところで…」 男は腹にかかる重みで目を醒ました。 目覚めてすぐに、不満をゆかりんに漏らした。 「知らないわよ。それより、ゆっくりを殺したときのきめぇ丸みたいな顔でねてたけど、どんな夢を見ていたの?」 「ああ、俺が厨お兄さんになって活躍する夢」 「本当に夢ね。お兄さんはただの人間じゃないの」 「いいじゃないか、夢なんだから」 このゆかりんは、非常に頭がよく、小学生レベルの漢字なら読み書きができ、ゆっくりには決してできないと言われた割り算はおろか、1次方程式さえ解くことができるのだった。 もりのけんじゃ(笑)と言われるぱちゅりー種ですら足元にも及ばないどころか、同じ土俵に上がることさえ恐れ多いくらいだ。 「あれ?らんとちぇんは?」 「お散歩よ」 ゆかりんには、2匹の部下(ゆかりんは「しき」と呼んでいる)がいた。 それがゆっくりらんとゆっくりちぇんである。 2匹は、行き倒れていたところをゆかりんに拾われ、育てられたゆっくりであった。 ゆかりんにはおよばないが、こちらも非常に頭のよいゆっくりである。 「みょん!お兄さん、おはようみょん」 「お~は~よ~う~」 男の真正面にあるドアが開き、2匹のゆっくりが入ってきた。 ゆっくりよーむとゆっくりゆゆこだ。 よーむのほうは体つきで、傍らに餅でできた「はんれー」が浮かんでいる。 ゆゆこは直径が80cmほどの、比較的小さいタイプだ。 この2匹は、ゆかりんとらん・ちぇんの関係と同じく、主従関係である。 よーむは生まれた頃から体つきで、気味悪がれ親に捨てられたのをゆゆこに拾われ「じゅうしゃ」になったそうだ。 男は5匹のゆっくりと暮らし、そしてある商売を営んでいた。 ゆっくり駆除屋である。 妖怪の間でも評判で、人間の友達がいない男はそのおかげで妖怪の友人がどんどん増えていった。 男の駆除方法は、主に爆殺だったため、河童の協力を得られることは大きかったようだが。 「さて、今日の仕事だが。場所は紅魔館だ。あの辺一帯のれみりゃを駆除してほしいらしい。あそこのメイド長と主がかなり頭に来ているようだ。 それが終わったら、今度は西の村だ。なんでも、ゆっくりの大群がやってくるらしい」 男は立ち上がり、枕元においてあった紙の内容をゆっくりたちに伝えた。 「今日はゆかりんとよーむを連れて行く。ほか3匹は留守番だ」 「「ゆっく(か)りりかいしたよ(みょん)!!」」 「りょ~かい~」 「じゃ、ちぇんとらんが帰ってきたら行くぞ」 捲り上がった布団の中に依頼書は放り込まれ、1人と3匹は部屋を出て行った。 「じゃあ、行ってくる。昼飯は尾根江さんにたのんどいたからな」 辰の刻になり、ちぇんとらんが帰宅すると、仕事に出るために支度をした。 よーむに小太刀を持たせ、自分も大きなかばんを背負っていた。 留守番をする3匹に声をかけ、ゆかりんをよーむに持たせて玄関前に立った。 「がんばってきてくださいね!」 「きょうはごちそうなんだねーわかるよー」 「お~み~や~げ~」 3匹は男を見送った。 男は扉を閉め、鍵をかけるとそれを隣人の投函箱に入れた。 半刻ほどかけて、湖に到着した。 相変わらずあたりには霧がかかっていた。 その中で男たちの隣に建つ紅い洋館は目立っていた。 「さて、もう1度言うが、駆除対象はれみりゃだ。ほかのは放っといていいだろう。ただ、もし邪魔をするようだったら潰してくれてかまわない」 「じゃあよーむ、行くわよ」 「わかったみょん」 ゆかりんはよーむを連れて紅魔館を取り囲む雑木林に入っていった。 1人残った男は、かばんから虫取り網と大きな麻袋を取り出し、反対側の林に向かった。 「う~☆う~☆れ・み・りゃ☆う~☆」 見るものをイラつかせる喋り方と、モデルとなった吸血鬼を完全に馬鹿にした姿。 そしてゆっくりの中でも最上級の餡子脳。 林に入って早速、よーむとゆかりんは楽しそうに踊るれみりゃを発見した。 「う~☆あまあまとばばあだどぉ~」 れみりゃも2匹に気がつき、こちらにヨタヨタと寄ってきた。 その歩き方と言ったことで、2匹のイラつきは有頂天に達した。 「うざいみょん!」 「う~?……うああああああああああああああ!!!!」 よーむは小太刀を振り、れみりゃの首から下を右と左に真っ二つにした。 体からは肉汁と具が流れ出て脂っこい水溜りを作っている。 ただ、再生力と体の丈夫さだけが取り得のれみりゃは、致命傷にはならなかった。 「う゛あ゛ー!ざぐやー!ごあいゆっぐりがいるどぉー!」 れみりゃは逃げ出そうとしたが、体が離れているために、歩くことはおろか立つことさえできない。 結局、その場で泣きながら醜い声を発しているだけだ。 「ざぐやざぐやって、じゅうしゃもいないと何もできないのね。どこがカリスマなのかしら」 ゆかりんは喚くれみりゃを挑発した。 「う゛ー!ぢがう゛どぉー!れみりゃはごーま゛がんどあ゛るじでがりすまだんだどぉー!」 「そんなすがたをさらしてどこがカリスマよ。あなたはせいぜいかりすま(笑)ってとこね」 ゆかりんは今朝お兄さんにやったように、割れたれみりゃの胴体の上を跳ね回った。 そんなやり取りをしていると、れいみりゃの中身の匂いに誘われたのか、林の奥から次々とれみりゃが湧いて出てきた。 「れみりゃをいじめてるゆっくりがいるどぉー!」 「わるいゆっくりだどぉー!」 「わるいゆっくりはたべちゃうぞ~!」 等と口々に言っていることから、体がふたつに割れたこのれみりゃを助けに来たのだろう。 あっという間に、ゆかりんとよーむは囲まれてしまった。 「う~☆みんなたすけにきてくれたんだどぉ~おまえらはしぬんだどぉ~」 ゆかりんの下にいるれたれみりゃは笑顔に戻っていた。 助かるとでも思っているのだろう。 まあ、れみりゃは20匹ほどいる、野生なら負けることはないだろう。 野生なら、だ。 「あら、下品な声がすると思ったられみりゃだったのね」 「なんだかものすごく油くさいみょん」 2匹は完全にれみりゃを見下していた。 それもそうだ。 通常の数百倍の知能を持ったゆっくりと、通常の数百倍の戦闘力を持っているゆっくりの2匹に通常の2倍程度の力を持ったれみりゃ20匹で勝てるわけがない。 『う゛あああああ!!!れみりゃはおぜうさまなんだどぉー!じょうひんでうるわしいんだどぉー!』 れみりゃたちは怒り狂い、我を忘れて(といっても、忘れるような我を持っているわけでもないが)2匹に飛び掛った。 「よーむ、2歩下がっててきとうにふりなさい」 「わかったみょん」 ゆかりんの指示通り、よーむは2歩分後退し、小太刀を振りぬいた。 『うびゃああああああああ!!!!』 すると、見事に飛び掛ってきたれみりゃを全て頭と胴体に分離させた。 生きているのは、胴体が割れたれみりゃも含めて8匹。 その8匹も、肉汁が飛び散り、れみりゃたちがただの肉まんに変わるのを呆然と見ているだけだ。 「さ、時間がもったいないわ。よーむ、やっちゃいなさい」 「わかってるみょん」 れみりゃたちが現実を受け入れられないでいる間に、よーむは残っているもの全ての首を刎ねた。 そのときにも、れみりゃは呆然とし、悲鳴一つ上げなかった。 駆除を始めて1刻後、男とゆかりん・よーむは紅魔館前で合流した。 男は肩にもぞもぞと蠢く麻袋を担いでいた。 「門番さんに報酬ももらったし、次に行くぞ」 封筒を懐に仕舞いながら、男は意気揚々と歩き出した。 よほど報酬を弾んでくれたのだろう。 「お兄さん、それはなに?」 ゆかりんがよーむの頭の上から男に離しかけた。 その目は、せわしなく動く袋に向けられている。 「れみりゃだ。次で使えると思ってな」 男は前を見たまま、淡々と答えた。 「そう。でも、多分つかえないわよ」 「なんでだ?」 「あの辺のれみりゃ、弱いもの」 「まあな。5匹で大群に向かわせるのは無茶だ。けど、多少なりとも小さいゆっくりやゲス避けにはなる」 そんな会話をしつつ、四半刻ほど歩き続けると、次の仕事場である村に到着した。 村の大部分は畑で、その畑も用水路で囲まれていた。 水路の外側には、ゆっくりがぎりぎり跳び越えられる高さ、30cmほどの高さの木の板が立てられている。 その板には垂直に板が打ち込まれ、その板は畑側に大きくせり出し、用水路を覆っている。 さらに、その先端も上に向けて反り返っている。 つまり、普通のゆっくりでは外から侵入はできても、中から逃げることができないのだ。 「こりゃあすごい。これだったら、俺が来なくてもよかったんじゃないですか?」 男は一番大きな畑で、えさに使うのであろう腐った野菜を撒いていた青年に話しかけた。 青年は、作業の手を止め、男に答えた。 「これを乗り越えて、万が一でも生き残ったら次がありますからね。それがないようにあなたを呼んだんです。これ、報酬です」 青年はズボンのポケットから封筒を取り出し、男に渡した。 青年の名前は鬼居。 村の虐待お兄さんにして、村長の孫、村の代表である。 「そうですか。でも、全て殺していいんですか?鬼居さんは虐待したいんじゃないんですか?」 「それは、逃げ出そうとしたゲスを捕まえるつもりですから、ご心配なく。さて、そろそろ来ますよ」 鬼居は200mほど離れた、畑の西に隣接しているある森の方を見やった。 木々の合間から、藪がざわめく様子が見える。 (おいおい、もうかよ!) 今現在、この場に2人しか居ないことが気になり、男は背後を見た。 気付けば、鍬や鎌を持った10人ほどの村人がいた。 みな、真剣な面持ちで森を見据えている。 畑はおろか、村全体が静まり返る。 「いくぞ!」 その静寂は、鬼居の合図によって破られた。 村人が一斉に森に向かって駆け出した。 同時に、森の方からもガサガサと音が聞こえ、大量のゆっくりが跳びだしてきた。 300匹は軽く居るだろう。 それらが、柵を飛び越え、畑に乗り込んだ。 「ここをれいむたちのゆっくりぷれいすにするよ!じゃまするにんげんさんはでていってね!」 『でていってね!』 先頭を仕切っていたのは、珍しくれいむであった。 体長は1mほどで、かなり大きめだ。 「さて、クソ肉まんども、出番だぞ」 男は麻袋の口の紐を緩め、振り落とすようにれみりゃたちを出した。 れみりゃは手足を肉汁が染み出すほどにきつく縄で縛られ、猿轡をはめられていた。 ただ、顔は出してもらえたという希望に満ちていた。 「あそこに居るゆっくりを全部食え。できなかったら殺す。逃げ出しても殺す」 「「「「「うー!?」」」」」 その希望もすぐ様に打ち消された。 男の口から発せられた命令によって。 拘束を解かれると、れみりゃたちは生き残るために必死の形相で人間とゆっくりの戦いの中に踊りこんだ。 「れみりゃだああああ!!」 「だじげでえええ!!」 「ぎゅっぐじじだい゛い゛い゛い゛!!」 「たべられるまえににげるんだぜ!」 男の思惑通り、小さなゆっくりやゲスは元きた森に向かってゆっくりの全速力で逃げていった。 が、見事なまでに水路と柵に阻まれ、鬼居によって捕獲された。 「さて、俺も行くか」 男も、ゆかりんを頭に載せ、みょんを抱えあげると、ゆっくりたちの中心に向かって歩を進めた。 途中、向かってくるゆっくりや、村人と戦うゆっくりも居たが、全て無視した。 「お前がリーダーか?」 男は群の中心でさっき鬼居が置いたえさに食らいつくれいむに声をかけた。 「ゆっ!?そうだよ!」 「今すぐ出て行け」 「いやだよ!ここはれいむたちのゆっくりぷれいすだよ!」 どうやら、れいむの餡子脳の中では、既にここはゆっくりたちのものらしかった。 「ゆ…?ゆかりん!」 男の頭上を見て突然、れいむが反応した。 「あら、れいむじゃない」 ゆかりんのほうも、れいむのことを知っているようだ。 「どうした?このデカ饅頭と知り合いか?」 「ええ、前いたむれのリーダーよ」 「そうだよ!ゆかりん!さくせんはせいこうしたんだね!」 「作戦?」 れいむの言葉が男には理解できなかった。 いや、ゆっくりの言葉など大体理解できないが。 「ああ、あったわね、そんなの。おかげで今はこんなゆうがな生活ができてるわ」 「ゆ!そんなのってどういうことなの!?せいこうしたの!?してないの!?」 「してるわけないでしょう。もともと、そんなものどうでもよかったもの」 「だから作戦って何のことだ?」 男の疑問に対する答えは、頭の上から降ってきた。 「ゆっくりをたくさん殺す人間の家に行って、ペットになって家を乗っ取る作戦よ」 「なんだそりゃ?」 「そうだよ!れいむがかんがえたすごいさくせんなんだよ!」 れいむは自慢げに下膨れを前に突き出している。 「それで、わたしがちぇんとらんをつれてお兄さんの家に行ったのよ。で、今お世話になっているの」 「乗っ取るってのはどこにいった?」 「そんなのどうでもいいのよ。もともと、むのうなくせにいばりちらすばかりのそこのでいぶの群からぬけ出したかったから、乗っただけだったもの」 「ゆがっ!どういうことなのぉおお!!」 でいぶはころりと表情を変え、口を大きく開いている。 「だから言ったとおりよ。あなたみたいな⑨で使えないリーダーがいる群から出るために作戦にさんせいしたのよ。あんなまぬけで現実せいのない作戦を立ててくれてありがとう、おかげで理想の生活を手に入れられたわ、本当にありがとう。むのうなでいぶさん」 ゆかりんの口から次々と流れ出る真相に、でいぶはがたがたと震えていた。 男は、笑いをこらえながら背負った鞄の中を探っていた。 「もうそろそろいいだろ。残念だったな、でいぶ」 「ゆがぁっ!でいぶはでいぶじゃだいいいい!!」 でいぶは男の言葉に食って掛かった。 「自分でもでいぶって言ってるじゃないか、でいぶ」 男はニヤけながらでいぶをおちょくる。 それと同時に、でいぶの背後に回りこんだ。 そして、セルロースでできた髪を掻き分け、でいぶの皮に細長い筒状のものを差し込んだ。 丁度筒が目の真裏に来る位置だ。 「ゆぎゅぅ!なにするの!れいむにへんなものささないでね!」 でいぶは抵抗するように、体を震わせた。 が、筒はしっかりと刺さり、抜ける気配はない。 男はポケットからマッチを取り出し、火をつけると、筒から伸びた1本の細い糸につけた。 「ゆあっ!じじい!なにをしたの!」 でいぶは自分の真後ろでなにが起こっているか理解できず、ぐるぐると回り始めた。 2回転はんした頃、火が糸を燃やしきり、筒の中に入った。 「ぽぴゅん!」 でいぶを内部から衝撃が襲った。 眼球と共に餡子が眼窩から飛び出し、汚い音を立てて畑に落ちた。 筒の正体は、花火であった。 点火されたが、進むべき道を餡子で妨害された花火はそれの中で弾け、その力だけが衝撃として伝わり、でいぶの目を内側から吹き飛ばした。 「ゆがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!でいぶどがばい゛い゛お゛べべがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」 でいぶは痛みのあまり土の上を転げまわった。 そのときに、一緒に自分の目も潰してしまった。 「じじいいいぃぃぃいぃぃいい!!だずげろ゛おおおぉぉおおぉぉおぉおお!!」 目の見えないでいぶは男が居る方とは真逆を向いて叫んでいる。 「やだね。もともとお前がここに来なければそんなことにならなかったんだから、悪いのはお前だろう?なあ、でいぶ」 「ゆぎいいぃぃい!!だがらでいぶばでいぶじゃだいっでいっでるでじょおおお!!」 怒り狂い、見当はずれな方向に怒鳴り散らすでいぶ。 「はいはい、でいぶはでいぶなんだね。わかるよー」 男はちぇんの口調を真似てでいぶをさらに茶化した。 でいぶ全体の色が赤くなっていく。 血液など通っているわけでもないのに。 「目がなくなったら不便だろ?代わりにこれをやるよ」 男はポケットから黒くて丸いものをふたつ取り出し、でいぶの眼窩にはめ込んだ。 偶然にも、ふたつの球体はピッタリと嵌り、義眼のようになった。 「村のみなさーん、ゆっくりをあつめてくださーい」 男は口の前に両手を出し、畑全体に呼びかけた。 たちまち、畑のいたるところからゆっくりがでいぶの辺りに向けて飛んできた。 「では、はなれてくださーい」 村人に離れるよう呼びかけ、先ほどはなったれみりゃを含め、ゆかりん・よーむ以外のゆっくりが全てほぼ一箇所に集まったのを確認すると、男はでいぶの目に嵌めた球体に手を伸ばした。 「じゃ、そこでゆっくりしていってね」 球体から何か引き抜くと、駆け足でその場を離れた。 5秒のち、ゆっくりたちが逃げるまもなく、でいぶを中心として轟音と爆風が起きた。 ゆっくりは弾け飛び、畑に餡子やカスタード・生クリームといったゆっくりの中身の雨が降った。 ほとんどのゆっくりが巻き込まれ、かろうじて無事だったのは10匹程度である。 その全てが、何が起きたか理解できずに、体を捻ってほかのゆっくりを探していた。 「おい、どうした?」 男は餡子の海でもぞもぞと動くまりさに声をかけた。 「ゆ!じじい!みんなをどこにやったんだぜ!」 「どこって、そこにいるじゃないか」 男は餡子を指差したが、まりさが理解した様子はなかった。 「うそをつくなだぜ!これはあまあまさんなんだぜ!」 まりさは、餡子の海に口をつけ、それを貪った。 「ははは、ウソじゃないよ。ほら、これを見てみな」 男は近くにあった赤いリボンを取り上げた まりさは、それを見て何かを思い出したようだった。 「ゆ!りーだーのおりぼんさんなんだぜ!」 「そうか、これがあのでいぶのか。じゃあ、今お前が食べたのは多分リーダーの餡子だな」 それを聞いて、まりさはしばしの間凍りついた。 何かを考えているようだった。 そして、餡子脳で考えた結果、自分が何をしたか、その結論に至った。 「もっそひゅぎらったんじぇろぱにぇちゃんらぽいしくる!えれえれえれえれえれえれ…………」 まりさは自分の犯した過ちに気付き、奇声を上げ、自身の中身を吐き尽して絶命した。 ほかのゆっくりも、同じような状況であった。 群の惨状に気付き、泣き叫ぶもの。 自分が食べたものが仲間であると気付き、気が狂ったもの。 「さて、こんなものだろ。ゆかりん、よーむ。帰るぞ」 男は餡子の海を遠くから眺めていたゆかりんとよーむに声をかけ、来た方向に歩いていった。 「お兄さん。今日のあれ、もうやらないでね」 夕食の際、ゆかりんが男にそう言った。 あれ、とは西の村でのあの爆破ショーのことである。 「なんでだ?一番効率いいだろう?」 男は茶碗片手に答えた。 「だけど、あれはあんまりに気持ち悪いわ」 ゆっくりにしてみれば餡子は内臓。 それが飛び散っているのだから、相当気持ち悪いはずだ。 「そうか。それで離れてたのか。じゃ、次はゆゆこが居るときだけにするよ」 男に止める気などなかった。 ~あとがき~ いや、その…しょっぱなから夢オチですいません。 前回のヒドイあれは、男の夢、ということです。 今回も、前回とさして変わっていないような気もしますが。 これは、まだ続くと思います。 ええ、ちぇんとらんの話とかもまだですから。 そのときは、ハエ叩きにこびりついたハエの足でも見る目で見守ってください。 このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/hosyoku/pages/89.html
今日は料理教室。生徒である十数人の少女は、それぞれに授業開始のときを待っていた。 そこにいる生徒たちは普通の少女ではなかった。 見た目は普通の少女だが、れっきとした特殊能力を持つ化け物たちの仮の姿だった。 先生が、食材を連れてやってきた。 「はい、みなさん、静かにしなさい。これから皆さんに食材をお配りします。」 そういいながら先生は生徒たちに今日の食材となる人間の少女たちを配って歩いた。 少女たちは手足と首に枷をはめられ、全裸のまま生徒たちの前に2人ずつ立たされた。 「彼女たちは、人間市場から買い込まれた極上の食材です。 それでは、これから料理を始めます。最初は下ごしらえですね。」 黒板に料理の要点を書きつけながら説明を始める先生の目の前にも2人の少女が立たされていた。 「ど、どうなるんだろ、あたしたち」 「おかあさん、助けて」 恐怖に脅える少女たち。彼女たちは人間界からモンスターの手によってさらわれた 同じクラスの生徒たちだった。 修学旅行の当日、全員が集まり、先生がやってきたと思ったら、突如周囲が光り始め… 気がついたら手足を拘束された状態で全裸のまま檻に入れられていた。 そして、自分たちには理解できない言語が飛び交う市場で売られ、ここにいたのだ。 「では、下ごしらえをします。先生のやってるのをよく見てくださいね」 一人の少女をテーブルに寝かせる。少女は抵抗するも枷のついた身では思うに任せない。 寝かせた少女の両手両足の枷をテーブルに固定すると、先生は全裸になり、透明の液体を身にまとわせる。 テーブルに手かせを固定された少女は不安の面持ちのままそのすべらかな裸体を卓上に横たえる。 先生は全身に液体を塗りつけてぬるぬるした体を寝たままの少女の裸体に這わせはじめた。 「ぁ…ふぁ…」 思わず喘ぎ声が漏れるのを、すかさず先生は口づけを交わして舌を絡ませる。 全身が柔らかな舌でからめとられるような快感が少女を蹂躙する。 ふくよかな胸を少女の乳房と絡みつかせてこねまわす。 「あぁ…や…」 思わず漏れる声。もう、その喘ぎ声はこらえることが出来ず、 わずかに開かれた口からとめどなく漏れ続ける。 先生が自らの乳房で少女の顔を押しかぶせ、女陰を少女の裸身にこすりつける。 全身を貫くか愉悦に少女の腰は脈打つように痙攣する。 いつのまにか少女の全身に透明な液が刷り込まれるようになり、 それにつれて全身が桃のようなピンク色を帯び始めた。 それにつれて少女の快楽はわらに増幅され、少しずつ、少女は自分を失いながら登りつめてゆく。 先生の指は、液体をつけたまま少女の花芯を刺激する。 全身が性感帯になったような責めの上に、電気を走らせたような快感。 少女は全身を先生に絡ませ、快楽を増幅させようとする。 もう、何も考えられないのだろう。自らの女の部分を先生の太腿にこすりつけ、 さらなる悦楽を得ようとする。 そして、先生の体に塗られた液体がすべて少女に移った頃、少女は腰を何度か痙攣させ、潮を吹きながら悶絶した。 先生はそのままテーブルから降りると、 もう一人の少女の顔を掴み、自分の前に向かわせ、目を合わせる。 目の前で行われた愉悦の宴に脅えた目つきの少女の視線が一瞬凍りつく。 少女の目は虚ろになり、全裸のまま目の前のエプロンを身に着け始めた。 「さて、みなさんもそれぞれの食材に下ごしらえをしてあげなさいね」 それを聞いて教室の各所で生徒たちが食材を愛撫し、体を開かせてやる。 自らの体に塗った魔法薬を食材に仕込み、料理される準備をしてやる。 すべてが終わった頃、教室には生徒たちと、テーブルに載せられたまま快感の余韻に浸る少女、 そして、全裸にエプロンのまま大きな包丁を握る少女が立っていた。 「では、食材たちに料理をさせてあげなさい」 先生の目の前の少女は、再び先生の視線を浴びると、そのままテーブルの上の少女に刃を向けた。 「ど、どうして?体が思うようにうごかない…手が、結花、逃げて!」 結花といわれたテーブルの上の少女にはそれはまったく耳に入っていないのか あいかわらずピンク色に染まった体をビクビク痙攣させていた。 少女は結花の喉元に刃をいれ、一気に切り落とす。 途中までためらいのあった刃が、途中から一気に力のこもったものになった。 自分では止められないのなら、せめて一瞬の死を願うかのような動きだった。 切り落とされた胴体はそのまま痙攣した動きをみせていたが、間もなく止まり、 切断面から膨大な血が流れた。 「ご、ごめん。結花。」 泣きじゃくる少女だが、体はまったく動かず、血の飛び散る体をそのまま立たせていた。 先生血を吸い上げ終わり、口元を真っ赤にさせて起き上がる。 結花の首は恍惚の表情を浮かべたままそこにゴロリと転がっていた。 先生は切断された結花の首をわしづかみにすると、そのまま飾り物のように皿の上に移した。 残った胴体を見て、少女の中に何か形容しがたいものが浮かんだ。 綺麗…このまま、美味しく料理してあげたい… 心の中にそんな声が響く。明らかに自分のそれとは違う声。 思わず自分の手元の包丁を目の前の結花の胴体に向けようとする それを見て、あわてて首を振る 「い、いやっ!やめて!あたし!」 それでも自分の中に湧き上がった欲情めいた感情をとめることは出来ない。 必死に自分の手を自分で押さえつける。 だが、いつの間にか自分に植え付けられた感情は自分の体を動かそうと自分の中で蠢動する。 「や、や…やめて…!」 自分の中の何かに抵抗するように自分で自分を押さえつけるが、 そのたび心の中に 「さぁ、今すぐ目の前の食材を美味しく料理してあげなさい」 という声が響く。それは徐々に大きくなってゆく。 そして、ついに少女は「自分」を食い尽くされた。 仲のよかった友達の裸身に刃をいれる。 すでに出血のなくなった結花の体はまったく抵抗を示すことなく、すっと少女の刃を受け入れる。 結花の体は両手両足の中間でバラバラにされた。 少女の目はうつろなまま乏しい表情で食材にされた結花を見下ろしていた。 続いて少女はうつろな目のまま結花の胴体に刃を入れる。 彼女の裸体から内臓を引きずり出し、横の樽に漬ける。 少女の手が結花の腰の中に入り、女の子の臓器を引っ張り出し、何の感慨もなく樽に漬ける。 そして、少女の料理が始まった。 肉付きのよい肉体に香辛料をすりつけ、オーブンでこんがりと焼きはじめる。 少女は、樽に漬け込まれた結花の内臓を鍋に放り込み、煮込み始める。 「さあ、皆さんも先生のやったとおり料理させてあげなさい」 その瞬間教室にざわめきが起こった。食材の半分、包丁を持っている少女たちからあがった声だった。 「や、やめて!」 「いやよ、こんなの!」 刹那沸き起こった自分の中の「声」に必死で抗う少女たちの抵抗だった。 やがて、「自分」が解け崩れたものから順に、目の前の女体を「食材」へと加工し、調理していった。 周囲の光景を見て諦めの境地に至ったもの、やおら湧き上がった感情に負けたもの。 一人、一人と目の前の少女の首と胴を切り離し、体を解体しはじめる。 そんななか、必死に自分と戦い、自分を持ち続けた少女もいた。 友達を料理なんて、そんなことできるはずない。 必死にこらえる少女たち。 一人の少女は、そのまま硬直する体を無理やり振りほどいて片手の包丁を床にたたき落とした。 震える手を必死で押さえ、決然とした表情で目の前の少女を見下ろしつぶやく。 「知美は私が絶対に守ってあげるから」 知美と言われたテーブル上の少女はそれを聞こえているのかいないのか、 股間から愛液を流しながら打ち上げた魚のように裸身をピチピチと跳ね回らせる。 思わず先生が駆け寄ってきた。先生は包丁を持ったまま、少女のほうに向いて言い放った。 「おや、この食材は洗脳が不十分だったようですね。仕方がないので、先生が料理してあげましょう」 そのまま先生は手に持った包丁で目の前の食材の首に刃を当てる。 喉元に刃をいれ、首を切断し、血が流れ始める。 それに対してまったく抵抗しないまま知美は恍惚の表情を浮かべてされるがままになっていた。 それを見て、何かがはじけた。 「…わたしが…やります」 小さな小さな声で言った。 「…わたしが…知美を…料理してあげます」 そのまま床に落ちていた包丁を拾い、知美の白い裸身に刃を入れた。 彼女は、泣いていた。しかたない。このままではどっちにしても知美は料理されてしまう。 せめて、私の手で知美を料理してあげたいと思った。思ってしまった。のだ。 お腹を裂き、内臓を取り出す。手と足を切り落とし、肉を切り離す。 手や足の肉はつなぎとともにひき肉にし、腸詰にする。 柔らかな知美の肉が、香辛料、調味料で下ごしらえをし、丁寧にオーブンに入ってゆく 目の前の首だけの知美が、それを見て、恍惚の表情を浮かべていた。 「よかった…」 知美はうつろな目にわずかな光を宿らせてそうつぶやいた。 テーブルの食材とされた少女も、完全に自我を失ったものばかりではなかった。 「や…やめて…目を覚まして…」 完全に自分を失い、自分に刃を向ける少女にわずかな声で哀願する。 しかし、その声は届かず、自分に向かう刃は自分を切り刻もうと近づいてくる。 「やめて…あたし、料理になんかなりたくない…」 必死で暴れるが、両手両足がテーブルに固定された上、先ほどの余韻で力の抜けた体はほとんどうごかなかった。 彼女は、そのまま首を切り落とされ、お腹を裂かれ、やわらかな臓器を引き出される。 暴れる胴体が徐々に弱ってゆき、そのままうごかなくなる。 少女の残骸に残る目は、自分を切り刻む友人の顔をそのまま映し出していた。 友人はそのまま何の感動もなく「食材」を鍋に移し、じっくりと煮込み始めた。 時折、鍋の中のスープを味見する友人。かつての友達のスープをじっくり味わい、味を調節してゆく。 「おねがい、麻奈…あたしを…料理して」 必死に自分の手を抑える友人に対し、言い放った少女もいた。 麻奈といわれた少女は、周囲がすでに堕ちているなかでも、気丈に自分を保ち続けた。 しかし、テーブル上で全身をピンクに染めながらのたうつ少女には違った感想があった。 「このままじゃ…あたし…おかしくなっちゃいそう…せめて…麻奈に…あたしを…あぁっ」 何度目かの絶頂を迎える。彼女は麻奈がこらえる付ける間ずっと全身に残る快楽に自分を蝕まれていたのだ。 「い、いいの?友子」 もう、麻奈も限界のようだった。包丁を持つ手が何度もおさえる手を振りほどこうと暴れる。 「いいの、麻奈になら…あぁっ」 再び絶頂を迎える。腰がびくびくっと震え、信じられないほどの愛液を溢れさせた。 麻奈はうなずくと、手に持った包丁を友子に向けた。 「美味しく…料理してね」 そのまま友子は目をつぶった。 友子の肉体は麻奈の手によって極上のフルコースへと変わっていった。 やがて、教室には先生と生徒、全裸にエプロン姿の「食材」と、調理された娘のフルコースが並んでいた。 「さあ、おいしそうに出来上がりましたね。では、さっそく食べてあげましょう」 ここからが生徒たちの楽しみの時間。 待ちくたびれたばかりに生徒たちはと目の前の少女の料理を食べ始めた。 生徒たちは完全に自分本来の姿、大きな口を開けたナメクジのような姿に戻り、皿の上の料理をむさぼり始める。 切り落とされたときの表情のまま虚ろな視線を落とす首と、大きな銀の皿の上に盛り付けられた少女の料理。 その美味に、生徒たちは身を震わせる。自分たちもこんな料理を作れたらなあ。 そう思いながらじっくり煮込まれたスープを味わい、香ばしく焼かれた太腿の旨味をかみ締め、 ほっそりとしながらも肉質のしまった胴体にしゃぶりつき、内臓の濃密な味を味わっていた。 残った「食材」たちはそれをじっと眺めたまま、虚ろな瞳でたっていた。 食事が終わり、今日の調理実習は終わった。再び人間同様の姿に戻った先生はこういって授業を締めくくった。 「残りの食材は宿題です。おうちに帰ってあなた方がじっくり料理してあげてくださいね」 生徒たちは食材に再び手かせ足かせをかませたままそれぞれの家路についた。 麻奈は、「生徒」とともに「生徒」の家に帰り、調理場と思しき部屋に拘束された。 彼女は泣き続けていた。 「ごめん、ごめんね」 彼女の脳裏には友子を料理したときの光景がフラッシュバックしていた。 自分の手で友子をバラバラにし、そのまま料理へと変えてしまう。 そして、変わり果てた友子をおいしそうにむさぼる怪物の姿。 それは、夢ではなかった。今でも自分の手に残る感覚、そして… 麻奈は目の前の樽に眼をやった。 その中には友子の残された頭部が入っているはずだった。 友子を食べつくした後、この家の主である怪物はその残った首を、この酒樽につけていたのだ。 酒樽の中には無数の少女の首が入っていた。 数年前に行方不明になったということで騒ぎになった少女のものもあった。 あの、調理実習の最後のセリフ 「残りの食材は宿題です。おうちに帰ってあなた方がじっくり料理してあげてくださいね」 それが事実である限り、自分も遠からず調理されて食べられるはずだった。 しかし、麻奈にはそれがわずかな救いのように思えた。 「もうすぐ、行くからね」 樽の中にいるはずの友子に目を向けて言った。 やがて、調理場に見覚えのある少女が現れた。あの怪物だった。 調理実習のときの生徒の姿をした怪物は、全裸のまま全身にあの粘液を塗りつけていた。 怪物は麻奈の手を引き、調理台と思しき大きなテーブルへいざなう。 もう覚悟は出来ていた。麻奈はおとなしくテーブルに身を横たえた。 粘液を身にまとい艶を帯びた体を麻奈の上に滑らせる。 「ふぁっ…」 思わず声が出る。その口をふさぐように口づけをあびせ、口内にも粘液を滴らせる。 全身が柔らかな舌で舐められ、味わわれるような感覚に悶える。 「いぃ……あ…」 粘液を帯びた舌が麻奈の肉壷を舐めほぐす。 刹那、電撃を浴びたように麻奈の体が跳ねる。 ぱっくりと開く麻奈の秘裂に向けて粘液を垂らし、クリトリスに舌で刺激を与えてやる。 「………!」 もう、声にならない。麻奈は全身の感覚が快楽で塗りつぶされるのを感じた。 人間の少女と変わらない体になった怪物が麻奈の体を自らの体で味わい、 麻奈の女の部分を穿り返すように刺激する。 真っ白になる頭の中から徐々に自分の中の何かが溶け崩れ始める。 徐々に自分の視界に薄いピンク色のベールがかかり始める。 いつしか麻奈は絶頂を迎えていた。 桃色に染まった裸体。麻奈は半ば自我を失った表情で快感の余韻に浸っていた。 ぼやける視界の片隅に大きな包丁を持つ怪物の姿が見えた。 「友子、もうすぐあたしも料理になるから」 首を押さえつけられ、刃を首筋に当てられる瞬間、 麻奈のぼやけた頭の中に料理になった友子の姿が映った。 首が切り落とされた。 麻奈の意識はそのまま残っていた。 怪物は切り落とされた胴体を見せ付けるように麻奈の首を置き直す。 麻奈はそのおかげで解体されてゆく自分の姿をつぶさに見ることになった。 手足を切り落とし、胴体だけになった体から柔らかな内臓が引きずり出される。 切り落とされた足のスネをぐつぐつ煮える鍋に落とし込む。 残った部分は念入りに挽かれた上で引きずり出された腸に詰められる。 がらんどうになった胴体はスパイスの中に漬けられ、味をしみこまされる。 切り離された太腿にハーブや塩を擦り付ける。 そうしているうちに首だけになった麻奈を不思議な感覚が襲った。 切り離されたはずの体から今まで感じたことのない官能が伝わってきたのだ。 料理されてゆく体の部分から不思議な感覚が伝わってきたのだ。 手足を挽かれると、手足が霧に包まれるような感覚が麻奈を襲う。 内臓を煮込まれると内臓をほぐされるような感覚が、 がらんどうの胴体にスパイスがしみこむと、うずくような性感が麻奈に伝わってきた。 「これが、料理される感覚なの?友子も、こんな感じだったの…ぁっ」 思わず達してしまう。 休む間を与えないように怪物は麻奈を料理し、麻奈を快感の海に落としていた。 麻奈の女性の臓器がとろとろに煮込まれ、腰や乳房がオーブンで焼かれはじめると、 麻奈の快楽に一層拍車がかかり、麻奈を虜にしてゆく。 「いい、いいの。もっとあたしの体を、美味しい料理に変えていって」 恍惚とした表情を浮かべる麻奈。 それをよそに麻奈の料理は佳境を迎えつつあった。 太腿が炭火で焼かれ、豊富な肉汁をたたえたステーキに変わってゆく。 腸に詰められた手足の肉は腸と一緒に燻製にされ、茹でられる。 残った胴体はスパイス漬けにされ、内臓に詰められた野菜と一緒にオーブンでこんがり焼かれる。 ふくらはぎやスネの肉、手足の骨はじっくり煮込んだスープに変わっていた。 出来上がった麻奈のフルコースは大きな皿に盛り付けられて、首と一緒に食堂へ運ばれた。 そこにいたのはナメクジのような姿の怪物たち。 しかし、麻奈にとってはもうそれはどうでもよいことだった。 友子と同じ料理になったこと、料理されている間に自分を覆っていた快感。 それらで惚けそうになりながら美しいフルコースになった自分の体を見つめていた。 自分を料理した娘もふたたび本来の姿に戻った。 麻奈の体で作られたフルコースを味わう晩餐会が始まった。 食前酒が出される。ほのかなピンク色をした酒。 「さっきの樽の酒…友子の…酒だ」 首だけになった麻奈は思った。 友子や他の少女たちのエキスの混じった酒を一息で飲み干し、 怪物たちは麻奈を味わおうと食指を伸ばし始める。 まず、それぞれのテーブルに麻奈のスープと腸詰が配られる。 怪物たちはオードブルとして出されたそれを口に運んでゆく。 麻奈の肉の味を濃縮したようなスープはやわらかく煮込まれた すねやふくらはぎの肉とともに充実した風味をたたえていた。 濃縮された若い女の子の味が腸の中に詰められた腸詰はオードブルの食材として最高のものだった。 オードブルが終わると怪物たちは先を争うように麻奈の胴体にむしゃぶりついた。 スパイスで肉の奥底まで味をしみこまされた胴体は骨についた部分とともに この上ない美味で、先を争うように怪物たちは麻奈の体をむさぼってゆく。 スパイスで味を調えられた乳房が怪物の牙によって噛みほぐされる。 豊富な肉汁をたたえた腰の中をすすり上げ、尻の肉や秘裂が噛み千切られ、 程よい弾力と麻奈の肉の味を怪物に主張する。 続いて出されたのは麻奈の内臓だった。 プリプリとした内臓は煮込まれてもその艶を失わず、 濃厚且つ柔らかな食感を保っていた。 肝臓や腎臓、そして、最後まで異性のものを受け入れることのなかった子宮や卵巣。 ほどよく煮込まれたそれらは怪物たちにとって格好の箸休めになった。 そして、メインとなった太腿のステーキがやってくる。 こんがり火の通った太物からはじゅるじゅる肉汁が溢れていた。 滑らかな太腿にかけられたソースがかけられ、輪切りにしてゆく。 中身はまだ赤みを帯びており、女の子の肉の旨みを閉じ込めていた。 「みんな、あたしを美味しく食べてくれている」 麻奈は自分を食べてゆく怪物の姿に満足感を覚えていた。 ディナーが終わると、怪物は麻奈の首を取り上げ、調理場へ運んでいった。 麻奈の首は、友子のそれと同じところ、酒樽の中へ放り込まれた。 酒に浸され、麻奈の首は徐々に樽の中へ没入する。 樽の底へ沈んだ麻奈。その隣に友子がいた。 「これから…ずっといっしょだよ」 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/3014.html
このSSはゆっくりいじめ系2451 駆除屋?の続きです。 俺設定多分注意。 人間と共生関係のゆっくりがいます。 しかも、「俺の考えたゆっくりTUEEEEEEEE!!!」状態。 それでもよければ、道端のカエルの死骸でも見るような目でお読みください。 「お兄さん!朝よ!起きるのよ!」 人里の最北のある民家で、布団をかぶった男の上をゆっくりゆかりんが跳ねていた。 金髪を揺らし、柔らかい体を弾ませながら、男の腹部にのしかかる。 「なんだ…せっかくのいいところで…」 男は腹にかかる重みで目を醒ました。 目覚めてすぐに、不満をゆかりんに漏らした。 「知らないわよ。それより、ゆっくりを殺したときのきめぇ丸みたいな顔でねてたけど、どんな夢を見ていたの?」 「ああ、俺が厨お兄さんになって活躍する夢」 「本当に夢ね。お兄さんはただの人間じゃないの」 「いいじゃないか、夢なんだから」 このゆかりんは、非常に頭がよく、小学生レベルの漢字なら読み書きができ、ゆっくりには決してできないと言われた割り算はおろか、1次方程式さえ解くことができるのだった。 もりのけんじゃ(笑)と言われるぱちゅりー種ですら足元にも及ばないどころか、同じ土俵に上がることさえ恐れ多いくらいだ。 「あれ?らんとちぇんは?」 「お散歩よ」 ゆかりんには、2匹の部下(ゆかりんは「しき」と呼んでいる)がいた。 それがゆっくりらんとゆっくりちぇんである。 2匹は、行き倒れていたところをゆかりんに拾われ、育てられたゆっくりであった。 ゆかりんにはおよばないが、こちらも非常に頭のよいゆっくりである。 「みょん!お兄さん、おはようみょん」 「お~は~よ~う~」 男の真正面にあるドアが開き、2匹のゆっくりが入ってきた。 ゆっくりよーむとゆっくりゆゆこだ。 よーむのほうは体つきで、傍らに餅でできた「はんれー」が浮かんでいる。 ゆゆこは直径が80cmほどの、比較的小さいタイプだ。 この2匹は、ゆかりんとらん・ちぇんの関係と同じく、主従関係である。 よーむは生まれた頃から体つきで、気味悪がれ親に捨てられたのをゆゆこに拾われ「じゅうしゃ」になったそうだ。 男は5匹のゆっくりと暮らし、そしてある商売を営んでいた。 ゆっくり駆除屋である。 妖怪の間でも評判で、人間の友達がいない男はそのおかげで妖怪の友人がどんどん増えていった。 男の駆除方法は、主に爆殺だったため、河童の協力を得られることは大きかったようだが。 「さて、今日の仕事だが。場所は紅魔館だ。あの辺一帯のれみりゃを駆除してほしいらしい。あそこのメイド長と主がかなり頭に来ているようだ。 それが終わったら、今度は西の村だ。なんでも、ゆっくりの大群がやってくるらしい」 男は立ち上がり、枕元においてあった紙の内容をゆっくりたちに伝えた。 「今日はゆかりんとよーむを連れて行く。ほか3匹は留守番だ」 「「ゆっく(か)りりかいしたよ(みょん)!!」」 「りょ~かい~」 「じゃ、ちぇんとらんが帰ってきたら行くぞ」 捲り上がった布団の中に依頼書は放り込まれ、1人と3匹は部屋を出て行った。 「じゃあ、行ってくる。昼飯は尾根江さんにたのんどいたからな」 辰の刻になり、ちぇんとらんが帰宅すると、仕事に出るために支度をした。 よーむに小太刀を持たせ、自分も大きなかばんを背負っていた。 留守番をする3匹に声をかけ、ゆかりんをよーむに持たせて玄関前に立った。 「がんばってきてくださいね!」 「きょうはごちそうなんだねーわかるよー」 「お~み~や~げ~」 3匹は男を見送った。 男は扉を閉め、鍵をかけるとそれを隣人の投函箱に入れた。 半刻ほどかけて、湖に到着した。 相変わらずあたりには霧がかかっていた。 その中で男たちの隣に建つ紅い洋館は目立っていた。 「さて、もう1度言うが、駆除対象はれみりゃだ。ほかのは放っといていいだろう。ただ、もし邪魔をするようだったら潰してくれてかまわない」 「じゃあよーむ、行くわよ」 「わかったみょん」 ゆかりんはよーむを連れて紅魔館を取り囲む雑木林に入っていった。 1人残った男は、かばんから虫取り網と大きな麻袋を取り出し、反対側の林に向かった。 「う~☆う~☆れ・み・りゃ☆う~☆」 見るものをイラつかせる喋り方と、モデルとなった吸血鬼を完全に馬鹿にした姿。 そしてゆっくりの中でも最上級の餡子脳。 林に入って早速、よーむとゆかりんは楽しそうに踊るれみりゃを発見した。 「う~☆あまあまとばばあだどぉ~」 れみりゃも2匹に気がつき、こちらにヨタヨタと寄ってきた。 その歩き方と言ったことで、2匹のイラつきは有頂天に達した。 「うざいみょん!」 「う~?……うああああああああああああああ!!!!」 よーむは小太刀を振り、れみりゃの首から下を右と左に真っ二つにした。 体からは肉汁と具が流れ出て脂っこい水溜りを作っている。 ただ、再生力と体の丈夫さだけが取り得のれみりゃは、致命傷にはならなかった。 「う゛あ゛ー!ざぐやー!ごあいゆっぐりがいるどぉー!」 れみりゃは逃げ出そうとしたが、体が離れているために、歩くことはおろか立つことさえできない。 結局、その場で泣きながら醜い声を発しているだけだ。 「ざぐやざぐやって、じゅうしゃもいないと何もできないのね。どこがカリスマなのかしら」 ゆかりんは喚くれみりゃを挑発した。 「う゛ー!ぢがう゛どぉー!れみりゃはごーま゛がんどあ゛るじでがりすまだんだどぉー!」 「そんなすがたをさらしてどこがカリスマよ。あなたはせいぜいかりすま(笑)ってとこね」 ゆかりんは今朝お兄さんにやったように、割れたれみりゃの胴体の上を跳ね回った。 そんなやり取りをしていると、れいみりゃの中身の匂いに誘われたのか、林の奥から次々とれみりゃが湧いて出てきた。 「れみりゃをいじめてるゆっくりがいるどぉー!」 「わるいゆっくりだどぉー!」 「わるいゆっくりはたべちゃうぞ~!」 等と口々に言っていることから、体がふたつに割れたこのれみりゃを助けに来たのだろう。 あっという間に、ゆかりんとよーむは囲まれてしまった。 「う~☆みんなたすけにきてくれたんだどぉ~おまえらはしぬんだどぉ~」 ゆかりんの下にいるれたれみりゃは笑顔に戻っていた。 助かるとでも思っているのだろう。 まあ、れみりゃは20匹ほどいる、野生なら負けることはないだろう。 野生なら、だ。 「あら、下品な声がすると思ったられみりゃだったのね」 「なんだかものすごく油くさいみょん」 2匹は完全にれみりゃを見下していた。 それもそうだ。 通常の数百倍の知能を持ったゆっくりと、通常の数百倍の戦闘力を持っているゆっくりの2匹に通常の2倍程度の力を持ったれみりゃ20匹で勝てるわけがない。 『う゛あああああ!!!れみりゃはおぜうさまなんだどぉー!じょうひんでうるわしいんだどぉー!』 れみりゃたちは怒り狂い、我を忘れて(といっても、忘れるような我を持っているわけでもないが)2匹に飛び掛った。 「よーむ、2歩下がっててきとうにふりなさい」 「わかったみょん」 ゆかりんの指示通り、よーむは2歩分後退し、小太刀を振りぬいた。 『うびゃああああああああ!!!!』 すると、見事に飛び掛ってきたれみりゃを全て頭と胴体に分離させた。 生きているのは、胴体が割れたれみりゃも含めて8匹。 その8匹も、肉汁が飛び散り、れみりゃたちがただの肉まんに変わるのを呆然と見ているだけだ。 「さ、時間がもったいないわ。よーむ、やっちゃいなさい」 「わかってるみょん」 れみりゃたちが現実を受け入れられないでいる間に、よーむは残っているもの全ての首を刎ねた。 そのときにも、れみりゃは呆然とし、悲鳴一つ上げなかった。 駆除を始めて1刻後、男とゆかりん・よーむは紅魔館前で合流した。 男は肩にもぞもぞと蠢く麻袋を担いでいた。 「門番さんに報酬ももらったし、次に行くぞ」 封筒を懐に仕舞いながら、男は意気揚々と歩き出した。 よほど報酬を弾んでくれたのだろう。 「お兄さん、それはなに?」 ゆかりんがよーむの頭の上から男に離しかけた。 その目は、せわしなく動く袋に向けられている。 「れみりゃだ。次で使えると思ってな」 男は前を見たまま、淡々と答えた。 「そう。でも、多分つかえないわよ」 「なんでだ?」 「あの辺のれみりゃ、弱いもの」 「まあな。5匹で大群に向かわせるのは無茶だ。けど、多少なりとも小さいゆっくりやゲス避けにはなる」 そんな会話をしつつ、四半刻ほど歩き続けると、次の仕事場である村に到着した。 村の大部分は畑で、その畑も用水路で囲まれていた。 水路の外側には、ゆっくりがぎりぎり跳び越えられる高さ、30cmほどの高さの木の板が立てられている。 その板には垂直に板が打ち込まれ、その板は畑側に大きくせり出し、用水路を覆っている。 さらに、その先端も上に向けて反り返っている。 つまり、普通のゆっくりでは外から侵入はできても、中から逃げることができないのだ。 「こりゃあすごい。これだったら、俺が来なくてもよかったんじゃないですか?」 男は一番大きな畑で、えさに使うのであろう腐った野菜を撒いていた青年に話しかけた。 青年は、作業の手を止め、男に答えた。 「これを乗り越えて、万が一でも生き残ったら次がありますからね。それがないようにあなたを呼んだんです。これ、報酬です」 青年はズボンのポケットから封筒を取り出し、男に渡した。 青年の名前は鬼居。 村の虐待お兄さんにして、村長の孫、村の代表である。 「そうですか。でも、全て殺していいんですか?鬼居さんは虐待したいんじゃないんですか?」 「それは、逃げ出そうとしたゲスを捕まえるつもりですから、ご心配なく。さて、そろそろ来ますよ」 鬼居は200mほど離れた、畑の西に隣接しているある森の方を見やった。 木々の合間から、藪がざわめく様子が見える。 (おいおい、もうかよ!) 今現在、この場に2人しか居ないことが気になり、男は背後を見た。 気付けば、鍬や鎌を持った10人ほどの村人がいた。 みな、真剣な面持ちで森を見据えている。 畑はおろか、村全体が静まり返る。 「いくぞ!」 その静寂は、鬼居の合図によって破られた。 村人が一斉に森に向かって駆け出した。 同時に、森の方からもガサガサと音が聞こえ、大量のゆっくりが跳びだしてきた。 300匹は軽く居るだろう。 それらが、柵を飛び越え、畑に乗り込んだ。 「ここをれいむたちのゆっくりぷれいすにするよ!じゃまするにんげんさんはでていってね!」 『でていってね!』 先頭を仕切っていたのは、珍しくれいむであった。 体長は1mほどで、かなり大きめだ。 「さて、クソ肉まんども、出番だぞ」 男は麻袋の口の紐を緩め、振り落とすようにれみりゃたちを出した。 れみりゃは手足を肉汁が染み出すほどにきつく縄で縛られ、猿轡をはめられていた。 ただ、顔は出してもらえたという希望に満ちていた。 「あそこに居るゆっくりを全部食え。できなかったら殺す。逃げ出しても殺す」 「「「「「うー!?」」」」」 その希望もすぐ様に打ち消された。 男の口から発せられた命令によって。 拘束を解かれると、れみりゃたちは生き残るために必死の形相で人間とゆっくりの戦いの中に踊りこんだ。 「れみりゃだああああ!!」 「だじげでえええ!!」 「ぎゅっぐじじだい゛い゛い゛い゛!!」 「たべられるまえににげるんだぜ!」 男の思惑通り、小さなゆっくりやゲスは元きた森に向かってゆっくりの全速力で逃げていった。 が、見事なまでに水路と柵に阻まれ、鬼居によって捕獲された。 「さて、俺も行くか」 男も、ゆかりんを頭に載せ、みょんを抱えあげると、ゆっくりたちの中心に向かって歩を進めた。 途中、向かってくるゆっくりや、村人と戦うゆっくりも居たが、全て無視した。 「お前がリーダーか?」 男は群の中心でさっき鬼居が置いたえさに食らいつくれいむに声をかけた。 「ゆっ!?そうだよ!」 「今すぐ出て行け」 「いやだよ!ここはれいむたちのゆっくりぷれいすだよ!」 どうやら、れいむの餡子脳の中では、既にここはゆっくりたちのものらしかった。 「ゆ…?ゆかりん!」 男の頭上を見て突然、れいむが反応した。 「あら、れいむじゃない」 ゆかりんのほうも、れいむのことを知っているようだ。 「どうした?このデカ饅頭と知り合いか?」 「ええ、前いたむれのリーダーよ」 「そうだよ!ゆかりん!さくせんはせいこうしたんだね!」 「作戦?」 れいむの言葉が男には理解できなかった。 いや、ゆっくりの言葉など大体理解できないが。 「ああ、あったわね、そんなの。おかげで今はこんなゆうがな生活ができてるわ」 「ゆ!そんなのってどういうことなの!?せいこうしたの!?してないの!?」 「してるわけないでしょう。もともと、そんなものどうでもよかったもの」 「だから作戦って何のことだ?」 男の疑問に対する答えは、頭の上から降ってきた。 「ゆっくりをたくさん殺す人間の家に行って、ペットになって家を乗っ取る作戦よ」 「なんだそりゃ?」 「そうだよ!れいむがかんがえたすごいさくせんなんだよ!」 れいむは自慢げに下膨れを前に突き出している。 「それで、わたしがちぇんとらんをつれてお兄さんの家に行ったのよ。で、今お世話になっているの」 「乗っ取るってのはどこにいった?」 「そんなのどうでもいいのよ。もともと、むのうなくせにいばりちらすばかりのそこのでいぶの群からぬけ出したかったから、乗っただけだったもの」 「ゆがっ!どういうことなのぉおお!!」 でいぶはころりと表情を変え、口を大きく開いている。 「だから言ったとおりよ。あなたみたいな⑨で使えないリーダーがいる群から出るために作戦にさんせいしたのよ。あんなまぬけで現実せいのない作戦を立ててくれてありがとう、おかげで理想の生活を手に入れられたわ、本当にありがとう。むのうなでいぶさん」 ゆかりんの口から次々と流れ出る真相に、でいぶはがたがたと震えていた。 男は、笑いをこらえながら背負った鞄の中を探っていた。 「もうそろそろいいだろ。残念だったな、でいぶ」 「ゆがぁっ!でいぶはでいぶじゃだいいいい!!」 でいぶは男の言葉に食って掛かった。 「自分でもでいぶって言ってるじゃないか、でいぶ」 男はニヤけながらでいぶをおちょくる。 それと同時に、でいぶの背後に回りこんだ。 そして、セルロースでできた髪を掻き分け、でいぶの皮に細長い筒状のものを差し込んだ。 丁度筒が目の真裏に来る位置だ。 「ゆぎゅぅ!なにするの!れいむにへんなものささないでね!」 でいぶは抵抗するように、体を震わせた。 が、筒はしっかりと刺さり、抜ける気配はない。 男はポケットからマッチを取り出し、火をつけると、筒から伸びた1本の細い糸につけた。 「ゆあっ!じじい!なにをしたの!」 でいぶは自分の真後ろでなにが起こっているか理解できず、ぐるぐると回り始めた。 2回転はんした頃、火が糸を燃やしきり、筒の中に入った。 「ぽぴゅん!」 でいぶを内部から衝撃が襲った。 眼球と共に餡子が眼窩から飛び出し、汚い音を立てて畑に落ちた。 筒の正体は、花火であった。 点火されたが、進むべき道を餡子で妨害された花火はそれの中で弾け、その力だけが衝撃として伝わり、でいぶの目を内側から吹き飛ばした。 「ゆがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!でいぶどがばい゛い゛お゛べべがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」 でいぶは痛みのあまり土の上を転げまわった。 そのときに、一緒に自分の目も潰してしまった。 「じじいいいぃぃぃいぃぃいい!!だずげろ゛おおおぉぉおおぉぉおぉおお!!」 目の見えないでいぶは男が居る方とは真逆を向いて叫んでいる。 「やだね。もともとお前がここに来なければそんなことにならなかったんだから、悪いのはお前だろう?なあ、でいぶ」 「ゆぎいいぃぃい!!だがらでいぶばでいぶじゃだいっでいっでるでじょおおお!!」 怒り狂い、見当はずれな方向に怒鳴り散らすでいぶ。 「はいはい、でいぶはでいぶなんだね。わかるよー」 男はちぇんの口調を真似てでいぶをさらに茶化した。 でいぶ全体の色が赤くなっていく。 血液など通っているわけでもないのに。 「目がなくなったら不便だろ?代わりにこれをやるよ」 男はポケットから黒くて丸いものをふたつ取り出し、でいぶの眼窩にはめ込んだ。 偶然にも、ふたつの球体はピッタリと嵌り、義眼のようになった。 「村のみなさーん、ゆっくりをあつめてくださーい」 男は口の前に両手を出し、畑全体に呼びかけた。 たちまち、畑のいたるところからゆっくりがでいぶの辺りに向けて飛んできた。 「では、はなれてくださーい」 村人に離れるよう呼びかけ、先ほどはなったれみりゃを含め、ゆかりん・よーむ以外のゆっくりが全てほぼ一箇所に集まったのを確認すると、男はでいぶの目に嵌めた球体に手を伸ばした。 「じゃ、そこでゆっくりしていってね」 球体から何か引き抜くと、駆け足でその場を離れた。 5秒のち、ゆっくりたちが逃げるまもなく、でいぶを中心として轟音と爆風が起きた。 ゆっくりは弾け飛び、畑に餡子やカスタード・生クリームといったゆっくりの中身の雨が降った。 ほとんどのゆっくりが巻き込まれ、かろうじて無事だったのは10匹程度である。 その全てが、何が起きたか理解できずに、体を捻ってほかのゆっくりを探していた。 「おい、どうした?」 男は餡子の海でもぞもぞと動くまりさに声をかけた。 「ゆ!じじい!みんなをどこにやったんだぜ!」 「どこって、そこにいるじゃないか」 男は餡子を指差したが、まりさが理解した様子はなかった。 「うそをつくなだぜ!これはあまあまさんなんだぜ!」 まりさは、餡子の海に口をつけ、それを貪った。 「ははは、ウソじゃないよ。ほら、これを見てみな」 男は近くにあった赤いリボンを取り上げた まりさは、それを見て何かを思い出したようだった。 「ゆ!りーだーのおりぼんさんなんだぜ!」 「そうか、これがあのでいぶのか。じゃあ、今お前が食べたのは多分リーダーの餡子だな」 それを聞いて、まりさはしばしの間凍りついた。 何かを考えているようだった。 そして、餡子脳で考えた結果、自分が何をしたか、その結論に至った。 「もっそひゅぎらったんじぇろぱにぇちゃんらぽいしくる!えれえれえれえれえれえれ…………」 まりさは自分の犯した過ちに気付き、奇声を上げ、自身の中身を吐き尽して絶命した。 ほかのゆっくりも、同じような状況であった。 群の惨状に気付き、泣き叫ぶもの。 自分が食べたものが仲間であると気付き、気が狂ったもの。 「さて、こんなものだろ。ゆかりん、よーむ。帰るぞ」 男は餡子の海を遠くから眺めていたゆかりんとよーむに声をかけ、来た方向に歩いていった。 「お兄さん。今日のあれ、もうやらないでね」 夕食の際、ゆかりんが男にそう言った。 あれ、とは西の村でのあの爆破ショーのことである。 「なんでだ?一番効率いいだろう?」 男は茶碗片手に答えた。 「だけど、あれはあんまりに気持ち悪いわ」 ゆっくりにしてみれば餡子は内臓。 それが飛び散っているのだから、相当気持ち悪いはずだ。 「そうか。それで離れてたのか。じゃ、次はゆゆこが居るときだけにするよ」 男に止める気などなかった。 ~あとがき~ いや、その…しょっぱなから夢オチですいません。 前回のヒドイあれは、男の夢、ということです。 今回も、前回とさして変わっていないような気もしますが。 これは、まだ続くと思います。 ええ、ちぇんとらんの話とかもまだですから。 そのときは、ハエ叩きにこびりついたハエの足でも見る目で見守ってください。 このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/rg7jyd/pages/524.html
今年のゴールデンウィークは、東京有明 イーストプロムナード 石と光の広場でやっていたU-1グランプリ in 東京有明という食イベントに行きました。 それから約3ヶ月後の8月12日~16日の5日間、代々木公園で うどん日本一決定戦 U-1グランプリ in 東京~夕涼みの宴~ という食イベントが開催されることになったようです。 前者では資金とお腹の都合で食べられなかった「うどん」もあり、後者でも似たような感じの店舗が出場するので、夏休み取れたから是非行こうと思っていたのですが・・・ 8月10日~8月12日:水飲むだけでも辛いほどの喉の痛みで、それどころではない! 8月13日:喉の痛みはそんなにひどくなくなってきたけど、屋根のペンキ塗りやらなきゃなー・ω・。まだ土日もあるから大丈夫でしょう 8月14日~8月2*日:ペンキ塗り終わった後の夜、【とある生活習慣病】が発症し、痛い毎日・・・イヤ──・゚・(。 д 。)・゚・──!! 折角の夏休みは殆どが痛みに耐える毎日で、結局行けませんでした・・。 しかし、まだチャンスはあります。8月28日~30日の3日間、同じ代々木公園で「うどん天下一決定戦2015」が開催されるのですよ! ↑うどん【日本一】決定戦とうどん【天下一】決定戦で名前に若干の違いがありますが、全国各地のうどんを集めてという部分は全く同じ。 夏休み後半にログインしてきやがったアレはすぐに完治するものではないので暫くは様子見だけど、今度こそ「うどん」食べに行きます。ちなみに、今回の出場店舗はこんな感じ。半分位は去年と同じかな。 地域・うどん種類 団体名 東京都:創作うどん 創作うどん あんぷく 東京都:カレーうどん 千吉 高知県:四万十うどん うどん工房麦屋 四万十製麺所 群馬県:ひもかわうどん 鬼ひも川 五代目 花山うどん 岩手県一関市:じゃじゃうどん 丸光製麺 × 格之進 信州安曇野:創作うどん 遊食処 御 ~こうちゃんうどん 長崎県:五島手延べうどん 長崎県五島手延うどん振興協議会 東京都:肉つけうどん 肉つけうどん うつけ 群馬県板倉町:冷汁うどん 大正五年創業 上州板倉 原田製麺 香川県:讃岐うどん 車えび天ぷらうどんや 大空 秋田県:稲庭うどん 伝承の味処 無限堂 岡山県倉敷市:倉敷うどん 倉敷うどん ぶっかけ ふるいち 東京都小平市:肉汁うどん 小平うどん 東京都:備中手延べうどん 備中手延べうどん 味の民芸 東京都:武蔵野うどん 武蔵野うどん じんこ いつもみたいにスッキリと晴れてくれると良かったのですが、生憎の雨。 前回は長蛇の列に並ぶのを躊躇った【あの店舗】が最初のターゲットなのだよ。その為にいつもより若干早く家を出たんだ。 まず、位置を確認。 もう結構並んでる・・。いや、まだ諦める時間じゃない。 一反もめんみたいー。 熱中指標は【危険】・・だと・・!? この一帯は上の鍋の湯気がすごいからですかね。 鬼ひも川 五代目 花山うどん@鬼ひも川 30分程度で無事ゲット。 すごくモチモチしていてイイな。人気があるのも頷ける。 小さいカップに入っている粗びきわさびも個人的にとても好印象。 遊食処 御 ~こうちゃんうどん@さんま節焼きねぎうどん うどんなのにラーメンのような感じがしましたね。肉厚な焼豚もとても柔らかくて良いな。 食べ終わった後の器は会場内に設置されているゴミステーションへ。 前回同様に「原宿表参道元氣祭 スーパーよさこい」が同時開催(29日~30日)されているので、キレイな衣装を纏った踊り手さん達も沢山います。 ステージでは「関東学院大学 よさこいサークル 誇咲」の皆さんの演舞。位置は殆ど最後尾ですが、イイ感じにこちらを見た時の写真が撮れてた・∀・ ゆるキャラ発見。高知県四万十町観光PR公認キャラクターの【うまのすけっぴ「わるさ」】。コンビの【うまのすけっぴ「よいこ」】は見当たらなかったな。 近くには坂本竜馬の像も。コレ、去年来た時も高知県観光キャンペーンブースにあったっけ。 うどん工房麦屋 四万十製麺所@四万十川の青のりうどん 青のりが練りこんであり、ほんのり青のりの香りが。この日2つ目の温泉卵。 朝食抜いてきたにも関わらず、もうお腹いっぱいなので、コレで最後。うーん、やっぱり3杯が限度かー。 代々木公園名物(?)のハト。今回はうどんだから、食べられそうなものは落ちてないでしょうね。 エスクワイアのキャンペーン。SNSでシェアするとCDとかオリジナルタオルが頂けるみたい。 雨はイイ感じに止んできたので、ちょっとケヤキ並木の方も見に行きましょー。 セーラー服のおねーさん! 富山からお越しの「湊や」の皆さんの演舞が始まりました。 スタート地点から100m程のところには「審査席」が。こんなの前はあったっけ? 一番右にいる浴衣のおねーさん可愛い。 ↑してないですが、なにか? あっ、コレの存在を忘れてた。 投票券持って帰っても意味ないので、ちゃんと箱に入れないと。 麺類系のイベント全般に言えることだけど、せっかく全国各地から色々な種類の麺(今回はうどん)を集めているんだから、量&値段を少なめにしてたくさんの店舗の品を食べられるようにした方がいいと思うんだけどな。 10月には駒沢オリンピック公園で「東京ラーメンショー2015」というイベントがあるんだけど、一杯850円(前売り/当日で同じ)なので、多分コレも普通サイズなんでしょうね。 今回は食べていないですが、【倉敷うどん ぶっかけ ふるいち】のブースでは、温かいうどんと冷たいうどんのセットが500円で販売されていたのです。他の人が食べているのを見た限り、二つあわせて一杯分のような感じでした。 こういうのが徐々に増えていくと良いですね。 結果 今回も【鬼ひも川 五代目 花山うどん】が一位でしたか。 1位 群馬県:鬼ひも川 五代目 花山うどん 2位 岡山県:倉敷うどん ぶっかけ ふるいち 3位 東京都:備中手延べうどん 味の民芸 4位 群馬県板倉町:冷汁うどん 大正五年創業 上州板倉 原田製麺 5位 東京都:肉つけうどん うつけ 6位 長崎県:五島うどん 五島手延べうどん振興協議会 7位 東京都:カレーうどん 千吉 おまけ 代々木公園に来るとよく見るインコ。 れ、連邦の白いヤツ・・?!
https://w.atwiki.jp/stairs-okai/pages/130.html
「ほら、あの時言ってたでしょ?えりかちゃんはちっさーのシェルターになってあげるために、エッチな関係になってるって。」 もう撮影は始まっているのに、栞菜はサラダ用の野菜を切りながら興奮した様子で喋っている。 うまくカメラマンさんが近くにいないときを見計らっているみたいだ。 愛理は栞菜の脳内妄想を知ってか知らずか、目を丸くしながら黙って話を聞いている。 「お姉ちゃん、ちっさーと付き合ってるわけじゃないって言ってたけど、やっぱりちっさーのことが好きだから、体を使ってまでちっさーを慰めてあげてたんだよね。本当の愛は献身だもん。」 「容疑者梅田えりかの献身だね。ケッケッケ」 栞菜の話は続く。私は牛肉を炒めながら、とりあえずこのすっとんきょうな話のオチを待っていた。 「でね、もう言っちゃうけど、ちっさーも一回私とそういうことになりかけたのね。」 「ええっ!嘘!いつ!何で!」 「あの、みんなのおかげでちっさーと仲直りできた日だよ。何でかはわからないけど、前にえりかちゃんが言ってた、遠くへ行っちゃってる顔になってた。急に不安で寂しくなっちゃったみたい。」 フライパンの中で肉が焦げ付いてるのも厭わず、私は栞菜の話に聞き入っていた。 まさか、千聖が私以外の人にそういうお誘いをかけるとは。何だかもやもやした気持ちになる。 「それで、私もえりかちゃんの代わりになれないかなって思って、ちょっとだけ触ったのね。ちっさーの体に。」 「ちょ、え!」 「えー栞菜すごいことするねー」 「あ、大丈夫。服の上から手でペタペタしただけだから。・・・その時、ちっさー途中で“帰りたい”って言ったの。それでもう、お開き。後は私の部屋で普通に遊んで、家に帰った。」 栞菜はそこまで一気に喋ると、一回軽くため息をついた。 「カメラさん、こっち来てる。」 その呟きをスイッチに、3人して仕事用の顔とテンションに戻った。 939 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2008/11/12(水) 22 42 54.39 0 「はい、私たちのカレー作りも順調に・・・あーっもうえりかちゃん!お肉焦げてる!」 「わーごめんボーッとしてた!」 「珍しいね、えりかちゃんが料理でドジしちゃうなんて。」 ここは完全に素だったけれど。 ちょっと危なっかしい手つきながら、順調に野菜を切る栞菜。それを手伝いつつ鍋の様子を見たり、いらない器具をしまったり、こまごました作業をこなす愛理。隠し味がうんたらかんたら言いながら下ごしらえをする私。 一通りカレー作りの様子を撮影すると、またカメラマンさんは他のグループの方へ行った。 「・・・じゃあ、続きね。それで、その時私わかったの。ちっさーは、誰にでも触られたいんじゃなくて、えりかちゃんがいいんだよ。 それがわからなかったから私のことを誘ってみたんだけど、やっぱりえりかちゃんじゃなきゃだめだって途中で気付いたんだ。 きっと、帰りたいっていうのは、家にじゃなくてえりかちゃんのところにってことだよね。 えりかちゃんも、さっきも言ったけど、ちっさーが相手じゃなきゃきっとエッチはしないと思うの。 愛するちっさーだからこそ、えりかちゃんは触りたくなっちゃうんだよ。それって、完全に恋だと思う。」 「待ってよ。それ、何か根拠があって言ってるの?」 「根拠?」 栞菜は鍋の灰汁抜きをしながら、ちょっと目を細めた。 「まあ、女の勘だよね。」 勘かよ!危なかった。 栞菜は本をたくさん読んでるだけあって、感性が鋭い。しかも話に妙な説得力があるから、今もうっかり引き込まれるところだった。自分の感情なのに。 「あのねぇ栞菜、」 「もう何も言わなくていいよお姉ちゃん!私は味方だから。・・・どうやらなっきぃもちっさーを狙ってるみたいだけど。」 「はっ!?熱っ!」 栞菜の爆弾発言で手元が狂う。肉汁がほっぺたに弾け飛んだ。 940 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2008/11/12(水) 22 44 57.61 0 「だって行きのバスで、何かセクハラしりとりみたいなのやってちっさーの取り合いしてたじゃん。それに、今日のなっきぃはすごいちっさーのこと気にしてるし。 でも、今のところえりかちゃんの方が有利だよ多分。なっきぃ真面目だからね。エッチな関係なんてありえないケロ!って思ってそう。」 あああ、そのせっかくの感受性を、意味のわからない妄想に使わないで妹よ! 愛理はもう傍観者に徹することを決めたのか、なかなか見せない悪大名スマイルで私を眺めている。 「いい、栞菜?まず、私が千聖を好きって話だけど、」 「あれっ舞美ちゃん、舞ちゃん。どうしたの?」 やっと私が説得を始めようとした矢先、手をつないだ舞舞美が仲良くこちらへやってきた。 「はろー。お米炊くの終わっちゃったから、手伝いに来たよ。」 「本当?じゃあテーブルセッティングと、サラダ作り手伝ってほしいな。」 ああもう!舞美たちがいるんじゃ、とても話は続けられない。あれで案外純情乙女な舞美には、まだ私と千聖のことは誤解したままでいてほしかった。事実を知ったらぶっ倒れちゃうかもしれない。 941 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2008/11/12(水) 22 45 49.62 0 「えりかちゃん、舞なんかやることある?」 「あ、ウチは大丈夫だよ。もうあと煮込むだけだから。ありがとうね。・・・舞ちゃん?」 舞ちゃんは黙って私の手元をまじまじと見つめている。 「この手で、千聖をね・・・」 ひぎぃ! 「えりかちゃん、千聖は、舞のものなんだからね。」 「ち、ち、ち、ちさ、ちさとは、も、ももものじゃないからそそっそういう言い方は」 私のヘタレ反論を鼻で笑うと、舞ちゃんは 「でも、現実的に舞のものだから。ライバルだね、私たち。」 と不敵に笑った。 栞菜はアホな恋愛妄想に心を持ってかれてるし、今日の愛理は精神的ドS。舞ちゃんにライバル認定された上に、全力リーダーにはちょっと話せない。 「ひーん・・・ちさとぉ・・・」 戻る TOP 次へ コメントルーム 今日 - 昨日 - 合計 -
https://w.atwiki.jp/p_ss/pages/2488.html
のっちが室内の微かな音に気がついて目を覚ますと、ゆかがキッチンに立っているのがぼんやりと確認出来た。コンタクトを外した裸眼では、ぼんやりとしか確認出来ないゆかの姿が、のっちには儚げに思えた。 朝食を済まし、身支度を整え、2人でゆかの部屋を出る。そしてのっちの愛車である、真っ黒の自転車にのっちが跨ると、当たり前のようにゆかはうしろに乗った。のっちの腹部に腕を回して、背中に身体を預けるように密着させても、のっちは何も言わなかった。 「ねえー、のっち。」 先ほどから、何ものっちは言葉を発していない。暫く様子を窺っていたゆかだが、痺れを切らしてその背中に話しかけた。応答はない。のっちは無言で自転車を漕ぎ続ける。 「……昨日、嫌じゃった…?」 ぴたりとくっついた身体から、聞こえた声はのっちがまだ知らない弱いゆかだった。その声を聞いたのっちは、何だか罰が悪くなって、「嫌じゃなかった。」と小さく答えた。 「ただ、恥ずかしかっただけ。」 「ほんと?」 「本当。」 「ゆかのこと嫌いになってない?」 「ならないよ。」 「何で?」 「わかんない。ゆかちゃんのことが好きだから?」 「そっか。」 会話が終わり、再び無言のまま自転車は進む。この大通りを進んでいけば、2人の通う高校へと着く。ちらほら、同じ制服を身に纏った学生を見かけるようになった。 すると、のっちの視界に、とあるカップルが入った。あ〜ちゃんと、松本だった。のっちは気付いた、2人の手が繋がっていることを。うしろに乗っているゆかに、それを悟られないように、あ〜ちゃんに、うしろにゆかを乗せていることが気付かれないように、のっちはペダルを踏む足を強めた。急に早まった速度に、思わずゆかはのっちの後頭部を見た。不思議に思って、のっちの身体で見えなかった前方をちらりと身体を覗かせて確認する。ゆかが身体を少し乗り出したとき、ちょうど、あ〜ちゃんと松本の横を、のっちとゆかの乗る自転車が追い抜いていった。そのとき、ゆかの視線は、確かにあ〜ちゃんと交わった。通り過ぎたあとも、2人の表情は、何とも言えない表情をしていた。松本が、あ〜ちゃんに「聞いてる?」と尋ねて、やっとあ〜ちゃんの視線はゆかから離れた。 「のっち。」 「ん?」 「もっと自転車丁寧に漕ぎんさいよ。速い!」 「あー…ごめんごめん。」 のっちは、平謝りをした。ゆかは、それに気付いていながら何も触れなかった。 自転車置場に着いたところで、やっとゆかは自転車のうしろから降りる。乱れたスカートの折目を整えて「ありがと。」とにこりとお礼を言った。 「今日、どうするん?」 「ご飯一緒に食べるよ。」 「そうじゃなくて、夜。」 てっきり昼休みのことだと思い込んでいたのっちは、目を丸くしてゆかを見た。 「ゆかんち来るん? 帰るん?」 「あー…。」 「どっちなん?」 「…いこっかな。」 のっちが間を置いて返事をすると、ゆかは口元を弛ませながら「じゃあ帰りにスーパー寄ってね。」とだけ告げて、スタスタと自分だけ先に教室に向かった。そんなゆかのあとを、慌てて愛車に鍵をかけて追いかけて行く姿は、まるで飼い犬のようだった。 一人暮らしをしているせいか、ゆかは料理が上手かった。家では家事など一切しないのっちは、横でゆかが今晩のおかずであるハンバーグを捏ねるのを「すげー!」と歓喜の声をあげながら眺めていた。合わさった具を、今度はのっちも一緒になって形を整えながら楕円状に作っていく。フライパンが熱されたところで、ハンバーグをフライパンへ投入すれば、じゅわあ、という肉汁が溢れる音がした。 焼きあがったハンバーグを2枚の皿に綺麗に並べていく。付け合せの野菜は、ゆかの皿には乗っていなかった。のっちは、ゆかが野菜嫌いであることを知った。 2人で精を出して作ったハンバーグは、最近食べたどの食事よりも美味しく感じた。綺麗に平らげたところで、珍しくゆかの携帯電話が鳴った。 のっちの視線は、自然と鳴り続ける携帯電話へと向けられる。それを遮るかのように、テーブルに置いていた携帯電話をゆかは素早く手に取った。「ごめん、ちょっと。」それだけ告げるとゆかは、携帯電話片手にベランダへと出て行った。 ゆかが、このような行動をとったのは初めてのことだった。のっちは、ゆかのまわりにヒトを見たことがなかった。お昼休みは勿論、帰りも、のっちが見てきたゆかはいつもひとりだった。携帯電話が鳴ったのも、初めて聞いた。のっちは、一口食べては箸を休めながらゆかの帰りを待った。 「ごめん、食べててよかったのに。」 電話を終えたゆかが室内へ戻ってくると、先ほどから減っていない料理を見て言った。 「ゆかちゃんと食べたかったんだもん。」 「どしたん? 今日、可愛いよ。」 優しく微笑んで、円らな瞳を三日月型に曲げたゆかは、席に着いた。 電話の相手が、気になってたまらないのっちは、ちらちらとゆかの表情を窺う。そんな心情では、箸も進むはずがない。 「どうしたんよ? さっきから落ち着きないけど。」 「えっ。」 「電話がそんなに気になるん?」 のっちは図星だった。図星過ぎて、開いた口が塞がらなかった。間抜けな顔をしているのっちを見たゆかは、くすりと笑った。 「う、うん。」 ゆかの視線に圧倒されたのっちは、思わず口を縦に振った。「んー。」と顎に手を添えて考え込んだゆかは、漸く口を開いた。 「やっぱ教えん。」 「なんでなんー!」 「何でも。」 「ゆかちゃんのばかー。」 「じゃあもう家入れてあげん。」 のっちは笑っていた。ゆかと笑いあうことで、あ〜ちゃんを忘れようとしていた。そういった努力は、確実にのっちを孤独から救っていく。 「ゆかちゃーん。」 「んー?」 「やっぱりだめ?」 「だぁーめ。」 2人のけらけらした高校生らしい笑い声が、部屋に響いた。