約 374,249 件
https://w.atwiki.jp/itan_seihaisensou/pages/92.html
ボガート・ロウ・アルデヒド(第二次) 【名前】 ボガート・ロウ・アルデヒド (Boggart・Low・Aldehyde) 【サーヴァント】キャスター 【性別】男 【性格】 一見すると楽観的な性格。 残虐。他者の殺害に忌避感が無い。 決して誰も信用せず、単独行動を取る。 何かを殺害する事でしか自我を確立する事が出来ない。 【出典】オリジナル 【属性】混沌・悪 【ステータス】 筋力 E 耐久 C 敏捷 C 魔力 B 幸運 D 供給 B 【詳細】 フィンランド出身の魔術師。 ここ数ヶ月で比良市近隣で多発している連続殺人事件の犯人である。 幼少期に功を焦った両親によって歪んだ教育を受け、結果的に人としてのモラルを失って人格が欠落した。 10年前のオカルト(=第一次聖杯戦争)に魅入られており、数年前から聖杯戦争への参加を決意。 御三家が聖杯の再現に成功したと同時に令呪を得た稀有なマスターである。 フィンランドから出国する際に両親共々アルデヒド一族を皆殺しにしている(そのため、魔術教会からは指名手配犯扱いを受けている)。 過去の歪んだ教育故に、『他者を殺害する事でしか自我を確立出来ない』性格になっており、定期的に小動物を殺害していた。 しかし両親の殺害以降、咎が外れたのかその対象を『人』へと移している。 使用魔術は『分解系統』。 アルデヒド一族に代々伝えられて来た得意な魔術だが、特にボガートの素養は特出していた。 この能力で大量に殺害した小動物や人の死骸を痕跡ごと分解して来た。 聖杯に『人格の無い自分でも楽しめる永遠の世界』を望む。
https://w.atwiki.jp/wiki11_row/pages/468.html
二次キャラ聖杯戦争OZ EFFECTIVE EARTH 俺ロワトキワ荘にて2021年6月7日に始まったコンペ形式のパロロワリレー企画。通称二次聖杯OZ。 またの名をアウターゾーン聖杯。 企画者は◆Mti19lYchg。 企画発足から1週間かけてオープニング6話分が投下され、6月14日の20時にコンペ募集が開始された。 オープニングの投下期間が長かったことから間違えやすいが非リレーではないので注意。 10月4日から聖杯戦争-(マイナス)1/「はじまり」の短編集において、企画主の要望において一部作品が作者の許可を得た上で候補作として採用される。 コンペの締切は長らく不明だったが、本スレッドレス475において、企画主から12月20日が期限と明言され翌21日にオープニングの続きが投下され参加者が確定し本編が開始された。 参加者 1 遠坂凛(参加者) Fate/EXTRA セイバー ライカ 雷火 2 朝倉涼子 涼宮ハルヒの憂鬱シリーズ ランサー クー・フーリン〔プロトタイプ〕 Fate/Prototype 3 ザキラ デュエル・マスターズSX(スタークロス) バーサーカー バラモスゾンビ ドラゴンクエストシリーズ 4 和田垣さくら オッドタクシー アヴェンジャー プリムロゼ・エゼルアート Octopath Travele 5 巴あや サタノファニ セイバー ジークフリート fate シリーズ 6 二階堂ルイ オッドタクシー アーチャー アラン・シルヴァスタ BNA ビー・エヌ・エー 7 衛宮士郎 Fate/stay night アルターエゴ 沖田総司〔オルタ〕 Fate/Grand Order 8 胡蝶カナエ 鬼滅の刃 ランサー アラ・ハーン ELSWORD 9 チルノ 東方Project バーサーカー アパチャイ・ホパチャイ 史上最強の弟子ケンイチ 10 エスター・コールマン エスター キャスター エヴリン バイオハザード7 レジデントイービル 11 吉野順平 呪術廻戦 ライダー 五代雄介 平成仮面ライダーシリーズ第一作『仮面ライダークウガ』 12 ユウキ ソードアート・オンライン セイバー 坂田銀時 銀魂 13 ジョセフ・ジョースター ジョジョの奇妙な冒険 アーチャー エンタープライズ アズールレーン 14 尾形百之助 ゴールデンカムイ ライダー ゾルタン・アッカネン 機動戦士ガンダムNT 15 パンナコッタ・フーゴ ジョジョの奇妙な冒険part5 黄金の風/恥知らずのパープルヘイズ -ジョジョの奇妙な冒険より アーチャー 二瓶鉄造 ゴールデンカムイ 16 ケイト・シャドー シャドーハウス バーサーカー 禊白斗 ジャガーン 17 小蝶辺明日子(アイヌ名:■■■■) ゴールデンカムイ アルターエゴ ウォルター・C・ドルネーズ HELLSING 18 イリヤスフィール・フォン・アインツベルン Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ブレイド ホムラ/ヒカリ ゼノブレイド2 19 キロランケ ゴールデンカムイ アサシン 境井仁 Ghost of Tsushima 20 新条アカネ SSSS.GRIDMAN キャスター μ(ミュウ) Caligula Overdose 21 静寂なるハルゲント 異修羅 ランサー メリュジーヌ/ランスロット・アルビオン Fate/Grand Order 22 日瑠子 朝霧の巫女 キャスター フリン 真・女神転生Ⅳ 23 犬吠埼風 結城友奈は勇者である アサシン サソリ NARUTO 24 間桐桜 Fate/stay night キャスター 黄川人 俺の屍を越えてゆけ 25 千翼 仮面ライダーアマゾンズ Season 2 アサシン 金木研 東京喰種/東京喰種:re 26 クラウス MOTHER3 ライダー エッジ AZEL -パンツァードラグーン RPG- 27 エンリコ・プッチ ジョジョの奇妙な冒険Part6 ストーンオーシャン アサシン モーマニット・キョウランスキー ルパン三世 28 佐倉杏子 魔法少女まどか☆マギカ キャスター エリザベート・バートリー 魔女大戦 32人の異才の魔女は殺し合う 29 エドワード・エルリック ジョジョの奇妙な冒険 バーサーカー 空条承太郎 ジョジョの奇妙な冒険 30 レオナルド・ビスタリオ・ハーヴェイ Fate/EXTRA セイバー アルトリア・ペンドラゴン Fate/stay night 31 黒岩満 JUDGE EYES 死神の遺言 セイバー ノイトラ・ジルガ BLEACH XX ミザリィ アウターゾーン/アウターゾーン リ:ビジテッド フォーリナー アビゲイル・ウィリアムズ Fate/Grand Order アヴェンジャー ヘシアン・ロボ Fate/Grand Order 00 言峰綺礼(進行役) Fate/stay night アーチャー DIO ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン ■■■■ 不明 ルーラー アルヴィース ゼノブレイド アヴェンジャー ガラクシア(『死相(デッドフェイス)』) 白銀のカルと蒼空の女王 参加者候補 全52組 + 開示する ※他の聖杯企画からの流用は投稿順のナンバーの右に()を記載。 投稿順 マスター サーヴァント 名前 出展作 クラス 真名 出展作 1 関織子 若おかみは小学生(映画) キャスター キィ Caligula2 2 ナランチャ・ギルガ ジョジョの奇妙な冒険part5 黄金の風 セイバー エヴパーチー・コロヴラート フューリアス 双剣の戦士 3(1) 桐森蘭 金田一少年の事件簿 暗黒城殺人事件 ライダー レッド ポケットモンスター 金・銀・クリスタル 4 山本冬樹 オッドタクシー アサシン テッド・バンディ 「テッド・バンディ」 5 朝倉涼子 涼宮ハルヒの憂鬱シリーズ ランサー クー・フーリン〔プロトタイプ〕 Fate/Prototype 6 ザキラ デュエル・マスターズSX(スタークロス) バーサーカー バラモスゾンビ ドラゴンクエストシリーズ 7 和田垣さくら オッドタクシー アヴェンジャー プリムロゼ・エゼルアート Octopath Travele 8 巴あや サタノファニ セイバー ジークフリート fate シリーズ 9 二階堂ルイ オッドタクシー アーチャー アラン・シルヴァスタ BNA ビー・エヌ・エー 10 衛宮士郎 Fate/stay night アルターエゴ 沖田総司〔オルタ〕 Fate/Grand Order 11 胡蝶カナエ 鬼滅の刃 ランサー アラ・ハーン ELSWORD 12 遠坂時臣 Fate/Zero ランサー ガノンドロフ ゼルダの伝説 13 チルノ 東方Project バーサーカー アパチャイ・ホパチャイ 史上最強の弟子ケンイチ 14 エスター・コールマン エスター キャスター エヴリン バイオハザード7 レジデントイービル 15 吉野順平 呪術廻戦 ライダー 五代雄介 平成仮面ライダーシリーズ第一作『仮面ライダークウガ』 16 ユウキ ソードアート・オンライン セイバー 坂田銀時 銀魂 17 ジョセフ・ジョースター ジョジョの奇妙な冒険 アーチャー エンタープライズ アズールレーン 18 尾形百之助 ゴールデンカムイ ライダー ゾルタン・アッカネン 機動戦士ガンダムNT 19 パンナコッタ・フーゴ ジョジョの奇妙な冒険part5 黄金の風/恥知らずのパープルヘイズ -ジョジョの奇妙な冒険より アーチャー 二瓶鉄造 ゴールデンカムイ 20 ピッコロ ドラゴンボールZ キャスター メディア〔リリィ〕 Fate/Grand Order 21 村上峡児 仮面ライダー555 バーサーカー ダーク・ルギア ポケモンXD 闇の旋風ダーク・ルギア 22 ケイト・シャドー シャドーハウス バーサーカー 禊白斗 ジャガーン 23 狩野すみれ ガンニバル ランサー ヨルハ2号B型 NieR Automata 24 小蝶辺明日子(アイヌ名:■■■■) ゴールデンカムイ アルターエゴ ウォルター・C・ドルネーズ HELLSING 25 射命丸文 東方project アサシン 天王寺瑚太朗 Rewrite 26 イリヤスフィール・フォン・アインツベルン Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ブレイド ホムラ/ヒカリ ゼノブレイド2 27(2) フー・ファイターズ ジョジョの奇妙な冒険 part6 ストーンオーシャン アーチャー ベヨネッタ(セレッサ) BAYONETTA シリーズ 28(3) キロランケ ゴールデンカムイ アサシン 境井仁 Ghost of Tsushima 29 新条アカネ SSSS.GRIDMAN キャスター μ(ミュウ) Caligula Overdose 30 静寂なるハルゲント 異修羅 ランサー メリュジーヌ/ランスロット・アルビオン Fate/Grand Order 31 レラ サムライスピリッツ アルターエゴ シトナイ Fate/Grand Order 32 日瑠子 朝霧の巫女 キャスター フリン 真・女神転生Ⅳ 33(4) コヨミ 仮面ライダーウィザード ライダー 鴇羽舞衣 舞-乙HiME 34 柳龍光 バキ外伝 ゆうえんち アーチャー エスデス アカメが斬る! 35 犬吠埼風 結城友奈は勇者である アサシン サソリ NARUTO 36(5) サーシャ・ジョブスン BLASSREITER アサシン 孔濤羅(コン・タオロー) 鬼哭街 37 岸波白野 Fate/EXTELLA セイバー 『両儀式』 Fate/Grand Order 38 間桐桜 Fate/stay night キャスター 黄川人 俺の屍を越えてゆけ 39 芦川ミツル ブレイブストーリー キャスター タバサ ドラゴンクエストV 天空の花嫁 40 アリーシャ ヴァルキリープロファイル2 -シルメリア- ランサー ワルキューレ Fate/Grand Order 41 千翼 仮面ライダーアマゾンズ Season 2 アサシン 金木研 東京喰種/東京喰種:re 42 クラウス MOTHER3 ライダー エッジ AZEL -パンツァードラグーン RPG- 43 エンリコ・プッチ ジョジョの奇妙な冒険Part6 ストーンオーシャン アサシン モーマニット・キョウランスキー ルパン三世 44 神山樹 GOTH バーサーカー ジャック・ザ・リッパー Fate/strange Fake 45 佐倉杏子 魔法少女まどか☆マギカ キャスター エリザベート・バートリー 魔女大戦 32人の異才の魔女は殺し合う 46 シックス LITTLE NIGHTMARES-リトルナイトメア- ライダー ペイルライダー Fate/strange Fake 47 K. F. クレイメン AZEL -パンツァードラグーン RPG- アサシン イキナメ 雷火 48 エドワード・エルリック ジョジョの奇妙な冒険 バーサーカー 空条承太郎 ジョジョの奇妙な冒険 49 レオナルド・ビスタリオ・ハーヴェイ Fate/EXTRA セイバー アルトリア・ペンドラゴン Fate/stay night 50 ダイ ドラゴンクエスト ダイの大冒険 キャスター ティナ・ブランフォード FINAL FANTASY Ⅵ 51 姉畑支遁 ゴールデンカムイ ライダー アバド パンツァードラグーン オルタ 52 黒岩満 JUDGE EYES 死神の遺言 セイバー ノイトラ・ジルガ BLEACH ルール + 開示する 【設定】 舞台は疑似霊子サーバー「ヘルメス・トリスメギストス」が聖杯の力により創造した仮想空間「パラディウム・シティ」です。サーバー「ヘルメス」と「トリスメギストス」が並列稼働した状態です。 聖杯戦争の終了条件は「令呪を所持したマスターが一人となった時点」です。他マスター、サーヴァントの有無、人数は関係ありません。 マスターが予め持っていた所持品、武器・礼装の持ち込みは可能です。 マスターはこの空間内に召喚されると自動的に『賢者の石』に変換され、欠損した手足などは魂の情報により復元されます。魂まで刻まれた場合は別です。 全てのマスターは星晶石の発動と同時に仮想空間内へ転送され、シャドウサーヴァントの襲撃を受けます。 星晶石で召喚した無地のセイントグラフで「英霊の座」に接続できた者だけがサーヴァントを召喚して生き残ることができ、令呪を入手してサーヴァントの契約に移ります。 サーヴァントへの絶対命令権、令呪はサーヴァントと契約した時点で3画与えられます。 令呪は願望器への接続の権利を兼ねるので、3画を失った時点で失格となります。失格しても消去されることはありませんが、権利は失われます。 ただし、他のマスターから令呪を奪う、または譲渡されれば復帰できます。 令呪を所持した状態でサーヴァントを失っても消去されることはありません。他のサーヴァントを奪う、またははぐれサーヴァントと契約すれば復帰できます。 令呪を失った状態で最後まで生存したとしても、聖杯には辿り着けず、願いは叶えられません。 用意された土地はとある世界の首都をベースにして、様々な作品世界が混成しています。 またNPC(モブキャラ)が存在しており日常生活を送っています。 【NPCについて】 都市内にはNPC(ノン・プレイヤー・キャラクター)が生活しています。 全NPCは『賢者の石』に実在した人間の容姿、人格のペルソナを被せて再現しています。 NPCは全て聖杯、もしくはそう呼ばれるに足る願望器のある世界の人間たちです。 人種も普通の人間から、角や翼などが生えた亜種人種、見た目化物然とした異人種まで混在しています。 (例えばゼルダの伝説のゴロン族、ゾーラ族などの全ての民族。ゼノブレイドのノポン、ハイエンター、マシーナ。ゼノブレイド2のグーラ人、ドラゴンボールの動物型地球人、モンスター型地球人などです) その他NPCの中には、この『聖杯戦争』に関わったという事で、マスター及びサーヴァントと縁があった人物が再現されているケースがあります。 彼らは、そのマスターやサーヴァントが見ても、自分がよく知っている人物だと思うほど、完全に見た目も性格も再現されております。 ただし、固有の能力は再現されておらず、他のNPCと同程度の存在として扱われています。記憶も都市に合わせて一部が改ざんされています。 元の世界で願望器そのものを宿していたNPCは、自我や元の世界の記憶を持ち、高い魔力を内在し、固有の能力も再現されています。 その全員が音楽ユニット、市長、訪問に来た王国の姫など市内の有名人として生活しています。 (現在想定しているNPC) 「パラディウム・シティ市長」ドラゴンボールより地球の神 「音楽ユニット・エンジェリックコンサート」エンジェリックコンサートよりカウジー、サフィ、エンジェリックセレナーデよりラスティ。 「ビッグアイ内料理店・パンゲア総料理長」トリコより小松。 「一大コングロマリット・ダークハーフのCEO」ダークハーフよりルキュ。 「遊学中王女」ゼルダの伝説時のオカリナよりゼルダ。 NPCは殺害、または魂食いをされると二度と復帰できません。 NPCの魂喰いによる魔力補充を行うと、他マスターに配信されるニュースで犯行が報道されます。 さらに目撃された場合、警察による指名手配がかかり他マスターの端末にマスター、サーヴァント双方の容姿、ステータスが表示されます。 それでも魂喰いを続けた場合、他マスターの端末にマスター、サーヴァントのMatrixの全情報が解放され、マップに彼らの位置情報が表示されます。監督役から何らかのメリットを提示される討伐令が下されるかもしれません。 Apocryphaのアサシンのように、情報抹消のスキルを所持している場合は、犯行は報道されても容姿などは報道されません。 ただし、魂喰いを続けすぎた場合は別です。 【当聖杯ローカルルール】 英霊の参戦時期は基本的に死亡後です。原作中で死亡描写が無いキャラは原作終了後です。 舞台は筆者が設定した都市。開始時年号は「聖歴111年1月1日」とします。 参加者には基本、舞台になる世界での役割ロールを与えられます。ロール通りの行動をとるか、無視するかは個人の判断によります。 所持金は原作の職及び立場に準ずる金額をQP(クォンタムピーズ)に変換して各個人の銀行口座内に貯金されています。QPは貨幣と紙幣の二つがあります。 物価は現代日本より高めです。具体的には料金が2、3割、賃金が5、6割ほどインフレしてます。 猶予期間の軍事費としてデフォルトで1000万QPがマスター全員に支給されています。 ズガンは原則禁止です。ですが他の作者の投稿作品からでなければOKです。 多目的超高層ビル「ビッグアイ」にカウントダウンタイマーが設置されており、0になると聖杯戦争が開始されます。 それまでの行動はすべて自由です。他のマスター組と戦うも同盟を組むも、拠点を作るも、途中で思い直して元の世界に戻るも、窃盗も殺人も(犯行はニュースになり、動画サイトに場面がUPされるかもしれませんが)可能です。 ただ一つだけタブーがあり、開始前のサーヴァントによるNPCへ魂食いをし、結果死に至らしめた場合は強制退場となります。それ以外なら何をしても問題ありません。 全員にスマートフォン型の端末と音声操作用の腕輪が支給されます。プリインストールされているアプリは以下の通りです。 マップ:聖杯戦争の舞台の地図です。所持するマスターと契約したサーヴァントの位置が、名前付き(サーヴァントはクラス名)で表示されます。 他のマスター、サーヴァントは表示されません。位置情報の登録は出来ます。 メール:他のマスターとアドレスを交換し、メールのやり取りができます。 ハッキングは基本的に不可能です。 SNS「ペーパームーン」:音声通話、チャット機能有。要はLINEです。 Webブラウザ「カルデア」:インターネットの閲覧や投稿が可能です。起動時のページは検索エンジン「シバ」にセットされています。 動画サイト「ラプラス」:撮影した動画の投稿が可能です。 自動翻訳:端末を所持しているだけで他マスターとの会話や書籍の文字が、マスターが元居た世界の言語として認識されます。 通話機能:普通に電話としてNPC相手にもできますし、番号を交換したマスター相手にもできます。 念話機能:魔術師やその技術を持った特殊な能力者以外の一般人は、このアプリを使用することで声を発することなく、思うだけでサーヴァントと会話ができます。 カメラ:写真、及び動画を撮影できます。この動画でサーヴァントのステータスは確認できません。 VR機能:一般人には認識できない特殊な能力でも、この機能を使えば端末を通して見る事が出来ます。 建物や場所、人物の情報確認にも使えます。 これでスタンドの様な異物を見るとド ド ドとかゴ ゴ ゴのような何か『凄み』の様な擬音が表示されますが、製作者(というか筆者)の趣味でそうなってます。 Matrix:一度マスターが視認したサーヴァントとそのステータスはここに登録され、いつでも再確認できます。 さらに、他のマスターが持つ端末に情報を転送できます。 サーヴァントの情報を調べることで、スキル、宝具、真名が開示されます。 魔術髄液:一般人がサーヴァントを維持するため、疑似的な魔術回路を形成するアプリです。 魔力は生命力(体力と精神力)から生成されます。スライダで変換率のパーセンテージを上下に変更できます(100%にしたら数分で死にます)。 サーヴァント側が吸い上げる魔力量によってもパーセンテージが変化します。 生命力の個人差によって、同じパーセンテージでも生成される魔力量は異なります。 ステータス:所持するマスター本人、サーヴァントの魔力、体力とサーヴァントのパラメーター、さらにバフ・デバフ、状態異常が表示されます。 同盟機能:マスター同士で令呪を重ね合わせる事で、同盟を結ぶ事が出来ます。同盟の名前は自由に決められます。同陣営のマスター、サーヴァントにつく特典は以下の通りです。 マップに同陣営のマスター、サーヴァントが名前付き(サーヴァントはクラス名)で表示されます。 ある陣営のマスターがサーヴァントを確認した場合、同陣営に所属するマスター全員のMatrixが更新されます。 陣営内のマスター同士で、容易に令呪を譲渡できます。 魔力の少ないマスターに多いマスターが分け与えるなど、魔力のやり取りが可能になります。 アプリを押すと、自陣と今分かる敵同盟(名前は相手が明かすまでわかりません。同盟名は自由に変更できます)が表示され、自陣をクリックすると自陣の全員の顔写真と名前が表示されます。 魔力のやり取りなど同盟内でしかできない事をマスターの前で行うと、両者、またはそれ以上の複数のマスターが敵同盟として顔写真が登録されます。 死亡した、もしくは同盟から脱退したマスターは自動的に同盟内から名前が消去されます。 同盟から脱退する際は、アプリ→自陣→自分の名前の順で押すとパーソナルデータの他に『同盟脱退』のボタンが表示され、それを押すと『○○(同盟名)から脱退しますか?』とでるので『はい』を押せば脱退できます。 同盟に所属する他のマスターには、端末に『○○(マスター名)が○○(同盟名)から脱退しました』と表示されます。 電子マネー:銀行などで現金をチャージできます。どの店でも使用可能です。 文字入力キーボード:マスターそれぞれ各世界の言語に合わせた文字になっています。 音声入力機能:所持者の音声でアプリの起動や使用が出来ます。 ニュースと天気:天気予報、その日に起こった事件、脱落したマスターの名前と残りマスター数が早朝4時と夕方16時の2回、ニュースとして放送されます。 カレンダー:予定を書き込めます。 時計:時刻が表示されます。 メモ帳:考察を記録するのに便利です。 ルールブック:聖杯戦争の基本的な説明が書かれています。 ヘルプ:各アプリや聖杯戦争、仮想空間についての疑問に答える機能があります。 端末の起動テーマ画面にあるQRコードは、市内での買い物や家、武具の購入に最優遇措置が取られる資格、免許となり煩雑な手続きなしで購入できたり、運転免許などの各種証明書になるマスター限定のオールマイティーパスです。 端末を空中に置くようにセットすると、複数の空中タッチパネルや空中キーボードなどが展開し、複数のアプリを同時使用可能となります。手首に填めた腕輪でも音声認識により同様の機能使用が可能です。 通話機能が通話相手の画像が映し出され、複数との会話可能となるなど、機能も変化します。 セイントグラフ:サーヴァントを召喚した証として、召喚後もサーヴァントカードとして手元に残ります。 マスターが死亡しても失われず、はぐれサーヴァントが他マスターと契約する際に必要となります。 【予約に関して】 予約期間は1週間です。 延長も同じく1週間で最長2週間です。 ゲリラ投下も可能です、ですが予約なしでも書き溜めている人もいますので、予約推奨です。 【時刻の区分】 未明(0~4) 早朝(4~8) 午前(8~12) 午後(12~16) 夕方(16~19) 夜間(19~24) 【投稿用テンプレ】 【サーヴァント】 【CLASS】 【真名】 【出典】 【性別】 【ステータス】 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 (筆者注:数値はEからAまでの五段階。+補正は一時的に倍加の意味で+++まで。-補正は数値未満か安定しないの意味。規格外はEX) 【属性】 (筆者注:社会属性は「秩序」「中立」「混沌」。個人属性は「善」「中庸」「悪」。組み合わせは「秩序・善」から「混沌・悪」までの九通り。バーサーカーの場合、個人属性は「狂」) 【クラス別能力】 【保有スキル】 (筆者注:数値はステータスに準じます) 【宝具】 ランク: 種別: 宝具 レンジ: ~ 最大捕捉: 人 【weapon】 【人物背景】 【サーヴァントとしての願い】 【方針】 【マスター】 【出典】 【性別】 【能力・技能】 【weapon】 【人物背景】 【マスターとしての願い】 【方針】 【ロール】 【令呪の形・位置】 (筆者注:書かなくても大丈夫です) 【把握媒体】 【状態表テンプレ】 【地区名(建造物及び場所の名前/聖歴111年1月○日 時間帯】 【名前@出典】 [状態] [令呪]残り◯画 [装備] [道具] [所持金] [思考・状況] 基本行動方針: 1. 2. [備考] 【クラス(真名)@出典】 [状態] [装備] [道具] [所持金] [思考・状況] 基本行動方針: 1. 2. [備考] 外部リンク まとめwiki 二次キャラ聖杯戦争OZ EFFECTIVE EARTH スレッド 二次キャラ聖杯戦争OZ EFFECTIVE EARTH 聖杯戦争~(マイナス)1/「はじまり」の短編集(コンペ候補作選考対象)
https://w.atwiki.jp/d-soromon/pages/128.html
あなたはさとりと共にコロシアイ聖杯戦争に介入するようです ┏━━━━━━━━━━━━━━━┓ ≪クラス≫:ナビゲーター┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━┓ 【真名】:??? 【レベル】:?? 【アライメント】:混沌/悪┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┓ 【筋】:?? 【耐】:?? 【敏】:?? 【魔】:?? 【運】:?? 【宝】:??┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫ 【令呪残数】:なし 【貯蔵魔力】ナビゲーターにそんな概念はない 【魔力供給の不足】:なし┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ l イ州, ,州, 州l ,リ l}l}li}l }!|}州li| |{l}Ⅶi州! l l}l l }州} ⅥlⅦl}}Ⅵl}liハ}li、.Ⅶl}l }l, l}i}Ⅶ.l}! l} l}!l|!il|!.|l l li、l}i}l ,'i}リ'}リ.州リ 州l} 州. il |{.l州i l州l州l__.l}l!_Ⅶ州l l!l}i}|!l州l}! ⅥⅦli}!. Ⅵl}il}l}l-}Ⅶl、}l_州!Ⅶ}! l!i l| .l{i!l|.l|!| l| |.l{!l}l}l{ . /リ'´lリ!州.i}!i州l 州.l| |l l}!l州}lz州´l}! Ⅶ `Ⅶl}li,.}州l州州 Ⅵィi{l'´ ̄Ⅶ州l}.Ⅶ州l》l}!州!.l|l!l|! l{!,l}!l|!.|.|l.l|.}}.l州! 〃 l州リ'.}州州,州!.l} }i!}l}l}l|Ⅶl}州. '}! .l}! Ⅶ}Ⅶ州li}!.}iⅦ '´ヽ Ⅵi. Ⅵ州! Ⅶl}l}''}州l}l`メl}リ.州l.州.州l}!}Ⅳ}l}! .i州l| .l|州}l|.州l}.}il,Ⅶ州li ⅥⅦ! l} .l} Ⅵ!.Ⅶ州l} l}Ⅵ ヾ!、 .Ⅵ}! }!.Ⅶ l}州l!州リ 州l}l州|州l!.l}リ |l} l州}! l州l}l州l}l.l州Ⅶl}lⅦ ヾ!Ⅵ __ ` ヽⅥ州 ` ` ′.l! }リ .}!l州州!.,州l}!.州|州{ }リ l}! .l}i}!.l} .l州州リ.}州州l}iⅦ!Ⅶ `` ー- 、_ Ⅶl}! _, -‐ ' ´  ̄ リ }!l州Ⅳ,州lⅦⅥ!|州lノ′.}| .l}l} .l!. Ⅶ州l} l州州州iⅦ -―ァ========z-、___ Ⅵ{ _,ィ-zァ==========z―.l州//州リ'}l| lⅥ}l}i}i ,リ .l}l} .i! }州リl,リ'l州!.lⅦliⅦイliリ'´{ l l l l }Ⅶ}l、 ヾ!、 ィilⅣ''.{ ! { } l リ ヾ}lil》l州'イリi州、ハ.l 州{ヾ{!. ′ .Ⅶ. | l州 }ⅨlⅣ !.Ⅶl}l}i!Ⅶ}i、.乂 ゝ ' 乂 乂 ゝ ' 乂 .イⅣ,i}Ⅳリl!.Ⅶ! l ノ从` ヽ .}l! .ノ' Ⅶ.リ,Ⅸ\ ヽⅦ}li}!`ヾ}i、. ` ̄.´ィ z、` ̄´_イⅣ',lⅣ./.l{' .Ⅶノ.イ从ヾ! ', / Ⅵ,リ }l》、`.ーⅦⅥ、 `ミ三彡'´_ i ゞ三三彡 ノリ' ./-l|-‐'l{イl|i{ ヽ. Ⅴ .Ⅳ}!へ、_Ⅵ,ヾ}、 | /イ.../ _, イ{ ⅦⅦ ノ' l}! l } ≧x ヾ!、 | 〃 . /≦リ }l| }| |!|l }ハ. ヽ、 . | .、 / ./}lⅣ. |l| ||、 ,ィ'/l| l | ∧ ヽ| / / lⅣ. |l| |l\ ,ィノ///| .l l | . , 、 ,. | lリ リ'/,ハ ノ/,{////l ','; | 丶 ゝ ..._____.... . '’ / . | ;',' ,'l///,ト、 , イ///|////l V | ヽ ..、 //. ! // ,'i|///,|lハ、 .x<//////!/l|//li ∨ ! '.; ` ..、 イ /. ;' ;.'/ ,ili{///,|///,\ x</////////八',l}'/,|l ∨ li ト、 ',ヽ .... ィ //. /. イ.′ ,州l///,l!/////, ///////////////,V/|li \ }li; . ヽ . \ .... イ / ./. ;イ /. /.' ノi}lリ///,l////// ////////////////,V,Ⅶi、 丶ヾ! . ヽ| \ > - < / ,'. / ,'. /. /. ' /,州Ⅳ/////////, /////////////,}ハ'/,∨Ⅶi\ ` 、 .. ヽ \ / .,'/ /.;ノイ/ .,.イ;州Ⅳ//////////,┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 【スキル】 ○ナビゲーター権限:EX このキャラクターは以下の効果を好きな時に使用できる。 ・聖杯戦争に関するあらゆる情報を主人公に聞かれた場合、答えることができる。 その場合、ナビゲーターは嘘を吐いてはならない。 ただし、聖杯戦争に参加するマスターの情報だけは[[ロック]]されていて答えることができない。 ・1ターンに1度だけ、ランダム表の結果を±1ずらす。 ・1シナリオに3回、他陣営同士の接触の際に主人公を介入させることができる。┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 【宝具】 ???┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ Fate/Parallel goddess ~蒼き聖母の唄~ ┏━━━━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━┓ 【真名】:ラーヴァナ 【レベル】:90 【アライメント】:混沌/悪 【探索値】:2┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┓ 【筋】:70 【耐】:100 【敏】:20 【魔】:50 【運】:40 【宝】:80┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫ 【令呪残数】:羅刹王 【貯蔵魔力】220/220 【魔力供給の不足】:なし┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ _ _............ \ __ {ゝ、.. - ´ ヽ<_ ヽ ゝ ヽ / / | ム ノ / / / | } 、 ハ __ , -, -、 7 / / /ィ |ト 、 |ヽ } ハ / // /i / / / / {‐{ ト、 | _斗= j } } r 、r 、 / // / / レi l ,' / {ヽゝ ゞ ヽi{ レ'ヽ | 7 r丶\\r 、 / // / / ! ! . ヽ y云㍉、l { 丶 \\\ \ ' / jハ ヘ ≧=彳 込リ 》 ; ゞ、 \ \ \ / ヽ / jハ ,小 ゝ , `¨^ ノイ ト { \ _ -‐ \ ' ノ 、 メ、 -= 、 ハj l∧ ,小∧ソ ヽ ヽ / < ⌒ _ イ ソi ゝ ` ー_‐ ´ _ イjソ <⌒ ー-┴ 、ゝ、 i/\ \ ヽ _ ノ j/ j> <{/ ^==- _ /,////\ //\ / 」斗=T T T=ト 、 ゝ. /,////////\ ////\' { .-‐| | |‐-. } /,////////////\ //////\ |//////| | |/////| /,/////////////// ////////〉 zイ//////// | | |/////>zx \////////////// ///_/// </////////////////><///////////////> \//////////// / > </////////////////////////////////////////////////> \////////// </////////////////////////////////////////////////////////////> \//////// //////////////////////////////////////////////////////////////////////> \////// /////////////////////////////////////////////////////////////////////////へ \////┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 【スキル】 ○対神性:EX (種別:一般 タイミング:常時) ラーヴァナは生前、インド神話の様々な神々を討ち破ってきた。 彼自身が神を倒すという概念を持っている。 敵陣営に○神性を持つキャラクターが存在する際、○神性の効果を無効化し、勝率に「+100%」する。 ○無窮の武練:EX (種別:一般 タイミング:常時) ひとつの時代を支配できるほどにまで到達した武芸の手練。 心技体の完全な合一により、いかなる精神的制約の影響下にあっても十全の戦闘能力を発揮できる。 同ランク以下のスキルによる自陣が受ける数値的ペナルティーを「60」点分軽減する。 同時に自身はあらゆる精神的干渉の影響を受けない。 加えて「基礎勝率」に対して「+40%」の補正を加える。 この勝率補正は如何なる効果でも無効化されない。 ○異形:A (種別:一般 タイミング:クリンナップ) 10の頭と20本の腕を持つ異形の姿である。 多数の感覚器官と10の思考により素早い対応を可能とし、20本の腕により最大20回の攻撃を可能とする。 自身の任意のステータスを「+40」する。 ○怪力:A++ (種別:一般 タイミング:メイン) 魔物、魔獣のみが持つ攻撃特性。 使用する事で筋力をワンランク向上させる。 ステータス選択において【筋】のステータスが選択された場合、その数値を「+40」する。 ○不死:EX (種別:一般 タイミング:スキル参照) 3/3 ブラフマー神の加護により擬似的な不死となった。 戦闘に敗北した際、使用を宣言することで1シナリオに「3回」までペナルティ無しで撤退できる。┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 【宝具】 ○財振りまく黄金の天城(プシュパカ・ヴィマナ) ランク:A 種別:対軍宝具 タイミング:常時/クリンナップ 消費魔力:なし 毘沙門天クベーラから奪い取った、黄金作りの戦車。 ラーヴァナの思考によって自在に機動が可能。 1ターンに1回、望む礼装を2つ自動で入手する。 さらに、戦闘時に礼装を消費することで{消費した礼装×20%}の勝率補正を得る。 ○羅刹王(ラクサーシャラージャ) ランク:A++ 種別:対人宝具 タイミング:常時/敗北時 消費魔力:なし 相手が純粋な人間や獣から離れるほど再生速度が上昇する。 創造神ブラフマーに与えられた、驚異的なまでの自己再生能力。 ○神性、または悪魔・精霊・幻想種としての因子を持つキャラクターの宝具を全て無効化する。 また、戦闘で敗北した際、敵陣営に存在するキャラクターが○神性、または悪魔・精霊・幻想種としての因子を持つ キャラクターのみの場合、無条件で撤退できる。┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
https://w.atwiki.jp/girlwithlolipop/pages/217.html
楽園の裏では少女が眠っている ◆EAUCq9p8Q. ☆キャスター 「あなたには一度、会いたかったの。聖杯戦争とはまた別に」 最初に主催者―――プレシア。テスタロッサと卓を囲んだのはキャスターだった。 出会いがしらの彼女の一言は、キャスターにとっても興味を引かれる一言だった。 『運命』。彼女は確かにそういった。 キャスターのマスターである高町なのはのことを指したような口ぶりではなかった。 「それは、俺にか? それとも俺の逸話にか」 カマをかけるように問いかければ、プレシアはさして迷った様子もなくその手の内を晒してきた。 「あなたについて、調べさせてもらっているわ。遺伝子操作による『人間の生成』や『人格の形成』を行ったことがあるそうね」 奥に控える培養液の中の彼女の娘らしきものを一瞥し。 「懐かしい話だ。娘の蘇生を行う時に俺の逸話に行き当たったか。 だが、結果は伴わなかったようだな」 「そのようね」 その一言で思考を切り替える。 受け答えがまるで他人事だ。つまり、プレシアは人体の生成を行っていない。あそこに居る娘は人体の生成とは関係がない。 ただ、傍観者として木原マサキの逸話を探っている。 そこで思い出す。彼女の口にした『巻かなかった世界』という単語について。そして、フェイト・テスタロッサについて。 キャスターはフェイトについてすべてを知っていたわけではない。 そもそも、レイジングハートに収納されていた情報から読み取れたのは『フェイト・テスタロッサについて』とそれに関するいくつかのことだ。 プレシア・テスタロッサについてはなのは同様『事故で娘を失った人物』であり『フェイトと同姓である』ということしか知らない。 プレシアとフェイトの関係についても、いくらかの予想は立っていたが確信には至っていなかった。 だが、ここに至ってすべては確信に変わった。しかも、ある程度詳細な部分まで予測も立てられた。 プレシアにとってのフェイトはマサキにとっての八卦衆と同様だ。 必要だから用意した肉人形にすぎない。 違うところがあるとすれば、そこに情だの愛だのの下らぬ感情がはさまれているかどうか、というところだろう。 キャスターが『木原マサキの当て馬』として八卦衆を用意したように、プレシアは『死んだ娘の代替品』としてフェイトを用意した。 だが、そのプレセアは『この』プレセアではないのだ。 聖杯の知識を通してキャスターも理解していた。この世界にはいくつもの並行世界が存在するということを。 彼女の言葉とその前提に基づき考察するならば、人体生成を行ったのは別世界の……彼女の言う『巻かなかった世界』に分類されるプレシア・テスタロッサであるのだろう。 そして、その『巻かなかった世界』のプレシアが人体生成に失敗した結果がフェイト・テスタロッサであり、彼女が万能の願望器をめぐる聖杯戦争に身を投げ入れた理由でもある、と考えられる。 プレシアがキャスターを調べたのはなんらかのきっかけで『別世界の自身の娘の身代わり=フェイト』の存在を知り、人造人間の逸話を探り、造物主(クリエーター)たる木原マサキに行き会ったということ。 「それで、お前は何を知りたい? ここで俺の生体工学研究について詳細を聞いて、『巻かなかった世界のお前』と同じ道を進みたいわけではなかろう。 ならば何故俺に会おうと思った」 プレシアの目が、やや大きく広げられる。 そして、「そこまで予想がついているのなら話は早い」と話を進める。 「……思い通りの人間を作り上げた稀代の科学者(マギウス)、マサキ・キハラ。ひとつ聞かせてくれないかしら」 「なんだ」 「人間を作るとき、あなたが100を目指したとして……出来上がった人間は、100にどこまで近づいていたの?」 ぼこりと音がひとつ。 音とともに培養液の少女の口元からこぼれた泡は、大きな柱型の水槽を、上へ、上へと上っていく。 言葉を反芻し、意味を探る。 彼女の100がどこを指すのかが不明瞭だ。『人間』を作り上げれば100なのか、あるいは『人物』を作り上げれば100なのか。 それとも、人間も人物も超えた『個人』を作り上げれば100なのか。 「聞き方が悪かったわね。あなたの作った人間は、どの程度あなたの理想通りになったの? 例えば……『心』は、あなたの思い通りに作れるのかしら」 「無論作れるさ。簡単なことだ。DNAをちょいといじってやれば、人間なんて、思うがままの思考回路を与えてやれる」 「それは『思考回路』でしょう」 その一言で理解できた。 面倒な女だ、と思う。 彼女の中で答えは決まっている。キャスターがなんと答えようと、意にそぐわない答えには迎合することはないだろう。 「成程、心の複製、あるいは復元が可能ということか。 あの植物状態の娘が生前と同じ『心』を持てるか、というわけだな」 「……」 プレシアの眉間に浅く皺がよる。どうやら大正解らしい。 「確かに、俺ならば0から100を作り上げることは出来る。100に限りなく近づけることも不可能ではないだろう。 だが、もともとあった100とまったく同一の100を作るのは不可能に近い」 まったくの嘘だ。 『木原マサキ』の複製を生み出すことが可能なのだから、対象者に関する詳細な知識と相応の技術があれば不可能ではない。 だが、それをプレシアに伝えたところで彼女はまた別の前提を追加してキャスターへの問いを続けるだろう。 結局、彼女が欲しいのは『肯定』と『否定』だ。 この聖杯戦争を開くに至った彼女自身の道程の肯定と、そんな彼女の目の前に現れた彼女の道程を無意味にする存在(フェイト)の『否定』を欲しているのだ。 「……そう」 納得したらしい。 これで、彼女の言う『運命』は終了だろう。 「それで、どうだ? 『巻かなかったお前』の娘は気に入ったか?」 「……どうかしら。話してみないと分からないわ」 答えはきっと決まっている。そのくせこんな態度をとるのだから、まったく、面倒だ。 まあ、娘一人のために聖杯戦争ほど大掛かりな儀式を行うのだから、面倒な性格だなんて分かりきったことなのだが。 「話はそれだけか?」 「そうね、私的な話はここまで」 大淀と呼ばれてきた少女が運んできていた紅茶を一口含み、口元を抑え咳をひとつ。 プレシアは、長い私用を追え、ようやく聖杯戦争の管理者としての対応に取り掛かった。 「令呪はあなたのマスターに渡せばいいのかしら。だとすると、あなたのマスターを……」 「いや、お前の娘……違うな、『フェイト・テスタロッサ』に渡せばいい」 マサキが笑みを交えて返せば、紅茶を置こうとしていたプレシアの手が止まった。 「……あなたも、なにかの狙いがあって私の元に来た、ということ?」 ようやく本題だ。 マサキとしても想定外のことがややあったが、マサキがここに来た狙いは変わっていない。 それどころか、相手がプレシアと分かって更に付け込みやすくなった。 「お前がどういう意図で聖杯戦争を開き、どう動きたいのかはだいたい理解できた。 そして、お前になにが足りていないのかもな」 笑いがこぼれそうになるのを堪えながら、肘掛に肘をつく。 成功は確信している。彼女には、キャスターの申し出を断れない理由がある。 「協力者なら足りているわ。ルーラーが居れば、それだけでうまく回るようにできているから」 「クッ、裁定者が聞いて呆れるな。結局はお前の思い通りにこの聖杯戦争を進めるための手駒か」 ルーラーが管理者に加担している、というのも想定内だ。 でなければ、フェイトの捕獲令など出さない。 「だが、この聖杯戦争をお前の望む形で完遂するとなれば、ルーラーだけでは足るまい」 プレシアの眉がやや持ち上がる。食いついたのは一目瞭然だった。 「これは俺の推測でしかないが、お前は娘の復活のために聖杯戦争を完遂する必要がある。聖杯の有無は関係なく、だ。 だが、聖杯戦争に抗う者は必ず存在する。 命惜しさに戦闘から逃げ続ける奴、争いをやめろと喚きちらす奴、この町から抜け出す道を探す奴も居るだろう。 「……まあ、ただ聖杯戦争を完遂するというならば、特に問題はない。今朝のようにルーラーを使ってそいつらの始末を参加者に触れ回ればいい。 せいぜい一週間か二週間、決着が延びる。たったそれだけだ」 たったそれだけ。その一言は余程プレシアに刺さったらしい。 表情の少し変わった彼女にしっかりとした手ごたえを感じながら、キャスターは交渉の札をひとつ晒す。 「しかし、お前に残された時間はどうだ? この聖杯戦争が長引いたとして、用意した結末を見届けるのに足りるか? 『たったそれだけ』を乗り越える力が、今のお前には残っているか?」 フェイトたちが入ってきたときから何度か咳をしているのは、単にのどの調子が悪いわけではないだろう。 重く沈んだ司書室の空気にはかすかにではあるが血の臭いが残っている。口を覆ったプレシアの手元には、所々に赤黒い染みが残っていた。 聖杯戦争という自爆の可能性もある強攻策に打って出たのは、『それしか方法がないから』というわけではなさそうだ。 そこを見越し、そこに付け込む。 「……逸話以上ね」 「逸話に残る俺なぞ、所詮紙の上に書ききれた部分だけだ。 実物は逸話を容易く上回る。いつの時代の誰であろうとな」 冷めた目線がキャスターの目に向けられる。ようやく、プレシアはキャスターに向き合った。 成功の証だ。あとはキャスターが迂闊に手の内を見せなければそれでいい。 「見返りは?」 「特別なことじゃない。情報をくれればいい。俺の用意する条件を満たす参加者の情報をな」 「何のために」 「俺のためにだ。俺は聖杯はいらんが、どうしてもやらなければならないことがある。 そのためにはなによりも情報が要る。俺はサーヴァント、マスター問わず情報を集めなければならない」 「英霊の枠を超えて、もう一度冥府の王になるとでも言い始めるつもり? 言っておくけれど」 「『娘に害を与える可能性があるならば相応の対処をする』、か? 下らん脅しはよせ。なにか不都合があればそれを切るだけだろう」 それ、と言われてプレシアが右手を押さえる。 プレシアはキャスターを自由に出来る権利を有している。それを切られれば、キャスターは彼女に逆らうことは出来ない。 裸で踊れと言われれば裸で踊る。宝具を破壊しろと言われれば破壊する。自殺しろと言われれば自殺する。 事の絶対的決定権はプレシアが有している。その安心感が、キャスターとの同盟への後押しになる。 キャスターの思惑通りに、同盟を結ばせるための楔となる。 「俺がこの舞台の時計を進めてやる、お前の望む結末のために。 だから俺と組め、プレシア・テスタロッサ! 生きて娘に会いたいならば、俺を利用しろ!」 プレシアを見つめ、力強く告げる。 プレシアはやはり死人のような目でキャスターを見つめ返してきた。 「利用しろ……物は言いようね。あなたも私を利用したいだけでしょう」 「ギブアンドテイクだ。もっとも、まずお前が頷かなければギブもテイクも発生しないがな」 しばらくの沈黙。キャスターの中ではすでに、答えは見えている。 プレシアもまた、答えは決まっているはずだ。 「……話は分かったわ。ただ、あなたが私の協力者として適切かどうかは、まだ分からない」 「御託はいい。結果で示せと言うなら、さっさと指示を出せ」 再び沈黙し、プレシアはついにキャスターに対して一つの依頼を口にした。 「そうね……だったらあなたには、神様を一人、殺してもらおうかしら」 ☆フェイト・テスタロッサ 簡易的な防音魔術が張られているようで、フェイトの側からプレシアとキャスターの会話の内容はまったく分からない。 ただ、この聖杯戦争の管理者相手に不遜なままのキャスターと、どこか空ろな母が、流れる水のように会話を交わしているのはなんともおかしな光景に見えた。 キャスターが席を立ち、プレシアに背を向ける。必然的にフェイトと向き合うことになる。 「フェイト・テスタロッサ」 「何」 「喜べ。報酬の令呪はお前のものだ」 喜べ、と高圧的に言われても素直に喜ぶことはできない。 フェイトとしても身を切る思いでここまで来た。それで何もなしなら、キャスターへ抱いている複雑な感情は怒りで総括されていたことだろう。 「そして、約束どおり、俺もお前に協力してやる」 キャスターが持ちかけた『協力』とはとても分かりやすい物だった。 キャスターの手に入れた他主従の情報をフェイトとも共有するというもの。 「割に合わないか。この程度の『協力』では」 沈黙で答える。 強く期待していたわけではない。指名手配に近い形を取られているフェイトにとって、情報を交換できる相手が居るというだけでもありがたい。 それでも、心のどこかでは期待していたらしい。 キャスターも察していたと言わんばかりにフェイトと、フェイトの傍にただ立っているランサーを一瞥して言葉を続けた。 「お前の英霊は使い勝手があまり良くないだろう。 だが、お前はその英霊で勝ち続ける必要がある。果たして、それは可能か?」 キャスターにランサーの戦闘を直接見られた覚えはない。 だが、あのチェーンソーのバーサーカーとの戦いでおおまかな戦闘能力について知られてしまったらしい。 ランサーが戦闘には不向きと言うこと。宝具の解放には多大な魔力が必要であり、魔力を消耗している現状では発動に令呪が必要だと言うこと。 「だからと言って、お前の魔装一つで戦い抜くわけにもいかない。いつか必ず限界は来る」 自身の装備について考える。 バルディッシュは強い。だが、あの黒衣のアーチャーのような相手と一対一で勝てるほどではない。 これからフェイトは戦いを続け、いずれはあのアーチャーに並ぶような敵と戦う時が来る。 その時にランサーとバルディッシュで勝てるのか。 おそらく不可能だ。キャスターの言うように、勝てない相手とぶつかることが絶対に起こる。 そういった敵とどう戦うか。いつかは考えなければならないことだ。 暗い未来を示されて影の射したフェイトに対して、キャスターは得意な表情でこう宣言した。 「喜べフェイト・テスタロッサ。お前の装備を俺が強化してやる」 まるで考えて居なかった協力の申し出に、一瞬反応が遅れてしまう。 息を呑んだせいで言葉がうまく紡げない。 「強化……どう、やって」 「クク、なに、俺は生前名の知れた科学者でな、そういった類の武器を扱うのも得意なんだ。 お前が望むのであれば、お前が聖杯を得られるように『協力』してやる。そう約束したはずだ」 キャスターの逸話は知らない。何が得意かも、どういう人物かもフェイトにはまったく想像がつかない。 だが、身のこなしや戦闘に積極的ではないことから単なる魔術師ではないのではないか、というのはフェイトの頭にもあった。 もし、科学者だというのなら、その点については納得がいく。 そして、もし本当に科学者であるならば、英霊として記録されているほどの科学者であるならば、バルディッシュの性能を向上させることも容易だろう。 「更に速く、更に鋭く。簡易の魔力路も搭載し、お前にとって、そのインテリジェンス・デバイスにとっての『最強』を作り上げる。 お前が望むのであれば人を超え、音を超え、光の速度まで対応できるよう、俺が『エンチャント』してやる」 「それって……」 圧倒されるフェイトに、キャスターの言葉が放たれる。 「―――“雷”のバルディッシュだ」 その一言は、まるで雷鳴のように、フェイトの中で木霊した。 あまりに予想からかけ離れた協力の要請に、フェイトはただただ波にもまれるような心地でキャスターを見つめるしか出来ず。 そうやって十数秒何も言えずに居ると、キャスターの方(珍しく)が気を利かせたのか、こう続け始めた。 「とはいえ、諸手放しで信用はできんだろう。 もともとは敵同士だ。俺が何かを仕込むかもしれない、という懸念も捨てきれまい」 言われるとおりだ。 魅力的な協力の提案ではあるが、キャスターの得体が知れないことに変わりはない。 フェイトに報酬の令呪の譲渡をしたとはいえ、罠にはめるつもりである、という可能性もなくはないのだ。 「お前はいずれ俺のマスターと会い、俺の手が加わった装備の力を見ることになる。 そして、俺のマスターと会えばおのずと分かるだろう。俺が真に聖杯を欲さない……いや、そもそも『欲せない』ということが。 その時に決めればいい。俺の手による改良を受けるか、否か」 またしても、真意の分からない言葉が放たれる。 フェイトが出会えば理解できるとはどういう意味なのか。 言葉の通りならば聖杯を望んでいないということだが、ならばキャスターのマスターの装備の力を見る……つまり、彼のマスターが戦闘に巻き込まれると何故分かるのか。 そして何より。 「……何故」 「なに? 「何故、私とその人が出会うと言い切れるの」 「何故……何故、か。クク……」 キャスターは口の端を歪め、そのままフェイトに背を向けて歩き出す。 そして、堂々とした背中に自信すら感じさせる声色で、こう言い残した。 「確信しているからだ。俺が、そうなると」 丁度のタイミングでエレベーターのドアが開き、キャスターを飲み込む。 まるで狙い済ましたように。よく出来た演劇のように、綺麗にこの舞台の上から退場した。 本当に、得体の知れないキャスターである。 「……彼が生前著名な科学者であったというのは本当よ」 意外な声が、意外な言葉で沈黙を破った。 振り返れば、声の主である母は、まるで『何も言っていない』とそらとぼけるように紅茶のカップを傾けていた。 「……少し、時間が経ちすぎてしまったわね。 遅くなってしまったけれど、夕飯でも食べながら、話しましょうか」 【D-2/図書館 地下司書室/一日目 夜】 【フェイト・テスタロッサ@魔法少女リリカルなのは】 [状態] 疲労(中)、困惑、ストレス、魔力消費(極大)、右肩負傷(中) [令呪]残り三画 [装備] 『バルディッシュ』 [道具] [所持金]少額と5000円分の電子マネー [思考・状況] 基本行動方針:聖杯戦争に勝利する 1.プレシアと食事……? 2.“雷”のバルディッシュ…… [備考] ※キャスター(木原マサキ)と念話が可能になりました。 ※キャスター(木原マサキ)からバルディッシュのエンチャントを申し出られました。返答は保留中です。 【ランサー(綾波レイ)@新世紀エヴァンゲリオン(漫画)】 [状態] 健康、霊体化中 [装備] [道具] なし [所持金] なし [思考・状況] 基本行動方針:マスターに従う ☆キャスター 『殺してほしい神様』。 その情報は、マサキにも心当たりのあるものだった。 曰く、町の裏にもう一つの町を作るエクストラクラスのサーヴァント。キャスターが今朝丁度行きあったシチュエーションだ。 そのサーヴァントは強い力を有していながら聖杯戦争に消極的で、マスターともども自身の『町』に引き篭もっているばかりだとか。 ルーラーが調べたと言っていたが、それが本当なら確かにプレシアにとっては目の上の瘤でしかない。 キャスターに与えられた任務はそのエクストラクラス・エンブリオと呼ばれているサーヴァントの討伐だ。 キャスターもあの町には丁度用事があった。渡りに船とはこのことだ。 「アリシア・テスタロッサ……」 さらに、キャスターがもぎ取ったのはプレシアとの協力体制だけではない。 会話を通して、会話には上がらなかった情報もいくつか入手できた。 大きな収穫はアリシア・テスタロッサの蘇生方法についてだ。 あそこまでこだわりを見せている以上奇跡を用いた単なる蘇生というわけではない。 十中八九『聖杯またはそれに近い力を在りし日の魂をトレースする』あるいは『魂を復元する』という方法が本線と考えられる。 「……クク」 妙案が浮かんだ。 聖杯を踏みにじり、奇跡を汚し、『木原マサキ』が冥府の王として君臨する意外の策が。 「あるじゃないか。とびきりの『抜け道』が!」 魂なき少女、アリシア・テスタロッサ。 この聖杯戦争の結末は、肉体のみがこの地に残された彼女の復活。 彼女の『魂』……つまり、人としての『核』が外部で作られて彼女の中に注ぎ込まれるということ。 その魂の中に……『魔力核』に対してキャスターのエンチャントを用いて『木原マサキ』を刻んだなら? 勿論、聖杯戦争中や聖杯戦争終結直後は彼女が『木原マサキ』であるそぶりは一切見せない。 だが、プレシアの死後アリシア・テスタロッサは『木原マサキ』として覚醒し、次元連結システムを用いて世界を冥府に変える。 思いつく限りでこの聖杯戦争の最悪にしてキャスターの求める最高のエンディングだ。 「クックック……ハッハッハッハッハ!!」 何も約束は違えていない。 キャスターがアリシアを害することはない。アリシアは問題なく復活し、健やかに暮らし続ける。 ただ、アリシアは目覚めるだけだ。 長い夢から覚めるように、ある日突然、木原マサキとして。 プレシアが死ぬまでは、きっと理想的なアリシアとして暮らし続ける。不可能だろうとそう仕組む。 そして約束を果たしたあとでようやく、『木原マサキ』の冥王計画は完璧な形で現世に蘇る。 無論、アリシアが生きながらえられなかった時のために幾つかの保険は必要だろうが、最も理想的な形はこれ以外にない。 「踊れ踊れ。貴様の存在もまた、冥府への道を飾る石に過ぎん」 じわじわと、キャスターのための駒が手中に集まってきている。 “天”のレイジングハートを持つなのは。彼女の目的であるフェイト。 そして二人に対して念話を送ることで、彼女らの遭遇を操ることの出来る自分。この二人を利用して、多少は思い通りに戦闘を起こすことが出来る。 プレシアとの密約。情報の譲渡を賭けた依頼。アリシアを除く『木原マサキ』の予備を効率よく探すことが出来る。 そして、楽園の裏で眠り続ける少女、アリシア・テスタロッサ。彼女の存在という大きな情報は、きっと『木原マサキの予備』以上の意味を持つ。 時計を進めよう。冥王計画の時計を。 少女たちの地獄を抜け、醜い大人は仮初の天国に到達し……そして、その後に世界は冥府に変わる。 カウントダウンは始まった。刻まれていく足音は、まず楽園を目指す。 【D-2/図書館前/一日目 夜】 【キャスター(木原マサキ)@冥王計画ゼオライマー(OVA版)】 [状態]健康 [装備]なし [道具]なし [思考・状況] 基本行動方針:冥王計画の遂行。その過程で聖杯の奪取。 1.可能な限りさいはて町を偵察。 2.予備の『木原マサキ』を制作。そのためにも特殊な参加者の選別が必要。アリシア・テスタロッサを奪うのも一興。 3.特殊な参加者が居なかった・見つからないまま状況が動いた場合、天のレイジングハートを再エンチャント。『木原マサキ』の触媒とする。 4.ゼオライマー降臨のための準備を整える。 5.フェイトから要請があればバルディッシュをエンチャント。 6.なのはの前では最低限取り繕う。 [備考] ※プレシアの願いが『アリシアの蘇生』であり、方法を聖杯に似た力を用いた『魂の復元』であると考察しています。 同じく、その聖杯に似た力に干渉すれば復活するアリシアを『木原マサキ』に変えることが可能であると仮定しています。 ※フェイトとの念話が可能になりました。これにより、好きなタイミングでなのはとフェイトをぶつけることが可能です。 また、情報交換を約束しました。ただし、キャスターが事実を話すとは一切約束していません。 ※プレシアから個人的な依頼を受けました。 内容:さいはて町の破壊およびさいはてのサーヴァント『エンブリオ』の抹殺。 達成条件:エンブリオの魔力が座に戻ったことをルーラーが確認する。 期限:依頼達成は二日目16時まで。報酬受け取りは図書館司書室にて二日目20時まで。 報酬:マサキの望む条件のマスター、あるいはサーヴァントの情報。 二日目終了時点でエンブリオが生存していた場合、キャスターとプレシアの司書室での一切はなかったこととなる。 また、どのタイミングにおいても、キャスターがアリシア復活を妨げる可能性があると判断した場合、プレシアは令呪をもって彼を自害させる。 BACK NEXT 037 思い出が窮屈になりだしたこの頃の僕らは 投下順 039 ああ、あの愛の喜びに満ちた 時系列順 040 外へ BACK 登場キャラ NEXT 034 もう一度、星にひかれ フェイト・テスタロッサ&ランサー(綾波レイ) 049 重なる二つの願いなの キャスター(木原マサキ) 044 アリス・イン・ザ・アビインフェルノ・ジゴク -不死戯の国のアリス- プレシア・テスタロッサ 049 重なる二つの願いなの
https://w.atwiki.jp/ljksscenario/
. 2017-02-01 聖杯戦争 閉幕 (Remember us.) ここは様々な作品のキャラクターをマスター及びサーヴァントとして聖杯戦争に参加させるリレー小説企画のまとめwikiです。 本編には殺人、流血、暴力、性的表現といった過激な描写が含まれています。閲覧の際は十分にご注意ください。 メニュー
https://w.atwiki.jp/fateonsen/pages/114.html
キャラシート【としあきの聖杯戦争TRPG】 【名前】小野崎 宮美(おのさき みやみ) 【容姿】幸薄そうな女 【願い事】死んだ弟を生き返らせる 【バッドエンド】 【グッドエンド】 【令呪】3/3 【英雄点】15点 【HP】15/15 【筋力】B 4 【耐久】C 3 【敏捷】B 4 【魔力】C 3 【幸運】E 1 【スキル1】死霊魔術:自分のサーヴァントの最大HPを15増やす。 【スキル2】殺人者:英雄点5を得る。サーヴァントに対し、通常のダメージを与える。 【奥義】解体哲学:物理攻撃時、補正値10を得る。 【その他】混沌・悪 女性 【設定】 死霊術師にして、殺人者。 過去に死んだ弟を生き返らせるために、弟の身体に会うパーツを探し、殺人を繰り返す異常者。 人としての倫理観が欠けており、禁忌とされる魂喰いすら迷わず行った。 聖杯戦争で敗退し、聖堂教会によって捕縛された彼女のその後はようとして知れない。 その後、聖堂教会の人員を殺害し逃走。濫造聖杯戦争にて再び聖杯戦争の舞台に立つ。 性質は変わっておらず、また、召喚したサーヴァントも本質的悪であり、再び魂喰いの暴挙を働く。 聖杯戦争には敗北したものの、監督役によって逃走を補助され生き延びる。 今もどこかの夜、どこかの場所で、彼女は殺人を繰り返す。 二度目の濫造聖杯戦争に参加。再びライダー・徒歩王ロロを召喚し戦う。 ライダーは二騎のアサシンの宝具を受け切るも、三度目の攻撃により消滅する。 その後、アサシンを奥義により倒し、マスターマルレーンにナイフを渡し敗退する。 彼女は今日もどこかで殺人を繰り返す。愛した弟をもう一度この手で殺すために。
https://w.atwiki.jp/fateonsen/pages/88.html
キャラシート【としあきの聖杯戦争TRPG】 【名前】比良坂 智也 【容姿】眼鏡をかけた黒髪長身の男 【願い事】比良坂の魔術体系復興 【その他】秩序・中庸 人属性 男性 【バッドエンド】省略 【グッドエンド】省略 【令呪】3/3 【HP】20/20 【筋力】D(A+):6(7) 【耐久】B:4 【敏捷】E:1 【魔力】C(A+):6(7) 【幸運】E:1 【スキル1】八咫烏:作成時、英雄点5を得る。エクストラクラスを召喚できる。 【スキル2】胡蝶 :作成時、英雄点5を得る。 任意のタイミングで真名看破を行える。 【スキル3】術式・堅楯:自身のシールダーの奇襲防御時、補正値3を与える。 【詳細】 比良坂家の五代目当主。大戦により廃れ、その9割が失われた同家の魔術刻印復興を目指す。 時計塔に在籍していた時期があり、ロードの一人との取引により亜種聖杯戦争の監査を建前の目的としている。 実力は三流だが使い魔の使役魔術に対して異様な適性を持ち、妖精に匹敵する高ランクの使い魔を多数同時に操る。 ()内ステータスは本人のものではなく、戦闘用使い魔『水妖(ルサールカ)』によるもの。 泥 名前 比良坂智也(ひらさか・ともや) 誕生日・年齢 2月24日・30歳 身長・体重 182cm・67kg 血液型 A型 好きなもの 読書(英雄譚・推理小説など)、スポーツ観戦 苦手なもの 家事全般、魔術師 特技 ビリヤード、速読 起源 復興 属性 秩序・中庸 魔術属性 水 魔術系統 召喚術、支配 魔術特性 防御 魔術回路 質:D / 量:E/ 編成:異常 略歴 比良坂家の五代目当主。 聖杯戦争における御三家「マキリ」の弟子が源流の家系であり、同家が日本に帰化した際に東京近郊へと根付く。 元はそこそこの魔術師一族として魔術協会でも知られていたが、三代目の時代に徴兵された第二次世界大戦が勃発、従軍した当主が戦死する。 遺体はその20年後に腕のみが回収・返還され、魔術刻印の9割が損失される(ただ、智也は「1割が残っていたのは奇跡的」と捉えている)。 以降、後を継いだ四代目から魔術体系の復興を目指すが、優秀ながら魔術師として余りにも短命であった先代・比良坂豪賢は、十分な成果を出せぬまま他界。 当時子供は智也含め二人いたが、妹を母親と共に魔術に関わらない場所へ移し、11歳で五代目当主の座に就いた。 それから7年後、父の縁故を辿り時計塔のエルメロイ派を訪ね、ロード・エルメロイ二世と知り合う。 2年前、怪奇事件の噂を聞き半信半疑で調査を開始。 魔眼を暴走させ、事件を引き起こしていた倉敷 纏衣を保護する。 その特異性から魔術協会に嗅ぎ付けられることを危惧し、自分の助手として迎え入れた。 基礎的な神秘知識と魔眼の制御を教えてはいるが、魔術の指導は行っていないため厳密には弟子ではない。 その頃、時計塔内で亜種聖杯戦争についての話を聞いた智也は、自らの研究の糧とするべく参加を決意。 父より譲り受けた銀の短剣を触媒に、シールダー召喚して戦いに臨む。 結果として後一歩で敗北したが、シールダーとの語らいは智也の焦りを鎮め、道を逸れ始めていた心境は本来あるべき場所へと戻ったといえる。 時計塔へ帰還後、仔細を聞いたという降霊科の学部長と「亜種聖杯戦争への参加援助の代わりに、参加してくる時計塔管轄外の魔術師の監査を行う」という取引に応じた。 シールダーや、学部長より預かった触媒で召喚したルーラーと共に亜種聖杯戦争に参加するも、聖杯は獲得できず(或いは他の候補者への譲渡)に終わっている。 そんな折、桜色の髪の少女より特異点事象について聞かされ、直後に謎の女性より救援要請を受ける。 シールダーや他の魔術師、彼らのサーヴァント達と共に聖杯の回収へと向かい、無事に特異点を解消。 聖杯を女性へと返還し、危機的状況は事なきを得た。 その後は研究に没頭していたが、尼子という町で行われた亜種聖杯戦争に再びシールダーと共に参戦。 最初に遭遇したキャスター陣営と同盟を結び、ランサー・ゲートキーパー同盟を撃破。互いの目的達成を確認し、聖杯の使用権をキャスター陣営に譲る。 シールダーと互いの信念を確かめ合い、信頼する相棒と笑顔で別れた。 人物 苦労性が伺える、眼鏡をかけた仏頂面の男。 基本的に目的達成には手段を選ばない傾向にあり、背が高く人相もあまり良くないことも相まってしばしば「鬼畜」呼ばわりされる。 魔術師でありながら現代技術にも強く、必要であればそれらの使用も厭わない、或る意味「らしくない」人物。 それらは根底にある魔術師的な考えの嫌悪に端を発し、ステレオタイプな魔術協会の思想も好ましく思っていない。 元はそこまで生活能力が無いわけではないが、研究に熱を入れ始めるとかなり疎かになるため、自身の使い魔であるサラや纏衣に殆ど任せきりにしている。 年の離れた妹がいるが、家を継ぐ際に分家に移り住んでいる。 ロシアの東部に位置するその分家は、神秘や魔術についての継承・研究をしておらず、これ以上一族の業を背負わせたくないという父親と智也の願いであった。 故に自分が干渉することを嫌い、関係はほぼ断絶状態にある。 + 人間関係 シールダー とある街で行われた亜種聖杯戦争で、銀の短剣を用いて召喚した盾兵のサーヴァント。トロイア戦争の大英雄。 通常であれば槍兵として呼ばれるはずが、不安定な聖杯と特異な状況、智也自身の適性によりエクストラクラスとして顕現した。 成果を焦っていた智也の心境を鎮め、やるべき事とあるべき姿を説いた上で殴り飛ばす。 魔術的・性質的相性がほぼ最上であり、記憶の引継ぎが無いことを踏まえても最高の相棒として互いに認知している。 シールダーのマフラーは智也が渡したモノで、霊基に刻まれるほどに気に入っている。 ルーラー 一度目の聖杯戦争後、援助を受けたベルフェバンから受け取った古い天秤を用いて召喚した裁定者のサーヴァント。ローマ神話の勝利の女神。 本来ならば呼ぶことのできない神霊クラスであるが、霊基を英霊クラスまで落とすことで召喚が実現された。 魔術的・性質的相性は普通であるが色々と共通点が多く、最後まで気にかけていた。 一方、若干天然の混じった委員長風の彼女についていくのは一苦労していた様子。 佐田 ニキア 参加する亜種聖杯戦争で度々遭遇する少女。大アイアスを別側面で召喚した人物。 最初の邂逅から「鬼畜」と称され何かと絡まれ、智也の方もその無鉄砲さに呆れつつよく口論になる。 但し智也はニキアの実力を認めており、信頼できる相手の一人として見ている。 倉敷 纏衣 或る事件をきっかけに雇った助手。向こうからは「お師匠」と呼ばれているが、魔術の死ではないので厳密には異なる。 極めて特異な性質の魔眼所有者であるため、魔術協会に渡り研究材料とされる未来を避ける目的で助手という名目で保護することにした。 魔眼を発現させ、更に聖杯戦争を勝ち抜いてしまった纏衣に対しては色々と複雑な心境を抱いている。 セイバー ロシア聖杯戦争にて陣中旗の端切れを触媒として召喚し、偽臣の書で纏衣に契約を譲渡した剣士のサーヴァント。越後の軍神。 纏衣と共に聖杯戦争を勝ち抜き受肉したため、現在では彼女のボディーガードとして行動している。 真面目で責任感があるため、度々研究の補助を頼んでいる。 サラ 自らの分身としての役割を果たさせる為に生み出した使い魔。 人型の使い魔は衰退した技術だとされているが、本質はそこではないため問題とはなっていない。 研究中の身の回りの世話を担当する他、自らが直接出向けない際に時計塔との連絡などを代行させている。 丁寧な口調で思ったことを憚りなく口に出す。 マリナ・ヒラサカ ロシアにある比良坂の分家の子で、智也の実の妹。 魔術回路はごく僅かに持っているが、神秘の世界に関わることなく生きてきた筈であった。 智也は現在分家とのかかわりを断絶しており、妹が聖杯戦争に関わっている事実を知らない。 比良坂 豪賢 比良坂家の四代目当主であり、智也の父親。享年51歳。 魔術とその世界を好んでいながら、魔術師らしくない感性の持ち主で、年齢に反し魔術師としての寿命はかなり短かった。 智也は豪賢のことを大いに尊敬しており、彼の死が無駄ではなかったことの証明に奔走している。 生前はエルメロイ家やベルフェバン、アオザキとのコネを持っていた。 ロード・エルメロイ二世 エルメロイの名を継ぐ者にして、現代魔術科のロード。エルメロイ家を訪ねた際に知り合った。 同派の立て直しや彼の教育的手腕、聖杯戦争を生き抜いた経歴に憧れを抱いている。 ロッコ・ベルフェバン 降霊科の学部長、ロード代理。亜種聖杯戦争における智也の経歴を聞き、取引を持ち掛けた。 間桐家(マキリ家) 比良坂家の初代当主が師事していた家系で、冬木市に根付く聖杯戦争の御三家。 父の代から親交はないに等しく、智也自身は当主との面識もない。 冬木聖杯戦争での間桐家の顛末については聞き及んでいるものの、別段興味はない様子。 能力 魔術属性は『水』、系統は『召喚・支配』とマキリの魔術に似通った傾向にある。 魔術師としての腕は三流だが、「使い魔」に関する魔術に異常なほどの適性を持っている。 妖精に匹敵する高ランクの使い魔を多数同時に操ることができ、分割思考の精度も高い。 また、サーヴァントに対する魔力供給も無駄を極限まで省いて行う事が出来るため、本人の魔力量に反して円滑に行う事が出来る。 基本的な使い魔として「水妖」「胡蝶」「八咫烏」を使役し、それぞれ別の役割を持っている。 その他の魔術は殆ど三流レベルだが、強化魔術は比較的高い精度で行える。 比良坂の魔術刻印は現在もその7~8割が損失している。 そのため智也の魔術には自己流のものが多いが、「水妖」のみ比良坂家伝統の魔術と目されている。 + 主な魔術 使い魔・水妖 ルサールカ。 材質は水藻。淡い水色に発光する半透明の小さな人型で、さながら伝承にある妖精のような形をしている。 幻想種としての妖精に匹敵するほどランクが高く、その能力もかなりのもの。3~4体が同時に使役され、主に直接戦闘を担当する。 伝承を基盤に置いた一種の再現であるが、智也本人の適性により魔力効率は極めて良好。 雷属性の魔術や攻撃に対する耐性が低い。 使い魔・胡蝶 レーシー。 材料は和紙。淡い黄色に発光する半透明の蝶の形をしている。 主に遠方偵察などに用いられ、予め魔力を籠めて存在を同調させることで、魔力パスを極限まで細くする事が可能。 使い魔の使役者を感知されにくくする事が可能であるが、逆に使い魔側で何かが起こっても咄嗟の対応が出来ないという欠点もある。 使い魔・八咫烏 ヤタガラス。 材質は烏の羽根と獣骨。淡い白色に発光する三本足の烏の形をしている。 擬似声帯を持ち、予め詠唱を記録させることで二重詠唱を一人で容易に行う事が出来る。 東洋の呪術を基盤の一つとして取り込んであり、他の二種類とはやや異なる構造となっている。 術式・堅楯 ヴィーゾフ・アイアース。 使い魔であるサーヴァントを強化するための術式で、シールダーに極限まで特化させた特殊な魔術。 魔術的な相性が最上クラスであることを前提とする以上、他の対象及びシールダークラス以外の彼女に対しては使用不可能。 霊基を一時的かつ爆発的に強化することで、一定時間の全判定に大幅な補正を与える。 完全に術式を発動させるには使い魔十数体分のリソースを必要とするため、ここぞという時以外は簡易術式として用いる。
https://w.atwiki.jp/psyren_wars/pages/31.html
犬飼伊介 キャスター ◆BATn1hMhn2 とある休日の昼下がり、自家製のチーズケーキが自慢の一品であるその喫茶店は、多種多様な客で賑わっていた。 益体もないおしゃべりに興じる者、本人には聞かせられない悪口や愚痴を話す者、誰にも言えないような秘密を親友にだけ打ち明ける者と様々。 その殆どは自分たちの席の中にしか関心がなくて、他の席に座る者たちが何を話しているのかまで気には留めていない。 だが、店内に一つだけ、他の客の関心を集めるテーブルがあった。 そのテーブルで向かい合っているのは、まだ成人はしていないだろう二人の少女だ。 しかしその身体は既に成熟しており、少女とは言えない大人の女性の色香を醸し出している。 雑誌の表紙を飾るトップモデルたちと比べても何ら遜色ない彼女たちの美貌こそが、周囲の目を引く理由である。 二人とも腰までかかろうかというほどに長く髪を伸ばしている。 片方は芳醇な香りを漂わせる赤ワインを連想させる、深く重い赤髪。 もう片方は気位の高さを思わせる、一点の曇りもなく輝く金髪だ。 先に口を開いたのは、赤髪の少女だった。 くるくると巻かれたサイドロールを右手で弄りながら、声に僅かな苛立ちを含ませ、 「――で、アンタが伊介のサーヴァントってワケ?」 「そうよぉ。私がアナタのサーヴァント、キャスターよん☆」 金髪の少女は、片目ウインクにピースサインと聖杯戦争に臨むサーヴァントらしからぬ態度で問いに答える。 キャスターの瞳はまるで星のように輝いていて――マスターである犬飼伊介は、それが、ひどく気に入らなかった。 何故だか分からないが、無性に気に入らない――それが犬飼伊介が己のサーヴァントに対して抱いた第一印象だった。 とはいえ、伊介が初対面の赤の他人を気に入ることのほうが非常に稀ではあるのだが。 犬飼伊介は職業暗殺者である。つまり、殺し屋だ。 生きるために人を殺す。金のために人を殺す。 ただの仕事で、ただの殺人であるその行為について、それ以上の感情は持っていない。 だから望んだ報酬が何であろうと手に入るという殺人依頼が舞い込んできたとき、伊介は一切の躊躇なく飛びついた。 だが――ミョウジョウ学園10年黒組に転校し、ターゲットの少女を殺すというその依頼を、伊介は遂行することが出来なかった。 失敗した要因は幾つかある。同じく暗殺者側だったはずの一人が、ターゲット側に寝返り、障害になったこと。 無力なだけの少女だと思っていたターゲットが、生き残るという一点に関しては数多の暗殺者の殺意を凌駕する存在だったこと。 だがしかし、それらをいくら並べ立てたところで、伊介が暗殺に失敗し報酬をもらい損ねたという事実が覆ることはない。 (だからこそ二回目のチャンスが回ってきたときに飛びついちゃったワケだけど―― ただでさえ誰かと組むなんてキライなのにこんなヤツと一緒になるだなんて、ほんとサイアクよねぇ?) 伊介の声と態度にはあからさまな苛々が含まれているというのに、キャスターは素知らぬ顔で微笑んでいる。 空気が読めないわけではないだろう。伊介の苛立ちに気付いた上で、その苛立ちを笑っているようにしか見えない。 それが、 「やっだ、おまえムカつくぅ~。殺したくなっちゃう♥」 伊介にとっては、令呪を使う十分な理由となった。 無論、自害の命を下すようなことはしない。伊介とてマスターの一人、サーヴァントを失ったマスターの末路は知っている。 六時間のうちに新たなサーヴァントを見つけ出すことが出来なければ、マスターは灰となって消失する―― そして聖杯戦争を勝ち抜くためには、サーヴァントの力が必要不可欠だ。 ここはひとまず、決定権はこちらにあるのだということを分からせ、ついでに憂さ晴らしをする程度にしておこう。 「キャスター。これから私のことは、『伊介さま』と呼びなさい♥」 と、犬飼伊介は令呪を使った――はずだった。 「まったくぅー、ちょ~っとイヤなことがあったからって大事な令呪をこんなところで使おうとするなんてダメだゾ☆」 令呪は、発動しなかった。 マスターを遥かに上回る力を持つサーヴァントを唯一服従させることが出来る絶対命令権は、キャスターに対して何の効果もなかった。 言葉もなく愕然とする伊介を尻目に、キャスターは喋り始める。 「説明の手間が省けたわぁ。これが私の能力――ホントは会話力も必要ないんだけどぉ」 キャスターの言葉通り、伊介の脳内に彼女が知らなかったはずの情報が、次々と流れ込んでくる。 学園都市――常盤台中学――超能力――レベル5――第五位―― 『心理掌握(メンタルアウト)』。 「私への命令力は禁止させてもらったわよぉ。令呪は貴重なエネルギー源だから勝手に使ってもらったら困るものぉ」 いつの間に取り出したのか、右手にリモコンを持ちながらキャスターは――学園都市に七人しか存在しない超能力者(レベル5)の一人、食蜂操祈は、口の端を歪めた。 片肘を突き、足を組み、笑みを浮かべながら椅子に座る様はまるで女帝のよう。 かつて常盤台の女王と呼ばれ、学内の最大派閥の長として君臨していたときと何ら変わらぬ態度で、食蜂操祈は聖杯戦争に臨もうとしている。 「――なんとなくキライだと思ってたけど……訂正するわ。伊介、アンタのことが殺したいほどキラーイ♥」 「あらぁ、キライはスキの反対じゃないのよぉ? それに私はアナタのことそんなにキライじゃないのよねぇ。 私がその気になれば、アナタの意志力なんて欠片も残さないことだって出来るんだけどぉ……そうしないほうが、面白そうだものぉ」 キャスターは目を細め、己のマスターへ挑発的な視線を送る。 それを受けた伊介は―― 「……ハァ、バカらしー。伊介、くだらないことで疲れたくないの♥ いいわキャスター。アンタがこの聖杯戦争を勝ち抜く力を持ってるのはよ~く分かったから――今だけはアンタの言う通りにしてあげる♥」 ただし、今だけってことを忘れないでね――と、心の内で呟いたのは、キャスターにも伝わっているだろう。 キャスターの能力は、精神の操作だ。読心、念話、洗脳、記憶消去etc……とにかく精神に関係する事柄ならば、なんだろうと操作することが出来る。 その能力を使い、伊介が令呪を使うことを禁止し、言葉にすることなくキャスターの真名と能力を理解させたのだ。 「で、それだけデカい態度取るんなら聖杯戦争に勝つための方策くらいあるんでしょうねぇ♥」 「見ての通り私の能力を使えば、マスターだろうとサーヴァントだろうが思い通りに動かせるわぁ。 だけど、この超能力は――この聖杯戦争では魔術として扱われるみたいねぇ。 だから対魔力スキルを持つ三騎士が相手だと、私の支配力も通じないことがあるみたい」 そこで、 「鍵になるのは――令呪よぉ☆」 令呪は、サーヴァントにとっては絶対の命令である。 キャスターが伊介の令呪を無効化出来たのは、令呪というシステムそのものに逆らったわけではなく、令呪を使おうとする伊介の精神に干渉したからだ。 一度令呪が発動してしまったならば、如何に優秀な対魔力スキルを持つサーヴァントであろうとも、抵抗することは叶わない。 そして、キャスターの能力があれば――他のマスターに令呪を使用させ、サーヴァントへの自害を命じさせることすら可能である。 「令呪が一画しかなかったら自害までは難しいかもしれないけどぉ。 そのときは動きの抑止力くらいしかならないだろうから、マスター同士戦ってもらうことになるわぁ」 「えっ、サーヴァントなのにマスター任せ? ダサッ♥」 「……うるさいわねぇ、適材適所って言葉力も知らないのぉ?」 「もしかしてサーヴァントのくせに戦闘苦手系? マジでちょーウケる♥」 キャスターがふくれっ面になったところを、ここぞとばかりに責め立てる伊介だった。 これでもまださっきの屈辱には足りないくらい。機を見て全て倍返しだ。 「とーにーかーくぅ。これで私たちは一蓮托生ってことだから。よろしくお願いねぇ、『犬飼さん』」 「あ――やっぱアンタ、すっごく殺したい♥」 【クラス】 キャスター 【真名】 食蜂操祈@とある科学の超電磁砲 【パラメーター】 筋力E- 耐久E- 敏捷E- 魔力A 幸運B 宝具A 【属性】 混沌・善 【クラススキル】 陣地作成 C 道具作成 E 【保有スキル】 虚弱 C 一般を遥かに下回る身体能力を持つ。 ジョギング程度の速度で走ることすらままならない。 【宝具】 『とある科学の心理掌握(メンタルアウト)』 ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:1~50 最大補足:200 記憶の読心・人格の洗脳・念話・想いの消去・意志の増幅・思考の再現・感情の移植など精神に関する事なら何でも出来る能力。 操作の精度によって同時操作可能人数は変わるが、プログラムに従ってオート動作をさせるだけなら三桁、全身を完全に掌握するような精密操作でも十人は同時に操作可能。 能力使用時には常に持ち歩いているリモコンのボタンに様々な命令を割り当て、それを操作することで能力を安定させている。 効果があるのは人間のみで、ロボットなどの無機物や動物に対しては無力である。 【weapon】 能力使用時に使う複数のリモコンと、それを入れているハンドバッグ。 【人物背景】 学園都市最高レベルの能力区分レベル5の一人で、常盤台中学の学内最大派閥の女王。 星の入った瞳、背に伸びるほどの長い金髪、長身痩躯、そして巨乳と中学生離れした容姿をしている。 実際に作中で「本当に中学生なのか」と問われたことがあるが、食蜂曰く彼女の能力による改竄力ならば年齢設定などどうにでも出来るとのこと。 倫理観や常識が欠けており、極めて自分勝手な性格をしている。無邪気に周囲への迷惑行為をすることもザラ。 身体能力がかなり低く、御坂美琴のジョギング程度の速度にもまるでついていくことができない。 【サーヴァントとしての願い】 不明 【基本戦術、方針、運用法】 極めて強力な宝具を持っているが、逆にこれが唯一の戦闘手段である。 もしも近接戦闘を強いられることになればキャスターに勝ち目はない。 特に対魔力を持つ三騎士クラスはキャスターの天敵であるため、サーヴァントとまともに相対することは自殺行為である。 敵マスターを宝具によって操作し、令呪による間接的な干渉を狙うくらいのことしか出来ないだろう。 手駒として利用できるマスター・サーヴァントを見つけることが出来れば三騎士との戦闘も可能かもしれない。 【マスター】 犬飼伊介@悪魔のリドル 【参加時期】 アニメ最終話後。 【マスターとしての願い】 勝ち残り、パパとママと三人で一生遊んで暮らせる富を手に入れる。 【weapon】 ナイフ 【能力・技能】 殺し屋として少なくない経験と確かな技術を持っている。 素手、ナイフを用いた戦闘が得意。 【人物背景】 ヘソ出し谷間出しの服を着ている、セクシー&ダイナマイトな美少女。 ムカつくことがあるとすぐにイラつき、当たり前のように周囲に我儘な要求をする。 暗殺依頼として学校生活を送っていたときも勉学や文化祭に対してまったく興味を抱いておらず、暗殺関係にしか興味がないようである。 家族のことをとても大切にしているがそれ以外の人間は心底どうでもいいと思っており、人を殺すことについても何の抵抗もない。 【方針】 キャスターの方針に従って勝ち残りを目指す。 BACK NEXT 009 虹村形兆&ライダー 投下順 011 暁美ほむら&キャスター 009 虹村形兆&ライダー 時系列順 011 暁美ほむら&キャスター BACK 登場キャラ NEXT 参戦 犬飼伊助&キャスター(食蜂操祈) 020 Bとの邂逅/ネジレタユガミ
https://w.atwiki.jp/2jiseihaisennsou/pages/128.html
「…………………」 金田一には今、自分の目の前に広がる光景が信じられなかった。 否、信じたくなかった。 目を凝らし、もう一度だけ確認する。 だが、現実は何ひとつ変わらない。 「………なんてこった」 まるで数年前に二週間だけ過ごした田舎の村の懐かしい旧友に会いに行った矢先に、その村で起こった連続殺人事件の犯人が旧友の一人だったかのようなやるせない表情で呟いた。 「肉が、無い……」 由緒正しい寺の冷蔵庫に肉類など入っている筈がない。 それが、金田一が直面している(少なくとも本人にとっては)極めて切実な問題だった。 「そりゃあおぬし、寺に肉などあるわけなかろう。 というか一晩ぐらい我慢できんのか?」 ライダーの痛烈なツッコミに項垂れる金田一。 彼は食べ盛りの高校生。腹持ちの良くない和菓子だけで一晩過ごすなどとてもではないが出来ることではなかった。 「だってしょうがないだろ?腹が減っては戦は出来ぬって言うじゃんか。 ここ、米とか野菜ばっかりでカップ麺すら無いんだぜ?いや、何でか酒はあったけど」 「それがさっきわしが持ってきた和菓子を全部平らげた奴の言う事か。 おぬしの辞書にペース配分という言葉はないんかい!」 再び項垂れる金田一。ぐぅの音も出ない。 と、そこで何かを思い出したように顔を上げた。 「そうだ、なあライダー。さっきポケットにカードみたいなのが入ってたんだよ。 俺、ポケットにそんなの入れた覚えがないんだけど、何か分からないか?」 「おお、それは参加者全員に配布されているクレジットカードだ。 限度額は無いから残金を気にする必要はないぞ」 「えっ、マジで!?じゃあこのカードがあれば、高級寿司も焼肉も食べ放題ってこと!?」 「おぬし……いくらなんでも発想が貧困すぎるぞ…」 冷めた視線を送るライダーを他所に、金田一は両手でカードを持ちながらクルクルと小躍りしていた。 「それでおぬし、何か妙案は浮かんだのか?」 「ああ、その事なんだけどさ、ライダー。 お前、さっき魔術師とか超常の力を持ったマスターがいるみたいなこと言ってたけど、あれってどういう意味なんだ?」 金田一の疑問に、ライダーは表情を険しくしながら答えた。 「……うむ、それについてはちと話が長くなる。場所を移そう」 ライダーの神妙な表情から、この話がただ事ではないと悟った金田一は、何も言わずにライダーの後について台所を後にした。 「魔術師というのは、まあ一言で言ってしまえばおぬしのような一般人にとっては傍迷惑極まりない連中のことだ」 開口一番、ライダーは魔術師をバッサリと切るような、身も蓋もない事を口にした。 それから、ライダーはおおまかな魔術師の概要を語り始めた。 「魔術師とは、“根源”、いわばアカシックレコードに到達するために魔術を研究する者たちの事を指す。 そして、魔術とは魔力を用いて人為的に神秘や奇跡を起こす術全般のことをいう。 まあ、実際のところはもっと複雑なのだが、今覚えておくべきことは、個人差こそあれ魔術師は一般人とは隔絶した能力を持っていることと、根源へと至る手段として聖杯を狙う魔術師が参加している可能性が高いことだ」 「ちょっと良いか?さっきから魔術とか魔術師って言ってるけど、それってつまり魔法みたいなものなんじゃないのか?」 金田一の質問に、ライダーは頷きながら答えた。 「良い質問だ。魔術と魔法には大きな違いがある。 それは、文明の力で再現できるかどうかだ。他の技術で再現できるものは魔術と呼ばれ、逆に再現できないものが魔法とされる。 例えば、火や風を操るとか、空を飛ぶ術は魔術に分類され、時間を操作したり、魂を物質化する術は魔法にあたる、という具合にな」 ちなみに、ライダーが生きた時代には、封神台と呼ばれる一定以上のランクの人物の魂を封じ込める、第三魔法を体現したような装置が存在していたりする。 「それと、ここからが重要なのだが、魔術師という人種は根源へと到達するためなら手段を選ばぬ。それこそ、親族や師弟などの身内を除いたあらゆる者を犠牲にすることさえ厭わぬだろう。 しかも質の悪い事に、魔術師は往々にして社会の裏に潜み、法の裁きを逃れておる。 魔術師の総本山ともいえる魔術協会も、神秘、つまり魔術の秘匿を最優先とし、魔術師たちの行為を黙認している」 「な、何だよそれ……!警察じゃあ捕まえられないのかよ!?」 憤慨する金田一から視線は逸らさず、ライダーは首を横に振った。 「無理だ。彼奴等は魔術を駆使してその存在や痕跡を悉く隠蔽する上に、代を重ねた魔術師の家の多くは表の世界に対して影響力を持つ。 仮に魔術の存在や魔術師の所業を告発しようとする者がいたとしても、協会は刺客を差し向けて始末する。はっきりと言ってしまえば、この聖杯戦争で彼奴等に現代日本の倫理や常識などというものは微塵も期待できん。 故に、心するのだ金田一よ。おぬしがこれから相対するのは、そういった手段を選ばぬ連中なのだからな」 強く言い聞かせるような口調のライダーに、金田一も思わず勢いよく首を縦に振る。 実際のところ、ライダーの説明には彼自身の魔術師に対する嫌悪感がにじみ出た、やや偏向された部分があるのだが、これは彼の生前の戦いに起因する。 太公望が生きた時代は、殷王朝に巣食う皇后・蘇 妲己と、その配下である妖怪仙人らに代表される力を持つ者が、無力な人間を食い物にするというある種の弱肉強食といえる時代だった。 そして、太公望(幼名は呂望という)もまた、幼少の頃、妲己の発案によって行われた大規模な人狩りによって生まれ育った村を、一族を皆殺しにされた。偶然その場から離れていたために難を逃れた彼が自分の村だった場所に戻ってきた時、瀕死の老人と出会った。 憎しみを募らせる彼に、老人はこう語った。 “憎いですか?呂望様、復讐をしたいですか? おやめなさい、やるだけ無駄な事なのですから………” その声には、どうしようもない諦観があった。そういう時代だったのだ。 “世の中全体がこうなのです…全てを変えないと…いつまでも…こんな事が…続……” そう言って、老人は息を引き取った。 それが、呂望という名の少年の終わりであり、太公望という英雄の始まりだった。 この後、呂望は仙人界のひとつ、崑崙山の教主である元始天尊に才を見出され、彼の弟子となり、太公望という名を授かった。そしていつしか、太公望はある理想を思い描くようになった。 ―――わしは仙道のおらぬ安全な人間界をつくろう 強大な力を持つ仙人によって、普通の人々が脅かされる事のない世界にする。 その志を胸に、太公望は師である元始天尊から与えられた任務、封神計画を遂行していくこととなる。 そのような経緯から、太公望は普通の人間を蔑ろにする魔術師を快く思っていなかった。(それでも例外を認めないというほどではないが) また、少々お人好しすぎるきらいのある金田一に警戒心を持たせる必要があったという事情もある。 当の金田一も、納得はできないなりにどうにか事実を咀嚼しようとしていたが、事態は彼に深く考える時間を与えてはくれなかった。 「御主人!」 偵察のために円蔵山の周辺を飛んでいた四不象が慌てた様子でやって来た。 「こっちにマスターとサーヴァントが向かってきてるっス!しかも二組っス!」 それを聞いたライダーは一瞬驚いた表情を浮かべたものの、すぐに考え込むような様子を見せ、数十秒ほど経ってから結論を出した。 「よし、そやつらに会ってみよう。こんな短時間のうちに他人と協力するマスターならば、殺し合いに乗っていない可能性もある。 そうでなくとも、ある程度の慎重さは持ち合わせているだろう。金田一、おぬしも来るか?」 恐らく、ライダーは自分の覚悟を問うているのだろう。 そう悟った金田一は、強く頷いてライダーと共に四不象に跨った。 事態が大きく動こうとしていた。 「……おい」 「どうした?別についてこなくとも俺は一向に構わないぞ? それとも、ボディーガードでもしてくれるのか?」 「そんなわけあるか!お前が何するかわからないから、こうして見張ってるだけだ!」 衛宮士郎とルルーシュ・ヴィ・ブリタニア、そして二人のセイバー。 彼らは深山町の住宅街を通って、柳洞寺へと向かっていた。 先ほどの(険悪な)初対面の時に行なった情報交換で、士郎が「前回の聖杯戦争で、柳洞寺の地下の大聖杯を破壊した」という言葉が根拠である。 勿論この聖杯戦争の舞台がムーンセルである以上、そこに聖杯が存在するなどとはルルーシュも考えていないが、それでも何かしらの手掛かりを掴める可能性はある。というより、他にアテもないので柳洞寺に向かうしかないのが実情ではあるのだが。 その他、士郎から聞かされた魔術師なるものの存在や、かの騎士王が女性であったという衝撃の事実を頭の中で整理しながら、士郎に問いかける。 「それで?俺の話は信じる気になったか、衛宮士郎」 露悪的な態度を崩さないルルーシュにムッとしながらも、士郎もまた自身の見解を述べた。 「確かに、言われてみれば街っていうか、人が変な感じはする。 けど、ムーンセルだの量子空間なんてのを信じるかどうかっていうのとは、話が別だ」 先ほど、士郎もまたルルーシュからムーンセルに関する情報を聞かされたが、今のところは半信半疑だった。冬木市の住人である士郎からすれば、今自分がいる場所がバーチャル空間の類だなどと言われてすぐに納得できるわけがない。まだ固有結界の産物やアンリ・マユの仕業とでも言われた方が信じられるぐらいだ。 どうにも生気を感じにくい奇妙な通行人たちの存在が無ければ、今頃はただの虚言だと完全に切って捨てていただろう。 「大体、それが本当なら何でセイバーはムーンセルの事を何も知らないんだよ。 サーヴァントには聖杯から必要な知識が与えられるはずじゃないか」 「それは俺にもまだわからん。まさか正確な情報を与えられていないサーヴァントがいるなど予想外だったからな。それよりもあれを見ろ」 ルルーシュが指したその場所には、倒れた電柱や破砕されたコンクリートやブロックの欠片が散乱していた。気の早い参加者が既に一戦交えた跡だと想像するのは容易い事だった。 だがその直後、ルルーシュや士郎が目を疑う事が起こった。 散々に破壊された道路や電柱がひとりでに、まるで時を巻き戻すかのように修復されはじめたのだ。 「……おい、衛宮士郎。魔術師というのはこんな芸当もできるのか?」 「……いや、俺の知ってる魔術師でも遠隔でこんな真似するのは多分無理だ」 半ば唖然とした様子の二人の傍に、ガウェインが歩み寄ってきた。 「ムーンセルの修復機構が働いたようですね。見ての通り、今回の聖杯戦争ではマスターやサーヴァントによる一定以上の器物の破壊については、ムーンセルが自動で修復を行うシステムになっています」 「……だそうだ。これで信じる気になったか?」 内心の動揺をおくびにも出さずに再度問うルルーシュに、士郎はまだ複雑そうな面持ちではあったものの、静かに頷いた。 ルルーシュが今後どう行動するかはわからないが、ここまでの言動を鑑みるに積極的に殺し合いに乗ることはなさそうだ。柳洞寺を調べ終わったら、お互い別行動をとるのも手だろう。 そう考え、しばらく歩いているうちに、柳洞寺の手前に到着した。 すると、セイバーが私服姿から鎧姿になり、士郎たちよりも一歩前へ出た。 「シロウ、中からサーヴァントの気配がします。既にここに陣取っていたようです」 「やっぱりキャスターか?」 「いえ、神殿や魔術工房が敷設されている様子はありません。もしそうなら、この付近は既に異界同然と化しているはずですから」 セイバーの言葉に幾分安堵する。何しろ前回の聖杯戦争では、すぐに脱落したとはいえキャスターが柳洞寺に神殿を作り、街の人々から魔力を奪っていたのだから。 「よし、じゃあ慎重に進んで行こう。けど、こっちから先に仕掛けるのはなしだ。 ……お前もだぞ、ルルーシュ」 「ふん、そういうことは自分のサーヴァントにでも言い聞かせた方が良いんじゃないか? それに、向こうから仕掛けてきた時は貴様が止めても勝手に応戦させてもらうぞ」 相変わらずのルルーシュの態度だが、士郎は敢えて反論はしなかった。セイバーの突撃癖は自身がよく知っているからだ。それに、士郎とてただの平和主義者ではない。無防備な状態で敵マスターと相対する事がどれだけ危険かは身をもって知っている。 「ああ、そうなったらこっちも戦うさ。俺だって、こんなところで死ぬわけにいかないからな」 「ふむ、気合の入っているところ悪いが、生憎わしらは戦う気はないぞ?」 どこかから聞こえた声に全員が周囲の様子を窺う。 「上です!」 セイバーの声に全員が上を向く。第四次聖杯戦争を経験しているセイバーだからこそ、相手が空中にいる可能性に最も早く気付く事ができた。 そこにいたのは、カバのような奇妙な生き物に乗ったサーヴァントらしき少年と、学生服(何故か夏服のようだが)を着た高校生ぐらいの少年だった。 「ライダーのサーヴァント、ですね?」 「いかにも。そう言うおぬしらはセイバー、それも鎧の意匠からして同郷の出身と見るが?」 ライダーの問いに、セイバーとガウェインは無言で返す。一分ほどの沈黙の後、場を代表してルルーシュが口を開いた。 「戦う気は無いと言ったな。それは貴様のマスターの意思か?」 「うむ、その通りだ。わしらはこの聖杯戦争を打破することを考えておる。 そこで率直に言うが、わしらと同盟を組んではくれぬか?おぬしらはどうも殺し合いに乗っているとは思えぬのでな」 ライダーの提案に、士郎もルルーシュも暫し考え込む。 元々、自分達も殺し合いに乗っているわけではない。仮にこの提案が罠であったとしても、最優のサーヴァントたるセイバーが二騎がかりであれば容易に切り抜けられるだろう。それはそれでサーヴァント同士の戦闘を直接見る良い機会になる。士郎はそこまで打算的な考えではないが、用心のためにいつでも魔術回路を起動できるようにしている。 だが、返事を返す前に言わなければならない事があった。 「なあ、同盟を組むってのは良いんだけどさ、その前にお前のマスターを下に降ろしてやった方が良いんじゃないか?」 士郎に言われて後ろを振り向くと、金田一が顔を真っ青にしながらガクガクと震えていた。 「ラ、ラ、ライダー、無理、もう無理。お、降ろして……」 「おぬし、高所恐怖症なら早く言わんかい!」 「い、いや、高所恐怖症じゃなくても無理だって!尻尾の先っちょあたりしかケツ引っ掛けられるとこ無いじゃんか!ちょ、頼むからもう勘弁してくれ!」 「ギャー!!痛いっス!暴れないでっスよ金田一くん!」 「ああっ!揺らすでない!バランスが取れぬではないか!!」 いきなりコント(本人達にとっては切実だが)を始めたライダー主従を、四人は何ともいえない気持ちで見つめていた。というか騎乗スキルが全く仕事をしていないのはどういう事なのだろう。 「ヘルプミー!!」 ライダーの絶叫が虚しく響き渡り、場にはどこか弛緩した空気が流れていた。 「ひ、ひどい目に遭った……」 「まあ……その、何だ、大丈夫か?」 数分後、どうにか態勢を立て直して無事地面に着地したライダーらは、寺に入って自己紹介をしようとしたが、現在はその予定を変更して山中の獣道、というより絶壁に近い地形を進んでいた。士郎から、前回の聖杯戦争で大聖杯があったとされる地下大空洞を確認しようという提案があったからだ。 「しかし、この山にそんな空洞があったとは。とんだ盲点だったのう」 「それは仕方ないでしょう。あの空洞はサーヴァントでも相当近づかなければ気付かない程に高度な魔術で入口が隠蔽されていますから」 セイバーとライダーの会話を聞きながら、ルルーシュは黙々と思考を重ねていた。 天才と呼ぶに相応しい頭脳を持つ彼をもってしても、この数時間の間に得た様々な情報を整理するには時間が必要だった。そして、聖杯の破壊に必要な事だとはいえ、自分達がこうして調べ物をしている間にも殺し合いが進行している以上、一秒たりとも時間を無駄にしたくはない。 「着いたぞ、この辺りが入口だ」 と、士郎が立ち止まって手招きしてくる。 「ってちょっと衛宮さん、そこ行き止まりじゃないか。確かに通れそうな岩の隙間はあるけど…すぐ先の岩にぶつかっちゃうぜ?」 金田一の指摘を柳に風とばかりに受け流し、士郎は岩場に身を乗り出す。 「まあ口で言うより見た方が早いよな。俺が先に行くから、皆はよく見ててくれ」 そう言うや否や、士郎は岩の隙間に入っていく。そのまま数メートルほど先の岩にぶつかるかと思われたが、士郎の身体はその岩をすり抜けるように通り抜けていった。 「う、うそぉ……」 「……な、なるほどな。魔術による隠蔽とはこういう事か」 トリックもクソもない光景に顔を引き攣らせる金田一とルルーシュだったが、すぐに気を取り直して入口に向かって行った。 中に入って最初に彼らを迎えたのは、闇だった。今が夜であることを差し引いても、何ひとつ見通せない。 「気をつけて進んでくれよ。ここ、相当急な斜面になってるからな。 背中を地面につけて、ゆっくり進むんだ」 先導する士郎に従って後の五人も斜面を進む。広さの関係で一人ずつしか入れないため、金田一、ルルーシュ、セイバー、ガウェイン、最後にやや間を開けてライダーの順で入っていった。 螺旋状の急斜面を百メートルほど進み、ようやく大人数で進めるだけの広い洞穴に出た。もっとも、あまり体力の無い金田一や、彼に輪をかけて体力の無いルルーシュはその段階で既に肩で息をしている有様だった。普段から身体を鍛えている士郎や、肉体言語を得意とする某赤い魔術師ならともかく、そのような基礎体力の無い二人が大きな怪我もなくここまで辿り着いただけでも賞賛すべき事だろう。 洞穴の内部は、光苔の一種が自生しているためか緑色に照らされており、視界の心配をする必要はなさそうだった。 「シロウ、ここには以前のような魔力の気配も、いえ、その残滓すらありません。やはりここには何も……」 「…かもな。でも、一応奥まで調べてみよう」 そう言って、(疲労した金田一とルルーシュのために数分休憩を取った後)一行は洞穴の奥へと進んでいった。途中で学校のグラウンド程度の広さの空間を経由して、最深部まで辿り着いた結果判った事は、何もないという事だった。 「やっぱり無かったか……」 ガックリと項垂れる士郎。残っていなければおかしいほど濃密だった魔力の残滓すら感じられないとなると、件のムーンセル云々の話もどうやら完全に信じざるを得ないようだ。 「そう落ち込むでない。確かに手掛かりになるようなものは無かったが、それでも得られたものは大きい。 この洞穴は、戦略的には非常に有用な場所になり得るのだからな。おぬしには感謝しておる」 気を遣ったのであろうライダーの言葉に、士郎も多少だが元気を取り戻した。 確かに気を落としている場合ではない。元々今回の聖杯の正体など全く判っていなかったのだ。それが振り出しに戻っただけの事だ。 「さて、ここなら他のマスターやサーヴァントの目を気にする必要もない。 改めて情報交換をするかのう。今後の段取りも考えねばならぬしな」 ライダーの提案に全員が頷き、情報交換と作戦会議が行われる運びとなった。 「日本が侵略されたって……。いくら並行世界って言ったって、そんなに歴史が変わっっちまうもんなのかよ」 「それはお互い様だろう。俺からすればブリタニアが存在しない上に、日本が侵略されていない世界がある方が驚きだ」 情報交換は世界観の違いによる互いの驚きこそあったものの、つつがなく進んだ。互いに戦意がない事に加え、マスターである三人全員が他人と協調する事の必要性を感じていたのが大きかった。また、ムーンセルから十分な知識を与えられなかったセイバーも、ここで漸く正確な情報を得ることができた。そして、タイミングを見計らったところでライダーと金田一が先ほど自分達で話し合った考察を話した。 「なるほどな。確かに裏に人間がいると仮定すれば、殺し合いを行う意味や勝者に願いを叶える権利を与えることにも説明がつく。並行世界の人間を招くことにしても、無機質な記録装置では有り得ないことだとは思っていた」 ルルーシュは得心がいったとばかりに頷いていた。彼もこの聖杯戦争そのものに対して疑問は持っていたが、ゲームが始まってすぐにあちこち移動を繰り返していたこともあり、そこまで具体的な考察はできていなかった。 一方で士郎は、考察の深さに感心しながらも、ある一つの事柄が気になっていた。 「けど、結局セイバーは何でムーンセルから正しい情報を貰えなかったんだ? もっと言えば、何でサーヴァントで情報量に差をつける必要があるんだ?」 「それは私も不思議に思っていました。聖杯戦争が全てにおいて公正な戦いではないことは分かっていますが、これはそれ以前の問題だ。 令呪に関するルール一つをとっても、知らないままなら使い切ってそのまま脱落してしまう可能性すらあったのですから」 セイバーの指摘は非常に尤もな事だった。通常のマスターとサーヴァントの関係であれば、使い切れば死ぬというルールが無くとも令呪を全て使い切ることなど考えにくい事ではあるが、士郎とセイバーの場合はなまじ深い信頼関係を築けているだけに、全ての令呪を使ってしまいかねない面があった。 そんな彼らの疑問に、金田一が言いにくそうに口を開いた。 「それなんだけど…ちょっと思いついた推理があるんだ。 ただ、怒らないで最後まで聞いてほしいんだけど、良いスか?」 「?…ああ、別にいいぞ」 妙に歯切れの悪い金田一を若干不思議に思いながらも、士郎は先を促した。 「衛宮さんとセイバーさんは、より殺し合いをスムーズに進行させるために選ばれたんじゃないかな。二人とも別の聖杯戦争を経験してて、聖杯を否定してる上に、殺し合いに乗ってないってとこが逆に殺し合いの促進に繋がるんだ」 「何でさ。俺もセイバーも、殺し合いを止める側だぞ。 そりゃあ俺はまだまだ未熟だし、セイバーに負担をかけてる部分も多いけど、間違っても殺し合いの手助けなんてしないぞ」 どこか矛盾した金田一の物言いに反論する士郎だが、金田一は静かに首を横に振って続きを語り始めた。 「じゃあ聞くけど、もし最初に出会ったのが俺たち以外の人間で、ある程度話しが通じるマスターだったらどうしてた?前の聖杯戦争の事を持ち出して、聖杯は穢れてるから殺し合いに乗るのはやめろって言うんじゃないかな?」 「そりゃあまあ…ムーンセルの事とか知らなかったらそう言って回ってたかもしれないとは思うけどさ。別にそう言ったところでそこまで問題になんてならないだろ?」 「それがなるんだよ。マスターの中には、前の聖杯戦争とか魔術の事なんて全然知らない奴だっているはずだ。実際、俺やルルーシュっていう前例がいるわけだから、その可能性は決して低くないだろう。 それだけじゃなく、このムーンセルはビックリするぐらい中身がリアルに作られてる。誰かに言われなきゃここが仮想空間だなんて思えないぐらいにね。そうなれば、いざ参加したのは良いものの、聖杯の存在を完全には信じきれない場合もあるだろう。そんな人間が、別の聖杯戦争の参加者から話しを聞かされたら、どうなる?」 その問いに士郎はやや口ごもったが、すぐに反論した。 「ちょっと待て金田一。お前の言いたい事はわかるけど、考えが極端すぎるぞ。 他のマスターだって馬鹿じゃないだろうし、地上で聖杯戦争があったからこっちにも間違いなく聖杯があるだろうなんて、そんな短絡的な思考にはそうそうならないだろ。 お前が言うように、魔術を知らなくて、聖杯の存在を信じきれない連中なら尚更だ」 「…本当にそうかな?俺はさ、こんな殺し合いに参加しよう、しなきゃいけないって本気で考える人間ってのは、相当追い詰められた人だと思うんだ。それこそ、聖杯なんてものに縋らなきゃいけないほど、どうしようもない状況に陥った人が。 そういう人に限って、少ない情報から誤った判断をしてしまって、取り返しのつかない事をしてしまうんだ。…俺、そういう人を何人も見てきたからわかるよ」 追い詰められた人間は往々にして視野狭窄に陥り、少ない情報や知識を自分の都合の良いように解釈した結果、さらに暴走していってしまう場合がある。そうした人間が持つ弱さや脆さを、復讐の絡んだ殺人事件を数多く解決してきた金田一はよく知っていた。 逆に士郎の知る聖杯戦争のマスターは、今は亡き友人である間桐慎二や、魔術の師である遠坂凛のような例外を除けば皆自身の目的に向かって邁進し、殺人を躊躇わないある種超越した精神性と狡猾さを併せ持った者ばかりだった。それ故に、士郎には金田一が考えるようなごく普通の人間がマスターになっているという事がピンとこなかった。 段々と議論が水掛け論の様相を呈してきたその時、上から地鳴りのような音とともに、微かにだが洞穴全体が揺れた。 「これは……!?」 「サーヴァント同士の戦闘かもしれません。一度地上へ戻りましょう」 ガウェインの提案に従い、ひとまず会議を中断して一行は入口まで引き返した。 そして急斜面の近くまで戻ったところで、来る時にはなかった木の枝を見つけた。 それを見たライダーが、真剣な表情で全員に告げた。 「これは…間違いない。地上、それもこのすぐ近くで戦闘が起こっておる」 「何でわかるんだ?」 「うむ、実はさっきここに潜る時にスープーに近くを偵察するように言っておいたのだ。そして、戦闘を行なっているサーヴァントを見かけたらここに適当な木の枝を投げ入れておくようにもな。何しろ地下ではスープーの声も届かぬ可能性もあったしな」 「なるほどな。とにかく、ここで立ち止まっていても仕方ない、事情は上に戻ってからあのカバに聞こう」 そうして、一行は急斜面を登り(この時、金田一とルルーシュはまたも息を切らす羽目になったが)、地上へ戻った。 「あ、御主人!」 「うむ、スープーよ、ドンパチしているマスターとサーヴァントはどんな連中だったかきちんと覚えておるか?」 「ハイっス!片方は青いタイツに赤い槍を持った男の人と銀髪の眼鏡をかけた男の人の組み合わせで、もう片方は何かメカメカしい大きな人と銀髪に赤い目の小さい女の子の組み合わせだったっス!」 それを聞いた途端、士郎の表情が一変した。脳裏によぎるのは大聖杯を封印するために逝ってしまった雪の少女。有り得ないと思いながらも、内心の焦りを抑えきれない。 「シロウ!?」 セイバーが制止する間もなく、士郎は凄まじい勢いで獣道を駆け上がり、柳洞寺の外へと走っていってしまった。 「すみません、私はシロウを追います。ガウェイン、ライダー、貴方がたはここの守りをお願いします」 そう言うや、セイバーは一陣の風となって士郎の後を追っていった。 そんな彼らに、ルルーシュは露骨に苛立ちを募らせる。知り合いでもいるのかもしれないが、もう少し慎重になることはできないのか。 「ええい、あの猪主従め……!仕方ない、俺達も行くぞ、ガウェイン」 腹立たしいが、今後有用な駒になりうる者をここでみすみす失うわけにもいかない。それに、考えようによってはこれは有利な状況でサーヴァント同士の戦闘を見る良い機会でもある。もっとも、その機会が衛宮士郎の蛮勇としか思えない行動によって齎された事が余計にルルーシュの苛立ちを煽っているのだが。 「ではわしらがここに残ろう。だが二十分経っても戻らなければわしらも駆けつけるぞ。戦力の逐次投入は愚策だが、ここを他のマスターに明け渡すわけにもいかぬしな」 ライダーの提案に頷くと、ルルーシュとガウェインも士郎たちを追っていった。 「大丈夫かなぁ…」 「なーに、あやつらは最優と謳われるセイバーのサーヴァントだ。それも二騎がかりなら、よほどの相手でもない限り心配はあるまい」 ぽつりと漏れた金田一の不安を打ち消すようにライダーが励ます。 二人と一匹だけになった柳洞寺に、ただ夜風だけが吹いていた。 to be Continued…… NEXT FINAL DEAD LANCER(中編)
https://w.atwiki.jp/psyren_wars/pages/86.html
保登心愛&アサシン ◆HHvly5T5Xo: 私の住むこの町には最近、ある都市伝説の話題が広まっていました。 この世界のどこかで散らばっている赤いテレホンカード、それを公衆電話に入れて使えば 『サイレン』と呼ばれる謎の異世界へ連れて行かれ その場所で試練を乗り越えた物だけがどんな願いも叶えられる。 そんな噂が広まっていました。 話を聞いた私はもちろん、それが真実だとはとても思っていませんでした。 あの時の出会いが起こる前までは――― ♢ 「材料も買ったし早くお家に帰らなきゃ~」 少女の名前は保登 心愛(ほと ここあ) パンを焼くための食材を買い終えて、これから家まで帰ろうとした時のことである。 足取りの付かないフラフラした歩き方で急いで進もうとする男の姿があった。 息も切らしており、まるで何かから必死に逃げてる様に思えた。 「………たくない……もう……戦い………くない……」 ボソボソと男が独り言を言いながら逃げていると、足がもつれて男は盛大に転んだ。 拍子に、男の手に持っていたカードがするりと抜け落ちてココアの足元にヒラヒラと舞い落ちた。 「あのう、お兄さん!これ落としましたよ!」 「ひ、ひぃぃぃぃぃぃ!!!!」 ココアが呼びかけただけなのにも関わらず男は情けない悲鳴をあげた。 まるでココアが恐ろしい物に見えたかのように男の目は心の底から恐怖で怯えきっていた。 「あんたは俺を殺しに……それは、無いよな……俺は帰ってきたんだ……この世界に……」 「お兄さん……?」 「このカードはあんたにやる!!俺はもう願いなんていらない!!これ以上戦いたくないんだぁぁぁぁ!!!!」 「お兄さーーん!?……行っちゃった。どうしたんだろう?」 男はもう既に視界に映らない所まで逃走していった。 ココアは男の落とし物をよく見てみると、それは赤いテレホンカードだった。 「もしかしてこれって、都市伝説の?」 それが実在しているなら、このテレカを使えば本当に異世界へ連れて行かれるのだろうか? さっきのお兄さんも異世界へ言って来たのだろうか? 周りを見ると、そこは偶然にも公園だった。 ベンチに公衆トイレにそして公衆電話も備え付けられていた。 幸か不幸かすぐ近くに都市伝説の真偽を確かめられる条件が揃っている事に運命を感じずにはいられない。 だがもし本当だったら……すごく怖い目に遭うんじゃないか。 さっきのお兄さんの姿を見ても明らかに普通じゃないのは分かった。 ココアが頭を悩ませていると誰も座っていないベンチの方から 『女も度胸さ 何でもためしてみるのさ』 今なにかが心から語り掛けてきた気がするけどきっと気のせいだ。 自分に言い聞かせたココアは雑念を振り払って公衆電話へ入り赤いテレカを入れた。 ―――そしてココアは『サイレン』の世界に足を踏み入れた。 ♢ 「それでね。ここに来る前は、チノちゃんに『お姉ちゃん』と呼んでもらうのを願いにしてたんだけどね 天戯さんの話を聞いている内に別の願いを叶えたいと思ったの」 サイレンの世界で天戯弥勒という男と出会い、聖杯戦争のルールを教えられたココアは 己が望みを叶えるために他者を殺すという非道な行為を否定した。 どんな願いを叶えてもらうにせよ、他の人達の命を奪うなんて出来ないし誰にもさせたくなかった。 「他の皆や天戯さんを説得してこの聖杯戦争を止めたい。それが私の願い ねえアサシン!私と協力してほしいの!!」 ココアのサーヴァントであるアサシンはココアの話を聞き、そして出た答えは…… 「ワン!」 とアサシンは吠えて返事をした。 ココアが召喚したサーヴァントはシベリアンハスキーの犬であった。 「本当に協力してくれるの!?ありがとう!!」 アサシンの表情と吠え方からして肯定していると捉えたココアは 喜びのあまりアサシンに抱き付きひたすらモフモフしていた。 「初めて見た時はアサシン(暗殺者)?と思ったけど、とっても賢くておとなしくて きっとワンダフルな凄いわんちゃんなんだと分かったよ~。一緒に頑張ろうね!アサシン♪」 「くぅん」 争いを止めるという事は誰の願いも叶わなくなるかもしれない。 そしたら私のサーヴァントは怒って反対するかも、と内心は不安だった。 だけどこの犬はそんな事無く快く協力してくれた。 このサーヴァントが本当に戦えるのかは分からない。 それでもココアにとってこのサーヴァントは掛け替えのない大切なパートナーだと心の底から思えた。 ♢ この犬のサーヴァントはココアの心情とは遥かに違う考えを持っていた。 犬は人間に懐き忠誠を誓う生き物である……と『それ』は理解していた。 だからマスターに懐いた犬として行動していた。 『それ』は犬ではない。 犬の姿に擬態した『それ』は一つの目的の為に行動をしている。 その目的とは他の生命体との同化、それだけである。 【マスター】 保登心愛@ご注文はうさぎですか? 【参加時期】 アニメ本編終了後 【マスターとしての願い】 聖杯戦争を止める。 【weapon】 無し 【能力・技能】 パン作り 【人物背景】 下宿先である喫茶店『ラビットハウス』で働く女子高生。 とても前向きで明るく朗らかな性格をしているが、少々ドジなところがあるためチノやリゼにフォローされることも多い。 可愛い物やモフモフしたものが大好き。 実家では4人兄妹の末っ子だったことから自分より年下の妹に憧れており、チノのことを実の妹のように可愛がっている。 家業がパン屋のためパン作りに懸ける情熱は誰よりも強く また知識や技術も持ち合わせているため、ラビットハウスの看板メニューとしてティッピーパンを焼き上げた。 【方針】 協力者を探して、一緒に聖杯戦争を止める仲間を作る。 【クラス】 アサシン 【真名】 X@遊星からの物体X 【パラメータ】 筋力E 耐久E 敏捷E 魔力E 幸運E 宝具C (寄生体によってステータスは変動) 【属性】 混沌・中庸 【クラス別スキル】 気配遮断:E 「暗殺者」のクラス特性。 自身の気配を消す能力。ただし対象となるのは、あくまでX自身のみで寄生体の気配を殺す事は出来ない。 攻撃態勢に移るとランクが大きく下がる他、直感が優れていると看破が可能になる。 【保有スキル】 戦闘続行:A++…名称通り戦闘を続行する為の能力。細胞単位で独立して生きている為、肉片や血液だけの状態でも活動が可能 変身:C…自らのカタチを変えるスキル。異形の怪物となり強大な力を得るが宿主の自我は消滅、変身中は知性を失い本能でしか行動出来なくなる代償を払う。 記憶吸収:D…寄生した人物の記憶を読み取り学習する能力。宿主が持つ知識や技術を利用する事が可能。 【宝具】 『浸食し同化する物体(ザ・シング)』 ランク:C 種別:対生物宝具 レンジ:1 最大補足:1人 他の生物と同化する能力。Xの皮膚や体液に接触すると感染し徐々に同化する。 寄生した人物の自我を消して肉体を奪う事も、乗っ取られた事に気づかないまま自我を残す事も可能 Xというサーヴァントは一体だが、複数の生命体と同化して行動が可能で、同時に多数の肉体を所持する事が出来る。 意志は統率されておらずそれぞれが独立して行動している為、統率性は無い。 【weapon】 無し 【人物背景】 洋画、遊星からの物体Xに登場するクリーチャー 約10万年前に寄生した宇宙人と共に南極へ墜落し氷漬けになっていたが1982年にノルウェー隊に発見され 基地まで回収された所で目を覚ます。 ノルウェー隊の人間達を次々と感染させるが決死の抵抗により犬一匹を除いて駆逐され アメリカ南極基地まで逃走した。 試算によれば、人間社会に辿り着いたそれが全人類を同化するまでに必要な時間はおよそ2万7000時間とされている。 【サーヴァントとしての願い】 他の生命体との同化、Xには理性が無いので願いというより本能と言った方が正しい。 【基本戦術、方針、運用法】 隙を見て他のマスターやサーヴァントと同化する。 暗がりなので、主に夜や室内で活動を開始する。 不死性と感染力で非常に倒しにくい特性を持っているが Xがサーヴァント以外の肉体に寄生した状態であり 霊体化が出来ない他、神秘性を持たない攻撃も通用するほどに耐久が低い