約 374,360 件
https://w.atwiki.jp/chaosworldnew/pages/346.html
1.ルロイ 2.スノウ 3.蓮 4.ジーク 5.カシス 6.柏木恭香 7.清水練 リリア 戦闘 キャラメイキング 聖杯戦争一覧に戻る
https://w.atwiki.jp/tiscampaign/pages/778.html
はい。梅酒さん飽きました。 気力が足りなくなりましたが、気合が入ったらいいなぁーという願望を元に書き始めようかと思いまする。 難航の理由: ①ガープスのルールの整備がすっげぇ困難 いくつかファジーに運用したい面があるんだけどその調整を考える気力がない。 ②設定周りの知識不足 及びSF&架空戦記的な歴史の相違を作り出すのが苦手すぎる。 ③マスター周りのPC運用の手法が考案できない。 果たしてマスターとサーヴァントを同一プレイヤーが運用するのはどうなんだろう…… ④シナリオのコントロールが非常に困難 やりたいことが出来ない可能性が凄く高いのでは……… フェイト/アポカリプス 舞台:近未来 太平洋戦争において日本が合衆国に併合された未来。 戦争時点で核兵器が三発使用されており、Fate舞台でおなじみの土地に一発着弾している。 合衆国は第三次聖杯戦争なる戦争にマスターを送り込み"何かが起こった"。 太平洋戦争の視点からは一切価値のないかの地を攻撃し意図的にすべてを破壊した。 太平洋戦争以降、世界から魔力が少しずつ、しかし急激に枯渇していく。 魔術世界的には深刻なダメージを負い衰退、少ない魔術資源の奪い合いが発生していく。 それは表の歴史にも現れるほどとなり、正体不明の抗争を隠すかのように戦争が度々勃発。 22世紀になっても冷戦は続き、文化は停滞していた。 魔術師の歴史では魔力を運用、管理、集積するための装置として極東の地で失われたはずの儀式魔術が何者かの手により広まる。 これは聖杯戦争において根幹といえる座からの魔力を取得するための機能をより限定的な形で再現したもので「魔力聖杯」と呼ばれた。 魔力聖杯は魔力が薄くなった現代においては魔術師として存在意義を保つための重要な資源である。 それにより、各地で魔力の奪い合いを決闘としての方式としての聖杯戦争を語る疑似的な魔術儀式が乱雑に発生することとなる。 魔力聖杯は周囲の魔力資源 ―例えば死した魔術師の魔術回路― などを集積することで起動し純粋な魔力を抽出することが出来る装置であった。 これにより旧時計塔構成員を中心にヨーロッパ全土において実施され、多くの魔術師、土地、資源が犠牲となる。魔術師たちは最大の目的、根源への到達のために少しでも魔力を欲したからだ。 これにより魔力聖杯は様々な因子を集積した礼装として完成されていった。 魔術世界の荒廃具合は現実の世界においても多大な影響を与えていた。 度重なる聖杯戦争の収集はつかず、杜撰な隠ぺいと正体不明の抗争。陰鬱な空気に包まれていった。 誰が何と戦っているのかわからず、いつ始まったかわからず終わりも見えない疲弊するだけの戦い。 第三次世界大戦がいつのまにか後戻り出来ないほどに始まっていたのだ。 そして終末の時計が朝すら迎えた。数多の迎撃の網を潜り抜け核の矢は各地に落ちた。 南極の氷は解け、世界は夏を迎えた。次の冬に人類は耐えることが出来ない。 記録に失われた第三次聖杯戦争の観測を行い、歴史を変えんとする勢力が居た。 魔術史に確実に存在するターニングポイントは間違いなくそこにあるのだ。 彼らは魔力聖杯を結集させ「万能の願望器」である正しい聖杯を起動させることを目論んだ。 「聖杯戦争」を実施するのだ。 しかしそれにより呼ばれたのは、規定の七基ではなく、十四基。 こんな致命的なタイミングで"何者か"が失われたはずの大聖杯を起動させた。 その類まれな悪意により世界を確実に滅ぼそうと目論んでいるのか。 しかし、ただ一人の男がそれを予期していた。 四肢を失い車椅子に乗っていた、顔に深い傷を負い仮面を被った大富豪。 合衆国の政治すら支配しているとされる彼は奥底に理性の青い目を光らせて名乗る。 「私のことはこうお呼びください。第三次聖杯戦争の「ルーラー」です」 ランサー 傭兵と名乗る鋭い目つきの男 アーチャー 原初の古き世界の竜を名乗る女性 ライダー 日本海軍の将校の軍服を着る少年 キャスター 戦争を終わらせた男と嘯く奇術師 バーサーカー 身の丈より長き髪を携えた神に祈る巨漢 アサシン ナポレオンと名乗っているフランス人 シールダー 溶けて原形すら留めぬ鉄の大楯を持った傷だらけの大男 セイバー 剣神の原典を名乗る青年 ランサー 円卓の騎士の一人といわれる嘘つき男 アーチャー 左腕が異様に長い鎧武者 ライダー 太陽を捕まえたと語る女性 キャスター 原初のファラオを名乗る地味な男 アサシン その姿は見えず、しかし姿見せたとき万物を貫き毒す フォーリーナー 悪そのものと呼ばれるその魂はマスターの心を砕き動く
https://w.atwiki.jp/earthcell/pages/109.html
692. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/22(月) 22 30 49.91 ID 3jEXcMfSo 俺は、鞄を肩に担いで大きく息を吸って吐く 10年ぶりの日本の空気、そして聖杯戦争の空気 埋葬機関の仕事も一休み なんてったって50年も早く来た最高にクールなイベントだ 俺に届いた一枚の手紙 そりゃあ御丁寧に羊皮紙だ 内容は、至極簡単、至極明快、至極歓喜な一文 ―――聖杯戦争を監督せよ――― こいつは、久々に俺を楽しませてくれそうだ ―――なぁ?フラン 俺は肩に乗っかっている手のひらサイズの’助手’に声を掛けた バーサーカー「……ウィィ……マスターハタノシソウ」 さすがだ相棒(バーディ)、俺の事を解ってらっしゃる さぁ、パーティカーテンは開かれた 最高のプロデュースをかましてやろうじゃないか――― 貴方「クールにイッちまいそうなデンジャラスって感じにな!」 代行者貴方アフターストーリー 貴方がプロデュース☆ ―――ビックリドッキリチキチキ聖杯戦争――― ポロリの代わりにグサリがあるよ! 不幸な参加者とサーヴァントを選択してください 候補の中からランダムで選びます 693. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/22(月) 22 32 39.46 ID vdbSXc5do ジャンヌ&綺礼 694. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/10/22(月) 22 32 55.39 ID F7fB69Fso 凛ちゃんと青髭 695. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/10/22(月) 22 34 23.66 ID 1WCc1B0ro 式とエルキドゥ 697. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) 2012/10/22(月) 22 36 55.01 ID xDytAFdAO ヒャッハー!代行者アフターだー! トッキー 698. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/10/22(月) 22 37 32.94 ID UXLghVnAO イリヤ 701. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/22(月) 22 41 54.68 ID HPedjYNmo さっちん&exランサー 702. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/22(月) 22 43 27.40 ID NeXb/TgB0 美紗夜ちゃんとイスカンダル 706. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/22(月) 22 55 01.32 ID 3jEXcMfSo 採用 693 綺礼&ジャンヌ(麻婆はいるかね?&いりません)コンビ 『セイバー』枠 694 凛ちゃん&綺麗な青髭(お父様の仇!&ジャンヌゥゥウウウウウウ)コンビ 『キャスター』枠 697 トッキー&鯖枠1(お父さんまだ死んでないんだけど) 698 天使イリヤちゃん&鯖枠2(イリコンで何が悪い!) 701 さっちん&ヴラド(えええ…私場違いだよぉ…&さぁ!妻よ!共に血を浴びようではないか!)コンビ 『ランサー』枠 702 美沙夜&征服王(ようやく私の出番ね!&小娘の名前は殺人事件の舞台になりそうじゃのう!)『ライダー』枠 『アーチャー』枠とマスターと『バーサーカー』枠が空いています 適当に鯖の名前をどうぞ 708. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/10/22(月) 22 56 03.13 ID 1WCc1B0ro アーキタイプ ギルガメッシュ 712. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/22(月) 22 58 52.05 ID vdbSXc5do プロトギル 713. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/22(月) 22 59 11.27 ID QDn5SE4j0 ファニーヴァンプ エミヤ 716. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/22(月) 23 09 42.18 ID 3jEXcMfSo 採用 712 選択:ギル 713 選択:ファニーヴァンプ 綺礼&ジャンヌ 聖職者コンビ 『セイバー』枠 トッキー&ギル フラグありすぎワロタコンビ 『アーチャー』枠 さっちん&ヴラド 吸血鬼コンビ(ただし薄幸)コンビ 『ランサー』枠 美沙夜&征服王 なんかわかんないんで早々退場してもらおうコンビ 『ライダー』枠 天使イリヤちゃん&ファニーヴァンプ イリコンで何が悪い!コンビ 『バーサーカー』枠1 凛ちゃん&綺麗な青髭 どうせ報われないコンビ 『キャスター』枠 貴方&バーサーカー どっちも『バーサーカー』コンビ 『貴方』枠 ・ワ・ 「 1さん 1さん」 1「はいはいなんですかー?」 ・ワ・ 「とーきょーさんのせき、ねーです?」 1「だって無茶ぶり多すぎなんですもんー」 本日はここで終了します お疲れ様でした 719. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) 2012/10/22(月) 23 10 58.77 ID x2k7JFIJo 乙 遠坂家カオス 720. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/22(月) 23 11 41.68 ID s/McudGDO 乙 遠坂家は混乱しました 723. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) 2012/10/22(月) 23 17 32.94 ID UXLghVnAO 乙。 チキチキ聖杯戦争ってマイルドなのを想像してたけど、もはやありえないな!うん 724. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) 2012/10/22(月) 23 18 06.50 ID 3u7RXyto0 アサシンはどこいったの? 726. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/22(月) 23 21 02.72 ID HPedjYNmo ギチギチ聖杯戦争はじまるよー 724 アサシンは犠牲になったのだ… 気配遮断EX…その犠牲にな 729. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/23(火) 00 16 56.36 ID z89CHaVDo 気配遮断のランクが高すぎて、選出されないほどに空気と化したか 何故作ったのか自分でも分からない件 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1350584783/85-86 731. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/23(火) 00 19 21.85 ID RNW4rJ9eo 良い仕事してますね〜 733. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/24(水) 21 20 18.19 ID VmOB8v0co 729 なにこれすごい 『アサシン』は…ほら…その… もういらないよね?(ぇ 734. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/24(水) 21 22 21.59 ID ETUPsYXvo \アッサシ〜ン/ 737. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/24(水) 21 55 37.57 ID VmOB8v0co 〜そんなこんなで教会前〜 「久々っすね。センパイ」 「よく来たな」 短い挨拶程々に、教会に入る俺とフラン 入った途端に見えたのは老けた先輩と10年前と変わらない姿の… 「センパイ…よりにもよってアイツかよ…」 「父の持ってきた聖遺物を触媒にな」 俺の先輩…言峰綺礼が『セイバー』のマスターになったということで 今回の聖杯戦争は俺が正式に監督役となっている 「貴方が監督役ですか」 聖杯戦争のルールだ。『セイバー』は俺のことを覚えちゃいない 「さてと…」 俺は、長椅子に座って前の席に足を乗せる 我らが教会の聖女がこちらをお睨みになってらっしゃる 「そんなわけで、今回のルール説明だ」 飛行機の中で温めていた俺のアイディアを発表することにした ―――俺に勝てない奴は聖杯を取る資格なし――― つまり… 「全マスターの一回戦の相手はこの俺だ」 直後コンマ:貴方の感情判定 最初に戦うマスターは? 1.キャスター 2.バーサーカー 34.ライダー 56.ランサー 78.アーチャー 90.セイバー 738. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/24(水) 21 56 01.08 ID IF1OR5qO0 1 740. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/24(水) 22 05 57.56 ID VmOB8v0co 738 判定:8 結果:アーチャー 〜遠坂邸前〜 トッキー「今日も優雅で紅茶が上手いな」 トッキー「こんな日は、余裕を持って庭で優雅なティータイムに限る」 トッキー「庭の結界は万全」 トッキー「満を持して持ってきた聖遺物は望みのサーヴァントを引き当てた」 トッキー「この戦い…我々の勝…!」 ひゅ〜… トッキー「うん?何か変な音が…」 ドカーン!!! トッキー「な…何が起きた!?」 トッキー「あぁ…私の庭にクレーターが…!」 金メッキ「騒がしいぞ時臣!!」 金メッキ「我のネットサーフィンの邪魔をするとは…」 金メッキ「万死に値するぞ!」 トッキー「ど…どうか御慈悲を!王よ!」 金メッキ「よし、許す」 トッキー「え」 ―――痛ってー…おいフラン…もうちょっと加減をってな…ってあれ? 貴方「お、トッキーおひさー」 トッキー「な…貴様は!」 貴方「ベイヤードで市中引き回しの刑以来だっけ?」 トッキー(ゆゆゆ優雅たれ) 直後コンマ:貴方の攻撃判定 成功で勝利 741. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/24(水) 22 06 45.65 ID YbVyF+8to ほい 745. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) 2012/10/24(水) 22 12 15.83 ID 7ZP2KMEAO 町中引き回しの刑wwあったなエピローグでそんなの まぁ知っててエントリーさせたけど 746. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/24(水) 22 13 30.38 ID VmOB8v0co 741 判定:5 結果:勝利 貴方「いやー超久々じゃんトッキー、あ、その菓子頂戴」 トッキー「」 貴方「なになに?最強のサーヴァント引き当てたんだって?」 トッキー「」 貴方「え?なに?ネットばっかやってて屋敷から出てこない?」 貴方「え?屋敷って…つい2分前に崩壊したやつじゃん」 トッキー「」 貴方「あー…瓦礫なんか手が這い出てるわ…そっかー…」 貴方「ドンマイ☆」 1回戦:貴方勝利 直後コンマ:貴方の感情判定 次に戦う陣営は? 12.キャスター陣営 34.バーサーカー陣営 56.ライダー陣営 78.ランサー陣営 90.セイバー陣営 747. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/10/24(水) 22 14 43.56 ID Mpgb2QeJo z 750. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/10/24(水) 22 17 03.62 ID ngYh6l290 遠坂邸は崩壊しました 751. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/24(水) 22 25 33.72 ID VmOB8v0co 747 判定:6 結果:ライダー 〜どっかの公園〜 貴方「『アーチャー』…残念ながら貴様は聖杯を得る資格はなかったな…」 フラン「…ウィィ…マスターハカッコツケテモキマラナイ」 貴方「ははは、こやつめ」 フラン「…ヤァァ…ホッペイタィィ」 貴方「さて次は…っと」 犬「ワン(なにみてんだこら)」 貴方「あ?なにみてんだコラ」 フラン「…ヤァァ…イヌ…ニガテ…」 美沙夜「あら?私の眷属に何か…」 ライダー「ハッハッハ!どうだ小娘!余の軍略でデラー○フリート編もクリアしたぞ!」 ライダー「さぁ約束通り今度は○国志の野望を余に献上せんか!」 美沙夜「はぁ…なんでこの私がこんなサーヴァントを…」 貴方「いやぁ、こんなところでマスタ−に会えるなんて奇遇だな」 美沙夜「ってちょっと!アンタここではじめる気!?」 ライダー「良いだろう!余の覇道の礎となるが良い!」 犬「ワン(姐さんやっちゃいましょうぜ)」 美沙夜「全然優雅じゃないわー!」 直後コンマ:貴方の攻撃判定 成功で勝利 752. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/10/24(水) 22 26 36.45 ID Mpgb2QeJo wwe 754. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/24(水) 22 34 37.28 ID VmOB8v0co 752 判定:5 結果:貴方勝利 〜〜おうのぐんぜいのなか〜〜 貴方「おらー!残り一騎だぁ!」 ライダー「馬鹿な!余の軍勢をたった一人でだと!?」 フラン「……ウィィィ……ガンバレマスター」 美沙夜「イヤよ…私つっこまないからね…!」 プトレ「王よ…どうか仇を!」 マハラ「こいつは普通じゃねー!」 ライダー「良いだろう!余のあふれんばかりの筋肉の前にひれ伏すが良いわ!」 貴方「筋肉だけで勝てるなら、埋葬機関なんてやってねぇんだよ!」 10分後〜 貴方「どぉぉおおおおおりゃあああああああああ!」 ライダー「うぉぉぉぉ!」 臣下1「あぁ!王が一回転したぞ!」 臣下2「王の腕が変な方向に!」 フラン「…ウィィ…マスターカッター」 ライダー「ガハハ、これじゃあゲームが出来ぬではないか」 ライダー「それより、貴様。余の軍門に下らんか?」 貴方「生憎俺は、誰かの下で夢を視るのは苦手でな」 貴方「他をあたってくれ」 美沙夜「…なんで腕相撲なのよ!」 2回戦:貴方勝利 直後コンマ:貴方の感情判定 次に戦う陣営は? 12.キャスター陣営 34.バーサーカー陣営 567.ランサー陣営 890.セイバー陣営 755. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/10/24(水) 22 35 01.67 ID BTfG0yKZ0 s 761. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/24(水) 22 46 19.66 ID VmOB8v0co 755 判定:7 結果:『ランサー』陣営 〜〜どっかの路地裏〜〜 貴方「あぁ…さすがに全員は辛いわー…」 フラン「……ウィィ……ツッコミヤクイナイィィ…」 貴方「ん…?この気配は…?」 ランサー「ハハハ、どうだ妻よ!5年物のネズミの生き血だぞ!」 さつき「うぇーん!そんなのいらないし、わたし、あなたの奥さんじゃないよー!」 ランサー「ハッハッハ!そうか妻よ!そんなにも我が愛を拒むか!」 ランサー「だが、謙遜も過ぎれば、己を被虐させるぞ!俺はそんな妻は見たくない!」 さつき「もうこの会話何回目ー…?」 ―――みーつけた さつき「え!?この凄く良くないのにカレーの臭いはしないこの感じって!!」 貴方「よ、さっちん。会いたかったぜ」 さつき「えーん!やっぱりだー…!」 貴方「いやーこんなところで会えるなんて、俺たち運命の糸で結ばれてるんじゃね?」 さつき「いやー!貴方が運命の人なんて嫌ー!」 貴方「っていうかさっちんのサーヴァントって…ぷっ」 さつき「あー!今笑ったでしょ!笑ったよね!?」 ランサー「我が妻を愚弄するか!不信心者め!」 貴方「まぁ…なにはともあれ」 貴方「俺は教会の代行者でお前は祖に近い吸血鬼」 貴方「ヤることは1つだろ?」 直後コンマ:貴方の攻撃判定 成功で勝利 762. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/10/24(水) 22 46 58.71 ID ngYh6l290 み 765. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/24(水) 22 48 13.52 ID VmOB8v0co 762 判定:1 結果:敗北 GAME OVER ・ワ・<こんてにゅーするです? 1.はい 2.いいえ ↓3 768. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/24(水) 22 48 40.92 ID tjWAWpd7o 1 770. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/24(水) 22 49 22.70 ID VmOB8v0co 768 選択:1 〜〜どっかの路地裏〜〜 貴方「あぁ…さすがに全員は辛いわー…」 フラン「……ウィィ……ツッコミヤクイナイィィ…」 貴方「ん…?この気配は…?」 ランサー「ハハハ、どうだ妻よ!5年物のネズミの生き血だぞ!」 さつき「うぇーん!そんなのいらないし、わたし、あなたの奥さんじゃないよー!」 ランサー「ハッハッハ!そうか妻よ!そんなにも我が愛を拒むか!」 ランサー「だが、謙遜も過ぎれば、己を被虐させるぞ!俺はそんな妻は見たくない!」 さつき「もうこの会話何回目ー…?」 ―――みーつけた さつき「え!?この凄く良くないのにカレーの臭いはしないこの感じって!!」 貴方「よ、さっちん。会いたかったぜ」 さつき「えーん!やっぱりだー…!」 貴方「いやーこんなところで会えるなんて、俺たち運命の糸で結ばれてるんじゃね?」 さつき「いやー!貴方が運命の人なんて嫌ー!」 貴方「っていうかさっちんのサーヴァントって…ぷっ」 さつき「あー!今笑ったでしょ!笑ったよね!?」 ランサー「我が妻を愚弄するか!不信心者め!」 貴方「まぁ…なにはともあれ」 貴方「俺は教会の代行者でお前は祖に近い吸血鬼」 貴方「ヤることは1つだろ?」 直後コンマ:貴方の攻撃判定 成功で勝利 771. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/10/24(水) 22 49 29.54 ID aP9raWzWo 1 774. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/24(水) 22 51 35.82 ID VmOB8v0co 771 判定:4 結果:敗北 GAME OVER ・ワ・<こんてにゅーするです? 1.はい(ハンデ補正:+1) 2.いいえ ↓3 777. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) 2012/10/24(水) 22 52 07.58 ID Mpgb2QeJo 1 779. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/24(水) 22 53 50.67 ID VmOB8v0co 〜〜どっかの路地裏〜〜 貴方「あぁ…さすがに全員は辛いわー…」 フラン「……ウィィ……ツッコミヤクイナイィィ…」 貴方「ん…?この気配は…?」 ランサー「ハハハ、どうだ妻よ!5年物のネズミの生き血だぞ!」 さつき「うぇーん!そんなのいらないし、わたし、あなたの奥さんじゃないよー!」 ランサー「ハッハッハ!そうか妻よ!そんなにも我が愛を拒むか!」 ランサー「だが、謙遜も過ぎれば、己を被虐させるぞ!俺はそんな妻は見たくない!」 さつき「もうこの会話何回目ー…?」 ―――みーつけた さつき「え!?この凄く良くないのにカレーの臭いはしないこの感じって!!」 貴方「よ、さっちん。会いたかったぜ」 さつき「えーん!やっぱりだー…!」 貴方「いやーこんなところで会えるなんて、俺たち運命の糸で結ばれてるんじゃね?」 さつき「いやー!貴方が運命の人なんて嫌ー!」 貴方「っていうかさっちんのサーヴァントって…ぷっ」 さつき「あー!今笑ったでしょ!笑ったよね!?」 ランサー「我が妻を愚弄するか!不信心者め!」 貴方「まぁ…なにはともあれ」 貴方「俺は教会の代行者でお前は祖に近い吸血鬼」 貴方「ヤることは1つだろ?」 フラン「…ウィィ…カッコツケルトマスターマケルノ?」 貴方「はははこやつめ」 フラン「…ヤァァ…ホッペイタイィィィ…」 直後コンマ:貴方の攻撃判定 成功で勝利 ハンデ:+1 780. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) 2012/10/24(水) 22 54 34.01 ID TwN9DwrHo こやつめ 784. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/24(水) 22 55 13.99 ID ETUPsYXvo え? え? 785. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/24(水) 22 56 13.56 ID VmOB8v0co 判定:2 結果:敗北 GAME OVER 本日はここで終了します お疲れ様でした さっちん強すぎワロタwww 路地裏同盟は個人的には大好きです 786. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/24(水) 22 57 17.65 ID 0HJnjY7C0 吸血鬼コンビ強すぎワロタww 790. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/24(水) 22 59 17.02 ID VmOB8v0co 何かいつもと違うノリで書いてますが こんなでも良かったのかしら? もしも、想像してたのと違かったら… ごめんなさい 791. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/24(水) 23 00 02.47 ID VmOB8v0co じゃあ安価にしましょう コンテニューあるです? 1.ある(ランサー)戦 2.ない(4回戦) ↓3 794. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/10/24(水) 23 01 35.00 ID ngYh6l290 予想してたのの斜め上をかっとんで行ってくれてグッドだぜ 2 799. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/25(木) 21 55 47.21 ID gWK8pUxWo 794 選択:2 結果:敗北 貴方「くぅ!やっぱりさっちんは堪らないぜぇ!」 全身がくまなく痛くないところなんて無いってのにこんなに楽しいとは さすがは弓塚さつき 第七位がこの島国から出ないわけだ さつき「いやぁ!もう許してー!!」 おいおい、勝者が全力であさっての方向に逃げないでくれよ まだ俺はたった3回しか死にそうになってないんだ あと6回は行けるってのに… フラン「…ウィィ…マスターノマケ?」 まぁ、そうことになるかな やっぱり…俺の『武器』使わなきゃいけねーかな ※『ランサー』陣営2回戦進出 直後コンマ:貴方の感情判定 次に戦う陣営は? 1234.キャスター陣営 567.バーサーカー陣営 890.セイバー陣営 800. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 21 56 21.45 ID ozNtXwEKo ほい 802. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/25(木) 22 09 01.94 ID gWK8pUxWo 800 判定:5 結果:『バーサーカー』改め『ファニーヴァンプ』陣営 〜〜どっかのお城〜〜 貴方「さてフラン」 フラン「…ウィィ…ナァニ?マスター」 貴方「ここどこだ?」 フラン「…ヤァァ…シラナイィィ…」 ふむ、困ったぜ 適当にブラブラ歩いてたら変な城の前に来ちまった イリヤ「あら、お兄ちゃんはお客様?」 おぉ、コイツは驚いた いや、コイツは当然か お城にはお嬢様がいるのは当たり前 そして、なにより俺をワクワクさせるのは… ファニーヴァンプ「あら?貴方、シエルの…」 お姫様の後ろにいやがるのもお姫様 コイツは間違いない 最強の敵陣営だ イリヤ「貴方もマスターなんだ」 イリヤ「ようこそ、アインツベルンの城塞へ」 イリヤ「無残に殺してあげることで、お持て成しとさせていただくわ」 ハッハッハ!コイツはたまげたぜ! 小さいなりして、最高の殺し文句だ ファニーヴァンプ「ここまで来たのに全然暴れられなかったし」 ファニーヴァンプ「簡単に壊れたりしたら許さないんだから」 安心しな、姫様 俺たちはアレだぜ? アンタを楽しませるために司教サマだって殺してやれる 教会の『異常者』、『変質者』、『殺戮者』、そして『審判者』 貴方「イイぜ!お前等…!最高にイカした女達だ!」 直後コンマ:貴方の攻撃判定 7以上で勝利 803. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/10/25(木) 22 09 22.32 ID yn29o41t0 ほい 804. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/25(木) 22 10 42.16 ID gWK8pUxWo 803 判定:2 結果:敗北 GAME OVER ・ワ・<こんてにゅーするです? 1.はい 2.いいえ ↓3 807. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 22 12 07.72 ID GveyAOp+o 1 808. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) 2012/10/25(木) 22 12 49.14 ID yn29o41t0 やっぱつえーなこのコンビ 810. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/25(木) 22 16 57.97 ID gWK8pUxWo 807 選択:1 〜〜どっかのお城〜〜 貴方「さてフラン」 フラン「…ウィィ…ナァニ?マスター」 貴方「ここどこだ?」 フラン「…ヤァァ…シラナイィィ…」 ふむ、困ったぜ 適当にブラブラ歩いてたら変な城の前に来ちまった イリヤ「あら、お兄ちゃんはお客様?」 おぉ、コイツは驚いた いや、コイツは当然か お城にはお嬢様がいるのは当たり前 そして、なにより俺をワクワクさせるのは… ファニーヴァンプ「あら?貴方、シエルの…」 お姫様の後ろにいやがるのもお姫様 コイツは間違いない 最強の敵陣営だ イリヤ「貴方もマスターなんだ」 イリヤ「ようこそ、アインツベルンの城塞へ」 イリヤ「無残に殺してあげることで、お持て成しとさせていただくわ」 ハッハッハ!コイツはたまげたぜ! 小さいなりして、最高の殺し文句だ ファニーヴァンプ「ここまで来たのに全然暴れられなかったし」 ファニーヴァンプ「簡単に壊れたりしたら許さないんだから」 安心しな、姫様 俺たちはアレだぜ? アンタを楽しませるために司教サマだって殺してやれる 教会の『異常者』、『変質者』、『殺戮者』、そして『審判者』 貴方「イイぜ!お前等…!最高にイカした女達だ!」 直後コンマ:貴方の攻撃判定 7以上で勝利 811. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/10/25(木) 22 17 04.98 ID TJJVFQjuo てや 813. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 22 18 10.69 ID 2QtVkp+eo ヒューッ! 814. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 22 18 59.91 ID C6exy+QIO けど、これ残りコンテニューしまくって勝ったらさっちん優勝じゃね? 815. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 22 20 59.44 ID guYrsBDx0 さすが代行者!ファニーバンプなんて目じゃないぜ! 816. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) 2012/10/25(木) 22 21 15.37 ID 90QmkylAo さっちんが勝ったらさっちんルート実装した月姫2発売! 819. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/25(木) 22 31 58.64 ID gWK8pUxWo 811 判定:8 結果:貴方の勝利 ※マジで!? 俺とでっかいフランの二人掛かりで姫様と相対して既に5時間 ファニーヴァンプ「もっと踊りなさい!」 さすが姫様、これでもかってくらいのオーダーだ! 貴方「フラン…!1秒だけ止められるか!!」 フラン「…ウィィ…ガンバル!」 俺はフランに姫様任せて後退する コンマ1秒 フランと姫様がぶつかり合う コンマ5秒 俺の手は懐に入る コンマ7秒 フランの身体が浮きやがる コンマ9秒 懐から”切り札”を掴みとる コンマ9.9秒 フランが玄関先のドアに叩きつけられて外に吹き飛ばされる 貴方「よくやったフラン」 ここで飛び出しますは、皆大好き概念武装―――! 貴方「さぁ―――救済に縛られな」 そして7時間後――― ファニーヴァンプ「うーん!楽しかった」 貴方「げほ…ごほ…楽しん…でいた…より」 フラン「…ヤァァ…モウゲンカイィィ…」 イリヤ「もう!早く止めを刺しなさい!『バーサーカー』!!」 ファニーヴァンプ「あ、イリヤ」 イリヤ「な…なによ!」 アルク「お腹空いたから帰るわねー」 イリヤ「ちょ…何言ってるのよ!」 アルク「志貴にラーメン作ってもらおうー♪」 そうして、姿を現す姫君 ―――以下、俺らの作戦 『真祖の姫君が腹空かせるか飽きるまで頑張って耐える』 フラン「…ヤァァ…マスターハカッコワルイ」 貴方「うるせぇ」 直後コンマ:貴方の感情判定 次に戦う陣営は? 偶数で『キャスター』 奇数で『セイバー』 820. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 22 32 33.07 ID ozNtXwEKo ほい 823. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/25(木) 22 38 40.79 ID gWK8pUxWo 820 選択:『セイバー』陣営 いやー!やっぱり楽しいぜ聖杯戦争は とりあえず、聖杯を手に託すにふさわしいのは現在1名様っと 俺は候補者に○印、不合格者には×印を付けていく 綺礼「ようやく戻って来たか」 貴方「やっぱ最高だぜ!聖杯戦争は!」 貴方「10年待った甲斐があったってもんだ」 それに、さっきから『目の前』で心地いい殺気を放っていやがるヤツもいる 綺礼「フン…こうも血の気の多い獣を見ると年甲斐も無く私の血も騒ぐ」 貴方「いいねぇ…さすが俺の先輩だ」 互いに笑いあいながら目は睨見合う すでにお互い臨戦態勢 どっちが先に得物を出すか… セイバー「おやめなさい!貴方達は敬虔なる教会の徒でしょう!」 セイバー「此処を何処だと弁えますか、我らの主が見守る処でしょう!」 そんな中で水を差すのは我らが聖女 うーん…いい感じに止めてきやがる 貴方「なぁ先輩?」 綺礼「言わずも解る」 互いに得物である黒鍵を握る セイバー「な…!?ここは教会ですよ!」 んなもん知るか、何せ、俺も先輩もやりたいことが一致した セイバー「あぁ!聖母のステンドガラスが!」 俺と先輩は交互に目で合図する ―――おっし次は、火葬式典で十字架燃やすわ では、私はこの黒鍵で聖像を打ち倒そう――― セイバー「や、やめてください!我らが主がお怒りになりますよ!!」 そんなもんは「アーメン」一つでどうにもなる 今の俺と先輩には、今このときしか出来ないことがある セイバー「も、もういい加減にしてください!」 涙目で俺たちに訴えかける聖女サマ あぁ…その表情が堪らない いいねー…やっぱりさ、ほら可愛い子ってさ… いじめたくなるじゃん? きっと俺と先輩は堪らないくらい良い笑顔だな そう…まさに、これは… ―――あぁ、愉悦――― 直後コンマ:貴方の攻撃判定 5以上で勝利 824. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 22 39 52.50 ID 2QtVkp+eo ジャンヌハード希望 829. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 22 42 20.73 ID Rj1EUDCuo ジャンヌ陵辱と聞いて光の速さで(ry 831. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) 2012/10/25(木) 22 42 36.29 ID 3IV81WoAO 教会は崩壊しました 832. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 22 43 46.90 ID C6exy+QIO 教会は衰退しました 834. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 22 44 39.42 ID BnNHV8vG0 屈辱シーンだと、喜んでる自分だけか? 835. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 22 45 36.58 ID GveyAOp+o 青髭達は落ち着けwwwwww 837. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 22 48 42.29 ID sb9a6h+8o 小学生の男子みたいなテンションでジャンヌちゃんをいじめたい 悲哀に満ちた眼で僕を哀れんでるジャンヌちゃん!ジャンヌちゃん!おぉぉぉ…! 838. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/25(木) 22 49 04.10 ID gWK8pUxWo 824 判定:0 結果:貴方勝利 そして、30分後 貴方「よっしゃー!俺の勝ちィィ!!!!」 綺礼「く…さすがに10年も現場から離れると勘が鈍るな」 互いに良い笑顔で握手を交わす 競技演目は以下の通りだ どっちが先に、聖女様にぶん殴られるか 因みに今の俺はどんな感じだって? ジャンヌ「ユイカ…いい加減、私キレました」 唯架「えぇジャンヌ…貴女とと共に…」 えぇ、そりゃあもう『死』の危険っていうかキル確定? ぶっ飛ばされて倒れた俺の頭を踏みつけるのは 今にも全身燃えてそうな聖女サマと、どこから現れたのか盲目のシスターサマだ ―――主よ、この身を貴方に捧げます――― ―――ギャァァアアアアアアアアアアア フラン「…ヤァァ…マスターハコリナイィィィ」 キャスター「アァァアアアアアアアア、、、、ジャンヌゥゥゥウウウウウウウウウウウウ」 キャスター「貴様ァァァアアアアアア!よくもジャンヌの御身足ニィィイイイイイイイイイ」 キャスター「なんと羨ましいコトカァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」 凛ちゃんさん「もう…お家帰りたい…」 直後コンマ:種撃判定 1.2.3.4.5.6.7.8.9.0で『キャスター』襲撃 839. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/10/25(木) 22 49 12.29 ID IcJPzhhz0 s 840. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 22 51 03.13 ID C6exy+QIO おいwwww旦那wwwwww 841. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/10/25(木) 22 51 06.37 ID duYUu43So キャスター襲撃か コンマ運が無かったな(棒) 845. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) 2012/10/25(木) 22 54 38.21 ID 3IV81WoAO 凛ちゃんさん帰るお家はすでに崩壊してますよ 846. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 22 55 31.97 ID jnpy1X05o 種撃 旦那は早漏だったのか(驚愕) 847. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/25(木) 22 57 03.23 ID gWK8pUxWo 839 判定:9 結果:『キャスター』襲来 キャスター「ジャンヌゥゥゥウウウウウウウ」 あわや、俺の死の寸前 俺を助けた救世主はギョロ目の男 キャスター「このジ・ルドレェ!ジャンヌのご光臨と聞きつけ!!!!」 キャスター「綺麗になって参りましたぞぉぉおおおおおおお」 なんか10年前よりも精神的アレじゃね? 俺の感想は真っ先にそれだけだ ジャンヌ「落ちついてくださいジル」 せいっと青髭のダンナの両目に突き刺すのは聖女の2ピース ダンナ「ノォォォオオオオオオ!!!!」 ダンナ「ジャンヌの目つぶしを頂けてこのジ・ルドレェ感謝の余り血涙が止まりませぬぞぉぉおおおおおおおお」 そりゃあね…目つぶしが明らかに第二関節まで入ってるし 凛「お願い…アレ倒して」 貴方「えー」 フラン「…ヤァァ…ナンカ…ヤァァ…」 直後コンマ:貴方の攻撃判定 成功で勝利 目つぶし:+1 848. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 22 57 21.08 ID jnpy1X05o 破ァ! 851. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/10/25(木) 22 58 51.94 ID TJJVFQjuo 目を殴り抜けたか 854. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/25(木) 23 04 57.67 ID gWK8pUxWo 848 判定:9 結果:勝利 うん、結論から言おう キャスター「座に還りました」(鉢巻付けてツーピース 俺が手を下すまでもなかったっていうか うん、いやぁ…今日も平和だなー フラン「…ヤァァ…マスターゲンジツトウヒィィ」 凛ちゃんさん「やっとおうち帰れるわ…」 そんなこという可愛い子に俺は満面の笑みである場所の写メを見せる 現在の遠坂邸(崩壊).jpg 貴方「強く生きな、お嬢ちゃん」 凛ちゃんさん「今回、私なんも悪いことしてないのにーーーーー!!!!」 ――― ―――――― ――――――――― 2時間後 857. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/25(木) 23 15 11.43 ID gWK8pUxWo さつき「えぇん…お家帰りたいよぉぉ…」 ランサー「あぁそうだな我が妻よ!そこで我が愛を語ろうではないか!」 さつき「もう疲れた…」 うん…これはアレだよね もう、棄権しても良いよね 確か…棄権する場所って教会だっけ… さつき「教会に行くと身体が痛むのんだよね…」 でも仕方ないよね… っていうか、早くあの人に見つかる前に… さつき「さて…教会についたし…」 さつき「あ…あの神父さんいますかー?」 さつき「っていうかどうして教会のドアが吹き飛んでいるんだろう」 うーん…よく見えないけど礼拝堂の奥で後ろ向きに椅子に座ってる人が神父さんかな さつき「あの神父さん!わたし…ぃぃぃいいいい!?」 貴方「ようこそ神の家へ―――」 どうして満面の笑みでこの人がいるのーーーー!!! 貴方「おめでとう、君は聖杯戦争の勝利者だ」 そうして貴方が取り出すのは『せいはい』と糊付けされた…やかん? 貴方「さぁ!これが欲しけりゃ俺と戦えさっちん!!」 貴方「俺を倒せば念願のさっちんルートだ!」 貴方「これで薄幸のヒロイン(笑)なんて言われないぜ!」 さつき「もうお家帰して―――――!!!!」 直後コンマ:『ランサー』陣営攻撃判定 ↓2コンマ:貴方陣営攻撃判定 判定表:ファンブル:1 失敗:2〜4 成功:5〜8 クリティカル:9〜0 判定差:+5でさっちん勝利 判定差:-5で貴方勝利 858. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/10/25(木) 23 16 16.40 ID duYUu43So m 859. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/10/25(木) 23 16 18.50 ID IcJPzhhz0 a 862. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/25(木) 23 17 41.56 ID gWK8pUxWo 858 判定:0 結果:『枯渇庭園』発動 859 判定:0 結果:『概念武装』発動 お前ら本気出しすぎワロタ 863. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/10/25(木) 23 18 03.51 ID TJJVFQjuo まさに最終決戦だな 864. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) 2012/10/25(木) 23 19 20.02 ID 3IV81WoAO もう誰もこいつらを止められない 866. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/25(木) 23 24 03.16 ID gWK8pUxWo さつき「もう…許さないんだから!」 そうして、さつきを取り巻く全ての景色が変わっていく 貴方「やべぇ…フラン!全力で逃げろ!!」 だが、貴方の声は空しく。世界は弓塚さつきのココロに浸食されていく――― それは美しい庭園 清らかな水、生い茂る草花 だが、それは徐々に枯れていく それこそ、彼女の心の危うさを表すように… 貴方は惜しみなく自身の概念武装を解放する この場に於いて…もうサーヴァントは使えない この空間の魔力は…マナも、オドも加速度的に枯れている このままではフランを含めて全てが枯れていく ならば、この武器を出すしかない かつて我らが主が見出した人間を取る漁師 彼らがが使った救済の網 魂を縛る網 貴方「―――さぁ、救済の時間だ」 直後コンマ:貴方VS弓柄さつき判定 5以下でさつき勝利 6以上で貴方勝利 867. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) 2012/10/25(木) 23 24 12.77 ID IcJPzhhz0 s 871. ◆1Pf/z5mQfA 2012/10/25(木) 23 34 05.35 ID gWK8pUxWo 867 判定:7 結果:貴方勝利 まぁ…そんなシリアスは長く続かないってわけで… 俺の武器で亀○縛りにされてるのは花もはじらう女子高生吸血鬼 さつき「きゅう…」 え?見たいって…じゃあ円周率を1000ケタどもらず答えた肉声テープを言峰教会まで送ってくれ うん…ありゃ?そういえば、結局俺一人で倒しちまった フラン「……ウィィ……マスターハセイハイツカウノ?」 いいや?使わないぜ? フラン「……ウィィ……ナンデェ?」 こうして、使わず魔力を溜めとけば、また早く聖杯戦争が始まるだろ? 次の戦争の為に、次の次の戦争の為にってな フラン「……ヤァァ……マスターハバーサーカー」 は、何をいまさら なんてったって、俺はお前のマスターなんだぜ? フラン「……ウィィ……マスターダイスキィィ」 ハッハッハ!俺もお前が好きだぜフラン! さてと、仕事の時間だな 休暇ももう終わり 俺は、鞄を担いで街を出る 今度の任務は湖の死徒を討伐 しかも、あのクロンの大隊も向かってるらしい あわよくば、あの魔道元帥とカチあえる こりゃ退屈しない任務になりそうだ ―――さぁ、仕事の時間だロックンロール!! 〜代行者貴方アフター〜 『第五次聖杯戦争勝者』END 872. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2012/10/25(木) 23 41 33.13 ID ozNtXwEKo もはやただのオリンピックですな 873. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/10/25(木) 23 42 37.43 ID duYUu43So 聖杯ファイトォ!レディィィゴォオオオ!!
https://w.atwiki.jp/akiko5/pages/106.html
ダークデデデ (イラストは特に描いてません) 設定 プププランドの国王、デデデ大王の心の闇が鏡の国 にて実体化したもの。デデデ大王が生き続ける限り、 不死。 四大脅威の一つ、ダークマインド軍に所属。 デデデ大王の苦悩を力の源にしており、その苦悩を 増やすために主に大規模な盗みを行う。その際は極 力他者を殺傷したりはしないため、一部の悪党から は「盗賊王」と呼ばれ、カリスマ扱いされている。 デデデ大王の苦悩を存在の拠り所にする技術を独自 に開発し、鏡の国の住人でありながら、短期間なら 現実世界にも存在可能。 スターロッドを制御する力はデデデ大王に封印され ており、使う事ができない。その代わりと言ってはなん だがあるダークマターと契約しており、空中浮遊したり 腹に口を出現させて暗黒のエネルギー弾を撃ったりでき る。その他、「ハンマー」の能力を持つ。 現実世界と鏡の国の狭間にある、枯れた夢の泉のよ うなものがある異空間を本拠地としており、普段は そこからダークマルクより購入した魔獣を動かして 悪事を働く。 2006年11月18日作成 図鑑@ヒトワザ。No.088
https://w.atwiki.jp/sentakushi/pages/352.html
703 名前: 隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM 投稿日: 2006/10/09(月) 04 09 50 「……よし」 考えている時間はあまりない。 確実に倒せるという保証もないし、力の無駄遣いは避けるべきだろう。 弱出力で弾幕を展開、目眩ましにして契約者を確保、目眩ましの中で中出力の一撃を射出し可能な限りの速度で戦域を離脱する。 この一撃、瞬時の仮定が事実としたら撃破可能であると言う予備攻撃に近い一撃だ。 無論言うまでもないことだが、その一撃は防御された。 掴んだまま数キロ離れた港に着陸する。 コンテナや荷揚げされた品物が未整理のまま放置され、明かりもない夜闇の中では視認は不可能だろう。 「大丈夫ですか?」 工事現場から港まで数キロ、飛んでしまえば大した距離ではなかった、 だが飛んでしまったが故に普通の人間には負担はかなり大きかったはずだ。 「君は一体誰なんだ? そしてさっきの……そうだ、さっきのは『殺人』だった!」 多少混乱し、呼吸は乱れているようだが、そんな事を叫んだ、どうやら彼の意志は強いようだった。 「申し訳ないけれど、君は巻き込まれたんだ、この町を舞台とする『聖杯戦争』と呼ばれる儀式に」 多少端折った部分もあるが概要だけは説明を完了する。 「……だから、僕は君に戦って貰おうとかは考えていない、いつも通りの生活を送ってくれれば良いんだ」 「あのね……儀式とかそんな事は良いんだ、でもね、この町で殺人が行われているなら、僕はそれを止めたい」 強い意志が宿る、頼もしさを感じる瞳だった。 「分かった……なら君には僕のサポートをして貰う事になると思う、それが聖杯戦争の基本だからね…… そう、自己紹介がまだだったね、僕は……キャスター、さっき説明したサーヴァントの一つです」 本名を名乗る事はしなかった。 「僕は広瀬康一、よろしく、キャスター君」 握手を交わす。 「とりあえず今日は拠点、君の家に戻ろう、それから、この辺りの詳しい地図などが見たい、作戦を練るのに必要だからね」 「その位なら家にあるよ、でも突然人連れて行ったらみんな何て言うかな……」 キャスターの、杖を持った戦闘モードの格好を冷静に見てみれば、好意的に見ても新興宗教か何かにしか見えない。 「その点は大丈夫です、召還されている間の僕は食事などは必要ありませんし、姿を隠す事も可能です」 そう言って実際に姿を消す。 話した事は召還の際にすり込まれた情報そのままで、真実かどうかの確認はしていないが、嘘をすり込む必然性はあるまい。 「ね? 見えないでしょう?」 「う、うん……」 「細かい事は帰りながら……いや、帰ってからの方が良いか、概要は説明しましたけどその他話す事は色々ありますから」 「あー、うん、それじゃあそれ以外の事でも話しながら帰ろうか……」 こうして彼等は改めて帰途につく。 その同時刻 食事:衛宮邸ではバゼットを交えて夕食を楽しんでいた 召還:遠坂邸では召還の儀式が行われていた 戦闘:杜王町別荘地帯では戦闘が行われていた
https://w.atwiki.jp/holygrailwar-junne/
【TRPG風】ジャンヌ・ダルク「聖杯戦争を開始します」【Fate】 ジャンヌ「初めまして、私はこの聖杯戦争のルーラーを努めさせて頂きます、ジャンヌ・ダルク」 ジャンヌ「これより開始するのは、再現された聖杯戦争、冬木の聖杯の劣化複製であり上位存在」 ジャンヌ「永遠に繰り返される聖杯戦争、偽りの聖杯戦争、外典の聖杯戦争」 Fate/stay night Fate/Zero Fate/EXTRA Fate/Apocrypha の設定を利用した安価スレです このwikiでは、本編のまとめを行っていきます 詳しい設定やルールはこちらを参照してください 【TRPG風】ジャンヌ・ダルク「聖杯戦争を開始します」【Fate】まとめwiki 『Fate/NO NAME DAYS』始めました。 【http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1382021350/】 過去ログはこちらで。
https://w.atwiki.jp/spsyoshinsya/pages/45.html
ここを編集 vs デデデ 意識すること 下ガンでゴルドー跳ね返す ゴルドーを跳ね返す。持続長い技か飛び道具 注意すべき技 ゴルドー どっすん(衝撃波があるから上から反撃) でかいハンマー(攻撃時にアーマーがある) ジョーカーの場合 復帰阻止は崖離し空後、空N ゴルドーは空N、ガンで返す 復帰阻止は空前でいけそう
https://w.atwiki.jp/chaosdrama/pages/2260.html
《デデデ城(じょう)(新)/Dedede castle(new)》 元々はププビレッジの高台に位置していたデデデ達が住む大きな城 ある日突然空間の繋がりに巻き込まれ、この世界に出現した。 ププビレッジに似た高台に位置している。 城内にはワドルディが厳重に警備をしている。 中は広く、食堂に図書室、実験室などがある。デリバリーシステムがある大広間もある。 地下はメタナイトの隠れ家であり、戦艦ハルバードのメインチェックをしている。 さらにデデデが自ら掘った穴をエスカルゴンらが改装して作られた地下通路デデデアンダーグラウンドロードも存在する。この地下通路にはデデデ城の出入り口にのみ頑丈なセキュリティードアが設置されている。 空間の繋がりによってこの世界に来た際、先にこの世界に存在していたデデデ城と入れ替わる形となった。(その為、先にあったデデデ城は元の世界に戻れたという事となる。) 2012年5/30、姉小路頼綱率いる姉小路軍により城は落城し跡形もなくなる。 だが城の焼け跡からデデデ達所かワドルディ兵士の遺体すら一匹も残っておらず、死者は一人も発生しなかった様子である。 BGCOLOR(silver) 関連ページ デデデ メタナイト エスカルゴン ワドルディ カービィ デデデアンダーグラウンドロード 名所へ戻る
https://w.atwiki.jp/sentakushi/pages/349.html
555 名前: 隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM 投稿日: 2006/10/05(木) 04 31 06 霊園、というよりも教会にて情報を集めよう。 「……?」 何かを感じ取る。 だがそうと意識してしまえば、何も感じ取ることは出来ない。 「気のせい……だろうか」 改めて周囲を観察するが何も無い。 多少後ろ髪を引かれる思いもあったが、結局立ち去る事に決めた。 「おや……?」 教会の近くの工事現場の業者マークは見覚えのある物だった。 聖杯戦争関連の後始末を裏で請け負う業者の物だ。 教会と協会の共同出資で設立された物で、社長や工事責任者は教会や協会からの出向のはずだ。 幸運なことに協会からの出向者であった工事責任者に軽く事情を伺う。 出向とはいえ戦闘能力はない上に、それほど事情を知っているわけではなかった。 ただ、昨日ここで数度の戦闘が行われたらしいということだけだ。 残骸の一部、数種の薬莢や剣の残骸を貰い受ける。 さすがに巨大な剣の類は昼から持ち歩くわけにはいかない故に剥き身の剣は貰い受けられなかったが。 続いてS市教会に向かおうと考えていると、丁度目の前を神父服の少女が歩いていた。 買い物の帰りなのか、小脇に荷物を抱えている。 「失礼、教会の方ですか?」 「ええ、はい、貴方は?」 「申し遅れました、私はバゼット・フラガ・マクレミッツ……元協会の執行者で聖杯戦争の参加者です」 少年の表情が変わる。 明らかな警戒色。 「ああ、大丈夫です、敵対する意志はなく、むしろ事態の解決を目的としています」 少し迷ったようだが、少年は。 「なるほど、分かりました」 警戒色こそ残っていたが、笑顔を見せてくれた。 それこそ、数年前まで戦闘一色であった彼女が「あ、かわいい」と思ってしまうくらいに。 「僕はリー・ブラック、神父の見習いです、どうぞこちらへ」 少女のようだったが、男性であるらしい、バゼットは彼に対する認識を心の中で改めた。 「ブラック……どうした? その、女性? は」 教会前で、男性が花に水を差している。 彼女はどう見ても女性であるのだがある意味完璧といっても良い男装であったためにどちらか分かりかねているようだった。 表情こそ崩していないが声には僅かに戸惑いというか、言葉の乱れが感じられた。 多少癪に障るが、バゼットにとってそういう事は一度ではないから気にはしない。 「ジョンさん、彼女はバゼットさんと言いまして、この事態の解決に協力していただけるようです」 「そうか、ではこちらへ、案内しよう」 話そのものは昨日彼等が受けた物と変わりはしない物ではあったが、十分に参考になる物であった。 「別荘地帯にも陣地か……行っていたら危なかったやもしれないな」 話は終わり教会を後にする。 日は暮れている、さて……どうするべきだろうか。 夜:サーヴァントを連れぬ状態での戦闘は危険だ、一度衛宮邸へ戻ろう 間:何を言うか、私は一人でもやれるのだ、決意新たにS市を探索する 戦:S市は広い、あてもなく歩くのならば冬木の各霊地を探索するべきではなかろうか 闘:S市の教会の次は冬木の教会を調べるべきだろうか
https://w.atwiki.jp/ljksscenario/pages/336.html
怪物――もはや『怪獣』と称すべき規模の存在の咆哮が鳴り響いている。 それは、東京都内。少なくとも23区内全域に聞こえるものだった。 とある財団組織が『SCP-682』と番号を与えた名もなき怪物は、自らの願望を叶えていた。 怪物が望むのは人間の虐殺。 そして、虐殺………文字通りの、人類種の滅亡を望んだ存在である。 マスターの平坂黄泉を殺害したものの、依代としての肉片を吸収し、蓄え、魔力を捕食で補っている為、奇跡的に現界を保っている。 思うがままに、ある意味では夢であった人類に死を与え続ける。 そんな獣でも、僅かに恐れている相手が唯一――どういう因縁か定かではないが――実在していた。 殺戮の王として近日まで降臨する刺青男・アベル。 聖杯戦争において『バーサーカー』として召喚された戦士。 彼もまた、不死身の爬虫類の襲来を知らぬものではなかった。 東京都葛飾区にある不動総合病院。 数刻前まで殺人会場と変貌していた悲劇の舞台で、彼方より聞こえた唸り声に耳を傾けていたアベル。 その傍ら。神隠しの少女が酷く動揺する。 「え………? なに??」 彼女は怪物の存在を把握していない。 同じく、人間の死体を貪る梟も顔を上げて、首を傾げていた。 アベルだけが分かる。 何と言う事だろう。アベルが幾戦も死闘を繰り広げ、それでもなお打ち滅ぼせなかったあの獣が。 不気味なほどアベルが待ち望んだ。アベルが求めたものばかりが集う、夢の世界であった。 だけど。 アベルは、脳裏に『隻眼の王』を過らせ、曇った表情をする。 もしかすれば、時間がない。 あの怪物が全てを破壊し、全て代無しにしてしまうのならば……急がなければ。 悟ったアベルが静かに語る。 「アレは間もなく、この土地の全てを喰らい尽くすだろう。そうでもしなければ止まらず、終わりもしない。 酷く―――残酷ではあるが、成す術はない。かつて私も奴を完全に仕留めることは叶わなかった」 まるで世界の滅亡を悟ったかのように、アベルは冷淡な様子である。 梟も、生半可な気持ちで耳を傾けてはいない。 逆に普通ならば危機感を持つべきだ。 アベルですら打破不可能の相手を、一体どのように打ち滅ぼせばいいのだろうか。 至って冷静な雰囲気の中。神隠しの少女だけが絶望した。 「そんな……どうすれば………」 東京が終わる? 少女の努力は虚しく終わり、聖杯戦争愚か、全てを破壊する怪獣を倒す手立てがない。 アベルは、意味深に指を加える梟に尋ねた。 「――君の名は」 意外にも初めてその疑問が梟に投げかけられる。 狂ったバーサーカーが律儀に質問に応答するか定かではない為か。あるいは、真名を明かさぬよう惚けられるか。 それ以外の理由があっても、誰も聞く事は無かった。 マスターの沙子ですら、不思議と問いかける場面がないほど。 大きく目を見開いた人喰いが、漸くその名を呟く。 「タキザワ」 「……そうか。タキザワ………カインを消しに行こう」 ちょっとした遊びに誘うかのように、アベルが言った。 驚く他ない。神隠しの少女が言葉を失うのも無理はない。 アベルの言葉に人喰いの―――滝澤が、ポカンと間を開けてから、皮肉を込めた嘲笑を上げた。 「マジかよ。アベルくん、正気か? クソ兄貴に構ってる場合じゃないんですけどォ?」 「君は『この世界』を救うつもりじゃないだろう」 君は『救世主』か? 清々しいほどのアベルからの投げかけに、滝澤は悪魔めいた笑顔を浮かべた。 「何で俺がここに居る連中(食料)を助けなきゃいけねェんだよ」 「なら早く奴を始末してしまおう。もう全てが終わるのさ」 「ヒ……ヒヒヒッ! 頭おっかしィ、アベルくん。――――最ッ高!!」 愉快な人喰いと殺戮者を前に、神隠しの少女が呆然とするのは仕方がない。 普通だったら、あの怪物相手に奮闘するべき状況である。なのに、彼らはどうしてかまるで視界にすら入っていない。 さらに言えばアベルは、撃ち滅ぼすべき『カイン』すら中間地点だと認識していた。 アベルが見据えているのは。 たった一人。 あの『隻眼の王』だけだ。 ◇ 同じ葛飾区内。ここでも大混乱が生じていた。 不動高校の学生寮にいたアイリスも、管理人からの呼び掛けにより緊急避難を余儀なくされる。 咄嗟に、携帯端末と愛用のカメラ(SCP-105-B)だけを手にとって。 私服の恰好で、他の学生たちと共に移動を開始した。 しかし、避難と言えども。どこへ避難すれば安全だというのか……… アイリスは、向こうで暴走を開始している怪物に心当たりが大きくあった。 だけど、同時に一体どうすればソレを倒せるか不安で仕方ない。 念話で江東区の博物館で待機していたセイバー/ナイブズと早急なやりとりを交わす。 不死身。 あらゆる手段を以てしても『死』を与えられなかった怪物。 だが、アレそのものがサーヴァントではない。サーヴァントによって召喚された存在なのだ。 ナイブズが冷静に念話で応じる。 『召喚したサーヴァント……それかマスターを殺せば、消滅するだろう。何もアレを直接滅ぼす必要はない』 (ならいいけど……) アイリスが不安なのは、あの『不死身の爬虫類』は単純に『死なない』だけの脅威ではない事。 死を脱しようと進化しているのではなく。 死を与える存在を憎悪し、復讐するかの如く抗う精神。 その凶暴性が問題であった。 簡単に、サーヴァントかマスターを倒せば良いと言うが。 ナイブズは、一度だけ確認したライダー/幼女と、そのマスターの平坂黄泉の二人を、どうやれば捕捉できるだろうか。 あれほど暴走されては、至近距離に位置するだけ命の危機に瀕する。 恐らく離れた場所に、傍観を徹している可能性はある……が。 (神隠しの……あの子。私が直接会う訳にはいかない。でも……まだ、あそこに居るなら………) アイリスは『神隠しの少女』の安否を心配する。余裕を持つ暇すら無駄だとしても、思う部分が少なからずあった。 彼女自身、無力に等しい。 けれどもナイブズは江東区の……アベルの『棺』を破壊する為に移動している。 博物館に居座っていた人間も姿を消して、逃走を試みている。 アイリスを含めた都民たち。 中には乗用車を強引に走らせ、一目散に逃げようとする者。 区内にある東京拘置所からも脱走者及び、受刑者が警察官を押しのけて雪崩のように駆け抜ける。 生にしがみ付こうと醜く抗う地獄の亡者。 東京都民は、まさにそんな姿だった。 「はぁ……はぁ……! ど、どこに避難すればいい!?」 「そりゃ、この辺の近くってなら『不動高校』……か?」 「馬鹿野郎! 学校になんか避難するな! 行ったって意味ねぇだろうが!!」 「ならっ……どうすりゃいいんだよおおぉおぉっ!!」 しかし、彼らには往くアテが無いのだ。 通常ならば東京都からの脱出を目的とすればいい。しかし、この『東京』の外に他県は愚か、世界が何も存在しない。 NPCは東京に居続ける事を余議なくされている。 故に彼らは、泣き喚く術しか持たないのである。 まさしく、アベルが見越した通り。全てが終わりを告げていた。 そんな中。 「そうだ! あそこだ!! 奥多摩の方に向かえばいい!」 誰かが混乱する群衆の中で叫ぶ。 えっ? と、人々が僅かに静まる一瞬の隙をつくかのように、続けて他の誰かが吠えた。 「奥多摩だ! そうじゃなくても、八王子の方に行こう!」 ざわざわする東京民たち。 だけども、彼らは納得していた。 この世界の東京には外がない。飛行機も、電車も、全てが無意味。だったら、確かにそうである。 奥多摩方面へ向かうべきだ。 自然に満ち溢れたあそこならば、沢山の人間が向かっても問題ない。 「よし……あっちだ! 奥多摩だ、奥多摩に行けばいいんだ!!」 「みんな、走れ!!」 本能に従順な動物じみた大移動をする人間たち。 きっと、ナイブズが眺めれば醜態を晒している風にしか感じられない光景。 アイリスは、一連の流れに『違和感』を抱えながらも、大移動する彼らに紛れ。あの怪物から距離を取る事を考える。 濁流の光景。 洪水はせき止められず、威力をそのままに大地に広がり、全てを飲み込み、滅ぼす。 少年が一人だけ、誰にも流される事なく。 むしろ、流れに逆らって歩んでいる。 「……なにを、しているんだ。俺…………」 咳き込む少年。 なんだか意識も朦朧としている。 彼は、聖杯戦争のマスターが一人。安藤と呼ばれる少年。 腹話術で『東京』にいる人々を救ったところで、何も意味なんかないのに。 けど、やらなきゃいけない気がして……… 「マスター……動けませんか」 サーヴァントであり、アベルがとっとと始末しようとする忌まわしき罪人・カインが呼びかける。 どこか虚ろな風に安藤は言う。 「少し、疲れただけ……だと思う。それより、あの怪物は倒せないのか……?」 「………」 カインは、如何にあの爬虫類が規格外な存在かを重々承知している。 絶対的な破壊力を持つサーヴァントがいたとしても。 アベルのような勇猛な戦士が居たとしても。 完全に滅ぼすのは困難を極める筈だ。 故に、カインは言うのはまだ理解の範囲で可能な手段だった。 「恐らく……マスターを倒す。それが最善策となるでしょう。尤も、マスターの捜索もこの状況では……」 「だけどっ………このままじゃ聖杯戦争どころじゃない! 何か、方法を考えるしかない」 マスターがどこにいるか。 あの怪物をどうするか。 何か、何も出来ない訳がない! 『考える』 安藤が持つ唯一の武器を信じ、戦略を張り巡らせるのだった。 ■ 「不味いな……」 港区方面でかつての東京のシンボル『東京タワー』を捕食する爬虫類を横目に、明はメアリーを抱え、移動を続けていた。 あれほど巨大になった化物を、相手にした事は……ない。 確かに、明は数多の巨体の怪物を倒してきたが、アレはそれのどれとも異なる。 建築物や生命を喰らい、今もなお肥大を続ける。手に負えない怪物。 詳細を知らない明であっても、あの怪物に時間を与え続ける事が、ますます討伐が困難にさせると理解できた。 しかし、まずメアリーをどこかに避難させなくては。 明自身のマスター……カラ松は、まだ葛飾区にいるなら安全だろう。 否。 ここで安全も何もない。他の場所より幾分マシなだけだ。 『おい――おい! メアリー、返事しろ!!』 「ザック」 その時。メアリーが我に帰るような反応を見せた。 彼女のサーヴァント、アサシン/ザックからの念話である。 あれからどうなったのか? まだアベルを殺害していないのだろうか? 色々疑問は絶えないが、ザックもメアリーも、そんな状況ではなかった。 ザックの他、ルーシーと沙子のいるランドセルランドでも異変が明らかである。 外の騒ぎよう。地響きはすぐ近くに感じた。 ランドセルランドのある文京区は、怪物が暴走する付近にある区域。近いも遠いもあった話ではない。 (今……あの大きなトカゲから逃げてる) 『オメェも呑気だな! 取り合えず、俺んところに来い!! あーなんだ、ランドセルランド?ブンキョーク?って所』 (うん、わかった。………ザック) 『あ?』 (ザックは、あの大きなトカゲ。倒せる?) 『マトモな成人男性がどーにかできると思ってんのか』 (……ううん。教えてくれてありがとう) なんだか、ザックのもどかしい罵声が聞こえたようなメアリーは、納得した。 精一杯の威勢で「殺せる」なんて言わない辺り。やはり、ザックは嘘をつかない人間だと理解する。 メアリーは明に対して話しかけた。 「あのトカゲって、倒せるの?」 「間に合えばな。それでも、俺だけで倒すのは難しいかも分からねェ」 「……私、一人でザックのところに向かう」 まさかメアリーから言いだすとは、明も予想外な展開に多少の戸惑いを垣間見えさせる。 果たして、同盟として成立可能なのか? だが、事実。メアリーを戦場に連れていくほど、明は余裕がない。 仮に明がメアリーを盾にしてでもメアリーに価値があるか。 彼女は、アベルでも『人喰い』のマスターではなく、包帯男のマスターなのだ。 メアリーは更に明言する。 「ザックは無理だって。だから代わりに倒して欲しい」 「そうか……」 即ち、実力的な問題。 アイザック・フォスターが英霊として召喚された身でも『ジャック・ザ・リッパー』並に突出した実力は秘めていない。 マトモな成人男性もとい。一般男性が、ちょっとばかり力を得た程度。 正直、あのアベルを殺害すると宣言するには似つかわしくない存在。 うちはマダラが、警戒愚か視界にも入れない英霊。 無駄に張り合わなければ、明も余裕で倒せる位の相手。 同盟を組む価値があるかも怪しい。 必要なければ、メアリーをここで殺してしまえば……? しかし、カラ松の言葉を思い出す。 マスターを殺害する理由……明はメアリーをアスファルトで舗装された地面に着地させ、尋ねた。 「一つ聞きたい。聖杯を求めるつもりは、あるか」 「……ない」 だって、ザックが「ない」と答えたから。 嘘じゃない。 メアリーは言葉にせずとも、心の中で深く繰り返す。 明は、手元に幾つもの化物を葬ってきた『丸太』を出現させる。恐らく、あの怪獣に通用する武器に違いない。 あれほどの相手は、不思議な事に昨日の夜、死闘を繰り広げたキャスターよりも絶望的だ。 しかし、アベルたちやザックですら手に負えない相手を、一体誰が倒す? 最早、聖杯戦争じゃない。世界そのものを喰らおうとする怪物を打ち滅ぼさなくては。 「よし。余計なことを考えないで、サーヴァントと合流しろ。最悪、令呪でサーヴァントを呼べ」 「うん」 無力なメアリーは避難する人々と共に、大地を駆け抜ける。 そして、明は怪物を相手するべく逆方向へ駆けだした。 皮肉にも、かつて人類の為、化物と死闘を繰り広げる……あの日々のようだと、明は痛感した。 □ 面倒な事態だ! 念のため、織田信長は確認の一つとして政府関係者へ連絡を取った。 自衛隊などの配備。ミサイルなどの攻撃許可。世界規模の国家攻撃ではない、交渉の余地もない怪物相手だ。 あらゆる手段において総理の決定を求められる一大事。 政府関係者が、異例の事態に無反応な訳がない。 案の定。 まだ政府関係者は目覚めた頃合い。しかも、早朝のハプニング。 対応を始めろと要求する方が無理のある話か。 信長が連絡を取ろうとすれば、電話回線が混雑しているせいで一向に連絡が叶わない。 「いざって時に限って混乱してマトモに対応出来んとは、是非も無いわ! しゃーないか、セラス!」 『はい! 宝具使用許可をお願いします!!』 「許可する。問題は狙撃する位置だが……できるか」 『場所を捜索しています。狙撃準備整い次第、攻撃開始します!』 手慣れたようにアーチャー/セラスからとの念話が交わされた。 彼女は、巨大砲を所持しており、それは怪物を攻撃するに相応しい武器と呼べるだろう。 が……セラスは吸血鬼。 折角、昇り始めた太陽が邪魔となって、満足に実体化が不可能な状況だった。 巨大トカゲを攻撃可能な位置……まずはそこを確保しなくては! そんな千代田区では、警察が対応に追われていた。 アベルの一件により人数が大幅に減らされてしまったり、アサシン/曲識の宝具で疑心暗鬼が生じていたが。 怪獣が出現したとなれば、話は別である。 メアリーを保護していた警察関係者も、パニック状態の市民を誘導する。 「パトカーを使用するな! 渋滞を招かないように誘導を徹底しろ!!」 「ん!? おい、待て!! そこの君……!」 誘導に必死だった警官も、あまりの光景に声を上げてしまう。 一人の少年が、高校生の少女を担いでいる。 図体に似合わない無謀な行動だ。どうして彼女を担げるかも不思議で堪らない。 何よりも。 その少女は、神原駿河。テロリストのアベルに共犯した重要参考人の一人だった。 警官は改めて少年に言う。 「何をしているんだ! 君!!」 「こ……このひとは、うごけないんですっ! ひとりじゃ、にげることもできません!! ぼくが、つれていきます!」 「駄目だ! 彼女は重要参考人なんだ。未成年とはいえ……」 「なら! ぼくのかわりに、かのじょをつれていってください! おねがいします!!」 「分かった! 分かったから、君は逃げるんだ! ご両親は!?」 警官たちが強引に神原駿河を持ち上げ、仕方なしに彼女を地面に置くのだ。 それを見て少年――今剣は、いよいよ我慢の限界だった。 「いますぐ! いますぐです!! みなさん、はやくにげてください!! かのじょをつれて、みんなにげてください!」 「……私達の仕事は市民を守る事なんだ。ここに残らなくては」 「うう……!!」 「緊急だ! 首相の車が通る! 全員全力で道を開けろ!!」 千代田区には『総理大臣官邸』が存在する。 即ち、首相の執務の拠点。そこから政府関係者が一斉移動を開始したとの報告が、現場でされた。 首相は、日本の要となる重要な人物。 群れなす民よりも大事な、このような緊急事態だからこそ生きるべき存在だ。 恐らく『総理大臣官邸』でアベルの対策会議が行われていたか。あるいは、他の重要課題の為か。 ともかく、彼らは怪物の魔の手から逃れるべく、東京23区からの脱出を試みようとしている。 「え……ま、まって」 「ほら! 君も逃げて!!」 市民を押しのける警察関係者。 強引に今剣を引っ張る警官。 一体どうして逃げないのか、このままでは死んでしまう。 このままでは、駿河も逃げる事が叶わない! 「なら――かのじょを、スルガを!!」 「それはいいから! 君は逃げるんだ!!」 「っ…………! うそつき!!」 思わず今剣は激怒した。 少年とは思えない形相に警官も思わず、手離す。 今剣は、再び神原駿河を担ぎあげ、制止の声に耳を傾けず。全力で走る。 「しなないでください、スルガ! ぼくと、ルーシーといっしょに、もとのせかいにかえるんです!!」 次の瞬間だった。 不死身の爬虫類が飛び込んで来たのは――― ● 爬虫類――人間が認識するに巨大トカゲ――は、大きく跳躍をし、突進してきたのだ。 高速で大地と激突した瞬間。 大地震に匹敵する揺れと、大爆発が起きたかのような衝撃が襲いかかる。 無力な人間は、踏み潰され。あるいは吹き飛ばされ、倒壊する建築物の下敷きとなったり…… 理由は様々だが、彼らは犠牲となってしまう…… 高槻泉は、杉並区にそびえ立つ高級マンションから怪物の暴走を眺めているのだった。 彼女のサーヴァント。アヴェンジャー/メルヒェンの話を耳に傾けながら。 それもまた【衝動】のある物語である。 「強い恨みか……ま、差し詰め人間に虐げられた存在。哀しき獣だろう」 『全ての生きた人間に復讐をするよりも、個人のみに意識した復讐が強いように、復讐の念が分散されるのは本来よくはないが…… 彼、と呼ぶべきだろうか。その恨みの強さは格別だ。よほどの所業を受けたと察するよ』 先ほどまで祭り騒ぎの如く拡散されていた動画。 彼の殺戮者・アベルとの奇跡の対話としてあらゆる場所で上げられている。 しかし、悠長に視聴しているのは高槻くらいではないだろうか。 「さて。この状況……君はどうするつもりかね」 すると。 ドタバタ慌ただしい物音が高槻のいる階層で響くと、乱雑にインターホンを鳴らす者が。 呑気な動作で高槻が最新の映像機能で玄関先の人物を確認できるもので、ひぃひぃと息を切らす男性を目にした。 実際、その生きた姿を確認すると複雑な心情の高槻。 彼女の中で、沈殿していたドス黒い感情が浮上するのを覚えた。 『た、高槻先生!?』 「おぉ、今日の予定はなんだったかな。打ち合わせ?」 『何言ってるんですかっ! 早く逃げて下さいよぉっ!!』 ここからの眺めは格別だよ、とその担当編集者である男性と高槻が会話を交わす。 地上に残っているホット・パンツとランサー/アクアは、駅から携帯端末を回収し終えていた。 彼女たちのいる中野区は、被害が未だ及んではいないものの。 巨大トカゲが、ちょっとした気まぐれで接近してくる可能性は全く否定できない。 「ランサー……戦えるか」 『ちょいと休ませて貰って、離れた位置から「ブラックブラックジャベリンズ」で仕留めてやる。 その間に、ホット・パンツ。お前は遠くに逃げな。一撃でも喰らえば一溜まりもないよ』 「……あぁ」 無論、そのつもりしかなかった。あんなもの、ホット・パンツは一瞬で捕食されて終わり。 正真正銘、サーヴァントでしか相手に出来ない規格外の怪物。 聖杯戦争以外にも、全てを無に帰すべく召喚したと連想されてしまうソレに。 絶望を抱いている場合じゃない。 彼女たちは、己の欲望が為に『聖杯』を求める以上、あの化物を倒す他なかった。 ◎ 考える。 僅かな手段を考えるしかない……! アーチャー/ロボひろしは、強大な敵を前にマスターを失い、宝具の使用不可な状況にも関わらず諦めを捨てない。 何かまだ手が残されている! 倒せない化物なんかこの世にいないように、巨大生物を倒す術は確かにあるだろう。 「そうだ……!」 史上最悪を召喚したサーヴァント。 皮肉にも、平坂黄泉のライダー/幼女によって召喚された存在。 だが、ひろしは平坂の死や、幼女が怪獣を召喚したことをまだ知らない。 むしろ。平坂を見失ってしまい。トド松より以前に捕食されのをタイミング的に把握できていなかった。 最低。平坂や幼女が召喚したものではない、と判断してしまう。 彼は、居る訳もない未知なるサーヴァントとマスターの捜索を続行していた。 マスターを失った。 そのマスターを友として認識していた怪物が捕食したことに、幼女は困惑を続けていた。 彼女は哀しみを深く覚えている。 どうにか、怪物へ制止をかけようとするが、もはや騎乗する為に怪獣の一部に掴みかかるので一杯一杯。 最終的にはいとも簡単に振り飛ばされてしまう。 幼すぎる彼女が試みる手段は、あまりにも無謀だが諦めない精神は、他のサーヴァントと匹敵する筈。 そして、文京区にあるランドセルランド。 この世の終焉に等しい情景を脇に、ルーシーは沙子が入っている事を確認し、大き目のその鞄を閉めれば。 何とか持ち上げることに成功する。 力仕事こそザックに任せるべきだが、彼がサーヴァント……敵に遭遇した際、邪魔にならないようしなくては。 ルーシーは、文句も言わず。自分で沙子を運ぶ事を決心した。 恐ろしい怪獣の進撃。 つい先ほど、ソレが一気に接近した為、ルーシーは体を震えあがらせる。 情けない話だが。アベルや滝澤が戻ってくれば、あの怪物を倒せるかもしれないと希望を抱くルーシー。 当のアベルに、そのような気力はないとも知らずに。 涙を浮かべならが必死に生きようと、自分自身に言い聞かせるルーシー。 訳も分からない憐れみを見せつける少女に、ザックは舌打つ。 結局、人喰いからの念話が来る事は無かったし。メアリーはともかく、アベルは帰って来ない。 何か思い出したザックは、独り口にする。 「まさか……死んでるんじゃねーだろうな」 それはアベルに対してではない。人喰いの方にだった。 ○ 「パチンコ警察風に連行はともかく、大丈夫なのかブラザー。俺の無罪が魅力によって晴れた……」 「いーから早く!!」 一方、葛飾区の警察署にいるカラ松は実に呑気なものだ。 外が劇場版・大怪獣バトルチックな光景と化しているとは露知らず。 兄弟たちに連行、もとい救出された彼は、葛飾区内を逃げ惑う人々で一面が覆われていると把握した。 これこそ、映画の撮影に見えなくない状況。 「デカパン博士ー!? くそー! 先に逃げたのか!?」 周囲を見回すおそ松が、あるものを発見した。 おそ松一行が警察に連行された際、同じくして移動させられたカーマシンが放置されている。 怪獣に驚いて博士だけは一目散に逃亡してしまったのだろう。 むしろ、カーマシンが起動可能な状態で放置されているのは幸運か。 「こいつは! デカパン博士の『ベストフレンド』!! ……待て、俺の時みたいに暴走しないだろうな?」 すっかり警戒心に満ち溢れたカラ松。 十四松だけは通常通りの十四松らしく「さっきちゃんと動いてたから大丈夫大丈夫!」とフォローした。 一目散に操縦席に座ったおそ松は、エンジンを起動させる。 「とにかくコレで逃げるしかないだろ!」 「あー……ブラザー達。不安だから一応確認させて貰うが、警察から出て大丈夫なのか? あと、一体何が起きている?」 「説明は後でするから、早く! カラ松兄さん!」 「アッハイ」 チョロ松に急かされて、というか全員が「とっとと動けよ。クソニート(お互い様)」な表情をするものだから。 仕方なくカラ松は乗車する他ない。 五人も乗車したせいか、自棄に動きが遅い『ベストフレンド』だが、人間の足よりは大分マシと思われる。 逃げ惑う人々の思考は結局のところ同じだ。 車で逃げるのが速いのは当然であり、誰もがそれに頼ろうとするせいで渋滞が巻き起こっていた。 おそ松たちは苛立ちを覚えるのは当然だ。 「こんな時に!!」と憤りを露わにするおそ松だが、散々社会に貢献する働きを避けていた彼らが 一般人に譲りを与える時が今なのかもしれない。 同じように苛立ちや不満を爆発させ、罵声が飛び交う車で埋め尽くされた道路に、カラ松も異常だと理解できる。 車の合い間を通りぬける人々を見た一松が冷静に「これ走った方が速くない?」と呟く。 兄弟たちも無言の同意を交わし、一斉に『ベストフレンド』から降りた。 まるで、大規模なマラソン大会のワンシーンだと言われても違和感のない。 圧倒される光景にも関わらず、歪なほど緊張感を覚えるカラ松。 遠くからまた音が聞こえる。 カラ松は音を怪獣の遠吠えであると理解していなかったのだ。 「……ん!? あれはカラ松ガール!」 幸運か不幸か、カラ松は人混みの中。同盟相手の二宮飛鳥の姿を捕らえた。 正確には車内にいる飛鳥を発見できた………だが。 このまま、車の彼女を呼びかけたかったものの。どうやって呼び出そうか? 彼女は家族と共に避難を試みているようだ。 カラ松相手に家族が「娘とどのような関係ですか!」と問い詰められれば、冗談めいた言い訳でやり過ごせる自信がない。 「しかし、このまま……はっ! なんてことだ!!」 一瞬、目を離したすきにカラ松は兄弟を見失ってしまったのだ。 どうやって人混みの中。探し出せば!? 幾ら顔が同じでも、こんな状況で悠長に人探しなんて…… カラ松が迷っていれば、飛鳥が何か気付いたように車から飛び出す。 家族は、車での逃走を諦めたのだろうか。 否。違う。 家族はそういう目的だが。飛鳥自身は、怪獣以外の異変に注目していたのだ。全力で人混みをかき分ける。 道路に植えられた木々――急激に朽ち果てて往く、その情景。 飛鳥が、人の濁流に呑まれそうなのに逆らう。 彼女の手を引っ張ったのは、アサシン/零崎曲識。 「アサシン!?」 「マスターも気付いたのだろう。あれだ」 曲識が率先して誘導する先には―――少年を背負って移動するサーヴァントが。 彼の移動と共に、折角妖桜が巻き起こした冬を耐えしのんだ草花が、平等に死んでいった。 飛鳥の視認により『アサシン』というクラス名が判明した。 だけど、飛鳥はとっくにその真名を理解している。 誰よりも早く逃げるサーヴァントに、飛鳥が叫んだ。 「待ってくれ! カイン!!」 飛鳥の声は、阿鼻叫喚の地獄の中で澄んだ音色として響き渡る。 それは……彼女が『アイドル』であるが為に会得した一つの技術かもしれない。 どんな状況であれ、誰かに何かを伝えたい強い意志が形となった。 声はカインに届き、彼は振り返る。 意識を失ってカインに背負われていた少年・安藤にも。 飛鳥と接触しようとするカラ松にも。 そして―――………… 「………カイン」 彼の最悪の弟であるアベルにも―――………… 「カァイィィィィンッ!!! 貴様ァ!!!」 植物の腐食を目印にしたのは飛鳥だけではなかった。アベルと、彼と同行する滝澤の瞳にも映った。 えっ? と頭上を見上げた人々は、アベルにとって邪魔でしかない。 着地するなり一帯を一掃したのである。 あっさり出来あがった地獄の風景に、飛鳥とカラ松は戦慄した。 それこそ草木を刈り取る些細な動作で人間を虐殺するアベルは、決して愉快な心情ではない。 かといって、カインに憎悪を剥き出しに怒り狂っている訳でもない。 憎しみがないと言えば嘘になるが、アベルは邪魔でしかない障害を消そうと行動するだけ。 人間の殺害によって前進するアベル。 テロリストなど、怪物の存在でかき消されていただけで人々は呆然と恐怖に飲み込まれていた。 アベルに続いて滝澤が、狂気じみた動きで先回りし。あっさりとカインを蹴り飛ばす。 ダメージの反射など物ともしない滝澤が、痛みを無視しながら。『赫子』をカインに突き立てる。 咄嗟に、カインはマスターの安藤を手離す。 胴体を貫かれた激痛が走る。それは滝澤も同じだろうが、彼は狂喜を浮かべたまま、告げるのだ。 「おォいおいおい、痛てェの? こんな程度で? 痛みは感じちまうってかぁぁ!?」 「が……はっ……! ま、スター………!!」 苦しむカインの視線の先には、地面に投げ飛ばされた安藤。 何とか立ち上がろうとする彼にアベルの刃が迫るのだ。 『腹話術』をアベルに………! 安藤が決死の能力の使用をするが、全く無意味である。 現場に居合わせた飛鳥と曲識、カラ松も寸劇に成す術が無かった。 無力とは、まさにこれを指し示すのだろう…… そして――― ● ―――緊急通達を開始します。 現時点までに生き残ったサーヴァントの方々、おめでとうございます。 賛辞のお言葉はさておき……皆さま、この『東京』で発生している異常事態をご理解している前提で話を進めさせて貰います。 私ども、主催者も可能な限りサーヴァントの皆さまに、快適な聖杯戦争を堪能させたく。 出来る限りの制限、抑止などを留めた所存です。 しかしながら……今、ライダーが召喚しました宝具により、舞台である『東京』の空間そのものに支障を来す。 そう判断をし、先ほど私――先導アイチが直接、ライダーのサーヴァントに警告を行いましたが。 警告を無視。さらには緊急修正の不可能な段階までの破壊活動が続けられております。 具体的には――現時点で東京都23区の大規模な破壊。及び、今後の破壊規模の予測。 東京都に所属する政府関係者及び重要機関責任者の死亡、限度以上の警察関係者の死傷者。 東京都民の緊急修正対応の間に合わない死傷者の予測……など。 総合しますと、このまま聖杯戦争続行が困難の危機に立たされております。 そこで……… 私ども主催者の決定により―――ライダーとその宝具の討伐クエストを開始します。 そして、皆さま方。 現時点で戦闘可能なサーヴァント全てにこれを命じます。 どうやら、心良く思わない方もいらっしゃるようですが、ご理解の方をお願いします。 これより私が『イメージ』を通じ、皆さま方に令呪を使用いたします。 ……… 先導アイチが使用する令呪は、遺体から回収した令呪である。 裁定者/ルーラーのクラススキルとしてある、全サーヴァントに使用可能の絶対命令を下せる特殊な令呪。 ではない。 ならば、どうするというのか? イメージ。 この場合はサーヴァントと繋がりのある『マスター』を通じて、令呪を使用するという荒技なのだ。 故に。マスターを失ったロボひろしは、令呪は受けられない。 だけども。 聖杯戦争を続ける為に、夢を終わらせない為に、世界を終わらせない為にも―― これより正真正銘、奇跡の幕が開かれる事となるだろう。 「令呪を以て、全サーヴァントに命じます――東京を破壊する怪物を打倒せよ!」 ◎ サーヴァントには令呪が使用された、という自覚が残る。 ルーラーとは異なる手段を用いる令呪の命令。 だが、厳密にはイメージでマスターと通じ合い。そして令呪を使用。 とは言え…… 先導アイチは戦況を冷静に監視していた。 元より『不死身の爬虫類』を討伐しようとしていたサーヴァント――セラス、宮本明、そしてアクア。 彼らは既に怪物周辺に存在し、攻撃するべく準備を整えていた。 令呪が、むしろ糧となった。 一方。 全く怪物に見向きもしないか、あるいは早急に対応しようとしないサーヴァント。 これらは案外多く存在している。 『対魔力』のないアサシンクラスのザックや曲識、カインなどは個々に不満を抱きながらも。 抵抗する術も無く移動するハメとなってしまった。 高ランクの『対魔力』を所持するナイブズに関しては、動向次第で令呪を更に使用する判断もアイチにはある。 だが、恐らくナイブズもその程度の読み合いは可能だった。 無理な抵抗はなく、仕方なしに江東区から離れている。 そして――― 「お………お、おいぃっ……! どうしたんだ……?!」 東京都葛飾区。 情けない松野カラ松の声が自棄に響いた。 最早、怪物の騒動で誰も彼もが『逃げ』に徹底し、そこにはカラ松と飛鳥、安藤……そして――アベルの存在があった。 アベルは『対魔力』じゃない。バーサーカーのスキル『狂化』によって抵抗する。 満足に動けないが、ブレードで安藤を狙うべく、その場で留まっていた。 皮肉ながら令呪に逆らえない滝澤が、嫌々に移動しつつ叫ぶ。 「アベルくん、早く殺しちまおうぜ! もう少しじゃねぇか!」 状況が飲み込めない飛鳥は、既に立ち去ってしまった曲識と念話を交わす。 (これはどういう事態なんだい……?!) 『先導アイチが令呪を使用した。全てのサーヴァントに対し、あの怪物を打倒しろと。 流石の僕も、文字通り実物の怪物を相手するのは、今回が初めてになるが………』 (アベルが、令呪に逆らっているんだ!) 『………それは不味いな。先導アイチが再度令呪を使用する手もあるが……最悪の場合』 だけど、曲識も令呪を使用されて、どうする手立てもない。 ましてや、あの最悪な強さを誇るアベル相手に、少女の強さしかない飛鳥がどうしろと? 第一。彼女は邪魔をしないと『約束』してしまった。 これがアベルとカインの最期ならば、そうだったなら、抗わず。納得するしか手段はないのだろう。 渾身の抵抗の末、アベルはヤケクソ気味にブレードを投擲する。 銃弾に匹敵するスピードで、刃が安藤に迫った。 ……ところが、ブレードはアスファルト舗装がされた地面に深く突き刺さった。 この距離の攻撃をアベルが失敗したのではない。 全く予想外。令呪によってサーヴァント達が討伐令に強制参加されたと知ったのは、飛鳥だけではなく。 カラ松もだった。 これより『不死身の爬虫類』を倒すと明から念話で(漸く)説明を受け。 彼が『東京』で発生する異常全てを把握したのと同時に、一つの希望を獲得したのである。 ならば――アベルが安藤の殺害だけに手一杯だとしたら! カラ松が、安藤の体をちょっとでも引っ張る事は可能ではないか!! たったそれだけで、安藤への攻撃を回避させられるのだ。しない訳がない。 「き……決まったあああああぁぁあぁぁぁっ! どうだ、カラ松ガール!!」 聖杯戦争で情けない姿を晒し続けるほど軟な男じゃない。 借りを作ったのだから、これで安藤のサーヴァントと協力が出来るかもしれない。 あるいは、聖杯を譲って貰える。……のは都合のいい話過ぎるが。 ともかくカラ松は、ようやっと聖杯戦争において輝きを取り戻したのだ。 華麗に飛鳥へドヤ顔を見せつけたつもりだったが、実際目が合うのは例の殺戮者・アベル。 人生で経験した事も無いほどの殺意を間近に感じたカラ松は、やはり一瞬にして震えあがる情けない男である。 「あ、いや。その」 「お前は殺す」 サァーと血の気が引く感覚を全身で味わったカラ松が、いつ卒倒しても不思議じゃない。 不自然なほど素直にアベルが踵を返したのは、恐らく先導アイチが『二画目』の令呪を使用したのだろう。 脱力に見舞われたカラ松が地面で座り込む隣。 咳き込む安藤に対し、飛鳥は話しかけた。 「大丈夫かい………?」 「あ……あぁ………そっちの人も、ありがとうございます」 何とか礼を述べた安藤。カラ松は返事の代わりに、弱々しいうめき声を漏らした。 悠長にはしていられなかった。 アベル達――サーヴァントが集結を余議なくされた要因である怪獣。 まず、あれを何とかしなくては…… フラフラと立ち上がる安藤。飛鳥は少女であるが、彼の肩を貸そうとする。 周囲を見回すが、アベルの出現に恐怖が感染した為か。車に乗車していた人々も皆、どこかへ逃げ去っており。 もしかしたら、逃げ遅れた人間が現れるだろうか? 飛鳥は、深呼吸する。 ライブ本番前で緊張をほぐすかのように。 「ここから離れないと……すまない。車を運転して欲しいんだ」 飛鳥の頼みはカラ松に向けられていた。彼の方は、ワンテンポ遅れてリアクションを起こす。 それから平静を取り戻したい一心で、相変わらずの痛々しいカッコつけを見せつけた。 「ふ……フッ、運転なら俺に任せろ。カラ松ガール……だが、この状態じゃ時間がかかるぞ」 「歩いて移動するより大分マシじゃないかな。彼の方は無理に動けないようだしね」 アベルによって地で動かなくなった死体を、嫌でも目につけながら飛鳥とカラ松で安藤の肩を貸し。 鍵をつけたまま放置されている乗用車一台に乗り込んだ。 こんな緊急事態。ましてや、偽りの『東京』の秩序に逆らう抵抗を抱いている余裕すらない。 成るべく迅速に彼らは車を発進させ、道路の空いたスペースを利用しながら現場を離れる。 カラ松と飛鳥が、どうにか落ちつけたのは。 兄弟たち、家族の死体が転がっていないと分かったせいか…… 「折角ならブラザーたちと合流したいところだが……その、なんだ? こういう場合、避難先はどこだ?」 「普通だったら隣接する他県方面に避難するはずさ。尤も、この聖杯戦争の舞台は東京都しかない。 家族も知り合いも、全てが偽物。東京以外の世界は存在しないからね」 「な、なんだと!? 偽物っ……? そうだったのか!?」 「えっ。知らなかったのかい?」 思わず飛鳥が聞き返す。 一方のカラ松は、ある意味の衝撃が走っていた。 ここが実際の『東京』じゃない? 兄弟たちも本人じゃない?? 偽物……? なら、自分が起こした犯罪。焼失した家。何もかも無意味で……… 変に気が抜けてしまうほどカラ松は、酷く安堵するのだった。 「じゃあ……本物のブラザーたちは?」 「変な表現だけど、元の世界……本物の『東京』で生きているだろうね。 そう言えば、本物の世界では僕たちは行方不明扱いなのかな? ……フフ、呑気に想像している場合じゃないのに、不思議だよ」 そう微笑む飛鳥の存在が、奇妙にカラ松を安心させた。 彼女がアイドルたる所以の和ませなのか。分からずともカラ松は、先ほどのアベルからの殺意を忘れるかのように気を保つ。 だったら、尚更。それこそ聖杯戦争を生き残れば大勝利! 前向きな姿勢でカラ松はハンドルを握った。 「他県もないとなれば、電車も飛行機も駄目……『ここ』のブラザー達はどこへ消えたんだ」 「確か――……誰かは知らないけど『奥多摩』方面に向かおうとしていたね」 「流石に遠過ぎだろ!?」 「あくまで方角を指し示していたと思うよ。即ち『23区』からの脱出さ」 「なるほど……」 偽りの人間たちが移動可能な範囲は『東京』に限られている。 奥多摩方面に『しか』避難する行く先がないということ。 尤も、そちらまで怪物が襲撃してきた場合は、誰にも分からないが…… 飛鳥が助手席から外の様子を伺う。まだこちらまで怪物の襲撃範囲は及んでいないが、この状態が続くとは思えない。 カラ松は、落ち着きを取り戻したせいか、こんな不満を呟いた。 「だったら、俺達を一旦避難させてくれよ……」 「?」 「要するにこの『東京』そのものがヤバイってことだろ? 俺達の安全を第一に考えない方がどうかしてるぜ」 先導アイチを含めた主催者が、どこから傍観しているか定かではないものの。 聖杯戦争を続行させるには、マスターの存在が重要の筈。 だったら――カラ松の言う通りに、マスターを避難させるべきだろう。 彼らの会話に息を切れ切れの状態で、後部座席で横たわっていた安藤が割り込む。 「俺も………ずっと、考えていた。この『東京』はどうなっているのか………主催者たちは、どこにいるかを」 例え『東京』自体におらずとも。 どこから聖杯戦争を監視し続けているなら……そして『東京』に脱出するのを禁止されている事。 安藤は、考えた末。一つの結論を導いた。 「この世界が、どういう構造なのか……分からない。けど………先導アイチ達は『東京』の外にいると思う」 突然な話に、飛鳥とカラ松は反応に困るが、安藤は話を続ける。 「単純な話……俺達の避難を優先させるのは当然だし………主催者が直接俺達を移動しなくとも 例えば『東京』の外へ避難して良いと……誘導させればいい………それをしないのは、あいつらの都合が悪いから」 飛鳥が恐る恐る加わった。 「だけど、必ずしもそうとは限らないだろう?」 「主催者は『東京』の外へ脱出した場合『始末』をすると言っていた。 ……だから、少なくとも『東京』の外まで監視している事になる……『東京』の外で俺達を観測している そういう構造なら、納得できるんだ……まるで、地球儀を観測しているみたいに」 想像すれば不気味である。 しかしながら、カラ松は戸惑いながら安藤に返事をした。 「な、なかなか興味深い話だが、今は関係ないだろう? 偽りとはいえ、俺達は『東京都』の命運の狭間にいるんだぜ」 「いや……『ある』! ……あの……怪物を倒す方法………それを考えた………!」 □ 「何と言う事でしょうか……! こちらは上空より生中継しております!! 御覧下さい……もう地上は原型を留めていません! 建物は全て怪獣が喰らい尽くしてます!」 東京都上空。 ヘリコプターから『不死身の爬虫類』の破壊活動を熱弁するアナウンサー。 彼ら以外にも、この光景を撮影しようと無事だったヘリコプターを利用する者が現れた。 興味本位が無くも無いが。彼らは報道人生を賭けて、世紀末じみた大事件を1人でも多くの人間に知って貰おうと必死なのである。 「怪物は……どうやら墨田区方面に向かっています! 現在、怪物は墨田区方面に進行中…… ん……? あれは!? カメラ! あそこのビルの上……誰かいます!?」 アナウンサーが驚愕するのは無理もない。 高層ビルの屋上に1人。誰かが立ちつくしているのを発見できた。 それが何者かは分からない。雨や雪すら降っていない快晴にも関わらず、レインコートを身に纏い。 フードを被っているせいで顔は確認が難しかった。 何より。 その人物が背負う巨大過ぎる砲台に、全てが沈黙するだろう。 まるで、怪獣規模を破壊させる為だけに作られたようなえげつない武装。 アーチャーのクラスに相応しい姿。 セラス・ヴィクトリアの宝具。 ―――拠点防衛用長々距離砲撃戦装備 ハルコンネンⅡ――― 人間には所持不可能の重量・345キロを悠々と持ち上げるセラス。 二丁の砲身を両手でかまえ、怪物に砲打撃を開始したのだった。 連続射出される弾は遠くから眺めれば花火の一種と説明されても何ら違和感のない。 それほど、赤く真っ直ぐな軌道を上空に描きながら、怪物に命中させた。 怪物との距離は決して近いものじゃない。 彼女の射撃位置からでは、怪物もそこそこの小ささに見えてしまう位の遠距離。 だが、セラスは的確に命中させている。怪物に直撃するたび、黒煙が繰り返し立ち上る。 怪物も黙っている訳が無い。 セラスの攻撃を幾度も受け続けるが、段々と鱗に厚みが増してくるのだ。 異常極まりない怪物の圧倒的な存在そのものが、セラスを嘲笑しているかのよう。 彼女も理解したらしく、砲台を操作すると背後で待機し続けていた弾筒が満を持して登場を果たす。 ―――広域立方体制圧用 爆裂焼夷 擲弾弾筒 「ウラディミール」――― 放たれた二つの閃光。 余裕で身動きせず、高層ビルを捕食していた不死身の爬虫類を真っ直ぐ捕らえる! 直撃した刹那。 ボッと大きく炎上する周囲と、見るもおぞましい怪物。黒煙に包まれ、誰も彼もが怪物へのダメージを期待してしまう。 ヘリコプターで実況するアナウンサーや、スタッフたちも漫画のような光景に唖然としていた。 何とか正気を取り戻しながらアナウンサーは話す。 「あ……えっ……こ、これは自衛隊の新兵器なのでしょうかっ!? とにかく、怪物に直撃しました!!」 遠くから炎上に胸を躍らせながら、マスターの信長が言う。 「セラス! やったかっ!?」 『まだです!!』 ダメージは与えた。 けれども傷は直ぐに癒えようと、怪物の鱗が別の生命体の如く蠢いているのをセラスは目で分かる。 信長は思わず舌打つ。 例え、セラスの攻撃が有効であっても、信長の魔力が限界だった。 令呪で魔力を補うのも一つの手段だが……信長は、戦場から離れた位置にいる為、セラスに問いかけるしかない。 「なら、他のサーヴァントはどうだ。令呪で強制収集されたってなら、そろそろ現れる頃だろ!」 信長の読み通りだ。 怪物が、ギロリとセラスを睨み注目する中。 東京都内を犇めく建物に隠れ、魔力を一点に集中させていたサーヴァントが一騎。 ランサー・アクア。 彼女はセラスの攻撃を無駄にはしないと、宝具を解き放った。 「ブラックブラックジャベリンズ!!!」 漆黒の大槍が、死を運ぶ死神のように駆け抜ける。 アクアの可能な限り、最大最強の魔力と威力を誇る一撃は怪物に衝突するのだった。 周囲に風圧を巻き起こし、周辺を飛来していたヘリコプターですら満足にコントロール不可能に近い状況に陥る。 怪物そのものだけではない。 高層ビルを含めて、些細な物体ですら完全に破壊をする。 「どうだあああぁぁっ!!」 ガリガリと怪物の体を削る音が響く。 されど、怪物は吹き飛ばされまいと肢体を支えるべく、奇妙なトゲを生やし、地面に突き刺した。 最低でも肉体が離れず。留まったものの。完全に肉体に大穴が開けられていた。 魔力を大分使いきってしまったアクアだが。 破壊し尽くした眼の前の光景に、僅かに満足を得た。 「……へっ、馬鹿だね。このくらい、あたし一人で十分――」 「油断するな!!」 すると、アクアの元に丸太を手にした男が出現する。 一見すれば棒切れでしかないソレを、男――宮本明が攻撃を防ぐかのような構えをアクアの前で行えば。 肉体を分離した怪物の上半身が、アクア達の方へ飛び込んで来たのだ。 ゴオンッ!と鈍い効果音が響けば『丸太』と『不死身の爬虫類』が互角に衝突したという、財団も真っ青な光景が広がる。 宝具ではあるが、やはり『丸太』だ。 そして、英霊とはいえ生身で巨大化しつつある途中の怪獣相手だ。 重みに明は耐えるのが限界の状態である。 (抑えきれなッ……!!!) 「おっさんッ!!」 咄嗟に、アクアがアメ玉一つ分だけだが、それで怪物を押し込んでみせる。 ハァハァと荒い呼吸をしながら、明が我に帰れば『丸太』に凹み……否、捕食された痕跡があった。 明にとってはこれ以上にない信頼できる武器であった『丸太』が、いとも簡単に……! 例えるなら、世界樹の枝のような神秘性。アーサー王の『エクスカリバー』に匹敵しうる約束された勝利が。 それだけで十分、明へ絶望を与えられた。 アクアは思わず舌打つ。 「あれで生きているのかい! 今度は頭をぶっ飛ばすしかなさそうだね」 「いや……よく見ろ。お前の攻撃で傷一つ、ついちゃいない……」 怪物が周辺にあるあらゆる物体を口に放ると、肉体が修復されていく。映像で早送りするかのような光景。 あの怪物は、全てに適応するべく幾度となく変化を続けるのだ。 恐らく『ブラックブラックジャベリンス』は通用するとしても、通常の『スパイシードロップ』が効くか怪しい。 二騎のサーヴァントが次なる手を模索する前に。 「作品No.9――『雲梯』」 重低音の旋律が大音量の爆音で、再生途中の怪物に襲いかかる。 怪物が先ほどと異なり、衝撃に耐えきれなかったのではなく。肉体全体に響いた。 衝撃波が。 上半身のみの怪物は簡単に肉体を回転させつつ、後方へと吹き飛ばされる。 直接のダメージはないものの。『サーヴァント』としての威力に相応しいレベル。 大の人間を吹き飛ばせるが人間レベルなら、英霊ならば怪物くらいは吹き飛ばされる訳だ。 「悪くない」 それを行ったアサシン・零崎曲識が頷いたのは、怪物に対しての宝具の威力……ではなく。 彼が手にしていた『コントラファゴット』への感想。 以前、マスターの飛鳥に要求した楽器。 令呪であのような命令をされたが『怪獣を倒すに必要な武器の調達』は可能だった。 即ち――怪物の討伐をするに辺り、必要不可欠となる行動は許されるようだ。 警備も盗難も二の次になる緊急事態だ。楽器が一つ失われても、まさしく『悪くない』状況だろう。 改めて曲識が、明と魔法使いの少女を視認してから言う。 「丸太のアサシン。お前のマスターから『作戦』は聞いているか?」 「……作戦?」 「いや、すまなかった。カラ松は運転中でそれどころじゃないらしい……どうあれ、僕のマスター…… 正確には他のマスターがある『作戦』を提案してくれたんだが。中々なものだ。 僕もあの怪物を倒しきる自信がハッキリ無いから、是非とも協力して欲しい。丸太のアサシンとそこの少女」 あの、どうしようもない化物に有効な作戦など、存在するのか? 曲識から伝えられた事実に困惑する彼ら。 アクアは半信半疑に問いかける。 「いきなり出てきて何様か知らないけど、本当に通用するんだろうね。その作戦」 「確実に通用するとは思うが……まぁ、僕が信用されていないのは承知の上で話を持ちかけている」 「……そうかい。だったら、具体的にはどうするのさ」 「あの怪物を倒さない。それが『作戦』だ」 ■ 「どうしたら……」 神隠しの少女・あやめは、途方に暮れていた。 彼女は、もはやそうするしかないし。どうすることも叶わない状況である。 怪獣を倒す術もなく。役に立てるかも怪しいうえ、さっさと立ち去ってしまったアベルや滝澤に比べて。 直ぐにでも怪獣の元へ駆けつけれる身体能力だって皆無なのだ。 だが、そんな彼女の前に救世主が現れる。 「やはり、まだ居たか」 「!」 セイバー・ナイブズが、不動総合病院の敷地に舞い降りた。 本来ならば、今なお破壊活動を続ける『不死身の爬虫類』のいる方面とは真逆の位置におり。 令呪に逆らっている状態のはずだが。 彼は何ら影響なく、涼しい顔でここへ至った。 怪物の討伐には『神隠しの少女』が必要だ……そのように判断した為、令呪に縛られる事はないらしい。 どこか怯えた表情をする彼女に、ナイブズは相変わらずの冷酷な雰囲気で話す。 「ここから移動するぞ」 「は、はい」 どういう目的であれ、あやめもここから移動するべきと判断する。 いざ、ナイブズと共に病院から離れていくと、都市から物々しい破壊活動が騒音となって聞こえた。 あやめは、恐れ慄くようにナイブズの腕で体を震わせる。 きっと、自分は能力を駆使し、ナイブズの気配をかき消して、あの怪物を倒す他ないのだ。 怖いけども、やるしかない。自分にしか出来ないのだから…… 「……あれは何だ」 しかし、実際のところ。 ナイブズは、怪物が暴走している地帯で起きる破壊が――怪物の仕業ではないと気付いたのである。 意味が分からない。怪物の代わりに破壊を繰り返すのは、集結したサーヴァント達。 先ほど、怪物に対して強力な一撃をぶちかましたアクアが。 サンタクロースのように、鞄からアメ玉を無数にばらまきつつ。一斉に爆発させる。 目標である怪物は、むしろ傷が癒えてしまっている。 上空から地上の風景を目にしていたアナウンサーも、驚きの声を上げたのだ。 「先ほどとは一変! 謎の集団による都心部の破壊活動が開始されております!? これじゃまるで、大地の破壊神だーー!!」 困惑するのは信長も同じだった。 令呪で行動が制限されている以上。恐らく彼らは怪物を倒すべく、何か起こしているのだろうが。 全く以て意図は分からない セラスが現場から状況を念話で伝える。 『マスター! サーヴァントたちが建造物を破壊し続けています!! このままでは怪物の周辺にある全てが破壊されてもおかしくありません!』 「おい、トカゲは。あのクソトカゲはどうしている」 『えッ………はい。傷が癒えて、もう体は完全に修復した状態です。まるで意味がありません。もう一度、私が攻撃した方が……』 「違う! 怪物の方は今、何をしているかと聞いている」 『……食べて、ますね。周辺にある色々な物を』 俄かに信じがたいようにセラスは言う。 怪獣ならば光線を口から吐き出したり、歩行するだけで大地を鳴らし、あらゆるものを踏み潰し。 眼前の建造物を破壊し尽くのみ。 怪物が、その破壊活動の一環として高層ビルの捕食を行っていたが。 ――そうか! 信長は理解した。 恐らく、破壊活動をするサーヴァントたちも同じであろう。 「セラス。火を放て」 『……火!? あの私、そういう宝具は』 「さっきの巨大おっぱい砲をもう一度周辺にぶぁーーっとぶっ放すんだよ! それで火の手が上がる!! 火が上がれば車も燃えるし、ちっとは生えてる草木にも火が移る」 『あの、どういう意味があるんですか』 「奴らの狙いは――『魔力』だ」 『魔力……』 「あのトカゲが建物やら何やら喰っとるのは破壊目的ではなく、魔力補給だとすればどうだ」 『!』 即ち。 並の魔力だけで、あれほどの脅威的な不死性を持つ生物の召喚は耐えられない。 破壊と同時に魔力の補給を続けるならば、あの『捕食』には意味があった。 令呪やマスターとサーヴァントの魔力以外で存在を保つ方法。 セラスはもう一度『ハルコンネンⅡ』を構えた。 狙いは、怪物ではなく―――『東京』そのものへと……… ◇ 車で移動を続ける安藤たちは『作戦』を話し合っていた。 「凄ェ……まさか、そんな方法があったとはな…………」 安藤から『作戦』を聞かされ、カラ松は関心してしまった。 怪物を倒さずに殺す方法。それは魔力切れ。 捕食という名の破壊で魔力を補っている事は、安藤がカインから聞かされた情報の一つ。 あの怪物――『不死身の爬虫類』の特性。無機物ですらエネルギーとして変換させ、捕食する異常性から推測したもの。 確信はないが、恐らくはそうだ。 安藤が、少々咳き込みながら話を続ける。 「怪物は今……墨田区付近にいるらしい………海に面していないから、怪物がそっちに逃走する心配は無い」 しかし――問題は。飛鳥が言う。 「向こうもタダでやられる訳がないさ。怪物が移動してしまう場合はどうするんだい」 「……俺のアサシンが止める」 正しくは、令呪で怪物の進行方向にカインを移動させる。最悪、ダメージを反射できるかもしれない。 あの怪物の突進を受けただけで相当のダメージが予想できた。 安藤も半ば、消費する魔力を不安に感じる。 先ほどから体の調子が悪いのは、きっと魔力のせいではなく……『腹話術』か? 胸を片手で抑えつつ。安藤は何とか話を続けた。 「間違いなく、怪物も俺達の作戦に気づくはずだ……そこを狙う! 俺のアサシンが足止めしたところを、サーヴァントたちで集中攻撃するんだ……」 「OKだ。俺の令呪の一つや二つを使う時が来たようだな」 痛々しくカッコつけするカラ松を脇に、安藤は「それと」と一つだけ加える。 「怪物を『地面に叩きつけるように』攻撃して欲しい」 「ん……? どういうことだ?」 「……怪物を『地下』へ叩き落として欲しい。そう言った方が正しいのかも…… それで怪物の動きを止めて、確実に倒せる形にしたいんだ……」 飛鳥が「なるほど」と納得する。 「つまり、落とし穴のようなものだね?」 「あぁ……」 安藤は、確かな緊張感を胸に、考察を思い返す。 ――ここが偽りの『東京』で、主催者たちがこの外にいる可能性…… ここが本物の『東京』じゃないとしたら……ここは『地球』じゃないって事になる。 だったら……… 所謂『基盤』のこと。 作られた『東京』は何の土台で創作されたものだろうか? 安藤たちのいる『東京』……この地面は一体『何』で構成されている? 少なくとも、それは『地球』なんかじゃない。 ――そう……主催者達が作った人工的な『土台』! 地下を貫けば、外の景色が確認できる!! 怪物を『東京』から排除したうえで……この世界がどうなっているか……全貌が分かるはず………! そして、地下の――外の景色はどうなっているのか? そこに先導アイチの姿は? 他の主催者は? それ以外にも何か、重大な秘密があるのでは?! 怪物を倒すと同時に、安藤は全てを知るための決死の作戦を考えついたのである。 でも。 安藤も分かっている。 怪物と同じだ。空間に支障を来す行為……最悪、先導アイチからストップがかかる可能性もある。 これは………賭けなのだ。 このままの勢いで、明たちが怪物を『東京』から叩き落とすか。 先導アイチがそれを制止するべく念話をするのか。 故に、安藤は飛鳥とカラ松には伝えていない。 安藤の思惑に巻き込まれているだけで、察しないならば先導アイチ達の警告からは免れるだろう。 例え……これで俺が死んだとしても…………… (潤也………) 俺の代わりにお前が、やってくれれば。 安藤は知らない。 彼の弟は、最悪の弟によって葬り去られた事を。 そして、安藤自身。腹話術の酷使で命を削っている事を―― ◆ (アベル……!?) セラスの宝具によって炎上した東京の都市。火の海の中。カインは周囲を見回した。 理由が分からない。 安藤の念話によれば、カインを襲った滝澤やアベルも、すでにこちらへ向かっている筈なのに。 彼らは姿を現さない。 そもそも、カインの知るセイバー/ナイブズも怪物の周辺に居る様子がなかった。 何より。アベルに関すれば、あの『不死身の爬虫類』と幾度に渡って死闘を繰り広げた相手。 聖杯戦争の……しかも、先導アイチに命ぜられたとは言え。 夢のような舞台を目の前に、何故戦う意思を見せないのか? 怪物は二の次で、カインの殺害を優先させたいだけか? 否。 カインは、重要な使命を全うしようとしている。 先導アイチが、これはライダーのサーヴァントの宝具だと説明していた。 財団の情報を全て網羅するカインだからこそ、心当たりがあったのだ。 きっと、どこかに『彼女』がいる。 「おーい! あの怪物を召喚したサーヴァントのマスターを探してるのかー!?」 驚いた事に、カインの上空からその声は響き渡った。 ロボットのアーチャー/ひろしは、怪物が起こした余波を喰らったせいでボロボロの恰好なまま。 『単独行動』で未だに現界を保っている。 プロペラに変形させていた足を元に戻しつつ、ひろしはカインの脇で着地した。 カインは機械染みた声色で「いえ」と答えた。 「私は……サーヴァントの方を捜索しております。あの怪物を召喚した英霊に心当たりがあるのです」 「なに? 本当か!」 「特徴だけですが……私の記憶上ならば、三歳ほど少女で花柄のワンピースを着た――」 「その子……見た事あんぞ! でも。あの子が怪物を召喚したってのかよ!?」 ひろしは、怪物の脇で呆然としていた幼女を思い出す。 平坂黄泉のサーヴァント。 天と地の差がある存在。怪物と幼女の組み合わせに戸惑うのは当然かもしれない。一見結びつかない。 一方、カインはその幼女が『不死身の爬虫類』に騎乗した記録を確かに記憶していた。 安藤は『不死身の爬虫類』を倒す作戦を決行しているが。 酷い話。アレを倒しきる確証は、カインはまるでなかった。 逆に最悪の結果を招く事になるだろう。だから、あの幼女を探す他ない。 カインは、ひろしに話す。 「彼女にどうにか怪物を止めて貰うべきだと、私は判断します」 「そうか………情けねぇが俺も……マスターが居なくてな。宝具も使えない以上、なにもできねぇ。あの子を探すのを手伝うよ」 マスターが居ない。 もしかすれば――カインは、ある考えに行き着くものの。深く言及はしなかった。 今は、ひろしと協力して幼女を見つけ……最悪は……… 黒い思惑が渦巻く中。 怪物の周辺にある物体のほとんどが僅かなゴミ程度しかなくなっている。捕食するには、あまりに少な過ぎる位に。 低く唸る怪物。 カインはもう限界と判断し、ひろしに言う。 「私達が足止めをしている内に、どうか彼女を!」 「あぁ! そっちも頑張ってくれ!!」 カインが神経を集中させて、安藤にいつでも念話できるよう構えている。 怪物が炎上しつづけ、崩落していく。けれどもまだ原型が残る建造物を喰らおうと睨む。 そして――瞬間的な疾走。 あの巨体でここまで素早く動けるのか。衝撃波や風圧だけで建造物が破壊され、怪物の大口が開く。 「―――よし! こっちに来たぞ!!」 待ってましたと言わんばかりに、怪物が飛び込んで来た方向で待ち伏せしていた明。 彼の傍らには『丸太』。基本的な抱えられるほどの大きさの比ではない、巨大な『丸太』が存在していた。 セラスやアクアが破壊活動を続けた傍ら。明は、カラ松からの令呪ブーストで得た魔力を有難く使用し、これを出現させる。 まるで『槍』にも等しい形状と巨体のソレは、車輪が備え付けられ。 如何なる弓矢の雨が降ろうともビクともしない頑丈さを持つ。 故に、いくら英霊の身でも1人で動かすべき代物ではなかった。 この時ばかり、明は曲識に呼びかけた。 「燕尾服のアサシン! 頼む、なるべく勢いをつけてくれ!!」 「あぁ、問題は無い。僕もマスターから魔力を得たからな」 巨大丸太の後方に位置する曲識が、コントラファゴットで衝撃波を発生させる。 衝撃波によって巨大丸太は凄まじい勢いで。それも怪物と同等の速度で発進したのだった。 まるでロケットのような軌道に、上空のヘリコプターで傍観していた人間たちは皆「凄ェ!」の感想しか脳裏に浮かばない。 怪物も、魔力が満足にない為か。 避けようとはせず、丸太に直撃してしまう。 明たちと別方向で怪物を待ち構えていたアクアとセラス。 セラスは広範囲の攻撃となる『ハルコンネンⅡ』ではなく、『ハルコンネン』で怪物に接近し、弾丸を発射させた。 怪物を見事地面に叩きつけた形だったが。 怪物は『捕食』を始めたのである。その地面を―――……… 限界まで魔力を蓄えたアクアは、大きく吠える。 「おっさん達! 一度、離れな!!」 アクアの魔力を感じ取った明たちは、咄嗟に怪物周辺から離脱した。 漆黒の槍が、再び煌いた。 ● 「あー……マジでムカつくんだよ、こーいうの」 包帯男の英霊、アイザック・フォスターの一番の問題は『精神汚染』や逸話にも語られるよう炎がトラウマである件でもなく。 仲良しこよしが尤も彼に不可能な行為だったのだ。 その象徴として『反骨の相』のスキルまで備わっている。 アイザックことザックを、令呪による強制討伐を命じたのは先導アイチの失態であろう。 第一、あんな怪獣を殺す経験も無い。(自称)マトモな成人男性が怪物を倒す術がないと、ザックも分かっている。 彼はそこまで馬鹿じゃない。 結論として、彼はどうしたらいいのか分からなかった。 最初から協力して倒しましょう、なんて事すら想像しない上。 恐らく並のサーヴァントと比較して優れているとは言えない彼は、逆に足を引っ張りかねなかった。 だが――ザックはそこまで詳細に考えてはいない。 彼は馬鹿なので、怪物をどうやって倒せるか。それを思いつかないので、不思議な事に全く動く必要が無かった。 嫌々、サーヴァント達が暴れる周辺で途方に暮れているザック。 「――君のことだ。そうなるとは分かっていたよ」 「!」 そんな彼の元に現れたのが、アベル。 殺戮者は、忌々しい兄や宿敵である爬虫類を差し置いて、『直感』を頼って、ここまで来た。 ザックが戦力になれるか否かを見極める意味合いも込められ、令呪に反することなくザックと合流できたのだ。 一瞬だけザックは目を見開いたが、遅れて言う。 「おい! アベル、何やってたんだよ!」 「カインを殺し損ねた」 「そうじゃねーだろ! カインじゃなくって、なんだ、別の野郎ぶっ殺しに向かったんだろうが!!」 「奴のマスターの顔は記憶した。次は殺す」 相変わらず支離滅裂な会話を繰り広げつつ、アベルは直ぐにでも踵を返してしまう。 とにかく、一度だけでも話が出来ればいいと彼は思っていたから。 ザックがやはり戦力にはならないと理解してしまった以上。 二画の令呪を使用されたアベルには、精一杯の会話だったのだ。 「アベルくん。アイチきゅん怒らせたから、令呪二つも食らってるんだぜ」 嘲笑しながら立ち去った殺戮者を傍観していた滝澤。 苛立ったザックは、意味不明なアベルに対して言及を止めて、人喰いの化物に対して吠えた。 「一つ聞きてぇんだが、あの電話した野郎は殺したんだろうな。オイ」 「センセー、ザックきゅんが指示に従いませぇ~ん」 「あぁ!? テメェも結局、念話しなかっただろ!」 「スナコちゃん、寝てるし」 自分の失態をマスターのせいにする滝澤だったが。ふと、鼻につく何かを感じた。 枯れ草に鉄錆を含ませた様な匂いだ。 どこかで嗅いだ記憶はある。 滝澤の記憶に残っているのは、病院での出来事。そこでそんな匂いを嗅いだ気が…… 似たような悪臭が、東京都内に犇めいているならまだしも。記憶にある不動総合病院から離れた位置でも漂うのに、疑問を抱く。 大きな瞳で周囲を見回した滝澤が、どうにか捉えたのは――あるサーヴァントだった。 まるで、アベルが怪物の方へ駆けて行ったのを、見計らったような…… 絶妙なタイミングで登場するコートを纏った男。彼は怪物の居る方面へ建物を飛び越え、移動をしている。 文句を垂れるザックを傍らに、滝澤は指を加えようとしたが……止めた。 ――悔いのないよう、今を生きなさい。 「………………………………………………ザックくん、お留守番できるだろ」 「……あ?」 「お留守番。一度くらいやったことないの」 「ねぇよ」 「じゃあ、初めてのお留守番だな」 漆黒の槍が輝いた瞬間を目にした滝澤は、何もザックに詳細を教えず駆けていく。 彼は馬鹿ではないが、あまり考えてはいなかっただろう。 しかし、幾つか確証はあったのだ。 何だかんだ。アベルが『不死身の爬虫類』の討伐をする事や。 他にも――コートのサーヴァントはきっと元より、怪物を倒す事を考えていないだろう事を。 滝澤自身がやろうとしている行為に、意味がない事も。 それでも ○ 「え………?」 アクアの放った『ブラックブラックジャベリンズ』は間違いなく怪物に直撃した筈。 だが、彼女は困惑の声を口にしていた。 ハァハァと耳触りな吐息をする明が、冷や汗を流しつつ驚愕していた。 「まさか…………食ったのか……!? 今のをッ!!!」 そう。 10個のアメ玉によって構成されていた漆黒の槍は、魔力に満ち溢れた――言わばエネルギーの集合体。 形のある宝具、とは言い難い存在だった。 だからか、怪物が大口で『ブラックブラックジャベリンズ』を飲み込んだと同時に、ゴクンと吸収してしまったのである。 無論。怪物の肉体が膨張するほどの爆発が内部で起きた様子はあった。 最悪な事に『不死身の爬虫類』は、膨大な魔力としてアクアの宝具を糧にしたのだ!! 衝撃的な展開に、アクア自身も。 周囲のサーヴァントたちも、勝機を見失いそうになる。 「いや……まだだ! 無駄にしてたまるか!!」 明はまだ原型を留めている巨大丸太を駆使しようとしたが、怪物は固い鱗にヒビが入り。 バリバリと、ガラスを踏み潰したかのような効果音が響き渡れば。 毒々しい表面から、綺麗サッパリ傷一つない新たな怪物の姿がヌッと現れる。 丸太にしがみ付きつつ明は、冷静に判断した。 「脱皮したのか、チクショウ………」 こんな調子ではいよいよ怪物を倒しきるのは不可能だ。 だが、諦める訳には早すぎる。 もう一度だけ、マスターに令呪を求めるべきか? ここで使い果たしてもいいと? 自分達の宝具は……果たして怪物に通用できるのだろうか? 怪物の尾が全てを薙ぎ払うかのように振りかざされた。 残った魔力を込め、明が巨大丸太を盾として利用するが相当の衝撃が入った。 明は吹き飛ばされる事はなかったが、先ほどと立場が代わり、今度は明が丸太の下敷きとなって地面に叩きのめされる。 そして―― どういう訳か、怪物も地面に叩きのめされた。 未知なる能力で押しつぶされたように、怪物は明たちの猛攻以上の威力で地面に這いつくばっている。 安藤のアサシン。 カインが、令呪によって巨大丸太の上に移動させられた為だった。 無論。怪物にダメージが跳ね返ったのと同じく、カインには全身の肉体が押しつぶされる激痛が襲いかかり。 安藤も魔力消費に身を苦しませているだろう。 しかし、これこそが安藤とカインが狙っていた瞬間。 異常に反応したのは曲識。 巨大丸太の上で苦しむカインを発見し、行動に出た。 とにかく――地面に落とすのは先決であろう。しかしこの場合……曲識はここで気付く。 この怪物を地中に落としてしまってもいいのだろうか? と。 (……いや。悪くない) むしろ、それしか手段は残されていないのだ。 曲識は再びコントラファゴットを手にとって演奏を開始する。 衝撃波でどこまで地面を破壊できるか。対人ならまだしも、地面相手になど無謀すぎた。 だけど―――チャンスは今しかない……! 巨大丸太から降りたカインは、再び怪物に動きが無いか警戒し続けた。 さらに、一筋の血色の線が上空を走り、巨大な砲を捨てた女吸血鬼・セラスが到着する。 巨大丸太にセラスの影が纏わり、そのまま高々と持ち上げるのだ! 明は叫ぶ。 「凄ェ! 奴に刺すつもりか!!」 「で りゃ あ ああ あっ!!!」 やはり対化物用の神秘性のある丸太だ。 鋭利に加工された槍の形状と化した巨大丸太は、強靭な厚みを帯びた怪物の鱗に刺さる。 アクアの宝具以来、怪物に明確な大ダメージを与えられただろう。 しかしなお、怪物は死なない。 最早、常識のように全員が理解していた。魔力を消費しつくさなければ、怪物を滅ぼせないものだと 渾身の速さで漸く現場に駆け付けたアクアが、僅かな魔力を込めたアメ玉を出来る限りの数を手にしていた。 「くっ………こ、これで……最後だ!」 ―――マテリアル・パズル『スパイシードロップ』――― 大規模な爆発と錯覚するのは無理もない。 砂煙が舞い上がり、広範囲の破壊。それも大地を破壊する為の攻撃でしかない威力。 全ての収束の末。安藤の思惑通りに地面は崩落した。 地下街へ落下。 そして――地下鉄へ怪物の巨体と共に、周辺のサーヴァントが落下。 このままの勢いで、さらなる地下へ……… 影で丸太を抑えていたセラスに衝撃が走る。 丸太に向かって、何かが衝突した。 そのせいで丸太はさらに怪物を貫き、地中に切れ目を生み出し、先導アイチが注意した破壊を促すものだった。 巨大丸太に立つ存在…… 「アベル!!!」 殺戮者の名前を吠えたのは『不死身の爬虫類』の方だった。 アベルが降り立った丸太に向かって拳のラッシュを繰り出したのである。 怪物が肉体の形状を変化させる前に、丸太を怪物の肉体に貫通させ、そのまま全てを破壊しつくのみ。 最悪。丸太を破壊する勢いで――否! もう丸太の耐久が残っているか、否かの問題!! 怪物の足場として存在する地中が崩壊するかの話だ! そして、時は訪れる――― ◎ 時系列順 Back ショーは続けねばならぬ Next 踊る聖杯戦争~東京23区から脱出せよ!~ 投下順 Back ショーは続けねばならぬ Next 踊る聖杯戦争~東京23区から脱出せよ!~ ←Back Character name Next→ 039 ヒトクイロマンチスト~隻眼の王の帰還~ アイリス=トンプソン 041 踊る聖杯戦争~東京23区から脱出せよ!~ セイバー(ミリオンズ・ナイブズ) 038 其れでも、お征きなさい仔等よ ホット・パンツ ランサー(アクア) 040 ショーは続けねばならぬ 今剣 アーチャー(ロボひろし) 織田信長 アーチャー(セラス・ヴィクトリア) ライダー(SCP-053) 039 ヒトクイロマンチスト~隻眼の王の帰還~ あやめ 安藤 アサシン(カイン) 040 ショーは続けねばならぬ 松野カラ松 アサシン(宮本明) 033 until death do them part 二宮飛鳥 アサシン(零崎曲識) メアリー 039 ヒトクイロマンチスト~隻眼の王の帰還~ アサシン(アイザック・フォスター) ルーシー・スティール バーサーカー(アベル) 桐敷沙子 バーサーカー(滝澤政道) 040 ショーは続けねばならぬ 神原駿河 038 其れでも、お征きなさい仔等よ 高槻泉 アヴェンジャー(メルヒェン・フォン・フリートホーフ)