約 374,355 件
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/51118.html
登録日:2022/05/16 Mon 17 26 42 更新日:2024/09/16 Mon 20 33 17NEW! 所要時間:約 7 分で読めます ▽タグ一覧 4面ボス 6面ボス BAD MASKED WILD:D.D.D. VS.象りの思念バトル まさかのビーストキング オレ様の…出番だろーが! シャウト オブ デデデ デデデ大王 ハンマー ビースト軍団 フォルガトゥン・ガル フォルガトゥン・ホルンズ ホワイティホルンズ マスクド・デデデ レッドガル禁足地 ワイルドデデデ 二刀流 仮面 四足歩行 宿敵の幻夢 宿敵の暴君 幻獣仮面 星のカービィ 星のカービィ ディスカバリー 星のカービィキャラクター項目 柱 洗脳 洗脳(いつものこと) 熊崎信也 猛獣仮面 王の御前 野獣 野生解放 闇墜ち おなじみの自称大王も新世界に。 なにやらいつもと様子が違うみたい… ゲーム『星のカービィ ディスカバリー』に登場するボス。 ●目次 【宿敵の暴君 デデデ大王】【技】 【猛獣仮面 ワイルドデデデ】【技】 【撃破後】 【宿敵の幻夢 デデデ大王・幻】 【幻獣仮面 ワイルドデデデ・幻】 【余談】 【宿敵の暴君 デデデ大王】 じつは カービィたちより先にこの世界に来ていたデデデ大王!ビースト軍団と 手を組んだとか…それにしても、ワドルディたちに ひどすぎない?おなじみの ガウンも この世界のくらしに合わせワイルドになって、なんだかすっごく強そうだっ! 4つ目のステージ「ホワイティホルンズ」の奥地にある城跡にやってきたカービィ。 そこには新たなビースト軍団の幹部として、何故かデデデ大王の姿が。 どうやらカービィより先に新世界にやってきて、ビースト軍団に入った模様。 そして部下であるはずのワドルディ達を捕獲していた。 眼が赤く光り、顔にも赤いペイントを施している他、ガウンも豹柄で野性的になっている。 他のボス戦と異なりBGMはお馴染み「デデデ大王のテーマ」をアレンジした「マッチョ オブ デデデ」がさらにアレンジされた「シャウト オブ デデデ」が流れる。 また、戦闘開始時にはホワイティホルンズまでは見かけなかった黒っぽく毛深いガルルフィの原種「ゲンシガルルフィ」をけしかけてくる。 倒したりデデデ大王に攻撃するか一定時間が経過するとデデデ自身もカービィに攻撃を仕掛けてくる。 ミッションのひとつにノーガードで倒すものがあり、規定時間内に倒すミッションも含め短期決戦を目指しているといつの間にか達成している事も。 尚実はミッションのクリア条件が「ガード状態に一度もならずに倒す」ではなく「ガード状態でデデデの攻撃を食らわずに倒す」なのである。 【技】 ハンマー攻撃 いつものハンマーを振り回して攻撃する。 縦振り(ハンマーたたき)と横振り(デデデスイング)があり、どちらも振る度に星が出てくる。 単発か3回連続で振るが、横に移動していれば回避アクションなしでも案外かわしやすい。 ヘッドスライディング こちらもお馴染みのずっこけるような体当たりで一直線に突進してくる。 回避すれば隙だらけになるので攻撃のチャンス。 デデデジャンプ やはりお馴染みのジャンプ攻撃。 今回は着地時に星だけでなく衝撃波も発生するので、いつもより大きく動いて回避しなくてはならない。 単発または最大3回連続(スーパーデデデジャンプ)で行ってくるが、後者は3回目にジャンプしてから落下するまで間隔が長いので回避のタイミングに注意。 後半戦に移行した後も単発ジャンプの方はたまに使用してくる。 柱装備 HPが減るとハンマーを落とし、後半戦に移行してステージにある柱を引っこ抜いて武器にする。 ハンマーの代わりに振り回してくるが、リーチが格段に伸びている。 柱を地面に叩きつける「NEW WORLD アタック」と横へ薙ぎ払うように攻撃する「NEW WORLDスイング」の二つの技を使用し、単発だったり連続で攻撃するため慣れないうちは見切るのが難しい。 なお、この時に落としたハンマーは吸い込む事が可能でハンマーをコピーでき、ミッションのひとつにもなっている。 エンド オブ アイスエイジ 柱を地面に叩きつけてヒビを入れ、そこに衝撃波を発生させる。 バトルフィールドの半分以上を襲う攻撃のため、ヒビのない場所に即座に避難しなくてはならない。 一応、ホバリングでかわせるため間に合わない時は回避する選択肢のひとつに。 以下、ネタバレ注意 デデデ大王を倒すとワドルディ達を救出できる。そしていつも通り勝利のダンスを踊りリザルトが出る最中… なんとデデデが起き上がり、エフィリンを連れ去ってしまう。 その後、禁足の島へと向かい、ビースト軍団の本拠地「レッドガル禁足地」にやってきたカービィ。 その奥地にて、カービィは再びデデデ大王と対峙するのだが… 【猛獣仮面 ワイルドデデデ】 エフィリンをさらい、レッドガル火山のふもとでまっていたのは、ワイルドなかめんをみにつけたデデデ大王だった!なぜエフィリンをさらったのだろうか・・・?だれかからもらったというあやしいかめんで、あばれくるうビーストになっていた! そこにいたデデデ大王は、猪のような仮面と、2本のハンマーを携えて襲い掛かってきたのだった。 溶岩が煮えたぎる工場のフィールドで戦う。 BGMは前回に続き「シャウト オブ デデデ」が流れるが… ミッションのひとつに2段階以上コピー能力が進化した状態で倒すものがあるため得意なコピー能力があれば進化させて挑むべし。 【技】 ワイルドたたき 両手のハンマーを振り回しながらこちらに向かってくる。 その後、2つの行動パターンに移行する。 ワイルドスタンプ ハンマー攻撃から、最後にジャンプしてハンマーを叩きつけて周囲に火柱を発生させる。 火柱はこちらを追尾するように移動するが、攻撃後は隙が発生するので反撃のチャンスとなる。 ミッションのひとつに火柱に当たらないで倒すがあるため挑戦中は要警戒。 ワイルドハンマー投げ ハンマー攻撃から、大ジャンプしてハンマーを2回投げつけ、着弾地点にマグマが発生する。 マグマにはダメージ判定があるので移動の邪魔になってしまう。 ワイルドトルネイド 高速回転して竜巻を発生させながら突進してくる。 ジャスト回避すれば相手は目を回して隙だらけになるので攻撃のチャンス。 スーパーデデデジャンプ デデデ大王時にやってきたジャンプ攻撃。 エフェクトなどは前回と変化はないが、単発はなくなり必ず3回連続でジャンプするようになった。 ここまでのボスのような形態変化が無いことに違和感を覚えながらもHPをほぼゼロにすると… グオォォォォゥッ!! 復活 なんと獣のように4足歩行となり、HP満タンで復活。 いわゆる暴走状態であり、事実上の後半戦に移行してここから攻撃もさらに激しくなる。 前回に続き、落としたたハンマーは吸い込む事が可能。 後半戦に移行するとbgmは「マスクド・デデデのテーマ」のアレンジ「BAD MASKED WILD:D.D.D.」が流れるようになる。 何気に8年振りとなる単独アレンジである。 ビーストタックル 復活後に使用。一直線に突進してくる。 これを3回繰り返し、ジャスト回避すれば反撃のチャンスとなる。 ビーストドラム 復活後に使用。地面を連続で叩き、火柱を発生させまくる。 前半戦より火柱の数が増えているためミッション挑戦中は回避に専念するべし。 ビーストハイジャンプ ジャンプして衝撃波を発生させつつ、地面にマグマを設置する。 復活前よりスピードが速くなっている。 ビーストハウル 復活後に使用。吠えて雑魚敵を2体呼び出す。 デデデの攻撃に巻き込まれて吹っ飛ばされる場合が多いので無視しても問題ない。 呼び出される敵はゲンシガルルフィ、ブレイドナイトとポピーブロス、サーキブルとバーナード。 ビーストすいこみ 復活後にHPを減らすと使用。お馴染みの吸い込みを行ってくる。 吸い込まれると連続でダメージを受けてしまうので急いでレバガチャで脱出しよう。 しかし、ニードル系のコピー能力なら吸い込みの影響を受けない。 【撃破後】 倒すと仮面が割れ、ようやく正気に戻るデデデ大王。 だがその直後、大量のビースト軍団が押し寄せてくる。 奥にあるエレベーターに逃げ込む一同だったが、ここで助けられたワドルディの1匹が転んでしまう。 それに真っ先に気づいたデデデ大王は引き返し、ワドルディを救助したがビースト軍団がすぐそこまで迫ってきた事から、ワドルディをカービィに投げつけて先に脱出させる(*1)。 エレベーターの扉が閉まる中、デデデ大王はいつものハンマーを片手に背を向け、「オレ様の・・・出番だろーが!」とでも言わんばかりにビースト軍団に立ち向かっていくのだった。 その後、カービィは黒幕を撃破し、ビースト軍団とも和解。 デデデ大王もその黒幕にいつもの如く洗脳されていたようで、あの仮面はビースト軍団のボスであるレオンガルフから授けられたものだった。 その後デデデ大王も新世界が気に入ったようで、ワドルディ達の町でくつろぐ様子を見せていた。 そんな彼に話しかけることで、ハンマーの最終進化形態実質ピコピコハンマーの方が強さ的に最終進化であるが「マスクドハンマー」の設計図が入手できる。 【宿敵の幻夢 デデデ大王・幻】 強い思念から生み出されたこのデデデ大王は、侵略種のテレパシーにより、レオンガルフとともにエフィリンそうさくの手ごまとなっていたころの大王だ。そう、カービィたちとの思い出はさいげんされていない、忘きゃくの思念体だ! 隠しステージ「絶島ドリーミー・フォルガ」のボスの1体として登場するデデデ大王のコピー。 他のボス同様サイケデリックな色合いとなった他、ゴルドーを投げつけてくるなど攻撃も強化されている。 本人じゃないためかBGMも幻ボスと共通の「VS.象りの思念バトル」となっている。 戦闘開始時 ゲンシガルルフィが6体登場してデデデも間髪入れずにカービィに攻撃を仕掛けてくる。 ゴルドーノック 幻のみ使用する新技でスマブラや前作の異界の王のゴルドー投げと同じく3匹のゴルドーをハンマーで打ち出してくる。 カービィを狙って打ち出すため横に移動すれば回避は容易。 ハンマー攻撃 本物より攻撃速度が増して最大5回攻撃してくるが、ここまで来る頃には回避アクションも身に付いている事が多いため他の技と比較すれば脅威は少なめ。 ヘッドスライディング 本物より攻撃速度が増しており、横に移動するだけでは衝突は免れないため回避アクションやホバリングが必須となる。 スーパーデデデジャンプ 単発の他にゴルドーをその場に残してからジャンプをして衝撃波に当たると連動してゴルドーからも衝撃波を放ってくる。 後半戦も単発の他に下記の新技からそのまま繋げる事もある。 ゴルンバーノック HPが減ると後半戦から使用する新技。フィールド外に行きゴルンバーを3本投げつけてそのまま地割れ攻撃に繋げてくる。 ちなみに通常ゴルンバーは生えているトゲが不揃いだがなぜかデデデ大王・幻が投げてくる個体だけ綺麗に生え揃っている。 エンド オブ アイスエイジ 後半で使用することは同じだが、攻撃範囲の地面が凍結して滑りやすくなり使用頻度も増えている。 NEW WORLD ディザスター 攻撃速度が増した他、溜めた後に何度も地面に叩きつけて乱打する技が追加されている。 乱打した後に柱が砕けると再びフィールド外に移動して新たな柱を調達しつつ再びゴルンバーを投げてくる。 【幻獣仮面 ワイルドデデデ・幻】 かつて レオンガルフから、思念によどむかめんをさずかり、ラボ・ディスカバールへの しんにゅう者をはばむにんむについていたワイルドデデデ。そのイメージから 生み出された 忘きゃくのライバルがこの とてつもない強さの、ワイルド デデデ・幻だ! 同じく「絶島ドリーミー・フォルガ」のボスであるワイルドデデデのコピー体。 こちらも一度HPがほぼゼロになっても復活し、マグマの上に浮かぶ不安定なフィールドの上で戦うことになる。 BGMは前回と同じく「VS.象りの思念バトル」だが復活すると本物と同じく「BAD MASKED WILD:D.D.D.」が流れる。 メルティトルネイド 高速回転してフィールド内を暴れ回り、通った後にマグマを設置する上に攻撃後にフィールドが傾いて一部が溶岩に沈んでしまう。 本物が使用していたカービィを追尾する動きも引き続き使用する。 ハンマー攻撃 攻撃中も火柱が発生するようになり、そのまま下記の技に繋げるためさらに攻撃が苛烈になった。 火柱 3回ジャンプするようになり、最後のジャンプはカービィに急接近するため止まっていると火柱の直撃は免れない。 ワイルドハンマー投げ ハンマーを投げる回数が増えた事で必然的にマグマが発生する面積が増えて動きがより制限されやすくなっている。 スーパーデデデジャンプ こちらは事前に回転するハンマーを投げて3回連続でジャンプして攻撃後はフィールドが傾いてしまう。 スーパーヴォルカニック・ウィンター 復活後に使用。フィールド外に移動して複数の溶岩弾を隕石の如く降らせてくる。 さらに巨大な溶岩弾を降らせた後はフィールドが大きく傾き、半分ほど溶岩に沈んでしまう。 ビーストタックル 本物と特に差異はないがフィールドが狭くなって滑り落ちやすくなっているため回避中に溶岩に落ちないよう気を付けたいところ。 ビーストビートドラム 火柱を発生させた後に数回ジャンプで距離を取って広範囲に火柱を発生させて波状攻撃を仕掛けるようになった。 ビーストハイジャンプ 溶岩弾を降らせた直後に使用する他、5回連続でジャンプするようになりスピードが速いのもあり基本的に回避を余儀なくされる。 ビーストすいこみ 本物と特に差異はないがHPを減らさなくても使用する上、フィールドが傾いていると距離を取るのが難しくなる。 やはりニードル系のコピー能力で吸い込みを無効化する事は可能。 ビーストハウル 呼び出す雑魚敵が6体に増え、そのうちの2体はサイズが大きめの敵を呼び出す。 そのサイズが大きめの敵が突進中は怯みにくいバッファルホーン、トレジャーロードの難敵オーラビルー、遠距離から攻撃してくるバルンマイスターと単体でも手強い敵が徒党を組むため出現したら早めに倒しておきたい。 【余談】 「ホワイティホルンズ」のデデデを撃破したらカービィダンス後のリザルト中に彼が起き上がる演出が挟まり、リザルトを閉じた時にエフィリンがさらわれてしまう。 だがそれは初戦のみであり、以降は倒した後もダンス中ずっと倒れっぱなしとなる。 追記・修正は背中で語ってからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 相談所で項目名を「デデデ大王(星のカービィ ディスカバリー)」に変更することを提案しました -- 名無しさん (2022-05-16 18 42 23) ↑向こうに書けなかったからここで言うけどそもそも別項目にする必然性が感じられない。基本的にはデデデの記事に、2戦目に関してはマスクドの記事に追記すれば十分では? -- 名無しさん (2022-05-16 20 30 08) 洗脳されてんなコイツいっつも -- 名無しさん (2022-05-16 20 49 18) カービィが空中静止している状態で動けるすごいやつ -- 名無しさん (2022-05-16 21 33 43) 比較的狭い戦場やダメージ床発生も相まって裏面ボスとの戦闘で飛び抜けて難易度の高いワイルドデデデ幻 -- 名無しさん (2022-05-17 00 26 37) 倒れた後に復活して不意打ちしてくるとか何処のワニの王様だおめーは -- 名無しさん (2022-05-17 21 01 41) 今回は2戦とも、それもいずれの形態の戦闘スタイルが異なっているというのも面白い -- 名無しさん (2022-05-17 21 42 34) いつもと体形違うよね? -- 名無しさん (2022-05-18 17 23 37) 細かいですが正式名称は「ワイルドデデデ」ではなく「ワイルド デデデ」です -- 64のデデデすこ (2022-07-09 14 51 57) やはり小説版だといきなり体系を変えるわけにはいかなかったか・・・ -- 名無しさん (2022-07-31 22 27 37) 一度HPをゼロにされた後、再起動して柱を武器にしてくるとか、ACVの主任かな? -- 名無しさん (2024-05-13 15 02 48) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/sentakushi/pages/351.html
670 名前: 隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM 投稿日: 2006/10/08(日) 03 24 23 「単独潜入任務 スニーキングミッション ?」 「そう、スニーキングミッション」 任務へ望む前に行われるブリーフィングで、彼はそんな言葉を口にした。 「今回の目標は『聖杯』と呼ばれる願望器……聖遺物の奪取及び封印。 それだけならば通常の任務と変わりはないが、目標となる世界が特殊であることが上げられる」 画面が切り替わる。 「この世界に限らずありとあらゆる世界に『 』は存在しているが、特にこの世界は『 』の影響が特に大きな世界だ。 この世界への過度の干渉、大規模な戦力投入は『 』と『英霊の座』を敵に回す可能性がある」 「……少数精鋭で行くのは良いとしても、力のある存在が世界に入るのならば同じなのでは?」 黒服の少女が言葉を発する。 「その通り、例えるならばこの存在は『他人が家に入られたくない』んだ、個人ならばそれが普通だけどね。 さて、その人物に対するに、違和感なく家に入れる存在ってのはどんなのだと思う?」 「家族や、友人……ペットに使い魔……」 少女の顔に理解の色が点る。 「そう、その通り、その為の単独潜入なんだ」 再び画面が切り替わる。 「『 』は巨大な存在だが、それ故に細かなことは気付かれないと考えられる。 幸いなことに聖杯を巡る戦い、『聖杯戦争』というものが行われていることが判明している、その詳細はこの資料を参照して」 資料が配られ、各員が目を通していく。 「これは……」 「そう、聖杯戦争は座の英霊が争う物……もう話は分かるだろう?」 「座の捏造……」 「その通り、我々が英霊として召還されれば問題なく対象世界への潜入が可能となる……な? スニーキングミッションだ」 捏造の完了、潜入の成功、作戦の開始まではそう時間はかからなかった。 時間の概念そのものが消失する空間に於いての体感時間なのであてにはならないが。 召還の瞬間、契約の対象となる人物が高々度から落下しかけている様を見て、思わず慌てた。 作戦前の資料では、召還の瞬間戦闘になるなど記載されては居なかったし、考えもしなかった。 だが、どうであろうとそれは事実だ。 即座に武装を展開、契約者の生命を防御・保護する。 続くのは精密射撃。 目標、敵契約者。 狭い路地に残る敵ならばそれほど多数の弾丸は必要ない。 「Stinger」 撃ち出される一本の光線、真っ直ぐ標的を射抜くはずのその一撃は、黒い光によって歪曲し、ビルを貫いて消え去った。 止められること、回避されることは予想していたが、歪曲される事は想定していなかった。 「今のは……軌道をねじ曲げたのか? これがこの世界……英霊の実力か……」 状況はやや有利といえる。 敵の正体は不明だがこちらはこちらで異世界からの来訪者であり、同じく正体は不明だろう。 また現在こちらの契約者は地面に降り立ち、狭い路地を抜けて路地を出ようとする敵契約者を迎え撃とうとしている。 それは逆に言えば逃げ出そうとする敵に対して追撃はしないと言える。 こちらとしても無駄な力は使わず温存しておきたい。 敵からすれば、思わぬ遊軍の出現で撤退することを考えに入れているはずで、ある意味利害は一致している。 しかし、後々大挙して攻勢に出られた場合、無駄な力を使いどころか死ぬ危険すらある。 さあ、どうする? 速攻:姿を見られた以上逃がすことは出来ない、ここで決着をつける 消耗抑制:無駄な力の消耗は避ける、契約者を連れて戦域を離脱する
https://w.atwiki.jp/sentakushi/pages/356.html
835 名前: 隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM 投稿日: 2006/10/13(金) 04 50 09 「そうだセイバー、貴方の剣を見せて」 その事を思い出す。 剣の英霊・セイバー。 ならばその剣は英霊の証にして身分証明そのものだ。 それさえ解析できれば、記憶喪失だろうと彼が何者であるかはすぐに判明—— 「あ、私は剣を持たないので」 ——しなかった。 「はい?」 きょとんとした声の直後に。 「貴方セイバーでしょ! なんで剣を持たないのよ!」 質問は既に詰問に変わっている。 さらに一歩違えれば拷問になりかねないほどの気迫で迫る。 実際の所、拷問など無理な話であろうが。 「いや、そんなことを言われても、この格好を見れば帯刀してないのは一目瞭然でしょうに」 そう言って両手を広げてみせる。 確かに帯刀はしていない。 ゆったりした服装だが、アレでは隠せて短刀が良いところだろう。 「人を殺すとか、したくはないんですよね……いわゆる綺麗事ですが」 笑みを浮かべながら、少しだけ真剣な表情でセイバーが言った。 「な……聖杯戦争は本来殺し合いでしょ? それを」 「その通りです!」 少女、なのはが大声で言った。 「殺し合いなんていけないことです!」 その言葉に隣の少女、フェイトも驚いている。 「戦うな、なんて言いません! 戦わなきゃ、分からないこと、分かり合えないことがあるのは分かってます…… それでも! 人を殺してまで手に入れる価値があるものなんて、絶対にありません!」 その想いはとても強い、決して曲がらぬ尊き想い、彼女はそれを持っていた。 「と、いうことですね」 セイバーの言葉が続く。 「はぁ……分かったわよ、殺すことは出来るだけしないように……戦えなくなった相手を殺すような事はしないわ でもね、人を殺してでも聖杯を手に入れようとする輩はいるわ、まず間違いなくね」 彼女自身は力試しの為に参加した、だが本来、聖杯戦争は『聖杯を欲する者達』が争う物だ。 ならばその争いが殺し合いにまで発達することは容易に想像できる。 「だから、一般人に被害を与えるような輩は『再起不能になって リタイアして 』もらうまで痛めつけるわ、確実にね」 「できれば……それも止めて欲しいですけど……」 先程までの強い調子はどこへやら、声のトーンが急速に落ちる。 「そう言えば、貴方達には私の方の自己紹介がまだだったわね……私は遠坂凛、よろしく、なのは、フェイト」 「はい! こちらこそ!」 凛となのはが握手する。 「……よろしく」 その二人の手の上に、フェイトの小さな掌が乗せられる。 そして凛は理解する。 姿を見ただけでは分からなかった、彼女たち二人の魔力の強さを。 通常状態で宝石でブーストした彼女と互角がそれ以上の力を内包している。 これが戦闘ともなればどれほどの力を発揮するのか…… そう考えたその直後、セイバーが立ち上がる。 「どうしたの? セイバー」 剣も持たない故にそう呼ぶことには抵抗があるが、そうである故にそう呼ぶ事にする。 「……誰か来ました、この時間に来客の予定が?」 「いいえ、こんな時間に来客の予定はないわ、こんな非常識な時間にはね」 既に時刻は深夜に至っている。 故に結界は攻撃態勢、その結界の外の不明体 アンノウン を察知したということだろうか。 「ならば敵ですね……三人は援護を、私が前に出ます」 歩いていく、その背後は隙だらけに見えて全く撃ち込むような隙がない。 拳法を嗜む故に理解する。 彼の拳は剣に匹敵すると。 鍵を開け、後ろの三人にセイバーが指で合図する。 3秒前、2、1…… セイバーが扉を吹き飛ばすように開けると同時に結界の外へ飛び出し、三人が後ろに続く。 そこには—— 敵襲:戦闘状態のセイバーの姿があった 誤解:「と、遠坂か?」混乱したまま組み伏せられている士郎の姿があった
https://w.atwiki.jp/gamemusicbest100/pages/7156.html
ヒストリー オブ デデデ 収録作品:カービィファイターズZ[3DS] 作曲者:石川淳、安藤浩和 編曲者:安藤浩和 概要 元祖(がんそ)ラスボス、大王(だいおう)様の大逆襲(だいぎゃくしゅう)。…さあ、次(つぎ)はお前(まえ)たちの番(ばん)だ!と、言(い)っても仲間(なかま)は全員(ぜんいん)ミニサイズ。不覚(ふかく)だがやむをえない。やい!しにぞこないのピンクだま!チーム決戦(けっせん)の機(き)は熟(じゅく)したぞ!いざ…やらいでか! ニンテンドー3DSダウンロード専用ソフト、『カービィファイターズZ』のレベル『めちゃむず』ラスボス、チーム・DDD64戦闘BGM。 上記の文章は「メタナイトの逆襲」や「大王の逆襲」の台詞のセルフパロディである。 デデデ大王を64体も相手取る凄まじい内容となっており、前哨戦となる「ミニデデデ大王」61体を倒すと、少し大きめの「コンビデデデ大王」2体連れて登場するタイミングでこの曲が流れる。 ちなみに「ミニデデデ大王」との対決は『夢の泉DX』の「夢の泉」が流れる。 名前の通り歴代デデデ大王のBGMメドレーであり、 トリプルデラックス「王位の復権:D.D.D.」イントロアレンジ →初代「Mt.DeDeDe」 →夢の泉の物語「ボス」アレンジ →カービィボウル「VS.メカデデデ」アレンジ →ウルトラスーパーデラックス「マスクド・デデデのテーマ」アレンジ (以降この部分がループ) で構成されている。 今作最高難易度の『めちゃむず』のラストでしか流れないため、聞くためには相当の実力が必要となる。 そして今作のデデデ大王、数の暴力の時点でただでさえツライのにもかかわらず、デデデ大王本体が多数の攻撃モーションと凄まじい攻撃力で攻め立ててくるトンデモないものとなっている。 特に超高速でハンマーを連打する「ハンマーファーマー」は恐怖すら感じさせる代物。 これらの実力から、今作のデデデ大王は歴代最強との呼び声が高い。 聞くのが非常に困難な曲であったが、『星のカービィ スターアライズ』において「Theアルティメットチョイス」のデデデ大王戦で使用されたことにより、サウンドルーム及びサウンドトラックでお手軽に聞くことができるようになった。 『星のカービィ 30周年記念ミュージックフェス』での演目の一つである「ハル研ドリームバンドによるデデデ大王フェス」は、「マッチョ オブ デデデ」「VS.メカデデデ」「マスクド・デデデのテーマ」の三曲演奏であることから、夢の泉を除いた「ヒストリー オブ デデデ」の演奏と言えなくもない。 この演目の編曲は、パンフレットでのインタビューから小笠原雄太氏が行ったことが判明している。 さて、このハル研ドリームバンドなのだが… ギター:酒井省吾、エレキベース:安藤浩和、ドラム:小笠原雄太、キーボード・フルート・ボーカル:大原萌、シンセサイザー・パーカッション:石川淳、アルトサックス・ソプラノサックス・ウィンドシンセ:池上正 と、HAL研究所のサウンドチーム総出という衝撃のバンドメンバーであった。 トドメに「マスクド・デデデのテーマ」ではCV:デデデ大王でも知られる熊崎信也ディレクターが乱入。 事実上の「BAD MASKED WILD:D.D.D.」というべき熊崎氏のシャウトを交えた演奏で〆るという、最初から最後までインパクトの塊と言って良い演目である。 しかも熊崎氏だけは事前に練習しておらず、カービィカフェ TOKYOの夜の営業時間外の間に行われた収録前のリハーサルのみで調整という、事実上のガチ乱入だったことがニンテンドードリーム23年6月号で明かされている。 これだけでも十分なサプライズなのだが、感謝の気持ちがこれでも足りないと言いたいのか、なんと『カービィのグルメフェス』のごほうびメニューにおける最後の解放曲にこの曲が収録されていたのである。 この際の曲名は「Kirby 30th Music Fest:ハル研ドリームバンド楽曲」となっており、これによりミュージックフェスの演目にも関わらず、通常投票が可能な珍しい曲となった。 作曲者総出での演奏ということで、作曲者を判別する音符の色は唯一の全色。 サウンドチームの生演奏どころか、演奏会の曲がそのままゲームに収録されるなど初の事態であり、一ヶ月の間に二度も驚愕させられることとなった。 そしてこの曲の「マスクド・デデデのテーマ」のフレーズが『テトリス99』でのテト1カップ「カービィのグルメフェス コラボ祭!」での残り人数10人以下のBGMに抜擢されており、ディスカバリーでのコラボに続いてまたしても熊崎氏のシャウトが落ちゲーの極限の舞台で木霊することになった。 過去ランキング順位 カービィファイターズZ「ヒストリー オブ デデデ」 第9回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 300位 第16回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 584位 みんなで決める星のカービィBGMベスト100 15位 みんなで決める2014年の新曲ランキング 29位 第2回みんなで決めるラストバトルBGMベスト100 397位 第2回みんなで決める星のカービィBGMランキング 109位 カービィのグルメフェス「Kirby 30th Music Fest:ハル研ドリームバンド楽曲」 第16回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 939位 みんなで決める2022年の新曲ランキング 68位 サウンドトラック KIRBY STAR ALLIES THE ORIGINAl SOUNDTRACK(初回限定生産盤) KIRBY STAR ALLIES THE ORIGINAl SOUNDTRACK(通常盤) 星のカービィ 30周年記念ミュージックフェス Live Blu-ray Live CD 関連動画 第31回テト1カップ「カービィのグルメフェス コラボ祭!」
https://w.atwiki.jp/nitendo/pages/5805.html
デデデロボ とは、【あつめて!カービィ】のキャラクター。 プロフィール 作品別 能力・武器 元ネタ推測 関連キャラクター コメント プロフィール デデデロボ 他言語 種族 ロボット 初登場 【あつめて!カービィ】 【デデデ大王】を模して作られたロボット。 作品別 【あつめて!カービィ】 サブゲーム「カービィマスター」に登場。本作では片手がドリルで下半身にはトゲがついている。ビーム砲も口に存在する。 第2章のボスを務める。HPは2500。 倒すとデデデ大王とともにぶっ倒れている一枚絵を拝むことができる。 【星のカービィ Wii】 ガンガンバスターズに登場。こちらでは背中にハンマー型のミサイルポッドを背負っており、ミサイルや時限爆弾、ハンマーの回転攻撃を行う。 時限爆弾を爆発する瞬間に打ち返せば怯むので大ダメージを狙える。 【星のカービィ Wii デラックス】 「たまごきゃっちゃ」に『Wii』のそれを小型化したものが登場。デデデをプレイヤーにして遊べるようになったため原典である【星のカービィ 夢の泉の物語】でのデデデの代わりにたまごと爆弾を投げてくる。 能力・武器 ビーム砲 ドリル 元ネタ推測 デデデ+ロボ あつめて!カービィに登場するものは元々は【ニンテンドー ゲームキューブ】で発売予定だった「星のカービィ(仮称)」のPVに登場したロボット。『星のカービィ Wii』ではこのロボットを模した【HR-D3】が登場している。 関連キャラクター 【デデデ大王】 【HR-D3】 コメント 名前 全てのコメントを見る?
https://w.atwiki.jp/ljksscenario/pages/336.html
怪物――もはや『怪獣』と称すべき規模の存在の咆哮が鳴り響いている。 それは、東京都内。少なくとも23区内全域に聞こえるものだった。 とある財団組織が『SCP-682』と番号を与えた名もなき怪物は、自らの願望を叶えていた。 怪物が望むのは人間の虐殺。 そして、虐殺………文字通りの、人類種の滅亡を望んだ存在である。 マスターの平坂黄泉を殺害したものの、依代としての肉片を吸収し、蓄え、魔力を捕食で補っている為、奇跡的に現界を保っている。 思うがままに、ある意味では夢であった人類に死を与え続ける。 そんな獣でも、僅かに恐れている相手が唯一――どういう因縁か定かではないが――実在していた。 殺戮の王として近日まで降臨する刺青男・アベル。 聖杯戦争において『バーサーカー』として召喚された戦士。 彼もまた、不死身の爬虫類の襲来を知らぬものではなかった。 東京都葛飾区にある不動総合病院。 数刻前まで殺人会場と変貌していた悲劇の舞台で、彼方より聞こえた唸り声に耳を傾けていたアベル。 その傍ら。神隠しの少女が酷く動揺する。 「え………? なに??」 彼女は怪物の存在を把握していない。 同じく、人間の死体を貪る梟も顔を上げて、首を傾げていた。 アベルだけが分かる。 何と言う事だろう。アベルが幾戦も死闘を繰り広げ、それでもなお打ち滅ぼせなかったあの獣が。 不気味なほどアベルが待ち望んだ。アベルが求めたものばかりが集う、夢の世界であった。 だけど。 アベルは、脳裏に『隻眼の王』を過らせ、曇った表情をする。 もしかすれば、時間がない。 あの怪物が全てを破壊し、全て代無しにしてしまうのならば……急がなければ。 悟ったアベルが静かに語る。 「アレは間もなく、この土地の全てを喰らい尽くすだろう。そうでもしなければ止まらず、終わりもしない。 酷く―――残酷ではあるが、成す術はない。かつて私も奴を完全に仕留めることは叶わなかった」 まるで世界の滅亡を悟ったかのように、アベルは冷淡な様子である。 梟も、生半可な気持ちで耳を傾けてはいない。 逆に普通ならば危機感を持つべきだ。 アベルですら打破不可能の相手を、一体どのように打ち滅ぼせばいいのだろうか。 至って冷静な雰囲気の中。神隠しの少女だけが絶望した。 「そんな……どうすれば………」 東京が終わる? 少女の努力は虚しく終わり、聖杯戦争愚か、全てを破壊する怪獣を倒す手立てがない。 アベルは、意味深に指を加える梟に尋ねた。 「――君の名は」 意外にも初めてその疑問が梟に投げかけられる。 狂ったバーサーカーが律儀に質問に応答するか定かではない為か。あるいは、真名を明かさぬよう惚けられるか。 それ以外の理由があっても、誰も聞く事は無かった。 マスターの沙子ですら、不思議と問いかける場面がないほど。 大きく目を見開いた人喰いが、漸くその名を呟く。 「タキザワ」 「……そうか。タキザワ………カインを消しに行こう」 ちょっとした遊びに誘うかのように、アベルが言った。 驚く他ない。神隠しの少女が言葉を失うのも無理はない。 アベルの言葉に人喰いの―――滝澤が、ポカンと間を開けてから、皮肉を込めた嘲笑を上げた。 「マジかよ。アベルくん、正気か? クソ兄貴に構ってる場合じゃないんですけどォ?」 「君は『この世界』を救うつもりじゃないだろう」 君は『救世主』か? 清々しいほどのアベルからの投げかけに、滝澤は悪魔めいた笑顔を浮かべた。 「何で俺がここに居る連中(食料)を助けなきゃいけねェんだよ」 「なら早く奴を始末してしまおう。もう全てが終わるのさ」 「ヒ……ヒヒヒッ! 頭おっかしィ、アベルくん。――――最ッ高!!」 愉快な人喰いと殺戮者を前に、神隠しの少女が呆然とするのは仕方がない。 普通だったら、あの怪物相手に奮闘するべき状況である。なのに、彼らはどうしてかまるで視界にすら入っていない。 さらに言えばアベルは、撃ち滅ぼすべき『カイン』すら中間地点だと認識していた。 アベルが見据えているのは。 たった一人。 あの『隻眼の王』だけだ。 ◇ 同じ葛飾区内。ここでも大混乱が生じていた。 不動高校の学生寮にいたアイリスも、管理人からの呼び掛けにより緊急避難を余儀なくされる。 咄嗟に、携帯端末と愛用のカメラ(SCP-105-B)だけを手にとって。 私服の恰好で、他の学生たちと共に移動を開始した。 しかし、避難と言えども。どこへ避難すれば安全だというのか……… アイリスは、向こうで暴走を開始している怪物に心当たりが大きくあった。 だけど、同時に一体どうすればソレを倒せるか不安で仕方ない。 念話で江東区の博物館で待機していたセイバー/ナイブズと早急なやりとりを交わす。 不死身。 あらゆる手段を以てしても『死』を与えられなかった怪物。 だが、アレそのものがサーヴァントではない。サーヴァントによって召喚された存在なのだ。 ナイブズが冷静に念話で応じる。 『召喚したサーヴァント……それかマスターを殺せば、消滅するだろう。何もアレを直接滅ぼす必要はない』 (ならいいけど……) アイリスが不安なのは、あの『不死身の爬虫類』は単純に『死なない』だけの脅威ではない事。 死を脱しようと進化しているのではなく。 死を与える存在を憎悪し、復讐するかの如く抗う精神。 その凶暴性が問題であった。 簡単に、サーヴァントかマスターを倒せば良いと言うが。 ナイブズは、一度だけ確認したライダー/幼女と、そのマスターの平坂黄泉の二人を、どうやれば捕捉できるだろうか。 あれほど暴走されては、至近距離に位置するだけ命の危機に瀕する。 恐らく離れた場所に、傍観を徹している可能性はある……が。 (神隠しの……あの子。私が直接会う訳にはいかない。でも……まだ、あそこに居るなら………) アイリスは『神隠しの少女』の安否を心配する。余裕を持つ暇すら無駄だとしても、思う部分が少なからずあった。 彼女自身、無力に等しい。 けれどもナイブズは江東区の……アベルの『棺』を破壊する為に移動している。 博物館に居座っていた人間も姿を消して、逃走を試みている。 アイリスを含めた都民たち。 中には乗用車を強引に走らせ、一目散に逃げようとする者。 区内にある東京拘置所からも脱走者及び、受刑者が警察官を押しのけて雪崩のように駆け抜ける。 生にしがみ付こうと醜く抗う地獄の亡者。 東京都民は、まさにそんな姿だった。 「はぁ……はぁ……! ど、どこに避難すればいい!?」 「そりゃ、この辺の近くってなら『不動高校』……か?」 「馬鹿野郎! 学校になんか避難するな! 行ったって意味ねぇだろうが!!」 「ならっ……どうすりゃいいんだよおおぉおぉっ!!」 しかし、彼らには往くアテが無いのだ。 通常ならば東京都からの脱出を目的とすればいい。しかし、この『東京』の外に他県は愚か、世界が何も存在しない。 NPCは東京に居続ける事を余議なくされている。 故に彼らは、泣き喚く術しか持たないのである。 まさしく、アベルが見越した通り。全てが終わりを告げていた。 そんな中。 「そうだ! あそこだ!! 奥多摩の方に向かえばいい!」 誰かが混乱する群衆の中で叫ぶ。 えっ? と、人々が僅かに静まる一瞬の隙をつくかのように、続けて他の誰かが吠えた。 「奥多摩だ! そうじゃなくても、八王子の方に行こう!」 ざわざわする東京民たち。 だけども、彼らは納得していた。 この世界の東京には外がない。飛行機も、電車も、全てが無意味。だったら、確かにそうである。 奥多摩方面へ向かうべきだ。 自然に満ち溢れたあそこならば、沢山の人間が向かっても問題ない。 「よし……あっちだ! 奥多摩だ、奥多摩に行けばいいんだ!!」 「みんな、走れ!!」 本能に従順な動物じみた大移動をする人間たち。 きっと、ナイブズが眺めれば醜態を晒している風にしか感じられない光景。 アイリスは、一連の流れに『違和感』を抱えながらも、大移動する彼らに紛れ。あの怪物から距離を取る事を考える。 濁流の光景。 洪水はせき止められず、威力をそのままに大地に広がり、全てを飲み込み、滅ぼす。 少年が一人だけ、誰にも流される事なく。 むしろ、流れに逆らって歩んでいる。 「……なにを、しているんだ。俺…………」 咳き込む少年。 なんだか意識も朦朧としている。 彼は、聖杯戦争のマスターが一人。安藤と呼ばれる少年。 腹話術で『東京』にいる人々を救ったところで、何も意味なんかないのに。 けど、やらなきゃいけない気がして……… 「マスター……動けませんか」 サーヴァントであり、アベルがとっとと始末しようとする忌まわしき罪人・カインが呼びかける。 どこか虚ろな風に安藤は言う。 「少し、疲れただけ……だと思う。それより、あの怪物は倒せないのか……?」 「………」 カインは、如何にあの爬虫類が規格外な存在かを重々承知している。 絶対的な破壊力を持つサーヴァントがいたとしても。 アベルのような勇猛な戦士が居たとしても。 完全に滅ぼすのは困難を極める筈だ。 故に、カインは言うのはまだ理解の範囲で可能な手段だった。 「恐らく……マスターを倒す。それが最善策となるでしょう。尤も、マスターの捜索もこの状況では……」 「だけどっ………このままじゃ聖杯戦争どころじゃない! 何か、方法を考えるしかない」 マスターがどこにいるか。 あの怪物をどうするか。 何か、何も出来ない訳がない! 『考える』 安藤が持つ唯一の武器を信じ、戦略を張り巡らせるのだった。 ■ 「不味いな……」 港区方面でかつての東京のシンボル『東京タワー』を捕食する爬虫類を横目に、明はメアリーを抱え、移動を続けていた。 あれほど巨大になった化物を、相手にした事は……ない。 確かに、明は数多の巨体の怪物を倒してきたが、アレはそれのどれとも異なる。 建築物や生命を喰らい、今もなお肥大を続ける。手に負えない怪物。 詳細を知らない明であっても、あの怪物に時間を与え続ける事が、ますます討伐が困難にさせると理解できた。 しかし、まずメアリーをどこかに避難させなくては。 明自身のマスター……カラ松は、まだ葛飾区にいるなら安全だろう。 否。 ここで安全も何もない。他の場所より幾分マシなだけだ。 『おい――おい! メアリー、返事しろ!!』 「ザック」 その時。メアリーが我に帰るような反応を見せた。 彼女のサーヴァント、アサシン/ザックからの念話である。 あれからどうなったのか? まだアベルを殺害していないのだろうか? 色々疑問は絶えないが、ザックもメアリーも、そんな状況ではなかった。 ザックの他、ルーシーと沙子のいるランドセルランドでも異変が明らかである。 外の騒ぎよう。地響きはすぐ近くに感じた。 ランドセルランドのある文京区は、怪物が暴走する付近にある区域。近いも遠いもあった話ではない。 (今……あの大きなトカゲから逃げてる) 『オメェも呑気だな! 取り合えず、俺んところに来い!! あーなんだ、ランドセルランド?ブンキョーク?って所』 (うん、わかった。………ザック) 『あ?』 (ザックは、あの大きなトカゲ。倒せる?) 『マトモな成人男性がどーにかできると思ってんのか』 (……ううん。教えてくれてありがとう) なんだか、ザックのもどかしい罵声が聞こえたようなメアリーは、納得した。 精一杯の威勢で「殺せる」なんて言わない辺り。やはり、ザックは嘘をつかない人間だと理解する。 メアリーは明に対して話しかけた。 「あのトカゲって、倒せるの?」 「間に合えばな。それでも、俺だけで倒すのは難しいかも分からねェ」 「……私、一人でザックのところに向かう」 まさかメアリーから言いだすとは、明も予想外な展開に多少の戸惑いを垣間見えさせる。 果たして、同盟として成立可能なのか? だが、事実。メアリーを戦場に連れていくほど、明は余裕がない。 仮に明がメアリーを盾にしてでもメアリーに価値があるか。 彼女は、アベルでも『人喰い』のマスターではなく、包帯男のマスターなのだ。 メアリーは更に明言する。 「ザックは無理だって。だから代わりに倒して欲しい」 「そうか……」 即ち、実力的な問題。 アイザック・フォスターが英霊として召喚された身でも『ジャック・ザ・リッパー』並に突出した実力は秘めていない。 マトモな成人男性もとい。一般男性が、ちょっとばかり力を得た程度。 正直、あのアベルを殺害すると宣言するには似つかわしくない存在。 うちはマダラが、警戒愚か視界にも入れない英霊。 無駄に張り合わなければ、明も余裕で倒せる位の相手。 同盟を組む価値があるかも怪しい。 必要なければ、メアリーをここで殺してしまえば……? しかし、カラ松の言葉を思い出す。 マスターを殺害する理由……明はメアリーをアスファルトで舗装された地面に着地させ、尋ねた。 「一つ聞きたい。聖杯を求めるつもりは、あるか」 「……ない」 だって、ザックが「ない」と答えたから。 嘘じゃない。 メアリーは言葉にせずとも、心の中で深く繰り返す。 明は、手元に幾つもの化物を葬ってきた『丸太』を出現させる。恐らく、あの怪獣に通用する武器に違いない。 あれほどの相手は、不思議な事に昨日の夜、死闘を繰り広げたキャスターよりも絶望的だ。 しかし、アベルたちやザックですら手に負えない相手を、一体誰が倒す? 最早、聖杯戦争じゃない。世界そのものを喰らおうとする怪物を打ち滅ぼさなくては。 「よし。余計なことを考えないで、サーヴァントと合流しろ。最悪、令呪でサーヴァントを呼べ」 「うん」 無力なメアリーは避難する人々と共に、大地を駆け抜ける。 そして、明は怪物を相手するべく逆方向へ駆けだした。 皮肉にも、かつて人類の為、化物と死闘を繰り広げる……あの日々のようだと、明は痛感した。 □ 面倒な事態だ! 念のため、織田信長は確認の一つとして政府関係者へ連絡を取った。 自衛隊などの配備。ミサイルなどの攻撃許可。世界規模の国家攻撃ではない、交渉の余地もない怪物相手だ。 あらゆる手段において総理の決定を求められる一大事。 政府関係者が、異例の事態に無反応な訳がない。 案の定。 まだ政府関係者は目覚めた頃合い。しかも、早朝のハプニング。 対応を始めろと要求する方が無理のある話か。 信長が連絡を取ろうとすれば、電話回線が混雑しているせいで一向に連絡が叶わない。 「いざって時に限って混乱してマトモに対応出来んとは、是非も無いわ! しゃーないか、セラス!」 『はい! 宝具使用許可をお願いします!!』 「許可する。問題は狙撃する位置だが……できるか」 『場所を捜索しています。狙撃準備整い次第、攻撃開始します!』 手慣れたようにアーチャー/セラスからとの念話が交わされた。 彼女は、巨大砲を所持しており、それは怪物を攻撃するに相応しい武器と呼べるだろう。 が……セラスは吸血鬼。 折角、昇り始めた太陽が邪魔となって、満足に実体化が不可能な状況だった。 巨大トカゲを攻撃可能な位置……まずはそこを確保しなくては! そんな千代田区では、警察が対応に追われていた。 アベルの一件により人数が大幅に減らされてしまったり、アサシン/曲識の宝具で疑心暗鬼が生じていたが。 怪獣が出現したとなれば、話は別である。 メアリーを保護していた警察関係者も、パニック状態の市民を誘導する。 「パトカーを使用するな! 渋滞を招かないように誘導を徹底しろ!!」 「ん!? おい、待て!! そこの君……!」 誘導に必死だった警官も、あまりの光景に声を上げてしまう。 一人の少年が、高校生の少女を担いでいる。 図体に似合わない無謀な行動だ。どうして彼女を担げるかも不思議で堪らない。 何よりも。 その少女は、神原駿河。テロリストのアベルに共犯した重要参考人の一人だった。 警官は改めて少年に言う。 「何をしているんだ! 君!!」 「こ……このひとは、うごけないんですっ! ひとりじゃ、にげることもできません!! ぼくが、つれていきます!」 「駄目だ! 彼女は重要参考人なんだ。未成年とはいえ……」 「なら! ぼくのかわりに、かのじょをつれていってください! おねがいします!!」 「分かった! 分かったから、君は逃げるんだ! ご両親は!?」 警官たちが強引に神原駿河を持ち上げ、仕方なしに彼女を地面に置くのだ。 それを見て少年――今剣は、いよいよ我慢の限界だった。 「いますぐ! いますぐです!! みなさん、はやくにげてください!! かのじょをつれて、みんなにげてください!」 「……私達の仕事は市民を守る事なんだ。ここに残らなくては」 「うう……!!」 「緊急だ! 首相の車が通る! 全員全力で道を開けろ!!」 千代田区には『総理大臣官邸』が存在する。 即ち、首相の執務の拠点。そこから政府関係者が一斉移動を開始したとの報告が、現場でされた。 首相は、日本の要となる重要な人物。 群れなす民よりも大事な、このような緊急事態だからこそ生きるべき存在だ。 恐らく『総理大臣官邸』でアベルの対策会議が行われていたか。あるいは、他の重要課題の為か。 ともかく、彼らは怪物の魔の手から逃れるべく、東京23区からの脱出を試みようとしている。 「え……ま、まって」 「ほら! 君も逃げて!!」 市民を押しのける警察関係者。 強引に今剣を引っ張る警官。 一体どうして逃げないのか、このままでは死んでしまう。 このままでは、駿河も逃げる事が叶わない! 「なら――かのじょを、スルガを!!」 「それはいいから! 君は逃げるんだ!!」 「っ…………! うそつき!!」 思わず今剣は激怒した。 少年とは思えない形相に警官も思わず、手離す。 今剣は、再び神原駿河を担ぎあげ、制止の声に耳を傾けず。全力で走る。 「しなないでください、スルガ! ぼくと、ルーシーといっしょに、もとのせかいにかえるんです!!」 次の瞬間だった。 不死身の爬虫類が飛び込んで来たのは――― ● 爬虫類――人間が認識するに巨大トカゲ――は、大きく跳躍をし、突進してきたのだ。 高速で大地と激突した瞬間。 大地震に匹敵する揺れと、大爆発が起きたかのような衝撃が襲いかかる。 無力な人間は、踏み潰され。あるいは吹き飛ばされ、倒壊する建築物の下敷きとなったり…… 理由は様々だが、彼らは犠牲となってしまう…… 高槻泉は、杉並区にそびえ立つ高級マンションから怪物の暴走を眺めているのだった。 彼女のサーヴァント。アヴェンジャー/メルヒェンの話を耳に傾けながら。 それもまた【衝動】のある物語である。 「強い恨みか……ま、差し詰め人間に虐げられた存在。哀しき獣だろう」 『全ての生きた人間に復讐をするよりも、個人のみに意識した復讐が強いように、復讐の念が分散されるのは本来よくはないが…… 彼、と呼ぶべきだろうか。その恨みの強さは格別だ。よほどの所業を受けたと察するよ』 先ほどまで祭り騒ぎの如く拡散されていた動画。 彼の殺戮者・アベルとの奇跡の対話としてあらゆる場所で上げられている。 しかし、悠長に視聴しているのは高槻くらいではないだろうか。 「さて。この状況……君はどうするつもりかね」 すると。 ドタバタ慌ただしい物音が高槻のいる階層で響くと、乱雑にインターホンを鳴らす者が。 呑気な動作で高槻が最新の映像機能で玄関先の人物を確認できるもので、ひぃひぃと息を切らす男性を目にした。 実際、その生きた姿を確認すると複雑な心情の高槻。 彼女の中で、沈殿していたドス黒い感情が浮上するのを覚えた。 『た、高槻先生!?』 「おぉ、今日の予定はなんだったかな。打ち合わせ?」 『何言ってるんですかっ! 早く逃げて下さいよぉっ!!』 ここからの眺めは格別だよ、とその担当編集者である男性と高槻が会話を交わす。 地上に残っているホット・パンツとランサー/アクアは、駅から携帯端末を回収し終えていた。 彼女たちのいる中野区は、被害が未だ及んではいないものの。 巨大トカゲが、ちょっとした気まぐれで接近してくる可能性は全く否定できない。 「ランサー……戦えるか」 『ちょいと休ませて貰って、離れた位置から「ブラックブラックジャベリンズ」で仕留めてやる。 その間に、ホット・パンツ。お前は遠くに逃げな。一撃でも喰らえば一溜まりもないよ』 「……あぁ」 無論、そのつもりしかなかった。あんなもの、ホット・パンツは一瞬で捕食されて終わり。 正真正銘、サーヴァントでしか相手に出来ない規格外の怪物。 聖杯戦争以外にも、全てを無に帰すべく召喚したと連想されてしまうソレに。 絶望を抱いている場合じゃない。 彼女たちは、己の欲望が為に『聖杯』を求める以上、あの化物を倒す他なかった。 ◎ 考える。 僅かな手段を考えるしかない……! アーチャー/ロボひろしは、強大な敵を前にマスターを失い、宝具の使用不可な状況にも関わらず諦めを捨てない。 何かまだ手が残されている! 倒せない化物なんかこの世にいないように、巨大生物を倒す術は確かにあるだろう。 「そうだ……!」 史上最悪を召喚したサーヴァント。 皮肉にも、平坂黄泉のライダー/幼女によって召喚された存在。 だが、ひろしは平坂の死や、幼女が怪獣を召喚したことをまだ知らない。 むしろ。平坂を見失ってしまい。トド松より以前に捕食されのをタイミング的に把握できていなかった。 最低。平坂や幼女が召喚したものではない、と判断してしまう。 彼は、居る訳もない未知なるサーヴァントとマスターの捜索を続行していた。 マスターを失った。 そのマスターを友として認識していた怪物が捕食したことに、幼女は困惑を続けていた。 彼女は哀しみを深く覚えている。 どうにか、怪物へ制止をかけようとするが、もはや騎乗する為に怪獣の一部に掴みかかるので一杯一杯。 最終的にはいとも簡単に振り飛ばされてしまう。 幼すぎる彼女が試みる手段は、あまりにも無謀だが諦めない精神は、他のサーヴァントと匹敵する筈。 そして、文京区にあるランドセルランド。 この世の終焉に等しい情景を脇に、ルーシーは沙子が入っている事を確認し、大き目のその鞄を閉めれば。 何とか持ち上げることに成功する。 力仕事こそザックに任せるべきだが、彼がサーヴァント……敵に遭遇した際、邪魔にならないようしなくては。 ルーシーは、文句も言わず。自分で沙子を運ぶ事を決心した。 恐ろしい怪獣の進撃。 つい先ほど、ソレが一気に接近した為、ルーシーは体を震えあがらせる。 情けない話だが。アベルや滝澤が戻ってくれば、あの怪物を倒せるかもしれないと希望を抱くルーシー。 当のアベルに、そのような気力はないとも知らずに。 涙を浮かべならが必死に生きようと、自分自身に言い聞かせるルーシー。 訳も分からない憐れみを見せつける少女に、ザックは舌打つ。 結局、人喰いからの念話が来る事は無かったし。メアリーはともかく、アベルは帰って来ない。 何か思い出したザックは、独り口にする。 「まさか……死んでるんじゃねーだろうな」 それはアベルに対してではない。人喰いの方にだった。 ○ 「パチンコ警察風に連行はともかく、大丈夫なのかブラザー。俺の無罪が魅力によって晴れた……」 「いーから早く!!」 一方、葛飾区の警察署にいるカラ松は実に呑気なものだ。 外が劇場版・大怪獣バトルチックな光景と化しているとは露知らず。 兄弟たちに連行、もとい救出された彼は、葛飾区内を逃げ惑う人々で一面が覆われていると把握した。 これこそ、映画の撮影に見えなくない状況。 「デカパン博士ー!? くそー! 先に逃げたのか!?」 周囲を見回すおそ松が、あるものを発見した。 おそ松一行が警察に連行された際、同じくして移動させられたカーマシンが放置されている。 怪獣に驚いて博士だけは一目散に逃亡してしまったのだろう。 むしろ、カーマシンが起動可能な状態で放置されているのは幸運か。 「こいつは! デカパン博士の『ベストフレンド』!! ……待て、俺の時みたいに暴走しないだろうな?」 すっかり警戒心に満ち溢れたカラ松。 十四松だけは通常通りの十四松らしく「さっきちゃんと動いてたから大丈夫大丈夫!」とフォローした。 一目散に操縦席に座ったおそ松は、エンジンを起動させる。 「とにかくコレで逃げるしかないだろ!」 「あー……ブラザー達。不安だから一応確認させて貰うが、警察から出て大丈夫なのか? あと、一体何が起きている?」 「説明は後でするから、早く! カラ松兄さん!」 「アッハイ」 チョロ松に急かされて、というか全員が「とっとと動けよ。クソニート(お互い様)」な表情をするものだから。 仕方なくカラ松は乗車する他ない。 五人も乗車したせいか、自棄に動きが遅い『ベストフレンド』だが、人間の足よりは大分マシと思われる。 逃げ惑う人々の思考は結局のところ同じだ。 車で逃げるのが速いのは当然であり、誰もがそれに頼ろうとするせいで渋滞が巻き起こっていた。 おそ松たちは苛立ちを覚えるのは当然だ。 「こんな時に!!」と憤りを露わにするおそ松だが、散々社会に貢献する働きを避けていた彼らが 一般人に譲りを与える時が今なのかもしれない。 同じように苛立ちや不満を爆発させ、罵声が飛び交う車で埋め尽くされた道路に、カラ松も異常だと理解できる。 車の合い間を通りぬける人々を見た一松が冷静に「これ走った方が速くない?」と呟く。 兄弟たちも無言の同意を交わし、一斉に『ベストフレンド』から降りた。 まるで、大規模なマラソン大会のワンシーンだと言われても違和感のない。 圧倒される光景にも関わらず、歪なほど緊張感を覚えるカラ松。 遠くからまた音が聞こえる。 カラ松は音を怪獣の遠吠えであると理解していなかったのだ。 「……ん!? あれはカラ松ガール!」 幸運か不幸か、カラ松は人混みの中。同盟相手の二宮飛鳥の姿を捕らえた。 正確には車内にいる飛鳥を発見できた………だが。 このまま、車の彼女を呼びかけたかったものの。どうやって呼び出そうか? 彼女は家族と共に避難を試みているようだ。 カラ松相手に家族が「娘とどのような関係ですか!」と問い詰められれば、冗談めいた言い訳でやり過ごせる自信がない。 「しかし、このまま……はっ! なんてことだ!!」 一瞬、目を離したすきにカラ松は兄弟を見失ってしまったのだ。 どうやって人混みの中。探し出せば!? 幾ら顔が同じでも、こんな状況で悠長に人探しなんて…… カラ松が迷っていれば、飛鳥が何か気付いたように車から飛び出す。 家族は、車での逃走を諦めたのだろうか。 否。違う。 家族はそういう目的だが。飛鳥自身は、怪獣以外の異変に注目していたのだ。全力で人混みをかき分ける。 道路に植えられた木々――急激に朽ち果てて往く、その情景。 飛鳥が、人の濁流に呑まれそうなのに逆らう。 彼女の手を引っ張ったのは、アサシン/零崎曲識。 「アサシン!?」 「マスターも気付いたのだろう。あれだ」 曲識が率先して誘導する先には―――少年を背負って移動するサーヴァントが。 彼の移動と共に、折角妖桜が巻き起こした冬を耐えしのんだ草花が、平等に死んでいった。 飛鳥の視認により『アサシン』というクラス名が判明した。 だけど、飛鳥はとっくにその真名を理解している。 誰よりも早く逃げるサーヴァントに、飛鳥が叫んだ。 「待ってくれ! カイン!!」 飛鳥の声は、阿鼻叫喚の地獄の中で澄んだ音色として響き渡る。 それは……彼女が『アイドル』であるが為に会得した一つの技術かもしれない。 どんな状況であれ、誰かに何かを伝えたい強い意志が形となった。 声はカインに届き、彼は振り返る。 意識を失ってカインに背負われていた少年・安藤にも。 飛鳥と接触しようとするカラ松にも。 そして―――………… 「………カイン」 彼の最悪の弟であるアベルにも―――………… 「カァイィィィィンッ!!! 貴様ァ!!!」 植物の腐食を目印にしたのは飛鳥だけではなかった。アベルと、彼と同行する滝澤の瞳にも映った。 えっ? と頭上を見上げた人々は、アベルにとって邪魔でしかない。 着地するなり一帯を一掃したのである。 あっさり出来あがった地獄の風景に、飛鳥とカラ松は戦慄した。 それこそ草木を刈り取る些細な動作で人間を虐殺するアベルは、決して愉快な心情ではない。 かといって、カインに憎悪を剥き出しに怒り狂っている訳でもない。 憎しみがないと言えば嘘になるが、アベルは邪魔でしかない障害を消そうと行動するだけ。 人間の殺害によって前進するアベル。 テロリストなど、怪物の存在でかき消されていただけで人々は呆然と恐怖に飲み込まれていた。 アベルに続いて滝澤が、狂気じみた動きで先回りし。あっさりとカインを蹴り飛ばす。 ダメージの反射など物ともしない滝澤が、痛みを無視しながら。『赫子』をカインに突き立てる。 咄嗟に、カインはマスターの安藤を手離す。 胴体を貫かれた激痛が走る。それは滝澤も同じだろうが、彼は狂喜を浮かべたまま、告げるのだ。 「おォいおいおい、痛てェの? こんな程度で? 痛みは感じちまうってかぁぁ!?」 「が……はっ……! ま、スター………!!」 苦しむカインの視線の先には、地面に投げ飛ばされた安藤。 何とか立ち上がろうとする彼にアベルの刃が迫るのだ。 『腹話術』をアベルに………! 安藤が決死の能力の使用をするが、全く無意味である。 現場に居合わせた飛鳥と曲識、カラ松も寸劇に成す術が無かった。 無力とは、まさにこれを指し示すのだろう…… そして――― ● ―――緊急通達を開始します。 現時点までに生き残ったサーヴァントの方々、おめでとうございます。 賛辞のお言葉はさておき……皆さま、この『東京』で発生している異常事態をご理解している前提で話を進めさせて貰います。 私ども、主催者も可能な限りサーヴァントの皆さまに、快適な聖杯戦争を堪能させたく。 出来る限りの制限、抑止などを留めた所存です。 しかしながら……今、ライダーが召喚しました宝具により、舞台である『東京』の空間そのものに支障を来す。 そう判断をし、先ほど私――先導アイチが直接、ライダーのサーヴァントに警告を行いましたが。 警告を無視。さらには緊急修正の不可能な段階までの破壊活動が続けられております。 具体的には――現時点で東京都23区の大規模な破壊。及び、今後の破壊規模の予測。 東京都に所属する政府関係者及び重要機関責任者の死亡、限度以上の警察関係者の死傷者。 東京都民の緊急修正対応の間に合わない死傷者の予測……など。 総合しますと、このまま聖杯戦争続行が困難の危機に立たされております。 そこで……… 私ども主催者の決定により―――ライダーとその宝具の討伐クエストを開始します。 そして、皆さま方。 現時点で戦闘可能なサーヴァント全てにこれを命じます。 どうやら、心良く思わない方もいらっしゃるようですが、ご理解の方をお願いします。 これより私が『イメージ』を通じ、皆さま方に令呪を使用いたします。 ……… 先導アイチが使用する令呪は、遺体から回収した令呪である。 裁定者/ルーラーのクラススキルとしてある、全サーヴァントに使用可能の絶対命令を下せる特殊な令呪。 ではない。 ならば、どうするというのか? イメージ。 この場合はサーヴァントと繋がりのある『マスター』を通じて、令呪を使用するという荒技なのだ。 故に。マスターを失ったロボひろしは、令呪は受けられない。 だけども。 聖杯戦争を続ける為に、夢を終わらせない為に、世界を終わらせない為にも―― これより正真正銘、奇跡の幕が開かれる事となるだろう。 「令呪を以て、全サーヴァントに命じます――東京を破壊する怪物を打倒せよ!」 ◎ サーヴァントには令呪が使用された、という自覚が残る。 ルーラーとは異なる手段を用いる令呪の命令。 だが、厳密にはイメージでマスターと通じ合い。そして令呪を使用。 とは言え…… 先導アイチは戦況を冷静に監視していた。 元より『不死身の爬虫類』を討伐しようとしていたサーヴァント――セラス、宮本明、そしてアクア。 彼らは既に怪物周辺に存在し、攻撃するべく準備を整えていた。 令呪が、むしろ糧となった。 一方。 全く怪物に見向きもしないか、あるいは早急に対応しようとしないサーヴァント。 これらは案外多く存在している。 『対魔力』のないアサシンクラスのザックや曲識、カインなどは個々に不満を抱きながらも。 抵抗する術も無く移動するハメとなってしまった。 高ランクの『対魔力』を所持するナイブズに関しては、動向次第で令呪を更に使用する判断もアイチにはある。 だが、恐らくナイブズもその程度の読み合いは可能だった。 無理な抵抗はなく、仕方なしに江東区から離れている。 そして――― 「お………お、おいぃっ……! どうしたんだ……?!」 東京都葛飾区。 情けない松野カラ松の声が自棄に響いた。 最早、怪物の騒動で誰も彼もが『逃げ』に徹底し、そこにはカラ松と飛鳥、安藤……そして――アベルの存在があった。 アベルは『対魔力』じゃない。バーサーカーのスキル『狂化』によって抵抗する。 満足に動けないが、ブレードで安藤を狙うべく、その場で留まっていた。 皮肉ながら令呪に逆らえない滝澤が、嫌々に移動しつつ叫ぶ。 「アベルくん、早く殺しちまおうぜ! もう少しじゃねぇか!」 状況が飲み込めない飛鳥は、既に立ち去ってしまった曲識と念話を交わす。 (これはどういう事態なんだい……?!) 『先導アイチが令呪を使用した。全てのサーヴァントに対し、あの怪物を打倒しろと。 流石の僕も、文字通り実物の怪物を相手するのは、今回が初めてになるが………』 (アベルが、令呪に逆らっているんだ!) 『………それは不味いな。先導アイチが再度令呪を使用する手もあるが……最悪の場合』 だけど、曲識も令呪を使用されて、どうする手立てもない。 ましてや、あの最悪な強さを誇るアベル相手に、少女の強さしかない飛鳥がどうしろと? 第一。彼女は邪魔をしないと『約束』してしまった。 これがアベルとカインの最期ならば、そうだったなら、抗わず。納得するしか手段はないのだろう。 渾身の抵抗の末、アベルはヤケクソ気味にブレードを投擲する。 銃弾に匹敵するスピードで、刃が安藤に迫った。 ……ところが、ブレードはアスファルト舗装がされた地面に深く突き刺さった。 この距離の攻撃をアベルが失敗したのではない。 全く予想外。令呪によってサーヴァント達が討伐令に強制参加されたと知ったのは、飛鳥だけではなく。 カラ松もだった。 これより『不死身の爬虫類』を倒すと明から念話で(漸く)説明を受け。 彼が『東京』で発生する異常全てを把握したのと同時に、一つの希望を獲得したのである。 ならば――アベルが安藤の殺害だけに手一杯だとしたら! カラ松が、安藤の体をちょっとでも引っ張る事は可能ではないか!! たったそれだけで、安藤への攻撃を回避させられるのだ。しない訳がない。 「き……決まったあああああぁぁあぁぁぁっ! どうだ、カラ松ガール!!」 聖杯戦争で情けない姿を晒し続けるほど軟な男じゃない。 借りを作ったのだから、これで安藤のサーヴァントと協力が出来るかもしれない。 あるいは、聖杯を譲って貰える。……のは都合のいい話過ぎるが。 ともかくカラ松は、ようやっと聖杯戦争において輝きを取り戻したのだ。 華麗に飛鳥へドヤ顔を見せつけたつもりだったが、実際目が合うのは例の殺戮者・アベル。 人生で経験した事も無いほどの殺意を間近に感じたカラ松は、やはり一瞬にして震えあがる情けない男である。 「あ、いや。その」 「お前は殺す」 サァーと血の気が引く感覚を全身で味わったカラ松が、いつ卒倒しても不思議じゃない。 不自然なほど素直にアベルが踵を返したのは、恐らく先導アイチが『二画目』の令呪を使用したのだろう。 脱力に見舞われたカラ松が地面で座り込む隣。 咳き込む安藤に対し、飛鳥は話しかけた。 「大丈夫かい………?」 「あ……あぁ………そっちの人も、ありがとうございます」 何とか礼を述べた安藤。カラ松は返事の代わりに、弱々しいうめき声を漏らした。 悠長にはしていられなかった。 アベル達――サーヴァントが集結を余議なくされた要因である怪獣。 まず、あれを何とかしなくては…… フラフラと立ち上がる安藤。飛鳥は少女であるが、彼の肩を貸そうとする。 周囲を見回すが、アベルの出現に恐怖が感染した為か。車に乗車していた人々も皆、どこかへ逃げ去っており。 もしかしたら、逃げ遅れた人間が現れるだろうか? 飛鳥は、深呼吸する。 ライブ本番前で緊張をほぐすかのように。 「ここから離れないと……すまない。車を運転して欲しいんだ」 飛鳥の頼みはカラ松に向けられていた。彼の方は、ワンテンポ遅れてリアクションを起こす。 それから平静を取り戻したい一心で、相変わらずの痛々しいカッコつけを見せつけた。 「ふ……フッ、運転なら俺に任せろ。カラ松ガール……だが、この状態じゃ時間がかかるぞ」 「歩いて移動するより大分マシじゃないかな。彼の方は無理に動けないようだしね」 アベルによって地で動かなくなった死体を、嫌でも目につけながら飛鳥とカラ松で安藤の肩を貸し。 鍵をつけたまま放置されている乗用車一台に乗り込んだ。 こんな緊急事態。ましてや、偽りの『東京』の秩序に逆らう抵抗を抱いている余裕すらない。 成るべく迅速に彼らは車を発進させ、道路の空いたスペースを利用しながら現場を離れる。 カラ松と飛鳥が、どうにか落ちつけたのは。 兄弟たち、家族の死体が転がっていないと分かったせいか…… 「折角ならブラザーたちと合流したいところだが……その、なんだ? こういう場合、避難先はどこだ?」 「普通だったら隣接する他県方面に避難するはずさ。尤も、この聖杯戦争の舞台は東京都しかない。 家族も知り合いも、全てが偽物。東京以外の世界は存在しないからね」 「な、なんだと!? 偽物っ……? そうだったのか!?」 「えっ。知らなかったのかい?」 思わず飛鳥が聞き返す。 一方のカラ松は、ある意味の衝撃が走っていた。 ここが実際の『東京』じゃない? 兄弟たちも本人じゃない?? 偽物……? なら、自分が起こした犯罪。焼失した家。何もかも無意味で……… 変に気が抜けてしまうほどカラ松は、酷く安堵するのだった。 「じゃあ……本物のブラザーたちは?」 「変な表現だけど、元の世界……本物の『東京』で生きているだろうね。 そう言えば、本物の世界では僕たちは行方不明扱いなのかな? ……フフ、呑気に想像している場合じゃないのに、不思議だよ」 そう微笑む飛鳥の存在が、奇妙にカラ松を安心させた。 彼女がアイドルたる所以の和ませなのか。分からずともカラ松は、先ほどのアベルからの殺意を忘れるかのように気を保つ。 だったら、尚更。それこそ聖杯戦争を生き残れば大勝利! 前向きな姿勢でカラ松はハンドルを握った。 「他県もないとなれば、電車も飛行機も駄目……『ここ』のブラザー達はどこへ消えたんだ」 「確か――……誰かは知らないけど『奥多摩』方面に向かおうとしていたね」 「流石に遠過ぎだろ!?」 「あくまで方角を指し示していたと思うよ。即ち『23区』からの脱出さ」 「なるほど……」 偽りの人間たちが移動可能な範囲は『東京』に限られている。 奥多摩方面に『しか』避難する行く先がないということ。 尤も、そちらまで怪物が襲撃してきた場合は、誰にも分からないが…… 飛鳥が助手席から外の様子を伺う。まだこちらまで怪物の襲撃範囲は及んでいないが、この状態が続くとは思えない。 カラ松は、落ち着きを取り戻したせいか、こんな不満を呟いた。 「だったら、俺達を一旦避難させてくれよ……」 「?」 「要するにこの『東京』そのものがヤバイってことだろ? 俺達の安全を第一に考えない方がどうかしてるぜ」 先導アイチを含めた主催者が、どこから傍観しているか定かではないものの。 聖杯戦争を続行させるには、マスターの存在が重要の筈。 だったら――カラ松の言う通りに、マスターを避難させるべきだろう。 彼らの会話に息を切れ切れの状態で、後部座席で横たわっていた安藤が割り込む。 「俺も………ずっと、考えていた。この『東京』はどうなっているのか………主催者たちは、どこにいるかを」 例え『東京』自体におらずとも。 どこから聖杯戦争を監視し続けているなら……そして『東京』に脱出するのを禁止されている事。 安藤は、考えた末。一つの結論を導いた。 「この世界が、どういう構造なのか……分からない。けど………先導アイチ達は『東京』の外にいると思う」 突然な話に、飛鳥とカラ松は反応に困るが、安藤は話を続ける。 「単純な話……俺達の避難を優先させるのは当然だし………主催者が直接俺達を移動しなくとも 例えば『東京』の外へ避難して良いと……誘導させればいい………それをしないのは、あいつらの都合が悪いから」 飛鳥が恐る恐る加わった。 「だけど、必ずしもそうとは限らないだろう?」 「主催者は『東京』の外へ脱出した場合『始末』をすると言っていた。 ……だから、少なくとも『東京』の外まで監視している事になる……『東京』の外で俺達を観測している そういう構造なら、納得できるんだ……まるで、地球儀を観測しているみたいに」 想像すれば不気味である。 しかしながら、カラ松は戸惑いながら安藤に返事をした。 「な、なかなか興味深い話だが、今は関係ないだろう? 偽りとはいえ、俺達は『東京都』の命運の狭間にいるんだぜ」 「いや……『ある』! ……あの……怪物を倒す方法………それを考えた………!」 □ 「何と言う事でしょうか……! こちらは上空より生中継しております!! 御覧下さい……もう地上は原型を留めていません! 建物は全て怪獣が喰らい尽くしてます!」 東京都上空。 ヘリコプターから『不死身の爬虫類』の破壊活動を熱弁するアナウンサー。 彼ら以外にも、この光景を撮影しようと無事だったヘリコプターを利用する者が現れた。 興味本位が無くも無いが。彼らは報道人生を賭けて、世紀末じみた大事件を1人でも多くの人間に知って貰おうと必死なのである。 「怪物は……どうやら墨田区方面に向かっています! 現在、怪物は墨田区方面に進行中…… ん……? あれは!? カメラ! あそこのビルの上……誰かいます!?」 アナウンサーが驚愕するのは無理もない。 高層ビルの屋上に1人。誰かが立ちつくしているのを発見できた。 それが何者かは分からない。雨や雪すら降っていない快晴にも関わらず、レインコートを身に纏い。 フードを被っているせいで顔は確認が難しかった。 何より。 その人物が背負う巨大過ぎる砲台に、全てが沈黙するだろう。 まるで、怪獣規模を破壊させる為だけに作られたようなえげつない武装。 アーチャーのクラスに相応しい姿。 セラス・ヴィクトリアの宝具。 ―――拠点防衛用長々距離砲撃戦装備 ハルコンネンⅡ――― 人間には所持不可能の重量・345キロを悠々と持ち上げるセラス。 二丁の砲身を両手でかまえ、怪物に砲打撃を開始したのだった。 連続射出される弾は遠くから眺めれば花火の一種と説明されても何ら違和感のない。 それほど、赤く真っ直ぐな軌道を上空に描きながら、怪物に命中させた。 怪物との距離は決して近いものじゃない。 彼女の射撃位置からでは、怪物もそこそこの小ささに見えてしまう位の遠距離。 だが、セラスは的確に命中させている。怪物に直撃するたび、黒煙が繰り返し立ち上る。 怪物も黙っている訳が無い。 セラスの攻撃を幾度も受け続けるが、段々と鱗に厚みが増してくるのだ。 異常極まりない怪物の圧倒的な存在そのものが、セラスを嘲笑しているかのよう。 彼女も理解したらしく、砲台を操作すると背後で待機し続けていた弾筒が満を持して登場を果たす。 ―――広域立方体制圧用 爆裂焼夷 擲弾弾筒 「ウラディミール」――― 放たれた二つの閃光。 余裕で身動きせず、高層ビルを捕食していた不死身の爬虫類を真っ直ぐ捕らえる! 直撃した刹那。 ボッと大きく炎上する周囲と、見るもおぞましい怪物。黒煙に包まれ、誰も彼もが怪物へのダメージを期待してしまう。 ヘリコプターで実況するアナウンサーや、スタッフたちも漫画のような光景に唖然としていた。 何とか正気を取り戻しながらアナウンサーは話す。 「あ……えっ……こ、これは自衛隊の新兵器なのでしょうかっ!? とにかく、怪物に直撃しました!!」 遠くから炎上に胸を躍らせながら、マスターの信長が言う。 「セラス! やったかっ!?」 『まだです!!』 ダメージは与えた。 けれども傷は直ぐに癒えようと、怪物の鱗が別の生命体の如く蠢いているのをセラスは目で分かる。 信長は思わず舌打つ。 例え、セラスの攻撃が有効であっても、信長の魔力が限界だった。 令呪で魔力を補うのも一つの手段だが……信長は、戦場から離れた位置にいる為、セラスに問いかけるしかない。 「なら、他のサーヴァントはどうだ。令呪で強制収集されたってなら、そろそろ現れる頃だろ!」 信長の読み通りだ。 怪物が、ギロリとセラスを睨み注目する中。 東京都内を犇めく建物に隠れ、魔力を一点に集中させていたサーヴァントが一騎。 ランサー・アクア。 彼女はセラスの攻撃を無駄にはしないと、宝具を解き放った。 「ブラックブラックジャベリンズ!!!」 漆黒の大槍が、死を運ぶ死神のように駆け抜ける。 アクアの可能な限り、最大最強の魔力と威力を誇る一撃は怪物に衝突するのだった。 周囲に風圧を巻き起こし、周辺を飛来していたヘリコプターですら満足にコントロール不可能に近い状況に陥る。 怪物そのものだけではない。 高層ビルを含めて、些細な物体ですら完全に破壊をする。 「どうだあああぁぁっ!!」 ガリガリと怪物の体を削る音が響く。 されど、怪物は吹き飛ばされまいと肢体を支えるべく、奇妙なトゲを生やし、地面に突き刺した。 最低でも肉体が離れず。留まったものの。完全に肉体に大穴が開けられていた。 魔力を大分使いきってしまったアクアだが。 破壊し尽くした眼の前の光景に、僅かに満足を得た。 「……へっ、馬鹿だね。このくらい、あたし一人で十分――」 「油断するな!!」 すると、アクアの元に丸太を手にした男が出現する。 一見すれば棒切れでしかないソレを、男――宮本明が攻撃を防ぐかのような構えをアクアの前で行えば。 肉体を分離した怪物の上半身が、アクア達の方へ飛び込んで来たのだ。 ゴオンッ!と鈍い効果音が響けば『丸太』と『不死身の爬虫類』が互角に衝突したという、財団も真っ青な光景が広がる。 宝具ではあるが、やはり『丸太』だ。 そして、英霊とはいえ生身で巨大化しつつある途中の怪獣相手だ。 重みに明は耐えるのが限界の状態である。 (抑えきれなッ……!!!) 「おっさんッ!!」 咄嗟に、アクアがアメ玉一つ分だけだが、それで怪物を押し込んでみせる。 ハァハァと荒い呼吸をしながら、明が我に帰れば『丸太』に凹み……否、捕食された痕跡があった。 明にとってはこれ以上にない信頼できる武器であった『丸太』が、いとも簡単に……! 例えるなら、世界樹の枝のような神秘性。アーサー王の『エクスカリバー』に匹敵しうる約束された勝利が。 それだけで十分、明へ絶望を与えられた。 アクアは思わず舌打つ。 「あれで生きているのかい! 今度は頭をぶっ飛ばすしかなさそうだね」 「いや……よく見ろ。お前の攻撃で傷一つ、ついちゃいない……」 怪物が周辺にあるあらゆる物体を口に放ると、肉体が修復されていく。映像で早送りするかのような光景。 あの怪物は、全てに適応するべく幾度となく変化を続けるのだ。 恐らく『ブラックブラックジャベリンス』は通用するとしても、通常の『スパイシードロップ』が効くか怪しい。 二騎のサーヴァントが次なる手を模索する前に。 「作品No.9――『雲梯』」 重低音の旋律が大音量の爆音で、再生途中の怪物に襲いかかる。 怪物が先ほどと異なり、衝撃に耐えきれなかったのではなく。肉体全体に響いた。 衝撃波が。 上半身のみの怪物は簡単に肉体を回転させつつ、後方へと吹き飛ばされる。 直接のダメージはないものの。『サーヴァント』としての威力に相応しいレベル。 大の人間を吹き飛ばせるが人間レベルなら、英霊ならば怪物くらいは吹き飛ばされる訳だ。 「悪くない」 それを行ったアサシン・零崎曲識が頷いたのは、怪物に対しての宝具の威力……ではなく。 彼が手にしていた『コントラファゴット』への感想。 以前、マスターの飛鳥に要求した楽器。 令呪であのような命令をされたが『怪獣を倒すに必要な武器の調達』は可能だった。 即ち――怪物の討伐をするに辺り、必要不可欠となる行動は許されるようだ。 警備も盗難も二の次になる緊急事態だ。楽器が一つ失われても、まさしく『悪くない』状況だろう。 改めて曲識が、明と魔法使いの少女を視認してから言う。 「丸太のアサシン。お前のマスターから『作戦』は聞いているか?」 「……作戦?」 「いや、すまなかった。カラ松は運転中でそれどころじゃないらしい……どうあれ、僕のマスター…… 正確には他のマスターがある『作戦』を提案してくれたんだが。中々なものだ。 僕もあの怪物を倒しきる自信がハッキリ無いから、是非とも協力して欲しい。丸太のアサシンとそこの少女」 あの、どうしようもない化物に有効な作戦など、存在するのか? 曲識から伝えられた事実に困惑する彼ら。 アクアは半信半疑に問いかける。 「いきなり出てきて何様か知らないけど、本当に通用するんだろうね。その作戦」 「確実に通用するとは思うが……まぁ、僕が信用されていないのは承知の上で話を持ちかけている」 「……そうかい。だったら、具体的にはどうするのさ」 「あの怪物を倒さない。それが『作戦』だ」 ■ 「どうしたら……」 神隠しの少女・あやめは、途方に暮れていた。 彼女は、もはやそうするしかないし。どうすることも叶わない状況である。 怪獣を倒す術もなく。役に立てるかも怪しいうえ、さっさと立ち去ってしまったアベルや滝澤に比べて。 直ぐにでも怪獣の元へ駆けつけれる身体能力だって皆無なのだ。 だが、そんな彼女の前に救世主が現れる。 「やはり、まだ居たか」 「!」 セイバー・ナイブズが、不動総合病院の敷地に舞い降りた。 本来ならば、今なお破壊活動を続ける『不死身の爬虫類』のいる方面とは真逆の位置におり。 令呪に逆らっている状態のはずだが。 彼は何ら影響なく、涼しい顔でここへ至った。 怪物の討伐には『神隠しの少女』が必要だ……そのように判断した為、令呪に縛られる事はないらしい。 どこか怯えた表情をする彼女に、ナイブズは相変わらずの冷酷な雰囲気で話す。 「ここから移動するぞ」 「は、はい」 どういう目的であれ、あやめもここから移動するべきと判断する。 いざ、ナイブズと共に病院から離れていくと、都市から物々しい破壊活動が騒音となって聞こえた。 あやめは、恐れ慄くようにナイブズの腕で体を震わせる。 きっと、自分は能力を駆使し、ナイブズの気配をかき消して、あの怪物を倒す他ないのだ。 怖いけども、やるしかない。自分にしか出来ないのだから…… 「……あれは何だ」 しかし、実際のところ。 ナイブズは、怪物が暴走している地帯で起きる破壊が――怪物の仕業ではないと気付いたのである。 意味が分からない。怪物の代わりに破壊を繰り返すのは、集結したサーヴァント達。 先ほど、怪物に対して強力な一撃をぶちかましたアクアが。 サンタクロースのように、鞄からアメ玉を無数にばらまきつつ。一斉に爆発させる。 目標である怪物は、むしろ傷が癒えてしまっている。 上空から地上の風景を目にしていたアナウンサーも、驚きの声を上げたのだ。 「先ほどとは一変! 謎の集団による都心部の破壊活動が開始されております!? これじゃまるで、大地の破壊神だーー!!」 困惑するのは信長も同じだった。 令呪で行動が制限されている以上。恐らく彼らは怪物を倒すべく、何か起こしているのだろうが。 全く以て意図は分からない セラスが現場から状況を念話で伝える。 『マスター! サーヴァントたちが建造物を破壊し続けています!! このままでは怪物の周辺にある全てが破壊されてもおかしくありません!』 「おい、トカゲは。あのクソトカゲはどうしている」 『えッ………はい。傷が癒えて、もう体は完全に修復した状態です。まるで意味がありません。もう一度、私が攻撃した方が……』 「違う! 怪物の方は今、何をしているかと聞いている」 『……食べて、ますね。周辺にある色々な物を』 俄かに信じがたいようにセラスは言う。 怪獣ならば光線を口から吐き出したり、歩行するだけで大地を鳴らし、あらゆるものを踏み潰し。 眼前の建造物を破壊し尽くのみ。 怪物が、その破壊活動の一環として高層ビルの捕食を行っていたが。 ――そうか! 信長は理解した。 恐らく、破壊活動をするサーヴァントたちも同じであろう。 「セラス。火を放て」 『……火!? あの私、そういう宝具は』 「さっきの巨大おっぱい砲をもう一度周辺にぶぁーーっとぶっ放すんだよ! それで火の手が上がる!! 火が上がれば車も燃えるし、ちっとは生えてる草木にも火が移る」 『あの、どういう意味があるんですか』 「奴らの狙いは――『魔力』だ」 『魔力……』 「あのトカゲが建物やら何やら喰っとるのは破壊目的ではなく、魔力補給だとすればどうだ」 『!』 即ち。 並の魔力だけで、あれほどの脅威的な不死性を持つ生物の召喚は耐えられない。 破壊と同時に魔力の補給を続けるならば、あの『捕食』には意味があった。 令呪やマスターとサーヴァントの魔力以外で存在を保つ方法。 セラスはもう一度『ハルコンネンⅡ』を構えた。 狙いは、怪物ではなく―――『東京』そのものへと……… ◇ 車で移動を続ける安藤たちは『作戦』を話し合っていた。 「凄ェ……まさか、そんな方法があったとはな…………」 安藤から『作戦』を聞かされ、カラ松は関心してしまった。 怪物を倒さずに殺す方法。それは魔力切れ。 捕食という名の破壊で魔力を補っている事は、安藤がカインから聞かされた情報の一つ。 あの怪物――『不死身の爬虫類』の特性。無機物ですらエネルギーとして変換させ、捕食する異常性から推測したもの。 確信はないが、恐らくはそうだ。 安藤が、少々咳き込みながら話を続ける。 「怪物は今……墨田区付近にいるらしい………海に面していないから、怪物がそっちに逃走する心配は無い」 しかし――問題は。飛鳥が言う。 「向こうもタダでやられる訳がないさ。怪物が移動してしまう場合はどうするんだい」 「……俺のアサシンが止める」 正しくは、令呪で怪物の進行方向にカインを移動させる。最悪、ダメージを反射できるかもしれない。 あの怪物の突進を受けただけで相当のダメージが予想できた。 安藤も半ば、消費する魔力を不安に感じる。 先ほどから体の調子が悪いのは、きっと魔力のせいではなく……『腹話術』か? 胸を片手で抑えつつ。安藤は何とか話を続けた。 「間違いなく、怪物も俺達の作戦に気づくはずだ……そこを狙う! 俺のアサシンが足止めしたところを、サーヴァントたちで集中攻撃するんだ……」 「OKだ。俺の令呪の一つや二つを使う時が来たようだな」 痛々しくカッコつけするカラ松を脇に、安藤は「それと」と一つだけ加える。 「怪物を『地面に叩きつけるように』攻撃して欲しい」 「ん……? どういうことだ?」 「……怪物を『地下』へ叩き落として欲しい。そう言った方が正しいのかも…… それで怪物の動きを止めて、確実に倒せる形にしたいんだ……」 飛鳥が「なるほど」と納得する。 「つまり、落とし穴のようなものだね?」 「あぁ……」 安藤は、確かな緊張感を胸に、考察を思い返す。 ――ここが偽りの『東京』で、主催者たちがこの外にいる可能性…… ここが本物の『東京』じゃないとしたら……ここは『地球』じゃないって事になる。 だったら……… 所謂『基盤』のこと。 作られた『東京』は何の土台で創作されたものだろうか? 安藤たちのいる『東京』……この地面は一体『何』で構成されている? 少なくとも、それは『地球』なんかじゃない。 ――そう……主催者達が作った人工的な『土台』! 地下を貫けば、外の景色が確認できる!! 怪物を『東京』から排除したうえで……この世界がどうなっているか……全貌が分かるはず………! そして、地下の――外の景色はどうなっているのか? そこに先導アイチの姿は? 他の主催者は? それ以外にも何か、重大な秘密があるのでは?! 怪物を倒すと同時に、安藤は全てを知るための決死の作戦を考えついたのである。 でも。 安藤も分かっている。 怪物と同じだ。空間に支障を来す行為……最悪、先導アイチからストップがかかる可能性もある。 これは………賭けなのだ。 このままの勢いで、明たちが怪物を『東京』から叩き落とすか。 先導アイチがそれを制止するべく念話をするのか。 故に、安藤は飛鳥とカラ松には伝えていない。 安藤の思惑に巻き込まれているだけで、察しないならば先導アイチ達の警告からは免れるだろう。 例え……これで俺が死んだとしても…………… (潤也………) 俺の代わりにお前が、やってくれれば。 安藤は知らない。 彼の弟は、最悪の弟によって葬り去られた事を。 そして、安藤自身。腹話術の酷使で命を削っている事を―― ◆ (アベル……!?) セラスの宝具によって炎上した東京の都市。火の海の中。カインは周囲を見回した。 理由が分からない。 安藤の念話によれば、カインを襲った滝澤やアベルも、すでにこちらへ向かっている筈なのに。 彼らは姿を現さない。 そもそも、カインの知るセイバー/ナイブズも怪物の周辺に居る様子がなかった。 何より。アベルに関すれば、あの『不死身の爬虫類』と幾度に渡って死闘を繰り広げた相手。 聖杯戦争の……しかも、先導アイチに命ぜられたとは言え。 夢のような舞台を目の前に、何故戦う意思を見せないのか? 怪物は二の次で、カインの殺害を優先させたいだけか? 否。 カインは、重要な使命を全うしようとしている。 先導アイチが、これはライダーのサーヴァントの宝具だと説明していた。 財団の情報を全て網羅するカインだからこそ、心当たりがあったのだ。 きっと、どこかに『彼女』がいる。 「おーい! あの怪物を召喚したサーヴァントのマスターを探してるのかー!?」 驚いた事に、カインの上空からその声は響き渡った。 ロボットのアーチャー/ひろしは、怪物が起こした余波を喰らったせいでボロボロの恰好なまま。 『単独行動』で未だに現界を保っている。 プロペラに変形させていた足を元に戻しつつ、ひろしはカインの脇で着地した。 カインは機械染みた声色で「いえ」と答えた。 「私は……サーヴァントの方を捜索しております。あの怪物を召喚した英霊に心当たりがあるのです」 「なに? 本当か!」 「特徴だけですが……私の記憶上ならば、三歳ほど少女で花柄のワンピースを着た――」 「その子……見た事あんぞ! でも。あの子が怪物を召喚したってのかよ!?」 ひろしは、怪物の脇で呆然としていた幼女を思い出す。 平坂黄泉のサーヴァント。 天と地の差がある存在。怪物と幼女の組み合わせに戸惑うのは当然かもしれない。一見結びつかない。 一方、カインはその幼女が『不死身の爬虫類』に騎乗した記録を確かに記憶していた。 安藤は『不死身の爬虫類』を倒す作戦を決行しているが。 酷い話。アレを倒しきる確証は、カインはまるでなかった。 逆に最悪の結果を招く事になるだろう。だから、あの幼女を探す他ない。 カインは、ひろしに話す。 「彼女にどうにか怪物を止めて貰うべきだと、私は判断します」 「そうか………情けねぇが俺も……マスターが居なくてな。宝具も使えない以上、なにもできねぇ。あの子を探すのを手伝うよ」 マスターが居ない。 もしかすれば――カインは、ある考えに行き着くものの。深く言及はしなかった。 今は、ひろしと協力して幼女を見つけ……最悪は……… 黒い思惑が渦巻く中。 怪物の周辺にある物体のほとんどが僅かなゴミ程度しかなくなっている。捕食するには、あまりに少な過ぎる位に。 低く唸る怪物。 カインはもう限界と判断し、ひろしに言う。 「私達が足止めをしている内に、どうか彼女を!」 「あぁ! そっちも頑張ってくれ!!」 カインが神経を集中させて、安藤にいつでも念話できるよう構えている。 怪物が炎上しつづけ、崩落していく。けれどもまだ原型が残る建造物を喰らおうと睨む。 そして――瞬間的な疾走。 あの巨体でここまで素早く動けるのか。衝撃波や風圧だけで建造物が破壊され、怪物の大口が開く。 「―――よし! こっちに来たぞ!!」 待ってましたと言わんばかりに、怪物が飛び込んで来た方向で待ち伏せしていた明。 彼の傍らには『丸太』。基本的な抱えられるほどの大きさの比ではない、巨大な『丸太』が存在していた。 セラスやアクアが破壊活動を続けた傍ら。明は、カラ松からの令呪ブーストで得た魔力を有難く使用し、これを出現させる。 まるで『槍』にも等しい形状と巨体のソレは、車輪が備え付けられ。 如何なる弓矢の雨が降ろうともビクともしない頑丈さを持つ。 故に、いくら英霊の身でも1人で動かすべき代物ではなかった。 この時ばかり、明は曲識に呼びかけた。 「燕尾服のアサシン! 頼む、なるべく勢いをつけてくれ!!」 「あぁ、問題は無い。僕もマスターから魔力を得たからな」 巨大丸太の後方に位置する曲識が、コントラファゴットで衝撃波を発生させる。 衝撃波によって巨大丸太は凄まじい勢いで。それも怪物と同等の速度で発進したのだった。 まるでロケットのような軌道に、上空のヘリコプターで傍観していた人間たちは皆「凄ェ!」の感想しか脳裏に浮かばない。 怪物も、魔力が満足にない為か。 避けようとはせず、丸太に直撃してしまう。 明たちと別方向で怪物を待ち構えていたアクアとセラス。 セラスは広範囲の攻撃となる『ハルコンネンⅡ』ではなく、『ハルコンネン』で怪物に接近し、弾丸を発射させた。 怪物を見事地面に叩きつけた形だったが。 怪物は『捕食』を始めたのである。その地面を―――……… 限界まで魔力を蓄えたアクアは、大きく吠える。 「おっさん達! 一度、離れな!!」 アクアの魔力を感じ取った明たちは、咄嗟に怪物周辺から離脱した。 漆黒の槍が、再び煌いた。 ● 「あー……マジでムカつくんだよ、こーいうの」 包帯男の英霊、アイザック・フォスターの一番の問題は『精神汚染』や逸話にも語られるよう炎がトラウマである件でもなく。 仲良しこよしが尤も彼に不可能な行為だったのだ。 その象徴として『反骨の相』のスキルまで備わっている。 アイザックことザックを、令呪による強制討伐を命じたのは先導アイチの失態であろう。 第一、あんな怪獣を殺す経験も無い。(自称)マトモな成人男性が怪物を倒す術がないと、ザックも分かっている。 彼はそこまで馬鹿じゃない。 結論として、彼はどうしたらいいのか分からなかった。 最初から協力して倒しましょう、なんて事すら想像しない上。 恐らく並のサーヴァントと比較して優れているとは言えない彼は、逆に足を引っ張りかねなかった。 だが――ザックはそこまで詳細に考えてはいない。 彼は馬鹿なので、怪物をどうやって倒せるか。それを思いつかないので、不思議な事に全く動く必要が無かった。 嫌々、サーヴァント達が暴れる周辺で途方に暮れているザック。 「――君のことだ。そうなるとは分かっていたよ」 「!」 そんな彼の元に現れたのが、アベル。 殺戮者は、忌々しい兄や宿敵である爬虫類を差し置いて、『直感』を頼って、ここまで来た。 ザックが戦力になれるか否かを見極める意味合いも込められ、令呪に反することなくザックと合流できたのだ。 一瞬だけザックは目を見開いたが、遅れて言う。 「おい! アベル、何やってたんだよ!」 「カインを殺し損ねた」 「そうじゃねーだろ! カインじゃなくって、なんだ、別の野郎ぶっ殺しに向かったんだろうが!!」 「奴のマスターの顔は記憶した。次は殺す」 相変わらず支離滅裂な会話を繰り広げつつ、アベルは直ぐにでも踵を返してしまう。 とにかく、一度だけでも話が出来ればいいと彼は思っていたから。 ザックがやはり戦力にはならないと理解してしまった以上。 二画の令呪を使用されたアベルには、精一杯の会話だったのだ。 「アベルくん。アイチきゅん怒らせたから、令呪二つも食らってるんだぜ」 嘲笑しながら立ち去った殺戮者を傍観していた滝澤。 苛立ったザックは、意味不明なアベルに対して言及を止めて、人喰いの化物に対して吠えた。 「一つ聞きてぇんだが、あの電話した野郎は殺したんだろうな。オイ」 「センセー、ザックきゅんが指示に従いませぇ~ん」 「あぁ!? テメェも結局、念話しなかっただろ!」 「スナコちゃん、寝てるし」 自分の失態をマスターのせいにする滝澤だったが。ふと、鼻につく何かを感じた。 枯れ草に鉄錆を含ませた様な匂いだ。 どこかで嗅いだ記憶はある。 滝澤の記憶に残っているのは、病院での出来事。そこでそんな匂いを嗅いだ気が…… 似たような悪臭が、東京都内に犇めいているならまだしも。記憶にある不動総合病院から離れた位置でも漂うのに、疑問を抱く。 大きな瞳で周囲を見回した滝澤が、どうにか捉えたのは――あるサーヴァントだった。 まるで、アベルが怪物の方へ駆けて行ったのを、見計らったような…… 絶妙なタイミングで登場するコートを纏った男。彼は怪物の居る方面へ建物を飛び越え、移動をしている。 文句を垂れるザックを傍らに、滝澤は指を加えようとしたが……止めた。 ――悔いのないよう、今を生きなさい。 「………………………………………………ザックくん、お留守番できるだろ」 「……あ?」 「お留守番。一度くらいやったことないの」 「ねぇよ」 「じゃあ、初めてのお留守番だな」 漆黒の槍が輝いた瞬間を目にした滝澤は、何もザックに詳細を教えず駆けていく。 彼は馬鹿ではないが、あまり考えてはいなかっただろう。 しかし、幾つか確証はあったのだ。 何だかんだ。アベルが『不死身の爬虫類』の討伐をする事や。 他にも――コートのサーヴァントはきっと元より、怪物を倒す事を考えていないだろう事を。 滝澤自身がやろうとしている行為に、意味がない事も。 それでも ○ 「え………?」 アクアの放った『ブラックブラックジャベリンズ』は間違いなく怪物に直撃した筈。 だが、彼女は困惑の声を口にしていた。 ハァハァと耳触りな吐息をする明が、冷や汗を流しつつ驚愕していた。 「まさか…………食ったのか……!? 今のをッ!!!」 そう。 10個のアメ玉によって構成されていた漆黒の槍は、魔力に満ち溢れた――言わばエネルギーの集合体。 形のある宝具、とは言い難い存在だった。 だからか、怪物が大口で『ブラックブラックジャベリンズ』を飲み込んだと同時に、ゴクンと吸収してしまったのである。 無論。怪物の肉体が膨張するほどの爆発が内部で起きた様子はあった。 最悪な事に『不死身の爬虫類』は、膨大な魔力としてアクアの宝具を糧にしたのだ!! 衝撃的な展開に、アクア自身も。 周囲のサーヴァントたちも、勝機を見失いそうになる。 「いや……まだだ! 無駄にしてたまるか!!」 明はまだ原型を留めている巨大丸太を駆使しようとしたが、怪物は固い鱗にヒビが入り。 バリバリと、ガラスを踏み潰したかのような効果音が響き渡れば。 毒々しい表面から、綺麗サッパリ傷一つない新たな怪物の姿がヌッと現れる。 丸太にしがみ付きつつ明は、冷静に判断した。 「脱皮したのか、チクショウ………」 こんな調子ではいよいよ怪物を倒しきるのは不可能だ。 だが、諦める訳には早すぎる。 もう一度だけ、マスターに令呪を求めるべきか? ここで使い果たしてもいいと? 自分達の宝具は……果たして怪物に通用できるのだろうか? 怪物の尾が全てを薙ぎ払うかのように振りかざされた。 残った魔力を込め、明が巨大丸太を盾として利用するが相当の衝撃が入った。 明は吹き飛ばされる事はなかったが、先ほどと立場が代わり、今度は明が丸太の下敷きとなって地面に叩きのめされる。 そして―― どういう訳か、怪物も地面に叩きのめされた。 未知なる能力で押しつぶされたように、怪物は明たちの猛攻以上の威力で地面に這いつくばっている。 安藤のアサシン。 カインが、令呪によって巨大丸太の上に移動させられた為だった。 無論。怪物にダメージが跳ね返ったのと同じく、カインには全身の肉体が押しつぶされる激痛が襲いかかり。 安藤も魔力消費に身を苦しませているだろう。 しかし、これこそが安藤とカインが狙っていた瞬間。 異常に反応したのは曲識。 巨大丸太の上で苦しむカインを発見し、行動に出た。 とにかく――地面に落とすのは先決であろう。しかしこの場合……曲識はここで気付く。 この怪物を地中に落としてしまってもいいのだろうか? と。 (……いや。悪くない) むしろ、それしか手段は残されていないのだ。 曲識は再びコントラファゴットを手にとって演奏を開始する。 衝撃波でどこまで地面を破壊できるか。対人ならまだしも、地面相手になど無謀すぎた。 だけど―――チャンスは今しかない……! 巨大丸太から降りたカインは、再び怪物に動きが無いか警戒し続けた。 さらに、一筋の血色の線が上空を走り、巨大な砲を捨てた女吸血鬼・セラスが到着する。 巨大丸太にセラスの影が纏わり、そのまま高々と持ち上げるのだ! 明は叫ぶ。 「凄ェ! 奴に刺すつもりか!!」 「で りゃ あ ああ あっ!!!」 やはり対化物用の神秘性のある丸太だ。 鋭利に加工された槍の形状と化した巨大丸太は、強靭な厚みを帯びた怪物の鱗に刺さる。 アクアの宝具以来、怪物に明確な大ダメージを与えられただろう。 しかしなお、怪物は死なない。 最早、常識のように全員が理解していた。魔力を消費しつくさなければ、怪物を滅ぼせないものだと 渾身の速さで漸く現場に駆け付けたアクアが、僅かな魔力を込めたアメ玉を出来る限りの数を手にしていた。 「くっ………こ、これで……最後だ!」 ―――マテリアル・パズル『スパイシードロップ』――― 大規模な爆発と錯覚するのは無理もない。 砂煙が舞い上がり、広範囲の破壊。それも大地を破壊する為の攻撃でしかない威力。 全ての収束の末。安藤の思惑通りに地面は崩落した。 地下街へ落下。 そして――地下鉄へ怪物の巨体と共に、周辺のサーヴァントが落下。 このままの勢いで、さらなる地下へ……… 影で丸太を抑えていたセラスに衝撃が走る。 丸太に向かって、何かが衝突した。 そのせいで丸太はさらに怪物を貫き、地中に切れ目を生み出し、先導アイチが注意した破壊を促すものだった。 巨大丸太に立つ存在…… 「アベル!!!」 殺戮者の名前を吠えたのは『不死身の爬虫類』の方だった。 アベルが降り立った丸太に向かって拳のラッシュを繰り出したのである。 怪物が肉体の形状を変化させる前に、丸太を怪物の肉体に貫通させ、そのまま全てを破壊しつくのみ。 最悪。丸太を破壊する勢いで――否! もう丸太の耐久が残っているか、否かの問題!! 怪物の足場として存在する地中が崩壊するかの話だ! そして、時は訪れる――― ◎ 時系列順 Back ショーは続けねばならぬ Next 踊る聖杯戦争~東京23区から脱出せよ!~ 投下順 Back ショーは続けねばならぬ Next 踊る聖杯戦争~東京23区から脱出せよ!~ ←Back Character name Next→ 039 ヒトクイロマンチスト~隻眼の王の帰還~ アイリス=トンプソン 041 踊る聖杯戦争~東京23区から脱出せよ!~ セイバー(ミリオンズ・ナイブズ) 038 其れでも、お征きなさい仔等よ ホット・パンツ ランサー(アクア) 040 ショーは続けねばならぬ 今剣 アーチャー(ロボひろし) 織田信長 アーチャー(セラス・ヴィクトリア) ライダー(SCP-053) 039 ヒトクイロマンチスト~隻眼の王の帰還~ あやめ 安藤 アサシン(カイン) 040 ショーは続けねばならぬ 松野カラ松 アサシン(宮本明) 033 until death do them part 二宮飛鳥 アサシン(零崎曲識) メアリー 039 ヒトクイロマンチスト~隻眼の王の帰還~ アサシン(アイザック・フォスター) ルーシー・スティール バーサーカー(アベル) 桐敷沙子 バーサーカー(滝澤政道) 040 ショーは続けねばならぬ 神原駿河 038 其れでも、お征きなさい仔等よ 高槻泉 アヴェンジャー(メルヒェン・フォン・フリートホーフ)
https://w.atwiki.jp/nitendo/pages/4483.html
デデデ大王 とは、星のカービィシリーズのキャラクター。 プロフィール 作品別 星のカービィシリーズ 大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ その他の作品 ゲーム以外 能力・武器 武器 能力 おもなセリフ ゲーム アニメ版 デデデでプププなものがたり 説明文 BGM 戦闘関連 その他BGM 関連キャラクター 関連マシン 関連商品 余談 コメント プロフィール デデデ大王 他言語 King Dedede (英語) 別名義 デデデ ふりがな でででだいおう 職業 【王様】 所属 プププランド 声優 『星のカービィ64』 桜井政博『星のカービィ(アニメ)』 緒方賢一『星のカービィ ウルトラスーパーデラックス』 熊崎信也 デザイン 桜井政博 初登場 【星のカービィ】 太った【ペンギン】のような外見をした、プププランドの自称大王。 赤いガウンと帽子を身に着け、身の丈ほどもある巨大なハンマーを振り回す。 一人称は「ワシ」か「オレさま」。 【カービィ】をライバル視してしょっちゅう嫌がらせをするが、外敵の侵略者に対して協力する事もあれば、洗脳されて傀儡と化している事もあり、友好的なのか敵対関係なのかは曖昧なものとなっている。 悪役で登場する時も自己中心的な行為で迷惑をかける程度であり、そもそも(一応)既に大王であるため侵略や征服と言った行為は設定が安定して以降は行っていない。 カービィと同じく大きく息を吸い込む事ができ、空気を身体に溜め込んで膨らませて【フグ】?のような体型で飛行が可能。 作品別 星のカービィシリーズ 基本は敵ボスとして登場するが、味方ポジションとして出る場合もある。 外伝作品の初期ではほぼ説明無しでラスボスとして出る事が多く、先輩悪役の扱いを踏襲されていた節がある。 作品ごとに3Dモデルの体型の変化が大きい。 【星のカービィ】 ラスボス。プププランド中の食べ物や、秘宝きらきらぼしを奪っていった。動きは遅いが、ラスボスらしく体力が非常に高く長期戦になりやすい。最大HPは「10」。 攻撃パターンは、ヘッドスライディング、吸い込み、デデデジャンプ、ハンマー叩き、ジャンプハンマー叩き。ホバリングは使わない。 攻撃のチャンスはデデデジャンプ、ハンマー叩きの時に出す星を吸い込めた時。本作ではジャンプハンマー叩きは地面を叩かないので星を出さない。 エクストラゲームでは動きが素速くなり、行動後の待機時間がかなり短く、隙を見せなくなっている。 デデデ大王戦でゲームオーバーになっても救済処置があり、コンティニュー後デデデ大王以外のボスは復活せず、すぐにデデデ大王に挑めるようになっている。 倒すとマイクと同じ効果音を出し、城を突き抜けながらふっ飛んでいく。 本作のあらすじの時点では「デデデ山」から「プププランド」に来たというストーリーが語られている。 わざわざ地名が分けられて部外者のように扱われている事から、当時はプププランドの国王という設定が無く、大王を自称する窃盗団のような扱いだったようである。 スタッフロールが終わった後は、タイトル画面でエクストラゲームやコンフィグレーションモードを選べるようにするコマンドが紹介されるが、そのシーンでも出てくる。 【星のカービィ 夢の泉の物語】 スターロッドを奪って各地の手下へと渡していた。取扱説明書やオープニングデモによると、カービィが最初に夢の泉へやって来た時は夢の泉で水浴びをしていた。 本作での一人称は「ワシ」(取扱説明書より)。 レベル7のボス。倒すとそのままレベル8に進み【ナイトメア パワーオーブ】との連戦になる。 最大HPは「100」。攻撃パターンは、前作にホバリングが加わった。また、ジャンプハンマー叩きでも地面を叩くようになったので星を出すようになった。GBに比べると画面が広い分戦いやすい。 実はスターロッドを7本に分割した事は【ナイトメア ウィザード】の復活阻止の為に行っていたのだが、カービィは聞く耳を持たなかった。 ナイトメアが復活した際はカービィとスターロッドを吸い込みで飛ばし、エンディングではカービィと共に空を飛んでいる。 なお、本作では通常のボス戦の曲が流れるため、デデデ大王のテーマが聴けない。 サブゲーム「たまごきゃっちゃ」では卵や爆弾を連続で投げる。「早撃ちカービィ」では最後の対戦相手。 【星のカービィ2】 【ダークマター】に洗脳される。ダークキャッスルのボスとして登場。仲間を連れた状態では挑めない。(デデデ大王がいる扉の手前に細い道があり、仲間がいる状態だと通れなくなっている。) 最大HPは「120」。最初は何度か眠ったり起きたりしてやる気が無さそうだが、ある程度ダメージを与えると怒りモードに入って発狂。ホバリングは使用しない。 スピードアップしてハンマーを投げる、連続叩き、強力な空気弾を吐き出すなど大幅に強化される。 本作はコピー能力の火力が低い事もあってかなりの強敵。 にじのしずくを集めてない場合は倒すとEDになるが、集めている場合は彼から出てきたダークマターと連戦になる。 【星のカービィ スーパーデラックス】 「はるかぜとともに」のラスボスとして登場。 このモードでは初代『星のカービィ』のリメイクのためただの悪役。OPでは【タック】を引き連れている。 最初のモードのラスボスというだけあって、ダメージを与える度に仰け反るため非常に弱い。適当に戦っていても負ける事は無いだろう。 倒すとマイクのメガホンと同じ効果音を出しながらふっ飛んでいくが、稀にスタンドマイクと同じ声を出す事もある。 1人プレイでの最大HPは、「はるかぜとともに」のクリア前は「143」、それ以外は「220」。 「激突!グルメレース」ではGRANDPRIXの対戦相手。彼より多くの食べ物を取り、早くゴールするのが目的。 「格闘王への道」では彼を倒すと、彼が倒れ込む演出になる。 サブゲーム「刹那の見斬り」では4番手。杵で叩いてくる。2人プレイではランダムで2P側に選ばれる。 【星のカービィ3】 またダークマターに洗脳されている。レベル5のボス。 最大HPは「512」。ジャンプ時に回転するという独自の仕草を見せる他、ダークマターに乗っ取られて空を飛んで黒い弾で攻撃する形態もある。ヘッドスライディングやホバリングは使用しない。 第1段階は地上で行動するが、第2段階は常時浮遊して行動する。 ハートスターを全て集めていない場合は倒すとEDになるが、集めている場合はレベル6に進みダークマターとの連戦になる。 正気を取り戻したクリア後はジャンプで両端に飛び回っている。 【星のカービィ64】 1-3で中ボスとして登場。倒した後は再戦不可。【ダーク・リムロ】に憑依されている。『星のカービィ3』と似たような行動パターンを取るが、体力が低くかなり弱い。 以降は味方となり、特定のエリアで背中に乗せてくれる。味方としての登場ステージは2-2(操作可能)、3-3、4-4(操作可能)、5-4(操作可能)、6-2、ファイナルスター。ハンマーで壁を壊せる。 コレカラスターで火山が大噴火して逃げ始めた時、【アドレーヌ】の手を掴んで助け出している。 各ミニゲームでも操作可能。 本作以降は味方ポジションとして出てくる事が多くなった。本格的なボイスが付いた。 本作での一人称は「オレさま」(公式HPより)。 【星のカービィ 夢の泉デラックス】 『夢の泉の物語』と同じ。めちゃくちゃでかくなった。彼との戦いでは『大乱闘スマッシュブラザーズDX』の曲「夢の泉」をアレンジした専用曲が流れる。 サブゲームの「刹那の見斬り改」にも登場。 サブゲームの「メタナイトでゴー!」ではラスボスになっている。 【星のカービィ 参上!ドロッチェ団】 レベル1のボス。何の理由もなく戦闘になり、何の理由もなく退治される。最初のボスなので弱い。但し無敵時間が少しある。 最大HPは「200」。【パラソルワドルディ】を降らせてくる事もある。 戦闘フィールドの背景には、アニメ版にあった魔獣転送装置のようなものがあるが使用しない。 【星のカービィ ウルトラスーパーデラックス】 「はるかぜとともに」では相変わらず弱いが、追加モード「大王の逆襲」では強化版のマスクド デデデが登場。そちらは今までのイメージを覆すほど強い。彼を倒した時の声が変更されている。 大王の逆襲のステージ5「リベンジ オブ デデデ」ではセリフが用意されている。ステージ5は「メタナイトの逆襲」のパロディが多く仕組まれており、【メタナイト】などのセリフをそのまままたは改変して喋る事もある。本作での一人称は不明。 「ヘルパーマスターへの道」では4番手。 「メタナイトでゴー DX」ではレベル1の最後のボスとして戦う。勿論何の理由も無く、メタナイトに倒されてしまう。 【星のカービィ Wii】 仲間キャラクターとして登場。ただし持ち前の吸い込みやスーパーデデデジャンプは使えず、デデデというよりも【ボンカース】と言った方が良い性能をしている。 「ばくれつデデデハンマーなげ」は何度も使えて強力。最大体力は「50」と仲間の中で一番多い。 「格闘王への道」や「真格闘王への道」では単体で操作可能。 【星のカービィ トリプルデラックス】 【タランザ】に下界の勇者と勘違いされてさらわれる。レベル6でタランザに魔法で操られ、マスクド・デデデとして戦う事になる。 あやつりの魔法が解けた後は大砲を操作して「セクトニア ヴァイン」と戦ったり、【クィン・セクトニア】との戦いで窮地に陥ったカービィを救助した。 サブゲーム「大王のデデデでデン」や裏モード「デデデでゴー!」では操作キャラ。最大HPはカービィと同じ「40」。デデデでゴー!では、途中で自身の心の影【ブラックデデデ】と戦う事になる。 キーホルダーも幾つかある。 【星のカービィ ロボボプラネット】 ハルトマンワークスカンパニーの襲撃に遭って瓦礫の下敷きとなり、生存はしているものの【秘書スージー】が採取した細胞から【クローンデデデ】を作られてしまう。ストーリーモードのEDでようやく起き上がる。 ステッカーも幾つかある。特に落書きのデデデ大王は必見。 【ワドルディ】とチェスで勝負する場面もある。 【星のカービィ スターアライズ】 ジャマハートに触れてしまい、食べ物を集めるようになった。「プププランド-クライマックス オブ キャッスルデデデ」の最後でボスとして戦う事になる。肩書きは「宿敵の暴君」。デデデ大王に限った話ではないが、本作のボスはフレンドを揃えて4人で挑む前提の強さになっているため、1人で挑むと、動きが素速い上に攻撃を当てても一切のけぞらないため割と苦労する。 「ディスポーズフード」で汚れた食べ物を投げてくるが、その食べ物に水属性の攻撃を当てると綺麗になって回復できるようになる。 ドリームフレンズの1人としても登場。密かに、ボスとして登場した時は倒した直後にフレンドハートを当てるとそのまま仲間になると言う小技がある。公式ページに載っているひかわ博一先生のスペシャル漫画に、これを示唆する描写がある。ドリーム神殿の使用が制限される「星の○○○○」では有用。 ドリームフレンズやプレイヤーキャラとしては体力が多め。アップデート(Ver4.0.0)で「スーパーデデデジャンプ」が追加された。 ボスとしての最大HPは、「ストーリーモード」や「星の○○○○」(「星の三魔官シスターズ」を除く)では「700」、「アルティメットチョイス」では「525」。 本作での一人称は「オレさま」(「星の○○○○」でのポーズ画面説明文より)。 「アナザーディメンションヒーローズ」などには【アナザーデデデ】?がいる。 【星のカービィ ディスカバリー】 本作では『星のカービィ3』や『64』に似たデザインになっている。一人称は「オレ様」(ワドルディシアターや町かどワドライブより)。 ナゾのうずに吸い込まれて異空間ロードを通り、カービィやメタナイトなどより先に新世界へ辿り着いた。カービィに会えず落ち込んでいたという。そこで【フェクト・フォルガ】に洗脳され、ビースト軍団に入団した。 ビースト軍団の幹部になった後はワドルディを連れ攫っていたようだ。 ホワイティホルンズ-まさかのビーストキングではワドルディを連れて行くよう指示する場面があり、その直後にカービィ達がやってくる。そのままボスとして戦う事になる。肩書きは本作でも「宿敵の暴君」。 第1段階では【ゲンシガルルフィ】2体をけしかけ、ゲンシガルルフィを全滅させるか彼に直接攻撃を当てると攻撃してくるようになる。ヘッドスライディングやハンマー、スーパーデデデジャンプを使用する。 第2段階では使っていたハンマーを落とし(吸い込める)、長い柱を叩き付けたり振り回してくるようになる。攻撃範囲が広いのでモーションを見て避ける方向を考えよう。 どの段階でもホバリングは使用せず、吸い込みもこの戦闘では使用しない。 倒すとステージクリア画面で起き上がって【エフィリン】の背後に移動し、プレイヤーがボタンを押した途端にエフィリンを檻の中に閉じ込めて連れ去ってしまう。このことから過去作品と違い1回倒しても正気に戻っていないことが分かる。ちなみに2回目以降は起き上がらない。 レッドガル禁足地-王の御前では【レオンガルフ】?によって既に仮面を着けられており、【ワイルド デデデ】?となってカービィや【バンダナワドルディ】に襲いかかる。 ワイルド デデデを倒すと正気に戻り、大勢のビースト軍団に追われてラボ・ディスカバール行きのエレベーターへ向かう途中で、転倒してエレベーターに逃げ遅れた家来ワドルディを救助し、ハンマーを取り出して追っ手のビースト軍団に立ち向かった。 「コロシアム」のTheアルティメットカップでは初戦~8戦目のどこかで戦う。 最大HPは、ホワイティホルンズ-まさかのビーストキングでは「1600」、「コロシアム」では「1120」。 ラボ・ディスカバールをクリアした後は、ワドルディの町にあるコロシアムの近くで寝そべっている。 その姿は昼下がりの休日をだらだらと過ごす中年男性のようだが、家来ワドルディによると洗脳されて暴れ狂っていた事を気にしているようだ。 同じくクリア後に入手可能となるフィギュア「宿命のライバルたち」の説明文にてカービィに会えずにかなり落ち込んでいたことが明らかになる。1回倒しても正気に戻らなかったのにはこの精神状態が関わっていたのかは不明。 なお、家来ワドルディに話しかけると「マスクドハンマー」の設計図が貰える。 これは本作のマスクドデデデをモチーフにしたハンマー能力であり、二本のハンマーで敵をぶっ叩くスタイルになる。 デデデ大王・幻 本人ではないがここに記載する。強い思念から生み出されたデデデ大王の思念体。肩書きは「宿敵の幻夢」。絶島ドリーミー・フォルガ-フォルガトゥン・ホルンズのボス。TheアルティメットカップZでは初戦~7戦目のどこかで戦う。3体の【ゴルドー】をハンマーで打つ事もある他、第2段階では3体の【ゴルンバー】を投げる。最大HPは、絶島ドリーミー・フォルガ-フォルガトゥン・ホルンズでは「1700」、「コロシアム」では「1190」。 【星のカービィ Wii デラックス】 デザインは『ディスカバリー』のものに似ており、『スターアライズ』や『カービィファイターズ2』で使用していた「ヘッドスライディング」と「スーパーデデデジャンプ」が使用技に追加された。 なりきりおめんもある。 【カービィのピンボール】 ラスボス。悪事の様子はまったく描かれていないが、説明書に「ちっともこりないデデデ大王」などと書かれているので何かやったようだ。専用曲がある。 最大HPは「23」。第1段階では爆弾投げ、第2段階では飛行体当たり、最終段階では手からの電撃で攻撃してくる。飛行体当たり以外はフリッパーを狙っている。 【カービィボウル】? プププランド中の星を盗んだ黒幕。ラスボスの【メカデデデ】?に乗り込みカービィと戦う。 【Kirby s Avalanche】 ラスボス。ぷよを置くと画面が揺れる。練習コースでも最後に出てくる。 【カービィのブロックボール】 ステージ11で真のラスボスとして戦う。特に悪事は働いていない。専用曲がある。 最大HPは「24」。爆弾を投げたりロケットランチャーからミサイルを撃ってくる。カービィを吸い込んで吐き出す事もある。 【カービィのおもちゃ箱】? 【カービィのきらきらきっず】 ラウンドクリアゲームをこなす際、端に登場する。こなしきると初代のときのようにあんぐりする。 本作での一人称は「おれさま」。 【カービィのきらきらきっず(SFC)】 おはなしモードの表向きのラスボスとして登場。【星くん】?を粉々に砕いた張本人でもある。(真のラスボスはグリル。) 【コロコロカービィ】 ラスボス。プププランド中の星を盗んだ。本作の彼のテーマはサビ部分が無い。 最大HPは「10」。星を吸い込んで正面からの攻撃を受け付けなくなる。突進したり、ハンマーをブーメランのように投げてくる。 突進を終えて戻っていく間に大砲で背中を攻撃すれば、少しの間混乱して大砲による追撃でダメージを与えられるようになる。 ミニゲーム「カービィバルーン」では彼の顔が描かれた風船がある。「カービィのハードルレース」では対戦相手として登場するけど、彼が走るレーンには何故かハードルが無い。 【カービィのエアライド】 シティトライアルのスタジアム「VSデデデ」では対戦相手として登場。参加者全員の体力の合計値により、彼の最大体力が変化する。 シティトライアルでタイリョクパネルやオールを手に入れまくると、1分30秒以内に倒せず時間切れになる事もある。 プレイヤーキャラとしても登場。隠しキャラで、敵キャラを総計1000体以上倒すとエアライドモードで使用可能になり、VSデデデにて1分以内に決着を着けるとシティトライアルのドライブで使用可能になる。 【ウィリーバイク・デデデカスタム】?に乗っている。ハンマーを装備しており、敵が近くにいるとハンマーで殴る。 【タッチ!カービィ】 サブゲーム「トロッコチェイス」では対戦相手として登場。こちらは【ドロシア ソーサレス】に描かれた偽者。 他にはプレイヤーキャラとして登場。ボール状態になっている。「デデデボール」名義。最大体力は「7」と一番多い(ライフアップを3個全て適用したカービィには並ばれる。)が身体が大きく、水には浮かばない。彼をタッチするとハンマーを水平に振り回す。 【毛糸のカービィ】 ストーリーでは中盤から登場。ワドルディ共々【アミーボ・アモーレ】に捕らえられ、毛糸の姿に変えられてしまう。 その後スノーランドのボスとして戦う事になる。 上で操作しているマリオネットのような引っ掛けボタンを壊していくことで倒すことができる。 スライディングをかわしておもりで潰したり、ハンマーを叩いて出た際の星を毛糸玉にしてぶつけると引っ掛けボタンが取れやすくなる。 ちなみに、本作でのデデデ城のデザインや喋り方はアニメ版の逆輸入になっている。 【あつめて!カービィ】 レベル3デデデリゾートのボス、及びレベル5ネクロネビュラのステージボスを務める。 序盤は気球に乗って時限爆弾入りのボムを投げてくる。爆風に当たり落ちてきたところを攻撃することでダメージになる。途中で2体の【バクダンワドルディ】による応援が入る。気球がなくなると共にバクダンワドルディがいなくなって肉弾戦になりハンマーやハイジャンプを使って大暴れをしてくる。ハンマー攻撃は降ってくる直前まで向きを決めない上に潰されると即ミス、風圧でピヨるなどかなり強くなっている。どちらのステージもカービィ1人から挑むことができる。ステージ5はシステム上いつ挑んでも一人なので爆風で落ちるフルーツが一定数なっている。 ステージ3では1人でノーミスクリアすると「ひとりでライバルにしょうり」の称号がもらえるが即死ギミックが多いため難易度はかなり高い。 【カービィファイターズZ】? 「ひとりで」モードのチーム・DDD戦の最後に、2体のコンビデデデ大王と一緒にラスボスとして出てくる。本作では夢の泉が舞台であるためか「スターロッド型ハンマー・デデデカスタム」を装備している。 チーム・DDD ミニデデデ大王、コンビデデデ大王、そしてデデデ大王本人で構成されたチーム。難易度やさしいではデフォルトで24体、ふつうでは32体、むずかしいでは47体、めちゃむずでは64体も出てくる。コンティニューすると人数が1ランク分下がるが、難易度自体は変わらない。 ミニデデデ大王 ピコピコハンマーを装備している。難易度やさしいではデフォルトで21体、ふつうでは29体、むずかしいでは44体、めちゃむずでは61体も出てくる。 コンビデデデ大王 難易度問わず2体が登場する。両方倒すと、デデデ大王本人が少し大きくなる。 【デデデ大王のデデデでデンZ】? 本作で初めて単独の主人公を務めた。1度おもてステージをクリアするとお面が手に入り、お面をつけると裏打ちの音声が変わる。 【タッチ!カービィ スーパーレインボー】 本人は登場しないものの、彼のフィギュアがある。ひみつノートにも描かれている。 【カービィのすいこみ大作戦】? 5-5のボスとして戦う。倒すと「ジャイアントデデデ」になる。 5-5EXやシークレットでは「デデデ大王 リベンジ」として戦う。こちらは倒すと「ジャイアントデデデ リベンジ」や「ジャイアントマスクド・デデデ」になる。 ジャイアントデデデ 表向きのラスボス。彼がきらきらぼしの力で巨大化した姿。ハンマー叩きや吸い込みで攻撃してくる。 デデデ大王 リベンジ 強化版。移動速度などが上がり、吸い込み中はカービィを狙い続ける。 ジャイアントデデデ リベンジ ジャイアントデデデの強化版。ハンマー叩きの性質が変わっている。 【カービィ バトルデラックス!】? 本作で遊べる競技は、全て彼が考え出した。本作での一人称は「オレさま」。 ストーリーモードではカービィプリンターを開発し、カービィを倒す為にデデデグランプリへの招待状を送る。プラチナリーグの決勝戦や変則バトルロイヤル戦(1VS3のチーム戦)の後は、【デデ・デデデンZ】?に乗り込んでカービィとの最終決戦に臨む。 ストーリーモードを初めてクリアすれば、コレクションからアンロック可能になる。但しストーリーモードでは使用できない。 【毛糸のカービィ プラス】 「デビルモード」では【ウチ・デビール】?も一緒に出てくる。 サブゲームの「デデデでドドド」で操作できる。 【スーパーカービィハンターズ】 幾つかのスタンプがある。【みんなで!カービィハンターズZ】と同じく本人は登場しない。 【カービィファイターズ2】 ストーリーモードでは第2章から登場するが、そちらは変装したワドルディであり、本人はメタナイトとコンビを組み、「デデデ大王 メタナイト」名義で第3章以降のボスとして戦う事になる。 第4章のデデデ大王 メタナイトを一度倒すとムービーが流れ、懐からマキシムトマトを取り出して食べ、半分になったトマトをメタナイトへ投げ付け、体力が全回復する。 第5章のデデデ大王 メタナイトを倒すと「闇の絆の仮面」を装着し、「下弦のマスクド・デデデ」名義で「上弦のマスクド・メタナイト」と共にラスボスになる。 ストーリーモードを初めてクリアすれば、プレイヤーキャラとして使用可能になる。 下弦のマスクド・デデデの解説は、「マスクド・デデデ」のページを参照。 【カービィのグルメフェス】 本人は登場していない。彼のきせかえスキンはグルメランク21でアンロックされる。キャラおかしも数種類存在する。 大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ 本シリーズでの彼の声優は、『X』以降「桜井政博」氏が担当している。 【ニンテンドウオールスター! 大乱闘スマッシュブラザーズ】 「プププランド」の背景を飛んでいる。 【大乱闘スマッシュブラザーズDX】 「旧ステージ プププランド」の背景を飛んでいる。 フィギュアもある。フィギュアの説明文には文頭に「自称プププランドの王」と表記されており、行政などはしていないようだ。 【大乱闘スマッシュブラザーズX】 初期キャラクターとして参戦。本作以降、『大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ』においては「デデデ」名義でファイターとなっている。 ただしシールなど一部では「デデデ大王」とも表記されており、どちらが正しいのかは不明。 通常必殺ワザの「すいこみ」は一部のアイテムも吸い込める。横必殺ワザの「ワドルディ投げ」はワドルディ/【ワドルドゥ】/ゴルドー、更にアイテムのカプセルを投げる事もある。最後の切りふだは「ワドルディ軍団」。 動きは鈍重でワザの隙は大きく、巨体故に食らい判定も大きいものの、攻撃力やふっとばし性能に勝り、重さも高いため吹っ飛ばされづらい、という典型的な重量級。 しかし多段ジャンプ持ちで高い上昇力を持つ上Bのおかげで重量級の中では珍しく復帰力が非常に高い。 武器持ちキャラ特有の優れたリーチと攻撃判定の強さも合わさって、不遇になりがちな重量級の中では珍しくタイマンにおけるキャラランクでも中堅以上の強さを持つ。 ……というのが彼の単純なスペックではあるのだが何よりも問題視されたのが 投げ連 である。 下投げの「ヒッププレス」の吹っ飛ばす距離が%問わず固定なため、デデデの長い掴み判定のおかげで、多くのキャラに対して下投げ→ダッシュ→掴み→下投げ→ダッシュ→掴み…のお手軽ループコンボが簡単に決まってしまうのである(基本的には掴み攻撃を一発挟む)。 基本的には一応崖まで運んでしまうとそれ以上掴めなくなってループは終了してしまうが、それでも終点程度の大きさであれば1コンボで60%は稼げてしまう。コンボ性の低い『X』においてこの火力はかなりのもの。 当たり判定が大きいキャラなら崖でもそのまま掴めたり、ダッシュ掴みすらなく下投げ→掴み→下投げ……の永久コンボになるキャラも存在する。 永久ループが成立する相手は【マリオ】、【ルイージ】、【ドンキーコング】、【クッパ】、ウルフ、サムス、デデデの7キャラで、これらのキャラは 冗談抜きでデデデのやたらとデカイ掴み判定に捕らわれた瞬間にストックを1失う。 欠点としては軽量級相手では投げ連が成立しないためメタナイト・【キャプテン・オリマー】・【ゼロスーツサムス】等には通用しない。また、【アイスクライマー】は掴んで投げてを繰り返している最中に二人のうちどちらかに横やりを入れられて成立しない。 【ディディーコング】はバナナのかわを事前に設置しておくことで妨害可能……と、よりによって本作上位のキャラ達には簡単に潰されてしまうのである。有利が入る上位キャラは重量級であるスネーク程度。 また、鈍重なデカキャラであることには変わらず、それ以外の上位に入るキャラに対しても崖際までのループコンボをもってしてでも立ち回りで圧倒されてしまうため、投げ連込みで中堅程度の強さしかないとされる。 しかし、問題なのは全体的な強さで見たら中堅程度でしかないはずの彼が、アイスクライマーより遥かに簡単な投げ連を使うだけで 上記の7キャラを永久コンボで完全に封殺してしまう点にある。 どんな弱キャラであっても、プレイヤーの実力次第では本作最強のメタナイトが相手でも、一矢報いる可能性はあるのだが、これらの投げ連を覚えたプレイヤーが操るデデデに太刀打ちできる可能性は限りなくゼロに近い。 もし上位キャラに永久コンボを決められるのなら、環境に対するメタとして活躍できたかもしれないが、刺さる相手が7人とも本作では弱キャラばかりなのがまた皮肉であり(デデデ以外だとウルフが中堅程度)、弱いキャラにはとことん強い割には、環境上位には殆ど影響を及ぼしていない。 どれだけマリオやルイージの腕前を磨いて『X』の大会で勝ち進んだとしても、サブの投げ連デデデを被せられるだけで勝ち目はなくなってしまい、結果的にミラー戦となるデデデを除いた上記6キャラを使う大会で使うユーザーは殆どいなくなってしまった。 要するに 「大会で安定して勝ち抜けるほど強いわけではないのに、下投げ一個で35人中6人のキャラの対戦における人権を剥奪した」 という何とも罪深いキャラである。 ちなみに壁があるステージでは、重量が「87」以上のファイター(【マルス】~クッパ)に対して永遠に投げ連を仕掛けられる。 「亜空の使者」では唯一事前に【タブー】の存在とOFF波動のことを知っていた為、ファイターを時限式で復活させるブローチを開発。 その後は本編の流れに入り、タブーに対抗すべく独自に優秀なファイターを集めるため奮闘する。 まずワドルディでルイージの気を引いている間に不意打ちを仕掛け、ハンマーでルイージを殴ってフィギュア化させ囮にし、【ワリオ】が発見したところを奇襲してルイージ/【ネス】/【ピーチ】または【ゼルダ】のフィギュアを【カーゴ】ごと奪って逃走した。 「湖畔」にて仲間割れを起こしていたマリオと【ピット】もしくは【リンク】と【ヨッシー】のフィギュアを持ち去ろうとしたが、 カービィのファイナルカッターによりカーゴのアームを破壊されたうえ復活したピット/リンクの矢によりカーゴが損傷したことで失敗。「洞窟」を抜けてデデデ城に退避した。 デデデ城でルイージ、ネス、姫のフィギュアに開発したブローチを付けて最悪の事態に備えさせたが、そこにクッパ軍団がやってきてデデデ城を襲撃し、瓦礫が彼に直撃してフィギュア化してしまった。 その後しばらくしてタブーのOFF波動で全ファイターが動けなくなった中、カービィ、ルイージ、ネスを復活させることに成功する。そして自身もネスの手により復活した。その後は亜空間に突入。「亜空間(上)」にてクッパを復活させてタイマン勝負をする。デフォルトでタブーに挑めるファイターの1体。 ちなみに本作のデデデ城のデザインはアニメのものともゲームのものとも異なるだいぶ異質なものである。 また、本編中では語られないが、【戦艦ハルバード】が亜空軍の手に落ちたのには彼のミスが関わっているとされている。その際にタブーの存在及び彼の切り札である「OFF波動」のことを知ることになる。 【大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U】 初期ファイターの1人。百裂攻撃フィニッシュの「ぶちかまし」が追加された。上強攻撃が「大王ずつき」、下強攻撃が「ころがり」、前空中攻撃が「かちわり」、後空中攻撃が「すくい上げ」、下空中攻撃が「メテオハンマー」、下投げが「たたき落とし」、横必殺ワザが「ゴルドー投げ」、最後の切りふだが「デデバースト」に変更された。 「すいこみ」で一部の飛び道具も吸い込めるようになった。 当たり前ではあるが投げ連が修正され「鈍重なパワータイプ」という欠点が目立つファイターとなってしまいキャラランク的には最下位層一歩手前と言った所。ただし投げ連以外の面はむしろ強化された点の方が多い。 ようやくまともにハンマーを振るって戦うパワーファイターらしい戦い方をするようになった……と思いきや、飛び道具の「ゴルドー投げ」が「溜め無し飛び道具としては破格の与ダメと吹っ飛ばし力」「上下に激しくバウンドする」「上中下に打ち分け可能」「敵の攻撃を受けるとはじき返されるデメリット付き」という非常に独特の性能をしている。 ゴルドーを投げた相手がシールドで防ごうとすれば掴みにかかり、ジャンプで逃げようとすれば空前で攻めたり、崖際に追いやった相手をゴルドーの独特の軌道で動きを封じたり……と言う具合に、とことんゴルドーで相手を揺さぶって有利な状況を引き出すのが基本という一種の弾幕キャラである。 リーチが短かったり攻撃が遅かったりで、ゴルドーの対処が難しいファイターに対しては並の上位ファイター以上に有利に立ち回れる。 その一方、ゴルドーを楽に対処できるような優秀な飛び道具や強力な攻撃判定を持つファイター相手にはとことん弱く、持ち技の多くが「前隙は小さいが後隙が大きい」か「前隙が大きいが後隙が小さい」の二択なせいで機動力の高い相手の対処が困難なため、上位ファイターには基本的に不利。 言い換えると 「そこまで強いファイターではないが弱い者いじめはとことん得意」 というなんだかんだで前作と似たような立ち位置となっている。 エンジェランドのスマッシュアピールでは最初に【パルテナ】が「デーデーデーデーデー」と言い出すが、特に意味はない。 特設リングでの通り名は「自称大王」。ちなみにデデデが大王であるのが自称というのは『DX』のフィギュア解説文で初めて明かされた設定である。 【大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL】 隠しファイターの1人。 「すいこみ」で一部の飛び道具を吸い込んだ場合は、すぐに吐き出して反撃するようになった。後空中攻撃が「ふりはらい」、最後の切りふだが「デデラッシュ」に変更された。 全体的な後隙が短縮、「ゴルドーなげ」の強化(最初は判定まで前作より強化されたが、アップデートで再び判定が弱くなりその後のアップデートで隙の短縮と言う形で強化された)等により全体的に前作より強化されている。 また前述の通り「すいこみ」が事実上の反射ワザとして強化されたのだが、自分が打ち出したゴルドーを吐き出すことも可能となり、ゴルドーを駆使したセットプレイの幅が更に広がった。 「灯火の星」では、「光の世界」の「グルメレース」エリアで解放可能。戦うには、たべものを11個回収する必要がある。 ファイタースピリットのアートワークは『星のカービィ Wii』のもの。 キングクルールの参戦ムービー「ライバルたち」ではくつろぐジャングルの実家でくつろぐドンキーコングとディディーコングの前にキングクルールのシルエットが現れる……と思いきや正体は変装したデデデであった。 そして呆気にとられるドンキーとディディーを見て大笑いするデデデだったが、その背後に本物のキングクルールが現れて、不届きなニセモノを一撃で吹っ飛ばす……という二段オチの前座要因であった。デデデらしいと言えばらしいがちょっと不憫。 ちなみにこのムービーの冒頭でドンキーVSクルールを彷彿とさせるような「主人公(+ヒロイン)VS因縁のライバル」といった一枚絵が順次移されているのだが、カービィのライバル枠として登場したのは彼ではなくメタナイトであった。なんとも不憫。 その他の作品 【スーパーマリオメーカー】? キャラマリオとして登場。 太鼓の達人 ドコドン! ミステリーアドベンチャー ゲーム以外 【マリオ・カービィ 名作ビデオ】? 迷子になっていた子犬の母親が怪我していたため、その介護していた。 その後はお腹を空かせたカービィに夕食をご馳走し、犬の親子と一緒に食事を楽しんでいた。いい奴だ…。 【星のカービィ デデデでプププなものがたり】 レギュラーキャラ。語尾に「デ」を付ける。一人称は「おれさま」。配下のポピーブロスSr.といつも一緒にいる。 連載初期は完全に悪役として振舞っていたが、話が進むうちに常識人化していき、中盤以降は非常識の極みのようなカービィのボケに対するツッコミ要員と化していた。 オチとリアクション要員でもあり、大半の話は「デデデが組んだ企画にカービィ一行を乗せ、嫌がらせをするものの天然の行動で逆襲されて幕」「カービィや濃ゆいゲストキャラの破天荒な振舞いでデデデが理不尽な目に遭って幕」というのがもはや様式美。 要するに 悪いことしてもしてなくても酷い目に合う。 全身包帯巻きになる悲惨なオチのイメージが強いものの、自業自得のオチ、キレてカービィを追いかけ回すオチ、最後のコマでツッコミを入れるといったオチといったパターンも何度も見られており、オチのコマに出ていない回は殆どない。 後述の思い切り悪政を振舞っているアニメ版と違い、政治らしいことはあまりせず(そのくせ大王であることを強調したりするのだが)常に金欠に悩まされている。 そのくせ浪費癖が激しく、公園・広場・テーマパーク等の建造物や施設を作っていたり、交通事情を整えるなど時々思い立ったらすぐ行動している。 13巻第3話では無駄遣いしすぎた事でププランドの住民から税金を取る事を模索し、 カービィのアコギな徴収のお陰で一ヶ月で数億円の収入を得る も、 カービィとデデデが2人がかりで無駄遣いしたせいであっという間に底をつき 残った 10円 をカービィに 大王職の退職金 として渡されてそのまま大王をやめさせられたことすらあった。 そんな様子なので国民からの信用は絶望的に低く、16巻第11話では「王さまのくせになにもしないし、お金すぐむだづかいするし、すぐおこるし……。」と言った理由で、プププランド最大のむだと称されてコマから追い出されるオチまで見られていた。 また、ゲームでのボスキャラとは思えないほど弱く、カービィと戦うと1コマで負けたりする(それに対するフォローが入る事もある)。 しかしながら前述する悪運に対抗するためなのか生命力だけはやたら強く、どう見ても死んでるとしか思えない重傷を何度も負いながらあっさりと回復する。 コロコロオンライン版でもレギュラーキャラとして登場するが、半ば主人公状態だった旧作と違い、カービィ視点で話が進行することが多くなったため出番はやや減少。 ツッコミ役としての役柄は相変わらずだが、時代の流れか過去作に比べてあまり酷い目に遭うこともなくなり、かなりマイルドな扱いになっている。 【星のカービィ(アニメ)】 こちらもレギュラーキャラ。語尾に「ぞい」を付ける。一人称は「ワシ」。作中ではデデデと呼び捨てにされるか、陛下の敬称で呼ばれるかのどちらかで大王と呼ばれることは殆どない。 大柄なので腕っぷしは強い方だが、ゲームと違ってカービィとまともに戦えるような力は持っていない。 のんきな国の国王とは思えないほどの凄まじい悪政をププビレッジに行っているが、住民達は毎回あっさりと扇動される。 年齢的には中高年層にあたる(走りつかれた際に「寄る年波……」と独り言をつぶやいていたこともある)のだが、その割には随分とミーハー且つ多趣味で無駄に行動的。 作中では「勝手にやってきて勝手に王様を名乗っているだけの人」と言われているが「今まで以上に税金を上げたい」と言った際に住民が不平不満を述べていたことから、ちゃんと徴税は行われているらしい。 公共事業的なことをやっている場面も多いため、ある意味ゲーム本編よりよっぽど王様っぽいと言えなくもない。 配下の【エスカルゴン】を引き連れ、【カスタマーサービス】から【魔獣】を購入してやりたい放題し、結局失敗するというのがお約束の展開。 まともな読み書きもできない程のおバカでフームたちはおろかエスカルゴンにもしょっちゅう馬鹿にされているが 「二兎を追って二兎を得たぞい」や「書かず、読まず、持ち込まずの非書く三原則ぞい」のように妙に凝った言い回しをしたり、変な所で悪知恵が回り、謀略を働かせることもしばしば。 エスカルゴンほど顕著ではないが明らかにアドリブらしきセリフも多く、その場合語尾のぞいが抜ける。 エスカルゴンの声優の龍田直樹と双方でアドリブをノリノリで重ねていった結果、後半ではタメ口で軽口を叩き合う悪友のような関係となっていた。 初期~中期は打倒カービィのために魔獣を仕向けてくるレギュラー悪役としての毛色が強かったが、しばらくするとカービィ(最後までライバル視はしているものの)を直接倒すことは二の次で、前述の自分の趣味を好き勝手やるために大王の権限を使って行動に移し、その過程でホーリーナイトメア社から半ば利用されるように魔獣を購入してしまい、その尻ぬぐいをカービィにしてもらうエピソードが多くなった。 そんなキャラクター像なのでほとんどすべての回やりたい放題しており、緒方賢一の熱演もあってか、ぶっ飛んだキャラクター性と滅茶苦茶な語録は高い人気を誇る。 【星のカービィ もーれつプププアワー!】? 扇を持った悪人ヅラで登場。なぜか関西弁であり、カービィに振り回されることが多い。「デデデでプププなものがたり」と違い、あまりデザインやキャラクターの変化はない。 【星のカービィ(高瀬版)】? 基本レギュラーキャラクターであり、いたずら好きな食いしん坊の自称王様という設定。上記の漫画やアニメと比べ(向こうがひどすぎるというのもあるが)比較的落ち着いており、性格や喋り方も原作に近いものになっている。 能力・武器 武器 ハンマー 彼のシンボルとも言える大きめの木槌。相手を叩いたり杭などを打つのに使われる。 スターロッド型ハンマー・デデデカスタム 『カービィファイターズZ』で使用。 爆弾 『夢の泉の物語』のサブゲーム「たまごきゃっちゃ」にて使用。たまごと一緒にたくさん投げてくる。『カービィのピンボール』では第1段階で使用する。『ブロックボール』でも使用している。 ロケットランチャー 『ブロックボール』で使用。パッドを狙ってミサイルを撃つ。 能力 共通 ハンマーたたき ハンマーで相手を叩く。味方時は杭を打つ事も出来る。 すいこみ 相手を吸い込んで頬張った後、吐き出して攻撃する。本編では敵専用技で、『大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ』では通常必殺ワザになっている。 ジャンプ/デデデジャンプ 空中へ大ジャンプし、急降下して相手を押し潰す。 スーパーデデデジャンプ 『大乱闘スマッシュブラザーズX』から使用。デデデジャンプとほぼ同じ。『スターアライズ』のVer.4.0.0適用後などでも使用可能。そちらでは3回まで連続で発動できる。 スライディング/ヘッドスライディング 頭から滑り込む。滑る直前に浮く動作がある。 ホバリング 『夢の泉の物語』から使用。空を飛ぶカービィに対抗する為に特訓し編み出したとのこと。 敵専用技 突進 相手に向かって勢いよく体当たりする。 ハンマーファーマー 『カービィファイターズZ』で使用。ハンマーを叩き付けながら前進し、最後に大ジャンプして地を這う衝撃波を出す。 過去の栄光のめかくし 『カービィファイターズZ』で使用。デデデトルネイドを繰り出した後にキーホルダー4個を画面手前へ飛ばす。難易度めちゃむずのみ『トリプルデラックス』に無かったキーホルダーを飛ばす。 デスパレートダムダム 『スターアライズ』で使用。長い腕を振って地面に叩き付ける。最後に出てくる岩からはストーンがコピー出来る。 ディスポーズフード 『スターアライズ』で使用。積まれている汚れた食べ物を投げる。カービィを操作している時は食べ物を吸い込めるが、飲み込むとダメージを受けてしまう。水属性の攻撃を当てると汚れが落ちる。何故か【グーイ】の舌(一応水属性)を当てても綺麗になる。 ディザスターグルグル 『スターアライズ』で使用。柱に掴まってそのまま回転する。 ダムダムターン 『スターアライズ』で使用。柱に掴まりながらデスパレートダムダムで攻撃する。 エンド オブ アイスエイジ 『ディスカバリー』で使用。ジャンプしてから柱を地面に叩き付け、凍った亀裂を発生させる。叩く前に攻撃範囲が表示される。 NEW WORLD アタック 『ディスカバリー』で使用。柱を垂直に振り下ろす。 NEW WORLD スイング 『ディスカバリー』で使用。柱を水平に振り回す。 NEW WORLD ディザスター 『ディスカバリー』のデデデ大王・幻が使用。柱を10回連続で地面に叩き付ける。 ゴルドーノック 『ディスカバリー』のデデデ大王・幻が使用。3体のゴルドーをハンマーで打ち出す。 ゴルンバーノック 『ディスカバリー』のデデデ大王・幻が使用。3体のゴルンバーを投げる。 味方専用技 カービィのハンマー能力とほぼ同じ性能だが、彼専用の仕様もある。 ぐりぐりハンマー 『トリプルデラックス』では炎属性が付く。 3れんデデデハンマー 『Wii』専用技。『Wii デラックス』でも使用可能。 ジャイアントデデデスイング 『トリプルデラックス』では風属性が付く。 おにごろしデデデハンマー 『トリプルデラックス』では炎属性が付く。 ばくれつデデデハンマーなげ 何回でも使用可能。 空中ハンマースイング 『Wii』専用技。『トリプルデラックス』以降は「だいしゃりん」に変更された。『Wii デラックス』ではこの名称。 ハンマーはどう 『トリプルデラックス』専用技。火柱型の衝撃波を放つ(無属性)。デデデ大王版ソードビーム。 ハンマーショット 『トリプルデラックス』専用技。剣型の衝撃波を放つ。刃属性が付く。 ねらいうち 衝撃波を放つ角度を変えられる。 だいしゃりん 『トリプルデラックス』以降で使用可能。『Wii デラックス』では使用できない。 ごく・だいしゃりん 「だいしゃりん」の高速回転版。 『大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ』のワザ ワドルディ投げ『大乱闘スマッシュブラザーズX』で使用。ワドルディを投げて攻撃する。たまにワドルドゥやゴルドーになる。 ゴルドー投げ『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』から使用。ワドルディ投げの強化版で、ゴルドーだけを投げるようになった。 ジェットハンマー『大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ』で使用。改造ハンマーを取り出し、チャージして殴る。 ワドルディ軍団『大乱闘スマッシュブラザーズX』で使用。ワドルディをたくさん呼ぶ最後の切りふだ。 デデバースト『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』から使用。爆弾を叩き込む。 デデラッシュ『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』で使用。マスクドデデデに変身し、金網デスマッチに移行してぶん殴る。 おもなセリフ ゲーム ぼうず、何を言ってるんだい。ワシはみんなのためにと思ってだな……。『夢の泉の物語』の取扱説明書での彼の最初のセリフ。「みんなのため」の通り本作での彼の行動は元々、ナイトメアの攻撃からプププランドの全ての生き物を守る為だった。 バンダナワドルディ「大王さま!カービィがそこまで来てます!い、いかがいたしましょう!?」デデデ大王「…………… (不覚…だがやむをえまい) さ、さあ、つぎはおまえたちの番だ。」バンダナワドルディ「そ、そんなぁ~ 大王さまっ、ボクじゃムリです!」デデデ大王「………しにぞこないめ。かってにするがよい。」バンダナワドルディ「行かないで~っ大王さま~!」デデデ大王「(…………すまない)」バンダナワドルディ「大王さまぁ~~~っ」『ウルトラスーパーデラックス』の「大王の逆襲」のステージ5の終盤の会話。バンダナワドルディをカービィ達と戦わせようとしている。「メタナイトの逆襲」の似たシーンと違ってギャグ寄り。しかし、この会話後のデデデ大王からはギャグが無くなり、セリフなどもシリアスになる。 アニメ版 ワシは独裁者ぞい ドゥワハハハ!すでに1話の時点で自身を独裁者と言うなど最初っからとんでもない悪役キャラとして登場していた。 ウェーハッハ! 環境破壊は気持ちいいぞい!!チェーンソーで意思のある木を大漁に伐採した後の発言。凄まじい事を言っているが、このセリフが出たのはまだ第5話?である。現実でやったら気持ちいいどころでは済まされない。 ウィスピーウッズは消えたが、タイガーウッズがここにおる!!同話。環境破壊をした後、カントリークラブの開催式で開き直って発言。 そんなバンカーな…同話。【ウィスピーウッズ】にお仕置きされ、バンカーにぶっ飛ばされた後に言い放ったダジャレ。 本日只今より我がプププランドは文明の光に照らされる。テレビのおかげで "意味無いけど健全な娯楽"を! "嘘だけど迅速なる報道"を!! "無駄だけど楽しいCM"を!!! どれでもタダで楽しめるぞ~い!!第6話。ワイドショーとCMに対する痛烈すぎる風刺。 歴史はスタジオで作られるぅ~♪同話。フーム達を捕まえ、着ぐるみ魔獣を倒すふりをしながらの発言。 デデデ「こうするとカービィがコンビニで盗み食いをしたように見えるぞい。」エスカルゴン「さすが陛下!」デデデ「これぞわしの発明、モンタージュ理論!」エスカルゴン「歴史はスタジオで作られる、でゲスな」デデデ「ンフフ…」2人「ワーハッハッハッハ……!」第37話。切り抜き師と化したデデデ。意外と編集技術は高いようだ。 今日より書かず、読まず、持ち込まずの非書く三原則ぞい!!第38話。一人だけ字が読めないことに嫉妬し、村中で流行しているベストセラーを全て没収しながらこの一言。字が読めないとは到底思えないキレッキレの言い回しである。 ゲシュタポォ!?同話。ゲスゲス言いながら逃げまわるエスカルゴンからベストセラー小説を奪う際、彼の口癖に合わせるように言い放った発言。「ゲシュタポ」とはナチスの秘密国家警察の事であり、言葉遊びのような言い回しだったとはいえ アニメ版史上トップクラスの問題発言 である。 死んでも合わせるのが声優ぞい!第49話。ズブの素人である村人に対して滅茶苦茶な発言。アニメ制作陣への風刺でもある。 良いぞい… 許すぞい…第55話。【トゲイラ】に寄生されたデデデはこのような発言を繰り返し、まったく怒らずに全てを許す不気味な存在へと変わり果ててしまう。 国家ぐるみの場合は犯罪にならんぞい第61話。ホーリーナイトメア社の電波ジャックをした際、エスカルゴンに犯罪と指摘されてこう返す。 殻…?殻と言えば……お前のそれも殻かぞーい!?第88話。エスカルゴンの殻を指摘。凄まじい熱演であり、ネット上ではカラカ=ゾーイというMAD素材として有名。 おお!いよいよぞい!よおおし脱げえええ!同話。集めた殻の代わりが体に合うか一通り試しているエスカルゴンの姿を昆虫型の小型ロボットで隠し撮りしている最中の一言。 中高年のおっさんが自分の部下の中高年のおっさんの裸を見るのに全力を尽くす というあまりにも筆舌に尽くしがたいこのエピソードはもはや伝説である。 お前はカタツムリといつわり、実はユカイナサザエサンだったかぞーい!?同話。この回のデデデはいつにも増してテンションがおかしい。サザエの殻を被ったエスカルゴンに対して。言うまでもなく国民的アニメ「サザエさん」のパロディ。この後フームたちに「壊れた殻の代わりにサザエの殻を使っていただけ」と指摘されると 「エスカルゴン!貴様よくもワシのサザエサンを食べてしまったな!」 と畳みかけるのだからたまったものではない。 デデデでプププなものがたり デデデ「デッヘッヘッヘー。ついに見つけたデー。伝説の秘宝スターロッド!」ポピー「やりましたね、デデデ大王さま。」デデデ「こんなきれいな宝物、プププランドのやつらのものにしとくのはもったいない。 おれさま一人の宝物にするんだデー。」ポピー「さすが大王さま、悪い人~~~!!」1巻第1話の初登場時。まだ悪人である。プププランドの住民とは無関係であるような事も言い張っている。 次回もにげきるデー。同話のラストの最後のコマ。この時点ではまだ原作をなぞった冒険ギャグ漫画だったため、「デデデ大王がボスをけしかけてスターロッドを持って逃げる」パターンが基本だった。 プププランドのみんなからお金を巻きあげて、大もうけしようなんて、ぜんぜん考えてないデー!!1巻第6話。第5話とこの回からまともな追いかけっこを行わなくなり、スターロッドを使ったドタバタコメディへと移行。この回ではゲームセンターを作って金儲けを企む。今後はこのようにしょうもない悪巧みを行うようになる。 けっきょくおまえが原因かーっ、カービィ!!2巻第3話。カービィとデデデが迷子のワドルディを探して大騒ぎしたが、ワドルディはカービィに吸い込まれていただけでスカキャラなのでコピーされずに腹の中に残っており、吐き出されて無事だった。全員でカービィを追いかけ回すオチは今後定番となり、このオチが初出のこの回ではチービィですら泣きつつ呆れ顔で追いかけ回している。 カービィは呼んでないだろうな。2巻第4話。花見の宴会にみんなを呼んで騒ごうとした後、ポピーに対して小声で放つ。この回では「カービィをいじめる」ではなく、「カービィは迷惑だから関わらないようにする」という図式へと移行している。 プププランドはあきれるほど平和な国だデー。大王もぐうたらでちょうどええんじゃ。3巻第2話。ポピーに呆れられる。1巻の頃と違ってプププランドの王という設定になったらしい。 デデデ「もっと、食べ物や金をまきあげるんだデ!」ポピー「ははっ、では年貢をさらに重く、消費税を十パーセントに!」5巻第2話。悪代官役として登場し悪事を働くが、ポピーの対応が生々しい。なお連載当時よりも日本の消費税が値上がりした事で10%が現実のものとなったためなのか、傑作選では30パーセントに修正されている。 今回、出番なかったけど、すげー平和だったな。5巻第6話。ある意味この漫画のデデデの扱いの全てを表すような台詞。 ウォーキー「隊員全員に緊張が走った!! 隊員約一名がカンチョーに走った!!」デデデ 「のわあああ!!!」5巻第11話。カービィにカンチョーされて絶叫。この後に殴り飛ばした。 ふっ。ぐっすりねてるのにかわいそうだな……。おれさまはおもちゃなんだ。ここらへんでねよ…6巻第1話。【シミラ】にオモチャにされてしまい国民達には飽きられてしまったが、カービィが良くも悪くもオモチャらしく接してくれた事で優しさを見せる。直後に「やさしさを思い出した」としてシミラに元に戻され、カービィに喜びを伝えるのだが、結局睡眠を邪魔されたと認識したカービィにズタボロにされるのだった……。 なにもしなくていいから、帰って……。7巻第10話。台風を防ぐためにデデデ城にカービィが来たがメチャクチャにされ、台風が逸れた後に怒りでカービィを殴打すると、その衝撃でカービィが吸い込んだ川や岩を城に吐き出して城は大崩壊。さすがのカービィも修理を手伝おうと申し出るが、デデデはもう怒る気力もなくなったようだ……。 よーし。それならねこばば! たかり!! わいせつ物ちん列で前科三犯でどや~~!!8巻第1話。警官をやりたがっているカービィの為、凶悪犯がいないプププランドで凶悪犯となるため3コマで犯罪を行う。生々しい。 赤字国債発行せいー! 余分な国有地をどんどん売っ払えー!! 消費税は20%にあげろー8巻第8話。お金がなくなったデデデはデパートを買い占める為に無茶苦茶な政策を目論む。ポピーとクーに「ああ……、子どもには難しいことを!」と突っ込まれる。恐らくこの漫画で一番有名な台詞。 消しゴムバブル崩壊!!20巻第7話。チックと協力して意図的に消しゴムの価格を釣り上げて売ろうとするが、相場のピークと睨んで纏め売りを勧めたチックに対し、惑星が買えるぐらいの価値になると反論。結局相場は大きく下がりこの発言が飛び出す。余った消しゴムはドミノ倒しにされるのであった。 説明文 元祖ラスボス、夢の泉の力をかりて 大量チームで大あばれ!いくどとなくやぶれつづけ、もはや 自分がラスボスであったことも わすれていたが… 今日こそ 大王のいじ、チームのきずな、みせてやる! 『カービィファイターズZ』のめちゃむず以外でのスペシャルページ。【セクトニア ソウル】第2形態のスペシャルページのパロディがある。 元祖ラスボス、大王さまの大逆襲。…さあ、次はお前たちの番だ!と、言っても仲間は全員ミニサイズ。不覚だが やむをえない。やい!しにぞこないの ピンクだま!チーム決戦の機は熟したぞ!いざ…やらいでか! 『カービィファイターズZ』のめちゃむずでのでのスペシャルページ。『スーパーデラックス』(「メタナイトの逆襲」)/『64』(ムービー「やらいでか」)/『ウルトラスーパーデラックス』(「大王の逆襲」)のパロディがある。 まさか あのデデデ大王が 国中の 食べものをひとりじめ してしまうとは。 こんな おぞましいあくじを、一体だれが よそう できただろうか…。ごくあく ひどうな大王が、えいえんの ライバルに、やじゅうのハートを むきだしにして おそいかかる! 『スターアライズ』でのスペシャルページ。『星のカービィ』や『スーパーデラックス』/『ウルトラスーパーデラックス』の「はるかぜとともに」の事件ネタが入っている。 ついに バディを 組んだ デデデ大王と メタナイトとの戦いだ!こちらも バディと 力を合わせて 立ちむかえ!けど、なんだか この 二人、いつもと ちょこっと、ちがうような…? 『カービィファイターズ2』のストーリーモード第2章でのスペシャルページ。ここで戦うのはワドルディ2体が変装した偽者なので怪しまれている。 デデデ大王と メタナイト、再び 登場!この強さ… どうやら今度は ホンモノだ!勝つ ために 二人で 習とくした という、くり出される 新たなる れんけいワザで、しつように おそいかかって くるぞ! 『カービィファイターズ2』のストーリーモード第3章でのスペシャルページ。 三たび 待ちうける、大王と騎士!これまでとは ちがう マジな本気を 感じるが、塔を のぼって パワーアップしたのは こちらも同じ。どちらの バディの絆が 深いか… 宿命のライバル達よ、この長き戦いに 決着を! 『カービィファイターズ2』のストーリーモード第4章でのスペシャルページ。段階が移行しても変化しない。 最も星に近い この場所で、絆と 絆が ぶつかり合う!これまでの 戦いの 思い出を ふり返る、デデデ大王と メタナイト… 天を つらぬく最上階。この ラストバトルに いどむ、二人の ひとみに 絆の炎が、ともる!! 『カービィファイターズ2』のストーリーモード第5章でのスペシャルページ。 じつは カービィたちより 先に この世界に来ていた デデデ大王!ビースト軍団と 手を組んだとか… それにしても、ワドルディたちに ひどすぎない?おなじみの ガウンも この世界のくらしに 合わせ ワイルドになって、なんだか すっごく 強そうだっ! 『ディスカバリー』の「宿敵の暴君 デデデ大王」のフィギュア説明文。 ポップスターでの 2人は宿命のライバル!だと デデデ大王は 言いはるが、じつは新世界で ずっと カービィに会えず、かなり落ちこんでいた。その後、カービィと出会うころには ライバルどころか あばれくるう りゃくだつのビーストに なっていた。 『ディスカバリー』の「宿命のライバルたち」のフィギュア説明文。 BGM 戦闘関連 デデデ山/はるかぜとともに デデデ戦/デデデ大王のテーマ『スーパーデラックス』以降はサビが追加されたものも使用されている。「はるかぜとともに デデデ戦」は『スーパーデラックス』、「デデデ大王のテーマ」は『大乱闘スマッシュブラザーズX』から付けられた。 ボス『夢の泉の物語』での戦闘曲。ラスボス以外のボスと共有されている。 なかまたちとのたたかい(デデデ大王版)『64』での戦闘曲。 「激突!グルメレース」のアレンジ(仮)正式名称不明。『夢の泉デラックス』での戦闘曲。正確には、『大乱闘スマッシュブラザーズDX』のステージ曲「夢の泉」のアレンジである。『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』では「激突!グルメレース(DX)」表記。 デデデだいおう『毛糸のカービィ』での戦闘曲。 てごわいてきだ!『あつめて!カービィ』での戦闘曲。ウィスピーウッズや【ウトパトラ】と共有されている。 カービィファイターズZ『カービィファイターズZ』のめちゃむず以外での戦闘曲。本作のタイトル画面と同じ曲。 ヒストリー オブ デデデ『カービィファイターズZ』のめちゃむずでの戦闘曲。 マッチョ オブ デデデ『スターアライズ』での戦闘曲。アナザーデデデ(第1段階)と共有されている。 シャウト オブ デデデ『ディスカバリー』での戦闘曲。ワイルド デデデ(第1段階)と共有されている。 その他BGM デデデてんてこまいアニメにてデデデ大王が報いを受けるようなオチによく使われていたBGM。『エアライド』でも「アイテムバウンド」として収録され、こちらはループできるようにメロディが変更されている。 関連キャラクター 【メカデデデ】? 【マスクド・デデデ】 【デデデロボ】 【ブラックデデデ】 【クローンデデデ】 【クローンデデデ D3砲】 【キングD・マインド】 【アナザーデデデ】? 【ワイルド デデデ】? 【カービィ】 【ワドルディ】 【メタナイト】 【バンダナワドルディ】 【ナイトメア ウィザード】 【ダークマター】 【ダーク・リムロ】 【タランザ】 【エスカルゴン】 関連マシン 【ウィリーバイク・デデデカスタム】? 【デデ・デデデンZ】? 関連商品 余談 赤い帽子に青い肌、ペンギンのような外見から大手ディスカウントストア「ドン・キホーテ」のマスコットキャラ「ドンペン」になぞらえられることがある。 ドンキ側も把握しているためかデデデを意識したツイートをすることもある。 コメント 名前 全てのコメントを見る?
https://w.atwiki.jp/akiko5/pages/653.html
デデデ大王 #ref error :画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。 ※ケケポピさんから頂いたイラストです。 基本データ キャラのタイプ ラスボス、ボス、仲間、主人公 登場シリーズ 星のカービィ鏡の大迷宮以外全部 主な能力・行動・特徴など 大ジャンプ:脚力があるのか、大ジャンプでき、踏みつけ で攻撃する。 ハンマー:デデデ大王の武器と言えばこれ。スマブラX では機械仕掛けになった。ハンマーカービィ のハンマーはこれ直伝なんだとか。 爆弾:どこからともなく爆弾を取り出して投げる。 アニメでもそれっぽい行動をしていた。 吸い込み:カービィのように相手を吸い込む。コピーは せず、吐き出して攻撃する。 フグモード:空気を吸い込み、膨らんで飛行する。スマブ ラDXの説明によると、カービィを意識して 特訓して会得したとのこと。 ワドルディ召喚:ワドルディを呼び出す。参上!ドロッチェ団 の他、スマブラXでもそれらしい行動をする。 星型弾:爆発する星型弾を発射して攻撃する。2で使 用。 ダークマター:良くこれやこれっぽいものに憑依される。 黒い弾:腹のダークマターから発射し、攻撃に使用す る。 元祖カービィのライバル プププランドの自称大王。自称とはいえ、たくさんの部 下がいるようだ。 ほとんどのカービィのゲームに登場する、メインキャラ の一角。何かを盗む悪役・ラスボスである他、夢の泉を 護るために行動したり、ダークマターらに乗っ取られた 被害者であったり、カービィにいじわるをしつつも仲間 になったり、操作できるキャラになったりと多彩な面を 持つ。 倒されて終らない事、夢の泉を護ろうとした事などから も分かる通り、他のラスボス勢と比べると悪の度合いが 低い(食料を盗む行為は大惨事につながるかもしれない し、ほしくんをバラバラにしたりしたが)扱いをされて いそうな悪役であるが、アニメ版では諸悪の根源にこそ されてないものの、カービィを抹殺しようとしたり、ウィ スピーウッズらには冷酷になったりと凶悪度が増したよ うな気がする(少しは良い面があるんだが……)。 アニメのデデデ大王はカービィを異常なほど意識してい るが、基本的にゲームのデデデ大王はカービィを悪さの 中心にした事はない(何かしている大王の所にカービィ が来る感じ)。 2008年5月24日作成 図鑑@ヒトワザ。No.577
https://w.atwiki.jp/minasava/pages/297.html
~第一次皆鯖聖杯戦争~ 舞台設定(一次) バックストーリー(一次) マスター(一次) 住人(一次) 本編(一次) ~第二次皆鯖聖杯戦争~ 舞台設定(二次) バックストーリー(二次) マスター(二次) 住人(二次) 本編(二次)
https://w.atwiki.jp/sentakushi/pages/361.html
55 名前: 隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM 投稿日: 2006/10/20(金) 04 52 44 朝食の最中に気付いたことがあった。 「そういえば美綴は?」 昨日はそのまま衛宮邸に泊まったはずである。 電話で口論になったようだが、電話の相手があの弟ではまあそうなるだろう。 「そういえばまだ起きてきてないわね……」 同室で寝ていたキャスターも気付いたようだ。 「おはよぅ」 そんな話の途中で美綴が顔を出す。 「おぅ、おはよう」 軽く手をひらひらさせて応える。 「ん、集合遅れた? ごめん」 起きたてだからなのか少し反応が鈍い。 「いや、別に気にする事じゃないよ」 というか日は昇り立てであり、まだ朝の6時過ぎである、大した用事があるわけでもない以上、早すぎると言えるだろう。 「いや、私も普段この位の時間に起きてるんだけどさ、私は目覚ましじゃないと起きられないタチでね」 「へぇ、そうなんだ、とりあえず準備は出来てるから食べよう」 「ん、そうさね」 朝食は終始和やかな雰囲気で終わった。 『妹達』の話には美綴も驚いていたようだが、「ま、大家族ってのもいいんじゃないの」と笑ってくれた。 昨日話題になった妹、キャスターの時も「生き別れの妹ってのは憧れる物よね、男としては」なんて言ってたけど。 朝食も終わり、美綴は帰宅した。 なのはやフェイト、先生のための部屋の準備もして、時刻は10時、時間としては悪くない。 出掛けよう。 ここ数日のドタバタで考えている暇なんてなかったからな。 「あれ? 先輩、どこか行くんですか?」 「ああ、桜、ちょっと公園まで出掛けてくるから、留守番頼むよ」 意思の疎通は出来ている、何をしようとしているかは桜も大体想像がついたからだ。 「はい、わかりました、お昼ご飯はどうしますか?」 「んー、どうだろう、分からないから、作る時間になっても帰ってこなかったら作らなくていいって事で頼むな」 「はい、任されました」 桜は笑顔で応えてくれた、だから安心して家を後にする。 56 名前: 隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM 投稿日: 2006/10/20(金) 04 53 29 公園のベンチに座る。 考えることは多い……取捨選択が必要だ。 この事件に関係のない事柄……例えば『遠坂、誤認逮捕で留置所行き』とか『虎対ドリル事件』とかは忘れることにしよう。 桜のこと……確かに家では大騒ぎになった。 あのトラサルディーというイタリア料理店での出来事で間桐としての桜は完全に居なくなったと言えるだろう。 体中の毒という毒を出し尽くして遠坂桜として成長した姿に戻ったのだから。 しかし、料理を食べただけであんな状態になって衛生的に大丈夫なのだろうか、鼻血とか心臓とか凄かったけど。 考えが逸れた、本筋に戻す。 教会で聞かされたS市の聖杯戦争の異常。 あの日の段階で召還されたサーヴァントは20を超えていた。 死者こそ出ては居ないと聞いた、だが人が巻き込まれることは有り得るし、それは死者が出る可能性を意味するだろう。 そして勿論、上限が設定されていないのならばこれからももっと増える可能性だってあるだろう。 ……そして、イリヤの事だ。 あのイリヤは何者なんだ? 触れることは無かったが、あの物腰に雰囲気、間違いなく記憶の中のイリヤそのままだ。 だがそれはあり得ない筈だ。 イリヤは、向こう側に行ってしまったのだ、薄れ行く意識の中で、それだけははっきりと覚えている。 「戻って……きた?」 それはどこまでも願望だ。 だが、その願望を彼女自身が否定している。 一緒に暮らすと言ったはずだ。 その彼女が戻ってきたのなら、あんな物に、こんな事 聖杯戦争 に参加するはずがない。 いくら考えても結論は出ない。 だから……次に会ったら、家に連れて帰る。 そう強く決心した。 決心してさえしまえば思考から外れても良い、後は反射でどうとでもなる。 だから次のこと、あの赤い男についてだ。 赤い男、イリヤのサーヴァント ジェネラル との戦いを止めたという事実。 キャスターが助けてくれなければ確実に死ぬだけの物量 剣 を衛宮士郎に向けて放ったという事実。 つまり『遠坂達を助け、衛宮士郎を殺そうとした』と言う事だ。 「これは遠坂と相談するべき事だったかもしれないな」 少しだけあの姿を思い出せば、嫌でもあの赤い外套を思い出してしまう。 英霊エミヤ、平行世界における未来の自分。 腕からの知識で、かつての己を恨んでいること、そして、あの戦いを戦い抜くだけの力と、そして…… 「いや、それはどうでも良いことだ」 そう、イリヤの御陰でこうして生きているのだから。 考えが浮かび、消えていく。 ふと見れば。 切嗣の実子、姉なんだか妹なんだか:家に連れて帰ると考えたばかりのイリヤが隣に座って楽しそうにお菓子を頬張っていた そういえば彼女は姉だよね:三枝さんが声を掛けて良いのかどうなのか、困ったように正面に立っていた 一方彼女は妹ですね:なのはとフェイトが荷物を持って歩いていた 姉を捜して三千里:地図を見ながらあーでもないこーでもないと思案に暮れている人を見つけた