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2ちゃんねる 最近の放り込みスレ 当該スレ検索 ■ 【社会】 学生 「PCと携帯繋ぎ、ネットしてたら料金120万円に」…生活センター「『聞いていない』は通用しない。減額は困難」★5 ■ 【社会】 学生 「PCと携帯繋ぎ、ネットしてたら料金120万円に」…生活センター「『聞いていない』は通用しない。減額は困難」★4 dat落ち ■ 【社会】 学生 「PCと携帯繋ぎ、ネットしてたら料金120万円に」…生活センター「『聞いていない』は通用しない。減額は困難」★3 dat落ち 2009.1.28- ■ 【社会】 学生 「PCと携帯繋ぎ、ネットしてたら料金120万円に」…生活センター「『聞いていない』は通用しない。減額は困難」★2 過去ログ 2009.1.28-28 ■ 【社会】「聞いていないでは通用しない。減額は難しい」…パソコンと携帯を繋ぎ、ネットをしていたら料金が120万円になった学生も 過去ログ 2009.1.28-28 .
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※現在サーバーに繋げない可能性があります。 http //psu-clementine.net/viewtopic.php?f=24 t=1960 他のページで現在ログイン出来ない旨が書いてある場合・書いてない場合でもログインの保証は出来ないので自分でよく調べてください。 ファイルDL~ログインまで 1.phpBBのページ(http //psumods.co.uk/viewtopic.php?f=3 t=465)のイルミナスの野望の下の 「setup-1a.bin」「setup-1b.bin」「setup-2a.bin」「setup.exe」の4つのリンクを開きMegasync用のアカウントを作成するなりして4つのファイルを同じフォルダにダウンロード。 Gドライブ(https //drive.google.com/file/d/0Bwouvf2j7530OGNQQmJPamp1dlU/view)で「PsuIlluminus_Clementine.exe」もダウンロード。 2.ダウンロードしてる間に、Clementine(http //psu-clementine.net/ucp.php?mode=register)でのアカウント登録を済ませる。パスワードは英語の大文字小文字を混ぜる必要がある。TimezoneはUTC~はいじらず、地域はtokyo。 3.setup.exeをダブルクリックしPSUのクライアントをインストール。 「SEGA」フォルダの中にある「PHANTASY STAR UNIVERSE Illuminus」フォルダに「PsuIlluminus_Clementine.exe」を入れてダブルクリックでPSUの起動完了。 ストーリーモードの日本語化 1.
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ブーンブーンと言う音が布団の中から聞こえる。 唯「こんなの付けてちゃ眠れないないよぉ…」 私がアンドロメダで機械の身体を貰ったと言う訳ではない。 ただ、腕にセットされた血圧計が、 一時間ごとの仕事を果たしているだけなのだ。 だが、その血圧計が動作するごとに、 私は深くない睡眠から確実に呼び戻される。 唯「寂しいなぁ…」 一つベッドを挟んださらに先のベッドの患者がまた絶叫している。 二時間おきと言う時間を正確に守っていて、 私はそうじゃ無いんだけど、 あの人は実はロボットなのでは無いかと思えてしまう。 良く考えてみれば、 看護婦が二時間おきに体勢を変えるようにしているので、 その絶叫がタイマー仕掛けのように時間に正確なのも当然の事だった。 患者「痛い、痛いからぁ!」 看護婦「そんな事言っても、 足上げないと~~さんの位置変えられませんから」 患者「止めてよぉ、そんな嫌がらせぇ!」 看護婦「嫌がらせじゃないですから」 看護婦は患者の抗議を冷静に受け流して、作業を淡々と続ける。 その度に患者は絶叫する。 患者「痛い痛いぃ!!」 私は耳を塞いだ。 救急病棟の夜と言うのは静かになる事が無いらしい。 唯「憂ぃ…」 涙を吸った枕は、私の頬を冷やしてくれて、それが少し気持ちが良かった。 ――― その日の私の体調は最悪だった。 しゃっくりが止まらず、またそのしゃっくりをする度に、 身体が激しく揺さぶられる。 私は働いていない事もあって、日中ずっとベッドで横になっていたけど、 体調は一向に良くならなかった。 ダルさと言うのが極限状態に至るとこのようになるのか、 と言う感じで、身体に命令を出しても手は上がらず、 足に力は入らず、それどころか、手も足も、 いや心以外の全てが私のもので無いと言った方が早いように思えた。 禁断症状の事を別名離脱症と呼ぶ。 字義通り、私の心が身体から乖離した場所にあるようだった。 ――― 私は気付くと救急車で搬送される途中だった。 残業で遅くなった憂が帰ってきた時、 私はまったく灯りのついていない居間で、 ペットボトルの紅茶を飲もうとしていたらしい。 そして、帰ってきた憂に「お帰り」と言おうとした瞬間倒れて、 突然激しい痙攣を始めたと言う事だった。 ――― 私は気を失った事どころか、紅茶を飲もうとしていた記憶も無いので、 これは全て後から憂に聞いた話だ。 病院に着くと、ストレッチャーで運ばれ、 そしてこの救急病棟に運び込まれ、ベッドに下ろされた。 私は、テキパキと点滴の準備をする看護師を見て、 「私、血管細いからなぁ…、一発で綺麗に入れてもらえると良いなぁ…」 なんて事を考えていた。 幸いにも、いや、看護師の彼女の錬度に拠るのだろうが、 点滴は大した痛みも無く私の腕にセットされる。 それを待っていたように医師が横になったままの私に説明を始めた。 医師「数日間は幻覚が出る事もあります。 その場合強制的に拘束衣を着せることもありますから、 それは了解の上でお願いします」 私は入院を了承する書類に署名しようとしたが、手が震えて上手くいかず、 半分憂に書いてもらうような形で何とか自分の名前を書く。 私は、医者の「数日間は~」と言う言葉に、そこで退院出来るんだろうか、 また元の生活に戻れるんだろうかとぼんやりと考えていた。 でも、元の生活に戻ったところでどうなのか、 というところまでに考えは回らなかった。 憂「お姉ちゃん、じゃあ、明日夕方にまた来るからね」 憂は最後に私の手を握ってくれた。 ――― 医者「何でそんなにお酒を飲むようになったのか、 この入院はそれを考える良い機会だと思ってください」 医者は何度もそう言った。 何でこうなったんだろう。 幾つか考えられる理由に、高校時代の事がある。 高校に入学したばかりの頃、 幼馴染が「あなたそのままじゃニートになるわよ」 と忠告してくれた事があった。 私は当時その忠告をあまり重く考えずに、 無視して、結果無為な高校時代を送った。 私は当時その忠告をあまり重く受け取らずに、 無視して無為な高校時代を送った。 あまり勉強も頑張らず、短大に進学。 あまり熱心に就職活動をせずに、地元の中小企業に就職。 あまり仕事を真面目にせず、リストラ。 あまり再就職活動に身を入れず、ニート。 結局、その幼馴染の忠告と言うか予言は的中した形となった。 今考えれば、高校時代を無為に過ごした事が、 このような状況を招いていると言う事なのだろう。 世間的には、リストラされて酒に走ったと認識されるんだろうが、 私の中ではこう言う理解だった。 ――― 入院一夜目はまったく寝付けないままに朝がやって来た。 食欲は無かったが、私の意思とは無関係にベッドの上に朝食が用意される。 看護婦が私が食事をするのを見張っているので、 無理矢理にでもと、口に運んでみる。 味は薄いように感じたけど、たぶん不味くは無い。 でも、いつも憂の用意してくれる食事と比べてしまうと、 急に味が数段落ちたように感じて、ますます私の箸は進まなかった。 いつもだって、きっと食事を取っている時の私の状態を考えたら、 ちゃんと味を感じられるような状態と言う訳では無かった。 だけど、やっぱりこの病院食はどう考えても、憂のそれと比べると、 一段どころか数段落ちるとしか思えないものだった。 ――― 朝食を取ると、本格的にする事が無くなる。 相変わらず、一時間おきに血圧計はブーンブーンと私の腕を圧迫し、 ~~さんは二時間おきの絶叫を聞かせてくれる。 夜中まったく眠れなかった反動がやっとやって来てうとうとするが、 その二つの自動機械は私を眠らせてはくれなかった。 医者は最初に「睡眠をきっちり取るのが治療の第一歩ですから」と言っていたが、 この状況で睡眠を取れる人がいるのであれば、それは相等に鈍感な人であろう。 私は眠たいのに眠れないと言うこの状況にちょっとイライラするが、 「眠れない場合は看護師に相談してくれれば、睡眠導入剤を処方します」 と言われた事を思い出す。 ボタンを押して看護師を呼ぶ。 唯「すいません…、睡眠導入剤を頂けると…」 看護師はちょっと、呆れたような顔をする。 看護師「平沢さん、昨晩聞いた時に、 睡眠導入剤はいらないとおっしゃいましたよね?」 唯「で、でも、あの時は、その…」 看護師「大体、今の時間に飲んで寝たらまた夜寝られませんよ?」 唯「よ、夜は夜で、あ、あそこのベッドの~~さんとか血圧計があるから…。 眠気の来てる今、導入剤使って一気に…」 看護師は大きなため息をつく。 看護師「昼食が終わったら、午後には内科の方に移動になりますから、 そしたら今晩は眠れるんじゃないですか?」 唯「け、血圧計の方は…」 看護師「それも明日一杯で外しOKが先生から出ると思いますから、 今日明日ぐらいは我慢して下さい」 看護師は、それだけ言うと、 もう私の相手をしてる暇は無いとばかりに行ってしまう。 午後には内科の方に移れる。 それは少しだけだが、私の心を上向きにしてくれる事実だった。 ――― 憂「着替え持って来たから。取り合えず、一週間分だけど」 取り合えず、一週間。 「取り合えず」と言う憂の言葉は、内科に移って少しだけ上向きになっていた、 私の心をまた折り曲げるには十分だった。 憂「それから、退屈だと思ったから…、 はい、これ。お姉ちゃんのipodも持って来た」 唯「ありがとう…」 私は、出来るだけ憂の手を煩わせないようにと、 ベッドの横の棚に着替えを入れるのを手伝おうとするが、未だ左手に入っている点滴が邪魔で、その努力は徒労に終わった。 憂は寂しそうにクスリと笑う。 憂「大丈夫だよ、お姉ちゃん。私はずっとそばにいるからね」 実際ずっと、憂は私のそばにいてくれていたけど、 今はその気遣いがとても苦しかった。 憂「そうだ、これ」 憂はタッパーをトートから取りだす。 憂「リンゴね、切ってきたの。 お医者さんに聞いたら、大丈夫だって言うから食後にでも食べて」 唯「あ、ありがとう…」 今日、私は憂に対して「ありがとう」としか言えていない。 本当はもっと色々な事を伝えたいはずなのに。 ――― 朝、起きると憂はもう横にはいない。 ここ最近、私が起きた時間に憂が隣で寝ていたと言うのは記憶にない。 ベッドを同じにしたのは、確か私が何回か大きな遅刻をして職場で叱責された事から、 憂が言い出した事だった。 憂「お姉ちゃん、起こしてもすぐ二度寝しちゃうからね…」 憂も既に就職していたので、 私が二度寝していないかを一々確認する事に時間を割く事は中々難しい状況だった。 隣で寝ていればいくらかはマシだろうと言う苦肉の選択だったに違いない。 同じ布団で寝るようになってすぐ仕事を辞めてしまったので、 本来の狙いと言う点では、あまり意味のある事では無かったと思う。 だが、その後、夜幾度となく訳の分らない対処不能な不安に襲われる事になった私は、 近くに感じられる憂の体温によって安心を得る事が出来たので、 そう言った点では良いアイデアだったと言えた。 ―― 朝起きると、まずテーブルに憂が用意してくれている朝食を食べる。 そして、その時にコストコで箱買いした500ccのコントレックスを、 半分だけ飲む。 朝食が終わると、 コントレックスのペットボトルに継ぎ足すようにジンロを注ぎ入れ、 振ってかき混ぜる。 こうしておけば、昼間に外で飲んでいても、 周囲の人に非難の視線を浴びる事は無い。 職を辞めてから、普段あまり頭は働かせる事も無いのに、 こう言う事だけは思いつく自分の駄目さと言うものに酷い嫌悪感を抱くが、 だが、それでも酒を止める事は出来なかった。 ――― こうして、作った特製の水筒を持って散歩に出かける。 お金も無いので、近くの公園を散策したりするのがメインだ。 午前中、そうして訪れた公園のベンチに座っていると、 私とそう年齢の変わらないママさん達が子供達を連れて遊びに来ているのに、 良く遭遇する。 私と年齢が変わらないと言う事は憂とも変わらないと言う事だ。 もはや後戻りの出来ない私はともかく、 憂はこの場にいてもおかしくない感じがする。 私は、私の存在が憂の人生を奪ってしまっている可能性に関しては、 考えないようにしていた。 確かに憂は、 よく「大丈夫、私がお姉ちゃんのそばにいるから」 「お姉ちゃんは今は少し疲れてるだけ。また、動き出す時のために力を貯める時なんだよ」 と言ってくれる。 だけど、そんな事は無いだろう、と言うか憂の欲目だろうと私は思う。 ――― そんな毎日を過ごしていると、 たとえ手に持っているのがミネラルウォーターのペットボトルとは言え、 不審に思う人も出て来るらしい。 老人「ちょっと、あなた」 唯「はい?」 老人は、まだ60を少し過ぎたばかりだろうか、 最近の老人に良くある感じであまり「老人」と言う感じのしない男の人だった。 老人「毎日ここにいるね」 唯「あ、はい」 老人「私はね、そこの家に住んでいるものだけどもね」 唯「はぁ」 私は、老人の指さす公園と隣接する家を見る。 老人「あんた、ここ最近ずっとこの公園にいるでしょ。 公園に来る奥さん達から苦情出てるんだよね」 唯「はぁ」 老人の家の壁には地域の防犯連絡所の看板が掛けられている。 なるほどと私は思う。 老人「あんた、仕事何してるの」 唯「あ、あの、その…」 私はその場を立ち去ろうと立ちあがる。 上手い言い訳の言葉は出て来ず、 ただ、喉の奥から苦い汁だけが込み上げて来る感覚。 そして、最近良く感じる胸のムカつき。 吐き気と言う訳ではない。 異変を訴えているのは横隔膜だった。 私はしゃがみ込んで何度も激しくしゃっくりをする。 老人「ちょ、ちょっとあんた…」 私は答えようとするが、口から洩れるのは「ヒーヒー」と言う異常な呼吸のみだった。 その老人は私を病人か何かだと勘違いしてくれたようで、 私の発作が止まった頃には消えてくれていた。 2
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これを偵察に使おうとした試みは、常に敵にも情報を届けてしまうのが原因で失敗した。 Efforts to use them as spies failed when they kept reporting to the enemy. オンスロート 【M TG Wiki】 名前
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内科と神経科からそれぞれ数種類ずつの薬を受け取る。 どれが、何のための薬か説明を受けた筈なのだけど、 その説明は冗長でさっぱり覚えていられなかった。 マイスリーと言う薬だけは何となく睡眠導入剤なのだと言う事は、 その包装に書いてある小さな文字からは分かる。 それ以外で、確実に覚えているのは、 どの薬も毎食後に服用しなければならないと言う事だけだった。 ただ、薬の摂取だけを続けていれば、 自分の足で立って歩けるようになる訳では無い。 少しづつでも訓練が必要なのだと、私は考えるようになっていた。 これまでは、朝食、昼食は憂が出勤する前に用意していってくれたものを食べるだけだったし、 また、食べ終えた食器でさえ、ただ流しに出しておけば、 帰宅した憂が夕食の用意前に洗ってくれる、と言う感じだった。 私はいつか憂が離れていってしまう日の事を考えて、 まず、食器洗いぐらいは私の仕事にしようと申し出る。 今のうちに少しずつでも自立の準備をしなければならないのだ。 憂「大丈夫?お姉ちゃんまだ本調子じゃないでしょ?」 唯「大丈夫だよ、これぐらいは憂の事手伝わないと、 お姉ちゃん失格になっちゃうからね」 憂の顔には心配と言う文字がありありと浮かぶ。 唯「ね?」 憂「そ、それじゃあ、お願いしようかな」 唯「憂、ありがと」 私は遠慮がちに憂の背中に手を回す。 憂「お姉ちゃん…」 私は自分の食器を洗うと言うこと、 そして、憂が仕事に行っている間のあずにゃんの世話、 と言うのが、私の取りあえずの社会復帰訓練となった。 私は、これはまだ第一歩なのだと、自分を鼓舞する。 その内、自分の昼食、憂の分まで含めた夕食を自分が用意するようにしよう、 そう言うところまで行かなければならない。 最終目標は当然再就職なので、洗い物程度で止まる訳にはいかないのだ。 だが、私のその盛り上がりはすぐに腰を折られることとなった。 ――― どれぐらい寝たのだろう。 私は尿意を感じて目を覚ます。 トイレにいかなきゃ、と思うのだが、身体が動かなかった。 どうやら、睡眠導入剤が効き過ぎているらしかった。 必死で起き上がろうと苦闘するが、身体は動かず、 その間にもドンドン尿意は強まるばかりだった。 膀胱の筋肉も上手く働かないようで、結局我慢しきれず放尿してしまう。 一度、堰を切ったおしっこは留まる事を知らず、 ダジダジといつまでも止まらない。 私は止めるのを諦めざるを得ず、放っておいたところ、 いつのまにか、また眠りに落ちてしまっていた。 朝になり目が覚め、布団が冷たいことに気付いても、 それが何によるものか、最初すぐには分からなかった。 少しづつ、頭がクリアになり、やっと昨晩のことを思い出す。 唯「あ…、おしっこ漏らしちゃったんだ…」 が、頭が目覚めても身体はまだ半分眠りの中にいるように重く、 普通ならバネ仕掛けのように飛び起きるのだろうが、 それがまったく出来ない。 私はやっとの思いで冷たく湿ったシーツから身体を引き剥がし、 四つんばいになる。 あれだけ大量に出したと言うのに、新たに尿意を覚えていたのだ。 これまでは、リフォームの折込チラシを見ても 「手すりをつけたぐらいでバリアフリーとは笑える」としか思っていなかった。 だが、こうなって見ると、 きっと手すりは大きな意味を持っていると言う事が実感出来る。 壁に必死で手を着いて、芯が入っていないような自分の身体を支え、 何とかトイレに辿りつき、用を足す。 トイレから戻り、シーツを剥がし、 自分の濡れたパンツとパジャマ一緒に洗濯機に放り込む。 シャワーを浴びて、新たなスウェットに着替える。 ベッドマットを何とかベランダまで持ち上げ、柵にかける。 健康な時なら数分で済ませられるようなこの一連の作業を、 フラフラになって何とか終えた時には、既に11時を回ろうとしていた。 取りあえず、睡眠導入剤は今晩からは無しにしようと思った。 毎朝、このような作業をしなければならないのでは、 家の中の簡単な作業をするどころではない。 唯「それに…、おねしょもね…。憂に面倒かけちゃう…」 医者に睡眠導入剤を断つ事を相談したところ、 私が気にしていたよりも簡単にOKが出される。 そして、夜も若干は浅いかも知れ無いが、 私が心配したような事も無く、眠りに付く事が出来た。 ――― 睡眠導入剤を中止したあと、意識的に外を出歩くようにしていた。 睡眠導入剤を使用しない以上、身体を動かして疲れた方が良いと思ったからだ。 憂に自分から、買い物を申し出たりした。 未だに頼まれたものをちゃんと買って来れないことも度々あって、 逆に面倒を掛けていたのかも知れないが、 憂も以前のことを考えればと言う事で、喜んでくれていたように思える。 そう言えば、お酒を飲むようになってから忘れていたのだけど、 私は随分な甘いもの好きなので、必要な買い物は忘れるくせに、 一緒に買うアイスだけは忘れる事はなかった。 憂は私が忘れもせずに毎回買ってくるアイスやお菓子に、 苦笑していたけれど、そのことも含めて、 私の安定をそこから感じ取ってくれているみたいだった。 ――― 通院はまだ続いていたけれど、断酒する事が最大の治療行為である以上、 医者からも特別な注意事項を告げられる事は無くなっていた。 医者「お酒は飲んでいませんね」 唯「はい」 医者「夜は?」 唯「普通に寝られるようになって来てると思います」 医者「わかりました。じゃあ、ちょっと薬を軽いものに変えてみましょうか」 入院中、病院に出たり入ったりしている人の話を聞いて、 退院後も精神分析やカウンセリングをすると思っていた私としては拍子抜けだった。 だけど、しないで済むならそっちの方が良い。 何しろ、そんな色々なことをしている人が結局、入退院を繰り返しているのだから、 あまり大きな効果と言うのも無いようにも感じるのも事実だ。 勿論、それも人によるのだろうけど。 実際のところ、薬の処方は今も続いている訳で、 今も私がお酒を飲む気にならないのはその薬のせいなのだろうかと考える。 本人の意思より、カウンセリングより薬の力。 医者は薬を少しづつ軽いものにしましょうと言うけれど、 そうやって軽いものにしていって、薬を止めた時、 私はまたお酒を飲んでしまうのでは無いか。 それが私は心配だった。 そんな生活の中、夕方のニュースの一コーナーで、 アルコール中毒に関する小特集が組まれているのを見る。 そこでは、退院後10年間お酒を飲まなかったのに、 つい出来心で飲んでしまい、 それを悔やんで自殺してしまった人の事が紹介されていた。 私は今飲みたいと思わない以上、 出来るだけ先の事は考えないようにする事にした。 今はただ、家の事を手伝って、そしてあずにゃんの世話をしてやる。 それだけだなのだ。 あずにゃんは変な猫で、私を外に連れ出そう連れ出そうとするような子だったので、 私は猫の散歩に付き合って、外に出る事も多かった。 猫だけが通れるような道を通るような事も無く、 私の前をゆっくりと歩いていく。 そして時折、私が付いて来ているかを確認するように首を後ろに向けて 「にゃぉん」と鳴くのが、あずにゃんと言う猫だった。 唯「あずにゃんは本当に変な猫だねぇ」 私はいつものように尻尾をピンと立て、 すすすっと歩くあずにゃんの後ろをのんびりと歩いていた。 立てたしっぽが貴族の兜の羽飾りのように思えて少しおかしい。 唯「あずにゃんが騎士で、私が従者」 あずにゃんはいつものように私の方を向いて、私の言葉を肯定するように一鳴きする。 唯「あずにゃんがドン・キホーテで、私がサンチョ・パンサ」 あずにゃんは従者の私を引き連れていつもの公園に入っていこうとする。 唯「おっと、ここに入る時は、一緒に入らないとねー?」 私はあずにゃんを抱き上げてやる。 ここ最近はベンチに座っていても、 以前私に声を掛けて来た防犯老人は声を掛けて来ない。 私をどのように見ているかは分からないけど、 取り合えず話しかけて来ないでくれる事が一番重要で、 そうあってくれれば、それで良いのだ。 私の抱いているあずにゃんを見て、 公園で遊んでいた何人かの子供が寄って来る。 子供A「わー、猫ちゃんかわいいー」 あずにゃんはあまり人の注目を浴びるのが好きではないようで、 私の腕の中で身体を小さくしている。 子供B「これ、お姉ちゃんの猫さん?」 唯「あー、うん、そうなるのかな?」 子供C「触っても良いですか?」 唯「どうだろうね、この子が嫌がらなければね」 子供達は恐る恐る手を伸ばす。 だが、あずにゃんは、 子供達の手が首の辺りに触れるか触れないかと言うところで、 あまり聞いたことが無いような声を上げて、私の腕の中から飛び出す。 唯「あぁっ!!」 そして、いつものゆったりとした歩みからは想像出来ないようなスピードで、 私達の前から遁走しようとする。 唯「あずにゃーん、駄目だよ、迷子になっちゃうからぁ!」 私もベンチから立ちあがるとヨタヨタとあずにゃんを追いかける。 唯「こんなに早かったんだ…」 あずにゃんは公園を飛び出す。 私は必死で追いかけたが、衰えきった私の身体からは、 あずにゃんに追いつくほどのスピードを出す事は難しかった。 唯「そっちは車が多いから駄目だってばぁ」 酸欠になりそうになりながら必死で追いかけると、 あずにゃんは交差点の縁石の上にちょこんと座っていた。 その姿はまるで、のろまな私を待っていたかのように見えた。 あずにゃんはヨタヨタと走って来る私の姿を認めると一鳴きして、 また追い駆けっこの始まりとばかりに動き出す。 唯「あっ!」 私は目をつぶる。 私の瞼に映し出される一連の映像。 あずにゃんは車道に飛び出す。 走って来たトラックは、突然の飛び出しに急ブレーキをかける。 トラックは「キキィィィィィィ!!!」っと強烈なスキール音を立てて、 減速するが、停止しない。 そして、想像するよりずっと大きい「ドンッッ!!!!」言う音。 高く跳ね飛ばされるあずにゃんの身体。 ・ ・ が、そうはならなかった。 脇から歩いて来たギターを肩にかけた女の子がひょいっとあずにゃんを抱き上げたのだ。 あずにゃんは、まったくその女の子の接近に気付いていなかったらしく、 簡単に抱き上げられてしまう。 ?「お前ねー、そんなとこに座ってたら危ないよ?この前も、 トラックが内輪差考えずに、そこの縁石でタイヤぶつけてったんだからね」 私は、思わずあずにゃんを抱いている救世主に飛び付く。 唯「あずにゃーん!!」 ?「んぁ?!何です、あなた?!」 私は、あずにゃんが無事だった事があまりに嬉しくて、 その女の子とあずにゃんをまとめて抱きしめる。 ?「にゃーっ!!!」 ――― ?「まったく…、何が起こったかと思えば…」 唯「すいません、あまりに嬉しかったもので…」 私は、公園のベンチに座り、目の前に立つあずにゃんの恩人に弁解していた。 ?「大体、あずにゃんって何ですか、あずにゃんって」 私は、あずにゃんを抱き上げて、その子に見せてやる。 唯「この子の名前です。ほら、女の子なんだよ、この子」 私は持ち上げてあずにゃんのお腹を見せてやる。 ?「そ、そう言う事言ってるんじゃ無いです」 唯「ふぇ?」 ?「そ、そのあずなんちゃらってのがどこから来たのか、って言う事です」 唯「それは、憂の…、あ、憂って言うのは私の妹で…、あれ?」 唯「それは、憂の…、あ、憂って言うのは私の妹で…、あれ?」 私の前に立っているあずにゃんの恩人は、 まさにあずにゃんの名前の元になっている女の子だった。 唯「あ、あの、あなたは、そう言えば、憂の友達の…」 その恩人は、少し呆れたように自己紹介をする。 梓「中野梓です。で、憂のお姉さんはどこから、 そのあずにゃんって言う名前を思いついたんですか」 唯「そ、その…、中野さんの事を、憂が梓ちゃんて言ってたから…」 私が顔を起こして中野さんの方を見ると、 相変わらず呆れたような表情で、私を見ている。 私は、必死で言葉を続ける。 唯「え、えっと、この子の名前をつける時に、 中野さんの事思い出しちゃって…、あ、気を悪くしないで…、欲しい…、です…。 この子がね…、あまりに可愛いから、その…、中野さんの事思い出しちゃって…、 あと、もうこの子も『あずにゃん』って言う名前に慣れちゃってるから、 今から名前変えないようにしたい…、かなって…、思う…、んだけど…」 私達の間に重い沈黙が横たわる。 唯「ご、ごめんなさい…」 中野さんは大きなため息を付いて、ボソリと独り言のように呟く。 梓「どうして、誰も彼も皆、同じようなセンスなんですかねー…」 唯「中野さん…?」 梓「良いですよ、別に」 唯「え?」 その返答があまりに予想していた言葉と違っていたので、 私は思わず聞き返す。 梓「だから、良いですよ」 唯「良いんですか?」 梓「ええ、一匹も二匹も一緒ですから」 唯「一匹も二匹も?」 梓「なんでもありません。じゃあ、私もう行きますね」 中野さんはそれだけ言うと、立ち去ろうとする。 私は、大事な事を伝え忘れていたのを思い出す。 唯「あ、あの!」 中野さんは振り返る。 梓「なんです?」 唯「前の事謝らないと…、その私…、あの時は、 正常な判断が出来なくなっちゃってて…」 中野さんは、少し眉尻を下げて、呆れているとも苦笑しているとも、 微笑んでいるとも取れるような表情になる。 梓「良いですよ、その…、憂からも事情聞きましたし…」 唯「そのね、あの時、中野さん達のやってる曲ね、良い曲だなった思ったんだ。でもね、そう思いながらも、何か悲しいような悔しいような気持ちになっちゃって…」 梓「ふわふわ時間」 唯「え?」 梓「曲の名前です」 4
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強いけど、これなら刀に直接発を組み込んだほうがいいかな?自分に刀を刺すってドMっぽい -- 2020-11-03 10 42 54
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「たった一人の光明であろうと、永遠の闇を食い止めうるのだ。」 "A single light can hold back endless darkness." 団結のドミナリア 【M TG Wiki】 名前
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僕らの永遠~何度生まれ変わっても、手を繋ぎたいだけの愛だから~ au「LISMO!」CMソング 映画「ラブコメ」主題歌 BASIC ADVANCED EXTREME Level 2 5 7 Notes 143 342 497 BPM 128 Time Artist WEAVER ジャンル TV CM Version copious 譜面※外部サイト ■ ■ ■ 動画 +譜面動画 譜面動画 YouTube 譜面動画 BASIC (フラワー+ハンドクラップ) 譜面動画 ADVANCED (フラワー+ハンドクラップ) 譜面動画 EXTREME (フラワー) 譜面動画 EXTREME (フラワー+ハンドクラップ) ニコニコ動画 譜面動画 BASIC (フラワー+ハンドクラップ) 譜面動画 ADVANCED (フラワー+ハンドクラップ) 譜面動画 EXTREME (フラワー+ハンドクラップ) +プレイ動画 プレイ動画 プレイ動画 EXTREME (シャッター・EXC) PLAYER B-KY.PKC プレイ動画 EXTREME (シャッター・EXC) PLAYER LS.YN-2X プレイ動画 EXTREME (リプルズ・EXC) PLAYER LUNAMOON 攻略・解説 各譜面の攻略に関する情報はこちらへ [BSC]基本4分押しでリズムも取りやすくエクセは容易。 -- 名無しさん (2011-09-22 00 42 27) [BSC]遅ズレっぽいのでエクセ狙いの時は早グレに注意。特にサビ前(13→14→15→16から始まる部分)はそれまでの2分中心から4分になるので慌ててしまいがちだが落ち着いて押そう。 -- 名無しさん (2011-11-07 19 19 14) ADVは時たま16分が混じるため5ではやや難しめか。人によっては6に感じるかも -- 名無しさん (2011-09-26 12 44 52) [EXT]MIND SHIFTのような同時押し主体譜面。最後の最後に右端に出る4+12+16押しに要注意。 -- 名無しさん (2011-09-16 00 18 31) [EXT]奇妙な3つ押しが頻出する。アンディに出てきたような離れた2つ同時押しもある。 -- 名無しさん (2011-09-18 17 40 26) [EXT]多彩なパターン、タイミングでの同時押しが多い譜面。実用的な同時押しの練習曲になる。サビ前あたりの2+13とラストは出張必須。 -- 名無しさん (2011-10-11 00 40 02) [EXT] 中盤に、1段目で4分を打つ混フレが存在する。ステラ赤の上下逆のような配置。 -- 名無しさん (2012-01-21 13 33 15) 全譜面、ラストがリズム難。 -- 名無しさん (2012-06-29 00 43 47) ラストにつれて、ズレる 「好き」 -- 名無しさん (2014-01-13 03 15 03) ↑のきで押す -- 名無しさん (2014-01-13 03 16 31) ↑赤の話です -- 名無しさん (2014-01-13 03 17 07) 名前 コメント ※攻略の際は、文頭に[BSC] [ADV] [EXT] のいずれかを置くと、どの譜面に関する情報かが分かりやすいです。 ※体感難易度を書き記す際は、クリア難度・スコア難度のどちらかなのかを明記してください。 また、攻略と関係ない投稿・重複した内容は削除の対象になります 攻略とは無関係の話は該当する欄(情報交換&雑談) にてどうぞ。 コメント(感想など) 曲名は現在のところ最長っぽい -- 名無しさん (2011-08-27 14 10 27) まぁ最長だろうなw -- 名無しさん (2011-08-28 22 23 10) 神曲なんだけど、指っぽくない気もする -- 名無しさん (2011-08-28 22 27 15) ↑2、↑3スパカリの方が文字数多いよ(31対34)。まあいずれにしても(copiousでも存在すれば)早口称号の対象にはなるだろうけど。彩香の件があったので愛の方はどうだろう。むしろ彩香の方が修正されていると良いのだが(Lv表記は下げなくても良いのに…)。 -- 名無しさん (2011-08-30 21 52 18) 所見SSS&フルコン達成! リズムに乗りながら、やればクリアは、楽 -- 名無しさん (2011-09-18 17 28 09) ノーツについてADVは342でEXTは497です -- 名無しさん (2011-09-24 13 13 41) ↑3 残念ながら選曲関連の称号の多くはcopiousでは存在しないようです。 -- 名無しさん (2011-09-24 23 46 23) 名前 コメント ↑攻略と無関係の曲に対するコメントはこちらでお願いします。あまりにもかけ離れた内容は削除される場合があります。
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唯「えっと、アーティスト名とか教えて貰えたら…」 中野さんは少し嬉しそうな表情になる。 梓「オリジナルです」 中野さんは誇らしげで、気持ち胸を張ったように見えた。 唯「凄い!」 梓「いや、作詞作曲は私がした訳じゃなくて、その…」 唯「あっちの子?」 梓「違います!あの、あの時は純が、あ、純て言うのはウッドベースやってた子なんですけど、 純が弾き語りでストリートミュージシャンみたいな事してみたいって言うから付き合ってただけで…。 だから、ええ、そんな感じだったから、あの時は私もイライラしてて…。 えっと、だからお互い様なんです、はい」 クールな感じの中野さんが、 ちょっと必死な様子を見せるのが少しおかしくて、私はクスリと笑ってしまう。 唯「あ、ごめんなさい」 中野さんは少し憮然とした様子を見せたけど、特に気分を害したと言う感じでも無かった。 梓「いつもは私は別のバンドをやってるんです。 と言うか、そっちがメインなんですけどね。 それで、あの曲はそっちのメンバーが作った曲なんです」 唯「へー」 私は、少しだけ中野さんのことが分かった気がして嬉しくなった。 梓「あ、私、もう行きますね。 それから、その猫のことは気を付けないと駄目ですよ?えっと…」 中野さんは私の呼び方を探っている感じだった。 こんなに話し込んだのに、憂のお姉さんと言う言い方は、 他人行儀過ぎると感じているのだろう。 唯「唯で良いよ」 梓「あ、はい、唯先輩」 中野さんは私に頭を下げて立ち去ろうとする。 唯「じゃあね」 二、三歩行った所で中野さんが踵を返してまた戻ってくる。 梓「唯…、先輩?」 唯「ん?」 梓「あの、来週の土曜日私達ライブハウスでワンマンするんです。 もし良かったら、その、体調の事もあると思うんですけど、来ませんか? チケットは手売りなんで、少し安くするぐらいしか出来ないんですけど」 私は即答していた。 唯「うん、行く!行きたい」 梓「そ、そうですか。 じゃあ、憂の分も含めてチケット用意しておきますから、 入り口でその旨伝えて貰えれば…、あ、場所とかは憂にメールしておきますね」 そう言うと、中野さんは今度こそと去っていく。 私は、久し振りに気分が高揚する感覚を覚える。 こんな気分になったのは、何時以来だろう。 きっと、高校の入学式以来だ。 ――― 憂「え、ライブ?」 唯「あ、あの、憂の友達の中野さんっていたよね? あの子がね、今日あずにゃんを助けてくれて、それで少し話したらね…」 憂「大丈夫?」 唯「どうしても行きたいの」 憂「それじゃあ、私も同行するよ」 唯「うん、中野さんも、憂が一緒の方が良いんじゃないかって言ってた」 憂は体調面での心配からか、積極的な賛意を示してはくれなかったが、 このライブに行くと言うのは私に取ってとても重要な事のように思えた。 実際、私の体調は回復して来ており、健康面は理由にならなかった。 何しろ、医者があと半年もしたら、 就職活動を始めても良いぐらいですと言ってくれてさえいたのだ。 ――― 私と憂はこう言う場所に来るのが初めてだったので、 開店時間より随分前に着いてしまう。 唯「あ、あの、今日の放課後ティータイムのライブの…」 憂「チケットは今手元にないんですけど、梓ちゃんが」 唯「そ、そう、その…、中野さんが入口に伝えておいてくれるからって」 ?T「ああ、貴女達ね。聞いてるわ」 カウンターの女の人が、にこやかに応対してくれる。 ふわふわの金髪と青い瞳がちょっと日本人離れした雰囲気を漂わせていて、 憂も気押されているようだった 憂「えっと、それで、いくらでしょうか」 ?T「あら、良いわよ。梓ちゃんの友達ですもの」 唯「そ、そう言う訳にはいきません。だって、手売りなんですよね?」 女の人は少し面食らったような顔をして、それから柔らかく微笑む。 ?T「そうね、あまりそう言う事を私達自身が言うのも良くないわよね」 唯「あ、あの偉そうな事言ってすいません」 ?T「良いのよ。でも、少しだけ安くするぐらいの事はさせて?」 唯「は、はい」 ――― 私は、少し重い扉を押し開く。 憂「わぁ、結構おっきいね」 私は予想より大きかったフロアと、中野さん達がインディーズとは言え、 本格的な活動をしている事に驚くとともに、 あの時の怒りも当然だったのだろうと今更ながらに思った。 唯「中野さんたち、凄いね」 憂「うん」 フロアはオールスタンディングだったので、 私達はバーカウンターの前に申し訳程度に据え付けられたソファに腰を下ろす。 そうやって落ち着くと、さっきの自分の態度が気になって来て、 まだ緊張してるようにフロアを見回している憂に謝罪する。 唯「あ、憂ごめんね。私の稼いでいるお金でも無いのに…」 憂「ううん、良いよ。お姉ちゃんが言ってる事が正しかったし、それに…」 唯「それに?」 憂「そう言う風に考えられるぐらいになったんだなって」 そうだ、以前の私なら、そんな事まで考えが回らないような状態だったに違いない。 ステージ上では、スピーカーなどの設置が慌ただしく行われていて、 その光景もまた、何か私に元気を与えてくれているような気がした。 唯「楽しみだね…」 憂「うん」 ――― アナウンスされている開始時間が近づくに連れて、人が増えて来る。 フロアは7割、8割の入りのようだった。 客の多くは顔見知りらしく、挨拶をしたり、雑談をしたりしていたけど、 この場所が初めてである私は憂に貼り付くようにソファで静かにしているしか無かった。 何時の間にか、開始時間は過ぎていたが、 ステージ上の作業は完了した様子は無く、 ドラムのセッティングには特に手間取っているようだった。 ?M「律、ほら、開始時間になっちゃっただろ」 ?R「んな事言ったってさ、ここのステージって常設じゃないしさぁ」 ドラムをやっているらしい女の子のあまりの手際の悪さに、 黒髪の女の子が強い口調で急がせる。 それに対して、栗色の髪のドラムの子は、 遅れているのは自分のせいじゃないとでも言わんばかりの態度を取りだす。 二人は軽く争うような雰囲気になっていて、 私は大丈夫なのかな、と他人事ながら若干心配になる。 そこに、中野さんとさっきカウンターにいた女の子がケーブルを担ぎながらやって来る。 ?T「まあまあ、澪ちゃんも落ち着いて、いつもの事じゃない」 ?R「そうそう、澪が気にし過ぎなんだよー」 ?M「ムギは律を甘やかし過ぎだよ」 梓「そうですよ、律先輩はちょっとだらけ過ぎです」 ?R「そんな事ないだろー」 ?M「調子に乗るなっ!」 黒髪の子が栗色の子を殴る。 ?C「痛っ!」 私は驚いて、もしかしたら、ステージ上で喧嘩が始まるのでは無いかと思ってしまう。 だけど、そんな事は全然無くて、要するにじゃれあっているだけみたいだった。 私達以外の客に取っては、このステージ上のやり取りはいつもの事らしく、 大多数の客は笑いながら見ていた。 ?N「ほらぁ、律ー!客待たせて無いで早く始めろー!!」 一人の客が、栗色の少女に声を掛けると、 他の客達も囃し立てるように、ステージに向かって声援みたいなものを送る。 ?E「りっちゃん、早くしてぇ!」 ?H「そうだぞー!そんなトロトロしてると、澪にまたぶたれちゃうぞー!」 栗色の子はあたふたしながら必死で言い返す。 ?R「ま、まて、これはここのステージの問題で私の責任では…」 中野さんはそんな風に集中砲火にあっている栗色の子の様子に噴き出す 梓「ぷっ」 ?R「中野ぉ!」 栗色の子は、一瞬年下らしい中野さんに笑われて怒り出す様な仕草を見せたけど、 それも本当に怒っている訳では無くて、 明らかにじゃれあいの一環のように見えた。 私と憂は初めての場所なのに、 その家庭的な雰囲気が楽しくて、思わず笑ってしまう。 憂「何か良い雰囲気だね、お姉ちゃん」 唯「うん、凄く楽しいね」 ――― そんな風にドタバタしていたので、 一曲目が開始された時には、告知された開始時間を大きく回っていた。 だけど、そんな事は全然関係無しに、 一曲目から私はとても良い気分で、 バンドの作りだすバイブレーションに乗れていた。 他の客は皆グラス片手にスタンディングで騒いでいたけど、 私は憂の手前もあってソファでソフトドリンクを片手に、 言い訳程度に身体を揺らすぐらいに留めておいた。 でも、憂もきっと私がそうしているのに、 自分だけ大きく身体を動かせないだけで、 とても良い感じになっているようだった。 ――― 何曲かが連続して演奏された所で、 メンバーの休憩と言うかMCタイムが挟まれた。 でも、MCタイムと言っても、 どうやらメンバー紹介の必要も無いぐらい客とバンドの距離は近いようだったし、 内容もそんなにちゃんとした事を話している訳でも無かった。 心地良い疲労感に包まれながらグラスに残っていた氷を噛み砕いていると、 声を掛けられる。 コートを片手に抱え、髪をきっちりロールさせたその子は、 他の客とは違って、随分ときっちりとライブ向きじゃないようなおしゃれをしていて、 明らかにこの休憩時間に入って来た様子だった。 ?I「私もソファ使わせて貰って良い?」 唯「は、はい!あ、少し寄りますね」 ?I「ありがとう」 そのソファに三人掛けすると、距離がかなり近くなるので、 無言でいる事が少し辛くなる。 ?I「たばこ吸っても良い?」 唯「は、はい、どうぞ」 私は、無言でいる事に耐えられなくなって、 恐る恐るそのロールの子に話しかける。 唯「凄い、皆ノってますね。バンド人気あるんですね」 ロールの子は私に話しかけられた事に、一瞬びっくりしたような顔をしてから、 でもすぐに元のクールな表情に戻る。 ?I「騒ぎに来てるだけの人も多いと思うよ」 唯「そうですか…」 会話が続かなので、私はまた手持無沙汰になってしまって、 グラスの中に少しだけ残った水を飲み干す。 ?N「おー、なんだ、いちごも来たんだぁ!」 髪をシニヨンにまとめた少しがっちりした感じの女の子が、 人ごみを分けて、ロールの子に話しかけながらやって来る。 ?I「悪い?」 ?N「悪かないよ」 シニヨンの子は、ロールの子の全身をざっと上から下へ見る。 ?N「そんな格好じゃあ、踊れないんじゃない?」 ?I「踊らないから良い」 ?N「あっそう…」 ?I「律も皆も、もう少しフェミニンにした方が良いと思う」 その反応にシニヨンの子はクククと笑う。 ?N「律は必要ないんじゃないか?」 ?I「かもね。でも、信代は?」 ?N「彼から『ノブは凄い女の子らしいよな』って良く言われてるから、 それで私は十分だけどなー」 ?I「あっそ、ごちそうさま」 そのやり取りがおかしくて、私は思わず笑ってしまう。 シニヨンの子は、呆気に取られた顔になってから、笑いだす。 ?N「ほら、いちごが変な事言うから、笑われた」 ?I「信代のせいでしょ」 その時、ステージ上から、開始のタイミングを取る声とスティックを合わせる音が聞こえる。 ?N「おっと、始まるみたいだね」 シニヨンの子はまた人ごみの方に戻って行く。 私と憂は今度はソファから立ち上がってステージの方を見る。 ロールの子もソファから立ち上がる。 ?I「ねえ」 唯「ふぇ?!」 私は、唐突にロールの子から話しかけられて驚く。 ?I「これ、終わったら控室に届けて」 ロールの子から高級店のケーキのものと思われる箱を手渡される。 私が思わず受け取ると、その子はさっさと出て行ってしまう。 唯「これ、どうしよう…?」 取り合えず、憂に聞いてみるしか無かった。 憂「届けるしかないんじゃないかな?」 だけど、当然の事ながら、憂もそれぐらいの事しか言えないようだった。 ――― ライブが終わり、さっきまでの熱気が嘘のように静かになったフロアで、 私達は立ち尽くしていた。 唯「どうしよっか」 憂「うーん。でも、取り合えず梓ちゃんとは知り合いだし、 そんなに無碍に扱われる事も無いんじゃないかな」 唯「うん」 店員は訝しそうな表情をしながらも、 意外な親切さを発揮して控室を教えてくれた。 5
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583:635スマホ:2024/02/20(火) 07 30 20 HOST 119-171-231-237.rev.home.ne.jp 絶妙に執筆スピード遅れてるので繋ぎのネタ ウマ娘VSおウマさん、前回ゴーストらの映像がフェスで映された後の話。 「ヤダヤダ!これで竹内に乗って貰ってお披露目するの!!」 「アレで入場は流石にやめるのです!」 「お願い!!」 会場への道すがら、電は母に駄々こね泣くゴーストウィニングから何か取り上げ放り投げるとトウカイテイオーがキャッチした。 ハリボテ亡霊とか書かれた手作りらしきウマ?っぽい何か。 トウカイテイオーがそれを叩いてみると何か軽い音がする。 あれだ、世に蔓延る環境に優しい梱包資材にして工作員の愛用品製ぽい。 「出走表明と紹介なのにその馬がウマ娘とハリボテしてるなんて前代未聞なのです!!」 「(電さん頑張って下さいまし!負けるな電さん!)」 メジロマックイーンは祈ったチョー祈った。 お遊びレースならば兎も角コレ…ハリボテゴースト同伴での入場はご勘弁願いたい。 「だったらせめて私の肩車で!!」 「ゴーストさん、女の子に肩車される竹内さんの姿全世界に晒すなんて竹内さんを社会的に殺す気なのです!?」 自分の上に乗って欲しい(馬への騎乗的な意味で)というウマ娘ゴーストウィニングのせつなる願いは分かるが竹内が色んな意味で死ねる。 しくしくと泣くゴーストウィニングを宥め賺す電。 「ああ…ハリボテは後で公式でさせてあげるし。何処かでゴーストウィニングさんに竹内さん乗せるのもどうにかするので泣き止むのです…。」 「ハリボテゴーストとゴーストに竹内トレーナー乗せるのは決定なんだ…。」 電の言葉に呟くナイスネイチャ。竹内はどちらにしろ逃げられないらしい。 そしてポンと肩を叩かれるネイチャ。 マシュ ^0_0^)<ネイチャさん…ハリボテネイチャーは件ので公式でいるので…貴女も逃げられないかと ネイチャ Σ(-ωー;)<私もダンボールでハリボテに!!? マシュ ^0_0^)<いえ藁です ネイチャ ΣΣ(-ωー;)!?<藁!?