約 6,956 件
https://w.atwiki.jp/jinro/pages/25.html
◆村人◆牧師◆人狼◆狂人 役ごとの戦略-祈祷師 自分の正体を隠す 祈祷師はリンチ以外で唯一人狼を倒すことの出来る役職です。その為人狼や狂人はいつも祈祷師が誰かを探しています。 祈祷師になった場合、大事な事は自分の正体をさとられないようにすることです。 祈祷師に関するコメントは出来るだけ避けた方が良いでしょうし、人狼に襲って欲しいような素振りは見せないほうが良いでしょう。 カウンターを行う 祈祷師の能力であるカウンターを行うには人狼と思われる人と同室にならなければなりません。 一番簡単な方法は部屋割りの時に、死者を出した事がある人を選ぶことでしょう。ただし、人狼かもしれない人と好んで同室になろうとする人は祈祷師くらいのものです。 相手が本当に人狼だった場合、パスを使われる可能性がある事も考慮にいれておきましょう。 カウンターをする事が出来なくても、「祈祷師が生きているかもしれない」というプレッシャーは人狼側の食い選択に大きな影響を及ぼすことでしょう。 狂人に自殺された場合 弁明をする際に、素直に自分が祈祷師である事を言ってしまえば、人狼・狂人にマークされることになります。かといって村人と言ってしまったり、自分の正体をぼかす発言をしてしまうとリンチにあう危険性が高くなってしまいます。 なので、狂人に自殺された場合は自分が祈祷師である事を告げてしまいましょう。 カウンターをすることはほぼ不可能になりますが、自分と同室になることを避けようとする人や自分に容疑をなすりつけようとする人が人狼側である可能性は高くなります。 能力を使っていない祈祷師がリンチされることは、人狼側にとって大きなアドバンテージとなりますので、絶対に避けるようにしましょう。 祈祷師は村側の切り札です。上手くカウンターが出来るかどうかは、あなたが人狼が誰かを把握できるかにかかっています。能力を使わずにリンチされた時の落胆はとても大きいですが、自分の予想通りにカウンターが出来た時の喜びは特別です。 コメント 祈祷師がCOしても人狼にリンチされないようにする為に、村人を代わりにリンチするのは有効だと思いますか?真祈祷師が祈祷師COしても人狼にリンチされて村側が不利になることが多いようなので提案してみます。 -- (kenonu) 2006-08-01 21 45 37 狼が村人COをするのは考えにくいので有効ではないと思います。それなら、現在の容疑者へのリンチ投票を意図的に均等分割させてリンチを流す方がいいのではないでしょうか。人数が素数の時は全員に1票づつとかなり危険なことにはなりますが…-- (稲荷) 2006-08-03 20 23 54 微妙そうです。COした祈祷師が真祈祷師なのか判断が難しそうです。 -- (ひばり) 2006-08-05 13 40 08 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/5158.html
前ページ次ページナイトメイジ 翌朝……。 礼拝堂の前に二人の男女が人目を忍んでそこにいた。 といっても、それほど色気のあることを話しているわけではない。 「すまなかったね。準備を手伝ってもらって」 「あなたもマメな男ね。こんな事までしてあげるなんて」 男はワルド、そして女はベール・ゼファー。 城の地下ではニューカッスルから疎開する人々がイーグル号と拿捕したマリー・ガラント号に乗船を始めている頃だがここまではその音も声も聞こえてこない。 「これからつらい運命を生きる二人のために何かできないか、とは思ってね」 「私はあなたの婚約者の好意を買うためにしているのかと思ってたわ」 ワルドは声をつまらせてしまう。 しかめた顔のワルドを見て、ベルが笑っていた。 「その下心……無いとは言えないな。それはともかく」 ワルドにとってはこの話はあまり愉快ではなかったらしい。 「君にはもう一つ頼みがある。イーグル号で先に出発しておいてもらいたい」 「それはちょっとひどいわね。ここまで手伝わせておいて、ルイズやアンリエッタの晴れ姿を見せてもらえないの?」 「すまないね。どうやらウェールズ王子は攻撃が始まる寸前までここにいたいようなんだ。フネはそれより早く出航する。僕たちにつきあっていたら君はここに取り残されてしまう」 「あなた達はどうする気なの?」 「僕の使い魔のグリフォンを使う。それに城に残っている最後のグリフォンも使わせてもらえる事になっている。僕とルイズ、それにウェールズ王子とアンリエッタ王女はそれでここからラ・ロシェールに行くつもりだ」 「私は同乗させてもらえないのね」 「グリフォンの飛行能力を考えると2人乗りが限度なんだ。それ以上乗れないことはないが、万が一を考えると3人はやめておいた方がいい」 ベルは諦めたのか大げさに肩をすくめ、ついでに大げさに溜息もついて見せた。 「それじゃ仕方ないわね。私の大切なご主人様のことは任せたわよ」 そう言うとベルは踊るようにきびすを返し、地下の港へ続く廊下に足を向けた。 「もう行くのかね」 「置いてけぼりはごめんだもの」 わざとだろうか。 足音を高く響かせ、去りゆくベルの背中をワルドはじっと見ていた。 そこには恐ろしいほどに鋭い視線があった。 イーグル号はそれから一時間も経たないうちに出航した。 靄が船体を隠してくれている。 未熟な水兵の操るレコン・キスタのフネでは拿捕や撃沈はおろか発見も難しいだろう。 そして、今は追い風。 イーグル号は帆を広げ、すばらしい速度でアルビオン大陸を後にした。 城から去る寸前。 礼拝堂に入ったルイズは小さく歓声を上げた。 祭壇とその回りはきれいに掃き清められ、その上には銀の燭台とロウソク。 周りには城の花壇から持ってきたのであろう花が飾られていた。 「これって……」 この様式は簡易ながらも結婚式のためのものだ。 新婦の冠、そして純白の乙女のマントまで用意されている。 「ワルド子爵、これは?」 続いて入ってきたアンリエッタとウェールズも同様だった。 この城の最後に作られた華やかな飾り付けに目を奪われている。 「ウェールズ王子。こんな時ですか……いえ、こんな時だからこそ了承していただきたい。私とルイズは今、ここで結婚式を挙げたいと思います。つきましては、その媒酌を引き受けていただけないでしょうか」 「こんな時に……かい?」 「ええ、最後に花を添えたく思いましたので」 この城……いやアルビオンの最後はそれは血なまぐさいものとなるだろう。 名誉、誇り。それを伴おうがそれは事実だ。 だがそこに、未来への希望となるものがあれば。 だからこそ王子はこう答えた。 「わかった。引き受けよう」 続いてマリー・ガラント号も出航を果たした。 ラ・ロシェールから出航したときに詰まれていた硫黄は船倉には一箱たりとも残されておらず、代わりに代わりにニュー・カッスルから落ち延びる人々、それに硫黄を売り渡した代金である相場の3倍の金を積み込んでいた。 商売としては大成功のはずだ。 それは間違いない。 それでもマリー・ガラント号の船長は大喜びはできなかった。 このフネの人々を無事送り届けるという使命感。 それを胸に船長は舵を切った。 頭上に冠を添えられたルイズは夢見心地だった。 こんな時であっても、胸の奥から幸せがあふれるように思えていた。 「新郎、子爵ジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルド。汝は始祖ブリミルの名において、このものを敬い、愛し、そして妻とすることを誓いますか」 「誓います」 重々しく、作法にかなった仕草でワルドがうなずく。 次はルイズの番だった。 「新婦、ラ・ヴァリエール公爵三女、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブランド・ラ・ヴァリエール、汝は始祖ブリミルの名においてこのものを敬い、愛し、そして夫とすることを誓いますか」 答えは決まっていた。 こんな時に結婚式というのに少し戸惑いはしたが、ワルドには何か考えがあるらしい。 それが悪いものであるはずがない。 「誓います」 この先にある幸せを信じてルイズはそう答えた。 城のホールには大量の樽が運び込まれていた。 樽の中には元は硫黄が詰め込まれていた。 今は、練金された火薬がつまっているはずである。 最後の一樽までそれを確認したパリーは、次にホール中央に置かれた机に向かった。 そこには戦装束が一式置かれていた。 「王子、これは貸していただきますぞ。返す当てはありませぬが」 パリーは元はウェールズのものであった戦装束を手にし、身につけ始めた。 婚姻の儀式はすべて終わった。 ルイズは綺麗にたたんだ純白のマントの上に冠を置き、それをウェールズに渡そうとした。 「さて、これからもう一輪の花を今度は王子と王女のお二人で添えていただけないでしょうか」 「もう一輪?それは……」 婚姻の儀式と言うことだろうか。 だが、それはできない。 アンリエッタはゲルマニアの王と結婚をしなければならない。 故にどんなに愛していてもウェールズとの婚姻をブリミルの前で誓うことはできないのだ。 「それはわかっています。ですが、婚姻によらなくともお二人が永久に互いを想い、気遣うことはできるはず。その誓いをブリミルが認めぬはずはございません」 窓より光が差し込んできた。 それに照らされたワルドは舞台の上で万民を引きつける役者のようでもあった。 「これを逃して他に機会があるとは想えませぬ。そして、これが私がお二人にできるすべてであります」 跪くワルドの前に立つアンリエッタは口をふるわせ、わななかせ、そして高鳴る胸を両の手で押さえた。 「子爵、あなたの忠誠、嬉しく思います。ウェールズ様。私からもお願いします。どうか、ここであなたとの絆を誓わせてください」 ウェールズがそれを断ろうはずもなかった。 ルイズのポケットの中にはお守りがあった。 それを渡したのは怪しげきわまりない少女ではあったが、それでもルイズの使い魔なのだ。 この旅の間、ルイズはそのお守りを離すことなくずっと持っていた。 そのお守りは悪魔の蝿という名前が与えられていた。 「ウェールズ・テューダー 。汝は始祖ブリミルの名において永久にこのものを敬い、愛し続けることを誓いますか」 「誓います」 ワルド読み上げる詔が礼拝堂に響く。 それはいかなる聖典にも祈祷書にもないが、世界で最も神聖な詔。 少なくともルイズはそう確信していた。 「アンリエッタ・ド・トリステイン 、汝は始祖ブリミルの名において永久にこのものを敬い、愛し続けることを誓いますか」 「誓います」 アンリエッタはその身分にふさわしいドレスも着ていない。 これが永遠を誓う儀式であることを示すのは冠のみ。 それでもこの儀式は万の黄金よりも価値があったのだろう。 ルイズは彼女の幸せを隠さない笑顔に歓喜し、涙を流した。 すべてはうまくいっていた。 仮面の襲撃者、海賊という困難を乗り越えここに来た。 手紙の処分も終えた。 アンリエッタもルイズも幸せを手に入れた。 ウェールズの将来が不安と言えなくもない。 だが、ここまでうまくやってこれたのだ。 必ずそれも何とかできる。 そうに違いない。 アンリエッタとウェールズのキスでこの儀式も終わった。 それは決して口外されることのないが喜びに満ちたものであった。 「ウェールズ王子、これでやり残したことはないでしょうな」 ワルドは飾りに持っていた祈祷書を閉じる。 杖の位置を確かめ、少し緩んだベルトを締め直した。 「君の心遣いに感謝するよ。もう、なにもない」 「それは……よかった」 ウェールズ胸を魔力の刃が貫く。それは、彼の背中まで伸びていた。 「ふふふ……予想通り、いえ、予想以上じゃない」 「きゃああああああああああああああああああああああああああ」 誰が叫んだのか。 アンリエッタ?それとも自分? 「アンリエッタの手紙、アルビオンやトリステインの命運。そんなものどうでも良かった」 いや、両方? どれでもいい。そんなことはどうでもいい。 それよりこれはどういう事なのだろう。 ウェールズは胸から血をまき散らして床に倒れる。 「ルイズにあげたかったものがあったのよ。それは、絶望という美酒」 血に濡れた魔力の刃を帯びる杖を持つのはワルド。 ──何が起こったの?何が起こったの? 誰も答えない。 目の前にある現実を受け入れるしかない。 ワルドがウェールズの胸を貫いたという現実を。 「その味を引き立てるため、アンリエッタを連れてきた。学友のギーシュ……は婚約者のワルドが来たからほっぽったのよね。二人の絶望はルイズのための芳醇な絶望を生む」 「ウェールズ、ウェールズ、ウェールズ」 同じ言葉しか話さないガーゴイルのようになったアンリエッタが倒れるウェールズを血にまみれるのもかまわず抱きしめた。 傷をおさえ、血を止めようとするがそんなことで止まるものでもない。 やっと手に杖があることに気づき回復の魔法を唱える。 「いやぁ!!止まって、お願い。あああぁあああっ」 水の秘薬も使わない回復の魔法にそれほどの力はない。 血と体温がウェールズの体から流れ出る。 「そして、ここに来るまでの困難をルイズ達が解決して、最良の結果が手に入るようにちょっとだけ手伝いもしてあげた」 アンリエッタの魔法など効かないとあざ笑うように血が脈動と共に吹き出した。 「死なないで。あああああっ」 アンリエッタのまとう乙女のマントは、その色を純白から真紅に変えていた。 「なぜって、そうしたらうまくできるって希望を覚えるでしょう。強い希望は絶望に最もあう酒肴なのよ」 「ワルド様。なんで、なぜ?」 理由を聞けば許せるのか? 許せるはずもない。 そんなはずなどない。 理由を聞けば許せるかもしれない。 矛盾した想いがルイズを支配する。 かすかな希望にすがりつき、ルイズは問うていた。 「もともとは城を壊してレコン・キスタを引き入れ、アンリエッタとワルドがその戦いで死んでいくところをルイズに見せるつもりだったんだけど……ふふ、もっといいことになったじゃない」 「レコン・キスタ完全勝利のためにはウェールズ王子の死に一片の疑いもあってはならない。だから、ここで死んでもらった」 希望は砕け散る。 修復など不可能なほどに。 「レコン・キスタ?なんで?裏切ったの?あの軍隊を見て?」 「僕はその前からレコン・キスタの一員だ」 希望など最初から無かった。 あえて言えば、砕くための偽物しかなかった。 「僕の目的は3つあった。一つはウェールズ王子を殺害すること。二つ目はアンリエッタの手紙を手に入れること。燃やされたからこれはもう手に入らない。だけど、もっといいものが手に入りそうだ」 ワルドはアンリエッタの髪をつかみ、引き起こす。 「いやああ。ウェールズ様が死んでしまう。あの人のところに!」 「しばらくお眠りを」 ワルドの右腕が走り、魔力を消した杖がアンリエッタのみぞおちにめり込む。 「ウェールズ……」 その言葉を最後にアンリエッタはぐったりと動かなくなった。 「生きたアンリエッタ王女を捕らえれば死体や手紙より役立つだろう」 ワルドはアンリエッタを肩に担ぎ、残った手をルイズに差し出した。 「親友は捕らわれ、その最愛の人は血にまみれた。その悲劇を起こしたのはルイズが幸せを託した婚約者。最高じゃない」 「そして、最後の3つめは君だ。行こう、ルイズ」 「いや、いやよ!行きたくない」 「いや、君は来なければならい。僕たちは婚姻をブリミルの前で誓った。それは誰にも覆すことはできない。心配することはない。行こう」 ルイズはただひたすら首を横に振り続けた。 そうすれば希望と幸せが戻ってくるとでも言うように。 「さあ、ルイズ。お膳立てはすべてできたわ。後はあなたの番。絶望を味わえば力が欲しくなる。その思いはあなたの力を目覚めさせるわ。さあ、見せて、あなたの力を」 むろん戻るはずもない。 「聞き分けのないわがままはやめるんだ。必ず君を幸せにしてみせる」 ワルドの手が差し伸べられる。 ルイズはそれから逃げたかったが、足が動くのを放棄していた。 「さあ」 遠くで音がした。 人々の雄叫び。戦いが始まったのだ。 爆音の連続。大砲の斉射だろう。 「え?あれ?ちょっと、待ちなさいよ。普通ならここでイヤー、ボーンて感じで秘めたる力が覚醒するものでしょ」 それもこれも今のルイズには幻想の彼方の出来事のようだった。そう思い込みたかった。 「始まったか……。時間もないな。ルイズ、いずれ君を迎えにいく」 「あー、ワルドもワルドよ。なに帰ろうとしているのよ。もうちょっと粘りなさいよ。あと2,3回つつけばきっとバーンてなるんだから」 マントを翻すワルドが走る。 すぐにドアを開く音と、遠ざかる足音が聞こえた。 「あーーー、行かないで。行っちゃだめーーーー」 ルイズは……その場に座こんだまま。 動いたらもっと嫌なことが起こるような気がしていた。 「行っちゃった……どうしよう」 前ページ次ページナイトメイジ
https://w.atwiki.jp/vipkara/pages/23.html
かわいい 萌 ちょっと、そこの馬鹿犬 ちゃんと書かないとはいい度胸ね ルイズw CV釘宮 ライトノベル【ゼロの使い魔】のメインヒロイン。桃色がかったブロンドの長髪と鳶色の瞳を持つ、ヴァリエール家の三女で16歳。身長153サント、スリーサイズはB76/W53/H75と小柄で細身の為、スタイルの良い同性に対してコンプレックスがある。また、細身なのにも関わらず腕っ節が強い。 トリステイン屈指の名門貴族であるヴァリエール公爵家(始祖は王の庶子)に生まれ、トリステイン魔法学院に進学する。学院の進級時、使い魔召喚の儀式で地球人の才人を召喚してしまい、彼を使い魔とする羽目になった。「ゼロのルイズ」の蔑称は、幼少の時から魔法に失敗し続けたため、魔法の才能が皆無であるとされたことから付けられた。だが魔法が使えなかったのは、四系統のメイジとは異なる系統の使い手だったせいであり、幾つかの事件によって「水のルビー」と「始祖の祈祷書」を手にしたことから、「虚無」の魔法に目覚める。彼女の虚無は、ロマリアの教皇ヴィットーリオによると“攻撃”を司るもので、第17巻時点で使える魔法は「爆発(エクスプロージョン)」「解呪(ディスペル)」「幻影(イリュージョン)」「瞬間移動(テレポーテーション)」。強力な破壊力と威力を持つ一方、初歩の魔法でさえすぐに精神力が尽きるほど消耗が激しい。虚無に目覚めた後は、簡単なコモンマジックは使えるようになっている。 可愛らしい外見とは裏腹に、気位とプライドは非常に高い上、短気で癇癪持ちで気難し屋という厄介極まりない性格。また泣き虫という子供っぽい一面も見せる。出来の良い姉たちの存在や、魔法を使えないなどの理由から両親から全く期待されていなかったと思い込み、強いコンプレックスを抱いていた。そのため、他人に認められたいと思うあまり、物語開始当初は無茶をすることが多かった。第6巻では家族の反対を押し切ってアルビオン討伐の遠征軍に参加してもいる。しかし、その後は無茶をするのも貴族としてのプライドよりも仲間のためを理由にするようになりつつあり、第10巻ではアンリエッタに貴族の身分を返上し、ガリア王国へタバサを救出に向かった。第11巻でのトリステイン帰国後、タバサを救出したことにより、アンリエッタの義理の姉妹となり第2の王位継承権を得ている。 最初は才人のこともただの使い魔としか見ていなかったが、共に戦い続けて行く中で少しずつ惹かれていき、彼のことを1人の異性として強く意識するようになっていく。ただし独占欲と嫉妬心が強いため、才人が自分を馬鹿にしたり、他の女性と仲良くしたりするとキツイ罰を与えることから、才人には「こんな女と結婚したら大変だ」と思われている。現在では才人に依存している面が目立ち、才人に「自分がいなくなったら死んでしまうのではないか」と思われてしまうほどである[1]。第13・14巻で、才人が母親からのメールに涙を流しているのを見て「才人のために何かしてあげたことがあっただろうか」という思いに駆られ、「アクイレイアの聖女」になることの対価に、ヴィットーリオに世界扉を開かせて才人を地球に帰すことを決意したが、結局才人は帰郷しなかった。第16巻で屋敷の地下室で密会した才人とアンリエッタを偶然目撃し、自分が消えればみんな幸せになれると思い、家出した。第17巻後半で才人と合流し、元素の兄弟の次男を雑魚扱いするほどになった。。 好きな食べ物はクックベリーパイ[2]。趣味は編み物だが、かなり下手。特技は乗馬。嫌いなものはカエル。アンリエッタの幼少時の遊び相手で、彼女が女王となった今でも友人として想われている。しかし、ルイズはアンリエッタがいつも自分の人形を借りてはすぐに飽きるのを根に持っていたことが第17巻で明かされている。才人に「姫様は飽き性だからすぐに捨てられる」と言って、アンリエッタと喧嘩になった。キュルケとは顔を付き合わせれば憎まれ口を叩きあうが、陰湿な要素は無く、悪友とも言える関係である。 作者のあとがきによれば、『ダルタニャン物語』にも登場する実在の人物、ルイーズ・ド・ラヴァリエールをモデルにしており、片足が不自由という身体的ハンディキャップを負いながらも誇りを持って己の生き方を貫く、その姿勢を見習っている。 ――――引用 wikipedia ゼロの使い魔の登場人物 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールより ルイズ!ルイズ!ルイズ!ルイズぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!! あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!ルイズルイズルイズぅううぁわぁああああ!!! あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん んはぁっ!ルイズ・フランソワーズたんの桃色ブロンドの髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!! 間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!! 小説11巻のルイズたんかわいかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!! アニメ2期決まって良かったねルイズたん!あぁあああああ!かわいい!ルイズたん!かわいい!あっああぁああ! コミック2巻も発売されて嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!! ぐあああああああああああ!!!コミックなんて現実じゃない!!!!あ…小説もアニメもよく考えたら… ル イ ズ ち ゃ ん は 現実 じ ゃ な い?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!! そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!ハルケギニアぁああああ!! この!ちきしょー!やめてやる!!現実なんかやめ…て…え!?見…てる?表紙絵のルイズちゃんが僕を見てる? 表紙絵のルイズちゃんが僕を見てるぞ!ルイズちゃんが僕を見てるぞ!挿絵のルイズちゃんが僕を見てるぞ!! アニメのルイズちゃんが僕に話しかけてるぞ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ! いやっほぉおおおおおおお!!!僕にはルイズちゃんがいる!!やったよケティ!!ひとりでできるもん!!! あ、コミックのルイズちゃああああああああああああああん!!いやぁあああああああああああああああ!!!! あっあんああっああんあアン様ぁあ!!セ、セイバー!!シャナぁああああああ!!!ヴィルヘルミナぁあああ!! ううっうぅうう!!俺の想いよルイズへ届け!!ハルケギニアのルイズへ届け!
https://w.atwiki.jp/mking/pages/45.html
祈祷師 ナイトメア系 前の世代の武器 現世代 次の世代の武器 ハウレスの刀 祈祷師 無し ナイトメア系第3世代。 よく分からない謎な武器(?)。 祈祷師を操れるあなたは素晴らしい。 元々は合成武器の作成に必須だった武器であるが、レシピ購入制になった今、この武器を作ることにほとんど意味は無い。
https://w.atwiki.jp/dai_zero/pages/133.html
五 もう一つの太陽 前ページ次ページゼロの影 タルブの村に滞在する間、ワルドはミストバーンに手合わせを申し込んだ。 暗黒闘気を使わず爪の剣のみで相手をしたが、それでも強い。 魔法無しでも十分な実力を持つワルドが圧される様を見て、ルイズはただただ口を開けていた。 杖を剣のように閃かせ幾度も突き出すが、鈍い色に煌めく爪にことごとく防がれる。 魔法を使わず戦うことで身体能力や動きの鋭さを増すつもりだったが、手合わせの最中でさえ背筋が寒くなる。 もっとも、のんびり観戦していたキルバーンによると「本気を出してはいない」らしい。 「闇の衣脱いで全力で戦うのを何回か見たことあるけど、ホントに強いんだよ。それこそバーン様より上じゃないかってくらい。……すごいよねえ?」 ルイズが目を丸くして詳しく訊こうとしたが、ミストバーンから殺気が叩きつけられたため断念した。 訓練の合間にワルドがミストバーンの力について尋ねると、彼は己の振るう技や能力についての説明を行った。もちろん、素顔や本体について口にすることは一切なかったが。 「君の力であり、体でもあるものは暗黒闘気なのだね?」 こくりと頷かれ、ふむふむと納得して会話を進める。無口な彼との意思の疎通に慣れつつあるようだ。 「己の力に自信を持っていたが……慢心していたようだ。上には上がいるんだな」 「だが、着実に強くなっている」 溜息を吐いたワルドは淡々と告げられた言葉にゆで卵を丸ごと飲み込んだような顔をした。褒められて嬉しい気持ちが半分、人を素直に評価するとは予想外だという思いが半分。 しばらく観察するように見つめていたが、いつも通り表情はわからない。 だが、嘘をつくような性格ではないと思い直してようやく顔が輝いた。 意気込んで杖を構え直し、高らかに宣言する。 「もう一度お願いするよ!」 早速再挑戦し、杖と剣のぶつかり合う音が幾度も響く。 鍛錬に熱心なワルドや根気強く付き合うミストバーンに対し、キルバーンは眺めているだけだ。ルイズが参加しないのか聞くと、笑いながら否定された。 「一生懸命修行して真面目に戦う……そんなのつまらないと思わないかい?」 そう言い放ったキルバーンは興味を失くしたのかどこかへ行ってしまった。 ワルドは自分に限らず努力する者達全体を否定されてムッとしたようだ。 高みを目指す者に敬意を表するミストバーンとは正反対である。 ルイズはこめかみを押さえて深い深い溜息を吐いた。 「けっこうドライなのね。まあ、大魔王の部下が友情全開ってのも不気味だけど……」 爽やかな汗を流すワルドを見たルイズは、気分転換をしようと“詠唱しながら行動する”コツを尋ねた。 詠唱の間自分で動くことができればいざという時便利だと思ったのだ。 しかし、練習したがなかなか上手くいかない。 「詠唱とともに杖を振るう――軍人の基本中の基本の動作さ。もっとも、そんな状況に追い込まれぬよう、僕が阻止してみせるがね」 目の前で鍛錬に励みながら言われては頷くしかなかった。 学院に戻ったルイズ達にもたらされたのはアルビオンの宣戦布告の報――ワルドからの情報で知った――だった。 ミストバーンは聞いた瞬間に戦うことを決意した。命じられずとも主の気持ちはわかる。 人間が何人殺されようとどうでもいいが、奇跡の――この言葉は気に入らないが――草原の見せた光景を壊されぬために行くつもりだった。 彼の無言の視線に対し、ルイズは頷いた。 「わたしも行くわ」 使い魔が一片の躊躇も無く戦おうとしているのに逃げるわけにはいかない。 彼は黙ったまま意気込むルイズを眺めている。どことなく疑わしげな視線にムッとした彼女は口を尖らせた。 「何よ。……わたしにだって守るべきものがあるのよ」 認めさせるという意地以上に、民の血が流れるのを防ぐのが貴族の大切な役目だ。危急の際に彼らを守るからこそ君臨を許される。 肝心な時に戦わなければ意味が無い。 「どうせ村そのものはどうでもいいって思ってるでしょ? だったらわたしが戦わなくちゃ」 彼は敵の中に切り込んで暴れるだろう。その際村人達が大勢殺されていようが何の関心も向けないに違いない。 だからこそ自分が少しでも被害を抑えるつもりだった。 戦場で戦い抜くことができるのか不安は大きいが、安全な場所で戦わずにいるのは嫌だった。 もちろんワルドも共に行くと決めている。すでに風竜の背に乗っており、戦闘準備は万端だ。 キルバーンは「興味湧かないからパス」ということだったが、ミストバーンとワルドがいれば十分すぎるほど心強い。 タルブの村に到着し、ルイズはワルドとともに風竜に乗り、ミストバーンは一人でアルビオン軍の相手をすることになった。 火をかけられた村や森を見てワルドが苦い声で呟く。 「地獄のような光景だな」 いらえは低く、地を這うようだった。 「真の地獄を見せてやる」 氷よりも冷たい声にルイズとワルドの顔から一気に血の気が引いた。殺気が全身から吹き上げている。 「お、落ち着きたまえとりあえず!」 魔界で屍を積み上げてきた男が、主の気に入った光景を踏みにじられてどんな行動に出るか――考えたくもない。 ワルドが必死で呼びかけたが、そんなものを聞くような相手ではない。 それこそ、大魔王本人でない限り制止は無駄だろう。 もう戦争は終わったと思い込んでいる軍勢の前に、天使のように静かに白い影が舞い降りた。 二人は単身戦う彼の姿を上空から眺めていた。ワルドは乾いた笑いをもらし、ルイズは顔をひきつらせて吐き気と戦っている。 「とんでもないものを召喚したね、君は」 「心の底から同意するわ。うえ……」 青い顔のルイズの背中をワルドがさすり、敵の竜騎兵と遭遇した時は『エア・スピアー』で兵を叩き落とす。 二人は当初一緒に戦おうとしたが、ミストバーンは当然のごとく一人で行ってしまった。 ウェールズの時が例外だっただけで、普段は単独で戦うのだろう。 ルイズが思い返してみたところ、彼が誰かについて語る場合大半が主で、あとはキルバーンくらいのものだ。 今まで敬意を抱いた相手はいるのだろうが、語ることは無い。 ルイズは背に冷たいものが走るのを感じた。 数千年の間、心を許せる相手が存在しないに等しいという事実は想像しがたいものだった。 “ゼロのルイズ”と呼ばれていたが、絶対的な孤独を味わったかと問われれば否定できる。 それに、今はワルドがいる。 だが、彼にはいるだろうか。隣り合う存在が。 召喚してからしばらく共に過ごしてきたが、後ろ姿を見てばかりだ。 (あの怪しい奴が来てよかったかも) 対等な立場で接する者がいれば精神的な支えとなるだろう。 問題は、ミストバーンが暴れるのを止めるどころか嬉々として協力しそうな相手だということだった。 彼の仲間だというなら相当強いのだろう。 おまけに、性格は“紳士的”“武人”という言葉からは程遠い。 しかも、ミストバーンが抱く強者への敬意も感じられない。 (あう、胃が痛……!) 顔をしかめたルイズの持つ『始祖の祈祷書』を見て、ワルドは始祖についての伝承の一部を語った。 『神の左手ガンダールヴ。勇猛果敢な神の盾。左に握った大剣と、右に掴んだ長槍で、導きし我を守りきる。 神の右手がヴィンダールヴ。心優しき神の笛。あらゆる獣を操りて、導きし我を運ぶは地海空。 神の頭脳はミョズニトニルン。知恵のかたまり神の本。あらゆる知識を溜め込みて、導きし我に助言を呈す。 そして最後にもう一人……。記すことさえ憚られる……』 「最後の一人は胸にルーンが刻まれていたらしい。彼のルーンも胸にある。特別な力を持っているのかもしれないね」 それを聞いたルイズは疲れた表情になった。 ただでさえ強いのに、これ以上特別な力とやらを発揮されては大変なことになる。 少しでも近づけるだろうか。 認められるのか――そう思いながら祈祷書を開き、白紙をめくり続ける。 すると、今までと違い途中で文字が浮かび上がっている。ワルドの声も耳に入らない。 書いてあるのは、四つの系統と零――虚無の系統について。 選ばれし読み手が指輪をはめることで読むことができるとも書いてある。 さらに、初歩の初歩の初歩の魔法として『爆発』が挙げてある。これは自分が虚無の系統だということではないか。 まだ信じられないが、試してみる価値はある。 早く戦争を終わらせなければならないのだから。 「お願い、できるだけあの巨大な戦艦に近づいて」 「わかった」 ルイズの言葉に何かを感じたのか、ワルドは風竜を上昇させた。 ――エオルー・スーヌ・フィル・ヤルンサクサ 体の中から何かが生まれ、回転するような感覚。 ――オス・スーヌ・ウリュ・ル・ラド 生まれて初めて自分の系統を唱えるのだと確信が体に染み込んでいく。 ――ベオーズス・ユル・スヴュエル・カノ・オシェラ いつしかレキシントン号を見下すまでに高度が上がっている。 ――ジェラ・イサ・ウンジュー・ハガル・ベオークン・イル… 呪文が完成した瞬間、ルイズは己の魔法の威力と性質を理解した。 自分の魔法は全てを巻きこむ。 だが、選択もできる。 殺すか、殺さないか。 破壊すべきは何か。 彼女は選び、杖を振り下ろした。眼下に広がる艦隊に向けて。 夕暮れの草原をもう一つの太陽が照らした。 巨大な光の球が膨れ上がり艦隊を包みこむ。目を焼くような閃光が弾け、天空を駆け抜け焼き尽くす様はまるで不死鳥のようだった。 「素晴らしい……!」 大魔王はグラスを片手に呟いた。彼の眼には炎上した艦隊が地面に墜落していく光景が映っている。 彼の象徴が不死鳥とされるのはメラゾーマが圧倒的な威力と独自の形態を併せ持ち、その姿が優雅な不死鳥となるためだ。 術者の魔力によって魔法の威力は大きく左右されるが、大魔王のそれがあまりにも桁違いであることから生じる現象だった。 「その力、ぜひ余の物にしたくなったぞ」 身体的な強さはそれほどでもないが、一撃で大艦隊を叩き落とすような真似ができるのは魔界でもほんの一部だろう。 これをきっかけとして爆発だけでなく他の魔法をも使えるようになるならば、可能性は未知数だ。 大魔王は楽しげに低く笑い続けた。 ミストバーンも全てを照らす光に意識を向けていたが、ルイズ達に合流し、彼を召喚した少女を眺めた。 『虚無』について聞かされ、授業の時にルイズだけが違うと感じた理由が今になってわかった。 精神力を糧として魔法を発動させるのは同じだが、蓄積や変換の過程が大きく異なっているのだ。 今回の凄まじい威力の爆発は、生きてきた中でため込まれた莫大な怒りを解き放った結果起こった。 ミストバーンは憎悪を増幅させる感覚を教えたが、それは『虚無』の使い手である彼女と相性の良い技術だった。 ルイズは授業を元に、自分で暗い感情を呼び覚まし力に変換するコツを掴みつつある。会得できれば今回のような規模の『虚無』を高い頻度で放つことも可能だろう。 以前から努力する姿勢や逃げない意地を認めていた。 今、強大な力を見せた彼女は真の強者――認めるに値する相手だ。 “ゼロ”から“切り札”へと昇格した存在。 彼には決してできないこと――高みへ上ることができる者。 ワルドも彼女の起こした『奇跡』に目を奪われていた。 「さすがだ……さすが僕の勝利の女神……!」 幼い頃から彼女の中に感じていたものは間違っていなかった。 彼女こそが伝説の『虚無』の使い手で、予想を遥かに上回る偉大な力を発揮したのだ。 だが、感動に震える心の片隅で冷静な声が上がった。 先ほどルイズに語ったように、ガンダールヴなど『虚無』の使い手の使い魔はそれぞれ特別な力を持っていたとされる。 しかし、ミストバーンを見てもそれらしき能力は感じられない。 恐ろしい強さを誇るが、召喚される前からあった元々の力だ。 ルーンに何らかの効果が無いか訊いてみたこともあったが、特に無いとの答えだった。 強いて挙げればフーケを捕らえる時に力の流れが見えたこと、授業の時二人をつないで共鳴に近い現象を起こしたことくらいだ。 (本当に、それだけなのか?) さらに次の段階があるのではないか。 (二人の間に何かがあるとすれば、それは一体――) その力が発揮された時、世界の運命をも左右し、歴史を変えるのではないか。 ワルドは興奮を抑えきれず身を震わせた。 一方、ルイズは自分の手を見つめて顔を曇らせている。ずっとゼロだと言われ続けてきたのに突然巨大な力が現れたため戸惑っている。 『虚無』がどれほどの重みを持っているか、他者から狙われるか。そういったことに疎いルイズにも薄々想像が付く。 不安に苛まれる彼女は震える身体を抱きしめて呟いた。 「こんな力持ってるってバレたら殺されるかも……」 力強く否定したのはワルドだ。 「そんなことはさせない。僕が君を守る」 ルイズは頬を赤く染めて、嬉しそうに頷いた。 帰途に就いたミストバーンにふと主の声が届いた。 『ところで、帰る手段については何か見つかったか?』 急いているわけではなく単なる確認だがミストバーンは恐縮そうに震えた。 申し訳なさに打ちひしがれながら特に手がかりがないことを告げると大魔王はふむ、と呟いて何やら考え込んでいた。 「何か……?」 『……いや』 主の反応にミストバーンは方針変更の必要性を感じた。今まで役に立ちそうなものと同等に探してきたが、帰還に関する情報収集を最優先にした方がいいようだ。 『虚無』を使うルイズが呼び出したのならば元の世界に帰るのも『虚無』が関わってくるのではないだろうか。 ミストバーンは『虚無』について探ることを己に言い聞かせ、ルイズを見つめた。 ほんの少し距離を縮めた気がした彼らを待っていたのは、目を覚ましたウェールズだった。 前ページ次ページゼロの影
https://w.atwiki.jp/h_session/pages/9333.html
■NightWizard The 3rd Edition キャラクターシート■ 【パーソナリティ】 キャラクター名 ソフィーヤ=柚白 プレイヤー名 雪 種族 人間 ワークス アイドル/二つ名 第一柱の巫女の姉 年齢 18/性別 女 髪の色 銀 瞳の色 灰 肌の色 白色 【ライフパス】 出自(設定) スーパーアイドル/キーワード 人気者 目的 ハーレム体質 邂逅(設定) /貸しを作った 有為/対象 [[リオン]]=グンタ 印象 人気者 性格 ぶりっこに見えるが、実は性根が腐ってる コネクション/関係 リオン=グンタ/貸しを作った 【キャラクターデータ】 クラス 箒騎士→アイドル→電脳使い/異能者→同調者 レベル 18 属性 <虚>/<火> CF修正値 2 プラーナ内包値 5 能力 属性1 属性2 クラス1 クラス2 ボーナス 最終 筋力 1 1 3 3 2 10 器用 0 1 3 4 2 10 感覚 1 0 4 3 6 14 理知 1 0 3 2 0 6 意思 0 1 2 3 0 6 幸運 0 0 3 3 0 6 戦闘値 ベース クラス L V 特 殊 未装備 武 器 魔 装 防 具 他 合 計 ジャッジ 命中(筋+器)/2 09 00/01 +03 +02 15 -03 +02 -04 +00 010 +1 回避(器+感)/2 12 00/01 +00 +00 13 +00 +01 -07 +00 007 +0 魔導(理+意)/2 06 02/01 +06 +06 21 +00 -01 +02 +00 022 +0 物攻 -- 00/01 +03 +00 04 +22 +03 +04 +00 033 +11 魔攻 -- 01/01 +00 +00 02 +00 +14 +02 +00 018 +8 物防 -- 00/00 +08 +00 08 +00 +07 +19 +00 034 +8 魔防 -- 02/01 +07 +00 10 +00 +04 +20 +00 034 +8 耐久力(筋+属性) 25 02/03 +85 +00 114 +00 +00 +00 +00 114 +0 魔法力(意+属性) 15 03/02 +85 +00 115 +00 +00 +05 +00 120 +0 行動値(理+感) 20 01/00 +00 +00 21 -09 -06 -19 +00 000 +0 射程 -- --- - -- --- 遠※ 【特殊能力】 名称 SL タイミング 判定 難易 対象 射程 代償 条件 効果 汎用 月衣 - 常時 自動 なし 自身 なし なし なし 所持品を隠せる,マイナーアクションで飛行可能(代償 1D6MP) 月匣 - 常時 自動 なし 自身 なし なし なし 月匣を展開できる。 箒騎士 兵器所持 1/1 常時 自動 なし 自身 なし なし なし プリプレイに兵器1つ取得する(エンジェルシードⅡ) ヘヴィメタル(箒) 1/3 常時 自動 なし 自身 なし なし なし 兵器の【物防】と【魔防】に+3(SL×3)、【行動】に-2(計算済み) 異能者 ネイティブギフト 1/1 常時 自動 なし 自身 なし なし なし 特技の代償のMP-2(最低1) ブリンガー虚(超能力) 2/5 常時 自動 なし 自身 なし なし なし 装備している魔装が虚属性なら【物攻】と【魔攻】ジャッジに+8(SL×4) バリアントウォール 3/3 DR 自動 なし 単体 近距離 10MP 超能力取得 20(SL×5+5)点ダメージを軽減する。 バリアントフィールド 1/1 効果 自動 なし 自身 なし なし 1シーン3回 《バリアントウォール》と同時に使用し、対象を範囲選択にする 同調者 メディウム所持 1/1 常時 自動 なし 自身 なし なし なし プリプレイにメディウム1つ取得する(近接防衛型) ゲームメイカー(魔術) 3/3 セットアップ 感覚 対決 単体 近距離 5MP 霊媒装備 対象の感覚と勝負し勝利したら、対象はこのRの回避-4(SL+1) メディウムカバー(秘技) 1/1 ダメージロールの直前 なし 自動 単体 魔装 5MP 霊媒装備 対象にカバーを行う、未行動でも使用でき、行動済みにならない デスオーダー 3/3 メジャー 命中 対決 単体 近距離 なし なし 《ゲームメイカー》の効果を受けている対象のみ、物理攻撃か魔法攻撃を行い、【物攻】か【魔攻】ジャッジに+30(SL×10)し、ダメージ軽減を行えない 仮面剥奪 1/1 オート 自動 なし 自身 なし 1Pr 霊媒装備 1シナリオ1回、行動終了となったら行動-5して未行動となる シルエットオーダー 1/1 ジャッジ直前 自動 なし 自身 なし 10MP 霊媒装備 回避判定を【魔導】で行う ワールドルーラー 1/1 ジャッジ直後 自動 なし 単体 近距離 なし 霊媒装備 1シナリオ1回、対象のダイスの片方の出目を1~6の任意1つに変更する チェイスオーダー(魔術) 3/3 ジャッジ直前 なし 自動 単体 近距離 10MP 霊媒装備 対象の【物攻】と【魔攻】ジャッジ+5(SL×5) 世界記憶(コピー) 1/1 常時 自動 なし 自身 なし なし なし <驚天宝貝>を代償にHP2追加し、使用条件:霊媒装備を追加する 驚天宝貝 1/1 ムーブ 自動 なし 自身 なし 2HP 霊媒装備 使用時に狼狽か放心を選び、メインで1点以上与えたらそのBSにする 世界記憶Ⅱ(秘技・コピー) 1/1 常時 自動 なし 自身 なし なし なし <小さな奇跡>を代償にHP4追加し、使用条件:霊媒装備を追加する 小さな奇跡 1/1 メジャー 自動 なし 自身 なし 4HP 霊媒装備 1シナリオ1回、願いを1つ叶える スプリットメディウム 3/3 オート 自動 なし 自身 なし 10MP 霊媒装備 1シナリオ3回、メジャーの特技と同時に使用し対象を(SL+1)体にする スマッシュオーダー 2/3 メジャー 命中 対決 単体 武器 なし なし 霊媒による魔法攻撃を行い、【魔導】ジャッジ-2し、【魔攻】ジャッジに+10(SL×5)する アイドル ミュージックスタート 1/3 セットアップ 自動 なし 場面選択 場面 10MP なし 1シーン中の攻撃の命中判定+2(SL+1) フェイバリッドコーデ 1/1 常時 自動 なし 自身 なし なし なし プリプレイに任意の防具と装身具選択肢、装備してるなら特技の代償を-2MPする ファイトソング 1/1 クリンナップ 自動 なし 単体 場面 1Pr 1シナリオ1回 自身不可、1シーンn回の特技の使用回数を1回復する 電脳使い サイバーブルーム 1/1 常時 自動 なし 自身 なし なし なし プリプレイにデッキ1つ取得する(ブルームソファ) バトルデバイス 1/1 常時 自動 なし 自身 なし なし なし 【魔導】+(デッキのスロット数) ウォールクラッキング 3/3 ジャッジ直前 なし 自動 単体 近距離 なし デッキ装備 1シーンSL回、対象の【物防】と【魔防】ジャッジ-15(SL×5) オーバーライド 1/1 ジャッジ後 自動 なし 単体 近距離 1Pr デッキ装備 1シーン1回、命中判定後に使用する、Fでも可能、【絶対命中】にする ロールバック(秘技) 1/1 イニシアチブ 自動 なし 単体 近距離 1Pr デッキ装備 1シナリオ1回、対象の戦闘不能を解除しHP1、行動0で行動済みにする 一般 能力値UP:筋力 1/3 常時 自動 なし 自身 なし なし なし 筋力能力値を+2(SL)する 能力値UP:器用 2/3 常時 自動 なし 自身 なし なし なし 器用能力値を+2(SL)する 能力値UP:感覚 3/3 常時 自動 なし 自身 なし なし なし 感覚能力値を+3(SL)する 能力値UPⅡ:感覚 3/3 常時 自動 なし 自身 なし なし なし 感覚能力値を+3(SL)する 魔装剣 1/1 常時 自動 なし 自身 なし なし 魔装装備 物理攻撃の命中+1 シャープシュート 1/1 常時 自動 なし 自身 なし なし 器用10 射撃の物理攻撃の【物攻】ジャッジ+3 ハイパーセンス 1/1 常時 自動 なし 自身 なし なし 感覚10 【命中】と【魔導】+1 アサルトシンク 1/1 常時 自動 なし 自身 なし なし なし アバターの【物攻】+1 ビックマジック 1/1 常時 自動 なし 自身 なし なし なし 近接防衛型の【記憶】+2【魔攻】+2【行動】-1 ビックマジックⅡ 1/1 常時 自動 なし 自身 なし なし なし <伝家の術式>で選んだ魔装の【記憶】+2【魔攻】+2【行動】-2 アルターリバイブ 1/1 クリンナップ 自動 なし 自身 なし 10MP 1シナリオ1回 治癒力(アバターの記憶)でHPを回復する アイテム ティアマトー 1/1 常時 自動 なし 自身 なし なし なし 射撃(砲)の命中ジャッジ+1 ロンギヌス戦闘制服 1/1 クリン 自動 なし 自身 なし なし なし 1シナリオ1回、治癒力20で回復ジャッジ キャンペーン専用 愛撫:尻 5/5 メジャー 命中 なし 単体 器用 なし なし 【器用】+5(SL)で命中、【意思】で回避、勝利時に(SL×10)点の【魔法力】を失う、【魔法力】0で【絶頂】 衣服攻撃 1/1 メジャー 命中 なし 単体 武器 なし 着衣所持 《着衣》を破壊し1シーン中は【行動値】ジャッジ-10 トランスエイジ 1/1 メジャー 命中 なし 単体 近距離 5MP なし 魔法攻撃を行い、ダメージの変わりに対象の肉体年齢を変更する ペトリフィケーション 1/1 メジャー 魔導 なし 単体 近距離 20MP 1シーン1回 【魔導】-5で魔法攻撃を行い、ダメージの変わりにBS固化を与える エクスタシー 4/5 メジャー 魔導 なし 範囲選択SL 近距離 10MP 催淫5以上のみ 【魔導】-5で魔法攻撃を行い、ダメージの変わりに【絶頂】を与える 【装備】 装備重量上限[【筋力】+CL] 28 魔装記憶上限[【意思】+CL] 24 名称 種別 重量 命中 回避 魔導 魔攻 物攻 魔防 物防 行動 射程 部位 備考 SAシールド 白兵(盾) -1 5 -4 1 【物防】と【魔防】ジャッジ+5 スターマグナム 射撃(銃) -1 13 -1 近 2 1シナリオ3回 超ロングレンジライフル 射撃(砲) -1 22 -4 遠※ 5 魔法ダメージ ロンギヌス戦闘制服 防具 1 +5 +7 -1 衣服 エンジェルシードⅡ 防具 18 -2 -5 +4 11 11 -12 他 スロット:8 ブルームチェア 防具 9 -2 -2 +2 +2 +4 +1 -6 他 スロット:5 近接防衛タイプ 虚 11 -1 -2 12 +4 +6 -7 近 他 ビッグファイター 射魔 4 +2 +2 +1 +2 +3 +1 +1 オ 回避でCなら達成値+3、スロット:2 合計 -5 -6 +1 16 29 24 26 -34 【箒】(エンシェルシードⅡ スロット8+1) 名称 スロット 効果 スターマグナム 2 計算済み 超ロングレンジライフル 5 計算済み 増設スロット 0 スロット+1 パラディンウォール 2 カバー時の【防御】と【魔防】ジャッジ+5 【箒】(ブルームチェア スロット5+1) 名称 スロット 効果 SAシールド 1 計算済み アバターデバイス 0 アバターを電脳世界以外でも装備可能 Dアース 1 アバターを装備中ならダメージ軽減+2 外道祈祷書 1 計算済み、【魔導】+1、【魔法力】+5、【行動】-2 増設スロット 0 スロット+1 ヒーリングデバイス 1 【治癒力】ジャッジ+3 ライフタンク 2 自分のHP回復の【治癒力】ジャッジ+5 【アバター】(ビッグファイター スロット2) 名称 スロット 効果 ハイレゾリューション 1 記憶+1、【物防】と【魔防】ジャッジ+3 ターゲットカスタム 1 記憶+1、【魔導】+1 【未装備】 フライトシューター タイプエクステンド:魔法 【所持品】 名称 種別 個数 効果 MPヒールポーション P 1 MPを0回復する HPヒールポーション P 2 HPを0回復する アンチパラライズ P 1 マヒを回復する アンチポイズン P 1 邪毒を回復する 情報ソース:調査 S 2 情報収集を【感知】で行う 【設定】 紅き月の巫女事件の第1の柱の巫女であるナターシャの異母姉妹の実姉。 ナターシャとは違い、夢使いの力はなく、変わりに蝋を自由自在に生み出し操れる異能者。 蝋によって自らの衣装や分身などを生み出し操る力をもつ。 夢使いの力をもっていなかった為に父の家から母と一緒に追い出され、母は病死し、その後は全てが投げやりになり性格が歪む。 性格が歪んでからはトップアイドルとしての表の顔と自分の年齢を変えて売春ブローカーや情報屋として裏で行動をする。 今でも父の家を恨んでいて、とくに夢使いの才能を持つ妹のナターシャや紅き月の巫女事件の関係者に対して強い憎しみを持つ。 一方で変質的なレズビアンでアイドルやウィザード・魔王ですらも性対象と見ており、着替えさせたりHしたいと思っている。 また男性に対しては調教の際の道具としか思ってない。 リオンには鉄道グッズの提供や七罪の宝玉探索の際に情報を与えている。 【外見】 体型:168cm 巨胸・巨尻・口に白桃色のリップ 髪:銀色のウェイブがかかったポニーを右肩に垂らす 瞳:にこにこした開いた瞳の灰色の瞳 インナー:銀色のラバースパッツと下乳を露出した銀のラバータートルネックチューブトップ 服:灰色のポンチョ(首に銀の大きな鈴)と胸元をあけたコート状のアイドル風純白のロングドレス 手:灰色のシルク手袋 足:灰色のニーソックスブーツ 武器:周囲に浮かぶ大小様々の白蝋の玉と蝋の地面と服からにじみ出る蝋 【セッション履歴】 1話:15点 2話:10点 3話:10点 4話:20点 5話:15点 6話:10点 7話:10点 8話:10点 9話:10点 10話:15点 11話:10点 12話:10点 【成長履歴(Lv)】 1Lv:バリアントウォール2・ブリンガー2・能力値UP感覚2 [[2Lv]]:バリアントウォール3・バリアントフィールド 3Lv:ヘヴィメタル1・異能者を同調者にCC [[4Lv]]:ゲームメイカー1・箒騎士をアイドルにCC 5Lv:ゲームメイカー2・メディウムカバー 6Lv:ゲームメイカー3・デスオーダー1 7Lv:フェイバリットコーデ・ファイトソング 8Lv:仮面剥奪・電脳使いにCC 9Lv:バトルデバイス:魔導・デスオーダー2 10Lv:オーバライド・デスオーダー3 11Lv:シルエットオーダー・ワールドルーラー 12Lv:チェイスオーダー1・ロールバック 13Lv:チェイスオーダー3 14Lv:ウォールクラッキング2 15Lv:ウォールクラッキング3・世界記憶Ⅱ(小さな奇跡) 16Lv:スプリットメディウム1・世界記憶(驚天宝貝) 17Lv:スプリットメディウム3 18Lv:スマッシュオーダー2 【成長履歴(経験点)】 入手:165点 使用:155点 未使用:5点 5点:魔装剣 5点:ハイパーセンス 5点:アサルトシンク 5点:アルターリバイブ 5点:能力値UP筋力1 5点:能力値UP感覚1 10点:能力値UP器用2 30点:能力値UPⅡ感覚3 5点:シャープシュート 5点:ビックマジック 5点:ビックマジックⅡ 2点:ペトリフィケーション 8点:エクスタシー4 10点:愛撫:尻5 10点:ロンギヌス戦闘制服(200万) 10点:ビッグファイター(150万)+ハイレゾリューション(50万) 2点:Dアース(25万)+アバターデバイス(5万)+情報ソース:調査(5万)×2 3点:タイプエクステンド:魔法(20万)+ヒーリングデバイス(15万)+ターゲットカスタム(25万) 5点:外道祈祷書(50万)+増設スロット(40万)+HPヒールポーション×2(3万×2)+アンチパラライズ(2万)+アンチポイズン(2万) 35点:増設スロット(40万)+ライフタンク(60万)+パラディンウォール(200万)超ロングレンジライフル(200万)+スターマグナム(100万)
https://w.atwiki.jp/h_session/pages/4420.html
NIGHT WIZARD The 2nd Edition Character Sheet キャラクター名:槐 紫苑(さいかち・しおん:妹)/茉莉(さいかち・まつり:姉) PL名:氷神 種族:人間 ワークス:中学生 年齢:14 性別:女 髪の色:濡羽色 瞳の色:茶 肌の色:色白な黄色 身長:158cm 体重:49㎏ (79(C)-58-76) ウィザードクラス:夢使い 5Lv :落とし子 1Lv スタイルクラス :[[キャスター]] 0LV 総合レベル :6LV 未使用LvUP権利0 属性:虚/冥 使用経験点:65 未使用経験点:32 CF修正値:3 プラーナ 内包値:7+3 解放力:3 基本能力値 ベース 成長値 現在値 基本能力値 ベース 成長値 現在値 【筋力】 8 -- 8 【知力】 7 -- 7 【器用】 8 -- 8 【信仰】 4 -- 4 【敏捷】 11 -- 11 【知覚】 8 -- 8 【精神】 7 -- 7 【幸運】 10 -- 10(-5) 【戦闘能力】 :基本値(クラス修正)特殊能力 総合Lv=未装備 + 装備修正 戦闘値 命中値: 8 ( 0+ 0) =【 8】 - 2 【命中】 6 回避値: 9 ( 0+ 1) =【10】 - 1 【回避】 9 攻撃力: 8 ( 0+ 0) =【 8】 + 2 【攻撃】10 防御力: 5 ( 0+ 2) =【 7】 【防御】 7 魔導力: 8 ( 3+ 8) +4 +4 =【27】 + 9 【魔導】36 抵抗力:10 ( 2+ 2) =【14】 【抵抗】14 魔攻 : 9 ( 4+ 3) +3 =【19】 +20 【魔攻】39(72) 魔防 : 4 ( 2+ 2) =【 8】 【魔防】 8 耐久力:20 ( 2+ 2) -2 =【22】 【耐久】22 魔法力:27 ( 5+ 5) +5 =【42】 - 1 【魔法】41 行動値:10 ( 2+ 0) +2 =【14】 - 7 【行動】 7 移動力: 2 ス ウィ 【移動】 2 ■ライフパス 出自:聖痕者 特徴:聖なる傷/【魔攻】+2 【防御】【魔防】-1(基本値修正済) 生活:魔法使い(ウィザードとして訓練され、ウィザードとしての自覚がある) 特徴:魔法知識/ウィザードに関係する情報収集判定に+3 ■特殊能力 名称 :SL:タイミング: 判定値 :難易度: 対象 :射程: 代償 :効果 【汎用】 : : : : : : : : 《月衣》 :-: 常 時 :自動成功: なし : 自身 :なし: なし :所持品を隠せる。マイナーアクションで飛行できる。(代償:1D6MP) 《月匣》 :-: 常 時 :自動成功: なし : 自身 :なし: なし :イノセントを無力化できる 《伝家の宝刀》 :1: 常 時 :自動成功: なし : 自身 :なし: なし :100万×(100万×SL)以下のアイテムをSL個入手(禁書アルカバルカ) 《伝家の術式》 :3: 常 時 :自動成功: なし : 自身 :なし: なし :100万×(100万×SL)以下の魔法一つ入手(プリミティオブカオス) 《闘気の才》 :3: 常 時 :自動成功: なし : 自身 :なし: なし :プラーナ内包値+SL 【キャスター】 《魔法攻撃力UP》 :自: 常 時 :自動成功: なし : 自身 :なし: なし :【魔攻】+[CL+3] 《マジックマスタリー:冥》 :1: 常 時 :自動成功: なし : 自身 :なし: なし :冥属性魔法装備時【魔導】+[SL+1] 《サクリファイススペル》 :1: オート :自動成功: なし : 自身 :なし: 1P :発動魔法の代償無視。1シナリオに[SL+2]回まで使用可。 《魔力発動体》 :-: 常 時 :自動成功: なし : 自身 :なし: なし :「種別:攻撃」の発動魔法の命中判定&ダメージロールに+装備修正。 【落とし子】 《完全なる瘴気》 :--: マイナー :自動成功: なし : 自身 :なし:4HP :そのメインプロセスで与えたバットステータスはRのクリンナップまで回復不能。1R1回 《侵魔の血》 :--: 常 時 :自動成功: なし : 自身 :なし: なし :【耐久力】-2 任意の戦闘値+2【魔導】指定 【夢使い】 《現の夢》 :1: イニシア :自動成功: なし : 自身 :なし: 1P :任意の戦闘値をシーン内[SL+2] 1シーン1回 《夢想の姿》 :--: イニシア :自動成功: なし : 自身 :なし: なし :《現の夢》使用と同時に任意の装備に変更&姿チェンジ 《ブックオブドリーム》 :1: 常 時 :自動成功: なし : 自身 :なし: なし :【魔法力】+5 記憶容量+[SL×2] 《ぐるくる》 :1: マイナー :自動成功: なし : 自身 :なし: 4M :そのメインプロセスの【魔攻】の達成値に+SLし、対象に[狼狽]を与える。 《凍月》 :1: マイナー :自動成功: なし : 自身 :なし: 6M :そのメインプロセスの【魔攻】の達成値に+SLし、対象に[捕縛]を与える。 《幻夢奏者》 :--: マイナー :自動成功: なし : 自身 :なし:2M2C:夢使いの特殊能力を最低1つ使用し、マイナーを2回行う 《夢幻の抱擁》 :1: オート :自動成功: なし : 自身 :なし:3M1C:1シナリオに[SL+2]回まで行動以外の戦闘値判定を【魔導】で行う。 《紐ほどき》 :1: オート :【魔導】: 対抗 : 単体 :3Sq: 1P :魔法の使用もしくは攻撃魔装での攻撃に【魔導】で対抗。勝利すると打ち消し。1シナリオにSL回 《夢の摂理》 :--: オート :自動成功: なし : 単体 :5Sq: 5C :C<>F入れ替え 1シナリオ1回 《幻実死》 :1:メジャー : 魔・命 : 対抗 : 単体 :武器: 1P :対象に物理・魔法攻撃を行う。防御側のリアクション達成値を-10し、 1点でもダメージを与えた場合、放心・麻痺・狼狽を与える。1シーンにSL回。 【アイテム】 《禁呪詠唱》 : : 常 時 : : : : : :グレートスペルの効果を[CL+3]に変更し代償にH3を追加 《狂気の知識》 : : マイナー : : : : : :判定値0のジャッジを行い達成値分のMPを回復し、同じだけのHPを失う。シーン1回 《 》 : : : : : : : : ■魔法■魔法記憶容量[【知力】+総合レベル]:15(7+6+2) 名称 :LV:種別:タイミング : 判定値 :難易度:対 象:射 程: 代 償 :効果 リフレクトブースター :3:付与: オート :自動成功:な し:自 身:な し: 3MP :【行動値】+[【魔導】-13] プリミティオブカオス :6:攻冥: メジャー :絶対命中: 対抗 :単 体:6Sq:31M5C:未装備【魔攻】+33 1点でも通れば重圧。 1シナリオ1回。 (ヴォーテックスT) :4: : : : : : : : ■武装■重量上限[【筋力】+総合レベル]:12 ■魔装■装備可能レベル合計[【知力】+総合レベル]:13 【武装】 名称 :種別:部位:重量:命中:回避:攻撃:防御:魔導:抵抗:魔攻:魔防:耐久力:魔法力:行動:移動: 射程 :備考 呪刻 :本 :両手: 2:-1: : 2: : 3: : 3:-2: : : : : :禁書アルカ=バルカ マジカルリボン :防具:頭部: 1: : : : 1: : : 2: 2: : : : : : 喪服(ダンガルド製黒ローブ):防具:衣服: 2:-1: : : 1: 2: 1: : 2: : :-2: : : 外道祈祷書 : 他 :携帯: 1: :-1: :-2: 2:-1: 3:-2: : 10:-1: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 小計 : : 6:-2:-1: 2: 0: 7: 0: 8: 0: : 10:-3: : : 【魔装】 名称 :種別:部位:LV:命中:回避:攻撃:防御:魔導:抵抗:魔攻:魔防:耐久力:魔法力:行動:移動: 射程 :備考 カースドール :攻冥: : 3: : : : : 0: :12: : :- 8:-4: :2Sq:物理ダメージとなる。 ウィッチエンブレム :付与: : 5: : : : : 2: : : : :- 3: : : : 小計 : : 8: : : : : 0: :12: : :-11:-4: : : :命中:回避:攻撃:防御:魔導:抵抗:魔攻:魔防:耐久力:魔法力:行動:移動: 射程 :備考 合計 : :-2:-1: 2: 0: 9: 0:20: 0: : -1:-7: : : ヴォーテックストライデント :攻冥: : 4: : : : : 0: :10: : :-12: -10: :4Sq:3体まで同時に対象とする。1R1回。 ■所持品■月衣収納上限[【筋力】×2+総合レベル]:19 名称 :重量:効果 スマート0-Phone : 0:携帯電話。《モバイルシステム》どこでもアイテム購入可 《メモリ領域》 MUGEN-KUN : 0:キャッシュカード 幸福の宝石 : 0:Fを打ち消し。1シナリオ1回 外道祈祷書 : 1:【幸運】-5 : : 残固定化P:190,200 ■設定 幼くして覚醒したウィザード…というよりも、 産まれるべくして産まれ損ねた“双子”の姉が裏界の魔王の“悪戯”で魂のみを現世に留めてしまった為、その存在と感応する事で目覚めた魔法使い。 “姉”はその存在故にか裏界との感応を起こしやすく、世界が脆く壊れやすい事を含めた真実を囁いて来る事も多く、 いっそ呪いとも言えそうな内容ですらも幼い頃から耳にし続けていた。 結果、年齢不相応に大人び、少女の潔癖さと妖女の怠惰を併せ持つ存在へと成ってしまっていた。 そうした事実から世の綻びを産む事に長け、逆にその世界結界の綻びを利用する術すらも身に着けていたのだが、 その“夢”を繰る能力は姉はその存在からして近く、長けており、能力を扱う時等、時折体を“明け渡す”事でその行使を容易にしている。 “姉”の側は年齢非相応の残酷性と妖艶さを兼ね備えてしまっており、纏う雰囲気も魔に拠る物。 “姉”の声は幽霊、と呼称できそうな存在故、聞こえる人と聞こえない人がおり、その才覚はウィザードかどうか、を問わない。 つまりウィザードでも聞こえない人には聞こえず、聞こえる人へは聞こえる、といった具合。 そんな珍妙なウィザードではあるがその能力行使を最初に覚えたのも魔王ベール=ゼファーからの手解きによるもの、という変り種。 だがアンゼロットに招かれ我妻市へと赴く頃を境に干渉頻度は減じており、時折思い出したかのように姿を見せてくる程度。 年齢にしては育っているのか育っていないのか怪しい程度の発育であり、衣服によって印象が変わる柔らかさ。 長く伸ばした髪は下ろせば背中を過ぎる程度はあり、柔らかな毛質故に風を孕むとふわりと舞う。 産まれの悪戯で刻まれた刻印は両手甲と左胸に刻まれた月の意匠。 また、姉はより濃厚な痕として眼球そのものが爬虫類じみた瞳孔を持つ事となり、“姉”に意識を渡した後の体は金色の蛇眼へと変質する。 刻印の影響なのか、はたまた生来の嗜好なのか『月光嗜好症』を自認する程に月光浴が好きであり、 それを歪にする赤い月は嫌う、故にフォートレスクラックなどの大きな目的の一つが「赤い月をひっこめること」 私服は喪服じみた黒を好み、シックと地味をぎりぎりの綱渡り。 唯一装飾と言えるのは魔を刻んだリボンであり、それはレースに縁取られたゴシックロリータの意匠。 “妹”の間はそれでポニーテイルをつくり、“姉”に変じると解き手首へと結ぶ癖。 妹の名前が花関連、と言う事で姉も同じ花からとった名前を自称、茉莉の花言葉は“官能” 妹の方は“追憶” コネクション:関係 ベール=ゼファー :借り(腐れ縁):“姉”の制御を戯れに教えてくれた魔王。“姉”をこうした魔王とは別―――らしい? [[郁咲胡鞠]] :秘密(代 価):不思議と食指が…お試し、と言う事でしたか…/鈍い、っていうのよねぇああいうの、やりづらいったら…… 雪緒・ステンノー :秘密(食 指):姉さんのお気に入り…とでも言うべきでしょうか。半魔、とは…/ダンピールの女の子…脆くてオイシソウ…… 叶 まりか :秘密(食 指):快活な人。年上の…すこし胡鞠さんに似た印象の方。/すこしづつ……堕としてあげないと、ね……? アーシェ :借り :我妻に夢の結界を作った魔王……何というべきか……/随分とすき放題してくれたけれど“ああいうの”なら…得意分野、ね? : : ※対人メモ※ [[天宮瀞]] :勝気な人。活動的な様で少しうらやましくもありますが…/焔使いの女の子…崩れた所も見てみたいわねぇ… シュナ・アンジェルス:理知的な方、有事の手並みは見事でしたが…/ナニカの判らない騎士の子。裏側を覗いてみたくなるわねぇ…? [[我妻 紗璃沙]] :なんというか…消極的なのか如何なのか。自棄、とも…評価の難しい/世界の操り人形さん?玩びたい娘だわ? ルイス=カーティス :一見するだけでしたら良識人、かと思いましたが……/マザコンなのかしらね?随分と懸想を持っているみたいだけれど? 日輪 一 :不可思議な印象を持つまっすぐな方。獲物には恵まれていないのかどうか…/ちょっと撫でたら騒がしくって…ふふ、面白そうよねぇ…? 日輪上総(アロンダイト) :不壊の剣、というだけの事はある様子ですが如何せん発言が……/面白い剣よね?ふふ、あそこまではっきりと欲望を持ってるなんて…? [[深山紅]] :病床の少年がウィザードに、と……長くはないと言ってましたが……/ベルがイラナイって言ってた新しい玩具の子?んふ……お迎え、ねぇ…? [[如月 悠]] :いまいち記憶に薄い方……何か暴れていた様な…/ユメで遊んだ貧乳剣士サン。美味しそうな記憶はあるのだけれど…… 吉良美里 :いまいち記憶に薄い方……大変な目に…?/ユメで遊んだちびっこさん。撮影会してたの、よねぇ……? 如月 汐音 :いまいち記憶に薄い方……音の響きが同じ名前/ユメで遊んだオトコノコ。剣士の子と仲良しだったと思うけれど… : 【セッションボーナス】 経験点45点(燐より移行) キツネさんGMセッション:経験点12点獲得 Lv権利+1 自GM経験点 :Lv権利+1 キツネさんGMセッション:経験点12点獲得 Lv権利+1 自GM経験点 :経験点16点獲得 Lv権利+1 くなーGMセッション :経験点12点獲得 Lv権利+1 【成長記録】 経験点10点消費⇒落とし子→夢使いCC 経験点35点消費⇒伝家の宝刀Lv1 伝家の術式3Lv 闘気の才3Lv 経験点20点消費⇒400万v 夢使いLv1⇒Lv5(魔導+5) 刻印図柄
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/2132.html
「ああ、ああっ、こんなに大きくて白くて立派なフクロウの使い魔なんて、 きっと誰一人として連れてないね! 素晴らしいよ、素敵だよ! キミの名前はもう決めているんだ! ずっと前からこの名前にしようってね! クヴァーシル! お伽噺に出てくる、とても賢くて強い鳥の名前さ!」 トリステイン魔法学院の中庭でおこなわれていた春の使い魔召喚の儀式。 『風上』のマリコルヌは歓喜の声を上げていた。 風の属性のメイジが使い魔を召喚すると、多くの場合空を飛ぶ生き物が召喚されるが、 マリコルヌが召喚したフクロウは全身の羽毛が純白で、同族の成鳥よりも二回りほど大きな、本当に立派なフクロウだったからだ。 向こうの方で失敗を繰り返していた同級生が平民を呼び出したなどと声が聞こえたが、 そんな外野の騒音など気にならないぐらいに、マリコルヌは大喜びだった。 少年は小さくも鋭く尖ったクヴァーシルの嘴に、コンストラクト・サーヴァントの口付けをしようと顔を寄せる。 その時だ。 召喚されたショックでか、今まで閉ざされていたクヴァーシルの眼がギョロリと開いた。 真円を描く、二つの月にも似た、その血走ったフクロウの瞳。 マリコルヌは知らず。 そのフクロウこそは元の世界でミネルバと呼ばれた恐るべき魔鳥。 殺気を感じて身をかわし、あらゆる敵の牙が届かぬ高き空を音の速度で飛翔する悪魔。 太古の伝説にあるゴルゴン、バシリスクなどと言う怪物どもと同列にある純白の恐怖。 彼のルールは、たった一つ。 ……すなわち、見られた者は死ぬ。 【クヴァーシルは月輪に飛ぶ】 たった一つのルールをマリコルヌが理解し得たのかどうか。 一瞬の後には、ふとっちょの少年は目や鼻や口や耳、つまり顔の穴という穴から鮮血を噴出して絶命した。 誰かがそれに気がついて悲鳴をあげる。 空へと飛び上がったクヴァーシルの眼が、そこに並ぶ生徒達と使い魔を高みより睥睨した。 それだけで、虐殺は始まり、そして終結する。 苦悶の声を上げて、一人残らずバタバタと倒れる生徒達。 中には防御の魔法を織り上げる事に成功した者も居たが、そんな物など関係無しに死の視線が命を奪い取る。 異変を察して校庭に飛び出してきた教師。悲鳴に気がついて窓の外を覗いた生徒。 ありとあらゆる人間が、邪視の魔鳥に見られて死んでゆく。 わずか数分で、トリステイン魔法学院はその長い歴史に終止符を打った。 クヴァーシルは飛ぶ。 地上の事など何一つ気にならぬとでも言う様に。 それから数日でこの魔鳥の存在が知れ渡ると、人々は空を見上げる事を恐れるようになっていった。 クヴァーシルの存在を確認しようと、遠見の鏡などの秘宝を使ってその姿を見た高位の魔法使いも、バタバタと死んでしまった。 意気揚々と魔鳥討伐を宣言したトリステイン近衛魔法騎士隊の精鋭は、その出征セレモニーの最中飛来したクヴァーシルの視線に晒され、 隊長のワルド子爵を筆頭に、見送りの市民数千名を巻き込んで死滅する。 巨大戦艦『レキシントン』号をはじめとするハルケギニアの航空戦力は、空を飛ぶのに邪魔だとばかりに皆殺しにされ、 アルビオン王党派もレコン・キスタも関係無しに地に落ちた。 莫大な財力と未知の魔法技術で、かの鳥を討伐すると宣言した大国ガリアの国軍すらも、 国王ジョゼフ以下数万の兵が、一人残らず血を噴き出して死に絶える。 冥府で一足先に逝ったジョゼフの姪がその死を喜んだかは、さだかでは無い。 かくしてクヴァーシルは自由にハルケギニアの空を舞い、人々は鳥の羽音一つに怯える日々を送っていた。 市民は家を出ず、兵士は歩哨に立たず、猟師は弓を取らず。 日が暮れてフクロウの時間が来れば、誰もが視線の通らぬ壁の中で震えて朝を待つ。 そんな日々が、何ヶ月も続いた頃。 トリステインの王宮に、一組の男女が現われた。 奇怪な仮面にマントと杖を携える中年の男と、凍りついた雰囲気で長剣を抱えるように持った少女。 一人はラ・ヴァリエール公爵家息女、ルイズ・フランソワーズ・ド・ラ・ヴァリエール。 一人はトリステイン魔法学院教師、『炎蛇』のジャン・コルベール。 共に魔法学院での虐殺を生き延びた、たった二人のメイジであった。 婚約者であるワルド子爵を殺されたためか、氷のような瞳に情念の炎を宿らせたルイズは、 伝説の『始祖の祈祷書』と『水のルビー』の貸与をアンリエッタ女王に願い出て、 二つ名に相応しい蛇を模した仮面を付けたコルベールは、錬金の魔術を使える優秀な魔術師の協力を願う。 ただ一つの目的、魔鳥クヴァーシルの討伐のためにと。 「わたくしが生き延びたのは、身を盾にした使い魔によってとっさに守られた数秒の時間が有った事。 そしてその数秒が与えた猶予によって、防御の呪文を唱えられた事によってでございます、姫様」 「まぁルイズ。いったいどんな呪文を唱えたと言うの? あの恐ろしい鳥の視線にはどんな魔法の達人も耐えられなかったと言うのに!」 「姫様、わたくしは虚無の魔術師でありました。始祖より与えられし伝説の魔術。 虚無の力によって生まれた爆発が、かの魔鳥の視線から放たれる毒を打ち払ったのです」 名前も聞くことが出来なかった平民の少年によって守られ、生き延びたルイズは、 瀕死であったコルベールと共に魔鳥を追って、大きな街にたどり着いた。 クヴァーシルに一矢報いる武器を得んと、店主一家の死に絶えた武器屋に入り込んだ二人が見つけたのが伝説の剣。 デルフリンガーと名乗った剣に教えられ、ルイズは自分が虚無の魔術を操るメイジなのだと知ったのだ。 そしてコルベールは王女と宰相の前でこう語った。 「かの鳥を倒すのは、離れた相手を攻撃する事も出来ぬ剣や槍でも無ければ、 はっきりと視認できる距離でしか放てぬ魔法の力によるものでもありません。 火薬によって離れた相手に鉛の弾丸を飛ばす銃。 それも今までに無い、長々距離に弾丸を飛ばす銃を作り出さねばならないのです」 そう言って、王立アカデミーの研究院の協力をとりつけて新型長銃の開発を始めた。 『錬金』の精度を上げて銃身の強度を増し、装薬出来る火薬の量を増やす。 火薬そのものも湿気や温度変化に強く、より爆発力を高めたものに改良。 なにより、弾丸を正確に真直ぐ飛ばすために銃身の内側に正確な直線のミゾを入れた。 4本のミゾを入れた十字口、8本ミゾの八条口、更に十条口とミゾを増やしていったが、思ったほどの安定した弾道は得られない。 だがある時、偶然にも他の銃よりも安定した弾道をもった銃が製造される。 それは、製造工程のミスでミゾが捻れていた失敗作であった。 捻れ、つまり螺旋状に彫られたミゾこそが、弾丸に回転を与え、飛距離と安定性を生む。 こうして、正確な螺旋ミゾを彫るための試行錯誤が繰り返され、 ついに螺旋ミゾ――ライフリング――を有した長銃、トリステイン・ライフル壱式が開発されたのである。 最新式のフリントロック機構でありながら不発の可能性を極限まで減らしたライフル壱式、 そして始祖の祈祷書と水のルビーを携えて、コルベールとルイズはクヴァーシルを追って旅立った。 何百人のメイジが隊列を組もうと、クヴァーシルの視線の前にはひとたまりも無いのは既に証明されている。 ゆえに、最低限の人数で可能な限り近づき、そして狙撃する。 それこそが、二人の立てたクヴァーシルへの対抗法であった。 けれど空を飛ぶ仇の後を追うのは難しく、更に数ヶ月の時が過ぎ、更に多くの命が奪われていく。 反撃の機会はクヴァーシルの魔眼から運良く逃れたアルビオン皇太子ウェールズと、 彼の率いる『イーグル』号がルイズ達二人と邂逅した事から始まった。 周囲の生き物全てを滅ぼすクヴァーシルの出す羽音を拾って、正確に位置を探る魔術を開発したアルビオン空軍生き残り部隊と、その船に同乗していた、卓越した風竜の乗り手ジュリオ・チェザーレ。 多くのロマリア市民と教皇までもを殺害したクヴァーシルへの復讐を誓ったジュリオは、コルベールの願いを快く受け入れた。 それは、命がけの危険な作戦。 クヴァーシルの唯一の死角である頭上から、風竜での高速降下突撃による一撃必殺の狙撃だ。 失敗すれば大地に打ち付けられて死ぬであろう作戦に、しかし誰一人としてやめようと言う者は居ない。 誰もが決死の覚悟を決めて杖と剣と銃を打ち合わせた時、メイジの一人がクヴァージルを発見したとの報告を届けた。 イーグル号を降り、ウェールズ皇太子と共に馬でクヴァーシルへと近づくルイズ。 鬱蒼とした森の中では、上空から襲い掛かることなど出来ない。 クヴァーシルを挑発し、魔眼の鳥を森の外におびき出すのが二人の役目だった。 森の中で羽を休めていたクヴァーシル。 皇太子は小さな声で詠唱するのは、強力な攻撃のスペルだ。 だが呪文が完成するよりも早く、殺気を感知したクヴァーシルが目を開き、二人にむかって襲い掛かる。 迫り来る恐るべき速さの飛翔と恐るべき視線。 即死の邪視をルイズの放つ虚無がかろうじて受け止める。 どう! と倒れ臥す馬から飛び降りつつ謝罪の念を向けながら、皇太子とルイズは森を走った。 木が死ぬ。草が枯れる。リスが兎が狼がイノシシが死ぬ。森の命が滅びる。 あらゆる生ある物をことごとく死滅させつくして、クヴァーシルは森を飛んだ。 転がるように森を飛び出す二人。 追って現われたクヴァーシルの視線を、虚無の魔法が弾き飛ばす。 その瞬間こそ唯一の好機。 今度こそ二人を仕留めんと反転した瞬間のクヴァーシルへと、自由落下よりもなお早い速度でジュリオの竜が急降下した。 だが、魔鳥が気付く方が早い。 間に合わないと気がついて―― 否、始めから間に合わぬと知っていたコルベールは、既に『フライ』の魔法を唱え終わっている。 最高速にのった竜の背を蹴って、銃を構えたままで飛び出すコルベール。 銃口は邪視の鳥の眉間にピタリと合わせられ、引き金には人差し指がしっかと掛けられている。 「だめだコルベール師、まだ―――」 それでもなお、クヴァーシルの視線の方がわずかに早い。 「なに、これで間に合いますとも」 その時、あまりの風圧にコルベールの仮面が外れて飛んだ。 一年ぶりの外気に晒されるのは、ひどい火傷に崩れた顔面と白濁した眼球。 彼が魔眼の鳥から生き延びたのは、あの時自分の眼を自分で焼き切ったからであった。 目から体内に侵入して人を殺す猛毒の視線は、ゆえにコルベールを即死させない。 次の瞬間に蛇のように絡み付いて耳から侵入して炎蛇を殺すだろう。 それでも、わずか一瞬の差で銃弾は放たれるのだ。 コルベールの死を、代償として。 「だめよ! 死なないでコルベール先生! もう誰も私の目の前で死んで欲しくない……死なせないってアイツに誓ったから!」 ルイズの脳裏に自分をかばって死んだ使い魔の姿が浮かぶ。 咄嗟に唱えた呪文は虚無の呪文『幻影』であった。 脳裏に浮かんだ使い魔、平賀サイトという名の異世界の少年の姿が、コルベールの姿を隠すように現われる。 クヴァーシルのルールはたった一つ。 『見られたら、死ぬ』 ゆえに幻影の後ろにであろうとも、姿を隠したコルベールに死の視線は届かなかった。 銃声が一つ。 バツリと、鉛の弾丸がクヴァーシルの眉間を貫く。 クヴァーシルとコルベールは交差して、鳥は天へと、炎蛇は地へと。 魔法による制動が間に合わず地面に激突する寸前のコルベールを、ジュリオの風竜が間一髪で咥え取った。 「まったく、もう少し僕やコイツを信用して下さいよ、コルベール師」 「いやはや、また死に損ないましたか……」 「先生、クヴァーシルが!」 竜の口から開放されたコルベールが、ルイズに促されて見上げれば、青い月へと飛び続けるクヴァーシルの姿。 「まさかあの化け物、まだ生きているのか!?」 「いや―――鳥にまつわる、空の船乗りの間で知られている話がある。 強い気流のなかで絶命した鳥の中には、死んだ後もずっと飛び続けるものが居るのだ。 あの魔鳥もきっと―――」 慌てて風竜に乗り込もうとしたジュリオに語ったのは、ウェールズ皇太子。 王子の眼は、すべての終わりを見届けるように静かに澄んでいた。 四人の間に沈黙の帳がおりる。 その中で、コルベールが呟くように、唄うように、クヴァーシルを見送った。 「どこまでも飛んでゆきなさい、鳥よ。そこがあなたの場所なのだから。 鳥は空を飛び続け、蛇はまたこれからも地を這うのでしょう。 私がかつて奪い、今度もまた守れなかった幾多の命の分まで。 いつか、私がお前の場所に召されるその日まで……さよならですなクヴァーシル」 その言葉を最後として、ハルケギニアの住民を恐怖させた魔鳥の事件は終わりを告げた。 「さて、トリステインへ帰りますか」 「そうね、先生」 「では王都までイーグル号でお二人を送りましょう」 「僕も二人を見送ってからロマリアに帰還するかな」 四人はそれぞれの感慨を噛み締めながら帰路につこうとした。 そんな四人を、戦いの終わりを知ったイーグル号が迎えに来て、そして開口一番。 「船長! ゲルマニアの魔法学院で巨大で九本尻尾の白い狐の魔物が召喚されたそうです!」 「ガリアのリュティス魔法学院で死病をまきちらす自動人形の一団が召喚されたと連絡が!」 「我がアルビオンの魔法学院でも火を吹きながらジャンプする怪人が召喚されたと、いましがた緊急報告が!」 「ミス・ヴァリエール、コルベール師、帰国は一時中止だ! 協力を頼む!」 「やれやれ、ゆっくり休む間もありませんな」 「任せて下さい! こんどはもっと、ちゃんと戦ってみせますから!」 「もちろん僕も参加させてもらいますよ」 「総員配置に付け! イーグル号、発進!」 颯爽と飛び立つ空の帆船。 この年以後、ハルケギニア全土の魔法学院で使い魔召喚は禁止されたとさ。
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/8923.html
前ページ次ページるろうに使い魔 トリステインのどこか、生い茂る森が立ち並び、その中にひっそりと隠れる廃墟の近く。ここには、オーク鬼なる生物が、廃墟を根城にして住みついていた。 人間のように立った豚。その言葉がしっくりと来るその怪物は、今、一人の人間を前に大勢で取り囲んでいた。 人間の肉が大好物な、野生の本能のままに動くオーク鬼共は、もしこれが『普通』の人間だったら、即座に襲いかかり、その血肉を喰らっていたことだろう。こんな堂々と人と対峙する機会は、滅多にないからである。 では、何故襲いかからず、様子を見守っているのか。その理由は簡単だった。 その人間は『普通』じゃないからだ。 「ウグ…ウグルル…」 周りを数十ものオーク鬼が、取り囲んだこの状況。 例えメイジであろうと、この数相手に立ち向かえるほどではない。それはオーク鬼も経験から知っている。少し犠牲が出るが、やってやれないことはない。 だが、同時に野生の本能が、この男と戦うな。と警鐘を鳴らしてくるのだ。 その証拠に、他のオーク鬼も、囲んではいるが遠巻きに、その手に持つ棍棒を威嚇がわりに振り回すだけで、我こそは、と先手を切って立ち向かう者はいなかった。 少しの間、そんな風に時間だけが流れていた。 しかし、遂にしびれを切らしたのか、何体のオーク鬼は、棍棒を振り上げて、人間に襲いかかった。だが…。 「グッ…グルル…」 その人間に睨まれただけで、腕は硬直し、足は止まり、戦意は容易く吹っ飛んでしまう。かわりに頭をもたげるのは、『その後』の事。 脳天を割られるのか、首を飛ばされるのか、それとも心臓を貫かれるのか。 『死』という強いイメージを抱かせる程に、その目は刃のように鋭く、そして冷たかった。 こんな相手は、オーク鬼が生きてきた中で初めてのことだった。 そんな中、遂に人間は動き出す。 足を止めたオーク鬼が、襲うためではなく、防衛の為に棍棒を構える中、人間は、ゆっくり目を瞑り、そして…。 「うおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」 人間の叫び声と共に、溢れんばかりの気迫が、オーク鬼を襲った。 木の葉は弾け、周りの木々はそれにざわつく。オーク鬼は、ただただこの見たこともない現象に驚くばかりだった。 「グッ…グルアアアア!!?」 もう、オーク鬼に戦う意思など残ってはいない。 人肉よりも命が大事。欲求より本能の方を取ったオーク鬼は、そう決断すると行動はすごく早かった。 まるで脱兎の如く、オーク鬼は蜘蛛の子を散らすかの如く逃げ出していった。 第二十六幕 『タルブと謎の秘宝』 「オーク鬼が逃げてったよ…」 「ここは任せて、なんて言うから見てみれば…ねえ」 草木の後ろから、万が一を備えていたキュルケとギーシュは、ただポカンと口を開けていた。 「今のも飛天御剣流か何かかしら?」 「いえ…あれは、確か『気を引き締める』だったと思います」 「はぁ? 何よそれ…」 「さあ…?」 そう話しているのは、さらにその後ろから見守っていたルイズとシエスタ。 シエスタの返答に、ルイズ達は疑問符を浮かべるが、シエスタ自身、何を言っているのかさっぱり分かっていないようだった。 「まあ、正確に言えば、あれは『剣気』でござるよ」 先程までオーク鬼と対峙していた人間、剣心は、不思議そうな顔を並べているシエスタ達に向かって言った。 「……ケンキ?」 「気合の一種でござる」 益々ギーシュ達は首をかしげた。気合でオーク鬼が逃げ出すなんて、聞いたことなかったからだ。 「ってことは…あれは僕にも出来るってことかい?」 「頑張れば、そうでござるな」 冗談で言ったつもりだったのに…あっさり答える剣心を見て、ギーシュは余計混乱した。 いっその事、あれは『先住魔法』の一種。とか『実は虚無の力』とか言ってくれれば、まだ納得のしがいがあるというものだった。 というよりギーシュ達は、まだ剣心を「この世界」での常識で当てはめようとしていたのだった。 だって…魔法が絶対のこの世界。それなのにも関わらず、その魔法も無しにあんなに速く動く人間なんて、この世界の常識に考えて、いるはずないのだから。 「それより、早速彼等に退いてもらったのだから、今の内に早く探索を済ませるでござるよ」 こうして、お宝探索に出てから、それなりの日数が経った。 キュルケの持つ、宝の地図を頼りに捜索を進めてはいるが、大体は偽物や古い情報ばかりで、何もなかったり既に発掘されたあとだったりした。 ちなみに、この冒険には剣心が、あれ以来どこか仲良くなったコルベールを介して、オスマンにちゃんと許可をとっていた。任務をこなした褒美として、これぐらいは目を瞑ると、オスマンはそう言ったのだ。 しかし、未だに収穫はゼロ。まだ宝の「た」の字も見てはなかった。 「いい加減にしなさいよ。これで七件目じゃないの!!」 「だから、ある『かも』って言ったじゃない!!」 「まあまあ、二人とも」 その夜、またもやハズレを引いた一行は、皆消沈の意気を隠せなかった。 ぶつかり合うルイズとキュルケを嗜めながら、剣心は宝専用にとキュルケ達が持ってきた大きめな袋を見る。 理想だったら、中身は今頃金銀財宝で満帆になっていただろうが、悲しいかな、現実にそんなことが起こり得るわけが無く、入っているのは少ない銀貨銅貨ばかり。 ルイズ達貴族からしてみれば、端金と言っても過言でもないような額に、一行はガックリと項垂れているのだった。 「まあ、でも大体こんなものでござるよ」 勿論剣心は、そんな簡単に財宝が見つかるわけないと分かっていた。まず地図からして胡散臭いものばっかりだ。 それに、これは最近塞ぎ込んでいたルイズの気晴らしにと始めた企画だったので、別に見つからないなら無いで、特に期待もなければ失望もなかった。 その内に、作っていた夕食が出来上がったのか、シエスタが元気な声でルイズ達に呼び掛けた。 「はい皆さん、お待たせしました!!」 そう言って持ってきたのは、大きな鍋。中身はシチューの様な感じではあるが、ルイズ達が普段食べているものとはちょっと違っていた。 「故郷名物の『ヨシェナベ』です。たくさんありますからどうぞ!」 シエスタは満面の笑みで、皆にシチューの入れた皿を手渡していく。 怪訝に見つめていたルイズ達だったが、口にしてみると、なるほど美味しい。今までルイズ達が食べたことのないような、さっぱりとして独特の味わいだった。 「へえ、美味しいじゃない」 「ありがとうございます。私も作ったかいがあります」 と、シエスタはここで、おずおずと剣心の方を見た。 美味しく食べてくれるルイズ達とは裏腹に、剣心はさっきから不思議そうな顔をしていたのだ。 「あの…ケンシンさんはどうです…か?」 何か粗相があったのだろうか、少し不安な表情で、剣心に聞いてみた。 剣心は、その言葉で我に帰ったようだった。 「え、ああ。ちょっと懐かしい味だなって、思っただけでござるよ」 「懐かしい、ですか?」 「う~ん、そうでござるなあ……」 説明しづらそうに、剣心は空を見上げた。夜空は相変わらず綺麗で、二つの月が美しく 光っていた。 懐かしい…確かにそうだ。 何ていうか、シエスタの雰囲気は、このハルケギニアとはどこか違う感じがする。 仕草や容姿。作る料理も、どこか自分の故郷を思い出してしまうのだ。 剣心は、改めてシエスタをまじまじと見つめる。シエスタの方は、逆に見られている視線に耐えられず、思わず顔を赤面した。 それを見かねたルイズが、おっほんと咳を一つして、これみよがしに懐から、『始祖の祈祷書』を取り出した。 「突然ですが、ここで私が考えた詔を発表するわ。皆聞きなさい。拒否権はナシよ。そこのメイドとバカ犬も」 あくまで、剣心達の気を引きたいがために『始祖の祈祷書』を出したのだが、正直何も浮かんでない。だが、ここで引っ込むわけにはいかない。 「え、と。この麗しき日に、始祖の調べの降臨を願いつつ…えーと」 多少しどろもどろになりながらも、何とか前置きを語ったルイズは、さあこれからどうしようかと本格的に悩んだ。 「それで? 続けなさいよ」 「その次は何だい?」 キュルケやギーシュにせがまれると、もうどうにでもなれ、とルイズは逆に開き直った。 どうせ試作段階だ。これを発表するわけじゃない。 「…これから、四大系統に対する感謝を、詩的な言葉で韻を踏ませつつ読むんだけど…」 これを聞いて、俄然キュルケ達は興味がわいたようだった。燃えるような真っ赤な髪を掻き上げて、ルイズを見つめる。 「へえ、面白いじゃない。この私の『火』を、貴方はどういう風に解釈するのかしら?」 「…炎は、熱いので気をつけること」 瞬間、キュルケはガクっとした。まさかここまで酷いとは思わなかったようだ。 「…それ詩じゃないし…てか、燃え上がるのが本領の『火』を、気を付けてどうするのよ?」 「うるさいわねえ…次は、風が吹いたら、樽屋が儲かる」 「それ諺」 今度はタバサが、目線を本から上げてルイズに突っ込んだ。 ここまで来ると、ルイズは頬を紅くして、ぷいっとそっぽを向いた。 「もういいわよ!! もう終わり。はいおしまい」 自分で始めたにも拘らず、ルイズはそう言って一方的に打ち切った。 「ちょ…僕の土は? モンモランシーの水は?」 特に期待はしてなかったが、いざシカトされると悲しくなったギーシュの声が、森に響きわたって溶けていった。 それから暫くして、ルイズはため息をつきながらキュルケに言った。 「もうやめない? 収穫無いし…」 「あと一件、これで最後にしましょ!!」 そう言って、キュルケはまだたくさんある地図の中から、これはと思う物を取り上げた。 「これよ! 『竜の羽衣』。これにしましょう!」 その瞬間ぶほっ! とシエスタは食べていたシチューを、盛大に吹き出した。 「え、『竜の羽衣』ですか!?」 「? 知ってるの?」 「知ってるも何も、それは私の村に今も祀ってあります」 その言葉に、今度は全員が目を丸くした。 それからシエスタは、その『竜の羽衣』について語り始めた。 何でも、シエスタの曽祖父は、それに乗ってタルブへ来たらしいとのことだった。 しかし、飛んでいる姿を見たものは、村の中にも無く、その曽祖父も、わけあって飛ばすことは出来ないと言っていたので、半ば語り草のような形になったとのことだった。 その後、曽祖父はタルブに住み着き、一生懸命資金を稼いで、『固定化』までかけて大事にとっていたようだった。 しかし、ついぞその『竜の羽衣』が飛ぶ姿を、見る者はいなかった様だ。 「ふーん、そうなの…」 話を聞き終わった一同は、それぞれ何とも言えなさそうな反応をした。実物を見てない以上、どう対応していいか分からなかったのだ。 だがそれ故に、皆はどこか興味を示した様だった。 「でもまあ、どんなものなのか、見てみるのもいいわね」 「そうでござるな。それにこれでシエスタ殿の村へ行くのと、目的が一致した訳でござるしな」 剣心のその言葉に、シエスタは嬉しそうに微笑んだ。 「わ、本当に来てくれるんですか? どうしよう…皆に何て言ったら…」 少し体をクネクネさせながら、剣心を見るシエスタだった。勿論、ルイズにとっては面白くないことこの上ない。 しかし、タルブへ行くのは最初から決まっていたことだし、ここで反対するのも変だ。 仕方なく、といった感じで、だが鋭く目を光らせながら、ルイズは剣心達を見つめた。 一行が、タルブへと到着したのは、その次の日の朝早くだった。シルフィードで一気に飛ばしてきた、というのもあったが。 早速剣心達は、シエスタの家へとお邪魔して、軽い挨拶を交した。そして次に、おずおずしくシエスタはルイズ達を紹介する。 「貴族の皆様方と、その…私の…だんなさ―――」 そこまで来たとき、言わせないよと言わんばかりにルイズのハイキックが飛んできた。 しかしシエスタは、まるで飛天御剣流を会得したかのような的確な読みと動作で、これを避けた。 空を切った蹴りの先には、ギーシュの顔面があった。 「何で僕が…」そう呟きながら、ギーシュは身体も意識も同時に飛んでいった。 「えと、ヒムラ・ケンシンさんです」 シエスタは、そこから何事も無かったかのように、剣心を紹介した。 その後、シエスタの家族に『竜の羽衣』のことを話し、剣心達はそこへと向かった。 やがて目に写ったのは、神社の社のような場所。 そこから中に入ると、そこには無骨な格好をした、ルイズ達にしてみれば変な物体が置かれていた。 「これが、『竜の羽衣』?」 シエスタの言ったとおりだ。とルイズ達も思った。どう見ても、こんなモノが空を飛ぶ訳がない。 無駄足だったかな…そんなことを考えながら、ルイズはふと剣心の方を見た。 「どう? ケンシン」 剣心も、この物体を不思議そうに眺めていたが、やがてその物体に貼られているマークを見て、驚きに目を見張った。 それは紛れもない、祖国『日の丸』の模様。しかし、剣心もこんな物体は見たことがない。 その時、突然に左手のルーンが光り始め、同時に剣心の頭の中に、この物体に関する情報が流れ込んでいく。これの名前、使い方、そして用途などが……。 「あの…大丈夫ですか?」 シエスタが、心配そうに剣心の顔を、覗き込んだ。端から見れば、具合でも悪くしたように見えたのだろう。 剣心は、何も言わずにもう一度、よく『竜の羽衣』を見渡した。そして、昨夜シエスタが言ってた事をもう一度照らし合わせてみた。 確かに…これなら合点がいく。どうやって空を飛んだか、今は何故動かないのか。 「ねえ、どうしたのよ。ケンシン!」 今度はルイズが、そう言って詰め寄った。ここで剣心は、気付いたように我に帰ると、改めてルイズ達の方へ向き直った。 「これ、知ってるの? ケンシン」 「ああ…そうでござるな…」 驚く面々を尻目に、剣心は視線を『竜の羽衣』へと戻す。 剣心は分かったのだ。これをどう使うのか、何のために作られたのか。それを知ったその顔は、どこか寂しく、そして切なそうだった。 「『ゼロ戦』…拙者の国で、そう呼ばれて作られたモノでござるよ」 前ページ次ページるろうに使い魔
https://w.atwiki.jp/gentoo64/pages/9.html
日本語の翻訳聖書の一覧 目次 目次委員会訳聖書 個人訳聖書 委員会訳聖書 詳しくはこちらの記事もどうぞ 日本語の代表的な聖書とその歴史(委員会訳編) ◆『 新約全書 』 翻訳委員社中(文語、1880年) ◆明治元訳『新約全書』と『旧約全書』 聖書翻訳常置委員会(文語、1887年) ◆『日本聖公会祈祷書』 日本聖公会(1895年、明治元訳の使徒書簡・福音書を改訳) ◆大正改訳『改訳 新約聖書』(文語、1917年) ◆『 舊新約聖書 』 日本聖書協会 (文語。明治元訳の旧約聖書と大正改訳新約聖書を合わせたもの) ◆『 口語訳聖書 』 日本聖書協会 (文語訳聖書の現代語訳。新約聖書1954年、旧約聖書1955年) ◆『旧約聖書-ウルガタ全訳』(1-4巻) 光明社 (カトリック、文語。1954-59年) ◆『 聖書 -原文校訂による口語訳 』 フランシスコ会聖書研究所 (カトリック。1956-2002年)(2002年に分冊版が全巻完成したが、2011年に旧約・新約聖書の合本が発売された。) ◆『 新改訳聖書 』 日本聖書刊行会 いのちのことば社 (福音派。初版1970年、第2版1978年、第3版2003年、第4版2017年) ◆『 共同訳聖書 』 共同訳聖書実行委員会 講談社 (1978年、カトリックとプロテスタントの共同訳。新約のみ。後に改訂版の『新共同訳聖書』が出る) ◆『 新世界訳聖書 』(日本語版) 新世界訳聖書翻訳委員会 ものみの塔聖書冊子協会 (エホバの証人、日本語版1985年、2019改訂版) ◆『 新共同訳聖書 』 共同訳聖書実行委員会 日本聖書協会 (『共同訳聖書』の改訂版、1987年) ◆『 ヘブライ語聖書対訳シリーズ 』 ミルトス・ヘブライ文化研究所 ミルトス (1990年~) ◆『 詳訳聖書 』 詳訳聖書刊行会 いのちのことば社 (新約のみ、1994年) ◆『 回復訳聖書 』 日本福音書房翻訳グループ JGW日本福音書房 (新約1995年、旧約2011年) ◆『 岩波委員会訳聖書 』 旧約聖書翻訳委員会/新約聖書翻訳委員会 岩波書店 (聖書学者による共同訳。1995-2004年) ◆『現改訳聖書』 現改訳聖書翻訳委員会 (聖霊派、出版予定) ◆『 聖書 新改訳2017 』 新日本聖書刊行会 (2017年,新改訳改訂第4版) ◆『 聖書協会共同訳聖書 』 日本聖書協会 (2018年12月3日初版) 個人訳聖書 ◆ギュツラフ訳 『約翰(ヨハネ)福音之傅』『約翰上中下書』 (1837年頃) ◆ベッテルハイム訳『路加(ルカ)傳福音書』『約翰(ヨハネ)傳福音書』『聖差言行傳』『保羅寄羅馬人(ローマ)書』 (1855年) ◆ジョナサン・ゴーブル訳『 摩太(マタイ)福音書 』 (1871年) ◆ヘボンとブラウン訳1872年『新約聖書馬可(マルコ)伝』『新約聖書約翰(ヨハネ)伝』(1872年)/『新約聖書馬太(マタイ)伝』(1873年)/『新約聖書路加(ルカ)伝』(1875年) ◆カロザース訳『略解新約聖書馬太(マタイ)伝・馬可(マルコ)伝』1875/6年 ◆ネイサン・ブラウン訳『 志無也久世無志與 』(しんやくぜんしょ) (1879年)(ひらがな、日本初の新約聖書の全訳) ◆井深梶之助訳『新約聖書馬可伝 俗話』1881年(日本初の口語訳) ◆高橋五郎訳『聖福音書(上・下)』 (カトリック。1895年) ◆チェス・チング訳『るか傳福音書』 (聖公会。1913年) ◆ニコライ訳『我主イイススハリストスノ新約』 (正教会。1901年) ◆エ・ラゲ訳『 我主イエズスキリストの新約聖書 』 (カトリック。1910年) ◆永井直治訳『新契約聖書』1928年(日本初ギリシア語原典からの直訳) ◆渡瀬主一郎・武藤富男訳『新約聖書(口語)』キリスト新聞社(1952年) ◆バルバロ訳『 聖書 』 フェデリコ・バルバロ 講談社 (カトリック。ウルガタ訳(ラテン語)からの翻訳。1964年) ◆『 リビングバイブル 』 ケネス・テイラー いのちのことば社 (TLB、1975年、意訳,2016年日本語版改訂) ◆関根正雄訳『 旧約聖書 』 岩波書店、教文館 (1956-1973年) ◆塚本虎二訳『 新約聖書 』 岩波書店 新教出版社 (1982年、岩波版では『福音書』『使徒のはたらき』しか入手不可) ◆前田護郎訳『 新約聖書 』 中央公論社、教文館 (1983年) ◆岩隈直訳『 希和対訳脚註つき新約聖書 』 山本書店 (1983~2000年) ◆柳生直行訳『 新聖約聖書 』 新教出版社 (1985年) ◆川端由喜男訳『 日本語対訳ギリシア語新約聖書 』 教文館 (1991年~) ◆尾山令仁訳『 現代訳聖書 』 羊群社 (1995年) ◆コテコテ大阪弁訳『 聖書 』 ナニワ太郎 大阪弁訳聖書推進委員会 データハウス (2000年) ◆本田哲郎訳『小さくされた人々のための福音-四福音書および使徒言行録-』『ローマ/ガラテヤの人々への手紙』『コリントの人々への手紙』『パウロの獄中書簡』『パウロの書簡』 (2001年~、『パウロの書簡』はパウロ書簡のみの合冊版、2009年) ◆『 七十人訳ギリシア語聖書 』 秦剛平 河出書房新社/青土社/『創世記』(2002年)『出エジプト記』『レビ記』『民数記』『申命記』(2003年)(河出書房新社)/『イザヤ書』『エレミヤ書』『エゼキエル書』(2017年,青土社)『十二預言書』(2017,青土社)『七十人訳ギリシア語聖書 モーセ五書』(2017,講談社学術文庫) ◆『 ケセン語訳新約聖書 』 山浦玄嗣 イー・ピックス出版 (2002年) ◆中沢洽樹訳『 旧約聖書 』 中央公論新社 (2004年) ◆『インターリニアギリシャ語新約聖書』 (ポーロス会、2004年全巻完成) ◆池田博訳『 新約聖書 新和訳 』 幻冬舎ルネッサンス (2007年) ◆田川建三訳『 新約聖書 訳と註 』 作品社 (2007年~、全7巻) 『パウロ書簡その一』(2007年)『マルコ福音書/マタイ福音書』(2008年)『パウロ書簡その二/疑似パウロ書簡』(2009年)『ルカ福音書』(2011年)『使徒行伝』(2011年)『ヨハネ福音書』(2013年)『公同書簡/ヘブライ書』(2015年)『ヨハネ黙示録』(2017年) ◆山岸登訳『 エマオ出版訳 新約聖書 』 エマオ出版 (2008年) ◆尾山令仁訳『 創造主訳聖書 』 創造主訳聖書刊行会 ロゴス出版(2013年)