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『lakeside love story』 《4日目》 「………起きて。」 誰だよ、まだねみぃ。 「早く起きて。」 あと……10分だけ頼む。 「………………ガブッ」 ……いてぇ。 長門だったのか、おはよう。 「……ほはひょふ(おはよう)。」 とりあえず顔洗うから噛み付きをやめてくれ。 「………そう。」 いい加減慣れてきたな、嬉しくないが。 朝飯を食い終わるかどうかの時間に異変が起こった。 ……ザーザー 「この音……まさか雨なの?」 ハルヒが顔をしかめて言った。 「昨日はきれいに月が見えていたんですがねぇ……。」 古泉は肩をすくめ、珍しく本当に困ったような顔をして言っていた。 二人とも落ち着け。 しょうがない、天気ってのは人間の力じゃいじれないんだからな。 「でも……あと少しで合宿終わっちゃうのよ!?キョン!あんたはこれで終わっていいのっ!?」 正直、このままなら不完全燃焼だな。 だから、てるてる坊主でも作って大人しく待とうぜ。 「ふ~ん、あんたにしちゃ珍しくいい意見を言うじゃない。じゃあ午前中はミーティングしながらてるてる坊主を作るわよ!」 マジにてるてる坊主作るのかよ……ミスった。 長門がクイクイと俺のシャツの裾を引っ張ってきた。 「どうした?」 「………【てるてる坊主】って何?」 「あ~、なんつーのか晴れるように願うおまじないみたいなもんだ。」 「………そう。」 それからは長門にてるてる坊主の作り方を教えたり、談笑などをして午前を過ごした。 だが一向に雨がやむ気配はないが。 「もう!退屈!なにか起こらないかしら。」 ハルヒは我慢の限界に来てるのか多少機嫌が悪いようだ。 「す、涼宮さん。お、落ち着いて下さい……わひゃっ!」 朝比奈さんがいじられながらも必死に諫めている様子がおもしろい。 しかしこのままだとハルヒが暴走しかねんな。 おい、古泉。 「なんでしょうか?」 「傘はあるか?」 「………?あるにはありますが……」 古泉は不思議そうな顔でこっちを見ていた。 俺は朝比奈さんに絡み付くハルヒを引き剥がしながら言った。 「ハルヒ、おめでとう。」 「……はぁ?」 「お前は俺と一緒に探索する権利を手に入れた。傘はあるらしいから外に行くぞ。」 そこにいる全員が口を半開きにして俺を見ていた。 気にしない。 「行かんなら一人で行くぞ?」 と言い俺は一人で玄関に向かった。 「ちょ、ちょっとキョン!待ってよ、団長はあたしよ!」 知ってるよ。 「知ってるならあたしに仕切られなさい!」 了解、わかったから早く行くぞ。 俺はハルヒと二人でペンションを出た。 外の雨はそんなに大したもんじゃなかったな。 ハルヒと二人で歩いているとすぐに小降りになってきた。 「やんできたわね。てるてる坊主が効いたのかしら?」 さぁな、ただ一人につき3つも作ったのはやり過ぎのような気がしたぞ。 「いいのよ、意外に楽しめたから。」 ま、そりゃそうなんだが。 「ね、ねぇ、キョン。」 二人で黙って歩いているといきなりハルヒが話しかけてきた。 「なんだ?」 「な、何でさ、傘一本しか持ってこなかったの?」 そう。 今俺達はいわゆる《相合い傘》という状態にある。 好きな女と《相合い傘》というシチュエーションを俺は作りたかったわけだ。 しかしそう答えるのもどうかと思いはぐらかした。 「気にするな。それとも俺と《相合い傘》をするのは嫌か?」 ハルヒは少し顔を赤らめて答えた。 「い、嫌じゃないわよ……。少しだけ嬉しいし……。」 「すまん、最後の方が聞こえなかったんだが。」 「……っ!聞こえないように言ったのよ!!バカキョン!」 何を怒っているのかわからないが、ハルヒは歩くスピードを早めた。 俺はしょうがなく歩幅を広げハルヒに追いつき 「ほら、あんまり早く歩くと濡れるぞ。」 と言って俺はハルヒの肩を抱き寄せた。 「!?あ、ありがと……。」 俺達はしばらくの間、他愛もない話をしながら、時にはツチノコを捜しながら歩いていた。 「ハルヒ、体震えてるぞ?大丈夫か?」 「うん、ちょっと寒いだけだから。」 「そうか。じゃあそろそろ戻るか……」 俺の言葉を遮るようにハルヒが腕に抱きついてきた。 「ちょ!?」 「あ~、あんたの腕暖かいわね。戻るまでこうさせてよ。」 右腕に抱きつかれた俺はそのままペンションに帰った。 ハルヒが腕に取りついてる間、俺の左半身は傘からはみだしずっと雨に打たれていた。 今日は太陽が雨雲に隠れて時間が把握しにくかったのか、俺とハルヒが帰りつく頃には5時くらいになっていた。 つまり4、5時間は散歩しながら話していたのだ。 「おかえりなさい、二人とも冷えちゃいましたよね?お風呂は入れてますから入ってください。」 と、朝比奈さんが迎えてくれた。 「ありがとっ!みくるちゃん。……キョン、一緒に入る?」 「ば、バカか!いいからさっさと入ってこい!!」 「あはははっ!冗談に決まってるじゃない。有希っ、キョンが覗かないように見張っててね~!」 「………わかった。」 まったく…、おい、古泉。 何をニヤけている。 「いえいえ、5時間近くも二人きりでいた効果はあったようですね。」 おいおい、まさか…… 俺は朝比奈さんを見た。 「あ、わ、わたしキョンくんにお茶!お茶淹れてきます!」 ……しゃべったな。 もしかして長門も聞いたのか? 「……応援している。」 まったく……逃げ道すら消される罰ゲーム付きドッキリってなんだよ、畜生。 「「やれやれ。」でしょうか?」 このニヤけ面………なんてムカつくやつだ。 「おっさき~!キョン、入っていいわよっ!」 了解、じゃあ入るか。 「長門、古泉が覗かないように見張っててくれ。」 「………わかった。」 「覗きませんよ。」 俺が風呂から上がり、着替えていると手紙が置いてあった。 『今日の散歩のクジ引きであなたと涼宮ハルヒが同じになるようにする。頑張って。』 この文字は長門か。 「余計なことを……サンキュ、長門。」 聞こえるはずのない礼を呟き、俺は夕食に向かった。 夕食も終わり、片付けをしてる頃にいつも通り森さんがやって来た。 「今日で最後ですね。これ、またデザートです。」 「うふふ、ありがとうございます。しばらく会えなくなると寂しいですねぇ……。」 またハルヒが変な事思いついたら会えますよ。 「そうですね、まだ夏休みも始まったばかりですし……次は早そうですね。」 森さんは苦笑しながら言った。そして満面の笑みを浮かべて続けた。 「今日は涼宮さんと散歩ですよね?頑張ってくださいね!」 ……そうか、全ては古泉の計画だということが確信出来たぞ。 全部終わったら痛い目見せてやるか。 俺とハルヒは昼間歩いた方と逆に進み、2日目に一緒に夕焼けを見た場所に向かった。 「ねぇ。」 ハルヒが話しかけてきた。 「なぁ~に思い詰めた顔してんのよ。まさか……あたしを襲うつもりっ!?きゃあ、キョンったらエロいわっ!!」 ハルヒはなんか妙な演技をしながら俺から少し離れた。 「おいおい、そんなことするわけないだろ。しかもお前を襲っても返り討ちに遭うのが関の山だ。」 本音だ。 間違いなくこいつには敵わない。 「確かにキョンに負けるような鍛え方はしてないわね。」 「それより……この景色は夕方より凄くないか?」 俺は指をさした。 そこには、雨上がりの月を映し出した湖と、月明りで露が輝いている草木があった。 神秘的としか言い様のない、湖畔の様子だった。 「わぁ………綺麗………。」 と言ったハルヒの横顔を見たとき、不覚にも俺はクラッときた。 今しかないな。 「なぁ…ハルヒ。」 「なによ?珍しく引き締まった顔して…。」 「お前と会ってから1年ちょい、いろいろあったよな。」 「………うん。」 「かなり振り回されたけど楽しかったぜ、ありがとう。」 「ちょ…ちょっと!なに今生の別れみたいな事言ってんのよ!」 「ははは、悪かった。ちょっと言い方が違ったな。」 「………それで?」 「それでって?」 「話の続きよ!気になるじゃない!」 「そうだったな、じゃあ単刀直入に言おう。好きだ、ハルヒ!」 「……へっ!?今…なんてったの?」 「だからなぁ……もう二度は言わんぞ。好きだ。…長門有希でも朝比奈みくるでもない、俺は涼宮ハルヒが好きだ。」 スタスタスタ……パンッ! 「ビ、ビンタ!?お、お前なにすんっ……」 俺が言い終わる前にハルヒが抱きついてきた。 「……バカ、バカキョン。」 「なんだよ、いきなりはたいて抱きついてバカって……わかんねぇよ。」 「あたしが言おうと思ったのに……。」 「は?……今なんつったんだ?」 「…っ!?もう!あたしもあんたが好きなのよ!これでいいかしらっ!?」 「はははっ、悪い。ちょっとした反撃と……まぁ驚いたんだよ。」 「あたしも……びっくりしたわよ。」 「「……………」」 沈黙。 二人とも顔は真っ赤なまましばらく黙り込んでいた。 「……そろそろ戻ろっか?」 「だな。の、前に…」 チュッ 俺はハルヒにキスをした。 唐突に。 「んっ!?……ちょっと!不意打ちなんて卑怯よ!」 「たまにはいいだろ?俺から攻撃ってのもさ。ほら、帰るぞ。」 と言って手を差し出した。 「……今回だけだかんねっ!次やったら死刑だから!」 ハルヒは俺の手を取り、歩きだした。 強く、離れないようにお互い握り合い、ペンションに帰った。 この日、俺達は『恋人』になった。 恥ずかしい話だが、俺は寝付くまでに4時間ほどかかったな。 《4日目終了》 5日目
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特に作品数の多いあきら&白石の非エロものを掲載したページです。 カップリング保管庫から独立しました。 夜の公園にて(3-388) ラジオ収録にて(〃)(「夜の公園にて」の続き) ツン切れあきら(バド) 白石のお見舞い(4-320) ファンからのプレゼント(バド) 看病フラグ(非エロ・未完?)(〃) あきら&白石(5-230) ハンドメイド(◆cj23Vc.0u.) 牽引(バド) あきら様絶不調(5-618) ホットカルピス(◆PUb2LA.szE) ラフメイカー(バド) あきらの虚勢、白石の心情(6-703) チケット 白石side(バド) しがねぇ義理のチョコが仇(1-808) 4/1 PM0 00(7-930) 或るアシスタントの受難(◆PlNKZcRIiA) チケット あきらside(バド) キリンの首はなぜ長い(1-808) アシスタント(17-234) 合鍵(17-405) 蒔くは喧嘩の種、咲くは仲直りの花(18-56) もってけ!がくせーふく(〃)(↑の続き) 白石の災難(17-234) あなたに、つたえたいこと(17-234) 微熱(17-234) いちめーとる(17-234) Assistant-Turn Over(7-896)(※白石女体化注意※) ひとりのじかん、ふたりのじかん(17-234) 隔たり縮まぬ相合い傘(18-56) 贈りもの(17-234) 日だまりの中で(17-234) 隣りの人(17-234) 女王様の耳はねこの耳。 001(17-234)(オリキャラあり) 女王様の耳はねこの耳。 002(〃) 女王様の耳はねこの耳。 003(〃) 女王様の耳はねこの耳。 004(〃) 女王様の耳はねこの耳。 005(〃) 女王様の耳はねこの耳。 006(〃) らっきー☆くりすます(17-234) 涙の跡(17-234) らっきー☆ちゃんねるの裏(TSもの)(17-234) ばれんたいん☆みっしょん(17-234) 3倍返しの日(17-234) おいてけぼりをくらうひと(17-234) その、優しさの理由(17-234) 縁結びの雨(36-273) 虹色のキミ(17-234) 危険・生もの注意!(3-283) 寂しさと優しさ(◆MoiSlbQnQw) たやすい難問(17-234) まあ、定番と言えば定番(53-418) オーシャン☆デイ(◆MoiSlbQnQw) 大嫌い。うそ、大好き。(17-234)
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『lakeside love story』 《4日目》 「………起きて。」 誰だよ、まだねみぃ。 「早く起きて。」 あと……10分だけ頼む。 「………………ガブッ」 ……いてぇ。 長門だったのか、おはよう。 「……ほはひょふ(おはよう)。」 とりあえず顔洗うから噛み付きをやめてくれ。 「………そう。」 いい加減慣れてきたな、嬉しくないが。 朝飯を食い終わるかどうかの時間に異変が起こった。 ……ザーザー 「この音……まさか雨なの?」 ハルヒが顔をしかめて言った。 「昨日はきれいに月が見えていたんですがねぇ……。」 古泉は肩をすくめ、珍しく本当に困ったような顔をして言っていた。 二人とも落ち着け。 しょうがない、天気ってのは人間の力じゃいじれないんだからな。 「でも……あと少しで合宿終わっちゃうのよ!?キョン!あんたはこれで終わっていいのっ!?」 正直、このままなら不完全燃焼だな。 だから、てるてる坊主でも作って大人しく待とうぜ。 「ふ~ん、あんたにしちゃ珍しくいい意見を言うじゃない。じゃあ午前中はミーティングしながらてるてる坊主を作るわよ!」 マジにてるてる坊主作るのかよ……ミスった。 長門がクイクイと俺のシャツの裾を引っ張ってきた。 「どうした?」 「………【てるてる坊主】って何?」 「あ~、なんつーのか晴れるように願うおまじないみたいなもんだ。」 「………そう。」 それからは長門にてるてる坊主の作り方を教えたり、談笑などをして午前を過ごした。 だが一向に雨がやむ気配はないが。 「もう!退屈!なにか起こらないかしら。」 ハルヒは我慢の限界に来てるのか多少機嫌が悪いようだ。 「す、涼宮さん。お、落ち着いて下さい……わひゃっ!」 朝比奈さんがいじられながらも必死に諫めている様子がおもしろい。 しかしこのままだとハルヒが暴走しかねんな。 おい、古泉。 「なんでしょうか?」 「傘はあるか?」 「………?あるにはありますが……」 古泉は不思議そうな顔でこっちを見ていた。 俺は朝比奈さんに絡み付くハルヒを引き剥がしながら言った。 「ハルヒ、おめでとう。」 「……はぁ?」 「お前は俺と一緒に探索する権利を手に入れた。傘はあるらしいから外に行くぞ。」 そこにいる全員が口を半開きにして俺を見ていた。 気にしない。 「行かんなら一人で行くぞ?」 と言い俺は一人で玄関に向かった。 「ちょ、ちょっとキョン!待ってよ、団長はあたしよ!」 知ってるよ。 「知ってるならあたしに仕切られなさい!」 了解、わかったから早く行くぞ。 俺はハルヒと二人でペンションを出た。 外の雨はそんなに大したもんじゃなかったな。 ハルヒと二人で歩いているとすぐに小降りになってきた。 「やんできたわね。てるてる坊主が効いたのかしら?」 さぁな、ただ一人につき3つも作ったのはやり過ぎのような気がしたぞ。 「いいのよ、意外に楽しめたから。」 ま、そりゃそうなんだが。 「ね、ねぇ、キョン。」 二人で黙って歩いているといきなりハルヒが話しかけてきた。 「なんだ?」 「な、何でさ、傘一本しか持ってこなかったの?」 そう。 今俺達はいわゆる《相合い傘》という状態にある。 好きな女と《相合い傘》というシチュエーションを俺は作りたかったわけだ。 しかしそう答えるのもどうかと思いはぐらかした。 「気にするな。それとも俺と《相合い傘》をするのは嫌か?」 ハルヒは少し顔を赤らめて答えた。 「い、嫌じゃないわよ……。少しだけ嬉しいし……。」 「すまん、最後の方が聞こえなかったんだが。」 「……っ!聞こえないように言ったのよ!!バカキョン!」 何を怒っているのかわからないが、ハルヒは歩くスピードを早めた。 俺はしょうがなく歩幅を広げハルヒに追いつき 「ほら、あんまり早く歩くと濡れるぞ。」 と言って俺はハルヒの肩を抱き寄せた。 「!?あ、ありがと……。」 俺達はしばらくの間、他愛もない話をしながら、時にはツチノコを捜しながら歩いていた。 「ハルヒ、体震えてるぞ?大丈夫か?」 「うん、ちょっと寒いだけだから。」 「そうか。じゃあそろそろ戻るか……」 俺の言葉を遮るようにハルヒが腕に抱きついてきた。 「ちょ!?」 「あ~、あんたの腕暖かいわね。戻るまでこうさせてよ。」 右腕に抱きつかれた俺はそのままペンションに帰った。 ハルヒが腕に取りついてる間、俺の左半身は傘からはみだしずっと雨に打たれていた。 今日は太陽が雨雲に隠れて時間が把握しにくかったのか、俺とハルヒが帰りつく頃には5時くらいになっていた。 つまり4、5時間は散歩しながら話していたのだ。 「おかえりなさい、二人とも冷えちゃいましたよね?お風呂は入れてますから入ってください。」 と、朝比奈さんが迎えてくれた。 「ありがとっ!みくるちゃん。……キョン、一緒に入る?」 「ば、バカか!いいからさっさと入ってこい!!」 「あはははっ!冗談に決まってるじゃない。有希っ、キョンが覗かないように見張っててね~!」 「………わかった。」 まったく…、おい、古泉。 何をニヤけている。 「いえいえ、5時間近くも二人きりでいた効果はあったようですね。」 おいおい、まさか…… 俺は朝比奈さんを見た。 「あ、わ、わたしキョンくんにお茶!お茶淹れてきます!」 ……しゃべったな。 もしかして長門も聞いたのか? 「……応援している。」 まったく……逃げ道すら消される罰ゲーム付きドッキリってなんだよ、畜生。 「「やれやれ。」でしょうか?」 このニヤけ面………なんてムカつくやつだ。 「おっさき~!キョン、入っていいわよっ!」 了解、じゃあ入るか。 「長門、古泉が覗かないように見張っててくれ。」 「………わかった。」 「覗きませんよ。」 俺が風呂から上がり、着替えていると手紙が置いてあった。 『今日の散歩のクジ引きであなたと涼宮ハルヒが同じになるようにする。頑張って。』 この文字は長門か。 「余計なことを……サンキュ、長門。」 聞こえるはずのない礼を呟き、俺は夕食に向かった。 夕食も終わり、片付けをしてる頃にいつも通り森さんがやって来た。 「今日で最後ですね。これ、またデザートです。」 「うふふ、ありがとうございます。しばらく会えなくなると寂しいですねぇ……。」 またハルヒが変な事思いついたら会えますよ。 「そうですね、まだ夏休みも始まったばかりですし……次は早そうですね。」 森さんは苦笑しながら言った。そして満面の笑みを浮かべて続けた。 「今日は涼宮さんと散歩ですよね?頑張ってくださいね!」 ……そうか、全ては古泉の計画だということが確信出来たぞ。 全部終わったら痛い目見せてやるか。 俺とハルヒは昼間歩いた方と逆に進み、2日目に一緒に夕焼けを見た場所に向かった。 「ねぇ。」 ハルヒが話しかけてきた。 「なぁ~に思い詰めた顔してんのよ。まさか……あたしを襲うつもりっ!?きゃあ、キョンったらエロいわっ!!」 ハルヒはなんか妙な演技をしながら俺から少し離れた。 「おいおい、そんなことするわけないだろ。しかもお前を襲っても返り討ちに遭うのが関の山だ。」 本音だ。 間違いなくこいつには敵わない。 「確かにキョンに負けるような鍛え方はしてないわね。」 「それより……この景色は夕方より凄くないか?」 俺は指をさした。 そこには、雨上がりの月を映し出した湖と、月明りで露が輝いている草木があった。 神秘的としか言い様のない、湖畔の様子だった。 「わぁ………綺麗………。」 と言ったハルヒの横顔を見たとき、不覚にも俺はクラッときた。 今しかないな。 「なぁ…ハルヒ。」 「なによ?珍しく引き締まった顔して…。」 「お前と会ってから1年ちょい、いろいろあったよな。」 「………うん。」 「かなり振り回されたけど楽しかったぜ、ありがとう。」 「ちょ…ちょっと!なに今生の別れみたいな事言ってんのよ!」 「ははは、悪かった。ちょっと言い方が違ったな。」 「………それで?」 「それでって?」 「話の続きよ!気になるじゃない!」 「そうだったな、じゃあ単刀直入に言おう。好きだ、ハルヒ!」 「……へっ!?今…なんてったの?」 「だからなぁ……もう二度は言わんぞ。好きだ。…長門有希でも朝比奈みくるでもない、俺は涼宮ハルヒが好きだ。」 スタスタスタ……パンッ! 「ビ、ビンタ!?お、お前なにすんっ……」 俺が言い終わる前にハルヒが抱きついてきた。 「……バカ、バカキョン。」 「なんだよ、いきなりはたいて抱きついてバカって……わかんねぇよ。」 「あたしが言おうと思ったのに……。」 「は?……今なんつったんだ?」 「…っ!?もう!あたしもあんたが好きなのよ!これでいいかしらっ!?」 「はははっ、悪い。ちょっとした反撃と……まぁ驚いたんだよ。」 「あたしも……びっくりしたわよ。」 「「……………」」 沈黙。 二人とも顔は真っ赤なまましばらく黙り込んでいた。 「……そろそろ戻ろっか?」 「だな。の、前に…」 チュッ 俺はハルヒにキスをした。 唐突に。 「んっ!?……ちょっと!不意打ちなんて卑怯よ!」 「たまにはいいだろ?俺から攻撃ってのもさ。ほら、帰るぞ。」 と言って手を差し出した。 「……今回だけだかんねっ!次やったら死刑だから!」 ハルヒは俺の手を取り、歩きだした。 強く、離れないようにお互い握り合い、ペンションに帰った。 この日、俺達は『恋人』になった。 恥ずかしい話だが、俺は寝付くまでに4時間ほどかかったな。 《4日目終了》 5日目
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【検索用 れいんそんぐ 登録タグ VOCALOID u160(ういろー丸P) あたたたP れ 初音ミク 曲 曲ら 鏡音リン】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:u160(ういろー丸P) 作曲:u160(ういろー丸P) 編曲:u160(ういろー丸P) 動画:あたたたP 唄:初音ミク・鏡音リン 曲紹介 曲名:『レインソング』 u160(ういろー丸P)氏、108作品目。 歌詞 しとしとと雨の音 ぽつぽつと歌ってる しくしくと泣く君を ぽわぽわと思ってる 心の中の大雨が 溢れて涙こぼれるの お空におててかざしても 全然雨は止まないの fallin' fallin' 落ちてくる 涙が愛に変われば 溢れる悲しみも 愛せるときがくるのにね どんよりと黒い雲 ぼんやりと暗い顔 ふわふわのため息を ぱくぱくと食べちゃうぞ 止まないままの大雨も 晴れないままの暗闇も 長靴はいて手をにぎり 相合い傘で歩いてこう fallin' fallin' 落ちてくる 涙が愛に変われば 大地に染みこんで やさしい花が咲くのかな fallin' fallin' 落ちてくる 涙が愛に変われば 頬うつ一粒も いつかは愛せるよ fallin' fallin' 落ちてくる 涙が愛に変われば 溢れる悲しみも 愛せるときがくるのにね fallin' fallin' 落ちてくる 涙が愛に変われば 溢れる喜びも 歌えるときがくるのにね fallin' fallin' 落ちてくる 涙を抱きしめて やさしくなれたなら 明日は晴れるから fallin' fallin' 落ちてくる 涙を抱きしめて なかよくなれたなら 明日は笑えるね コメント 涙とAno -- 名無しさん (2011-07-22 14 53 22) 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。
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発売日 2005年7月23日 キャラクターカード 59種類 イベントカード 27種類 アイテムカード 18種類 Character CH-0004 長谷部 彩 CH-0005 須磨寺 雪緒 CH-0006 栗原 透子 CH-0007 姫川 琴音 CH-0008 牧部 なつみ CH-0009 セリオ CH-0010 月島 瑠璃子 CH-0011 カミュ CH-0012 クーヤ CH-0013 来栖川 芹香 CH-0014 柏木 楓 CH-0015 藍原 瑞穂 CH-0016 梶原 夕菜 CH-0017 エルルゥ CH-0018 伏見 ゆかり CH-0019 牧村 南 CH-0020 榊 しのぶ CH-0021 保科 智子 CH-0022 ウルトリィ CH-0023 麻生 明日菜 CH-0024 緒方 理奈 CH-0025 立田 七海 CH-0026 塚本 千紗 CH-0027 リアン CH-0028 マルチ CH-0029 神岸 あかり CH-0030 立川 郁美 CH-0031 さくや CH-0032 柏木 初音 CH-0033 ユズハ CH-0034 サクヤ CH-0035 森川 由綺 CH-0036 高瀬 瑞希 CH-0037 桜井 あさひ CH-0038 グラァ&ドリィ CH-0039 トウカ CH-0040 オボロ CH-0041 カルラ CH-0042 ハクオロ CH-0043 那須 宗一 CH-0044 リサ・ヴィクセン CH-0045 来栖川 綾香 CH-0046 柏木 千鶴 CH-0047 柏木 耕一 CH-0048 アルルゥ CH-0049 長岡 志保 CH-0050 雛山 理緒 CH-0051 芳賀 玲子 CH-0052 猪名川 由宇 CH-0053 葉月 真帆 CH-0054 宮内 レミィ CH-0055 スフィー CH-0056 御影 すばる CH-0057 松原 葵 CH-0058 大庭 詠美 CH-0059 湯浅 皐月 CH-0060 新城 沙織 CH-0061 柏木 梓 CH-0062 九品仏 大志 CH-0063 保科 智子 CH-0064 篠塚 弥生 CH-0065 桜井 あさひ CH-0066 高瀬 瑞希 EVENT EV-0001 ちょお人気 EV-0002 ボーナス EV-0003 タックル EV-0004 逮捕 EV-0005 献身 EV-0006 喝!!!!!! EV-0007 うっかり EV-0008 キャンセルマジック EV-0009 ラストリゾート EV-0010 差し入れ EV-0011 毒電波 EV-0012 お昼寝 EV-0013 お掃除 EV-0014 温泉旅行 EV-0015 ヒーリング EV-0016 リサイクル EV-0017 必殺技 EV-0018 恐怖 EV-0019 浄化の炎 EV-0020 つっこみ EV-0021 修羅場モード EV-0022 オン・ステージ EV-0023 ノーモーションハイキック EV-0024 鬼神楽 EV-0025 インフィニティ・コンビネーション EV-0026 勝利宣言 EV-0027 ゲームセット ITEM IT-0001 アヴ・カムゥ IT-0002 魔法陣 IT-0003 貧乏 IT-0004 変装 IT-0005 相合い傘 IT-0006 母性愛 IT-0007 メイドロボ IT-0008 魔法の腕輪 IT-0009 お守り IT-0010 草薙の剣 IT-0011 滋籐の弓 IT-0012 狂気 IT-0013 御側付 IT-0014 チーフスペシャル IT-0015 FNP90 IT-0016 仙命樹 IT-0017 ナビゲーター IT-0018 エッチな写真雑誌
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天福旅館への臨海学校。そこで、彼は沙姫と偶然出会い、旅館の裏庭に捨てられた子犬の世話をすることになった。 その臨海学校でリトはメイとかいうララの親友に誤解されて大変な目にあったりしたが無事彼女の誤解を解いて臨海学校は無事に終わった。 だが、リトは子犬、ペロの世話で沙姫の意外な一面を知った。いつもクイーンを名乗る少しとんでもない先輩とは全く異なる素直で優しいひょっとしたら……本当の天条院沙姫に心が揺れていた。 そして……旅行終了時、突然自分の好みのタイプを聞いてきた。何がなんだかよく分からないまま彼女は怒って去ってしまったが、砂浜には自分の名前と沙姫の名前が書かれた相合い傘が書かれていた。 「天条院先輩……まさか本当に……本気で俺の事を……。」 相合い傘は波によってすぐに消された。しかし今の彼には彼女が書いていた彼女と自分の名前が頭に残っていた。 「あの時……何で気付かなかったのだろ……。」 リトは自分の鈍感さを悔やむのだった。 「リト~。臨海学校すっごく楽しかったねー!!」 「あ、あぁ……色々あったけどな。メイはあっちで元気にやってるかな。」 「大丈夫!メイならきっと元気でやってるよ。だって私の親友だもん!」 臨海学校の出来事を語りながらリトとララは登校中だった。 「ん?あっ!沙姫だー!!」 2人の目の前には金髪の縦ロールをした少女の後ろ姿があった。 (天条院先輩……うぅまずいな……) リトはあの時に気まずい雰囲気を作ってしまった事から少なからず不安だ。 沙姫はララの方を振り向いた。 「あら、ララさん。おはようございますわ。」 (あれ……?) リトはララにライバル心を抱いている沙姫が普通にララと接しているのに違和感を覚えた。 「そういえば、綱引きの綱が一人でに動いた時はワクワクしたよねー!!」 誰が面白がるか!と思うリトだが 「ええ、あの時は大変でしたけどまぁ私なりに楽しめましたわ。」 (えぇー!?ど、どうしたんだ天条院先輩はー!?) 「ララさん。そろそろ急がないと、遅刻しますわよ。」 「あっ!リトー!速く速くー!」 ララは少し離れて歩いたリトを呼ぶ。 「ではララさん。御機嫌よう。」 「うん!またねー!」 先を急ぐ沙姫にララは手を振った。 (一体どうしたんだろう。天条院先輩は……あれ?そういえばいつもは車に乗って、赤絨毯を敷かれた道を通って……それに、あの2人もいない!!……一体先輩に何があったんだろう……。) リトは疑問を抱きながらもララに急かされて急ぐのだった。 昼食中、リトは猿山のどうでもいい話に付き合っていた。 「なぁリト……天条院先輩に一体何があったと思う?」 「ぶっ……何だよ!いきなり」 「まぁ聞け。いつも何かのクイーンを気取ってるはずの天条院先輩が全く気取らないんだ!」 「えっ!?」 「聞いた話によると先輩が無茶苦茶お淑やかでさ……全く普通なんだ!!いや、先輩の性格がすごいまともなんだ!!どうしちまったんだ!?なぁリト!!」 「おいおい……落ち着け猿山。」 リトは興奮する猿山を宥めながらも突然沙姫が変わった事が不思議で仕方がなかった。 何日か経ったが沙姫は変わったままだった。 あの頃みたいな学園のクイーンを自称していた高飛車な姿が微塵も感じられない程、物静かで大人しく、お嬢様言葉は変わらないがまるで人が変わってしまった。 一体沙姫に何があったのか……。 リトはそれが気掛かりだった。 「あ、結城リト。」 リトが下校中に2人の少女に呼び止められた。 「あ……えーっと天条院先輩の……。」 2人は凛と綾。沙姫の側近で今まで沙姫と共に行動していたが、最近は沙姫と一緒の姿が見られなかった。 「え、天条院先輩、風邪引いたんですか!?」 「はい。沙姫様が風邪を引くことなんて滅多にありませんのに。」 「結城リト、貴方が沙姫様のお見舞いに行ってほしいが。」 「えっ!?俺が天条院先輩の……。」 「ええ。結城リト、貴方が沙姫様が変わられた原因なのです。」 「え、俺が?」 リトは沙姫が変わった原因が自分にあると言われて驚いた。 「沙姫様がああなられたのは……あの臨海学校の後からなんです。」 「臨海学校の……。」 「ええ。沙姫様は私に結城リト、貴方が好みのタイプに合わせると聞いて私はおそらく結城リトが好むタイプを調べたのです……。それが優しくて、可憐で、お淑やかな女性だったのです。」 「えっ……。」 それは、同じ事を沙姫に聞かれた時に真っ先に浮かんだ、春菜の性格だった。まさか沙姫は彼女なりに自分の好みのタイプに合わせてるのではないかとリトは思った。 「その性格に合わせる為沙姫様は今までの自分を変えるのに必死にで……。」 「じゃあ、天条院先輩が最近貴方達と一緒じゃないのも……。」 「はい。学校で目立つからと沙姫様からの命令です。」 (そうか……天条院先輩は俺の為に無理矢理自分を合わせて……。) リトはすぐさま沙姫の屋敷に足を運んだ。 「沙姫様のご学友の方ですね。話は聞きましたから沙姫様はそこの奥の部屋にいますからそちらへ。」 沙姫に仕えるメイドからの案内を受けてリトは奥の部屋に急ぐ。 「天条院先輩……入るよ。」 「その声は……結城リト…………入ってもよろしいですわよ。」 部屋から聞こえた彼女の声はあの頃と同じ感じだった。 「失礼します……。」 目の前にはベッドから起き上がった沙姫がいた。高級そうなネグリシェ姿で、頭のお団子は下ろされていた。 「先輩、風邪は……。」 「別に大丈夫ですわ……。」 それから話に行き詰まってしまった。だがリトは口を開けた。 「先輩……俺、気付かなくてすいません。」 「何の事かしら?」 「何の事って……最近の先輩は前みたいにクイーンを名乗る事がなくなったじゃないですか。まさか……」 「…………そのまさかですわ。どうしたら結城リト、貴方が気にかけてくれるか。私は私なりに自分を変えようと思いましたの……。」 「先輩……。」 「でも、その無理がきたのかしら。今まで風邪を引くことが殆どありませんでしたのに……。」 「!!でも、そうしなくては貴方が……。」 「俺は、臨海学校の時の先輩が……いつもの先輩の方が好きですよ。」 「え…………。」 「……実はですね。俺は海岸で先輩に告白するつもりでした……。でも先輩はザスティン一筋ですし……俺じゃザスティンに叶わないかなって……。」 「リト……。」 不器用ながらもリトは自分の事を想っていた。その事に沙姫は内心嬉しかった。 「確かに私はザスティン様が好きですわ。ですが……」 彼女の顔が少し沈む。 「ザスティン様はララの僕として働くのが仕事。もし私がザスティン様と付き合ったらあの方の仕事が疎かになってしまうのではと私は思いました……。」 「先輩……先輩はやっぱりいつもの先輩でも優しいんですね。」 「!わ……私は別にララの事を考えてそう思ったりはしませんわ!!…………それと……あの時、臨海学校で……ザスティン様より身近な素敵な人がいる事に気付きましたの。」 「そ、それって……」 リトは思わず生唾を飲んだ。沙姫は彼の顔を見て微笑んだ。 「……先輩……無理しないでください……。」 「やんちゃで汚くて元気だけが取り柄の……子犬みたいな貴方……。でもそれも悪くありませんわね……。」 「でもあの時、貴方には好きな人がいるかと思って、私は告白する勇気がありませんでした。だから私は直接話すことが出来ませんでした。」 「じゃあ先輩……あの相合い傘も……。」 「…………っ!!あ、あの相合い傘を見ましたの!?」 相合い傘の話をすると、沙姫の顔は耳まで赤くなった。 「落ち着いて先輩。俺は先輩がそこまで思ってくれたのが嬉しくて……お、俺も……先輩の事が……その……」 沙姫の自分への思いが本当だと知って、リトもその本当の思いを沙姫に伝えようとする。 しかし、恋愛に奥手のリトは途中で言葉に詰まってしまい顔は赤くなっていた。 「り、リト……。」 「せ、先輩……?」 「よ、よろしければ、わ、私の恋人にしてあげても…………いいですわよ……。」 「えっ……。」 リトより早く沙姫は自分なりに気持ちを伝えた。 「リト!ただし一つ条件がありますわよ!!」 「じ、条件?」 沙姫はリトを直視できず赤くなりながらも条件の内容をを話す。 「私の一番でいて……ザスティン様よりも……私の一番でいて。私だって……リトの一番になれるように多少は努力しますから……。」 「先輩…………。」 その条件は常に一番を目指すクイーンである沙姫らしいものだった。リトはその条件を聞いて思わず表情が綻びる。 「分かりました。努力してみます。先輩……。」 「リト……ですがリト?もう私にそんな堅苦しい口の聞き方をしないでくださらない?」 「ですが、先輩……。」 「ここは貴方と私だけしかいませんわ。それに恋人に先輩後輩は関係ないですわ。」 「あ、ごめん……先輩、じゃなかった沙姫……。」 「分かればよろしいのですわ。おーっほっほっほ」 久々に聞いた沙姫の笑い声。彼女が笑う姿にリトは愛しさを感じながら見るのだった。 この日、結城リトと天条院沙姫が恋人同士になった日になった。もう少し一緒にいたい。だが時間的にはそろそろ帰る時間まで過ぎていた。 「じゃあ沙姫。俺はそろそろ帰るからな。」 「え……。」 「え……って沙姫。また明日から学校で会えるじゃん。」「そ……そうですけれど…………。」 「…………何か俺にようでもあるのか?だったらもう少しいてもいいけど。」 「あ……あの……その……」沙姫の顔は完全に赤くなっていた。何やら言い辛い事なのだろうか。 「リト……耳を貸してくださらない?」 「え?でもこの部屋にいるのは俺と沙姫だけだぜ。」 「もう!この私を辱めるつもりなのですか!?リト!!」 いつもの様に沙姫は怒ってきた。リトは彼女に折れて耳を近付ける。 「あの…………ごにょごにょ」 「……え!?……沙姫……!」 リトは思わず驚いた。沙姫が耳打ちした内容をもう一度確認すると沙姫は赤面のままうなずいた。 「でも……今は……」 「リト……私が今までザスティン様の事が好きだったのは分かっていますよね……。」「あぁ……。」 「でも今の私は貴方が好き。だから……リトと私がお互いが好きな証を残したくて……。」 リトは沙姫の言葉にはある行為について暗喩してい リトは無言でキスを躱した。そして? 「ん……!?」 リトの舌が沙姫の口内に滑り込むように入ってきた。沙姫は戸惑うが、自分も舌を絡め出す。 「ぷはぁ…………っ」 2人は唇を離すと銀の掛け橋が2人の唇を結んでいた。 「リト!勝手に私の口の中に……!!」 「……沙姫の味がした。美味しいよ沙姫の味は。」 「もう!恥ずかしい事言わないで!!」 沙姫が恥じらいを見せるのは今まで殆どなかった。リトにはそんな沙姫が可愛く見える。 (こういう沙姫は好きだ……。) リトは思わず沙姫の恥じらい顔をじっとみつめると彼女の金髪が目に入った。 「ど、どうしたのですか、リト?」 「いや……沙姫の髪って無茶苦茶綺麗だなって。」 「当然ですわ。普段から髪に万全の注意を……きゃっ!」 突然前に垂れた髪をリトが優しく掴んできた。そしてその髪を鼻に近付けてきた。 「ひゃぁん!くすぐったいですわ……。」 「ごめん……沙姫の匂いが好きだからつい……。」 「貴方ったら本当に私のいろんな所が好きですわね。」 「そりゃだって……好きな相手の事はもっと知りたいし、……俺もっと沙姫の事が知りたい。」 「私だってリトの事が知りたいですわ……。」 「沙姫……胸さわっていい?」 「いいですわよ……貴方の自由にしてくださらない?」 リトは衣服越しに沙姫の胸を揉み出した。そういえば臨海学校でもうっかり沙姫の胸にさわって張り倒されたな……とリトは思った。でも今恋人同士になった沙姫は彼の愛撫を拒まずに、嬌声が聞こえて来る。 「あぁん……ダメ……ひゃぁん……気持ち良くて……あっ……。」 沙姫の甘い嬌声はリトを興奮させるには十分なくらいだった。 「沙姫……服脱いでもらっていい?」 「分かりましたわ……でも貴方も脱いでちょうだい。私だけだと恥ずかしいですわ……。」 沙姫の願いに応えてリトも制服を脱ぎ始めた。 そして全ての衣服を脱ぎ終えてお互いの素肌をさらし出す。 「沙姫……綺麗すぎる。それ以外の言葉が見つからないくらい……。」 「リトも……いい。結構男らしいですわね。」 「そ、そうか?ありがとな沙姫。ん……?」 リトは沙姫の秘所に目が行った。見慣れた髪の色と同じ繁みが大事な場所を覆い隠していた。 「は、恥ずかしいから見ないで……それよりも早く胸を……あぁぁん!!」 自分の秘所に温かい感触があった。リトの舌が彼女をすくい上げる様に触れる。 「ダメ!リト、そこは汚いですわ……だから……」 「沙姫に汚い所なんてないよ。みんな俺が求めたい綺麗な所だから。」 リトは沙姫の秘所から溢れ出る愛液を一滴も残らない様にすくい上げる。愛液は何度すくい上げても溢れだしてくる。リトはもっと沙姫の味を味わいたい。両手で沙姫の胸を揉み回した。今度は直接なのでさらに沙姫への刺激は強く甲高い嬌声をあげてくる。 「ふぁぁっ……リト激し過ぎて……私変になりそうですわ……あぁぁぁん!!」 胸と秘所への愛撫は止まる事なく、沙姫への刺激は強くなる一方だ。 そして、 「やっ、やぁ、やだ、な、何か、きてっ…は、はあぁーっ!、ふあぁぁぁぁぁっ!!」 その時、沙姫の体が激しく震えだし大きく腰を反らす。そしてベッドに沈んだ。 「も…………もぅ、激し過ぎですわよ、リト……。」 「ごめん……沙姫がとても可愛いからつい……。」 「全く……私だけが攻められるのも嫌ですわ。罰として……。」 「えっ…………うわっ沙姫!?」 気を緩めた瞬間、リトの息子が沙姫の舌に触れられた。 「ちょっと……沙姫!!そこは汚いぞ!!」 「あら……さっき私も同じ事言いましたのに、貴方はやめなかった。そのお返しですわ。」 沙姫はすかさず息子を咥えた。 (やべぇ……沙姫上手過ぎ……うわっ本当に……) 沙姫の口の中で息子は伸び上がり、リトに激しい射精感が込み上がった。 「やばい!沙姫離れろ!!もう俺は……!!」 リトは沙姫に離れる事を促すが彼女に離れる気配はない。そして、 「うわぁぁぁっ!!」 沙姫の口内で息子が暴れ、彼の遺伝子が口に放たれた。 「んん!!んー!!けほっけほっ……」 リトはすかさず息子を引き離すと沙姫の口から自分の遺伝子が流れ出る。が、口内に残した遺伝子を彼女は飲み干した。 「沙姫……!!無理しなくても……!!」 「大丈夫ですわ。リトが私の味を味わったから……私だってリトの味が気になっただけですわ……。」 「沙姫……。」 リトは自分を知りたい沙姫に心が動かされる。そんなリトに沙姫はベッドで彼の方に足を広げて寝転んだ。 「リト……早くお願い……私は何時だって構いませんから……。」 「沙姫……。」 2人はもはやまともな思考が出来なかった。今はお互いを気持ち良くさせたい事だけしか考えられなかった。 「いくよ……沙姫……。」 「ええ……私をリトので、貫いて……ザスティン様への未練を払って!!」 「わかった……。」 彼の息子が音をたてながら沙姫の秘所に入ってくる。沙姫の中はとても温かく、息子を締め付けて来る。 「沙姫の中……温かい……。」 「リト……嬉しいですわ……。」 そして、息子は彼女の膜に触れた。 「沙姫……多分無茶苦茶痛いと思うけど……。」 「私だって分かっていますわ。でも……リトが抱き締めていれば私は耐えられますわ。」 リトは沙姫を自分の方へ抱き寄せた。そして…… 「うっ………い、いたっ」 沙姫の秘所からは純潔の証がベッドに流れ落ち、染みを残す。 沙姫の目からは涙が流れ落ちていた。 「沙姫……まさか痛かった……?」 「違いますわ…………やっと繋がったから……やっと私の未練が払われた気がするから……。」 「沙姫……。」 「リト、私は貴方が好き、大好きですわ。今なら言えますわ。だから……私を貫いて!」 沙姫は目に涙を溜めながらも優しくリトに微笑む。その表情から自分への思いが伝わってきた。 「沙姫……沙姫……!!」 「リト……離れちゃ嫌!……私だけ……私だけを見て!!」リトは必死に腰を打ち付け、肉と肉がぶつかる度に沙姫の感度はあがっていく。沙姫の言葉には今までとは違う激しさがあった。 「心配するな……俺だって沙姫が好きだ!……ずっとお前の側にいるからさ!!」 「リト……嬉しい!!私もすき……すき!だいすき!……ですわ!!」 沙姫の締め付けが強くなり、リトの腰を打ち付ける勢いが激しさをます。お互いを貪る中、限界が訪れた。 「リト……!私もう……!!」 「沙姫……!!俺も限界だ……!!」 「お願い……中に、中にして!!」 「あぁ……分かった!!」 沙姫の希望どおりにリトは沙姫の中に自分を全て吐き出した。 「リト……ありがとう……」「沙姫こそ……俺、沙姫と繋がって嬉しいよ。」 あれから2人は繋がったままさっきの行為余韻を味わっていた。 「リト……私から離れませんわよね?」 沙姫は不安そうな目でリトを見つめてくる。 「あぁ。俺は沙姫から離れたりはしない。絶対だ。」 「リト……好き、大好きですわ……。」 「俺もだよ。沙姫が大好きだよ。」 繋がったまま2人はキスを交すのだった。 翌日、沙姫はいつもの沙姫に戻った。凛と綾も一緒だ。 「は~。結局、天条院先輩戻っちまったな。昨日までならマジで完璧だったのによぉ。」 猿山が沙姫の事で溜め息をついている。 「まぁいいじゃんか。あれが天条院先輩だしさ。」 「おい、お前あの性格が好きなのか?変わってるな。」 「うるせぇな。別にどうだっていいじゃないか。」 昼食中に2人はそんな話をしていた。 そして、放課後。 「あ、天条院先輩。」 リトは校門で待っていた沙姫に出会う。 「偶然ですわね結城リト。よろしければ一緒に帰ってもよろしくてよ。」 いつもの沙姫らしい態度にリトはとりあえず一緒に帰る返事をした。その時沙姫はいつもの高笑いをしていた。 が、それは校門までの話。下校時にはあの時の関係に戻っていた。沙姫の口調も随分甘い物になっている。 「ねぇリト。よろしければ私の部屋に来ませんか?」 「えっ……昨日も来たのに……。もうすぐ期末も近いのに……。」 「もう。私達は恋人同士ですわよ。それに貴方の勉強をこの私が見てあげてもよろしいですわよ。」 「えぇ……じゃ、じゃあ一緒に行こうかな……。」 「分かればよろしいですわ。行きましょうリト。」 沙姫に急かされリトは彼女の家に向う。 だがリトはそんな沙姫が好きだ。自分にしか見せてくれない沙姫が好きだ。 仕方なく行くと沙姫には言うけど、沙姫に誘われるのが内心とても嬉しいリトであった。
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戻る 面白かった。 後、この作品の梓の考えが自分自身に感じられた。 -- (ラファエレ) 2011-05-31 21 59 18 やっぱあずにゃんはこうでなきゃ。 -- (名無しさん) 2011-05-31 22 13 58 梓と律の会話がもう!良いね! -- (通りすがり) 2011-05-31 22 26 38 ああもう可愛いなこいつら -- (名無しさん) 2011-05-31 22 41 26 季節感のある、実に雅な話だった -- (名無しさん) 2011-05-31 23 56 51 駄目にゃんと飼い主のりっちゃんって感じか… 実に良い、和んだ -- (名無しさん) 2011-06-01 02 18 39 距離感がいい -- (名無しさん) 2011-06-01 02 20 32 駄目にゃんが記念日に奮闘する続編希望 -- (名無しさん) 2011-06-01 13 09 05 ナニコレ 素晴らしいよ -- (ギー太) 2011-06-01 15 19 53 やべえよめちゃくちゃいいよこの話。 季節もばっちりで情景がすっげえリアルに思い浮かんだわ -- (名無しさん) 2011-06-01 22 47 55 あ〜ま〜い! 律梓も良きものですね -- (名無しさん) 2011-06-02 00 27 49 ブラボー!ブラボー! -- (名無しさん) 2011-06-02 01 02 28 うまく言葉に出来ないけど…やはり律梓は素晴らしいな… -- (名無しさん) 2011-06-02 18 21 14 ホクホクした -- (名無しさん) 2011-06-03 03 01 00 実に良い。部室での会話かと思ってたので、良い意味で裏切られた。 敢えて無粋な突っ込みするなら、 1 両生類とか皮膚呼吸っぽいから、何か乗せるのは嫌がりそう。 2 そこは、かきふらい、だろう -- (名無しさん) 2011-06-04 15 19 51 すげーいい。律と梓がよく出てる、てかそのまんま。 -- (名無しさん) 2011-06-07 22 07 15 律梓の時の梓が一番可愛いと思います。個人的に -- (7時) 2011-07-11 22 50 11 素晴らしい -- (名無しさん) 2011-11-05 01 53 17 この会話のやりとりは素晴らしいね なんかホッとした -- (Ω) 2012-03-29 13 25 31 もう完璧にこの2人は夫婦ですな〜 -- (名無しさん) 2012-05-31 15 42 58 最後の台詞で萌え死んだw -- (名無しさん) 2012-06-09 01 59 18 律梓は本当に素晴らしい最高のカップルだと思う。 -- (名無しさん) 2012-06-11 04 07 01 心が暖かくなったよ。 -- (名無しさん) 2013-04-12 03 38 50 あずにゃんとりっちゃんが相合い傘で帰っているシーンが脳内再生されたよ。 -- (名無しさん) 2013-05-07 01 08 16 素晴らしい律梓でした。 -- (名無しさん) 2014-09-08 00 38 57 これのお話しは本当になごむわぁ~ -- (名無しさん) 2014-11-21 17 55 25
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出典:エーケービー四八で百合SS レス:109-120 毎日毎日降り続ける 雨のせいでなんだか 最近やる気がでない。 まぁいつもやる気が ないように見える私 が本当にやる気がな いのだから周りの人 はそうとう気を使う だろう。 そう分かっていても、 頑張ろうというやる 気を雨が根こそぎ奪 ってしまうのだから 仕方がない。 だから梅雨の時期は キライ。 となりにいるたかみ ななんかは私がため 息をつくたびに、私 の方を気にして見て くる。 私が目を合わせよう とすると慌ててジャ ンプを読みはじめる。 そのページがさっき から全然進んでない ことに私は気づきな がら、それでも私は ため息をつく。 何回目なのか分から ないため息をついた とき楽屋のドアが勢 いよく開く音がした。 驚いてドアの方を見 ると、小さい体を目 一杯広げて楽屋全体 に響き渡る大きな声 で「おはよう!!」と 叫ぶ優子がいた。 近くにいた人間はい まいち優子のテンシ ョンについていけて ないものの、「おは よう」と口々に返し た。 優子はそれでも満足 したようで、ニィと 笑顔で楽屋に入って くる。 その笑顔が私の方を みて止まる。 私の後ろに誰かいる のかと思って振り返 ってみたが、そこに あったのは壁だけで どうやらその笑顔は 私を見て止まったの だと気づく。 優子はさっきの笑顔 を倍にして私に向か って叫んだ。 「陽菜おはよう!!」 「あぁ、おはよ」 「なんかテンション 低くない??」 そう言いながら優子 は私の方にどんどん 近づいてくる。 それを見たたかみな は「優子おはよ」と 声をかけ自分が座っ ていた席を優子に譲 った。 なんでそんな事した のか分からないけど、 なんとなく、バトン タッチってことなの だろうか。 まぁいいや。 優子はそんな事を気 にもしていないみた いで、「おはよう。 たかみな今日も小さ いね!!」なんて言っ てたかみなが譲った 席に腰を下ろした。 座るのと同時に「よ いしょ」って言った 優子に「おじさんみ たいだよ」と言った ら、へへへとこれま たおじさんみたいな 笑いで返された。 そんなどうでもいい やり取りだけど、そ れだけでダルいなと 感じていた心が少し 晴れた気がした。 本当にこの子は不思 議な力を持っている。 そんなふうに思いな がら優子を見つめて いると、首をかしげ て「どうしたの??」 と聞いてきた。 本当の事を言うのが 恥ずかしくて「別に」 とそっけなく返すと 「なんだぁそれ~」 と言ってケラケラ笑 い出した。 「外すごい雨降って たよ」 「ふ~ん」 「陽菜傘持ってきて る??」 「当たり前じゃん。 陽菜が来るときも降 ってたんだし」 「ちぇ…」 「何それ??」 「だって陽菜が持っ てきてなかったら帰 りに相合い傘できる じゃん」 そう言って優子は口 を尖らせて机に顔を 乗っけた。 その一つ一つの行動 が面白くてついつい 口元が歪む。 すると優子は急に顔 を上げて 「いいこと思い付い た!!」 と言った。私は「何?」 と聞き返す。 「私が傘を忘れたこ とにしよう!!」 「何で??」 「したら帰りに陽菜 と相合い傘して帰れ るじゃん!!」 「それは嫌。無駄に 濡れたくないし。面 倒臭い。」 「えぇ~いいじゃ~ ん!!」 「いや」 そのやり取りを繰り 返しながら優子は私 の腕を掴んで左右に ふった。 それでなくても雨の せいでテンションが 下がってるっていう のに、その上濡れて 帰るなんてゴメンだ。 まだ諦めずに私の腕 を降り続ける優子に 「優子しつこい。怒 るよ」 と強く言うと、 「もう怒ってんじゃ ん!!」 と返して掴んでいた 私の腕を離す。 その反動で机の上に あった私のケータイ がゴトっと床に落ち た。 「もう優子のせいだ からね、拾って!」 「ふぇ~い」 気のない返事をして 優子が床に落ちたケ ータイを拾う。 優子がケータイを取 り上げただろうタイ ミングをみて手を差 し出す。 でもいつまでたって も手の平にケータイ が置かれない。 妙に思って優子を見 ると、ケータイを取 ろうとしてる体勢の まま動こうとしない。 「何してるの??」 と言いながら私は読 みかけの雑誌を開い てまた読み始めた。 「陽菜待ち受け変え たの??」 彼女の声が足元から 聞こえる。 「別に変えてないけ ど」 とページをめくりな がら答える。 「本当に??」 「うん。」 「そっか…」 そう言っても彼女は まだしゃがんだまま で、さすがにおかし いなと思って彼女か らケータイを取り上 げると、その待ち受 けには笑顔一杯のあっ ちゃんが写っていた。 「何これ??」 と考えて見ても全く 思い当たる節がない。 私の待ち受けはずっ と変顔の優子だった のに。 ふとあっちゃんの方 を見ると、麻里子の 膝の上に座ったあっ ちゃんがこっちを見 てピースしている。 そういえば優子がく るちょっと前、私が 濡れたカバンを拭い てるときに何かコソ コソ麻里子とやって いたような気がする。 余計な事を… そう思いながらしゃ がんだままの彼女に 合わせて私もしゃが みこむ。 「優子??」 そう言って彼女の顔 を覗きこむと、目に うっすらと涙を浮か べていた。 「えっ!!何っ!?泣い てるの!?」 とビックリして思わ ず言ってしまった。 彼女は涙を服の袖で 拭きながら、 「だって陽菜の待ち 受け変わってるし…」 「それだけで泣くの??」 「あの待ち受け絶対 に変えないって陽菜 約束してくれたじゃ ん!!!!」 「陽菜だって勝手に 変わっててビックリ してるんだけど…」 「でもっ!!」 そう言って彼女はま た俯いてしまった。 どうしよう…普通の 人なら多分そう考え るだろう。でも私は 普通ではないので、 なんかかわいい。 と思ってしまった。 っていうか声に出し て言ってしまった。 「あっ…」 と口元を手で抑えて も、もう遅くてその 言葉は彼女にも聞こ えていて、俯いてい た顔がこちらに向け られた。 「今なんて??」 「別に何も…」 「かわいいって言っ」 「言ってない」 言葉を遮るも彼女は 全く気にしていない みたいで、その顔は さっきの落ち込んだ 表情が嘘みたいにど んどん笑顔になって いった。 「素直じゃないなぁ でもそういう陽菜が 大好き!!」 そう言って陽菜に飛 びつこうとしたが、 机の下でしゃがんで いることをすっかり 忘れてしまっていた 彼女は思いきり頭を ぶつけてしまった。 「いっっったぁ!!」 「何してるの??」 頭を抱え込んで奇声 を発しながら私の周 りを転げ回る。 「ちょっと大丈夫??」 そう言うと、 「はるなぁ…」 と涙まじりにすり寄 ってきた。 私は彼女を優しく抱 き留めぶつけた頭を 優しくなでた。 「すっごい痛かった ぁ…」 「音聞いてたから分 かるよ」 「ふぇ……」 そう言って私の腕に 顔を埋める。 「ねぇ陽菜…」 「なに??」 「写メ撮らない??」 「なんで今??」 「頭ぶつけてすんご い痛かった記念??」 「何それ??」 いいからっ!!と彼女 は私のケータイを奪 ってモードを切り替 え、レンズをこちら に向ける。 シャッターを押す直 前彼女は照れながら 言った。 「これ待ち受けにし てね」 「え??」 「私がいいって言う まで絶対変えちゃダ メだからねっ!!」 そう言えば前にもそ んな約束したなぁ… そんな風に思い返し ていると押されるボ タン。 フォーカスが私たち にピントを合わせて いる僅かな時間に私 は彼女の頬に優しく キスをした。 終わり。
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律「ありゃー、雨降ってるな」 いちご「うん」 部長会議を終え、律といちごが外に出るとシトシトと雨が降り注いでいる。 昼間は良い天気だったのに。 二人は校舎の入り口で佇んでいた。 家の人に迎えに来てもらおうか?といちごが思案していると 瀧エリ「あれ?雨降ってるの?」 律「そうなんだよ。傘無いし参ったよ」 佐藤アカネ「私、折りたたみ傘持ってるから良かったら使って」 いちご「良いの?」 エリ「うん、私も傘持ってるから。アカネ帰ろ」 アカネ「うん」 相合い傘で帰って行くエリとアカネ。 エリ「アカネ、今日は私の家でしよ」 いちご(するって何を?///) アカネ「良いよ、私新しい装備出来たんだ」 いちご(あ、ゲームね///) 律「相変わらず大胆だなあの二人は」 いちご「3-2公認カップルだもの」 いちご(そして律っちゃんと秋山さんも・・・) 律「いちご、私達も帰ろーぜ」 律は照れ隠しからか、笑顔を輝かせ、いちごの腕を取る。 律は傘を開いた。けれど折りたたみ傘は、二人が入るにはやや小さい。 律「もっとくっつかないと濡れちゃうぞ」 律はいちごに寄り添う。 いちご「うん///」 少し顔を赤く染め、いちごは恥ずかしそうにニコリと笑う。 こうして二人は互いの温もりを感じながら雨の中を歩き出した。 姫子「ヒューッヒューッ!相合い傘とは妬けるね」 律「姫子、うっせーよ///」 いちご(もしも知らない人が見たらやっぱりそういう関係に見られるのかな?) いちご(今はそれでも嬉しい) 律「何笑ってんだ?」 いちご「何でもない」 最近私は変わったと自分でも思う。 自分で言うのも変だけど 以前よりも笑う回数が増えたような気がする。 どうしてだろう? 律っちゃんと居ると自然と笑みがこぼれる。 そう、あれは一年の時の学園祭。 秋山さんが一躍人気者になったライブ。 でも私はドラムを叩く田井中律に惹かれた。 3年になって一緒のクラスになった時は心の底から喜んだ。 律っちゃんはコミュニケーション能力の低い私にも気さくに話しかけてくれた。 部長会議などで、一緒になる事も多くなり話す機会も増えた。 昼休み、軽音部のみんなが一緒にお昼ご飯を食べている。 りっちゃんは秋山さんと楽しそうにお喋りをしている。 秋山さんも実に楽しそう。 この二人がお似合いだと言うのは私も納得する。 秋山さんは私から見ても美人だし、格好良い。 既に恋人同士なのかな? そんな事を考えながら俯き加減で黙り込んだまま歩くいちごを、隣を歩く律がちらりと見る。 いちごが喋る事は少ない。 でも、それがあまりにも不自然だったからか、つい視線を送ってしまう。 律「どうしたんだ?」 いちご「ん、何でもない」 と軽く微笑んで見せた。 その笑顔に律もゆっくりと笑う。 私は昔から感情を表すのは苦手だった。 嬉しかったり、楽しかったりを表現したいと思っても上手く表情が作れなくて 周りの人からは無表情とか言われてた。 若王子いちごはクールで他に興味を示さない人間だと クラスみんなの中でのイメージが作り上げられた。 律「笑った方が可愛いよ」 そう律に言われてからだ。 いちごが笑顔を見せるようになったのは 律「雨、強くなって来ちゃったな」 いちご「うん」 律「これじゃ、傘差してても濡れちゃうな。雨が弱くなるまでどこかで雨宿りして行こうぜ」 いちご「うん」 近くの自販機コーナーに入る二人。 ここでしばらく二人きりか。 もしも願いが叶うなら このまま雨が弱くならなければいいのに・・・・ そして、君の事を好きだと言える勇気が欲しい。 二人はしばらく他愛もない会話をしていたが、 不意にいちごがした質問が律に衝撃を与えた。 いちご「りっちゃんって好きな人いるの?」 その言葉に一瞬律の動きが止まる。 しばし間を開け 律「…いるよ」 律はそう言って足元を見つめる。 どうしてだろう、分かっていたはずなのに、胸がずきりと痛む感覚に息が苦しい。 いちごは平然を装い、律の顔を覗き込むように見た。 いちご「へぇ、そうなんだ誰?」 律「・・・誰だって良いだろ」 いちご「同じクラスの人?」 律「!」 いちご「その反応はズバリね」 律「だ、誰だって良いだろ///」 いちご(秋山さんね) 律「そういう、いちごはどうなんだよ?」 いちご「私?」 律「そうだ」 いちご「居るわよ、好きな人」 律「へー、誰?」 いちご「律っちゃんも教えてくれなかったから私も教えない」 律「じゃ、じゃあいちごが教えてくれたら私も教えるよ」 いちご「!」 いちご(好きな人に気持ちを伝えるんだもの良いよね) いちご(それに律っちゃんの口からハッキリ聞きたい) いちご「分かったわ」 いちごは顔を伏せながら いちご「・・・っちゃん」 律「え?」 いちご「律っちゃん」 律「私か?」 驚いた表情でいちごを見つめる律 自分の気落ちを伝えることが出来たいちごだが、 律に見つめられていると段々気恥ずかしさが増してきたのか、ふと視線を反らしてしまう。 いちご「今度は律っちゃんの番だよ」 顔を真っ赤にしながらいちごは律を促す。 律「わ、分かったよ」 動揺しながら律がこたえる。 律『私が好きなのは、秋山澪だよ』 そういう言葉を予想していた。 だが、律の口から発せられた言葉は 律「わ、私が好きなのは、いちごお前だよ」 余りに突然の事に、いちごは硬直してしまう。 耳に入った言葉が信じられなくて、いちごはゆっくりと律を見る。 いちご(え?今私の名前を?) いちご「秋山さんじゃないの?」 律「澪はただの幼なじみだよ。恋愛感情とかは無いよ」 律「いちごと一緒に居ると、心が落ち着く」 そう語る律に、いちごはキュンとトキメク。 いちご「私も、律っちゃんと一緒だとすごく楽しい」 恥ずかしいのを堪えつつ、いちごも自分の気持ちを打ち明ける。 律はいちごを見つめる。ふふ、といちごは微笑した。 いちご「律っちゃんには笑顔の作り方とかも教わったし」 そう言うといちごは律のおでこにキスをした。 それは、今いちごが出来る精一杯の愛情表現であった。 律「雨、ずいぶん弱くなってきたみたいだな」 律「さっきお願い事2つしたんだけど、2つはやっぱ欲張りすぎたみたいだな」 律「いちごの事を好きだって言える勇気はもらえたけど」 律「雨が弱くならないようにってお願いはスルーされちゃったみたいだ」 いちご「そんなお願い事してたんだ」 律「へへ・・・」 律は頬を染めながら、笑顔を弾けさせる。そして 律は優しくいちごの頭を撫でる。するといちごは、よりいっそうの笑顔を見せるのであった。 いつだっていちごと笑っていたいから もっと楽しい時間を もっと、もっといちごの笑顔が見たいよ。 お終い 戻る
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相合思い傘 鷲尾須美 進化前 進化後 CV 三森 すずこ ステータス ※ステータスの数値は初期値になります。 型 属性 レア度 HP ATK 踏ん張り 速度 CRT コスト SP 遠射型 黄 SSR 2180 2530 D D D+ 34 28 リーダースキル 私に寄り添って 全属性の勇者のCRT+400 必殺技 国防弓・村雨 種別 効果 ゲージ 技再使用時間 連撃 5倍ダメージをライン範囲の敵に8回与える 5 20秒 アビリティ ちょっと照れますね 発動条件 効果 弱体 敵攻撃による弱体時、仲間全員のHPを20%回復、自ペアの攻撃ペース+4%、ATK+2%(発動上限 15回) 神花・覚醒 神花/覚醒時 獲得精霊 初回神花 二回目回神花 三回目神花 四回目神花 SR刑部狸(黄) 一定覚醒値報酬 必要覚醒値 5 SSR刑部狸(黄) 全開突破報酬 SR刑部狸(黄) 最高級技うどん玉x20 神花解放 段階 必要コイン 必要属性結晶 上限Lv30 - - 上限Lv50 - - 上限Lv70 - - 上限Lv99 - - 上限Lv150 2,048,000 勇気の結び目・魂x1 勇気の結び目・絆x1 勇気の結び目・花x1 勇者絵変更神花解放数 2回 ボイス 1 - 2 - 入手方法 期間限定ガチャ絢爛大輪祭 名前