約 1,529,409 件
https://w.atwiki.jp/requiem_negesoft/pages/92.html
レクイエムでの対戦の基本が記述してあります。 対戦の基本としてお読みください。 ゲームを知る キャラを知る 通常技の硬直差を知る 特殊動作を知る 特殊追撃判定を知る 飛び道具無敵を知る ノーゲージ、1ゲージ、対空連続技を知る ゲージの使い道キャンセル特殊動作を有効活用する 超必殺技(MAX、EX)は使い方次第 ゲームを知る レクイエムはシステムがシンプルであり、 キャラの技数も少なく、ほとんどの行動で相手側が先に動けるようになるため、 シンプルながらも読み合いと反応を活かした対戦になりやすい。 また、キャラの特徴が非常にとがっているため、 キャラ同士の相性が非常に問われる。 キャラを知る 前述通り、キャラの特徴が非常にとがっているため、 それを活かした立ち回り方を覚えるのが肝要。 相手に自キャラの強みを押しつけていくように展開していく。 1キャラ使えても、それを他キャラ操作時に活かすことができる場面は少なめ。 システムに関連する点のみと考えても差し支えない。 通常技の硬直差を知る レクイエムでは通常技の隙が大きい。 ほとんどの通常技で、ガード側が先に動ける。 このため、連携を組みにくくもあるが、 そこを刺し返せるほど発生の速い技も少ないため、 次の行動への読み合いへとなりやすい。 通常技の刺し合いはチャンスでもありピンチでもあるのだ。 また、自キャラの硬直差有利の技を把握しておくのも大切。 特殊動作を知る レクイエムでは、キャラごとに全く性能の違う特殊動作がある。 ほとんどは単発での使用でも効果があり、 キャンセル版は非常に重要な役割を持つことが多い。 そのキャラを決定づけるほどの技もあるので、 意識して使っていくことが、そのキャラを知ることへとつながる。 特殊追撃判定を知る レクイエムでは特殊追撃判定を持つキャラが非常に多い。 これはくらい判定がない状態にも当てることができる攻撃のことである。 地上のみ、空中のみ等制約のある技もあるが、 条件さえ満たしていれば当てることが可能のため、狙える状況は非常に多い。 追撃の基本にもなるので、最低限自キャラのものは把握し、 チャンスを逃さずに当てていくことが重要となる。 飛び道具無敵を知る このゲームは飛び道具が強い。 正確には飛び道具そのものよりも、その行動抑止力が強い。 キャラによってはそれのみで詰む場合もあるほどだ。 しかし、ほとんどのキャラには飛び道具対策の行動があるため、 それを行っていくことで、相手の飛び道具の意識をそいでいき、 読み合いに持ち込むことが可能。 ノーゲージ、1ゲージ、対空連続技を知る このゲームの連続技はシンプルながら深いものが多い。 ノーゲージ連続技は簡単な連続技ばかりだ。 1ゲージ連続技も、ノーゲージ連続技を派生させたものが多いため、 たやすく習得できる。 なぜこの2種類の連続技が重要になるかというと、使う機会が非常に多いため。 レクイエムではゲージがたまりにくいため、2ゲージ以上使用する連続技を使う機会は少ない。 むしろそのゲージを使い、連続技を狙える状況を作る方がセオリーといえる。 そのため、ゲージ消費のない(少ない)連続技が非常に重要となる。 また、対空連続技は通常技の対空ができるキャラには非常に重要で、 カウンターの有無を含めたレシピを覚えておくと心強い。 このゲームは対空からでも大きなダメージが取れるので、 必須の内容といえる。 ゲージの使い道 レクイエムは基本的にゲージがたまりにくい。 たとえ5ゲージ即死連続技を確実に決めれるとしても、 そこまでの状況になることは非常に稀。 それよりは少ないゲージをどう活かすかが重要になる。 前述の連続技の項目にも関連している。 以下、ゲージを使う行動について記述する。 キャンセル特殊動作を有効活用する 特殊動作が特徴的なレクイエムだが、 特にキャンセル特殊動作は非常に強力である。 主に連続技の中継として使用するが、隙消しなどにも使用できる。 基本的にゲージがたまりにくいゲームゆえ、確実にチャンスを活かせる使い方の1つだ。 くわえて、連続技中は攻撃がヒットしているので、ゲージがたまる。 ある程度回収が見込めるのだ。 超必殺技(MAX、EX)は使い方次第 超必殺技は言うまでもなく連続技に、といかないのがレクイエム。 ほとんどの場合、超必殺技にゲージを使うよりも キャンセル特殊動作にゲージを使った方が、ダメージ効率、ゲージ効率とも良い場合が多い。 しかし、特殊な性能を持つ技が多数あるので、 連続技以外の面で使っていく方が効果的。 しかし、MAX超必殺技やEX超必殺技となると話が変わる。 非常に強力な技が多いため、たとえ単発でも使う方が対戦が有利に進めやすい。 もちろん連続技に組み込めるものはその使い道も十分考慮できる。 ただ、ゲージのたまりやすさの割に消費が非常に大きいので、 活かしきる立ち回りを行う必要がある。
https://w.atwiki.jp/yugio/pages/11413.html
CNo.80 葬装覇王レクイエム・イン・バーサーク(OCG) エクシーズ・効果モンスター ランク5/闇属性/悪魔族/攻 0/守2000 レベル5モンスター×3 自分のメインフェイズ時、自分フィールド上のこのモンスターを 攻撃力2000ポイントアップの装備カード扱いとして 自分フィールド上のエクシーズモンスターに装備できる。 装備モンスターが破壊される場合、代わりにこのカードを破壊する。 また、このカードが「No.80 狂装覇王ラプソディ・イン・バーサーク」を エクシーズ素材にしている場合、以下の効果を得る。 ●このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。 フィールド上のカード1枚を選択してゲームから除外する。 エクシーズモンスター エクシーズモンスター補助 カオスナンバーズ モンスター除外 悪魔族 破壊耐性 罠除外 能力強化 装備 覇王 闇属性 魔法除外 同名カード CNo.80 葬装覇王レクイエム・イン・バーサーク(アニメ) 関連カード No.80 狂装覇王ラプソディ・イン・バーサーク(アニメ) No.80 狂装覇王ラプソディ・イン・バーサーク(OCG)
https://w.atwiki.jp/trashpanda-araisan/pages/453.html
427 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (HappyBirthday!WW cd20-MtoP)[sage] 投稿日:2017/11/20(月) 22 16 18.15 ID OGciDly30HAPPY [2/2] アライさん「なんでなのだ!アライさんが勝つはずだったのだぁ!やり直すのだぁ!」 アライしゃん「そーなのだ!」 アライちゃん「のりゃー!のりゃー!」ヨチヨチ 428 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (HappyBirthday! 0612-2dC4)[sage] 投稿日:2017/11/20(月) 22 40 09.02 ID ymAs+/Rz0HAPPY [2/4] 427 俺は弁当とついでに夕飯も作ってからバイトに出た その日、バイト先から帰ってくるとなんと作ったはずの夕飯がきれいさっぱりなくなっていた でも、鍵はかかっていたし誰かが入ってくるわけもないしきっと作ったつもりになっていたんだろうと思った いや、待て待て、おかしいぞ? よく考えろ・・・夕飯をつくってないならこの汚れた皿はなんなんだ? もしかしてと思って冷蔵庫を開けるとそこにはグチャグチャに食い荒らされた食材が散乱していた。 それだけじゃない、食材から垂れたであろう汁が家の奥に続いてる 俺は汁の跡を追いかけてみた 辿りついた先にはこの前出したばかりのコタツ。汁の跡は更にその中に続いていた・・・ いやな予感がする・・・おかしい、布団を整えてから家を出たはずなのにグチャグチャになっている・・・ 俺は恐怖に震えながらもそっとコタツの中をのぞいてみた・・・ 「ぴぃぃぃぃっ!」「みちゅかったのりゃあ!?」「おかーしゃんのうしょちゅきぃっ!?」 そこには、なんとあの害獣アライさんの子供が三匹もいたのだ!! 「でもアライしゃんはかわいいからヒトしゃんはメロメロになるのりゃ!」「のーさつするのりゃ!」「あいのどれいにするのやぁ!!」 とりあえずこの害獣共を始末するべく何か武器になるものを取ってこよう そう思ってコタツに突っ込んでいた頭を抜いた時だった。 ガンッ、という強い衝撃が後頭部に来た。すぐに強烈な痛みも来た。 「ふはははーっ!人間はやっぱりバカなのだ!!」 クラクラする頭を押さえながら振り向くとそこには灰皿を手にしたアライさんがいた 灰皿をよく見ると赤くなっている。どうやら頭から血が出てるらしい・・・ 「チビたちをオトリにすれば人間なんてチビたちのかわいさでスキだらけなのだ!」不愉快な声でより頭がズキズキする。 「でも、アライさんの姿を見られたからには生きては帰さないのだ!他の人間を呼ばれたら厄介なのだ!!」 くそっ、害獣風情がいい気になるなよ・・・ 俺は痛む頭を押さえながらアライさんに躍りかかった 「かかったなアホがなのだ!」 その瞬間、足元に何かがぶつかり転んでしまった 「よくやったのだ!」「ふはははーっ!お母さんは賢いのだ!!」 なんと、アライさんすらも囮で、俺はアライちゃんが成長したアライしゃんのタックルを受けてこけたのだ。 やばい、早く立たなきゃと思っても一発目の攻撃が効いているのか上手く体に力が入らない・・・ 「死ねぇなのだ!」ああ、俺はアライさんごときに殺されてしまうのか・・・ 「力が欲しいか?」急にアライさん以外の声が響く。それはまるで直接脳内に語りかけているような・・・ 「力が欲しいのなら……」ああ、力が欲しい!こんな死に方だけは死んでもごめんだ!! 「くれてやる!!」 「のだあああああっ!!!」「ぴぎぃぃぃぃぃぃぃっ!!!?」「ぴぎゃあっ!!!」「ほげぇぇええええっ!!?」「のびゃっ……」 気が付いたときには、俺は素手でアライさん親子の身体をバラバラに引き裂いていた アライさん「なんでなのだ!アライさんが勝つはずだったのだぁ!やり直すのだぁ!」 アライしゃん「そーなのだ!」 アライちゃん「のりゃー!のりゃー!」ヨチヨチ 429 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (HappyBirthday! 0612-2dC4)[sage] 投稿日:2017/11/20(月) 23 09 18.43 ID ymAs+/Rz0HAPPY [3/4] 427 俺は弁当とついでに夕飯も作ってからバイトに出た その日、バイト先から帰ってくるとなんと作ったはずの夕飯がきれいさっぱりなくなっていた でも、鍵はかかっていたし誰かが入ってくるわけもないしきっと作ったつもりになっていたんだろうと思った いや、待て待て、おかしいぞ? よく考えろ・・・夕飯をつくってないならこの汚れた皿はなんなんだ? もしかしてと思って冷蔵庫を開けるとそこにはグチャグチャに食い荒らされた食材が散乱していた。 それだけじゃない、食材から垂れたであろう汁が家の奥に続いてる 俺は汁の跡を追いかけてみた 辿りついた先にはこの前出したばかりのコタツ。汁の跡は更にその中に続いていた・・・ いやな予感がする・・・おかしい、布団を整えてから家を出たはずなのにグチャグチャになっている・・・ 俺は憤怒に震えながらもそっとコタツの中をのぞいてみた・・・ 「ぴぃぃぃぃっ!」「みちゅかったのりゃあ!?」「おかーしゃんのうしょちゅきぃっ!?」 そこには、やはりあの害獣アライさんの子供が三匹もいたのだ!! 「でもアライしゃんはかわいいからヒトしゃんはメロメロになるのりゃ!」「のーさつするのりゃ!」「あいのどれいにするのやぁ!!」 とりあえずこの害獣共がいるということは恐らく親のアライさんも近くにいるはずだ そう思ってコタツに突っ込んでいた頭を抜いた時だった。 ガンッ、という鈍い音が俺の頭があったところに響いた。すぐに戦闘態勢をとった。 「のだっ!?アライさんの完璧な作戦が!?!」 硬く拳を握り締めながら背後に振り抜くとそこには灰皿を手にしたアライさんがいた 「のだぁああああーーーーっ!!!?」吹っ飛んで行ったアライさんをよく見ると一部赤くなっている。どうやら頭から血が出てるらしい・・・ 「の、のだ…… ず、頭痛がするのだ、は、吐き気もなのだ…… くっ…ぐう な…なんてことなのだ……」不愉快な呻き声を漏らしている。 「このアライさんが…… 気分が悪いのだ?このアライさんが馬鹿な人間如きに頭を打たされて…… 立つことが…… 立つことができないのだぁ!?」 くそっ、害獣風情が人間を馬鹿にするなよ・・・ 俺は昂ぶる憤怒頭を抑えながらアライさんの行動を見極めた 「かかったなアホ…… のだぁっ!?」 その瞬間、アライさんが目配せしていた何かがある辺りに蹴りをかました 「お、大きいチビィッ!!?」「げほっ、げはぁ…… お、お母さんびゅっ……!!」 なんと、アライちゃんが成長したアライしゃんが隠れていたようだ。取り敢えず頭を踏み砕いておく。 やばい、部屋ん中が血で汚れちまうと思ってもアライしゃんから溢れ出るドス黒い血は止とまらない・・・ 「の、のだぁ……」ああ、カーペットがアライさんごときに汚されてしまった・・・ もう容赦せん! コタツのコンセントを抜き俺はコタツを一気に持ち上げた! 「ぴぃぃぃぃっ!」「ちゃむいのりゃあ!?」「なにがおきちゃのやぁ!?」 中で震えている幼獣どものうち一匹、その腹目掛け渾身の一撃を放つ! 「ぴぎゃあああああああっ!!!がばっ……」 「ぴいぃぃぃっ!いもうちょおおっ!!?」「ぴ、ぴぁあああああっ!!」これで生きているのは2匹だけだ。 俺はアライちゃんの尻尾をそれぞれの手でつかむと「ぴぃっ!?はなちゅのりゃあ!!」「たしゅけておかーしゃあっ!!」 「な、なにをする気なのだ……?」アライさんの傍まで近づき両手の鈍器で「のびゃあっ!?」「はぎゃあっ!?」「のがっ……!」 オラオラオラオラオラオラオラ無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!! 「のだのだのだのだのだのだのだのだのだ!!?」「のりゃのりゃのりゃのりゃのりゃのりゃのりゃのりゃ!!?」「のやのやののやのやのやのやのや!!?」 無駄ァッ!! 「「「ノッダーバァアァァァァアアアアア!!!?」」」 燃えるゴミは月・水・金 430 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 (HappyBirthday! 0612-2dC4)[sage] 投稿日:2017/11/20(月) 23 11 42.71 ID ymAs+/Rz0HAPPY [4/4] アライさん「なんでなのだ!アライさんが勝つはずだったのだぁ!やり直すのだぁ!」 アライしゃん「そーなのだ!」 アライちゃん「のりゃー!のりゃー!」ヨチヨチ 何度やり直しても結果は変わらない それが「アライさん・E・レクイエム」 アライさんのssへ戻る
https://w.atwiki.jp/aquamemo/pages/157.html
モンガラカワハギ コンスピキュオスエンゼルフィッシュ サザナミヤッコ シマキンチャクフグ ヤシャベラ ロクセンヤッコ クラリオンエンゼルフィッシュ
https://w.atwiki.jp/rafale_sa/pages/36.html
クラン前マスター 今はAVA勢(´・ω・`) たまに来る。絶対に来させる(`・ω・´) ツイ民 おっさんボイス★
https://w.atwiki.jp/hakarowa4/pages/241.html
レクイエムは誰がために(前編) ◆92mXel1qC6 人間とは、儚き生き物だ。 そうは思わぬか、空蝉よ。 かの者達は常に身の程をわきまえぬ願いを抱く。 時には、我らが業の真似までして、生命の進化を促し、新たな命までも創造する。 されど。 人間達に与えられた力も時間も、我らからすれば実に小さく、実に短い。 それでも。 それでも汝は人を信じると言うのだろうな。 我が子ども達を愛しているように。 汝は子ども達を信じている。 それもまた、よかろう。 汝は我、我は汝。 我には理解できぬ想いであれど、汝の感情は我の願いに他ならず。 我の願いもまた、汝の想いと形は違えど同じものなのだから。 ああ、なればこそ、子ども達よ。 今を生きる人間達よ。 死しても尚抗う霊体達よ。 子ども達によって生み出された孫たちよ。 応えてみせよ、空蝉の想いに。 叶えてみせよ、我が願いを。 果たすがいい、原初の契約を。 さあ、今一度、汝らに言おう。 「――生きてみせろ」 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 倒壊音が立て続けに背後より響く中、シルファ達は必死の思いで逃げていた。 追ってくる者もいない以上、逃げるという言葉を使うのはおかしいかもしれない。 あの時、あの場では、妥当な判断であった以上、戦術的撤退と呼んでも差し支えないかもしれない。 それでも、シルファからすれば、これは紛れも無い逃亡だった。 人間を護ると誓ったはずの身でありながら、人間に助けられ、あろうことかその恩人をおいて逃げた、ただの逃亡だった。 あの後。 立華奏、岡崎朋也両名が、いや、正しくは、立華奏が駆けつけてくれたこともあり、戦況は一変した。 音無と二人がかりをして圧倒された女傑、カルラを相手に奏は一人で互角以上に戦いを推し進めた。 それほどまでに、立華奏は強かった。 人ならぬメイドロボの身で言うのもおかしな話だが、否、人の叡智に作られたメイドロボだからこそ言える。 立華奏は人智を超えた存在だった。 無から有を創造するハンドソニック。 条理をねじ曲げるディストーション。 世界より身を浮かすディレイ。 垣間見たのは少女の手札のほんの一部だけだったが、それでも、シルファは断言できる。 如何なメイドロボにもあのような芸当はできないと。 その超越した能力を使いこなす立華奏は、こと戦闘面においては、自分はおろか、姉のミルファ、イルファすら追随を許さない存在だと。 分かっている、分かっているのだ。 「おい、良かったのかよ、あんた! あいつ、あんたの知り合いだったんだろ!? あーっと……」 「音無、音無結弦だ。奏から俺のことは聞いていないのか?」 「あいつ、あんま自分のこと話してくれなかったからさ。それに何だかよく分からねえことも言い出すし」 「……よく分からない、か。それでも、あいつの強さは分かってるだろ」 「まあ、な」 「なら、そういうことだ。あいつは絶対に、あのカルラってのには負けないさ」 音無の言葉は何も希望的観測に沿うものではない。 そのこともシルファには十分に分かっている。 カルラが全てを貫く矛だとすれば、奏は全てを弾く盾だ。 そう言い現せば、矛盾という故事のように結果は相討ちだが、カルラも奏も人間だ。 誰かに使われるのではなく、自ら動く、人間だ。 そしてその動くという要素にこそ、奏がカルラに負けないと言い切れる秘訣がある。 速さだ。 こと速さにおいて、奏はカルラを遥かに上回っているのだ。 それは、もし奏が身の危機に瀕しても、逃げの一手を打てば、確実に逃げ切れるということを意味する。 常人ならば、カルラに背を向けるなど自殺行為にすぎないが、奏なら、逃げ切れるまでの数発は、ガードスキルで凌ぎきれる。 そう判断したからこそ、奏のことをよく知る音無はもとより、不満を感じている朋也も、こうして逃げを選択したのだ。 ああ、だから。 だから。 今この身が切り裂かれん程に軋みを上げているのは、奏のことが心配だからじゃない。 護ると誓ったはずの人間に助けられ、あろうことか置いて来た我が身の不甲斐なさを恥じてのことだけではない。 要らないと、邪魔だと。 言外に訴えられたことが答えているのだ。 何度でも言おう。 シルファ達は逃げている。 奏の助力で優勢に立ったはずのカルラから、逃げている。 何故か。 普通に考えれば、奏と協力して立ち向かうべきではないか。 いくら奏が相性もあり優位に立てているとはいえ、カルラが強敵なことには変わらない。 ならばこそ、微力ながらも、助太刀すべきだ。 特にシルファはメイドロボだ。 人を助けることが本業だ。 元がロボサッカー用に設計されていたこともあって、ただでさえ高性能なメイドロボの中でも、運動能力は群を抜いている。 経験不足故にイルファほどではないが、それでも、カルラと紛いなりにも打ち合えた位だ。 援護の一つや二つはできるはずだ。 シルファ自身、そう思っていた。 思っていたのに。 紛い物は紛い物で。 想像は幻想だった。 繰り広げられる英雄同士の戦いを前にして、シルファは打ちのめされた。 カルラにどれだけ手を抜かれていたのか、思い知らされた。 援護? 冗談ではない。 手助けどころか、余波から身を守るだけで精一杯で、それさえも出来なかった。 メイドロボの本業である、人間を護ること以前に、自分の身さえ、自分で守れなかったのだ。 シルファは恐怖と共に思い出す、彼女達が逃亡に踏み切った時の光景を。 絶大な防御技能と急加速力を誇る奏に対し、カルラは広範囲に大威力の攻撃を成すことで対処しようとしたのだ。 カルラが選んだ手段は、大質量攻撃。 具体的に言えば、ビル崩し。 持ち前の怪力で振り回した電柱による打撃と、トドメの一撃とばかりにビルを駆け上がって叩きこんだ蹴りで、奏に向かってビルの上層部を崩し落としたのだ。 だがそれさえも、奏にとっては対処可能な範囲だったらしい。 現に彼女は証明してみせた。 あまりの出来事に絶句して硬直していたシルファ達を、落下してくるコンクリートの塊から救うことによって。 あの時の自分は一体何をしていたのだろうか。 本来ならば、メイドロボである自分が、動くことも叶わない葉留佳達を護らなければならなかったのに。 咄嗟のことで動けず、護るはずの人間に救われて。 そして、そして。 『逃げて。私一人じゃ、護り切れない。あの人は、あなた達を庇いながら戦える相手じゃない』 邪魔だと、不要だと、言外に告げられたのだ。 それはシルファの被害妄想かもしれない。 奏は一言も、そんなことは口にはしなかった。 けれども、だけれども。 人を護ることを生業としているメイドロボを前に、天使の如き少女は言ったのだ。 私一人では、と。 シルファは、奏に護られる側ではなく、護る側の者だとは捉えられなかったのだ。 (私はメイドロボなのに。護るろころか、足を引っ張って。 護られて。……やっぱり私はらメイドロボなのれすか? 欠陥品なのれすか? 要らないのれすか?) そのことが、呪いのようにシルファを蝕んでいく。 今でこそ、イルファの差金による河野貴明という主人を得たことで、シルファはある程度、メイドロボとしての自信と自覚を得た。 しかし、少女は元来、人と接するのが苦手という、メイドロボとして致命的な弱点を持っていた。 転じて、それ以外の能力には問題ないにも関わらず、シルファは自分ことをダメなメイドロボだとしてコンプレックスを持っていたくらいだ。 そのコンプレックスが、ここに来て、再び鎌首をもたげ出す。 いくら克服してきたとはいえ、生誕以来ずっと抱えてきた悩みは、そうそう完全に消え去るものではない。 加えて、追い打ちをかけるように、朋也が、音無へと問いかけてしまう。 「あー、なんだ。ところでだ、音無。お前、なんだかかなり奏のことに詳しいみたいだけどさ。 ちょっと聞きにくいことなんだが、奏はその、電波ちゃんかなにかなのか?」 朋也からすれば、奏を置いて逃げたことへの負い目をごまかそうという思いもあったのだろう。 或いは、信じたくない言葉だったからこそ、早く事の真偽を知りたかったのか。 だがそれは、苦しむシルファに止めをさして余りある、問いかけだった。 「俺達が既に死んでるって」 は? 「な、何をいってるのれすか、岡崎さん。私達が、既に死んれ、る?」 「そうだよな、死んでるなんてんなわけねえよな。 そりゃあんな不思議な力を使えたら、中二病になっちまうのもしかたねえけどな。 はは、ははは。……おい、頼むよ、なんとかいってくれよ、なあ!」 始めは茶化すように、おちゃらけているような表情で、問いかけていた朋也の顔が、無言の音無を前に、徐々に焦りを帯びていく。 そして、僅かの沈黙を経て、音無は答えたのだ。 シルファには許容できないその答えを。 「……少なくとも、俺とその仲間達は、な」 知られてしまった以上、下手に隠していても悪い想像や憶測を呼ぶだけかと。 音無は自分が知るかぎりの全てを話してくれた。 自分が事故に巻き込まれ、既に死んだ人間であること。 記憶を失い死んだ世界へと紛れ込んだこと。 その世界と、その世界へと来る人間達のルールについて。 全部、全部、話してくれた。 あくまでも、この殺し合いに呼ばれるまではの話で、この殺し合いに参加させられている今の自分達や、他のみんながどうかは分からないと前置きはしていたけれど。 説明はつく。 ついてしまう。 覚えもないのに、突然にあのホールにいたことも。 ディーや奏、カルラといった人を超えた者が存在することも。 ここが死後の世界ならば。 自分達が死者ならば。 ……自分達が? 一つの可能性に気付き、シルファが青ざめる。 そうだ、自分“達”だ。 名簿には、シルファだけでなく、ご主人様である貴明や、姉妹であるイルファ、ミルファ。 創造主である珊瑚とその姉達も記載されていた。 それは、つまり。 「ちょっと待って欲しいのれす。今の話からすれば、この名簿に載ってる人はみんなもう既に」 「……否定も肯定も俺にはしきれない」 言葉を濁す、音無。 「っ、嘘だろ……。そんなのって、ありかよ。けど、古河がここにいるってそういうことなのか? 身体の弱いあいつなら……。それでおっさんたちも後を追って。 けど、いくら何でも、おかしいだろ、俺の知り合い全員って!? そんなわけ、ねえよな……」 朋也は必死に自分を納得させようとしているが、そんなわけが有りうるのがシルファなのだ。 彼女の創造主、姫百合珊瑚は来栖川エレクトロニクスの新型メイドロボの設計も行っている程の天才だ。 無論、それ相応どころではない財産も所持している。 その頭脳にしろ、財産にしろ、悪意を持つ者達に命を狙われてもおかしくないのだ。 そしてもし、これが、その結果だったのなら。 この殺し合いに、姫百合姉妹と、彼女専属のメイドロボ、そしてご主人様と、ご主人様専属のメイドロボ二体、全てが参加させられているということは。 珊瑚も、琥珀も、貴明も、死んでいるかもしれないということは。 (……私は、マモレナカッタ? ご主人様も、イルイルも、ミルミルも、珊瑚様も、全部、全部マモレナカッタ?) がらりがらりと、何かが崩れる音がシルファの中で反響していく。 崩れ行くはレーゾンデートル。 人を護るという存在意義の元に成り立つ、メイドロボとしての自分自身。 嘘だと言いたい。 朋也のように否定したい。 でも、だけど。 直前まで、彼女の心を蝕んでいた呪いが、シルファに前向きな思考を許してくれなかった。 どころか、再発したコンプレックスと、誰も護れなかったというレーゾンデートルの崩壊が、螺旋を描き、悪循環を産んでいく。 ありもしないはずの悪夢が脳裏へと描かれていく。 (私が欠陥品らったから? 私が、イルイル達の足を引っ張ったから? それでご主人様が。巻き込まれて、ああ。 「ああ、い、い、いや、嫌、いっ」 遂に、悪夢が現実へと漏れで、悲鳴を型作りかけてしまう。 「お、おい、しっかりしろ! まだお前達までそうだと決まったわけじゃ!」 音無が咄嗟にシルファの肩を掴み、正気へと戻させようとする。 けれど、もう遅い。ここまで来れば後は叫ぶしかないだろという寸前で。 「あいやー、困ったなー。そっかそっか、はるちん死んじゃってたのかー」 シルファの悲鳴は場違いな調子の声で寸断された。 声の主はこれまでシルファに肩を貸されるままだった葉留佳だった。 「はる、はる?」 思わず、葉留佳の方を振り向いたシルファは、ぞっとした。 先ほどまでシルファが抱いていた恐慌、それを全て飲み干してしまうかの如く。 笑みのような何かを浮かべる葉留佳の瞳には。一切の光が宿っていなかったのだから。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 芳野祐介は春原芽衣にとってのヒーローだった。 熱く、強く、激しく歌われる夢と希望は、辛い時や苦しい時に、再び立ち上がる勇気を与えてくれた。 少女にとっては頼れる兄であった春原陽平が夢を捨て堕落してからは、より一層、芳野祐介の歌を心の拠り所とした。 幼き少女とて知っていた。 芳野祐介もまた、禁忌を犯し、夢破れて失墜した人間だということくらいは。 兄以上に荒れ、兄以上に壊れ、光り輝く舞台から追放されたということも。 知っていて尚、少女は、男の歌を心の支えとし続けた。 思い出の中に残る在りし日の兄の姿が、尚変わらず、少女の心を守ってくれていたように。 記憶媒介の中に残された男の歌は、いつまでも変わることなく、少女の背を押してくれた。 春原芽衣はそうやって、二人の男にずっと、ずっと、ずっと、守られて生きてきた。 守られていたからこそ、幼き心は、生きる苦しみにも負けずに真っ直ぐに生きてこられた。 なのに。 兄は、もういない。 芽衣が泣いていれば絶対に助けに来てくれた兄は。 少女が涙を流すよりも速く、この世から去っていた。 助けてと嘆いても助けに来てくれないはずだ。 兄は既に死んでいたのだから。 もしかすると、兄のほうこそが、妹に助けを求めていたかもしれなかった。 死の間際に、彼女の名前を呼んでいたのかもしれなかった。 ならば、これは罰なのか。 助けを求めるばかりで、兄を助けようとしなかった自分への罰なのか。 兄が後ろ指を刺された時に、すぐに助けに行かなかった罰なのか。 そのきっかけになった暴動事件を起こすほどに兄が追い詰められていたことに気付かなかった罰なのか。 ……これが罰だというのなら、余りにも酷すぎるではないか。 呆然としたままだった芽衣は、いつしか男に腕一本で首から抱え上げられていた。 首筋に感じるのは研がれた鉄の冷たさ。 大人顔負けレベルに料理も嗜んでいる少女は、それが何かを知っていた。 誰に何をされているのか理解してしまった。 春原芽衣は、憧れの芳野祐介に包丁を突きつけられている 芳野、さん…… カタリ、カタリ、カチリ。 男の名を呼んだはずの口は、自らの意思に歯をかち鳴らし意味を成さない音を立てる。 「動くな」 言われるまでもない。 言われるまでもなく、動けない。 どれほど年齢の割にはしっかり者だとはいえ、芽衣はまだ中学生の少女なのだ。 刃物を突きつけられて、怖くないはずがない。 いや、それ以前に。 春原芽衣はこの現実を受け入れられず、未だ愕然としたままだった。 殺し合いなどという非現実に巻き込まれ。 凄惨な陵辱現場を目の当たりにし。 二度も眼前で人を殺され。 自分を守ってくれた人と、自分を絶対に助けに来てくれると期待してしまっていた兄の死を知らされ。 追い詰められていた芽衣にとって芳野祐介は最後の希望の砦だったのだ。 その彼が、あろうことか。 自身から兄を奪い、絶望の底に突き落とした人達と同じ“人殺し”だということを、信じられようはずがなかった。 信じたくなかった。 たとえしかと彼が人を殺す光景を我が目に焼き付けてしまっていたとしても。 心が受け入れられるはずがないのだ。 だからだろうか。 少女は泣くでもなく喚くでもなく、この期に及んでただ、自らを害そうとする男の歌が無性に聞きたくなった。 こんな時だからこそ、絶望の中で喘ぐ少女は、希望に満ちた男の歌が聞きたくなった。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「やーやー、参った参った。本当に参ったヨー。 メイドロボなんていうロマンな存在をこのはるちんが知らないなんてと思っておりましたが、そりゃあ天国産じゃあ知るわけもなく」 三枝葉留佳は笑っていた。 「おまけにさっきのあの子は天使さんということですかー? うっはー、すげえぜ、天国! 美少女、いっぱいじゃねえかあ! あ、でも、あのケモミミ野郎は獄卒っぽいってことは、もしやここは賽の河原!?」 けたけたと、けらけらと、乾いた音を立て、笑っていた。 「親よりも早く死んだ子どもは罰を受けねえとだめってことですかい。つまりはその罰が殺し合いっつうわけですな。知ってますヨ、はるちん」 可能性にすぎない話を受け入れて。 自分は死んだのだと決めつけて。 「三枝、お前……」 「お、おい、どうしちまったんだよ、何いってんだよ!?」 「はるはる……?」 何かを理解したかのように目を細める音無の声も、突然の変容に呆然としている岡崎とシルファも無視して。 「極卒達は、な、なんと! 積み上がった石を崩しちまうとか。 あれ、でもあの極卒さん、石どころか直接子ども達をぶっ殺そうとしてましたなー、こう、ぐしゃりと。 いやあ、賽の河原っつうよりも、もはや地獄じゃないですかー」 あーまたですかと。 いつものことだよねと。 自嘲と諦めを含んだ声で笑っていた。 「……死んでからも地獄だなんて、素敵過ぎるじゃねえか、このやろがーっ!」 呪詛と憎悪を込めてワラッテイタ。 「だいたいなんですか、それは? 親より先に死んだから罰だあ? またですか、そうですか、またあいつらのせいかよ! その上名簿に載ってないってことは、あいつらは生きたままってことですか。子どもを生贄に捧げて逃げた親にはお似合いですなー」 生まれて間もない自分を見捨てて家を出ていった両親を。 「あ、でもでも。“あいつ”の名前が載ってるってことは、あいつも死んでるんだよね?」 自分から全てを奪った双子の姉妹を。 「……ざまあみろ。ほんといい気味! あははははは! えらそうにしていたくせに! あたしより長生きできないんじゃ世話あないよねー」 ただただただただ嘲笑っていた。 けたけたと。 ケラケラと。 「ね、そう思うでしょ、朋也くん?」 「な、何いってんだよ。なんでそこで俺に振るんだよ」 「さあ、なんでだろ。なんとなーっく、朋也くんなら分かってくれそうな気がして」 なんとなくはなんとなくなのだ。 理由なんてない。 理由なんて……理由? ピタリと、葉留佳の狂笑が止む。 当たり前といえば当たり前過ぎる疑問に行き着いてしまったからだ。 「はて、なんでといえば、疑問が一つ。はるちん、なんで死んだんだろ?」 問うまでもなかった。 「……決まってるよね」 その問への答えこそ、葉留佳にとっては当たり前のものだった。 奪われてばかりの人生だった。 家族も、自信も、居場所も、存在価値も。 全部、全部、全部、三枝葉留佳は奪われ続けた。 過去の栄光に縋り、自分達の神を崇める愚かな血族。 彼らの傀儡たる姉妹により、葉留佳はずっと、ずっと、ずっと、奪われ続けた。 今回だってそうだ。 きっとそうなのだ、そうに違いない! 「私っからいつも何か奪うのは、あいつだもんね。あいつが、二木佳奈多があたしを殺したんだ」 二木佳奈多。 優秀な片割れ。 三枝葉留佳の比較対象。 全てが葉留佳より優ってるとされ、その結果、犯罪者の娘だというレッテルを一人、葉留佳に押し付けた、諸悪の元凶! (あいつだ、あいつが殺ったんだ。全部あいつのせいなんだ。あたしは悪くない、あたしは悪くない!) 音無も言っていたではないか、死者の中には直前の記憶を失っている者もいると。 自分もそうなのだ。 ただ、忘れているだけなのだ。 だからこれは被害妄想なんかじゃない。 真実だ。 三枝葉留佳にとっては疑いようのない真実だ! 「そうだ、そうに決まってる。理樹くん達が死んでるのもそうなんだ」 三枝の家にいる時、葉留佳は学校に行くことさえも許してもらえなかった。 それが通学できるようになったのは、佳奈多が逃げた両親を探し出し、葉留佳を彼らに預け、三枝の家から追放したからだ。 別に感謝なんてしていなかった。 佳奈多にとっては単に三枝の面汚しである自分を追い出したかっただけなのだと葉留佳は踏んでいる。 ただ、それでも。 間違いなく、学校に行きだしてからの時間は幸せだった。 どこにも居場所がない家とは違い、学校には自分の居場所があったからだ。 リトルバスターズというありのままの自分を受け入れてくれる最高の仲間達さえできた。 楽しかった。 今までの人生の中で、初めて楽しいと感じられた。 楽しくてしょうがなかった。 なのに、なのに! 「私から、すべてを奪うために、リトルバスターズのみんなを殺して、最後に笑いながらわたしの命を奪ったんだ」 今になって佳奈多は惜しくなったのだ。 気まぐれで与えたものが、予想以上に葉留佳を幸せにしてしまったことを妬んだのだ。 だから、全部奪うことにしたに違いない。 そう考えれば、リトルバスターズのメンバーが全員死んでいることにも説明がつくではないか。 腐っても、三枝家は地元の名士だ。 子どもの一人や二人、殺すことくらい容易いことだろう。 何よりも。 葉留佳が全てを失うことになったきっかけは。 佳奈多と比べられて育つことになった理由は。 異父重複受精だった自分達双子の父親が、犯罪者だったからではないか。 なら、ならば。犯罪者の娘ならば。人殺しくらいやすやすとできてもおかしくはない! (はて? この理論だと、つまりはあいつが犯罪者の娘ということになるってことじゃあないですか。 そうだよ、やっぱり私じゃなかったんだ! 悪くなかったんだ! 悪かったのはあいつだったんだ!) ようやく掴んだ真実は、けれど、葉留佳にとって今更のものだった。 だって彼女達は死んだから。 二人揃って死んだから。 「それで自分まで死んじゃってるってことは、りきくんや恭介くんが刺し違えてくれたのかな? さすがりきくんです。偉い子偉い子なのですよ~」 嬉しいことのはずなのに、ぼろぼろと涙が零れ落ち始める。 何度でも言おう、いまさらなのだと。 自分が犯罪者の娘じゃないと分かったところで、奪われたものは戻ってこない。 どころか、巻き添えにしてしまったと思い込んでいるリトルバスターズのメンバー達が、代わる代わる葉留佳の脳裏に現れ彼女を苛んでいく。 おまえのせいでぼくたちはしんだって ぜんぶおまえがわるいんだって おまえなんかいらないって (ごめんなさいごめんなさい巻き込んじゃってごめんなさい 私のせいですごめんなさいごめんなさい全部私のせいですごめんなさい) 幻影の彼らにいくら謝れど、葉留佳の涙が神に許され酒に変わることはなかった。 真に望んでいたはずの人の輪にも、葉留佳はもう帰れない。 結局、三枝葉留佳は、どこまで行っても、死んでからでさえ、奪われ続ける宿命だったのだ。 「私、こんななら、こんななら――生まれてこなければよかった」 「……そうか、お前も、直井と同じで」 「へー、わたしみたいな人もその戦線の中にいたんだー。少佐、もう一つ証拠が増えましたぜ! やっぱりあいつがわたしを殺したんです!」 諦めと共に静かに呟く。 それを目ざとく聞きつけた音無は何か得心が言ったようだった。 どうでもいい。 自分と似た人間がいようが、そいつが今、どんな想いでこの地にいようが、そんなのはどうでもいい。 あれだけ求めていた居場所を失くしてしまった葉留佳に残されているのはただ一つ。 「あ、よくよく考えればチャンスじゃね、これ? どうせ死んじゃってるけど、せっかくの機会だし。 あいつより先に死んじゃうのも癪だし。今度はわたしがあいつから……」 消える事無き、半身への恨みだけだ。 「いいかげんにしろよ! 奪うとか、殺すとか! 偉いわけないだろが! 死ぬんだぞ、死んじまうんだぞ!? 偉いわけ無いだろが! 命を何だと思ってるんだ! それに、お前の命だって!」 「うるさい、離して!」 その恨みさえ、どうやら糞ったれな三枝の神さまは晴らさせてくれないみたいだ。 ぐらり、と葉留佳の身体が大きく傾く。 足を怪我し、一人で立てない身であるのに、肩を貸してくれているシルファのことを突き放す勢いで音無から逃れようとしたのだ。 葉留佳同様ありもしない罪に囚われ気力の削がれていたシルファは暴れる少女一人支えることもできず、突き飛ばされる。 それは同時に、葉留佳が支えを失うということで。 ぐしゃり、と。 少女は自らの流した涙で濡れたアスファルトの上に崩れ落ちた。 「はは、あれですか。負け犬には地を這い蹲る姿がお似合いってえことですか。 笑え、笑えよ、本家の連中みたいに。わたしを見下ろしてさ」 その痛々しい様に、誰もが言葉を失った。 何かを伝えようとした音無でさえ、一度強く唇を噛みしめると、視線を葉留佳から、倒れたシルファへと移す。 「シルファ、立てるか?」 「らいじょうぶ、なのれす……」 「そうか。だが三枝のことはしばらく俺達に任せろ。岡崎、もう片側を頼む」 シルファの無事を確認した音無は、今度は葉留佳の右側へとしゃがみ込み、肩を貸してきた。 ありったけの呪詛を出しきったからか大人しくなった葉留佳は、されるがままに、立ち上がろうとして。 気付く。 “左側”を任されたはずの朋也が、苦悩も顕に立ちすくみ、一向に葉留佳に“右肩”を貸そうとしないことに。 「岡崎、お前、まさか……」 「……っ、すまない、三枝、俺は、俺のっ」 「あーあー、いいんですよ、いいですよ」 何かに気付いた音無と、何かを伝えようとする朋也を遮り、再び葉留佳は乾ききった笑みを浮かべる。 そうして少女は言葉を吐いた。 それは、葉留佳にとっても、この場の誰にとっても、とびっきりの呪いの言葉だった。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 芳野祐介はかつて、光の中にいた。 それは単に、多くのスポットライトやコンサートスティックに照らされていたということの比喩ではない。 愛を歌い、命を歌っていた祐介は、文字通り“光”だった。 絶望にくれる者達や、怠惰に沈む者達にとっては、生きる希望を与えてくれる“光”だった。 だが、当の祐介にとって、その“光”は強すぎた。 ある難病を抱えた子ども達の施設を訪れたことで、自分の歌がどれだけ多くの人の人生の支えとなっているのかを知ってしまった祐介は。 その重責に苦しみ、強すぎる自らの“光”に焼かれ出した。 それでも、祐介は歌を止めることができなかった。 彼が歌うのを止めてしまえば、あの子ども達のような多くの人間が、生きて行く希望を失ってしまう。 実際に一つ、彼が歌から離れようと休暇をとっていた時に事件が起きたこともあり、祐介は強迫観念に支配され、歌い続けた。 文字通り血反吐を吐く想いで支離滅裂な歌を歌い続け。 挙句の果てには歌を歌い続ける為に手を出した麻薬が元で歌えなくなり。 太陽に近づきすぎ、自らが太陽と化してしまったイカロスは、哀れ、羽を失い、地へと堕ちた。 けれども、それは、祐介にとっての救いだった。 彼を待ち続け、堕ちた心と身体を受け止めてくれた人が、地上にはいたからだ。 彼はようやっと、自分だけの“光”を見つけた。 それは昔彼を焦がし続けた“光”と比べて、本当に小さなものだったけれど。 祐介にとっては他の全ての“光”よりも大切な、ただ一つの灯火だった。 だから、だから。 この道を選んだことを、祐介は後悔していない。 護りたい“光”の為に、“闇”の道を行くことに、一切の躊躇はない。 神が何度も何度も皮肉な出会いを以てして問いかけてきても。 芳野祐介は揺らがない。 それがたとえ、自らが殺した少女の想い人を相手にしてでも。 在りし日の自分のファンで出会えてよかったと言ってくれた子どもを人質にとっても。 芳野祐介は揺るがなかった。 揺るがな、かった。 それを前にするまでは。 その瞳の奥に眠るものを垣間見る前は。 (くそっ! どこまで、どこまで俺を試すようなことをすれば、神様ってのは気がすむんだ!?) 湧き上がる感情を必死に押しとどめ、表面上は冷静を保つ。 祐介には、一時の相棒であるカルラのような卓越した武力はない。 電気工を職にしている以上、一般男性よりは体力があることは確かだが。 それでも、凡人の範疇である以上、数や装備の利で軽く覆される程度の優位性だ。 愛する人のために、死ぬ訳にはいかない以上、祐介は打てる手は全て打つことを選んだ。 その為に、恭介が怒りに囚われ、視野が狭くなった隙をつき、人質を取るという非道な真似もした。 しかしそれは失敗だったのかもしれない。 或いは、自らを好いてくれたファンの想いを裏切った罰だろうか。 少女の首をフックし、掲げ上げ、銃を突きつけたその時。 「あ……」 僅かに響いた悲しげな女性の声。 それを追い、恭介の背に庇われるように立つ一人の少女と目を合わせた時、祐介は。 不覚にも、一瞬、小女以外の全てが、脳裏から消え去っていた。 それほどまでに、少女は、須磨寺雪緒が芳野祐介に与えた印象は、圧倒的だったのだ。 (なんて美しいのだろう) 少女を直視してあろうことか、祐介は第一にそう思った。 それ以外に雪緒のことを言い表すすべを祐介は知らなかった。 一線を退いたとはいえ、祐介は一つの時代を築き上げたアーティストだ。 その感受性は、恭介や木田姉妹のものとは段違いの良さだ。 故にこそ、ただ一目見ただけで、否、ほんの僅かといえど、雪緒が感情を揺らしてしまった声を聞いてしまったからこそ。 祐介は直感的に、少女の本質を悟ってしまった。 かつて、生きることを醜いこととし、醜いからこそ、美しいと感じたように。 (そして、なんて醜いんだ……) 祐介は雪緒を、雪緒を通して見た“死”の醜さを痛いほどに理解してしまった。 (さしずめ、彼女は死の天使といったところか? なら俺はどうなんだ? 三人もの罪なき人々を殺めてきた俺は……) 自分がこれまでにもたらし、これからももたらすであろうものの醜さを、理解してしまった。 芳野祐介はかつて光の中にいた。 今は闇の中にいる。 そして、そしてその果ては。 かつて“光”に焼かれたように。 今度は“闇”に溺れてしまうのではないか。 “光”と対を成す“闇”のおぞましさを知ってしまった祐介を、新たな恐怖が襲う。 人は堕ちる時はどこまでも落ち続けるのだということはこの身で十分思い知っている。 誰かの為に“無理して歌った”あの時のように。 たった一人の為に“無理して人を殺している”今もまた失敗してしまうのでは。 恐ろしかった。 ただただ恐ろしかった。 あの時はまだ良かった。 失うのは芳野祐介の全てでことが済んだ。 だが今回は違う。 失うのは、我が身全てですら引換にしても足りない程のものだ。 愛する者だ。 ああ、そうだ。 そうなのだ。 たとえ他の全てがあろうとも、一番大切な人がいなければ、何も無いのと同じだ。 ならば。 ならば。 迷うことなどない。 恐れるものなど何もない。 たった一つの灯火をこの胸に抱き、“闇”の底だろうとなんだろうと。 大切な人を護るために、どこまでも深く、深く、堕ちてやる。 死神にだってなってやる。 (俺は、“光”でも“闇”でもなく、俺の“愛”を信じる……ッ!) 永遠にも思えた思考の闇から回帰する。 どうやら思ったほど闇に囚われていた時間は長くはなかったらしい。 一度強く、雪緒を睨みつけた後に、恭介へと注意を戻したが、変わった様子は見られなかった。 だが、これ以上、人質をとった上で、何も要求しないのでは、こちらに何かがあったと悟られるかもしれない。 そう判断した祐介は、デイバックを投げてよこすよう命じつつ、同時に、まだ答えが返ってきていない問を再び恭介へと投げかけた。 「もう一度聞く。あの子の最後の様子を聞きたいか?」 答えは言葉よりも雄弁な形で返された。 命令に従い祐介に投げ渡されたデイパック。 それが突然、火の玉と化し祐介を襲った。 ]]|[[時系列順 第二回放送までの本編SS 134-2 レクイエムは誰がために(中編) 133 Sorrowless 投下順 134-2 レクイエムは誰がために(中編) 129-2 喝采すべき、英傑の唄(後編) 音無結弦 134-2 レクイエムは誰がために(中編) 三枝葉留佳 シルファ 岡崎朋也 立華奏 カルラ 芳野祐介 香月恭介 須磨寺雪緒 春原芽衣
https://w.atwiki.jp/kimiuta/pages/12.html
君の歌うレクイエム 登場人物 カイ:美しい青年。教会で墓守として働いている。 神父:カイの父親代わり。厳格な性格。 ベル:屈託のない明るい少女。素性はわからない。 リリー:色気のある大人の女性。父親を早くに亡くした。 ローズ:不思議な雰囲気をまとった占い師の少女。 あらすじ 幼いころ両親に捨てられ、教会で育ったカイ。 やがて美しい青年に成長したカイだったが、 父と慕う教会の神父により、 教会の敷地の外に出ることは許されていない。 カイは教会に隣接する墓地で、 墓守の仕事を黙々とこなす日々を送っていた。 ある日、教会に一人の少女・ベルが訪れる。 素性を話すわけではなく、 何も聞かずに、ただここに住まわせてほしいという。 神父はベルを教会で受け入れることに決め、 はじめは戸惑うカイだったが、 墓守の仕事を共にするうちに、ベルと心を通わせていく。 ベルに寄せる感情がいったい何なのか、 自分でも理解できずに混乱するカイだったが、 ある時、自分はベルに好意を寄せているということを自覚する。 【分岐】 A)ベルに告白する →<1> B)黙っておく →<2> <1> ベル GOOD END カイは思い切って、ベルに自分の想いを正直に打ち明ける。 するとベルはカイの手を取り、 自分もカイに想いを寄せていたことを告白する。 =イチャラブ性交渉= 1年後、神父に見守られながら、 ささやかな結婚式を挙げるカイとベル。 カイは、この教会で一生をベルと添い遂げることを誓う。 【END】 <2> ベルへの気持ちを黙っておくことにしたカイ。 しかし、想いは日に日に高まっていく。 そんな中、カイは深夜の教会で 神父がベルをレイプする姿を目撃する。 =レイプ= 強いショックを受けながらも、興奮を抑えきれず カイはその場で隠れて自慰行為をしてしまう。 その後も、ベルが深夜に部屋を抜け出すのを察するたび、 カイは教会で、神父とベルの交わる姿を見ながら 隠れて自慰行為にふけるのだった。 自分のしている行為への罪悪感、 神父とベルへの嫌悪感とで、気落ちするカイ。 ある時、神父と口論となり、激昂したカイは 感情のままに神父を絞殺してしまう。 【分岐】 A)ベルと一緒に神父を埋める →<3> B)目撃者であるベルも殺す →<4> <3> ベル BAD END 雨。 事切れた神父を墓地に埋める、カイとベル。 翌朝。 カイが目を覚ますと、ベルは姿を消していた。 教会の敷地内を懸命に探すカイ。 昼過ぎになって、教会に数台の自動車がやってきた。 それはベルからの神父殺害の通報を受けた警察だった。 自動車に乗せられるカイ。 その姿を、別の自動車に乗ったベルが見ていた。 【END】 <4> 失意のまま、カイはベルまでも手にかけてしまう。 雷雨。 事切れた神父とベルを墓地に埋めるカイは、 自分の中で何かが切れたのを感じていた。 翌朝。 カイが墓地の掃除をしていると、一人の女性が現れた。 それは、以前より熱心に父親の墓参りに訪れていた リリーだった。 元より顔見知りだったカイとリリー。 他愛もない世間話をしているところへ、突然雨が降り始め、 二人は教会へ駆け込んだ。 びしょ濡れになったリリーのため、 カイは着替えを用意しようとする。 しかし、リリーはカイを引き止めて、ある質問をする。 それは、性交渉の経験があるかどうか、というものだった。 リリーに「誘われている」と理解したカイ。 【分岐】 A)リリーの誘いに乗る →<5> B)リリーの誘いを断る →<6> <5> リリー GOOD END 実は美しいカイの姿に一目惚れしていたのだというリリー。 そのことを聞いて、カイは一層燃え上がるのだった。 =イチャラブ性交渉= 以降、リリーは父親の墓参りもそこそこに、 カイとの性交渉にふける日々を送る。 カイもいつしか、豊満なリリーの肉体に溺れていくのであった。 【END】 <6> リリーを置いてその場を離れ、着替えを持ってきたカイ。 どこか寂しそうに笑い、リリーは着替えを借りた。 雨が止まなかったので、その夜、二人は教会の別々の部屋で眠った。 翌日、リリーはカイに、街に出て気分転換することを提案する。 【分岐】 A)教会から出ない →<7> B)街に出てみる →<8> <7> リリー BAD END カイは、教会から出ることはできないとリリーに告げる。 すると、ついにリリーは逆上し、拳銃を取り出した。 銃声。 静まり返った教会に、歌が響いている。 リリーは、カイの亡骸を膝枕しながら、 狂ったように子守唄を歌い続けていた。 【END】 <8> カイは、生まれて初めて教会の外に出ることを決める。 馬車に乗って、カイは街へやって来た。 リリーは夕方に、同じ馬車でカイを教会まで送ってくれるという。 リリーと別れ、カイは街をぶらついてみる。 そして、とあるたずね人のポスターを目にする。 失踪したのは、街の有力者であるウェールズ家の一人娘。 その名前は、ベル。 さっと血の気が引くカイ。 それは紛れもなく、数日前に教会で手にかけたベルだった。 猛烈な寒気に襲われ、カイは逃げるように路地裏へ迷い込んだ。 するとそこで、一人の占い師の少女、ローズに出会う。 ローズは、ウェールズ家に毛嫌いされており、 ベルを含めたウェールズ一家にうらみを持っていた。 カイがベルを殺したことを、すぐに言い当てるローズ。 ローズは、ベルのことをバラさない交換条件として、 自宅での魔術の実験台になることをカイに突きつける。 【分岐】 A)条件を飲む →<9> B)断る →<10> <9> ローズ GOOD END ローズの自宅にやってきたカイは、 さっそくローズお手製の秘薬を飲まされる。 それは、強力な催淫薬だった。 あらがう術もなく、 目の前にいたローズに襲いかかってしまうカイ。 =イチャラブ性交渉= そしてカイは、快楽を貪りながら、 ローズの薬の実験台として、 街でひっそりと暮らすことにしたのだった。 【END】 <10> ローズ BAD END ローズの条件を蹴り、カイは走って逃げだした。 その後ろ姿に、ローズは呪いの言葉を叫ぶ。 街を飛び出し、教会に向かって歩くカイ。 夕方になっても、夜になっても、 教会に帰りつくことができない。 疲れ果て、カイは木陰で眠りに落ちる。 教会にベルがいる。 カイはそっと後ろから近づき、ベルを抱きしめる。 しかし、腕の中でベルはみるみる姿を変え、ローズになる。 ローズはカイに、逃げることはできないと告げる。 そこでカイは目を覚ます。 そして、木の枝に自分のシャツをかけ、 静かに首を吊り、自分の生涯を終わりにするのだった。 【END】
https://w.atwiki.jp/diav/pages/11.html
概要 敵出現階層 階層 出現敵 1F ヤク中のゴロツキ 小汚い浮浪者 ジョセフ(4部) エコーズの卵 2F ヤク中のゴロツキ 小汚い浮浪者 ジョセフ(4部) エコーズの卵 ヌケサク 3F タワー・オブ・グレー 小汚い浮浪者 エンポリオ ヌケサク 4F タワー・オブ・グレー ブルりん エコーズACT1 エンポリオ ヌケサク 5F タワー・オブ・グレー ブルりん エコーズACT1 ワンチェン 6F タワー・オブ・グレー ブルりん エコーズACT1 ワンチェン ラバーソウル 運命の車輪 涙目のルカ ハイウェイスター 7F エボニーデビル ブルりん エコーズACT2 ワンチェン ラバーソウル 運命の車輪 涙目のルカ ハイウェイスター 8F エボニーデビル ジャック・ザ・リパー エコーズACT2 ハーヴェスト 運命の車輪 涙目のルカ ハイウェイスター 9F エボニーデビル ジャック・ザ・リパー エコーズACT2 ジョリーン ハーヴェスト デス・13 涙目のルカ F・F メローネ ラバーズ 10F 血管針カルテット ジャック・ザ・リパー エコーズACT2 ジョリーン ジョセフ(3部) デス・13 Mトランスファー F・F メローネ ラバーズ 11F 血管針カルテット ドゥービー エコーズACT3 ジョリーン ジョセフ(3部) デス・13 Mトランスファー F・F メローネ ラバーズ 12F 血管針カルテット ドゥービー エコーズACT3 ジョリーン ジョセフ(3部) デス・13 シュトロハイム ジャッジメント メローネ ラバーズ 13F ジョルノ ドゥービー エコーズACT3 ジョリーン 吉良の親父 エルメェス シュトロハイム ジャッジメント メローネ グェス 14F ジョルノ ワイアードのベック アクア・ネックレス 吉良の親父 エルメェス シュトロハイム ジャッジメント グェス 15F ジョルノ ワイアードのベック アクア・ネックレス グリーン・ディ 吉良の親父 エルメェス ハイプリエステス ジャッジメント 由花子 グェス 16F ジョルノ ワイアードのベック アクア・ネックレス グリーン・ディ 億泰 エルメェス ハイプリエステス 由花子 17F ジョルノ ワイアードのベック アクア・ネックレス グリーン・ディ 億泰 ゲブ神 ハイプリエステス ホルマジオ 由花子 シーザー 18F アヴドゥルさん エアロスミス アレッシー グリーン・ディ 億泰 ゲブ神 ハイプリエステス ホルマジオ 由花子 シーザー 19F アヴドゥルさん エアロスミス アレッシー Sハートアタック ホル・ホース ゲブ神 ホルマジオ シーザー 20F アヴドゥルさん エアロスミス アレッシー Sハートアタック ホル・ホース オインゴ フーゴ ホルマジオ 21F 床屋のカーン エコーズACT3 ブラック・サバス Sハートアタック ホル・ホース オインゴ フーゴ 22F 床屋のカーン プッチ神父 ブラック・サバス Sハートアタック ホル・ホース オインゴ フーゴ 仗助 康一 ブラフォード 23F 床屋のカーン プッチ神父 ブラック・サバス 若ジョセフ オインゴ 仗助 康一 ブラフォード 24F 床屋のカーン プッチ神父 ブラック・サバス 若ジョセフ ノトーリアスBIG 仗助 25F 床屋のカーン プッチ神父 プロシュート兄貴 若ジョセフ ノトーリアスBIG ベイビィフェイス ストレイツォ 仗助 26F リゾット チョコラータ プロシュート兄貴 吉良吉影 ノトーリアスBIG ベイビィフェイス ストレイツォ 仗助 27F リゾット チョコラータ プロシュート兄貴 吉良吉影 ノトーリアスBIG ベイビィフェイス ストレイツォ RHチリペッパー ケンゾー タルカス 28F ブチャラティ チョコラータ ペットショップ 吉良吉影 DIO ベイビィフェイス RHチリペッパー ケンゾー タルカス 29F ブチャラティ 虹村形兆 ペットショップ Wラングラー DIO ベイビィフェイス ジョセフ(3部) RHチリペッパー ケンゾー タルカス 黄金の風 30F レクイエムジョルノ 虹村形兆 ペットショップ Wラングラー DIO ベイビィフェイス ジョセフ(3部) RHチリペッパー ケンゾー
https://w.atwiki.jp/parallelparadox/pages/119.html
久瀬真冬の魂魄励起 「遥か時の彼方より。遥か時の彼岸より。 刻まれし碑銘を思い出し、四つ唱えて拍手二つ。 遥か彼方の面影に。遥か彼岸の追憶に。 喪われし碑文を取り戻し、四つ語りて拍手二つ。 一つ唱えて花束に。久遠の旅路の供として。 二つ語りて道標に。黄泉の順路の光として。 三つと四つは何よりも、我等と彼等の約定に。輪廻の再会の糸として。 我、刻みしは無限の碑銘。我、語りしは無限の碑文。 “あなたは――――ここに”。“いつかまた――――どこかで”。 されば、即ち我の為すべき使命、遺志の遂行に他ならぬ―――― 貴方に安らかなる眠りを――――“秘されし死者の為のミサ《レクイエム・アポクリファ》”」 ⇒久瀬真冬【くぜ・まふゆ】
https://w.atwiki.jp/storytellermirror/pages/1974.html
J.B.ハロルドの事件簿 マンハッタン・レクイエム part73-345-350 345 J.B.ハロルドの事件簿 マンハッタン・レクイエム sage ▼ 2021/11/02(火) 19 08 05.89 ID 9iZwd4nb0 [1回目] J.B.ハロルドの事件簿 マンハッタン・レクイエム ハロルドの事件簿の二作目。最初は1987年パソコンで発売、後にグラを変更しDSやスマホ、スイッチにも配信。 ●プロローグ 時は1987年のアメリカ。 リバティタウンのハロルド刑事の元に、ニューヨークから手紙が届いた。 それは前作マーダークラブの登場人物(事件にはあまり関係なかった)、サラ・J・シールズからの物だった。 ピアノ弾きの彼女は、昔を懐かしんでハロルドに手紙を送ったらしい。 中にはサラが勤め先の酒場、クラブM&Mのカードが入っていた。 数日後、ジャドという昔の同僚から手紙が届く。 彼もニューヨークにおり、保険の調査員という仕事をしていた。 手紙の内容はサラ・J・シールズが、夜中にアパートの窓から落ちて死んだという内容だった。 部屋内は荒らされておらず、目撃者の男性も不審な人物を見かけていないと言う。 よくある都会に疲れた若い女性の自殺として、警察は処理した。 だが気になる所があると言うジャド。引き裂かれたカーテン、窓枠についた傷、そしてサラの手に握られたオルゴール。 自殺の理由も謎。だがこの街では警察も人々も感心は無い。保険の調査員であるジャドに依頼があっただけ。 この事件には裏があると考えるジャド。ハロルドは遠く離れたニューヨークのマンハッタンへと向かったのだった。 向かった所、ハロルドが若かった頃の親友で新聞記者のピート・ギルバートから連絡があり、会って昔を懐かしんだ。 アパートの持ち主に聞きこむと事件の日、顔は見てないが実は訪ねて来た者がいると聞ける。警察沙汰が面倒だったらしい。 目撃者の男性を追求すると、実はサラ・Jが突き落とされたのを目撃していた。人間嫌いで嘘を言っていたのだった。 途中でバーナード・アームストロングというマンハッタンの刑事と会う。彼も自殺を疑い追っていた。 調査を続けるとサラ・O・シールズとサラ・N・シールズという二人の女性も最近、自殺している事が分かる。 また二人はエンジェルという、アンディ・ムーアが主催の演劇にオーディションを受けていた。 サラ・N・シールズは主演に抜擢されたが、嫉妬した別の女優のバーバラ・レインが主演から外されたと嘘を吐いた。 演劇の為に頑張っていたサラ・N・シールズはショックで自殺。その為、事件とは関係なく、バーバラも後悔していた。 バーバラ主演の舞台エンジェルは、天使が街に舞い降り人々の恋愛を見届ける内容で、専門家からもかなり期待されている。 調査の中で先月、ローレンス・ブルームという財閥の社長が病死した事が分かる。 彼は四十年前は玩具屋だった。娘のローリー・ブルームが誘拐され、身代金を持って行っても誘拐犯は現れず、娘を失った。 ローレンスは娘の名をつけたオルゴールのローリーを作成。これが大ヒットし、ローレンスは富豪となったのだった。 彼の遺言には、サラ・J・シールズの名前があった。 346 J.B.ハロルドの事件簿 マンハッタン・レクイエム sage ▼ 2021/11/02(火) 19 15 46.29 ID 9iZwd4nb0 [2回目] ハロルドは、ローレンスの養子であり、金貸し業をやっているレナード・ブルームを疑い調査をした。 検査でサラ・Jの持っていたアスピリンの錠剤の中の一つに、青酸カリが混ぜられている物が発見される。 そしてサラ・Jの父親のリチャード・クリスティが錠剤を混ぜた事を白状する。青酸カリとは知らなかったらしい。 リチャードは借金をしていたレナードに脅されてやった。その事とローレンスの遺言の事でレナードを追求する。 青酸カリの錠剤を混ぜさせた事を認めるレナード。だがサラ・Jの死亡原因は転落であり、青酸カリは飲んでいなかった。 そしてローレンスの遺言状の内容は、サラ・Jに遺産を譲る、もしサラ・Jが死んでいれば最も近い血縁に譲るという内容。 血の繋がりの無いレナードには、遺産は得られない。殺しに加担しなくて良かったとレナードは言った。 ブルーム財閥の専属弁護士のベイカーに会うと、ローリーはこの街で生きている、遺言を果たすのが自分の使命だと答えた。 サラ・Jの勤め先だったクラブM&Mは、大きな店でこの街の有名人からも人気の店だった。 生前のローレンス・ブルームや、レナード、演劇監督のアンディ、弁護士ベイカー、友人の記者ピートも通っていた。 コカインのバイヤーからアンディにコカインを売った事、そしてクラブM&Mが裏で賭博をやっている事を聞ける。 M&Mの支配人の女性ローレン・ベネットと、バーテンダーのロベルタ・バンゼッティを追求。するとローレンが姿を消す。 ロベルタは、賭博ポーカーでイカサマをしていた事を白状する。止めたかったがローレンに強要されていたと言う。 サラ・Jが送ってきたM&Mのカードはポーカーの入会用の物。サラ・Jはハロルドに調査して止めてほしかったようだ。 ローレン・ベネットの所在は行方不明となる。 後にハロルドは、ローレンが二十三年前にマーク・ベネットという夫を殺害した罪で捕まったが、無罪で釈放されたと知る。 サラ・Jは父リチャードと、離婚し街を離れた母クラウディ・シールズの養子であった。サラ・Jはそれを知らなかった。 クラウディは伝えようとしていたが、半年前に交通事故で死んだ。持っていた鍵は銀行の鍵で、預けていたのは楽譜だった。 それは作曲家のマーク・ベネットの遺作、題名は生まれくる愛しい子へ。 また出生証明書が見つかり、サラ・Jはローリー・ブルームの娘である事が判明した。 ローレンスの友人から、ローリーが狂言誘拐だった事を聞ける。目的は店とオルゴールの宣伝の為だった。 ローリーは家を出、ローレンスはその事でずっと罪の意識があった。サラ・Jが孫だと知りM&Mに頻繁に通っていた。 それらの情報を持ってアンディ・ムーアの追及をする。マークと友人だったアンディはついに観念し白状した。 女優のサラ・Oに付きまとわれ、関係を持ったアンディ。コカインも教えたと言う。 その後、演劇エンジェルに落ちたサラ・Oは、自殺してやるとアンディに電話する。アンディは慌てて家に向かった。 ナイフを持つサラ・Oと揉み合い、サラ・Oは自身を刺す。血塗れのサラ・Oを抱えるアンディ、そこにピートが現れる。 今度の演劇のエンジェルの為に、スキャンダルは起こしたくなかったアンディはピートに縋りつき口止めを頼む。 するとピートはサラ・Oの処分を引き受け、代わりにマークとローレンについて一切、口外しない事を約束させた。 アンディはベトナム戦争で重い精神障害にかかり、コカインが手放せなかった。舞台エンジェルは長年の夢だった。 全て終わりだとアンディ。彼はローレンがローリーに成り代わり、ブルーム家の遺産を横取りしようとしていると言う。 347 J.B.ハロルドの事件簿 マンハッタン・レクイエム sage ▼ 2021/11/02(火) 19 21 58.96 ID 9iZwd4nb0 [3回目] 雑誌会社に行きピート・ギルバートを追求する。初めはハロルドに、かつての親友を疑うのかと言うピート。 だがアンディの事を言うと観念し白状する。彼はM&Mの賭博ポーカーで多額の借金をしていた。 そんなおり、ローレンから今回のブルーム家の遺産を横取りする計画の、その協力を求められたのだった。 ピートの仕事はマークを知るアンディの口封じ。恋人のサラ・Oを使い、アンディの弱みを握り黙らせたのだった。 その後サラ・Oはナイフで刺された際には死んでおらず、後に隠れ家から出ようとしていたのでピートに窓から落とされた。 ピートはこの街に来たハロルドにすぐ接触した。サラ・Jから何か手紙で聞いてないか探る為であった。 若い頃、刑事ハロルドと共に記者ピートは、世の中の正義の為に頑張ろうと誓い合った。 どうして歪んでしまったのかと自嘲するピート。 あんたは変わってなくて良かったと言い、ピートはバーナード刑事のパトカーに乗った。 ピートから聞いたローレン・ベネットの隠れ家へと、ハロルドは向かう。そして家にいたローレンを追求する。 観念したローレンは、別の場所で過ごしていた頃の昔話をする。 二十年以上前、彼女は売れない作曲家のマーク・ベネットと結婚した。貧しいけれど幸せな日々だった。 数年後マークは作曲家として認められる、だが徐々にマークの心はローレンから離れて行った。別の女が出来たようだ。 そして相手の女性がマークの子供を身ごもった。ある日マークは家に帰るなり離婚を切り出したのだった。 別々の部屋で寝た。そして夜、大きな物音に気付きローレンが駆けつけると、マークが強盗に刺されて死んでいた。 強盗が逃げ、マークを助ける為に刺さったナイフをローレンは抜いた、その場面をメイドに見られたのだった。 ローレンはマーク殺害の容疑で逮捕されたが、裁判で無罪になった。しかし人々からは犯人だと思われた。 白い目から逃れる様に、ローレンは街を出た。人間不信になり、お金に執着するようになった。 M&Mで雇ったサラ・Jの事は普通に可愛がっていた。サラ・Jも母の様にローレンを慕い、何でも話した。 賭博ポーカーをやっていたメンバーのブルーム家の弁護士ベイカーから、ブルーム家の内情ついて聞いていた。 ローレンはある日、サラ・Jから大切な楽譜を見せてもらった。それはマークが生まれる我が子の為に作曲した物だった。 サラ・Jの本当の父親はマーク・ベネットで、サラ・Jの母親は浮気相手のローリーだった。 ローレンはサラ・Jが人生を狂わせた女の娘だと知る。またベイカーから、ブルーム家のローリー・ブルームの事も知る。 ローレンはブルーム家の遺言を聞き復讐を考えた。サラ・Jを殺してローリーになりすまし、遺産を奪おうという物だった。 またサラ・Jはポーカー賭博について知ってしまっていた。口封じのためにも殺す必要があった。 サラ・Jの家を訪ね、街明かりを見ようと窓際に呼び色々と喋った。サラは母から貰ったローリーのオルゴールを鳴らした。 そしてローレンはサラ・Jの口を塞ぎ、窓から落とした。闇の中に落ちて行くその姿は、まるで天使みたいだったと言う。 話を終えたローレン・ベネットは、ハロルドに私が犯人だと答えたのだった。 ●エピローグ サラ・J・シールズの墓の前に立つハロルド。人々の野心と欲望の為に、若くして死んだ女性の事を思った。 ニューヨークの夜の街明かりは、まるで名も無き人々の墓標のようだとハロルドは思う。 ハロルドは煙草の煙をくゆらせながら、いつまでも光と闇を映し出す川を見続けていた。 348 ゲーム好き名無しさん sage ▼ 2021/11/02(火) 19 24 32.46 ID 9iZwd4nb0 [4回目] 投下終了。 ストーリーは面白かったが、このゲームの総当たりシステムが辛かった。 序盤は気にならないが、終盤は場所も人物も増え、話を聞いて回るのが時間かかる。 重要人物のローリー・ブルームが登場しなかったが、続編にでもでるのだろうか。 349 ゲーム好き名無しさん sage ▼ 2021/11/02(火) 21 09 30.11 ID xfzkwgSe0 [1回目] 乙 俺もwindow版やったわ プレイ時間の水増しのせいで何度も同じこと訊かないといけないんだよな 350 ゲーム好き名無しさん sage ▼ 2021/11/03(水) 19 34 58.40 ID EPkCYhyv0 [1回目] 乙でした、私もDS盤プレイしてましたが聞き込みが面倒すぎて挫折しました