約 194,493 件
https://w.atwiki.jp/83452/pages/9787.html
澪(8分のユニゾンの後も音量を落とさない!!) 律(このまま最後まで行くのか!?) 紬(…まだ出せるでしょう?) 梓「♪」 唯「!」 唯梓「♪」 律(すごっ!嵐のようなパッセージ…) 澪(最初から耳に残る三連符だったけど、これは圧巻だ!) 律(しかも、まだクレッシェンドしていく…!!) 澪(なんて演奏なの!!?) 紬(…)ジワッ 唯梓「♪」 唯梓「♪♪」 唯梓「♪♪♪」 唯梓「♪~~~」 唯「…」 梓「…」 律「…」 澪「…」 紬「…」 澪「…」パチ 律「…」パチ 律澪「…」パチパチパチ パチパチパチパチ 澪「おつかれ!!」 律「いや~、すごい演奏だったn」 紬「だめ」 澪律「え?」 ヒック 澪律「…!」 梓「…」 梓「唯先輩…」 唯「…なぁに?」 梓「私…、まだ唯先輩のいいところを…言ってませんでしたね…」 唯「…」 梓「さっきも言いましたが、唯先輩はいつでも明るく振舞ってくれて。でも」 唯「…」 梓「それだけじゃなくて、いつも表には出さないけど、すごく気を遣ってくれて」 唯「…」 梓「音楽に対しても、唯先輩はヴァイオリンの扱い方も知らないし、弦の交換も出来ないのに…、私なんかよりも全然楽器を大切にしてて…私なんかよりもずっと楽器と一緒で…」 ヒック 唯「あずにゃん…」 梓「楽譜も読めないし、曲の知識も全然ないのにこんなに魅力的な演奏が出来て…」 ヒック 梓「こんなにも音楽に一生懸命で!!」 唯「…違うよあずにゃん」 梓「…グスッ」 唯「あずにゃんがそうさせてくれたんだよ。私一人じゃこうはなれなかった。あずにゃんと一緒に演奏して、考えて…」 律澪「…」 唯「私はただ楽器を触っていられれば幸せだった。みんなと演奏できればそれでよかった。でも、あずにゃんが音楽の本当の魅力はもっともっと大きいってことを教えてくれた。私は音楽が好きなんだって気づかせてくれた!」 唯「だから、私のいいところはあずにゃんが作ってくれたんだよ」 梓「唯せんぱぁい!!!」 ダキッ 梓「ゆいせんぱい…!!ゆいせんぱい…!!私、もうゆいせんぱいと一緒に音楽が出来ないのやだぁ…ゆいせんぱいとはなれたくない!! ゆいせんぱいのことが、ゆいせんぱいの音が大好きなのぉ…」 唯「あずにゃん、ありがと」 ナデナデ 梓「はぁ、はぁ…」 唯「あずにゃん、ちょっとがんばっちゃったね。大丈夫。さっき一緒に弾いたときに…、あずにゃんの音と一緒にあずにゃんの気持ちが伝わってきたから…。だから、もう言ってくれなくても大丈夫だよ」 梓「ぐすっ、だめです」 唯「え?」 梓「一番大切なこと、まだ言ってません」 唯「…あずにゃん、だめ」 梓「私」 梓「唯先輩のことが好きです」 澪「え?…えええええええ!!?」 梓「唯先輩を離したくない。もう唯先輩なしじゃ無理です」 澪「ちょ、えええ!!??」 律「お前はちょっとだまれ」ポカ 澪「!!???!!?」 紬「あらあら」 唯「あずにゃん…」 梓「…」 唯「ありがと、あずにゃん。でも、ごめんね」 梓「…」 唯「私たち女の子だし、急に言われても私返事できない…」 梓「そう…ですよね…」 唯「でもね、あずにゃん」 梓「はい…?」 唯「私、待ってるから」 梓「え?」 唯「一年間、新しい舞台であずにゃんのことずっと待ってるから。ね?」 梓「! は、はい!」 唯「そしたら…、私の答えを言うよ」 梓「グスッ、…いいんですか?唯先輩が受かって私が落ちるとでも思いますか?逃がさないですよ?」 唯「ええー!!?なんかひどい!!」 唯梓律紬「あはははははは!!」 澪「!!???!?」 律「いやー。ムギいいもん見させてもらったなあ」 紬「そうね~、どうしてビデオカメラを持ってこなかったのかしら~」 梓「! ちょ、ちょっと!!今見たことは忘れてください!!!」 唯「ええ~、忘れちゃっていいの~…?」 梓「いや、あの、そうじゃなくて!!」 律「あっはっは!忘れろって言ってもなあ、ムギ?」 紬「ね~りっちゃん♪」 梓「???」 律「まだ録音続いてるし!!」 梓「えええええええええええええ!!!??」 唯「おおお~~…!!」 梓「今すぐ消してください!!」 律「むりむり~!そんなことしたらさっきの演奏も消えちゃうし~♪いいのかなぁ~♪」ニヤ 梓「そ、それは…」 紬「帰って早速ダビングしなきゃ!鑑賞用と、保存用と…」 唯「あ、ムギちゃんムギちゃん!私にも~!」 梓「あああああああ……そんなあ~…」 澪「!!??!??!?」 律「お~い澪、そろそろ帰ってこ~い…」 キャッキャッ ワタスデス~ ヤ~ダヨ ダビング10コハイルワネ.. ―――――― ――――――――――――― エピローグ 梓(あれから1年が過ぎました) 梓(今日は私の引越しの日です) 唯「ふ~!これで、荷物全部だね!」 梓「はい。唯先輩の車があるおかげで助かりました」 唯「エッヘン!」フンス 梓「昨年の夏休みに唯先輩の車で出かけたときは死ぬかと思いましたけどね」 唯「だって、あれはあずにゃんが海に行きたいなんて言うからあ~!」 梓「うっ…、あんなに海が遠いなんて知りませんでした…」 唯「でも、あのときは楽しかったねえ~」 梓「…はい。なんだかんだで、高校三年生も楽しめました。唯先輩のおかげです」 唯「えへへ~、憂のふりして学校に行ったのは自分でもなかなかがんばったと思う!」 梓「まさか修学旅行にまでくっついてくるとは思いませんでしたけどね。友達なんて憂が二人!?ってかなり驚いてましたよ?」 唯「あのときはあせった~!!でも、おかげで二人で夜景も見られたしね~!」 梓「ええ。唯先輩、来てくれてありがとうございました」 唯「あずにゃんを一年も放ってなんておけないよ!」 梓「ゆ、唯先輩…、あ、このオーディオセットどこに置けばいいですかね?」 唯「おお、さすがあずにゃん、良さそうなものをお持ちですなあ…」 梓「音楽やるならこれぐらい当然です。あ、唯先輩のパソコンってマックなんですね」 唯「iPodに音楽入れるのにいいんだよ~!」 梓「じゃあ、これもその近くに置かせてもらいますね」 唯「どうぞ~。あずにゃんもiPod持ってきた?」 梓「ええ。私もiTunes使わせていただきますね」 唯「いいよ~、何か面白い曲入れよっか?あ、そうだ、去年みんなで演奏した音源あるよ!!」 梓「ぶっ!!そ、そうですね、最後の演奏以外でお願いします…」 唯「ええ~?なんで~!?あずにゃんの愛の告白が…」 梓「もうっ!その話はしないでください!!」 唯「照れてるあずにゃん、かわい~!!」ダキッ 梓「んっ、唯先輩…」ギュッ 唯「…今日から、あずにゃんとここで一緒に暮らせるんだね」 梓「はい…、一年間はやっぱり長かったです」 唯「ごめんね?」 梓「…どうして謝るんですか。これからは離しませんから」 唯「あずにゃん…」 梓「…あ、そろそろ澪先輩の家に向かわないといけない時間じゃないですか?」 唯「え?ホントだ!あずにゃんの入学祝いなのに、あずにゃんがいなかったら意味がないもんね!」 梓「そうですね。今日は引越しがあるから、澪先輩が気を遣ってくれたんですよね」 唯「そうだよ!りっちゃんがごはん作ってくれてるんだって!」 梓「律先輩、ホントに料理上手なんですね…、意外です」 唯「そう?でも、最近は澪ちゃんもりっちゃんに料理教えてもらってるんだって~」 梓「そうなんですか。…さて、準備も出来たんで行きましょう!」 唯「うん!!」 ―――――― ――――――――――――― 梓「うわあ、夕暮れが綺麗ですねえ!」 唯「いいでしょ~。ちょっと高いところにあるから、自転車とかだと大変なんだけど、眺めがすっごくいいんだあ~」 梓「…唯先輩、一年間もあんな広い部屋を借りてて、家賃払うの大変だったんじゃないですか?これからは私が多めに家賃払いますから」 唯「ダメだよ~?二人で割り勘にしようって決めたじゃん。それに、私が一年間待つって言ったんだから。当然だよ」 梓「…私、先輩と二人で生活できてホントにうれしいです」 唯「あずにゃん、ありがと!…そうだ、澪ちゃん家行く前に…」 梓「…補給ですか?」 唯「うん!」ギュッ 梓「えっ!?唯先輩、あの、手を…?」 唯「うん、澪ちゃん家に着くまでこうやって手から少しずつあずにゃん分を補給するね…」 梓「唯先輩…」 ギュッ ―――――― ――――――――――――― 唯「つかれたあ~!」 梓「もうへろへろですぅ~…」 バサッ 唯「あ、ダメだよあずにゃん!髪解いてからベット行かないと跡つくよ~?」 梓「う~ん、せんぱぁい、ほどいてぇ~?」 唯「あらあら、今夜は甘えんぼさんだねっ♪」 ホドキホドキ 梓「…いつから澪先輩と律先輩は同棲してるんでしたっけ?」 唯「う~ん、大学入ってわりとすぐじゃなかったっけなあ~?」 梓「なんだか、部屋の家具とか、物の配置とか…」 唯「えへへ、なかなか仲良くやってそうでしょ?」 梓「やっぱりそうなんですかね?」 唯「二人は直接言ってこないけどね、ムギちゃん探偵の意見によると、『あの二人は黒ね!』らしいよ!」 梓「ムギ先輩するどいからなあ…。間違いなさそう」 唯「今日も二人を幸せそうに眺めてたからねえ。去年のあずにゃんの告白のおかげであの二人の〝こころ〟も変わったみたい」 梓「そうですか…」 唯「…」 梓「…」 唯「ねえあずにゃん、あのね?」 梓「すぅすぅ…」zzz 唯「あずにゃん、…寝ちゃったの?」 梓「…」zzz 梓「ゆいせんぱぁい…すきですぅ…」zzz 唯「…ごめんね、あずにゃん」 ナデナデ 唯「まだ私の気持ち、直接伝えてないよね…」 唯「多分、言わなくっても伝わってると思うけど…」 チラッ 唯「…それじゃああんなふうに告白してくれたあずにゃんに悪いよね」 唯「一年間待ってたのはあずにゃんもだもんね…」 唯「…ふぅ」 唯「風邪引くよ?あずにゃん」 ファサ 唯「…」 唯「…」 唯(よぉし…!) ―――――― ――――――――――――― チュンチュン 梓「う~ん」 梓「…朝?唯先輩?」 梓「…あれ、いない」 梓(ん?メモ…。唯先輩の字だ) 唯『今日は一コマ目からだから先に行くね!』 唯『後で部室で待ってるよ!』 梓(そっか、今日は一コマ目からだから先に行くっていってたっけ…) 梓(えーっと、壁に唯先輩と私の履修登録表貼っておいたんだよね) 梓(うん、唯先輩は一コマ目からだな。私は…、二コマ目からか…) 梓「今何時なんだろ、って、やばっ!!そろそろ行かないと私も間に合わない!?」 バタバタッ 梓「筆記用具にテキストに、あと楽器と楽譜!」 梓「あ、そうだ、iPod聴きながら行こう!」 スチャ 梓「よし、行って来ま~す!!」 バタン 梓「あれ、アーティスト名、HTT…?唯先輩が入れておいてくれたんだ。せっかくだし、これ聴きながら行こうかな…?」 ピッー ―――――― ――――――――――――― ピッー 梓『私は唯先輩のことが好きです………』 律『まだ録音続いてるし!!………』 梓『あああああああ……そんなあ~…………』 ピッー 唯『あーこほんこほん』 唯『聞こえますか~?』 唯『えへへ、なんだかこういうときって緊張します』 唯『でも、ちゃんと言わなきゃね』 唯『今日は4月10日、時間はもう夜中です』 唯『天気は晴れ。窓から星がたくさん見えます』 唯『出会ってから三年が経ちました』 唯『私、平沢唯は、中野梓のことを―――』 おわり 戻る おまけ
https://w.atwiki.jp/83452/pages/16728.html
梓ちゃんがいなくなった頃から、急に辺りが冷えてきたらしい。 オレンジ色に染まっていく空は出かけた時が嘘みたいに晴れきっているのに、風の強さは増していった。 お姉ちゃんのかじかむ手をぎゅって握りながら、行くあてもなく通学路を逆にたどっていく。 足が重く感じる。止まってしまえたらいいのに。自分でも分からないうちに、そんなことを思い始めてしまう。 たまらず次の行き先をお姉ちゃんに尋ねようとした時、夕焼け放送が鳴り出した。 立ち止まって見上げたサイレンが、夕陽の逆光で黒ずんで燃えたように見えるのが、意味もなく怖くて。 唯「よい子はもう帰る時間、なんだって」 憂「……そうだね」 私たちは今日だけの“こども”で、それが終わる時間はとっくに過ぎていた。 そろそろ、帰ろっか。お姉ちゃんが私を見つめて呼びかける。 でも、動けなかった。歩みは止められないのに、止まらなかった。 私のわがままで始まったデートの中で、私の口から、きょう一番のわがままがこぼれ落ちてしまう。 唯「――じゃあ、あの公園にもう一度いってみよっか?」 そらしてた目をなんとか持ち上げてお姉ちゃんのほうを見たら、やっぱりあったかい笑顔が浮かんでた。 もう一度踏み込んだ児童公園では、人影がひとつ残らず消えていた。 さっきそこらを駆け抜けていた子どもたちはみんな放送に従って帰ってしまったらしい。 私たちにせものの子ども二人は、凍える身体をくっつけ合うようにして木陰の遊具に近づく。 時々吹き付ける強い風に身を寄せるたびに、髪の匂いや肌の熱を感じてどきどきしてしまう。 結局、今日の私はにせものの、わるい子だった。 だからわがままを言って、こんな時までお姉ちゃんにしがみついてしまっている。 上京が近づくほどにお姉ちゃんなしでいられなくなって、 一昨日なんて一緒じゃなきゃ寝付けないほどで、梓ちゃんや純ちゃんにも心配されちゃって、 「陰からあの笑顔をずっと見守っていたい」なんてうそぶいたって、私はどうしようもなく子どもだった。 握った手の汗がひどく熱を発している。 気持ちわるくないのかな、私の手。とにかく、この手は離さなきゃいけないんだってば。 言い聞かせるけど、三月の冷たい空気に甘えたまま、お姉ちゃんのそばで立ちすくんでいた。 唯「うーい、こっち向いて?」 はっと振り向く。心のうちをとがめられる気がして、身をすくめる。 するとお姉ちゃんの手が伸びて、冷えたうなじにやわらかい布がくるくるって巻かれた。 あったかい。でも、伸びたマフラーの先は私のポケットの中にしまわれて、お姉ちゃんに届かない。 憂「えっ、いっしょに巻こうよ……?」 切り取られたような感じがして思わずきいてしまうと、それじゃあケガしちゃうよってお姉ちゃんが笑う。 よく分からないままの私の手を引っ張って、お姉ちゃんはブランコに私を腰掛けさせた。 唯「ね?」 ああ、そっか……。そういうことだったら、つながってると危ないよね。 お姉ちゃんのために編んだマフラーの温かさが、やっと私のことを暖めてくれた気がした。 見上げたムラサキ色の空には、もう星が灯りはじめている。 唯「いくよ?」 憂「うん!」 足をそっと浮かせると、お姉ちゃんがいきおいよく背中を押した。 薄い色の月に向かって身体が浮かんで、一瞬、羽根をもらったみたいに重力を忘れる。 浮かび上がった私の身体はすぐに地面へと引き寄せられて、お姉ちゃんの手のひらに戻ってくる。 背中が押される。何度も、何度も。ひな鳥が羽ばたくみたいに、きこきこと音を立てて私が浮かぶ。 気づいたら、お姉ちゃんと一緒になって本当の子どもみたいにきゃらきゃら笑う、私の声に気づいた。 唯「ねえっ! ……陽がしずまないうちにっ、月まで飛んじゃおうよ!?」 めちゃくちゃな思いつき。だけど私の眼に映る児童公園が、秘密の発射基地みたく見えてくる。 憂「あはははっ! そこまで、飛べるかなあ……?」 私の後ろ、風の吹く方に向かって聞いてみる。だけど、本当にどこへでも飛んでいけそうな気がした。 お姉ちゃんがすぐ、「憂は飛べるよ」って背中を押してくれたから。 しばらくブランコで遊んだあとで、向こう側に見えてたベンチに二人で腰掛ける。 周りを取り囲む乾燥した木々のすき間から見える空の色は、とっくに赤から青に変わっていた。 唯「……冷えてきちゃったね。そろそろ四月なのに」 憂「……そうだね」 私は自分の首に巻かれたマフラーをお姉ちゃんのうなじにそっと巻き付けようとする。 でも、一度お姉ちゃんの方に伸ばした手があったかい身体に触れたら、動けなくなった。 暮れていく夕陽となにもかも分かっていたみたいなお姉ちゃんが、怖くなって。 ああ、明日の今ごろには、この町には、もう。 唯「……ねえ、」 憂「やだよ。おねえちゃんが、いないなんて……!」 押し込めていた気持ちが声になって、自分のそれが聴こえた時。 小さい子どもみたいに、涙があふれてきた。 生まれたての赤ちゃんと同じぐらい泣きじゃくる私の背中を、お姉ちゃんはずっとさすっていてくれる。 だいじょうぶ、いいこいいこ。お姉ちゃんの声が、私の心をやさしく溶かしていく。 そんな魔法の声の呼びかけだって、明日の不安につながるばかりで、忘れてた記憶さえひもといてしまう。 遠い昔、冗談半分に口づけをかわしたことがあった。 まだ小学校にも行ってなかった時、テレビに映る大人の男女のまねをして。 触れあわせる意味も分からないまま、「大好き」って気持ちばかり膨らんでいった。 お姉ちゃんと一緒に三つの学校に通って、その気持ちはどうにかしずめていったはずなのに。 家族として、お母さんやお父さんが私たちを見るような気持ちだって、頭で封じ込めたはずなのに。 でも、いま、涙が止まらなくって。 唯「……うい、ごめんね」 思わず顔を上げてしまう。ごめんね? 謝るのは、私の方なのに。 向き合った私とうりふたつの顔が、今の私と同じように涙でくずれている。 ――ごめんね、お姉ちゃん、ダメだよね。 ういのことを見てると、どんどん大事にしたくなっちゃうの。 憂はわたしと違ってなんでもできて、やさしくて、あったかくて、 だけど甘えんぼで、がまんばっかりして、私はなんにも返せなくて、ごめんなさい―― 憂「おねえちゃんは、悪くないよ」 私だって、今日のことは、自分の気持ちを思い出にしてしまうために歩いてた。 だけどお姉ちゃんの手の温かさと大事な思い出をいっぱい見つけてしまって、 “こども”だからいいやってそのままにしてたらどんどん「好き」が膨らんでいって、 ほら、こうして、お姉ちゃんを動けなくしてしまってる。 わるい子どもは、私なんだ。 汗の熱か涙かなにかでぐしょぐしょになったマフラーを見て、たまらなくなった。 二人であったまるマフラーなのに、私がこんなに汚してしまったから。 憂「……私は、こどもになっちゃいけなかったんだね」 ごめんなさい。わるい子で、ごめんなさい。 ひとりごとみたいにつぶやいたら、お姉ちゃんが私の顔をつかまえた。 ……急だったから、そのときのお姉ちゃんの顔はわからない。 だけど、その瞬間、私はお姉ちゃんにキスされた。 頭で考えるのが追いつかないままに、私はお姉ちゃんのキスを受け入れた。 強く押しつけあった唇の熱が、いつまでも冷めない。 でも外の寒さを言い訳に抱きしめようとするには、この胸が熱くなりすぎてしまったようで。 唯「……ほら、ね。わるい子は、お姉ちゃんのほうだよ」 ほっぺたに流れた涙が冷たく感じだした頃、お姉ちゃんがそう言った。 憂がわるい子なら、私はもっとわるい子でいい。 だから、お願いだから、こどもにならなくていいなんて、そんな淋しいこと、言わないで。 憂の気持ちは、お姉ちゃんの気持ちなんだから。 しがみつく私を抱きとめたお姉ちゃんが、そう言った。 ずっとずっと抱きしめていたい。このまま二人で溶けてしまえばいい。 どうしてもそんな風に思ってしまって目をつむってみるけど、 すぐそばの街灯がやけにまぶしくて、目を閉じていても光は見えてしまう。 たぶん、夜が明けたらもっと強い光が私の目を開けてしまうんだと思う。 憂「……ありがとう、お姉ちゃん」 必死になって私を支えたり、背中を押してくれた人が、さっきの私みたいに顔を上げる。 憂「あの、ね? 私、お姉ちゃんの言うこと、信じるから、そしたら、大人になれるから」 唯「うん……ごめんね。私も、大学生になるから」 憂「うん、うん……だから、きょうだけ、もう一度だけ、“こども”になっていいかな……?」 最後の方、涙声のせいでぜんぜん言えなかった。 だけどお姉ちゃんがぎゅってして、うなづいてくれてる。 「あのね、お姉ちゃん。 私、お姉ちゃんのこと、だいすきだよ」 子どもみたいに泣きながら、それだけどうにか伝えて、 ――私はその時もう一度だけ、唇を重ね合わせた。 お姉ちゃんは私の身体をさすってあたためながら涙がおさまるのを待ってくれた。 あの日、私たちは涙で顔をぐしゃぐしゃにしながら、二人で手を取りあって、 抱きしめたり、冷えた身体を暖めあったりしながら、 こどもを、終わらせた。 ◆ ◆ ◆ あの日から二週間が経って、私も高校三年生になる。 一ヶ月ぶりに着た制服は冷たくてふるえるけど、家を出る頃には身体になじんでくれたみたい。 憂「お母さん、いってきまーす」 忘れ物ない?って呼びかける声。お母さんはすぐ、はっと気づくと照れ笑いを見せた。 憂「ううん、大丈夫だよ」 いつもお姉ちゃんに向けられた呼びかけを、私が代わりに返す。 見渡した通学路がやけに遠く見えてしまう。 一人で踏み出すアスファルトは生まれて初めてプールに入った時みたいにこわくて、でもどきどきした。 憂「……別のところで、元気、かあ」 お姉ちゃんがうさぎみたいに原っぱを駆けている姿が浮かんで、ふきだしちゃった。 通学路を歩きながら、あの日のことを心の中で繰り返しかみしめる。 あの日の夜、いったん二人の気持ちは閉じこめて、いつもの私たちに戻した。 だからお姉ちゃんが家を出た日、二人ともどうにか笑って別れることができた。 私たちにとって大人のはじまりの日だったから、子どもみたいに泣くのはよそうって決めてたから。 この町にお姉ちゃんはもういない。 でもあの日、お姉ちゃんがくれたあの日、私は二人で思い出を拾い集めることができた。 本当に二人きりでタイムトラベルに出かけていたのかもしれない。 だからほら、通学路の標識からも、道路へ踏み出す感触からも、思い出のかけらを見つけることができる。 梓「おはよう、憂」 ぼんやり思い返していたら、声を掛けられた。 いつ話しかけようか迷っちゃったよ、なんて言われてごめんねって返す。 純ちゃんは先に桜高に向かったみたい。 梓「晴れたね。よかったよ、新勧の打ち合わせもしなきゃだし」 憂「そうだねー。一年のはじまりに、いい天気なのかもね」 そういうと、梓ちゃんもそうだねって笑い返してくれる。 もうさすがにマフラーは暑い季節だけど、まだ指先を冷やす風も吹いている。 憂「そうだ、梓ちゃん。手、つないでもいいかな」 梓「いいけど……どうしたの、急に?」 梓ちゃんはちょっと首をかしげたけれど、小さくてかわいい指を差し出してくれた。 最初は冷たかった指が、だんだんあったかくなっていく。 暖めるように握ってみると、ぎゅって握り返してくれる。 それだけのことがなんだかおかしくって、気づいたら梓ちゃんだってにやけてた。 またいつか会えたら“こどもの日”にしよう、ってきのう電話でお姉ちゃんが言った。 そのときまでに、少しでも遠くの世界を知って、誰かの手も借りて、 くずれないぐらいに大人になっていればいい。電話口にそう話した。 子どもだったり大人だったりしてしまう私だけど、支える手はここにだってある。 梓ちゃんや純ちゃん、いろんな人とほほえみを分かちあって、 そしたら大人に近づいていくことができる、ということに今はしておこうって決めた。 憂「そうそう、お姉ちゃんも今日が入学式なんだって」 梓「そっか……向こうも晴れてるかな?」 憂「晴れててほしいなあ」 梓ちゃんと手をつなぎながら、道の向こう側の空を見上げてみる。 この太陽がお姉ちゃんのはじまりの日も照らしてくれたらいいなって、そう願って。 おわり。 戻る あとがき 読んでくれた人ありがとう 次はいきおいのある話がみたいかも 今年もけいおんとSSをよろしくね みなさんよいお年を
https://w.atwiki.jp/zooo2ndunofficial/pages/93.html
[#世界VライバーZooo] 基本情報 ルーム https //www.showroom-live.com/VCHET2G_0483 名前 えん 番号 0483 ニックネーム えん えんちゃん ファンネーム 城砦住民 ファンマーク ☯ ルーム挨拶(退出) 再見 おつえん Twitter https //twitter.com/intent/user?screen_name=5en_EN マシュマロ https //marshmallow-qa.com/5en_en YouTube 配信タグ #城砦開放中 ファンアートタグ #城砦画 Twitter以外のSNSなど項目も適宜追加してください 目次 詳細情報自己紹介 配信タイムテーブル 活動の記録スタートダッシュ期間 予選イベント期間 準決勝イベント期間 決勝イベント期間 本選後の消息 用語・名言集 推薦コメント(SHOWROOMプロフィール欄より ファンアート 詳細情報 自己紹介 紹介文 皆様 你好❗ No.483 えんと申します☯️ 世界Vライバーzooo 二期生オーディションに参加中! えんは九龍の雰囲気に憧れている純日本人、つまりは似非チャイナな女の子です!笑 普段は普通の女子大生、でも想像の中では私の好きと憧れが詰まった夢のエンカウント城砦の主になれるんです 皆様私の夢まで会いに来てくださいね 好➯アニメ・漫画・ゲーム・テーマパーク 雑談をはじめ、歌やゲーム配信などゆるりとしていきます 応援のほどよろしくお願いいたします!✨ 皆様と素敵なご縁がありますように それでは再見❗ 配信タイムテーブル 日付 配信開始 配信終了 星集め 星捨て 備考 05/19 10 00 11 15 08 07 09 07 05/19 15 00 22 00 13 15 14 15 活動の記録 スタートダッシュ期間 予選イベント期間 Zoooコレと称した、 イベント参加者に自らデザインした服を着てもらった立ち絵を公開。 めちゃめちゃクオリティが高い。 準決勝イベント期間 苦手なホラーゲームに積極的に取り組んでいます。 決勝イベント期間 本選後の消息 用語・名言集 えん虐 白粉こな氏にDVをうける えん(榊原てろう氏画) 女ァ! 推薦コメント(SHOWROOMプロフィール欄より ファンアート 榊原てろう画 当該ツイート1、当該ツイート2 Twitter用画像です。本画像はページ最下部に配置してください。
https://w.atwiki.jp/p_ss/pages/226.html
のっちに指定された場所は、川辺だった。 夕暮れに染まる川のほとりで、のっちは何やら真剣に石を投げている。 「いけっ…、4っ、5っ、…6連鎖っ!よぉしっ、新記録達成〜っ!!」 石切りをしていたのっちが急に振り返った。 「あ〜ちゃんっ!今のっ、見てくれた?」 ガラガラ声で、川岸に座るあたしに呼びかける。 「へっ?なにが〜?」 「…なんね、見とらんかったの?そりゃ残念っ!」 ステップを踏みながら、鼻歌交じりにこっちに向かってくる。 へへへと得意げに笑って、あたしの隣に腰をおろす。と、思ったら寝ころんだ。 「はあ〜、今日も見事な夕暮れじゃねぇ。」 「そうじゃね。」 「…あ〜ちゃん、なんか、あった?」 「……。なんで、そう思うん?」 「まぁ、あれじゃ、あ〜ちゃんが連絡してきたときは、たいがいなんかあった時じゃけぇ。 …のっちも、話聞くくらいは、できるし。」 「———別に。なんもないよ。」 「ふぅ〜ん、そっかぁ…。」 会話が続かず、手持無沙汰になったのっちは、 むっくりと起き上がると、草をむしって投げ始めた。 …本当に落ち着きのない子。 「そういえば、…あ〜ちゃん、少し痩せた?」 「ダイエット中だからかな。そんなに変わってないけど?」 「うーん、なんか、大人っぽくなったっていうか、…えっと、」 「ん?」 「きっ、綺麗に、なったよっ。」 「…なんで、そこで噛むかなぁ。まったく残念じゃね。」 「ううっ。せっかく褒めたのに。。。。」 「でも、…ありがと、のっち。」 ひざに顔を乗っけて、のっちに微笑むと、 のっちの頬は、夕焼けに染まって真っ赤になっていた。 遠い目をしたのっちが、草をむしる手を止めて、対岸を見つめる。 「…あのねぇ、のっちは、もしもつらいことがあった時はね…、 こうやって川辺に寝ころんで、空を眺めるんよ。 もうすぐ日が落ちるじゃろ。そしたら、一番星を探すの。 で、見つけたら、心の中で『きっと明日は、いいことがある。絶対ある。』って唱えるんよ。 いつも、そうしとるの。」 「…ふーん。一番星、ね…。」 「あ〜ちゃん、のっちと一緒に、探してみる?」 「…遠慮しとく、子供じゃないし。」 「なんね、つまらんねー、大人は!」 のっちは立ち上がって、思いっきり伸びをした。 夕暮れに照らされたのっちの背後に延びる、大きな影。 「…夕焼けこやけで、日が暮れて〜♪…」 まだ声が元に戻ってないのに、楽しそうに歌ってる。 のっち、本当に歌が好きなんだなぁ…。 「…ねぇ、のっち。…誰かを好きになるのは…、———つらいね…。」 「…ん?」 「な、なんでもない。」 「…あ〜ちゃん。」 「うん。」 「……のっちじゃ、ダメなの…?」 「…えっ?」 「のっちだったら、絶対、あ〜ちゃんにつらい思いさせないけどな……?」 のっちに瞳の奥を覗きこまれる。 落ちかけた夕日が逆光になって、のっちの表情が見えない。 (…のっち?) 動揺して答えをためらった瞬間。のっちがくすくすと笑いだした。 「なんてねっ、冗談じゃ、冗談っ!なーに、間に受け取るん?珍しい〜。」 「じっ、冗談?!誰だってびっくりするじゃろ、そりゃ…」 「ふふふ、いつものお返しじゃ!ちょっとからかっただけだよっ! ……むっ!…ヤバイ、おしっこしてくるっ!」 のっちはくるっと方向転換して、ダッシュでトイレに向かった。 ムードのない子じゃね、まったく…。 …もしかしてのっちは、さっき、あたしが一瞬困った顔したの、…気がついた? ああ見えて、勘がいいからコだからな…。 のっちがなかなか帰ってから心配になっていると、急ぎ足で向かってくるのが見えた。 気合いでも入れてるのか、顔をぱしぱしと叩いている。 …でも、なぜか、瞳のふちが赤くなっている。 「ふぅ、すっきりした!ついでに顔洗ってたけぇ、遅くなってごめんね。 …あのさぁ、あ〜ちゃん、…急で悪いんだけど、のっち用事思い出したけぇ、帰るわ。」 のっちはしゃがんだままのあたしの頭上ををふわりと掠めて、鞄を手に取る。 唖然とするあたしを置き去りして、勝手にどんどん歩いて行く。 「のっち、ちょっと、待っ…!」 慌てて立ち上がって追いかけようとすると、 道の途中で、のっちがぴたっと止まった。 振り向かないまま空を見上げて、すっと真上を指差した。 「あ〜ちゃん、見てっ。…あれが、一番星!」 「はっ、どれが?」 「そいから、伝言っ!」 「えっ?」 「…ゆかちゃん、今は家におるって!電話してみれば?」 「ほな、また明日〜っ」 天にかざした指先を広げるとそのまま2回大きくバイバイして、 一度も振り返らずに、スタスタと歩いていく。 すっぽりフードをかぶって背中を丸めたその姿が、どんどん小さくなる。 ———のっち。 ……いつから、知ってた? 全部、わかってて、…さっき、ゆかちゃんに連絡した…? …それで、…ひとりで、泣いてた…? 「のっち、待って!」 のっちの足が止まった。でも、振り向く気配はない。 「待ちんさい、そこから動いちゃダメっ!」 「…もうっ、一体なんね?のっちもいろいろと忙しいんですけど?」 のっちが逃げないように会話をしながら、距離を縮めていく。 「忙しいって、何が?」 「…ゲ、ゲームも途中だし、読んでないマンガもあるし、海外ドラマもみなきゃだし」 「他には?」 「洗濯もしたいし、台所の片付けもあるし、それから、」 「…で、それとあ〜ちゃんと、どっちが大事?」 ようやく追い付いたのっちの服の裾を掴む。 「ねぇっ、」 急に振り向いたのっちに、強く抱きすくめられる。 「…っ、そんなんっ、あ〜ちゃんが一番大事に、決まっとるじゃろっ!!」 震える両腕で、痛いほどに締め付けてくる。 温かい涙の粒が、あたしの肩先をしっとりと濡らしていく。 「…い、いつ、だって、なんだ、って、 …のっちの、一番は、あ〜ちゃん、に、き、決まっとるっ、の…っ」 しゃくりあげるせいで、言葉を噛む癖がひどくなっている。 のっちは自分の涙声に慌てたように、あたしの肩から顔をそらした。 真下を向いたのっちの表情をうかがうことは、できない。 「…ごめっ…、あ〜ちゃん、の、のっちのことは気にせんで、早ぅ、行きんさいっ!」 「のっち…」 「行って、もう行って!……お願いだからっ」 うなだれたのっちに、突き放された。 二人の体は、すっと離れて、もう手を伸ばしても、…届かない距離に、なった。 前に踏み出そうとすると、のっちがおびえた子犬みたいに後ずさりする。 涙をこらえて俯いて、足元の小石をけってくる。 (…これ以上、そばに来んでよ…。) なげやりに放り出されたつぶやきは、夜風に流されてかすれ、消えてゆく。 のっち…。 そばにある温もりと、手を伸ばしてもつかめない温もり。 あたしの望みは…。 「行かない。…あ〜ちゃん、行かないよ…。」 そう呟いて、ゆっくりと距離を縮めると、 のっちは、…もう逃げなかった。 おずおずと差し出されたのっちの指先と、 震えそうになるあたしの指先が、触れあう。 そのままのっちの指を掴んで、自分の方に引き寄せて、 俯いたのっちのおでこに、自分のおでこをくっつける。 立ち尽くしたのっちは目をつぶって、されるがままにしている。 「……。」 「…あのね、のっち。」 「…ん。」 「あたし、…もう、綺麗なお姫様じゃないよ。…それでも、いい?」 「…。あ〜ちゃんなら、なんでもいい。」 「…背中の翼も、もう折れてるの。…それでも…?」 「いい。のっちのを、あげるから。」 「……。」 「あ〜ちゃんが欲しいものは、全部あげる。」 のっちが瞼を開いた。その眼差しをゆっくりと合わせてくる。 「あ〜ちゃん、…、キス…して、いい?」 おでこを離してうなずくと、のっちの揺れる前髪が頬に触れた。 …のっちとの初めてのキスは、すごく、…やさしくて。 触れ合った部分からじんわりと温かくなって、のっちの体温に包まれる。 ゆかちゃんの焼けつくようなキスとは、全然違う…。 ——のっち。 ぎゅって、して…。頭をなでて、名前を呼んで。 …それから、…好きって、言って…。 口に出せない望みを潤んだ瞳に込めて、指先を強く握る。 のっちは、ドキドキしている心音を隠さずに伝えてくる。 のっちの片手が、あたしの髪に、頬に、首にやわらかく触れて、 耳元でささやかれる。。。。 「あ〜ちゃんが、…好き。」 …あたしは、 まだ頑張れると思ってた。自分を覆い隠していた。 無理してることに気付かないふりをして、…それでもいいって思ってた。 だけど、 …こんなに、傷ついてた。こんなに、苦しかった…。 ホントは、…もう、ずっと前から、ボロボロだった…。 引き裂かれ泣き叫んでいた心を、胸の奥に封じ込めてた。 …そのすべてが、温かいのっちの両手に包まれて、解かれていく。 「…のっち、、、」 のっちに小さくいいこいいこされて、 握りしめた手に、涙の雨が、降りはじめる。 次第に目の前が霞んで、気がついたら、何も見えなくなっていた。 とめどなく溢れる大粒の滴を、何度もぬぐってくれる温かい指先、 涙の跡まで消し去って。。。。 「あ〜ちゃん、好き。…好き、…好き…」 何度も何度もつぶやいて、息が止まりそうなくらい、強く抱きしめてくる。 ああ、のっちも。…激しい思いを抱えて、苦しんでいたんじゃね。 熱くなった吐息を、のっちの耳元にかぶせる。 「のっち…」 「…うん?」 「あ〜ちゃんのこと、…好き?」 「好き。」 「…のっち。」 「ん?」 「……あ〜ちゃんと、する?」 のっちの体が一瞬、強張った。 抱きしめていた腕を静かにほどいて、あたしの目を見つめたまま首を振る。 「…今は、しない。」 「嫌?…あ、外だから?」 「ち、違うんよ、そうじゃなくて。」 「…?」 「えっとね、…あ〜ちゃんが、のっちのこと、ほんまに好きになってくれるまで…、 待っていたいの。」 「……。」 のっちがあたしの頭をポンポンと撫でる。 「そんなに、無理せんで。」 「あ、あたし…」 「のっち、のんびりしとるけぇ。…全部急がんと、ゆっくりで、ええじゃろ。」 のっちのキラキラした瞳が、あたしを見つめている。 …あたしは、ほんまにダメじゃ。無意識に、ゆかちゃんとの時の癖が出てた。。。 これじゃ、まるでがっついてるみたいじゃろ。…かなり、恥ずかしい…。 「ん?あ〜ちゃん、照れとるん?…ほんまに、かわいいなぁ!」 あたしの腕をぷにぷにとつついて、お日さまみたいに笑った。 顔が真っ赤になってしまいそうで、慌ててのっちの胸に顔をうずめる。 「甘えんぼさんじゃね、あ〜ちゃんは。」 「ちっ、違うもん!」 「何が違うん、ほらほら?」 のっちがあたしのお腹をくすぐる。 「きゃっ、んっ、うふふっ、くっ、くすぐったいよ、のっち。こらっ!」 「ほーら、もっと笑って?あ〜ちゃんの笑顔は、最高じゃ!」 「もっ、ばかぁ。。。」 「えへへっ、楽しいね〜!」 無垢なのっちの笑顔が、まぶしすぎて。 あたしをくすぐり続ける両手をぎゅっと握って、囁く。 「ねぇ、のっち。」 「ふん?」 「……のっちのこと、…好きになって、いいの…?」 「なんね、また言わせるん?のっちは、あ〜ちゃんのことが、だ」 のっちの言葉にキスをかぶせる。 「じゃ、約束して…。」 動けないのっちの首筋に顔をうずめて、想いを伝える。 「…いつも、あ〜ちゃんのそばに、おってね。」 「…うん、ず〜っと、おるっ!」 のっちの右手が、宝物に触れるみたいにあたしの頭を撫でる。 左手をゆっくりと背中にまわして、抱きしめてくる。 …今は、まだ、 あの熱い指が、忘れられない、かもしれない。 またあの瞳に誘われたら、惑わされてしまう、かもしれない。 だけど、あたしは。。。 …君を好きになりたい。 だから、 絶対、あたしを放さないで。 …お願いじゃけぇね。
https://w.atwiki.jp/tesu002/pages/1114.html
梓「……」ビンビン 梓「まだですよ。これ……綺麗にして下さいよ」スッ さわ子「んっ……」 梓「ほら……」ズイッ さわ子「……」ペロッ 梓「そう。先っぽだけじゃなくて、ちゃんと残っている精液も吸いとって……」 さわ子「んんっ……」チウウゥゥ 梓「……んっ。すごい、まだおちんちん小さくならない」クイッ さわ子「ぷはっ。そういう薬だからね。まさか中に出されちゃうとは思ってなかったけど……」 梓「へぇ……」シコシコ さわ子「……って、なんで私のお顔の前でシコシコしてるのかしら?」 梓「まだ、出し足りませんから」シュッシュッ さわ子「もう……それで、私のお顔に出すのは決定済みなのかしら?」 梓「はい、まずは」シコシコ さわ子「まずは……ね」 さわ子「あ、待って梓ちゃん。さすがに服は汚したくないから、脱いじゃうわね?」 梓「ええ、わかりましたよ」シコシコ さわ子「んっ……」スルッ 梓「どこにかけようかな、どこにかけようかな」ハァハァ さわ子「……興奮しすぎよ。あ、下着はどうすればいいかしら?」 梓「全部脱いで下さいよ、身体中を精液で汚さないと……おさまりませんから」シコシコ さわ子「梓ちゃん、本当に発情しちゃってるわね……もう」スルッ 梓「まずはお顔……眼鏡にかけちゃいますよ~」 さわ子「……」スッ 梓「ふふっ、いい子ですね~。ついでにお口あけて、舌をべ~ってして下さいよ」 さわ子「……」レロッ 梓「あっ、でそう……」シコシコ ピュッピュッ さわ子「んんっ……」ギュッ 梓「ふ、ふ。まだこんなに出ちゃうんだ」シコシコ さわ子「……」ドロドロッ 梓「お顔べちゃべちゃですよ~。あ、これ、綺麗にするの忘れないで下さいね」スッ さわ子「……あ~ん」パクッ 梓「ふ、ふふっ……」クイクイッ さわ子「んっ、ふっ……」クプッ、クプッ 梓「……あっ、ついでにこのままお口に出しちゃいますね。もちろん、こぼしちゃだめですからねっ」グイッ さわ子「ん、んんっ!」ペロッ 梓「そう、奥まで、奥まで……あっ、出る……」ビュルッ さわ子「ん……ふっ」ゴクゴクゴクッ 梓「ふふっ、そんなに吸われてもまだ小さくなりそうにないですよ」クプッ さわ子「……んっ」 梓「次はお尻にかけたいな~」ニコニコ さわ子「……」クイッ 梓「あははっ、すぐにお尻向けてくれるんですね。もう……エッチなお尻ですね」シコシコ さわ子「……」 梓「どこにかけようかな……」 梓「やっぱりお尻の穴ですかね」グイッ さわ子「っ……!」カアアッ 梓「ふふっ、ピクピクしてる~」スッ さわ子「さ、触っちゃやぁ……」 梓「さっきの精液ついてますよ。うわ、ねちょねちょ……」ツーッ 梓「まあ、これからまた精液ぶっかけるんですけどね」シコシコ さわ子「う、ううっ……」カアアッ 梓「あ、出る……うっ」ドピュッ さわ子「んっ……」 梓「……さすがにちょっと量が少なくなってきたかも。でもお尻ぐちょぐちょなんですけどね」クニュクニュ 梓「あはは、お尻から精液出ちゃってるみたい~」ツンッ さわ子「……」カアアッ 梓「……ふうっ。さすがにちょっと疲れましたね。ちょっと休憩です」 さわ子「ん……もう終わりかしら?」 梓「休憩ですよ。あ、お顔とか拭かないといけませんよね……今ティッシュを……」 さわ子「あら、綺麗にするのは違うでしょ?」グイッ 梓「えっ、何が……にゃっ!」 さわ子「ふふっ」 梓「な、何するんですかぁ……」 さわ子「汚れた部分、綺麗にしてもらわなきゃね。まずは最初に出されちゃった中から……」ズイッ 梓「に、にゃああ、近い近い近い……」ポタッ さわ子「ふふっ、お股とお尻から垂れちゃって……顔にかかっちゃったわね」グッ 梓「そ、そんな位置に押し付けられてたら当たり前……にゃっ」ポタポタッ さわ子「ほら、早く綺麗にしてよね。たっぷり汚されちゃったから……」 梓「あ、ああっ……」 さわ子「まずは中の精液を全部かき出してもらおうかな、舌で……ね」 梓「ん、んんっ……」グチュグチュ さわ子「うん、もっと奥まで……いいわよ」グイグイ 梓(ううっ、苦いし、すごいびちゃびちゃってしてる……そんなに押し付けないでよぅ……)ペロペロ さわ子「ふふっ、次はお尻。精液ペロペロしなさい……」 梓「はっ、はっ、あ……」ペロッ さわ子「私の穴、美味しい? こんなに汚したんだもん、美味しいに決まってるわよね」クイクイッ 梓(な、なんかスイッチ入ってるんですけど~) さわ子「……あ、忘れてたわ」 さわ子「私も梓ちゃん汚さないとね……」 梓(えっ……) さわ子「は~い梓ちゃん。お顔はそのままね~」クチュクチュ 梓(せ、先生の指が……おまんこの中入っちゃってる……)ジーッ さわ子「ふ、ふふっ。ちゃんと見ててね。あと、舌も出してないとだめよ」グチュッ 梓「は、はひ……」あ~ん さわ子「いい子ね……待ってて、すぐに出すから」グチュグチュ 梓(出す……?)フルフル さわ子「んっ、んっ、んっ」クチュクチュ 梓(そんなに早く出し入れして、痛くないのかなあ)ジーッ さわ子「はあっ、あっ、あっ……」グッチュ 梓(すごい……エッチな音してる) さわ子「あっ、出るわ、出るわよ……んっ!」グシュッ 梓(えっ……) プシャアアアアアッ 梓「ん、んんんにゃっ……!」 さわ子「はぁ、あ、あっ……」ブルブル 梓(何これ……おしっこ……? でも、全然苦くない……)ペロッ さわ子「ふ、ふっ……お顔びっしょりよ梓ちゃん」 梓「ん、んっ……」ギュッ さわ子「さすがにおしっこかけるわけにはいかないから、潮で……ね」クスッ 梓(これが、潮……) さわ子「はい、お顔拭きましょうね」フキフキ 梓「んっ……」 さわ子「ふふっ、梓ちゃん汚しちゃった」チュッ 梓「にゃ……」 さわ子「疲れたわね、ちょっと休憩しましょうか」ニコッ 梓(いつもの先生の笑顔だ……)ホッ さわ子「ふふっ、これをしたかったからラブホを選んだの。お家だと汚れちゃうから……」 梓(そっか、そういう選択もあるんだ) 梓(先生って、やっぱり大人なんだなぁ) さわ子「……それでね、唯ちゃんたらね」 さわ子「あ、梓ちゃん?」 梓「……す~っ、すぅ」 さわ子「寝てる。疲れちゃったのかな」 さわ子「何回も出したからね~……」クスッ 梓「すう、すう」 さわ子「ふふっ、可愛いっ」チュッ 梓「ん、にゃ……」ギュッ さわ子「あらあら、甘えんぼさんね」クスクス さわ子「いい子いい子」ナデナデ 梓「ん……」 さわ子「おやすみ、梓ちゃん」チュッ 梓「すう、すう……」ムクッ さわ子「……」 さわ子「寝てる間に、もう一回出しちゃえ」クスッ 梓「ん……」 さわ子「おやすみ、梓ちゃん……」スススッ ……。 次の日の朝 梓「すう、すう」 クチュッ、クチュッ 梓(ん……お股に違和感が……) チュッ、チュッ 梓(あ、気持ちいい。なんだろう、夢?) 「んっ、んっ……」ペロペロ 梓(あ、出る……)ビクン ビュルルル 梓「んっ、んっ……」 さわ子「朝からいっぱいね」クスッ 梓「あ、あれ……先生?」ピクピク さわ子「おはよう梓ちゃん。たくさん出たわよ~」 梓「……」 梓「にゃああっ! な、な、な、なにやってるんですかぁ……!」 さわ子「ふふっ、元気だったからつい、いじめちゃった」 梓「もう……」 さわ子「さ、そろそろ支度しなきゃ」 梓「もう……そんな時間なんですか? ちょっと、残念です」シュン さわ子「ふふっ、そんなにコスプレルームが気に入った?」 梓「コスプレじゃありません。ホテルが……」 さわ子「うふふ、なんでもいいわ」グッ そう言って、私の手をとった先生の顔は、もう学校で見せるいつもの表情に変わっていました。 車の後ろでは、昨日までのピカピカ光っていたお城はもうすっかり無くなってしまっていて……。 梓(なんだか、夢の中にいたみたい) 少し私が、大人になれた一日でした。 日曜日 梓(ううっ、昨日から出しすぎちゃっておちんちん痛いよぉ……) 梓(でも、まだ薬のせいかビンビンしてるし……) 梓(今日はお家おやすみ、っと)バッタリ ……。 ピンポーン ピンポーン 梓(あれ……お客さんかな?) ピンポーン ピンポーン 梓(うるさいなぁ……はいはい)トタトタ 梓「は~い」ガチャッ 純「やっほ~、遊びに来たよ」 梓「あ、純……」 梓「……えっと、何しにきたの?」 純「ひどいな~。遊ぶ約束してたじゃん~」 梓「そうだっけ?」 梓(連日のゴタゴタで忘れてたよ……) 純「お邪魔しま~す」 憂「しま~す」 梓「……あれ、憂も?」 憂「うん、しま~す」ニコニコ 梓の部屋 憂「じゃあなにして遊ぼっか?」 梓「お昼寝する~」バッタリ 純「って、ちょっとちょっと梓!」 梓「ん~……」ムニャムニャ 憂「すっごいお疲れみたいだね~」 純「もう……じゃあ私もお昼寝するっ!」モフッ 梓「きゅう……!」 純「えへへっ、あずさあずさ~」バタバタ 梓(あんまり暴れないでよ純~) コツン 梓(コツン?) 純「あれ……なんだろ、この出っぱり?」スリスリ 憂(あ) 梓(あ……)ムズッ 純「ん~……梓何これ~。携帯電話? 違うよね……」スリスリ 梓(あ、あまり撫でないでよ純) 純「ん~、不思議な手触りだね~」グリグリ 憂「純ちゃん、え~い!」ポフッ 純「きゃっ、な、なによ憂」 憂「私も一緒にお昼寝する~」 純「せっかくのお休みなのに……まあ、たまにはいっか」 憂「うふふ」 梓(憂、助けてくれた?)うとうと 純「す~っ」 梓「うとうと……」 梓(結局三人で同じ布団に入っちゃった) 梓(まあ、この方が静かでいいし……) 憂「……」スッ 梓「にゃ……!?」 憂「……くすっ」ギュッ 梓(う、うい……何いきなり握ってるのさ) 憂「……いたずら」ヒソッ 梓(じ、純にバレたらどうするのっ……!)ピクッ 憂「……ふふっ」モゾッ 梓「手……パンツの中に入れないで」ヒソヒソ 純「すう、すう」 憂「平気だよっ」シュッシュッ 梓「ふぁ……」 憂「くすくす、あんまり声出すと起きちゃうよ~」シコシコ 憂「……なんかすごいおっきくない?」ヒソヒソ 梓「い、色々あったのよ……」ピクン 憂「ふ~ん」シコシコ 梓(そ、そんな笑顔で気持ちよくしないでよ)ゾクゾク 純「う~ん」ギュッ 梓「あ……」 憂「ふふっ、くっつかれちゃったね」シコシコ 梓「で、でも止めないんだね」 憂「止めてあげな~い」 梓「じ、純が起きちゃうよぉ……」 憂「起きたら止めてあげる」くすくす 梓「な、なによそれぇ……」 憂「出ちゃうのが先かな~」 梓「あ、あっ……」 純「んっ……あずさっ?」 梓「え、あ、あっ……純?」 憂「くすっ……」シコシコ 梓(えっ、憂……手……) 純「ん~、何か言った~?」うとうと 憂「……」シュッシュッ 梓「な、なんでもっ……んっ」ピク 梓(止めて、くれないの!?) 純「梓、具合悪い?」 憂「本当、具合悪そうだよ~」シコシコシコシコ 梓「は……あっ」ピクン 梓(そんなに早く動かしちゃ、出ちゃう……) 純「どうしたの梓、大丈夫?」 梓「だいじょ……ぶ。もう、すぐ……んっ」ビクビク 憂「……イっちゃえ」ヒソヒソ シコシコ シュッシュッ 梓「っ……んっ!」ビクビクッ ピュッピュッ 梓(……出ちゃった。パンツの中にベッタリ) 純「……梓?」 梓「ん、んっ」ピクッ 憂「梓ちゃん大丈夫?」ニコニコ 梓「平気……だよ」 梓「んっ……うん」 純「あ、呼吸が戻った? 本当に大丈夫そうだね」 憂「……」ギュッ 梓(うい、パンツの中から手を出してよぉ……) 純「……ふぁ~あ。ちょっと寝たら何だかお腹すいちゃったよ」 純「みんなで何か食べようよ」 梓(ぐっちゃになった下着着替えたらね……) 梓「そ、その前にちょっとトイレいってくるね」 憂「あ、私も~」スッ バタン 憂「ふふっ、バレなくてよかったね」 梓「もうっ、何やってるのさ憂」 憂「もうあずにゃん……なんで勝手に出しちゃうかな~?」 梓「!」 6
https://w.atwiki.jp/enda/pages/13.html
合計: - 今日: - 昨日: - トップページの合計: -
https://w.atwiki.jp/83452/pages/15084.html
さわ子「ふふっ、唯ちゃんよしよし」 さわ子「唯ちゃん、いっつも抱きつく側だったもんね?たまには抱かれる側になるのはどう?」ナデナデ 唯「……やめてよ」 さわ子「……唯ちゃん、本当は言いたくないこと勇気を出して言ってくれたのね。ありがと」 さわ子「……いい子。唯ちゃんはいい子よ」ナデナデ 唯「違うよ。私、いい子なんかじゃないよ」 さわ子「ううん、とってもいい子。唯ちゃんはいい子」 さわ子「ムギちゃんも澪ちゃんもりっちゃんも、それに他のみんな、私だって」 さわ子「……梓ちゃんだって、みんなが大好きないい子よ。唯ちゃんは」ナデナデ 唯「……違うよお……わたし……わだし……」ジワッ さわ子「うーうん。違うくないわ。いい子いい子。唯ちゃんはとーってもいい子」ナデナデ 唯「……じゃな……もん……わだ……こ……じゃ……」ポロ…ポロ… さわ子「んー?なぁにー?」ギューッ 唯「……っ」 唯「わだし……わだしいい子なんがじゃないもおん……」ボロ…… 唯「わたし……いい子なんかじゃないよおおおお!!!うわあ゛あああああん!!」 ギューッ さわ子「……ううん、そんなことない。唯ちゃんはいい子よ」 唯「違うもん!わだしっ!いい子なんがじゃないよ゛っ!」 唯「あずに゛ゃんに……いっばいひどいこと……ヒッグ……したし……」 唯「りっぢゃんにも……みお゛ちゃんにも゛……ムギちゃんにだっで……」 唯「いっぱい……グスッ……ひどいこと……いったもん……!」 さわ子「ううん……そのことを反省できてるんでしょ?じゃあ唯ちゃんはいい子よ」 さわ子「それに……唯ちゃんも辛かったのよね?本当はそんなこと言いたくなかったのよね?」ナデナデ さわ子「辛かったんなら……今は、いーっぱい、泣きなさい。ねっ」ニコッ 唯「うう゛っ……さわ……ちゃ……さわちゃ……あ゛……ああ゛あ゛」ボロ…ボロ… 唯「うわ゛あああん!!うわ゛あああああああああんっ」 ギューッ さわ子「……ふふっ」ギューッ ねえ、唯ちゃん。梓ちゃんのどんなところ好きになったの? えっ……うーんとね、いつもはね、すっ、ごく可愛いけど 、いつも音楽初心者の私に優しくしてくれるところかな。 後輩なのに、可愛い妹みたいで、それでいて頼れる先輩みたいな、お姉ちゃんみたいなんだ。 ふふっ、唯ちゃんて以外とお姉ちゃんに憧れてるのね。甘えんぼさんみたい。 ぶーっ、そんなことないよー。いつもは私がお姉ちゃんやってるんだもん!フンス ……ねえ、さわちゃん。わたしってやっぱりおかしいんだよね?女の子を好きになるなんて…… ううん、そんなことないわ。唯ちゃんみたいな人って意外といーっぱいいるのよ。 ほんと? ええ、ほんとよ。 ……その人たちって、みんな幸せになれてるのかなあ…… ……それはわからないわ。だって…… ふにゃ…… ……幸せになれるかどうかなんて、その人たち次第でしょ? …… さわ子「……そ、幸せになれるかどうかは、唯ちゃん……あなた次第なのよ」 さわ子「……でも、唯ちゃんなら大丈夫」 さわ子「だって唯ちゃんには……」 …… 次の日からの部活。 私は何事もなかったように部室に行った。 部室では、いつもの調子の律先輩、澪先輩、ムギ先輩がいて、 そしてただ一人、いつもと違い、借りてきた猫のように周囲を警戒しながらムスッとした顔をしている唯先輩がいた。 唯「……」ムスッ 昨日、無理やり帰らされた後、唯先輩とどうやったら仲直りできるかを考えてみた。 しかし、結局思いつかずいつものように話かけようと、 したの……だが、 唯「……」ギロリ 唯先輩が、まるで「話かけるな」とでも言いたげに無言で私を睨んできて、私は何もできずにいつもの席に座った。 うう……昨日は家に帰ってから、唯先輩とどうやって仲直りしようかずっと考えてたのに…… ……結局なにも思いつかなかったけど…… でも、まずは唯先輩と話し合える状況にならないと話しにすらならないや…… どうも唯先輩はまだ私に怒ってるぽいし……うう、私なにをしたんだろう…… … とか、梓は考えてるんだろうな……。あーあ、あんな涙目になっちゃって…… しかし、それにしても…… 唯「……」 チラッ 梓「……」ウルウル サッ 唯「……///」 ……さわちゃんの話聞いた後だと、なんかわかりやすいなー…… なんなんだよあいつは。なんでそんなチラ見してんだよ。 あれじゃ突き放そうとしてるんじゃなくて、ただ単に意固地になってるだけじゃねーか。小学生かよ。 律「……練習すっか」 私がそうポツリと言うと、みんなは無言で立ち上がって楽器の準備、手入れを始めた。 私も立ち上がり、ドラムの位置に歩いていった。その時、唯がもう一度梓をチラ見するのが見えた。 …… 一通りの練習が終わり、下校時間になると、唯先輩は「じゃ、私帰るね」と 独り言のように告げて言って部室を出て行ってしまった。 唯先輩がいなくなった部室に、また気まずい雰囲気が漂いだした。 律「……なんか、私と澪が前にケンカしたときもこんな空気だったのかな……」 律先輩が投げやりにポツリと言った。澪先輩もあの時を思い出したのか、気まずそうな顔をした。 紬「……梓ちゃん、どう?唯ちゃんと……」 梓「……ダメです、今日見てた通りです。唯先輩は私と目を合わせようともしてくれません」 律「……合わせようとするんじゃなくて、まず唯に声すらかけれてないもんな……」 梓「仕方ないじゃないですか……だって唯先輩が……」 律「そりゃそうだけど、まずはどうにかして唯と無理やりでも話し合わなきゃ……」 澪「律」 律「ん、なんだよ?」 澪「……そういうのはさ、ほら、当事者が……素直になんなきゃ……できないもんだろ?」 律「?」 澪「だ、だから……言いたいこと、ちゃんと言える覚悟を持たないと……」 律「……なんだよ澪、ちゃんとはっきり言えよ」 澪「……っ、だ、だから!私とお前が仲直りしたときみたいに、意地張ってる方が素直になんなきゃだめなの!」 律「……はい?」 澪「だっ、だから……今はまだ、唯が、本当の自分を隠してるから……まだきちんとは話し合えないと思う……」 澪「……だから、まずは唯を素直にする方法を考えよ?な?梓」 梓「……唯先輩を……素直に……」 律「おいちょっと待てよ澪。あんとき意地張ってたのはどっちだよ?どう考えてもお前だろ?」 澪「んな、なに言ってんだ!あれは律が私におかしい態度とるから……」 紬「ま……まあまあ……」 律「へーん、なんだい。結局私がいなくて寂しかったくせに」 澪「……っ、そ、そうだよ!律がいなく寂しかったの!///」 律「……へ?///」 紬「あらあらまあまあ///」 梓「唯先輩……」 …… 帰宅。 唯先輩を素直にする方法か……それにしても、どうして唯先輩は私に対して怒ってる理由を教えてくれないんだろう。 『……別に、何もしてないよ』 『ただね、昨日言った通り』 『私はね、中野さんの事が大っ嫌い、なんだよ』 もしかしたら……唯先輩は本当に生意気な後輩の私を心の底から嫌ってるだけなのかもしれない…… 梓「……」ウルウル ……だめだ!こんな弱気になってちゃ! 梓「……っ!」ゴシゴシ ムギ先輩が言ってた!「唯ちゃんは梓ちゃんのこと嫌いになんてなってない」って! そして私も言った!「みんなを信じる」って! 梓「……ぜったいに、あきらめるもんか」 しかし……どうしたらいいんだろ…… 唯先輩の気をひくもの……好きなもの…… ケーキ? ギター? ごろごろ? ……軽音部? 梓「……だめだ、思いつかないや……」 気を紛らわすためにテレビをつけた。 やっていたのは今年の正月に放送された2時間のサスペンスドラマだった。 梓「あ……これ私見てなかったやつだ」 どうやら再放送らしい。 気分転換にでも見てみよう。私はそう思い、テレビ画面に意識を向けた。 ちょうど出てきたドラマのタイトル。『赤い指』 …… ……まさかドラマからヒントを得ることになるなんて……でも、これならいけるかも…… 唯先輩の好きなもの……大切なもの……『軽音部』 そして……それだけじゃダメだ……もうひとつ必要だ。 … 『こんなに可愛くて……大好きな梓ちゃんだもん……私達も……唯ちゃんも……嫌いになんてなるわけないよ……』 … 梓「……っ!///」 ……ええい、もう、こうなったら思い込んでやるしかないです! 唯先輩の好きなもの! ケーキ! ギター! ごろごろ! 軽音部! そして……あ、あずにゃん! そうです、唯先輩はきっと私のことが好きなんです。そう思い込んでやります。 そして、唯先輩の大好きなものを……ぶち壊してやります! …… prrr… 律「はいもしもーし、りっちゃんだよーん」 律「どしたー?梓?」 梓『こんな時間にごめんなさい、律先輩』 律「いいよ、そんなこと。で?なんかあったのか?あ、唯と仲直りする方法思いついたのか?」 梓『……』 律「あーよかった。ここ最近数日さー、部室の中あんな雰囲気だろ?なーんか居心地悪くってさー」 律「でも気づいたか?唯のやつ最近練習量増やしてるらしいぜ?……まあ、あんま変わってねーけど」 梓『律先輩』 律「澪もなんか最近歌詞思いつかないらしいし、ムギもやたらマンボウの真似のレパートリー増やそうとしてるし」 律「さわちゃんなんかあの日以来部室に顔も見せに来ないんだよなー。あっそうだ明日の帰りにさ」 梓『私、軽音部をやめます』 律「だめっ!」 梓『……!』 律「だめだよ……やめてよ……それだけはやめてって言ったじゃん……」 梓『……先輩』 律「梓言ったじゃん……唯と何があっても仲直りするって……あきらめんなよ……」 梓『先輩』 律「方法思いつかないのか?私も一緒に考えるからさ。お願い、冷静になって」 律「私たち……5人で放課後ティータイムなのに……最近、お前と唯があんなになって……バラバラになりそうで……私怖くって……」ポロ… 律「でも……わたしじゃ……何も……できない……」ポロ…ポロ… 梓『……律先輩』 律「……グスッ」 梓『……退部届は、明日渡しますね』 律「……っ!あずさあっ!」 梓『聞いてください』 梓『私は明日唯先輩の目の前で退部する意思を見せつけます』 律「……つまり、退部するフリってこと?」 梓『いえ、もしそれで唯先輩が私と向き合ってくれないなら……その時は……』 律「おまっ……それって……!」 梓『そうです。これは懸けです。唯先輩が私のことを好きでいてくれるかどうか確かめるための……』 律「……おまえ」 梓『……///』 梓『……もうひとつあります』 律「……なんだ」 梓『……これから言うことは、明日退部届を出したあとにすぐ行います。』 梓『……そのことを、他の皆さんには、絶対に知らせないでほしいんです』 律「……その賭け、勝算はあるんだよな?」 梓『……わかりません。でも、わからないけど。私、私だって……』 律「……梓?」 梓『っ!……わたしだって!唯先輩のこと好きなんだもん!』 律「!」 梓『だから……絶対成功させてみせます……!』 律「……」 律「……わかったよ、言ってみ……」 …… ……次の日 ガチャッ 梓「……こんにちは」 唯「……」 澪「あっ、梓 遅かったな」 紬「今お茶出すわね」ガタッ 私が部室に入ると、気まずそうな空気が漂っていた。 しかし、こんなやりとりは゛あの日゛以来いつもの事だったのでそれほど気にもならなかった。 梓「いえ、結構です」 澪「梓、そう言わずにさ……」 梓「……今日はすぐにいなくなりますから」 澪紬「……え?」 唯「……?」 6
https://w.atwiki.jp/fairdol/pages/1074.html
夏限定トーク フェアリートークする フェアリートークされる ▲ページTOPへ 秋限定トーク フェアリートークする 《【相手フェアドル】》絵描いてるの~?おお~上手だね~!今度は《【フェアドル】》をモデルにする?なんちゃってぇ (瞑) 今からミケさんとお魚釣りに行くの?《【フェアドル】》も一緒に行ってもいい~? (照) うわ~ん…お芋で作ったクッキーが全部焦げちゃったよぉ~… (驚) 季節の変わり目は体調を崩しやすいんだって~《【相手フェアドル】》も気を付けてね~ (泣) 昨日、お山の近くに散歩にいったら、紅葉がすっごくきれいだったよ~♪ (喜) こんにちは~!お月見団子のおすそ分けで~す♪ (笑) 最近、夜遅くまで絵本を読んでるから眠いよぉ~…「読書の秋」っていうんだよぉ~ (愛) ねぇねぇ、《【相手フェアドル】》も、ぶどう狩りに行こうよぉ~♪甘くて、とってもおいしいんだってぇ~♪ (愛) ねぇねぇ《【相手フェアドル】》、いっしょに河原に行こうよ~♪とんぼがいっぱいいるんだよ~♪ (瞑) 見て見て♪秋物のお洋服出してもらったんだよぉ~♪最近涼しくなってきたから、衣替えしないとね♪ (瞑) フェアリートークされる 秋の夜長に鈴虫さんの鳴き声を聞くと、とっても心が安らぐよねぇ~♪ (安) この前、お芋掘りに行ってきたから、おすそ分け持ってきたよ~♪見て見て、こんなに大きいの取れたんだよ♪ (愛) 涼しかったから、ついお昼寝しちゃったぁ~… (安) ねぇねぇ、《【相手フェアドル】》は行楽の秋にどこか連れて行ってもらったぁ~?…え~いいなぁ~ (愛) ▲ページTOPへ
https://w.atwiki.jp/hitorikakurenbo/pages/1130.html
いなり寿司でかくれんぼ 名称なし まとめ管理の都合上「いなり寿司でかくれんぼ」にしました ひとりかくれんぼの改訂版 いなり寿司バージョン 2007年5月31日2chニュー速VIP板に投稿 情報提供者:名無し 386 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/05/31(木) 06 36 23.04 ID myUxe1X10 一人かくれんぼかぁ。俺もやってみる。 ぬいぐるみ・・・・は無いから、そうだ、かわりに動物霊、それも狐(お稲荷さん)を呼ぶために、油揚げにしよう。 中に米を詰めて・・・・生米はあるけど、ちょうどご飯炊けちゃったから、もったいないしこれにしよう。 米がご飯に変わっちゃったから、霊性を高めるために、少し酒と塩を混ぜよう。 と思ったら、酒と塩の変わりに酢と砂糖を混ぜてしまった。 仕方ないから、そこに少量の酒と塩も入れてまぜておいた。 米を油揚げに詰めようと思った時に気づいたが、油揚げは昼間にきつねうどんにするために、 使ってしまっていた。残ってはいたが、甘辛くしょうゆ味が付いている・・・・。 まぁ、良い。醤油も酒も似たような物だ。 とりあえず、出来上がったものに、鋭利なものを突き刺して・・・・・お、箸でいいや。 これを刺して、えーっと、呪文は・・・・「いただきます」だな。 うん、うまい。 最後は、塩水の代わりにお茶飲んで、最後の呪文「ごちそうさま」を唱えて、糞して寝るわ。
https://w.atwiki.jp/yuiui/pages/118.html
65 お姉ちゃんだらけ(そのいち) [sage] 2010/01/24(日) 19 50 11 ID seQT5t6gO 扉を開けると、そこには5人のお姉ちゃんがいた―― 憂「お姉ちゃん、そろそろ起き……きゃああ!?」 唯1号「おはよう憂!」 唯2号「憂、おはよー」 憂「お、お姉ちゃんが二人!?」 唯3号「二人だけじゃないよ!」 唯4号「私もいるよー♪」 唯5号「私を忘れちゃダメだよ!」 憂「ちょ、こ、これどういうことなの…!?」 唯1号「いやぁ、なんか起きたら分裂しちゃっててー♪ 憂「な、なんか!?」 唯2号「これで私も音楽の極みに立ったってことだね!」 憂「え、音楽の極みに立った人って分裂するものなの?…きゃっ」 唯3号「ういー、今日はお休みだしのんびりしようよー」ギュー 憂「ちょ、お姉ちゃ……」 唯4号「あ、ずるいよー私も!」ギューッ 唯5号「私もー!」ギュッ 憂「うぅ…?」 この状況、なんだかよくわからないけど…とりあえず、分裂したお姉ちゃんもあったかくて気持ちいい…♪ 唯1号「ういーお腹減ったー」 唯2号「朝ご飯にしようよー」 憂「あ、うん!じゃあお姉ちゃん、ご飯にしよう!」 唯1、2、3、4、5号「はーい!」 憂「ス、ステレオ…」 66 お姉ちゃんだらけ(そのに) [sage] 2010/01/24(日) 19 52 56 ID seQT5t6gO こんにちは、平沢憂です。突然ですがお姉ちゃんが分裂しました。 唯1号「憂ージャム取ってー」 唯2号「憂ーマーガリンどこー?」 唯3号「憂ー牛乳がないよー?」 憂「ま、待ってお姉ちゃんたち、落ち着いて…」 唯4号「ちょっと5号!そのベーコンエッグ私のだよ!」 唯5号「私のだもーん♪憂がお姉ちゃんにあげるってくれたんだから!」 唯6号「それは私のことを言ったんだよ!ね、憂?」 憂「え、えーっと…私が言ったお姉ちゃんっていうのはそのお姉ちゃんじゃなくって違うお姉ちゃんっていうか…あ、あれ?」 唯4号「お姉ちゃんは私のことー!」 唯5号「私だよ!」 唯6号「私ー!」 憂「だ、ダメだよお姉ちゃん自分とケンカしちゃ…わっ?」 唯1号「ういー、私と一緒にテレビ見よ?」 唯2号「あーずるい1号!私と見るの!」 唯3号「私とだよ!」 憂「ちょ、ちょっとお姉ちゃん…わかった、皆で一緒に見よう!ね?」 唯1、2、3、4、5、6号「はーい!」 憂「…えへへ……皆いいこ…♪」 5人のお姉ちゃんと過ごすのは、普段の5倍体力を消耗します。 ですが…同時にお姉ちゃんと過ごす幸せも5倍になるのです! …5? 85 お姉ちゃんだらけ(そのさん) [sage] 2010/01/27(水) 03 21 08 ID BKHRjECyO こんにちは、平沢憂です。分裂したお姉ちゃんたちとの生活にも少しずつ慣れてきました。 ところで一つ気付いたことがあります。実はお姉ちゃんたちは一人一人性格が違うんです。 唯1号「うーいー♪一緒にアイスたーべよー♪」ギュッ 憂「ダメだよ1号お姉ちゃん、さっき食べたでしょ?」 唯1号「えー?いいでしょ~うーいー♪」 憂「く、苦しいよー…♪」 1号お姉ちゃんは甘えんぼですぐに抱きついてきます。 もしかすると分裂する前のお姉ちゃんに一番近いかもしれません。 唯2号「……」ジー 憂「どうしたの2号お姉ちゃん?顔になにかついてる?」 唯2号「べ、別に…なんでもない」 唯3号「2号も憂にくっつきたいんだよねー?」 唯2号「そ…そんなわけないじゃん!私もう高校生だし、いつまでも妹にべたべたするとかあり得ないし!」 唯3号「じゃあ2号は憂にくっつくの禁止ね♪ういー♪」ギュッ 憂「きゃっ?」 唯2号「な…なんで3号が決めるの?意味わかんない!」 唯3号「だってべたべたするのあり得ないんでしょー?だったら文句ないよね♪」 唯2号「あ、あり得ないって言ったのはあくまで程度の問題で…」 唯3号「じゃあ抱きつきたいんだ?」 唯2号「う……」 86 お姉ちゃんだらけ(そのよん) [sage] 2010/01/27(水) 03 26 26 ID BKHRjECyO 唯2号「グス……ういー」 おずおずと服の裾を掴む2号お姉ちゃんは意地っ張りです。なんだかケンカした時のお姉ちゃんみたいでかわいいです♪ そして3号お姉ちゃんは少し意地悪です。かわいいだけにギャップがすごいです! 憂「ふふ…♪あ、ごめんね皆、私そろそろご飯の準備しなくちゃだから…」 唯4号「あ、憂ー♪ちょうどよかった、ご飯の準備ならお着替えしなくちゃだね!」 憂「ひゃっ!?よ、4号お姉ちゃ…なんでメイド服があるの!?」 唯4号「前に着たやつ、さわちゃんが持っていっていいっていうから♪どれ、お姉ちゃんが着替えさせてあげるー!」ガサゴソ 憂「きゃあぁ!」 4号お姉ちゃんは少し…いや、かなりスキンシップが過激です。さわ子先生みたいです。 正直、こんな風に体を無理矢理触られるのはかなり嬉し…じゃなかった、かなり困ってしまいます! 唯4号「憂のおっぱいぷにぷに~♪お尻やわらかくって気持ちいい♪」スリスリ 憂「や、やめてぇー♪」 唯1号「憂、なんで嬉しそうなのかな…?」 唯2号「さぁ…」 唯3号「…あんまりおっきいと将来垂れるよ(ボソッ」 90 お姉ちゃんだらけ(そのご) [sage] 2010/01/27(水) 23 59 06 ID BKHRjECyO 4号お姉ちゃんからなんとか逃れた私は夕飯の準備をするべく台所にやってきました。が… 憂「あれ、なんかカレーの匂いがする…?」 唯5号「あ、憂!ちょっと味見してみてー♪」 憂「5号お姉ちゃん!これお姉ちゃんが作ったの!?」 唯5号「うん!まぁ食べて食べてー」 憂「い、いただきます……パク」 唯5号「どう、美味しい?」 憂「お…おいしい…」 お姉ちゃんのことだから、隠し味に甘いものをどっさり入れたりしたんじゃないかと思ったけど…私が作るのよりおいしい! 憂「5号お姉ちゃん、こんなにおいしいの作れるなんてすごいね!」 唯5号「いやあ大したことないよー♪そだ、ついでにトンカツも揚げてカツカレーにしてみたよ!」 見ると、こんがり黄金色のトンカツが!そうです、5号お姉ちゃんは料理がものすごく上手いのです! 憂「でもこんなに揚げるの大変だったでしょ?」 唯5号「ううん、こんなの憂が料理してくれてるのに比べたら全然大したことないよ!」 憂「お姉ちゃん…」 唯5号「私だってたまにはお姉ちゃんらしいとこ見せなきゃだもん。何か悩みとかあったらいつでも相談してね?私たちはいつでも憂の味方だから」 憂「うん…ありがとう!」 91 お姉ちゃんだらけ(そのろく) [sage] 2010/01/27(水) 23 59 56 ID BKHRjECyO お姉ちゃんは、やっぱり優しくてあったかいです。 たとえ分裂して性格や言動が変わっても、お姉ちゃんはお姉ちゃん。一番大切な芯の部分は何も変わっていません。 でも5号お姉ちゃんはほんのちょっぴりだけ、他のお姉ちゃんよりも頼りになる…かもしれないです。 唯5号「それじゃ、皆呼んでご飯にしよ…あーーーー!」 憂「ど、どしたの!?」 唯5号「ういー…炊飯器のコンセント入ってなかった……」 憂「あらら…」 …やっぱりお姉ちゃんはお姉ちゃんです。 102 お姉ちゃんだらけ(そのなな) [sage] 2010/01/29(金) 03 47 47 ID zQ9XronZO ご飯も炊いて皆でカレーを食べていると、6号お姉ちゃんがこんなことを言い出しました。 唯6号「ところで、お風呂は当然皆で入るんだよね?せっかく大人数なんだし!」 憂「え!?」 唯1号「さんせー♪皆で入ったら楽しいよね!」 唯2号「ま、まぁどうしてもっていうなら一緒に入ってもいいけど…」 唯3号「わぁ楽しみ♪皆で入れば自分の体を客観的に見られるね!そして改めて気付くんだよ、自分の体の貧相さに!」 唯4号「ジュルリ…8P…ど、どうしよう、憂がおかしくなっちゃうかも…でも大丈夫、私が手取り足取り教えてあげるから♪」 唯5号「…4号ちゃん、さすがに自重しようね」 皆は色んなことを言っていますが、かくいう私はといえば嬉しさ半分不安半分といったところでした。 お姉ちゃんと久しぶりに一緒にお風呂に入れるのはもちろん嬉しいです。 でもこの個性派揃いの皆と入ったら何が起こるか…色々な意味で個性の強い6号お姉ちゃんの提案というのも不安です。ていうか… 憂「あ、あのー…こんな大人数でお風呂入るのは無理じゃないかな…?」 一同「……」 なんということでしょう。皆そのことをまったく考えていませんでした。 やっぱり、お姉ちゃんはお姉ちゃんです… 103 お姉ちゃんだらけ(そのはち) [sage] 2010/01/29(金) 03 50 11 ID zQ9XronZO 唯1号「考えてみたらそうだね…家のお風呂じゃせいぜい3人がいいとこだよー」 唯5号「よし、ここは公平にあみだくじで決めよう!私、今から作ってくるね!」 あみだくじを作りに部屋に戻った5号お姉ちゃん。 皆のために率先して動くなんて、やっぱりしっかり者なんだなぁ♪まだ食事の途中だけど… 唯6号「5号ちゃんがいない間にじゃんけんで決めようかー♪」 憂「え!?」 唯3号「ちょうど偶数になったことだしね♪はい、二人一組にわかれて!」 憂「え、あの…5号お姉ちゃんは…?」 5号お姉ちゃん抜きで行われたじゃんけんの結果、私とお風呂に入ることになったのは6号お姉ちゃんと7号お姉ちゃんでした。 そういえば、7号お姉ちゃんとはまだあまりしゃべってないな… 憂「7号お姉ちゃん、よろしくね」 唯7号「うん…よろしくね」 7号お姉ちゃんはクールです。皆が騒いでる時にも我関せずという感じで窓の外を眺めていました。 髪を七三に分けているところがかっこかわいいです。色々話せたらいいんだけど… 唯6号「わーいわーい♪おっふろ、おっふろ、おっふっろー♪」 唯7号「……」 憂「じゃあお先に入ってくるね。5号お姉ちゃんによろしくね…」 104 お姉ちゃんだらけ(ざつだん) [sage] 2010/01/29(金) 03 58 33 ID zQ9XronZO 唯4号「はぁ…せっかく憂とあんなことやこんなことができると思ったんだけどなぁ」 唯3号「モグモグ…あんなことやこんなことって?」 唯2号「……」(…き、聞きたいわけじゃないけど耳に入っちゃうからしょうがないよね) 唯4号「そりゃあ、押し倒したり…」 唯1号「きゃー♪押し倒す!?」 唯4号「揉んだり…」 唯2号「揉む!?」 唯4号「舐めたり…」 唯1・2号「なな、舐めるぅ!?///」 唯3号「モグモグ…4号はえっちだねぇー♪あとはあとは?」 唯4号「あとは…」 ガチャ 唯5号「皆お待たせ!あみだ出来たよー♪いやぁ、意外に難しいもんだねあみだって…あれ?」 唯1号「あれ、5号ちゃんは不戦敗になったんだよ?」 唯5号「え…?ふ、ふせ…?え?」 唯3号「モグモグ…ゴクン。ごちそうさま5号、カレーおいしかったよー♪」 唯5号「あ、私のカレー…」 唯1号「まぁまぁ、洗い物手伝うから元気出しなよ5号ちゃん!」 唯4号「私だって行けなかったんだしさ♪…手伝ってあげるから後で憂の下着取ってきてね。あと体触らせて!自分の体だから文句ないよね♪」 唯5号「…澪ちゃんの気持ちがちょっとだけわかったよ」 つづく!