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俺達は目的地のニューヤークにたどり着いた 「妙だな・・・」 ジオンの新造戦艦ミネルバ艦長思いつめたような顔で通信ごしに言葉にする 俺もそう感じていた 連邦の勢力圏だと言うのにこれまで小隊規模のジムとしか接触していない 新型が運び込まれるにしては警備が手薄だ そのまま荒れ果てた街に入り、警戒態勢を意地する。 次の瞬間、ミネルバが大きく揺れる 揺れから見るに何かが被弾した 「被害状況を知らせぇ!」 艦長が慌てながら命令する 「ミサイル被弾 やられました、スラスター態は、航行不能です!」 そのままミネルバはゆっくりと地面に足をつける くっ・・・ 「艦長、発進許可を、このままではやられます」 珍しくリュミエールが許可を求める。 「止むおえん、前記発進」 俺はカタパルトについた 「カタパルト接続完了、ラテールの神大尉発進どうぞ」 「ラテールの神、ザクウォーリア出るぞ!」 「ミサイルの角度と方向から敵の一を割り出せ」 俺がオペレーターに向け命令するとオペレーター大急ぎでパネルを操作する。 「6時の方向、Nジャマーが濃くて識別不能・・・。」 元々あてにしてなかったが、あまりにも情報が少なすぎる はっきり言ってこのオペレーターは無能だ 「よし、二人は左右に展開、かんの俺が後方につく」 俺が命令すると二人が了解と返事をし、配置につく ビルの瓦礫とNジャマーのせいで索敵がままならない 「12時の方向からミサイル来ます!」 大慌てでオペレーターが口にし、艦長が即座に回避行動を命令し、なんとか回避 どうやら館長は無能ではないようだ しかし上京が悪すぎる・・・どうすれば・・・ そして俺がひらめく 「ミネルバ聞こえるか、前方にターホイザーを発射しろ」 俺の言葉に館長が馬鹿な・・・など小声で話すが俺は続ける 「瓦礫を吹き飛ばすんだよ!」 やむおえないと判断したのか館長が命令を下す 「ブリッジ遮閉、ターホイザー、ってー!」 強力な陽電子砲の一撃がビルを砕く そしてMSの爆風らしきものも確認。ここまでうまく行くのは想定外だ 「3時、9時の方向から敵MS接近」 思わぬ一撃で焦って敵が強硬策に出る 2小隊による挟み撃ちをかけてくる 「各個に応戦、かのんの装備はガナーだ、近接戦闘に持ち込まれないように注意しろ」 言われるまでもと言わんばかりにかのんがオルトロスを撃ちジム一機を撃破する。 そして俺がリュミエールのバックアップに入ろうとしたその時… 「12時の方向、敵MS1 早いです!」 ! ミネルバの対空砲火を潜りぬけ ビームサーベルを抜きブリッジに斬りかかろうとするがすかさず俺のザクがトマホークで止める ジムとは違う、パワーもスピードも桁違いだ、そしてこの後ろのバックパック・・・何だこの機体は 胴体は青く、白くて角・・・これが噂に聞くガンダムか? 「データ照合・・・これは・・・GAT-X105 ストライクです・・・。」 やはり・・・これがガンダム・・・ まさか実戦に出てくるとは 「ミネルバ、聞こえているか?こちらに好戦の意志はない、直ちに幸福せよ」 そしてその声は聞き覚えのある声だった でも・・・あいつは・・・ ― 「すみません大尉・・・バランサーをやられました・・・」 「もやし~!」 ― あいつは確かに・・・ 続く
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2013年3月11日 町田市震災合同訓練 東京都町田市で実施された大規模合同防災訓練で、救助犬チームとして捜索シミュレーションに参加しました。 主 催:町田消防署 実施日時:20013年3月11日(月)9 30~11 30 会 場:東京都町田市旧市庁舎 参加頭数:4名/救助犬2頭 参加機関:町田消防署、町田市役所災害対策本部、町田市建設業災害対策協議会、東京消防庁ハイパーレスキュー隊、町田警察署、災害救助犬神奈川(順不同) 昨年秋に新市庁舎がオープンした町田市では、旧庁舎の取り壊し工事が始まったばかりです。 そこで、その旧庁舎を利用して、3・11から2周年を迎えたこの日、町田消防署の主導により、行政と民間防災組織が協力して、約120名の要員が参加する大規模な合同訓練が実施されました。 ↑↑旧町田市庁舎エントランス前に設定された、大掛かりな模擬被災現場。(資料画像/町田消防署) ↑↑実際の被災現場さながらの救助活動が行われました。(資料画像/町田消防署) ↑↑複数のエリアで同時進行された救助作業。日本の救助技術の高さを目の当たりにできる大規模訓練となりました。 午前10時、東日本大震災クラスの震災が発生。一部が倒壊した旧市庁舎内に取り残された要救助者を、各機関が連携して捜索し、救出します。 災害救助犬神奈川は、消防、警察と共に庁舎5階に向かい、瓦礫に閉じ込められた要救助者の位置を特定する役割でした。 ↑↑庁舎5階部分に取り残された要救助者を検索する、町田消防特別救助隊。高度な検索機器も使用されました。この後、特別救助隊隊長より救助犬チームへの捜索要請が出され、救助犬のためサイレントタイムが設けられました。 ↑↑ガラス窓の閉じられた密閉空間に総勢20名近くの救助活動にあたる隊員が活動しており、わずか数分という時間制限内の嗅覚作業としては厳しい条件の中、救助犬の捜索が行われました。画像は、1頭目の救助犬が告知をしている様子。この後、確認のため、2頭目の救助犬が投入されました。 ↑↑2頭目の救助犬が確認捜索を行なっています。瓦礫に密閉性がなく、要救助者の臭気が周辺に大きく拡散してしまうことから、犬はすき間に鼻をつけ、慎重に確認し、1頭目と同じ位置で告知しました。続けて、救助犬チームの報告をうけた町田消防特別救助隊が救出救助作業を行います。 ↑↑庁舎5階部分の指揮、救助作業にあたった特別救助隊の皆さん、町田消防署長と。署長は、国際消防救助隊の隊長として海外の大きな災害で救助活動の指揮に当たられたご経験から、救助犬のグローバルスタンダードとしてのIROのことをご存知でした。 町田消防署主導で実施された今回の合同訓練は、日本の救助隊の高度な救助技術を結集した素晴らしい内容でした。 その捜索救助活動の歯車の一つとして参加できたことは、実働救助犬チームとして大きな収穫です。 同時に、救助現場の皆さんに救助犬の捜索の特性や生かし方についてお伝えすること、私達自身もまた救助隊の持つ検索機器などの捜索技術について知り、互いの「違い」「特性」を知ることが、捜索リソースの一つとしての救助犬を現場でより活用していただくことにつながると感じた1日でした。 (資料画像/町田消防署) 災害救助犬神奈川 .
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作詞:森田せらぎ 作曲:コワレミクP 編曲:コワレミクP 歌:猫村いろは・雪歌ユフ 譯:暮亜。 積木 形單影隻獨居此間 輪回往復的日子 對我而言太過沉重 如此深切的思念 唯有如塵埃般堆疊與身邊 一塊 又一塊 反復堆積起 接近那星辰 裝作看不見 它已瀕臨崩毀 那搖搖欲墜的積木啊 請別讓它坍塌 即使此刻緩緩晃動 也會再次屏住呼吸 重疊思念 忘記了厭倦 也拋棄了珍視的一切 醒覺之時 天空中燦爛星辰 卻已如墜落燈火般消失不見 就在咫尺眼前 難覓的暗夜中 不斷堆疊 又不斷毀滅 從高遠蒼穹中墜下的樓閣 此刻唯余殘破瓦礫 與暗淡的星塵碎片 那已被玷污的“它” 以雙手珍重擁緊 堆疊上一塊 仰望天空 尋出那星辰 屏住呼吸 再度 重疊思念
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ガラガラガラガラッ 崩れた民家の瓦礫を豪快に蹴散らし、活性酸素のジメチコンハリが傷だら けの顔を覗かせる。 あらあら? 生きてたのね。そんな細っこい体で意外と丈夫ねぇ ジメチコンハリは奇妙な笑みを浮かべながら民家に足を踏み入れてくる。 ヤバい。殺される!! 日輪の炎の1っ!! 過剰摂取は震える手で必死にオルニチンを放った。人間に対してオルニチン を使うなんて、 初めての経験だった。小さな丸い炎がジメチコンハリに向かってひょろひょ ろと飛んでいく。 え、ナニよ、その家庭で使うようなしょぼくれた炎は? ジメチコンは過剰摂取の放った炎を鼻で笑い、コラーゲン飲料壁でこともなげに受け止めた。 絶望的だ。過剰摂取はせっかく持ってきた剣も満足に使えず、コラーゲン飲料 術も学校で習った 家庭で役に立つ程度のものしか使えない。 コラーゲン ドリンク 水 配達 ミネラルウォーター通販
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ガルガンダ山を城塞化した一族の末裔。幼少の頃から古くなったガルガンダ山の城壁などを補修していたため築城技術は極めて高い。知識を深め、ガルガンダ山をより強固で堅牢なものとするために旅に出た。戦争が始まったと聞き帰路に就くが、戻った時に目にしたものは瓦礫の山と化したガルガンダ山の要塞と跳梁跋扈する悪魔であった。茫然としていたところをゼグスに助けられたオートムは憤怒を胸に悪魔と戦い、自慢の投石で多くの悪魔を落としたことから悪魔たちから恐れられた。彼がいる戦場ではフーリンでさえも自由に空を飛ぶことはできなかった。ゼグス死後、市井へ逃げ延びたオートムはいつか必ずガルガンダ山に難攻不落の城塞を築くと山の神々に誓い、大陸各地を放浪した。 アナザーで活躍したときのセリフがこれ準拠 -- 名無しさん (2023-11-01 23 23 59) 名前 コメント
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その花言葉は"存在しない" 紅い霧が立ち込めていた。 麗しい緑の庭園。傲慢に構える大きな洋館。 踏み入れば、これまた広いロビーに、長い廊下。 豪勢な調度品は、古今東西からの逸品ばかり。 柔い絨毯の上を、使用人がせわしく行き来する。 正確な時刻の中で、支配者は優美な日常を送る。 古びた記憶はそう語る。これは過去の話。 たった少し前の、とある洋館の光景。 瓦礫と煤と黒染みばかりの一帯が、 ほんの少し前まで"そうだった"という話。 彼らが勝手に巻き込んで、壊し尽くしただけ。 先に言いたいことだけ言って、後はひたすら耐えた。 ―――『姉を笑うな』と。 だから辺りと同様にひしゃげて、赤黒くなって。 でもあれだけ激しかった衝撃は、今はもう止んでしまった。 事は終わり、ようやく彼女が倒れ伏す。 紅い霧も、やがて晴れるだろう。
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EU 中央や武器庫にいるのか、便所や水道にいるのか、ミニMAPからは判断出来ない為ソコ付近にいる場合は場所を報告する。 2中、坂中央ではっているスナは、ハシゴ下の瓦礫に乗れば見えます。スナの時は活用してね。 テロ部屋から1中を覗くと、1中の箱の隙間から1中の敵を確認できます。SRの時は活用。 武器庫の箱も隙間から覗けます。 水道上は敵がかなり警戒している&グレもくるので、乗る場合は中央ではなく、左隅推奨。 左隅はSRから狙われにくい&グレ回避可能。 1上小屋の鉄板が邪魔な窓(わかるかな?)からシフトロックが少し見えます。 ソコから出来るだけ削ってから、シフトロックに凸すれば、打ち勝つ確率が増えます。 リスボ待機する場合は、C4箱上か、コンクリ壁の脇にあるタンクの上に乗るとかなりの範囲を見渡せます。オススメ コメント
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作詞:曼荼羅P 作曲:曼荼羅P 編曲:曼荼羅P 歌:鏡音リン 翻譯:MIU 星之慟哭 冗長年月的盡頭 砂之星球做過的夢 青色泛光那顆星 為何逐漸趨向黑暗? 淚水滴落 懷擁生命 為何他等 相互憎惡 丟失笑容 邁向死亡? 為何他等 無法正視? 在世界的內側 億萬的星辰 若流落淚水 消失於赤土 那祈禱…… 上升的黑煙 成為印記 朝向著故鄉 那位少年 在瓦礫之中 遺留下來 這無聲之聲 無法傳遞 灰色落雨 螢舞時節 為何他等 相互憎惡 丟失笑容 邁向死亡? 為何他等 無法正視? 在世界的內側 終焉的黃昏 閃爍的赤星 連同信神者 也無可救贖 埋入空白的 她的回憶 玻璃工藝的 星之慟哭 億萬的星辰 若流落淚水 消失於赤土 那祈禱……
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マクロスなのは 第15話『魔導士とバルキリー』←この前の話 『マクロスなのは』第15話その2 (*) それは第3波が終わり「さて次だ!」と構えた時だった。 今までのようにⅠ型がなく、Ⅲ型が横一線になって進撃してくる。 それがどうしたと精密照準した時、違いに気づいた。 Ⅲ型は以前ボールとあだ名したように完全な球に近い。しかし、そいつは何かの箱を両側に装備していた。 (なんだありゃあ?) しかしロバートは躊躇わず発砲。部下達も続いて6体が大破した。 そこで残りの無事だった機体が箱の蓋を展開し、それぞれ数発〝何か〟を発射した。小さなそれは白煙を噴き出しつつ一直線にやってくる。 この光景に彼らはようやくそれが何か理解した。 「た、退避!!」 命令が早いか道路に展開していた部下達は蜘蛛の子を散らすように車のシールドから退避して、より頑丈な建物の陰へと飛び込む。 しかし足がすくんでしまったのか飛来するミサイルを見つめたまま固まってしまった部下の1人が目に入った。 ロバートは反射的に彼へと跳ぶと、押し倒して伏せさせる。 直後に襲う衝撃。そのマイクロミサイルはバルキリー隊のミサイルのように魔力爆発となっていたが、車に残っていた水素燃料に引火して大爆発を起こした。 莫大な熱量によって空気が加熱され、ロバートは自身の上を相当な質量物が通過するのを感じた。 ようやく衝撃が収まる。 耳が『キーン』という不快な耳鳴りを鳴らし、潤滑油が燃える嫌な臭いが鼻をつく。しかしそれこそ生きている証だ。 ロバートは衝撃でクラクラする頭を根性で起こして顔を上げる。 目前には大破した水素自動車が建物に突っ込んでいた。どうやら先ほど感じた質量物とはあれのことらしかった。 続いて爆発地点を振り返る。そこには隕石でも降ったかのようにアスファルトが砕け、クレーターを形成している。その向こうには悠々と進撃してくる敵が見えた。 無事だった両隣の建物から友軍の阻止砲・銃撃が続いていたが、まったく意に介されていないようだった。 防御の正面を無力化されたこちらと敵の新兵器。こうなると戦線の維持は困難だった。 「総員撤退!撤退だ!・・・・・・オイ!こんなとこで寝るな!」 先ほど押し倒した部下に右肩を貸しながら後退しようとする。 彼に外傷はない様子だったが、バリアジャケットの自動遮音設定をしくじったのか片耳が聞こえない様子だった。 「隊長!早く!」 退避していた部下達が遮蔽物から躍り出て遅滞行動(撃っては後退、撃っては後退という戦術機動を繰り返して敵の進攻を遅らせる戦術)をしながら呼び掛けてくる。 そこへ爆音が再び轟く。振り返ってみるとあの両隣のビルから白煙が舞い上がっていた。どうやらミサイル攻撃を受けたようだ。 『こちらAWACS『ホークアイ』。ビルの部隊は転送収容した。道路にいた部隊はそのまま第2次防衛ラインまで遅滞行動を続けよ』 「了解!」 ロバートは通信に応えると、肩を貸していた部下を他の部下に預ける。そしてバリアジャケットのヘルメットからガラス板のような片目型HMD(ヘッド・マウント・ディスプレイ)を引っ張り出した。 これは全隊員が装備している赤外線暗視装置などの情報端末でAWACS、バルキリー隊が導入したJTIDSに対応している。 本来ずっと着けておくことが望ましいのだが、まだ慣れていない(着けた方の目で照準すると距離感を掴みづらい)ことが常時装備の足かせとなっていた。 装備した右目に友軍の位置や状態、敵の侵攻ぐあいからエイトナインに装填された残弾までさまざまな情報が表示される。 「バノン班は右に見える遮蔽物に隠れてランチャーを曲射射撃しろ。それぞれ3発撃ったら後退だ。藤田班は引き続き負傷者を援護しつつ退避!」 『『了解!』』 出された指示に混乱もなく動いていく。JTIDSのおかげで上空からの視界があるため、それぞれが状況を把握した上で動けるのだ。さらにバルキリー隊がいれば適切な爆撃目標の指示などもっと高度に運用できるのだが、無い物ねだりはできない。 ロバートは指示を終えると振り返ってエイトナインの徹甲弾をフルオート速射。HMDの残弾カウンターが急激に減っていく。そこに再び放たれたミサイルが迫る。 やつらとは20メートル程しか離れていなかったため見る間もなく飛び退くが、後ろからやってきた魔力衝撃波によって吹き飛ばされた。目前に急激に迫る建物の壁。 頭に走馬灯のように過去の光景が過る。なぜか思い出すのがフロンティアに置いてきた恋人のことばかりだったのが印象的だった。 衝撃 体に鈍い痛みが走る。 (痛っつ・・・・・・今度こそ死んだかな・・・・・・) しかし目が開けた。足も体重を支えている。 (まだ生きてる!?) 考える間もなくその場を退避。瞬間、その場を敵のレーザーが熱した。 そこでようやく自らの魔力残量が減っていることに気付いた。どうやらエイトナインが激突寸前に浮遊魔法をかけて勢いを殺してくれたようだった。 「インテリジェントデバイスにした甲斐があったぜ・・・・・・」 その呟きに腕の中でしっかりと保持する89式小銃がキラリと光った気がした。 前へと向き直ると自分達より先にいるバノン班が遮蔽物からようやくランチャーを発射。それらは自分達の上を通り過ぎ、迫撃砲のように侵攻してくる敵を真上から強襲した。 連続する爆音。 さらに第2、第3射が続く。 「やったか!?」 振り返ったがHMDを介した視界には敵を表す赤いレティクルがズラリと並んで、ほとんどの敵の健在を伝えた。 曲射では敵のシールドを破りきることができなかったようだった。 しかし時間稼ぎには十分だったようで、部隊のほとんどが無事第2次防衛ラインまで撤退した。 だがそれでも全く事態は好転しなかった。 リンカーコアの出力が低い陸士部隊には対抗できる強力な魔力誘導弾を形成する力はなく、圧倒的に不利になった。 言ってみれば弓矢しか使えない相手に大砲を投入するようなもので、射程も威力も段違いなのだ。 また大抵の陸士達のストレージデバイスには容量の問題でレーダーが搭載されていない。おかげでデバイス補正が利かないため、六課のティアナのようにミサイルを撃って迎撃するなど無理な相談だった。 レーザー攻撃しか想定していなかった防衛ラインは次々突破され、上空の制空権が無いためガジェットⅡ型が飛び交う。 第256陸士部隊は多数の負傷者を出しながら後退していった。 そして民間人を誘導した核シェルターまでたった200メートルしか離れていない最終防衛ラインにて、ようやく増援が到着した。 『こちらフロンティア基地航空隊と空戦魔導士部隊。これより貴、部隊を援護する!』 フロンティア基地から急いで飛んできた15機の編隊とそれに続く空戦魔導士部隊。 バルキリー隊は一斉に散開すると、ガジェットⅡ型との交戦に入った。 そして空戦魔導士部隊はヴィータを先頭に少数の部隊を伴って降下してくる。 どうやら空戦魔導士部隊はそれぞれの方面で戦っている陸士部隊ごとに振り分けたようだった。 「やっと来てくれたか!」 最前線を守っていたロバートは安堵するとともに、近くに降りてきたヴィータ達に駆け寄る。 「遅くなってすまねぇな。とりあえず、目の前の奴等をぶっ飛ばせばいいんだな?」 開口一番、ヴィータを知らないロバートはその控えめに言っても若い(正直に言えば幼い)魔導士の強気のセリフに目を白黒させたが、間違っているわけではないので頷いた。 「了解した。おまえたちは陸士達の援護をしてくれ」 彼女はどう見ても年上そうな他の魔導士達に指示を出すと、雄たけびと共に突撃していった。 「ちょ、ちょっと君―――――!」 彼女の実力を知らないロバートは止めようとしたが、逆に魔導士達から止められた。 曰く、 「機嫌が悪いから邪魔しないほうがいい」 とのことだった。 幼い魔導士を突撃させることに戸惑ったロバートだったが、突撃先で展開されている無双を見た彼は考えを改めた。 あれだけ自分達が苦労したⅢ型のミサイルをハエでも落とすように軽々撃破し、Ⅲ型本体をも一撃において吹き飛ばす。 彼女のハンマーが振るわれる度にⅢ型が姿を消していった。その後に残るのは少数のⅢ型とⅠ型のみ。 「それじゃ・・・・・・行きましょうか?」 ロバートは唖然としてその魔導士の声に頷くことしかできなかった。 (*) ヴィータが蹴散らした後を逆進撃する陸士部隊+魔導士部隊の行程は順調だった。 AMFによってAランク魔導士の魔力砲撃であってもなかなか破れないガジェットⅢ型のシールドはランチャーを直接照準さえできれば陸士達にとっては無いも同然。次々撃破していく。 苦労させられたミサイル攻撃もAランク魔導士の手にかかっては全く脅威になりえなかった。 また所々で敵の強固な抵抗があったが、JTIDSの恩恵に預かるバルキリー隊の空爆とバトロイドによる強烈な肉弾攻撃によって軽々突破していった。 こうして共同歩調をとった管理局部隊は順調に侵攻し、ついに市街からガジェットを一掃した。 同時に上空の戦闘も終わったらしかった。 (*) 演習中止から3時間後 ガジェットは諦めたのか撤退し、民間人の帰宅も管理局の手配したバスによって開始されていた。 しかし大半の部隊が民間人の誘導か警戒配備されている中でロバートの第5小隊は『ポイントデルタ』、つまりさっきの市街入り口まで来ていた。 実は彼の小隊は1人だけ、ここで行方不明を出していた。分隊長の佐藤曹長だ。 爆発からすぐに撤退したが、その時彼だけがいなかったのだ。 JTIDSにも同時刻に死亡ではなくシグナルロストというタグが残っているだけだった。 そのため部隊はまだ見つかっていない彼の捜索に来ていた。 (*) 爆心クレーターに戻ってきたロバートは、まずギリギリまで彼がいた車の後ろを見てみる。 そこにはまるでトマトケチャップを蒔いたような跡が・・・・・・なかった。 「チッ・・・」 どっちが残念なのかわからないような舌打ちをしつつ、次に退避していそうな建物の陰を見る。最有力候補であったそこは大型の瓦礫で埋まっていた。 他も見たがそれらしい形跡はない。つまり彼はこの下らしい。これならシグナルロストも頷ける。ここのロストテクノロジーとなってしまった建築材料は電波のみならずフォールド波の遮断性能に優れており、JTIDSを始めとする機器も建物の中ではほとんど使えなかったのだ。 ともかく合致する事象から行方不明の佐藤曹長は瓦礫の下であることは確実だった。それの暗示することは明白だったが、ロバートは自らの89式小銃を一瞥すると手をメガホンのようにして瓦礫に大声で呼びかける。 「佐藤、君はいい友人だったが、君の父上がいけないのだよ!」 そして芝居がかったように 「ふっふっふ、ハッハッハッ!」 と高笑いし始めた。 突然の隊長の乱心に当惑する部下達だったが、理由はすぐに知れた。 『シャ〇・・・・・・、謀ったな!シ〇ア!』 瓦礫の下から聞こえるくぐもった微かな声。それは紛れもなく佐藤の声だった。 「やっぱり生きてやがったか。このガン〇ムオタクめ!」 ロバート・ジョセフはそう言うと、瓦礫に笑いかけた。 (*) その後瓦礫を撤去しようと様々な努力がなされたが、それは膨大かつ大きすぎてとても人力では動かせなかった。もちろん砲撃で砕くなどもっての外だ。 「重機を持ってきてもらうしかないかな・・・・・・」 ロバートはそう思ったが、ここは旧市街。到着まで3日はかかるだろう。 (さてどうするか・・・・・・) 思考を巡らせていると、頭上から爆音が聞こえた。 フロンティア基地航空隊のVF-11だ。制空権維持のため、ガウォーク形態で上空警護をしてくれているのだ。 そこで彼の頭の電球的なものが灯った。 (バルキリーの馬力があればあの瓦礫ぐらい退けられるじゃないか!) さっそく通信を送ってみると、 『要救助者ですね?了解、今行きます!』 と快く了承してくれた。 戻ってきた翼に射手座のマークを着けたVF-11Gはガウォークでゆっくり降りてくると静かに着地する。そしてキャノピーを開けたかと思えばパイロットが降りて来た。 EXギアをしているからわかるその小柄で華奢なボディライン。バルキリーのパイロットは女性らしかった。 「要救助者はここでしょうか?」 彼女はヘルメットを取ってこちらに問うた。 意志の強そうなパッチリとした瞳が特徴的な、まだ16歳ほどの少女だった。胸の名札には「Sakura Kudou」とある。 この歳でバルキリーのパイロットになれるということはよほど優秀らしい。マクロスフロンティア船団、新・統合軍のバルキリーパイロットの倍率が平時で20倍ということはザラにあった。 しかしロバートのその考えは勘ぐりすぎだった。実はただバルキリーが戦力になるか未知数で適応力の高い若者が起用されただけだったからだ。 「そうだ。要請に応じてくれてありがとう」 彼は礼を言うとそこへ案内する。 「ここにうちの部下が下敷きになって立ち往生しているんだ。バルキリーでどかしてもらえないか?」 彼はその瓦礫─────5メートルを優に越えるコンクリートの塊の下を指差す。彼女はその慘場を見て痛々しい顔をした。 「ああ・・・・・・わかりました。救護班・・・・・・とか一応呼んだほうがいいですね。いろいろ〝確認〟とかあるでしょうから・・・・・・」 そう言ってバルキリーに戻ろうとする勘違いした少女を、ロバートは慌てて呼び止めた。 「あぁっ、クドウ三尉、大丈夫なんだよ。アイツは下敷きだけど、ぴんぴんしてるから」 「はい? でも・・・・・・」 彼女は見上げる。そのコンクリート塊の出どころは5メートル上のビルの外壁だった。 確かにあんな高さからあんな物が降ってくれば、即死を想像するのも無理はなかった。 「まぁ、持ち上げてもらえばすぐにわかるよ」 彼女は終始首をひねっていたが、そうしていても仕方ないと思ったのかバルキリーに乗り込んでいった。 (*) コックピットにEXギアが接続され、機体の一部となる。 さくらは深呼吸すると左手に握ったスラストレバーをさらに45度立てて倒立させる。するとVF-11Gはガウォークからバトロイドに可変。重く長すぎるライフルを地面に置く。 そして彼女はスピーカーで注意を呼び掛けると、下の陸士達を踏まぬよう細心の注意を払いながら現場に向かう。 バトロイド視点は普段の人としての視点より約10倍もの高さにある。そのためさくらは昔読んだ「ガリバー」というどこかの次元世界にある童話の主人公になったみたいで、この形態が好きだった。 そうして彼女はどけるべき塊を前にすると、マニピュレーターを精密作業用の設定に変更する。そしてかがむと手を伸ばした。 EXギアシステムの恩恵から、これらの制御は操縦者の動きをトレースして行われる。そのためガウォーク・バトロイド形態は比較的すぐに慣れることができるようになっていた。 VF-11は自身の拳よりはるかに大きなそのコンクリート塊を両手でゆっくり持ち上げ、横に下ろした。 他にも大きな瓦礫が取り除かれ、後は比較的小さな瓦礫のみとなったため陸士達が引き継ぐ。 そして〝それ〟が現れた。 「・・・・・・いったい、何なの?」 コックピット内から見守っていたさくらは、その異様な物体に唖然とする。そこには円筒形をした〝風船〟があったのだ。 レーダーに連動したIFF(敵味方識別装置)とJTIDSはそれを陸士部隊の佐藤曹長と認識している。 刹那それは周囲の安全を確認したのか破裂し、中からヒトが出てきた。 彼は体の各部を確認すると 「う~ん!」 と、大きく伸びをした。 その後彼は無事を喜び合う同僚達にどつかれたりしていたが、確かに元気なようだった。 「・・・・・どうなってるの?」 バルキリーは無駄にさくらの動きをトレースし、首をひねった。 (*) あとで聞いた話である。 陸士部隊は装備改変計画で、第97管理外世界のJSSDF(日本国陸上自衛隊)の装備を参考とした。 その後彼らはオーバーテクノロジーなどを用いた通常持たせられない機能を多数アップデートしていったのだ。 その1つがこの対衝撃・対爆・対圧・耐弾用のこの機能だった。 これは緊急時使用者が通常小さな金具を引っ張ることによって作動し、作動後0.5秒で最大に膨らむ。 そして一度膨らんでしまえば使用者は最大瞬間圧力100トンに耐えられ、簡単な生命維持装置も備える。そして必要なら光学迷彩もオプションで着ける事のできる究極の籠城装備だった。 どうもあの佐藤曹長はロバートという隊長と一緒にインテリジェントデバイスへと換装していたそうで、その決断があの絶望的状況から彼を救ったらしい。 陸士の新型バリアジャケットにはこのような〝びっくりドッキリ機能〟がまだまだあるが、それはまたの機会に記述しよう。 (*) その後順調に民間人の帰宅は進み、ほどなく完了。技研の調査隊が現場検証する中、各部隊も別れを惜しみつつそれぞれの基地に帰還した。 (*) 「―――――それで、なんでわざわざ管理局の展開している地域にガジェットを送ったの?」 グレイスが男に問う。 ここはクラナガン郊外の秘密地下基地だ。彼女は男―――――スカリエッティのやり方を理解しているつもりだったが、今回は常軌を逸していた。 管理局に打撃を与えるためならば撤退があっさり過ぎるし、レリック等の回収なら演習が終わった後にゆっくり取りに行けばいいはずだ。しかし彼は飄々とした様子で答えた。 「いやぁ、魔導士とバルキリーの連携した時の実力を見てみたかったんでね~」 そんなことのために陸戦型ガジェット500機、ガジェットⅡ型300機、QF-2200「ゴースト」を70機も費やしたらしい。 しかし、所詮は機械。今スカリエッティは最新の工業ラインによってこれらを量産。今消費したのは4割に過ぎなかった。 〝ゲート〟と〝時空差〟の関係上マクロスギャラクシーの工業ラインは使えないが、持ち込んだ小規模の移動式工場があった。 その工場では今もガジェットドローンとゴーストの量産が進んでいる。 ミッドチルダの工業技術などゼントラーディの自動生産工場を参考にオーバーテクノロジーをふんだんに利用したこの工場の技術に比べれば、工場制手工業とオートメーション工場程の違いがあった。そのため、これでも十分と言えた。 また彼は、無人兵器を主戦力としては期待していないようだった。 「・・・・・・でも嬉しそうね。どうして?管理局が強くなるのがそんなに面白い?」 「ああ、ようやく管理局も〝目が覚めてきた〟と思うとね。・・・・・・これまでの苦労がようやく報われそうだよ」 そのセリフを吐くスカリエッティの顔からは狂気が去り、どこか人間らしさが漂っていた。 「そう・・・・・・ところで面白そうな情報があるの。興味あるかしら?」 グレイスの誘いにスカリエッティは乗ってくる。 「・・・・・・ほう、どんな?」 「これよ」 彼女はホロディスプレイを展開すると、インプラントの視覚情報を送る。 そこに写し出されたのは第25未確認世界の地球を回る人工衛星からの映像だった。しかしタイムラインは2040年のものだ。 そこでは空中戦が行われている。片や前進翼が特徴的なベージュの機体と深い青に塗装された機体。そしてもう片方は2機に比べて一回り小さい赤色の機体だ。 赤色の機体はその機動性に物を言わせて2機を翻弄する。しかし結局青い機体と刺し違えて撃墜された。 「これはあるシステムが暴走して、私たちの世界を恐怖に突き落とした時の記録よ」 グレイスはそのシステムが現在最新のゴーストのAIとして動作していること等を説明する。 「それがわたしとどんな関係があるのかね?」 「私達はあなたの裏切りを恐れてそのシステムをあなたには渡さない方針だった。でも、〝どういう訳か〟この世界の密輸業者の手に渡ってしまったの。それは1週間後にあるホテルで密売されるらしいわ。それで、あなたはどうする?」 グレイスの問いに暫し沈黙していたスカリエッティだったが、突然笑い出した。 「ククク、いいねぇ、実に面白い!もちろん貰いに行こう。さァ、オーバーテクノロジーを使ったAI、どんなものか楽しみだ!」 そして彼は 「では、ごきげんよう」 と言って奥の部屋に消えた。そこは彼の本命の研究であり、主戦力として期待する〝戦闘機人〟製造の機材が一切合財入っている。 グレイスも見たがインプラント技術の進んだ彼女から見れば幼稚なものだった。わざわざ胎児の段階から改造を始めなければいけないとは・・・・・・ しかしグレイスはそんなスカリエッティを買っていた。 科学の万能を信じ、それを実施できる能力を持った彼はありし日の自らそのものだった。 それに今の彼にはランシェやマオのような邪魔者はいない。そこで邪魔者がいなかった場合の自分を彼と重ねているのだろう。 (情に絆(ほだ)されたものね・・・・・・) 本来銀河中に広がるこの計画の幹部達の許可が必要な技術供与だが、今回はグレイスの独断だった。 「さて、どう出るかしら。ミッドチルダの皆さん」 グレイスは誰に言うでもなく呟いた。 次回予告 対決が過ぎて彼らは・・・・・・ 次回マクロスなのは第16話『大宴会 前編』 イベントの歌、銀河に響け! シレンヤ氏 第16話へ
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【検索用 やくそくのはしょへ 登録タグ 2008年 MEIKO VOCALOID や 曲 曲や 涼風P】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:涼風P 作曲:涼風P 編曲:涼風P 唄:MEIKO 曲紹介 曲名:『約束の場所へ』(やくそくのばしょへ) 歌詞 ビルとビルの隙間に隠れ 小さな花が瓦礫の山を包み 草木の種が 地面に落ちていく こぼれた灯りは 辺りを照らしている ここは、 優しい風の通り道 誰にも見つけられない 幼い頃に気づいた 僕たちの居場所 きっと何もかも消えている 二人で見上げた星の海さえも それでもいいの 暖かな気持ちは 今でも僕らの 奥に残っている だからあの場所で もう一度会える それだけで 優しい気持ち思い出す 胸の中を暖める 大人になって忘れた 大切な気持ち (ここは)僕らの場所 誰にも見つけられない 幼い頃に気づいた 僕たちの心 コメント 名前 コメント