約 14,196 件
https://w.atwiki.jp/prdj/pages/1171.html
ジェリーフィッシュ:ジャイアント・ジェリーフィッシュ Giant Jellyfish この巨大な琥珀色のクラゲの傘は馬車ほどもある。剣呑な触手がその下で絡まりのたくっている。 ジャイアント・ジェリーフィッシュ 脅威度7 Giant Jellyfish 経験点3,200 N/大型サイズの蟲(水棲) イニシアチブ +2;感覚 暗視60フィート;〈知覚〉+0 防御 AC 11、接触11、立ちすくみ9(-1サイズ、+2【敏】) hp 94(9d8+54) 頑健 +12、反応 +5、意志 +3 防御能力 不定形;DR 10/刺突または斬撃;完全耐性 [精神作用]効果 攻撃 移動速度 水泳20フィート 近接 触手(×4)=+9(1d6+4、加えて“毒”) 接敵面 10フィート;間合い 15フィート 一般データ 【筋】18、【敏】15、【耐】22、【知】―、【判】11、【魅】1 基本攻撃 +6;CMB +11;CMD 23(足払いされない) 技能 〈水泳〉+12 その他の特殊能力 収縮 生態 出現環境 気候問わず/海洋 編成 単体、小さな群れ(2~5)、または大発生(6~12) 宝物 なし 特殊能力 毒(変則)/Poison 触手・致傷型;セーヴ 頑健 DC17;頻度 1回/ラウンド(6ラウンド間);効果 1d4【耐】;治癒 2回連続のセーヴ成功。このセーヴDCは【耐久力】に基づいている。 小さな同類たちとは違い、ジャイアント・ジェリーフィッシュは獲物を探し回る積極的な捕食者である。ジャイアント・ジェリーフィッシュは狭い隙間に滑り込む能力を持ち、浸水したり沈没した船の中に潜んでいるときに遭遇する恐るべき生物である。この蟲類の他の種類は以下の表にまとめられている。これらの変種はしばしば異なった種類の毒や、透明化や締めつけのような異なった能力を持つ。 表:ジェリーフィッシュの種類 種類 脅威度 サイズ ヒット・ダイス デスズ・ヘッド・ジェリーフィッシュ 1 小型 2 クリムゾン・ジェリーフィッシュ 4 中型 5 サファイア・ジェリーフィッシュ 11 超大型 12 ヴァンパイア・ジェリーフィッシュ 14 巨大 16 ホエラー・ジェリーフィッシュ 17 超巨大 20 ジェリーフィッシュ・スウォーム Jellyfish Swarm 水中ではほとんど見えないこの拳大のクラゲの邪悪なスウォームがのたうちもがき、針のある触手で壁を作っている。 ジェリーフィッシュ・スウォーム 脅威度6 Jellyfish Swarm 経験点2,400 N/微小サイズの蟲(水棲、スウォーム) イニシアチブ +1;感覚 暗視60フィート;〈知覚〉+0 防御 AC 15、接触15、立ちすくみ14(+4サイズ、+1【敏】) hp 54(12d8) 頑健 +8、反応 +5、意志 +4 完全耐性 スウォームの種別特性、武器ダメージ 攻撃 移動速度 水泳20フィート 近接 群がり(3d6、加えて“毒”) 接敵面 10フィート;間合い 0フィート 特殊攻撃 わずらわす(DC16) 一般データ 【筋】1、【敏】13、【耐】10、【知】―、【判】10、【魅】2 基本攻撃 +9;CMB ―;CMD ― 技能 〈隠密〉+29、〈水泳〉+9;種族修正 +16〈隠密〉 生態 出現環境 気候問わず/水界 編成 単体または大発生(2~8) 宝物 なし 特殊能力 毒(変則)/Poison 群がり・致傷型;セーヴ 頑健 DC16;頻度 1回/ラウンド(6ラウンド間);効果 1d4【敏】;治癒 2回連続のセーヴ成功。 春先や海水温が上昇するような環境条件のときに、クラゲはしばしば集団となる。条件があう場合、クラゲは厄介者から脅威へと変わる。偶然にもそうなった場合でも、ジャイアント・ジェリーフィッシュのようなより攻撃的な怪物である同類とは違い、ジェリーフィッシュ・スウォームは攻撃的な狩人としてよりも機会主義の攻撃者として悪名をあげる。一般に獲物に近づいて攻撃するために動くことはないが、ほとんど透明な体色をしており、恐ろしいほど易々とクリーチャーがスウォームに気づかずに泳いでくることになる。ジェリーフィッシュ・スウォームがクリーチャーにダメージを与えた場合、スウォームは諦めるまで数ラウンドの間獲物を追跡する。多くの水棲種族が、スウォームの移動傾向の欠如によって長期間停留させておけると信じ、ジェリーフィッシュ・スウォームを防衛兵として利用している。
https://w.atwiki.jp/nightmareofmio/pages/157.html
Winter Syndrome ひとつ、酷い悪党と認識されること。 ひとつ、深い憎悪を向けられること。 ひとつ、紅い惨劇に目を向けること。 ルールはただ一つ、『自殺禁止』。 賢い彼は考えた。自分を殺さず葬る方法を。 みっつの目的を経るひとつの切望。 殺し続けることは、その手段のはずだった。 (…あれ?) 手が震えていた。 それも利き手である右手。握っていた剣を取り落とし、樹は右手を見つめた。うまく力が入らない。 右手だけじゃない、足や背筋もだ。ぴりぴりと震えて神経を痺れさせる。 おかしいな。今までこんなことなかったのに。 「…阿呆面ひっさげてんじゃねぇよ兄ちゃん。ナメてんのか?」 声に顔を上げると、樹を取り囲む群が見えた。男女も年齢も様々だ。各々血錆のついた得物を携えている。 目に灯る殺意だけが、揃っていた。 樹にとってすでにこれはよくある光景となりかけていた。各地で派手にやってきたせいか大分噂も広まって、樹を標的とする者が増えてきた。それは知人の復讐を誓う者かもしれないし、単純に腕を試したい者かもしれないし。 まぁその辺はどうでもいい。事は思惑通りに進んでいるようだ。 "人殺し"と成ることで、世界は樹の死を望み始めてくれている。 しかし。 (…本当にどうしたんだろう。) 風邪の時の悪寒みたい、と呑気なことを考えた。 後頭部から背骨を通って踵まで、得体のしれない痺れが走る。 「おい、聞いてんのかよ兄ちゃん。」 血を見るだろうことへの恐怖だろうか。 それとも殺されることへの期待感だろうか。 いいや、それなら今までも感じたことがあるはずだ。これは違う。 これは今までに感じたことのない戦慄。 「来ねぇならこっちから行くぞイカレ野郎ッ!」 痺れをきらした男が爪の長い右手を振り被った。 けれどそれは当たらなかった。 樹を避けるように 左右に 分かれたから。 絶叫しかけた男の目から喉から胸から、血が噴き出した。 「…!!」 1秒にも満たない出来事だ。男の仲間が怯みを見せる。 当の樹はいつのまに拾っていた剣を、べっとりと体液を含んだ剣をぼんやりと見ていた。 「あれぇ、」 おかしいな。呑気な呟きが仲間の背後から。 息を呑む時と剣が貫く時は同時だった。 「てっ…」 め、と言うはずの首が彼方に飛んでった。ここまで30秒にも満たない。 樹は変わらず、ぽかんとした表情をするばかりだ。 残った仲間はまだ数人いたが、化け物でも見るような顔つきで後ずさった。 まだ勢いよく噴き出している血を、樹は避けもせず浴びていた。直撃だ。 ばしゃばしゃと身にかかる血液はどろついていて生温かい。 ここで来るはずの吐き気は、どうやら故障したようだ。 圧倒的な吐き気がないと、他の細かな感覚が感じ取れた。 例えばさっきと同じ、背筋を這いあがる戦慄、とか。 「おかしいな、」 賢い彼は、 「おかしいな、」 気がついた。 「おかしいな、」 これじゃ まるで。 「どこかで、」 樹は呟いた。 「まだ"人間"だと思っていたのかな。」 皮と臓液の水たまり。靴を浸して樹は立ちつくす。 こんな光景はいくらでも見てきたはずなのに 処刑の時は"仕方なかった"と、 これまでの殺しは"目的の為だ"と、 どこかでまだ自分を許容して、どこかでまだ自分を"人間"扱いしてて。 だから今更、樹は愕然と立ちつくしてる。 人を殺した感触に、甘く震える脊髄という事実。 「まるで、だなんて」 愚かな彼は気がついた。 「今更すぎるよなぁ。」 今更すぎるよなぁ、"人殺し"。 浮かぶのは涙でもなく吐き気でもなく、ひきつれた微笑であるのもまた事実。 血の海は温かくて優しいことに気づいてしまった。 赤黒いそれをを映す金の瞳は、琥珀色に似ていた。
https://w.atwiki.jp/bsr_e/pages/2473.html
…ふと思いついた瀬戸内百合ネタ短文。 需要があるかどうかわかりませんが、訳もなく萌えてしまいました。 にょた就にこれこれこうな目に遭わされる姉貴。 いや、もうにょ光秀にいけない悪戯されるにょ長政様も書きかけているのですが。 最初はほんの些細な出来事だった。 「接吻、したことある?」 いつものように二人で甘味を食べながら、長曾我部元親は向かいに座る彼女の顔を見た。 侍女が用意していったお茶を啜り、極上の甘味を堪能する。 「それが何か?」 匙に掬った餡を口に含み、こくりと飲み込むと、毛利元就は冷たく一瞥したのみで、 興味無さそうに視線を手元へと落とす。 「……あるんだ」 「別に貴様に責められる謂れはないぞ」 最後の一口をゆっくりと味わいながら、元就は匙を置いた。 「そう」 元親の方は、と見れば、彼女の手元にある碗には半分程度中身が残っていた。 彼女の好きな名店のあんみつだ。甘い物には目が無い、という元親にしては珍しい事があるものだ、と元就は呟いた。 「したい相手でも居るのか」 琥珀色の瞳を細めて、色白な元親の顔を眺める。 「ま、まさかぁ」 半分ほど声が高くなり、ははは、と引き攣った笑いをしながらも、瑠璃紺の隻眼が不安げに宙を彷徨う。 「嘘をつくなら、もっと上手にやれ」 ああ、こんな所がどうしょもなく可愛い、と乙女らしい反応を示した幼馴染の慌てふためく様を観察しつつ、 元就は口元を僅かに歪め、にやり、と笑う。 「そんなんじゃない」 「では、ここで我が貴様の唇を奪っても文句はないな」 えっ、と驚く間もなく、元就の細い指が元親の顎を捉えて、白く端整な顔が近付いてくる。 切れ長の瞳を細めて笑むその顔は、うっかり見惚れる程に美しい。 「ちょっと…」 「…うるさい、黙れ」 ちゅ、と柔らかな唇が触れ、元親の頭の中は混乱した。 それなりのお年頃ではあるが、未だに誰かとこのような事を、しかも異性はおろか同性相手にも経験した事がなかったからだ。 並みの男性よりも長身で、重い碇槍を片手で振り回し、先頭を切って戦場を駆ける鬼神さながらの猛将だが、 その本質は紛うことなき姫であり、都で人気のある恋物語を読んでは色々と憧れを抱き、そして現実に溜め息する。 乳母などから、男女の営みとはどのようなものか、閨では殿方と如何様に接すれば良いか、 それこそ破廉恥な、と顔を赤らめて耳を塞ぎたくなるような事まで教えられている。 まあ、これもいずれどこぞの家へと嫁ぎ、子孫繁栄の為に必要な知識ではあるのだが。 仲の良い侍女などは、恋人とそのような間柄になったのであればこれこれこう、と詳細な話まで懇切丁寧に教えてくれる。 だがしかし、この年になるまで元親にはそのような機会がなかった。 今更言うのも恥ずかしい。 「……ん………」 隻眼をぱちぱちと瞬かせながら、軽く啄ばむように口付けを施される。 ふっと唇が離れていくと、元親の唇からは溜め息が零れた。 「何だ、これしきの事で」 ふふん、と勝ち誇ったような笑みを浮かべ、元就は彼女の襟元へと手を添えた。 ぼうっとしている元親は、自分が何をされようとしているのかを咄嗟に理解できず、手を振り払う事もしなかった。 「その先を教えてやろうか」 するり、と指が着物の襟を滑り、腰の帯へと伸びた。 「…えっ、ちょっと待って」 ようやく元就の意図を理解した元親は、小柄な彼女の体を払い除けようとするが、再び唇を塞がれ、口腔を舌で犯される。 いつの間に元就はこんな事を覚えたのだと驚きつつも、反撃かなわず、気付けば畳の上に押し倒された格好だった。 少し荒く呼吸を繰り返しながら、着物を解いていく元就の顔を見る。 「そのように怯えた顔をするでない」 別に取って食う訳ではないぞ、と鼻の頭を舐められ、元親は擽ったいのか首を竦めた。 「閨で恥をかかぬように、我が教えてやろう」 「いや、いいってば、ちょっと…あっ!」 暴れれば着物の裾が乱れ、余計に着崩れていった。 宵闇の華2
https://w.atwiki.jp/noryokusyayo/pages/677.html
機関が解体された日、もしかすると私は死んだのかもしれない。 あの日、私と家族達は住む場所を失い、そして「正騎士」としての私は滅んだ。 市井に暮らし始めて三年。 まず、マリクが置き手紙とともに出て行きました。 定期的に手紙をくれるからには、彼も健やかでいてくれるのでしょう。 レオも、二年前から違う街で伴侶とともに暮らしています。 去年子供が産まれたと連絡があった時は、私も思わず胸が躍ったものです。 私は、今は…………。 通りに面した窓を開け、静謐な空気を取り込む。 すでに雪が積もっており、空気は身を切るように冷えている。 石造りの家が立ち並ぶ、人が絶えない大きな通りに面した二階建ての家に彼女は住んでいる。 今日は、「あの人」が帰ってくる日だ。 彼女の顔が綻び、窓から取り込んだ空気を胸いっぱいに吸い込み、一階へと続く階段へ足を向ける。 純白のワンピースに着替え、二の腕あたりまで延びた髪を梳かし、琥珀色のバレッタで留める。 手慣れた動作で紅茶を淹れ、リビングへ運び、テレビをつけてニュースを確認する。 内容は他愛もない事件、政治経済の話といった、至って普通のニュースだ。 ふと、見て取れるほどに膨らんだ腹部に手をやる。 命を宿して、25週になる。「母親」の手のぬくもりを感じてか、小さな命が僅かに蠢く。 彼女は愛おしそうに腹部を撫で、微笑みかける。 かつて剣をとり、人の命を奪っていた右手。 今はもう、人を傷つけるために用いられることはない。 暖炉の上に飾られた細剣は、最早オブジェでしかない。 輝きこそ放ってはいるが、「あの人」と結ばれた日、彼女自ら刃引きを施した。 もう、その剣は人を殺める事はない。 ロッキングチェアに座り、暖炉の前で読書に勤しむ彼女を見て、誰が「カノッサ機関・正騎士」だったと気付くだろう。 膝にかけられたブランケットは、機関時代より愛用している品だ。 色あせてこそいるが、なかなか捨てる踏ん切りがつかない。 彼女の過去を示す、いくつかの品の一つでもある。 小さな命を宿しているせいもあるだろうか、次第に彼女の目が蕩けたように閉じていく。 暖炉の心地よい暖かさも相まって、彼女は眠りに落ちた。 いやな、夢だった。 両手の爪の間から、血が絶え間なく噴き出す。 洗えば洗うほど血が噴き出て、水が鮮血へと変わる。 やがて鮮血は行き場を失い、その場に溜まっていった。 すでに水位は、へその辺りまで来ている。 なおも爪の間から血が噴き出し、水位をさらに上昇させる。 喉の奥から乾いた悲鳴を上げ、どうにかしようともがいた挙句、転倒する。 水位が容赦なく上がり、彼女を溺れさせる。 息を吸い込んだ拍子に口の中に血が流れ込み、錆びのような味が広がる。 ―――その瞬間、一気に目が覚めた。 目の前に、「あの人」の顔があった。 とたんに言い知れぬ安堵感が広がり、「あの人」を抱き締めた。 目の端に涙が浮かぶのを感じ、視界がわずかに歪む。 静かに「おかえりなさい」と告げると、すぐに「ただいま」と返ってきた。 私が、ずっと聴きたかった声。目の端から、涙が一筋だけ零れた。 しばらくそうして、互いの温もりを確かめ合う。 十分ほどしただろうか。その間、交わした口付けは一度だけだった。 ソファーへと移った私の右手は、「あの人」の左手と繋がっている。 頭を彼の肩へと預け、静かに時が過ぎ去っていくのを感じている。 「あの人」の匂いと温もりが、私を包んでいく。 不意に、再び胎動を感じる。 彼に告げると、彼は耳を膨らんだ腹部に当て、語りかける。 その所作になにやら奇妙なむず痒さを感じ、くすくすと含み笑いを漏らしてしまった。 彼は気付いてか、私の頬に軽く口付けする。 私は一瞬強張り、そしてすぐに頬が緩み、笑い混じりに小さく抗議してみた。 ――――その夜、私は久々に、「あの人」と手をつなぎながら眠った。 ――――今度は、悪夢など見なかった。 (了)
https://w.atwiki.jp/mousouvs/pages/76.html
アイドルマスターXENOGLOSIA 雪山と火山 トゥリアビータ基地本部 玉兎高校、モンデンキント・ジャパン? ドロップ(宇宙) 沖縄 アーマードコア ファルナクレーター べイロードシティー ヘブンズロック 第6補給所 ロストフィールド 宇宙をかける少女(SORA Kake GIRL) パイレーツスタジアム? レオパルドコロニー内部 スール学園 クサンチッペコロニー内部 ベンケイコロニー 聖アルテミス更正センター? カテドラル・ベンディスカ? ガントレット? オーバーマン キングゲイナー シベリア鉄道の駅 シベリア平原 ガイキングLOD デスクロスポイント 革命機ヴァルヴレイヴ 咲森学園? モジュール77? ダイソンスフィア? ガンハザード ガレオン甲板 GEAR戦士 電童 星見小学校? 港周辺工場? 惑星アルクトス・草原? 惑星アルクトス・神殿? 螺旋城内部? 機神大戦ギガンティック・フォーミュラ イタリアローマ共和国? 北アメリカ帝国? 中央人民共和国? ベネズエラカリブ共和国? 正統ギリシャ? 大イギリス帝国? フランス連合? 東欧ロシア? エジプトアメリカアラブ連合? 日本共和国? ゲルマンドイツ連邦? インド共和連邦? Getride!アムドライバー ベースキャンプ? ジャスティスアーミー基地本部? 機動戦士Zガンダム アウドムラ周辺 コロニーレーザー内部 ジュピトリス周辺 機動戦士ガンダムZZ シャングリラコロニー内部(スクラップ) チャイナコロニー内部? 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア アクシズ表面 新機動戦記ガンダムW/Endless Waltz 中国? サンクキングダム マリーメイア軍基地本部 機動新世紀ガンダムX フォートセバーン周辺 ∀ガンダム ∀ガンダム・ステージ集 ガンダムSEEDアストレイ ヘリオポリス内部 機動戦士ガンダムダブルオー 巨大回路・タワーエレベーター? 経済地区・東京? AEU基地アメリカ本部? 機動戦士ガンダムAGE ビッグリング ブルーシア ガンダムビルドファイターズ PPSE研究所 ア・バオア・クー+コロニーレーザー 銀魂(アニメオリジナルを含む) 万屋(よろずや)? 真選組基地本部? ゲッターロボシリーズ 早乙女研究所 コードギアス 反逆のルルーシュ 新宿 アッシュフォード学園? 東京ドーム? 新世紀エヴァンゲリオン 第三新東京市 その他(スプリガンより) 広島近海 スクライド ロストグラウンド? HOLY基地本部? 聖戦士ダンバイン 東京上空 ゼーガペイン 雲海 海上(夜) ガルズオルム機動基地クラウド周辺 クラウド 月面 上空 上海サーバー付近 ジフェイタス周辺 ジフェイタス内部 森林地帯(大型デフテラ領域) 雪原 デフテラ領域内部 廃墟都市 花畑 北極機関サーバー外部 北極機関サーバー内部 舞浜(海上) 舞浜(都市) 舞浜サーバー ゾイドシリーズ ガイロス帝国基地本部? ブルーシティ? ディガルド基地本部? Z.O.Eシリーズ アンティリアF06区画工廠 アンティリアS02区画住宅地 アンティリア中央コロニーシャフト アンティリアP13区画公園? アンティリア山陸部ダム湖 アンティリア地下倉庫 アンティリア宇宙港 カリスト・クレーター ダイモスステーション マルガリティフェル西端荒野 バシリアカウンティ市街地? エアーズクリフ地下エネルギー施設 バフラム軍兵器研究所外部 アーマーン突入口荒野 アーマーン(フォボス)表面 アーマーン・コア? 軌道エレベーターアンカーステーション内部 HBCビル周辺 ヘレスポントスカウンティ市街地 酸素工場 デモンペイン 大砲基地 ルルイエ海域 電脳戦機バーチャロン FLOODED CITY トップをねらえ! 沖縄女子宇宙高等学校周辺 火星沖 バスターマシン三号表面 ヱクセリヲン甲板 バンプレストオリジナル 月面基地 新幕張メッセ R-TYPE シリーズ 琥珀色の風、この美しき宇宙 宇宙の中心?宇宙の果て? ハヤテのごとく!(アニメオリジナルを含む) 三千院家・広庭? 白皇学院? 臨海学校? ミコノス島 フルメタル・パニック トゥアハー・デ・ダナン甲板 東京都江東区 ハンカ自治州 香港市街地 ヘルマジスタン ブルバスター 龍眼島 ヘボット! ネジタウン郊外? ノリノリヶ島? 土星圏宙域・牛丼コロシアム(仮) ゲキドラ飯店内部? インスマ浜 虚無ヘボット? マクロス7 マクロス7館内 マクロスフロンティア 美星学園 マクロスフロンティア館内? マクロスデルタ 風の民・ウィンダミア? 惑星ラグナ? マジンガーシリーズ 光子力研究所 くろがね屋 バードス島? 無限のリヴァイアス ヅヴァイ宇宙センター本部? 輪廻のラグランジェ 鴨川シーワールド 鴨川女子高等学校 機動戦士ガンダム 水星の魔女 アスティカシア高等専門学園 不明、その他 アーカムシティ ギガノス機動要塞コントロール部 南極基地 夢幻心母中枢(クトゥルー) 竜宮島海岸周辺 更新情報 2009・1・14 もっと増やしました。さらに工事中の封印をたくさん解く。 2008・4・28 これから作ろうとしてるステージ情報を追加。
https://w.atwiki.jp/hachiohicity/pages/32.html
基本情報 “赫灼の夕星”緋浪螢 “ヴェスパー”ひなみ・けい ブリード クロスブリード シンドローム エンジェルハィロゥ/ブラム゠ストーカー ワークス/カヴァー レネゲイドビーイング/UGNチルドレン 生年月日 2004年8月26日 性別 男 身長 146cm 体重 43kg 作者 秋永眞琴 「はは……やっぱりボクは、ダメな子だね。碧生が見たら、なんて言うかな」 経歴 UGN八王妃支部所属のチルドレン。生まれつきレネゲイドウイルスに罹患していて、生後間もなく肉親から引き離されUGNの施設で育成された。なお、今の名はUGNで与えられたものであり、彼自身は実の親について一切認知していない。現在は東京都立大瑠璃中学校に通学している。 透き通るような白髪が右目を覆うように伸びており、色白な肌、琥珀色の瞳と合わせてか弱さを感じさせる少年。後述の事件以来肉体的な成熟が進んでいないらしく、定期的な検査が行われた形跡がある。前髪に隠れされた右目はほとんど人に見せることはないというが、深い青色だったとする目撃証言がある。性格はチルドレンとしては珍しく社交的。感情の起伏は小さく、常に微笑みのような表情を崩さないが、しばしば自虐を交えたり、諦観的な発言が多くみられる。変声期を迎えていないボーイソプラノでゆったりと話す。 2年前の大規模ジャームせん滅作戦に参加していたオーヴァードの一人で、当時は訓練生でありながら主に後方支援で動員されていた。この戦いは過酷を極め、同じ訓練生で実の兄のように慕っていた鴻碧生がジャームの襲撃によって目の前で絶命する。結局この作戦は成功裡に終わったものの、彼の精神には不可逆的な傷が残り、その前後で全くの別人といっていいほどに変わってしまった。 それでも彼は戦い続ける。目の前で散っていった碧生の分まで、碧生と再び会えるその日まで。 以上が、彼自身の記憶に基づく公式な記録だが、事実はやや異なる。 まず、螢は大規模ジャームせん滅作戦において死亡している。ジャームに襲われた碧生を庇って命を落としたのだ。しかし、彼の献身も虚しく碧生は当該ジャームと刺し違えて事切れた。 しかし、それで終わりではなかった。僅かに息の残る中、螢の生への執念がそのジャームの残滓であるレネゲイドウイルスと結合しレネゲイドビーイングとして再生した。この過程で碧生のレネゲイドを一部吸収したことから、深層心理の部分には螢と碧生、二人の自我が存在しているが、螢自身はその事実に気づいていない。 彼の精神状態が極めて不安定なのは、素体となっている螢自身の精神が死による強いストレスを受けたことの他、ジャーム由来の強力なウイルスで肉体を再構築したこと、そして異なる自我が知らず知らずのうちに流入したことによる。 また、これにともなって一部の記憶が混濁しているらしく、例えば碧生の死の瞬間を見たというのも正しくは「碧生が螢の死の瞬間を見た」ものであるなど、二人の記憶が交錯している様子が見受けられる。 後に回収されていた碧生の精神を完全に吸収したことによって螢は自身の身に起こったことを思い出し、また精神の安定を取り戻すことに成功した。以降は生前のように大人しくも明るい性格に戻っている他、時折碧生の人格を模倣した言動がみられる。 対人関係 鴻碧生 物心ついた頃からUGNにいる螢にとって唯一の家族と呼べる存在。昔から、そして今も彼に依存している部分が少なくない。 鬼山愛 同じチルドレンの一人。特に碧生の死後、精神の不安定な時期には気にかけてもらっていた。 戦闘スタイル 《破壊の光》を軸とした〈RC〉範囲攻撃。《蝕む赤》を組み合わせることで[邪毒]を振りまく。 侵蝕率100%以上ではDロイス『転生体』によって取得した《振動球》を組み合わせてダメージ増加と装甲値無視を追加する。 キャラクターシート https //charasheet.vampire-blood.net/3493369 関連項目 UGN八王妃支部 鴻碧生 2004年生 エンジェルハィロゥ キャラクター クロスブリード ブラム゠ストーカー 八王妃支部 秋永眞琴 緋浪螢 UGN
https://w.atwiki.jp/bsr_e/pages/1697.html
とおるです。完結編…多分。 それなりにそれなりのエロはあるのでご注意下さい。 元就先生は数学だと勝手に思っています。 じりじりと暑さが増してくる頃、生徒達は楽しい夏休みの前の憂鬱な試験期間に入っていた。 放課後を告げる鐘の音に、教室で残っていた者たちも早々に帰り支度をしている。 昇降口での賑やかな会話が通り過ぎると、一気に校内は静寂に包まれた。 いつもは活気が溢れている校庭もしんと静まり返りっている。 廊下からその光景を眺めながら、元就は溜め息をついた。 「おや、どうしました?」 一緒に校内の見回りをしていた上杉先生が不思議そうに声をかけてくる。 「…今日の夕食は何にしようかと」 嘘は言っていない。 夕食の事も考えていたのは事実なのだ。 「あついときに、あついものもよいですね」 ふふふ、と笑う上杉先生につられ、元就も少しだけ表情を和らげた。 「ときには、わらうこともたいせつですよ、もうりせんせい」 心の奥を見透かされたような言葉に、はっと胸につかえていた何かを押された。 職員室の前まで戻ってくると、これから試験問題をまとめるからと言って元就はそこで別れた。 準備室の鍵を開けて入ると、元就は持ってきた資料を机の上に置いた。 「随分と遅かったなぁ、先生」 誰も居ない筈の室内から自分以外の声がしたので、驚いて振り返る。 「今は試験期間で、生徒立入禁止という注意書きが見えなかったか、長曾我部」 足を肩幅に開き仁王立ちし、入口の張り紙を指してもう一度読めと促した。 不機嫌そうに鋭く睨みつけてくる元就を見下ろしながら、だが元親はうっかり可愛いと思ってしまった。 しかし、ここでそれを口に出したら生きて帰れないだろうと思い、咳払いをして少し誤魔化す。 「だって職員室でここに忘れ物をしたといったら、利家先生が今回だけだぞって鍵を貸してくれたんだけど」 ちゃら、と元親はポケットに突っ込んでいた合鍵を目の前に取り出した。 …あのうつけ者め、今度会ったら厳重注意をせねば。 先日の職員会議でも鍵の管理について話し合ったばかりではないか、と元就は心の閻魔帳にしっかりと書き留めた。 「それで忘れ物はもう見付けたのであろう?」 用が無ければ早く帰れ、と片手で元親を追い払う。 「いや、まだなんだけど」 「では我がここを出ていこう」 ここならば静かに仕事が出来ると思っていたが、職員室に行った方が良かろうと、元就は資料を抱えて部屋を出ようとした。 「待てよ」 入口を元親の長身に塞がれてしまい、その場に立ち竦む。 「どかぬか」 キッと視線を上げた元就は相手の右眼を再び睨む。 「嫌だ」 「子供のように駄々を捏ねるでない、長曾我部」 「俺はアンタに用があるんだよ」 ようやく会えたのに変な邪魔が入っては困ると考えた元親は、さっと手を伸ばすと入口を施錠した。 「貴様、何の真似だ」 半歩だけ元親が前に出ると、元就は半歩下がる。 狭い準備室では、妙な圧迫感を感じる距離だ。 「…何か誤解してっから、それだけでも話し合おうと思ってんだが」 「我には何も思い当たらないぞ」 貴様の勘違いではないかと元就は軽く首を捻る。 その仕草でさえ、ぐらりと理性を揺さぶられるのだが、元親は一つ深呼吸をすると、細い肩へと手を添えた。 「じゃあ、なんであれから俺を避けていたんだよ」 「避けてなど…」 「元就!」 少し身を屈めて、明るい色の右眼で彼女の琥珀色の瞳をじっと見詰める。 「…先生と呼べ」 ぎゅっと胸に抱えた資料を抱え、元親の視線に押されたように僅かに視線を逸らす。 「いーや、今は名前で呼ばせてくれ」 「戯言を……」 文句を云い掛けた元就の唇を半ば強引に奪い、細い体ごと抱きしめた。 「…好きだ、と言ったら信じてくれるのか」 ばさばさと資料が床に落ち、足元に広がった。 華2
https://w.atwiki.jp/nightmareofmio/pages/153.html
Sweet Little White ゆっくり、目を開ける。 柔らかい白が視界を染め上げ、青はため息を吐いた。 背中では銀の翼が寂しそうに揺れている。 「……ごめんなさい」 誰に向けるでもなく、ぽつり呟いた。勝手に涙が頬を伝う。 いろんなことがまぜこぜに脳裏に描き出され、また、消えていった。 誰かの手が触れた。優しく、青の紺碧の髪を撫でる。 「わかって、いたんです。全て、無意味なことくらい」 「…ああ」 涙を拭うこともできない。息をするのもひどく困難で、喉の奥から全て吐き出してしまいそうだ。 「でも、やめるなんてできなかったんです。 ぼくがやめたら、忘れてしまったら、みんなはほんとうに終わってしまう。 みんなが生きていたことも、みんな、笑ってたのに、 全部なかったことになってしまうから、だから…」 「そう、だな…」 「でも、もうおしまいになりました。 いいえ、ずっとおしまいだったんです。ぼくが見ないふりをしていただけなんです。 どんなに人を殺しても、世界を変えても、死んでしまった以上、みんなは…帰ってはこない、んです。 ぼくは…ありもしないものを、夢、みてただけ」 翼が、萎びるように折れた。 白い世界でもはっきりとわかるほどの暖かい光を帯び、それは消え失せる。 「ぼく…ほんとうは、あなたが羨ましかったんです。あなたはずるい。 生まれた時から誰かの暖かい腕の中で生きることを許されて、しあわせで…羨ましい。 どうして…不公平じゃ、ないですか。」 青は、爪を見つめた。獣のように曲がった鉤爪は、ひっこめることも無くすこともできない。 唇からは鋭い、八重歯には長すぎる牙が覗く。 そして頭の先へ、直線に伸びているのは耳。 彼の彼たる理由でもあり、彼をひどくいじめた元凶でもある。 「ごめんなさい。仕方ないことなのに、あなたは悪くないのに…ぼく…」 「…私は」 彼は、青の隣にそっと腰を下ろした。白髪がふわり、揺れる。 「私は、…嫌だった。昔のことは覚えてなどいなかったけれど… …あのまま、柔らかな土の中で眠っていたかったから」 幼くしてジムリーダーという将来を約束された少年に、与えられ復元された太古のポケモン。 土の中に埋もれ、暖かい眠りを許されていたのに、世界は進歩した。 目が覚めた莉の金の双眸に映った全てが、暗い地面の底とはなにもかも違っていた。 「どうして、私を起こしたんだ」 それを聴いた幼い"彼"は一瞬驚いて、それからぽろぽろと涙をこぼした。 「ごめん、そんなつもりじゃ…ともだちになりたかっただけなんだ」 泣かせるつもりも意地悪をしたつもりも全くなく、ただ純粋に聞いてみただけなのに。 目覚めてしまった以上仕方がないのだから。 それは彼のせいではないし、神様の悪戯としか言いようがない。 何を謝ることがあるのだろう? そして彼の希望はとうに叶えられていたのに。 莉は彼に近寄った。琥珀色の瞳は濡れて、寂しそうに俯く。 鮮烈な赤毛に触れる。目を閉じても、色は消えなかった。 「…違う。」 否定の意味は伝わったようだ。温かい腕が触れる。 ぎゅっと服の裾を握り締めていた、泣き虫なちいさな掌は、いつのまにか大人になっていた。 「ぼくは、ひとりじゃないのに。全部みえてなかったんだ…」 「そんなものだろう、二つの目では、世界を見渡すには少なすぎる」 青はゆっくり立ち上がる。その瞳は、真っ直ぐにどこかを見ていた。 莉ににっこりと笑いかけると、背をむけて歩き出す。 「…ありがとう、ラトさん。でも、ぼくは…あなたがたのことが、羨ましい以上に、だいすきなんです」 「私も、きみたちのことが好きだよ」 莉もまた、青とは反対の方向へそっと一歩踏み出した。 「また、会いましょう。夢の外で。ぼくらは…生きています。」 「ああ。」 後にはただ、何もない真っ白の世界が残る。 それは、眠りから醒める前の一瞬の空白。 死の淵から身体を引きあげるための、ひとかけらの美しい夢だった。 役目を終えた夢は、やがて静かな眠りについた。
https://w.atwiki.jp/nightstalker/pages/395.html
Last update 2008年03月16日 鴉の欠片 著者:時雨 扉を開けたら赤かった。 琥珀色の液体も、撫で付けられた黒髪も、立ち並ぶボトルも、全てが狂気の色を纏ってちろちろと揺らめく様子に、暫し愕然として見惚れた。 この赤から逃げてきた、のに。 煙たいような空気の先で、マスターが目を細くして笑う。 「いらっしゃいませ。」 >>>>>>>>> 崩壊の始まりは実に唐突で自然でその上不自然だった。 最初は市場だった。 行った先で赤い色を見つけた。5、6メートル先の女連れ。赤い髪に赤い目に、整った顔の同居人。 「…克明」 反射的に追い掛けかけてやめる。今声をかけたってどうするわけでもないわけで。 昼の強い日差しを反射する鮮やかな赤は、数秒後には人混みに消えた。 家を出た時は確かにソファで潰れていた克明は、そこら辺の鴉のように夜行性だとばかり思っていたが昼にも出かけるのか。 女の人が一緒ってことは今日は遅いのか。食事はどうしようか。 夏の日差しは流石に辛い。逃げ込むように家の扉を閉めた瞬間のろのろと響く声。 「あー。おかえりー」 誰も居ないものだと思ってた為に吃驚して辺りを見回すと、ソファの肘掛の影から赤い髪がはみ出してるのが見えた。 「あれ?克明、市場行きませんでした?」 明らかに寝起きの顔が覗く。赤い目が機嫌の悪さを表に出しておかしな具合に光っている。 克明の寝起きは機嫌が悪い。機嫌が悪いときほど良い。焦点の合わない目に掠れる声。 …どうかしてる。 「寝てたのにどーやって行くの。」 「いや貴方に凄くよく似てる人を見たんですけど。女の人と一緒で。」 「…何?昼間からぐーたらしてんのが気にくわねぇの?んならそーゆー遠回しな嫌味じゃなくて普通に言えよ。」 「違いますって。そういうわけじゃなくて。」 この親友が機嫌が悪い時はタチが悪い。怒ったかと思えば次の瞬間にはその話題に興味を無くしている。 ゆっくりとソファの肘掛の影に隠れる頭はいよいよ赤い。綺麗な色だ。 「ね、出来たら後でシーツとっかえてくんね?汗臭いの。」 「……暑…」 同居人兼親友の茹だるような部屋の中で、シーツと枕カバーを引っぺがし、ついでにそこらに放られている服もかき集めて思わずぼやいた。 昨日はソファで寝ていたから、部屋は使われてないのだろう。部屋に染み付いた煙の匂いに眩暈がする。 どうかしてる。 自分が克明に対して、同居人だとか親友といった感情以上の執着を持っているのは確かだ。でもそれを認めるのが怖かった。こんなのは傲慢以外の何物でもない。 抱えた白いシーツやらの塊に、汗が落ちて染み込む。 「うわ!この部屋あっつ!」 「…克明、それ吸いながら歩かないで下さい。灰が落ちる。」 「あ、わり。…俺エアコンのリモコン何処置いたっけか。」 「それなら確か鏡の前…」 あそこ、と指し示した鏡の中の自分と目が合った。何か変な感じがする。 鏡の中の像は、こちらを見て立ち尽くしたまま、はっきりと。 「……っ」 はっきりと、笑いかけた。 二度目にそれがあったときは、考えるよりも先に追いかけていた。 出かけた帰りに、大通りの角を曲がろうとした時、ふいに目の前を赤い色が掠めた。 「克明。」 人混みを掻き分けて走り出す自分を、驚いたようにまわりの人が見る。視線が痛いが、この際気にしている余裕は無かった。 「止まって!克明!」 やっとの思いで数歩先まで追いついた赤い色は、声が届いたのかゆっくりと振り返ってこちらを見た。笑うでも慌てるでもない、まったくの無表情で。 克明はそのまま、驚いて足が止まった自分を一瞥すると、また歩き出して視界から消えた。 「おかえりぃ。」 「…何で居るんですか。」 「え、何、俺家から追放食らったの?」 「だって今貴方あそこで」 あそこで。あれは本当に克明か。いやでも。見間違う筈がない。こんな赤を見間違う筈がない。 「…真っ青。どしたの。」 「……僕が聞きたいですよ。」 本当にどうしてしまったのだろう。気が狂うような事を僕はしたか?してないと思うのだけど。 「貴方をそこの角で見かけたと思ったんですけれど…気のせいですね。」 それじゃなきゃ瞬間移動。……馬鹿馬鹿しい。 「…ああ、もしかしてさ、おまえ俺の事好き?」 「は」 「そんで道行く人皆俺に見えるとか。」 あまりにもあっけらかんと言い放たれた言葉を理解した瞬間、体中の全ての血液が一旦引いて、一気に沸騰した。 克明はあくまで真顔だ。何となく自分が惨めに思えてきた。 「…だとしたら?」 「んー。困る、かな。」 そりゃそうだ。 酒と煙草とギャンブルと女が好きな男に、男を好きになれってのは無理だ。女ならまだ良かったのに。 主題がずれて放心していると、克明は早速煙草に火を点けて煙を燻らせている。こんなに吸ってるんだからこの人は早死なんじゃないか。 「…煙草なんて美味しいんですか?」 「これは夢を与えてくれる薬だ。望み通りの夢を。」 「フリーターの世迷い事じゃないんですから。」 「おまえ酒も煙草もやんねぇだろ?耐性無いと毒は回るの早いから」 どうやら既に会話をする気はないらしい克明は最後に、気をつけろよ?とだけ言って、また煙を吐き出した。 克明が煙を部屋中に振り撒いてくれるせいで、この甘くない匂いは常に家の何処かに潜んでいた。 僕が気にしようと気にしまいと、赤い色は必ず視界を掠め、日増しに頻度を増していくようだった。 ある日などは口も利いた。普通に会話して帰ったら、普通に家の中に克明が居た。 家に居る克明が克明であるのかさえ怪しくなって、赤い色はどんどん増えて、仕事も出来なくて、結局逃げるように近くのホテルに来た。実際逃げているのだが。 ホテルに居ても当たり前のように人は居て、あの忌々しい赤い色も居て、浮かされるように人の居ないところを探した。 家を出てからずっと、胸の辺りがつかえていて苦しい。 >>>>>>>>> 赤い照明の下で、ジャズの音が時折掠れて、鴉の声のようにノイズが入る。 最初にここを見つけて入った時は、その赤い色にどうしようかと思ったが、どうしてかここに居ると苦しくはなかった。人も居ない。 マスターの後ろのボトルは、変わらず赤く濁っている。ふとボトルに映りこんだ自分の顔が、ゆら、と濁ってまた映るのを見て、ああまたかと思った。 自分かと思うその顔は、しかし決して同性ではなく女性だった。 彼女は、硝子やら鏡やらに映っては、こちらと視線を合わせてはっきりと物を言う。いつも。 は な れ て 居心地の悪さに耐えかねて、悪戯に口を開いてみた。 「マスター、」 ここの空気は甘くて重たい。甘いというのは感触で、実際に嗅覚が捉えるのは苦い煙だ。その苦い煙は白く甘く濁って、寂びたレコードの音と共にぐるぐる回って四散する。 どうにも調子が悪い。抜け切れない浮遊感が頭を重たくして、口を軽くする。 「どうも僕には姉が居るみたいです。」 「それは素敵だ、貴方の姉上ならさぞかし美しいでしょうに。」 お世辞でもなく、一連の流れのようにすらすらとマスターが言う。言った後で一段柔らかい声が続ける。 「…貴方は何か危惧しているように見えますが。何を。」 「それを言えば僕は気違いになりますからね。生憎自分が居心地悪いのは、どうにも。」 琥珀の水面に自分によく似た顔が映る。それを眺めながら、彼女は僕の欲の具現だ、とぼんやりと思う。彼女がまた口を開く。 駄目よ 早く 離れて 「マスター。」 ここの空気は甘くて重たい。甘いというのは感触で、実際に嗅覚が捉えるのは苦い煙だ。その苦い煙は白く甘く濁って、寂びたレコードの音と共にぐるぐる回って四散する。 この匂いを僕は知っている。いつも克明が吸っていたあれだ。 ー煙草なんて美味しいんですか? ーこれは夢を与えてくれる薬だ。望み通りの夢を。 「…これは夢を見る薬ですか。」 赤い色が増えていく理由はもう随分前に悟った。彼女が忠告する理由も分かっていた。 分かっていたんだ、僕は。 マスターは人の良さそうな細い目を更に細めて、暗示のように言葉を紡ぐ。 「所詮この世は赤い夢。私達が見ているものは残像。私達の世界は私達の中にのみある。」 人の良さそうな細い目の奥で、瞳が色を反射する。赤い。 「全て人の見る夢ならば、人のみが追う悦楽に浸れと、思った末路でしょうねぇ。」 彼等は禁忌の赤い花に手を出した。芥子の毒に犯されて、ひたすらその悦を求めた。 快楽のみを知る、極彩窟。 この世の規制は脆くも崩れ果て、彼等は赤い夢を見る。 彼女は克明が居ると現れた。 克明の苦い煙の白くて甘い部分が連れてきた。 …ああ 彼女は克明が連れてきたのか。 -女ならまだ良かったのに。 そう、彼女は僕の欲の具現だ。 あれに削られた残りの理性が形作った最後の理想だ。 どうやら僕は克明に酷く憎まれたか愛されたかしたらしい。あれのお陰で良い夢を見た。何も逃げて来なくても良かったみたいだ。 この世に居るのは僕と克明と克明の代わりだ。だったら全員克明になったって何も不都合は無い。 手元のグラスの氷が溶けて、琥珀色をした液体を揺らす。映っていた彼女が揺らめいて消える。カラン。 いつの間にかマスターの居たところに見慣れた赤い色が居る。克明は目の前で甘ったるく笑ってみせると、視界から姿を消した。 克明を失った視線が、その先の変わらず赤く濁ったボトルを捉える。赤に赤が映りこむ。 正面に見据えたボトルに克明が映った。 ああ、あれの呼び名は何と言ったか。甘美な赤い夢の薬の名は。 前の作品 次の作品 コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/mekameka/pages/973.html
ここのページは管理人用です ネタ元 aaa バックアップはここから scooter メトロイドシリーズ ディアブロ 信長の野望 ふぁみこんむかし話 遊遊記 シューティング技能検定 トライジール ラジルギ namco x capcom marvel vs. capcom イースi イースii イースv イース・オリジン 週刊プロレス監修 プロレス戦国伝 デビル メイ クライ ストリートファイターii ぼくのなつやすみ3 ツインビーヤッホー! ふしぎの国で大あばれ!! mystery case files シリーズ もっと!にゃんとワンダフル2 100% dynamite action masters activision game vault volume 3 dungeon siege toheart2 愛佳でいくの!! neogeoオンラインコレクション ワールドヒーローズゴージャス ワールドヒーローズ2 ワールドヒーローズ2jet ワールドヒーローズ パーフェクト 意味までわかる 大人の熟語練習 角川類語新辞典から5万問 スペースチャンネル5 麻雀覇王ポータブル 雀荘バトル フロッガーレスキュー フロッガー 古代文明のなぞ フロッガー 魔法の国の大冒険 ポップンミュージック8 gソニック ソニック・スピンボール ソニック&テイルス ソニック&テイルス2 ソニック ドリフト ソニック ドリフト2 ソニックラビリンス テイルスアドベンチャー テイルスのスカイパトロール dr.エッグマンのミーンビーンマシーン ソニックアドベンチャー2 ソニック ヒーローズ シャドウ・ザ・ヘッジホッグ ソニック・ザ・ヘッジホッグ (2006年版) スーパーマリオブラザーズ スーパーマリオブラザーズ2 スーパーマリオブラザーズ3 スーパーマリオusa 赤ちゃんはどこからくるの? 薔薇ノ木ニ薔薇ノ花咲ク ファンディスクdelux バレーボール わくわくバレー2 tropico ドラゴンクエスト ドラゴンクエストii ドラゴンクエストiii ドラゴンクエストi・ii エストポリス伝記2 デビルメイクライ カプコンジェネレーション第1集 撃墜王の時代 アダルティン コンテンツトラフィック 花火職人になろう どうぶつの森e+ ジャウスト 天地を喰らう 竜機伝承2 竜機伝承3 どうぶつの森 大乱闘スマッシュブラザーズdx 大乱闘スマッシュブラザーズx グリーンベレー(アイレム版) スーパーファミリーテニス プロテニス ワールドコート ファミリーテニスアドバンス スマッシュコート シムアース the elder scrolls 流行り神シリーズ 流行り神2 警視庁怪異事件ファイル 夢幻戦士 ヴァリス 夢幻戦士 ヴァリス ii アークス アークスii ブライ 上巻 琥珀色の遺言 マスターオブモンスターズ サイオブレード ルーンワース シルバーゴースト メルヘンヴェール カサブランカに愛を トップページ か行 あ行 た行 さ行 メニュー は行 プレイステーションポータプル や行 キン肉マンのゲーム ニンテンドウDS プレイステーション2 パソコン な行 ま行 プレイステーション3 空手道 キン肉マンII世 ドリームタッグマッチ ゲームアーカイブス プレイステーション まとめサイト作成支援ツール エルミナージュ 闇の巫女と神々の指輪 キン肉マン マッスルタッグマッチ メニュー2 wizardryシリーズ ら行 クソゲー七英雄 世界樹の迷宮 対戦空手道 美少女青春編 わ行 数字 記号 Xbox 360 キン肉マン マッスルグランプリ2 Wii バーチャルコンソール ニンテンドーDSiウェア スーパーファミコン アーケード ファミコンゲーム Wii ゲームボーイ PCエンジン ワンダースワン ウィザードリィ・コレクション メガドライブ セガサターン クイーンズブレイド スパイラルカオス プラグイン Xbox Live Arcade アイアンマスター ゲームボーイアドバンス ドリームキャスト メガドライブCD Xbox Wiiウェア Wizardry ゲームキューブ ゲームギア マッスルファイト エルミナージュⅡ ~双生の女神と運命の大地~ ネオジオポケット ニンテンドウ64 ウィザードリィⅢ・Ⅳ SG-1000 ファミコンディスクシステム ザ・コンビ二DS 大人の経営力トレーニング ワルキューレの伝説 セガ・マークIII 3DO キャラゲー モータルコンバット ウィザードリィ 囚われし魂の迷宮 チラシの裏 NARUTO-ナルト-疾風伝 激闘忍者大戦!EX3 メーカー バイオハザードシリーズ 拳闘士 フリフリボクシング 街ingメーカー3×逃走中 ファイナルファイト サムライスピリッツ閃 ナムコミュージアム オムニバス 麻雀学園2 学園長の復讐 KOF MAXIMUM IMPACT 2 キン肉マンII世 超人聖戦史 モノクローム・ファクター クロスロード ロックマンDASH 5つの島の大冒険! ニンテンドー3DS パックマン マッピー ウィザードリィ クロニクル 聖地奪還 ロックマンX2 とびだせ! トラぶる花札道中記 スゴロクロニクル ~右手に剣を左手にサイコロを~ マギウステイル エタニティ ~世界樹と恋する魔法使い~ 大江戸ファイト ガンヘッド ロックマンワールド5 スターソルジャー 一騎当千 クロスインパクト Nemesis - the Wizardry Adventure スターソルジャー・バニシングアース あ?? か?? さ た?? な は ま や ら わ http //www19.atwiki.jp/mekameka/tag