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「社会総がかり」で教育再生を 教育再生会議第一次報告 7つの提言(初等中等教育を中心に) 1.「ゆとり教育」を見直し、学力を向上する (1)「基礎学力強化プログラム」(学習指導要領改訂) (2)全国学力調査を新たにスタート、学力の把握・向上に生かす (3)伸びる子は伸ばし、理解に時間のかかる子には丁寧にきめ細かな指導を行う 2.学校を再生し、安心して学べる規律ある教室にする (1)いじめと校内暴力を絶対に許さない学校をめざし、いじめられている子供を全力で守る (2)いじめている子供や暴力を振るう子供には厳しく対処、その行為の愚かさを認識させる (3)暴力など反社会的行動を繰り返す子供に対する毅然たる指導、静かに学習できる環境の構築(通知等の見直し) 3.すべての子供に規範を教え、社会人としての基本を徹底する (1)社会人として最低限必要な決まりをきちんと教える (2)父母を愛し、兄弟姉妹を愛し、友を愛そう 4.あらゆる手だてを総動員し、魅力的で尊敬できる先生を育てる (1)社会の多様な分野から優れた人材を積極的かつ大量に採用する (2)頑張っている教員を徹底的に支援し、頑張る教員をすべての子供の前に (3)不適格教員は教壇に立たせない。教員養成・採用・研修・評価・分限の一体的改革 (4)真に意味のある教員免許更新制の導入(教育職員免許法の改正) 5.保護者や地域の信頼に真に応える学校にする (1)学校を真に開かれたものにし、保護者、地域に説明責任を果たす (2)学校の責任体制を確立し、校長を中心に教育に責任を持つ(学校教育法の改正) (3)優れた民間人を校長などの管理職に、外部から登用する 6.教育委員会の在り方そのものを抜本的に問い直す(地方教育行政法の改正) (1)教育委員会の問題解決能力が問われている。教育委員会は、地域の教育に全責任を負う機関として、その役割を認識し、透明度を高め、説明責任を果たしつつ、住民や議会による検証を受ける (2)教育委員会は、いじめ、校内暴力など学校の問題発生に正面から向き合い、危機管理チームを設け、迅速に対応する (3)文部科学省、都道府県教育委員会、市町村教育委員会、学校の役割分担と責任を明確にし、教育委員会の権限を見直す。学校教職員の人事について、広域人事を担保する制度と合わせて、市町村教育委員会に人事権を極力、委譲する (4)当面、教育委員会のあるべき姿についての基準や指針を国で定めて公表するとともに、第三者機関による教育委員会の外部評価制度を導入する (5)小規模市町村の教育委員会に対しては、広域的に事務を処理できるよう教育委員会の統廃合を進める 7.「社会総がかり」で子供の教育にあたる (1)家庭の対応-家庭は教育の原点。保護者が率先し、子供にしっかりしつけをする- (2)地域社会の対応-学校を開放し、地域全体で子供を育てる-(放課後子どもプランの全国展開) (3)企業の対応-企業も「仕事と生活の調和(ワークライフバランス)」を実現し、教育に参画する- (4)社会全体の対応-有害情報から子供を守る- 4つの緊急対応 (1)暴力など反社会的行動をとる子供に対する毅然たる指導のための法令等で出来ることの断行と、通知等の見直し(いじめ問題対応) (2)教育職員免許法の改正(教員免許更新制導入) (3)地方教育行政法の改正(教育委員会制度の抜本改革) (4)学校教育法の改正(学習指導要領の改訂及び学校の責任体制の確立のため)
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戦後の日本の繁栄を支え、頑張ってこられた方々の老後に不安が生じないようにすることが、私の大きな責務であります。自立の精神を大切にした、分かりやすく、親切で信頼できる「日本型の社会保障制度」の構築に向け、制度の一体的な改革を進めます。 国が責任を持つ公的年金制度は、破綻したり、「払い損」になったりすることはありません。官民の間で公平な年金制度とするため、厚生年金と共済年金の一元化を実現します。55歳以上の方に、保険料の納付実績や年金の見込み額をお知らせする「ねんきん定期便」を年内に開始します。社会保険庁については、規律の回復と事業の効率化を図るため、非公務員型の新法人の設置など、「廃止・解体六分割」を断行します。 医療や介護については、政策の重点を予防に移し、より長く、元気に生活を楽しめるよう、「新健康フロンティア戦略」を年度内を目途に策定します。レセプトの電子化などにより、医療費の適正化に努めるとともに、地域における小児科や産科の医師の確保、救急医療体制の整備など、安心な地域医療を確立します。 子どもは国の宝です。安心して結婚し、子どもを産み育てることができる日本にしていかなければなりません。同時に、家族の素晴らしさや価値を再認識することも必要です。次のような政策を実行に移すとともに、少子化に対し、更に本格的な戦略を打ち立てます。 児童手当の乳幼児加算を創設し、3歳未満の第1子、第2子に対する手当を倍増し、一律1万円とします。育児休業給付を、休業前の賃金の4割から5割に引き上げるとともに、延長保育など多様なニーズへの対応を進め、仕事と子育ての両立支援に全力を尽くします。働く人が家族と触れ合う時間を増やすため、長時間の時間外労働を抑制するための取組を強化するなど、仕事と生活のバランスがとれた、働く人に優しい社会の実現を目指します。 児童相談所、警察、学校、NPOなどが連携して、子どもを虐待から守る地域ネットワークの市町村への設置を進めます。 国民生活の基盤となる安心・安全の確保と、美しい環境を守ることは、政府の大きな責務であります。 大規模地震対策や土砂災害対策など、防災対策を戦略的、重点的に進めます。迅速かつ正確に防災情報を提供し、お年寄りや障害者などの被害を最小限にするように努めます。 全国各地域の防犯ボランティアのパトロールなどの活動を支援するとともに、本年春までに「空き交番ゼロ」を実現するなど「世界一安全な国、日本」の復活を目指します。飲酒運転に対する罰則を強化し、地域社会と一体となって、撲滅に取り組みます。 「京都議定書目標達成計画」に基づき、地球温暖化対策を加速します。乗用車の燃費基準を2015年までに2割以上改善し、世界で最も厳しい水準とするとともに、バイオ燃料の利用率を高めるための工程表を策定します。世界最高水準にある我が国のエネルギー、環境技術を活用し、中国を始めとするアジアに対し、省エネ・環境面での協力を進めます。さらに、国内外あげて取り組むべき環境政策の方向を明示し、今後の世界の枠組み作りへ我が国として貢献する上での指針として、「21世紀環境立国戦略」を6月までに策定します。
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イノセンスプレイド イグディエル エンジェルフェザー - エンジェル グレード〈3〉 ノーマルユニット (ツインドライブ!!) パワー 11000 / シールド ‐ / クリティカル 1 自【V】【LB4】:《エンジェルフェザー》がこのユニットにライドした時、あなたの山札から《エンジェルフェザー》を3枚まで探し、ダメージゾーンに置き、その山札をシャッフルする。置いたら、この効果でダメージゾーンに置いたカード1枚につき、あなたのダメージゾーンからカードを1枚選び、ドロップゾーンに置き、あなたのヴァンガードを1枚選び、そのターン中、パワー+10000。 自【V】:このユニットがアタックした時、あなたのダメージゾーンが相手のダメージゾーン以上なら、そのバトル中、このユニットのパワー+2000。 永【V/R】:盟主(共通するクランがないあなたのユニットがいるとアタックできない) フレーバー:星を有るべき姿に戻しましょう!リンセンス・フェイタルリナジー! 順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 強いと思う 1 (100%) 2 使ってみたいと思う 0 (0%) 3 弱いと思う 0 (0%) 4 面白いと思う 0 (0%) その他 投票総数 1 コメント
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2024年5月4日 出題者:耳 タイトル:「有為転変の世の中」 【問題】 前はよくタピオカミルクティーを見かけたものだが、 最近はあまり見なくなった。 代わりに最近はほうじ茶オレや飲むチーズケーキや 豚汁をよく見かける。 そうか、そういう季節だな、と私は納得した。 どういうことか。 【解説】 + ... 私はコンビニ店員。 よく見かけるお客さんにこっそりあだ名をつけている。 毎日のようにタピオカミルクティーを買っていた 「タピオカさん」が4月に入ってからぱったり来なくなり、 代わりに「ほうじ茶オレ君」や「飲むチーおじさん」や 「豚汁姉さん」「ピリ辛チキン野郎」などをよく見かけるようになった。 新学期だもんな、みんな卒業進学や異動とかで 環境が変わったんだな、と季節を感じてしみじみするのだった。 配信日に戻る 前の問題 次の問題
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再臨、そして終演より、 人類はここに来て再び、人知を超越した彼らの絶対的な恐怖を、思い知ることとなる。 人類はやむを得ず団結し、悪魔の大群に向かっていった――… Q.このタイミングで再び悪魔が出現する理由はあるのか? 114 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2014/06/27(金) 04 22 26.10 ID j6aoQ4qZo [1/3] 再臨、そして終演 http //www46.atwiki.jp/fantastical_world/pages/657.html 前スレでも言われてたけど、このタイミングでまた悪魔が出現して戦闘停止てのは、 偶然とするには都合が良すぎるというか、不自然すぎると思うんだが、展開的にどうなの? ついでに、天人の介入だとすれば、ウラノス側にもD2みたいな悪魔利用兵器がある、 Creqrat Viorlのだとすれば、悪魔利用兵器があるか、 そもそも悪魔自体がCreqrat Viorlと関連のある存在ってことになるんだけど、 なにかそういう「理由付け」は考えてある? 120 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(兵庫県)[] 投稿日:2014/06/27(金) 10 12 19.77 ID +gHR/rHRo 乙っす! 上がってる設定考えたのは自分ではないのでなんとも言えないっすけど個人的に噛み砕いてみるに ≫再臨、そして終焉 あくまでこれは表向きの歴史なので、裏で起こったなんやかんやの事件を統合性を持たせるために併せた結果 こうなった、というような形にすれば不自然さもなくなるかと。後半話題に出てないリユニオンとかは裏の事件に出せそうですし。 122 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(SSL)[saga] 投稿日:2014/06/27(金) 12 18 32.80 ID 6bydurw30 [3/3] 『再臨、そして終演』の悪魔出現はまずウラノスのものではないと思います。 理由としてはソレグレイユに悪魔利用の技術がないことです。 同じように旧文明の技術を利用する勢力が悪魔の力を利用しないならば、ウラノスも当然、悪魔の力を利用する技術はない、と考えられます。 故に、11次元を用いる『Creqrat Viorl』が悪魔利用の技術を持っていても不思議はないでしょう。 (或いは11次元空間の防衛システムとしてCreqrat Viorlが悪魔を造った?)
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批判サイド 創造論者の主張 Claim CB901.2 No new phyla, orders, or classes have been observed appearing. Macroevolution remains unobserved. 新しい門や綱や目は出現していない。大進化は観察されていないままである。 Response 進化は漸進的な変化によって排他的に働く。既存の分類群"門"は数億年の進化の相違によって生じた。分類群"目"は、おそらく少なくとも10万年かけて発展した。新しい門や綱や目が突如出現するのは創造論であって進化論ではない。 大進化は種レベルもしくはそれ以上の進化であり、そのような進化は観察されている。 [科学的]証拠は、目の前で何かが起きることに限定されない。大進化の証拠には、生物間の異体同形のパターンや、大量の中間形態の化石を含む化石の系列や、生物地理学や、その他を含む。さらに、我々が観察できるような変化を与える大進化を抑止するような、もっともらしいメカニズムは存在しない。実際には、多様性につながる、もっともらしいメカニズムが存在する[Lee et al. 2003]。 Links Theobald, Douglas, 2004. 29+ Evidences for macroevolution The scientific case for common descent. References Lee, P. N., P. Callaerts, H. G. de Couet and M. Q. Martindale, 2003. Cephalopod Hox genes and the origin of morphological novelties. Nature 424 1061-1065 オリジナルページ これは Index to Creationist Claims, edited by Mark Isaak の和訳です。
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一期一会は世の常なれど―◆L0v/w0wWP. ◇ 「ふはは。なんだこれだけ酒があれば浴びるほど飲んでも飲み足りないくらいじゃないか!」 断りも無しに酒蔵あがりこみ、樽を叩き割って枡で酒をまさに浴びている この褌一丁の小山のような男に、先客である石川五ェ門、細谷源太夫は辟易していた。 特に源太夫は、なまじ見事斬り死にする覚悟を固めた後だけあって、口を開けて呆けてしまっている。 もっとも、五ェ門は重症を負い、源大夫はかつての剛健ぶりは露ほどにも伺えぬほど衰えている。 問答無用で切りかかられなかっただけましと言うべきか。 「どうした?君たちも飲まんのかね?安物のドブロクだがなかなか美味いぜぇ、これは」 「―!!!」 蔵の隅で息を潜めていた二人はおずおずと暗がりから姿を現す。 「なぜ分かった…」 「フン、これほど酒と血の臭いをプンプンさせてれば嫌でも分かるわな」 巨漢はその面相に似合わぬ人懐っこい、それでいてからかいを多分に含んだ笑みを浮かべる。 もっとも五ェ門たちもこのまま、隠れ通せるとは最初から思っていなかったが…。 「まぁ、なんだ…こんなところで話し込むのもアレだからな。蔵の裏手に屋敷があった筈だ。そこへ来たまえ この格好では寒くてかなわんしな…グァハハハハハハハ!!!」 勝手に一人で決めると男はその場にあった大徳利二つを酒樽に静めた後、 笑いながら乱暴に引き戸を開け放って、男は蔵から出て行った。 傍若無人ぶりに顔を見合わせた二人は仕方なくそれに従った。 ◇ ◇ 酒蔵の裏手に備え付けられた小屋の板間で、車座になっていた。 芹沢は、やや丈の足りない町人の着流しを身にまとい、ふてぶてしくも 上座にどっかと腰を下ろしている。その向かって左に源太夫、右に五ェ門。 細谷がまずは各々を素性を知りたいと細谷が述べた事から、 言いだしっぺの細谷から簡単に己らの素性を話そうという事になっていた。 しかし、細谷の話の長いこと長いこと。 主家が取り潰された敬意から、青江たちとの騒々しくも懐かしい日々、 妻や子供たちとの思い出、再び禄を失い、無様に老いさらばえている事等等。 細谷の見栄っ張りな性分から多少の潤色はまじっているのだが、それらを熱っぽく語る 細谷はついに感極まって泣き出してしまった。これには芹沢が細谷に勧めた酒のせいもある。 はじめは最早醜態は晒せぬと頑なに拒んだ細谷だったが、もはや全身に酒毒が回ってしまった身。 誘惑に勝てず杯に口をつけてから、もう十回はそれを干している。当然、先ほどの決意が曇ったわけではないのだが 五ェ門はその姿にやや呆れてしまった。しかしそれは別に五ェ門は口には出さねど 大いに首を傾げていたのだが…。 「…たのだ!それを馬鹿にしくさったのだぞ、あの生臭坊主は!許せん!断じて許せん!」 「あ~もうわかったわかった。そのくらいで良かろう御老体。」 「なにをっ!まだ話は終わっていないぞ!」 「俺が聞きたく無いと言ってるんだよ!」 「――ッ!!!」 突如語気を荒げた芹沢が始めて見せた鋭い目つきに源太夫はすごすごと引き下がってしまう。 伝鬼坊相手に見せた漢気はどこへやら…五ェ門はさらに頭を抱えた。 「次、君話が給え」 これまたここで調達した粕漬けを齧りながら芹沢が顎で五ェ門に促した。 この態度にはさすがに五ェ門も腹を立てる。自分と腐れ縁のあの男も 傍若無人な性分だが、ここまでではなかった。 「断る!」 「なにぃっ!?」 「お主が何者かは存ぜぬが、人に名を訪ねるのならば自らなのるのが礼儀というもの」 芹沢と五ェ門が睨み合い、源太夫が心配そうな顔で両者の間で目線を泳がせる。 だがその睨み合いは芹沢が突如破顔した事により終わった。 「ヘヘッ…死に損ないにしてはいい度胸じゃないか!」 「なにっ!?」 「いちいちいきり立つんじゃねえよ。傷に触るぜ」 どこまでも人を馬鹿にした態度に五ェ門は怒りを露にした。 「いいだろう。その度胸を買って名乗ってやろうじゃないか!俺…いや 我輩は新撰組筆頭局長!尽忠報国の壮士!芹沢鴨だ!」 「かも?新撰組…?」 「なんだとっ…!?」 源太夫は首をかしげ、五ェ門は目を見開く。 「なにかね?どこかで会ったかな?」 「いや…思い違いだ」 「そうかい」 芹沢は怪訝な表情を浮かべ、それ以上追求をしなかった。 「で、言うとおり俺は名乗ったぜ?お前さんも名乗るのが礼儀だろう」 「うむ、拙者は石川五ェ門と申すもの…」 「石川…ご・え・も・ん~ッ!?プハハハハハハッ!!!なんだ、おめぇ盗賊か?」 「せ、拙者はそのようなものではない!」 五ェ門は頬を紅潮させ否定するが、悲しいかな鴨の指摘は殆ど当たっていたりする。 「まぁ、冗談だ。許してくれたまえ、石川君」 「む、むぅ」 「それにしても君も随分大胆だな。まぁ、俺…いや我輩の鴨という名乗りも奇妙だ奇妙だと言われるがね」 そう言って鴨は再び大笑した。 「で、なんなのだ。その新撰組とは?」 その間に源太夫が疑問を差し挟んだ。 「なんだ、御老体はしらねぇのかね?まぁ、それも当然か。名前を変えたばかりだからな。 まぁ、俺としては誠忠組の方がよかったと思うのだが…会津公からの拝命というならば致し方あるまい」 「ほぉ、貴殿は会津の出か」 「いや、俺は水戸脱藩よォ。今は都で真の尊皇攘夷をおこなうべくだな…」 「そんのーじょーい…?」 首を傾げる源太夫に、鴨は飽きれた顔をして語った。 「なんだ御老体。いくら隠居とはいえそのようなこともわからぬか。 酒ばかり飲んで引きこもっていてはいかんよ」 「わ、わしとて無位に日々を送っているわけではないぞ!確かに以前ほどの腕はもう無いが用心棒としてだな…」 「あー、わかったわかった!どの道御老体は存ぜぬようだから、教えて進ぜよう。」 大徳利の底が抜けんばかりに床に叩きつけ、芹沢が熱っぽく語りだした。 「掻い摘んで言うとだな…かの唐土の忠臣・岳鄂王、文天祥、袁崇煥、鄭成功のようにだな、 今危急存亡の日ノ本を犯さんとする南蛮紅毛の夷狄どもを打ち払い帝を守り立てんとするのが我らの指名よ!」 「…な、南蛮人が日ノ本を!?なんと、そんな大それたことになっておるのか?!」 「ほれみろ、やはり何も知らないじゃないか」 酒が入っているせいか、二人はそのままギャーギャーとお互いの主張をぶつけ始めるが、 とても収拾の尽きそうな事態ではない。五ェ門にはその理由もわかるのだが、それはあえて告げない。 「まぁ、お二人とも一旦矛を納められい。まずは、今この状況を把握するのが先ではないか」 ◇ ◇ ◇ 「まず某は、この下らん殺し合いを打ち砕く。どこの誰が仕組んだ事は知らぬがこのような無益な殺生許される筈もない!」 「わしのような半病人では足手まといにしかなれんだろうが…できれば、わしも石川殿に協力したい…。 せめて最期だけは武士として戦い散りたいのだ!」 ただならぬ決意で告げる二人に対して芹沢は相変わらず酒を喰らっていた。 「芹沢殿、お主はどうなさるおつもりか」 「さぁな…」 五ェ門に一瞥もくれずに芹沢は答える。その言葉の意味する事に関して 考えを巡らせた源太夫 「まさか、『これ』に乗り気なのではあるまいなっ!?」 「ふむ…それも悪かぁねぇ…」 物騒な言葉に思わず構えを取る五ェ門。 「やめておきたまえ、石川君。死に底無いの君がそんなボロ刀で我輩とやりあったところで 御老体ともどもぶったぎられるのがオチだぜ。グフフフッ…」 芹沢が浮かべた笑みは下卑ているとも、不敵とも取れる複雑なものだった。 「それに安心したまえ。酒も持たせず、人を素っ裸でほっぽりだすような野郎においそれ 従うつもりはないからなッ!ウハッ、グァハハハハハハッ!」 「ではどうするというのだ?」 ふむ、と芹沢は顎を撫でながら人別帳を取り出した。 「まぁ、さっきも言ったとおり俺の部下がここには五人呼ばれているらしい。 動くのも面倒だしな。ここでそいつらが来るのを待つさ。近藤君伝家の宝刀(笑)も 借りっぱなしじゃ悪いからな。あいつらも馬鹿じぇねえんだから俺の寄りそうな場所ぐらい検討がつくだろうよ。」 そういうと脇に置いていた近藤に目をやった。 「それからが問題だな―――まぁ、そいつらが何か面白いことを言ってきたらその通りにしてやるさ。 その時は、まぁ…悪いがお前ら…いや、君たちををぶった切る破目になるかもしれんが、杯を酌み交わした誼だ。 よほど俺の気にでも触らんかぎり、次くらいは見逃してやるさ、安心したまえ。ハッハハハハハ!」 「貴様ッ!!」 「なんだ、今死ぬか?」 芹沢の声のトーンが落ち、先ほどからふざけっぱなしの男とは思えないくらいの眼光を帯びた。 これに対して五ェ門も、これに源太夫も気おされながら睨み返す。 「まぁ、焦るんじゃねえよ。今、どうこうしようなんて気は俺にはねぇ。 御老体も石川君も仲良くやろうじゃねぇか?なぁ」 「…無用の争いはこちらの望むところでもない…」 「わかりゃーいいんだ、わかりゃあ。まぁ、今のところここでまともに他の連中とやりあえるのは 俺しかいないみたいだからな。俺の知り合いが来る前に乗り込んで来るような輩がいたら、俺… いや、我輩が守って進ぜよう!大船に乗ったつもりでいたまえ!」 一人、呵呵大笑して芹沢は姿勢を崩した。源太夫が芹沢に聞こえない声で呟いた。 (図体だけ大きい泥船ではないか…) ◇ ◇ ◇ ◇ さて言葉とは裏腹に、芹沢は大して部下の進言には期待していなかった。ここにいる全員の顔を思い出しても なにか面白い事を考え付くとは思えなかったからだ。 (近藤君は腕は立つが忠義だの士魂だの、存外、俗な男だ。まぁ、百姓ゆえの負い目ってところだな。 山南君も理屈っぽいからそう面白いことが思いつくとは思えん。斉藤…君だったか。口を利いた事すら殆ど無いな。 土方君は論外、あの野郎のことだ。もう、近藤君を生かすために他の連中を殺しにかかってるかもしれん。 沖田君は他の連中よりは親しいが、頭はガキとかわらんからな。過度の期待はできねぇ。なんだ結局俺が考えるのか。 まあ、面倒だが、何か思いつくまでこいつらをからかうのも悪くないかも知れんな。しかし…) 行李から乱暴に放り出されている人別帳に目をやる。 「しかし、これを考えた野郎ってのはどんな連中だぁ?この人別帳にしたって随分人を食っていやがるじゃねえか」 「拙者もその事については考えていたところだ」 宮本武蔵だの佐々木小次郎だのは趣味の悪い冗談で済むが、よりにもよって八代将軍の名まで記されている。 仮にいかな身分のある大名がこれの黒幕としても、将軍家を愚弄するような行為、切腹改易は免れない。 さらに腹を切らされて死んだはずの新見錦の名前。新見が死んだのは数日まえであるから、それを知らないのは当然として、 清河八郎の方がわからない。あの男が死んでからけっこう時間がたっているはずだが…。 (ちなみに芹沢と清河は思想的には似通っているところがあったものの、なにかと理屈をこねくりまわし さらには芹沢とは違うベクトルで傲岸不遜な彼が大嫌いであった。) 疑問を述べる芹沢と五ェ門に対し源太夫は何を悩むことがあるという風に答える。 「誰だもなにも、このような事をなさるのは御当代しかいらっしゃるまい! このような奇矯な振る舞いの上、自らそこに踊り込まれるとは!なんたる暗君!」 「おいおいおいおい…御当代っつったってまだガキじゃねえか。あんなお飾りがそんな大それたこと できるとは思えねぇがな」 「ガキ?何をおっしゃる。御当代はとうに三十を過ぎておられるぞ?」 「おいおい、御老体。ついに耄碌なすったか、それとも酒毒が頭にまでまわったか?今の公方はまだ十八だぜ?」 「はぁっ!?」 「あんっ!?」 再び話が噛み合わなくなった二人を静観していた五ェ門。 やはり…この二人は、いや、自分を含めた三人の常識には大いに隔たりがあった。 源太夫、そしてあの大入道と遭遇した時から違和感は感じていたが、この芹沢鴨を名乗る男を見て 核心にいたる。やはり、自分たちはここに人智を超えた力で集められているのだと。 忘れたくとも忘れられないいつもの連中とそういった存在とは何度と無く刃を交えている。 彼らが記憶まで植えつけられた精巧な複製人間(クローン)なのか、未来人に時空航行装置で 拉致された過去の人間なのか。そこまではわからない。もちろん自分が過去に飛ばされた可能性もある。 それらに結論を出すことはまだ出来ないが、この3人のなかで真実に一番近いのは自分であろう。 だが、この事をこの二人にどう伝えるべきか。自分が未来人であるなどと打ち明けたところで 彼らが信じる可能性は限りなく低い。そして、もうひとつ、信じさせたところで彼らは自らの 行く末を大いに気にするはずだ。特に芹沢に関してはその行く末を知っているだけあってどう対処すべきか。 もし芹沢が逆上すれば今の状態で勝ち目は無い。この殺し合いを仕組んだ相手を倒すためにそれだけは 避けたいところなだ。これがルパンであればごまかす事などお手の物なのだが、生憎自分は そういった事に関しては不向き。この芹沢という男、ふざけているようで存外鋭い勘の持ち主のようだ。 ごまかし通せる自信は無い。果たしていかにすべきか。不毛な口論を続ける二人を前に五ェ門は 知っているゆえの苦悩に陥っていた。 【とノ肆 酒蔵裏の母屋/一日目/黎明】 【石川五ェ門@ルパン三世】 【状態】腹部に重傷 【装備】打刀(刃こぼれして殆ど切れません) 【所持品】支給品一式 【思考】 基本:主催者を倒し、その企てを打ち砕く。 一:いかように伝えるべきか、伝えぬべきか…。 二:斬鉄剣を取り戻す。 三:芹沢を若干警戒 【備考】 ※主催者は人智を越えた力を持つ、何者かと予想しました。 【細谷源太夫@用心棒日月抄】 【状態】アルコール中毒 【装備】打刀 【所持品】支給品一式 【思考】 基本:勇敢に戦って死ぬ。 一:ええいっ!このわからずやめ! 二:五ェ門に借りを返す。 【備考】 ※参戦時期は凶刃開始直前です。 ※この御前試合の主催者を江戸幕府(徳川吉宗)だと思っています。 【芹沢鴨@史実】 【状態】:若干酔っている 【装備】:近藤の贋虎徹、丈の足りない着流し 【所持品】:支給品一式 、ドブロク入りの徳利二つ(一つは半ばまで消費) 【思考】 基本:やりたいようにやる。 主催者は気に食わない。 一:耄碌ジジイは糞して寝ろ! 二:新撰組の連中が誰かしら来るのを待つ。それからどうするか決める 三:目ぼしい得物が手に入った後、虎徹は近藤に返す。土方は警戒。 四:今のところ五ェ門と細谷に手を出すつもりはない。 【備考】 ※暗殺される直前の晩から参戦です。 ※人別帳を信用していません。 ※新見錦、清河八郎が参加していないと思っています ◆ 三人が去った酒蔵に今一人…血と酒の臭いに誘われて、一つの影が佇んでいた。 その幽鬼のの如き影は、この場で争いが起こったことを即座に把握すると、そこを跡にする。 ここまで漂ってくる潮風が、血の主がどこへ向かったかの手がかりを消し去っていた。 流れている血はそれほど多くはないだろう。探し出して討つという手はあろうが、 手負い、しかもおそらく酔った相手を討ったところでどれほど得るものがあるか。 既にこの血を流させた相手に追いすがられて討たれている可能性も高い。 「外れ………か」 その場を去ろうと踵を返そうとした男・伊良子清玄だったが、 僅か―――ほんの僅かだがやや離れた位置からの物音を察知して―― 【とノ肆 酒蔵前/一日目/黎明】 【伊良子清玄@シグルイ】 【状態】健康、強い復讐心 【装備】打刀 【所持品】支給品一式 【思考】:『無明逆流れ』を進化させ、あの老人(勢源)を斬る 一:さてどうするか。 二:とにかく修練する。 時系列順で読む 前話 少女二人で夜越えて―/人斬り二人 次話 妖怪たちの饗宴 投下順で読む 前話 少女二人で夜越えて―/人斬り二人 次話 妖怪たちの饗宴 剣を失いし剣士達 石川五ェ門 運命とか知ったり知らなかったり 剣を失いし剣士達 細谷源太夫 運命とか知ったり知らなかったり 壮士呵呵大笑す 芹沢鴨 運命とか知ったり知らなかったり おのれ、セイゲン!我敗れたり 伊良子清玄 運命とか知ったり知らなかったり
https://w.atwiki.jp/net-newspaper/
ここは新聞作ってオレたちで世の中を変えようぜ@ウィキです。 世の中に不満があっても ぼっちで立ち向かうと各個撃破されちゃうから みんなで団結して世の中を変えないか? そのためにまずはネットで新聞作って 政治を動かすための人や情報を集めたい クソスレをダラダラ見るくらいなら参加してみないか? 現行スレ:http //hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1431766837/ 現在議論募集中のテーマメイン「地方自治」サブ「地方のシャッター街をどう再生するか」 これについて議論してください ▼情報提供のリンク Q&A Q:世の中を変えるって具体的にまず何をする? A:ネットで新聞を作る。まずはこのスレで毎回テーマを議論して、それを1がブログでまとめる形を考えてる。 Q:それは新聞じゃなくて普通のまとめサイトでは? A:ゆくゆくは今ある新聞サイトのようにニュースのポータルサイトにしたい。しかし人材や労力などの開発リソースがいる。だから最初はまとめブログから始める。 このwikiは助手1号◆wPiODzjoYbS0が頑張ってまとめているよ! でも一人じゃ大変なんだよ! みんなも編集してくれるととっても嬉しいよ!
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第10-1章.第10-2章.第10-3章. 第10-2章. クリパは言った、「私たちは、あなたがおっしゃったことをすべて聞きました!しかし、私の言葉を少し聞いてください!すべての人は、運命と努力という二つの力に支配されている。この二つより高いものはない。われわれの行為は、運命のみによって、あるいは努力のみによって成功するのではない!成功はこの2つの結合から生まれる。すべての目的は、高いものも低いものも、この二つの結合に依存している。全世界において、人が行動するのも、また行動を控えるのも、この二つによってである。雲が山に降り注ぐことによって、どんな結果がもたらされるだろうか?雲が耕作地に降り注ぐことによって、どのような結果がもたらされないであろうか。運命が吉祥でないところでの努力も、運命が吉祥であるところでの努力の欠如も、どちらも実を結ばない!両者の結合について)前に述べたことは真実である。よく耕された土壌を雨が適切に潤せば、種は素晴らしい結果を生む。人間の成功はこのような性質のものである。 運命は時に、出来事の成り行きを定めて、(努力を待つことなく)自ら行動する。そのためには、賢明な者は、熟練に助けられ、努力に頼るのである。人間の間の雄牛よ、人間の行為の目的はすべて、この2つの助けによって達成される。この二つに影響され、人は努力することもあれば、控えることもある。努力に頼ることもある。しかし、努力は運命によって成功する。努力に頼って働こうとする者が成功に至るのも、運命の結果である。しかし、有能な人間の努力は、たとえうまく方向づけられたとしても、運命の一致なしには、世間では実を結ばないと見なされている。それゆえ、人間の中でも怠惰で知性のない者は、努力することを嫌う。しかし、これは賢者の意見ではない。 一般に、実行された行為は、世間では実を結ばないとは見なされない。行動を起こさないことは、やはり重大な不幸を生む。何の努力もせずに何かを得る者も、努力しても何も得られない者も、見るべきものではない。行動に忙しい人は、生命を支えることができる。一方、怠惰な者は決して幸福を得ることはない。この人間の世界では、行動に熱心な者は常に善を得たいという欲求に駆られていることが一般に見て取れる。行為に専念している者が、その目的を得ることに成功しても、あるいはその行為の果実を得ることができなくても、いかなる点においても非難されることはない。もし世の中で、何の行為もせずに行為の果実を贅沢に享受している者がいれば、その者は一般に嘲笑を浴び、憎悪の対象となる。行為に関するこの規則を無視して、そうでない生き方をする者は、自分自身に損害を与えていると言われる。これは知性に恵まれた者の意見である。 努力のない運命と、運命のない努力という二つの理由から、努力は実を結ばない。努力なしには、この世のいかなる行為も成功しない。しかし、行為に専念し、技巧に長けた者は、神々にひれ伏し、目的の達成を求めるが、決して迷うことはない。成功を望み、老人を正しく待ち、自分のためになることを老人に尋ね、その有益な助言に従う者も同様である。老人に認められた人は、努力する間、常に助言を求めるべきである。このような人々は、手段の確実な根源であり、成功は手段次第である。古老の言葉に耳を傾けて努力を傾ける者は、やがてその努力から豊かな実りを得る。良い助言を与えてくれる)他者に対する尊敬と敬意を持たずに、情熱、怒り、恐れ、欲望に動かされ、自分の目的を達成しようとする者は、すぐにその繁栄を失う。 このドゥルヨーダナは、貪欲に染まり、先見の明がなく、助言も受けず、愚かにも未消化の計画を達成しようとし始めた。彼は、親しい人たちをすべて無視し、邪悪な人たちだけと相談し、思いとどまらせたにもかかわらず、すべての善良な資質において彼の先輩であるパーンダヴァと敵対関係を結んでしまった。彼は最初から非常に邪悪だった。彼は自分を抑えることができなかった。友人の言いなりになることもしなかった。そのために、彼は今、悲しみに燃え、災難の中にいる。その罪深い愚か者に従ってきた私たち自身について言えば、それゆえ、この大いなる災難が私たちを襲ったのだ!この大いなる災難は、私の理解を焦がした。反省しても、何が私たちのためになるのかわからない! 茫然自失の者は、友に助言を求めるべきである。そのような友にこそ、理解力があり、謙虚さがあり、繁栄がある。人の行いは、その根源を彼らに求めるべきである。聡明な友人たちが、その理解力によって決着をつけ、助言すべきことをなすべきである。それゆえ、ドリタラーシュトラとガーンダーリー、そして高い心を持つヴィドゥラのもとを訪れ、私たちはどうすべきか彼らに尋ねよう。私たちに尋ねられたら、彼らは、結局のところ、何が私たちのためになるかを言うだろう。私たちは彼らの言うとおりにすべきだ。これさえも、私の確かな決意である。努力の限りを尽くしても、その行為が成功しない者は、間違いなく運命に苦しめられていると見なされるべきだ」。 第10-1章.第10-2章.第10-3章.
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大手紙 「言うべき時には言わないといけない」という思考自体が今、すごく弱くなっています。それが客観報道の自縄自縛だと思います。右か左か色分けされるようなものを出してはいけない、と自らを縛ってしまう。右か左かというのは、相対的なものですよね。今、世の中全体が右傾化しているとすると、加藤紘一さんが言っていたように「真ん中を行っていたつもりが、いつのまにか左になってしまっている」ということになる。物事は相対的であるはずなのに、客観報道という言葉だけが、まさに一人歩きしているのです。 丸山 この間、原寿雄さんが今のテレビについて、「事件報道が多すぎる」ということと、「もっと多様な意見があるはずなのに視野が狭い」と言っていました。つまり、自民党と民主党の間でしか考えていないという意味でしょう。そこは非常に当たっていると思う。 大手紙 メディアの「自信のなさ」というと、朝日新聞で、酒気帯び運転で捕まった若い記者がいましたが、あっという間に解雇されました。去年の長野総局のメモ改ざん問題もそうでしたが、「過酷にすぎる処分をしないと世論に許してもらえないんじゃないか」という発想に、自信のなさがありありとわかるのです。酒気帯びの件は検問で検挙されているのですが、プライベートタイムで、取材で車を運転していたわけではなかった。彼自身が飲酒運転撲滅キャンペーンの記事を書いていたということも処分の理由の一つにされているようですが、それにしても直ちに職を失うということが本当に妥当な処分かどうか。僕は過酷に過ぎると思うんですが、そう言えない雰囲気になっているのです。朝日としては、きびしく処分しないと、次の日から全国の朝日新聞の記者が飲酒運転の記事を書けなくなってしまうというような事態に立ち至ると考えたのかな、と思います。でも、それはちょっと恐ろしい話ではないかと感じるんですよ。 岩崎 教育基本法の話に戻ると、今の状態だったら採決しようと思ったらいつでもできる状態ですよね。 民放 与党側は、やるつもりです。後は、民主党とだいたいの段取りはできていますから。 丸山 衆院で強行採決したのは、あれ以上引っ張っていると、学習指導要領の法的拘束性なんかに火がついてきたら、必修単位不足の話やいじめなどの話といっしょになって、教育基本法に波及しては困るという状況があるので、早くやってしまったという印象を僕は持ちました。 大手紙 教育基本法の先には憲法に触れますよね。今の政権が変えたがっているものは、すべからく戦争の経験を踏まえてできたもの、61年前に終わった悲惨な戦争の反省から始まったものです。それを変えるべきだということを支持する一定の世論があるとすれば、日本社会が戦争体験の継承に失敗したということだと思います。それはメディアにも相当な責任があるんじゃないか。何故この憲法があって、教育基本法があって、放送法の中に表現の自由・言論の自由が盛り込まれているのか、ということを考えた時に、何が教訓になっていたのか、そのことを今からでも、書くべきだと思います。 NHK 同感です。今こそ、昭和の戦中から戦後にかけての出来事を、今の社会に照らし合わせながら考える必要があると思います。もちろん視聴率は取れないでしょうが。でもやらないといけない。このままでいけば、後の世代に、「あの時なぜ変えたんだ」と叱責されかねないと思います。 岩崎 そういう意味では読売新聞が、戦争責任問題でキャンペーンを広げたというのは、意図がよくわからないところもありますが、一定の評価をしてもいいのかなと思います。 丸山 ただ、気に入らないのは、例えば中国残留孤児というのは典型的な戦争責任の問題で、日本国民に対する責任だと思うんですが、読売新聞のアジアに対する責任は、そんなに自覚されているとは思えない。アジアの人民に対する責任をどう考えるかということが日本の戦争責任の根底にならないといけないと思います。 大手紙 拉致問題もそうですね。北朝鮮というひどい国家が出来上がったことを遡れば、日本の植民地支配があって、それから戦後、分断国家になってしまったということを見据えて考えないと、拉致問題は論ずることができないんではないかと思います。 人は殴られたことはいつまでも覚えていますが、人を殴ったことは忘れてしまう。沖縄の基地問題にはそういう視点が必要だと思うのです。沖縄に基地ができたのは戦後で、戦争中には海軍が飛行場を二つ作っただけでした。大東亜共栄圏のど真ん中でしたが、沖縄が沖縄県として日本に編入されたのはそんなに古いことではないんですね。琉球処分、あるいはそれ以前の薩摩侵攻までの300 年くらいのスパンで見なければならない。新聞は「本土」という言葉を気安く使うけれど、そういう言葉の使い方ひとつとっても、もっと突き詰めて議論しなければいけないと感じます。 この間の沖縄の知事選で、仲井間氏が当選したことをもって、政府は米軍再編が進むと期待している、という観測記事が、特に大手メディアに流れましたが、そうじゃないだろうと僕は思います。仲井間候補に一票を入れた沖縄の人たちも、基地がなくなって欲しいという思いは絶対あるはずです。でも知事選となると、経済問題まで包含して一票の選択が行われるわけですから、あの結果になったのではないでしょうか。