約 10,350 件
https://w.atwiki.jp/suproy/pages/56.html
無題 「ああ、くそ…こんなんでどうしろってんだ」 森に隠されたロボットの狭いコクピットの中、手にしていたマニュアルを放り投げ、イサム・ダイソンは呟いた。 額に手を押し当て、改めてコクピットを見回しため息をつく。視界の隅に、放り出したマニュアルの表紙が写った。 ドラグナー3型。それが、俺に与えられた機体の名称らしい。 マニュアルを読んでみて解かった事といえば、どうやら『はずれ』を引いてしまったという事。 レドーム状の頭部が示すように、この機体は電子戦を目的に作られたものだ。 優れた索敵能力で情報を収集し、高い機動力で偵察を行う。それがドラグナー3型に与えられた任務であり、 その為の各種センサーやレーダー、 果てはジャマー等、その装備は充実している。 この馬鹿げたゲームにおいて、索敵能力に長けるということは大きなアドバンテージとなるだろう。 戦いというものは、古来からすべからく情報を制するものが有利となる。 しかし、それも充分な戦力を有している事が前提だ。 この機体はその情報収集能力の代価として、装甲は犠牲になり、武装も数発のミサイルと手にしたハンドレールガンのみ。 3型、と銘打ってある以上、恐らくは存在するであろう1型、2型と共に運用してこそ、この機体の真価は発揮されるわけで、 3型単機のこの状況では戦力不足という他は無い。 こんな貧弱な武装では、もしも敵と遭遇した場合倒すことは難しいだろう。 幸いなのは、よほどの機動力を持つ相手でなければ逃げ切れる、ということか。 「さて、どうしたもんかね…」 シートに深く身を預け、これからの行動を模索する。 諸君らには、これから殺し合いをしてもらう。 この一連の騒動の発端となった部屋で、仮面の男はそういった。 「ちっ…」 忌々しそうに舌打ちをして、己の首に巻かれた爆弾へと手を伸ばす。 ―――ふざけやがって。 元来、あのように人を見下した態度を取る相手は気に食わない性質だ。 ましていきなり殺し合いをしてもらう等と、人を舐めているにも程がある。 あのやたら暑苦しいデカブツと、何処かで見たようなパイロットスーツを着た男が抗議していなければ、 恐らく自分がユーゼスに掴みかかっていたことだろう。 ならば、答えは簡単だ。 こんな殺し合いに乗ってやるつもりは毛頭無い。 この馬鹿げたゲームをぶち壊し、あのいけ好かない仮面野郎をぶん殴る。 問題は、現状の戦力では到底出来そうもないということか。 そこまで考えたところで、突如レーダーが他の機体を捉えた事を知らせる電子音が響く。 跳ね起きるようにシートから上体をあげ、計器類に目を配る。レーダーに、こちらへ近づく一つの機影が映し出されていた。 「ったく、考え事くらい静かにやらせてくれよ…!」 補足した機影から距離を取ろうと操縦桿を握り、そこでふとイサムは動きを止めた。 どうにかして、この相手を仲間に出来ないだろうか? 現状の戦力では反旗を翻すことすら難しいのなら、同じようにこの戦いをぶち壊そうとする連中と手を組めば良い。 たとえ向こうがこのゲームに乗っていたとしても、この機体と自分の腕が在れば逃げ切ることも難しくは無いはずだ。 (どの道、この機体じゃ逃げ回るくらいしかできねぇしな…) 改めて操縦桿を握り締め、イサムはドラグナー3型のスタスターをふかす。 ふわり、と空へその体を浮かび上がらせたドラグナー3型は、白煙をなびかせて滑るように青空を突き進んでいった。 レーダーに映る機影の主が、この狂った殺し合いに乗っていないことを祈りながら。 レーダーを頼りに補足した機影に接近し、こちらが補足されないよう森の中に潜んで慎重に相手の機体を目視で確認する。 白と青のカラーリングが施された、見た事の無い型の戦闘機だった。 武装は確認できる限り、機体上部のキャノン砲が一門と主翼にキャノン砲二門といったところか。 ここからは良く見えないが、戦闘機タイプであるならば機首に機銃も搭載されているだろう。 イサムがかつて乗機としていたバルキリータイプのような変形機構は無いらしい。 しかし、何よりもイサムの目を奪ったのは機体そのものではなく、その挙動だった。 「…おいおい、大丈夫かよあれ」 頼りない速度で、ときたまふらつきながら飛行している。明らかに機体に慣れていない。 (とりあえず、通信してみるか) あの様子では、たとえ戦闘になったとしてもこちらが後れを取ることは無いだろう。 もしかしたら素人を装っているだけかもしれないが、その時はその時だ。 元よりコンタクトを取るために来た以上、話をしないことには始まらない。 「そこの戦闘機、聞こえるか?こちらはイサム・ダイソン。こちらに戦闘の意思は無い。着陸して話を聞いてくれないか?」 森の中から浮上し、機体の両腕を広げ敵意が無いことを示しながら、眼前の戦闘機へ向かい簡潔に意思を伝えた。 もしも攻撃を仕掛けられた時のことを考え、すぐに動けるようにしながら、息をのんで相手からの返答を待つ。 しかし、通信を受けた戦闘機はまるで戸惑うかのように機首を揺らすと、 イサムの期待を裏切ってぎこちない動きで回頭し、逃走を開始する。 「待て!こっちはやりあう気は無いって言っただろ!話くらい聞けよ!」 「信用出来ません」 逃げようとする戦闘機を慌てて追いかけながら、声を荒げたイサムに返ってきた返答は、まだ幼い少女の声が発した拒絶だった。 「くそ…っ!」 毒づきながら、イサムはレーダーに目を走らせた。近づく機体が無い事を確認すると、手にしたハンドレールガンを地面へ捨てる。 「おい!見えたか!?今、武器を捨てた!これでこっちは丸腰だ。どうだ、これなら信用してもらえるか?」 半ば叫ぶように言い放つ。 すると戦闘機は徐々に減速し、ゆっくりとこちらを振り返った。 「…機体の両手を上に上げてください。そのままゆっくり着地を。変な動きをしたら、撃ちます」 先ほどと同じ、少女の声。 どうやらこちらの話を聞いてくれるつもりになったようだ。 相手の要求も、この状況下ならば仕方のない事だろう。 言われたように両手を上げ、イサムはドラグナー3型を地面へと降下させる。 多少もたつきながらも同じように着陸しようとする戦闘機の姿に苦笑を漏らしながら、いくつかアドバイスを与える。 戦闘機が無事に着陸したのを見届けるとイサムはコクピットのハッチを開け放った。 「そっちも表に出てきてくれないか?まずは顔を合わせようぜ」 「わかりました」 向こうの返答を確認し、ベルトを外して外に出る。 タラップに足をかけながら、イサムは戦闘機のコクピットへと目を向けた。 ハッチのガラス越しにごそごそと動く少女をイサムは注視する。 出会ってから間も無く、多少のやり取りしか交わしていないが、イサムはこの少女に興味を抱いていた。 声から判断するに、相手はまだ少女だろう。事実、ここから見える相手の姿もまだ幼いシルエットだ。 だが、このような事に巻き込まれているにも関わらず、通信で聞いた少女の声に動揺は無かった。 それどころか、まるで感情というものが読み取れない、無機質な声だったのだ。 年相応の少女であるならば、怯えて縮こまっていて然るべきこの状況でだ。 (単に神経が図太いのか、それとも状況がよく理解できていないのか…。さて、一体どんな娘が出てくるのかね) そうこう考えているうちに、戦闘機のハッチが開け放たれる。そのハッチから、少女がひょこりと顔を覗かせた。 「はじめまして、ホシノ・ルリです」 まるで雪を思わせる色白の少女は、そう言って無感情な顔のまま、ぺこり、と頭を下げた。 【イサム・ダイソン 搭乗機体:ドラグナー3型(機甲戦記ドラグナー) パイロット状況 健康 機体状況 良好 現在位置:C-6 第一行動方針:仲間を探す 第二行動方針:ゲームに乗った相手からの逃亡(戦力が整っていればやられたらやり返す) 最終行動方針:ユーゼスをぶん殴る】 【ホシノ・ルリ 搭乗機体:スカイグラスパー(機動戦士ガンダムSEED) パイロット状況 健康 機体状況 良好 現在位置:C-6 第一行動方針:アキトを探す 最終行動方針:アキトと共にゲームからの脱出】 前回 第26話「無題」 次回 第25話「無題」 投下順 第27話「無題」 第25話「無題」 時系列順 第27話「無題」 前回 登場人物追跡 次回 - イサム・ダイソン 第85話「合流へ」 - ホシノ・ルリ 第85話「合流へ」
https://w.atwiki.jp/akatonbowiki/pages/202.html
このページはこちらに移転しました (無題)91スレ418 作詞/長野 作曲/91スレ519 ♪せっかく独りになれたのにー 今日は苦しい締め切り日 どんどん!ヽ(゚∀゚)ノアッヒャッヒャ!どん!ヽ(゚∀゚)ノアヒャヒャー どんどん!ヽ(゚∀゚)ノアッヒャッヒャ!どん!ヽ(゜∀。)ノアヒャヒャー 朝から聴こえる催促コール \(^o^)/オワラナイ 音源 無題(メロ) 無題(オケ) 無題(歌:がぶりんこ) (このページは旧wikiから転載されました)
https://w.atwiki.jp/vocaloidchly/pages/6356.html
作詞:KulfiQ 作曲:KulfiQ 編曲:KulfiQ 歌:初音ミク 翻譯:kyroslee 『無題』 將最差又最糟的意義 以改正去維持舒適 無視掉敷衍的回答 一同走過,餓鬼道吧 一切都並沒擁有 但所有看到的都想要得到 但全因優柔寡斷作祟 什麼都沒有留在手中 他人的視線令人害怕 尋找着可藏身的地方 不過那樣的地方並不存在呢 只好磨蝕身軀活下去 愛哭鬼的我 仍然 佇立不動 無法前進 在曖昧的日常中的 喧鬧之中 此刻被忘卻的感情 亦於腦海迴響 「我身處於此地 又能做些什麼呢」 獨自一人,俯首語道 小孩子時,在功課裏出現了的 閱讀感想 仍然記得 沒有意欲去做,總是留到最後才完成 總是一臉哭泣,沒法好好完成 無法從褐色的日常中 作出變改 園庭裏,在雜草之中 花朵枯萎 由此刻起深深,吸一口氣 在原稿紙上,寫下『無題』 「歷時十年的感想文」 「老師,有點晚了,才完成呢」 「這是此刻的,我的,生存之道呢」 即使是在發着「真是差透了的日常」這般的牢騷之時 齒輪亦從不間斷,不斷迴轉 不知從何時起,已被捲入 那道洪流之中 活着 笑着 前進着 奔走着 我們都是如此的
https://w.atwiki.jp/mudairo/
「無題ドキュメント」のWIKIです。 【告知】 現在Norn鯖にて活動中。 著作権 このサイト内における「ラグナロクオンライン」から転載された全てのコンテンツの著作権につきましては、運営元であるガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社と開発元である株式会社グラヴィティ並びに原作者であるリー・ミョンジン氏に帰属します。 (C)2005 Gravity Corp. Lee Myoungjin (studio DTDS),All Rights Reserved. (C)2005 GungHo Online Entertainment, Inc. All Rights Reserved. なお、当ページに掲載しているコンテンツの再利用(再転載・配布など)は、禁止しています。
https://w.atwiki.jp/akatonbowiki/pages/2040.html
このページはこちらに移転しました 題名が無題 作詞/1スレ914 作曲/Bee(旧次スレ案内所1スレ203) いったい何処の誰が僕を選んでくれるんだろう 世界には多すぎる歌がある その中で どうして 誰が これを選んでくれるんだろう? ピザ デブ キモヲタ ニートな俺でも 詩に想いを載せて いまブーンするよ 音源 題名が無題.mp3 seesaa 修正 作詞/914 作曲/避難所203 → 作詞/1スレ914 作曲/Bee(旧次スレ案内所1スレ203) (このページは旧wikiから転載されました)
https://w.atwiki.jp/tarowa/pages/51.html
無題 ◆9.99ilhlDA 今、かがみの周囲には建物もなく、木々もなく、ただ夜空が広がっていた。 はるか下に地面、殺戮の舞台となる島が。 つまり彼女は…………空にいた。 強くはためく衣服の音、そして、その身に受ける風により目を覚ましたその時、 彼女は何故か上空にいて、あの世へと直行ダイブの真っ最中という状況であった。 何の手違いで起こってしまったのかは不明だが、現在、猛スピードで落下中なのは間違いのない事実である。 「なああああああああああっ!!」 彼女には悠長に状況を整理している暇などなかった。 リミットはおそらくあと十数秒程度。 このまま地面に激突すれば、目を背けたくなるような悲惨な最期は明らかだ。 かがみは必死に手足をばたつかせるが、もちろん何の効果もなく、無駄な抵抗に終わる。 ふと気付く。この左手に握られているのはなんだろうと。 それは、見た目は何の変哲もないデイパックであった。 「ぱっ、パラシュートとかっ」 わずかな期待を込め、突っ込んだ手で掴んだ『なにか』を引っ張り出す。 だが、期待もむなしく、出て来たのはサーフボードのような板きれであった。 『なんでこんな物が? つーか、どう考えてもデイパックより大きいだろ』 普段の彼女ならそんなつっこみを入れる所だが、今はそれどころではない。 「もう、ダメっ」 もはやこれまで、というその時、ボードの後部、左右についた一対の小さな翼が羽ばたきだした。 錬金術によって生み出されたフライングボード。 その不思議な力が発揮され、地面への激突をギリギリの所で回避。そのまま地上を悠然と滑空する。 「うそ…………助かっ……た?」 だが、九死に一生と気が緩んだ彼女は、バランスを崩してボードから落っこちてしまう。 低空飛行であったため、落下による怪我はなかったが、その場所が傾斜になっている草原であったため、ごろごろと転がり、陸地の終点を越えて海へと落水してしまった。 「ぷはっ、げほっ」 しばらく打ち寄せる波と格闘していたが、なんとか無事に岸に上がると、気の抜けたようにその場に突っ伏した。 海水でぬれた制服が、べしゃっ、と音を立てる。 「もう、なにがなんだか」 しばしぐったりしていたが、ふと脳裏にゆたかの姿がフラッシュバックし、閉じかけた目をカッと見開いた。 そして、茫然自失の妹や、叫び声を上げる親友たちの姿が脳裏に映ると、勢いよく上体を起こし、立ち上がった。 (こんなことしてる場合じゃない……私がしっかりしなきゃいけないのに) 「みんな無事でいてよ! すぐ行くから!」 【一日目深夜/F-5 岸辺】 【柊かがみ@らき☆すた】 [装備]なし [支給品]支給品一式 、ランダム支給品0~2 [状態]健康 [思考・行動] 1:つかさ達を捜す。 2:あれ? そう言えばなんか色々不可思議な現象が……。 [備考] ※フライングボード@ヴィオラートのアトリエ、の所在は以降の書き手に任せます。 時系列順で読む Back 光と亀 Next 二人の秘め事 投下順で読む Back 光と亀 Next 水銀燈と奇妙な良子 GAME START 柊かがみ 040 また逢いましょう(前編)
https://w.atwiki.jp/kai21/pages/113.html
はじめに 「無題」という名前を冠してはいますが,一応作品の名前はついています.ただそれが,どこぞのAVのタイトルかのようなものを連想させてしまうのではないかと思い,仮の題名として,敢えて「無題」とつけさせて頂きました. ここは,禁断のFFIV18禁小説を置いている場所です.しかもメインのカップルは,セシル×ローザでもなければ,エッジ×リディアでもなく,禁断のカップル,カイン×ローザのお話です.兎に角セシル,カインは無節操ですし,ローザに至っては痴女です. 彼らは,私が本当に書きたいと思っているFFシリーズの二次小説集である,【窮キョウ幻想説】に出て来るセシル,カイン,ローザとは全くの別人です. 私のエロい心が,この作品を書かせた,ただ,それだけなのです・・・. 補: 一部の話では,女性向けなカップリングもあります.しかし,あくまでメインとなるカップリングはカイン×ローザです. 補2: 最後の二部構成となっている第四話は,GBA版FFIVに準拠します. 1(暗黒騎士(セシル)×パラディン(セシル),女性向け) 2(カイン×ローザ,普通の18禁) 3(カップリングなしのシリアス話) 4-1(セシル×カイン,カイン×セシル,女性向け) 4-2(カイン×ローザ,普通の18禁) 戻る
https://w.atwiki.jp/konatsuka/pages/12.html
無題01 (下ネタ注意:コピペの可能性があります) 「ねえこなちゃん」 「んあ?何つかさ」 「こなちゃんのアソコってどうなってるのか見せてくれない?」 「つかさ、お前は何を言っているん」 「いいから早くっほらスカートスポーンパンツもスポーン」 「ええちょっとやめてって!」 「わあ~こなちゃんのアソコ臭ーいどんだけー、しょうがないなぁ あたしが舐めて綺麗にしてあげるよ!」 略 事が終わって 「そういえば、さっきのビデオ撮ってるから」 「!!!」 「困っちゃったね!こなちゃん!」 ■作者別保管庫(1スレ目)に戻る コメントフォーム 名前 コメント うわ... -- 名無しさん (2012-11-20 06 31 04) えっ… -- 名無しさん (2009-05-07 00 51 03)
https://w.atwiki.jp/akatonbo/pages/3437.html
無題 作詞/91スレ418(長野) ♪せっかく独りになれたのにー 今日は苦しい締め切り日 どんどん!ヽ(゚∀゚)ノアッヒャッヒャ!どん!ヽ(゚∀゚)ノアヒャヒャー どんどん!ヽ(゚∀゚)ノアッヒャッヒャ!どん!ヽ(゜∀。)ノアヒャヒャー 朝から聴こえる催促コール \(^o^)/オワラナイ 音源 無題(メロ) 無題(オケ) 無題(歌:がぶりんこ)
https://w.atwiki.jp/yariba/pages/319.html
無題6【むだいしっくす】 加藤、にしおか 「おいてめぇらあんまハメ外しすぎんなよー」 「はーい!」 明るい声が、複数重なって響いた 「寒いのに元気ですねぇ子供達は」 「にしおか先生」 子供達がそれぞれ暖かい格好をして真っ白な外へと繰り出すのを見て、寒いからとっとと中へ入ろうとした時副担任のにしおか先生が言った 「私みたいな歳にもなると、あんな風にはしゃげる子供達が羨ましい」 「…なら、先生も子供達と一緒に遊んで来ればいいじゃないですか」 「子供達は子供達だけで遊びたいでしょうし、私はいいです」 「そうですか」 にしおか先生が見つめる先を、もう一度だけ振り返る そこではガキ達が楽しげに雪合戦をしていた 「寒いですね。さ、加藤先生。中に入りましょう」 「…にしおか先生」 「はい?」 「大人はあんな風にはしゃげなくていいんじゃないですか?のんびり暖かい部屋で愛する人と暖かいコーヒーでも飲んで、はしゃぐ子供達の姿を見てる。それが大人風のはしゃぎ方じゃないですか」 何だか照れくさくなって、にしおか先生に背を向けてさっさと歩き出す 「ちょっと、待って下さいよ浩次さん。暖かいコーヒー、入れてあげませんよ?」 後ろから小走りで追いかけてくる足音を聞いて これもまた大人しか楽しめない事だろうなあなんて考えていた