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ここは会場内に存在するショッピングモール、そこには電動ドリルの先端に槍を取り付けたという、かなり物騒な代物をもって徘徊している少年がいた。 彼は『むらびと』と呼ばれている一般人であり、【スローライフの伝道師】のリングネームを持つファイターである。 実を言うと彼はこのバトルロワイアルのことを、いつもの『大乱闘』のようなものだと認識していた。 それ故に彼の目的は、ただひたすら目の前に現れる自分の敵を倒し、優勝することだけだった。 そのため彼は最初に飛ばされたこのショッピングモール内を探索し他の参加者がいないかを確認していたのだが、幸か不幸か誰にも出会うことができなかった。 それで彼は考えた、「自分から探し回るのではなく、他の参加者が現れるまで待ち続ける」という戦法を取ることを……。 それに、こういった待ち伏せに適した道具も自らに支給された物の中にあったのも功を奏した。 彼に支給された物、それは彼が見知ったものとは少し形状が違うし、どちらかと言えば別のファイターが使っているモノだったがその使い方は今までの乱闘の中でよく知っているものだった。 それは壁や床、そして『人間』に取り付けて爆破させるもの、俗に『粘着爆弾』と呼ばれる代物だった。 彼はそれを見つけてすぐ、このショッピングモール内のいくつかの場所に設置し、いつでも起爆できるよう準備を始めていたのだ。 そして彼はいざという時の為に殺傷能力の高い武器を携えたまま、この施設の中で籠城戦を開始することにしたのだ。 他の参加者が目の前に現れるその時まで、まだ見ぬファイターたちと戦うことへの高揚感を抱きながら……。 【むらびと@大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL】 [状態]:健康、自分が知らないファイターたちと戦うことについての高揚(中) [装備]:ドリラー(Driller)@デッドライジング2 [道具]:基本支給品、ランダム支給品×1、粘着爆弾(Sticky Bomb)×5@Grand Theft Auto Ⅴ(グランドセフトオート5) [思考・状況]基本行動方針:この催しを楽しむ。 1:他の参加者を倒し、優勝を狙う。 2:この爆弾は自分が見知ったものと形状も使い方も違うが、とても強力なモノのはずなので存分に使わせてもらう。 [備考] 制限によりスコップや虫取り網などの各種アイテムは没収されています。 彼が仕掛けたトラップとして、粘着爆弾がショッピングモール内に5つ設置されています(設置場所については当選した場合、後続の書き手様にお任せします。) 『支給品紹介』 【ドリラー(Driller)@デッドライジング2】 むらびとに支給。電動ドリルの先に槍を付けたコンボ武器。 そのまま前方に素早く突きを放つもよし、相手の身体を掴んだ後に回転させながら何度も突き刺して大量出血させるもよしと、タイマンでは無類の強さを誇る。 ただし構造上、攻撃できる範囲が前方にしかないため集団戦は苦手。 【粘着爆弾(Sticky Bomb)×10@Grand Theft Auto Ⅴ(グランドセフトオート5)】 むらびとに支給。書いて字のごとく吸着性のある爆弾で、設置して待ち伏せ起爆したり、相手の身体に張り付けて即爆破して殺害するなど使用方法は多岐にわたる。 本ロワにおいては10発支給されている。
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ここは会場内のとある水辺、そこには自家製の釣り竿を手に釣りをしている男がいた。 彼は『むらびと』と呼ばれている一般人、もとい"逸般人"であり【スローライフの伝道師】のリングネームを持つファイターである。 実を言うと彼はこのバトルロワイアルのことを、いつもの『大乱闘』のようなものだと認識していた。 それ故に彼の目的は、ただひたすら目の前に現れる自分の敵を倒し、優勝することだけだった。 そのため彼は最初に飛ばされた場所の周囲を探索し他の参加者がいないかを確認していたのだが、幸か不幸か誰にも出会うことができなかった。 それで彼は考えた、「自分から探し回るのではなく、他の参加者が現れるまで待ち続ける」という戦法を取ることを……。 そんなわけで彼は今、自身の支給品に含まれていた釣り竿を使って何が釣れるのかを確かめていた。 そうしてしばらく釣りを楽しんでいると、突如として彼の竿に強い引きが発生した。 それを受けて彼は釣り竿を両手でつかみ、あらん限りの力をもってそれを引き上げた。 そうすると…… 『やったぁ~~~! ジェノサイドキングサーモンを 釣り上げたぞ! 暗黒界の中でも敵知らずの! キング! キング! ジェノサイドキングサーモンだ~♪』 釣り上げた魚を誰かに見せつけるように天高く持ち上げた後、彼は先の釣り竿と同様に支給されていたアイテムを取り出した。それは…… 俗に『バーベキューセット』とよばれる代物だった。そして彼はそれを使い、先ほど釣り上げた魚の調理を始めた。 そうしてしばらく調理をしていると…… 『ジェノサイドキングサーモンの天ぷらが できた!』 なぜか天ぷらが出来上がったのだった。 彼は出来上がったそれを確認するとそれをデイバッグに入れて、再び釣りを始めた。 他の参加者が目の前に現れる、その時まで……。 【むらびと@大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL】 [状態]:健康 [装備]:トリコが使っていた釣り竿@トリコ [道具]:基本支給品、ランダム支給品×1、バーベキューセット@elona、ジェノサイドキングサーモンの天ぷら [思考・状況]基本行動方針:この催しを楽しむ。 1:他の参加者を倒し、優勝を狙う。 2:まずは支給品にあった釣り竿を使って釣りを楽しむ。 [備考] 制限によりスコップや虫取り網などの各種アイテムは没収されています。 『支給品紹介』 【トリコが使っていた釣り竿@トリコ】 むらびとに支給。第1話および最終話でトリコが使っていた特別製の釣り竿。 76ミリの鉄筋にエレベーター用のワイヤーを巻き付けて作られた釣り竿で限界張力は約40トンあり、 小型のクジラすら一本釣り出来るほどの代物。 なお当然だが、常人がコレを振り回すのは不可能に近い。 【バーベキューセット@elona】 むらびとに支給。様々な食材を調理するために必要な器具の一つで、その中でも最上級ランクのアイテム。 なぜかこれ一つで魚の活け作りやシャーベット、サラダなどが作れるがそこにツッコミをいれてはいけない。 『NPC紹介』 【ジェノサイドキングサーモン@遊戯王OCG】 通常モンスター 星5/水属性/魚族/攻2400/守1000 暗黒海の主として恐れられている巨大なシャケ。 その卵は暗黒界一の美味として知られている。
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一「ほっんとに頭に来たよ!」 一「初対面の女の子に普通あんなこと言う?」 一「あーもうっ!思い出しだけでムカツキが!」 智紀「荒れてますね……」 純「荒れてるな」 透華「荒れてますわ」 一「もう絶対に清澄に行かないからね!練習でも!」 純「どーすんだ透華?」 透華「困りましたわね」 智紀「衣も悲しみます……」 一「ボク以外で行けばいいじゃないか!」 純「ま、そっちの方も大事なんだけどなー」 透華「困りましたわねー」 一「何がさ!」 純「いやさ、そいつ今度のIH終ったらウチに来るんだよ」 一「はぁ?いきなり何を言うのさ純君」 純「それも一ヶ月間」 一「…………は?」 透華「他校との親交のを深めるイベントがあるのは覚えています?」 一「……あったね、そんな制度」 透華「今年は清澄高校とになっていましたの」 一「…………もしかして?」 智紀「今年は衣と彼が交換」 一「はぁぁああああ!?」 純「決まったことだし今になって変更もできねーだろ」 一「でもっ――」 透華「衣が自分が行きたいと即答で返事しましたわ」 一「だから――」 純「反故にしちまったら衣が可哀想だろ」 一「うぐぐ――」 智紀「ちなみに寝泊りは龍門渕家」 一「うわぁぁあああああああ!」 そんなこんなで―――― 京太郎「須賀京太郎です、宜しくお願いします」 透華「ようこそ龍門渕へ」 純「歓迎するぜ!」 智紀「宜しく……」 一「ガルルルルッ!」 京太郎「あの……?」 純「気にすんなって、悪いモンでも食ったみたいでさ」 京太郎「はぁ……」 透華「須賀さん、龍門渕家に泊めることになっていますが」 透華「ここにいる彼女たちは学生兼メイドもこなしていますわ」 透華「ですので、もしよろしかったら――」 京太郎「ええ、もちろんお手伝いさせてもらいますよ!」 京太郎「だってこんな超豪邸で衣食住タダなんてかえって悪いですし」ニコッ 透華「それは助かりますわ」ニコッ 一(何ニヤついてんのさ!透華も応えないでよ!!)ギリギリ 透華「一、須賀さんを案内してさしあげなさい」 一「はぁ!?なんでボクが!」 透華「それと最初の一週間はあなたが彼に仕事を教えること」 一「待ってよ透――」 純(まあまぁ、落ち着けって)ガシッ 智紀(透華も貴女に気を使ってあげている……) 一(……どういう意味さ?) 純(お前があいつを嫌ってるからあえて最初にしたんだよ) 智紀(一ヶ月なら少なくても一週間一人交代で彼と一緒になる……) 純(だから最初で済ませちまおうってことだ) 智紀(透華に感謝するのね……) 一(透華……) 純(俺たちにもな!残り一週間は俺らのどっちかが引き受けるからよ) 一(うん、ありがとう) 京太郎「うわー!それにしてもデッカイ家ですねぇ」 一「そりゃそうだよ、長野で龍門渕の名を知らない人なんでまずいないから」シレッ 京太郎「すげえなぁ~」キョロキョロ 一「感想とかいいからさっさとついて来なよ」 京太郎「あっ、はい」 10分後 一「これでどこに何があるかは理解したよね」 京太郎「だいたい分かりました」 一「あと、何か質問は?」 京太郎「質問ですか……」 一「あるなら早めに聞いておいてよね」 京太郎「国広さんのことでもいいですか?」 一(……ボクの?) 一「いいけど、何?」 京太郎「今のが普段着なんですよね?」 一「…………は?」 京太郎「いや、前見たときの痴女全開の服装」 京太郎「あれが普段着だと思ってしまってて」アハハ 一「…………」ピククゥ 京太郎「あっ、もしかして仕事してるときアレ着るんですか?」 一「……」ビキビキ 京太郎「なわけないですよねー、変態じゃあるまいし」ハハハ 一「死ね!」ブン 京太郎「ふんごっ!」 京太郎「」グデーン 智紀「痛くない……?」ピトッ 一「ボクは悪くないんだからね!」プンスカ 透華「だからって何も鎖で叩かなくても」 純「ワリィな、あいつ冗談があんま通じなくてよ」 京太郎「いえ、俺も舞い上がってて失礼なことを言っちゃって」 一「ふんっだ!」プイッ 一「透華!ちょっといいかい?」コンコンガチャ ハギヨシ「おや?」 透華「どうしましたの?」 一「衣のこと心配じゃない?いくら清澄でも一人で行ったんだよ」 透華「あら、ちょうどそのことで話していたところですわ」 透華「ハギヨシに様子を見に行ってもらおうかと考えていましたの」 ハギヨシ「私もお嬢様も清澄なら心配はいらないと思っていますが」 透華「まあ、念のためってところですわ」 ハギヨシ「ですが、二・三日も空けてしまうと仕事の方が……」 一「いいじゃないか!なんなら一週間ぐらい行ってきちゃってよ!」 ハギヨシ「ええっ!?」 一「普段からお世話になってるからたまには休ませてあげなきゃ!」 ハギヨシ「いえ、ですが――」 一「はい決定、今日からでいいからさ!」タッタッタ 透華「はっ、一!お待ちなさい!」 ハギヨシ「……行ってしまわれましたね」 透華「やれやれですの」 ハギヨシ「あんなに我を通す国広さん、初めて見ました」 透華「でも、真面目な話大丈夫ですの?」 ハギヨシ「まぁ、こなせると思いますが……しかし……」 透華「どうかしました?」 ハギヨシ「国広さんは、京太郎君のことをあまり良く思っていないと聞きましたが」 透華「その通りですわ」 透華「きっと自分の仕事のできるところを見せつけようって思ったからあんなことを」 ハギヨシ「先輩の威厳ってところを、ですか」フフッ 透華「一も案外、子供っぽいところが抜けきれてないみたいですの」 透華「それよりハギヨシ、何か気になることでも?」 ハギヨシ「いえ、何でも御座いません」ペコッ ハギヨシ(仕事はこなせると思いますが……) ハギヨシ(まあ、その件に関しては何も心配する必要はありませんね) ハギヨシ(さてさて、どうなることやら♪) 純「あれ?今日の朝飯は和食か?」 一「まあね、口に合ったかい?」 智紀「美味しい……」 一「食べたいものあったらどんどん言ってよ」 透華「ハギヨシが一週間程家を空けることになりましたの」 純「へー、でも国広君がここまで料理できるなんて知らなかったぞ」 一「失礼しちゃうなぁ、純君♪」ヘヘン 京太郎「美味い!美味い!」ガツガツ 智紀「お昼は……?」 一「…………へっ?」 純「そっか、ヨッシーは弁当も作ってくれてたよな」 透華「はじ――」 一「もっ、もっ、もちろんじゃないか!楽しみにしててよー!」 純「やったぜー!」 透華(無茶しちゃって……) 一「やっ、やっと作った……」ハァハァ 純「おーい、そろそろ出ようぜ」 智紀「いつもならもう学校に向かう時間だけど……」 一「いっ、今行くよ!」 透華「いいんですの?」 一「…………え?」 透華「客人(須賀君)の布団のお片づけとか済ませました?」 一「……ヤバッ!みんな先に行ってて!」ダタタ 京太郎「あっ、国広さん」 一「すっ、須賀君!?なんでまだいるの?」 京太郎「いや、国広さんこそ」 一「ボクは仕事してから行くから!君はさっさとみんなと……あれ?」 一「なんで片付いてるの?」 京太郎「え?ダメでしたか?」 京太郎「それにしても皆さん立派ですよね」 京太郎「自分のベットはちゃんと片付けてから学校に行くんですから」 京太郎「あっ、みなさんのシーツとかは洗濯かけておきましたので」 一「」 京太郎「あれ?不味かったですか?」 京太郎「すみません、部屋の入室は一応透華さんに許可はとったんですけど」 一「……してない」 京太郎「え?」 一「ボクは許可してないだろ!!」 一「君は客人なんだから余計なことしないでよ!」 京太郎「いや……でも俺も……」 一「君はあくまでもお手伝い!」 一「仕事覚えるまでは黙って見ててよ!」 京太郎「そんな……なんか悪いで――」 一「返事は!!!!」 京太郎「……はい」 透華「やれやれ、素直にありがとうと言えばいいものを」 一「あっ、透華」 透華「お二人とも、さっさと出ないと遅刻してしまいますわよ」 京太郎「げっ!もうそんな時間でしたか!?」 一「うわわっ!」 透華「さっさと行きますわよ」 一(くっそー、なんなんだよアイツ) 一(あからさまにかっこつけちゃってさ) 透華「――――じめ」 一(いつかギャフンと言わせて――) 透華「はじめ!一!」チョンチョン 一「なんだよ透華?」 透華「当てられてますわよ」 担任「…………」ゴゴゴゴゴゴ 一「わわっ!」ガタッ 透華「やれやれですの」 一「ぜぇ……ぜぇ……」 部屋の掃除 洗濯物の取込 夕食の準備と片付け 一(学校が終わってからのこれは一人じゃ身がもたな……いや!) 一(ここで折れちゃったらアイツに笑われる!) 一(一週間だ!最後までやりきってみせるぞ!) 京太郎「…………」メモメモ 三日後 一「みんなぁ~今晩はイタリアンだよぉ~」フラフラ 純「はっ、一か?お前?」 智紀「随分やつれた……」 透華「無理をしないで休みなさい、ハギヨシを呼び戻しますから」 一「大丈夫だよぉ~」フラフラ 純「でっ、でもよぉ……」 一「一週間ぐらい余裕だよぉ~じっちゃんの名に懸けてぇ~」フラフラ 智紀「これは重症……」 透華「なら須賀君にお手伝いしてもらっ――」 一「それは死んでもごめんだから!」クワッ 透華「ひぃっ!」ビクッ 智紀「そういえば彼は……?」 純「なんか部屋にこもってたぜ、ノートに色々と書いてたけど」 京太郎「…………よしっ!」 翌朝 ジリリリリリリリ 一「」スゥスゥ ジリャリャリャリャリャ 一「う~ん」スゥ ギャワワワワワ 一「んあ~」ブン バギャ!ボクゥ!ベコォ! 一「」スヤスヤ 一「」スヤスヤ 一「」スゥスゥ 一「」スゥ 一「んっ」パチッ 一「ん~何時だろぉ?」 一「なんだよぉ~」クシクシ 一「時計三つとも壊れてるじゃないかぁ~」 一「ふぁぁああ~あ」 一「もう一眠りしよっかな……」ポフッ 一「…………」 一「……」 一「寝過ごした!」ガバッ! 一「みんなゴメン!」 一「寝過ごしちゃって……へ?」 純「よぉ、遅かったじゃなねーか」 智紀「ご飯が冷めてしまいます……」 一「なんで?一体誰が……?」 透華「見れば分かるでしょうに」チラッ 京太郎「あ、おはようございます!国広さん」 純「須賀の料理も中々じゃん」 京太郎「以前ハギヨシさんが教えてくれたので」エヘヘ 智紀「謙遜の必要はない……」 京太郎「ありがとうございます」 純「これなら国広君がゴーサイン出すのも納得だぜ」 一「…………え?ボク?」 透華(須賀さんに感謝しなさい) 透華(貴女から仕事を教えてもらったことのテストという話になっています) 透華(自分から言い出したことで、と私たちにお願いしてましたわ) 透華(まぁ、私だけには事情を話してくれましたけど) 一(…………) 透華(とりあえず今日は彼に任せてしっかり休みなさい) 一(そんな――) 透華(命令、ですわ) 一(……分かったよ) 一「……はぁ、かっこ悪いよなボク」 一「あんなに大見得きっといてこのザマって」 一「…………」 一「ううっ、自己嫌悪でかえって眠れない」 コンコンコン! 一「だっ、誰だい?」 京太郎「あ、俺です、京太郎です」 一(須賀!?学校にいる筈じゃ――) 一「……別に、いいけど?」 京太郎「失礼します」ガチャ 京太郎「体調はどうですか?」 一「少し疲れただけだから……」ツーン 一「ていうか君、学校はどうしたの?」 京太郎「お昼時間、ちょっとだけ抜けてきました」ハハッ 京太郎「飲み物とか適当に買ってきたんで飲んでください」ゴトゴト 一「……この程度でお見舞いなんて大袈裟にし過ぎ」 京太郎「あっ、すみません……」 一「別に、謝らなくていいから……」 京太郎「じゃ、俺そろそろ戻りますんで」 一「…………えよ」 京太郎「へ?」 一「……笑えよ、ボクを」 京太郎「突然何を――」 一「君に散々偉そうなことを言ってたじゃないか」 一「それなのに、こうなっちゃうと滑稽だよね……」 京太郎「…………」 一「…………」 京太郎「…………」 京太郎「…………っス」 一「何?」 京太郎「無理っス」 京太郎「頑張っている人を笑えって言われても、俺にはできないです」 一「…………」 京太郎「それも、可愛い女の子……いやスミマセン!また余計なことを」 一「……時間、いいの?」 京太郎「え?」 一「そろそろ戻らないと不味いんじゃない?」 京太郎「げっ!やばい!」ハッ 京太郎「おっ、お大事にー!」バタバタバタ 一「全く、かっこつけるなら最後までかっこよくしてよ」クスクス 一「……って!何を言ってるんだボクは!」 一「…………寝よ」ポフッ 翌日 衣「トーカ!ただいまー!」 和「お邪魔します」 久「すごい家ねー」マジマジ まこ「大豪邸じゃの」 優希「イヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌ」 咲「キョウチャンキョウチャンキョウチャンキョウチャンキョウチャンキョウチャンキョウチャンキョウチャンキョウチャンキョウチャン」 ハギヨシ「ただいま戻りました」 透華「ご苦労様ハギヨシ、みなさんもどうぞ」 純「久しぶりー」 智紀「いらっしゃい……」 久「あれ?鎖の子がいないわね」 和「須賀君もいません」 透華「あの子は熱を出してしまいまして」 智紀「彼はつきっきりで彼女の看病をしている……」 純「ハギヨシ、帰って来たばかりで悪いが今日の仕事は手伝ってくれねえか?」 ハギヨシ「ふふっ、もちろんです」 優希「イヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌ」 咲「キョウチャンキョウチャンキョウチャンキョウチャンキョウチャンキョウチャンキョウチャンキョウチャンキョウチャンキョウチャン」 一(ううっ、まさか熱まで出るなんて……) 一(休んでれば今日で回復してた筈なのに!) 一(須賀君のこと考え過ぎて眠れなかったよ……)ウウン 京太郎「あっ、タオル取り替えますね」 一「あっ、お願い」 一「……ごめんね、せっかく清澄の人たちが来てるのに」 京太郎「いいんですよ、戻ったら嫌でも顔合わせることになりますし」 一「君は、優しいんだね」フフッ 京太郎「いっ、いや!そんなことは///」アセアセ 京太郎「それに俺、こうしている方が……」 一「へっ?///」ドキン 京太郎「ああ!いやその!」ワタワタ 京太郎「おかゆ!冷めない内にどうぞ!」 一「……うん」 京太郎「…………」 一「…………」 京太郎「あの?食べないんですか?」 一「君さぁ……この熱いのをボクに食べろって言うの……?」 京太郎「あ、冷ました方が良かったですか?」 一「そーいうことじゃなくてどさ~」ポリポリ 京太郎「???」 一「きっ、君が食べさせてくれると楽なんだけど///」 京太郎「おおお、俺がですか!?」 一「////」コクッ 京太郎「じゃあ、どどどどうぞ」ヒョイ 一「あーん」パク 京太郎「////」キュン 京太郎「あああ、味はどうですか?」 一「うん、優しい味がするよ///」 京太郎(反則的可愛さだろぉおおおおおお!) 一(何やってるんだろボク、熱で頭がおかしくなっちゃったのかな?///) 久「それじゃあ、そろそろ失礼させてもらうわ」 まこ「今度は月末かのう」 ハギヨシ「ええ、そちらに衣様を迎えに行きますので」 透華「衣、みなさんにあまり迷惑を掛けてはいけませんよ」 衣「うん、一も早く治るといいな」 和「お邪魔しました」ペコッ 優希「イヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌイヌ」 咲「キョウチャンキョウチャンキョウチャンキョウチャンキョウチャンキョウチャンキョウチャンキョウチャンキョウチャンキョウチャン」 智紀「彼女たちは別な意味で重症……」 純「見りゃ分かるぞ」 翌朝 純「あれ?今日はいつもの飯だな」 智紀「萩原さん……?」 ハギヨシ「いえ、私はメニューを教えただけです」 ハギヨシ「後は、お二人で作られましたよ」フフッ 透華「一と須賀さんが、ですの?」 智紀「いつのまに仲良く……?」 ハギヨシ「さぁ、どうなんでしょうね♪」 京太郎「休日なんですから、俺一人で平気ですって!」 一「もう治ったから平気だよ!洗濯とかボクがやるから!」 一「女性の下着とかもあるから須賀君は絶対にダメだって!」 京太郎(ちぇー、役得が) 一「何か聞こえたよ」ジロッ 京太郎「俺、食材買ってきます!」ダタタ 一「すけべー!」 そんなこんなで―――― 京太郎「ふう、いい湯だなぁ」 京太郎「つーか大浴場とか、この家ホントに凄いな」 京太郎「一週間ってのも案外早いもんだわ」 京太郎「…………はぁ」 京太郎「国広さんの手伝いも今日で終わりか」 京太郎(ちょっと寂しいかな……) 京太郎「ま、とりあえず今夜はゆったり浸かるかなぁ~」 一「はぁ……今日で終わりなんだよね……」 一「やっぱり、お礼は言っておいた方がいいかな?」 一「謝りはしたけど……」 一「そういえばボク、彼のしてくれたことに対して面と向かって言えてないや」 一「うーん、透華に相談しようかな……」 一「駄目だ、頭の中ゴチャゴチャしてる」 一「お風呂にでも入ってから考えよう」 一「うん?電気つけっぱなしじゃないか」ガララ 一「誰かいるのぉ?」 一「…………いないか」 「……Zzzー……」 一「久々にはしゃいじゃおうかな♪」 一「ダッシュから~ジャーンプ」ピョン ドッパーン! 「いってえええ!」 一「えっ!?」 京太郎「なんだ?一体何が?」イタタ 京太郎「何かが降ってき……て……」 一「」 京太郎「ブー!」 一「ふふ……うふふふふ……」ゴキゴキ 京太郎「いやちょっと、幸運な事故ってことで済みますよね?」 一「へぇ、済むと思うんだぁ……」ニコ 京太郎「ひぃぃいいいいい!」 「なんだ?すっげえ音がしたぞ?」 京太郎・一「」ビクゥ 透華「あら?一じゃありませんか」ガラッ 一「え、えへへへへ……」 智紀「お風呂の飛び込みは禁止……」 純「ったく、病み上がりなんだからちっとは大人しくしてろよ」 一「ごめんごめん!」 京太郎(俺の後ろで国広さんが裸で立ってる……)ムクムク 一(振り向いたら本当に殺すからね!) 一「そろそろ上がるからさ、みんな待っててよ」 透華「そうですか、分かりましたわ」 純「ハギヨシさんがデザート作ってくれたからよ」 智紀「早く来ないとなくなる……」 一「酷いなー、直ぐ行くから残しておいてよ~」 透華「はいはい」ピシャ 京太郎「…………」 一「…………」 京太郎(やべえ、俺完全にオワタ) 京太郎(どうしよう、最後の最後で最悪な印象を……) 一「…………くん」 京太郎(もしかしてこの後警察に――) 一「……須賀くん」 京太郎「はっ、はいいい!」 一「あっ、ありがとね」 京太郎「…………へっ?」 一「だからさ、看病してくれたりフォローしてくれたり」 一「そのお礼!言うの忘れてたから……」 京太郎「国広さん……」クルッ 一「こっち見ないでよ!」ゲシッ! 京太郎「ぐえっ!」 一「それと、呼び方!」 一「君の呼び方、よそよそしくてなんか嫌」 一「今度から下の名前で……いいから……」 京太郎「……一さん?」 一「~~~~っ」カァー 一「あああ、明日からは純君の手伝いだけど!」 一「彼女にこんなことしたら鉄拳が飛ぶからね!」 京太郎「しませんって!」 一「じゃ、時間見て上がってきてよ」 一「ボクは先に行ってるか――キャ!」ツルッ 京太郎「えっ?」クルッ 一「キャアアアアアアーーーーー!」 京太郎「一さん!危ない!」ザバァ 一「…………あ」 京太郎「怪我は無いですか?」 一「……う、うん!ありが――え?」 京太郎「いやその……」シセンハズシ 一「お尻に……何か当たってるんだけど……」ジトッ 京太郎「…………」 一「…………」 京太郎「一さんが魅力的過ぎてってのは言い訳になりますかね?」タハハ 一「ここでそういうこと言える君を尊敬するよ、ケダモノ」 透華「一!今度は一体何で……す……norz」ガラッ! 京太郎「あ……」 一「あ……」 純「おいおい、今度は何を……ナっ!ニッ!」 智紀「逞しい……///」 一「だー!かー!らー!」 純「プクク、怒るなw怒るなってww」 一「出るタイミング逃したのは君たちのせいでもあるんだって!」 純「最後に来たタイミングも余計だってんだろwwww」 一「やっぱり分かってないじゃないかー!」ポカポカ 智紀「少女、女になった……」カタカタ 一「コラー!変なスレ立てるなー!」 透華「一……」 一「とっ、透華は分かってくれるよね!」 透華「仲が良くなることは結構ですが、一気に階段を駆け上がるというのは……」 一「とっ、透華ぁぁああああああ!」 透華「冗談ですわ、貴女たちもからかうのはそのへんにしておきなさい」 純「へーいwwww」 智紀「すまん、魚釣り楽しかったぜ、と……」カタカタ 透華「それにしても、今回は彼に非はないでしょうに」 透華「ちゃんと確認をしてたら、こんな事にはならなかった筈」 一「ううっ……」 京太郎「」ボロボロ 一「ふんっ!ボクの裸を見た罰だよ!」バタン! 京太郎「……不幸だ」ガクッ 透華「やれやれですの」 二週目 純「さってと、じゃ一週間宜しくな」 須賀「お願いします!」 純「っても、ハギさん帰ってきたから大分楽になるけどなー」 須賀「ありがたいですね」 純「気楽にやろうぜ」 一「…………」ソー 純「なんだよwwww京wwww」フキフキ 京太郎「なんで笑うんですか井上さん!」フキフキ 純「カピパラ買ってるとか乙女チック過ぎんだろwwww」 京太郎「べっ、別にいいじゃないですか」 純「しかも、麻雀より囲碁将棋の方が勝率高いとかウケるwwww」 京太郎「俺だって本当は強くなりたいんです!」プイッ 一(…………楽しそうだな) 京太郎「――まあ、そうなってしまったわけで」 純「京太郎って面白しれえなw」 透華「ふふっ、そんなことがあったんですか」クスクス 智紀「その話でスレ立てしていい……?」 京太郎「駄目です!」 一「…………」 透華「どうしました?一?」 一「……なんでもないよ」 純「そういや京ってタコス作るのが特技なんだってよ」 一「……へ?そうなの?」 京太郎「あれ?一さんには言ってませんでしたっけ?」ハハッ 一(言ってないよ、馬鹿……)ムスッ 京太郎「井上さんだけだったかぁ」 純「おい京、純でいいよ」 一「!?」 京太郎「あれ?そうですか?」 純「呼ばれ慣れねー言葉だと背中が痒くってさ~」 京太郎「純さん、そういうとこはマジで兄貴っぽいですねw」 純「あんだとーwwww」 透華「ふふっ」 智紀(今度のコミケは男女×女男で決まりね……)カタカタカタ 一「ボク、もう寝るよ……」 純「あれ?早くねえか?」 智紀「大丈夫……?」 一「大丈夫、みんなお休み」ガチャ 京太郎「あ、お休みなさーい」 一「………………」パタン 透華(一……) 純「おー、流石ヨッシー」 京太郎「やっぱハギヨシさんには適わないなぁ」トントントンット ハギヨシ「いえいえ、京太郎君も大分早かったですよ」ニコッ 純「よーっし!次はベットメイキングで対決な!」 京太郎「純さん、楽してません!?」 純「バレたwwww」 京太郎「まったくもーwwww」 一(なんだよ、直ぐに仲良くなっちゃって……) 智紀「今日からは私と……」 京太郎「お願いします!」 智紀「仕事の前にVIP……」カタカタ 京太郎「そういえば、20××年のポケモン人気投票見ました?」 智紀「須賀君……まさか……」 京太郎「ええ!コイル復活です!」 智紀「沢村智紀、魂の工作を見せるときがきたようね!」 一(ともきー、男の人の前であんな笑顔見たことないよ……) 京太郎「最後の一週間ですか」 透華「早いものですわね」 京太郎「俺も楽しかったですよ!」 智紀「寂しくなる……」 純「キレーなお姉さんたちに囲まれて嬉しかっただろ」 京太郎「自分で言いますかwwww」 純「うるせーwwww」 一「…………」 一(……………………) 一(そっか……帰っちゃうんだよね……) 一(当たり前だよね……) 一(うん……これでいつもの日常に戻る……) 一「…………ちゃうんだ」ボソッ 一「戻っちゃうんだ……」ポロポロ 「…………一」キィ 一「とっ、透華!何だい?」グシグシ 透華「私の前で、自分の気持ちを偽ることもないでしょう?」 一「なっ、なんのことだよ」プイッ 透華「…………」ダキッ 一「……透華?」 透華「よしよし、ですわ」 一「……う……ううっ……」 透華「…………」ニコッ 一「うわあぁぁあああああん」 透華「……そうでしたか」 一「うっ、うん……」グスッ 透華「確かに、彼は素敵な男性ですものね」 一「えっ!まさか透華も――」 透華「安心しなさい、ライバルが増えると困るのでしょう?」クスクス 一「とっ、透華ぁー!」 透華「でも、貴女と須賀さんは仲直りしたんじゃないのですの?」 一「うん……でも……」 透華「……?」 一「純君やともきーは、直ぐに仲良くなったよね……」 一「ボクといるより……楽しかったからかな……」 透華(…………) 一「ボク、最初は須賀君のこと嫌ってたし……」 一「嫌われても、しょうがないよね……」 透華「そうですわね」 一「…………だよね」 透華「彼以外なら、とっくに嫌われているでしょうね」 一「え?」 透華「貴女を嫌いと、須賀君が言いました?」 一「それは……」 透華「彼がどのような人か」 透華「それは、一が一番知っているのではないの?」 一「でもボク、須賀君の特技も趣味も分からなかったし――」 「頑張っている人を笑えって言われても、俺にはできないです」 一(…………あ)ハッ 透華「彼の優しさと真面目さは、貴女が一番感じたと思いますけどね」 一「……透華、一つお願いしてもいいかな?」 純「おいおい、俺たちにだろー?」 智紀「ちょww空気嫁wwww」 一「!?」 透華「やれやれ、やっぱり聞いてましたのね」ハァ 一「いっ、いつから……」 純「国広君が乙女泣きしたところからかな」 一「うぐっ……////」 智紀「このオカズで三日白飯でいける」 一「うわー!」 純「ま、確かに京はイイ男だけどな」 智紀「一には勝てないわ、残念だけど……」 一「……え?」 透華「あなた達は周りからそう見られているってことですわ」 純「少しは自信を持てってんだ」 智紀「みんな応援している……(○ュー速民も)」 一「みんな……」 純「それに、あんなにアツアツなとこ見せ付けられちゃなw」 一「コラー!それ言うなー!」ワタワタ 智紀「テラカワユス……」 一「もー!」 透華「せっかく良い話でまとまりそうになりましたのに」 翌朝 京太郎「さーてと、今日もハギヨシさんから料理教えてもらうかな」 一「お・は・よ!」 京太郎「あれ?一さん?」 一「最後の一週間、一緒に宜しくね」 京太郎「はっ、はい!」 京太郎(最後の週は純さんか沢村さんって聞いてたけど……) 京太郎(やべっ、何かわからないけど嬉しいぞ!) 一「~~~~♪」 ハギヨシ「お疲れ様でした」 京太郎「お疲れ様です!」 一「お疲れ様」 ハギヨシ「さてと、では私は夕食後のデザートを作りに行きますので」 京太郎「じゃあ俺も――ん?」 一「あの……さ……」チョンチョン 京太郎「一さん?」 一「この後、時間あるかな?」 京太郎「えっ、ええ、でもハギヨシさ――あれ?いない?」 一「庭で、待ってるから……」 京太郎「……?分かりました」 一「…………」 京太郎(一さん、空を眺めてる……) 一「…………」 京太郎(今日はなんだか……いつも以上に綺麗だ……) 一「綺麗だね……」 京太郎「ええ……」 京太郎(貴女が、一番綺麗ですよ) 一「……今週で終わりだよね」 京太郎「残念ですけど……」 一「初めて会ったときのこと覚えてる?」 京太郎「……え?」 〔 京太郎「痴女?」 一「死にたいの?」 〕 京太郎(うわー!俺なんてこと言ってたんだ!) 京太郎「すみません!すみません!」ペコペコ 一「あれには傷ついたんだよな~」チラッ 京太郎「あの!本当に――」 一「ふふっ、君は本当に真面目な人だね」サラッ 京太郎(うわぁ……綺麗だ……) 一「あれで君の事、かなり嫌いになってさ」 一「君をギャフンと言わせたいと思ってたんだよね」 一「今思うと、ボクも大人気ないけどさ」クスクス 京太郎「そ、そんなことは……」 一「でもさ、改めて君をこと見たとき」 一「君の色々なところが見えて、知ることができた」 京太郎「…………」 一「そして気づいたことがあるんだ」 京太郎「気づいたこと、ですか?」 一「…………」 京太郎「…………」 一「君が来て変わったこと……」 一「…………ボクが」 「君を好きになったってことを」 一「こんな言い方しかできないけどね」テへヘッ 京太郎「一さん……」 一「須賀君のことがとても好き……」 一「君が帰ってしまうと思うと切なくなってしまう」 京太郎「一さん!俺――」 一「答えはいいんだ……」 一「ただ、この気持ちを言えないまま別れたく――ムグッ」 「ちゅむ…………ぷはっ……」ギュ 一「……すっ、須賀君……これは……///」 京太郎「俺に恥をかかせた罰ですよ」 京太郎「……男の、俺の告白を先に奪われたんですから///」 一「須賀……くん……///」 京太郎「俺、凄く嬉しかったんですよ」 京太郎「一さんとまた仕事ができる、まだ一緒にいれる」 京太郎「そして、俺なんかのことを好きだと伝えてくれたこと」 京太郎「でも、すみません」 京太郎「一さんの唇をいきなり奪っ――」 一「…………」チュ 京太郎「あっ……///」 一「はじめ、って呼んで、京君……///」 京太郎「一……」ギュ 一「京君……」チュム 京太郎「俺、絶対に迎えに行くから……」 一「うん……」 京太郎「もっといい男になったら……絶対に……」 一「うん……」 京太郎「一を……幸せにできるように……!」 一「うん!待ってるよぉ……!」ポロポロ ハギヨシ(ふふっ、やはりハッピーエンドになりましたか♪) ハギヨシ(クール去りたいトコでしたが、さっきの見ちゃったら興奮して来ちゃいましたよ) ハギヨシ(男漁りにでも行きますかね~♪) …………… ……… … 最後日 衣「トーカ!」トテテ 久「あら、いらっしゃい」 透華「この度は大変お世話になりました」 まこ「それはこっちの方じゃ、京太郎が迷惑掛けてなかったかの?」 純「あー超ウザかったよ、てか滅茶苦茶暑苦しかったよ」 京太郎「そんな、アツアツだなんて///」チラッ 一「大袈裟だよぉ……///」チラッ 智紀「まぁ良スレが載ったからOK……」カパッ 和「『ウチの胸無しが違うとこ充実してるがどうしたらいい?』なんですかこれ?」 透華「なんでもありませんわ」 和「はぁ……?」 優希「もう、タコスなどいらぬ!!」 京太郎「え?この筋骨隆々の方は誰?」 久「タコス断ちさせてプロテイン食べさせてたらこうなっちゃって」テヘッ ハギヨシ「いやはや、これはたまげましたね」 「あっ!ハギヨシさん!」 咲「ハギヨシさんじゃないですかぁ!」 純(うおっ、超元気になってるぞ) 智紀(前と別人……) 咲「あっ、京ちゃん帰ってたんだ、おかえり」チラッ 京太郎「おっ、おう」 咲「ハギヨシさん!また見に行ってもいいですよね!」 ハギヨシ「んっふ、構いませんよ」 透華(彼女、どうかしたんですの?) 透華(私は彼女も須賀君のことを好きだと思っていましたが) 久(ん~、一週間ぐらい前に公園で良いもの見たって言っててね) まこ(そっから急に元気になってのう) ハギヨシ「人に見られながらというのも中々良いものでした♪」 咲「私、本気で作家目指そうって思いましたもん///」 透華「なにはともあれ、みなさん良い方向に向かって良かったですわ」 純「いいのか?本当に」 智紀「時は移り、処は変われど、人類の営みに何ら変わる事はない」 純「そ、そうだな?」 帰り道 衣「帰ったらエビフライー♪」 ハギヨシ「はい、かしこまりました」 透華「良かったわね、一」 一「…………」 智紀「一、寂しくなった……?」 純「なわけねーだろ、京とはすっかりラブラブだもんなw」 一「////」 透華「一、付き合うからにはちゃんと節度を持ちなさい」 智紀「でも二人きりだとキス……」 一「へっ?」 純「朝はおはようのチュー!」 一「へっ?ええっ!?」 透華「まさか一!貴女――」 透華「『京君のリー棒でボクを鎖で繋がれたパオから解き放って』とか言ってるんじゃ」 一「ななな、なんで知ってるんだよぉぉおおおおおおおお!!」 透華「へ?」 純「は?」 智紀「……」パカッ 衣「んー?」 ハギヨシ「んっふ!」 一「……………………え?」 京太郎「衣さーん、忘れ物ですよー」タタタ 透華「みんな冗談で言ったつもりですが……」 純「マジか?国広く……いや国広さん……」 一「あっ……あうぅ……///」ボッ 智紀「『少女、女になった!今度は嘘じゃないっす!』」ガダガダガダガダガダガダガダガダガダ 一「////////」アワワワ 京太郎「あれ?みなさんどうしたんスか?」 純「ゴラァー!てめぇ、京ー!」 透華「ハギヨシ!その男を捕まえなさい!!」 ハギヨシ「すみません、透華お嬢様!私今から公園に――」 衣「エビフライー!」ビー! 京太郎「え?え?え!?」 一「京君!逃げるよ!!」グイッ! 『 まっ、まちなさーい! 』 一「京君、ボクって……」タタタ 京太郎「俺の彼女だろ?」タタタ 一「そうじゃなくて……///」タタタ 京太郎「俺の愛する人(キリッ」タタタ 一「だから、そうじゃなくてね……///」タタタ 一「ボクってちょっと、いやらしいのかなって……」 京太郎「まさか、言葉プレイをお望みで!?」 一「だから違うよ!」 京太郎「痴女?」 一「京君の前だけだよ!」 カン!
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しにたがり【登録タグ NexTone管理曲 VOCALOID し ミリオン達成曲 初音ミク 曲 梨本P 殿堂入り】 作詞:梨本P 作曲:梨本P 編曲:梨本P 唄:初音ミク 曲紹介 梨本Pの初投稿から一周年の記念作品 地味にキリ番チックとのこと(Twitterより) つべこべ言わずに最期までご一緒に 『VOCAROCK collection 2 feat. 初音ミク』に収録。 2018年6月20日、自身3曲目となるミリオン達成。現在ボカロオリジナルでミリオンを達成している曲の一つである。 歌詞 雲一つのない日曜日 自堕落浸って優越感 対して気持ち良くないくせに 喜ぶ姿は らりぱっぱ わざわざネタ集めに必死 うつ病きどりの一般人 良い人ぶって励ますのも もーめんどいわ 死にたがり 死んでもいーよ 誰もかまっちゃくれやしないよ 死にたがり 死んでもいーよ もー聞き飽きた 死んでもいーよ 「お前に何がわかるんだ」と 僕をわからない君が言う 「なら勝手に死なせてくれ」と 一人になれない君が言う どんなに不幸を 嘆いても 結局のところ 他人事 泣いて わめいて 手首切れど わざとらしーわ 死にたがり 死んでもいーよ 誰も気付いちゃくれやしないよ 死にたがり 死んでもいーよ どーせみじめだ 死んでもいーよ 死にたがり まだ生きてんの 死にたいくせに なぜ生きてんの 死にたがり 死んでもいーよ 死にたいんだろ 死んだらいーよ 生きたくない 死にたくもない 何がしたいのかわからない 僕に聞かれても困るのさ つべこべ言わずに 生きるか 死ぬのか いっちゃってー 死にたがり 死んでもいーよ 誰もかまっちゃくれやしないよ 死にたがり 死んでもいーよ 勝手にしろよ 死んだらいーよ 死にたがり まだ生きてんの 生きるか 死ぬか とっととしろよ 死にたがり 死んでもいーよ 死にたくないならせーぜー生きのびろ 知ったこっちゃねーよ 死にたがり 死にたがり 死にたがり ねぇ 死にたがり つべこべ言わずにせーぜー生きのびろ コメント ※2010年~2011年のコメントはこちらに収納しました。 ※2012年~2015年のコメントはこちらに収納しました。 ただかまって欲しいだけなんだなって自覚した -- 名無しさん (2016-01-02 13 51 42) めっちゃいい曲 -- ひまほ (2016-01-08 18 04 37) なんか、心にジ-ンとくるー改めて命の大切さを思い知らされます。 -- あい (2016-01-08 18 15 12) すっごい共感する。 -- はり (2016-02-14 13 26 09) 最後の「ぜーぜー生きのびろ」が好き!救われた感じ!! -- 李亜 (2016-02-14 15 48 04) 聴き終わった後なんか、ジーンってなる。 -- ねぎりんご (2016-02-26 17 48 37) 世の中のクソメンヘラ共に聞かせてやりたい -- 名無し (2016-04-04 04 12 24) すっごい共感できる曲。大好き -- アニヲタ (2016-04-04 19 40 48) 生きろって言われてるみたいで元気でる。この曲ダークっぽいけど落ち着く -- 流華 (2016-05-05 17 20 28) 「せーぜー生きのびろ」のところが、すごく好き -- 名無しさん (2016-05-19 18 39 37) やばい。。この歌詞かっこよすぎです(T-T) -- 名無しさん (2016-05-27 00 09 20) 何気にいいこと言ってくれる。 -- 名無しさん (2016-05-27 01 35 14) 最後ええね! -- ゆーりん (2016-05-27 16 53 35) 「せーぜー生き延びろ」の歌詞がぐっときますね…。 良い曲です。 -- 名無しさん (2016-05-28 15 50 04) 死にたがりと死んでもい―よが多い -- 破滅の神セーラーサターン (2016-06-15 18 29 12) なんだろ、すっごい生きようと思えるいい歌!! -- らいら (2016-07-02 16 46 04) コメ欄の注意増えてるよ…でも、せーぜー生き延びろはいい!結局、みんな生きたい願望は手放せないんだって -- 蒼空 (2016-07-02 19 53 05) すっごいいい歌。 -- しぇりー (2016-07-17 18 18 47) 言いたいこと全部言ってくれた -- 名無しさん (2016-07-20 10 44 18) 凄い、せーぜー生き延びろのところジーンときた -- 名無しさん (2016-08-09 18 18 38) 毒蝮三太夫かw -- 名無しさん (2016-08-26 12 52 47) これくらい割り切れたら楽 -- 名無しさん (2016-08-30 15 01 56) いい曲!!この歌聞いてるとなんか勇気ずけられます -- ああああああーいい曲 (2016-10-06 17 56 05) この歌だいすき!すっごい共感できるしかっこいい! -- グレープフルーちゅ (2016-10-08 20 05 42) なんか心に響くんだよな!!!! -- ゆい (2016-10-26 20 53 33) この程よく突き放してくれつつも見放さない感じの距離感を表してる歌詞は全体を通して好きだな -- 名無し (2016-11-12 00 43 44) なんか初めて聴いたとき生きてていいんだなって思えた。 -- 名無しさん (2016-11-18 19 02 55) 中毒 -- 一匹狼という名のぼっち (2016-12-12 03 45 50) 「せーぜー生き延びろ」ここめっちゃ好き!!! -- エンジェルサタン (2016-12-23 18 18 52) 助けなんて誰も来やしねーよ、一人でどうにかしろって歌だよね?正論だわ -- 名無しさん (2016-12-30 18 04 06) 死んでもいいよ のところ好き -- 心の病み (2017-01-10 22 14 32) せーぜー!せーぜーがいい味出してるゥ! -- 名無しさん (2017-01-23 22 59 16) 最近になって(今更)だけど梨本さんの曲を聞くようになった。ダークだけどかっこよいこの感じ、好き。 -- わし (2017-01-29 20 28 58) なんだか、私が一番好きなジャンルなきがするんです。 -- ななみ姫 (2017-02-07 01 38 38) ミク間奏カオスwwwwwwwwww -- クロス (2017-02-10 19 40 22) すっごいなっとく、ほんとですね〜 -- ナガト (2017-02-26 17 15 40) ボカロの中で一番好きです。前向きになれますよね!! -- 名無しさん (2017-04-09 07 55 37) やっぱり梨本Pの曲は神曲ばっかり!!「死んでもいーよ」とは言ってるけど、「死ね」って言って無いのは梨本Pの優しさだよね。 -- 脳漿炸裂してる系女子 (2017-06-15 20 51 31) かっけええぇ...良いね、元気出た! さぁ、精々生き延びてみますか! -- 焼きそば食いながら聴いてたぜ (2017-06-20 15 51 22) 共感しすぎてやばい -- 名無しさん (2017-07-11 21 20 14) 最後かっけぇぇぇぇ‼︎ -- 名無しさん (2017-08-11 11 43 04) これ、絶対死ね、とは言わないんだよね… -- 名無しさん (2017-08-11 15 33 47) ・・・せーぜーいきのびましょーw -- 虚触傷 (2017-08-11 22 23 53) いい曲ぅぅぅ -- 名無しさん (2017-10-15 18 21 27) せいぜい生き延びろ、それほんとそれなあ。。。 -- 名無しさん (2017-10-29 16 34 28) 死にたくなくても元気が出る。良い曲。死にたくても死なない奴は「せーぜー生きのびろ」 -- я (2017-11-11 14 31 55) せーぜー生き延びろって なんか生きようって思えた -- 和華 (2017-12-11 18 48 56) なんか、心に刺さる曲だな… -- 暇人# (2017-12-26 21 22 19) 良い曲だよね -- あ (2017-12-26 21 23 10) この曲を聴いた時、自分が悲劇のヒロイン症候群だったと自覚した。 -- 小指→タンス (2018-04-01 23 59 39) 未だミリオン行かないの驚き。ういさんほんとすこ -- 名無しさん (2018-06-16 09 45 14) ミリオン 懐かしいおめでとう✨ 死んでもいいよ -- 名無しさん (2018-06-21 03 50 48) イラストの闇加減が好きです(‘~‘)/ -- 生水飲んでおなか壊しちゃえ (2018-11-05 17 02 09) 最強の応援歌だね□ -- リア充爆発4649 (2019-03-16 18 06 06) せーぜー生きのびろ じゃなく面倒でうざいから消えろ、みたいな最後なら最高だったね。 -- 残念 (2020-07-09 19 55 09) せいぜい生き延びる! -- ある小学六年生 (2020-07-24 22 12 42) この曲だけに限らないけど、梨本ういさんの曲中毒性高いわぁ -- こしあん (2020-11-19 18 38 57) ↑4確かにそっれなw歌詞に背中押された。生き延びてやる。 -- 社不の漆黒の堕天使さん (2021-01-25 21 26 54) 神曲…(´;ω;`) -- ゆめ (2022-03-06 09 41 54) メンヘラだが元気でる -- ごみ (2022-06-11 16 10 26) ただただ不快 -- 名無しさん (2022-07-29 01 56 56) 自分語りする奴らに対する最大限の侮辱行為。 -- 名無しさん (2022-09-11 20 43 20) なんか自分が馬鹿らしくなってきちゃった、すごく救われた感じ -- いつしか死にたかった人 (2022-09-12 06 46 08) なんか…逆に凹んでしまったな…そうだよな…誰もかまっちゃくれやしないんだよな… -- 名無しさん (2023-06-21 09 19 28) くっせぇ歌詞だな -- 名無しさん (2023-11-18 15 10 18) 名前 コメント カラオケ配信に関する話題は書き込まないでください。カラオケに関するコメント書き込みが減らない場合コメント欄を閉鎖します。 「自分の身の回りの死にたがり」についての愚痴や「死にたがり(だった)な自分」についての具体的な語りはご遠慮ください。また、漢字の読み方などはご自分で調べてください。ここは質問掲示板ではありません。-