約 1,954,161 件
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2022.html
用語解説集 東都大学 優一達が通う国立大学法人。全国でもトップクラスの偏差値と倍率、人気があり、それに比例して学生全体の人数と学力は高め。 神姫同好会をはじめ、様々なサークルがある。 余談だが、ノーベル賞候補者を輩出したこともあったとかないとか。 治安局 この作品での警察機構にあたる。世界各国に支部があり、本部はスイスのジュネーブにある。正式名称はI.N.S.P(国際治安維持警察)なのだが、各国ではもっぱら「治安局」の通称で通っている。 MMS国際条約 国連で採択されたMMSに関する国際条約。武装神姫等のMMSの法律を作るためにはこの条約に基づいて起草することが決められている。しかし、これを含めて法の目をかいくぐり、軍用MMSや後述のCACが密輸などによって各国の犯罪組織やテロリストへの流出が近年社会問題化している。 CAC 正式名称・Codes of Atack Core(攻撃指令核)。主として軍用MMSに搭載され、競技用の神姫で言うところのCSCに相当する。 性能は競技用に使うことを前提とされたCSCの比ではなく、特に反応速度は非常に高いものとなっている。一応競技用の神姫にも搭載可能だが、競技バトルに出す際は厳重にリミッターを設けなければならない。MMS国際条約に基づき、輸出入は厳しく制限されている。 また、かつては各国で主力の座に有り続けたアムドライバーだが、戦闘力も優秀で、有る程度融通の利く神姫にその座を譲っている。 クリスタル・エレクトロニクス社 ロンドンに本社がある総合商社。元々産業ロボットなどの開発を行っていたが、武装神姫をはじめとするMMS市場の拡大にいち早く目を付けた企業の一つ。汎用高速度型フライトユニット「フロートシステム」を開発し、それまでデフォルトではアーンヴァルなど限られた神姫しか踏み入ることができなかった空中戦がどの神姫でも可能となり、バトルロンドの世界に革命を起こした。 その一方で軍需産業にも手を染めており、軍用武装神姫・可変戦闘機型イフリートや、MVシリーズを作り上げたのもこの企業である。 館山技研(たてやまぎけん) 日本の誇る大企業の一つで、正式名称は「館山技術研究所」。当初からMMSの開発に関わってきた。 「神姫にとって最も大切なのは動き回ること」をテーマにCE社と全く対を成す高機動性フライトユニット「飛翔滑走翼」の他、「制御動作式衝角刀」通称・「制動刀」や「廻転刃刀」等も開発している。 大東亜共和国 日本が盟主をつとめる複合国家。範囲は日本列島と朝鮮半島、台湾と東南アジアの一部まで。世界でも随一の経済大国で、「大東亜の不景気は世界の不景気だ」と言われるほど。 常備軍は存在せず、代わりに私設武装組織・黒の戦士団がそれを請け負う形となる。主力MMSは中量級全領域汎用戦闘騎型神姫の斑鳩(いかるが)。 ユニオン 正式名称・国際経済連合。かつての超大国アメリカ合衆国をはじめとする北南ラテンアメリカ諸国家とオセアニア諸国が加盟している。一応議会での合議制の上で大本の政策が決められているが、実質アメリカの独裁状態になっているため、足並みは決して揃っているとは言えない。 主力MMSは重量級戦闘爆撃機型神姫のメビウス。 合衆国中華 第二の大国、中華人民共和国を中心とする国家連合。範囲は中国とインド、東南アジアの大部分。MMS等の技術分野においては各国に一歩後れを取っているが、大量生産によってそれを補っている。 主力MMSは戦闘装甲騎型神姫のバイロン。 AEU 正式名称・Advanced European Union(新ヨーロッパ連合)。ヨーロッパ全ての国とエジプト、チュニジアといった北アフリカ諸国が加盟する国家共同体。 明確な国家元首は存在せず、加盟国の代表による会議で政治が行われているがユニオンと同様、足並みは揃っているとは言えない。 主力MMSである可変戦闘騎型(戦闘「機」では無い)神姫のシュベールトは配備が始まったばかりの最新鋭機なので、現在でもロートル機種である可変戦闘機型アムドライバーのアイゼン・ケンプが主力として運用されている。 ムスリム公国 中南アフリカや中東諸国が融合する形で誕生した国家。国民や政治家のほとんどが保守的なイスラーム教徒であること、公国制が採用されていることが背景にあるためか、世界では「時代遅れの国」と呼ばれているが軍事力、経済力ともに高い水準に有る。 主力MMSはホバータンク型神姫のオシリス。 ネオ・ソビエト ロシアを母体とする国家連合。他にグルジアやチェチェン、モンゴル等も一応加盟しているが状況はユニオンと似たようなもの。かつてのソ連の名を継承しているだけにやたらと秘密が多いが、観光名所も同じくらい多い。 主力MMSは寒冷地での戦闘を得意とする戦闘騎型神姫のサプサン。 カタロン 国境を越えて活動する巨大企業で、様々な事業を行っているが、本来は軍需産業においては右に出る企業は無いとされるPMC(民間軍事会社)で、シュベールトやアイゼン・ケンプを開発した。 しかしその裏では世界中のテロ組織に資金や兵器を横流しするだけでなく、自らも国際テログループとして暗躍し、政財界に大きな発言力を持つ。また、独自のMMSとして蜘蛛型のアリアドネを開発・製造している。 血塗られた聖夜事件(ブラッディ・クリスマス) この物語の5年ほど前、バトルロンドがまだリアルバトルのみだったころ、あるバトルロワイアルの大会で一体を残して参加した神姫とそのオーナー達が全員惨殺された事件。厳重な報道管制により、普通のテロ事件と発表されたが、その犯人は神姫だった。その犯人がソフィアである。 名前は現場の彼方此方が血痕で真っ赤に染められていたことに由来する。 ゼロ・スタンピーダー 正式名称・零距離相転移拡散粒子砲(ぜろきょりそうてんいかくさんりゅうしほう)。 ツヴァイのサブアームに装備されている特殊装備。 相転移粒子を利用して攻撃するが、拡散性が非常に強く、ショットガンのようには疎か、ビームサーベルにすら成らない程のため、相手を直接掴んだ状態で使用する。 威力は射程の短さに比例してかなりのモノのため、どんなに厚い装甲目標でも確実に撃破可能。 スキル バーチャルバトルにおいて使用可能な、神姫が持つ固有の特殊能力。 主な効果としては「攻撃力強化」等だが、中には完全オリジナルのスキルを神姫に身につけさせる強者もいる。 余談だが、ツガルなどのバトルモードも広義的に見ればスキルの一つである。 電脳空間偵察カメラ 通称「サイファー」。主としてバーチャルバトルでの実況中継に使用されるが、中にはハッキングの際に神姫と共に飛ばし、適切な指示をするための目として使用される場合もある。 反応弾 競技用、軍事用を問わず、神姫が装備する実弾武装の中では最も強力な武装。 熱源や赤外線、電磁波などに反応して誘導され、着弾時に強力な爆風を巻き起こす。 威力は競技用でもLC3レーザーライフルに匹敵し、対大型・装甲目標用に適している。特にペイロードの大きいメビウスやバイロンは大量に装備しての絨毯爆撃などで多大な戦果を上げた。 しかし、あまりにも強力すぎるために対人用としても使われたため、人道的観念により、たった一発でも使用には自分が所属する政府機関の許可が必要。 とっぷへ
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1466.html
{2VS2!さぁ、バトル開始だ!!} 「わーい!先輩とラブラブデート!!」 「それは絶対にありえねー」 隣に女の子らしい服とミニスカ姿で座っている婪がウキウキ気分で浮いた話しをしていて、俺はというと愛車を運転しながらツッコミを入れる役になっちまってる。 今日は婪と神姫バトルする日だ。 昨日の夜、俺とアンジェラス達が晩飯を食ってる時に家の電話機が鳴って俺は飯を食う事を中断させられた。 渋々電話を取ると『先輩ー♪明日は日曜日だし、バトルしましょー!』という感じに言われた。 言うまでもないが、声の主は婪だ。 怠いので『嫌だ。じゃあな』と言ったら今にも泣きそうな声で『お願いです~!バトルしてください~!!じゃないとあたし死んじゃいますー…』とか返事された。 婪に泣かれると後々面倒なので、仕方なく俺は了解しちまった訳で今の状況にある。 「ネェネェ、先輩♪」 「なんだ?」 「このまま愛の逃避行しよ!そして二人で人気ない山奥でひっそり暮らしましょう!!」 「それなんてエロゲー?つーかぁ、せめて普通に暮らそうぜ。山奥とかだったら生活するのに苦労しそうだし」 「じゃあ、逃避行してくれるの!?」 「んな訳あるかよ、バーカ!」 「ブー!先輩の意気地無し…」 「今ここで下ろされたいか?」 「冗談、冗談!冗談だって先輩!!」 冗談に聞こえないんだよ、お前が言うと。 ため息をつき、後ろの席をチラッと見る。 そこには嫉妬に燃え上がるような目で俺と婪を見る俺の神姫達。 …なんかちょっと怖いなぁ。 そんなに睨む必要ないじゃないよ。 相手は男の婪だぜ。 嫉妬する理由が見つからん。 はぁ~、なんかバトルする前に疲れそうだなぁ。 「あ、そういえば。婪は確かハウリンとマオチャオを持っていたよな。あの文化祭で見た奴」 「藍と錬の事ね。ちゃんとここに居るよ」 婪がそう言うとヒョッコリと胸ポケットから顔を出す藍と錬。 藍の奴はなんだか俺に向ける視線が敵視してる目だった。 そうだ、あいつは文化祭の時に俺の右頬に蹴りを決めて奴だ。 ただちょっとつまみ上げたぐらいで普通やらるかな。 おっと。 神姫センターが見えてきたな。 車を駐車場に入って、とっととバトルを済ましちまおう。 そして俺は車を駐車場に止めて外に出た。 俺の神姫達は両肩に二人づつ座る。 もうこのスタイルが定着してるみたいだ。 「ほら行くぞ」 「はーい、先輩♪」 婪はルンルン気分で俺の右腕に抱き着く。 …ヒッジョ~に歩きづらいんですけど。 「婪、早くはな」 「離しませんよ。あたしは先輩の事が大好きなんですから」 俺が言い切る前に言われた。 「…はぁ~。もう勝手にしろ」 「はーい♪」 ったく、しょうがない奴だ。 まぁ、周りからはバカップルが入って来た、と思うぐらいで終わるだろうからあんまり目立たないだろう。 婪の奴は確かに男だが、容姿は美人で可愛い女の子だ。 オタクの俺が『萌え』という単語を使いたいぐらいの容姿なのだ。 だから、ホモだと思われる事はまず無いだろう。 俺はそう思いながら神姫センターに入った。 だが、ここで俺は大きな間違いをしていたに気づかなかったのだ。 神姫センターに入った途端に他の奴等から注目の目線を浴びる。 しかも見てる奴等の表情が驚きや羨ましいそうな表情だった。 何故だ!? そんなにバカップルが珍しいのか!? 「先輩、先輩♪」 「ん?」 「先輩のランキングは?」 「ランキング?」 「先輩…もしかして知らないですか?」 「知らん。ていうか、神姫にもランキングがあるんだぁ」 「ありますよ」 ヘェー、初めて知ったぜ。 やっぱり勝った順位なんだろなぁ。 少し気になる。 「それは何処で解るんだ?」 「受け付け近くにある電光掲示板で分かりますよ。ほら、あそこにある大きなディスプレイです」 婪が教えてくれた場所には確かに天井に吊されている大きなディスプレイがあった。 …なんで気付かなかったんだろう。 所詮、武装神姫のオーナーでも俺はバイト感覚だから最終的に勝てばいいと思っていたからなぁ。 どうでもいいと思ったものは興味しめさないからなぁー俺は。 まぁ、今は気になるから見て行こうか。 俺は婪を連れてディスプレイが見える位置に移動した。 そしてディスプレイに映る画像を見る。 そこには色々なオーナーの名前と所持している神姫の型と名前が書いてあった。 ふーん、成る程ねぇ~。 これで確認して順位を競う訳かぁ。 「先輩のオーナーの名前は?」 「…天薙」 「『天薙』先輩、そのままですね」 「別にいいだろ、順位なんてどうでもいい、て思ってたんだから」 ちょっと後悔したなぁ。 どうせならもっとカッコイイ名前にすれば良かったぜ。 「天薙はぁ~…。あっ!ありましたよ先輩!!」 「何処だ?」 「ほら、あそこです。左上にあります」 婪が人差し指で教えてくれた。 そこには確かに『天薙』と書かれていた。 順位は18位。 う~ん、18位って凄いのか凄くないのか解らん。 「凄いです先輩!18位じゃないですか!!」 「凄いのか?」 「だってここの神姫センターでも数百人以上いるんですよ。凄いに決まってるじゃないですか!」 「ヘェー、そうなんだ。因みにお前は何位?」 「あたしですか?一番左上です」 「一番左上…ナッ!?一位じゃんかよ!」 「エヘヘ、もっと褒めてくださーい。これでもファーストランカーなんですよ」 マジかよ。 こんなまじかに凄腕が居たとはなぁ。 あーなる程、解ったよ、どうしてこんなにも俺等が注目される理由がさぁ。 原因は婪が武装神姫で凄腕有名人だからこんなに注目されるんだ。 しかも姿が女の子で可愛いから更に男を引き付ける。 「早く闘いましょー」 「あ、おう。そうだな」 婪の奴は早くバトルしたくて待ち遠しいみたいだ。 待たすの可哀相だし早めににバトルしてやるか。 俺と婪はバトルする筐体に行きお互い筐体を挟んで向かい合う。 「今日のバトルは2VS2です。先輩の神姫は四人いるので、そのうちの二人を選んでください」 「へいへい」 2VS2かぁ。 チーム戦はやった事ないから経験者の婪の方が経験値が高い。 今回は結構辛い闘いになるかもしれない。 俺は自分の神姫達を見る。 するとアンジェラスは右耳にコソコソ言った。 「ご主人様、今回のチーム戦で本当にグラディウスを使ってもいいのでしょうか?」 「あーその事ね。大丈夫、思う存分に使え。昨日の夜に言った通りだから」 「はい!」 「それとクリナーレ、ルーナ、パルカ。お前等に渡す物がある」 そう言って俺は首に掛けてるネックレスを外し更にネックレスについてるペンダントを外し、外したペンダントをクリナーレ、ルーナ、パルカに渡す。 『これはいったい何?』てな感じで見てくるクリナーレ達。 アンジェラスの場合、前の闘いで渡して使用してもらってるから別に驚いた表情はなかった。 「こいつはお前等を守ってくれる武器だ。バトルに入れば使い方が自然と解るようにシステムされてるから安心しろ」 「ヘェー、こいう武器も作れるとい事はアニキってやっぱり頭良いんだ」 何、そのいままで俺は馬鹿だって言いたいのか? まぁここで怒ってもしょうがない。 バトルチームを考えないと。 「チーム編成は…双子編隊でいくか」 「双子変態!?お兄ちゃん、私達は変態じゃありません!」 「馬鹿!漢字が違う!!」 パルカの奴、酷い勘違いもいい所だぞ…まったく。 「アンジェラスとルーナの天使型チーム。クリナーレとパルカの悪魔型チーム、てな感じで双子編隊と言ったんだ」 「うわ、なんにも捻りもないチーム編成ですわね」 「ストレートに言ってくれるじゃんかよ、ル~ナ~」 「「「「アハハハッ!」」」」 まったく、ルーナは俺をからかうのが好きでどうしようもない奴だ。 でもまぁこうやって緊張感をほぐしてもらうのもいい事だ。 「さて、それじゃあ先発はどっちのチームでいこうか?」 腕組みしながら考える。 チラッと両肩をこうごに見ると、俺の神姫達は『私のチームを選んで!』オーラが見える。 これは慎重に決めないとなぁ。 アンジェラスは万能型でルーナは中距離型。 アンジェラスはどんな状況でもルーナのバックアップが出来るし、一番のバトル経験者だ。 ルーナの奴もヒット&ウェイを得意とするから案外良いコンビネーションが出来そうだ。 そしてクリナーレは近距離型でパルカは遠距離型。 クリナーレの場合、近距離の打撃、斬激、貫通を得意とするから高いダメージを敵にあたえる事が出来るが隙が多いから反撃をクラウ事もあるかもしれない。 でもそこでパルカの遠距離型が役に立つ。 もしクリナーレがしくじってもパルカがバックアップすれば相手の攻撃を阻止出来る。 運がよければ相手にダメージを与える事もできるかもしれない、バランスがとれてるチームだ。 …さーと、どっちのチームを先発にするか。 「天使型チームにしよう」 「悪魔型チームにしよう」
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/435.html
「僕とティキ」 そのいち・改訂版 「前夜」 改訂前の「前夜」 そのに・改訂版 「回顧録・一」 音声ファイル2036を勝手に参照 改訂前の「回顧録・一」 そのさん・改訂版 「良く晴れた日」 改訂前の「良く晴れた日」 そのよん 「初陣」 『不良品』と勝手にコラボ そのご 「思春期男子なんだから時にはそういう事もある」 /エロ? ばんがい 「これがティキの日常なのですよ」 そのろく 「類は共を呼び友になるのか?」 そのなな 「回顧録・二」 そのはち 「そうだ、有名ショップに行こう♪」 HOBBY LIFE,HOBBY SHOPと勝手にコラボ そのきゅう 「たまには勝敗の無いゲームを」 そのじゅう 「そして少年は少女と再会す」 そのじゅういち 「勝ち負けよりも価値ある性質の立ち合い」 HOBBY LIFE,HOBBY SHOP 第4話3on3と勝手にリンク そのじゅうに 「口に出して言うには恥ずかしい話」 そのじゅうさん 「強敵と書いてもテキとしか呼ばない!」 そのじゅうよん 「そして明日は笑おう」 そのじゅうご ひとつめ 「さあ反撃の狼煙を上げろ・1――いまはおやすみ――」 ふたつめ 「さあ反撃の狼煙を上げろ・2――回顧録・三――」 みっつめ 「さあ反撃の狼煙を上げろ・3――ジジィと神姫――」 よっつめ 「さあ反撃の狼煙を上げろ・4――エルゴのおうさまたち――」 いつつめ 「さあ反撃の狼煙を上げろ・5――風輝纏いし猫戦姫――」 HOBBY LIFE,HOBBY SHOP 魔女っ子神姫☆ドキドキハウリン いつか光り輝く より勝手にゲスト多数 そのじゅうろく 「僕らの上に雪が降る」 もどる
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1318.html
第六話「風間の神姫」 突然だが、ウチの学校がMMS解禁となった。 「何故だあぁぁぁぁあぁぁあ!!!?!?」 本編はまだ始まってない、今説明してやるから黙れ、矢瀬。 矢瀬が以前生徒会をたぶらかして校内MMS禁止にした事は、前に説明したハズだ。 しかし、無茶もいいとこで、生徒間での不満を通り越し、教員を含めた全校がキレかけていた。 そこで立ち上がったのは、隠れ神姫愛好会の会長であるレンだった。 MMS解禁を希望する署名を集め、全校生徒232人の内、220人から署名を集め(残り12人は矢瀬とアンチ、生徒会だ) 教員からも石頭の教頭を除き、全員から署名してもらった。 提出時に神姫愛好家の校長先生にもついて来てもらい、生徒会のマヌケ面が拝めたぜ。 全校の98%以上を敵に回し、流石に生徒会も解禁せざろうえなかった訳だ。 とゆう事だ矢瀬、諦めろ。 「ぬぉぉぉぉぉぉっ!!覚えてろ!」 とゆう事で、本編は解禁の翌日から始まる。 ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~ 午前9時7分 「よう相棒、元気か?」 「おはよう、ラリー」 現在授業中につき、神姫たちは空教室で井戸端会議である。 形人は国語、聖憐は英語の授業中である。 「それにしては、いっぱいいるなぁ…」 何しろ神姫を複数所持する生徒や教師もおり、一年だけでも80体以上居るのだ。 普通の教室一つの半分が埋め尽くされていた なお、二年・三年はそれぞれ別の場所に集まっている。 「そりゃ皆神姫が好きだからよ」 さっき知り合ったツガルタイプの神姫「ミシカ」が言う。 彼女のマスターは形人のクラスの担任で、通称がミシカ先生である。 「そりゃ…そうですよね(笑)」 「そう言えば、風間くんの神姫(こ)…来てないわね…」 「え?風間さんって神姫持ってたんですか?」 「そうよ、家庭訪問の時に会ったの、確か…マオチャオタイプだったかしら」 「猫…トムキャット?」 夏夜の外のラリーが関係ないものを連想した、視点を向けない事にしよう。 ラリー、出番終わり「ああ!ジャン・ルイ…もとい出番がやられた」 お昼休み 「…とゆう訳なの」 「ふぅん。…風間、どうなんだ?」 「…うーん、確かに神姫を持ってるけど…」 「けど、どうした?」 「今、目が見えないんだよ、神姫センターに連れてって直してもらわなきゃならないくらいに」 「どうして?」 「バトルロンドの最中に頭を強打されたのが原因らしいんだ」 「…それ何てサキ司令だ?」 「?」 「それより、家に置いて来てるのか?」 「いや、帰り道によってこうかと思って鞄の中に…ああっ!いない!?」 「「な、なんだってーー!!(AA略)」」 午後1時21分、三階廊下上空。 「出番は待ってればまわってくるもんだな」 ラリーが呟いた。 「そんな事言ってないで西棟をお願い」 「ラジャー(了解)、ブレイク(散開)!」 西棟三階、テラス。 現在は柵の老朽化が原因で封鎖されている。 「む?」 ラリーの視線の先には小鳥が居た。 「怪我をしているのか」 その小鳥は羽に傷を負っており、フェンスの前でうずくまっていた。 「ん?…これは」 傷を見ると、切り傷…しかも研爪「ヤンチャオ」によるもの…? 「近くに…いるのか?」 前が見えない。 これほど恐ろしいものは少ないだろう。 しかも、聴覚にも異常が発生したらしく、音がよく聞こえない。 少女は、底知れぬ恐怖な囚われていた。 戦闘用レーダーが近づく物体を捕らえた。 敵か味方かわからない 「k……が……iかiい…」 何かを言っているようだった。 だが、身体は考える前に、本能的に逃げる事を実行していた。 その直後、身体が宙に舞った気がした。 「~~っ!?」 「こぅの!馬鹿っ!?」 自ら身を投げたマオチャオに、ラリーは絶叫した。 推力全開、アフターバーナーON。ラリーの意志は瞬時に「リアウイングAAU7・C」に伝わった。 青白い炎を吹き、ラリーの身体が宙に浮かぶと同時に前方に加速する。 「(間に合え…!)」 猫をモチーフに作られているマオチャオだが、別段着地が上手い訳ではない。 更に視覚が無い、着地なんて望めない。 14cm程度の神姫にとって人間の1mは10m以上となる。 ましては三階、しかも地面はアスファルトである、激突すれば助からない。 全速で落下するマオチャオに追いつくラリー。その小柄な体をしっかり抱きしめた。 後は上昇するだけ。ラリーは上昇を始めようとした。 その直後、ブースター内の燃料が無くなった。 アフターバーナーは通常より高い推力を出すことが出来るが、燃料消費量も多くなる。 さっきから捜索のため飛び続けたため、燃料をかなり消費していたのだ。 落ちる! そう思った瞬間、何かに受け止められた。 「ヒカル!」 「ふぅ…間一髪」 溜息をつきながら一言 「よお相棒、まだ生きてるか?」 普段ラリーが言う台詞をそっくり言った。 後日談 マオチャオは小鳥の前に居た。 羽には包帯が巻かれている。以前、彼女がつけてしまった傷だった。 「ごめんなさい…あたし、怖くてつい…」 目に涙を湛え、小鳥を抱きしめる。 小鳥は、懺悔するマオチャオを赦すかの如く、静かに鳴いた。 「…これで一件落着、ね」 「まあ、元々悪気があった訳じゃないし」 ミシカの言葉に続けてラリーが言う。 「私としては、ちょっと不満」「「!?」」 「翼が壊れた…(泣)」 3人分の重量だ、それくらいの洒落は覚悟しろ。 終われ 次回予告 おのれ…神姫愛好会め… よろしい、ならば勝負だ! 次回「燃えるバトルロンド」 形人「…で、勝負に何を使うかわかってるよな?」 うがっ!?(N:矢瀬) 武装神姫でいこう!?に戻る トップページ
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2553.html
あらすじ 2030年、異様とさえいえる加速度で発達した人類の科学は、人の脳というシステムそのものを全て量子コンピューターにコピーするという半ば強引な方法で、人間とさして変わらないレベルの思考を可能にしたAIを作り出した。このAIは以後改良を重ね、様々な形でロボットに組み込まれていくことになった。体長15cmの高性能小型ロボット。そう、2031年に発売され後に武装神姫と呼ばれる彼女達にもである。 2040年、人はついに電子の海に人の精神を送り出すことに成功する。『神姫ライドシステム』と名付けられたそのシステムは、人間の意識を機械の体である神姫の中へ、つまるところCPUという仮想空間の中に繋げることを可能にした。さらにはこれを応用し、神姫を介して別の電脳空間への接続まで実現したのである。20世紀末などにSFで描かれていた『ネットダイブ』などと呼ばれる仮想空間へのリンクを可能にした画期的な技術。だがこのような技術でさえ表立った注目をされないほど、世界は高速での発展を遂げているのであった… なんてことは置いといて時は204X年 その昔、多少は名の知れたマスターであった主人公と そのパートナーであるアーンヴァルMk2型が 神姫ライドシステムにより新しく生まれ変わった神姫バトルに挑んでみるお話。 レールアクションや武装ランク等、様々な設定は『武装神姫 バトルマスターズMk2』をプレイしてみて考察したりそのまま引っ張ってきています。 なお、武装神姫アーカイブスでライドオンシステムがヘッドギア形式と判明したので後々修正していきます。 ※上記脳のシステム云々のくだりは、戦う神姫は好きですか八話の噂話より使わせていただいております。 更新履歴 2011,10,5、初投稿 2011,10,6、コメント機能はこんな感じでいいのかなNA 2011,10,7、二話まで完成。ついでに一話をちょこっと修正 2011,10,14、2に加筆修正し、3も投稿して三話まで完成 2012,8,11、執筆再開 2012,10,11、小部屋追加 2012,11,12、4-2投下 ライドオン204X 登場人物紹介 小部屋 プロローグ 第一話・初めてのライド1 2 3 第二話・修行、しませんか1 2 3 第三話・初バトル、出会い1 2 3 第四話・だから説明書はよく読もう1 2 本日 - 昨日 - 総合 - 続きを期待してます -- 名無しさん (2011-10-06 11 21 37) ってうわーお、コメント機能付けてからまだ全然経ってないのに!コメントありがとうございます -- rotto (2011-10-06 11 29 42) フィーアと主人公の間に深い信頼関係があるのが見て取れますね、続きを期待しています。 -- umbrella (2011-10-06 23 03 33) それが伝わって何よりです。というか昨日だけで238も閲覧が…30ぐらいは忙しく更新してた自分のカウントと考えても200…嬉しい限りです -- rotto (2011-10-07 14 43 43) バトマス設定の作品はなかなかないので、結構楽しみに読ませていただいてます。更新がんばってくださいね! -- 寒天 (2011-10-08 10 19 53) コメントありがとうございますっ。美咲さんと先生の方も楽しく読ませていただいてます。カーレントナックルは使わないんだ…という妙な感想があったりなかったり -- rotto (2011-10-08 20 49 40) 弟のユキに負けてはいられないと奮起、復活。ぼちぼち更新してきます -- rotto (2012-08-11 06 50 28) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/battler/
【重要】現在携帯からの閲覧にて文字化けが発生する可能性がございます 【重要】現在携帯からの閲覧にて優先パスポートの取得を促すページへ飛ばされる現象が発生しております。なお、この手のページは100%詐欺なのでクリックしないでください 第十一回WBR、閉幕 優勝:アレックス 準優勝:ブロリー(EDF) 3位:ノエル 以下はこちら。 注目コンテンツ バトロイIRC稼動開始! バトロイネットマナー講座稼働開始! メンバーの申請はうまかぼうへに書き込みしてからお願いします。査定が一応ありますのでおりなくてもご了承ください。編集制限をしたいページがあればこちらで設定いたします。 バトルロイヤルデータベースに試合集やログの保存をお願いします。 バトロイウォーズ絶賛稼動中! BOSSバトルロイヤルRは諸事情により稼動停止中の為、稼動再開までBOSS申請はこちら?でお願いします。 wikiタッグ企画好評実施中! バトロイ検定各種公開中! 以下で有志作成の関連ツールをダウンロードできます。 バトロイR専用ブラウザ?バージョン1.06 B-Wars-support tool? ThunderHurt-R Jigmo? PV 合計: - 今日: - 昨日: - このウィキの最終更新日時は0000-00-00 00 00 00です 開設2008年10月10日(金)12 18 49 年表 検索 バトルロイヤル-pediaについて。 バトルロイヤルを利用している方なら自由に参加可能です。 記事は基本的に削除などはしませんが、何か気になることがあれば会議室に書き込んでください。 たくさんの人に見てもらいたいので、自分のサイトを持っていない方はキャラクター登録時にバトロイペディアのURLを貼り付けをお願いします。 管理人に許可など必要なく、自由に自分のキャラクターの設定など書いて大丈夫です。 ページ数など、ほぼ無限なのでどんな記事を増やしても大丈夫です。バトロイの利用者なら、ここを自分のホームページとして利用するのも可です。 使い方は初めての方へを参考に。 方針 自由に自分のキャラクター、もしくは自分を紹介しようです。 型にはめるようなことはしないので、どんどん自由にこの辞典を利用してください。 悪い人がでてしまった場合は厳しい対処をさせてもらいます。 目的 閉鎖されてしまった本家の応援。バトロイを盛り上げようとする為。 また、たくさんのキャラクターの集まるバトルロイヤルならば面白い辞典ができると思ったからです。 主なコンテンツ 作者 バトルロイヤルのプレイヤーの一覧です。 登場人物 バトルロイヤルに登録されるキャラクターの一覧です。 用語集 バトルロイヤルに関する用語集です。 バトルロイヤルR設置リスト バトルロイヤルRが設置されているサイトの一覧です。 更新履歴やお知らせを下にどうぞ トップの伝言板過去ログ。 伝言:うまかぼう氏、石坂線の鬼神氏、聖良紅牙氏、神 恵介氏、サンダース氏、むしろ氏、魔理沙氏、風騎氏、以上の各メンバー方、この書きこみを見たならどうかメンバー板にて現議論について意見を頂きたい。どうかお願いします 追伸:強制はしません、無理はせず心と時間に余裕が出来たらで良いので慌てず焦らずにですよ〜。 -- 銀髪猫74 (2011-02-08 20 34 37) 機種によるのかもしれませんが、ケータイだと編集制限が掛かるくらい大容量のページは見られないようです。「これ、多くね?」と思ったらログにまとめるように心がけていただけると、ケータイユーザーにも優しいと思われます。 -- サンダース (2011-02-13 20 04 12) バトロイネットマナー講座稼働しました、もしよければ目を通してやってください。 -- 神 恵介 (2011-03-23 21 16 56) 伝言:うまかぼう氏、石坂線の鬼神氏、聖良紅牙氏、神 恵介氏、サンダース氏、むしろ氏、魔理沙氏、風騎氏、以上の各メンバー方、この書きこみを見たならどうかメンバー板にて現議論について意見を頂きたい。当wikiの未来を関わる重要な事でございます。 -- 銀髪猫74 (2011-07-23 23 19 07) 【重要】携帯でのアクセスのみで確認。何度かWiki内を行きゆきしていると。優先パスポートの取得を促すページに飛ばされます。優先パスポートの取得は有料ですが、絶対に支払いしないようにしてください。ネコさんは2chで現在情報を集めていますが。詐欺の可能性が高いのは否めません。また、一度内容が変わっており。空メを促す文になっていますが。無視する事を推奨いたします。絶対に空メを送ってはいけません。架空請求や迷惑メールが届く可能性もありますので。 -- 銀髪猫74 (2011-10-09 02 09 31) 了解です…が、最近携帯で見るwikiがおかしくなっているという罠 -- 快斗 (2011-10-09 15 54 03) あ -- あ (2011-11-07 19 26 25) メニュー -- あ (2011-11-07 19 26 55) ↑…なんなんだい? -- 快斗 (2011-11-07 19 36 31) 本当に今更ですが↑↑と↑↑↑の荒らし(?)削除してもいいですか? -- 快斗 (2012-05-10 18 08 43) 多分私がテストした跡かとwww -- 銀髪猫74 (2012-05-24 14 13 05) Wikiの管理メンバーの方へお知らせ致します。至急メンバー専用掲示板に目を通して置いてください。 -- お知らせ (2012-10-09 08 49 57) 問う。遊戯王ZEXALとは…? http //www.tv-tokyo.co.jp/anime/yugioh-zexal/index2.html http //w.atwiki.jp/kizuna1999/ http //www.nicovideo.jp/watch/so36847474 http //yugioh-wiki.net/ https //mao.5ch.net/test/read.cgi/ranimeh/1693819948 -- 名無しさん (2024-07-27 15 18 36) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2575.html
MMS戦記 登場MMS MMS戦記に登場する主な神姫を紹介します。 戦闘爆撃機型MMS「シェライ・ドラッケン」 :カタリナ社・第1開発局製 :主兵装備 アサルトライフル×1丁 2mm機関砲×2門 マイクロミサイルポッド×2個 ビーム・ブラスターキャノン×4門 中型ミサイル×4基 迎撃ミサイルポッド×2個 チャフフレア×4基 小型同軸機銃×1門 脚部隠しライフル砲×2門 サバイバルナイフ×1本他 空中戦闘だけではなく対地攻撃能力にも優れた重装甲重武装の航空MMSである。 生残率を高める堅牢な装甲板、自動消火装置などの装備に加え、見た目に反し良好な運動性能があり、格闘戦を得意とする軽戦闘機を撃破するには最適の機体で、折畳み式の脚部を備え可変能力を有していたこともあって、初期のバトルロンドでは主力戦闘爆撃機型MMSとして活躍し、無難で堅実な設計が期せずして合理的な性能を発揮する。遠中近距離に全ての距離に対応可能であり、ミッションに応じて武装を換装するだけで高い汎用性能を持っている。これは武装全体がブロック構造を取り入れてリアパーツのコアに接続するだけで多種多様な武装を搭載できるように設計されているためである。 弱点はこのクラスの戦闘機型MMSとしては低速だった事であるが、それでも重武装の悪魔型や戦車型よりは優速であり、必要にして十分であった。限られた出力のエンジンで最大限の性能を発揮するため極力まで軽量化されたアーンヴァルに対し、大出力のエンジンを得て余裕のある設計がなされたドラッケンは全く正反対の性格の戦闘機であり、フロントライン社とカタリナ社の戦闘機型MMS設計に対する思想の差を象徴しているとも言える。 旧式のMMSで2030年代の初期の登場から10年以上経過しているが、余裕のある機体設計と高い防御力と汎用性で2040年代でも現役でアップデートや改良が加えられて相当な数が運用されている。 「ドラッケン」名前の由来はドラゴンの訛った言い方が元である。 天使型MMS「アーンヴァルMKⅡ/テンペスタ」 :フロント・ライン社製 :主兵装備 レーザーライフル×1 アルヴォ機関銃×2挺 M8ライトセイバー×2 アルヴォPDW11ブレイド×1 LS9レーザーソード×1 ココレット×4発 FLO-16アーンヴァルmk.2はフロントライン社のベストセラー機種アーンヴァル系列の最新モデルである。2040年代を代表する航空MMS。 初期モデルのアーンヴァルは、改修、追加パーツによるアップデートが限界を迎えていたため、素体を新規格で新造し武装の機能を統合パッケージ化したもの。これまで戦闘スタイルによって選択していた単能武装を個々のパーツに複数の機能を持たせることにより、一体の神姫が無理なく扱えるサイズにまで小型化している。本機―FLO-16/T アーンヴァルmk.2テンペスタは武装搭載量を重視した攻撃タイプのバリエーション。 追加された大型ウィングと脚部バランサーにより中低速域での飛行安定性の向上を実現。また大量の武装を効率的に管理するためヘッドセンサーは一回り大型のものに換装された。 「テンペスタ」名前の由来はイタリア語で嵐、暴風雨という意味。 コルベット艦型MMS 「バッカニア」 :カタリナ社第5開発局製 :主兵装備 MKS40 2mm速射砲 大型多目的ミサイルランチャー スタンダートミサイル 単装機関銃 巡航ミサイルなど カタリナ社が開発したコルベット艦をモチーフとした武装神姫。 バトルロンドでは従来の戦艦型MMSは強力ではあったが大型で鈍重、目立ちやすかった。そのため2040年代以降ではより小型のポケット戦艦型MMSという豆戦艦まで現れたが、それでも並みの神姫の数倍の巨体であった。そこで登場した本級で装甲や火力は戦艦型MMSに比べ劣るが、機動性や速力、隠密性を高めた汎用小型艦MMSが登場した。ステルス性を配慮した特徴的な設計が行われており、また、全長200mm級の小型の艦型ではあるが、レーダー波を反射しにくいよう、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)が採用されているなどの特徴がある。高性能レーダー・ソナー、センサーなどの電子機器と、長射程・高発射速度の2mm単装速射砲の組み合わせは優れた戦闘能力を発揮でき、戦艦型MMSよりも小型・高速・軽武装で、戦闘のほか哨戒、強行偵察、護衛などに使用され、対地・対潜・対空作戦能力を有し、戦列を組むような大きなバトルロンドでは、戦艦型MMSの補助を主に行った。小型で軽量な点を生かしてさまざまな運用法で活躍し、この種の小型艦型MMSの有用性を示した。コストパフォーマンスに非常に優れているので相当な数が量産されて広く使われている。 問題点として、バランスは良く安定したスペックを持っており、使いやすさを突き詰めたモデルではあったが、戦いにおける合理性を求めすぎて、派手さや美しさとは無縁の非常に地味な実用神姫になってしまった。 名前の由来の「バッカニア」とは大航海時代に国の許可を得て敵国の略奪を行った私掠海賊のことを指す。 小型だがコストパフォーマンスに優れていた。 砲塔が速射砲型とミサイル型の2種が存在する。 輸送艦型MMS 「リバティ」 :カタリナ社第5開発局製 :主兵装備 対空連装機関砲×2門 カタリナ社が建造した輸送艦をモチーフとした支援用MMS。 元々は普通の商船貨客フェリーを改修した艦船タイプの大型神姫。2段式の甲板を持ち、下部に乾ドックを持ち、MMSや車両、または潜水艇を搭載し輸送することが可能。また支援物資や燃料、武装なども搭載可能。前後にランプが設置され搭載力は非常に高い。 完全に支援に徹した運用を目的をした神姫で地味でぱっとしないが、集団バトルロンドでは1隻いると非常に便利な神姫であった。高い搭載能力を生かし様々な運用で可能で、使い方しだいではなんでも出来た。 甲板に航空MMSを搭載し、軽空母として使われたり、大口径砲を搭載させて仮装巡洋艦のような使い方をしたり、砲台型、戦車型MMSを乗せて浮砲台になったり、大量の機雷や爆雷を乗せて機雷施設艦の役割を行なったり、ときには潜水母艦になったり汎用性は非常に高かった。 とりあえず、一隻いれば何かと便利に使えためバトルロンドでは重宝されたが、攻撃力は貧弱、機動力は無きに等しく鈍重で、貨物船など既存の商船を改造したため、装甲等の防御力は申し訳程度しかなく、爆撃や砲撃で簡単に沈められた。
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2169.html
ウサギのナミダ ACT 1-30 □ ティアと共に、歩き慣れたこの道を歩くのは、実は初めてだと気がついた。 はじめの時はティアの電源は切っていた。 その後の時には、ティアは一人アパートに残って自主練していた。 「まあ、それでお前が家出したのは、苦い思い出だが……」 「言わないでくださいっ」 ティアは俺の胸ポケットに顔を埋めて恐縮する。 俺は苦笑しながら、ゆっくりと歩いていく。 手には、いつものようにドーナッツの箱。 今日は海藤の家に向かっている。 ゲームセンターに出入りできなくなった俺は、いい機会だととらえることにして、お世話になったところに挨拶まわりに行くことにした。 海藤の家に来るのは、前回からそれほど経っていなかったが、随分前のような気がする。 その短い間に、あまりにも多くのことがあり過ぎたのだ。 だが、そのおかげで、こうしてティアと共に海藤を訪問できる。 嬉しいことだった。 「やあ、よく来たね。入って入って」 海藤はいつものように、俺たちを歓迎してくれた。 「いらっしゃいませ」 そう言うアクアの涼やかな声も変わらない。 俺が二人の様子に思わず笑みを浮かべると、二人とも満面の笑顔を返してくれた。 海藤はコーヒーを淹れながら、旬の話題を口にする。 「バトロンダイジェストは見たよ。随分白熱した戦いだったみたいじゃないか」 相変わらず、海藤はバトルロンドの情報収集に余念がない。 テーブルの上に、くだんの最新号が置いてある。 表紙を見るたび、面映ゆい気持ちになる。 「その表紙は勘弁してほしかったんだがな……」 「いいじゃないか。その表紙、結構インパクトあったみたいだよ。 ネットでも評判を調べたけど、かなりの反響だ。 記事の内容については……特に神姫との絆についての言及は、おおむね好評みたいだね。 思うところがあるオーナーはたくさんいるみたいで、神姫との絆について、あっちこっちで議論になってる」 「へえ……」 それは知らなかった。 俺は意図的に、雪華とのバトルについての情報を集めるのを避けていたから。 神姫と人間との関係について、改めて考える契機になるならば、それはそれでいいと思う。 「それで、だ。海藤……」 「ん?」 ドーナッツを頬張る海藤に、今日の本題を切りだした。 ■ 「久しぶりですね、ティア」 「はい……アクアさん」 アクアさんとこうして話をするのは、実は初めてだということに、今気がついた。 でも、そんな感じが全然しない。 それは、よくマスターからアクアさんのことを聞いているからだろうか。 それとも、アクアさんが醸し出す雰囲気から来るものなのか。 アクアさんはイーアネイラ・タイプの典型だった。 落ち着いた物腰、優しげな表情、大人びた美貌に、鈴の音のように美しい声。 でも、アクアさんはそれらがさらに洗練されているように思える。 「ずっと……アクアさんとお会いしたいと……お話したいと思っていました」 「あら、そうなのですか? どうして?」 「アクアさんが……マスターが初めて憧れた神姫だから……」 わたしは少しうつむいて、言った。 マスターは、海藤さんとアクアさんを見て、神姫マスターになりたいと思ったという。 海藤さんとの仲がいいだけではなく、アクアさん自身にも魅力があるということだと思う。 わたしは思っていた。 マスターの心を動かせるほどの、アクアさんの魅力ってなんだろう? 「わたしは……嫉妬しているのかも知れません。 こうしてマスターと心通わせることができても、どんな神姫になればいいのか、わからなくて。 アクアさんなら、マスターが憧れた神姫ですから、きっとそのままでもマスターは満足なのではないかと……」 アクアさんは、優しい微笑みを浮かべながら、わたしを見ている。 「そんなことはありませんよ」 「そう、でしょうか……」 「あなたがボディを変えられて目覚めたとき、わたしもそばにいました。覚えていますか?」 「は、はい……」 わたしは少し恥ずかしくなる。 あのときも、わたしは泣きじゃくって、アクアさんに優しくしてもらった。 わたしは優しくしてくれた人たちに、お礼を言うこともできずにいて、やっぱりダメな神姫だと思ってしまう。 「あのとき……遠野さんはとても嬉しそうでした。わたしが今まで見た遠野さんで一番」 「……」 「今日も、とても嬉しそうな顔をしています。 あんな表情をさせるのは、ティア、あなたです。 遠野さんが神姫マスターになるきっかけだったわたしではなく、あなたなんですよ」 アクアさんはにっこりと笑う。 アクアさんは優しい。 今日もわたしを優しく励ましてくれる。 不意に、アクアさんは目を閉じて、こう言った。 「わたしも、ティアがうらやましいです」 「え……?」 なぜ? 海藤さんと幸せに暮らしているアクアさんが……わたしのマスターがうらやむほどの神姫が、なぜわたしをうらやむというのだろう。 「あなたが武装神姫として戦い続けているから。 マスターが本当はバトルロンドを続けたいと思っているのを知りながら……わたしは何もできないでいます。 あなたは戦える。遠野さんが望むように。 それがうらやましいんです」 驚いた。 アクアさんみたいに優しい神姫が、戦うことを望んでいるなんて。 「でも、アクアさんの想いも、海藤さんの望みもかなうかも知れません」 「え?」 「わたしのマスターが、かなえてくれるかも」 少し驚いた顔のアクアさんに、わたしはそっと微笑んだ。 □ 「『アーンヴァル・クイーン』と戦ってみないか」 それが今日の俺の本題だった。 バトルロンドを捨てた海藤だが、バトルをしたくないわけではないはずだ。 それに、クイーンならば、どんな条件を海藤がつけても、バトルしてくれるだろう。 俺は海藤に、クイーンがなぜ俺たちを指名したのか、その理由を語った。 「クイーンは、特徴のある神姫と戦い、戦い方を吸収しようとしている。 だから、バトルの場所も設定も、こちらの要求が通るはずだ」 「……」 「バトルのことを公にすることには、彼らはこだわっていないみたいだし……条件付きで、クイーンとバトルしてみてはどうだ?」 俺は別に『アーンヴァル・クイーン』の肩を持っているわけではない。 海藤自身、彼らに思うところがあるようだったし、機会があれば協力してもいい、みたいなことを言っていた。 雪華のスタンスは、バトルを拒む海藤に、ぎりぎりの妥協点を見つけることができるかも知れない。 それに、海藤だって、バトルロンドに未練があるはずだ。 クイーンとバトルして、その思いが再燃すればいいと思う。 それでアクアの心配の種も、一つなくなるはずだ。 だから、思い切って切りだしてみたのだ。 海藤は、一つ溜息をついた。 「まあ、確かに、クイーンに協力したいとは言ったけどさ……」 俺は黙ってうなずいた。 「だけど、まともなバトルロンドじゃ勝負にならないだろうし……彼らが望んでいるのも、そこじゃないんだろうしね……」 「……海藤」 「なんだい?」 「そんなに、バトルロンドに戻るのが嫌か?」 「……僕は一度、裏切られたからね」 苦笑いする海藤。 だが俺は言葉を続けた。 「だけど、バトルロンドは素晴らしいと思ってるだろう?」 「……うん、そうだね」 「この間、お前の家に来たときに言われた言葉……今でも覚えてるよ。 『バトルだけが神姫の活躍の場じゃない』ってな。 その時は俺も、バトルロンドをあきらめようと思った。お前の言うことももっともだと思っていたさ。だけどな……」 海藤は不思議そうな顔をして、俺を見つめている。 俺は続ける。 「あるホビーショップで、武装神姫のバトルを観て……ああ、やっぱり、バトルロンドはいい、と思った。 自分の神姫とともにバトルする時間は、何物にも代え難いと思う。 俺はバトルを諦めたくなかった……だから、今こうして、ティアとバトルができる。 お前も……そろそろ諦めるのをやめて、いいんじゃないのか」 沈黙が流れた。 長い間黙っていたような気がするが、大して時間は経っていないようにも思える。 やがて、海藤はまた溜息をつく。 「まいるよね……そんなに熱く語るのは、君のキャラじゃないんじゃないの?」 「……最近宗旨替えしたのさ」 「まあ……あのゲーセンじゃなければ……ギャラリーがいなければ、やってもいいのかな……」 「海藤……」 やった。 海藤がとうとうバトルに戻ってくる。 冷静を装いながらも、俺の心の中は沸き立っていた。 「それじゃあ、クイーンに伝えてよ。 バトルは受ける。そのかわり、これから僕が言う条件を飲んで欲しい。それでいいならバトルを受ける……あ、その条件でも、雪華が望むものは観られる、と伝えておいて」 「わかった」 そして、海藤から提示されたバトルの条件を聞くにつれ……その奇妙な内容に、俺の方が首を傾げた。 □ 「……それで、クイーンとアクアのバトルはどうなったの?」 隣を歩く久住さんは、興味津々といった様子だ。 ホビーショップ・エルゴに向かう途中の商店街を、俺たちは歩いている。 俺は少し渋い顔をしながら答えた。 「うーん……圧勝といえば圧勝だったんだけどさ……」 「へえ、さすがクイーン」 「いや、アクアが」 「え?」 久住さんは、目をぱちくりとさせて、驚いている。 それはそうだろうな。 俺は胸ポケットのティアに尋ねる。 「なあ、あの時のアクアと雪華の対戦、三二対○でアクアが取ったんだったか?」 「あ、最後の一本は相打ちだったので、三二対一でアクアさんです」 「……なにそれ?」 ミスティもきょとんとしている。 まあ、それもそうだろう。 普通のバトルロンドでなかったことは確かである。 どんな対戦だったのかというと、それはそれは地味な戦いで、雪華は手も足も出ずにあしらわれたということなのだ。 信じられないかもしれないが、本当なのだから仕方がない。 この戦いについては、いずれ語ることがあるかも知れない。 俺がエルゴに行くのは、店長に改めてお礼に行くのと、約束通り客として買い物に行くのが目的だった。 日暮店長は相変わらず熱い人で、俺が改めて礼を言うと、照れながらも喜んでくれた。 そして、先日の神姫風俗一斉取り締まりについて、少しだけ教えてくれた。 店長が、俺の渡した証拠を持って、警察にあたりをつけたとき、すでに警察内部でも、神姫虐待の疑いで神姫風俗を取り締まろうという動きがあった。 その発端となったのは、例のゴシップ誌に載ったティアの記事だったという。 あの記事は予想外の反響があったらしい。 そのため、警察も見過ごすことができなくなっていたのだ。 ただ、神姫風俗の取り締まりを、どの規模で行うかは決まっていなかった。 今回の一斉捜査にまで規模を広げるように尽力してくれたのは、かの地走刑事だったそうだ。 なるほど、警察の動きが妙に早かったのは、下地があったからなのか。 しかし、日暮店長が何をしてくれたのかは、何度訊いてもはぐらかされて、分からずじまいだった。 もう一つの用事である買い物は、もちろんティアのレッグパーツの改良用部品である。 エルゴには十分な部品が揃っているし、日暮店長も装備の改造や工作にやたら詳しい。 俺は自分で書いた図面を持ち込み、日暮店長と相談しながら部品を揃えていく。 在庫がないパーツは、カタログを見ながら店長のおすすめを聞き、それを注文した。 届いたときには、またエルゴに足を運ばなくてはならない。 時間もかかるし、電車賃もばかにならないが、店長へのせめてものお礼ではあるし、俺自身がこの店に来るのが楽しみで仕方がない。 久住さんも一緒に来てくれるのだから、そのぐらいの負担は大目に見ようという気になろうというものだ。 □ その久住さんには、彼女がホームグランドとしているゲームセンター『ポーラスター』に案内してもらった。 あの事件以来、俺とティアはバトルができる状況じゃなかった。 対戦のカンを取り戻すのと同時に、新しいレッグパーツ、新しい戦術も試さなくてはならない。 そのためには、日々の対戦環境がどうしても必要だった。 自宅でのシミュレーションでは、どうしても限界がある。 『ポーラスター』は、俺たちのいきつけのゲーセンよりも大きく、バトルロンドのコーナーも倍くらいの広さがあった。 それでもすべての対戦台が埋まっているほど盛り上がっているし、神姫プレイヤーも多い。 久住さんがバトロンのコーナーに入って軽く挨拶しただけで、歓声に迎えられた。 大人気だった。 あとでこの店の常連さんに聞けば、彼女はずっとこの店の常連だという。 『エトランゼ』として、他の店を飛び回っていることが多いので、この店に戻ってくると、常連プレイヤーたちの歓迎を受けるらしい。 久住さんの紹介で、俺はこの店でバトルする機会を得た。 ティアの新しいレッグパーツを試し、調整し、また戦う。 新しい技や戦術も実戦の中で試すことができた。 時にはミスティに協力してもらい、練習したりもした。 ありがたい。 おかげで、ティアは新しいレッグパーツをあっという間に使いこなせるようになり、新戦術を使いながら、バトルロンドを楽しむことができた。 『ポーラスター』は、客の雰囲気がいい店だった。 俺がティアのマスターだとばれたときには、ちょっとした騒ぎになったが、誰もが紳士的な態度でほっとした。 神姫マスター同士も和気藹々としていて、まずバトルを楽しもうという気持ちが感じられる。 初級者でも、上級者にバトルについていろいろ尋ねることをためらわないし、聞かれた方も丁寧に答えている。 このゲーセンの実力者は、久住さんを含めて五人いるそうだが、五人ともこのようなスタンスを貫いているという。 故に、中堅の神姫プレイヤーも初級者も、ついてくる。 そんな環境だと、上級者のレベルが頭打ちになりがちだが、エトランゼに影響されて、他のゲーセンに遠征する常連さんも多いという。 その結果、総じて対戦のレベルが高くなっている。 理想的な環境だと思う。 俺が通うゲーセンもこうだといいのだが。 □ そんな風に過ごして、一ヶ月が経った頃。 土曜日の夕方の『ポーラスター』。 久住さんと一緒にバトルロンドのギャラリーをしていた俺に、電話がかかってきた。 通話ボタンを押すと、 『わーーーーーっはっはっは!! みたか遠野、ざまあみろ!!』 大声の主は、大城だった。 隣の久住さんにも丸聞こえで、思わず吹き出している。 「……いったいなんなんだ、大城」 『ついにやったぞ! ランバトで、三強を倒して、ランキング一位だ!』 「おお……それはおめでとう」 そうか。 ついに大城と虎実は、あのゲーセンで一位になったのか。 それは、俺が待っていた連絡だった。 『どうだっ! 俺たちだってやればできるんだぜ、わっはっは!』 『つか、話が進まねぇだろ! かわれ、バカアニキ!!』 電話の向こうで、大城の神姫が叫んでいる。 しばらくして、虎実の静かな声が聞こえてきた。 『……トオノか?』 「そうだ」 『アタシ、ランバトでトップになった』 「聞いたよ」 『……約束、覚えてんだろーな』 「忘れるはずがない。俺たちをバトルロンドに引き留めてくれたのは、お前との約束だよ、虎実」 『ばっ……んなの、どーでもっ……そ、それよりも、ティアと! ティアと戦わせてくれるんだろ!?』 虎実の声がうわずっている。 照れているのが手に取るように分かる。 俺は思わず苦笑した。久住さんの肩で、ミスティが吹き出している。 「もちろん。お前がそう言ってくれるのを待っていた」 『なら……約束を守ってくれ』 「わかった」 明日、いつものゲーセンで。 ついにティアと虎実のバトルだ。 俺は携帯電話の通話を切ると、いつものように胸元にいるティアに声をかける。 「ティア……約束を果たそう」 「はい、マスター」 そう言うティアは嬉しそうに微笑んでいた。 次へ> トップページに戻る
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2008.html
登場神姫集 アカツキ タイプ:天使型MMS・アーンヴァル トランシェ2→新天使型MMS・アーンヴァルMk-Ⅱ 優一が所有する武装神姫で「トランシェ2」と呼ばれるアーンヴァルの上位機種で、ストラーフbisと並んで総合性能は最新鋭の神姫と比べても何ら遜色のない仕上がりとなっている。 性格はまじめで、しっかり者だが、時折天然ボケにもなる。 オーナーである優一には淡い思いを寄せているが、当の本人が気付いていないので少々空回り気味。 大好物は焼きそばで、酢醤油よりはソースの方が好き。 バトルにおいてはほぼ全てのレンジに対応しているが、特に機動力にものを言わせた中~遠距離戦を最も得意とする。電光石火の早業と華麗な空中戦から、「エアリアル・ホワイトエッジ(天空の白き刃)」と呼ばれる。 第十九話でトランザムを使用し、素体が修復不能のダメージを負ったため、完全新規設計の「Mk-Ⅱ」として生まれ変わった。 モルドレッド タイプ:騎士型MMS・サイフォス 拓真が所有する武装神姫で性格は礼儀正しいが、キレると手が着けられないほど怖い。 「聖剣伝説」のアーサー王と円卓の騎士にあこがれているが、本当は「ギャラハッド」と言う名前がよかったらしく、フルネームで呼ぶとすぐに臨界点を突破してしまうため、本人が居る場ではマスターである拓真を含むほぼ全員が「レッド」と言う愛称で呼ぶ。 大好物は意外にもたぬきそばで、大量の七味唐辛子をかけて食べる。 バトルの際には愛用のMVランス「ゲイ・ボルグ」を使って戦うが、他にもソードレイピアやクレイモア、ハルバードなど様々な刀剣武器などを使う。空中戦はクリスタル・エレクトロニクス製の高機動型フライトユニット、「フロートシステム」を装備するが、今ひとつ小回りが利かない。深紅の鎧を身に纏っているためか、「ブラッディ・ワルキューレ(血塗られし女戦士)」と呼ばれる。 無頼(ぶらい) タイプ:侍型MMS・紅緒 春香が所有する武装神姫で、侍言葉で会話するが、寝起きなどの油断している時は京言葉になることも偶にある。 「ド」が着くほどの甘党で、生八ッ橋が大好物。味の好みを巡って度々レッドと殴り合いのケンカになる。 戦闘スタイルは特にこだわっていないが、基本的にはチェーンソー状の刃を持った日本刀(廻転刃刀)か「制御動作式衝角刀」通称・制動刀、もしくは通常の日本刀を持ち、左前腕に速射砲を装備している。 空中戦は館山技研開発の高運動性フライトユニット、「飛翔滑走翼」を装備するが、こちらは航続距離が短い。常に軽快に動き回るそのスタイルから「疾風の牙」の異名をとる。 メリッサ タイプ:兔型MMS・ヴァッフェバニー 由佳里が所有する武装神姫で、性格は自由奔放。常に我が道を行くため、行く先々でトラブルをおこす。 実はレズビアンで、レッドや無頼に手を出そうとして叩きのめされたことが幾度となくある。 焼き肉が大好物で、肉なら何でも焼いて食うが、以前ウサギの肉と知らずに食べてしまったので、優一に「共食い」と指摘されたが、本人はどこ吹く風。 戦闘スタイルは様々な重火器を使った射撃戦を得意とし、映画「リベリオン」を見て独学で習得したガンカタを使って戦う。そのほか、ナイフや爆発物の扱いにも長けており、「ワンマン・アーミー(一人軍隊)」の二つ名を持つ。 アイン タイプ:セイレーン型MMS・エウクランテ 聡美が所有する武装神姫で治安局で運用される都合上CACが搭載されているが、リミッター付きで普通に競技バトルにも顔を出している。 性格は軍人気質でお堅い感じがするが、人目が無いときはまったりしていることも多い。 戦闘スタイルはアカツキと同様、機動力を生かした一撃離脱を得意としており、彼女も参考にするほど完成度が高いものとなっている。 ソフィア タイプ:サンタ型MMS・ツガル ミスター・ウォーが所有する武装神姫で、軍用武装であるシュベールトのスペックに適応すべく、アインと同様CACが使われている。 その性格はどことなく歪んでおり、「血塗られた聖夜事件」(ブラッディ・クリスマス)で公式バトルから永久追放処分を受けあてもなく彷徨っていたところ、ミスター・ウォーと出会う。その残虐さはたとえバーチャルバトルでも対戦した神姫の心に深い傷を付けるほど。 リィナ タイプ:犬型MMS・ハウリン 幸平が所有する武装神姫。「アタイ」口調でさっぱりとした性格のため、他の神姫に人気があるらしい。背中に格納されているファンネルと担いで出撃する事が多いバスターソードを使った緩急自在の戦闘スタイルが特徴。 犬型なのに締め鯖が大好物。 ツヴァイ タイプ:悪魔型MMS・ストラーフ 聡美が所有する神姫その2で、イーグル小隊の二番機。ストラーフの特性を活かした近接戦闘を担当し、同じくCACを搭載している。 過去の特殊作戦において瀕死の重傷を負ったため、顔に大きな傷跡がついているが、普段はバイザーで隠している。 性格は無口且つ冷徹で、任務のためならいくらでも非情になれる。 標準装備のサブアームにはある仕掛けがしてあるが、装甲の軽重問わず一撃必殺の威力を行使できるため、実戦で正体を見極めた物は皆無である。 ドライ(2代目) タイプ:砲台型MMS・フォートブラッグ 聡美が所有する神姫その3で、イーグル小隊の三番機。アウトレンジからの火力支援を担当するため、使用するヘッドマウントディスプレイは高性能な物を装備している。 性格はやや気の小さい所があり、一度実戦を離れるとちょっとした物音にも怯えるほど恐がりになるが、実戦では味方へのバックアップをしながらも優秀な戦果を上げている。 シラヌイ タイプ:プロトタイプ忍者型MMS・フブキ 優一の元に彼の叔父から送られた(基、押しつけられた)次世代型神姫の試作品。 性格は無口で、常に相手を立てるのだが、空気を読めずに爆弾発言をすることもしばしば。優一に対し、時折頬を赤らめることもあるが、理由は不明。 ライデン タイプ:HMT型MMS・イーダ 優一がアカツキを手に入れるまで所有していた神姫。イーダタイプの例に漏れず、所謂「です・ます」口調が特徴的。二丁のフォールディング・バズーカを愛用していた。しかし、優一が過去に受注したハッキングの仕事で撃破され、長年使用された故にガタが来ていたせいもあってそのまま目覚めることは無くなった。(番外編シリーズ:出会いに登場) ドライ(初代) タイプ:カブトムシ型MMS・ランサメント 聡美がドライ(2代目)を入手する前にイーグル小隊(聡美の小隊)の三番機を務めていた神姫。性格は天真爛漫らしいが詳細は不明。 装備はカスタマイズ要素が一切無いデフォルトそのものだが、ランサメントタイプ自体、重火力が売りなのでさほど問題でも無い。 番外編でツヴァイが傷を負った特殊作戦において、神姫の自爆攻撃を受けて殉職した。(番外編シリーズ:出会いに登場) ミコト タイプ:戦闘機型MMS・飛鳥 八雲が所有する武装神姫。性格は飄々とした性格。 戦法は不明。 トリスタン タイプ:イルカ型MMS・ヴァッフェドルフィン 拓真が所有する武装神姫で、最近手に入れたらしい。本人曰く、「二号」。 軍人然とした真面目な性格。 とっぷへ
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1309.html
「どうもありがとうございます、お疲れ様でした、犬子さん」 「いえいえ、お役に立てて光栄です、マスターさん」 正座をして深々と頭を下げる――座礼するマスターさんにあわせ、こちらも武装神姫の関節構造の許す限りの範囲で真似た、似非正座姿勢で深々と頭を下げ、擬似座礼を行います。 絡まったコードを共同で解きほぐし、目を離せばUSB端子をスピーカー用マイク端子に繋ごうとするほどの機械オンチなマスターさんに僭越ながら私めが指示を出しつつ、今しがた無事にクレイドル及びPC接続キットの接続、それからついでにマスターさんのユーザー登録が完了しました。 クレイドルやPC管理といった管理環境が整って一安心と言うのもあるのですが、特にユーザー登録が完了したことに、私の感情回路は大きな満足を覚えています。 「そんなに嬉しいことなのですか、ユーザー登録は?」 「ええ、言ってみればマスターさんとの絆を、公式に認めてもらったということですから」 「なるほど、そういう捕らえ方もあるのですね」 「はい、武装神姫は、オーナーとの絆が深まることに喜びを感じるようになっていますから」 「そういうものなのですか」 「そういうものなのです。それに……」 「それに?」 私は似非正座から立ち上るとその場でくるりとターンし、可愛らしいポーズをキメて言葉を続けます。 「ユーザー登録をしていただくと、定期メンテナンス料金や公式通販利用時の割引やバトルロンド登録手続きの簡略化! 登録ユーザー様を対象とした限定パーツの販売や、最新の武装神姫情報満載のメールマガジンの無料配布といった、各種特典がもれなくついてきて大変お得なのですっ!」 「なんというか、明らかに今までと声のトーンと芸風が違うというか、非常に定型文かつ宣伝文句ですね」 「申し訳ありません、やはり私も商業商品である以上、販促活動の義務からはなかなか離れられなくて」 「世知辛いですねぇ」 「世知辛いです」 「ま、何はともあれ……」 「はい?」 「改めて、これからよろしくお願いいたします、犬子さん」 すっかりおなじみ、深々と座礼するマスターさん。 「はい、こちらこそどうぞよろしくお願いいたします、マスターさん」 私も似非正座に座りなおし、精一杯の擬似座礼で応えました。 こうして私の、マスターさんとの生活が始まったのでした。 <そのいち> <そのさん> <目次>