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米穀Lv2_6 米穀Lv2_6中華風そば饅頭 鶏とキノコの郷土最古スープ ナン ドリアン饅頭 醤油炒飯 パイナップルとえびの炒め物 さわらの手巻き 貴州風マッシュポテト 貴州風春雨とひき肉の炒め物 排骨餅 前のページへ 1 2 3 4 5 7 8 次のページへ 中華風そば饅頭 中華風そば饅頭中国東部「大江南ホテル」 そばは非常に豊富な栄養素を含んでいます。 高級 ジャンル ご飯・麺 価格(一押し) 41(?) コスト(一押し) 34(?) 風味(一押し) 115(?) 品質 属性条件 色(一押し) 310(?) 包丁技 257 香(一押し) 314(?) 調味技 260 味(一押し) 326(?) 火加減 262 調理情報 習得条件 調理時間 10時間 習得Lv制限 Lv45 調理費用 1600ドル 中級料理習得数 12 習得数 20~30個 食材 米穀Lv2 16 卵Lv2 6 × × × × × × × × 一押し食材 米穀Lv2 20 ふりかけLv2 1 卵Lv2 10 × × クイズ 問題 使用されていたキノコはどれでしょうか?A.マッシュルーム B.松茸 C.しめじ D.エリンギ 答え(反転) D. エ リ ン ギ 中華風そば饅頭を編集 ▲TOP 鶏とキノコの郷土最古スープ 鶏とキノコの郷土最古スープ中国東部「西江グルメプレイス」 文献に残っている、中国東部最古のレシピを再現して生まれた料理。 高級 ジャンル スープ 価格(一押し) 47(?) コスト(一押し) 40(?) 風味(一押し) 115(?) 品質 属性条件 色(一押し) 238(?) 包丁技 251 香(一押し) 229(?) 調味技 250 味(一押し) 248(?) 火加減 254 調理情報 習得条件 調理時間 5時間 習得Lv制限 Lv45 調理費用 800ドル 中級料理習得数 12 習得数 20~30個 食材 肉Lv2 4 キノコLv2 9 豆製品Lv2 6 米穀Lv2 3 × × × × 一押し食材 × × × × × × × × クイズ 問題 この料理はかまどで何時間焼くでしょうか?A.1時間 B.3時間 C.5時間 D.7時間 答え(反転) D. 7 時 間 鶏とキノコの郷土最古スープを編集 ▲TOP ナン ナン中国東部「蓮池南亜餐庁」 インドの主食です。 高級 ジャンル ご飯・麺 価格(一押し) 36(?) コスト(一押し) 29(?) 風味(一押し) 115(?) 品質 属性条件 色(一押し) 338(?) 包丁技 410 香(一押し) 339(?) 調味技 412 味(一押し) 348(?) 火加減 414 調理情報 習得条件 調理時間 15時間 習得Lv制限 Lv45 調理費用 1920ドル 中級料理習得数 12 習得数 16~24個 食材 米穀Lv2 11 肉Lv2 8 スパイスLv2 4 × × × × × × 一押し食材 × × × × × × × × クイズ 問題 ナンはどこの国の主食でしょうか?A.インド B.アメリカ C.日本 D.イギリス 答え(反転) A. イ ン ド ナンを編集 ▲TOP ドリアン饅頭 ドリアン饅頭中国東部「紅邸」 ドリアンの風味がほのかな甘みとマッチして絶品です。 高級 ジャンル デザート 価格(一押し) 43(?) コスト(一押し) 36(?) 風味(一押し) 115(?) 品質 属性条件 色(一押し) 201(?) 包丁技 257 香(一押し) 189(?) 調味技 256 味(一押し) 180(?) 火加減 254 調理情報 習得条件 調理時間 8時間 習得Lv制限 Lv45 調理費用 1280ドル 中級料理習得数 12 習得数 20~30個 食材 米穀Lv2 12 果物Lv2 5 豆製品Lv2 5 × × × × × × 一押し食材 豆製品Lv2 10 ジャムLv2 1 米穀Lv2 20 × × クイズ 問題 ドリアンは別名、何と呼ばれているでしょうか?A.華曲りの実 B.果物の王様 C.凶器の果物 D.トテモクサイヨー 答え(反転) B. 果物の王様 ドリアン饅頭を編集 ▲TOP 醤油炒飯 醤油炒飯中国西部「一麻一辣」 醤油ベースの炒飯。見た目は普通の炒飯だが一口食べれば違いが一発で分かります。 高級 ジャンル ご飯・麺 価格(一押し) 64(?) コスト(一押し) 57(?) 風味(一押し) 115(?) 品質 属性条件 色(一押し) 292(?) 包丁技 202 香(一押し) 304(?) 調味技 204 味(一押し) 279(?) 火加減 201 調理情報 習得条件 調理時間 30分 習得Lv制限 Lv45 調理費用 130ドル 中級料理習得数 12 習得数 16~24個 食材 米穀Lv2 5 スパイスLv2 5 豆製品Lv2 6 キノコLv2 5 × × × × 一押し食材 キノコLv2 10 ふりかけLv2 1 豆製品Lv2 20 × × クイズ 問題 使用されていた調理器具はどれでしょうか?A.フライパン B.中華鍋 C.圧力鍋 D.電子レンジ 答え(反転) B. 中 華 鍋 醤油炒飯を編集 ▲TOP パイナップルとえびの炒め物 パイナップルとえびの炒め物中国西部「旅人のレストラン」 えびの食感と甘さが何とも言えないデザートのような料理です。 高級 ジャンル おかず 価格(一押し) 52(?) コスト(一押し) 45(?) 風味(一押し) 115(?) 品質 属性条件 色(一押し) 291(?) 包丁技 225 香(一押し) 281(?) 調味技 222 味(一押し) 303(?) 火加減 226 調理情報 習得条件 調理時間 2時間 習得Lv制限 Lv45 調理費用 390ドル 中級料理習得数 12 習得数 24~36個 食材 魚Lv2 5 果物Lv2 5 スパイスLv2 6 米穀Lv2 5 × × × × 一押し食材 × × × × × × × × クイズ 問題 この料理に使用されていた果物は何でしょうか?A.リンゴ B.オレンジ C.マンゴー D.パイナップル 答え(反転) D. パイナップル パイナップルとえびの炒め物を編集 ▲TOP さわらの手巻き さわらの手巻き中国西部「七色海鮮館」 さわらは肉質がきめ細かく、タンパク質、ビタミンA、ミネラルなど栄養素が豊富です。 高級 ジャンル ご飯・麺 価格(一押し) 50(?) コスト(一押し) 43(?) 風味(一押し) 115(?) 品質 属性条件 色(一押し) 292(?) 包丁技 228 香(一押し) 281(?) 調味技 226 味(一押し) 302(?) 火加減 230 調理情報 習得条件 調理時間 3時間 習得Lv制限 Lv45 調理費用 480ドル 中級料理習得数 12 習得数 20~30個 食材 米穀Lv2 7 魚Lv2 7 キノコLv2 7 × × × × × × 一押し食材 × × × × × × × × クイズ 問題 薬味に使用されていたのはどの食材でしょうか?A.肉の脂身 B.タマネギ C.さわら D.葉野菜 答え(反転) D. 葉 野 菜 さわらの手巻きを編集 ▲TOP 貴州風マッシュポテト 貴州(きしゅう)風マッシュポテト中国西部「貴州料理亭」 貴州の伝統料理で、いわゆるマッシュポテトです。 高級 ジャンル 前菜 価格(一押し) 55(?) コスト(一押し) 48(?) 風味(一押し) 115(?) 品質 属性条件 色(一押し) 235(?) 包丁技 204 香(一押し) 261(?) 調味技 208 味(一押し) 249(?) 火加減 206 調理情報 習得条件 調理時間 1時間 習得Lv制限 Lv45 調理費用 200ドル 高級料理習得数 12 習得数 24~36個 食材 野菜Lv2 10 米穀Lv2 7 スパイスLv2 4 × × × × × × 一押し食材 野菜Lv2 20 オイルLv2 1 スパイスLv2 10 × × クイズ 問題 マッシュポテトの「マッシュ」とはどういう意味でしょうか?A.つぶして裏ごしする B.握りつぶす C.かき混ぜる D.ジャガイモの名前 答え(反転) A. つぶして裏ごしする 貴州風マッシュポテトを編集 ▲TOP 貴州風春雨とひき肉の炒め物 貴州(きしゅう)風春雨とひき肉の炒め物中国西部「貴州料理亭」 この料理の起源は、元の時代の作家が書いた物語に関係しているそうです。 高級 ジャンル 前菜 価格(一押し) 47(?) コスト(一押し) 40(?) 風味(一押し) 115(?) 品質 属性条件 色(一押し) 273(?) 包丁技 251 香(一押し) 257(?) 調味技 249 味(一押し) 280(?) 火加減 253 調理情報 習得条件 調理時間 5時間 習得Lv制限 Lv45 調理費用 800ドル 高級料理習得数 12 習得数 20~30個 食材 スパイスLv2 4 野菜Lv2 4 米穀Lv2 7 魚Lv2 7 × × × × 一押し食材 野菜Lv2 10 オイルLv2 1 米穀Lv2 20 × × クイズ 問題 この料理の起源となるものはどれでしょうか?A.中国のまかない料理 B.作家が書いた物語 C.料理投稿イベント D.コンビニ定員トニーが考えた 答え(反転) B. 作家が書いた物語 貴州風春雨とひき肉の炒め物を編集 ▲TOP 排骨餅 排骨餅(pai gu bing:パイ グー ビン)中国西部「夏一尭ホテル」 しっかりと味のついたスペアリブと、硬めの餅の食感が楽しめる一品。 高級 ジャンル おかず 価格(一押し) 36(?) コスト(一押し) 29(?) 風味(一押し) 115(?) 品質 属性条件 色(一押し) 351(?) 包丁技 269 香(一押し) 344(?) 調味技 267 味(一押し) 330(?) 火加減 266 調理情報 習得条件 調理時間 15時間 習得Lv制限 Lv45 調理費用 1920ドル 中級料理習得数 12 習得数 16~24個 食材 肉Lv2 12 米穀Lv2 11 × × × × × × × × 一押し食材 肉Lv2 20 ソースLv2 1 米穀Lv2 10 × × クイズ 問題 使用された調理器具はどれでしょうか?A.フライパン B.土鍋 C.中華鍋 D.炊飯器 答え(反転) C. 中 華 鍋 排骨餅を編集 ▲TOP 前のページへ 1 2 3 4 5 7 8 次のページへ
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※全自動復讐システム の続編。と言うか過去話。 先に前作を読まれる事を推奨します。 私信:まさか!キリライターさんが挿絵を描いてくださるとは!!超嬉しかったです。 退廃的饅頭虐待クラブ:『パニッシャー』 今夜もクラブは日常に飽いた人々で賑わう。 === 【クラブ『パニッシャー』遊戯台リスト】 === − シュガーケージ - 透明な箱に押し込まれた太ったゆっくりれいむの目の前で、 1週間以上は絶食状態にされた胴付きふらんが2匹。 小さな金網リングに押し込まれ凄惨な殺し合いを繰り広げている。 赤く血走った狼のように相手の手足を噛み千切り。お互いを食らい合う。 勝利した方には目の前に鎮座するデブれいむが与えられる。饅頭は勝者の景品だ。 れいむは、どちらが勝利を収めても噛み千切られ、咀嚼され、中の餡子を吸い尽くされる。 2匹の狼少女が声を上げる。「グギャッ!ギャッ!」。人語にならぬ叫び声。 太ったれいむは箱をガタつかせ叫ぶ。「ヤダァァッイヤダァァッッ!!」。誰も助けてくれぬ。 周囲の人間はニヤリニヤリと勝負を見守る 勿論これは賭けの対象だ。札束がチップ代わりに飛び交う。 - Dポーカー - 2人のプレーヤーを挟んで、多産妊娠により巨大に腹が膨れたドスまりさが1匹 中華テーブルの様な回転台に載せられている。 各ゆっくり種が一定の割合でドスまりさに種付けされ、胎内に存在する。 プレーヤーはドスまりさのまむまむに手を突っ込み、 中から胎児を引きずり出し各種の組み合わせにより手役を作る・・・・ ドスの肛(あな)はデカイ。人間の腕ぐらい簡単に入る。 しかし、直接手を突っ込むと汚れる。さらに帽子の形で盲牌されてしまう。 それではゲームとして面白く無い・・・だから鉄のガントレットを装着し腕をねじ込む。 ドスまりさは1ゲームにつき1匹・・・死ぬ。 動けぬドスはグルグルと向きを回転させられ、2人に交互に鉄腕を突き刺され。 腹に入った子供を無理やり引き抜かれ。凄まじい悲鳴と共に・・・絶命する。 仕込みに手間がかかる為、遊戯代金は決して安くない。 しかし・・・ゲームにハマると抜け出せない・・・もう何人もこのゲームの虜だ。 - デッドエンド - 餓死寸前の胴付きれみりゃを2匹用意し、目の前に大量のゆっくりれいむを用意する。 最初は2匹とも喜んで、怯え逃げ回り悲鳴を上げる饅頭を貪り食う。 徐々にれみりゃは幸せそうに微笑む・・・ギャラリーも悪魔の笑みを浮かべる。 「おなかいっぱいだど~もういらないんだど~う~う~☆」 終わるわけが無い・・・ここから始まるのだ。 スタッフがれみりゃを押さえつけ無理やり口をこじ開け饅頭を詰め込んでゆく。 「やめるどぉぉ!!ぐっふ!!もぉぉぉいらだい・・うぶ」 何個も、何個も、何個も・・・容赦なくれみりゃの口に饅頭は詰め込まれていく。 涙を流すれみりゃは、餓鬼のように腹が膨れ、服のボタンは千切れ飛ぶ しかし、まだ終わらない・・・ゲーム終了の合図は2匹の窒息死だ。 このゲームはどちらが饅頭を、死ぬまでに何個食べられるかを賭けるのだ。 フィナーレが近づくと周囲の人間のテンションも上がる。 「潰して喉に押し込め!!」「気絶させんじゃねぇ!!タバコ押し付けろ!」 - レイパーゲーム - レイパーを1匹、他各種ゆっくりを多数用意。 レイパーに強壮剤を打ち込み精力絶倫状態にしケージに放り込む。 レイパーが腹上死するまで・・・何匹を黒生ゴミに変えられるかを賭ける。 大人、子供、通常種、希少種、犯されるゆっくりの構成と レイパーの好みを読むのがこのゲームの醍醐味。 「犯れ!!犯れ!!犯っちまえ!!ガキでも何でも犯せッッ!!」 観客も黒い生命の営みを楽しむ。 - ブレイクダウン - 幸せなゆっくり一家に、理不尽で苛烈な追い込みをかける事により どの様な『結末』を迎えるかを賭けるゲーム。 子が親を殺すか?親が子を捨てるか?無理心中するか?一家で殺し合いを始めるか? 饅頭の浅い心理ならば結末なんて数えるほどしかない。故に賭けが成り立つ。 ディーラーの追い込み手段。幸せ一家の構成と心境。たまに起こる発狂現象。 読み合いと心理戦が絡み合った思考ゲームだ。 「んん~?れいむちゃんは、どーするのかなぁ?ここでママを裏切れば『君は』ゆっくりできるよ~?」 家族の背後に纏わり付くベットリとした黒い魔の手、見てるだけでも心躍る。 他にも多種多様なゲームが存在する。 しかし、共通点が一つ。『平穏に終了する物など1つも無い』 このクラブホールは ありとあらゆる国籍、ありとあらゆる地位の人間が 欲望のままに虐待を楽しむ地獄の鍋底。人間性など必要ない。 なぜなら相手は饅頭なのだから。殺しても喜びしか残らない饅頭なのだから。 ホールを管理する者は思う。 (俺の国の拷問史が有名なのは知ってるが・・・日本人だって同じじゃないか・・・) 悲鳴、罵声、喜声、嬌声、興奮、落胆、人も饅頭もありとあらゆる声がする。 (よくこんな事思いつく・・・やはり、タケシは何かがおかしい) ホールマスターの劉は、この光景を眺め思う。 タケシの過去を詮索した事は無いが『この発想は異常だ』と。 劉はタケシを恐れてはいない。いや"いなかった"。 むしろ人間的には付き合い易い部類だと思っていた。 聡明で頭の回転が速く、タフで厳しいが仁義を持ち、情にも厚い。 普段は誰に対しても高圧的で物怖じしないが それが、年齢のハンデを補うための仮面である事を知っていた。 むしろ当初はタケシを利用するだけ利用して いずれ全ての事業を自分が乗っ取ろうと考えていたぐらいだ。 しかし、あの日 クラブ『パニッシャー』を組織のボス達にプレゼンする日 自分はタケシに絶対適わないと悟った。 ─── 1年程前 劉はクラブ経営のビジネスプランを饅頭処理場の古汚いオフィスで聞いた時素晴しいと思った。 金と人脈。日本企業に勤めていた時代、自分にとって喉から手が出るほど欲しかった財宝だ。 それが両方一気に手に入る。その上、値千金の政治情報も手に入る可能性だってある。 それらを駆使すれば母国に戻って政治中枢に就く事も夢ではなかった。 10年も組織に奉仕し信用を得た暁には『俺がそっくりそれを頂こう』と思った。 だから、タケシには釘を刺した。 「素晴らしいビジネスプランだ。しかし、まだ時期が早すぎる俺達には信用が足りていない」 「劉。人生の先達者としての忠告は真摯に受け止める。だが俺はやるぞ」 「タケシ。それは無謀だ。勝算が低い。俺達は利益を上げてるとは言え新参者だ。 俺は30歳、お前に至っては20歳じゃないか。俺達が所属してるのは進歩的な優良企業じゃない。 裏社会の組織だ、ヤクザ社会の年功序列を甘く見るな」 「俺は自分を曲げる気は無い。」 「じゃあ、勝手にしろ!」 その時は、まだタケシを甘く見ていた。 何だかんだ言ったってできるはずが無い。二十歳のガキだ。 アイデアは良くても大局観の無い鉄砲玉としか思えなかった。 しかし翌日その考えは大きく覆された。 タケシはあろう事か、組織の長に直談判し殆ど強引に 裏社会の幹部や、それに連座する闇の政治家達へのプレゼンを取り付けたのだ。 冗談では無かった。 10分の時間を割くにも半年前からアポを入れなければならない人間を一同に集めてプレゼンをする。 それは、学級会のお友達発表とはワケが違う。 相手はその場で社会的にも物理的にも自分達を抹消できる権力者だった。 難しい事は何も無い。「不愉快だ二度とそいつらの顔を見せるな」と部下に言えば良い。 そして自分達は永久に"居なくなる" 安っぽい小説では無いが冗談抜きでタケシは自分の命を交渉のテーブルに上げたのだ。 劉は最初、10歳も年下の同僚の首を絞め殺してやろうかと思った。 だが、殺せば後の責任は全て自分に来る。できなかった。 逃げようとも思った。だが劉は出世を焦るあまり顔を売り込みすぎていた。 どこに逃げたってあっという間に捕まるだろう。捕まった後は考えるまでも無い。 プレゼンの失敗時は、全ての責をタケシになすり付けようかとも思った。 しかし、そんなに甘ければ苦労はしない。後釜を狙うライバルは何人も居た。 とどのつまり、劉はタケシに協力せざるを得ない。 しかも全力で、死に物狂いで。プレゼンを成功させる為に。 それしか生き残れる道が無かった。 プレゼン当日。 いやその大分前から劉は気が狂いそうだった。資料作成に没頭できている内は良かった。 しかし前1週間、ありとあらゆる可能性を検討し終えたスケジュールの有余期間は まるで死刑執行の猶予期間に感じた。リハーサルを100回以上繰り返しても不安は消えない。 当然ながら食事は喉を通らず夜は眠れない。点滴と睡眠薬を多用した。 水分は辛うじて摂れたが、そんなものは冷や汗と脂汗ですぐに放出された。 発表前、タケシが自分のオフィスから中々出て来ない時など ストレスが頂点に達しドアが開いた瞬間に怒鳴りつけてやろうと思っていた。 だが・・・・・できなかった。劉はその時初めてタケシに恐怖した。 オフィスから出てきたのは人間ではなかった。 そこに鬼をみたからだ 巨大な饅頭処理場を前にタケシは満足していた 喧しいゴミどもが、ワケも分からずブルドーザーに救い上げられ ベルトコンベアーを登り巨大なミキサーに落下し、無慈悲に殺される。 一匹たりとも例外は許さない。 泣こうが、喚こうが、巨大なブレードはゴミを粉微塵にする。 処理した生ゴミは乾燥後、土と混ぜ合わされ有機肥料にされ出荷される。 欲望のままに増える生ゴミを収集する事で利益を得る それを支援する政府から利益を得る。有機肥料を売る事で利益を得る 機械処理が多いので支出の割合は僅かだ。 恐ろしいまでの利益率だった。 汚らしい浮浪者のようなゴミ饅頭が機械に文句を言うのは滑稽そのもの。だが不愉快だ。 その直後に、ミキサーブレードの回転音の中に聞こえる悲鳴は心地よかった。 饅頭は原型を留めず肥料になり袋詰めされ出荷するシステムは完璧だと思った 24時間365日ゴミを処理し続ける。 休み無くシステムはゴミ饅頭を処理し続ける。 ミキサーに放り込まれるのと同じ速度で袋詰めされた有機肥料が生産される。 不幸と害悪しか撒き散らさないウィルスの様な饅頭が 有機肥料になり人間と自然に役立ち利益まで出す。 最初は確かにタケシの心には達成感が満ち溢れた。 しかし・・・・・すぐに空しくなった。 その頃、タケシは職場である処理場で物思いにふける事が多かった 一日中、機械を見ながら考え事をしている事さえあった。 相棒は「疲れたのだろう。俺に任せてお前は少し休め」と声をかけ 成功を自分の功績として周囲に宣伝するのに忙しく走り回っていた。 タケシは同僚の行為に腹が立つことは無かった 彼が居なければ成功しなかったのは、紛れも無い事実だからだ。 さらに言えば、功績や利益などは正直どうでも良かったからだ。 悲鳴と機械音の中でずっと考えていた。 2年前復讐を誓った自分を思い出す。 安アパートの一室でゆっくりの醜悪な声の中で誓った言葉を思い出す。 (・・キサマラ・・・・ジゴクニ・・・・オトシテヤル・・・) 瞼の裏に何時でもその映像は鮮明に映し出す事ができた。不愉快で漆黒に満ちた記憶。 しかし、問題が。酷く難解な問題が目の前にあった。 (・・・ゆっくりは死ぬと地獄に落ちるのだろうか? 業火の海に焼かれたり、鬼に切り刻まれたり、針山に刺されたり 永遠の苦痛を味わうのだろうか? 答えは"否"だ。 饅頭は死ねば土になる。唯それだけだ。皮肉な事に"自分がそれを証明してしまった" (ゴミは潰しても地獄に行かない。ゆっくりには『行ける地獄が存在しない』) では、どうすれば良いか? 簡単だ。 ・・・創れば良い ・・・・・"地獄"を創れば良い ・・・・・・・オレガ ジゴクヲ ツクッテ オトシテ ヤレバイイ タケシはその夜すぐに劉をオフィスに呼びつけ、自分の新たなビジネスプランを相談した ─── 現在 大盛況を収めるクラブを眺め、劉は1年前のプレゼンの日を思い出し考える。 『あの日のアレは何だったのか?』と。 日本人特有の"神風"と言うやつか? 違う。タケシは何かの為に死ぬ人間じゃない。 むしろ何かを成さんが為に、全てを敵に回してもそれを叩き潰す人間だ。 タケシは拳銃のような人間だろうか? 意思も無く、情も無く必要に応じて問答無用で対象を瞬時に殺す。 違う。タケシは殺し屋みたいな小悪党じゃない。それ結構情に厚い。 戦争帰還兵で心を傷つけた人間はあんな感じだろうか? 違う。そもそも外部の圧力で心が病むとか治るとかでは無い。 何かこう、論理思考の位相がズレているというか・・・ あいつは悪魔や物の怪の類では無いのか? しかし、それも違う。悪魔や妖怪は奸智や誘惑で人をたぶらかす。 それはとても『人間的』だ。 あの日感じた・・・気迫や気合などと言う生易しいモノではなく 殺気や怒気などと言う人間的な感情では無く もっともっと恐ろしい名状し難い、あえて言うなら何だろう? 目を見た瞬間に「こいつの言う事を聞かなければ自分は問答無用で死ぬ、 有無を言わさず殺される」と言う圧倒的な力を目の前にした様な感覚。 ・・・死鬼人? 劉は自分の文学センスの無さに呆れる こんな不良中学生がイキがってつける様なダサい名前しか思いつかない。 しかし、字面だけで判断するなら決して間違えていないと思えた。 ─── プレゼン当日 タケシは処理場の狭いオフィスで独り悩んでいた。 (劉の言っていた事は全面的に正しい。 今の信用度で企画を持ち込んでも上の心象を害する公算は高い) だが、あの時のタケシにそんな事を考えられる心の余裕は無かった。 (自分が死んだら・・・母は悲しむ 生涯生活に問題ない分の仕送りは既にしてある。 しかし、父に続き、息子まで無くしたら母はきっと悲しみに耐えられないだろう。 それは金銭で解決できる問題では無い・・・・) 今更ながら自分の行為にゾッとしている。感情に走りすぎていたのでは無いか? もっと時間をかけるべきではなかったのか?劉の言う通りハイリスク過ぎたのでは無いか? しかし、もう遅い。自分達の命はテーブルの上だ。 正直恐ろしかった。 自分が死ぬ事が、では無く死んだ後の母の孤独が、だ。 「クソ!どれもこれもクソ饅頭のせいじゃないか!」 タケシには珍しく逆切れ気味な状況になっていた。 近くにあったゴミ箱を思いっきり蹴り上げ、苛立たしげに鍵がかかったロッカーを開く。 出てきたのは・・・ダンボールに詰め込まれた数十匹のゆっくりれいむ。 乱暴にデスクの上に放り出し。罵声を浴びせる。 「おい!!クソ饅頭てめぇらのせいで何で俺達が命賭けなきゃ何ねーんだぁ!あぁッ!?」 タケシらしく無かった。全ての元凶を見直す時の心情は常に『冷たい怒り』だ。 こんな風に八つ当たりをするのは初めての経験だった。 しかし、ダンボール箱の饅頭はいつものように卑屈に怯えていた。 「ゆっぐり・・・ごべんなざい・・れいぶ・・・あやばります・・・」 「うるせぇ!!黙れ!!生ゴミ!!」 タケシは生ゴミ達に背を向け、何とか平静を取り戻そうと努力した。 「だがら・・ゆるじでぐだざいぃぃ・・・・・」 冷や汗が流れ出ている背中に刺さるゆっくりれいむの言葉。 ピキィッ! "ユルシテクダサイ" "ユルシテクダサイ・・・・?" "ユルシテクダサイ!?" 1つの単語が脳内に反響し、ユラリと生ゴミに振り返る。 こいつは今なんと言った? 「許してください」と言ったのか? 自分がまだ『許される存在』だとでも思ってるのか? 自分がまだ『謝れば許される存在』だとでも思ってるのか? 自分達にまだ『ゆっくりできる可能性』があるとでも思っているのか? クソが・・・・ クソガ!!クソガ!!クソガ!!クソガ!!クソガ!!クソガ!!クソガ!! クソガ!!クソガ!!クソガ!!クソガ!!クソガ!!クソガ!!クソガ!! クソガ!!クソガ!!クソガ!!クソガ!!クソガ!!クソガ!!クソガ!! 視界が赤くなる・・・息ができない・・・声が出ない・・・ 「ッククククククッカカカカカカッカッハハハハアハハハァァァァ クゥゥゥーーーーーーカッハァァァ!!!」 駄目だッ駄目だッもう我慢できん!! 「グッッガァァァッッゥッゥゥゥゥアアアァァァァ!!!!!!」 左手でれいむを一匹掴みあげると、空いた右手で思いっきり眼窩に手を突っ込む。 ズブンッ! 「ゆっぎゃぁぁぁぁぁぁっっ!!!!!いだぁぁぁあいいいいい!!!」 涙が流れ出る眼球を思いっきり掴み潰す! 「ゆがぁぁぁぁぁ!!!!ゆぁあ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁッッ!!!!!! (コスロナ!!コロスナ!!マダコロスナ!!マダコロスンジャナイ!!) タケシの頭の片隅で緊急アラートが鳴り響く。 コメカミが異常な程熱い。血が沸騰しているのが自分でも分かる。 「ッククッククゥゥゥフゥッフゥゥゥゥー・・・・・ ・・・・ぶーーーーーーばぁーーーーーー・・・ ふーはー・・・すーはー・・・」 深呼吸を繰り返すタケシ。他の生ゴミは突然の狂雷にビクビクしている。 冷静さを取り戻したタケシは左手の饅頭をダンボールに放り込み手を拭く。 (ユルサン・・・俺の前に立ちふさがる奴らは何人も・・・許さん。 俺の復讐を邪魔する人間は誰であろうと排除してやる。 手段は問わん・・・・問う時間さえ惜しい・・ 目的を完遂する・・・反発する人間・・・? 何を馬鹿な事を『そんな人間』イルワケナイジャナイカ?) タケシの目と表情には、あの日の凍結した怒りが戻っていた。 「おいクソ饅頭。お前らに生まれて初めて感謝するよ 初心に帰れた。素直な気分に戻れた。未来に対する不安が無くなった。 お前らの"地獄"を最短最速で創る事に躊躇する自分がどうかしていた こんな事を見失ってた自分がどうかしていた・・・・本当に最悪だよクソッタレ共!」 言いながら、ロッカーに手早くダンボールをしまい込み厳重に鍵をかける。 スーツの襟元をただし、デスクの上の資料を小脇に抱えオフィスのドアノブに手をかける。 「やはりお前らは最悪のクソだよ」 ロッカーへ向かって呟いた後に タケシは劉と共にプレゼン会場へ向かった。 ================================================================= (`Д) クソ!右を見ても左を見ても皆タケシ!タケシ!タケシ!俺だって頑張ってるんだよ! J( ー`)し リュウ。良いんだよムリしなくて。お母さんは頑張ってるの知ってるから。 ( A`) 媽媽(カーチャン) ================================================================= 作:六人 他: ふたば系ゆっくりいじめ 212 下卑た快感 ふたば系ゆっくりいじめ 254 アザーワールド ふたば系ゆっくりいじめ 515 公認虐待 ふたば系ゆっくりいじめ 737 真理の扉 ふたば系ゆっくりいじめ 758 全自動復讐システム
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阿求が若くして寿命を終えて、 幻想郷の人間・妖怪達に別れの挨拶を告げる。 けれども彼女は安心していた。 次に自分が生まれ変わっても長生きである妖怪たちは自分を知っている。 もう生まれ変わった時に自分の知り合いが みんな死んでいて寂しい思いをしなくてすむと思い、安らかに逝く。 けれども次に阿求が転生したとき、 再び起きた月面戦争によって妖怪たちは全滅。 幻想郷に妖怪・妖精はおろか蓬莱人すらも存在しなくなる。 外の世界となんら変わりない、人間だけの世界。 妖怪がいなくなったため、その編纂をする必要がなくなり、 学校に通うことになった阿求。 初めて通う学校では上手く馴染めず、常にひとり。 いっそのこと死んでしまったほうがみんなのところにいけるのではないかと思い続ける日々。 そんなある日家の押入れからひとつの小箱を見つける。 阿求が今度生まれ変わるときは誰も彼女の事を知らず、 たったひとりで生きていくことになる。 けれども彼女の知り合いの人間と妖怪達はそんな彼女のために、 その身が滅びる前に、彼女の知っていた人物を模した生きた饅頭をひとつの小箱に入れていた。 阿求が恐る恐る箱を開くと、かつて同じ時代を生きた紅白の巫女と白黒の魔女に似た一組の饅頭が置いてある。 饅頭はぱちりと目を開け、阿求に向かって呼びかける。 「ゆっくりしていってね!」 彼女が今いる世界でも幸せに生きていけるように ssだと表現しにくいから没にしたネタというか妄想。 6スレ目 言い訳しなくても普通にssで書ける話だと思う。面白くかけるかどうかは知らんけど。 -- 名無しさん (2010-04-21 14 06 38) 名前 コメント
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サーバー情報 私、饅頭使いが、暇で作ったサーバーです Skypeでもグループを作っているので、チャットをいちいち打つのが面倒な人や、打ってる間にゾンビにやられたくない人は、Skypeのほうをオススメします サーバー名 対ゾンビサーバー ホームページ なし 管理人名 饅頭使い 最大人数 50 ID(Hamati) 25.1.173.50 PvP なし モード イージー ポート 25444 Sync なし 一言 破壊、PvP、荒らし、チートはなしです ソーシャルリンク Twitter なし Facebook なし Steamグループ http //steamcommunity.com/groups/taizonnbi BANされた人達 0人
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バーンの放送の声を聞いて、まず阿部に訪れたのは後悔だった。 リンゴォほどの男なら上手く立ち回ってくれるだろうと信じて、裸のままで置き去りにしてきてしまったが、その結果は最悪なものとなってしまった。 己の迂闊さ、見込みの甘さに嫌気が差す。自分の愚かな状況判断によって、一人の男を殺してしまったのだ。 その否応なしの事実が、阿部の心を苛んでやまない。 勿論、バーンの言うことを嘘だと決め付けて、自分の失態から目を逸らすのは楽なことだ。 そうすれば、自分が背負うべき責任は、全くの無しになる。これほど気安いことはあるまい。 だけど、多くの人を連れ去り、まして殺し合いを強いる輩が、この段になって虚報を流すなど、どう考えても不自然なことだった。 死の否定に繋がるような事実を残せば、それはバーン自身が掲げたお題目の意味が空虚なものとなる。 あれほどの力を持つ者であれば、わざわざそのような馬鹿なことをするはずもないだろう。 阿部はその結論と共に、己の身に降りかかる命の重さを噛み締めた。 「しっかし、寺生まれのアイツの名前は、結局分からずじまいか……まさかTさんっていうのが、本名じゃないよな?」 悲壮感が渦巻く中だったが、溜息と共に思わず阿部は愚痴を零した。 責任を感じるのはいいが、悲嘆に暮れていては、受け継いだ寺生まれの魂まで、無為なものとしてしまう。 そうしてもう一つの責任に頭を向けて気になったが、自らに全てを託して逝ってしまった寺生まれの青年であった。 バーンの放送と名簿にある名前を確認して、該当しそうなのは「寺生まれのTさん」だけだ。 自分の生き方を決定的に変えてくれた人物の名前ぐらいは、心に留めておきたい。そういった思いがあっただけに、どうにもやるせなさが残ってしまう。 尤もそんなことに拘泥する暇もないほど、この状況――バトルロワイアルは差し迫ったものがあるのだ。 前に進むための一歩を躊躇っていては、それこそ寺生まれのTさんが守ろうとしていたものに唾を吐きかけてしまうこととなる。 リンゴォ、寺生まれの青年に対するやり切れなさを脇に押しやり、阿部は勇んで足を動かしていった。 ―― ―――― ―――――――― 学校……なのだろう。目の前にある建築物を見て、阿部はいよいよ憂慮の念を露にした。 四階建て鉄筋コンクリートの校舎の至る所に、人が通れるくらいの大きな穴が開きまくっているのだ。 崩壊を思わせるような危なっかしさがあることから、元からそういったデザインだったとは考えられない。 またわざわざ主催者側が、参加者のために用意した施設を、こんな初っ端から破壊するということもないだろう。 ということは、この下手人はバトルロワイアルの参加者となる。 ただの人間が、例え武器を持っていたとしても、校舎をこのように壊すことなど可能なのだろうか。 笑って否定してやりたいところだが、既に阿部は人知を超えた超常現象を、その身一つで起こすことの出来る存在に出会っている。 だとしたら、本当に恐ろしいことだが、単騎で漫画やアニメ出てくるような馬鹿らしい現象を起こす化け物がいる可能性も十分にあるということだ。 それを理解した阿部は警戒の念を強めて、まだその当人や被害者がいるかどうか、入念に校舎の探索を始めていった。 「にょほ♪」 しばらく校舎の廊下を歩いていると、穴の開いた壁から、太った何かが阿部の前に転がり込んできた。 マーダーの登場を考慮していた阿部は、緊張のあまりか、堪らず唾を飲み込む。 「ゴクリ、これはまた……」 「……これはまた?」 「美味しそうなブタじゃないの」 「誰がブタかあああぁぁぁーーーーー!!」 その言葉と共に阿部にドロップキックをかましたのは、ニャンコ先生であった。 阿部の放つ強大な霊気の存在に感づいたニャンコ先生は、これは自らの探し人かもしれぬと、学校に立ち寄ったのである。 そしてお出迎えとなった言葉が、己の誇る美しさを無情にも否定するものだ。 ニャンコ先生は怒り心頭となって、阿部の歓迎に抗議を行った。 「よ、よりにもよって、この高貴で美しい私をブタだとおお!? ええーい、貴様の眼は腐っておるのか!? どう見ても、プリチーなネコであろうがああぁぁ!!」 「ウッ……ネコ? すまんすまん。腹が減っていたし、あまりに美味そうなものだったもんでな、つい」 「謝罪になっておらんわぁ!! 美味そうなネコがいてたまるか!! 鬼か!? 貴様は鬼なのか!?」 ニャンコ先生は唾を吐き飛ばしながら、声高にののしる。 そしてそのままニャンコ先生は勢いに任せて、阿部の顔を殴りつけようとするが、夏目貴志とは違う阿部の太い腕が、ニャンコ先生の首根っこを掴むことになった。 「ええーい、放せ! 放さんかああ!! 私は美味くないぞー!! だから、放せえー!!」 宙ぶらりんのまま、食われてたまるか、と必死にジタバタと騒ぐニャンコ先生。 そしてタプンタプンと動くニャンコ先生のふくよかなお腹を見せられた阿部はまさか、と疑問を口にした。 「その胸の印……参加者ってわけか? ブ……ァじゃなくて、ネコなのに?」 「貴様ァーー!! 今、何て言おうとしたーー!! ブって聞こえたぞ、ブって!! そこになおれ、人間!! この私手ずから成敗してくれる!!」 ニャンコ先生は怒りに任せて、短い腕で遮二無二なって何発もパンチを放つ。 しかし哀しいかな、真っ直ぐに伸ばされた阿部の腕は、ニャンコ先生のより遥かに長い。 ニャンコ先生の抵抗は、全て虚空へとすかされてしまった。 その振る舞いこそ、獰猛であり、またバカらしいものであったが、同時に人間のように感情豊かでもある。 阿部はそのことを面白く思いながら、柔らかにニャンコ先生に話しかけた。 「ネコのお前さん」 「にゃんだ、人間、その生温かい目は!! この私を舐めるなよ! 私がちょーーッと本気を出せば、お前など一ひねりなのだぞ!」 「分かった、分かった。それでこの穴だらけになった学校の惨状は、お前さんの仕業かい?」 「フン、私がそれほど暇そうに見えるか? こんな疲れるような真似は一々せんわ!」 「……出来ない、とは言わないんだな。参ったな、こりゃあ」 本当にとんでもないことに巻き込まれてしまったもんだ、と阿部は頭の後ろを掻きながら、重い溜息を吐いた。 化け物が一匹ということであれば、受け継いだ寺生まれの力で何とか対処のしようがあったかもしれないが、何体もいるとなれば、話は別だ。 当初は周りに迷惑をかけないよう独力で全てを解決すると考えていたが、脅威が増えれば、到底一人でどうこうなる問題にはならないだろう。 となれば、この殺し合いの打破するに当たって、仲間との協力が不可欠となってくる。 その結論に達した阿部は申し訳ないと思いつつも、手の中でジタバタと暴れている太ったネコに再び話しかけることにした。 「そういや、お前さん、このバトルロワイアルについて、どう思っているんだ?」 「……何故その質問に答えてやらねばならんのだ?」 ふんぞり返った態度に、実にふてぶてしい顔。余人であるならば、それこそニャンコ先生をブン殴りたくなる衝動に駆られるだろう。 しかし、今そこにいるのは、イイ男の阿部である。彼は言外の意味を巧みに察知すると、ニャンコ先生から手を離し、自らのデイパックを開けた。 そこから取り出されたのは、ランダム支給品の箱入り饅頭16コ。それを目にしたニャンコ先生は、先とは打って変わって喜色に富んだ声を発する。 「おおおーー!! それは七辻屋の饅頭ではないかぁぁーーーー!! 寄こせぇぇーー!!」 よだれを撒き散らしながら、ニャンコ先生はジャンプして饅頭に手を伸ばしてくる。 しかし、阿部はそれを予期していたかのように、その饅頭をひょいと上に上げることでかわす。 その残酷無比な所業に、ニャンコ先生は身の張り裂けそうなほど哀切じみた声で怒鳴り散らした。 「おのれえ、卑怯だぞ、人間! 七辻屋の饅頭を人質に取るとは!!」 「まあ、そう怒りなさんな。ちゃんと質問に答えくれれば、饅頭くらいくれてやるさ」 「本当かあ!? 本当だな、人間!!?」 「あ、ああ、俺は嘘は吐かないさ。それでこのバト……」 「……興味ない! さあ、答えたぞ。さっさと饅頭を寄こせ、人間」 そんなに食いたいのかよ、と半ば呆れつつ、阿部は律儀に饅頭を一つ、ネコに放り投げてみる。 目にも止まらぬとは、こういうことを言うのだろうか。饅頭が手から離れた次の瞬間には、もうニャンコ先生の口に収まっていたのだ。 げに恐ろしきネコである。そういった感想を胸に、ニャンコ先生が饅頭を食い終わるのを確認すると、阿部は続けて質問を発した。 「じゃあ、誰かを殺すつもりはないんだな?」 「フン、そんな面倒くさいことなどせんわ。まあ、この大妖たる私に愚かにも刃向かってくるというなら、話は別だがな」 「それは重畳。じゃあ、話を続けるが、お前さん……」 「……待て。その前に饅頭だ。ちゃんと質問に答えたぞ♪」 「あ、ああ」 ヒョイッと放り投げて、パクッと食いつく。芸術的とも言える無駄のない流れだが、感心ばかりでは終えられない。 阿部は再び口を開こうとする。が、それは僅か一言も発する暇もなく、ニャンコ先生に呼び止められることになった。 「人間……貴様の言いたいことぐらい分かる。大方、バーンを倒すのに協力しろというのだろう?」 「まあ、そうだが……その調子じゃ、あまりいい返事は聞けそうにないな」 「最初に言ったろう? 私は暇じゃないと。それにな、人間、貴様は大きな勘違いをしておる」 「へー、それは何だ?」 「バーン如きを倒すのに誰の協力もいらん。それはこの私一人で十分可能なことだ。こうちょちょいのちょい、とな」 どうだ、と胸を張り、視線に相手を射殺すかのような覇気を伴う姿勢は何とも頼もしい。 しかし、それを一から十まで肯定するには、どうしても無理な疑問点が阿部の中に思い浮かんだ。 「それじゃあ、お前さん、バーンより強いというのなら、何故こんな所にいるんだ?」 たらり、とニャンコ先生の額から汗が零れ落ちる。毅然としていた目も、今は虚ろにさ迷っている。 そういえば、ニャンコ先生の口の周りには饅頭の餡子がついており、頼もしいどころか、情けない姿であった。 まあ、答えは言わずもがなである。 「人間! 貴様ァ、信じておらんなあ! 私がここにいる破目になったのは、ほんのちょっとばっかし油断したからに過ぎん。それにだな、私は夏目の用心棒をしてい……」 「……分かっているさ。そういや、朝飯がまだだったな。お前さんが、美味そうに饅頭を食っているところを見たら、俺も腹が減ってきちまったよ。 で、物は相談だが、一緒に飯でも食わないか? これからの親睦を深めるついでにな」 惨めな言い訳を捲くし立てようとしたニャンコ先生を制して、阿部は朝食への誘いの言葉を投げかけた。 あのままでいたら、ニャンコ先生は余計な醜態を晒していたかもしれない。しかし、阿部は相手のことを思いやれる実にイイ男なのである。 そのことを察したニャンコ先生はプイッと横に顔を向けながら、阿部に向かってしっかりと呟いた。 「ふん、そこまで言うのなら、一緒に食べてやろうではないか。せいぜい感謝をするのだな、人間!」 「あいよ」 阿部は温和な微笑でニャンコ先生の台詞を受け止め、朝食を食べるべく、再度自らのデイパックを開いた。 ―― ―――― ―――――――― お互いの話を交えながらも、ニャンコ先生はガツガツと音を立てて、物凄い勢いでご飯を食べ漁っていった。 阿部が自分のためにと用意した朝食の半分は、ニャンコ先生の胃袋の中に消えた。勿論、ニャンコ先生の分は、別に用意したのにだ。 その健啖ぶりは呆れはするものの、ネコという人間より小さな身体のことを考えると、やはり感心せざるを得ない。 そうして阿部が目を丸くしていたのに気がついたのだろう。ニャンコ先生は、そういえば、と語りかけた。 「今更だが、阿部よ、私が人間の言葉を喋るのに驚かないな?」 「本当に今更だな。まあ、こんな所に連れ去られたことを初めに、色々と妙な超常現象を、実際にこの目で目の当たりにしちまったからな。 ネコが話す。それくらいのことなら、もう普通に受け入れられるさ」 「ふむ、もう少し人間の身勝手な常識に固執するのが、人の常なのだがな。まあ、それほどの霊力があれば、不思議ではないか」 「あ~、ありがとう……なのか?」 「別に褒めておらんがな。それで阿部よ、これから先、貴様はどうするつもりなのだ?」 「それなんだが、お前さんの人探しを手伝おうと思っているんだが……迷惑か?」 「ふん、足手纏いがいるのには慣れたことよ。しかし、あやつらに会ったところで、別に貴様の目的の助けになるとは思えんがな」 「いや、大丈夫さ。ポルポルだったか? 話を聞いただけだが、そいつからイイ男の気配を感じる。きっと俺を熱く満足させてくれるに違いないさ」 ニャンコ先生が語ったポルナレフ。確かにニャンコ先生の視点からでは、ポルナレフの格好いいところは伝わってこなかった。 しかし、数々の益荒男を見て、食べてきた阿部の勘は、確信に近い形で伝えてきてくれる。ポルナレフはイイ男なのだ、と。 対面するニャンコ先生をよそに、阿部は鼻息荒く、まだ見ぬポルナレフへとマグマのように熱く、滾る想いを寄せた。 【一日目 朝】 【現在地 D-5 学校】 【阿部高和@くそみそテクニック】 【状態】健康、ムラムラ 【装備】寺生まれのTさんのお守り@寺生まれの先輩Tさんのまとめ、釣り糸のサラシ 【道具】リンゴォの銃@ジョジョの奇妙な冒険(残弾 1/6)、七辻屋の饅頭@夏目友人帳(残り14/16)、武器支給品、支給品一式 【思考】 基本 殺し合いの打破 1. ポルナレフを探す 2. 殺し合いを打破するための仲間を探す 【備考】 ※寺生まれの魂を受け継ぎました ※寺生まれのTさんの全霊力を受け取りました 【斑(ニャンコ先生)@夏目友人帳】 【状態】健康 【装備】なし 【道具】武器支給品、支給品一式 【思考】 基本 夏目を連れてさっさと家に帰る 1. ポルナレフと夏目貴志を探す 2. 禁呪の解呪 【支給品情報】 七辻屋の饅頭@夏目友人帳 夏目レイコ、ニャンコ先生が太鼓判を押す老舗和菓子屋の饅頭。箱入りで16コ。 71 Water Runs Dry BACK NEXT 73 Hold on to the Night 64 The Rose 阿部高和 [[]] 61 Against All Odds 斑(ニャンコ先生) [[]]
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64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/13(月) 21 32 02.56 ID 7xe5o42CO [10/20] 纏さん流バレンタイン 男「うおぉぉぉぉぉ! チョコ欲しいよおぉぉぉぉぉ!」 纏「何を叫んでおるんじゃ、主は……」 男「おぉ、ちょうど良かった! 纏さん良ければ俺にチョコをお恵みください!」 纏「ちょことな? なんじゃ、主ゃあ口寂しいのかえ?」 男「え、いや口寂しいっていうか。今日バレンタインじゃんよ」 纏「儂には関係ないのぅ。西洋の行事を祝う気なぞ、さらさらないわい」 男「えぇー、そんなこと言うなよー。俺がもらえそうなのお前しかいないんだからよぉー」 纏「馬鹿を言うでない。そんなに腹が減っておるなら、饅頭でも食べるかえ?」 男「おいおい、俺は腹が減ってるからチョコを所望してる訳じゃないんだけど」 纏「いらぬなら儂が食べるぞ? 七宝堂の紅白饅頭じゃぞー」 男「えっ。七宝堂ってあの高級和菓子の?」 纏「そうじゃ。儂でも滅多に食べることの叶わぬ代物じゃ」 男「……じゃ、じゃあせっかくだしいただこうかな?」 纏「現金な奴め。ほれ、くれてやるゆえいやしく食べるがよい」 男「うっひょー! いただきまふ!」パクッ 纏「ぬふふ……食べたな、主よ?」 男「えっ……食べたけど、それが何か?」 纏「別に? 主にやった物じゃ、好きにするがよかろう」 男「なにそのリアクションすげぇ気になる!」 纏「何でもない、何でもないぞえ~」ホホホ 男「その笑い方、絶対なんかあるだろ!」 纏(察しが悪いのぅ……紅白饅頭と言ったら、結婚式の引き出物じゃろうが///) 纏(ちょこなぞ儂の柄ではないからのぅ……)
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『お兄さん検証中』 38KB 虐待 ギャグ 小ネタ 愛情 実験 都会 透明な箱 現代 愛護人間 虐待人間 5作品7本目 *注意書きをよく読んでから、読むか考えて頂けると幸いです。 ・考察コメディ物(のつもり)です。 ・コメディ前提で読んで下さい。 ・死ぬゆっくり、死なないゆっくりが出てきます。 ・他作者様の設定を使った部分があります。 ・他作者様の設定の否定をしているわけではありません、ネタになりそうだなと思っただけです。 ・括弧表記は『人間』「ゆっくり」です。 ・ゆっくりの知能は感じの有無で表しています。 ・ちょっとだけHENTAIあり。 ・作者はanko2370『虐待の無い世界の鬼意山』 anko2386『ゆっくりしていない二匹の旅(上)』 anko2387『ゆっくりしていない二匹の旅(下)』 anko2417『四匹の子ゲス(前編)』 anko2418『四匹の子ゲス(後編)』 anko2738『一斉駆除の現場』 を書いた者です。感想板で先に過去作をあげてほしいとのお声がありましたので、書かせていただきます。 ・武求! 以上の事を踏まえても「読んでも良い」と思われた方、どうぞごゆっくりとお楽しみ下さい。 突然だが俺は現在、おうち宣言をしたゆっくり一家を次の瞬間には捕獲し、心が折れるまで殴った後、謎の技術の結晶として有名な “透明な箱”に入れて、これからどのような“ゆ虐”の限りを尽くそうか考えている。 ゲス発言が絶えないと思われた三分前が嘘のように親子とも許しを請うている。 勿論、窓ガラスを割られて侵入されたなんて間の抜けた話ではない。 窓を開けておいてわざと侵入させたのだ……だから、制裁ではなく虐待である。 親れいむ、親まりさ、子ゆが3、赤ゆが5といった、少々多めではあるが、スタンダードゆっくりファミリーだ。 赤ゆはこれから淘汰されて、減る予定だったのだろう。 「さてと、これからお前達を虐待する!」 「「ゆぎゃああぁぁぁぁぁ!! ゆるじでぐだざいぃぃぃぃ!!」」 「「「なんなのそのせんっげんはぁぁぁぁぁぁ!!」」」 「「「「「ゆんやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」」」」 「そこのぱちゅりーたすけてねぇぇぇぇぇぇぇ!」 親れいむが、褪めたとも、残酷とも取れない、そもそも興味はないが視界に映っているので目線だけは追ってましたといった表情で、 その家族を机の上から見つめる、我が家の飼いぱちゅりーに気づき助けを求める。 しかし、本気で興味がなかったのだろう、親れいむが三回ほど先ほどの台詞を繰り返し、他の家族も同調し始めた所で、やっとれいむ 達が自分に話しかけているのだと気付いたらしい。 「むきゅ?……いや、無理よ、ぱちぇはぱちぇなのよ、れいむやまりさほど体力は無いし、二匹に無理なモノはとてもとても」 ぱちゅりーは自分が下に見られることも構わず、熟々と嘘八百を並べ、「諦めなさい」と締めくくった。 実際の所、うちのぱちゅりーは強い。 腕っ節とかではなく根性があるというのか、俺が虐待鬼意山を始めたばかりの頃、テックニックも経験も足らず虐待に失敗した個体で、 以降気に入って飼っている。 何せ、生まれたときから俺に出会う迄の10ヶ月の間に、生まれる前から何故か親の呪詛を胎教に育ち、生まれ落ちても先代ゲス長の 子供と呼ばれ群で迫害され、所属した10群と12のゆっくりプレイスは悉く壊滅(開発、天災、ゲスの襲撃、鬼意山など)し、街でも 一斉駆除の憂き目に遭い、俺の所に転がり込んできたときには、極で且つ強度の“死にたがり”になっていた奴だ。 もはや本ゆんが死神的な何かを持っているのかもしれない。 足を焼き、目を抉り、皮を半分溶かし、れいぱーに襲わせ、無理矢理出来た子供も目の前で潰し、遂に身体がパックリと割れ生クリー ムがいざ漏れるという時も 「むきゅ~……これで死ねるのかしら……?」 と、ため息をつくばかり。 心を折らず、死にたがっているモノを殺す事に何の興奮も抱けない俺は、こいつ俺の求める形で屈服させるために、そのころは友人に 薦められて悪い遊びに軽く手を出している位の“ゆ虐”に友人以上にどっぷり浸かり、その為に当時の仕事をクビになり、現在は市役所 の特殊生物対策課駆除係という、一応は公務員といったレベルの底辺な仕事に就き(あるだけましだが)、こいつの目の前でこいつが恐 怖を感じる“虐待とは何なのかを探る虐待”を別のゆっくりで続け、そしてぱちゅりーに何の感慨も恐怖も興味も抱かせずに多くのゆっくり が無駄に命を落とすのである。 やはり、死神かもしれない。 ……まあ、こちらは全部俺の責任なのだが。 今では気心の知れた同居ゆんとして生活しているため、ペットとして登録した。 かなり順当に銀バッチまで取り、金やプラチナも夢じゃないと思ったが、本ゆんが要らないといったので銀止まりだ。 まあ、ペットは家族だが人間ではないし、これを一緒にするとどんな動物のペットでも良くないので、力関係の誇示のためにも俺が必 要を感じたら取らせるだけだ。 そんな事を思いながら、透明の箱から赤まりちゃを取り出し、あんよを切り落として円盤状の板に貼り付ける。 「ゆんやぁぁぁぁぁ!! いじゃいよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」 「「おぢびじゃぁぁぁぁぁぁぁん!!」」 「「「ゆわあぁぁん!! いもうぢょがぁぁぁぁぁ!!」」」 「「「「おねいじゃぁぁぁぁぁ!!」」」」 有難味を一切感じない立体音響の中で、俺はゆっくり達にその円盤状の板――ルーレットを見える位置に設置する。 『この巨大なユーギャックホイールが、今日のゆっくりの運命を決める~!!』 実際、そんなには巨大ではないけれど。 「お兄さん、ジャン○ルTVのクッキングホイールはただのルーレット、ルーレットマンが付いてるのは『だいじょう○だぁ』の人間ルー レットよ」 『あれ、岡○とか貼り付けられてなかったっけ?』 「「じゃあなんでおぢびぢゃんのあんよぎっだのぉぉぉぉぉぉぉ!!!?」 『ごめん、間違いだ、誰にでも有る、気にするな!』 「「なっとくできるわけないでじょおおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!」」 「「「「「「「ゆんやぁぁぁぁぁ!! おがおぎゃごわいいぃぃぃぃ!!」」」」」」」 俺のサムズアップ爽やか笑顔に対して、親ゆっくりは罵声を浴びせるばかりだ。 ていうか、俺の笑顔で泣き出してる子ゆ達、失礼だろ。 『まあ、虐待することに変わりはないし……よっ』 俺がまりさの付いたままのルーレットを軽く弾いて回転させる。 ベアリングに気を遣ったので良く回る。 「ゆぎょぎょぎょ!! ひゃやいよおおおぉぉぉ!! ゆっぎゅりざぜウボァァァ!!」 「「おでぃぶぅいゃぢゃあああああぁぁぁぁぁん!!」 まりさが餡子を吐いたあたりでルーレットが止まる。 そこに示された虐待内容は…… 『……水攻め』 「水攻めね」 今回ルーレットに書き出した斬新且つ革命的なゆ虐の中で、なんかマスが余ったから書いたオーソドックスな外れの目が出てしまった。 『なんだよ、こんなんすぐ溶けるだけじゃんかぁ……これならただの饅頭を水に沈めた方がまだ有意義だぜ』 「何一つ有意義さが見出せない喩えね……その行為の何が面白いのかしら?」 『だって、ゆっくりって異常に溶けるの早k……』 俺はあることに気付いてしまった。 1:赤ゆと市販の饅頭比べ「お水編」その1 『ぱちゅりー先生! ゆっくりは溶けるのが早すぎると思います!』 「むきゅ! 誰が先生か! まだ二歳よ! ……でも、ゆっくりはお饅頭だから水に溶けるわよ」 『…………本当にそれが理由か?』 「むきゅ?」 俺が掌の上に赤れいむを乗せる。先ほどまで「りぇいみゅちゅよいんぢゃよ! ぷきゅううぅぅぅ!!」などとふざけたことを言って いたので、皮膚に傷を付けないようにデコピンしてはジュースを掛け、再び屈服させた。 『お前、のーびのーびしろ』 「ゆうぅん……にょーびにょーび……」 『なぜ饅頭が伸びる!?』 これは寧ろぱちゅりーに叫んだのだが、赤れいむがおそろしーしーを手の上でしたので、気分的に不愉快なのでリボンを破っておく。 何か喚かれる前に、口を押さえる。 『饅頭の皮は基本蒸してあるはずだ! 伸びるはずもない! 生の小麦粉の生地ではない! なのに小麦粉を塗りつければ傷が癒え、そ れでいて食らいつけば旨いかどうかはともかく饅頭の確かな食感!』 「むきゅ、そうn……なんで今、味について言及したの? まあいいわ、そうね、でも伸びているときは身体が大福になってるって聞い たことがあるわ」 『大福に小麦粉塗るのか! あれ表面餅だぞ! 米だ米! 小麦から米に変わる上に、生の小麦粉塗り込んで傷治るってなんだよ!』 「なら、オレンジジュースなんて饅頭に一切合切関係ないのに普通に使っt……むきゅ、オーケー、判った、余計なこと言わないから睨 まないでちょうだいな」 俺のメンチ切りに、ぱちゅりーは冷静だが、背後のゆっくり家族が「ゆっくりできない」だの騒いでいやがる。失礼な。 確かにゆっくりに嘗められないように、頭を大きく見せるためにアフロにしてから、『アロハでアフロの鬼瓦』と呼ばれ、たびたび職 務質問で職業を聞かれるようになったが……そんな泣くこと無いだろ、主に顔が怖いとか言うな! こっちが泣くわ! なんだよ職業の 訊き方が暴○団orその他って! 「で? 結局何がしたいのかしら?」 『うむ、饅頭とゆっくりの違いを検証していきたいと思う!』 俺は100円ショップで買った饅頭と大福、及び加工所の作ったゆっくり饅頭を取り出した。 「「「ゆぅうう!! あまあまだぁぁぁぁぁ!!」」」 『黙れ、殺すぞ』 「お兄さんは本気よ」 「「「ゆっくりりがいじまじじゃああああああああ!!」」」 ……俺が登場したり喋っただけでゆっくりが驚いたり怖がったりするのはアフロのせいだと思いたい。 アフロになる前からだけど。 あと、ぱちゅりー余計なこと言うな、事実だけど。 早速水槽に水を張ったモノに敷居を作り、ゆっくりが暴れたときの影響が出ないようにする。 そして、その上に、赤れいむ、饅頭、大福、加工所饅頭を吊し、同時に落下できるようにする。 重さ、大きさもほぼ同じ饅頭が、今、地獄へ向けて落下する……内訳は4分の1だが。 『食べ物を知的欲求のために粗末にすることをお許し下さい、南無南無……』 「むきゅ、お兄さんは命を粗末にすることを悔い改めなさいな」 『そこはもう諦めたので、地獄に行ってから後悔します! ガ○ゾーンの横の辺りで』 「ガデさんは光○郎は待ってても、お兄さんは待ってないわよ」 「ゆんやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!! おがあぢゃぁぁぁん!!」 「「おぢびぢゃあああぁぁぁぁん!!」」 ちびや親れいむ、まりさの叫びを無視して会話と作業を進める俺たち。 『それでは、3、2、1、ゆんやー!』 「むきゅ、ゆんやー」 ぱちゅりーが紐を引くと、同時に赤れいむと饅頭の足場が無くなる。 「ゆんやああぁぁぁ!! おしょりゃ……! がぼっ! おみじゅしゃ……ゆっきゅ……でぎ! がぼ!」 早速溺れだす赤れいむと、静かに沈む大福、以外と浮かんでいる饅頭と加工所饅頭。あ、でも沈み始めた。 「れいみゅ! ちにたくないよ! おみじゅしゃんしぇーしゃいしゅ! げぶ! ぶきゅぅぅぅぅぅぅ!!」 赤れいむはぷくーをした為浮かんでいる。これは思わぬ僥倖であろう。しかし、無意味にケツとあんよを振り回していたため―― 「れいみゅのあんよしゃんぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」 赤れいむの底の部分が溶けて破れてしまった。そこからあんこが流出していく。更に、ぷくーを止めて叫んだため、沈み始める。 「あんこしゃん! でていかないぢぇにぇ! がぼぼ……! お、おびょれりゅぅぅぅ!! げばぼ!」 暫くすると大量の餡子の塊が、赤れいむの身体から流れ出ようとし始め、赤れいむの顔は痩せこけてしまい、目玉の片方は餡子に引き ずられて陥没、片方は皮に残って飛び出していた。 「もっぢょ……ゆっぎゅ……」 ずるん! でかいうんうんでもするように、餡子の塊が水中に出て、水に溶けた。 「「おでぃびぢゃあああああああ」」 「「「いもうちょぎゃあああああ」」」 「「「おねえぢゃあああああああ」」」 あ、ルーレットの赤まりさだけは、すでに自分が忘れられてることで暗くなってる。いや死んでるのかアレ。 さて、結果は――大福は水槽の底に鎮座したまま、饅頭はやや表面がボソボソと溶けている箇所もあるが溶けきるには三日はかかりそ うな状態……いや、かき混ぜでもしない限りは暫くこの形状のままだろう。加工所饅頭は、未だに静かに沈下している最中だった。 勿論溶けて等いない。 赤れいむが水に溶けた程度で、水中の糖分が飽和(水溶液にはなっていないが)するほど狭くもない。 この結果をひとしきり眺めた後、ぱちゅりーに尋ねる。 『ぱちゅりー……どう思う?』 「……単に暴れたからって可能性もあるわ。検証材料が必要ね……最低二回」 『なぁに、ほぼ同条件の残弾は三個ある』 「「「ゆひぃぃぃぃ……!!」」」 2:赤ゆと市販の饅頭比べ「お水編」その2 市販の饅頭など、先ほどと同じラインナップの菓子三つを準備する間、先ほど水に沈んだ饅頭をぱちゅりーに食べさせ、水でグズグズ になった赤ゆは、親ゆっくりに食べさせた。 ぱちゅりーは多少水越しに付いた死臭でまいるほどヤワではない。 しかし、親ゆ二匹は今にも吐き出しそうになるのを耐えている。 『さて、饅頭に穴を空けたぞ、擬似あにゃるだ』 「締まらないわねぇ……」 『確かに括約筋ならぬ、あにゃる括約餡がないから閉まらないな』 上手いこと言ったつもりかという、ぱちゅりーの冷たい視線を浴びながら俺は秘蔵のアイテムを取り出す。 『ぺけぺけん! ピンクロ~タ~(×3)!』 お、今のセルフSEと物真似はかなり似てたぞ! ぱちゅりー! つっこみ処だぞ! と、期待しつつぱちゅりーに視線をやると、 「彼女無し童貞のお兄さんが、なぜ三つもローターさんを持っているのかって事には……つっこんだ方が良い?」 『再起不能になるから止めて下さい!』 言葉のナイフを振り下ろされた。 『まあいいや、擬似あにゃるにローターを突っ込んで……ええのんか~? ええのんか~?』 「なんか、もう……お兄さん気持ち悪すぎて、お兄さん自体が可哀想になってきたわ」 『現実に引き戻すなよ! 客観的に見ないことで、折れやすいナイーブハートを支えてるんだから!』 なんにせよ、暴れるゆっくりを擬似的に再現した、“ぶるぶる饅頭”が完成した。 これで、赤ゆとの差を見極めるのだ。 『正確にゆっくりの動きを再現したわけでもないんだが』 「ある程度は仕方ないわよ、それが再現できる技術力がお兄さんにあったら、どれほど奇人でも、技術職から窓際公務員補佐(非正規雇 用)なんてジョブチェンジしてないはずよ」 『すっぴんじゃないだけましでしょぉぉぉぉぉ! どうしてそんな事言うのぉぉぉぉぉ!!』 早速先ほどと同じように、赤まりさを水槽の上にセットする。 「ゆんやぁぁぁぁ!! おかーしゃぁぁぁん!」 「「おちびぢゃぁぁぁぁぁん!!」」 この家族の子供、いつも助けを求めるの母親だな……と、父親役の親まりさに同情しつつ、気付いていないようなのであえて口には出 さない。本来なら其処を突いて家族崩壊を狙っても良いが、実験には邪魔だ。 『お、そうだ、帽子取り上げとかないと』 「ゆわぁぁぁん!! おぼうししゃんがにゃきゃったらぷーきゃぷーきゃできにゃいぃぃぃ!!」 おお、「ゆっくりできない」じゃなくて、浮かべないことを考えてたのか。なかなか危機回避能力が高いな。人間宅侵入に加わった時 点で無用の長物だが。 『それでは3、2、1、ゆんやー!』 「ゆんやー」 「ゆんやぁぁぁぁぁぁぁ!!」 水に落ちる菓子と赤まりさ。すると…… 「まりしゃの……すーぴゃー……ごーきゅごー……がぼぼ!」 水槽の水を飲む気だコイツ……。しかも、最近とんと聞かなくなった宣言をしてから。 「たいみゅ、はj……ごぼ……ごーきゅごーきゅ」 しかも、途中で諦めやがった。 しかしながら、当然水槽の水は飲みきれる量ではなく。 「ごーきゅ、……ごぶ! しーしーで……りゅ……うんうんも……がぼ!」 中身が水っぽくなった赤まりさは口とあにゃるとしーしー穴及びまむまむから、黒っぽい水を吐いて、皮だけになった。 『意外と浮かんでたけどな……』 「沈むことより、水を飲む苦しさが勝ったからじゃない?」 『……意識しなければ沈まないのかよ』 俺の言葉にぱちゅりーは暫し思いに耽り。 「まあ、思い込みの力……って事で」 『そんな“だいたい守矢のせい”みたいに言われてもなぁ』 3:赤ゆと市販の饅頭比べ「お水編」その3 今度の赤れいむは口を早速小麦粉で塞いだ。 すでに、蒸し上げた饅頭皮になっている。和菓子屋に謝れ。 こいつは親ゆっくりに、いつのまにかグズグズになってしまった饅頭と赤ゆっくりを混ぜたモノを与えている最中、泣いている親に対 してあまあま寄越せとか、ゲスだの罵ったあげく。 「おねーしゃんたちもあまあまをひとりじめしにいったんぢゃね! じゅるいよ!」 と、目の前で起きた惨劇を忘れて生きていこうとしていたので、折角だから本ゆんの望み通り、姉たちと同じ場所に連れて行った。 最初は文句がありそうだったが、水槽の上に来た時点で何か思い出したのか、泣きながらゆっくり流の土下座をしていた。 まあ、問答無用で落としたけど。 『ゆんやー!』 「ゆんやー」 「……っ……!」 ……悲鳴も上がらないので、ただ観察するだけである。 『おお、ぶりんぶりん動いてる、生理的嫌悪感を催すなぁ』 「でも、市販の饅頭さんの表面の方が先に剥がれたわ……細かい振動だものねぇ」 『大福は変な亀裂があにゃるから……擬似あにゃるはダメかな……』 「……」 『……』 本当に見ているだけである。 『おい、死にたがりのむきゅう』 「お兄さんとぱちぇがジュビロ信者に殺されても文句がないなら、その呼び方で良いわ」 『“バリ○ッチ”しようぜ』 「あからさまに人数が足りないわよ、“数字”で良いじゃない、親指とぱちぇの二房の髪の毛で出来るわよ」 『でもリズムは“バ○チッチ”な』 「むきゅ」 そんなこんなしている内に、赤れいむは溶けた。 一部が破けると、一瞬で解かれ溶けた。 皮も形を残さず。 『うむ、他の饅頭類はまだ形を残しているのに』 「擬似あにゃるさんより根性無しね」 「「おでぃびぢゃぁぁぁああん……」」 4:赤ゆと市販の饅頭比べ「お水編」その4 最後の実験は赤ゆを動けないようにして水に落とす実験だ。動かない普通の饅頭のことは最初の実験で判っているので、赤まりさだけ を手に取る。 「やめちぇね! まりしゃつよいんだよ!」 いつもなら適当に聞いてやって、ぷくーさせたりして心をへし折るのだが、今の俺には実験が優先され、赤まりさの戯言など右から左、 何処吹く風である。 ゆ虐お道具箱にしている煎餅の一斗缶から待ち針を取り出す。 「ゆ! ……やめちぇね! ちくちくしゃんをまりしゃにちかぢゅけにゃいぢぇにぇ!」 『プスッとな』 「ゆ”!!」 中枢餡のほんの僅かを削るように針を刺す。 「まりしゃのおきゃらだがうごかにゃいんだじぇ」 目から涙は流しているが、筋肉代わりの殆どの餡子が動かなくなり、動けない処か声に抑揚が無く、無感情な音が響くだけだった。 そんな無表情赤まりさを水槽に乗せる。 『3、2、1、ゆんやー!』 「ゆんやー」 「ゆんやあ」 水面でも水底でもなく、水槽の中間くらいに浮かんでいる。 『……チッチッチッチバ○ッチッチ、3』 「むきゅ」 バリッチッ○開始数秒で赤まりさが溶けた。 『うおぉぉぉぉぉ! 早ぇ!? どんだけ俺にバリッチッ○チやらせたくねぇんだよ! 賢者も戦略練れねぇだろ、こんな短時間じゃ!』 「お兄さん、伏せ字の使い方が間違ってるわ」 『俺がミドリ○タZならキレてるな!』 「お兄さん、伊○院さんはオペラ座の大○人さんのナビゲーターよ」 まあ、一頻り結果が出たので、咳払い一つの後に結果を述べる。 『結果発表!』 「どんどん、ぱふぱふ」 『今回の実験結果!』 「だららららららららららららららら……」 『それは!』 「ダン」 全くやる気は伝わってこないが、効果音をちゃんと入れてくれるぱちゅりーに感謝しつつ、すでにお互いに判りきったことを言う。 『ゆっくりは、饅頭以上に溶けやすい!』 「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……」 『この結果をどう思われます、ぱちゅりーさん』 「思い込みの力ね、溶けると思い込んでるから余計に早いのよ」 …………。 『……もう思い込みを理由にしとけばゴ○ゴムの仕業レベルで的中するんじゃない? それ』 5:実験前に用意しよう さて、こうなってくると、いくつか疑問に感じたことを実践してみたくなるが、健全な赤ゆが居なくなったため、次に使えるのは子ゆ となる。詰まるところソフトボールサイズだ。そんな市販の饅頭は余り見かけない。 中華まんという手もあるが、何となく違う気がする。 『というわけで、今練った生地で包んだ餡子を蒸し焼いきにして、ソフトボールサイズの饅頭作ってます!』 「むきゅぅ、どうでも良いことにのみ使われる努力と労力と情熱……か」 『そんなこと気にしていたら鬼意山は務まらないぞぱちゅりー! 精進せよ!』 「目指してないし、女の子なのよ一応」 饅頭が出来上がる前に、使えそうな物がないか、お隣の実験鬼威惨の所へ相談に行く事にしている。 「お隣の音形さんね」 『そうだ、オトナリさんだ。ぱちゅりーも行くか』 「むきゅ。ぱちぇも疑問があるのよ。連れて行って」 俺はぱちゅりーを頭に乗せると、庭から垣根を跨いでお隣に侵入する。 こうしないと、飼いゆ狙い鬼異山対策と野良ゆ侵入対策のトラップに引っかかってしまうのだ。 途中でゆっくりを大量に潰してから配達に来た郵便屋さんが網に掛かっていたのは良い思い出である。 『おーとなーりくーん、あーそーぼー!』 『小学生か! 開いてるから入れー』 部屋に入ると、胴付きやら、希少種やら、首無しやら沢山居る。 更にキャタピラ付き、パラボラ付き、頭三つ付きの犬型きめぇ丸など、珍種と改造ゆっくりのオンパレードだ。 丁度、新種のゆっくりの調整が終わったらしい。 『おう、良く来たな、新品を見に来たか』 『それもついでに頼む』 ついでかよ、と言いつつ嬉しそうにれいむを台の上に乗せる。 こいつに協力を要請する場合は、コイツの“作品”を見なければ、交渉が始まらない。 「むきゅ、おとなりのお兄さん、そのれいむはなぁに?」 「れいむはれいむだよ。ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね」 『こいつはな、中途半端に知能を高めたシリーズ第12弾“音痴なくせに歌が好きだが、自分の音痴さが理解できてしまいゆっくりでき ないれいむ”だ』 『「うわー嫌がらせが地味ー」』 俺とぱちゅりーは同じ感想に至ったらしい。 しかし、俺らの発言は無かったかのように音形は話を進める。 『本来、ゆっくり――主にれいむは人間の音程とは違った感覚を持っている上、それでいて歌が好きなわけだが、その中で仲間内からも すこぶる音痴と評判のれいむに、みすちーやぷりずむなんちゃらの聴覚器官の餡子を移植したのが、このれいむだ!』 『すると、自分の歌声が不快に感じるって訳だな』 「ざっつらいと」 『お前が言うのかよ』 れいむはふんぞり返っている。とてもゆっくりできていないとは思えない。 『なんか自信満々だぞコイツ』 『うむ、先ほど妙案が浮かんだそうだ』 「むきゅ、聞いてみたいわ」 「ゆふん! せつめいしてもいい?」 二人と一匹が頷く。 「たしかにれいむはじぶんのおうたさんではゆっくりできなくなったよ、けれど、だれかにきかせるまんぞくかんがなくなったわけじゃ あないよ!」 『そんなジャイ○ンリサイタル理論嫌だなぁ』 「ゆふん! まだおわりじゃないよ! でも、あいてがふかいになっちゃたら、おたがいゆっくりできないよね? でもおうたはうたい たい! だから、じょうたつできないなら、ごまかすほうほうをつかうんだよ」 「どうやって?」 れいむが胸に当たるであろう部分を大きく張る。 「へたなのが ぜんてい のおうたにすればいいんだよ! さっそくうたうね」 『梅酒のCMソングもまともに歌えないのにか?』 『まさか本当にジャ○アン歌う気じゃあないだろうな、あれ、TVで再現してるから意外と普通の歌d……』 「ときをこえーろ! そらをかけーろ! このほーしのためー!」 『テメェ! 饅頭! 表に出ろぉぉぉ!! ぶっ殺してやる!!!!』 「落ち着いて、お兄さん、れいむにしては音が取れてるわ」 『原曲を綺麗に再現してるな、改造にこんな盲点があるとは』 怒り狂う俺を横目にれいむの歌を褒める一人と一匹。 『テメェら、BLA○K馬鹿にしてんのかぁ、ゴラァ!』 『良いじゃないか、翌年には同じ主役に汚される番組だ』 『てめっ……R○ディスってんじゃねぇぞ! てつ○馬鹿にすんな! ステーキに○Xのマーク書いてくれたんだぞ!!』 俺はしばしエキサイトし、極度に恐がりのゆうかにゃんに変なトラウマを植え付けるまで暴れた。 ~小休止~ 『だからさ……俺の青春って言うか、俺のディスティニーだったんだよ……』 「うんうん、お兄さん、落ち着いたかしら」 「わかるよー、お兄さんは太陽の子に勇気を貰ったんだねぇ……」 俺は自分ちのぱちゅりーと、さとりの特性を持った“本当によくわかってしまうちぇん”に慰められて漸く落ち着きを取り戻した。 『で、お前何しに来たんだっけ?』 潰れたれいむを回収しながら、音形が聞く。 『ああ……今ビデオカメラ壊れてるから、記録係が欲しくて、“記憶力の良いれいむ”貸してほしくて、今どこの公園にいる? それと も死んだ?』 『いや、番が死んで裏の空き地に戻ってるよ』 『そうか、ぱちゅりーは何か用があるんだろう?』 「むきゅ! 胴付きの構造に詳しくて、ぱちぇレベルにも判りやすく説明できるゆっくりは居る」 これは遠回しに“音形、てめぇに聞くと蘊蓄長くて意味わかんねぇから代先用意しろよ”という意味合いで、音形の解説を暗に断って いる。 『それなら同じく裏の空き地に流れてきたまっちょりーが居るよ』 「むきゅ! 聞いてみるわ」 『ほんじゃなー』 6:実験前に用意しようⅡ 裏の空き地と言うが、空き地ではなく音形が実験ゆっくりを飼っている私有地を空き地風に整えているだけである。いくつかの場所に 音形宅への抜け道があり、また、空き地中央に人間大のドスがおり、中枢餡をいじられ生きたいという欲求と、ドススパークのエネルギ ーを利用した謎の自爆技で、不法侵入した虐待お兄さんにアッツアツの餡子をばらまく瞬間が最高にゆっくり出来るという認識により、 常に恐怖と武者震いを続けている。ちなみに先代ドスもモヒカンに地味に重傷な火傷を負わせたが、私有地に火炎放射器と釘バットを持 ち込んだ何とも間抜けなモヒカンは、あわれその場で御用となった。 まあ、所有者はその場のゆっくりが全滅しても、その結果を書き残すだけだろうが。 俺はある段ボールの入り口らしき部分を叩く。 「ゆ? あ、人間さんは、私を改造した音形さんのお隣のお兄さんだね、七ヶ月と三日ぶりだね、元気だった」 段ボールから顔を出したのは、先に述べた記憶力の良いれいむ。 基本的に実験は野良として街に放たれるのだが、時たま番が死んだり子が死んだり、子が巣立ったりで此処に戻ってくる。 公園の群れなどでは、知恵袋の伝説のれいむ として持て囃されてはいる。膨大な記憶から様々な死亡フラグを回避する術を知っている ――否、覚えているからだ。 しかし、教えたゆっくりがそれを活かせるかどうかは別の問題。 歩く死亡フラグのゆっくりが、れいむの知識を忘れるのも茶飯事なら、れいむの知らないパターンで死ぬ場合も多い。 その度にその知識と共に、死んだゆっくりのことも忘れられなくなるのである。 その為、れいむは疲れ切った顔をしている。 『今年はみょんと番になったんだっけ?』 「みょんはフラフラした動きの人間さんのスィーに轢かれたよ――飲酒運転さんっていうんだって、人間さんもゆっくりできない物らし いね、スィーも電信柱さんにぶつかってたよ」 『ちびは?』 「今年は何とかふたりだけだね……ゆカビが身体の中から進行するなんて、れいむ初めて見たよ、食べてた草が悪かったらしいけど、食 べさせた112種類の草さんの中で、その後も食べた35種類を除いた77種類に原因があるんだろうけど……それでみょんに似たおち びちゃん以外、7匹みんなね……ゆカビが原因なのは2番目のまりさとの5回目の子供全員と、最初のありすとの3回目の子供の次女と 五女以来だから焦っちゃたよ」 ……記憶力が良すぎるのも考え物だな。今現在、れいむは死んだおちびちゃんとやらは、それぞれどんな特徴があって、どんな性格で、 何が好きで、どんな趣味があったか話しているので、気が済むまで聞いてやっている。 「ところで人間さんは何か用?」 『うん、これかられいむに死ぬゆっくりの様子を見て欲しいんだ』 「……それは後々役に立ちそう?」 『どうかな? 人間にはこんな酷い奴が居るって具体例にはなるんじゃない?』 「判ったよ」 刃向かっても得がないのを知っているのも時には損だな。 そう思ってぱちゅりーの居る方を見ると……なんだありゃ、熊か? 熊を殺す柔術家か? 柔道着を着込んだ何かが立っていた。 「武求ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」 そいつが雄叫びを上げた。 「良いわ! その向上心! でももっと熱くなれよぉぉぉぉぉぉぉ!! 無究ぅぅぅぅぅ!!」 「むきゅううぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」 そいつはウチの可愛いぱちゅりーにダブルバイセップス・フロントからサイドチェスト、更にラッドスプレット・バックからアドミナ ブル・アンド・サイの四連続コンボを見せながら、何か指導している。 お願いだから変なこと教えるなよ。 すでにその爽やかさが突き抜けてキモい事この上ないが、それも突き抜けて一周回って爽やかな笑顔と、気持ちの悪い筋肉のしなやか な躍動が、PTAだったらヒステリー起こしそうなくらい教育に悪そうなんだから(憶測)。 「武に心を求めるのよ! この世に究極など存在しない! 夢のように爽やかなれ! 夢級ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」 「むきゅううぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」 もう何言ってるのか全然判らないけど、一応聞いてみる。 『あの……キミが、いえ、貴女がまっちょりー?』 「无九? そうよ私が『うートイレトイレ! うほ! 良い美少年! 盛りの付いた拳闘士』略して『もりけん(笑)』のぱちゅりーよ」 こいつもゆっくりなのか。 HENTAIの理想型“胴付き”にカテゴライズされるのか。 っていうか、近くで見たら道着に『Z○Nの安トークライヴ』って書いてあるけど。 「ぱちゅりーが私に、胴付きの事を聞きたいらしいのよね! だから、教えていたの!」 『はぁ』 「胴付きなんて思い込みってね!」 『思い込みの力って“ハ○ヒの能力のせい”ってレベルで便利な言葉だな。』 「だってお兄さん、胴付きの中身は餡子、パチェに至っては生クリームよ!」 そこで気付く。 ハッとした俺の手を自らの上腕に当てるまっちょりー。 「見ろやこの筋餡!」 『か……かっちかちだ……!』 いや、表面が硬質化していたとして、しかしこの重さと体格を支えるにはまず骨格が必要になる筈。 しかし、ぱちゅりーの中身はありすのカスタードクリームより形状維持力は高いが、きめ細かく潰れやすい生クリームだ。 「むきゅううう!!」 ウチのぱちゅりーもそこに気付いて驚愕している。 「さらに、ぱちぇにはサブミッションは基本的に利かないわ!」 『「なんだってぇぇーーー!!?」』 「ぱちぇの中には、骨の継ぎ目も筋肉の境もない。つまり……!」 まっちょりーの腕がぐねぐね動き、指も腕も関節部が曲がってはいけない方向に曲がり、関節がない場所も曲がり、また元に戻った。 「関節など! 存在しない!」 王者の技が――利かないとでも言うのか……っ! 「まあ、そのまま捻り殺しに掛かれば良いだけなんだけど」 『ですよねー』 7:お空を 『密林玄翁!』 「お兄さん、今日はジャ○グルTV推しなの?」 家に帰ってきた俺とぱちゅりーは、れいむと共にあの家族の子ゆっくりをシーソーの端に足焼きと口塞ぎ、中枢餡を一部破壊し、先ほ どと同じように動けなくして置いたものや、つるされた子ゆっくり等を見ていた。 『残り容量の問題もあるからサクサク行くぜ!』 「メタい!」 最初の子ゆっくりの横には同じ大きさの饅頭。シーソーのこちら側を勢いよく叩けば同じ方向に飛ぶはずだ。 『そいや!』 子ゆっくりと饅頭が同じように飛ぶ。悲鳴が聞こえないのが難点。 地面に落下すると、饅頭は潰れて餡子が僅かばかり砕け散ったが、とんだ子ゆっくりはのまりさは、完全に爆ぜて、水っぽい餡子の跡 が残った。 『……これは、体内の水分……砂糖水のせいか』 「むきゅ、砂糖は餡子から出るのよ、脳内麻薬みたいに糖はぱちぇ達の中で増えるし、水分は普通の饅頭より多めでも、これじゃ水風船 よ」 どちらかと言えば、血しぶきのイメージに近い気もするが、ぱちゅりーは兎も角、手伝ってくれるれいむに変な知識を植え付けたくな い。 『れいむ』 「まりさの方がお饅頭さんより平均して2センチ下をとんでた位だよ」 高さ衝撃による物でも無いらしい。 確認するため、ロボピッ○ャに饅頭と子まりさを詰めて、自宅の生け垣とは別のコンクリートブロック塀に向かって発射する。 饅頭は爆散。 子まりさは黒い染みとなってしまった。ビチャって音と共に。 『よし、次だ!』 吊された子れいむと同じ大きさの小麦粉を蒸しただけの塊。重さは明らかに小麦の方が軽い。それを子れいむには頭に乗せたりして覚 えさせている。 更に、小麦粉の塊を何度か子れいむの目の前で手から落として見せ、速度を覚えさせる。 そして、つるしてあるロープに、同時に切れるように鋏を当てる。 『いくぞ、3、2、1、ゆんやー!』 基本的に重さが違っても同じ形状サイズの物は同時に落ちるという。しかし、実際は風圧、重量の差、掛かるべき力などの要因で結果 は変わってくる。 それでも、今回は子ゆっくりが落ちても痛くないであろうマットの上で、しかも150センチ程度という高さから落としたので、そこま で違いは出ないはずだが、子れいむは高速飛行物体のように落下した。 自分は小麦玉より重いという思い込みからか小麦玉の5倍は速いであろう落下をした。 そして、赤ゆでも潰れない条件で爆ぜた。 ぎりぎり致命傷には至らなかったのか、口が開き。 「れいむのあんよじゃんぎゃなぐなっぢゃっだぁぁぁぁぁぁぁぁ!! おがぁぁじゃぁぁぁぁん!」 と、喚いている。 無くなったのはあんよじゃなくて、下半身の表面とギリギリ致死量にならない餡子だ。 『うっさいわ。密林玄翁』 「ゆぎゅ!」 子れいむを完全に潰した。 『ぱちゅりー先生、どう思う?』 「先生ちゃうわ。むきゅ、思い込みの力その物ね」 「ゆん、そうだね」 『なんか、ミノフ○キー粒子レベルで便利な言葉だな』 8:蹴り飛ばす 「ぼうおうぢにがえらじでぐだぢゃいいいぃぃぃぃぃぃ!!」 泣き喚くまりさを縁側に置く。勿論ボールを固定するリングに乗せて動けないようにして。 成体サイズなので、この場合は蹴りだろう。 ほぼ同じサイズ同じ重さ、飴細工の髪と白玉の目をいれた、俺特性成体サイズの勿体ない饅頭を横にセットする。 「ゆゆ!? 変わっだまりざなんだぜぇぇぇ!! ゆっぐりじでいっでね!」 『これからお前を外まで蹴り飛ばす。生きていたら逃げても良いぞ』 「ほんどでずがぁ!? ありばどうございまずぅぅぅぅぅ!」 俺は先ほどの空き地に狙いを付けて、蹴り込む準備をする。 どうか、まりさの落ちる先に、罪のない改造ゆっくりがいないことを祈って。 『せいやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』 「ゆぷぎゃ!? おそらっ……げぺらっ!」 数メートル飛んで空き地に落下したらしい。ボール固定用の輪っかを持って行かれたのはちょっと勿体なかったか。 続いて自分で作った饅頭にシューt…… 『ゆがぁ!!』 ゆっくりみたいな悲鳴をあげてしまった。 全然飛ばねぇ! そりゃそうだよ、バスケットボール大の中に餡子がぎっしり詰まってるんだもん。 持った感じも重い感じがしたけど、まりさは苦もなく持てるのに、こいつはずっしり来といて、同じ重さだもんな。 訳判らん。 親指のつま先から血が出ているって事しか、今は理解できない。 縁側の上にポテッと転がったまりさモドキ饅頭を睨みながら、ぱちゅりーに向き直る。 「思い込みよ」 聞く前に答えられた。 『そん……ぁな……ATフィー○ドみたぃな……』 「ゆぅぅ! お兄さん、無理してお決まりの突っ込み入れなくて大丈夫だよ!」 れいむ、優しいなお前。 さて、思うところの実験はし尽くし、逆にこれ以上実験を続けるならゆっくりの頭数が足りない。 なぜか、こういった事をしている最中に、別のゆっくりが家に来たと言うことはあまり無いし、話としても聞いたことがない。それも ゆっくりならではの思い込みか。 こうなれば、元親れいむも邪魔なだけなので、コイツも空き地に放り込むことにする。 「でいぶをだじゅげでぐだざぁぁぁぁぁぁぁぃぃいいい!」 『わかった。向こうの空き地に放り込んでやるから、好きに生きろ』 「ありがどうごじゃいまずぅぅぅぅぅ!! やさしくなげでねぇぇぇぇぇぇ!」 いちいちむかつくことを言うよなコイツ。 ここから塀の向こうまでゆっくりを投げ込んだ回数は数知れない。失敗などまず起きない距離だ。 ただ、向こうには改造された捕食種もいるから、その後の事は知らない。 『ほらよ!』 「ゆぎゃぁ!!」 『「「!?」」』 俺と二匹は驚きを隠せないといった表情で全員顔を見合わせる。 れいむは、まるで重い物を腕力のない人間が投げたときのような不可思議な軌道を描き、尚且つ拘束でブロック塀にぶつかり、速度に 見合わない餡飛沫をあげて爆ぜたのだ。 まさか、今までの家族のルール無用の(一方的な)残虐ファイトっぷりを見て、自分の末路を無意識下で認識してしまったのだろうか。 つまりこれは―― 『……ぱちゅりー』 「ぱちゅりー?」 「…………思い込みよ」 『もう、ゲッ○ー線みたいな物だと思っとけば良い?』 9:つまるところ ゆっくりの周りの不思議は、ゆっくりの思い込みに依存する形になっているのだと推測し、全国の虐待お兄さんと、ゆっくり対策グッ ツ販売業者には悪いが、少しでもゆっくりの害に遭っている人間と、そこから始まる誤解で死ぬゆっくりを減らすため、全国の制裁鬼意 山など有志を募ってある実験を試みたのである。 様々な群れのゆっくり、街中、公園、路地裏、山村、山中問わず、――本当に様々な所でほぼ同時期に三ヶ月単位で実験を行った。 それは、ゲスゆを差し出させ、それを群れの前で実験道具にするというものだ。 群れにしてみれば、ゲスは一年通してどんどん生まれ、ゆっくりできない“せいっさい”を他者が買って出てくれるのだから、渡りに 船と言わんばかりにソイツらを差し出してきた。 それで、群れの目の前で3つの事をしてみせるのである。 一つ目はゆっくり対策用の強化ガラスに石を咥えて突撃させるのである。 自信満々で突撃したゆっくりは、中枢餡を咥えていた石が中途半端に刺さり、苦しんだ後絶命する。 二つ目は生のお野菜の恐怖を教える。 大根おろしを先に辛い物だと認識して嘗めさせ悶絶、その後大根を嬉々として丸かじりしている所に大根おろしの製造方法をみせるの である。 また、ゆっくりが自分より強固だと認識している“けっかい”や段ボールに人参などを良い角度で落とす(ポイントは先に段ボールを 水でしならせたり、底面をくんでいない状態にしておくこと)。これで、けっかいや段ボールを壊すほど野菜が堅いと認識させた上で、 ゲスの頭に人参をぶっ刺したり、歯を折ったりする。 三つ目は落ちている人間のあまあまは恐ろしいと認識させる。 ゲスでは無いゆっくりに普通のお菓子をあげ、ゲスにはフィルム会社の作った美容薬品のゼリーを与える。 ゲスは旨そうに口に含んだ後「うめ! めっちゃぱn……これあまあまにゃのにどくはいっちぇる!」と良いながら悶絶する。 人間のあまあまが、ゆっくりできるとは限らないと教える。 まあ、これは増長する余地を大きく残しているが、飼いゆがお菓子を食べられなくなったら、それはそれで哀れ。 だからといって、ゆっくりを過剰保護する気もないので、そこら辺は虐待鬼意山でやりたい人が居ればやればいいと思う。 基本週末で有志が全国で一斉に行い、暇のある奴は週に何回か行ったのだろうが、それでも予想より遙かに早く、二ヶ月もしない内に 結果が現れだした。 別に強化ガラスで出来ているわけでもない家の窓ガラスで死んでいる野良ゆ。 畑に降りるゆっくりが減り、居ても野菜の一つを囓った時点で死んでいる。 ゴミを荒らすゆっくりが減った。最大の目的が無くなったために、意欲が沸かないのだろう。 全部が全部、全く害が出なくなったわけでもないが、なるほどゆっくりの思い込みを利用した結果が出たわけだ。 これは、生まれたときからゆっくりが“加工所”という言葉を拒絶したりするのに気付いて考えた方法だった。 なにせ、ペット用ゆっくりは加工場生まれも多く、親から引き継いだ記憶だとしたら、野良で生まれた者で駆除などを生き延びたゆっ くりの記憶に寄る物だとしても、異常なまでに数が多いと思ったからだ。 しかし、加工所の売り上げに響くようなことをして、生活などを狙われないか気にしていたのだが、各市町村からの表彰など、警察や 消防からも表彰され、金一封だけでかなりの額になり、それをゆっくり駆除にこれまで貢献した加工所と今回のことで被害に遭った皆様 にと、幾らかを自分の手に残してばらまくと、一応は問題なく済んだらしい。 加工所は別のゆっくり被害用の商品開発に着手し、所長なる人物から手紙で“これ以上はNG”といった旨の連絡を貰って手打ちは済 んだらしい。それ以上に人間に物乞いをするゆっくりも増えたので、そちらの対策グッズが飛ぶように売れているらしい。 流石、商人はタダでは起き上がらない。 あと、過激愛護団体や逆恨みの鬼意山未満の虐待派が、逆恨みして家に乗り込んでくる事があるが、予想は付いていたので、予め音形 に頼んで、家にアル○ックなど目じゃないセキュリティーを手元に残った金で作って貰った。 半年前も基地外じみた、意味不明の博愛主義を叫ぶ金属バットを持った博愛という言葉からかけ離れた姿の人物が、ネットに捕まった まま警察に連行された。 しかし、とある愛護団体がその逮捕者から裏付けを取って、なんやかんやの罪状で構成員全員逮捕と相成ってからは、随分と平穏にな った。 それと、うちにも幾らか変化があった。 あの記憶力の良いれいむが我が家の一員になったこと。 なんと、蹴り飛ばしたまりさがれいむの家を着地で潰したらしく、その日の夜は雨。 仕方なくれいむを家に入れたまま、雨は一週間続き、いつの間にか胴付きになっていたれいむは我が家の家事手伝いになった。 胴付きになったからと言って、れいむに対する対応は変わらないが、ぱちゅりーはしきりにうらやましそうに質問を繰り返している。 胴付きに憧れがあるらしいが、れいむには掃除・片付けなどを手伝って貰う以外は変わりないので、記憶力の方が絶対的に役立つ。 そして、あのまりさ。 数日後に、以前所属していた公園の群れを引き連れて来たので、報復に来たかと思いきや。俺を救ゆん主だと言い始めた。 なんとあのれいむはでいぶで、俺が初っぱなに心を折るまで群れの暴君だったらしい。 そんな雰囲気、今回の話の何処からも感じなかったが、父親のまりさを子供に奴隷として教え込んでいたというのは思い当たる節があ る。アイツらは母親にしか助けを求めなかったから。 そして、俺を殺す気だったそうだ。ゆっくりに殺せるかと笑いかけたが、まりさが“枝さん”と称して取り出したコンバットナイフは 少々肝が冷えた。もちろんまりさの意向通り処分。 なんとも都合の良い展開だ。これもお前らの思い込みか? まりさは空き地で助けてくれた、はくろーけんテクニックが凄いと評判の改造尺八みょんと番になり、毎日お盛んらしい。 新長のありすは俺を天国に行けるといったが、まあ、地獄で受ける刑罰が軽くなるくらいはあるかもしれんな。神ならぬ俺には判らな いが。 今日もどこかでゆっくりの思い込みによる面白い出来事が起きているかもしれない。 「そもそも加工所の謎技術の透明な箱って……もしかして」 気付いてはいけないこともあると、ぱちゅりーの言葉を無視して俺は今日も部屋の窓を開けっ放しにした。 10:胴付きになりたいわけ(ちょっとだけHENTAI) 『ぱちゅりーはどうして胴付きになりたいんだ?』 「むきゅ……だってお兄さん、ぱちぇは中がクリームだから、お口もまむまむも、あにゃるも一緒だなっていうから……」 まあ、何といじらしい事。気にしていると思わなかったよ、マジごめん。 「でも、お師匠様にクリームの無限の可能性を教わったわ! お口でも今まで以上にお兄さんを喜ばせるわ!」 師匠ってまっちょりーか。アイツ余計なこと教えやがって。 その晩、俺は心の中で叫んだ。 まっちょりーGJ! 「武究! ごっどぶれす・ゆー!」 アトガキ: いざとなったら武究に頼る事にしてます。途中まで考えてたゆっくり発電所ネタが不謹慎で使えなくなったから……。 音形出てきたあたりから別の話やし。 鬼意山が童貞発言は、人間に対してと言うことです。 DX怪人ファイルは無し! 武究!
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『だんしんぐ一家』 3KB 小ネタ 小ネタ2本目です 【だんしんぐ一家】 「おねえぢゃああああん!!!」 「やめたげてよおおおおおお!!!」 「いもうちょをはなしちぇね!すぐにはなしちぇね!!」 「まりさぁぁぁ!!なんとかしてぇぇぇ!!」 「おぢびをはなすんだぜぇぇぇえええ!!!!」 昔、ダンシングフラワーという玩具が流行ったそうだ。 窓際なんかで拍手に反応してくねくねと踊るアレだ。 末っ子まりさ 三女れいむ 長女れいむ 母れいむ 父まりさ 饅頭5個が窓際でくねっくねしながら 好き勝手に鳴き声を上げている姿はアレを並べた感じによく似ていると思う。 野良対策にゴ○ブリホイホイのパチモンから蓋取っ払ったやつ 窓際に並べただけでこんなに効果があるなんて 105円で二枚入りのゴキブリ○イホイもどきで 一家族捕まえたわけだから1匹約18円? 「やっすあがりー…」 「だまるんだぜ!おちびをかえせくずにんげん!!」 「れいむのきれいなあしにひっついたこれもとってね!! いまならいのちだけはゆるしてあげるよ!!」 「「「しょうだしょうだ!!」」」 さっきからアイツらが喚いているのは、俺につままれて 起き上がりこぼしみたいな形になっている家族を返してほしいのだそうだ。 コイツだけ先頭を切って侵入してきた親まりさの帽子のつばに載っていたのだが 親がシートに捕まった時に、一匹だけ並べてあった別のシートに顔からつっこんだのだ。 シートに捕まった子まりさ(おそらく次女)を ホイ○イごと持ち上げたり降ろしたりするだけで 一家の視線がそれを追って移動する。 ふむ、どうしたものか。 一緒に購入した殺ゆ剤を噴射してしまうのが一番だろうが… そういえばコイツら粘着テープに驚いたせいでまだ『おうち宣言』をしていない。 「おい饅頭ABCEF」 Dは呼吸困難で返答不可能である。 「まりささまはまんじゅうじゃないんだぜえ!!」 「…ゆっくりしていってね!」 「「「「「ゆ、ゆっくりしていってね!!」」」」」」 本能に刻み込まれた一言は、ゲスでも強制的に反応させる。 「ここは俺の家だ、『おうち』だ。 お前らは勝手に侵入ってきたからあしが動かなくなったんだ。」 「「ゆ゛ゆう!?」」 親饅頭二個が震えあがっている。 我が身を振り返って『おうち宣言』していない事を思い出したらしい。 子饅頭共は理解が追いついていないのか、惚けた顔でゆーゆーわめいている。 「お前らは運が良かったが、コイツだけはお前らより奥に侵入りこんでたせいで息もできない有様だ。」 本来ゆっくりは息をしないでもかなり長く生きているそうだが、 苦しい事は苦しいらしい。 最初は元気よく暴れていた三女も、今はもう痙攣程度の動きしかしていない。 このままだと呼吸困難を理由に非ゆっくり症で死ぬだろう。 俺は、意を決して次女まりさを掴み ぶち ゆっくりと ぶちぶちべり シートから引き剥がした。 「っゆぎえええええええええええ!!!!」 「「おぢびぢゃんんんんん゛!!!」」 「「「ゆぴいぃぃぃ!!!!」」」 顔の皮が剥がれた次女を見て、狂ったように動き回る饅頭一家。 粘着テープに捕まっていなければ、蜘蛛の子を散らすように逃げ回っただろうが やはりバタバタともがくだけで身動きが取れない。 「余り動くとお前らも皮がはがれるぞ」 家族のシート、一列に並んでもがく その5cm先に顔面を失ったまりさを設置する。 死に体の次女まりさが、もがきながら家族の方へと向かい 「もが、ぢゃ…おど…ちゃ…」 その姿を見て家族が悲鳴を上げる。 「「ぐるなあああ゛!!」」 「「「ゆびぃぃぃ!!!」」」 ダンシングフラワーは複数個置くと、各々の音に反応して延々稼働し続けるらしい。 向こうは電池が切れるまで こいつらも、電池が切れるまでは踊り続ける姿を見せてくれるだろう。
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「ふたば系ゆっくりいじめ 288 ゆっへん!まりさはとってもつよいのぜ!/コメントログ」 ニッカボッカ? -- 2010-03-23 02 05 46 はぁ、身の程を知らないゆっくりって……最高!!! -- 2010-06-19 10 51 46 最高にゆっくりできたお話でした! やっぱりクソゴミなんてこんなもんだw -- 2010-06-21 02 07 06 良い話でした、ゆっくり風情が調子付くからこうなる、って言う典型! -- 2010-06-23 18 41 57 初めてでこれってすげえ。 -- 2010-07-26 04 21 36 すばらしい -- 2010-07-29 22 06 56 カマキリがあああああああ! 赤ゆだと逆にやられるんだろうか?カマキリに喰われる…わけないかw -- 2010-08-19 03 29 02 虐待シーンとっても良かった! -- 2010-08-29 10 39 50 す、す、スッキリー!! これめっちゃおもろかったです! -- 2010-09-09 05 35 21 いいお話だね -- 2010-09-21 06 14 01 ?は侮れないよね -- 2010-10-01 22 46 49 こういうのすきだな。 -- 2010-10-02 14 36 35 蟻GJ -- 2010-10-10 05 28 34 蟻怖えw -- 2010-10-14 21 09 55 この異常なまでの思い上がり易さと 身の程知らずっぷりは野生生物としては致命的だな -- 2011-03-10 03 43 04 饅頭が虫に勝てるとは思わなかった -- 2011-03-12 23 23 37 蟻の恐ろしさを知ったw -- 2011-05-14 22 12 24 面白いです!!! -- 2011-07-28 20 19 27 蟻の中には人間殺せるのもいるしな -- 2011-08-30 00 39 25 鬼井山VS饅頭 戦いだった 誰が何と言おうと戦いだった(たぶん) -- 2011-11-06 21 21 19 おもしろかったよ! ザコなゆっくりが痛めつけられるのww でもさ、ゆっくりってそう簡単に自分のあやまちにきずくかな? -- 2011-12-26 12 34 23 こういう論破するの大好き -- 2012-02-10 03 59 25 ゆっくりーwwwwwwwwwwできたよ -- 2012-02-19 08 55 50 最後のカマキリのシーンがよかった -- 2012-03-05 02 03 11 ↓4 お前はまずその誤字に気づけ -- 2012-03-07 05 54 31 人間に蜜ぶっかけてツボの中に有りと一緒にぶち込むと死ぬ。これ豆知識 -- 2012-03-13 23 54 28 蟻と男最高やっぱゆっくりはゆっくりか ↓そーなのかー -- 2012-07-08 15 18 05 ゆっくりが頭良かったらいいのにwww -- 2012-07-11 20 32 41 特殊な蟻だなこいつ -- 2013-01-17 02 16 33 論破というか言葉責め系が大好きなのでたまりません、お兄さんの作業服はニッカポッカですかね。ゴムの草履はゴム足袋? -- 2013-01-28 18 02 34 蟻に勝てない饅頭ざまぁww -- 2013-05-26 10 01 56 死を恐れない勇猛果敢な黒い兵士達 無能、無知、雑魚、精神脆弱なゴミ饅頭 勝負は見えてたな -- 2013-12-14 17 20 05 こういうものを待ってたんだ・・・ -- 2014-06-17 14 29 28 蟻>カマキリ>人間(越えられない壁)>>まり………えーっと、誰だっけ? -- 2015-02-01 23 24 30 意味もなく生き、意味もなく死んで行く。ほんと人間そのものだな。ゆっくりって。 -- 2015-02-05 01 55 42 身の程をわきまえない何の価値もないゴミクズが論破されてボロクソになるのはとてもゆっくりできるよ! -- 2015-12-10 16 33 45 蟻やばすぎる笑カマキリに勝てて蟻に負ける糞饅頭、笑勇猛果敢な蟻達を応援するよ! -- 2016-08-30 04 35 46 蟻つえーw -- 2016-10-06 16 33 28 蟻には餌にしか見えてないんだろうな -- 2016-10-25 14 29 57 もっと論破してくれよw と思ったが、お兄さんも仕事中だもんね。お疲れ様です! ※蟻を馬鹿にしているコメントがあるが、侵略する力は強いぞ?数年前から日本もヒアリに侵され始めた。 歴史を見ても、疫病で人類絶滅出来そうなのも小さな虫(蚊)だしな。 -- 2018-01-17 10 16 38 ゆっくりなんかザーコザーコ -- 2023-08-26 11 50 34
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「ヒロ~ 疲れたよ~ 」 執筆中の小説にひと区切りがついて、沙絵は床にごろんと転がった。達成感と同時に心地よい疲労に包まれる。 「お疲れ様。沙英」 ヒロが、エプロンをとりながら熱いお茶と、饅頭を持ってきてくれる。 「はい。どうぞ」 「サンキュ」 むっくりと起き上がって、出された白い饅頭を口に運ぶ。 「ん…… 甘いね」 「そりゃあ、おまんじゅうだから」 少しだけ呆れて肩をすくめてから、ヒロは、はにかむように微笑んだ。 「ところで…… お話、だいぶできたの? 」 「うむ。今日は筆の進みがいいみたい」 満足そうに頷きながら、次々と饅頭を口に放り込む少女をみていたヒロが、ぽつりと漏らした。 「ねえ。沙英…… 」 「ん!? 」 ほっぺたが膨らんだ沙英を見ながら、少しだけ寂しそうな表情を浮かべて、言葉を続ける。 「もし、沙英がもっと売れっ子になって、有名になったら、私達って離れ離れになっちゃうのかな…… 」 「…… 」 沙英が何も言わないでいると、急に恥ずかしくなったのか、顔を赤らめ俯いてしまう。 「ごめんね、沙英。そんなこと言うつもりはなかったの。ただ…… 」 続きの言葉を出そうとして、強く抱きしめられる。 「ばーか。そんなことするもんか」 「あっ…… 」 少しだけ不器用で、でも想いは伝わるように、想い人の頭を撫でながら沙英は言った。 「どんなに売れても、逆に売れなくても、私は私だから。ヒロさえよければ、ずっと一緒にいたい」 「ありがとう」 とても温かいぬくもりが心地よくて、沙英の胸に顔をうずめる。 涙が流れてとまらなかったけれど、拭こうとは思わなかった。