約 2,121 件
https://w.atwiki.jp/jleague-football/pages/1518.html
Takahiro Shibasaki Birth Date 1982-05-23 (age 41) Birth Place Kanagawa Height 189 cm Weight 85 kg Position Goalkeeper Club Statistics Season Club No. League Game Goal 2001 Tokyo Verdy 1969 26 J1 0 0 2002 Tokyo Verdy 1969 12 J1 2 0 2003 Tokyo Verdy 1969 1 J1 0 0 2004 Yokohama FC 12 J2 1 0 2005 Yokohama FC 12 J2 0 0 2006 FC Tokyo 34 J1 0 0 2007 Tokyo Verdy 1969 26 J2 0 0 2008 Tokyo Verdy 26 J1 0 0 2009 Tokyo Verdy 26 J2 0 0 2010 Tokyo Verdy 26 J2 2 0 2011 Tokyo Verdy 26 J2 36 0 2012 Tokyo Verdy 26 J2 24 0 2013 Yokohama FC 26 J2 13 0 2014 Tokyo Verdy 26 J2 1 0 2015 Tokyo Verdy 26 J2 1 0 2016 Tokyo Verdy 1 J2 19 0 2017 Tokyo Verdy 1 J2 42 0 2018 Tokyo Verdy 1 J2 0 0 2019 Tokyo Verdy 1 J2 0 0 2020 Tokyo Verdy 1 J2 5 0 2021 Tokyo Verdy 1 J2 8 0 2022 SC Sagamihara 1 J3 5 0 2023 Kataller Toyama 1 J3 1 0 Total J1 2 0 J2 152 0 J3 6 0
https://w.atwiki.jp/shingcmatome/pages/318.html
管理人ゾンビの嫌いな映画監督
https://w.atwiki.jp/arikawa/pages/47.html
1スレ目 292-297 ひとりじめ 「キスくらいしたことあるもん」 いささか呂律の回らない口調で、郁が拗ねたように言った。 「どうせ女の子とでしょ」 「何でわかったの?」 恋愛経験が中学時代で終っていてしかも玉砕専門、そしてこの容姿とくれば、相手の想像はそれほど難くない。 「いいの。女の子はノーカウントってそのとき決めたから」 ノーカウントねぇ、柴崎はぷいっと横を向いて缶に口を付けている郁の横顔を見つめた。 恥じらいのせいかアルコールのせいか、日焼けした頬はうっすらと上気している。 缶をテーブルの上に置いて、小さく息を吐く唇が濡れている。 向かいに座る郁の横にすっと身体を移し顔を郁に近づけて、その愛らしい唇にキスをする。 「んっ」 「ノーカウント、でしょ?」 「……柴崎酔ってるの?」 「そ、酔ってるの。あたし」 困ったような顔をする笠原をもっと困らせたくなって、もう一度唇を寄せた。 舌でなぞるように舐めた唇は甘い味がして、味がしなくなるまで舐めつくした。 「ちょっと、柴崎」 笠原にもたれるように身体を上から預けると、優しい笠原はゆっくりと押し倒されてくれた。 喋れないように舌を入れそっと絡めると、逃げることもできずにあたしのされるがままになる。 ああ本当に慣れてないのだなと思うと、たまらなく愛しい。 「ぁんんっ」 そんな声聞くのは、きっとあたしが初めてよね。 あの人も聞いたことがない声。 唇を離すと、潤んだ目を見開いてあたしを見上げた。 「なにすんのよ」 「いや?」 「困る」 「ね、知ってる?胸って揉むと大きくなるって」 「デマでしょ?」 「そうでもないらしいわよ。彼氏できてAからBになったコ、いるわよ」 「まじで」 もう簡単に食いついてこないでよ、単純なんだから。 そういうところがかわいいんだけど。 服の上からささやかな胸に触れると、かちんと身体が硬くなった。 「リラックスして。あら、結構あるじゃない」 「そう?」 無防備に嬉しそうな顔見せるんじゃないの。状況わかってる?笠原。 あんた、今、あたしに押し倒されてるのよ? ゆっくり揉むと、くすぐったそうに身をよじる。 「くすっぐったいよ。柴崎」 くすくす笑いながら逃げようとするので、上衣のすそから手を入れて、色気のないスポブラを押し上げる。 「手ぇ冷たいってば」 「直接触ったほうがくすぐったくないのよ」 柔らかな布地の下で郁の胸を包みこむようにして揉んでいくうちに、郁の表情がとろりとしたものへと移ろいでいく。 そろそろいいかな、と胸の頂を指で弄るとピクンと背すじが小さくはねた。 「んんンッ」 まだ他の誰も知らない、そんな表情。 あたしだけしか知らない、そんな声。 そう遠くない未来に、それはあの人だけのものになるんだろうけど。 今は、今だけはあたしだけの。 ウエストの緩いルームウェアのパンツの中にそっと指を忍ばせた。 下着の上からそっと触れると、指先に湿り気を感じた。 「ん……そこは……だめだってば」 もう一度唇を合わせて、言葉を封じる。 だめって言っても、笠原は力尽くで逃げようとはしなかった。 腕力でこの子にあたしが勝てるわけがないのだけれど。 本気で「嫌」って言われたら、あたしはその言葉に抗えない。 ねぇ、笠原。どこまで、あたしを受け入れてくれる? 失いたくないと思う反面で試したくなるのよ。 悪いクセだとわかってる。 だいすき、なの。あんたが。 上下に動かしていた指を下着の横から入れると、そこは既にとろりと濡れていた。 「ぅひゃっ……ぁんん」 中に指を入れた。仕事柄爪は短く整えているが、むやみに傷をつけないよう丁寧に優しく指を動かす。 「んん……だめだって……ば…柴崎ぃ」 「自分でしたことないわけじゃないでしょ?」 そういって羞恥を煽ると、口をつぐんでしまう純粋さが眩しくて愛しくて、たまらない。 卑猥な水音が、笠原の甘い吐息が、耳に心地よく響く。 指をもう1本増やした。 「あ…ん…ああんんッ」 酔いも手伝ってか、軽く達した笠原は瞼を伏せたまま意識を飛ばしてしまった。 粘液に塗れた指を服を汚さないように出し、外気に触れ乾く前に、自分の秘所にそっと入れる。 そこは既にたっぷりと濡れていて、指をすんなりと受け入れた。 まだ、笠原のぬくもりが残っている気がする。 笠原のものと自分のものをくちゅくちゅと混ぜる。 律動する指は次第に動きを速く大きくし、それが生み出す快楽に満たされる。 「ぁっんん………っ」 「さっさと起きないと、朝メシ食いッぱぐれるわよ」 いつもとかわらない柴崎の声に郁は目を覚ますと、床の上で布団をかぶって寝ていたことに気づく。 「おはよ」 「おはよう、笠原。さっさと顔洗っていらっしゃい」 いつもとなにもかわらない朝。 だから、きっとあれは夢。 ――――ってあたしってばなんて夢みてんのよっ!欲求不満かっっつーのッ!!
https://w.atwiki.jp/anime_wiki/pages/30957.html
柴﨑聖香とも。 ここを編集 ■迷宮ブラックカンパニー 作画監督 7(澤・古・安・小・中・今・川・高・谷) ■ジャヒー様はくじけない! 作画監督 4(渡・早・中・川・服・土・t) ■新幹線変形ロボ シンカリオンZ 作画監督 27(渡・谷・t・清・矢・中・早・永・宍) ■賢者の弟子を名乗る賢者 作画監督 10(渡・加・ゴ・t・清・中・服) ■関連タイトル Blu-ray 迷宮ブラックカンパニー 第1巻 随時更新! pixivFANBOX アニメ@wiki ご支援お待ちしています! ムック本&画集新刊/個人画集新刊/新作Blu-ray単巻/新作Blu-ray DVD-BOX アニメ原画集全リスト スタッフインタビューwebリンク集 最新登録アイテム Blu-ray 魔女見習いをさがして Blu-ray「どうにかなる日々」Blu-ray Happy-Go-Lucky Edition 初回限定生産 Blu-rayDisc付き 『ラブライブ! スーパースター!!』「始まりは君の空」【みんなで叶える物語盤】 BEM~BECOME HUMAN~豪華版Blu-ray Blu-ray 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 10th Anniversary Compact Collection Blu-ray ぐらぶるっ! Blu-ray 映画クレヨンしんちゃん 激突! ラクガキングダムとほぼ四人の勇者 Blu-ray CHRONO CROSS 20th Anniversary Live Tour 2019 RADICAL DREAMERS Yasunori Mitsuda Millennial Fair FINAL at NAKANO SUNPLAZA 2020 ゴブリンスレイヤー Blu-ray BOX 初回生産限定 グリザイア ファントムトリガー THE ANIMATION 03[Blu-ray] 特装版 ラブライブ! サンシャイン!! Saint Snow 1st GIG 〜Welcome to Dazzling White Town〜 Blu-ray Memorial BOX ゾンビランドサガ Blu-ray BOX 初回生産限定盤 Blu-ray 思い、思われ、ふり、ふられ 完全生産限定版 Blu-ray Fate/Grand Carnival 1st Season 完全生産限定版 Blu-ray Fate/Grand Carnival 2nd Season 完全生産限定版 Blu-ray ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかIII OVA Blu-ray 映画プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日 BD特装版 Blu-ray アズールレーン 三笠大先輩と学ぶ世界の艦船 ぶるーれい Blu-ray 水瀬いのり Inori Minase 5th ANNIVERSARY LIVE Starry Wishes かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ 22 OVA同梱版 呪術廻戦 公式ファンブック よつばと! 15 監修 庵野秀明・樋口真嗣など 夢のかけら 東宝特撮映画篇 パラレルパラダイス 13 特装版 アイドルマスター ミリオンライブ! Blooming Clover 9 オリジナルCD付き限定版 美樹本晴彦マクロス画集 軌 わだち― 夜ノみつき 10th EUSHULLY WORKS しらこ画集 ILLUSTRATION MAKING VISUAL BOOK カズアキ画集 Kazuaki game artworks ライザのアトリエ2 ~失われた伝承と秘密の妖精~ 公式ビジュアルコレクション ぼくたちは勉強ができない 第21巻 音声ドラマ ミニ画集付き同梱版 あいきょう 荻pote作品集 ヒョーゴノスケ流 イラストの描き方 TVアニメ『くまクマ熊ベアー』オフィシャルファンブック 押井守原作・総監督 西村純二監督作品 『ぶらどらぶ』 解体新書公式コンプリートガイド OCTOPATH TRAVELER Design Works THE ART OF OCTOPATH 2016-2020 おそ松さん 3rd season SPECIAL BOOK 描きたい!!を信じる 少年ジャンプがどうしても伝えたいマンガの描き方 YMO1978-2043 「小冊子・YMO全トラックリスト2021 Amazon限定表紙版」付き To LOVEる -とらぶる- ダークネス FIGURE PHOTOGRAPHY COLLECTION 斉藤朱夏 CALENDAR 2021.4-2022.3 ラブライブ! サンシャイン!! Aqours DOME TOUR COMIC ILLUSTRATION BOOK ラブライブ! サンシャイン!! Aqours COMIC ILLUSTRATION BOOK 2020 Winter イジらないで、長瀞さん 10 特装版 「はたらく細胞」公式アニメ完全ガイド リスアニ! Vol.43.2「アイドルマスター」音楽大全 永久保存版VII アイドルマスター シャイニーカラーズ 3 CD付き特装版 ウルトラマンマックス 15年目の証言録 ウルトラマンZ特写写真集 じじぃ 人生は深いな 冴えない彼女の育てかた 深崎暮人画集 上 Flat. ぷよぷよ アートワークコレクション 古谷静佳1st写真集 re START THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER COLLABORATION! Great Journey ウルトラマンゼロ Blu-ray BOX クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 Blu-ray BOX 初回生産限定版 小林さんちのメイドラゴンBlu-ray BOX ゆゆ式Blu-ray BOX スペシャルプライス版 とーとつにエジプト神 Blu-ray 直球表題ロボットアニメ 全話いっき見ブルーレイ 未来ロボ ダルタニアス 一挙見Blu-ray VOL.1 シュヴァルツェスマーケン 全話見Blu-ray ワールドトリガー一挙見Blu‐ray VOL.1 異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術 魔王プレイボックス 初回生産限定 トータル・イクリプス 全話見Blu-ray Blu-ray Cutie Honey Universe Complete Edition 夜ノヤッターマン 全話いっき見ブルーレイ こみっくがーるず Blu-ray BOX 初回生産限定 Blu-ray 幼女社長 むじなカンパニーセット 初回生産限定 ログ・ホライズン 円卓崩壊 Blu-ray BOX 七つの大罪 憤怒の審判 Blu-ray BOX I Blu-ray 水樹奈々 NANA ACOUSTIC ONLINE 『Dr.STONE』2nd SEASON Blu-ray BOX【初回生産限定版】 魔術士オーフェンはぐれ旅 キムラック編 Blu‐ray BOX 今井麻美 Winter Live「Flow of time」 - 2019.12.26 at EX THEATER ROPPONGI - Blu-ray盤 Blu-ray 仮面ライダーゼロワン ショートアニメ EVERYONE'S DAILY LIFE 仮面ライダー一挙見Blu-ray 1号 2号・V3編 仮面ライダー一挙見Blu-ray X・アマゾン・ストロンガー編 スーパー戦隊一挙見Blu-ray 1975-1981 スーパー戦隊一挙見Blu-ray 1982-1986 半妖の夜叉姫 Blu-ray Disc BOX 1 完全生産限定版 裏世界ピクニック Blu-ray BOX上巻 初回生産限定 Levius レビウス Blu-ray BOX【期間限定版】 スーパー戦隊 学研の図鑑 江口寿史美人画集 彼女 アニメディスクガイド80's レコード針の音が聴こえる necomi画集 PHONOGRAPHIC フルーツバスケット アニメ2nd season 高屋奈月 Illustrations 2 彼女、お借りします TVアニメ第1期 公式設定資料集 ドラゴンボール 超戦士シールウエハースZ 超シールガイド ガンダムアーカイヴス『ガンダムビルドシリーズ』編 Angel Beats! 天使画集 Angel Diary PANZER FRAULEIN 野上武志画集 【陸編】 Angel's cage るび様画集 Sweet Dream はすね画集 画集 制服Girl's▼コレクション もりょ作品集 異世界ファンタジーのキャラクターコレクション 劇場版「美少女戦士セーラームーンEternal」公式ビジュアルBOOK アイドルマスター シャイニーカラーズ イラストレーション ワークス VOL.2 Blu-rayDisc付き 八十亀ちゃんかんさつにっき 10 特装版 あんさんぶるスターズ! Ready For Star 2巻 缶バッジ付 Switch エーペックスレジェンズ チャンピオンエディション New ポケモンスナップ -Switch 【PS4】BIOHAZARD VILLAGE PLAMAX 聖戦士ダンバイン サーバイン ノンスケール PS製 組み立て式プラスチックモデル スーパーミニプラ 無敵ロボ トライダーG7 3個入りBOX 魔道祖師 前塵編 完全生産限定版 HGUC 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ Ξガンダム MG 機動戦士ガンダムSEED モビルジン 1/100スケール カンチ 青 ノンスケール ABS&ダイキャスト製 塗装済み完成品 ☆赤ver 魔女の旅々17 ドラマCD付き特装版 クリストファー・ノーランの世界 メイキング・オブ・インターステラー BEYOND TIME AND SPACE 時空を超えて るるぶアズールレーン からかい上手の高木さん15からかいカレンダーカード付き特別版 「武装神姫」原案イラスト集 ALLSTARS 機動戦士ガンダム サンダーボルト 17 キャラクターブック付き限定版 とある科学の超電磁砲T OFFICIAL VISUAL BOOK Aqours 5周年記念アニメーションPV付きシングル「smile smile ship Start!」【BD付】
https://w.atwiki.jp/arikawa/pages/48.html
1スレ目301-303 その晩、隊長の音頭で始った酒盛りは、いつの間にか唯一の女子である郁とそのルームメイトである柴崎も巻き込んでの賑やかなものになっていた。 基本的に防衛隊は男性隊員の方が多く、女性と酒の席を共にすることは限りなく少ない。 その輪に高値の華ともてはやされる柴崎まで参加したのだから、参加者のボルテージは上がる一方だ。 勧められるままに酒を飲む郁に、堂上は内心ハラハラしつつも、いつの間にか幹事のような立場なってしまい、そちらに目が行き届かなくなってしまった。 どよっとしたざわめきに堂上がようやく郁の存在を思い出し、そちらに目を向け──絶句した。 「んー」 「もう柴崎、酔いすぎだよ」 郁に絡む柴崎の姿にも驚いたが、更に驚いたのは二人は周囲の目を気にすることなく、接吻なんぞしていたからだ。 「な、なにやってんだ、お前達はっ!」 どこぞのレズもののAVか、と突っ込みたくなるのを喉元で抑え、一気に酔いも醒めた堂上が割って入ろうとすると、 「何、怒ってるんですか、教官」 「もう堂上教官、そんなにこの子のファーストキスが欲しかったんですかぁ?」 「そういう話じゃないっ!手塚、」 茶化す二人は誰の目から見ても明らかに酔っていて、お前がついていて──と続けようとしたものの、二人の隣で撃沈している手塚の姿に気付いた。 「手塚ったら見た目通り弱くって、相手にならないんですよ、これがまた」 ふふふと妖艶に笑う柴崎の姿に、彼女がしこたま飲んでいることに堂上はようやく気付いた。 「柴崎、酔うとキス魔なんですよ」 「あら、あたしだって相手は選ぶわよ。あんただからしてるの」 そして、さりげなく、ちゅっと郁にキスをする柴崎に周囲はまたどよめいた。 冗談などと笑える類を越えて、その姿も恐ろしく似合っているのだから性質が悪い。 今のこいつを説教しても無意味だと、堂上は話す相手を郁に変えたのだが、 「別にキスぐらいいいじゃないですか。あたしも気にしませんし。学生時代なんか、よくやられましたもん」 よくやられたってな、お前──予想外の郁の反応に堂上が呆然としていると、郁はコップに口を付けた後、 「卒業式の時とか、後輩の子に「思い出を下さい」とか、教官は言われませんでしたか?そういうのは好きな人とした方がいいって、あたし言ったのに、どうしてもって泣きそうな顔をされたら断るのも可愛そうで、つい」 男勝りの性格に、高身長、スラっとした体型の郁がグラウンドを走る姿は──その時期によくある女の子が同性の先輩に憧れる対象になりやすかったに違いない。 とはいえ、どこの世の中に「つい」でキスまでする奴がいるんだ── 堂上には理解できない世界の話である。 そもそも、そういうものは愛情の表現方法の一つであって、その想いを伝えたくてするものではないのか。 俺だったら──などとうっかり自分の話になってしまい、慌ててそれを振り払った。 「だって、あんたの唇って柔らかくて気持ち良いんだもの」 「もう仕方ないなー」 これで最後だよ、と郁は諦めたようにキスをされている。 女を武器にする柴崎が、女らしくない郁に絡む姿は──独身男性隊員達にとっては微笑ましい光景などというものではなく、むしろ──。 その輪の中で唯一、堂上だけはわざと見せつけられていると感じるのは気のせいではあるまい。 くそっ、後で覚えてろよ、こいつら。 むかっ腹にコップ酒を一気飲みしたものの、その晩、堂上が酔えるはずもなかった。
https://w.atwiki.jp/arikawa/pages/98.html
2スレ目 95-96 「笠原ぁああ! 諦めろ!!」 「いっ…やですぅうう…!!」 かれこれ二、三分は続いていようか、この攻防戦。本来ならすぐに止められるであろう状況下で「待った」の声が出ないのはひとえに本人達の希望からだった。 「何よこの公開プレイは」 隣で呆れ口調に呟いた柴崎に手塚も深く頷く。 もうこの情報の女神に微笑まれたどころか女神そのもののような女に情報の出所を聞くだけ無駄だ。せめてちょっとした嫌味を込めて「仕事は?」と聞くと「休憩よ」と反撃のしようもない完璧な答が返ってきた。よせばいいのに聞いてしまった数秒前の自分を殴りたくなった。 「ねぇ、聞いてるんだけど?」 驚いて真横を見下ろす、腕を組んだ姿がまた様になっている柴崎が憮然と手塚を見上げていた。 「…お前のことだからそこまで掴んでるのかと思った」 「私のことそこまで評価してくださるなんて光栄ですわ」 先ほどとはうって変わっての全開営業スマイルに手塚は怯んだ。他とは違う反応に「何を見る目よそれは」とますます膨れる柴崎にうっかり”女神”と答えそうになって手塚は慌てて口を閉じる。 「で? どういうことなのこれ」 「堂上教官と笠原の一騎打ちだ」 「柔道ってそもそも一対一でするもんでしょうが」 それもそうだな、と手塚は素直に頷いた。 「私もルールとか良く知ってるわけじゃないけど、普通こういう風になって完全に決まらなかったら何秒かとかで一旦離れるもんじゃないの?」 「普通はそうだ。だが途中から二人とも意地になりだしてな」 「あぁー、すごく想像できるそれ」 「堂上教官はたっぱでは負けてても力と重さと経験があるからな、それに対して笠原も持ち前の野生の勘と瞬発力で良く逃げてた。逃げながら機会を伺って堂上教官の力が抜けた瞬間を狙って鋭く切り込んでいったり」 「やるじゃない笠原」 堂上と郁が青さが目に眩しい畳の上で重なりあって鼻息荒く蠢く中、二人は彼らとは別の次元のゆったりとした時間の中を生きるように優雅に会話していた。 「んで、どっちが先にキレたの?」 話が早くて助かる、手塚の少し笑った目がそう伝えてきたのが分かる。 「さぁな。気付いたらあの体勢で」 手塚が視線で指した先には押さえ込みで郁の上半身をがっちりホールドする堂上、そして最後の綱である堂上の足を離すまいと足を交差させて耐える郁の姿。 「小牧教官が待てを入れようとした瞬間二人同時に”待った無し!!”って怒号が飛んできた」 「くっ…ふふ…」 熱気のこもる場内に柴崎の笑い声が涼を差す。突然の柴崎の乱入に俄か浮き立つ場内を見て頃合いと思ったのか、小牧が一応は困った風を装って道場の帯を引っ張る。 「ほら、教官殿が意地になってどうするの」 笠原さんも、と小牧が畳み掛けると二人は同時に息を深くついた。堂上が腕を伸ばし、郁が足から力を抜く。ぐったりと畳に肢体を投げ出した郁の頬に何かがぽつりと落ちる。 ゆっくりと目蓋を開けるとまず最初に暗い、と思った。しっかり目を開いて理由が知れた。 「はぁっ……はぁ…はぁ…っ」 自分と同じく荒く息をついた堂上の顔が、思ったよりもずっとすぐ側にある。紅潮した頬と言わず顔全体、恐らくひいては全身。しとどに汗に濡れた額から垂れた汗が自分の、同様に汗に濡れた肌に落ちる。 鈍さに定評のある郁が堂上よりも先にその光景が何を彷彿とさせるか気付いたのは奇跡に近い。 「悪い…やりすぎた」 堂上は珍しく素直に謝ったがもう郁には聞こえていなかった。 「キャ―――ッ!!!」 さしもの鬼教官も慄くほどの叫喚を間近で喰らい、 「ふぐっ…!!」 あまつ声を抑えるのも忘れるほどの衝撃が下腹部を襲う。がくりと片肘をついた堂上の腕の中から転げ出すように逃げ去った郁は一目散に武道場を飛び出しいずこかへ消えた。柴崎が察するに外の水飲み場へ向かったのだろう。 「キャッ…」 「うわっ」 久しぶりに柴崎の口から女の子らしい声を聞いたかと思えば、次の瞬間手塚は思い切り柔道着の裾を引っ張られていた。いじらしい声に続くのは「いや」なんて可愛らしい反応ではなく一生懸命押し殺しているらしい笑い声。 「おい…!」 「だめ、我慢できない…ふふっ! …ちょっと顔隠させて…!」 私のキャラじゃないから。そう言いながらまるで恥ずかしくて堂上の姿を直視できないよう繕って手塚の腕をぎゅっと抱き締め、肩甲骨に顔を埋める柴崎に手塚は動揺する。 「あーはっはっはっ…大丈夫堂上?」 「……っ…」 小牧は目に涙を浮かべながら肘をついて崩れ落ちた堂上の腰を叩いている、何かを落とそうとするように。その間抜けな光景を誰もが指指して笑った。その一角でまた別の二人組が淡い桃色の雰囲気をかもし出しているのにも気付かず。 「…おい、柴崎」 「…待って、あと少し……あと少し経ったら笠原に…どこっ…蹴り上げたか説明しがてら慰めにいくから…っ」 説明しがてら…説明するのが優先か。大事な人の大事な所を蹴り上げてしまった郁の反応を見て更に笑うつもりなのだろう。 「だから、あと少し」 肩の震えを抑え、手塚の肩に頬を摺り寄せてそう呟く柴崎に、手塚は無理やり引き剥がす理由をなくしてしまった。 「あと少しだぞ」 「うん、あと少し」 END.
https://w.atwiki.jp/arikawa/pages/116.html
2スレ目 648 「ね、ねぇ柴崎。教官さ、可愛いブラしても何も言わないんだよ。やっぱりレースひらひらのとか、付けてるのか付けてないのか分からないぐらいきわどいのが好きなのかな?」 「つーかあんた想像してみなさいよ。雄弁に女物の下着を語る堂上教官の姿を。キモイ通りこしてミステリーよ」 柴崎はああ言ったけど、やっぱり気になる──! 「きょ、教官はっ、こういう下着嫌いですか? そ、それと、ど、どんなのが好きなんですか?」 色は白? それともパステルカラー? 真っ赤だったらどうしよう──!! 「……郁、落ち着いて聞け」 「……はい」 「はっきり言って暗くてよく見えん」 その日以来、郁が明かりを消して欲しいとは言わなくなったとか。
https://w.atwiki.jp/arikawa/pages/85.html
1スレ目 760-762 アニメ版反省会 関東図書基地・図書特殊部隊事務室集まっているいつもの面々を前に、玄田が口を開いた 「アニメ版が無事に終了したということだが…いかんせん平均視聴率が3%ちょっとしか無かった。これは由々しき事態である!そこでだ、今日はアニメ版の低視聴率の原因究明および対策を話し合う」 「よろしいでしょうか?」 手を上げたのは柴崎だ 「やはり高視聴率の比較対照を参考にするのがいいのではないでしょうか?そこで同じノイタミナ枠で平均視聴率4.6%の記録を持つ『もやしもん』を参考にしたいと思います」 「いいんじゃない?背の低い男と背の高いヒロインっていうウチとの共通点もあるしさ」 小牧の余計な一言に 「背の低いってのは余計だ」 と不機嫌そうな堂上 「でも柴崎、参考っていってもなにするの?」 とこれは笠原 「そりゃ決まってるでしょ?視聴率を稼ぐ基本は『お色気』よ」 「お、お色気!?」 「おい柴崎!」 目を白黒させる笠原と声を上げる堂上を無視して柴崎は続けた 「『もやしもん』の女性キャラを見なさい。全編ヘソ出しボンテージとかゴスロリ服とかで体張ってるじゃない」 「ゴスロリの方は男じゃなかったかな」 とコレは小牧 「笠原、あんた1話から12話まで自分がお色気シーンやったっていう自覚ある」 「う、そ、それはぁ…」 「最初から教官にドロップキックだったしな」 とこれは手塚 「だってそれはそのぅ…」 「原作どおりだったら少しはあったんだけど、仕方ないよね」 と小牧 「あるかどうかはわからんが2期のためだ。やってみろ笠原」 「隊長、ちょっと待ってください!」 ここで堂上が止めに入る 「いくらなんでも視聴率=お色気ってのは乱暴すぎます!もっとほかに原因を究明すべきです」 「なんだ堂上、そんなに笠原のお色気は見たくないのか?」 ウッと詰まる堂上、若干目を泳がせつつも 「…人には適材適所ってもんがあります。笠原なんかにお色気やらせて視聴率が取れるとは思えません」 「あ、ひどーい教官!」 とむくれる笠原から微妙に目をそらし 「そもそもお前はやる気あるのか?」 と聞いた 「え、それは…あんまり…」 と口を尖らせる笠原に柴崎が耳打ちした (2期が無いと堂上教官と付き合えなくなるわよ。それでいいの?アニメ版の最終回で満足できる?) (う…) と言葉に詰まる 「私も付き合ってあげるから。一緒にお色気要員、がんばりましょ?」 「う…うんわかった、やってみる…」 数十分後 「どうです?ゴスロリ服って初めて着たんですよ」 先に出てきた柴崎の黒ゴス姿に男性陣から 「おぉ~」 という声が上がった 元がお人形さんな顔立ちなので、こういう服を着ると本当のお人形さんのように見える 「服のせいでちょっと体系が見えにくくなるのが難点ですね。お色気を取るにはちょっと力不足かな?」 「いやいや大したもんだ。娘がいたら持ってかえってやりたいくらいだ」 玄田が豪快に笑った 「よく似合ってるよ。ねぇ手塚…手塚?」 小牧が傍らにいた手塚に声をかけるが、柴崎に目を奪われているのか返答も無い 「なに、手塚。じっと見ちゃって」 柴崎にそばに寄られて、上目遣いで迫られる 「…え、あ、いや…いいんじゃないか?うん」 気を取り直したように言った 「なかなかのもんだな」 とこれは堂上 「これだけで十分お色気担当できるぞ、柴崎」 「あら、そんなこと言わないで笠原のも見てあげてくださいよ。けっこうがんばったんですよ?私もあの子も」 そう言って柴崎は事務室のドアを開けた 「早く出てらっしゃい。みんな待ってるわよ?」 「でも柴崎ぃ…この格好はちょっと…」 となにやら気弱な声 「大丈夫よぉ、よく似合ってるわよ」 「で、でもぉ…」 「おい笠原」 堂上が声をかけた 「誰も期待してないから、無理しなくていいんだぞ」 むぅ、という声が聞こえ 「い…行きます!」 と気合の入った声とともに、笠原が扉の影から姿を現した 彼女のファッションは上から下まで黒一色で固められたボンテージファッション 飾りのついた首輪みたいなチョーカー、ヘソどころか鳩尾まで丸見えなホルタートップは背中とささやかな胸の谷間がはっきり見える ヘソ下5センチのところで止まっているスカートの裾からは、これだけは誰が見ても美しいと思うであろう形のいい足が伸びている 「あ、あの、こういう服ってなんだか動きにくい…サンダルも踵が高くて歩きにくくて」 とまるで歯医者に連れてこられた子供のようにおずおずと皆の前に歩いてきた 「おぉ、悪くないんじゃないか?」 うんうんと玄田がうなずく 「思ったより似合ってるよ、笠原さん」 「なんだ、やればできるじゃないか」 と小牧と手塚 「ちょっと、胸張って…堂々としないと逆に恥ずかしいわよ」 「そんなこと言ってもさぁ…」 左手で胸を、右手を伸ばして足元を隠す笠原に柴崎が手を伸ばした 「ハイ、腰に手を当てて…背筋伸ばして…堂上教官、何か言ってやってくださいよ」 「あ…」 柴崎の言葉に思わず堂上のほうに目を向けた。 自分が高い靴をはいているからか、いつもより堂上の顔が低い位置にある (あれ?教官、なんでそんなにしかめっ面なの?) 堂上の顔はいつにもまして仏頂面だ 「あ、あの~教官、いや堂上二正?な、なにかまずいことでも…」 なにやら不安になり、笠原は堂上に近づいた 「…お、おい待て笠原、俺に近寄るな」 と逃げ腰になる堂上 「やっぱりダメですか?アタシにお色気は無理ですか?」 「い、いや、だから近づくな!」 椅子やら何やらを跳ね飛ばして逃げる堂上だが、場所が悪かったか壁際に追い込まれてしまう 「アタシ、2期のためにもがんばります!だからどこが悪いかはっきり言ってください!」 「その前に離れろ!いや、離れてくれ!」 悲鳴のような声を上げて堂上は目をそらした 「直視できないくらいひどいって言うんですか~!」 「違うっつってんだろ!」 なにやら言いにくそうに堂上は頭をかいた 「お前、今日の靴はかなり高いだろ?だからそのぅ…」 「?」 「目の前に胸がくるんだよ!」 そう言われて自分の胸の先が堂上の鼻先5センチくらいまで近づいてることに気がついた 「だからって普通、教官に右フックをお見舞いするか?」 「スミマセン…」 医務室のベッドに腰掛ける堂上に説教され、笠原は椅子の上で小さくなっている。 服はまだボンテージのままだ その様子を見てなにやらおかしくなる 「あのな笠原、本当に無理しなくていいんだぞ?」 ぽん、と頭に手を置いて堂上は言った 「無理してお色気要員になんかならなくていい、そもそも低視聴率だった理由がお色気だったとは思えん」 「そう…なんですか?」 「その前のノイタミナ枠で考えてみろ。ヒロインがコロポックルだったり汚部屋の住人だったりしただろ?それでもそれなりの視聴率だったんだから、お色気なんか出さなくても大丈夫だ」 「でも…」 ぐっ、と頭を撫でられる手の力が強くなった 「もし2期があるなら、もっと大変な目にあうんだぞ。お色気なんかよりそっちのほうを心配しろ」 大変なこと…いろいろ思い浮かんで笠原の顔は一気に赤くなった 「それとな…」 言いにくそうに堂上は顔を背けた 「その服、もう着替えろ。目のやり場に困る」 少し赤くなった教官の顔を見てうれしくなる笠原であった 完
https://w.atwiki.jp/arikawa/pages/69.html
1スレ目 554-562 その2 あたしのものになって。今晩だけでいいから。 明日は、初めてのお泊りだなんて、 そんな嬉し恥ずかしな告白、聞かされるこっちの身にもなってよ。 せめて、あの人が触れる前に触れさせて。 だってずっと一番近くにいたのはあたしだもの。 勝手な言い分だということは判ってる。 だけど止められない。仕方ないじゃない。 何度も深く唇を重ねあう。 次第に、ふたりの吐息が混ざり合う。 「んっ……」 苦しげな甘い声は、自分のものか彼女のものか、もう判然としない。 自然と、郁の腕も柴崎の背に廻されていた。 柴崎は郁の背に腕をまわしてブラのホックを探った。 一緒に選んだ、うすい若草色の爽やかな花柄。ほんの少しだけレースのついた下着。 堂上教官より先にあたしが外させて頂きます。 「ね。練習よ練習。いいでしょ?」 腰から崩れるようによこたわった郁を見下ろす形で、柴崎は床に手をついた。 潤んだ目で見あげる郁の顔には、 さらりと零れる柴崎の髪が影を落としていた。 否、とも諾、とも言わない。戸惑いを浮かべた表情。 だけど、拒まれてはいない。 高潮した頬は、戸惑いながらもたしかに興奮と期待を告げている。 ブラをそっと押し上げて外す。 その下のやわらかな膨らみを弄られ、郁はビクンと身体を震わせた。 「…ぃ…やぁ……っ」 「嫌? 気持ちいいでしょ」 少年のようにすっきりとやせた胸は、それでも触れば張りのある弾力を感じる。 郁の部屋着をたくし上げ、柴崎は桃色の先端を口に含んだ。 声にならない喘ぎを聞きながら、ゆっくりと舌を遣う。 為すがままにされている郁の吐息が、次第に苦しげに途切れがちになる。 オンナだから。 どこをどう触られたら「イイ」かなんて、よく分かっている。 (あの人より気持ち良くさせてあげる――) 柴崎は、自分が羽織っていたワンピースタイプの部屋着も、 ボタンを外して肩口から大きくひろげてすべり落とした。 「ね。あたしのも外して?」 郁の上に覆いかぶさった体勢のまま柴崎がそう言うと、 言われるがまま下から手を伸ばし、 郁は戸惑いがちに柴崎のブラを探った。 ……裸体くらい、いつもお互いに見ているはずなのに。 ほの白くきめ細かい肌をぎこちない手つきで撫で、 豊かな胸の質量を感じながら、郁はその冷たい肌が次第に熱を帯びるのを知った。 体温を感じながら、きつく抱き合って口づける。 誰と付き合って、誰に抱かれても、こんな幸せを感じた事はなかった気がした。 柴崎が下腹部をまさぐると怯えたように郁の腿がこわばった。 初めてなのだから、順当な反応。 「……脚をゆるめて。怖くないから。」 そっと、腿の外側をなぜる。 「痛くするまではしないわ。練習だし。ね?信用して。」 初めてのときに自分が言って欲しかった言葉を、 郁に言ってあげられる事が何だか嬉しかった。 この行為が練習なんてものじゃないことは、 もうお互いに判っているはずだったけれど。 は……、ぁ… 柴崎の行為を探るように息を詰めている郁の其処に細い指を沈めると、 温かくぬるりとした感触が伝わる。 と、初めて他人に秘所を許した郁は、 「ひ…ぁあっ……やぁ…――」 泣き声ともつかない喘ぎをもらして身を捩った。 その声で、もう止まらなくなる。 「これ以上奥には挿れないから、大丈夫よ」 水音をわざと立てながら、柴崎は感じ易い部分を優しく何度も掬い上げた。 ひきつった高い音で、郁の喉が震える。 「……はぁっ、ひ…あ…あんっ……あぁ…」 柴崎の指の動きに合わせて上下する胸を愛撫すると、 いやいやをするように、更に郁が身を捩る。 (や…もう、ガマンできない……っ…) もっとゆっくり郁を気持ちよくさせる筈だったのに、 こんなにすぐ焦れてしまうなんて。 柴崎は性急に郁の両脚を割って腰をおとした。 自分の濡れた部分を、熱くなった郁のおなじ場所に密着させ、 「…あぁん……」 思わず声を洩らし、柴崎はきゅっと眉をひそめる。 抱かれる時にはいつも、「サービス」として心掛けていた喘ぎ声だけど。 細く括れた腰を、ゆっくりとこね回すように擦り付ける。 硬くなった敏感な芯が刺激されると、痛みとも快感ともつかない電流が、 郁の身体中に走っていく。 とろりと熱い蜜が混ざり合ってふたりの脚を伝っていった。 っ、あぁ、んぅっ……ん、ふ…ぁっ 柴崎が巧みに腰を遣うたび、快楽に抗いきれないように郁が小刻みに震える。 すらりと伸びた健康な腕が白い華奢な背に縋って爪を立てた。 力加減も忘れて喘ぐ郁の姿が更に柴崎の興奮を掻き立てる。 どこかたりない。もどかしい。痛みのない、快楽だけの、行為。 どうしようもないもどかしさが、余計に刹那の悦楽を増す。 やがて、 自身が蕩けそうな瞬間を迎え、柴崎は淫靡な音を立てながら 郁の上で激しく腰を震わせ、つよく打ちつけた。 「ゃ…あっ、し…ばさ…っ、あたし、もう…だめッ―――」 郁のその声を合図にするように、 ふたりは同時に達した。 荒い呼吸がおさまるまで絡みあったままベッドに横たわる。 ふぅっと大きく息をついてようやくぼんやりと目を開いた郁と、 一呼吸遅れて目を開けた柴崎の視線が合った。 「ぁあ――――…… 大好きよ、郁」 やっと言えた。 何度も心の中では言っていた言葉。 たったひとこと、どうしても口に出せなかった言葉。 ―――あんたのことが大好きよ、笠原――― * 「使用済み」となってしまったおろしたての下着は洗濯に回されて、 次の日ぼんやりしたまま郁はチェストの中に豊富にある、 色気のカケラない(けど、とんでもなく彼女らしい)スポブラをつけて出て行った。 気付いたけど、言ってあげない。 せいぜい動揺していてよ。 ね。そのくらいの意地悪、許してね? 了
https://w.atwiki.jp/arikawa/pages/68.html
1スレ目 554-562 その1 「郁……」 甘い声が耳もとをくすぐる。 「し…柴崎、ねぇちょっと待ってって……」 あんまりに突然のルームメイトの豹変に、 郁は焦って、密着していた柴崎の両肩をかるく押し返す形で抵抗した。 それでも、豊かなムネの感触は充分すぎるほどの存在感で。 ぐるぐると混乱する頭の中で、 抑えがたい欲望が沸き起こってしまうのを認めざるを得なかった。 きっかけはほんの数分前のこと。 明日のデートの後に初めてのお泊りを控えた郁は、 未知の体験になんとか覚悟を決めたものの やっぱりどうしてもどうしても不安がぬぐえず。 「ねぇ、下着はこのセットでいーかな? こっちは頑張りすぎな感じだし、かといってこれはそっけなさすぎで、 教官のやる気を削いでもアレだし!!!」 と、下着の相談から入って、 ついでにアレコレ初めての心得的なアドバイスを 同室の柴崎から聞き出そうとした、 ……つもりだったのだけど。 ねぇ? あたしのものになりなさいよ。 ―――あんたが男ならあんたと付き合う――― 本気よ。 男じゃなくっても、別に良いか。って。 箍が外れてしまったんだから、もう仕方がないじゃない。 胸の奥が疼く。このカタチの良い自慢のバストが、て冗談じゃなくて。 * 下着の相談をふられた柴崎は、一瞬真顔になった。 それから、ほんの少し傷ついた表情を浮かべたように見えたが、 それは郁の気のせいだったかもしれない。 「明日は祝☆初体験、てわけねー」 パックをはがしてマッサージしていた手を休め、柴崎はからかうように言葉を返した。 「ちょ……やめてよ柴崎オヤジくさいなぁ」 「わざとよ。 じゃ、万全を期して練習でもしときますか」 「………はっ?!」 郁が反論する間もなく、ふんわりと甘やかな香りが近づき、 そして。 ――――そして状況は冒頭に戻る。 「教官はどんなふうにキスするの?」 5センチの距離で、芝崎が郁の目線を捉える。 この距離で彼女に見つめられて落ちなかったオトコなんていないのだけど、 それが純情乙女・茨城県産にも通じるのかどうかは別問題。 「どう、って……」 まじめに答えようとするなバカ。 照れてそらした顔が可愛いとか思ってしまうじゃない。 赤くなった顔は、堂上教官のことを思い出してるから? それとも。あたしとこうやって見つめあってるから、だと、 ちょっとは期待してもいいのかしら。 * 女子寮の二人部屋。 邪魔なんてさせない。誰も、邪魔なんて出来ない。 「……んっっ…」 柴崎は、郁の唇を塞いだ。 「真面目に答えよーとしなくていいっつの」 それだけ言って、答える間を与えずにまた唇を合わせる。 眉根を寄せる郁も、拒もうとはしなかった。 力ならこの子の方がある。嫌だったらすぐに拒めるはず。 しっとりと湿った舌で郁の歯列を探り、その奥の舌を絡めとる。 ふ、うっ……ん…っ 柴崎が唇と舌を使う合間に、小さな声が漏れた。 冷たかった唇は、互いの熱を移しあう。 甘い。可愛い。 (ずるい。やっぱりこんな郁、あの人に独り占めなんてさせてやらない――) 「やめっ…しばさ…は、ぁっ…」 「嫌なの?」 長い口づけの後、不意に真顔になって聞いた柴崎に 郁は口ごもりつつ答えた。 「嫌っていうか、こんな……女同士だし。 その…いくら柴崎でも、やっぱ変な気分になっちゃうし」 (なってよ。いくらでも。 あたし相手じゃそんな気分になりたくないって?) そんな焦れた気分は、敢えて押し隠す。 だってそんなの自分らしくない。 「いーでしょ、べつに」 わざと軽く答えて、柴崎はにっこりと笑って見せた。 「女同士だし。気にすることじゃないわよ」 「そ…れは、ちょっと違う気が……」 「なーにー? あんたのダーリンはオンナノコ同士の コミュニケーションにまで口出しする野暮な男なわけ?」 「こ…みゅにけーしょん、なのかな…?」 「そーそー」 深く考えなさんな、と、柴崎はもう一度郁の身体にぴったり寄り添った。 彼女の耳もとでささやく。 自分の声が、とびきり甘く響くことを願いながら。 「気持ち良かったらいいじゃない――」