約 2,981,583 件
https://w.atwiki.jp/amradio/pages/34.html
中継局を含む東北の中波放送送信所マップです。 バルーンはレッドが本局、ブルーはその他の局、水色はAFN局を示しています。 より大きな地図で ラジオ送信所(東北) を表示 コメントをどうぞ 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/syouhizeizei/pages/46.html
肯定側質疑ッッッ!! ○消費税は増税すべきとお考えですか? ⇒○それはいつ頃とお考えですか? ●景気が回復してから・・・⇒○では、景気が回復するまで、日本の危機的財政難は先延ばしするということでよろしいのですね?? ⇒○今よりもさらに財政赤字が進んでしまうと、政府が国民のニーズに対応したフレキシブルな政策を行う自由度が低下すると思うのですが?? ⇒○日本の財政状況は借金で借金を返済して悪循環に陥っており、それによって資金需要が増加し、また、それに伴い資本市場の金利が上昇して、経済に悪影響を及ぼすことも考えられますがその点についてはどのように対処するおつもりですか? ⇒○では、年々国の負債額は増えていく一方です!現に今の日本はすでに約850兆円もの負債をかかえています。この先進国の日本が、です。ますます続くこの危機的財政赤字に終止符をうつためにはどの様な政策をお考えですか?? →●歳出削減と、景気対策! ⇒○肯定側ももちろん歳出の削減は不可欠であると考えますが、現段階の日本における単に歳出から歳入をひいた額だけでも25?兆円です。国の負債額としては約850兆円。ある程度の歳出削減が可能であったとしても国債の利払い費など必ず支払わなければならないものはたくさんあり、このままでは抜本的な歳出削減は不可能で、財政赤字は年々深刻化していくと考えられます!これでも本当に歳出削減だけで危機的財政赤字を打破できるとお考えですか? →● ⇒○景気対策として非正規雇用者対策とは具体的に何ですか?(示されてたらパス) ⇒○その費用はどこから賄うのですか?? ⇒○先ほど歳出削減とおっしゃっていたのに今よりもさらに歳出を増やすのは矛盾していませんか?? ⇒○消費税は社会保障費の財源になるため、消費税を増税してその税収からそういった対策を行うほうが今後の日本の財政を考えるとよいのではないですか??
https://w.atwiki.jp/washisen/pages/300.html
東北地方太平洋沖地震 地震でお亡くなりになった方のご冥福をお祈りします。 2011年3月11日14時46分ごろ、三陸沖を震源地として発生。開幕を間近に控えた選手・わしせん民を襲った。 当初マグニチュード7.9と速報が出たが、最終的に9.0に修正された。もちろん日本最大級で世界ランク4位。東北はもちろん、北海道から関西に至るまで文字通り全国が揺れた。 世界的にも注目を浴びた。 球界も大きな影響を受けた。特に仙台を本拠地とする楽天は言うまでもない。 地震当日(3月11日) 地震発生当時、楽天は明石でオープン戦(対ロッテ)中。選手の家族、関係者の安否確認のため試合は8回コールドゲームとなった。幸いにも大きなけがをした人はおらず、わしせん民も一安心。 2軍はリハビリ中で在仙の選手らを除き、燕2軍との試合のためさいたま市に滞在していた。 一足先に横浜へ移動中だった岩隈やまさおら投手陣は、新幹線に乗車中地震に遭い、名古屋で途中下車。 Kスタは球団職員や地元住民の避難所に。一時トイレの貸し出しや携帯の充電サービスも行っていた。しかし施設のひび割れや水漏れ、グラウンドがへこむなど、とても試合が出来る状態ではない。仁村徹コーチ曰く、犬鷲寮も傾いているのだとか。 ロッテの本拠地、QVCマリンフィールドも周辺で液状化現象が起きるなどたいへんなことに。 オープン戦や教育リーグは、移動の困難さと余震の恐れから全球団軒並み中止が決定。事情が事情だけに、中止にショックを受けた人はいなかった模様。 仙台に残っていた塩川、辛島はtwitterで無事を報告。まさおと井坂、関さんも地震に関する情報を積極的に収集・拡散した。 道路は通行止め、新幹線は運転見合わせ、空港は使用不可能と、選手たちは仙台に戻りたくても戻れない状況。チームは交通機関が復旧するまで仙台に戻らないことを決めた。鉄平「家族も知り合いも(被災地に)いるので、正直なところ野球に100パーセント集中するのは難しい。チーム全員が『何とか力になれたら』という思いでいる」 嶋「選手もスタッフも、自分の家族が本当に安全なのか確認するのに手いっぱい。みんなで協力して、東北の方の役に立てたらいい」 その後の球界 3月 Kスタの状況、関東・東北の計画停電などから全球団同時開幕はどうみても不可能な状況。 名古屋や関西といった被害の少なかった地域では後日オープン戦を再開。チャリティー試合も予定されている。 ファームは予定通り、ウエスタンが3月15日、イースタンが19日に開幕することになった。ただし節電のため一部ナイターがデーゲームに変更される。 鷲2軍本拠地(利府)も被災したため、他球団の本拠地を間借りするなど日程を変更することに。 13日は巨人2軍本拠地のジャイアンツ球場を貸してもらった。 14日は横浜と合同練習と練習試合を行い、一軍に合流したジャマさんが3ランを打つ。とはいえやはり選手たちは試合どころではなかったようで、11-3で負け。 球団初代オーナー、三木谷浩史が個人で10億円の義援金を出すと発言。「大物の外国人をとる場合は、ポケットマネーで10億円ぐらいまで出す」……と言いながら、結局そんな選手は来なかったのも過去の話。むしろ、もっといい使い方だろう。 15日セ・パ両リーグの臨時理事会を開き、パの開幕戦の延期を発表した。また、セは延期せず25日開幕を意向を表明したが、選手会側は延期を要望。 阪神とオリックスが関東の球団に対し「希望するなら甲子園・京セラ貸し出しなど協力するよ」と表明。かつて阪神淡路大震災を経験している二球団だけに、こちらのおかれている状況が痛いくらいにわかるのだろう。 仙台に残っていた選手・スタッフの中から、状況の許す人間が合流のため仙台を発つ。 16日2軍はさいたま市から岡山へ移動。倉敷マスカットスタジアムでミニキャンプを行うことに。 オリックスから救援物資が届く。球団職員氏が自家用車を飛ばして大阪から宮城まで運んだとのこと。 避難所になっていたKスタが、安定稼動が見込めなくなったとして施設を一時閉鎖。 ほっともっとフィールド神戸(昨年までオリックスの準本拠地)を、一時的に代替本拠地にする案が浮上。過去に阪神淡路大震災で被災した神戸を間借りするのも、何かの縁だろうか? 17日パリーグの開幕は4月12日に延期されることとなった。米田球団代表「もう少し後ろに、という考えもあるが他球団との絡みもある。遅らせていただいたことに感謝している」 ”本拠地”開幕戦は4月15日のオリックス戦と決まったが、Kスタで開幕できるかどうかは分からないとしている。 20日(対中日)、21日(対巨人)のオープン戦中止が発表される。中止理由はどちらも「楽天が希望する選手を仙台市へ帰すため、中止を申し出た」とのこと。 18日地震後、初のオープン戦(対中日)。この試合を含め、各球団は再開したオープン戦を慈善試合として開催した。 両軍は喪章をつけ、試合前に黙祷。応援団も「がんばれ東北」のエール交換を行う。 家族・親類を安心させるためとして、ルイーズとラズナーが帰国。 2010年オフに退団したノリさんが被災地に毛布6500枚を送る。このエピソードに涙する住民は多かった。 代替本拠地として案の出た京セラ&HMF神戸は、アマ野球など事前の予定がいっぱいで日程上難しいと報じられる。 セ・リーグの開幕について、選手だけでなく政界からも苦言が出される。ドーム球場やナイターの照明がかなり電力を消費すること、復興がまだまだであることが理由。 Kスタの修復工事のため、業者さんが山形から雪道を越えて仙台入り。 19日金炳賢、K.ヒメネス、J.モリーヨの3名が帰国。 福盛がお米20tを寄付。 中日が行っていた募金活動に楽天選手も参加。試合前、両軍選手がそれぞれ募金を呼びかける。 各界から苦言の相次いでいたセ・リーグ開幕を延期することに。パ同様、1カード遅れの3月29日開幕とした。 海の向こう、台湾でプロ野球が開幕。「加油(がんばれ)!日本」の横断幕が掲げられ、募金活動が行われる。以前楽天に在籍した林恩宇もその中にいた。ありがとう。 20日選手とスタッフが義援金1000万円を寄付すると発表。嶋「『何かをしたい』という思いがチーム全体で一致し、義援金という形になった。これからも被災地の方々への力になりたい」 帰仙予定日だったが、最終的に全員が残ることに。 21日島田オーナーが「4月29日にKスタで公式戦ができるようにしたい」と発言。 今季初の主催試合となる4月15日の対オリックスの三連戦を、甲子園球場で行うことに。 パ・リーグ臨時オーナー会議が開かれ、以下のことが決定した。改めて4月12日開幕を確認。 4月中は東京電力と東北電力管内でのナイターは開催せず、デーゲームに。節電が理由。 全試合で3時間半を越えて新しい延長回に入らない。有藤(ry カラスコの提案で、Kスタ右翼席後方に露天風呂が設置された。水着着用の混浴露天風呂、その名も「カラスの湯」である。not行水。非公認キャラクターのカラスコが作った風呂は少々熱めのお湯加減。風呂に入れなかった被災者を癒した。これに感動する住民も多かった。 22日Kスタの復旧工事が始まった。主な修復箇所は以下の通り。照明灯全6機の支柱筋交い部分にゆがみ 外野席、三塁側内野席上段スタンドと柱間にあるクッション剤の落下 全38本の丸柱に計40カ所のひび 貯水塔(一塁側全壊、三塁側水漏れ) スプリンクラー多数不機能 球団事務所損壊 球団事務所と球場を結ぶ陸橋の固定ネジ損傷 グラウンドの一部沈下(最大で三塁側ファウルゾーンが1cm) 神戸三宮で選手一同が募金活動で街頭に立つ。 23日星野監督「早く仙台に帰りたいよ。手伝いがしたいんだ。選手みんながそう思っている。みんなジレンマに陥ってるよ」開幕まで練習試合の予定が組まれ、また交通機関の影響もあり、帰仙はまだまだ難しい状況にある。 楽天選手会が合同で支援物資を購入。兵庫のNPOを通じて被災地へ。メッセージやサインを箱に書き込んだり、搬出したりする様子が報じられた。 藤井が義援金を送る。藤井さんマジイケメン。 小坂が避難所で郷里山元町の支援をしながら生活している模様が伝えられる。 関西学生野球連盟が試合時間を早めるなどの協力で、HMF神戸での試合開催が可能に。ありがとうございます。 24日セ・リーグ緊急理事会でセの開幕再延期が決定。開幕は4月12日でセパ同時開幕 東電・東北電管内での4月中のナイター自粛 延長回は3時間30分を超えて新しいイニングに入らない(9回打ち切りから変更) 東京ドームでは4月中、デーゲーム実施しない 練習試合を一部キャンセルし、4/7から順次帰仙することを発表。仙台では家族との対面のほか、避難所の慰問などのプランを検討中とのこと。 29日、4月中は主催試合を甲子園・HMF神戸で行うことを正式に発表。15~17日のオリックス戦は甲子園で主催。ちなみに、阪神以外が甲子園で主催試合を行うのは58年ぶり。パでは初。 22~24日の日本ハム戦はHMF神戸で主催。 4月 2日、札幌ドームで対ハム慈善試合(2連戦)。嶋「見せましょう、野球の底力を」(スピーチ全文) 4日シーズン中、「がんばろう東北」ワッペンと喪章をユニフォームにつけることが報道された。 ワッペンは一般販売され、収益は全額義援金として寄付される。 7日地震後、初めての帰仙(2軍など一部選手は千葉で待機)。仙台空港が使えないため、山形空港からバスで仙台入り。2日間、数班に分かれて避難所訪問などを行い、再びバスで千葉入りの予定。 23時32分ごろ、宮城県で震度6強を観測する最大の余震が発生する。幸いけが人はおらず住民は一安心。 日付変わった深夜、スタッフ氏がTwitterで「鉄平選手は横にいますが無事です」と報告。鉄平ならアシの隣でry 11日ついに開幕直前。そして地震から1ヶ月。福島で震度6弱を観測する余震がまたも発生。 J.モリーヨが精神的にギブアップ。退団することが報じられた。 23日、朝井さんが義援金を送ったことがニュースになる。が、1964年生まれと誤植される。 25日、遺児支援を目的に、チームが1勝するごとに100万円を積み立てることを発表。 28日、開幕戦を前日に控え、Kスタの修復がほぼ完了。余震の影響などもあり、修復箇所は当初の47項目から82項目へ増えていたという。堀江スタジアム部長「29日には間に合わないと何度も思った」作業員の皆さんの頑張りによって、1ヶ月余りで開催までこぎつけることができた。 バックネット裏エレベータは停止し、内野席70席が撤去することに。 新幹線の安全管理にも用いられる高感度地震計を設置。また当分の間節電を行う。 29日、まちにまった本拠地開幕戦を勝利で飾る。 5月 1日、TBS系「情熱大陸」で地震からの1ヶ月を選手、そして球団がどのように過ごしたかを取り上げられる。 31日、オールスターの第3戦を、震災復興策としてKスタで行うことになる。 9月 5日パ・リーグ理事会で、2012年の開幕権を「2009年度Aクラス球団(公・鷲・鷹)」に与えることが決定される。本来2011年に与えられた権利だったが、震災による延期に伴い、開幕権を返上していたため。 組み合わせは公‐猫、鷲‐鴎、鷹‐檻。2013年は10年度の順位で組み合わされるため、鷲と鴎は3年連続で開幕を戦うことに。 今度こそ、ファン待望の本拠地仙台での開幕である。 東北を元気にするためにも、がんばれ楽天。
https://w.atwiki.jp/1000ed/pages/51.html
341~350 351 ③「その、粘膜接触って、例えば?」 逆に聞き返してみる。 「……? ですから、先ほどのあなたの質問が答えになります。 キスをすればその際に口腔内の粘膜同士が多少なりとも触れる可能性がありますので。 …それ以外の粘膜接触に関しても何かご質問がありますか」 まるでお医者さんのように感情を差し挟まない口調で御門くんは言った。 (ほっといたら恥ずかしげもなく昼間の公園にそぐわない話を始めちゃいそう…!) 私は慌てて首を振って疑問は解消されたとアピールをする。 納得してくれたのか、御門くんはそれ以上の説明はしなかった。 ほっと胸を撫で下ろした所で御門くんに聞いてみる。 「じゃあ、『触れる』って具体的にどうするの?」 「先ほどお伝えしたとおりに手順を踏んで頂いて、最後にあなたが対象者に触れれば まじないは効力を発揮するはずです。……触れる場所はどこでも結構ですが、 肌に直に触れるようにまじないをかけてください。 半端なまじないは、術者・対象者をかえって危険な目にあわせかねませんから」 「わかった。気をつけるよ」 「最後に……」 私が頷くのを見届けて、御門くんはゆっくりと話し出した。 「ここが一番重要です。まじないを施す際は、対象者があなたに心を開いて あなた自身を受け入れようとする姿勢がなければなりません。 心が通わない状態ではあなたが消耗するのみで、まじないが成功する事はまずありません」 (要注意、ってことね?) 確認してみようかな? ①「まじないが成功したかどうかはその場でわかるの?」 ②「ケンカ中だとまじないは無理ってこと?」 ③「消耗するって、具体的にどうなるの?」 352 ②「ケンカ中だとまじないは無理ってこと?」 『もうこれ以上の厄介事は、ご免なんだ!』と言った春樹の顔を思い浮かべる。 (ケンカって訳じゃないけど……すれ違ったままよね) 「疑念や不安、怒りなどの負の感情はまじないの妨げになります。 術者のあなた自身もできる限り穏やかな精神状態が好ましいでしょう。 対象者との同調性が最も重要だということです」 マニュアルでも読み上げるように御門君はよどみ無く説明した。 「それで……説明してもらった通りの手順でいいのね?」 「はい。術が完了していれば、術者のあなたにも対象者の体にも印が現れているはずです」 私は指先にある印を見つめる。 (きっとこんな感じで現れるんだよね) 「わかったよ。でも……術者の私にも印が現れるんだね」 「さきほどのあなたとの契約によって、僕の体にも印が現れています」 御門君の手を見ても、これといった印は見当たらない。 「どこに現れているの? 見たところでは判らないけど……」 「…………確認したいですか?」 御門君はジッと私を見つめたまま言った。 「うん、どんな印なのか見ておきたいかも」 「…………わかりました」 御門君は冷静にベルトを外し始める。 そして、ジーンズに手を掛けた。 (嫌な予感……) 「ストップ! ストップ! やっぱり見なくていいから」 「いいんですか?」 ジーンズのボタンを外しかけている手を止めて御門君は尋ねる。 「いいの!」 「…………わかりました」 御門君は何事も無かったように答えた。 あと、聞くことは…… ①周防さんが大丈夫なのか尋ねる ②もう少しまじないについて尋ねる ③もう聞くことは無い 353 ①周防さんが大丈夫なのか尋ねる 「周防さんは、大丈夫なの?」 さっきの夢の中では大丈夫だと言っていたから大丈夫だとは思うんだけど。 やっぱりまだどこか心配と不安とが収まらなくて……気がつけば私は御門君に問いかけていた。 「本人に聞いたのではないのですか?」 御門君が淡々と聞き返してくる。 「うん、聞いたよ。聞いたけど……結局あの時から、ずっとこっちでは姿を見てないから」 なんとなく気恥ずかしくて、だんだんと言葉が尻すぼみになっていってしまう。 「大丈夫、だよね?」 再び問いかけながら、御門君をちらりと伺ってみる。 「……大丈夫です。彼は嘘をついていません」 少し間が空いたものの、御門君はそう断言してくれた。 「今すぐに、と言うのは無理でしょうが…… 明日明後日くらいにはまた現れるのではないかと思います」 続いた言葉に、ようやく胸をなでおろす。 (よかった……周防さんにまた会えるんだ) 「では、帰りましょうか。送ります」 そして、御門君が私にそう声をかけて帰宅を促した。 そこで、私は…… ①御門君にプレゼントを渡していないことに気がついた。 ②春樹がどこへ行ったのかが気になった。 ③一郎君の朝の電話を思い出した。 354 ②春樹がどこへ行ったのかが気になった。 (そういえば、春樹はどこに行ったんだろう?先に帰るって言ってたけど…) 「どうかしましたか」 数歩歩き出して立ち止まった私を不思議に思ったのか、見れば先を歩いていたはずの 御門くんが振り返ってこちらを見ている。 「え。…えーと、ね。春樹…弟のことを考えてたの。どうしてるかなあって」 「あなたの弟さんですか。あなたが周防とこちらに戻られるまでの間、彼はあなたの事を 心から心配している様子でした」 「そう……」 御門くんの言葉に、意識を取り戻して一番に目に飛び込んできた春樹の顔が目に浮かぶ。 今、春樹はどんな気持ちでいるのだろうか。 目に見えない胸の奥が、鈍く痛んだ。 「…僕に兄弟はありませんが、僕の目から見てもあなた達は血の繋がった姉弟以上に お互いを想いあっているように見えます」 黙り込んだ私に、御門くんは控えめにそう声をかけた。 「…私と、春樹が?」 「はい。当初は春樹さんは頭に血が上っているようでしたが、僕と言葉をかわすうち 次第に落ち着かれてこの状況をどう対処すべきかに考えを巡らせていたようです。 …最終的に彼は自分にもできることをみつけたと、そう言っていましたが」 (でも。さっきの春樹は『面倒はご免だ』って、そう言ってたのに…) どうしよう? ①春樹の真意を確かめたい。春樹を探しに行く。 ②これ以上御門くんに心配をかけられない。おとなしく家に帰る。 ③もう少し御門くんと話がしたい。 355 ②これ以上御門くんに心配をかけられない。おとなしく家に帰る。 よく見ると、陽は落ちて薄暗くなり始めている。 公園内の街路灯にも明かりが点っていた。 「御門君……今日はありがとう。ハイ、プレゼント」 私はバッグの中からプレゼント用に包んでもらったムーンストーンを手渡した。 「………………」 御門君は手の中に納まっているプレゼントをジッと見つめている。 「せっかくのショッピングが途中になっちゃったけど、楽しかったよ」 「僕も……楽しかったです」 「また、こうやって遊べるといいね」 「…………はい」 私はいつの間にか寝てしまったチハルを鞄の中にそっと入れた。 「私は一人で帰れるから、送ってくれなくても大丈夫だよ。 周防さんに会ったら、プレゼントは今度渡しますって言っておいて。 俺だけ貰えなかったーって拗ねちゃうと可哀想だしね」 口調が暗くならないように、私は努めて明るく振舞う。 「送らなくてもいいのですか?」 「うん。なんだか、一人で帰りたい気分だし」 「わかりました……」 「それじゃ、御門君。バイバイ」 私は手を振り終わると駅に向かって、ゆっくり歩き出した。 だけど、足取りが重くてなかなか前に進まない。 これまでの事、これからの事いろいろ私の肩にのし掛かってくる。 (少しでも前に進まなきゃ……今日みたいに周防さんや御門君に迷惑をかけてしまう。 それに、関係無い人々にまで被害が及んでしまうんだ……) 「……愛菜!」 不意に投げかけられた声に、私は振り返る。 「御門君……?」 「…………これ、ありがとうございまいた」 御門君はプレゼントを大切そうに両手で包み込んでいた。 私はその言葉に大きく頷いて、もう一度手を振った。 ……家まで帰ろう。 ①まっすぐ駅に向かう ②騒ぎがあった方へ寄り道して帰る ③春樹の携帯に電話する 356 ①まっすぐ駅に向かう 人気のない所を避けるようにして、大通りをまっすぐ駅へと向かう。 平日ほどではないけれど、私と同じ様に駅へと歩く人たちも多かった。 (なんだか、疲れちゃったな……) 歩きながらぼんやりと目を向けたショーウィンドウに映りこむ自分の顔は 随分泣いたせいか、目の充血はそうでもないものの瞼がうっすら腫れあがって お世辞にも可愛いとは言えない、そんな表情だった。 どこか冷静にそう思う自分がおかしくて、自然と小さく笑みがこぼれた。 「……大堂?」 不意に後ろから呼び止められた。反射的に振り返ると、そこには一郎くんの姿があった。 「一郎くん……」 「一人で一体どうしたんだ?弟くんは……」 よほど私の顔に出ていたのだろうか。言いかけて、一郎くんは途中で口をつぐんだ。 気付いてしまった一郎くんの気遣いがなぜだか悔しくて、私は無理矢理笑顔を作って言った。 「私たち、いつも一緒にいる訳じゃないよ?春樹だって春樹の都合もあるしね」 「……そうだな」 一郎くんはそれ以上、何も聞かなかった。 ただ一言『家まで送ろう』、そう言って私の前を歩き出す。 どうしよう? ①一人で帰りたいと断る ②黙って後をついてゆく ③なぜそれ以上聞かないのか尋ねる 357 ②黙って後をついてゆく 断る気力もなくて、前を歩く一郎くんについていく。 電車が来るまで少し時間があるみたいだった。 並んで電車を待つ間、一郎くんは何も言わずに時々、気遣うように私を見る。 何があったのか聞きたいと思うのに、何も聞かないのが一郎くんらしい。 でも、今の私にはそれがうれしかった。 いろいろなことを詰め込まれて、今何かを聞かれてもうまく答える自信がない。 もう少し自分の中で今聞いたことを頭の中で整理しようとして、ふと御門くんに重要なことを聞いていないことを思い出す。 (お母さん…!) 御門くんはお母さんに育てられたといった。 じゃあ、いまお母さんはどうしているのか? 御門くんはお母さんが死んだとは言っていない。 御門くんは聞いたことには答えてくれるけれど、逆を返せば聞いていないことは言ってくれない。 「大堂、電車が来た」 一郎くんの言葉に、ハッと現実に戻る。 ちょうど電車がホームに入ってくる所だった。 今戻れば、まだ御門くんは公園に居るかもしれない。 そうすれば、すぐにお母さんのことが聞ける。 どうしよう… ①電車に乗る ②すぐに公園に戻る ③一郎くんに説明して一緒についてきてもらう 358 ①電車に乗る 今からすぐに公園に戻れば、御門くんに会えるかもしれない。 でも、もしいなかったら? (騒ぎのあった近くに一人で行くのはまずいんじゃないかな。 …一郎くんだって不審に思うかもしれないよね) それに呼べば御門くんは夢の中にも出てくれる。明日だって学校で会えるかもしれないし。 なにより、これ以上話を聞くのが辛かった。 お母さんが元気でいてくれれば私はそれだけで嬉しいけれど、もしもの場合は? ずっとお母さんを待っていたお父さんの気持ちは?お義母さんは? 考えなければならない事から無意識のうちに目を背けていたのかもしれなかった。 「大堂?」 一郎くんの声に我に帰ると、目の前の乗車口がちょうど開くところだった。 「あ、ううん。なんでもない」 首を振って混み合う車内に乗り込んだ。 日曜の夕方だというのに、電車の中は乗客でいっぱいで息苦しい。 「大堂、こっちへ」 走り出した電車が揺れる度によろける私の肩に、一郎くんの大きな手のひらが触れた。 導かれるまま移動したのはてすりのすぐそば。 気付けば一郎くんは他の乗客から私をかばうように立って、流れる車窓に目をむけていた。 一郎くんは、こういう人だ。 態度はそっけないしわかりづらいけれど、いつもさりげなく気にかけてくれる。 私は部活でそんな姿を何度も目にして、一郎くんに憧れたのだから。 「…ん?どうした?」 ぼんやりと見上げていた一郎くんと目があった。 身長差のせいで近くに寄るとどうしても私が一郎くんを見上げるかたちになる。 うつむき加減の一郎くんの顔を流れる街灯の明かりがうっすらと照らし出していた。 何か、言おうかな? ①私をかばうように立っていて辛くないか聞く。 ②どうして駅の近くにいたのか尋ねる。 ③せっかくなので今は何も言わずに一郎くんの隣りにいたい。 359 ②どうして駅の近くにいたのか尋ねる。 「そういえば、一郎くんはどうしてこの駅にいたの?」 何気なくたずねてから、家を出る前に一郎くんから電話が来ていたことを思い出す。 「朝の電話の用事?」 「いや……」 一郎くんは何かを思案するように言葉を切り、さりげなくあたりを伺うように視線を走らせた。 その視線が、一瞬一点で止まり何事もなかったかのように私に戻ってくる。 「一郎くん…?」 同じようにあたりを伺うけれど、私には何も分からない。 御門くんときちんと契約をしたといっても、一郎くんと同じものが見えるわけではないようだ。 (一郎くんと修二くんは「見る力」に特化してるのよね…?) もしかしたら、御門くんや周防さんにも見えないものが見えているのかもしれない。 「俺があそこに居た理由は降りたら話す。ここは人が多すぎる」 「そうよね…」 確かに、こんなに混んだ電車の中でするような話ではないだろう。 最寄の駅に着き、駅舎をでると、一郎くんが尋ねてきた。 「大堂、どうする?」 さっきの話をどこで聞こうか? ①家に帰って聞く ②駅の近くの喫茶店で聞く ③家の近くの公園にで聞く 360 ③家の近くの公園にで聞く 今日はいろいろあったし、早めに帰宅したかった。 私は家の近所の公園で話そうと提案し、一郎くんは「大堂の好きなところでいい」と言って承諾してくれた。 駅からしばらく歩くと、公園が見えてきた。 「あのブランコ……全然変ってない」 懐かしさのあまり一郎君のことも忘れて、思わずブランコに駆け寄った。 「わぁ。ブランコが小さくなってるよ」 私はブランコに座って、少しだけ揺らしてみる。 軋む鎖の音や、錆びた匂い、すべてが懐かしい。 はしゃぐ私に少し呆れつつも、一郎くんも私の隣のブランコにゆっくり腰掛けた。 「……………」 一郎くんは何も言わず、体に合わないブランコを足だけでゆっくり漕ぎ始めた。 夜の児童公園に来た事は無かったけれど、昼の明るさとは対照的だった。 白熱灯のぼんやりとした明かりのせいで、一郎くんがどういう顔をしているのか判らない。 「大堂。さっきは元気が無かったようだが、大丈夫なのか?」 漕ぐのをやめ、一郎くんはポツリと私に話しかけた。 「うん。さっきはちょっと落ち込んでいたけど……今は大丈夫」 「そうか」 一郎くんは安心したように頷いた。 「そういえば……前も泣き顔を一郎くんに見られてたんだよね。泣き虫の子供みたいで、恥ずかしいよ」 「いや……。こうなる事がわかっていて、泣かせてしまったのは俺の責任だ。 やはり大堂は何も知らなかった方がよかった。知らなければ、泣かせずに済んだんだ」 そう言って、一郎君は白熱灯を見上げた。 私は ①「公園にいた理由を教えて」 ②「一郎くんは何を知っているの?」 ③何も聞かない
https://w.atwiki.jp/pam-iwate/pages/3770.html
民宿 北の家 昔造りの風情たっぷりある『かやぶき屋根』の建物にておもてなしさせて頂きます。囲炉裏付き! 昔ながらの郷土料理や、季節の食材を使った季節料理。 裏の畑から当日収穫した『とれたての野菜』や新鮮な『岩魚・山女』などの川魚。 大自然で採れた『山菜やキノコ』。そして当館のイチオシである、天然蕎麦粉100%の裁ち蕎麦(十割蕎麦)をお腹一杯心行くまで味わってみてはいかがでしょうか? 湯ノ花温泉は湯端の湯、弘法の湯、天神の湯、石湯の四ヶ所の共同浴場がございます。 〈民宿 北の家公式サイトより引用〉 民宿 北の家 〒967ー0333 福島県南会津郡南会津町湯ノ花550 TEL:0241ー78ー2503 FAX:0241ー78ー2503 パンフレット ※画像をクリックするとパンフレットが開きます。 imageプラグインエラー 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。 ホームページ http //www.caretv.jp/kitanoya/ 〈ブログ〉 週末7エリア移動 http //blogs.yahoo.co.jp/iseyaina/52585088.html 南東北縦断ツーリング(その19) http //blogs.yahoo.co.jp/garacyan/65259594.html 南東北縦断ツーリング(その17) http //blogs.yahoo.co.jp/garacyan/65245951.html 携帯サイト 最新のチラシ imageプラグインエラー 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。 《周辺情報》 〈ブログ2〉 #blogsearch /
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/10128.html
386 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2015/01/21(水) 03 00 54.43 ID 3k4SkHgFO [1/2] 380 383 次回にやれるならまだマシな方だと思う。 依頼型なら「別グループNPCが受けてしまった」とかやって、後に同レベルだけどアイテム豊富な敵が・・・とかありそう。 旅をしているタイプのキャンペーンの途中で、見かけたダンジョンに入る事を提案したら却下され、高レベルNPCが全て持っていったとされた時に、 中にあったらしい豊富なアイテムが手に入らなかった事を、提案を却下したプレイヤーがこちらのせいにしてきて不快な思いをした事がある。 387 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2015/01/21(水) 03 20 48.70 ID KqbLbtgt0 386 もしもしからとはいえ日本語が足りなすぎ 390 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2015/01/21(水) 09 10 59.37 ID 3k4SkHgFO [2/2] 387 まとめられなくて報告を諦めた件を、寝ぼけて書いてしまった。 388 単なる強ビルドでも調整を許さないでは済まないかも。 調整を認めないのに経験値の追加を要求して、相対的に敵が弱くなったのに敵が弱い事についても文句を言いそうなイメージ。 過去の体験が混じっているけれど。 スレ405
https://w.atwiki.jp/1000ed/pages/218.html
【ループ50回目③】 【15年後】 あの後、高村は名実共に解体した。 過去の悪行が明るみになり、多くの逮捕者が出た。 その中にはもちろん兄さんも含まれていた。 世間でも当時は大きく取り上げられていた。 高村総合病院も非難に晒され、取り壊される寸前だった。 けれど、桐原製薬の関連病院として再出発する事で取り壊しを免れた。 後から聞いた話だと、元婚約者だった桐原さんが自分の両親を説き伏せてくれたらしい。 それを親友がこっそり教えてくれた。 俺は今『元高村総合病院』だった所の救急医として勤務している。 本当は大学に残り上を目指す様、周りには説得されていた。 だけど高村が奪っていった命の分だけ、命を救いたいと考えて……あえてこの街に戻ってきた。 近くに実家はあるけれど、30歳すぎの大人の男がいつまでも親の世話になる事も憚られ病院にほど近いマンションで暮らしている。 (本気で疲れた……) 四十時間連続勤務だった。 特に俺のような救急医は常時人手不足だ。 労働基準なんてもの無視されるのが当たり前のブラックな環境。 若手が多いのにはそれなりの理由がある。 歳をとってまで続けるには、気力も体力も使いすぎるからだ。 ざる蕎麦の入ったコンビニの袋を持って車から降りる。 さすがに今日は夕食を作る気が起きない。 エントランスで溜まった郵便物を受け取る。 と、いつものダイレクトメールの中に一つ、『大堂春樹様』と書かれた真っ白で立派な封筒を見つけた。 (これは……) それは桐原さんと親友の友也の結婚式の招待状だった。 彼らとは幼稚舎から一緒の幼馴染だ。 友也はずっと桐原さんを想っていたけど、ひた隠しにして彼女を支えていた。 昔から、とても我慢強い男だった。 俺に向けられていた好意が彼に移ったのは、ごく自然な成り行きだったのだろう。 (でもこの日付……学会の日と丸かぶりじゃないか) お世話になった教授から論文の発表を頼まれている。 あれもこれも安請け合いしてしまうのが悪い癖で、寝る時間が全然足りていない。 身体が二つに分裂すれば……と願ってみても叶うはずはなかった。 残念だが、どちらか一方を取らなくてはいけない。 (今は頭が働かない。まずは食事だ) 鍵を差し、玄関の扉を開けた。 「……ただいま……」 玄関前でのいつもの出迎えが無い。 嫌な予感がした。 とりあえず部屋中を探して回る。 男の一人暮らし。 多くない部屋数だから、それはすぐに見つかった。 寝室の片隅でカーテンに身を隠すように丸くなっていた。 その体に触れてみる。 全身、死後硬直で硬くなっていた。 (死後24時間以内だな) まだ解硬が始まっている様子はない。 いつものように背中を撫でてみても、冷たく硬い物になってしまっていた。 「ミケ、よく頑張ったな。20年も生きたんだ。大往生だよ」 元飼い主で服役中の秋人兄さんから預かっていた。 俺が子供の頃に拾った、後ろ足に障害を持った捨て猫だった。 その時、自動の餌やり機が動き出して餌を吐き出していた。 こんな物に頼らなければならないなら、本当は飼う資格すら無かったのかもしれない。 「ごめんな。看取ってやる事もできなくて」 その体をそっと抱き上げる。 固まっているから、丸くなっているそのままの形で持ち上がる。 それを膝の上に乗せた。 死後硬直は筋肉の収縮によって引き起こされるただの生理現象だ。 でも俺は身を硬くして物になる事で『死んだ私に執着しないで』という前向きなメッセージに思えてならない。 ずっと柔らかいままだったら、万に一つ生き返るかもと遺された側は思ってしまうだろう。 死を突きつける事で、遺された者達は現実を受け入れるしかなくなる。 (明日は休みだ。連絡して火葬のこと聞かなくちゃな) 空の段ボールにバスタオルを敷いて、その上にミケを置いた。 腐敗防止のために冷却剤も入れておく。 (コンビニの蕎麦、もう食べる気が起きないな) ビニールのまま冷蔵庫に突っ込んで、そのままベッドに倒れ込む。 着替えなくちゃいけないけど、その気力も無くなってしまった。 (疲れた……) ミケが居るから家に戻る理由があった。 守るものがある、それは不自由な事だけど活力にもなり得た。 姉さんには和馬、友也には桐原さん。 皆、大事な人を守る為に生きている。 (それに比べて、俺は……) ミケを失った空虚感で、全てが億劫になってしまった。 「ミケ……お前の魂は霊脈でマナに会えたのか?」 目を閉じて、問いかけてみても何の返事も無かった。 身重の姉さんに黙ってついて行く。 お腹も大分大きくなって、誰が見ても妊婦だとすぐわかるようになっていた。 自分が大変な時期なのに、パートナーの看病までしている 俺に出来るのは車を出したり、荷物を持ったりするくらいだった。 日々の忙しさで、なかなか助けになってあげる事もできないでいた。 「冬馬先輩と会うのは久しぶりだよね」 「うん」 「驚かないであげてね」 結婚したのに姉さんは未だに御門先輩を冬馬先輩と呼ぶ。 俺も義兄さんとは呼べず、御門先輩と呼んでいる。 あれから5年が経ち、俺は医大生となっていた。 (これは……) 明るい個室のベッドに彼は座っていた。 身体はむくみ、白目や肌に黄疸も出ている。 肌はカサつき、濁った目は窪んでしまっている。 あの誰よりも瑞々しく美しい死体だった彼とは全く違っていた。 「この前、肺の水を抜いたから呼吸が少し楽になったんだよ」 姉さんは御門先輩の近況を説明してくれた。 「こんにちは。春樹さん」 御門先輩は笑顔で俺に挨拶した。 5年前は能面のように無表情だった。 この穏やかな笑顔は今が幸せある何よりの証だろう。 (多臓器不全。おそらく御門先輩はお腹の子に対面は出来ない) 「愛菜。春樹さんに何か飲み物を買ってきてあげて」 「わかった。春樹はコーヒーでいい?」 「うん……」 「それじゃ、売店まで行ってくるね」 姉さんは早々に病室を立ち去ってしまった。 残された俺は椅子に腰掛ける。 「驚かれましたか?」 御門先輩は扉が閉まるのを確認すると、静かに話しかけてきた。 笑顔は消えて、いつもの表情に戻っていた。 「まぁね。この前より大分悪くなっているね」 オブラートに包んでも仕方がないので、はっきりと言った。 「内臓があまり機能していないようで、このような姿になってしまいました」 「臓器の機能が低下すると他の臓器にも影響が出る。負の連鎖でどんどん悪くなるんだ」 「主治医にもう長くないとはっきり言われました」 「だろうね。その内に脳にも影響が出だすと思うよ。意識障害や幻覚、幻聴……混濁、昏睡状態が増えていって……そのまま死を迎える」 残酷な様だけど少しでも現状を知ってもらいたくて、これから起こる事を伝えた。 「分かっています。ですから今日は春樹さんに来てもらったのです」 もっと取り乱してもいいのに、御門先輩は冷静そのものだった。 死を迎える事にあまり恐怖はないように見えた。 「それで? 俺に何か用なんだよね」 「はい。これからの事……愛菜の話です」 「姉さんの話? 一体、何?」 姉さんに席まで外させて、何を言うつもりなのだろう。 「僕はもうすぐ死にます。ですから、愛菜とお腹の子の事を……春樹さんにお願いしたいのです」 「姉さんもお腹の子も大切な家族だ。もちろん出来る限り協力するつもりだよ」 御門先輩の真意を図りかねて、あえて曖昧に答えた。 「そういう意味はなく……春樹さんが自立したその時は、愛菜を妻として迎えてやって頂きたいのです。女手一つで子供を育て上げるのは並大抵の事ではありません。春樹さんなら、安心して任せられる。ですから僕の願いを聞き入れてください。よろしくお願いします」 そう言って御門先輩は俺に向かって頭を下げた。 「顔を上げてよ、御門先輩」 「はい……」 御門先輩は顔を上げて、俺を見た。 俺はベッドに座った御門先輩にゆっくり近づく。 そして俺は御門先輩に手を伸ばしーーそのまま胸ぐらを掴んだ。 「アンタ……何もわかっちゃいないな」 沢山の点滴が、衝撃で大きく揺れている。 それでも構わず、俺は手に力を込めた。 「姉さんは御門先輩……アンタを選んだんだ。それは……死んだって覆る事はない。姉さんは絶対に再婚なんて望まないはずだ」 「ですが、これから苦労する事は目に見えている。愛菜には……誰かの支えが必要なのです」 (胸ぐらを掴んでも軽い。本当に軽すぎる) 思うようにならない身体。 大切な人を残し先立たなければならない無念。 足りない時間。 かつて畏れを抱くほどの強敵だった人は、今はこんなにも儚い。 「姉さんはすでに覚悟できている。あなたとの思い出と子供のために、生きるつもりでいるはずだ。だから、そんな事、頼むから言わないでくれ」 俺は乱暴に手を離した。 御門先輩は小さく咳き込んで、苦しそうに口を開いた。 「僕は……怖いのです。愛菜が不幸にならないか心配でたまらない。だけど……見届けてあげる事もできない」 この五年間で御門先輩は人間らしさを取り戻していったのだ。 能力者を意のままに操っていた高村の一番の被害者……それは彼なのかもしれない。 心を持たない人形のようだった彼を変えたのは、姉さんの献身的な愛だったのだろう。 「だったら……手紙でも書いてあげなよ。今の、その素直な気持ちを書き留めて渡せばいい」 「手紙……ですか」 「とても心配だって書けばいい。見届けてあげたかったって、そう書いてあげなよ。俺が再婚を持ち掛けるより、そっちの方が絶対に姉さんは喜ぶはずだ」 言葉を尽くして相手に伝えなければ、何も始まらない。 心を込めた言葉は何よりの励みになるはずだ。 それはこれからを生きていく姉さんの支えに、十分なり得る。 「そう……確かに、そうですね」 御門先輩は納得したように頷いた。 それは自分に言い聞かせている様にも見えた。 「それに死んでも魂は霊脈……マナに還るだけで、無くなりはしない。俺たち能力者なら皆知ってる事だろう?」 「そうですね。あるべき場所に還る……そう思えば、気も楽になります」 能力者になる前は少しも感じる事が出来なかった。 でも、今は見える。 病室の窓から望む景色からも、その大いなる流れが空と地にしっかりと根付いている。 俺たちはジオラマのような街並みを静かに見下ろしていた。 すると、御門先輩が思い出す様にポツリと漏らした。 「愛菜の中の鬼。春樹さんが名付けたマナは……最初からこうなる事が分かっていたのかもしれませんね」 「こうなる事?」 御門先輩の言いたい事が分からず、俺はおうむ返しに尋ねる。 「最初からループを前提として僕を喰らっていたのではないかと思うのです。ループも愛菜が力を得るまでの時間を稼ぐためにあえてしていたと……今になってそう思うようになりました」 「えっ……!? マナはわざとしていたのか?」 「恐らくは。春樹さんや愛菜の努力無しには当然成り立ちませんが……そもそも多層の愛菜達が自由に力を使えていたと言う事は……成功する未来が約束されいて、すでに鬼にはその先が見えていた……そう思えてならないのです」 (確かに……その通りだけど) 「全て彼女、マナの計画通りだった……」 「春樹さんを相棒に選んだのも、その心の強さを初めから分かっていた。彼女は自らが封じられる日をずっと待っていたのだとすれば……全ての辻褄が合うと思うのです」 (真相は分からない。もうマナは姉さんの中で眠り続けているのだから) その時、病室のドアが開いて姉さんが入ってきた。 手には缶コーヒーやお菓子が抱えられていた。 「お待たせ。二人で何を話していたの?」 姉さんはループでの真相はほとんど何も知らない。 でもそれでいい。 知らない方が良い事もある。 「お腹の子、御門先輩より姉さんに似ている方が良いなって……そう話していたんだ」 「私は……大好きな冬馬先輩に似ている方が良いかな。えへへっ、ちょっと照れるね」 耳を赤くする程恥ずかしいなら、言わなければいいのにと思ってしまう。 「お腹の子が男の子と分かりました。だから、和馬という名前にしようと決めたんです。僕が決め、愛菜も良いと言ってくれました」 自分の名から一文字取ったのだろう。 そこからも強い未練が伺えた。 (和馬か。いい名前だな) 「春樹もお腹に触ってみて。時々、ピクンって動くんだよ」 温かく、張りのある触り心地だった。 血は繋がっていなくても、新しい家族がその中に居る。 そう思うと、不思議でとても優しい気持ちになっていくのだった。 夢から覚め、目を開ける。 どうやら、疲れて眠っていたようだ。 俺は時間を確認する。 深夜に目を覚ますと、マナが呼ぶ時間がどうか見る癖がついてしまっている。 その癖は15年経っても消える事は無かった。 (せっかく起きたんだ。シャワーでも浴びるか) 部屋の片隅に目を向けると、ミケが段ボールに横たわったままだった。 毛は濡れてはおらず、冷却剤も溶けた様子は無い。 ミケは冷たい骸になってしまった。 だから、俺が握りしめている時のように氷も早くは溶けてはいかない。 俺は脱衣所で服を脱ぎ捨てる。 そして熱いシャワーを頭から浴びた。 (この家には孤独な男と、猫の死体だけ……か) 虚しさや侘しさが一気に心を占めていく。 (御門先輩。俺は心底あなたが羨ましい) 今、俺が倒れて死んでも、すぐに見つけてくれる人はいない。 良くて次の日。 下手すれば、一週間後に見つけられる可能性だってある。 (一番大切な人に看取られて逝けたなんて……とても贅沢だろ) 御門先輩の最期は幸せだった。 マイナス思考が心を占める今は……それが妬ましくもあった。 (それに最後、余計な事を話してくれていったよな) さっきの夢でも言っていたマナの事。 それのせいで、よく俺は思考のループに陥るようになった。 もしも自ら封じられる事を望んでいたのなら、俺はあんなに彼女を恨む必要が無かった事になる。 目的が俺もマナも一致しているからだ。 もし俺に恨まれる事を前提としていたなら。 辛辣な言葉も、横柄な態度もその意味合いが全く変わってくる。 (俺は彼女が好きだったんだ。だけど、同じくらい許せなくて……深くマナを傷つけた) 姉さんの身代わりと言ったあの時。 マナは一瞬、泣きそうな顔をした。 分かっていて、それでも酷い言葉で突き放した。 彼女は素直な所があった。 彼女は優しい所もあった。 彼女は寂しがり屋だった。 頭も良くて、とにかく強くて……気高い心を持っていた。 「会いたい……」 言葉が自然と、こぼれ落ちていく。 「マナ……俺は貴女に会いたい」 マナは生物として、能力も気位も全てが格上で……ずっと追いつきたくて背伸びをしていた。 少しでもマウントを取って、自分の優位を知らしめたかった。 「好きだった……」 俺は見栄っ張りだった。 好きだと言うのは、まるで負けを認めたみたいで。 気持ちを無理矢理に押し殺すしか、言い訳を見つけられなかった。 「本当に大好きだったんだ。会いたいよ」 掠れたような、泣くような声で喘ぐ彼女が可愛くて仕方なかった。 触れる度に反応する感度の良い身体も愛おしかった。 「マナ……抱きしめたい。今すぐに」 息苦しいほど彼女が欲しかった。 だけど姉さんを裏切る事もできず、どうして良いか分からなくなっていた。 一度でも交ってしまえば、永遠にループから抜けだせなくなる。 意地になって抜け出す方法について考え続けた。 「今でも愛してる。大好きなんだ。他の誰よりも……お願いだ……姿を見せてくれ」 今でも契約の印が俺の手のひらに残っている。 これのせいで、俺は諦めることができないでいる。 今も……ずっと待ち焦がれたままどこにも動けない。 涙が自然と溢れてくる。 今がシャワーの最中で良かった。 目の前がジワりと滲んで……まるで自分の影が濃くなっていくように思えた。 その影は立体的になり、人の、女性の形を成していった。 慌ててシャワーを止めた。 涙が起こした目の錯覚ではなく、確かに黒い影が存在している。 「マナ……なのか?」 彼女は頷く。 「本当に……俺に会いに来てくれたのか?」 また彼女は頷いた。 「そうか。姉さんが言っていた想いのカケラ……それが貴女なのか」 恐る恐る触れてみる。 それは人の温かみ……体温を持っていた。 「温かい。マナ、抱きしめるよ」 細い腰にゆっくりと手を回す。 そして彼女の顔を見下ろした。 あの頃より、背が伸びたせいでマナが少しだけ遠い。 黒い影の塊だから、どこに目鼻があるのかすら分からない。 顔にキスを何度も落として、その感触を確かめる。 目も鼻も唇も……見えないだけで、しっかりと存在していた。 「俺の愛しい人……もう絶対に離さない」 彼女を強く強く抱きしめる。 そして万感の想いを込めて、彼女の柔らかな唇を優しく塞いだ。
https://w.atwiki.jp/nioka/pages/702.html
1 名前:どうですか解説の名無しさん [2007/12/06(木) 12 30 33.35 ID EY7r7tu2] 二岡「(チャンネルを)切り替えていく」 4 名前:へいぽー ◆r8/y26oRfw [2007/12/06(木) 12 51 37.72 ID 3vgF9X7c] 園川、朝の占いで二位だったことに激怒 園川「なんでこの僕が二位なんですか!?」(怒) 5 名前:どうですか解説の名無しさん mailto sage [2007/12/06(木) 13 03 33.57 ID 2R+KRPPI] 占星術に切り換えていく 6 名前:どうですか解説の名無しさん [2007/12/06(木) 13 03 59.18 ID EydfqFbg] タロットあるで 7 名前:どうですか解説の名無しさん [2007/12/06(木) 13 09 05.24 ID tZbaNFqS] 二岡スレも減ったね 8 名前:どうですか解説の名無しさん [2007/12/06(木) 13 11 16.76 ID JxUHJ/le] そらようよ 9 名前:どうですか解説の名無しさん mailto sage [2007/12/06(木) 13 18 08.66 ID ck5SPB4N] 岩隈「(1位だったけど)天狗にならないように締めていきたい。」 10 名前:どうですか解説の名無しさん mailto sage [2007/12/06(木) 13 42 54.10 ID umdmdJOg] ゲス「(ニートの生活から)切り替えられない」 11 名前:どうですか解説の名無しさん mailto sage [2007/12/06(木) 14 09 41.21 ID DqZ3Rqhk] へびつかい座「あっちゃいかんのか?」 16 名前:どうですか解説の名無しさん [2007/12/06(木) 15 21 07.13 ID iKmtE/Dr] 原「辰徳パンチ!辰徳パンチ!」 仁志「おきなさい辰徳!今日のうらないカウントダウンが始まるわよ!!」 17 名前:どうですか解説の名無しさん [2007/12/06(木) 15 47 48.24 ID X9tMSOTB] 二岡をスレタイに入れただけの野球と関係ない馴れ合い雑談スレ 18 名前:どうですか解説の名無しさん mailto sage [2007/12/06(木) 16 30 30.54 ID umdmdJOg] 二岡をスレタイに入れただけの野球と関係ないゲスのオナニースレ 19 名前:どうですか解説の名無しさん [2007/12/06(木) 16 44 18.12 ID bZKF0Vzd] 「担当は誰なんだよ、おい!」
https://w.atwiki.jp/shutaro47/pages/55.html
ピケティとアベノミクス 2015-03-10 最近の一部のマスコミの論調は、ピケティの富の再分配とアベノミクスは相反するものと捉えているようである。ピケティは裕福な者から税金を取る累進課税方式を提唱しているので、貧しいとされる一般庶民にとってはまったく腹が痛まないことであり、ねずみ小僧次郎吉のような、富める者から富を奪い貧しい者にに分配させる、このような考え方に多くの人は賛同するであろうことは想像に難くない。ピケティはフランスの経済学者であり、2012年のオランド大統領の「75パーセント課税策」を支持したことで知られている。実際には重い税を避けるために国外に移り住む富裕層が相次ぎ、12年末、憲法会議は「税の公平性に反する」として増税は違憲とする判断を下した。(参考:【寄稿】資本主義の効果に疑問を投げかけたピケティ本〜その人気の実態は? - 小林恭子) 富の再分配の考え方は決して間違ってはいないと思われるが、現実問題としてそれが実りのある結果をもたらすかどうかは疑問がある。税を課そうとすると、するりと掻い潜って税の安い他国へ逃げ出す富裕層が続出することになる。日本においてこれが起きないかというと、そうでもない。すでに日本の法人税は近隣諸国と比べると非常に高いので、他国に逃げ出している企業が続出している。 上図は財務省が公表している2014年3月現在の法人税率の比較である。アメリカは少し高いが、近隣の中国、韓国、シンガポールは非常に安い。特にシンガポールは安い法人税のおかげで、世界中から企業がやってきている実態がある。日本における富の再分配は、インフレによってもたらすことができるということを以前の議論で述べたことがある。ピケティの本の中でもこのようなことに触れた部分があり、ピケティ自身、緊縮財政よりもインフレ政策のほうが良いと述べている。(しかし、インフレよりも資本税のほうが良いと主張しているが・・・) どうしてアベノミクスなのか?についてこれから議論する。 日本の喫緊の問題は、赤字国債である。約1030兆円の政府借入金が存在している。(財務省:国債及び借入金並びに政府保証債務現在高より) 日本国債の海外投資家の保有率は約9%程度であるが、年々増えているという。この分を差し引くと、国内で保有されている国債総額は約937兆円ということになる。今年3月10日発表の代表的な指標で現金や預金などの合計を示すM3の平均残高は、1206兆7000億円だった。このM3から国内保有の国債総額を差し引くと、約270兆円が国内で流動的に動いているお金の総額ということにならないであろうか?1億人の人口で割ると、一人当たり270万円ということになり、国債以外の流通通貨の状況を表している。この金額が多いと見るか少ないと見るかであるが、私は、極端に少なすぎると思う。ほとんどの国内の預金は国債に当てられ、お金を動かしたくても動かせない身動き取れない状態と思われる。ピケティの公的債務とはこの赤字国債のことであり、EUには十分な資産があるので、ほんのちょっとの累進課税による資本税により、EUの公的債務の問題は簡単に解消できると言っているが、日本の場合、1030兆円の公的債務を解消するための徴収できる資産がいったいどこにあるというのであろうか? 国債となっている資産そのものを税金として差し出せということであろうか?国債を発行している政府自身が自分で自分の首を絞めることにならないであろうか? そもそも日本国内の富の総額が少ないのにこれ以上課税しても効果は上がらないと思うのであるが、どうであろうか? (あまり考えたくないし、言いたくないが、日本国民の貯蓄が1030兆円あったとする。政府は国債を発行して日本国民の全貯蓄1030兆円を借りたとする。政府はこの1030兆円の借入金ですべて公共工事に使用したとする。公共工事を行った地方と請け負い業者にこのお金が回り、関係した人たちにお金が渡り、そのお金は巡り巡って国民全体に行き渡ることになる。そして、外国に流れたお金と外国から来たお金が相殺したとすると、日本国民のM3総額は2060兆円になっているはずである。しかし、現実は1200兆円ぐらいである。その差額はいったいどこへ行ったのであろう。外国へ流れたお金と外国から来たお金が相殺していないということではなかろうか?外国へ流れたお金がとんでもなく多いことを物語っているのでは? つまり、日本は敗戦から綿々と外国にお金を放出し続けてきたことを物語っているのではないであろうか?日本国民が汗水流して手に入れた富の大半を外国に流出したのではないであろうか? つまり、言いたいことは、日本にあまり富は残っていないということである。) 赤字国債というとんでもない厄介者を抱えている日本にとって、下手をすると国債の暴落を招き、ギリシャ以上の危機が訪れるかもしれない状況下において、新たな税制の導入は、日本の経済そのものを沈没させる心配がある。この赤字国債の問題がなければ、大手を振るってピケティに賛同したいところであるが、日本の喫緊の課題は経済の回復である。そして赤字国債の解消である。 ピケティの理論によると、インフレ政策は公的債務の重要性を低下させる働きがあり、いつかは大問題でなくなるようになる。重要性が低下すると、容易に返済することが可能となる。また、過去の歴史では踏み倒した例もあるという。 第1のアベノミクスはインフレ政策であり、経済の活性化と赤字国債の解消が目的である。第2、第3についてはよくわからないが、インフレ目標を明確にしていることは重要である。近年、1ドル120円付近で推移し、2006年付近の状況に近づいている。大手企業の工場が海外に移転していたが、採算が合う状況になってきたため、海外移転していた工場を日本に戻す動きが活性化している。どこまで状況が好転しているかは不明の部分が多いが、多くの国民が「工場よ、戻ってくれ!」と願えば少しは好転が加速するかもしれない。しかし、心配なのは、工場を操業するための電気料金である。原発事故以来、電気料金は上がり続けている。 確かに、貧富の格差は拡大しているように思われる。ひとつは労働条件の劣悪化である。安い賃金で何の保証もなく労働させる労働基準があるのかどうかもわからない労働形態の拡大である。派遣労働や日雇い、アルバイト、パートなど、名称は様々であるが、非正規雇用形態の一般化が進んでいる。昔は憧れの職業だったものが実際には・・・ということも少なくない。法の隙間を掻い潜って、今や新たな法律でこの非正規雇用形態が合法化されつつある。企業の経費削減と雇用不足が招いた結果でもある。今や経済の活性化は、最重要課題であろう。また、劣悪な条件の雇用を一刻も早くなくすための幅広いコンセンサスの普及も雇用者、被雇用者に限らず必要であろう。 トリクルダウンて? 近年、トリクルダウンと呼び、富める者から富めば、貧しきものもそのうち富むようになるという、鄧小平の「先富論」とアベノミクスを揶揄した言葉がマスコミから流れてくる。現在のアベノミクスは大企業優先で動いているように見えるから、そのように揶揄しているのであろうが、一時期は、日本が誇る大企業が大幅赤字に悩み、大幅解雇によってなんとか凌いできたことはごく最近のことである。もっと早くにアベノミクスを行っていたら、こんなことにはならなかったのにという声が聞こえてきそうであるが、こんどは逆にトリクルダウン?、大企業優先で一般人には関係ないという声が聞こえてくる。アベノミクス=インフレ政策と思われるが、(新しいアベノミクスは少し違うかもしれないが金融政策に限ることにすると、)必然的に円安になり、輸出産業は好転し、輸入産業は悪化することになる。現実、一部の大企業の業績が好転した話は聞くが、輸出産業全体が好転したかどうかは不明であり、既に工場を他国に移転した後ですぐに戻れない企業も多い。なんとも言いようがない。実際のところ、アベノミクスを実施するのが遅すぎたとも言え、多くの中小を含み企業が他国へ移転してしまった後であった。他国へ移転した企業を呼び戻す効果的政策があればよいのであるが、いまのところ暗中模索状態のようである。外国へ移転した有望な企業を呼び戻す強力な政策と新しい産業の構築の積極的推進が必要であり、強力な政治力が必要である。 日本はインターネットの普及は早かったが、途中でNTT法に引っかかり、進歩速度に急ブレーキがかかった。シンガポールや中国そしてインドなどの遅れて立ち上がった国が、今や国際ネットワークの中心的存在になり、インターネット発祥の地アメリカを脅かすような存在になっている。今や情報産業はキーであり、セキュリティの遅れはその国の進歩を著しく阻害するようになってきた。ハッキング、サーバー攻撃などは日常茶飯事となり、国家間の諜報活動にも利用されている。今や、人工衛星から一人一人の行動が観察され、監視されるようになり、様々な防犯カメラや交通監視装置から情報が送られ、監視社会へと変貌するようになってきた。個人のプライバシーが叫ばれながらも、プライバシーのない社会へと変化が起きている。グローバリゼーションによって統一的な国際規格の制定が始まり、グローバル化の大波を日本は被りつつある。しかし、一方では、真逆の方向への発展も要求されている。実は、これがキーである。日本独自のグローバル化と逆行するシステムの開発が必要であり、サイバー攻撃に対抗するためには、反グローバリゼーションシステムの構築が必要である。これが日本を他国からのサイバー攻撃から守ってくれる。政府は、この部分に極秘に莫大な予算を掛ける必要が、早急に行う必要がある。まずは、日本国内のネットワーク環境を安全であり安心できるものに構築しなおす必要がある。そうしなければ、一流の世界的な規模の新規産業を構築できないであろう。
https://w.atwiki.jp/tw-yozakura/pages/85.html
□必要Item トゥートゥーの殻×100、キノコ×100、ブルーベリー×50 □条件 LV30以上 □概要 ユフェミア(ケルティカ市民街[カモミールカフェ])に話しかけ、下記のアイテムを10回渡す。 トゥートゥーの殻×10、キノコ×10、ブルーベリー×5を渡す。 (報酬:経験値1,500 5,000seed ; 9回目まで) (報酬:経験値2,500 7,000seed ; 10回目)