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2ch過去ログ ※ 下記いずれも、時系列的には上にある物ほど新しいスレッドです 【これまでのネットwatch板 スレ一覧】 datファイル→ 1~8,9~15,16~23,24~31 スレ立て日(2chLINK) スレタイ(mimizunLINK) 81 2012/02/21 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【0円(笑)乞食】81kg 80 2012/02/15 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【乞食・世界異臭】79kg(実質80) 79 2012/02/08 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【乞食のモンチッチ】79kg 78 2012/01/28 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【島渡り乞食】78kg 77 2012/01/17 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【地域ネガキャン乞食】77kg 76 2012/01/09 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【飽食乞食】76kg 75 2011/12/31 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【奄美de年越乞食】75kg 74 2011/12/26 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【暴飲暴食乞食】74kg 73 2011/12/21 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【乞食毎晩宴会】73kg 72 2011/12/14 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【取材押売乞食】72kg 71 2011/12/08 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【乞食in九州】71kg 70 2011/12/03 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【隠密乞食】70kg 69 2011/11/29 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【事故?乞食】★69★ 68 2011/11/26 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【乞食尊師】★68 67 2011/11/22 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【乞食女ブヒ】★67 66 2011/11/18 ミニカー】朝倉くみこ日本一周【冒険コジキ者】★66 65 2011/11/15 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【ワラシベ乞食】★65 64 2011/11/13 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【だぁ】★64 63 2011/11/11 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【醜い動画の子】★63 62 2011/11/09 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【乞食販促デキレース】★62 61 2011/11/07 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【メタボ乞食】★61 60 2011/11/05 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【新聞掲載 2回目】★60 59 2011/11/03 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【便所乞食in長野】★59 58 2011/11/01 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【トイレくん激走】★58 57 2011/10/31 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【信州乞食旅】★57 56 2011/10/29 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【豚岩石Ⅱ世】★56 55 2011/10/27 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【幻の野営肥満中】★55 54 2011/10/26 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【乞食山梨徘徊中】★54 53 2011/10/25 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【ニコ生lv68488330】★53 52 2011/10/23 【乞食】朝倉くみこ自称日本一周【行脚】★50(実質52) 51 2011/10/23 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【売名?】★50(実質51) 50 2011/10/23 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周?【乞食inいるま】★50 49 2011/10/22 【元ミニカー】朝倉くみこ自称日本一周【歩】★49 48 2011/10/20 【強請り】朝倉くみこ日本一周?【物乞い旅】★48 47 2011/10/19 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【最速鬼キャン】★46(実質47) 46 2011/10/18 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【プチリタイア?】★46 45 2011/10/17 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【中断中】★45 44 2011/10/16 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【ご近所巡り】★44 43 2011/10/15 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【なぜか埼玉】★43 42 2011/10/14 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【埼玉乞食注意報】★42 41 2011/10/13 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【峠ナシナシで!】★41 40 2011/10/12 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【故障】★40 39 2011/10/11 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【峠登れず】★38(実質39) 38 2011/10/11 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【峠登れず】★38 37 2011/10/10 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【無賃駐車】★37 36 2011/10/08 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【疑惑の出発式】★36 35 2011/10/05 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【インドの災女】★35 34 2011/09/27 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【ウエイト→】★34 33 2011/09/19 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【年齢→】★33 32 2011/09/07 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【ミュージカルスター?】★32 31 2011/08/31 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【ナンバーGET→閉鎖】★31 30 2011/08/24 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【計画中止?】★30 29 2011/08/16 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【祝33歳】★29 28 2011/08/08 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【試走しそう】★28 27 2011/07/24 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【最終組立】★27 26 2011/07/08 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【テスト中】★26 25 2011/06/22 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【チキン】★25 24 2011/06/06 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【カブ再開?】 23 2011/05/18 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【上京物語】★23 22 2011/04/19 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【実家大好き】★22 21 2011/03/21 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【実家に逃亡】★21 20 2011/03/08 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【作業はリストラ】★20 19 2011/02/22 【座椅子】朝倉くみこ日本一周【ダウンフォース】★19 18 2011/02/05 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【椅子製作中】★18 17 2011/01/14 【乞食旅】朝倉くみこ日本一周【未だ出発せず】★17 16 2010/12/22 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【新春開始?】★16 15 2010/12/06 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【年内絶望】★15 14 2010/11/15 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【年内出発?】★14 13 2010/10/27 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【季節は冬へ】★13 12 2010/10/14 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【ハンドル10万】★12 11 2010/10/02 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【農家解雇】★11 10 2010/09/21 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【モトメビウス】★10 9 2010/09/08 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【鉄板焼き】part9 8 2010/09/02 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【夏→秋】part8 7 2010/08/03 【ミニカー】朝倉くみこ日本一週【夏出発は?】part7 6 2010/07/07 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【詐欺?】part6 5 2010/06/14 【ミニカー】朝倉くみこ0円日本一周part5 4 2010/06/04 【ミニカー】朝倉くみこ0円日本一周part4 3 2010/05/18 【ミニカー】朝倉くみこ0円日本一周part3 2 2010/03/24 【カブ】バイクに乗って0円日本一周part2【0円】 1 2010/03/04 【カブ】バイクに乗って0円日本一周【0円】 スレ立て日(2chLINK) スレタイ(mimizunLINK) 【これまでのネットwatch板以外 スレ一覧】 板 スレ立て日(2chLINK) スレタイ(mimizunLINK) ニュース速報 2011/11/29 美人過ぎるミニカー日本一周女性の朝倉くみこさん、何かもう色々ごまかしきれず吹っ切れた模様 ニュース速報 2011/11/28 ミニカーで日本一周中の美人すぎる朝倉くみこ嬢が再び殺人予告される ニュース速報 2011/11/24 美人すぎる朝倉くみこ嬢のミニカーのエンジンがかからない ニュース速報 2011/11/11 日本一周中の美人すぎる朝倉くみこ嬢にねらーが殺人予告!警察が動く! ニュース速報 2011/11/11 【速報】ν速古参者から逮捕者(警察が捜査中) 日本一周乞食旅の浅倉くみこさんに殺人予告 ニュース速報 2011/11/08 50ccミニカー旅行の朝倉くみこさんが新潟でぷっぷ~~~~~~~~~~~~~~~~♪♪(・∀・) ニュース速報 2011/11/05 【速報】ミニカー乞食の旅の朝倉くみこさんが長野入り ニュース実況+ 2011/10/29 【ネット】ミニカーで日本一周中の朝倉くみこさん(33歳)…今月8日に東京を出発し山梨県入り 来年秋に岩手宮城福島を訪れる予定11/10/28 ニュース速報 2011/10/19 【速報】日本一周中の美人すぎる朝倉くみこ嬢のミニカーが大破 ニュース速報 2011/10/13 【速報】特注ミニカーで日本一周中の美女が東京へ走行中 日本一周完了か バイク板 2011/10/12 朝倉くみこ\0ミニカー日本1周 PINKのカブとモトメビウス ラウンジclassic 2011/10/11 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周@避難所【逃亡者】 ニュース速報 2011/10/10 ミニカーで日本一周予定の美女、朝倉くみこ嬢の特注ミニカーのデザインがひどい★4 @kumico0818 ニュース速報 2011/10/10 自称ミニカーで一周予定の美女朝倉がコインパーキングで無銭駐車か ニュース速報 2011/10/10 ミニカーで日本一周予定の美女、朝倉くみこ嬢の特注ミニカーのデザインがひどい★3 ニュース速報 2011/10/08 ミニカーで日本一周予定の美女、朝倉くみこ嬢の特注ミニカーのデザインがひどい★2 ニュース速報 2011/10/08 ミニカーで日本一周予定の美女、朝倉くみこ嬢の特注ミニカーのデザインがひどい 痛いニュース+ 2011/09/01 【閉鎖】ミニカーで日本一周をすると豪語し、未だに出発していなかった美人過ぎる女が「車が納品されない」ので公式サイトを閉鎖 ニュース速報 2011/08/31 ミニカーで日本一周の美人すぎる朝倉くみこさん公式サイトを閉鎖し逃亡 ニュース速報 2011/08/09 美人すぎる日本一周女性・朝倉くみこさん 宣言から1年半、まだ日本一周に出発せず ニュース速報(嫌儲) 2011/08/08 美しすぎる0円日本一周女がついにテスト走行開始か? ニュース速報 2011/06/07 1年経っても日本一周旅行に出発しない素人美女に怒り心頭「いよいよ詐欺だな」 ニュース速報 2010/12/01 ゆとり批判で話題の美人すぎる朝倉くみこ(30代)がいよいよ日本一周旅行へ ニュース速報 2010/11/27 ゆとりが日本一周美女の朝倉くみこさんに正論言われて発狂中ww ニュース速報 2010/11/27 日本一周女性がゲームユーザーを完全否定!「だから就活だってうまくいかないのさ」★2 痛いニュース+ 2010/11/27 6月から0円で日本一周すると宣言していまだに出発していない美人すぎる女性、ゲームをやる人間を完全否定 ニュース速報 2010/11/27 日本一周女性がゲームユーザーを完全否定!「だから就活だってうまくいかないのさ」 ニュース速報 2010/10/31 ミニカーで日本一周する予定の美女 ニュース速報 2010/09/22 アタシも0円で日本一周して有名になりたい♪まずは下見♪地元グルメ美味し~い♪ ニュース速報 2010/09/15 美人すぎる0円で日本一周女性が美肌を公開!やっぱり超美人だった! ニュース議論 2010/09/02 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周【出る出る詐欺】part8(スレ立て誤爆) ニュース速報 2010/07/31 0円で日本一周美女が消息を絶つ? 旅に出ずブログも『Twitter』も更新ナシ 痛いニュース+ 2010/07/12 6月スタートの0円で日本一周・美人すぎる女性! 7月になっても旅に出ず ニュース速報+ 2010/07/12 【話題】6月スタートの0円で日本一周・美人すぎる女性! 7月になっても旅に出ず バイク板 2010/06/09 あさくらぁ~!0円日本1周の旅! 痛いニュース+ 2010/05/28 0円日本一周の美人すぎる素人が雑誌にエッチな写真! ニュース速報 2010/05/28 「0円日本一周」 2代目豚岩石登場!…のはずが、豚どころか本当に美人でちょっぴりエッチと話題 ニュース速報+ 2010/05/28 【ネット】「美人すぎる」0円日本一周美女が雑誌にエッチな写真を掲載しているとして話題 ニュース速報 2010/05/28 豚岩石の後釜を狙うミニカーおばさん。色仕掛けで金集めて0円日本一周旅行 ニュー速(嫌儲) 2010/05/27 あの0円日本一周美女が雑誌にエッチな写真! 本人「若干いやらしい&やたらムチムチした写真」 ニュース速報+ 2010/04/08 【話題】美人すぎる女性が日本一周0円の旅! 協賛企業にPR開始か ニュース速報 2010/03/22 所持金0円 カブで日本一周する予定の美人女性、乗り物をミニカーに変更【画像あり】 バイク板 2010/03/12 ピンクのカブくれお 既婚女性 2010/03/06 所持金0円で、カブで日本一周する美人女性 ニュース速報+ 2010/03/05 【ネット】 今度は「所持金0円で、カブで日本一周する美人女性」…「海外で居候繰り返してきた。日本でもきっと助けてくれる」★4 ニュース速報+ 2010/03/04 【ネット】 今度は「所持金0円で、カブで日本一周する美人女性」…「海外で居候繰り返してきた。日本でもきっと助けてくれる」★3 ニュース速報 2010/03/03 0円で日本一周の(自称)美人女性! 旅に出る前からブログ炎上「女優デビューか」 ニュース速報+ 2010/03/03 【ネット】 今度は「所持金0円で、カブで日本一周する美人女性」…「海外で居候繰り返してきた。日本でもきっと助けてくれる」★2 ニュース速報+ 2010/03/03 【ネット】 今度は「所持金0円で、カブで日本一周する美人女性」…「海外で居候繰り返してきた。日本でもきっと助けてくれる」 痛いニュース+ 2010/03/03 今度は「美人すぎる0円で日本全国バイク横断する女」登場! ニュース速報 2010/03/03 【画像あり】今度は「美人すぎる0円で日本全国バイク横断する女」登場! 板 スレ立て日(2chLINK) スレタイ(mimizunLINK) ※ 上記いずれも、時系列的には下にある物ほど古いスレッドです
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このページは数あるニコニコ歴史戦略ゲー動画の登場人物について、各動画内での列伝をまとめていくものとして用意しました。 主役級の活躍を見せた人物はもとより、名脇役、好敵手からネタ☆キャラまで幅広く紹介されるページになることを願います。 ここでは信長の野望・太閤立志伝の人物について扱います。 参考用リンク先(需要のありそうなものがあれば随時追加推奨) Category 戦国時代(日本) - Wikipedia :史実についての参考リンク 【非公式】霧雨の野望wiki 登場武将紹介 :霧雨の野望についての参考リンク 武将別解説 - 戦国編 :iM@S架空戦記シリーズ補完wikiでの戦国武将解説 『戦国時代の人物の一覧』 :ニコニコ大百科での戦国人物項目一覧 武将別伝(戦国) ア行 ア更新ア2 イ ウ エ オ ハ行 ハ ヒ フ ヘ ホ カ行 カ キ ク ケ コ マ行 サ行 サ シ ス セ ソ ヤ行 タ行 タ チ ツ テ ト ラ行 ナ行 ワ行 史実姫 青山忠成(あおやま ただなり) 赤座吉家/直保(あかざ よしいえ/なおやす) 明石全登(あかし たけのり/てるずみ/なりとよ) 赤松晴政(あかまつ はるまさ) 赤松政秀(あかまつ まさひで) 赤松義祐(あかまつ よしすけ) 秋月文種(あきづき ふみたね) 明智光秀(あけち みつひで) 浅井亮政(あざい すけまさ) 浅井長政(あざい ながまさ) 浅井久政(あざい ひさまさ) 朝倉英林/敏景/教景/孝景(あさくら えいりん/としかげ/のりかげ/たかかげ) 朝倉景鏡/土橋信鏡(あさくら かげあきら/つちはし のぶあきら) 朝倉景紀(あさくら かげのり/かげとし) 朝倉宗滴/教景(あさくら そうてき/のりかげ) 朝倉孝景/宗淳(あさくら たかかげ/そうじゅん) 朝倉義景(あさくら よしかげ) 朝比奈泰朝(あさひな やすとも) 足利晴氏(あしかが はるうじ) 足利義昭/義秋(あしかが よしあき) 足利義氏(あしかが よしうじ) 足利義輝(あしかが よしてる) 阿蘇惟将(あそ これまさ) 阿蘇惟光(あそ これみつ) コメント欄 青山忠成 (あおやま ただなり) [部分編集] (1551~1613)徳川譜代家臣。江戸幕府町奉行、老中。常陸国江戸崎藩初代藩主。徳川秀忠の傅役を務めるなど重用された。 東京都港区青山 の地名は彼が有した広大な屋敷地に由来する。 太閤5 統率 45 武力 40 智謀 53 政務 55 野心 35,魅力 38 革新 統率 40 武勇 30 知略 54 政治 68 義理 58 内政B 天道 統率 40 武勇 30 知略 54 政治 68 義理 58 ……しかしながら、「太閤立志伝V」では武将IDがもっとも若いため、ユーザーイベントの人物参照失敗で頻出するネタキャラと化してしまった。 関連用語: 阿会喃システム 、 イベコン 、 バグ 上へ 赤座吉家/直保 (あかざ よしいえ/なおやす) [部分編集] (?~1606)豊臣家臣。北条攻めに従軍し越前今庄2万石を与えられた。関ヶ原の「裏切り四将」の一人だが、功として認められず、所領を没収される。後に前田利長に仕えたが、越中大門川の氾濫を検分中に落馬・溺死。 革新 統率 43 武勇 22 知略 38 政治 36 義理 2 計略B 天道 統率 43 武勇 22 知略 38 政治 36 義理 2 梟雄の野望 【革新PK】 + プレイヤー勢力・遊佐家家臣 第十八章で紙芝居初登場。 義理2という評価をひっさげて登場して危ぶまれたが、鬼畜だらけのこの動画の中ではまだまともな人間だった。だが本動画では、力なき「良心」は命取りなのである。 上へ 明石全登 (あかし たけのり/てるずみ/なりとよ) [部分編集] (?~?)宇喜多家臣で直家の娘婿。熱烈なキリシタンで、洗礼名はジョアン・ジュスト。宇喜多騒動で多くの家臣が出奔する中、執政として秀家を支えた。 関ヶ原の戦いで宇喜多家が没落して浪人となった後は、黒田孝高や田中忠政を頼って生き延びた。 のちの大坂冬の陣・夏の陣で豊臣方としてキリシタン武士を率いたが、天王寺・岡山の戦いで友軍壊滅を知らされ敵軍に突撃。以後の消息は不明。 生没年不詳、諱の読みも定かではないなど、謎の多い人物(「革新」や「天道」での読みは「てるずみ」)。 革新 統率 82 武勇 75 知略 58 政治 62 義理 91 鉄砲A,兵器A 天道 統率 82 武勇 75 知略 58 政治 62 義理 91 足軽B,鉄砲A,兵器A ダメ君主の野望 【革新PK】 + プレイヤー勢力・一条(今川)家途中参加 今川氏真の娘を娶り、一門衆として活躍。 敬虔な基督教徒、かつ愛妻家なので「アッー!」には縁がないはずだが、周りが周りなので時に妙な雰囲気に…。 泳げよ宇喜多秀家 ( 単発動画 ) 【太閤立志伝V】 八丈島から泳いで帰還した秀家と感動の再会を果たす。 上へ 赤松晴政 (あかまつ はるまさ) [部分編集] (1515~1556)播磨の守護大名・赤松氏の当主。実権を握る守護代・浦上氏との抗争と妥協を繰り返した。 ゲームでの能力は目を覆いたくなる程弱いが、それ故に赤松でプレイするという剛の者も少なからずいる。 革新 統率 16 武勇 21 知略 27 政治 29 義理 34 天道 統率 16 武勇 21 知略 27 政治 29 義理 34 ダメ君主の野望 【革新PK】 + プレイヤー勢力・一条家初期家臣 赤松政秀に家を奪われ一条家に転がり込む。顔グラの表情は腹の立つ表情と評される。しっかり者の息子・義祐に対し「ダメ武将」ぶりを発揮している。 上へ 赤松政秀 (あかまつ まさひで) [部分編集] (1510?~1570)赤松家臣、播磨龍野城主。主君・晴政を龍野城に迎え入れ、浦上政宗を討つ。 晴政の子・義祐とは対立し、独立。別所家と結び、小寺政職や黒田職隆と戦った。死因は毒殺とされる。 赤松家においては優秀な武将の一人。 革新 統率 69 武勇 61 知略 70 政治 44 義理 77 弓B 天道 統率 69 武勇 61 知略 70 政治 44 義理 77 弓B 上へ 赤松義祐 (あかまつ よしすけ) [部分編集] (1537~1576)播磨の名門・赤松氏の当主。父・晴政や、家臣・赤松政秀との対立を抱えながら、家の再建を図った。 「信長の野望」では一国の大名としては頼りないものの、父よりは優秀。 革新 統率 34 武勇 31 知略 47 政治 57 義理 42 天道 統率 34 武勇 31 知略 47 政治 57 義理 42 ダメ君主の野望 【革新PK】 + プレイヤー勢力・一条家初期家臣 赤松政秀に家を奪われ、父と共に一条家に転がり込む。初期メンバー中随一の知略の持ち主でうpぬし曰く「文句なしのエース」。氏真と並ぶ数少ない良識派として視聴者の信頼を集めていたが、第二六話(sm3250257)で秘められた趣味を開陳。その後、氏真への(ソッチの意味での)好意を告白する等、すっかり変態路線に馴染んでしまう。対北条戦が本格化した辺りから出番が減ったと思ったら、第五四話では過去の人扱いになってしまった。 上へ 秋月文種 (あきづき ふみたね) [部分編集] (1512~1557)筑前の豪族。はじめ大内義隆に従い、幕府から官職を得た。義隆の死後は大友宗麟に従うが、毛利元就の誘いに応じて大友家と対立。大友軍の戸次鑑連らの猛攻の前に戦死した。 「信長の野望」における秋月家はシナリオ開始直後に滅亡することで有名。 革新 統率 71 武勇 68 知略 23 政治 43 義理 50 足軽B 天道 統率 60 武勇 68 知略 23 政治 43 義理 50 足軽B ニコニコ大百科: 『秋月文種』 上へ 明智光秀 (あけち みつひで) [部分編集] (1528?~1582)覇王を裏切った男。妻の妻木氏(煕子)のほかに側室を持たなかった等の逸話から「 愛妻家 」としても知られる。本能寺の変の原因や背後関係は諸説あり、作品毎に描かれ方も様々。 「信長」シリーズでは本能寺の変イベントを起こす上でとても重要な存在。 革新 統率 88 武勇 85 知略 92 政治 96 義理 42 足軽B,鉄砲S,計略A,兵器A,築城A,内政S 天道 統率 88 武勇 85 知略 92 政治 96 義理 42 足軽B,鉄砲S,兵器A,烈火 関連タグ: 【明智光秀】 ニコニコ大百科: 『明智光秀』 太閤立志伝Ⅱ PC-98版 明智光秀でプレイ( その1 )【太閤2】 主人公。 霧雨の野望 【革新無印】 + 序盤から登場、紙芝居準レギュラー 斉藤家家臣として登場、敗戦後に姉小路に士官。 序盤から多数の合戦に参戦、後に一方面軍を任される程の存在となる。 東方キャラクター「 リグル・ナイトバグ 」との交流が多々あり、 「光リグは俺のジャスティス」とのコメントが記述された事もある。 彼も意識して部隊に入れている描写もある。 イベントにより負傷扱いとなり、上記の「リグル」を主将とする二線級武将に自分の方面軍を任せている。 弾正の野望 【革新PK】 + プレイヤー勢力・松永家に途中参加 斎藤家家臣として観音寺城攻めに参加するも「空城の計」に敗れ捕らえられる。捌章(sm2717459)で弾正の外道過ぎる勧誘を受け、軍門に降る。以後一線で活躍。拾参章(sm3057108)からは天下創世の顔グラに変更。「黒成分が多めに含まれ(うpぬし談)」た姿を見る事ができる。 戦国時代が舞台の小説・漫画紹介 ゲスト。その13で登場。 信長と光秀の信頼関係をメインに描く作品を紹介。 竹中半兵衛の憂鬱 【革新PK】 + 地味 いつも従軍するが無口で地味。史実通りの愛妻家。 上へ 浅井亮政 (あざい すけまさ) [部分編集] (1491~1545)近江の国人。久政の父。浅井氏の庶流に生まれ惣領家を嗣ぎ、半国守護・京極氏の内紛や国人一揆の勃興の中から江北の支配を勝取った。小谷城を築城し、朝倉氏と結んで、戦国大名としての浅井家の基礎を築いた。 戦国初期の傑物の一人で、「蒼天録」では彼をメインに据えた「江北の炎」(1523年)というシナリオがある程。「革新」では群雄集結に登場。 革新 統率 93 武勇 91 知略 80 政治 82 義理 67 騎馬A,計略A,兵器A,内政B 天道 統率 93 武勇 91 知略 80 政治 82 義理 67 騎馬A,兵器A 弾正の野望 【革新PK】 + 弐拾章で登場 弐拾章で登場・紹介有。 自重しない安倍晴明が蘇らせた。 上へ 浅井長政 (あざい ながまさ) [部分編集] (1545~1573)近江浅井家3代目。市の夫にして信長の義弟、淀殿ら浅井三姉妹の父。その生涯は悲劇として小説やドラマの題材になる。美人の誉れ高かった妻や娘たちに合わせてか、美男子のイメージで語られる事が多い。 二次創作では、極端に暑苦しかったり、変態だったり、ナルシストだったり、と何故かエキセントリックな性格付けがされたりする。 革新 統率 90 武勇 85 知略 70 政治 51 義理 93 足軽B,騎馬A,鉄砲B,兵器B 天道 統率 87 武勇 84 知略 70 政治 51 義理 93 足軽B,騎馬A,鉄砲B,兵器B 関連タグ: 【浅井長政】 霧雨の野望 【革新無印】 + 紙芝居準レギュラー、一軍 東方キャラクター達を片っ端からナンパ?した事から 「 ナル政 」の通称で呼ばれる事となる。 基本的に軽い人物として扱われているが、時として非常に視聴者を感心させるセリフを吐く事もある。 戦国時代が舞台の小説・漫画紹介 ゲスト。その9で登場。近江のイケメン。人を選ぶ描写があるが、名セリフ目白押しの作品を紹介。 弾正の野望 【革新PK】 + 浅井当主。 浅井当主。壱拾玖章で紙芝居登場・紹介有。同盟国朝倉に居候する輝夜に御執心の模様。 竹中半兵衛の憂鬱 【革新】 + 浅井当主 浅井当主。変態チュートリアルの被害者。すぐ計略で慌てふためく。 上へ 浅井久政 (あざい ひさまさ) [部分編集] (1526~1573)近江浅井家2代目。長政の父。六角家への臣従、織田家との絶縁を主張するなど、一般に暗君として語られる。息子・長政と家臣団により隠居に追い込まれた。 近年では再評価されているが、「信長の野望」では「DS2」のチュートリアルで相変らずのダメっぷりを長政にたしなめられている。 革新 統率 30 武勇 24 知略 31 政治 69 義理 96 内政B 天道 統率 30 武勇 24 知略 41 政治 69 義理 96 竹中半兵衛の憂鬱 【革新】 + 浅井前当主 浅井前当主。無防備マンばりの脳天気な非戦主義者。家を憂いた雨森弥兵衛に簀巻きにされて島流しにされそうになる。 上へ 朝倉英林/敏景/教景/孝景 (あさくら えいりん/としかげ/のりかげ/たかかげ) [部分編集] (1428~1481)越前の有力豪族の一人。守護斯波氏の内紛や守護代甲斐氏との抗争、応仁の乱の勃発の中で頭角を現し、西軍から東軍への寝返りの代償として実質的な越前守護となる。 異説もあるが、分国法「朝倉孝景条々(朝倉敏景十七箇条)」を制定したり、公家領・寺社領を押領する等、戦国大名としての朝倉氏の基礎を築いた室町後期の英傑の一人。 信長の野望には「蒼天録PK」のカスタマイズ賞品武将として登場。 蒼天録 統率 74 知略 85 政治 95 義理 23,野心 69 登用/虚報,修復,突入 弾正の野望 【革新PK】 + 宗滴の父、えーりん様 ゲーム中に武将としては登場しないが、紙芝居上のキーパーソンの一人。 宗滴が思慕する偉大な父。なお、この作品では朝倉家には八意永琳がいる。 上へ 朝倉景鏡/土橋信鏡 (あさくら かげあきら/つちはし のぶあきら) [部分編集] (?~1574)朝倉一門。義景の従弟に当たる。大野郡司職を務め、一門筆頭格の重鎮であった。1573年、信長が越前に攻めこむと、自領に迎え入れた朝倉義景を裏切って自害に追い込み、信長に降伏した。しかし翌年、富田長繁の起こした騒動の中で戦死。 革新 統率 64 武勇 45 知略 72 政治 42 義理 7 計略B 天道 統率 64 武勇 45 知略 72 政治 42 義理 7 上へ 朝倉景紀 (あさくら かげのり/かげとし) [部分編集] (1505~1572)朝倉宗滴の養子。養父の跡を継ぎ、敦賀郡司職となるが、同族の朝倉景鏡と対立。息子の早世、敦賀郡司職の廃止など、失意のうちに没した。 読み方は複数伝わるが、信長の野望では「かげのり」と呼ばれている。お隣の影響で「ノリ」の愛称が使われることもある。 革新 統率 68 武勇 59 知略 52 政治 57 義理 50 兵器B 天道 統率 68 武勇 59 知略 52 政治 57 義理 50 足軽B,兵器B 上へ 朝倉宗滴/教景 (あさくら そうてき/のりかげ) [部分編集] (1477~1555)朝倉孝景(英林)の末子。朝倉家の軍事の要で、一向一揆との戦い等で活躍。「武者は犬ともいへ、畜生ともいへ、勝つことが本にて候」という言葉を残した。織田信長の台頭をいち早く予見したともいう。 歴戦の老将であり、長野業正らとともに「 高性能じいちゃん 」の一人に数えられる。 初登場は「武将風雲録」だが、開始早々に病死する(下掲動画参照)。シリーズ通して朝倉家の中核であり、宗滴の死は朝倉家衰退へのカウントダウンを意味する。 天下創世 統率 82 知略 80 政治 67 義理 88 教養 78 突撃2 破壊 革新 統率 95 武勇 90 知略 91 政治 77 義理 88 足軽A,騎馬A,弓B,計略A,兵器A,内政B 天道 統率 95 武勇 90 知略 91 政治 77 義理 88 足軽A,騎馬A,弓B,兵器A 関連タグ: 【朝倉宗滴】 霧雨の野望 【革新無印】 + Act18から登場、一軍 朝倉家家臣、後、姉小路に仕官。 かなりの武道派で、全ての能力が等しく高い高性能Gちゃん。 そのため、高齢にもかかわらず、越前守護を任せれる。 義景が暗愚だったり、将軍攻めなきゃいけなかったりと、何かと受難な日々が続く。 梟雄の野望 【革新PK】 + 黄泉帰り組。織田家臣 黄泉帰り組。織田家臣。家臣たちを失い弱音を吐く信長を叱咤した。 弾正の野望 【革新PK】 + 朝倉家臣 朝倉家臣。壱拾玖章で登場・紹介有。 八意永琳の力により延命している。永琳には、敬愛する父・英林様と同じ名ということで少なからぬ親しみを感じているらしい。 龍興記 【革新PK】 + 朝倉家臣 朝倉家臣。老骨に鞭打ち、朝倉家の将来を案じるシリアスキャラ。しかし相手は斎藤龍興である。 関連動画―――― 信長の野望 武将風雲録 開始早々すぐ死ぬ武将 :よくある光景 上へ 朝倉孝景/宗淳 (あさくら たかかげ/そうじゅん) [部分編集] (1493~1548)越前朝倉当主。義景の父。曽祖父・英林孝景にあやかり孝景を名乗る。大叔父・朝倉宗滴の補佐を受け、朝倉氏の政治的・文化的全盛期をもたらした。「文道を左に、武道を右にした風流太守」と呼ばれる。 「革新」には登場しない。 蒼天録 統率 79 知略 73 政治 78 義理 45,野心 80 農業/離反,破壊,誘導 天道 統率 78 武勇 75 知略 80 政治 93 義理 83 弓A 弾正の野望 【革新PK】 + 弐拾章で登場 弐拾章で登場・紹介有。 自重しない安倍晴明が蘇らせた。宗滴は苦手らしい。能力値は敵キャラということで若干強めの設定との事。 登場時 統率 92+4 武勇 83 知略 75 政治 95+4 義理 58 足軽A,騎馬B,弓A,計略B,築城B,内政S 上へ 朝倉義景 (あさくら よしかげ) [部分編集] (1533~1573)朝倉家最後の当主。時代の変化を見通せず、最期は従弟・景鏡に裏切られ自害した。一般に暗君として語られるが、これは後世に形成されたイメージが強い。時流に疎かった一方で文化人としては優れており、本拠地である一乗谷は「小京都」と言われるほどに繁栄したという。 「革新」では義理が3しかない「ギリサン」の一人(信長包囲網の際に取った行動が原因か?)。 革新 統率 34 武勇 25 知略 34 政治 60 義理 3 天道 統率 34 武勇 25 知略 34 政治 60 義理 3 関連タグ: 【朝倉義景】 弾正の野望 【革新PK】 + 朝倉当主 やはりダメな当主。 斎藤龍興を普通にプレイ 【革新PK】 + 主人公・斎藤龍興家臣 朝倉家滅亡後、龍興家臣に。山籠もりの特訓を受けており、成長中。 関連動画―――― 組曲『ニコニコ動画』でお国自慢 :福井県のお国自慢。戦国ネタ有。 上へ 朝比奈泰朝 (あさひな やすとも) [部分編集] (1538~?)今川家の忠臣。多くの家臣が氏真を見捨てる中で主君を最後まで支え、駿府を追われた氏真を掛川城に迎えた。 今川氏真に人気のある歴戦ゲプレイ動画界隈では、氏真の忠臣として頼もしい描かれ方をされる事が多い。 革新 統率 74 武勇 71 知略 58 政治 24 義理 96 足軽B,騎馬A,水軍B 天道 統率 74 武勇 71 知略 58 政治 24 義理 96 足軽B,騎馬A 関連タグ: 朝比奈泰朝 ダメ君主の野望 【革新PK】 + プレイヤー勢力・今川家途中参加 旧今川家に仕えていた。主家滅亡により今川氏真の下に移り(帰参?)、紙芝居へは三八話で初登場。氏真の恥ずかしい過去を暴露していた。 竹中半兵衛の憂鬱 【革新】 + 今川家臣 キャラブレイクを受け挙動が中途半端に朝比奈みくるっぽくなっており、半兵衛の頭痛のタネを増やしていた。 天下を汝に取らせない! 【太閤5】 + 初期メンバーの一人。 死んだように見せかけて諸国を放浪中、九州で今川貞世の残した埋蔵金の情報を耳にし、氏真に伝える。 その後は筆頭家老として活躍。高能力武将の加入に伴い合戦場からは退いたが、最強の留守番役として主君の留守を守る。 ナントラ!氏真公はカリブの大統領 【トロピコ】 + 秘書官。 氏真がプレジデンテなので秘書官になる。 真面目な性格で会議などでのまとめ役を担う存在。 上へ 足利晴氏 (あしかが はるうじ) [部分編集] (1508~1560)第4代古河公方。対立する叔父の小弓公方義明を討つために北条氏と結び第一次国府台合戦に勝利。しかしその後北条氏と対立し、宿敵であった両上杉氏と結ぶが、河越夜戦に大敗した。 革新 統率 33 武勇 29 知略 30 政治 65 義理 38 天道 統率 33 武勇 29 知略 30 政治 65 義理 38 ニコニコ大百科: 『足利晴氏』 逆襲の古河公方 【革新PK】 + プレイヤー勢力・古河公方家当主。紙芝居なし 上杉氏を滅ぼし、北条氏から鎌倉を奪還すべく立ち上がった古河(正統鎌倉)公方。特産物の醤油を引っさげて勢力の回復を図る。 上へ 足利義昭/義秋 (あしかが よしあき) [部分編集] (1537~1597)室町幕府第15代将軍。信長の支援を受けて将軍位に就くが、後に対立すると信長包囲網を築き上げ、打倒信長に執念を燃やした。 「信長の野望」シリーズでは政治・知略面で高く評価されており、「蒼天録」ではわざわざ改名イベント「日を召す」があるほど。「革新」ではついに知略が90を越え、兄・義輝と組むと隙の無い部隊が出来る。 革新 統率 28 武勇 14 知略 92 政治 82 義理 30 弓B,計略A,内政B 天道 統率 28 武勇 14 知略 92 政治 82 義理 30 弓B 関連タグ: 【足利義昭】 霧雨の野望 【革新無印】 + Act46から登場 室町幕府十三代将軍、足利義輝の弟。 姉小路に倒幕された為、三好に落ち延びた後、武田に行く。姉小路包囲網を作った張本人。 龍興記 【革新PK】 + 第弐回ノ参より兄・義輝とともに登場 兄・義輝と同様、ある『御病気』に侵されている。本人曰く、姿こそ衣冠を纏えど、未だ『内面』は何時かの『正道』より外れし悪しき『邪僧』。 関連項目―――― お手紙将軍 関連動画―――― 将軍アンインストール :替え歌 将軍アンインストール(歌ってみた) :歌唱つき 御手紙将軍 :替え歌(初音ミク) 上へ 足利義氏 (あしかが よしうじ) [部分編集] (1541~1583)第5代古河公方。その実態は北条氏の傀儡であり、43歳で不遇な生涯を閉じた。 「信長の野望」シリーズでは凡庸な武将の一人に過ぎないが「太閤立志伝V」では有名人。義氏の所持する「 村雨 」は武力+15という強力アイテムだが、所持する本人の武力が低い(村雨補正込みで34)ため、容易に奪取できる。通称「村雨の人」「 ガラハド 」。あちこちの動画で辻斬りに遭っており、ネタキャラとなっている。 太閤5 統率 26 武力 19 智謀 42 政務 43 野心 29,魅力 78 革新 統率 49 武勇 24 知略 21 政治 40 義理 31 天道 統率 49 武勇 24 知略 21 政治 40 義理 31 関連タグ: 【足利義氏】 、 【被害者・足利義氏】 、 【村雨の人】 ニコニコ大百科: 『足利義氏』 足利義氏で普通にプレイ 【太閤5】 + 主人公 「太閤立志伝V」プレイ動画。 通常なら一撃レベルの吉岡憲法に苦戦する等、いかんなく能力を発揮。北条氏に仕官し、ある意味「史実プレイ」している。剣客としても武将としても成長中。「義氏はじまったな」とのコメントの他に「私の知っている義氏はどこへ行ってしまったの」という嘆きの声も。 氷精立志伝 【太閤5】 + 配下武将? 序盤の展開で大妖精が村雨をチルノにプレゼントしていた為、生存は絶望視されていた。 第七話にて生存確認されたが、何故か大妖精の弟子になっていた上に智謀⑨の剣豪型らしい。 今日も「神槍ぐんぐにる(武力+15)」を手に戦場を駆け巡る。 逆襲の古河公方 【革新PK】 + プレイヤー勢力・古河公方家。嗣子→当主。紙芝居なし 鎌倉の回復を果たして没した父の後を嗣ぐが、いかんせん能力がアレな上に影が薄く、佐竹義重に後を嗣がせる説もあった程。 関連動画―――― [MAD]下野守立志伝 - 太閤立志伝Ⅴ :MAD [MAD]古河公方立腹伝(御祓い済) - 太閤立志伝Ⅴ :MAD [MAD]下野無礼講大名家 - 太閤立志伝Ⅴ :MAD 足利義氏・関東名所めぐり :太閤立志伝V中の名所案内 太閤立志伝Ⅴ-古河公方vs剣豪将軍 :イベント紹介 太閤立志伝Ⅴ-正しい村雨の入手法 :太閤立志伝Vの定石紹介 上へ 足利義輝 (あしかが よしてる) [部分編集] (1536~1565)室町幕府第13代将軍。上泉信綱・塚原卜伝から剣を学んだ「 剣豪将軍 」として知られる。将軍親政復活を図ったが松永久秀・三好三人衆に討たれた。 死ぬ間際まで宝刀を用いて奮闘したと言われ「リアル暴れん坊将軍」や「足利歴代最強将軍」とも言われる。 衰え行く幕府の再興を目指す戦いの悲壮感やその最期の悲劇性も相俟って人気の高い人物である。 ゲームでの能力は戦闘寄りで、弟・義昭とは互いを補い合っている。歴戦動画においては史実イメージから武人キャラとして描かれ人気だが、「龍興記」あたりから「厨二病」キャラもしばしば使われるようになった。 愛称は「上様」や「剣豪将軍」。 革新 統率 74 武勇 97 知略 25 政治 56 義理 79 足軽A,弓B 天道 統率 74 武勇 95 知略 45 政治 56 義理 79 足軽A,弓B 関連タグ: 【足利義輝】 、 【剣豪将軍】 ニコニコ大百科: 『足利義輝』 足利義輝の野望 【革新PK】 + プレイヤー勢力・足利将軍家当主。OMIKATAの父。紙芝居なし 純粋プレイ動画。うp主がプレイヤーとしての観点から字幕を入れており、義輝がキャラとして喋る事はないが「OMIKATA」の命名等、ユニークな試みが多く行われている。 霧雨の野望 【革新無印】 + 紙芝居登場有、キャラブレイクなし 敵勢力の党首として、一流の剣客として姉小路家に立ちはだかる。 紅美鈴(俗称「中国」)との一騎打ちを行い、彼女に剣を託す。後に隠居の身となり、以後登場することはないが、上記の剣のエピソードはたびたび紙芝居などで登場する。 戦国時代が舞台の小説・漫画紹介 ゲスト。その3で登場。義輝主人公の痛快活劇小説を紹介。 龍興記 【革新PK】 + 第弐回ノ参より弟・義昭(義秋)とともに登場 弟の義秋と同様、ある『御病気』に侵されている。余こそは日本(ひのもと)の武の頂点―――征夷大将軍従四位下左中将源朝臣義輝也! ~なむさん~聖白蓮の野望 【革新PK】 + 足利尊氏、義満と共に登場 やっぱり上に同じ。尊氏、義満もその影響を受けているようだ。細川藤孝の頭痛の種。 関連項目―――― 暴れん坊将軍 関連動画―――― 足利(アレンジ) :覇王伝BGM「雄偉の将 足利義昭のテーマ」(菅野よう子)※肖像画は義輝 上へ 阿蘇惟将 (あそ これまさ) [部分編集] (?~1583)阿蘇神社の大宮司を世襲し勢力を誇った阿蘇家当主。重臣・甲斐宗運の補佐を受け独立を保った。 作品毎に生年が異なり「革新」では1526年生。1550年生で設定された「太閤V」の1554年シナリオでは、わずか4歳の身で大名を務める。 ゲーム中では島津・大友・龍造寺と強豪に囲まれた高難易度の大名家であり、マゾプレイヤーを惹きつけている。 「大宮司」ゆえか、紙芝居に登場すれば「メタな存在」と交信する役割を振られるなど、わりとネタにもされる。 革新 統率 61 武勇 43 知略 51 政治 62 義理 77 弓B 天道 統率 61 武勇 43 知略 51 政治 62 義理 77 弓B 阿蘇家の挑戦 【革新PK】 + プレイヤー勢力・阿蘇家当主 いわずと知れた阿蘇大宮司。低能力・迫る寿命・強力な隣人の三重苦で知られる大名で、1582年は史実でもゲームでも末期状態。阿蘇の柱石・甲斐宗運、阿蘇家の夢を託す姫武将・夢姫と共に歴史に挑む。 阿蘇の野望( リスト ) 【太閤5】 + 主人公 4さい。支配力最下位から、外交引き抜きで天下を目指す縛りプレイ。 阿蘇騎馬隊 【太閤5】 阿蘇の野望うpぬし(阿蘇の人)による、別の縛りでのプレイ。 阿蘇家の天道 【天道】 + プレイヤー勢力・阿蘇家当主 いわずと知れた阿蘇大宮司、再び。 阿蘇家の厄病がm…もとい「阿蘇家の挑戦」うpぬし(阿蘇宇麩主命)による天道プレイ。阿蘇家は終わらない運命の輪から抜け出せるか?前作の夢様も参加し天道に挑む。 戦国最強!爺軍団 (非プレイ動画) 戦国時代、老いてますます盛んだった人物を紹介する。グラや能力値は革新PK準拠。 「大宮司」惟将は、いろいろな人物を歴史から呼び出す狂言回しとして活躍。 上へ 阿蘇惟光 (あそ これみつ) [部分編集] (1582~1593)大名としての阿蘇家最後の当主。父・惟種の早世によりわずか3歳で大宮司となる。柱石・甲斐宗運を失い、所領は島津に蹂躙され、秀吉に降伏して僅かな所領を安堵される。1593年、梅北一揆の際に通謀が疑われ処刑された。享年12歳。 名君にも暗君にもなり得たが、自ら何かを掴み取る以前に命を断たれた悲運の子。コーエーの評価は冷たいが、同情の声も有る。 革新 統率 26 武勇 14 知略 12 政治 28 義理 55 天道 統率 26 武勇 14 知略 12 政治 28 義理 55 ニコニコ大百科: 『阿蘇惟光』 阿蘇家の挑戦 【革新PK】 + プレイヤー勢力・阿蘇家次期当主 幼くして家督を継ぐ。 …。 後は? 上へ コメント欄 三国と同じくとりあえず有名どころを名前だけ登録。中身は・・・そのうちやるかも。 -- 名無しさん (2008-05-10 02 58 46) 比較的メジャーなの追加しておきました。中身は宜しく[ -- 名無しさん (2008-05-10 14 20 12) 特産物出演武将の紹介は総じてカオスだなw -- 名無しさん (2008-05-22 00 02 00) そろそろ分割が必要です。このページを<武将別伝(信長の野望)「ア」行>にして、「カ行」「サ行」…以下を分離していいでしょうかね? -- 名無しさん (2008-05-22 00 20 04) 分割してみました。「ア」行多いですね。 -- 名無しさん (2008-05-23 00 43 21) 武将に関するコメントの一部を該当ページに移動。 -- 名無しさん (2008-11-09 09 21 11) 明智光秀 -- 那智 (2011-10-29 12 17 30) 途中で投稿してすみません。明智光秀の登場作品に昨日「信長三国伝」を入れたのですが消えていたので改めて・・・・ -- 那智 (2011-10-29 12 19 08) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/4800.html
文字サイズ小でうまく表示されると思います 涼宮ハルヒの誰時 「ご、ごめんね?」 手を振り払ったのは俺なのに、何故か慌てて謝ったのは朝倉の方だった。 「こんな大変な時なのに、変な事言ってごめんなさい」 そう言って立ち上がった朝倉は、そのまま逃げるように隣の部屋へいってしまった。 見間違いでなければ、朝倉の顔は真っ赤だった様な気がするんだが……まあ気のせいだろう。なんだか一気に疲れた気がする、というよりも疲れてるのに 無理やり動いてただけなんだろうな、実際。このままここに居たら、本当に泊めてもらう事になりかねん。 朝倉。 呼びかけてみるが返事はない、だがそんなに広い部屋でもないんだから聞こえていないって事はないはずだ。 今日は帰る、また話を聞かせてくれ。 俺はしばらく待ったが朝倉からの返事はなかった。 なんなんだろうな? これは。 でもまあ朝倉は聞いているんだろうなと思い、俺はそのまま部屋を出て行った。 朝帰り、ではないが深夜の帰宅に何故か起きていた母親にきっちりと叱られ、翌日起きたのは頑張ればぎりぎり間に合いそうもない……まあどう考えても 遅刻する時間だったのはこの際どうでもいいね。 家を出て早々に1時間目を諦めた俺は、休み時間に学校に着くようにわざと遠回りをして歩いていた。これで2時間目にも間に合わなかったら洒落にも ならないのだが、ぶっちゃけどうでもいい。なんて、言えればいいのにな。 ハルヒが居なくても、SOS団が存在しなくても現実って奴は知ったこっちゃないらしく、時計の針は一定の間隔でしか進まないし明けない夜も無いらしい。 過ぎていく時間が憎いのに、それに対抗する手段なんぞ持ち合わせちゃいない俺は……そうだな、どうすればいいのか知ってる奴が居たら教えてくれ。 遠回りするはずだった足はいつの間にか見慣れた坂道に進んでいるし、だからといって俺も方向転換する事も無い。遠くに見えていた学校は少しずつだが 大きくなっていって、俺は小さくため息をついた。 正直に言おう、大きく息を吸うだけの元気もなかったのさ。 ふと振り向いた先には誰の姿も無く、俺は諦めたように校舎の中へ入っていった。 「おいキョン! 今日ばかりはお前の不運を嘆いてやるぜ」 図書室で時間を潰した俺が休み時間を狙って教室に入った所を、無駄にテンションが高い谷口が迫ってきた。ああ、テンションが高いのはいつもだったっけな。 ええい、暑っ苦しい。と突っぱねるだけの元気も出てこない。 ああ、そうかい。お気づかいありがとうよ。 そう言って俺は自分の席へと向かうのだが、どうあっても谷口は俺にかまいたいらしい。俺の進む道をわざわざ両手を広げて遮ってやがる。 「おいおい、ちょっと待てって? お前どこに座るつもりだ?」 自分の席だ。 それ以外にどこがあるってんだ?床か? 「お前の席はそこじゃないだろ。間違って座るとクラスの男子、全員から袋にされるだろうから親切で言ってやってるんだぜ?」 お前は何を言ってるんだ?俺の席は窓際の列で一番後ろだろう。 俺の返答に谷口はにやにやと笑いながら指を振っている。 いったい何が言いたいんだお前は? 「キョーン、そこはもうお前の席じゃないんだ。よく見ろ?お前の席はその一つ前だぞ」 なんだって? 確かに言われてみれば、一番後ろの席は俺の記憶の中の机より若干新しい様な気がする。 違う、そうじゃない。俺の席の後ろにあったはずの空間に、机が一つ増えてるんだ。 「いいかよーく聞け。今朝このクラスに転校生がきたんだよ。しかもだ、驚くなよ~?そいつはな、お前も知って 朝倉だろ。 長くなりそうだったので途中で割り込んでやった。 「はぁ?なんだよ、知ってたのか」 急に白けた顔で谷口が軽く両手をあげてみせる。 ここまでくれば分からないはずもないさ、昨日転校してくるって聞かされたばかりだしな。 「あ、おはようキョン君」 背後から聞こえた声に、俺はのんびりと振り向いた。 ああ、やっぱり朝倉なのか。 隠すまでもない小さなため息がこぼれる。実は少しだけ転校してきたのはハルヒじゃないのかと俺は期待していた、でもハルヒならこんなに谷口が騒ぐ事も ないんだとわかってもいた。 人当たりのいい笑顔を浮かべた朝倉は、まっすぐに俺の元へと歩いてくる。 ってそうか、俺が居たら席に座れないんだな。 谷口を押しのけて自分の席についた俺だが、何故か俺の視界には朝倉が入ったままだった。 「今朝は心配しちゃった。もしかして、学校に来てくれないのかと思っちゃったじゃない」 俺の机の横にしゃがんだ朝倉は、俺のネクタイ辺りを見つめている。 どうしてそう思うんだ? 「そりゃあ昨日は肉体労働させちゃったし、もしかしたら私と顔を合わせずらいのかなって思って」 「おいキョン! お前いったい朝倉さんに何をしたんだ?」 テンションの上下が激しい奴だな、血管に負担がかかるぞ。 昨日、朝倉の引越しの手伝いを頼まれたんだよ。ただそれだけだ。 ある意味間違っていないな、昨日は朝倉の荷物運びで殆ど終ってハルヒ達の手がかりは結局見つからなかったんだから。 「なんだよキョン、そーゆー時は俺を呼んでくれって! 朝倉さん、今後何か御用があれば是非俺に任せてください!」 次からはそうさせてもらう。 正直、こっちは馴れない力仕事に体中筋肉痛なんだ。 「ありがとう。よろしくね」 その言葉だけで満足だったのだろう、谷口はふわふわとした足取りで去って行った。 「あまり話した事はなかったんだけど、谷口君って面白い人ね」 そういえば、朝倉がクラスの男子に話しかけているのは見たことがなかったな。 あーゆーのが好みなのか。 「私の好みが気になるの?」 いや、聞いてみただけだ。 でもまあ、朝倉だったら谷口を大人しくさせる事もできるのかもしれない。 「私のタイプは落ち着いてて優しい人よ。谷口君はいい人だと思うけどちょっと違うかな」 俺の視線の先で、国木田相手に騒いでいる谷口に哀悼の意を表してやろう。残念だったな谷口、朝倉はお前とはかなり違うタイプをお好みだそうだ。 どちらかと言えば国木田みたいな奴がいいらしいぞ。 「ねえ、やっぱり私は貴方の事キョン君って呼んじゃだめかな」 さっきも呼んでなかったか?と、言いかけて俺は口を閉ざす。 何故なら朝倉はいつもの笑顔で頼みこむ様な雰囲気ではなく、真剣な顔で俺を見ていたからだ。 いやに呼び方にこだわるんだな。 とも言いにくい雰囲気の中、授業を始めるチャイムが鳴りだす。その音に救われる様に俺は席を正して教科書を取り出したのだが、朝倉はどうやら返事を 聞くまで動かないつもりの様で席に戻ろうとしない。 チャイムが終わりそうになった所で俺は負けた。 好きにしろよ。 笑顔になってようやく自分の席に戻る朝倉。 そして授業が始まり、遅刻してきた俺は教師の教科書を頭部で受け止める事となった。 すんません。 さて、学校はこれでもかと言うほどに何事もなく至って平和そのものだった。 そりゃあそうだ、人間台風とでも評すればいいようなあのハルヒが居ないんだからな。 長門の世界の時と違って、古泉のクラスは残っていたがあの営業スマイルは見つけられない。 一応クラスの名簿も見せてもらったのだが、やはりというかそこにあいつの名前は見つけられない。鶴屋さんはただの上級生という事になっているのか、 廊下ですれ違った時もなんの反応もなかった。あいかわらず妙に元気な人だったのが、救いだった気がする。 もしかして、クラスが違っているだけで実は学校のどこかに居るのでは? そう考えた俺は、部活の関係で生徒名簿が見たいという俺の適当な言い訳で岡部を説得してみた所、びっくりするほどあっさり閲覧を許可された。いいのか? 俺が知っている名前がないか調べている最中、何か後ろで「お前もいよいよハンドボール」とか言ってた気がするが、まあ気のせいだろう。朝比奈さんも 長門も古泉もこの学校には存在しない、それが確認できた時にはすでに夕方になっていた。 さて、今日はどうしようか? ここ最近まともに寝てないんだし、今日くらいはこのまま家に帰るのもいいかもしれん。 「あ、こんな所に居た」 職員室から出てきた所で、朝倉がやってきた。 もう放課後と言うのもどうかと思う時間だぞ?何してるんだ。 すでに日は落ちていて、安普請な廊下は冷え切っている。朝倉は学校指定のカーディガンを羽織っているが、それでも寒そうだった。つまり俺も寒い。 「キョン君には言われたくないな」 不機嫌そうな朝倉の意見は最もだ。 で、なんでお前は学校に残ってたんだ? これだけ暗くなっているのに一人帰すのもどうかと思って――というか朝倉ははじめからそうするつもりだったらしく――俺達は一緒に下校している。 「キョン君を部室で待ってたの。で、あまりにも遅いからもう帰ろうと思ったら靴箱にまだ靴があったから探してたのよ」 それは、なんていうかすまん。 俺が文芸部に行かなかったのは、無人の部室を見るだけの気力がなかったからだった。正直、しばらくは行ける気がしないぜ。 「ねえ。調子悪そうに見えるけど大丈夫?」 左後ろから覗き込んでくる朝倉の顔は本当に心配そうで、俺は適当な言い訳も思いつかなかったのもあって大人しく頷いた。 ここ何日かハードだったからな、今日はもう早く寝る事にするよ。 「無理しないでね?私に出来ることがあったら手伝うから」 それはハルヒ関係の事を言ってるんだろう、しかし今の朝倉に手伝ってもらいたい事か。 俺が想像する手助けってのは、いわゆる超常的な力でみんなを取り戻すって事だったんだが、ただの人間になった朝倉にはそんな事を頼める訳もない。でも、 だからと言って今回の事に朝倉に責任がない事くらいわかってる。なんせ日本にすら居なかったんだもんな。だから俺は何も言わないままでいた。 「ごめんね」 え? いつの間にか止まっていたのだろう、朝倉の声はやけに後ろから聞こえてきた。振り向いてみれば、少し後ろで辛そうな顔で立っている朝倉が見える。 「私がもっと早く帰ってきてたら、もしかしたら事態は変わってたかもしれないのに。手助けするなんて言っても、ただの人間じゃ力になんてなれないよね」 何言ってるんだか――一度は長門に消されてしまったお前が、自分の危険も顧みずわざわざここまで来てくれただけで感謝してるよ――溜息一つついてから、 俺は坂道を戻って行った。 目の前に来ても、朝倉は動かないでいる。俺は俯いたまま固まっている朝倉の頭に手を乗せ、そっと撫でてやった。 朝倉、お前には助けられてるよ。事情を知ってる人が誰一人居なくて相談もできない状況に、正直ギブアップ寸前だったんだ。 「キョン君」 でも、ハルヒに関わる事で相談されるのが迷惑なら言ってくれ、お前にまで迷惑をかけられないからな。 お前にとっては、忘れたい事なのかもしれないし。 「迷惑だなんて思わないで。それに、私だって自分の事を知ってる人が残っててくれて……嬉しかったんだよ?」 潤んだ目で見つめる、掛け値なしの笑顔がそこにあった。 その時、俺が感じたのは仲間ができたという安心感だったのか、それ以外の感情だったのか。 自分ではわからなかった。 「ここがそうなのね」 ああ。 次の休日、俺と朝倉はあの市立図書館へ来ていた。 学校の中は平日の間に殆ど調べて終えてしまっている、いよいよもって手詰まり感は否めない。だが長門と一緒に来たこの図書館なら、もしかして何か 手掛かりが残っているのではないか? そう考えたのだが、静かなはずの図書館は人気は少ないものの何故か騒がしかった。 「ごめん、もっと地味な格好がよかったね」 気にするなって。図書館だって言わなかった俺が悪いんだ。 朝倉には先日、次の休みに市立図書館に行くんだが一緒にくるか?と聞いたのだが、どうやら朝倉はそれをデートだととったらしい。今日の朝倉は 図書館には不釣り合いな派手目の服装で――それは似合っていると俺は思うんだが――やはり人目を引いてしまっていた。そそくさと建物の奥へと進み、 長門が足に根が生えるほど読書に勤しんでいた本棚の付近へと移動する。 流石長門だな、目的の場所の周りにはまるで人気がない。 並べられた本のどれもが数回、下手をすれば一度も開かれていないのではないかと思うような場所で……。 「どこから探そうか?」 そうだな、どうしような。 ある意味まっ平らな壁を相手にしているような気分だ、どこから手をつければいいのか全くわからない。 それでもせっかく来たのだからと、俺達は手当たり次第に分厚い本を机に移動しては中身をさっと確認するという作業に取りかかった。 運ぶのは俺で、調べるのは朝倉。適材適所って奴だよな。 「これだけあると全部は調べられないから、今回はキョン君の感で選んでみて」 なるほど、確かにその方がまだ可能性がある気がする。 俺はさっそく、目の前にあった分厚く引き抜くのも苦労する様な本を一冊取り出した。確かこれは長門が読んでいた本だと思ったんだが……おい、 2キロはあるだろこれ。しかも12巻まであるのかい、そうかい。 そうして数時間が過ぎても、俺の手が挙がるのを拒否しだした以外にはやはりというかなんの進展もなかった。 朝倉も時々目元を押さえたりしている、休憩しながらだがお互い限界みたいだな。長門がこの図書館に来たのはずいぶん前の事だろうし、その時すでに ヒントや仕込みを終えているってのも無理があったと今更ながら思う。気づくのが遅すぎたとも思う。 こんな所で悪いな。 「え、何が?」 休日にこれだけ付き合わせておいて、ファミレスじゃ合わないだろ。 とは言っても俺の小遣いじゃここが限度だったりもするんだけどな。図書館での探索を諦めた俺達は、SOS団で集まる時に使っていたファミレスへきていた。 すでに夕方を過ぎていて、店内は大勢の客で賑わっている。 「気にしないでよ。それに、ここは割り勘でいいよ」 それは助かるが、そうもいかないさ。 いくら俺でもあの重労働に対価無しってのはあんまりだと思うぜ。 「どうして? レディーファーストとかかな?」 そんな概念は、古泉でもなければ似合わない。 俺が言っても寒がられるだけだ。 「私は好きでキョン君に付き合ってきたんだから、そんなに気を使わないでいいよ」 言いきる口調からして、どうやら朝倉は譲る気はないようだ。 ハルヒによる罰金刑対策で財布の中身に多少は余裕があったんだが、ここは大人しく好意に甘えておくとしよう。 翌週、今更なのだがテストが返ってきた。 そういえばそんな事もあったんだな、っていうかそれも無かった事になってればいいのによ。などと脳内で不満を言っている間にも、教室の中は少しの歓声と 明らかにそれよりも多くの悲鳴で溢れかえっていった。 さて、俺の結果なのだが。 予想よりは高いようで平均には到底及ばないこの成績に対し、俺は我ながらどう取ればいいのかわからない溜息をついた。 「キョンはどうだった?」 さっそく戻ってきた答案を片手に国木田がやってきた、後ろを見れば谷口も居るがどうやら今回は深刻に酷い内容だったらしく燃え尽きた顔をしている。 どうもこうもない。 隠しても仕方ないので俺は国木田に答案を渡してやった。 「う~ん。キョンは文系は多少いいけど、全体的にかなり弱いみたいだね」 完璧な戦力外通知をありがとうよ。 とはいえ、勉強も本気でなんとかしないとまずいって事だけはわかってるんだがな。お前はどうだったんだ?なんて聞くまでもない。国木田は俺や 谷口なんかと付き合ってはいるが、明らかに進学組だったりするんだ。 「私も見ていいかな?」 聞きながら早くも、国木田から答案用紙を受け取った朝倉がこちらを見ている。国木田も俺が答える前に渡すなよ。 好きにしてくれ。 俺の返事を聞いて、さっそく答案に目を落とした朝倉の顔から一瞬笑顔が消えたのを、俺は見逃せなかった。 こんちくしょー。 「ねえ、今日は一緒に文芸部の部室でお昼食べない?」 昼休みを間近に控えた授業中、後ろから朝倉のそんな声が聞こえてきた。 別に断る理由もない。 俺は前を見たまま肯いておいた。 都合よくチャイムが鳴り、購買へ向かう生徒や弁当を広げたりと一気に騒がしくなる教室を朝倉は一人通り抜けて行く。このままここに居ると谷口あたりに 捕まりそうだな。普段ならそれもいいが、まさか朝倉と先約があるとは言えないし他に誘いを断る理由が見つかりそうもない。俺は弁当を取り出すと、教室を 出てのんびりと部室棟へ足を向けた。 が。 「キョン?」 口にコロッケバーガーを入れたまま、器用に谷口が俺の名前を呼んでみせる。谷口だけではない。意外な事に、文芸部に居たのは朝倉と谷口と国木田の三人 だった。驚いた二人の顔と、俺にしか見えないように小さく舌を出して謝る朝倉の顔。 おいおい、どうなってるんだ? 「で、何でお前がここに来たんだ?」 弁当を広げた俺に対して、谷口は穏やかな表情の下に確かな敵意をもって問い詰めてくる。 国木田はそもそもどうでもいいらしく、もそもそとサラダを口に運んでいるし、朝倉も何食わぬ顔で弁当の中身をちまちまと食べていた。 まあ、そのなんだ。 何故この辺鄙な文芸部で、しかも朝倉と、さらに隠れるようにして弁当を食べようとしていたのか。正直俺にもよくわかってないんだが、どうやらここで 朝倉に振るという選択肢は無いらしい。 「俺達は中庭で弁当広げてた時に偶然朝倉さんが通りかかったから、せっかくだからとご一緒してる所だ。言っておくがキョン、返答しだいではクラスの男子 全員を敵に回す事になるからな?」 安心しろ、それはない。 適当な言い訳を考えてみた所、今日はちょうどいいネタがあった事を思い出した。やっぱりちゃんと睡眠は取るべきだな。 俺は弁当の包みを開きながら、かなり本気で睨んでいる谷口に言い訳を披露した。 今朝のテストの結果が悪かったから、朝倉に勉強を教えてもらう事になってたんだよ。で、だ。俺のレベルを周りの奴らに知られると 恥ずかしいだろうからって朝倉がここならどうかって提案してくれたのさ。 「お前が勉強だと?勉強道具も持たないでか?」 ええい、いい所を突くじゃないか。 ヒアリングが全滅だったから英語の勉強だったんだよ。昼休みに教科書なんて読んでたら気が滅入るだろ?それに朝倉は外国暮らしの経験があるから 下手な教師より勉強になると思ってな。 む、これはちょっと苦しかったかもしれない。 嘘つけ。と言われそうな気もしたんだが、どうやら今回のテストに関しては流石の谷口も思い当たる所があったんだろう。 めずらしく真面目な顔になって、口を閉ざしちまいやがった。 「私に教えられる事はそんなに無いと思うけど、どうせなら二人で勉強した方がいいかなって思って」 朝倉の助け舟で一応は納得したのか、谷口は大人しくコロッケバーガーの処理に戻っていく。やれやれだ。 「朝倉さんは今回の結果良かったの?」 「私は転入が間に合わなかったから、今回のテストは受けてないの」 「あ、そうだったね。今回の問題は殆ど期末の範囲とだぶってたんだけど、少し変わった所からの出題があってさ……」 とはいえ元々成績上位の朝倉だけあって、国木田とのテストの難問についての会話に俺は参加資格すら無い事だけはわかった。 谷口も同じらしい、もそもそとつまらなそうな顔で二つ目のパンに手を出している。 やれやれ、俺は何しにここへ来たんだろうな? 優等生同士の会話を綺麗に聞き流しながら、弁当を胃に押し込む作業は緩慢と進んで昼休みももう残り少なくなった頃。 「ねえキョン。そうしなよ」 突然国木田に名前を呼ばれた時、俺が見たのは朝倉と国木田の妙な笑顔だった。 「無理にとは言わないけど、手助けくらいならしてあげられると思うの」 まて、聞いてなかった。何の話なんだ? 手伝いって何の事だ? 「だからさ、朝倉さんが勉強を見てくれるって言うなら今日だけじゃなく、何日か続けて教えて貰った方がキョンの為になると思うんだ」 なるほど、勘弁してくれ。 しかし、国木田の口調からして善意から言ってくれてるらしく断りにくい空気だ。 朝倉の笑顔にも「どうしよっか?」と聞きたげな感じが混ざっている。まあいい、今だけうんと言っておけばいい話だろ?二人で勉強するだけなら、朝倉が 口裏合わせさえしてくれれば問題ないだろうし。 わかったよ。朝倉、すまないがよろしく頼む。 俺は多少芝居がかって軽く頭を下げて見せた。 「任せて?じゃあ谷口君も早速今日の放課後からでいい?」 「はい!」 え、なんだって?なんでここで谷口が返事してるんだ? よく見ればレベルの違いに落ち込んでいたはずの谷口も、いつのまにか無駄に――本当に無駄だ――スマイル全開になってやがる。 「頑張ろうね。キョンはやればできるようになると思うんだ」 おい国木田、なんでそんなに自信ありげに頷いてるんだよ。しかもお前まで来るのか? えー、俺の知らない所でどうやら何かが決まったようだ。 元気になっている谷口、終始笑顔の国木田。そして僅かに困り顔の朝倉と……俺はどんな顔をしてたんだろうな。 つまりは、これからしばらくの間4人であの部室に集まって勉強会をする事になったってことか。 「うん。……どうしようね?」 結局、言い訳に使った英語の勉強などする時間もなく昼休みは終わり、俺達は教室に戻って来ていた。 国木田の事だ、面倒くさがりの俺は明日からにすしたら来ないってわかってて今日からにしたんだろう。今更断るのもどうかと思うし、仕方ない。腹を くくろう。 今日はとりあえず俺も顔を出すけど、何日かしたら俺は抜ける事にするさ。 正直、今は勉強するって感じじゃない。 何故だろう、俺の返事を聞いた朝倉はどこか寂しそうな顔をしている。 「……私は、どうしたらいいかな」 どうしたらって、そりゃあ。 返事に迷った俺を救うかのようにチャイムが鳴り、俺は仕方なさそうに前を向いた。視界の中で、最後まで寂しそうな顔をしていた朝倉の事が気になって というかまあいつも通りに、教師の言葉はまるで頭に入ってくることはなかったよ。 「今日はとりあえず二人の現状を確認しようと思うんだ。はい、これ」 不思議なほど笑顔の国木田に渡されたのは、ノート一面に手書きで書かれたテスト用紙だった。ちなみに1枚じゃないぞ? A4のノート両面の問題が なんと3枚もだ。 おい国木田、こんなもんいつの間に準備したんだ? 「5時間目の授業中に書いてさっきコピーしてきたんだよ。内容は北高校の受験内容と同じレベルだから安心して」 さらりと言い切る国木田はどうやら本気らしい。ちなみに隣に座る谷口は「こんなに難しかったか?」と呟きながら早くも苦い顔になっている。 「じゃあ時間は30分、終わったらすぐに採点するから帰らないでね。はじめ!」 不平不満が出る前にさっさと開始する訳か、岡部なんかよりよっぽど手馴れたもんだ。国木田、お前教師になったらいいと思うぞ。 という訳で、俺は今答案用紙相手に久しぶりに本気で取り組んでいる。流石に受験レベルとなれば、そこそこの点数が取れないと学校に来ている意味が 問われるもんな。 朝倉と国木田は、必死な俺と谷口の様子を真面目な顔で見ている。 何見てるんだ、なんて言うだけの余裕もないまま時間は過ぎていき――。 「はい終わり、すぐに採点するから待ってて」 答案用紙は国木田の手に渡って行った。 やれやれ、こんなに真面目にテストに取り組んだのはいつ以来だろうな? 「キョン、お前どうだった」 力無い口調で谷口が聞いてくる、聞くまでもないだろう。良い訳がない。 なんせSOS団に入ってからというもの、家でまともに勉強した事なんてなかった俺だ。結果が良かったらむしろおかしい。しかし谷口は俺以上に答案を 埋められなかったのか――唸り声ばっかりで殆ど書いてる音がしてなかったもんな――すでに燃え尽きた表情をしていた。 「ここはおしかったよね」 「うん。基本はできてるんだから応用部分さえ押さえればすぐに理解できるはずね」 「数学は思ってたより厳しい結果だけど、これはどうしようか」 「そうね……。この公式の段階で間違ってるんだから、そこから覚えなおすとしたらちょっと大変かも」 どっちのテストについて話してるんだ?と聞くのは正直怖かった。 学年や、クラスの中で自分の順位が良いとか悪いなんて事は正直どうでもいいが、同じレベルだと思ってた谷口と比べられると正直きついぞ。 嫌に長く感じられた採点時間だったが、時計を見てみればまだ10分も経っていない。 「じゃあ答案を返すね、間違ってた所は解説を入れておいたから必ずやり直してみて。わからなかったら僕か朝倉さんに聞いていいから」 俺の元に帰って来た答案は……やれやれ、想像以上だ。 もちろん、悪い方にな。 「明日までに二人の苦手分野の問題集をまた作ってくるよ。二人ともちゃんと来てね?」 「なあキョン。お前、朝倉さんとどうなんだよ」 帰り道、優等生二人の後ろを歩いていた俺に谷口は疲れた顔で聞いてきたんだが。 どうって、何がだ。 今のところ、生命の危機には瀕してないぞ。 「そりゃあ……まあキョンだし、気にしなくてもいいか。俺的美的ランキングAAランク+の朝倉さんが、お前でなんとかなる訳がないもんな」 そうかい。 しかしまあ、美的ランキングなんてずいぶん懐かしい事を言うじゃないか――思わず色々思い出しちまったよ。 的外れな事を言ってる谷口はいいとして、朝倉はと言えば国木田と何やら難しそうな話題で盛り上がっているみたいだ。 「ここだけの話国木田の奴はさ、なんだか知らねえけどお前の成績の事結構気にしてたんだぜ?」 国木田が?なんで? 教師どころか本人も気にしてなかったってのに。親は気にしていたが。 「知るかよそんな事。ともかく俺はこの機会に一気に成績上位を目指させてもらうぜ?もちろんそれ以上の事も狙ってる。何せあの朝倉さんと 二人っきりで勉強できるチャンスなんてこの先二度とないだろうからな」 どうでもいいが、お前の視界には俺と国木田入ってないようだな。 まあいいか。何はともあれお互い赤点ぎりぎりの生活にはそろそろ終止符を打つべきなんだろうし、この機会を逃せばそれこそ卒業も危うい気がする。 出来るなら可能な限り先延ばしにしたい事だけど、学生ならいつかはこうなる運命だもんな。 先の事を考えるにはまだ早い気もするが、少しは真面目に取り組んでみようじゃないか。 「おはよう」 翌朝、何故か寂しそうな顔で朝倉が登校してきたのは珍しい事にHRぎりぎりの時間だった。声に力がないし何か顔色も良くない気がする。もしかして、 何かあったんだろうか? お前がこんな遅刻寸前だなんて珍しいじゃないか。何かあったのか? 「あ、ちょっとその寝坊しちゃって……ねえキョン君」 ん? 「その、今日の勉強会の事なんだけど。キョン君は……もう」 ああ、そうだった。朝倉。 俺は机の中にしまっておいた昨日の答案用紙を取り出した。こいつのおかげで昨日は貴重な睡眠時間がごっそり削られちまったよ。 家に帰ってやり直してみたんだが、どうしても問3がわからないんだけど教えてくれないか? 「え! あ、うん。まかせて!」 と、急に元気になった朝倉だったのだが。教師が入ってきてHRが始まった事により朝倉の講義は一時中断となった。しかしさっきまで元気がないみたい だったのに、女ってのは急に変わるもんだな。まるで谷口みたいだぜ。 「朝倉さん、ちょっとこれ見てみてくれるかな。キョンと谷口に作ってきた問題集なんだけど」 昼休み、部室に集まった俺達の話題はやはり勉強会についてだった。俺にとってはなんとも消化に悪い話なんだが、好意でやってくれている事に 文句を付けるわけにもいかず黙々とおかずを口に運んで行く。 「凄いね。こんな事言ったら怒られるかもしれないけど、北高の先生が作ってる問題よりよくできてると思うよ?」 国木田作の問題集を片手に驚く朝倉だが、よくできてるってのは簡単って事かい? そんな訳ないだろうけどな。 「ちょっと問題数が少ない気もするけど、とりあえずは基礎的な所で苦手意識を持たないようにするにはこの方がいいと思って。朝倉さんはどう思う?」 「私も楽しく勉強するにはその方がいいと思う。あと、国木田君って字が綺麗よね」 「そうかな?」 おやおや、意外な所でいい感じに見えるんだが? 面倒だから隣の谷口が妙に震えてるのは放っておいてもいいよな。 「じゃあとりあえず僕はキョンを担当するね、朝倉さんは谷口をお願いしていいかな」 「うん。谷口君、一緒に頑張ろうね」 「はい! よろしくお願いします!」 さっきまで唸ってたと思えば急にこれか。まったく、切り替えが早すぎてついていけねえよ。 そして放課後、無人の文芸部において二度目の勉強会が開催された。 朝倉の指導もあってか今日の谷口はいつもよりは真面目に見えるし、俺は俺で国木田の解説を聞いている間に意味不明でしかなかった問題集が、なんとなく 理解できるような気がしなくもない程度には上達してきた気がしなくもないね。 静かな部室の中で、筆記具による音だけが絶え間なく続く。国木田の教え方がいいのか、こんなに勉強に集中できた事はないって程に俺は問題集に取り組んでいた。 ようやく問題集の終りが見えてきた頃、俺はふと顔をあげて入口のドアへ視線を向ける。 放課後なのにこの部室には今日も誰もやって来る気配がない。長門が居なくなってしまった事で、本当に廃部になってしまったのかも知れないな。 「キョン、どうかしたの?わからなくなっちゃった?」 ん、ああ。今更だけどこの部室を勝手に使っててよかったのかって思ってな。 「そういえばそうだね。文芸部って廃部になってるのかな?」 俺達は勝手に使っているこの部屋だが、本来で言えば部室棟の部屋は鍵がかかっているはずだった。 しかし何も資材らしきものすらないせいか、この部屋は一度も鍵がかかっていた事がない。 「なんだったら、隣の部室の人に聞いてみればいいんじゃない?」 「あ、君は!」 どうも。 コンピ研の部室に入った途端、部員達の視線が一斉に集まってきたのを俺はむず痒く感じていた。背後から感じる3人の視線も、今は何故か居心地が悪い。 「ジョ……っと、今日は一人じゃないみたいだね。何か用なのかい?」 部長氏は思ったより常識がある人の様だな。いきなりジョン・スミスとか呼ばれたらどうしようかと思ったぜ。 えっと、隣の部室について何か知ってませんか? 俺が指さす壁の方を見て、部長氏は頷く。 「ああ文芸部か。去年までは少しは交流もあったんだが、今年は入部者0だったせいで残念だけど廃部になったと聞いてるよ」 長門は居なかった事になってるんだもんな。 となれば、とりあえずはあの部室を占領していても問題はない訳だ。 「もし部活を探しているのなら是非、我がコンピ研に来てくれ。君なら歓迎させてもらうよ。ああ、なんならお友達も一緒に来ればいい」 そう言って、廊下から入ってこようとしない残りの3人に部長氏は視線を向けた。 考えてみます。 我ながら適当な返答を残して俺はコンピ研を後にし、廊下からの三者三様の視線を全て無視しつつ文芸部へと急いだ。 「キョン。お前パソコン詳しかったのか?俺んちのノーパソ最近なんか動作が重い気がするんだけど見てくれよ」 知らん。頼られる程俺は詳しくないから、店に持ち込むか買い替えろ。 それにあえてここでは言わないでおいてやるが、おそらく原因は人に見せられないデータが多すぎるせいだ。断言してもいい。 「何言ってんだ?そんな金があったらお前に頼まないって」 そりゃあそうだろうな。 「コンピ研の部長さんにあそこまで勧誘されるなんて凄いと思うよ。キョンはそっち方向の大学に進むつもりなの?」 さあどうだろうな、ただの買被りだと思うぜ。 ちょうど区切りまで問題集は終わっていた事もあり、今日は解散となった。 その日の夜、夕食を食べて自分の部屋に戻ろうとしていた時に俺は何か視線の様なものを感じて振り向いた。 しかし、そこには誰も居ない――今のはなんだったんだ? 薄気味悪いとかそんな感じじゃない、何か懐かしいとうか不思議な感覚だった気がする。 それがきっかけになったのだろうか?部屋に戻った俺は思いついた事があって、急いで朝倉にメールを入れた。 もしかしたら、ハルヒ達を取り戻せるかもしれない。 久しぶりに鼓動が速くなるのを感じながら、俺は朝倉の返事を待たずに家を飛び出していた。 「ごめん、待たせちゃったね」 いや、こっちこそこんな時間に急に呼び出して悪かった。何か食べたかったら頼んでくるぞ。 「ううん大丈夫。それで、思いついた事ってなあに?」 メールをして30分後、俺と朝倉は駅前のファストフードで落ち合っていた。明日は平日だ、あまり遅くまで付き合わせる訳にはいかない。 ここじゃ試せないんだ。すぐ近くだからついてきてくれ。 そう言って俺が向かったのは、漫画喫茶だった。 「ふ~ん、はじめて来たけど思ったより綺麗な所なんだね」 楽しそうな顔で、朝倉は店内を見回している。受付を済ませた俺はさっそく指定された個室の中へと向かう、狭い室内には目的の物。パソコンがあった。 頼むぞ、これが何かの手がかりになってくれ? 俺はかなりの期待をもって、あのページを検索していった。そして数分後、目的のサイトへと辿り着く。 朝倉、こいつを見てくれないか? 「これって」 朝倉の顔に驚きが浮かぶ。 モニターにはあのSOS団の公式サイトが表示されていた。画面中央やや上に堂々と浮かぶハルヒ作、長門改編によるZOZ団のロゴと無駄に進んだ アクセスカウンター、後はメールアドレスがついているだけの我ながら完璧なまでに読者無視を貫いたサイトさ。 俺にとって、ハルヒが居たって物理的な痕跡と言えばこれ以外に思いつかない。一人でハルヒを探していた時に見つけた時は何も起こらなかったが、 朝倉だったら何か違った答えを出してくれる事を、俺は期待していた。 これは俺がハルヒに作らされたものなんだが、何かハルヒ達を取り戻す手がかりにならないか? 俺の言葉も耳に入らないほど真剣な顔で、朝倉はモニターを見つめている。 ペアシートの奥に座っている俺は結果的に朝倉に押し倒されているような形になって苦しかった――だけでなく、なんというか色々当たってた――のだが、 抗議するタイミングをどうにも掴めないまま時間は過ぎていった。 数分後、小さくため息をついて朝倉はモニターから離れていった。 その表情からだいたい想像はできたが、聞かない訳にはいかないよな。 手がかりはない、か。 むしろ俺より気落ちした顔で、朝倉は首を振った。 「ごめんなさい。今の私にはここから何かを見つける事はできないみたい」 所詮俺の思いつきさ、いきなり何か進展があるとか期待してたわけじゃないんだから気にしないでくれ。とまあ、自分に嘘をつきながら俺達は早々と 漫画喫茶を後にした。 結局、最後まで申し訳なさそうな顔をしていた朝倉には悪い事しちまったな。 ハルヒの手がかりを得られなかった事よりも、むしろそっちを気にしながら俺は自宅へと自転車を走らせた。 それからというもの、俺は朝倉にハルヒに関する話題をあまり振らなくなり、するのは専ら勉強会の話題ばかりになっていた。 驚く事に、勢いで始まってしまった勉強会はあれから数週間を過ぎた今も毎日続いている。その結果俺と谷口の学力はどんな魔法でも使ったのか?という 程に向上し、一時的な事かもしれないがクラスの平均近くまで上昇していたりする。 間違いなく教える奴が優秀だったからなんだが、多少は自分を褒めてやってもいいだろうね。 なんとなく理解できるようになると退屈でしかなかった授業もそれなりに面白いものとなり、朝倉が言う教師のレベルとして国木田の方が高いってのが 実感できるようになってきたくらいさ。 小テストもむしろ腕試しとばかりに挑戦できるようになった頃には、驚くなよ?問題集の復習以外にも自宅でたまに教科書を開くようになっていた。 そんな俺を見て妹は面白そうに邪魔しにくるのだが、それを適当にあしらうだけの余裕が今の俺にはある。解ける問題を解くってのは気分がいいせいかもしれないな。 ……いや、そうじゃないんだ。 結局、俺はハルヒ達を取り戻せないまま時間はどんどん過ぎてしまっていて止める事もできないでいる。 仲間を助ける事もできないでいる不甲斐ない自分を認めるのが嫌で、何かの形で自分の価値を作りたくて焦ってたんだと今は思う。勉強だったら一定の 物差しで数字として結果がでるから、自尊心を満たしてやるにはちょうどよかったんだ。 そんな時間を過ごしている間に、俺はいつからかハルヒ達の事を考えるのを止めてしまった。 ふいに思い出す事はあっても、いつかどうにかなるなんて安易な期待と……もうどうにもならないんだという諦め。 ただ目の前にある生活の中で、俺は自然と後者を選んでしまっていた。もう、自分の中で理性を相手に戦う感情は見つからない。探そうともしない。 そんな俺の思いを知っているのか、朝倉もハルヒの事は話題にしなくなっていた。 「それでね?何か目標があった方が頑張れるだろうし、今度の学力テストの結果が良かったら年末に皆でどこか温泉にでも行かない?」 年末も近づいた勉強会の合間、休憩時間に朝倉はそんな事を言い出した。 一応国木田の家に余っていたという電気ストーブはあるのだが、冷え込むって事に関しては他の追従を許さない文芸部の部室だ。暖かい場所に行きたく なるってのは、無理も無い発想だと思う。 温泉ねえ。 と、適当に返事しつつもすら上げずにノートを読んでいた俺とは好対照に、 「賛成です! 是非行きましょう!」 と早くも気合十分な谷口。急に立つな、机が揺れるんだよ。 「2年になれば忙しくなるだろうし、いいかもしれないね」 ん、国木田も乗り気みたいだな。 そして訪れる沈黙。なんだ、何かあったのか? 驚いて顔を上げる俺に谷口の指が伸びている。 「おいキョン。まさかお前行かない、なんて言わないよな?」 まあまて谷口、行かないとは言ってない。お前顔は笑ってるが声が笑ってないぞ。 「じゃあ行くんだな?」 ええい、そんな必死な目で見つめてくるな。ところで朝倉、どこか当てはあるのか? その言葉を待っていたのか、朝倉は鞄から何やら旅行雑誌を取り出した。よっぽど前から調べていたんだろう、注意して見るまでもなくその本には 大量の付箋紙やら書き込みで溢れている。 「うん。ここなんてどうかな?そんなに高い所じゃないから、少しバイトすれば行けると思うんだけど」 そういえば朝倉は、以前話した出所不明の宇宙人の生活費ってのは最低限しか使わなくなっているらしい。 本人曰く、いずれは完全に自立したいとかなんとか言っていた。朝倉らしいといえばそうだよな。 また沈黙。あ、返事を待ってたんだな。ここで、3人で行ってくればいいなんて言うほど俺も孤独が好きな訳じゃないさ――色々思い出してしまいそうだが―― 久しぶりに集団行動ってのも悪くない。 わかった、俺も賛成だ。で、目標点数はどのくらいにするんだ? その後、朝倉の指定した学年平均よりも上を目指すという無難な目標に向けて俺たちの勉強会は続いていった。この目標が無難だと思えるってのは 大した進歩だよな、数ヶ月前では考えられやしないぜ。ちなみに俺と谷口の目標が平均以上なだけであって、国木田と朝倉は上位20位に入る事らしい。 超えられない壁ってのはあるのさ。 冬休みを間近に控えた週末、俺は街に買出しに来ていた。 学力テストも全員が無事に目標達成する事ができ、冬休み中盤に設定された二泊三日の温泉旅行の準備の為さ。街は慌しく歩く人で溢れかえっており、 今が年末なのだとしみじみと感じる。今年は人生で一番色々あった年になるのは間違いない、そしてそれは恐らく一生更新される事のない記録になるんだ という事もな。 ふと視界に入った電気屋の軒先に、特売と書かれたストーブがあるのに気づいた。 型落ちなのか、箱を見る限り新しそうだが手ごろな値段だ。国木田のストーブだけで冬を越すのも大変だろうしみんなに相談してみるかな。店員にできれば 数日取り置いてもらおうと顔を上げた時、俺はこの店が例の映画のスポンサーになってくれた大森電気店だという事に気づいた。 って事はもしかして? やぶれてしまわないようにそっとストーブの入った箱を開けてみると――やっぱりだ――そこにはあの日文芸部から消えてしまったあのストーブがあった。 「何かお探しですか?」 人当たりのいい眼鏡をかけた店員さんが声をかけてきた。ああ、なんだあの時の店長さんじゃないか。 しかしながら向こうは俺のことを覚えてはいないようで、俺に向けられる視線は突然商品の箱を開きだした不審な学生に向けるそれでしかない。 これって、どうしてこんな値段なんですか? なんだ?俺の言葉に店長さんの顔が急に不思議そうな表情に変わる。 「実は在庫整理をしていた時に偶然見つかったもので、帳簿では処分済みになっていたんですよ。何かの手違いだとは思うんですが、これから入荷も多いので こんな値段で売りに出している訳です。ですが点検も済んでますし、故障品だとか中古だとかそういった理由で安いんじゃないんですよ」 なるほどね。ハルヒが俺に言ったでまかせの理由が、まさかこんな形で本当になってるとはな。 俺は少し迷った後、財布を取り出して中身を確認した。 寒々とした冬空の下、誰も居ない坂道をのんびりと登っていく。 手に持ったストーブの箱といいこの状況といい、まるであの日みたいだな。ああ、あの日はさらに雨も降ってたんだっけ?思い出されるのはつい先月の事の はずなんだが、俺にはそれがずっと昔の事だった気がしていた。 休日の校舎は部活の関係で開放されていたが、肝心の部活をする生徒の姿は殆ど見えない。 まあ、こんな冬空の下で外に出たがる奴なんて北高には……もう谷口ぐらいしか居ないよな。 ストーブを床に置き、ドアノブに手をかけると無人の文芸部は今日も鍵が開いたままだった。扉を少しだけ開けると、無人の部室の中から冷えた空気が漏れ 出してくる。 そのまま扉をあけた先に、当たり前だが長門の姿はなかった。 ――もう、ため息も出なくなっちまったんだな。 今頃あいつらはどこに居るんだろうな。それとも、本当にもうどこにも居ないのかだろうか。どちらにしろ今の俺にできる事ってのは思いつきそうに無い。 そんな現状にせめても抵抗をしてやろうって訳じゃないが、俺はあの時と同じ場所にストーブを置いた。そして電源を入れて、あの時と同じ場所に座る。 窓際には長門の姿は無い、朝比奈さんの衣装も、古泉のゲームも、ハルヒの姿も何もかもがもうここには無い。結果はなんてわかってる、試すまでもない 事だろうよ。 それでも俺はストーブの電源を入れ、静かにパイプ椅子に座って机に突っ伏した。やがて、静かに温まってきた部室の中で目を閉じる。 目が覚めたら全ては俺の夢で、実は何も変わっていなかったってのはどうだい? 静かな部室の中で意識は緩やかに薄くなっていき、俺は抵抗する事無く睡魔に身を任せていった。 目が覚めればきっと、隣にはハルヒが居て俺の背中には二人分のカーディガンがかけられている。下校時間はとっくに過ぎちまってて、おまけに外は雨降り。 ハルヒがどこからか勝手に持ってきた学校の傘を差して二人で下校する。 そう、きっとそうなんだ。 なあ、古泉。もしも俺に願望を実現する力って奴があるならこの願いは叶うかい?俺は叶う方にかける、だからお前は叶わない方にかけろ。俺が負けたら、 また部室でのゲームに付き合ってやるよ。 朝比奈さんと未来の朝比奈さん、貴女達の秘密はまだ全部教えてもらってませんよ?ここで終わりなんていくらなんでも中途半端すぎます。せめて年齢だけでも 教えに来てくれませんか?そのまま居座ってもいいですよ、歓迎します。 長門、お前は今どうしてるんだ?一人は静かでいいとか言うなよ?少しは寂しいとか感じてくれてるよな。お前が居なくて、俺は寂しいんだからさ。 ……ハルヒ、まだお前は俺と会いたくないのか?だから俺達は会えないってのか?まったく、最後まで一方的ってのはいくらなんでもやりすぎだと思うぜ。こっちの気持ちも考え てくれよ――まだ、伝えてない事だらけなんだぜ。 その時俺は、不思議な夢を見た気がした。 季節は冬で場所は駅前、どうやら俺達はまだSOS団として活動しているらしい。 何故かその中には朝倉も居て、もちろん俺も居た。 やれやれ、どうやら夢の中でまで俺はみんなに奢る事になるらしい、苦い顔をして会計をする俺の横をご機嫌で通り過ぎていくハルヒ。 そうさ、みんなが居るこれが俺の日常だったんだ。 だった……んだよな。 いつの間にか目は覚めていて、部室の中は薄暗くなっていた。 目が覚めたってのに何でこんなに視界がぼやけてるんだ?まったく、古いだけあってこの部室は雨漏りでもしてるのかね。 ストーブのおかげで体は暖かいが、背中には何もかかってはおらずハルヒの姿も無い。 俺はストーブの電源を切って、逃げるように部室を出て行った。 「キョン、ずいぶん早いじゃない」 雑誌に夢中になっていた俺の横に、いつのまにか国木田の姿があった。 手には大げさな鞄が二つ、そんなに何を持ってきてるんだ?俺は自分の小さな鞄と見比べて、何か忘れ物がなかったか不安になったが……まあいいか、 足りない物は借りればいい。そろそろ皆来る頃だな、俺は雑誌を棚に戻して自分の荷物を持ち上げた。 さて、じっと待っていた国木田に、早く来ていた理由を教えてやろう。 罰金は嫌だからな。 「え、罰金?そんな約束してたっけ」 いや、こっちの話だ。気にしないでくれ。国木田、重ければ一つ持ってやろうか? 「ありがとう、これ見た目ほど重くないから大丈夫だよ」 そうかい。 温泉旅行当日、駅前のコンビニに俺は最初についていた。 俺が着いたのは集合時間の20分前、これでもあの頃はたまに奢らされてたってんだから理不尽だよな。 「さっき調べてみたら向こうの天気も良いらしいよ。露天風呂からは雪山が見えるんだって、キョンは露天風呂って入った事ある?」 温泉とは名ばかりの公衆浴場になら行った事があるぞ。 ちなみに温泉の元が入ってるだけとしか思えない風呂だった。 「僕もそんな感じ、どんな所なんだろう?楽しみだなー」 お前みたいに何でも素直に喜ぶのが、人生を楽しく生きるコツかもしれないな。 「キョンは楽しみじゃないの?温泉」 国木田は不思議そうな顔で俺を見ている。 ……そうだな、楽しみだ。 ハルヒ達が居なくなってからというもの、俺は自分の楽しみを求める事に罪悪感みたいな物を感じていた。 せめて心苦しくでも思わなければ、助けることもできないでいる自分を許せそうになかったのさ。 それがなんの意味の無い、ただの自己弁護だともわかってる。 「お待たせ、私が最後かな?」 集合時間5分前、白い息を吐きながら朝倉がやってきた。 いや、谷口がまだ来てない。 それにしても遅いな、あいつなら俺より早く来ててもおかしくないんだが……。まさか現地に先に行ってるなんてないだろうな。 「えっ嘘でしょ?だって予防接種……うん」 国木田が携帯に向かって素で突っ込んでいる。相手は谷口のはずだが何かあったんだろうか? 「うわ、それは……うん仕方ないよね。じゃあみんなには伝えておくよ、うん。わかってる、本当に大丈夫?じゃあ、お大事にね」 複雑そうな顔で国木田は携帯を切った。 谷口がどうかしたのか? 「うん。谷口、インフルエンザにかかったみたい。しかも予防接種を受けに行ったのが原因みたいだって」 「え、そんな事ってあるの?」 普通はないだろうな。 何の為の予防接種だってんだ。 「この間、体調悪いけど旅行に行けなくなったら嫌だからって言って、病院に行ったのは知ってたけどびっくりだよね」 石橋を叩いて渡るつもりが壊しちまったって訳か、谷口相手でも流石に同情するな。 「でも旅行はどうする?今ならまだキャンセルできなくもないと思うけど」 確かに冬休みはまだあるし、谷口が回復してから行ってもいいか。 「谷口は俺の事は気にしないでみんなで行ってきてって言ってたよ。お土産もお見舞いもいらない、温泉饅頭とか買ってこなくていいってさ」 何だその露骨な注文は。 でもまあそれくらいは買ってやってもいいかもしれん、一緒に試験を乗り切った戦友だしな。 とまあそんな理由により、人数は一人減ったものの俺達の温泉旅行は始まった。 と、思ったんだが……。 「国木田君、遅いね」 その違和感に最初に気づいたのは朝倉だった。 電車に乗ってすぐ、座席にも座らないまま国木田はトイレに行ったのだが、すでにいくつか駅を通り過ぎたのにまだ戻って来る気配がない。 混んでるにしても遅すぎるな。 俺は携帯の電源を入れて電話してみようとした、が向こうは電車の中だから電源を切っているのか繋がらない。 ちょっと見に行ってくる。 そう言って立ち上がった時、俺の携帯がメールの着信を伝えてきた――相手は……国木田だと? 『谷口が気になるから、僕はやっぱり行かない事にするよ。旅館に人数の変更は伝えておいたから安心して。朝倉さんの事をよろしく。PS 中学の時と 同じ事にならないようにね』っておい、これはマジなのかよ? 「どうしたの?」 立ち上がったまま携帯を見て固まっていた俺は、朝倉にどう説明していいのかわからなかったのでそのまま携帯を渡した。 中学の時と同じ事……何の事だ? やれやれ旅行初日、行動開始1時間にして4人旅だったはずの温泉旅行は知らない間に2人旅になっていたらしいぞ。 「キョン君、これってどんな意味なの?」 そりゃ気になるだろうな、しかし俺に聞かれても困るだけだ。 俺は朝倉から携帯を受け取り、国木田宛てに『日本語で頼む』とだけのメールを送って電源を切った。 とりあえず問題は残された俺達なんだが。 朝倉、どうする? 「え?」 え、じゃなくてさ。俺と二人っきりになっちまったから。 「なったから?」 わざと言ってるって感じじゃないか。 俺達は高校生で、俺は男でお前は女なんだ。それが二人っきりで旅行ってのはちょっと問題あるだろ。 「私は気にしないよ?でもキョン君、私の事女の子扱いしてくれてるんだ。ちょっと嬉しいかも」 気にしないって……。まあ朝倉がそう言うんだからいいか。どうせ部屋は二部屋取ってあるんだし、俺が気にし過ぎてるだけなのかもしれない。 俺は楽しそうに喋る朝倉のバイトでの話なんかを適当に頷きながら聞きつつ、のんびりと列車の旅を満喫していた。朝倉によると、すでにいくつかの バイト先から卒業後に来て欲しいと誘われているらしい。俺が将来、就職できてなかったら是非拾ってくれ。 「キョン君は進学するの?それとも就職?」 流れからして出ると思ったよ、その質問。 わからん。 我ながらこれ以上ない程に完璧な回答だ。自分でもこれからどうなるのか、どうにもならないのかもわからない。 「私もね、本当はわからないんだ。学校や職場では目的とかやるべき事は理解できるんだけど、いずれ実際に自分が社会に出たらどうすればいいのか、なんて 想像もできない。大学に行くにしても目標がないしね。このままずっと高校生で居られたらいいのに、なんて。そんな事思ったりしない?」 ……それもいいかもな。 「でしょう?でも、そうもいかないんだけどね」 同意する俺に笑顔を向ける朝倉。でもな、俺とお前では学生で居たい理由が違うと思うぜ。 お前は将来への不安からそう思う事もあるんだろうが、俺はただ学校というハルヒ達との接点を失うのが怖いだけなんだ。ここで言う事じゃないから 言わないけどな。 ……国木田、わざとなのか? 旅行客で溢れかえる温泉宿のロビーで、俺は真面目に長年の友の笑顔の下に何が隠されていたのか考えてみた。 って、そんな事してる状況じゃない。 受付へチェックインをしに来た俺に渡されたのは、一本の部屋の鍵。一本だ、二本でも三本でもない。 当初の予定では部屋は二部屋。男3人で一部屋で、朝倉がもう一部屋の予定だったはずだぞ。 「朝方、ご予約の国木田様からのお電話で、都合により人数は二人、部屋は一部屋に変更して欲しいと承っていたのですが……」 ちょうどチェックインの時間なのか、対応に追われる受付のおばさんは俺達だけに時間を取られる訳にはいかないらしく困った顔をしている。 その、空いてる部屋は無いんですか? 「申し訳ありません」 間髪入れずに即答ですか。 「キョン君、私は別に一緒でいいよ?」 後ろで待っていた朝倉はそう言ってくれているが、どうしたもんだ。こっちとしては当日の人数変更が下手すりゃ二回、しかも部屋数変更とまで 無理を言ってるのにこれ以上迷惑をかけるのは流石に抵抗がある……。 わかりました。もし、キャンセルか何かで部屋が空いたら教えてもらえませんか? 麓の駅まで3時間、さらに駅からバスでここまで1時間かかってるんだ。いくらなんでもこのまま来て帰るなんて選択肢は流石に選べやしないぜ。 とにかく部屋で一息つきたかったのもあり、俺はサインを済ませた。 どうやらキャンセルされたのは朝倉の部屋だったらしく、案内された部屋は3人用のそれなりに大きな部屋だった。 窓の外は大雪、なのに純和風の部屋の中は暖房のおかげで快適な温度だったりする。 浴衣でも普通に過ごせそうな感じだな。 気を利かせてくれたのか仕様なのか知らないが、部屋には衝立がちゃんと準備されていた。もしも空室が出なかったらこれで仕切ればいいかな? 「何か御用があれば、インターホンでお知らせください」 愛想のいい仲居さんの案内も終わり、二人っきりになった部屋は暖房の噴き出す音だけが静かに響いている。 「お昼までまだ少し時間があるけど、さっそく露天風呂に行ってみる?」 そうだな、それもいいかもしれない。 あ、そうか。部屋の鍵が一本しかないからどちらかは部屋に居たほうがいいのか。携帯を風呂に持っていくのも何だし、待ち合わせなんてしてたら のんびりできないもんな。旅行先に来た時くらい、誰だってのんびりしたいに決まってる。 俺はしばらくここで雪でも見てるよ、先に入りたいなら行ってきていいぜ。 「そう?じゃあお言葉に甘えて」 準備を終えて朝倉が出て行った後、俺は窓辺に置かれた椅子に座ってのんびりと風景を楽しむ事にした。せっかくの機会だ、今はちょうど朝倉も居ないし 多少寒くなっても構いやしない。 俺は少しだけ窓を開けてみた。 雪って無音じゃないんだな、初めて知ったよ。 窓を開けると、外の冷気と一緒に雪の音も入り込んできたんだ。 しんしんと積もるって表現があるのも無理はない、降り注ぐ大きな雪の結晶はさらさらと小さな音を絶え間なくたてている。まるで全てを包むかのような その光景に、俺は何も考えないままじっと目を奪われていた。 「綺麗ね」 いつのまに帰ってきたんだろう。その声が聞こえるまで、対面に置かれた椅子に朝倉が座っている事に俺は気づかなかった。 あれ、風呂に行ったんじゃなかったのか? 朝倉は着替えを持って行ったと思ったが、何故かここへ来た時と同じ服を今も着ていた。 「団体さんが先に入ってて、脱衣所の所で引き返してきたの」 まだ昼間なのに意外だな。 到着早々、他にする事もあるだろうに。人の事は言えないが。 「さっきフロントを通った時に聞こえて来たんだけど、近くの道路が雪崩で通行止めになっちゃったみたい。だからスキーに行く予定だった人も 足止めされちゃってて、他にする事が無いのかもしれないわね」 地元の人間じゃないと詳しい事はわからないが、殆ど雪が降らない所に住んでる俺から見たらこの雪は10年に一度降るかどうかの大雪に見える。このまま 雪が降り続けたりでもしたら、道路が全部通れなくなっても不思議には思わないな。 っていうか、古泉の孤島の時といい俺が行く場所はなんで天候が荒れるんだ?雨男だったのか、俺。 「どうかしたの?」 ん、ああ。 無言で居る俺を、朝倉は気にしているようだ。 特に何も意味のある事は考えてなかったんだが、強いて言えばそうだな。 このまま雪が降り積もって、帰れなくなったらどうしようかって思ってさ。 言いながら自分でも考えてみたが、のんびり温泉にでもつかりながら春を待つのも悪くないかもしれない。 朝倉は少し考えた後、 「そうね。もし、そうなったらのんびりここで温泉にでも入って過ごして春を待つのはどう?」 まさか朝倉からそんな言葉が出てくるとはね。 その時、まるで会話の途切れるのを待っていたんじゃないのか?というタイミングでドアはノックされ、昼食が運ばれてきた。 運ばれてきた料理は素人の俺が見る限り純和食で、ボリューム的にはどうなのか?と思ってしまったのだが、想像は良い方に裏切られた。 一品の量は少ないのだが、品数は多く味もいい。あの料金でここまで手が込んでたら経営が成り立つのか?なんて無駄な心配をしてしまうくらいだぜ。 「川魚って泥臭いイメージがあったけど、上品な味で美味しいのね」 ここが山奥で、水源に近い所だからかもな。 海にしろ山にしろ人間から遠ざかれば遠ざかるほど、魚は美味しいっては俺の持論だ。 「キョン君って魚釣りとかするの?」 それなりにな。ああ朝倉、その魚の骨は少しあぶってから食べると癖になる味だったりするぞ。 むしろそこがメインだ。 「……わ、本当だ。なんだか、キョン君の意外な一面を見ちゃったかも」 むしろ今まで俺をどんな風に見てたのか、それが聞きたい。 結局、手の込んだ料理の数々に一つとして不満は出ず、俺はこの時点で今回の旅行は大成功だったと確信していた。 谷口と国木田には悪いが、楽しいものを楽しまないってのはもっと罪だよな。 「もう一度温泉を見てくる」そう言い残して朝倉は部屋を出て行き、満腹になった俺は早くも楽な格好で横になる事にした。 雪が降るのを暖かい部屋で見ながらのんびり昼寝、これ以上の贅沢って奴は俺には思いつかないね。 布団を出すのもなんなので、座布団を並べた上に寝転ぶ。 あー別世界だな、これはもう。 理想的な状況にいつの間にか寝てしまったらしい。ぼんやりと目を覚ました時、俺は仰向けに寝ていて視界には天井が広がっていた。 何かが動く気配に視線だけ向けると、長い髪の女が今まさに浴衣に着替えている所……ってえ! 慌てて目を閉じた――が、色々と何かが見えてしまった気がする。 いや、気のせいだ。もしくは夢だ。 つい目に焼き付けてしまったこの映像に関しては、言及を避けさせて頂く。 「あ、起しちゃった?」 高い位置から朝倉の小さな声が聞こえる、ここはどうする?寝たふりか?いや違う、本当に寝てるんだ俺は。 俺は全身に脱力しろと指示を出す、自慢じゃないが脱力には自信があるぞ? 本当に自慢にならんが。 「……キョン君、起きてるでしょ」 今度はさっきより少し楽しそうな声が聞こえてくる。しかもどうやら近寄ってきているらしい。 何故だ、完璧な寝たふりのはずだぞ? 疑われる要因なんて無いはずなのに。 「早く起きないといたずらしちゃうよ?」 顔の横に朝倉が座る気配がする、ここは……そうだな。鼻をつままれたりでもしたら目を覚ますってのはどうだ? 動きそうになる顔の表情筋の緊張と闘っていると、顔の上に何かが近づいてくる気配と、冷たく柔らかい何かが唇に触れて……。 目を見開いた俺が見たのは、目の前で楽しそうに微笑む朝倉の顔と俺の唇に触れる朝倉の細い指だった。 「ほら、やっぱり起きてるじゃない」 今ので起きたんだ、なんて言い訳をしても仕方ないよな。 頭をかきながら体を起こす、なんとなく外を見てみるとまだ明るかった。 あれ、風呂に行ったんじゃなかったのか? 「うん、行ったけどまだ入れそうになかったから戻ってきたの」 言いながら朝倉は、着替えの入った袋から小さな木の板を取り出した。 そこには数字と、達筆過ぎて読めない漢字で何とかの湯と書かれている。 「それでね?予約制の家族風呂ってお風呂があるみたいで、さっき予約してきたの。私の時間までは後20分くらいかな」 なるほどね。 何度も通って温泉が空くのを待つより建設的だな。 「2時間まで使っていいって話だから1時間交代で入ろっか?」 ああ。 普段なら10分で終わる俺の風呂だが、温泉となれば話は別だ。 時間が来て朝倉が部屋を出て行った後、俺は自分の携帯を取り出した。電源を入れ忘れてたってのもあるが、それ以上に事情を説明して欲しい事が ある。もちろん聞きたい相手は、出発早々に姿を消したあいつだ。 「無事に着いたかな?」 ああ、何とかな。 電話越しに聞こえる国木田の声は、あまりにもいつも通りだった。 「そりゃあよかった。朝倉さんもそこにいるの?」 いや、今は風呂に行ってるよ。 「そっか。ねえキョン、僕に電話してきたって事は聞きたい事があるんだよね」 よくわかってるじゃないか。結論から聞こう、朝いきなり帰っちまったのも、部屋の数を勝手に減らしたのもわざとなんだな? 「うーん、わざとって言われると答えに困るんだけど。でもまあいいか。キョン、怒らないで聞いてね?」 返答による。内容によっては、土産が温泉饅頭から温泉卵一つまで格下げだ。 「僕を怒るのは別に構わないよ、それと温泉饅頭よりも温泉卵の方が僕は好きだな。まあとにかく最後まで聞いてよ」 そう前置きしてから、国木田は事の顛末とやらをのんびりと話し始めた。最初の内は何を言ってるんだ? くらいに思う内容だったが、後半までくると もう何がなんだかさっぱりわからなくなっていた。 「これで全部だよ。ねえキョン、メールの最後に書いた中学の時の事って所覚えてる?」 ああ、あれは何の事なんだ? 「それって本気で言ってるの?」 本気も何も、意味がわからない。 「……まあ、僕が言っても仕方ないよね。まあゆっくり考えてみてよ、朝倉さんによろしく」 そう言って、国木田は携帯を切ってしまった。それにしても中学の時って言えば3年もあるんだぞ? 何かを伝えたいにしてももうちょっと範囲を絞って くれてもいいと思うんだが。 物言わぬ携帯を見ながらしばらく考えてみたが、それらしい事はやはり思い浮かばなかった。 そんな事をしていると部屋の入口の方から鍵を開ける音が聞こえてくる、どうやら朝倉が戻ってきたみたいだな。 「ただいま。凄くいいお風呂だったよ、景色もお湯も最高」 そうかい。 湯上りの朝倉は上機嫌で、薄赤く火照った顔はいつもと違った感じだ。 さて、ここで国木田から聞いた事を朝倉に問い詰めてもいいんだが、せっかく楽しそうにしているのに水を差すのもどうだろう。それに、これが全部朝倉が 何かを考えてやってる事なら、俺は知らない振りをしていたほうがいいのかもしれないよな。 「はい、これ。あんまり遅いようなら呼びにいくけど、のぼせたりしないでね」 夕飯までには戻るよ。そう言い残し、俺はとりあえず国木田の事も朝倉の企みの事も考えるのを止めて温泉へと向かった。 顔に感じる冷えた空気と、体を包み込む体温より遥かに高い温度のお湯。日が落ちかけた空がゆっくりと闇に染まっていく――俺は湯気に包まれながらそんな 絶景を眺めていた。 来てよかった、なんて凡庸な言葉じゃ表現しきれないね。ああ、でもそれでいいのか。これは言葉で伝えていい物じゃない。 入口に書いてあった説明によると、ここの温泉はかけ流しって方式だそうだ。意味はよくわからないが、湯量が豊富とかでお湯の再利用とかする必要がないから どんどんお湯が湧いてきていて、そのまま止まる事なく川に行くらしいぞ。 家族風呂は貸切りだけあってそんなに広くはないが、二三人なら入れそうな広さがある。それを一人で使ってるっていうんだから贅沢だよな。 とまあ、俺はひたすらに現在の状況を楽しみながら温泉を満喫する事ができた。 温泉の効能なのかどうかは知らないが、利用時間ぎりぎりで風呂を上がった時には肌は妙につるつるで、ついでに国木田との電話の事は綺麗に忘れてしまって いたりしたくらいだ。出口にあった昔懐かしい60円の瓶に入ったフルーツ牛乳にはかなり心惹かれたのだが、夕食が近い事もあって次回への楽しみにと我慢する のには苦労したぜ。 そして夕食、部屋に戻った俺が見たのは昼以上の品数の料理がぎっしりと並べられたテーブルだった。 「おかえりさない。凄いでしょ、これ」 ああ、なんていうか絶対に食べ切れないな。 谷口が居ればどうにかなったかも知れないが、俺と朝倉ではどう考えても食べきれない量だ。その時は確かにそう思った。 しかし、旅先ってやつは不思議な力でもあるのかもしれない。なんだかんだで俺は自分の分を食べきってしまい、朝倉が残した分も含めて殆ど平らげてしまったり した。こんなに大食いだったか?俺。 「こんなに食べたのはじめてかも?」 朝倉も自分の食欲に驚いているみたいだな、夕飯が終わったらもう一度温泉に行くつもりだったんだがしばらくは行けそうにない。帰りにしてきた家族風呂の 予約は取り消した方が無難だな。 朝倉、風呂の予約なんだけど取り消してきていいか? 「うん、お願い。今日はもう行けそうにないかも」 嬉しそうな顔で朝倉は苦笑いしている、俺もそんな感じだ。 このままでは寝てしまいようだし、面倒な事は先に済ませよう。俺は休憩しろと訴えている体をなんとか動かし、ロビーへと向かった。 「わかりました、お布団の方はもう敷きに伺ってもよろしかったですか?」 木札を受け取りながら宿の人は笑顔で聞いてくる、そうだなまだ8時にもなってないが今日は移動で疲れてるしその方がいいかもしれない。 お願いします、そう言い残して俺はふらふらと部屋へ戻った。 どんな連絡方法を使っているのか知らないが、俺が部屋に戻った時はすでにテーブルは空になっていて部屋の隅に移動してあり、代わりに部屋の中央には 布団が2組並べられていた。 「おかえりなさい」 窓際に座った浴衣姿の朝倉が微笑んでいる。風呂上がりのせいなのかほんのりと赤い頬……っておい、ちょっと待て。 朝倉、手に持ってるそれは何だ。白い陶器でできたそれの事だ。 「これ? 部屋の冷蔵庫にあったの。キョン君も飲む?」 朝倉が持っているのはどうみてもアルコール、ジャンルで言えば日本酒だった。おいおい、高校生が泊まる部屋にそんな物置いておくなよ? ご機嫌な朝倉は 何かのメロディーを口ずさみながら、窓の外を眺めている。まあ、こんな時くらいはいいかな。 俺は朝倉の向かいに座って、空になっていたお猪口についでやる。 嬉しそうに朝倉はそれを受け取り、一気に飲み干してしまった。 おいおい、そんな無茶な飲み方をするとだな。 俺の話が聞こえていないのか聞いていないのか聞く気がないのか、まあとにかく朝倉はいつになくマイペースでお猪口の淵ををっと指でふき取ると 俺に向かって差し出してきた。えっと、つまり俺にも飲めって事なのか? 何か言うのではないかと待ってみたが、無言のまま朝倉はお猪口を差し出してきている。 一杯だけだからな。 そう念を押してから俺はお猪口を受け取った。 それが間違いだった。 朝倉はハイぺースで酒を飲み干していき、俺が止めようとすると泣きそうな顔で抵抗してきた。しかも無言のまま。いったいなんなんだろうな? これは。仕方なく朝倉の飲む量 を減らそうと俺も飲んでしまった結果、酔っ払いが二人できあがった訳だ。いかん、もう世界が揺れている。神人でも出たのか?古泉出番だそ。 「……ね~キョン君」 窓によりかかった朝倉が久しぶりに喋った気がする。 なんだ、酒ならもう冷蔵庫の中にあったのは全部飲んじまったから無いぞ。 多分別料金なんだろうけど、帰りの支払いは大丈夫かね? なんて、どこか冷静さを残している自分が嫌だな。こんな状況ならむしろ何もかも忘れちまって た方が正しいと思う。 「ごめんね? 謝っても許してなんてもらえないんだけど、どうしても言いたかったの」 ふらついていた朝倉の視点が、なんとか俺の顔をとらえていた。謝るって何の事だろう。再び朝倉の視点は何もないテーブル辺りに流れていき、このまま寝て しまうんじゃないだろな? と俺が心配し始めた頃、朝倉はのんびりとした口調で話しはじめた。 「私ね? 統合情報思念体の庇護があった頃の自分を思い出すと嫌になるの。自分なら簡単にできる事や、すでに知ってるどうでもいい知識を、何年もかけて 必死に勉強してる人の中で、本当の自分をずっと隠したまま過ごしてるのは苦痛だった。長門さんのあの性格も、今考えればそれが適正だったのかも。 変わらない毎日といつまで経っても終わらない観察。今日も何事もありませんでしたって、何年も何年も報告し続けてた。だからって、貴方にした事は許される わけがないただの私のエゴ。許してなんてもらえないって、わかってる」 そこまで喋った所で、朝倉は急に黙ってしまった。 俺に何か言って欲しいって感じじゃない。ただ、言いたかったんだろうな。 今更だが、終わらない夏休みを結局最後まで誰に相談する事もなく乗り切っちまった長門が凄い事がよくわかる。俺にはむしろ、朝倉の気持ちは理解できる 範囲の物さ。まあ、刺されるのはもう御免こうむりたいが。 朝倉。 「……うん」 少し眠くなっているんだろうか、朝倉の返事は小さかった。 明日まで覚えてられないかもしれないが、あの時の事はもう気にしなくていいぞ。 「……うん」 その返事を最後に朝倉は熟睡してしまい、俺は揺さぶったり濡れタオルを顔に当てるなど頑張ったものの全て効果なし。仕方なく布団まで朝倉を運んで 旅行1日目は終わった。 翌朝。訂正、翌昼とでも言うべきだろう。俺が起きたのはすでに正午を回った時間だった。 目が覚めて最初に感じたのは胃の不快感、次に感じたのは頭痛。言い訳しようもないくらいに二日酔いって奴だな。 「おはよう? 顔色良くないよ、大丈夫?」 ……お前は元気そうだな。 朝倉はといえば俺よりも飲んでいたはずなのに元気な顔で、湯上がりなのか髪を拭いている所だった。 「起きられそう? 朝ご飯のお味噌汁を残してあるんだけど飲めそうかな」 ああ、頼む。 何とか体を起こしてはみたが、今日はもうこのまま寝ていたい気分だ。甲斐甲斐しく動いてくれている朝倉の姿を目で追うのも億劫で、俺はぼんやりと 布団を眺めていたりした。やがて鼻をくすぐる味噌の匂いが漂ってくる。するとまるでスイッチが入ったみたいに何も食べられそうにないと思っていた胃が 突然空腹を訴えてきやがった。 「はい、温め直したばかりだから火傷しないでね」 そう言ってお盆ごと渡された味噌汁は、茸が一杯入れられた軽食になってしまうようなボリュームで早々と俺の胃は満足してしまった。我ながら忙しい奴だぜ。 ありがとう。 空になった食器は朝倉がテーブルまで持って行ってくれた。さて、今日はどうしようか。本当にこのまま寝ているってのも悪くないと思うが、せっかくここまで 来たんだしな。 「ねえ、昨日の事って覚えてる?」 雪ダルマでも作ろうか? と考えていた俺に朝倉は少し恥ずかしそうに聞いてきた。 昨日の事、ああ。あれか。 その続きが聞きたいのか、朝倉は俺の顔をじっと見て黙っている。 あんまり飲み過ぎるのはどうかと思うぞ。まあ、俺と違って翌日に残らない様に飲めるのは大したもんだけどな。 「あ、そうだよね。恥ずかしい所みせちゃったな」 俺の言葉に照れながら笑う朝倉。その笑顔はいつもクラスで見せている整い過ぎた笑顔ではなくて、今は何か楽になったような感じだった。朝倉、長門じゃない けどな、お前も少しは人を頼る事を覚えた方がいいぜ。あんな酩酊しないと本音を言えないようじゃ、生きていくのが辛すぎるぞ? 何て言われた所で生き方を 変えるような奴には見えないんだけどな。――そうだ、朝倉に俺が言ってやれる事が一つあるじゃないか。もしかしたら、朝倉が聞いた昨日の事ってのはこの事 なのかもしれない。 朝倉、本当にもう気にしなくていいからな。 「え?」 俺の言葉に朝倉はしばらくじっと俺の顔を見つめていたが、やがて小さく「うん」と言って頷いた。 ――その日、結局俺は日中の殆どを寝て過ごしてしまった。 せっかくの旅行なのに何をやってるんだ? と自分でも思ったのだが、布団の心地よさの前にあっさりと屈伏してしまったのさ。その間、朝倉は温泉巡りに 勤しんでいたらしい。一緒に来てるのに一人にしてしまって悪かったな、と言おうと思ったが朝倉は楽しそうに入った温泉の違いなんかを話しかけてきたので 言わないでおく事にした。おかげで退屈する事もなく時間は過ぎていってしまい、気づけばもう夕食の時間だ。明日の朝には帰るんだよな? なんか現実感が ないぜ。まだ初日の夜なんじゃないかって気がするくらいだ。 初日同様、大量に並べられた夕食の前に朝食と昼食を食べ損ねた俺は気合いを入れて臨もうとしたが、 「あんまり食べると温泉にいけなくなるよ? もう入らないのならいいんだけど」 寝ている間に予約しておいてくれたらしい、朝倉の手にはあの木札があった。 危なかった、昨日と同じ展開になるところだったぜ。 朝倉の忠告があったおかげでそこそこの量で夕食を終え、俺達は予約の時間までのんびりと待つ事にした。あの料理が美味しかったとか、休憩室の 足裏マッサージが気持ちいいとかそんな話題が続いていた時の事だ。会話の合間で不意に訪れた沈黙、こんな時いつもなら朝倉が何か話しかけてきそうな ものなんだが、その時は何故か俺が話かけていた。しかも、言うつもりのない話題を。 朝倉、国木田から全部聞いたぞ。 それまで笑顔でいた朝倉の顔に驚きと、戸惑い。その他色んな感情が混ざったような複雑な表情が浮かんだ。言うべきじゃなかったな、やっぱり。でもまあ 言いかけた以上は最後まで言うしかないだろう。俺は腹をくくってその先を続けた。 教えてくれ、何で俺と二人で旅行に来たかったんだ? 国木田から聞いた話によれば、だ。 今回の旅行は最初は確かに4人で行くはずだったらしい、ところが出発前日になって国木田に谷口から電話があったそうだ。内容は「俺は行けなくなった3人で 楽しんできてくれ」だとよ。しかも行けない理由ってのはインフルエンザではないらしい。 それから、国木田はまず朝倉と連絡を取ったそうだ。予約の関係を全部やってくれたのは朝倉だったからな。国木田は朝倉と話をして、何故か国木田も不参加を 決めたそうだ。1週間近く前から計画していた旅行を前日に行くのを辞める理由ってのはなんなのか、しかも集合には顔を出しておいて途中で居なくなるなんて 事をやった理由は?わからない事だらけだが、何故朝倉は全部知っていて俺には何も言わなかったんだ? 聞きたい事は他にもあるが、朝倉ならいちいち言わなくても全部話してくれるだろう。 しかし、よほど言いづらい事なんだろうか? 朝倉は困った顔で視線を彷徨わせていた。 そしてようやく口を開いた第一声が、 「あのね。旅行の前日に、その。谷口君に……告白されたの」 これだった。 あいつ、本気だったのか。冗談だとしか思ってなかったんだが……でもこの旅行に来なかったって事は結果は多分駄目だったって事なんだよな。 聞いておいてなんだけど、個人的な事だったら無理に言わなくてもいいぞ。 「うん……でも今言わないと言えなくなりそう。谷口君には、他に好きな人が居るからごめんなさいって言ったの。それから国木田君から谷口から話は聞いたよって 電話があったの。国木田君は、好きな人が居るならその人と二人で旅行に行った方がいいんじゃない? って言ってくれて。その人は恋愛感情に疎いから、 僕も協力するよって……その」 ここまでくれば、流石に俺でも気づく。 国木田は、俺が朝倉と二人だけだと知ってたら旅行を止めてしまいそうだから一芝居打ったって事か。 肯く朝倉。つまり、その恋愛感情に疎いらしい朝倉が好きな人ってのは、だ。 「私が、キョン君と一緒にここへ来たかったのは……。私がキョン君の事を、好きだから」 あの、いつでも冷静で人当たりのいい笑顔を絶やさない朝倉が、今は真っ赤な顔で俺を見ている。 夢か? 夢なのかこれは? それともそこの襖の向こうで谷口が待機でもしてるのか? しかし、どれだけ待ってもプラカードをもった谷口は現れなかった。 「やっぱり。迷惑かな」 俺が無言でいるのを、朝倉は否定と取ったのだろうか。今ならはっきりわかるぜ、クラスで見せていた無理に作った笑顔って奴を浮かべて俺を見ている。きっと朝倉は、 自分の感情を隠す時はこの笑顔で自分を覆っていたんだろうな。誰にも本当の事を伝えられない時間の辛さって奴を、俺は少しは知っているつもりだ。 勉強会で朝倉がたまに俺へと向けていた笑顔は、ここに来て俺に見せてくれていた素の朝倉と同じだって事も今ならわかる。 朝倉。 「……うん」 何も躊躇う事はない、自分の気持ちを伝えてやればいいだけだ。それだけの事のはずが、喉はやけに渇いてくるし手の平は汗ばんでいた。悪いな、こんなに 緊張する事をお前に先に言わせるなんてずるいよな。 朝倉の目は震えている。そうだな、いつからそうだっかなんて覚えてない。けど間違いなく――。 俺も、お前の事が好きだぜ。 そう言い切った途端、朝倉の体が小さく震えだしそのまま泣きはじめてしまった。 「本当に重くない? 大丈夫」 平気だ、っていうか軽すぎると思うぞ。 壁際に座った俺に遠慮しながらもたれてくる朝倉は、冗談ではなく本当に軽かった。ようやく泣き止んだ朝倉は、泣きすぎて変な顔になってるから見ないで、と 顔を隠してしまった。でもそれじゃ話もしにくいだろうって事で、俺が背もたれになったって訳さ。決して下心があった訳じゃないぞ。 朝倉、なんのシャンプー使ってるんだ? 「え、変な匂いだった?」 驚いて振り向く朝倉の目は、本当に真っ赤になっていた。これはこれで可愛いと思うんだがな。 いや、いい匂いだぞ。俺は好きだ。 「……よかった。シャンプーは石鹸シャンプーを使ってるんだけど、リンスにお酢とアロマエキスを自分で混ぜたのを使ってるの」 随分と手が込んでいるだけあって、朝倉の長い髪は俺とは構成材料が違うんじゃないかってくらいに綺麗だ。 なんとなく髪を撫でている時に思いついた。 朝倉、ポニーテールってできるか? 「え、できるよ。ちょっとまってね」 髪ゴムを取って戻ってきた朝倉は、目の前でポニーテールを結んで見せてくれた。サイドの髪は残したままのスタイルか、実にいいね。 似合ってるぞ、それ。 「本当?」 ああ。 「じゃあ、これからずっとこうしていよっと」 尻尾を揺らしながら朝倉はまた俺にもたれてきた。浴衣越しに感じる朝倉の鼓動が自分の鼓動に重なる。俺だって健全な男子高校生であり、こんな状況で あれば眠れない夜なんかについ耽ってしまう妄想を現実にしてしまってもいいんじゃないのか? なんて事を考えるのも無理は無いだろう。しかし、だ。実際に 背中からとはいえこうして抱きかかえてみると、朝倉の体は力を入れてたら壊れちまうんじゃないか?――まあ、壊れまではしないんだろうが――と思うほどに 華奢で、産まれたての子猫を不器用に両手で支えるような慎重さで俺は朝倉の体を包むのが精一杯だった。 あ、しまったな。 別に悪い事じゃないんだろうけど、俺はさっき朝倉に言った言葉が以前ハルヒ相手に言った言葉と同じだった事に気づいた。自分のボキャブラリーが少ない せいなんだが、なんとなく不誠実というか申し訳ない気分になる。でも、これって朝倉にわざわざ言う事じゃないよな。 「どうかしたの?」 俺の罪悪感でも感じ取ってしまったんだろうか、朝倉は俺の顔を横目で見ている。 なあ朝倉。秘密って無い方がいいと思うか? 「どうしたの急に」 いや、深い意味は無いんだ。 「そうね。……無いほうが良いとは思うんだけど、私はキョン君に言えない事もあるから、二人の間に秘密があってはいけないって言われると苦しいな」 そうなのか。 「こんな事言ったら余計に聞きたくなるよね。でも、言うと嫌われそうな事だから、できれば聞かないで欲しい」 じゃあ聞かないさ、変な事を聞いて悪かったよ。 お互いにそこそこの時間を生きてきてるんだ、言うまでも無い事や言えない事の一つや二つあるのが普通だと思う。 「……ねえ。一つお願いがあるんだけど、いいかな。」 言ってみな。 「あのね、その。急にこんな事言われて困ると思うんだけど、今じゃなきゃ言えない事だって思って、その」 さて、どんなお願いなんだろうね? とのんびり待っていた俺に、朝倉が言ったお願いとは… 「一緒に……温泉に入らない?」 結論から言おう、いいお湯だった。以上。 あ、他に何か言うことがあるだろうって? そんな物はない……ああ、朝倉はポニーテールが濡れない様にまとめてお団子にしていたぞ。あと、ちゃんと バスタオルも巻いてた。これで十分だよな? 温泉から上がった後は二人でフルーツ牛乳を飲んで、湯冷めする前に眠ったよ。布団? ……一組しか使ってない、それだけだ。 細かい経緯や心情描写は脳内で補完して貰えれば幸いだ、俺が恥をかくぶんにはどうでもいいが朝倉の名誉だけは断固守らせてもらう。しかしまあ、 ここまで読んでもらって何も伝えないのもどうかと思うから一つだけ言おうか。 朝、目が覚めた時。朝倉はまだ俺の隣で眠っていた。携帯で見た時計はまだ5時で、俺は二度寝しようと再び目を閉じた。しかし何故だか眠気は戻って こなかったので、俺はせっかくだからと朝倉の寝顔をじっと見ていた。ほんの2時間程の事さ。 「……おはよう」 ようやく目を覚ました朝倉が微笑む。なんていうのかね、これが幸せって奴なんじゃないだろうか? 以上、惚気はここまでだ。満足したかい? 朝食後、のんびりと帰り支度を済ませた俺達は少し早めに宿を出た。 夢のような、というか本当に現実なのかも怪しい程にサプライズ満点だった温泉旅行は無事に終了し、久しぶりに戻ってきた駅には何故か国木田と……。 「……お、お幸せにー!」 俺と腕を組んで改札を出てきた朝倉を見て、何か叫びながら走り去る谷口の後姿があった。 おい谷口! 土産……あいつ、何しにここまで来たんだ? 「どうしても自分の目で見ないと納得しないって谷口が言いはってさ。まあ気にしないでよ。それより温泉は楽しかった?」 何事も無かったかのように国木田はさらりと言いきった。 ああ、何か気を使わせちまったみたいだな。これは土産だ、谷口の分も入ってるが好きに分けてくれ。 「こんなにいいの? あ、温泉卵もある。ありがとう」 「国木田君本当にありがとう。せっかくの旅行だったのにごめんね?」 「気にしないでいいよ。谷口は自爆で、僕は勝手にやった事なんだから」 お前、本当にいい奴だったんだな。 「気づくのがいつも遅いんだよ、キョンは」 何故か寂しそうな顔で国木田は笑った。 谷口の予言によれば俺はすぐに飽きられて振られるそうなんだが、冬が過ぎ春が来た今も俺は朝倉との付き合いは続いている。 二人の間であった事といえば、そうだな。俺が朝倉に涼子と呼んで欲しいと懇願されてるのにをまだ朝倉と呼んでいる事と、一人暮らしで身寄りが無い事を 理由に朝倉のマンションで同棲生活をはじめた事くらいだろうか。詳しくは聞くな、惚気にしかならない。 元々放任主義だった親にこの時ばかりは感謝したね。というか、何度か遊びにくる内に朝倉が自分で生活費をしっかり稼いでくる優等生だと知った親がむしろ 俺を教育してもらうつもりで許可したのかもしれないが。 テーブルの向こうで恋人兼先生である朝倉が何かを期待した目で俺を見ている。もう少し待ってろ、最後の問題ももうすぐ終わるからな。 今日はこの問題が終われば勉強はおしまい、後は二人の時間って奴だ。 さて、長かった俺の話もいよいよこれで終わりだ。 これから俺達がどうなったって? そんな事は誰にもわからない事さ。でもまあ、俺の隣にはいつも朝倉が居る。 それだけは間違いないね。 朝倉涼子の誰時 季節は春、高校2年になった俺はまた朝倉と同じクラスだった事を喜び、ついでに国木田と谷口まで同じクラスだった事も建前上喜んでおいた。 勉強会は結局旅行後はなくなってしまった。まあ、仕方ないよな。それでも国木田が勉強を教え続けているせいなのか、谷口のテストの点は 上がったままだ。 しかもどうやら俺にテストで勝つのが今の目標らしく、毎回の様に結果表を見ては悔しがっている。悪いな、こっちの先生は特別なんだよ。 そんなどこまでも平和で、何一つ不思議な事等起こる気配も感じない生活を続けていた俺達だった――んだ、その時までは。 だから俺はあの感情を感じさせない同級生の顔を久しぶりに見たとき本気で驚いた、冗談抜きで錯覚だと思ったさ。 いつものように他愛も無い話をしながら学校から帰った俺達を待っていたのは、間違えるはずも無いマンションの入り口で一人立つ長門だった。 長門! 思わず俺は走り出していた、迫ってくる俺に対して長門は何の反応も無い。 お前、怪我は無いか? 今までどこに居たんだ? みんなは? 俺の顔をじっと見つめるだけで、長門はどの質問にも答えはしなかった。しかも何故か着ているのは冬制服だったりする。 「……」 長門? 久しぶりに聞いた同級生の第一声は、やはり感情の感じられない声で 「朝倉涼子と話をさせて欲しい」 だった。 そりゃあ構わないが…長門、 「……貴方の質問に今は答える事ができない。でも後で必ず話す。約束する」 まさか、朝倉をまた消してしまうとかそんなんじゃ? 聞いてくれ、今の朝倉はもう普通の人間で危険なんか何も 「大丈夫よ、そんなに心配しないで?」 長門を説得しようとした俺を止めたのは、朝倉だった。本当に大丈夫なんだな? そう視線に込めてみると、朝倉はその意味がわかったようで ゆっくりと肯く。 わかったよ。俺は家に帰ってればいいか? 「うん、ごめんね?」 まあ、何かあるにしても俺に相談も無く長門は無茶なことをしないだろうしな。 俺はそれ以上深く考えず、持っていた朝倉の鞄を渡した。 じゃあまたな。 「じゃあね」 いつもの朝倉なら、絶対に「また明日ね」とか、「また来週ね」と言っていた事に俺は結局気づかなかった。 「お久しぶり、こうやって長門さんと話すのはあの教室以来になるのかしら」 505号室。殺風景だった朝倉の部屋は今では二人の私物でそれなりに手狭に感じる。 「……」 長門は入り口でじっと立ち尽くしている。 「立ち話もなんだしどうぞ座って? すぐに紅茶を入れるから」 キッチンから聞こえる朝倉の声に従い、長門は迷う事無くソファーに向かう。 しばらくして、紅茶の香りと一緒に朝倉がティーセットを持って戻ってきた。 「お待たせ。……それで、どんなお話なのかな。情報の共有で伝えられる事ならそうしてもらってもいいんだけど」 朝倉の言葉に長門は首を小さく振る。 「できない」 「え」 「今の貴女では情報の共有には耐えられない。貴女が思う以上に、残された時間は少ない」 「残された時間って」 「貴女には、もうその有機情報を維持するだけの力は残されていない。十数分後には限界を向かえ、情報連結の解除が始まる」 長門の言葉は、何故か苦しそうだった。 暫くの沈黙の後、 「そっか、そうだったんだ。ねえ、私へのメッセンジャーとしてわざわざここに来た訳じゃないんでしょ?本当の要件を教えてよ」 「……涼宮ハルヒは、現在も異世界に自分を閉じ込めている。本来であれば、貴方は彼に協力して涼宮ハルヒを救い出すはずだった。何度か歴史を修正する チャンスはあったが、そうはならなかった。貴女は彼と生きる道を選び、また彼もそれに同意した。結果、涼宮ハルヒはこの世界に戻る事もなく、自立進化の 可能性が見出せないとして統合情報思念体は地球というこの星に興味を無くした。しかし宇宙のどこを探しても涼宮ハルヒの様な存在は見つけられないでいる」 「そっか、そんなシナリオだったの」 長門の顔が、見るからに苦しそうに歪んだ。 「貴女の消滅に合わせて、情報統合思念体により世界が涼宮ハルヒが消える前の状態に再構成される」 「それって、私はまた一人ぼっちになるって事なの?」 「……違う。本来あるべき時間の流れが変えられてしまった事で、情報統合思念体は貴女の存在を危険視している。再構成された世界に貴女は居ない」 「なんで、長門さんが泣いてるのよ」 長門は声も無く、ただ涙を流していた。 「よく、わからない」 「今、貴女の目から流れてるのは涙って言うの。人間は悲しい時にそれを流すのよ」 「よく、わからない。……情報統合思念体には、貴女の存在が消えるまでは涼宮ハルヒが二人によって救出される可能性があると報告してきた。でも、 貴女の消滅が迫った事でそれももう不可能になった。私にはもう、どうする事もできない」 二人の間に痛いほどの沈黙が流れる。 その沈黙を破ったのは朝倉の明るい声だった。 「あ~あ、残念。せっかく彼とうまくいってたのにな……でも、どうせ私が消えて彼だけが残されるくらいなら、私の居ない時間まで戻った方が彼も幸せよね そんなに泣かないでよ。最後くらい、私も笑っていたいんだから」 そう言って笑顔を浮かべる朝倉。 やがて迷うように長門は口を開いた。 「貴女が望むのならば私の中に貴女の情報の一部を残す事は可能、現在の記憶の保存と視覚や聴覚といった感覚は私と同期する事ができる。ただし、推奨はしない」 「どうして?」 暫くの沈黙の後。 「万一、私の機能が停止した時は貴女の中に私のデータを保存する為のバックアップが生まれる。その状態では有機生命体として活動する事はできない、 情報統合思念体の保護を待つ間の待機状態。保護されるまでの間は、情報収集の為に貴女と常に同期した状態になっている。今回も、そうだった」 「あ……ごめんね。ごめんね? 私、長門さんが彼の事好きだって知ってて」 遮る様に首を振る長門。 「彼には。貴女が必要だった」 「……ねえ。後、どれくらい時間はあるの?」 「殆ど残っていない」 「ありがとう、ぎりぎりまで彼と一緒にいさせてくれたんだね。ねえ、泣かないで? 悪いのは私、彼が欲しくて涼宮さん達を取り戻せるチャンスがあっても 無理だって嘘をついて来たんだもん。自業自得よ」 朝倉は本当の笑顔を浮かべて、長門の手を取った。 「ねえ、長門さんとの同期。お願いしてもいい?」 「……何も言えず、触れる事もできない時間は辛い」 「それでもいいの」 「……了解した」 朝倉の最後の言葉を待っていたかのように情報連結の解除がはじまった――光の粒になって朝倉の体が消えていく……。 最後の瞬間まで、朝倉は微笑んで長門を見つめていた。 ありがとう。 「じゃあね、彼とお幸せに」 その言葉を最後に、朝倉涼子の存在は――消えた。 ――お父様は自立進化する事の大切さを私に教えてくれた、それを正しいと私も思うし理解もできる。 でも、自分の力だけではなく、互いに助け合って生きる事の素晴らしさを彼は教えてくれた。だからこそ、自分の残された時間が長くないってわかってても私は それを彼にも伝えず、平凡な毎日に無理な変化も求めなかった。定められた寿命に気づく事無く、それを全うして生きる。 結果として何も残らなくても、その時間は無駄なんかじゃない。決して、無駄ではない。 何故なら、私はそんな時間を彼と過ごせた事を誇りに思ってるもの。 お父様も、いつか答えは一つじゃないって事にきっと気がつくはず。 もしも願いが叶うなら――また彼と。 後日談 12月24日。 終業式も無事に終わり、俺はハルヒ特製鍋を食べに行こうとついさっきまで確かに思っていた。しかし何故だろう、今はこうして教室に居て、しかもだ。 谷口、ちょっといいか。 何故か谷口に話しかけている。どうしちまったんだ?俺は。 「ん」 帰り支度も終わっていざ教室を出ようとした谷口は、呼び止めた俺に不審な顔を向けている。 さて、俺は何でお前を呼び止めたんだったかな。と、考える前に何故か口は動いていた。まるで、いつもそうしていたかのように。 なんだか知らないがお前と勉強する気になったんだが。 「はあ?何言ってんだ?」 谷口も国木田も目を丸くしている。そうだよな、終業式も済んだ今日ほど勉強とは縁遠い日はないよな。そう俺も思うさ、でもな?何故か 今日はそんな気分なんだよ。 自分でもよくわからんが、まあたまにはいいだろ。俺だけ勉強して赤点仲間を失って一人になるのは辛いと思うぞ? 「脅かすなよ……まあいいか、よくわからんが俺も今日は勉強してもいい気がしてるしな」 意外な事にこの誘いに谷口も乗ってきた、これは大雪でも降りだしそうな気がしてきたぜ。ああ、そうだ。何故か国木田も誘わなきゃいけない気がしてきた。 国木田、悪いけど俺と谷口の勉強を見てくれないか? 「え?うんいいよ。どこで勉強するつもりなの、ここでやる?」 鍋の事なんか完全に忘れていた、本当だぜ?俺は思いついたままに口を開いていたのさ。 そうだな、文芸部の部室はどうだ? 朝倉涼子の誰時 終わり
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5119.html
文字サイズ小でうまく表示されると思います 涼宮ハルヒの誰時 「ご、ごめんね?」 手を振り払ったのは俺なのに、何故か慌てて謝ったのは朝倉の方だった。 「こんな大変な時なのに、変な事言ってごめんなさい」 そう言って立ち上がった朝倉は、そのまま逃げるように隣の部屋へいってしまった。 見間違いでなければ、朝倉の顔は真っ赤だった様な気がするんだが……まあ気のせいだろう。なんだか一気に疲れた気がする、というよりも疲れてるのに 無理やり動いてただけなんだろうな、実際。このままここに居たら、本当に泊めてもらう事になりかねん。 朝倉。 呼びかけてみるが返事はない、だがそんなに広い部屋でもないんだから聞こえていないって事はないはずだ。 今日は帰る、また話を聞かせてくれ。 俺はしばらく待ったが朝倉からの返事はなかった。 なんなんだろうな? これは。 でもまあ朝倉は聞いているんだろうなと思い、俺はそのまま部屋を出て行った。 朝帰り、ではないが深夜の帰宅に何故か起きていた母親にきっちりと叱られ、翌日起きたのは頑張ればぎりぎり間に合いそうもない……まあどう考えても 遅刻する時間だったのはこの際どうでもいいね。 家を出て早々に1時間目を諦めた俺は、休み時間に学校に着くようにわざと遠回りをして歩いていた。これで2時間目にも間に合わなかったら洒落にも ならないのだが、ぶっちゃけどうでもいい。なんて、言えればいいのにな。 ハルヒが居なくても、SOS団が存在しなくても現実って奴は知ったこっちゃないらしく、時計の針は一定の間隔でしか進まないし明けない夜も無いらしい。 過ぎていく時間が憎いのに、それに対抗する手段なんぞ持ち合わせちゃいない俺は……そうだな、どうすればいいのか知ってる奴が居たら教えてくれ。 遠回りするはずだった足はいつの間にか見慣れた坂道に進んでいるし、だからといって俺も方向転換する事も無い。遠くに見えていた学校は少しずつだが 大きくなっていって、俺は小さくため息をついた。 正直に言おう、大きく息を吸うだけの元気もなかったのさ。 ふと振り向いた先には誰の姿も無く、俺は諦めたように校舎の中へ入っていった。 「おいキョン! 今日ばかりはお前の不運を嘆いてやるぜ」 図書室で時間を潰した俺が休み時間を狙って教室に入った所を、無駄にテンションが高い谷口が迫ってきた。ああ、テンションが高いのはいつもだったっけな。 ええい、暑っ苦しい。と突っぱねるだけの元気も出てこない。 ああ、そうかい。お気づかいありがとうよ。 そう言って俺は自分の席へと向かうのだが、どうあっても谷口は俺にかまいたいらしい。俺の進む道をわざわざ両手を広げて遮ってやがる。 「おいおい、ちょっと待てって? お前どこに座るつもりだ?」 自分の席だ。 それ以外にどこがあるってんだ?床か? 「お前の席はそこじゃないだろ。間違って座るとクラスの男子、全員から袋にされるだろうから親切で言ってやってるんだぜ?」 お前は何を言ってるんだ?俺の席は窓際の列で一番後ろだろう。 俺の返答に谷口はにやにやと笑いながら指を振っている。 いったい何が言いたいんだお前は? 「キョーン、そこはもうお前の席じゃないんだ。よく見ろ?お前の席はその一つ前だぞ」 なんだって? 確かに言われてみれば、一番後ろの席は俺の記憶の中の机より若干新しい様な気がする。 違う、そうじゃない。俺の席の後ろにあったはずの空間に、机が一つ増えてるんだ。 「いいかよーく聞け。今朝このクラスに転校生がきたんだよ。しかもだ、驚くなよ~?そいつはな、お前も知って 朝倉だろ。 長くなりそうだったので途中で割り込んでやった。 「はぁ?なんだよ、知ってたのか」 急に白けた顔で谷口が軽く両手をあげてみせる。 ここまでくれば分からないはずもないさ、昨日転校してくるって聞かされたばかりだしな。 「あ、おはようキョン君」 背後から聞こえた声に、俺はのんびりと振り向いた。 ああ、やっぱり朝倉なのか。 隠すまでもない小さなため息がこぼれる。実は少しだけ転校してきたのはハルヒじゃないのかと俺は期待していた、でもハルヒならこんなに谷口が騒ぐ事も ないんだとわかってもいた。 人当たりのいい笑顔を浮かべた朝倉は、まっすぐに俺の元へと歩いてくる。 ってそうか、俺が居たら席に座れないんだな。 谷口を押しのけて自分の席についた俺だが、何故か俺の視界には朝倉が入ったままだった。 「今朝は心配しちゃった。もしかして、学校に来てくれないのかと思っちゃったじゃない」 俺の机の横にしゃがんだ朝倉は、俺のネクタイ辺りを見つめている。 どうしてそう思うんだ? 「そりゃあ昨日は肉体労働させちゃったし、もしかしたら私と顔を合わせずらいのかなって思って」 「おいキョン! お前いったい朝倉さんに何をしたんだ?」 テンションの上下が激しい奴だな、血管に負担がかかるぞ。 昨日、朝倉の引越しの手伝いを頼まれたんだよ。ただそれだけだ。 ある意味間違っていないな、昨日は朝倉の荷物運びで殆ど終ってハルヒ達の手がかりは結局見つからなかったんだから。 「なんだよキョン、そーゆー時は俺を呼んでくれって! 朝倉さん、今後何か御用があれば是非俺に任せてください!」 次からはそうさせてもらう。 正直、こっちは馴れない力仕事に体中筋肉痛なんだ。 「ありがとう。よろしくね」 その言葉だけで満足だったのだろう、谷口はふわふわとした足取りで去って行った。 「あまり話した事はなかったんだけど、谷口君って面白い人ね」 そういえば、朝倉がクラスの男子に話しかけているのは見たことがなかったな。 あーゆーのが好みなのか。 「私の好みが気になるの?」 いや、聞いてみただけだ。 でもまあ、朝倉だったら谷口を大人しくさせる事もできるのかもしれない。 「私のタイプは落ち着いてて優しい人よ。谷口君はいい人だと思うけどちょっと違うかな」 俺の視線の先で、国木田相手に騒いでいる谷口に哀悼の意を表してやろう。残念だったな谷口、朝倉はお前とはかなり違うタイプをお好みだそうだ。 どちらかと言えば国木田みたいな奴がいいらしいぞ。 「ねえ、やっぱり私は貴方の事キョン君って呼んじゃだめかな」 さっきも呼んでなかったか?と、言いかけて俺は口を閉ざす。 何故なら朝倉はいつもの笑顔で頼みこむ様な雰囲気ではなく、真剣な顔で俺を見ていたからだ。 いやに呼び方にこだわるんだな。 とも言いにくい雰囲気の中、授業を始めるチャイムが鳴りだす。その音に救われる様に俺は席を正して教科書を取り出したのだが、朝倉はどうやら返事を 聞くまで動かないつもりの様で席に戻ろうとしない。 チャイムが終わりそうになった所で俺は負けた。 好きにしろよ。 笑顔になってようやく自分の席に戻る朝倉。 そして授業が始まり、遅刻してきた俺は教師の教科書を頭部で受け止める事となった。 すんません。 さて、学校はこれでもかと言うほどに何事もなく至って平和そのものだった。 そりゃあそうだ、人間台風とでも評すればいいようなあのハルヒが居ないんだからな。 長門の世界の時と違って、古泉のクラスは残っていたがあの営業スマイルは見つけられない。 一応クラスの名簿も見せてもらったのだが、やはりというかそこにあいつの名前は見つけられない。鶴屋さんはただの上級生という事になっているのか、 廊下ですれ違った時もなんの反応もなかった。あいかわらず妙に元気な人だったのが、救いだった気がする。 もしかして、クラスが違っているだけで実は学校のどこかに居るのでは? そう考えた俺は、部活の関係で生徒名簿が見たいという俺の適当な言い訳で岡部を説得してみた所、びっくりするほどあっさり閲覧を許可された。いいのか? 俺が知っている名前がないか調べている最中、何か後ろで「お前もいよいよハンドボール」とか言ってた気がするが、まあ気のせいだろう。朝比奈さんも 長門も古泉もこの学校には存在しない、それが確認できた時にはすでに夕方になっていた。 さて、今日はどうしようか? ここ最近まともに寝てないんだし、今日くらいはこのまま家に帰るのもいいかもしれん。 「あ、こんな所に居た」 職員室から出てきた所で、朝倉がやってきた。 もう放課後と言うのもどうかと思う時間だぞ?何してるんだ。 すでに日は落ちていて、安普請な廊下は冷え切っている。朝倉は学校指定のカーディガンを羽織っているが、それでも寒そうだった。つまり俺も寒い。 「キョン君には言われたくないな」 不機嫌そうな朝倉の意見は最もだ。 で、なんでお前は学校に残ってたんだ? これだけ暗くなっているのに一人帰すのもどうかと思って――というか朝倉ははじめからそうするつもりだったらしく――俺達は一緒に下校している。 「キョン君を部室で待ってたの。で、あまりにも遅いからもう帰ろうと思ったら靴箱にまだ靴があったから探してたのよ」 それは、なんていうかすまん。 俺が文芸部に行かなかったのは、無人の部室を見るだけの気力がなかったからだった。正直、しばらくは行ける気がしないぜ。 「ねえ。調子悪そうに見えるけど大丈夫?」 左後ろから覗き込んでくる朝倉の顔は本当に心配そうで、俺は適当な言い訳も思いつかなかったのもあって大人しく頷いた。 ここ何日かハードだったからな、今日はもう早く寝る事にするよ。 「無理しないでね?私に出来ることがあったら手伝うから」 それはハルヒ関係の事を言ってるんだろう、しかし今の朝倉に手伝ってもらいたい事か。 俺が想像する手助けってのは、いわゆる超常的な力でみんなを取り戻すって事だったんだが、ただの人間になった朝倉にはそんな事を頼める訳もない。でも、 だからと言って今回の事に朝倉に責任がない事くらいわかってる。なんせ日本にすら居なかったんだもんな。だから俺は何も言わないままでいた。 「ごめんね」 え? いつの間にか止まっていたのだろう、朝倉の声はやけに後ろから聞こえてきた。振り向いてみれば、少し後ろで辛そうな顔で立っている朝倉が見える。 「私がもっと早く帰ってきてたら、もしかしたら事態は変わってたかもしれないのに。手助けするなんて言っても、ただの人間じゃ力になんてなれないよね」 何言ってるんだか――一度は長門に消されてしまったお前が、自分の危険も顧みずわざわざここまで来てくれただけで感謝してるよ――溜息一つついてから、 俺は坂道を戻って行った。 目の前に来ても、朝倉は動かないでいる。俺は俯いたまま固まっている朝倉の頭に手を乗せ、そっと撫でてやった。 朝倉、お前には助けられてるよ。事情を知ってる人が誰一人居なくて相談もできない状況に、正直ギブアップ寸前だったんだ。 「キョン君」 でも、ハルヒに関わる事で相談されるのが迷惑なら言ってくれ、お前にまで迷惑をかけられないからな。 お前にとっては、忘れたい事なのかもしれないし。 「迷惑だなんて思わないで。それに、私だって自分の事を知ってる人が残っててくれて……嬉しかったんだよ?」 潤んだ目で見つめる、掛け値なしの笑顔がそこにあった。 その時、俺が感じたのは仲間ができたという安心感だったのか、それ以外の感情だったのか。 自分ではわからなかった。 「ここがそうなのね」 ああ。 次の休日、俺と朝倉はあの市立図書館へ来ていた。 学校の中は平日の間に殆ど調べて終えてしまっている、いよいよもって手詰まり感は否めない。だが長門と一緒に来たこの図書館なら、もしかして何か 手掛かりが残っているのではないか? そう考えたのだが、静かなはずの図書館は人気は少ないものの何故か騒がしかった。 「ごめん、もっと地味な格好がよかったね」 気にするなって。図書館だって言わなかった俺が悪いんだ。 朝倉には先日、次の休みに市立図書館に行くんだが一緒にくるか?と聞いたのだが、どうやら朝倉はそれをデートだととったらしい。今日の朝倉は 図書館には不釣り合いな派手目の服装で――それは似合っていると俺は思うんだが――やはり人目を引いてしまっていた。そそくさと建物の奥へと進み、 長門が足に根が生えるほど読書に勤しんでいた本棚の付近へと移動する。 流石長門だな、目的の場所の周りにはまるで人気がない。 並べられた本のどれもが数回、下手をすれば一度も開かれていないのではないかと思うような場所で……。 「どこから探そうか?」 そうだな、どうしような。 ある意味まっ平らな壁を相手にしているような気分だ、どこから手をつければいいのか全くわからない。 それでもせっかく来たのだからと、俺達は手当たり次第に分厚い本を机に移動しては中身をさっと確認するという作業に取りかかった。 運ぶのは俺で、調べるのは朝倉。適材適所って奴だよな。 「これだけあると全部は調べられないから、今回はキョン君の感で選んでみて」 なるほど、確かにその方がまだ可能性がある気がする。 俺はさっそく、目の前にあった分厚く引き抜くのも苦労する様な本を一冊取り出した。確かこれは長門が読んでいた本だと思ったんだが……おい、 2キロはあるだろこれ。しかも12巻まであるのかい、そうかい。 そうして数時間が過ぎても、俺の手が挙がるのを拒否しだした以外にはやはりというかなんの進展もなかった。 朝倉も時々目元を押さえたりしている、休憩しながらだがお互い限界みたいだな。長門がこの図書館に来たのはずいぶん前の事だろうし、その時すでに ヒントや仕込みを終えているってのも無理があったと今更ながら思う。気づくのが遅すぎたとも思う。 こんな所で悪いな。 「え、何が?」 休日にこれだけ付き合わせておいて、ファミレスじゃ合わないだろ。 とは言っても俺の小遣いじゃここが限度だったりもするんだけどな。図書館での探索を諦めた俺達は、SOS団で集まる時に使っていたファミレスへきていた。 すでに夕方を過ぎていて、店内は大勢の客で賑わっている。 「気にしないでよ。それに、ここは割り勘でいいよ」 それは助かるが、そうもいかないさ。 いくら俺でもあの重労働に対価無しってのはあんまりだと思うぜ。 「どうして? レディーファーストとかかな?」 そんな概念は、古泉でもなければ似合わない。 俺が言っても寒がられるだけだ。 「私は好きでキョン君に付き合ってきたんだから、そんなに気を使わないでいいよ」 言いきる口調からして、どうやら朝倉は譲る気はないようだ。 ハルヒによる罰金刑対策で財布の中身に多少は余裕があったんだが、ここは大人しく好意に甘えておくとしよう。 翌週、今更なのだがテストが返ってきた。 そういえばそんな事もあったんだな、っていうかそれも無かった事になってればいいのによ。などと脳内で不満を言っている間にも、教室の中は少しの歓声と 明らかにそれよりも多くの悲鳴で溢れかえっていった。 さて、俺の結果なのだが。 予想よりは高いようで平均には到底及ばないこの成績に対し、俺は我ながらどう取ればいいのかわからない溜息をついた。 「キョンはどうだった?」 さっそく戻ってきた答案を片手に国木田がやってきた、後ろを見れば谷口も居るがどうやら今回は深刻に酷い内容だったらしく燃え尽きた顔をしている。 どうもこうもない。 隠しても仕方ないので俺は国木田に答案を渡してやった。 「う~ん。キョンは文系は多少いいけど、全体的にかなり弱いみたいだね」 完璧な戦力外通知をありがとうよ。 とはいえ、勉強も本気でなんとかしないとまずいって事だけはわかってるんだがな。お前はどうだったんだ?なんて聞くまでもない。国木田は俺や 谷口なんかと付き合ってはいるが、明らかに進学組だったりするんだ。 「私も見ていいかな?」 聞きながら早くも、国木田から答案用紙を受け取った朝倉がこちらを見ている。国木田も俺が答える前に渡すなよ。 好きにしてくれ。 俺の返事を聞いて、さっそく答案に目を落とした朝倉の顔から一瞬笑顔が消えたのを、俺は見逃せなかった。 こんちくしょー。 「ねえ、今日は一緒に文芸部の部室でお昼食べない?」 昼休みを間近に控えた授業中、後ろから朝倉のそんな声が聞こえてきた。 別に断る理由もない。 俺は前を見たまま肯いておいた。 都合よくチャイムが鳴り、購買へ向かう生徒や弁当を広げたりと一気に騒がしくなる教室を朝倉は一人通り抜けて行く。このままここに居ると谷口あたりに 捕まりそうだな。普段ならそれもいいが、まさか朝倉と先約があるとは言えないし他に誘いを断る理由が見つかりそうもない。俺は弁当を取り出すと、教室を 出てのんびりと部室棟へ足を向けた。 が。 「キョン?」 口にコロッケバーガーを入れたまま、器用に谷口が俺の名前を呼んでみせる。谷口だけではない。意外な事に、文芸部に居たのは朝倉と谷口と国木田の三人 だった。驚いた二人の顔と、俺にしか見えないように小さく舌を出して謝る朝倉の顔。 おいおい、どうなってるんだ? 「で、何でお前がここに来たんだ?」 弁当を広げた俺に対して、谷口は穏やかな表情の下に確かな敵意をもって問い詰めてくる。 国木田はそもそもどうでもいいらしく、もそもそとサラダを口に運んでいるし、朝倉も何食わぬ顔で弁当の中身をちまちまと食べていた。 まあ、そのなんだ。 何故この辺鄙な文芸部で、しかも朝倉と、さらに隠れるようにして弁当を食べようとしていたのか。正直俺にもよくわかってないんだが、どうやらここで 朝倉に振るという選択肢は無いらしい。 「俺達は中庭で弁当広げてた時に偶然朝倉さんが通りかかったから、せっかくだからとご一緒してる所だ。言っておくがキョン、返答しだいではクラスの男子 全員を敵に回す事になるからな?」 安心しろ、それはない。 適当な言い訳を考えてみた所、今日はちょうどいいネタがあった事を思い出した。やっぱりちゃんと睡眠は取るべきだな。 俺は弁当の包みを開きながら、かなり本気で睨んでいる谷口に言い訳を披露した。 今朝のテストの結果が悪かったから、朝倉に勉強を教えてもらう事になってたんだよ。で、だ。俺のレベルを周りの奴らに知られると 恥ずかしいだろうからって朝倉がここならどうかって提案してくれたのさ。 「お前が勉強だと?勉強道具も持たないでか?」 ええい、いい所を突くじゃないか。 ヒアリングが全滅だったから英語の勉強だったんだよ。昼休みに教科書なんて読んでたら気が滅入るだろ?それに朝倉は外国暮らしの経験があるから 下手な教師より勉強になると思ってな。 む、これはちょっと苦しかったかもしれない。 嘘つけ。と言われそうな気もしたんだが、どうやら今回のテストに関しては流石の谷口も思い当たる所があったんだろう。 めずらしく真面目な顔になって、口を閉ざしちまいやがった。 「私に教えられる事はそんなに無いと思うけど、どうせなら二人で勉強した方がいいかなって思って」 朝倉の助け舟で一応は納得したのか、谷口は大人しくコロッケバーガーの処理に戻っていく。やれやれだ。 「朝倉さんは今回の結果良かったの?」 「私は転入が間に合わなかったから、今回のテストは受けてないの」 「あ、そうだったね。今回の問題は殆ど期末の範囲とだぶってたんだけど、少し変わった所からの出題があってさ……」 とはいえ元々成績上位の朝倉だけあって、国木田とのテストの難問についての会話に俺は参加資格すら無い事だけはわかった。 谷口も同じらしい、もそもそとつまらなそうな顔で二つ目のパンに手を出している。 やれやれ、俺は何しにここへ来たんだろうな? 優等生同士の会話を綺麗に聞き流しながら、弁当を胃に押し込む作業は緩慢と進んで昼休みももう残り少なくなった頃。 「ねえキョン。そうしなよ」 突然国木田に名前を呼ばれた時、俺が見たのは朝倉と国木田の妙な笑顔だった。 「無理にとは言わないけど、手助けくらいならしてあげられると思うの」 まて、聞いてなかった。何の話なんだ? 手伝いって何の事だ? 「だからさ、朝倉さんが勉強を見てくれるって言うなら今日だけじゃなく、何日か続けて教えて貰った方がキョンの為になると思うんだ」 なるほど、勘弁してくれ。 しかし、国木田の口調からして善意から言ってくれてるらしく断りにくい空気だ。 朝倉の笑顔にも「どうしよっか?」と聞きたげな感じが混ざっている。まあいい、今だけうんと言っておけばいい話だろ?二人で勉強するだけなら、朝倉が 口裏合わせさえしてくれれば問題ないだろうし。 わかったよ。朝倉、すまないがよろしく頼む。 俺は多少芝居がかって軽く頭を下げて見せた。 「任せて?じゃあ谷口君も早速今日の放課後からでいい?」 「はい!」 え、なんだって?なんでここで谷口が返事してるんだ? よく見ればレベルの違いに落ち込んでいたはずの谷口も、いつのまにか無駄に――本当に無駄だ――スマイル全開になってやがる。 「頑張ろうね。キョンはやればできるようになると思うんだ」 おい国木田、なんでそんなに自信ありげに頷いてるんだよ。しかもお前まで来るのか? えー、俺の知らない所でどうやら何かが決まったようだ。 元気になっている谷口、終始笑顔の国木田。そして僅かに困り顔の朝倉と……俺はどんな顔をしてたんだろうな。 つまりは、これからしばらくの間4人であの部室に集まって勉強会をする事になったってことか。 「うん。……どうしようね?」 結局、言い訳に使った英語の勉強などする時間もなく昼休みは終わり、俺達は教室に戻って来ていた。 国木田の事だ、面倒くさがりの俺は明日からにすしたら来ないってわかってて今日からにしたんだろう。今更断るのもどうかと思うし、仕方ない。腹を くくろう。 今日はとりあえず俺も顔を出すけど、何日かしたら俺は抜ける事にするさ。 正直、今は勉強するって感じじゃない。 何故だろう、俺の返事を聞いた朝倉はどこか寂しそうな顔をしている。 「……私は、どうしたらいいかな」 どうしたらって、そりゃあ。 返事に迷った俺を救うかのようにチャイムが鳴り、俺は仕方なさそうに前を向いた。視界の中で、最後まで寂しそうな顔をしていた朝倉の事が気になって というかまあいつも通りに、教師の言葉はまるで頭に入ってくることはなかったよ。 「今日はとりあえず二人の現状を確認しようと思うんだ。はい、これ」 不思議なほど笑顔の国木田に渡されたのは、ノート一面に手書きで書かれたテスト用紙だった。ちなみに1枚じゃないぞ? A4のノート両面の問題が なんと3枚もだ。 おい国木田、こんなもんいつの間に準備したんだ? 「5時間目の授業中に書いてさっきコピーしてきたんだよ。内容は北高校の受験内容と同じレベルだから安心して」 さらりと言い切る国木田はどうやら本気らしい。ちなみに隣に座る谷口は「こんなに難しかったか?」と呟きながら早くも苦い顔になっている。 「じゃあ時間は30分、終わったらすぐに採点するから帰らないでね。はじめ!」 不平不満が出る前にさっさと開始する訳か、岡部なんかよりよっぽど手馴れたもんだ。国木田、お前教師になったらいいと思うぞ。 という訳で、俺は今答案用紙相手に久しぶりに本気で取り組んでいる。流石に受験レベルとなれば、そこそこの点数が取れないと学校に来ている意味が 問われるもんな。 朝倉と国木田は、必死な俺と谷口の様子を真面目な顔で見ている。 何見てるんだ、なんて言うだけの余裕もないまま時間は過ぎていき――。 「はい終わり、すぐに採点するから待ってて」 答案用紙は国木田の手に渡って行った。 やれやれ、こんなに真面目にテストに取り組んだのはいつ以来だろうな? 「キョン、お前どうだった」 力無い口調で谷口が聞いてくる、聞くまでもないだろう。良い訳がない。 なんせSOS団に入ってからというもの、家でまともに勉強した事なんてなかった俺だ。結果が良かったらむしろおかしい。しかし谷口は俺以上に答案を 埋められなかったのか――唸り声ばっかりで殆ど書いてる音がしてなかったもんな――すでに燃え尽きた表情をしていた。 「ここはおしかったよね」 「うん。基本はできてるんだから応用部分さえ押さえればすぐに理解できるはずね」 「数学は思ってたより厳しい結果だけど、これはどうしようか」 「そうね……。この公式の段階で間違ってるんだから、そこから覚えなおすとしたらちょっと大変かも」 どっちのテストについて話してるんだ?と聞くのは正直怖かった。 学年や、クラスの中で自分の順位が良いとか悪いなんて事は正直どうでもいいが、同じレベルだと思ってた谷口と比べられると正直きついぞ。 嫌に長く感じられた採点時間だったが、時計を見てみればまだ10分も経っていない。 「じゃあ答案を返すね、間違ってた所は解説を入れておいたから必ずやり直してみて。わからなかったら僕か朝倉さんに聞いていいから」 俺の元に帰って来た答案は……やれやれ、想像以上だ。 もちろん、悪い方にな。 「明日までに二人の苦手分野の問題集をまた作ってくるよ。二人ともちゃんと来てね?」 「なあキョン。お前、朝倉さんとどうなんだよ」 帰り道、優等生二人の後ろを歩いていた俺に谷口は疲れた顔で聞いてきたんだが。 どうって、何がだ。 今のところ、生命の危機には瀕してないぞ。 「そりゃあ……まあキョンだし、気にしなくてもいいか。俺的美的ランキングAAランク+の朝倉さんが、お前でなんとかなる訳がないもんな」 そうかい。 しかしまあ、美的ランキングなんてずいぶん懐かしい事を言うじゃないか――思わず色々思い出しちまったよ。 的外れな事を言ってる谷口はいいとして、朝倉はと言えば国木田と何やら難しそうな話題で盛り上がっているみたいだ。 「ここだけの話国木田の奴はさ、なんだか知らねえけどお前の成績の事結構気にしてたんだぜ?」 国木田が?なんで? 教師どころか本人も気にしてなかったってのに。親は気にしていたが。 「知るかよそんな事。ともかく俺はこの機会に一気に成績上位を目指させてもらうぜ?もちろんそれ以上の事も狙ってる。何せあの朝倉さんと 二人っきりで勉強できるチャンスなんてこの先二度とないだろうからな」 どうでもいいが、お前の視界には俺と国木田入ってないようだな。 まあいいか。何はともあれお互い赤点ぎりぎりの生活にはそろそろ終止符を打つべきなんだろうし、この機会を逃せばそれこそ卒業も危うい気がする。 出来るなら可能な限り先延ばしにしたい事だけど、学生ならいつかはこうなる運命だもんな。 先の事を考えるにはまだ早い気もするが、少しは真面目に取り組んでみようじゃないか。 「おはよう」 翌朝、何故か寂しそうな顔で朝倉が登校してきたのは珍しい事にHRぎりぎりの時間だった。声に力がないし何か顔色も良くない気がする。もしかして、 何かあったんだろうか? お前がこんな遅刻寸前だなんて珍しいじゃないか。何かあったのか? 「あ、ちょっとその寝坊しちゃって……ねえキョン君」 ん? 「その、今日の勉強会の事なんだけど。キョン君は……もう」 ああ、そうだった。朝倉。 俺は机の中にしまっておいた昨日の答案用紙を取り出した。こいつのおかげで昨日は貴重な睡眠時間がごっそり削られちまったよ。 家に帰ってやり直してみたんだが、どうしても問3がわからないんだけど教えてくれないか? 「え! あ、うん。まかせて!」 と、急に元気になった朝倉だったのだが。教師が入ってきてHRが始まった事により朝倉の講義は一時中断となった。しかしさっきまで元気がないみたい だったのに、女ってのは急に変わるもんだな。まるで谷口みたいだぜ。 「朝倉さん、ちょっとこれ見てみてくれるかな。キョンと谷口に作ってきた問題集なんだけど」 昼休み、部室に集まった俺達の話題はやはり勉強会についてだった。俺にとってはなんとも消化に悪い話なんだが、好意でやってくれている事に 文句を付けるわけにもいかず黙々とおかずを口に運んで行く。 「凄いね。こんな事言ったら怒られるかもしれないけど、北高の先生が作ってる問題よりよくできてると思うよ?」 国木田作の問題集を片手に驚く朝倉だが、よくできてるってのは簡単って事かい? そんな訳ないだろうけどな。 「ちょっと問題数が少ない気もするけど、とりあえずは基礎的な所で苦手意識を持たないようにするにはこの方がいいと思って。朝倉さんはどう思う?」 「私も楽しく勉強するにはその方がいいと思う。あと、国木田君って字が綺麗よね」 「そうかな?」 おやおや、意外な所でいい感じに見えるんだが? 面倒だから隣の谷口が妙に震えてるのは放っておいてもいいよな。 「じゃあとりあえず僕はキョンを担当するね、朝倉さんは谷口をお願いしていいかな」 「うん。谷口君、一緒に頑張ろうね」 「はい! よろしくお願いします!」 さっきまで唸ってたと思えば急にこれか。まったく、切り替えが早すぎてついていけねえよ。 そして放課後、無人の文芸部において二度目の勉強会が開催された。 朝倉の指導もあってか今日の谷口はいつもよりは真面目に見えるし、俺は俺で国木田の解説を聞いている間に意味不明でしかなかった問題集が、なんとなく 理解できるような気がしなくもない程度には上達してきた気がしなくもないね。 静かな部室の中で、筆記具による音だけが絶え間なく続く。国木田の教え方がいいのか、こんなに勉強に集中できた事はないって程に俺は問題集に取り組んでいた。 ようやく問題集の終りが見えてきた頃、俺はふと顔をあげて入口のドアへ視線を向ける。 放課後なのにこの部室には今日も誰もやって来る気配がない。長門が居なくなってしまった事で、本当に廃部になってしまったのかも知れないな。 「キョン、どうかしたの?わからなくなっちゃった?」 ん、ああ。今更だけどこの部室を勝手に使っててよかったのかって思ってな。 「そういえばそうだね。文芸部って廃部になってるのかな?」 俺達は勝手に使っているこの部屋だが、本来で言えば部室棟の部屋は鍵がかかっているはずだった。 しかし何も資材らしきものすらないせいか、この部屋は一度も鍵がかかっていた事がない。 「なんだったら、隣の部室の人に聞いてみればいいんじゃない?」 「あ、君は!」 どうも。 コンピ研の部室に入った途端、部員達の視線が一斉に集まってきたのを俺はむず痒く感じていた。背後から感じる3人の視線も、今は何故か居心地が悪い。 「ジョ……っと、今日は一人じゃないみたいだね。何か用なのかい?」 部長氏は思ったより常識がある人の様だな。いきなりジョン・スミスとか呼ばれたらどうしようかと思ったぜ。 えっと、隣の部室について何か知ってませんか? 俺が指さす壁の方を見て、部長氏は頷く。 「ああ文芸部か。去年までは少しは交流もあったんだが、今年は入部者0だったせいで残念だけど廃部になったと聞いてるよ」 長門は居なかった事になってるんだもんな。 となれば、とりあえずはあの部室を占領していても問題はない訳だ。 「もし部活を探しているのなら是非、我がコンピ研に来てくれ。君なら歓迎させてもらうよ。ああ、なんならお友達も一緒に来ればいい」 そう言って、廊下から入ってこようとしない残りの3人に部長氏は視線を向けた。 考えてみます。 我ながら適当な返答を残して俺はコンピ研を後にし、廊下からの三者三様の視線を全て無視しつつ文芸部へと急いだ。 「キョン。お前パソコン詳しかったのか?俺んちのノーパソ最近なんか動作が重い気がするんだけど見てくれよ」 知らん。頼られる程俺は詳しくないから、店に持ち込むか買い替えろ。 それにあえてここでは言わないでおいてやるが、おそらく原因は人に見せられないデータが多すぎるせいだ。断言してもいい。 「何言ってんだ?そんな金があったらお前に頼まないって」 そりゃあそうだろうな。 「コンピ研の部長さんにあそこまで勧誘されるなんて凄いと思うよ。キョンはそっち方向の大学に進むつもりなの?」 さあどうだろうな、ただの買被りだと思うぜ。 ちょうど区切りまで問題集は終わっていた事もあり、今日は解散となった。 その日の夜、夕食を食べて自分の部屋に戻ろうとしていた時に俺は何か視線の様なものを感じて振り向いた。 しかし、そこには誰も居ない――今のはなんだったんだ? 薄気味悪いとかそんな感じじゃない、何か懐かしいとうか不思議な感覚だった気がする。 それがきっかけになったのだろうか?部屋に戻った俺は思いついた事があって、急いで朝倉にメールを入れた。 もしかしたら、ハルヒ達を取り戻せるかもしれない。 久しぶりに鼓動が速くなるのを感じながら、俺は朝倉の返事を待たずに家を飛び出していた。 「ごめん、待たせちゃったね」 いや、こっちこそこんな時間に急に呼び出して悪かった。何か食べたかったら頼んでくるぞ。 「ううん大丈夫。それで、思いついた事ってなあに?」 メールをして30分後、俺と朝倉は駅前のファストフードで落ち合っていた。明日は平日だ、あまり遅くまで付き合わせる訳にはいかない。 ここじゃ試せないんだ。すぐ近くだからついてきてくれ。 そう言って俺が向かったのは、漫画喫茶だった。 「ふ~ん、はじめて来たけど思ったより綺麗な所なんだね」 楽しそうな顔で、朝倉は店内を見回している。受付を済ませた俺はさっそく指定された個室の中へと向かう、狭い室内には目的の物。パソコンがあった。 頼むぞ、これが何かの手がかりになってくれ? 俺はかなりの期待をもって、あのページを検索していった。そして数分後、目的のサイトへと辿り着く。 朝倉、こいつを見てくれないか? 「これって」 朝倉の顔に驚きが浮かぶ。 モニターにはあのSOS団の公式サイトが表示されていた。画面中央やや上に堂々と浮かぶハルヒ作、長門改編によるZOZ団のロゴと無駄に進んだ アクセスカウンター、後はメールアドレスがついているだけの我ながら完璧なまでに読者無視を貫いたサイトさ。 俺にとって、ハルヒが居たって物理的な痕跡と言えばこれ以外に思いつかない。一人でハルヒを探していた時に見つけた時は何も起こらなかったが、 朝倉だったら何か違った答えを出してくれる事を、俺は期待していた。 これは俺がハルヒに作らされたものなんだが、何かハルヒ達を取り戻す手がかりにならないか? 俺の言葉も耳に入らないほど真剣な顔で、朝倉はモニターを見つめている。 ペアシートの奥に座っている俺は結果的に朝倉に押し倒されているような形になって苦しかった――だけでなく、なんというか色々当たってた――のだが、 抗議するタイミングをどうにも掴めないまま時間は過ぎていった。 数分後、小さくため息をついて朝倉はモニターから離れていった。 その表情からだいたい想像はできたが、聞かない訳にはいかないよな。 手がかりはない、か。 むしろ俺より気落ちした顔で、朝倉は首を振った。 「ごめんなさい。今の私にはここから何かを見つける事はできないみたい」 所詮俺の思いつきさ、いきなり何か進展があるとか期待してたわけじゃないんだから気にしないでくれ。とまあ、自分に嘘をつきながら俺達は早々と 漫画喫茶を後にした。 結局、最後まで申し訳なさそうな顔をしていた朝倉には悪い事しちまったな。 ハルヒの手がかりを得られなかった事よりも、むしろそっちを気にしながら俺は自宅へと自転車を走らせた。 それからというもの、俺は朝倉にハルヒに関する話題をあまり振らなくなり、するのは専ら勉強会の話題ばかりになっていた。 驚く事に、勢いで始まってしまった勉強会はあれから数週間を過ぎた今も毎日続いている。その結果俺と谷口の学力はどんな魔法でも使ったのか?という 程に向上し、一時的な事かもしれないがクラスの平均近くまで上昇していたりする。 間違いなく教える奴が優秀だったからなんだが、多少は自分を褒めてやってもいいだろうね。 なんとなく理解できるようになると退屈でしかなかった授業もそれなりに面白いものとなり、朝倉が言う教師のレベルとして国木田の方が高いってのが 実感できるようになってきたくらいさ。 小テストもむしろ腕試しとばかりに挑戦できるようになった頃には、驚くなよ?問題集の復習以外にも自宅でたまに教科書を開くようになっていた。 そんな俺を見て妹は面白そうに邪魔しにくるのだが、それを適当にあしらうだけの余裕が今の俺にはある。解ける問題を解くってのは気分がいいせいかもしれないな。 ……いや、そうじゃないんだ。 結局、俺はハルヒ達を取り戻せないまま時間はどんどん過ぎてしまっていて止める事もできないでいる。 仲間を助ける事もできないでいる不甲斐ない自分を認めるのが嫌で、何かの形で自分の価値を作りたくて焦ってたんだと今は思う。勉強だったら一定の 物差しで数字として結果がでるから、自尊心を満たしてやるにはちょうどよかったんだ。 そんな時間を過ごしている間に、俺はいつからかハルヒ達の事を考えるのを止めてしまった。 ふいに思い出す事はあっても、いつかどうにかなるなんて安易な期待と……もうどうにもならないんだという諦め。 ただ目の前にある生活の中で、俺は自然と後者を選んでしまっていた。もう、自分の中で理性を相手に戦う感情は見つからない。探そうともしない。 そんな俺の思いを知っているのか、朝倉もハルヒの事は話題にしなくなっていた。 「それでね?何か目標があった方が頑張れるだろうし、今度の学力テストの結果が良かったら年末に皆でどこか温泉にでも行かない?」 年末も近づいた勉強会の合間、休憩時間に朝倉はそんな事を言い出した。 一応国木田の家に余っていたという電気ストーブはあるのだが、冷え込むって事に関しては他の追従を許さない文芸部の部室だ。暖かい場所に行きたく なるってのは、無理も無い発想だと思う。 温泉ねえ。 と、適当に返事しつつもすら上げずにノートを読んでいた俺とは好対照に、 「賛成です! 是非行きましょう!」 と早くも気合十分な谷口。急に立つな、机が揺れるんだよ。 「2年になれば忙しくなるだろうし、いいかもしれないね」 ん、国木田も乗り気みたいだな。 そして訪れる沈黙。なんだ、何かあったのか? 驚いて顔を上げる俺に谷口の指が伸びている。 「おいキョン。まさかお前行かない、なんて言わないよな?」 まあまて谷口、行かないとは言ってない。お前顔は笑ってるが声が笑ってないぞ。 「じゃあ行くんだな?」 ええい、そんな必死な目で見つめてくるな。ところで朝倉、どこか当てはあるのか? その言葉を待っていたのか、朝倉は鞄から何やら旅行雑誌を取り出した。よっぽど前から調べていたんだろう、注意して見るまでもなくその本には 大量の付箋紙やら書き込みで溢れている。 「うん。ここなんてどうかな?そんなに高い所じゃないから、少しバイトすれば行けると思うんだけど」 そういえば朝倉は、以前話した出所不明の宇宙人の生活費ってのは最低限しか使わなくなっているらしい。 本人曰く、いずれは完全に自立したいとかなんとか言っていた。朝倉らしいといえばそうだよな。 また沈黙。あ、返事を待ってたんだな。ここで、3人で行ってくればいいなんて言うほど俺も孤独が好きな訳じゃないさ――色々思い出してしまいそうだが―― 久しぶりに集団行動ってのも悪くない。 わかった、俺も賛成だ。で、目標点数はどのくらいにするんだ? その後、朝倉の指定した学年平均よりも上を目指すという無難な目標に向けて俺たちの勉強会は続いていった。この目標が無難だと思えるってのは 大した進歩だよな、数ヶ月前では考えられやしないぜ。ちなみに俺と谷口の目標が平均以上なだけであって、国木田と朝倉は上位20位に入る事らしい。 超えられない壁ってのはあるのさ。 冬休みを間近に控えた週末、俺は街に買出しに来ていた。 学力テストも全員が無事に目標達成する事ができ、冬休み中盤に設定された二泊三日の温泉旅行の準備の為さ。街は慌しく歩く人で溢れかえっており、 今が年末なのだとしみじみと感じる。今年は人生で一番色々あった年になるのは間違いない、そしてそれは恐らく一生更新される事のない記録になるんだ という事もな。 ふと視界に入った電気屋の軒先に、特売と書かれたストーブがあるのに気づいた。 型落ちなのか、箱を見る限り新しそうだが手ごろな値段だ。国木田のストーブだけで冬を越すのも大変だろうしみんなに相談してみるかな。店員にできれば 数日取り置いてもらおうと顔を上げた時、俺はこの店が例の映画のスポンサーになってくれた大森電気店だという事に気づいた。 って事はもしかして? やぶれてしまわないようにそっとストーブの入った箱を開けてみると――やっぱりだ――そこにはあの日文芸部から消えてしまったあのストーブがあった。 「何かお探しですか?」 人当たりのいい眼鏡をかけた店員さんが声をかけてきた。ああ、なんだあの時の店長さんじゃないか。 しかしながら向こうは俺のことを覚えてはいないようで、俺に向けられる視線は突然商品の箱を開きだした不審な学生に向けるそれでしかない。 これって、どうしてこんな値段なんですか? なんだ?俺の言葉に店長さんの顔が急に不思議そうな表情に変わる。 「実は在庫整理をしていた時に偶然見つかったもので、帳簿では処分済みになっていたんですよ。何かの手違いだとは思うんですが、これから入荷も多いので こんな値段で売りに出している訳です。ですが点検も済んでますし、故障品だとか中古だとかそういった理由で安いんじゃないんですよ」 なるほどね。ハルヒが俺に言ったでまかせの理由が、まさかこんな形で本当になってるとはな。 俺は少し迷った後、財布を取り出して中身を確認した。 寒々とした冬空の下、誰も居ない坂道をのんびりと登っていく。 手に持ったストーブの箱といいこの状況といい、まるであの日みたいだな。ああ、あの日はさらに雨も降ってたんだっけ?思い出されるのはつい先月の事の はずなんだが、俺にはそれがずっと昔の事だった気がしていた。 休日の校舎は部活の関係で開放されていたが、肝心の部活をする生徒の姿は殆ど見えない。 まあ、こんな冬空の下で外に出たがる奴なんて北高には……もう谷口ぐらいしか居ないよな。 ストーブを床に置き、ドアノブに手をかけると無人の文芸部は今日も鍵が開いたままだった。扉を少しだけ開けると、無人の部室の中から冷えた空気が漏れ 出してくる。 そのまま扉をあけた先に、当たり前だが長門の姿はなかった。 ――もう、ため息も出なくなっちまったんだな。 今頃あいつらはどこに居るんだろうな。それとも、本当にもうどこにも居ないのかだろうか。どちらにしろ今の俺にできる事ってのは思いつきそうに無い。 そんな現状にせめても抵抗をしてやろうって訳じゃないが、俺はあの時と同じ場所にストーブを置いた。そして電源を入れて、あの時と同じ場所に座る。 窓際には長門の姿は無い、朝比奈さんの衣装も、古泉のゲームも、ハルヒの姿も何もかもがもうここには無い。結果はなんてわかってる、試すまでもない 事だろうよ。 それでも俺はストーブの電源を入れ、静かにパイプ椅子に座って机に突っ伏した。やがて、静かに温まってきた部室の中で目を閉じる。 目が覚めたら全ては俺の夢で、実は何も変わっていなかったってのはどうだい? 静かな部室の中で意識は緩やかに薄くなっていき、俺は抵抗する事無く睡魔に身を任せていった。 目が覚めればきっと、隣にはハルヒが居て俺の背中には二人分のカーディガンがかけられている。下校時間はとっくに過ぎちまってて、おまけに外は雨降り。 ハルヒがどこからか勝手に持ってきた学校の傘を差して二人で下校する。 そう、きっとそうなんだ。 なあ、古泉。もしも俺に願望を実現する力って奴があるならこの願いは叶うかい?俺は叶う方にかける、だからお前は叶わない方にかけろ。俺が負けたら、 また部室でのゲームに付き合ってやるよ。 朝比奈さんと未来の朝比奈さん、貴女達の秘密はまだ全部教えてもらってませんよ?ここで終わりなんていくらなんでも中途半端すぎます。せめて年齢だけでも 教えに来てくれませんか?そのまま居座ってもいいですよ、歓迎します。 長門、お前は今どうしてるんだ?一人は静かでいいとか言うなよ?少しは寂しいとか感じてくれてるよな。お前が居なくて、俺は寂しいんだからさ。 ……ハルヒ、まだお前は俺と会いたくないのか?だから俺達は会えないってのか?まったく、最後まで一方的ってのはいくらなんでもやりすぎだと思うぜ。こっちの気持ちも考え てくれよ――まだ、伝えてない事だらけなんだぜ。 その時俺は、不思議な夢を見た気がした。 季節は冬で場所は駅前、どうやら俺達はまだSOS団として活動しているらしい。 何故かその中には朝倉も居て、もちろん俺も居た。 やれやれ、どうやら夢の中でまで俺はみんなに奢る事になるらしい、苦い顔をして会計をする俺の横をご機嫌で通り過ぎていくハルヒ。 そうさ、みんなが居るこれが俺の日常だったんだ。 だった……んだよな。 いつの間にか目は覚めていて、部室の中は薄暗くなっていた。 目が覚めたってのに何でこんなに視界がぼやけてるんだ?まったく、古いだけあってこの部室は雨漏りでもしてるのかね。 ストーブのおかげで体は暖かいが、背中には何もかかってはおらずハルヒの姿も無い。 俺はストーブの電源を切って、逃げるように部室を出て行った。 「キョン、ずいぶん早いじゃない」 雑誌に夢中になっていた俺の横に、いつのまにか国木田の姿があった。 手には大げさな鞄が二つ、そんなに何を持ってきてるんだ?俺は自分の小さな鞄と見比べて、何か忘れ物がなかったか不安になったが……まあいいか、 足りない物は借りればいい。そろそろ皆来る頃だな、俺は雑誌を棚に戻して自分の荷物を持ち上げた。 さて、じっと待っていた国木田に、早く来ていた理由を教えてやろう。 罰金は嫌だからな。 「え、罰金?そんな約束してたっけ」 いや、こっちの話だ。気にしないでくれ。国木田、重ければ一つ持ってやろうか? 「ありがとう、これ見た目ほど重くないから大丈夫だよ」 そうかい。 温泉旅行当日、駅前のコンビニに俺は最初についていた。 俺が着いたのは集合時間の20分前、これでもあの頃はたまに奢らされてたってんだから理不尽だよな。 「さっき調べてみたら向こうの天気も良いらしいよ。露天風呂からは雪山が見えるんだって、キョンは露天風呂って入った事ある?」 温泉とは名ばかりの公衆浴場になら行った事があるぞ。 ちなみに温泉の元が入ってるだけとしか思えない風呂だった。 「僕もそんな感じ、どんな所なんだろう?楽しみだなー」 お前みたいに何でも素直に喜ぶのが、人生を楽しく生きるコツかもしれないな。 「キョンは楽しみじゃないの?温泉」 国木田は不思議そうな顔で俺を見ている。 ……そうだな、楽しみだ。 ハルヒ達が居なくなってからというもの、俺は自分の楽しみを求める事に罪悪感みたいな物を感じていた。 せめて心苦しくでも思わなければ、助けることもできないでいる自分を許せそうになかったのさ。 それがなんの意味の無い、ただの自己弁護だともわかってる。 「お待たせ、私が最後かな?」 集合時間5分前、白い息を吐きながら朝倉がやってきた。 いや、谷口がまだ来てない。 それにしても遅いな、あいつなら俺より早く来ててもおかしくないんだが……。まさか現地に先に行ってるなんてないだろうな。 「えっ嘘でしょ?だって予防接種……うん」 国木田が携帯に向かって素で突っ込んでいる。相手は谷口のはずだが何かあったんだろうか? 「うわ、それは……うん仕方ないよね。じゃあみんなには伝えておくよ、うん。わかってる、本当に大丈夫?じゃあ、お大事にね」 複雑そうな顔で国木田は携帯を切った。 谷口がどうかしたのか? 「うん。谷口、インフルエンザにかかったみたい。しかも予防接種を受けに行ったのが原因みたいだって」 「え、そんな事ってあるの?」 普通はないだろうな。 何の為の予防接種だってんだ。 「この間、体調悪いけど旅行に行けなくなったら嫌だからって言って、病院に行ったのは知ってたけどびっくりだよね」 石橋を叩いて渡るつもりが壊しちまったって訳か、谷口相手でも流石に同情するな。 「でも旅行はどうする?今ならまだキャンセルできなくもないと思うけど」 確かに冬休みはまだあるし、谷口が回復してから行ってもいいか。 「谷口は俺の事は気にしないでみんなで行ってきてって言ってたよ。お土産もお見舞いもいらない、温泉饅頭とか買ってこなくていいってさ」 何だその露骨な注文は。 でもまあそれくらいは買ってやってもいいかもしれん、一緒に試験を乗り切った戦友だしな。 とまあそんな理由により、人数は一人減ったものの俺達の温泉旅行は始まった。 と、思ったんだが……。 「国木田君、遅いね」 その違和感に最初に気づいたのは朝倉だった。 電車に乗ってすぐ、座席にも座らないまま国木田はトイレに行ったのだが、すでにいくつか駅を通り過ぎたのにまだ戻って来る気配がない。 混んでるにしても遅すぎるな。 俺は携帯の電源を入れて電話してみようとした、が向こうは電車の中だから電源を切っているのか繋がらない。 ちょっと見に行ってくる。 そう言って立ち上がった時、俺の携帯がメールの着信を伝えてきた――相手は……国木田だと? 『谷口が気になるから、僕はやっぱり行かない事にするよ。旅館に人数の変更は伝えておいたから安心して。朝倉さんの事をよろしく。PS 中学の時と 同じ事にならないようにね』っておい、これはマジなのかよ? 「どうしたの?」 立ち上がったまま携帯を見て固まっていた俺は、朝倉にどう説明していいのかわからなかったのでそのまま携帯を渡した。 中学の時と同じ事……何の事だ? やれやれ旅行初日、行動開始1時間にして4人旅だったはずの温泉旅行は知らない間に2人旅になっていたらしいぞ。 「キョン君、これってどんな意味なの?」 そりゃ気になるだろうな、しかし俺に聞かれても困るだけだ。 俺は朝倉から携帯を受け取り、国木田宛てに『日本語で頼む』とだけのメールを送って電源を切った。 とりあえず問題は残された俺達なんだが。 朝倉、どうする? 「え?」 え、じゃなくてさ。俺と二人っきりになっちまったから。 「なったから?」 わざと言ってるって感じじゃないか。 俺達は高校生で、俺は男でお前は女なんだ。それが二人っきりで旅行ってのはちょっと問題あるだろ。 「私は気にしないよ?でもキョン君、私の事女の子扱いしてくれてるんだ。ちょっと嬉しいかも」 気にしないって……。まあ朝倉がそう言うんだからいいか。どうせ部屋は二部屋取ってあるんだし、俺が気にし過ぎてるだけなのかもしれない。 俺は楽しそうに喋る朝倉のバイトでの話なんかを適当に頷きながら聞きつつ、のんびりと列車の旅を満喫していた。朝倉によると、すでにいくつかの バイト先から卒業後に来て欲しいと誘われているらしい。俺が将来、就職できてなかったら是非拾ってくれ。 「キョン君は進学するの?それとも就職?」 流れからして出ると思ったよ、その質問。 わからん。 我ながらこれ以上ない程に完璧な回答だ。自分でもこれからどうなるのか、どうにもならないのかもわからない。 「私もね、本当はわからないんだ。学校や職場では目的とかやるべき事は理解できるんだけど、いずれ実際に自分が社会に出たらどうすればいいのか、なんて 想像もできない。大学に行くにしても目標がないしね。このままずっと高校生で居られたらいいのに、なんて。そんな事思ったりしない?」 ……それもいいかもな。 「でしょう?でも、そうもいかないんだけどね」 同意する俺に笑顔を向ける朝倉。でもな、俺とお前では学生で居たい理由が違うと思うぜ。 お前は将来への不安からそう思う事もあるんだろうが、俺はただ学校というハルヒ達との接点を失うのが怖いだけなんだ。ここで言う事じゃないから 言わないけどな。 ……国木田、わざとなのか? 旅行客で溢れかえる温泉宿のロビーで、俺は真面目に長年の友の笑顔の下に何が隠されていたのか考えてみた。 って、そんな事してる状況じゃない。 受付へチェックインをしに来た俺に渡されたのは、一本の部屋の鍵。一本だ、二本でも三本でもない。 当初の予定では部屋は二部屋。男3人で一部屋で、朝倉がもう一部屋の予定だったはずだぞ。 「朝方、ご予約の国木田様からのお電話で、都合により人数は二人、部屋は一部屋に変更して欲しいと承っていたのですが……」 ちょうどチェックインの時間なのか、対応に追われる受付のおばさんは俺達だけに時間を取られる訳にはいかないらしく困った顔をしている。 その、空いてる部屋は無いんですか? 「申し訳ありません」 間髪入れずに即答ですか。 「キョン君、私は別に一緒でいいよ?」 後ろで待っていた朝倉はそう言ってくれているが、どうしたもんだ。こっちとしては当日の人数変更が下手すりゃ二回、しかも部屋数変更とまで 無理を言ってるのにこれ以上迷惑をかけるのは流石に抵抗がある……。 わかりました。もし、キャンセルか何かで部屋が空いたら教えてもらえませんか? 麓の駅まで3時間、さらに駅からバスでここまで1時間かかってるんだ。いくらなんでもこのまま来て帰るなんて選択肢は流石に選べやしないぜ。 とにかく部屋で一息つきたかったのもあり、俺はサインを済ませた。 どうやらキャンセルされたのは朝倉の部屋だったらしく、案内された部屋は3人用のそれなりに大きな部屋だった。 窓の外は大雪、なのに純和風の部屋の中は暖房のおかげで快適な温度だったりする。 浴衣でも普通に過ごせそうな感じだな。 気を利かせてくれたのか仕様なのか知らないが、部屋には衝立がちゃんと準備されていた。もしも空室が出なかったらこれで仕切ればいいかな? 「何か御用があれば、インターホンでお知らせください」 愛想のいい仲居さんの案内も終わり、二人っきりになった部屋は暖房の噴き出す音だけが静かに響いている。 「お昼までまだ少し時間があるけど、さっそく露天風呂に行ってみる?」 そうだな、それもいいかもしれない。 あ、そうか。部屋の鍵が一本しかないからどちらかは部屋に居たほうがいいのか。携帯を風呂に持っていくのも何だし、待ち合わせなんてしてたら のんびりできないもんな。旅行先に来た時くらい、誰だってのんびりしたいに決まってる。 俺はしばらくここで雪でも見てるよ、先に入りたいなら行ってきていいぜ。 「そう?じゃあお言葉に甘えて」 準備を終えて朝倉が出て行った後、俺は窓辺に置かれた椅子に座ってのんびりと風景を楽しむ事にした。せっかくの機会だ、今はちょうど朝倉も居ないし 多少寒くなっても構いやしない。 俺は少しだけ窓を開けてみた。 雪って無音じゃないんだな、初めて知ったよ。 窓を開けると、外の冷気と一緒に雪の音も入り込んできたんだ。 しんしんと積もるって表現があるのも無理はない、降り注ぐ大きな雪の結晶はさらさらと小さな音を絶え間なくたてている。まるで全てを包むかのような その光景に、俺は何も考えないままじっと目を奪われていた。 「綺麗ね」 いつのまに帰ってきたんだろう。その声が聞こえるまで、対面に置かれた椅子に朝倉が座っている事に俺は気づかなかった。 あれ、風呂に行ったんじゃなかったのか? 朝倉は着替えを持って行ったと思ったが、何故かここへ来た時と同じ服を今も着ていた。 「団体さんが先に入ってて、脱衣所の所で引き返してきたの」 まだ昼間なのに意外だな。 到着早々、他にする事もあるだろうに。人の事は言えないが。 「さっきフロントを通った時に聞こえて来たんだけど、近くの道路が雪崩で通行止めになっちゃったみたい。だからスキーに行く予定だった人も 足止めされちゃってて、他にする事が無いのかもしれないわね」 地元の人間じゃないと詳しい事はわからないが、殆ど雪が降らない所に住んでる俺から見たらこの雪は10年に一度降るかどうかの大雪に見える。このまま 雪が降り続けたりでもしたら、道路が全部通れなくなっても不思議には思わないな。 っていうか、古泉の孤島の時といい俺が行く場所はなんで天候が荒れるんだ?雨男だったのか、俺。 「どうかしたの?」 ん、ああ。 無言で居る俺を、朝倉は気にしているようだ。 特に何も意味のある事は考えてなかったんだが、強いて言えばそうだな。 このまま雪が降り積もって、帰れなくなったらどうしようかって思ってさ。 言いながら自分でも考えてみたが、のんびり温泉にでもつかりながら春を待つのも悪くないかもしれない。 朝倉は少し考えた後、 「そうね。もし、そうなったらのんびりここで温泉にでも入って過ごして春を待つのはどう?」 まさか朝倉からそんな言葉が出てくるとはね。 その時、まるで会話の途切れるのを待っていたんじゃないのか?というタイミングでドアはノックされ、昼食が運ばれてきた。 運ばれてきた料理は素人の俺が見る限り純和食で、ボリューム的にはどうなのか?と思ってしまったのだが、想像は良い方に裏切られた。 一品の量は少ないのだが、品数は多く味もいい。あの料金でここまで手が込んでたら経営が成り立つのか?なんて無駄な心配をしてしまうくらいだぜ。 「川魚って泥臭いイメージがあったけど、上品な味で美味しいのね」 ここが山奥で、水源に近い所だからかもな。 海にしろ山にしろ人間から遠ざかれば遠ざかるほど、魚は美味しいっては俺の持論だ。 「キョン君って魚釣りとかするの?」 それなりにな。ああ朝倉、その魚の骨は少しあぶってから食べると癖になる味だったりするぞ。 むしろそこがメインだ。 「……わ、本当だ。なんだか、キョン君の意外な一面を見ちゃったかも」 むしろ今まで俺をどんな風に見てたのか、それが聞きたい。 結局、手の込んだ料理の数々に一つとして不満は出ず、俺はこの時点で今回の旅行は大成功だったと確信していた。 谷口と国木田には悪いが、楽しいものを楽しまないってのはもっと罪だよな。 「もう一度温泉を見てくる」そう言い残して朝倉は部屋を出て行き、満腹になった俺は早くも楽な格好で横になる事にした。 雪が降るのを暖かい部屋で見ながらのんびり昼寝、これ以上の贅沢って奴は俺には思いつかないね。 布団を出すのもなんなので、座布団を並べた上に寝転ぶ。 あー別世界だな、これはもう。 理想的な状況にいつの間にか寝てしまったらしい。ぼんやりと目を覚ました時、俺は仰向けに寝ていて視界には天井が広がっていた。 何かが動く気配に視線だけ向けると、長い髪の女が今まさに浴衣に着替えている所……ってえ! 慌てて目を閉じた――が、色々と何かが見えてしまった気がする。 いや、気のせいだ。もしくは夢だ。 つい目に焼き付けてしまったこの映像に関しては、言及を避けさせて頂く。 「あ、起しちゃった?」 高い位置から朝倉の小さな声が聞こえる、ここはどうする?寝たふりか?いや違う、本当に寝てるんだ俺は。 俺は全身に脱力しろと指示を出す、自慢じゃないが脱力には自信があるぞ? 本当に自慢にならんが。 「……キョン君、起きてるでしょ」 今度はさっきより少し楽しそうな声が聞こえてくる。しかもどうやら近寄ってきているらしい。 何故だ、完璧な寝たふりのはずだぞ? 疑われる要因なんて無いはずなのに。 「早く起きないといたずらしちゃうよ?」 顔の横に朝倉が座る気配がする、ここは……そうだな。鼻をつままれたりでもしたら目を覚ますってのはどうだ? 動きそうになる顔の表情筋の緊張と闘っていると、顔の上に何かが近づいてくる気配と、冷たく柔らかい何かが唇に触れて……。 目を見開いた俺が見たのは、目の前で楽しそうに微笑む朝倉の顔と俺の唇に触れる朝倉の細い指だった。 「ほら、やっぱり起きてるじゃない」 今ので起きたんだ、なんて言い訳をしても仕方ないよな。 頭をかきながら体を起こす、なんとなく外を見てみるとまだ明るかった。 あれ、風呂に行ったんじゃなかったのか? 「うん、行ったけどまだ入れそうになかったから戻ってきたの」 言いながら朝倉は、着替えの入った袋から小さな木の板を取り出した。 そこには数字と、達筆過ぎて読めない漢字で何とかの湯と書かれている。 「それでね?予約制の家族風呂ってお風呂があるみたいで、さっき予約してきたの。私の時間までは後20分くらいかな」 なるほどね。 何度も通って温泉が空くのを待つより建設的だな。 「2時間まで使っていいって話だから1時間交代で入ろっか?」 ああ。 普段なら10分で終わる俺の風呂だが、温泉となれば話は別だ。 時間が来て朝倉が部屋を出て行った後、俺は自分の携帯を取り出した。電源を入れ忘れてたってのもあるが、それ以上に事情を説明して欲しい事が ある。もちろん聞きたい相手は、出発早々に姿を消したあいつだ。 「無事に着いたかな?」 ああ、何とかな。 電話越しに聞こえる国木田の声は、あまりにもいつも通りだった。 「そりゃあよかった。朝倉さんもそこにいるの?」 いや、今は風呂に行ってるよ。 「そっか。ねえキョン、僕に電話してきたって事は聞きたい事があるんだよね」 よくわかってるじゃないか。結論から聞こう、朝いきなり帰っちまったのも、部屋の数を勝手に減らしたのもわざとなんだな? 「うーん、わざとって言われると答えに困るんだけど。でもまあいいか。キョン、怒らないで聞いてね?」 返答による。内容によっては、土産が温泉饅頭から温泉卵一つまで格下げだ。 「僕を怒るのは別に構わないよ、それと温泉饅頭よりも温泉卵の方が僕は好きだな。まあとにかく最後まで聞いてよ」 そう前置きしてから、国木田は事の顛末とやらをのんびりと話し始めた。最初の内は何を言ってるんだ? くらいに思う内容だったが、後半までくると もう何がなんだかさっぱりわからなくなっていた。 「これで全部だよ。ねえキョン、メールの最後に書いた中学の時の事って所覚えてる?」 ああ、あれは何の事なんだ? 「それって本気で言ってるの?」 本気も何も、意味がわからない。 「……まあ、僕が言っても仕方ないよね。まあゆっくり考えてみてよ、朝倉さんによろしく」 そう言って、国木田は携帯を切ってしまった。それにしても中学の時って言えば3年もあるんだぞ? 何かを伝えたいにしてももうちょっと範囲を絞って くれてもいいと思うんだが。 物言わぬ携帯を見ながらしばらく考えてみたが、それらしい事はやはり思い浮かばなかった。 そんな事をしていると部屋の入口の方から鍵を開ける音が聞こえてくる、どうやら朝倉が戻ってきたみたいだな。 「ただいま。凄くいいお風呂だったよ、景色もお湯も最高」 そうかい。 湯上りの朝倉は上機嫌で、薄赤く火照った顔はいつもと違った感じだ。 さて、ここで国木田から聞いた事を朝倉に問い詰めてもいいんだが、せっかく楽しそうにしているのに水を差すのもどうだろう。それに、これが全部朝倉が 何かを考えてやってる事なら、俺は知らない振りをしていたほうがいいのかもしれないよな。 「はい、これ。あんまり遅いようなら呼びにいくけど、のぼせたりしないでね」 夕飯までには戻るよ。そう言い残し、俺はとりあえず国木田の事も朝倉の企みの事も考えるのを止めて温泉へと向かった。 顔に感じる冷えた空気と、体を包み込む体温より遥かに高い温度のお湯。日が落ちかけた空がゆっくりと闇に染まっていく――俺は湯気に包まれながらそんな 絶景を眺めていた。 来てよかった、なんて凡庸な言葉じゃ表現しきれないね。ああ、でもそれでいいのか。これは言葉で伝えていい物じゃない。 入口に書いてあった説明によると、ここの温泉はかけ流しって方式だそうだ。意味はよくわからないが、湯量が豊富とかでお湯の再利用とかする必要がないから どんどんお湯が湧いてきていて、そのまま止まる事なく川に行くらしいぞ。 家族風呂は貸切りだけあってそんなに広くはないが、二三人なら入れそうな広さがある。それを一人で使ってるっていうんだから贅沢だよな。 とまあ、俺はひたすらに現在の状況を楽しみながら温泉を満喫する事ができた。 温泉の効能なのかどうかは知らないが、利用時間ぎりぎりで風呂を上がった時には肌は妙につるつるで、ついでに国木田との電話の事は綺麗に忘れてしまって いたりしたくらいだ。出口にあった昔懐かしい60円の瓶に入ったフルーツ牛乳にはかなり心惹かれたのだが、夕食が近い事もあって次回への楽しみにと我慢する のには苦労したぜ。 そして夕食、部屋に戻った俺が見たのは昼以上の品数の料理がぎっしりと並べられたテーブルだった。 「おかえりさない。凄いでしょ、これ」 ああ、なんていうか絶対に食べ切れないな。 谷口が居ればどうにかなったかも知れないが、俺と朝倉ではどう考えても食べきれない量だ。その時は確かにそう思った。 しかし、旅先ってやつは不思議な力でもあるのかもしれない。なんだかんだで俺は自分の分を食べきってしまい、朝倉が残した分も含めて殆ど平らげてしまったり した。こんなに大食いだったか?俺。 「こんなに食べたのはじめてかも?」 朝倉も自分の食欲に驚いているみたいだな、夕飯が終わったらもう一度温泉に行くつもりだったんだがしばらくは行けそうにない。帰りにしてきた家族風呂の 予約は取り消した方が無難だな。 朝倉、風呂の予約なんだけど取り消してきていいか? 「うん、お願い。今日はもう行けそうにないかも」 嬉しそうな顔で朝倉は苦笑いしている、俺もそんな感じだ。 このままでは寝てしまいようだし、面倒な事は先に済ませよう。俺は休憩しろと訴えている体をなんとか動かし、ロビーへと向かった。 「わかりました、お布団の方はもう敷きに伺ってもよろしかったですか?」 木札を受け取りながら宿の人は笑顔で聞いてくる、そうだなまだ8時にもなってないが今日は移動で疲れてるしその方がいいかもしれない。 お願いします、そう言い残して俺はふらふらと部屋へ戻った。 どんな連絡方法を使っているのか知らないが、俺が部屋に戻った時はすでにテーブルは空になっていて部屋の隅に移動してあり、代わりに部屋の中央には 布団が2組並べられていた。 「おかえりなさい」 窓際に座った浴衣姿の朝倉が微笑んでいる。風呂上がりのせいなのかほんのりと赤い頬……っておい、ちょっと待て。 朝倉、手に持ってるそれは何だ。白い陶器でできたそれの事だ。 「これ? 部屋の冷蔵庫にあったの。キョン君も飲む?」 朝倉が持っているのはどうみてもアルコール、ジャンルで言えば日本酒だった。おいおい、高校生が泊まる部屋にそんな物置いておくなよ? ご機嫌な朝倉は 何かのメロディーを口ずさみながら、窓の外を眺めている。まあ、こんな時くらいはいいかな。 俺は朝倉の向かいに座って、空になっていたお猪口についでやる。 嬉しそうに朝倉はそれを受け取り、一気に飲み干してしまった。 おいおい、そんな無茶な飲み方をするとだな。 俺の話が聞こえていないのか聞いていないのか聞く気がないのか、まあとにかく朝倉はいつになくマイペースでお猪口の淵ををっと指でふき取ると 俺に向かって差し出してきた。えっと、つまり俺にも飲めって事なのか? 何か言うのではないかと待ってみたが、無言のまま朝倉はお猪口を差し出してきている。 一杯だけだからな。 そう念を押してから俺はお猪口を受け取った。 それが間違いだった。 朝倉はハイぺースで酒を飲み干していき、俺が止めようとすると泣きそうな顔で抵抗してきた。しかも無言のまま。いったいなんなんだろうな? これは。仕方なく朝倉の飲む量 を減らそうと俺も飲んでしまった結果、酔っ払いが二人できあがった訳だ。いかん、もう世界が揺れている。神人でも出たのか?古泉出番だそ。 「……ね~キョン君」 窓によりかかった朝倉が久しぶりに喋った気がする。 なんだ、酒ならもう冷蔵庫の中にあったのは全部飲んじまったから無いぞ。 多分別料金なんだろうけど、帰りの支払いは大丈夫かね? なんて、どこか冷静さを残している自分が嫌だな。こんな状況ならむしろ何もかも忘れちまって た方が正しいと思う。 「ごめんね? 謝っても許してなんてもらえないんだけど、どうしても言いたかったの」 ふらついていた朝倉の視点が、なんとか俺の顔をとらえていた。謝るって何の事だろう。再び朝倉の視点は何もないテーブル辺りに流れていき、このまま寝て しまうんじゃないだろな? と俺が心配し始めた頃、朝倉はのんびりとした口調で話しはじめた。 「私ね? 統合情報思念体の庇護があった頃の自分を思い出すと嫌になるの。自分なら簡単にできる事や、すでに知ってるどうでもいい知識を、何年もかけて 必死に勉強してる人の中で、本当の自分をずっと隠したまま過ごしてるのは苦痛だった。長門さんのあの性格も、今考えればそれが適正だったのかも。 変わらない毎日といつまで経っても終わらない観察。今日も何事もありませんでしたって、何年も何年も報告し続けてた。だからって、貴方にした事は許される わけがないただの私のエゴ。許してなんてもらえないって、わかってる」 そこまで喋った所で、朝倉は急に黙ってしまった。 俺に何か言って欲しいって感じじゃない。ただ、言いたかったんだろうな。 今更だが、終わらない夏休みを結局最後まで誰に相談する事もなく乗り切っちまった長門が凄い事がよくわかる。俺にはむしろ、朝倉の気持ちは理解できる 範囲の物さ。まあ、刺されるのはもう御免こうむりたいが。 朝倉。 「……うん」 少し眠くなっているんだろうか、朝倉の返事は小さかった。 明日まで覚えてられないかもしれないが、あの時の事はもう気にしなくていいぞ。 「……うん」 その返事を最後に朝倉は熟睡してしまい、俺は揺さぶったり濡れタオルを顔に当てるなど頑張ったものの全て効果なし。仕方なく布団まで朝倉を運んで 旅行1日目は終わった。 翌朝。訂正、翌昼とでも言うべきだろう。俺が起きたのはすでに正午を回った時間だった。 目が覚めて最初に感じたのは胃の不快感、次に感じたのは頭痛。言い訳しようもないくらいに二日酔いって奴だな。 「おはよう? 顔色良くないよ、大丈夫?」 ……お前は元気そうだな。 朝倉はといえば俺よりも飲んでいたはずなのに元気な顔で、湯上がりなのか髪を拭いている所だった。 「起きられそう? 朝ご飯のお味噌汁を残してあるんだけど飲めそうかな」 ああ、頼む。 何とか体を起こしてはみたが、今日はもうこのまま寝ていたい気分だ。甲斐甲斐しく動いてくれている朝倉の姿を目で追うのも億劫で、俺はぼんやりと 布団を眺めていたりした。やがて鼻をくすぐる味噌の匂いが漂ってくる。するとまるでスイッチが入ったみたいに何も食べられそうにないと思っていた胃が 突然空腹を訴えてきやがった。 「はい、温め直したばかりだから火傷しないでね」 そう言ってお盆ごと渡された味噌汁は、茸が一杯入れられた軽食になってしまうようなボリュームで早々と俺の胃は満足してしまった。我ながら忙しい奴だぜ。 ありがとう。 空になった食器は朝倉がテーブルまで持って行ってくれた。さて、今日はどうしようか。本当にこのまま寝ているってのも悪くないと思うが、せっかくここまで 来たんだしな。 「ねえ、昨日の事って覚えてる?」 雪ダルマでも作ろうか? と考えていた俺に朝倉は少し恥ずかしそうに聞いてきた。 昨日の事、ああ。あれか。 その続きが聞きたいのか、朝倉は俺の顔をじっと見て黙っている。 あんまり飲み過ぎるのはどうかと思うぞ。まあ、俺と違って翌日に残らない様に飲めるのは大したもんだけどな。 「あ、そうだよね。恥ずかしい所みせちゃったな」 俺の言葉に照れながら笑う朝倉。その笑顔はいつもクラスで見せている整い過ぎた笑顔ではなくて、今は何か楽になったような感じだった。朝倉、長門じゃない けどな、お前も少しは人を頼る事を覚えた方がいいぜ。あんな酩酊しないと本音を言えないようじゃ、生きていくのが辛すぎるぞ? 何て言われた所で生き方を 変えるような奴には見えないんだけどな。――そうだ、朝倉に俺が言ってやれる事が一つあるじゃないか。もしかしたら、朝倉が聞いた昨日の事ってのはこの事 なのかもしれない。 朝倉、本当にもう気にしなくていいからな。 「え?」 俺の言葉に朝倉はしばらくじっと俺の顔を見つめていたが、やがて小さく「うん」と言って頷いた。 ――その日、結局俺は日中の殆どを寝て過ごしてしまった。 せっかくの旅行なのに何をやってるんだ? と自分でも思ったのだが、布団の心地よさの前にあっさりと屈伏してしまったのさ。その間、朝倉は温泉巡りに 勤しんでいたらしい。一緒に来てるのに一人にしてしまって悪かったな、と言おうと思ったが朝倉は楽しそうに入った温泉の違いなんかを話しかけてきたので 言わないでおく事にした。おかげで退屈する事もなく時間は過ぎていってしまい、気づけばもう夕食の時間だ。明日の朝には帰るんだよな? なんか現実感が ないぜ。まだ初日の夜なんじゃないかって気がするくらいだ。 初日同様、大量に並べられた夕食の前に朝食と昼食を食べ損ねた俺は気合いを入れて臨もうとしたが、 「あんまり食べると温泉にいけなくなるよ? もう入らないのならいいんだけど」 寝ている間に予約しておいてくれたらしい、朝倉の手にはあの木札があった。 危なかった、昨日と同じ展開になるところだったぜ。 朝倉の忠告があったおかげでそこそこの量で夕食を終え、俺達は予約の時間までのんびりと待つ事にした。あの料理が美味しかったとか、休憩室の 足裏マッサージが気持ちいいとかそんな話題が続いていた時の事だ。会話の合間で不意に訪れた沈黙、こんな時いつもなら朝倉が何か話しかけてきそうな ものなんだが、その時は何故か俺が話かけていた。しかも、言うつもりのない話題を。 朝倉、国木田から全部聞いたぞ。 それまで笑顔でいた朝倉の顔に驚きと、戸惑い。その他色んな感情が混ざったような複雑な表情が浮かんだ。言うべきじゃなかったな、やっぱり。でもまあ 言いかけた以上は最後まで言うしかないだろう。俺は腹をくくってその先を続けた。 教えてくれ、何で俺と二人で旅行に来たかったんだ? 国木田から聞いた話によれば、だ。 今回の旅行は最初は確かに4人で行くはずだったらしい、ところが出発前日になって国木田に谷口から電話があったそうだ。内容は「俺は行けなくなった3人で 楽しんできてくれ」だとよ。しかも行けない理由ってのはインフルエンザではないらしい。 それから、国木田はまず朝倉と連絡を取ったそうだ。予約の関係を全部やってくれたのは朝倉だったからな。国木田は朝倉と話をして、何故か国木田も不参加を 決めたそうだ。1週間近く前から計画していた旅行を前日に行くのを辞める理由ってのはなんなのか、しかも集合には顔を出しておいて途中で居なくなるなんて 事をやった理由は?わからない事だらけだが、何故朝倉は全部知っていて俺には何も言わなかったんだ? 聞きたい事は他にもあるが、朝倉ならいちいち言わなくても全部話してくれるだろう。 しかし、よほど言いづらい事なんだろうか? 朝倉は困った顔で視線を彷徨わせていた。 そしてようやく口を開いた第一声が、 「あのね。旅行の前日に、その。谷口君に……告白されたの」 これだった。 あいつ、本気だったのか。冗談だとしか思ってなかったんだが……でもこの旅行に来なかったって事は結果は多分駄目だったって事なんだよな。 聞いておいてなんだけど、個人的な事だったら無理に言わなくてもいいぞ。 「うん……でも今言わないと言えなくなりそう。谷口君には、他に好きな人が居るからごめんなさいって言ったの。それから国木田君から谷口から話は聞いたよって 電話があったの。国木田君は、好きな人が居るならその人と二人で旅行に行った方がいいんじゃない? って言ってくれて。その人は恋愛感情に疎いから、 僕も協力するよって……その」 ここまでくれば、流石に俺でも気づく。 国木田は、俺が朝倉と二人だけだと知ってたら旅行を止めてしまいそうだから一芝居打ったって事か。 肯く朝倉。つまり、その恋愛感情に疎いらしい朝倉が好きな人ってのは、だ。 「私が、キョン君と一緒にここへ来たかったのは……。私がキョン君の事を、好きだから」 あの、いつでも冷静で人当たりのいい笑顔を絶やさない朝倉が、今は真っ赤な顔で俺を見ている。 夢か? 夢なのかこれは? それともそこの襖の向こうで谷口が待機でもしてるのか? しかし、どれだけ待ってもプラカードをもった谷口は現れなかった。 「やっぱり。迷惑かな」 俺が無言でいるのを、朝倉は否定と取ったのだろうか。今ならはっきりわかるぜ、クラスで見せていた無理に作った笑顔って奴を浮かべて俺を見ている。きっと朝倉は、 自分の感情を隠す時はこの笑顔で自分を覆っていたんだろうな。誰にも本当の事を伝えられない時間の辛さって奴を、俺は少しは知っているつもりだ。 勉強会で朝倉がたまに俺へと向けていた笑顔は、ここに来て俺に見せてくれていた素の朝倉と同じだって事も今ならわかる。 朝倉。 「……うん」 何も躊躇う事はない、自分の気持ちを伝えてやればいいだけだ。それだけの事のはずが、喉はやけに渇いてくるし手の平は汗ばんでいた。悪いな、こんなに 緊張する事をお前に先に言わせるなんてずるいよな。 朝倉の目は震えている。そうだな、いつからそうだっかなんて覚えてない。けど間違いなく――。 俺も、お前の事が好きだぜ。 そう言い切った途端、朝倉の体が小さく震えだしそのまま泣きはじめてしまった。 「本当に重くない? 大丈夫」 平気だ、っていうか軽すぎると思うぞ。 壁際に座った俺に遠慮しながらもたれてくる朝倉は、冗談ではなく本当に軽かった。ようやく泣き止んだ朝倉は、泣きすぎて変な顔になってるから見ないで、と 顔を隠してしまった。でもそれじゃ話もしにくいだろうって事で、俺が背もたれになったって訳さ。決して下心があった訳じゃないぞ。 朝倉、なんのシャンプー使ってるんだ? 「え、変な匂いだった?」 驚いて振り向く朝倉の目は、本当に真っ赤になっていた。これはこれで可愛いと思うんだがな。 いや、いい匂いだぞ。俺は好きだ。 「……よかった。シャンプーは石鹸シャンプーを使ってるんだけど、リンスにお酢とアロマエキスを自分で混ぜたのを使ってるの」 随分と手が込んでいるだけあって、朝倉の長い髪は俺とは構成材料が違うんじゃないかってくらいに綺麗だ。 なんとなく髪を撫でている時に思いついた。 朝倉、ポニーテールってできるか? 「え、できるよ。ちょっとまってね」 髪ゴムを取って戻ってきた朝倉は、目の前でポニーテールを結んで見せてくれた。サイドの髪は残したままのスタイルか、実にいいね。 似合ってるぞ、それ。 「本当?」 ああ。 「じゃあ、これからずっとこうしていよっと」 尻尾を揺らしながら朝倉はまた俺にもたれてきた。浴衣越しに感じる朝倉の鼓動が自分の鼓動に重なる。俺だって健全な男子高校生であり、こんな状況で あれば眠れない夜なんかについ耽ってしまう妄想を現実にしてしまってもいいんじゃないのか? なんて事を考えるのも無理は無いだろう。しかし、だ。実際に 背中からとはいえこうして抱きかかえてみると、朝倉の体は力を入れてたら壊れちまうんじゃないか?――まあ、壊れまではしないんだろうが――と思うほどに 華奢で、産まれたての子猫を不器用に両手で支えるような慎重さで俺は朝倉の体を包むのが精一杯だった。 あ、しまったな。 別に悪い事じゃないんだろうけど、俺はさっき朝倉に言った言葉が以前ハルヒ相手に言った言葉と同じだった事に気づいた。自分のボキャブラリーが少ない せいなんだが、なんとなく不誠実というか申し訳ない気分になる。でも、これって朝倉にわざわざ言う事じゃないよな。 「どうかしたの?」 俺の罪悪感でも感じ取ってしまったんだろうか、朝倉は俺の顔を横目で見ている。 なあ朝倉。秘密って無い方がいいと思うか? 「どうしたの急に」 いや、深い意味は無いんだ。 「そうね。……無いほうが良いとは思うんだけど、私はキョン君に言えない事もあるから、二人の間に秘密があってはいけないって言われると苦しいな」 そうなのか。 「こんな事言ったら余計に聞きたくなるよね。でも、言うと嫌われそうな事だから、できれば聞かないで欲しい」 じゃあ聞かないさ、変な事を聞いて悪かったよ。 お互いにそこそこの時間を生きてきてるんだ、言うまでも無い事や言えない事の一つや二つあるのが普通だと思う。 「……ねえ。一つお願いがあるんだけど、いいかな。」 言ってみな。 「あのね、その。急にこんな事言われて困ると思うんだけど、今じゃなきゃ言えない事だって思って、その」 さて、どんなお願いなんだろうね? とのんびり待っていた俺に、朝倉が言ったお願いとは… 「一緒に……温泉に入らない?」 結論から言おう、いいお湯だった。以上。 あ、他に何か言うことがあるだろうって? そんな物はない……ああ、朝倉はポニーテールが濡れない様にまとめてお団子にしていたぞ。あと、ちゃんと バスタオルも巻いてた。これで十分だよな? 温泉から上がった後は二人でフルーツ牛乳を飲んで、湯冷めする前に眠ったよ。布団? ……一組しか使ってない、それだけだ。 細かい経緯や心情描写は脳内で補完して貰えれば幸いだ、俺が恥をかくぶんにはどうでもいいが朝倉の名誉だけは断固守らせてもらう。しかしまあ、 ここまで読んでもらって何も伝えないのもどうかと思うから一つだけ言おうか。 朝、目が覚めた時。朝倉はまだ俺の隣で眠っていた。携帯で見た時計はまだ5時で、俺は二度寝しようと再び目を閉じた。しかし何故だか眠気は戻って こなかったので、俺はせっかくだからと朝倉の寝顔をじっと見ていた。ほんの2時間程の事さ。 「……おはよう」 ようやく目を覚ました朝倉が微笑む。なんていうのかね、これが幸せって奴なんじゃないだろうか? 以上、惚気はここまでだ。満足したかい? 朝食後、のんびりと帰り支度を済ませた俺達は少し早めに宿を出た。 夢のような、というか本当に現実なのかも怪しい程にサプライズ満点だった温泉旅行は無事に終了し、久しぶりに戻ってきた駅には何故か国木田と……。 「……お、お幸せにー!」 俺と腕を組んで改札を出てきた朝倉を見て、何か叫びながら走り去る谷口の後姿があった。 おい谷口! 土産……あいつ、何しにここまで来たんだ? 「どうしても自分の目で見ないと納得しないって谷口が言いはってさ。まあ気にしないでよ。それより温泉は楽しかった?」 何事も無かったかのように国木田はさらりと言いきった。 ああ、何か気を使わせちまったみたいだな。これは土産だ、谷口の分も入ってるが好きに分けてくれ。 「こんなにいいの? あ、温泉卵もある。ありがとう」 「国木田君本当にありがとう。せっかくの旅行だったのにごめんね?」 「気にしないでいいよ。谷口は自爆で、僕は勝手にやった事なんだから」 お前、本当にいい奴だったんだな。 「気づくのがいつも遅いんだよ、キョンは」 何故か寂しそうな顔で国木田は笑った。 谷口の予言によれば俺はすぐに飽きられて振られるそうなんだが、冬が過ぎ春が来た今も俺は朝倉との付き合いは続いている。 二人の間であった事といえば、そうだな。俺が朝倉に涼子と呼んで欲しいと懇願されてるのにをまだ朝倉と呼んでいる事と、一人暮らしで身寄りが無い事を 理由に朝倉のマンションで同棲生活をはじめた事くらいだろうか。詳しくは聞くな、惚気にしかならない。 元々放任主義だった親にこの時ばかりは感謝したね。というか、何度か遊びにくる内に朝倉が自分で生活費をしっかり稼いでくる優等生だと知った親がむしろ 俺を教育してもらうつもりで許可したのかもしれないが。 テーブルの向こうで恋人兼先生である朝倉が何かを期待した目で俺を見ている。もう少し待ってろ、最後の問題ももうすぐ終わるからな。 今日はこの問題が終われば勉強はおしまい、後は二人の時間って奴だ。 さて、長かった俺の話もいよいよこれで終わりだ。 これから俺達がどうなったって? そんな事は誰にもわからない事さ。でもまあ、俺の隣にはいつも朝倉が居る。 それだけは間違いないね。 朝倉涼子の誰時 季節は春、高校2年になった俺はまた朝倉と同じクラスだった事を喜び、ついでに国木田と谷口まで同じクラスだった事も建前上喜んでおいた。 勉強会は結局旅行後はなくなってしまった。まあ、仕方ないよな。それでも国木田が勉強を教え続けているせいなのか、谷口のテストの点は 上がったままだ。 しかもどうやら俺にテストで勝つのが今の目標らしく、毎回の様に結果表を見ては悔しがっている。悪いな、こっちの先生は特別なんだよ。 そんなどこまでも平和で、何一つ不思議な事等起こる気配も感じない生活を続けていた俺達だった――んだ、その時までは。 だから俺はあの感情を感じさせない同級生の顔を久しぶりに見たとき本気で驚いた、冗談抜きで錯覚だと思ったさ。 いつものように他愛も無い話をしながら学校から帰った俺達を待っていたのは、間違えるはずも無いマンションの入り口で一人立つ長門だった。 長門! 思わず俺は走り出していた、迫ってくる俺に対して長門は何の反応も無い。 お前、怪我は無いか? 今までどこに居たんだ? みんなは? 俺の顔をじっと見つめるだけで、長門はどの質問にも答えはしなかった。しかも何故か着ているのは冬制服だったりする。 「……」 長門? 久しぶりに聞いた同級生の第一声は、やはり感情の感じられない声で 「朝倉涼子と話をさせて欲しい」 だった。 そりゃあ構わないが…長門、 「……貴方の質問に今は答える事ができない。でも後で必ず話す。約束する」 まさか、朝倉をまた消してしまうとかそんなんじゃ? 聞いてくれ、今の朝倉はもう普通の人間で危険なんか何も 「大丈夫よ、そんなに心配しないで?」 長門を説得しようとした俺を止めたのは、朝倉だった。本当に大丈夫なんだな? そう視線に込めてみると、朝倉はその意味がわかったようで ゆっくりと肯く。 わかったよ。俺は家に帰ってればいいか? 「うん、ごめんね?」 まあ、何かあるにしても俺に相談も無く長門は無茶なことをしないだろうしな。 俺はそれ以上深く考えず、持っていた朝倉の鞄を渡した。 じゃあまたな。 「じゃあね」 いつもの朝倉なら、絶対に「また明日ね」とか、「また来週ね」と言っていた事に俺は結局気づかなかった。 「お久しぶり、こうやって長門さんと話すのはあの教室以来になるのかしら」 505号室。殺風景だった朝倉の部屋は今では二人の私物でそれなりに手狭に感じる。 「……」 長門は入り口でじっと立ち尽くしている。 「立ち話もなんだしどうぞ座って? すぐに紅茶を入れるから」 キッチンから聞こえる朝倉の声に従い、長門は迷う事無くソファーに向かう。 しばらくして、紅茶の香りと一緒に朝倉がティーセットを持って戻ってきた。 「お待たせ。……それで、どんなお話なのかな。情報の共有で伝えられる事ならそうしてもらってもいいんだけど」 朝倉の言葉に長門は首を小さく振る。 「できない」 「え」 「今の貴女では情報の共有には耐えられない。貴女が思う以上に、残された時間は少ない」 「残された時間って」 「貴女には、もうその有機情報を維持するだけの力は残されていない。十数分後には限界を向かえ、情報連結の解除が始まる」 長門の言葉は、何故か苦しそうだった。 暫くの沈黙の後、 「そっか、そうだったんだ。ねえ、私へのメッセンジャーとしてわざわざここに来た訳じゃないんでしょ?本当の要件を教えてよ」 「……涼宮ハルヒは、現在も異世界に自分を閉じ込めている。本来であれば、貴方は彼に協力して涼宮ハルヒを救い出すはずだった。何度か歴史を修正する チャンスはあったが、そうはならなかった。貴女は彼と生きる道を選び、また彼もそれに同意した。結果、涼宮ハルヒはこの世界に戻る事もなく、自立進化の 可能性が見出せないとして統合情報思念体は地球というこの星に興味を無くした。しかし宇宙のどこを探しても涼宮ハルヒの様な存在は見つけられないでいる」 「そっか、そんなシナリオだったの」 長門の顔が、見るからに苦しそうに歪んだ。 「貴女の消滅に合わせて、情報統合思念体により世界が涼宮ハルヒが消える前の状態に再構成される」 「それって、私はまた一人ぼっちになるって事なの?」 「……違う。本来あるべき時間の流れが変えられてしまった事で、情報統合思念体は貴女の存在を危険視している。再構成された世界に貴女は居ない」 「なんで、長門さんが泣いてるのよ」 長門は声も無く、ただ涙を流していた。 「よく、わからない」 「今、貴女の目から流れてるのは涙って言うの。人間は悲しい時にそれを流すのよ」 「よく、わからない。……情報統合思念体には、貴女の存在が消えるまでは涼宮ハルヒが二人によって救出される可能性があると報告してきた。でも、 貴女の消滅が迫った事でそれももう不可能になった。私にはもう、どうする事もできない」 二人の間に痛いほどの沈黙が流れる。 その沈黙を破ったのは朝倉の明るい声だった。 「あ~あ、残念。せっかく彼とうまくいってたのにな……でも、どうせ私が消えて彼だけが残されるくらいなら、私の居ない時間まで戻った方が彼も幸せよね そんなに泣かないでよ。最後くらい、私も笑っていたいんだから」 そう言って笑顔を浮かべる朝倉。 やがて迷うように長門は口を開いた。 「貴女が望むのならば私の中に貴女の情報の一部を残す事は可能、現在の記憶の保存と視覚や聴覚といった感覚は私と同期する事ができる。ただし、推奨はしない」 「どうして?」 暫くの沈黙の後。 「万一、私の機能が停止した時は貴女の中に私のデータを保存する為のバックアップが生まれる。その状態では有機生命体として活動する事はできない、 情報統合思念体の保護を待つ間の待機状態。保護されるまでの間は、情報収集の為に貴女と常に同期した状態になっている。今回も、そうだった」 「あ……ごめんね。ごめんね? 私、長門さんが彼の事好きだって知ってて」 遮る様に首を振る長門。 「彼には。貴女が必要だった」 「……ねえ。後、どれくらい時間はあるの?」 「殆ど残っていない」 「ありがとう、ぎりぎりまで彼と一緒にいさせてくれたんだね。ねえ、泣かないで? 悪いのは私、彼が欲しくて涼宮さん達を取り戻せるチャンスがあっても 無理だって嘘をついて来たんだもん。自業自得よ」 朝倉は本当の笑顔を浮かべて、長門の手を取った。 「ねえ、長門さんとの同期。お願いしてもいい?」 「……何も言えず、触れる事もできない時間は辛い」 「それでもいいの」 「……了解した」 朝倉の最後の言葉を待っていたかのように情報連結の解除がはじまった――光の粒になって朝倉の体が消えていく……。 最後の瞬間まで、朝倉は微笑んで長門を見つめていた。 ありがとう。 「じゃあね、彼とお幸せに」 その言葉を最後に、朝倉涼子の存在は――消えた。 ――お父様は自立進化する事の大切さを私に教えてくれた、それを正しいと私も思うし理解もできる。 でも、自分の力だけではなく、互いに助け合って生きる事の素晴らしさを彼は教えてくれた。だからこそ、自分の残された時間が長くないってわかってても私は それを彼にも伝えず、平凡な毎日に無理な変化も求めなかった。定められた寿命に気づく事無く、それを全うして生きる。 結果として何も残らなくても、その時間は無駄なんかじゃない。決して、無駄ではない。 何故なら、私はそんな時間を彼と過ごせた事を誇りに思ってるもの。 お父様も、いつか答えは一つじゃないって事にきっと気がつくはず。 もしも願いが叶うなら――また彼と。 後日談 12月24日。 終業式も無事に終わり、俺はハルヒ特製鍋を食べに行こうとついさっきまで確かに思っていた。しかし何故だろう、今はこうして教室に居て、しかもだ。 谷口、ちょっといいか。 何故か谷口に話しかけている。どうしちまったんだ?俺は。 「ん」 帰り支度も終わっていざ教室を出ようとした谷口は、呼び止めた俺に不審な顔を向けている。 さて、俺は何でお前を呼び止めたんだったかな。と、考える前に何故か口は動いていた。まるで、いつもそうしていたかのように。 なんだか知らないがお前と勉強する気になったんだが。 「はあ?何言ってんだ?」 谷口も国木田も目を丸くしている。そうだよな、終業式も済んだ今日ほど勉強とは縁遠い日はないよな。そう俺も思うさ、でもな?何故か 今日はそんな気分なんだよ。 自分でもよくわからんが、まあたまにはいいだろ。俺だけ勉強して赤点仲間を失って一人になるのは辛いと思うぞ? 「脅かすなよ……まあいいか、よくわからんが俺も今日は勉強してもいい気がしてるしな」 意外な事にこの誘いに谷口も乗ってきた、これは大雪でも降りだしそうな気がしてきたぜ。ああ、そうだ。何故か国木田も誘わなきゃいけない気がしてきた。 国木田、悪いけど俺と谷口の勉強を見てくれないか? 「え?うんいいよ。どこで勉強するつもりなの、ここでやる?」 鍋の事なんか完全に忘れていた、本当だぜ?俺は思いついたままに口を開いていたのさ。 そうだな、文芸部の部室はどうだ? 朝倉涼子の誰時 終わり
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群雄伝・織田伝 群雄伝・織田伝 群雄伝・織田伝2 群雄伝・織田伝3 リストの見方 勝利条件 敵軍の称号 敵大将名 敵軍のデッキ+敵軍デッキ(難易度:難で増える場合のみ、増えた武将を記入) イベント一覧 イベントコンプ必要武将 織田伝 群雄伝・織田伝リストの見方 織田伝 第四章 覇道を行く者第一話 魔王の如く 第二話 長篠の戦い 第三話 武田軍追撃 第四話 越前平定 第五話 天王寺砦の戦い 第六話 雑賀攻め 第七話 手取川の戦い 第四章 覇道を行く者 第一話 魔王の如く 落城 大名 軍 易 No 武将名 兵種 武力 統率力 特技 計略 難 ○ 本003 UC願証寺証恵 足 5 5 伏 脱兎の如く ○ ○ 本002 C願証寺証意 足 3 3 一向宗の念仏 ○ ○ 本010 UC下間頼旦 足 8 5 城 一向一揆 ○ ○ 本009 C下間頼成 足 4 1 一向宗の足止め ○ ○ 本 C一般兵 足 3 2 - ○ 本 C一般兵 鉄 2 2 - - 本 C一般兵 足 6 2 ○ - 本 C一般兵 鉄 6 2 ○ イベント一覧 No 参加武将 発生条件 効果 備考 1 [織田045]SR織田信長、[織田044]SR織田信忠 開幕 - - 2 [織田045]SR織田信長、[豊臣017]R九鬼嘉隆 開幕 - - 3 [織田045]SR織田信長、[織田017]SR柴田勝家 戦闘開始 味方武力、槍撃ダメージUP 柴田勝家の武力+2、槍撃ダメージ上昇 4 [豊臣017]R九鬼嘉隆 接触 味方武力UP 下間頼成に接触九鬼嘉隆の武力+4 5 [織田044]SR織田信忠、[織田010]C河尻秀隆 撃破 味方移動速度、突撃ダメージUP 織田信忠で2体撃破織田信忠と河尻秀隆の移動速度、突撃ダメージUP 6 [織田022]R丹羽長秀、[織田018]SR滝川一益 撃破 味方武力、射程距離UP 丹羽長秀で?体撃破丹羽長秀の武力+3、射程距離UP 7 [織田024]R羽柴秀長、[織田014]R佐久間信盛 計略 味方統率UP 羽柴秀長で計略使用羽柴秀長の統率+3以上 8 [織田017]SR柴田勝家 特定敵撃破 味方武力、兵力UP 下間頼旦を撃破柴田勝家の武力+5、兵力+? 9 [織田045]SR織田信長 特定敵撃破 味方士気、統率UP 願証寺証恵を撃破味方士気+5、味方全員の統率+5 10 [織田045]SR織田信長、[織田018]SR滝川一益 落城勝利 - - 11 [織田045]SR織田信長、[織田064]SRお市の方 終幕 - - 12 [織田045]SR織田信長、[織田042]SR明智光秀 終幕 - - イベントコンプ必要武将 [織田010]C河尻秀隆、[織田014]R佐久間信盛、[織田017]SR柴田勝家、[織田018]SR滝川一益、[織田042]SR明智光秀、[織田044]SR織田信忠、[織田045]SR織田信長、[織田064]SRお市の方、[豊臣017]R九鬼嘉隆 開幕 詳細 味方最大コスト9 第二話 長篠の戦い 通常勝利 大名 武田勝頼軍 易 No 武将名 兵種 武力 統率力 特技 計略 難 ○ 武046 SR武田勝頼 騎 10 3 気 魅 猛進の陣 ○ ○ 武049 R山県昌景 騎 8 7 気 赤備えの采配 ○ ○ 武052 R真田信綱 騎 7 6 気 血染めの陣羽織 ○ ○ 武053 R真田昌輝 騎 5 5 気 万死の突撃 ○ ○ 武055 R武田信豊 槍 5 5 魅 後典厩の采配 ○ - 武 C一般兵 ○ イベント一覧 No 参加武将 発生条件 効果 備考 1 [織田045]SR織田信長、[織田055]R徳川家康 開幕 - - 2 [織田045]SR織田信長、羽柴秀吉 開幕 - - 3 [織田045]SR織田信長、[織田055]R徳川家康 戦闘開始 味方士気UP 味方士気+3 4 [織田042]SR明智光秀、[織田033]SR前田利家 一定時間 味方槍撃ダメージ、鉄砲射程UP 94c付近前田利家の槍撃ダメージ、明智光秀の鉄砲射程UP 5 [織田022]R丹羽長秀、[織田018]SR滝川一益 一定時間 味方鉄砲射程、移動速度UP敵移動速度、突撃ダメージUP 84c付近、2人の鉄砲射程、移動速度UP 6 [織田055]R徳川家康、[織田059]R本多忠勝、[織田047]UC榊原康政 一定時間 味方槍撃ダメージUP敵突撃ダメージUP 74c付近本多忠勝と榊原康政の槍撃ダメージUP 7 [織田033]SR前田利家 特定敵撃破 味方武力、槍撃ダメージUP 真田昌輝を撃破前田利家の武力+5、槍撃ダメージUP以降真田昌輝は登場しない 8 [織田042]SR明智光秀 特定敵撃破 味方武力、射撃回数UP 真田信綱を撃破明智光秀の武力+5、射撃回数UP以降真田信綱は登場しない 9 [織田045]SR織田信長、羽柴秀吉 計略 味方統率UP 織田信長で計略使用、織田信長の統率+? 10 [織田045]SR織田信長、[織田042]SR明智光秀 戦闘勝利 - - 11 [織田045]SR織田信長、羽柴秀吉 終幕 - - イベントコンプ必要武将 羽柴秀吉、[織田018]SR滝川一益、[織田022]R丹羽長秀、[織田033]SR前田利家、[織田042]SR明智光秀、[織田045]SR織田信長、[織田047]UC榊原康政、[織田055]R徳川家康、[織田059]R本多忠勝 詳細 味方最大コスト10 真田信綱・真田昌輝・武田信豊は城内スタート。真田信綱と真田昌輝はイベント4のタイミングで、武田信豊はイベント5のタイミングで出城する。 第三話 武田軍追撃 通常勝利 大名 馬場信春軍 易 No 武将名 兵種 武力 統率力 特技 計略 難 ○ 武048 R馬場信春 弓 7 10 気 制 泰山の陣 ○ ○ 武028 R内藤昌豊 槍 8 9 火門の陣 ○ ○ 武026 UC土屋昌次 騎 5 6 悍馬一閃 ○ ○ 武005 UC一条信龍 騎 7 8 魅 方陣 ○ ○ 武033 UC原昌胤 騎 4 7 伏 前線への采配 ○ - 武 C一般兵 槍 3 2 ○ - 武 C一般兵 騎 2 3 ○ イベント一覧 No 参加武将 発生条件 効果 備考 1 [織田055]R徳川家康、[織田042]SR明智光秀 開幕 - - 2 [織田045]SR織田信長、[織田044]SR織田信忠 開幕 - - 3 [織田045]SR織田信長、[織田032]UC堀秀政 戦闘開始 味方士気UP 味方士気+4 4 [織田018]SR滝川一益、[織田014]R佐久間信盛 接触 味方射撃回数UP 滝川一益と佐久間信盛の射撃回数UP 5 [織田044]SR織田信忠 接触 味方武力、移動速度UP敵武力、弓射程UP 馬場信春と接触織田信忠の武力+3、移動速度UP馬場信春の武力+?、弓射程UP 6 [織田018]SR滝川一益 特定敵撃破 味方武力、射程距離UP 土屋昌次を撃破滝川一益の武力+3、射程距離UP以降土屋昌次は登場しない 7 [織田055]R徳川家康 特定敵撃破 味方統率UP、射程距離UP 内藤昌豊を撃破徳川家康の統率+2以上、弓射程距離UP以降内藤昌豊は登場しない 8 [織田016]R佐々成政、[織田033]SR前田利家 計略 味方統率UP 佐々成政で計略使用佐々成政の統率+4 9 [織田045]SR織田信長、[織田032]UC堀秀政 戦闘勝利 - - 10 [織田045]SR織田信長、[織田055]R徳川家康 終幕 - - イベントコンプ必要武将 [織田014]R佐久間信盛、[織田018]SR滝川一益、[織田016]R佐々成政、[織田032]UC堀秀政、[織田033]SR前田利家、[織田042]SR明智光秀、[織田044]SR織田信忠、[織田045]SR織田信長、[織田055]R徳川家康 詳細 味方最大コスト9 第四話 越前平定 落城 大名 軍 易 No 武将名 兵種 武力 統率力 特技 計略 難 ○ 本008 C下間頼照 足 2 5 伏 一揆の陣 ○ ○ 本020 C徳田重清 鉄 5 5 柵 狙 弾丸補給 ○ ○ 本017 C超勝寺実照 足 8 1 気 超気合いの構え ○ ○ 本016 C鈴木重泰 鉄 5 4 気 狙 怒りの銃弾 ○ ○ 浅005 SR朝倉景健 弓 8 8 柵 暗黒魔境 ○ - 本 C一般兵 足 6 2 ○ - 本 C一般兵 鉄 6 2 ○ イベント一覧 No 参加武将 発生条件 効果 備考 1 [織田045]SR織田信長、[織田017]SR柴田勝家 開幕 - - 2 [織田017]SR柴田勝家、[織田072]R佐久間盛政 開幕 - - 3 [織田045]SR織田信長、[織田074]C津田信澄 戦闘開始 味方統率UP敵移動速度down 味方全員の統率+3敵全員の移動速度down 4 [織田017]SR柴田勝家 接触 味方武力UP 朝倉景健と接触、柴田勝家の武力+3 5 [織田016]R佐々成政、[織田033]SR前田利家 撃破 味方武力、射程距離UP 佐々成政で2体撃破佐々成政の武力+4、射程距離UP 6 [織田017]SR柴田勝家、[織田033]SR前田利家 撃破 味方武力、槍撃ダメージUP 前田利家で?体撃破前田利家の武力+5、槍撃ダメージUP 7 [織田072]R佐久間盛政 特定敵撃破 味方武力UP 朝倉景健を撃破佐久間盛政の武力+4、以降朝倉景健は登場しない 8 [織田074]C津田信澄、[織田017]SR柴田勝家 計略 味方武力、槍撃ダメージUP 津田信澄で計略使用津田信澄の武力+5、槍撃ダメージUP 9 [織田045]SR織田信長、[織田017]SR柴田勝家 落城勝利 - - 10 [織田045]SR織田信長、[織田044]SR織田信忠 終幕 - - 11 [織田045]SR織田信長、[織田022]R丹羽長秀 終幕 - - イベントコンプ必要武将 [織田016]R佐々成政、[織田017]SR柴田勝家、[織田022]R丹羽長秀、[織田033]SR前田利家、[織田044]SR織田信忠、[織田045]SR織田信長、[織田072]R佐久間盛政、[織田074]C津田信澄 詳細 味方最大コスト9 第五話 天王寺砦の戦い 通常勝利 大名 軍 易 No 武将名 兵種 武力 統率力 特技 計略 難 ○ 本012 SR下間頼廉 鉄 8 9 気 狙 一向宗の采配 ○ ○ 本005 SR雑賀孫市 鉄 10 5 魅 狙 乱れ八咫烏 ○ ○ 本007 UC下間仲孝 足 5 8 手猿楽 ○ ○ 本018 R土橋守重 鉄 9 4 柵 狙 阿修羅の銃弾 ○ ○ 本 C一般兵 足 3 2 - - 本 C一般兵 鉄 6 2 ○ - 本 C一般兵 足 6 2 ○ - 本 C一般兵 鉄 2 2 ○ イベント一覧 No 参加武将 発生条件 効果 備考 1 [織田045]SR織田信長、[織田032]UC堀秀政 開幕 - - 2 [織田045]SR織田信長、羽柴秀吉 開幕 - - 3 [織田045]SR織田信長、羽柴秀吉 戦闘開始 味方士気UP 味方士気+4 4 [織田045]SR織田信長、[織田042]SR明智光秀 一定時間 味方武力、射程距離UP 87c付近2人の武力+3、射程距離UP 5 [織田043]UC荒木村重、[他016]SR松永久秀 接触 味方武力、槍撃ダメージ、射撃回数UP 2人の武力+3荒木村重の槍撃ダメージ、松永久秀の射撃回数UP 6 [織田049]C高山重友、[織田043]UC荒木村重 撃破 味方武力、突撃ダメージUP 高山重友で1体撃破高山重友の武力+4、突撃ダメージUP 7 [織田045]SR織田信長、羽柴秀吉 計略 味方武力UP 織田信長で計略使用味方全員の武力+8 8 [織田042]SR明智光秀、[織田058]R細川藤孝 攻城ダメージ 味方武力UP 味方全員の武力+3 9 [織田045]SR織田信長、[織田042]SR明智光秀 戦闘勝利 - - 10 [織田045]SR織田信長、[織田032]UC堀秀政 終幕 - - イベントコンプ必要武将 [織田032]UC堀秀政、[織田042]SR明智光秀、[織田043]UC荒木村重、[織田045]SR織田信長、[織田049]C高山重友、[織田058]R細川藤孝、[他016]SR松永久秀 詳細 味方最大コスト9 味方城ゲージ70%スタート 第六話 雑賀攻め 通常勝利 大名 軍 易 No 武将名 兵種 武力 統率力 特技 計略 難 ○ 本005 SR雑賀孫市 鉄 10 5 魅 狙 乱れ八咫烏 ○ ○ 本018 R土橋守重 鉄 9 4 柵 魅 阿修羅の銃弾 ○ ○ 本015 R鈴木重兼 鉄 6 8 柵 狙 雑賀の采配 ○ ○ 本032 UC的場源四郎 鉄 8 1 気 狙 一斉掃射 ○ ○ 本028 C狐島吉次 鉄 5 5 伏 狙 傭兵格闘術 ○ - 本 C一般兵 鉄 ○ - 本 C一般兵 鉄 ○ イベント一覧 No 参加武将 発生条件 効果 備考 1 [織田045]SR織田信長、[豊臣017]R九鬼義隆 開幕 - - 2 [織田045]SR織田信長、[織田042]SR明智光秀 開幕 - - 3 [織田045]SR織田信長、[織田032]UC堀秀政 戦闘開始 味方武力UP 味方全員の武力+2 4 [織田045]SR織田信長 接触 味方武力、射程距離UP敵武力、射撃回数UP 雑賀孫市に接触織田信長の武力+3、射程距離UP雑賀孫市の武力+?、射撃回数UP 5 [織田032]UC堀秀政、[織田014]R佐久間信盛 一定時間 味方武力UP、移動速度down 89c付近味方全員の武力+4、移動速度down 6 羽柴秀吉、[織田043]UC荒木村重 一定時間 味方武力UP、統率力down 74c付近荒木村重の武力+3、統率力-4 7 羽柴秀吉、[他087]R別所長治 撃破 味方武力、槍撃ダメージ、射撃回数UP 別所長治で?体撃破羽柴秀吉と別所長治の武力+3羽柴秀吉の槍撃ダメージUP別所長治の射撃回数UP 8 [織田045]SR織田信長、[織田042]SR明智光秀 計略 味方兵力UP 明智光秀で計略使用明智光秀の兵力+100% 9 [織田045]SR織田信長、[織田032]UC堀秀政 戦闘勝利 - - 10 [織田045]SR織田信長、[織田042]SR明智光秀 終幕 - - イベントコンプ必要武将 [織田014]R佐久間信盛、[織田032]UC堀秀政、[織田042]SR明智光秀、[織田043]UC荒木村重、[織田045]SR織田信長、[豊臣017]R九鬼義隆、[他087]R別所長治 詳細 味方最大コスト10 雑賀孫市・鈴木重兼は、一度撃破すると敵城に一定距離(相手大筒のラインくらい)まで近づくか、一定以上の城ダメージを与えない限り出城しなくなる。 残り敵部隊は味方部隊の直線上から出城するため、味方大筒に陣取りつつ近寄る敵に突撃を繰り返せば、大筒の打ち合いで容易に勝てる。 一斉に攻城に向かうと乱れ八咫烏の的になるうえに、更にイベント4が重なると一瞬で全滅するため注意。 第七話 手取川の戦い 生存 大名 上杉謙信軍 易 No 武将名 兵種 武力 統率力 特技 計略 難 ○ 上杉007 SR上杉謙信 騎 12 7 魅 毘天の化身 ○ ○ 上杉040 R上杉景勝 騎 7 5 制 義侠心の目覚め ○ ○ 上杉030 R直江景綱 鉄 7 9 柵 采配 ○ ○ 上杉051 R柿崎晴家 騎 8 2 気 義の闘志 ○ ○ 上杉054 C山本寺景長 弓 3 1 気 不屈の構え ○ ○ 上杉055 C山本寺定長 足 4 1 不屈の構え ○ ○ 上杉 C一般兵 弓 3 2 ○ - 上杉020 R斎藤朝信 鉄 9 6 魅 鍾馗の銃弾 ○ イベント一覧 No 参加武将 発生条件 効果 備考 1 [織田045]SR織田信長、[織田022]R丹羽長秀 開幕 - - 2 [織田017]SR柴田勝家、羽柴秀吉 開幕 - - 3 [織田017]SR柴田勝家、[織田033]SR前田利家、[織田016]R佐々成政 戦闘開始 味方統率UP 味方全員の統率+3 4 [織田017]SR柴田勝家 接触 味方武力、移動速度UP敵武力、突撃ダメージUP 上杉謙信と接触柴田勝家の武力+3、移動速度UP上杉謙信の武力+?、突撃ダメージUP 5 [織田033]SR前田利家、[織田016]R佐々成政 一定時間 味方武力UP 89c付近、前田利家と佐々成政の武力+3 6 [織田022]R丹羽長秀、[織田018]SR滝川一益 一定時間 味方武力、射撃回数UP 74c付近、丹羽長秀と滝川一益の武力+3、射撃回数UP 7 [織田017]SR柴田勝家、[織田072]R佐久間盛政 攻城 味方武力、統率UP 佐久間盛政で攻城味方全員の武力+3、統率+3 8 [織田033]SR前田利家、[織田017]SR柴田勝家 計略 味方兵力UP 前田利家で計略使用、前田利家の武力+? 9 [織田017]SR柴田勝家、[織田033]SR前田利家、[織田016]R佐々成政 戦闘勝利 - - 10 [織田045]SR織田信長、[織田017]SR柴田勝家 終幕 - - 11 [織田045]SR織田信長、羽柴秀吉 終幕 - - イベントコンプ必要武将 [織田016]R佐々成政、[織田017]SR柴田勝家、[織田018]SR滝川一益、[織田022]R丹羽長秀 、[織田033]SR前田利家、[織田045]SR織田信長、[織田072]R佐久間盛政 詳細 味方最大コスト9 易では敵計略は毘天の化身がメイン、時々義侠心の目覚め。 難では上記に鍾馗の銃弾も交えてくる
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織田家 武田家 上杉家 今川家 浅井朝倉家 本願寺 他家 織田家 コスト/兵種 鉄砲隊 騎馬隊 槍足軽 弓足軽 足軽 3.5 [10/10]SR織田信長(制)(柵)(魅) [9/2]SS織田信長(肉) 3 [9/10]SR織田信長(魅)(制)[9/9]SR明智光秀(柵)(狙) [10/2]SR前田慶次(気)(魅)[9/8]SR柴田勝家(城) 2.5 [8/8]R丹羽長秀(制)(柵)[8/8]UC織田信長[8/6]SR滝川一益(忍) [9/3]SR前田利家(気) [8/9]R徳川家康(制)(魅) 2 [8/2]R池田恒興(気)[7/9]UC堀秀政(柵)(魅)[7/8]R細川藤孝[7/7]R佐々成政[7/6]SS滝川一益[6/9]R蜂須賀小六(制)(伏)[5/11]BSS竹中半兵衛(城)(制)(魅) [7/7]R島左近[7/6]R蒲生氏郷(魅)[7/5]UC佐久間盛政[6/8]SR織田信忠(制)(魅) [8/5]C坂井政尚[8/2]SS前田利家(魅)(制)[8/2]R森長可[8/1]SS千鳥(忍)(魅)[7/6]UC荒木村重(柵)[7/5]R本多忠勝(気)[7/4]R森可成(城)(気) [8/3]R稲葉一鉄(制)(柵)[5/11]SR竹中半兵衛(城)(制)(魅) 1.5 [6/5]C滝川益氏[6/4]UC金森長近(制)[6/3]UC橋本一巴[5/7]C織田信包[5/6]R佐久間信盛[5/2]C織田信勝[4/7]C筒井順慶[4/6]C村井長頼(制)(柵)[4/5]SR帰蝶(柵)(魅)[3/8]SS羽柴秀長(魅) [5/4]C河尻秀隆[4/7]C高山重友[4/5]UC氏家卜全 [6/3]C塙直政(制)[6/1]R毛利新助[5/6]UC梁田政綱(伏)[5/6]UC榊原康政(気)[5/5]UC安藤守就(制)(伏)[4/9]SR羽柴秀吉(城)(魅)[3/9]R平手政秀[3/8]R羽柴秀長(柵)(魅) [6/1]UC伴長信(忍)[4/7]EX羽柴秀吉(柵)(魅)[4/5]SS木下藤吉郎(魅)[4/4]UC林秀貞 1 [3/3]C山内一豊[2/4]SRまつ(魅)[2/4]C高山友照(柵)[2/2]C原長頼(気)[1/5]EXねね(魅)[1/5]C武井夕庵(伏)[1/4]C村井貞勝 [3/5]C溝口秀勝[2/4]UC冬姫(魅)[2/3]R吉乃(魅)[1/5]Rねね(柵)(魅)[1/5]UC土田御前(魅)[1/5]UC千代(魅)[1/2]UCお鍋の方(魅) [2/6]C沢彦宗恩 コスト/兵種 鉄砲隊 騎馬隊 槍足軽 弓足軽 足軽 武田家 コスト/兵種 鉄砲隊 騎馬隊 槍足軽 弓足軽 足軽 3.5 [10/11]SR武田信玄(魅) 3 [10/5]SR山県昌景(魅)[10/3]SR武田勝頼(気)(魅)[10/2]SS秋山信友(気)[9/8]SS武田信玄(魅)[8/12]SR武田信玄(城)(魅)[8/10]SR真田幸隆(城)(伏) [9/7]SR馬場信春(城)(気)[9/6]EX真田幸村(気)(魅) 2.5 [9/6]UC飯富虎昌(城)[8/8]UC武田信玄[8/7]R山県昌景(気)[7/10]R高坂昌信(魅) [8/9]R内藤昌豊[6/10]SR山本勘助(城)(制)(伏) [8/9]R武田信繁(制)(柵)(魅)[7/10]R馬場信春(制)(気) 2 [8/4]R甘利虎泰[8/3]UC三枝守友[8/2]C武田義信[7/8]UC一条信龍(魅)[7/5]SR秋山信友(気)[6/9]SR真田昌幸(制) [8/4]UC保科正俊[8/1]UC禰津神平(忍)[7/9]R板垣信方(柵)[7/7]R原虎胤(城) [8/1]R富田郷左衛門(忍)[7/8]R小山田信茂 1.5 [5/6]C跡部勝資(柵)[4/5]UC穴山梅雪(伏) [6/4]C木曾義昌[5/5]UC土屋昌次[5/4]C里美(魅)[4/8]UC原昌胤[3/7]Rおつやの方(魅) [6/4]C小幡昌盛[5/6]C矢沢頼綱(伏)[5/5]UC横田高松[5/1]UC出浦守清(忍)[4/7]UC小畠虎盛 [6/5]C多田満頼[4/1]R恭雲院(忍)(魅)[3/6]R諏訪姫(魅) [5/1]SR望月千代女(忍)(魅) 1 [3/4]C大熊朝秀[2/4]C三条夫人(魅)[2/3]UC黄梅院(魅)[2/2]BSS松姫(魅)[1/6]C駒井高白斎(伏) [3/4]C諸角虎定[1/6]C武田信廉[1/5]R琴姫(魅)[1/5]UC禰々(魅) コスト/兵種 鉄砲隊 騎馬隊 槍足軽 弓足軽 足軽 上杉家 コスト/兵種 鉄砲隊 騎馬隊 槍足軽 弓足軽 足軽 4 [12/7]SR上杉謙信(魅)[12/7]SS上杉謙信(魅) 3.5 3 2.5 [9/6]R斎藤朝信(魅)[8/10]SR宇佐美定満(伏)(魅) [9/7]UC村上義清[9/3]R柿崎景家(気)[8/8]UC上杉謙信 [9/1]SR鬼小島弥太郎(気)[7/10]BSS上杉謙信(城)(魅) 2 [8/4]R本庄繁長[8/2]R小笠原長時[7/9]R直江景綱(柵)[7/6]UC河田長親(伏)(魅)[7/5]SR長尾政景[7/5]UC上条政繁(柵) [9/1]UC荒川長実[8/3]R水原親憲(魅)[8/1]SR加藤段蔵(忍)[7/5]SR甘粕景持(気)[7/5]R上杉景勝(制) [8/2]BSS鬼小島弥太郎[7/3]R北条高広(気)[6/9]R樋口兼続(制)(魅)[6/9]SS直江兼続(制)(魅) 1.5 [6/2]C吉江景資(柵)[5/6]UC金津義舊(制)[4/7]C本庄実乃(気) [6/3]C色部勝長[5/6]UC山浦国清[5/3]C加地春綱(気)[4/6]R上杉景虎(魅)[4/6]BSS上杉景虎(魅) [6/1]UC新発田重家[5/3]C安田長秀(気) [4/6]C新発田綱貞[3/9]R小国頼久(柵)(魅) [5/5]UC竹俣慶綱(気)[5/4]UC中条藤資(城)(気) 1 [3/2]UC高梨秀政[2/6]C高梨政頼[2/4]C山吉豊守[1/4]UC絶姫(魅)[1/4]SS綾姫(魅) [2/5]C上杉景信[2/4]C大石綱元(柵)[2/3]R虎御前(魅)[2/3]UC天室光育[2/2]R上杉憲政[2/2]SR華姫(魅)[1/5]R綾姫(魅)[1/4]UC伊勢姫(魅) [3/5]C新発田長敦 コスト/兵種 鉄砲隊 騎馬隊 槍足軽 弓足軽 足軽 今川家 コスト/兵種 鉄砲隊 騎馬隊 槍足軽 弓足軽 足軽 3 [7/12]SR太原雪斎(城)(伏)(魅) 2.5 2 [6/4]R酒井忠次(柵) [6/3]R朝比奈泰朝 [7/8]SS今川義元(魅)[7/1]R朝比奈泰能(気)[6/10]SS太原雪斎(城)[6/7]SS今川義元(魅)[6/5]R井伊直盛(城)(伏) [7/7]SR今川義元(制)(魅)[6/8]SR松平元康(魅)(柵)[6/6]SR岡部元信(城)(気) 1.5 [6/3]UC天野景貫[4/7]SR井伊直虎(魅)[4/5]C葛山氏元(伏) [6/4]UC松井宗信(制)[6/3]UC朝比奈信置[5/6]C菅沼定盈(気)[4/7]UC関口氏広(伏)[4/6]UC鵜殿長照(柵) [6/5]C伊丹康直[5/5]C岡部正綱[5/4]C鳥居元忠(制)[4/7]C安部元真[4/6]UC富士信忠(伏)[4/5]R鵜殿長持(制)(伏)[3/8]R寿桂尼(柵(魅)[3/8]SS寿桂尼(柵)(魅) 1 [3/1]UC浦原氏徳(柵)[2/4]C奥平貞能(伏)[2/4]UC松下之綱[2/3]UC早川殿(魅) [3/4]C井伊直親[2/5]C飯尾連竜[2/4]UC定恵院(魅)[1/6]Rお田鶴の方(魅)[1/4]C鵜殿氏長[1/3]SR瀬名(魅) [1/1]R今川氏真 コスト/兵種 鉄砲隊 騎馬隊 槍足軽 弓足軽 足軽 浅井朝倉家 コスト/兵種 鉄砲隊 騎馬隊 槍足軽 弓足軽 足軽 3 [9/9]SR浅井長政(魅) 2.5 [8/8]UC浅井長政(魅) [9/5]R遠藤直経(制)(魅)[9/2]R真柄直隆(気) [8/8]SR朝倉景健(柵) 2 [8/4]UC磯野員昌[7/6]UC赤尾清綱(制) [8/2]R真柄直澄[7/6]UC雨森弥兵衛(城) [7/6]UC海北綱親(気) [8/1]R富田勢源(忍) 1.5 [5/6]UC鳥居景近[5/5]UC朝倉景鏡(伏) [6/4]R藤堂高虎(城)[5/6]C宮部継潤[4/7]C河合吉統(制)(気) [5/5]C山崎吉家(伏)[4/6]UC斎藤龍興(柵)(魅) 1 [3/2]C朝倉景紀[2/5]C印牧能信[2/4]C高橋景業(柵)[2/4]R初(魅)[2/4]SS江(魅)[2/2]SR朝倉義景(伏)(柵)[1/5]C前波吉継(伏) [2/5]SRお市の方(魅)[2/4]SR茶々(魅)[2/4]SS初(魅)[2/4]UC浅井久政[1/5]R小少将(柵)(魅)[1/5]SR江(柵)(魅)[1/5]SS茶々(柵)(魅) コスト/兵種 鉄砲隊 騎馬隊 槍足軽 弓足軽 足軽 本願寺 コスト/兵種 鉄砲隊 騎馬隊 槍足軽 弓足軽 足軽 3 [10/5]SR雑賀孫市(制)(魅)(狙) 2.5 [9/4]R土橋守重(柵)(狙)[8/9]SR下間頼廉(気)(狙)[8/8]UC雑賀孫市(狙) [8/10]SR本願寺顕如(城)(気)(魅) 2 [7/6]R鈴木佐太夫(柵)(狙)[6/8]R鈴木重兼(柵)(狙) [8/1]C超勝寺実照(気)[7/5]UC下間頼旦 1.5 [6/2]UC無二(魅)(狙)[6/2]C下針(狙)[5/6]R蛍(魅)(狙)[5/3]UC岡吉正(忍)(狙)[5/2]C鈴木重泰(気)(狙)[4/6]C徳田重清(柵)(狙) [6/3]C七里頼周[5/8]UC下間仲孝[5/7]C本願寺教如[5/5]UC願証寺証恵(伏) 1 [2/2]R小雀(魅)(狙)[2/2]C鶴首(狙) [4/1]C下間頼成[3/3]C願証寺証意[2/6]C下間頼龍[2/5]C下間頼照(伏)[1/6]R如春尼(柵)(魅) コスト/兵種 鉄砲隊 騎馬隊 槍足軽 弓足軽 足軽 他家 コスト/兵種 鉄砲隊 騎馬隊 槍足軽 弓足軽 足軽 3 [9/8]SS流浪剣豪ヒロ(制)(魅) [9/10]SR斎藤道三(城)(魅) 2.5 [8/9]SR松永久秀(制)(伏)(魅)[8/7]SS無双流アツシ(制)(魅) [9/2]SS金狼流アキラ(城)[8/10]SR長野業正(柵)[8/9]SS松永久秀(気) [9/6]R斎藤義龍(柵)[8/9]R三好長慶(制)(魅) [11/3]SR上泉信綱 2 [8/4]C十河一存[7/6]SS槍のマキダイ [6/10]SS竹中半兵衛(柵) [9/1]SS陸奥辰巳[8/4]R足利義輝(気)(魅) 1.5 [5/5]UC長野業盛 [6/2]UC岩成友通[5/6]C後藤賢豊[5/1]SS霧隠れのウサ(忍)[5/1]UC和田惟政(忍)[4/8]C一色藤長 [5/7]UC三好義賢[5/4]SS弓のタカヒロ[5/3]UC三好長逸[5/1]SS風読みのマツ(忍)[4/8]UC蒲生定秀(伏)[2/7]SS阿国(魅) [6/6]R六角義賢[6/5]R北畠具教[6/3]UC三好政康 1 [3/3]C安宅冬康[2/6]C三好康長[2/4]C鳥屋尾満栄 [3/2]C吉田重政[1/6]C諏訪頼重[1/6]R足利義昭 [4/1]C蒲生賢秀 コスト/兵種 鉄砲隊 騎馬隊 槍足軽 弓足軽 足軽
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Ver3.20G情報←前 稼動日:2016年12月8日 公式による変更点告知: Ver.3.20H稼働のお知らせ 戦闘システム 計略修正 ネットワークサービス終了について 戦闘システム ■不具合修正 【伊達010 片倉小十郎】 竜の右眼の計略効果範囲内で、弾数が増加した状態の竜騎馬隊の射撃間隔が通常時よりも短くなってしまう不具合を修正 ●家宝 城塞効果付き金家宝宝箱から下記の家宝が出現するように 打雲大海、明鏡止水、愛染明王、帝釈栗毛、万川集海、数珠丸恒次 計略修正 武将名 計略名 内容 変更点 織田家 織田007織田信長 天下布武 ↑ 効果時間延長(8.3c→8.5c) 織田045織田信長 三段撃ち ↑ 効果時間延長(15.8c→20.0c) 武田家 武田018真田幸隆 百火繚乱 ↑ 範囲拡大 武田021武田信玄 風林火山 ↑ 武力上昇値増加(+5→+6) 上杉家 上杉007上杉謙信 毘天の化身 ↑ 効果時間延長(3.4c→3.75c)(統率力依存値増加(0.1c→0.4c)) 今川家 今川012今川義元 上洛の幻 ↑ 効果時間延長(6.5c→7.3c) 浅井朝倉家 浅井朝倉002浅井長政 正義の進軍 ↑ 効果時間延長(8.1c→9.0c) 浅井朝倉005朝倉景健 暗黒魔境 ↑ 効果時間延長(48.0c→54.2c) 本願寺 本願寺005雑賀孫市 乱れ八咫烏 ↑ 効果時間延長(10.2c→11.0c) 本願寺037本願寺顕如 衆生済度 ↓ 効果時間短縮(15.4c→12.1c) 本願寺052如春尼 仏心大挙 ↑ 効果時間延長(8.1c→9.0c) 北条家 北条024北条氏康 関東王の采配 ↑ 効果時間延長(8.3c→9.2c)タッチ槍撃ダメージ増加(+5→+6) 北条049北条早雲 千頭の劫火 ↑ 効果時間延長(7.1c→7.5c)統率乱戦ダメージ増加 毛利家 毛利030毛利元就 謀神の掌上 ↑ 範囲拡大効果時間延長(62.1c→82.9c) 宴076五龍姫 逮捕しちゃうよ ↑ 移動速度低下倍率増加(0.40→) 島津家 島津025島津義弘 雄武英略 ↑ 武力上昇値増加(+3→+5) 島津059島津龍伯 大将の鑑 ↑ 効果時間延長(約8.5c→9.2c) 豊臣家 豊臣025豊臣秀吉 日輪の天下人 ↑ 効果時間延長(6.3・6.7c→7.3・7.7c) 豊臣081虎姫 美虎の剣牙 ↑ 【日輪3】武力上昇値増加(+4→+5) 伊達家 伊達021伊達政宗 独眼竜の覇道 ↑ 効果時間延長(7.3c→8.5c) 徳川家 徳川020徳川家康 三葵の采配 ↑ 効果時間延長(5.8c→7.1c)兵力回復量増加(+2/1.5秒→) 徳川066松平忠吉 槍衾の采配 ↓ 効果時間短縮(7.9c→6.7c) 徳川073井伊直孝 赤牛の侵攻 ↓ 効果時間短縮(10.8c→10.0c)兵力回復量減少(+80→約+40) 長宗我部家 長宗我部017長宗我部元親 鬼若子の采配 ↑ 効果時間延長(7.9・8.0c→9.0・9.1c) 真田家 真田008真田昌幸 宵闇の強襲 ↑ 効果時間延長(7.9c→8.3c)計略使用時に城内にいた部隊の戦場出現位置の調整 他家・東 他108太田道灌 五山無双 ↑ 効果時間延長(10.4c→11.3c(武力28)) 他家・西 他049立花誾千代 戦姫の檄雷 ↑ 効果時間延長(7.9c→8.5c) ネットワークサービス終了について 終了日:2017年3月1日(水)AM4 00 公式による告知: ネットワークサービス終了のお知らせ 編集が苦手な方はこちらへ訂正指摘・情報提供をお願いします。 ※感想、雑談、予想、質問はお控えください。 雑談・質問等はこちらをご利用ください →トップページ 名前 布武は20秒→20.5秒 - 名無しさん 2016-12-09 19 10 06 毘天9.0秒、統率-6で3.0秒 - 名無しさん 2016-12-10 14 13 11 謀神199秒、魅力7+開幕激励+即使用でギリギリ終了間際に切れる - 名無しさん 2016-12-10 14 14 38 三葵17秒(躍進も)、直孝24秒、以上撤去にて終了 - 名無しさん 2016-12-10 14 17 31 道灌27秒 - 名無しさん 2016-12-08 14 38 28
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このページは美人すぎる(と言われた事があった)らしい日本全国ミニカー横断(全国制覇)を行った 朝倉くみこさんを生暖かく見守っています129786867029.gif ※ ミニカー日本一周は 2012/10/07 でゴール (終了) しました。 現在の朝倉くみこさんは、何故か「ミニカー日本一周のブログ」で 二年も前になる日本一周時の記事・未公開画像公開 無料サンプル (化粧品やサプリメント) の紹介記事 朝倉くみこさんの日常生活 (パーティーに出席した、お菓子を食べた等) といった事を執筆し続けています。 2014年5月7日(水)-2014年6月7日(土)の期間にヨットで釜山に行くそうです。 どうやらTVで語っていた、世界一周やら朝鮮半島から西回りで大陸目指すって発言は、お忘れになった様で・・・・。 梅雨入りで無理との意見を黙殺した挙句出航し、瀬戸内海で無駄に日数を消費した結果、韓国が梅雨入りするから断念しました。 2014-07-02の発表により、ヨット企画自体、6月17日新門司マリーナにて既に終了していた事が判明しました。 2014-06-20付けブログにて、手際良くヨットを処分した事が発覚。その後の様子から、ミニカーの時と同様ヨットへの愛着は全く無し。 2016-08-05新たな企画クラウドファンディングが発覚(お得意の放置中)発展途上国の人へあなたの支援を直接送れるサイトです! 2017-06-17 プロポーズされた妹です!おめでとう 発展途上国への支援は旦那とするのかな? 美人すぎる朝倉くみこさん(*^o^*)。今日は何処にいるのかな130560441046.gif 《公式サイト》 朝倉くみこ|50ccミニカーで日本一周~出会い・発見・味わいの旅~ http //kumico.net/index.html(2011年8月31日に一時閉鎖) →閉鎖直前の魚拓 《本人によるブログ》 ミニカーで日本一周 ☆ ~朝倉くみこ出会い・発見・味わいの旅~ (2012/05/22のUstにてコメント欄は有るが一切見ていないと発言) http //ameblo.jp/kumico0818/ (HN:朝倉くみこ) ブログより削除されたシェイクダウン動画 (エンジン88ccボアアップ仕様・ナンバー無しで公道扱いとされる公園内の駐車場を走行) ※後日、輸出用のエンジンでしたと釈明(ミニカー登録は50cc以下) 進む!電波少女 (アメンバー限定記事が主体) http //ameblo.jp/the-times-of-me/ (HN:イソーロー娘。) 《外部サイト》 Twitter http //twitter.com/kumico0818 http //twilog.org/kumico0818(日付別ツイログ) USTREAM http //www.ustream.tv/user/kumico0818 mixi http //mixi.jp/show_friend.pl?id=685970 Facebook http //ja-jp.facebook.com/kumico0818 (新垢) http //ja-jp.facebook.com/Kumico-Asakura (旧垢) Myspace http //www.myspace.com/1004547175 【ニコ生の動画】 朝倉くみこさんと雑談・その1 その2 その3 その4 ニコニコ動画のアカウントが無い方はこちらから 《朝倉くみこ考察関連 》 磁石で追跡!ミニカーであちこちうろうろ 総合 http //goo.gl/ABfgw その1 http //goo.gl/ssPOr その2 http //goo.gl/1XGPC その3 http //goo.gl/2hCT7 その4 http //goo.gl/LSX2h その5 http //goo.gl/fbvKi その6 http //goo.gl/Mr4Jn その7 http //goo.gl/Rqp3V その8 http //goo.gl/Ix79o その9 http //goo.gl/guUK0 その10 http //goo.gl/sv2ij 朝倉くみこさんを応援する会(2011/10/8発足) http //group.ameba.jp/group/jhmCKFYOCnSp/ じゃのめのブログ(朝倉くみこさんを応援する会 管理人) http //ameblo.jp/jyanomehahebi/ ミニカーで日本一周 ☆朝倉くみこさん☆応援 (支援者であるニコ生主さんを呆れ果てさせた動画の音声と文字起こし有り)(朝倉さんの本性を知りたい人は必見!) http //www.voiceblog.jp/mike-neko/ 《現行スレ》 ネットwatch 【ミニカー日本一周】朝倉くみこ【結婚しても成長無し】192 https //lavender.5ch.net/test/read.cgi/net/1516122358/ ラウンジclassic(ヲチ板に書けない方) 【ミニカー】朝倉くみこ日本一周済み@避難所【八方塞】 http //uni.2ch.net/test/read.cgi/entrance2/1375404557/ ニュー速(嫌儲) 美人すぎるミニカー日本一周 朝倉くみこさんの住居が判明 http //engawa.2ch.net/test/read.cgi/poverty/1356603871/ 痛いニュース+ 基本的に自分のお金を出さずにミニカーに乗って日本一周中の女性、鳥山明先生の自宅に押しかける『運がよければ会えるかも!』 http //anago.2ch.net/test/read.cgi/dqnplus/1342686963/l50 ニュース速報 ミニカー日本一周中の女性が漫画家・鳥山明の家に押しかける迷惑行為 → 炎上 http //hayabusa3.2ch.net/test/read.cgi/news/1342690430/ 《ニュース他》 真っ赤なミニカーで日本一周 朝倉さん上越入り 上越タウンジャーナル(2011/11/9) (動画あり) 女性冒険家・朝倉さん本県入り ミニカーで日本一周中 福井新聞(2011/11/20) ミニカーで日本一周中 北海道の女性島根入り 山陰中央新報(2011/12/03) ミニカー日本一周 朝日新聞島根版(2011/12/05) ミニカーで日本一周の朝倉さん、萩到着 山口新聞(2011/12/07) 四季風 山口新聞(2011/12/11) 女性冒険家、奄美大島入り―ミニカーで日本一周 南海日日新聞(2011/12/30) ミニカーで目指せ全国一周 冒険家・朝倉さんが大分訪問(紙面) 大分合同新聞(2012/03/28) ミニカーで日本一周挑戦中 西日本新聞(2012/04/04) 2019年、出産 2019年夏、森琢磨さん逝去
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autolink DC/W01-022 カード名:朝倉姉妹のお料理 カテゴリ:イベント 色:黄 レベル:2 コスト:0 トリガー:0 あなたは自分のキャラを1枚選び、そのターン中、パワーを+6000. あっ、包丁、そんな風に持っちゃ危ないよ。ちゃんと手を添えて、こう…… レアリティ C Illust CIRCUS 自ターン中限定とは言え、0コストでパワー+6000は破格すぎる。 パワー500の後列キャラが一転してアタッカーに化ける。
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朝倉宗滴 8MAX:攻5498 防5498 知5498 --