約 483,638 件
https://w.atwiki.jp/lotro_jp/pages/1160.html
第4章:闇の陰謀 適正レベル:12 授与NPCの名前:山の下巡査 授与NPCの所在:小谷村 前提クエスト:第3章:ブラックウォルドの崩壊 派生クエスト:第5章:他の乗り手 授与ダイアログ 「ごきげんよう。何でまだここをうろついてるんだ?ブラックウォルドはいなくなったよ、恐らく永遠にね。あの奇妙なドワーフはまだここら辺にいるかもしれないが、きっともうちょっと面白そうなとこに行ってしまったんじゃないかな」 「このことをブリーにいるおまえの友達の馳夫に知らせてやんな。彼がおまえをここに送ってきたのなら、おいらたちが何を見つけ出したか、きっと知りたがっているだろう!たぶん彼は踊る小馬亭にいる。本当に野伏はビールが好きだし、小馬亭のビールは最高だからな!」 助けてくれてありがとう。だがもう、ここら辺の山賊について心配する必要はなさそうだよ」 背景 死にかけているスカンクウッドの山賊から聞くには、奇妙なペイル・ドワーフがブラックウォルドを脅し、アングマールの魔王の国と引き続き同盟を組むように脅しているそうだ。 目的 目的1 馳夫は、ブリー村にある踊る小馬亭の自分の部屋にいる。休憩室を出た廊下を左に曲がり、右にしかいけなくなるまでまっすぐ行った廊下の、突き当たりの階段の右だ。 馳夫のところに戻り、ブラックウォルドとペイル・ドワーフについてわかったことを彼に伝えるのだ。 報酬 「ちょうどいい時に戻ってきてくれたな!お前が出かけてから色々な事が起こったが、今は話している時間はあまりない。お前がもたらしてくれた知らせは、ここブリー郷の俺の部下にとって、とても有利なものになるだろう。だが今、俺達には対処しなければならない差し迫った驚異がある」 「お前がいない間、お前がアムディアと一緒に見たのと同じナズグルたちが子馬亭を襲ったんだ。奴らは、俺が待っていたホビット庄から来た4人のホビットを探していたんだ。どうして奴らが俺の旅の連れにそんなに興味を持っているのかはわからない。だが確かに言えることは、またお前の助けが必要だということだ」 経験点 経験点:――XP 攻略情報 ―― コメント/ヒント等 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/ooorowa/pages/119.html
意志 ◆SXmcM2fBg6 “―――世界中の人の笑顔のためだったら、貴方はもっと強くなれる” その言葉が、今も心に響いている。 俺がクウガになったのは、姐さんの笑顔が見たかったからだ。 姐さんに褒めて欲しくて、笑って欲しくて、グロンギと戦ってきた。 ディケイドが――士が現れたのは、そんな時だった。 ディケイドは世界を破壊する悪魔。 鳴滝さんからそう教えられていた俺は、それを理由に士と戦った。 その時は姐さんと夏海ちゃんに止められて決着はつかなかったけど、その後も士との小競り合いは続いた。 そんな中、士の手によって復活しなくなった筈の“究極の闇”が復活して、そのせいで姐さんが瀕死の重体になった。 俺は、戦えなくなった。 姐さんの笑顔が見たくて戦ってきた。 姐さんに褒めて貰いたくて戦ってきた。 だがら姐さんがいないと、戦う理由が見つけられなかった。 その時だった。その言葉を、姐さんに言われたのは。 今まで俺が戦って来れたのは、姐さんのその言葉があったからだ。 そうして俺は士と協力して“究極の闇”を倒して、 そうして姐さんは………八代藍は、死んだ。 そのあと俺は、キバーラに連れられて士の旅に加わった。 士の、九つの世界を巡る旅の助けになろうと思ったのだ。 けど、どの世界のどんな場所でも士は上手くやって、俺に出来る事は殆どなかった。 それでも俺は、旅の中で士の事を仲間だと思うようになっていった。 そして士も、そう思ってくれていると信じていた。 けれどそれは、俺の勝手な思い込みだったのだろうか。 胸の辺りから伝わる温もりと若干不規則な揺れに、小野寺ユウスケは今、自分が誰かに背負われているのだと理解した。 その心地よさに夢見心地になりながらも、その人物の顔を見ようと、ゆっくりと瞼を開ける。 そこに見えた、自分を背負ってくれている人の横顔は、まるで―――― 「姐さん………?」 気が付けばそう口に出していた。 有り得ないとは、解っている。 けれど何故か、その女性と姐さんを重ねてしまったのだ。 「生憎だが、私はお前の姉になった覚えはない」 そう言うと女性は道路の端によって、ゆっくりと俺を下ろしてくれた。 「私は織斑千冬だ。IS学園で教師をやっている。お前は?」 「俺は小野寺ユウスケって言います」 「そうか。大分酷い暴行を受けたようだが、自力で歩けるか?」 「あ、はい。大丈夫で……ッ」 「ふむ、歩くのはまだ無理なようだな。 お前に聞きたい事もあるし、少し休憩を入れるとしよう」 「すみません………」 不甲斐ない自分を情けなく思いながらも、そのまま壁を背もたれにする。 どういう意図かはわからないが、士が手加減してくれたらしい。痛みは酷いが、折れた骨はない。 クウガになってからは回復力も上がっているので、少し休めば動けるようになるだろう。 「ああ、そうだ。これも持っていろ」 千冬さんはふと思い出したようにそう言って、デイバックからある物を取りだした。 「これは……何ですか?」 「アヴァロンと呼ばれる、ある聖剣の鞘だ。持ち主の傷を癒す力がある……らしい」 「らしい?」 「私に支給された道具の一つでな、詳しい事はわからん」 千冬さんから黄金の鞘を受け取る。 黄金の地金に青の琺瑯で装飾された鞘は、鞘と言うよりは装飾品のような印象を受ける。 だが受け取ると同時にメダルが消費され、僅かながら体が軽くなった事から、その力は確かなものらしい。 「では小野寺、何があったか話せるか?」 「――――――――」 千冬さんは腕を組んで立ったまま壁に寄り掛かると、言い難い事を直球で聞いてきた。 もっとも、言い難いのは俺だけの理由であって、怪我をした人を心配するのは当然の事だから別段おかしくはない。 だがそれでも一瞬、言い淀んだ。士の事を話すべきかと悩んでいた。 「言いたくないのなら言わなくていい。他にも聞きたい事はあるしな」 「………いえ、ちゃんと話します。黙っていても、何も変わらないと思うし」 「そうか、わかった。だが無理はするな」 「大丈夫です。心配は要りません」 そう言って俺は話した。 士という仲間がいたこと。 そいつと一緒に旅をしてきたこと。 そしてここに呼ばれ、士が殺し合いに乗った事。 俺が話している間、千冬さんは黙って俺の話を聞いてくれた。 たったそれだけの事が、なぜか少し嬉しかった。 もしかしたら俺は、胸の内にあった蟠りを吐き出したかったのかも知れない。 「……事情は分かった。それで、お前はどうする」 「俺?」 「そうだ。私のように真木清人に反抗するのか。 それともお前の仲間のように、殺し合いに乗るのか」 「それは………」 そんな事、すぐには決められない。 この力は笑顔を守る為のものだ。殺し合いに乗ること絶対に有り得ない。 だが殺し合いを止めるという事は、士と……仲間と戦うという事なのだ。 「殺し合いを放っておくことなんてできない。けど、士と戦いたくもない。 俺にはまだ、どうしたらいいか……判りません」 「そうか。まあ事情が事情だ、すぐ決めろとは言わん。 だが、いつかは決めねばならん事だ。それを忘れるな」 「はい。……それは、ちゃんとわかってます」 そう。そんなこと、言われるまでもなくわかっている。 こうして悩んでいる間にも、他の誰の笑顔が失われるかもしれない。 それを思えば居ても立っても居られない―――はずなのに、 士の事が脳裏を横切る度に、二の足を踏んでしまう。 「くそっ……」 自分の不甲斐なさに、強く拳を握る。 「士……どうしてだよ………ッ!」 届く筈のない問い掛けが、口を突いて出る。 いったい士に何があったのか。 なんで、殺し合いなんかに乗ってしまったのか。 どうして俺に……仲間に相談してくれなかったのか。 なぜあんな、まるで何も感じてないような表情が出来るのか。 俺達は仲間だった筈なのに、士が何を考えているのか、全然理解できない。 なんで。どうして。なぜ。 そんな疑問が、ずっと頭の中を占め続けている。 そして何より、どうするべきかは解っているのに、その選択を選べない自分が情けなかった。 「―――小野寺、立てるか?」 そうやって一人懊悩としていると、唐突に千冬さんが声をかけてきた。 「どうしたんですか、千冬さん?」 「来客だ。殺し合いに乗っているかどうか判らん以上、警戒を怠るな」 そう言われて、彼女の向いている方を向けば、物腰の柔らかそうな紳士服の男性がいた。 男性も俺達に気付いているのか、迷いなくこっちへと歩いてくる。 少し休んだのと鞘の力のおかげだろう。士に一方的に殴られた体はまだ痛むが、問題なく立ち上がる事が出来た。 もしもの時に邪魔になるだろうからと、黄金の鞘を千冬さんに返し、男性を待つ。 「これは丁度良い所に。では早速試させてもらいましょう」 そうしてお互いの声が十分に聞こえる距離まで来ると、男性は挨拶もなくそう言った。 一体何が丁度良かったのか、懐からUSBメモリの様な物を掲げ、 《――WEATHER――》 響き渡る電子音。それに追従するように男はUSBメモリを自らの右耳に押し当てる。 同時に男の身体が暴風に包まれ、白い怪人へと変化した。 「――――ッ!」 「な………ッ!」 白い怪人は驚く俺達を尻目に、躊躇なく右手から白く輝く煙を放出する。 咄嗟にその場から離れるが、先ほどまでいた場所は白く凍りついていた。 あの白い怪人は煙を放出したのではなく、おそらくは冷気が通り抜け、大気中の水分が凍った影響でそう見えていたのだろう。 恐るべきはその温度だ。地面が一瞬で凍る程の極低温。生身の人間が受けたら一溜りもない。 ―――だが問題は。 そんな危険なものを、この白い怪人は俺達に向けて躊躇なく放ってきた、という事だ。 「一体何のつもりだ……。お前も殺し合いに乗っているのか!?」 「いいえ。私は殺し合いになど興味はありません」 「ならなんで………!」 「なに、私のウェザーに掛けられた制限を確かめる為です。別に貴方達個人に用はありません。 最初に遭遇したのが貴方方だったというだけで、正直、誰でもよかった」 「お前―――ッ!!」 「落ち付け小野寺!」 白い怪物に変身した男の言葉に怒りが込み上げる。 だが千冬さんの叱咤で我に帰り、怒りをどうにか抑え込んだ。 相手は地面を凍らせるほどの冷気を放つ相手だ。闇雲に突っ込んでも勝てる相手じゃないだろう。 「誰でもよかった、と言ったな。 それはつまり、貴様はこの場に呼ばれていなくとも誰かを殺していた、という事か?」 「はい、その通りです。このガイアメモリの力の前には、人の命など無価値に等しい。 先程も言ったように、私は殺し合いなどに興味はありません。興味があるのは、純粋に“力”のみです。 ああ、そう言う意味ではこのコアメダルは実に興味深い。是非とも実験をしてみたいですね」 そう言って怪物は、首輪から取り出した一枚の緑色のコアメダルを眺める。 表情は見えないが、もし顔が見えていれば“うっとり”としていたであろうことは、声色から容易に想像できた。 「そうか。つまり貴様は」 「その通りです。率先して殺し合うつもりはありませんが、仮面ライダーのように正義を掲げる気もありません。 私は私の気の向くままに、実験をするだけです」 「だったらお前は、ここで倒す!」 目の前の男はグロンギと同じ、紛れもない怪物だ。 なら奴を倒す事に、躊躇いはない。 奴に向けて一歩を踏み出す――が、千冬さんに肩を掴まれ、押し留められる。 「待て小野寺! どういう理屈かは知らんが、奴は人の域を超えている! 生身で相対するのは危険だ!」 「大丈夫です! だって俺、クウガだから!」 「クウガ? それは―――」 千冬さんの制止を振りきって更に前へと踏み出し、眼前の敵と相対する。 そうだ。たとえ士ほどではなくとも、俺だって仮面ライダーだ。女性の一人くらいは、守りきって見せる。 そう決意し、クウガに変身するためにアークルを出現させ、 本当に久しぶりだな、ユウスケ――― ついさっき聞いた、士の言葉を思い出す。 未だ脳裏をよぎる疑問の答えも、覚悟も決まっていない。 それはこっちの台詞だ。どうして仲間みたいに――― 戦うのか? ここで変身するという事は、仮面ライダーとして戦うという事だ。 それはつまり、この戦いの先で、 どちらにせよ、お前は此処で――― 士と戦うという事に他ならない。 変身しろユウスケ。このまま殴り殺されたくはないだろ。 だが迷っている余裕はない。 この戦いには自分だけではなく、千冬さんの命も掛かっている。 「ッ―――、変身ッ!」 アマダムに闘志を籠める。 霊石の力が肉体を強化し、仮面ライダークウガに変身させる。 しかし。 「な、白……!?」 その身体は目の前の敵と同様に白い。 グローイングフォームと呼ばれるその姿は、言わばクウガの“不完全形態”だ。 この状態では、クウガの力を完全に引き出すことは出来ない。 「小野寺、その姿は……!?」 「ほう。ガイアメモリを使わない変身ですか。実に興味深い。 いいでしょう。その力、確かめさせていただきます!」 ……だがそんな事よりも、今はあいつを倒す方が大事だ。 こんな奴のせいで誰かが悲しむ前に、今ここでこいつを倒す―――! 「ウオォォオオオ――――ッッ!!」 そう決意を籠めて拳を強く握り、仮面ライダークウガはウェザー・ドーパントへと挑みかった。 ○ ○ ○ その時、織斑千冬は一瞬、己が眼を疑った。 如何なる物理法則によるものなのか、小野寺ユウスケは腹部に謎の機器の様な物を出現させ、一瞬の躊躇いの後に、眼前の男と同様に白い姿へと変身した。 ユウスケは自ら変身したにも拘らず、その姿に戸惑いを見せたが、すぐに振り切って怪物と化した男へと挑みかかっていく。 「―――あの馬鹿者が!」 千冬の口からユウスケへと向けて罵倒が飛ぶが、それは彼女自身にも向けられていた。 先の理解の及ばぬ光景を前に、千冬は一瞬思考を止めてしまい、ユウスケを制止し遅れたのだ。 「敵の能力も不明だというのに、闇雲に突っ込んでどうする……!」 デイバックから西洋剣を抜き、小野寺に後れを取りながらも敵に向けて駆け出す。 ユウスケと男の見せた、ISとはまったく違う異質な力。 それが一体何なのか、今の千冬に理解できる道理はない。 だがそれでもハッキリしていることがあった。 男は人の命を何とも思っておらず、ユウスケはその事に怒りを露わにした。 そこに疑念を挟む理由はなく、故に千冬が小野寺を助ける事に躊躇いはなかったのだ。 「ハッ――!」 ユウスケと拳を交えている男を、背後から一撃する。 敵は人間以上の力を持っており、そしてこれは殺し合い。卑怯などと言う言葉は通用しないのだ。 ユウスケに気を取られていた男はまともに千冬の一撃を受ける。だが、 「チッ、硬い……!」 ただの人間ならば容易く両断出来ただろう一撃は、敵の外皮を傷つけるだけに終わった。 得物の不得手もあるが、それ以上に敵の体表硬度が高いのだ。 ……だがダメージはある。 たとえ僅かでも、ダメージがあるのなら勝機はある筈だ。 「ちょっ……!? 千冬さんは下がっていてください! コイツの相手は俺がします!」 「それはこちらの台詞だ馬鹿者! 敵の戦力も測らずにただ突っ込むとは、死ぬ気か貴様!」 戯けた事を言うユウスケに千冬は怒りを覚えるが、意識は敵に向けたままだ。 敵の放つ威圧感や一撃した時の手応えからでも、油断の出来ない敵だというのは判断が付く。 「戦いの最中にお喋りとは、随分余裕ですね。それだけ自信があるという事ですか?」 事実、敵はそう言うと同時に、全身から暴風を発生させて千冬達を吹き飛ばす。 千冬は即座に距離を取り、吹き飛ばされながらも体勢を立て直して着地する。 ユウスケの方はまともに暴風を受け、地面に叩き付けられている。 ―――未熟者め。 そう感想を零すが、今の攻撃で敵の能力も予想が付いた。 最初に聞こえたWEATHERという電子音。地面を一瞬で凍らせた冷気。今の竜巻の如き暴風。 おそらくは天候・気象に関係した能力だろう。 であれば、他にも様々な能力を有していると考えて間違いあるまい。 以降あの白い怪人をウェザーと呼称することにする。 「小野寺、協力するぞ! 私がお前に合わせる!」 「わ、わかりました!」 千冬はユウスケと同時に駆け出し、ウェザーを挟撃する。 それに対しウェザーは千冬を牽制程度に捉え、ユウスケを主に相対する。 ただの人間である千冬よりも、クウガに変身したユウスケの方がまだ脅威であると考えたのだ。 だが――― 「ハァッ!」 「フン……」 ユウスケの一撃を、ウェザーは容易く防ぐ。 不完全な白のクウガでは、ウェザーを相手にするにはあまりにも力不足なのだ。 ユウスケとてその事はとうに理解していた。 故に一刻も早く本来の力を発揮しようと、より闘志を昂らせる。 だが何が足りないのが、アマダムは何の反応も示さない。 もしこれでユウスケ一人で戦っていれば、彼は既にウェザーによって殺されていただろう。 だが今この戦いは、ユウスケ一人だけではなく、織斑千冬も共に闘っていた。 「そこ――!」 「グ……ッ!」 ユウスケの攻撃はウェザーに届かず、当然の如く防がれる。 だが千冬はその防御の隙を容赦なく突き、ウェザーの身体に一撃する。 彼女はウェザーがユウスケの攻撃に対処する際に出来る隙を容赦なく突き、着実にダメージを与えていく。 その戦いの中で千冬はウェザーの戦闘能力も測っていく。 ―――おおよそISと同程度。 空を飛行しない分、厄介さでは数段劣る。 一撃をまともに受ければ即窮地だが、反応速度は大して変わらない。 この殺し合いで設けられたメダル制限も考えれば、このままの状況であれば勝機は見える。 敵がコアメダルを持っていたように、こちらには二人分のセルメダルがある。 故に相手のメダル切れを狙う価値は十分にあるだろう。 もし仮に、相手のコアメダルを奪う事が出来ればなおのことだ。 ―――だが敵の能力が予想ついたところで、予想はあくまで予想。 その実態は未知数である事に変わりない。 対してこちらは慣れない剣一本と怪我人一人。メダル切れを狙って戦い続けるには不安が残る。 ならば敵の隙をついて撤退するのが最善策だ。 この敵が、私達が逃げ切れるほどの隙を作ってくれれば、だが。 ウェザーが真に天候・気象操作能力を有するのであれば、遠距離・範囲攻撃はお手の物な筈だ。 ちょっとやそっとの隙では、逃げ切ることなど不可能だろう。 そう思った、その時だった。 突如としてウェザーがユウスケの攻撃を防がず、甘んじてその身に受けた。 そしてその攻撃に対処する時の隙を突く筈だった千冬の一撃を、素手で受け止めたのだ。 驚愕に身を固めた小野寺の首をウェザーが掴み、さらに受け止めた剣も離さぬように握り締める。 「少々厄介でしたが、これでもう逃げられません」 「ガァ―――!」 「ヅ―――ッ!」 ウェザーの全身が高熱を帯び、赤く染まる。 そのあまりの熱量に、ユウスケは掴まれた首から体が焼かれる。 千冬の剣も、融解はしないまでも高熱を帯びて持っていられなくなる。 そうして剣を手放し、ウェザーから距離を取った千冬へと向けてユウスケが投げ飛ばされる。 千冬はその勢いに避ける事ができず、もみくちゃになって地面を転がった。 「っ、大丈夫か小野寺」 「はい。千冬さんの方こそ」 「大丈夫だ。掠り傷にもなっていない」 すぐさま起き上がってウェザーと相対するが、状況は芳しくない。 いかに千冬と言えど、武器がなくてはウェザーにダメージを与える事は出来ない。 だが頼みの剣はウェザーの手中にある。 今この場で戦えるのは、ユウスケただ一人になったのだ。 「これで邪魔者は一人消えましたね」 「ッ………!」 ウェザーがゆっくりと迫って来る。 こちらは全力を出せないユウスケと、武器のない千冬。勝機は完全に潰えた。 そんな絶望的な状況を前に、ユウスケは決意した。 「千冬さん。俺が時間を稼ぎます。だから、その間に逃げてください」 「な! お前、なにふざけた事を――――」 ユウスケは千冬の制止を振り切ってウェザーへと駆け出す。 もはやウェザーを倒す術はない。 ならばせめて、千冬だけでも生き延びて欲しいと思ったのだ。 「ッ――、ハァッ!」 渾身の力を籠めて拳を振り抜く。 だがそれをウェザーは難なく見切り、あっさりと躱す。 その事に構わず左拳を振りかぶり、ハイキックを打ち込む。 更にそこで止まらず、ひたすら拳を、脚を連続して叩き込む。 だがウェザーはそれを容易く捌ききり、お返しとばかり西洋剣を振り抜く。 その一撃を避けられず、受けた衝撃で足元がふらつく。 そこを容赦なくウェザーは突き、今度は蹴り飛ばしてくる。 当然避けられず、あっさりと蹴り倒された。 「ッ――――!」 すぐさま起き上がり、再び敵へと殴りかかる。 やはり敵はあっさりと受け流し、そのまま薙ぎ倒される。 そうして距離が開いたところで、今度は暴風による洗礼を受ける。 「ガァ………ッ!」 防ぐことも出来ず暴風に吹き飛ばされ、そのまま壁に叩きつけられた。 即座に立ち上がり油断なくウェザーを睨みつけるが、敵との力の差に強く歯噛みする。 戦いは一方的だった。 ユウスケの攻撃はウェザーにダメージを与えられず、対してウェザーの攻撃は苛烈だ。 士から受けたダメージがなく、普段通りに戦えたとしても、ウェザーを相手に出来たかどうか怪しかっただろう。 「クッ………」 左脚を後ろに下げ、地面を強く踏みしめる。 持久戦では相手にならない。ここは必殺技で少しでも形成をこちらに傾ける。 そう決意して右脚に力を籠め、ウェザーへと向けて駆け出す。 「フム。マキシマムドライブの様なものですか。 いいでしょう。その一撃、受けて差し上げます!」 ウェザーはその絶対の自信からか、全身に力を籠め仁王立ちをする。 一際強く地面を蹴って空中へと跳び上がる。 そして全身の力を右脚に込め、渾身のマイティキックを叩き込む―――! 「オリャァアア――ッ!!」 炸裂する必殺の一撃。 それをまともに受けたウェザーは僅かに仰け反るだけで、平然としている。 だがウェザーの胸には、光輝く刻印が刻まれていた。 本来の物と比べ刻印を構成する線がいくつか欠けているが、それは確かにクウガの必殺技が決まった証だった。 しかし――― 「フン……実に弱い。もう一人の女性の方がまだ手応えがありました」 刻印が消える。 ウェザーには何のダメージも見受けられない。 クウガの力は、奴には届かなかったのだ。 「そんな……!」 「あなたの力も大体把握しましたし、そろそろ終わりにするとしましょう」 そう言うとウェザーは西洋剣を投げ捨て、右手をこちらに向ける。 それと同時に、周囲に黒雲が立ち込め、大気が轟く。 その音で、黒雲の正体を理解した。直後―――― 「ガァァアアア―――……ッッッ!!!!」 全身を、幾条もの雷光が貫いた。 「ァ、ァ――――………」 痛みによる悲鳴さえも途切れ、メダルを撒き散らしながら力なくその場に崩れ落ちる。 全身に奔る痛みに、意識が朦朧とする。再び立ち上がる力さえ持って行かれた。 未だに変身が解けていないのが不思議なくらいだった。 ―――勝てない。 攻撃は全て見切られ、全く相手になっていない。 渾身のマイティキックでさえ、奴には何のダメージも与えられなかった。 俺では……クウガではウェザーに敵わない。 ………なら、士だったら? 士なら……こんな危機を何度も乗り越えてきたディケイドなら、奴に勝てたのだろうか―――― 「ほう、まだメモリブレイクしないとは。 ……いや、失敬。メモリによる変身ではありませんでしたね。 では今後の参考にでも、その力の源を頂くとしましょう」 ウェザーが散らばったメダルを回収しながら近づいてくる。 クウガの力の源を……アマダムを奪うと奴は言った。 それはつまり、俺の命を奪うという事に等しい。 ……だというのに、立ち上がる事が出来ない。 腕は虚しく地面を掻くばかりで、体を支える事が出来ない。 そうしている間にも、ウェザーは俺に近づいてくる。 その光景を前に、もう駄目だと、諦めかけた―――その時。 「――――――――」 「千冬……さん?」 ウェザーの前に立ち塞がる、織斑千冬の姿があった。 「どうして……。早く、逃げてください………!」 「それは出来ない相談だ。ここでお前を見捨てて逃げたら、私は弟に顔向けできん」 千冬はそう言っていつの間にか回収した剣を構え、ユウスケを庇うようにウェザーと相対する。 倒れたユウスケの代わりに、今度は彼女がウェザーと戦うつもりなのだろう。 ……無理だ。 二対一でも敵わなかったのに、一人で勝てるわけがない。 そんな事、彼女だって解っている筈なのに。 それなのに――― 「オォォオオオ―――ッ!!」 千冬さんは躊躇なく、ウェザーに向かって挑んでいった。 「ほう。私には敵わないと知りながら、なお挑みますか。 まあ、ついでです。ここで始末してあげましょう」 そう言ってウェザーは、腰から取りだした武器を振りかぶる。 ウェザーマインと呼ばれるそれは先端が鞭のように伸びて撓り、千冬を打ち据えようとする。 ウェザーにとって千冬の相手をする事は、ただの余興に過ぎない。 千冬がいかに高い身体能力を誇ろうと、ウェザーの力の前では等しく無力だと確信しているからだ。 千冬は振り抜かれたウェザーマインを躱し、ウェザーへと接近する。 そのまま胴を横薙ぎに斬り払うが、ウェザーはバックステップで回避する。 「シッ――!」 剣を振り抜いた勢いのまま体を捻り、鋭い突きを繰り出す。 当然ウェザーは身体を半身にして避けるが、そんな事は予想している。 ウェザーの反撃を突きの勢いを殺さず、そのまま前転することで回避し、起き上がる勢いで切り上げる。 「ハ――ッ!」 「ぐ……ッ!」 ウェザーはその一撃を躱せず、僅かに声を上げる。 だがそれは痛みによってでしかなく、実際のダメージは殆どない。 ましてやウェザーのメダルは、一枚も削る事が出来ていない。 それでも、ウェザーのメダルは消費され続けていく。 この殺し合いで設けられたメダル制限。それによってウェザーは、メダルが尽きれば変身を強制的に解除されてしまう。 対する千冬は生身であり、特別な武具も使用していない。つまりはメダルの消費が全くないのだ。 ウェザーと違い、千冬は体力の続く限り戦い続けられる。 この戦いは、千冬の体力が尽きるのが先か、ウェザーのメダルが尽きるのが先かという、極限の消耗戦だった。 そして千冬は巧みに距離を取り、ウェザーよりも一瞬早く動くことで攻撃を躱し続けている。 このままの勢いであれば、彼女がウェザーを倒してしまうのではと思えてしまうほどだった。 だがその剣戟も、 「ただの人間にしては意外とやりますね。下級のドーパントなら相手にならないでしょう。 ですが、このウェザーはそれら凡俗のメモリとは格が違います!」 ウェザーが本気で攻勢に出るまでの間のことだ。 ウェザーは暴風を纏い、熱波を発し、冷気を伴って猛威を振るう。 それと同時に、千冬は一気に防戦に追い込まれていく。 それも当然。いかに千冬の剣技が凄かろうと、人外の一撃を受け止めるには圧倒的に力が足りないのだ。 だがそんなことは、千冬とて理解している事だった。 いかに「ブリュンヒルデ」の称号を持とうが、ISがない以上、彼女はただの人間でしかない。 対するウェザーはISレベルの人外だ。ウェザーと戦うという事は、ISと戦う事に等しい。 そして生身の人間が、ISに勝てる道理はない。 その無謀の果てにあるのは、無惨な死だ。 それを理解してなお、千冬はウェザーに挑んだ。 なぜならそれが、彼女の矜持だったからだ。 “ブリュンヒルデ”の意地ではなく、“織斑一夏の姉”であるという誇り。 加えて言えば、千冬はユウスケに織斑一夏と似たモノを感じていた。 敵わないと知っていながら、誰かを守るために敵に立ち向かうその意志が、そう感じさせたのだろうと千冬は推測していた。 それらの要素が彼女に、小野寺ユウスケを見捨てる事を許さなかったのだ。 だから織斑千冬はウェザーに立ち向かった。 胸を張って歩ける自分である為に。 弟が誇れる姉である為に。 敵わぬと知りながらも剣を取ったのだ。 「あ」 その光景を――その後ろ姿を見て、ユウスケは自分自身を殴り飛ばしたくなった。 ウェザーと戦う彼女の背中は、彼が目指してきた、誰かを守る者の背中だったからだ。 「あ、」 ウェザーと戦う彼女の姿に、どうしようもなく見惚れた。 こんな所で這い蹲っている自分が、この上なく情けなかった。 ……何をやってるんだ、俺は。 千冬さんは戦っているのに、俺は今、何をしている。 敵わないと思い知って、諦めて士に縋って―――それでどうなる。 「あ、ああ―――」 みんなを守るために戦うんじゃなかったのか? みんなの笑顔をためにクウガになったんじゃないのか? 士ならどうにか出来た? そうやって他人任せにして、それで笑顔が守れるのか? そんなだから俺は、今こうして無様に倒れてるんじゃないのか? 「ああ、あ―――あ」 ……立て。 俺は何のために戦うと決めた。 お前は何のためにクウガになった。 “―――私の笑顔のために戦ってあんなに強いなら、” その言葉を、今も覚えているのなら―――― 「あ―――、お」 立って、戦え。 俺が本当にクウガなら。 お前が本当に笑顔のために戦うのなら。 “―――世界中の人の笑顔のためだったら、貴方はもっと強くなれる” その誓いを、今も忘れていないと言うのなら―――― 「お―――おお、オ――――」 立って、戦って、守ってみせろ……! “―――私に見せて、ユウスケ” 「オオオオォリャァアああああ――――!!!!」 「ッ、ガ――――、グ――――!?」 千冬を追い詰めていたウェザーの顔面に、渾身の一撃を叩き込む。 不意打ちをまともに受けたウェザーは、思わず蹈鞴を踏んで後ずさる。 「クッ、貴様、まだ動けたのですか……!?」 「、ラァアアア――――!!」 赤く染まった右腕が、ウェザーのボディを打ち抜く。 僅かに屈み込んだ頭を、今度は左腕で殴り飛ばす。 そこで止まらず、勢いに任せて再び拳を振り抜く。 殴る、殴る、殴る、殴る……! 不意を突いたとはいえ、ウェザーの能力は圧倒的だ。まともに戦って勝てる相手ではない。 故にこの好機に、敵が持ち直す前に、全力を尽くして、一気に攻勢に畳み込む――――! 「舐める、なぁ―――!」 「っ―――、あ……!!」 吹き飛んだ。 ありったけの力を籠めた拳はあっさりと流され、強烈な暴風を叩き込まれた。 地面に叩きつけられ、ゴロゴロと転がる。 「小野寺……!」 近くで千冬さんの声が聞こえた。どうやら彼女の傍に飛ばされたらしい。 すぐさま立ち上がって千冬さんを背に庇い、ウェザーと相対する。 ………身体が熱い。 振り抜く腕は先ほどよりも力強く、 駆け抜ける脚は先ほどよりも疾い。 雷撃のダメージがまだ残っているのか、全身がビリビリと痺れている。 全身を覆う不完全を示す白は、いつの間にか炎の様な赤に染まっていた。 これぞ仮面ライダークウガの完全形態にして基本――マイティフォームだった。 そうしてユウスケは、アマダムが沈黙していた理由を悟った。 アークルは超古代の戦士がグロンギと戦うために生み出した変身ベルトだ。 その核たる霊石アマダムは、装着者の意思によってクウガの力を引き出す。 俺は、覚悟が足りてなかったのだ。 士と戦いたくないが故に、敵を前にしても迷いを持ったまま変身した。 戦う覚悟。クウガとしての心構えが不十分だったから、アマダムもその力を発揮できなかったのだ。 ………正直に言って、士と戦う覚悟なんて、今も出来ていない。 けれど、これだけは胸を張って言える。 千冬さんを助ける。 みんなの笑顔を守る。 仮面ライダークウガとして戦う。 その決意に、もう迷いは微塵もない――――。 「小野寺、お前……」 千冬さんの声に、僅かに彼女へと振り返る。 ――良かった。千冬さんに大きな怪我はない。 その事に安堵するが、すぐに気を引き締める。 戦いはまだ終わっていない。 目の前の敵を退けなければ、生き残ることは出来ない。 「色が変わると同時に、身体能力も上昇している。 なるほど、スカルという前例もある。先ほどまでは不完全だったという事でしょうか。 ですが、大した向上度合いではない。私の敵でない事に変わりはないでしょう」 ウェザーが何かを言っている。 ――――関係ない。今はただ、敵を倒す事に全力を尽くす。 左脚を後方に下げ、両腕を下段に広げ、右脚に全ての力を籠め、 「ウオォォオオオ―――ッッ!!」 決死の覚悟でウェザーへと走り出す。 ウェザーは左手から冷気を放ち、その背後から雷撃で攻撃してくる。 冷気に凍える体。雷撃に痺れる手足。その全てをただ耐え、奴に向かって駆け抜けた。 「自棄? いや、特攻ですか。 無駄な事を。あなたでは私に倒せないと、既に思い知ったはずですが?」 ウェザーの攻撃は止まず、文字通り雨霰となって襲ってくる。 その中で、 「オリャァァアアア―――ッッ!!!」 再び炸裂する必殺の一撃。 今度こそ完全な、欠けた線のない刻印を焼き付ける。 その威力にウェザーは仰け反り、数歩ほど後方へ後ずさる。 「見事な一撃でした。ですが、その程度の力では私は倒せない!」 だがその胸に刻まれた刻印は、あっさりとその輝きを失う。 構わない。 一撃で倒せないのなら、何度だって叩き込んでやる。 その決意を籠めて、再びウェザーに向けて構える。 「あなたの力に対する興味は尽きました。これで終りにしましょう」 だがウェザーが左手を掲げると同時に突如として激しい豪雨が降りだした。 その異常な水圧に、全身の動きが拘束される。 当然、敵がその隙を逃す筈もなく、ゆっくりと空を指さし、一気に振り下ろす。 「、――――――――ッ…………ッッッ!!!!!」 視界が極光に焼かれた。 無音に等しい轟音と共に、稲妻が全身を打ち抜く。 轟雨によってずぶ濡れとなった身体は際限なく電撃を浸透させ、全身の神経を焼き焦がす。 「――――――――、………………」 もはや痛みに呻く声さえ出ない。 痛みさえも麻痺し、一切の感覚が失われた。 身体を支える力さえ失い、眠りに着く様に意識を手放し―――― 「小野寺ァ――ッ!」 千冬さんの叫び声に、ギリギリのところで踏み止まった。 ―――大丈夫。まだ戦える。 心の中でそう言って、感じすらしない痛みを堪えて立ち上がる。 ……そうだ。こんな所で諦める訳にはいかない。 もう、誰かの泣き顔なんて見たくないから。 だから、奴はここで倒さないと。 「――――――――」 走る。 大地を踏み砕く様に、強く一歩を踏み出す。 全身が熱い。霊石から放たれる雷によって全身が焼き尽くされる。 「実にしぶといですね。それがあなたの能力なんでしょうか。 ……まあいいでしょう。ならば後ろの彼女諸共、私の力で死になさい―――!」 ウェザーの周囲に暴風が渦巻く。 その勢いは先ほどまでの比ではなく、紫電さえ伴っている。 それを食らえば一溜りもないだろうことは、あまりにも容易に想像が付く。 駆ける。 ただひたすらに、敵を目指して駆け抜ける。 体が業火なら右脚はそれこそ紅蓮。まるでリミッターが外れたみたいに力が湧き上がる。 解き放たれる暴風。 それを躱せば、背後の千冬さんが危ない。 体中から放電しているような錯覚の中、地面を踏み砕いて空中へと跳躍する。 暴風の向こうにいる筈の敵へと向けて、全身全霊のマイティキックを放つ。 「、ウオオォオリャァァアアアア――――!!!!!!」 灼熱する右脚と、雷を伴う暴風がぶつかり合う。 ――――激突は一瞬。 黄金の装飾が施された右脚は、敵の雷を巻き込んで暴風を突き抜ける。 「な―――そんなバカな――――ッ!!」 限界を超えた一撃を、驚愕の声を出す敵に叩き込む。 インパクトの瞬間の衝撃に、キックを叩き込んだ自分の脚まで痺れる。 その必殺の一撃を受けたウェザー・ドーパントは、 「ぐ――――、ぬ――――」 ―――未だ健在。 大きく弾き飛ばされ、メダルを零しながらもまだ生きている。 三度その胸に刻まれた刻印は、敵が立ち上がると同時に消え去った。 構えを取る。 限界はとうに超えている。意識は途切れ途切れ。先ほどまで溢れていた力は、今は微塵も感じられない。 最早立っているのがやっとという状態でなお、戦うために力を振り絞る。 「…………!」 だが突如として発生した霧が、ウェザーの姿を覆い隠す。 霧の中から攻撃してくるのかと身構えるが、一向にその様子はない。 そうして霧が晴れた時、ウェザーの姿はどこにもなかった。 ……いかなる理由からか、ウェザーは逃げた。 そう理解すると同時に、全身から力が抜ける。 自分の意志とは関係なく地面に倒れ、変身も解ける。 メダルも尽き、蓄積されたダメージに、文字通り限界を超えたのだ。 「小野寺! しっかりしろ小野寺……!」 千冬さんの声が聞こえる。 遠退いていく意識の中、どうにか瞼を開ける。 そこには、俺に必死に呼びかける彼女がいた。 ……良かった。彼女を守る事が出来た。 ただそれだけの事が、この上なく嬉しかった。 その安堵と共に、小野寺ユウスケは今度こそ意識を手放した。 NEXT 暗躍
https://w.atwiki.jp/sdora/pages/1802.html
属性 闇属性 最大Lv 70 初期HP 700 最大HP - レアリティ ★5 タイプ 古獣 初期攻撃力 1100 最大攻撃力 - 初期防御力 400 最大防御力 - 初期スピード 2100 最大スピード - +HP上限 700 最大HP上限 - +攻撃力上限 300 最大攻撃力上限 - +防御力上限 300 最大防御力上限 - +スピード上限 400 最大スピード上限 - リーダースキル 死者の囁き 戦闘開始時、1度だけ味方全体に自動蘇生をかける フォーススキル1 渦巻く怨嗟 HP50%を消費し、闇属性のn%攻撃を16~20回連続攻撃。超高確率で呪い付与。 Lv1 Lv2 Lv3 Lv4 Lv5 Lv6 Lv7 Lv8 Lv9 Lv10 13 ? ? ? ? ? ? ? ? ? ディレイターン 2 効果持続ターン - フォーススキル2 ヘイトリッドホロウ HP25%を消費し闇属性のn%単体攻撃。ステータス上昇効果を打ち消す。 Lv1 Lv2 Lv3 Lv4 Lv5 Lv6 Lv7 Lv8 Lv9 Lv10 115 ? ? ? ? ? ? ? ? ? ディレイターン 1 効果持続ターン - 通常進化 [怨念の渦]レギオタズマ 特殊能力 飛行 / 1の祝福[10] / [滅殺]シャーマンキラー 幻獣契約 [古代の意志]レギオタズマ 契約素材 [絶望の花嫁]デセスポワ(2)[黒の来訪者]シナプス(2) 契約使用先 [双翼の神子]ティアナ/[光の大司教]カナン/[闇の大司教]ジャンナ/[双翼の守護者]イーリス/[連翼の神子]シンシャ 入手方法 【古の大迷宮】[降臨]泥土の如き闇の軍勢 備考 http //crw.lionsfilm.co.jp/news/detail.php?id=499 k=2 資料 *初期ステータス。 コメント 名前
https://w.atwiki.jp/mikuhatyune/pages/125.html
むかしむかしあるところに 栄華を極めた王国の 闇の世に君臨するは 青き髪をした吸血鬼 白く美しき喉求め 今宵闇に踊りましょう 赤く麗しき血に飢えて 鋭き牙は誰ぞ狙う 鉄分足りなくなった日は そこの彼女をナンパします ビンタではり倒された日は すごすご帰ります 「嗚呼、血が欲しい」 闇の王 優雅に舞う 鮮やかな血を求め 周りの小さな蝙蝠は 嗚呼 全然協力してくれない 蒼き瞳の夢見るは 太陽の似合う姫君で 笑顔が素敵という噂 今宵お目にかかりましょうか 月に憂うその御姿 まさしく聖人と呼ぶべき 禁忌の恋に涙落つ 「神よどこまでSなんです」 突然貧血目眩がし 今日は諦めて帰ります 路地に見つけた張り紙には ”変質者に注意” 「ハハ、変な顔」 闇の王虚ろに舞う 狂おしい愛を知る とても美しい髪なのに 嗚呼 暗闇ではあまり意味ない 今夜こそはと忍び込む 泥棒ツールは不必要 飛行も霧化もおまかせあれ 吸血鬼をなめるんじゃない 天蓋付きのベッドの中 横たわる君も美しい 姫よお迎えぞつきました さあその顔をよく見せておくれ ついに貴女が目覚めたとき 戦慄が我が身を襲う あれはいつのことだったかな 折れた歯が懐かしい 「この 痴漢!!」 闇の王ド派手に散る 恐怖を目に宿して 問答無用で殴られて 嗚呼 逃げる暇もなく気絶する むかしむかしあるところに 栄華を極めた王国の 闇の世に君臨してた 青い髪をした吸血鬼 懲役期間は約三年 出てくるごはんはパンばかり 碧い瞳の闇の王は なんと一人寂しく夜勤 ついに身体もやせ細って とうとう牢屋に倒れ伏す 乾いた唇が継ぐは 薄くか弱き声 「嗚呼 血が欲しい」 闇の王静かに散る 儚く白い雫 残る牢屋はもぬけの殻 ああ 霧化できること忘れてたよ
https://w.atwiki.jp/koboh/pages/26.html
ラゼリアの公子リュナンはリーヴェの敗北によりラゼリアを守り抜くことが不可能になり、全軍を父の親友ヴァルス提督がいるグラナダを目指して行軍中だった。まだ16になったばかりのリュナンにとって、この行軍ほど怖いものはなかったであろう。いつ背後にゼムセリア軍が現れるかわからないからだ。ただ唯一の救いはアルカナ砂漠の砂嵐が止まっていたことだった。このアルカナ砂漠の砂嵐は強力でたとえ大集団で砂漠を渡ろうとしても生存できる可能性は0に等しいといわれている。しかもこの砂嵐が止むのは一年に一日あるかないかという可能性だった。リュナンの配下の武将はそんな彼の幸運にただ驚くだけだった。しかし砂嵐が止んでいるとはいえ、砂漠特有の気候がリュナン軍を襲っていた。そのためリュナンは1日1日しっかりと休みを入れて、軍隊の疲労を考え行軍していた。そんな彼の様子を見ているのかはわからないが、何日たっても猛烈な砂嵐は発生することはなかった。 「いやーリュナン様はすごいな。砂漠の砂塵も止めちゃうなんてな。」 リュナン直属の騎士であるアーキスが戦友クライスと婚約者でありクライスの妹であるリィナに語りかける。 「本当だな。1年に1日あるかどうかなのに、もう1週間も続いているもんな。」 「ええ、やっぱりリュナン様には女神ユトナのご加護を受けていらっしゃるのよ。」 「そりゃー、そうかもな。リュナン様は神君カーリュオンの血筋を引いておられるお方、ユトナ様も見捨てるわけがないよ。」 そういいながらリュナンのことを誉めあっていた。彼のことを慕っているのはクライスたちだけではない。おそらくリーヴェ王国の武士ならばそのほとんどが彼を敬愛しているだろう。そんなことがこのリュナンの行軍を助けていた。現在、リュナン軍を構成しているのは直属のアーキス隊とクライス隊に、父グラムドの直属だった騎馬部隊、その他にはリーヴェ軍の残党も彼の軍に参加していた。砂漠を行軍すること、計10日間、ついにリュナン軍は海運国グラナダに到着するのだった。グラナダは海運国であり、執政も海軍提督のヴァルスが担当していた。周囲を堅固な城壁に囲まれており防備に優れた城塞都市という側面をもつが、表向きは海運で経済を成り立たせている海運国家であった。そして提督ヴァルスはリュナンの父グラムドとは旧知の仲であり、ほとんどの戦に同陣していた。リュナンが領主館を訪れた時、ヴァルスが息子ホームズを連れ添って出迎えていた。 「提督、われわれラゼリア軍を受け入れてくれてありがとうございます。」 「リュナンよ。そう堅くなることはない。これもまたグラムドとそなたに対する義理を果たそうとしたまでだ。それにホームズも珍しく一週間もグラナダに留まっていたのだから逆に感謝しないとな。」 「う、うるせい、親父。余計なことを言うな。」 横からシゲンが口を挟む。 「とか言って、一番リュナン公子のことを心配していたのはお前だろ。」 「お前もいいかげんにしろ。」 ホームズがそういいながらシゲンの耳を摘まみ、自分の部屋へ連れて行った。 「イタタタタタ。ホームズ、マジになっちゃったよ。ひぃぃぃぃ、助けてくれ~。」 そういいながら二人は消えていった。リュナンはあっけに取られていたが 「ホームズは変わっていませんね。ところでシゲンって言いましたっけ。彼は一体誰なんですか?見たところ、かなり腕の立つ剣士にお見受けしましたが。」 「ああ、彼か。彼はイル島の出身でね。知っているだろう、ヨーダのことを。彼の息子さ。」 「あの暗黒剣士ヨーダの息子ですか。なにか今までに会った剣士とは違う雰囲気を出していたので気になっていました。ところで戦況はどうなりましたか?」 「戦況のことなら日に日に辛くなっているぞ。ウエルトを主軸とする西部諸侯連合軍がバルト要塞にて帝国軍に大敗を喫したそうだ。指揮官のロファール王も行方不明と聞いておる。もうそろそろ帝国軍がここに総攻撃を仕掛けてくるだろう。」 「ロファール王が!そんなことがあったなんて。クソ、これでは帝国を止めるものがいなくなってしまう。」 「リュナン、焦るな。焦れば、焦るほど敵の策略にしまうことになる。そなたもホームズぐらい気楽にならねば、これだけの大軍を任せられないな。」 「提督、わかりました。僕も少し焦っていました。おかげで何か吹っ切れた気がします。」 「うむ。それでいいのだ。今のうちにそなたも休んでおくんだな。」 リュナンは領主館のバルコニーでたそがれていた。いままでの戦いで一体、何千人の人が死んでいってしまったのか、自分は父の意志を継ぐことが出来るのか、と思い悩んでいた。「リュナン、まだ起きていたのか?」 後ろで幼馴染のホームズが立っていた。 「ホームズ、ちょっといろいろと考えていたんだ。僕が父さんの意志を本当に継げるかどうか、ってね。」 「まったくお前はいっつもそんなことを考えているんだな。寿命が縮まるぜ。お前はお前でいいじゃないか。お前のしたいことをすればいいんだ。それで今、お前がしたいのは?」 「・・・みんなが争いのない世界に住めるようにしたい。」 「(でっかいなぁ)じゃあ、それを頑張ればいいんじゃないか?そしてそれがお前の親父さんが願っていたことじゃないのか?」 「!! でもなんで?」 「だってお前ら、親子だろ。親と子でやりたいことがそう違うわけないだろ。(俺と親父は違うけど・・・)」 「そうか!ありがとう。なんか出来そうになってきたよ。」 「(マジかよ、出来るのかよ)そ、そうか良かった。じゃあ俺も手伝ってやるよ。お前の目指している世界にするために。」 「でもホームズのしたいことは?」 「ないない。今の俺にすることと言えばトレジャーハントだけど、こんなご時世だからやることがないんだ。気にすることはないさ。」 この夜リュナンはホームズのおかげで新たな自分を見つけることができた。それは「父の意志を貫かず、自分の意志を貫く。このことが父の意志を貫くことになる。」と悟ったことだった。迷いを拭い去ったリュナンは世界を争いのない平和な世界にするべく、ここグラナダにて新たな戦いが始まるのであった。
https://w.atwiki.jp/mtgflavortext/pages/9275.html
お前たちはまだ侍にあらず。名誉をもって故郷を守り、大義のために死すべし。さすれば、その名にふさわしきものになるやも知れぬ。 ――武野御大将 "None of you are yet samurai. Defend your homes with honor, die for your cause, and perhaps then you will be worthy of the word." ――General Takeno 神河物語 「勇敢に進め。無私に戦え。高潔に振る舞え。イロアス様が見てくださる。」 ――イロアスの神官、ベレニス "Charge bravely. Fight selflessly. Act honorably. Iroas will watch over you." ――Verenis, priest of Iroas テーロス還魂記 【M TG Wiki】 名前
https://w.atwiki.jp/talonrojp/pages/28.html
装備武器 頭 鎧 盾 肩 靴 アクセサリー カード その他アイテム 装備 武器 アイテム名 日本語名 用途 Rudra Bow[0] ルドラの弓[0] Artemis Bow[3]作成 Ballista[0] バリスタ[0] Artemis Bow[3]作成 Rope of Unbalance[3] 錘の鞭[3] Belmont Whip[3]作成 Chemeti whip[0] シュメティ[0] Belmont Whip[3]作成 Holy Dagger[0] ホーリーダガー[0] Blade of Angels[3]作成 Orcish Axe[0] オーキッシュアックス[0] Djinn[2]作成 War Axe[1] ウォーアクス[1] Djinn[2]作成 Doom Slayer[0] ドゥームスレイヤー[0] Djinn[2]作成 Gumoongoh[2] ゴムンゴ[2] Electric Guitar[3]作成 Guitar[1] ギター[1] Electric Guitar[3]作成 Violin[4] バイオリン[4] Electric Guitar[3]作成 Lute[3] リュート[3] Electric Guitar[3]作成 Evil Bone Wand[0] 骸骨の杖[0] Ghostdancer Staff[3]作成 Survivor s Rod[1](INT) サバイバルロッド[1](INT) Ghostdancer Staff[3]作成 Wand of Occult[0] 神官の杖[0] Ghostdancer Staff[3]作成 Gentleman s Cane[1] ジェントルマンの杖[1] Ghostdancer Staff[3]作成 Huuma Blaze Shuriken[0] 風魔手裏剣・烈火 [0] Hira Shurikat[3]作成 Huuma Giant Wheel Shuriken[4] 風魔手裏剣・大車輪[4] Hira Shurikat[3]作成 Huuma Wing Shuriken[0] 風魔手裏剣・風鳥[0] Hira Shurikat[3]作成 Golden Mace[1] ゴールデンメイス[1] Mjolnir[3]作成 Iron Driver[0] アイアンドライバー[0] Mjolnir[3]作成 Heart Breaker[1] ハートブレイカー[1] Mjolnir[3]作成 Ivory Lance[1] アイボリーランス[1] Nibelungen[3]作成 Tirfing[0] テイルファング[0] Nibelungen[3]作成 Gungnir[0] グングニール[0] Nibelungen[3]作成 Lance[0](DOPDrop) ランス[0] Nibelungen[3]作成 Earthen Bow[1] 大地の弓[1] Sherwood Bow[3]作成 Roguemaster Bow[0] 盗賊の弓[0] Sherwood Bow[3]作成 Mighty Staff[0] マイトスタッフ[0] Staff of Magi[3]作成 Soul Staff[0] スタッフオブソウル[0] Staff of Magi[3]作成 Wizardry Staff[0] ウィザードスタッフ[0] Staff of Magi[3]作成 Waghnak[4] バグナウ[4] Suiken[3]作成 Berserk[0] ベルセルク[0] Suiken[3]作成 Book of Billows[0] 荒れ狂う波の書[0] Tome of Ymir[3]作成 Book of Gust of Wind[0] 乾いてる風の書[0] Tome of Ymir[3]作成 Book of Mother Earth[0] 裂けた大地の書[0] Tome of Ymir[3]作成 Book of Blazing Sun[0] 燃える太陽の書[0] Tome of Ymir[3]作成 Book of Apocalypse[0] 黙示録[0] Tome of Ymir[3]作成 Tablet[0] タブレット[0] Tome of Ymir[3]作成 Infiltrator[0] 裏切り者[0] Twin Fang[4]作成 Grimtooth[0] グリムトゥース[0] Twin Fang[4]作成 Drill katar[1] ドリルカタール[1] Twin Fang[4]作成 頭 アイテム名 日本語名 用途 Angel kiss[1] 天使の口づけ[1] Blade of Angels[3]作成 Coif[1] 修道女のヴェール[1] Evangelist[3]作成 contact lens[1] 片目眼鏡[1] Scouter[1]作成 headset[0] ヘッドフォン[0] Scouter[1]作成 Angel Wing[0] 天使のヘアバンド[0] Megingjard[0]作成,Valkyrie Helm[1]作成 Angel Wing Ears[1] 天使の羽耳[1] Valkyrie Helm[1]作成 Helm of Angel[0] 天使の兜[0] Valkyrie Helm[1]作成 Spiky Band[0] シャープヘッドギア[0] Valkyrie Helm[1]作成 Mistress Crown[0] ミストレスの王冠[0] Valkyrie Helm[1]作成 Bone Helm[0] ボーンヘルム[0] Valkyrie Helm[1]作成 鎧 アイテム名 日本語名 用途 Angelic Protection[1] 天使の加護[1] Blade of Angels[3]作成 Holy Robe[0] ホーリーローブ[0] Evangelist[3]作成 盾 アイテム名 日本語名 用途 Mirror Shield[1] ミラーシールド[1] Aegis Shield[1]作成 Sacred Mission[0] 神の使者[0] Aegis Shield[1]作成 Angelic Guard[1] 天使の守護[1] Blade of Angels[3]作成 肩 アイテム名 日本語名 用途 Angelic Cardigan[1] 天使の温もり[1] Blade of Angels[3]作成 Crest of the Rider[1] ライダーバッチ[1] Eversong Greaves[1]作成 Memory Book[0] メモライズブック[0] Tome of Ymir[3]作成 靴 アイテム名 日本語名 用途 Angel s Reincarnation[1] 天使の再来[1] Blade of Angels[3]作成 Shoes[1] シューズ[1] Eversong Greaves[1]作成 Valk Shoes[1] ヴァルキリーシューズ[1] Eversong Greaves[1]作成 Boots[1] ブーツ[1] Eversong Greaves[1]作成,Sleipnir[0]作成 Greaves[1] グリーブ[1] Eversong Greaves[1]作成,Sleipnir[1]作成 Sleipnir[0] スレイプニル[0] Sleipnir[1]作成 アクセサリー アイテム名 日本語名 用途 Safety Ring[0] セイフティリング[0] Aegis Shield[1],Artemis Bow[3]作成 Rosary[1] ロザリオ[1] Aegis Shield[1]作成 Bow Thimble[0] 弓用の指貫[0] Artemis Bow[3]作成 Morrigane s Belt[0] モリガンのベルト[0] Artemis Bow[3]作成 Eye of Dullahan[0] デュラハンアイ[0] Belmont Whip[3]作成 Vesper Core 1[0] ヴェスパーコア1[0] Scouter[1]作成 Vesper Core 2[0] ヴェスパーコア2[0] Scouter[1]作成 Vesper Core 3[0] ヴェスパーコア3[0] Scouter[1]作成 Vesper Core 4[0] ヴェスパーコア4[0] Scouter[1]作成 Ring[1] リング[1] Brisingamen[1]作成,Megingjard作成 Earring[1] イアリング[1] Brisingamen[1]作成 Brooch[1] ブローチ[1] Brisingamen[1]作成 Glove[1] グローブ[1] Brisingamen[1]作成 Rosary[1] ロザリオ[1] Brisingamen[1]作成 Necklace[1] ネックレス[1] Brisingamen[1]作成 Belt[1] ベルト[1] Megingjard[0]作成 Ring[0] リング[0] Megingjard[0]作成 カード アイテム名 日本語名 用途 Ambernite Card アンバーナイトカード Aegis Shield[1]作成 Medusa Card メデューサカード Aegis Shield[1]作成 Orc Warrior Card オークウォリアーカード Aegis Shield[1]作成 High Orc Card ハイオークカード Aegis Shield[1]作成 Breeze Card ブリーズカード Artemis Bow[3]作成 Assaulter Card アサルトタートルカード Belmont Whip[3]作成 Pest Card ペストカード Belmont Whip[3]作成 Argos Card アルゴスカード Blade of Angels[3]作成 Megalodon Card メガロドンカード Blade of Angels[3]作成 Sandman Card サンドマンカード Djinn[2]作成 Wind Ghost Card ウインドゴーストカード Electric Guitar[3]作成,Ghostdancer Staff[3]作成 Plankton Card プランクトンカード Evangelist[3]作成 Galion Card ガリオンカード Evangelist[3]作成 Aqua Elemental Card アクアエレメンタルカード Evangelist[3]作成 Andre Card アンドレカード Eversong Greaves[1]作成 Giant Whisper Card 巨大ウィスパーカード Ghostdancer Staff[3]作成 Thara Frog Card タラフロッグカード Hira Shurikat[3]作成 Metaller Card メタルラカード Mjolnir[3]作成 Golem Card ゴーレムカード Mjolnir[3]作成 Argiope Card アルギオペカード Nibelungen[3]作成 Whisper Card ウィスパーカード Sherwood Bow[3]作成 Banshee Master Card バンシーマスターカード Sherwood Bow[3]作成 Marine Sphere Card マリンスフィアーカード Suiken[3]作成 Caramel Card キャラメルカード Suiken[3]作成 Yellow Novus Card イエローノーバスカード Tome of Ymir[3]作成 Hydra Card ヒドラカード Twin Fang[4]作成 Tarou Card タロウカード Megingjard[0]作成 Mantis Card マンティスカード Megingjard[0]作成 Picky Card ピッキカード Megingjard[0]作成 Deviruchi Card デビルチカード Megingjard[0]作成 Hornet Card ホーネットカード Megingjard[0]作成 Kobold Card コボルドカード Megingjard[0]作成 Verit Card ベリットカード Sleipnir[0]作成 Matyr Card マーターカード Sleipnir[0]作成 Sohee Card ソヒーカード Sleipnir[0]作成 その他アイテム アイテム名 日本語名 用途 Emperium Anvil エンペリウムの金敷 Aegis Shield[1]作成 Emperium エンペリウム Aegis Shield[1]作成 Piece of Shield 壊れた盾の欠片 Aegis Shield[1]作成 Arrow of Counter Evil 破魔矢 Artemis Bow[1]作成 Red Bijou 赤の宝玉 Artemis Bow[1]作成 Blue Bijou 青の宝玉 Artemis Bow[1]作成 Yellow Bijou 黄の宝玉 Artemis Bow[1]作成 Green Bijou 緑の宝玉 Artemis Bow[1]作成 Flame Heart フレームハート Belmont Whip[3]作成 Valhalla Flower ヴァルハラの花 Belmont Whip[3]作成 Amulet 返魂のお札 Blade of Angels[3]作成 Will of Red Darkness 暗闇の意志 Blade of Angels[3]作成 Green Petite Egg グラウンドプティットの卵 Djinn[2]作成 Great Nature グレイトネイチャ Djinn[2]作成 Mother Nightmare 母さんの悪夢 Djinn[2]作成 Isis Egg イシスの卵 Electric Guitar[3]作成 Wind of Verdure ウィンドオブヴェルデュール Electric Guitar[3]作成 Singing Plant 歌う草 Electric Guitar[3]作成 Crystal Blue クリスタルブルー Evangelist[3]作成 Hand of God 聖痕 Evangelist[3]作成 Fang of Garm ハティーの牙 Evangelist[3]作成 Anodyne アンティペインメント Eversong Greaves[1]作成 Heroic Emblem オーク勇者の証 Eversong Greaves[1]作成 Red Feather 赤い羽毛 Eversong Greaves[1]作成 Level 5 Soul Strike ソウルストライクLv5 Ghostdancer Staff[3]作成 2carat diamond ダイヤモンド2カラット Hira Shurikat[3]作成 Rough Wind ラフウィンド Hira Shurikat[3]作成,Mjolnir[3]作成 Pure Bradium 精製されたブラディウム Mjolnir[3]作成 Loki s Whisper ロキのささやき Nibelungen[3]作成 Talon of Griffon グリフォンの爪 Nibelungen[3]作成 fragment 未知の欠片 Scouter[1]作成 Young Twig 小さい枝 Sherwood Bow[3]作成 Peridot かんらん石 Sherwood Bow[3]作成 Blue Feather 青い羽毛 Sherwood Bow[3]作成 Necklace of Wisdom 慧眼 Staff of Magi[3]作成 Red Blood レッドブラッド Staff of Magi[3]作成 Fire Bolt Scroll Lv5 ファイアーボルトLv5 Staff of Magi[3]作成 Cold Bolt Scroll Lv5 コールドボルトLv5 Staff of Magi[3]作成 Lightning Bolt Scroll Lv5 ライトニングボルトLv5 Staff of Magi[3]作成 Earth Spike ScrollLv5 アーススパイクLv5 Staff of Magi[3]作成 Executioner s Mitten 執行人の手袋 Suiken[3]作成 Broken Liquor Jar 割れた酒壺 Suiken[3]作成 Poison Bottle 毒薬の瓶 Suiken[3]作成 Mystic Frozen ミスティックフローズン Suiken[3]作成 Alcohol アルコール Suiken[3]作成 Gemstone 宝石の原石 Suiken[3]作成 Old Magic Book 古い魔法書 Tome of Ymir[3]作成 Worn Out Page 古い本のページ Tome of Ymir[3]作成 Blades of Darkness 闇に沈んだ刃 Twin Fang[4]作成 Oridecon オリデオコン Twin Fang[4]作成 Elunium エルニウム Twin Fang[4]作成,Sleipnir[0]作成 Cursed Water 呪われた水 Twin Fang[4]作成 Pieces of Darkness 暗闇の破片 Twin Fang[4]作成 Queen s Hair Ornament 女王の髪飾り Valkyrie Helm[1]作成 Steel 鋼鉄 Sleipnir[0]作成
https://w.atwiki.jp/talonro/pages/33.html
装備武器 頭 鎧 盾 肩 靴 アクセサリー カード その他アイテム 装備 武器 アイテム名 日本語名 用途 Rudra Bow[0] ルドラの弓[0] Artemis Bow[3]作成 Ballista[0] バリスタ[0] Artemis Bow[3]作成 Rope of Unbalance[3] 錘の鞭[3] Belmont Whip[3]作成 Chemeti whip[0] シュメティ[0] Belmont Whip[3]作成 Holy Dagger[0] ホーリーダガー[0] Blade of Angels[3]作成 Orcish Axe[0] オーキッシュアックス[0] Djinn[2]作成 War Axe[1] ウォーアクス[1] Djinn[2]作成 Doom Slayer[0] ドゥームスレイヤー[0] Djinn[2]作成 Gumoongoh[2] ゴムンゴ[2] Electric Guitar[3]作成 Guitar[1] ギター[1] Electric Guitar[3]作成 Violin[4] バイオリン[4] Electric Guitar[3]作成 Lute[3] リュート[3] Electric Guitar[3]作成 Evil Bone Wand[0] 骸骨の杖[0] Ghostdancer Staff[3]作成 Survivor s Rod[1](INT) サバイバルロッド[1](INT) Ghostdancer Staff[3]作成 Wand of Occult[0] 神官の杖[0] Ghostdancer Staff[3]作成 Gentleman s Cane[1] ジェントルマンの杖[1] Ghostdancer Staff[3]作成 Huuma Blaze Shuriken[0] 風魔手裏剣・烈火 [0] Hira Shurikat[3]作成 Huuma Giant Wheel Shuriken[4] 風魔手裏剣・大車輪[4] Hira Shurikat[3]作成 Huuma Wing Shuriken[0] 風魔手裏剣・風鳥[0] Hira Shurikat[3]作成 Golden Mace[1] ゴールデンメイス[1] Mjolnir[3]作成 Iron Driver[0] アイアンドライバー[0] Mjolnir[3]作成 Heart Breaker[1] ハートブレイカー[1] Mjolnir[3]作成 Ivory Lance[1] アイボリーランス[1] Nibelungen[3]作成 Tirfing[0] テイルファング[0] Nibelungen[3]作成 Gungnir[0] グングニール[0] Nibelungen[3]作成 Lance[0](DOPDrop) ランス[0] Nibelungen[3]作成 Earthen Bow[1] 大地の弓[1] Sherwood Bow[3]作成 Roguemaster Bow[0] 盗賊の弓[0] Sherwood Bow[3]作成 Mighty Staff[0] マイトスタッフ[0] Staff of Magi[3]作成 Soul Staff[0] スタッフオブソウル[0] Staff of Magi[3]作成 Wizardry Staff[0] ウィザードスタッフ[0] Staff of Magi[3]作成 Waghnak[4] バグナウ[4] Suiken[3]作成 Berserk[0] ベルセルク[0] Suiken[3]作成 Book of Billows[0] 荒れ狂う波の書[0] Tome of Ymir[3]作成 Book of Gust of Wind[0] 乾いてる風の書[0] Tome of Ymir[3]作成 Book of Mother Earth[0] 裂けた大地の書[0] Tome of Ymir[3]作成 Book of Blazing Sun[0] 燃える太陽の書[0] Tome of Ymir[3]作成 Book of Apocalypse[0] 黙示録[0] Tome of Ymir[3]作成 Tablet[0] タブレット[0] Tome of Ymir[3]作成 Infiltrator[0] 裏切り者[0] Twin Fang[4]作成 Grimtooth[0] グリムトゥース[0] Twin Fang[4]作成 Drill katar[1] ドリルカタール[1] Twin Fang[4]作成 頭 アイテム名 日本語名 用途 Angel kiss[1] 天使の口づけ[1] Blade of Angels[3]作成 Coif[1] 修道女のヴェール[1] Evangelist[3]作成 contact lens[1] 片目眼鏡[1] Scouter[1]作成 headset[0] ヘッドフォン[0] Scouter[1]作成 Angel Wing[0] 天使のヘアバンド[0] Megingjard[0]作成,Valkyrie Helm[1]作成 Angel Wing Ears[1] 天使の羽耳[1] Valkyrie Helm[1]作成 Helm of Angel[0] 天使の兜[0] Valkyrie Helm[1]作成 Spiky Band[0] シャープヘッドギア[0] Valkyrie Helm[1]作成 Mistress Crown[0] ミストレスの王冠[0] Valkyrie Helm[1]作成 Bone Helm[0] ボーンヘルム[0] Valkyrie Helm[1]作成 鎧 アイテム名 日本語名 用途 Angelic Protection[1] 天使の加護[1] Blade of Angels[3]作成 Holy Robe[0] ホーリーローブ[0] Evangelist[3]作成 盾 アイテム名 日本語名 用途 Mirror Shield[1] ミラーシールド[1] Aegis Shield[1]作成 Sacred Mission[0] 神の使者[0] Aegis Shield[1]作成 Angelic Guard[1] 天使の守護[1] Blade of Angels[3]作成 肩 アイテム名 日本語名 用途 Angelic Cardigan[1] 天使の温もり[1] Blade of Angels[3]作成 Crest of the Rider[1] ライダーバッチ[1] Eversong Greaves[1]作成 Memory Book[0] メモライズブック[0] Tome of Ymir[3]作成 靴 アイテム名 日本語名 用途 Angel s Reincarnation[1] 天使の再来[1] Blade of Angels[3]作成 Shoes[1] シューズ[1] Eversong Greaves[1]作成 Valk Shoes[1] ヴァルキリーシューズ[1] Eversong Greaves[1]作成 Boots[1] ブーツ[1] Eversong Greaves[1]作成,Sleipnir[0]作成 Greaves[1] グリーブ[1] Eversong Greaves[1]作成,Sleipnir[1]作成 Sleipnir[0] スレイプニル[0] Sleipnir[1]作成 アクセサリー アイテム名 日本語名 用途 Safety Ring[0] セイフティリング[0] Aegis Shield[1],Artemis Bow[3]作成 Rosary[1] ロザリオ[1] Aegis Shield[1]作成 Bow Thimble[0] 弓用の指貫[0] Artemis Bow[3]作成 Morrigane s Belt[0] モリガンのベルト[0] Artemis Bow[3]作成 Eye of Dullahan[0] デュラハンアイ[0] Belmont Whip[3]作成 Vesper Core 1[0] ヴェスパーコア1[0] Scouter[1]作成 Vesper Core 2[0] ヴェスパーコア2[0] Scouter[1]作成 Vesper Core 3[0] ヴェスパーコア3[0] Scouter[1]作成 Vesper Core 4[0] ヴェスパーコア4[0] Scouter[1]作成 Ring[1] リング[1] Brisingamen[1]作成,Megingjard作成 Earring[1] イアリング[1] Brisingamen[1]作成 Brooch[1] ブローチ[1] Brisingamen[1]作成 Glove[1] グローブ[1] Brisingamen[1]作成 Rosary[1] ロザリオ[1] Brisingamen[1]作成 Necklace[1] ネックレス[1] Brisingamen[1]作成 Belt[1] ベルト[1] Megingjard[0]作成 Ring[0] リング[0] Megingjard[0]作成 カード アイテム名 日本語名 用途 Ambernite Card アンバーナイトカード Aegis Shield[1]作成 Medusa Card メデューサカード Aegis Shield[1]作成 Orc Warrior Card オークウォリアーカード Aegis Shield[1]作成 High Orc Card ハイオークカード Aegis Shield[1]作成 Breeze Card ブリーズカード Artemis Bow[3]作成 Assaulter Card アサルトタートルカード Belmont Whip[3]作成 Pest Card ペストカード Belmont Whip[3]作成 Argos Card アルゴスカード Blade of Angels[3]作成 Megalodon Card メガロドンカード Blade of Angels[3]作成 Sandman Card サンドマンカード Djinn[2]作成 Wind Ghost Card ウインドゴーストカード Electric Guitar[3]作成,Ghostdancer Staff[3]作成 Plankton Card プランクトンカード Evangelist[3]作成 Galion Card ガリオンカード Evangelist[3]作成 Aqua Elemental Card アクアエレメンタルカード Evangelist[3]作成 Andre Card アンドレカード Eversong Greaves[1]作成 Giant Whisper Card 巨大ウィスパーカード Ghostdancer Staff[3]作成 Thara Frog Card タラフロッグカード Hira Shurikat[3]作成 Metaller Card メタルラカード Mjolnir[3]作成 Golem Card ゴーレムカード Mjolnir[3]作成 Argiope Card アルギオペカード Nibelungen[3]作成 Whisper Card ウィスパーカード Sherwood Bow[3]作成 Banshee Master Card バンシーマスターカード Sherwood Bow[3]作成 Marine Sphere Card マリンスフィアーカード Suiken[3]作成 Caramel Card キャラメルカード Suiken[3]作成 Yellow Novus Card イエローノーバスカード Tome of Ymir[3]作成 Hydra Card ヒドラカード Twin Fang[4]作成 Tarou Card タロウカード Megingjard[0]作成 Mantis Card マンティスカード Megingjard[0]作成 Picky Card ピッキカード Megingjard[0]作成 Deviruchi Card デビルチカード Megingjard[0]作成 Hornet Card ホーネットカード Megingjard[0]作成 Kobold Card コボルドカード Megingjard[0]作成 Verit Card ベリットカード Sleipnir[0]作成 Matyr Card マーターカード Sleipnir[0]作成 Sohee Card ソヒーカード Sleipnir[0]作成 その他アイテム アイテム名 日本語名 用途 Emperium Anvil エンペリウムの金敷 Aegis Shield[1]作成 Emperium エンペリウム Aegis Shield[1]作成 Piece of Shield 壊れた盾の欠片 Aegis Shield[1]作成 Arrow of Counter Evil 破魔矢 Artemis Bow[1]作成 Red Bijou 赤の宝玉 Artemis Bow[1]作成 Blue Bijou 青の宝玉 Artemis Bow[1]作成 Yellow Bijou 黄の宝玉 Artemis Bow[1]作成 Green Bijou 緑の宝玉 Artemis Bow[1]作成 Flame Heart フレームハート Belmont Whip[3]作成 Valhalla Flower ヴァルハラの花 Belmont Whip[3]作成 Amulet 返魂のお札 Blade of Angels[3]作成 Will of Red Darkness 暗闇の意志 Blade of Angels[3]作成 Green Petite Egg グラウンドプティットの卵 Djinn[2]作成 Great Nature グレイトネイチャ Djinn[2]作成 Mother Nightmare 母さんの悪夢 Djinn[2]作成 Isis Egg イシスの卵 Electric Guitar[3]作成 Wind of Verdure ウィンドオブヴェルデュール Electric Guitar[3]作成 Singing Plant 歌う草 Electric Guitar[3]作成 Crystal Blue クリスタルブルー Evangelist[3]作成 Hand of God 聖痕 Evangelist[3]作成 Fang of Garm ハティーの牙 Evangelist[3]作成 Anodyne アンティペインメント Eversong Greaves[1]作成 Heroic Emblem オーク勇者の証 Eversong Greaves[1]作成 Red Feather 赤い羽毛 Eversong Greaves[1]作成 Level 5 Soul Strike ソウルストライクLv5 Ghostdancer Staff[3]作成 2carat diamond ダイヤモンド2カラット Hira Shurikat[3]作成 Rough Wind ラフウィンド Hira Shurikat[3]作成,Mjolnir[3]作成 Pure Bradium 精製されたブラディウム Mjolnir[3]作成 Loki s Whisper ロキのささやき Nibelungen[3]作成 Talon of Griffon グリフォンの爪 Nibelungen[3]作成 fragment 未知の欠片 Scouter[1]作成 Young Twig 小さい枝 Sherwood Bow[3]作成 Peridot かんらん石 Sherwood Bow[3]作成 Blue Feather 青い羽毛 Sherwood Bow[3]作成 Necklace of Wisdom 慧眼 Staff of Magi[3]作成 Red Blood レッドブラッド Staff of Magi[3]作成 Fire Bolt Scroll Lv5 ファイアーボルトLv5 Staff of Magi[3]作成 Cold Bolt Scroll Lv5 コールドボルトLv5 Staff of Magi[3]作成 Lightning Bolt Scroll Lv5 ライトニングボルトLv5 Staff of Magi[3]作成 Earth Spike ScrollLv5 アーススパイクLv5 Staff of Magi[3]作成 Executioner s Mitten 執行人の手袋 Suiken[3]作成 Broken Liquor Jar 割れた酒壺 Suiken[3]作成 Poison Bottle 毒薬の瓶 Suiken[3]作成 Mystic Frozen ミスティックフローズン Suiken[3]作成 Alcohol アルコール Suiken[3]作成 Gemstone 宝石の原石 Suiken[3]作成 Old Magic Book 古い魔法書 Tome of Ymir[3]作成 Worn Out Page 古い本のページ Tome of Ymir[3]作成 Blades of Darkness 闇に沈んだ刃 Twin Fang[4]作成 Oridecon オリデオコン Twin Fang[4]作成 Elunium エルニウム Twin Fang[4]作成,Sleipnir[0]作成 Cursed Water 呪われた水 Twin Fang[4]作成 Pieces of Darkness 暗闇の破片 Twin Fang[4]作成 Queen s Hair Ornament 女王の髪飾り Valkyrie Helm[1]作成 Steel 鋼鉄 Sleipnir[0]作成
https://w.atwiki.jp/bakiss/pages/1329.html
当事者 4 様々なコトから逃げ続け。 泥まみれの姿でたどり着いたのは。 手狭な診察室だった。 2つの椅子の横にがっしりとした灰色の机があった。机上にはカルテやレントゲン写真を貼る器具があった。 名前を知りたい気もしたが憂鬱な気分なのでどうでもいい。 今自分は人生最悪最低の憂鬱を味わっている。今は亡き上司や同僚にすがりたい気分だった。 「へえー。やっぱり死にたいっていいますの?」 向かいに座った女医が聞き返す。ひどく冷たいキツネ目はからかいと興味深さを湛え自分を見ている。見ているだけだ。 自殺やめるといえば「ああそうですの」と突き放すだろう。幇助を頼めばあっけなく叶えるだろう。それがよく分かった。 まったく、医者にあるまじき姿態だ。 なのにそれを倫理的局地から責める気概が、自分にはまるでなかった。 結局この診療室にいるんは似たり寄ったり、落伍者ばかりらしく、だから思う心から。 (ああ、憂鬱だ) 「ま、死にたいっていうなら構いませんわよ?」 膝がさすられる。銅に似た見事な巻髪が腰のすぐ傍で揺れている。いつしか胸元に滑り込んだ女医はひどく好色な笑みを 浮かべている。 「生き死にの権利は表裏一体。寝るか起きてるか決めるぐらい自然な選択肢ですもの。何があっても生きろなんてのはナン センス。眠たい人に寝るなというようなもの……」 そして「生きろ」と熱噴く者に限ってその手助けはしたりしない。言いっぱなし。医者がごとき体系だった知識提供もしなけ れば無知なりの誠心誠意の手助けもしない──…世の中そんな人ばかりですのよ。女医の言葉に頷きたい思いだった。 「一応カウンセリングはしましたけど確認しましょうか?」 膝で蠢くしなやかな手。それが一旦止まる。確認と挑発を込めた笑みが眼下で汚らしく花開く。 「あなたはマラソンを一生懸命練習したのに沿道からの闖入者(ちんにゅうしゃ)に妨害され、やる気をなくした」 手が大腿部へ移る。さすり方も徐々に露骨になってくる。目指す場所は明白だった。 「そして考えるようになった。何をやっても真っ当に積み上げても理不尽な横槍で崩されて……無駄になるんじゃあないかって」 甘い息が鼻に降りかかる。上気した顔はすでに涎を幾筋も垂らしている。自分の太ももの付け根を彼女が物欲しそうに見る。 妖しげに輝く白い手がもどかしげにのたうっている。 「強引に握って結構ですわよ……? 握って、導いて、しごかせて下さらない……? チャック開けろっていうなら口で咥えて でも開けて差し上げますわよ……?」 甘ったるい声が震えている。ねだるような淫らな声が狭い診察室に木霊する。女医の目線がときおり薄汚いベッドに行くの が分かった。 「ねェ、セックスしちゃいましょう」 「はい?」 「大丈夫。憂鬱なんてのは腰振って生暖かい襞かき回せば吹っ飛びますわよ。だって出す時何もかも脳内で弾けちゃいま すもん。特にワタクシの襞は鮮烈よん。出なくなってなお突きまくりたい位……ふふっ」 白衣が床に脱ぎ捨てられた。同時に自分の手が知覚したのは柔らかく大きな膨らみだ。紫のシャツ越しとはいえ、女医が 手を取り胸を触らせている。もう準備は万端という訳だ。タイトスカートから覗くとても肉感的な大腿がもどかしげに擦り合わ されている。甘く淫らな匂いさえ立ち上ってきそうで。 ああ、憂鬱だ。 それから逃れられるなら何をしても構わなかった。 深く息を吸い、そして──… あらゆる物が、弾けた。 グレイズィング=メディックは床の上で激しく息をついた。 仲間内では好色と名高い彼女だが、その長きに亘る闇医者歴(それはいよいよ大っぴらに色欲を貪り出した期間とも一致 する)でもなかなか 味わった事のない感覚だった。 横たえる肢体の中で甘く激しい、それでいて予想外の疼痛が渦を巻くので──… 頬を抑える。 灼熱の痛みを帯びるそこを。 突如ぶたれた右頬を。 「わあああああん! 嫌だあああああ~、セックスはイーヤーだあああ~」 視線を移す。自分を殴った男がイスの前にしゃがみ込み、わんわん泣いている。年の頃はとっくに30を超えている。いわ ゆる大の男だ。170cmもある背丈の上に据え付けられた顔に至っては「いかにも精悍」、やや酒食に焼けたるんではいる が元マラソンランナーらしい克己に引き締まっている。 それが、である。涙と鼻水でグシャグシャになっている。しかも視線に気付いた彼ときたらお化けを見た童子よろしく悲鳴を 上げるから分からない。やがて彼の顔は体育ずわりの膝に没し、子供特有の遠慮斟酌なき巨大な嗚咽を奏で始めた。両手 はすでに頭を守るよう添えられている。 「オイラ、オイラ、分かってるもん。セックスしたら後でお金とかいっぱい要求するに決まってるし、仮にそうじゃなくても子供 ができたらすんごい莫大な養育費とか必要だし。あ! あと病気! 病気もあった!」 「あの、もし?」 「きっとそうだ、きっとそうだよ……! あの女医さんは頭おかしいからきっとすごい病気持ってる。だからセックスしたら…… わーっ!! きっとオイラは未知の病気にかかって高熱出して黄色い粘膜吐きまくった挙句全身穴だらけになって血を噴き ながら死んでゆくんだあ~!」 「落ち着いて。まずはワタクシの話を……」 「で地表に沁み込んだオイラの体液がミミズを怪物さんにして街の人たちが喰い殺されてその人たちがゾンビになるんだ! ど、どうしよう女医さん! セックスしたら大変な結果になるよぉ!!」 「なる訳なくてよこのアホ!!」 取りあえずプレーンパンパスで頭を踏みつけてやる。思いっきりだ。どうせケガをしても治せる。そういう思いがグレイズィン グの右足に破砕粗大ゴミ処理用プレス機顔負けの力を与えた。床にヒビが入り、嫌な音がした。患者の頭はスイカの如く爆 裂した。血しぶきが部屋のあちこちに飛び散る。手術室でやればよかったという後悔がチョットだけ過った。 「だーれが病気持ちですって! 失敬な!! こちとらアフターサービスに定評のあるグレイズィングさんでしてよ!」 「ご、ごめんなさい」 とりあえず頭部を修復してやった男は部屋の隅でガタガタ震えている。 「だ、だよね。うん。女医さんなんだから病気持ちの人とセックスする訳──…」 「いーえ! 病気持ちともしますわよワタクシ!」 グレイズィングは胸に手を当て鼻を鳴らす。美しい顔は気品ある誇りに満ちまるで慈母のような優しささえ帯びていた。 「病気だから出来ない、もしくは非っ社交的で二次元しか愛でる事が出来ないまたはインポテンツ! そーいう殿方だからっ てお断りするのはワタクシのポリシーに反しましてよ! ワタクシに劣情を催して下さるのならオーケー! だから病気持ち ともしますの!」 「やっぱり病気持ちじゃあ」 「ダイジョーブ。今のあなたの頭同様、ハズオブラブで治しますもん。病気持ちと一晩やりたくった後は必ず血液検査とか虫 の有無とかなんかこうカビっぽい奴探したり織物チェックしますの。舌にコケ生えてないかとかも。で、必要に応じて治したり 治さなかったり。でも別の殿方とヤる時はちゃんと治しますからご心配なく♪ 仮に病気になっても大丈夫。エイズの末期状 態から健康体へ復帰させた事だってありますわよ」 「…………」 あっけにとられる男の顔に優越感が増す思いだった。 「んふっ。性病の苦しみもまた慣れればまた格別ですもの……。ああ、きったない織物の匂い、快美を伴うお口の熱い痒み。 どこの口? うふ、分かってる癖に。そういえば子宮口にできた5cmばかりの赤黒い瘤を素手で引き抜いた時は最高でし たわ。電球突っ込んで思いっきり蹴りブチ込んで頂いた時をも凌ぐ激痛アーンド快美に眉根しかめて甘え泣きましたもの……。 あ、赤黒い瘤見ます? 絶頂のワタクシの顔写真付きでホルマリン漬けしてありますけど」 ああ、憂鬱だ。おかしな女医に引っかかった。 「ところでどうしてワタクシのあまーい誘いを拒みましたの?」 殴ったのは衝動的だったが、むしろ彼女はそれでますます自分への興味を高めたらしい。 「ゆ、憂鬱なんだ。オイラ」 「といいますと?」 「何をやっても上手くいく訳がない、誰かがいい話持って来てもウラがあって結局利用されるだけで全部駄目になるんじゃ ないかって……オイラは憂鬱なんだ…………」 「ふ、ふふふ。流石ですわね。憂鬱極まるあまり碌に仕事へ全力投球できず転職とクビを繰り返した社会不適合さんは」 「……」 「まあいいでしょう。じゃあカウンセリングの続き。反復して差し上げますわ。妨害がトラウマになってマラソンができなくなっ たアナタは……えーと確か、練習してても沿道から妨害くるんじゃないかってビクついて! 息と集中を保てなくなったもん だから逃げ込むように一般社会行った訳ですわね?」 「うん」 「でも何やったって妨害されるんじゃないかって恐怖のせいで仕事に全力を出せず、いつも最後はおよび腰。ここぞという 所で勝利を逃し続けた。そして失敗を恐れ、自分にできるコトだけをより好み、他の仕事を拒み続けた」 「…………そうだよ」 「だけれどそんな精神状態ですから? 自分にできると思ったコトさえうまくいかない」 グレイズィングはクスリと笑い真赤な舌を突き出した。 「そして周囲から責められるたび思った訳ですね。『貴様たちに何が分かる。この俺の憂鬱の原因も取り除かず否定ばかり繰 り返して』。そしてますます苛立ちと被害妄想を高めた。この社会全部、実は自分の敵なんじゃあないかって」 それが爆発したのが2週間前……と女医はケタケタ笑い始めた。 「……」 「カワイソーに。アナタ思うところの”口うるさいだけで何も提供しない上司と同僚”合計2名。帰り道で撥ねて、家に連れ込んで」 女医の指が何かを弾いた。新聞紙の切り抜きだ。空間を切り揉む灰色はやがて膝の上へ上り、こんな文字を躍らせた。 「○○公園で切断された頭部を発見」 「今度は右腕を発見。△日発見の頭部とは別人か」 「△日発見のバラバラ死体の身元判明」 「なぜこんな事に……。被害者の妻が涙で語る心境」 ──殺害された□□さんはこの春係長に昇格したばかりだった。来月には三女が生まれる予定で…… 「同一犯か? ◇日発見の右腕は□□さんの上司」 引き攣るような笑いが女医の顔に広がった。 「勝手ですわね。人殺しておいて自分も死にたい? どこで聴いたか存じませんけど、ワタクシが闇医者で楽に殺してくれる からここに来た? ふふっ。殺された方たちの遺族はヘド吐きつつ思いますわよ。『死ぬなら一人で死ね。いちいち人を巻 き込むな』って」 「いわないでちょーだい……オイラは怖いんだ。あれは衝動的で正当防衛だったんだ。部長は毎日毎日お説教ばかり。なの にあの同僚だけはトントン拍子に出世していく。結婚だってしたし貯金も沢山ある。誰にだって好かれている彼を見るたびオイ ラは駄目な奴だって劣等感が増した。怖かった。いつか部長が「お前は本当にダメな奴だ」ってクビにしてくるのが。それが 怖くて自分から退職申し込んだのに『逃げるな』って凄まれた。怖かった。だからやった」 「バラバラにしたのは蘇ってくるのが怖かっただけ……んっふっふ。よくある、臆病で、つまらない理由ですわね」 「でもこんなオイラだから始末まではできなかった! 今度は警察が来る! 捕まったら女医さんの言う通り遺族の人達が 責めてくる! 憂鬱だあ! もう本当に社会全体がオイラの敵になるのが見えてるんだよオオオオオオオ!」 「だから死にたい? まあ解りますけど。でも」 「でも? 「本当に上司と同僚殺っちゃったのは正当防衛かしらん? 本当はアナタ、自分の無念だの恨み辛みを晴らしたかっただ けじゃなくてん? そう──…」 女医の目が煌いた。好色の抜けた目だった。ガン患者に余命を告げる医者が見せる「測定結果をただ伝える」そういう 目だった。 「真っ当に積み重ねても理不尽な横槍で総てフイにされる。解体され崩れ落ちる。そういう厳然たる無情の事実。それをう るさいばかりでアナタの抱えた問題、欠如、トラウマの一切合財何ら解決する気のない連中に……思い知らせてやりたかっ たんじゃなくてん?」 「…………」 「図星のようねん。でも一般論だけいうなら自分の欠如ぐらい自分で治して立ち直るのが男ってもんじゃなくて? アナタの はただの甘えで八つ当たり……っと睨まないで下さる? ワタクシ否定はしてませんわよ。一般論述べてるだけ」 「…………」 「別に死にたいっていうなら止めはしませんわよ? でも一般論が横行してる世間はアナタをどう見るかしらん? 頑張って たのに理不尽な欠如を与えられ、真っ当な生き方ができなくなったアナタ。そして真っ当なだけで具体的解決案にも欠如の 穴埋めにもならない馬鹿げた感情まみれの一般論ばかりぶつけられ疲弊したアナタ。世間はただ落伍者と見るでしょうねん」 「…………」 「一般論の産み手なんてそんなものですわよ。薄皮一枚の下で進行してる病気は見逃す癖に、いざそれが取り返しのつか ない事を起こしたら熱噴いてふためいて、病気そのもの”だけ”悪とみなす。んふ。発症と進行を見逃した自分の不手際は 反省しませんの。軽い段階でさっと気付いて身を削って対処すれば大事にならないっていうのに、生活がどうの事情がどう のと楽で楽しいコトばかり傾注し、結果見逃しますの。んで治せない医者に怒鳴りますの。時には医者が不眠不休で築き 上げた努力の結果さえブチ壊す」 女医は透き通るような、それでいてわずかばかり悲しみの籠った笑みを浮かべた。 「ふふ。アナタの気持ち、実はよく分かりましてよ?」 「…………」 「だから自殺も止めませんわ。積み重ねた物がお馬鹿さんたちのせいで理不尽に奪われる。それはとても辛い事ですもの。 いっそ死を選んで『お馬鹿さんたちの犠牲者』として被害者側の死を選ぶのは……現状このままの世界を心から愛している なら十分アリの選択肢」 青酸カリよ、女医は事も無げに小瓶を投げてきた。受取り、見る。中身を飲み干せば確実に死ねるだろう。 「でも真実が明るみに出た後、アナタの同僚は反省するかしらん? 身を削ってでもアナタの欠如を突き止めて治せば良か った……とか。まあアナタの事情なんてのはお構いなし。まるで殺人者が生まれた瞬間から殺人者たるべく成長してきたよ うに見据えて、その裏にある悲しみとか憤り、やるせなさなんてのは考えない。単純に悪とレッテル貼るだけ。うまくいけば自 分がそれを癒せて、殺人を防げたかもとかは反省しない。ただ落伍者として。殺人者として」 アナタを決め付け、いつか忘れ去るだけですわよ? 女医の言葉に、激しい欲求が生まれる。 セックスよりも酒よりもバクチよりも、激しい、根源的な欲求だ。 スタートラインの昂揚。 かつて自分がまだ、真っ当に「積み上げていた」頃、規約と観測に自分を晒しどこまでやれるか試そうと張り切っていた時の。 懐かしい心情が胸を貫いた。 ああ、憂鬱だ。 自分の価値は確固たる論理凝集の規約と観測によってのみ弾きだせば良かったのだ。 にも関わらずどうしてあやふやで感情的で場当たり的な「一般人」どもの評価において葬られねばならぬのだ? そんな物に縋っていた今までが、急に馬鹿げて見えてきた。 そうだ。 たとえ100万の一般人とやらが自分を貶したとしても、厳然とした観測の元、稲妻より早く駆け抜ければ輝かしい栄誉は 得られるのだ。それを忘れ、同僚どもの下すあやふやな評価に右往左往し自らの価値を自ら見下してきた今までは…… まったく馬鹿げていた。 自分はマラソンがしたい。今一度確固たる規約と観測に相対し、今度こそ結果を出さねばならない。 「ひどい憂鬱、インディアン専用天然痘ウィルス付き毛布よろしくもっと効率よーくバラ撒きたくなくてん? ワタクシの仕える盟 主様は正にアナタのような人材求めてますのよ」 だからこの、憂鬱が晴れそうな申し出にノるべきだと思った。 贖罪などはどうでもいい。 まずは心に溜まった憂鬱を。 晴らして 晴らして 晴らし続けて。 さっぱりとしたまっすぐさを取り戻したい。 そして厳粛たる規約と観測に厳粛と挑み、堂々と結果を出したい。 当事者 3 両腕と両足が治るよ。母がそう言ってから1週間後、状況が大きく変転した。 「ここだ! くまなく探せ! 逃亡中の※※※※※※※※※※が潜伏している恐れがある!!」 銀色の閃光が家庭教師の胸を貫いた。なぜか血は出ない。倒れた彼──両腕と両足が治ったら社会見学行きましょうか? と笑って提案してくれた大学出たての──が塵と化していく横で使用人たちの首が巨大な斧に薙ぎ払われた。 3歳の時からずっと過ごしていた寝室が炎に包まれ赤く染まる。熱が迫る。響く激しい足音と怒号はもはや屋敷全体を苛 んでいるようだ。 「奴らよほど戦力に飢えていたのか。信奉者どもをすぐ格上げするとはな」 何をいっているか分からない。ただ……殺されているのは自分によくしてくれた人達だった。 両腕と両足が治らないせいで学校に行けない自分に付きっ切りで様々な事を教えてくれた家庭教師。 使えぬ両腕の代わりにご飯を食べさせてくれた使用人たち。 悲鳴が上がる。目を見張る。部屋に飛び込んできたメイドたちに影が覆いかぶさる。犬だった。ひどく機械的で虎ほどある 大きさの。それがメイドの喉笛を次々に喰い破る。みな、日替わりで車椅子を押し綺麗な庭を見せてくれた人たちだ。 紅蓮の炎の中で彼女らが塵と化し、メイド服が燃えていく。使用人だけか。母親はどこにいる? 部屋に入り込んだ10人 ばかりの男たちと巨大な機械犬がゆっくりと歩き出す。赤く炙られる彼らをただ、ベッドの上で見るしかなかった。 逃げる手段はなかった。 3歳の時から。 あの時から。 奪われた時から。 ずっと無かった。 「また……奪わんといて……」 傷の付いた眼球から涙が溢れる。塩気が疵に沁みる。 死んでしまった者たちは本当に心からの善意の人たちだった。 屋敷に仕え、主の子供を家族のように遇してくれた人々。 時には笑い、時には母親以上に厳しく叱ってくれた。身分の上下など関係なく、ただ自分の両腕と両足が平癒する事だけを 考え、その日が来るまで手足代わりになる事を誓ってくれた。だから人間の絆を信じる事が出来た。両腕と両足に消える事 なき欠如を植え付けた人間を恨まずに済んだのは、屋敷の人達と母のおかげだった。 みな、ただ自分の両腕と両足が治る事だけを祈っていた。 治らない憤りを以て世間に害悪を成したりしない、善良な人達だった。 彼らを殺した男達がゆっくりとにじり寄ってくる。手も振り上げられず足も伸ばせず、仰向けの体の中から首だけ震えと共 に擡(もた)げ──… 「奪わんといて……返して……」 しゃくりあげる他、なかった。 どこか遠くで大きな音がした。 壁が突き破られたような、大きな音。 大きな音がした辺りで怒号と足音がひときわ大きく膨らみ、そして一気にかき消えた。 迫りくる男たちが歩みを止め、慌てた様子でそちらを見る。彼らにとっても予想外の事態らしかった。 虎ほどある大型犬が身を屈め、低い唸りを上げる。 耳鳴りがした。 飛行場の近くにいる時のような、耳鳴りが。 そして。 陰鬱な黒い影が部屋に吹きこんだ時。 炎は……チリヂリと四散した。 「ああwwww憂鬱wwww 追撃すんのはいいが的外れだよお前らwwww ばーかwwww ハズレの場所で犬死とかマジ憂鬱w」 奇妙な生物がいた。見覚えもある。記憶を探るとそれは家庭教師が勉強の息抜きで見せてくれた世界イロモノ大図鑑の中 盤あたりに載っていた生物だ。半ば2頭身のやたらクチバシの大きな鳥。 「ハシビロコウ……?」 とは肺魚を主食とするいやに鋭い三白眼の持ち主だが、その鳥はブツブツと呟くばかりで自分をちっとも一顧だにしない。 ただ、確かなのは。 「しwかwしwwwwwwwww 俺らも実はピンチwwwwwwwwwww 天王星も海王星も冥王星もこの前の決戦で死んだしw 月やっ てたフル=フォースも総角主税とか改名して離反したしwwww 正直詰みだろ俺らw こっから逆転できたらマジ神だわwwww」 ハシビロコウは味方であるらしかった。 それが証拠に。 使用人を殺した男たち。 彼らは床の上で『バラバラになって』うず高く積まれていた。もっとも、巨大な犬だけは残骸めいた物が見当たらなかったが。 もしかしたら逃げたのかも知れない。 一体、何が起こったのか。ハシビロコウが超高速で入室し、それと同時に乱入者が葬られたのは確かなようだが……。 「とりあえず資金面どうにかしろってイソゴばーさんがいったからwwww さっきからパトロンの子供探してる訳だがwwww どこだよwwww ああ憂鬱www 工場勤務時代から部品とかの探し物はマジ苦手wwwwwww つか邪魔wwwwww」 ハシビロウコウはニタニタ笑いながら死体を蹴った。何度も何度も。細めた眼で酷薄に見下して。尊厳を踏みにじるのが 楽しくて楽しくて仕方ないという顔つきだった。 「あの」 「ああ憂鬱w 両目に傷があって両腕両足に一目で分かる欠如のあるパトロンの子供が見つからないもんだから、戦士ども に八ちゅ当たりしたけど……ああ、見つからないw 見つからないよおw 保護して仲間にしなきゃいけないのにww憂鬱だあw」 「ウチならここにおるけど」 「wwwwwwwwww」 ハシビロコウがこっちを向いて、嘴をパクパクさせた。 「あ、事情聞いてたwwww 実はいたの知ってたwwww じゃあ一緒に来てくれるwwwww 嫌ならいいけどwwwwwwwww」 では、八つ当たりで男たちを殺したというのは……。 「ウソに決まってるだろwwww あいつら殺さなくてもお前助けるコトは可能だったけどもwwwwwwwwwだったけれども」 解体作業は楽しいし、遺族や仲間が泣きじゃくり、怒りに震える顔を想像するととても胸がスカっとするので、殺した。 とだけ彼はいう。 わけが分からない。 すがるような思いで使用人たちの死体を見る。目を剥き、息を呑む。 彼らの肉体が塵と化していく。最初に殺された家庭教師はすでに首から下を失っている。見ている間にも顎が、頬が、凄 まじい速度で散っていく。 グレイズィング呼んでも助からないな、死亡はともかく消滅されたら打つ手なしだ。 視線を追ったハシビロコウがそう呟く。 感情をどう発露していいか分からない。 泣き叫びたい気持ちと。 泣いてもどうにもならないという自制心と。 異様な光景に驚き、あれこれ質問した好奇心と。 使用人たちを殺した輩どもが山盛りの死体になっているコトへの「やった! ザマみろ!」という叫びが。 ごっちゃになって、どういうカオをしていいか分からない。 頭が痛い。人間の死体を見たのは初めてかも知れない。 風邪をひいたときのように胸がムカムカした。体がひん曲る。 嫌な匂いのするペーストが食道から噴出。ベッドの縁で荒ぶる炎に降りかかる。じゅっという音とともに焼けた異臭が立ち 込める。 「ひどいよなああwwww つつしまやかに生きてた使用人とお前とその母どもが”結果として他の連中に害を成すから”始末 決定wwww 優しい奴ならしないよなあwww まずはお前の欠如治してから『悪の組織に協力するな』って説くのが筋だよな あwwww でもしないwwwww 悪に協力したからと事情などお構いナッシングwwwwwwwww ああ、憂鬱wwwwwwwwwwww」 一瞬息を呑んだがすぐそうだと思った。 今しがた自分から大事な存在(もの)を奪った連中は。 自分が欠如に苦しんでいる時には影さえ見せず、欠如がようやく購われるという土壇場で突然出てきた。 何かを与えられない連中は常にそうだ。自分の能力を超えた厄介な問題はスルーするくせに、一枚噛んで得できると分 るやいなやしゃしゃり出てきて何もかもメチャクチャにする。相手はどうやら何かの組織らしいが、組織は専門外の商売は 決してしない物だとよく母が語っていた。化粧品会社がチョコレート製造に乗り出すコトはないし、コンピュータソフト専門の 会社が孤児院経営で利益を追求する訳もない。使用人たちを奪った連中はその類なのだろう。上層部は目的外のコトに 大々的な時間と労力と財貨を費やすなと決議するし、下層部の者たちはそもそも目的外のコトなどできない。自分にとって 家族同然だった使用人たち。きっと男たちは何も考えず何の意味も見出さず、始末したのだろう。 「そして総てをブチ壊しwwwwwww ひでえよなあwwwwwwww 可哀相だよなあwww 一生懸命積み重ねてきたモノが馬鹿 どもの横やりでダメになるのはよおおおおおおおおwwww」 ベッドの前で巨大な顔をのたくらせるハシビロコウには少し戸惑った。 彼はどうやら、笑いながらもジンワリ泣いているらしかった。 むしろ笑っているのは涙を誤魔化すためらしかった。 「ジロジロ見るんじゃねえよwwww この冷酷無情の解体マシーンがホムごときの死で泣くわきゃねえよwwwwwwwwwwww とにかく、どうするよ?w 俺らについてきたら高確率で犬死www ついてこなけりゃ病院とかで細々と生きられるがwwww」 彼はそう嘯くが、しかし……。 家族同然の者たちを一方的に奪った連中と。 家族同然の者たちの死を笑いながらも悲しんでいる者。 どっちについていくかは、明白だ。 「マテwwwww もしこの涙が演技ならお前wwww まんまと釣られる羽目になって人生設計台無しだぜwwww」 構わない。人生設計は3歳の頃から無茶苦茶だ。でも命はある。ハシビロコウの後ろでバラバラになって転がっている 連中を使用人たちが足止めしてくれたから、自分はまだ生きている。家族同然の者たちの死は決して無駄じゃないのだ。 もちろん悲しみはある。母親もこの分では死んでいるだろう。だがそういうコトを泣いて悲しんだとしても、何にもならない。 ベッドもそう言っている。腕組みをしながら4歳の誕生日パーティの光景──覚えている。手足の欠如を回復する物が欲し いと駄々をこねみんなを困らせたのだ──を引き合いに出し、そういうのはまったく無意味だと説いた。枕も同調した。学校 へ行きたいと泣きじゃくった6歳の夜は本当に睡眠不足だったと苦笑いした。懐かしい思い出だ。笑いながらあの時はゴメン なさいと頭を下げる。傍でハシビロコウが異様な表情をした。ああゴメン。つい他の人と……。ウチ一応ついてくから。 仇達は死んだが、その背後には巨大な組織がある。 奴らは自分にとって奪う側の連中だ。 母と家族同然の者たちを奪われたから、奪ってやる。 自分は人に害を成したいと思ったコトはない。 社会の片隅でただ手足の欠如の回復を待ち望んで過ごしていただけだ。 だが奴らはその回復さえ許さなかった。もしこの欠如を与えた連中に対する怒りの一欠片でも見せていたなら話しは違っ たが、奴らの眼はただ「片隅に吹きだまる厄介事」ぐらいにしか自分を見ていなかった。 それが悔しい。 理不尽で巨大すぎる欠如を与えた連中に憤りがなかった訳ではない。嫌悪していた。憎んでいた。不便を感ずるたび涙 を流し、どうしてこういう運命に追い込まれたかと歯ぎしりしながら泣きじゃくった。何度も、何度も何度も何度も、何度も! それでも世界全体を恨まずに育てたのは、母や使用人たちが親身になって接してくれたからだ。同情はせず、悪いコト は悪いとちゃんと叱り、どうすれば欠如を抱えたまま生きていけるか共に考えてくれた。だから、黒い感情に染まるコトな く今まで生きてこれた。 そうやって自分をまっすぐにしてくれた人たちが、どうやら人間でなくなっていたのは様子から分かる。だが彼らが決して 人を害するためああなった訳ではないというのも分かる。欠如。自分の手足を直すための取引として、人間をやめたに 違いなかった。 「拾った命はおかーちゃんたちの仇打ちのために使う」 「へー(^_^)」 「みんなが死んだのはウチの手足を治したがったせいや! ならウチだけ普通の幸福味わう訳にはいかんやろ?」 「いやいやいやwww そこは『復讐なんてみんな望んでへん。ウチだけはまっとうに生きて幸せになる。みんなの分まで』とか 気付いてまっすぐに生きるべきだと思うwwwwwwww」 「知らん! 1度奪われて大人しくしとったらこの結果や! よう分かったわ。奪う側の連中は大人しくしてても何も与えん! 欲しいのなら自分で頑張って獲得する! んで奪う側の連中とは戦う! 大事な物を失くさんためにはそれが必要や!! おかーちゃんたちの死は教訓にせなあかん!」 「うわwww こいつヘンなスイッチ入っちまったwww やべえwww でも面白えwww 盟主様に引き会わせてーwwwwww 「ハシビロコウさんよ」 「はいなwwww」 「ウチはそこに転がってる連中の「組織」と戦うけどな。これはただの復讐やない!! ウチと! おかーちゃんと! 使用 人さんたちの無念を晴らすための、意地の見せっこや!! 好き放題やっとるようやけど、それに屈しない奴がおるという コトを知らせたんねん。で!! いつか勝つ! 勝った後、悲しい事情で人間やめた連中引き連れて、あいつらにいうたんねん。 『お前ら正義面して話も聞かず色んな奴殺してきたけどな、中にはこういう人たちだっておったんや』 『お前らの行動は本当にこの世界良くしてきたんか? 悲しい事情持ちを臭い物にフタで葬ったコトもあるやろ?』 『そうやって殺されてきた人らは悲しかったやろなー。フツーの世間に見捨てられた挙句、自称正義の味方にさえ殺される!』 『お前ら要するに考えなしのボケや! その人らの分まで苦しみ抜いて死ね!!』 ……ってな」 「限りなく復讐目的くせえwwwwww でもまあ気持ちは分かるわwwwww」 「いうなれば尊厳を守るための戦いっちゅー訳やで。な、な!」 奪う側にいる連中は死んでいい。絶対に。絶対に。
https://w.atwiki.jp/sin-changerowa/pages/48.html
彼はただ上下に動くだけの存在であった。 常に宙に浮かび、対象が近づけばそれを押し潰す様に落下する。 落ちる時に発する何とも形容しがたい声が、その心情を表すとでも言うのか。 ただ、その場から動くことも出来ず決められた景色を永遠に見つめるだけ。 遥か遠い世界、そんな彼を見た人々は口を揃え言った。 『ドッスンって生きてて楽しいの?』 ◇◇◇ 暗闇の野原、慣れない動作。 脚を全力で動かし、そこらを駆けてみる。風を全身で浴びる、今までにない感覚。そのままの勢いで、かの赤い帽子の彼の様に、跳びはねてみる。彼の様に高く跳ぶことはできずとも、地面を踏み締める着地の感覚も、また今までに味わったことのない感覚。 たった、それだけの動作。それだけで、彼は理解した。『ヒト』は自分達と違い、あらゆる無限の動きを可能とする。 「これが、活きると言う事か……!」 クッパ軍団の戦士、ドッスン。彼はこの殺し合いの舞台、『ヒト』の身体を手に入れた。 ◇◇◇ 「タケシ……『つよくて かたい いしの おとこ』。成程、ワシの精神を入れる器にはもってこいの人物だ」 ドッスンに与えられた『ヒト』の身体、その名はタケシ。ニビシティのジムリーダーであるいわポケモン使い。肉体のプロフィールに書いてある通り、強く固い意志を持つ青年である。ドッスンから見てプロフィールに登場する『ポケモン』という単語は何を意味するかはわからない、だが善良な人物であることは確かな様だ。 「……返さねばならないな」 だからこそ、ドッスンは決意する。『活きる』喜びは大いなるもの。だがそれがこの青年の身体を奪って良い理由にはならない。ドッスンはドッスンとして、生きなければいけない。ただ上下する役目でも、果たさなければならない。 赤い帽子、マリオとの死闘を続ける日々。争いが日常の彼だが、闘争を求める性格でもない。殺し合いなんてものは、もってのほか。クッパ軍団とマリオ達との間だけならまだしも不特定多数の人々を集め殺し合わせるなど意味もなく、ただ虚しい行為だ。 「タケシよ、暫く身体を借りるぞ」 元の身体を使った潰す攻撃は使えない。ただ、出来る事は何なりとある筈だ。 「……『ヒト』の力を、借りるぞ」 自由に走り、自由に跳び、自由に会話する。ドッスンにはなかった、『ヒト』の力。 『活きる』喜びを少しでも味わわせてくれた。それだけで、ドッスンは満足だ。だから、この殺し合いは潰してみせる。そして、自らは自らの居場所に戻るんだ。 【ドッスン@スーパーマリオシリーズ】 [身体]:タケシ@ポケットモンスターシリーズ [状態]:健康 [装備]: [道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3 [思考・状況]基本方針:殺し合いを潰し、タケシに身体を返す 1:ヒトの力を使い、殺し合いを破綻させてみせる 2:もしかしたらクッパ様やマリオも巻き込まれているかもしれない [備考] 19 バッドダンスミーツデビル 投下順に読む 21 ポンコツカリスマリーダー GANE START ドッスン 本編04 チュートリアル